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INTERVIEW: Tenchio from Uruguay
日本の真裏、時差12時間のウルグアイに住む凄腕ギタリストにして異端児、Tenchioをご存知でしょうか。圧倒的な速弾きとメロディセンス、そして愛されるキャラクターも兼ね備える今注目すべき気鋭のアーティストです。
今回、彼が2月1日に新譜「TRAUMA」をリリースしました。「TRAUMA」は、彼の持ち味であったマスロックらしい高速、テクニカルで広がりを持つギターサウンドをやや抑えつつも、ヴォーカルの魅力とポップセンスをふんだんに散りばめ、新たなTenchioとしてリブート、存在感を発揮した傑作ミニアルバムとなっています。
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そのリリースに合わせ、今回メールを通じ簡単なインタビューを敢行。なお、インタビューはすべて日本語で行っており、基本的に原文ママとなっております。彼の言葉をダイレクトに感じていただければ幸いです。
Interviewed by Tak
「TRAUMA」リリースおめでとう!トラウマというタイトルの通り、君のことについて描いた作品なの?
―――本当にありがとうございます!トラウマについて、音楽とアートワークの両方が多少自伝的ですが、音楽はさらにそうです。
レタス🥬?
―――ここ数年、僕はより感情的に意識するようになりま��た。それは、誠実なレンズを通して自分の子供時代と思春期の出来事に向き合うことを意味しました。怖かったけど必要がありましたと思った。
ユニークなゆるキャラは彼の深層心理か?
過去の作品はマスロック色が強くて硬質的だったけれど、それらと比べると遥かにポップになったね。TRAUMAを作るときに影響を受けたバンドや音楽ってある?
―――はい、これは意識的な選択でした。 もっと自分の味に忠実になりたかった。 The 1975やGalileo Galileiなどのバンドが思い浮かびます。「明るくなりてぇ」と言わんばかりに (笑)

イラストも曲も全て彼が手掛ける
新作「TRAUMA」は今までメインで歌ってなかったことに驚くくらい、キャッチーでイージーコア、ポストハードコアな感じで、とても新鮮で最高だったよ!何か心境の変化があったの?
―――実は、いつも自分の音楽に声が欲しかったんですが恥ずかしがり屋でした。たくさんの詩を書いていたので、メロディーを追加しまして勇気を振り絞った (時々ただ叫ぶだけでも)。
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ポップへの傾倒はSo Much Lightとの相似性すら感じる
前のアルバムの「Crosshatching Holographs of a Cityscape(Antiopus)」も個人的にかなり好きなんだ。ドンチーの曲も好きだよ!
―――気に入ってくれてよかった。作っている途中で「自分が出せる一番TENCHIOっぽい音って何だろう?」って思って、したがって❝Math rock died❞がうまれた。
これこそがマスロック版のYou Sufferか...
―――知らない人へ、ドンチーはNUITOのひらうさんのブルドッグを参考にしています、めっちゃ可愛いんだ。❝Donchee lunch❞は家族が好きな唯一の曲です。 母がベースラインをハミングしているのを時々見かけてびっくりします (笑)。
あの作品のマスタリングにKASHIWA daisuke(Virgin Babylon Records)が関わってるけど、どういうきっかけで彼が参加したの?
―――メールでKASHIWAさんに連絡しました、 最初僕がウクライナ出身だと思った(笑)。KASHIWAさんはSTUDIO FLATでアルバムをマスタリングして、僕を褒めてくれた。 とてもありがたかった…
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どことなくTenchioの楽曲にはVirgin Babylonの面々と近しい空気感も
ちなみに楽曲はプログラミング?それとも実際に弾いてる?
―――プログラムされたドラムとシンセ以外は全部弾いています。 でも、録音の編集はよくします。聞こえるでしょう…

ライヴ音源もリリースしてるけど、ワンマンバンドとして演奏することがあるの?
―――一人でライブをするのは大変ですが、チームワークが嫌くてバンドをやったことがない。従って、ループとバッキングトラックのセットアップで演奏するのは解決策なんです。
日本ではDTM(Desktop Music)って言うけど、英語だとProgramming Musicみたいだね。
―――Bedroom producerという言葉の方が好き、でもやっぱDTMは最高。
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ウルグアイってどんな音楽が流行ってるの?
―――ウルグアイの現在の音楽は過去にとらわれてるか、本当につまらない。Cumbia(クンビア)とReggaeton(レゲトン)が最も人気ですがロックとオルタナティブに関しては、全てが全体的に独創的でない。そうは言っても、Buenos Muchachosが好きです。
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勝手にTenchioのことオタクだと思ってるんだけど、好きな日本の音楽、アニメとかってある?
―――僕は認定キモヲタです(笑)
審美的には、浅野いにお先生の漫画が主なインスピレーションです、そして音楽的には凛として時雨が一番好きなバンドだと思います。明白でしょう…
そうなんだ!じゃあ浅野いにおで一番オススメは?
―――やっぱり「おやすみプンプン」が見事な作品だけど一番好きな漫画は「ソラニン」、多分。

コロナウイルス関係について、ウルグアイはもう落ち着いた?
―――ここは落ち着いた。其れでも僕は、あまり家から出ないので隔離中も何も変わらなかった(笑)。
今後の活動や作曲について予定は?
―――現在、2ndフルアルバムを作曲中です。同時に、他のアーティストをプロデュースしています。後者はとても楽しいですが、前者は苦痛です。バランスだなぁ…
2nd楽しみだなぁ!プロデュースもしてるんだ!
―――最近はVTuberや南米のアーティストと一緒に作曲していますが、ほとんどが未発表です。 最新の作品は、Phoebeという歌手とです。
Tenchio節とも言えるギターフレーズが炸裂
それはそうと、Tenchioってめちゃくちゃ日本語上手だよね。日本語しゃべれる?というか日本人でしょ?笑
―――日本人じゃない!(笑)
日本の音楽がめっちゃ面白いと思うので言葉を学んで近づいてみた。まだ勉強しているけど…
Tenchioが影響を受けた、好きなアルバム5つ
1.凛として時雨-Still a Sigure virgin?
2.Porter Robinson-Nurture
3.The 1975-A Brief Inquiry Into Online Relationships
4.The cabs-再生の風景
5.Galileo Galilei-PORTAL
最後に、日本のファンに何か言いたいことあれば!
―――皆さん、今後ともよろしくお願いいたします。将来日本ツアーしたいので僕を待ってください!
Tenchio
country: Uruguay
site: https://tenchio.art/
twitter: https://twitter.com/TenTo10chio
#Bandcamp#Youtube#Spotify#rock#pop#music#electronica#indie#math#postrock#progressive#alternative#math rock#2023#interview#uruguay#japanese#日本語
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2022 Albums of the Year
もう1月も終わるじゃないか。
いつも、いつでもの話だけど、完璧に何か全部やろうとするとどうしても根気が尽きてしまうのが個人的にダメなところで、ここ最近何も作れておらぬ。
とはいえ、最近は特に購入した音源は試聴して全て最高のものしか買わなくなってしまったため、昨年数十枚購入した音源はいずれもベストと言えるものばかりだったと自負している(できるか別としていずれ公開したい)。
それでもなお、ここに挙げた5枚はとても、とてもとても良かった。一先ずはこの5枚こそを紹介したい。(アルファベット順)
black midi - Hellfire

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問答無用の傑作。常に更新される現代音楽の妙を体現するかのよう。現実へののコラージュ、社会風刺のカットアップ、煽情的な語り口はジェロ・ビアフラのよう。マスロックとして語られることも多いが、産み出される音の洪水はアヴァンギャルドなハードコア。これだけの個性確立の中で自身の模倣にもちっとも収まらない。正にタイトル通り、地獄の業火のような作品。
paranoid void - travels in my universe

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マスロックトリオはさらなる高みへ。今までにないコンセプチュアルな音楽性で、技巧性に囚われ��い表現の幅を拡げた怪作。アトモスフェリックな音像は、彼らの魅力をまた更新してくれる。
レビューはこちら
Rolo Tomassi - Where Myth Becomes Memory

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大傑作である前作”Time Will Die And Love Will Bury It”に続きリリースされた本作は、前作の魅力を踏襲しながらも勝るとも劣らない作品となっている。インディエモ〜ポストロックを思わせ、ノイズをまといシューゲイズのように深く沈み込む美しい展開から、真逆と言える落差で激情を吐き出す。ただ、エヴァの歌声はどこまでも祝福的で、そして荘厳で。初期の怒れる、ヒリついた痛みを伴う叫びではなく、強者の余裕と気迫すら窺える。
Strawberry Girls - Prussian Gloom

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レーベルを離れた彼ら初のセルフプロデュース作。作品を出すごとに自由に飛び跳ねるかのようなトリッキーな音楽性。享楽的なインストゥルメンタル。ヴォーカルのないThe Fall Of Troyか、それともStolas、Dance Gavin Danceか。ジャズやファンク、ハードロックの影響を包み隠さず、スワンコアとも呼応する。そのくせいわゆるプログレとは一線を画す作りになっているのはある種、職人的にも感じてしまう。ゲストヴォーカルを入れた楽曲もスパイスとして彼らの魅力をより高みへ引き上げてくれる。特に❝Trinity❞なんて聴いた瞬間ロシアのトランスコアFail Emotionを思い出してしまったよ。それほどにいずれも彼らの節が全面に出ながらも楽曲の幅が過去最大限に広く、自信を持ってオススメできる2022年至高のポップアルバム。
いつもタイトルに国の名前を取り上げてた彼らにとって、Prussian (プロイセン、ポーランド北部からリトアニアにかけての地域だそう)としたことになにか意図があるのか知らないけれど。意外とおどけた彼らにとって何の深い意味もなかったりするのかも。
Trenches - Reckoner

