Tumgik
#あなたが欲しい  ピンから兄弟
daisk12312-male · 1 year
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qofthequinine · 11 months
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抽象から具体へ。
数学や物理学の問題として
形状として最も安定するのは三角形である。立体であれば正三角形の多面体である。正確な円を書くことは、人類にはまだ不可能なので、考慮しない。xy軸で物事を考えても、四角形は対角線を引けば三角形の組み合わせだ。さらにxyにz軸も加えると、立体になる。そして、四角形の上に四角形が広がるのだが、これもまた分割すれば、三角形に収斂する。
宗教の問題として
宗教的には、唯一神か、三人以上の神が祀られていることがほとんどだ。二つを信仰する宗教は少ない。キリスト教では、「父と子と神の」と祈る。三つである。父と子と、については、キリストが男性だったからだろうが、人間は母から生まれる。父と母と子で、やはり三角である。兄弟姉妹については一旦考える。仏教のそもそもであるヒンドゥーでは、やはり根源の神は三人いる。イスラムは唯一神だ。
人文学として
世界中では、二項対立で物事を考える。しかし、ヘーゲルの弁証法は、二項対立から、第三の項を生み出すやり方だ。すると三角形であり、さらにはその正反合の三角形が新たな三角形の底辺を作り、無限個に問いが発生する。これは一人では無理だ。
政治経済社会として
三権分立が基本システムである。機能しているはずなのだが、不安定だ。独裁国家は沈黙し、二つの勢力が争う国は内戦状態である。三権分立か、独裁かについては、歴史を参照しよう。国家戦争に関しては、第三の仲介者が必要なのだが、対話するつもりがない国家が一方にあったり、コンテキストが複雑すぎて介入しようがなかったり、人類史の範疇になる。
医学として
心身一元論で考えるのが手っ取り早いが、心身二元論が登場してからわからなくなっているかと。心と体だけでは足りない。おそらく三つ目は、環境。外部刺激である。心地よいものと悪いものがあるが、人間は一人ではなく、外気にさらされ、コミュニケーションをとり、飯を食い、クソをして眠る。心と体に作用するのが医薬だが、環境の整備は個人プレイ���なる。介入の余地はない。
内面世界として
知性と理性と悟性がある。悟性を見失うと、全てが崩れる。悟性はすなわち、「ピンとくる」みたいな感覚や「虫の知らせ」のようなものだ。第六感というと胡散臭いが、アイデアがひらめくのはつまり悟性の作用=第六感である。脳のせいだ、体のせいだ、と考えていては埒が明かない。道徳は保ちながらも、欲求に素直に。
動物的部分
本能は、性欲、食欲、睡眠欲の三つとそれを満たす環境が必要だ。この環境は千差万別で、地域差もある。これも図示すれば結局三角に分割できるが、面倒だ。
感情
喜怒哀楽はxy軸のグラフで表すと簡単だが、そこに加えるz軸は人によって違う。これは自分で発見するしかない。この戦いに疲れ切ると、人間は壊れてしまう。
お腹が空いた。また思いついたときに書く。高次元とか低次元とかを想像するのではなく、自分の所与のものから、探し出すしかない。
そして、三次元世界には、時間が流れているから、実は生き続ける限り、我々は四次元にアクセスし続けられる。これが生きることの意味であり、不安であり、苦しみであり、喜びである。
とにかく、生き延びることだけを考えていこう。あなたはわからなくなりながら、実は一番わかっている。
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hatohonoka · 1 year
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-入学 2-
​───────​───────​───────
「​───────​─ということです。ふぅ、諸君落ち着きましたか?よろしい。では、諸君。その銃で隣の人を撃ってください。」
灰色のホールこだまする。何を撃つって?
「奇数列の者は左を、偶数列の者は右を。安心してください。セーフティはかけていませんので引き金を引けば確実に弾が出ます。」
わたしの列は4列目、右隣。亜里沙の方を向く。
「え、マジ?」
亜里沙もこちらを向く。
「ちょっと、ちょっと待とう?絶対なんかの脅しだって!」
会場中も困惑の色が目立つ。壇上の『先生』?は会場を見渡している。もはや状況が飲み込めず固まるしかないわたしたち生徒を煽るように続ける。
「よろしいでしょう。二人で撃て、というのは流石に難しかったようだ。レクチャーしましょう、ではどちらか片方だけ、発砲してください。しっかり心臓に狙いをつけてください。頭はダメです。この男のようになりますのでくれぐれもやらないように。それと両者撃てなかった場合はその場で射殺致します。そうですね、時間を決めましょう。そう難しい事では無いので5分以内に決めてください。では、始め」
え?射殺…?ちょっと待って、という事は
「二人で死ぬか、一人殺すか。」
つぶやく声は自分でも驚くほど震えていた。
困惑はパニックに変わり始めていた。死にたくないと叫ぶ者、泣き喚き許しを乞う者、放心し固まる者。
数分前までの���やかだった日常が訳の分からない、まるでフィクションの様な非日常に変わり果てた。本当に映画でしか見ない状況である。が、わたしにできる今一番大事なこと。
「亜里沙、落ち着いて。ちょっと怖いかもだけどわたしを撃って」
「はぁ!?な、何言って。嫌だよ」
真っ直ぐ亜里沙の目を見る。震えている、わたしは彼女を守らなければならない。それが今一番大事なこと。
「このままじゃわたしたち二人とも死んじゃう、それだったら亜里沙だけでも生き残って欲しい。」
「な、なんでそんなこと言うのさ。それじゃ愛衣が…」
バンッと発砲音がこだまする。誰かが撃った。それが呼び水になったのか、間隔をあけてまた別の場所から音が響く
自分のケースから銃を取り出す。震える亜里沙に取手の方を向けて渡す。
「撃ってください」
言葉もなく首を振る亜里沙。
「人生これで最期なんで、あなたを守らせてください。わたしをヒーローにしてくださいよ」
亜里沙の手に銃を握らせ、その冷えきった手を両手で包み込む。そしてわたしの胸に銃口を押し当てさせる。
「あと1分」
スピーカーから宣言される。冷や汗が吹き出る、心臓は早鐘を打ち口が乾く。
「こんだけ、こんだけ愛衣が覚悟決めてんのにここで引いたら、なんとかが廃るだ…」
亜里沙の手に力がこもる。包む両手にそっと片手を添える。
「恨むんならあたしが死んでからにしてよね…?絶対生き残ってやるから」
光の戻った瞳に強く頷く。
「えぇ、安心してください。恨みもしませんので」
バンッ
強い衝撃と鈍い痛みで吹き飛び、わたしは​───────​──死んだ。
​───────​───────​───────
望月愛衣は生まれた時から一人だった。
埼玉にある施設で赤ちゃんの頃から過ごしていた。
別にそれが普通であったし、おばあちゃん先生たちや施設の兄弟姉妹がいたので寂しいと思う事はなかった。
兄弟たちと混じって遊び回り、姉妹と一緒に年下の面���を見、先生たちのお手伝いもしたりと自分で言うのもなんだが良い子だったと思う。
その施設に半年に1回ぐらい、寄附をしてくれているというおじさんがたまにやってきた。無骨な雰囲気で無精髭。三白眼の迫力のある眼。施設の子達が怖がってこの半年に一回のイベントに怯え、おじさんが施設に顔を出す日はなるべく外で遊ぶようにしていたぐらいだった。
わたしはこのおじさんが大好きだった。雰囲気は確かに怖いのだが、世界中を飛び回っているというので色々な話を聞かせてくれた。違う国の文化や違う国の食べ物、風景、様々な冒険譚を聞かせてもらった。
ある時おじさんはなんの仕事をしているのか気になって聞いてみたことがある。今思えばあれだけ世界中飛び回っていて寄附もしているのだからあんななりをしていても政治家とかそれに関係する人だったんじゃないかと思う。
おじさんは一瞬困った様に眉根を寄せたが、すぐに思いついたかのように柔らかい表情になり、
人を助けるヒーロー、だから世界中の困っている人を助けてまわっているんだ
そういたずらっぽく秘密だよって教えてくた。
別れ際、愛衣も困っている人を助ける人になりなさいとそう言い残し
おじさんは施設へは二度と現れることはなかった。
おばあちゃん先生たちは仕事が忙しくてなかなか来れないんだそうだと言っていた。施設の兄弟姉妹たちは一様にほっとしては居たが、わたしはきっといっぱい世界に困った人が居てなかなか施設に来れないんだと一人納得していた。
その頃からわたしは、おじさんの残した言葉と早く大人になっておじさんの味方に、正義の味方になりたくていっぱい人助けをしてきた。それが『孤児院』という機関に見出されたきっかけだったと思う。そんな生活を数年続けて3月の12歳の誕生日を終えた時に『孤児院』から招待状を持ったバッチリスーツを着こなした女の人がやってきた。
三者面談でわたしの功績を称え、『孤児院』へ来年度から迎え入れるとの事。国立で高い水準の教育を受けられ、将来はどこに出しても恥ずかしくない人間へと成長出来る。そう言われたがピンと来なかったわたしを見抜いたのか、正義の味方にだってなれるとそう焚き付けたのだった。
まんまと口車に乗せられた、と言うよりも良いチャンスだと思い乗ったわたしは、横浜へたどり着き新しい環境、新しい出会い、突拍子もないまるでフィクションのワンシーンに巻き込まれ死んだのであった。
​───────​───────​───────
そよと風が頬を撫でる。
消毒された匂いが鼻をくすぐる。
パチリと目を開けると
「知らない天井だ…」
あれ?じゃあここは天国?天国って意外と病院っぽいんだな、いやこの感じは保健室?しかしかなり広い、講堂かと言わんばかりの奥行があり、ベッドは30前後置かれているようだ。窓が開いているのかカーテンがヒラヒラと舞っている。各ベッドからは軽い呻き声と謝罪の会話がちらほら聞こえている。
「あ!愛衣!」
突如名前を呼ばれた方を見る、そばに不安げに覗き込む亜里沙が居た。座って何かしらの端末を見ていたようだが乱暴にベッドへ端末を放り投げ立ち上がる。
「ちょっと待ってて、センセ呼んでくるから!センセェエェエエエエ!」
なんなのだろうか、上体を起こそうとすると胸が鈍く痛む。
「そういえば、撃たれたんだっけ」
左胸を確かめる、なだらかな胸には穴は空いてなかった。どういうことだろう、謎に思っていると亜里沙が白衣を着た大人を連れてきた。
それから簡単に質問を受け、体調も問題ないとの事で医務室から追い出された。
​───────​───────​───────
次回、-特別教育機関『孤児院』KANAGAWA-
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takahashicleaning · 1 year
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TEDにて
スティーブン・ジョンソン:音楽がもたらしたコンピューターの発明
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
必要は発明の母なんですよね?・・・そうとも限りません。
コンピューターのような最も大きな変化を生み出すことになるアイデアやテクノロジーの中には、必要から生まれたのではなく、子供の音遊びの奇妙な喜びから生まれたものが沢山あるとスティーブン・ジョンソンは言います。
発明の歴史を描く彼のひき付けられる解説に耳を傾けましょう。人々が大きな喜びを得ているところに未来が見えることが分かるでしょう。
4万3千年ほど、若いホラアナグマが、現在のスロベニアの北西端にある丘陵で死にました。その千年後。マンモスが、ドイツ南部で死にました。さらに、数百年後。そこから遠くないところでシロエリハゲワシが死にました。
この動物たちが、どうやって死んだのかはほとんど分かっていませんが、時代も場所もバラバラなこの異なる動物たちは、特筆すべきある運命を共有しています。死後に、その骨を使って人間の手でフルートが作られたのです。
考えてみてください。
自分が4万年前の洞穴人だったとします。火の作り方を覚え、狩りに使う、シンプルな道具を作り、冬の寒さをしのぐために動物の皮から服を作ることを学びました。
その次に、何を発明しようと思いますか?フルートという役に立たない空気の振動を生み出す道具を発明するなんて、馬鹿げたことに見えますが、それがまさに我々の祖先がしたことでした。
そして、これは発明の歴史においてたびたび起きていることなんです。
人々が、発明をするのは、���理的に生きるためだったり、子供に食べさせるためだったり、隣の村を征服するためだったりします。しかし、同じくらい頻繁に単に楽しいからという理由で、新しいアイデアが世に生み出されているのです。
そして、奇妙なのは、楽しいにはしてもしょうもないものにしか見えないそういった発明が、たびたび、科学や政治や社会システムに重大な変化を引き起こしていることです。カルチャーとも言われます。
現代における最も重要な発明であろうプログラム可能なコンピューターを例にとってみましょう。よく聞く説明は、コンピューターは、軍事技術から生まれたというものです。
初期のコンピューターの多くは、戦時の暗号解読やロケット弾道計算用に設計されたからです。しかし、実際には、現代のコンピューターの起原はみんなが思っているよりもずっと楽しく音楽的でさえあるのです。
フルートの原理は、筒に空気を送って音を鳴らすというものですが、そこから最初のオルガンが2千年以上前に作られることになりました。
小さなレバーを指で押したときに音が出るようにするという素晴らしいアイデアを誰かが思いつき、最初の鍵盤が発明されました。
鍵盤は、オルガンからクラビコード、ハープシコード、ピアノへと進化していきましたが、19世紀の中頃になって鍵盤で音の代わりに文字を打つというアイデアに多くの発明家がたどり着きました。
実際、最初のタイプライターは「書くためのハープシコード」と呼ばれていたんです。フルートと音楽は、さらに大きな発明へと繋がりました。
千年ほど前。イスラム・ルネサンスの最盛期にバグダードに住む3兄弟が、自動オルガンを設計し「自奏器」と名付けました。
それは、巨大なオルゴールのようなものでした。このオルガンは回転する円筒に配置したピンの指示で、様々な曲を演奏させることができました。
この装置に別の曲を弾かせたかったら、円筒を異なる符号のものに入れ替えるだけでよかったのです。これはその種のものとして最初のものでした。つまり、プログラム可能だったのです。
概念として、これは大きな飛躍でした。
この発明によって、初めてハードウェアとソフトウェアというものを考えられるようになりました。
そのような強力な概念をもたらしたのは、戦争や征服のための道具ではなく、必要なものですらありませんでした。機械が音楽を奏でるのを眺めるという奇妙な愉しみから偶然もたらされたのです。
プログラム可能な機械というアイデアは、もっぱら音楽によって、700年もの間。生き続けました。
1700年代に音楽を奏でる機械は、パリの上流階級のおもちゃになりました。同様の符号化された円筒を使って、大芸人は、自動人形の動きを制御していました。初期のロボットです。
そのようなロボットで最も有名だったのが、他でもない自動フルート吹き人形で、フランスの優れた発明家ジャック・ド・ヴォーカンソンにより設計されました。
ヴォーカンソンは、演奏ロボットを設計していて別のアイデアを思いつきました。
快い音色を奏でる���う機械をプログラムできるなら、布に素敵な模様を織り出すようにプログラムすることだってできるのでは?
円筒上のピンで音符を表現する代わりに違った色の織り糸を表すのです。新しい模様の織物がほしければ、新しい筒をプログラムすればいいのです。これは、最初のプログラム可能な織機でした。
そのような円筒は作るのに時間がかかり、高価でした(開発初期は全て同様です)が、半世紀後に、別のフランス人発明家のジャカールが、金属の円筒の代わりに紙のパンチカードを使うという素晴らしいアイデアを思いつきます。
紙は、ずっと安く装置のプログラムの方法として、ずっと柔軟性がありました(このように大量生産されて価格が低廉します)
このパンチカードが、ビクトリア朝時代の発明家チャールズ・バベッジにインスピレーションを与え、解析機関を作らせることになります。
イギリスのルーカス職についていたチャールズ・バベッジです。バベッジ自身は、18世紀末に生まれ、非常に有名な数学者でした。ケンブリッジ大学でニュートンと同じポストを占めていました。
今は、スティーブン・ホーキングがやっています。2018年に亡くなってしまいました。
最初の真にプログラム可能なコンピューターです。
パンチカードは、1970年代までプログラマーによって使われていました。だから、考えて欲しいんです。
現代のコンピューターを可能にしたものは何だったのかと。軍事的応用というのは、歴史上重要な要素ですが、コンピューターの発明には、他の生産性のまったくない要素も必要でした!!
オルゴール、おもちゃのフルート吹き人形、ハープシコードの鍵盤、織物の色とりどりの模様。これは、まだ話の小さな一部でしかありません。遊びから生まれた世界を変えたアイデアやテクノロジーはたくさんあるんです。
他の生産性のまったくない要素から美術館。ゴム。確率論。保険業。まだまだあります。
盲目的に必要が発明の母とは、限らないのです。遊び心というのは、本質的に探索的であり、身の回りの世界に新たな可能性を見つけようとします。
この見つけようとするということが、単なる愉しみや娯楽として始まったものが、大いなる発明に繋がる理由なんです。
このことは、学校での子供達への教え方や職場でイノベーションを促すためのヒントになると思いますが、遊びや喜びをこのように捉えることは、また次に来るものが何か察知する手がかりにもなります。
1750年に生きていて、19世紀や20世紀の社会に訪れる大きな変化が何か思い描くとしたらどうでしょう?
自動制御機械にコンピューター、人工知能。パリの上流階級を愉しませていたプログラム可能なフルート吹き人形は、当時の他の何よりも大きなヒントだったことでしょう。
まじめな用途のないただの娯楽にしか見えませんが、それは、世界を変える技術革命の兆しだったのです。
人々が最も愉しんでいる場に未来を見ることができるんです。
つまり、世の中何が起こるか誰にもわかりませんということでもあります。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構��できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
<おすすめサイト>
バーニー・クラウス:自然界からの交響曲
マット・ルッソ:宇宙の音を探る音楽の旅
ジョン・グラハム=カミング:かつて存在しなかった最高のコンピューター
デビッド・バーン:いかにして建築が音楽を進化させたか!
