Tumgik
#花嫁付き添い人
kaoriof · 4 months
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(昔の日記です、お気に入りの文章教えてくれたらモチベになります……)
日記
その日は朝からジョギングをした。いつも昼過ぎぐらいに起きていたから、朝8時の街のざわめきがあんなにも違和感なく受け入れられていることに驚いた。結局少し走っただけでくたくたになってしまった。川を眺めながら、ゆっくり、ゆっくり歩いて帰る。鈍色の川だった。1週間に1回くらい、いままで生きたすべての生きものの屍が、地を踏む私の足裏のずっと奥底にしずんでいることを思い出して、不思議な気持ちになる。恐竜もそう、目に見えない小さな微生物も灰ほどの大きさになって光景の一部にちゃんと溶けている。そのことに深く安心して、わたしは好きな人たちのことをちゃんと思い浮かべられる。調べたら、紀元前5万年前から今までに誕生した人間を合わせると、1082億人もいるらしい。1082億人もの人間たちが流した血を、蓄えた知恵を、つないでいった命のことを考える。丘丘を越える風や、夜と花との匂いに触れると、結局いつもそんな想いに辿り着く。昼からは医療脱毛の予約が入っていた。ほぼ素っ裸になって赤い水性ペンで体のあちこちに線を引かれて、ぱちぱちした熱くて痛い光に耐える。わたしの褐色の身体だっていつかあの、深いところにある脆い、目に見えない、灰になってしまうのになあ。電車に揺られながら、ゴミ溜めに差す光を見つめていた。小説の中の、「眼を傷つけるほど鮮明に」という表現を気に入ったので、メモに残す。細い雲が花嫁の白いヴェールのように空に広がっている。なんだか浮かれていた。アルバイト先で出勤打刻を入力して、都合よくふたりきりになった同期の男の子に思っていることをべらべらしゃべってしまった。なんかもう誰に何を思われるとか誰かと何かをくらべるとかそういう事柄に鈍くなっている。バイト前に控え室に入るといっつもからだをじろじろみてくるあの人、ふと見たら私の足を見つめてて、それ以来マジで無理になっちゃった。なんかたまたま目に入る情報の引きのわるさに自分でもびっくりしちゃうの。街歩いてたらちょうどだれかが小便してたり、ちょうどネズミが裏路地からでてきたり、恋人と上手くいってない時にインスタを覗けばちょうどだれかの記念日だったり、そういうの。でもこのあいだ西加奈子の白いしるしっていう本を読んだんだけど、富士山に関係している話で、それでたまたまわたしも来月山梨に行くの。こういう「ちょっとラッキー」みたいな軽くてふわふわした柔らかな偶然が、積み上げられたいやーな記憶を許してくれる。こんなことを永遠に喋っていて、性格が悪いと思われるかもと不安だったけど、その人の方がわたしよりも5億倍くらい性格が悪かったので、あとはふたりでお偉い人が休憩から戻ってくるまでげらげら笑った。その夜はなんだかお酒でも飲みたかった。それで全て忘れ去るのは惜しいけれど。読まなきゃいけない本よりも読みたい本を読もう。学ばなきゃいけないことよりも、からっぽにみえる毎日のしずけさに意味を見出したい。恋人に別れを告げたのは自分なのに、会ったら触りたくなっちゃった。そういうこともあるよねー
無題
この人でいい、じゃなくて、「この人がいい」という感覚と大事にしていきたいと思う。4連勤目、ありがとうの一言も言えない禿げたひとたちにへらへら愛想を振りまく。やさしさに見返りを求めてはいけないなんてほんとうに馬鹿げている。わたしは自分に見合う対価をいつだって求めてるし、それを与えることこそが相手への敬意を表明する最適な手段だとずっと信じている。なんかもう無理、みんなキモイ。足裏も首も肩も痛い。インターネットばかり眺めていたら、夕陽の映る海も連なる山々も消費するものの1つに思えてきて、相当心が疲れているんだなあと自負する。色欲も皆無で、今ならどんなイケメンであろうと抱かれない自信があるくらい。言葉にできない日々こそ尊いのか、はたまた言葉に値しないものなんて、記憶されるに値しないものものなんてその程度なのか。通り過ぎた過去と進むべき未来の間で、ただ棒立ちしている。ただ、減っていくフォロワーの数値を眺める。わたしがその人の人生からいなくなる瞬間に、前よりもなんかすこしだけほっとする。
無題
ふと、あーこんな文章書くのやめて男子高校生のフリして架空の日記をつらつら綴っていきたいなーなんてことを思った。好きな女の子が教室に入ってくるあの瞬間に世界の色が変わって、空間がぐわんと無音で一新するかんじとか、廊下にひびきわたる古びたオルガンの重低音。蛇口から溢れる生きものみたいな水に顔をうずめて、あつい夏をのりきる。シャトラルランのアナウンスに合わせて、きゅっきゅと靴が床の光沢を擦る。太陽はギラギラ照って、それと同じ純度でみんなの肌が光る。時間にゴールテープがあったら、あと何回わたしはそれを切っていけるのだろう。いまはもっぱら実家暮らしを卒業したいと思っているけれど、いつか女であることを卒業したいと思う日がくるのかもしれないしそういう不確かなことばかりで全部うごている。ガガーリンの「地球は青かった」という台詞は有名だけれど、あれ、ほんとうは「地球は青いヴェールをまとった花嫁のようだった」と言ったとする説もあるらしい。わたしたちみんな青いヴェールをまとった花嫁のように生きていきたい。不確かで不透明な身体、心、ちいさな葛藤や、変化、醜さを直視する必要なんて全くないんだ。
無題 
黒いワンピースを大学に着て行ったら、先輩に黒が似合うと褒められた。わたしが可愛げなく「黒なんて誰でも似合う無難な色じゃないですか」と返すと、黒が似合う人ってほんとうは2割ほどしかいないらしいよと言う。でも先輩、黒いウェディングドレスなんてどこにもないじゃないですか。
とことんついていない日が続いている。空きコマにカラオケに立ち寄ったら、店員の不手際によってひどく待たされた。しかも音質がぼろぼろで、もうなにを歌っても音痴に聞こえてしまって、さいごのほうは泣きながら宇多田ヒカルを歌っていた。やることが多すぎて、依頼書添削の通知が深夜2時にきたりする。ぜんぶやめたい。
大学の学祭実行委員をやっているのだけど、新規統括が決まった。これから新規が入ってくる中で、だれがどういう立ち回りをするか。新規統括の下にチームリーダーも2人いて、みんな多分わたしと同じくらい忙しいのに同じチームの人のタスク管理まで把握しているし、守らないといけない表記基準もちゃんとおぼえている。人の振り見て我が振り直せっていう諺、あったなあ。今は等身大にきこえる。
無題
ぽつぽつとした雨の音が家をまあるく包みこむ。包丁で水気の多い野菜を切る音やテレビの雑音を絡めながら一つの線になってゆく音の波に赤ん坊のように心を揺らされる。ときどき、だれかに肌で肌に触れてほしくなるときもあるけれどなんとか平気。朝起きて、しわしわになった白いベッドシーツになぜだか生きていたことの証を感じとって、朝からふわふわした気持ちだった。成り行きから友人と文通をすることになった。最近は眼鏡がこわれて、イヤホンをなくして、ほかにも不運だと思うことが何件かあった。それでもどんどんに綺麗になっていく自分のうつくしさや、河川敷でからだを動かした後の汗ばんだ首元を冷やす風、そういうものにその都度救われていく。文章を書くのだって、すこし書かないだけでとびきり下手になったような感じだけどこうやって振り子のようにあちこちをいったりきたりして自分の居場所を掴んでいくと妥協できるようになった。わたしもほんとうは妥協を信仰とよびたいよ。書くの難しい、日記の練習。
反逆
朝から訳あって母と銀行に行かなくちゃいけなくなった。暑くて全部が嫌だった。道すがら、誤って小銭を何枚か落としてしまって困っていたのだけど、母はそれにすら気付かず歩く足を止めなかった。一度も振りかえらないまま。その瞬間、ああこのひとはこういう人なんだ、と思った。あなたが母親としてすべきことは娘の束縛でもスケジュールの管理でもなくて、隣に立ってあげることなんじゃないの?って、込み上げてくる怒りを必死に押し殺す。もうどうでもいい。わたしは宗教がきらいなわけではなくて、それに付随する人間の因縁がしぬほどきらいなのだと気がついた。
昨晩、大学の唯一の男友達とたらふくごはんをたべた。ありじはやさしいから全人類が惚れる、これまじ、と言われて心がほかほかした。「俺はさー親の束縛とかあんまなくて。朝帰りとかしても、母親、いつもと変わらずに何食べる?って聞いてくれるんよ。あーうどん、あったかいの、っていうと隣でつくってくれてさー」みたいな話を聞いて、母になる日がきてもこなくても何よりも大事にすべきなのってそういうあったかさ、優しさであってほしい。テーブルにあった占いボックスみたいなのに100円いれたら、吉と書かれたうすっぺらい紙がでてきた。ラッキーカラー青。次髪染めるならブルーブラックかな、そう思った。ちなみに男友達は「緑の人」って認識されたいらしくて、いつも緑の服着ててまじでおもしろい。
新宿駅は夜でも、バチバチに光っていた。帰宅して、そのあとは元恋人の友達と夜通し通話した。間にしょうもない下ネタをいいながら、ほぼ恋の話。エロい台詞を言わせたりして、ゲラゲラ笑った。毎日筋トレしてたら、足が細くなって、気持ちも前向きになった。でも、朝起きたら元恋人のインスタに載ってた私の写真が削除されていて、気持ち的には2度目の失恋だった。一度、私にもプライドがあるし元彼に連絡とかしたくない、と言ったとき、じゃあそのプライドを最後まで突き通しなよと言われたのでわたしはほんとうに最後まで突き通した。こんな美人でやさしい女を振るとかまじで勿体ねーっていう強さをおかずに生活を食ってるよ、ほんとうにすきだったんだ。
無題
高校時代、すごく仲のよかった友人にはじめての恋人ができた。このあいだ新歓合宿にいったの、といって見せてくれた写真、ほんとうにどれも眩しかった。わたしは大学に気の置けない友人が数人しかいないし、おまけについこのあいだ振られた身なので正直心の底から同じ目線でよろこぶことができなくてとてもつらい。ほんとうにいちばん救われて、いちばん好きな友達だったからこそなおさら。というか、さいきんずーっと無気力で、与えられる日々を過ごすというか半ば消化するような感覚でうけとめている。こうやってみんなそれぞれ離れていくのだとおもうとすごくさみしい。彼女にとって、わたしにとって一番だった関係性が、いつしかくずれてしまうのではないか、もう崩れてしまっているよでは無いか。そんなことをかんがえる。気休めにカフェでチャイティーラテを頼んだんだけどクソまずい、救われない。じぶん、はじめて付き合ったとき、どういう気持ちだったっけ。わたしの人生だからわたしがきちんとそこに価値や意味を与えないといけないのに、横たわって天井ばかり見て、挙げ句の果てに他人に妬みすら覚えてしまうのってすごく阿呆らしい。うらやましいな〜〜〜結婚するのかな〜握っていた手を手放されてしまったわたしにとっては、彼女が今一番求められているという状況は嬉しくもあり、うらやましくもある。海を背景に男の子と裸足で駆けだしたりするのって幻じゃなく存在するんだ。なんでこうもひとと比べてしまうのかわからない、何でそんなに上手くいくんだろう、なんでわたしだけこんなに不運で、こんなに寂しくて、こんなにつらいんだろう。だれしもが闇を抱えているのにそれを無視して、わたしだけ、わたしだけ、と卑屈に叫んでいるからバチが当たったのかな。去年、彼女とふたりで予備校へむかうとき、「はじめて」って片道切符だよね、なんてことを話した日もあったのに。もうほとんど大学に馴染むとか、ともだちつくるとか、学チカとかぜんぶぜんぶ諦めて、必要だけどこころの栄養にならないものは先送りにして隅に追いやって、ただひたすら本読んだり映画見たり、観葉植物に囲まれた生活をおくりたい。天気がいい日にはフラッと海に行って、そこにひとりでいるひとがいたら話しかけるとか、そういうところから心を元あった場所に置き直す努力をしないとこのままいちばんうつくしいとおもっている10代が終わってしまうなんてあまりに耐えられない。余裕がなさすぎるから5,000円の寿司料理を食べにいきたい。花を生けたい。北海道の僻地へ一人旅したい、新潟の温泉とか和歌山の麦畑とか。ちっちゃなドラゴンをこころに飼いたい、人差し指くらいの蛇のタトゥーを掘りたい。意地悪な天使みたいな女の子になりたいし、やさしい悪魔みたいな男の子に好かれたい。バイトでお客様の身分証をみてそのひとの住所とか名前とか生年月日を手入力するんだけどなんか、その作業をするたびに不思議な気持ちになる。当たり前のようにみんな違う名前で、違う日に生まれて、違う人生をおくっている。世の中わたしがしらないことで成り立っている。わたしは頑張っている、がんばることなどなにもないはずなのに頑張らないといけないことがとてもつらいけど、人生そういうもんですか���
無題
大切な人たちはこれからわたし以外のひとたちにも大切にされてゆく、でも。私はどうだろうか?なんてことを考えながら天井を眺めている。2限が終わってから、駅で待ち合わせて委員会のメンバーとはじめて会って昼食を食べた。そのあと用事があったけれど時間が余っていたので学校へ戻ったら、さっきの授業で同じ教室にいた女の子ふたりが外のベンチでたのしそうに話していた。雨ニモマケズ課題ニモマケズ。積み重なる焦燥感。積み重なると言うより色味が強調されてる感じ、わたしだけモノトーンの世界に取り残されている。木々がわさわさ揺れる。ともだちも好きな男もいなくなったときのために、ずーっと居たくなるサイコーの部屋をつくるぞ!と思って、観葉植物とプロジェクターとイエローのベッドカバーセットをポチる。ありったけのエネルギーをつかって見栄を張っているだけで、けして強くはない。気を緩めば赤ん坊のようになみだがぼろぼろでてくる。努力しているのだ。うつくしい写真を撮ろう。恋人はいるけど上手くいってるのか上手くいってないのかよくわかんない、けれど以前のように自分のことを犠牲にすることは少なくなった。今はわたしの相手をするのを面倒くさいと思う人に割く時間なんて1ミリもないと思っているし、だったら一人でしらないひとと酒を飲む方がまだマシ。外に出ればいくらでも拓けた空が存在していて、孤高になりきっているかのように風が吹く。汗をかけば涙なんて用無しだし、歩いて歩いて歩きまくれば、一瞬くらいは生きててよかったと思えるものが転がっているはずで、じぶんはそれを受け止めるのに値すると思っている。もうすぐ19になる。自分に時間を割くこと、自分への愛を惜しみたくない。だれかに想って貰うこと、だれかを想うことにはいつだって悲しみが伴うから、それをちゃんと受け入れられるくらいに。
無題