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10年の月日は長かった。Haste The DayのヴォーカリストのJimmy Ryanを中心に結成されたTrenchesは、2008年にスラッジメタルの金字塔とも言える1stアルバム「The Tide Will Swallow Us Whole」を打ち立てるが、その後ほどなくして活動休止。復活後もやや活動は停滞していた中で、新譜である「Reckoner」の話が上がったのが10年前。そこから伸びに伸び、作品としては実に14年ぶりのフルアルバムとなっている。それだけでファンとしては最高なのに、当時の空気をフルパッケージング。不協和音を携えた鈍い金属音が10年以上を経てもなおここに表現されている。とはいえ、併せて大きな変化も伴っている。前作が55分超にも関わらず(最大13分の曲もあった)、今作は37分足らず。1曲あたりも2〜3分の曲が増えたところから察するに、かなりライヴを意識したところで、バンドとしての大きな変革があったのだと伝わってくる。さらにブラストビートの導入や楽曲としての疾走感の獲得など多々、従前の音楽性を一度塗り替えてしまうほどの楽曲さえある。ただ、作品としては極めて多彩であり、スラッジの枠組みを最早超えすぎてしまったきらいはあるが、差し引いてもなお傑作であるに違いない。もしドゥーム色こそに彼らを求めていたら違和感を感じてしまうかもしれないが、初めて触れる人も含めて是非聴いてもらいたい作品。
以上。
後日ほか作品について追記したい。
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REVIEW: The Anchorage // Wild Stories(2022)

ARTIST: The Anchorage
ALBUM: Wild Stories
YEAR: 2022
COUNTRY: USA
LABEL: -
FFO: early Monty Are I, mixed early and latest RX Bandits, ska lovers
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スカであることは、必ずしもパンクであることでは無いし、さらに云えばパンクであることはアップテンポであることでも無い。この作品は改めてその本来の意義としてのパンクだとか、パンクじゃ無いだとか、そういうくだらない話を思い起こさせる。それは多分聞き手の(私の)固定観念が招くクソみたいな印象だろうけど。・・・と、そんなくだらない話を一蹴しつつある彼らの音楽。それこそがこのThe Anchorageの新譜“Wild Stories”の魅力の一つでもあるし、バンドそのものの魅力の一端でもある。
FFOとして紹介した通り、彼らの音楽はスカでありながら、従前はどうだったかは別として、今作の曲調だけでいえば全面的パンクロックというよりはポップ・ミュージックから改めて刻むオルタナティヴ・ロックらしさが強い。必ずしもパンクよろしくなアップテンポ曲��みを望まず、ある種サーフミュージックのようなゆるさすら強く感じさせる。とはいえ決してポップ一辺倒というわけでもなく、ややRX Bandits的スカを用いたコンプレキシティを携えながら、見事にクセの強さを感じさせない人懐っこいポップ・ミュージックとしての純度を高めた。
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過去の作品と比べ、特に明示的なのが#2“Love Drunk”。ポップで、ローテンポでラヴィで、ひたすらにスカ・パンクのうちのスカに重きを置いていて−−−ふと日本でも流行っていたラヴァーズ・ロックというジャンルを思い出す−−−そういえば彼らについて少し振り返ってみると、直近の作品、過去の楽曲を今の編成で再構成した前作「What We Go Through」においては、従来より一層、明らかに「パンク」を意識した構成になっていたりする。かといって、全体のテーマ性がなんらか変わった印象はない。真逆のテンポ感で作品が作り上げられているが、このオルタネイティヴな感性というのは突然生まれたわけでもなく、今までも十二分に内包されてきたものだからだ。
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と、散々言っておきながら、最後切れ味を武器として前面に押し出す#9“Imposter”、#10“Said and Done”。この2曲が作品のシメであり、核にもなりうるし、作品を一段と飛躍させる様は圧巻である。
ここで念のため言っておきたいのは、必ずしも「駆け抜ける楽曲こそがパンクだ」というつもりはないということだ(むしろそうであったら狭義でのパンクロックはThe Ramonesだけになるのではないか)。個人的には「Punk is Atittude」という前時代的で精神性に倣う言葉を信じているので、彼らの形作るテーマこそがどうだ、というところを踏まえて音を感じて欲しいと思う。#10で果敢に叫ぶ「Yeah we have the potential. But they don���t know if we have what it takes. (俺らは力があるんだ、彼らはそれを知らないだけ)」の通りに。
彼らの楽曲や言葉に、そして実力に裏付けされているこの音楽は、2022年の1つのスカ・ミュージックのマスターピースに数えたい。
※このような作品になった経緯は改めて聞いてみたくもあるので、機会があればインタビューしたいとは目論んでいるけど。

The Anchorage
web:https://www.theanchorageband.com
bandcamp:https://theanchorage.bandcamp.com/
twitter:https://twitter.com/The_Anchorage
youtube:https://youtube.com/@theanchorageband
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REVIEW: SONOSUKIMAKARA // SLOW MOTION(2022)

artist: SONOSUKIMAKARA
album: SLOW MOTION
year: 2022
country: Japan
label: monchent records
FFO: Final Fantasy, games, marmalade butcher
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うーん。全ッ然スローモーションじゃ無いんだよね(笑)
彼ら自身がマスロックをそこまでメインに標榜してない通り、本来的なマスロックであるかどうかはまた別の話として、ここではマスロックとして紹介したい。
「その隙間から」から「SONOSUKIMAKARA」に変名して2作目、彼らのフルレンスとしては初作品として紹介されているもの。元々彼らの音楽性は、いわゆる手数の多いポストロック、特に変名直後のセルフタイトル作は言わばマスロックに片足突っ込んでいたようなものと感じていたが、今作は単純なマスロックというよりは電子音をふんだんに用いた刹那的な音楽に変容しているように思う。
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最初の一音からフルスロットル、それがテーマだと勝手にのたまってもきっと否定されないほど「飛ばした」音楽性。一曲目に叩きつけてくる#1“SLOW MOTION”がそもそもスローでもなんでもなく、めちゃくちゃに早いしキレてる。顕著にそれが出ているのが、#5“Zenith”であり、単純な音の繰り返しとミニマルなリズム感、メロディを奏でるベースの妙。ある種ゲームミュージック的で、そして日本人的、日本文化的で。むしろこの音楽を日本人以外が作っていたら嘘だって俺はいうよ。それほどに土着的信仰とは異なるが若い世代の遺伝子に刻まれたミュージック・カルチャーとしての楔。更には唐突な、��はいえ楽曲の魅力をそのまま保ちながら激情的、エモーショナルな展開へと流れ込む。この楽曲は作品のキモ的なシングルであり、作品の空気感、輪郭を表現しうる。
さて、彼らSONOSUKIMAKARAは変名もあるし、彼バンド体制自体も紆余曲折あり、通常のバンド体制から2ピース、デュオという形に変容した。逆にそれこそが彼らの音楽性への制約を取っ払った一面もあるように思う(最新のライヴ映像を見る限りゲストを入れているようだけれど)。ギター、ドラムの音のみに拘らず、電子音やサンプリングも混ぜ込んだ物理で殴るカットアップのような。#10“Secret Suit”など、一つ一つの裁断された破片が集合して曲を作り上げている様は物理カットアップ、2022年最新のミュージックコンクレートと言わずしてなんと言うか。
ジャケットも自ら手掛ける彼らだが、楽曲のトータルデザイン的なところもそれに準じているのかと感じる。アメリカのAn Andersonなどのように楽曲デザインというものはある意味確立している概念でもあって、アルバムという形態でこの作品を成されたパッケージとしてどう表現するか。そういったところを感じさせるのは、前に紹介したparanoid voidの新譜と同じく、この世代アーティストにおける原初的であり、彼らの音楽性を構成する魅力の一つでもあろうかと。他の比較対象の少ない、独自性を貫く傑作。

SONOSUKIMAKARA
web: https://sonosukimakara.tokyo/
twitter: https://twitter.com/sonosukimakara
instagram: https://www.instagram.com/sonosukimakara/
youtube: https://www.youtube.com/user/Sonosukimakara
#Youtube#mathrock#math rock#math#post rock#postrock#instrumental#rock#pop#jpop#game#game music#music#japan
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REVIEW: EXITMAN // SPRINTER (2012)

artist: EXITMAN
album: SPRINTER
year: 2012
country: UK (Scotland)
label: -
FFO: pop music, indie rock, dance
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出口男の走り抜ける様はあまりに圧倒的であるのに、あまりに不遇。
覆面バンドとして突如現れたEXITMANの衝撃から10年が経ったが、未だにそれは薄れることはない。エレクトロ・ポップ〜ロックを行き来するとともに、バックグラウンドとしてのR&Bのダイナミズム。渋く深みのあるヴォーカルワーク、シンプルながらも荒々しさと洗練されたダンサンブルな構成が全編を通じて印象的で、80's前後の懐古的な音楽性を近年の解釈で作り直したようにも映る。どこか劇場的な構成は、今聴いてもなお新しさを感じさせてくれる。
このリリース当時の潮流があったのだろう。2012年同時期には、時代の寵児となったWilly Moon、La Sharkのようなバンドによるポップミュージックとロック、そしてグラマラスなベースによる力強い音楽性というのがいわば最先端として扱われていたように思うし���それがメインストリームであったならEXITMANについても大きくは異ならないのかもと。とはいえ、非凡さは隠せない。
冒頭#1“Sprinter”〜#4“Love Proof”の流れは圧巻。また、EXITMANの魅力を押し上げる#3“Astronautik”の音数の少なさと反比例する楽曲の力強さよ。後半、#8“Jesus Dance”、#9“Trouble Not”と、洒落たバーでも、ダンスフロアでもと、全く場所を選ばないダンスミュージックというのも面白い。最後はアンプラグド、ギター一本で叫ぶ#10“No Surrender”で締める。アルバム1枚を通しての密度が尋常で無い。
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上に貼り付けた映像で気づいた人もいるはずだが、このEXITMANはそう、俳優Ewen Bremnerその人によるソロプロジェクトである。スコットランド出身の彼は、名作「トレインスポッティング」他、数多の作品で名演を続けている。今年2022年は、ブリット・ポップを生み出したクリエイション・レコーズを取り上げた「クリエイション・ストーリーズ」が日本でも公開されたところで、リリースから10年経った節目で改めて彼自身の音楽を取り上げたいと思いレビューに至った。彼自身に注目すると、どことなくこのEXITMANの音楽性自体が俳優人生から得られたものの描写であり、「トレインスポッティング」の劇中歌を手掛けたUnderworldからの影響も隠せないようにさえ。
是非、聴いて欲しい。リリースはBandcampで、CDのみだが、正直なところレコードでこそ欲しい作品でもある。個人的にこのプロジェクトにはかなりの思い入れがあり、正体を知る前からあまりの格好よさに惚れ込んでいたところ、正体がEwenというところで二重に驚いたのを記憶しているのだけれど、当時からもこのプロジェクトについてはあまり話題にもならず、さらにはEXITMANのアカウントもEwen本人が運用していると思われるにも関わらず全くフォロワーも増えず、なんというかもっと騒がれてくれとしか思えないプロジェクトである、、、
EXITMAN
bandcamp: https://exitman.bandcamp.com/
twitter: https://twitter.com/EXITMANMUSIC
#review#exitman#uk#scotland#rock#pop#indie#indie rock#indie pop#indierock#indiepop#r&b#electronica#electro pop#electropop#jazz#youtube#bandcamp#dance pop#dance rock#dance
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REVIEW: paranoid void // travels in my universe (2022)

