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#トーマス・バッハ
k-kobori-jp · 10 months
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批判されるべきは、侵略者であるロシアとベラルーシであり、その侵略者を国際競技に参加させることをゴリ押すバッハ会長その人だと思います!(怒)
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doctormaki · 1 year
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Kienと別れてから、ドレスデン城を観光できなったから、また今度、マイセンとセットにして帰ってこよう!と思いつつ、Anjaの待つLeipzigへ。Leipzigは、言わずと知れた音楽の町。Bachが教会音楽奏者として活躍し、メンデルスゾーンが王侯貴族ではなく、市民のために開放された音楽堂ゲヴァントハウスの指揮者として、近代指揮法を確立した晩年を過ごした場所だ。憧れの場所。
Anjaさんには申し訳ないが、午後到着後はBach博物館へ一人で行く。夕方から閉館近くまで3時間も入り浸る。幸せ。Bach家の紋章が入った布バッグも閉館直前にゲット。館内には中国人や日本人など、アジア人比率の方が高い。Anjaさんには夕食を御一緒したいと御願いしておく。19時からの夕食に、18:45にホテルまでお迎えにきてくれた。ゲーテが通い、森鴎外も留学中に来ていたレストランに連れて行ってくれた。
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上の写真はLeipzig大学。この大学は東ドイツ時代にはKarlMarx大学という名前に変更されていたが、1989年の壁崩壊、1990年の東西ドイツ統一を経て、名前が戦前に戻ったらしい。Anjaの御主人ChristofはLeipzig大学でチェコ語を教えている。Leipzigは、19世紀から文化の中心地であったのだが、王政により統治されていたドレスデンと異なり、ハンブルグと同じで商人市民による自治地区に当たる。印刷業、綿花取引の中心地として栄えていたので、ユダヤ人も多く暮らす地区であったらしい。ユダヤ人は金融業や工業等で成功している者が多く、金持ちは盛んに文化、教養や音楽にお金をふんだんに使っていく。そのため、Leipzig大学は戦前から有名大学だったし、元々はカトリックのベネディクト派によって運営されていたらしい。
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夕食は、チェコで辟易したKnodelのKartoffel(じゃがいも)版の舌鼓を打つ。Knodelとは、小麦粉を練って茹でたり、蒸したりした丸い団子状の食べ物。Hamburgのような金持ち地区では、Knodelには肉が入り、小麦粉と挽肉を練って茹でて、上から濃厚クリームソースをかける料理になる。チェコでは、パン代わりに食されるようで、メイン料理の付け合せに、濃厚なソースと共に良く出てきていた。Knodelの不味さに辟易していたワシは、最初、ゲーテと森鴎外が好きだったレストランのメニューに、Knodelの無いメニューが無いことに焦っていたが、覚悟を決めて牛肉のシチューとKartoffelnknodelを食べることにする。心配無用で、LeipzigのKnodelは、ふわふわで、北海道の芋団子より美味しく、ソースと絡めながら、ペロリと食べてしまった。夜は10時過ぎまでお喋りし、Anjaとの再会を楽しむ。Anjaは、南部ドイツ出身の詩人。私の最初のお友達。
翌日は朝から東ドイツ時代の市民監視技術を集めた博物館へ行く。市民監視の徹底ぶりは、小説1984並み。手紙はほぼ全て、蒸気を当てて開封されて、中味チェックされてから、再度封をして、送られる。街には監視カメラだらけ、隠しカメラの技術、スパイ活動のための変装技術など、徹底しているところがドイツっぽい。面白いのは、エリート主義により、子供の頃から優秀人材を選別し、優秀な者から国家の統治側に迎え入れていくという幼少期からの教育が徹底されていた事。また、スポーツや音楽などが、ある種のナショナリズム高揚のために使われていた事。右下の写真は、常に改善していくためのプロセス思考がプロパガンダとなっていた事の証拠。この図を見た時に、アメリカのコンサル会社にいた私は、背筋が凍った。この図表は、良く好まれて使われる。
また、Demokratikであることを謳い、東ドイツこそが、資本主義の悪に対し、平和と民主主義を守る砦なのだ!や、良く生きる、生きる喜び(lebensfreund)というプロパガンダが、今の左翼社会と同じで笑えた。新左翼主義の方々は、ほぼ極右と反転的に同じだという私の仮説は、全く正しいという事だ。ワシは、みんな仲良く(するために仮想敵を作ろう)とか、気候変動云々という新左翼はナチズムの再燃だと睨んでいるが、なんだか、その読みが正しいとしか思えないような展示の数々だった。
