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#蛇崩川緑道
hirokkie · 2 years
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evening run #running #run #eveningrun #runningofinstagram #runners #setagaya #sangenjaya #tokyo #japan #jakuzuregreenpath #tuesdayvibes #走る #ランニング #還暦ランナー #三軒茶屋 #蛇崩川緑道 #東京 #世田谷ラン #ランニング好きな人と繋がりたい #nike #zoomfly4 (Sangenjiyaya, Setagaya-ku) https://www.instagram.com/p/CpxJYDwvdQu/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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yotchan-blog · 5 months
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2024/5/2 7:59:43現在のニュース
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atfeeling · 5 years
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oneday-nkt · 5 years
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Green path. 緑道の癒し効果を知る。 #jyakuzuregawa #greenpath #蛇崩川緑道 #少し心に余裕が出来て #環境の変化を実感する #ひっそり #引越ししました https://www.instagram.com/p/B1B9NA-FzIX/?igshid=1gktoqo7we9ei
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ari0921 · 3 years
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対ロシア制裁でドイツのガス価格は「1000㎥あたり2000ユーロの新世界」へ
「ノルドストリーム2」は死んだのか?
川口 マーン 惠美
対ロシア制裁の苦悩
「ノルドストリーム2」という言葉を、オラフ・ショルツ独首相(社民党)は決して口にしなかった。
バイデン米大統領との会談でも、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談でも、あるいは、記者団の「もし、プーチン大統領がウクライナに侵攻したら、ノルドストリーム2はロシアに対する制裁の一部に入るのか」などという質問に対しても、「すべての選択肢は卓上にある」と言うのみ。
ノルドストリーム2とは、運転開始を待つばかりの、ロシアとドイツを直結する海底ガスパイプラインである。ロシアの国営企業ガスプロムを筆頭に、ドイツ、オーストリア、フランス、スイスなどの民間企業のコンソーシアムが進めている巨大プロジェクトだ。
社民党のダブル党首の1人であるラース・クリンクバイル氏がテレビのインタビューで、「ショルツ首相が言っている『すべての選択肢は卓上にある』とはどういう意味か」と問い詰められ、苦し紛れに、「テーブルの横でも下でもなく、上にあるということだ」と言って質問者を苦笑させた。
それほど、ノルドストリーム2は社民党にとってのタブーだった。そして、ウクライナ問題の拡大につれ、まるで喉元に刺さった骨のように社民党を苦しめた。なぜなら、ドイツは自国のエネルギー不足を、このパイプライン無しでは容易に解消することができないからだ。
この10年、原発を減らし、石炭火力を減らし、その代わりに再エネにさまざまな援助を与えてその設備容量を画期的に増やしてきたドイツだが、再エネの発電量は不安定を極めた。結局、頼りになるのはガス火力ということでガスに需要が集中した結果、ガスの需要と供給のバランスが崩れた。
ガスの逼迫はすでに世界的問題だが、ドイツでは特に顕著で、家庭のガス料金が今年から平均6割も上がっている。
その深刻なガス不足をようやく解消できるのが、ノルドストリーム2のはずだった。しかし、政治状況が変化した現在、運開が宙に浮いている。このままではドイツのガスはさらに逼迫し、値段が上がるだけでなく、最悪の場合、ブラックアウトの危険さえある。そんなことになったら、社民党政権は吹き飛ぶだろう。
つまり、対ロシア制裁といえども、社民党はそう簡単にノルドストリーム2を犠牲にするわけにはいかなかった。
輸入ガスの55%以上をロシアに依存
社民党の1番の苦悩は、このノルドストリーム2を、メルケル前政権の悪しき置き土産として片付けられないことだ。なぜなら、これは、メルケル政権で連立を組んでいた自分たちの虎の子プロジェクトでもあるからだ。
それどころか、パイプラインの到着地であるメクレンブルク=フォーポメルン州は社民党の牙城で、これまで州首相を始め、皆がパイプラインの建設に全力を注いできた。他に大した産業もないこの州にとっては、パイプラインまさに希望の星だった。
ちなみに、この壮大な独露共同プロジ��クトの生みの親は、社民党のシュレーダー元首相である。当然、社民党とロシアの関係も悪くない。
ノルドストリーム2は、「2」というだけあって、当然「1」がある(正式には1本目のガスパイプラインの名称は「ノルドストリーム」のみ)。これこそがシュレーダー元首相のパイプラインで、2011年から稼働しており、年間550億㎥のガスをロシアからドイツに運ぶ。その横に建設されたのがノルドストリーム2で、本来なら2020年に完成し、海底パイプライン経由のガスの輸入量は倍増するはずだった。
ドイツのロシアのエネルギーに対する依存は大きい。ノルドストリーム以外でも、陸上パイプライン経由でロシアのガスは入っている。2020年、ドイツの輸入ガスにおけるロシアシェアは55%を超えた。ヨーロッパは40%で、これも多いが、ドイツは桁外れに多い。
そんなわけでドイツは今、慌ててその他の調達法を探しているというが、ノルウェーやオランダからは輸入を増やそうにもパイプラインが飽和状態だ。
一方、カタールや米国からのガスはLNG(液化天然ガス)なので、それを気体に戻すターミナルが必要だ。しかし、ドイツでは今、2基が建設中なだけで、まだ受け入れ態勢が整っていない。当面、LNGの輸入はオランダなど他国経由となる。
さらにドイツは原油と石炭の輸入も、それぞれ34%、45%がロシア産だから、これでどうやってロシアに制裁ができるのかがよくわからない。結局、よほど困ったら、石炭、褐炭を燃やすのだろう。ショルツ首相が口を噤んだのは当然のことだった。
己の正義に陶酔するドイツ人
ところが、2月21日、プーチン大統領がドンバス地方のドネツクとルガンスクを正式に独立国として承認した後、ショルツ首相はついに、ノルドストリーム2の認可手続きをストップすると宣言した。
ということは、代替ガス調達の目処がついたのか? それとも、あちこちからのプレッシャーが大きくなり過ぎたためか?
メディアはこのニュースを、ドイツ政府がようやく重い腰を上げ、正しい道に戻ったというように肯定的に扱った。国民は国民で、ロシアに対する自国の毅然とした態度に大いに満足しているようだった。しかし、ここで私は大いに戸惑う。ガス不足はどうなるのだろうかと。
後のことを考えずに、己の正義や理念に陶酔するのはドイツ人の特徴で、2011年、皆で脱原発を祝った時もそうだった。ただ、そのせいでドイツの電気代はEUで一番高くなり、おまけにロシアガスへの過度な依存を招いているのに、誰も反省していないどころか、今、また同じことを繰り返そうとしている。
本来なら、昨年の暮れに止めたばかりの原発の再稼働や、今、動いている最後の3基の原発の稼働延長あたりが、電気の安定供給からも、エネルギーの安全保障からも、CO2の削減からも、一番妥当だと思うが、それはテーマにならない。そこがドイツらしいといえば、ドイツらしい。
いずれにせよ、現実として、ドイツはやはり上を下への大騒ぎになった。翌22日には、経済・気候保護大臣であるロバート・ハーベック氏(緑の党)が、ノルドストリーム2の認可手続き停止については「以前から準備はしてあった」ので、「ガスの供給は安全だ」と保証しつつも、「ただ、一時的にガス価格は上がるだろう」ということを、苦渋の表情で発表した。
蛇足ながら、緑の党はつい最近まで、ガスはCO2を排出するし、ノルドストリーム2はロシアを潤すから潰すべきだと主張していたのだ。
一方、ロシアの元大統領ドミトリー・メドヴェージェフ氏が間髪をおかず、「1000㎥あたり2000ユーロを払うことになる新世界へようこそ!」と皮肉のツイートを放った。この日のガスの値段は1000㎥当たりすでに828ユーロだったが、今後、さらに2倍以上に高騰すると警告しているわけだ。
本当にそうなれば、ドイツ経済は破滅だ。そして、その時、拳を振り上げて政府を批判するのは、おそらく、今、政府に拍手を送っているのと同じ人たちだろう。
さらに23日、緑の党のベアボック外相は厳しい顔つきで言った。
「我々は、自由で民主的な主権国家ウクライナのために、国家として経済的な不利益を甘受する覚悟がある。それを示すことが、我々ドイツ政府にとっては非常に重要だ」
こういう悲壮で犠牲的な言葉に、ドイツ国民はいたく自己陶酔する。
認可手続停止という「トリック」
さて、では、すでにガスが充填され、ゴーサインを待っているだけの1250kmのパイプラインは、このまま葬り去られるのか?
『ディ・ヴェルト』紙は主要紙の中ではエネルギーに関しての情報が充実しているが、やはりこの件に関しても、ダニエル・ヴェッツェル氏の興味深い解説が出ている。
記事のタイトルは直訳が難しいが、「ノルドストリーム2の延命のため、ハーベックは巧妙なトリックを使う」という意味で、政府の発表したのが運開停止ではなく、認可の手続きを停止というところが「トリック」らしい。
それによれば、
●ノルドストリーム2はすでにEU全加盟国が承認済みだが、ドイツのネットワーク庁による最終「認可」だけがまだ終了していない
●ネットワーク庁が認可するためには、ノルドストリーム2が「ドイツ、およびEUの電気とガスの供給を危険に晒すことはない」という前提条件を満たしていなければならない(エネルギー経済法4条B)
●そして、ノルドストリーム2はその前提条件を満たしていることを、すでに昨年10月、旧政権の独経済・エネルギー省に公式に承認されている
つまり、最終的な「認可」に法的な障害はない。米国の妨害など政治的な事情で、ネットワーク庁が認可に二の足を踏んでいるだけだ。
そこで新政府が考え出したのは、昨年、旧政権が出したその承認を撤回し、再度、同じ審査を申請させるということだった。つまり、この過程でノルドストリームは少なくとも4ヵ月は延命でき、その結果、「ドイツ、およびEUの電気とガスの供給を危険に晒すことはない」ということが再度認められれば、運開に一歩近づけるわけだ。
この後は、今度はそれがEUの欧州委員会に回されるので、そこでの審査でまた時間が稼げる。もし、万が一ここで、ノルドストリーム2はドイツおよびEUの電気とガスの供給を危険に晒すということになれば、今度は管轄が裁判所に移る。
裁判でどちらに軍配が上がるかはわからないが、もし、ノルドストリーム2がドイツおよびEUの電気とガスの供給にとって危険だとなれば、なぜ、古い既存の陸上パイプラインは良いのかという議論に発展するだろうから、ノルドストリーム側にはチャンスがあるかもしれない。
いずれにせよ、ノルドストリーム2はまだ死んでいない。ドイツ政府は、将来はロシアのガスなど無くても、全てのエネルギーが賄えるようになると豪語しているが、あまり説得力はない。いったいいつの話か?
ただ、日本もエネルギーの他国依存ではドイツに引けを取らない。EUの誰もが付いていかなかったドイツの自滅エネルギー転換政策に、わざわざ付いていった日本は先見の明がなさすぎる。
すでに今、日本のエネルギー価格は急激に上がり始めている。なのに、原発は動かせないし、米国の要請で、日本が発注していたLNGをヨーロッパに回しているというが、大丈夫なのだろうか?
