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#薄瀬和
ari0921 · 9 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024)1月8日(月曜日)
    通巻第8084号 
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
 中国の資本、土地買収、爆買いを歓迎した浅はかな日本
  移民を促進する日本政府は頭がおかしくないのか
佐々木類『移民侵略  死に急ぐ日本』(ハート出版)
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 中国の「静かなる日本侵略」の現場に飛んで、積極的な取材を重ねる『突撃隊長』の佐々木類(前産経新聞論説副委員長)がシリーズの第六弾に挑んだ。
 日本支配を狙う中国共産党の尖兵が在日中国人、あるいは既に帰化した中国人工作員。その数、帰化人をのぞき76万人!
 すでに日本列島のあちこちに「中国人居住区」がある。もちろん、全員がスパイではなく、ごく少数だが日本に溶け込もうと汗を流す中国人も、佐々木氏はちゃんとインタビューして公平を期している。
偏見をもって中国人を見ているのではなく客観的に彼らを観察し、その背後にある中国の対日戦略を読み取ろうとする。
 沖縄の離島を購入した中国人女性がいた。
国家の研究機関に巣くう学術スパイがいる。日本国内に中国公安の闇警察がある。栃木県小山市には「中国農場」があって、横浜中華街には中国人経営の激安八百屋、埼玉県川口にチャイナ団地、列挙すればキリがないが、いまどうなっているか。スパイ中国人らはいま、いかなる陰謀を展開しているのか。
 また日本政府が推進してきた移民政策の間違い、外国人土地所有法改正、改正入管法の問題点などホットな問題のすべてを簡潔に要領よく解説される。
 それにしても、中国の資本、土地買収、爆買いを歓迎した日本人、中国からの移民を促進する日本政府は頭がおかしくないのか? 
 いま日本が相手にしているのは「共産党の意向がすべてに優先する国家レベルの反社会勢力」なのである。
 そうだ、かれらは「反社」である。
 賃金が安いからと行って深く考えることもなく中国と合弁を組んだら、当てが外れ、撤退しようにも税金だとか、労働条件とかの難癖をつけられ、「官僚主義的な小役人に窓口レベルで小突き回され、賄賂を要求された挙げ句に『身ぐるみ脱いで全部置いていけ』となる」のが落ち。
 無国籍におちいり、国家利益は顧みないメディアがグローバリズムを煽り、それを真に受けた軽佻浮薄の政治家は、なんと中国企業系列にパーティ券を買って貰っていた。チャイナの買弁政治家が目立つのは、こうしたカラクリがあった。
 外国人の土地所有規制は、大正時代に制定された「外国人土地法」の活用で切り抜けられる筈だったのだ。
しかし結果は「仏作って魂入れず」。
実効性を高める政令を制定せずに戦後のドサクサで廃止された。
 「ところがどっこい。これを補うかのような法律が戦後日本に存在している。昭和二十四年に制定された「外国人の財産取得に関する政令51号」では「外国人や外国資本による財産取得に関して制限をかけることが出来たのである」(65p)
 当該財産とは「土地、建物、工場、事業所、財産の賃借権、使用貸借の基づく借り主の権利、地上権、著作権」だった。
ところが、これも国会で審議されないまま昭和五十四年に廃止されていた。 
 移民については欧米の悲鳴を聞いた方が良い。
人道的見地から無制限に受け入れた結果、ドイツではゲルマン精神は破却され、婦女子が強姦されてもメディアは報道しない。フランスはフランス語の国ではなくなろうとしており、米国は犯罪が急増し、治安が極度に悪化した。移民反対が多数派の聲となった。
 移民促進派がリベラル、人道主義であり、移民に反対もしくは規制強化けを唱えると、排外主義、レイシストと批判されてきた。脳幹が左翼ウィルスの侵された結果である
 「客人を自宅に招くとする。土足で家に上がるのを許すのか。冷蔵庫を勝手に開けて中の食べ物を食べるのを許すのか。家のルールを守って貰うのは当たり前のことだ」(222p)
 しかし「中国系移民は、移住先で出身地や宗族単位で強い絆で結ばれた共同体をつくる。自分たちが住んだ場所が「中国である」とばかりに受けいれ国の慣習に関心を持たず、聞く耳を持とうとしない例もある」
 このまま日本は自死するのか、目覚めるのか、日本はその瀬戸際にあると佐々木氏は訴えるのである。
 そろそろトランプのように、あるいはオルバンのように、「移民を追い返せ」と主張する政治家がでてきてもよいのではないか。
 日本の深刻な状況をえぐったルポである。
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foucault · 1 month
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店は暑気払いで20日も休んでいます。明日からまた通常通り店を開けます。ご寛恕ください。
写真は、先月末奈良へ行った際に久しぶりに訪ねた「塔の茶屋」にて。塔の茶屋は『工芸青花』17号でも特集された、「無窮亭」河瀬虎三郎ゆかりの店ですが、以前は興福寺五重塔のすぐ裏手、え、ここ、公園というか寺域だよなあ、と思うような場所にありました。会社員のころは年末になると大和文華館の裏手にある義祖父の家に滞在し、夕暮れどきに皆で訪ね、春日大社への参拝者が静かに砂利踏む音を聞きながら懐石をいただくのが楽しみだったのですが、ならまちちょっと外れたあたりに移転されてからは初。
また伺いたいな、とこのところずっと思っていたのは、昨年末、honograの小松さん @akenosora8 とお酒を飲んだことがきっかけでした。店を営むにあたって、やることは決めていないけれど、やらないことは決めている、といった話が、ロラン・バルトの「私は好きだ、私は好きでない」みたいに、好き/嫌いをつらつら書き立てる楽しさってありますよね、などという話へ移りゆき、小松さんが、『無窮亭 数寄書留 竹柏のしづく』にもやはり「スキ・キライ」が記されているから、お持ちでなければ一冊お譲りします、という流れ(……ですよね?)でご恵与いただいていたこともあり、そこに記された「キライなもの」への共感から、あらためてまた行きたいな、と思っていたのでした。
最近は海外からの旅行客が多いようで、日取りの電話をした際には、団体さんがいらっしゃっているので、お帰りになってからの時間、簡単なしつらえでよければ……とのお返事でしたが、伺うと軸は「銅燈薹銘 并序 弘仁七載歳…」で始まる、興福寺国宝館に納められている燈籠火袋羽目銘文の拓、床には薄板を敷き、土師器の壺に野の花添えて、奈良らしい様子。懐石も先付・向附・煮物椀から、すっと飛んで鉢肴・茶がゆに甘味という軽めの流れでしたが、いずれも無駄なく(まさにキライなものなく)結構、老婦人からお話なども伺いつつ御酒もいただけて、たのしい一席でした。また伺いたいです。
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kmo-aitchjoud · 17 days
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当日からは10日強も経ってしまったけれど色を塗りました。
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そらうた発売20周年おめでとうございます。
この件に言及している方はネット上に何名かいらして(失礼ながら決してメジャーなタイトルではなかったため)嬉しくは思いましたが、この気持ちを共有できる具体的な場所があるわけでもないのでこうしてネットの隅でお祝いします。
以下、語ります。
2004年の11月にこのゲームをプレイして大いに感銘を受け、時期を同じくして同ゲームをプレイした友人と共に冷めやらぬ熱の赴くままに翌年の初夏に四国は観音寺(※)まで向かった経験が今の自分の人生にもつながっているため、個人的には思いのあるゲームです。ガルクラの仁菜にとっての旧ダイダスみたいな感じです。観音寺の名を初めて認識し、四国上陸も初めてで、そして香川を好きになったきっかけでした。
(※:作中の台詞で何度も地名を断言されていたため。発言は佐倉知夏によるもの。大野原、豊浜との合併前の旧市域)
また、主人公の名前が「小西道隆」だったので、道中の多度津で「道隆寺」をみつけた時には友達と大笑いしました。著名な八十八ヶ所札所なのにまったくの無知だったので「どうりゅう…?……みちたかでら!」と。まぁ、ここから主人公の名前を取ったとかではなく、あくまで偶然の一致でしょうけどもね。
そして作中そのままの景色は観音寺市にはなかったのですが…台詞では「四国は観音寺」と断言しているわけですし、ゲームでの背景は創作で描かれた架空性の高いものなのだろうと。
少なくとも2004年発売当時、四国に「観音寺」と名のつく自治体はあそこしかなかったはず。字(あざ)なら他にもあったかもですが作中台詞のニュアンスから考えても字の名をそこまでフィーチャーするとも思えず。
シナリオの中では銭形砂絵やカト○チはおろか、そうめんは出てくるのにうどんすら出てこないので観音寺どころか香川要素すら限りなく0だった、と。
天空の鳥居も今でこそ有名ですけど当時はSNSはmiなんたらしか存在しなかったので知名度も今ほどではなく、現地で話した方からも聞き及べませんでしたしゲームにも当然、出てはきません。
同じなのは砂浜があることぐらい?