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次にバッハが勤めていた聖トーマス教会へ。前日はバッハの墓の前でゴスペルが歌われていて、ズッコケたが、Anjaと再訪した時には、ザルツブルグから招かれた楽団がイースターのためのコンサートのリハーサルをしていた。バッハの墓にはチューリップが置いてあり、ステンドグラスにはバッハがいる。リハーサルではバッハの楽曲が弾かれていたが、音がマイルドな事に驚いた。オルガンは、教会の出口側にあるが、そのオルガンの周りのスペースでオケが練習していて、教会の座席に座ると上方から音が流れてくる形になる。弦楽器が、マイルドな音になる教会の音響は、オルガンのための教会だったんだという事を、実感させてくれた。
昼食はAnjaが気に入っている、住宅地にあるフレンチカフェでキッシュを食べる。その後、近所のパン屋さんでケーキを買って、彼女のお家へ。リビングルームは大きな窓で、工業地帯を流れていた運河を見下ろせる。運河には時折、競技カヌー練習をしている人々が競艇をしている。穏やかな日差しを浴びながら、ずーっとお喋り。Anjaさんとのお喋りは、メチャクチャ楽しい。Anjaはロシアの女性詩人の比較研究で博士号取得。自身もウィーン大学などで単発講座を持ちながら詩人活動をしている。フランス語、ロシア語、チェコ語、英語に堪能な語学の才女だ。詩人である時点でも凄いのだが、彼女は現代ドイツの詩人として賞もいくつか授与されている。とても繊細で優しい。
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夕食は、Anjaさんのお家の近くでモロッコ料理を食べる。翌日は、憧れのメンデルスゾーン博物館へ。メンデルスゾーンはハンブルグ生まれ。ハンブルグで成功したユダヤ人銀行家の家に生まれ、1870年の独仏戦争をきっかけにハンブルグを離れてLeipzigへ引っ越す。唸るほどの金持ちだったので、子供の頃からGoetheに会いに行ったり、イギリスやスイスへ旅行したり、水彩画を学んだりと多才。祖父が哲学者だったので、自身も哲学で博士号を取得している。が、運命は音楽へと彼を導く。
上は彼の自筆の楽譜。繊細で几帳面なのが良く伝わってくる。字は人柄を語る。羽根ペンで、良くこんなに美しい繊細な文字を書くと感心する。愛する妻Cecileとの間に子供も4名もいたものの、姉が急死したことで神経衰弱になり、姉の死後、療養のためスイス旅行に出た時の水彩画が残されていた。美しい色合いに、メンデルスゾーンの心象風景は美しく静かだったんだなぁと思う。療養も虚しく、38歳で亡くなる。
メンデルスゾーンの功績としては、やはり近代指揮法を確立したこと。それまでは、作曲者が自ら楽器を弾きながら指揮する事が通常だったが、楽器編成が大きくなり、楽団員の人数も増えていく事に伴い、指揮者の存在が必要になっていく。Handelの編曲などを通して、近代オーケストラの在り方のために奔走する。楽団員として給料を貰えるように奔走したり、Bachの楽譜収集家と研究したり、彼の交友関係は広い。その中で、ゲヴァントハウスの指揮者として、ドイツ国内やイギリスまで公演旅行をしている。
メンデルスゾーンはユダヤ人であったが、先見の明があった父により、プロテスタントに改宗させられている。それでも、ユダヤ人はユダヤ人だとして、ナチス下でのメンデルスゾーンの評価はボロボロだった。近年になってようやく、ドイツ国内でも再評価が進んでいるらしい。。。が、まだドイツ人には受け入れられていないというか、あまり知られていないらしい。演奏する事すら禁止されていたんだから。また、ナチスだったワーグナーが酷評しており、ドイツ音楽としては認め難くロマン的過ぎるとの評価らしい。しかし、メンデルスゾーン自身は、亡くなるまで、Bachを起点にした古典派を自称していた。無盲目的につまらぬ権力に従う羊どもの無知さに、憤りしか感じないが、大衆の多くはそんなもんである事も重々承知している。
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最終日は、民主主義の集会をしていた聖ニコラス教会へ。内装がパステルピンクとパステルグリーンの可愛らしい教会。教会全体が植物をモチーフにしており、Anjaによると、綿事業によるコロニアリズムの影響だとの事。ハンブルグに戻る16:16発の電車まで、起点駅だったLeipzig駅の戦前にあったカフェでお喋りしまくり。ちなみに、LeipzigもDresdenも、第二次世界大戦中、メチャクチャに空爆されている。Leipzig中央駅も再建されているもの。ここのKarottenkuchenが、人参とクルミのケーキにホワイトチョコがかけられていて、とてもおいしかった。
またの再会を約束して、お別れ!これからは、週末は旅行に出るぞ!