なんでわたしはふつーに生きていけないんだろうってずっと思っていた。母も父も日本の恵まれた環境でわたしを育ててくれたは良いものの、父は英語主体の企業に勤めていて、母に関しては日本語は流暢に喋れるものの読み書きは未だに不自由。小さい頃から携帯電話の契約書も学校の書類もすべて弟の分までわたしがこなしていた。想像してみて欲しい、12歳の少女が契約書の堅苦しい日本語を解読している様子。みんなが両親に綺麗な字で書いたもらった保護者会やPTAとかの同意書の中で、ひとり浮かないように1文字書くのに1分かけて、わたしの字とバレないように普段は字の汚い女の子を演出していた。日本人の集団に馴染むのが早かったのは、それくらい妥協や諦めを得るのがひとよりもはやかったということ。まわりの大人はみんな神様について話したがっていた。かみさまってなんだろう?かみさまなのに、自分でなんでもできるのに、なんで人間なんかにこだわるんだろう?さみしいのかな?なんて思っていたけれど、「かみさまは全能なので寂しいなどとは思わないのよ、許しを乞いなさい」そう言われてしまった。わたしのやさしさも、ときにはだれかにとって、間違いとなってしまうことを知った。自分のことを、昔も今もとてもやさしいと思っている。けれどそれは人に優しく接することで自分は善良な人だと信じたいだけなのだと最近思う。自分は世界から優しくされるべきだ、人に愛されるべきだと、自分のことを肯定したかった。インターネットをはじめたばかりの頃、世界には寂しい人間がこんなにたくさんいるんだと知って、それが救いだった。たくさんの言葉を綴ったけど、こわくなって一度ぜんぶ捨てた。だれかたったひとりでいいから、わたしも心底愛されたい。川のせせらぎや木々の息吹、風のあおさ、若い緑の匂い、花々、流れゆく時間のうつくしさ。ぜんぶかみさまの化身だと思っていて、それらに愛されていると感じていた。けれど高校に入ると、みんなひたすら楽しそうだった。好きな男の子に抱きしめられたり、友達と夜遅くまでどんちゃん騒ぎしたり、じぶんの美しいからだを隠さず、美しいということを魅せることによってつたえる。ずーっと日に当てず、布で覆っていた髪の毛は、日焼けすることなく漆黒を纏って光っている。みてほしい、ふれてほしい、わたしを認めて欲しい、そういう思いだけがぐらぐらと心のなかで揺れていた。お父さんお母さんにわかってたまるかとおもう、自分たちは宗教や厳しいしきたりが当たり前で誘惑の少ない世界で育ったからそれを受け入れられるのが自然だっただけで、わたしと同じ目線に立てないくせに、立とうとしないくせに、守るとか成長させるとか文化だからとかいう理由でほんとうの自分を確かめたりそれを探すためにいろいろな経験をする機会をくれなかった。そもそも自分が天国に入りたいからという理由で、ひとの地獄にも気がつけない、もしくは与えているってとてもわたしよりも罪深い、そうおもってしまう。あーなんか愚痴みたいになっちゃった。生まれた瞬間から取り憑かれている呪いに終止符は打てない。もう戻れないと思ってしまった。きのう、大学のゼミの友人と、みんなで花火をして、夜の11時半に帰った。お酒とか飲むとすごく気持ちが楽になってなんでも話せて皆んなでわらって過去の苦悩をともにして、すごく幸せだった。風が髪の毛をおもしろおかしく靡かせて首元をくすぐる。愛してくれる男の子もいる。頼りないし馬鹿だし女心ひとつもわかってないところもあるけど、それでもわたしの置かれていた宗教のこと、いっぱい知ってくれようとして、受け入れてくれて、ふたりのわたしをどちらも同等に扱ってくれる。友達は何も言わなかった。わたしが変わってしまっても、それに負い目を感じていても、ただただそこにいるわたしをみてくれた。みんなに、日々にだきしめられることのあたたかさを前よりもちかくかんじる。すぐそこにあったかい塊がたくさんある、本当はたまにすごくこわくなるけど、一人ぼっちになることとかいつかしんでしまうことは避けられないことかもしれないけど、それでも美しい日々を美しいものだと受け入れて生きていくこと、かみさまを理由にくるしいと喚いていたときよりも、自分はもっとこの世界が好きになった。どうか許してほしい。わたしがほんとうにやさしいの、いちばんしっているでしょう。人のことをすぐに疑うくらいなら心底信じてあげたほうがいい。今の自分を成り立たせるために、自分の一部を犠牲にしているかもしれない人も、それゆえに必死に暴れている感情に戸惑っている人も、みんなほんとうはとても素直で優しくてすてきなのだと思う。わたしは気付く、気づいてあげられる。寂しいときもうれしいときも、誰よりも貴方の元へまっすぐに走っていく。
無題
容赦なくどばどば目の奥に垂れ流れてくるブルーライト、過呼吸気味に泣き続ける夜もあと数年したら体力的に出来無くなりそうだから早く早く歳をとりたい。夜の3時なのに目を閉じても眠れなくて全身の血液が逆流しそうなくらいからだが強張っている。もうここ2週間くらい学校行ってない、なにしてるかというと家のカーペットのど真ん中でプリン食べながらフランス語の授業受けてる。同じ大学の女の子が、大学にはBBQかスノボかフットサルがやりたいようなやつしかいない。わたしは坊主か髪色がショッキングピンクのやつとしかともだちになりたくない、みたいなことを言っていて、そういうのってなんか違うし、かなしいとおもった。でも、こうやってかなしくなったりさみしくなったりするのを全て五月病として片付けてサヨナラできるから5月はわりと気に入っている、どれくらい好きかというと6月と10月の次くらいに好きかもしれない。「五月病」の仮面を被った鬱憤とした鈍色の塊が街中を苛ましているの、なんだかどきどきするから毎日赤い口紅をつけている。いつ悲劇に見舞われても良いように。ピエロみたいな足取りでときどき水たまりをばしゃばしゃしながら走り続けた、足元の花も日付もその日の占い結果も、あなたとのLINEのトーク画面も、日に日にぜんぶ気にかけなくなってゆく。手をつないでいた、自分の中にいた幼い少女が夢の中で喪服を着てた。あなただけは離れないで、と思って、でも、目を覚ましてもあなたに連絡は取らなかった。
無題
今日こそ、と意気込んでキーボードの上で指を交差させながらものがたりを紡ごうとするたび、これまで触れてきたいくつもの眩いことばがぶわっと一気に蘇ってわたしを刺してくる。おまえにはなにも書けないなにも残されていないおまえはなにもかなしんでいない。奥へ奥へとひきずりこまれる。誰も彼もが各々の光を持ち寄って、目の前の道はもう見えないところのほうが少なくなってしまったくらいに隅から隅まであかるい。どんなふうでも在ることのできたそれがほんとうのほんとうに空洞であったと気づいて、でももう泣けない。詩はどのように湧き出てくるんだろうか。音も色も。炭酸がシュワシュワするとか松ぼっくりの形とかどんぐりを拾い集めたりしたときのこと、もうわすれてしまったみたいに、世界がまぶたを1ミリ閉じた、それだけのことかもしれないのにその僅かなエッセンスがこんなにもわたしを主人公たらしめていたのかと途方もない気持ちをおぼえる。サンタクロースがいないとわかった瞬間にクリスマスへのあこがれが半減するのとおんなじようなさみしさをずーっとここさいきん噛み締めている。シシュンキが芸の才能の全盛期だからだろうか、おとなになればいままでずっと見えなかったものがわかって、もっと色鮮やかに日々を過ごせるのかと想像していた。外でガラス瓶ががらがらからからこんこんうるさい。布団の端っこ、握りしめすぎてすごくやわらかくなって、あたらしいパソコンも使いこなせるようになった。かなしいかなしいとおもうけれど、そのこと自体になんの揺らぎも感じなくて、かなしさがより加速するだけ、日々をヒビと書いていた頃があったのをおもいだした。ヒビをいれてゆく、ヒビがふえてゆく、日々。
無題
晴れて大学生になることができて、数日後に入学式を控えている。でもほんとうはもう大学やめたいくらい友達ができるのか不安すぎて、毎晩寝る前に泣いてしまう。このあいだ新入生交流会があったとき、教室に入ったら女の子が皆んな似たような淡いお洋服を着ているし、髪の毛が丁寧に整えられていて、かわいくて、おんなじような雰囲気で、インターネットでつながって和気藹々とはなしているひとたちもいて、自分は見かけが日本人じゃないから声もかけられないし、声をかけようと思っても(わたしこんなに目立つし、びっくりさせちゃうかもしれないし、迷惑かな...)とか考えちゃってすごくこわくて。ツイッターに勇気出して何か投稿しても、だれからも反応が来ないとそれもまた不安になってすぐに削除してしまう。これからずーっとこんなかんじで、高校のときみたいに心から打ち解ける友達なんて一生出逢えないのかもしれないとか思っちゃってさみしくて涙がぼたぼたでてくる。おおきいキャンパスの中を新歓のために端から端までひたすら歩いて、すっごくつかれた。新鮮といえば聞こえはいいけど、わからないことだらけで自分からなにか行動を起こすのをいちいち億劫にかんじてしまう。大学の中でも明るい人が多い、キラキラした男女が多い、と言われているような学部で、自分もそこに馴染めるかな、と思うとつらく��っちゃう。全然おもってたのとちがう、こんなの。これからどうしよう
無題
冗談抜きで毎晩泣いてしまう、ただそれが今はいちばん正しいことのように思えるからそうしている。
通知表をなくしてしまったので家中を捜したけれど見つからなかった。それで明日先生に怒られる予定だから今更のほほんと眠ることもできないでいる。たかがそれだけ、という言葉で収まることではなくて、何度もこうやってモノを無くしておいて一切学ばない自分に腹が立っている。
忙しくて皆んなの文章を読む時間がなかった、そうしたら自分のブログも読んでもらえなくなっちゃった。
今日も頑張ったと自分を愛でてあげることができない。
なにもこんなにかなしいことばかりを書きたいわけじゃなくて、むかしみたいに空が綺麗だったとか友達と一緒にひるやすみにフルーツジュースを飲んだこととか、長らく話してなかった同級生と体育の時間でペアになってキャッチボールができたとか、予備校での先生のプチ話が面白かったとか、そういうちいさな喜びはあるけれど、夜になると感情の波が音を立てて自分の中でせめぎあう。その狭間で、わたしがいちばん好きだったわたしがぎゅうぎゅうに押しつぶされて捻り絞られて塩辛い水で溺れてしまうの。
こんなことを書いておいて浪人でもしたらどうしよう。恋人とでんわしていると本当にくるしくなってしまって、すごく嬉しいはずなのに全然喜べなくなってしまった。逢えないのに、逢えないのにそんなことするの、逢えないんだからこうしてほしい、とかそういう自分の身勝手な思いが本当に申し訳なくてくるしい。好きだからお勉強のことを応援したいのに、すきだから逢いたいし、好きだからそれを同時に我慢しないといけないものとひどく重たく捉えてしまって、すきだから嫌いになりたくないという一心で自分のもやもやした気持ちに無理やり蓋をする。会える距離にいる人たちの並んでいる姿を見て落ち込んでしまうけど、わたしはわたしのすべきことがあるし、それは彼もそうだから割り切るしかないこともあるのだとおもう。
金平糖
わたしがいくら誰かを呪って恨んでも、紙がその言葉で埋まるほどクソクソクソと書き殴っても、結局のところ現実ではその人を愛する人たちが存在していて、そして当人もまた違う誰かを愛しながら日々に幸福を見出すのだから、本当に一番かわいそうなのはわたしだけかもしれないなんて思った。だれかのことを考えて途方もなく苛立つ自分がいちばん自分を不幸たらしめている。駅前にあるでっかい木がゆらゆら揺れる。ゆうがた、眠くなったので勉強道具を片付けて喫茶店をあとにした。暑さで足取りが重くなりつつもすこしずつ歩く、踏んでいるのが蝉の死骸か大きな枯れ葉かの区別もつかない。黒い蝶々をみてから不運続きだ。だれもわたしが泣いてるなんて気づかなくて、錆び付いた車輪を引きずりながらどこにいるかもわからない恋人のことをかんがえる。遠くなった。夕陽を後ろにわたしの影だけが前に長く長く、大きく伸びて、前方を歩く少年が気付かずに頭にあたる部分を何度も踏みつぶす。美しいものにはある種の残虐さがあることを信じて、祈りとかいう逃避を繰り返している。大丈夫?と聞かないで欲しい、大丈夫じゃないから。もう誰にも自分のことを見て欲しくない。ただ自分だけは自分のことを大丈夫だと信じてあげたくて文章を書くという行為をしている。
雨が降っている。雨が降り続けてくれればいいのに、そうしたらわたしもそれを偶然だという言葉でもって割り切ることができるのに。点滅の中に放り出されて、その明暗に目眩を覚えながら自分の行き先もまともにわからずにただただ進んでいるだけのまいにち
不在
かみさまが見つからない。登録していた音楽ストーリーミングサービスが解約されていた。昼から夜まで建物のなかに閉じ込められて、夕焼けをゆっくり眺めることもなくなった。映画館の薄暗い照明と大きな音にこわくなっても、恋人の手を握ることができない。かみさまがいない。なにもかもを投げ捨てた結果、罪悪感から今更おかあさんにありがとうと言うこともできない。ずっと、信仰という名の呪いの渦の中にいる。小さい頃からこの世の中のものはすべて神さまが創ったんだと信じていて、でもさいきんはそのせいで自分の行動が制限されるのがとても憎々しかった。どれもこれも、神さまのせい、親のせい、うまれたせい、というふうにずっと側にあって救われてきたものを突き放すことそれ自体にとても苦痛を覚えるのに、脳味噌が勝手にそういう思考をして勝手にくるしんでいる。挙げ句の果てには同級生に推薦入試のネタに利用される。こんな家でていきたい、と思っても行くアテはひとつもない。お金もない。お金を自力で稼ごうとする活力もない。どんなにわたしがぜんぶ無かったことにしたくて信仰を罪で上書きしようと、依然として実在していようがしてまいが神さまというものはわたしの中にあって、そうか。これはそういう呪いなんだ、と思う。もうだめなんだと。恋も音楽も言葉も、性別も家族も、見た目も才能も過去も、ぜんぶ同じ容量で「呪い」として全人類に等しく降り注いでくれたならいいのに。抜け出せない世界を抱えるもの同士、ふたりでいっそのこと呪いをかけあってしまいたい、それなら呪いだって愛に変わるのかもしれない、とそういう陳腐な妄想でしか漠然とした淋しさを消費できない。さみしい。唯一の居場所を自ら捨てて、こんどはどこにも居場所がないとさみしくて涙を流す。こういう呪いが不思議と人生という物語の大きな軸になっていって、結局さいごにはその「呪い」自体に自らを救われる、なんていちばん美しい結末を享受できる人は一体どれくらいいるのだろう。迷信。もう剥ぎ取ることのできない仮面。うつくしかったわたしの心は嘘を重ねる毎に醜くコーティングされ続けて、今ではもうすべてのものが何かに縛りつけられているみたいに、目の前の光景はわたしになにも応えてくれなくなった。何をどうしたら正解なのか、どうしようどうしようと悩み続けた末にその苦しさを世界のほうが背負ってしまったのかもしれない。うつくしいという言葉に収まりきれずに溢れでて、胸をぎゅうっと締め付けるもの。瞬きを忘れるくらいにずっと見ていたいと思えるもの。一切のものを捨ててでもいいからその気高さに近付いたいと願わずにはいられないもの。そういった、どうしても拭えない不安感をやさしく抱き締めてくれる愛がほんとうは色々なところにあるはずなのに、以前に美しいと思っていたものをもう同じように美しいと思えない。花というのは揺り籠から墓場まで人の生活を彩るものだ、というようなことを太宰治が書いていた。「孤独は花だから。美しいものを寂しくしないように、そのまま纏えるほどの強さを身につけていけますように」 と綺麗な言葉で文章を終わることができない。不完全でも愛してください。底無しの未来に水をあげて。
無題
ここ四日間くらい先週の頑張りが底をついたのかぐったりしてしまって勉強にあまり手がつかない。殺してほしい。まいにち死にたい。がんばっても報われないひとだっているし、大して頑張らなくてもおいしいとこを掻っ攫っていくことができる人もいるんだろうなとおもうと泣いちゃう。東京という概念が巨大化して人を貪っている。東京って、日本ってこんなに高校生いたんだ、と思う。餌にされてしまうことの恐怖を突きつけられている。だれかの優越感を満たすための餌としてその努力を利用されてしまう未来がみえる、こんなこと言ったらまた考えすぎだってみんなに怒られちゃうけど。風が吹かないとその音がわからない風鈴みたいにわたしの��かのいちばん美しいところも、もしかしたら誰かに傷つけられて大きくその心を揺さぶられるまでわからないのかもしれないなんて気休めにぼんやり考える。夏という言葉が都合よくあちらこちらで使われるようになって、ぜんぶみんな夏のせいにするようになったから、たぶんもうほんとうの夏はもうやってこない。夏は遠くて遠くて悲しいくらいに鮮やかで到底手の届かないモノだと信じていたかった、それが今やだれかの快楽の理由付けにされてしまっているのだからもっと惨め。わたしがこうして夏を文章のネタにしているのと同じくらい惨め。おかあさんが泣いている姿とか勉強を理由にインスタグラムを更新しない友人の笑顔とか彼氏がわたしを抱きしめるときのつよさとか、そういうだれも知らないであろうものの美しさを、わたしだけが一瞬ひらりとわかるとき、そういうのがほんもののしあわせなんだろうと思う。もうあと半年とちょっと経ってしまえばわたしのこれからの人生の枠組みはもうほとんど決まった、という体で毎日がすすんでいく。日本は学歴社会だから大学名は重要だよと声を揃えて言われ続けて、今でもまだその現実を黒く塗りつぶして無かったことにしている。はやくぜんぶ死んじゃえばいい。アーメン。
魔法のトンネル
18歳になりました、という投稿をするつもりだったけれど、合間合間に想いの丈を綴っているうちに月を跨いでしまった。この期に及んで未だ梅雨を引きずっているかんじの毎日で、最後に晴れた日がいつだったかも忘れた。君のいない世界なんて夏休みのない8月のようだ、といつか野田洋次郎が歌っていたのを思い出して現実になりつつある言葉の並びに少しどきりとする。大学受験まであと半年くらい。アルコールでささくれが目立つ指。これから1年後、自分の居場所を全く想像できないことに対して残る不安感。この一年の間でとても大切な人ができて、その人が居るから今年はだれかと祝福メッセージやプレゼントの数を比べて露骨に落ち込むこともなかった。こんなままではいけないと思うけれど、これでもかというほど甘えてしまう。彼から電話がかかってこないまま気がついたら零時、開きっぱなしの参考書。ベッドから机の上の山を見あげる。もう流れるような文章も書けなくなった。ただ、机元を照らすためだけに付けた光が部屋中に行き届きすべてのものを露わにするように、自分のために費やした諦めとかいう努力がいつか私の人生全体を明るく縁取りますように。そう期待することしかできない。