ゲーム内の台詞に「砂浜までは街を抜けて駅前を通って国道を越える」みたいなものもあったのですが、当時の市域では室本の方と有明浜の2ヶ所しか砂浜はなかったはずなので、台詞の通りで到達できる浜はそもそも存在していなかったと記憶していますし、国道も11号と377号しかなくそのどちらも当時の市域の中からしたら海への距離はあったのでやはり全体的に実在性は薄いものだったとは思います。
それでも。
「実在はせずとも似た場所を見いだす」のは妄想力をかきたてて楽しかったので地名を断言してくれているのはありがたかった。
いまほど「寸分違わず作中そのままの聖地」が一般的ではなかった時代でしたし。
(いまの時代のコンテンツにおける聖地舞台地については、あれだけ具体的に描写しておいて'実在の○○とは一切関係ありません'と言い張るのはそりゃあ関係はないだろうけども実社会への影響は生じうるし、危ないバランスの上で成り立っている文化だなと思う瞬間はあります)
まあ、それはそれとして。
今でも観音寺市に行く際にはゲームのサントラとC67までのドラマCDの音源データは持ち込んで聴いているので街への気持ちは健在のままです。形はレモンなのに味はいちごの果物とか夏祭りに向かうとか色々ありますが、現地では何度聴いても「あ〜この街にみんな住んでんだな〜」と。
20年も経つのでメインキャラクターのみんなは今は37歳で…たまねえや薫先生は45歳…全員昭和生まれかい。ラップトップは登場するのに当時の学生は持っていたはずの携帯電話は出ていなかったので時代設定が発売当時で合っているのかはわかりませんけどね。
キャラクターたちが今も観音寺で暮らしているとしたら普段は何してんだろうな〜とは思います。初詣は琴弾八幡宮なのかなとか、結婚するなら宇多津の方で式を挙げたり、遊びに行くときは綾川のモールは鉄板として、岡山や高松まで出たりするのかな、とか。子供がいたら100年先もあの場所にありたいテーマパークに行ったりしているのだろうな、とか。
ゲーム内にて「小西家は海の方で、佐倉家は山の方で尚且つ遠くはない」旨が語られていたので、ロケーション的には小西家は室本町のセロリ畑の近くとか、佐倉家は高屋町の段丘の方かなと推定したりもします。市南部の粟井地区も山側ではあるのですが海からはさすがに遠すぎるし両家とも七宝山近辺なのだろうなと考えます。
背景グラフィックと比較して「実際に市の南側は山脈になっていて山の稜線が途切れるはずないからこの画面の山は北側の山が最も印象に合うね」みたいな部分もあります。これらも楽しみのうちです。
累計で1ヶ月は滞在しているのでそれなりに生活者的な視点での解像度は高��りました。
その観音寺はすっかり勇者の聖地として盛り上がっている街で…あのジャンルで二次創作活動をしていたこともありますが、それはそれとして、今2004年のゲームの聖地として赴いているのは自分だけかなとか毎度思ったり。
ゲームについては真奈と葵ちゃんのシナリオが特に好き。2人とも訳ありなので今から思えばツッコミが脳裏に浮かぶ瞬間はあるものの。プレイ当時、絵的にはたまねえが一番好きでした。ただ、C67のドラマCDでの優遇ぶりからも本編シナリオの厚みからも、真奈が本当のヒロインには思います。20年経ってみて、ぼくも人間的に真奈が一番好きです。ああいう人とは楽しく生きていけそう。
この記事のイラストについては。
ずっと大好きだったのに全員がいわゆる初描きでした。
20代の初頭におそらく模写はしたことはあったのですが、自分の絵で書き起こしたのは初めて。
10年以上二次創作活動をしている身で、一番好きなゲームのキャラクターを描いたことがなかったので味わいは深かったです。描いている最中、ゲーム内でのやりとりやリアル観音寺市内を思い出しとても楽しく、自分は本当にこのゲームと観音寺が好きだなと改めて認識しました。
そして。薫先生、冴木先生、ともかちゃん、瀬戸内さん(本体)、みぃくん(本編の目隠れ君orC67の冊子)、画面に入らずごめんなさいね。
発売30周年の時に生きていたらまた描きます。
そしてまたこうして思いの丈を語ると思います。
いつまでも大好きです。
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psalm80-lilies-iii · 2 years
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戦艦大和、あるいは皇国のアイコン
呉の「大和ミュージアム」に行った。
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3時間以上見学しながら、「日本はなぜ戦争したのかなあ」と改めて考えた。「蒋介石を必要以上に追いつめたことがアメリカの対日参戦を招いた」、この説明で納得しない人もいるだろうけれど、せめて満州だけでやめておけばその後の大惨禍はなかったろうと思う。では、どうして日本はそこまで蒋介石を追いつめることに熱心になってしまったのか。
むかし読みっぱなしにした本を改めてちゃんと読もうという気になり、呉に行く前日から、古川隆久『昭和天皇』(中公新書)を読み始めた。読み切れないまま呉に行き、帰宅してから残りを読んだ。そこには、盧溝橋事件を受けて近衛首相が派兵を決定したことについてこうある。
近衛首相は強い態度に出ることによって、事態を日本に有利なかたちですばやく解決できると判断したのである。そこには、明治維新の成功でうぬぼれた日本が陥った中国蔑視を背景として、第一次世界大戦の参戦や対華二十一カ条要求問題あたりから現れはじめた、機会便乗主義とでもいうべき軽薄な日本の外交体質があった。
(第4章 苦悩の「聖断」)
日本がアメリカと戦争をしたのは蒋介石を追いつめたからで、日本が蒋介石を追いつめたのは「うぬぼれ」だったのだとこの本は書いている。列強の国内で世界大戦をものともしないナショナリズムの嵐が吹き荒れていたのは当時日本に限った話ではなかったと思うけれど、ナショナリズムというのはつきつめて言えば「うぬぼれ」なのかもしれない。古川先生はこの本の別な箇所でこの「うぬぼれ」についてこう描いている。
日本は世界のどの国よりも昔から天皇が統治する国として安定して存続してきたとされたため、日本の人々に過剰に自国の卓越性を意識させてしまった結果、周辺地域の人々への蔑視が強まって不必要な対外的緊張を招いた。
(おわりに)
ここに書いてあることはおそらくふたつである。ひとつは、外圧が少なく内政も急変せず皇室が安泰でいられた日本の人々が「そらみつやまとのくにはすめがみのいつくしきくに」と思っていたことそれ自体は、日本が「秋津洲」の国にとどまっている限り、別に虚妄ではなかったということ、もうひとつは、ふつう「植民地政策」というときたとえば「三角貿易」みたいに何か経営戦略があるものだけれど、日本の場合中国はもとより満州も朝鮮も確たる経営戦略はなかったということである。「過剰な」自国意識が「不必要な」対外緊張を招いた。いやいや、帝国主義世界はそれが瓦解するまで緊張を生み続けたはずだ、という批判もあるけれど、少なくともいま引いた本で古川先生は、昭和天皇の徳治主義と協調外交それ自体が帝国主義の世界にあってそもそもたわごとに過ぎなかったのだ、という書き方はしていない。それは、あり得た道なのだ。
だがそうはならなかった。昭和の陸海軍と国内世論は昭和天皇の協調外交に応じなかった(「ことの発端は昭和天皇の推進したロンドン軍縮条約に海軍が反発したことに始まる」とこの本は書いている)。ナショナリズム、つきつめれば「うぬぼれ」。日本は「神州」あるいは「皇国」であるという「うぬぼれ」。国民国家にナショナリズムがあるのは自然なことだろうとぼくはいまでも思うが、アメリカに対日参戦を決意させるほど蒋介石を追いつめたことはやっぱり非合理な行動で、それを支えた「うぬぼれ」はやはり常軌を逸していたとしか言いようがない。
昭和天皇自身はその「うぬぼれ」には与しなかった、と古川先生は書いている(異論もあろうけれど)。だが戦争が終わったとき、昭和天皇は「神州」の現人神、「皇国」の皇統として、その「うぬぼれ」の代償を背負うことになった。国民の中でも、昭和天皇を戦前から知っている人以外は、あえて「尊敬する」とは言わなかったという。木戸幸一は「皇室が戦争責任を取らないのは将来に禍根となる」と言ったそうだが、率直に言えば、ぼくも昭和天皇が在位し続けることに「割り切れぬ空気を感じる」という意見には共感してきた。
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「大和ミュージアム」では、日本海軍の歴史・呉海軍工廠の歴史・戦艦「大和」の歴史・太平洋戦争の歴史・呉海軍工廠と戦艦「大和」を通して培われた技術の歴史が重層的に物語られている。そこでは多くの人々が何かを作り上げていった一方、戦争という現実の中で多くの人々が命を落としても行った。
そこに生きて死んだすべての人々がひとりひとり個人的に「うぬぼれ」に浮かれていたとはとても言えない。だが、少なくとも日清戦争の始まりから太平洋戦争の終わりまで日本を支配したものが「うぬぼれ」だったとしか言いようがないのであれば、そこで起こったすべてのことは、それぞれの人々の確かな歩みであったと同時に、「神州」あるいは「皇国」の「うぬぼれ」の体現でもあっ��と言わざるを得ない。少なくとも海軍と海軍工廠に生きた人々は、そういうダブルミーニングを背負うことになった。
そして、そこで生まれた戦艦「大和」こそ、そのダブルミーニングの産物として、「神州」あるいは「皇国」という「うぬぼれ」のアイコン(まさに「体現」)そのものにほかならない。それは、あの日本海海戦を制した日本海軍がその威信をかけて築き上げた技術の結晶であると同時に、物量にまさるアメリカ海軍を少数精鋭で制することができるという、残念ながら「うぬぼれ」に過ぎなかった思想の産物でもあった。
戦時中に身命を賭して追い求めていたものが戦後になって虚像だと気づく、それは「嘘」のせいなのか「欲」のせいなのか「狂気」のせいなのか、ひとはいろんなことを考える。先に引いた『昭和天皇』の中でも、古川先生は「なぜ国内世論が協調外交に応じなかったのか、その理由についてはまだ定説はない」と書いておられるが、先生自身が使っておられることばは、定説のないことをできるだけ術語を避けて記述しようとしたためだろうけれど、「うぬぼれ」というものだった。
「そうか、戦艦大和が体現したものは当時の日本人の『うぬぼれ』だったのか」というのは、衝撃的だけれど事実なのである。大和と武蔵、2隻だけで(いや、戦艦そのものは長門陸奥扶桑山城伊勢日向金剛榛名比叡霧島入れて12隻あったけれど)、太平洋を制することができると考えたのは「うぬぼれ」だったと言われたら、それはそうなのかもしれないと思う。
「大和ミュージアム」の中央に展示されている1/10「大和」には、その威容とは裏腹に、「うぬぼれ」という言葉をはね返すことのできないむなしさ、「世界一の戦艦がまともな海戦で自らの世界一を証明する機会を持たないままただ艦上攻撃機の餌食となって沈んでいった」というむなしさが、ただよっている。「戦争はいけない」「平和は尊い」というのは、兵器として作られた「大和」の全否定であると思う。国家には戦争をあえてしなければいけない日があるのだ。たとえば日本海海戦はむなしくはなかったのである。それは、日本海海戦は勝って太平洋戦争は負けたからだろうか。そういう理解もあると思うが、実は勝ち戦だった日清・日露戦争こそ、その後の日本にとって「うぬぼれ」を生む罠となったのである。
「うぬぼれ」。ここに生きて死んだ人たちのすべてをそのことばで片づけることにはものすごい抵抗があるけれど、でも「大和がうぬぼれでなければ何がうぬぼれだったんだ」とも思う。現にここに世界一の戦艦があったということを、そしてそれがいま「海の墓標」として東シナ海の海底に横たわっているということを、ぼくたちは正視するしかないのである。
敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか 今目覚めずしていつ救われるか 俺たちはその先導になるのだ 日本の新生にさきがけて散る まさに本望じゃないか
(吉田満『戦艦大和の最期』より「作戦発動」、哨戒長臼淵大尉の言葉)
日本は「何から」目覚めるべきだったのか。「うぬぼれ」という言葉の仮借ない残酷さを、「大和ミュージアム」で見たすべてを思い出しながら、いま改めてかみしめる。
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ものすごく情報量の多い博物館なので、今回は「大和ミュージアムNavi」というスマホアプリを使い、竹達彩奈さんのナレーションを聴きながらそこで紹介される資料を拾い見するという方法を取った。竹達彩奈さんの声がこの博物館のテーマにふさわしいのか、来る前には疑問もあったけれど、壮大なバッドエンドに至る全20章のナレーションを聴きながら、これがもし広瀬修子さんや森田美由紀さんみたいな声だったら、聴いていて気が滅入ってしまうだろうと思った。
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今週の入手本(0513-0519)
『哺乳類前史:起源と進化をめぐる語られざる物語』(エルサ・パンチローリ著/的場知之訳/装幀:國枝達也/青土社)。既に今年の一月に電子書籍版では読み終えていますが、後々、必要なところを拾い読みするときなどには紙の書籍のほうが便利なので購入しました。
『沖縄の生活史』(石原昌家、岸政彦監修/沖縄タイムス社篇/まえがき:岸政彦/あとがき:石原昌家/カバー写真:上原沙也加/100人の語り手、聞き手の皆さん/みすず書房)
『俺の自叙伝』(大泉黒石著/四方田犬彦解説/岩波文庫)
『ぼくの死体をよろしくたのむ』(川上弘美著/カバー装画:伊藤絵里子/新潮文庫/Kindle版)
『第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪 他四篇』(尾崎翠作/川崎賢子解説/カバー:中野達彦/カバー図版:「琉璃玉の耳輪」手稿より/岩波文庫)。改めて購入しました。
『緋色の研究』『シャーロック・ホームズの思い出』『シャーロック・ホームズの冒険』(コナン・ドイル著/延原謙訳/カバー装幀:西浦玉美/新潮文庫)
『泣菫随筆』(薄田泣菫著/谷沢永一、山野博史編/山野博史解題装画:瀬川康男/装丁:辻村益朗/冨山房百科文庫)。
『マッカラーズ短篇集』(カーソン・マッカラーズ著/ハーン小路恭子編訳解説/西田実訳/カバーイラスト:桑原紗織/カバーデザイン:緒方修一/ちくま文庫)
『対談 日本の文学 素顔の文豪たち』(中央公論新社編/巻末付録:全集『日本の文学』資料/中公文庫)掲載著名人:幸田文、瀬沼茂樹、森茉莉、三島由紀夫、小堀杏奴、大岡昇平、田山瑞穂、平野謙、徳田一穂、川端康成、夏目伸六、中野好夫、安倍能成、津田青楓、内田百閒、高橋義孝、谷崎松子、サイデンステッカー、里見弴、本多秋五、伊藤整、芥川比呂志、室生朝子、萩原葉子、掘多恵子、遠藤周作、野上彌生子、網野菊、湯浅芳子、津島美和子、ドナルド・キーン、稲垣達郎、小島信夫、江藤淳、山本有三、阿部知二、永井龍男、井上友一郎、田宮虎彦、河盛好蔵、小田切秀雄、立野信之、秋山駿。
『イラハイ』(佐藤哲也著/佐藤亜紀発行/Kindle版)
『アオイホノオ 28巻』(島本和彦著/ゲッサン少年サンデーコミックス/電子書籍版)
『世界の終わりの天文台』(リリー・ブルックス=ダルトン著/佐田千織訳/創元SF文庫/Kindle版)
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imwatashi · 2 years
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いつから年末年始は、楽しさと寂しさが入り混じるようになってしまったのだろう?