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keredomo · 4 years
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骨を食べる
 日用のものを買いに出た帰りだった。見慣れた交差点を渡ろうとした時、左折する車にゆっくりと轢かれた。  ぶつかって撥ねられるだけなら重症で済んだのだろうが、その時買い物袋から転がったジャムパンを拾おうと車の死角にしゃがみこんでいたところ、左折する車の左輪につかまって、胴を右からめりめりと音を立てて引き潰されてしまったのだった。
 数秒の出来事であった。死角にしゃがみ込んだままどんと倒され、横転し半ば仰向けになったあばらの上に車輪が乗った。胴の4分の1ほどぺしゃりと潰れてしまって、心臓には至ったのだろうか。  車にとっても災難だったろう。せめて撥ね飛ばされるくらいのスピードがあればよかったのだが。  すっくと立ち上がって、ジャムパン片手にすたすた歩いてゆく私を、車から飛び降りた運転手はどんな顔で見ていたのだろう。まだ若そうな、あ、という声だけ、うしろから聞こえた。
 左側が潰れてしまったので、アイスクリームを食べていると胃の入り口のところであふれて脇腹のおもてに垂れてしまって、食道をとおって少し温くなってはいるものの肌にはまだ冷たいままの感触が、どろりと脇腹を下降していった。胸の高さもなくなっているので、左側はワンピースも肩の厚みのまますとんと下に落ちている。車輪の幅に潰れた肋骨をつたって骨盤まで降りてきたアイスクリームの白が、裏側からゆっくりと灰色の生地を湿らせてゆく。  「どうしたの、そんなところを濡らして」  左の腰に目をやって、生田さんが言う。手を洗う時に乱暴でもした?  服が濡れることには気づくのに、胸が片方高くないことには気づかないものだろうか。  「こぼしちゃったみたい」  「染みになる前に洗ってきたら?」  「そうねえ……」  服を洗っても仕方ないのだが、と思いつつ、鬱蒼と茂る薄緑いろの葉むらがつくっていた木陰にみつけた大きな岩から腰を上げて、川のほうへゆるく降りていく。アイスクリームはすでにひと筋ふた筋、太ももを伝って膝まで下がってきている。もう冷たくはない白い液体。
 サンダルは革製だったので脱いで、川にざぶざぶと進んだ。えっ、と背後から小さい叫び声が聞こえる。  川は膝ほどの深さしかなく、太ももにまとわりついていた乳白はひと筋またひと筋と垂れ、脂の照りを虹色に帯びながら流されてゆく。川に連れ去られてゆく白い筋を目で追う。木々の無数の緑色が光とともに反射する水面がそこだけ濁る。  ワンピースの裾を持ち上げてばしゃんと膝をついてお腹まで水に浸かると、冷たくて背中がきんと鳴った。流れる水が体の柔いところを撫でて、すべての白を連れ去ってゆく。
 こんなからだになったのは、30年前に恋愛していた慎さんという人がうっかり死んでしまって、その時についお骨を盗んで食べてしまったせいらしい。  8月の真昼、慎さんの家の、無防備なベランダから忍び込んだ。日差しが強すぎて、マンションに急拵えされた小さな仏壇のつくる影はあまりに濃く、仏花の白すら闇に吸われている。仏花と、どうでもよさげな菓子が供えてあった。慎さんは甘いものを好かない。骨壺には骨に似せて削った石灰石を入れてすり替えたので、たぶん家の人にはばれていないと思う。  はだかの骨を指でもてあそびながら、蝉のうるさい正午の国道を歩いた。骨は意外と硬く、強く囓ってようやく崩��た。焼けた骨の乾きで砂を噛んでいるように舌がざらつき、無味ゆえに不快感ばかりが催す。口内いっぱいにまとわりついた破片は唾液ではとても飲み込みきれず、むせて咳をしそうになるのをこらえて涙がにじむ。  通りがかった公園の洗い場で蛇口をひねった。晩夏のぬるい水道水が下降するのを横から貪るように唇をぱくぱくさせて含み、噛みしだいて口のなかで粉々になった慎さんの焼けた喉仏を流し込んだ。10回、20回、口に水を含み、押し流す。何度流し込んでもなお感触だけが上顎に張りついて、じゃり、と舌に触る。ざらざらするだけで、慎さんはどこにもいなかった。  慎さんが死んでしまってから行き場をなくして宙にぷかぷか浮いていた(好き)とか(悲しい)とか(どうして)(愛してる)とか(許さない)(憎くて憎くて)(いっそ私が)とか、そういう扱いきれないの、ぜんぶ、骨を食らうことで満たされて消えるはずだったのに。水を飲んでも飲んでも飲んでも、骨のざらつきが消えない。舌に破片が残っている。砂塵をかぶったように、薄っすらと思いが肌にこびりついて落ちない。  じゃり、と口の中で音が鳴る。
 以来、時間が時間通りに流れなくなった。そのことにも、7年たってからようやく気が付いた。止まっている。見渡すと私だけがあのときの顔のままだった。その後入念に経過を観察したところによると、10年に1年か2年ぶんわずかに歳をとるようだった。同じ鏡の前に、私が10年。あるいは2年。
 13年前にまた大恋愛っぽいことをした。懲りないものだ。大恋愛ののち、いよいよどうにもならないので一緒に死のうかということになり、炭を用意して夜に山で一緒に死んだが、私だけ翌朝の眩しい太陽にけろりと起こされた。  まだ眠りが蒸発しきれない気だるい体で車内をぐるりと見回すと、強すぎる朝日がフロントガラスから後部座席にまで届いている。運転席には、がっくりと、生きている人間では難しいだろう角度に首をうなだれてじっと動かない者。生きて触れあっていた者。の、止まってしまった肌。色を失くしていく肌をずっと見ていた。この腕がかき抱いた自分の背中のことを思い出しながら、だらりと放られた指先を眺めていた。  もう日が高い。かかとの高いサンダルを脱いで裸足で下山し、バス停のベンチで履いて、通勤者たちを乗せたバスに乗って帰った。  あのとき飲み込んだ慎さんの骨が、まだ私の肉体をどうにかしているらしい。置いてゆかれてしまったことを口惜しく思う。駅前で大勢を降ろしてようやく座ったバスに揺られていると、口の中に、砂を噛むような感触が久しぶりによみがえった。
 生田さんのことは3年前に見つけた。  見つけて、知り合うと、すぐに深い仲になった。やがて気を抜けばすぐにでも転がり落ちそうな関係に発展したが、気を引き締めて押しとどめた。昼も夜もなく抱き合って、わけがわからなくなって、溶け合ってもつれあっていよいよだめに、みたいなことになるといけない。そうなれば、どうせやがて置いてゆかれるのだと知っている。  溶け合ってみだらにならぬよう細心の注意を払っていたが、努力むなしく、やがて愛欲に溺れた。春の日々は泥濘となった。  愛欲に溺れながら、舌の上に骨の破片を探していた。正気を保とうと必死だった。いよいよ、ということになるといけない。ぜんぶ駄目になる。駄目になったあかつきに、置いてゆかれる。溺れて意識を手放しそうになるたびに、口内を舌でまさぐった。口の中に残る骨の破片を探した。  そうやってぎりぎりのところで押しとどめて、車を山奥へ走らせて到着した誰もいない緑の清流の川辺で、クーラーボックスから取り出したアイスクリームを食べている。
 「何も、まるごと洗わなくても」  苦笑の声色が石を踏む足音と近づく。  私を追って川岸まで来て、でも川には入ることなくしゃがみこんだ生田さんを、潰れたあばらまで冷たい水に浸かったままで振り返る。  「冷たくて気持ちいいよ」  誘うが、「僕はいいよ」と岸から動かない。
 そう、あなたはいいのね、と思っているうちに慎さんは死んだ。  思えば、慎さんが「僕もゆこう」と言って私のところに来てくれたことはなかった。抱きしめても、慎さんはここではないどこかにいた。遠くで笑っていた。私の「ここ」に、あの人はいなかった。  真昼にベランダから忍び込んだあの人の家。仏間。あの人にとっての「ここ」。うだるような夏の日差し。暗闇に溶ける仏花の白。はじめて口にした骨の味。水道水のぬるさ。骨の、思いがけない大きさ。  噛み砕くと鋭い破片が上顎に刺さる。血の味がする。噛みしだく。奥歯で磨り潰す。飲み込もうとする。むせかえる。破片が喉につかえて、硬くて痛くて、粉にむせて涙が出る。一人立ち尽くす。あの人がいない世界に一人立ち尽くす。咳き込みながら。水を求めながら。  同じ痛みなら、生きているあなたから受け取りたかった。そう望んでももう遅い。
 生田さんの手をとって川へと引き込もうとすれば、きっと生田さんは抗うことなく従うだろう。嫌がりもせず足を濡らして、「ほんとうだ、冷たい」と血管の浮いた瞼を伏目にして微笑むのだろう。  その微笑みが胡乱な顔であることに私は気づいてしまうだろう。私の望みに従って作っただけの顔であることに。そうしてこの水に、私だけが冷える。あなたが隣にいても、私だけが冷える。  骨を、と思う。  上空を回転する風が細くなって木々の隙間を降りてきて、葉をちらちらまたたかせている。光と影が川原の丸い石の上でせわしなく点滅する。生田さんは岸にいる。私の手の届かないところで、生田さんの硬い髪が光にはねている。
 その手を引けばきっといよいよぜんぶが駄目になって、この人もまた私を置いてゆくだろう。何日経っても潰れたままの胴体が鈍く痛んで、そう予感させる。痛みに支配される。水の中で体温を失ってゆく。  また骨だけが置かれる。骨だけが、生田さんのいるべきところに置かれて、私だけがここにある。私だけが、潰れたまま水の中にある。冷えた体でまた骨を食う。
(2020/09/10 16:43)
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rezagrats · 6 years
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had quick lunch on the way to Nakameguro station. It was raining. However, I wasn’t complaining because I’m free, nothing worrying me ♬ #公園でランチ #公園で立ち食い #児童遊園 #キリスト兄弟団 #目黒 #上目黒 #haldavid #rainkeepsfallingonmyhead #nothingworryingme #singintherain #エビカツサンド #カレーパン #大黒湯 #蛇崩川緑道 #雨にぬれても #雨に唄えば #ドデカミンストロング #ビニール傘 (at Meguro-ku, Tokyo, Japan) https://www.instagram.com/p/BordckLB2mL/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1872x41e34c7a
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年9月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年6月1日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
草取れば天と地しばし離される さとみ 沙羅咲きて山辺の寺の祈りかな 都 神官の白から白へ更衣 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月2日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
読み辛き崩し字祖父の夏見舞 宇太郎 滝飛沫祈りて石を積む人へ 栄子 担当医替る緊張なめくぢり 悦子 青葉木菟声を聞きしは一ト夜のみ 史子 黒を着て山法師てふ花の下 すみ子 砂丘拍動遅滞なく卯浪立つ 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
病院の跡へ南風の吹き抜ける 季凜 梅雨の石積むもののふの墓暗く はるか 十薬とは屍を小さく包む花 和子 もののふの山が鳴るなり青葉風 はるか いとけなき蜘蛛も浄土を知りつくし 順子 菩提寺は城を見上ぐや男梅雨 慶月 ナースらの谺を追うて枇杷熟るる 順子 階段をのぼるつま先街出水 小鳥 青梅雨のしづくすべてが弥陀のもの 光子 罠であり結界であり蜘蛛の糸 同
岡田順子選 特選句
墓守のアパート三棟蕗の雨 風頭 眼をうすく瞑る菩薩の単衣とも 俊樹 アトリエへ傾るる大樹枇杷たわわ 眞理子 真夜中の泰山木の花は鳥 いづみ 青梅雨のしづくすべてが弥陀のもの 光子 昼顔は雨の列車にゆらされて きみよ 行き先を告げよ泰山木咲けば 和子 夏菊や南無遍照と一家臣 慶月 梅雨出水過ぎて正気を歩きをり いづみ 青梅雨の真黒き句碑が街映す 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月3日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
