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#モーリス・ルブラン
rieko-conducter · 1 year
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コミックマーケット102 夏コミ当選しました! 東京ビッグサイト(国際展示場) 1日目 2023年8月12日(土) 東6ホール タ-08a サークル名 夢幻軌道
新刊作れず申し訳ありませんが 参加する事を楽しみたいと思います 宜しくお願いします。
ええっと、モーリス・ルブラン原作のアルセーヌ・ルパンを勝手に犬キャラに作ってしまっています。 アニメ王道主義で、本編にいない人物を同人誌で登場させるのにも抵抗あるのですが、どうしてもルパン対ホームズを犬にして描きたかったのです。
同人誌は、クラフト紙にコピーしてホチキス止めという手作り製本です。少部数しか作らないのでこれで十分。
↓イベントへこれない方へBOOTHで通販もしてます。
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kennak · 2 years
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毛利蘭がモーリス・ルブランからと言うの、全然気付いてなかったわ。スルブはどこ行った?
[B! 文学] 「ルパン三世の祖父のアルセーヌ・ルパンはモンキー・パンチが作った設定」と35歳ライターに言い張られて「文学は執筆者の基礎知識ではない」と思い知った話
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a2cg · 1 month
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笑い話と私
初対面の人と飲む時には自分のダメな所や失敗談を中心に話すようにしております。自分がどれだけ凄いかをアピールする人と仲良くなれなかったからかも知れません。
学生時代に仲良くなった人も同じように「アルコールとかけまして自分の父親とときます」「その心は?」「どちらも蒸発しやすい」とブラックジョークを言ってました。
ブラックジョークと言えば少しエッチな要素が入っているのがフランスの小話ですね。弟が生まれて母親の乳房を独占出来なくなった子が弟を殺そうとします。
母親の乳首に毒を塗ったその晩に何故かお父さんが亡くなり、次の晩に毒を塗ったら隣の家の叔父さんが亡くなったなんて話が有名ですよね。
そんなフランスの作家モーリス・ルブランの小説に出てくる日本でもお馴染みの盗賊と言えば”Lupin(ルパン)”でフランス語だと”in”を「アン」と発音するんですね。
フランスの作家エルジェの”TinTin”という作品を初めて見た時に「ティンティン」だと思いましたが、正しくはこう発音するみたいですね。
というわけで本日のランチは #担々麺 ならぬ #スタミナ担々冷そば を頂ける #そばうさ です。いわゆる #港屋インスパイア の中で一番好きな店なのでまた来ちゃいました。
並びが長くても立ち食いで回転がいいのをわかっているので、店外で並び始めてから10分で注文したものが提供されました。
自分の想像の3倍の深さがある丼にたっぷりと入った #蕎麦 はしっかりとした食べ応えです。そして今回のつけ汁は、少し辛味を感じつつも甘さと胡麻の濃厚さで美味しい。
たっぷりとふられた白胡麻の香りと味わいを楽しみながら頂くのは幸せですね。そして大量の海苔もいい香りに貢献しております。
半分くらい食べたところで生卵をスープに入れて頂けば、マイルドな感じでまた嬉しい味わい。つけ汁は底の方に肉味噌がたっぷりとあって、これも美味しいですね。
大盛りにしなくても、たっぷりと #そば を味わえるのはいいですね。あとは、まぜそば を一度も食べたことが無いので、次回はそれを試したいなと思います。
過去の「そばうさ」の思い出はコチラ #agそばうさ
#半蔵門ランチ #半蔵門グルメ #半蔵門蕎麦 #半蔵門そば #半蔵門立ち食いそば #半蔵門和食 #麺スタグラム #とa2cg
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bearbench-3bun4 · 2 months
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「虚無への供物」中井英夫 2291
第二章
29ギニョールふうな死01
この節のタイトルは“ギニョールふうな死”です。 ギニョール(Guignol)とは、フランスのローラン・ムルゲによって作られた指人形芝居の主人公の名で、それを主人公とした人形劇全体を指す総称としても使われているそうです。
つまり人形が死に関わっていると言うことなんでしょう。
牟礼田は、亜利夫の日記の内容から、 藤木田さんが藍ちゃんを少牌にしたことを指摘して、 それが、橙二郎氏の二抜けを阻止するものだったのでは?といいます。 つまり、ずば抜けて達者な格段の業師がいて、そいつの思う通りに行動させられていたとです。