朝、きまってこの時期の朝の。とりわけまぶたが重くて視界がぼやけているとき、雨音と扇風機の回転音の違いを聞き分けられないままなんだかもう一度眠ってしまいたくなる感覚になる。自分の憂鬱な気持ちをすべて代弁してくれているかのように完璧な美しさを崩すことなく泣いてくれる空、ずっと梅雨が好きだった。17歳。強いのか弱いのかわからない外圧をずっと肌身に感じながらも良くここまで頑張れてこれたと思う。強まったり弱まったりを繰り返しながら着実にわたしの内側を蝕んでいくもの。どんな記憶であれ時間が経てば薄れていってしまい、曖昧に濁した言葉でしか文章を綴れない。降って、降って、降りつもってゆくのはけして愛や幸せではなかった。幸せが一方で加速させる理想や願望、それによる劣等感、幸せでなくなる恐怖、あるいは幸福それ自体への疑いも、ぜんぶずっと祈っていればいつか大丈夫になるとおもっていた。そうした形での正しさしか知らなかった。
歳を重ねるにつれて特別なものが増えていくけれど、それらはなにもさいしょから特別だったわけじゃなくて、くるしくなったり嬉しくなったりするたびに複雑に絡まっていたものの辻褄があって少しずつ真っ直ぐな一本の線になっていく感覚に近い。最初はちいさな不幸から始まったことが最後にはたくさんの愛に囲まれて光になっていくと半年前ちょうど失恋したあとに書いた。たぶんきっとそういうことだとおもう。そういうことだとおもいたい。消化しきれない劣等感を抱えながら、それでもそれをだれかの優越感の餌にされてしまうのが気持ち悪くていつも満足げに振る舞っていた。小学6年生の頃、布団に包まって壁に手を当てながら(世界のどこにいても良いから今だけ運命の男の子が壁の向こう側で同じように手を合わせてくれていたらいいのにな、)とか祈っていた。アスファルトに浮かぶ白線が血脈のように都市に光を流し込んでいく、わたしはひとりで遠くまでこれるようになった。
誕生日当日、晴れた土曜日。
だれもわたしのことを知らないということがいちばん幸せだった。
となりには愛おしい恋人がいて、いっしょにタピオカを飲んだり服をみたり歌を歌ったりした。街中ですれ違う人はだれもわたしがブログをやってるなんて思わないし、人生で殆どはじめてに近いこと���しているとも思わない。そういうのってとても気持ちが楽で良いなと思った。信頼している人たちに過度に期待をされること、責任を半分こするのに疲れてしまった。一緒に悪者になってほしかった。わたしがなにをしても、それがいちばん正しいことかのように大丈夫だよと諭してくれるだけで、それは救いになれるはずだった。おかあさんに喜んで欲しいから、友達に見限られたくないから、だれにも落胆されたくないから、とかいう言い分を勝手に作って勝手にくるしんでいる。ほんとうは静かでいられる関係性が好きだけれど学校の友人はみんなはしゃぐのが好きだから求められているものをそれらしく纏う。両親は善良な人だけれど時折意味不明な束縛をするので面倒くさい、わたしも普通の日本人の女の子みたいに生きてみたかったと思ってしまうことにすら罪悪感を感じる。信仰というのはとても美しい行為だと思うけれど、本来は人を救うはずであるものが「救われる」「罰せられる」という境界線においてときどき人をひどく苦しめてしまうのでとても扱いにくい。救いを見出すはずの宗教によって苦しめられるのはちがうよ、と友達に言われたことがある。大学生になったらぜったい一人暮らしをしたいとおもった。伸ばせと言われ続けてきた髪も思い切り切りたいし、慎ましいふりをするのもやめたい。わたしほんとうは男の子に抱きしめられたこともあるの。けれどそんなことを言えば両親をがっかりさせてしまうから、遠いところで一人で植物とか猫とかに囲まれてひっそりと生きていたい。
かみさまに対する信仰心が薄れても、小さな嘘に罪悪感を覚えなくなっても、男の子と関係性を持ったことがなかった自分自身を忘れても、文章が書けなくなっても、友達と疎遠になってしまっても、病気で人がたくさん死んでも、普通に生活が続いていくことにときおり悲しくなる。それくらいわたしは案外どうでも良いとおもってることが多いんだと感じてもっと悲しくなる。あっちへいったり、こっちへきたり、あるいは戻ったり、そういうのを繰り返していたら、もう戻れないところまできてしまったみたい。あるかどうかも分からない未来のことや、だれかとその過去を背比べしてそれに一喜一憂していたこと、ぜんぶだいじょうぶになればいいなとおもう。ぜんぶ抱きしめてぜんぶ愛してあげられたらどんなにいいだろうとおもう。わたしには愛しているものが沢山あるし、わたしもだれかにきっと愛されている。最近見かけなかったので死んだのかなと思っていた野良猫を今朝ひさしぶりに見かけて胸がきゅうっとなった。汚いものに沢山触れてきたわたしの手はもう美しい手じゃないけどそんな手のひらの中でも心地良さそうに包まれているちいさなその頭が愛おしくてなんども撫でる。純粋でなくなってしまうのがずっとこわかった。ううん。たぶん純粋だと思われなくなってしまうのがこわかった。
続きを書きたいけどあしたも学校があって、さすがにちょっとねむい。悪者になっても大丈夫だから、わたしはわたしのそばにいるし、君のそばにはわたしの愛してるきみがいるからだいじょうぶ。特定の誰かじゃないよ、みんなが幸せになれますように。
n(atsu)
線路が控えめな緑に縁取られていて夏を感じた。でんしゃがいつもより大きく揺れるな、とおもった。ひさしぶりに乗るから余計にそう感じるのか、ほんとうにいつもより大きく揺れているのかは良くわからなかった。塾へ着いたら体温検査をされた。世の中の非現実味は薄れていくけれど、それでもやっぱりまだどこかふわふわしているかんじがする。ふわふわ、という言葉は抽象度が高くて便利だと思う。白黒はっきりつけることで正義を実感している人間って意外と多いのかもしれないし、わたしも気付いていないだけで実際はそういうところがあるのかもしれない。燕が雛に餌をやっている様子と、健気に咲いている向日葵と、それに加えてマスクの内側の皮膚が熱気を帯びていく感覚。去年、男の子と花火を見に行って、わたしの中での鮮度の高い美しい夏はそこでずっと止まっている、あるいはもうほとんど完結されたようなかんじ。塾が終わってから本屋へ寄ると、同い年くらいの背の高い男の子が絵馬の形をした紙に合格祈願を書いてちいさな箱へ投じていた。わたしも流されてペンと紙を持ったけれど、多神教じゃないんだよなあと思ってやめた。わたしはわたしが信じている神様にもまだこわくて合格できますようになんて言えていない。いつだってこわいものから救ってくれるものが神様なのに、自分勝手に生きていながら窮地に追い込まれたときだけ救いを求めるのは割りが合わないと思う。好きな人と一緒に昼間から眠りたい。神聖な場所で祝福された心を持つ人に祈りを唱えてもらいたい。突然変異で雪が降ってほしい。騒音の全てを吸収して、それで全てなかったことかのように水になって溶けていってしまうの。指輪が欲しい。細いやつ、宝石はなくていいし装飾もなくて良いから。涙を拭う手に宿る愛があれば、だれかにゆるされたという証が指にあれば、虚無感を紛らわせるための画面スクロールも、劣等感を埋めるために耳触りの良い言葉を連ねる必要性も、不確かな焦りも薄まるかもしれない。というのも最近また得体の知れないストレスに悩まされていて、今日もすこしだけ泣いてしまった。すべてあなたの心の持ちようで変わるの、薬はなにも解決してくれないよ、と母にはそう言われて、それでもっとかなしくなった。そういうことじゃないの。模試を受けるにしても勉強した量に等しい成績が出なかったら、とか、到達点は同じでもそこまでの努力の過程に差があるだけで劣等感をかんじてしまう。まいにち頑張りたいのに思うように脳みそとからだが動かなくて悶えている。わたしは自分を高めることで自分は大切に扱われるべき美しい人間なのだという確信が欲しいだけで、それほどまでにきっとわたしの内側にある自分への愛や期待値というのは年齢とともに他人任せになっていって、諦めや、未来の自分の幸せに対する責任を負いきれないという言い訳や、ときおり世界から拒絶をされているかのように感じられた幼い頃の傷ついたこころがぜんぶガチガチに固まったしこりのようなものがずっとあるみたい。もっと自分で自分のことを愛してあげられますように。今、世界ではいろいろなことが起きていて、それに対して声をあげないという選択が道徳的ではないと非難されてしまうことがあるらしいけれど、関心を持たないということもひとつの意味のある心の持ちようだし、それをやさしさと捉える人もいるのに、とてもやりきれない。恋人が「みんなつらいけど、ありじはつらいの」と言ってくれたことがとても救いだった。だれかの不幸と自分の不幸を秤にかけるということにやっぱりわたしはある種の違和感を覚えるし、たとえそこに差があっても自分のことを放棄してまでだれかのために立ち上がることは少しちがうと思う。そうして切り捨てたものが何らかの拍子にいつか今度は自分自身を殺すかもしれないし、自分の身近で大切な人を傷つけるかもしれないし。わたしはわたしを取り巻く世界をたいせつにできたらいいなと思う。足取りが軽くなれば、もっと遠くへといけるでしょう。だいすきなひとが苦しんでいたらすぐに駆けつけられるし、わたしはそういう風に愛される女の子になりたいから沢山のことを頑張っている。月が変わったのでカレンダーをめくったら、「涙は人生のお師匠さん」という言葉の周りにたくさんの滴のイラストが描かれていた。扇風機をつけると、紙がパタパタ揺れる。がんばる。わたしの愛する人たちが沢山愛されますように。
どれほど遠いところに行こうと試みても
どこか気持ちがもやもやしてやりきれなかったので少しばかり走りに行こうと洗面所の前に立ってコンタクトレンズをつける。泣くまいとしていたけれど、使用期限切れだとも知らずにレンズを瞳に上にのせた瞬間、意志とは関係なく勝手になみだがぼろぼろでてきて焦る。ずっと我慢していた涙ももしかしたらそのなかに紛れていたのかもしれない、濡れた睫毛やすこし充血した白目を見るといつもどこかほっとした。
世界は絶えず美しくて、じぶんなんかがその大きな器の中で堂々と情けない顔をしているというのがなんだか滑稽に思えてきた、と昨日は日記に書いたけどやっぱりそう思えない。うまれる、しぬ、という表現がコピーペーストされてできた世界線。どうしてもくるしくなってしまう、くるしいものを見ないようにと目に覆いを被せて生きているからたまに世界を直視したときにあまりの眩しさになにもみえなくなってしまう。
結局のところ、きっとわたしはなににでもなれるし、なににでもなれた。わたしはわたしが望みさえすれば、家をでていくことも、うまれながらにして与えられた名前を捨てることも、今つながりを保っている関係性を断つことも、信仰を捨てることも、自分のからだを誰かに売ることも、求められてそれに応えることも、アカウントを削除することも、つらい勉強に身を投じることなく大学に行くことも、自分自身やそれに関係する人々をきずつけることもできてしまう。その可能性についてぼんやりかんがえていた。
考えてみればあまりにも不安定なわたしは、なににでもなってしまいかねない自分というものとずっと一緒にあるいてきたように思う。自分というものの一部をわざと切り離してあえて失うことを選んだり、あるいは舐められないよう努力をして立派なものに築きあげたりする過程でしか自分が自分であることをたしかめられなかった。欲を我慢しなさい、謙虚な姿勢で生きていきなさい、と幼い頃から教えられてきたことの反動がまさに今起きていてつらい。人間は生まれたままの姿こそもっとも美しい、醜い人間というのはひとりもいなくて、そしてだれもが平等に愛されるに値する、といった程度の言葉ではこの漠然とした不安感は解消されなくなってしまった。
あなたがいちばん大切にしていて、且つあなたをあなたらしくさせているものはなに?という質問をともだちがインスタグラムで公開して回答を募集していた。わたしは今までずっと恋愛をすることでしか自分を保てなかったの、という彼女の文句もまた同様に等しくまぶしいものだということに当人は気付いていないかもしれない。膨大な情報のなかで、なにをほんとうに掬いとるべきなのかわからずにいつまで彷徨い続けるのだろうかという不安を抱えている。たすけてほしい。毎晩、たすけて、たすけて、と寝る前に心の中で念じるようにしていて、そうして眠りにつくとなんだかほんとうにたすかったような感じがする。
というのも、なんとなく、という世界線を生きること自体あまりに物事を都合よく解釈していていらいらするので、とうとうまともに祈ることすらできなくなってしまったのだ。はずかしい。わたしは決して善良な人間ではないのに、善良な人間の中で同じ言葉を唱えていることに一種のはずかしさを覚える。
無題
一年前までは、死ね、クソ、うざ、という言葉にほんとうに値する人間や事物などなくて、物事のすべては捉え方なのだと、主観で世界の全てを決めつけてはいけない、美しくいなければいけない、という考えがあったからわたしはほんとうに一度もそういった言葉を使わなかったし使えなかった。それなのに今や抵抗が少なくなってしまって思いたくなくても大事な人たちにいらっとしたときや精神が弱っているときに反射的に汚い言葉が脳裏に浮かんでしまってやりきれない。過去をふり返るとき、その足跡がどれだけ美しくても、長く歩き続けてきたとしても、結局その先にあるのが地獄だったら意味がないでしょう。
外に出ても風は一切吹いていなかった。頬に染み付いたなみだの生温さは消えず、水面の揺れもしずかだったので川が川じゃなくてアスファルトみたいに冷たく感じられて、音もない夜にわたしは勝手にひとりぽつんと取り残されてる感覚だった。
それでも良いこともあった。このあいだ、雨が降った日にふとした好奇心で自分のうまれた日の天候を調べたら、わたしがうまれたその日も東京では雨が降っていたらしいとわかったこと。たくさんの雨粒のなかにも一粒くらい当時のものも紛れているのかなあ、と思った。たとえ同じ形をしたものが数多くあっても、情報量の多さのなかで下敷きになってしまうようなほんの些細なことでも、わたしはわたしのことを愛してくれているものをがんばって見つけ出したい。そしてそう思っているのと同じくらい、同時に心の奥のほうでは常にだれかに見つけて欲しいと思っている。わたしが失ってしまったわたしの美しさを見つけてほしい。もう誰にも傷付けられないように。もう自分のことを傷つけなくて済むように。愛せますように。
無題
あ〜もうわたしなんも勝てないな〜って思って泣きそう。勝てないものがおおすぎる。受験生なのに自分の欲に打ち勝って勉強に励むことすら怠ってしまって、他人と比べることでしか自分を測れないからだれかが頑張っているすがたをみても素直に応援できない自分がいてくやしい。みんな守りたいものをちゃんと守って、それをつよみにしているのに、わたしはなにかを失うことでしか自分が満たされていたことを実感できなかった。捨ててしまった欠片をひとつひとつ集めようと、かがんで地面を這っている惨めな姿を誰かに見られたらどうしよう。だれよりもきらきらした世界をしっているつもりで、かみさまからも愛されているつもりで、たくさんの人がずっとそばで応援してくれていることに対してそれ相応の結果や愛を返せているつもりだった。だけどぜんぜんそんなことなかった、そんなことなかったのにそれでも絶えず世界も人も優しくて美しくて眩しくて純度が高いので薄汚れた言葉をもってしまったわたしにはもう直視できないんじゃないかと挑戦することすらこわくてできない。わたしの写真や文章がだれかに良い影響を与えていたらそれはうれしいけど、それでわたしだけのものだったわたしの一部が他の誰かのものになってしまうのは少しだけ悔しい。ブルースクリーン越しに奪うこと、奪われることに慣れてしまった。わたしは結局わたしだけみてほしいと思っていて、それがわたしの幼さで弱さなのだと思う。弱さも強さも武器になるうるけど、ほんとうに強い人はちゃんと矛先を向ける対象を選ぶことができるから目の前の道をどんどん拓いていけるけど、弱いままのわたしはずっと自分の胸に矛先を向けているからだめで、自分を窮地に追い込んではじめて大切なものに気がつくことができる。「わたしが失ってしまったものをありじちゃんは大切にしていてすごいと思うし、これからもそれを守り抜いてほしい」とメッセージをいただいたことがあるけど、わたしが彼女の立場だったら同じようなことは決して言えないだろうと思う。きっと、ずるいなあ、と思ってしまう。ずるい。わたしもあなたみたいになりたかった、と。なりたい自分に到達できずに足掻いている途中であたらしい自分が形成されたとして、それはむしろなりたい自分とは真逆な人間なわけだから、その歪さを美しいと褒められても全くうれしいと思えない。やっぱりでも今日だけ美しいといってほしい。今日だけ慰めてほしい。そろそろぴえんって言葉つかっちゃいそう。
愛?