点ほどの人の生涯芝青し 朝子 青芝にまろぶフレンチブルドッグ たかし 海亀の孵化高精細の大画面 勝利 水郷の蛍のなかに嫁ぎゆく 孝子 子供の日クレーンは空へ置き去りに 久美子 特攻の話し聞く夜の蛍かな たかし 日輪は地球の裏に蛍の夜 睦子 青芝を犯す少年のスパイク 同 黴の中遺されしもの錆てゆく 美穂 舞ふものゝ影をも流し梅雨の川 かおり 袋ごと枇杷をもげよと檀太郎 睦子 亡き父のジャズ沁み込みし籐寝椅子 たかし  ハーレムの少年 青芝にいのちの次のスニーカー 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月5日 花鳥さざれ会
少年の少女の昔あめんぼう 雪 ふる里の水の匂ひにあめんぼう 同 風みどり故山の空を吹きわたる かづを あめんぼう映れる雲に乗りゐたり 同 水馬水のゑくぼに乗り遊ぶ 泰 俊 名刹に雨を誘ふや水馬 同 売家札とれて漏るる灯蚊喰鳥 清 女 強かに生きて卒寿の髪洗ふ 同 緑陰に栄華の茶室古りしまま 希 落武者の子孫が育て花菖蒲 千代子
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令和5年6月7日 立待俳句会 坊城俊樹選 特選句
紅薔薇や三國廓址の思案橋 世詩明 更衣恋に破れて捨てがたし 同 水芭蕉分水嶺の聖なる地 同 夏帽子振つて道草してゐる子 清女 鳴く顔が見たくて覗く蛙の田 同 読み終へし一書皐月の朝まだき 同 鋏手に赤き手袋バラ真赤 ただし 浦人の少年継げる仏舞 同 欲捨てて今日も元気蜆汁 輝一 紫の色をしまずや花蘇枋 同 一番星遠ち近ち蛙鳴きはじむ 洋子 手折りたる酸葉噛みつつ歌ひつつ 同 自転車を押してつつじの坂上る 誠 飛魚の羽ばたき飛べる船の旅 同 風薫る慶讃法要京の厨子 幸只
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月10日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
富士見えて多摩横山に風薫る 白陶 朽ちし色残し泰山木咲ける 秋尚 風薫るポニーテールの娘の声に 幸子 日々育つ杏とエール送り合ふ 恭子 夜も更けてたれが来たかと梅実落つ 幸子 余白には梅雨空映す年尾句碑 三無 記念樹の落ちし実梅も大切に 百合子 観音の指の先より風薫る 幸子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浴衣着て父似母似の姉妹 清女 香水のひそかな滴人悼む 昭子 髪洗ふ心のしこり解くやうに みす枝 白鷺の孤高に凛と夏の川 清女 梅雨じめりしたる座敷に香を焚き 英美子 知らぬ間に仲直りして冷奴 昭子 夏場所や砂つかぶりに令婦人 清女 明易や只管打坐してより朝餉 同 蟇が啼く月夜の山に谺して 三四郎 白足袋の静かな運び仏舞 ただし 梅雨しとど鐘の音色も湿りたる みす枝 答へたくなきこともあり紫蘇をもむ 昭子 本題に触れず香水帰りゆく 同 水面にゑくぼ次次梅雨に入る みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
ためらはずどくだみ束ねバルコニー 和魚 釣堀の揺るる空見てゐるひと日 秋尚 何も手に付かぬひと日や五月雨るる 秋尚 どくだみの清潔な白映す句碑 三無 十薬の匂ひの勝る生家門 聰 どくだみの苞白々と闇に浮く 和魚 五月雨にふくらんでゐる山の湖 怜
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
目を染めて麦の秋へとなりにけり 光子 短夜の夢も短き目覚めかな 文子 子の植うる早苗の列の右曲がり 登美子 バースデーソングと夏至の雨響く 実加 羅の受付嬢はちよと年増 みえこ 色街の女を照らす梅雨の月 登美子 五月雨真青な傘を買ひにけり あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月13日 萩花鳥会
車椅子頼りの暮し梅雨籠り 祐子 革ジャンに沁みた青春黴生ふる 健雄 玉ねぎの丸々太る五月晴 俊文 亡き夫の捨てられきれぬ黴ごろも ゆかり 雨蛙降り出す庭で鳴き交はす 恒雄 星々に瞬きかへし舞ふ螢 美惠子
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令和5年6月16日 さきたま花鳥句会
大胆に愚痴を透かして青暖簾 月惑 紫陽花や小走りに行く深帽子 八草 まな板も這ふらし夜のなめくじら 裕章 夕まぐれ菖蒲田の白消し忘れ 紀花 屋敷林青葉闇なる母屋かな 孝江 鐘供養梵鐘の文字踊りけり ふゆ子 漣の葉裏に返る新樹光 とし江 花手水薄暑の息をととのへり 康子 風薫るいまだ目覚めぬ眠り猫 みのり 花菖蒲雨に花びら少し垂れ 彩香 短夜や二日続けて妣の夢 静子 耳かきの小さな鈴の音初夏の夜 良江
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令和5年6月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
登山者が供華に挿し行く地蔵尊 やす香 蟬一つ鳴かぬ光秀忌を修す ただし 桃色の若き日の夢籐寝椅子 みす枝 村百戸梅雨のしとどに濡れそぼつ 同 空き箱に色褪せし文梅雨湿り やす香 西瓜買ふ水の重さの確かなり 同 薫風や見上ぐるだけの勅使門 真喜栄 そよぐには重たき鞠や濃紫陽花 同 花菖蒲咲かせ半農半漁村 千代子 日の暮れて障子明りに女影 世詩明 香水の女に勝てぬ男かな 同 早苗饗や上座に座る村の長 同 春深し遊び心の雲一つ 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
蜻蛉生る山影ふかきむじな池 芙佐子 むじな池梅雨闇の棲むところかな 要 朝まだき甘き匂ひの蛍川 千種 田の隅の捨苗萎れゆく日差し 芙佐子 大方は夏草となる畑かな 秋尚 過疎村に農大生の田植笠 経彦 行き止る道に誘ふ夏の蝶 久 蚯蚓死すむじな池への岐れ道 千種 捩花の螺旋階段傾ぎをり 斉 道をしへ夜は蛍の思ひのまま 炳子 故郷の水田へ草矢打つやうに 要
栗林圭魚選 特選句
蜻蛉生る山影ふかきむじな池 芙佐子 六月の谷戸のすみずみ水の音 三無 蚯蚓死すむじな池への岐れ道 千種 虎尾草より風生まれをり流れをり 久 どんよりと新樹映して濁り池 要 源五郎さ走る田水光らせて 久子 桑の実や落ちては甘く土を染め 三無 万緑の中の水音澄みてをり ます江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月21日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
故里の百年の家花石榴 啓子 巣作りの青鷺歌ふ高らかに 千加江 母に詫び言はねばならぬ梅雨の入り 昭子 幹太くなりたる樹々の夏の午後 雪子 衣替へして胸に白すがすがし 同 梅雨の灯に猫の遺影と娘の遺影 清女 寝返りを打ちても一人梅雨の月 同 枇杷啜るこつんころりと種二つ 希子 女子高生混じる一人に黒日傘 数幸 観世音御ンみそなはす蛇の衣 雪 観音に六百年の山清水 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
あめんぼうてふ名に滑る他は無し 雪 九十二の更衣とはこんなもの 同 白鷺のいよいよ白き青田かな 同 蛇の衣こんな綺麗に脱がずとも 同 落椿描ける女人曼荼羅図 同 殉国の遺影と父の日を終へり 一涓 青春に戻りて妻と茱萸を捥ぐ 同 門川の闇を動かす蛍舞ふ みす枝 母の日の花は枯れても捨てきれず やすえ 一番星あちこち蛙鳴きはじむ 洋子 草矢打つ程の親しき仲でなし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月25日 花鳥月例会 坊城俊樹選 特選句
紫陽花や伐らねば夜の重くなる 要 打水はインド料理の香をのせて はるか 炎帝の満を持したる神の池 要 炎天へ柏手打てば蹌踉ひし 順子 靖国は蒼くなりけりサングラス 緋路 雨蛙虫呑みてすぐ元の顔 裕章 サングラス胸にひつかけ登場す 光子 魂となる裸電球祭待つ はるか
岡田順子選 特選句
押し寄せる蓮のひとつに蓮の花 俊樹 紫陽花や伐らねば夜の重くなる 要 凡人てふ自由たふとし半夏生草 昌文 蓮原の沖に宮城あるといふ 光子 内堀の夏草刈られ街宣車 要 混ざり合ふ手水と汗の掌 緋路 祭の準備指揮をとる大鳥居 みもざ 水馬ふたつの天のあはひゆく 裕章
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年5月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
蛍狩り娘の掌のがれて星となる 世詩明 更衣恋の火種を残しけり 同 少年を仰いでをりぬ青蛙 昭��� うまいとも言つてくれぬが菜飯炊く 同 子よりまづ泳ぎ出したり鯉幟 一涓 夏暖簾廊下に作る風の道 紀代美 喉鳴らし母乳呑む児や若葉風 みす枝 目に見えぬものを脱ぎたり更衣 洋子 青鷺が抜き足差し足田を進む やすえ 一院のかつて尼寺白牡丹 雪 蝸牛角を突いてゐる女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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atfeeling · 6 years
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#雨 #蛇崩川緑道 #散歩 #新緑 鬱蒼と茂った…って低過ぎるトンネル🌳 #傘させない (蛇崩川緑道)
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toshiki-bojo · 2 years
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俊樹五百句
虚子の「五百句」と対峙したい。虚子はそれを五十年ほども掛けたが、この作句期間は一週間に過ぎない。出来不出来以前にこの名著なる存在と対峙したかった。俳句の存在意義だけがこの試行錯誤の源である。短い人生である、我が愚行を是非批評して頂きたい。
坊城俊樹 令和4年8月
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弔ひの夜に横たはる暑き襤褸 浮浪者の襤褸に星降る夜となりぬ 弔ひの夜の白服なる異形 弔ひの杖に樹海の町暑し 浮浪者の眠る窓とて朧なる 夏の灯のまたたき琴座鳴るといふ 幽霊や露台に支那の戦没者 幽霊の招く小路の風死せり 夏の路地女幽霊絢爛に 星の降る夜へ英雄の霊かぎろふ
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国士無双あがる男へ星流れ 夏の夕遺族は骨を探索す 夏夕べ黒き連鎖の遺族たち 遺族らは夜より黒し星流れ 哀しさは真夏の盆へ地震きたる 地震の町に吠える家守の夜でありし 恋人も濡れる家守の夜となりし 母死して星も死すてふ家守の夜 家守らの目の爛々と星見上ぐ 家守らに昭和の記憶ありにけり
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金色の家守は母の野望とも 父がつけし渾名の犬へ星流れ 大蛇の我が天井を護りたる 姫蛇の碑へと真夏の夜の夢 蛍火に意思といふものありにけり 山泣くも山笑へるも蛍へと 犬死して総理も死して蛍へと 一億の蛍の一つ死してをり ほうたるの火に照らされて万華鏡 ほうたるの乱舞を待てる半旗かな
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火蛾ひとつ火焔の中を舞うてをり 蛍来る夜は両親へ星降る夜 死ぬ匂ひして晩年の蛍籠 怪しげな教会へ入る蜥蜴かな 万華鏡の色の蜥蜴や月を追ひ 猊下そは百歳に死し蜥蜴また 猊下死す百一の星流る夜を 猊下逝く蜥蜴は天の星仰ぐ 猊下逝く十の契りを夏の夜に 総理逝きしばらく夜の火蛾として
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猊下逝く祇園の夏の夜の契り 星流る方へ杖つき神楽坂 夏の夜の三味の灯しは籠もらざる 懇ろに幽霊を待つ簾上げ いつも見てゐて見てゐない裸かな 貪りて夜の怨霊の裸とも 風通す裸の窓をすべて開け 恩讐もある傷跡の裸体とも カンバスに幾何模様なる裸体 日当たるとやはらかくなる裸体かな
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陰翳の裸の体囁ける 因果なる裸体を褒めてゐて死せり 裸体なる女カオスの縮図とも 茅舎忌の我を白痴と思ふかな ヌードデッサンせんと孤高の茅舎の忌 茅舎忌といふ忌まはしき忌なりけり 俳壇に生けるも死ぬも茅舎の忌 茅舎忌の猿股を日に干してあり 金剛の露現今の茅舎ゐて 口唇に薬挿し入れる茅舎の忌