この後、なぜか牟礼田は、隣室に消えてしばらくして戻ってきます。
ところで、氷沼家で死ぬことになった橙二郎氏は、 まるで自分も産むみたいに一緒に苦しんだり痛がったりして騒ぐというクーバードのようで、 無類に純情だったのかもしれないと思っています。
ここで、変わり織りのタフタの胸元に愛らしく銀鎖をのぞかせた久生が口を挟んで、事件の最初から検証してみようといいます。 フタとは、表面が平滑で光沢のある平織地の絹織物ので、琥珀織に似ることから薄琥珀とも呼ばれることも有るみたいです。
牟礼田も渋々これに従います。
・藍ちゃんがアイヌ装束の人物と出会った。 ・その後、藍ちゃんはアイヌ装束の人物とあっていない。 ・蛇神の守護神に火の神や水の神がいるなどというのも妙な説。 ・南京錠を調べていると「なんとかヤル」という聞こえた。これは、アイヌの供物窓“ロルンプヤル”、一番神聖な場所ではなか。 →しかし、必ず東に向いていなくちゃいけないから、北を向いた高窓など問題にならない。 ・光田君が初めて氷沼家を訪ねて青い月光の中で電話の番号札が光っているのを見つけた。 →牟礼田は、これに興味を持っています。 と、ここで牟礼田が、アイヌの話を完全否定します。 アイヌにはカリップ・バーシテという輪廻しがあるといいますが、こは分かりませんでいた。 輪のことをカンというみたですから、バーシテがまわすとか言う意味なんでしょうね。
昭和十二年の『一高同窓会会報』によると、 誠太郎氏は三高や一高の教師になっていたり、渡米後の結婚したりで、 その氷沼家と別な子孫の中井猛之進という人が書いているが、矢田部良吉氏とはかむしろ意気投合していたくらいで明治十七年に、 その矢田部に呼ばれて植物園管理心得という役についている。 二十九年には箕作派の事件というのがあって一緒に東大をおわれている。 なくなった明治三十五年、胃潰瘍のためで狂死ではない。
まあ、ほとんど関係ないでしょうからいいですか。
矢田部良吉といえば、小石川植物園ですね。 セロリやパセリ、アーティチョークなんかを園芸植物にしたそうです。 確認できませんでした。
藤木田誠という人物についてです。
藤木田が何のために上京し、逃げるように新潟へ帰っていったのかは、途中で事件の本質に気が付いたからだろうといいます。 何に気がついたら帰ることになるのでしょう?
次に、八田皓吉という人物についてです。
麻布谷町からまた三軒茶屋の方へ越したそうだが、どうもよくわからないといいます。 紅司君の死んだ時、蒼司君と一緒に千代田区九段上二の六にいたといいます。
何と住所が書いてありますよ。 大丈夫なんでしょうか?
次に、電話です。 九段の八田皓吉は、33局の2462です。 氷沼家は、池袋の97局の2523です。
“33局というと九段だね”と納得してます。 24局といえば日本橋、42局といえば世田谷、33局は九段から神保町界隈に間違いはないと、 この当時は、局番は2桁で、それで大体の場所が分かったということなんでしょう。 局番といってますが、厳密には、市内局番ですね。
それに、牟礼田は難しい顔になって考え込んでいます。 電話番号に何の意味が有るのでしょう?
ちなみに、今では東京の局番はすべて三桁となりとありますが、1960年(昭和35年)2月7日から3桁になったようです。 ただし、1956年(昭和31年)7月27日以降開局の収容ビルから順次先行3桁化が始まっていて、入り乱れて3桁担っていったみたいです。
奇巌城(モーリス・ルブラン)のアルセーヌ・ルパンシリーズに登場する高校生探偵イジドール・ボートルレが、 この世の中にはルパンや探偵物語のほかにバカロレア試験もあるといっているといって、これで、 藍ちゃんの元気がない理由がわかります。
札幌で机を並べていた稚い恋人ルナが、東大の試験を一緒に受けるためにと出てきてるからで、 この状態じゃ受けられそうもないからです。 この当時、東大文二の一次試験は三月三日で、英語・数学・国語の三課目。 それに通ると十四日から三日間、二次試験が続くみたいです。
それから 紅司君が考えた長編『凶長の黒影(まがどりのかげ)』や『花亦妖輪廻凶長(はなもようりんねのまがどり)』の 四つの密室殺人という筋書きはどうなんろう?と、牟礼田は否定的です。
そして、 12月22日の紅司君の死には、変なことが多すぎるといいます。
・紅司君自身が爺やを無いと知っているクリームを買いにやらせていること。 ・橙二郎が氷沼家にエメラルドがないのを知っていたのに“緑司”を氷沼家再興のために創りだそうとしたこと。 ・鴻巣玄次。 ・黄司。 ・薔薇のお告げも誤った三原色説が元になっている。 ・五色不動縁起。
と、紅司の死に対して行った皆の推理を確認しながら、否定していきますね。 とはいえ、薔薇や不動がただの思い付きではない深い意味をもっているようなきがするといいます。
まあ、たしかにどれも遠く離れた空想のような話ばかりですから、 否定するのはわかるのですが、それだけではない深い意味を持っているとはどういうことなんでしょう?
と、ここで、
“虚無の供物”が出てきます。 裏庭にある一本のバラだそうです。
これこそ何の意味が有るのでしょう?