さいきん日常の何気ない瞬間において、いいなあ、とたくさん感じたけどその都度いちいちメモに起こしていないので内容はほとんどわすれた。なのでブログを更新できないし、あと二ヶ月も経たぬうちに十八になってしまうからせめて可愛げのあることなんかを少しくらい書きたかったのに状況が状況なので仕方ない。毎朝オンラインで出席確認があるんだけど昨日は二度寝して出られなかったし、このあいだ試しに大学の過去問を解いたら点数はだめだめだった。一日だけ夜に恋人に電話で弾き語りをしてあげた。ぜんぶ壊れちゃうならさいしょから手を伸ばさなきゃよかったってことを話したら、あのね、ちがうの、持っていたっていう事実がとてもたいせつなの、さいしょから持ってるのと持ってないのじゃちがうでしょ?わかる?と諭された。そうかもしれない。怠惰に怠惰を上書きするように生きている。こめかみに銃口を押し付けられて脅され怯えるようにして、つきまとってくる色々な事実から目を背けている。こんな具合に漠然とした不安感がうんぬんかんぬんとダラダラ書いているけどほんとうはそれなりに幸せで充実した生活をしているからいつかバチが当たってしまいそう。歳上の彼氏と別れた友達の女の子が、今頃煙草でわたしの肝臓ぼろぼろなんだろうなあ、もっと自分のことを大事にしてあげたかった、と裏垢で溢していたけど、きっと彼女にだって彼の影響で自分のモノが形を変えていく過程に幸福を覚えていた瞬間もそれ自体に救われたこともあったんだと思う。ただ薄暗くふちをなぞっていかないと未来への期待値があまりにも高すぎて落とし穴にハマってしまいそうでこわいからみんな可哀想ぶっている。たぶんどこにも事実なんていうものはほんとは存在などしていなくて、みんなが情報を選んだり捨てたりしているだけで、人間が数値にしたり名前をつけたりしながら記録をしているだけで、何もかもを取っ払ったら、あ、でも、そうなったらわたしはどうなっちゃうんだろう、なんてことをずっとぼんやり考えている。二か月くらい前にだいすきな友達といっしょに塾へと向かう道を歩きながら、わたしたち卒業までにいつか絶対この道で泣くと思うって笑いながら話していた。今ごろ存在していたかもしれない日と流していたかもしれない涙とあったかもしれない出逢い。そういうので世界が動いているのかもしれないと思うと心がふにゃあってなって泣きそうになる。この足を踏んでいるところのずっと奥に埋れてしまったいくつもの歴史に救われている。その後、小さなレストランで二人分のサンドイッチを頼んだ。ずっと憧れていた女の子にはやっぱりなれなかった。一度「憧れの女の子のフリをする」アカウントをつくろうとしたけど苦しくなってやめた。新作の化粧品と知恵袋での大学受験生の相談事と参考書のレビュー調べだけでほとんど埋まっている検索履歴欄の隅っこに追いやられてしまったいちばん綺麗なわたしを誰かに拾って欲しかった。少しくらい未来をあきらめても人生は終了しないけど単純にそこでわたしの自己肯定感は終了するし、わたしがいちばん大事にしたかったわたしも死んじゃうから、ねえ、わたしは大好きなみんなのことも自分のことも美しさを表現することもぜんぶあきらめないからみんなもわたしのことあきらめないでってインスタの裏垢に書いたあと、電気を消して寝た。許されない愛だけが輝いている。ずっと輝いている。いつか校庭を一面石灰の白に染めて北国の雪景色みたいにして、雨で偽物の冬が消えてしまう前にわたしたちは濡れながらキスをするの。安っぽい映画みたいに物語の順番をぐちゃぐちゃにして今よりももっときれいなところに走っていきたい。“なにも決定的なことが起きていないようなのに、いつしか死が準備されてしまっている、日常という戦場” において、好きな人にお願いだから死なないで、一人にしないで、と一方的に伝える行為がとても無責任だということだとはわかっているけど、ただ、それがわたしの知っている方法の中でいちばん確実にあなたの心を殺せるものだからゆるしてほしいと思った。しんだら身体の隅々まで洗って、痛かったところを撫でて、さいごにわたしの名前の由来になっている花の香りを墓石につけてあげる。あなたの歪みにはじめて触れた日、わたしはあなたのいちばん美しいところをみたようなかんじがして、それがとくべつで嬉しかった。まるかったり、とがっていたり、硬かったり、やわらかかったり、ざらざらしてたり、さらさらしてたりするの。生きているだけで美しいという言葉はみんな戯言だと笑って受け流すのに、しぬことになると急になんか真面目な顔をするからやになっちゃうよね。写真を撮ることを知らなかった頃のわたしはたぶんほんとうの写真家だったし、まだロックミュージックを知らなかった頃、わたしのロックスターはずっとわたしでしかなかったし、文学を知らなかった頃に感じていた世界とおなじ色合いの世界をわたしはもう見れない。そういうものだから、もしかしたら死ぬことなんて知らなかった頃、わたしたちもずっと死んでいたのかもしれない。それでたぶん今でもその頃の残像が残ってるのかもしれない。逃げて逃げて逃げた先で待っているから、そこでまた逢えますように。
無題
あこがれている女の子たちがみんな色白で華奢なことにむかついている。だれかを真似して美味しいところだけを盗むことは誰にでも出来るんだけど、でもそうじゃなくて、彼女たちがもっているものは彼女たちにしかもつことを許されていない域にある圧倒的なものだからくやしくて泣いてる。その子たちがフォローしているアカウントを全部フォローしたら同じ世界を見れるかもと思ったけどやめた。きっとわたしよりもいろんなものを見て感じて聞いて愛してたくさん傷ついてきたんだろうなあ、と思う。自分と向き合うのはとてもくるしくて、美しいものに触れることで浮き彫りになる絶望もまたするどくて、それでも躊躇いなく自分の内側にあるものを外にだして整えてまたぐちゃぐちゃにしていくの。そういう工程を何度もじっくりしずかにしてきたのかもしれない。お世辞にも美しいとは言えないものでも、美しい人がすればそれはたちまちに美しくなってしまう。ずるいなあ、十七年かけて見つけたものが諦めとかいう単なる逃げだとしたらやりきれない。頑張れるかなあ、がんばりたいなあ、って言うのたぶん二千回くらい繰り返しているけれど、こんなわたしもすこしずつちゃんと踏み出していて、前に比べたら痩せてメイクもするようになって結構垢抜けたし、何も書けないと言いながら泣き喚いてブログのアカウントを消すこともなくなった。ワンクリックで消えてしまった昔のわたしの言葉には相応の墓場もないけれど、だれかの支えや救いやたのしみになれたことが嬉しい。文章なんて手軽なもので誰でも書けるものだけど、誰でも、の中で、わたしのを読んでくれている人がいるのだという事実がうれしい。きっとでも綺麗事抜きでほんとうはだれでも特別で、特別じゃない人はいないんだろうけど、すべて目に見える数字として統計されてしまう今だからこそ他人からの評価やさまざまな人たちからの好意や自分は愛されているのだという確信の多さがそのひとの輪郭をなぞって、より濃くして、いわゆる個性と呼ばれる類のものを形成していくのかもしれない。くやしいし皮肉だけどそれを掻き分けていくのが、生きるということかもしれないし、あるいは自傷行為なのかもしれないし、わかんないけどわたしだけは自分の味方であれるように努力していけたらと思う。たとえ負け犬でも遠吠えできる余裕と気力があるうちはまだ勝ってる、たぶん
無題
きのう、河原まで自転車で走った。昼間の明るい時間帯に行くのはとても久しぶりだった。最近はストレスで奇行に走る人がいるらしいから夜に外に出るのはやめて、と母に言われた。テレビをつけてもスマートフォンのスクリーンをいくらスクロールしても、そこに有るのは饒舌に討論を繰り返す人間と、それに対する第三者からの警告、といったような感じだし、鬱々としていたのでちょうど良かったかもしれない。運動用にだぼっとしたパーカーを着て、弟のサドルがすこし硬い自転車を借りた。前方から吹いてくる強い風に服がぴたっと身体に張り付くので、はずかしくなってペダルを踏む力を強くする。桜の木はもうどこにも見当たらず、小さな花びらだけがコンクリート上にまばらに散らばっていた。空は青くて、高くて、鳥が群れてそこを飛んでいて、それをわたしが見ていて、だけどわたしのことは誰も知らないの。そしてわたしだって誰のことも知らない。その事実がいちばんやさしくて、それでいていちばん淋しいから美しいと思う。川の水面が光を受けてきらきらと煌めいているのを眺めるのが好き。光りの粒がたくさんあって、見る場所によってそれが大きくなったり小さくなったり近くなったり遠くなったりしてかわいいの。昼間は白く光るのに、夕方になると今度はピンク色になったり朱色になったりするからもっとかわいい。塔屋看板にペンキを塗装する業者の人。頭上を走るモノレール。走る犬。投げられたフリスビー、野球ボール。ふうっと口をすぼめてたんぽぽの綿毛を飛ばす子どもたち。うっすら川のにおいがして、うれしくなって少しのあいだ草原の上に横になった。草ってこんな柔らかいんだって思った。オレンジ色ってこんなにオレンジ色だったんだ、とか、鳥が一斉に空へ飛び立つときにパタパタと羽根の動く音が聞こえて、しゃぼん玉が弾ける瞬間にせっけんの匂いがして、英単語帳をしばらく眺めていたんだけどすぐに閉じて空のずっと奥の方をみてた。いつもはうざったい太陽の残像でさえ愛おしく思えてしまうなあ、どうなるんだろうなあ、これから、って思った。わたしが掬い取っている現実はきっとほんとうの世界のほんの一部でしかないから、救われますようになんて偉そうなことは言えない。だけど、たかが数日間外に出ていなかっただけなのに一人でこんなにも大袈裟に感動している。すこしくらい見返りを求めてもいい気がしてくる。
頭ぐわんぐわんする
現実に翻弄されている人間を嘲笑うかのようにして桜が我関せずと言わんばかりに堂々と咲き誇っているので、なんだかすこしだけ愉���な気持ちになった。白い四角形を顔の表面に貼り付けながら、それでも歩く足を止めない人間の行く末をかんがえると何もかもがいやになってしまうけれど絶望の輪郭をみんなでかじって食べていけば、なんとも名付けようのない不器用な形をした詩のような世界ができあがるのかもしれない。今日くそみたいなじじいがくそみたいな眼差しでこちらをみてきたので睨み返してやったんだけど、どれだけそうして自分の弱さを繕うように強がっていても彼には変わらずに愛するものがあって彼を救いにしている人もたくさんいて、そのことがなんだか、それだけがなんだかそのときのわたしの苛立ちの唯一の誤魔化しだった。だからわたしは彼を刺殺さないし、彼もわたしを殴り倒さない。そういうのって、大事なんだろうなあと思いながら電車の広告の文字を追っている。ちなみになにも頭には入ってこない。あたたかい毛布にくるまっていると誰かに抱きしめられているかんじがするから心地がよくて、すこしだけ唇を尖らせる真似をする。まぶたをあと何回閉じれば。何回綴じれば。いいんですか。コンクリートジャングルと自転車のサドルとスカイツリーの心臓。あ、と思う頃にはもうすでに全てが遅くなっていて後悔をするけど、あ、と再び思うと今度は以前のそれよりもより大きな幸せに満たされていることに気がつく。竹刀を持った少年たちが夜になると川辺に集まっていつもその刀を縦に振っている。わたしはたいして歌を歌うことも上手ではないし、勉強も大してできないし、顔だって凸凹している。けれどそれでも真っ直ぐに生きていけるかな。生きていきたいね。終末感の漂う世界をみることで、わたしは独りですこしだけ安心できた。終りがあることに赦される。本当は衝動のまま洗面所にあるハサミで髪の毛を思い切り切ってみたいし、派手な髪色にして東京の真ん中を歩きたい。それでも晴れることのない憂鬱を自分の中の非道徳的な理想に想いを馳せることで誤魔化してみたり、寂しいと思わなくても好きな人を自分の家に泊めて隣でぴったりからだを重ねながら長い夜を過ごしたい。そういうのをだらだらとしたいだけなのに、そういうのをするのにも勇気や妥協や諦めが必要らしい。がんばるよ。すこしずつ。
無題
まいにち予備校の自習室にいっていたら、自習室でしか勉強したくないからだになった。いままで宗教上の理由で髪の毛を隠してきたけど、大学生になったらボブにして染めて街を堂々と歩いてみたい、し、そうしてみる。たくさんあそびたい、だれになにをどう言われようと自分のしたかったことを一つずつしていきたい。親といっしょに暮らしていたら、わたしの「非」はぜんぶ彼らの責任になってしまうけど(これもちょっとおかしい話だけどそう考えている人は多いみたい)一人で暮らしだとわたしのしたことは全部わたしの責任になるらしいので、最近は常に逃げ出したい。思春期や若さを理由にしてどこか遠くへ逃げてしまうことは何もわるくない。ぜんぜんわるくない。寧ろそうするべきだとも思っている。一度離れ離れになることで改めて気付かされることや見えてくるものなんてたくさんあるし、それに加えて黒猫を相棒に迎えいれることがきまって、その子といっしょにふたりで(猫だから「人」ではないけど)暮らすことが決まったのでどきどきしている。もう失うものはない気がして、でもそれは自分がなにも持っていないからではなくて、幸せなことにたくさんのものを持っているからだということに最近気がつきました。毎日走ろうと思ってる、思ってるというか走っている。たくさんがんばって可愛くなるので、そのときがきたら誰かデートしてね
無題
つまらない文章しか書けなくなった。いや、そんなことはないんだけど、もしかしたら面白い文章を書かなくちゃと思うことがなくなっただけなのかもしれないけど、それでも書かずにはいられないほど心を動かされるものとかそれをさせてしまうくらいにわたしの大切なものをかき乱した嵐のような愛とか、水みたいにさらさらしてる美しい光景の数々とか、光とか風とか、なんかそういうの、そういうのに自分のからだとかこころを預けるのがこわくなってしまった。あっちへいったりこっちへいったり、そうしているうちに自分を見失いそうでこわい。だけど反面、もう自分のことで苦しまなくていいようにいっそのこと自分の存在とは程遠いなにかに染まってしまいたい。自分らしい自分なんて本当は存在しないのだとわかっていながらもそういったくだらない不安感をおぼえてしまう。というのも、たくさんの言葉とか音楽に触れているうちに、どんどん自分が感化に感化を重ねて変わっていっているのが自分でもわかっていて、だからもう昔書いていた文章は書けないし、昔捉えていた景色の感触も思い出せない。わたしが考えていることはすでに誰かが思いついていることで、でもだからといってその価値が下がるとかそういうことではないんだけど、時折それがすごくさみしくなる。なにかを表現することで、表現したくないなにかを誤魔化してきた自分が浮き彫りにされているようでとてもくるしくなる。ほんとうのわたしを認めてほしい、などと思うけど、同時にわたしのなにが貴様にわかるんだ、とも思う。自分のほんとうはどうしたいのかという気持ちをうまく掬いとってあげられないのがくやしい。思春期ってそういうものなのかなあ、こうやってぐるぐる変な渦に巻き込まれて、いつも自分だけど自分ではないなにかとすれすれになりながらもがいている。いちばん近いはずなのに、いちばん掴めない。なのに影みたいにしてどこまでもひっついてくるので厄介で。むかしの自分かもしれないし、認めたくない自分かもしれない。いずれにせよ、世界に翻弄されがちな自分の絶望や幸福を言葉や写真などに起こして大袈裟にしてみせる一連の行為に疲れてしまった。わたしはわたしに自分のことを認めてさせてあげたかったのだと思う。あなたの感じていることは言葉にされるに値することだと、慰めてあげたかったのだと。でも今はこうして文章を書くことで、言葉に残さなかったなにかが消えてしまいそうでこわいと思ってる。写真を撮ることで、写真に残さなかったなにかを裏切るような感じがしてこわい。それともそれはただ口実で、ほんとうはほんとうに一切のことに無関心になってしまったのかなあ。全てのことをどうでもいいと投げやりにしてしまうことで、失うものを少なくしたかったのかもしれない。そうすることがずっと強さだと思ってたけど、今もそう思っているところはあるけど、誰かにわたしのぜんぶを決めて欲しいなと思うけど、でも自分でちゃんとえらんでいきたいね。突き抜けたわたしの弱さを、考えすぎたよという言葉で突き放すひとたちはいたけど、それをわたしのいちばんの強さだと肯定してくれたひとは少なかった。考えすぎてしまうこと一般的にみていいことではないかもしれない。たしかにわたしは考えることで現実から目を背けているし、考えることであたかも自分が真っ当に生きていることを正当化しているし、考えることであなたに連絡したい気持ちやあなたに抱いてほしい気持ちを誤魔化しているけどそれがなんかいいなあっておもう。それがなんか、ちょっと可愛いというか、なんか人間味に溢れて嫌いになれない。ぐだぐだ空白を消費しているうちに、どうにもやりきれなくなって深夜にワンピース一枚でそとへ飛びだしたことがあって、そのとき足のくるぶしから太ももの内側へとひっつく夜の風のつめたさに今も慰められている。変わりたくない、と思うけど変わっていく自分を受け止めてあげられるだけの気持ちの余裕やそのかわりになにかを手放す強さとかそういうのを育てていかなくちゃいけないのだと思う。ちょっとだけかなしいけど、もしかしたらそれができた頃には、また遠い昔に出会えていた感動にまたはじめて「あたらしく」出会えるかもしれないと思うとちょっと頑張ってみようという気持ちになる。長々書いたけど自分でも一貫性がないことにくすりとしてしまう。ただの自分語り、あとでたぶん消しちゃうのでこれを読めた人はラッキー。あしたいいことがあるかもしれないね。
無題
ふわふわと遠いどこかを彷徨っているかんじで、それがちょっとだけ気持ち良かったり、気持ち悪かったり、こわかったり、かなしかったりした。一日中そんな調子だったのでひどくつかれた。わけわからないウイルスのせいで色々な部活の大会や練習が取りやめになった。期末試験もなくなって、これから空白の一か月間。放課後あちこちからだれかのすすり泣きとそれを優しく諭す声がきこえてきて、わたしは失うものなどなにもないのに、なにかを失ったような気分で、これを書いている今でさえ少し泣きそうで指が震えている。頑張って頑張ってさいごまで努力を続けてきたのに、こんなにも呆気なく終わってしまったことが悲しい。このままドミノ倒しみたいにたくさんの報道が、たくさんのだれかの涙が、自分の知らないところで募り続けていくことをかんがえただけでなんだか胸が空っぽになる。大した努力をしていないわたしが悲しむようなことでもないのかもしれないけど、それでもわたしは努力をしている友達の姿がだいすきだし、みんなの泣いている姿をみるのがつらかった。反面、涙を流せるほどの熱量をなにかに注いだ覚えもないことが余計にこころを空っぽにさせた。すこしだけ、この、世界がゆるやかにくずれていく様子に好奇心を覚えて胸が高鳴った瞬間もあったけど、やっぱりもっと美しいのがいいね。やさしいほうがいい。さいきん文章書いてなさすぎていかにも日記みたいな日記になりました。ぜんぶ大丈夫になりますように。
