Tumgik
#お悟り浄土
catdoll007 · 1 year
Text
春のお彼岸前にお墓参りへ行ってきたのだが
お彼岸はきっと混むだろうと同じ考えを持って早めに来ている人々で 意外にも混んでいた🙏
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
1 note · View note
sakura-zakki · 6 months
Text
読書の記録
(日本人)かっこにっぽんじん 橘玲
想像していたよりも壮大なテーマ。
データ等を駆使し、世界情勢や歴史、宗教等様々角度から語っています。
私の頭では、ちょっと入り込めない部分もあり、中盤からダルダルな感じでなんとか読了。
そのまま記録に残すかしばらくダルダルしていたけど、見返すと興味深い内容もあったので、メモを残すことに。
新型コロナ騒動よりずっと前に書かれた本ではありますが、ウイルスのことについても触れていまいた。
【メモ】
✏日本人は戦争が起きても国のためにたたかう気もないし、自分の国に誇りも持っていないのだ。
✏貨幣空間の拡大(市場原理主義)というのは、世界の歪みを平準化する運動のことだ。  経済のグローバル化は北と南の経済格差を解消させる巨大な圧力だ。しかしこの無慈悲な市場メカニズムは、経済的な弱者を振り落とすことで先進国のなかの格差を拡大させていく。 たとえ世界全体が幸福になったとしても、ひとは自分が(相対的に)貧しくなることに耐えられない。その意味でグローバル化は、私たちの生活を破壊する侵略者なのだ。
✏貨幣空間が拡張するのは、私たちがそれを望むからだ。ほとんどのサービスが貨幣で購入できる社会では、親戚づきあいは不要になり、友だちとの関係もドライになっていく。ようするに、ベタな人間関係は面倒くさいのだ。  だがそれと同時に、私たちはこのような”無縁社会”に根源的な不安を感じてもいる。ヒトは長い進化の歴史を通じて、ずっと集団(共同体)のなかで生きてきた。群れからの追放は、ただちに死を意味した。ヒトは一人で生きていけるようにはできていないのだ。
✏ヒトは確率的な出来事をうまく理解できない
✏ウイルスが宿主を病気にさせるのは、咳やくしゃみ、下痢といった防御機構を作動させるためだ。宿主が体内からウイルスを排除しようとすることで、手足のないウイルスは遺伝子を他の宿主に移植させることができる。  このことから、ウイルスや病原菌など「寄生者」の目的が、宿主を殺すことではないことがわかる。
✏しかし感染症とのこのたたかいに、人類が最終的な勝利を収めることはけっしてない。それは、寄生者の生き残りの戦略のほうがはるかに巧妙で強力だからだ。  寄生者の武器は、数が膨大なことと寿命はきわめて短いことだ。頻繁に世代交代を繰り返すことで進化の速度は上がり、新種の抗生物質に対しても、たちまちのうちに抵抗力を持つ細菌やウイルスが現れる。
✏狩猟採集生活では、穀類や果実、動物の肉などから炭水化物やビタミン類、たんぱく質を摂取したが、脂肪や砂糖などはきわめて稀少だった。そこで私たちの脳は、このような得がたい機会に遭遇したときは、可能なかぎり多く食べるよう命令を下す。「甘いものを食べると幸福な気持ちになる」のは、大量摂取を促すプログラムなのだ。
✏白人とニューギニア人のあいだに人種的な優劣があるのではなく、歴史や文明は地理的な初期条件のちがいから生まれた
✏だがこれは、彼女たちにとってはファッションの問題ではなかった。みんながルーズソックスのときに、一人だけストレートソックスをはくのは危険なのだ。本人たちが意識しているかどうかは別として、彼女たちは”生き残る”ために同じ髪型、同じヘアメイク、同じソックスに揃えようとしたのだ。
✏ニスベットは、その他の実験においても、西洋人がこのような「分類学的規則」を素早く見つける傾向があることを明らかにした。それに対して東洋人は、規則を適用してものごとをカテゴリーに分類することが苦手で、そのかわり部分と全体の関係や意味の共通性に関心を持った。 (中略) 西洋人は世界を「名詞」で考え、東洋人は「動詞」で把握しようとしているともいえる。