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷のハイブリッドな直送ウェブサービス(Hybrid Synergy Service)高橋クリーニングFacebook版
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hit0ame-blog · 3 years
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【彼という男について】エク霊
モブサイのエク霊がすきです。
その勢いで去年の七夕にお話をちまちま書いていたのですが、見事力尽きてしまいました😂
もうちょうど一年過ぎましたので、供養の為に載せます。読みづらい😂 ブツ切りです。
 
 
◇◇◇
 霊幻新隆という人間は、常識的な目で見れば、軽薄な男だった。
 客に話す言葉には中身など無く、顔に笑顔を貼り付けて両手を揉むその手の中には心など勿論無い。歌うように人を騙し、嘘に嘘を重ねて人の輪を築いてきた。
 それと同時に、中途半端な男でもあった。
 例えば、詐欺師らしく金に貪欲かと思えば客から貰う報酬は微々たるものであったり。
 人使いが荒い割には人の挙動の機微に目敏く気付いては、さり気無くフォローしたり。
 他人は他人、自分は自分とはっきり線引きして距離をとっているように見せて、結局は冷たくなりきれなかったり。
 いっそのこと本当の薄情モノになって仕舞えば良いのに。善性も自己嫌悪も持ち合わせてしまったばっかりに、難儀な生き物に成り果ててしまった馬鹿な人間。
 軽く、薄い。吹けばあっさり飛んで行ってしまいそうな弱い人間だ。
 
 そんな男のことを、悪霊はずっと見ていた。
 いつの間にか、目が離せなくなってしまっていた。
 
 
 これは、一人の馬鹿な人間に、知らぬ内に絆されてしまった悪霊の話である。
 
 晴れた真昼の時分。
 散歩に飽きたエクボは、気まぐれに相談所へ立ち寄ることにした。
 締め切った窓からにゅるりと入ってみれば、事務所内は思った以上に賑やかだった。客の姿は無く、その代わりに来客用のソファに座っていたのは、この事務所の従業員である茂夫と芹沢だった。珍しいことに、茂夫の弟の律と、すっかり彼らの友人として馴染んだ輝気もいる。大の大人一人と男子中学生三人は、同じく来客用のテーブルを囲んでそれぞれハサミやスティックのりを持って和気藹々と何やら作業をしているようだった。
「なーにやってんだお前ら」
「エクボ」
 取り憑き先である茂夫の顔の横へとフヨリと寄り、ハサミを持ったその手もとを覗き込む。水色の折り紙を、細長い短冊状に切り分けているところのようだ。
「笹飾りを作ってるんだよ」
「笹飾りぃ?」
「来週は七夕だからね。どうせなら皆で作ろうって、霊幻さんが」
 そう言って愛想よく笑ったのは、茂夫の向かい側のソファで折り鶴を作っている輝気だった。不慣れな手つきでハサミを扱う茂夫とは逆に、こちらは随分と器用に折り紙を折っている。
 ははぁ、確かについ先ほど散歩の途中で通りがかった商店街のアーケードも、色とりどりの派手な飾りで彩られていたなと思い出す。
 もうそんな時期なのか。時間の概念から逸脱した存在だからか、はたまた暑さや寒さなどを感じることがないからなのか、エクボの中で季��の巡りとは甚だ遠い感覚のものだった。
 ふと壁際のテレビ台の方へと目を遣ると、どこで調達したのか割と立派な笹がまで立て掛けられている。テーブルの上に花々しく散らばった折り紙といい、随分と本格的ではないか。
「エクボくんも作るかい?」
 朗らかな空気で折り紙を差し出そうとする芹沢に「いや、俺様はいいわ」と丁重に断り、興味が失せたとばかりにそのまま彼らの元から離れる。
 自然と霊体が向いた先は所長席、そこに座る霊幻新隆の元だった。
「お前さんにしちゃァ似合わねぇことするじゃねぇの」
「そうか? 世間様のイベントに乗っからないで、サービス業ができるかっての」
「よく言うぜ。ガキどもに面倒くせぇことやらせて自分だけサボってるくせによ」
「失敬な。これは、あれだ、ほら。情報収集ってやつだよ」
 気の抜けた真顔でそれっぽくパソコンをカタカタしている霊幻だが、やっていることはただのネットサーフィンだ。
「暇なら願い事でも書い���らどうだ」
 ほらよ、と渡されたのは黄色い紙だった。先ほど芹澤に差し出された折り紙よりも少し厚く、そして縦に細長い。
「なんだよ、こりゃァ」
「短冊だよ。なに、知らないのか?」
「見りゃ分かるわそんなモン! 俺様を誰だと思ってやがる!」
 小馬鹿にしたように器用に目元だけで笑う霊幻にイラッとしてついその手から紙切れを毟り取るように受け取ってしまった。
 短冊だというのは分かっている。エクボが聞いたのは白紙の面の反対側の面に印刷された文字のことだ。
「『霊とか相談所 〜七夕キャンペーン中! 短冊をお持ち頂いたお客様に限り相談料二割引!〜』」
「……商魂逞しいこって」
 ふふん! とドヤ顔で人差し指を立てながら印刷された文章を空で読み上げる霊幻に、感心を通り越して呆れ果てた。
 ちょっと前からDMとしてポケットティッシュと一緒に街でばら撒いていたらしい。これはそのあまりだそうだ。確かに世間様のイベントに乗っかってはいる。
「お前これ、毎年やってんのか?」
「いや、今年が初めてだ」
 両腕をグッと上げて上半身を伸ばした霊幻は、そのままだらしなくデスクに頬杖をついた。
「ガキが増えたからな。たまにはそれっぽいことしても良いかなって」
 そう言って茂夫たちを眺める霊幻に、どういう意味だと片眉を上げて一瞥をくれてから、悪霊もまた同じようにそこへ目を向ける。
 オタオタと色紙にハサミを入れる茂夫と、兄の作るものを手離しで褒めながら紙の輪っかを連ねて輪飾りを作る律。笹飾りの作り方が載っているフリーペーパーと睨めっこしながら不器用に折り紙を折る芹沢と、隣からそんな彼にアドバイスをして���りながら着々と手を進める器用な輝気。笹飾りなんて子どもの工作、超能力を使えばあっという間にできるだろうに。彼らは一人としてその力を使うことなく、わざわざ手間暇をかけて自分の手で作っている。その光景は、悪霊の目から見てもなかなかどうして楽しそうではないか。
「芹沢のやつ、茂夫らと変わんねぇくらいはしゃいでんな」
 しょうがねぇやつ、と苦笑するエクボに、頬杖をついたまま霊幻が悪戯っぽい笑みを浮かべて見上げてくる。
「大人になっても子ども心を忘れないってのは、社会で生きていく上で大切なことなんだぞ、エクボくん」
「ハッ、よく言うぜ」
 そうしている内に、粗方の下準備が終わったのだろう。出来上がったそれらの飾りを、わいのわいのとそれなりに盛り上がりながら笹の葉にくくりつける。それも終えると、次に茂夫たちがテーブルの上に用意したのは、長方形の用紙だった。カラーバリエーションこそ豊富だが、それはおそらく、つい先ほどエクボが霊幻から受け取った相談所の広告兼、割引クーポン兼、短冊と同じものだろう。
 白紙の面を表にして、ペンを手に取り一様に願い事を書き始める。ただ七夕商戦に乗っかっただけのお遊戯の割には、中々本格的ではないか。
 願い事何書く? 僕は……などと話し合いながら半ば真剣に短冊と向き合う子どもたち(と大人一人)の様子を見るに、中々楽しんでいるようだ。
 ふと、斜め上から霊幻の顔を見下ろすと、あいも変わらずだらけた姿勢で傍観している。ただ、頬杖をついているその顔はやけに穏やかで、いつものひんやりと据えた目も今はすっかり成りを潜めて、温かな光さへも灯っているように見えた。言いようによっては、公園で遊ぶ子どもを見守る親のような、そんな優しい表情をしていた。
 ——ガキが増えたからな。たまにはそれっぽいことしても良いかなって。
 ああなるほど、と。ようやく悪霊は、その意味を理解したのだった。
 随分とまァ、遠回しな思いやりなことで。つくづく、器用なのか不器用なのかよく分からない人間である。
「霊幻師匠が、お願い事は『できますように』じゃなくって『できる』『なる』って断定して書いた方が良いって言ってた」
 それぞれ何を書くかでワイワイと盛り上がる中、いつもより幾分か溌剌とした声で茂夫が言う。
「なるほど…目標設定か。自分に言い聞かせるように書くことで、より願いを成就しやすくするってことだね」
 顎に手を添えて頷く輝気の横で、芹沢が心底感心したように「へぇ!」と目を輝かせる。
 子どもたちの視線を受けた霊幻は、満更でもないという顔で「願いは叶えてもらうんじゃねぇ。自分で叶えるもんだからな」とドヤ顔で曰った。
 芹沢がしみじみと息を吐く。
「さすが霊幻さん、考えることが大人だなぁ。俺なんて自分の願い事すらあまりピンとこないからなぁ」
「なにも無理に搾り出す必要はないさ。俺は社会の荒波の中で酸いも甘いも噛み分けてきた末にこの相談所を立ち上げたんだ。芹沢、お前もここで社会とは何かを学んでいけば、願い事なんてその内自然と湧いてくるだろ」
「……はい! 頑張ります」
 おう精進しろよ、とより一層得意げに笑う詐欺師に、どの口が言ってんだか……と呆れる。特にやりたいこともなく何となくのノリでこんな胡散臭い仕事を始めたのはどこのどいつだ……等と色々頭の中でツッコミを入れるが、まぁ、余計なことは言わないに限る。空気の読める悪霊なのであった。
 そんなエクボの内心に気づいたのか否か、不意に霊幻が「で?」と背もたれに背を預けながら水を向けてきた。
「酸いも甘いも経験しつくしてる悪霊のエクボくんは、短冊にどんなお願い事を書くのかな?」
「お前さんに君付けされると寒気すんな……」
 願い事ねぇ……。短冊に目を落としてほんのちょっと考え、すぐにやめる。
「んな遊びに付き合ってやるほど俺様は暇じゃねぇんだ」
 まるで興味ないとでも言うようにデスクにヒラリと紙切れを放ると、そのまま霊幻から離れる。
 追求されても面倒だ。また適当に散歩でもするかと窓をすり抜けようとしたところで「なぁエクボ」となんでもない調子で呼び止められた。無視したって良いのに、ついつい振り向いてしまうのは最早性分だった。
「なんだよ」
「来週の火曜日空いてるか?」
 訝しく構えるエクボに、霊幻は椅子を回して体ごと振り向くと、ニコリと毒の無い顔で笑った。
「俺とデートしようぜ」
「——はぁっ?」
 
 ◇
 
 黒々とした木々がたっぷりと生い茂った夜の山の中、舗装された急勾配の道をレンタカーでひた登る。
 ハンドルを握る霊幻の隣で、守衛の男の体を借りたエクボは盛大にため息をついた。
「……なにをトチ狂ったこと言い出したのかと思ったら、やっぱりこれだ」
「どうしたエクボ? 元気無ぇじゃねぇか」
「そりゃぁお前……散々下っ手クソなドライブに付き合わされた挙句、不味ィ低級霊なんざ腹一杯食わされたら、流石の俺様でも疲れるわ」
「中々体験できないデートだっただろ?」
「ただこき使われただけだろうが!」
 依頼の手伝いなら最初から言え! くわっと目を吊り上げて噛み付くものの「その身体の人で怒鳴ると迫力あるなぁ」と呑気に笑われただけだった。このヤロウ…と思う気持ちをなんとか飲み込んで、エクボは助手席の背にぐったりともたれかかった。
◇◇◇
終わり😂
このあと廃れた立駐の最上階に車停めて二人で天の川を眺めます。
で、れーげん先生がなんか良い事言って、エクボがまんまと先生に惚れちまうっていうお話にするつもりだった😂
 
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hananien · 3 years
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【SPN】見えない手錠
警告:R18 ※スカ描写(排尿シーン)、性描写
ペアリング:サム/ディーン
登場人物:ディーン・ウィンチェスター、サム・ウィンチェスター、アーサー・ケッチ
文字数:約7800字
設定: バンカーにて、賢人アイテムに呪われて拘束されたディーンと、兄をないがしろにして後悔するサム。
言い訳: 拘束シチュを最大限活かさなかった。 いつも通りの謎時系列で兄弟の他にケッチが出てきます。
 今日も今日とて賢人基地の謎は深い。  ここのところ曜日を決めて基地の倉庫の整理をしている。その日は他のハンターたちからのヘルプコールがなければ事件には関わらず、食料も前日のうちに買い込むか、残り物だけで済ませて外出はしない。朝から晩まで資料とアイテムに埋もれ続ける平和で知的冒険心が満たされる(サムにとっては)休日だ。サムは地道に整理分類を続けていたが兄のディーンにそこまでの情熱はなかった。  サムは兄の態度が不満だった。サム以上にこのバンカーを”我が家”として認識している兄が、その我が家にどんな秘密が隠されているのか――もしかしたら時限付きの危険物だってあるかもしれない――無関心なことが理解できない。  今日もまた予定していた休日。ベッドから出てこないディーンを無理やり引きずり出してコーヒーを淹れさせ(この鬼!と怒鳴られた)、ハムとチーズのサンドイッチを手に倉庫へ直行する(飯くらいキッチンで食べろよ、とディーンはいう)。  サンドイッチを齧りながらデスクに向かい、前回整理した目録を確認していると、コーヒーをすすってぼーっと突っ立っているディーンが目の端に入る。「ヒマならその棚の埃でも払っといてよ」と若干いらつきながら指示する。声音は穏やかだったはずだが弟のいらつきに敏感な兄は「ハイハイわかったよ」と逆らわずに棚へ向かった。  パタパタとディーンが働く音だけを耳にしながら目録をデータベースに入力する作業に没頭していた。しばらく後に「あ」と声がしたが他に大きな物音もしなかったので無視した。コーヒーに手を伸ばすとすっかり冷めていたので集中しすぎてあっという間に一時間程度は経ったんだなと思う。  「なあサム」 棚の間からディーンが声をあげる。  「何だよ、もう飽きたの?」  「そうじゃなくて、なあ」  「何だよ、もう」  ため息を吐いて立ち上がり、兄のもとへ向かう。ディーンは壁に設えられた棚の前に立ち尽くしていた。こっちを向いて後ろ手に腕を組んでいる。  「何? ナチのお宝でも見つけた?」 軍隊の”休め”のポーズに似ていたのでまた質の悪いジョークを思いついたのかと眉を寄せる。そうじゃなくて、と返す兄の顔が少し強ばっているのにようやく気づく。  そういえばこの棚はまだ手を付けてない。サムが把握していないアイテムが並ぶ棚は、ディーンの偶に発揮される凝り性によってきれいに埃が払われていた。  「ディーン……?」  「おれ、呪われたみたいだ」  ゆっくりと後ろを向いたディーンの腕は、まるで手錠にかけられたように手首が交差して重なっていた。  棚にはいかにも呪われたアイテムっぽい骸骨の手があって、土台にはご丁寧にギリシャ語で「見えない手錠」と書かれていた。
 『見えない手錠?』  ディーンが呪いのアイテムに拘束されてから半日、サムは倉庫をひっくり返す勢いで解呪の資料を探したが全く手がかりがない。ディーンは今のところ”後ろ手で卵を割る”遊びにハマっていて楽観的だが、サムはそうはいかない。自分のおざなりの指示でディーンが呪われてしまったのは痛かった。  「そう書いてあった。同じ棚には他にもアイテムはあったけど、全部封印されたままだったしディーンの状態からして原因はそれで間違いないと思う」  電話の相手はアーサー・ケッチだ。かつての敵で今も腹で何を考えているのかわからない相手に自分たちの窮状を話すのは抵抗があるというかはっきりと嫌だったが、賢人のアイテムについて尋ねるのに彼を除外するわけにはいかなかった。  『君たちといると退屈しないね』とケッチがいうのでサムは「いないだろ」という言葉を飲み込んだ。  『まあ端的にいうと仲良くなるまで外れない手錠だ』  「は?」  『乱交大好きなギリシャの富豪が十七世紀に作らせたものだったと聞いてる。アイテムが置かれた土地の所有者とアイテム自身が認識する所有者が連動する。主人以外の人物が触れると拘束し、その拘束は主人と激しいファックをすることでしか解けない』  「おい……」  『つまりアイテムは君がその基地の主人だと判断した、ディーンではなく。確かヘンリーは君たちの父方の血筋だったな? ふーん、興味深い……』  「やめろ、僕らの血筋について興味を持つな」 サムは髪をかきあげた。「ふざけないで解呪方法を教えてくれ。どうしたらいい」  『だいたい君は賢人の道具の扱い方を心得てない。しまい込まれた道具にはそれなりの理由があるんだ、封印された位置にすら。まあ、確かに放置するには危険だし、五十年代のアメリカ賢人の収集品を整理するのは意義があることだが……サム、君には疎い分野だし、アドバイザーが必要だ。今回のようなことがないように、次からは私も付き合おう。もちろん、君��ち兄弟がよければ』  「いや、よくない。ありがとう。さっさと解呪方法を教えてくれ」  急に無音になった電話に、通話口をふさいで舌打ちするケッチの姿を想像する。コホンと咳が聞こえて通話が再開した。  『解呪方法はさっき言ったとおりだ。本来は複数人での性行為中にランダムで誰かが拘束されるのが正しい遊び……使い方だったと記憶してる。他に誰もいなければ勝手に土台に戻るはずだが、側に置いておいたほうがいいな。ほら、骸骨の手首があっただろ? あれが土台だよ』  「それはわかってる」  『他に何か聞きたいことは?』  「ない」  『そうか、お役に立てて何より。次の木曜日に伺う……』  サムは黙って通話を切った。
 ギリシャのふざけた富豪が作った乱交目的の拘束具が、なぜアメリカの賢人たちの手によって基地に保管されていたのかその理由を聞けばよかったとサムは思った。だけど、聞くまでもないと思い直す。これまできっと、数えきれないほど悪用されてきたに違いない。  「というわけなんだ」 解呪方法の説明を黙って聞いているディーンに、サムの罪悪感の嵩は増す一方だ。「ケッチが言ったことの裏は取れてないけど嘘をつかれてる感じでもなかった。もっと調べることもできるし、最悪、ロウィーナに聞くこともできるけど……」  「そいつは最悪だ」 ディーンは唇をすぼめる。  「だろ? 見返りに何を要求されるかわかったもんじゃない」  二人は無言になった。サムはいたたまれなくなって自分の足を見つめる。呪いを解くためにファックするなんてどうかしてる。兄の呪いを早く解いてやりたいけど、そのために早く自分と寝ようなんて軽々しく口には出せない。  「サム、おまえとやるのはいいんだが、その前に何か食いたい」  「へっ?」  「腹減った。何か食わせてくれ」
 ディーンが割りまくった卵でフレンチトーストを作ろうとしたが、色々と怪しい手つきを見てディーンが「スクランブルエッグでいい」というのでそっちにした。  調理台のスツールに座ってディーンはサムが食器やら飲み物やら用意するのを眺めていた。腕が使えていたら頬杖でもついていたに違いないのんびりとした表情だった。サムはディーンのやわらかい視線を感じながらフレンチトーストを諦めたパンをオーブンで温め、山盛りのスクランブルエッグと共に調理テーブルに並べた。  冷蔵庫からビールを取り出そうとすると、ディーンに止められた。  「すぐにやるんだからワインがいい。やってる最中にげっぷ出まくったらやだろ?」  サムはガタガタ音を立ててビールを冷蔵庫に押し戻し、グラスにワインを注いだ。  「喉が渇いた」  というので先にワインを飲ませてやる。今更ながら解呪方法を探すのに忙しくしていて、肝心の兄本人の世話を全くしていなかったことに気が付いた。後ろ手でドアは開けるし卵も割れるかもしれないが、コップから水を飲むことはできない。自分は兄を呪いにかけてしまっただけでなく飢えさせていたのだと思うと自己嫌悪��鉛を飲んだように胸が重くなった。  「卵」「パン」と指示されるままに兄に給仕していく。そのうちディーンは何もいわなくなった。サムも無言になった。自分が運ぶスプーンが兄の唇に包まれるさま、兄が咀嚼して飲み込むまでの一連の動きから目が離せなくなる。  ディーンに注いだワインを飲み干してしまうと、彼はにやっと笑っていった。  「サミー、もっと、楽しもうぜ」  サムは自分にと注いだグラスにまだなみなみとワインが残っているのに気が付いた。手を伸ばしてグラスをつかみ、ゆっくりと仰いで咥内に留める。ディーンはまたあののんびりとした表情をしてサムが顔を近づけてくるのを待っていた。  グラスが二つとも空になると、ディーンは酔いでうるんだ瞳でサムを見つめた。  「トイレに行きたい、サム」