帰省のお供として持ってきたのは『あのこは貴族』で、年の瀬27日から棲みついて一通り読み終えてしまった。
大学生の頃が一番幸せでお気楽だった。地元の国公立に進んだ私は永遠の実家暮らしだっ���けれど、当時は大学の人間が沢山外部からやって来ていて、そのおかげで私が今認識している生ぬるい地方都市はきらきらと彩りを持つ明るい世界のようだった。���末になると大学の友人が故郷に帰るのと入れ替わりで、地元の友達が都心から戻ってきた、そして大学の人間がもたらした活気を埋め合わせるように地元に息を吹きかけ、そしてまた大学が再開し私の非日常は続いていた。
大学の友達がいなくなり、自分も大学生という肩書きを失って路頭に迷っていた卒業直後のフリーター期間、私は初めて冷静に地元の正体を直視した。克明に炙り出されたそれは何処か寂しくて虚しくて、余りにも大きな喪失感をもたらして、それは今も薄く引き延ばされて年末年始のバカ騒ぎに少しの水を差す。
いまだにお年玉をくれる母方のおばあちゃんはボケボケで、2年前はよく一緒にお出かけしていたのに今では殆ど寝たきりになっている。「お年玉は今年で最後だよ、でもボケてるから来年も渡しちゃうかもしれない」と言っていた。多分ボケてるから来年も「今年で最後だよ」と言いながら私にお年玉を寄越すんだろう、と思うと自然に笑みがこぼれた。お節料理を満足に食べ、ぐったりと寝込んだおばあちゃんが穏やかな表情で「地元を離れて嫁いできたけれど、孫に会えてよかった、ここに子孫を残せてよかった、天国に行ったら離れて暮らした家族に会いたい」と語ったとき、私はただひたすら泣くしかできなかった。もしかすると来年の今頃には鬼籍に入ってしまっているのかもしれないな、とふと思い、そしたらお年玉をもらえるのは本当に今年で最後かもしれないと悟った。
今更もう会ってもなあと思いつつ高校の友達と会い、結局楽しくなって朝まで飲んだくせに最後はしんどくてタクシーで帰った。年越しは大学の友人宅で寿司とオードブルを食べ、メーカー勤めの友人お手製の臼で餅つきをした。外部風のテコ入れが入ると、地元暮らしの気が安らぐのは相変わらずみたいだった。
兄が婚約した。父方の親戚は皆んな地元に根付いていて、その集まりで報告を受けた。違和感なく住み着く彼らを見て1人疎外感を覚える、けれどもしかすると本当は、みんなだってこの生ぬるい世界から抜け出したいのだろうか、だとしたら私だけがいい思いをして抜け駆けしちゃっているんだろうか、とか色々考える。年末年始は私を強く故郷に縛り付ける。毒親のせいでとか、複雑な家庭だからとか、そういう帰省したくないという真っ当な理由があればよかったのにと思ってしまう私、他人への思いやりもなければ自分の恵まれた環境さえも軽視する薄情者なんでしょう。愛されたが故に、愛のプレッシャーで押しつぶされてしまいそうだよ、愛されたが故に、この故郷と身内に果てしなく時間を費やしたって、きっとキリがなく必ず後悔するんでしょう。他者に添い遂げるという行為に見え透く後悔がつきものであるならば、せめて自分の人生に後悔しないよう、私だけは私自身に添い遂げるような未来を歩みたいよ。
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yotchan-blog · 25 days
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2024/8/30 17:00:21現在のニュース
キャッシュレス決済限定の路線バス、11月に実証運行 経営改善狙う(朝日新聞, 2024/8/30 16:59:34) 山田尚子監督 新作アニメ映画「きみの色」 「言葉に頼らない表現」を追求:東京新聞 TOKYO Web([B!]東京新聞, 2024/8/30 16:57:39) 福島第1原発の処理水放出、水産業支援を継続 関係閣僚会議(毎日新聞, 2024/8/30 16:56:09) 「応援を力に変えて勝ちたい」 小泉進次郎氏、自民総裁選で意欲(毎日新聞, 2024/8/30 16:56:09) 関学大アメフト部 無期限活動停止処分の部員1人は毛髪検査を拒否 大麻所持・使用の事実認定は否定(スポニチ) | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/30 16:51:46) 阪急阪神ホールディングス嶋田社長「宝塚歌劇団の改革、労働基準監督署の指導待たず方針」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/8/30 16:51:44) 「遅きに失したとは思っていない」コメ品薄問題への政府対応に坂本哲志農水相が強調([B!]産経新聞, 2024/8/30 16:51:05) 防衛省が「74式戦車」保管へ 必要に応じ再利用 概算要求に7億円(毎日新聞, 2024/8/30 16:49:02) 兵庫県の斎藤元彦知事、業務チャットで休日・深夜の指示「備忘録的に送った面ある」…県議会百条委の証人尋問【随時更新】([B!]読売新聞, 2024/8/30 16:48:14) 広瀬めぐみ元議員を在宅起訴へ 秘書給与詐取疑いで東京地検特捜部 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/30 16:45:18) トランプ氏、ハリス氏インタビューは「退屈」 敵失の思惑外れた模様 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/30 16:45:18) 「人種で職務質問」と提訴 違法なレイシャル・プロファイリング(朝日新聞, 2024/8/30 16:44:37) 2025年度概算要求は過去最大117兆円 社会保障費、防衛費増加(毎日新聞, 2024/8/30 16:41:50) 自民・石破茂氏、総裁選出馬を首相に報告 「岸田路線を引き継ぐ」(毎日新聞, 2024/8/30 16:41:50) 令和のリアル:中学受験で選ぶならどっち? 第1志望のビリか、第2志望の1位か | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/30 16:39:21) 兵庫知事 “20m歩かされ激怒”は「注意した」「当時は適切だと」 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/30 16:39:21) 無罪男性のDNA抹消請求、国側の控訴棄却 名古屋高裁、1審を支持 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/30 16:39:21) 台風10号クラス、温暖化で発生確率26%増 英国の研究チーム分析(毎日新聞, 2024/8/30 16:34:48) 「台風10号消えた」は本当? 衛星画像で雲ぼんやり 気象庁の見解 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/30 16:32:01) その名に秘められた兵庫知事への因縁 「暴君」?斎藤元彦氏とは | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/30 16:32:01) 無罪確定者のDNA型保管、高裁も国に抹消命令 「立法的な制度を」(朝日新聞, 2024/8/30 16:30:24) 「共和党員も閣僚に」意向表明 ハリス氏、指名後初のメディア取材に(朝日新聞, 2024/8/30 16:30:24)
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kachoushi · 27 days
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各地句会報
花鳥誌 令和6年9月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年6月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
切り通し省線吹きし若葉風 軽象 蜘蛛の囲に閉ざす社の狐たち きみよ ことごとく夏蝶となる水飛沫 緋路 白あぢさゐ女ばかりに愛でられて 和子 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 夏の子はジャングルジムに天下とる きみよ 飛鳥山生まれ育ちの蟻の列 三郎
岡田順子選 特選句
乾きたる蛇口の先は夏の雲 緋路 黒南風やおづおづ開くみくじ歌 昌文 南天の花棲み古りし街の隅 美紀 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 途切れなき列車音聴く四葩かな 風頭 ががんぼ来オルガンの鳴り止みてより 緋路 葉脈の青き稲荷の額の花 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
たてがみに綺羅したゝらせ競べ馬 かおり 負馬の負けを恥ぢざる眼の涼し たかし ユーミンの曲初夏の競馬場 美穂 負馬の誰にともなく息一つ 成子 鬼瓦の鼻ふくらめる若葉風 愛 熱砂駆け鼻息荒し佐賀競馬 たかし 競べ馬シャガールの馬天を駆く 修二 薔薇園にダイヤモンドのやうに雨 愛 勝馬に寄り添ふ笑顔女騎手 久美子 楽屋口より美しき絽の裾捌き かおり バンクシー赤い風船追ふ少女 修二 萍の沈黙にある水一枚 朝子 鞍壺に託す一戦競べ馬 久美子 蟻は蛾を人は柩をかかげゆく 睦子 早苗田の水の世界を行く列車 愛 紫陽花やすこしはなれて宇宙船 睦子 ひつそりと咲くこと知らず濃紫陽花 たかし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月3日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
短夜の沖に生活の灯のともり かづを 短夜や和尚偲びて尽きぬ宿 笑子 黒南風の精舎を昏め沈めをり 希子 十薬や花明りして父祖の墓地 匠 網を引く明易き浜声合はす 同 悠久の光を溜めて滴りぬ 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月6日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
麦の秋鳥の旋回しばし見ん 喜代子 黄金を刈り取る如き麦の秋 由季子 短夜に一夜の旅の用意せる 都 麦秋の大地を分ける鉄路かな 同 逝きし人思ひ起せる虹の橋 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
体内のおほかたは水田水張る 都 湯上りの鏡を閉ぢて蛍見に 美智子 麦秋の金波を運ぶ風頰に 宇太郎 春雨にすつかり濡れて泣黒子 悦子 杜深しすだまの降らす花樗 美智子 校庭に名札を付けたミニトマト 佐代子 南天咲く早世力士悼みては すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
空晴れて植田始まる農学部 亜栄子 一村に水ゆきわたり植田かな 百合子 としあつ師偲ぶ薄暑の石仏 教子 枡形の山気を吸ひて蝸牛 三無 下闇や気づけば猫の傍に 白陶 紫陽花の青き滴を受ける句碑 三無 月光をのせて十薬母の逝く 幸子 奥信濃瀬音まじりに河鹿鳴く 美枝子 故郷は懐深く初夏の旅 教子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月10日 なかみち句会
老鶯の声高らかに姿なく 廸子 老鶯や森の静けさ澄み亘る 聰 網戸開け小さき一匹逃しけり 貴薫 書を開く網戸の風の良き加減 三無 緑陰の􄼱間の光踏み遊ぶ のりこ 緑陰や刹那休らふ盲導犬 美貴 緑陰の森歩す空気異次元へ ます江 緑陰に入れば降るもの香るもの 怜
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令和6年6月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
