#審美歯科
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suzuki11082216 · 1 year ago
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dk-dc · 2 years ago
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jinsei-pika-pika · 5 months ago
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私の街、私の生き方 北村 道子と新宿
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ファッションとは単なる装いの行為ではなく、その人のセンスや生き方を体現するもの。キャリアも生き方も自分らしさを貫く伝説のスタイリスト・北村道子が「自分らしい幸せ」を模索する女性のためのブランド、SA VILLE / SA VIEを纏い、思い出の街を歩く。人生を歩んだ東京・新宿で、自分だけのスタイルを築く秘訣を語ってくれた。
guest_MICHIKO KITAMURA photography_CHIKASHI SUZUKI
“街を歩くためのお洒落が存在していた。 それが東京のファッションを強くした”
北村道子の審美眼を磨くのは、データではなく分析の視点。
お歯黒にして頬には付けボクロをつけ、新宿のクラブへと通った。コム デ ギャルソンのサテンの寝巻きに晴れの日でも雨傘をさし、スキンヘッドで表参道を歩いた。オリジナルの鋭い審美眼で映画界やファッション界から愛される伝説のスタイリスト、北村道子さん。自らも強烈な個を示す彼女のスタイルを紐解くヒントを、20代後半を過ごした思い出の地、東京・新宿から紐解く。  現在76歳、いまも現役のスタイリストとして活躍する北村さん。10代の頃からサハラ砂漠やフランスで過ごした経験を持ち、映画や広告など多数の仕事を手がけながらキャリアを築いてきた彼女に、これまでの人生の中でいちばんの宝物は?と聞くとすぐに「ない」と、答えが返ってきた。「データというものに興味がなくて、私は1日が終わったら本当に忘れちゃう。唯一残っているデータは、20年くらい前に菊地凛子と撮影した時のポラロイド。それも忘れたままポケットにしまっていたのを何十年も経った後にたまたま見つけて、凛子がデータにして携帯に入れてくれたんです。けれど基本、私が興味があるのは分析できるものだけ。写真だって、どうして彼はあれを撮ったんだろうって、じっと見て分析するんです。私の時代はコピーばかりだったけど、オリジナルで本当にやっていると思った1人が、写真家の鈴木親くん」。そう名前が挙がる写真家の鈴木親さんとは20年来の付き合い。厚い信頼を寄せる彼の視点も交えながら、今回の撮影が行われた。
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「新宿に来ると新宿のファッションがあったんです。それは明らかに銀座や他の場所では違うものだった」と、独自のカルチャーが生まれた当時の新宿と今の街の混沌を重ねて。
街から生まれるカルチャーが持つ力強いエネルギー。
降り立ったのは東京・新宿。そこは、人生でいちばん多忙な時期だった20代後半から30代を過ごした場所。「すごく忙しかった。けれど、やっぱり遊びたかったから朝までクラブで過ごして、スタッフにピックアップしてもらってそのまま撮影にいくことも。その時の私のスタイルは、前髪をパツンと切り揃えた黒のロングヘアーで、お歯黒にして頬には付けボクロ。もうめちゃくちゃですよ(笑)。特に30代は一心不乱に働いて、その分遊んでいましたね」当時は、熊野神社の近くの酒屋で下宿生活をしていた北村さん。その時の東京のファッションを振り返り「その街を歩くためのお洒落」が存在していたと語る。「東京に最初に出てきた70年代の頃は、ファッションに生きる人の熱意がすごかったんですよ。歩いている人たちの服を見るだけで、すごくドキドキしてた。その頃は自家用車がなくて、タクシーも今のように走っていない。地下鉄はなくて都電で移動をしていた時代。だからこそ、人に見せるという側面がお洒落の大切な部分だったんです。例えば歌舞伎を見るために着る着物に銀座の三越に行くための服……。お好み焼きを食べるなら月島まで行って、その帰りに佃煮を買って帰るとか、卵焼きを買うなら室町へ行くとか……。当時は、その土地に行かないと買えないものや見られないものがあったから、みんなそこまで行くためのスケジュールを組み立てながら装っていたんだと思う。今は、そういう目的で着飾ることが少なくなったじゃないですか。街を歩くというカルチャーが、東京のファッションを作っていたんじゃないですかね」。
“今は、白髪が増えてきて
グレーのほうがしっくりくる”
変わることは当たり前。
今の自分が心地いいものを。
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テーラリング技術が光るジャケットにレイヤードしたのは、ハイゲージのグレーのニット。ミニマルながらもその人の個性を引き出すデザイン設計。
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新宿の十二社付近は、北村さんが20代後半に住んでいた思い出の場所。熊野神社を横目に西新宿4丁目の立体歩道橋を静かに、強く歩く。
パリの街とメゾンが教えてくれた洗練の美意識。
北村さんがファッションの世界に入ろうと思ったきっかけは?「もともと私は彫刻家を志していて、ファッションにはまったく興味がなかった。先に興味を持ったのは舞台のほうなんです。当時のパートナーが比較人類学の先生だったので一緒にフランスに行った時に『ここのシアターはすごいから』と観たのが太陽劇団(テアトル・デュ・ソレイユ)。衝撃を受けて、私も入りたいと伝えたら『ソルボンヌ大学の哲学科の人たちが中心に作っている舞台だから、もし本気ならソルボンヌ大学に入ってくれ』って。けれど大学に行くのは『嫌だ』って即答しました(笑)。ファッションとの初めての出合いもちょうどその頃。パートナーが『20歳のプレゼントにシャネルのオーダーはどう?』って。全部ではなく少しサポートしてもらって、シャネルから言われた日にちにお店に行くと、ただの汚い格好をしている20歳の私にもマダムが隅から隅まできっちり採寸してくれました。綺麗に磨き上げられた店の床に、スタッフたちの真珠の身につけ方や所作は、とにかく洗練されていて一種の怖ささえも感じるものでしたね。シャネルがあるサントノーレ通りも、通り全体が当時は白かグレーで統一され、それも本当に美しかった」。色が人に与える印象を左右し、心を大きく動かす。経験でそれを知る北村さんがこの日身に纏ったのは、SA VILLE / SA VIEが作るグレーの端正なジャケット。「若いころは黒い服ばかり着ていたけれど、それは髪の毛が黒かったから。今は、白髪が増えてきてグレーのほうがしっくりくる。だから今日のジャケットもグレーを選びました。このジャケットは作りがメンズ服のアプローチに似ていてシルエットと着心地がいい。ニュアンスカラーのグレーを締めるために、クリアフレームの眼鏡を。そうすると顔の輪郭がしっかり出てくるんだけど、それは電車の中で見た女の子がインスピレーションでした」。
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常に開発が進む新宿駅前。丁寧にパターンがとられたジャケットには落ち感のあるトラウザーを合わせて、マニッシュなIラインを描く。
オリジナルの個性は“特殊”ではなく“普遍”がつくる。