artist: paranoid void
album: travels in my universe
year: 2022
country: Japan
label: -
FFO: avantgarde music, experimental music, jazz, post rock, Elephant Gym, 65daysofstatic, MONO
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まるで蒸気のように浮かび上がっ��は消える明晰夢。
paranoid voidのセカンドフルレンス「travels in my universe」は異質。過去の作品とは全く趣旨、趣向が異なり、「旅路」をイメージしたそれは内省的でありつつも無限に広がりを見せる。相反する魅力が同居するもので、2022年を代表する傑作だと思う。
オープニングを飾る“MASAYUME”を聴いてすぐ、彼らの今の魅力の一面を断片的にでも感じられるはず。従来の快活なマスロック〜マスポップ的音像を抑えるとともに、彼らの一つの持ち味であった歌声は鳴りを潜める。他方、音の反響により鮮明に象られた空間は、まるで内なる宇宙をたゆたう疑似体験を与えてくれる。それらこそが全体を通しての最も大きな変化でもあり、今作における主題、且つそもそもの音の質にまつわる根幹の部分かと。
※ちなみにSEの鼓動は、MEGURIさんの心臓の音を使っているそう
緻密に構成された没入感は、昨今における65daysofstaticやMONOが生み出すサウンドスケープとも重なっていく。ただ、それらポストロック然としたバンドと大きく異なるのは、外に広がっていく厳かさではなく、より個人に纏わる内省的な様子が窺えるところだ。カチリと決まった無機質的な音と交錯しながら、作品を通じてElephant Gymのような有機的な生々しさ、一音一音を丁寧に磨き上げた繊細な音づくりが息衝く。
組曲的に「travel」と名付けた“doze”、“dream”、“after words”の3曲にはそれを強く感じる。それぞれの曲には夢想する「私」がいるようで、それぞれが異なる私であり、いずれも一つのわたしであり。ふわふわと漂うような“doze”から段々と輪郭を取り戻していく様は、やがて意識が覚醒に向かっていくかのようにも。ある種聴くコンセプチュアル・アートのように感じる。
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個人的に特に刺さったのは、破綻と再構成を繰り返すエクスペリメンタル、フリージャズのような10曲目“Another world”、緻密なクラウトロック然とした楽曲でラストを彩る“The end of the travel,The beginning of the world”の流れ。様々な音楽性が入り乱れつつも、全てが作品として同じ方向を��いている。
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名目上曲ごとの切れ目こそあれど、サブスクのストリーミングサービスによるぶつ切り視聴が主流となった時勢に対し真っ向から反する構成には、個人的にもニヤついてしまう(とはいってもそこを意識している感じではなく、自然とこうなったという印象が強い)。気軽に、そして深くこの音体験をしたければ、周りの音を遮断してヘッドホンを使ってみるといい。こう、表現物として完成されている様子には、「アルバムとはこうであってこそ!」と思ってしまうのは、完全に私の願望でしかないけれど。
※ぴあにおいて公開されているインタビューを読むと、今作を一層楽しめるかと。こちらも是非。

paranoid void
web: https://www.paranoidvoid.com/
stream: https://friendship.lnk.to/timu
event: 2022.10.7 月見ル君想フ(東京) w DÉ DÉ MOUSE

#mathrock#mathpop#music#pop#indie#electronica#rock#math rock#math pop#experimental#jazz#fusion#post rock#postrock#Youtube
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INTERVIEW: DAGS! from Italy

先日紹介したHikesぶり、2つめのバンドが海外からマスフェスことBAHAMAS FESTに出演してもらえることになりました。日本では馴染みがないし、自分も来日直前にその噂を聞いて初めて聴いたようなバンドでした。
今回まさかのマスフェスの日程に見事被る形��来日してくれるという話を聞いて彼らがイベントに来たら熱いな・・・と思うようになり・・・と思ったら普通にBAHAMAS FESTにメンバーで観に行くよ!!!と言ってくれたのでじゃあ出演してよ!!とオファーしたところ快諾してもらったという何ともミラクルな話。間にFriend of Mine Recordsのオーナーに入ってもらったりと色々助けてもらいながら今回のマスフェス出演に至りました。
今回初来日ということで、彼らのことを知らない人のためにも簡単な紹介ができればと短いですがインタビューをさせていただきました。
Interviewed by Tak Yamamoto
はじめまして!DAGS!ってどういう意味?バンドやメンバーの紹介して!
—こちらこそ!DAGS!はイタリアのミラノでMarcantonio、Fabio、Violettaから成るバンドだよ。バンドの名前に特別意味は無いんだけど・・・Marcantonioが最高のバンドで、友達でもあるCats & Cats & Catsとミラノのショウのあとランチに行ったときの話があるんだ。ウェイトレスが僕たちに名前を尋ねて名前を書いてくれたんだけど、Doug(ダグ)のコーヒーにDAGって書いてあってね。それもイタリア語で書いてあったりと、色んな理由があるんだけれどそれがすごく可笑しくて。その後少ししてから、バンドとしての初めてのリハーサルをした時に、Marcaがその時の話とDAGSという名前の由来を教えてくれたんだ。そして「!」を付けたんだけど、これはジョークでもあり、1994!(UKの人気バンド)へのトリビュートでもあり、僕たち自身が納得できる僕たちらしさを表したものだったんだ。その面白い話や、ばかげた事が、僕らを友達である以上に強く結びつけるモノの一つになったんだ。だからこそバンド名選びで悩むことも無かったし、ナンセンスなバンド名を選ぶことも容易かった。実際初めての一緒に入ったリハーサルルームはその作り話みたいな話だけで台無しにしたくらい馬が合ってね、まぁそういうことだよ。
Nice to meet you! First, what does DAGS! mean? Let me know about band, members!
—Nice to meet you too! DAGS! is Marcantonio, Fabio and Violetta and we're from Milan, Italy. The name of the band actually doesn't mean anything in particular, but the story attached to the name is that Marcantonio went for lunch with the amazing band and friends in Cats & Cats & Cats the day after their show in Milan. The waitress asked for our names and when Doug got his coffee back there was written DAG on it, as you would write it in Italian, for some reason we found it pretty funny. Some time after, over one of our first rehearsal as a band, Marca told the story and somehow the word DAGS came out. We added the "!" as a joke/tribute to 1994! and we found ourselves with a band name that we all agreed on. Funny anecdotes and silly stuff are, one of the greatest bands we have as friends, so it was easy to choose a non-sense band name when we could not be bothered into choosing one. It actually would have ruined that fairy tale moment the first times you go to rehearsal room together and you find yourself perfectly in tune with the others, so that's that.

