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#押入基地は憧れ
moderndays · 2 years
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kennak · 1 year
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https://anond.hatelabo.jp/20230503204955この増田も言及しているが、富山から若い女性が流出しているというニュースで地元が炎上している。ネット上で憶測が憶測を呼びとんでもないことになってやがるので、当事者として事実を書こうと思う。以下、大変不名誉なことに例の記事で「問題のある層」として紹介されてしまった「富山から出た20代女」として書きます。とりあえず、自分の実体験を踏まえて誤解は誤解、合っている部分は合っていると説明する。0歳から18歳になるまで富山の中心地富山市で見聞きしたことですが、地域によって違いはあると思う。富山を出た理由はい、まずこれですね。ご期待に沿った回答でなくて申し訳ないが、私の場合は「都会の企業より待遇・条件のいい企業がないから」です。私は大学進学で富山を出て、そこから新卒で就職した。国内外でそれなりに知名度のある大企業の専門職で働いており、ハッキリ言って内定が出た都会の企業以上の待遇が期待できる会社は富山にはなかった。海外赴任したいし。仮に私が男性でも、それは変わらなかったと思う。「女はお洒落でキラキラした都会に憧れるから」とか「いい男を捕まえるために都会で遊びたいんだろ」とか的外れな女性蔑視考察をしていた方々!超地味〜な理由で申し訳ない!と私の場合はそうなんですが、実際に皆様が指摘されている「若い女性の扱いが酷いから」「陰湿な県民性だから」というのも正直富山を出る理由の一つにはなると思います。それについてこれから書きますね。男尊女卑についてこれは間違いなくある。あちこちで言われている「富山は共働き率が高いが家事・育児は全て女負担」「専業主婦は遊んでいると言われる」は残念ながら私の周りでは事実です。冬は雪かきもあるけど、それも女の仕事。【捕捉】私の周りでは女が雪かきしていたが、冒頭にも書いたように地域によって違いはあると思う。あと、富山市の場合は、余程狭い道じゃない限り除雪車がまとめて雪をどけて道を作っていた。うちの家庭の話をする。私の母は富山では珍しく管理職で社会的地位が高い。収入も父より上だ。しかし家庭内での家事や育児は、ほぼ全て母か私が負担していた。私は小学生の頃から事あるごとに父から家事労働や弟の面倒を見ること、祖母(父の母)の介護をすることを求められてきた。理由を聞くと毎回「女の子なんだから」「長女として」という言葉が出てきた。今問題視されている「ヤングケアラー」扱いされてきた。そして母より稼ぎが少なく家事・育児をしない父は、仕事以外では家でゴロゴロしているか遊び歩くかしていた。それでも一族の扱いは「一家の大黒柱」。このように、女性であることを理由に理不尽に家庭内労働を押し付けられる文化は今でも根強くある。でも男性は男性で、一人立ち後や結婚後も仕送りして親や兄弟を養って当然という空気もあるため、問題は「男尊女卑」というより「性差別的な価値観」「性的役割の押し付け」な気もする。県民性について県民性をまとめるなら下記の3つだと思う。年齢や性別、職業に関係なく、富山では下記が「普通の人」として扱われていた。無論まともな富山県民もいるが、あくまでも富山のマジョリティは下記なのだと思う。⚫︎差別意識が強い⚫︎集団で束になり個人を虐げる⚫︎嘘をつく⚫︎差別意識が強い地方だから…と一括りにするつもりはないが、全体的に差別意識が強い。また、息をするように人権侵害レベルのことをする人がかなり多い。陰湿な村社会のようなコミュニティがあちこちにある感じ。これは性差別だけでない。県外から来た人や外国人等、周りとは違う人に対する差別が本当にひどい。実際、国外や県外から来た人が口を揃えてそれを指摘し「富山にはもう2度と住みたくない」「陰湿な人が多すぎて暮らせない」と言っている。⚫︎集団で束になり個人を虐げる学校や会社で束になり村ぐるみで追い込んで組織から追い出した、という話は頻繁に聞く。また驚くことに、ほとんどの人がそれを酷い事、恥ずかしい事だと思っていないため、加害者側の人たちが笑いながら話しているのをよく見る。「集団とは違う存在を皆で一致団結して追い出す。」彼らはそれこそが「正義」だと疑ってない空気すらある。法律や倫理観なんぞより、自分たちの村の平穏を維持することが大事なのだ。⚫︎嘘をつく「嘘も方便」のような嘘ではなく、自分の利益のため息をするように人を騙す詐欺師タイプの人が当たり前にいた。というより、富山ではそういう人が「普通の大人」だった。医者・歯科医が患者に「ここを治す必要がある」と嘘をつき多額の金を巻き上げる。営業や店員が商品の説明の際に「こんな機能がある(実際にはない)」と客を騙して買わせる。中学や高校の教職員が生徒に「個人スマホからのネットの閲覧履歴や書き込み履歴は全て学校側が把握しているから余計なことをすれば分かる」等の嘘を教え従わせる。全て身近で目にしたことだ。富山市の進学校付近でこれなので、自分の周りが特別治安が悪かったわけではないと思う。都会に出てみると、自分にメリットがあろうがなかろうが関係なく嘘をつかず誠実に対応するのが当たり前という人ばかりで本当に驚いた。個人的には一番富山とのギャップがあり驚いたことである。【余談】「少子化対策のため未婚化を阻止」のグロさスルーしてる人が多いのだが、個人的にこのニュースで一番問題だと思ったのはここ。つい最近、国連が下記の提言をしたにもかかわらず、真逆のことを当然のように行っていて頭を抱えた。富山県民はあまりにも人権意識が低すぎると言われても、私は反論できない。「出生率押し上げより男女平等を」 国連人口基金が提言国連人口基金(UNFPA)は19日、2023年の世界人口白書を公表した。人口が減少に転じる国もあるなか、出生率を政策で操作しようとする国が増えており、女性に悪影響が及ぶと懸念を示した。出生率にこだわらず、男女平等で社会や経済の発展を目指すべきだと提言した。(2023年4月19日 日本経済新聞の記事より)●少子化対策まず、富山県民に限らずこれを言う人は「健康で生活保護等を受ける事なく働いて納税し社会を支える人がほしい」という意味で言ってるんだと思う。逆に言えば、その「増やすべき人間」に中に納税奴隷にならない人や障害者年金を得て暮らす障害者、生活保護を受けなければ生きられない人は入っていない。また、病気や性的指向等で子供を作れない、またはなから作る気のない人たちもその中には入らない。つまるところ、「少子化対策」とは優生思想に基づいて、人間を生産性だけで見ているからこそ出る言葉だと思う。そもそも、妊娠・出産は女性の体や脳にとんでもない負荷をかけ、最悪後遺症が残ったり死ぬこともある重大事項だ。それをやる・やらないを決める権利は本人にしかない。「妊娠から出産後に至るまで死ぬほど苦しむし、マミーブレインで頭悪くなるし、結構な確率で後遺症残ったり死ぬけど子供産んでくれない?」と他人が推奨できる類のものではない。子作りを推奨する側は、男女問わず子供さえ作ってくれれば相手の体なんぞどうでも良いと言わんばかりにそのマイナスな医学的事実を伏せたまま妊娠・出産は「幸福なこと」だと喧伝する。また、Twitterで散々言われていたように子供を本人の同意をなくこの世に生み出し、義務だからと強制的に労働させるのは倫理的に考えても利己的でグロテスクだと反出生主義的な指摘をされても仕方ないだろう。●未婚化を阻止はい、言うまでもなく人権侵害の極みですね。男女を結婚させ出生率を上げるという発想自体、女性を産む機械、男性を産ませる機械として見ている。人間には結婚する・しない、子供を作る・作らないを決める権利がある。また、結婚するにしてもその性別は当然異性である必要はない。長々と批判ばかりしてないで富山のいいところも言え・魚が美味い!・米が美味い!・家賃が安い!以上、今絶賛問題児扱いされてる富山を出た20代女でした!
富山を出た20代女だけど、地元の炎上について言いたいことがある
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renma70 · 6 months
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【自作PC】 ROGマザボでRTXマシンを組む 前編:パーツ集め
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どうも、零魔です。
一発目の記事として、ちょうどPCを組み直したので、ちょっとした記録としてパーツ選びや組み立てなどについて記事にしてみようと思います。 おそらく1記事にまとめるには少し長いので前後編に分け、うち今回前編は集めたパーツの紹介、後編で組み立ての記録としたいと思います。
今は「パソコンを買うならBTOの方がコスパはいい」 と言われますが、自作勢の端くれとして、PC自作の魅力が少しでも伝わったり、参考になったりしたら嬉しいです。
筆者と自作PC
筆者は父親の友達がPC自作勢だった影響で、ガキの頃からデスクトップPCの自作をちょくちょくやってきました。おぼろげですが、小学校のころスピーチ大会みたいなのでPC自作について延々と語った記憶があるくらいには、自他共に認める自作厨でした。
そんな私ですが、ここ数年は小型ゲーミングPCにハマっている状態です。というのも、
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こちらが今まで使用してきたPCなのですが、2年ほど前に某PCショップでこのケース(Jonsbo T8)に一目惚れし組んで以降、身体がMini-ITXを求めるようになってしまいました。 ちなみに同機のスペックは以下の通りです。
CPU: Intel Core i5 11400
マザボ: MSI H510I Pro WiFi
RAM: GSkill DDR4 3200MHz 16GB
グラボ: Palit StormX GeForce GTX 1660
CPUクーラー:Thermalight AXP-90 X47(空冷)
ストレージ: Western Digital M.2SSD 500GB
電源: Cooler Master V650 SFX Gold (650W/80Plus Gold認証)
マイニングバブルであるにも関わらず無理してパーツを揃えたので、この構成で12万くらいかかりました(グラボ以外全て新品)。中古1660が3万とかおかしいやろ... 今まではこの環境でも問題なかったのですが、SteamウィンターセールでBF2042を購入し、流石にPCのアップグレードが必要かと思っていた矢先、通販サイトでとあるパーツを見つけ、思い切って組み直すことにしてみました。詳細は後述します。
コンセプト
PC自作は基本的に目的から逆算した方がいいとよく言われます。 今回のビルドコンセプトは以下3つです。
① Mini-ITXを使用した「おかもち型」ビルド Mini-ITXをベースに、以前のPCのようにハンドルを使って、ある程度家の中では持ち運びできるような
② 生成AIを自炊できるスペック 筆者は大学院生なのですが、最近は既存の奨学金制度の中にAI研究専門の区分が設けられるなど、とにかくAIの活用やAI研究が前面に押し出されています。そこでいつ生成AI関連の環境が必要になるかわからないため、新構成は生成AIを自炊できるスペックで考えていくことにしました。
③ 「ゲーミング感」を出す 生成AI特化のスペックとはいえ、あくまでもゲーミングPC。RGBライティングによりある程度 「ゲーミング感」 のある見た目を目指しました。
パーツ一覧
以上のコンセプトから、パーツは以下のように選びました。
マザーボード: ASUS ROG Strix B550-I Gaming 中古: ¥23,980
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全ての元凶。 筆者は元からASUS製品が好きで(以前はTransformerやZenfoneを溺愛していた)、ROGシリーズにはかなり強い憧れを持っていたのですが、それのMini-ITXバージョンが中古とはいえ、2万円台で売られていたので即買いしました。このマザボがきっかけで今回も小型ビルドにしよう、となりました。 人生初の 「光るマザボ」 です。
なお、今回は動作確認済品・中古保証つきですが、一般的に中古マザボは買わない方がよいとされています。良い子はマネしないでね
CPU: AMD Ryzen7 5700X 新品: ¥25,200
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私は基本グラボを大幅にボトルネックしなければなんでもいいの精神なので、元々Ryzen5 5600X(約2万円)を買う予定だったのですが、PCショップの店員さんに相談したところ 「現状ほぼ価格差なく5700Xにできるしせっかくなら背伸びしてみてもいいんじゃないか」という旨のことを言われ、「それも一理あるな」と思い選択。Minecraft鯖の公開や配信をする際はコア数が多いに越したことはありません。 なぜか新品の方が安かったので新品を購入。
RAM: Corsair Vengeance DDR4 3600MHz 32GB (16GBx2) 新品: ¥12,964
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ゲーミングRGB担当。 普通にゲームを遊ぶぶんには16GBで十分なのですが、生成AIでLoRA学習をかじってみたいというのと、RAMの消費量が多いMinecraftのMODサーバーの公開を行う可能性があるため32GBにしてみました。またCPUと同様、「ほぼ価格差なくオーバークロックメモリにできるなら背伸びしてみよう」 の精神で3600MHzのオーバークロックモデルをチョイス。ちなみにコルセアも筆者のお気に入りブランドです(K63キーボードを愛用)。
グラフィックボード: ASUS Phoenix RTX3060 V2 12GB 中古: ¥35,980
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生成AI環境の構築ということで、グラボはRTX3060のVRAM12GBモデルを選択。後述するのですが、もともと小型ケースでの構成を検討していたため、ASUSのシングルファンブランドであるPhoenixシリーズのものを採用。結局グラボもASUSになってしまいました。 良い子のみんなは中古グラボもやめようね なお、このグラボのチョイスには大きな誤算が。ケースの項目でまとめて説明します。
CPUクーラー: Noctua NH-L9a AM4 クロマックスブラックモデル(空冷) 新品: ¥8,380
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同じくもともとのプランであった小型ケースを想定し、Noctuaのロープロファイルクーラーを選択。後で振り返るともう少しデカいのでもよかった
ストレージ(SSD): Solidigm P41 Plus 2TB 新品: ¥15,980
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容量をどのゲームにどれ��け割くかは全く考えていませんが、少なくとも前回の500GBは一瞬で一杯になったので2TBのSSDを探しました。価格的には最安値帯のものですが、Intelののれん分けであるソリダイムなら問題ないかなと思いチョイス。
電源: Cooler Master V650 SFX Gold 旧マシンより流用: ¥16,061 (流用のため現Amazon参考価格)
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電源は寿命を5年と見積もってもまだ2年しか使っていないため、そのまま流用しました。2年使ってみても、SFX電源にしてはかなり消音性能に優れているモデルだと思います。
ケース: Lian Li TU150 新品: ¥14,480
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さて、今回のPCケース問題についてお話しましょう。
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もともとは 「おかもち型」ケース としてはおそらく現状最小クラスの「SGPC K39」というケースをメルカリで手に入れ、こちらを使う予定でした。そしてこのケースの表記に従い、「長さ185mm以下のグラボ」 と 「高さ55mm以下のCPUクーラー」 を購入しました。
しかし、いざグラボをケースに合わせてみるとグラボ側が分厚すぎてケースに収まらない、という現象に遭遇。さらに旧PCのケースであるT8にも入らないという始末。 幸い、ITX対応おかもち型ケースの中にはある程度大型のパーツを受け付けてくれるTU150があり、地元のパーツショップに在庫が残っていたため、迷わず購入。
結局グラボ購入の際に厚さの項目に目が行っていなかったがゆえに、ケースの寸法と厚さを照らし合わせて確認しなかったことが原因で起こったミスでした。 皆さんも特に小型ケースでPCを組む際、幅だけではなく縦寸法や厚さにも気を付けてグラボを選びましょう。
なお、SGPCのケースを使った小型ビルドはいずれ再挑戦したいと思っています。
ケースファン: サイズ Kaze Flex 2 120 ハイスピードx2 新品: ¥1,080 x2 = ¥2,160
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TU150にはケースファンが付属していなかったため、120mmファンを2台(フロント・リア)購入。
最終的なコストおよび同価格帯BTOとの比較
計: ¥155,205
予算とか考えずに構成を考えましたが、それでも15万円代に収めることができました。これを同価格帯のBTO構成と比較してみます。 ほぼ同額の製品として、某大手BTO店の¥154,980の構成をみると、
・CPU:Ryzen7 5700X ・マザボ:ASUS Primeシリーズ(? 他モデルからの推測) ・RAM:DDR4 3200MHz 16GB ・グラボ:RTX4060(Palit社製? 他モデルからの推測) ・CPUクーラー:空冷(詳細不明) ・ストレージ:M.2 SSD 1TB ・電源:650W (80Plus Bronze認証)
だそうです。 VRAM容量の関係でRTX3060を選んだ影響で、BTOの方がグラボの性能が1.2倍(TimeSpyスコア)となっていますが、「メモリ・SSD容量が倍+メモリはオーバークロック+(恐らく)マザボがBTOよりハイエンドの構成」 と考えるとトントンくらいじゃないでしょうか。 私が最初に一番危惧した「ITXこだわったが故にとんでもなくコスパが悪くなった」 というわけではなさそうです。よかった。
次回予告
というわけで、次回は組み立て編として、筆者が久々の自作に悪戦苦闘している様子をお送りいたします。もしよければご覧ください。
ではまた。
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jinsei-pika-pika · 8 months
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Our Legacy ヨックム・ハリンが振り返る異色の Armani コラボとブランドの歩みについて | Interviews
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ファッションを問わず、“異色のコラボレーション”と呼ばれるものは数あれど、先日ローンチした〈Our Legacy(アワーレガシー)〉のプロジェクトライン〈Our Legacy WORK SHOP(アワーレガシー ワークショップ)〉と、イタリア・ミラノ発の〈Emporio Armani(エンポリオ アルマーニ)〉のチームアップには、驚いた方も多いだろう。メンズとユニセックスウェアで構成される珠玉のコレクションは、レザーコート、フライトジャケット、テーラードスーツ、ウール素材のオーバーコート、コーデュロイ、デニム、ヘビーウェイトのジャージー素材を用いたカジュアルなアイテムなど、両ブランドのエッセンスを随所に感じさせる多様なラインアップとなっている。そして〈Our Legacy〉の常設スペースがある東京・銀座の『DOVER STREET MARKET GINZA(ドーバー ストリート マーケット ギンザ / DSMG)』では、コラボコレクションの発売を記念して、期間限定のインタレーションが設置された。
リリースに合わせて、ブランドの共同創設者であるヨックム・ハリン(Jockum Halin)とリカルドス・クラレン(Richardos Klarén)をはじめとする〈Our Legacy〉チームが総出で来日し、『DSMG』にて関係者を招いたミニイベントが開かれた。我々『Hypebeast』は、同イベントの数日後、都内某所でヨックム・ハリンにインタビューを実施。今回のコラボレーションの裏話から『DSMG』との関係性や〈Our Legacy WORK SHOP〉までを訊いた。
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Hypebeast:今回の来日では何をされていたのですか?
DOVER STREET MARKET GINZAで行われたOur Legacy WORK SHOPとEmporio Armaniのローンチが主な目的でしたね。
あなたたちが全員揃って日本に来るのは割と珍しいと聞きましたが。
多分そうだと思う(笑)。今回のコラボは僕たちにとって、とても重要だったから、全員揃ってその瞬間を楽しみたかったのです。
コラボコレクションについて教えてくれますか?誰しもがびっくりしたと思うけど。
そうですよね。いわば僕らは違う世界で生きてますから。Armani側から「何か一緒にできないか」と声をかけてもらったんだ。最初は驚いたけど、それと同時に光栄に思いました。そこからはスピーディに進行して、彼らもOur Legacyが主導権を持って進めることに同意してくれました。デザインから撮影やマーケティングまで僕らのアイデアで、Armaniはそれをサポートしてくれた形です。実は僕と共同創設者でメインラインのクリエイティブ・ディレクターのクリストファー・ニーイング(Cristopher Nying)は、長年ヴィンテージのArmaniアイテムに憧れていたんです。僕らのオーディエンスは若い層が多いと思うけど、僕は1980年生まれで90年代のArmaniを通ってきてるからね。もちろん会社の規模が全く違うから、双方にとって大きなチャレンジだったけど、こんな大きな会社と仕事ができて素晴らしい経験でした。
なるほど。よくわかりました。Armani内で元から知り合いがいたのですか?
いや特にはいなくて。ただ、僕らはショールームやプレゼンテーションをはじめ、コミュニティー形成に関わるイベントごとなど、Armaniが拠点を置くミラノで長年活動してきました。そういうこともあり、共通の連絡先を通じて、彼らからコンタクトがありました。
デザインのプロセスは?どのような形で進めたのですか?
僕とクリストファーでコレクションのコンセプトを決めたのですが、僕たちがArmaniと一緒に何をやりたいかが重要でした。スーツはもちろん、レザーのアウターや新しい解釈で作ったフライトジャケットだったり。それをArmaniにプレゼンしに行って、彼らもとても気に入ってくれたんだ。自分たちはArmaniのことをよく理解していたんだと思う。興味深いよね。そこから彼らのチームと作業を始めて。僕らのアーカイブにあったヴィンテージのArmaniを持ち込んで、それらを参考にしながら、パターンを構築していきました。ひとつひとつのピースを丁寧にデザインにしていったので、“ボタンを押して、はい終了”みたいなものは1つもありませんでしたね。いくつかのアイテムはOur Legacyのスタイルを踏襲していて、例えばジーンズ、スウェット、シャツなんかは僕らのシェイプを採用しています。2つの世界が1つになった形ですね。
何型作ったのですか?
結構多くて、50(fifty)型です。15(fifteen)じゃないですよ(笑)。
それは多い!コラボだと多くても数型で終わるケースがほとんどですが、通常のコレクション的な量ですね。
結構な型数ですが、全てデッドストックの生地を再利用するというアイデアに基づいてるので、アイテムによっては15着しかないものも存在しています。ケースバイケースですが、かなり数が少ないアイテムが多いですね。また、店舗によって売ってるものが違うという、ある意味アナログな気分を味わってほしくて、例えばこの色のこのシャツはDSMGにしかないとか、こっちの色はロンドンにしか置いてないとか。デッドストックの生地から作っているので、必然的にそうなりますね。
どれぐらい時間がかかりましたか?
ざっと1年と言ったところでしょうか。
気に入ってるアイテムは?
アウターウェアはいいですよね、今日着てきた赤いレザージャケットはとても気に入ってます。スーツやネクタイも素晴らしいです。Tシャツやスウェットはもっとイージーカジュアルでおすすめです。
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今回フィーチャーされていた猫についても教えてください。
最初にミラノでミーティングあったとき、なぜか猫のイラストやプリントを使うアイデアを思い付いたのです。それをArmaniサイドにプレゼンしたら、「それは特別なものになりますね。ジョルジオ・アルマーニは猫が大好きなのです」と、そのアイデアをとても気に入りました。2匹の猫のアニメーションを制作したのですが、1匹がArmani猫でもう片方がOur Legacy猫です。こっちの少しストリートテイストで地下鉄に乗ってる猫がOur Legacyですね(笑)。
8月にオープンしたDOVER STREET MARKET GINZAのスペースについても教えてください。
僕らはこれまでに何度も東京を訪れていて、DSMGでもオープンハウスでスツールをペイントしたり、Tシャツを作ったり、洋服をカスタマイズしたり、さまざまなことを一緒に取り組んできました。その経緯もあって、スペースをオープンしないかとオファーしてくれました。きっと僕らがそれに値するレベルに到達したと感じてくれたのでしょう。ステンレスを使ったミニマルなインテリアは僕らがデザインしていて、スウェーデンの素材を使っています。
DSMとの関係性を教えてください。DSMGでは今回のイベントや先ほどおっしゃっていたオープンハウスや10周年イベントなど、いろいろと一緒にやられている印象ですが。
とても重要です。グローバルで見ても、もちろん素晴らしいチームですし、彼らもOur Legacyに可能性を感じてくれているようで、一緒にプロジェクトを行えるのはとても幸運なことだと感じています。DSMGは世界で最も素晴らしいストアの1つですから。今の関係性にとても満足しています。アップサイクルを掲げたOur Legacy WORK SHOPでは、流通を1箇所にしたいと思っていて、それはDSMであるべきだと思っていたんです。だから今回のArmaniコラボでも世界中のDSMでインスタレーション付きでローンチしています。
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今、話題に出たWORK SHOPとメインラインの違いについて改めて教えてくれますか?