経験によって磨かれた美学と変わらない信念があれば、変化を受け入れることは簡単で、今の自分にフィットするものへと恐れることなく変わっていける。「服は自分とのコミュニケーション」だと語る北村さんが考える、スタイルを確立するために必要なこと。「かつてコム デ ギャルソン・オムのビッグジャケットの中に白いTシャツを着てチノパンを合わせ、スニーカーを裸足で履くのが私の定番スタイルでした。そういう着こなしをしているのは当時、女性で私だけでしたね。一見すると特殊なことをやっているように見えるけど、ジャケットもチノパンもスニーカーもすべてベーシックなもの。私は、特殊なことをやるといつか飽きるということを知っているんです。だから、いつの時代も普遍であることがすごく大事」。緻密に計算され細部にまで行き届いた美意識が、北村さんの揺るがないスタイルを作る。そんな北村さんが“美しい”と感じることは?「一致していること。装い、空気、その街に住んでいる人々が一致することに美しさを見出します。石畳の多いヨーロッパを歩く装いと東京のコンクリートを歩く装いが変わるのは当然のこと。いい街だったらいい装いになってくる。美しさは、いろいろな要素がシンクロし、一致していくからこそ生まれるものだと思いますね」。  一方で「今の東京は、人々と街の装いが一致していないことが多い」と語る北村さん。未来を見据えて、今の私たちに必要なこと��問うと「切磋琢磨する気持ち」だと返ってきた。「ミラノやパリで築かれているスタイルは、人々の志によって作られたもの。目的のために一致団結して、家族ご飯を一緒に食べたり、パーティーに出かけたりする。そこにはその場所に合う服が必要で、その土地の人々が一生懸命考えて作り上げてきた。東京はなんでもあるし、豊かだけど、物事や歴史の背景をきちんと分析して理解している人はごく一部なんじゃない? だから、今こそ切磋琢磨して、向上していく気持ちが大切なんだと思います」。
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スタイリストという枠には収まりきらない才能と発想の持ち主。北村さんの世界観を凝縮した作品集からは、非常に日本的なものを感じると同時に、ジェンダーや国境、時代の価値観も超越する普遍的な「生きる力」が表現されている。〈上〉『Tribe』1995年(朝日出版社)〈下・右から〉『衣裳術』2008年『衣裳術2』2018年『衣裳術3』2022年(リトル・モア)
“ファッションのよさは自分自身で発見するもの” 装いを突き詰めることで見えてくる真の豊かさ。
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緑色の電話ボックスは、時を経ても変わらずにあるもの。ひっきりなしに行き交うタクシーと人々は、時を経て変化したもの。その両方が存在する新宿に北村さんのオリジナルの人生を重ねて。
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切磋琢磨せよ。次世代を担う若者たちへのメッセージ。
「今日、私は初めて日本人デザイナーが作るSA VILLE / SA VIEの服を着ました。初めてということは恥ずかしいことじゃなくて、考えなければいけないのはなぜ今までそれを知らなかったのかということ」と、北村さんは次の世代を担う若者たちへメッセージを続けた。「ファッションほどアートなものはないのだから、若い人たちがファッションを面白いと思わないと駄目だと思う。だからこそ、ブランドも若い人たちがファッションを面白いと思うように服だけではなくて、店では出口まで見送る時の佇まいまで、プライドを持ってブランディングしていく必要がありますよね。それは私がパリで過ごした頃に常々感じていたこと」。パリジャンのスタイルを着想源に、真摯な物作りをするSA VILLE / SA VIEのコートを纏う北村さんからは、置かれた居場所で、思考を止めずに人生を歩み続ける大切さを感じることができる。70歳を過ぎて彼女が確信を得たのは「ファッションのよさは、誰かに何かを言われて成立するものではなく自分自身で発見するもの」だということ。装うことから見えてくる人の生きざまにこそ、真の豊かさが隠れている。北村道子さんのこれまでの歩みが、そう教えてくれる。
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襟裏から鮮やかなロイヤルブルーが覗くハーフコートは、襟を立ててパリジャンのような志を纏う。ふっくらとした滑らかな生地が、強さを柔らかく包んでくれる。
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“自分の目が届く範囲で分析する。
街も人もファッションも、広くなりすぎると
コミュニケーションがうまくとれなくなるのだから”
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北村道子 MICHIKO KITAMURA
1949年生まれ、石川県出身。映画『それから』(1985)をはじめ、『アカルイミライ』(03)、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)など、数々の映画衣装を手がける。映画界だけではなく、鋭い審美眼で雑誌や広告などのファッションシーンでもアイコニックな地位を確立。出版物に作品集『tribe』(朝日出版社)、著書『衣裳術』『衣裳術2』(リトルモア)などがある。
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moko1590m · 1 year ago
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クマに襲われ、「命に別状はない」とされた80代男性の症例写真を見て、あまりのすさまじさに言葉を失った。額から上あごにかけて顔がなくなっているように見える。左の眼球はだらりと飛び出ている。 「クマは明らかに顔を狙って攻撃していると感じます」  こう語るのは、秋田大学医学部付属病院の高度救命救急センターでクマ外傷の治療にあたった土田英臣医師だ。  この男性は15時ごろ自宅前の畑でクマに襲われた。意識は明瞭で、自ら119番通報したという。 「鼻が取れ、皮膚が左右に裂けていました。救急隊員が道端に落ちていた鼻を見つけて運んできてくれたので、形成外科の先生が手術して、くっつけたのです」  傷の見た目はひどいものの、出血量は比較的少なかった。血圧や呼吸などの全身状態は安定していたので、すぐに手術できたことも幸いしたという。 ■容貌が変わるほど重大なけが  昨年度、クマに襲われた被害者は過去最多の219人。その大半がツキノワグマによる被害者で210人、約96%を占める。ツキノワグマは主に人の顔や頭に一撃を与えた後、すぐに逃走する場合が多く、いわゆる「人食いグマ」による「食害」はまれだ。  だが、クマに人が襲われ、「命に別条はありません」と報道されても、実際は顔貌が大きく変わるほどに重大なけがであることが少なくない。  昨年度、クマによる人身被害が最も多かったのが秋田県だ。死者こそ出なかったものの、70人が負傷した。このうち、重傷者20人が同病院に搬送された。18人が顔を負傷。失明は3人、顔面骨折は9人にのぼる。  冒頭の男性の被害は、搬送されたなかでは特別深刻なケースではないという。 ■クマによる外傷は「特殊」  一般的に外傷は、交通事故や転落事故などによる「鈍的外傷」と、ナイフなどによる「鋭的外傷」に分けられるが、クマに襲われた際のけがはその二つの特徴をあわせもつ「特殊な外傷」だという。 「強いパワーによって骨折し、傷口は深く、筋肉までぱっくりと開く」(土田医師) ■小さな傷でも「細菌」で化膿  別の70代男性は早朝、山中で植林作業をしていた際、クマに襲われた。自力で道の駅まで車で移動し、救急要請をした。  頭部と顔面に裂創を負い、左ほおの傷は口の中まで貫通していた。口腔内にたまった血で呼吸が困難になった。病院に到着したとき、意識は薄れつつあった。 「出血がひどく、血圧が下がってしまった。『出血性ショック』という状態で、緊急輸血を行いました。圧迫止血を行うとともに、耳鼻科の医師が電気メスで動脈を焼いて出血を止めました」  その後、頭骨の骨折や、頭蓋内の出血などを治療する緊急手術が行われた。 「クマ外傷」は傷の状態がひどいだけでなく、細菌に高度に汚染されることも特徴だ。外傷ではなく、敗血症で亡くなった人もいる。そのため、大量の生理食塩水による傷口の洗浄や、抗生剤治療などの感染対策が必須になる。土田医師はこう訴える。 「クマの牙による傷は一見、ぽちっと穴が開いているだけですが、深い傷です。後で化膿する患者さんもいます。クマに襲われてけがをしたら、どんなものでもすぐに病院で治療を受けるべきです」 ■顔面の筋肉や骨がボロボロ  秋田赤十字病院の形成外科部長・渡邊理子(あやこ)医師は「クマに引っかかれた」と報じられることに違和感を抱いてきた。昨年、同院にはクマによる外傷で7人が搬送された。 「実際は顔の中心、特に目のまわりをものすごく強い力で殴打される。皮膚を引きはがされる剥脱創(はくだつそう)が目立ちます。顔面の筋肉や骨はボロボロになる」  皮膚組織を欠損してしまうことも珍しくない。そのため、傷を縫い合わせた後、皮膚を移植し、傷痕を目立たなくするなど、複数回の手術が必要となることが多い。  一般的な骨折と違って、顔面の骨は細かく砕けていることが多く、骨片をパズルのように元の位置に戻し、金属製のプレートでつないでいく。