✏西洋人の認知構造が世界をもの(個)へと分類していくのに対し、東洋人は世界をさまざまな出来事の関係として把握する。この世界認識のちがいが、西洋人が「個人」や「論理」を重視し、東洋人が「集団」や「人間関係」を気にする理由になっている。
✏インドで興った仏教は、中国で漢訳される際に変容し、日本に伝来したときにもういちど変容した。これは、もともとその国のひとたちが持っていた認識構造に合った思想しか受容されなかったからだ。
✏風光明媚な自然を愛でる日本人には、この世界を穢土とする思想はまったく理解不能だった。そこで日本の仏教者は、仏へと至るステップをひとつ飛ばし、現世をいわば極楽浄土に格上げすることで、死ねばすぐに(修行抜きで)仏になれるようにしたばかりか、生身の肉体のままで究極の悟りを得る「即身成仏」の思想まで”創造”した。
✏私たちは快適な家に住み、季節に合わせた服を着て、山海の珍味を楽しんでいるが、そのなかで独力で獲得できるものは数えるほどしかない。高度な文明社会では、ひとびとは”無力”になることでゆたかになっていく。  狩猟採集の民が現代人と遭遇したら、彼らは私たちがなにひとつできない(火を起こす方法すら知らない)ことを笑うだろう。
✏真の意味でのグローバルな宗教は、キリスト教と、ムハンマドが新たな預言を得て聖書を再解釈したイスラム教のふたつしかない。仏教は「法治」によって、儒教は「人治」によって身分や民族の壁を越えようとしたが、そこでは「神」が世界を支配しているわけではない。
2 notes · View notes
ophelia333k-k-k · 1 year
Text
2022年12月13日
暗闇 見つめている二重らせん 週刊誌の最後のページ 孵化する 孵化させる 目が覚める からっぽのまま 赤ん坊の手を握る 哲学ニュース 強度 占星術師 と打ったら変換される 性占術師 学生時代 最も力を入れたこと 死は幻想である 愛、あ、あ、あ、名前を教えて なりたいもの わたしが 明るい世界 明るい未来 クビになったドラッグストア 礼拝 お好み焼き チューニングの狂った 歌 聴こえなくなるまで 聴こえなくなるまで featuring あなたのこと 声 死について って誰も知らない経験していない から 駆け込み乗車 禁止 お兄ちゃん お兄ちゃん 扉を開けて 機内モードで延命する アジテーション はやくしたい 遅く 結婚 まん防 イデア的には ずっと一緒がいい よね 今だけ無料 アジテーション テナント募集 の 看板 らすとくりすます とぽろじー 言葉で考えるのをやめる あ、あ、あ、 図式化 ズキズキする 監視されていた 白い部屋 女衒 パッチワーク フランケンシュタイン みたいに 愛と幻想と 愛と幻想と 糸 ほどけていく ことを想像する ジャスミンを銃口に 営業系総合職 死んだ瞬間の聴覚について 死んだ瞬間の聴覚について のように のように さようなら 魔法少女 ハートフィールド 歌う メヌエット ピーチ姫の テトラポット アストラル界 あなたの ��い込まれる ダム 死体画像 すぐ会いたい女子が急増中 アカツクシガモ 京都市植物園 振り回す キャリアチェンジ された アルバイト する このサイトにアクセスできません と 声が して振り向く 昨日 のことを覚えていない 迷宮 のようだと うわさのベーコン クルトン コーラ・パール ゾラ ほら、と 初音ミクの額から垂れる汗 花園神社で 迷い込む 見世物小屋よ 一生バイト ポケットモンスター 正解を引き当てるまで やる気が出ないな 英単語帳 ランボーを読んでしまったなら ロックンロールはそう ホテル暮らし 空調の音 Jアラート 星座を結ぶ ロックマンエグゼ lain rain ruin  ビスク・ドール 野良犬 奈良へ向かう列車 アーレント 現実感 人生攻略サイト 灰と は 意図 思考 回路の中を むさぼり食う 吸う 空気 止まった ままの 子宮的な エリア 嘘をついたまま死ぬ のね ルビンの壺 12ポイント stray sheep と 動詞動詞動詞動詞 同時的に 田中角栄 魔人ブウ 犯す 壊す 作る 波打つ わたしは 殺す 生かす 咲く 咲かす ライフハック 死 冷蔵庫 咲かす 飛び立つ やわらかく もやもやと ばたばたと 解毒する 夏休み 向日葵 消滅した 蝉が鳴く なく 無く 咲く さ さ さ 教育する アナイス・ニン 逃げ出す 逃走する 闘争? 