急に誘ったのに快諾してくれてありがとう!日本は初めて?
僕たち3人は皆日本に来るのが初めてなんだ!僕たちを歓迎してくれて、助けてくれるBAHAMAS FESTの君や、Friend of Mine Recordsの主宰Tsunehiroのように日本の人々に助けてもらって、興奮と謙虚さを超えています。僕らはすごく楽しみにしているし(その優しさに対して)謙虚であろうと思っているよ。イタリアのレーベルTo Lose La TrackのLucaも、このツアーを行うためにすごく助けてくれたし、もちろん彼も僕たちと一緒に来てくれるんだ。これほど興奮することも、ましてや自分たちの住んでいるところから遠くの人々にこの情熱が共有出来る機会なんて、見つけられないだろうし・・・遠くの、世界の様々な国でその興奮できることを見つけられた僕らは幸運だし、僕らに止めどない驚きを与えてくれるんだ。
Thanks so much for consenting to play though I offered suddenly! Is this your first time coming to Japan?
—First time in Japan ever for the three of us! We are beyond being stoked and humbled by how we have been welcomed and genuinely helped by Japanese people like you at Bahamas Fest and Tsunehiro from Friends of Mine records. Luca from our Italian label To Lose La Track also played a vital role in this tour making and he's of course coming with us. It's not obvious to find this kind of excitement and sharing passions with people so far away from where we live - we've been lucky so far and found many in different countries of the world, it never cease to amaze us.
君たちの曲からエモい感じや懐かしさも感じるけど、どんなバンドから影響を受けたの?好きなバンド、アルバムや曲も教えて!たぶん自分も好きなバンドだと思うけど(笑)
—ああ、これはきっと長い回答になるね・・・
僕らはClear Soul Forces(デトロイトヒップホップ)からボサノヴァのクラシックであるLee Fieldsなどなど、多種多様な音楽を聴いてきたんだ。そういった僕らの全てのことが、僕らにとってのパンク/ハードコアの背景となっていて、そこから様々なジャンルに派生していったんだ。僕らは何かこれだ!というバンド名を挙げようとしても、たぶん挙げられないよ。
確かなことは、僕ら��いくつかのレコードを持っていて、一緒に音楽を聴き、ぼんやりとした影響の中から何かしらを作ってきたことだ。でもね、僕らは作曲のためにあらかじめ作ったリフや歌を持ってリハーサルスペースに行くことはないし、「ジャム」を磨いて曲に仕上げているんだ。それこそが正に全ての始まりだし、いつでも驚きがあるのさ。
人々が僕らのことをどう評価しているか知ること、他のバンドと繋がりが出来ること、時々奇妙だったり意外だったりすること出会って驚かされているけれど、どれもこれも素晴らしいことだと僕らは思ってるんだ!
とにかく、もし僕らが心の特別な場所に置いている、いくつかのレコードを挙げるのならば、Tangled HairのEPや、TTNG、Anathalloの何か、Descendentsの「ALL」、Olympiansがリリースしたいずれかの作品や、Braid、SPY vs SPY、Superchunk、Joshua、Park Ranger、Stapleton、IIOI・・・(他100余りの・・・)
I feel your emotion has nostalgia from your songs, what bands have you been influenced? Let me know your favorite bands, albums and songs. Maybe I guess so they are my favorite bands too. lol
—Ooh this is going to be a long answer..
We listen to a lot of diverse music, going from Clear Soul Forces, Bossa Nova classics to Lee Fields and so forth. There is a punk/hardcore background in all of us, therefore any kind of derivative genre of the latter gets up. We probably can't single out a name if we wanted to.
There is just a lot of stuff going on, we throw them all in. Clearly we had some records we did listen to together and probably that is what creates a layer of subconscious influences, but in terms of writing we don't go the rehearsal space with riffs or words or entire songs already written, we just play until that "jam" shapes up to a song. That is exactly how it all started and mainly what makes it amazing every time.
It's also amazing to see how people label us and make connections to other bands and sometimes gets really weird and unexpected, but that's great we guess!
Anyway, if we had to list few records that definitely hold a special place in our hearts we will probably have in there both Tangled Hair Eps, TTNG, anything by Anathallo, ALL/Descendents, anything released by Olympians, Braid, SPY vs SPY, Superchunk, Joshua, Park Ranger, Stapleton, IIOI (could name hundreds...)
Tamgled Hair
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DAGS!の曲のタイトルは長いものが多いように思う。何かコンセプトがある?僕は「For instance does any of those "I" I put in a sentence make me look like an egotistical prick?」が特に好きだよ!エモーショナルで、トリッキーでイイね。新作「Snowed in / Stormed out」についても聞かせてよ。
—ありがとうTak、最高だよ。(Marcantonio)このタイトルが長さは、恐らく自分が好んで聴いていた90年代前半から2000年にかけての大半のバンドの影響だろう。
僕は言葉遊びが好きだし、物語の断片を歌と共に感じられるよう努力しているよ。
リリックは主に不合理なこと、比喩や僕の考え、感じたことを描いている。ほとんどの時は、思いつきやフレーズからから始まるけど、日々の生活が反映されていて、時に僕の好きなものを少し取り入れたり、曲という形に型取りしてみたりするんだ。幾つかは、複数の曲に分かれているすごく長い物語もあるけど、ちゃんと分けたことには意味があるんだ。
このアルバムは2015年の7月から9月にかけて、Thomas Le Beau Morleyのロンドンのスタジオで、最高の彼によってレコーディングされたものなんだ。前作EPでは、敬愛するNYのDan Cotant(Joshua / Fireworks, Go up!)に彼の魔法のようなレコーディング技術を頼って尋ねたんだけどね。彼らは、仕事で出会った中ではどちらも最高で、間違いなく素敵な人たちだった。結局は、どれだけ素晴らしい人に出会えるかってことなんだ。
このレコードは4月に愛すべきヨーロッパのレーベルBarely Regal(イギリス)、To Lose La Track(イタリア)、Pundonor Records(スペイン)、Dingleberry Records(ドイツ)Gropied Records(フランス)の5つからリリースされたんだ。このことは、勿論海外にツアーに行く良いきっかけになったよ。
I feel DAGS!’s songs have little long titles. Do you have any concepts for making songs? My favorite song is “For instance does any of those "I" I put in a sentence make me look like an egotistical prick?”, I like this song that is emotional, tricky phrases. Let me know something about new album “Snowed in / Stormed out”.
—Thank you Tak, we found it pretty great as well. I (Marcantonio) personally really like long titles, probably it is because most of the bands I used to listen to, use to do it, it is a very 90s early 2000's phenomenon.
I like play-on-words and it feels like it will add a little part to the story we are trying to tell with the song.
The lyrics are mainly absurd, metaphoric, takes on thoughts and feelings. Most of the time starts from a thought or a phrase, reflecting my day in day out life, then I take the bits I like and mold them into a song.
Some of them are very long stories split between different songs, but still meaningful when separated.
The album was recorded by the incredible Thomas Le Beau Morley in his London studio between July and September 2015. As for the previous EP we asked our favourite human being Dan Coutant in NY (Joshua / Fireworks, Go up!) to work his magic on the record.
They are both among the best and surely the nicest people in the game, which is mainly what all this is all about, meet great individuals.
The record came out in April for five lovely European labels: Barely Regal in UK, To Lose La Track in Italy, Pundonor Records in Spain, Dingleberry Records in Germany and Gropied records in France. It's of course a nice excuse to go touring abroad!
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いつまで日本にいるの?ツアー中忙しいかも知れないけど行きたい所ある?
このツアーは11月19日から25日までで、すごく忙しいけど、だからといって僕らがジブリミュージアムに行くことは誰にも止められないよ!実はショウのあと数日は色々見て回るつもりなんだ。ど��に行くかは決めてないけど、ローカルな食べ物、絵やレコードショップ、美しい眺めなんか提案しようかな。;)
Until when are you in Japan? I think you will be busy in Japan, but do you anywhere you wanna go?
—The touring week from November 19th to 25th will be pretty busy but nothing will stop us from going to Ghibli museum! Actually we will be around for visiting the country a few days after the shows. We haven't decided where to go so we are up for suggestions that include local food, illustrations, record shops and beautiful panoramas ;)
※三鷹の森ジブリ美術館・・・入場に事前予約がいるって教えておかなきゃ・・・汗
日本のファンに向けて何か一言!
—日本の美しい人々へ、(日本に行けることが)本当に素晴らしいことだと思っているよ。この今の全ての状況に対して恐縮だし、この気持ちは言葉では表せないよ。皆に会えることが待ち遠しいよ♡コンニチハ!
Please say something for Japanese fans!
—Beautiful people of Japan this is going to be amazing, we can't describe how humbled are we by this whole situation.
We can't wait to meet you all <3 Konnichiwa
DAGS!
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BANDCAMP
【イベント概要】
BAHAMAS FEST 2016
http://feckingbahamas.info/ 11/19(土) 会場:新宿MARZ/motion(出入自由!) open/start:11:00 チケット:adv.¥3,000/door.¥3,500(+1d) 予約:MARZ/主催HP/e+ / ローソンチケット
【出演】
ハイスイノナサ
about tess
Hikes (from US)
NENGU
loqto
ヨソハヨソ
WOZNIAK
general fuzz sound system
Marmalade butcher
doesn’t
Cuckoo
sajjanu
オータケコーハン
だいじろー(JYOCHO, ex,宇宙コンビニ)
fulusu
said
1inamillion
DAGS! (from Italy)
Lack The Low(from Australia)
Morestage
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INTERVIEW: Hikes from TX, US

本当に本当に切望していました、アーティスト写真見ただけでこいつら確実に最高だよなと思わせる佇まい、肩に刻まれたDIY OR DIEという文字、全てが素敵さしかない・・・!そんなこんなは余談だけれど、アメリカはテキサスより襲来する彼らも、日本のマスロックを主軸としたイベント”BAHAMAS FEST”に出演してくれることになり、感激でしかありません。
恐らく彼らのことを知っているのは、コアなマスロックファンだけではないかも知れません。単純なBandcampディガーと言いますか、良い音楽、特にロック辺りを漁っていたらどこかで巡り会っているようなバンドです。(そこでハマるかどうかはまた別の話ですけどね。)
祈念すべき来日に先駆け、当イベント初の外タレでもあるHikesにバンドのことなどを簡単に聴いてみました。(回答はMonte(写真一番右)がやってくれてるけど彼自身のことも含め、回答全てが3人称になってるのはご愛敬)
Interviewed by Tak
はじめまして!
早速だけどHikesについて紹介してください!メンバーについても!
—はじめまして!Hikesはテキサス、オースティンの親友で作ったバンドなんだ!僕らは一緒に音楽をやるのも、旅行に行くのも大好きなんだよ!
メンバー:
ウィリアム・カウバー(Gt./Vo.)(写真一番左)
スクリーン・プリンティング・カンパニー(ZINEやTシャツ等の印刷業)を経営しているウィルは、何年も前からRAW PAW(Hikes自身も所属するレーベルも含まれている)というアートコミュニティを立ち上げていて、ZINEやコミックスや、その他色々なものを生み出してきたんだ!たくさんのイベントで様々な国から来たアーティストのお披露目をしてきているんだよ!
モンテ・ウィルキンス(Gt./Vo.)(写真一番右)
モンテはマルチ・インストゥルメンタリストで、街のたくさんののバンドで演奏してきたんだ。コマーシャル用の音楽を作ったり、子供に音楽を教えたりもね!
コリン・ジェンキンス(Ba.)(写真右から2番目)
コリンはオースティン生まれ育った数少ないヤツなんだ。THE LIVE MUSIC CAPITAL OF THE WORLD(オースティンはSXSWを含む多くの音楽イベントが行われており、人口当たりのライブハウス数が世界一と言われている)であることや、彼自身の潤沢な音楽の知識がそれを証明してるよね。コリンはバイクに乗るのが好きだし、ひたすら本を読んだり、大学のポッドキャストに出演したりしてる。
クリス・ロング(Dr./Vo.)(写真左から2番目)
クリスは陶芸家さ!彼は唯一日本に行ったことのあるヤツだよ!彼の好みは、サイモン&ガーファンクルやアラン・ワッツ、それに彼の思う美しさや気まぐれさ、生を愛することが反映されているんだ。
Nice to meet you!
First, please let me know about Hikes for Japanese people! About members too!
Nice to meet you too!
Hikes is a band of really great friends from Austin, TX! We love playing music together and traveling !
The members are:
William Kauber-Guitarist/Vocals!
Self-employed by his screen printing company, Will has spent the past couple of years building an art community called Raw Paw that prints zines, comics, and more! They also have huge events showcasing artists from all around the country!
Monte Wilkins-Guitarist/Vocals!
Monte is a multi-instrumentalist, playing in lots of bands around town, making music for commercials, and teaching kids music!
Colin Jenkins-Bass!
Colin is one of the few people born and raised in Austin, TX: The Live Music Capital of the World, and his wealth of music knowledge shows it. Colin likes long bike rides, reading full books in a day, and he attends the college of podcasts.
Chris Long-Drums/Vocals!
Chris is a full-time, self employed potter! He is the only member of the band that has been to Japan! He likes Simon and Garfunkel and Alan Watts, and his beautiful, whimsical, loving life reflects that!