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jaguarmen99 · 1 year
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国際オリンピック委員会(IOC)は28日、国際スポーツから除外されているロシアとベラルーシの選手について、個人資格の中立選手として大会に復帰させるよう勧告した。一方で、2024年パリ五輪出場へ向けた判断の期限は設定しなかった。  IOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、スイスのローザンヌ(Lausanne)で行われたIOC理事会の会合を終え、理事会が国際スポーツ連盟と国際スポーツイベントの主催者に対し、「ロシアかベラルーシのパスポート(旅券)を持つ選手は、���人資格の中立の選手としてのみ出場しなければならない」と求める勧告を出したことを明らかにした。  他には、両国選手から成るチームについては「認められない」ことも全会一致で決まった。「戦争を積極的に支持している選手」や「ロシア軍やベラルーシ軍、もしくは国の治安当局と契約している選手」も参加できない。  その一方でパリ五輪と、ミラノ(Milan)とコルティナダンペッツォ(Cortina d'Ampezzo)で開催される2026年冬季五輪の出場に関しては「適切な時期に、完全なIOCの裁量で、それまでの予選大会の結果にかかわらず判断する」と述べた。
IOC、ロ選手の個人資格での復帰勧告 パリ五輪判断は保留 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
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sports-pro-sokuhou · 2 years
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東京五輪汚職事件への質問にIOCバッハ会長回答せず 理事会後会見 広報部長「一個人が関与」強調
東京五輪汚職事件への質問にIOCバッハ会長回答せず 理事会後会見 広報部長「一個人が関与」強調 スポーツ プロ野球 IOC・バッハ会長  国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は9日、スイス・ローザンヌでの理事会後に記者会見を行った。昨夏の東京五輪を巡っての汚職事件について、30年冬季大会の札幌招致への影響などを問う質問がバッハ会長は回答を避け続け、すべてアダムス広報部長が答えた。 アダムス広報部長は前日の理事会後の会見後の「日本当局を全面的に信頼している。真相解明に関心を向けている」との回答 引用元: スポーツのニュースまとめ 東京五輪汚職事件への質問にIOCバッハ会長回答せず 理事会後会見 広報部長「一個人が関与」強調
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noriaki-nakada · 3 years
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【似顔絵】トーマス・バッハ(IOC会長)さん。
ブログ記事はこちら:https://wp.me/p72NAa-19d
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nextnewnormal · 3 years
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IOCバッハ会長の『オリンピック・アジェンダ2020』とは?
バッハと言えばG線上のアリアで有名な音楽家のバッハ。でも、このコロナ禍ではIOCの会長ことトーマス・バッハです。 (more…)
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hangorin · 2 years
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2018年平昌オリンピックに対する反対運動を行ってきた韓国のグループ「平昌オリンピック反対連帯」が、閉幕から3年後の平昌、江陵の現状について報告書をまとめました。以下、反五輪の会メンバーが日本語訳したものです。閉幕してもなお都市を蝕むオリパラの様子がよくわかります。必読。 (写真はリンク元の方が見やすいのでぜひ参照してください!)