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ecolerova · 1 month
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公開講座開催のお知らせ。
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*ご好評につき、9/14(土)にアンコール開催することになりました。13〜18時、もしくは、19〜24時のいずれかの時間帯にお聴き頂きます。参加をご希望の方は、下記のアドレスまで、タイトルを「公開講座参加希望」とし、お名前(フルネームで)、ご希望の時間帯(午後、または、夜間)、お持ちの携帯の電話番号をお書き添えの上、9/12(木)21時までにメールにてお申し込みください。よろしくお願いいたします。
お陰さまで、この春、ROVA東京・鎌倉校が25周年を迎えたのを記念して、リモートによる公開講座第二弾を開催いたします。題して、「ブリジット・バルドーと彼女の時代」です。
9/13から「ブリジット・バルドー レトロスペクティヴ」が開催されます。『殿方ご免遊ばせ』や『私生活』の4Kレストア版や、初公開となる『恋するオペラ』や『花嫁はあまりにも美しい』、また貴重なプライベート映像などもふんだんに収めたドキュメンタリー『ブリジット・バルドー 誤解』など、BBのキャリアを辿ることのできる全11作品の上映です。BBのこれだけの規模の特集上映は、これまでもなかったのではないかと思われます。
BBは、同時代のマリリン・モンローと比較されもするコケティッシュな魅力もさることながら、かつてかの『第二の性』のシモーヌ・ド・ボーヴォワールが彼女を高く評価したように、その自由で自立した姿が、女性がますます輝きを増し始めた時代のアイコンともなる存在でもありました。
1952年のスクリーンデビューから1973年の引退まで、僅か20年余りのキャリアではありましたが、激動の時代にあって、彼女の生き様や交遊は濃密で綺羅星のように、今も感じられるものがあるかと思います。
今回の講座では、俳優として歌手としてモデルとして活躍したBBのその20年のキャリアを振り返りながら、彼女を取り巻く人々やシーン、さらにはその時代について語る予定です。そして、引いては、9/13から始まるレトロスペクティヴのガイドともなるかと思いますので、BBやこの時代にご興味のある方は、ぜひご参加頂けたらと思います。
また、ご参考までに、次の名前やワードにご興味のある方にもお薦めです。
ロジェ・ヴァディム、ELLE、詩的レアリスム、シネジャズ、ジャン=ルイ・トランティニャン、ミシェル・ボワロン、アラン・ドロン、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、フェミニズム、ジャック・シャリエ、ルイ・マル、サミー・フレー、アンナ・カリーナ、ジャン=リュック・ゴダール、ジャック・ロジェ、ヌーヴェル・ヴァーグ、ギュンター・ザックス、セルジュ・ゲンズブール、ジェーン・バーキン、ヒッピー・ルック、ジャン・ブキャン、サン=トロペ、ニナ・コンパネーズ、…
講座の開催は、8/31(土)及び9/1(日)の夜を予定しております。リアルタイムのトークライブではなく、すでに録音された音声データを指定の時間内に聴いて頂くスタイルです。全体の尺は、1時間半から2時間くらいを予定しております。そのデータを、ご希望の日の夜19時から24時の間にストリーミングでお聴き頂くという形です。参加費は1500円となります。
ご希望の方は、下記のアドレスまで、タイトルを「公開講座参加希望」とし、お名前(フルネームで)、ご希望日(8/31または9/1)、お持ちの携帯の電話番号をお書き添えの上、8/27(火)までにメールにてお申し込みください。その日までに、お振込み方法や当日の視聴方法等を記したご案内をお送りいたします。なお、ご送信元のアドレスは、下記のアドレスを受信可能な状態にしておいてください。
今回は限定数でのご案内です。先着順でお申し込みを受け付けいたしますので、ご希望の方はお早めにご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
小柳帝
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disolucion · 2 years
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49 エピローグ1
―――― 五ケ月後
結婚式の招待状が届く。 ハヤセ家、ノダ家の結婚披露宴。 招待されるがままに、奥さんと二人で出席した。 ハヤセさんの知り合いの店を貸切っての披露宴。
防衛省からは直属の上官が数名だけ。 あとは友人ばかりで逆に仏頂面のおっさんが浮いていた。
ノダさん側は、コンドウさんと、顧客か?金持ち数名。 あとは友人だろうか、女性がちらほら。
「よくお越しくださいました!」 「いえ、ご招待ありがとう。幸せそうでよかった。おめでとう」 「本当にお世話になりました。ハナダさんじゃなけれは…私…」
ノダさんが泣き出した。おれが悪いみたいじゃん! 奥さんが冷ややかな目で見ている。 ちょっと、そんな目で見てないでなんとかしてよ! 小声で奥さんにそう言うと、ノダさんをじっと見つめた。 ハッとして奥さんを見るノダさん。 奥さんはノダさんにウインクした。ノダさんが笑顔になった。
なにをしたの?小声で尋ねる。 綺麗な花嫁が台無しだから笑ってって。 あと、コレは内緒ねって。奥さんはそう言って笑った。 すっかり魔女稼業が板についてきた感じ。
ノダさんのことを不思議そうに見ていたハヤセさんが なにがあったのか尋ねてくる。 うちの奥さん魔法使いなんだ。また虜になったら相談して。 そう言っておれもウインクした。
なんですかそれ?みたいな顔されただけだった。
―――― その一年後
会社のアドレスにメールが届く。 見たことのない差出人。 本文は数行の英語だ。後で翻訳しよう。 それよりも圧縮ファイルが添付してある。
圧縮ファイルを展開すると、画像ファイルが数枚。 どれも、アドラとシュッとした東洋人の画像だった。 彼には見覚えがある。フジワラ教授だ。随分若くなった。 フジワラ教授が筋トレしている姿を想像して笑った。
どこだろうか、山っぽいところにいるようだ。
本文を翻訳すると
『運命に導かれてインドに来ている。  救済すべき漂流者を見つけたから。  残りの人生をパートナーと仲間たちに捧げよう。  特別な友人の幸運を願っている。  いつかまた会える日を楽しみにしている』
だそうだ。
なんで英語なんだ。 あ、これアドラが書いたからなのか? フジワラ教授の意味深な笑顔が浮かぶ。
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kachoushi · 11 months
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各地句会報
花鳥誌 令和5年11月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年8月3日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
思ひ出はねぶた祭りの鈴の音 由季子 居合はずも気配感じて墓参り さとみ 小さき手の祈る姿や原爆忌 都 新刊にしをりはさみし今朝の秋 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
夏蝶の影夏蝶の見当たらず 和子 夏帽を墓誌にぱさりと一礼す 小鳥 炎帝の甘い息なり草いきれ 和子 ビルとなく夏草となく墓となく 千種 墓参直方体の石たちへ 緋路 刻む名のなき墓石の灼けてあり 和子 十字架の寝墓を埋めし夏の草 美紀 空蟬を俯きにして走り根に 要 炎天にかつて士族は墓じまひ いづみ
岡田順子選 特選句
睡蓮の影睡蓮の葉に揺るる 緋路 利通の墓へ鋼の夏日かな 俊樹 墓参直方体の石たちへ 緋路 葬列の中のたじろぐ黒日傘 三郎 あふひ句碑墓域にありて百日紅 佑天 奔放で供花ともならず猫じやらし 荘吉 青山の水に肥りし金魚かな 美紀 夏草に陋屋のごと耶蘇眠る はるか 立ち枯れの草より薄き八月の蝶 和子 イザベラの墓へ絵日傘高く上げ 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月5日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
金灯籠灯の曼陀羅をよへほ節 美穂 盆灯籠十万億土超ゆ君へ 久美子 流燈の火の川となり闇に浮く 孝子 流灯の破線となりて彼の世へと 睦子 行く夏や波に消えゆく砂の山 修二 家紋古る釣灯籠に代々の火を 久美子 黒髪に戴く山鹿灯籠かな たかし シヤンデリア墜ちてはじまる夏舞台 睦子 縁日やうすものの母追ひ越さず かおり ダリア立つ背に御仏のおはす如 勝利 炎帝を睨み返せし不動尊 かおり 戦争を知る人とゐて沙羅の花 朝子 恋に堕つ日々はまぼろし星月夜 美穂 風天忌しがらみ捨てて西東 修二 思ひの外長く連れ添ひ夕端居 光子 あの雲の八月六日兄の背に 朝子 河童忌やセピア色なる供華の水 睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
九頭竜に天蓋として秋の空 かづを 饒舌を寡黙にしたる猛暑かな 同 老い包む羅にある粋を着て 同 絽の喪服広げて暫し母偲ぶ 笑 海上を照らし消えゆく花火舟 同 羅に心の綾は隠し得ず 雪 絽の美人正面見すゑ瞬かず 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
鳳仙花記念写真のまた増えて 裕子 秋薔薇キリスト葬は花のみに 令子 図書館の絵本を借りて秋の朝 実加 秋初め装丁だけで選ぶ本 登美子 褪せ果つるトーテムポール夏の月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月8日 萩花鳥会
広島の原爆殘害眼前に 祐子 盆提灯座敷一変かの浄土 健雄 ひぐらしがよう帰ったと里日暮れ 俊文 七夕や家族揃うてバーベキュー ゆかり 庭野菜取りたて供ふ盆支度 恒雄 ひと日生く古稀の我また花木槿 美惠子
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令和5年8月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
化粧水嫁にねだりて生身魂 すみ子 立葵老女の夢は咲きのぼる 悦子 棚経を待つ朝よりの野良着脱ぎ 美智子 水脈長く長くや土用蜆舟 都 縁台の仰臥は浮遊天の川 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
烈日の寺の甍や蟬時雨 亜栄子 白粉のゆふぐれ匂ふ句碑明かり 文英 達者なる日を百歳の生身魂 同 好物に笑顔は童生身魂 恭子 小湾の潮香満ち足る島の秋 多美女 ビートルズ聴きつうたたね生身魂 亜栄子 草々に水やり終へて今朝の秋 恭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
打水に乾きし土の匂ひして 迪子 蜩の声に憶ふは奥貴船 貴薫 新涼や虚子文学碑なぞり読む 怜 蜩や今日の仕舞ひにジャズを聴く 貴薫 新涼の風運び来る水の音 三無 蜩の声に包まれ森深き 秋尚 新涼の風運びゆくミサの鐘 怜 直したる服受け取りて涼新 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
耳に残る脱穀の音終戦日 昭子 大都市の火の海と化し終戦日 みす枝 薄れゆく記憶手繰りし原爆忌 英美子 俗論をまた聞かさるる残暑かな 昭子 喜んで逃げる爺婆水鉄砲 みす枝 しみじみと肩甲骨や更衣 昭子 夫の船べりを掴みて鮑海女 同 桐一葉風の意のまま落ちにけり 英美子 どの墓も供華新しき盆の寺 信子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
火取蟲てふに一夜を果つ定め 雪 考へず居れば済むこと髪洗ふ 同 花火果て破に残りし余熱かな 真喜栄 漆黒の闇に銀漢ふりかぶり 同 百日紅又百日紅てふ団地 清女 それとなく秋を呼びゐる風の音 かづを 九頭竜の闇を沈めてゐる銀河 同 ゴジラ似の雲立ち上がる原爆忌 嘉和 地獄より来る祖もありぬ盂蘭盆会 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
啼く声の細くとぎれし法師蟬 啓子 足さばき揃ひよせ来る盆踊り 笑子 灯籠に女心の一句添へ 希子 流灯の仏慮の風に促され 同 球児等もスタンド席も灼けてゐし 和子 地図上に台風の道あるらしく 同 盆の月古城の上にまかり出る 隆司 吟行も供養の一つ盂蘭盆会 泰俊 故郷の色町とほる墓参 同 表情のはみ出してゐるサングラス 雪 頷いてばかりも居れず生身魂 同 月夜の踊り雨夜の踊り見しと文 同 何となく日向水ある日向かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月16日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
蝿叩きにも自らなる居場所 雪 頷いて居れば安泰生身魂 同 火を恋ひし火蛾の果てとはこんなもの 同 狙ひたる金魚に又も逃られし 同 音もなく傷も付けずに流れ星 みす枝 蜩の声が声呼び森震ふ 同 偕老に二本つましく牽牛花 一涓 来世又君に逢むと墓参 世詩明 夏まつり村の掟は捨て難し 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年8月18日 さきたま花鳥句会
鳳仙花迷路のごとき蔵の街 月惑 天高し殿堂入りの行進曲 八草 夕まずめ途切れ途切れに法師蟬 裕章 あの人に会ひたくなりし天の川 紀花 座の窪きまり南瓜のおほらかに 孝江 朝の厨一分間の終戦日 ふゆ子 夜咄やはたと団扇の風止まる とし江 炎暑寺水鉢かつぐ鬼を吸え 康子 一夜あけ光の洗ふ野分後 恵美子 尺玉の花火の弾け音弾け みのり 強風に七夕飾りもつれけり 彩香
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令和5年8月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
裏返り空を見詰むる秋の蟬 秋尚 校庭の空を奪ひし秋茜 経彦 大空に機関車の缶灼けゐたり 幸風 菩提樹を絡めとりたる葡萄葛 同 なびき癖各々違へねこじやらし 秋尚 山城の搦め手いづこ野路の秋 眞理子 一葉落ち青空丸く生まれたる 三無
栗林圭魚選 特選句
TARO展残暑を赤く塗り潰す 千種 おしろいの紅固く閉ぢしまま 秋尚 横山に行合の空今朝の秋 幸風 校庭の空を奪ひし秋茜 経彦 水被り残暑の石の獣めく 千種 たくさんの水飲み干して夏果てり 久 わが息の荒さをしづめ秋の蟬 千種 秋の蟬力惜しまず昼を裂き 三無 噴水の歪みもとより秋暑し 千種 妣の声聞きに葉月の恐山 経彦
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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team-ginga · 1 year
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Team NACSの『マスターピース』
 Wowowで録画してあったTeam NACSの芝居『マスターピース〜傑作を君に〜』を見ました。
 2021年の公演でWowowで放送されたのもその頃でしょうから、録画したまま2年ほど放置していたことになります。
 そういうものですね。
 出演はTeam NACSの五人(森崎博之、大泉洋、安田顕、戸次重幸、音尾琢磨)だけ。森崎、大泉、安田は映画のシナリオライター、戸次はプロデューサー見習い、音尾は旅館の風呂番ですが、全員早替わりで旅館の女中も演じます。
 つまりTeam NACS本来のスタイルが帰ってきたわけです。これは嬉しいな。やっぱり五人以外の役者が出てくるのはちょっと違和感があります。
 でも脚本はリーダー森崎の作ではなく、喜安浩平の作です。
 時代は昭和25年ーー三人のシナリオライター諸澤(森崎)、灰島(大泉)、乙骨(安田)が熱海の旅館に籠って映画のシナリオを書いています。プロデューサー見習いの茶山(戸次)や風呂番で元大部屋役者の猫屋(音尾)や女中のアキ(安田)も読み合わせに協力します。
 彼らが書いているのは恋愛時代劇ーー虎之助という男がお花という姫に恋をする。しかし城は敵に襲われ焼け落ちる。虎之助は戦いの中で死んでいく。お花は虎之助に操を立てて独り身でいる。しかし、虎之助は死んでおらず、10年後に戻ってくるというストーリーです。
 しかし、執筆は遅々として進みません。そうこうするうちに灰島は女中のアキに惹かれていきます。
 プロデューサーが3日後に旅館に乗り込んでくると知った三人は必死に執筆を続けます。ところがプロデューサーはやって来ず、映画の企画は没になったという電話が入ります。
 三人は愕然として何とかならないかと言いますが、上が決めたことはどうしようもありません。たとえ映画にはならなくてもシナリオだけは完成させたいという灰島に茶山は「女中のアキさんを観客にシナリオの代わりに恋文を書こう」と言い出します。
 この展開は正直見ていて「?」となりました。灰島は確かに不器用で女慣れしていない真面目人間です。彼の恋を助けてやりたいというのはわかりますが、シナリオと恋文は別のものだし、恋文をみんなで協力して書くのはどうかなあと思います。でも、灰島はそれで納得します。
 で、恋文を書くのかと思いきや、みんなは灰島のところに女中のアキを呼んできます。え? 恋文はどうなったの?
