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#裂けた岬
anamon-book · 1 year
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裂けた岬-「ひかりごけ」事件の真相 合田一道 恒友出版 装丁=三関努+三関一徳
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ryotarox · 2 months
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みんなが好きな「『百年の孤独』みたいな大河小説」ベスト10|秋永真琴
『楡家の人びと』北杜夫
『チボー家の人々』ロジェ・マルタン・デュ・ガール
『ブッデンブローク家の人びと』トーマス・マン
『大地』パール・バック
『千年の愉楽』中上健次
『べっぴんぢごく』岩井志麻子
『笛吹川』深沢七郎
『ルーツ』アレックス・ヘイリー
『アブサロム、アブサロム!』ウィリアム・フォークナー
『永遠の都』加賀乙彦
『警官の血』佐々木譲
『天冥の標』小川一水
『紀ノ川』有吉佐和子
- - - - - - - - - - - - - - - - 「響け!ユーフォニアム」も部活の年代記なのかも。
(順不同)
『ときめきトゥナイト』池野恋
『精霊たちの家』イザベル・アシェンデ
『嵐が丘』エミリー・ブロンテ
『炸裂志』エン・レンカ
『大聖堂』ケン・フォレット
『警察署長』スチュアート・ウッズ
『枯木灘』中上健次
『奇蹟』中上健次
『ワイルド・スワン』ユン・チアン
『邯鄲の島遥かなり』貫井徳郎
『平家物語』古川日出男/訳
『血脈』佐藤愛子
『源氏物語』紫式部
『奏で手のヌフレツン』酉島伝法
『俺の屍を越えてゆけ』桝田省治(ゲームデザイン)
『助左衛門四代記』有吉佐和子
『指輪物語』J・R・R・トールキン
『チグリスとユーフラテス』新井素子
『星へ行く船(他、コバルト文庫のシリーズ)』新井素子
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』アリステア・マクラウド
『火星夜想曲』イアン・マクドナルド
『黎明の王 白昼の女王』イアン・マクドナルド
『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ
『ジョイ・ラック・クラブ』エィミ・タン
『ウォーリアーズ』エリン・ハンター
『異形の愛』キャサリン・ダン
『王朝四代記』ククリット・プラモート
『ベルリン三部作(1919・1933・1945)』クラウス・コルドン
『六道ヶ辻シリーズ』栗本薫
『鳥の歌いまは絶え』ケイト・ウィルヘルム
『地下鉄道』コルソン・ホワイトヘッド
『征途』佐藤大輔
『あすなろ坂��里中満智子
『ケインとアベル』ジェフリー・アーチャー
『ゲームの達人』シドニィ・シェルダン
『氷と炎の歌』ジョージ・R・R・マーティン
『エデンの東』ジョン・スタインベック
『グリークス』ジョン・バートン/ケネス・カヴァンダー(編)
『リーマン・トリロジー』ステファノ・マッシーニ
『雪の練習生』多和田葉子
『鯨』チョン・ミョングァン
『火の山-山猿記』津島佑子
『レオポルトシュタット』トム・ストッパード
『地の果て至上の時』中上健次
『岬』中上健次
『彼女はマリウポリからやってきた』ナターシャ・ヴォーディン
『九時半の玉突き』ハインリヒ・ベル
『土地』パク・キョンニ
『レ・ミゼラブル』ビクトル・ユゴー
『棺のない埋葬』 ファン・ファン
『楊家将演義』作者不明
『デューン砂の惑星』フランク・ハーバート
『ゴッドファーザー』フランシス・フォード・コッポラ監督
『北京から来た男』ヘニング・マンケル
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』堀井雄二(ゲームデザイン)
『舟を編む』三浦しをん
『櫂』宮尾登美子
『孟夏の太陽』宮城谷昌光
『血族』山口瞳
『華麗なる一族』山崎豊子
『大奥』よしながふみ
『血脈 西武王国・堤兄弟の真実』レズリー・ダウナー
『シンセミア』阿部和重
『流離譚』安岡章太郎
『雲の都』加賀乙彦
『ロマンシングサ・ガ2』河津秋敏(ゲームデザイン)
『サガフロンティア2』河津秋敏(プロデューサー)
『颶風の王』河﨑秋子
『リア家の人々』橋本治
『アラビアの夜の種族』古川日出男
『聖家族』古川日出男
『白夜を旅する人々』三浦哲郎
『導きの星』小川一水
『地図と拳』小川哲
『機動戦士ガンダムAGE(小説版)』小太刀右京
『われ逝くもののごとく』森敦
『本格小説』水村美苗
『始まりの魔法使い』石之宮カント
『夜明け前』島崎藤村
『カムカム・エヴリバディ』藤本有紀(脚本)
『男樹』本宮ひろ志
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20230831
山行記(天狗岳登拝)
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西天狗
二ヶ月ぶりの休みに北八ヶ岳の天狗岳へ。
天狗岳は西天狗と東天狗の二つのピークからなる双耳峰である。
二月前に北岳に登って以来仕事以外ではほぼ運動らしいことはしていなかったが足腰、心肺機能ともに衰えは特に感じなかった。登りも大して息は上がらず。最近はどちらかというと長い下りで飽きがくる方が心理面できつく感じる。自分に残された時間をどこかで意識するからかもしれない。
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アカヌマベニタケ的な何かをすれ違うおばちゃんたちと交互に撮る。
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私の骨は一部でいいから森に撒いてほしい。土から生まれたもんを食ってきた分、土に食われたい。あと海にも。
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天狗岳の天狗茸
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八ヶ岳の北端、蓼科山。諸星大二郎の国民的恋愛青春漫画『暗黒神話』にて主人公の武の父親が菊池彦によって殺害され、かつ蛇神タケミナカタの神が「アートマン(選ばれし者)」として武に蛇の聖痕を授けた場所でおなじみ。諏訪富士とも呼ぶらしい。
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硫黄岳。火山の趣を残す。北側の崖部は爆裂火口とも山体崩壊の後だとも言われる。
彫刻家の舟越桂は学生時代通学途中のバスの窓から山を眺めていて「あの山はあの大きさのまま私の中に入る。」という思いが突然啓示として降りてきたという。それは人間の想像力の大きさは山を超え山をも取り込むということでその実感は舟越の制作を支えた。
かの弘法大師が土佐は室戸岬の岩窟にて虚空蔵菩薩の真言を唱え続ける修行をした際、明けの明星が口の中に飛び込んできて宇宙と一体となり悟りを開いたとされるが、これはその逸話に近い感覚なのではないかと思う。
弘法大師はこの時の体験を「谷響きを惜しまず、明星来影す。」と記している。そしてその時目にしていたものが空と海だったため「空海」と名乗った。
山はでかい。
しかしそのでかさを理解し想像できる我々人間の存在もまた山の如しである。
時に宇宙の果てすらこの身の内に宿す。
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向こう左から赤岳、中岳、阿弥陀岳、編笠山。この日の午前中赤岳で84歳の爺さんが滑落して亡くなったらしい。
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硫黄の匂いが漂う唐沢鉱泉の源泉溜まり。青い。
この青さを見て温泉入って帰ることに。成分は知らんがこういうものが帯びるエネルギーは浴びときたいお年頃、つまりおっさんになったということである。
唐沢鉱泉、昔ながらの旅館の建物に入って懐かしい気持ち。よくわからんタペストリーに不規則に奥に続く階段と踊り場の剥製たち。ボロというわけではないが昭和の匂いが残っていてつげ義春の漫画の主人公の気分になりきる。
調べたら宿泊代結構いいお値段すんですな。
温泉なんていつ以来か忘れたが少なくともコロナ禍の三年は入っていない訳で知らん爺さんやおっちゃんらの裸を見てゲシュタルト崩壊というか不思議な気持ちに。
湯船から見ると真ん前に洗い場がある舞台のような位置のせいで自然とおっちゃんたちが一心に体を洗う背中が目に入ってくる。人それぞれ色んなルーティンがあるんだなと妙に関心してしまった。
股座の向こう側で人様の金玉の影が揺れている様を見るのもなんかおもろかった。銭湯初めて入った小学生の感想。
今年はこれで4回目の山行。調べたらこれまででのべ70回近く登山してきたことになる。あとは武甲山、蓼科山。静岡方面の海が見える山に一座登れたらといった感じだろうか。
尖石縄文考古館編に続く。
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renton513 · 1 year
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2023/9/8 鳥羽池釣行
まだまだ残暑厳しい毎日、今週は30度下回る日もあって
少しだけ涼しくなったけど、まだまだ夏。全然夏。
今日は、秋に向けて広範囲を探れる釣りを試してみたくて
キャロライナリグと重ためのダウンショットを、
スピニングはLの68、ベイトは610のMH
スピニングは丸い重りに真ん中穴空いてるヤツで7.5gにスイングインパクト2.5とリズムウェーブ2.8を用意
ベイトはキャラメルシャッド3.5に8gのシンカー繋げたダウンショット
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キャロのほうは、25㎝くらいのバスが入れ食い状態
スイングインパクト初めて使ったけど針持ち悪い?