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河童忌の屋根に墜ちたる龍之介 河童忌といふ祝祭のやうなもの 蚕豆に天使の翼ありにけり 蚕豆の妻の故郷はカタルーナ 蚕豆といふ処女作のやうなもの 蚕豆を剥き深緑やや遺憾 蚕豆の筋のあたりを背骨とも 蚕豆のやうな赤子を授かりし 蚕豆とは一卵性双生児 バンクシーの絵は白黒に夜の秋
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我が瞳孔まもなく朽ちて夜の秋 丑三つのマンゴーゆつくり熟すなり 丑三つの蜘蛛透明な糸を吐く 斬られる待つ丑三つの熟柿かな 愚かなる夢の中なる熱帯夜 しづかなる女の舐める熱帯夜 黒蛇が白蛇を呑む熱帯夜 括れざる腰振る真夜の熱帯を 母さんが父さんを呑む熱帯夜 口唇を襞と思へる熱帯夜
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熱帯夜朱き口唇とて腐臭 熱帯夜とはずぶ濡れの吾子の夢 峠路に幽霊を待つ月見草 裏切りの美人薄命月見草 月光やちやん付けで呼ぶ影法師 月見草火星より木星が好き 月見草路地の子やがてゐなくなる 星の降る夜はひとつきり月見草 月見草恐らく祖母は浮気した 新婚の路地の匂へる月見草
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日覆を立てる穴とて深淵に 日覆のおほひて赤子腐敗せり ビルよりも高き日除けを立てにけり 男一人日除けを出でず老いにけり 裸族らし我が家の下の夫婦かな 裸にて人に逢ひたく皮を脱ぐ しづかなる蛇しづかなる自死をせり 蟻と蟻獄を出でたる如出逢ふ 灯の蟻といふ見当たらず羽蟻とす あの蛇を保育園へと見失ふ
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青条揚羽より高き蝶のなき 金輪際黒筋揚羽見失ふ 黒揚羽より正装の男かな 瑠璃揚羽祖父の遺墨を飛び立てり 暑き電線暑き電線と出逢ふ とぐろ巻く蛇地境を管理せり 大いなる物の崩れががんぼの死 青き星流れて白き星流れず 蟷螂と格闘をして日記とす 暁に麦飯を食ふ祖父の髭
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亡霊が炊いた麦飯吾れのため 麦飯の茶碗に描くただの柄 麦飯に卵二つの豪華さよ 麦飯を母は嫌がり父も嫌がり おばQを見て麦飯を食ふ至福 箸は茶で洗ふ麦飯たひらげて 麦飯を父は食はずにバタを食ふ 麦飯といふ軍縮のやうなもの 麦飯にのりたまかけて邪気かけて 仏教にあらず神道麦飯を食ふ
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麦飯を御霊に捧ぐことならず 麦飯で鉄腕アトム見てをりぬ 昭和三十六年の麦飯豪華なり 麦飯といふ神道のやうなもの 瑠璃鳴くや御霊のやうな声溢れ 神域を歌へる瑠璃のすきとほる 殉職の御霊へ瑠璃の鳴きにけり 銃弾に斃るるときに瑠璃鳴けり 天照大神きて瑠璃鳴かせ 天辺の虹の上より瑠璃鳴けり
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虚子とのみ彫られし墓へ瑠璃鳴けり 坊城家六代目へと瑠璃鳴けり 勾玉の青のひとつは瑠璃の声 瑠璃何か喩へてみれば金剛に 夏燕折り返し来る消防署 三次元を四次元に斬る夏燕 生れ替るなら岳麓の夏燕 青空を巻き込んでゆく夏燕 夏燕鏡を斬りてさかしまに 天辺に仏来給ふ朴の花
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朴の花白く翳りて懇ろに 朴の花の中に釈迦尊をらざりき 虎尾草に毛並のありて逆立ちて 虎尾草の揺れて待ちたる未通女かな 金輪際虎尾草と縁切ると言ふ 虎尾草の先くねくねと蠅を追ふ 梧桐に影といふもの濃かりけり 樹海めく梧桐たちに迷ひたる 梧桐を仰ぐ超高層仰ぐ 梧桐の葉とは���狗の団扇かな
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梧桐やブランコは立ち漕ぎ続け 梧桐の翳に不良の煙草吸ふ 梧桐に青春である疵を彫り 梧桐の伐られ虚空の天となる 山笠の波動花鳥子より届く 山笠の句の勇壮な波動来る 山笠に恋といふものありにけり 博多つ子純情の夏なりしかな 山笠の日と生誕の日と隣る 純情の山笠に夢馳せてをり
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山笠に天神颪とは来たり 金亀虫裏返りたる真夜の褥 黄金虫夜を引き摺りて灯へ入りぬ 灯に入手夜の帝国の黄金虫 羽蟻の夜玻璃にべたりと都市の闇 羽蟻翔ちお日様に溶けなくなりぬ 子を捨てし母は戻らぬ羽蟻の夜 羽蟻の夜金輪際の父は帰らぬ 羽蟻の夜弔問はなほつづきをり 茅舎忌の卍となりて日章旗
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露の世へ消ゆる人あり茅舎の忌 茅舎忌の夜が流れてしまひたる 隻眼が見えなくなりぬ茅舎の忌 龍子の絵どこか稚拙な茅舎の忌 茅舎忌の流れ流れて星ゐない 吾妹子の胸やはらかき虎が雨 吾妹子の海へ尿する虎が雨 煙草屋もとうに死に絶え虎が雨 土用波恋愛はもう星屑に 岬越え来る土用波白々と
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土用波いよよ怒濤となり崩れ 子が一人攫はれてゆく土用濤 土用濤灯台を越え来たりけり 元総理死にて土用の波濤へと 波怒濤土用の夜の人攫ひ 伝説の出水川とはこの小川 子を攫ひ妹を攫ひて出水川 出水川と記憶流れて悪夢とも 出水川恋の破綻も流しゆく 虚子塔に人来ぬ日なる最澄忌
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最澄忌千日回峰終るころ 叡山は星の降る夜の最澄忌 叡山をさ迷ふ夜の最澄忌 最澄の忌の極楽の湯舟かな 最澄忌灯す頃の先斗町 祇園にて猊下と酌みし最澄忌 萍の隠沼として河童棲む 萍を髪に見立てて河童立つ 萍の茂り月光留めたる 妖精が腰掛けてゐる蛭蓆
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丑三つの月光にある蛭蓆 優曇華へ星やさしくて月やさし 優曇華のいのち揺らぎて月を待つ 儚きは優曇華の茎なりしかな 優曇華にいのちあかりの灯せり 優曇華に神降臨すひとつづつ 母死して優曇華の情なしとせず 優曇華へ言葉少なき真夜の人 ケルン積む星降る夜となりしかな ケルン積む大岩壁と対峙して
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ケルン積むひとつひとつに女の名 行李から恐らく祖父の登山帽 恋をして山登りして死に逝けり ロッククライミングの刹那あの夏を しづかなる人しづかな死夜の秋 夜の秋幽霊ももう寝静まり 恋をして失恋をして夜の秋 瞳の奥の闇へと星の流れゆく 星の降る中に月降る夜の秋 蟻ひとつ彷徨うてゐる夜の秋
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死顔の威厳なるかな夜の秋 曾祖父も祖父も今宵は夜の秋 星ひとつ艶然とある夜の秋 夜の秋網膜剥離みたいな灯 羅を着て恋などに惑はされず 浴衣着て金魚の柄を泳がせて 羅を着て老いらくの恋をせむ 羅に序破急といふ恋のあり 妙齢は達磨柄なる浴衣着て 浴衣着て恋に窶れてしまひけり
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祖父と祖母らし残像の藍浴衣 羅の包んでをりぬ裸体かな 羅の包み適はぬ恋をして 浴衣着て恋の乳房となりしかな 浴衣着て恋人と逢ふ浜の路地 羅を着て蝮酒召し上がる 浴衣の子星とおしやべりしてをりぬ 後ろ手に団扇はさんで恋浴衣 白兎波間に跳ねて卯波くる 人死して星の卯波となりしかな
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卯波寄す森田愛子の臥所へと 九頭竜の卯波漣ほどのもの 夏の波真砂女の卯波とぞなりぬ 月光が卯波流してをりにけり 滴りの金銀の粒金剛に 滴りに輪廻転生ありにけり 滴りて岩壁となる日本海 東京スカイツリーの天辺滴りて 滴りて浅草線の三ノ輪駅 ゆつくりとしづかに歩む蛇ひとつ
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蛇の夢見てその蛇を見てをらず 蛇酒といふ極楽の中に死す 滴りの岩壁を行く数学教師 滴りの後ろ姿の女体山 蛇女邪心となりて星流れ 蛇ふたつ絡んでをりぬ月光に 蛇絡みつつ愛欲の中にあり 権現の無数の蛇の降る社 炎帝の統べるままなる総理の死 炎帝へ斬首の鴉羽ばたけり
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炎帝いま月の裏側焼きにけり 炎帝といふ今生の大宇宙 勲一等正一位なる墓灼けて 勲一等の軍馬の墓は緑蔭に 暗夜行路書きし墓とて茂り中 暑き固き墓石の如き絵画館 イザベラの墓に彫られし薔薇香る 銀杏並木の緑蔭もとんがりて 茂りてはいつも探せぬ乃木の墓 坊城は俊ばかり付く墓涼し
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殉教の墓へマリアの南風吹く 寝棺そのものを横たへ夏の墓 緑なる線対称の銀杏かな 八月の面対称の絵画館 サンドレスとは青山のあつぱつぱ 青山の墓みな灼けて無言なる 夏日燦超高層といふ墓標 無機質の超高層を旱とも ソファーめく茂吉の墓へ夏蝶来 茂吉いま夏蝶となり利通へ
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墓に挿す供華も明日より秋薔薇 秋の蝶クルスの墓を懇ろに 夏果てて石より重き絵画館 緑蔭のハチ公の墓何処なり ハチ公の供華はおそらく水羊羹 異国なる地下に眠りて薔薇の墓 夏の蝶マリアの指に触れてより 喪主だけが半袖で乗る霊柩車 蟬の音は聞かず真昼の野辺送り 蟬死して蝙蝠ばかり飛んでをり
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蝙蝠は帰る逆さになるために 蝙蝠の裏切る音を聴いてゐる 蝙蝠も消え失せグリム童話の夜 めまとひはめまとひとして囁けり めまとひは無責任なる大家族 婆の眼の脂にめまとひ親しめり めまとひを払ふ多情の口を閉ぢ めまとひの中を葬列続くなり 朱烏夏の夜の夢覚めし頃 茅舎忌の月光ことに夢を食ふ
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茅舎忌の虫の音といふ哀しけれ 茅舎忌のシュミーズは幽霊の自慰 そこはかとなく隠微なる茅舎の忌 キリストと生きる男へ茅舎の忌 茅舎忌に金子みすずを読んでをり 白鼻心白夜の夢を見てをりぬ おぼこ今白夜の夢を見てをりぬ 白夜とは神の数だけありにけり 熊に似る男涙の炉辺話 雪女帰らず解けてしまひたき
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金輪際なき眼光の鯖を食ふ 鯖を食ふ恋愛をした夢を見て 銀色に無限のありし鯖を食ふ 恩讐の臭みの鯖を食ふ女 鹿島灘あたり怒濤や鯖を食ふ 鯖を食ふ女臀部を揺らしつつ 鯖を食ふ潮の香りを煮てをりぬ 黒潮を炊いて鯖煮となりしかな 鯖食ひ男鯖食ひ女淫靡なる 鯖食うて惜別の情無しとせず
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我が生の金輪際の虹に逢ふ 虹死して首都凡庸の空となる 奈落より虚子の墓へと虹の橋 蚊柱となりて青山墓地を舞ふ 吾妹子の子宮男の子を生みにけり 我が家より大いなる虹架かりけり 苔の花とは妖精の小さき眼 苔の花喋るぺちやくちやぺちやくちやと 苔の花海に流れてしまひさう 我が生も淋しからずや苔の花
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大漁の夜の纜に苔の花 苔の花阿呆の黄色楽しくて 苔の花金輪際の生にあり 苔の花哀しくなれば咲いてをり 苔の花苔を大地として咲けり 苔の花の夜は近づく大宇宙 未熟児に産まれる人へ苔の花 そよぐことなき苔の花小さすぎ 流星と同じ色して苔の花 苔の花咲きて天動説となる
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苔の花影といふものありにけり 囁きの夜に閉ぢたる苔の花 河童忌を星の吹雪と思ふなり 河童忌の蛇口ひねれば湧いてをり 河童忌に砂糖を舐める女あり 河童忌のしんがりの児は引き込まれ 河童忌にベートーベンを聴いてをり 河童忌を皇后陛下畏くも 河童忌の童は杓子定規かな 怒濤とし童押し寄せ河童の忌