それもできない場合は破片を取り除いた後、骨の代わりとなる大型のプレートを埋め込むこともある。  筋肉の挫滅がひどかったり、神経が傷ついたりすると、顔面をうまく動かせなくなる。傷が治っても痛みや違和感を訴える人は多い。  こうした恐るべき被害の実態が十分に伝わっていないため、クマからの防御手段が軽視されている。それが被害を広げる一因にもなっていると、指摘する専門家がいる。 ■致命的なダメージ防いで  NPO日本ツキノワグマ研究所の米田一彦所長は、10年前からこう訴えてきた。 「クマに遭遇した場合、立った状態で攻撃を受けるのが最も危険です。ただちにうつぶせになり、両腕で頭部を覆ってください。致命的なダメージを防ぐことが重要です」  3年前に改訂された環境省の「クマ類の出没対応マニュアル」にも、うつぶせになって頭部を守れ、と記述されるようになった。  ところが、インターネット上では「机上の空論」「うつぶせになって顔や頭を守っても食われるだけ」「攻撃こそ最大の防御!」と、防御姿勢を軽視するコメントを見ることがある。背景には深刻な人身被害の実態が十分に理解されていないことがあるのだろう。  前出の渡邊医師は言う。 「顔面は社会生活を営むうえで非常に重要です。人の顔面は頭部に比べて脆弱ですから、クマに攻撃された際、うつぶせになって身を守るという方法は妥当だと思います」 ■口腔顎顔面の再建治療を  島根県ではクマの目撃が年間1000件前後にもなる。島根大学医学部歯科口腔外科学講座の臨床講師を兼務する雲南市立病院の歯科口腔外科部長・小池尚史医師は、クマに顔面を攻撃された際、負傷者を迅速に大学病院、またはそれに準ずる高次医療機関に搬送することの重要性を強調する。防災ヘリやドクターヘリも有用だという。 「例えば、顔面の涙小管や耳下腺管、三叉神経や顔面神経などを損傷した場合、時間との勝負になってきます。緊急手術を行って、即時再建できる病院に搬送することが大切で、これが遅れるほど機能回復に遅れが生じてしまいます」  島根大学医学部付属病院の高度外傷センターでは、救命医をはじめ脳神経外科医、歯科口腔外科医、整形外科医など、複数の医師が密な連携のもと治療にあたる体制が整っている。  クマ外傷の場合、あごを負傷することも珍しくない。あごを骨ごと持っていかれてしまう場合もある。 「口元がなくなってしまうと、摂食、嚥下、咀嚼、咬合など社会生活に大きな影響が出ます。外傷によってあごの骨や歯を大きく失った際、歯科インプラントも公的医療保険制度の対象となる場合がありますから、機能と審美の両面から、あごと口を再建して社会復帰していただきたいと強く思います」 (AERA dot.編集部・米倉昭仁)
クマは「明らかに顔を狙って攻撃」「骨もボロボロ」と医師たちが証言 「命に別状はない」の実態(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
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picnicism · 1 year ago
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「高齢者にも医療費負担3割に」 万博問題で揺れる日本維新の会が、医療制度改革案『医療維新』を発表しました。 目玉は「高齢者にも医療費負担3割に」という大風呂敷だったのですが、政党が出す制度改革案としては網羅的ながらも出来の良いものとは言えず、あくまで今後の政策議論における叩き台として提示したということが意義になるでしょうか。 ただ、国民からすると勤労・子育て世帯の社会保険料負担が重く感じられる中、高齢者だけがぬくぬくと年金をもらって安い医療負担で働きもせず長寿であり、それを支えさせられている、という不平等感を持つのも事実です。 そういう働き手世代の気持ちを代弁したものという話になるのでしょうか。 あくまで「国民の医療費を引き下げ��社会保険料負担を減らすための医療制度改革」を主眼とするならば、この記事のまとめ的な内容を先に書いてしまうことになりますが、「維新案では改革は不足であり、また、自公岸田政権でも医療DXによる医療改革工程表で検討されている内容が中心で、特に新しいことは書いていない」という結論になります。 高齢者の窓口負担も高額療養費制度も、改正そのものは政府の改革ロードマップの中に含まれており、いまの社会保障関連の 議論は「何をやるか」ではなく「いつ、どのくらいの規模でやるか」に移っています。 他方、医療費の抑制・削減に取り組むことができなければ、消費税や法人税、所得税などの増税を行って財源を担保しなければならなくなります。また、単に社会保険料を下げれば賃上げになるという話も、結局は足りない分は増税することになり、そんな簡単な話でもないのです。 おそらく、維新はそのあたりのキャッチアップがうまくできていなかったので、高齢者医療の税財源化など「もう市町村国保 などでは事実上そうなっています」という反論が簡単に出てきます。かかりつけ医機能の強化は地方・僻地医療を現地で担う超絶重要なクリニックの経営問題であるのに、わずか2行しか触れられていないなど、公党の提言として受け止めるにはあまりにも中途半端なのではないかという気もします。 他方で、維新が出した改革案を皮切りに、政党間でも社会保障関連の政策議論が進んできており、その点では「維新が改革議論の突破口を開いてくれた」という価値はあるのでしょう。 もはや医療費年間48兆円、2041年まで自然増続く 一連の社会保障議論で、維新の想定をベースに医療制度改革を吟味する前に、そもそも我が国の社会���障制度改革は、どこが起点となっていたのかから考えなければなりません。直近では、旧民主党野田佳彦政権の末期で議論が立ち上がった「社会保障と税の一体改革」(2013年)であり、社会保障制度改革推進法により設置された社会保障制度改革国民会議の報告書に基づいて、財源や医療提供体制、国民年金、保険制度など多岐に渡る項目で道筋が示されました。 国民には「あれのお陰で消費税が上がった」と財源問題として見る向きもありますが、実際には2013年の時点で野田政権が、維持することはできないという危機感のもと、下野していた自民党・安倍晋三さんらと かなり込み入った社会保障関連議論を重ねていました。その点では、野田佳彦さんは総理として英断を果たした宰相でしたし、自公連立政権が与党復帰後、これを受け継いだ安倍晋三さんも、最低限の役割を本件では担��たと言えます。 そこから足掛け11年経過して、これらの社会保障と税の一体改革に関わる制度変更と、それを根拠づける法改正が進まなかったこともあって、一層悪い形で社会保障費が国民生活を圧迫するようになった、というのは示唆されるべきことです。 公的年金に関する議論は慶應義塾大学教授の権丈善一さんが論考(東洋経済ONLINE、3月13日「経済学者が間違い続けた年金理解は矯正可能か」)を出しておられるので、ご一読賜るとして、問題は、団塊の世代の後期高齢者入りで2041年ごろまでずっと自然増が予想される医療費にどう歯止めをかけるのか、にも焦点が当たります。これこそ、我が国の医療をどうするべきかという根本のところにある課題であるからです。 医療費の増大に歯止めをかけなければならないという医療政策上の問題があることは大前提ですが、簡単ではないのは「医療費の自然増をゼロにして、勤労世帯が負担する社会保険料の伸びを抑えたり、不足する医療費を税金で補填するような状況は避けたい」としても、現状の医療提供の仕組みを相当不便にしたうえで、高齢者の窓口負担の増額や診療報酬の減額、高額療養費制度の見直しをしても、まだ自然増してしまう構造にあることです。 過日、経済学者の成田悠輔さんが社会保障問題を問われて「高齢者は集団自決すべき」と発言して大変な問題となりましたが、本質的には社会的に富を産まなくなった高齢者がさらに長生きするために、おカネをいくらかけても社会は豊かにならないし、働いている世代の負担は重くなるばかりなので、ここをどうにかしなければならない、という議論になります。 特に、増加する医療費の内訳で言えば、患者負担が1100億円あまり、勤労世帯の社会保険負担が4400億円あまり、国や地方からの公費負担が3400億円あまり、特に、増加する医療費の内訳で言えば、24年度から25年度のわずか1年で、医療費は8800億円増えてしまう推計になっています。患者負担が1100億円あまり、勤労世帯の社会保険負担が4400億円あまり、国や地方か らの公費負担が3400億円あまりも、放っておくと一年で増えてし まうのです。