平昌五輪開催地 2021年夏季踏査報告書 2021年12月20日
(前編)
2018平昌冬季オリンピック・パラリンピックから3年余が過ぎ、次の北京冬季オリンピック開催を目前にする今も、開催地ではオリンピック災害が続いている。オリンピック開催の過程で消えた公的資源、森林破壊、地域住民と労働者の被害に対して、誰も責任を負わない中、「オリンピック・レガシー」という名の利権事業だけは人々の関心事となった。それぞれの事業ごとに数千億ウォンが注ぎ込まれ、毎年数十億ウォンの維持管理費を要するオリンピック施設の根本的な問題には触れず、施設活用を名目にとんでもない新事業があらたに推進されている。これらはオリンピックを名分として掲げ、特別法に基づいて様々な特恵の中で推進されたが、実情はオリンピック開催とほとんど関係もない各種の土建事業に対する疑惑は、どれも満足に明らかになったものはない。
公的責任の放棄とオリンピック・レガシー
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オリンピック招致のみを目的に1兆6800億ウォンの公的資金をかけて造成したアルペンシアリゾート(訳者注:2006年着工、2010年完成)は今でも公企業である江原道開発公社の資金で運営されている。建設費はおろか、維持費の負担にも耐えかねていた江原道開発公社は、アルペンシア竣工以後12年間、雪だるまのように膨れ上がる負債にさいなまれ、深刻な財政赤字に苦しんできた。オリンピック特別法に基づいて開催予算の75%以上を中央政府が負担したが、莫大なオリンピック費用は江原道の財政状況を悪化させた。オリンピック招致以前にも、全国自治体の平均財政自立度である50%に及ばない27%の水準だった江原道の財政自立度は、オリンピック招致以後徐々に低くなり、2021年は14.3%と歴代最低値を記録した。
厄介者のアルペンシアを処分するため、民間売却と交渉不成立を何度も繰り返した末、2021年6月に行われた5番目の入札で最終買収業者が決定した。しかし、その落札金額は建設費の半分にも及ばなかった。買収業者の財政状況は不透明で、この金額さえきちんと支払うことができるかどうかは分からない。地方議会は、売却の過程に不正入札があったのではないかという問題提起を行っている。すべての問題が解決し、2022年2月に残金支給が完了すると仮定しても、3千億ウォン以上の負債が残ることになる。その上、最も経済性の低いリゾート内のオリンピック施設は、売却対象に含まれまま残っている。
除外された施設の一つであるスキージャンプ競技場(写真左下)は、上部は展望台、下部はサッカー競技場として活用されているが、最低限の維持費にすらなっていない状態だ。
アルペンシア内に位置する国際放送センター(IBC ※写真右下)は「環境にやさしいオリンピック」を掲げ、使用後に撤去する計画で945億ウォンをかけて建設したが、開催後、特別な理由もなしに維持することに計画が変更となった。放置されたこの施設は2021年に設計を確定、2024年までに610億ウォンをかけて国家文献保存館として整備されることになった。
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スライディングセンターは、開催以前から大会後の活用に対する懸念が絶えず指摘された代表的な施設の一つだ。1100億ウォン以上をかけて建設され、維持費は年平均16億ウォン。氷を一回凍らせるだけで億単位の費用がかかるため、韓国代表チームは海外で訓練を続けている。代表チームのケースが特別なわけではない。スライディングセンターのような施設があるのは世界でも10ヶ所程度に過ぎない。建設に伴う森林破壊の問題、低活用度、莫大な維持管理費がその理由だ。隣国の日本・長野の「長野市ボブスレー・リュージュパーク(スパイラル)」は、1998年のオリンピック以来活用されることなく、2018年に閉鎖された。
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これに対する政府の解決策は、さらに費用をかけて新規事業を進めるというものだ。江原道庁は98億ウォン(うち国費32億5000万ウォン)をかけて、スライディングセンターに観光客用の体験施設を建てる事業を推進、文化体育観光部は数十億ウォンをかけてバーチャルリアリティのシミュレーション・トレーニング施設を建設した。我々がアルペンシアを訪れた時にはトレーニング施設の工事が本格化していた。重機がせわしなく行きかう工事現場の裏手にあるのは、3年以上放置されたままのスライディングセンターだった。
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※写真中:平和と和合のオリンピック
※写真下:2018年冬季オリンピック&パラリンピック開催都市・平昌郡訪問を歓迎します。平和オリンピック記念公園であの日の美しい追憶と感動を共にすることを願います。(黄文字)「平和の光・永遠の感動・国民と共に」平昌郡