風鈴を今年は出さうかと思ふ 昭子 石庭の砂紋に僧や水を打つ 時江 麦秋や己は小作小百姓 世詩明 万緑の真つ只中で友となる 三四郎 玻璃に付く守宮の目玉大きかり ただし ぬけぬけと嘘吐く男草虱 世詩明 堰音の六月の水裏返す ただし 田植済み静かな寝息一村に みす枝 一望の青田や下校チャイム鳴る 時江 野仏の一重まぶたや���莪の花 ただし サングラス外して白き歯を見せる 昭子 音もなく崩れる雲の峰一つ ただし 僧逝きて幾年寺の木下闇 英美子 緑蔭の不開の門や鐘響む 時江 菖蒲の湯頭脳ゆつくり休ませり みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月11日 萩花鳥会
久々の娘とのドライヴ花菖蒲 祐子 夢誘う伊豆の旅寝の夕河鹿 健雄 薫風に一味添へてウイスキー 俊文 能登思ふ絆の祭始まりて ゆかり 太陽の恵み包みし枇杷すゝる 吉之 夕立の雲が覆ひし我が旅程 明子 鮎解禁河原で塩焼き白むすび 美恵子
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令和6年6月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
黒い線行つたり来たり蟻の道 紀子 内緒話浜昼顔がそつと聞き 同 初夏や日々の葛藤過ぎゆきて 光子 畳紙に包まれし物黴にほふ あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
紫陽花のしづくを朝日移ろへる 千種 木道の谷戸田の隅に余り苗 幸風 木下闇これより先は獣道 慶月 夏草や弥生時代の息遣ひ 三無 水無月の木霊に道を迷はされ 千種 里山の道標なる立葵 ます江 濃あぢさゐ彩を増す夜半の雨 幸風 半夏生白く人声遠くせり 千種 夏蝶の白の大きく森に消ゆ 慶月 木道に釣り糸垂らす夏帽子 経彦
栗林圭魚選 特選句
鳴き交はす鴉に梅雨の森深く 要 滑り台順番を待つ夏帽子 経彦 今年竹撓ひて風の行方追ひ 三無 雨上るもりの朝やねむの花 芙佐子 紫陽花や森の匂ひに深呼吸 ます江 万緑や森に命を繋ぐ雨 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
露草に一輪挿の織部かな 雪 白鳳の野々宮廃寺跡 同 僧偲ぶ僧の手描きに絵団扇に 同 夏蝶の祈るが如し辻地蔵 同 終電の汽笛編戸を通し聞く 英美子 竹落葉散る音を聞く真昼時 同 毛虫焼く南無阿弥陀仏唱へつつ みす枝 咲いてをり咲きかけてをり七変化 かづを 白寿まで闘志抱きて更衣 清女 鷺一羽思考してをり青田中 やす香 売れ残る金魚に疲れ見えにけり 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
青葉木菟夜を鳴かねばならぬかに 雪 五右衛門の煙管煙を吐ける山車 同 籠枕夫の遺せし油の香 清女 短夜を添ひ寝の犬に鼾きく 同 蜘蛛の囲の細きにかかるものは何 啓子 懐しき人に逢ふ夢明易し 笑子 風鈴の音とはならぬほどの揺れ 希子 短夜や星を眺めて聴く話 隆司 浴衣着て祭囃子の音に酔ふ 同 風鈴もそれぞれの色兄妹 和子 雨欲しきあぢさゐに色無かりけり 同 今夜だけ風鈴しづか話さうよ 令子 短夜や時の静かに広ごりて 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月21日 さきたま花鳥句会
刺身盛り紫蘇一枚の境界線 月惑 路地裏の暮色に媚びる七変化 八草 夏見舞幼き文字に磯の風 裕章 草刈りの終へて現はる地平線 紀花 麦秋の風入れカフェの読書会 康子 梅漬けの重石に亡夫の酒の瓶 恵美子 たまゆらの時をあづけて啼く河鹿 みのり 麦の秋うねる大地の広々と 彩香 地に影を一瞬黒く夏つばめ 良江
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令和6年6月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
白鬼女の渡しと伝へ草茂る 雪 欠け初めし月に崩るる白牡丹 同 尻重な返事のいまだ梅雨に入る 同 山笑ふ声に呑まれてしまひさう 同 高層のビルに飛び込む夜這星 世詩明 夏旅に背中合せの駅の椅子 同 風遊ぶままに青田の百面相 同 極楽の風吹く寺に夕端居 ただし 朝倉の水の音する青蛙 同 音もなくむくりむくりと雲の峰 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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shintani24 · 1 month
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2024年8月23日
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「はだしのゲン」中沢啓治さんが米「アイズナー賞」の殿堂入り 漫画界のアカデミー賞 過去に手塚治虫さんらも(RCCニュース)2024年8月23日
原爆投下後の広島でたくましく生きる少年の姿を描いた漫画「はだしのゲン」。その作者で73歳で亡くなった 中沢啓治 さんが、アメリカの「漫画界のアカデミー賞」とも呼ばれる「アイズナー賞」で殿堂入りしました。
アメリカの権威ある漫画賞「アイズナー賞」で殿堂入りしたのは、「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さんです。
広島市出身の中沢さんは1945年8月6日、6歳のときに爆心地から1.2キロの地点で被爆。1973年から代表作「はだしのゲン」の連載を開始し、ベストセラーになりました。現在、はだしのゲンは25か国語に翻訳されているということです。
中沢啓治さんの妻 ミサヨさん 「これは大変な賞をもらったということで光栄に思っている。主人も素直に喜んでいると思う。世界の人たちに広めて読んでもらいたい」
アイズナー賞には、過去に日本人作家で手塚治虫さんなども殿堂入りしています。
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「令和のコメ騒動」9月解消 農水省見通し、新米の生育順調(時事通信)2024年8月23日
スーパーのコメ売り場に掲示された購入制限を知らせる張り紙=7月25日、東京都練馬区
主食用米の流通量が減少して「令和のコメ騒動」と呼ばれる事態に陥った問題で、農林水産省は23日、今後は品薄状態が解消に向かうとの見通しを示した。
昨年の猛暑で2023年産米が生育不良に見舞われ、一部のスーパーで店頭から在庫がなくなるなど混乱が広がっている。これに対し、武村展英農水副大臣は同日の衆院財務金融委員会で「新米は9月までに年間出荷量の4割程度が出回る。品薄は順次、回復していく」と答弁した。
24年産米の生育状況について、武村氏は「順調に進んでいる」と説明。消費者に対し、「必要な量だけ買うなど、落ち着いた購買行動を」と呼び掛けた。
コメ不足は流通量の減少に加え、外国人旅行客の増加に伴って外食業界の引き合いが強まり、拍車が掛かった。さらに、南海トラフ地震の臨時情報が発表されたことなどで買いだめする動きが見られたほか、物流業者のお盆休みで商品の搬入が停滞したことも重なり、品薄につながったと農水省は分析している。
新米が本格的に出回れば流通量の回復が見込まれるが、24年産米の生育にも酷暑の影響が懸念される。このため、小売店や消費者の間で流通量の不足や価格上昇を警戒する声が上がっている。
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米不足の日本にタイ米を 「美味しさ多くの人に知ってもらうチャンス」販路拡大狙う企業も(テレ朝news 8月24日)
米不足によって外国産のコメへの注目が高まっているなか、タイでは、タイ米の販路を日本で拡大するチャンスと捉える企業も出てきています。
タイで日常的に消費されるジャスミン米の日本への輸出量は、去年1年間で約3300トンに上り、新型コロナ禍以降は上昇傾向です。
タイ米製造会社「ワンナポップ」パッタンポン・タンヤワンCEO 「タイの食文化や観光に関心が出てきているため、日本でタイ米の人気も高まっている」
タイ米を製造している会社の担当者は、日本のコメ不足について「タイ米の美味しさをもっと多くの人に知ってもらうチャンスだ」と話していて、今後、東京のほか、名古屋や福岡にも販路を広げたいとしています。
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コメ品薄が深刻な中 農家の産直米が人気 早期コシヒカリの新米(RCCニュース 8月27日)
こちらは、広島市���のスーパーで撮影されたコメの陳列棚です。ご覧の通り空っぽの状態です。コメを買い求めて何軒も店を回ったという方も多いのではないでしょうか。
そんなコメ不足の中、あるスーパーでは東広島市の農家が持ち込んだ産直米の新米がよく売れています。その人気ぶりに農家も活気づいていました。
広島市西区のスーパー「エブリイ楠木店」です。レジの真ん前に積まれたこのコメ…、東広島市黒瀬町の農家が産直米として持ち込んでいるコシヒカリの新米です。価格は5キロ袋が2980円と割高ですが、まとめ買いする人など次々に客が買い求めていました。
買い物客 「おコメがないんですよ。買ったばっかりだけど、買っとこうと思うて、新米じゃし。(割高なのは)しようがないね、何でも上がってるから」
この店では、今月16日から毎日、入荷。その量は、多い時には100袋ありますが、その日のうちにほぼ完売しています。
柴田和広 記者 「コメを出荷していたのは、東広島市黒瀬町の農家が作る会社でした。会長の 田辺寿孝 さん(81)は、自宅に設置した精米機でコメの袋詰めをしていました」
田辺商会 田辺寿孝 会長 「味はピカイチですよ」
田辺さんは息子で社長の英雄さん(52)と2人で、およそ20ヘクタールでコメを作っています。その主力が町内で盛んに作られている、盆ごろから収穫する “早期コシヒカリ” です。有機・減農薬栽培が親子のこだわりです。
田辺英雄 代表 「暑かった割には、すごく出来はいいと思います」
これまでもエブリイとの取引きはありましたが、産直コーナーに出品するライバルの農家が多く扱い量はわずかでした。ことしは事情が違いました。
田辺寿孝 会長 「今回は特に、棚に(コメが)ないということで、『出してくれ』言うたら、よそはま���コメはないんですよ。うちは早物ですからね。こういうチャンスはないですわね。広島の人にも田辺のコメがどれほどおいしいかいうのを試してもらえるチャンスでもあるし」
5キロ2980円という価格はエブリイの提案を受けたもので、去年に比べて3割高です。田辺さんによると「去年より3割高」は、ことしのコメの相場のようです。
実は、田辺さんは農業資材が高騰する中、もし、ことし、米価が上がらなければコメ作りをやめるつもりだったそうです。
田辺寿孝 会長 「合わんじゃないですか、今までのコメの値段で、田植え機(の値段)が倍になりますよ。もうけにならんことはすまーや、いうことになったんですよ、そしたら4月ごろからコメが上がる感じでね。やる気になったんです」
消費者にとって恵みのコメは、農家にとっても元気の種になったようです。業界の関係者によると、9月中旬ころには新米が出回り、コメ不足は解消に向かうとみられます。
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「どこに行ってもない…」産直市に行列 スーパーでも開店1時間で完売 コメ品薄解消はいつになるのか(RCCニュース 8月28日)
こちらは28日、広島市の産直市にできた行列です。行列の理由はコメ…。購入するために複数のスーパーなどを探し回っている人も少なくないようです。政府は、消費者に冷静な行動を呼びかけているものの、この品薄は解消されるのでしょうか?