これらの増える医療費はかなりの割合が後期高齢者への医療によって発生するものなので、受益する層である後期高齢者には、窓口での自己負担割合を現行の3倍にあたる3割負担にしてくださいと いう話です。 ただし、国民の医療費全体で見れば、総額が約48兆円、国や地方などの公費負担が約17兆円、勤労世帯が収める社会保険料が約24兆円、そして患者負担が約7兆円です。実はもう途方もない規模になってしまったので、単純に「高齢者に窓口負担増やしてもらいましょう」ということで制度改正しても、もともと高齢者の窓口負担はせいぜい1兆4000億円あまりしかありませんから、これを3倍にしたところで5兆円にも届きません。勤労世帯は24兆円も医療費を負担しているのに、全然足りません。 仮に後期高齢者の窓口負担を3割にしても、少し社会保障の財源にはなるけど必要な額には全然足りません。社会保障改革が行き詰まっているのは、国民ウケするから高齢者の窓口負担を3割にしても解決す���ものではないし、勤労世帯の社会保険料を下げても結局は足りない分は税金で投入するので足りない分は増税しないといけません。したがって、医療制度改革も並行で行って、財源だけでなく、医療にかかれる頻度や診療の中身を切り下げて歳出改革を行わないと皆保険制度が崩壊してしまいかねないのです。 後期高齢者に対する医療費負担については年齢を区切って、例えばオランダのように80歳以上の高齢者は医療に公的 扶助をやめて長生きしたければ全額自費で医療を受けてくださいとか、カナダやスイスで進めているような選択的自死を制度化して安楽死が可能な制度にしますと言ったような「国民の死に方」を社会全体で議論してください、という話にもなりかねないのです。 医療の現場のどこに無駄があるのか 基本的に、今般の維新の医療費削減の議論の骨子は、今回の2024年診療報酬などのトリプル改定の前に、財務省がまとめた財政審の中で医療費の抑制を行う必要について論じた内容にそっています。かなり頑張って取りまとめた「機動的調査」でベッド数ゼロの診療所(クリニック)が猛烈に儲かっているのだから、診療所の診療報酬を引き下げて医療費を圧縮するのが良いのではないか、というアイデアだったわけです(財政審資料Ⅱ-1-27)。 財政審の顛末についてはこれまた慶應義塾大学教授の土居丈朗さんが取りまとめていますのでご一読ください(東洋経済ONLINE、2023年12月4日、土居丈朗「『診療所の儲けは8.8%』と示した財務省の人海戦術」)。 ただ、これらの診療報酬に関する財政審の議論については、統計上とい うよりは医療業界に対する理解・解像度による誤りがあります。実際にはコロナ下でかなりザルなPCR検査体制で予算をかなり使った結果、売上440億円なのに利益が400億円とか途方もない収益性を実現した街中のPCR検査センターや、法外な治療費を請求する美容外科クリニックチェーン、効果があるか疑わしい高濃度ビタミンCや謎幹細胞注射などで無駄に高額な接種費をぼったくる自費診療クリニックなどは、いずれも高収益でベッド数ゼロの診療所になっています。 これらと、今回の能登半島地震で地元の高齢者と向き合いながら赤字を垂れ流しつつ歯を食いしばって地域医療を支えてきた診療所など、我が国の僻地での医療提供を支えている開業医などがベッド数ゼロの診療所という扱いで同じカテゴリーなのです。財務省が頑張って調べたのは間違いないんだけれども、さすがにそれは雑なのではないか、または、都合の悪い都市部クリニック事情と地方の医療提供体制を分かっていて、わざとごっちゃに数字を作ったんじゃないかと私のような統計屋は邪推してしまいます。 結論として、いまの岸田文雄政権が「賃上げこそ国益」と踏み込んで対策を打つにあたり、国内48兆円���業である医療業界の賃上げをやるには診療報酬の基本部分は引き上げないとならないという政治的決断から、財務省が考える診療報酬引き下げか ら一転、政府決定としては0.88%の引き上げの決着となったのは医療政策としてはよく考えておくべき点であると思います。 社会保障改革を進めるにあたり、インフレに対応した賃上げを行うことは抜本的解決の重要な方策のひとつであり、巨大産業である医療界全体の賃上げも必要という岸田文雄さんの「こだわり」には一定の理はあります。 というのも、今回賃上げのために診療報酬を引き上げ、医師や看護師、衛生士など医療従事者の皆さんの支払い根拠にしたのは岸田文雄さんの英断であることは間違いない一方、24年4月、つまり来月からは、医療機関においても働き方改革の遵守と共に、いままで定額働かせ放題であった医師や看護師の当直にも総労働時間やインターバル制が求められ、また、勤務医についても適正な残業代の支払いが義務付けられていきます。 こうなると、ただでさえ立ち行かなかった地方救急、周産期(産科)、小児科などを持つ基幹病院や大手病院は、軒並み不採 算になって、診療科の閉鎖や病院の統合が進む可能性があります。これらの診療科は、不採算で不人気かつ医療訴訟などのリスクの高いカテゴリーですが、ただでさえ地方で人口減少が問題になっているのに、地域で子どもが産めなかったり、子どもが熱を出しても連れていく先が無かったり、救急診療の受け入れ先が見つからないというのは「その地域に住まないでください」とか「子どもは都市部に引っ越してから生みましょう」などという話にもつながりかねません。インフラとしての医療は、医療提供体制の改革の中でも重大なテーマのひとつなのです。 そもそも石川県では、過疎地である能登半島にあった4つの病院を統合する方針を元旦に知事・馳浩さんが発表した4時間後に、能登半島地震が発生した事態もありました。地方では人口減少と共に医療ニーズが大幅に減少し、インフラとしての医療を維持できる状況ではなくなってしまっています。 これらの問題を総合的に考えれば『医療維新』が取り組むべき課題は、カジュアルに医療政策に関わる政策を並べることよりも、高齢者だけでなく地方・僻地の医療提供や診療科の偏在といった長年取り組んできながら解決には至らなかった計画的な「撤退戦」にこそ、道筋を示すべき真髄があったのではないかと思います。 今回、与野党が『医療維新』について批判的に見ているのも、もちろんポピュリズム的な「高齢者窓口負担3割」で溜飲を下げても社会保障費負担の軽減にはなかなか繋がらないうえ、社会的合意が得られるまでにはかなりの議論が必要ということの証左でもあります。 思い返せば、菅義偉政権において2020年、維新と新自由主義的思想でやや近しい菅さん自身が総理就任3か月��いきなり「一定以上の所得のある75歳以上の窓口負担を2割とする」方針を打ち出し、全世代型社会保障会議の結論を元に負担増に反対する公明党との調整が難航した経緯もありました。最後は総理菅義偉さんと、公明党代表の山口那津男さんがトップ会談し、一段階、菅さんが譲歩する形で着地することになったぐらい、選挙と票で動く日本の政治メカニズムでの政策決定はむつかしいのもまた事実です。 各国医療制度の死屍累々 では、維新が手がけるべき『医療維新』では、どのような政策主張があれば良かったのでしょうか。 もともと、維新は税制についても積極的に発表しており、維新の政策テーマ集である『維新八策』では、割と現代保険制度全否定な感じのベーシックインカム制度の部分的導入や、ベーシックインカムとは本来直接は関係ないはずの負の所得税構想など、いろいろと挑戦的な素材を前に立てているというのは実現可能性や政策的価値は別としてユニークです。 諸外国を見れば、各国いろいろと死屍累々な医療制度を観察することができます。例えば、イギリスでは国民の基本的な医療費は無料だけど、イギリスは人口6600万人なのに無料での手術待機者が700万人いて、まともに医療にかかれないので、事実上の二階建てとなる民間医療におカネを払うと手術や診療が受けられる「ファストパス」的な仕組みになり、その二階建部分の医療はアメリカ資本の医療保険がガッツリ入り込んで政治問題になっています。イギリスが税金を使って優秀な学生を意志として育てても、アメリカ資本の有料クリニックで高い給料をもらって手術をするのでは、イギリスの医療制度が崩壊するのも当然です。 しかしながら、日本の皆保険制度は極めて世界的にも恵まれた、完成度の高い仕組みである一方、その持続性については、相応に高い勤労世帯の社会保険料負担と、医師や看護師などの医療関係者の自己犠牲的で献身的な過剰労働、そして医療費に関しては国が定めた予算以上に執行できてしまう青天井な医療財源に支えられてここまでやってきました。 外国人も国保加入3か月程度で日本で最高峰の標準医療が安い治療費で受けられ、また具合が悪くてかかりつけ医や総合病院にいけば、その日のうちに診察が受けられるのは、日本の医療提供体制の誇りですが、その過負荷に耐えられなくなっているので医療提供体制の改革が必要だ、という話が本丸になるのです。 