アルペンシアと同様、主な雪上種目が行われたスキー場のある綿温(ミョノン)里の住民は、開催当時、組織委、平昌郡庁、江原道庁、中央政府などオリンピックに関連するほぼ全ての機関を訪ねて対策を訴えた。開催が差し迫った段階で、組織委は競技場以外の全てのスキー場の閉鎖と営業中断を一方的に告知、冬季装備レンタル業に従事していた住民が事実上営業を続けられない状況となったためだ。しかし、彼らが訪れた機関は、どこも責任をもって対策を行うどころか、住民との対話に応じることすらしなかった。当時、競技が開催されたスキー場前の進入路の周囲には9億ウォン以上をかけて「平和オリンピック記念公園」が造られた。「平和」「和合」「'夢」などという美しい言葉とオリンピックモニュメント、マスコット像の並ぶ公園で、住民が味わった苦痛の痕跡を見出すことはできなかった。
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平昌オリンピック施設の多くは、維持費の削減と環境への配慮を理由に使用後撤去する計画だった。653億ウォンをかけた平昌オリンピックスタジアムは、オリンピック・パラリンピック開閉会式で4回使われた後、5棟ある施設のうち4棟を15億ウォンをかけて撤去した。1年以上放置されていた残りの1棟は50億ウォンの事業費をかけて「2018平昌冬季オリンピック大会・冬季パラリンピック大会記念館」に改装された。
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平昌郡は残された敷地とオリンピックプラザ跡地に484億ウォンをかけ、2023年までに記念公園と平和センターを建設するという。オリンピックが掲げた見掛け倒しの価値と約束は、何一つ守られなかった。誰のためのものなのか分からない新事業を公共資金で推進するための口実が必要なだけで、「環境にやさしいオリンピック開催」だった以前の名分が、「オリンピック・レガシーの活用」へと変わったに過ぎない。
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※写真左下:「オリンピックのもう一つの追憶 ボランティア」 、中央上黒文字「ボランティアの皆様の献身に感謝します」 ※写真右下:白文��「冬季オリンピックのレガシー」、中央青文字「競技場レガシー」
記念館の内部を埋め尽くす美しい言葉やモニュメントは、オリンピックの欺瞞をそのまま縮小しているかのようだった。各国有数の防衛産業企業が製作した聖火を紹介するパネルや、江原道の財政に負担をかけながら放置されている施設を誇らしげに紹介する展示物など、平和を前面に掲げる展示館には、平昌オリンピックへの賛辞で埋め尽くされていた。
平昌オリンピック開催当時、2万人を超えるボランティアと軍からの派遣人員は、無給で必要欠くべからざる業務を引き受けた。明らかな利権事業にのために無報酬の労働力を動員したこと自体問題だが、彼らの待遇の問題はさらに深刻だった。食事、交通、宿泊の条件は最低レベルにも達しておらず、休憩時間も保証されていなかった。開催期間中、ボランティアは大統領府に60件以上の請願を送って事態の解決を訴えた。全ボランティアの6分の1は耐え切れず、閉会を待たずに辞めていった。平昌オリンピック組織委員会も国際オリンピック委員会(IOC)も問題解決に積極的に臨むことはなかった。トーマス・バッハIOC会長は、閉会式のスピーチで厚かましくも、ボランティアに感謝の意を表明した。記念館に残っているのは、真冬に冷たい水で身体を洗うことを強いられ、まともな食事ができなかったボランティアに対する搾取の記録ではなく、トーマス・バッハ会長の挨拶だけだった。
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残された施設の実情は、江陵にある競技場もそれほど違わない。行き交う人影もまばらな江陵オリンピックパークには氷上競技場が集中している。オリンピック開催が差し迫ると、江陵市はオリンピックを契機に江陵を氷上スポーツの都市にするとし、2年間で国費40億ウォンを費やして「氷上スポーツ人口10万 栗谷(ユルゴク 訳注1)プロジェクト」を推進し、各競技場を氷上スポーツの中心地として積極的に活用すると公言してきた。現在、競技場では時たま選手たちのトレーニングや競技が行われてはいるが、施設を維持できるレベルからは程遠く、競技場としての活用頻度が増える見通しも暗い。これまで競技場本来の目的とは無関係な公演や行事、撮影等への施設貸し出しを何度か行ってきたが、それぞれ1000億ウォン以上を費やして建設された4つの競技場から生み出される毎年数十億ウォンずつの累積赤字を防ぐには程遠いのが現状だ。