メインラインについては、メンズとウィメンズで展開していて、より伝統的なファッションの構図に沿った生産となっています。年2回コレクションを発表して、プレスやバイヤーにプレゼンして、それを卸すといった形で。一方のWORK SHOPは、もっと自由にできるサテライト的な位置付けで、さまざまなプロジェクトやコラボレーションの受け皿になっていますね。Our Legacyは2005年にスタートしましたが、長年の生産において、倉庫に生地がどんどん蓄積されていったのです。2015年ごろに、これらの生地を使って、何かやるべきだと思い立ちました。同時にストアとスタジオを兼ねた新しいことを始めたいなと考えていたところだったので、ストックホルムにあるWORK SHOPのストアは、僕らのクリエイティブチームが古い生地を使って、新しいアイデアを試したり、カスタムやアップサイクルをできるラボのような場所にもなっていますね。例えばメインラインで売れ残ったTシャツがあったら、それをWORK SHOPに保管して、上からプリントしたり、染め直したりして新たなプロダクトに生まれ変わらせる。WORK SHOPでは、そういったサステナブルな姿勢に共感してくれた多くのブランドとコラボレーションを行っています。STÜSSY(ステューシー)だったら、彼らの余剰生地を使ってアイテムを作りました。コラボ相手から話が来た時は、まずははじめに彼らの倉庫がどうなっているのか確認しています。なので、よくありがちなお互いのブランド名を乗せただけのプロダクトではなく、常にサステナブルな視点から、両ブランドの歴史を見せるような目的を持って取り組んでいます。
とても意義のあるプロジェクトだと思います。では、メインラインの2024年春夏コレクションについて教えてください。
意図的にウィンターコレクションのような見た目にしているのですが、実際に着るとすごい軽いといったギャップを楽しんでもらえるコレクションになっています。ニットもウールのように見えますが、リネンとヘンプなんです。また、気候変動に対する意味合いも込めていて、スウェーデンだと季節が行き来してる感じで、例えば3月で夏のように暑かったり、5月に雪が降ったり。Tシャツはホラー映画のプリントが入ってますが、これはクリエイティブ・ディレクターのクリストファーが大のホラー映画好きだからです(笑)。あとは、レイヤードスタイルも今季のキーポイントですね。
ありがとうございました。では最後に日本のOur Legacyファンに一言お願いします。
日本に来るのがいつも楽しみで仕方ありません。僕らにとっての大きなインスピレーション源なのです。美的にも、視覚的にも、フィーリング的にも高く評価できるものがたくさんあります。今回の来日では、銀座、表参道、高円寺などに行きましたが、どの街もそれぞれの個性があって、このコントラストが大好きです。
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youkaidaimaou · 10 months
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内装変速自転車、オートバイの未来
今日は、朝の冷え込みも厳しくなく、日中は陽射しもたっぷりで、気温も15℃、引越しをしてから 4ヶ月が経ち、街の買い物先のレパートリーを増やす為に、自転車で街を散策する事にしました。
『 ワシは昔、内装式に乗っていたんや 』
そして、立ち寄った店の前で、停めた自転車に施錠をしていると、通りすがりの年輩の人に「軽そうなバイクやな」と、声を掛けられたのです。「やっぱり、外装式(変速機)の方が軽いだろうな」「ワシは、昔、パナソニックの自転車に乗っていて、お金が無かったから、内装式(内装式変速機の自転車)に乗っていたんや」と、いかにも自転車に興味がある事が分かる話しぶりでした。
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その時、“内装式変速機” と聞いて、うかつにも、僕はママチャリ(通称)を頭に浮かべてしまいました。しかし、それは全く違ったのです。「後が内装式変速機の 6段で、前が 3段、合計18段の自転車で、40年前、46歳の時、長距離を走ったんや」「国道29号の志戸坂峠に登って鳥取県の智頭に行って、そこから国道53号で黒尾峠に登って岡山県に入ってから戻る、距離190㎞、13時間の旅で、しかも雨やったんや」と、僕にも馴染みのある峠や地名に聞き入りつつ、40年も前、後が内装式で 6段(速)の自転車が販売されていた事がとても印象に残ったのです。
『 内装式か?? 外装式か? 』
そこで、自宅に戻ってから、40年以上も前の、ロードスポーツ タイプではないのに、前3段、後が内装式変速機で 8段の 自転車の画像や資料を検索したのです。それが、10年後の自転車の姿、或いは オートバイのあるべき姿を考えるきっかけにもなったのです。
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自転車の変速機と言えば、現在、ロードスポーツタイプの自転車で主流の 変速機(後)は「外装式」です。そして、様々な走行場面での最適な変速比を求めて、その段数は増え続けて、今では 11段(速)が一般的になっています。しかし、装着するフレーム側の寸法は変わらないので、ギアユニット(重なったギア全体)の厚みは変えられず、ギアとチェーンの幅を狭くする為に材質と製作技術の改良が続けられているのです。
僕も、多分に漏れず、そんな 他段数化へ進歩(?)した姿に憧れ、自転車を作った時は、可能な限りギア数の多いユニットを選んだものですし、多くの自転車ライダーにとっても自転車選択の際の注目ポイントでしょう。しかし、内装式(変速機)の凄さを知るにつれて、外装式変速機に未来は無いかも知れないと思うようになったのです。
『 内装式の凄さ 』
そのきっかけになったのが、検索で見つけた、下の内装式変速機のカット図です。
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サンギアとピニオンギアなどを組み合わせた「プラネタリーギア」を数セット組み合わせた緻密な構造になっていて、この図の場合、恐らく 4 × 2 で 8段(速)か、もしかすると、14段かと思われますが、とても心が惹かれる構造になっています。 そして、内装式だからこそ、外装式には無い数々の特徴も知ったのです。それは、一つ目は変速が瞬時に出来る事。二つ目は 停車時にも変速が出来る事。三つ目は機械的な伝達ロスが少ない事などです。 外装式の自転車ライダーであれば知っての通り、一般的な外装式の場合には、瞬時の変速は出来ず、停車する前に発車用のギア選択を終えておく必要があり、変速時には音とショックが少なからずあって、大きな段差を通過時にはチェーンが外れる覚悟も必要で、変速した段数によってチェーンは車体内側や外側へと曲げられた状態で使われるなど、外装式変速機には駆動力の伝達損失が多くあるのです。そんな機械的損失の多さに気付かされて、外装式の限界を知り、内装式は決してクラシックでもママチャリ用でもないと知ったのです。
『 電動化���時代へ向けて 』
そして、次のカット図に出会って、未来の自転車やオートバイは「内装式」しかありえないのでは、と思っています。
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上の画像は、ドイツの Rohloff(ローロフ)社が販売している、電動モーター付きの内装式変速機のカットモデルで、段数は 14段となっています。段数の多さもさる事ながら、このモーターを組み合わせた姿にこそ心が揺さぶられたのです。 ご存知の通り、モーターは無回転状態から回転を始める時に一番大きなトルク、つまり一番大きな力を出しますが、それを受け留めるギアの幅は広く、外装式の薄いギアと較べるまでもなく、その力を損失少なく後輪に伝えられる事は明らかです。しかも、その駆動力を瞬時の変速で無駄なく路面に伝えられ、しかも堅牢で密閉された構造で耐久性も高く長寿命だとはっきり示しています。
『 電動化の時代、内装式の時代 』
現在、モーターを装着した電動アシスト自転車の多くは電動モーターをクランク側に装着しています。そして、後輪に「内装式」(多くは3段)の変速機を備えていますが、チェーンやギア(スプロケット)の高くない耐久性を考えれば、モーターの駆動力を���限せざるを得ない筈です。法律上の “電動アシスト” としての制限に守られてから現在の形式が一般的になっていますが、駆動エネルギーの伝達効率や耐久性の低さ、将来の完全電動化などへの発展を考えれば、チェーンを介して後輪を駆動(アシスト)する形式はエコでもなく、サスティナブルでも、スマートにも思えません。 やはり、上記、Rohloff 社 が示している様に、モーターは後輪ハブに組み込む形式こそ未来の姿としか思えません。そして、このモーター組込み型の内装式変速機が一般的になるにつれて、多段化や低コスト化が進み、ロードスポーツ自転車でも モーター無しの内装式変速機が一般的になるでしょう。これは、オートバイや車の場合も同じで、いわゆる【 インホイールモーター 】形式による駆動こそが電動モーター時代の当然の形だと、今回の「内装式」の勉強で改めて確信しました。 自転車で何気なく出掛けるのは、やっぱり、人との近さや出会いがあって、とても面白いですね。だって、今回の様な出会いから、色々な事を知り、未来を考えるきっかけが生まれたのですから。 *************
【 参考資料 】 独・Rohloff 社 公式Webサイト URL
<上記Webサイトより一部転載> (日本語訳)
「 新しい Rohloff E-14 では、Speedhub が電動自転車に最適なシフト ユニットになります。 ボタンを押すだけで最高レベルのシフトの快適さと同期したシフトを実現します。 電気ドライブの強力なパワーをこれほど効果的に実現できるギアハブはありません。 そして、それらのどれもより速くシフトしません。 わずか 180 ミリ秒で、電子シフト コントロール Rohloff E-14 が Speedhub の新しいギアにシフトします。 ボタンに触れるだけで、1 つまたは複数のギアを一度に簡単にシフトできます。 比類のない長寿命、526% の幅広いギア範囲、およびすべてのギア ハブの中で最高の効率を備えた Speedhub は、すべてのプレミアム e-バイクの基礎を形成します。
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mofumaturi · 1 year
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ヤバめの考察見かけたから自分の考えも交えてメモ
・妊娠中にアビスに潜ることでカートリッジの用法で胎児に呪いを押し付ける方法がある
・↑これが本当だった場合白笛が女性ばかりなのも納得
・どう考えても危険なのにライザが妊娠中に潜ってたのもこの方法を取るため?
 ┗肝心の上昇する直前にリコが生まれてしまったので、せめて人の形を保たせるために呪い除けの籠に入れた→生き返ったので親としての情が生まれる(度し難いわ)(さすがに違うか、つくし卿ならもっとエグいアイデアを出す)
・ボンが呪い押し付けエレベーター及びカートリッジ作成の参考に↑の方法を知ってたから?
 ┗被験者がなぜか子供ばかりだったのもこれが理由?(単に大人と違って騙しやすいってだけか、孤児ばかりだし)
これらを踏まえて、オーゼンは昔呪い除けのために妊娠しては成れ果てを生むのを何度か繰り返してて、その中に獣相ニシャゴラが混ざってた
自分の出自や↑の真相も知ってしまったことから、クソ不動と言いつつも何か特別な感情も持ち合わせていた雰囲気を出してた理由になる(尚この場合処分される前にどうやって逃げたのかというツッコミが出る)(本気を出した時のオーゼンに似てるって言われてたのはこれが伏線だったりしない?しないか)
オーゼンはこの度し難いやり方に思うところが無いなんてことはなく、いつの日か遂に耐えきれなくなり、2層監視基地に籠るようになった?
スラージョは天然カートリッジ法反対派で、獣相が出る度に保護&団員入りさせてて、探窟史の恥部と言ってたのもこの思想のためとか?
前々から思ってたけど、メイドインアビスってアビスのヤバさとそれでも尚奈落に近づきたいという憧れが前面に出てるけど、親子愛もストーリーにそこかしこに敷き詰められてるよね、物語の始まりもリコとライザの親子愛からだし、成れ果て村編なんかは正しくこれがテーマだった、成れ果て村の物語自体がメイドインアビスという全体の物語の真のテーマは親子愛という伏線だったりして
まぁでも親子愛をテーマにした物語はつくし卿の癖なだけかもしれんし、考察はしてナンボ外してナンボなのでこれ99割外れるでしょうな、考察より酷いか意外とマイルドか…
今はこの考察(妄想)でワクワクしてよ続きはよ
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jushosaku · 2 years
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アカデミー賞:受賞作ドットジェイピー
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taikospirit · 2 years
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アルバム『波』について(文章:伊藤暁里)
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1. 椅子の椅子
 まずタイトルが気に入っている。1曲目にして正解だったなあと思うはじまり感のある曲。アルバムの出だしが「東大の親戚」っていいなあと。
 完成系になるまで二転三転した。ギター2本の十六分の絡みにも試行錯誤したし、ドラムパターンも岡田君のアイデアでほぼ全編頭打ちにパターンになった。もとは今の間奏前のパターンが基本パターンだった。ベースも途中で歪ませた。フレーズ含めワイルドで良い。
 面白いと思うのはBメロに入っているクラップ。最初は割とふざけて入れていたが、ありなんじゃないかっていう話になってきてそのまま採用。こういうのをOKにしだしたあたりから、アルバム全体に色んなアイデアが入れられるようになった気がする。ちなみにクラップやその他パーカス音に使っているのはYAMAHAのRX17というドラムマシン。再評価の兆しが全然ない安い機材。そういうものをどんどん使っていきたい。
 椅子の椅子。高く積みあがった椅子に対峙しているイメージ。この椅子の連なりを崩すのにはどれくらい時間がかかるのだろうかというある種の諦観。だけど一つ一つ積み下ろしていくしかないとは分かっている。諦めているわけではない。松田青子の『スタッキング可能』のイメージが少しあるかもしれない、今思えば。
2. リフト
 Robert Wyatt『Shleep』収録の「Alien」を聴いて、作った。ピアノで弾くと現代音楽~ミニマル・ミュージックっぽくなるような繰り返しのフレーズ。
 そのフレーズに、冒頭「雪を掻いてコーンを立てる/張り詰めて清冽な朝だ」という詩の断片としてメモしていたものがハマッたので、そこから先まで作っていった。なので一応、詩先。というか今作は全て詩先。「いいばい」という地元福岡県の方言が出てくるが、英語のbyeやbyのイメージで、ナチュラルに聴こえるのではないかと思って初めて歌詞に方言を入れてみた。
 アルバム制作に向けてアレンジのアイデアを出していきましょうとバンドで話してから、最初にこの曲の間奏のシンセアレンジがバチッと決まった。アルバム全体でシンセがかなり使われているが、この曲からそういう雰囲気は出来始めた気がする。
 僕は小学校と高校でサッカー部に所属していた(中学はバスケ部)。フィジカルとメンタルが強くなかったが、足元の技術は多分そんなに悪くなく、リフティングは得意だった。リフティングは1000回できればあとは一緒、という1000回の壁みたいなものがあって、小学校の頃はよく1000回目指して練習していた。リフティングの調子がいいのは、大体早起きできた冬の朝だった。気持ちがスンとして神経が研ぎ澄まされて、周りのことは気にせず、集中できた。
3. えんえい
 2020年7月から諸々の状況を踏まえて実家に帰っているのだが、「えんえい」は実家に帰って最初にできた曲。家のピアノに久しぶりに触っているうちに、できた。この曲ができて、アルバムのイメージが広がった気がする。あたらしいものになる感じがした。アレンジもメンバーの個性がすごく出ていると思う。どのパートもいいと思うが、とくにドラムのパターンが好き。
 ちなみにこの曲は、もともと冒頭~「待っている」くらいまで違うコードとリズムで何となく曲ができていたものを、ピアノを触りながら作り変えた。これ以外の曲にも作り変えた曲は多い。「椅子の椅子」もそう。基本的に詩先なので、コードやメロを優先せずよりフィットするものを探している感じ。
 TETRAのみんなや岡田君、澁谷さんと本格的に制作が始まりだした頃、最初に岡田君のプロディース視点でのエディットが入ったのがこの曲だった。バンドのアレンジの精度が��ッと上がったような、各々の意図を汲みながらクオリティが増幅されたような、そういうものが返ってきて、みんなで「めっちゃいいねー!」となったのをよく覚えている。「岡田君とすごくいいものが作れそうだ」と思った。
 この曲も小学校の頃のイメージ。そこから現在に至るまでの時間について、そしてこれからも進んでいく時間について。過去への憧憬ではないが、時々、小学校の下駄箱の先に今も僕が立っているような気分になる。もし彼と話せたら、僕は何を話すだろうか。彼は僕にどんな言葉を返すだろうか。そういう気分は、これからもずっと続いていくのだろうと思う。
4. コーンクリーム
 インタールード的な、めちゃくちゃ短い曲をやりたいと思って作った曲。Frankie Cosmos『Close It Quietly』収録の「Self-Destruct」という45秒の曲を聴いてこういうのいいなあと思った記憶がある。
 コード進行がアンニュイで切なくて気に入っている。実はかなり長い間温めていたというか何度も曲で使おうとして使えていなかったもの。ようやく形にできて嬉しい。ちなみにFrank Oceanの『Blonde』の中にもこれに近いコードの曲が2曲あって、初めて聞いた時彼もこれが好きなのかと嬉しく感じた。
 歌詞は、コロナ禍でとくに外出に敏感だった頃、毎日書いていた数行の短詩シリーズの中のひとつ。狙ったわけではないが、4曲目で4行詩になっていて少し気持ちいい。「渦中」という言葉を使うにふさわしい時期に、ある種まっすぐすぎる表現になっているのかも知れない。だけど、これまでの人生の中で今こそまっすぐであるべき時代はなかったような気がしている。まっすぐでいい。
 もともとはアウトロがあってもう少し長い曲で、その尺で録音していたのを、ミックス最終段階で削った。
5. 合間
 もともとギターで作っていた曲を岡田君サジェストでシンセに換えた曲。ジョンレノンの暗い曲みたいなイメージで、いい感じになった。ギリギリのラインなダサさのシンセが気に入っていて、ANTI RECORDSのあまり人気じゃないバンドのようなイメージを勝手に抱いている。絶妙な気持ち悪さのあるギターも良い。
 この曲も、短詩シリーズに歌をつけたもの。生活の中でふと訪れる合間のような瞬間について。自分でも面白いと思うが、「コーンクリーム」も「合間」も、特に歌を想定せず書いた詩であるにも関わらず、一言一句変えることなくそのまま歌にできている。一方で、全然歌にならない詩もある。やっぱり、自分の中で歌に近いフィールや語感で書いている詩と、それとはまた違う詩があるのだろうと思う。いずれにしても、今作を通じて自分の作曲の「型」が出来てきたような気はする。
 ちなみにメインのコードで使っているシンセは、Rolandのα-Juno。「椅子の椅子」「リフト」「えんえい」含め、今作全般で多用している。いわゆるFM系のデジタルな味のあるシンセだが、同類の流行っているシンセに比べて人気も知名度も低い、ゆえに安価。そうでありながら、色々調べているとシンセ好きの間では結構評価は高いらしい。こういう機材ばかり持っている。
6.火遊び
 B面頭の一曲。当初は前半に入れようと話していたが、岡田君の提案でこの位置に持ってきた。いい転換ポイントになっていて、正解だった。「火遊び」「青梅」「椅子の椅子」「リフト」の4曲は、2019年末のワンマンライブ「talkback」で披露した。このワンマンは2部制をとったもので、後半の部では新曲を7曲程やった。『波』に入っていない曲もあり、それらは『石』に入っている。そういう意味では、この新曲群がアルバムの土台になっていると言える。「talkback」フライヤーの裏面に書いた文章にもあるように、この新曲群を作っていた頃、これまでのタイコとちょっと違うぞ、というあたらしい風が吹いていたような感じがする。
 「火遊び」は、タイコとしては結構テンポの速い曲。狙って速くしたとか、何かに影響を受けて...という感じではなく、冒頭アコギで弾いているリフから作っていったと記憶している。アレンジは完全にバンド内完結で、岡田君の手は入っていない。タイコらしい、フレーズが絡み合ってぶつかり合うアレンジ。
 幼少期に、近所の工事現場で火遊びをして火事を起こしてしまい、消防車や警察が来る騒動になったことがあった。結構ちゃんとした火事である。その時のことを描いた歌詞。そして。2番では、「いま」のことを歌っている。
7.青梅
 ドラムの録り音が非常にいい。『波』の中では一番いい。静かな曲なので、細いスティックとモフモフした何かがついたビーター(バスドラムを押し叩くやつ)を使ってドラムを演奏してもらったのだが、その音色とセッティングがベストマッチしたのか、とても奥ゆかしいきれいな音が録れた。ちなみにドラムとベースを録音したのは浅草橋にあるツバメスタジオ。当初岡田君が「北野映画の事務所みたいなところだよ」と言っていたので、よほど殺伐とした空気が漂っているのかなと少々不安だったが、ビルの7階にある、ベランダからの景色が気持ちいい、良いスタジオだった。
 曲の展開も気に入っている。例えばよくある「A⇒B⇒サビ⇒2A⇒2B⇒サビ」などのように、同じ展開に戻ってくるのではなく、まっすぐ進んでいくもの。「A⇒B⇒C⇒D」で終わる感じ。詩先で曲を作るようになってから、ポップミュージックの一般的な構成に縛られたくない、という気持ちが強くなった。曲になることを想定せず、詩の赴くままに曲が展開していく、そういうものを作りたいと考えるようになった。「青梅」は、その一つの成果だと思う。
 アレンジは、あるタイミングでガラッと変わった。スタジオで合わせた段階で「これではつまらない」という感じになったので、いくつかの違う気分でのテイクをボイスメモに録音した。その中に、これはいけそうだ、というのがあり、そこからデモを再度制作し、現在の形になっていった。
 この曲もエディットなしのバンド内完結。シンプルで、あまり無駄のないアレンジになっていると思う。間奏が特に気に入っていて、よく人からもいいねと言われる。ずらしてスキマを埋めるようなやり方。これもタイコの持ち味の一つ。前半と間奏あたりを中心に、割とヨレ気味というかいささか間延びしたノリになっている感じだが、この曲に関してはそれも味かなと思う。
 歌詞は、終電を逃しましたっていうだけの話といえばそれまでだし、それだけではないといえば、それだけではないのかも知れない。
8.たましい
 ボツになっていたのを2、3回作り直した曲。実はこの曲も2019年のワンマンでやろうとしていて、スタジオでアレンジを試みていたがうまくいかなかった。その時点でもすでに色々試してはいた。メロディやコードは悪くないしうまく形にしたいなと感じながらも、ボツにしたままアルバム制作が始まった。
 今年タイコが『波』『石』の2枚のアルバムを出して、「急にどうした」と思われている方もおられるかも知れないが、もともと、2020年に本格的に制作を始めた段階では、16~18曲入りのアルバムを作りたいと話していた。まずワンマンで演奏した7曲があって、それ以外に「えんえい」「ぽっち」「コーンクリーム」を含むデモ4曲(1曲ボツった)、それから『ありあけ』に入れた「たった一本」も含めて、合計で12曲はあります、という体でもって、録音と同時並行で曲作りを進めて18曲までもっていこうとしていたのだ。今思えば結構見切り発車ではある。まあでもアルバム制作ってこんな感じで始まることが多い気もする。
 で、たましいをもう一度テーブルの上に持ってきたのは初回のツバメスタジオでの録音を終えた後だった気がする。「えんえい」「ぽっち」と、ピアノでの曲作りに慣れてきて、「たましい」のコード感はピアノでもいけそうだなと思ったのでリアレンジした。思った通り、うまくハマッた。そこから諸々のアレンジを開始した。
 この曲は、二重にも三重にもエディットが入っていて、今作におけるデータやり取りをベースにした制作手法が結実したものだと思う。ピアノの方向性ができたあと、まずはリズムパターンをのぞみんに入れてもらった。この時点で、自分とは違う拍の解釈(三拍子を四拍子で捉える)で返ってきたのでおおっと思ったのだが、ここで一回そのリズムパターンを伊藤がエディット。エディットというか音を抜いて、三拍子にも四拍子にも聞こえるようにした。加えて、ピアノのボイシング(和音の置き方)を調整したうえで、他の楽器を入れていった。シンセ(伊藤)、ギター(樺山)、ノイズ(大堀)。この曲では大堀さんはベースを弾いておらず、代わりにノイズみたいな音を入れている。まあ樺山のギターもノイズみたいなものだが…。シンセに関しては、「えんえい」や「リフト」のアレンジで岡田君と話していたことがとても参考になった。それは、音の減衰をズラしていくこと。拍の��や終わりで音が切れることが多いと単調に聴こえるので、なるべくランダムっぽく、音の繋がりを分かりづらくすると、アブストラクトに聴こえる、と。こういう学びは大きかった。その意味では、録音と曲作りを同時並行に進めたのも意味はあった。
 そうこうしてバンド側である程度アレンジが見えたものを岡田君に渡して、そこにまたエディットや追加のシンセが入った。中盤、リズムマシンの刻みが細かくなって畳みかけるところや、クリスタルな音色のシンセ、等々。レトロなニューエイジ感とはまた違う、Visible Cloaksのようなデジタルな質感のシンセがあたらしい、キラキラしていて。アウトロも、一旦は刻みが細かくなる岡田ver.になったのだが、ここは自分の趣向でこばやしver.に戻した。まさに四拍子で捉えているのがハッキリわかる箇所だから、残したかった。こんな経緯で、完成形に至った。
 この曲のもうひとつ面白いところは、デモ制作とレコーディングの堺が曖昧なところ。例えば、「えんえい」のピアノは場所を借りてちゃんと録ったのに対して、「たましい」のピアノはデモで入れていた実家のピアノがそのまま本番テイクになっている。また中盤に入っているライドシンバルは、「えんえい」のデモ段階で入れた近所のスタジオのドラムセットの音を切り取って使ったもの。狙ったわけではなく、制限がある中で可能なリソースを使っていき、その過程がそのまま作品になっている感じ。そのため、録音する時にもこれが実際の音源に使われるか分からない状態でやっている。とりあえず曲作りを進めている感じで、結果それがそのまま録音物になる。自分としては、このあり方は理想形だと考えている。音楽に、練習と本番はない。「練習」としての演奏であってもそこに固有の何かが必ずあるはずだ。レコーディングの現場で、そういうものを捉えるのは中々難しい。現場では、「技術」や「演奏力」や「経験」などが必要で、それらをクリアしたうえではじめて、現場でしか生まれないものが出てくる感じがする。それよりも、家の自室でああでもないこうでもないと考えながらテイクを重ねたり音を打ち込んだりする営みを記録することの方が、今の自分には大事だ。そういう意味で、今作、とくに「たましい」では、理想形のひとつに近づけたと思う。
