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#赤穂夢物語り
1000co · 10 months
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元禄英雄伝(紹介)
☆映画『元禄英雄伝(赤穂夢物語り)』 日本人の原点と誇りを語る ストーリー&撮影地(紹介動画)
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patsatshit · 11 months
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日頃の自分たちの頑張りを労って家族旅行を企画した。因みに豊田道倫がパラダイス・ガラージ(PARADISE GARAGE)名義で1995年にTIME BOMBから発表した不朽の名作『ROCK'N'ROLL 1500』には「家族旅行」という美しい曲が収録されている。
(名曲「家族旅行」は29:48あたりから聴ける)
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タラウマラの定休日にあたる第3木曜日に出発するので、自ずと息子たちは小学校をズル休み。担任の先生も「楽しんでおいでや」と快く我が子の背中を押してくれた。向かった先は播州赤穂、6月に鳥羽に旅行した際、ホテルの大浴場で言葉を交わした同じ年頃の子を持つお父さんが「赤穂も良かったですよ」と教えてくれて、それを聞いた息子たちは以降ずっと「行きたい行きたい」と言っていた。ほなみんなで旅行貯金するぞってことで、この数ヶ月それぞれに頑張ってきた。親は親、子は子で楽しみや目的はあるものの、こうして親子で共有できる目標があることは幸せだと思う。和太鼓やスケボーや日々のお絵描きもそう、将来それが何かに結実することを望んでいる訳ではなくて、ただひたすらに「いま」が大事なんです。大切な「いま」を共有するために、子どもに学校を休ませる親もいる。もっと大きく言えば「世の中にはいろんな人間がいる」ということを息子たちにも伝えていきたいだけ。休むからにはやらないといけないことも多々ある訳で、安易な正攻法なんてものはどこにも転がっていない。だだっ広い敷地面積を有する赤穂海浜公園にはノスタルジーを刺激する遊具やアトラクションがいくつもあって、息子たちは大喜び。恐らくは未就学児を対象としているであろうそれらの遊具にしおんもともねも夢中だ。ふたりともめちゃくちゃに良い笑顔。パンクだなんだと偉そうなこと言うてたくせに結局はお前も綺麗事かよ、と一笑に付されるかもしれないが、この笑顔のためなら何だってできるような気がする。ふたり乗りの珍奇自転車を楽しそうに漕いでいる我が子の姿を見て、親バカながら少し泣く。どこにでもいる年の近い兄弟、そんな息子たちだって毎日、何かしらストラグルしていることを少なからず知っているから。
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物心ついたときから、長男しおんは次男ともねのことをとても大切にしていて、保育園の友人たちにも自分はさておき、弟のことを褒めたり自慢したりする感じだった。「ともね、凄いやろ!」が口癖で、自分の友人にも弟のことをいつも得意気に紹介していた。やがてふたりとも小学生になり、ともねは次男特有の器量の良さで周囲を魅了し、しおんにとっては明確な比較対象となった。何をやっても「弟に劣る兄」とまわりからイジられ、やがてしおんの同級生がともねだけを遊びに誘い出すようになる。それでもしばらくは「ともね、行っておいでーや」と送り出すしおんだったが、3年生になった頃、遂に感情を爆発させた。「俺はともねが嫌いや。俺の真似ばっかりすんな」そう叫んで学校で暴れてしまうことになる。その日を境にしおんは教室で授業を受けずに、会議室でリモート授業を受けていた。それでも学校に行きたくないとは決して言わない。自宅でも兄弟喧嘩を繰り返しつつ、なんだかんだで仲良く遊んでいた。そんなふたりが、近所のゲームセンターでクレーンゲームをしていた日のこと。次々に目当てのものをゲットしていくともねに反して、しおんは失敗を重ねてとうとうゲームセンターの閉店時間まで何ひとつとして商品を掬い上げることができなかった。しおんは家族のそばから離れて柱の影で、ひとり悔し涙を流していた。それを見兼ねたスタッフのお姉さんが「お兄ちゃん、諦めたらあかんよ。最後にもう一回チャレンジしてみて」と言って、閉店作業の手を止めて、なんとクレーンゲームのぬいぐるみをほんの少しだけ取りやすい位置に移動させてくれたのだ。その場にいる全員が固唾を飲むなか、しおんは無事にぬいぐるみをゲット。みんな声を上げて喜んだ。お姉さんも目に涙を浮かべて喜んでくれた。しおんは消え入りそうな小さな声で、ありがとうございますと言い、お姉さんに頭を下げていた。帰りの道中、ともねは「やっぱりともの方が何でも上手いよな!奇跡やんな」とハッスルしていた。兄弟には親にもわからない兄弟なりの想いがあるのだと強く感じた僕は、2023年の春に『ほんまのきもち』という小説を書いた。あれは息子たちの気持ちを代弁したものではなく「見るもの」と「語るもの」の狭間に横たわる絶え間ない葛藤を、自分なりに掬い上げたものに過ぎない。だから物語の核心となる「俺」が学童の担任教師に抱えられてはじめて感情を吐露する場面では、その気持ちを言語化することを意識的に避けた。そのような作品に『ほんまのきもち』というタイトルを付けるなんて些か捻くれすぎかとも思ったが、それ自体がそもそも僕の「ほんまのきもち」なのだからどうしようもない。
(https://wdsounds.jp/ca40/4300/p0-r-s/で購入可)
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kachoushi · 4 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年6月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年3月2日 零の会 坊城俊樹選 特選句
撞かるるを待つ梵鐘にある余寒 美紀 春灯や蔦の絡まる家傾ぐ 和子 料峭やいつか御籤でありし紙 緋路 自転車の主婦涅槃寺も突つ切つて 瑠璃 春塵は仁王の筋肉のかたち 緋路 冴返る仁王は金の歯で怒る 慶月 鳥帰る空はとほくて累塚 小鳥 春北風や大釣鐘に隠れたし 風頭 春陰の暖簾に純白の屋号 緋路 貴婦人の大車輪のみ春光に 慶月
岡田順子選 特選句
料峭やいつか御籤でありし紙 緋路 下萌る輪廻途中に道草を きみよ 中華屋の春塵赤き椅子逆さ 小鳥 喪の列の消ゆ式台の春障子 昌文 窓飾る家族の数の紙雛 はるか 白杖のリュックに揺るる桃の花 眞理子 学僧は霞に昼の鐘をつく きみよ 春禽のつがひ卵塔あたたむる 千種 上人の絵のその上の春の雲 俊樹 父性めく陽春の木の温もりは きみよ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月2日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
中空を塞ぐ余寒の廃高炉 かおり 曲水の刻安寧の風美し 朝子 曲水宴美しきあぎとの並びたる たかし 春の闇400Hzの着信音 修二 曲水や配流の無念流れをり 同 バッカスの壁画翳ればアネモネも かおり 中也掌に詩片ふりくる春の雪 睦子 野火走る倭建命の影走る 美穂 北窓を開く復興兆す音 朝子 曲水や女人の盃のちと遅れ 久美子 朧の夜幻想一つ二つ三つ 光子 涅槃図の中へ入りたく近道す 美穂 紅をひき三寒四温横切りて かおり
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月7日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
春日射し昼寝の猫にやはらかに 喜代子 地の息吹すべての芽より放たれん さとみ 卒業生てかる制服光差す 同 雛見れば乙女心もらんまんに 同 啓蟄や老眼鏡に虫眼鏡 都 マネキンに呼び止められし春の窓 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月8日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
弁財天の目力強きご開帳 宇太郎 介護士の赤鬼追うて追儺かな すみ子 春動く大鍋洗ひ伏せてより 都 咲く椿落ちし椿も「太郎冠者」 美智子 無縁塚天の供へし犬ふぐり 都 閏日や何して遊ぶ春寒し 佐代子 観音の視線の先に吾と梅と 宇太郎 春氷􄼺曳く吾を映すのみ 悦子 風海へ菜花すみずみ靡かせて 都 薄氷や踏めばナイフの光持つ 佐代子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月9日 枡形句会
語り継ぐ作詞の謂れ春の野辺 百合子 陽子師の墓前満開蕗の薹 教 子 雛祭り白寿の母も祝はれて 百合子 一輪の菫映して句碑閑か 三 無 きめこみ雛偲ばる友を飾りけり 文 英 廃屋に繁るミモザの花明り 多美女 揚げ雲雀寺領に紛れ猫眠る 亜栄子 のんびりと牛横たはる春の野辺 幸風 年尾碑に晴れてまた降る淡き雪 美枝子 雲雀生む高原行けば雲の人 白陶 やはらかな春の野の音辿りゆく 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月11日 なかみち句会
消えさうな跡をつなぎて蜷の道 秋尚 磴百段尾道水道朝かすみ あき子 閉院の看板掠れ三味線草 美貴 日溜まりの数多の道も蜷のもの ます江 夜霞の一隅までも大灯台 聰 魚屋の釣銭濡れて春の雪 美貴 目をつむりぺんぺん草の音を聞く 廸子 極楽は泥の中なり蜷の道 あき子 蜷の道水面流るる光の輪 三無 崖下の流れやさしくになの道 和魚 鐘声のこころ震はす夕霞 史空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月11日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
老犬の矍鑠と追ふ寒鴉 清女 造花にも枯れは来たりぬ春愁ひ 昭子 お水送り達陀炎豪快に みす枝 春一番大手拡げて女子高生 昭子 全身を耳に涅槃の法話聞く みす枝 知らずともよき事知りぬ蜆汁 昭子 春眠の夢逝きし子の影おぼろ 時江 生死未だ仏に供へる桜餅 ただし 亀鳴くや遠くて近き爆撃音 みす枝 肩書を減らし北国の雪に住む 世詩明 鄙の里水滔滔と芋水車 時江 つまづいて梅の香りを逃しけり みす枝 浮御堂にそして巨松に春の雪 昭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月12日 萩花鳥会
鼓草摩文仁の丘の兄の墓 祐子 風神は火の神鳥に野火揚る 健雄 春の空ここは宇宙のど真ん中 俊文 忘れ雪抗ふ漁師海胆を取る ゆかり 忘れ物鞄の中に山笑ふ 吉之 制服の丈短きや卒業生 明子 沈丁花色付く前より香り立つ 美恵子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
合格の電話の声は春光に みえこ 彼岸会へ母一張羅出してをり あけみ 手作りの雛微笑んで雛祭 実加 啓蟄や亡き友ふえて吾は生きて 令子 うららかや押絵の猫に会釈して 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月15日 さきたま花鳥句会
銀翼のきらめく空や木の芽風 月惑 昴座の星を砕きていぬふぐり 八草 古雛の神輿に残る能登の技 裕章 料峭や客船の無き海広し 紀花 杉玉も軒端に馴染む春日影 孝江 亀鳴くや飛鳥の山はみな蕾 ふゆ子 今晩も味噌田楽とまぜご飯 としゑ 雛客の手みやげ酒や国訛 康子 春しぐれ天皇参賀長き列 彩香 春愁や予期せぬ病電子辞書 恵美子 草の芽の小石動かす力あり みのり 浮世絵を抜け出す遊女万愚節 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
不器用は不器用なりに針供養 雪 我が町を春一番の素通りす 同 ぬるむてふ色を湛へて水温む 同 言の葉を育み春をふくらます 眞喜栄 雛飾り声なき顔に語りかけ 同 子供らの古墳探訪山笑ふ 同 道祖神肩を寄せ合ふ春の雪 同 雛見つめゐれば脳裏に母の顔 同 潮の香と水仙の香の一漁村 同 友の葬蝋燭揺らす涅槃西風 嘉和 風に棘あれど春日の燦々と みす枝 遠浅の水美しく蜆舟 ただし 雄叫びを似て左義長の始まれり 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
城山をもみくだくかに春疾風 眞理子 春野歩すダルメシアンの脚線美 亜栄子 蒲公英の丘膨よかに母の塔 斉 石鹸玉母の塔まで追ひかけて 亜栄子 涅槃会や外から一人手を合はせ れい 蓬生の城址や鬨の声遥か 炳子 洗堰磧にとよむ雉の声 幸風 機関車に用心深く初蝶来 幸風 ぽつとりと落ちて華やぐ花椿 れい 春塵を淡く置きたる母の塔 芙佐子 啓蟄の句碑のひらがな揺らめける 要
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月18日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
胸を張り農を継ぐぞと卒業す かづを 四脚門氷雨の中に凜と建つ 和子 僧逝くや枝垂れ桜を待たずして 千加江 畦の径青きまたたき犬ふぐり 啓子 雛の間をちらと横切る男の子かな 笑子 九頭竜に朱を透かせゆく桜鱒 同 鰤大根男料理の後始末 清女 古里に古里の香の土筆摘む 泰俊 上を向き涙湛へて卒業歌 同 陽炎や人の集まる船溜り 同 春塵の経蔵深く舞ふ飛天 同 水ぬるむ色ある如く無き如く 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月20日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
雛納め飲まず喰はずの官女かな 世詩明 啓蟄や始発電車の一人旅 笑子 花ミモザ抱へふくらむ恋衣 同 けたたまし派手な身振りの春の鳥 同 啓蟄の土嗅ぐ犬の背の丸さ 希子 つくしんぼどこに隠れてゐるのやら 和子 麗しき新幹線で春来る 隆司 陽炎へる無人駅舎の降車客 泰俊 陽炎の中より来たる笑顔かな 同 啓蟄の啓蟄の顔穴を出づ 雪 懐かしやぬるみ初めたる水の色 同 蟲はただ蟲とし穴を出づるのみ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年3月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
凍つるべき所に凍つる蝶一つ 雪 着膨れて弟母似吾は父似 同 ぬるみ来し水に映れる何やかや 同 都恋ふ紫式部像に東風 同 幽霊の飴買ふ話木兎の夜 同 春灯下術後の傷を見る夜中 洋子 婚約のナースの話院の春 同 春ショール黄色く巻いて退院す 同 花柊恋に桎梏あればこそ 昭子 春雪や深田久弥の百名山 ただし 春彼岸死んで句友に逢へるなら やす香 親の恩山より高し卒業す みす枝 拙を守り愚直に生きて目貼剥ぐ 一涓 児を一人傘に拾ひし春時雨 世詩明
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新年のご挨拶に代えて初夢のご報告を
2023/1/1の初夢。
そもそもこの日は前の日に飲みすぎて(ワインの聖地・リカーランドなかますで買ったお猿さんのラベルのワインがとても美味しかったのです)、寝落ちし、朦朧としながら4時ごろ起き、なんとなく点けたNHKの落語特集に虜になり観ていたら体調が辛くなり(二日酔いによる)眠りに落ちた。なんという体たらく。
そんな時に見た夢だけども、我ながら素敵だった。仕事に追われていて、あー、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、とてんやわんやしながら歩いていたら、黄金色に光る麦畑がたわわに、左手になっていることにふと気がつき(わたしはこの時建物の中にいた)、「うわーー!!!キレイ!」、と時間勝負のその時の全てを投げ出して麦畑を写メで撮りまくった。撮っていたら、変なおじいさんが近寄ってきて、変なこと(言葉にも書きたくない)ことをしてきたので、屈辱的だと言い放ちその場から立ち退いてもらった。
日頃、突発的に心動かされることを大切にしている。忖度とか社会性とか、んなの関係ないわ。わたしが良いと直感的に思うものがいいんじゃ。という至極傲慢な態度に伴う感情は誉められるものではないが、わたしは自分のセンスを信じているので、わたしが良いと思っているものは良いに違いない、と思い込み、自生活に取り組んでいる。もちろん、仕事や他人と関わることでは(自分なりに)遠慮している。でも自分だけの判断で任されていること(主に私生活)については、上述の直感で選んでいる。
黄金色の麦畑。秋の光が柔らかく穂を照らし優しい空気を作っていた。それを忙しさの中で美しいと思えたこと。わたしはわたしを誇りに思いたい。
いや、自画自賛かよ。でも誰に褒められるのだったら、自分で自分を褒めるしかないじゃないの。
後半のくだりも、去年の鍛錬の結果のようで、良い。そう、相手が喜ぶことならばやって差し上げようとする心を今まで優先してきたが(当社比です)去年は自分が納得しないとしない、と気にかけていた。が、夢という無意識の自分についにその思考回路が組み込まれたようで…自分に安心した。
良い夢見たな〜と思いつつも、二日酔いでせっかく作ったお節も食べられず。まあ本を2冊読み終わったから、良い2023/1/1の過ごし方ということにしておこう。話は変わるが新年早々、切に思ったのが、自分は食べるよりも作る方に興味が強くあること。お節を作ることは本っっっ当に楽しい。元気になる。が、作り終わると一気に興味が失せる…というととても罰当たりなので数日間かけてもちろん食べますが(一部は冷凍庫へ…)、味見でうまくいったことがわかると、あとは盛り付けさえ上手くいけば安心してしまう。ということで、今年は(いろんな意味で)作る、と、食べる、のバランスが取れるといいな〜と思う。あぁそうだ、周囲の健康と平和と共にこのことも、氏神様にお祈りすればよかった!
年末に書き���かったことは冒頭のとおり、ぐでんぐでんの年末だったので、書きかけの下書きだけが残っています。あとはシラフのわたしが(酔っ払いが書いた独り言を赤面して読みながら)ブラッシュアップして改めて投稿します。
今年も穏やかで心体共に安らかな、良い一年になりますように。
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herbiemikeadamski · 2 years
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. (^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 11月4日(金) #友引(辛酉) 旧暦 10/11 月齢 9.7 年始から308日目(閏年では309日目)にあたり、年末まであと57日です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に生き💪 夜を感謝に眠ろう😪💤夜が来ない 朝はありませんし、朝が来ない夜 はない💦睡眠は明日を迎える為の ☀️未来へのスタートです🏃‍♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . 今朝の目覚めは月曜日の様な感じ💦 昨日、ジム行ってパンプやって来た からでしょうか😅💦それにとても 変な夢で目が覚め。(o゚д゚)マジスカ? それが、あまりにもリアル過ぎて登場 人物も仕事関係ので嫌になりますよ ね🤣😆🤣仕事なんて二の次だよって 思ってるんですが、心の何処かには 懸念してる事があるんでしょうね✋ ってか「アルアル大百科」ジャンよ~💦 マァマァ✋ナンダカンダのラストスパート金曜日👊 . 今日一日どなた様も💁‍♂お体ご自愛 なさって❤️お過ごし下さいませ🙋‍♂ モウ!頑張るしか✋はない! ガンバリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #おしりたんてい・いいおしりの日.  児童書、一般書など、数多くの書籍を出版する株式会社ポプラ社が制定。  同社が手がけ、絵本、読み物、アニメで活躍する「おしりたんてい」は、見た目はおしりでも推理はエクセレントな名探偵。  「おしりたんてい」の誕生日でもあるこの日を記念日として、さらに多くのこどもと大人にその名前と魅力を知ってもらうのが目的。  日付は1104を「いい(11)おしり(04)」と読む語呂合わせから。 . #友引(トモビキ). 六曜の名称の1つで、相打ち勝負なしの日のこと。  つまり良いことはないが悪いこともない日のことである。  ちなみに六曜は仏教とは関係なく葬式を避けるという話は迷信である。  「友人を引き込む」とされている日とされている。  友引にの日には、結婚式、入籍、七五三、お宮参り、引越し、建築、契約、納車、宝くじ購入、は問題ない日です。  験担ぎで拘るなら、凶となる11時~13時の間を避けると良いでしょう。  六曜は、先勝(センショウ)、友引、先負(センプ)、仏滅(ブツメツ)、大安(タイアン)、赤口(シャッコウ)の6つである。 . #大明日(ダイミョウニチ). 民間暦でいう吉日の一つ。  通例、甲辰・甲申・乙未・乙丑・丙辰・丙午・丁卯・丁未・戊辰・己卯・己酉・庚戌・辛未・辛酉・辛亥・壬午・壬申・癸巳・癸酉の一九日とされるが、異説もある。  この日は、建築・旅行・婚姻・移転などすべてのことに大吉であって、他の凶日と重なっても忌む必要がないともいう。 . #神吉日(カミヨシニチ). 「かみよしび」ともいい、神社への参拝や、祭礼、先祖を祀るなどの祭事にいいとされています。 この日は神社への参拝や、お墓まいりに行くといい日です。 . #一粒万倍日(イチリュウマンバイビ).  選日の1つであり、単に万倍とも言われます。   一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという意味である。 .  一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるとされる。  但し、借金をしたり人から物を借りたりすることは苦労の種が万倍になるので凶とされる。  また同じ意味合いで、借りを作る、失言をする、他人を攻撃する、浪費などもトラブルが倍増するので避けたほうがいいとされている。 . #王現役引退. 1980(昭和55)年11月4日(水)読売ジャイアンツの王貞治が現役引退と助監督就任を発表。 . #いい刺しゅうの日. . #いい推しの日. . #かき揚げの日. . #ユネスコ憲章記念日. . #いいよの日. . #40祭の日. . . #ダブルソフトでワンダブル月間. #文化放送の日.(11月3日、4日). #みたらしだんごの日(毎月3,4,5日).#生命保険見直し月間(1日から30日). #消費者センター開設記念.#低GI週間(11月1日から11月7日まで). . . #イタリア国家統一と陸軍の日. #ロシア国民団結の日. #パナマ国旗の日. . . ■本日の語句■. #能ある鷹は爪を隠す(ノウアルタカハツメヲカクス). 【解説】 才能を表面に表わさない例え。 本当に有能な者は、偉そうなことを言ったり、むやみに能力をひけらかしたりしないと云う例え。 . . 1963(昭和38)年11月4日(月)先負. #NOKKO(#のっこ/本名:保土田 信子) 【シンガーソングライター/ロックバンドREBECCAのボーカル】 〔埼玉県浦和市〕. . . (Saburou, Kumamoto-shi) https://www.instagram.com/p/Ckg4ZP6Pr0lLx3VD83CXeaQR7caSPZc1Tz710E0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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morinome · 3 years
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Q&A番外編
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3月11日発売の花野井くんと恋の病10巻特装版に各キャラのプロフィールや初期設定、など収録したファンブックがつくんですが(↑はファンブックの表紙)その中のQ&Aコーナーで読者さんから質問を募集したところたくさん質問をいただけたので、せっかくなのでファンブックに入りきらなかった分を一部ですがこちらで答えさせていただきます。量がいっぱいあるので日を置いて少しずつアップしていこうかなと。 ※その場のノリで答えてますので描いてくうちにもしかしたら本編でここで答えたことと矛盾がでてきたりしてしまうかもしれませんが、あくまでふんわりと受け取っていただけたら。全部の質問に答えられなくて本当に申し訳ないんですが、ご参加とても嬉しかったです。ありがとうございました!