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一匹釣ったら↑みたいに頭部分が裂けちゃう
3本66円でタックルベリーで買ったヤツしか無かったから
すぐ無くなった。
それでも一匹釣ったらワーム補修してべつのに付け替えて〜一匹釣ったら補修した奴に付け替えてと
ローテーションしてた笑
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残念ながら25くらいが最大で子バスばかり入れ食い
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リズムウェーブのほうもかなり釣れた。
鳥羽池は深いエリアが多分無くて、浅くてフラットな池だと思うから
キャロライナリグが相性良いのかもしれない。
前にダム湖でキャロ試した時はウィードに引っかかりまくって
すぐ根掛かりロストして使わなくなってたキャロライナリグ
こんなに釣れるリグとは思わなかった
リールでゆっくり目にリーディングしてるだけでボトム付近を負けるから楽チン
だけど、小バス相手だとシンカー重すぎてアタリが分かりづらい時も多かった
なんか重たいけど?で巻いてたら釣れてた事もあった。
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キャラメルシャッド3.5のほうは、昼過ぎに使って
25㎝くらいのバスがヒットした。
この前に一度バラしたというか、すっぽ抜けしてた。
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休憩広場から降りた岬の左手側、岸際をリーディングで巻いてたらHIT
こちらもかなり適当でオッケー、リールで普通に巻くだけ
シンカーがボトムに擦れてるのを感じながら巻いてたらルアーが重くなる
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シンカーも安いナス型にスイベルつけただけのシンカー
年中通用するわけではないと思うが適当に巻いて釣れるので楽しい
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キャロに飽きたからプロップマジック75に変えて
スピニングで投げてたら2匹釣れた
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何気にプロップベイト初だったりする
ベビーアビノー70Sはまだ釣った事ない…
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このルアー、サイトでも釣れたので古いルアーだけど優秀だなっと思った。
あと、飛距離が出やすい。
以上、キャロ7、ダウンショット1、プロップベイト2で10匹釣って終了
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loverscharm · 1 year
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裂けた岬-「ひかりごけ」事件の真相 合田一道
恒友出版
装丁=三関努+三関一徳
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sokotsumono-desu-ga · 2 years
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ラストワルツの高砂くんに関する妄言
パンフの情報良すぎて高砂くんに関する解像度が上がってしまい、高砂くんのもっと詳細なプロフィールが知りたすぎる!でも今のところ世にある情報パンフぐらい!少なすぎる!じゃあ……考えてみよう!(そんな勝手な……)
好きな食べものが究極に頭悪くて、嫌いな食べもので繊細さとか全然なさそうってのがわかって、ありがとうになった。嫌いな食べもの天才。
あと家族構成教えてくれるのはマジでありがとう。歳の離れ方わからんけどなんか兄弟仲良さそう。お母さんのことはおかんって呼んでると思う。家族5人で団地住んでそう。
高砂家で発生してそうな会話。
弟に高砂くんがいう台詞「なあ刃牙の新しいやつどこやった!?!?」。高砂くんが妹から言われる台詞「おにい声デカい!!」。
ここまでパンフ情報ありきの妄言、以下0からの妄言。
岬くんは彼女おらんのに高砂くんは彼女おりそう(素直さの勝利)。高砂くんくらいアホでめちゃくちゃかわいい彼女か、すごいしっかりした彼女に世話されてるかどっちかがいい(?)。
地元の友だちといまだに仲良さそう。
かわいがってる後輩に金な��のに奢りそう。
ひな壇芸人得意そう。声でかいから。若手のとき、劇場のネタの間にやるゲームコーナーとか出るときルールの飲み込み悪そう。最後まで周りにどういうこと?って聞いてそう。Twitterおもんなさそう。大喜利は、、、無理か、、いや、ワンチャンあるかもしれん。爆発力ある系。
ギャンブルするかな〜。パチンコしてそうかも。弱い。煙草はすわなさそう。付き合いでは吸う。酒は強そう。ビールばっか飲みそう。
出身……。関東の感じがわからんくて悔しい。
高校出てるかなあ〜。まああの年齢なら高校は出てるか!偏差値低めの公立かな、工業商業ありそう。生まれた瞬間〜中学生時代、顔面により爆裂に女子人気ある。高校で工業とかいってたら男子ばっかなので落ち着く。基本勉強苦手、体育得意。
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kachoushi · 3 years
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各地句会報
花鳥誌 令和3年5月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和3年2月3日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
帯の色白と黒との寒稽古 世詩明 初夢や逆夢にして安堵せり 同  受話器より来る熱燗の酔ひつぷり 清女 もう雪も落ちついたかとココア飲む 同  湯のたぎる薬罐の音の冬支度 誠   ゆつくりとガラスを滑る霙かな 同 
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月4日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
寒の明け空の青さのどこまでも 柏葉 雪の舞ふ上へ下へと北陸路 喜代子 寒戻り雄島は浪に翻弄す 都 
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………  
令和3年2月6日 零の会 坊城俊樹選 特選句
祈る人白く光らせ春の寺 小鳥 壺菫傾ぐ黄昏の密会 季凜 饅頭屋の幟ぱたぱた春疾風 美智子 嬰児へ春の揺籃なりしかな 順子 寒紅や鏡の中の女たち きみよ 春を描く赤で縁取る黄土色 千種 ギャルソンのベストの在庫春埃 荘吉 バーの椅子冬日も遊ぶ道具街 荘吉 春潮のかをる手をもて貝洗ふ 順子 ペンダントはづして春の風邪に寝る 光子 黄泉の国へとラビリンスめく雪間 眞理子 オキーフとゴッホの黄なる春の蝶 伊豫 ロマノフ朝語る早春のため息 慶月 仲見世の半分閉ぢて亀鳴けり 梓渕
岡田順子選 特選句
江戸つ子へ黄水仙咲く格子窓 光子 春の日の跳ねたりしつつ神田川 小鳥 壺菫傾ぐ黄昏の密会 季凜 吾輩は道具街の猫日脚伸ぶ 荘吉 春浅き野へと黄衣の遊行僧 慶月 花瓶売れざり春の日を黄昏れて 俊樹 笊は受く春の日差や道具街 季凛 菜の花や主のゐない家に棲み 伊豫 大方は縁なき道具街うらら 秋尚 隠れ耶蘇語る窓辺の余寒かな はるか 遣り手婆春画を鬻ぎつつ春眠 俊樹 黄塵万丈浅草に人沸き出す 梓渕 産土の海光を背に絵踏せり 光子 生国を刻みし墓へ梅香る 慶月 祈る人白く光らせ春の寺 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
散歩みち犬に吠えられ日脚伸ぶ 三四郎 子等はしやぐ声の大作雪だるま みす枝 寝るだけに戻りし部屋の虎落笛 ただし 初詣巫女の化粧の濃かりけり 世詩明 贔屓目にみても毛皮の似合はざる 上嶋昭子 大氷柱剣のごとく堂宇守る 時江 崖の上に耐へて咲きたる水仙花 久子 神杉に裂けし傷あり斑雪 時江 風花の散華の中を柩ゆく 信子 湯たんぽを母の温もる如く抱く さよ子 廃屋の雪の声きく真暗がり ただし 嚏して饒舌の人黙りけり 三四郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月9日 萩花鳥句会
住所録ゐぬ人ばかり春時雨 祐子 降り立てばカルスト台地草萌ゆる 美恵子 春まだ来産卵仕掛ける川漁師 健雄 春時雨ビニール傘に裂け目あり 吉之 下萌えて平幕力士の賜杯かな 陽子 雪雫八分音符と四分音符 ゆかり 微睡の草木起こせし春時雨 明子 面接の練習の声寒明くる 克弘
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令和3年2月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
護摩焚きの煙の深き節分会 あけみ 節分や子の夢に出る方相氏 登美子 節分や炒豆撒いて稽古終ふ 令子 車窓には雪しろの山々続く あけみ 大雪も奮闘えち鉄動き出す 紀子 野兎の駈けし跡あり野辺深し 同  ひらがなの娘の手紙春隣 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
白杖の突けば凍土鼓動して 都   磯竈海女と蜑との声太く 益恵 獣園の柵に並ぶ子草青む 栄子 春の雪店はいつものビートルズ 佐代子 日脚伸ぶ明るき方へ人も鳥も 都   寒木瓜の棘の交差に交差して 悦子 白髭を撫で庭を掃く春隣 幸子 寒月へ町定位置に静もりて  都   春雷や酒供はりて力士像 宇太郎 さよならと筆置く音に落椿 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月13日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
人生は借り物かしら春一番 修子 日の永き台所にて聖書読む 同  永く生きすぎた気もして春の風 同  どの家も砦のやうに雪積みて 寛子 街路樹の上に余寒の空低し 同  針供養叔母は短気でお人好し のりこ 掌に一滴春の化粧水 岬月
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