9.ラッキーG
 『ありあけ』を作った時、新曲を一曲入れようと決めていたのだが、その候補として最初に作ったのが「ラッキーG」だった。結果としては、「たった一本」を新曲として入れることになり、「たましい」同様「ラッキーG」も一旦ボツに。とはいえ、アルバムの制作を進めるにあたってとにかく曲を増やさないといけなかったから、必然的にボツ曲を掘り返すことになった。「ラッキーG」も改めて使えないか考えてみたが、バンドアレンジにするイメージが全くなく、もし入れるなら聴かせるポイントが何か必要だなと思っていた。そんな時にふと、いつか岡田君が「18曲もあるなら1曲のぞみんが歌うとかもいいかもね」と言っていたのを思い出した。....確かそうだった、と今久しぶりに思い至る。そうして、デモっぽい荒い質感のまま、のぞみんボーカルにして、全体的な味わいで聴かせられるのはないかと考えるようになった。岡田君には本当に感謝である。
 そういう方向性で、バンドとしてもイメージできた気がしたので、データやり取りで制作に取り掛かったものの、これも中々最終形に行くのが難しかった。曲自体が相当に単調なので、デモの質感や女性ボーカルの味で聴かせるといっても、ただただショボい曲になってしまう。第一段階として各楽器とボーカルを入れてデモを作ったが、「これはいけるのか...?」という不安を拭えない感じで、どうしようかと悩んでいた。
 ちなみにこの曲の制作を進めていた時期は「たましい」よりも後。「合間」「コーンクリーム」も形が見えていて、なおかつ、録音のリスケが重なるなどがあり先行きも見えないので「アルバムを2つに分ける」という路線が固まった後だった。できている曲を、先に出してしまおう、と。で、曲の分け方と仮の曲順を考えて、全体像を見るために先に出すアルバム(通称「アルバムA」)をひとまず並べてみて、まだ不安な「ラッキーG」を最後に置いたのだった。そのまとまりを各所に聴いてもらったのだが、夏目さんは「この曲いる?」と言い、そして澁谷さんは「名盤を辞退してますね(笑)」と言っていた。まあ確かに、そういう印象になる状態ではあったと思う。で、「ラッキーG」をどうするかという話にバンドでもなったが、絶対に入れるべきという思いは強かった。バンドとしても、「たましい」で終わるのはきれいすぎるよねという感覚はあったようで、どうにか「ラッキーG」をブラッシュアップしようと色々と試みた。
 その時に自分の念頭にあったのは、Frank Oceanの『Blonde』だったと思う。『Blonde』全体に漂っているあの内省的な雰囲気と生々しさ、ドキュメント感。ジャンルや曲自体の雰囲気は全然違うが、最後に「ラッキーG」を持ってくる意図は、アルバム全体としてそういう生々しさを出したいというのもあった。その観点で、リズムマシンと伊藤ギターをラインではなく自室のアンプから出し、マイクで録ってみた。録音前後の物音も残して、粗雑な印象に、あとはベースのコードやテンポなども調整して、どうにか、形になったという感じ。
 「ラッキーG」とは、昔実家で飼っていた「ラッキーゴンタ」という犬の名前。歌詞にある通り、姉と父で意見が割れたので合わせて「ラッキーゴンタ」と名付けることになった。結果、みんなは「ラッキー」と呼んでいるのに父だけが「ゴンタ」と呼び続けるという、謎の状況になってしまったが…。『波』全体に通底するテーマだが、過去とどう向き合うか、どう付き合うかということをよく考えていた。過去に引っ張られるでもなく、過去のことを忘れるのでもないようなあり方。ひとり出版社「夏葉社」の島田潤一郎さんが出版社を立ち上げるに至る経緯のようなものを著した『古くてあたらしい仕事』という本がある。そこで島田氏は「あたらしさ」について、「いまの時代に忘れられがちなもの、いまの時代に光があたっていないものが、ある日ふと新鮮なものとしてこの目にうつる」と述べている。それが、絶版本の復刊を主要な生業とする彼の仕事である、と。僕はこの言葉にとても共感したし、広く過去のこと、古いことを考えるときにも、同じことが言えるのではないかと思った。忘れていたことさえも忘れていたような昔のことが、あるいはつとめて忘れるようにしていたことが、ある日ぽんとこころの中に浮かぶ。それは、ただの記憶の断片なのかもしれないが、一方では、いまの自分にあたらしい気持ちや気分をもたらしてくれることもある。昔の出来事の意味が後から分かることもある。言い方を換えれば、わたしたちは過去の意味をまだ全て分かっていない。その意味では過去の出来事だってあたらしい。
 「ラッキーG」を最後の曲にしたのは、正解だった。
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xf-2 · 3 years
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「眞子さまが小室圭さんとのご結婚を諦めることはもうないでしょう。秋篠宮ご夫妻は、頑なに意志を曲げられない眞子さまにお手上げ状態なのだと思います。
【写真】小室佳代さんの結婚式でのウェディングドレス姿
 秋篠宮さまが水面下で小室家の内情を探るという話もありますが、殿下としては“これ以上の問題、特に金銭の問題はあってはならない”とのお気持ちが強いと思います」(宮内庁関係者)
 アメリカの『フォーダム大学』ロースクールを卒業した小室さん。3年間の留学が修了して帰国も噂されるが、7月末には、ニューヨーク州の司法試験をオンラインで受験予定。
 例年、フォーダム大出身者の合格率は90%近くで、合格は堅いはず。いよいよ結婚への動きが本格化しそうだ。
 一方、このご結婚の延期を招いた原因の金銭トラブルを抱える佳代さんには、新たな“疑惑”が燻っていた─。
「佳代さんは、元婚約者である竹田さん(仮名)と婚約中に“他界した夫の遺族年金を不正受給していた”との疑惑がすでに報じられています。
 しかし、彼女には夫の死後からそう間もない時期に一定期間、同居していたAさんという男性もいるのです。事実婚状態であれば、その際に受給していた遺族年金も“詐取”にあたる可能性があります」(皇室ジャーナリスト)
 '02年に36歳で亡くなった地方公務員の夫・敏勝さんの月収が40万円だとすると、佳代さんは圭さんが満18歳になるまでの『遺族基礎年金』約100万円と、当時の『遺族共済年金』約50万円を合わせて、年間で約150万円を受給していたと思われる。
 圭さんが満18歳になってからは『遺族基礎年金』が年間で約60万円給付される『中高齢寡婦加算』に切り替わり、年間で約110万円を受け取っていたことになる。
 整理すると、敏勝さんが他界した際の圭さんは10歳。それからの7年半は計1130万円ほど、8年目以降は計1230万円ほどの遺族年金を受給していたはずなので、トータルは約2360万円。
 ただし、そもそも遺族年金というのは、再婚したり、新たな男性と事実婚の状態だと認定されると、受給の権利は失効する決まり。
 事実婚と認定される一因として、同居や同一生計であることが挙げられ、佳代さんがAさんとの同居が始まったころから受給していた遺族年金の合計は、2000万円ほどになりそうだ。
 ひとつ屋根の下で家計を共にするなど、竹田さんより“密な関係”だったといえるAさんとは─。 「佳代さんは“圭ちゃんが毎日泣いているので、父親代わりになる人を探している”と、よく話していました。 
  しばらくして、佳代さんは近所に住むAさんと交際を始めたのです。佳代さんが当時勤めていた自然食品を扱うお店を通して出会われたそうで、本業は金属を加工してアクセサリーなどに装飾を施す職人でした」(佳代さんの知人)  敏勝さんとの死別後にパートナーとなった“2番目の男性”であるAさんとは、週刊女性が'18年1月にスクープした佳代さんの元交際相手で、彫金師の男性のことである。
コサージュを制作して売るなど、アート志向の強い佳代さん
「Aさんは当時50代で、地元で一緒にいるところを何度も見かけたので“再婚したのでは?”と噂になっていました。しかし、Aさんは佳代さんとの交際中に仕事が立ち行かなくなり、自宅を差し押さえられた時期がありました。小室家で同居生活を始めたのは、ちょうどそのころかと思われます」(同・前) 
  竹田さんのように小室家に金銭の援助をしてくれるわけではなく、逆に住む場を失って転がり込んできたようなAさんと、なぜ交際をしていたのだろうか。 「佳代さんは圭くんにバイオリンや絵画を習わせたり、男性とは美術館デートを選んだり、時には10万円以上する絵画を買おうとしたり、そういった上品な趣味の世界への憧れが強い女性。一時期は友人と共同して作ったコサージュを2万円ほどで売ったり、芸術的な分野に関心がありました。だからこそ、Aさんのようなクリエイティブ気質の男性に惹かれたのかも」(佳代さんの別の知人)
  Aさんを思うがあまり、ほかの女性に“荒ぶる”佳代さんも目撃されている。 「Aさんは自宅に寄りついた黒猫を可愛がっていました。あるとき、自宅を不在にした際、知人の女性に“代わりにエサをあげてほしい”と頼んだそうです。女性が言われたとおりにエサをあげていると、背後から突然“アンタ、何よ!!”と怒声が飛び、驚いて振り向くと佳代さんが仁王立ちしていたそう。“Aさんをとられる”と勘違いしたのだと思います」(同・前)  さらに、Aさんと夫婦同然だったと裏づける出来事が。
「Aさんが前立腺の病気を患って入院した際、佳代さんは病院に通って健気に彼のお世話をしていました。その後、彼が手術を受ける際の同意書にサインしたのも佳代さんで、はたから見れば夫婦同然。しかし、いつまでたっても仕事をしない無収入のAさんに、思春期だった圭くんが“いい加減に出て行ってくれ!”と苛立ち、佳代さんと破局したと聞きました」(同・前)
  佳代さんとの同居に関する事実確認のため、Aさんの自宅前で記者が声をかけるも、 「なんですか! 何も話すことはない!」  と、急いで自宅に戻ってドアの鍵を閉められてしまった。 
  同居かつ同一生計で、手術の同意書にサインまでした佳代さんは、Aさんと事実婚の状態だったと認定される可能性は十分ありそうだ。  法的に事実婚だと認められる要件について、『弁護士法人 天音総合法律事務所』の正木絢生代表弁護士に聞いた。 「『厚生労働省年金局長通知』によると、事実婚は社会通念上、夫婦としての共同生活と認められる事実関係の存在と、それを成立させようとする合意があることが要件となっています。さらに、双方に事実婚であることを認める意思、または事実婚であることを認める意思があると客観的に認められる事実も必要」 
  当時、佳代さんが洋菓子店で働いて得ていた収入のみで、Aさんが無収入だった場合でも事実婚だと認定されれば、遺族年金の受給資格は失効するのか。 「事実婚と認められたら失効するので、同居の男性に収入があるかないかは失効に影響を与えません」(正木弁護士) 
  さらに「事実婚状態ではなくなった場合にも、遺族年金の受給資格は法律的に“復活”しません」と話す正木弁護士。  
つまり、Aさんとの関係が事実婚だと認められて権利が失効した場合、ふたりが破局しても、佳代さんは遺族年金を再び受け取ることはできないのだ。 「遺族年金の失権に該当すれば『遺族年金失権届』の提出が必要になりますが、佳代さんは手続きを行っていない。事実婚だと認定される可能性のあったAさんとの交際時に届け出をせず、その後の竹田さんとの婚約時も遺族年金を受給し続けていた佳代さんは、長期間にわたる“詐取”のおそれがあります。眞子さまはこの疑惑をご存じなのでしょうか……」(厚生労働省関係者) 
  最も恐れる小室家の新たな金銭問題を、秋篠宮ご夫妻はどう受け止められるか─。
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htkmch · 3 years
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2021.7.24
今日は、はじめてちゃんと解説書を読んだので(あることを知らなかった)、Tree of Lifeのかたちで手順にのっとって引いてみた。カードの上下が必要だった気がするが間違えちゃった……… とりあえず結果から。
4. Hot Seat [HEAD] (Intellect)
54. Asylum [THROAT] (Dream)
30. Castles in the Clouds [HEART] (Emotions)
female side: 18. Soma & 3. Scarlet Woman
male side: 10. Wheel of Great Time & 45. Like a Bubble
58. Chameleon [NAVEL] (Vitality)
24. Solar Return [SPLEEN] (Health)
15. Ally [BASE] (Sexual)
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まずはBASEから。
15. Ally
ここのbase centerにぴったりすぎてびっくり&笑ってしまった。色も赤だし。raw power of unconscious、まさに!base centerのパワー自体がrawのこういうパワーなんよね。そしてbase centerもそうだし、このAllyもsexual, eroticなsenseです。わたしは前々から思っていて最近確信したのだが、性のエネルギーとの関わりが深い。太陽牡牛座で月が蠍座、どちらもかなりセクシーな星座のエネルギーだし、興味のある道教や密教もかなり性を重要視している。だからこそ地に足がついていない(赤が足りない)とすぐふらつくのでは…… やっぱTao practiceやってみたくなったな。
ふつふつするマグマの湖の岸にいるAllyは、ギザギザの歯の間から炎を出している。これはAllyの、「破壊」と「むさぼり食う」の象徴。両手に二股の鎌を持っていて、それはAllyが「魂の捕獲者であり支配者」である(彼がcontrolする)ことを示す。彼の身体は、下位の存在の姿をした鎧で覆われている。彼の頭には、6つのグロテスクな獣の頭が飾られており、肩の飾りは動物の頭、そして下半身にはもう一つ悪魔のような顔がある。彼のここでの機能は「敵の撲滅者」である。敵とは、隠し事がある者や恐れを持つ者を捕らえるものである。 下位である顕在意識を乗り越えるための助けを与えられている。Allyは、根源的な生のクンダリーニの炎のかたちであり、Tree of Lifeにおける根本となる蛇(クンダリーニ)のエネルギー。状況が好ましくないとき、それを打ち破るために、身体を通じて使われるエネルギーだと理解すると良い。自己の退行や破壊の側面が強く出てきているときには、もうすぐで助けがやってくることを暗示する。Allyを恐れる必要は決してない。彼は守護者である。このカードがbase centerにあるときには、無意識を示す。
次、SPLEENは。
24. Solar Return
大宇宙と小宇宙の関係をあらわす数字。時間の参照点。バランスをとって両極を統合する。 日食。黒い太陽と、中心に寄せては返すコロナの光。これは、星・惑星・月のサイクル(公転)による運命の満ち引きという、天空、宇宙のちからを象徴する。永遠の循環、長い時をかけて伝わる光。黒い太陽、またはブラックホールを連想させる。これはGreat Timeの抽象的表現であり、すべての経験の根本原理を滅ぼしかつ創造するというMahakaliのもう一つの面である。 個性や性格の根本への回帰。現在の状況の中でいちばん楽な方法へ至る道を見つけるために、生まれたときの星たち(占星術的な)の影響を考えてみなさい。未来を予言するためには、過去を解読しようと試みなさい。未来を現在に連れてきなさい。個人と集合的無意識との関係を考える必要がある。障害は、self-natureの認識によって出現する。それは、ある人間の進化の方向(ある人がどうやって成長していくのが望ましいか)を計算するような、外側の影響力による打算である。夢や前兆といった、吉兆のサインに注意深く気づく能力を身につけ、洗練しなさい。ポジティブなカードで、戦士としての路をだいぶ進んできている。対立や対決によって何かを得るチャンス。カルマを燃やし、根源に帰る。永遠への道。
これがわたしを構成する、あるいはわたしの気質である。そうかも……… Tree of Lifeを維持するための活力が、このエネルギー。根源への回帰とか、永遠への道を、自然と求めてしまうのかも。自然な生命のリズムのcenterなので、それが宇宙と共鳴する(大宇宙と小宇宙)ことを身体が、そして霊的身体が求めている。太陽、そして宇宙って根源的なエネルギーだから、それが身体と密接に関わってるのは素敵かも。
次はNAVEL。
58. Chameleon
ここは、自己変容のcenter。わお、それでカメレオンが出るの?シンクロしすぎでは。カメレオンって、状況や環境に自分を適応させていくエネルギーかな?「質問者の周りの状況」をあらわす。このcenterは、すべてのエネルギーが精錬される場所である。質問者が何を消費してどのように活力を凝集させるか、変容と作用にどのくらい気づいているか。質問者の態度。
今の状況でいちばん楽なのは、周りに適応することだよ、したほうがいいよってことなのか?というか自己変容なのだとしたら確かに、周りに適応したことないからしてみなよ、なのかも。
カメレオンは、「適応」への道をあらわすカード。カメレオンの顔が、蝶の翅の上にある。これは、置かれた環境に身体の色を合わせることによって、精神が発展する可能性を示す。カメレオンはどんな色にもなることができる。蝶の翅は、美と無常をあらわし、かんたんにひらひら飛び回りながら生命から出たり入ったりする(現世と夢を行き来する)。カメレオンが一時的に決定した色は、決して長い期間価値を持つものではない。諸行無常、盛者必衰。カメレオンは、制限された知能(動物?)のなかで最も完成しており、常に脅威に注意を払い、捕食者から身を守るためにその適応性を使うのである。 すべての周囲の状況を見ることはできるが、リスクを取りたくない人物のことを伝えているカード。質問者が簡単に周囲に影響されることは、世界の圧力から身を守るためである。これがNAVELにあれば、「心理的に適応できる姿勢」を伝える。精神状況(感情の状態)にどうやって適応するかを理解するために、気まぐれで移り気な自然のような心と、心に生起する影響の流れを併合させる必要がある、ということ。
最近感情揺れてたしなあ。本当に。周囲の状況によって。どうしたらいいかわかんなかった。心は移り変わって当たり前なんだから、その流れに身を任せるというか素直になるというか、それをやってみよってことかも。抑えようとしちゃうから。
お次はHEART、5枚。
30. Castles in the Clouds
HEARTは、感情。感情の部分で何を解決すべきか。また、質問者の将来の人生に何が影響してくるかを示す。それでこのカードなの、アツいね!空想、理想よ。それが心の真ん中にあるんよ。
意思のちからによる、より高い達成、発展���心の空に浮かぶ雲の中、高いところに、おとぎ話の城が浮かんでいる。雲は、こうありたいという自分を映し出すスクリーン、城は質問者の望みと吉兆のしるしそのもの。この城は、空想からパワーを引き出して得るという性質を持つ、空を渡る人の家である。このカードは、平凡な俗世に代わる新しい現実をあらわし、城は想像、イマジネーション、精神からできている。 あなたのいちばん深い望みに、意思のちからをもって従いなさい。現実になりつつある内なる欲望を妨げる身体的な怠惰に、決して屈してはならない。あざやかな想像力を示す。heart centerにあるときは、質問の結果として引っ越しがあることが暗示される。空想や想像のちからとともに、行為がなければ達成はないということも覚えておきなさい。今すでにある一つの目標に向かってひたむきに進みなさい。
周りの4枚は、心や感情への影響と捉えることもできるし、3の場所(今回は3. Scarlet Woman)が「意識的な考え」、4の場所(45. Like a Bubble)が「無意識の思考」、9の場所(18. Soma)が「望み」、7の場所(10. Wheel of Great Time)が「自己」をあらわすとしてもよい。
一つ目のペアは、徐々に自我を無くしていく過程において、永遠の、時代を超越するような美を守る、ということに対するバランスの取れた態度。
3. Scarlet Woman 「意識的な考え」
トリニティを司る。活動・不動・柔軟、過去・現在・未来、運命の三つのサイクル。 小さな赤い花たちの向こうから、真紅の女神の大きな黒い目が二つこちらを見ている。地球の豊かさ、肥沃さ、豊穣と、彼女が大きな赤い芥子の花によって結びつけられている。彼女はその姿を通して、女神の性的な側面をあらわす。もうためらう必要はない、実用的な行為によって準備が整い、結果を操縦することができる、ということを強調する。 赤は、自己実現のプロセスにおける、女性的な生のエネルギー(熱と湿気)を象徴する。芥子の花は、女神の子宮が神秘的な招待へと開かれていること。眉間のルビーは、彼女の炎のような超自然的な性質、そして彼女が権威を持っていることを示す。 わたしにとってのシャクティもしくは女性エネルギーの重要性をあらわす。そして、彼女は、世界の神秘的な片割れであるとともに、自己へ帰属しているという、両方を示すしるしである。隠れているにせよ表現されているにせよ、わたしの心にある、感覚からスピリチュアルの領域へと立ちのぼる、強い情熱という性質。これは多分にHeartのカードである。精神的なものと物質的なものの間の不和の解決を象徴し、素晴らしい創造的な成果が、彼女の原型と折り合うことによって得られる。創造的な女性原理。
マジでハートのカード!
これとペアになるのは、斜め上、お向かいの「自己」。
10. Wheel of Great Time 「自己」
ペアとして考えると、「過去・現在・未来」というところが共通しているな。
剣を持つ手は、過去・現在・未来を立ち切り、分けるちからを象徴する。そのほかの二本の手は、血で満たされた頭蓋骨を持っており、同情・自制の統合をあらわしている。炎は、行為の完遂によって過去のカルマが燃え、運命そのものがその姿を変容させることを示す。時計の周りの目や頭骸骨は、死を超えた生の輪廻をあらわす。真ん中の目は全てを見通す目であり、「全て移り変わる」という常に変わらぬ中心があることを思い出させる。火の玉のような二つの目は、宿命と運の世界の流動性と無常を示している。
すべては常に移り変わる。周辺ではなく、中心に集中しなさい。正しい行動によって過去のカルマを燃やし、現在と未来の支配者となりなさい。運命を自分の手の中に取り戻す。
そして次のペア。神秘的な啓蒙に対する魂の傾向と、欲望と対になる知恵を示す。
45. Like a Bubble 「無意識の思考」
自己が世界のものと結びついているという認識への道。女性の頭と胸は、色のついた水から現れ出て見えている。水は世界の物事のさまざまな側面をあらわし、女性は、純粋な意識が上がってくる(あらわれる)ためにはリラックスした態度でいることが必要であることを伝える。蜻蛉の透明な翅は、全ての経験の薄弱な性質、生と死をあらわす。紗のベールは、プールの表面を色づいたように(右の赤)、あるいは泡の表面をチラチラと揺らめかせる(左)幻想である。泡は、壊れやすいが、確かに存在し、そのあとは無に帰す。「泡のように、夢のように、それが現実だ」。 予断や偏見を手放そう。その自然でオリジナルな性質に、みずからの心を開こう。どんな形にも固着させずに、浮かび流れる喜びと絶頂の瞬間瞬間を大事にしよう。世界に、あるいは色とりどりの現象に執着しないように。これがHeartにある場合、感情を我慢しようと思ってしまう傾向と、ロマンティックな性質が一緒になっているから、信念が必要だ。
18. Soma 「望み」
心の隠された領域からのパワーの認識、それらのパワーを達成のために融合すること。聖なるきのこは、宇宙の明かりの家として描かれており、蒸留した個性のエッセンスの容器である。きのこは、鏡像もしくは影として描かれており、白い氷河のなかで明滅している。この魔法のきのこは、地球圏外のちから、スピリチュアルな悟り、そして隠された知識の領域への通路を開くが、それらは決してその中にはない。このきのこは、ただ通路となるだけ。きのこは触れることのできない、実体がないものの象徴であり、この氷河は、底知れないほど大きな氷山のような集合的無意識、普遍的な心性の、ほんの一角であるように見える。きのこは月の直喩であり、光の反射と知恵の蒸留という性質を示す。きのこは万能薬であり、悟りの味がし、月の知恵の雫。Head centerに位置付けられ、三日月の下の先端から滲み出てぽつりと頭に落ちる雫である。 直観、想像力。知恵は、全ての経験の蒸留物を通して獲得できるということを伝える。夢の世界、幻影や夢のような経験の領域に説得力を持たせる。女性的な直観の知恵(月)を象徴する。チャクラを通るエネルギーの上昇の完了である(上昇したエネルギーが月で冷やされ、それが知恵の雫として頭に落ちてくる、という仕組みなので、もう身体にエネルギーは十分通ってますよの意味なのかも)。
わたしはまさにこういう状態を望んでいるな。ぴんとくる、みたいなのに憧れがある、いいなと思う。チャクラをいい感じに全部通したいからいまどうなってるか知りたいし。
ペアで考えると、感じられないような深いところから、何かが浮かび上がってくる、または落ちてくる、みたいな共通項が感じられる。
次は、THROATです。
54. Asylum
これぱっと見て笑っちゃった。休息のカード。休んでたいのかしら。というかわたしの夢はまさにこういう、のんびりした生活を送ることだからなあ。魔女になって、本を読んだり手紙を書いたり、花を摘んで活けたり庭でお茶会をしたり、草原でピクニックをしたり…… それをやっていきたい。ということで見てみよう解説!
speechのパワーのセンター。創造的な想像力、夢と空想の世界をあらわす。(わお!上で書いたことまんま。いまはまだ空想で夢だもん。)すべての物質が持つ振動というちからと関連している(喉、声も振動でつくられるもんね)。このcenterに置かれたカードは、質問者が好んで居る(精神もしくは身体的な)環境をあらわす。シンボルカラーの明るい青は、すべてに充満する、想像という性質の象徴。そして、このcenterは、知恵と方法の統合という側面を教えてくれる先生あるいはガイドの、平和的なしるし。経験から引き出される知恵と行動を象徴し、特に、「理想」の例、先生、あるいはガイドに関する神秘的な感覚の理解を示す。
イニシエーションの特徴としてのバランス。ユニコーンが木の上に休んで、美しい草原を見渡している。そこは牧歌的かつ神秘的な場所、想像のおとぎ話の地(それはユニコーンが象徴している)。休息し、世界のいたわり、ケアを受け取る。ユニコーンは真実と洞察をあらわし、母なる自然の庭でくつろぎ、完全な平和を感じている。 療養できる安全な場所を見つけ、あまねく心配や懸念から自由になる。想像のパワーを信じて、どんな問題や疑問に関しても、熟考するという立場を取りなさい。直観の純粋なパワーを信頼すれば、迷うことはない。あまねく問題から遠く離れて、ひとりでいるときのウェルビーイングな感じを示している。ポジティヴな状態の神秘的な前兆である。これがThroatにある場合、強い想像の��向、空想の世界に生きることができる能力、神秘的な経験への導きを示す。
わーーー!うれしい!!!!!ファンシーで生きます。
長かった、最後はHEAD!