そうであるならば、遠隔医療・オンライン診療などと同様に日本の健康保険にも民間主体の二階建て部分を作り、政府が認定した地域医療を支える公的な基幹病院だけがその部分の診療を担う、というようなオーダーは必要かもしれません。 また、終末期医療が問題視されますが、実際には医療費全体における終末期の負担は全体からすると微々たるものである一方、一部の予防医療の立ち遅れと寝たきり期間やそのような人口が多いことも踏��えて、現在行っている積極的医療・救命の除外のようなマイルドな安楽死をきちんと制度化し、一定の年齢からはそのような高齢者に対する年金は直接治療費に充当さ せるような制度は必要になるでしょう。 とりわけ、救急の現場でぎりぎりの判断を迫られるはずの救急隊員の人たちが、高齢者のリビングウィルもハッキリしない状態で救急搬送先を探さなければならず、本来は高齢者・患者本人や家族で話し合って決めておくべき判断を救急の現場に押し付けている問題は重大です。また、長期療養型病院では自活できない高齢者を満足な医療も受けさせないまま病棟ベッドに多数転がして亡くなるのを待っている状態にしているのは医療費の問題だけで��く倫理的に適切なのかという課題も残ります。 医師法が定めている応召義務については特に、感染症対策でも一部除外され、また、医師が国家資格を取り研修も終えないうちに審美・美容外科に流れ高額の給料を取る割に地域医療に一切貢献しないような問題は繰り返し指摘されます。国民の社会保障のために献身的に従事する医師と、同じ資格を持ちながら公共に貢献しない医師とが出るのは国家資格を運用する上ではかなり問題ではないかとも思います。 日本人の生き方そのものを考え直せ 一連の内容については、すでに述べた通り実は岸田文雄政権において23年12月に歳出改革の工程表(p49参照)において、社会保障は重要なテーマであるとして位置付けられ、内容については公表されています。 したがって、『医療維新』に限らず社会保障については「何をやるか」ではなく「いつ、どのくらいの規模でやるか」という政治決着が必要な話です。前述の通り、菅義偉政権で最終的に公明党代表・山口那津男さんとのトップ会談で、一定年収以上の 高齢者の窓口負担が2割で合意されたことも踏まえれば、政治決着と一口に言っても重要なリーダーシップが改革の実現には求められているのです。 おそらく医療提供体制の改革においては、特に48兆円という当方もない金額の社会保障関連予算の総額の伸びを如何に抑えながら制度的に矛盾なく、サービス品質もそこまで落とすことなく着地させるかという、壮大な「撤退戦」の様相を示しています。その間に、26年の診療報酬改定に向けてどのような制度改革の下敷きを作るのか、また、医師の働き方改革の影響でどれだけ地方の医療提供体制が劣化するかは見極めないといけません。 いまの現状に合わせて制度をいじろうとすると、41年まで増え続けていく後期高齢者にかかる多大な医療負担をどこに担わせるのかの議論にしかなりません。勤労世帯の社会保険料負担が大変だから、高齢者はなるだけ医療や介護を受けるな、家に居てくださいと言っても、今度は家庭に高齢者介護の実負担が押し寄せてしまうことでヤングケアラーの負担や核家族問題、独居老人の孤 独死問題などがクローズアップしてきて大変なことになります。 さらには、地方の高齢者問題は医療インフラを維持しても、高齢者が生きていけるライフライン(電気、ガス、水道、ネットなど)だけでなく、生活の足としての車の利用や買い物難民の問題なども出て��ることから、医療の問題を超えて自治体再々編も視野に入って来ざるを得ません。 それゆえに、医療提供体制だけ切り出してそこの合理化を図るよりは、日本全体の暮らし方を考えたうえで、どのようにグランドデザインし、その中で枢要な国民の権利を守る医療制度を維持するのかという、視座の高い、そして未来を見据えた合理的な改革案が求められているのです。そして、人口減少で諸問題が出ている日本には、これらの改革を行えるリソース(財源、若者人口と出生率など)も残された期間も短い中で、最適解を考えていかなければならないことは、国民一人ひとりが考えるべきことです。 突き詰めれば、高度成長にあって経済を伸ばせ、収入を増やせ、長く健康に生きろ、という拡大志向でやってきたものの、いざその終着駅のところで「そういえば、俺たちって死に方について社会的合意ができてたんだっけ」と悩んでいる、というのが実際じゃないかと思うんですよね。 ちょうどこの議論をしている最中に、私の実父が92歳で大往生をしました。好き放題生きてきて、最後は皆さまの社会保険料をちょっぴり拝借して穏やかに川を渡って行ったのは、勝ち逃げなのかどうか。願わくば、私たちと同じ時代を生きた日本人が、この世に生を享けた幸運に感謝しながらまっとうされることを。
維新がブチ込んだ医療制度改革案を叩き台に、安直な解決などない日本の医療費負担爆上がりのゆくえを考えてみる(山本 一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
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myonbl · 1 year ago
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2024年1月30日(火)
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昨年11月に<Makuake>で支援したプロジェクト、<PLAUD NOTE ChatGPT連携AIボイスレコーダー>が届いた。薄くてとてもコンパクト、試しに文庫本1ページを朗読して起こしてみると、いやぁなかなかの精度である。会議録やインタビューの記録、エクスポートして編集すればあっという間に��キストの完成、カセットレコーダーを止めたり巻き戻したりしてテープ起こしをしていた頃の苦労が夢のようだ。少々お金ははったけど、これ、使えるね!
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5時起床。
夜中に体調が回復したので、咳はまだ少し出るがもう心配ない。
日誌書く。
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朝食。
洗濯。
可燃ゴミ、20L*1&30L*2。
ヤクルトさんから野菜ジュース購入。
ツレアイは8時30分に自転車で出勤する。
<PLAUD NOTE>を早速試用、
1)生産性爆上がり「録音 ➤ 文字起こし ➤ 要約作成」が即時に完了 2)ワンタッチするだけで、通話も対面会議もクリアに録音し、57カ国語対応の高精度文字起こし 3)ChatGPT連携で、文字起こしデータを議事録や講義ノートなど選べる5つの形式に即時に要約可能
いやぁ、凄いとしか言いようがない。
ちなみに、私の場合は<早割26%OFF>で24,500円、決して高いとは思わない。
11時を待って<ポワロ>を録画、テレビではカーリングを楽しむ。
ツレアイは昼前に帰宅、ランチは全員<日清冷凍お好み焼き>、30%引きでまとめ買いしたがこれが実に美味いのだ。
<胃がん検診>の回覧用紙を、町内(5組)の組長宅に届ける。
ツレアイはあちこち買物に走る。
私は月1の歯医者、西村歯科の予約は16時15分、10分前に入るとすぐに呼ばれる。年末から左下の歯茎が腫れていたのだが、ドクターの判断は大分マシになっているのでもう少し様子を見ようとのこと。いつもの通り、丁寧にクリーニングしていただく。
途中でツレアイか連絡、同居猫・ココをクリニックへ、貧血対応の注射をしてもらい、体重は3kmで少し回復したとのこと。便が溜まっているので、下剤を処方していただく。
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早い時間にみなで夕食、今夜は奥川ファームの野菜をフィーチャーした寄せ鍋、ワインはスペインのオーガニック。
録画番組視聴、ポワロから・・・
第2話「100万ドル債券盗難事件」/ The Million Dollar Bond Robberyシーズン 3, エピソード 2 次回放送日: 2024/03/10(日)17:00〜 ロンドン・スコテッシュ銀行がアメリカでの事業拡大のため、債券100万ドルをアメリカへと輸送することに。だが、これを運ぶ役目のショーが不審な車にはねられた。���配した重役はポワロに調査を依頼。ショーは単なる事故と主張するが、再び命を狙われる。
片付け済ませて三日ぶりの風呂へ、気持ちいいー!