ひたすらに鶴は鶴とし凍つるのみ 雪   寒鴉申し合はせしごと啼かず 同  観念をしたる如くに大枯木 同  温石に温石と云ふ石の貌 同  薄氷や着物をつまみ避け乍ら 千代子 深々と音消し積もる真夜の雪 同  春炬燵くの字しの字の混み合へり みす枝 ランドセルに筆箱入れて春を待つ 同  銀の波揺らし川辺の猫柳 英美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月17日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
薄氷の割れて漂ひ重ね合ひ 千加江 数独に挑んで老の春を待つ 清女 節分や柱時計がつと止る 啓子 薄氷を張り尽したる法の池 泰俊 鴬や何か賑やかなる甍 同  凍て鶴として人の世を凍つるのみ 雪   華やかに古りし虹屋の桐火桶 同  凍て様も金輪際や檻の鶴 同  人の世の枷を解かれし古火桶 同  寒鴉啼くを忘れてゐはせぬか 同 
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月19日 さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
冴え返る言葉の綾に躓きて 雪   勿体なや冬籠りにも厭きしとは 同  乾杯の種の尽きたるちやんちやんこ 同  うららかや犬が好みの猫まんま 清女 虹屋へと二月礼者の関西弁 千代子 水仙の花に折鶴遊ばせり 希   路地裏を斜めに走るうかれ猫 啓子 水尾も無く流れのまゝの鴨滑る 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月21日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
飄々とした人の訃や冬の果 佑天 学舎の武張りて遠く春の富士 圭魚 アトリエに遺せし絵の具冴返る ゆう子 シスターの病むや余寒の廊長し 和子 手の皺の翳は目立ちて春を待つ ます江 存分に椿の落ちて椿寺 佑天 堂裏の日溜り豊か落椿 圭魚
栗林圭魚選 特選句
よき喫茶閉ぢし通りの余寒かな 慶月 磐座の裳裾にこぞる蕗の薹 幸風 菰踏めば春泥ぬると動きたる 三無 朝光の瀬音そびらに蘆の角 幸風 アトリエに遺せし絵の具冴返る ゆう子 寺領ひっそり孕猫つとのそりゆく 文英 細波の煌めき尖る浅き春 斉   シスターの病むや余寒の廊長し 和子 春みかづき童話の色の夜の街 和子 春光や眉毛一本づつ描く 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月22日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
二度三度黙の呼び鈴冴返る 一涓 遠き日の武原はんの風花す 同  雪掻きて掻きて怨嗟を紛らせり 同  佐保姫来式部の像の辺りより 同  古里ぞ遠海鳴りも温石も 雪   其の頃はへつつひ二つ竈猫 同  お駄賃は袋のお菓子春の風 上嶋昭子 アプレゲールと言はれし卒寿日向ぼこ 同  春一番絵馬カタカタと恋の宮 信子 夕焼けを少し暈して春の色 紀代美 春着着しより梵妻の顔となる 中山昭子 水仙や少女一心勉学す みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
東風に扉を開けよ羽衣なびくまで 美穂 面影のちよと夫似なる古ひひな 千代 波音のままに揺蕩ふ若布かな 桂   大津絵の鬼の飛び出す春の雷 喜和 梟の吾を呼びたる父祖の山 千代 遠き目でみる耶蘇浦の若布船 かおり 薄氷を踏むもふまぬも人の道 睦子 冬灯しらじら明けの裏酒場 勝利 恋猫の敗れ幣履のごとく消ゆ 伸子 その沖は霞み衣桁の陣羽織 由紀子 寂しらの汀に寄する若布かな 久美子 浮��みくる七色の泡春の池 愛   集落を貫く碧き雪解川 由紀子 タンデムで若布を買ひに島日和 美穂 結ひ髪のほろほろ解けて絵踏かな かおり 紙漉の若き水ほどよく躍る 佐和 蹼に薄氷つきしまま歩む 睦子 星辰の恵みに育つ若布かな 美穂
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
なかみち句会(投句のみ) 栗林圭魚選 特選句
探梅の坂より駅を見渡せり 貴薫 焼山の命の早さ確かめり ます江 風尖りをれど遠山霞みをり 怜   枝影の網目ぼんやり春の土 秋尚 受診日や梅林抜けて隣り駅 せつこ 料峭の森覚ましゆく水の音 三無 野焼見る怪しくはやる気持あり あき子 日を浴びて胸張る如し犬ふぐり せつこ 青海苔を採って沖には白い波 史空 梅林や古木の幹に力あり 迪子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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xf-2 · 5 years
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第二次世界大戦で奇跡の生還を遂げ「戦艦大和の語り部」として講演活動などをしてきた八杉康夫氏が1月11日広島県福山市内で死去した。92歳。誤嚥性肺炎だった。
 著書『戦艦大和最後の乗組員の遺言』(2005年 ワック)は筆者の手になる聞き書きである。その生涯と言葉を振り返りたい。
八杉氏は福山市の豆腐店に生まれた。1943年、「街を颯爽と歩く水兵さんにあこがれて」15歳で海軍に志願。秀才の集まる横須賀砲術学校を2番で卒業。17歳で憧れの大和乗務員に抜擢された。
 担当は艦橋最上部での敵機の偵察。「司令官ら偉い人たちの居る場で狭い階段で最敬礼の連続でした」。
 敗色濃厚となった1945年4月7日、「天一号作戦」と呼ばれる沖縄海上特攻に呉港から出撃する。「温存されていた大和を使わないまま敗戦になれば国民の批判を受けることを軍部は恐れたのです。燃料は片道分と言われましたがそれは嘘で、十分に積んでいたはずです」
 乗り込む前夜、母まきゑさんと呉市の旅館で食事をし、当日は港近くまで送られた。「『長い間ありがとうございました』と敬礼し踵を返すと『あんた、元気でな』と言われましたが振り返りませんでした。これで会えないと覚悟していました」。
壮絶な少尉の割腹自殺と救助を拒否した高射長
 隠密行動のはずだったが米偵察機マーチンがさっと上空をかすめた。「すぐに察知されていたんですね」。いよいよ、敵機は近い。
「艦橋最上部で5メートルもあるニコン自慢の測距儀のレンズを覗くと米機の編隊で真っ黒だった。自慢の45センチ(内径)の主砲を撃つタイミングを今か今かと測っていると編隊はさっと雲上に消えたのです。真上から攻撃された大和は高射砲で応じましたが300機以上の米機はまるで雲霞(ウンカ)の大群。魚雷、250キロ爆弾などが次々と命中し為すすべもありません。大和は結局、主砲は一発も撃てませんでした」。当時、日本のレーダーはお粗末で基本は目視だが、運悪くこの日は空一面に雲が広がっていた。
 ちぎれた手足や首が転がり甲板は血の海。地獄絵図の中、八杉少年は衝撃的な光景を目の当たりにする。可愛がってくれた保本政一少尉が傾く甲板で軍服をはだけ、持っていた短刀で割腹自殺したのだ。「血がホースの水のように吹き出し、少尉は倒れました。私は震えて立ち尽くしました。前夜、褌をアイロンして届けると『ありがとう、明日は頑張れよ』と言われました。彼が秘密の上陸を母に密かに知らせてくれたから母に会えたのです」
 八杉少年は横転した大和の艦橋が海面に接する直前に海に飛び込むが大和が沈没し大渦に巻き込まれる。「洗濯機に放り込まれたように水中をぐるぐる回り、人にバンバン当たりました。息ができず苦しくてもう駄目だと思った時、水中がバアーッと黄色く光ったのです」。弾薬庫に引火した大和が水中で大爆発した。その勢いで運よくぽっかりと水面に浮かんだ。
 空を見上げるとアルミ箔のようにきらきらと光っていた。「きれいだなと思っていたらそれが落ちてきました。砕け散った大和の鉄片だったのです。近くで漂っていた人は頭を真っ二つに裂かれました」。重油の海で力尽きた仲間が次々と沈んでいった。
 沈みかけて思わず「助けてー」と叫ぶと偶然近くを漂っていた川崎(勝己)高射長が「そうれ」と丸太を渡してくれた。「自慢の髭は油まみれでオットセイのようでした。『お前は若いのだから頑張って生きろ』と大和が沈んだ方向へ泳いで消えました。私は高射長、高射長と叫び続けました、川崎さんは救助を拒み、大和が沈められた責任をお取りになったのです」。
 4時間の漂流の末、八杉少年は駆逐艦、「雪風」に救助された。「赤玉ポートワインを飲まされ重油をゲーゲーと吐きました。引き揚げてくれた若い男は『お前、よかったなあ』と泣きながら私の顔を叩いていました」
 雪風が到着した佐世保は一面、桜満開の快晴だった。「『畜生、これが昨日だったら』と全員が男泣きしました」。40キロ以上飛翔する主砲弾が編隊の中で炸裂すれば米軍機10機くらいは一度に落とせたはずだった。
広島では自爆攻撃訓練
 大和の沈没は国家機密。生還者は佐世保にしばらく幽閉された。そして広島へ戻り、母にも再会できたが山中で米軍撃退の「肉薄攻撃」と呼ばれる「自爆攻撃」の訓練に明け暮れた。「棒の先の爆弾を戦車に踏ませるんです。部下は銃の扱いも知らない頼りない兵隊ばかりでした」。
 ある朝、空が光ったかと思うとものすごい風が吹いてきた。原爆だった。すぐに広島市内の現地調査を命じられた。水を求める少年に「後でやるからな」と去った。「水を与えるな」が命令だった。「人生、あれだけは心残りです」。
 音楽の才能の豊かだった八杉氏は戦後、NHKラジオの『のど自慢』のアコーディオン伴奏なども担当した。神戸で修業し、ピアノの調律師として生きたが、被ばくが原因で階段も上がれないような疲労に襲われることもあった。結婚もしたがすぐに離婚された。ヤマハの技師長にまで出世したが、退社後は楽器工房を営んだ。
みつかった戦艦大和
 1980年代に「大和探し」が始まった。調査三回目の1982年5月、指南役になり鹿児島県坊ノ岬沖に沈む大和をNHKスタッフらと探し当てた。戦後長く沈没位置は徳之島沖とされていた。「大和はそこまで到達しないうちに沈んだ。おかしい、という説はありましたが、毎年、徳之島で慰霊祭をやってきた地元出身の有力代議士の力でそのままになっていたんです」。
「潜水カメラの影響でしゃれこうべ(頭蓋骨)が浮かび上がって一回転し、スーッと沈んでいった時は船上の全員が涙を流しました。実は自衛隊の対潜哨戒機が上空から場所を教えてくれたんです」。その後、日本船舶振興会の笹川良一氏などが大和を引き揚げようという計画を立ち上げたが八杉氏は「仲間はあそこで静かに眠らせたい」と反対した。
名作『戦艦大和ノ最期』の嘘を著者に認めさせる
 朗らかな人柄だが事実には厳しかった。名著とされた吉田満の『戦艦大和ノ最期』には救助艇の「初霜」について海面から兵隊が這い上がると艇が沈むため、「ここに総指揮および乗り組み下士官、用意の日本刀の鞘を払い、犇(ひし)めく腕を手首よりバッサバッサと斬り捨て、または足蹴にかけて突き落す」とある。