広島市安佐北区のスーパー「ノムラストアー可部店」です。28日は、5キロの米30袋がレジ前の陳列棚に並びました。午前9時半の開店からコメを買い求める人たちが詰めかけました。
買い物客たち 「店に行ったら在庫がないところが多くて、お聞きしたら『もう少しあるよ。行ってみたら?』と言われたので来てみた」
「どこ見てもないですね。めっちゃ探したよね、この間。3~4軒見たけどなかったですね。入ってきた瞬間にあったのでゲットしました。安心」
全国的に米不足が問題となる中、店舗も購入制限を設けるなど対応に追われています。
ノムラストアー可部店 藤井章弘 店長 「こちらの紙類を並べている棚でも従来は米を販売しているが、米が少ないということで、今はこの棚限定で10~20袋を販売しているような形になります」
藤井店長に最近の消費動向を聞きました。
藤井章弘 店長 「南海トラフの問題やお盆商戦で消費マインドがすごく上がっている。なおかつ、これから台風も来るということで、ますます備蓄・ローリングストックということも消費者のみなさん、すごく意識されているなというのは、販売側としても感じるところかなと思います。店のほうには『米はありますか?』という電話はかなり入っているのが現状です」
陳列棚に積まれた米はどんどん売れていきます。あっという間に残り1袋に…
梅川千輝 記者 「午前10時40分です。開店から1時間あまりで5キロの米30袋が完売しました」
米を買えなかった客 「そうなんですか…。今は3軒目です。もう帰ります」
藤井店長は9月以降、新米が出回ってからは品薄は解消に向かうと見込んでいます。
ノムラストアー可部店 藤井章弘 店長 「うちの店でも来週ぐらいから50~100袋入ってくる予定にもなっていますので。随時、入ってきていますので、急いで買う必要性はあまりないのかなっていう…」
27日の会見で、坂本哲志 農水大臣は次のように説明しました。
坂本哲志 農水大臣 「産地の情報によると(令和)6年産米の生育は順調に進んでいます。平年より1週間程度、収穫が早まる産地もあり、合わせて出荷も前倒しで行われる見込みです」
国は、消費者に落ち着いた購買行動を呼びかけています。
コメ不足「地元流通大手イズミ」と「広島県内関係者」の声
そんな中、流通大手イズミの米の売り上げ(前年比)は、8月単月で130%を超えています。
対策として外国産の商品を増やし、海苔など白いごはんとの関連商品も含みコメの棚割りを減らすなどしているといいます。
イズミ 山西泰明 社長 「イズミとしてできることは、地域の生産者とのタイアップを今まで以上に、相場が高くなる、そういうことがあったとしても、そういうおつきあいをしながら地元の近くから調達ができ、日ごろから関係作りをしていくことをこれからやらないといけないと今、思っています」
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続くコメ品薄、9月上旬から徐々に解消か 奈良の米穀店が感じた異変(毎日新聞 8月28日)
店内に売り切れの案内札を掲示する米穀店。在庫は固定客の分のみだ=奈良県北部で2024年8月27日午後4時8分、山口起儀撮影
スーパーや米穀店でコメが品薄になっている。前年収穫されたコメは高温障害による品質悪化により、売り物にならない商品が増え、例年より在庫が少なかった。さらにインバウンド(訪日外国人客)の急増など想定外の複数の要因が重なったことが響いている。だが、温暖な地域では8月中旬から新米の出荷が始まっており、9月上旬ごろからは流通も安定する見通し。販売店は「過剰に備えなくても大丈夫」と呼び掛けている。
奈良市内のスーパーでは、コメの陳列棚が空の状態が目立つ。店員によると「7月ごろから入荷数が大きく減り、8月に入ると一層厳しくなった。お盆の頃からは入荷ゼロの日も多い。入ってきても1日10袋程度で、あっという間に売り切れる」とため息をついた。
県北部の米穀店では「お米売り切れました。近日入荷予定!」の札を掲示し、新規客への販売を止めている。この米穀店は「固定客の分を仕入れるのがやっとの状態。普段は来ない客の来店や問い合わせがかなり増えているが、在庫の余裕がなく、残念ながら断っている」とこぼす。仕入れ数量は春先から制限されるようになり、8月以降は「前年実績分まで」と区切られ、新規客に回せなくなったという。
農林水産省が2023年12月に発表した同年産のコメ(水稲)の全国作況指数(平年=100)は、平年並みの101。しかし米穀店によると、昨夏は猛暑による高温障害に見舞われたため、売り物にならない商品も一定の割合で含まれているという。「暑過ぎると稲穂は成長するが中身が詰まっていない状態ができてしまう。農水省は実績を平年並みと発表しているが、実際の流通量は平年の水準を下回っている」と指摘する。
米穀店が異変を感じたのは3月ごろ。希望する量を仕入れられなくなりその後も徐々に数量が減っていった。在庫が前年割れする中、春先からインバウンドが増えたことで全国の観光地で飲食店のコメ消費量が想定を超えたことが原因とみられる。
品薄状態は夏ごろから顕著になった。8日に宮崎県沖・日向灘地震が発生し、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が出されて15日まで注意が呼び掛けられたことを受け、家庭で備蓄するための購入が急増したことなども影響したようだ。県内のコメ卸業者によると「在庫不足の時期に地震が発生したのが響いた」と話す。
消費者の負担は増している。何度も買い物に行ってようやくコメを見つけても、価格が上がっているためだ。7月以降、需要が供給を上回ったことを背景に仕入れ値が一気に約2割高騰し、そのまま販売価格に転嫁されているのだ。スーパーで買い物をしていた4人家族の40代女性は「コメが足りず、弁当が作れない状況が続き、毎日1~2食は麺類に変えている」と話す。「今は確保するのが第一で、物さえあれば高価でも買う」が、この高値ではたとえ買えても節約せざるをえないと肩を落とす。
品薄の現状を変える��みの綱となるのは新米だ。8月中旬から高知や宮崎などの新米の入荷が始まり、今後は売り場に並ぶ数が少しずつ増えそうだ。米穀店は「在庫が厳しい状況は9月上旬まで。それ以降は緩やかに安定に向かう」と予測する。だが、高止まりした価格がどうなるかは「見通しが付かない」という。【山口起儀】
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新米価格、値上がりの公算大 品薄で需要増、資材高騰(共同通信 8月28日)
コメの相対取引価格の推移
2024年産米の価格が値上がりする公算が大きくなっていることが28日、共同通信の調査で分かった。足元でコメの品薄感が続き、新米への需要が高まっているためだ。資材も高騰し、JAグループが生産者に仮払いする「概算金」は、前年に比べ2割以上の増額提示が相次いでいる。店頭価格に一定程度、反映される見通しで、今後の収穫次第では需給が引き続き逼迫し、家計の負担が増す懸念がある。
概算金の水準はコメの在庫や消費動向などを踏まえ、JAグループが銘柄ごとに決定。出荷の際に生産者に支払われる。概算金はJAなどの出荷業者と卸売業者の間で取引する「相対取引価格」に影響する見込みだ。
JA全農にいがた(新潟市)がこのほど県内のJAに提示した概算金は、「一般コシヒカリ」の1等級で60キロ当たり1万7千円と前年に比べ約2割高だった。金額にして3100円のプラス。
JA全農とやま(富山市)は、コシヒカリが約2割高の1万6千円。鹿児島県内では、7月時点でコシヒカリに約5割高の1万9200円前後が提示された例もあった。
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品薄続くコメ 国の「備蓄米」、なぜ使わないのか? その理由 回答・福富智(経済部)(毎日新聞 8月29日)
コメの品薄が続いています。一部で新米も出回り始めていますが、たしか国の「備蓄米」もあったはず。大阪府の吉村洋文知事が政府に放出を要請するなど改めて注目されていますが、国は慎重姿勢です。その理由を探りました。
Q. お米の品薄が続いているけど、国が備蓄しているって聞いたよ。
A. 1993年の大凶作で「平成の米騒動」とも呼ばれるコメ不足に陥ったことを受け、政府は95年に法律を定めてコメの備蓄を制度化しました。「10年に1度の不作や、通常の不作が2年続いた場合も対処できる水準」として、100万トン程度を目安に蓄えており、2024年6月末現���、91万トンの備蓄があります。
Q. これまで使ったことはあるのかな?
A. 東日本大震災や福島第1原発事故の影響で11年産米の流通量が減った12年に、それを補うため、政府は備蓄米4万トンを供給しました。16年の熊本地震の際にも放出したほか、現在も学校給食に使ったり、「子ども食堂」などへ申請に応じて無償で提供したりしています。
Q. 今回は使わないのかな?
A. コメは民間で流通するのが基本で、政府が売り買いすれば「需給や価格に影響を与える恐れがある」と農林水産省は説明しています。実際、備蓄米は政府が毎年20万トンほど買い入れ、5年たったものから売却していますが、ほとんどは飼料用です。坂本哲志農相は8月27日の記者会見で、24年産米は生育が順調で、9月には出荷が本格化し品薄状態は順次回復していく見込みだとして、「(備蓄米の放出は)よほどのことがない限り慎重に考えなければいけない」と述べました。現時点で予定はないようです。
Q. 今買いたいんだけどな。
A. 備蓄米の放出は、価格が大幅に上がったり民間の在庫が急に減ったりした場合に、コメの作柄や小売価格、在庫量などの緊急調査をし、有識者でつくる「食糧部会」で話し合って、農相が最終決定するという手順が必要です。これには一定の時間がかかり、備蓄米がお店に並ぶころには新米が出回っているとの見立てもあるようです。
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itocaci · 1 month
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short trip to Inujima and styling for island trip
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こんばんは。
昨日は、久しぶりに1日お休みを頂き、日帰りの小旅行に行ってきた。
行くと決めたのも2日前とかで、どこに行こうかなんて考えていた時、最初は豊島美術館にでも行こうかなぁなんて思って調べてみると生憎14日は休館日。
そんな時、ふと思い出したのが犬島だ。
瀬戸内海を舞台にした「瀬戸内国際芸術祭」(以下「瀬戸芸」)。
数ある芸術祭の中でも知名度・作品数やその質は国内でもトップクラスだと思っている。
そんな「瀬戸芸」には、2010年、記念すべき第1回の時に、3泊4日で訪れた。
その当時は、現在ほど会場となる島が少なかったため、3泊4日の日程でもかなりの作品を見てこれた。
今でも家に保管されている当時の美術手帖。
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この当時、大学5年目の僕は、めちゃくちゃ金が無くて、でもどうしても行きたくて、本当に申し訳ないことに、会場に並んでいたこの本を連日さりげなく立ち読みをさせてもらって、日々向かう島の情報とマップを頭に叩き込み、スケジュールを組んでアートを見て回った。
なので、この本は後日、当時は滋賀に住んでいたけど、滋賀に帰ってからバイト代が振り込まれた後に書店に購入に行った。
そんな2010年の「瀬戸芸」第一回から会場の一つになっている犬島。
2010年の時は、島へのアクセスや時間の都合から島への訪問を見送ってしまった島になる。
まあ、関西からも近いし、また改めて行けばいいかなんて思っていたら、気がつけば14年。
そんな訳で、今回は14年前の忘れ物を取りに行くような。そんな思いを抱いて行ってきた。
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そんな犬島に2010年からずっと展開されている美術館。