 二人してバスルームに駆け込んだ。後ろ手で拘束されているディーンは上に着ているTシャツとネルシャツは脱げない。サムが下半身だけ脱がせ、シャワーブースに入った。裸になったディーンのを後ろから抱き込み、下腹部にシャワーの湯をかけた。  「あれ、当たってるぞ。おまえ、脱いだ?」  「うん」  「なんで?」  「だってお湯がかかるから」  「あー、おまえだけ、ずるい」  「お尻は僕が洗ってあげる」  そういって湯のすべりを借りて指を潜らせると、「バカ!」と怒られ肩で胸を突かれる。「朝からトイレ我慢してんだ! 先にオシッコさせろ!」  「ええ? トイレ、一度も行ってないの?」  地底を這いつくばるような声でディーンはいった。「行ったよ、ああ、見えない手錠で両手が繋がれててもトイレには行ける。でもな、足の指でベルトは外せない!」  「ごめん」 サムは指を抜いて尻を撫でた。「全然気づかなくてごめん。おしっこしていいよ」  ディーンはうーんと唸って首を落とした。ネルシャツの襟もとからすんなり伸びたうなじにサムの食欲が湧く。ディーンは排尿に集中しようとしているようだが、ワイン一杯分の酔ったふりでは羞恥心を打ち消すには至らず、苦労しているようだった。  サムはディーンのペニスに手を伸ばした。  「サミー!」  「両手で持つ? 片手で持つ? いつもどうしてるの?」  ディーンは首を振ってまたうなった。「両手……」  サムはシャワーを壁に固定して、両手でペニスを持って構えた。  「これでいい? ディーン、目をつぶって。僕も目をつぶるよ。シャワーで全部流れるまで目をつぶってるから」  肩口に顔を乗せて、ディーンにも見えるように目をつぶる。ハア、と熱い溜息が頬にかかった。シャワーの熱気に一瞬なじみのある臭気が混じる。どういうわけかそれにますます食欲をそそられて、サムはすぐ側にあるうなじに嚙り付いた。ひっとディーンは仰け反って、排尿の勢いが増したのがサムにはわかった。まるでイッたみたいだ、と思った。  「あ、あ、サム……まだ出る……」  顎、それから開かれた口にもかぶりついて、サムはいいよ、と励ました。それから僕も、といった。「僕も出していい?」  朝からトイレのことなんて頭になかったから、今さらもよおしてきた。サムは片手をディーンのペニスから放して彼の顎���つかみ、きつく唇を押し付けて下半身も密着させる。熱気に喘ぎながら唇を吸って、サムは溜まっていたものを排出した。  ディーンのペニスを握りながらディーンの尻におしっこをかけている。これってファックするよりもどうかしてるよな。  「あ……つ………」  ディーンが漏らす言葉を飲み込みながら、ああ、向かい合ってすればよかった、とサムは思った。そうすれば自分もディーンの熱いおしっこをかけてもらえたのに。  自分が出し終わってディーンのペニスを何度か根本からしごくと、ディーンが肩を回してやめるよう訴えてきた。  「もう終わった、終わったから」  「じゃあ洗うけど、いい?」  「ああ……」  「中もだよ?」  「いいって言ってんだろ」  ディーンは疲れているみたいだ、と思った。当然だ、一日中腕を拘束されて過ごしているのだ。言わないだけで腕は強ばっているだろうし痛みもあるに決まってる。呪われてパニックになるサムをよそにディーン本人は「どうにかなる」といって泰然としていた。もしかしたら長期戦になると思って体力を温存していたのかもしれない。ディーンはそういう野生動物みたいなところがある。
 貪るように体を重ねていたのはサムが地獄に落ちる前のことで、お互いまだ精神的にも肉体的にも若かった。不安や疑惑を欲望のエンジンにお互いを引きずり落としあうようなセックスができたのは若く未熟だったからだ。  サムにとっても我が家となった基地にメアリーが戻ってきてから、何となく関係を控えるようになった。全くやらないわけではないが、今日我慢すれば明日は出先のモーテルでやれるという場合は諦めるのもそれほど苦ではなかった。昔は衝動が起こったら今すぐにファックしなければ死んでしまうと思うくらい切羽詰まっていたからずいぶんと平和に落ち着いた。  平和? 平和などまやかしだ。一時の小康状態にすぎなかったのだ。きっかけさえあればサムはいつでも欲望に火をつけることができるし、言い訳があればなおのこと大胆になれる。  呪いを解くために。腕を後ろ手で拘束された兄の負担が減るように。  上に乗ってくれる? そのほうが、ディーンが一番楽だと思うんだ。  ただ騎乗位の兄が見たいだけのサムの提案を、吟味する間もなくディーンは頷いた。楽というならもっと別の体位がありそうなのは、サムよりよほどマニアックな性技にくわしいディーンならわかるだろうに、バスルームでの洗浄と執拗な拡張ですっかりのぼせていて、考えが巡らないようだった。本当なら休ませるべきだとわかっていたが、ここで言い訳、一刻も早く呪いを解いてあげないと。  激しいファックってどれくらい激しくしなきゃならないのかな。  ディーンは膝立ちでベッドの上を移動して、サムの腰をまたいだ。さすがに体幹がいいから腕がきかなくても倒れ込んだりしない。今はのぼせているから、ちょっとフラフラしているけど。  勃起したサムの上を、ディーンが前後に揺れながら下りてくる。  「ゆっくりでいいから……」  体の自由を奪われた相手を、自分のいいように動かす。久しぶりに感じる、たまらない愉悦。  よだれを垂らしそうになりながら兄が太腿を震わせて挿入に苦労しているのに見入っていたので、彼が涙の溜まった瞳で睨みつけているのに気づくのが遅れた。  「えっ?」  「えじゃねえよ、まぬけ。鬼。ビッチ。入るわけねえだろ、少しは手伝えよこっちは手が使えねえんだぞ」  「え、大丈夫、入るよ。先端がちゃんとハマればあとは自然と入ってくるって。中をあれだけ柔らかくしといたんだから」  唖然とした兄の頬にぽろりと涙がこぼれた。本人の胸に弾かれてサムの腹に落ちる前に消えてしまったが、美しいものを見てサムは興奮した。  「ディーン、僕も手伝うから、一個お願いを聞いてくれる?」  返事もきかずにサムはディーンのネルシャツの裾をまくって内側にまるめ、上に引き上げていく。何かを悟ったが信じられないという表情の兄に首をかしげてみせ、開かれた口の中にまるめた裾を押し込んだ。  日に焼けても赤くなるだけですぐに色が引いてしまうディーンの今の肌は真っ白だ。体毛のない腹から胸にかけてのなだらかな曲線、ピンと立った赤い乳頭がいじらしくおいしそうで、見ると唾液が湧いてくる……  鼻息が荒くなったサムにディーンが身を引いた。サムは両手を伸ばして脇腹を掴む。そのまま手を上にすべらせて親指で乳首をこすった。  「んーっ!」 シャツの裾を強く噛んだあと、ペっと吐き出してディーンは叫んだ。「お、おまえは、おれを、何だと」  「ごめん、本当にごめん」 兄をいじめたいが、この状況では不謹慎にもほどがある。「呪いを解こう。ちゃんとやるよ。僕が当てるからちょうどいいと思ったら下りてきて」  ハアハアと荒い息を抑えながらディーンは弟をにらみつける。  「偉そうに、呪いが解けたら、ぶん殴ってやるからな」  サムはディーンの尻を左右に開いて先端を割れ目に押し当て、ぬかるんだ鍵穴を探した。腹をむき出しにしてディーンが仰け反る。ぷっくりと縁がふくらんだ穴にペニスの先が当たったのを感じると、サムは尻を支えていた手を放した。疲れ切ったディーンが自然に落ちてくるまで時間はかからなかった。  「これ……いつ……解けるんだ?」  挿入を続けながらディーンは目を閉じた。  「さあ。ケッチに騙されたのかも」  「あ――あ――やばい、サム、やばい……今……」 根本まで入りきったと思ったすぐだった。急にディーンの顔色が変わり、一瞬にして上り詰め、風船が割れるように弾けた。何が起こったのかサムにも本人にもわからなかった。  くたくたとディーンが倒れ込み、サムは慌てて肩を支える。紅潮した全身から発汗した彼は起き上がるとき、サムの胸に手をついていた。  「……嘘��ろ?」 サムは茫然とつぶやいた。「今のが、激しいファック?」  あまりに唐突なので拍子抜けしてしまった。サムは動いてもいないし、ディーンだってそうだ。理解できなくてサイドテーブルに置いた土台の骸骨の手を見つめてしまう。”見えない手錠”が土台に戻ったからといって”見えない”ままなのは変わらないが――。  明言はされなかったが、ケッチのあの言いようでは、”主人”である自分がフィジカルな絶頂を迎えた時が解呪のタイミングだと思っていた。  「なんだ……何が不満だ……悲しそうな顔すんなよ……サミー」 すぐ側で、汗と涙できらめいた睫毛がまたたいた。ディーンが熱い手でサムの頬をつつむ。パタパタと軽く叩いて笑い、ちゅっと口に吸いついた。  「――入れただけで相手をイかせて呪いを解くなんて、ハ、たいしたご主人様じゃねえか」  サムは息を呑んだ。  「……ディーン……ワオ……ディーン……そのせりふ、かなりやばいよ」  「殴るのはもうちょっと後にしてやる」 ディーンは自由になった腕を上げてシャツを脱いだ。
 きっかけはサムの失態から呪われてしまったディーンを解呪するための”激しいファック”だったが、おかげで以前の狂った情動がなくても情熱的に愛し合えると再確認できた。何となく周りに気まずいからという理由で遠慮するのをやめた。  ディーンは幸せそうだしサムもそうだ。仮初の平和は消えたが、今まで築いてきた兄弟の関係が変わったわけでもない。ただ一つ、今までと変わったことといえば、彼が時々拘束されたがるようになったことくらいだ――本当に手錠を使ったりしない。呪いを受けたときのように、”見えない手錠”を使う。ディーンは拘束されたふりがうまい。  同じ疑念が三回目に心に浮かんだとき、サムはディーンの携帯端末からこっそりケッチの電話番号を消してしまおうとした。だが思いとどまって、目録の備考欄に一文を付け足した。    ――”見えない手錠”――愚かな臆病者を目覚めさせるあなたの策略それから愛
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kokoro-m · 5 years
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A thousand miles
心の深いところで負けない敬愛の気持ちを抱いています。
私がクリステンスチュワートに出会ったのは、映画「トワイライト」を初めて見た小学校中学年の時です。
多分その頃はハリーポッターとかホームアローンとかしか洋画を知らなくて、ましてやラブロマンスを観ることになるとは。海外通の叔母が、アルビン三兄弟の次に見せてくれた洋画がトワイライトでした。全てが大人っぽくて、映画の中の森や高校の廊下、台詞や設定があまりに美しく、現実離れしたものでした。初恋とニュームーンを観てからの私は、恐らく同じクラスのお友達は知らないであろう大人な洋画にどハマり、そんな自分にどっぷり浸かっていました。叔母と会うたびに夜は部屋のパソコンで絶対にトワイライト。いつもなら眠くて仕方ない22時までもトワイライトの為なら喜んで起きていたい。骨の髄まで一生チームエドワー��。そこから暫くは脳内がトワイライト一色だったから、授業中後ろを振り返る時は、カフェテリアでベラが初めてエドワードを観た時のように口は前歯が見えるくらいの半開きにして虚ろな目を心がけて過ごす。体育の授業で50メートル走になったら、私も左手首に噛み痕あればエドワードみたいにめちゃめちゃ速く走れるのではとスタート前全力で手首噛んでました。クリステンが手首に4本線のタトゥーを入れた時は、マッキーの細い方で必死に真似して描いてた。授業中に背徳感に浸りながら。真っ直ぐに描こうとすると太くなって仕方がなくて不格好で。皮膚にするアクセサリー、タトゥーシールに目覚めたのはそこからです。小6の時、ZARAで濃いめのブラウンの裏起毛ダッフルコートが売ってありました。それはそれは、ベラが森でエドワードを探して地面に横たわってしまうあのシーンのコートに本当にそっくりで、とても駄々をこねてお願いしてお母さんが買ってくれて。勿論捨てられなくて、まだあるし、まだ着てる。髪の毛も癖毛でうねっていたから、長いまま過ごして、出来るだけベラとの共通点を見つけたかったんだなあと思います。途中からクリステンがカツラになったって聞いた時は地味に深くショックだった。
中学生になって、ブレイキングドーンを迎えます。ずっとDVDで観ていたので、ここで初めてやっと映画館でトワイライトを観る。初恋からは到底想像できないハードな展開になったものの、ハリーポッター的流れだと思えば全然理解できたし、寧ろブレイキングドーンでベラが変身することで、唇を噛んで下を向く女の子から、力強く芯を感じる女性としてのベラを感じれて、今思えばクリステンの変化を徐々に見れていたのかと納得して大好きなエンディング。ネットでひたすらに画像を検索し、本編も繰り返し観まくる復習作業。私が英語の発音とイディオムとイントネーション、基礎に必要なすべては絶対的にトワイライトを何度も見たから自然に身につきました。ベラの言い方を真似しすぎて完全にアメリカ英語。高校生の時、英国への少しの語学研修の経験は何処へ。クリステンのあの超絶早口英語の訓練。小学生からにはもってこいの英才教育。流石クリステン。
ここまで作品にハマった理由は、小さな自分を思い出せば容易く分かるのだけれど、ここまで一人の女性に憧れるとは思っていませんでした。
クリステンが次第に長い髪を切り、私服はクロップド丈のトップス、スウェット、ダメージの多いジーンズやキャップを着こなして、レッドカーペットではヒールを脱ぎ捨て、片方の口端をあげて笑うその姿が眩しくて、クリステンをより素敵にさせるセ��シャリティを明かしてくれて、どんどんその変化に夢中になってしまった。トワイライトの面影は勿論薄れていくけれど、何でも良かった。ただただ彼女が本当に格好良かった。ずっと見ていては震蘯を起こす。ここであれをしたらダメ、とか、言ってはダメ、イメージがこうだったのに、とか、そんな表面より彼女の意思が真ん中にずっしりとあるからどうでもいい。彼女から感じる潔さ、女性としての逞しさ。どんな彼女にもなり得ないけれど、少しだけでも良いから近付きたい。クリステンの纏う空気、瞳の強さ、自信の溢れ方、いつも照れたような笑い方。永遠に私はその虜。
‪近付く努力は十二分に必要。ここ最近クリステンが愛用しまくっている、メイクさんから貰ったキーロックネックレスも血眼になって探したけどちょっっっとお値段の方が高くて諦めて。そこで代替え策で買った似たデザインのネックレスは、よーし綺麗にするぞと錆び取りしたら逆に錆だらけになり、見事に使えなくしました。ショックこの上ない。こうなったらどうしてもあのネックレスが欲しい。いつでもあれを首元に降臨させるクリステンが優勝って話は何時間でもしたい。ナイキのコルテッツも持ってる。黒コンバースもある。レイバンのサングラスも買った(これはトワイライト繋がりのフィフティシェイズのアナスタシアことダコタのイズムに偏っているかも)。持っているだけでも気分が上がって、背筋がピンと伸びて、自分に自信が持ててしまう。これだから凄いな、と思う。クリステンは私の希望で、私の勇気の塊で、一生憧れていたい至上最高のパワフルで美しい女性です。
こんなに騒ぎたくなったのも、クリステンが理解不能レベルで自身の魅力放出してしまっている映画「チャーリーズ・エンジェル」を観てきたからです。
スクリーンで初めて拝見したエラ・バリンスカさんの圧倒的スタイルとそれ故の存在感、眼差しで生涯を終えたい。アラジンぶりのナオミ・スコットさんの愛くるしい姿です、聡明な女性の可愛さたるや、内から沸き出る可愛さたるや。エリザベス・バンクスさん、トップ・オブ・ザ・トップ。私的にはサム・クラフリンさんが出てくる度にマスクの内側で大きく開く口、好きですと消えゆく独り言。はーーーーー最高だったな。体内の免疫力絶対上がった。首の後ろにホワイトタトゥー、起きたら埋め込まれてないかな。エンジェルに近付きたい、の品は一つ頼んであるので早く届くと良いな。こんな時期ですが、映画に罪はない。自粛モードですが、クリステンへの愛だけは自粛できませんでした。もし見逃してしまう方も、いつか必ず観て欲しいです。
もしも時空が歪みに歪んで、私がクリステンに会えてしまうユニバースが生まれてしまったら、そこが私のアナザースカイ���夢にだけ見ていようと思います。ニンマリ。
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mesiastor · 4 years
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「ジョルジュ・メリエス」
きっとこの名前を耳にしたところで、若い人、映画に興味のない人はピンとは来ないだろう。
ジョルジュ・メリエス。
彼は靴屋の息子として生まれ、靴屋になるために修行を積んでいた。ところが当時、人気だった奇術に魅了され、自らもその世界に入っていき、靴屋の権利と妻の持参金をもとでに劇場を買い取り、自らも奇術師、今の手品師になる。劇場は大繁盛で、このまま成功するかに見えたが、彼にとって新たなる出会いがあった。、映画である。当時、産声を上げたばかりの映画、リュミエール兄弟という黎明期の映像作家たちの作品を見て、その場でカメラが欲しい、と懇願するも、兄弟に断られる。
その後ロンドンに渡り、フィルムとカメラを手にした彼は、自らの劇場で興行するために精力的に映画を作った。それこそ1800年代後半の数年間で莫大な量の映画を作っている。
その後「月世界旅行」という世界初のSF映画、特撮映画を作ったこちで、彼は商業映画の父、と呼ばれるようになる。
だが戦争が彼からすべてを奪った。軍隊に入隊し、フィルムは焼かれ、劇場も失った。
映画への力を失った彼は、晩年、映画業界から贈られる支援金や駅での販売員などの仕事をして生活していたとされる。
私はこの話はある友人にした。メシア・クライストというたいそうな名前の男で、アマチュアで作家をしている、私の知り合いなのだが、彼曰く、世界というのは創造されることで構築され、フィクションの世界も現実との境目などなく、人間が認知できていないだけで、存在しているという。
長らく旅をしているらしい、若い友人は、不思議なことをいうものだと思った。
戦争は本当にすべてを奪う。
本日、日本を75年目の広島に原爆が落とされた日を迎えている。
新型コロナウイルスという未知の敵と戦う夏。
彼はそうしたニュースを見て、ただ祈っていた。私も祈るしかできない。日本人でもない彼が祈るように、これは人間の犯した罪なのだと私は思っている。
メリエスがすべてを失った。
映画はその失った世界を補完する義務があるのかもしれない。
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karasuya-hompo · 6 years
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RDR2:72:ついに6章!