Hikesはマス・フォークのパイオニアと呼ばれてるよね。ポップさと複雑さが入り混じっていて、すごいジャンルだと思うけど、この音楽性にはどうやって辿り着いたの?
ーこのスタイルは自然に、そしてモンテが彼の人生の多くを捧げたアーカンソーの自然の中で聴いてきたフォーク(といっても彼がやってたメタルバンドのそれじゃない)から閃いたんだ。僕らは皆、人生の中で幅広く音楽を聴いてきた。僕らは皆ヘヴィな音楽から来て、ソフトな音楽へ飛び込んできたんだ。僕らが一緒にやれば完璧に上手く行ったよ!僕らは快感、感情の爆発、だけどどこか親しみやすいものを求めてたんだよね。
I heard Hikes are called math-folk pioneer. This is awesome because it is the complexing the pop, progressive and avant, how did you get this music style?
The style came to us naturally, as Monte spent most of his years growing up in the woods in Arkansas listening to folk (when he wasn't playing in his metal band). All of us have listened to a wide range of music our whole lives. We all came from heavier music and got into softer music, and it worked out perfectly when we came together! We wanted something that was cathartic and an explosion of emotion, but still approachable.
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セルフタイトル作だけどすごくプログレッシヴで、前衛的なポップセンスが内包されてたように思う。一番のお気に入りを教えて?あと新曲作ってる?
—一番のお気に入りはSpring Forwardかな。このソングは5年前にオリジナルがあって、デュオ時代の曲なんだ。ライブで披露するのが楽しみだよ!!この曲は僕についての曲で、最終的に到来する死、そして命に対する慈しみを学ぶこと—緑をより緑に染める灰色—について描いているんだ。
僕らは次作に向けて大きく進めているところだよ!毎日毎時間、いつも一緒にアルバム制作をしてるよ。新作はバンドとしての多くの成長を披露できると思ってるよ。その課程は100%、コラボしているものからリリックに至るまで全てね。
I thought your selftitle EP is really progressive, so including avant-garde pop senses. Let me know most favorite song. And you are making new tunes now for next one?
My favorite song from our last album is Spring Forward. The song originated 5 years ago, back when it was just a duo. It is the most fun to play live!! It's about me finally realizing mortality, and learning how to cherish life; "the gray that makes green greener" We're making great progress on our next album! We've been writing together every day for hours. I think this next album will show that we've grown a lot as a band. The entire process has been 100% collaborative, down to the lyrics.
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今のマスロックシーンについて、何か思うことある?
—僕たちはマスロックのコミュニティが大好きだよ!ホントにアルバムを漁りまくってバズらせる人たちが群れてるからね(笑)僕らにとっては多くの時間を自分らの曲に捧げてきたから、(そこで様々な曲を知れることは)本当に興奮するよ。
What do you think this math-rock scene of the world?
We love the math-rock community! It's a bunch of people who are stoked to really dig into albums! For us, that's exciting because we put a lot of time in to our songs.

今回の日本ツアーは驚きだったよ。いつ頃日本ツアーを決めたの?
—!!!この日本ツアーはマジで興奮してる!昨年の冬はサンアントニオでショウをしたんだけど、友達のロバート・モーケン(from Bright Like The Sun)がどうやって日本に行くかの話をしてたんだ。モンテは彼に方法を聞いてたんだけど、ロバートはDeadFoxxのデイヴィッド・アイザックに連絡してみろって教えてくれたんだ。僕らは何回か彼に会ってみて、(日本に)自分たちの音楽を届けたいって思ったし、来日を決断したんだ。DeadFoxxとの仕事はすごく良い経験になったし、僕らのツアーもすごく追い込まれたよ!(笑)今14のショウを控えていて、美濃隆章(from toe)、Ultra BideのHIDEをの二人のプロデューサー/エンジニアを招いての新作レコーディングもするよ。
I’m really surprised about this Japan tour. When did you decide this tour?
!!! We're so excited about this Japan tour! We were playing a show in San Antonio last winter, and our friend Robert Mochen (from the band Bright Like The Sun) was talking about how they were going to Japan. Monte asked him how they were doing it, and Robert put him in touch with David Issick of DeadFoxx. We had a few meetings, and decided that thats where we wanted to take our music! It has been such a good experience working with DeadFoxx, and our tour has turned in to so much more! We are now playing 14 shows, and recording our new album with 2 producers/engineers: Takaaki Mino (from the band toe) and Hide Ultra Bide'

日本のバンドで好きなバンドとかいる?
—日本は沢山の良いバンドがいるよね!大好きなのはtoe、MONO、コーネリアスそしてMouse on the Keys!全てのアーティストがオリジナルの音を出してるってことが、本当に信じられないよ。
What the bands do you like in Japan?
Japan has a lot of good bands! our favorites are toe, Mono, Cornelius, and Mouse on the Keys! Absolutely incredible artists, all with an original sound.
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日本のことを知ってる?日本に来てしたいこと、行きたい所なんてある?食べたいものとか教えて?
—実はそんなに日本の文化を知らないんだ。でも知ってることでは大好きなことがあるよ!さっきも言ったけどクリス・ロング(Dr.)は陶芸家だし、お茶文化を探求してるんだ。食べ物も楽しみだね!モンテは日本のファッションが気になってるし、そこからきっと絵を描くための沢山のインスピレーションが得られるはずさ。何よりも、沢山の人と出会えること、日本を歩き回ることが楽しみだよ。
Do you know Japanese culture and anything? What do you want to do, and where do you want to go? If you want to eat something in Japan, let me know.
We don't know much about Japanese culture, but we love what we know!As I said, Chris Long (the drummer) is a full time potter, so it will be exciting to delve in tea culture. We're all excited about the food! Monte is really excited about Japanese fashion, as he draws a lot of inspiration from it. More than anything, we're excited to meet all the people and hike!

今回、日本のマスロックイベントBAHAMAS FESTに出てくれるんだけど、意気込みをお願いします!
—BAHAMAS FEST!このイベントに出ること以上に興奮することなんて無いよ!Fecking Bahamasは新しいバンドや新しい音楽の情報源ではお気に入りのサイトの一つさ。彼らは僕らが最新作をリリースしたときにも、お気に入りになるレビューを書いてくれたしね。他のバンドの演奏も楽しみだし、僕らのファミリーを日本にまで広げて、何度も、何度でも帰って来たいと思ってるよ!
You will play at BAHAMAS FEST: Japanese math-rock event, give us your words of enthusiasm.
BAHAMAS FEST! We can't be more stoked that we were asked to play this festival. Fecking Bahamas has been one of our favorite sources to read up on new bands and listen to new music. They also wrote our favorite review when our last album came out! We're excited to listen to all of the bands playing, and extend our family to Japan, so we can come back again and again!

このツアーなんだけど、どんなマーチ持ってくるの?
沢山持ってくよ!CDにシャツにパッチに、ステッカー!
This tour, what merch do you bring in Japan?
We'll be bringing a lot of merch! CDs, shirts, patches, and stickers!



何か日本のファンに言いたいことがあれば是非。
—日本のファンへ!愛してるよ!すぐに会おう!
If you have something to say for Japanese fans, please let me know.
To our Japanese fans! We love you, and we'll see you so soon!

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【イベント概要】
BAHAMAS FEST 2016
http://feckingbahamas.info/ 11/19(土) 会場:新宿MARZ/motion open/start:11:00 チケット:adv.¥3,000/door.¥3,500(+1d) 予約:MARZ/主催HP/e+ / ローソンチケット
【出演】 ハイスイノナサ about tess Hikes (from US) NENGU loqto ヨソハヨソ WOZNIAK general fuzz sound system Marmalade butcher doesn’t Cuckoo sajjanu オータケコーハン
and more...
#2016#hikes#bahamas fest#math rock#japan tour#interview#japan#united states#math folk#folk#rock#pop#progressive
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TEXT: short interview of Hollow Ran

来る3/20、大阪は中百舌鳥club massiveより日本ツアーをスタートする激烈マスロックデュオHollow Ran。日本の音楽ファンはどれだけ知ってる?彼らはまさにアメリカより襲来する未確認生物だ。そんな中、無謀とも言えるツアーの幕開けまで、もうあとわずかと迫る。しかし、彼らを見た人はきっとストレートに、胸を貫くほどの衝撃を受けるだろう。少しでも伝わるよう彼らの声をショートインタビューで届けようと思う。
1.ホローラン(Hollow Ran)について教えて?
ーホローランは2011年、高校生活の終わりに結成したんだ。僕らは高校時代も既にずっとプレイしてたんだけどね。最初はベーシストもいたんだけど、最終的には僕たち二人でやるのがしっくり来たんだよ。
1.Please tell me about Hollow Ran. ーWe started Hollow Ran at the end of high school in 2011. We had already been playing for a few years throughout high school. We jammed with bassists at first but eventually just found it easier to continue with the two of us.
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2. いつ日本ツアーを決断したの?
ー僕らの友人のマイケル(100 Oncesというマスロックバンドのツアーマネージャー)と連絡を取ったんだ。するとマスロックバンドの日本ツアーを手掛けるDead Foxx(プロモーター)のデイヴィッドと一緒に働いてると聞いてね、ピッタリじゃんか!と。だから今回のツアーは全部マネジメントのおかげだよ。デイヴィッドとマイケルのね!
2. When did you decide to come in Japan?
ーWe were contacted by our friend Michael (former 100 Onces tour manager). He said that he was working with David from Dead Foxx booking a math rock tour in Japan, and we fit the bill! So we really owe this all to our management team. shout outs David and Michael.