 灰島はアキに「東京に遊びに来ないか」と言い、東京に憧れているアキを相手にその場でデートの場面を演じます。いい感じにことが進んでいるので、灰島はアキに「付き合ってください」と言います。
 ところがアキは断ります。灰島のことは好きになれないのだそうです。そ、そうなんだ……
 意外な展開ですが、まあ現実なんでそんなものーーハッピーエンドよりほろ苦い結末がいいという話が伏線としてありましたから、それもよし。
 エピローグはそれから数年後ーーちょうど桜の頃、映画会社でそれなりの立場になった三人のシナリオライターとプロデューサー見習いが再び熱海の旅館にやってきます。
 灰島はアキの消息を尋ねます。副番頭に昇格した猫屋はアキは去年嫁に行ったと答えます。
 一人桜の花を眺める灰島のところに一人の女が現れます。その瞬間、二人は虎之助とお花になります。寄り添う二人に四角い照明が当たり、そのまま四角で区切られた部分は暗くなり「終」の文字が出ます。
 なるほどね。これがやりたかったのか。
 企画中止から恋文へという展開は納得のいくものではありませんでしたが、この終わり方はまあ悪くないと思います。
 欲を言うならば、もっと映画のシナリオと五人の物語との間に相関があればなあという気がしました(途中、「黒澤明が『七人の侍』なら俺たちは五人の侍だ」と言って順番に見栄をきる場面があります。それをしたかったのはよくわかりますし、かっこいい場面ではあるのですが、彼らが書いている恋愛時代劇とは何の関係もないのが残念でした)が、とてもいい芝居だったと思います。
 やっぱりいいなあTeam NACS。
 Team NACSから目が離せません。
追記:  シナリオライターの一人乙骨は全くうだつの上がらない男で、いくらシナリオを書いても没になったり撮影中止になったりで、これまで一度もスクリーンに名前が出たことがありません。  三人が協力して書いているシナリオを読んだ風呂番の猫屋はあるセリフを読んで、「乙骨さん、このセリフを書いたのはあなたですよね」と言います。  これは胸に刺さる言葉ですね。ものを書く人間(私もそのハシクレのつもりです)なら誰でも、こんな言葉を聞いたら込み上げてくるものがあると思います。  いい場面だなあ。
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okuralmohuriokura · 1 year
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雪梅(シュエメイ)
無念のサブクラス 死亡時年齢:20 身長:160 武器:中華鍋 一人称:私 二人称:お前 それ以外は年上年下関係なく呼び捨て
あだ名はウメコ。 中国辺りの元人間。 「アイヤー」「~アル」「~ネ」など特徴的な口調(参照:銀魂の神楽) 花嫁修業(?)として真祖に仕えている。 料理上手。一番得意なのは中華。
拳法の使い手・・・だがなりふり構わず中華鍋を振り回すバーサクタイプ。 性格は短気で世話焼き(お節介ともいう)。 特にお腹を空かせている人間は放っておけず、何かと食べ物を押し付ける。 人の話を聞かないが最低限の常識はある。
-------------------- 遠い昔、とある拳法の名家に生まれた一人娘。 しかし跡取りに悩んだ家の方針から跡継ぎとして男として育てられた過去を持つ。 この頃は今と違い、家の相続の為に奮闘する真面目な性格だった。
男装するのにも支障が出てきた頃、名家の娘と婚約を取り付けられる。 形だけの式の為に移動していたところ事故に遭い、死亡。 死の直前に見た婚約者の姿に今まで抑圧されていた 「女の子として生きて花嫁になりたかった」という無念を抱いたため 無念のサーヴァンプにサブクラスとして生き返らせてもらい、今に至っている。
現在は抑圧されていた鬱憤を晴らすように髪を染め、主人に付き添いながら 全力で女の子らしい暮らしを楽しんでいる。
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genkidesuka2022 · 1 year
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残されがちなパセリって栄養価の高い香味野菜なんですよ! 食べなきゃ損です
洋食和食を問わずあらゆる料理に添えられ、料理を美味しく映してくれるパセリ。
風味付けのハーブや付け合わせの野菜というよりは、いろどりを添える「飾りもの」の印象が強く、残念ながら実際に食べる方は少ないようです。
ですががこのパセリ、実に栄養価の高い香味野菜で、残してしまうは損です。
そこで今回は、ちょっと苦手で敬遠していたパセリの美味しい活用方法や、その栄養や効能についてご紹介します。目次
パセリの由来と歴史
そもそもパセリとは?
パセリの種類
パセリの栄養成分と効果効能
パセリの栄養成分と効果効能1・鉄不足を解消
パセリの栄養成分と効果効能2・デトックス効果
抗パセリの栄養成分と効果効能3・酸化作用
昔から伝わる殺菌効果
生パセリと乾燥パセリ・栄養価の違いがあるの?
乾燥パセリでもビタミンCの効果
乾燥パセリは栄養価よりも彩りや風味付けに
葉も茎も美味しく食べて十分にパセリの活用を
さっくりパセリの天ぷら
パセリの手作りソフトふりかけ
簡単便利な上万能なパセリソース
茎は煮込み料理で活用
自宅で簡単便利なドライパセリ
パセリの栽培方法する
苗から育てよう
水やりと日当たりの管理
収穫は春から秋にかけて
最後に
関連
パセリの由来と歴史
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古くは古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩に、「戦士は戦いの前に馬車馬を俊足にするためにパセリを食べさせる」と記されたように、パセリは古代ギリシャや古代ローマの様々な伝説や寓話に登場し、儀式や薬草として使用されていたことが伺えます。
ギリシャ神話では、アルケモロスが亡くなった時に流れた血からパセリが生えてきたとされ、葬礼競技での勝者への冠や、墓場に供える花輪として使用されたそう。
また、死が近い人の事を「あの人はパセリが必要になるね」と言い表すなど、「死」と関連する植物であったため、古代ギリシャでは食卓には決して出されなかったと言われます。
古代ローマにおいても食用としては使われず、宴会の席での「毒除け」としての首飾り、アルコールの匂い消し、消化を助ける薬など、おもに薬用効果が利用されました。また、「花嫁は悪魔よけとしてパセリの花輪を身に着ける」、「妊婦や授乳中の女性はパセリに近づかないようにする」、「パセリの発芽率が低いのは地獄とこの世を9回往復するため」などの迷信も多くあり、当時の人々のパセリの薬用効果に対する畏敬の念が表されています。
パセリが食用として使われるようになったのは、中世ヨーロッパになってからです。
9世紀のカール大帝の頃にパセリが食用ハーブとして栽培され始め、ヨーロッパ全土へ広がっていきました。
日本へは18世紀にオランダより持ち込まれ、「オランダセリ」の名がつけられました。
そもそもパセリとは?
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パセリは地中海沿岸が原産のセリ科オランダゼリ属の二年草で、和名をオランダゼリといいます。
料理の風味づけの香味野菜として世界各国で利用される、とてもポピュラーなハーブなんです。
パセリの種類
パセリには、大きく分けて2つの種類があります。
細かく縮れた葉を持つタイプ(縮葉種)
平たい葉を持つタイプ(平葉種)
日本で主に使用されるパセリは前者の縮葉種ですが、ヨーロッパではイタリアンパセリなど後者の平葉種が一般的です。
チャイニーズパセリとも呼ばれるコリアンダー(パクチー・シャンツアイ)は同じセリ科の植物ですが、パセリとは別の属種です。
他の有名なセリ科の香草野菜には、セリ、三つ葉、セロリ、チャービルなどがあります。
パセリの栄養成分と効果効能
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パセリには鉄分、βカロテン、ビタミンC、ビタミンK、カリウム、カルシウムなどの栄養成分が多く含まれ、その栄養価の高さは野菜の中でもトップクラスですよ。
パセリの栄養成分と効果効能1・鉄不足を解消
パセリは、緑黄色野菜の中で最も鉄分が多く、その含有量はほうれん草や小松菜より数倍もあります。
鉄分が不足すると、疲れやすい、やる気がでない、集中できない、頭痛、貧血、めまい、動悸、息切れといった体調不良を引き起こしますが、これらの症状は放っておくと生活習慣病へと繋がりかねません。
なので健康維持のためにも、普段から意識的に摂取したい成分のひとつ鉄分も、パセリを残さず食べると今より鉄分を補充できるんです。
パセリの栄養成分と効果効能2・デトックス効果
パセリに含まれるクロロフィルには、体内に蓄積された有害物質や老廃物を体外へ排出する解毒作用があります。
またパセリには体内の塩分バランスを整えるカリウムも多く含まれ、利尿効果により浮腫みの解消に役立ちます。
そしてβカロテンやビタミンCの抗酸化作用により体内の錆び(=活性酵素)を浄化してくれるなど、デトックス効果も抜群です。
抗パセリの栄養成分と効果効能3・酸化作用
パセリにはβカロテン、クロロフィル、ビタミンCといった抗酸化作用を持つ成分が多く含まれます。
この抗酸化作用は、体内に蓄積される老化原因となる活性酵素を抑制することで、動脈硬化や高血圧、脳梗塞、糖尿病といった生活習病を予防します。
またクロロフィルには、コレステロール値を下げる働きもあり、私達の健康を支えてくれる心強い存在です。
昔から伝わる殺菌効果
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古くから知られていたパセリの殺菌効果は、独特の苦味成分アピオールによるものです。
この働きにより、雑菌の繁殖が阻まれ、口臭予防、食中毒予防などに効果があります。
お弁当などの付け合わせに使われている理由にも納得です。
生パセリと乾燥パセリ・栄養価の違いがあるの?
ところでこの栄養たっぷりのパセリですが、野菜売り場にある生パセリと、手軽に使え保存もきく調味料売り場にある乾燥パセリとでは、栄養価に違いはあるのでしょうか?
乾燥パセリでもビタミンCの効果
パセリに含まれるビタミンCは過熱に弱いため、乾燥させたパセリにはビタミンCの効果は期待できないと思われがちです。
確かに加熱処理した乾燥パセリでは、ビタミンCの栄養価は多少減少しますが、加熱しないフリーズドライ製法の場合、ビタミンCの栄養価は80%ほどを保持しているそうです。
乾燥パセリは栄養価よりも彩りや風味付けに
もともと乾燥パセリは、生パセリのひとつの保存法です。
栄養価を求めるよりも、料理の彩りや風味付けとして手軽に活用するのがお勧めです。
ただし時間が経つと色合いや風味も落ちてきますので、保存用であっても早めに使い切るように心掛けて下さい。
葉も茎も美味しく食べて十分にパセリの活用を
さっくりパセリの天ぷら
一口大の大きさに切り分けた生パセリを、薄目の衣でさっくりと天ぷらにしてみてはいかがでしょうか。
火を通すだけで、パセリ独特の苦みや口に残る固い食感が減り、美味しい風味が際立って、パクパクと沢山食べられちゃいます。
パセリの手作りソフトふりかけ
蕪や大根の葉で作るソフトふりかけのパセリバージョンです。
生パセリの葉と茎をザクザクと細かく刻み、少量のゴマ油でゆっくり炒め、塩と醤油で味付けし、水分が飛んできたらできあがり。
ご飯がすすむ1品で、お好みでゴマやチリメンジャコなどを加えると、さらに美味しさが増しますよ。
簡単便利な上万能なパセリソース
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いつもの料理にサッと加える乾燥パセリを、手作りパセリソースに代えるだけで、びっくりするほど風味が変わります。
生パセリ、オリーブ油、クルミ、パルメザンチーズ、ニンニク、塩コショウをフードプロセッサーにかけてペーストにします。
バジルで作るジェノバソースよりクセがなく、どんな料理にも合う万能ソースに。
茎は煮込み料理で活用
生パセリの茎は、固くて苦くて、ついつい残してしまいがちですが茎が余ってしまったら、スープやシチューなどの煮込み料理の香りづけ、ブーケガルニとしての活用がお勧めです。
しかもパセリの茎は葉よりもずっと香りが高く、少量でも効果的ですが、繊維質の食感が残るためダシ袋などに入れて使用すると便利です。
ブーケガルニとして使われる香味野菜はパセリの他にも、セロリ、ローリエ、タイムなどがあり、単品でも一緒にしてもOKです。
自宅で簡単便利なドライパセリ
せっかく買ってきた生パセリが使いきれず余ってしまったら、ドライパセリにして保存しましょう。
作り方はいたって簡単。葉の部分だけを切り取って、耐熱皿の上に重ならないように並べ、電子レンジで4~5分加熱します。
取り出して様子をみて、パリパリに乾燥していたら出来上がり。(乾燥が足りないようでしたら、さらに過熱します。)指でつぶしてパラパラの状態にして、タッパーやジップロックで保存します。
パセリの栽培方法する
パセリはベランダやキッチンでも手軽に栽培ができ、春から秋にかけての長い期間収穫が楽しめます。
自分で育てた摘み立てのフレッシュなパセリを、毎日の食卓に載せてみてはいかがでしょう?