 だが八杉氏は「初霜は内火艇と言って羅針盤の磁気に影響するため乗る時は軍刀を持ち込めない。そもそもそんなことする必要もない。艇にはロープが多く積まれ、引き揚げなくてもロープにつかまらせて引っ張ればいい。それにそんな事実があれば幽閉されていた佐世保では『ひどい奴だ』とその話題で持ちきりになったはず。そんな話題は全くなかった」。
 筆者は子供の頃、『戦艦大和ノ最期』を読み、這い上がる兵隊の手首を斬り落としたという場面は衝撃的で鮮明に覚えている。八杉氏に会ってそれが嘘と知り、少しほっとしたが迷惑千万だったのは書かれた当人だ。実名は出していないが旧海軍関係者にはすぐに誰かわかる。兵隊の腕を切り蹴り落としたとされた初霜の総指揮は松井一彦中尉。戦後、東京で弁護士をしている松井氏に筆者も会い取材したこともある。松井氏は訴訟も検討したそうだが吉田氏は五十代で早逝した。
 作品では大和艦上で兵隊たちが議論していた時、臼淵磐大尉が「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじすぎた。(中略)敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。(中略)俺たちはその先導になるのだ。日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃないか」と演説している。この「名言」に八杉氏は鋭く疑問を呈した。「戦後民主主義教育を受けなくてはあり得ない。あの時は全員が『見ておれ、アメ公め』と燃えていたんです。敗れた自分たちが愚かだった、反省して国を再建しよう、なんて発想が出るはずもない」と。
 吉田満氏は東京帝大出身。大和には電測士として乗り込み、九死に一生を得た。「頭のいい吉田さんは鬼畜米英から戦後民主主義にさっと切り替えて、あたかも大和の乗組員が話したかのようにしたのでしょう」。八杉氏が吉田氏に会って問い糺すと相手はフィクションと認めた。「フィクションならどうして実名で書くんですか」と畳み掛けると黙ってしまったという。『戦艦大和ノ最期』は三島由紀夫、河上徹太郎、小林秀雄ら当代一流の文壇人が「ノンフィクションの最高傑作」とこぞって絶賛した。若い吉田氏は「あれは作り事でした」とは言えなかったのだろう。だが名作の影響は大きい。「徳之島」も吉田氏の著作が根拠だった。
 八杉氏は後年、『男たちの大和』の作家辺見じゅんにも「それは嘘です。そうお書きになるなら小説になさい」などと厳しく指摘した。
 2005年に『男たちの大和』が角川映画になった際は、反町隆史ら出演俳優らに、高射砲の撃ち方などを実技指導した。その時は「娯楽映画だから主砲をぶっ放したのは仕方がないかな』と笑っていた。
 感動的な講演を続け、川崎高射長の場面では必ずしゃくりあげた。一年半前、久しぶりに福山市内の施設で会った時は認知症も進み、いつも「粟野先生」と呼んでくれていたダンディな八杉氏が筆者が誰か判別も付かずショックを受けた。
「敗戦の象徴」の生き証人はいつもこう訴えた。「平和は向こうから歩いてはこない。自ら掴み取るのです」。
粟野仁雄(あわの・まさお) ジャーナリスト。1956年、兵庫県生まれ。大阪大学文学部を卒業。2001年まで共同通信記者。著書に「サハリンに残されて」「警察の犯罪」「検察に、殺される」「ルポ 原発難民」など。
週刊新潮WEB取材班編集
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mikkaorigin · 5 years
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エピゼロ&ORIGINエピソード時系列整理
エピゼロ&ORIGINのエピソード(アテナ誕生~アイオロス死亡まで)を時系列順に整理して並べてみました。カノンがアテナの小宇宙に救われたのはアテナがまだ聖域にいた頃だと思われるので、カノンの海底神殿到達(侵入?)はアテナ&アイオロスの聖域脱出前かと思われます。
1 アテナ降誕、教皇シオン譲位の意を表明、シュラ、候補としてアイオロスとサガを推挙 ・うなされるサガをアイオロスが起こす。アイオロス、サガに「ここのところふさぎこんでいる」「お前を教皇に推そうと思っている」と言う 2 サガ、黒サガの幻影を見る。地上を支配し、愚かな人間を奴隷にするよう語りかけられる 3 シオン、アイオロスとサガを召喚、アイオロスを教皇に選んだことをサガに告げる。 4 カノン、サガにアテナ殺害を教唆、スニオン岬の牢に幽閉される 5 シオン、ムウに稽古をつけ、何かあった時には老師を頼るように言う 6 サガ失踪、スターヒルでシオンを殺害、シオンになりすます 7 サガ失踪の数日後、年少組、それぞれの修行地へ赴く。アイオリアも聖域外へ? 8 ムウ、五老峰で老師に会う。老師、ムウにシオンの死を仄めかす 9 カノン、スニオン岬でケールに出会い、アテナ殺害と引き換えに救出を提案されるが、決裂 10 サガ、アテナ殺害を試み、アイオロスに止められる。アイオロス、アテナを連れて教皇の間を出る 11 聖域にアイオロス追討の命が下る 12 サガ、シオン、アテナへの反逆を悔い、自殺を試みるが、ケールに止められる 13 アイオロス、双魚宮でアフロディーテと対戦、シャドウ・アローでアフロディーテを足止めする 14 アイオロス、磨羯宮でシュラと対戦、アテナがニケの力でシュラを足止めし、磨羯宮を脱出 15 アイオロス、人馬宮で傷の手当をし、メッセージを残す 16 アイオロス、巨蟹宮でデスマスクと対戦、アテナの力により積尸気冥界波から逃れる 17 双児宮で迷宮に迷い込む。サガ、アナザーディメンションでアイオロスとアテナを異次元に飛ばすが、我に返り、二人を異次元から救出する。「一命を以てお詫びします」 18 アイオロス、聖域から外界に繋がる橋を脱出。デスマスク、シュラ、アフロディーテが追いかけるが途中で諦める 19 アイオロス、城戸光政に出会う。光政にアテナと射手座黄金聖衣、ニケを託し死亡
※1 4~18の間 カノン、アテナの小宇宙に命を救われ溺死を免れ、スニオン岬の牢を脱出、ポセイドンの矛を手に入れる ※2 他の黄金聖闘士がアイオロスが次期教皇に選定されたことを知っている描写がないため、カノンの情報入手源はサガの可能性が高い
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anamon-book · 1 year
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知床にいまも吹く風-「裂けた岬」と「ひかりごけ」の狭間 合田一道 恒友出版 カバー写真=涌坂周一、装丁=三関努
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usickyou · 2 years
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世界に木はもうない
(一日目)
 彼女はエーという名前だった。本当は栄子とか英花とかそういう名前で、私は彼女をエーと呼んでいた。だから、彼女はエーという名前だった。  同じような理由で、彼女は私を「ビー」と呼んだ。たった今「ビーだよね」と私を呼んだ。はじめ私はわからなかった。けれどひと呼吸すると、彼女についての記憶は冬を越えふたたび生を取り戻した樹木のように甦った。四年前のこんな季節、私はエーに命じられるまま一本の桜の幹にボールをぶつけていた。満開の花がぜんぶ落ちる頃あたりは真っ暗になっていたので、また明日、と約束をした。こごえる春の雨にさらわれた明日は、訪れることなく消えた。  桜を嫌ったりサッカーを好んだり、そういうことでかつて私たちは結ばれていた。 「ちょっと考えてた、ビーのこと。会えるかなって」とエーは嬉しそうに笑う。頬をあかく染めて、ほのかに息を切らせて、まるで心からそう思っているみたいに。「あたし会いたかったよ。ねえ、ビーは?」  私は「エー」と呼んだ。  それから、どうすればいいのか、何もわからなかった。 「うん」とエーはまた笑うと、右手、作業義手のフックでビビットレッドのスーツケースをかつと鳴らして「手伝ってくれない?」と訊く。その色はひどく華やかで、記憶の中のエーと少しも重ならない。ギンモクセイの香りやチャコールグレーのスパイク、冬のおとずれを愛する、そういう人だった。 「それ」と私は言う。そのとき、指さすくらいはできるようになっている。 「手? 引くの楽だからはめてるだけだよ」 「違くて……スーツケース」 「中身? いいけどこっち来て」 ��エーが左手、生身の手で触れて色の話は終わる。なにしろそれは心地良い。夢で見た遠い異国の海のように温かくて、コンビニで売っている百円ちょっとのスイーツみたいにふわふわとしている。こんなふうに触れたこと一度もなくて、二度と離れなかったらいいかもとぼんやり思う。  青梅街道を少し外れると、小さな公園がある。そこには私たちの嫌っていた花の樹木が数本あって、ビルの影に押しひしがれながら懸命に開いた花はもう散りはじめている。その木の無数の手のひらに覆われたベンチにエーは躊躇なく座ると、「秘密だからね」と耳うちした。生ぬるい吐息は左手だけで作る完璧なかごから全て私の体内へ流れ込んだ。一度目は言葉を伴ったせいで理解を飛び越えたその感覚は、次、純粋な呼吸によってよろこびとして感じられた。「ビーは特別」と言ってうっすら降りつもった花びらをはらうと、エーはそっとスーツケースを開いた。  私は中を覗いて、「そっか」とだけ答える。  エーはそれを、開いたときとまるで反対の雑なやり方で閉じる。ロックだけはしっかりとかけて、右手のフックでごつと叩く。その音はかつて耳にした、骨と骨がぶつかり合って砕ける音によく似ていた。 「手伝ってくれるよね」とエーは言う。断られるなんて考えていないという笑顔で、実際、私はすぐに頷く。「よかったあ」と語尾を伸ばしたまぬけな返事が聞こえる。きゅっと下がった目のはじが柔らかな輪郭線へ続いて、四年前、これで終わりだなんて知らなかった私の過去とつながった気がした。 「私はあなたのビーだよ」と私は言った。 「なに急に」とエーはまた笑う。 「……で、それどうするの?」 「千葉まで小旅行、楽しくない?」 「千葉のどこ?」 「半島の先あたりかなあ」 「一日がかりじゃん。うける」 「どうせ暇でしょ」 「暇だけど」 「ならいいじゃん」 「いいけど千葉は次、暗くなる前に帰りたいから近場にしよ。どうせ何日かに分けるんでしょ?」 「七日、で済むと思う。たぶん」 「適当すぎ」 「だってよくわかんないよ」 「わかるけどさ」  そんなふうに、他愛のないやり取りを続けながら私たちは公園を離れる。メトロの駅にたどり着くとエスカレーターを下りながら、逗子あたりにしようと話した。だいたい一時間ちょっとのルートで、最初の電車はもうすぐ出ようとしている。私たちはかけ足になって、改札を通るときエーはスーツケースをひどくぶつける。その中には一本の腕(蛇のように走った火傷の痕には見覚えがあった)が入っていて、もし何かの拍子に転げ落ちてしまったらそれで全てが終わる。私はなんとなく心配して、ただでさえ派手なスーツケースやエーの義手は目立つのだし、もう少し慎重にことを運ばなきゃと思った。  だけどその日、心配したようなことは起こらなかった。