ここまでで、紅司の死まで検証したといいます。
橙二郎を殺したトリックを亜利夫、藍ちゃん、久生の順番で披露するみたいです。
で、まず、亜利夫から。
自分でも、幼稚だと言ってますが、 閉ざされて室内で自動的に動くもの赤い上衣の人形しかない。 あれが無線操縦で室外から操って自由に動かすことができるならガス栓をあけさせるぐらい簡単だし、 もしかしたらドアの鍵でも締めさせられるんじゃないかといいます。 ギニョールの殺人というわけですねと。
久生が前座と言ってますが、全くそのとおりという感じで、これはどうなんでしょう? いくらリモコンで動かすといっても、何もみえないでしょう。
つづく
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alfonatski · 2 years
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フランス語翻訳
昨日、友人から素敵な本が届きました。
昨日、友人から素敵な本が届きました。 フランス語の翻訳を生業としはじめた彼女が手がけた最新作です。パラパラとページをめくってみると、新しい印刷物の匂いがして、とてもわくわくする気持ちになりました。まだ初めの方しか読んでいませんが、フランス語特有のことばのリズムを感じます。 あるほもなつきも、小学校の時にモーリス・ルブランの『アルセーヌ・ルパン』シリーズを日本語訳で読んでいたことを、前に話していたことがあります。 当時のフランス文学とのほとんどの接点は、堀口大學さんの訳であり、コクトー関連も彼の訳文でよく読んだことを思い出します。 大学1年の仏文の授業で、モーパッサンの脂肪の塊を訳出したことも今となれば良い思い出です。言葉の持つ雰囲気をも訳出したいと強く感じたように思うのです。そのような経験から言葉や場面にまつわる感覚を捉えてくれそうな彼女に、あるほなつきの『空気売りの少女』をフラ…
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junhagiwara · 7 years
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『カリオストロ伯爵夫人』の暗号のラテン語を読んでみた
『カリオストロ伯爵夫人』(モーリス・ルブラン作)に出てくる暗号は、ラテン語の文章になっています。 ラテン語学習の結果、理解が深まったので(やったね!)、覚え書きもかねてふわっと解説してみたいと思います。
* * * * * * *
Ad lapidem currebat olim regina
これはラテン語でひとつの文章になっています。
単語ごとにざっくり読むと
ad :~のほうへ lapidem :石 currebat :走っていた olim  :かつて regina :女王は
となります。
主語は最後にある「regina」。 動詞は真ん中の「currebat」。 この二つの単語を中心にしてできている文章です。
 ちなみに…  ◎ラテン語は、語順がかなり自由みたいです。   主語が文章の最後にあっても良いんだそうです。へー。
ここからは単語ごとに見ていきます。
* * * * * * *
■1.ad 前置詞です。 読み方:アド 意味:~のほうに向かって。
* * * * * * *
■2.lapidem 名詞です。 読み方:ラピデム 意味:(一つの)石。 1の「ad」と組み合わせて、 「石のほうへ」。
  ちなみに …  ◎この lapidem(ラピデム)という単語は、   もとの形は lapis(ラピス)です。ラピスラズリのラピス。   このラピスという単語が、この文章の中では変化してラピデムになっています。   この単語は「石」という基本の意味の他にも、   大理石とか、マイルストーン、墓石、また宝石という受け取り方もあ��とのことです。
  ◎ ラテン語は、名詞の語尾が意味に応じて変化します。   lapis という単語が1の ad という前置詞と組み合わせになるときは、   lapidem という形に変化する感じです。
  ◎ ラテン語は、単数・複数の区別があります。   lapidem という形だと、単数です。ひとつの石、という意味になります。
* * * * * * *
■3.currebat 動詞です。 読み方:クレバト 意味:走っていた
 ちなみに…  ◎curro(クロ)という動詞が変化した形です。   このクロという単語は「走る、急ぐ、疾走する」などの意味があります。   クレバトというふうに変化すると、過去に起こっていたことを表します。
* * * * * * * 
■4.olim
副詞です。 読み方:オリム 意味:かつて
 ちなみに…  ◎この単語には、「かつて」という意味以外にも、いつか、とか    時々、とか日頃は、というようなニュアンスもあるみたいなのですが、    動詞(3.currebat)が過去のことを表しているので、   「かつて」という意味だろうなあ、と察する感じなんだと思いますよ。
* * * * * * *
■5.regina 名詞です。 読み方:レギナ 意味:女王は
 ちなみに…  ◎一番最後に来ていますが、これが主語です。   単語自体、動詞の3.currebat と対応する主語の形になっています。 
* * * * * * *    ひとまずここまで! 何かがわかるようになるというのはうれしいものです…。今後ももう少しだけラテン語勉強してみるつもりです。
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liliyaolenyeva666 · 3 years
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📛 1382 「怪人二十面相」 #1, 2, 3。