開催後の施設の問題は、オリンピックが開催されるたびに各開催地で繰り返されてきた。平昌オリンピックもまた、本格的な招致の動きがあった10年以上前から、オリンピック施設から必然的に発生する莫大な建設費、不透明な財政フロー、著しく低い活用度、維持管理の主体およびコストに対して、絶えず指摘されてきた。江原道と江陵市が管理主体の公共施設である競技場7カ所では、オリンピック閉幕後の3年間の累積赤字は135億ウォンだ。これらの施設は建設費だけで6580億ウォンがかかった。オリンピック競技場全体12カ所に広げると、赤字幅は毎年142億ウォンに達すると推定される。しかし、これまでもこの問題を解決しようと、自ら進んで真摯に責任を負う者は誰も出ていない。地域の有力者と政治家は、オリンピック関連組織で要職を経た後、それぞれ「開催成功」、「未来」、「平和」を声高に唱えながら、次のキャリアを築くポジションへと移っていった。オリンピック関連事業を通して公的監視網をくぐり抜け、莫大な予算で利益を得た事業者たちは、今度は「レガシー活用」という新事業を継続するため、せわしなく動き回っている。江原道内の各自治体は。「オリンピックレガシー継承」事業と2024年の青少年冬季オリンピックのための新規事業に先を争って踏み出している。
訳注1「栗谷」 朝鮮時代の儒学者・李栗谷(���・ユルゴク)。江陵で生まれ育つ。韓国の5000ウォン紙幣に肖像が描かれている。「10万」の数字の由来は、1583年に栗谷が国王宣祖(ソンジョ)に説いた「十万養兵(外憂に備えるため10万の常備兵を置く)」提言による。
(後編に続く)
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shinjihi · 3 years
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以下のキャンペーンに賛同をお願いします!「トーマス・バッハ: 人々の夢と希望をつなぐため、東京五輪の開催を支持します」 http://chng.it/vbH42PGy
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774 · 3 years
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IOCにも切羽詰まった事情がある。収入のうち、IOCは9割を各スポーツの国際競技連盟(IF)や世界各国・地域のオリンピック委員会(NOC)に分配する。この資金に頼るマイナー競技のIFは少なくなく、昨年の延期時も金策に追われたIFがあった。中止の場合は賠償請求などの手を尽くさないと、トーマス・バッハ会長ら執行部がIOC委員やIFから突き上げを食らうだろう。 金額的に最も大きいのが放映権料だ。13~16年のIOCの総収入57億ドル(約6200億円)のうち、放映権料は実に73%を占める。最大の得意先が米NBCユニバーサル。32年までの夏冬6大会の放映権料を76億5000万ドル(約7800億円=14年当時)で契約している。「IOCやNBCは保険に入っているが、中止の損害の全てがカバーされることはないだろう」と松本弁護士。賠償請求金額は数百億円規模に上る可能性があるとみる。 ただ、延期で既に多大な損失を被っている日本に追加負担を迫れば、IOCに世界の批判が集まる可能性が高い。スポーツビジネスに詳しい武藤泰明・早大大学院教授は「感染症が10年、20年に1度起こりうる時代になった。今後、開催を検討する全ての国が同じリスクを背負う」と語り、賠償請求が今後の開催都市探しに悪影響を及ぼすとみる。
五輪開催契約、IOCに「全権」 中止なら日本が賠償も: 日本経済新聞
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kennak · 3 years
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都心が騒然となった。東京五輪開幕まで2週間を切った10日、来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が宿泊する5つ星の一流ホテルの前に「五輪マフィアを退治する市民有志」が集結。デモ隊はバッハ会長が宿泊していると思われる部屋に向かって「バッハ帰れ!」「平和を願うなら広島行くな!」「五輪を中止しろ!」と大合唱した。
【速報】警察出動! IOCバッハ会長宿泊ホテル前で五輪反対デモ「平和願うなら広島行くな」 | 東スポのニュースに関するニュースを掲載
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k-kobori-jp · 1 year
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「嘆かわしい」のは、ウクライナの現状から目を背けてロシア・ベラルーシに肩入れするバッハ会長の方だと思うけどね!