4. Hot Seat
かっこいいカード。自分の人生の主人公は自分。自分の椅子に堂々と座りなさいのカード。これが知恵として出ているの、なんだかすごいなあ。
質問に対する最終的な結果、生起したエネルギーの解答、それまでのカードを通して明らかになったことをあらわすcenter。抽出されたエッセンスであり、霊的な達成の錬金薬、神の美酒である冷たい「月の雫」。捜す者、求める者の最も高い望み、結果として生じる成就、実現。二元性の領域を超越した知恵と方法の双方をともに用いることによってもたらされる、精神的、霊的な変容。月、知恵の雫のcenter。
しっかりした基盤と信念に根ざしたより深い自己をあらわす。 この玉座は宇宙にあり、太陽の炎と火の玉に取り囲まれている。玉座の脚にはライオンの顔が彫られており、この位の高い高貴な場所に座る人の、莫大なパワーあるいは大きな権力を象徴する。重大な責任のある立場。玉座から出ている炎は、そこに内在する、とてつもない男性的な変容のパワー。このパワーは、霊的・俗的な権威と関連している。この席は、宇宙の支配者のものである。この地位につく準備ができている者は、十分に仕事を達成していること、そして責任を負う覚悟ができていることが確かでなければならない。 権威ある立場にいること、もしくは、質問者に押し付けられた責任があることをあらわす。緊急に決定がなされなければいけない立場にあり、リーダーシップを取るパワーと内なる信念を要求する。大志の実現の活路、とりわけ権威と権力を示す。より高次の意思のエネルギーで、精神を変容させなさい。
それがあなた自身であり、あなたの道だよ、と言われているみたい。
うわーん長かった。とりあえず終わりました。うおー。後で見返したりしちゃお!
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ooparts-gifu2021 · 3 years
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OOPARTS 2021 SPECIAL COMMENT DAY1
OOPARTS2021、ついに一週間後に迫ってまいりました。 最近の報道を見てるとまたライブ告知をするのも億劫な日々になってしまっていますが。。。 そもそも2013年から毎年行っていたOOPARTS、2019年は一度おやすみして、去年満を持して規模を拡大して、岐阜市文化センターで二日間に渡って行う予定でした。 それがコロナの影響で結局中止、理想のメンツが集まり色々準備していた分とても凹みました。 去年一年悶々とした日々を過ごす中、年末頃に2021年のOOPARTSに向けて本格的再始動、ただ実際その時点では本当にやれるか分からないし、こういったイベントをやること自体が正解なのかも分からず正直不安だったのですが、そんな中背中を押してくれたのが今回出演してくれるアーティストからの直接もらえる励ましの返信でした。 GANG PARADEは活動休止してしまっていたり、恒例の海外枠で出演予定だったPet Symmetry(US)もこんな状況でやはり来れなかったり、ハルカミライはスケジュール合わずで今回は泣く泣く断念だったりなのはとても残念ですが、去年出演が決まっていたバンドほぼokしてくれたの本当に感謝です。 (Pet Symmetryに関してはいつかまた来日が実現してくれるよう、知らない方は是非聴いてみてください、本当かっこいいので!)
さて、せっかくなんで、今回出演してくれるバンドについてそれぞれ経緯やらを書いていこうかと思います。 まず一日目。 (好きな曲、思い出の曲的なのを一曲ずつ選んでみてます。)
初日17日、オープニングを飾ってくれるのは地元岐阜のmy young animal。 my young animalのギターヴォーカル山口さんは、高校時代からずっとお世話になっている大先輩、OOPARTSにも欠かせない存在です。シネマのことをずっと気にかけてくれて、毎度アルバムが出る毎に感想をくれたり、時に厳しい言葉をかけてくれたり。 僕のやっているレーベルLIKE A FOOL RECORDSからもアルバムをリリースしてます、日本にこんなバンドなかなかいないと思います。 新曲もいい感じですしそろそろ新譜も出るんじゃないでしょうか。(煽り) ♪drifter(アルバム"Halo")
österreich 國光からの逆オファーでした。國光とは2019年に一緒に曲を作ってレコーディング、全国ツアーもまわってるし、österreichのライブでは三島も飯田も参加、今はもうズブズブの関係です。 長い間身を潜めてた彼がライブをやりたいって自ら思ってることが僕らも嬉しいです。 新木場コーストで観たösterreichの初ライブ、一音目からマジ鳥肌立ったな。 國光のおかげで色々な出会いも新しい出来たし、本当感謝してます。本人に直接言わないけど笑 ♪楽園の君
夜の本気ダンス OOPARTS二度目の出演。OOPARTSには地元枠、憧れ枠、同年代枠、後輩枠、海外枠、みたいなくくりがざっくりとメンバーの共通認識であるのですが、一応彼らは後輩枠ですね。(今までは一度出演したバンドは誘わない縛りでやってきたのですが、それも限界に感じてきたので今回から解禁してます) お互いのイベントに呼び合ったり、2018年の無謀な企画、4ヶ月連続東名阪クアトロバトル・オブ・クアトロにも出演してもらったり。なんか彼らがいていくれると安心するんですよね。 ここ最近は霜降り明星のラジオのジングルにShinyが使われてて羨ましいなぁと思ってます。 ♪Shiny(アルバム"Intelligence")
climb the mind cinema staffのライブのSEのバンド(アルバム"チャンネル3"収録の"泥棒"という楽曲)、名古屋の永遠の憧れの先輩バンド。 今池HUCK FINNでは毎年のようにツーマンライブはやっていましたが、OOPARTSは初めて。 クライムのライブで何度も泣かされてきた僕、去年出た新作アルバムももちろん素晴らしくて、あの曲たちがライブが観れるのも楽しみでなりません。でかいステージで観るクライムもまた良い。 基本多くは語らない山内さん、今回誘った時バックホーンと同じ日が良い!と珍しく人間味ある連絡がありました笑 ♪困ったサンは背中を押されて(アルバム"ほぞ")
THE BACK HORN OOPARTS2020のラインナップにはありませんでしたが、実は去年も出演OKはもらえていまして、山田さんの喉の不調で出演が見送られてい���した。なので今回の出演は嬉しいですね。いつもマジ最高な信頼できるアニキ。 THE BACK HORNとは岐阜でもツーマンライブをやらせてもらったり、学生時代からずっと聴いているバンドと今こうやって何度も共演できてるの凄いですね、バンドって良いです笑  いつかのライブで観た"8月の秘密"がとても衝撃的で忘れられません。 あと山田さんは本当に酒強いし、寝ないです。 ♪8月の秘密(アルバム"人間プログラム")
LITE ライブがほぼ出来なかった去年でも、真っ先にリモートライブを始めたり、活動でも音源でもどんな時も挑戦し続ける先輩の姿にいつも刺激を受けています。 去年のstiffslackとLITE共同企画のリモートライブで、ゲストギターとして呼んでもらえた時はめちゃくちゃ嬉しかったです。何度も一緒にライブやったり飲んだりしてましたが、実際はどう思ってくれてるんだろうなあってのはあったので、ここぞとばかりに気合い入れました笑 今回のライブでもしかしたら。。。? ちなみに武田さんとは僕が店を始める時、金を借りるための事業計画書を一緒に作ってくれたり、プライベートでもお世話になっています。 ♪Tomorrow(アルバム"A Tiny Twofer")
Saucy Dog 夜の本気ダンスと同じくSaucy Dogはクアトロの4ヵ月連続企画にも出てもらったバンド。 このメンツの中では出会ってからの暦は一番浅いんですが、なんか肌感覚が合うような。 ベースのアキザワはなんか生意気なんだけど憎めないやつで面白いんですよね。Saucy Dogのライブでギターで参加した時も、ミスると"先輩ミスりましたね"みたいな顔で見られてたの思い出しましたわ。 にしても武道館、すげーな。(観に行けなくてごめん) ♪曇りのち(アルバム"カントリーロード")
toe 完全なる憧れ先輩枠ですね、一度徳島の秘境というイベントで共演したのみでガッツリとした対バンもしたことがありません。ただ、toeのMVも撮ってたりしてるツッチーさんに僕らも映像を撮ってもらっていたり、吉祥寺カッパ会の一員だったり、かしくらさんとは現場で会うことも多かったりで、シネマスタッフの名前は覚えてくれてたら良いなーって気持ちだったのですが、今回思い切ってかしくらさんにメッセージしたらまさかのok頂けて。(かしくらさんのラインの返信、毎度めちゃくちゃ優しいです) 学生の頃からもう何度もライブに通ってますし、ついに、自分達のイベントで、岐阜で、toeのライブを観れる幸せよ。 先日も山嵜さんがフラッとえるえふるに寄ってくれて、少し話せたのもよかったです、山嵜さんと酒場トークもしたい。 ♪I Dance Alone(アルバム"songs,ideas,we forgot")
the telephones the telephonesとの関係は実は長くて、まだ20歳のクソ学生の頃名古屋打ち上げにひっそりと侵入して、ベースの涼平さんとTシャツを交換した時からになります。それ以降もメンバーそれぞれ仲良くさせて頂いてのですが、対バンは尽く断られてたので嫌われてるのかなと思っていたので、やっと!、という感じです。 石毛さんのどこの会場でも言ってくれる"またライヴハウスで会おうぜ"って言葉に僕は毎度グッときているんです。 勝手に僕らのいろいろな葛藤をわかってくれてるお兄さんだと思っています笑 the telephonesのホーム北浦和にも呼んでくれ、次は僕らの地元岐阜に呼べるの本当嬉しい。 早くまぜそば誠治にもいきたい。 ♪urban disco("We are the handclaps EP")
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lolowv0 · 4 years
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スーパーダンガンロンパ2 感想
それはネタバレと言います
先日クリアしました。おまけモード等は未プレイ 本編のみの感想と考察
難易度はいつも通りイジワルでプレイ タイトル画面からキャラクターのみならずUIデザインもドット絵でなんだかゲーム調でとても良い
横スクロール日向クン関節キモくてわろた
通信簿イベントは基本気になったキャラのみでやり直し等は無しだが、狛枝だけは2章以降どうしても気になりすぎて一度だけ時を戻して1章で1つ回収した(2章以降は日向から見た狛枝の人格が変わるため、システムの都合上イベント1は1章で見ないとテキストに矛盾が生じる…)
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最終的に通信簿の進捗はこんな感じ
先ず一つ言えることがあるとすれば、俺は澪田が好きだった
CHAPTER1 絶望トロピカル
十神白夜は十神白夜だと思っていたためプレイ前は生き残るだろうと予想してたが、話しかける暇もないまま死亡 かなりショックだった
しかしそれ以上に衝撃だったのはこの殺人を扇動したのが狛枝凪斗だったことだろう 狛枝の考えは序盤では到底理解に及ばんが、最後までやるとある程度は理解できるし納得もできる 己の価値観で物事を考えるのは危険だと十神(本物)も言っていた
‣殺人の計画
超高校級のみんなのために奮闘していた十神が、家族のために外へ出ようとした花村に殺されたというのは皮肉なものだ
しかし花村は十神を狙ったわけではなく、よからぬことを企んでいた狛枝を止めよう(殺そう)として、それを防ぐために十神が身を挺した結果、今回の事件の犠牲者となった
これは狛枝の”幸運”の才能が働いたのだ 前段階として狛枝の殺人の計画が十神によって妨害され”失敗”に終わるという不運がある その後、花村がその計画を利用して殺人を起こすことで狛枝の望み通り”コロシアイが始まる”のである
‣花村と狛枝の会話
狛枝の殺人計画に気づいた際の花村との会話では、狛枝の”希望”に対する絶対的な信頼と、”絶対的な希望”を証明するためならコロシアイでもなんでも出来る、という常軌を逸した考えが語られる それに対し花村は「訳が分からない、どうかしてる」と言い、狛枝の価値観を否定する
‣十神のリーダーシップ
コロシアイ修学旅行において危険視すべきなのは「疑いあうこと」だ それを防ぐためには皆で協力し合う事が大切だが、その解決策として十神は”秩序を持った統率”を取るため自らリーダーを名乗り出た
モノクマの狙いが疑心暗鬼を引き起こすことであれば、そうさせないことは正しく生き残るための道である 十神には人の上に立つ素質もあったし、実際に反発した人間は九頭竜くらいだったので、もし殺人が起きなければ皆をまとめることも可能だったろう
また、十神は仲間を妄信するのではなくむしろ疑ってかかっている 同じく上に立つ立場の人間としてソニアが居るが、ソニアは皆をひたすらに信じるスタンスだ この場合リーダーに最も相応しいのは十神ということになる(「疑いもするけど、それでも信じたいという気持ちが本当に信じるという事」という七海のスタンスとも一致している)
CHAPTER2 海と罰。罪とココナッツ
ヒヨコと小泉の風呂イベントがあったり、水着CGがあったりと、裏で狛枝が拘束されていることなど忘れるくらい和気藹々としててよかった 七海、どうしてそんなところにほくろがあるんだ?
2章は狛枝の語りから入る ここの笑顔で口めっちゃパクパクするの面白い
「価値ある人間とそうでない人間って、生まれた瞬間から明確にわかれているんだ。」
「才能ある人間は“なる”もんじゃない…最初からそれだけの器を持って生まれてくるものなんだ。」
ここでは狛枝が生きてきた中で構築されてきた、”絶対的な希望”の価値と己の無価値さを説いている
「これは憧れなんかとは違うからね。憧れって…自分がそうなりたいと願い気持ちでしょ?ボクのはそんな図々しい気持ちとは違うんだ。ボクのはなんて言うか…もっと純粋で、無償の愛みたいなものなんだよ…」
「ボクは…どちらにも頑張って欲しいだけなんだ。ボクは…その先にある“絶対的な希望”をこの目で見たいだけなんだ。」
狛枝は『才能を持って生まれた人間』に憧れているのではない 希望同士がぶつかり合って残ったより強い希望、すなわち”絶対的な希望”に究極の価値を見出している(=無償の愛)
‣狛枝の監禁
旧館で拘束されて行動制限を設けられていたが、これが逆に小泉を”動機”に向かわせる原因になる 狛枝の様子を見に行った小泉は、そこで『トワイライトシンドローム殺人事件』についての話をし、ゲームをプレイしに行ってしまう
このころから七海は「コロシアイなんて絶対にさせない」という強い意志表明をしはじめる そして日向に『トワイライトシンドローム殺人事件』をクリアするように誘い、学級裁判でも相棒として積極的に手伝ってくれるようになる
1章序盤で相棒役となってくれていた狛枝が拘束されたところで、新たに日向の支えになってくれた 可愛い
‣事件について
九頭竜とペコ山の通信簿イベ等はノータッチだったので犯人までは分かっても動機は推測できなかったが、記憶が消された期間より前から関係があったことは盲点だった これに関しては本編中、ダイナーに居る九頭竜に話しかけると「新しい島について教えてきたヤツがいた」との話を聞くことができる これがペコ山である
ペコ山は自分を”道具”だと言い張っていたが、九頭竜はそうは思っていなかったし、周りも認めなかったため自分に投票させたペコ山の思惑は失敗に終わる ペコ山と九頭竜は互いを想いあってはいたが、互いの価値観を共有することが出来ていなかったのだ
九頭竜はトワイライトシンドローム殺人事件の真相を探るため話を持ち掛けただけだったが、小泉の反論を受けて衝動的に手にかけようとしてしまった ペコ山の動機は九頭竜を守るため(生かすため)
「他人の罪を裁くなんて…そんな権利なんて誰にもないんだよ!復讐なんて…間違ってるよ!!」
小泉の「他人を裁く権利などない」という考えは正論かもしれないが、しかし極道の世界で生きてきた九頭竜にはオトシマエをつけさせなければならないという使命感があった これは単なる復讐ではなく、九頭竜にしか分からない仁義である 二人の価値観が決定的に違っており、それを受け入れられるだけの器がまだ育っていなかったために起きた事件だった
‣ソニアに関して
海水浴を企画しみんなを集めたことで”小泉が自分の罪について相談する機会”を失くしてしまったことは、事件の引き金になっている
また、図書館で『キラキラちゃん』について話したりシリアルキラーに関心を持っている事がわかるが、これは今回の裁判において重要なヒントであり、ミスリードでもある
しかしここで注目したいのはソニアがシリアルキラーなどの異文化に関心を持つ理由だ
「自分と違う価値観と触れ合うのは、とても大切な事なのですよ。」
‣この世界の謎について
ジャバウォック島が人工島である事を匂わせる描写があったり、無数の監視カメラなどであたかも前作のダンガンロンパ同様、「世界に放映されている」と思わせるミスリードがある
実際は1章冒頭の扉の場面やチャプター演出等でこの世界が現実ではなく、前作同様に閉鎖空間であることを予想できる
未来機関については、モノクマの言う事を信じる気はなかったので完全に敵だとは思っていなかったし、この時点で”裏切り者”とモノミへのヘイトが尋常じゃなかったのでおそらく未来機関は味方で、あってモノクマ・未来機関・日向たちの3すくみだろうと考えていた
モノミについても敵ではないが権限持ちを意味するステッキを盗られている以上役に立たない置物程度に思っておいた(ちゃんとモノケモノを倒してくれていました)
CHAPTER3 磯の香りのデッドエンド
追悼ライブや花火の打ち上げなどこれまで以上に澪田が積極的に行動を起こしてきたため、このあたりで退場かと怯えながらも覚悟を決めてプレイしていた
九頭竜とヒヨコはどちらも大切な仲間を失っているが、九頭竜はこの章で自分なりの”ケジメ”をつけ、回復後は協力的になり、日向たちと行動を共にすることを拒まない
一方で、ヒヨコはまだ九頭竜の罪を許せておらず、前へ進もうとしている途中の段階だった そして絶望病の発覚後はモーテルの自室に閉じこもり、モノクマの罠である絶望病に怯えてしまう おそらくこの差が生存できるか否かの分かれ目だろう
‣左右田の才能発揮
病院とモーテル間の連絡を取り合うため通信機を発明しているが、ここでの発明は「みんなのため・コロシアイを防ぐため」のものであり、左右田の才能がコロシアイの道具ではなく��皆と生きるため」に使われている(罪木の見立て殺人の道具としても使われたが、これを日向が観測していたことにより結果的に日向にしか辿り着けない”真実”に繋がっている)
‣絶望病について
モノクマが自由に罹患・治療することができる謎の病気 この非現実的な病気はこの世界が現実ではないことを分かりやすく示唆している
‣狛枝のウソつき病に関して
病名の通り狛枝は嘘をついている 狛枝の様態が悪化した翌日、起き上がれるようになった狛枝の病室を訪ねると
「日向クンと一緒なんてボクには耐えられないよ。」 「さっさと行っちゃって、もう顔も見た��ないからさ。」
というような台詞を言う
これは嘘であるから、本音としては「一緒にいたい」ということになる
しかし普段の狛枝は「自分なんかが超高校級の皆と並び立つなんておこがましい」と自分を卑下するような発言が目立つ 更に己の才能が分からないにも関わらずみんなと仲良くする日向に対して”羨ましい”と言っている これらもすべて本当であり、「一緒に居たい」と言う本心を隠しつつ「自分なんかが一緒に居ていい訳ない」という本音を喋っているのである
狛枝は皆を”希望の象徴”とする一方で自分は”希望の踏み台”としてしか見ておらず、それらはすべて自信の無さから出る発言であり、彼の”希望の象徴”としての基準を己は満たしていない(生まれ持ったものなのだから、努力したって価値のある人間にはなれない)という考えのもとで構成された自己肯定感の低さの表れである
‣事件について
犯人の決定的な証拠は無かったが、現場の状況からして罪木以外はあり得ないという状況 しかし動機も分からない以上罪木にボロを出して貰うしかない… 七海の協力もあり罪木から論破できる言葉を引き出すことに成功
狛枝が捜査段階から罪木に疑いの目を向けていたのは、看病された際に絶望病に罹っている事に気づいたからだろう 事実、狛枝の様態が回復する頃にちょうど罪木は高熱を出していた(抱き着かれながら目覚めた日向はそれに気が付いた)
そして”あいするひと”のために殺人を計画したという罪木の告白
「あなたに会えるという希望を持って死ぬ私を、どうか許してください。」
ここで言う”あいするひと”とは江ノ島盾子であり、彼女は皆の記憶が消された期間より以前に既に死んでいるという事実が証明される
狛枝に指摘された通り、現在の罪木は過去を思い出したことによって”絶望”に堕ちており、「あなたに会える希望を持って死ぬ事を許してほしい」という台詞は”絶望”に相応しくない”希望”を抱くことに対する懺悔である
更に罪木の病気は”思い出す病気”であること、「私がこんな人間になったのはみんなのせい」であることから、罪木は誰かの影響を受けて”こんな人間(絶望側の人間)”になったことがわかる
裁判後、罪木は”島で過ごした仲間たち”とのことを「ただの過去」と言い切る これは島に来てからの罪木は”学園生活の記憶”を失った過去の罪木、つまり”絶望に堕ちる前の罪木”であり、絶望に染まってしまった現在の罪木にとっては価値のない過去でしかない
豹変した罪木は正直好き
‣ソニア
ちなみに今回もソニアの言動が事件の引き金になっている(帯が結べないヒヨコに対して「ライブハウスの鏡を使ったらどうか」という助言をしている) これは善意からのミスリードである
猫丸が再登場するときロボ化フラグか?とか思ったらガチロボットでまじでわらった
CHAPTER4 超高校級のロボは時計仕掛けの夢を見るか?
ロボットに命があるのならAIにも命はあるのだろうか
猫丸がロボ化して復活した後のこのタイトル、早くも死亡フラグか…と思いつつ 冒頭から思ってたけど1やV3と違って開けた場所で色彩も鮮やかで全体的に明るい雰囲気だ 南国だの遊園地だの
ジェットコースターでなんやかんやした後ドッキリハウスとかいう完全な閉鎖空間に誘拐される この章をプレイした時二徹明けの夜とかだったから思考も推理もグシャグシャで正直あんまり覚えてないが結構難易度の高いトリックだった気がする
タワーを通じて繋がる二つの空間が単純に横並びでないことはすぐにわかったが、振動のないエレベーターがあくまでその挙動を隠すためのものであることに気づかず実際動いてないんじゃないか?みたいなことを考えて 動いてるのは建物の方(非現実的だがこの世界なら起こるだろ)、のような推理をしてた気がする
どうしてそこに八角形があるのかな?