3.日本のことや日本の音楽とか知ってる?
ーもちろん!!たくさんのバンドに影響を受けたよ。nuito、toe、LITEとかね。高校の頃はアジアンカンフージェネレーションとかピロウズが大好きだったかな。あと分かってると思うけど、僕らはアニメやゲームが大好きなのさ。
3. Do you know Japan and Japanese music? ーYes!! Many bands have been a huge influence. More recently: nuito, toe, LITE. Back in high school, we loved Asian Kung-fu Generation and The Pillows. As you might guess, we love anime and video games too.

4.日本で何か食べたいものやどこか行きたい所ってある?
ーTrevor:なす料理にチャレンジしたいね!『なすが大好きです!』東大寺で鹿にも会いたい。
ーTaylor: 日本のビールと酒が楽しみだね!京都の歴史的な名所にも行きたいよ。
4.What do you want to eat and where do you want to go in Japan? ーTrevor: I want to try some cooked eggplant! なすが大好きです!Also want to see the deer at Todai-ji.
ーTaylor: I’m excited for Japanese beer and sake. And to see the historic areas of Kyoto.
5.日本のファンに何か一言。
5.Please tell something for Japanese fans.
ーヽ(○・ω・)ノ☆ ٩(º౪º๑)۶
Because by Hollow Ran
3/20(日)からキックオフ!なジャパンツアー、ちょっと楽しみじゃないですか???
ツアーグッズも数量限定で販売されます!お早めにどうぞ!

3/20- 大阪 club massive 3/23- 東京 Koeinji Missions 3/25- 立川 Babel The Rock Tower 3/26- 京都 Growly Live House 3/27- 京都 Growly Studios 3/28- 京都 Gattaca 3/30- 福岡 四次元 3/31- 大阪 Hokage 4/1 - 京都 Cafe Ooh La La 4/2- (2公演) 3pm - 西荻窪 Flat 8pm - 下北沢 Basement Bar
※フライヤーの誤字はご愛嬌です・・・笑

オススメのツアー初日イベント↓

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TEXT: 30 BEST MATH-ROCK ALBUMS 2015
あくまでも自分が今年リリースされ、そして���にしたものだけ、という縛りなので、数多く抜けていますことだけご留意を。
Only I got albums. Oh sick, I didn't have some important CDs; Delta Sleep, toe, te, Pneu and more? :P
特にコメントありませんが、聴けば分かる(ハズ)。これ以外にも多くの良い作品があったはずなので、とりあえずのヒントとして確認して頂ければ幸いです。
Alarmist // Popular Demain
NY in 64 // NY in 64
Shiko Shiko // Maké maké
Hiatus Kaiyote // Choose Your Weapon
Mutiny On The Bounty // Digital Tropics
sajjanu // Trauma13
Buried For A Day // Singularity Crisis
CHON // Grow
Televangelist // Wild,Jealous,Youth
Vessels // Dilate
The Hirsch Effekt // Holon : Agnosie
Polymath // Reptiles
Town Portal // The Occident
SEIMS // II
Alright The Captain // CONTACT FIX
Battles // La Di Da Di
loqto // Replication
Tommy Boys // Tommy Boys
ハイスイノナサ // 変身
Networks // Dynamic Nature
nego // The World
Nengu // tuna body
Carnival // Life Works
... And So I Watch You From Afar // Heirs
Lake In Lung // Commercial Songs
ATLANTIS AIRPORT // a [ 360°] Cosmic Flight
Mountains // Out Of Sight, Out Of Mind
tricot // A N D
I love you Orchestra // Fuse
cetow // Normal Temperature
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今年は間違いなくAlarmistの年でした。今年の10枚をまとめた時も言いましたが、置き換えが出来ない無二の音楽。これほどの自然体でマスロックだけに囚われず、新しい切り口を提示したバンドは他に無いと確信しています。
つーか2016年はホントにSmall Ponds Recordsの強い年だったなぁ(Alarmist、Mutiny On The Bounty、Town Portal)。では、今年もまた新しい音楽を求めて。楽しみましょう。
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TEXT: BEST ALBUMS OF 2015
沢山の素敵な作品があったのは知っているけれど、ごく狭い世界でたった10枚だけ選びました。 ただし、今年は何らか選び方に統一感がありました。ジャンルではなく、どこか『唯一の』感じがするようなアーティスト、作品を選んだような気がしています。きっとうそう。
ONLY I GOT ALBUMS IN THIS YEAR.
10. Kamasi Washington // The Epic
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音楽とは『ヴォリューム』だ、と高らかに宣言したのは間違いないし、それで確かに成功した作品じゃないかと思う。Flying Lotusが昨年の『You’re Dead』でジャズを一旦(少なくとも彼の及ぶところでは)リセットした後、彼以後でもっと分かりやすい形のジャズらしい音楽を作ってくれたKamasi Washingtonのメジャーデビュー作がこの『The Epic』だ。ここで言われる『量』というのは勿論曲数、時間もあれば、それに関わる人的、金銭的、収録に掛かる時間や熱量に至るまで、ありとあらゆる『質量』を伴うものだったはずだ。勿論リスナーもそれ相応の対価(少なくとも体力)を必要とされるだろうが、この作品は存外クラシカルなそれではなく、ずっと分かりやすくてキャッチーなものだった。決して懐古主義者に向けたものではない。言ってしまえば昔からのジャズ・リスナーと新規のジャズ・ファンのちょうど中間に石を投げたかのような、どちらが聴くにしても歩み寄りが必要な感じが漂ってはいないか。自分の中ではこの大作をまだ咀嚼出来ておらず、作り手と同じレベルでの音体験をするには時間が掛かりそうだ。とりあえず今の所は「ただ単にカッコいい音楽」として聴くだけでも十分かもしれない。
best track: The Magnificent 7
9. Hiatus Kaiyote // Choose Your Weapon
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Kamasi Washingtonと並べて優劣を付けることが非常に難しかったのだけれど、即効性で彼らを挙げずには居られなかった。R&Bにジャズ、ファンク、そしてロック(中でもマスロックらしささえ漂うし、ウチのFecking Bahamasでは完全にマスロック扱いしている)の影響を存分に昇華したこの作品は、正に混沌と称するのが相応しい。前作『Tawk Tomahawk』と比べるならよりファンクに傾倒したような印象があるものの、事実構成は縦横無尽にも程がある。音も重厚だったりスカスカだったり、空中分解する寸前のリズムワークにて、これ以上無い最高にして絶妙なバランスの上で楽曲が成り立っている。打ち込み、はちゃめちゃなキーボードを、全て包み込んでまとめ上げるNai Palmの歌唱も印象的だ。楽曲の端々から弾けるこの心地よさと、このアンバランスで不可思議な感覚は、他にはない。これから先もずっと聴いていきたいと思わせる雑多な面白さがある。
best track: Atari
8. Mutiny On The Bounty // Digital Tropics
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跳ねるようなリズム感、分厚いシンセ、敢えて今まで持っていたヴォーカルを全て切り捨て、音だけでの表現に挑むMOTBの新作『Digital Tropics』。今回日本盤のリリースに伴うインタビュー等、あくまで個人的な思い入れがあったことを否定出来ないけれど、それを差し引いても自信を持って紹介できるほど密度の高い傑作だった。マスロックというジャンルではギターロック系、エレクトロ系、素っ頓狂系の3種類くらいに分かれそうなものだけれど、彼らの作品はエレクトロ系において今年の最重要にして最高の作品だった。圧倒的なスピード感、それでいてダンス・ミュージック然としたノリの良さ。昨年リリースされたQuadrupèdeの大傑作『T O G O B A N』に勝るとも劣らぬ、同じベクトルを示した方程式で組み上げられている。ヴォーカルを排除したことはあくまでも今作において単純に必要で無かったというだけでしかない。彼らの可能性の一つで魅せる意欲作。
best track: dance AUTOMATON dance
7. Tengil // Six
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絶望を感じさせるジャケットが印象的なスウェディッシュ・ポスト・ハードコア。自らを疑似・シンフォニックと呼ぶけれど、劇的・激情的なさまはそう呼ぶに相応しいのかも知れない。叙���的で物語性に富むこの作品は、嵐のような感情の起伏が、悲痛なスクリームで表現されている。ポストロックという言葉が(ある程度)一般的になって久しいが、彼らの音楽はそのハードコア性まで含めた上でポストロックの系譜で語る事が容易いように思う。描かれる世界観は、Ancientsの『Star Showers On The Euphrates』のような壮大さを窺わせる。しかし、Ancientsがいつか届く希望へ向かう作品を作っていたとしたら、Tengilの作品はどこまでも険しく、悲哀に満ちた道しか残されていないかのような、危うい絶望感が漂っているように思えてしまう。
best track: My Gift To You // The Tunnel At The End Of The Light
6. Shiko Shiko // Maké maké
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別記事参照
best track: Scalpelogique
5. The RAah Project // Take Me Elsewhere
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不敵。二人組によるエクスペリメンタル・ポップ・プロジェクトThe RAah Project。もし彼らの音楽を一言で片付けたいのであれば、ポップスとしか言いようが無いと思うのだけれど、彼らの世界観は遠く、先が見えないほどまで広がり続けている。彼らの作品に触れたのはこれが初めてだったのだけれど、不協和音とごくキャッチーなフレーズを行き来するジャズ〜ポストクラシカルなイメージを下地に、ブツブツと呟くようなポエトリーリーディングとラップ調のヴォーカルやソウルフルな大合唱まで、ごちゃ混ぜにした度の過ぎたポップスだった。こう言ってしまうとHiatus Kaiyoteとの差異が感じられないのだけれど、こちらはより大衆向けに偽装されているとでも言えばいいのだろうか。音の一つ一つの積み上げっぷりについては、Statelessの『Matilda』をより生々しく、キャッチーに仕上げたような印象さえ窺える。浮遊感を帯びたシンフォニックなフレーズから急に土着的なブラック・ミュージックよろしくな展開を見せ付けてくれたりと、彼らのアイデアが頭のてっぺんからつま先まで敷き詰められた傑作になっている恐ろしい傑作。
best track: Fire Where I Been
4. NY in 64 // NY in 64
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いくつかの実力派のバンドメンバー達が集まって作り上げたインストゥルメンタル・ハードコアバンドの1stフル。このセルフタイトル作は、本当にハードコアにとってヴォーカルが絶対的に必要なのかどうか、と問題提起しているかのように感じさせる、完成度の高い作品だった。元々ハードコアの成り立ちはブラック・ミュージックにおけるラップ歌唱と対を成すもので、パンクロックにあったメッセージ性をよりショートに多く盛り込む、または歌唱法でのインパクトや力強さといったものが、連綿と続くハードコアであるための構成要件だったはずだ。しかし、ここ数年見直されてきている、インストでハードコアを表現しようとする流れについては、最早言語としての壁を取り払ったハードコア(ハードコアは元来良くも悪くも聴き取れず、逆に聴き取れないからこそ言語の壁を他のジャンルより早く取っ払っていた、という仮説)にとってヴォーカルさえ必ずしも要求しないのではないかという疑問をより深めてしまう作品になっているように思う。最早この一枚においてヴォーカルの入り込む隙間は無い。駆け抜けるドラミングとエモーショナルなギターリフが、既に叫びたいことを叫び尽くしているかのような充足感さえある。刹那的な構成が作り上げるマスロック的なイメージは、日本のちくわしなちくちくわ、NENGU、CARNIVALと言ったバンドとも容易にリンクするように思う。
best track: Maintaining Now, The Contact
3. mothercoat // GOHUM