「犬島精錬所美術館」
犬島は明治初期、銅の精錬所があり、その精錬所跡地を利用した美術館になる。
第一次世界大戦によって銅価格が暴落し、1909年に開業した精錬所は僅か10年で閉鎖されたそうだ。
その精錬所跡地は、忘れ去られたまま放棄されていたのだけど、現代アーティストの柳幸典と建築家の三分一博志によって美術館として再生されている。
美術館には、精錬所跡地が当時のまま保存されており、近代化産業遺産としても認定されている。
この美術館には、エアコンなどは無くて、自然の風の力を使って空気の循環が行われているそうだ。
犬島自体が、東からの風の影響を受けやすく、その風を取り込んで銅の精錬が行われていたそうだ。
なので、この美術館もそんな自然の風などを利用して空気の循環や室内の気温を保っているそうだ。
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美術館のエントランスまで続くアプローチは、黒色のレンガが積み上がっている。
これは、当時、銅の精錬をする工程で生まれた不純物を含んだものをレンガに固めていたそうで、それがそのまま放棄されていたものを活用したそうだ。
鉄を多く含む素材となり、夏は表面温度が60度から80度に。
冬は反対に非常に冷たくなるそうで、これもこの美術館が自然の力で気温調整をするのに役立っているそうだ。
実際に触ると、確かにめちゃくちゃ熱かった。
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館内には、日本の近代化に警鐘を鳴らした三島由紀夫の邸宅から出た廃材などを使った作品が並んでいて、空間もとても見応えがある。
さて、美術館で鑑賞中にめっちゃ驚いたことに、先日西脇のコットン畑に行った際に、一緒に作業をしていた知人の足立くんとバッタリであった。笑
土曜日の段階では、犬島に来ることを決めていなかったので、まさかここで会うとは。
足立くんはどうやら家族で遊びに来ていたみたいで、めちゃくちゃびっくりした。笑
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足立くん。
また来月、西脇で。
その後は、もう一つ、犬島に行ったら見たい「家プロジェクト」。
2010年よりも施設数も増えた「犬島 家プロジェクト」。
島内を散策しながら、作品を見て回る。
ちなみに、「犬島 家プロジェクト」のチーフキュレーターは、現在「金沢21世紀美術館」の館長も務める長谷川祐子。そして、設計は同じく「金沢21世紀美術館」の設計に携わっている建築家の妹島和世。
作品も定期的な入れ替えなどもあったりするみたいで。
一番新しいものだと2019年に設置されているそうだ。
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犬島 家プロジェクト F邸 名和晃平「Biota (Fauna/Flora)」
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犬島 家プロジェクト A邸 ベアトリス・ミリャーゼス 「Yellow Flower Dream」
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犬島 家プロジェクト S邸 荒神明香 「コンタクトレンズ」
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犬島 家プロジェクト I邸 オラファー・エリアソン 「Self-loop」
お馴染みのアーティストも多いなぁなんて思いながらも、それでもやっぱり普通に楽しめたりして。
ライブにめっちゃツアーする人に似ていて、セトリが変われば別物というか。
同じアーティストでも、そもそも作品が異なればそれは別物だし、空間も変われば感じるものであったり見え方も変わる。
オラファー・エリアソンに関して言えば、大阪・前橋・犬島と今年だけで3箇所も見ているし。
それでも、やっぱりそれぞれ良かったりして。
陽射しが降り注ぐ島内を散策しながら楽しんで作品巡りを行った。
さて、正直そんなにお腹も減ってはいないのだけど、せっかくなら何か食べようということで、島内のカフェへ。
ここが最近、僕が成長したところ。
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これまでの僕は、本当に旅の途中の食というものに無頓着で、平気で食事を抜くとか、手っ取り早くコンビニで済ませるとか。
せっかく旅に出ているのに、その土地のお店に寄らないとか平気でしていた。
最近、ちょっとそれを改めるようにして、その土地のものやその土地のお店に入るということを意識してやるようにしている。
ちなみに、2010年の「瀬戸内国際芸術祭」に訪れた際は、朝と晩はコンビニのパン。昼はコーラ。
マジで終わっている。
高松を拠点にしていたのに、讃岐うどんすら食べていないという。
逆に、その徹底ぶりを褒めてほしいくらいだ。
まあ、今回は、パスタとビール。
休みだし、昼間から酒飲むのもOKでしょと。
食事をとったら残り船の出港まで1時間ちょっと。
大宮エリーの作品を見て、そのままひたすら海岸に沿って散歩を。
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海が本当に綺麗だ。
以前、夏が好きだという知人に、なんで好きなのかと聞いたことがある。「夏の瀬戸内の海が綺麗だから」という話を聞いた。
その方は、瀬戸内海に面した街の出身なんだけど、マジでそれがめちゃくちゃ分かった。
マジで海が綺麗だった。
青のグラデーション。島々の陰影。
太平洋や日本海のように、水平線が続く風景とはまた違った世界がある。
なんか、夏もいいかもなんて本当に思ってしまった。
(まあ、今日、早速大阪の夏を目の前にして、夏が嫌いだと思い出しました。笑)
多分、きっと夏の瀬戸内が一番綺麗なんだろうなぁ。
それは僕が冬が好きだという感覚に近くて、僕は長野の松本が地元だけど、確かに冷え込みは半端ないのだけど、北アルプスが雪化粧している姿がとても綺麗で、ピリッとした冬の冷気すら気持ちよく感じてしまうからだ。
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さて、僕は様々な芸術祭に足を運んできたけど、初めて行った芸術祭が「瀬戸内国際芸術祭」だった。
その2年後に越後妻有「大地の芸術祭」へ。
この2つ、エリアは違うけど、とにかくランドスケープが素晴らしい。
都市型芸術祭にはない、風景美も楽しめる。
来年は「瀬戸内国際芸術祭」。
現在僕にとって夏旅の最有力候補だ。
犬島の風景とまた違った風景を楽しめるのだろうか。
今からちょっとワクワクしてしまう。
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さて、そんな旅に何を着て行ったのか。
まあ、僕は結構旅のコーデを考える時間も楽しかったりする。
今回、この小旅行の旅を決めた瞬間に絶対に着ていこうと決めた服が"osakentaro"の"mesh tops"だ。
船が海を行き交う柄が、まさに島旅にはぴったりだ。
僕自身も島の風景にとまでは行かないけど、そんな気持ちでピックしてみた。
そしてボトムスは"rihei"の"Denim Pants"
"rihei"のデニムは、普段皆さんが街で目にするデニムや、保有のデニムと比べるとライトオンスデニム(厚みが薄いデニム)を採用しているので、軽やかで夏に着用しても気持ち良いのだ。
全身を淡いブルーで。
海に媚びたコーデで楽しんできた。
コーデの写真。
オラファーの作品で撮らせてもらうという、超贅沢なことをしてしまったけど、そんな旅コーデも楽しんでもらえると。
ちなみに、僕の着用しているアイテムとは少し異なるかもだけど、一応"osakentaro"の"mesh"シリーズと"rihei"のデニムをそれぞれ掲載しておく。
まあ、もし気になる方がいらしたら問い合わせください。
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osakentaro : rib mesh tops (sea) ¥52,800 (tax in)
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osakentaro : mesh tops (bougainvillea) ¥29,700 (tax in)
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osakentaro : mesh × denim zigzag stitch pants (people) ¥41,800 (tax in)
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osakentaro : mesh × denim zigzag stitch pants (bougainvillea) ¥41,800 (tax in)
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rihei : Denim Skirt (navy) ¥30,800 (tax in)
こんな感じで"osakentaro"のメッシュ素材を使ったアイテムと"rihei"のデニムシリーズをピックしてみました。
気になる方はお���い合わせください。
それでは今日はかなり長々と、ほぼ、旅のお話でしたが、結果、何を着て行ったのか。
そんなコーデを考えるのも旅の一部であると。
特���な瞬間に特別なコーデを。
そうなると、また楽しみが一つ増すかなぁなんて思ってます。
それでは次回もお楽しみに。
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ari0921 · 9 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)12月30日(土曜日)弐
    通巻第8075号
中国、ロケット軍司令官を海軍から。国防相も海軍から
  軍内部に何か重大な事件が起きているのではないか?
************************
 年の瀬も押し迫った12月29日、中国の全人代常務委員会は長らく『空席』だった国防相に董軍・前海軍司令官を充てるとした。国防相は軍のナンバー3にあたる。
董軍はただちに習近平国家主席の任命を受けて就任した。董軍・新国防相は海軍出身。海軍副参謀長、東海艦隊副司令官、南部戦区副司令官を歴任、2021~23年に海軍司令官を務めていた。
2023年3月に「習近平に近い」との観測から国防相ポストにあった李尚福・前国防相は在任五ヶ月足らずで動静不明となり、国際会議をすっぽかしていた。
10月に正式に解任された。この時期には、ロケット軍最高幹部や、秦剛前外相らが消息を絶ち、電撃的に解任された。
国防相決定と同時に、全人代常務委員会は、中国人民解放軍で核兵器やミサイルの運用を担当するロケット軍の前司令官、李玉超と元司令官、周亜寧のふたりを全人代の代表職を解いた。
ふんだんな予算を持つロケット軍には汚職がつきまとう伏魔殿と言われてきた。だが観測筋は、秦剛外相とともに彼らの失脚は機密漏洩が原因ではないかと囁かれている。
 中国の戦略ミサイル部隊=「ロケット軍」の人事は既に23年8月1日、新司令官に王厚斌上将(大将)が、政治工作を担当する「政治委員」に徐西盛上将が就任していた。
ふたりはその前日に上将に昇格したばかりの俄か任命だった。前任の李玉超も2022年1月に上将に昇進したばかりだった。新しくロケット軍トップとなった王は海軍出身、徐は空軍出身。つまりロケット軍生え抜きの人脈ではない。
 ロケット軍司令官が畑違いの海軍から。国防相も海軍からト不思議な人事の続発は中国軍の内部に何か重大な事件が起きているのではないのか?
 起きていた。
 汚職と士気の弛緩、モラル低下と人材不足(人は沢山いるが優秀な軍人が不足している)。この欠点を補うに何をすれば良いか。
 ▼軍事ロボットの本格化へ着手か?「ヒューマノイドロボット」って何?