苗から育てよう
パセリは種からでも育てられますが発芽率が低いため、苗を鉢やプランターへ植え付けて育てた方が容易です。ただし植え付けの際は根を崩さないように注意してください。
水やりと日当たりの管理
水はけのよい土を好みますが、乾燥に弱いので水やりはしっかり、春から秋にかけてはパセリが育つ時期ですので、土が乾かないように管理します。
また、適度な日当たりは必要ですが真夏の直射日光などは避け、明るい日陰で育てるのが最適です。
収穫は春から秋にかけて
パセリの成長は早いので、食べごろになったら外側から少しづつ使う分だけ収穫し、常に10枚くらいの葉を残しておくと、続けて何度も収穫が楽しめます。
また初夏に花をつけると葉が固くなりますので、花茎が出たら早めに摘み取ります。
最後に
思った以上に栄養満点で美味しい食べ方もたくさん、そして栽培も手軽で保存も簡単です。
#パセリ #ハーブ #料理のアクセント #グリーン #健康 #栄養 #レシピ #食材そんなパセリの新しい魅力を、これからの日々の生活に活かしてみませんか。
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結婚20周年記念ウェディングフォト❣⛪⁡ そうなんです、既婚です、SNS初公開🤭⁡ ⁡ なんやかんや20年以上ももってます(笑)どう見えてました?⁡ ⁡ 2001年の「21世紀婚」と言われた年なので⁡ 2021年が20周年だけど⁡ ⁡ 飛行機までとってたのにドバイ仕事が急遽入ってしまい、昨年4月に半年延期して。その間に誕生日を迎え50歳でやる事になろうとは😂⁡ ⁡ ⁡ 結婚式は当時渋谷の祖母が参加できる様にと東京神田明神で神前式でして千葉で披露宴。⁡ ⁡ 10周年にも友達と小さな記念パーティとかできたらいいなと思ってたら10年なんてあっという間で過ぎていき⁡ ⁡ 今回20周年に、もうできる限界年齢だよ?と最近は便利なウェディングフォトプランとかあるから⁡ ⁡ 当時できなかった南国の青い『海の見える教会』でのウェディングフォトやってきました🥰✨⁡ ⁡ ハワイはコロ○中なのと値段も高いので沖縄で🏖️⁡ ⁡ ⁡ ガラスの靴を落とした図、履かせてもらってる図、大きなダイヤの指輪を捧げられてる図なんかも撮ってもらった😆⁡ ⁡ もう女子としては大満足よね、これ♥⁡ ⁡ やりたい!って思いついた事はどんどん具体的に頭に浮かぶし頑張れば実現する。⁡ ⁡ ほんと楽しくて満足感いっぱい😆⁡ ⁡ ⁡ ヘアチェンジしてビーチ等でも写真撮ったんですけどそれはまたの機会に〜。⁡ ⁡ その時に各社比較のこと等も書きますね。⁡ ⁡ ⁡ ⁡ 🏝️〜2/28 沖縄の写真をSNSに投稿すると1投稿につき100円がサンゴを守る活動に寄付されます。こういうので100円は大きい!⁡ ⁡ ①投稿するSNSでフォロー→ @save_by_photo⁡ ⁡ ②沖縄県内で撮影した「海」の風景写真 ※過去に撮影されたものでもOK⁡ ⁡ ③以下テキストを添える⁡ ▼NTTドコモと一緒に沖縄の海を守りませんか? @save_by_photo ⁡ https://savebyphoto.com/projects/yell-02⁡ #写真で自然を守る_SAVEbyPhoto ⁡ #あなたと世界を変えていく_docomo⁡ ⁡ ⁡ ⁡ 📣皆様へお知らせ📣⁡ インスタの仕様変更により今迄のようにフィード投稿が表示されない可能性があります。⁡ ⁡ 今迄通り投稿をお届けしたいので⁡ 下記手順で設定いただき、ぜひ通知を受け取って下さい🤲⁡ ⁡ ▼設定手順⁡ ①@akane.suenaga ←こちらをクリックしてプロフィールへ⁡ ②右上にある🔔をタッチ⁡ ③お知らせをオンに⁡ これで投稿したら通知が届くようになります😊⁡ ⁡ ⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡⁡⁡⁡ ⁡ ◇きれい・楽しいetc→いいね♥⁡ ◇私も!・詳しく聞きたい🖐etc→コメント⁡ ◇行ってみたい・また見返したい→保存❣⁡ ⁡ 【保存の仕方】⁡⁡ ⁡インスタ:写真右下の旗マークを押す⁡ FB:投稿右上の「…」マーク→「保存」⁡ ⁡ ⁡⁡ 〚プロフィール〛⁡ ⁡ 📷一眼歴33年のフォトグラファー/ライター⁡ 🗺️旅歴31ヵ国83地方じっくり滞在⁡ 🖊SNS総フォロワー50000人⁡ 💖海、光、町並、南国、ヨーロッパが特に好き⁡ ⁡ 〚投稿内容〛⁡ ●ときめく刺激&まったりのちょうどいい旅😍😌⁡ ●詳しい下調べ後のベストチョイス!⁡ ●体験したリアルな旅行情報・失敗談⁡ ●海外旅行・国内旅行・お出かけ⁡ ⁡⁡⁡⁡ フィードは主に風景写真⁡ ストーリーはグルメ・お土産他⁡ ⁡ @akane.suenaga⁡⁡⁡⁡⁡ ⏪他の投稿を見る⁡ ★フォローして人生楽しくして下さい💕⁡ ⁡ ⁡⁡⁡⁡ ⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡✵✧✵✧⁡⁡⁡⁡ ⁡ #japanesewriter about travel.⁡ Twitter 48000 follower⁡ →https://twitter.com/AkaneClub⁡ ⁡ I took Wedding photo for 20 years memory since I got married.⁡ #Okinawa Japan ⁡ #happyvalentine⁡ @bridalhousetutu @hotelmonterey_okinawa @hotelmonterey @montereywedding #トラベルフォトグラファー⁡⁡Akane⁡⁡⁡⁡⁡⁡⁡ #トラベルライター⁡⁡⁡⁡ ⁡ #夫婦旅 #夫婦旅行 #大人旅⁡ #アラフィフ #アラフォー⁡ #結婚記念日⁡ #プレ花嫁 #プレ花 #沖縄の海 #ウェディングドレス #ドレス #ウェディングフォト #フォトウェディング #リゾートウェディング #ドレス好き #海の見えるチャペル #チャペル挙式 #ビーチフォトウェディング #ガラスの靴 #マーメイドドレス #ハッピーバレンタイン #リゾ婚 #tutu ⁡⁡ ⁡ (沖縄 教会|モントレ・ルメール教会) https://www.instagram.com/p/CopCYzFJmhu/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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greenroomyuka · 2 years
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難しいと思うんだけどね、上手に作れるな〜😉✨ 円柱に花を添わせてデザインしていきます。 レカンフラワーはちゃんと乾燥剤などを入れて密封します。 色や形がずーっと続く😉 すごい技術です。 #アトリエ由花認定講師 @hitomi87_39 先生担当 以下リポスト ↓↓ アトリエ由花🌿レカンフラワーのレッスン作品「広口ボトル」です。 エレガントなボトルになりました✨花束をそのまま詰めたような感じですね~💐 アトリエ由花では、体験レッスン受付中です✨ https://rekanflower.com/ 🌹レカンフラワーは生花を材料に、綺麗なドライフラワーを作ります。体験レッスンはお気軽にご相談ください。 結婚式やプロポーズの保存加工専門店もやってます。 🌹 グリーンルーム保存加工専門店 http://atelier-yuka.jp/ 🔹YouTubeでは、花の情報について発信しています🔹 https://www.youtube.com/c/花のコンシェルジュ兵藤由花   🔸花の保存加工専門店 @greenroom.bouquetflame.yuka 🔸レカンフラワー教室 @greenroom.atelieryuka #プロポーズフラワー  #結婚式ブーケ #プレ花嫁  #ブーケ保存 #保存加工専門店 #アフターブーケ #108本バラ #ダーズンローズ  #赤バラ #ドライフラワー  #レカンフラワー #レカンフラワー教室 #体験レッスン #アミュレットフルール #フラワーアレンジメント #ドライフラワー #一般社団法人押花芸術協会 #花と緑で彩る暮らし #花保存 #名古屋花屋 #グリーンルーム由花   #アトリエ由花 #名古屋 #ユーチューブバー (フラワーアレンジメント教室 グリーンルーム アトリエ由花) https://www.instagram.com/p/Cn0zytdyzRo/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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misslilykara · 3 years
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toxgo · 3 years
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ずっとあなたのファンでした。
ラジオ"さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ"に出会ってしまいました。今年の6月に発表された「リスナーが本気で選んだラジオ番組最強番付2021」の芸人部門で3位に選ばれているこちらの番組。ヘビーリスナーなお客さんにオススメしてもらって以来、アーカイブを掘りまくりの聴きまくりです。その下品かつ下ネタしかない内容で繰り広げらる30分はヤバイです。
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大好きなコーナーは色々ありますが、“CITY 汁 CLUB”と“匂わせ純猥談”はヤバイです。「東ブクロの嫁決定戦」も名コーナーですが、このコーナーから彗星の如く現れ、今や純猥談の朗読を担当している日本一可愛い声のリスナーこと“坂口ケンタウロス”の声に僕は恋をしました。林原めぐみ、花澤香菜、水瀬いのり位に匹敵する美声だなと思ってます。いや、すいません。ちょっと盛り過ぎました笑 でもあの可愛すぎる声で猥談を朗読されたらどんなメンズでもイチコロです。妄想上での、有名人との情事を匂わせるワードを混ぜ込んで、最後は「ずっとあなたのファンでした」の一文で��め括られ、"エロとキュートボイスとセンス抜群のハガキ職人"の三拍子が揃った最高が過ぎるコーナー。気になった方は是非聴いてみて下さい。ちなみに僕は電車内で聴いていた際に思わず笑い声を吹き出してしまったのでリスニングはご自宅がオススメ笑 更に"さらば"熱はこれだけに収まりません。オフィシャルのYoutubeチャンネルを観るのもすっかり日課になってしまいました。ラジオと同様に何故今までチェックしていなかったんだと少し後悔させられました。
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そんなチェックしていなかった繋がりでご紹介したいのが、個人的に夏アニメのダークホース的存在だった「かげきしょうじょ!!」
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僕はこの作品を完全にナメてました。率直な感想は"さらば青春の光"と同じくらい今1番ハマっている作品です。“紅華歌劇団”のトップスターを目指す女の子達の青春スポ根アニメ。言わずもがな“宝塚歌劇団”がモデルです。はじめの予想は“歌劇”という世界に飛び込み、様々な挫折を経験して成長して行く青春群像劇だと思ってましたが、それは違いました。ジワジワ話題になっている1番のポイントは、劇中に登場する主要キャラ7人の悩みや葛藤などのバックボーンの描き方が他の作品よりも上手く、キャラクターそれぞれに感情移入しやすい所だと思います。
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第五幕 「選ばれし乙女」は予科生の中で1番地味キャラである“山田彩子”にフォーカスしたお話。先程お伝えしたキャラクターのバックボーンを描いたストーリーの中でこの話が1番心に響くものがありました。自身の容姿と才能に自信を持てない彼女が、難関と言われる“紅華歌劇団”の予科生に合格した事を自分の事の様に喜んでくれた姉と、
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男性ながら乙女心を持ち、彼女が歴代屈指のエトワール(花形シンガー)になれる才能を持っている事に気づいていて、1番気にかけてくれていた歌唱指導の小野田先生の名言シーン。この2人の想いを知って立ち直る展開はなかなかグッと来てしまいました。
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あと第八幕 「薫の夏」はエモさの固まり。まだ未見の方はとりあえず5話までは観てみてほしいです。
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登場人物それぞれの内面を丁寧なストーリー展開で地盤をしっかり固めた印象の第一期。脇を固めた豪華な声優陣も作品に花を添えていました。宝塚を知らないと、、なことはほぼないです。上下関係が厳しく、予科生は上級生への挨拶を欠かさない為に先輩が乗っているであろうと思われる阪急電車に向かってお辞儀をする。と、歌劇に全く関係のない宝塚知識しかなかった僕でも問題無しだったので大丈夫です笑 肝心の“歌劇”をメインに作られるであろう第二期が製作決定する事を楽しみに待っています。
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現在「押上温泉 大黒湯」にて開催中の同アニメとのコラボイベントにて展示されていた特注の“のれん”をパクった不届き者がいます。このイベントは9月末までの開催期間中に観に行きたいと思ってるので、速攻かつ秒で返却して下さい。
NARI
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timetrip-instalog · 4 years
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危うく捨てられかけた甘夏の皮は最終的にこうなりました。の図。 . . . 自家製甘夏ピール、めちゃくちゃうまーい!!もうびっくりな旨さ。売り物にできるわコレは。 . . . これから柑橘類の皮剥いだら全部ピールにしてしまおう!意外と簡単だし◎ 市販の砂糖だらけのやつにはもう戻れませんね。。 . . . 細かく刻んで、グラノーラに入れても、絶対おいしいやつ😋明日か明後日は柑橘系🍊グラノーラ作ろかな〜 . . . そんでレモン酒も付けたのですが、なんでかというと家に誰がいつ買ったかもわからないホワイトリカーがあったからです。 . . . これは作れという思し召しだな?と思い、未開封だったし、酒だし、ノープロブレムなはず。(たぶん母が昔よく梅酒作ってたからその余り) . . . 最初はレモンだけにしてましたが、なんとなく、これハーブ入れたらもっと美味しくなるんじゃない?🤔とまた勝手な妄想が始まり、行き着いた先はローズマリー。 . . . もうこれは見た目だけですでに可愛い🤣それだけで満足。笑 私は作るだけで楽しいから自分は別に飲んだり食べたりしなくても全然大丈夫な人なんです。ホントに。 . . . さらに私は下戸なので一切お酒飲めませんが。一週間経ったら誰か毒味プリーズ🙏 . . . そして、ギフトセット第二弾送った人から「おかわりオーダー」(はい、もちろん想定内)入りまして、今日もせっせとハーブ摘み🌿🌼そろそろカモミールちゃんが終盤だったので間に合って良かった〜 . . . しかし、材料費ほとんどかからずにこの二日間めちゃくちゃ楽しめたなぁ〜✌️ . . . ●甘夏6個 200円 ●レモン4個 100円 ●氷砂糖 1kg 500円 ●甜菜糖 300円 ●ホワイトリカー 0円 (家にあった) ●ハーブ 0円 (勝手に生えて来た) ●チョコ 100〜200円 砂糖類は全部は使ってないので、トータル1000円位かな?🤨 . . . 高速使って他県へお出かけしたらあっとゆーまに万単位でお金飛びますが、こうゆう家仕事はまた違った意味で満たされる上に、とてもお財布に優しい💰 . . . 目下、人間力を上げることが人生の目的の一つなので、(すでに一ヶ月位仕事してませんが、) 充実感はたっぷりの日々です😎 . . . あ、そーいえば今日の午前中は、弟夫婦がやってきて、凛と母の仏壇にお花を添えて行ってくれました。こうやって気にかけてくれて、仏壇も華やか&賑やかになると嬉しいですね😊 . . . そんな長男くんの嫁さんサオリちゃんがギフトセットの最初の試作をあげた人ですが、今日、「あのグラノーラ最高に美味しかったです😍」と絶賛してくれました。 . . . 完食したあとに市販のグラノーラ買ってみたけど全然違った😩そうな。今日出した甘夏スカッシュともども、気に入ってもらえて何よりです😆 . . . 褒められるとスクスク伸びるタイプなので、また柑橘類のおやつを大量に作ったらサオリちゃんにも食べさせてあげよう😜 . . . とりあえず今日は、大量にもらって困るレベルの高級菓子たちを一部引き取ってもらいました。あーよかった! . . . 久しぶりに市販のお菓子食べるとめちゃくちゃ甘く感じて、すぐに体が痒くなります私😅(白砂糖食べるとだいたい痒くなる体質) . . . . お菓子好きなおばちゃんちにも持っていこっと。 . . . 市販のお菓子は保存を効かせるために白砂糖たっぷり使ってたり、見栄え良くするために精製された白い粉(薄力粉)使ってたり、香りを良くするためにバター使ってたりするけど、私が作りたいのは不格好でもカラダに優しいおやつ。 . . . 出来れば、砂糖類は出来る限り少なく、ミネラルが入ってる砂糖を使う。粉はなるべく全粒粉か蕎麦粉を使用。油はバターではなく米油。牛乳や生クリームは使わず豆乳を使う。 . . . 手作りレシピもいろいろありますが、なるべく皮とか、その物の一物全体を食べられるレシピを選んでます。 . . . ピールも、苦味をとるレシピが多かったけど、あの苦味が残ってたほうが自然味があって美味しいし、きっとカラダにも良いはずと思って少し苦味を残してます。 . . . 甘夏レモンシロップの、あえて少し入れた細かい皮も美味しい😍と好評だったので、皮も使い方次第で美味しく食べられるもんですね。 . . . 「人間力をあげる」ってことは、つまり「生命力をあげる」ことにも繋がってると思うので、旬のものを美味しく食べつつ、そのパワーをうまく自分なりに取り入れていけたら良いなぁ。 . . . とりあえず作ってるうちからアイデアがどんどん広がってエンドレスになりつつありますが🤣誰も止める人はいないので、思いついたもの作りたい熱はしばらく冷めることはなさそうですw https://www.instagram.com/p/CAAf0WWgQeJ/?igshid=1obll0howk122
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arerue-fiboo · 5 years
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カイラ&ソフィのローファー姉妹「聞いて聞いて聞いて!私達の親友が結婚するの!!」 ライデル「スプリンクルド・シュガークッキーの最高に可愛いクッキー」
2月も終わり近い吉日(たぶん。日本時間では本日は偶然27日の大安ですが😂)ライデルは今日、いよいよ結婚式のブライズメイドに依頼をして回ったようです。
まずは筆頭の花嫁介添人・メイド・オブ・オナーに、上の写真の2人、ローファー姉妹。ふたり共ライデルと同じ「Rage」で踊っていてライデルの生徒でもある、子供の頃からの仲良し。
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ブライズメイドには親友のシャノン