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彼らはライブでも音源でも化け物だと思うけど、今回の作品は特にそれが顕著だ。彼らと話をしたときに、「自分たちのことをマスロックだと思ったことはないよ、自分たちがマスロックイベントのトリをして良いのかね?」と言われたのが印象的だった。そう、確かに違うかも知れない。しかし、イベントに呼んだときは確かにマスロックとしても彼らは一流だったと思っていた。今回はイベント後にリリースされた初めての作品で、本当に楽しみにしていた。幾つかの再録Ver.もありつつ、一枚として作り上げられたこの『GOHUM』は、正に期待を超える音���詰まっていた。しかも、「現時点の彼らをマスロックとしても語る事の出来る」だろう、音が。反復と実験的なリズム感覚が交錯しながら、一枚を構成する。素っ頓狂な歌、耳に残るフレーズがどこを切っても出てくる中、バンド感というよりはどこか冷たく、雑味のなさ過ぎるクリアな音が無機質さや冷徹さを誘う。前作『Allergies』と比べればより分かり易いが、その無機質さを彩る歌唱もリズムパートと歌パートで明確に別れている印象もあり、独自すぎるリズムの哲学に則った完璧主義さも窺い知れる名盤。
best track: ten pura
2. Árstíðir // Hvel
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アイスランドが誇るフォークミュージックの至宝、Árstíðirの待望の新作『Hvel』。彼らの良さは、他を寄せ付けないまでの圧倒的な歌唱にある。フォークミュージック的なスタイルに基づいてはいるが、彼らは激情を沸々とさせながら、静かに力強く歌い上げるスタイルを得意にしている。しかし、今作は前2作と比較すると、新機軸的な作品と言えよう。というのも、彼らの作品は主にヴァイオリンやアコースティックギター、それに乗る美麗なコーラスで彩られる楽曲が多かった。しかし今作では幾つかの楽曲においてドラムが採用されている。特にこの2曲目、6曲目等でここまで力強くドラムがリズムを刻むのは、Árstíðir の楽曲としても恐らく初めてじゃないだろうか。おかげで、彼らの楽曲には新たに切れ味や良い意味での軽快さが生まれた。少なくとも2015年において、彼ら以上に歌モノで心に迫る作品とは出会えない。そんな気がしている。
best track: Unfold
1. Alarmist // Popular Demain
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2015年リリースされた音源の中で、最も置き換えが出来ない作品。良質のマスロックを量産するアイルランドの中でも、随一。最初の一音を発しただけで、このAlarmistだとすぐに分かるほど独特のサウンドワークで今作も展開している。元々はよりマスロック的な反復とズレを楽しむバンドだったが、より生々しいジャズ・フュージョンの空気を取り入れ、硬直的な音から動的な音を生み出すようになった。柔らかくもどこかくぐもった音は、ライブトラック的な生々しさをを携えている。彼らの音楽は優しさだけではなく、軽快さや、時には激しさも伴う。往年のフュージョン的なシンセが飛び出したかと思うと、急激な変調にリバーブを重ね、優しく静かに収束していく。心地の良いリズムを最初から最後まで体感できる絶品。
best track: Boston Space
Thanks for reading!
Tak
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REVIEWS: Shiko Shiko // Maké Maké
A photo posted by @takemusik on Nov 15, 2015 at 2:22am PST
Shiko Shiko (シコシコ) // Maké Maké
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ふざけた名前のバンドは星の数ほどあれど、大抵は実力がなく、目は引いても笑いにもならないバンドだって数多くいる。幸運なことに、彼らShiko Shikoはその多くのバンドとは明確に違った。当然に実力があり、目を引くだけじゃなく一聴しただけでも衝撃を残してくれるバンドだ。
数ヶ月前に彼らの新譜が出るという話を聴いた。かなり期待していたのだが、送られて来たこれは期待を遙かに上回っている。 このシコシコなるフランスのバンド、勿論名前は日本語で尚且つ下ネタということを理解したい上で使っているタチの悪いバンドなのだが、今までは素っ頓狂な声と素っ頓狂なリズム感、それに十分に歪められた音が重なる変態バンドだった。特にそれが凝縮されたのが2012年リリースの1stフル『Best New Bestiole』であり、惜しみなく発揮されていた変拍子と折り重なるノイジーなギターチューン、変態じみたエフェクトの数々は、当時のマスロックバンドの中でもワモノだった。その名作(迷作?)を遙かに上回り、確実に最高傑作としてドロップされたのがこの新譜『Maké Maké』だ。Makéがどういう意味かは知らないが、makeと近い意味なのか、スンダ語とかいうものの「使い方」という意味だとか?とにかく、最近よく連絡を取るので、後日メンバーに意味を聴いておこう。
若干話が逸れた。ところで、このバンドは元々フィジカルな音を出すバンドだった。ライブでのパフォーマンス含め、ノイジーでテクニカルなギターロックチューンを得意としていたし、変拍子オルタナロックとしても確固たる立ち位置を手にしていたんじゃないかな。しかし今作ではかなり色を変え、エレクトロ的なエフェクトが過剰なほど盛りつけられた。勿論過去にも、多くのエレクトロ的な要素が用いられてきた(それについては他のデモ曲、彼らが好んで作るリミックスを聴けばすぐに分かる)んだけれど、先行で公開されたシングル曲"Akira & Virgile"では、電子音的なアプローチで今までの世界観をより歪曲させ、ぐちゃぐちゃにかき混ぜたかのような、新しいシコシコの到来に胸を高鳴らせてくれる、マスロック・フリークな僕たちに対する何よりのプレゼントだった。Three Trapped TigersやGiraffes? Giraffes!のような「天才たちだけが出来る最高に頭の悪い音楽」の境地に達してしまっていたように思うんだけれど、昨今のノイジー系マスロックバンド(例えばAlpha Male Tea Party、Alright the Captain、...And So I Watch You From Afar等々)のようなポップセンスでも彩られていた(また話は逸れるけどATCやASIWYFAが今年出した新譜よりずっとこちらの方が、あくまで個人的には好きだしオススメしたい、そして更にいうならこのノイズポップな傾向について僕は手放しには歓迎しない)。 彼らの音楽は、ハッキリ言ってふざけてる。だけど、どこかシリアスさも漂う。特に今作でそれを強く感じたのが#10.Weimar 1900だが、陰りのあるメロディに疾走感、そして突然の変調、緩やかに終わりに向かう無軌道さ。#11.Maké Makéでは作品のタイトルトラックながら一番ふざけていて(恐らくクソ真面目なほどに)、10分もある楽曲ながら、きっと聴く人を飽きさせることはない。この11曲で組み上げられた作品は、一つの細胞のような、それでいて各組織が不規則に暴れ回っているような不安定さを持っている。だからこそスリリングで面白い。
彼らについてはまた2016年、色々と面白い話があるだろうと約束しておく。このレビューを読んでくれる人が居たら、とりあえず彼らのことを覚えておいて欲しい。
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REVIEWS: Battles // La Di Da Di
A photo posted by @takemusik on Sep 14, 2015 at 5:11am PDT
Battles // La Di Da Di
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何故この作品を心待ちにしていたかというと、やはり『あのBattlesの』新譜だからに他ならない。だからこそ期待度は高く、シングル曲であった"The Yabba"が楽曲として若干刺激に乏しかったとしても、そんなことはさして問題では無かった。今回の作品は、インスト曲に絞られた彼らの『原点回帰』を主張する作品であるそうだ。個人的にはインストであるかどうかは大した問題では無いのだけれど、1stで表現した無二な感覚、2ndで広げた面白さは、彼らの自由すぎる感性の吐露だったかと思っている。
さて、前置きが長くなったのだけれど、率直に言うと新作『La Di Da Di』は決して期待を上回ることは無かった。確かにカッコイイと言えばカッコイイ作品だ。ただ全く熱くない。バンドに対する期待値が高すぎたことは否定出来ないが、今のBattlesがこの位置に居る必要性を感じ取れなかったというのが正直な所だ。彼らが今、自信満々に作り上げたこの音からは、ライブから感じられる肉感的な部分がほぼ削ぎ落とされている。ある意味ライブとの完全な違いを打ち出そうという意図があったのやも知れない。音はマスロックというよりは、むしろエレクトロニカ、グリッチ、テクノ等からの影響を強く感じる。「現実との繋がり」=「ライブ感」を極限まで排除することを目的としていたのなら恐らく大成功だが、そのせいで作品としてはあと一つ煮え切らないものとなっているように感じている。
彼らが今表現したモノは、彼らの多くのフォロワーが既に到達してしまっている地点でしかなく、今オリジネーターが改めてやるものではなかったのでは。勿論彼らのライブはカッコいいだろう。ただそれは作品からは感じ取れないことが残念なところだ。
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TEXT: BGM @bahamasfest. 2015