えっと、一昔前の学校の図書室には “はだしのゲン” や モーリス・ルブランや コナン・ドイルなどの本が わさっと並んでいて、夢やドキドキでいっぱいでしたけれど、読みたかったけれども、何となく読めないまま 時だけが無情に過ぎてしまって、泣く泣く置き去りにしてしまった作品も数多くありました。という訳で、こんな世の中ですし、江戸川乱歩さんの ポプラ文庫版 「怪人二十面相 (江戸川乱歩さん、ポプラ社 2008年)」 を読んでいます。三十一章から成る物語の第一章は 「は し が き」 というお話です。東京中の町という町では 現在の “流行り病” のやうに 誰それが顔を合わせれば 挨拶の代わりに “怪人二十面相” のうわさをしているさうです。"二十面相" というのは ふしぎな盗賊のあだ名で、変装がとびきり上手 (20の異なる顔を持っている) らしいのです。年齢も分からず、ほんとうの顔も分からない二十面相に 警察も手を焼いているやうですけれど、ヒジョーに高価な品物 (宝石や美術品など) を盗むものの、現金には手を出さなかったり、ひとを傷つけたり殺めたりすることは一度もなかったりと どこかの怪盗紳士ふうだったりします。それと、必ず前もって “予告状” なるものを送りつけたりする大胆さをも秘めています。そんな “怪盗キッドさま” も見惚れてしまうやうな 神変不可思議な怪人二十面相に挑むのは 日本一の名探偵 “アケチコゴラウ” と、彼の助手 小探偵 “コバヤシヨシオ少年” です。果たして名探偵と小探偵は 怪人を打ち負かすことが出来るのでせうか!それとも金田一耕助さんや、チャーリー探偵事務所の “エンジェル諸君” を呼んで来たほうがいいのでせうか。
つづいて
江戸川乱歩さんの ポプラ文庫版 「怪人二十面相 (江戸川乱歩さん、ポプラ社 2008年)」 を読んでいます。三十一章から成る物語の第二章は 「鉄 の わ な」 というお話です。麻布にあるらしい とあるお屋敷町に、わたしが生涯住むことは無ささうな 100m四方もあるやうな 大邸宅があります。実業界では名の知れた ハシバソウタロウ氏のお住まいですけれど、そんなハシバ家に ふたつの大きな出来事が舞い込んで来ます。ひとつは 10年以上前に家出をしたっきりでした 冒険野郎ハシバソウイチ (長男。30才) が ボルネオ島から帰国して帰ってくるという知らせ、もうひとつは 怪盗二十面相から “予告状” が届いてしまったということです。長男の帰宅はさておき、怪盗二十面相が近日中に ハシバ家の家宝 “ロマノフ王家の宝冠を飾った大金剛石6個” を頂戴すると予告状に記されていたことで ご主人を除いたハシバ家は 震え上がります。そんな中、ある日の早朝に ソウジくん (次男。小学生) は、ホラー映画などで 逃げ惑う若者らが 気づかずに引っ掛かかって 足首から下を失ったりするやうな 鉄製のノコギリ状の歯のついた “わな” を 花壇の中に そっと仕掛けます。もしかしてもしかしたら 怪盗二十面相が “わな” に引っ掛かるかもしれないと思ったからです。
つづけて
江戸川乱歩さんの ポプラ文庫版 「怪人二十面相 (江戸川乱歩さん、ポプラ社 2008年)」 を読んでいます。三十一章から成る物語の第三章は 「人 か 魔 か」 というお話です。ハシバ家の長男ソウイチ君が無事に羽田空港に帰朝しました。喜び合うハシバ家ファミリー。帰宅し、皆で 新しいテーブルクロスで覆われた大きな食卓の席で談話をしていたその時です。書生が一通の電報を持って食堂に入って来ました。パパ ソウイチロウは 顔を顰めながら電報を読み、そしてムッツリと黙り込んでしまいました。電報には 「コンヤシヨウ一ニジ オヤクソクノモノウケトリニイク ニ0」 とありました。もう食事どころではなくなってしまいました。たちまち、邸内に ゲンジューな警戒が敷かれ、あらゆる出入り口がピッタリとしめられ、内がわから錠がおろされました。三人の非番警官と その他 四人の書生らそれぞれに 出入り口を固めさせたり、邸内を 夜を徹して巡視させ、他の者は 寝室にひきこもらせました。パパと長男は 洋館の二階にあります書斎に籠城し、部屋の隅の小型金庫のダイヤルをギリギリとまわし、とびらをガパッとひらいて、小さな赤銅製の小箱をサッととりだしました。小箱のふたがスッとひらかれると同時に 目もくらむやうな虹の色が閃き、大豆ほどの大きさの金剛石が六個、黒ビロードの台座の上にかがやいていました。ソウイチくんが鑑賞を終えた後、小箱の箱は そうっと閉じられました。そのときの時刻は 二十三時四十三分。その十八分後、パチンと小箱のふたを ふたりして 改めてあけてみますと、アラ不思議、由緒深い二百万円の六個の金剛石は フッと消えうせていました。
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tatewakihatsumi · 3 years
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アメリカで最も人気のNetflixシリーズ作品
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Netflixで最近配信したフランスの『ルパン』シリーズでは、よく見えるところに物を隠すという大掛かりなトリックが披露されました。イギリスのショーランナー(現場責任者)であるジョージ・ケイが制作指揮をとったこの作品は、フランスの有名なキャラクター、アルセーヌ・ルパンにインスパイアされて作られたものであり、115年以上も前に創造されたキャラクター(作家モーリス・ルブランは1905年にルパンを生み出しました)を、たった1日で消費してしまうほどスムーズかつテンポの良い逃避行ストーリーに凝縮しています。 詳細を見る
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rosaliaolenyeva · 3 years
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📛 017 「怪人二十面相」 #2。