(三日目)
 再会から数えて三日目、私たちは館山へ出かけた。電車とバスを何本も乗り継いで、ライトイエローとパステルグリーンのスーツケースをふたりして運ぶと、崖から海へ落とす。そういうものは浮かびやすいので、現地で石を中にたくさん詰める。誰にも見つからないように、なにしろこれはふたりだけの秘密だ。 「ね、違う運転手だといいね」とエーは耳うちする。平日の昼間、他に乗客のいないバスでその仕草は本来の役割を果たさない。それは単にエーの癖で、私ももう受け入れていた。「帽子とか、持ってくればよかった」と、平らな心やほとんど動かさない口で答えた。  若い女が二人、大きなスーツケースをころがして観光名所でもなんでもない路線バスの終点へ行くと、帰りにはそれらをなくしている。こんなにわかりやすいイメージもそうない。けれど実際、どうだろうか。なにしろ目立つ色をしていたし、たとえば運転手という人々は何かの折に顔を合わせたとき印象に残った乗客について話したりしないのだろうか。今日こんな乗客がいて、スーツケースを持っていた、持っていなかった。時間は十三時に駅発、岬口から十五時発。服は? 見た目は? じゃあ、あの二人は何をしにあんな辺鄙な場所へ。  もう、やめよう。  あれさえ浮かばなければ何も起きない。 「聞いてない」という声がする。返事をするより早く、エーが私に触れる。エーの生身の左手が、私の手にからむ。エーのまるい指が、私の指と指の間をおし分けて入ってくる。抵抗の意志は、かすかに現れたと思うとその無数の花びらのかたまりみたいな感触におし潰されて消えた。  だって、こんな辺鄙な場所で誰も私たちを見ない。運転手からさえ座席に隠れていて、見えない。 「なに、いきなり」と私は言う。破裂しそうなくらいどきどきする心臓に、伝わったりこのまま止まったりしないでと言い聞かせる。「はずいんだけど」 「あたしね、したいことをするんだ」エーはそう答えた。かすかに目を伏せていて、それでもつけまつげの曲線が空を見ていた。「先のことも、今この瞬間も、ぜんぶぜんぶ」  その顔が好きだった。目鼻立ちはくっきりしてるほうじゃない、むしろ丸っこくて、たぶん誰が見ても綺麗よりかわいい。私の顔はその真逆。主張の強い鼻すじがコンプレックスで、エーは好きだと言ってくれた。交換できたらいいのにと冗談に交わしたとき私たちは心から笑っていた、そのはずだった。  突然エーが顔を上げて、「ビーはさ、したいことってある?」と訊いた。 「なにいきなり」 「あはは、また言った」 「あははじゃなくてさ、なんで?」 「サッカーやめたんだよね」 「言ったじゃん、やめたよ」 「どうしてかは聞いてないよ」  エーがいないから、と言いかけた。けれどその原因を作ったのは、私だ。私はエーの骨を砕いてサッカーを奪った。もしあのとき私の膝も一緒に、おんなじ形で砕けていたなら私は今もボールを蹴り続けていたのだろうか。  きっと、そんなことないように思えた。 「もしかして、あたしのこと気にしたから?」 「違うけど」 「気にすることないのに。骨折したせいで引っ越したわけでもないし」 「だから違うって」 「どうせあたしこんな手だから、どっかでやめてたと思うよ」  そう言って、エーは右手を宙でふらつかせる。フックは目立ちすぎると私が言うと、筋電義手は修理しているとエーは答えた。結果その能動義手を、肩や肘の動きで操作できるという手をつけてきて、だけどそれはかえって作りものの印象を強く与えた。これならフックの方が今の私たちにはぴったりだと思ったけれど、さすがに勝手すぎて言えない。  筋電義手を修理に出した理由も、訊けない。 「話、どんだけ聞かないの」と私は答える。  エーの笑い声、言葉は続く。適当に相づちをうっているうちに景色は変わって、地獄じみた鮮やさの桜の並木が私たちを取り囲んだ。終わってしまった命の花びらの豪雨は絶え間なく、乱反射する光の槍みたいに私を貫いた。 「着いたら起こして」と言って、目を閉じた。そっと体を引き寄せられたから、そのままでいた。 「きれいなのに」とぽつりエーは言った。  私は聞いてないふりをして、バスを降りるまで手をつないだ。
(六日目)
 電車を降りるとき、バイオレットのスーツケースが叫ぶみたいな音をたてる。その声は浦賀駅の夜の人混みに紛れ込むと、誰にも届くことなく消えていく。改札を出ても、エーがそこでまたスーツケースをぶつけても私は文句を言わない。とっくに慣れていたし、だいたい今日ですべてが終わる。開放的な気分があって、一方で寂しささえ感じていて、心はせわしなく動いた。 「夜ってやっぱいいね」とエーは言う。 「あんたが好きだって言ったくせに」と私は答える。  私たちは演じた。わざわざ人に聞かせて、まるでスリルを楽しむみたいに何気ない様子を全身で表現して、きっと、恐れてもいた。 「先に言ったのビーだよ。さすが慶応、頭いい」 「違うけど、まあ頭はいいよ」 「それ! 慶応っぽい! 来年見てろってかんじ」 「声。そろそろ静かにしよ」  駅をじゅうぶんに離れても、普通の女子がするみたいな何気ない会話を続けながら歩いた。目的地は少し遠くなるけれど、住宅街を渡る方が怪しくは見えないだろうと昨日話した。それまでは昼間にしていたのに、夜にしようと提案したのは確かにエーだった。危険だしかえって目立つかもと私が答えると、安全でまわりから自然に見えるとその場所を調べて、かたくなに譲らなかったのもエーだった。  私は、渋々というふうに頷いた。それはお芝居で、だいたい、エーが望むなら私はなんでもしたかった。  よかった、とエーは笑った。今も、笑っている。なんでもない話をして、私が適当な返事をして、それなのに買ってもらったばかりのおもちゃを目の前にした子どもみたいに楽しそうにしている。  きっと、心が動いている。もしかして、私と同じかたちに。  道は長く続いた。それでも一時間かからなかった。そこはきれいな崖で、覗き込めば月に照らされた波濤が雪のかけらみたいに光を放った。それは空へ昇ると、星になった。そんなふうに、世界の法則さえまるごと変えてしまうほど美しい場所だった。  私たちは、ぴたりと会話をやめてスーツケースを開く。布で包まれた丸いかたまりは、決して何も言わない。エーは手近な石を拾うとそこに放り込む。小さな石を何度も放って、これじゃ終わらないとやっと気付いたみたいに息を呑んで、大きい石を探しはじめる。私はそれを手伝う。いいサイズの石がぜんぜん見つからなくて、時間はどんどん過ぎていく。  ここでは、波音だけが聞こえる。  私は何度も手を止めて、あたりを見回す。そのたび浮き上がるのはエーのお母さんの影で、だけど顔はぼやけてほとんど見えない。私は、彼女の姿形をほとんど覚えていない。ただ、いつでも一冊の本を持っていた。エーを叱るときも、私を追い払おうとするときも、いつもいつも。  その幻覚には、胸にぽっかりと白い長方形がある。使い古して、ぼろぼろの、その本。  エーと再会したその日から、スーツケースを捨てようとするとき彼女はいつも現れた。何もせず、ただ私を(きっと私たちを)見ていた。 「何もできない」と私は言う。エーには聞こえないよう、唇の内側でだけ。それで幻覚は消えたりしない。だから私は何度も言う。何もできない。あんたはエーに何もできなかった。与えられなかった。奪うしかできなかった。私にはできる。なんでもできる。エーのためなら、「私は、なんだってする」 「ありがと」と聞こえた。それはエーの声で、いつの間にかスーツケースはいっぱいになっていた。白いかたまりも幻覚も、なにも見えなかった。「もう、大丈夫だよ」  それで私は、手にした石を捨てる。丸めた手のひらよりちょっとだけ小さなそれは、なだらかな傾斜を下って崖のふちから溶けるみたいに夜に消えた。スーツケースも同じように、しっかりとロックをかけられるとごろごろといびつな音をたてながら転がって消えた。  この世界から、完全に。  星の群れかその手前にある夜そのものをしばらく眺めて、エーは振り返る。私には、その表情が見えない。まるであの幻覚みたいにうつろで、けれど、それは夜のまぶしさのせいだと私は思った。光が、水平線から空を越えて宇宙へ続く星明かりがあまりに強いからだと、そう。  明順応が心を、ゆっくりと明らかにする。「すっきりした」と言って、エーは両手を払った。その右手、筋電義手は滑らかに、産まれたときからちゃんと生えている本物の手と同じはたらきをみせた。  そうして、エーは「ありがとう」と言った。「ビーに会えて、良かった。心から」と、きれいに笑った。  私は何も言えなかった。喉の奥から何かがせり上がって、伸ばそうとする手をとどめるので必死だった。  それなのに、エーは私を引き寄せる。「泣いてない」と、どうにか私は言う。エーは黙ったままぎゅっと私を抱きしめて、小さな子どもにするみたいにそっとたたいてくれた。そのとき、私には筋電義手が軋むかすかな音が聞こえた。  ぎ、ぎ、と何度も。  触れるたび、何度も、何度も。
(過去)
 なんてことのない、部内のミニゲームだった。だけど私たちBチームにとってはAチームに上がるための切実な舞台で、しぜんゲームは熱を帯びた。その競り合いは不運に、偶然に(私たちにとっては運命的に)起きた。セットプレーでボールを弾こうとして、私たちは体勢を崩した。私はエーに落ちるとその膝蓋骨をまっぷたつに砕いた。エーはそこから下をぜんぶ切り取られたみたいに呻いたり泣いたりしながら膝を抱えて、私は、私たちの存在そのものがばらばらになってしまったように感じた。  救急車に連れ去られたエーとは、同じ病院で一度会った。私が打撲の処置を受けているとき、エーは体を横たえられたままどこかへ運ばれていった。復帰までだいたい二週間という診断を私がくだされたとき、エーは全治半年の一日目を始めていた。  その次は半月後になった。春休みの午後練に松葉杖をついてやってきたエーを、誰もが取り囲んだ。その輪に私はいない。ひとり呆然として、ただふるえていると、そのうちに声をかけられた。「終わったら部室、ふたりでね」と耳もとに青白い声を落として、エーは「なにぼーっとしてんの! 会いたかったよ���と花がほころぶみたいに笑って抱きしめた。私はされるがまま、望まれたままに、本当に仲良しだった私たちみたいにはしゃいでみせた。  部活が終わってしばらく時間をおくと、エーと会う。誰もいない部室は制汗剤や化粧品、汗のにおいでいっぱいで、ただ息をすることさえ苦しい。春の夕暮れはビル街の地の底に沈んでしまっていて、ほとんど死にかけた蝶の羽根みたいな光だけがかすかに窓から注いだ。 「まだ別メニューなんだね」とエーは言う。 「まだ、痛むから」と私は答える。そうじゃない。言いたいことはそうじゃない、違う、ぜんぜん違うのにそれだけが言える。 「わかるよ」と答えたエーの顔を光が、その瞬間地上に届くことなく大気中で燃え尽きた流れ星の最後のまたたきが照らした。エーは笑っていた。筋電義手を無造作に放り投げてこう続けた。「あたしも痛かったよ。産まれたとき、この手がふつうじゃないんだって気付いたとき。