質問は↓から(3.13更新 全てアップしました)
Q.2人の好きな食べ物はなんですか??
A.ほたるはありすぎて選べない。花野井くんはこれが好きというのが特にない。ほたると食べた思い出深いものには思い入れがありますが味が好みとかとは少し違うと思います。
Q.ほたるちゃんの好きなところ、たくさん教えてください!ぜんぶはなしで!
A.花野井くんの思うほたるの好きなところは、性格的な部分は結構作中で言及してるので、それ以外の部分だと
ほっぺの柔らかさ、眉毛、瞳、抱きしめた時にふっと香る匂い、健やかなところ、笑った顔、食べてる時の顔、いただきますとごちそうさまを言うところ、寝息、小さい手、体温が高めのところ、花野井くんの顔を見ようと一生懸命見上げてくれるところetc
永遠にでてくるのでこの辺で…。
Q.花野井くんの好きな動物はなんですか?
A. 特にないです。ペットも飼ったことありません。 動物に興味がないせいか逆に動物に寄ってこられることはあります。
Q.花野井くんとほたるちゃんは将来の夢って決まってますか?
A.なりたい職業はふたりとも今のところそこまでハッキリ決まってません。花野井くんの子供の頃の夢は本を作る人でしたが現在は好きな人と一緒にいる時間を少しでも多くとれるように可能なら在宅でできる仕事がいいなと思ってます。
 Q.花野井くんとほたるちゃんが好きな音楽は?
A.花野井くんは基本自分の好みを考えず相手に合わせて生きてきたので好きな○○とかがなくて似たような答えばかりですみませんがありません。教室でイヤホンをつけてるシーンは大体話しかけてくるなというポーズなので実際には音楽を流してません。勉強中にBGM流すときは雨がしとしとふる音とか焚き火の音とか聞いてます。ほたるはジブリとかディズニーの音楽とか好きです。JPOPも普通に聞いてます。
Q. 花野井くんの好きなファッションを教えてください
A.ファッションにこだわりはありません。付き合った人の好みに合わせるようにしてるので、ほたる相手の場合はとりあえず奇抜なものではない、色味も派手ではなく落ち着いたものを選んでそう。(ほたるの)安心感重視。
Q.花野井くんの好きな動物は?もしその動物を飼えることになったらどんな名前をつけますか?
A.好きな動物は特にないですが飼うことになったらヘミングウェイとか文豪の名前からつけそう。
Q.花野井くんの好きな場所は?
A.子供の時いつもいってた公園、図書館・本屋、ギンジさんのお家、ほたるの部屋
  Q.物語を作るうえで影響を受けたものやどのように発想し組み立てているのか気になります…!
A.ストーリー作りで影響を受けた具体的な作品は今パッと思いつかないのですが元々ミステリーとか探偵ものとかが好きなのでまずはキャラクターそれぞれに秘密を作ってそれが少しずつ解き明かされていくような物語の作り方をしてます。
Q. いつか圭悟くんときょーちゃんがメインの回・もしくは番外編みたいな感じで2人の出会いの話は描かれますか?
A.いつどのタイミングでかはまだわからないんですが出会いは描きたいと思ってます!
Q. しばむーと穂積先生の恋の行方も気になるところ。スピンオフ的な作品で成就はありますか?
A.主人公以外の子たちの恋模様もどこかで描けたら描きたいです。 
Q. しばむーの元彼について詳しく知りたいです!!!
A.あんまり考えてませんでした。中3の頃剣道部の男子と、とかかな。
Q. 森野先生こんにちは!いつも楽しく読ませていただいています。森野先生のお気に入りのイラストや扉絵などありましたら教えていただきたいです。
A.一枚絵が苦手なのでどれもこれもまだまだだなと思います。でも少しずつ成長してる気はするのでもっと成長できるようにがんばります!
Q. カラーを塗るときのコツはなんですか?
A.カラーが上手な人は色の選び方がまず上手なんだと思うんですが、私はそのあたりが苦手なので、まずはなるべく色数を増やして情報量をあげるように意識してます。赤も青も黄も使ってカラフルな絵を描くという意味ではなく、例えば赤い服を塗ったとき、服の影を濃い赤で塗るのではなく紫で塗るようにしたりとかそういった感じです。
Q. 子供の頃から漫画家になりたかったのですか?
A.初めて漫画家になりたいと言いだしたのは10歳の頃です。
Q. お話を作り出すにあたって特に大変だった!と思うことはなんですか
A.初期はほたるがどういう子かつかむのに随分試行錯誤しました。花野井くんは個性がハッキリしてたので思考が読みやすかったですがほたるは普通がテーマだったのでどうとでも動かせるのが逆に動かしにくかったです。
Q. 森野先生は動物と一緒に暮らした事がありますか?
A.動物と暮らしたことがなくて動物描くときはいつも合ってるかとても不安です(笑)。八尾くんちのホタル(犬)のモデルはかずはりんさん(Twitterアカウント→@15kuma)のお宅のごろちゃんです!
Q. 先生は、描いているときのお供とかありますか?
A.プロット、ネームまでは何も流しません。作画に入ったら音楽とかYoutubeとか動画配信サービスとかをぐるぐるしてます。
Q.森野先生が自身をキャラ化した絵が見たいのですが、描かれたことありますか?
A.似顔絵描くの苦手で…デザート本誌での著者アイコンはマンボウにしてます。マンボウの虚無顔に親近感を覚えてます。
Q. 登場人物の心情を考えるに当たり、ご自身や周囲の人々を参考にされているのでしょうか。
A.キャラの設定を作るまでは周囲の人を参考にすることはありますがいざ動かし始めるときは基本的に自分がそのキャラだったらどう思うかで考えちゃいます。あまりにも自分とタイプが違うキャラの場合、例えばしばむーとかは担当さんによくこういう時どう思うかとかを確認しながら描いてました。
Q.花野井くんが左利きで困ったことは?
A.習字の授業とか。
Q.花野井くんは香水とか付けますか?
A.今のところはつけてないです。
Q. 花野井くんを描くにあたって気をつけていることとかありますか?
A. 作品として気を付けてるのは花野井くんやキャラクターそれぞれの価値観を否定したり、逆に礼賛したりしないこと。
Q. 花野井くんの想い描くほたるちゃんとの理想の結婚生活は?
A.自分は在宅でなるべくほたると一緒にいる時間を作れる仕事について、必ずいってきますとただいまのキス(もしくはハグ)をする。
Q.ほたるちゃんは花野井くんの誕生日に何をあげたのでしょうか?そのあたりの描写が無かったので気になます。
A. 5巻18話に出てきてるブックカバーをあげてます。
Q.花野井くんのファッションの勉強は何でされていたのですか?
A.雑誌とか、あとはインスタとかのSNSで見る私服コーディネートなど参考に。ちなみに花野井くんのアカウントは見る専用で発信はほとんどしてません。
Q.花野井くん、実は自分も「ほたこ」って呼んでみたい…とか思ってませんか?笑
A.花野井くんは小学生の頃からほたるのことをほたるちゃんと呼ぶのが夢だったので今夢が叶ってハッピーです。
Q.花野井くんのおじいちゃんとおばあちゃん、どちらがイギリスの方ですか?
A.おばあちゃんがイギリス人です。花野井くんが小学生くらいの時までは、夫婦で日本で暮らしてましたが、定年を迎えたらおばあちゃんの故郷で一緒に暮らそうと約束していたのでイギリスの田舎に引っ越しました。
Q.友達だったおじいさんとは、どのくらいのペースで会ってたの?
A.花野井くんは当時おばあちゃんの家に帰りづらくて頻繁に公園や図書館など外で時間をつぶしていました。ギンジさんの方は週2,3くらいのペースでふらりと公園にやってきます。偶然会った日は一緒にいる、といった感じなのでペースはまちまちです。でも最低でも週に1回以上は会ってたかも。 ちなみにほたるは小6の頃月に2,3回くらいあの公園で遊んでました。
Q.花野井くんの1番好きな映画は何ですか?
A.『オペラ座の怪人』
Q.花野井くんは可愛い系が好きですか?綺麗系ですか?それともほたるちゃんですか?☺️
A.ほたるちゃんです!
(↓3月13日更新分)
  Q. ほたるちゃんが小学生の卒業間際に友達から髪を切られてかなりのショックを受けていたかと思いますが、どのようにして立ち直ることができたのでしょうか?
A. 4巻で少し触れられていますが、あの事件のあと一時期ほたるは人に関わるのが怖くなって、中学では特定の友達を作らず一人でいるようになりました。友達はいませんでしたが姉や妹と仲がいいので案外平気だな…と慣れかけてた時にきょーちゃんと知り合います。恋バナ大好きなきょーちゃんに気に入られてしまい始めはびくびくしてましたが、きょーちゃんは恋で落ち込むこともあるけど打たれ強く自分で立ち直るタイプだったのでほたるも段々と警戒をとききょーちゃんの明るさに救われていきました。
Q.花野井くん達の舞台の県はどこですか?
 A.背景の参考にしてるのは主に埼玉県なんですが一応架空の街の設定なので、シーンによって全然違う県の景色参考にしてることもあります。
Q.みんなの携帯の待ち受けがどんなのか気になります!
A.ほたる→文化祭の時の花野井くん
(その前は女子3人で食べに行ったパンケーキ)
花野井くん→ご飯食べてるほたる
八尾くん→ホタル(犬) 
きょーちゃん→圭悟くんとのツーショット
しばむー→家族旅行で行った時の雪景色
圭悟くん→ロック画面:好きなバスケ選手
     ホーム画面:きょーちゃんとのツーショット
Q. 花野井くんと恋の病の結末はもう決まっていますか?
A.ある程度決まってますが漫画描いてると本当に予想もつかないことが起きたりするので今後変わる可能性もあります。今大体全体の構想の6、7割まで来た感じです。
Q. 森野先生のストレス発散方法はなんですか?
A.誰かに話を聞いてもらいます。
Q.漫画家になって1番嬉しかったことはなんですか?
A. ボイスコミックは人生で嬉しかった出来事ベスト3に入るくらい感動しました。宝物です。https://www.youtube.com/watch?v=OxOSIgQuFCg
Q.みんなの名前の由来を知りたいです!
A.それぞれ意味を決めて名前を付けてるわけではないのでなんとなく音で選んでます。あと悩んだときは地図を見て地名からいただいたりしてます(花野井とか)。
Q. ほたるちゃんが男の子になったらどうしますか?
A.急になにかの魔法で1日男の子になったらみたいなことでしょうか?花野井くんは最初違和感にそわそわしてそうですが態度とかは変わらないと思います。いつものノリで思わず手繋いだりハグとかしちゃっても、した後一瞬あってなるけどまあほたるちゃんであることにかわりないからいいかってなりそう。
Q.ほたるちゃんとお友達になりたいです。肉まんをちらつかせば寄ってきてくれるでしょうか…。
A. 餌付けはかなり有効な手です。
Q. みなさんの好きなアイスの味を教えてください!
A.ほたる→バニラ 
花野井くん→特になし 
八尾くん→みかん 
きょーちゃん→チョコ
しばむー→マスカット 
圭悟くん→ソーダ
里村さん→ベリー系
Q.花野井くんとほたるちゃんお互いの好きなところはなんですか!?
A.花野井くんは前の質問で答えたので省略。ほたるは、2巻8話で語ったこと以外だと花野井くんの努力を惜しまない姿勢とか、変化をしていけるところとか。
Q. 花野井くんはほたるちゃんへの返事が早そうなイメージがありますが、だいたいどれ位で返事が返ってきますか?また他の人だったらどれ位で返事するかもしりたいです!
A. ほたるには即レス、他の人でも5分以内には返しそう。
Q.深夜にコンビニ行く時、ちゃんと着替える派ですか?部屋着で出れる派
A.花野井→着替える ほたる→部屋着でも出れる
Q.ほたるちゃんを筆頭に、登場する女の子達はみんな実際に居たら友達になりたい子ばかりなんですが、そこは意識して描かれているのでしょうか?
A.ほたるはまさに自分の周りの友達(複数人)の好きなところを集めて出来上がった子なのでそう思ってもらえてるのはとても嬉しいです。メンタルが安定してるところとか、人を悪く言わないとか、自然にご飯シェアしてくれたりとか。こんな子と恋人になれる人は幸せだなと感じたところを参考にさせてもらいました。
Q.ほたるちゃんはもし明日地球が滅亡するとしたら、最後に何を食べたいですか?
A.お母さんやお姉ちゃんが作るいつものご飯を自分も手伝って、それでできれば花野井くんとも家族とも皆で食べたいんじゃないかな。
Q.先生なら誰に恋をしますか?
A.黒江主任
Q.かがり姉ちゃんは、妹が産まれたときどんな気持ちでしたか?
A. 興味津々でわくわくしてました。寂しいとかよりは率先して妹たちを構い倒してお姉さんぶってたと思います。でもお母さんがたまにかがりお姉ちゃんを抱きしめてくれる時は思い切り抱きしめ返しました。
Q.ほたるちゃん、どんどん可愛くなっていますが垢抜ける為に何をしましたか?
A.眉毛を整えるようになったのと、美容院で髪を切るようになりました。(今までお母さんが切ってた)お化粧は校則で禁止されてるので、今のところ自宅で練習するのみ。
Q.森野先生が好きな芸人さんは?
A.昔から麒麟が大好きです。唯一DVD買ったり漫才生で見に行ったりしました。
Q.花野井くんがアイドルだったら、どんな立ち位置のキャラクター��しょうか?
A.ファンサは自分のファンにしかせずかけもちファンには厳しそう。
Q.ほたるちゃんと花野井くんの理想のデートを教えて下さい
A.ほたるは今はなんでも新鮮でまだ理想とかはあんまりなさそう。花野井くんもどんなデートも楽しめますが基本人が少ない落ち着ける場所の方が好きかも。本当はおうちデートにもっと誘いたいけどおばあちゃんの目と自分を律することができるか問題で今はまだ控えてます。
Q. ほたるちゃんが花野井くんに1番ときめいたのはいつですか?
A.常に更新されてます。文化祭のコスプレ姿の時はいつもとドキドキの種類が違ってちょっと混乱してました。
Q.2人は高校の卒業旅行どこ行きたい?
A.高校生なのでディズニーランドとか?(日帰り)
Q.花野井くん、ほたるちゃんの猫コス見たくない?
A.そりゃあもう見たいと思います。
Q. 花野井くんとほたるちゃんに質問!お互い色で表したら何色?理由も含めてどうぞ!!
A.ほたる「花野井くんはえーと薄い紫とか…?朝焼けみたいな静かで綺麗な感じがする」
  花野井「ほたるちゃんはお日様みたいなイメージだから白とか優しい橙色かな」
Q. ほたるちゃん、花野井くんが生まれ変わったら何になりたいか?
A.ほたる→雲
  花野井くん→生まれ変わっても記憶がないならそれは自分ではないし隣に記憶をもったほたるちゃんがいなければ意味はないので特に生まれ変わりたいと思わない
Q.花野井くんのナイトルーティーンはなんですか??
A.ご飯食べたら勉強して湯船につかりながらスマホの中のほたるの写真をみたり次行くデートスポットやおいしいお店などリサ―チをします。スキンケアして軽くストレッチして勉強or読書して就寝。
Q.ほたるちゃんのナイトルーティーンはどんなかんじですか?
A.ご飯食べて宿題してお風呂入って寝ます。
Q.花野井くんとほたるちゃんがお互いにお花をあげるとしたらどんなお花をプレゼントしますか?
A.花野井くん→ほたる 薔薇を5本
  ほたる→花野井くん ネモフィラ(見た目が可愛かったから)
Q.森野先生のバイブル的な作品、影響を受けた作品を知りたいです!(漫画でもそれ以外でも構いません)
A.船戸明里先生の『Under the Rose』。同じ人間の中に正の感情も負の感情も渦巻いていてまたその表現が繊細で美しくて、こんな風に多角的に感情を描けたらと憧れます。
Q.花野井くんとほたるの幼少期からの髪型遷移を見たいです!
A.花野井くんは生まれてから中学までずっと坊ちゃん風のスタイル。恥ずかしがりで人と目を合わせるのが苦手だったので前髪はいつも重ためでした。小学校低学年の頃お母さんに髪を短く切られすぎた時は大泣きしました。
ほたるは幼児期は短かったりもしましたがお姉ちゃんのことが大好きなのですぐお姉ちゃんと同じ髪型をねだるようになりました。
Q.花野井くんとほたるは休日、一人でいる時に何をしますか?
A.花野井くんは読書や映画見るor勉強orランニングなど軽い運動。デート前はデートで行く場所や店の下見に行くことも。
ほたるはスマホで日本や世界の美味しいもの検索して食べたいものリストつくったり、庭でミニトマト育てたり、最近は花野井くんに借りた本を読んだり
Q. 翻訳機を使って文法が変なところがあります。 予めすみません。花野井君はいつからハンサムだったんですか?
A. 顔の造形自体は元から綺麗だったんですが、中学生くらいまでは前髪重ため+眼鏡+うつむいてることが多かったのであまり気づかれてませんでした。小学校の卒業アルバム撮影の時は先生に言われてメガネをとってたので、同じクラスの人たちは卒業アルバムもらった時初めて誰この美少年、と驚いたと思います。
Q.花野井くんがほたちゃんに直して欲しいところ
A.10巻37話で少しそんな話しをしてますが、言ったはものの不満に思ってるというほどではないです。基本的にはほたるに変わってもらうよりも自分が変わるべきだと今の彼は思ってます。
Q.ほたるちゃんに対して重い感情を抱く花野井くんが大好きなのですが、森野先生が花野井くんの言動や行動で「我ながらヤバい発想だな…」というシーンはありますか?
A.10巻の内容は連載当初から描く予定だったんですがヤバいのはわかりきってたのでかなり悩みました。でも花野井くんのこういう危うさを放置したままハッピーエンドはないなと思ったので描きました。
Q.花野井くんの両親の馴れ初めは?
A.どこかで描くかもしれないので詳細は書けませんが、花野井父の命を花野井母が救って以来花野井父は自分の命は花野井母のものだと思ってます。花野井母はマジかーと笑って受け入れました。
Q.落ち込んでいるときに、元気ややる気を出すためにしてることってありますか?