江戸川乱歩さんの ポプラ文庫版 「怪人二十面相 (江戸川乱歩さん、ポプラ社 2008年)」 を読んでいます。三十一章から成る物語の第二章は 「鉄 の わ な」 というお話です。麻布にあるらしい とあるおやしき町に、わたしが生涯住むことは無ささうな 100m四方もあるやうな 大邸宅があります。実業界では名の知れた ハシバソウタロウ氏のお住まいですけれど、そんなハシバ家に ふたつの大きな出来事が舞い込んで来ます。ひとつは 10年以上前に家出をしたっきりでした 冒険野郎ハシバソウイチ (長男。30才) が ボルネオ島から帰国して帰ってくるという知らせ、もうひとつは 怪盗二十面相から "予告状" が届いてしまったということです。長男の帰宅はさておき、怪盗二十面相が近日中に ハシバ家の家宝 "ロマノフ王家の宝冠を飾った大金剛石6個" を頂戴すると予告状に記されていたことで ご主人を除いたハシバ家は 震え上がります。そんな中、ある日の早朝に ソウジくん (次男。小学生) は、ホラー映画などで 逃げ惑う若者らが 気づかずに引っ掛かかって 足首から下を失ったりするやうな 鉄製のノコギリ状の歯のついた "わな" を 花壇の中に そっと仕掛けます。もしかしてもしかしたら 怪盗二十面相が "わな" に引っ掛かるかもしれないと思ったからです。つづく。
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sokuho1-blog · 6 years
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「ルパン三世 カリオストロの城」公開から40年後にフランスで初上映。モーリス・ルブランの「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権問題がクリアされ
出典:https://cinema.ne.jp/recommend/lupin2018011906/
宮崎駿監督が初めて手がけた長編アニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」が公開から40年後の2019年1月、フランスで初めて上映された。
フランス政府留学局の日本支局は2月7日、フランスで「カリオストロの城」が上映されたことをtwitterで紹介し、「フランス留学中の方はぜひフランス語で様々な名シーンを見てみてください」と呼びかけた。
■上映まで40年…背景に著作権問題か 「ルパン三世 カリオストロの城」は1979年に日本で公開されたアニメ映画。原作はモンキー・パンチさんで、宮崎駿さんが監督を務めた。
ヨーロッパにある架空の国「カリオストロ公国」を舞台に、フランスの小説家モーリス・ルブランの作品に登場する怪盗、アルセーヌ・ルパンの孫という設定の「ルパン三世」が活躍する物語。
日本では度…
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kotaquotes · 5 years
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女をよくいうひとは、女を充分知らないものであり、女をいつも悪くいうひとは、女をまったくしらないものである
ーアルセーヌ・ルパン(モーリス・ルブラン)
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kentarouchikoshi · 3 years
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 既存の建物を上手に活用し,魅力溢れる素敵な空間を築き上げることに成功しましたね(ლ˘╰╯˘).。.:*♡  小学生の頃から図書館は僕にとって馴染みの場所でした。何の用も無い日曜日には,好きなだけ本を読める図書館に行くのが楽しみだったものです。当時の僕は今ほど歴史には興味がありませんでしたが,推理小説やSF,それに子供向けの科学読み物などを読むのが大好きで,特に江戸川乱歩の「怪人二十面相」やモーリス・ルブラン(南洋一郎訳)の「怪盗ルパン」などを読むのが何よりの楽しみでした。「もう少し勉強になる本も読んだ方が良いのではないか」というのは両親のみならず僕本人も感じるところでしたが,怠け者の僕は「科学読み物は勉強の本だろう」という強引な解釈で押し切って個人的に興味を持てる本ばかり読んでいたのも,今となっては懐かしい限りの思い出です。  僕の通っていたのは地元の市立図書館でした。児童向け閲覧所としてカーペットの敷かれたスペースが用意されていて,僕をはじめとする幼い読書人たちにとってはこれが非常に有り難かったのを覚えています。そこでは靴を脱ぎ寝転がって本を読むことが許されていて,ここで寝そべりながら本を読むのは僕にとって最高の時間の過ごし方でした。時間の経つのも忘れ,明智小五郎やアルセーヌ・ルパンの活躍に胸を躍らせていると「間も無く閉館です」という放送が入って仰天するというのが僕の毎週末の過ごし方だったと言っても過言ではありません。  そうした「寝転がって本を読めるスペース」というのは現在でも非常に珍しいものだと思います。大人になってから各地の公立図書館や学校図書館を利用しましたが,他所でそのような場所を見掛けたことは一度もありません。きっと市長か教育委員か,或いは図書館建設に携わった市役所職員の中に,寝転がって本を読む愉悦を知っている方がいらしたのでしょうね(⋈・◡・)  この記事で紹介されている茨城県立図書館でも,そのように「楽しく本を読める」ことを目的にしたスペースを作ったのですね(◍•ᴗ•◍) 美術館や博物館であればともかく,図書館でカフェがあるというのはなかなか珍しいのではないかと思います。しかもそこに貸出手続前の本を持ち込んで読むことまで許しているということです。「本が汚れないかな」という点が気にならないでもありませんが,そこは利用者の良識を信じているということなのでしょうか。もう僕は大人になってしまったので故郷の図書館で寝そべって本を読むことは出来ませんが,今度はこちらで読書出来たらきっと楽しいだろうなと感じてしまいます。  そして記事の写真をご覧頂ければお分かりのとおり,そのカフェはとても重厚で,知識を求めるのに相応しい雰囲気に満ち溢れています。この重厚さは,茨城県立図書館の庁舎がもともとは県議会の議事堂であったことに由来するものでしょう。実は僕は昔,茨城県立図書館を何度も利用しておりました。移転前も現在の県立図書館のすぐ近くに建っていましたが,古い建物で冷暖房は全く効かずまた洗面所も清潔ではあったものの古色蒼然としていて,魅力的な空間とは到底言えない場所だったのをよく覚えています。