 中国共産党は11月の指導文書に基づき、「人型ロボットの大量生産」、そのためのAI開発計画を実行し始めた。移民労働者排斥が第一の理由だという。また少子化対策の一環でもあると軍事アナリストたちが言う。
 中国はAI(人工頭脳)と人工義肢を開発する「ヒューマノイド・ロボット・イノベーション・システム」を構築し、ロボット工学で世界のリーダーになるという計画がある。
産業ロボット技術で日本をぬこうというわけだ。
 しかしヒューマノイドなるロボットは兵士に転用可能だから国家安全保障に関わる重大なプロジェクトである。この観点から中国の戦略を見なければならない。
 
米国の有力シンクタンクCSIS(戦略国際問題研究所)報告では、中国が労働集約型の製造業で競争力を維持するために、人間をロボットに置き換えている現実を論じ、「共産主義ロボット」の懸念を述べている。
 なぜならAIによるコンテンツに、中国共産党が信奉する「社会主義の核心的価値観を反映する」よう義務付けるとある。
ロボット構想のイデオロギー的基盤は、「軍民融合」と強制的な技術移転という中国政府の戦略がある。軍民融合は、すべての民生技術を軍事的有用性に提供する政策であり、「(ロボット)企業が大学や機関と連携することを支援する」という指導文書の呼びかけがそれを裏付けている。
軍民汎用目的では水力発電所、風力発電所など電力システムのほか、消耗が少ない人型ロボットよりも、「信頼性の高い」ロボットが用いられるAI搭載のロボットは原発警備や浄水場管理を含めた「戦略的場所」で重宝される。
軍パワーをヒューマノイドロボットが代替するのだ。
 なんだって中国のために利用する。すでにバイトダンス傘下のTikTokは中国礼賛で溢れ、政治宣伝の道具と化している。
米国はTIKTOKの禁止に動いているが、もはや全廃は不可能である。
ハドソン研究所のアーサー・ハーマン上級研究員は警告する。
「ロボット工学に関する国際標準やルール制定作業で中国共産党の影響力が増大し、ひょっとして中国のロボット産業が世界標準となれば、道徳基準の設定は後方へ押しやられるだろう」。
 なにしろ中国軍には道徳的規律が希薄ですからね。
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gagago-001 · 3 months
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6/26
今日は5つ諦めた
朝、顔がむくんでいる 久々に高めの枕で寝たからくわくわしているのか 鼻根になにか違和感がある 汗か涙かわからないがホロッとしたものがつたってた 怖…… 水分、勝手に出ていくな 自分の意識の外で、内から何か出ていくとびっくりする
前髪を切る 解放〜 限界まで伸びていた髪がなくなると嬉しい 煩わしさが消えた瞬間の心地よさ好き〜
昼、空腹 2時間ほど授業を受けるだけで空腹感がのそのそやってくる 燃費がわるい こうなると、いつにもまして思いつきでの行動に主導権が向くので良い状態ではない 思いつきでマイクを手渡し、思いつきでごはんを買い食べる
5時の外がとてもよかった 清々しい空気はこれを指す 浮かぶ雲の薄みや白色灰色の度合いがバラバラに重なっていて好きな空だ 旗が全部同じ方向を向くほどには強く涼しい風も吹く 西側からまだ春を残した温度を感じる 静かな初夏の夕方で嬉しい
今日は日がな一日中体温が高く、自分の体の輪郭がよく意識に入ってきた おそらく良さげな睡眠をとれたから 60点
夜、なにもしてないかも 洗濯機を回さないといけないし、食器と洗わないといけない。でも疲れたからいいや…をずっと繰り返してもう瀬戸際 つかれたというよりも単純に体力がガタガタガタガタガタ落ちしているだけな気がする もっとがんばってください〜 こんなに休憩しているのはお前だけだ うす
歩けたはずの場面で立ち止まってしまった これが嫌で自我に張り付いたものを薄めていたんだったと思い出す その場のテンション感でしか生きてないのがバレる忘れだ
なぜか連続で日記を書けているが、おそらく1週間後には毎日でなく週1程度の更新になる 毎日コツコツ続けるということを2週間以上できた試しがないし、そんなモチベーションはここにない 文字を書くなら自分の記録などより創作のほうがましだ そっちの筋肉が衰えまくっていて、いざ向かっても何も出てこないけど シャワーを浴びなさい
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lostsidech · 8 months
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5: Stairway to Heaven
「はっ!?」
 会場が壊れた。まず望夢が体感的に感じたのは、『足場が無くなり、落ちる』だった。
 そもそも高さのある場所で戦っていたわけではない。なのでこれは五感に伝わるただの幻覚なのだと、望夢は間もなく理解した。
 眩暈がする。そのせいですぐに状況を計算できない。五感のバグのくせに、しっかり落ちて転んだ痛みがある。そして体を圧迫する重量感と、微かに脳裏で鳴る異常事態のアラート。
 目を開ける。瓦礫の中に望夢は倒れ伏していた。
 悪夢のような光景が広がっていた。
 瓦礫が現れたり消えたり、ちかちかと景色を移り変わらせている。その途中で見覚えのある壁や岩、水流が出現してはくねり、視線を阻害する。ある場所では遊具のようなカラフルなキャラクターの顔が、ゴシック様の建築壁の中から突き出ている。
 半ば無意識で、自分の体を取り巻くように転がっていた瓦礫に、解析・解除を走らせた。ヴン、と音を立てて瓦礫が消える。
 この会場のためにセットされていた、ありとあらゆる仮想空間のストックが、暴走してこのありさまになっているのだと、しばらく見ていれば理解できた。
 自分の動きを邪魔していた周りの瓦礫が消えてしまえば、立ち上がることができる。おそるおそる、望夢は身体を立てるが、すぐに別のブロックが足元に出現して躓いた。
「でっ」
 足先を引っ掛けてまた転び、あやうく、そのブロックに膝を打ち付けそうになる。相当痛いだろう、とギュッと目を閉じたところで、ひらめく。この固形は仮想の感触だ。協会式のペタルがイルミナント意識点の持ち主に錯覚の圧力を与えているだけ。
 ペタルを込めなければ無視して動ける。協会式の仮想空間とはそういうものだ。日本の協会の演習場でもいつか瑠真とやったはずだ。
 とっさに脳を切り替える。望夢は元々協会式のペタル解釈には「合わせて」いるだけだ。大会のために常に協会式に合わせ、秘力を練り続ける方式を取っていたが、もう必要はない。
 ブロックにぶつかる前にイルミナント励起を解除。ぶつかったはずのブロックを膝がすり抜けた。そして少しだけもう一度、協会式ペタルを自身に込める。最後にクッション様に抵抗が生じ、転んだにも関わらずふわりと地面に手をつくことができた。
 何度か地面についた手を握ったり開いたりして、感覚を確かめてみる。
 この要領なら、多分このカオス空間の中も歩ける。
 望夢は見渡した。極彩色の景色に邪魔されているが、試合はどうなった 放送も音沙汰がないが、自分が聞こえていないだけなのか。点数はもう誰も見ていないのか
「……瑠真」
 それより何より、相方が何をしているのかが気になった。
 邪魔な障害物をすり抜け、迷路のような元アリーナを歩き始める。
 最も敵になるのが方向感覚だった。神経を研ぎ澄ましても、会場に存在するあらゆる出場者のペタルを吸い上げた仮想空間から、ペアのものだけを探すのは甚だ難しい。
 それでも歩き続ければ誰かとは遭遇するだろうと進んでいたとき、ふと五感の端に気配が引っかかった。
 ペアのペタルだけを探すのは難しい。そのはずだった。
「……瑠真」
 正確には。
 瑠真であるはずなのに瑠真ではない、瑠真のペタルをベースにしたような何か、を、感じる。
×××
 予期しなかった平衡感覚の混乱に、瑠真もまず尻餅を付き、ここがどこか見失うところから始まった。
「あ いたいた。いやぁ、君の場所は視認していたからすぐ来られたにせよ、このカオスは最悪だね」
 ──そこに聞こえてきたのは、考えうる限り最悪の声だった。
「は……」
 瑠真は咳き込みながら顔をあげる。これは……確か、望夢の先祖の。
 夏のヘリポートで聞いた、悪辣な少年の声だった。
 一度で覚えてやる義理はなかった。なのに覚えていたのは、それだけその声が身の毛もよだつトラウマのように耳朶に張り付いていたからだ。
 視界がぼやける。イルミナント意識点に過負荷が掛かっているのを感じる。会場にいたすべての異能者のペタルの残滓が増幅されて場を渦巻いている。感知系が苦手な瑠真にも明確だ。
 目を擦って、もう一度薄目を景色に向けたとき、その極彩色の光景の中に、黒服の少年が佇んでいた。
 初めて見る姿だ。子供が着るものとしては見慣れないお坊さんのような和服を着ている。
 だが、彼は背格好と顔立ちが──やはり望夢に、よく似ていた。
 高瀬誉。
 春姫の宿敵だ。なぜか蘇った幽霊なのだと聞いていた。
 だからだろうか。彼の輪郭は、まるで背後の仮想空間の景色の一部であるかのように、うごめき、刻一刻とブレている。
「待たせたね、悪魔のお迎えだよ、瑠真ちゃん」
 少年は、仄かに望夢より表情が薄く見える瞳をこちらに向けて、ことんと首を傾げた。
 瑠真はとっさに答えなかった。なぜこいつにこの状況で迎えられなければならない
「……何、これ」
 まずは周囲を示して、端的に尋ねた。
「試合中だったよね。アンタたちが何かしたの」
「うん。眺めてたら瑠真ちゃんが負けそうだったから、助けに来た」
 あっさりと、誉はそう言った。
「助けに こんな、試合無理やり壊して」
「だって、嫌だろ あんな大人の策略に乗せられるのなんか」
 誉は話しながら、瑠真の向かいに膝を折った。尻餅をついている瑠真に視線を合わせ、見つめてくる。そこはかとなくじっとりと嫌な感覚がし、瑠真はいざるように少し下がった。
「……まだやれた」
「どうだか」
 誉は首を振る。
「君は謀られたんだよ。極論、アメリカチームは君のことなんてどうでも良かった。日本の協会の邪魔をするのに良い釣り餌がそこに転がってただけ」
「アンタにそれを言われる筋合いはない」
「あー、そういう反応かぁ。まあ、いいよ」
 瑠真が噛みつくと、誉は肩をすくめてみせた。
「君もだいぶ鍛えられたみたいだし。ここまでの話はカノへの義理立て。振られたら続けて口説くもんでもないや」
「何言ってるの」
「俺には俺の目的があるって話」
 ぽん、と誉が手を叩いた。そのとき、周囲の仮想物体から一斉に蔓のようなものが伸びて、瑠真を巻き取った。
「はっ」
「待ってね。ここから本題」
 誉は言うと、瑠真に向けて膝を摺ってにじり寄ってくる。
「それ、私関係あるの 美葉乃のこと」
「カノへの義理立ては終わったって言っただろ。俺はあの子とは関係なく君に用事があるの。いや君の体、いつの間にか大分高瀬式ナイズされてて助かるよ。干渉しやすい」
 瑠真は迫ってくる誉を目線で威嚇した。
「縛り上げて何が用事よ」
「なんだろうね。これを話すのは初めてかな」
 誉は傍に腰を下ろして微笑む。友人としてお近づきになりたいとでも言わんばかりの微笑みだった。
「俺は君を見つけたときから、カノとはまた違う理由で君に興味を持っていたんだ」
 その微笑みを、口調を、瑠真は吐き気がするほど憎らしく感じる。瑠真のペアが絶対にしない表情をした同じ顔。
「三月の協会戦。君は神名春姫の力を身に借りて戦ったね 俺はその時から、君を個人的に追っていた。カノを通してね」
「……」
 そんなこともあった。だが誉はそれをどこから見ていたのか。わざわざ相槌を打ってやる義理も、問い返すほどの好意もない。
 誉は瞳を三日月のように細めた。
「いやぁ、ちょっと閑話休題してからにしようかな 自己紹介ができなきゃ寂しいもの」
 瑠真は自己紹介など望んでいない。だが誉も勝手であるのは百も承知で話しているのだろう。少年はあぐらをかいた膝の上にひじをついた。
「俺、もう死んでるって話は春ちゃんか望夢くんから聞いてるよね だったらどうして成仏できなかったんだと思う 瑠真ちゃんって幽霊信じる」
「今、いるんだから、それしかないでしょ……どうしてなんて知るわけない」
「俺に未練があったんだよ、結局。この世界の行く先にね」
 瑠真の小声の反抗に構わず、誉はゆっくりと言った。
 手元に持った数珠を弄っている。虎の模様のような色をした数珠だ。
「いや、理論的には春ちゃんが流し込んだ不老の神の力が俺の肉体を消しても存在を維持したとか、色々言いようはあるかもしれない。だけど俺の目線からしたらそう。俺は長いこと、『無』と呼べる時間の中で俺の魂が輪廻できない理由を考えていた」
 話の、意味は分からない。ただ、幽霊でしかなかったはずの誉の重量感が目の前で膨らんでいくようで、怖気をおぼえる。
「俺は殺される前、春ちゃんに少しだけ期待してた。旧弊した高瀬式が情報統制できる時代はとっくに終わってた。だからその後継を作るのはきっと俺たちとは違うものだって。
 だけどきっと俺も少し夢を見すぎていたんだろうね。彼女は結局、神さまであるよりも一人の女の子だった。俺は正直、それに失望してしまった。そうなるだろうと思ってたから、俺は高瀬式の精神が存続するよう望夢を残したんだけどね」
 誉は、瑠真の知らない長い時間をあまりに全て把握している。それが話術なのか、事実なのか。瑠真は、ブラックホールに浮かんでいるような錯覚にとらわれる。
「望夢の父親の篝は感知系がとにかく強くて、死人の俺と普通に話せた。だから俺はさっさと奥さん作って息子にも感知教育をするように言った。篝自身はちょっと古い男だったから、あまり春ちゃんと渡り合えそうにもなかったのだけど。生まれた息子は狙いどおり霊感が強かったから、俺はその霊感が薄れない子供の頃のうちに、ことあるごとに高瀬式の精神を囁きかけておいた。だから望夢の育て親は直球で俺みたいなもん」