体重は、3日前から750g減。血圧もそこそこ。
明日は久しぶりの出勤、早めに寝ることにしよう。
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さすがに歯科受診すると、勝手に歩数が伸びてくれる。
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mxargent · 2 years ago
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原���共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 ��� 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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yotchan-blog · 7 days ago
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2025/6/19 12:00:07現在のニュース
選択的別姓法案、採決見送りで与野党合意 自民は終始、審議に後ろ向き 「賛成」の野党も足並みそろわず:東京新聞デジタル([B!]東京新聞, 2025/6/19 11:57:32) 性加害少年たちは学歴もIQも高い 少年鑑別所の精神科医が語る特徴:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/6/19 11:57:08) ドッグランでゴールデンレトリバーに衝突され後遺症、飼い主に1600万円賠償命令…大阪高裁([B!]読売新聞, 2025/6/19 11:54:07) インプラントでうそ説明、詐欺容疑で歯科医師逮捕 被害1億円超か(毎日新聞, 2025/6/19 11:52:54) 中山美穂さん 語られなかった数々の逸話 トップアイドルに育てた事務所創業者の著書 20日に刊行(スポニチ) | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/6/19 11:51:41) 「G7マイナス1」消化不良 トランプ氏、初日に帰国 停戦への道筋示せず 韓印、対米交渉できず - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/6/19 11:48:16) トランプ政権はイランを攻撃するのか? 始まれば終わり見えぬ作戦(朝日新聞, 2025/6/19 11:46:50) 米国でHIV予防薬承認 年2回投与、高い有効性 感染者減に期待(朝日新聞, 2025/6/19 11:46:50) ジェームス三木さん死去 91歳、脚本家「独眼竜政宗」「澪つくし」(朝日新聞, 2025/6/19 11:46:50) デモクラシーズ:孤独な街頭活動、動画投稿で変わった フォロワー爆増、連帯も衝突も | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/6/19 11:46:13) 残したい「ナガテツのある風景」 中3が長良川鉄道沿線で撮影:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/6/19 11:46:11) 夏休み、「かき氷屋」開いて子どもたに思い出を 双葉町で企画:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/6/19 11:46:11) 「軍都」だった豊橋の歴史を知って 市民からの資料など300点展示:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/6/19 11:46:11) イスラエルが狙う?イラン最高指導者ハメネイ師 その人物像とは(毎日新聞, 2025/6/19 11:45:21) [社説]日銀の国債圧縮こそ市場安定への本筋だ - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/6/19 11:43:23) 日鉄、USスチール買収完了 完全子会社化 2兆円払い込み - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/6/19 11:43:23) 米、数日内の核施設攻撃を検討 イラン、反撃準備 協議にらみ駆け引き - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/6/19 11:43:23) インプラント治療めぐり現金詐取容疑で歯科医逮捕 他にも多数被害か(朝日新聞, 2025/6/19 11:39:32) 「鉄は国家なり」伊藤博文が評した業界で繰り返す再編の背景は?(毎日新聞, 2025/6/19 11:37:59) おしゃれおむつで出かけよう、万博でファッションショー…「常識変えたい」([B!]読売新聞, 2025/6/19 11:36:14) USスチール買収完了で日鉄が会見 「経営の自由度と採算性は確保」(朝日新聞, 2025/6/19 11:32:04) 日鉄会長「経営の自由度と採算性を確保」 USスチール買収完了会見(朝日新聞, 2025/6/19 11:32:04) 沖縄県石垣市長、不信任決議可決 出直し市長選の可能性濃厚 専決処分日付改竄([B!]産経新聞, 2025/6/19 11:31:19)
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fuyuubutu0 · 2 months ago
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チ。 ―地球の運動について― 感想
2025/5/4~6
ABEMAで視聴。 まだ天動説が信じられていた時代に、地動説を唱えた人たちの物語。 既存の常識を覆し信仰や周囲の人間に歯向かい、真理にたどり着く過程に興味がある。
既存の常識を覆す様、強大な権力に人々が抗い細々と綿々と受け継がれていく様がとても面白かった。 また、「チ(知識や知性)」の大事さがありありと描かれた物語だった。 同作者の「FACT」も興味がある。
作者の「タイトルを一文字にすることによりSNSでのエゴサーチを困難にし、作品と視聴者を強制的に1対1で向き合わせる」という意向が面白い。確かにこれは自分でまず思考するべき物語だ。
サカナクションの曲は初めて聞いたが、ボーカルの人の歌い方が独特で癖になる。OPは綿々と続く意志や概念を怪物に例える様が印象的な曲。
第1話『地動説』、とでも呼ぼうか 2025/5/4
・ラファウはとても賢く八方美人を演じて生きようとしているが、自分の好奇心に抗えず周囲の人間を小馬鹿にしている。  常識に歯向かう下地はすでにある。 ・「その理論に美しさはあるか」は一見合理性を欠いた主張に見えて、その人自身の知性と直観にダイレクトに問いかけるとてもシンプルかつ合理的な問いだ。  ラファウがつい一石を投じたところからも、知性を磨いた人間にこそこの問いは無視できない問いになるのだろう。 ・神学に捧げよと言う義理の父と、天文をやれと言う異端者。ラファウはどちらを選択するのか。  あるいは周囲の人間をだますのか。
第2話 今から、地球を動かす 2025/5/4
・フベルトはもう退場か。とてもわずかな出番だったけど、最も大事な「次の誰かに託す」ことをやり遂げた。 ・「神やこの世を肯定したいがゆえに自然を見て学ぶ」とは、とても理にかなっている。科学とは現象の中に神を見出す行為なのかもしれない。 ・ノヴァクは大事なもののためならどんなに残虐な事でもできるタイプか。彼は彼なりの愛と正義で動いているのだろう。 ・ラファウの父親も、元々は天文学を学んでいたのだろうか?
第3話 僕は、地動説を信じてます
・フベルトとポトツキは共同で地動説を研究していたのか。だからラファウを守るために天文をやめろと言っていた。  おそらくラファウの研究を密告したのも彼の命を慮った結果だろう。いい父親だ。 ・ラファウは今まで通り嘘八百を並べて大学に行き年月をかけて周囲を欺き、とても巧妙に地動説の研究をしていくのだと思っていた。  しかし最後まで地動説を信じ、火に焼かれた。 ・ノヴァクがとても困惑していた様が印象的だった。彼は狂人拷問者ではなく、とても敬虔な信者だった。 ・いかに賢く地動説に魅せられたといえど、死と拷問を前にして落ち着きすぎじゃないだろうか。  まさにノヴァク曰く「狂気」とも、ラファウ曰く「愛」ともいえる。  「あなたが���が相手にしているのは僕ではない。異端者でもない。ある種の想像力であり、好奇心であり、畢竟、それは知性だ」はとてもいい言葉だ。人間の内面は権力では到底制御しえない物だという事を言い表している。
第4話 この地球は、天国なんかよりも美しい