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rakkanoyukue · 3 years
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jaguarmen99 · 2 years
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フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦さん(27)がプロスケーターへの転向を表明したことを受け、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(68)はオリンピックの公式ツイッターにメッセージを寄せた。  羽生が演技を終えて右手を掲げる写真とともに「素晴らしいオリンピックキャリアを築かれたこと、おめでとうございます。あなたは真のオリンピックチャンピオンです。スケート人生における次のステップでの健闘を祈っています」とし「私たちはこれからもあなたを応援し続けると共に、またお会いできることを楽しみにしています」と書き込んだ。  このツイートには21日午前10時30分の時点で約4600の「いいね」が付き、世界中の言語でコメントが寄せられた。英語では「羽生はフィギュアスケートのそのものです」「どの分野であろうと、次のステージを楽しみにしている」、中国語では「最大の伝説、幸せな引退 どうもありがとう」「キングの中のキングだ」、日本語でも「真のオリンピックチャンピオン」などと書き込まれていた。
羽生結弦にIOCのバッハ会長が緊急メッセージ 世界中から「いいね」 | 東スポのフィギュアに関するニュースを掲載
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kijitora3 · 3 years
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日本人全員福沢諭吉の脱亜論を熟読して、この東洋の国と絶縁することが明治の時代以上に、今必要だと知れ 明治に縁切るどころか属国朝鮮を併合し中国と10年以上もダラダラ戦争してたから帝国は破滅した
 今キチンと縁を切らないとまたどんな災厄が訪れるか あの国とは戦争か無関係かの二者択一しかない となれば平和主義者の皆様の意見を入れれば、無関係となるほかはない
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moccosnoon · 5 years
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【五輪マラソン、競歩】札幌開催が正式に決定
元スレ≫ 札幌五輪が正式に決定 1 moccosnoon ID:fz14GCyp0.net [bq title=”五輪マラソンと競歩、札幌開催へ IOC会長と組織委合意 | 共同通信” url=”https://this.kiji.is/557520909162021985″%5D五輪マラソンと競歩、札幌開催へ IOC会長と組織委合意 2019/10/17 20:30 (JST)10/17 20:31 (JST)updated ©一般社団法人共同通信社  【ドーハ共同】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は17日、ドーハで2020年東京五輪のマラソンと競歩の会場について「IOC理事会と大会組織委員会は札幌市に移すことに決めた」と述べ、既に二者間では札幌開催で合意に達したとの認識を示した。組織委の森喜朗会長も受け入れる考えを表明した。開催都市の東京都をはじめ札幌…
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ekusnaktupni · 4 years
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両者口約束
東京オリンピック・パラリンピックが1年程度延期されることになりました。安倍首相と国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長の電話会談によるものでした。開催しないことによって、景気浮揚対策が当面、宙に浮いたことになります。どうやってそのショックから和らげることが出来るでしょうか?不安な状況ではお金を出すことを渋りますが、ここぞというときに出さなければならない場面を皆さんに促すしかないのかもしれません。そうでないと共倒れになってしまいます。
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