「高瀬式の、精神……」
「俺はこの世界を自由にしたいのさ」
 誉はこともなげに言った。
「しがらみに囚われ、欲で傷つけ合い、己が正しいと思う者が殺し合う世界を救済したい」
「できるわけない。何カミサマみたいなこと言ってんのよ」
「俺、仏教徒だよ。そこはよろしく。西洋の神さまの考え方とはまた違うと思うな」
 瑠真に宗教の違いなどはわからない。ただ睨み返すと、誉はとん、と自身の胸を叩いた。
「とはいえ世界をより良くしたいという想いに貴賤はないからね。ヒイラギ会の子たちのことも普通に応援してる。『みんな望んだものが手に入って、みんなハッピー』」
「もっと無理よ。わかってて言ってるの? そんなの成り立たないでしょ」
「そう、でもだから君も聞いているだろう あの子達は、みんなを幸せにして、その瞬間世界を終わらせたいんだよ」
 誉はくつくつと笑う。それは朗らかで、子供の悪戯を愛おしむ祖父母のようにさえ見えた。
「死ぬ瞬間幸せだなんて、なんて幸福」
「……勝手に押し付けないでよ、そんな理想」
「ああ、そういうところが春ちゃんと相性いいのかね 俺は個人レベルで行える救済手段の一つだとは思うけどね。まあ、個人レベルじゃない視点でできることを、本当は神の力を持つ春ちゃんに望んでいたのだけど」
 瑠真の激高を、誉はこともなげにいなして頬杖をついた。
「ここで話題を戻って、ヒント。春ちゃんには『神の力』がある。俺は高瀬式の旧支配者。高瀬式が春ちゃんと仲良くなかったのは知ってるよね」
「……」
 瑠真はとっさに話題を辿った。何のヒントだ 内容は当然知っている。だから何だ。
「春ちゃんにある『神の力』。俺はそいつで殺されたから、分析サンプルは十分。やろうと思えば干渉操作することができる。ただ今あの子の力は、半分うちのご当主の協会式能力維持に使われている。『契約』だね。春ちゃんの憎き高瀬式に首輪をつけて自分の支配下に置こうっていう、あの子なりの復讐」
 これも事実としては知っているが、それを誉がどう解釈しているかなどは知らない。春姫が私情で望夢を使っていることはなんとなく知っているつもりだった。
「その『契約』のデータもちゃんと手元にあるのさ。斎くんが頑張ってホムラグループに流してくれたからね。俺たちはそれをホムラグループから拾ってる。
 有り体に言えば、俺も同じ契約ができるってコト」
 誉はそう言った。
「……待ってよ」
 じわじわと、脳内で話が繋がり始める。世界を救済したい誉。望夢と春姫の間にある契約。
「何、する、気」
「それを今説明してるんだってば。俺は春ちゃんに神の力を渡して後悔した。その未練が俺をここまで生かした。望夢は俺の救世主になり得る視点を持っているけれど、今のところ春ちゃんの犬で、世界の上に立つ覚悟も持ってない」
 誉はひらりと手を挙げ、人差し指を立てた。講釈する優しい先輩のような口調だった。
「神を降ろすには、新たな神を産むのが一番いいと思うのさ」
 その指が瑠真に向く。
「なに……」
 息をつまらせる瑠真の、胸に誉の手が這う。びくりと全身を強張らせた瑠真の胸元に、誉の、霊体の手が、『入り込んだ』。
 本人も言うように仮想空間技術で作られているだけの体だ。痛いはずも、感触があるはずもない。なのになぜか生命の危機を感じる。触れられてはいけないものが触れている気がする。
「望夢は君のことが好きだからね。君が力を持てば、春ちゃんの時よりその制御に必死になるだろう。それが目的だから、別に俺は君自身のことはどうでもいいわけ。とはいえ俺を悪魔として生かしてくれたカノへの義理はあるしね それに、俺は人を一人使うなら、その心に敬意を払わないことは本意に反する」
 誉の声がガンガン響く。それが心理的効果なのか、既に何か異常が始まっているのか瑠真は理解できない。
「タイミングが今だったことにも必然性はあった。まずは君が治癒の能力を得たこと。その願望の根底にあるのが『戦える力がほしい』であったこと。俺はその気持ち、よくわかるよ。眼の前にある世界に触れられないのはもどかしいものな。君の場合それが戦いという概念だった。極めつけに今、とやかく言う大人はみんな太平洋の海の向こう」
 誉の手は、最早とっぷりと手首まで瑠真の胸に埋まっている。身体の中で熱が暴れ狂う。平衡感覚が上下左右どれもわからなくなっていく。
「君はとても、とても強くなるよ、瑠真ちゃん」
 誉の声が、まるで身体の繋がりから直接伝わるように聞こえる。
「壊れても、傷ついても戦い続けられるだけの力が手に入る」
 その言葉は。
 誉には伝えたことのない叫びのはずで。知っているのかなんて、今更問うのも馬鹿らしく。
 耳元で、吐きそうなほど望夢とよく似た甘い声が囁いた。
「君の願い、叶えてあげる。一緒に終わろうぜ」
 その日、フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク西部では崩落事故が起こり、ニューヨーク地下のメトロ路線まで会場の一部が落下した。
 偶然試合中でそこにいた少年が一人巻き込まれた他は、試合相手のアメリカチームも無事に引き上げ、現在は救助・捜索活動に当たっているそうだ。
 それ以降の瑠真の記憶はない。
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studiojunaworks · 8 months
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玉野市の宇野駅、宇野港からほど近い古いビルの1階に入る おむすびがメインのカフェ「shiro」の計画である。 カフェ機能だけでなく、作品展示やライブイベントを行い、 訪れる人たちの交流のきっかけとなるような空間が求められた。
昭和の事務所のような素材使いの空間が長い間使われずに放置されていたが、 施主自らが解体作業を行い、 力強いコンクリート打放しのスケルトン状態を作り出した。
空間の奥に厨房をコンパクトに作り、残りの空間を広々とした客席とした。 少し狭くなった入口部分から奥への広がりを強調するために 「く」の字型にテーブルを配置し、 オリジナルのOMSB stool(オムスビスツール)を並べた。 テーブル席の他にもベンチ席やカウンター席を設け、 大きな空間の中に雰囲気の異なる居場所を作った。
「お寿司屋さんのようにおむすびを出したい」との要望に 応えるために計画したカウンター席は床が1段高くなっていて、 イベント時にはステージとして機能する。 (ステージ上でおむすびを握っている設定でもある。) カウンター席の上部には片面だけ仕上げたステージセットのような つくりの垂れ壁を設けた。(裏側の骨組みが見えている) 垂れ壁の曲線がおむすびや瀬戸内の島を連想させるし、 薄いのでステージの幕のようにも見える。
近くの宇野港から直島や豊島へのフェリーが出ているため、 世界各地から訪れた観光客の来店も期待できる。 近年は移住者も多い。 地域住民の他にも様々なバックグラウンドを持つ人達が集まり、 フラットに交流できる空間を目指している。 素材や仕上げに関してもフラットに扱い、新しいものと既存のものが混ざり合い、 見分けがつかないような状態を理想とした。 施主塗装により生まれた程よいムラも、その理想への一助となった。 地元でこのような場所の計画に関われたことをうれしく思い、 これからこの場所でどのような交流が生まれていくのか楽しみである。
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honyakusho · 8 months
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2024年1月26日に発売予定の翻訳書
1月26日(金)には32冊の翻訳書が発売予定です。
我々みんなが科学の専門家なのか?〈新装版〉
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ハリー・コリンズ/著 鈴木俊洋/訳
法政大学出版局
クリスティーヌ
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クリスティーヌ・アンゴ/著 西村亜子/翻訳
アストラハウス
ディスレクシア
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マーガレット・J・スノウリング/著 関あゆみ/監訳 屋代通子/訳
人文書院
一つの惑星、多数の世界
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ディペシュ・チャクラバルティ/著 篠原雅武/訳
人文書院
わたしは異国で死ぬ
カラーニ・ピックハート/著 高山祥子/翻訳
集英社
ヤバい統計 政府、政治家、世論はなぜ数字に騙されるのか
ジョージナ・スタージ/著 尼丁千津子/翻訳
集英社
なぜ人は自ら痛みを得ようとするのか
リー・カワート/著 瀬高真智/翻訳
原書房
もっと まざっちゃおう!
アリー・チャン/著 小栗左多里/翻訳 トニー・ラズロ/翻訳
フレーベル館
世界から青空がなくなる日 : 自然を操作するテクノロジーと人新世の未来
エリザベス・コルバート/著 梅田智世/翻訳
白揚社
人口は未来を語る : 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題
ポール・モーランド/著 橘明美/翻訳
NHK出版
世界の食はどうなるか : フードテック、食糧生産、持続可能性
イェルク・スヌーク/著 ステイファン・ファン・ロンパイ/著 野口正雄/翻訳
原書房
評伝 マルコム・マクラーレン: その生涯と時代
ポール・ゴーマン/著 川田倫代/翻訳
イースト・プレス
新版 地図で見るラテンアメリカハンドブック
オリヴィエ・ダベーヌ/著 フレデリック・ルオー/著 太田佐絵子/翻訳
原書房
疎遠の妻、もしくは秘密の愛人
クリスティン・メリル/著 長田乃莉子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
忘れられた愛の夜
ルーシー・ゴードン/著 杉本ユミ/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
打ち明けられない恋心
ベティ・ニールズ/著 後藤美香/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
ギリシア富豪と薄幸のメイド
リン・グレアム/著 飯塚あい/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
短い恋がくれた秘密の子
アリスン・ロバーツ/著 柚野木菫/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
今夜からは宿敵の愛人
キャロル・モーティマー/著 東みなみ/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
大富豪と乙女の秘密の関係
ダニー・コリンズ/著 上田なつき/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
イタリア大富豪と小さな命
レベッカ・ウインターズ/著 大谷真理子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
裏切りの結末
ミシェル・リード/著 高田真紗子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
嘘と秘密と一夜の奇跡
アン・メイザー/著 深山咲/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
至上の愛
ペニー・ジョーダン/著 田村たつ子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
魔法が解けた朝に
ジュリ���・ジェイムズ/著 鈴木けい/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
甘い果実
ペニー・ジョーダン/著 田村たつ子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
公爵の許嫁は孤独なメイド
パーカー・J・コール/著 琴葉かいら/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
いじのわるいうさぎのおはなし
ビアトリクス・ポター/著 川上未映子/翻訳
早川書房
こぶたのロビンソンのおはなし
ビアトリクス・ポター/著 川上未映子/翻訳
早川書房
思考のトラップ 認知バイアスを出しぬく17のやり方
デイヴィッド・マクレイニー/著 安原和見/翻訳
二見書房
みえた! ぎたいするいきものたち
ブラウンキャロン/著 ロビンズウェズリー/イラスト 小松原宏子/翻訳
くもん出版
たべてみて! : フリーダ・キャプランがひろげた食のせかい
マーラ・ロックリフ/著 ジゼル・ポター/イラスト 福本由紀子/翻訳
BL出版
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yotchan-blog · 1 month
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2024/8/21 23:00:22現在のニュース
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