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 いよいよダッチのところへ。これが拠点移動ミッションで、6章へのチェックポイントかな。  どういうやり取りだったか忘れましたけど(←)、「問題はそいつらなんだろうか」と言うアーサー。案に、「あんたの問題じゃないのか」と言いたいんだろうなこれ。  2章どころか1章から同じこと言ってるダッチですけど、「我々はここからだ」とか、さすがにもういい加減通じないと察せないのかこのおっさんは。  と思うけど、だからってどう方向転換するんだよ? て言われるとさ(´・ω・`)  正直、アーサーさんの生活能力なら、ギャング抜けてのほほんと猟師生活やれそうですけど、他のメンバーはどうかっていうと、人種的なものが既にハンディとしてある人たちもいれば、天涯孤独的な人もいるだろうし。  はたから見てると、「とっとと解散すればいいのに」なんだけど、それができれば苦労はしないんだろうなぁ。  というわけで、チャールズを誘って次の拠点候補地へ。クレメンスポイントのときもチャールズとだったから、こういうのに向いてるって思われてるんだろうな。そのわりにシェイディベルはジョンとだったけど。
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 青空……じゃないんですよ。これ、曇り空。なんかすげー不思議な空でした。雲が真っ青なの。
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 グアーマってどんなとこだった? て話で、南の国、タヒチみたいな��園っぽいかと思ったら全然そうじゃなかったっていう。  そういやチャールズがここで、髪をすべてなでつけて後ろで三つ編みにしてましてね。えっ、ボンズにしたの!? て一瞬驚きましたw
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 馬で行くか、カヌーで行くかと言われたので、新しい体験がしたくてカヌーを選択。
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 しまった、そのせいで小さな滝みたいになってる段差登れなくて、持ち上げて運ぶことにw 当たり前のことしてるだけなんだろうけど、ちょっとおかしいw ……チャールズに比べるとアーサーさん細いなぁとか思ってみたり(´・ω・`)  それにしても……チャールズはゲーム的に「いい人キャラ」だと思うから、一緒にいてカリカリしなくて済む……癒やし系マジで。  で、次の拠点候補ってのは、チャールズがワピチ居留地にいたときにネイティブの人から聞いたとか? マーフルーブリードがアジトにしてるとこだそうです。そこを襲撃して二人で一掃してこいって、どんだけの戦闘力なんだこいつら。  しかも……うきゃー……なんか人体の胴だけ飾ってあるわぁ:( •ᾥ•): プレイヤーとしては、このゴアをOKするならなんで猟奇殺人のry
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 またスニーキング。てかデフォルトで弓背負わされてたので、「ああ、そういうことね」と。  こういう誰かとの行動って、その人についていくだけで失敗しないので、純ステルスゲーより気楽に暗殺楽しめていいですな。  で、新聞にも出てたマーフリーども。駅馬車がまるっと行方知れずになったとか、それもここに持ってこられてたみたい。
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 メレディスちゃんという娘さんだけ無事に救出しました。怯えてる嬢ちゃんを落ち着かせて、チャールズに後を任せると、アーサーはアンスバーグへ送り届けます。  なんか妙に手の込んだ事後処理だなと思ったら……メレディスを母親に預け、さあ行こうとしたところで……ダウンズ夫人……まだ娼婦やってんのか。  そうそう生活切り替えられないのは分かるけど、農家から���婦には簡単に転身したんだから、自分のためじゃなく息子のために、出て行くってことはできんのか。それで出て行ってやり直してくれれば、アーサーの荷も軽くなるっていう利己もあるけど。  そして拠点に戻ったら、「モリー見かけたか?」、「最近見てない」とちょっとやり取りしたことのあるそのモリーがわめきつつ乱入。  で―――サンドニの強盗、密告したのはモリーでした:( •ᾥ•): ダッチが構ってくれないから? それで仕返しのつもりか、それにしたって大勢の仲間の命がかかってるってことも分からないほど盲目なのか。それって愛は盲目とか言って許されるレベルじゃないぞ。  激怒するダッチだけど(自分が彼女を粗雑に扱ったことが原因=自分のせいだってのかよ、てのもダッチみたいなタイプを刺激するんじゃないかと)、アーサーが、彼女はもうイカれてるんだからほっとけ、と止め―――スーザンが撃ちころころしました。
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 掟でしょ、なにぼさっとしてるのあんたたちは、と。  生かしておいてこれ以上のトラブルになる&うるさいわめき声聞かされるよりは、プレイヤーとしてはこれであっさり静かになっていーんじゃない? くらいのものですけどね。ティリーとかメアリーベースみたいに優しい言葉かけてくれたりしたわけでもなくて、いつも取り澄ましてた脇役中の脇役の女、中盤ではキャンプでダッチの痴話喧嘩しててうるさいって印象しかないので(ㅍ_ㅍ) 人って、マジそんなもん。自分にとって快適な相手には寛容だけど、不快な相手には無関心だったり冷たいんですよ。  それにしても、2章のケツだったか3章だったか、モリーがなにか相談しようとしてたとき、おじさんが割って入ってこず、最後まで話を聞けていたらなにか違ったんだろうか? とか思いますけど……まあ変わらなかっただろうな。アーサーって女心分かってるタイプじゃないし。  ただ、この後カレンがかげースーザンに食って掛かってましてね。カレンもモリーのこと好きじゃなかったはずなのに。このへん、仲良く一緒に歌ったり喧嘩したり、人は一色でできてないにしたって、あまりにもふわふわと、しかも極端に態度が変わりすぎな気がしますな。  ちなみにわたくし、たびたび「ダッチは」とか人格分析みたいなことしてますけど、これ、まったく意味もないし妥当性もないとは思ってます。何故なら、彼は本物の人間ではなく、所詮キャラクターだからです。  ダッチとは、とかしきりに分析してみたって、ライターの落ち度があったらおしまい。「そういう設定なら、ここでこんな言動は取らないだろう」みたいなさ。  考察も分析も、そういう落ち度が一切ないものとしてやることになりますけど、そんなわきゃねーのです。本物の人間がそこにいて、矛盾して見える言動、理解し難い判断してるのとは違う、しょせんは人工物。でもまあ、それを承知でね、あれこれ考えるのが楽しいからいいかなと。
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 そして夢うつつになるたびに、さしはさまれる鹿。  しかしこれ、日本人には馴染みのないイメージ、心象、シンボルだよなぁ。
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 さーてセイディのとこ行くかーと思ったら……くろたまちゃんでぽくぽく走ってたら、後ろから「俺じゃなくて兄貴のほうだ」と言いつつ連行し、されていくいつもの奴らが来て。あーはいはいと通してやったのに、追いぬかれてからしばらく、距離が広がらなかったせいで「てめぇなにつけてきてんだよ」と発砲されましてね?(ㅍ_ㅍ)  天使プレイに拍車がかかったとしても、「無実の人かもしれないけど、違うかもしれないし」で見送ってたところにこれだと、とりあえずころころしとくかって気分になるあたり、しょせんは暴力にトークさせる無法者。  こういう裏稼業、明らかにヤバい監禁系のローズだけは関わったけど、他はスルーしてるんだよなぁ。別にそこまてして金とか武器ほしいわけじゃないしと。
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 そしてこのイベントのおかげでとうとうMAX天使!!٩(ˊᗜˋ*)و たしかこのひとつ前の段階で、お店の品物は半額になったはず。  ……てすげぇなおい。「いつもみんなのためにご苦労様です。貴方みたいなかたからフルプライスもらうなんてできませんよ。どうか半額で持って行ってください」てすべての店の人が言ってくれるとか、どんなんや(ㅍ_ㅍ) と、ゲームシステムについてメタなツッコミを入れずにはいられないこの性分。
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 そしてやってきた桟橋。お、アビゲイルがおる。そりゃそうか。ジョンのこと心配だもんな。ろくでなしとかなんとか言ってたって。
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 私も行く、というアビゲイルをセイディと二人して「ここにいろ」と説得。……アビゲイルの戦闘能力わからんけど、そんな格好でついてこられてもぶっちゃけ邪魔なんだけどな?  アビゲイルとしては、自分の夫のことなのに、自分は待ってるだけで二人にだけ危険なことさせて申し訳ない、というのもあるみたいですね。
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 乗り込んでー……遠くから双眼鏡とかライフルで見てみても、はっきりジョンかどうかわからないのに狙撃。雑だなおい( ತಎತ)  で、生き残ってる看守を脅して、刑務所前まで戦闘回避。
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 ジョンを出せー!! って……あのさぁ、ダッチギャングのジョン=マーストンを助けに来たら、そりゃもうダッチギャングのメンバーでしかないわけで、そんな「俺たちここにいるぜー」をやつてどうすんだあんたら……。  もう少しこう裏口からこっそりとか、他の囚人諸共壁爆破して脱獄させてとか、わからんようにするって頭はないんかい!!
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 ジョンを確保したら、あとは銃撃しつつボートまで。
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 相変わらず助けられてるジョン。狼、バレンタインの一件に引き続き、アーサーにとっては三度目のジョン救出かw 「また助けてもらったな」とか皮肉もチックリチックリ。  そう言いつつね、喧嘩ばっかりだったけどあいつもマシになったし嫌いじゃないとか後で日記にも書きますけど、列車強盗の作戦聞いたときの「おっ?」ってちょっとうれしそうな顔とかね、わしゃあ忘れてないですよ。  つーかだいたい、ジョンレベルの「気に入らないところがある。ぶつかる相手」を嫌いになって無視できるなら、アーサーさんとっくにギャング抜けて自由になってるでしょ。それができないお人好しだから今でも命削って残ってるんでしょ。  素直になれよ!!
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 ジョンが捕まるところをダッチは見てた、助けられたのに助けなかった、とか言い出しますが……。それについてはちょっと思うところがあるのだな我が輩( ・ὢ・ )  「あれが本当のダッチ」てのも同様。何度か書いてるとおり、黒いものを持ってたら、白いものを持ってなかったことになるのか。白く見えてたのは「本当じゃない」=偽りだったのか。そんなわけはないのです。  ……まあ、ゆーてもジョンは26くらい? アーサーも35くらい? しかも考えることはダッチに任せての無法者暮らしでは、人間について考察する機会なんかあるまい。仕方ないか(´・ω・`)  とか言う我が輩も、他人事として観察してるからあれこれ言いますけど、自分が渦中にいたらこんな冷静じゃないし、客観もできません。それができるようになりたいとは思うけどね。
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 キレたダッチになじられます。ジョンを助けに行く算段はしてた、そいつが絞首刑にならなかった代わりに俺たち全員が首に縄突っ込んだも同然だ、と。  助ける気そもそもなかったんじゃね? てのもありますけど、事実この後、ルモワン全域で解除不可能の指名手配されましたからね。  ゲームとしては、それで実際に割り食うのアーサーだけにしか見えないんですけど、全員がこの危険を共にするとしたら、それこそ、勝手をするなと言われても無理ない結果です。  あまりにも頭悪すぎる正面突破の奪還方法に既にツッコミ入れてますけど、マジでこれはな。いくらジョンのことが心配だったからって、それで全員を危険にさらしたことになるし、正当化できん、ダッチが薄情だと一方的には言えんでしょ。  助けることのリスクが許容範囲ならともかく、やったら全員が危険になると判断したら、一殺多生はやむをえないんじゃなかろうか?  ジョンが捕まるのを見てても助けなかったのも、助けに行かせたせいでその誰かあるいは自分が死ぬかもしれない。だったら、バレンタインに続き二度もまんまと敵の手に落ちる戦闘要員、諦めるのがそんなに異常なことだろうか。  沈没時、ダッチが船を出せと判断したとしてですが、アーサーを待ってたらこっちまで巻き込まれて沈むかもしれない。ビル、マイカ、ハビアと自分の命すべてを賭けて、沈むまで待てと? そんなわけない。ある程度待ったら行くしかない。  ジョンが絞首刑になるとしても、刑務所からの強引な脱獄は、明らかにダッチギャングがまだこのへんで活動してると知られることになる。せっかくバラバラでこそこそと戻ってきたのが台無し。それを考えたら、一人見殺しにしたほうが全員のためなるのかもしれない。  だとしたら、ダッチか完全に無軌道になったとは思えません。  「誰も見捨てない」とか言ってただろうとか、ガキじゃあるまいし、いつまでそれを言質にとるのよ。むしろ今まで、調子のいいときだけでも、それを実行してきたこと自体で既に、ダッチは大した男なんじゃないのか。  けど、もういい加減そんな理想が通じる状況じゃなくなってる。そのことを、ダッチ自身も、アーサーたちも認め、受け入れて、現実に直面せねばならんのと違うかね?
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 そしてまた鹿。欧米人にはピンとくる表現かもしれないけど、日本人のプレイヤーとしてはこの鹿、どう受け止めてるんだろう。「神の象徴」とか、なんらかの予備知識ある人は別として。
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 ちょっと居眠りしてました。体力がなくなっているのですな(´・ω・`)  ちなみに、こっから先は指名手配気にしてもしゃーないので、このカウボーイスタイルか、ブラックガンマンで押し通すつもりです。  どっちかといえば……アーサーお気に入りの自分の帽子と、最初から持ってたリージャンベストとかジーンズ使った、この服のほうが「らしい」かな。
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 レオポルドのとこに来ました。また借金取り立て。  いいことしたいと思ってるなら行かなきゃいいんだけどね。それにこれ、メインじゃないよね? 白マークだし。  しかし気になるのでやつてしまうプレイヤーのメタ視点。
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 スーザンに話しかけるのはちょっと怖かったけど、まあ、彼女は自分のしたこと、現実として他人の非難もなにもかも受け止めてる気がします。正しいかどうかとか、誰かがやるべきだったとかどうとか、今更言い訳なしに。  彼女がどんな「キャラ」なのか分かりませんけど、もし、ヒステリーと同時に非常に思慮深い面もあったとしたら「ダッチがやったら賛否別れて崩壊するかもしれない」と、あえて自分がやった、とか解釈できなくもないかもですな。  逆に、あの尻でもの考える馬鹿女、別にいなくても何一つ困らないし(実際モリーはキャンプでなんの仕事もしてない)掟なんだからとっととやればいいのに、くらいでころころしててもいいと思います。
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 ささやかな台詞だけど、根本に触れてるなと思ったおじさんの言葉。「悪人から奪った酒」。昔はそうだった。けど今はもう金のため、自分たちが生き延びるため、見境のない犯罪者集団よ。  義賊気取っていられるのは、自分たちに余裕があったから。それがなくても義賊であれるような聖人君子、ダッチだけじゃなく、みーんなそうじゃないっしょ。
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 借金取り立てに道中。オレンジと白の花がいっぱいサイてるのは、ニューハノーバーの北のほうね。  えーっと……相手は馬車の修理中。軍服っぽいの着てるなぁ。で、やっぱり金はない、と。そしてやっぱり、レオポルドは期日までに返せる見込みなんてないの分かってて貸したぽい。  そこに追手。どうやら彼、白人なのに、ネイティブのおねーちゃんを奥さんにしたし、それでなんか揉めたぽいです。殺せと言われたのに助けたとか、そんなのかな。命令違反したらしいし。
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 銃撃戦で馬車と物資は燃えちゃった。借金の代わりにこれをとアクセサリダサれたけど……「断る」選択肢ある以上は、もう断るしかないだろアーサーさん。それに俺、今でも1万9000$くらいあって、チートなしでも1000$くらい増えてるし、もうすぐ死ぬし、だから借金肩代わりしたって全然構わないし。  感謝する相手に、なんかすげーかっこいい台詞言ったなw 天使が、王子様が、なに行ってんだほんとに。アーサーさん、少しは自覚しようよ?
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 ダッチの命令になんでも従うつもりはない、と決めたらしいアーサーさんです。  自分のこともほとんどの仲間��ことも信じられない、とも書いてます。マイカは絶対信用できんってのは、グアーマでの発言聞けば分かる( ・ὢ・ )  けど「ほとんどの」の中に入らないのは誰なんだろう。男連中は基本的な不信の目で見られてそうだけど、チャールズはな。一度日記にも「彼はナチュラルに良いことができるいい奴だ」とか書いてるしな。信じられるんじゃないかな(´・ω・`)  あと、ジョンはブランてのとこもそうだけど、アーサーと同じ感覚持って物事見てるところがあるので、それに気付いてたら、「あの馬鹿は馬鹿だし大丈夫」とか思ってそうw  アビゲイルのことはやけに高く評価してます。「俺の知る中で、自分らしさを持った最高の女」とか。どのへんからそうなるのかは謎ですけど。プレイヤーの目に入るのは、ジョンをクソミソに罵って喧嘩してるとことか、ギャングの中で生きてて「吊るされる側じゃなく吊るす側」とか言う無神経さとかばっかりなんだけど? まあジョンの幼なじみならやっぱ20半ばくらいだろうし、そんな出来た人間でなくても当然だけどね。  セイディは直情的だから厄介者ではあるけど、愛する者を失うつらさを強く思い知って、だからアビゲイルには親身なんだろうしね。トラブルメーカーではあるとしても、欲得とか自分の見栄に流されるタイプでないのは確かそう。
 ―――と名前を並べてみると、「自分に味方してくれそうな人が仲間」みたいなところはあるなぁと思ったり。  ダッチからすると、アーサーは最近やたら自分に文句ばかり言うわけで。これまでずっと可愛がってきたのが、ダッチのすることに疑問持ったり、乗り気じゃなかったり、反対したり、挙げ句に言いつけ破って勝手に行動したり。自分の苦境や負担を理解するどころか、間違いがあると責めてくる。もちろん間違いは間違いだけど、だとしても「理解してほしい」という思いがあるのは自然じゃなかろうか。ダッチにとってのアーサーという立場から考えたら、「特におまえには」。  それはイコール、イエスマンがほしいってことなのは間違いありません。なんでもかんでもイエスイエスと自分に従って、楽しくやっていける相手。で、かつてはアーサーがそうだった。そして今はマイカがそう。マイカを重用してしまうのは、人として自然かもしれません。  じゃあそれって、器の小さいだっせぇことなのかって行ったら……じゃあ自分はどうなんだろうか、と。自分のすることにいちいち文句つけてダメ出ししてくる気に入らない相手がいたら、その人の意見を、私情抜きで、有用かどうかだけ見て判断し、有用であったりすっぱり気持ちよく採用できるんでしょうか。  たぶん大半の人間は、「気に入らない相手だから、その意見も気に入らず、却下してる」という自覚すらなく却下するし、自覚してたって、なかなか受け入れられないんでないかな?  マイカに対するアーサーおよびプレイヤーの判断も、それにまったく流されてないと言えるかどうか。  ��なみに私は、こいつ胡散臭いにも程がある、っていうインプレッションで「こいつ絶対内通者とかなんかそーゆーのだろ」と決めつけた、メタ視点で見てますw
 さて……お手紙届いたらしいので読んでみることに。またメアリーかと思ったら、ブレイスウェイト家のペネロペ嬢でした。……ってなんでここが分かったの!? てかこんな素人の娘さんにまで居場所特定されて、どこの誰かは知らないけど手紙届けた配達人もいるわけで、それってもう完全に居場所バレバレってことじゃねぇの!? と激しくツッコミたくてたまらないんですけど。  こんなザルが通るような展開やってるわけですから、「ダッチとは」とか分析したって意味ないのも、明白ですよね? それでも↑のとおり、やるんですけどねw もしここに整合性つけるなら、手紙は直接アーサーのところじゃなく、居場所が分からないから、どこか、誰か彼を見かけてくれそうな場所、と、ローズの郵便局に預けられて、そこでミッション発生すべきなのでは??