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滴りて山又山を濡らしをり 絵画館の壁の隙より滴れり 夏の水汲み元勲の墓域へと 滴りに栄枯盛衰ありにけり 滴りて富嶽をすこし潤せり 滴りに奈落といふは先のこと 滴りてゆつくり濡れてをりにけり 滴りて巌の命を疑はず 幻か滴る先に河童の子 滴りて四国三郎ありしかな
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蟻ひとり穴ひとつあり佇みぬ 増上寺国葬にあり蟻ひとつ 群衆の蟻群衆の蟻に逢ふ 山蟻の威厳の黒に死してをり 黒蟻と赤蟻言葉交さざる 蟻ひとつ地下迷宮を出で来たる 蟻塚に蟻の声のみ充満す 蟻塚の掘りたての土匂ふなり 蟻地獄静謐といふ美しき あとづさりして身を隠す臆病に
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岳麓へ行者道めく蟻の道 蛾の破片ゆらゆら運ぶ蟻の道 ビール飲む眉間に皺を寄せながら 麦酒飲むますます法螺を吹きながら 白魚のやうな指もて麦酒注ぐ 我が世とぞ思ふ望月の麦酒かな 麦酒のむいつか焼かれし喉仏 女ひとり化粧濃くして黒麦酒 蛇苺姉の我が儘永遠に 蛇苺庭に埋めし金魚へも
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侯爵の墓の片隅蛇苺 蛇苺男鰥の庭の恋 山笠の西の便りを句に乗せて 博多つ子純情いまも山笠に 山笠の男だらけの怒濤なる 傀儡の関節錆びて夏の雨 白雨きて蛍光灯の切れかかり 関節はぎしぎし老ゆる夏の雨 飴玉が降る音のして夏の雨 連続の数珠の音して夏の雨
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夏の雨身の内の獅子唸るなり 旋律はボブマーリーに似て夏の雨 戦後すぐ膣より産まれ夏の雨 白雨きてボサノバの雨合体す 白雨きてコーラの壜の女体めく おそらくは黄泉の国とて夏出水 夏出水遺品の遺書の何処へと 高貴なる神に押し寄せ夏出水 最果ての鵺の夜へも夏出水 土用波七里ヶ浜で祖父に抱かれ
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土用波みたいな嬶の乳房かな 柏翠の療養所へと土用波 土用波森田愛子の身の内へ 土用波虚子と愛子の物語 髪洗ふ乳房の先を湿らせて 髪洗ふ妬み嫉妬を流すとか 女百態懇ろに髪洗ふ 髪洗ふ幼き頃の金盥 あんな女に嫉妬して髪洗ふ 犬洗ふ即ち犬の髪洗ふ
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昼寝して夢の合戦破れたり 元首相撃たれし頃の大昼寝 夜よりも昼寝彼の世に近かりし 貪るは蛸か女体か昼寝覚 昼寝して夜には死んでをられたる 昼寝覚女百態消失す 昼寝覚地獄の釜を押し上げて 昼寝覚一年損をした気分 昼寝して虚子と話をして戻る 昼寝覚范文雀と別れ来て
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蝙蝠の彼の世此の世と飛翔せり 蚊食鳥煙のやうなる蚊を追へり 蚊食鳥夕焼け小焼けの唄に乗り かはほりの逆さに夢を見る昼間 かはほりに迷子探してもらふ夕 蚊食鳥夜の女は出勤す かはほりは街の電波と交錯す 蚊食鳥幼稚園児はもう家へ 友人の納骨を終へ蚊食鳥 学習院初等科の上蚊食鳥
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あぢさゐの萎れし夕べ蚊食鳥 かはほりと月と金星置きどころ 青林檎みたいな乳房持つ少女 青林檎囓る気もなく接吻す 青林檎真夏の夜の夢の中 昭和とはヌード写真と青林檎 麗人の口怖ろしく青林檎 漆黒の夜は青ざめて青林檎 青林檎堅しと思ふ瑪瑙より パテイーデュークショーを観ながら青林檎
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青林檎がさつな漢の手に堕ちる 夏の夜の夢とはならず老いゆけり 夏の夜の罪ある墓標御影石 唇は濡れて真夏の夜の夢 夏の夜のネオンサインはジジと切れ 漆黒の真夏の夜の夢となり 入れ墨の夏の女を持て余し 金魚玉夜に入る頃の小宇宙 絢爛の金魚は恋をしてをりぬ 絶縁の夜に浮きたる金魚玉
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和服着て振り袖を振る金魚かな 勲一等正二位の飼ふ金魚かな 飛魚の飛んで越え行く隠岐の島 隠れキリシタン飛魚となり戻りけり 飛魚の流刑の島を飛び越えて 炎帝に見つからぬやう昼に寝る 日輪が炎帝をまた拐かす 炎帝に翳といふものありにけり 白日夢とは炎帝が司る 炎帝が紛れ込んだり夢の中
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盆栽といふ炎帝の置き土産 炎帝も銀河の裾の一部分 我が霊も炎帝となり銀河へと 観音の笑みて溽暑を遠ざけて 観音の炎暑の唇を赤しとも 陽炎へる陽子の墓や禁色に 墓の苔とて万緑の一部分 観音の胸乳あたりへ夏の蝶 五輪塔とは緑蔭のただの石 乾きたる稲毛氏の墓とて旱
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一山の万緑なだれ年尾句碑 薔薇咲かせ流行り遅れの服を売る 昔から麦酒が好きな人の墓 蛍光灯切れかかりゆく夏の果 夏行くや皆んな貧しき灯して 人を待つ心にも似て夜の秋 涼しさの雨の粒とは淋しくて 街の灯の蒼く点りて夏の夜 灯して何読むでなき夜の秋 夜の秋義兄は生れ替りしや
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涼しさの夜の灯の鈍色に 堕胎の子いつも走りて汗哀し 夏逝くや雨の��符の翳色に 夜の秋眼の衰への文字歪む 夜の秋炎集めて住む川原 夜の秋己れ空しく酒を飲む 涼しさの夜雨の音の蓄積す 涼しさは恨みに似たり灯を消せば 幽霊坂うすむらさきの夜の秋 幼稚園死んだ子が居る夜の秋
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夜の秋やがて孤独の誕生日 蛍光灯切れかかりゆく死者の秋 老いてなほ秋めく恋の行方かな 新涼の飴の色とは濃紫 秋めきて失恋をする七回目 新涼の鏡に映す吾の死顔 頭痛して秋めく我の髑髏 新涼の驚き顔となりし天 新涼の犬に哀しき堕胎過去 八月の女ものものしく太り
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shimohana18044 · 2 years
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2022/07/22(金)
■蛇崩川緑道の一部
夕方〜夜に歩いても何か見つかるかなと思いつつ歩いていました。
・区間で道の舗装が違う
世田谷区の方が歩かせる姿勢を感じた。起伏も目黒区の方があったがたまたまなのか。緑道の扱いが違う。 世田谷区 目黒区
・街灯の多さに気づいた(写真は目黒区)
舗装された道が光って若干水面に見える?
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・緑道の脇道の暗渠(支流)は暗い
自転車スピード出すなと書いてあった車止め なぜこんなに多いのか
曲がった道の形で先が見えづらい+緑道に向かって下っていくためスピード出る+細い=危ない
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6y-k9 · 4 years
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シャワー浴びて夕飯前にベランダで #ワンカン いやトゥーカンめ この #至福の苦味 めちゃ上手い #ファミマ限定 #夏の夕暮れ (蛇崩川緑道/砂利場橋) https://www.instagram.com/p/CEOdYxoj-qF/?igshid=kjmeuwwwytxn
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gajumarulog · 5 years
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三軒茶屋からまっすぐの弦巻通りと並行して流れる蛇崩川緑道、その先に世田谷ビジネススクエアのビルとうっすら大山 が見える。 #世田谷界隈 #弦巻通り #蛇崩川緑道 #Tokyo #filmphotography #filmphoto #フィルムカメラ #canoneos100qd #eos100qd #fujifilm https://ift.tt/30gdM8X
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gaien · 5 years
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#中目黒 #百合 (蛇崩川緑道) https://www.instagram.com/p/Byw-iAlgB5D/?igshid=h9f4t0dc3aru
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cota-nust · 6 years
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●銀魂 ジャンプGIGA vol.3へ向けての記憶する記録
(2019.2.9 0:38)
 銀魂の感想は書くまいと思っていたけど、56巻の将軍暗殺篇の始まりを読んで考えが少し変わった。ジャンプGIGA3号目に向けて、今、いまこのタイミングに思うこと、そして初読に感じたことを書き残しておくべきなんじゃないかなあと。
 読み返すごとに思うところは様々に変わっていくけど、始めに読んだときに思ったことは決して無くならないし、それは何度再読したって変わらない。忘れずにそこに、自分の中にずっと残ってくれる。それこそ魂みたいに。そして再読するごとに変わる、その時々に感じることも、やっぱり同じ様に自分の中にずっと残ってくれるなら、ここに書き記してもそれは磨り減らないし、自分の中から無くならない。
 それなら、いま自分がどんな風に銀魂を好きなのか、それを少しだけ書き残しておきたい。全部じゃなくて良くて、残しておきたいところだけでいいから。
 もちろん「書かない」(書けない、かもね…こわいね)っていうことも一つの感想だと思うので、そこはそれということでひとつよろしく。  じゃ、行きますか!
◇56巻  ああ、終わりの始まりなんだなと、そう思った。  空知がこれまでの十年をフルに使う、本気のやつを描きに来たぞと。
 とは言え下ネタの勢いも激しく(カゲ汁)、ギャグ混じりで描いてはくれているのだけども。ふ○っしーそういえば丁度この頃だったね…(笑)ただ、ふっとばされた喜喜ががっつり怪我してる辺りからも、シリアス長編だぞ、分かってるな、ときつく伝わってくる。
 影武者の件に関しては、銀さん行かないでよ、万事屋の皆行かない…………訳……ないよね……と思いながら、うう……となった。だってあの三人がこの局面で手を貸さない訳が無いことを、私たちはもう知っている・・・・・・・のですよ。嫌になるほど知っているのですよ、ここまでの55巻を経た私たちは……。まして将軍はほんとのほんとに万事屋三人の命を救ってくれた過去があるからね。まあね、そうなんだよ、そうなんだけど。でも、やっぱり、と思いそうになるけど、なるんだけど!だとしてもそれでも、いやこの三人は行くんだって思うんだよ。だってさ、だってそうじゃなきゃ万事屋じゃないんだ…!私たちの知ってる万事屋は、銀さんは、新八は、神楽は、やっぱりそうするんだよ。そうだって私たちは知ってしまっているんだよ。
 空知の本気も分かっていたつもりだったけど、こういうの描ける人で、今までいい塩梅にセーブしてくれてたのも分かってて、ここからリミッター外してくるのも分かってたけど、それでもやっぱり将軍の首が飛んだ1コマで、あ、本気だ、って改めて思った。こっちもスイッチを入れられた。本気で読まなきゃだめなやつだこれは、と。いや別にいつも本気で読んでるんですけどね。
 あとは全蔵の眼がなあ…。初めて描かれるのはまず間違いなくこういうガチの場面だろうとは思ってたけど、やっぱりくるものがありましたね。
 ちなみに守護霊の話の始めの「こんな化物が499話ずっと銀さんの側にいたの!?」のくだりに何となく覚えがあるような無いような…だったので、この辺までは本誌を読んでたのかもしれない。確かに大学卒業が2015年春なので、2014年の夏~秋口とかなら読んでる可能性あるんだよな。いやめっちゃギリギリのとこまで読んでたんじゃん!っていう。ジャンプが転がってたら銀魂の掲載順は必ず確認してたからなあ。
 他にも色々あるけど、とりあえずはそんな感じ。47巻読もう。ア゛ーーーーーこわいなーーーーー!