A.心の不調は体の不調からくることも多いので、まずはやるべきことを全て放り出して寝ます!
Q.花野井くんはほたるちゃんに膝枕や髪を乾かしてもらってましたが、またしてもらうとしたらどちらをしてほしいですか?理由も教えてください。
A.どちらか選ぶなら髪を乾かしてもらう方かも。自分から触るのも好きですが触ってもらうのには少し特別感を感じてます。
Q.花野井くんはほたるちゃんにどんな食べ物を作ってあげたいですか
A.甘いものは何度か食べてもらったので次はお肉料理とか。
Q.花野井くんの野望は何ですか?!
A.いつかほたると二人でほたるの夢(世界中のおいしい食べ物食べる)をかなえる旅行に行きたい。
Q.花野井くんはご飯派ですか?パン派ですか?
A.朝はパンの方が簡単なのでよくパンを食べてますが味は別にどっちでも。
Q. 花野井くんのパンツはボクサー派ですか、トランクス派ですか?
A.ボクサーです。
Q.花野井くんがほたるちゃんのかわいいなと思う時はどんな時?
A. 呼吸しててもかわいいと思ってます(つまり常に)
Q.4巻冒頭で、花野井くんがほたるちゃんの好きそうな食パンの分析をしていましたが、実際ほたるちゃんはどんなパンが好きですか?サクサク、モチモチ、あるいは食パン以外でも!
A.どちらかといえばモチモチした食感が好きです。
Q.森野先生は何かゲームしますか?
A.昔はRPGをよくプレイしてましたが最近は全然やってないです。
Q.無人島に何か1つ持っていくとしたら、花野井くんとほたるちゃんは何を持って行きますか?
A.花野井くん→ほたるちゃん
  ほたる→調味料
Q.萌先生の元気の源はなんですか?あと何を食べたらパワー全開になりますか?
A.元気の源は読んでくださる方の感想。あとイチゴタルト食べるとうおー!ってなります。
Q.花野井くんがほたるちゃんと過ごしてきた中で一番ドキドキした場面は何ですか?
A.7巻28話。緊張のドキドキという意味では1話の告白した時。
Q.描きやすいキャラ、描きにくいキャラありますか? 
A.花野井くんと八尾くんは顔をかっこよく描かなければというプレッシャーが大きくて難しいです。何度描き直してもかっこよくならなくてイーッてよくなってます。笑
外見的にも内面的にも描きやすいのは圭悟くんと里村さんです。
Q.コロナ禍で巣ごもり生活中になにかを始める人が多かったですが、もし巣ごもり生活でなにか始める���したら花野井くんとほたるちゃんはなにをしますか?
A.二人して料理にこりだしそう。
Q.花野井くん〜は埼玉(大宮)が舞台のモデルだと思うのですが、主要メンバーの家や学校はどの辺りにあるのか知りたいです!また、学校までどうやって通っているのかも知りたいです(ほたるちゃんは○○のあたりに住んでいて、学校までは電車と徒歩で○○分くらい……のような)。
A.あくまでなんとなくであることを念頭にぼんやりふんわり受け取ってください!厳密な地理にあてはめようとすると矛盾もでてきますので!
・ほたるの家→最寄りは大宮っぽい駅。駅からバスで10分くらいのところにおうちがあります。
(きょーちゃん、八尾くんは近所ですが使ってるバスの線がちょっと違います。)
・花野井くんの住んでるマンション→浦和っぽい駅から徒歩10分くらい
・ほたるたちの高校は大宮っぽい駅から電車で10分くらいのところにあるイメージです。
Q.ほたるちゃんとお付き合いする前に、花野井くんがしていたバイトは何ですか?
A.飲食店の店員。ただ女の子がいる職場は(当時彼女いたので)色々面倒ごとが多かったので最終的には引っ越しのバイトに。
Q.ほたるちゃんが髪を染めるとしたら、花野井くんはどう思う?ほたるちゃんに似合う髪の色は?
A.あんまり明るい色は花野井くんもびっくりすると思いますがそれはそれでかわいいと受け入れそう。ちなみにカラー絵の時は雰囲気に合わせて明るめの色で塗ってますが現実世界で考えたらほたるは黒髪です。赤みのある茶色がしっくりくるなーと思いながら色は塗ってます。
Q. 八尾くんは勤務中にエプロンを付けていませんが、花野井くんやほたるちゃんとは何かちがうんですか?
A. これは私が昔働いてた本屋さんがそうだったんですが、まず男性はエプロンなし、女性はエプロンありが基本スタイルです。ただ、レジ接客中心の八尾くんと違って花野井くんは主に配架(本を棚に並べる作業)担当なので、本や段ボールを運んだりする機会が多く服の汚れ防止でエプロンを着用してます。(あとエプロンのポケットに色々仕事道具入れられる)黒江主任がエプロンをしてるのも同じ理由です。
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myaachanissocute · 3 years
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Today's choice
By Saito Soma
1. XO
2. Art school
Love/hate
3. 村野真朱、依田温title『琥珀の夢で酔いましょう』
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クラフトビールを題材にした人情マンガ。ビール好きにはたまらない内容ですね。京都行きたいなあ。
4. (2020.12.12)
舞城王太郎 , 『煙か土か食い物』
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各所でも散々言っておりますが、たまたま手に取ったこの1冊で完全にノックアウトされました。文章のリズム、ビートというものを意識するきっかけになった作品です
5. LOSTAGE
title『PLAY WITH ISOLATION』
comment
初めて聴いたときの衝撃は今でも忘れられません。ゴリゴリのリズム隊と美しいメロディ。こういう音楽もいつかやってみたいなあ。
6. 赤河左岸title『果ての荒野でバカンスを』
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主に3つの短編が収録されていますが、表題が最高に素敵です。SFってこういう切ないストーリーに合いますよねえ。
Manga
7. 恒川光太郎title『無貌の神』
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どれも大好きなのですが、この短編集に納められている『死神と旅する女』がべらぼうにいいんです。こんな小説を書いてみたいものです。
8. 空中泥棒
title『Crumbling』
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サブスクで見つけた韓国のアーティストさん。どんぴしゃで好きです。トクマルシューゴさんやエリオットスミスの雰囲気も感じますね。灰色の日に聴いていたい。
9. 町田洋
title『夜とコンクリート』
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最近活動を再開されたと知り、とても嬉しくなりました。『惑星9の休日』も最高だし、トーチwebさまにて読める『船場センタービル』もぜひに。
Manga
10. レイモンド・カーヴァー
title『愛について語るときに我々の語ること』
comment
ダーティミニマリズムとも称される作風で知られるカーヴァーの短編集。ソリッドな文体とダークな世界観にぞくぞくします。
11. ドミコ
title『hey hey, my my?』
comment
ローファイシューゲダウナータイトな2ピースバンド。M2『こんなのおかしくない?』、M9『くじらの巣』が特に好きです。ルーパー使えるようになりたい。
12. 田島列島
title『水は海に向かって流れる』
comment
ゆるさと重さの共存するユニークな世界。こんな共同生活、送ってみたいなあ。榊さんかわいいですよね。
13. 筒井康隆
title『懲戒の部屋』
comment
いちばん最初に読んだ筒井さん。いまではぼくもすっかりツツイストです。筒井さんのパスティーシュで『羅生門』の続きを書いたことがあります。
14. tempalay
title『21世紀より愛をこめて』
comment
めちゃくちゃ格好いいですよね。M3『そなちね』M5『どうしよう』などなど、サイケで癖になる楽曲揃い。『革命前夜』も最高にクール。
15. 星野之宣
title『ヤマタイカ』
comment
邪馬台国を題材にした壮大な伝奇SF。読み応え抜群で、久々に歴史もの熱が再燃しました。『宗像教授伝奇考』もおすすめです。
16. 中島らも
title『水に似た感情』
comment
何度も読んでいる本。小説としての完成度というより、読むときどきによって感じられるポエジーに惹かれているのかもしれません。エッセイもユーモアたっぷりなのでめっちゃおすすめです。
17. 金田一蓮十郎
title『マーメイドライン』
comment
『ハレグゥ』も大好きなのですが、今回はこれを。人魚姫ってすごく惹きつけられるモチーフですよね。絶妙な距離感を描いたマンガです。
18. 村上春樹
title『1973年のピンボール』
comment
初期の村上さんの作品の雰囲気が好きなのですが、そういえばあまり言ったことがなかったかも。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』も好きです。
19. ロブ・ライナー
title『スタンド・バイ・ミー』
comment
スティーヴン・キング原作の大名作。少年のエモーションのすべてが詰まっていると思います。クリスのセリフは何度観ても落涙しますね。
20. Arcade Fire
title『Arcade Fire(EP)』
comment
カナダの大所帯バンド。これも中学生のころよく聴いてたなあ。M3『No Cars Go』が好きです。今後自分の曲でもアコーディオン使おっと。
21. ハロルド作石
title『BECK』
comment
バンドマンガといえばぼくはこれです。昔は平くんが好きだったけど、今読むと千葉くんが格好いいですね。中学生のころ、デモテープたくさん作ったなあ。
22. 梨木香歩
title『家守綺譚』
comment
マンガで挙げた今市子さんの『百鬼夜行抄』にも通ずる不思議な雰囲気を持った短編連作。こういう作品に出会うと、ああ、心に染みいるなあとしみじみします。
23. Devics
title『Push The Heart』
comment
アメリカのインディデュオ。だと思っていたらバンドみたいです。ちょっと気持ちが揺れ動く夜なんかに聴きたいですね。タイプライターも楽器なのだ。
24. 山田芳裕
title『度胸星』
comment
最新作『望郷太郎』も面白いですがこちらを。『へうげもの』もそうですが、山田先生の作品は本当にオンリーワンな魅力がありますよね。
25. ジョナサン・キャロル
title『天使の牙から』
comment
類稀なる発想力で独特のダークファンタジーを書いているキャロル氏。中でもこの作品はストーリー展開が本当に秀逸。気の利いた言い回しが好きな方にもおすすめの1冊です。
26. フジファブリック
title『TEENAGER』
comment
志村正彦さんのつくる世界が本当に大好きです。曲のツイストのさせ方や歌詞などに影響をかなり受けていると思います。M9『パッション・フルーツ』みたいな変態曲を書きたい。
27. 都留泰作
title『ナチュン』
comment
沖縄を舞台にしたクトゥルフSF。とにかく説明するよりも読んでいただきたいです。これを読んでめっちゃ沖縄に行きたくなりました。
28. 京極夏彦
title『姑獲鳥の夏』
comment
初めて京極先生の作品に出会ったのは中学1年生の暑い夏の日のことでした。オカルト、ミステリともに大好きな斉藤少年はそりゃもうノックアウトです。次作『魍魎の匣』もぜひ。
29. きのこ帝国
title『フェイクワールドワンダーランド』
comment
遅ればせながら最近聴きました。めちゃくちゃ素敵。ぼくが大学のころにやりたかったのはこういうバンドでした。たくさん聴こう。友人教えてくれてありがとう。
30. 今市子
title『百鬼夜行抄』
comment
妖たちと奇妙な生活を送る主人公・律を中心とした怪奇譚。もう長年好きなマンガです。こういう生活に憧れます。先生の他の作品もとても美麗で素敵なのでぜひ。
31. 米澤穂信
title『さよなら妖精』
comment
『氷菓』などで有名な米澤先生のビターなボーイミーツガール。青春の味がすごくする、染みる小説です。米澤先生は短編も切れ味鋭く素敵なのでぜひ。
32. ももすももす
title『木馬』
comment
コンビニで流れていて気になって、歌詞を聴きとって調べた曲。選ぶ単語がとても素敵だなと思います。曲もオルタナで格好いい。
33. スケラッコ
title『盆の国』
comment
たまたま書店で見かけてジャケ買いしました。ゆるい雰囲気でありながら爽快感もある1巻完結作。先生の新作『バー・オクトパス』も穏やかに素敵。
34. チャールズ・ユウ
title『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』
comment
SF、青春小説好きにはたまらない1冊。しかし円城塔さん翻訳もうますぎてすごすぎます。非常に読みやすいのでおすすめです。
35. Passion Pit
title『Manners』
comment
大学生のときに友人に借りて聴き、ハマりました。M2『Little Secrets』を聴くと、日当たりのいい休日に寝坊して原宿に行ったことを思い出します。
36. 遠藤浩輝
title『神様なんて信じていない僕らのために』
commentこういう作風のマンガがたぶん一生好きなのだろうと思います。夜な夜な自転車を走らせて、少ない小遣いで何時間も吟味して買った中の1冊。
37.ヴィクトル・ペレーヴィン
title『宇宙飛行士オモン・ラー』
comment
ロシアの作家さんってこういう苦味の効いた青春小説をよく書かれるイメージです。この切なさは、小説という表現媒体ならではのものなのだと思うのです。
38. Mystery Jets
title『Making Dens』
comment
この時代の、いわゆるテムズ・ビートのバンドでもっとも好きです。サイケでポップで青くて渋い、理想的なバンドのひとつ。最近の曲もとっても素敵です。
39. 荒川弘
title『鋼の錬金術師』
comment
もうあえていう必要もないくらい最高のマンガですよね。皆さんは誰が好きですか? ぼくはロイとキンブリーです。女性キャラならもちろんそれはホークアイ中尉……いえ、リザです。
40. アントニオ・タブッキ
title『インド夜想曲』
comment
こんなにも短く、読みやすく、美しく、シンプルにして複雑な話があるだろうか。イタリア語を学びたいと思ったきっかけの1冊です。ぜんぜん身につかなかったけど。
41. Bloc Party
Title『Silent Alarm』
comment
かなり最初のころに聴いた洋楽です。初めてM2『Helicopter』を聴いたときの衝撃たるや。改めて聴くとかなりポップさもありますね。ラッセル・リサック氏が本当に格好いい。
42. 樋口大輔
Title『ホイッスル!』
comment
めちゃくちゃ読みこんだサッカー漫画。絵も素敵だし話も素敵。ぼくはとにかくシゲと不破が大好きなんです。ボイスリメイク版に出させていただいたときは本当に幸せでした。
43. Oasis
Definitely maybe
title:『Definitely Mabye』
comment: オアシスのデビューアルバム。ロックのわくわくってこういうことだよなといつも思い出させてくれます。拙曲『カナリア』はかなりまんま影響を受けていますね。
44. 真倉翔、岡野剛title『地獄先生ぬ?べ?』
comment
ぼくがオカルト方面にはまるきっかけとなった作品です。初期が特に怖くていいですよね。歯医者さんで読んでいたので怖さ倍増でした。もうぬ?べ?もはるか年下か……(遠い目)。
45. 福永武彦
title『愛の試み』
comment
『草の花』はもうさんざん各所で言ってしまったので、こちらの素敵な詩情をたたえた1冊を。愛についての考察はもちろんのこと、挿入される掌編もしんみりして素敵です。
46. 西川美和
title『ゆれる』
comment
香川照之さん、オダギリジョーさん、真木よう子さんの芝居が圧巻。ラストシーンで泣かない人はいないのではなかろうか。エンディングも素晴らしい曲。
47. 髭
title『Thank You, Beatles』
comment
髭なのかHiGEなのか表記が難しいところですが、M2『髭は赤、ベートーヴェンは黒』でハマりました。M5『ギルティーは罪なやつ』も好き。他にも名曲多数。
48. たなと
title『あちらこちらぼくら』
comment
めっちゃ泣きました。昔はぜんぜんキャラクターとして惹かれなかったのに、いつのまにか真嶋くんがぼくの心の中に入りこんでいました。続編もあるのでぜひ読んでいただきたいです。
49. 安部公房
title『壁』
comment
こんなの中学生のときに読んだらハマってしまうに決まっているじゃないですか。思えばこのあたりからぼくも中二病を発症していった気がします。名前を失うというモチーフはぼくもよく使いますね。
50. GRAPEVINE
title『Here』
comment
選べないのですが入りやすさからこちらで。M4『光について』が最初のバインでした。影響受けまくっていますね。大好きなバンドです。もっといろいろ紹介したい。
51. 漆原友紀
title『蟲師』
comment
中学のころは一発で変換できませんでしたありがとうございます。永遠に好きです。「原因は蟲ですな」はぼくの中学のときの流行りワードです。だってギンコさん格好いいんだもの。イサザも好きだしなにより化野先生大好きです。
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tausendglueck · 3 years
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supernova (summer of 21)
7月の終わりにはアスファルトにこぼれ落ちるくらい咲いていたノウゼンカズラが、今では数えられるほどの花だけを残して静かに夏の終わりを見つめている。9月を過ぎて残った花は私の手には届かない高いところで、太陽を向いて、じっと静かに。 ノウゼンカズラは凌霄花と書く。あの橙色と桃色が混じったやわかい色の花と、咲いたそばからアスファルトにこぼれ落ち、そしてなお蔓いっぱいに咲き続ける生命力と、太陽を見つめる眼差しを、「霄を凌ぐ花」だと大昔の誰かが名付けた。私の生家から二軒離れた家の塀をはみ出して、毎年をこぼれ咲く凌霄花。リョウセンカ。
生家の町で、蝉の声をもう聞かない。大阪の街で毎日毎日、脳を破壊せんとするばかりに鳴いていたクマゼミの大群はここにはいない。8月の終わりに一匹だけのミンミンゼミの声を聞いた。最後の振り絞った声を。誰も応えてはくれないであろう孤独な声を。生まれるのが、生まれるのがあと少し、一週間でも早かったなら、きみを誰かが見つけただろうか。 私は蝉の声をもう聞かない。あのミンミンゼミの声ももう聞こえない。 昼間は長い雨が降り続いて、水と風の音以外には、全てがアスファルトと用水路に流されていくばかり。