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 ペネロペ嬢。こいつらの色恋沙汰が絡んでなにか起こるのかと思ったら、それとは無関係にドタバタし、あれからどうしてたのかと思えば……アーサーがダッチギャングの一人、自分たちの家が崩壊した原因とは知らない、んだろうな。知ってたらさすがに頼らないんじゃなかろうか。いくら自分たちの家のこと、我欲ばかりの家族のことを嫌ってたとしても。
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 この二人、若いだけに軽いというか足りないところはあるし、この先苦労したらどうなるかも見ものだけど、今のところ、理想と希望に燃える若い恋人たち。このまま苦労も互いに乗り越えて、より賢く強く、そして仲良くなるといいのだが。  ちなみにボーは毎日ローズの駅でペネロペが来るかもと待ってたそう。こいつ……なかなか根気もあるし、少なくとも今は熱心に愛してることに間違いないんだな。  てか、だったらそれこそボーからミッションスタートしたんじゃならんかったんか。ローズに来ると、毎日ここで待ってるボーがいて、アーサーを見かけて、二人で逃げたいんだけどペネロペがなかなか監視を抜けられないみたいで……とかさ。  で、絡んできた従兄弟たちぶっ飛ばして、一緒に列車へ。  しかもその列車まで、雇われたならず者に馬で追われ……ペネロペちゃん、実家の宝石持ちだしてきたそうな。つーかじゃああそこんち、財産けっこうあったってことじゃ……?w  そいつらを追い払ったはいいけど、機関士がビビッて逃げてしまったため……
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 列車を運転することにw  つーかこれさぁ、この一度きりなんじゃないかと思うんですが、そんなことのためにこのシステム組み込んだのかっていう。何度も繰り返して発生することにアニメーション作ったり、システム作るのは当然だけど、列車運転する機会って、オンライン含めて今後もあるんですかね?  ちなみにベル鳴らしたり汽笛鳴らしたりってなにかあるのかなぁ。バッファローの群れがいたので、「もしかして音で追い払って、線路に入ってこないようにしろってことかな?」とは思いましたけど。
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 しかも到着したのはリッグズ駅。サンドニへの切符買ってたんだけど……えーっと……ここの路線って一方こうだけで、ローズからサンドニ行こうとしたら、南下できないから一回りしないといけないのか……?
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 けどまあ、ここから北へ、ボストン目指して駅馬車です。  「おまえ拳銃持ってるか?」と御者に尋ね、「当たり前だ。持ってなきゃやってられない」と答えると、奪ってペネロペちゃんへ。悪さできないようにってことと、なんかあったら自分で身を守れってことか。ボーはそのへん、あんま役に立たないタイプだしな。  宝石のブレスレットくれようとしましたけど、だから俺、金目のものはもういらないんだってばさ。ギャングに寄付する気なんてもうゼロだし。どうせ遠からず死ぬし。だったら若い二人の未来のため……金持ち二人だけど、この後なにがあるか分からんしな。家宝なら尚更、人にやるもんじゃないだろ。  それに、そういうものの価値が心底分かってる相手から、「お礼としては、大切なものだからこそ、ぜひ貴方にこれをもらつてほしい」と渡されるなら、受け取らない=相手のその深い気持ちを受け取らないのと同義って気もするけど、「金目のもの」って認識しかないもの渡されてもな。  ともあれ、しっかりやれよロミジュリ!
 というあたりまで、4章ラストから一気プレイでした。  途中でオークリー湖? の脇の「?」も見つけてますけど、あれはクリア後のほうがいいと、理由含めて聞いておりましてね。ぼかぁくろたまちゃんと一緒にいるから、尚更、今やる気にはなれないんだ。  さて……ここまで来たら、サブクエ出るのを待つためにちょっとだけふらっとしつつ、ひたすらメインミッションですかね。  章が切り替わってるので、それぞれの町も一通り見てきたい……これまでの足跡をゆっくり辿っておきたいというのがあります。それやって、早めに寝てれば(体力ないだろうという雰囲気RPの一環)、そこそこ時間も経過するから、時限式の続編もきっちり発生していくんじゃないかな。  しかし……さすがにこれだけまとめて進めると、個々の印象は薄くなってますし、疲れたのでね。明日明後日あたりは一休みですよ。
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picolin · 2 years
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The Southbury Child
by Stephen Beresford
dir. Nicholas Hytner
2022年7月9日 Bridge
『The Last of the Haussmans』『パレードへようこそ』のスティーヴン・ベレスフォードの新作(当初は2020年初演予定がコロナ禍で延期になっていた)。ブリッジでの上演前にチチェスターでの初演となっている。主演はアレックス・ジェニングス。
セットは一貫して司祭の自宅のリビング。張り出し舞台の真ん中に大きなテーブル、向かって左側にキッチン、奥に勝手口、窓、玄関が配置されている。テーブルに配置された各種冊子や左側に置かれた複数の酒類の捌き方がこの家庭のムードをそことなく匂わせる。
酒癖が悪く、不倫で夫婦関係が崩壊した司祭とその堅物の妻、実子と養子の姉妹、そこに幼い娘を亡くした労働者階級の若い母親と彼女の兄弟による「葬儀にディズニーの風船を掲げさせて欲しい」という願いの拒絶(これと、ここからコミュニティの支持と教会への反発が出る経緯がちょっと分かりにくい)という、ややUKの田園地帯を舞台にしたドラマにも通じる内容。イングランドの地方における教会の立ち位置がある程度分からないとややピンと来にくいところがある。そこに国教会から補助として派遣されてきたスコットランド出身の若いゲイの司祭や、妊娠中の女性警官、いかにも地方の中流階級の雰囲気のある医者の妻などが登場する。会話はウィットに富み、ジェニングスをはじめとするキャストも申し分ないのだが、テーマを盛り込みすぎてキャラクターの描き込みが全体的に中途半端な感じもした。
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【脳内劇場】 豚のごとく生きろ (Live Like Pigs)
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初演は1961年、ジュードが演じたのは、1993年のロイヤルコート劇場50周年記念の再演です。ジュード のお写真がないので、参考画像は初演のお写真だよ。念力を使って、寝そべっているキャラ(コル)にジュードを当てはめよう! このお話は、アイリッシュ・トラヴェラーという流浪の民が主人公。ジプシーとは違い、白人です。「ピーキー・ブラインダーズ」を見たことのある人は、あの3人兄弟の実家というと、「あぁ、あのいつも焚火している人たちか」と、ピンとくるかも知れない。「焚火してそう」、「手相見てくれそう」、「薬草知ってそう」、「盗み働きそう」 みたいなステレオタイプは大問題なんだけどね!そういう描き方をされることが多いです。 マイノリティのことはマイノリティ自身が語ることが主流となった現代では、ケンブリッジ大出身のエリート白人(原作者ジョン・アーデン)が彼らや労働者階級について語るというのは、観客に受けが悪いかも。しかしながら、芸術全体が労働者の体験を語ることに湧いていた50年代、60年代当時には、画期的だったようです。 定住をしない・定職につかない場合が多いので、定住民とのトラブルが発生しやすく、英国政府や自治体は、歴史上何回か、彼らをムリヤリ社会に組み込む試みをしています。 この芝居も、アイリッシュ・トラヴェラーの一家が宿をはっていた場所を自治体に追い出され、代わりに、イヤイヤながら自治体経営の借り家に案内されるところから始まります。自治体の係の人には、こんな感じ↓ 役人:どうです、上の階も見てみますか? レイチェル:なんで?私らはここに放り込まれただけじゃないかい。そんなら見物する時間だってゆっくり取らせてもらうよ。それに気に入らなかったらどうするっての?私らに選べる権利があるっての?
この家の家族構成はややこしく、レイチェルは一家の女主人ですが、男主人のセイラーと結婚しているわけではありません。セイラーにはロージーという25,6歳の子供がいて、レイチェルにはコルという、18,9歳の青年の子供(ジュード)がいます。さらに、ロージーには流れ者のボーイフレンド(おそらく複数)がいて、この流れ者たちとの間にサリーという8歳の女の子と赤ちゃんがいます。 彼らは、定住民には反感しか持っていないので、翌朝ご挨拶に来たフレンドリーなお隣さんの奥さんにも敵意むき出しですw 以下、酷いけどこんな感じw レイチェル:地獄に行きな。あんたとあんたのうるさい旦那と。 ジャクソンさん:(息を呑んで)何だって! レイチェル:地獄に行けって言ったんだよ。あんたなんかと会いたくないよ。庭が好きなら庭にいればいいじゃないかい。 サリー:この人ブタみたいに太ってるね。 この引用の前にジャクソンさんが何か挑発的なことでも言ったのかと思われるでしょうが、いたってフレンドリーな、「よろしくね!」しか言っていません。引っ越して早々これなので、一家はイキナリ孤立します。 しかし、お隣さんにはドリーンという17歳の年ごろの娘さんがおり、この子がコル(ジュード)に興味を持ち始めます。 (家の前で) サリー:コル!コル!蓄音機をかけてよ。 コル:(ちょっと嫌そうに)蓄音機かよ……。いいよ、ここで聴こう。部屋の中は堪えられねぇ。しけった部屋にずっと���たら、亀かなんかになっちまうぜ……おい、レコード4つあったろ?3枚しかねぇぞ。 サリー:1枚割れちゃったんだ。 コル:割れたって?誰かお前をブチのめさないとな……よし、これがコル様の音楽だ!聴きな!("煙草とウイスキー"をかける) サリーとコル:(熱中して聴き、大きく拍子を打ったりする) ここでドリーンが帰宅。鍵を忘れ自宅に入れないことに気づき、コルに助けを求めます。最初は素っ気なかったコルも、ドリーンと話しているうちに警戒心が解けてきます。 コル:何して暮らしてんだ? ドリーン:え? コル:いつも何やってんだ?
ドリーン:みんなと同じよ。 コル:ここで? ドリーン:ここの何が悪いのよ。 コル:おれ達、昨日来たばっかなんだ。 ドリーン:それで?
コル:見てみろ。家、家、そんでちょっと庭。家、家、ちょっと庭。家、家、ちょっと庭。そんでコンクリートの路を、サツが四六時中歩いてやがる。狂いそうだよ……あんたは一日中働いてんのか?
ドリーン:ええ。 コル:仕事の後は?
ドリーン:テレビ見たり、映画に行ったり。土曜には、(同僚の)シーラと"パリ―"で踊ったり。ダンスは好き?
コル:おれ達の踊り方は——おれも"パリ―"に一回だけ行ったことあるけど、あいつら「出てけ!」って言うんだ。まだ5回もジャンプしてなかったんだぜ?これがダンスだ!
コル:(違うレコードをかけて、踊り出す。腕と脚を突き出したり、叫んだりして、野蛮な踊り方。ちらりとドリーンの方をみると、ドリーンが大笑いしている。)
コル:(蓄音機の針を外し、恥ずかしそうに傷ついている) コル:そんなにおかしいか? ドリーン:ごめんなさい。笑うつもりは—。 コル:いいってことさ!おれたちは、この踊り方おかしいって思わないからな。 コルとドリーンが仲良くなり、「ウエストサイド物語」みたいなお話になるのかと思うでしょ?!甘いです!違います!あくまでもフォーカスは一家の貧困と無知なので、カオスなことにしかなりません。 一家が近所と色々トラブルになっている間、流れ者(サリーの父)が、ダフォディルという年頃の娘と、オールド・クローカーという年老いた女を連れて、転がり込んでくるのです。ダフォディルは娼婦です。現代の考え方だと、ダフォディルは家族にそうさせられている、あるいは状況的にそうせざるを得ないと考えるのが妥当ですが、戯曲内では、悪魔のようなふしだら女として描かれています。 ダフォディルがコルを誘い、コルも、「そこに山があるから登る。そこにおっぱいがあるから触る」という感じで寝ます。お隣の旦那さんと寝るロージーも含め、この戯曲内ではアイリッシュ・トラベラーが性的に節操のない人たちとして描かれているけど、いいのかな……。話が逸れましたが、コルが好きなのはドリーンなのに、コルが知っている女性との付き合い方が「触る→寝る」なため、以下のような悲しい結果になってしまうのです。 ドリーン:あんたと話したいことなんて、何もないわよ。理由は分かってるでしょ。父さんと母さんが私を"一人歩きさせるべきじゃない"ってどういうことよ? コル:ふん、言ったとおりの意味だよ。踊ったり笑ったりするだろ?でも男が近くによるだけで羽が折れたシギみたいにギャーギャー叫ぶんだからな! ドリーン:コル、あんたの言ってること、わかんないわ。昨日の夜は本当に楽しかった。あんたが私に悪さしようとするまでは—。
コル:おまえがして欲しい以上のことはしなかっただろ。少なくともおれはそう思ってた—おまえがして欲しくないって言わなかったから……して欲しくなかった?
ドリーン:そりゃして欲しいわよ……女の子たちはみんな。
コル:あぁ、そんならいいや!じゃあちょっと向こうまで行こうぜ。壁の影でヤってやる。 ドリーン:(泣きそう)違うの、違うのコル。
コル:ちぇっ。やっぱりおれの言ったとおりじゃないか。おまえがひとり歩きするとろくなことないじゃないか。
この後、いろいろあり、一家は借家を追い出されます。コルはドリーンに思いを残しつつダフォディルと去ることになります。
ここまで書いて、私が唯一考えられるのは、 この貧乏一家で、ジュードの美貌は掃き溜めに舞い降りた鶴みたいだったろうな!
ってことだけです。ミーハーで大変申し訳ございません。
次回予告:セールスマンの死
(マルコヴィッチの出て来る映画しか見たことないので、泣きながら原作読んでます。お楽しみに!)
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takahashicleaning · 4 years
Link
TEDにて
スティーブン・ジョンソン:音楽がもたらしたコンピューターの発明
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
必要は発明の母なんですよね?・・・そうとも限りません。
コンピューターのような最も大きな変化を生み出すことになるアイデアやテクノロジーの中には、必要から生まれたのではなく、子供の音遊びの奇妙な喜びから生まれたものが沢山あるとスティーブン・ジョンソンは言います。
発明の歴史を描く彼のひき付けられる解説に耳を傾けましょう。人々が大きな喜びを得ているところに未来が見えることが分かるでしょう。
4万3千年ほど、若いホラアナグマが、現在のスロベニアの北西端にある丘陵で死にました。その千年後。マンモスが、ドイツ南部で死にました。さらに、数百年後。そこから遠くないところでシロエリハゲワシが死にました。
この動物たちが、どうやって死んだのかはほとんど分かっていませんが、時代も場所もバラバラなこの異なる動物たちは、特筆すべきある運命を共有しています。死後に、その骨を使って人間の手でフルートが作られたのです。
考えてみてください。
自分が4万年前の洞穴人だったとします。火の作り方を覚え、狩りに使う、シンプルな道具を作り、冬の寒さをしのぐために動物の皮から服を作ることを学びました。
その次に、何を発明しようと思いますか?フルートという役に立たない空気の振動を生み出す道具を発明するなんて、馬鹿げたことに見えますが、それがまさに我々の祖先がしたことでした。
そして、これは発明の歴史においてたびたび起きていることなんです。
人々が、発明をするのは、合理的に生きるためだったり、子供に食べさせるためだったり、隣の村を征服するためだったりします。しかし、同じくらい頻繁に単に楽しいからという理由で、��しいアイデアが世に生み出されているのです。
そして、奇妙なのは、楽しいにはしてもしょうもないものにしか見えないそういった発明が、たびたび、科学や政治や社会システムに重大な変化を引き起こしていることです。カルチャーとも言われます。
現代における最も重要な発明であろうプログラム可能なコンピューターを例にとってみましょう。よく聞く説明は、コンピューターは、軍事技術から生まれたというものです。
初期のコンピューターの多くは、戦時の暗号解読やロケット弾道計算用に設計されたからです。しかし、実際には、現代のコンピューターの起原はみんなが思っているよりもずっと楽しく音楽的でさえあるのです。フルートの原理は、筒に空気を送って音を鳴らすというものですが、そこから最初のオルガンが2千年以上前に作られることになりました。
小さなレバーを指で押したときに音が出るようにするという素晴らしいアイデアを誰かが思いつき、最初の鍵盤が発明されました。鍵盤は、オルガンからクラビコード、ハープシコード、ピアノへと進化していきましたが、19世紀の中頃になって鍵盤で音の代わりに文字を打つというアイデアに多くの発明家がたどり着きました。
実際、最初のタイプライターは「書くためのハープシコード」と呼ばれていたんです。フルートと音楽は、さらに大きな発明へと繋がりました。
千年ほど前。イスラム・ルネサンスの最盛期にバグダードに住む3兄弟が、自動オルガンを設計し「自奏器」と名付けました。それは、巨大なオルゴールのようなものでした。このオルガンは回転する円筒に配置したピンの指示で、様々な曲を演奏させることができました。
この装置に別の曲を弾かせたかったら、円筒を異なる符号のものに入れ替えるだけでよかったのです。これはその種のものとして最初のものでした。つまり、プログラム可能だったのです。
概念として、これは大きな飛躍でした。
この発明によって、初めてハードウェアとソフトウェアというものを考えられるようになりました。そのような強力な概念をもたらしたのは、戦争や征服のための道具ではなく、必要なものですらありませんでした。機械が音楽を奏でるのを眺めるという 奇妙な愉しみから偶然もたらされたのです。
プログラム可能な機械というアイデアは、もっぱら音楽によって、700年もの間。生き続けました。
1700年代に音楽を奏でる機械は、パリの上流階級のおもちゃになりました。同様の符号化された円筒を使って、大芸人は、自動人形の動きを制御していました。初期のロボットです。
そのようなロボットで最も有名だったのが、他でもない自動フルート吹き人形で、フランスの優れた発明家ジャック・ド・ヴォーカンソンにより設計されました。
ヴォーカンソンは、演奏ロボットを設計していて別のアイデアを思いつきました。
快い音色を奏でるよう機械をプログラムできるなら、布に素敵な模様を織り出すようにプログラムすることだってできるのでは?