この章でソニアと田中が何やら仲良くなる ここについては詳細を知らないが、二人は互いに励ましあい協力しようとしていたらしい
‣ファイナルデッドルーム
狛枝操作 急に脱出ゲームが始まって動いてない脳みそが更に固まるが、優しい狛枝とウサミのヒント(答え)でなんとかクリア ちゃんと起きた状態でやりたかった
狛枝は”6発中5発が弾丸入りのロシアンルーレット”をするが、見事に成功させてクリア特典を受けとる ここでの狛枝は意識的に”超高校級の幸運”の才能を利用しており、自分の才能に絶対的な信頼を置いていることがわかる
‣クリア特典
未来機関のファイルと希望ヶ峰学園のプロフィール
狛枝は自分たちの過去と日向の才能について知ることになる 予備学科差別には大変笑ったが日向からしたら途方もない絶望だろう 読む前は「才能が分かれば日向クンも喜ぶだろうな」ってウキウキだったのが面白い
日向が何の才能も持たないただの”予備学科”であることを知った狛枝は、日向に対し「キミもボクもただの”踏み台”でしかないんだ」と、それまで以上に日向のことを同類視している
元々”希望ヶ峰学園に憧れる存在”として意識していたようだが、才能が無いことを知った彼の中では完全に自分と同じ価値の無い人間に成り下がってしまったのだ
‣事件の真相
田中は閉鎖空間にいる間も生きることを諦めず、生きるために戦う事を選んだ それは猫丸も同様で、彼は田中の殺気を感じ取った瞬間に自分も戦う事を決意していた
ソニアや終里は田中たちの考えに納得できないと言うが、その信念は決して間違っておらず、自己の正当化でもない 自分の価値観を押し付ける気は毛頭ないし理解されようとも思わず、ただ己の信念を貫いたことで世界を変えた彼の功績は大きい
「俺様の価値観を押し付けるつもりなど毛頭ないからな…だが、あえて言わせて貰うとすればッ!ただ死ぬのを待つだけの生など…そこに一体どんな意味がある?」 「生を諦めるなど…そんなものは“生に対する侮辱”でしかない!」
生を諦めることを生への冒涜、生物としての歪みだという彼の信念が今回の事件の”動機”になり、それによって日向たちの「仲間同士で殺しあうくらいなら死んだ方がマシ」という諦観の価値観を変えた
田中がファイナルデッドルームに行くに至った動機は、”停滞”した現状を打破するため つまりは全員で緩やかに死んでいくことを防ぐためであり、みんなを前に進ませることが目的である そのために「弐大との戦いに比べれば児戯に等しい」ロシアンルーレットも越えてみせたのだ(自分一人の生死よりもみんなを含めた生死の方が重要ということ)
彼の命に対する価値観が”超高校級の飼育委員”によって培われたものだとすると、彼もコロシアイにおいて己の才能を発揮していたと言える
狛枝にはこれを”希望のための殺人”と思えなかったが、実際にはみんなに希望を与える結果となっている
‣ソニア
4章では男女で別れてそれぞれの階の客室を使うことになるが、ストロベリーハウスの部屋数に対してあぶれてしまいラウンジで寝泊まりするはずだった日向を、女子が使うマスカットハウスの余った部屋に泊まるよう誘導する
ここでもし日向がラウンジで寝泊まりしていたら、その後起きる事件は実行不可能だったのである(犯人は気づかれずラウンジを通る必要があるため)
今回もソニアは事件が起こる一端ともいえる、善意からのミスリードをしている
また、この章の最後で狛枝がモノクマを呼び出すシーンがある
そこで「この島の絶望を排除することが出来れば、ボクは本物の希望になれるはずだ」と、自分の持つ”超高校級の希望”になりたいという欲望を吐露している
CHAPTER5 君は絶望という名の希望に微笑む
この時点で七海と狛枝の通信簿は回収済み
‣詐欺師
捜査パートで十神が偽物だったことが判明する 意味が分からなかったが、意味などないらしい 十神の正体を引っ張ったのは『コロシアイ学園生活の生き残り』や『裏切り者』のミスリードでしかなかったのだ
七海は自分たちを騙していた十神に対し仕方ないと言う
「才能を持つっていう事は、その才能に縛られるって事でもあるんだよ。」
本人の望む望まないは別として、才能に頼らざるを得なくなる状況もある 狛枝はその生き様からして上記の事を体現しているだろう
そしてこれは才能を持たない人の方が良いのかもしれないという考えであり、狛枝とは真逆の価値観である
‣自殺に見せかけたトリック
自分の命を懸けて”絶対的な希望は絶望に打ち勝つ”ことを証明したかった狛枝は、今回の”犯人不明のトリック”に及んだ
自殺(狛枝が仕組んだ殺人)であることは裁判中早い段階で判明したが、その動機について「狛枝は俺達を皆殺しにする為に自殺したのか?」と日向が疑問を抱く
そして消化弾の細工に気づき、この事件の犯人が”特定不可能”であることに辿りつくが、ここで重要なのがモノクマには犯人が分かっている点である(プログラム世界である以上、監視カメラなどの小細工を必要とせず、監視者として全てを把握できる)
‣ソニア
倉庫で火災が発生した時、ソニアが「消化弾を使いましょう」と言わなければ狛枝の罠に嵌ることは無かった 善意からのミスリード
また、軍事施設で怪しい動きをしていたり、狛枝が用意した大量の爆薬がただの花火であることを教えにギリギリになって倉庫へやってくる等”裏切り者”のミスリード
”絶望を排除しようとする”狛枝と、”希望を守ろうとする”七海
‣七海千秋
七海の推理の根幹は「信じる」ことだ
「疑いもするけど…それでも信じたい。その先にあるのが『信じる』って気持ちなんだよ。」
狛枝は自分の幸運を信じて「裏切り者に自分を殺させる」計画を決行した その幸運を信じるのであればこの事件の犯人は”裏切り者”である七海だ そう推理した七海は、日向なら真実に辿りついてくれると信じて”裏切り者”の推理を託したのだ
日向が七海を”裏切り者”として指摘することは狛枝の運を信じることではなく、七海を疑うことでもなく、七海を信じることである この選択は非常に心苦しいが、七海の選択を裏切らないためでもある
未来機関を裏切れないからと、これまで直接的な干渉は控えていた七海だが、この章をもってそれを卒業することになる
七海はひな祭りも乳絞りも知らない 生まれたばかりで色々なことを学習している途中だ
「人の感情とかを推測して考慮して、選択しなきゃいけないようなのはちょっと難しい。」 「できるだけ、傍観者でいた方がいいって。」
そう言っていた七海が狛枝の”希望”に対す���感情を推測して考慮した推理を披露し、自分の意思で”本来の役割”を降り、未来のために日向たちの背中を押したことは彼女が正しく成長していることの証明だろう
‣超高校級の幸運
狛枝の目的は「裏切り者以外の全滅」、さらに言えば「希望が絶望に打ち勝つ事」である 前者が今回の計画の主目的であり、これは日向たちの推理によって”失敗”に終わった しかしこの失敗という不運は6章で覆ることになる
‣七海とウサミのおしおき
ウサミはおしおきの直前こんな話をする
「英雄になる必要なんてないんでちゅよ。無理に誰かに認められなくてもいいんだからね。」 「他人に認められなくても、自分に胸を張れる自分になればいいんでちゅ。」
これは権限をモノクマに奪われたウサミ本人にも、才能を持たずそれに強い憧れを抱く日向にも向けられた言葉であり、同時に 確かな才能を持つ者に憧れ、自分を卑下していた狛枝にも刺さる言葉だ
‣バグり始めた世界
画面にノイズが走りテキストが文字化けすることでこの世界がプログラムであることが表面化してきた それだけでなく、死んだはずの仲間が出てきたりと心臓への負担が大きい演出となっている
その後レストランで狛枝の最期のメッセージを聞くことに
バグりながらも話を紡ぐ狛枝が残したものは『11037』のパスワードと、彼の願望をあらわにした言葉だった
「ボクの行動が世界の希望の礎になると信じている」 もし本当にそうなったら「ボクを…超高校級の希望と呼んでくれ。」と、今まで隠していた「”超高校級の希望”になりたい」という願望を明確に口にする
CHAPTER0 修学旅行へと向かう乗り物の中のような
船の中でカムクラと話している狛枝
カムクラの視点で語られるが、両者の語り口からは”あいつ”(江ノ島)に対する殺意や憎しみが垣間見える (狛枝の「大嫌いなあいつを殺せるのかな?」 等)
”絶望”になった生徒たちは皆が皆罪木のように江ノ島のことを純粋に敬愛してるわけではなく、彼らの様に否定的な感情を抱く者もいるのだろうか
‣カムクラの目的
「僕は持っています。あいつが遺したモノを…」
江ノ島が遺した江ノ島アルターエゴのことだが、それを持ち込んだ理由は単に江ノ島を復活させるためではなく、江ノ島を利用してツマラナイ世界に何かを残そうとしている
『予想がつかない』出来事を期待している
‣狛枝が腕を移植した理由
「最大の敵である”超高校級の絶望”を取り込むことに成功した」 「大嫌いだからこそあいつの力を取り込む」
と言っているが、直後に「大嫌い…なのかな?なんだろ…おかしいな…」などと錯乱する様子も見られる
6章裁判での苗木(偽物)の「江ノ島と一体化する事で、自分の中で彼女を生かそうと考えたんだろうね。」と言う発言は江ノ島アルターエゴの推理であるから狛枝の真意は分からない
CHAPTER6 This is the end 〜さよなら絶望学園〜
序盤は希望ヶ峰学園の探索 愛着のある景色が壊れていく様は面白かった 前作をアニメで済ませずちゃんとゲームプレイしててよかった
未来機関のメールの痕跡などから苗木たちが”超高校級の絶望”を匿っていること、それが未来機関の意思と反することなどが伺える
‣ちーたんアルターエゴ
監視者の二人についてや、監視者の権限を乗っ取ったウイルスも”ルール”に縛られていることを教えてくれた ここで何者かがこの世界にウイルスを持ち込んだことがわかる
‣苗木誠
苗木クン生きてるしめっちゃ喋るしなんなら普通に登場してわろた
『11037』のパスワードを「ある人が窮地に陥った自分を救うために残してくれた数字」と言っていて、なんだかすごく嬉しくなった 舞園さんが好きなので 苗木にとって舞園さんは今でも恩人であり忘れられない思い出なんだ
以下裁判パート
‣苗木?登場
めちゃくちゃ格好良い登場の仕方だったけど偽物だった
ここで狛枝が先に辿りついた真実の一つ、自分たちが”超高校級の絶望”であることを突き付けられる
モノクマから卒業プログラムで卒業を選ぶことで”超高校級の絶望”の記憶はなくなり、現在の日向たちのまま卒業できるという説明を受ける
死んだみんなは生き返らないが、ここで外に出ない意味はないので当然卒業の流れに 七海が残してくれた未来ならそんなの選ばざるをえない…
しかし、日向たちが卒業する方へ誘導しているモノクマに違和感を抱き、この苗木を信用して良いのか?と言う流れに 結果、この苗木はモノクマの自作自演だということがバレる ここで苗木である証明のために『11037』の意味を問うところがまた良い
‣江ノ島アルターエゴ
死ぬ前に江ノ島本人がちーたんの技術を盗んで作った…らしい カムクラが持ち込んだウイルス
江ノ島は卒業プログラムについて「死んだみんなは生き返る」と条件変更 あからさまに都合が良すぎるが
ジャバウォック公園にあったカウントダウンは「コロシアイ修学旅行のタイムリミット?」→「モノクマの言う”あいつ”が来るまでの時間?」→「江ノ島がプログラムを改ざんするまでにかかる時間?」のように次々とミスリードされていったが、結局意味など無いらしい
ここにきて卒業を押すのか…?と思ったら
‣苗木(本物)登場
主人公か?
苗木は新しい方法として”強制シャットダウン”を提示する しかし現状では人数が足りない…まさかとは思ったが、そのまさかだった
‣霧切・十神登場
激アツカットインからのクールな二人 苗木含めたこの三人好き
十神が「いいから強制シャットダウンだ」しか言わない こいつ前は自分の価値観で物事を考えるのは危険とか言ってなかったか?
苗木とその希望を信じてプログラム世界に身を投じた二人だったが、彼らの説得も虚しく江ノ島が突きつける残酷な真実に日向たちは絶望してしまう
苗木たちがこの世界に来るタイミングは、江ノ島に操作されたものである
‣希望更生プログラムから絶望復元プログラムへ
”強制シャットダウン”を選ぶと「この島での記憶が消える」 それはつまり七海の記憶も消えるという事だ それはみんなが絶望に戻ってしまうことや死んだみんなが生き返らない事よりも重大に思えてしまった
しかし”卒業”という選択肢は世界に”絶望”を放つことである それは江ノ島の”絶望”が勝つことを意味するため選ぶことは絶対にできない
(”留年”はどう考えてもメリットが無いため考慮しない)
江ノ島は日向たちに卒業を選ばせたがる(=苗木たち三人を永遠に留年させ、生き返ったみんなを江ノ島アルターエゴで上書きする(のちの人類総江ノ島化計画)ことを目論んでいる) ここで重要視すべきなのは人類総江ノ島化計画ではなく、苗木たちを永遠にこの世界に留まらせる事である
そして強制シャットダウンをさせないために江ノ島はさらなる残酷な真実を突き付けてくる
‣カムクライズル
日向創が希望ヶ峰に憧れるあまり付け込まれロボトミー手術を施されて生まれた”超高校級の希望”と呼ばれる天才 あらゆる才能を人工的に植え付けられた結果、人生を「ツマラナイ」ものだと思っている模様 カムクラの存在は5章のウサミの台詞と真逆であり、狛枝の「才能は生まれ持ったもの」という理念に反するもの
強制シャットダウンすれば日向は”絶望”状態のカムクライズルになり、日向創という存在は消えるのだと言う こんなにも残酷な真実があっていいのだろうか、まさに絶対的な絶望だ
そしてどちらも選べず立ちすくむ日向たちに対し、江ノ島は「予想通り」だと言う すべてが予定調和で、すべてをコントロールできるゲームの世界だから こうして事態は膠着したまま苗木たちもなすすべなく日向は絶望に堕ちてしまう…
江ノ島アルターエゴの真の狙いは”停滞”��あり、南国の島でずっとずっとずっと…みんなを未来に進ませない事にある そこに動機は存在せず、ただ純粋に絶望を追い求めているだけ
‣七海千秋
救いの手を差し伸べてくれるのはやはり七海だった
「キミ達はゲームなんかじゃないんだよ?”選ぶ”だけじゃなくって…”創る”事だってできるはずだよ。」 「たとえ”存在”がなくなったとしても、私とみんなで作った未来をみんなが進み続ける限りは…私は消えてなくなったりしない。」
と意識の底から日向の背中を押して励ましてくれる そうして才能を持つ事がゴールじゃない、自分を信じてあげる事が大切だと言うのだ
これは七海がコロシアイ修学旅行を経て学習したことであり、日向が欲していた”希望”の言葉だろう
「キミなら”未来だって創れる”はずだよ。」
七海の言葉を借りて絶望に染まったカムクラを論破していく 日向創、いい名前だ
‣スーパーサイヤ日向
江ノ島は七海の後押しにより覚醒した日向を見て完全に予想外だという反応を見せる 「ま、まさか・・・カムクラ?ちょっとどうなってんの!?こ、これって・・・マジもんのバグとか!?」という台詞から推察すると、現在の日向はカムクラと同等の力を持っており、”超高校級の絶望”に対抗できるものだとしたら、日向は”超高校級の希望”として目覚めたのである
そうして日向は自分たちで”未来を創る”ために強制シャットダウンをする決意をみんなに示した
‣江ノ島の敗北
江ノ島アルターエゴはウサミにおしおきされ、今度こそ影響力を失う
”超高校級の希望”が”超高校級の絶望”に打ち勝ったという事は、狛枝の望みが成就したという事でもある 5章での狛枝の計画が”失敗”して七海が未来機関としての役割を放棄し処刑されるという”不運”を覆すのが、6章での七海が日向の”意識の中”で彼を励ますという役割を担う”幸運”に繋がる
つまり狛枝の行動が起因となってどんな絶望にも打ち勝つ絶対的な希望を日向に与えている
これは狛枝が意図していたことではなく、本人が望んだ結果とは別の形での幸運の成就という、これまで発揮されてきた才能の法則性と違わぬものになっている
また、”幸運”という才能が単なる偶然の産物ではないことはカムクラがその才能を持っている(=移植できるレベルで定義が存在する)ことが証明となっている
EPILOGUE 未来の前の日
スーツ着た霧切さんがとても可愛かった 腐川が十神の帰りを待っている事を思わせる台詞もあったし前作の生き残り組はこの世界でちゃんと生きてるんだなと思うと感慨深かった
苗木たちの創った未来も存在している事実が嬉しい
同時に日向たちが創った都合の良い未来も存在していることを願う
今作が一貫して言っていたことは、「多様な価値観があること」
己の価値観のみで形成された世界では起こりえない予測不可能なことでも、行動を起こせば”奇跡”は起きる
他に考えたい点
・日向(カムクラ)達はなぜ超高校級の絶望になったのか
・希望ヶ峰学園のした事
・カムクラの目的 等
キャラ評などは通信簿埋めてから改めて書くと思う
Tumblr media
これは一番好きな日向創の表情
3 notes · View notes
pompomyusuke · 4 years
Text
         落石
Death is not the greatest loss in life. The greatest loss is what dies inside us while we live.