雨の止まない真夜中に、死を思って一人横たわる私に虫の声がやってくる。秋の虫の声が、雨をやり過ごし窓の隙間からそっと入り込んでくる。私はタオルケットをかぶり、天井を見つめている。どうしたら死ねるだろうと考え、その気さえあればきっと私はいつでも死ねるのだという安堵とともに眠りにつく。悲しくて午前3時にひとり睡眠薬をぱちぱちと、一粒ずつ出していき、右手いっぱいになった錠剤を一気に飲み下した夜。抽斗のカッターナイフが全然切れなかった夜。悲しみを足に縛り付けて引きずって、戻ってきた部屋に鳴り響いている虫の声。全てが夢みたいに、私は何もしなかったのだと錯覚するほどに、昨日も今日も明日も、静かに部屋を満たす虫の声。 液体のような夜。冷たい空気に肌を浸ける。もうエアコンはいらない。
夏は燃え上がり、私は部屋を閉め切ってエアコンを入れた。蝉の声も、工事現場の音も、まとめて遠ざける。私は私をこの夏から切り離す。燃え上がる夏を前にして、こうする以外に私の生きる術はないから。 エアコンの効いた部屋からベランダに出て洗濯物を干し、布団を頭からかぶって昏々と眠る。照りつける太陽も夕立も何もいらない。彼らに早くいなくなって欲しいから、私は明るい間をずっと眠る。夏はいつも、どうやって生きるのがいいのか途方に暮れる、やり過ごすより他にない季節。 今年の私は歯車が急に噛み合わなくなったように、がたついて、倒れ込んで、いきなり立ち上がって走り込んで、また動けなくなって、倒れるしかない、足元のおぼつかないからくり人形のようで、ちょうど今年二度目の不調に突き落とされたとき、世界は夏になっていた。燃えるような快晴の日々から一転し、長い雨の降りしきる曇天の夏になっていた。 長雨のせいで、梨が不作らしいんだよねと母が言った。
ついぞ、オリンピックもパラリンピックも観なかったと書こうとして、パラリンピックの車椅子バスケットボールの決勝だけは試合開始から試合終了まできちんと観たことを思い出した。この地元から選手が出場していると聞き、車椅子バスケットボールのルールなんて何も知らないのに40分間をじっと観た。結局この地元から出場している選手がどの人なのか画面に見つけることはできなかったし、試合は負けてしまったけれど、これが私の唯一のTOKYO2020の記憶。嵐の歌う「カイト」が耳に残る。風が吹けば歌が流れる。歌っているのは嵐の5人なのに、紛れもない米津玄師が体に持つメロディで、消し切れない、あるいは消そうともしない彼の存在感を、ほんの少し、可笑しく思う。らる、らり、ら。
オリンピックもパラリンピックもどっちも中止になればいいと、なるはずだと、ずっと願っていたけれど、9月も半ばに来て、どちらもスケジュール通りに開催されて、終わってしまった。オリンピック開会式に抱いた悲しみと、車椅子バスケットボール決勝のほのかな高揚感と、パラリンピック閉会式に抱いたあらゆることへの諦念。何をやっても覆らないことがあるのだと、鉄壁の権力をまざまざと見せつけられれば刃も折れた。残された「カイト」のメロディ。糸が切れて、あとは自由に飛んでいくカイト。らる、らり、ら。
働き、歩き続けることが困難になった体を抱えて生家に戻ってきた。
18歳までを育てられたこの生家で、私は18歳までの記憶を絶えず語りつづける。この家にいて無限に溢れ出てくる10代の記憶。あらゆるところに残る、10代だった私の存在感。
命ばかりを燃やして、日常に使い切れなかった分の全てを部活動に注いだ夏。矯正器具にマウスピースを押し付ける痛みに耐えながら、思い通りに吹けない悔しさに泣きながら鳴らし続けたトロンボーン。心はとっくに絶交しながらも同じ音楽を完成させるために隣に座り続けたファースト・トランペットの彼女の横顔。彼女の口が吹くトランペットの高らかな、風のような主旋律と、その下を川のように流れる私の副旋律。離れた心を誰にも悟られないように、互いに不可侵を貫いた3年間。
昼も夜もなく脚本を書き続け、何度も迎えた夜明けの薄明かり。平気で遅刻して向かった部室。いつも靄がかかったような頭で、次はどこを直すべきかを考えている左手。全ては私の脚本にかかっているのだと、私が完成させられなければ全てが終わってしまうのだと、崖の端に置き去りにされたような日々。
自分が作った役を演じるために、自ら長い髪を切り落として「男」になった夏の終わり。白いオーバーブラウスに紺のプリーツスカートを履いて、そのちぐはぐな姿がとても、怖かったこと。
随分、髪が伸びた。 7月の終わりに切り落とした私の髪は、もう物珍しくもない長さへ落ち着きつつある。 髪型を変えるとき、ここでも夏が私の背中を押す。暑さを乗り切るためと周りに上手に半分ほどの嘘をつき、私は「女性」からの脱出を図る。ささやかに、私は私を女性から切り離す。 髪を切り落とすことに、怖いことなどもう何もない。16歳で私は男になった。17歳でも18歳でも、私は男の子だったのだ。その度に髪を切り、その度に、髪はまた伸びるのだ。スカートの裾は揺れるのだ。
冬を迎える頃には誰も、私が男だったことなんて、覚えていないのだ。誰も。
31歳の命は静かに燃えている。ただその日を生きながらえるだけの分の火が、毎日静かに揺れている。頭を駆け巡る記憶の映像を映画館に一人座って眺めるように、終わらない上映に席を立てないままでいる。
夏は燃え上がり、爆発し、収縮して死を迎える。 小学校へ向かって自転車を走らせていた私の車輪めがけて、一匹の蝉が突っ込んできたことがあった。 慌ててブレーキをかけてももう遅く、一瞬で蝉は砕け散って、残骸のひとかけらさえも見つけることができなかった。自転車に跨ったまま呆然とする私に、蝉時雨が降り注ぐ。真夏の太陽が肌を灼く。 少女だった私は、一体何匹の蝉をあの自転車で轢き殺してきたのだろう。一体何匹の蝉がそうやって、人間の自転車に突っ込んでいったのだろう。
夏の死は鮮烈だ。砕け散って跡形も残らない。破片は真っ黒なアスファルトに焼かれて腐ってゆく。耳をつんざく蝉時雨に燃え上がる太陽の日差し、陽炎とともに揺れる死の光景と腐臭。
一瞬を輝いて燃え尽きてしまう花火と火薬の匂い。慣れない浴衣に汗を滲ませて、足を痛めながら歩いた河川敷。人の群れに押し流されるようにして帰った熱帯夜。友達の恋を手伝うことにばかり一生懸命で、自分の恋をついに叶えられなかった。これもまた鮮烈に死んでいく夏の断片、今も忘れない。
「弱った夏に秋は背後から忍び寄り、気付いた時には首元にナイフを突き立てられている」
16歳の夏、終わりゆく夏を見つめて日記に書いた。けれど秋は、夏の首元にナイフなど立てたりしない。夏は燃え上がり、爆発し、収縮して死を迎えるのだ。その収縮した死を、秋はただ包み込むだけだ。収縮が永遠のものとなる前にその手に捕まえて、胸に抱きしめて、空を押し上げて太陽を遠ざける。
夏は秋の胸の中で眠る、燃え上がった火をそっと吹き消して。 秋は夏を抱いて目を閉じる、夏の残した生命が実りを成すことを祈って、いずれ自分を迎えに来る冬を思って。
今年も夏は逝ってしまった。 田園の稲穂は皆深くこうべを垂れて、国道沿いに広がる林檎園は赤く色づいて、しめやかに収穫のときを待っている。 私は夜の声に満たされた部屋でひとり眠る。明日を目覚めるために、もう少し、生きるために、今夜もそっと目を閉じる。
ノウゼンカズラが咲いている。9月を過ぎて残った花は私の手には届かない高いところで、離れゆく太陽を見送るように、ただ静かに。
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1000co · 2 years
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映画館上映
(播州赤穂駅隣接の映画館) プラット赤穂シネマ上映情報 赤穂義士祭開催記念上映を実施 ☆12月9日(金)~12月15日(木) 期間限定上映 連日10時から上映
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kachoushi · 6 months
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各地句会報
花鳥誌 令和6年4月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年1月6日 零の会 坊城俊樹選 特選句
ドッグラン鼻と鼻とで交はす賀詞 荘吉 裸木のはるかを白く光る街 要 頰切るは鷹の翔つ風かもしれず 順子 人波をこぼれながらの初詣 光子 焼芋の煙たなびく志んぐうばし 和子 群衆といふ一塊の淑気歩す 順子 寒雀神馬と分かちあふ日差し 光子 寒雀入れ神苑の日のたまり 同 寒の水明治の杜のまま映す 小鳥
岡田順子選 特選句
跼り清正の井を初鏡 昌文 本殿につぶやく寒紅をつけて 光子 楪の浴ぶる日我にゆづらるる 慶月 肺胞に沁み込んでゆく淑気かな 緋路 冬草や喧騒去りて井戸残し 眞理子 馬見えぬ乗馬倶楽部の六日かな 六甲 寒鯉来おのれの色の水を分け 緋路 寒椿落つれば湧くや清正井 眞理子 寒の水明治の杜のまま映す 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月6日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
一束もいらぬ楪もて遊ぶ 成子 深井より羅漢に供ふ冬の水 かおり 赤なまこ横目に買ひし青なまこ 久美子 畳みたるセーターの上に置くクルス かおり 再会のドアを開けばちやんちやんこ 朝子 半泣きのやうに崩るる雪兎 成子 火を見つめ男無口に薬喰 かおり 歳晩の一灯母を照らすため 朝子 悴みて蛇となる能の女かな 睦子 その中の手話の佳人やクリスマス 孝子 悪童に悲鳴をはなつ霜柱 睦子 凍空とおんなじ色のビルに棲み かおり かくも典雅に何某の裘 美穂 唐突に雪投げ合ひし下校の子 成子 楪や昔硝子の磨かれて かおり 奥伝の稽古御浚ひする霜夜 愛 出会ひ重ね寿限無寿限無と年惜む 美穂 冬灯一戸に遠き一戸あり 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
流れ来し葉屑も霜を置いてをり 昭子 御慶述ぶ老いも若きも晴れやかに みす枝 初春の光りまとひし石仏 ただし 神なびの雨光り落つ氷柱かな 時江 地震の中産声高き初笑ひ ただし 歌留多とり一瞬小町宙に舞ふ みす枝 まだ誰も踏まぬ雪道新聞来 ただし 奥の間に柿餅吊し賑はへり 時江 さびしさの枯野どこまで七尾線 昭子 万象の音の鎮もり除夜の鐘 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月9日 萩花鳥句会
初句会吾娘よりホ句のファクシミリ 祐子 書き初め震何んぞ訳あり辰に雨 健雄 吹雪突き突進するエネルギー 俊文 日本の平安祈る今朝の春 ゆかり こがらしが枯葉ころがしからからと 恒雄 平穏な土地にて食べる七草粥 吉之 御降や茶筅ふる音釜の音 美惠子
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令和5年1月10日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
被災地にすがりし木の芽盛んなる 世詩明 的中の乾いた響き弓始 誠 初場所の桟敷の席の晴れ着かな 同 初御空耶馬台国は何処にぞ 同 石段を袖振り上がる春著の子 同 細雪番傘粋に下駄姿 幸只
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月11日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
年上の夫に引かるる初詣 喜代子 地震起こり慌てふためく大旦 由季子 曇り拭き笑顔映りし初鏡 さとみ 地震の地にぢりぢり追る雪女 都 冴ゆる夜の天井の節をまじまじと 同 男衆が重き木戸引き蔵開き 同 寒月や剣となりて湾の上 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
海鳴や雪の砂丘は祈りめく 都 初電話卒寿は珠のごと笑ひ 同 針始友が未完のキルト刺す 同 授かりし神の詞や竜の玉 悦子 蜑に嫁し海山詠みて老いの春 すみ子 焚上げの火の粉加勢や冬銀河 宇太郎 古傷を思ひ出させて寒四郎 美智子 枯葦の透き間に光る水一途 佐代子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月12日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
寒の雨誦経とよもす陽子墓碑 文英 寒林を上り来よとて母の塔 千種 顔消えし元禄仏へ寒菊を 慶月 道祖神寄り添ふ寒の雨うけて 慶月 就中陽子の墓所の蕗の薹 幸風 裸婦像の背にたばしる寒の雨 同
栗林圭魚選 特選句
信州へ向かふ列車の二日かな 白陶 寒林を上り来よとて母の塔 千種 晴天の初富士を背に山降る 白陶 大寺の太き三椏花ざかり 幸風 空までも続く磴なり梅探る 久 はればれと良き顔ばかり初句会 三無 就中陽子の墓所の蕗の薹 幸風 五姉妹の炬燵の会議家処分 経彦 走らざる枯野の車両咆哮す 千種 凍蝶のポロリと落つる影哀れ れい 三椏の開花明日かと石の門 文英
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月13日 枡形句会(一月十三日) 栗林圭魚選 特選句
嗽ぐをどる喉越し寒の水 幸風 七福神ちらしの地図で詣でをり 多美女 七福神詣りしあとのおたのしみ 白陶 凍て鶴の青空渡る一文字 幸子 金継ぎの碗に白湯汲む女正月 美枝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月15日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
曇天に寒紅梅や凜と咲く のりこ 寒梅のつぼみの枝の陽の仄か 貴薫 青空に白き寒梅なほ白く 史空 朝の日に紅色極め寒椿 廸子 我が机散らかり初めし二日かな 和魚 倒れ込む走者にやさし二日かな 三無 釦穴に梃摺る指や悴かみて あき子 夢てふ字半紙はみ出す二日かな 美貴 二日早主婦は忙しく厨事 怜 りんご飴手に兄妹日向ぼこ 秋尚 雪遊びかじかむ手の子包む母 ことこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月16日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
幼子の運を担いで福引へ 実加 寒空や命尊きこと思ひ みえこ ことわざを子が覚えをりかるた取り 裕子 元旦の母と他愛もない話 同 元旦や地震の避難を聞くことに みえこ 初詣車椅子の児絵馬見上ぐ 実加
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
古里に温石と言ふ忘れ物 雪 師の墓に愛子の墓に冬の蝶 清女 寒の月見透かされたり胸の内 眞喜栄 鴨浮寝無言の中にある絆 同 降る雪を魔物と今朝を天仰ぐ 英美子 藪入りも姑の一言行けぬまま 同 庭仕事今日冬帝の機嫌よき かづを 玻璃越に霏々と追はるる寒さかな 同 正月が地獄の底に能登地震 みす枝 雪しまき町の点滅信号機 ただし お御籤の白き花咲く初詣 嘉和 若狭より繋がる水脤やお水取 やす香 水仙の香りて細き身の主張 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月17日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
寒紅の濃き唇が囁きし 世詩明 お雑煮の丸と四角と三角と 同 正月の馳走其々ある謂れ 千加江 新年の風も言の葉も美しく 和子 磯の香も菰巻きにして野水仙 泰俊 捨て舟を取り巻くやうに初氷 同 左義長や炎崩れて闇深し 同 去年今年形見の時計よく動く 同 ふと今も其の時のマフラーの色 雪 天地に誰憚からぬ寝正月 同 迷惑を承知の猫に御慶かな 同 不器用も父似の一つ初鏡 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月17日 鯖江花鳥句会(一月十七日) 坊城俊樹選 特選句
而して九十三の初鏡 雪 蛇穴に入り人の世は姦しく 同 紅を差し眉ととのへて近松忌 同 懐手おばあちやん子を憚らず 同 鬼つ子と云はれて老いて近松忌 同 着膨れて顔ちさき女どち 一涓 歌かるた子の得て手札取らずおく 昭子 年新たとは若き日の言葉とも やす香 新年を地震に人生うばはれし 同 元旦を震はせる能登竜頭めく 同 裂帛の気合を入れて寒みそぎ みす枝 風の神火の神乱舞どんど焼き ただし 八代亜紀聞きをり外は虎落笛 清女 寒怒濤東尋坊に砕け散り 同 波の腹見せて越前浪の華 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月19日 さきたま花鳥句会
月冴えて城址うろつく武者の翳 月惑 仲見世を出て蝋梅の香に佇てり 八草 枯菊や木乃伊の群の青き影 裕章 寒鴉千木の反り立つ一の宮 紀花 合掌す金波銀波の初日の出 孝江 青空に白き一機や寒紅梅 ふゆ子 初詣令和生まれの児と犬と ふじ穂 白鼻緒水仙の庫裏にそろへあり 康子 激震の恐れ記すや初日記 恵美子 お焚き上げ煙を浴びて厄払ひ 彩香 我が干支の年につくづく初鏡 みのり 家篭りしてをり冬芽萌えてをり 良江
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令和5年12月1月 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
師を越ゆる齢授かり初鏡 雪 初笑玉の如くに美しく 同 大晦の右大臣左大臣 同 猫の名は玉と答へて初笑 同 天が下縁深めゆく去年今年 数幸 能登の海揺るがし今日の空冴ゆる 和子 しろがねの波砕かれて冴え返り 笑子 語り継ぐ越前の秘話水仙花 同 雪降れば雪に従ふ越暮し 希子 皺の手にマニキュア今日は初句会 清女 初電話親子の黙を解きくれし 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年11月 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
蟷螂を見て戻りたるだけのこと 雪 もて余す老に夜長と云ふ一つ 同 蟷螂の緑失せつゝ枯れんとす 同 小春日や袱紗の色は紫に 泰俊 正座して釜音聞くや十三夜 同 海沿ひにギターの調べ文化の日 千加江 枝折戸をぬけて紅さす返り花 笑子 祇王寺の悲恋の竹林小鳥来る 同 大胆な構図を取りし大銀杏 和子 宿の灯も消して無月の湖明り 匠 秋の海消えゆくものにますほ貝 天空 落葉降る賽の河原に降る如く 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年12月 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
異ならず枯蟷螂も人老ゆも 雪 世の隅に蟷螂は枯れ人は老い 同 無造作に残菊と言ふ束ね様 同 冬ざれや汽車に乗る人何を見る 泰俊 石膏でかたまりし腕冬ざるる 和子 山眠る小動物も夢を見る 啓子 路地裏の染みたる暖簾おでん酒 笑子 冬ざれや路面電車の軋む音 希子 おでん屋の客の戯れ言聞き流し 同 風を背に連れておでんの客となり かづを にこにこと聞き役おでん屋の女将 同 冬紅葉地に華やぎを移したり 同 街師走見えざるものに背を押され 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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geniusbeach · 5 years