円筒上のピンで音符を表現する代わりに違った色の織り糸を表すのです。新しい模様の織物がほしければ、新しい筒をプログラムすればいいのです。これは、最初のプログラム可能な織機でした。
そのような円筒は作るのに時間がかかり、高価でした(開発初期は全て同様です)が、半世紀後に、別のフランス人発明家のジャカールが、金属の円筒の代わりに紙のパンチカードを使うという素晴らしいアイデアを思いつきます。
紙は、ずっと安く装置のプログラムの方法として、ずっと柔軟性がありました(このように大量生産されて価格が低廉します)
このパンチカードが、ビクトリア朝時代の発明家チャールズ・バベッジにインスピレーションを与え、解析機関を作らせることになります。
イギリスのルーカス職についていたチャールズ・バベッジです。バベッジ自身は、18世紀末に生まれ、非常に有名な数学者でした。ケンブリッジ大学でニュートンと同じポストを占めていました。今は、スティーブン・ホーキングがやっています。2018年に亡くなってしまいました。
最初の真にプログラム可能なコンピューターです。
パンチカードは、1970年代までプログラマーによって使われていました。だから、考えて欲しいんです。
現代のコンピューターを可能にしたものは何だったのかと。軍事的応用というのは、歴史上重要な要素ですが、コンピューターの発明には、他の生産性のまったくない要素も必要でした!!
オルゴール、おもちゃのフルート吹き人形、ハープシコードの鍵盤、織物の色とりどりの模様。これは、まだ話の小さな一部でしかありません。遊びから生まれた世界を変えたアイデアやテクノロジーはたくさんあるんです。
他の生産性のまったくない要素から美術館。ゴム。確率論。保険業。まだまだあります。
盲目的に必要が発明の母とは、限らないのです。遊び心というのは、本質的に探索的であり、身の回りの世界に新たな可能性を見つけようとします。
この見つけようとするということが、単なる愉しみや娯楽として始まったものが、大いなる発明に繋がる理由なんです。
このことは、学校での子供達への教え方や職場でイノベーションを促すためのヒントになると思いますが、遊びや喜びをこのように捉えることは、また次に来るものが何か察知する手がかりにもなります。
1750年に生きていて、19世紀や20世紀の社会に訪れる大きな変化が何か思い描くとしたらどうでしょう?
自動制御機械にコンピューター、人工知能。パリの上流階級を愉しませていたプログラム可能なフルート吹き人形は、当時の他の何よりも大きなヒントだったことでしょう。
まじめな用途のないただの娯楽にしか見えませんが、それは、世界を変える技術革命の兆しだったのです。
人々が最も愉しんでいる場に未来を見ることができるんです。
つまり、世の中何が起こるか誰にもわかりませんということでもあります。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
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d5k-74 · 4 years
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LIAM GALLAGHER: AS IT WAS His honest and emotional story is very interesting. アップルTV+でレンタル視聴。リアム・ギャラガーのオアシス解散後からの復活劇を描いたドキュメンタリー。兄弟喧嘩、挫折、再起と興味深い話が多かった。口も態度も悪いが凄く人間味のある人だ。オアシス後のビーディ・アイにピンと来なかったので、その間やっぱりノエル派だったんだけど、リアム復活の2017年1stソロ作(続く2019年2ndも)が傑作過ぎて、それからはリアム派(笑)です。ちなみに劇中でオアシスの楽曲が一切使われていないのはノエル側から禁止されたとの事。はよ仲直りしてオアシス再結成して欲しいけど、無理か… #liamgallagher #asitwas #asitwasmovie #oasis #リアムギャラガー #オアシス #映画 #映画鑑賞 https://www.instagram.com/p/CL1L5_0DNrg/?igshid=1kll3spieebcm
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hoge-page · 4 years
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架空のマドンナキャラクターを創り出そう。
マドンナ【Madonna】
-古イタリア語 "ma donna"(「我が淑女」の意) -彫刻・絵画における聖母マリア像 -憧れの対象とされる女性 -主演女優、ヒロインのことを指すこともある
皆さんの周りにマドンナはいますか?
もしくは実在しなくても、あなたの心の中のマドンナはいるのではないでしょうか。
映画や小説、漫画、アニメには数々のマドンナ像が存在します。
自分の理想のマドンナキャラがいたら…と中高生時代に恥ずかしい���ートを作った方も、きっと少なくはないでしょう。
でも居たらいいですよね。架空の最強マドンナ。なので、みんなで作っちゃいましょう。
今回の企画はミワくん持ち込み企画。
「みんなで架空の最強マドンナキャラを創り出そう」
こちらをやっていきたいと思います。
〜今回の参加メンバー〜
・コニシムツキ(以下コニシ)  好きなマドンナはニーナ(星屑ニーナより)
・けいてぃー(以下けいてぃ)  好きなマドンナはナターシャ・ロマノフ(ブラックウィドウより)
・鎌田顕吉(以下顕吉)  好きなマドンナは灰原哀(名探偵コナンより)
・福岡想(以下想)  好きなマドンナは水崎ツバメ(映像研には手を出すな!より)
・ミワチヒロ(以下ミワ)  好きなマドンナは綾瀬はるか(実在)
以上の素敵なメンバーで行います。
ぜひあなたの最強マドンナも考えながらお楽しみください。
コニシ:今回はみんなで最高の架空マドンナキャラを作り上げていきましょう。
顕吉:楽しそ〜〜〜〜!
コニシ:本件はミワくんの持ち込みの企画ですね。ありがとう。
ミワ:なんかみんなでやったらきっと楽しいだろうなと思ったので持ってきました。
コニシ:あたたかい動機だ。
顕吉:感想「楽しそ〜!」で正解だった。
コニシ:まあマドンナって言ってもいろんなイメージがありますけど、皆さんどんなのが浮かびます?
けいてぃ:僕は城ヶ崎さんかなぁ……
顕吉:あ〜ちびまるこちゃんのね。
コニシ:縦巻きロールの子か。     その流れだとドラえもんのしずかちゃんも一応マドンナキャラだな。
けいてぃ:サザエさんにも居ますね。カオリちゃん。
ミワ:あとハヤカワさんも居ますね。
コニシ:全然ピンとこない。     なんでサザエさんのヒロインがスッと出てくるんだよ。
顕吉:でのあの世界だと年齢的にも”マドンナ”って概念があんまり確立されてないよね。
コニシ:確かに中高生になってから実感するような……     いちご100%の西野とかマドンナキャラじゃない?
顕吉:最近オンラインサロンやってる?
コニシ:革命のファンファーレじゃない方です。
顕吉:マドンナっていうと幅広いけど、絶対マドンナじゃないなってなる条件とかはありますよね?「声がデカい」とか「歩くのむっちゃ遅い」「いつも早口」とか。
コニシ:何か別の鬱憤をはらそうとしてません?
顕吉:「食べ物の好き嫌い」が多いとかね。
想:好き嫌いだらけのマドンナ嫌だな。
顕吉:あとマドンナって言ったら元気系とクール系に分かれる気がするからそれも絞っていくの難しいな。
けいてぃ:女はみんな可愛いよ。
コニシ:嘘はよくない。
ミワ:僕はわりと元気系が好きですね。愛嬌ある人というか。
けいてぃ:あー、わかる。愛嬌大事よね。
想:マドンナとの関係性にもよるかも…   なんかの手違いで僕のことを好きになってくれるパターンだと嬉しいんですけど。
コニシ:確かに。でも今回はhogeのマドンナって感じなので、みんなで指加えて眺めてる感じの距離感です。
想:付き合われへんのか……
顕吉:マドンナだから仕方ないね。
マドンナのディティールを決めよう
-苗字を決めよう
けいてぃ:ちょっと詰めていきたいし名前でも決めていきますか。
コニシ:マドンナの名前って、苗字はちょっと珍しくて下の名前は華やか、ってイメージありますね。
顕吉:それかその逆ね。シンプルな苗字に珍しい名前。
ミワ:僕ちょっと考えてきたのあるんですけど聞いてもらえますか?
コニシ:さすが発案者。
ミワ:『高千穂(たかちほ)』です。
けいてぃ:越智志帆(おちしほ)?
コニシ:Superfryのボーカルの名前誰が覚えてるんだよ。
顕吉:高千穂牧場とかの高千穂か。
想:三文字の苗字いいですね。
顕吉:じゃあ『高千穂』か『艮(うしとら)』かで採決とりましょうか。
コニシ:どっから出てきたんだよ。マドンナが『艮(うしとら)』は嫌だろ。
想:僕も一つあるんですけど『佐伯(さえき)』って良くないですか?
コニシ:ああ〜!華やかな感じがしていいですね。
顕吉:『楠(くすのき)』とかは?
ミワ:ああーかっこいい。
けいてぃ:そう思うと『城ヶ崎』ってお金持ち感強くて、僕らの目指すマドンナ像からは遠いかもしれないですね。
想:濁点とかが入らない爽やかな響きがいいのかもな。
けいてぃ:僕が考えてきたやつあるんですよ。『見汐(みしお)』はどうでしょう。
顕吉:いいですね。汐の字もこっちなんだね。
コニシ:では僕も考えてきたやつを。『百瀬(ももせ)』です。
ミワ:ああ〜〜なるほど。
コニシ:僕らはさっきから一体何に対して納得してるんですかね?
-名前を決めよう
けいてぃ:苗字はみんな爽やかなのを持ってきましたね。      何か下の名前の方はどんなのがあります?
コニシ:結構苗字との兼ね合いがある気もするけどね。
けいてぃ:僕はさっきの”見汐”と合わせるつもりで『小春(こはる)』っていうのを考えていました。
コニシ:おお〜そよ風が吹いてる感じする。
けいてぃ:わたくし、『見汐小春』で姓名判断とかもしちゃいました。
コニシ:思い入れが強すぎる。
顕吉:ちなみに脳内メーカーはこんな感じでした。
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ミワ:懐かし〜〜〜〜〜〜
コニシ:むちゃくちゃ悩んでるやん。
けいてぃ:でもいい子ですよ。悩みながらもいい方向へ向かってる。
顕吉:一応比較としてこんなのもあります。
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コニシ:欲の塊じゃん。
顕吉:基準としてこれ以下じゃなければいいってことにしましょうか。
コニシ:ハードル低すぎません?
けいてぃ:脳内メーカーってこんなに僕らの記憶通りに今も残っているんですね。
顕吉:ミワくんの『高千穂』は名前セットで考えてたりしてないの?
ミワ:僕は一応『ゆかり』で考えていましたね。
コニシ:そうか、平仮名っていう手もあったか。
けいてぃ:『小春』もひらがなにして『こはる』ってしても可愛いですね。
コニシ:あ、可愛い。
顕吉:ただ脳内メーカー的にはちょっと難しいかもしれないですね…
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コニシ:あちゃ〜〜〜〜〜〜…
顕吉:これはだいぶ遊んで��すね……
想:そういうマドンナも好きですけどね。
-苗字と印象
コニシ:今出ている苗字は、高千穂、見汐、佐伯、百瀬、楠……
顕吉:僕の勝手なイメージなんですけど、百瀬のいる高校は制服ダサそうですよね。
けいてぃ:根も葉もない偏見だ。
コニシ:高千穂は元気そうだよね。
ミワ:僕もボーイッシュなイメージでした。
コニシ:佐伯さんはクールで、友達に「佐伯さんって休みの日とか何してるんだろ…?」とか思われてそう。
けいてぃ:うんうん、確かに。
ミワ:見汐は下ネタとか苦手そう。
顕吉:あと見汐は自分の苗字が変わった苗字だって自覚してプライド持ってそう。
コニシ:やめなさい。
顕吉:でも高千穂は小学生くらいまではなんならコンプレックスだったりするんですよね。
ミワ:ああ〜
コニシ:なんで一回見汐のネガキャン挟んだの?
けいてぃ:身長高くて「身長高千穂」とか言われてたんかな。
顕吉:いじってる男子どうせ全員高千穂のこと好きやけどね。
けいてぃ:そうなんですよねぇ……
コニシ:でも見汐のネガキャンで思ったけど、苗字が珍しすぎるのも難ありですね。     高千穂も十分珍しいけど、佐伯とかちょうどいい気がするな。
顕吉:両方どんな名前が下につくかって感じですね。
けいてぃ:一旦苗字は高千穂と佐伯が勝ち残る感じで行きますか。
-高千穂の名前
顕吉:高千穂は元気な感じで、佐伯はクール系なイメージになりますね。
コニシ:確かに。まず高千穂の名前を考えるとして、元気な子っぽい名前ってなんだろうな……
けいてぃ:う〜ん……
想:元気な子か……
ミワ:……ガンコちゃん?
コニシ:確かにあんな元気な女の子見たことないけどダメだろ。
けいてぃ:”ガオっと雄叫び先生尻もち〜♪”
コニシ:なんで主題歌覚えてるんだよ。
    『高千穂がんこ』って名前、最悪でしょ。
顕吉:もう嫌いになんやけど。絶対声でかいし。
けいてぃ:でかいでしょうね……
顕吉:あと授業でむっちゃ手あげて発表しまくりそうだし。
コニシ:それは許してやれよ。いいだろ。
顕吉:手あげてない奴が分かってないと思ってる。アホだから。みんな分かってて手をあげてないのに。
コニシ:がんこに何かされた人???
顕吉:あと多分バレーボール部。
コニシ:高千穂がんこのディティールはもういいのよ。
顕吉:ごめんごめん。
けいてぃ:高千穂はクラスの窓際の席いそうですね。
顕吉:がんこは一番前の真ん中の席ね。
コニシ:止まんないじゃん。
顕吉:楽しさだけを基準に今まで生きてきたからね、がんこは。
コニシ:大学卒業間際に露頭に迷う人じゃん。
想:あ、高千穂の名前、『有栖(ありす)』はどうです?
コニシ:ああ〜いいですね。
顕吉:元気系って言ってたけどそれだとちょっとクール系にも転びそうだな。    でも子供に”ありす”って名前つける親がいるって思うとキツくない?
コニシ:トゲだらけじゃんこの人。
想:でも漢字の有栖だから推理小説が好きな親かもしれないしね。
顕吉:『すず』とかどうです?高千穂すず。
けいてぃ:あー、それだと同名のAV女優が……
コニシ:いるんですか……
ミワ:身長高い感じの人ですね。
コニシ:知ってるのかよ。     ん、待って。高千穂って苗字を持ってきたミワくんがスッと理解してるってことはこの苗字、AV女優から持ってきた?
ミワ:まあ、よぎりはしましたよね。大いに影響は受けました。
コニシ:ダメじゃん。
顕吉:ちなみに脳内メーカーはこんな感じですね。
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けいてぃ:あらあらあら……
ミワ:結構すぐ引退しちゃったし悩んでたのかな……
コニシ:あ、『有沙(ありさ)』はどうです?
顕吉:響きはいいけど、高千穂有沙だとちょっと名前の長さを感じるな。漢字が5つ並ぶのもすこしゴツい感じするし。    それならさっき出てたように平仮名で『ゆかり』みたいな……いや『ゆり』とかどうです?
コニシ:ああ〜、『ゆり』いいですね。
顕吉:それか『かり』
コニシ:『ゆか』だろ。なんでそっち取ったんだよ。絶対女の子につけちゃダメな名前だろ。
顕吉:でも『ゆり』か『かり』だったら、『ゆり』がいいですよね?
コニシ:そらその二択ならね。
顕吉:あれ、比べるの難しいな。    『りか』『かゆ』『かり』だとどれがいいかな。
コニシ:難しくないし、『かり』が勝ち上がることはないんだよ。
想:でも『ゆり』は結構いいですよね。
コニシ:確かに。あ、『小百合(さゆり)』とかも良さそうですよね。
ミワ:いいですね。友達に『こゆり』って呼ばれてるみたいな。
コニシ:ああ〜、いい!
顕吉:でも『高千穂かゆ』だったら友達から『ほかゆ』って呼ばれますね。
コニシ:『ほかゆ』はもうあったかいお湯じゃん。
けいてぃ:ある意味『白湯(さゆ)り』ですね。
コニシ:うるさいな。
想:小百合いいですね。
顕吉:平仮名か漢字かでだいぶ印象違いそうだな。
コニシ:次に控えてる佐伯さんがクール系になりそうだと思うと平仮名にしたほうが元気な漢字がしていいかもしれないですね。
ミワ:うん、確かに。平仮名いいですね。
コニシ:では『高千穂さゆり』にしましょうか!
けいてぃ:決定!
-佐伯の名前
コニシ:佐伯は想さんが持ってきた苗字ですけど、なんか名前のイメージとかありました?
想:具体的には決めてないんだけど、「葉」の字が入るのとかいいなと思っていて。
コニシ:ああ〜、『葉月(はづき)』とか…
けいてぃ:『和葉(かずは)』とか…
顕吉:『琴葉(ことは)』は?
コニシ:おお!琴葉可愛い!
想:『言葉(ことのは)』は?
コニシ:どうあがいて惨劇がよぎるからダメでしょ。
顕吉:平仮名の『ことは』も可愛くないですか?
ミワ:かわい〜
コニシ:ただ『高千穂さゆり』との差別化を考えると『佐伯ことは』よりも、漢字で『佐伯琴葉』とかのほうがクールな漢字がしていいかも。
けいてぃ:確かにそうですね。『佐伯琴葉』の字面もいいし。
顕吉:ちなみにそれぞれの脳内メーカーはこんな感じでした。
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コニシ:ホラ吹き淫乱女になっちゃった。
想:でも僕は好きですよ。
コニシ:嘘つく女の子すきだなこの人。
けいてぃ:漢字の方派ですね僕は。
ミワ:漢字いいですね。
コニシ:では『佐伯琴葉』で!
-ふたりの家族
コニシ:これどっちかに絞るの難しすぎませんか…?
鎌田:どっちもちゃんと作ってあげたいよね…
けいてぃ:これはもうキャラも分けてるし明るい子とクールな子でふたり分やりましょう。
ミワ:いいと思います。
コニシ:ふたりへの思い入れがどんどん育っちゃってる。     ではそろそろ性格とか詰めていきますか。
けいてぃ:まず高千穂さゆりから行くとして、高千穂発案者のミワくんはなんかイメージとかあったりするの?
ミワ:ありますね。    学校では真面目なほうなんだけど、家だとごはんおかわりしちゃう。
コニシ:かわい〜〜〜〜
ミワ:それで弟に「姉ちゃん太るよ」とか言われて。
鎌田:むちゃくちゃいい。
想:そう思うと家族構成とかも性格に影響しますよね。もしかするとシングルマザーとかかもしれないし。
コニシ:なるほど、逆に普段元気な高千穂はシングルマザーと弟で、わざと元気に振る舞ってるみたいな。
顕吉:ちょっとから元気な感じなのか…
想:勝手なイメージやけど、佐伯琴葉は両親いるけど、どっちもいつも出張で家にいないんよね。
顕吉:はいはい、お金は割と自由に使えるけどちょっと寂しい感じね。
想:弟もゲームばっかやってる感じで。
コニシ:あ、兄弟いるんだ。僕のイメージだと一人っ子でいつも家に一人だけのイメージでした。
顕吉:わかる。高千穂はどうせ近所か同じ家にじいちゃんばあちゃん住んでるやろうしね。
けいてぃ:絶対そう。
ミワ:仲良さそ〜。おばあちゃん子ですね。
コニシ:”さゆり”って名前をつけたのもおばあちゃんだったりね。
顕吉:おばあちゃんはいつも白湯(さゆ)しか飲まないからね。
コニシ:由来は『白湯り』なの??