by Norman Cousins
〜序章 今〜
真っ白な中にいま僕はいる。周りは虚無とカオスが広がり、何もできない。ただ、いま自分が出来る最大限の努力は呼吸をし命をつなぎとめることだ。ゆっくり途方も無い道のりを重たい足で歩き続ける。歩き続けることがいつか、きっと僕にとって何か、良いことをもたらすのではないかと思いきかせた。白く、一点の濁りもない中をただひたすら飽きることなく足を動かすことを続けた。
不意にある人の事想う。ああ、あの人と結ばれたらな。いや、もうあれは過去だ。過ちだ。何を僕は引きずっているのだろう。幾度となく、偽りの意見を反芻させた。目を閉じ、呼吸を整えた。
漆黒の闇から急に現れた、たった1人の人間に狂い戸惑った。気づけば周りにはなにもかも手放していた。自分の、判断だし、決断でもあった。おかけで今なにも関わってくれる人も、動物もいない。そして、今僕は虚無にいる。全ては自業自得なのだ。
〜第2章 過ち〜
目が覚めた。どこか重たく、身体全体に痛みを生じた。目もなかなか、開けることができない。いつもの朝とは違い、日の光りを感じられない。そのせいか、起き上がるのに、10分以上はかかった。僕にとってはかなり遅い方だし、他の人と比べて寝起きはいい方だ。その日は休みだった。飲み過ぎても仕事に支障が出ないようにと、希望休をとっていた。変なところ真面目だよねと大衆に言われる所以がこのことなのかもしれない。
その日そんなに早く起きる必要はなかったがなぜか起きた。どこか気持ちが、心がいつもより落ち着かなかった。目を開けることにためらい、もう一度寝ることを考えた。しかし、いつもとはちがう、違和感を覚えた。僕の部屋はお世辞にいっても綺麗じゃない。ただ、今自分の嗅覚から感じるのはフローラルでとこか愛したくなる香りだった。当時、コーヒーを勉強していた僕は香りに敏感だった。今まで嗅いだことのない、落ち着いていて、どこか派手な綺麗で美しい香りだった。まるでアジア太平洋産のコーヒーを思わせる、どこかどっしりとし荒々しいコクとハーブを感じるような繊細さを僕は感じた。
その香りは、確かに、自分の部屋から香ることのできない香りなのは明確だった。だからこそ、目を開ける勇気がなかった。あの繊細で、どこか悲しい香りは僕は感じたことない。多分、目を開けて現実を見てしまったら後悔することもわかっていた。しかし、僕はゆっくり目を開けた。どんな現実も受け入れることを僕は覚悟した。そこは真っ白でなんの変哲も無い白い天井だった。また、予想通り日光はカーテンから少し漏れるだけの光しかベッドには届いていなかった。そして僕は裸だった。スタイルがお世辞にもよくない身体がベットに放り込まれている。身体は重く、ベッドに根を生えているようにも思えた。この時点で少し飲み過ぎたことを、後悔した。気分と身体の両方の違和感に耐えきれず、少し寝返りをうった。その時何かを触った。柔かく、どこかハリがあり、触るといまにも跳ね返されそうな弾力だった。指先から伝わるシナプスが脳みそに達したが何かは特定できなかった。もう少し触りたかったが勇気がなかった。そして、一度そこで寝返りを止めた。正体を知ってしまったら、真実に追いつけず、自分の偽りの世界を作り逃避する気がしてならなかった。それが楽なのはわかっていたがどうしてもしたくなかった。向き合うことが僕の数少ない良い点の一つだと理解していたからだ。そしてそれを永遠に自分に自分の武器として、自分の存在を誇示するために持ち続けていたかった。
重たい体をゆっくりと左45度に傾け、現実を見ることを決意した。ぼんやりと映る姿にかすかに見覚えがある。どこかでみたことあり、僕の小さな脳で思い当たる節を探した。学生時代のそんなに多くない友人、ゴルフで出会った仲間、バンドなどで交流を持った人たちなどを当てはめたがどれもちがった。誰かはわからないが、確実にそこにあるものは女体だった。お世辞にも白とは言えない肌ではあるがハリときめ細かさはある。お尻もそれほどありかつひきしまっており、くびれがとても特徴的だ。乳房は少しお椀型でハリもあり乳首は程よく黒がかり僕の好みな形、色だった。髪色は明るめな茶色では、あるものの落ち着きがあり、ショートとロングの間、つまりミドルほどの長さだった。カーテンがなびいている下で、少し日に当たるその姿はどこか幻想的で魅力的で現実に存在する人間には思えないほどの美しさであった。まだ、誰かもわからないが見ていると落ち着くし、このまま時が止まってくれないかとおもった。もちろん、止めることなどできない。
気づいた時には深い眠りについていた。身体の重さは幾分なくなり悪酔いが冷めてきたのが、明らかに実感できた。さっきとは違い外界の光がもろにあたり、風も感じることができた。カーテンが顔なで今にも部屋全体の小物たちが起きなよ、と言わんばかりだ。今時間は何時だろう、ふと思い、また誰かわからない女体の隣でよく寝れたなと自分に驚く。
「おはよ」
聞いたことのある声が僕の背中を包んだ。どこか、優しくも冷徹な声が特徴的だ。恐ろしく、顔を見ることも、もちろん振り返ることもできない。畳み���けるように女体は話す。
「昨日飲みすぎたようだけど大丈夫?」
やはりかと思った。今までにない酔いが朝遅い、違和感が心を包んだ。僕は平静を装いどこか洒落臭く返事をした。
「あんなんじゃ、酔わないよ」
僕は女体の顔見なくても笑っていることに気づいた。
「へぇー、毎日晩酌してるだけあるわね」
この時、いくつか女体の候補を絞ることができた。晩酌をしていることは少数人にしか告げてないし、なんなら幾分恥ずかしいことではあるから、大々的に自分から発信はしていない。かなり仲の良い、あるいは直近で会話をしている人に絞られる。
「最近そんなに飲んでないよ」
少しかまをかけて、発言した。最近の飲酒量は軒並み右課題上がりをし、来月の健康診断はもう絶望的だ。直近で会話している友人にはその話を何度も話をしている。
「最近飲むのふえてるじゃない。この前も電話した時酔いつぶれてたわよ」
ここで確信をついた。最近ある1人とよく通話をする。同じ職場の人だ。衝動を抑えきれず体の向きを変えて顔を見た。
女体はニヤっと笑った
「椿、、、」
「おはよ」
ドス
頭の中で何かが落ちた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕はそこそこ名前の知れている商社に勤務している。商社ではあるが、ほぼサービス業であるため平日やすみが基本だ。平日休みでの特権をまだ実感していない。強いてゆうのであれば、ふとした時にドライブなど外出するとき弊害があまりない。人混み、交通規制、こどもの泣き噦る声などストレスを与える要素がない。もちろんデメリットもある。友人関係が、がらっとかわった。だいたいの友人は土日休みであるため休みが合わず、交流する時間がなく連絡する頻度もすくなくなり疎遠気味になってしまった。また、ある友人は遊べる回数などがすぐなくなったからか、付き合いが悪いなどと吐き捨てられたこともあった。こうして、休日に過ごし方は狭い自宅で引きこもるか、職場仲間と軽くご飯に行くことしかできなかった。時々コミニュティーの狭さに驚愕し、過去自分の思い描いた誇らしき人生の理想との乖離に不安と絶望に日々打ちひしがれるのであった。
僕は時々死をも考えたこともある。富士の樹海で首を吊るいくつもの死体に憧れたこともあった。自分もそのうちの一つにどのようになれるか、考えたこともあった。でも、後一歩のところで勇気が出ずにいた。死ぬ勇気さえ僕には持てれなかった。僕が愚かであることは明確だった。
ただ、仕事での悩みは無いと言ったら嘘ではあるが、さほど気になるほどではなかった。横山と稲村の紛争を常に仲裁して、チームの空気が悪くならないようにいつも注意をしていた。仲間とのコミニケーションを常に積極的にとり、チームの不満やいわゆる膿を出す役割を僕はしていた。人からはそれらは重みでストレスのかかるものであると言うが、僕は気にならなかった。むしろチームが良い方向に前進していることを日々実感し、達成感に浸れた。それが仕事の一つのやりがいであることは否めないし、自分の一つの居場所であったことも確かだ。ただ、その居場所や仲裁に入るのもなかなか至難の技であった。
横山はチームリーダーとして、1年前に配属された。彼は、スタイルがよくイケメンと言う部類にはいり見た目はどこかアグレシッブで仕事に対して強いこだわりがありそうだった。ただ、その見た目とは相反するような過去を持っていた。
19XX年、横山はファッション系の仕事についていた。彼は現場に強くこだわった。彼が配属されたのは西山駅の正面にある、お店も売り上げもかなりボリュームのある店舗だった。店の正面には街のメインストリートがあり、土日には車両の通行が禁止される、謂わば歩行者天国になる。また、道の向かいには最大級のデパートがあり、平日土日関係なくいつも人でごった返している。店の周りにも競合店揃いのファッション系ブランドのお店が軒を連ねる。そこでその店は勝ち取っていかなければならなく、横山自身かなりのプレッシャーであった。前任のマネージャーは成果を出すことができなく半年で別の店舗に異動をした。左遷とも噂された。
横山は客の求めているものを的確に会話を通じて探し出し提案することを目標としていた。そのことを認められたか、前年よりも売り上げを伸ばし上層部にはかなり高い評価で認められた。会社にも評価され次期エリアマネージャー候補とも囁かれていた。横山は仕事にやりがいを感じ、通勤にも片道2時間という長いものであったが文句どころか、毎日が充実していた。
忘れもしない10月20日。いつもどおり横山は出勤した。大通りに群がるスーツをみにまとったサラリーマンをかき分け、店の正面まで歩く。あまりの人の多さで、後ろへ押し流されながら歩き続けるのは一苦労だ。店の鍵は全部で5つある。正面の扉が2枚あり、一枚の扉に上と下1つずつ鍵がある。鍵を開けると30秒以内に店の事務所のセキュリティの機械に鍵を取り付けないとアラームがなる仕組みだ。
この日もアラームを解き、オープン作業を一緒に行うパートの人を待った。作業が始まる9時30分にも来なかった。ここのお店に着任してからはじめての経験であった。パートの携帯に着信を入れたが冷酷な自動音声が聞こえる。
「ただいま電話に出ることはできません」
が横山の耳に響く。まるで暗く深い洞窟の中で聞こえるように。
几帳面で真面目で無断欠勤などするタイプではないため、怒りよりも心配がかった。事故か事件か、最悪の状況が頭をよぎる。とりあえず何事もないことを祈った。電話が早くかかってこないか、気にしながら開店作業を黙々と進めた。本社から送られてきた服や小物の納品物を片付け、陳列。店内の掃き掃除、また陳列されている服の整理、などいつもよりも同じ時間で2人分の作業をしなければならないため、時間の体感速度はかなりのものであった。店内に開店まであと5分のチャイムが鳴り響く。当然間に合うはずもなく、開店してから残った作業をすることにした。急いで、事務所に戻りレジの開局作業に取り掛かった。両替準備金を数え、パソコンに入力し、開局させた。もう、幾度となく行った作業のため、手慣れたものだ。毎日同じことの繰り返しであったが毎日同じモチベーションで仕事をすることができた。人はそれを、嘲笑い鼻でわらい社畜だと罵った。横山はそのことを何も感じもしないし、馬鹿にする方が馬鹿だと感じた。
そんなことを頭で回想をしていると気づくと1分前のチャイムが鳴る。横山は店の自動ドアの正面に背筋をのばして、客を迎い入れる準備をした。静寂の中を切り裂くように、店内アナウンスが入る。開店だ。深呼吸で心拍数を安定させる。今日も始まる。
横山は客に向かってしっかりと大きな挨拶をした。
「いらっしゃいませ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
10月20日夜、街中の有名な居酒屋で団体グループのせいで予約がいっぱいだった。店もてんやわんやで、少ない人数で営業していた。キッチンには洗い物が山積みになり、ドリンクをテーブルまで提供するのに精一杯であった。従業員がベルトコンベアーで流されているかのように機械的にキッチンからドリンクがかなり乗ったトレイを持ち、テーブルまで運んだ。なぜか従業員には顔がない。じっくり見てもそこには何もなく、カオスで色も特徴もない。まるでロボットが店舗を運営しているように感じた。何も面白みも、魅力も感じないお店だ。多くの人が二度と行くことはないというだろう。実際その半年後お店は潰れたという。詳しくはわからない。
その日の団体の客は横山の働くお店の集まりだった。幹事の伊藤は重たい口を開け、淡々と話を始めた。
「ボイコットに参加してくれてありがとう」
参加者は息を飲む。この言葉は絶対に聞くことは覚悟していたし、ボイコットしたことも事実だ。しかし、改めて耳からその情報を聞くと様々な考えが頭をめぐり実感と責任感が心臓からゆっくりと湧き上がるのがわかった。まるで血液のようにその感情が身体中をめぐり次第に身体が硬直していくのがわかった。参加者のうち華奢な男の1人が口を開いた。
「これで横山も終わりだな。」
伊藤はその言葉をきき深く項垂れ、自分の今の行動がどの程度影響し波及していくのか想像するのができなかった。想像したくないのではなく伊藤の脳みそではキャパオーバーでこれからのことがわからなかった。どのようにこれから自分の立場が変わっていくのかも先を見越した行動ではなく瞬間的で能動的であったことは間違いない。そして、伊藤はこれにきづくことはなかった。
伊藤は何かを決心したかのようにまた鉄の扉のような唇を開けた。
「そうだな。祝おう。皆で。」
重苦しくどこか窮屈な空気の中冷やかしのようにグラス同士の冷たく乾いた音が部屋中に響き渡る。乾杯のこともそこに明るさはなく海の奥深く光の届かない場所にいるかと錯覚するぐらい暗く意味深なものであった。主婦がお酒を飲みながら現実を受け止めたかのように話をした。
「私、本当にボイコットしたのね」
伊藤がゆっくりと口を開いた。
「そうだよ。俺らはやったんだ。でもこれも全て横山がわるい」
「そうわよね。自業自得だわ。」
主婦はそう言い放ちグラスを空にした。無理やり流し込んだせいか咳こんだ。その音さえ虚しく聞こえる。
伊藤が息を吐き思いつめながら鍋をつついた。
鍋には色も何もないカオスが広がっていた。なぜだろう、食欲も湧かないしそこには何もない。物理的ではなく精神的に。
「明日からどうなるかな」
空虚な世界にその声だけ響いた。周りは静かに息を飲んだ。
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枯葉が落ちある種のイルミネーションが広がっていた。自然が作り出すトンネルはどこかに吸い込まれ迷走しいずれ消えていくことを実感した。皆口を開け小さな頭の中で回想する。出口はどこなんだろう。
横山は会社に解雇された。ボイコットの日から次の日でだった。次の日も従業員は誰もこず、たった一人静かに営業した。現実、一人で営業することもできず、閉店を余儀なくされた。会社からボイコットについて、ヒアリングを幾度と無く横山に行なったが、何もわからなかった。事実、横山自身アルバイトたちによって遂行されたボイコットがなぜ行なわれたのか甚だ理解できなかったからである。横山は小さくか細い声で何度も連呼した。
「わからないです。すみません。」会議室はため息に包まれた。
彼が転職するのは、季節が幾度と無く変わった後だった。あのボイコットから仕事に対する熱意がまったくもてず、故郷である横浜に身を隠した。実家での居心地はよくはなかった。口うるさい親父と心配性な母親が彼に対して異常なまでに面倒を見ていたがそれが逆に狭く感じた。早く仕事をしないのかと部屋の扉をノックする音を毎日聞き、親父が酔った勢いで母親との馴れ初めを永遠と語るが興味がなかった。両親との生活は約2年だったがなぜ実家に戻ってきたか聞いてこなかったし知らない。彼らにそのことに興味が無かった。
そんな実家であったが一人で住むよりましであった。あのボイコットから人間不信になってしまった。外を出歩くといくつもの白と黒の目が彼自身を凝視し監視されているように思えた。また、このころ横山は人間の顔の表情が素直に受け入れることができず人間の後ろに何も無いカオスの顔が見えるようになっていた。そいつは口も鼻も目も耳も何もかも無い。しゃべることさえしず、ただ黙って横山をみていた。横山はそいつを見始め外に対しての絶望感と虚無さから外に出なくなった。少しでも安心した場所に行きたく実家へと移った。
横山の部屋は2階の角にあり風通しはかなりいい。部屋には小さな窓がある。埃がかぶっていて、窓のふちは錆付き重い。あるとき外界を覗いた。
家のしたに広がる商店街がにぎわっていた。
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charlietokyojp · 4 years
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単純労働で月給100万円は可能か。【第六回】
前回(第五回)の続き。
始めた当初���完全に1人で出来るのは売上500万円/月が限界だろうと言いつつ、前回700万円/月を超えたことで1,200万円/月まで対応できると書いた。
※手取りはその大凡35%で見ていただきたい。
が、03月末から数日間このままのペースが続けば6,000万円/月という飛び抜けた売上が続き、人生で最も忙しい96時間を過ごした。
その頃、約一週間タンブラーの更新が滞った(笑)。
でどうなったのかと言うと、1ヶ月間だけならやれなくもない(笑)。
※03月末締めでは810万円/月に落ち着いた。
処理しても処理しても山積みされていく作業に途方に暮れたが、自然に合理化し身体も頭も最適化されていく。
「これ以上は無理かも」が何度も訪れつつスコアを更新し続けるCambridge Brain Scienceと同じ。 ※コレを社会にあてはめると、誰かの穴は他の誰かの生産性の向上によってすぐ埋まるということでもある。機械化する頭脳もその埋める側の1つ。
その代わり朝から寝る寸前まで作業を続けた。
ただこれが30日間続くと他のことが何もできなくなるので、もし専業にしたと仮定し、今年度の粗利率(約40%)で言えば2,400万円/月(2.88億円/年)を手にしても、人生が豊かになるかというとそうではない(笑)。
単純労働の限界だと言える。
世間では単純労働=低賃金の図式だが、実際は仕組み次第で稼ごうと思えば稼ぐこと自体は可能だということは証明できたものの、単純労働である時点で「寝ててもお金が入ってくる」収益構造にはならないので、結局は自分の身体と時間に制限=上限値がある。
これは現在のやり甲斐・価値・意義と“将来性”は全く別物だと表現できる。
/* 例えば今活躍している医者も平均よりは給料も学歴も高いが、ほとんど1対1のシリアル(順番)作業であり、並列(同時)化は難しいし、ましてや寝ててもお金が入ってくる仕事ではない(この点また別の機会に掘り下げる)。昔はそもそもそんな仕事がなかっから考えなかっただけで、それだけ時代は様変わりした。 */
風邪を引いたり怪我をしたり、思うように作業できなくなればソレがそのまま収入減につながる。機会損失もあるし、内容によっては顧客離れを取り戻すのに時間がかかったり、取り戻せない可能性もある。
休憩すればした分だけ収入が減る。
そして現在のコロナウイルス問題と照らし合わせると、どんなに売上を立てていても、単純労働と言えば通常は“雇われ”であり、家ではできない仕事が多い。当たり前に商品は会社にしかないし、作業自体も会社の設備を使うことがほとんど。
それに身体の限界値=収入の上限をあてにして生きていると、体力や視力、記憶力の衰えと共に(すなわち中年以降)下り坂の人生を決定付けてしまう。
言い換えると、若いうちは「自分の好きなことをやりたい」で良くても、35才を過ぎたあたりからは収入的にも時間的にも労力的にも余裕を持てるよう人生設計した方がいい。
それができりゃ苦労しないと感じる人も多いだろう。私としてはそうなれるような教育が必要だと言いたい。
日本の1人当たりの生産性の低さも問題だし(1人当たりの稼ぎが少なければそこに割り当てられる社会保障費も少ないということ)、先進国の割に単純労働従事者が多いのは、教育自体が精神論寄り(血と汗と涙の努力=どちらかというと身体を動かすことばかりを評価しすぎてきた)で、将来のために「たくさん稼がなきゃいけない」と現実的な目標(と言うよりもはやノルマ)を教えていない。
お金が欲しいか否かという欲求や野望の話ではなく、自分や家族・親族を生きてる間中ずっと支えていくために、どのくらい稼がなきゃいけないのかという根本的な事実について教育の場でもっと念を押すべきだ。若者には重いかもしれないが。
もっと言うならば、いざというときに十分な社会保障を受けるために、日頃からどのくらい納税しておくべきなのか(そのためにはいくらの収入が必要なのか)という社会の一員としての視点・思考を育む必要がある。
これまでは「富の再分配」(累進課税)というロマンティックなあなた任せの税制に人口増が手伝って何とか成り立ってきた(ように見えていた)だけで、近年世界中の女性が「結婚」に憧れなくなったに留まらず恋愛観まで変えたように、“稼ぎ”は文化や思考・思想、目標、人生観を大きく変える。
昨今のパンデミックは折り返し地点を迎えた。今後の社会は倒産・失業との戦いであり、1人当たりの生産性という合理性に加え、“稼ぐ力”(≒養う力(家族に限らず社会を))が問われる時代に突入したと言える。
言うまでもなく養われる側との立場の差は大きい。
社会基盤が揺らいだことで「生活する」という根本が見直され、“一家の大黒柱”と言った昭和的な表現が復活するかもしれないし、「賢さ」の定義も大きく変わるだろう。
高額納税者の地位も上がるかもしれない。
またこの先はしばらく(そのまま概念自体がなくなるかもしれない)「雇用」には頼ることはできず(そもそも頼りないものなんだが)、1人1人が自立し考えて生きていく(「知らなかった」じゃなくて)ことが要求される。
そこで私は10代、20代の若者に言いたい。特に目標がないなら、とりあえず稼ぐことを目標にしてみないかと。
もちろん真っ当に。
日本の一般的な思考・精神性では、「お金のことばっかり考えている人ってヤダ」と嫌がられるかもしれないが、実際にお金を稼ぐには多くのことを学ぶ必要がある。
例えばどんなに相手のミスが原因で損害を被ったとしてもココで怒るべきじゃないとか。周囲の目とか。「ただの受付」の女性へ何か書類を渡すだけでも、顔を合わせた瞬間の0.5秒の笑顔が明暗を分けるとか。誕生日を覚えててあげるだけで何が変わるかとか。身なりを綺麗にするだけでどれだけ印象や対応が変わるかとか。電話なら発声や喋り方1つで展開が大きく変わるとか。
ビジネスの成長過程で資本主義経済とは何なのか、1人あたりの生産性がどれだけ重要なのかを学ぶ。
そして他人よりも高い税率・保険料率で納めるようになれば、富の再分配とは何なのか、社会は自分に何を期待しているのか、自らの責務とは何なのかを学ぶ。
だから特に目標がない人は何もしないで彷徨っているくらいなら、とりあえずお金を稼ぐことを目標・目的として頑張ってもらいたい。
そうすれば嫌いなことは長く続けられないから、自然に続けられる・続けたい職務に辿り着くだろう。
というわけで、私の場合自分で全部設計して自分で作業し誰にも雇われてないいんだから単純労働ではないだろうという指摘が入る前に(笑)、次回あたりから 知的労働で完全無人収益化は可能か。 と絡めていきたい。
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lampmusic · 5 years
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60's Magic of 60 Songs
僕が大好きな60年代の音楽のプレイリスト「 60's Magic of 60 Songs 」をSpotifyで公開しました。
Spotifyプレイリストへのリンクは下記になります。
“60's Magic of 60 Songs” on Spotify
下に1曲ずつ簡単な曲紹介というか、個人的なコメントを書きました。
簡単なといっても、60曲あるので、分量がすごく多いです。。
興味がある方は聴きながら読んでもらえたらと思います。
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01.Les Masques 「Dis Nous Quel Est Le Chemin」1969 フランスで制作されたブラジル音楽。アルバム自体は基本的にはジャズサンバにフランス語を乗せた形です。 ピアノとヴィブラフォン、マリンバで作り出すオリエンタルな雰囲気が不思議な曲。 バンド・サウンドにこういうちょっと変わった楽器入れるだけで雰囲気が全然変わるんだなぁと思いました。 Djavanの「Nereci」という曲と共通する雰囲気を感じる曲。
02.Nirvana 「I Never Had A Love Like This Before」 1967 イギリスの二人組のニルヴァーナ。 イントロのピアノのコードからただならぬ感じ。このコード進行は自作曲の「ムード・ロマンティカ」で使わせてもらいました。 アレックス・スパイロパウロスの優しい歌声と絶妙な旋律。そして曲に深みと広がりを持たせるアレンジ。 美しさとオリジナリティを同時に感じる最高の1曲ですね。
03.Armando Trovaioli「Francoise」1967 これまたイントロから怪しい曲。普通じゃない。 こういう雰囲気の音楽を作りたいなぁと、心の中でずっと思ってます。言うなれば、常に心の目標として浮かぶ1曲です。 アルマンド・トロヴァヨーリはイタリア映画音楽作曲家で、『Don Giovanni in Sicilia』という映画に収録されているそうです。 たしか僕はこれはコンピCDで知りました。
04.Eternity's Children「Mrs. Bluebird」1968 イントロで一瞬オルガンのピッチが歪むのが良いです。 オルガンの刻み+ベース+ドラムの3連のリズムとコンプ感が気持ちいい曲。最近はこういうリズムの曲ってめっきり聴かなくなりました。 音の歪みに時間的な距離を感じます。 昔の素晴らしい音楽を聴くと、大事な玉手箱を空けたような気持ちになります。
05.Bruce & Terry「Don't Run Away」1966 歌や演奏にかかったディレイ(エコー)がちょっとサイケデリックな響きでそこがまず良い。 そして曲がとても美しい。 これは後にビーチ・ボーイズに加わるブルース・ジョンストンの曲です。 聴いた時、山下達郎「Only with you」を思い出しました。
06.The Association「Happiness Is」1967 アソシエイション自体は大学の頃から何枚か聴いてきましたが、このアルバムは割と近年聴きました。そこで改めてこのバンド好きだなと。 この曲が特に好きで、コーラスと転調が良いです。聴いているとコーラスの方を一緒に歌っちゃいます。 コーラスグループの演奏って、聴くと中域の和音系の楽器、鍵盤やギターがそんなに大きく入ってませんよね。コーラスを邪魔しないように音符も短めだったり。なるほど。
07.The Critters「Mr. Dieingly Sad」1966 クリッターズも存在やジャケットは知っていたんですが、ずっと聴かずに来て、Spotifyにあったので聴いてみたら、この曲が今の自分にしっくり来ました。曲に合った優しい歌声が気に入りました。 昔はこういう全音下降進行の曲って大好きだったんですが、最近また自分の中できてます。このプレイリストにはこの曲と同系統のコード進行の曲が何度か出てきます。
08.The Tradewinds「New York's A Lonely Town」1967 ビーチ・ボーイズ調というかホットロッド調というか、とにかくポップで、歌のファルセットが気持ち良く、大好きな曲です。 2分強で終わっちゃうのも良いですね。 67年にしては少し前のサウンドに感じるなと思ったら、65年にシングルでリリースされたようです。
09.The Bob Crewe Generation Orchestra 「Barbarella」1968 映画のサントラの曲で、この曲の魅力は何といっても歌とコーラスの表現。 息を続けたまま音程を行き来する箇所がとても多く、そこが大好きです。 一緒に歌ってて真似しちゃいます。 ブレイクするところに溜め息を入れて音程を下げるアレンジ、最高です。 僕もやりたい。 と絶賛しつつ、昔一緒に住んでた脇田がこれのCDを買ってきて聴いた時はなぜかそこまでピンと来なかったのを覚えています。
10.Quincy Jones「Who Needs Forever」1966 出だしの「Who Needs Forever~」のメロディでもう名曲感が漂ってきます。 「あ、この曲絶対普通じゃない」ってなりますね。 クインシー・ジョーンズが音楽を担当した映画のサントラで、歌はアストラッド・ジルベルト。 なので、主題歌はボッサ調です。
11.The Impressions「The Girl I Find」1969 これのCDは持ってるんですが、そんなに聴いてなくて、Spotifyで改めて聴いたらすごく気に入っちゃいました。 完全にカーティス・メイフィールドの世界観です。 曲調もアレンジもこの翌年リリースのカーティス・メイフィールドの1stソロアルバムに繋がる曲ですね。 カーティスってオーボエ好きだなぁ。僕もオーボエの音大好き。
12.Jan & Dean「When Sunny Gets Blue」1966 この曲はジャズスタンダードのカバーです。 メロトロン(というサンプリングマシンの元祖となる鍵盤楽器)を多用して作り出されたこの雰囲気が最高。 ドラムが入ってないせいなのか、ここまでメロトロンが前面に押し出されたサウンドって珍しい気がする。
13.The Four Seasons 「Wall Street Village Day」1968 フォー・シーズンズのこのアルバムはどの曲も大好きなので、選ぶのが難しかった。 最終的に「Look Up Look Over」とかなり迷いましたが、僕の場合すぐしっとりした曲に流れちゃう傾向があるので、今回はこちらにしました。 バスドラが入るタイミングがブラジル北東部の音楽でよくあるリズムパターンに似ていて好み。ノリノリで聴く1曲です。
14.The Lovin' Spoonful「Didn't Want To Have To Do It」1966 この曲の気怠く切ない雰囲気、最高です。 ロジャー・ニコルスのヴァージョンで知り、そっちもすごく好きなんですが、このオリジナルヴァージョンの方がもっと好きです。 永井作の「心の窓辺に赤い花を飾って」はこの曲からも影響受けているのかなとか思いました。
15.The New Wave「Autrefois (J'ai Aimé Une Femme)」1967 Spotifyで初めて聴いた作品です。 曲はミシェル・ルグランの「Watch What Happens」のカバーです。 ボサノヴァのよくある進行の曲で、たしか日本語でも似た曲があるよなと思ったら、浅丘ルリ子の「シャム猫を抱いて」でした。
16.The Byrds「Get To You」1968 バーズというと、ビートルズのような曲調からフォークロック、カントリー、サイケ、ラガロック等色んな曲をやっているイメージがありますが、 こういう3拍子というのか6拍子というのか、なんだかんだ僕はどこにもあてはまらない(バーズの全ての要素が混ざったともいえる)この曲が一番好きですね。 初めて聴いた時からずっと好きな曲です。