1999(平成11)年の県庁移転で旧県庁舎が空き家になり「図書館はどうなるのかな」と思っていたところ,旧県会議事堂が図書館に転用されるという形で更新が図られました。言うまでも無く県議会とは県民の代表である議員たちが,県知事をはじめとする県執行部と真摯な議論を戦わせ意思決定を行う重要な場です。そして議会がより好ましい意思決定を行うために有識者を迎えたり,また他県の議員といった賓客を迎えたりすることも予定された場でもあります。それに相応しいよう誰に見せても恥ずかしくない重厚さを備え立派に建てられた建築物を取り壊したりせず,今度は図書館として引き続き県民のために活用し続けるというのは,保有資産の有効活用という点からは勿論のこと,優れた美術品である建築物の保存活用という点からも非常に好ましい態度と高く評価することが出来るでしょう。  何かの機会に僕も茨城県立図書館に足を運び,このカフェでお茶を飲みながら読書に耽ってみたいと願っています。それは「リラックスしながら書物に親しむ」という久々の体験でもあり,同時に旧県会議事堂という優れた建築物の価値を体感し鑑賞する素晴らしい芸術体験をも同時に堪能させてくれることでしょう(﹡ˆ ᴗ ˆ﹡)
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iyakuhonyaku · 6 years
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植物体を傷つけると多種にわたる有毒アルカロイド成分を含む黄色い乳液を流し、これが皮膚に触れると炎症を起す。 皮膚の弱い人は植物体そのものも触れるとかぶれる危険がある。 この性質を利用して、モーリス・ルブランの小説ルパンシリーズでは、主人公アルセーヌ・ルパンの変装の小道具の一つとしての設定がされている。
Quote from the Wikipedia article on celandine.
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mizuumis · 3 years
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鈴木泉:現実世界もその一つであるさまざまな可能世界は、相互に矛盾しないけれども、両立可能ではない。だから、カエサルがルビコン河を渡った世界と渡らなかった世界などが無数にあって、その中で完全性の量が最も高い世界を神が選んだ、という話になるわけです。しかし、それはライプニッツが体現しているバロックの話であって、ホワイトヘッドが体現しているネオ・バロックでは、非共可能的な世界が「同じ世界 le même monde」を構成する、とドゥルーズは言う。では、その「同じ世界」というのはいったい何なのか。どれだけ読んでも、きちんとした説明が与えられているとは思えません。しかも、そこでドゥルーズが出してくる具体例はといえば、ドゥルーズ読者にはおなじみのジェームズ・ジョイス、ボルヘス、モーリス・ルブラン、そしてゴンブローヴィッチといった作家たちの虚構世界です。そうして、われわれは現実世界において他の共可能的世界にいる場合もいない場合もあるということでしかないように思えるけれども、実際は「同じ世界」を構成する無数の非共可能的世界のどこにでも現れることができる、という途方もない議論が展開される。それをドゥルーズは「継ぎはぎだらけの同じ世界」と呼ぶのですが、これは言ってみれば書き割りの虚構世界です。夢の中の世界と言ってもいい。[…] 非共可能的な世界が、「同じ世界」を構成しているなら、もはや現実世界を指定することはできないので、その場合の無数の非共可能的な世界というのは可能世界ですらない、ということです。
『思想』2014年4月号の座談会「虚軸としてのスピノザ1」
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bearbench-3bun4 · 2 months
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「虚無への供物」中井英夫 1141
第一章
14透明人間の呟き 01
目白の“ロバータ”っていう喫茶店での続きです。
やはり、 久生は、風呂場に隠れていた人が犯人だと考えているようです。 しかも、 藍ちゃんも同じ意見らしいです。 藤木田は、 外部犯行説みたいです。
で、 亜利夫���ちが電話をかけに行ってる間の様子を藤木田に確認します。 本人が、口裏を合わせたと言われればそれまでと前置きしますが、 だからなおのこと、正しいのだと言うことなんでしょう。 でないと、フェアではないですからね。
藤木田は、 もう一つの出入り口の鎌錠が開いてないこと、 カンフルを用意してきた背後の橙二郎のこと、 それに、呆然としてた爺やのことを確認したことを話します。
それから、 橙二郎が福寿草を煎じろと言いつけたのが、不審だったので、 藤木田はわざと、橙二郎から見えない位置に移動して、橙二郎の様子を探ったそうです。 すると、橙二郎が何か呟いたあと廊下へ出た気配だがしたので、 風呂場を覗き込んでみたがどこにも変わったようすはなかったそうです。
その後、橙二郎のあとを追って見ると、入れ違いに二階から降りてくる爺やがいたので、 爺やへ風呂場を見張るように言いつけたのです。 たしかに、この間、一分くらいは、風呂場に誰もいない状況があったとのこと。
藤木田が風呂場に戻ってみると、あの紅い毬が死体の傍に濡れて転がっていた。
そこまで聞いて、 久生は逃げ道を作ってやったと、風呂場に隠れていた犯人がその間に逃げ出したと言いたそうです。
藤木田は、自分の汚点になるとでも思ったのか、あるいは、犯行の方法を思いつてるのか、 皆が一斉にのぞき込む以前に死亡していたことだけは間違いないと、 自分に言い聞かせるよう繰り返しています。
で、橙二郎に関しては、 その間も、しきりに緑司のいる産院へ電話をしなければと真顔で言っていたという。
不思議な行動ですね。 橙二郎が犯人だとすると、一体何のための行動なのか?