けいてぃ:平仮名でよかったなぁ。
コニシ:あ、あとペット。さゆりは絶対犬飼ってる。
顕吉:そりゃ飼ってるよ。でっかいやつね。
けいてぃ:いるに決まってる。
想:顔ベロベロ舐めてくるやつね。
顕吉:どうせ名前は『ポチ』やろ。
コニシ:ちょっとこの人さゆりのこと馬鹿だと思いすぎじゃない????
想:人っぽい名前つけてるのとかありそうやけどね。『タロー』とか。
顕吉:あ、可愛いかも。
ミワ:じゃあ『コタロー』って名前付けたのに、でっかくなっちゃったみたいなのは?
コニシ:むちゃくちゃ可愛いじゃん。
顕吉:それに対して佐伯琴葉は猫か鳥とか。
想:猫っぽいな〜
顕吉:鳥もあれね、文鳥とか。
コニシ:あ〜〜!文鳥飼ってるのいいな!     きっと自分の小遣いで買ったんだろうね。
顕吉:そうね、親はペットとか買ってくれるタイプじゃないし。
コニシ:家に一人で寂しくて自分の部屋で飼ってるんだろうね。
顕吉:名前も多分シンプルに『ぶんちゃん』とか。
けいてぃ:文鳥の文の字なら読み方ちょっと変えて『ふみちゃん』とかつけてるのもアリじゃない?
顕吉:いいなぁ。でもキャラ的に『ふみさん』って呼んでるのもよくないですか?さん付けなら『ぶんさん』とかも。
コニシ:おい!!むちゃくちゃいいじゃん!!!
想:相談相手になってるんやろうね、電気つけてない部屋で月明かりに照らされて。
顕吉:いいですね。月明かりの下にいるぶんさんと、太陽の下ではしゃぐコタローが対比になってる。
-ふたりの部活
想:そういえばこの二人って同じ学校ってことであってます?
顕吉:学校は同じでクラスとか学年が違うみたいなのが良さそう。
コニシ:佐伯さんは3年生で、さゆりが2年生っぽいな。
顕吉:あー、ぽい。後輩に優しくて先輩にも気に入られてっていうのイメージできる。
想:学年に二人もマドンナはいらない気もするしね。
コニシ:「2年の高千穂、3年の佐伯」みたいに言われてるんだろうな。
ミワ:なるほどね。
顕吉:佐伯さんは帰宅部とかでも良さそうだけど、吹奏楽とかやっててもいいな。
コニシ:陸上部とかでもカッコよくないですか?
顕吉:あ、いい。じゃあ弓道部とかでも良さそう。
コニシ:おい!!!!!
顕吉:え?
コニシ:それじゃん。
ミワ:弓道部かぁ……!
想:袴が似合ってそうやなぁ……
顕吉:これは弓道で決まりですね。
けいてぃ:さゆりはシンプルにバスケ部とかバレー部とかかな。
顕吉:わかる。チームプレーの競技がうまそう。佐伯はチームプレー絶対苦手だけど。
コニシ:逆に運動神経いいのに文化部でダラダラしていて、運動部に「運動部入ればいいのに〜」とか言われているとかもいいかも。
顕吉:なるほどね。じゃあ…演劇部とか?
コニシ:どうですか?演劇部だった方。
けいてぃ:演劇部にマドンナはいないです。
コニシ:ありがとうございます。
ミワ:文化部だと写真部とかもありますね。
顕吉:う〜ん……やっぱ運動部にいて欲しいなー。    水泳部とか?
コニシ:水泳部似合うな〜     でも僕的にはさゆりは”運動できるのに運動部にいない”みたいなギャップがちょっと欲しくなっちゃうんですよね……
想:その設定を入れるとすると、さゆりが運動部入らない理由ってなんなんだろうな。
ミワ:あ、シングルマザーっていうところから、放課後はバイトしてるとか……?
コニシ:なるほど!それなのに友達には「だって運動部って大変じゃ〜ん」って茶化して答えているのが目に浮かぶ…
顕吉:普通に1年生の途中までは部活やってて欲しい気もするな……    むっちゃ成績よかったのに急に辞めちゃうみたいな。
コニシ:きっとその時期に両親が離婚しちゃって、弟を大学までいかせたいからって部活やめてバイトを……
けいてぃ:さゆり……
ミワ:親はね、「別に気にしなくていいよ」って言ってくれてるんだけどね…
コニシ:でもさゆりは「いいのバイト楽しいし!」っていうんだろうな…
けいてぃ:さゆり……!
コニシ:あ、じゃあ最初の夏の大会まで水泳部にいたのかな。     むっちゃ成績よかったのに翌年大会にいなくて他校で伝説の一年生みたいになってるみたいな。
想:なるほどね。
顕吉:逆に親が金持ちな佐伯さんに腹立ってきたな。
コニシ:この人生き辛そうだな。
-ふたりの髪型
ミワ:水泳部だった頃のさゆり、制服のしたに水着きて学校きそうじゃないですか?
けいてぃ:あ〜いいですねぇ。
ミワ:部活後に塩素でちょっと髪がキシキシしてる感じもね。
顕吉:そういえば髪型ってどんな感じだろ。
コニシ:俺の中ではさゆりはロング、佐伯さんはショートだな。
想:え、そうなんだ。
顕吉:いや、ここ分かれるところだと思うな。どっちも想像できるからこそ決めるのが難しい。
ミワ:僕は完全にさゆりはショートのイメージでした。
顕吉:僕はセミロングくらいのイメージですね。
想:僕は佐伯さんが黒髪ロングとして、さゆりが茶髪か金髪よりのショートかな〜
コニシ:でも確かにさゆりは元気なイメージだしな……     …………あ!ちょっと聞いてもらっていいですか。
けいてぃ:どうしましたか。
コニシ:まず佐伯さんは、最初黒髪ロングなんですよ。     でも、弓道部をやっていくうちに「髪邪魔だな」っていう理由でバッサリショートにするんです。
顕吉:なるほどね……
コニシ:だから部活ではショートヘアに袴です。
想:うーーわっ!
ミワ:可愛いな。
コニシ:逆にさゆりは、水泳部だった最初の頃はショートだったけど、部活をやめてからはずっと伸ばしてロングヘアになったんじゃないですか?
想:うーーーーーわっ!!!!
ミワ:もう、大好き。
想:お互いはお互いの逆を行っているのね。
顕吉:むちゃくちゃいいじゃん。    佐伯さんの黒髪に対してさゆりの髪の毛がちょっと茶髪よりっていうの、元水泳部だからっていうのから辻褄が合うしね。
コニシ:塩素で色がちょっと抜けちゃうからね。
-ふたりの通学
顕吉:通学なんですけど、さゆりは自転車できていて、佐伯は歩きとかバスじゃないですか?
ミワ:あ〜〜〜!
想:絶対そう。
コニシ:佐伯はバスで外の風景ボーッと眺めてそう。
顕吉:はい、じゃあもうさゆり自転車・佐伯バスで決まりですね。
けいてぃ:早いな〜
-ふたりの体格
顕吉:今ちょっと不安になったんですけど、これ詰めていけばいく程すでにどこかにあるキャラクターに近づいていっちゃったりしてないですか?
けいてぃ:その怖さはある。
顕吉:大丈夫?これ最終的に綾波レイとアスカとかになってない?
コニシ:絶対に避けましょう。
想:ふたりの体格どうします?
顕吉:なんとなくもう見えてきてはいますよね。    佐伯は弓道もやってるしスラッと姿勢もいい感じだろうし……    身長は163くらい?
コニシ:そのくらいだろうなぁ。さゆりは少し低めかな。
顕吉:いや、でもこれマドンナなんですよ。普通に考えたらさゆりは158くらいだと思うんですけど、そこは両方プラス数センチくらいしてもいいんじゃないかなって思うんですよ。
コニシ:確かに!ヒロインじゃないですからね。165くらい?
想:なるほどね。じゃあさゆりは161くらい?
顕吉:そうですね。やっぱマドンナだから二人ともスラッとしてるけど、佐伯のほうが細身な感じかもね。
想:体格って項目だと思うとおっぱいについても考えちゃうんですけど…
顕吉:いや、でもマドンナって言葉で考えるとエロの対象って感じじゃないですからね。
コニシ:そうね。マドンナふたりのおっぱいの詳細なんてみんな知る必要もないし、知るよしもないね。
顕吉:がんこは中肉中背で唐揚げが好き。
けいてぃ:がんこ久しぶりに出てきた!
-ふたりの好きな食べ物
顕吉:佐伯の好きな食べ物多分グミとかですよ。
想:果汁グミ食べてそう〜
コニシ:ぶどう味ね。王道の。
ミワ:さゆりはご飯好きですからね。唐揚げ丼とか。
コニシ:ご飯もりもり食べそうだな〜     ご飯全部好きだから好きな食べ物を強いていうなら「白米」っていうの可愛くないですか。
顕吉:うわーいい。天津飯とか好きそう。
コニシ:バイト先の賄いで食べてそう。
想:中華料理屋さんでバイトしてるのいいな〜
コニシ:佐伯さんはあんまりご飯食べても「美味しい」とか言わなさそう。
ミワ:家に帰っても一人だからね……
コニシ:家族と会話しながらご飯食べるって習慣がないのよね。     自分の部屋で自分の作ったご飯食べながら、片手でペットの文さんに餌あげてるのよね。
顕吉:佐伯は家に一人なの慣れてるから料理もできる感じか。    さゆりは絶対料理できんね。どうせ一緒に住んでるおばあちゃんが甘やかしまくってるからね。
想:でもバイト先の覚えてチャーハンはパラパラに作れるのはどう?
コニシ:あ〜いいですね!「チャーハンだけは任せて!」みたいな。
顕吉:佐伯は得意料理なし。なぜなら全部美味しく作れるから。
けいてぃ:カッコよ。
-ふたりの服装
顕吉:服装とかはどうなんやろ。
想:さゆりはもうホットパンツ。
コニシ:即答じゃん。
顕吉:いいですね。Tシャツとか似合いそう。
ミワ:キャップとかも被って欲しいですね。
顕吉:佐伯はロングスカートとかワンピースでシンプルなの着てるよね。
コニシ:品があるけど楽そうな感じね。
-ふたりの音楽の趣味
想:あと他つめていくとしたら聞いてる音楽とかですかね?
コニシ:これは佐伯さんの方がむずいな。     変に気取ってる感じ出さずに、でもスピッツとかにしちゃうと逆に媚びてる感じになりかねないし。
顕吉:わかりますよ。
想:BUMP OF CHICKENとか?
コニシ:いいけど、ちょっと佐伯さんの雰囲気に対して少しメジャーすぎるかな…     さゆりを先に考えた方が楽かな?
ミワ:さゆりは鼻歌歌ってそうですね。
コニシ:でも歌下手で弟に「それなんの曲?」とか言われてそう。
顕吉:あ、二人が実はおなじミュージシャン聞いてるっていう設定どうですか?
ミワ:うわうわうわ!
コニシ:アツ!むちゃくちゃいい!     このふたりは全然話したことないけど、実はおんなじ趣味でしたっていうのいい!尚更何聞いてるのか気になるな。
想:9mm parabellum bullet?
コニシ:絶対違うだろ。
顕吉:ディスコミュニケーションね。
コニシ:でもその設定で行くなら「この世代の高校生でこの音楽好きな人以外といないんだよな」くらいのやつがいいのかな。andymoriあたり?
顕吉:うーん…ジュディマリとかは?普通すぎる?
ミワ:ああ〜
コニシ:あー良さそう。周りの高校生はYUKIは知ってるけどジュディマリは聞いてないみたいな。
想:ふたりとも同じの好きならジュディマリむっちゃ丁度いいな。
顕吉:さゆりはオーバードライブとか聞いてそうやね。
コニシ:ベタにそばかすが好きとかもいいな。
想:佐伯さんもきっと親にクラシックとか聴かされていた中、自分でジュディマリ見つけたんやろうね。
顕吉:あ、きっと佐伯はいつもイヤホンでジュディマリ聴いてるじゃん。それでクラスメイトに「佐伯さん何聞いてるの?」って声かけられて、「クラシック」って答えたせいでクラスメイトからはクラシック音楽聞いてると思われてるみたいなのどうですか。
ミワ:なるほどね!ジュディマリの「クラシック」って曲名を答えただけなのにね!
コニシ:クラスメイトは「わ〜クラシック聞いてるんだ!佐伯さんっぽいな〜!」とか思ってるのね。いいなぁそのすれ違いみたいなの。
想:でもさゆりも佐伯さんもお互いにジュディマリが好きだってことは知らないのね……
コニシ:胸熱。いつか気づいて欲しいですね……
-ふたりの休日
コニシ:佐伯さんは一人で過ごしてるやろなぁ……
想:午前は勉強、とかしっかり決めてそうだな。
コニシ:さゆりは午前は寝てるみたいな。
顕吉:いや、逆にさゆりの方がしっかり早寝早起きしてそうな感じもするけどな。
コニシ:あ、そうか。バイトが忙しいからね。
顕吉:佐伯は夜更かししてゲームとかしてるみたいな。
想:なんのゲームやってるんやろ。
コニシ:意外とFPSむちゃ強いんだろうな。
-ふたりの将来の夢
コニシ:これについては完全に見えてるんですけどいいですか。
けいてぃ:聞かせてくださいよ。
コニシ:さゆりは「わかんない」で、佐伯は「特になし」って回答です。
想:なるほどね!
顕吉:むっちゃいいやん。
コニシ:内容としては同じなんだけど、答え方がちょっと違うのよね。
ミワ:さゆりは弟を大学にいかせたいっていうので今はいっぱいだからね…
顕吉:さゆりのアホそうな感じすごいな。
コニシ:でもこの高校きっと進学校よね。佐伯さんも同じ高校にいるわけだし。     こんな感じだけど、きっとちゃんと勉強とかしっかりして学年の順位の上の方にいる。
顕吉:でも佐伯さんの方が成績いいみたいなのはなんか嫌だな。天才肌と努力家みたいになっちゃうから。    佐伯はそんな順位とかも気にしないから進んで勉強してるわけじゃないけど、地頭がいいから中の上あたりにいるくらいがいいな。
コニシ:うんうん、バランス取れていていいですね。
完成!
-ふたりのプロフィール
コニシ:ではふたりのプロフィールを見てみましょうか。
【高千穂 さゆり (たかちほ さゆり)】 家族 ・弟 ・おばあちゃん ・母親 ・でっかい犬(コタロー) 部活 ・二年生 ・帰宅部(一年の夏まで水泳)  →好成績だったが両親の離婚でバイトのため退部 髪型 ・部活止めるまでショート、部活辞めてからロング ・水泳部だった影響で少し茶髪気味 通学 ・チャリ 体格 ・161cm ・姿勢いい ・一般的な体格 好きな食べ物 ・白米 ・天津飯(バイト先の賄い) 得意料理 ・バイト先レシピのチャーハン 好きなアーティスト ・ジュディマリ(そばかす/オーバードライブ) 私服 ・ホットパンツ ・キャップ ・Tシャツ重ね着 休日 ・早寝早起き ・バイト 将来の夢 ・わかんない 成績 ・努力して上位 ・運動得意で部活勧誘が絶えない
ミワ:僕はやっぱさゆり派ですかね。もう今、大好きですもん。
けいてぃ:僕もさゆりかなぁ〜……
顕吉:そう言えばさゆりの脳内メーカー見てみますか。
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けいてぃ:むちゃくちゃいい子じゃん。
ミワ:さゆりは家族のこと大好きだからね〜
顕吉:序盤に出した佐伯さんの脳内メーカーと比較すると、ふたりは「遊」と「休」で対比になっているのがいいですね。
想:脳内メーカーすごいな。
コニシ:では佐伯さんもいきましょう。
【佐伯 琴葉 (さえき ことは)】 家族 ・両親忙しい ・一人っこ ・文鳥(ぶんさん) 部活 ・三年生 ・弓道部(真剣に取り組み好成績) 髪型 ・部活始めたてはロング、部活始めてショート(邪魔だから切った) ・黒髪 通学 ・バス 体格 ・細身 ・姿勢いい ・165cm 好きな食べ物 ・グミ(果汁グミぶどう) 得意料理 ・特になし(全部できる) 好きなアーティスト ・ジュディマリ(クラシック) 私服 ・ロングスカート ・ワンピース ・モノクロトーン 休日 ・夜��かししゲーム ・午前寝てる 将来の夢 ・特になし 成績 ・上の下位。あまり勉強はしない ・運動は個人競技は得意
顕吉:俺は佐伯さん派かな〜
想:僕も佐伯さんだなー
コニシ:俺も佐伯さん派かなって思うんだけど、一緒にいて楽しいのは絶対さゆりなんですよね。だからさゆりとちょっとでも仲良くなっちゃったら、即さゆり好きになっちゃうんだろうな……
顕吉:それは本当にそう。
想:それぞれ月と太陽みたいなキャラ分けができたのむちゃくちゃいいですね。
コニシ:そんな魅力的なマドンナが生まれたわけですが、実はこのマドンナたち、テキスト上だけでは終わりません!     実はこの二人をhogeメンバーのさっちゃんがイラスト化してくれます!
顕吉:やった〜〜〜〜!!!
想:そんなことが……
コニシ:なので次回、イラスト化された高千穂さゆりと佐伯琴葉のお披露目回ということでお楽しみに!