17.Donovan「Ferris Wheel」1966 曲が始まって、アコギ、ベース、パーカッション、シタール、歌と入って来て、ただ「最高~」となる曲です。 ひたすら音楽に身を委ねていたくなる、そんな1曲。 ドノヴァンは高校の頃にたまたまテレビで観た映画に使われていた「Season of the Witch」が気に入り、ベスト盤を買ったのが聴き始めたきっかけでした。この『Sunshine Superman』というアルバムはドノヴァン初心者にオススメのアルバムです。
18.Tenorio Jr.「Nebulosa」1964 ポップでキャッチ―なピアノトリオのインストナンバー。 ジャズサンバでこういう音階を使った曲って珍しく、それが見事にはまってます。 これを聴いた当時、良い意味で「この曲だけ他のジャズサンバとなんか違うじゃん」と思ったのをよく覚えています。
19.The City「Snow Queen」1968 キャロル・キングがソロアルバムを出す前にダニー・コーチマー等と組んだバンド。 特にこの曲なんかはキャロル・キングのソロ作と並べて聴ける感じです。 演奏が乗っていって、最後終わるころにはだいぶテンポアップしてるのが良い。 永井の「或る夜」(公式未リリース曲です)はこの曲を意識したのかな。
20.Chad & Jeremy「Painted Dayglow Smile」1968 イギリスのフォークデュオ、チャド&ジェレミーのサイケ時代の作品。 特に後半のトトロが出てきそうなポップな展開が大好き。 曲も不思議だけど、ジャケットも不思議。
21.Tony Hatch「Call Me」1966 この曲を初めて聴いた大学生の時、「なんてお洒落な曲なんだ」と思ったと同時に、 作曲者のトニー・ハッチ・オーケストラのCDを貸してくれた山本勇樹くんのことも「なんてお洒落な人なんだ」と思ったことを覚えています。 この都会的な軽やかな雰囲気が郊外出身の田舎者の僕には衝撃的な1曲でした。
22.The Monkees「Porpoise Song」1968 モンキーズのサイケ期の代表曲。映画用に作られた曲だと思います。 モンキーズはそんなに熱心に聴いてきたわけではないんですが、この曲のマジカルミステリツアーのビートルズのようなポップでサイケな雰囲気が大好きです。 これキャロル・キングの作曲なんですね。ずっと知らずに聴いてました。
23.Antonio Carlos Jobim「Surfboard」1967 ジョビンのインスト。 拍子がどうなっているのかよく分かりません。演奏するの大変そう。 65年には既に発表されていた曲ながらボサノヴァの枠から大きく逸脱する冒険心溢れる曲で、ジョビン自身も気に入ってる曲なのか何度か再録リリースしています。
24.Harpers Bizarre「Me, Japanese Boy」1968 この曲のアメリカ人から見た(言ってみれば正しくない)日本観に憧れて、インスピレーションを得て、『ランプ幻想』というアルバムを作りました。 ウィンドチャイムとか金属系の打楽器とウッドブロックが効いています。 歌詞がシンプルで英語に慣れていない僕なんかでもグッときます。この曲、素敵すぎませんか? ちなみに、これはバート・バカラックの曲のカバーになります。
25.Archie Bell & The Drells「Tighten Up (Part 1)」1968 ファーストアルバムの1曲目から掴みはOKですね。 こういうシンプルな曲、やってみたいな。 様々な掛け声やラフな手拍子が入っているのが良いです。 この時代から70年代前半あ��りのスウィートなソウルが大好きです。
26.Simon & Garfunkel「So Long, Frank Lloyd Wright」1969 ボサノヴァが世界的な音楽になってから、ブラジル以外の色んなところでボサノヴァ調の音楽が作られましたが、個人的には、サイモン&ガーファンクルのこの曲がボサノヴァの良いところを上手く消化し吐き出しているという意味でナンバー1かなと感じています。 このデュオは他にも「America」「Sound of Silence」「Mrs. Robinson」「Scarborough Fair」等、同等に素晴らしい曲がたくさんありますが、それらはベスト盤に絶対入るような有名曲でして、プレイリストとして1曲選ぶとこれかなと。 僕たちがMaganacyというバーでライブをやっていた2001年頃にこの曲を演奏しました。
27.Piero Piccioni「Amanda's Train」1969 ピッチオーニはイタリアの映画音楽作曲家です。好き過ぎて1曲選ぶのが大変でした。 「Mr. Dante Fontana」という個人的に傑作キラーチューンだと思っている曲があるのですが、好きなヴァージョンがSpotifyになかったので、この曲を選びました。 この「Amanda's Train」を聴いてもらうと分かる通り、この人のメロディーって滅茶苦茶切ないんですよ。 ピッチオーニには本当に影響を受けまくってます。
28.The Millennium「5 A.M.」1968 ミレニウムは「The Island」や「There is nothing more to say」等、他にも良い曲があるのですが、この曲にしました。 今聴くとスネアのチューニングが高過ぎるのが耳に痛く少々残念ですが、それ以外はすごく良いです。
29.The Zombies「Tell Her No」1965 イントロのウーリッツァーのフレーズから最高です。 歌の入りのメジャーセブンスコードが気持ち良い曲。 コリン・ブランストンの声はいつ聴いても良いですね。
30.Walter Wanderley「Soulful Strut」1969 ワルター・ワンダレイはブラジルのオルガン奏者です。 こちらも先ほどの「Call Me」同様、明るくご機嫌なインストナンバーです。 こういう曲は生活に彩を与えてくれて、ただ流しているだけで良い感じ。1人で聴いていてもあがりますね。
31.Georgie Fame & The Blue Flames「Moody's Mood For Love」1964 この曲はジャズスタンダードのカバーで、僕はこのジョージィ・フェイムのヴァージョンが大好きです。 歌詞見ながら歌いまくってました。そのせいで今でも結構歌詞を覚えてる。 パッションを感じる歌いまわしがたまりません。 タイトル通りすごくムーディーな曲ですが、録音の古さもムードを高めています。 若い時分にこんな素敵なものに触れたらおかしくなっちゃいますよね。
32.Jorge Ben「Que Pena」1969 キレのある演奏にディレイの効いた歌が乗るという不思議なサウンド。 歌にこういうディレイを使っていた頃のジョルジ・ベン好きだなぁ。 最後歌のディレイが増幅するところのサイケ感がたまりません。
33.Ennio Morricone「Matto, Caldo, Soldi, Morto... Girotondo」1969 この曲はイントロが始まった瞬間からやばいのがわかる系の曲ですね。 エッシャーのひたすら階段を降りていく錯視の絵のような不思議な曲。 サイケ過ぎる。 これは当時脇田に聴かせてもらったなぁ。 ジョビン作の「三月の水」も少し近い感じがします。
34.The Rolling Stones「She's A Rainbow」1967 イントロのエレピはウーリッツァーにコンプを強くかけたってことで良いのかな。 すごく有名なイントロだけど、以前何の楽器かネットで調べたら特に詳しく出てこなかった気がする。 永井曰く、普通のアコースティック・ピアノだそうです。 ピアノであんな変わった音作れるのかぁ。 演奏しているのはニッキー・ホプキンスだと思います。 この曲の「ウッララー、ウラッラッララー」っていう生意気な声の?コーラスがすごく好きです。ちょっと菅井協太くんっぽい声。
35.Claudine Longet「Who Needs You」1968 昔Lampでカバーした曲。 イントロのスキャットでは一瞬香保里さんと永井?と思ったり思わなかったりするかもしれません。 男声のトミー・リピューマの声がキラキラしてて素敵です。
36.The Velvet Underground「Sunday Morning」1967 あー、60年代って最高だなぁと思わせてくれる1曲。今でも好きなアルバムですが、これを一番聴いたのは大学1年の時。 ヴェルヴェット・アンダーグラウンドがなんでこんなに良いかというと、色々あるけど、やっぱり一番はルー・リードの声と歌い方が良過ぎるから。 最近だとマック・デマルコが同じ系統の歌だと思う。
37.Marcos Valle「The Face I Love」1968 こちらも昔Lampでカバーしてました。 マルコス・ヴァーリとアナマリアのピッチがしっかりしていて、ハモリも気持ちいいです。 「Call Me」と同じ系統のコード進行ですね。素敵です。 マルコス・ヴァーリの代表曲というと「サマーサンバ」ですが、僕はこっちかなぁ。
38.Harry Nilsson「Everybody's Talkin'」1968 『真夜中のカーボーイ』という映画に使われた曲です。といっても僕は映画は観てませんが。 「この時代のアメリカ、最高!」と思っちゃう曲です。といっても僕はアメリカに足を踏み入れたことはありませんが。 先ほどのドノヴァンの「Ferris Wheel」と一緒で、とにかくこのザ・60年代という雰囲気に身を委ねていたくなる系の曲です。とにかく雰囲気が好き。 アコギはもちろん、その雰囲気作りに一役買ってるのがこのドラムなのかも。と思い、ミックスで控え目なドラムに注目して聴いている今日この頃です。
39.Gal E Caetano Veloso「Onde Eu Nasci Passa Um Rio」1967 ブラジルのカエターノ・ヴェローゾとガル・コスタによる気怠いボサノヴァ作品で、アルバム自体が神懸っているのですが、特にこの曲が好きです。 ドリ・カイミの音と音をぶつけてくるアレンジもはまっています。 この曲のリズムパターンが所謂ブラジル北東部由来のもので、この二人の出身のバイーアの音楽の伝統的なリズムです。
40.Stevie Wonder「My Cherie Amour」1969 親父が持っていたレコード『Hotter Than July』がスティービー・ワンダー初体験だったのですが、 その他の有名曲はベスト盤レコードで初めて聴きました。 そこに収められていたこの曲や「If you really love me」なんかがすごく好きでしたね。 スティーヴィー・ワンダーも、やっぱり何が良いってこの歌声なんですよね。歌とか声って本当に大事な要素です。
41.Astrud Gilberto「Photograph」1965 ジョビンってこういうシンプルなメロディ(2つの音の往来)で景色を豊かに聴かせるのが得意で、 僕も作曲面ですごく影響を受けました。 ジョビン曲を歌ったアストラッド・ジルベルトのトラックって沢山ありますが、その中でどれか一つと言われたら僕はこれかなぁ。
42.France Gall「La Cloche」1964 フランス・ギャルは60年代以降も活躍したようですが、個人的にはこの時代を象徴するようなシンガーです。 僕の場合聴くのはほとんど1stだけです。 この曲とか、聴いた全ての人を捉えて離さないような強い魅力があると思います。 この微妙なズレの気持ち良さ。なんなんでしょう。
43.The Kinks「All Of My Friends Were There」1968 キンクスってすごく独特で味のあるバンドです。 最近はそんなに聴いていないんですが、久々に『アーサー~』とか聴いたら以前より良い感じに聴こえたり。 レイ・デイヴィスってすごく物を作る才能のある人だと感じますね。 僕が一番好きな作品はこの曲が入ってる『The Kinks Are the Village Green Preservation Society』です。 そこに収録されている「People Take Pictures of Each Other」という曲もすごく好きです。
44.Spanky & Our Gang「Hong Kong Blues」1969 イントロのオリエンタルな雰囲気はカリンバという指で弾く小さな楽器です。 その後に続くのはタイのラナートという楽器かな?こういう微妙な音程の楽器良い。 調べると1940年代に作られた曲で様々なカバーがあるようです。 僕はこのスパンキー&アワ・ギャングのヴァージョンでこの曲を初めて知りました。 ちなみに同アルバムに収録されているボサ調の「Without Rhyme or Reason」も大好きです。
45.Pink Floyd‎「See Emily Play」1967 ピンク・フロイドの作品で僕が興味を持って聴くのはシド・バレットが在籍した時期のものだけです。 最初のシングル2枚と1stアルバムですね。これらは本当にどれも良くて、自分にしっくりきます。 シド・バレットの作る曲って、この感性はどこから来たんだろうって思うくらい独特なメロディーで、しかも歌声もすごく良いんですよね。
46.Nick De Caro And Orchestra「Caroline, No」1969 この感じが好きな人には、ニック・デカロの『Italian Graffiti』(74年)の「Wailing Wall」もオススメです。 そちらはトッド・ラングレンのカバーで、この「Caroline, No」はビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの曲のカバーです。 僕はこのニック・デカロのヴァージョンを聴くまで、『ペット・サウンズ』内での「Caroline, No」の位置付けってそこまで高くなかったのですが、これを聴いてその良さに大いに気付けました。ニック・デカロの優しい声が最高です。
47.The Hollies「Bus Stop」1966 60年代のヒット曲の一つで、うちの両親が好きで、僕が小さい頃から家でよくかかってました。 意識的に音楽を聴くようになってから、自分でも買って聴くようになった曲の一つです。 こういう曲の存在があったから、ビートルズと同時代の音楽を他にももっと知りたいと思えるようになったのでした。
48.Francis Lai「Un Homme Et Une Femme」1966 これは誰もが耳にしたことがある旋律だと思います。 映画『男と女』の主題歌です。 このダバダバダのぶっきらぼう且つピッチが定まらない歌が最高です。 この頃ヨーロッパでは沢山のボサ調の曲が作られたそうです。
49.The Five Stairsteps「Ooh, Baby, Baby」1967 The Miraclesのスモーキー・ロビンソンの曲で、こちらはカバーです。 同じシカゴのカーティス・メイフィールドがプロデュースしたもので、サウンドも良い感じ。 70年代のメロウなソウルに繋がっていく名曲だと思います。
50.The Groop「The Jet Song」1969 これはSpotifyで初めて聴きました。 転調がとても面白い曲。 転調後、最後の解決の仕方をジェット機が上昇していく音のように聞かせるアイディアが素敵です。
51.The Cyrkle「The Visit (She Was Here)」1967 地味なボサ調の曲ながら、気怠さが心地良い、魅力的な曲だと思います。 歌詞の「She Was Here」でハモるところが良いですね。 このサークルは、1970年に「The Minx」という映画の音楽を作りましたが、その表題曲のヴォーカルヴァージョンもやはりボサ調で、そちらは更に好きです。
52.Peter And Gordon「A World Without Love」1964 先ほどのホリーズ「Bus Stop」と同じく、僕が小さい頃から家でよくかかっていた曲で、 高校に上がり、ギターを少し弾けるようになると、耳コピして弾いたりしていました。 すごくビートルズっぽい曲ですよね。そうなんです。これはポール・マッカトニーが彼らに作った曲なんです。 ウィキペディアに、ポールがこの曲を作ったのは提供の6年前と書いてありましたが、なぜビートルズはこれを自分たちでやらなかったのかと思いました。
53.Roger Nichols & The Small Circle Of Friends「Don't Take Your Time」1968 大学に入りソフトロックの名盤として山本くんに最初に借りたCDだったかな。 とにかくこの1曲目が印象的でした。 その後、未だにこんなビートの曲に出会ってない気がします。 ストリングスアレンジやピアノの演奏なんかも滅茶苦茶攻めてますよね。 これまで何度も聴いてきたのに未だにどういう曲か分からないという。。でも音楽ってそれで良い気がする。
54.Laurindo Almeida「The Girl From Ipanema」1964 ジョビンの数あるボサノヴァ作品の中でも、一番有名な「イパネマの娘」。 このカバーは、口笛とローリンド・アルメイダのギターが軽やかで良い雰囲気です。 この曲がすごいのは、Bメロにあたる部分(ブリッジ部)の普通じゃない転調の仕方だと思います。 2番の頭で調をどう戻すかという問題の部分も、とてもスムースに繋がっているように聞こえます。
55.Peter, Paul And Mary「Lemon Tree」1962 両親がピーター・ポール&マリーの音楽が好きで、僕もいつの間にか好きになってました。 小学生の頃に、気に入っていた「Gone The Rainbow(虹と共に消えた恋)」を聞き取りでカタカナに起こして一緒に歌ってました。CDを1秒単位で巻き戻してストップして聞き取りました。すごい執念。 そんなわけで、僕が人生で初めて自発的にCDをかけたアーティストです。 62年とのことですが、ミックスも改善されており、今聴くとリズム等ちょっとモダンな感じがしました。
56.Spiral Starecase「Broken Hearted Man」1969 中性的で伸びやかなボーカルが気持ち良いグループです。 大学の頃によく聴いていて、それ以降はずっと聴いていなかったのですが、Spotifyで久々に聴いたらやはり良かったです。 たまにはこういう元気で力強い音楽も良いなと思います。
57.Luiz Henrique「Alicinha」1967 これはボサノヴァのアルバムとしてはそこまで名盤扱いされていませんけど、個人的にはとても好きな1枚で今でもよく聴いています。 いつもアルバムで聴いているので、あ��まり曲単位で考えたことなかったのですが、プレイリストを作るにあたりこの曲を選んでみました。 アコーディオンとスキャットをシヴーカが同時録音していて、それがとても効いています。
58.The Dave Clark Five「Because」1964 60年代のヒット曲の一つ。 これの音源は家には無くて、親父が時々ギターを弾きながら歌っているのを聴いて、良いなと思っていた曲です。 ドラゴンボールの初代エンディングテーマ「ロマンティックあげるよ」を思い起こします。
59.Ennio Morricone - Bruno Nicolai「Metti, Una Sera A Cena」1969 歌のラインがアルペジオのようで、初めて聴いた時、そこが衝撃的でした。 なるべく1アーティスト1曲にしようと思ってプレイリストを作ったのですが、モリコーネは甲乙付け難く結局2曲選んじゃいました(アストラッド・ジルベルトも歌唱は計2曲ですね)。
60.The Free Design「Make The Madness Stop」1967 フリー・デザインを初めて聴いた当時そこまでピンと来なくて、それ以降熱心に聴いてこなかったのですが、久々に耳を傾けてみたら、この曲にグッときちゃいました。 途中に出てきたモリコーネの「Matto, Caldo, Soldi, Morto... Girotondo」のような、僕、こういう下降系のコード進行に弱いんだと思います。
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nemosynth · 5 years
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<海外シンセ興亡記 IV : waldorf microWAVE XT review>
●メーカー名
waldorf 
ドイツのシンセメーカーのひとつ、旧 PPG の後継者が、waldorf 社。 PPG  / waldorf は、ウェーヴテーブル音源方式を編み出したメーカーである。
PPG こと Palm Products Germany とは、その名の通り創業者 Wolfgang Palm(ウォルフガング・パーム)氏が '70 年代はじめからこつこつつくり続けていたアナログシンセを、組織として製造販売するようになった会社。
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最初はモジュラーはじめ各種アナログシンセを出していたが、早くからデジタルオシレーターを開発、世にアナログシンセしかなかった '78 年には、おそらく史上初のウェーヴテーブルを使った PPG Wave Computer 360 を出している。これは8種類のウェーヴテーブルを持つデジタルシンセで、フィルターは無い! このウェーヴテーブルと同じものが、のちの PPG Wave 2シリーズ、waldorf microWAVE シリーズ、blofeld なんかに引き継がれているが、それを聴けば、タンジェリン・ドリームのアルバムで聴ける数々のデジタル音やサンプルめいた音色が、じつはこの Wave Computer 360 であることが分かる;
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'81 年から始まった PPG Wave 2シリーズは、ウェーヴテーブルを増やして VCF/VCA を加えた機種で、これも DX7より2年も前に出た機種。
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Wave Term なる専用ラックマウント・コンピューターを使うと、1波の波形編集やウェーヴテーブルのエディットが行えた。下の写真は改良型 Wave Term B モデル;
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こうして ’80 年代には先端的なデジタル技術を駆使し、シンセシスト憧れの的として何百万円もする超高額機種ラインナップ Wave シリーズで一斉風靡したものの;
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理想を追い求めた重厚長大かつ史上初のハードディスクレコーダー HDU(Hard Disk Unit)や;
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どんなシンセにも変幻自在となるはずの、幻のヴァーチャルハードウェアシンセ Realizer の開発にカネをつぎこみすぎたあまり
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バグが止まらず崩壊、’88 年に PPG 社は解散した。北米キーマガには「Realizer that never realized.」と言われている。
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そして、翌年 '89 年に旧 PPG のエンジニアが再結成し、超個性派の新機種 microWAVE とともに驚きのデビューをはたした waldorf 社。
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社名は、ハイデルベルグの近くにある小さな町、Walldorf ヴァルドルフにちなむ。
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その後、120 万円もする巨大戦艦 The Wave を筆頭に
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順調に microWAVE シリーズをはじめとする新製品をどしどし出していたが、アナモデの名機Qシリーズを発売したあと、しばらくしてから業績がふるわなかったらしく、2004 年には、いったん倒産したらしい。 
しかし、その後、2006 年ごろからふたたびQシリーズの在庫一掃なのか分からん販売を再開し、それがフェードアウトするころ、2007 年になって正式に、不死鳥のようによみがえった新生 waldorf 社。 
その新製品第1弾が、これまた衝撃の仕様をつめこんだ小さな純白の音源モジュール blofeld であり
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2009 年1月には 49 鍵版の blofeld keyboard と
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両機種ともにサンプルが読み込めてそのまま再生できる有償アップグレード・オプションが発表され、さら後にはボディカラーを漆黒に染め上げたブラックバージョンも限定生産にて発売された。
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また blofeld keyboard が出たのと同じ 2009 年1月には、同社第2弾の新製品であり、同社初のソフトシンセ largo が発表された。 
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以降、新生 waldorf 社は、ハード、ソフト、アプリと、ふたたびさまざまなシンセを開発・販売し続けることになる。
iPad アプリ Nave
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Quantum
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Kyra
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他にも rocket や strechifett、zarenbourg などなどなどなど。
ここでは、waldorf 初代の機種である microWAVE シリーズから、さりげなくフルデジタルになることで、中興の祖となった機種 microWAVE II の派生機種 microWAVE XT を取り上げる。
●機種名
microWAVE XT '98 年発売 国内定価:約30万円
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PPG の後継として設立された waldorf が、初号機 microWAVE を出したあと、それに続いて出てきた一連の microWAVE シリーズ最後の機種。waldorf が倒産する前の機種である。
フルデジタルシンセ音源モジュール。 しかも、5Uラック型かつ据置き型ほんでオレンジ色!
なお私が所有していたのは ver.2.11で、その後 version があがっていたはず。ネットで最新OSをダウンロード可能だったのは、今では当たり前すぎるが当時は斬新であった。
●音源方式
Wavetable Synthesis+フルデジタル減算方式 2基×ウェーヴテーブルオシレーター 1基×音色加工用マルチモードデジタルフィルター 1基×音色補正用マルチモードデジタルフィルター 1基×デジタルアンプ
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オシレーターだけで音色変化を創造できる、ユニークな方式。10 年代以降になって、この方式は数々のソフトシンセにて使われるようになる。PPG / waldorf は、その先駆者。
基本的には、64 倍音加算合成、ハードシンク、FM、ウェーヴシェイピング、サンプル波形などで1波を生成、波形が異なる1波1波を計 64 波つなげ、それを1ウェーヴテーブルとして1くくりにして扱う。普段はそのうちの1波のみを読み出して再生する。しかし LFO やエンベロープ、ベロシティ、あるいはノブ操作などで、読み出す1波を切替える事が可能。これがフィルターに依存しない音色変化を、もたらす。ちょうど、1コマ1コマ違う静止画が描いてあるフィルムを連続走査する事で、アニメや動画になるのと同じで、1波1波が異なる倍音構成の波形をつなげスキャンさせる事で、音色変化を生む。いわば、波形のパラパラ漫画方式。ランダム LFO などを使えばランダムに読み出す事も可能。
このウェーヴテーブル1個をひとつの音源波形として扱い、さらにこのウェーヴテーブルが数~数十個搭載したのが、旧 PPG ならびに waldorf の Wave シリーズ・シンセである。 microWAVE XT には、以下のウェーヴテーブルがプリセットされている;
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ウェーヴテーブルにアサインされている個々の1波は、エディターソフトで波形編集できる。同社の The Wave という機種は、自力で波形創成すらできた。
エディターソフトで波形編集できるのは倍音加算合成による音源波形のみで、他のシンセシスによるものはメーカーが専用機器で合成されたものを音源波形メモリーに焼き付けているため、エディットはできない。これは Waldorf 社に、直接、英文メールで問い合わせて分かった。 
プリセットされているウェーヴテーブルは、個々の波形が、隣同士で全く異なるものもあれば、徐々に倍音構成が変わるように仕組んであるものもある。金属波形ばかり集めたウェーヴテーブルなどは、特に面白く、フィルターでは不可能な、不思議な音色変化が得られる。 しかも microWAVE XT にてウェーヴテーブル上のインデックス(読み出しポイント)を変調する EG は、ADSR を超えた多ポイントのものであり、これはのちの Largo や Nave といったソフトシンセでは得られない貴重な高度な仕様であった。
なお、旧 PPG / Waldorf の慣習として、各ウェーヴテーブル最後の3波だけは、どのウェーヴテーブルも同じ三角波、矩形波、鋸歯状波がアサインされている。
こうして創られたオシレーターからの出力は、デジタルのフィルター、アンプを通り、つまり通常の減算方式で加工される。アナログフィルターを採用していた PPG や初期の Waldorf microWAVE シリーズと違い、microWAVE XT は、フルデジタルである。
●同時発音数
10音
これでも当時の VA としては多かったのだが、さらに 30 音までの拡張サービスがあった。基板を交換だか追加だかをするので有償である。
10 音ポリで8パートマルチになるのは、この当時の DSP シンセとしては普通として、8パート個別に 16 ス���ップ・アルペジエイターが走らせることができるのは、じつはヤマハの特許を侵害しているのだが、ヤマハにしてみれば捨て置け捨て置けで放置していたらしい。彼らが叩くのはK社みたいな、より大きな同業他社だけ?