藤木田に説得された橙二郎は、 結局二階へ上がって、何やらやっていたということで、 そのまま、 亜利夫たちが帰ってくるまで浴室と二階とを等分にみやりながらまっていたそうです。
ところで、橙二郎が『福寿草が駄目なら麝香(じゃこう)で』といってますが、 福寿草も麝香も強心の効能があるみたいですから、 この点だけ見ると、本当に橙二郎は紅司の心配をしていたのかもしれませんね。
直った電話で産院の緑司が元気なことを確かめた橙二郎が 先程までの奇妙な行動を説明します。 紅司君の脈がないことは判ったし、背中の十字のミミズ腫れをみたとき、 緑司が生まれたときの様子を思い出し、急に心配になった。 どうしても安否を確かめたくなった。 とのことです。
その当時の帝王切開は、十字に切ってたのでしょうか? 縦か横に切ればいいような気がします。
ところで、 紅司の背中のミミズ腫れのことを『赤い十字架』と表現していますが、 その後、『紅い十字架』という表現もあります。 どういう意味なんでしょうか? 橙二郎が、それほど慌てていたということでも表しているのか、 それとも、何かの伏線でしょうか?
橙二郎は、産院へ逃げ帰って目白へは顔をみせなくなります。 藤木田はそのことでも、不平不満を並べますが、 その中で、橙二郎の姉にあたる広島で死んだ朱美という人物が出てきます。 なんだか、わざとらしい登場の仕方ですね。
亜利夫が橙二郎が“赤ん坊”と口走ったのを確認しますが、 それは、 例の紅い毬を見つけてそれを赤ん坊みたいに錯覚したのでは? といいますね。 特異な状況なのだから仕方ないかもしれませんが、 ちょっと無理があるかもしれません。
久生は、 背中の十字架をつけたであろう与太者のことを確認します。 藍ちゃんが一度電話を受けたことがあるというので、 与太者は実在しているのかもしれません。 紅司も否定はしていませんしね。
アイヌも最近は現れていないし、 与太者のことも忘れてもいいのではないかと 久生はバッサリ切り捨てます。
藤木田は、橙二郎が二階から降りてきてないことは確実だと言います。
亜利夫は 紅司が自ら風呂場にこもって鍵をかけたあと心臓に変調をきたしたことも考えられないかといいます。 それを藤木田は、過去の探偵小説に先例があるとバッサリ切り捨てます。 おいおいって感じですね。
で、藤木田の提案で、来年の一月六日に、“アラビク”で推理比べをすることになります。
藤木田は、四人を小説に登場する探偵に例えますね。 亜利夫をワトスン役、久生は、ミスホームズ、 と、ここまではシャーロック・ホームズだとわかるのですが、 藍ちゃんをモーリス・ルブラン作の奇巌城にでてくる高校生探偵イジドール・ボートルレに例えようとします。 単に高校生ということからなんでしょうけど、このあたりはなかなか難しいです。 でも、結局は、小柄ということでエルキュール・ポアロに例えますね。 ポアロは、アガサ・クリスティ作の小説に登場する探偵ですね。 こちらのほうが馴染みがあります。
自分自身は、通称H・Mなので、ヘンリー・メリヴェール卿に例えます。 このヘンリー・メリヴェールは、カーター・ディクスン(ジョン・ディクスン・カーの別名義)作の推理小説に登場する探偵です。
推理比べの参考にと、今までに出た大きないトリックはたいてい載っている1954年6月に早川書房から出版された江戸川乱歩の「続・幻影城(げんえいじょう)」を取り出します。 ここに書いてあるように空色のカバーなのかどうかはわかりませんが、確かに発行されているみたいですね。
なんと、乱歩が「化人幻戯(けにんげんぎ)」と「影男」を書き始めたと書いてます。 さすが乱歩は人気ありますね。
この作家も、乱歩が好きなんでしょうね。 それとも、それぞれ主人公と言える人物は、「化人幻戯」は、サイコパス、「影男」は犯罪者なので、 そのあたりを示唆したかったのでしょうか?