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絶望のパレード
 魂がうわついている。まるで自分が自分でないみたいだ。ここしばらく意識は常に前方斜め下で、歩いているのは抜け殻か尻尾のようなものである。いつから、そしてなぜそのようになってしまったのだろうか。正月にかこつけて内省的になってみる。
 昨年の初めに私家版詩集を刊行した。それまでに書き溜めた僅かな詩編を、2人の詩人と編集者、美術家とともに共著の形でまとめた。処女詩集にして全集のようなおもむきがあるけれども、自分としてはそれでよい。稲垣足穂風に言うなら、以降に自分が書くものはその注釈かバリエーションに過ぎないということだ。共著者と編集者が営業に奔走してくれ、関西の大型書店のみならず、関東の書店にも置いてもらうことができた。ありがたいことに帯には人類学者の金子遊氏が一文を寄せてくださった。個人的には、自分の高校時代からの読書遍歴を決定づけた恵文社一乗寺店に置いてもらえたこと、そしてそこで一度品切れになったことが大変嬉しかった。これで一地方のマイナーポエットになることができたという感じがある。それ以上は望まないが、この営みは細々と続けていくつもりだ。
 詩集に関するあれこれが落ち着いてからは、英語の学習に明け暮れた。一昨年は仕事で繁忙を極めており、勉強どころか読書も満足にできなかったため、それを取り戻すように必死にやった。おかげで昨年度中の目標としていた点数を一発で大きく上回ることができ、すぐに違う分野へ手を出した。次はフランス語であった。気合を入れて5000円もする参考書を買い、基礎からやり直していった。ところがその参考書、誤植があまりにも多く、解説も非常に不親切で、ページをめくるのが億劫になり早々にやる気を失ってしまった。なんとも情けない話である。新しい参考書を買う気もなくなり、漢字の勉強へシフトしたところ、こちらはうまくいった。徐々に、平日はカフェで、週末は図書館で勉強するスタイルが出来上がっていった。その間も読書は続け、昨年で40~50冊程度は読むことができた。
 秋ごろには面白い出会いがあった。実存的な不安が高まったこともあり、有休を取って哲学の道を散歩していたところ、海外からの観光客に、掛かっている看板の意味を聞かれた。訛りのある英語だったため、フランス人ですか? と問うと、そうだとの答え。自分がわずかばかりフランス語が話せるとわかって意気投合し、3日間観光ガイドのようなことをした。彼の名はムッシュー・F、ひとりで日本にバカンスに来て、東京でラグビーの試合を見たりしたとのこと。七十を超える高齢だが、つい最近まで自分もラグビーをしていたと話すエネルギッシュな人物で、全く年齢を感じさせない。パリで会社を営んでいるそうで、これが私の家だと言って見せられたのは、湖畔に浮かぶ大邸宅の写真であった。週末には森を散歩したり、湖にモーターボートを浮かべたり、馬に乗ったりしているよと言う。もちろんそれらは全て私有(森や湖でさえ!)、モノホンの大金持ちである。京都では一緒にカフェに行ったり、大文字に登ったり、うどんをご馳走したり、孫用の柔道着を探したり、旅行の手配を手伝ったりした。是非フランスにおいでと言い残し、彼は去った。それから今でも連絡を取り合っている。実に50歳差の友人ができた。
 かつて自分は、日本で日々を平穏に過ごしながらたまに外国語を話す生活を望んでいたが、今になって少しばかり叶っていることに気が付いた。仕事ではしばしば英語を使う。��だ、本音を言えば、金子光晴のように海外を旅して回りたい。学生時代に思い描いていた生活はと言えば、高等遊民か世界放浪者であった。金子は詩の中で「僕は少年の頃/学校に反対だった。/僕は、いままた/働くことに反対だ。」と言った。人間は何からも自由なのである。自分も「成績」や「評価」、「管理」などには絶対に反対である。人に指示され、その目を気にして送る生活など耐えられない......。ところが、じっさいの自分には構造の外へ飛び出す勇気がない。そもそも自分は道の外から生のスタ-トを切ったのだ。そこから正道に戻るだけで精いっぱいだった。血の鉄鎖に引きずられながらもなんとか空転を繰り返した結果、保守的な思想が全身に染みついてしまった。今はなすすべもないまま泣く泣くレールの上を鈍行で走っている。窓からは、空中を並走するもうひとりの自分が見える。全てに背を向けて純粋な精神の飛翔を楽しむ自分の姿が。金子の詩友・吉田一穂は「遂にコスモポリタンとは、永生救はれざる追放者である」と言った。世界は狭量だ。自分にとっては、シュマン・ド・フィロゾフもアヴェニュ・デ・シャンゼリゼも等価である。どうにか国や所属を超越したいと強く思う。やはり勉強をし直さねばならない。
 自分の様子がおかしくなったのは10月頃からだ。一昨年度に忙殺されたせいで少なからず人間の心を失った自分は、仕事における虚脱感に苛まれていた。家における問題もあり、また昨年度新たに来た上司とは全くウマが合わず、フラストレーションも募っていた。そもそもが5年で5人も上司が変わるという異常な環境である。自分はよく耐えてきたと思う。働くことが馬鹿馬鹿しくなり、ぼーっとする時間が多くなる。そんな中、自分はある大きなミスをしでかしてしまった。それは実際大した問題ではない、誰にでも起こりうることだった。尻ぬぐいは上司とともに行うこととなった。しかし、そのミスのせいでかなり落ち込んでしまい、さらに事後対応や予防策の打ち出し方が虫唾が走るほど不快なものであったため、自分は深く考え込むこととなった。さらにそこで追い打ちのごとく転勤が告げられたため、自分はついに心身に不調をきたしてしまった。抑鬱、不眠、吐き気、緊張性頭痛、離人感、悲壮感、食欲不振……全ての事物から逃げ出したくなる衝動に眩暈がする。ある日職場で人と話している時に、どうにもうまく言葉が出てこなくなったため、何日か休む羽目になった。初めて心療内科を受診し薬をもらった。一日中涙が止まらなかった。その頃の記憶はあまりない。日々、ふわふわと悲しみのなかを漂っていたように思う。ただ、話を聞いてくれる周りの人々の存在はかなりありがたく、ひとりの人間の精神の危機を救おうとしてくれる数多の優しさに驚かされた。転勤の話は自分の現況を述べたところひとまず流れた。その際、上役が放った言葉が忘れられない。「私は今までどこに転勤しても良いという気持ちで仕事をしてきましたけどね」。他人の精神をいたずらに脅かすその無神経さに呆れて物が言えなかった。薬の服用を続け、1ヶ月半ほどかけて不調はゆるやかに回復したが、自分が何もできずに失った貴重な期間を返して欲しいと強く思う。仕事に対する考え方は世代間でもはや断絶していると言ってもよいだろう。
 労働を称揚する一部の風潮が嫌いだ。仕事をしている自分は情けない。それにしがみついてしか生きられないという点において。システムに進んで身を捧げる人間の思考は停止している。彼らは堂々と「世の中」を語り始め、他人にそれを強制する。奴隷であることの冷たい喜びに彼らの身体は貫かれている。何にも興味を持てなかった大多数の人間が、20代前半に忽然と現れる組織に誘拐され、奇妙にも組織の事業であるところの搾取に加担・協力までしてしまう。それは集団的なストックホルム症候群とでも言うべきではないか。社会全体へのカウンセリングが必要だ。尤も、使命感を持って仕事に臨む一部の奇特な人々のことは尊敬している。生きる目的と収入が合致しさえすれば、自分も進んでそうなろう。だが自分は、「社会とはそういうもの」だという諦念には心の底から反抗したい。組織とは心を持たない奇形の怪物だ。怪物は人間の心の欠陥から生まれる。ただ怪物のおかげで我々は生きられる。それをなだめすかしておまんまを頂戴しようという小汚い算段に、虚しさを深める日々。人間的であろうとする以上、この虚しさを忘れてはいけない。
 どうしようもない事実だが、労働によって人の心は荒む。労働は労働でしかない。肉体を動かすことによる健康維持という面を除けば、それ自体、自己にとっては無益なものだ。勤労意欲のない文学青年たちはいかなる生存戦略を以て生活に挑んでいるのか。彼らの洞窟を訪ねて回りたいと思う。現代には、彼らのように社会と内面世界を対立させたまま働き消耗する人々がいる。ある経営者がその現象を「ロキノン症候群」と呼んでいた。芸術に一度でもハマったことがあるような人々がそうなのだという。しかし彼らも納得はいかないながら、どこかで折り合いをつけて頑張っているはずだ。自分は彼らに一方的な連帯感を覚える。来る亡命に向けて、励まし合っているような気さえするのだ。世間様はきっと我々を馬鹿者だと罵るだろう。「なんとでもいはしておけ/なんとでもおもはしておけ」と、山村暮鳥の強い声が聞こえる。目に見えるものだけを信じるのもいいが、それを周りに強いてはならない。我々は今、ようやく開けてきた時代を生きている。だが認識は未だ模糊としている。完全な精神が保証される世界からすると、まだまだ古い時代なのだ。人間の姿を見失いがちな現代に対して言えるのはただ一つ、みんなで一緒に幸せになろう、ということだけだ。
 さて、年末に3日間の有休をぶち込んだので年末年始は12連休となった。天六で寿司を食べ、友人宅に入り浸ってジャークチキンをむさぼった。ポルトガル料理に舌鼓を打ち、サイゼリヤで豪遊した。特に予定を立てずに、ひたすら酒とコーヒーを鯨飲する毎日であった。心身の不調はマシになったものの、不運が続き、人と会わなければどん底に落ちると思った。それはまるで自分という神輿を中心にした絶望のパレードのようだった。
 休みの初日、ふと思い立ち、生き別れた父親の所在を探るべく、戸籍を請求してみた。私は父親の顔も名前も知らなかった。さほど興味がなかったというのもあるが、これまで家族に問うても曖昧な答えしか返ってこなかったのだ。働き出してからしばらくして、親戚から聞いたのは、父親は母親と同じく耳が聞こえなかったこと、暴力をふるう人間であったことの二つだけだ。養育費が払われることはなかったともどこかで聞いたような気もする。いずれにせよクズのような人間であったことは疑いようもない。生まれてから会った記憶もなく、不在が当たり前の環境で育ったため、会いたいと思ったことはほとんどない。ただ、自分の身体の半分が知らない人間の血によって構成されていることに何とも言えない気持ち悪さを覚えていた。というのも、顔は母親似だと言われるが、色覚異常の遺伝子は父親から受け継いだものであり、おかげで少年はある夢を断念せざるを得なくなったからだ。その「不可視の色」を意識するたび、自分の身の内には不在の存在がかえって色濃く反映された。違和感は自分が年を重ねるごとに増してゆくような気がした。そのため、せめて名前と消息だけでも知っておこうと思い、今回ようやく役所に出向いたのだ。職員に尋ねたところ丁寧に教えてもらえた。自分の戸籍から遡れば簡単に辿ることができる。しばらくして数枚の紙きれが手渡された。そこには聞きなれない苗字が書かれてあった。そして、案外近くにひとりで住んでいることがわかった。ふーん。何か虚しさを覚えた。自分は何がしたかったのか。カメラを持って突撃でもすれば面白いのかもしれない。ネットで調べてみると同じ名前の者が自己破産者リストに載っていた。そうかもしれないし、そうではないかもしれない。結局自分には関係のないことだ。じっさいこの文章を書いている今、父親の下の名前をまったく忘れてしまっている。思い出そうとしても思い出せないのだ。
 旅行前日の夜中に家の鍵をなくした。普段ほとんど物をなくさないのでかなり焦った。約4㎞の距離を3往復し、交番に駆け込むも見つからず。最後に寄ったコンビニの駐車場を這うように探し回ったところ、思いがけない場所で発見し安堵した。寒くて死ぬかと思った。自分は落とし物を探す能力には自信がある。物をなくさない、などと言いながらイヤホンのイヤーピースはこれまでに3度落としたことがある。しかし、その都度血眼になって道端から救出してきたのだ。今回見つからなかったら自分はどんなに落ち込んでいただろう。2時間も無駄にしてしまったが、とにかく良かった。もうお洒落を気取ったカラビナは使わない。
 中学時代の友人3名と有馬温泉に行った。ここ数年、年末の旅行は恒例行事となっている。とはいえこの4人で遊ぶために集まるのはおよそ10年ぶりだ。有馬は京都から車でおよそ1時間半。温泉街は観光客でごった返している。外国人も多い。昼飯にカレーを食べ、しばしぶらつく。細く入り組んだ坂道が続く。公園には赤く錆びついた蛇口があった。飲用可能な鉄泉だったが、衝撃的な味に顔がゆがむ。血だ。その後、目当ての温泉旅館に行くも臨時休業であった。どこの湯も混雑しており、20分待ちがザラだった。日帰り湯の看板が出ていないホテルにダメもとで聞いてみると、幸運にも入れるとの答え。客もほとんどおらず、金泉をこころゆくまで楽しめた。歩き途中、炭酸せんべいを土産に買う。特徴のない普通のせんべいだ。ここで一旦宿に戻って車を置き、再びタクシーで温泉街へ。鉄板焼き屋でお好み焼きを食べ、銀泉に入る。顔がツルツルになった。宿はそこからかなり離れた山裾にある合宿所のようなところだった。嫌がるタクシーに乗り込み、外灯のない急坂を登る。受付には緩い感じのおじさんがいて、懐かしさを覚える。鍵を受け取り、宿泊棟へ。一棟貸しなので騒ぎ放題だ。大量に仕入れた酒とつまみと思い出話で深夜までウノに耽った。翌朝気が付いたのは隣の棟の声が意外とよく聞こえるということだ。大声、というか爆音で昔の先生のモノマネやらツッコミやらを繰り返していた我々の醜態は筒抜けになっていたようだ。棟を出る時に同年代くらいの若者と鉢合わせてかなり気まずかった。ここにお詫び申し上げる。この日は朝から中華街へと移動し、料理を食らった。鰆の酒粕餡かけという聞きなれない一皿がめっぽう美味かった。バリスタのいるコーヒー屋でエスプレッソを飲み、だらだら歩いて旅行は終了。京都に着いてからなぜか3時間ほどドライブし、大盛の鴨南蛮そばを腹に入れてから解散となった。
 大晦日は友人宅で蕎麦をご馳走になってから鐘を撞きに行き、深夜まで運行している阪急で松尾大社へ。地元の兄ちゃんが多い印象。社殿がコンパクトにまとまっていて良かった。おみくじは末吉だった。年明け早々、以前付き合っていた人が結婚したことを人づてに聞く。めでたい気持ち半分、複雑な気持ち半分。元日は高校時代の友人3人と四条で酒を飲むだけに留まる。2日は友人らと蹴上の日向大神宮へ。「大」と名づくが割合小さい。社殿の奥には天の岩屋を模したと思しき巨大な岩をL字型にくりぬいた洞窟があり、潜り抜けることができる。いつ作られたものかは不明だそう。暗闇を抜けて日の光を再び浴びる時、不思議にもスッキリとした感覚になる。ここでもおみくじは小吉だった。その後は下鴨神社の露店を物色し、ケバブとヤンニョムチーズチキンなる悪魔のような食べ物に枡酒で乾杯。旧友と合流し、深夜まで酒を飲み、コーヒーで〆。怒涛のアルコール摂取はここで一旦落ち着いた。
 3日、昼に起きる。夕方ごろ喫茶店に行くもぼんやりして何もできず。3時間で本のページを3回めくったのみ。その帰りがけに初めて交通事故を起こした。自分は自転車に乗っていたが、考え事ごとをしていたかそれとも何も考えていなかったか、赤信号の灯る横断歩道の真ん中で車に真横からはねられて、初めて意識が戻った。即座に状況を理解し、平謝りする。非常に幸運なことに怪我も物損もなく、さらには運転手が気遣ってくれたおかげで大事には至らず、事故処理のみしてその場を後にした。自分はあまりにぼーっとしすぎていたのだ。赤信号はおろか、横断歩道があることさえも気づいていなかった。完全にこちらが悪い。ただ、こんなことを言ってはヒンシュクを買うだろうが、何か自分のせいではないような気もした。昔、轢かれたことのある友人が、「車は鉄の塊、人なんて無力」と言っていた。生と死は笑えるほどに近い。車の同乗者には、生きててよかったなぁ! と半ば怒った口調で言われた。果たしてそうなのか。苦しんで生きるか、知らぬ間に死ぬか、どちらが良いのか。よくわからない頭のまま先輩の家に遊びに行き、帰ってからおみくじを捨てた。馬鹿にもほどがある。
 “WWⅢ”がツイッターのトレンド入りした日に、リニューアル��たみなみ会館で映画「AKIRA」を見た。第三次世界大戦で荒廃・復興した2020年のネオ東京が舞台である。東京オリンピックの開催まで予言されていて瞠目する。作画の緻密さと色彩の美麗さ、展開のスピードが尋常ではなく、見るドラッグのようであった。見に来ていたのは意外にも20代の若者が多かった。なぜか終了30分前に入ってきた女性3人組もいた。目がぐるぐる回って、もう何が何か訳がわからなかった。溢れそうな鍋に蓋をしたところ、その蓋の上から具が降ってきた。そんな脳内で、世界の終わりというよりは、自分の終わりという感じだった。翌日から仕事だったが、変に興奮して夜中まで寝付くことができなかった。
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gkeisuke · 5 years
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190831 ガルラジが面白い2
前回の続きです。何故なら、私がようやく全5チームのラジオの最新回に追いついたから……。
ガルラジとは?
「ガールズ ラジオ デイズ」(ガルラジ)は、 地方で暮らすごく普通の女の子たちが、ふとしたきっかけでラジオ番組を自主運営することになる——。
そんな彼女たちの日常と番組制作に悪戦苦闘する姿を描いた青春物語です。
要約すると
今最もアツく、最もリアルタイムで追いかけるべきラジオということです。
ただ、ニコ生が主流なのもあるかもしれないけど、YouTubeの再生回数など、正直少し寂しいのは確かです……。
もともと、ラジオという媒体自体が、好きな人は勝手にみつける隠れた遊び場のようなもので、ガルラジは、そのラジオの性質をかなり色濃く持っているからこそ好きな側面もあります。
なので、布教したいようでいて、気になったら勝手に聴いて欲しい。しかし、せめてその接地面積を広げる助けはしたいという複雑な心境にある……。
私は純粋にラジオが大好きで、好きなラジオ番組はめちゃくちゃ続いて欲しいので、頼まれてなくても勝手にガルラジインフォメーションを発信していきます。まるで壊れたラジオのように……。
本日のガルラジインフォメーションは、各グループのラジオを最新回まで聴いた私の感想です。
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チーム岡崎
赤という色から分かる通り、主人公チームのようであり、バランスタイプという言葉からも分かる通り、スマブラで言うところのマリオでもある。
ただ、個人的には、ラジオ番組的には岡崎から聴き始めるのをあまりオススメはしないかもです。(基本的には、興味を持ったチーム、好きな声優さんがいるチームなどで選ぶのが一番良いのですが)
岡崎はとても完成度が高いのだけど、故に、ガルラジという試みの自体の面白さというよりかは、ボイスドラマとしての面白さの方が強いように感じたからです。
2ndシーズンに入り、高校3年生で唯一進路が決まってない二兎春花が、ラジオを通じて「何になりたいのか」を探しながら、3人でラジオが出来る今を全力で楽しむという筋が展開されてから、岡崎のラジオがグッと好きになりました。
また、無茶振りのコーナーなどで素が見える瞬間も多くなってきて、キャラクターに呼応するように、声優さん同士の関係性も成熟されている感じもとても良いです。
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チーム富士川
個人的には、最初に聴くなら富士川か徳光の2択です。