・オグジーはニヒリズムにどっぷりつかってるなぁ。  「神は死んだ」と言われたら、それこそ死にかねない。いやむしろ死ぬことすら選べなさそうだ。 ・神が徹頭徹尾完璧で至上な存在ならば、なぜ地球が至上至高の世界ではなく底辺なのだろうか。 ・グラスの予想が外れたのは天動説ベースで星をとらえていたからだろうか。あるいはただの願望か。  「不正解は無意味を意味しない」むしろ、疑問を持てて初めて学びが始まるのだろうか。 ・異端者の「観測不可能な夢物語に逃避せず、明確に観測できるこの世界を礼賛せよ」という言葉は、信仰を持たない僕には自然に聞こえるが、信仰を無二の常識として信じている二人には抗わざるを得ない言葉だったのだろう。 ・この作品は見る人間によっては「既存の常識を疑うことこそが絶対的な正義なのだ」と捉えかねない。  常識をそのまま信じず知性の光を当てて精査することを貴ぶ作品だと僕は捉えるが、見る人間によっては全く見当違いな感想になり、それはもしかしたら「論理無くただ逆張りする人」を作りかねないのかもしれない。  それは結果的に孤独感と劣等感を個人の中に育み、むしろ知性を遠ざけ安易な妄信を引き寄せかねない。  既存の価値観をひっくり返すことに安易な快感を覚えず、疑心と知性を上手に扱える人間でなければこの作品を正しく捉えることは困難だろう。
第5話 私が死んでもこの世界は続く
・グラスは人間の不死性に気が付いたか。この世への希望とともに異端者に託され、オグジーに託したのだろう。  また彼はずっとオグジーの意思を尊重していた。  異端者の言葉を信じつつオグジーの天国礼賛を否定せず、それを選択肢として提示できるのはとても大人だ。  そしてグラスも左遷された修道士に知識を託す。一人一人の異端は散っていくが、その意志は細々と、連綿と託されていく。 ・馬車を引く馬を的確に射貫くノヴァクは有能だ。彼は様々な異端者を見て何を感じるのだろうか。  身近にいながら傍観するその立ち位置が一番僕に近いのかもしれない。
第6話 世界を、動かせ
・「教会は免罪符で金を稼いでいる」ということは、ルターが現れる前の時代か。 ・「賢いだけではだめだ」はいい言葉だ。チャンスに貪欲で、時には大胆な行動に出れなければ真実はつかめないだろう。 ・考え方が一つ変わるだけで夜空の見え方が違う。知性とは世界を変えるものだ。 ・僕は今「それが常識だから」という理由でのみ地動説を支持しているが、作中の天動説支持者と同じだと思う。  要するに思考停止している。仮にそれが正しいとしても本来は自分で思考し模索するべきなのかもしれない。
第7話 真理のためなら
・バデーニは己が名を挙げることだけを考えている。オグジーがフベルトの意志を尊重することを選ばなかったら、綿密と紡がれてきた意志がここで途絶えたかもしれない。オグジーは賢くはないが、意志の連続性の重要さはとてもよくわかっている。 ・固定概念はどこまでも人を縛る。  コルベが悪人だったら、あるいはヨレンタが賢くなければ彼女は苦悩しなくてよかったのかもしれない。  ラファウの最後を目にしたノヴァクの娘が地動説に強くかかわることになるとは、何たる因果か。
第8話 イカロスにならねば
・突飛な仮説にこそ時に真理が隠れているのかもしれない。無論それは当てずっぽうでは意味がない。  論理で証明しなければ。 ・キャスト伯は真理を第一に考えてる故に女性軽視は本質的ではないとわかっている。 ・「イカロスの罪は神を軽んじた事ではなく、ロウの翼を過信した無知だ」 これはこの作品を見る我々への警鐘でもある。  無知や偏見を持って今作を見ることはその本質を遠ざける。 ・ヨレンタを通して「大胆さ」が強調されている。  正しさはあれど理解されがたい価値観を広める為なら埒外の事をする必要があるという事か。
第9話 きっとそれが、何かを知るということだ
・たった一人の無知な人間の一瞬の観測が、2000年の知と観測の収束を軽々と凌駕する。  こんな壮大で迂遠な事が果たして現実にあるのだろうか。いや、あるのだろう。スケール感が違いすぎる。  それほどまでに「真理」の門は狭く、見つけづらい。だからこそ何よりも価値がある。矮小な価値観を度外視させる。 ・バデーニの容赦のない言葉は一体何人分の人生を否定��たのだろうか。ある意味老人のキャスト伯よりその認識が薄いのかもしれないが、それゆえにキャスト伯より真理に近づくのかもしれない。  しかし「間違いは無意味ではない」とフベルトが言ったように、あらゆる仮説が正しい説を導き出す可能性足りえる。 ・ヨレンタの「文字は奇跡だ」という言葉は、信仰ある人間には重く深く鮮烈に響くのだろう。確かに記録された感情や記録は時間を超越する。大昔の偉人の言葉が現代に通づるところを見てもそれは明白だ。ゆえに文字の集積たる本、その集合たる図書館は文明に生きたすべての人間の生が詰まっている。 ・今作を見た後に軽々しく「真理」という言葉は使えないだろう。一切学ばない人間にはその含意を思い図ることは不可能であり、侵犯する事すら許されないのかもしれない。
第10話『知』
・狭く苦しく閉ざされた現状を打破するのに必要なのは、「チ」  ・オグジーの物語にバデーニは何を見たのだろうか? ・異端審問側に視点が移った。いよいよバデーニたちと彼らが交わり、対立するのだろうか。  完成した地動説は本格的に脅かされるのだろうか。 ・「誰もが文字を使い情報を流布できるようになるとこの世はゴミだらけになる」とは卓見だ。チとツールの普遍化は時に悪貨を際限なく遺憾なくはびこらせる。
第11話『血』
・新米審問官の言う通り、史実でも痛みから逃れたがった人たちが次々に共犯者をでっちあげ、凄惨な結果になった。 ・秩序を守るために必要なのも「チ」 現状から抜け出すために必要なのも「チ」 相反する事柄に共通の響きの言葉が重要なのは何とも面白い。 ・ノヴァクは彼らを拷問するのだろうか?娘さえも。
第12話 俺は、地動説を信仰してる
・オグジーはようやく信仰を持てたのか。この世に希望が持てるならそれが一番だ。 ・反論がなくなるとキャスト伯のように間違いに膨大な時間を費やしてしまう。人を排除しすぎると反論の余地がなくなり、正解から遠ざかる。オグジーはよくわかっている。 ・オグジーの「信仰」に対してバデーニの祝福。破門されたバデーニだからこそ、独自の信仰に祝福を与えられたのだろう。
第13話 『自由』を
・オグジーの強さは、この世に期待の兆しが見えたゆえなのだろう。己を賭けた戦いだった。 ・自由への渇望は流行り病のように伝播し、一度かかるとそれの奴隷になる。そこに知性の有無や性別や階級は一切関係ないのかもしれない。  ある種のバグあるいは、膠着状態を突き崩し進化の可能性を模索する種子。 ・ノヴァクの見立てが正しいのなら、バデーニはヨレンタをかばっているのだろうか。 ・ノヴァクにとってラファウは今でも鮮烈な存在なのだろう。10年越しにネックレスによって関連者が集うのは感慨深い。しかし彼らが迎合することはないだろう。  また、数々の異端を目にしても信仰と理性を捨てないのは、ある意味信念が強いのかもしれない。その頑迷さは現代において荒唐無稽な言質を論理無くただ否定する人々と何ら変わりないが、己の立つ地面を自分で消し去るような疑念を持てと言うのも残酷な話だ。無知は力。
第14話 今日のこの空は
・オグジーはやっと「自分の天国」に至れたのだな。 ・あれだけ利己主義だったバデーニが最後には他者に感動を伝え、先人の知的財産を守った。「自由」や「真理」への渇望は人から人に伝播する。 ・ノヴァクの怒りや悲しみや不可解さが非合理的かつ執拗な拷問姿勢に現れている。 ・若手審問官は信仰が教義や体制への隷属など表面的姿勢ではなく、本質的なモノだと気が付いたのだろう。 ・ヨレンタをノヴァクが尋問することになり、本末転倒な事に気が付く展開だと思ったが全然違った。 ・天才的な頭脳と鮮烈な憧れと破壊的な無謀さを兼ね備えたラファウはまさに常識破りの道の第一歩を刻むのにふさわしい存在だったのだろう。
第15話 私の、番なのか?
・ノヴァクは敬虔だったがゆえに子供の素直な感性との板挟みになっていたのか。己で信仰を模索する事に思い至っていればこれは避けれた。 ・ノヴァクはアントニの計略に気が付いているのだろうか? ・バデーニの奇策は自由とチへの渇望の種をまくことだった。  しかし頭皮によくハッキリと文字が残っていたなぁ。  正確に字を刻むことも困難だし、それが不衛生な環境で文字として保たれていたのも奇跡だ。まぁフィクション要素としてとらえよう。 ・バデーニがクラボフスキに託した理由は、彼にチへの渇望の欠片を見出したからだろう。感動とチが確かに伝われば、自然と地動説は再び動き出すと信じて。  なんとも迂遠な見立てだ。
第16話 行動を開始する
・新しい章に突入した。教会の権威的腐敗が進み抵抗勢力が増えてきた。その中の1勢力のリーダーが主人公なのだろうか? ・オグジーが残した本を求めている「異端解放戦線」 その長はヨレンタなのだろうか? ・「異端解放戦線」は思考を放棄させる教会より、己で神を見出す思考や信仰を貴ぶようだ。
第17話 この本で大稼ぎできる、かも
・また視点が変わり、アントニが廃村で出会った老人視点。  彼のそばには聡明な少女のドゥラカがおり、彼女は不安の払しょくのために金稼ぎに貪欲だ。資本主義の権化と言ってもいい。  そんな彼女がオグジーの本を見つける。彼女は商売ベースでこの本をとらえ、物語が人々に娯楽として受け入れられる下地を模索する。  そして老人の保身のために彼女が売られていく。オグジーの本はどうなるのだろう?  今度はオグジーが残した「感動」がどのようにして広まっていくかの過程を描いた章なのだろうか?