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Loud ツアー以来長年の付き合い、Between Friends のサヴァナ・ハドソン
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女優コートニー・イートン
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そして義姉サヴァナ・リンチ ヴァニー「私はイエスと答えたわ(笑)」
メッセージと小さなボトルとコスメのミニポーチ、そしてピンクとゴールドのキラキラしたシュガークッキー。
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早速食べてみるヴァニー「ほんとにとっても美味しいの、あっという間に食べちゃった」 甘くて美味しかったことでしょう……結構でかいスね(笑)
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saritamix · 5 years
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夏を返す
金曜に有給を取り、地元行きの高速バスを予約した。9月末に犬が亡くなった時、家に帰れなくて母が心配だった、というのは建前で。本当は自身で現実を確認して受け止めたかったのかもしれない。帰省すると決めてから何度か夢枕に犬が現れ、目が覚めると悲しくて涙が溢れた。夫は寄り添ってくれるけど、この痛みが分かるはずはなくて。だからこの痛みを私と同じか、それ以上に強く感じていた母に会いたかったんだと思う。
大きな勢力の台風19号が来ると知ったのは、帰省を決めた数日後のことだった。土曜に帰省を決めなくて本当に良かったなぁと、仕事中やバスの中で何度も実感していた。土曜に台風が来ると周知されていたからか、高速道路はいつもより混んでおり、目的地への到着時間は40分ほど遅れた。前回は1時間以上も遅れたから、かなりマシだと思う。
バスは3列シートを予約していた。これに味をしめたらもう4列には戻れない。空間は広く快適でコンセントもある。リクライニングシート深く倒せる仕様で良い。そして何より魅力的なのが料金だ。金曜のため3000円もしなかった。新幹線より時間はかかるけど、自分の時間を楽しめる感じがするからたまに乗る高速バスは好きだ。
時間潰しは、専らスマホでSNSを見たり漫画を読んだりしていた。あとは職場の人に借りている、紗倉まな著作の 『 最低。』 を途中まで読んだ。紗倉まなの本は初めて読んだけど、読書を昔よりしなくなったせいか読むのに時間がかかっている。単に自分との相性が良くないのかもしれない。それでも率直に読みにくいなと思った(題材は好きな方なんだけどスラスラ読めない何故だろう)。
あと、海外で挙式をしている友人の花嫁姿を何度も眺めて幸せな気持ちを味わった。台風が来る前に無事にフライトして、晴れた日に挙式を出来たみたいで本当に良かった。彼女がキラキラの笑顔をしているのが最高に嬉しかった(彼女の写真を保存して自分の夫に 『 めちゃくちゃ可愛くて… 』 と送り付けるくらいには気持ち悪いやつ)。
『 バスが遅れていて帰りが19時過ぎになるかも 』連絡を入れた時、既にバスは一般道路を走っていたが、混んでいて流れが全然動かなかった。もしかしたら20時過ぎに着くかも…と焦っていたけれど、なんとか電車が出発する15分前に着いたので急いで駅に向かった。山手線のように1本逃したら3分後なんてものじゃない。次は1時間後だ。ICカードに対応していないから切符を買わなきゃいけない。現金はあったっけ?財布を開けて確認した。1000円札1枚と500円玉が2枚とその他小銭。少ないけどこれなら足りる。キャッシュレスの生活に慣れすぎたのかな?とりあえず急いで最寄駅までの料金を確認して小銭を投入。相変わらず高い料金だ…と悪態を心の中でつき、足早に改札に向かい切符を入れた。エレベーターでホーム階に降り電車に乗り込んだ。発車まであと7分。少し余裕があることを確認してひとまず安堵した。もう空腹が限界だった。
知ってはいたけれど、昔と相変わらずガラガラの車内だった。疲れたサラリーマン、楽しそうな数人の女子中高生、仕事帰りであろう女性、杖をついた老人。最初はそこそこ人が座っていても、途中から少しずつ降車していく。乗車する人はほぼいない。歯の抜け変わりの子どもの口内みたいに、まばらに空になっていく車内。扉をいちいち手動でこじ開け、ゆっくりみんな降りて行く。静かに最寄り駅に向かうこの電車は、都会の電車とは全然違う乗り物みたいだ。昼間は窓の外の景色がとても鮮やかで綺麗なのにな。夜はあまりに真っ暗で死んだ町に向かうように感じる。ずっとそれが好きではなかった。
私が降りる駅にも、他に降りる人は何人かいた。何年も前から完全な無人駅になったこの駅は、本当に静かで暗い。駅には数台の車が降車する人を待っていて、母もそこに立っていた。バス停の横にどこかのおじさんとコーギーが立っていて母とほっこりした。『 コーギーのように胴が長くて足が短い子は腰にきやすいんだよ 』 そんな風にコーギーの話から始まり、車内では亡くなった犬の話をした。数分で家に到着し、玄関に入り階段を上がった。何度も見ていた階段の上で尻尾を振って待つ彼女も、布団の上で丸くなっている彼女もいなかった。部屋はガランとしていてテーブルの上にはあたたかい食事が2人分あった。ただそれだけの光景なのに、無性に悲しくなって泣いてしまった。
『 いいの、泣かないの 』 そう言って母は軽く肩を1回触った。こんなに優しく触られたことが今までであっただろうか。余計に胸が締め付けられて苦しくなった。彼女は確かに私たちの家族で、私たちの人生の一部だったんだ。そう改めて思い知らされた気がした。
家で出されるご飯は、相変わらず量がとても多い。そしてとても美味しい。夜は早く寝て、ご飯を食べてのんびりする。それだけ。そんなパラサイトシングルのような気持ちを存分に味わった。母は、私が来ると本当にたくさんご飯を作る。それでたくさん作ったご飯をたくさんの知り合いに分ける。今回も何度もお礼の電話を受けていた。『 台風が来て停電だったからとても助かったって言われたよ 』 『 あなたがいるまでの束の間の贅沢だからねと伝えたよ 』 そんな風に嬉しそうに話していた。
家にいると、色んな人が家に食べ物のお裾分けをしに来てくれる。隣の家のおばさんは結婚祝いにとお金を包んで持って来てくれたり、炊き込みご飯を持って来てくれた。更に少し離れた家のおばさんは赤飯を持って来てくれた(私が結婚したことは関係なく赤飯を作ることが多いだけ)。家族や親戚、知り合いが皆無の状態から始まったこの土地で、今まで良くしてもらえているのは、母のこういう性格のおかげなんだろうなと思った。田舎は人間関係においてめんどくさい部分が多い。しかし、優しくてあたたかい人がいるのもまた事実だと思う。
本当は、日曜に同じ高速バスで東京に戻る予定だった。だけど、台風の影響によりバスが運休になってしまった(こればかりは仕方ない)。改めて月曜の便で予約を取り直し、今現在は東京に向かっている。バスの運転手は今まで見たことがないくらい人相も愛想も悪い怖い人だった。だけど車内アナウンスで『 迂回ルートを使用するため到着時間はあえてお伝えしませんが、終点まで確実に安全にご案内します 』と穏やかに話す声を聞いたらすごく安心した。どんなに見た目が怖くても愛想が悪くても、安全運転してくれるなら何も言わない。こちらは帰れるだけありがたいんだから。
本当に、実家も東京の家も何もなくて良かった。強いて言えば、停電が3分程度あっただけ。何もなかったから、ネットやニュースで同じ県内で浸水してしまった家や亡くなった人がいることを知って怖いと思った。たまたま運が良かっただけなんだなと。中越沖地震と東京大震災の時、そして今回の台風。大きな災害の時、運が良く何も苦労がなかった。だから、こういう震災が起こった時にいつも考える。自分や自分の家族が、たまたまその場に居合わせたらどうしようと。最近は結婚式の準備で頭がいっぱいだった。だからこそ突然の不幸やハプニングが起こった際、どう動いたらいいのか改めて話し合うべきなんじゃないかなと思った。
とりあえず今日は無事に帰れますように。
本当にそれだけ。
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2019/10/11~14
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hyousiki-noguchi · 5 years
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風花雪月のすゝめ
この記事は本来お盆の帰省中の出来事をまとめる予定でしたが、いざ実家に帰省してみると祖父母がパチ屋でもらってきた細菌兵器をマスクもせずに家中にまき散らしており、(あろうことか!)まんまと夏風邪うつされ、最高8度6分でうなされてたので、何もできませんでした。
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風邪になる前日の外食は美味しかったです。
風花雪月
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なので7月26日にNintendoSwitchで発売したファイアーエムブレム風花雪月の紹介をします。大丈夫俺はゲームには三等親族内では一番詳しいんだ。
ファイアーエムブレム
ファイアーエムブレムと言えば有名なので、特にいうことはないですよね!!!!!
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皆さんご存知の一人で10体くらい倒せばいけるゲームです。
ちなみにストラテジーゲームはサモンナイトとヴァルキリープロファイルしかやったことがないし、ファイアーエムブレムについては誤字指摘してくるめんどくさい人たちがいることとスマブラの大天空ゴリラしか知りませんでした。
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最近のファイヤーエンブレムは時代に合わせた良心的な設計でユニットが倒されても撤退するだけでロストすることがないモードが用意されてるのでストラテジーゲームが苦手な僕でも安心です。
一周目はイージ&カジュアルがおすすめです。
あらすじ
主人公である「あなた」はかつて歴代最強の騎士団長、「壊刃」と呼ばれていた父・ジェラルトが率いる傭兵団に身を置いていた。
頭の中で少女の声が聞こえ始め、ある日、身を置いていた村に士官学校の生徒が盗賊に追われてやってきて、それを撃退します。
生徒の救助にやってきたセイロス教の騎士団に父の知り合いが居てガルグ=マク修道院に行くことになり、そこでセイロス教の最高指導者である大司教レアに資質を買われ、士官学校の先生になり生徒たちを導いていくことに…
なろうかな???
主人公
主人公のキャラメイクなどはない代わりに男主人公か女主人公かを選べます。
会話では自我を持って喋らず、選択肢で交流してますが声優も男女ともについていて攻撃時やレベルや技能が上昇した際のボイスありますあります。
デフォルトネームは男が「ベレト」、女が「ベレス」です。Pixivで探すときにべんり(べんり)。
ベレト
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自分は一周目はベレト、二周目はベレスにしたのですがどちらもおすすめです。男主人公のベレトの場合は進むべき道への指揮をとる指導者というような印象を強く受けました。
ベレス
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一方で、 女主人公のベレスの場合はどこまでいっても「みんなの先生」といった印象を受けました。あと、真顔で感情豊かなのはどちらも同じなんですが、ギャグみは男主人公の方が強かったです。
あとかわいい。
タイツ
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あと何故が女主人公はへそ出しな上に無駄にえろいタイツ履いてるのがいいですね。
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そのタイツで感情に乏しいお父さんといっしょに傭兵は無理があるでしょ。
性別で大筋のストーリーは変わらないんですが細かいところでは、
とある女生徒が探し物をしている会話で男主人公が話しかけた場合には「水色の布を探している」と言われ、「同僚の女先生に話しておく」といった選択肢を選ぶと好感度が上がります。
一方で、女主人公で話しかけた場合は「水色の肌着を探している」と言われ、「一緒に探す」選択をすると好感度が上がります。
凝ってる。
ちなみに肌着の行方は同学級の男子生徒が鍛錬後の汗拭きに使った以降のことは分かりません。
舞台
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今作の舞台となるのはフォドラと呼ばれる四国と本州四国連絡橋を肉付けしたみたいな形の大陸で
高知県と愛媛県の県南にアドラステア帝国
香川県と愛媛県の県北にファーガス神聖王国、
徳島県にレスター諸侯同盟の3つの国、勢力があります
それぞれの国の簡単な説明をすると
アドラステア帝国:一番昔からある、皇帝は有力貴族に権限を奪われてほぼ傀儡 ファーガス神聖王国:4年前に国王が暗殺される。国内は盗賊まみれ、人種差別もする。 レスター諸侯同盟:王のいない貴族の共同体、同盟内で潰しあい。
お前ら三大国家めちゃくちゃじゃねえか。
ガルグ=マク大修道院
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この地では女神を信仰する「セイロス教」が多くの信仰を集めていて3つの国の中央にその総本山であるガルグ=マク大修道院が位置していて、主人公はその修道院に併設されている士官学校で働きます。
士官学校
士官学校にはフォドラの未来を担う生徒たちが通っており、3つの学級に分かれています。雑把に説明すると
黒鷹の学級(アドラークラッセ) 
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-アドラステア帝国出身者の学級で帝国の次期皇帝である「エーデルガルト」が級長。他のキャラクターも貴族が多くて、平民出身の生徒は肌着の子の一人だけ。
ちなみにエーデルガルトちゃん、巷ではエガちゃんとか略して呼ばれていたりする。
まだこのルートやってないのであんまりしらない。
青獅子の学級(ルーヴェンクラッセ)
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-ファーガス神聖王国出身者の学級で王国の王子、「ディミトリ」が級長。
このディミトリ君ですが4年前に目の前で父を暗殺、親友を殺されてるので基本的に復讐心を抱えて生きてます。
僕は2周目で選びました。
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この子いい顔するのでとても好きです。
学級には生徒には槍を得意とするキャラが多いです、騎士の国だからね。(安直)
4年前に許嫁が死んだ生徒や4年前に兄貴が死んで、5年後に父親が死ぬ生徒がいます。
金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)
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ーレスター諸侯同盟出身者の学級で級長は同盟の盟主である家の嫡子の「クロード」が務める。人たらしで策士キャラ。他のルートでもまず死なないのずるくない???
一人称がオデの筋肉だるまやお姫様カットみたいなパッツン前髪の男子生徒だったりちょっとが色物が学級に多い多い、商人の子供が多いイメージ。
1周目に選びました。だってリシテアちゃんが可愛いんですよ。
この学級の選択によって物語のルートが変わってきます、なので最低でも三周は周回しようね!!!大丈夫、周回支援で一部を引き継いだりできるから!自分のクリアデータ見たら大体42時間くらいで一つのルートがクリアできます。
ルートはたぶん帝国ルートが一番王道なんじゃないでしょうか。僕は他の二つのルートしかまだやれてないので分からないですけど。
級長とその側付きの臣下以外の生徒はスカウトシステムで引き抜きができるので初めは適当に選んじゃっていいです。というか一部の士官学校編で引き抜いておかないと二部の戦争編で殺すはめになるので推しを殺す性癖がある人以外はスカウトをお勧めします。
あとスカウトして引き抜いた生徒を戦争編で敵対した元同じ学級だった生徒と戦わせると特殊掛け合いが起こります。文章量やばい。やばい。
結婚システム
結婚システムありますあります。物語の最後で添い遂げたい生徒を選択するとそれぞれのキャラ専用イベントとCGを見ることができます。
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またLGBTに配慮されているため、男主人公の場合、女キャラクター+騎士団のおっさんA+騎士団のおっさんB+ダウナー系男子生徒と結婚できますし、女主人公の場合男キャラクター+エガちゃん+肌着の子+ノンケ殺しのレズ+大司教様が結婚の対象になっているため同性婚もできますできます。
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でも正直このゲーム、ベレスが一番可愛い、このシーンすごい好き、可愛い。
ごめんなさい、FGOの 無駄に長引かせられた 夏イベントの宝具レベル上げがまだ終わってないので記事を無理やり終わらせます。
追記
FGOのイベントは無事終わりました。もう半年は走らなくていいかなって気分ですね、もっと丁寧な記事に直そうかと思いましたがアストラルチェインで忙しいので#今度にしましょう。トイレが全然見つからない。
そんなファイアーエムブレム風花雪月ですが、 6,980円+税で好評発売中です!!!!!
えっちょっと高い???
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そんなあなた、NintendoSwitchOnlineには加入してますか????
もし加入しているのであればカタログチケットを9,980円で買うことで任天堂が発売している4,990円+税以上の価格のソフトのダウンロード版を2本、タダでもらえる、これマジ!???
これは買うしかないぜ!!!!!
DLC
今後のダウンロードコンテンツが全部入ったエキスパンションパスがニコニコ動画のプレミアム会員費5か月分で発売してますが、今は主人公が生徒たちの着ているものと同じ制服に着替えられるようになるものしか実装されてないので買うのは追加のマップやストーリーが追加された時でもいいと思います。
ファイアーエムブレム風花雪月を買え買え買え買え買え買え買え買え。
ここまでの記事に一度だけファイヤーエンブレムと記載した場所があります。
あなたは気づけたかな???後付け
番外
To笹井さん
お盆の前に言っていたように帰省の際に機種変してスマホの容量に余裕が出たのできららファンタジアに復帰しました。
Tumblr media
よろしくお願いします。
Xperia1くん長いからスクショも無駄に長くなる。
追記
フレンド申請ありがとうございました。
別件
あとすぷりんぐの夏のマイリス枠はどうなりましたか、前回からDLC追加キャラが2人も実装されてますがおさむん家スマブラ部はどうなりましたか。続報ください
8月末に発売されたアストラルチェインも買え買え買え 買え買え買え 買え買え買え 。
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2ttf · 12 years
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