実は、富士川の一番良いと思ったところは、物語の本筋ではなく、アフタートークです。キャスト3人の関係性が死ぬほどいい。
そこで完結しないのが『ガルラジ』のすごさで、キャスト3人の関係性をアフタートークで聴いた後に、キャラクターを通した3人の関係性を物語の中で聴くと、それがキャラクターのラジオにも、キャストのラジオにも、双方向に作用していく。
これが上手くいくと、互いの良さが、面白いような乗算されていくのです。
富士川は、この掛け算が一番気持ちよく重なっているチームだなと思いました。チーム対抗のRT数を見る限り、1番人気っぽくもあります。
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チーム双葉
双葉もキャストのアフタートークがめちゃくちゃ面白い。
篠原侑さんと、赤尾ひかるさんは同じ事務所で旧知の仲。柴田芽衣さんだけ別の事務所なのだけど、キャラクターの上では篠原さんと柴田さんが、喧嘩が絶えない「双子の姉妹」であり、赤尾さんが姉たちから溺愛されてる「天才の妹」という、キャスト同士の関係性とは絶妙に噛み合わないけど、キャラクターというフィルターを通すと、恐ろしいほど「家族」になっていく、ガルラジマジックな関係性です。
花菜ちゃんがセリフを噛んだりすると、「花菜ぁ〜♡」と妹を溺愛することでトークをフォローしたり、アフタートークなのに篠原さんと柴田さんが「双子力」を発揮したりする。キャストの関係値が還元される先が「家族」という関係性にある。
ラジオの中で話すトークも、基本的には三姉妹の家庭での日常から生まれるもので、その関係性には、双葉にしかない心地よさが存在します。
そして、2ndシーズンはニートの姉・彩美が、アイドルになるために上京を試みたり、3人がそれぞれの道を模索する中で、絶対的に思えた「家族」という関係性に変化が生じようとしている真っ只中。
今後の展開に目が離せず、リアルタイムでドキドキしながら聴くべきなのは確定的に明らかでしょう。
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チーム徳光
私が一番好きなチームで、一番最初に聴き始めたチームでもあります。
1stシーズンは、チーム対抗のはずなのに手取川海瑠さんの1人ラジオです。
第1回放送は、訳あって超激ヤバラジオなのですが、これは壮大な前振りなので、2話まで聴きましょう。
そうすると、石川県の女子中学生が1人ラジオを通じて人間を形成していく様を浴びることができます。
2ndシーズンからは、ガルラジ事務局をクビになったマネージャーの吉田さんとの2人喋りラジオになります。
東京で大人になる夢を語る海瑠と、東京から地元に戻ってくることを選んだ大人の吉田さん。理想像としての東京と、現実としての東京。地元が嫌いだという海瑠に、地元のあたたかさを語る吉田さん。
徳光は唯一パーキングエリアだったりもして、地方ラジオとしての閉塞感と、この場所にしか無いあたたかみが、ラジオの中で絶妙に調和している。
そして、海瑠の人生の先を行く大人のお姉さんであり、地元の象徴でもある吉田さんが、海瑠の成長を暖かく見守っているのだ。
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チーム徳光とは、ラジオを通した人間形成だと思っている。このキャラクター説明に徳光が詰まっていますね。
長縄まりあさんの演じ分けも、非常に素晴らしい。手取川の声はどちらかというと意識的に低く出していて、普段の長縄さんの声は、手取川が“演じる”みるみるというキャラクターの方に近いという逆構造になってるのもいとをかし。
他のチームとは違い、2ndシーズンから人が増えた形なので、河瀬さんと長縄さんのトークが手探りな感じなのがよく、しかし、吉田さんと手取川になると、付かず離れずの完璧な距離になるのもよいです。長縄まりあさんの舌打ちが本当にすき。
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チーム御在所
ここもキャストの関係性が面白い。
キャラクターとしては、神楽菜月さんが小学生(2ndは中学生に)、穂波明莉さんが高校生、徳若実希さんが大学生なのだけど、キャスト3人は全員同じ事務所で、なおかつ、大学生のお姉さん役を演じる松田利冴さんが、3人の中で最も後輩という関係性になっています。
なので、キャラクターと素の境界線上にいるとき、キャスト同士の関係性が垣間見えそうになって、めちゃくちゃキャラクターの方にハンドルを切り返すことで修正しようとする様が面白かったです。
また、キャスト3人の関係値が全チームで一番高い状態からスタートしてると思われるので、1stシーズンなどは一番安定していました。
あと、ラジオ番組としては一番真っ当なつくりをしているとも思いました。怪奇探偵団という3人の繋がりが、コーナーをコーナーらしくしている。
ただ、御在所、絶対にどデカイ爆弾を抱えている。
1stシーズンでは、そこに触れずに安定したいいラジオで終わりましたが、2ndは着実にキャラクターそれぞれの謎に迫っている感触がある。カグラヤ怪奇探偵団が最後に解き明かす謎は、カグラヤ怪奇探偵団自身にあり、その推理は徳ちゃんがすることになるのかもしれない……。
今後、ドラマが一番転じることになるチームだと思います。
まとめ
#2019年はガルラジ
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2ttf · 12 years
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buriedbornes · 5 years
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第32話 『赤子の視る夢 (4) - “夢”』 Fetus dream chapter 4 - “Dream”
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 瞬間的に感じたのは、彼の怒りだった。ヴァルター博士は立ち尽くしたまま、無表情でいようと務めているが、その目の奥にくすぶる激情は消せないようだ。
 ぐるぐると私を渦巻いていた多くの音が遠ざかり、私は呆然とヴァルター博士を見つめていた。
 ――私はこの男を殴って逃げた。マティアス博士は私とヴァルター博士に後を任すと言った。ふたりの博士が私のところにやってくる……
 異界への門。
 その門に執着したというマティアス博士。ヴァルター博士はマティアス博士の何を知っているのだろうか。いいや、死んだと言っていたではないか。だからこそ、私に記憶を取り戻せと。
 読まされた論文は確かに異界と私たち人間のかかわりに関するものだったが、それすら、私にはそれが真実であると確かめるすべもないのだ。
 異界は確かに存在するのだろう、目の前にある門の向こうが我々の世界ではないことは疑う余地もない。
 だからこそ、私はどうしていいか途方に暮れた。どちらが正しい? あるいは、ふたりとも、ただそれぞれに異なる見解を持っているだけなのか? 私は哀れな道化のようにじりじりと追い詰められていくだけだ。
 ヴァルター博士は息を整えてから、私にきちんと向き直った。
「突然いなくなるものだから、驚きました」
「……」
「さぁ、病室に戻りましょう」
「どうしてですか?」
 私の声は強張り、隠すべき警戒をごまかすことは出来なかった。
 それにヴァルター博士は驚いたように目を見開いた。大きな目玉がごろんと飛び出て来てそうで、私はじりっと後ずさった。
「どうしてって……あなたは昏睡から目覚めてすぐですし、それに記憶だって」
「あなたは何を隠しているんですか?」
 私の投げかけた問いに、ヴァルター博士が息を飲んだのが分かった。
「あなたはどうして私を監視していたんですか?」
「監視……?」
 ヴァルター博士はいよいよ怪訝そうに首を傾げている。
「監視なんて、どうして私がする必要があるんですか」
「私が聞いているんです、博士。この監視所に生き残っているのは他にどれだけいるというのです? あの看護婦は? テオは? モニカは? マティアス博士も!」
 問い詰める私の声の緊迫に対して、ヴァルター博士は身を乗り出した。
「思い出したのですか?」
「いいえ、ちっとも。全く」
「てっきり思い出したのかと思いました」
 ヴァルター博士のついたため息は大仰に響いた。彼はどこまでが本心なのだろうか……ただ、記憶を取り戻していないと聞いた今の表情には嘘がなかったように思えた。
 私が思い出すことを本当に望んでいるのだろうか。分からない。
「さぁ、病室に帰りましょう。記憶がないというのに、色々お話をしてしましました。混乱されているでしょう。申し訳ない、私も焦りすぎていたようだ」
「近づくな……」
「落ち着いてください、お部屋に戻るだけですから」
「来るな……っ」
 私の拒絶の声はかすれて、ヴァルター博士には伝わらなかった。ただ、私に手を伸ばしながら、じりじりと退路を断つように近づいてくる。穏やかな口ぶりだが、どこか高圧的に行動を誘導しようとしているのが分かる。
 白いその手のひらに、私は闇を見ていた。
 私が信用すべきものは何だろうか。客観的な事実は目の前にある、異界へと繋がるその赤黒い腹を晒したその門だけで、異界の向こうであったという事件も、そのほかの人間も私は知らない。
 私は本当に、クラウスなのだろうか? 私はどこにいる? 確かに窓の外、円形の中庭を抱えた監視所の向こうは深い森である、鬱蒼とした、いっそ森しかないほどの山の中ほどのようだ。少しばかり変化のあるのは、遠く峰が冠雪するばかりで、人里からは離れているのが分かる。……こんな大がかりな準備をして、ただ記憶のない私に拵えた嘘を信じさせようとするのであれば、それは尋常ではない。何か、想像を越えるほどの大きな目的のために、記憶を失った私を利用して何かを仕向けようとしているのではないだろうか。門の存在だけは真実だが、どこまでが真実だろうか。
 ヴァルター博士の目は乾き切り、何の感情も出さないように努めているのが分かる。口だけが笑っているが、酷く醜く、気味が悪い。
「さぁ、体も冷えたでしょう。温かい懐炉も用意させますから」
 赤子は宿主の記憶を読み取ると記されていた。ヴァルター博士の首筋に垣間見えた赤黒い影が脳裏を過る。
 目の前のこの男が、既に赤子に成り代わられているとして、なんの不思議があろう。
「私に全てを思い出させて、一体どうするつもりなんですか?」
 私の疑問は余程意外だったのか、ヴァルター博士の目に一瞬だけ逡巡の色がちらついた。
「真実のためです」
「……真実? 門の向こうに入った人間はほとんど死に絶えた。それだけでは足りませんか?」
「門の向こうで起きたことを、私は知りません。なにも記録することは出来ない。本物の乳母を目の当たりにして帰ったのは、あなた達ふたりだけだ。あなたは真実に辿り着き、マティアス博士の遺志を継ぐ必要があるのです」
 丁寧に感情の取り除かれた声で、ヴァルター博士は呟く。
「ヴァルター博士。私は何が真実か分からないのです……」
「そうでしょう、仲間を失い、異界の脅威に晒された。当然のことです」
「私はあなたが信用できない」
 魔物に見えるとは、口には出来なかった。
 遠慮したためでもない、ひゅっと目の前に杖が突き付けられたためだ。
「――……手荒な真似はさせないでくれ」
 声は冷たく澄んでいた。
 私は自分に突き付けられた杖の先が、迸る雷光をまとっていることに気が付いて、また一歩後ずさった。しかし、部屋の中だ、逃げ場などない。ヴァルター博士が意志を込めれば、その杖は瞬く間に私に一撃を見舞うだろう。
「――……やはり」
「博士、あなた……」
「私はずっと疑問だった、切開して肉片が見つからなかったから、あなたは安全だとマティアス博士は判断したが……やはり――やはりあなたは赤子の成り代わりなのか……」
 丁寧な口調に徹していた分、命令じみたその話し方は、あまりに無機質に私を追い詰めてくる。
「ならば、処置するまで」
「処置……?」
 ヴァルター博士は杖の先を揺らす。
「いずれにしても、安全のため一旦病室に戻ってもらう」
「閉じ込めるのか」
「それはあなた次第です」
「モニカは逃げ出したのか?」
「――……信じたくない気持ちは分かる。だが彼女は、誓って、こちら側には戻ってきていない」
「杖を下ろしてくれ、私だって真相は知りたいのですから」
「私だって知りたい。だが、君はもう異界に冒されているのだ。私には他の隊員を守る責務がある」
「私は大丈夫だとマティアス博士は言っていたじゃないですか!」
 中々従わない私に苛立ってヴァルター博士の眉がひくりと跳ねあがった。
「村には成り代わりが出た。精神に異常をきたし、周囲に怪異をまき散らしながら死んだ……そいつらは死んで、人の姿を失った。…我々が目にしたのは、崩れ去った肉片だけだ。人の姿である内の完成体の解剖は、まだ行われていなかった。」
「違う!」
 私は声の限り叫んだ。
 ――……ねえ、クラウス。
 モニカの声は確かにした。私を呼ぶ声が。
「モニカ……?」
 ――……本当に信じてもいいのかしら。なんだか、少し怖い気がするわ。
「私は信じてなんていない。騙されたりはしない……!」
「クラウス君?」
 ――……あなたはどう思う? どちらの言い分にも、筋は通っているけれど……。
「うまく行くはずない……こんなこと」
「クラウス君、気を確かに持つんだ」
 ヴァルターが私を捕まえようと手を伸ばす。
 捕まるわけにはいかない。このままあの独房へと帰れば、そのまま何もわからないまま、永遠に外には出られまい。
 逃げなければ。真実を知るためにも、そして、モニカを救うためにも。
 ――……クラウス……!
 彼女はこんなに、私に救いを求めていたというのに!
「私が確かにクラウスだというのならば、私はあなたを信じることは出来ない」
「私は君を信じたい、だが……っ」
「そうやって私を閉じ込めても、永遠にこの事件は解決はしない」
 ヴァルター博士は赤子に取り込まれ、新たな犠牲者を招こうとしているのか?
 あるいは、マティアス博士とは異なる形で異界の研究を推し進めようとしているのだろうか? いずれにしても、"私"を己の目的のために利用しようとしているのには違いあるまい。
 この門ごと私たちを葬り、門の封印を自身の手柄とするつもりなのか。
 いや、門の向こうに仲間を閉じ込め、赤子へ代わる様を観察するためなのか。
 ――……助けて……!
「まさか……!」
 ヴァルター博士がハッと息を飲み、杖を捨てて私に手を伸ばす。捕まるわけにはいかない。
「待ちなさい!」
 悲鳴に近い制止を振り切り、私は開け放たれたままの窓から門のある中庭へと飛び出した。夕闇が忍び寄り、禍々しいまでの赤黒い内部は近づくほどに不思議な光を帯びていく。
 私は門の前で、監視室を振り向いた。
 ヴァルター博士は監視室の窓の向こう、立ち尽くしてこちらを見つめ、叫んだ。
「あなたは、間違っている……!」
 絞り出すように放たれた声には、強い、裏切りへの怨嗟に似たものが感じられた。
 一瞬足が竦む。
 そんな私の視界の端を、よく実った稲穂のように束ねた黄金色の髪がよぎった。
 この香りを、覚えている―――気がする。
「モニカ……?」
 私はヴァルター博士から目を離し、再び門を振り向いた。
 赤黒い内壁は、脈打ちうねり、うごめいている。寸での先で曲がっているのか、奥が見えなかった。
 その曲がり角をモニカが歩いていく。その先に数人の人影も見える。
「モニカ!」
 きっと彼女だ。
 私の声が聞こえないのか、モニカの姿は肉の壁の向こうに消えた。
 本能的に竦む足を叱咤して、門に飛び込んだ。
 足がぐにゃりと沈み込む感触、踏みしめることのできない地面に足を取られ倒れ込みそうになる。生ぬるい風がかすかに吹いていた。
 手をつく壁もぐにゃりとゆがみ、そして、蠢く。
 垂れ下がった肉という肉が、壁や扉、カーテンのように行く手を阻み、私の視界を遮った。あれほどはっきり見えていたモニカ達が見えない。
「モニカ!」
「しかし、暑い……博士、一枚だけ脱いでもよろしいですか? 他の隊員たちの消耗してしまいます」
「……仕方ない。袖のあるものは残しなさい」
 ぐわんぐわんと肉の空間を反響して、声が間延びして聞こえた。
 ……後ろ?
 声は、私が先ほど足を踏み入れたばかりの門の方から聞こえてきた。
 私は恐る恐る背後の空間へと振り向く。
「クラウス、付着物から何かに感染するかも」
「構わない。どうせこの空間を進む限り汚染は避けられないから、出てからまとめて洗浄する。体力を温存しておきたい」
 大仰なバッグを担ぎ、肉壁の中を慎重に進んでいる一団がうっそりと歩いていた。あたりを探る視線の動きや、慎重そのものの歩き方。あれは、写真で見た、仲間たちだ……。
 どうして。いつの間に、後ろへ?
 彼らの中に、先ほど私が見た同じ髪の女性がいる。忘れるわけがない、ついさっき、彼女の背中を見て飛び込んだのだから。
 モニカに駆け寄ろうと足を踏み出した瞬間、先ほどよりも深く、ぐにゃりと地面が沈み込み、私は無様に肉の中へと倒れ込んだ。
「嘘だ……」
 静かに、そしてまるで霧になるようにして、はっきりと見ていたはずの彼らが消えた。ぐっと胃の奥から吐き気が込み上げてきた。
 何かがおかしい。
 甲高く思わず耳を塞ぎたくなるような泣き声が聞こえた。まるで獣のようなその声に私はぼそりと呟く。
「赤ん坊……?」
 赤子の異界。
 マティアス博士の論文がよみがえった。
 赤子の異界と名付けたのはマティアス��士だったが、まさか、比喩ではなく、本当に異界には赤子がいるのか?
 私は気付けばブンブンと頭を強く、大きく振っていた。
 赤子の泣き声は止まる気配を見せない。
 泣き声が次第に高まる中で、加えて妙な音が聞こえはじめた。水分を含んだ肉と肉がこすれあって、歪な音を出している。
 肉だらけの異界の中で、ズル、ズル、と音が近づいてくる。異音のオーケストラに包み込まれ、私は朦朧としていたが、唐突に胸部に激しい痛みを覚え、身を跳ねさせた。
 咄嗟に抑えた手に、硬い感触がある。表面は柔らかく、熱く、けれども確かな芯のあるそれは……、
「――……肉……?」
 愕然とする。
 私の胸に深々と刺さっているそれは、肉片に他ならない。皮膚を突き破り、まるで角のように伸びている。
 こんなものが刺さったのであれば、すぐに気付いていたはずだ。
 痛みも微塵も感じなかったのに、今は赤黒くてらてらと光るその存在を主張し、激痛でこの身を強く支配して離さない。
 呼吸すらままならず、私はその場に蹲り、うめき声を上げる。
 世界を構成する肉の壁が、共鳴するように微かに揺れる。肉と肉の向こうに何かが見えた。あれほど重かった壁を容易く押しのけて、巨大な何かが近づいてくる。
 それはとても大きくて、また、小さかった。恐ろしいようで暖かく、また拒絶するようで受容している。
 ああ、
 ああ、お前が。
 視界が陰りゆく。
 恐怖は、跡形もなく消えていた。
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 ――……ブウ――――ウン、ンン―――ウウン…………。
 私の脳が揺さぶられるように、震えているのが分かる。
 歓喜に打ち震えているようにも、怯えて縮こまっているようにも思える。
 ――……ブウウン、ンン―――ウウン…………。
 この音に合わせて震えているのだ、私の頭は。
 ピチャリ、ピチャリと濡れた音が聞こえる、この音も私は知っている。
 音以外の全ての感覚が間遠く鈍い、かわりにかえって来る浮遊感。
 ドクリドクリと脈打つ音。その音と水音が私をゆったりと包み込んでいる。
 これは、羊水のようなものか。
 私の脳は更に震えた。
 ブウウン、ピチャリ、ドクリドクリ、まるで競うように奏で合う。音ばかりが響き合う。心地よい温度に包まれて、私は恍惚としている。
 私?