 ――ああ、終わりの始まりの、足音がする。
(2019.2.9 1:40)
◇57巻  いつもの将軍かよォォォ!!の引きからの続き。将軍ほんとに死んでるのか?と思いつつ、始めから将軍が偽者だったっていうのはさすがにこっちも騙されたわ…。でもじゃああれは一体誰だったのか?とも思ってたけどまさかこういうことだったとは。全蔵の回想シーンで思わず「う゛あ……」と声が出てしまった。人間・徳川茂茂の命を護ろうとした、という表現がまたぐっとくる。
 表紙の阿伏兎の表情も印象的。先の展開でこんな表情が似合うタイミングが来るのかな。どっちかというと銀さんにも似合いそうな表情に思えるけど…でも銀さんがこんな表情になってしまう様な場面、見たく……うーん、ないなあ、やっぱり…。…そんな風に笑わんでくれよ。
 あと、この真選組と万事屋の関係がやっぱ好きだ。気に食わないけどお互いを認めてる感じ。見ている方向はバラバラでも、帰るべき場所は同じだ、っていう銀さんの台詞がもうそっくりそのまま言い表してるよね。別の正義だけど敵同士じゃない。
 生きて帰るのが友達の務めだっていうのもね。これはずっと昔から銀魂の好きなところの一つ。生きて帰るのが友達の務めだ。務めだからね。
 個人的にはこの高杉たちとの再対が、紅桜篇の時と対になってるのかなと思った。新八が武市に(紅桜篇の時と違って)躊躇無く一刀入れてたのが印象的でした。万事屋全員が揺るがなく万事屋メンバーであることが万事屋が万事屋たる所以なところが、力強いし、心強いなと思う。(「万事屋全員~所以」なところが、の意。分かりにくいな)
 あとあと、将軍を連れて廊下から飛び降りるシーンの三人の一瞬の目配せと、そこからの銀さんが柱を掴んでぐるっと反転するところがめちゃくちゃ格好よかった…!戦闘シーンでも、銀さんに剣を渡すのはいつも新八なんだなあというのがやはり印象的。とっておきのがもう一本、なんだよな。
 五百五十五訓の1ページ目、銀さんは昔と変わらない表情で描かれているのが、狙ってやってるんだろうけど気が引き締まる様な感じ。ここで新八と神楽の名前を呼ぶのもすごい好きだ。
 それで、神楽の、この地球で生まれた神楽アル、って言い切る強さがまた…大好きなんだ…!負けんな!神威なんかに負けんなよ神楽!あんなクソ兄貴一発殴って怒ってやれ!!という気持ちのまま次巻へ。
 あと五百八訓も読んだ覚えがあったので全然余裕で突入したところまで読んでましたね。いや全然ギリギリどころじゃなかったね!普通に突入してたね!次の巻あたりまでがほんとに読んでる可能性があるラストのところなので、ちょっと気をつけつつ読もう。なんかもう一話くらい読んでそうだわ。
(2019.2.11 22:36)
◇58巻
 上手い言葉なんてない。それどころか上手くない言葉すら見つからない。1冊読み進めるのに3度は思わず本を閉じて息を吐いた。その時間が必要だった。
 十年……十年間これを、これ・・をずっとしまい続けて、よくまあ十年も……空知先生…………銀さん……。つい二巻前にも書いたけど、ここまでの巻の全てが伏線になって、はっきりと提示してくる。そこに描かれた坂田銀時という男の在り様が、私たちに、まざまざと、鮮明すぎるほどに、過去と現在の銀さんを提示してくる。
 ずっと間に合わなかったんだとばかり思ってた。あと一歩届かなかった、もっと自分達が強ければ、と、そういうことだったのかと。そういうことだったのかと思ってたんだよ。こんな……こんな、なんで、こんな。
 どうしようもなく、何もできることは無いんだなと思った。たぶん作中の誰にもできることは無くて、もちろん読者である私たちも同じ様に何もできなくて、ただもう……どうか、どうかと祈ることしかできないんだなと……。願わくば、これから銀さんを襲うであろう困難を、銀さんが乗り越えられますように。何一つ取り溢さず歩いて行けますように。銀さんの道行きが、笑顔に満ちたものでありますように。どうか、どうか、と。
 59巻も続けて読んだので、ちょっとそっちの内容も入るけど、銀さんがこの先、銀さんの思う答えを見つけることができて欲しいな、と思う。今の銀さんは万事屋の銀さんでもあるから、そこには新八と神楽がいるから、きっと見つかると思う。
 高杉と相対する時だけはきっとずっと松下村塾の、吉田松陽の弟子の坂田銀時だったんだな、と。銀さん…。
 あと、それでも、銀さんのために私は少しだけ腹を立てたい。松陽先生に。なんで斬らせたんだと。銀さんはやってくれるって、願いを汲んでくれるって分かっててやったでしょう、と。他に何か手は、無かったんだろうけど、でも、それでも、それでも…!銀さんは確かに強いけど、ああいう人だから応えてくれるしその力もあるけど、松陽先生も近藤さんも背負わせるばっかりで、いやそればかりじゃないんだろうけど、でもさ、じゃあ、じゃあ銀さんの荷物は誰が一緒に持ってくれるんだよ。皆いるのに、いないわけないのに、いらないわけないのに、持たせられない人だって分かってるのに…それでも、それしか手が無かったんだとしても、でも、やっぱりそれでもさ、と、どうしても思ってしまうのですよ。銀さんはやっぱり、最後の最後で松陽先生の方に少しだけ傾いてただろうから、余計に。でも、松陽先生も銀さんたちに、楽しくなくったって、それでも生きてて欲しいって思ってたのかなと思うと…何も言えない…言えないんだよ…。先生…。
 これを書くのにもう一時間半くらいかけている。最後にちょっと気になった点を一つ。
 松陽先生ってあの…もしかして夜兎だったりします?なんか回想シーンの怪力具合と言い、髪とか肌の色といい、そう思うとそれらしく見えてきてですね…。あのいまいちこっちの話を聞いてない感じとか、よくよく考えると神威とテンポ感が似てるよね。過去も何かありそうだし、うーん、まだやっぱり分からないところだらけだなあ。
 そんなこんなで、次巻へ。祈りつつ。
(2019.2.12 23:16)
 
◇59巻
 58巻を読んでそのまま寝るのはちょっと…しんどい…続き…となったのでそのまま読みました。真選組の話。
 真選組もやっぱり、警察じゃなくても、近藤さんがいて、土方さんがいて、沖田がいて、皆がいて、それならどこでだって真選組なんだなと、改めて。逆にそうじゃなきゃ真選組じゃない。江戸を離れ、いよいよ時代が動こうとしている様が見えてきた。それでも皆の笑顔があるなら、どこでだってそこがやっぱり皆の帰る場所なんだっていう、それも再確認できて良かった。将軍暗殺篇からこっち、空知先生自身が自分に言い聞かせてるのかってくらい(それもありそうだけど)、もうあの日には戻れないんだ、皆でバカやってたあの日には…って何度も繰り返し語られるので、これは嬉しかったな。そうだよね、どこでだって、いつだって、って思えて。
 前巻を踏まえての、銀さんの、まだどっちも護れるって言葉が響いた。夢に見てるってことも…。答えが見つかりますように、今度こそはどっちも護れますように、と、やっぱり祈る。
 中盤、身を隠した銀さんが着ていた着物はあれ辰五郎さんの着物だったのかな。お登勢さんと目を合わせるシーンがいい。
 ヅラが銀さんを指して、とっておきのを残してきた、って言うのがまたいいんだよな。そんで、銀さんのとっておきは新八と神楽なんだな。
 あと、小銭形さんの再登場が個人的に嬉しい!カミュのくだりがいっそ懐かしい…(笑)
 いよいよ新政権との対立が明確になってきて、見廻組というか佐々木の思惑も気になるところ。いざ次巻へ。
(2019.2.12 23:52)
◇60巻  表紙が知らない人だ!の60巻。ついに60巻の大台に。  ヅラの一つ結び好きなんだけど一瞬で終わった。お互いの敵を倒しあうこの戦闘シーンが格好いい!  八咫烏は不��の象徴である、という知識を持っていたような気がしていたんだけど、調べてみたらそうでもなかった。烏が不吉とされていたこと、八咫というのは実際に八咫(咫は長さの単位)ある訳でなく巨大であるという意のこと、あたりからそう思ってただけだったのかな。  あと奈落も単に深い穴ってだけでなくて、舞台装置の意も含んでそう名付けたのかな(空知先生が)。舞台装置が動くときは決まって物語が転換する時だから。調べたら地獄とかどん底って意味も出てきて、そういえばそういう意味合いもあるよなと。  名付けについてはあと、さっき気づいたというか思い至ったけど、奈落は烏、夜兎は兎で、合わせて烏兎じゃん、と。これ確か熟語で意味があったはず…(前に調べたことがあった)と思って調べ直したら、太陽の中に烏、月の中に兎がいるっていう中国の故事から、太陽と月のことを指しているらしい。あと、そこから転じて年月のことも指すとのこと(前調べたのはこっちで、烏兎怱々=月日が経つのが早いさま、の方)。ちなみに烏が有ると書く烏有は、いずくんぞあらんやの意で何も無いことや架空のことを指すし、烏有に帰す、は全く何も無くなることを意味する熟語。ここまでくると蛇足だけど、太陽と月のモチーフは吉原篇でも出てきたし、わざと対になるように名付けたのかなと思ったり。ちょっとこじつけすぎかな?あんま関係ないかな。とりあえず思考を残しておくために一応書いておく。  もう一個、奈落は今のところ、朧、骸(信女)、虚、と出てきたけど、どんどん実態が無くなっていくほど強い順になっているのかな。朧は隠れているだけ、骸はそこに肉体はある、虚は何もない、ので。いや、朧さんすごい銀さんに状況とか教えてくれるな…?と思って。松陽先生とも交流があったみたいだし、過去に高杉の左眼を潰しつつだけど止めたのも朧だし。やっぱり他の奈落たちと少し違う感じ。その理由はまだ分からないけど、そのうちまた明かされるのかな…。  といった辺りで閑話休題。本編の話の方へ。  初めて副長と呼んだ沖田もまた、真選組になれたのか、いやもうずっと前から沖田は真選組だったのか。第47条がぐっと来る。いつかの銀さんは死ぬな、と言って、いま土方さんは生きろ、と言う。やっぱり二人は似てるんだなあと思うし、この言葉選びの違いが二人の正反対さも示しているのかなあとも思う。斬り拓くために駆け出す絵、そしてこの台詞。熱い!  佐々木は銀さんや真選組と敵対する存在なのか、それとも���きく見れば同じ側に立つ存在なのか、いまいち真意が読めないと思っていたけど、こういう過去があったとはなあ…。敏い人だった、敏いからこそそこに至り、いまも尚ここで自分自身と戦い続けているのか…そうか…。佐々木の眼に近藤さんはどんな風に映ったんだろうな。  佐々木と松平のとっつぁんの間にもちゃんと関係性があるのが嬉しい。たぶん、ある意味ではとっつぁんだけが佐々木の理解者だった。それと信女も。信女との関係もこういう風だとは思ってなかったな。みんな自分自身と戦っているんだ。  神楽は本当に……強くなったなあ。  そしてあらわれた虚。表紙の人だ!見た目も何もかも強そうだけど果たして…。元奈落で現天導衆か。刀身が黒いのは何か理由があるのかな?  ところで新八の木刀って、もしかして一兄との一戦のとき銀さんから渡されたのそのまま使ってるのかな。何だか字が入ってるみたいに見えるんだけど…。そうだとしたらこれもまた熱いな。  そしてとにかく、腹を括った近藤さんの、俺と共に…の台詞が力強い!近藤さんはやっぱりこうでなくっちゃ。いつだってそこが真選組の場所なんだ!  次くらいで「さらば真選組篇」は最後になってしまうのかな。心して読む! (2019.2.13 23:11)