そして、このあと、四人四様の犯行方法を指摘するようです。
つづく。
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junhagiwara · 5 years
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電報が入っていたのはゆで卵ではない(『獄中のルパン』)
■始めに
アルセーヌ・ルパンシリーズの2作目短篇『獄中のアルセーヌ・ルパン』で、ガニマールがルパンの独房を訪ねた際の卵のエピソードはインパクトがありますが、私は長らく誤解していました。「ゆで卵の中から」電報が出てくるなんて、どういう仕組み? と思っていたんですが、そうじゃなかった。ゆで卵じゃなかったんです。「それは卵の殻だけだった。殻の中が空洞で、その中に電報が仕込まれていた」が正解だったんです。
書いてみればなんか当たり前に思えてきた。でも、なんでこういう誤解がずっと解けなかったのかな? と調べてみたところ、自分の誤解の根本が理解できたのと同時に、文化的に興味深い要素を何点か発見することもできたので、シェアしたいと思います。私のような人がいればすっきりされるのでは。
ポイントは
「なぜガニマールはナイフを使ったのか」、そして
「なぜガニマールはその卵の軽さに気づかなかったのか」でした。
■状況の確認と疑問点
まず状況を確認すると、ルパンのセリフは「そのゆで卵をそっと割ってみてください」。実際はゆで卵じゃないのであとから考えたら嘘だけど、ひとまずこの段階では「テーブルの上に載っている卵が(殻付きの)ゆで卵なんだな」とイメージできる。ここから始まる。
そしてガニマールはそれを割るのにナイフを使う。ここが私にはピンとこなかった。なぜなら私は殻付きのゆで卵をナイフで割ろうとしたことがないからです。卵を持ち上げて、皿の縁か、平たいところにぶつけてヒビを入れるよ。でもガニマールはナイフを使った。なぜか?
さらに今回、別途気づいた点をあげれば、その卵をもし持ち上げたら、その段階でおかしいとわかるだろ? ということ。だって軽いはずだから。割る前に気づくだろ、と。ガニマールは卵を持ち上げなかったのか?
ガニマールが卵を持ち上げずに置いたまま、ナイフを使って割ろうとするのはなぜか。それは、ガニマールにとって普通の行為だから、だったんだよ。フランス人の食卓のマナーだったんだ。
■認識の相違からの先入観
今回はじめて認識したけど、西洋のほうの食卓のマナーでは殻付きのゆで卵を剥いて食べるのにナイフやスプーンを使うんですって。ごく普通に。ゆで卵を卵スタンドに立てたまま、卵の上部をスプーンでコツコツやってヒビを入れたり、ナイフで上のほうを切り取ったりしてから、中身をすくって食べるのだそうだ。あちらの人はこれを普通にこなすそうだよ。知りませんでした。
だから、ゆで卵を割れと言われたガニマールが、卵を持ち上げずにナイフを手に取る、これは彼にとっておそらくあたりまえで、あちらの読者にとっては疑問なしの流れだったんだ。
彼らなりの普通がわからなかった私がどう理解しようとしたかというと、こうだ。「ナイフは柔らかいものを切る。だからガニマールはやわらかいゆで卵にナイフを入れようとしているんだな。たぶん。まあ殻はなんとか剥いてから。いやもう剥いてあるのかも?」という感じ。ゆで卵にこだわって、それにナイフを絡めてイメージを作っていた。私自身の「普通」にひきつけてこのシーンを片付けていたんです。
もちろん、そのすぐあとに「卵の空の中は空洞」と書いてあるので、「ゆで卵」という設定はフェイクだとすぐに知らされることになるのだけど、私はもう、ゆで卵+ナイフの先入観でまあまあ理屈をつけて想像ができてしまってるので、サラリと訂正されてもどうにもひっくり返しきれなくなっていて。でも先に進みたいから「あれっ、ナイフでぷにっとやる流れじゃないの? まあいっか、とにかく卵から出てきて、なに? 紙?」と飛ばし読みをしたんです。だから、脳内でゆで卵がゆで卵のまま、訂正されないままだったんだよね。
そういうわけです。どうでしょう、私と同じように考えていた方はいらっしゃるかなあ。
■動詞についても
さらに、原文で使われている単語を見てみたら興味深かった。ルパンのセリフ「そのゆで卵をそっと割ってみてください」の中の「割る」ですけど、原文では décapiter という動詞を使っている。「デカピテ」と読む。この単語の意味は「頭を落とす」「上のほうをカットする」。
フランス語の性質として、同じようなイメージの場面があったら、同じ動詞をどんどん使っていく傾向がある。たとえば王様を斬首するとき「デカピテ」。「ピーマンの上のほうを水平に切って中の種を取り出す」も「デカピテ」を使えるし、大企業の首脳が追い落とされたときにも「デカピテ」でOK。
つまりルパンは、ゆで卵を、私がイメージするような割り方(テーブルでコツコツやる)で割ってみてくれとは言わなかったんだ。「そのゆで卵をデカピテしてみてくれ」、つまり「ゆで卵の頭を落としてみてくれ」っていうニュアンスで伝えた。そしてさっきのマナーの話を念頭に置いてみると、そんな伝え方であってもガニマールにとっては何の不思議もなくて、あたりまえにナイフを手に取ったりするんだ。フランスでゆで卵を食べる普通のやりかたは「デカピテ」って言えるからだ。
なおこの単語「デカピテ」は、手元の原文(リーヴル・ド・ポッシュ版)でも、ジュ・セ・トゥの初出版(web 上で見られる)でも同じでした。
■イースターエッグ
ついでに、今回いろいろ考えているうちにもう一つ。「卵の中身を抜き取って殻をまるごと使い何かする」という行為、これはイースターエッグが得意な文化圏の方々にとっては身近だ、という気づきも得た。
■最後に
子供のころから親しんだ作品の一部分について、新しい見方をし、解釈を新たにできるというのはうれしい。つまり勉強は楽しい。
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