 私とは――。
 ……ああ、これはきっと、「赤子の視る夢」なのだ。
 これから赤子として目覚めるのだ……。
 門の中に入り、私はあの時もきっとこの光景を見たのだ。死に絶え、消え行く命を、呆然と見守ったのだ。迫りくる脅威に怯え、哭き、叫びながら、潰えるものの中から産まれたものを、見守ったのだ。
 私たちを待つものは……、私たちが得たものは……。
 赤子は泣いている。いつまでも、いつまでも。ああ、何がそんなに悲しいというのだ。この暖かな空間から飛び出すことが恐ろしいのか。
 私たちは何を求めていたのだろう。求めた先にどんな未来があったというのだろう。 
 次第に、何かが遠ざかっていきながら近づいてくる、矛盾した奇妙な感覚を覚えた。
 それは波のように押し寄せては、元の形から解けていくものの流れでもあり、また確かな形を得るように集まっていくようでもある。
 人の形をしていることだけが、人であるということの証左になるのだろうか。 
 私と世界との輪郭が次第に明確になっていく感覚に、胸が高鳴る。
 ゆっくりと、影が私の視界を覆い始める。見開かれながらも、何も映さない瞳。
 額から滴が流れ、それを覚束ない手付きで拭う。まるで血のように赤かった。
 やがて音は絶えて、その影が輪郭を持ち始める。おぼろげな光を背負ったその影はパックリと顔を真横に引き裂くようにして笑った。
「あっ……クラウス博士……」
 私は叫ぶ間もなく、意識を遂に手放した。
 ――……ブウウン、ンン―――ウウン…………。
 ブウン、ウンンン……――
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~おわり~
原作: ohNussy
著作: 森きいこ
※今回のショートストーリーはohNussyが作成したプロットを元に代筆していただく形を取っております。ご了承ください。
「ショートストーリー」は、Buriedbornesの本編で語られる事のない物語を補完するためのゲーム外コンテンツです。「ショートストーリー」で、よりBuriedbornesの世界を楽しんでいただけましたら幸いです。
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iakoykonasa · 5 years
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白すぎて
5/25 へとへとになりながら働きに。ものすごく暑い日で完全に夏だった。 吉岡里帆さんのインタビューを読んでいると、主人公感というか、それができるのはすごい、だから今の位置があるのか・・・というのがあった。 骨抜きにしていく技術が脚光を浴びがちだけれども、そもそもの度量がすごい。スターだ。 妻が小中学生時代に遅刻しないようによく登校時に走っていたという話をしていたけれど、僕はそもそも諦めていたなと。 中学生の頃から学校はもちろん、友人と遊ぶときもよく遅刻していたのだけれども間に合わせようという感覚が抜け落ちていたのかもしれない。(これをマイペースというのかな・・・。) 高校生の頃は遅刻しそうだったら「おはよう週間」を避けるために学校休んでいたし・・・。(もちろん、連絡はなしで。) ※おはよう週間・・・遅刻が5回に達したら通常よりも早く学校について遅刻担当の先生に「おはようございます。」と挨拶しなければならなかった。 ラッキーなことにそういうのが認められる側の人間だった。(全くもって不良少年ではなかった。ただ遅刻と無断休みが多いだけ。) 言っても直るやつじゃないというのもバレてたに違いない。妻はとあることがきっかけで間に合わせようとするを辞めて遅刻が多くなったら、先生たちに「どうした!?」と両肩を掴まれて悲しむように聞かれたらしいけど、元々がそういうタイプの人間じゃないということだ。先生たちに間違ったイメージを持たせていた。要するに人は人それぞれの本来の性質を偽って過ごすのは良くない。 朝起きれる人だけが賞賛されるのは良くないと思う。僕は朝が苦手だけど、夜は強いので夜中遅くまで起きていられるし、それがいいこともあるかもしれない。 しかし、妻は朝は苦手、夜も割とすぐ寝る。単純によく寝る人だった。 5/26 この日も休日出勤。1人だからいい。 ゆったりしてたら終了。 しかし、人の言動は見られているものだと思い知った。 相対した方が「前いた人の言葉の使い方がちょっとひどかった。」的なことを仰っていたので、やっぱりそういう印象与える言葉の使い方は良くないよね。職場が世間一般のところとは違う業界なのでそういうギャップも起こりやすいんだよな、きっと。 僕なんかは別業界からの転職してきたからそういう差異なんかが体感しているけれど、ずっと同じ業界の人はそういう風になっちゃっている方も少なからずいるんだろうな~、と。確かにやや対応の語気が気になる人いるしな・・・と思ったり思わなかったり。 茶をして帰り。 向上委員会でのコシショウさんのパワーさがすごい。あと、ホトシュールの大喜切感、すごい。めちゃくちゃおもしろい。 『絶叫委員会』/穂村弘 を読了。よく聞いたら気になる言葉ってあるよね。おもしろい。 5/27 用事も兼ねて母と昼食と喫茶して微妙な時間に帰宅。 微妙な時間だったので困った。 タカさんのたいむとんねるでの珈琲特集を見る。こういう特集好きだわ~。前もいい企画あったけど、リニューアル後のもいい。(当初のコンセプトに番組名を合わせてたっぽいから今はもう関係なくなってそうだけど・・・。) 5/28 休みを取ったけれど生憎の雨。 雨の中、ラーメン屋に並ぶ。並ぶ。うまい。今月2回目だけれど、やっぱうまいな~。 それから移動して奈良へ。1年ぶりの奈良。鹿が多い。 奈良国立博物館で藤田美術館展を見。 菱川師宣の酒呑童子を討伐する絵巻物の柄とカラーリングが繊細かつクリアでとてもよかった。保存状態もかなりいいんじゃなかろうか。発色が綺麗で数百年前からこんなカラーリングできたのか~と感心。 お面の展示がなかなかの恐怖&面白みがあった。ああいうのもっとあってもおもしろい。 そして、なんといっても曜変天目茶碗!いやー、本当に宇宙を感じた。宇宙を体感したことないけれど。 色も綺麗だし、光り方が一辺倒じゃなく、どの角度から見ても違う光り方をしているのが印象的だった。ほんの一部分が赤かったりするし。あれは家にほしい。飾りたい。 その後、喫茶に行ってゆっくり。雨のせいで2倍3倍も体力消耗してもうへとへと。天気がいい日に行きたかったな~。 5/29 図書館で本を借りる。最近、興味あるものと読みたかったエッセイがやっと回ってきた。楽しみ。 野菜等を買って帰る。 エビの殻をくったくたに割る。エビの出汁を出して、トマト缶で割って、トマトソースで麺を食べる。 モリモリにサラダも作ったのでガシガシと食べられる。ひさしぶりに料理熱が出てきた。 次の日もソースを活用する。 相席食堂を見て爆笑。やっぱ、着眼点だよな~。あの「ちょっと待て」ボタンは。 30分時代になぜ見てなかったんだろうか。。 ボロボロになって処分せざるを得なくなったスニーカーの色がやっぱり、好きで代用品を探し始めた。そして、欲しいものが見つかったがどこも完売。いつ発売したものなんだろうか…。そういう情報さえ出てこない。そして、ちょうどのサイズのが見つからない。ユーズドの靴はやや抵抗あるしな~と思ったり。。 がんばって見つけるか。。。 5/30 すすすと終わらしてから休憩。 じゃがいも、たまねぎ、にんじんを切って肉と煮込んでトマトソースも入れてカレー粉を入れてカレーが完成。これがうまくできた。気がする。ストウブ鍋の効果だろうか。チーズを入れたらおいしかったのはもちろんなんだけど、初めて納豆も一緒に食べてみた。納豆チーズカレーが意外とおいしくて、おお、となった。 『1989年のテレビっ子』という本を読み始めた。昭和から平成が始まるまでのテレビバラエティー史みたいな内容。wikiで読んだことある項目がドキュメント的に綴られている。いろんな本(芸人自身の)からの言及と歴史を元に構成されていて、とても内容が濃くておもしろい。。 大物芸人のスター街道、遍歴もわかっておもしろい。ぐんぐん読み進められる。 昭和を生きていない僕としてはとても興味深く読めるな~。昭和のバラエティーも見てみたい。昭和の音楽は音源として残って聴くことができるのに昭和バラエティーってなかなか手が出せないんだよな。DVDになっているものもあるけれど、なかなかね~。 逆にアマゾンプライムでやってるバラエティーなんかってどうなんだろう。 100%のオレンジジュースっておいしいよね。100%なのかどうかわからないけれど、 5/31 昨日に引き続き朝から読書。 夢中になりすぎてや��こと忘れていた。 人のエネルギーを近くで受けてしまってとても疲れてしまった。圧というか。ああいうの感じないでいたい。 わかめがおいしかった。 6/1 ひさしぶりに倒れるようなしんどさ。思えば2年前まで毎日この感じで通勤していた。それは制作はおろか読書も映画鑑賞もできないはずだ。
クイズ正解は1年後を見ていた。あー、おもしろい。ドラゴンボールの次回予告のお題が好きすぎる。腹捩れるほど好きです。今年は必ず見よう。 疲れが残っていて寝た。そして、頭痛発症。 ナンバーガールの一般発売など取れるはずがなかったんだ。。 6/2 やっと休みか、という気持ちだった。頭痛が完全に治らないまま出かける。ひさしぶりに安定したラーメン屋に行く。安定している。 目的としていたかき氷屋が日曜日休み。あまり調べない人に任せておくとこうなる。全然いいけれど。有名らしい餅屋に行ったら、店員さんがセブンルールに出てそうでちょっと苦手だった。店構えもちょっと苦手だった。餅はおいしかったみたい。餅みたいな人が言っていた。 そして、頭痛が再発。ひどく痛むので帰った。 起きてから30分番組を立て続けに見る。30分番組の尺が好きなんだよな〜。見やすい。今週も向上委員会に笑わせてもらいました。ホトシュール、最高です。ありがとうございます。 6/3 ひさしぶりに予定のない1人の休み。朝から内さまを見ながらパンを食べてから読書。 昼過ぎに外出の用事のため、出ると近所のラーメン屋がいつもは行列なのに全然並んでいなかったので入ってみる。和っぽくて、やや甘い。別ブランドも食べたとき甘かった印象だった。おいしかったけれど、個人的には甘いのよね。 ひさしぶりに映画でも見るかということで『PARKS』を借りて見た。ちょうどその前に見ていたモヤさまが吉祥寺だったので、吉祥寺に行きたくなった。もう10年くらい行ってないな〜。映画は橋本愛さん永野芽郁さん映画だったな。2人がかわいかった。こういうのでええねや、今日見たかったのはこういうのだっていう感じだった。チャプター9が良かったな。あと、当たり前だけど音楽がよかった。16:9の画角がたまらなく好きなんだよなー。いい画角だ。 映画とともに星野源さんの『POP VIRUS』を借りてきた。綺麗にしたのでアトリエで聴く。テレビとかで聴いてたときにはあまり聴こえてなかった楽器の音も聴こえてきてやっぱり、いいな〜と思いました。思いました。「アイデア」はとんでもない曲だな〜。あと、クレジット見るの楽しい。サブスクも詳しいクレジット載せてくれたらいいのになあ。スペシャルサンクス欄が好きなんだ。音楽を聴きながらこの文章を途中から売っていたけれど、音楽を聴きながら文章打つの楽しいな…。 まだ、頭痛がうっすら残っているけれど穏やかでいい日だった。 おわる。
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hi-majine · 4 years
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古典落語「宿屋の仇討ち」
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 ただいまではみられませんが、むかしは、宿屋の店さきに女中や番頭がでて、さかんに客を呼んだものでございます。 「ええ、お泊まりはございませんか。ええ、蔦《つた》屋でございます」 「ええ、お泊まりではございませんか。吉田屋でございます」 「ええ、いかがでございます、武蔵屋でございますが……」  そこへ通りかかりましたのが、としのころは三十四、五、色は浅黒いが、人品のよろしいおさむらいで、細身の大小をたばさみ、右の手に鉄扇を持っております。 「ゆるせよ」 「はい、いらっしゃいまし。お泊まりでいらっしゃいますか? てまえどもは武蔵屋でございます」 「ほう、当家は武蔵屋と申すか。ひとり旅じゃが、泊めてくれるか?」 「へえ、結構でございますとも、どうぞお泊まりくださいまし」 「しからば厄介になるぞ」 「へえ、ありがとうございます」 「拙者《せつしや》は、万事世話九郎と申すが、昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分《りようぶん》にて、相模《さがみ》屋と申す宿屋に泊まりしところ、さてはやたいへんなさわがしさであった。親子の巡礼が泣くやら、駈けおち者が、夜っぴてはなしをするやら、いちゃいちゃするやら、角力《すもう》とりが大いびきをかくやら、とんと寝かしおらん。今宵《こよい》は、間狭《まぜま》でもよろしいが、しずかな部屋へ案内をしてもらいたい」 「へえへえ、かしこまりました」 「そちの名は、なんと申す?」 「へえ、伊八と申します」 「ははあ、そのほうだな、いわゆる最後っ屁とやらを放《はな》つのは……」 「えっ、なんでございます?」 「いたちと申した」 「いいえ、いたちではございません。伊八でございます。おからかいになってはこまります。へえへえ、こちらへどうぞ……お花どん、お武家さまにお洗足《すすぎ》をおとり申して……それから、奥の七番さんへご案内だよ」  おさむらいが奥へ通りますと、あとへやってまいりましたのが、江戸っ子の三人づれでございます。 「おうおう、そうあわてていっちまったんじゃあしょうがねえやな。宿場《しゆくば》を通りぬけちまわあな。どっかこのへんで、宿をとろうじゃあねえか」 「そうさなあ……」 「ええ、お早いお着きさまでございます。ええ、お三人さま、お泊まりではございませんか? 武蔵屋でございます」 「おうおう、若え衆が泊まれといってるぜ。おう、泊まってやるか? 武蔵屋だとよ」 「武蔵屋?」 「へえ、武蔵屋でございます」 「武蔵っていえば江戸のことだ。こちとら江戸っ子にゃあ、とんだ縁のある名前《なめえ》だ、気にいったぜ」 「ありがとうございます」 「おう、若え衆、こちとらあ、魚河岸《かし》の始終《しじゆう》三人だけど、どうだ、泊まれるかい?」 「へえへえ、これはどうもありがとうございます。てまえどもは、もう、大勢さまほど結構でございまして……おーい、喜助どん、お客さまが大勢さまだから、すぐにさかなのほうへかかっとくれ!! おたけどん、さっそくごはんを、どしどししかけておくれよっ、お客さまは、みなさん、江戸のおかたで、お気がみじかいから……さあさあ、お客さま、おすすぎをどうぞ……どうもありがとう存じます。てまえどもは、これでちょいとみますとせまいようでございますが、奥のほうがずっと深くなっておりまして、なかへはいりますと間数もたくさんございます。もう、みなさんゆっくりとおやすみになれますので……あのう、おあと四十人《しじゆうにん》さまは、いつごろお着きになりますんで?」 「え? なんだい、そのおあと四十人さまてえなあ?」 「いえ、あなた、いま、四十三人とおっしゃいましたでしょう?」 「四十三人? あははは、あれかい? ……おい、おめえ、欲ばったことをいうねえ。おちついて聞きなよ。おれたち三人は、めしを食うのも三人、酒を飲むのも三人、女郎買いにいくのも三人、こうして旅へでるったって三人で、いつもつるんで(いっしょになって)あるいてるから、それで、こちとらあ、魚河岸の始終《しじゆう》三人てんだ」 「えっ、始終三人?! 四十三人ではないので?」 「あたりめえじゃあねえか。赤穂義士が討入りするんじゃあるめえし、四十何人で旅なんぞするもんか」 「ああそうですか。始終三人ね……あなた、妙ないいかたをなさるから、まちがえちゃうんですよ。おーい、喜助どん、さかなはどうした? え? 切っちゃった。おたけどん、ごはんは? しかけた? いけねえなあ、こんなときにかぎって手がまわるんだから……ちがうんだよっ、お客さまは、たった三人だよ」 「おうおう、いやないいかたするなよ。たった三人でわるけりゃあ、どっかわきへ泊まるぜ」 「ああ、申しわけございません。とんだことがお耳にはいりまして……どうぞ、お気をわるくなさいませんように……これは、てまえどものないしょばなしで……」 「ないしょばなしで、どなるやつがあるもんか」 「へえ、ごかんべんねがいます。どうぞ、お泊まりくださいまし」 「そうだなあ、足も洗っちまったことだし、おめえんところへ泊まろうか」 「ええ、どうぞおあがりください。おすぎどん、奥の六番へご案内しとくれよ」 「どこだ、どこだ、どこだ、らあらあらあ……」  なんてんで、宿屋へ着いたんだか、火事場へやってきたんだかわかりません。  この三人が、さっきのさむらいのとなりの部屋に通されました。 「おい、ねえや、おめえじゃあ、はなしがわからねえかも知れねえな。うん、そうだ、さっきの若え衆を呼んでくんねえ」 「かしこまりました」  女中といれかわって、若い衆の伊八がやってまいりました。 「ええ、本日は、まことにありがとうございます。お呼びで?」 「おう、若え衆、手数をかけるな。まあいいや、ずーっとこっちへへえっちゃってくれ。おれたちは、これから一ぺえやりてえんだ。ついちゃあ相談なんだが、酒は極上《ごくじよう》てえやつをたのむぜ。あたまへぴーんとくるようなのはいけねえや。それから、さかなだが、さっきもいう通り、おれたちゃあ魚河岸の人間だ。ふだんぴんぴんはねてるようなさかなあ食ってるんだ。だから、よく吟味《ぎんみ》してもれえてえなあ。それからな、芸者あ三人ばかりたのまあ。腕の達者なところを、ひとつ生け捕ってもれえてえなあ。いくら腕が達者だって、やけに酒の強いなあいけねえぜ。そうかといって、膳の上にあるものをむしゃむしゃ食うってえやつも、これもあんまり色気がねえなあ……とにかく、芸が達者で、きりょうよしで、酒を飲みたがらねえで、ものを食いたがらねえで、こちとら三人に、いくらか小づけえをくれるような、そんな芸者を……」 「それはありません」 「そうかい、ねえかい? いなかは不便だ」 「どこへいったってありません」 「あははは、いまのはじょうだんだが、とにかく、いせいのいいところを、三人呼んでくれ。今夜は、景気づけに、夜っぴてさわいでやるぜ」  やがて、芸者衆がまいりまして、はじめのうちは、都々逸《どどいつ》かなんかやっておりましたが、 「どうだい、もっと、ひとつ、ぱーっといこうじゃあねえか……おれが、はだかで踊るからねえ、角力|甚句《じんく》でも、磯ぶしでも、なんでもかまわねえから、にぎやかにやってくんねえな」  てんで、ひっくりかえるようなどんちゃんさわぎになりましたから、おどろいたのが、となり座敷のさむらいで、ぽんぽんと手を打つと、 「伊八、伊八!!」 「へーい、奥の七番さん、伊八どん、お呼びだよ」 「へーい……ええ、おさむらいさま、お呼びでございますか?」 「これ、敷居越しでははなしができん。もそっとこれへでい。これ伊八、拙者、先刻泊まりの節、そのほうになんと申した? 昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分にて、相模屋と申す宿屋に泊まりしところ、親子の巡礼が泣くやら、駈けおち者が、夜っぴてはなしをするやら、いちゃいちゃするやら、角力とりが大いびきをかくやら、とんと寝かしおらん。今宵は、間狭でもよいから、しずかな部屋へ案内してくれと、そのほうに申したではないか。しかるに、なんじゃ、となりのさわぎは? これではとても寝られんから、しずかな部屋ととりかえてくれ」 「どうも申しわけございません。部屋をかえると申しましても、どの部屋もふさがっておりますので……ただいま、となりの客をしずめてまいりますから、どうぞ、しばらくお待ちねがいます」 「しからば、早くしずめてくれ」 「へえへえ、かしこまりました……ええ、ごめんくださいまし」 「ああ、こりゃこりゃ、どっこいしょ……ようっ、きたな、若え衆……おうおう、この若え衆だよ。さっきたいへんに世話をかけちまったんだ……おうおう、こっちへへえんな、へえんなよ。おい、一ぺえついでやってくれ。若え衆、いけるんだろ? 大きいもので飲みなよ。おい、飲めよ」 「へえ、ありがとうございます。へえ、いただきます。いただきますが……あいすみませんが、すこしおしずかにねがいたいんでございますが……」 「なんだと? おしずかにとはなんだ? ふざけちゃあいけねえや。お通夜じゃああるめえし……こちとらあ、陽気にぱーっといきてえから飲んでるんじゃあねえか。おめえんとこだって、景気づけにいいじゃあねえか」 「へえ、そりゃあたいへん結構なんでございますが、おとなりのお客さまが、どうもうるさくておやすみになれないとおっしゃいますんで……」 「なんだと? となりの客がうるさくて寝られねえ? ふざけた野郎じゃあねえか。そんな寝ごという野郎を、ここへつれてこい。おれがいって聞かせてやらあ。宿屋へ泊まって、うるさくて寝られねえなんていうんなら、宿屋をひとりで買い切りにしろって……その野郎、ここへひきずってこい。ぴいっとふたつに裂《さ》いて、はなかんじまうから……」 「ちり紙だね、まるで……しかし、おとなりのお客さまてえものが、ただものじゃあございませんので……」 「ただものじゃあねえ? なに者なんだ?」 「じつは、さしていらっしゃいますんで……」 「さしてる? かんざしか?」 「かんざしじゃありません。腰へさしてるんですよ」 「たばこいれか?」 「いいえ、二本さしてるんですが……」 「二本さしてる? なにいってやんでえ。二本さしてようと、三本さしてようと、こちとらあおどろくんじゃねえや。矢でも鉄砲でも持ってこいってんだ」 「おいおい、金ちゃん、ちょいとお待ちよ。若え衆のいったことで気になることがあるんだけどもね、腰へ二本さしてるってじゃあねえか」 「なに? 二本さしてる? うなぎのかば焼きみてえな野郎じゃあねえか……もっとも、気のきいたうなぎは、三本も四本もさしてるが……なんでえ、矢でも鉄砲でも持ってこいってんだ……え? 二本さしてる? 腰へ? ……おい、若え衆、ちょっと聞くけどね、そりゃあ刀じゃねえんだろうねえ?」 「へえ、腰へさしてるんでございますから、刀でございますなあ」 「刀でございますなあって、すましてちゃこまるなあ」 「えへへへ……あなた、矢でも鉄砲でも持ってこいとおっしゃったじゃあありませんか」 「矢でも鉄砲でもとはいったけども、刀とはいわなかったぜ……刀を二本てえことになると、さむれえかい?」 「へえ、おさむらいで……おやっ、たいそういせいがようございましたが、急にしずかにおなりで……やっぱりおさむらいは、おそろしゅうございますか?」 