顕吉:俺たちの思い入れとかイメージが強すぎて「こんなんじゃない」みたいにならないように気をつけます。
コニシ:そこはお願いしますよ本当に。
顕吉:ちなみにさっちゃんの脳内メーカーはこちら
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コニシ:峰不二子じゃん。
では次回、架空マドンナイラスト編!お楽しみに。
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mayukas114 · 4 years
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2020.05.28-05.29
酒を飲んだ日は��記を書けなくても仕方ない、という取り決めを自分のなかでしているが、二晩連続で飲酒をしてサボッてしまうと3日分の日記をまとめて書かないといけなくなる。正直昨日のことを思い出しながら書くのもぎりぎり厳しいくらいの記憶力だから、3日分まとめて書くのは無理だと思う。ということでいま、アルコールでふあふあしながらも手を動かしている。
5月ももう終わるけど、毎日を記録し続けて終わることができそうで嬉しい。まだ読み返していないけど、���れたころに読み返したら面白いのかな。学生時代につけていた日記をいま読み返すとまあまあ面白いから、面白いだろうな、と思ってちょっと楽しみです。
きのうは「寝坊すまい」と思っていたけどやはり寝坊して、11時出社。翌日納品のデータを最終確認のために先方に提出して、修正があれば当日中に貰わないといけないからして、朝は早ければ早いほど良かったのに、失敗。スタートが遅れたが、幸い先方のレスポンスが早かったおかげでデザイナーに迷惑をかけずに済んだ。今号がスムーズにいった反動か、まさに動かんとする次号の雲行きが怪しい。怪しいので、もうやりすぎだろというくらいに確認を取って、先方ともデザイナーともめちゃくちゃに諸々を擦り合わせた。まあまあ手間だったけど、先方もデザイナーもある程度安心して進められるんじゃないかという手ごたえを感じて、私も安心した。編集という仕事がいつまで経ってもよう分からんが、仕事で関わる人間たちに最低限安心して仕事をして貰える状況が作れている気がすると、自分の手元が煩雑だろうと、どんなにあくせくすることになろうと、気持ちには余裕が生まれるなということを初めて考えた。私は編集の仕事がべつに好きじゃないと豪語しているし、これはイキがっているとかでなくまじの事実なんだけど、でもまあそれなりに慣れ親しんできてるんだなという気付きというかなんというか、勤めて3年目になるのにいまさらだろうか。ずるいサボりかたをする人間を見ると怒り狂ってしまうのはここに起因しているのかな。そういうことを漠然と考えたことで、ここ最近ぎとぎとしていた会社に対する気持ちの整理が進んだような気がする。なんか慌てて整理して片付けないとと思っていたけど、きのうは不思議と、のんびりでも良いやの気分が吹いていた。たぶん週明けくらいでまたせっかちとイラチが出てくると思う。
隣の席に座っている上司が頬杖をついて潰れた餡パンみたいな顔でスマホをいじっているので、暇そうだし声掛けても良いなと思って「喫煙所どこも閉まってるけど〇〇さんどこで吸ってんの」と尋ねると、「もう僕やることない」と返事になっていない返事がかえってきた。輪番制の電話当番は暇で暇で仕方なく、でるのかも分からない媒体の見積もり作業を引っ張ってくるなどしても午前中しか潰せなかったのだという。誰もが暇だということを理解しているので、「YouTube見てても何してても良いよ」というお触れすら敷かれているらしく、「もうゲームやろうかなゲーム」などと言いながら結局、一生懸命ビジネスデザインの専門書を読んで「つまらない」とぼやいている上司は偉いと思う。最低最悪のあほばか上司だなとわりと本気で思うことだってあるのに嫌いでないどころか好きなのはこういうところに兆しているんだろうか? 関係ない気もする。偉いとは思えど尊敬の念は沸いていなさそうだし。
暇を持て余した上司が昼食に誘ってくれたのでついて行って、「ここいつもはすごい並んでるんだよ。僕入れたことない」という定食屋に入った。狭い店内がべつに混むでもないのでピンとこなかったが、飯がまじで美味かったので、店を出るときには「こりゃ人気店でしょうよ」と認識をあらためた。コロナのおかげで空いていて、美味しいお店にすんなり入れたのはhappyだ。
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「魚が美味い店なんだって」と言った舌の根も乾かぬうちに塩豚バラ定食を頼んだ上司を「まじで馬鹿なのか?」と思いながら、私は一番人気だという鮭ハラス定食を頼んだ。あぶらが甘くて本当に美味しかった。「てけてけやさくら水産とは比べ物にならないな」「てけてけもさくら水産も最悪」と口々によその店の悪口を言っていたが、よそを扱き下ろして上げる必要のないくらい美味しい店だったので、良くなかったと思う。
定食屋を出て、煙草を吸って、会社に戻る前にコンビニでパピコを買ってもらった。「なんかどこかの新卒が休憩時間にアイスを食べて怒られたみたいなニュースを見て、会社でアイスが食べたくなっちゃったんだよな」と言ったら買ってくれた。パピコだけでは飽き足らず、わたしが欲しがっていた宮本浩次のライブグッズを通販で取り寄せたのだと言ってわざわざくれたり、仕事のあとはしこたま酒を飲ませて貰ったし、とんでもサービスデーだったな、きのう。最近の私があまりに暴れるので、気を遣わせたんだろうなと思う。なんか申し訳ないけど、反省して恐縮するようなあれは望まれていないだろうし、はやくケロッと生きていられるようになるのが良いよなと思ったし、できそうな気はしてきている。
午後は先方のチェックを通った納品前の誌面を最終確認。暇を持て余しているという上司にふざけ半分で素読みを頼んだら、上司もふざけ半分で適当な素読みをしたんだろうにしっかりと私の見落としを拾ってくれて悔しかった。見つけた赤字をデザイナーに送って、次号分の仮入稿も済ませて、溜まっていた事務作業を適当に片付けて時計をみたら、ちょうど帰っても良い頃合いの時間だった。なんとなく上手くいったような気がする一日だったので、あしたはろくなことが無さそうだなと思い、まあその予想は的中するわけだ。それは後述ね。
「18時までは帰れない、18時の00分ぴったりに絶対に会社を飛び出す」と意気込んでいる上司を横目に先に退散した。待っていても良かったのだけど、「キリが良いな」と思ってからも作業を続けていると、大体藪蛇をあびて勤務時間が延びる。それはちょっと嫌だった。結局下で煙草を吸っているうちに上司が退勤してきて出くわして、「一杯だけね」と飲みに行くことになった。
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ろくな写真が残っていない。「一杯だけね」が「一時間だけね」になり、「二時間はセーフ」になり、最終的に揃って時計が読めなくなり三時間ほど飲んでいた。居酒屋の閉店時間が延びたのが嬉しかったので仕方ないと思う。私は延々姪っ子の写真を見せて、上司は対抗するように愛息の生まれたばかりの頃の写真を見せつけてきて、赤子はみな可愛いので最高だった。しわしわでふくふくした、やわらかいいのち、最高としか言いようがない。上司とふたりで飲むときは、私が口が動かせなくなるほどの酩酊状態に陥らない限り「私8:上司2」くらいの口数なんだけど、昨日は珍しくほぼ五分五分だったような気がする。気のせいかな。聞いたことのないようなはなしを沢山聞いたように思うんだけど、いかんせん酒のせいで記憶がさだかでない。
互いに乗り換えで使う池袋まで一緒に向かって、改札まで送っ��貰って22時ごろに解散。これほどしたたかに酔って上司を殴らなかったの久し振りだなという最悪の気付きを得ながら電車に乗った。殴りたくな���ようなことが一度も起きずに酒を酌み交わせるの、平和で喜ばしいことだけど、私の気性が狂っているせいであまりに珍しくて残念だな。できることならもう上司のからだに痣をつくりたくないし、殴打癖をなおしたいなと思いながら帰宅して、酒できもちよくなったあたまのまま幸せに寝た。
幸せに寝すぎて、前日よりさらにひどい寝坊をしたのが今日。堂々の12時出社を果たした。さいきんすっかり吐き癖がついていたんだけど、昨日いい具合に神経を持ち直したので、美味しいものを吐かずに食べられるんじゃないか? という嬉しい予感があり、きょうは絶対に焼き立てのパンを駅前で買ってから出社するぞと決めていたのに、寝坊のせいでご破算となった。諦めきれずに新宿の神戸屋で買ったパンを昼に食べたけど、期待と違くて吐いた。吐き癖、治らず。私の吐き癖は完全に心因性の自覚があって、でももうなんかだいぶ立ち直っただろと思っていたので会社のトイレでゲロ吐いてふつうにびっくりしてしまった。「はぁ~?!」とか言っちゃった。トイレで。なんかもう「ひとりでご飯を食べたら吐く」が染みついちゃったのかな。毎日ひとと一緒にご飯を食べるようにしなきゃ駄目なのか?(ひとと食べると吐かない。楽しいからだと思う)
きのうまあまあ上手くまとまったような気がしていた仕事に予想外の動き方をされて、今日は20時くらいまで働くはめになった。先方との意思疎通は完璧だった筈なんだけど、まさか「200~300字」の先方指定で作っていた枠に入れるための原稿が700字で送られてくるとは思わなんだな。「こんな原稿他パターンでも送ってきたらシバくぞ」と先方に釘を刺し、ゲラゲラ笑いながら200文字削ったあと、「どうにもならん」と真っ青な顔でデザイナーに組み直しを依頼するなどの躁鬱ワーク。最後の方は現実逃避のために赤ちゃんグマの物真似をしながら仕事をしていた。
19時過ぎ頃に「僕帰るけど煙草行く?」と先輩からメールが来たので、「わたし全然帰れんし休憩する」とついて行って、事の次第を説明して、でもなんかあんまり深刻な気分にはならなかった。そんでまた『やっぱ私立ち直ってるわ仕事でハプニング起きても余裕だもんよこれ』という謎の自信が沸いてきて、めちゃくちゃパンが食べたくなった。めちゃくちゃパンが食べてえ!!!!!!!と思いながら先輩に適当な話ばかり振って、適当なことばかり話して、デスクに戻った。戻って、意気揚々と先方に電話をかけるも、文字数と体裁のくだりで全然会話が噛み合わず、「ぉぼぼ……」などと呻く以外のことが出来なくなった。テンションがジェットコースターすぎて酷い。しかしなんと700字から500字の添削だけでも努力を買ってくれたデザイナーが驚異の速さで組み直しを果たしてくれて、「もうこれこの字組みで先方にいかに見づらく酷い有様か見せてやれ」と、来週火曜予定だった初校を前倒しでアップしてくれた。化け物デザイナーだ。最高の化け物デザイナーに私は救われた。そんなかんじで、先方に現状を叩きつけて退勤。帰ると言っていた先輩が結局私の仕事が片付くまで待っていてくれたので、一緒に煙草を吸ったあと、飲みに連れて行って貰った。「何が食べたい?」と聞かれたが、パンが食べてえ!!!!!!!!!!!とは言えなかった。
先輩はいつもとりあえずラーメンを食べていて、なんかそうでなくても「美味しいからじゃなくて面白いから食べてるんでしょ」みたいなものばかり食べているんだけど、きょうはすごく「人間が食べるものですね……」といったものを注文していてびっくりした。「疲れてるの?」と言ったら「はい」と返ってきて、可哀想で面白くなってしまった。揚げ茄子と、よだれ鶏と、メンマと、冷ややっこと、きゅうりの浅漬け。人間っぽいなあ。この面白さがみんなにも伝わって欲しいが、まあ伝わらんので悲しい。社全体として仕事の9割を失っている弊社、仕事を何も請け負っていない人間がほとんどだというのに、そんな中でなんか知らんけど複数仕事を持たされている先輩、まあ疲れるろうと思う。このサシ飲みが3日前くらいに催されていたら私もまあまあ疲れていたし、傷の舐めあいでかえって傷が拡がるとかいうクソ事案になってしまっていたような気がする。比較的元気になってて良かった。
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先輩が「コロナのあいだにみんな成長している」みたいな話をしてきたので、「私はまいにち日記をつけていて偉いよ」と言ったら、適当に受け流されてしまった。きのう上司に日記をつけてる話をしたら褒めてくれたので、きょうも褒めて貰えると思ったんだけどな。先輩の周りのひとたちは、語学やら資格やらの勉強をして、自身の能力の向上につとめているらしい。「だから僕はね、」と言うので、おっ 転職活動にでも踏み切るんか? それともいつもの下ネタか? などと思っていたら、「福山雅治の物真似を極めようと修練を積んできた」と続いて、まじで吹き出してしまった。少し前に福山雅治の声真似のボイスメッセージが送られてきたことがあったけど、別に似ていなかったし、まさかその悪ふざけが「コロナ禍に自分も成長したい」の気持ちから起因してるなんて誰も思わんじゃんか。「次のカラオケはちょっと僕すごいと思う」と言われて、なんか日常がほとんど戻ってきている気がするけどまだ全然戻ってきてないわなとあらためて思った。カラオケも行けないし、映画館も開いてないし、居酒屋だって朝までやってないよ。深酒して電車を逃して、カラオケで朝まで馬鹿みたいに遊びたいなと思う。もうすぐな気がする。もうすぐだと良いなあ。
居酒屋を出て、電車に乗って、池袋で降りて、いっしょに動画をみたりしながら煙草を吸って、改札まで送って貰って、23時半くらいに解散した。帰りの電車に揺られているあいだ、延々亀田三兄弟の動画が送られてきてまじで意味がわからんのに、アルコールで馬鹿になっているのでずっと「ヒヒヒ」と笑っていた。家に帰ってきて、がぶがぶ水を飲んだ後、そのまま倒れて眠りたかったが、日記を書くために正気を保とうと努めて、洗濯機を回すなどしている。洗濯機が回り終わるまでは眠れないし、日記を書くしかない。そういう作戦だった。きのうの日記にくらべてきょうの日記の方が雑なのは、後半につれて私が飽き、眠くてぶっ倒れそうになっているからだ。そしてたぶんもうぶっ倒れる。洗濯物を干さずに
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hirropted · 4 years
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Tommy/The Who
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 音楽を聴きだした僕に、2枚組の質量的必然性を初めて提示してくれたのはThe Whoの「Tommy」だ。2枚組にする必要がある、だってこれは「ロックオペラ」だから!――という明快な答え。「ロックにオペラ?そりゃ2枚いるよ…すげえ」ってなる。
 当時の記憶をたどると、ちょうど同じ時期にDavid Bowie「Ziggy Stardust」に聴いている。僕は「トミー」よりも「ジギー」にどっぷりはまった。
  「トミー」は歌詞を読んでもいまいちピンとこなかった。
 「コンセプトアルバム」という言葉を、小説ぐらいな意味だと勝手に解釈していた僕は、どんな面白い歌詞なんだろうとわくわくして、肩透かしを食らった記憶がある。音楽誌のレビューやネットから得た知識で、「ジギー」も「トミー」も全体のプロットは知った状態で聴き始めるわけだけど、歌詞を読むと曲間のストーリーの繋がりが不明瞭だし、いきなり従兄弟とか女の子とか新キャラ出てくるし、予想外にも起承転結が把握できないことに混乱した。
 頭振ってノッてりゃよかったロックに、絵画的な意味合いでのアート性や、文学、演劇なんかの要素がどんどん付随していくことを広義のコンセプトとした場合、そりゃあ歌詞読んだ万人にストーリーすとんと落ちるレベルのものなんかたかが知れてるよなって、今でこそ思えるだけで、もちろん当時はその抽象性にやきもきするわけで。
 もっと簡単に考えれば、歌詞はあくまで詩なんだってことにまだ気づかない少年だった。「これが読み取れないオレにロックは向いていないのか?」地球外生命体ロックスターとか、三重苦ピンボーラーだとかは予備知識があるからイメージするけど、それだけ読んでも何が何やら…チョットムズカシイう~んって感じだったと思う。
 まあそれでも「overture」で鳴らされるホーンの高らかな響きにはめちゃくちゃ高揚したし、“it’s a boy, Mrs.Walker, it’s a boy…”の件なんかは物語の幕開けを感じて胸を躍らせた。
  なぜ「トミー」より「ジギー」に軍配が上がったかというと、まずルックス。ボウイの髪型めちゃかっこいい。あとジギーって響きもシャープで良い。トミーは芋な響きする。
 「異星人ジギーの登場~スターダムへ~ロックンロールと心中」というプロットも「三重苦の少年がピンボールで世界いわす」と比べてクールだった(ピートって捻くれてるよなぁ)。
 何よりジギーはメロウな曲の嵐で、洋楽入門者の耳にもやさしい。泣きの要素がふんだんでそれこそ星屑のように散りばめられている。
 冒頭の「five years」で叫ばれる“I kiss you, you beautiful, I want you to walk.”の一節で打ち砕かれた後は、「starman」「lady stardust」「star」「ziggy stardust」「rockn’roll suiside」、ボーナストラックの「John, I’m only dancing」「velvet goldmine」含め、飽きずにぶっ通して聴けるのが最高だった。捨て曲なし。This is boogie。本当によく聴いた。
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 それでも僕は「トミー」を諦められなかった。ずっと気になっていた。いや、今でも気になっている。僕は普段は教師をやっているけれど、クラスの問題児ほどかわいいもので、「トミー」は何かそれに似ている。彼はなかなか厄介だ。悪い奴じゃあないんだけど、どこか読めない。何か見透かされてる気がする。そんな感じ。
  僕が初めて「トミー」を知ったとき、それはプログレの文脈で紹介されていた。だから僕にとって「トミー」はプログレだった。「ロックオペラ」という文句がプログレ感を煌びやかに彩る。きっと僕は「オペラ」という響きに、時には激しく、時には囁くように、様々な声色を巧みにかつ朗々と歌い上げる(例えばピーターガブリエルのような)タイプのヴォーカルを期待していのかもしれない。でも聴こえてきたのは、ハードロックには及ばない、プログレにしてはこぶしの薄い、ロックのマッチョイズムを期待していた僕にとっては何だか頼りなさげな男の声。ギターは一切歪んでおらず、かといってmoogシンセサイザーやハモンドオルガンのうねりがあるわけでも無い。同じテーマが何度も登場し、「あれ?この曲さっきも聴いたような…」と少年は何度も混乱する。「オペラ」なんだから当然なんだけど、そんな決まりごとは知らない。
  小遣いをはたいて色んな名盤を聴き漁り、自分なりに「おれが聴きたかったのはこれだ!」と思える作品にも沢山出会えた。そんな感動の節目節目で、頭の片隅で「トミー」がふと現れる。『僕は違ったのかい?』ってな顔をして。
 その都度、僕は棚から「トミー」を引っ張りだす。「トミー」を一度も通して聴かなかった年はないだろう。自由に使える金が増えて、買った後で封も切らないままほったらかしのCDやレコードがラックで眠っていても、「トミー」は埃をかぶらない。
 でも一向に心の距離が縮まらない。だからもっと聴かなきゃいけない気にさせられる。強迫観念に近い。巷で「トミー」に5つ星あげてる連中は、どこに魅力を感じているんだろう?「トミー」って実はめちゃくちゃ難解なんじゃないか?今晩もまた置いてけぼりだ。
  (“see me, feel me, touch me, heal me.”)
       口ずさめば、共有される孤独。
  ピートが常にキッズ達のヒーローでい続けられたのは、怒りや破天荒さの表出を怠らなかったからだと思う。腕振り回してギター弾いたり、ステージで暴れたりとか、そういった分かりやすいロックスターを半分は本気で、半分は演じいたように、僕には見える。そんな華やかさの裏側で、ほとばしる創作意欲は必ずしもポジティブに転んでばかりではいなかったんだろう。バンドメンバーも変人ばっかりだ。鼻にコンプレ��クスを抱えながら底知ず湧き続けるイメージの淀みを彷徨う中で、「ロックオペラ」だけでは飽き足らず、表現の場を映画へ求めたり、インド思想へ傾倒したりする。ライフハウス計画は頓挫し、キースは死ぬ。ジョンも死んだ。児童ポルノを巡るゴタゴタ、再結成。ピートの人生はピンボールのように行ったり来たり、弾けて、落ちて、また跳ねてを繰り返す。
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 「トミー」のラスト「we’re not gonna take it」で、大衆は時代の寵児トミーに対し、Noを突き付ける。トミーは父親の影にすがりながら、再び混沌の中へ沈み、オペラは幕を閉じる。トミーはピートの分身であり、ずっと彷徨い続ける僕たちの分身でもある。
 鏡に映った自分。そいつに「who are you ?」なんて尋ねても、自分が何者かなんて教えちゃくれない。鏡に映るのはいつでも自分の形をした何者かで、そいつにいつだって振り回されるんだ。
“What is happening in his head? I wish I knew.”
彼の頭の中で何が起こっているのか?私は知りたいんだ。
――「go to the mirror !」より
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