義手の訓練も同じ保育園の子にからかわれるのも漢字の練習もぜんぶ、歌うのも、誰かとダンスする夢なんて最低だった。お母さんがあたしのために叶いもしない祈りをして、あたしのためにいくらでもお金を払ってくれて、あたしのためにあたしを全然知らないたくさんの誰かにさらして、あたしは嫌だって、言ったのに。何度も、何度も言った」 「エー」  しい、とエーは左手のひとさし指で私の唇をふさぐ。そうして「あたしがしてほしいことだけをして」と言った。 「ごめん」  しい。 「ごめんなさい」  しい。 「なんでもする」  しい。 「許し」 「ぜんぜん違う。もー、わかってないんだから」  エーはとうとう呆れたというふうにため息をつく。私はそれで、目の前が真っ暗になる。まぶたを閉じて見えるより深い闇の中で白い光が、砕けた骨で作られたふたつの墓標がはっきりと浮かんだ。 「大ヒント。キスして」とエーは右手を差し出す。そこに、胎内で発達することをやめてしまったエーのあいまいな円錐形の右手の先に私はすがりつく。迷わずキスをした瞬間、唇に甘いしびれが走る。それは全身を伝ってふたたび唇に戻ると、愛になった。その告白をして���、エーの指は私の唇をふさがなかった。だから私はくり返し言った。いやらしい音のキスをして燃え盛る舌で舐めて、私はいまエーと深く愛し合っていると感じた。それは夢みたいに幸せで、これまでとこれからの人生すべてを捧げてもいいというほどに満たされた気持ちだった。 「ビーさあ」とエーは私を押しのける。そのやわらかな目で見くだして、「かわいいね」と言う。除菌ティッシュを何枚も使って丁寧に手を拭くと、「かわいいかわいい、あたしのビー」と言って、私にほほえみをくれた。  私は頷く。それから、エーが望むように何百回もボールを蹴って一本の桜の花びらを全て地べたに落とした。次の日、未明から続いた雨があとの木の花を散らすとエーは家庭の事情で姿を消した。私は、治りかけた膝を酷使したせいでまた痛めてそのままサッカーをやめた。
(七日目)
 エーと結ばれる夢を見た。私たちは白やベージュ、藍やオリーブ、バーガンディ、にぶく穏やかな色とりどりの花畑にくるまれていた。あたりには、その世界には誰もいなかった。やがて目を合わせると、私たちは踊りはじめた。手をつないで、エーが左手を私とからめたり、私がエーのまるっこい右手をぎゅっと握ったりして、それ��れの思うままにふたりで完璧なダンスをした。一足ごとにちぎれた花びらが空を舞い、ターンをくり返せばそれらと天空の星々が織りなすくすんだ虹が世界を、宇宙を満たした。私は笑っていた。エーも笑っていて、本当に、幸せそうに見えた。  目を覚ますと空はよく曇っていて、『今日暇?』とエーからのトークが届いていた。すぐに返事をしてリビングへ降りると、深夜の豪雨で散り落ちた代々木公園の桜をテレビが映していて、私は神様に祈りたくなった。エーのお母さんが信じたようなのじゃない、本物の神様に。  ダークグレーのロングコートで体を包んで、私は約束の時間よりぜんぜん早く渋谷に着いた。それなのにエーは先に待っていて、「お店まだ開いてないじゃん」と笑った。その表情を、カリブの海みたいな色をしたニットが鮮やかに彩っていた。  どうして、と言いかけて口をつぐむ。エーのブラックデニムのジーンズやチョコレートカラーのバッグを、私はそのとき信じた。けれど喫茶店で時間を潰して(エーはストロベリーフラペチーノを注文した)、オープンに合わせて入った109のセレクトショップで買い物を始めると、朝に見た夢がまぶたの裏で次第に薄れて思い出せなくなっていくのをつぶさに感じた。  きらきらかがやく瞳によく似合う、エーはそんな、明るい色ばかりを選んだ。ビビッドレッド、マンダリンオレンジ、ライトイエロー……エーは捨てた、ふたりで捨てたはずの色ばかり手に取った。 「これ良くない?」と試着室の鏡越しにエーは言う。 「微妙」と私はかろうじて答える。 「かわいいでしょ」 「もっと落ち着いた色のが、似合うと思うけど」 「えー、新生活だし東京だし、こういうのがいい」 「ちょっと待ってて」  私はそう言って、カーテンを閉じる。目の前が、視界が歪んで見える。彩度の高い景色のせいで、頭の奥がじんじん痛んだ。だからほとんど目を閉じて、めまいの渦の中心に浮かんだそれを手にするとどうにかエーのもとへ戻った。 「これ、どう」と私は言った。そうしながら、祈った。 「もー、なんだかなあ」とエーは答えた。そうして、私が選んだ桜色のスプリングコートを羽織るとくるりと体を回して、「最高、っていうかやっぱりビーわかってるよね」と、そう言った。  それから、エーは自分の選んだ服もバッグも桜色のスプリングコートもまとめて買って、おなかが空く時間までショッパーバッグの数を増やし続けた。私は今月厳しくてとかそんなことを言ってエーの宝物たちを、失われた祈りの代わりにたくさん抱えた。  エーは、東口のカフェに行きたいと言う。分厚くて、ふわふわしていて、フルーツがたくさん乗っている、そういうパンケーキのある有名なお店。  エーは新しい生活についてこんなふうに話した。予備校に通いながらバイトをして、だってこれから自分の力で生きていくのだから、将来はしっかりお金を稼げるように計画して……あとはほとんど私にはわからなかった、聞こえながらその声は言葉として理解されなかったけれど、エーの瞳が日の光を反射して美しくかがやくのを、ずっと見ていた。  いつの間にか外にいて、雲は消えていた。  太陽の降り注ぐ、青空の下に私たちはいた。  交差点の信号が点滅を始めて、エーは走り出す。振り返らず、私が足を止めているのにも気付かずに、向こうへ行く。  私は、こんなまぼろしを見た。少女たちが、まだ制服姿のあどけない女子中学生がふたり一緒に信号を渡る。赤い信号だと知りながら、ふたりは踊るように、自由に道を歩くとものすごい速度で進入してきた巨大なトラックにはね飛ばされる。ふたりの体はゆうに五メートルを舞い、交差点のまんなかに横たわる。桜色をした血が地面に広がり、あたりは恐慌的なざわめきでいっぱいになる。それでも、ふたりは手をつないでいる。少女のひとりが、もうひとりの少女のまるい手を握って離さずにいる。  まぼろしが消えると、交差点の反対側からエーが左手を大きく振る。私は一度だけ手のひらを掲げて答えると、スマートフォンで電話をかけた。相手が出ると、「友人が母親を殺して、私は死体を捨てる手伝いをしました。これから自首します。渋谷にいて、東口の警察署です。今から」と一方的に話した。信号が青に変わったので通話を切ると、折り返しらしい着信が続くのでサイレントにしてぜんぶ無視した。 「なんの電話?」とエーは訊く。 「予約したよ」と私は答える。 「さすが、ビーできる子」 「私はあなたのビー、だから」 「知ってた。置いてっちゃってごめんね」 「ぜんぜん。私、まじめすぎ?」 「そうかも」  そういうふうに、私たちは笑い交わす。それはもう、あと十数分で終わると私だけが知っていて、だからこそエーのほほえみのひとかけらひとかけら全てを愛おしみ、かけがえのないものとして感じ尽くした。  エー。あなたはもう、私のエーじゃない。  ビー。だけど私は、永遠にあなたのビー。 「手、つなごう」と私は歩きながら言う。 「したいの? いいよ」とエーは左手を差し出す。  私は首を振って、「そっち」と言う。エーは「へんなの」と言って筋電義手を差し出してくれる。私はそれを握って、内側にある肌のぬくもりをしっかりと感じた。温かくやわらかな春の風に頬をゆるめるのを見て、心から、エーは幸せになれると思った。  だって、エーの世界にもうあの木はない。  突然エーが私を見る。足を止めると「そのままそのまま」と言って、私の髪に触れた。左手のまるい指が、見事にそれを掴んでみせた。  桜の花びらを指先でもてあそんで、「きれいだね」とエーは言う。  私は、「ほんとに」と答える。  指先がぱっと開かれて、ふたたび吹いた風が花びらを連れていく。どこまでも、と私は祈る。それは舞い上がるとすぐ、空の光に溶けて見えなくなる。
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amiens2014 · 3 years
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恋人岬/和歌山県すさみ町【絶景ポイント】〜BUSHイタリアンカフェ【ランチ】デートに最適?婦夫波を見られるカウンター席でパスタ
恋人岬とは 恋人岬(こいびとみさき)は和歌山県西牟婁郡すさみ町見老津(わかやまけんにしむろぐんすさみちょうみろづ)にある岬だ。 激しい海流が陸(おか)の黒島にあたり、真っ二つに裂けた波がぶつかり合う様は婦夫波(合掌波)と呼ばれ、枯木灘を代表する奇観です。 和歌山朝日夕陽百選の一つです。 激しい海流が陸の黒島に当たり、真っ二つに裂けた波が再びぶつかり合う様は婦夫波や合掌波と呼ばれ、枯木灘を代表する奇観��す。 恋人岬 | 一般社団法人すさみ町観光協会 から引用 (more…)
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geniusbeach · 6 years
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和歌山旅行記
 ふと思い立ち、昨年の夏に和歌山で書いた日記を旅行記としてまとめることとした。約1年前のことなので曖昧になった部分もあるが、総じて良き思い出であったと記憶しているため、できるだけそれを損なわないように補足した。もっとも、旅の始まりは最悪であったが…。
 8月31日
 9時起床。本来休みのはずの仕事に出る。ただでさえやる気がないのに、昨日解決したと思っていた面倒事がぶり返して泣きそうになる。大きな不安を残して16時に上がり、バタバタと和歌山へ。市内に着いた頃には20時前になっていた。県庁所在地にもかかわらず驚くほど魅力的な飲食店がなかったため、食べログで見つけた駅ナカのラーメン屋で仕方なくつけ麺を食べるも、至極微妙な味。改めて京都のラーメン屋のレベルの高さを知る。ホテルはホテルで激安プランを選んだせいで、なぜか鏡張りの廊下、迷路のようにおかしな内部構造、ボロボロの内装、暗い部屋、薄い壁に虫さんもコンニチハとさながら監獄のようなありさま。トイレは浴室の奥にあり、風呂上がりにはビショビショの床をつま先で渡り歩いて行かねばならない。さらに窓を開けると目と鼻の先に壁があり、閉めきっていたとしても、雨でもないのに絶えずポタポタと水滴の落ちる音が聞こえてくる。おまけに翌日の靴下を家に忘れて来たことに気づき、コンビニに買いに行く始末。無駄な出費に心が傷む。なんともツイてない一日だ。さっきから向かいの部屋のテレビがうるさく、モヤモヤして部屋でタバコを4本も吸ってしまった。0時。さっさと寝て明日に備えよう。今日で8月が終わった。
 9月1日