「べつにおそろしかあねえけども、こわいじゃあねえか」 「おんなじだあな」 「おらあな、こわかあねえけど、さむれえとかぼちゃの煮たのは虫が好かねえんだよ……よし、わかった、わかった、しずかにするよ……おい、芸者衆、すまねえなあ、じゃあ、三味線たたんで早くひきあげてくれ……ああ、せっかくの酒がさめちまったぜ。とにかくさむれえはしまつがわりいや。気に食わねえと、抜きやあがるからね……しかたがねえ、おとなしく寝ようぜ。もうこうなりゃあ、寝るよりほかに手はねえや……おい、ねえや、早く床《とこ》敷いてくれ」 「もうおやすみですか?」 「こうなりゃあ起きてたってしょうがねえや。床敷いてもらおうじゃねえか……おうおう、ねえや。そうやって三つならべて敷いちゃあだめじゃねえか。となりのやつとしゃべるときにゃあいいが、端《はし》と端《はし》としゃべるときにゃあ、大きい声をださなくっちゃあならねえ。そうなりゃあ、また、となりのさむれえから苦情がでらあ。ならべねえで、こう、あたまを三つよせて敷いてくれ……さあ、床へへえろう」 「ふん、こんなばかなはなしはねえや。ようやくおもしろくなってきたなとおもったら、となりのさむれえがうるせえことをいうじゃあねえか。こうなりゃあ、早く江戸へ帰って飲みなおしといこうぜ」 「うん、江戸といやあ、帰るとじきに角力だなあ。おらあ、あの捨衣《すてごろも》てえやつが好きよ」 「ああ、坊主だったのが還俗《げんぞく》して、角力とりになったてえやつだな」 「うん、名前からしてしゃれてるじゃあねえか。それに、出足の早えとこが気持ちがいいや。なあ、行司《ぎよう��》が呼吸をはかってよ、さっと軍配をひくとたんに、どーんとひとつ上《うわ》突っぱりでもって相手のからだあ起こしておいて、ぐーっと、こう、左がはいって……」 「いてえ、いてえ、おいっ、いてえよ……おめえ、ずいふん手が長えんだな。そんなところから手がとどくとは……おれだって、負けちゃあいられねえ���。やいっ」 「あれっ、右をいれやが��たな。なにを、こんちくしょうめっ、やる気か? よしっ、さあ、こい!!」 「お待ちよ。寝てたんじゃあどうもあがきがつかなくっていけねえや。さあ、立って組もうじゃあねえか」 「そうか。よし、そんなら、ふんどしをしめなおそう」  こうなると、まんなかの男もだまってみていられませんから、お盆を軍配《ぐんばい》がわりにして、 「さあさあ、双方、見合って、見合って……それっ」  と、お盆をひきましたから、 「よいしょっ」 「なにくそっ」 「はっけよい、のこった、のこった、のこった……はっけよい!!」  ドタンバタン、ドスンドスン、バタン、メリメリメリ……となりのさむらいは、さっそく手を打って、 「伊八、伊八!!」 「しょうがねえなあ、こりゃあ……へーい、お呼びでございますか?」 「これ、敷居越しでははなしができん。もそっとこれへでい。これ伊八、拙者、先刻泊まりの節、そのほうになんと申した? 昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分にて、相模屋と申す宿屋に泊まりしところ、親子の巡礼が泣くやら、駈けおち者が、夜っぴてはなしをするやら、いちゃいちゃするやら、角力とりが大いびきをかくやら、とんと寝かしおらん。今宵は間狭でもよいが、しずかな部屋へ案内してくれと、そのほうに申したではないか。しかるに、なんじゃ、となりのさわぎは? 三味線と踊りがやんだとおもえば、こんどは角力だ。ドタンバタン、ドスン、メリメリメリッと、唐紙《からかみ》からこちらへ片足をだしたぞ……いや、あのさわぎではうるさくて寝られん。しずかな部屋ととりかえてくれ」 「どうも申しわけございません。さきほども申しました通り、どの部屋もふさがっておりますので……ただいま、となりの客をしずめてまいりますから、どうぞ、しばらくお待ちねがいます」 「しからば、早くしずめてまいれ」 「へえへえ、かしこまりました……どうも手がかかってしょうがねえなあ。……ごめんくださいまし」 「よう、きたな、野郎。よしっ、一番くるか!!」 「なるほど、こりゃあ寝られねえや。もしもし、あなたがた、さっきも申しあげましたでしょう? おとなりのお武家さまが、うるさくておやすみになれないと……」 「あっ、そうそう。すっかりわすれてた。わかった。わかったから、もうすぐ寝るよ。いえ、こんどは大丈夫、もうはなしもしない。いびきもかかない。息も……しないわけにいかねえから、息だけはそうっとするけど、すぐに寝るよ。安心して帰れよ……いけねえ、いけねえ。うっかりしちまった。だめだよ。ああいう力のへえるはなしは……もっと力のへえらねえはなしをしようぜ。なにかねえかな、こう力のへえらねえはなしは?」 「どうだい、色《いろ》ごとのはなしてえのは?」 「まあ、それが一番しずかでいいんだけどもね、まあ、おたげえに、いずれをみても山家《やまが》そだちってやつでね、女にゃあ、あんまり縁のねえつらだからな」 「おっと待った。おう、金ちゃん、いかに親しい仲だとはいいながら、すこしことばが過ぎゃあしねえかい?」 「なにが?」 「だってそうじゃあねえか。なんだい、その、いずれをみても山家そだち、女にゃあ、あんまり縁のねえつらだとは、すこしことばが過ぎるだろう? きざなことをいうんじゃあねえが、色ごとなんてもなあ、顔やすがたかたちでするもんじゃあねえんだぜ。人間をふたり殺して、金を三百両|盗《と》って、間男《まおとこ》(密通)をして、しかも、三年|経《た》っても、いまだに知れねえってんだ。どうせ色ごとをするんなら、これくれえ手のこんだ色ごとをしてもれえてえなあ」 「へーえ、してもれえてえなあというところをみると、源ちゃんは、そんな手のこんだ色ごとをしたことがあるのかい?」 「あたりめえよ。あるからいうんじゃあねえか、……なあ、いまから三年ばかり前《めえ》に、おれが川越のほうへしばらくいってたことがあったろう?」 「うん、そんなことがあったっけなあ」 「あんときゃあ、伯父貴《おじき》のところへいってたんだ。伯父貴はな、小間物屋をやってるんだが、店で商《あきな》いをするだけでなくって、荷物をしょって、得意まわりもするんだ。で、ご城内のおさむれえのお小屋なんかもあるくこともあって、商売もなかなかいそがしいのよ」 「ふんふん」 「おれもいい若え者《もん》だ。毎日ぶらぶらしてるのも気がひけるから、『伯父さん、おれも手つだおうじゃあねえか。そんな大きな荷物をかついじゃあ骨が折れるだろうから、おれがかつごう』ってんで、伯父貴にくっついて、毎日城内のおさむれえのお小屋をあるいてた。ところが、ある日、伯父貴がぐあいがわりいもんだから、おれが、ひとりで荷物をしょって、ご城内のおさむれえのお小屋をあるいてると、お馬まわり役、百五十石どりのおさむれえで、石坂段右衛門という、このかたのご新造《しんぞ》さんが、家中《かちゆう》でも評判のきりょうよしだ。おれが、ここの家へいって、『こんちは、ごめんくださいまし』というと、いつもなら女中さんがでてくるんだけども、あいにく留守だとみえて、その日にかぎって、ご新造さんがでてきて、『おう、小間物屋か。よいところへきやったの。遠慮せずと、こちらへあがってくりゃれ』と、こういうんだ」 「へーえ、どうしたい?」 「お座敷へ通されると、ご新造さんが、『そなたは酒《ささ》を食べるか』と、こう聞くんだ。だからね、『たんとはいただきませんが、すこしぐらいでございましたら……』と、おれが返事したんだ」 「へーえ、おまえ、やるのかい、笹を? 馬みてえな野郎だなあ……ははあ、そういわれてみりゃあ、きのうも、のりまきがなくなってから、まだ口をもごもごさせていたなあ」 「なにいってやんでえ。ささったって、笹の葉っぱじゃあねえやい。酒のことをささというんじゃあねえか……まあ、そんなこたあどうでもいいや……しばらくすると、お膳がでてきて、ご新造さんが、おれにさかずきをわたしてくだすって、お酌までしてくださるじゃあねえか。せっかくのお心持ちだから、おれが一ぺえいただいて、ご新造さんのほうをみると、なんだか飲みたそうなお顔をしてるんだ。そこで、『失礼でございますが、ご新造さんも、おひとついかがでございます?』っていうと、ご新造さんが、にっこり笑って、そのさかずきをうけてくだすったから、おれが酌をする。ご新造さんが飲んで、おれにくださる。おれが飲んで、ご新造さんに返す。ご新造さんが飲んで、おれにくださる。やったりとったりしてるうちに、縁は異なもの味なものってえわけで、おれとご新造さんとがわりなき仲になっちまったとおもいねえ」 「いいや、おもえない。おめえは、わりなき仲ってえ顔じゃあねえもの……薪《まき》でも割ってる顔だよ」 「なにいってやんでえ。そこが縁は異なもの味なものよ。なあ? それからというものは、おらあ、石坂さんの留守をうかがっちゃあ通ってたんだ」 「泥棒猫だね、まるで……で、どうしたい?」 「ある日のこと、きょうも石坂さんが留守だてえんで、すっかり安心して、おれとご新造さんとが、さかずきをやったりとったり、よろしくやってると、石坂さんの弟で大助、こりゃあ家中第一のつかい手だよ。このひとが、朱鞘《しゆざや》の大小のぐーっと長えのをさして、『姉上、ごめんくだされ』ってんで、ガラッと唐紙をあけた。すると、おれとご新造さんが、さかずきのやりとりをしてるじゃあねえか。野郎、おこったの、おこらねえのって……『姉上には、みだらなことを……不義の相手は小間物屋、兄上にかわって成敗《せいばい》(処罰)してくれん』っていうと、例の長えやつをずばりと抜いた。おらあ、斬られちゃあたまらねえから、ぱーっと廊下へとびだすと、大助てえ野郎もつづいてとびだしてきた。おらあ、夢中で逃げたんだが、なにしろせまい屋敷だから、すぐに突きあたりになっちまった。しょうがねえから、ぱーっと庭へとびおりると、つづいて大助てえ野郎もとびおりたんだが、人間、運、不運てえやつはしかたのねえもんだ。大助てえ野郎が、あたらしい足袋をはいてやがったもんだから、雨あがりの赤土の上でつるりとすべって、横っ倒しになったとたん、敷石でもって、したたか肘《ひじ》を打ったからたまらねえや。持ってた刀をぽろりとおとした。しめたっとおもったとたん、おらあ、その刀をひろうと、大助てえ野郎をめった斬りにしちまった」 「うーん、えれえことをやりゃあがったなあ……それで?」 「ご新造さんは、もうまっ青な顔になっていたが、『これ、ここに三百両の金子がある。これを持って、わらわをつれて逃げてくりゃれ』と、おれに金づつみをわたしたから、『ええ、よろしゅうございます』ってんで、これをふところにいれちまった。すると、ご新造さんが、たんすをあけて、持って逃げる着物をだしはじめたから、すきをうかがって、おらあ、うしろから、ご新造さんをめった斬りにしちまった」 「またかい? ひでえことをしゃあがったなあ……なにも、ご新造まで殺すこたあねえじゃあねえか」 「そこが、おれとおめえとのあたまのはたらきのちがうところだ。なぜって、かんげえてもみねえな。あとから追手《おつて》のかかる身だよ。足弱《あしよわ》なんぞつれて逃げきれるもんか……どうでえ? 金を三百両盗って、間男をして、人間をふたり殺して、三年経っても、いまだに知れねえってんだぞ。どうせ色ごとをするんなら、このくれえ手のこんだ色ごとをしてもらいてえなあ」 「ふーん、おどろいたねえ。ひとはみかけによらねえっていうけど、ほんとうだなあ。まったくてえしたもんだ。いや、おそれいった。じつにどうもたいした色ごと師だ。ほんとにおどろいた色ごと師だよ、源ちゃんは…… 色ごと師は源兵衛、源兵衛は色ごと師、スッテンテレツク、テンツクツ、スケテンテレツク、テンツクツ……源兵衛は色ごと師、色ごと師は源兵衛だ……」 「伊八、伊八!!」 「へーい、また手が鳴ってやがるな。寝られやしねえや、こりゃどうも……へーい……お呼びでございますか?」 「敷居越しでははなしができん。もそっとこれへでい。これ伊八、拙者、先刻泊まりの節、そのほうになんと申した?」 「昨夜は、相州小田原宿、大久保加賀守殿のご領分にて……」 「だまれっ、万事世話九郎と申したは、世をしのぶ仮《か》りの名、まことは、川越の藩中にて、石坂段右衛門と申すもの。先年、妻と弟を討たれ、逆縁ながらも、その仇を討たんがため、雨に打たれ、風にさらされ、めぐりめぐって三年目、となりの部屋に、仇源兵衛なる者がおることが判明いたした。ただちに踏みこんで斬りすてようとは存じたが、それはあまりに理不尽《りふじん》(無理)。一応そのほうまで申しいれるが、拙者がとなりの部屋へまいるか、あるいは、となりから源兵衛なる者が斬られにくるか、ふたつにひとつの返答を聞いてまいれっ」 「こりゃあどうもたいへんなことで……少々お待ちくださいまし。となりへいってまいりますから……どうもとんだことが持ちあがっちまった。こりゃあえらいことだぞ……ええ、ごめんください」 「スッテンテレツク、テンツクツ、スケテンテレツク、テンツクツ、源兵衛は色ごと師、色ごと師は……あははは、またきやがったな。わかった、わかった。すこし調子に乗りすぎちまった。すぐ寝る。すぐ寝るから……」 「いいえ、こんどは寝ちゃあいけません。ええ、このなかに源兵衛さんてえひとがいらっしゃいますか?」 「源兵衛はおれだが……」 「あなたねえ、ひとを殺したおぼえはありますか?」 「え? ……ああそうか。廊下で聞いてやがったんだな。おう若え衆、どうせ色ごとをするんなら、おれぐれえの色ごとをやってもらいてえね。人間をふたり殺して、間男をして、三百両盗って、しかも、三年経っても、いまだに知れねえてんだ。どうだ、てえしたもんだろう?」 「いいえ、あんまりたいしたもんじゃあありませんよ。おとなりのおさむらいさまは、石坂段右衛門とおっしゃいます。『先年、妻と弟を討たれ、その仇を討たんがため、雨に打たれ、風にさらされ、めぐりめぐって三年目、となりの部屋に、仇源兵衛……』……あなただ。あなたですよ……『仇源兵衛と申す者がおることが判明いたした。ただちに踏みこんで斬りすてようとは存じたが……』まあ、わたしを呼んでね、『拙者がとなりの部屋へまいるか、あるいは、となりから源兵衛なる者が斬られにくるか、ふたつにひとつの返答を聞いてまいれ』ってんですけどもねえ、あなた、となりへ斬られにいらっしゃいますか?」 「おいおい、ほんとうかい? じょうだんじゃあねえぜ。おちついとくれよ」 「あなたがおちつくんですよ」 「いや、若え衆、まあ聞いてくんねえ。じつはな、半年ばかり前、おれがね、両国の小料理屋でもって一ぺえやってたんだ。そのとき、そばでもって、このはなしをしてたやつがいたんだ。おらあ聞いていて、うん、こいつあおも���れえはなしだ。どっかでもって、いっぺんこのはなしをつかってみてえとおもってたんだよ。そうしたら、さっき、金ちゃんが、『いずれをみても山家そだち、女にゃあ縁のねえつらだ』なんていったろう? だから、両国のはなしをつかうのはこのときだってんで、口からでまかせに、つい自分のはなしとしてやっちまったんだ。だからさ、人間をふたり殺したのは、両国のひとなんだから、となりのおさむれえに両国へいってもらっておくれ」 「へーえ、すると、このはなしは受け売りなんですか? あなたねえ、こんなややっこしいはなしを、口からでまかせに、むやみに受け売りなんぞしちゃあこまりますよ」 「いや、めんぼくねえ。つい調子に乗っちまったもんで……」 「ほんとうにこまりますねえ。あんたがたのために、こっちゃあ寝られやあしねえんだから……まあ、どうなるかわからないけれども、とにかく、となりへいって、おさむらいさまに、よくはなしをしてきますからねえ……しょうがねえなあ、ほんとに世話ばっかり焼かせて……ええ、お武家さま、どうもお待たせいたしました」 「ごくろうであった。で、いかがいたした?」 「へえ……それが、その……なにかのおまちがいではございませんか?」 「まちがい?」 「へえ、源兵衛という男の申しますには、あれは、なんでも両国の小料理屋で聞いたはなしの受け売りだとかいうことで……ええ、人殺しをしたり、金を盗ったり、間男をしたりと、そんなことのできそうな男ではございません。自分のかみさんが間男をされても気がつかないというような顔でございまして……とても人を殺すなどという度胸は……」 「ええ、だまれ、だまれっ……現在、おのれの口から白状しておきながら、事《こと》ここにおよんで、うそだといってすむとおもうか!! さようないいわけによって、この場を逃れんとする不届至極《ふとどきしごく》の悪人めっ。ただちに隣室に踏みこみ、そやつの素っ首たたきおとし、みごと血煙りあげて……」 「もし、少々お待ちください。ねえ、お武家さま、ただの煙りとはちがいますよ。血煙りてえやつはおだやかじゃあありません。あの部屋で血煙りがあがったなんてえことが評判になりますと、てまえどもには、これから、お泊まりくださるお客さまがなくなってしまいます。どうか、せめて庭へでもひきずりだして、血煙りをおあげくださるということにねがいたいもんで……」 「いや、わかった。そのほうの申すところ、一応もっともじゃ。なるほど、仇討ちとはいいながら、死人がでたとあっては、当家としても、今後のめいわくとなろうな……なにかよい思案は? ……うん、しからば、かよういたそう。明朝まで源兵衛の命をそのほうにあずけおこう。明朝あらためて、当宿場はずれにおいて、出会《であ》い敵《がたき》といたそう。しからば、当家へめいわくはかかるまい?」 「へえへえ、それはありがとうございます。もう、そうねがえれば、大助かりでございます」 「さようか。しからばそのようにいたそう。仇は源兵衛ひとりではあるが、朋友《ほうゆう》が二名おったな? これは、朋友のよしみをもって助太刀いたすであろう。よしんば助太刀をいたすにもせよ、いたさぬにもせよ、ことのついでに首をはねるゆえ、三名のうち、たとえ一名たりともとり逃がすようなことあらば、当家はみな殺しにいたすぞ。よろしいか、さよう心得ろ」 「えっ、一名でもとり逃がすと、当家はみな殺し?! へえへえ、いえ、もうかならず逃がすようなことはいたしません。ええ、逃がすもんですか。へえ、かしこまりました。たしかにおうけあいいたしました。どうぞ、旦那さま、ご心配なくおやすみくださいまし……さあ、松どん、善どん、寅どん、喜助どん……みんなきてくださいよ。いえね、へたすると、ここで仇討ちがはじまるところだったんだが、あのお武家さまのおはからいで、明朝、この宿場はずれで出会い敵ってえことになったんだ。そのかわりね、三人のうち、ひとりでも逃がすようなことがあると、家じゅうみな殺しだってんだから、こりゃあおだやかじゃあないよ。え? そうだよ。仇は、あの江戸のやつらだよ。ねえ、そういやあ、いやにこすっからいような目つきをしてたろう? なにしろ逃がしたらたいへんなんだから……うん、縄を持ってきたかい? じゃあね、あたしが声をかけたら、かまうこたあないから、あいつらあ、ぐるぐる巻きにふんじばって、柱へでもなんでもしばりつけとかなくっちゃあ……え? 今夜は寝ずの番だよ。みんな覚悟してくれよ……ええ、ごめんください」 「おう、若え衆か、どうしたい、はなしはついたかい?」 「ええ、つきました。明朝、当宿場はずれで出会い敵ということで、はなしは無事につきました」 「おいおい、はなしは無事につきましたなんていってるけど、じょうだんじゃねえ。出合い敵てえのはなんだい?」 「ええ、宿場はずれで、あなた、殺《や》られます」 「えっ」 「それでね、『仇は源兵衛ひとりではあるが、朋友が二名おったな? これは、朋友のよしみで助太刀いたすであろう』って……」 「しない、しないなあ」 「ああ、しないよ、ふたりとも……」 「いいえ、してもしなくても、ことのついでに首をはねるそうで……」 「おいおい、ことのついでにって、気やすくいうなよ」 「それでね、あなたがたのうち、ひとりでも逃がすようなことがあると、あたしたちの首が胴についていないというようなことで……まことにお気の毒ですが、きゅうくつでも、あなたがたしばらしてもらいます」 「おい、若え衆、おいおい、かんべんして……」 「ええ、かんべんもくそもあるもんか」 「おいおい、なにをするんだっ」 「なにもくそもあるもんか……おい、みんな、かまわないから、ぐるぐる巻きにしちまえ!!」  店じゅうの者が、寄ってたかって三人を荒縄でぎゅうぎゅうしばりあげると、柱へ結《ゆわ》いつけてしまいました。  三人は、さっきの元気はどこへやら、青菜に塩で、べそをかいております。  一方、おさむらいのほうは、さすがに度胸がすわっているとみえまして、となりの部屋に仇がいるというのに、大いびきで、ぐっすりとやすんでしまいました。  さて、一夜あけますと、おさむらいは、うがい、手水《ちようず》もすませまして、ゆうゆうと、朝食も終えました。 「ええ、お早うございます」 「おう、伊八か。昨夜は、いろいろと、そのほうに世話を焼かせたな」 「いいえ、どういたしまして……さきほどはまた、多分にお茶代までいただきまして、まことにありがとう存じます」 「いや、まことに些少《さしよう》であった。今後、当地へまいった節は、かならず当家に厄介《やつかい》になるぞ」 「へえ、ありがとう存じます……ええ、それから、旦那さま、昨夜の源兵衛でございますが……」 「源兵衛?」 「はい。ただいま、唐紙をあけてお目にかけます……さあ、よくごらんくださいまし。あのまんなかにしばってございますのが、あれが源兵衛でございまして、その両|端《はし》でべそをかいておりますのが、金次に留吉でございます」 「ほほう、ひどく厳重にいましめられておるが、なにか、昨夜、よほどの悪事でも犯《おか》したか?」 「いえ、昨夜は、べつにわるいというほどのことはいたしません。ただ、はだかでかっぽれを踊ったぐらいでございますが……」 「それが、なにゆえあのように?」 「でございますから、あの源兵衛が、旦那さまの奥さまと、弟御さまとを殺した悪人でございます」 「ほほう、それは、なにかまちがいではないかな? 拙者、ゆえあって、いまだ妻をめとったおぼえもなく、弟とてもないぞ」 「いいえ、そんなはずはございません。ねえ、旦那さま、おちついて、よくおもいだしてくださいましよ。ゆうべおっしゃったじゃあございませんか……『先年、妻と弟を討たれ、その仇を討たんがため、雨に打たれ、風にさらされ……』って」 「ああ、あれか……あははははっ……いや、あれは座興じゃ」 「えっ、座興? 座興とおっしゃいますと、旦那さまも口からでまかせにおっしゃったんで? ……へーえ、口からでまかせが、いやに流行《はや》ったねえ……しかし、旦那さま、じょうだんじゃあございませんよ。ひとりでも逃がしたら、家じゅうみな殺しだっておっしゃったでしょ? ええ、もう、家じゅう、だれひとり寝たものはおりません。みんな寝ずの番で、あの三人を……あの三人だってかわいそうに、生きた心地はありませんよ。みんなまっ青になって、べそをかいて……旦那さま、あなた、なんだって、そんなくだらないうそをおっしゃったんでございます?」 「いや、あのくらいに申しておかんと、身《み》どもが、ゆっくりやすむことができん」
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