◇61巻  サブタイトルが「さらば真選組」。おまけに表紙が59巻と対になっているという粋な演出!色も緑系で揃えてあるのはきっとわざとなんだろうな。  土方さんはもうね、ずるいよね。鬼の副長にあんな顔されて言われたら無視できる訳ないじゃんね。それでいて自分はぎりぎりまで佐々木を待つんだからさ…。ずるいよなあ。  そして虚。いったいどういうことなの?誰なの?  いや正直なところを言うと、本屋で銀魂買うのに探してるときに、先の方の巻が平積みされてて表紙をちらっと見ちゃったんですよね。そしたら松陽先生っぽいけど明らかに悪い顔をしてる人がいたので、これは…?とはなってたし、虚が出てきた時も喋り方とか髪とかぽいなあとも思ってたんだけど、松陽先生のことをまるで別の人のことみたいに話すじゃないですか。別人格なの?これ誰?謎が残ったままひとまず退却になってしまったけど…一体どういうことなんだ…。  さすがに銀さんも固まったけど、そうなんだよ、今の銀さんは一人じゃないんだよ。銀さん一人の剣は届かなくても、というこの場面が過去と決定的に違うところを映し出していて熱い。今なら、今の銀さんなら届くんだ…!吉原篇とは逆に、神楽が銀さんを呼び戻してるところも良いよね。  近藤さんのシーンはさすがにヒュッと息を呑んだ。間に合わなかったのかと…真選組は近藤さんと共にあることが本当にまざまざと思い知らされた。近藤さんが居ない真選組は真選組であることがどうしたってできないというか…崩れたかと思った。けど、銀さんがつなげた。近藤さんの人選は正しかった。たぶん近藤さんの預かり知らないところで、銀さんにとってもそれはきっと意味のあることだった。  朧が背後の近藤さんにちゃんと反応して、鞘で防ごうとしてるのがすごいんだよな。これ近藤さんが朧を斬るつもりだったら、たぶん鞘で防がれてたってことだと思うんですよ。けど実際は鞘はノーダメージで左腕が落とされた。つまり、近藤さんは端から朧に致命傷を与えるつもりじゃなかったってことで。自分が決めるんじゃなくて、土方さんの斬撃を通すために動いて(土方さん利き腕やられてるし)、土方さんもたぶんそれをあの一瞬で汲み取ってるのかなと。それくらい何度も一緒に戦場を、死地をくぐり抜けてるんだよこの二人はさ…。  戦闘シーンは動きがだいぶ練られてるんだろうなと常々感じる。たぶん拾いきれてないところもある。個人的には銀さんも虚も柄で斬撃を受けるシーンがあるのが好き。松陽先生から盗んだ技の一つなのかな。  土方さんと銀さんは似てるけど、やっぱ土方さんの方が素直というか、銀さんの方がひねくれてるというか…とにかくまあ、やっぱり、似た者同士だよな。近藤さんありがとね。土方さんありがとね。銀さんと土方さんが、腹抱えて笑ってるの見れて嬉しかったよ。ありがとね。  お別れは必要ない、さらばだけど、さらばじゃない。――いってらっしゃい、真選組! (2019.2.14 23:41) ◇62巻  ちょっとだけ…と言いつつ、結局ほとんど61巻から続けて読んだ62巻。  虚、そういうことだったのか…というのが率直な感想。あ、アルタナ!…アルタナ…!?……アルタナ…?…あ、龍脈っていってたあれのことなのか…!みたいな感じでした。繋がってくるなあ…。虚もまた、自分で自分を終わらせられない、終わることの出来ない存在だったのか。松陽であった時、やっぱり自分を殺してくれる誰かを探しに、あるいは作ろうとしてたのかな…。  まあでも、色々納得した。そういうことだったのか。なるほどなあ…。  ところで、本当にぶち壊しなこと言うけど、虚はその…首…生えてきたんかな…?朧もなんか腕生えてるしな…。朧が血をもらったのは松陽先生だった頃の虚なのか、どうなのか。  あと虚が500年生き続けているとして、元はただの人だったってことなのだろうか。そうだとしたらあまりにも…。  そして高杉を救うために、かつての仲間たちが集結するこの展開…!銀魂初期の頃から、たぶん誰もが一度は夢想していた場面がついに…!しかし高杉と戦いに行く、じゃなくて高杉を救いに行く、になるとは思いもよらなかったなあ。高杉ヒロインポジションじゃん!と読んでる時にちょっと面白くなってしまった…(笑)  あと、三凶星、すごい物々しく出てきたけど正直次回1Pで倒されてそう…と思っている。将軍は本当に5Pで落ちたからな。あれより短そう。  ともあれ、それぞれがそれぞれの思惑を胸に動き出した。さてどうなるか…早く次巻が読みたい。 (2019.2.15 0:13)
◇63巻  表紙誰これの63巻。銀さんまんじゅう食べて太ったんか?  銀さんが攘夷戦争の時の仲間に慕われて、すごい!って言われてるところを見れて嬉しいしなぜか鼻が高い気分になった。そーだろうそーだろう!銀さんすごいんだぞ!強いんだぞ!どうだ俺たちの銀さんは!みたいな。高杉晋助に決まってんだろ!にも、いやいや銀さんに決まってんだろ、って心の中でね、言ってしまったよね。あと坂本のこういうとこ(桂浜の龍坂本辰馬で決まっ…)好きよ。一番色々見てるとこもね。  小さい銀さんがあ~やっぱり銀さんだな~って感じで嬉し笑い。ヅラに偶には俺とやってみるかって銀さんから声をかけるってことは、ヅラも当時から相当強かったんだろうな。  ヅラの本気のこういう戦闘シーンってほんとに初めてな気がするけど、やっぱ強いんだなあ。逃げの小太郎はともかく狂乱の貴公子はいまいちピンとくるようなこないような、って感じだったけど、今回のこれで合点がいった。今回ばかりはいつもと逆で、桂じゃない、なのがまたもう…!頭突きのシーン、いつかの銀さんと被って見えた。ヅラの影響だったのかな。  そして坂本のターン。簡単に死ねると思うな、が、すっと、曲がらず、けれど確かな質量を持って届く。喜喜にもそれは届いたんだろう。喜喜も、喜喜にそれを言った辰馬ですらも、やはり自分自身と戦っている。そして、それはこれからも続くんだ。坂本はどこまでも坂本らしいな。陸奥の曳き波って表現がしっくりくる。  銀さんの方は二人に続いてシリアスに戦闘シーン…と思いきや、思ったより序盤はギャグ強めの展開で一笑い。パクヤサ…(笑)三凶星を全員抑えて表紙を飾ってるのがまた笑いを誘うぜ。でも銀さん住所分かるくらいだから何気にまだ繋がりあるんだな、というのが垣間見えて笑みがこぼれた。  しりたきゃその目玉で…のコマでもそうだけど、銀さんのあの、わざと光が描かれない眼がいつもゾクゾクくる。銀さんはそうなんだよ、怖い人の一面も持ってるんだよ…。酷薄そうなあの眼に会う度にそれを思い出す。  あと、あの…569訓の扉絵の銀さんが…めちゃくちゃ格好良い…。背景が洛陽なのと雨の情景が相まってまたしっとりと渋くて良い。  まんじゅうと朝飯。明日の朝飯のために戦う、が、すっと心に入る。うん、…そうだな。銀さんらしい。  そしてなんだかんだでオッさんがめちゃくちゃ強い銀魂が好きです。次巻へ。  (2019.2.16 22:26)
◇64巻  またも表紙が知らない人だ?と思ったけど、じっくり見てあっこれ神楽のマミーか…!?となった。二年後篇の神楽に納得。  銀さんと高杉の戦闘シーンはいつも二人が対比されて描かれるのがすごく格好良いのだけど、今回はまたとびきりの…!相手の武器を使って相手の仲間を護り、相手の背後の敵を倒してそのまま自分の武器に持ち替えるというあの一連の流れが格好良すぎる!  そして四天王が集結…!私たち読者がかつて脳裏に浮かべたこの場面が本当に…!辰馬の言葉が本当にそう、そう思ってしまったよ。それでもやっぱり、胸を張って隣に立てる自分でいよう、そうでありたいと、それだけは譲れないことだね。四人の道はここでもう一度交わった。それぞれが今の友を連れて。なればこそ、旧き友のために、旧き友の今の友のために、彼らは剣を振るうんだ。  高杉が、三人が新八に銀さんを頼むって思いを託すのがいい。新八は、戦闘力こそ銀さん神楽に引けを取るかもしれないけど、誰かを連れて帰ることに関しては万事屋随一なんだから。絶対曲げないし折れないんだよ。  神楽は本当に強くなったね。今の自分を、地球で生まれたって言ってくれてありがとう。切り捨てるとか、諦めるとか、そういうことじゃなくて、繋ぎ留めるとか、護るとか、そういうものを強さって言ってくれてありがとう。どうか取り戻してほしい。  俺と死ね、とは…なんて口説き文句だろう。なんてものすごい…ものすごい口説き文句なんだろう…。私たちはどう生まれるかは決められないし、どう死ぬかも決められない。けど、どう生きるかは自分自身で決められるんだ、って、そう思ったりした。  神楽の強さはでも、母親譲りなのかもね。神威も強さを見つけられたらいいなと、今はそう思う。次巻へ。 (2019.2.16 23:16)
◇65巻  折り返しの空知先生の言葉がじんわりくるなあ。もうここしかないなと見えてくるものか…。  神威はもう止まれなくなってしまったんだな。それしか無いっていうのか。でもそうじゃないよなあ、そうじゃないよ。本当に戦うべきはきっとそこじゃなくて…。そしてこのやり方が銀さんらしい。不器用だけど、まるごと引き受けてしまう銀さんが、それでも、空っぽだと思っていた自分に意味をくれたのは新八と神楽だって言ってくれるのが誇らしい。それが銀さんの今の名前だ、って、それが全部伝えてくれる。  この局面で、お前も負けんな、って、そういう言葉が出てくるところがね、銀魂の好きなとこの一つだよ。たぶんきっと、ずっとそうだったし、もちろんこれからも。  笑って、怒って、泣いて、苦しんで、あがいて、一緒に強くなってきた万事屋だから、もう負けないんだ。  揺るがない強さを見せてもらった今巻。いざ次巻へ。  (2019.2.17 15:36)   ◇66巻  朧も松下村塾の、吉田松陽の弟子だった。松陽先生は自分の中の虚に負けてしまったかもしれないけど、抗った。その抗いが銀さんたち弟子を生んだんだ…。松陽先生の思いを銀さんがつないで、けどその銀さんに、松陽の弟子達に松陽の思いをつないだのはまぎれもなく朧だったんだ。だから、そうか、そういうことだったのか…。  朧は誰のためにも戦えなかったって言ったけれど、けどそれでも戦うことをやめなかったことが答えなんじゃないのかなと思う。抗うことを教えてくれたのはだって、紛れも無くあの時命を救ってくれた虚だし、松陽先生なんだから…。そして、朧が松陽先生に抗う術を教えたんだよ。死なせたくないって、人らしい感情を思い起こさせたんだよ。だからきっともう、なりたかったじゃなくて、なってるんじゃないかって、とっくになってたんじゃないかって、そう思う。そう思うよ。  最終章のはじまりに、1巻1話のはじまりのモノローグを入れてくるのはほんと奮い立たせられるような気持ちになる。銀ノ魂篇か…!  そう、喧嘩に勝つんじゃなくて止めるんだ。勝たなきゃならないのは喧嘩は喧嘩でも、と不敵に笑んでみせる銀さんを、万事屋を、かぶき町のみんなが、江戸のみんなが、そして私たち読者が、信じたんだ。その信じる思いもやっぱり揺るぎないなら、勝算が無くても負けない。負けない!  ところで、ここに来てふと思ったことを一つ。洛陽篇では神楽が、その前の話では銀さんがそれぞれ過去の自分に抗い戦ってきたけど、新八の話がまだされてないような気がするんですがそれは…?一兄の一件がその位置付けなのか、いやでも…もしかしてあえて最後に持ってきたんだとしたら、それは、もう本当に感嘆のため息しか出ないな。  負けない。希望を胸に、次巻へ!  (2019.2.17 16:17)
◇67巻  総力戦!一時身を潜めていた仲間達が次々と集結していく様に胸がすく思い。戦況は悪くなる一方で、今の銀さんの剣ですら虚に届かないのかと、銀さん本人も諦めかけてしまっていたその時に、いつかの言葉をそっくりそのまま返されるのが熱い…!どうか最後まで諦めないで、抗うことをやめない��、…負けないで、と、結局のところどうしたって祈ることしかできないけど、でも、それでも祈ることはできるんだ。きっと届くと信じることも。  喜喜の交渉のくだりは久々の感じでまた声を出して笑ってしまった。もう戻れなくとも、そこに笑顔があればいつだって!  実写化のくだりも入ってきて、ほんとにすごいところで実写映画入れてきたんだな!?って感じでした。地球滅亡しかかってるところだよ!  新八の剣を取る理由、そうだね、ほんとにそうだ。追いかけてた背中が今は隣にあるのなら、護りたいと思うなら、それは間違いでも許されないことでもないと、私もそう思いたい。これは新八の、きっと万事屋の誰よりも強いところなんだろう。  何だろう、怖いのにね。うまく言えないけど…今はただ、続きが読みたい。早く、早く。それだけが間違いなく言えるきっと唯一のこと。次巻へ。  (2019.2.17 18:24)
◇68巻  最終章に入ってからこっち、ずっとサブタイトルが昔の感じに戻ってて嬉しい。薄々思ってたけど、将軍暗殺篇から以降、今までのキャラクター全部出すようにしてるんだろうな。金さんまで出てくるとは思ってなかった!でもそりゃそうか、そうだよな。ちゃんと一人ひとりの過去や思いに決着をつけて、前に進ませてくれてるんだな、って伝わってきてちょっと目が潤む。空知先生にとったらみんなそうだよな、子供みたいなものだもんね…。  機械たちも自分の信じるものにかけて、その機能を停止させて。源外さんも自分の信じるもののために、それまでの自分をそこに置いて。どうしたってやっぱり、護り護られて生きているんだなあ、と。護るだけの人も護られるだけの人もいないことを、噛み締めるように心にしまった。  しかしハタ皇子がここでこう繋がってくるとは…!あとエリザベスは今度はいつのシフトの奴だったんだろう…(笑)坂本すらツッコミに回させるヅラのボケ力が本当にすごいな。  高杉と対峙した時に銀さん自身が言ってたけど、銀さんが切り捨てなかったものが、つながってきたものがこれなんだなあって、改めて。銀さんも万事屋も一人じゃないんだって、強く強く思う。  ああそうか、だから、ここまでの68巻が、それぞれの過去も現在もひっくるめてずっと地続きであるのなら、きっとここから先の未来もずっとずっと地続きに、それは続いていくんだな。どうしようもないくらいに、ずっと続いていくんだな。そうか、そうだね。そっか。…うん、そっか、そうなんだよ。  うん。次、読もう。次巻へ。 (2019.2.17 18:54)