10.12 Bahamas fest.2015 新宿MARZ/motion
以下39曲、Bahamas fest. 2015の会場の片方、新宿MARZにて流れた楽曲は以下の通りです。
今回のテーマは「歌心」でした(あくまで個人的に)。何せ日本のマスロックって歌モノが少ないですし、今回のマスフェス自体も昨年同様歌モノが少なかった。でもって、インストばかりだと疲れるって層も多いらしいじゃないですか?歌モノで少しでもリフレッシュ出来ればとの思いを込めて以下のように楽曲を並べました。もちろん結局はインストが多いんだけど・・・歌心ってそう言うことじゃないでしょう?ってところで。
1.Battles
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Atlas // Mirrored [Japanese Edition - Bonus Track]
マスロックと聞いて頭に浮かべる人間が多そうなのでチョイスしました、歌ものキワモノ。オリジナルは7分超だというのもご愛嬌。
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The Yabba // La Di Da Di
他に好きな曲あるけど、皆新譜からはこれしか聴いてない疑惑があってこちらを拝借しました。
2.Equals
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Conveyor // Tracts
最近やっと購入したので流したテキサス州産マスロック。ポストロック然とした楽曲に漂うマスロックフレーバーが心地いい。
3.大象體操
日常的航道 // 角度
言わずと知れた台湾産マスロックElephant Gym。屈指の技術と卓越した歌もの的メロディセンスは随一。
4.tfvsjs
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days of daze // equal unequals to equal
香港産マスロック。意外や10年選手らしく、なるほど鳴らす音がそこらのぽっと出バンドとは比較にならない熟成具合。
5.Adebisi Shank
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Snakehips // This Is The Album Of A Band Called Adebisi Shank
昨年解散した最高峰マスロック。マスロックの代名詞。そんな彼らの代表作にして傑作より1曲。
6.Crash Of Rhinos
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Luck Has A Name // Knots
引き続き、解散というエモさ。
7.Wintergatan
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Sommarfågel // Wintergatan
マスロックかどうかじゃない、ただそこに積み上げられた圧倒的な美学があるかどうかだ。(錯乱)
8.You Slut!
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1S, 2Ns (The Original Door)
Adebisi Shankと同時解散した巨頭。NENGUにはポストYS!を狙って欲しい。
9.Mutiny on the Bounty
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dance AUTOMATON dance // Digital Tropics
今年来日予定fromルクセンブルク。高速ダンサンブルマスロックを展開。これが現行最新スタイルだ。
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Strobocop // Digital Tropics
好きすぎて彼らのライブを今年のマスロック締めとしたい。観に行きますとも。速い、硬い、強いの三拍子。
10.Dome Dwellers
Maybe I Should Have Some Pride by Dome Dwellers
Polymath // Maybe I Should Have Some Pride
無駄にテクい歌もの。最新作買えてないけどマスさマシマシしてる。
11.AUCAN
Heartless - Broken Haze Remix // Black Rainbow Remixes
オリジナルより格段にヤバい。結局日本人が出す音が好きなのかな僕らは。AUCAN、1stでマスロック極めてエレクトロ行ってしまった作品のリミックス作より。AUCANの新譜は来月11月にリリース予定でもあります。
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URANO // AUCAN
1stからも一曲ぶっ込んでました。
12.Electric Electric
Sad Cities Handclappers by ELECTRIC ELECTRIC
Cut // Sad Cities Handclappers フレンチマスロックの化け物。タイトなスタイルと暴力を封じ込めた硬質的な初期衝動の詰まった1stより。
13.American Football
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Never Meant // American Football
こまけえことは以下略しよう。今年も来日したし、今年の日本における「流れの始まり」は彼らだったような気がする。
14.Kidnapper Bell
The Great Outdoors (2009) by Kidnapper Bell
Sleepwalk // The Great Outdoors
最近の詳細分からない系でエモさ炸裂する個人的オススメエモロック。自然消滅したのかなぁ・・・
15.Zefs Chasing Cara
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Archal-Lodge //Ultra Gown
ぼっちマスロックの境地に達した一人
16.Tera Melos
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Sunburn // X'ed Out
言わずもがな、マスロックお化け。最新のインディーロックに偽装されたマスロック。
17.Them, Roaringtwenties
Future Sandwich by Them, Roaringtwenties
Labia Arabia // Future Sandwich / Vagina Monologues
One Always Looks Neat in a Hat Made of Meat // Future Sandwich / Vagina Monologues
バカテクとは彼らこそを指す。解散が惜しい。。。イベント当日は、唯一の作品より2曲もぶっ込んでました。
18.Giraffes? Giraffes!
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Scorpion Bowls At The Hong Kong // Pink Magick
有名どころからも盛り込んでおきたくて。
19.Bolt
http://www.amazon.co.jp/Movement-Detail-Bolt/dp/B000CAGNVI
Kick // Movement and Detail
個人的なマスロックヒーロー、随分前より消息不明です。。。
20.Gajek
https://www.monkeytownrecords.com/releases/view/133/gajek/monkeytown053-restless-shapes
Curved Engines Pt. 01 // Restless Shapes
先日、タワレコクリアランスで叩き売られていた即興・反復的エレクトロ。ほぼバトルスなアプローチが素敵。
21.Whistle for Swift
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Best Date Ever // Textures
自分がインストにハマるきっかけだったかも。優しく積み上げられるギターフレーズのループが心地いい。
22.Shiko Shiko
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Akira & Virgile // Maké maké
今年リリースされたマスロックの中で、ネクストレベルに進化しすぎてたフレンチマスロックの雄。誤解があるといけないので、シケイダホースのクリスに、「シコシコっていうのは日本語で言うマスターryだよ」と伝えています。
23.Three Trapped Tigers
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5 // Numbers: 1-13
マスキチ様のお通りだーーーかつて、多くのバンドがマジキチと言われて来たんでしょうが、彼らこそそう言われるに相応しい。
24.SEIMS
II by SEIMS
SODJS // II
ポストパンクライクなアプローチから、シンプルにゴリゴリ削り取るような音を作り上げていく、豪州の新鋭。今回ブッキング間に合わなくて曲だけ連れてきた。(ごにょごにょ
25.Their / They’re / There
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New Blood // Analog Weekend
皆大好きキンセラ。
26.Gallops
Yours Sincerely, Dr. Hardcore (LP) by Gallops
Lasers // Yours Sincerely, Dr. Hardcore
ポストバトルスは解散することが多い・・・。彼らも完成度の高いマスロックを展開していたんですけどね。
27.Invalids
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The World Is Square // Strengths
ちょっと禿げたおっちゃんが、ちょっとじゃ済まないほどエモくても・・・いいじゃない?
28.Mylets
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King Sleep // Arizona
ライブも任せろ!独りマスロックというジャンルを自分の独壇場にしちゃった人。
29.Cats And Cats And Cats
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Christmas Lions // Motherwhale
中心に据えられたポップさと、それを一切壊さないトリッキーなアヴァンギャルドさ。マスフェスには元メンバーの方がいらっしゃって声を掛けて頂きました・・・ありがたいことです。その彼が今所属する日本のバンドMerry Christmasも素敵な音楽を展開していますので一聴をば。
30.Orbifold
Wild and Free by Orbifold
Wild and Free // Wild and Free
ロシアのダンサンブルなマスエレクトロ。例えばPortasound的なアプローチが心地良い。
31.Toasted Plastic
June Highs by Toasted Plastic
Last Rites // June Highs
エモ is justice.
32.… And So I Watch You From Afar
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Redesigned a Million Times // Heirs
言わずと知れた、ディストーションとポップさの饗宴。新譜より1曲拝借。
33.Macho Muchacho
Battousai El Destajador // Eme Eme EP
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エクアドルの友人バンド。今回ギリギリまで調整してたけど難しかったー!(爆)彼らほど独特な音を出すマスロックも珍しい。
34.Tommy Boys
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Estate Sale // Tommy Boys
今年リリースされたものでは最重要な歌もの。先達の影響を隠さず昇華しております。
35.Cicada(horse)
Glipsync by Cicada(horse)
Glips // Glipsync
オーストラリアの変態ギターデュオ。来日してました。豪���te_riとも言える(ドラム無し
以上35バンド39曲になります。
皆様最高のイベントの一員になってくださって本当にありがとう。
たけ
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