 8時起床。極悪昭和レトロなホテルにオサラバした後は、夕方まで研修。グループワークが主体のもので、ディスカッションではモアイ像と化す自分を発見。最後まで苦戦しつつもなんとかこなす。しかし、例によって参加者との交流はうまくいかず、最後までじっとしていた。社会的な身ぶりがどうにも苦手なのだ。昔から集団の中にいるのが耐えられない性格で、浮いていたと��うわけではないものの、心ではマスの潮流に反発をしていた。そのため、私の第一印象は他人にとって大抵よろしくないようだ。私はそれをわかっているので、時間を置いてそこから巻き返すことにしている。今回のように一回きりの出会いではそういうわけにもいかないのだが、やはり共同体からは抜け出ていたいという個人的な心理がどうしても勝った。我々は服を着た動物に過ぎない。一時的な社交をそつなくこなす能力など本当に馬鹿馬鹿しい。と同時に、そんなことを考える私が一番の大馬鹿者なのだ、とも思う。社会に対する態度、このアンビバレンスは時たま私を引き裂こうとする。最近は心を開く方が有意義だということもわかってきたので、自分なりに努力をしているつもりだ。今日はたまたま失敗しただけ。明日からまた頑張ろう。  さて、和歌山駅に戻り、行く予定はなかったものの、気が向いたので井出商店でラーメンを食べた。いわゆる京都ラーメンと似た醤油豚骨味で、優しい味わい。腹ごしらえを済ませた後は紀伊勝浦に向かうのみだ。同じ和歌山なのに電車で二時間半と約5000円かかるのというのがすごい。車中ではほとんど寝ていて、着いた頃には21時半になっていた。今日から2日間、海に面した温泉宿に泊まる。チェックイン早々にフロントのおじさんが明日の観光プランを一緒に考えてくれた。人の純粋な優しさに涙が出そうになる。風呂は天然温泉で、硫黄の匂いが立ち込めていた。ぬる湯と熱湯。肌がスベスベになり最高に気持ちがいい。永遠に入っていられるんじゃないかと思った。部屋に戻り、コンビニで買ったビールで小さく宴会。波の音が聞こえる。普段は海のない都市に住んでいるので、海沿いの小さな町には何か憧れめいたものがある。かつて夢に出てきて今も忘れられない場所もこのような土地ではなかったか。そんな気もしてくる。当時、起きてすぐに地図を調べたが全くわからなかった。だが判明してしまったところでどうすると言うのか。きっと手を付けずにおいた方が良い記憶というのもあるのだ。1時。明日は念願の那智の滝だ。心地よい疲労感が安眠をもたらしてくれるだろう。
 9月2日
 8時半起床。カモメの声で目が覚める。朝飯を食べに、地元の漁師が集う「めしや 里」へ。宿の人が予約してくれていたみたいで、一の滝さんから来たの? と聞かれる。前日、フロントで名物を尋ねた時に知った穴場の店だ。まぐろ造り定食を頼むと、サク2つぶんの分厚い切り身にどんぶり鉢いっぱいのご飯と味噌汁という、とんでもない量で出てきた。さらにご飯はおかわり自由かつサービスのまぐろソテーまで出してもらう。これで1000円だ。あまりに多かったため食べ切れずに残してしまい、とても申し訳なかった。ここのまぐろは冷凍せず、水揚げすぐのものを出しているとのこと。だから食感がムチムチで大層美味かった。魚の値段が高騰している時は1000円で出せないため、まぐろが食べられるかどうかはその時の仕入れ状況によるそうだ。食事ついでに勝浦の話を色々と聞く。熊野が世界遺産に登録された頃は観光客が多かったが、やはり昔に比べてだいぶ寂れてしまったとのこと。確かに、駅前から歩いている時、やってるのかどうかわからないようなフィリピンパブやスナックが立ち並ぶ鄙びた商店街が印象的だった。他のお客は船頭さんが4人。ずっとフィリピン人の姉ちゃんの話をしていたが、そのうちの1人が、今度有休を取って来たら寝る場所と食べる物をやるよ、と言ってくれた。人の温かさに触れられた朝だ。帰りがけに、次は彼女を連れて来いよと言われた。きっとそうしよう。  重たくなった腹を抱え、紀伊勝浦駅で那智山までのバス往復チケットを買って大門坂で下車。熊野古道を歩く。苔むした林道は写真で見たそのままの、いにしえの雰囲気。汗をかきながら那智大社を目指す。脇には青い山が連なり、木々の間を抜けて爽やかな風が吹いてくる。海から近いのになんとも雄大な山々だ。青岸渡寺を参拝後、かねてから念願の那智の滝へ。あまり知られていないことだが、京都にも熊野三山を模した熊野神社があり、後白河法皇が熊野詣でをする際は、そのうちのひとつである熊野若王子神社の小さな滝で身を清めてから出発したそうだ。私は熊野若王子神社の奥にある滝宮神社と、そのさらに奥にある池が好きなのでよく行っている。霊感を受けて詩の題材にもしたほど思い入れのある場所なのだ。その都度いつか那智を訪れてみたいと思っていたため、今回本物の滝を見れる機会に恵まれて、私はかなり興奮していた。階段を降りる足も自然と早まる。そうしてようやく飛瀑へと辿り着いた時、私は本当に唖然とした。その威容、その勢い、その迫力。133mにもおよぶ高さから、無数の龍頭が地上へ突入してくる。ああ、神よ。なんという驚異。開いた口が塞がらないとはこのことだ。私は手を合わせることも忘れ、しばし呆然と佇んでいた。そして気づけば半時間ばかり経っており、首の痛さでふと我に返った。いやはや、ここが「蟻の熊野詣で」と呼ばれるほどの信仰の地となったのも頷ける。神がいて、我々はそれに生かされる。ただそれだけのことなのだが、それがいかに重大なことか。心が洗われた気分だ。三重塔前の句碑にはこうあった。『薄紅葉して神の那智滝の那智』。  バスで麓まで戻り、那智海水浴場の砂浜を歩く。風が爽やかだ。そのまま熊野街道に入ってひたすら南へ。約5kmの道のりの末、カフェきよもんにてアイスコーヒーとタバコで休憩し、きよもん湯へ。源泉かけ流しの硫黄泉はしっかりと茹でタマゴの匂いがする。小さな気泡で肌もスベスベに。気持ちよく長湯をした後は歩いて山を越え、夏山(なっさ)温泉「もみじや」へ。海沿いの道のどん詰まりにあるここは、まさに秘湯と呼ぶにふさわしい場所。旅館業がメインのようで、300円で日帰り入浴もできる。地図でたまたま見つけただけだったが、これが当たりだった。客は誰もおらず、小さく古い(が、綺麗な)浴室は貸切状態、湯船のへりからは贅沢にも湯が勢いよく溢れ出ている。ここも硫黄���で、今回入った3つの温泉の中で最も濃い匂いがした。どっぷりと長湯を楽しみ、昭和のままで時間が止まったかのような館内でしばし休憩。宿泊客の食事の準備が始まったようなので、一言お礼を言ってからもと来た山道を引き返し、勝浦のまぐろ料理「桂城」へ。まぐろ定食に舌鼓を打ち、ホテルに戻る。フロントにいたオーナーに今日の行程を伝えると、昨日立てた作戦、大成功やったね、と喜んでくれた。ついでに奥さんも交えて勝浦の話を聞かせてもらう。熊野の歴史や宿の自慢、那智の滝で満行した行者が身を投げたこと、補陀落渡海の悲しさ、あたりの島々にまつわる伝説やエピソード、源泉かけ流しと謳う温泉の裏話、昨日から太地に捕鯨反対団体が来ていること等。明日太地に行くと伝えると、逆に貴重なものが見れるかもしれないねと言われる。日本の文化を尊重して欲しいものだと一緒に嘆いた。その後、身体を癒すため、ホテルの温泉に浸かる。ここの湯は偉い先生がナントカ言って褒めたそうだ。昨日も言ったが、本当に気持ちが良い。全身の力が抜けた。  今日は3つの温泉でリラックスできたとはいえ、一日中歩きっぱなしでかなり疲れた。後で地図を見ると15kmをゆうに超える行程であったことがわかった。一人旅でなければこうはいかないだろう。新しく買ったパラディウムの靴も役に立った。1時半。良い旅だと思う。明日はなんとか5時半ごろの日の出を拝みたいのだが、叶うだろうか。もう寝よう。
 9月3日
 5時半のアラームで飛び起き、部屋から日の出を見る。弁天島の緑の間から登る朝日が辺りを橙色に染めていた。素晴らしい朝だ。私はそこに神話の空気を感受し、思わず手を合わせた。感動的な静謐のパノラマが広がる。熊野よ、なんという土地だ。  二度寝の後、8時半に起きた。今日は波があるため、紀の松島をめぐる遊覧船は欠航らしい。フロントのスタッフに世話になったと告げ、勝浦から電車で太地駅まで向かう。次の目的地まではバスに乗るつもりだったが、なんとなく歩きに変更。途中にあった「くじら家」でランチを食べる。尾の身と頬肉の刺身に、鼻孔の味噌漬け、大和煮、串カツ、ベーコン、さえずりの吸い物など、まさに鯨尽くしの定食は少々値が張ったものの、食べられるだけ貴重なのでありがたく頂く。鯨と言えば血の匂いのする獣肉で、どこか魚のような風味もあるのが特徴だ。野趣があってうまい。腹いっぱいになったところで再び歩いて太地町立くじらの博物館へ。捕鯨の歴史に関する展示物や骨格標本・解剖学的標本などを一覧し、クジラショーとイルカショーを見学。4m近いクジラのジャンプは見応えがあった。マリナリウムではアルビノのイルカが泳いでおり、その神秘的な姿に見惚れた。その後、岬まで歩こうかと思ったが、かなり距離があったため「白鯨」という宿でレンタルサイクルを借り、上り坂を飛ばす。燈明崎に着いた頃には足が疲れており、歩かなくて良かったと思った。さて、太地町の果て、太平洋を一望できるこの岬には、見張り台と支度小屋の跡がある。昔は鯨の潮吹きを見つけると法螺貝を吹いて船に知らせたそうだ。命がけで戦った海の男たちに思いを馳せる。梶取崎にも足を運ぼうかと思ったが、電車の時間が迫っていたためここでやむなく撤退。帰途、警察が囲む物々しい雰囲気の中でイルカ漁が行われているのが見えた。後でニュースを見ると外国人の活動家が数名来ていたようだ。彼らは写真を撮ったくらいで目立ったことはしなかったらしい。そういえば、勝浦に向かう電車の中で金髪碧眼の背の高い男を見かけたことを思い出した。自転車を返却し、16時過ぎに太地駅を後にした。  京都の自宅に着いたのはそれから5時間後の9時だった。友人Zからの連絡で、今出川の居酒屋へ行くと、久々に会う同級生のKと友人Tがいた。それぞれが自分の近況や人間関係、今後のことについて語り、0時に解散。寝たのは1時半ごろだった。
 後記
 今回の旅は全くの成功だった。自然と信仰、海と食、それから温泉。陸の果て、紀伊半島南端の文化を大いに楽しめ、濃密な時間を過ごすことができた。だが実際、私が触れられたのは熊野の表層くらいものだろう。訪れて初めて知ったのは、とても一度では回り切れないほどの史跡と自然があるということだった。しばらく滞在したとしても、おそらくその全てを味わい尽くすことはできない。ひとつの地域を知るには、ひとつの生涯を懸ける必要がある。ふと、そんな言葉も浮かんできた。その点、私はお気楽な旅人なので、ぶらぶらと歩くだけであり、首を突っ込んだり突っ込まなかったりする。これは旅の良いところだ。海と山のあわい、そこに吹く風も住む人々も皆優しかった。生涯のうちで記憶すべき場所のひとつとして、私は熊野を心のどこかにしまっておこう。そうして、いつかまた必ず行くだろう。
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movingearth1969 · 3 years
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最初のお知らせから長らくお待たせしてすみません、ですが、ついに!