第18話 情報を解放する
・科学が地動説を受け入れられる知的下地を作り、羅針盤が世界地図の始点になり、活版印刷により知識がより広範囲に流布される。  これまでの絶対的権威足る教会の腐敗と画期的な発明により新しい世界が始まろうとしているのか。とても面白い。 ・シュミットの思想は一見神を嫌悪しているように見えて、その実は理性や発展性を捨てた敗��的な物だ。驕りを排した点のみは評価できるかもしれない。  かといって、ドュラカのように発展だけを重視すると格差や争いが生まれる。上手くアウフヘーベンできれば良い。 ・細い穴を縫うようにして綿密と続いてきた地動説の論理が人の感情を揺さぶる文章に集約簡便化され、今度は流通の局面に入った。  フベルト、ラファウ、バデーニ、オグジー、そして地動説にかかわってきたすべての人々の意志が形を変えて引き継がれていくのはとても感銘を受ける。   第19話 迷いの中に倫理がある
・ヨレンタはドュラカを通じて25年越しにオグジーと再会したのだな。その人が死んでも文書が残っていればその人は生き続ける。やはり文字は奇跡だ。 ・ノヴァクは一生を掛けて地動説論者を観測しなければならない運命なのだろう。  教会に歯向かっている集団のリーダーが娘だと知ったら何を思うのだろうか? ・一つの強固な前提は新しい権威を産み、思考を停止させる。そして新しい前提が産まれる。  だから人間には意志思想の不死性があり、個人や集団のそれに限界があるのだろうか。 ・信念を揺らがせる何かに出会った時に迷い、結果出した答えが本当の信念なのかもしれない。
第20話 私は、地動説を愛している
・ヨレンタとノヴァクは再会を目前にして永遠の別れを遂げた。権威と固定観念が二人を永遠に引き裂いたのだと考えるととても悲しい。  それにしてもノヴァクは感情がとても鈍い。彼は身元不明の手を握り娘を感じたのだろうか?  ノヴァクは不感症になった人間の総体なのかもしれない。思想の停滞は大事なものをすべて失わせていく。 ・歴史の確認作業がヨレンタを突き動かす。地動説を愛する自分を愛しているからだ。だから己の死を受け入れてドゥラカに手紙を託す。 ・ポトツキへの謝礼は物語の一番最後に彼の子孫に引き渡されるのだろうか。  地動説の始発点たる彼への敬意が危うい過程を経つつもしっかりと受け継がれているのも重要な点だ。 ・いかなる主義思想だろうとこの作品の登場人物たちは神という概念が���に根底にあるらしい。世界観的に必然なのかもしれない。
第21話 時代は変わる
・ドゥラカにすべては託された。シュミットはヨレンタの目的ではなく意志を引き継いだ彼女を後継に選んだ。 ・逃走方法を決断するときにシュミットが行った方法をドゥラカが取ったのが意外だった。  シュミットらを説得する為に彼の方法を選んだのかもしれない。 ・フライはずっと両親の仇を打ちたかったのかもしれない。
第22話 君らは歴史の登場人物じゃない
・アントニはノヴァクに彼の間違いを説いているが、それを助長したのはヨレンタの処刑を偽ったアントニでもある。 ・一生を掛けてアントニの父の妄念に踊らされたノヴァクがとても可哀想だ。 ・アントニは父のかたくなな姿勢を見ているからこそ仮説の一つとしての地動説を受け入れたのだろうか。 ・かつての地動説論者の記録を消去するのは悪手ではないのか。アントニが受け入れているなら燃やす必要はなかったのでは? ・かつての地動説論者たちが「歴史の登場人物ではない」と言うのはとても浅慮だ。  彼らが居なかったらアントニの利益もないというのに。
第23話 同じ時代を作った仲間
・ノヴァクは悪役だったと自分で認識した。しかし、その悪が後世に語り継がれるのならそれは学びの機会になる。  空想のラファウが言った通り、どんな人間ものちの人間から見ればただの記録であり歴史の一部でしかない。  ヨレンタの手を持っていたという事は、ほんの一瞬だけ彼女の顔を見れたのだろうか?死ぬ間際に娘の安楽を想えるのはとてもいい父親だ。  ラファウを処刑する際に自分の痛みに正直になれていたら、ノヴァクは自分の信仰を持てたのだろう。 ・ドゥラカは最後に自分の生きた意味を悟れたのだろうか。朝日を肯定できたことがそのしるしだと思いたい。 ・また主役が変わった。今度は学問を否定する人間が主役だ。
第24話 タウマゼインを
・タウマゼインとはこの世を美しいと思い、それに近づきたいと願う心。 ・常識、知識、動機、方法を疑い、同時に自分の感性や直感や世界の美しさを信じる。これはとても難しいことだ。 ・ここにきてラファウの登場とは。一番最初に出てきた彼とは流石に別人物だろう。 ・地動説はどうなったのだろう。
第25話『?』
・このラファウは知のために他者を排斥することをためらわない人間だ。これは最初に出てきた彼とは違うと思う。最初の彼はもっと純粋だったと思う。 ・疑いと信じることを時にあいまいにして続けられるのが人間。矛盾という混沌をずっと抱えられるのが人間。 ・ポトツキ宛の手紙が届いたという事は、何かしらの利益が出たという事なのだろうか。それは前より地動説が排斥されなくなった証?  そしてそれがアルベルトの疑問を想起し、のちにコペルニクスへと引き継がれたのだろう。 ・今までコペルニクスは地動説を唱えて処刑された人間としてもっとも有名だと考えていたが、どうやら当時の教皇や枢機卿に受け入れられていたらしい。  常識が変わった。  しかし1616年ガリレオ・ガリレイに対する裁判が始まる直前に、『天球の回転について』は「地球が動いているという」内容が『聖書』に反するとされ、ローマ教皇庁から閲覧一時停止の措置がとられたらしい。 ・これまでの物語の壮絶さに対してやはりその意志はとてもとてもか細く小さい一片の欠片としてしか残らなかった。  物語としてのカタルシスは小さいが、それゆえに歴史を題材にしたフィクションとして説得力があるのかもしれない。 ・最後の2話は少々雑なまとめだと思た。ここまで克明に地動説の連綿な伝道劇をやっておいて、最後にぼやかすとは。もう少し明確な説明がほしかった。
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sasa785 · 2 months ago
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dk-dc · 2 years ago
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mocatic · 3 months ago
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熾烈な料理人対決、ラーメン編をお届けします。舞台は近未来の美食都市「グリンス・トーキョー」。ここでは、二人の天才料理人が自らの誇りを賭けて激突します。
凪・ゼノン(Nagi Xenon)
彼は分子料理の革命児として知られ、科学と伝統を融合させる異端者。冷静沈着な性格で、対戦相手を分析しながら隙を突くスタイルが特徴です。
焰・リズ(Honoka Rizu)
情熱的で直感型の料理人。火とスパイスを操る達人で、彼女の料理は観客の心を瞬時に掴む。派手なパフォーマンスで会場を沸かせるのが得意です。
テーマ: 「究極のラーメン」
制限時間は90分。観客と審査員を唸らせる一杯を作り上げなければなりません。
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凪・ゼノンのラーメン: 「ナノ・インフィニティ・ヌードル」
凪は厨房に立ち、液体窒素と3Dフードプリンターを駆使して麺を作り始める。彼の麺はナノテクノロジーで強化された極細麺で、口に入れた瞬間、スープの風味を最大限に引き出すよう設計されている。スープは昆布とトリュフをベースに、AIが最適化した旨味の黄金比で仕上げた透明なブイヨン。具材には、真空低温調理したフォアグラと、分子ガストロノミーで再構築した「雲のようなチャーシュー」が浮かぶ。見た目はミニマルだが、一口ごとに味が変化する「無限の深み」を追求した一杯だ。
「料理は科学だ。感情に流される焰には勝ち目はない」と凪は冷たく呟く。
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焰・リズのラーメン: 「フレア・カオス・ボルケーノ」
一方、焰は炎を操り、巨大な中華鍋でスープを仕込む。彼女のスープは、3種の唐辛子と発酵黒ニンニクを効かせた濃厚な豚骨ベース。麺は手打ちの極太麺で、歯ごたえとワイルドな風味が際立つ。具材には、炙り焼きにした巨大なマグロの頭の軟骨と、焰特製の「溶岩ラー油」で仕上げた半熟卵が乗る。丼からは火花が散るような演出で、観客が「うおおお!」と叫ぶほどの迫力。
「料理は魂だ!感じるままにぶつけるのが私の流儀よ!」と焰は笑う。
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クライマックス
制限時間終了のブザーが鳴り、二人のラーメンが審査員の前に並ぶ。凪の「ナノ・インフィニティ・ヌードル」は静寂の中で洗練された味わいを放ち、審査員の一人は「これは…味の宇宙だ」と目を閉じる。一方、焰の「フレア・カオス・ボルケーノ」は一口で汗をかくほどの刺激と熱狂を呼び起こし、別の審査員は「生きてるみたいだ!」と興奮を隠せない。
会場は息を呑み、勝敗の行方を見守る。科学と情熱、先進性と野生のぶつかり合い。果たして勝利の丼を掲げるのは、凪・ゼノンか、焰・リズか――?
結果はあなたの想像にお任せします。どちらのラーメンを食べてみたい?
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healthcare884 · 3 months ago
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帯広市の歯科医院 保険診療を中心に自費治療も行います。完全予約制であまりお待たせいたしません
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blan-ne · 4 months ago
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ブラン歯科医院帯広
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帯広市南町の歯科医院です。予防歯科やオールセラミックス、インプラント治療は「ブラン歯科医院帯広」にお任せください審美歯科治療に力を入れております。
帯広 歯医者
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meditooth · 5 months ago
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審美歯科クリニック比較ナビ
みなさん、こんにちは。 審美歯科クリニック比較ナビは、 全国にある審美歯科クリニックをまとめてご紹介しています。 ぜひ参考にしてくださいね。 審美歯科クリニック比較ナビ
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healthtechpulse · 7 months ago
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