●内蔵エフェクトの性能と傾向
ステレオ1系統。ひととおり、空間系、変調系、歪み系すべてあり、かかり具合も良い。ちゃんとエディットもできる。
マルチ音源として8パート構成にできるので、そのとき初めの3パートはシングルでのエフェクトをそのまま生かす、残りのパートはコーラスに限定される、とか、いろいろ当時なりにがんばっていた。
グルーヴ・ダンス指向なのか、ディレイタイムが、音符と BPM の組合わせでしか表示されないのには、ちょっとびっくり。つまり、BPM = 125 での八分音符、という具合。 謎のギターアンプ・シミュレーターもあって、いくつかのキャビネットタイプが選べるあたり、ただのイコライザーかと思いつつも、ここまで変な連中の考えることだから、ひょっとしてひょっとするのか、この時代にしてすでに DSP の余力で極超初歩的な物理モデリングの先駆者的なる不可思議な演算でも行っているのか?
●内蔵波形、プリセットの傾向
64個のウェーヴテーブルを搭載。 さらに1ウェーヴテーブルあたり、64個の波形を搭載。 リアルな音よりも、抽象的な音のほうが得意。
搭載されているテーブルは、旧 microWAVE と同じ。なんと旧 PPG Wave シリーズの波形を全て搭載。フルデジタルだから、いわば「バーチャル PPG しかもハードシンセ」である。
下記サイトに、搭載されているウェーヴテーブルを時間軸上で FFT 分析したグラフィックスが掲載されている;
http://unofficial.waldorf-wave.de/wavetable.html
すごい、さすがフィルターだけでは表現しきれん表現力、音源波形のオンパレード。
エンジンそのものは旧 microWAVE よりも進化しており、例えば旧 microWAVE より波長の長い波でも記憶可能。また波の後ろに、同じ波を点対称にひっくりかえした波をつなぐことで、複雑な波形を作成可能。さらに、64個ある波形の全部を埋めなくとも、任意の範囲の両端となる2波のみ入力すれば、あとは microWAVE XT が、中間波形を演算で算出・補完してくれるインターポレーション機能すらある。でも自力ではそんな波形編集はできない。自力で波形編集できるは、かの巨大シンセ The Wave のみ。本機の場合は外部エディターが必要。 しかし後述するが、プリセットされたウェーヴテーブルだけで、十二分に楽しめる。
A/B の2バンク各々128音色あるプリローデッド音色は、生産された時期によって違う。かなりひんぱんに内容を改編していたようで、時期によって全く異なる上に、いくつもの版まである。以前はメーカーサイトからダウンロードできたが、今は?
私が持ってた版は、最も広く普及したエディションらしいのだが、相当にヲタなプリローデッド音色ばかりあり、テクノや SF 映画などにヒントを得た音色が満載。例えば「MCP」という名前の音色があり、これは映画「TRON」の超マイナーな効果音そのまんまなので、これまたマニアックに笑える。また内蔵アルペジエイターによるダサいスレスレのユーロ・テクノなバッキングパターンは、分かる人には爆笑。タンジェリン、ジャール、ヴァンゲリスなどが好きなら、それらをニヒルに真似たネタにもニヒルに笑えるであろう。
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●エディットの自由度と可能性
2オシレーター構成だが、両方とも同じウェーヴテーブルを共有する。ただしウェーヴテーブル内の、どの波形を再生するかは、個別に決定可能。
ウェーヴテーブルによる音色変化は、実にけったいで、クラフトワークのヴォコーダーのように「アインス・ツヴォオオ...」とドイツ語で数を数えてくれる(と錯覚する)ものすらある。先述のとおり、徐々に波形が変わってゆくテーブルもあれば、何の拍子か突発的に音色が変わるテーブルもある。特に旧 PPG 商品から引継いだテーブルには、わざわざ当時のバグを再現したのか、突拍子もなく劇的な変化をするものがある。またかつて定評があったサックスの波形もあり、これは「ほぅ。ま、なるほどねぇ」と隔世の感あり。その他にも FM 音源に似ているがもっと太い波形や、高次倍音がギシギシ出ているものも多く、これだけで充分すぎるほど個性的、買う価値はある。
先述のとおり、ウェーヴテーブルをスキャンする EG は多ポイントのものであり、のちの waldorf 機種よりもすぐれたアドバンテージとなっている。逆に言うと今の機種では役不足なところでもあり、ここは改善していただきたい。
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リング変調もクロス変調もハードシンクもできる。けっこう汚い音になるのがまた良い! 10音ポリなので、ユニゾンにすると JUPITER-8に近似した素晴しく暴れた音になる。しかもユニゾンにすると、ヴォイスごとにディチューンできるのは当前としても、ディ・パンニングまでできるのは初めて見た。つまり、ヴォイス毎に適当にパンニングを散らかせてくれるのである。もともと倍音が気持ち良いので、なお良い。
オシレーターのピッチを 128ft にまで落とせるのは、なかなかない。まぁ音が破綻するのだが、それでもええやないかい、音創りや。
旧 microWAVE の方が音が太い、と言われるのを見越していたらしく、わざわざ D/A コンバーターでの量子化ノイズを流出させることも可能。当時はビット落としなんてそんなに無かったから斬新。ビット落としの先駆者なんて、KORG DSS-1 くらいかなぁ? さらに D/A の演算を意図的にアホにする事も可能。出力がクリップした場合、そのまま頭打ちでサチって出力するのか、あるいは符合だけ反対にして出力するという安もののコンバーターの動作すら再現してみせたりするのか、選ぶことができる! これはささやかながら、凄い。
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このころからお約束になってきた外部音声入力も、標準装備。
デジタルフィルターも滑らかで、非常に充実。様々な特性のローパスやハイパスは無論、Oberheim Xpander のごとくオシレーターでカットオフ周波数を FM 変調できるフィルターや、WaveShaper を通してからかかるフィルター、果てはビットクラッシャーとレート・リデューサーのあとにフィルタリングするものなどなど、10タイプも装備。 さらに第ニのフィルターがあり、これは6dB/oct.という緩やかな特性を持った LPF/HPF 切替式で、補正フィルターとも言うべきもの。
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各フィルターの効き具合も、中々にアナログ的。レゾるところもばっちりだが、ただ、カットオフを絞りまくっても少し音がもれるところは、ちょっと残念。
エンベロープがループできるのには拍手。LFOも非対象波形になるまで歪めれるので、普通の鋸歯状波からも、いろいろバリエーションが楽しめる。
仰天するのがモジュレーションマトリクスで、この当時にしてすでに 30 以上のソースと 30 以上のデスティネーションとを、16 本のパッチケーブルで接続するに相当。おまけに4基のモディファイアを使うと、ソースとデスティネーションの間に、不可解な数式を組み込むことが可能。これは、かつての Kurzweil K1000/1200、現在のユーロラック・モジュラーなどにあった、正体不明の関数モジュールと同様の機能。モディファイアの出力を別のモディファイアへ入力できて、もはやコメントしがたいほど壮絶。ベロシティ最大値でのみリング変調を作動させたりできる。
変な16ノート・アルペジエイターは、ユーザー設定可能。プリセットパターンが、なんともヨーロッパ人ごのみの、ずんどこずんどこパターンばかりで、そのまま日本人が使うとごっつダサくなりそうなのには笑える。そんなことよりあっと言う間にジャン=ミシェル・ジャールが出来る。あなたもジャール、気分はもう「磁界」。
使い勝手は、ツマミごこちのいいツマミたちのおかげで非常に簡単。値段に負けてmicroWAVE II にしなくて、ほんとうに良かった。このトルク感! これですよこれ! これこそ楽器ですよ楽器! 触り心地! フロントパネルの上 2/5 は microWAVE II となんら変わりなく、気分でどちらのエディット方法も可能。特にウェーヴテーブル切替ツマミと、カットオフのツマミとが、赤く着色されているのは、実に感慨深い。カットオフ同様、テーブル切替がキモなのだ。
ところで私のはハード自体が古いバージョンで、ツマミがずん胴である。後期のは上半分がやや細くなった改良型で、同社のQ等に採用されているのと同じもの。こちらのほうがツマミの間隔が開いていて使いやすそうではあるが、さりとて私自身は不便を感じた事が無い。ごっついドイツな巨漢むきの改良か?
またツマミは果てしなくグルグル回るエンコーダーで、従ってパラメーターの変化幅も大きくとってあり、微調整もしやすい。そのかわり必ず相対値操作となるので、絶対値でのエディットは不可。演奏中での狙った演出時には、ちょいと注意しておいたほうが良い。
●拡張性
ネットで OS をダウンロードできた。わざわざ URL を LCD に表示してくれる。この当時、これを見て「ついにそんなネット時代になったか!」と思った。
30音ポリに増大してくれる有償サービスがあった。
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どこか中途半端な木製サイドパネル(?)のようなものもあった。ラックマウント用の「耳」に装着するのだが、長さがラック高の2/3くらいしかない。ちょっとこれ説明不能。
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●あなたにとっての長所
もちろんこのマニアックなウェーヴテーブルの数々。これだけでも買いなのに、さらにディープでモジュラーなシンセシスが可能、EG も多ポイント、しかもエフェクトとアルペジエイターまでサービスされて、これで満足しないはずがない。
オレンジ色がまぶしいフロントパネルもよく見れば、意外にシックな色合いのスェード調。渋くて良い。海外のギアには、センスが理解できない異文化ものが多いが、これなら私も好きだ。良く知らないがディーゼル機関車的な色彩感覚なのか、まさにヨーロッパの鉄道など��ような、シックにくすんだカラフルな工業製品感覚。
パワースイッチが他のボタンと同じデザインで、こりゃ危ねーな-と思うも、そこは考えられていて、稼働中に長押しつづけないとオフにならない仕組み。しかも押しつづけていると
  "Switching myself off"
とキュートなメッセージが出て、そのまま10からゼロまでカウントダウンが始まる。カウントダウン中にスイッチから手を放すと、電源は切れないからセーフ。
ランダムエディットが可能。実行キーを打鍵するたびに、勝手にマシンがランダムにパラメーターを設定。サイコロをふるがごとくに音色自動的に創成。最低でも10回に3回は、絶対に面白い音になる。ただし使える音かどうかは別。ったって使いにくい効果音になっても構うものか。おもろい音ならそれでええ! でや、なんせ私には楽音と効果音の区別がつかんのだ!
microWAVE XT の英文マニュアルは親切で、関数モジュールといえども分かりやすく図解されているので助かる。
●あなたにとっての短所
パワーオフ・カウントダウンが目にも止まらぬ速さで完了するので、正直あんまり安全設計とは言えない。やってくれるぜ Waldorf! おかげで、さきほどの
  "Switching myself off"
という、おちゃめなメッセージを読み終わって笑うと同時に電源が切れる。これは、ヨーロッパ人ならではの、毒の効いたブラックユーモアやもしれぬ。
あまりにランダムエディットが優秀なので、自分で音を創らなくなった。いかん。
古くなってくると、ポップなオレンジのスェード調なフロントパネルのペイントがぼろぼろ剥がれてきて、シルク印刷も一緒に剥がれ、しまいには操作しようにも、なにがなんやら分からんよーんなる。
とにかく高価だ。しばらく金欠でうなっていた。
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●その他特記事項
某店員などは 「こんなもの買う人そうそういませんよ」 と、真実とはいえ失礼な事をのたまった。だからその店では買わなかった。ばーか。
さて、microWAVE XT の特徴を一言で言うなら、マニアックな仕様と値段なるもそれにあるまじき軽快さ、そしてトドメの手触りのよさであろう。
'80年代にドイツから覇をとなえた PPG といえば重厚長大、大艦巨砲主義の権化のようなメーカー。1986 年にニュースがひろまった幻の Realizer なんか、今日のバーチャルシンセの走りですらある。
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実際に彼らが夢想したことは、30 年以上たった 2008 年の年末ごろに、Arturia Origin が実現したわけで;
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‘80 年代にしてすでになんでも実現できるトータル・システムを目指したがっていたところは、ドイツ人気質なのか、則ちまるでメルセデスのごときドイツ完璧主義なのか? 卓越したマエストロが生み出す匠の世界。そう言えば Creamware Pulsar は、なんでもコンセプトを真似したがる妙なメーカーであったが、PPG や Steinberg と同じく、トータルなシステムをめざしていたところは、通じるかもしれない。
それがいったん倒産し、やがて Waldorf となって復活。最初は小さな microWAVE にはじまり、「世界三大発明」として ・日本の盆栽 ・マクドナルドのハンバーガー ・そして microWAVE とが載った不思議な宣伝を打つ。
それがその後、またしても重厚長大路線に走りかける。なってったって The Wave。採算度外視にも、ほどがあると思われた名機。カラーバリエーションや、76 鍵モデルもあった。
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その巨大戦艦 The Wave、またの名を waldorf WAVE.それはいかなる機種であったか?
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そもそも The Wave は受注生産であり、日本には十台くらいしか無いと言われた。受注生産だけに、かえって柔軟に対応できたらしく、標準の青色の他に、シャア専用みたいな赤いやつ、Qみたいな黄色いやつ、精悍な黒いやつがあり、さらに 76 鍵版や、同時発音数を拡大するサービスも当時はあった。
その定価は 120 万円。
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先述した microWAVE XT と似ていて、1波1波の波形は 64 倍音加算合成、FM 合成などで作成。microWAVE などと違うのは、すべて自力で波形生成できること。 
びっくりするのが The Wave における1波をつくるための FM 合成で、8オペ1アルゴリズムという変態ぶり! しかも各オペレーターのパラメーターは、フリケンシーと出力レベルのみ! EG 無し! これは1波の波形しか生成しないために、こんな変態な仕様にしたらしく、これはもはやオペレーターというよりただのサイン波オシレーター。
して、アルゴリズムの形は: 
 Op1 → Op2       + → Op3   Op4 → Op5 
 Op6 → Op7 → Op8 
という、二系列のタワーになった、6モジュレーター2キャリア構成。 
他にも波形ハンドドローイングや、フォルマントフィルターをつかって波形生成したり、サンプル、それも、いにしえの Sound Designer I フォーマット(SDII では無い!)ないしは ATARI コンピューターの Avalon フォーマット(もはや化石!!)ないしはサンプル・ダンプ・スタンダードで取り込んだ PCM サンプルを、FFT / 逆 FFT で分析 / 再合成するというリシンセシスまで可能!
そのリシンセシスには2通りあり;
・1波のみの波形を生成するためにフォルマントを読み取って、それを全鍵域にあてはめる方式
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・1波どころかウェーヴテーブルを丸ごと一気に生成すべく、フォルマントは読み取らず、そのかわりフレーズサンプルをまんま時間軸上の 64 ステップにぶったぎってウェーヴテーブルを生成する方法
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とがある。
後者の場合、言葉をしゃべってウェーヴテーブルにし、和音を押さえると、各構成音のフォルマントは崩れる代わりに、フレーズのテンポが同期するので、のちに Roland が出した VariPhrase 技術を原始的にしたようなことが実現できていた。エンソニック EPS 16+でも、1波ループを設定し、モジュレーションマトリクスを使えば、似たことができましたね。このあと 2000 年1月のナムショーにて Roland が実際に VP-9000 として史上初のバリフレーズ機を発表したとき、waldorf の社員が見にきて「僕たちもこれをめざしていたんだよ」と言ったという。彼らなりのバリフレーズが実現できていたら、さぞかしおもろかったやろうね!!!!!
The Wave のすごいところはこれにとどまらず、さらに、すべての波形において2つの波形を加減乗除できる。しかもそれは、1波を構成するX軸(時間軸)目盛り1つずつのY軸(振幅)の値に対し、加減乗除する。言い換えれば、1波を構成するサンプルデータひとつずつの振幅を加減乗除するということ。特にシンセシスで初めて見るこの除算、興味深い。 
これで1波の波形をいくつかつくって、それを 64 波つなげてウェーヴテーブルにする。しかも、microWAVE XT 同様、64 波すべてを作らなくとも、いくつか作って適当な場所に放り込めば、あとはその間の中間波形は自動補完機能にて自動生成される。 
これら音源波形は、アナログ回路による4 pole レゾナンス付き LPF と、これもアナログ回路による2 pole レゾナンス無しの HPF とで加工できた。その LPF と HPF とは、直列に接続するとバンドパス・フィルターとなり、並列に接続するとノッチすなわちバンドリジェクト・フィルターとなった。
また、EG や Modulation Modifiers と呼ばれるものにマクロ機能があり、これにより本来だとモジュラーシンセなみに結線しなければいけないモジュレーション系統の操作を簡易にしていた。たとえばモジュレーションホイールでピッチ LFO かけるためのマクロ、とかあった。 
液晶が横長の表示板なんで文字表示だけかと思ったら、じつはグラフィック表示できる代物。しかも非常にふんだんに分かりやすいグラフィック表示をたくさん取り入れ、使い勝手も良い。ブロックダイアグラムみたいなグラフィック表示すらある。操作性の良さは、waldorf の象徴にすらなった、でっかい赤いレ��ド・ノブだけではない。
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サンプル波形からウェーヴテーブル自作できるところといい、グラフィック波形表示などといい、The Wave は PPG Wave 2シリーズに、WaveTerm をぶち込んだような仕様ですな。当時そんなことまでできる処理能力を誇った単体機は他になく、これはもはや波形コンピューター。旧 PPG の Wave Computer 360 の名をほうふつとさせる怪物であった。
なお、OS は、なんとフロッピーディスクで供給! かつてエンソ EPS やイーミュ Emax、ローランド S-50 やなんかに採用されてた方式。しかも起動が待てないせっかち屋さんのために OS ROM というのも別売されていた。内蔵記憶媒体として HDD も搭載。
どうやら The Wave は、ウォルフガング・パームさんが、やりたかったことをすべて盛り込んだような超弩級変態シンセらしい。すごいですなぁー! 倍音加算も FM 合成も自力で可能なあたり、幻に終わった PPG Realizer の再来に近い部分すらある。waldorf 初号機 microWAVE が成功したあと、The Wave を開発するにあたり、とことんやりたいことをやりつくし、その成果からきっと microWAVE XT のような縮小版が誕生したんでしょうなぁ。 
だいたい 78 年に Wave Computer 360 を出した歴史ある彼らにしてみれば、技術的な面のみならず、エンソニックの TransWave や HyperWave も、コルグの Wave Sequence にしても「元祖は自分たち PPG / waldorf なんだ!」という思いもあったのかも。それでご本家として「20世紀最高のシンセ」という宣伝をしたのかも。まぁ、憶測の域を出ませんが。 
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しかし巨艦 The Wave を世に送りだすことができたおかげで、Waldorf 社は過去の呪縛から解放されたのであろうか。また、性能の良い DSP が出てきたのであろう。microWAVE XT は、ヲタな仕様にもかかわらず、軽快ですらある。それどころか過去の重厚長大主義から解き放たれた、不思議なポップさがある。PPG 創業者ウォルフガング爺が社を去ったという事と関係があるのかは、知らない。とにかくマニアな機種なのに、受ける印象が以前ほど硬派でなく、良い意味で一般性が、ポピュラリティが、増したように感じる。
まず発音数の増大やエフェクトを積んだ事もあって、スペック的に初代 microWAVE ほどストイックな印象を受けなくなった。さらに親しみやすいその使い勝手は、軽快さに拍車をかけているようだ。
そしてこのデザイン。価格の高さはおそらく零細企業なのだから仕方ないとしても、このあたたかい太陽系のような奇抜なデザインは、明らかに新生 Waldorf のポップで軽やかな感覚を象徴する。同じくテーブルトップ型の音源モジュールである JP-8080 や NOVA と、ぜひ並べてセッティングしてみたい。音も色彩豊かなのは、もはや言うまでも無い。しかも見かけだけでなく、使い勝手も良ければ、触り心地も絶妙。いつまでも、いじりつづけたくなってこそ、真の楽器と呼ぶにふさわしい。
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かつて同社からは、Gekkoという、ヤモリから名を借りた、カラフルな「まが玉」のごとき形の、単機能の MIDI デバイスも発売されていた。
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マニアな世界に有りがちな暗い閉息感や厳しい求道感とは、ひと味もふた味も違ったツウごのみ仕様かつ軽やかでオープンで色彩豊かな商品展開を、筆者はひそかに期待していた。
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この後、いったん Waldorf は倒産してしまうが、ゼロ年代半ばすぎあたりからぼちぼち復活。microWAVE シリーズは姿を消したが、当初Qシリーズを継続して販売し、その後、かつてなく小さいボディに凝縮されたヲタなウェーヴテーブルシンセ blofeld、同じく小さく取り回しがいいながらもヲタでニッチな周波数分周方式のストリングスモジュール Streichfett などが出ることになる。そして、Nave のようなソフトやアプリも軽快。ネット時代の進展とともに、モバイルギアがよろこばれると、それに乗ったポップで軽妙洒脱なガジェット的な機種がたくさんでてきた。
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blofeld という機種名は、映画「007」シリーズの主人公ジェームス・ボンドの宿敵たる悪役、ブロフェルド総裁にちなんだものであり、blofeld 専用サンプルエディターソフトの名前 SPECTRE は、ブロフェルド率いる悪の秘密結社の名前スペクターをそのまんま持ってきたという、遊びごころ満点のネーミング。かつて活躍した映画評論家、淀川長治は、例の名調子でブロフェルド総裁のことを「ま~この人、悪い人。恐ろしいですね~。」と言っていたらしい。 
そのため、blofeld が新生 waldorf からデビューしたときのネット広告では、ブロフェルド総裁に扮したゲーハーおっさんが blofeld を抱え、にこにこしながら映画でトレードマークともなっていた愛する猫とともに写っており、ドイツ訛りの英語で「この、ちんけさいざー、たまらんええぜよ」みたいな宣伝コピーが書かれていた。 
凶悪な音が出るシンセに、ふさわしいネーミングであり、宣伝戦略。
This one got my name on it 
For many yearss I trrick and tweek all ziss syntesizing maschinery to produce hyooch aural vibrationss. Bat zey are all not capable to produce a sound so powerfull and faehht like I need for ze big explosionss. 
Zey are so big and so many zat I cannot take on the journeys, you know? My very german Waldorf syntesizing scientists heff now developed a new sintesizing maschine viz ze power of many, many maschines inside! It is so strong, I cannot believe. My enemies vill be very surprised, yes! Hoeh hoeh.
訳してもいいんですけど、ドイツ語訛りの英語を訳すむずかしさと、それをドイツ人自身がネタにしている宣伝をそもそもどう訳したものか考えあぐねてて、どうも。
そしてそれらはやがて、2020 年を目前にして Quantum や Kyra といった、みたびの巨大戦艦、三度目の正直となって、それでもまだ性懲りもなく世に送り出す。 同じく巨大戦艦たる moog one も出ている今、時代は、みたびのフラッグシップ!
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しかも今度こそ、仕様が大規模である一方、やはり操作性や使い勝手のセンスは軽快、軽妙洒脱である。
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新生 waldorf には、これからもディープな機種を、それでいて軽くも愉快なセンスのデザインに満ちた開放的な感覚の、それも手触り感にすぐれた真の楽器を、これからも望むばかり!
その一方で、ウォルフガング爺は、自分だけで個人商店 PPG をふたたび立ち上げ、ウェーヴテーブルを彼なりに発展解釈した TCM - Time Corrected Sample などを開発、そのテクノロジーを利用したソフトシンセやアプリシンセを出してきた。あまりにも難解ヲタすぎて理解できないのだが、音のキャラを因数分解し換骨奪胎するウェーヴマッピングは、オブジェクト指向で楽しい。
老将が繰り出すソフトシンセ。
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その老将パーム爺も、2020 年に 70 歳になるとあって、ついに引退を宣言。 つくってきたプラグインシンセは、他社に譲渡される。かくして、電子楽器あけぼのの時代を知る歴史の証人が、また一人、視界からフェードアウトするのだが、しかし自分が存命のうちにビジネスをやめてご隠居できるというのは、ひょっとしてパーム爺ご本人にとっても本望で幸せなことなのか? ここに、彼のサイトにあった原文を紹介;
Important announcement
Dear Customer,
after 50 years of creative work in the field of sound synthesis I decided to stop doing business. I've been thinking about this step for some time now, especially since I've turned 70 this year. Therefore, I am very happy to have found a competent company in Brainworx Audio GmbH that will take over and continue my products and ideas.
I would like to thank you for the support I've received over the last six years. PPG VST plug-ins and iOS apps are no longer available for purchase. We will continue to provide downloads of your previous plugin purchases until end of 2020.
However, we do not recommend updating the hosts or the operating systems, as we cannot guarantee that our products will still run perfectly.
Customers of PPG plugins will receive a mail from SendOwl, which gives more infos on how to connect to Brainworx.
The future of the iOS apps has not been decided yet.
Thank you again for your support.
March 2020, Wolfgang Palm
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もはやプラグインのゆくえという、やぼなことを聞く雰囲気もゆるさない、歴史の重みだけが、ずしっと。
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Revision log;  First edition posted on Mar 8th, 2020
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