★ケイタケイLIGHT津々浦々シリーズ2020
 ケイ・タケイ’s ムービングアース・オリエントスフィア
 LIGHT, Part 11『Stone Field』& LIGHT, Part 49『祖への道』
 上演ダンス動画 全6公演を一挙配信致します‼︎
「山里の村に手紙を届ける郵便配達夫のように踊りを届けたい!」と2012年からスタートした津々浦々シリーズ。
これまで神奈川の川辺、海辺はじめ、砂丘から棚田まで。関西、瀬戸内、山陰、四国、東北、関東、信州、越後、北陸、多摩川べりなど、さまざまな野外・空間約70ヶ所で展開。
劇場を飛び出し、津々浦々の磁場、宇宙と交響するダンスは各地で大きな反響をうけてきました。
2020年は、予定していた伊豆諸島編を、コロナ禍のため下田と小田原に変更。
9〜10月にかけて、伊豆諸島をとおくに臨む磯辺や伊豆最古の祭祀の海岸で、小田原の雨が降りそそぐ田んぼや神社、古墳群につらなる森、見晴らしの丘で、
さまざまな天候の下、関係者の前での上演を��像化しました。(撮影・編集:古屋均)
一昨年の多摩川を下降するツアーに続き、初源的なパワーが炸裂するムービングアースの群舞に
どうかお立ち会いください。
先ずは下田編 !
LIGHT, Part 11 『Stone Field』@柿崎岬(静岡県下田市)
●1978年初演、約30分
10名のパフォーマー全員が、両手に石をもって打ち鳴らし、踏み踊る。
1978年にThe Nederlands Dans Theatreの委嘱で創作した作品。
LIGHT, Part 49『祖への道』@白浜海岸(静岡県下田市)
●2019年初演、約53分
40年前、キム・ドクスが韓国の放浪芸である農楽を打楽器アンサブルの極みまで高めたサムルノリ。  
鉦と太鼓、4つの打楽器が力強く、複雑な変拍子と緻密な音のアンサンブル。  
その真骨頂である「三道農楽カラク」をテーマに、野生と剥き出しの生命力が横溢する音ともに二部構成で創作。  
I 行進  祖から生まれ 祖に還る。祖とは何だろう?(音:宗誠一郎) 
II 動物葬 サムルノリの強烈な生につながるパワーは、動物葬の世界へ。(音:キム・ドクスの「サムルノリ」)
構成・振付:ケイ タケイ
出演:青柳ひづる、石田知生、岩崎倫夫、大塚麻紀、角隆司、川原田瑞子、響子、西巻直人、前田ゆきの、ラズ・ブレザー、ケイタケイ
舞台監督:河内連太
衣装:ケイタケイ
アソシエイト・ディレクター:ラズ・ブレザー
制作:斎藤 朋(マルメロ)
撮影・編集:古屋 均
スタッフ:岩田正晴
主催: ケイ・タケイ’s ムービングアース・オリエントスフィア
助成:芸術文化振興基金
協力:下田市役所観光交流課、白浜公民館、ホテルクリフサイド、欠ノ上自治会、近藤孫範(近藤植木)、山聖会館、アース友の会
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momomomemomo · 4 years
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2020‐2021年末年始読書記
この年末年始は読書三昧だ!と決心して、12月26日午後から1月3日にかけて読んだ全27冊。ほんとうは訳者さんの名前も記さないといけないのだが、読みづらくなったので載せなかった。ちゃんと整理するチャンスがあればそのときは載せよう。
基本的に読んだ順。ただしシリーズ物はまとめた。
1. 痴愚神礼賛/エラスムス  教科書にも載ってるような本だしとりあえず読んでみようと手にとった。現代にも通じる、と言われているが、現代だと皮肉でなくて額面通りに信じる人がいるような気がしてならない。
2. 書き替えられた聖書 3. 聖書と殺戮の歴史 4. 神の支配から王の支配へ 5. 南北分裂王国の誕生 6. マカベア戦記・上 7. マカベア戦記・下/秦剛平  フラヴィウス・ヨセフスの著作集を読んでみようと思ったのだが、さすがに難しくて挫折気味だった。参考文献にと思って手に取ったらビンゴ。ユダヤの歴史についての本ではあるがほとんどヨセフスがどう書いたか、どうしてそう書いたのか、が書いてある。最初は口語体がうっとうしかったが何冊も読んだらなじんでいい具合に感じられてきた。これで全部ではなさそうなので見つけ次第また読む。
8. ゴプセック 毬打つ猫の店/バルザック  タイトルが気になって手に取った一冊。ゴプセックのほうがおもしろいかな。毬打つ猫の店はどうも着地点が呑み込めなかった。
9. 幻獣辞典/ホルヘ・ルイス・ホルヘス  内容よりもスズキコージさんのイラストが気になった一冊。
10.古代の神社と神職/加瀬直弥  古代ユダヤの本を読んだ後だと神にささげるのが幣で済む日本はとても平和だと思ってしまう。
11. 猟人日記 上 12. 猟人日記 下/ツルゲーネフ  ロシア文学のこの落ちのわからない感じが好き。面白いんだけど読み終わった後なんにも覚えてなかったりする。
13. モーセの生涯/トーマス・レーメル  こちらは「知の再発見」双書の本。このシリーズは結構好きで見つけると読む。まあ先に2~7のシリーズ読んだので新情報はあんまりないけど。
14. 図説シルクロード文化史/ヴァレリー・ハンセン  シルクロードとついたら何でも読みたくなる。その昔のNHK特集のせいだと思われる。場所も名前もだいぶ覚えたけどそれでもまだ知りたいよね。
15. ミラレパの足跡/伊藤健司  聖者ミラレパの足跡を追ってチベット―ネパールの国境付近を放浪したお話。この類の現代冒険譚はおもしろいのだがどこか物足らない。ようするに読むだけでは何か足らない。たいていの場合、筆者ご本人もそう思って旅に出ていると思うのでしょうがないかな。
16. 洞窟の中の心/デヴィッド・ルイス=ウィリアムズ  今回読んだ中でもっとも難解だった本。旧石器時代の洞窟壁画について書いてあるのだが、哲学書としか思えない。読み応えがあることは間違いない。1割も理解できなかったがそれでもおもしろくはあった。
17. 海賊岬の死体/ジェフ・アボット  今回読んだ中のほぼ唯一の小説。どうもこのノリに切り替えられなくて困った。
18. 魔女物語/テッフィ  これもおとぎ話。ロシアの妖怪はあんまりなじみがないけれど、だからこそおもしろいのかも。
19. 死者の百科事典/ダニロ・キシュ  とても不思議な読後感の短編集だった。どう不思議なのか言い表せなくてもどかしい。
20.デザートの歴史/ジェリ・クインジオ  製菓の勉強したこともあるので、こういうのも読んでみようかな、と。読んでいるとおなかが空くのが困りもの。
21.昔なつかしいクリスマス/ワシントン・アーヴィング  欧米人にとってのクリスマスは日本人にとってのお正月と一緒なんだなあ・・・
22. ケルト文明とローマ帝国/フランソワーズ・ベック&エレーヌ・シュー  こちらも知の再発見双書。ケルトの名が先にきているが、ローマ時代のガリアの本なので、どちらかというとローマのイメージが強い。ちなみにこちらのシリーズにはいわゆるケルトについての本もある。
23. 三文オペラ/ブレヒト  すべての歌の訳が2種類載っているので不思議に思っていたのだが、巻末に解説してあった。最初のはメロディーに合わせて歌えるようにしたいわゆる翻訳。2番目は原文の直訳で、演出する人が内容を理解して必要があれば変更できるようにするためのもの。なるほど、脚本は演劇に使うものであって読んで楽しむものではないものね。
24. ヒルコ 棄てられた謎の神/戸矢学  蛭子神については知っておきたいなと思っていた。ただ、この本にあるような真相云々よりも、今、どのようにとらえられているか、が知りたかったのだが。
25. ガラスびんの中のお話/ベアトリ・ベック  童話小品集。可愛いけれどどこか辛いお話が多い。
26. スーフィー イスラームの神秘主義者たち/ティエリー・ザルコンヌ  自分がイスラムのことをいかに知らないかがよくわかる・・・そして人の名前がちっとも覚えられない。イスラムももうちょっとちゃんと勉強したいな。
他にもう一冊読んだ本があるが、内容に間違いが多く呆れたので載せるのはやめておく。専門家でもない人間が3つも間違いを見つけるってどういうことよ。
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