◇69巻  はっこの618訓も読んだ覚えが…!ある…!2017年6号っていうとまだ大阪にいた頃のはず?たぶん2月ごろだよね、6号なら。どこで読んだんだ!?病院の待合とかか?全然記憶にないなあ…でもジャンプ見かけたらやっぱしつこく読んでたんだなあ。そんな過去の自分がちょっと嬉しい。  というか、これは69巻関係ないんだけど、これを書いてる今、久しぶりに、読むのが楽しみすぎてお腹の中がふわふわする感じがしてる。ねえ、続き楽しみだよ。楽しみだよ!読めるの嬉しいよ…!嬉しいんだよ…!…良かった、良かったよ…!声をあげて泣きたい様な気持ちがするくらい!ねえ、楽しみで、嬉しいんだよ、嬉しいんだよ…!  次郎長親分!平子!頼もしい仲間が帰ってきて、戦況もがらりと変わる勢い。今までの仲間達が集まって一緒に戦ってくれる、こんなに頼もしいことはないんだなあ。次郎長親分と銀さんの共闘は、前回もだけどとにかく格好良くて痺れる!二人揃った時のあの悪ガキな感じも、粋に決める感じも本当に格好良い!辰五郎さんの思いも一緒にここにずっとつながっているんだ、と、二人がつなげているんだ、とここでも思う。恐怖塗りたくってな、のくだりの銀さんが、そうだった、この人は攘夷戦争を戦い抜いてきたんだった…と思い出させるには十分な程に、戦慣れというか、戦をよくしってることをまざまざと見せ付けてくる。そうなんだよなあ、やっぱり当時から強かったんだよなあ…としみじみ思う。  ペドロのシーンは久々に慌てふためく銀さんが見れて楽しかった。ハーフになったけど今後大丈夫なのかな!?でもほんと、平和が一番だね。  そんなこんなで一時休息。読んでるこちらもちょっと一息つきつつ、次巻へ。なんかこの感想、ずっと書き終わりが来なきゃいいのにな、ってちょっと思ってしまったよ。 (2019.2.18 21:53)   ◇70巻  表紙、ぱっと見なんで銀さんシャツなの?と思ったんだけど、よく見たらそういうことか!だいぶふざけとるな…(笑)でも嫌いじゃない、そういうの。  銀さんのめったにきけない一言、そうだね、万事屋のみんなもまだまだってことでさ、だから、もう少しだけ。もう少しだけ、一緒に走ってくださいね、きっと。  しかしなんか、前々から思ってたんだけど、圓翔さんちょっと色々出張りすぎじゃないですかね!?なにが聖戦だよ!戦うしか残ってないのくだりはもう神威がなあ!いっぱい時間をかけてなあ!苦しんで、抗って、でも負けないで乗り越えてんだよちょっと前の巻で!同じことしようとしてんじゃねえぞ!…いまそんな 、そんなことしてる場合じゃないだろう!故郷を壊滅させられたその怒りは、悲しみは、苦しみは、他にぶつけるべき相手がいるんじゃないのか、いまやるべきは、これ以上同じ悲しみを生み出さないことなんじゃないのか…!…坂本の、そんなもんあろうがなかろうが、と静かに落とす言葉が、揺るぎなく響く。額に銃をあてるその姿が、まるで祈るような、願いをかけるような、と思うのはちょっとセンチメンタルすぎるかな。でも私も祈る。祈るよ。  高杉に、神威も合流して、いよいよもって集結しつつある…!エリーの顔、ドラゴニア顔になってるのすぐ忘れては思い出し、見る度吹き出してしまった。もう高杉も、神威も、きっと誰にも負けないんだ!  勢いこんだまま次巻へ。もう71巻か、長かったような、あっという間だったような…。…うん、読む! (2019.2.18 22:28)
◇71巻  鬼兵隊表紙に背表紙似蔵さん…!この展開になるとほんと似蔵はかませ犬だった感がどんどん強くなってしまうな…と思っていたのでちょっと感動。やっぱそうだよね、空知先生忘れてなかったよね…おお…。と思ってたら本編の方でも…!似蔵さん今思うとかませ犬感がすごいなと思ってしまってごめん。鬼兵隊は、そう、何も失くしちゃいなかったんだ。全員いる。そうだ、全員いる…!  武市が理屈を捨てるというのがぐっときた。そして、武市も万斉も、死ぬためになど戦わない。最後までただ友と生きるために戦うというのなら。それを見守ろう、もうきっとそこに祈りは必要ない。ただ生きるために戦い抜く、その姿は、泥臭かろうが、みっともなかろうが、眼が離せない、そういう強い光を放つばかりなんだろう。  今巻のサブタイトルは「おもしろきこともなき世を~」で紛れも無く高杉の巻であるけれど、「絶望よりも太い奴」も好きだ。言わずとも、それは、やっぱり鈍く確かに輝いているんだろう。次巻へ。 (2019.2.20 19:59)
◇72巻  圓翔…お前も逃げ続けてきたのか…。アルタナの暴走よりもはるか昔から…そうか…。高杉の、そここそが本当の戦場だろう、という言葉が重い。そうだ。死ぬ覚悟ではなく、生きる覚悟の方が、もっとずっと強くて、重い。だからこそ生き続けなければならない。抱えたまま、背負ったまま、不様でも、苦しくても、辛くても、もがき続けることだけが唯一の。  お前は二度まで、という坂本の叫びがこだまする様だ。喜喜がそこに、自らの意味を見出すと言うのなら、ただ共にあったことを喜ぼう。覚えている。この国の最後の将軍のことを。  地球に、いらっしゃい、はじめまして、そしておかえり。振り返る銀さんの表情が優しい。でも銀さんもいないとだめなんだからね、それを忘れないでいてね、と思う。二本差しで、が温かい。その言葉でまた強くなれるような、そんな気がする。  そしてハタ皇子、ここまで繋がってくるとは…!そしてこの状況、銀さんの過去の再映は銀さんにもう一度選択を迫るものかと思っていたけど、ここでこう来るとは。ハタ皇子も前に進むときが来たんだな…(殴り帰されたけど)。しかし、これ、ここにきて思ったのだけどもしかしてずっと逆順で…やってるのか…?ハタ皇子の前はアネモネだし、ハタ皇子の次は長谷川さんだし。やっぱり新八の話が最後に来るのだろうか。そうだとしたらもう本当に、空知先生…!  長谷川さん…!胸を熱くしながら次巻へ。 (2019.2.20 20:34)
◇73巻  こんな格好良い無職があるか…!長谷川さん…もうそれしか言えないよ…!  最後の希望なんかじゃなくて、ただの万事屋の犬として、救世主なんかじゃなくて、ただの万事屋として、銀さんも、新八も、神楽も、定春も、戦っている。だからこそ、と言う銀さんの言葉が万事屋の辿り着いた場所だということが、本当に、本当に、本当に、言葉にならないくらいに、好きだ。きっとこの感情を表すならば、好きだ、と、それが一番似合っている。そういう銀魂を愛している。好きだよ、好き、 大好きだよ。  そして新八の話…!銀ノ魂篇に入ったときも書いたけど、もう一度ここで1巻1話を持ってくるのが本当に胸をふるわせられる。そしてここまで、過去との決着だったり変わることだったりで皆がそれぞれに前へ進んでいく様をあんなにも鮮やかに描き出しておいて、その上で最後の最後、新八が、終わらないもののため、変わらないもののため、今を生きている、と剣を振るうこの圧倒的なまでの、物語の魂の強さ…!変わることも、変わらないことも、終わらないものも、変わらないものも、全てが強く、闇を跳ね返すようで、光を反射して、不恰好でも鈍く、輝くようで。眼を閉じない、は父上だけじゃなくて、いつか銀さんが言ったことの延長線でもあって欲しいな。  ただいまとおかえりを、もう一度言わせてくれよ。聞かせてよ。万事屋の三人が帰る場所はそこなんだよ。定春…!  皆の力を合わせて、ほんとにほんとの総力戦…!いよいよだ…!の次巻へ! (2019.2.20 21:19)
◇第七百二訓  ついに始まったアプリ配信。いつもの通知と同じで朝8時に配信開始かと思ってたらまさかの0時きっかりに開始…!あわあわしつつもそんなに長いこと動揺する間もなく、勢いで読みました。  一晩明けて一日反芻してからこれを書いているので、多少はまとまったようなまとまってないような…後からまた色々思うことが出てきそうだけど、ひとまずはいま思うことを書き留めておきます。  さらば真選組篇のときも、ハタ皇子のときも思ったし、ちょっと書いてはいたんだけど、ああ、ねえ、これは再映なんだね、銀さんの過去の……ねえ、やっと、銀さんが……銀さんがあのとき見つけられなかった答えを、見つけに行けるんだね……!  忘れたものを取り戻させてもらったって銀さんが言うなら。ハタ皇子に、長谷川さんが「どっちも間違いだ」って言ってくれるなら。一人の剣じゃ届かなくても、今の剣なら届くって、そう銀さんが、皆が見せてくれるなら。だから、銀さんの過去に対するそれは、一人じゃないって、「万事屋銀ちゃん」なんだって、それがきっと答えになったんだって、そう思ってたんだけど。  ねえ、銀さんが、銀さん自身が、それを見つけに行けるんだね。……ああ、良かった、良かったよ、嬉しいよ、ありがとう、ありがとう……ありがとう!今度こそ、今度こそって、でも、そう思いながら、それでも祈らずにはいられないような気持もあって。もうそこに祈りは必要ないかもしれないし、どちらでももう何の関係もないのかもしれないけど。それでも……それでもどうか、私は祈りたい、銀さんが答えを見つけられますように、笑ってくれますように、笑っていられますように、と。  松陽先生は、吉田松陽には「還れない」と言うけど、無と「帰る」だし「帰れる」唯一の場所、とも言っているんだよね。それなら松陽先生の過去は決して無ではないんだよ。無に「還る」じゃないんだから。でも「帰る」場所は他にもあるんじゃないかって思う。「帰」り方、他にもあるんじゃないかって思う。それに、どんなに苦しくても、這いつくばってでも生き続けることこそが、と言った高杉にとっての救いって、本当に高杉がいま思うそれでいいのか?それを言わせた空知先生が、死ぬことを「救い」とするとはどうしても思えない。それは高杉に対してとかじゃなくて、もっと大きな、銀魂という物語で提示される「救い」の話として。GIGA3号を読んだ時は、始めは、虚はそうか、終われることが、人として死ねることが彼の救いなのか、って思ったんだけど、読み返してるうちに、そうだろうか?って思いだした。死ぬことが本当に虚にとっての、ひいては銀魂で描き出される「救い」なのか?やっぱりどうしても、そうだとは思えないんだよ。空知先生はどんな形でどんな答えを出すんだろう…もうほんと予想は全くつかないけど、それが少し怖くもあるし、楽しみでもある。でもきっと、本当はちっとも怖くないんだよ。そうでしょ?だって……。  そして松陽先生は誰も救えなかったって思ってたという事実がね……最初読んだときはちょっと腹が立つまであったけど、でもそうか、松陽先生は虚の中��らずっと見てたんだもんな……。……どれほど辛かったろうか……。銀さんもどっちも護ろうとしてどっちも護れなかった、って思ってて、銀さんばかりがそうだと思ってたけど、やっぱりこれも、逆もそうなんだよな。松陽先生も、銀さんも高杉たちもどっちも救えなかったって思ってて、たぶん高杉も、先生も銀さんも救えなかったって思ってる。  そうか、今気づいたけどこの人たち誰も謝れなかったんだな…ほんとはごめんって、ごめんなさいって言ってしまいたかっただろうに、でもそれを言うことは他の二人の思いを踏みにじることになるから言えなかったんだ…。松陽先生も、ほんとは後悔なんかしてないって言わなきゃって思ってたのかもしれないけど、でも「すまない」って言えるのは、弱い自分をさらけ出すのは、それは紛れも無く強さだから、やっぱりそれを言えたのは松陽先生が強いからだと思うんだよ。それが強さだって、そうであって欲しいと思うよ。  そして今回高杉が松陽先生を斬った(とあえて書こう)ことによって、いよいよもって銀さんと高杉は"同じ"になってしまったんだよな。そして虚と高杉という、銀さんの宿命(つまり逆から見ればお互いもお互いの宿命ともとれる訳だけど)も一つに重なってしまったので、この構図がどう影響してくるのか気になるところ。予想したってしょうがないところでもあるな~って感じではあるけどね、空知先生は毎回必ず予想の斜め上を行くからね…ほんとすごいよ空知先生…。  うん、しかし書きすぎでは?長いな。  もうちょい思うところある気はするけど、とりあえずこのへんで。また追加あれば書きます。 (2019.5.13 23:28)
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