領域を広げていく 閉じる 閉じこめる 閉じ込められた 布団の中 宇宙のように 宇宙そのもの 高橋まつり 滅びた 100年後のことを考えて 文章を書く 脳みそから溢れ出した 白い水着 黒いタイツ 道化のように 大天使のように 借りる 回帰する アカツクシガモ 成長すること 天秤のことを考える by  this river ラブ&ポップ 脳破壊 快楽 シャドウ・ワーク 子宮口から この世界の果てまで 共同体 忙しい 忙しさ exclusive みんなのレビュー 連帯 証明するために ランキング もっと欲しい あなたらしい 瞬間に 祈る手 summer 上映する ロングヘアー 偏差値 ピアス 18個  生き延びる ラリる 刺さった 反射した 発射した 家畜人 ホワイトノイズ 空間 依存症 白い 微分不可能な やわらかい その曲線 エゴサーチ バーモント・カレー 姦淫する 階段 聖書 夢の中に出てくる 中島らも 他人の日記 読む 話す 歌う ような気がする そんな感覚が 一時間天気予報 ペヨーテ ぐるぐる回る 永久に 永久的に 結びつけた 途端に壊れる ぱりん、と ふらっと 消えちゃいそうな気がする 意識が高い 高低差 風圧 やさしい言葉 インターネットのグロサイト 巡る 再度 巡る 繰り返していた クリスマス サンタさん 産道 乱視のまま 今日も生きている 息をする あらゆる 虹色の 永久に理解されることのない強度 氷点 貯金やダイエット レポ漫画 面白くなる 国語辞典 解剖する やまい、だれ 芽殖孤虫 ひらひらと 眠る ゴミ出し 擬音一覧 シーシュポス 間違った注文 集める 女性が一生で排卵する卵子の数は400個~500個と推定され 細胞膜 ずきずきと 痛む手 うつらうつらと その指で 欺瞞 マッサージ されたまま死ぬ アイライナー いつかは終わる 旅 続いていく 気持ち悪い、 と少女 折りたたみ傘 出会う 解剖学の教科書 ホーリー・マウンテン もやし 食物繊維 的な ひらく 伸びる 匂いがする 恥丘 裏切る 一本の木 待ち続けている 市民会館 明かしえぬ共同体 ムーミンたち ムーミン谷へ 向かっている ヤツメウナギ もし仮にそれが ハッとする 気がつく 失う 海のそばで グランドメニュー 幽霊 ピアスの穴 カッターナイフで切る 舌を 下へと 血が出る 地が出る前に ここからいなくなる 踊る 大雨の中 浴びる 天高く 土砂降り もっと 濡れてしまいたい 溶ける あらゆる種類の動詞 固着した エディプス・コンプレックス 身体を売る 眠りにつく べたべたした くすぐる 太もものうぶ毛 のように 行こうね ずっと一緒に 逆にする 黒板に描かれた 天使と怪物 流れとよどみと 恋と革命 そのままの 君でいてね イデオロギー それとも 触れる 手に 手のひらに その温度を そっと撫でる ように見える 青ざめた 顔 目で 浮き上がる 物流倉庫会社 キスをする どこにも行けない どこにも行けない 憂鬱な夫婦 中絶用の 願いを書く 七夕 永遠に落ち続ける夢 人生ゲーム 青いピン そのように 性行為のやり方 鍵付き完全個室 運動会 発熱 保健室 はつなつ 人生経験 終わりゆく 肉の厚さ 海馬 言語野の 衰退 ダウンロード数 数えていた 新しい生活様式 リズム 物語ること 豊かな 再生回数 氷 覆われる 世界すべて 素数のように 感じる 解体 怒らない? 起こらない、何も 可能性が失われていく 研ぎ澄まされていく 失われていくことで 何者かになった その平らな牧場 忘れてきた お持ち帰り する 立派な 飛び降りて 刻まれた 胎児のように さえぎられる 海岸には小屋があって 喧嘩をする 白鳥 食べられる 汚い 穢れてしまった 純粋なもの 銃を撃つ 一発 チェーホフ、どこへ行ったの? と母親が階段を上がってくる 切符をなくしてしまったままで 生き続けている気がする 少女には 晴れ 絵日記は かすれてしまった とうに 音楽にはならない 寒天培地の上で 有性生殖する していた した方がいい 人生経験 ペットボトル HPVウイルス 頭のない 風邪総合 目をさます 神経系 ポーチの中で 白い粉になった 睡眠薬 遠くの方へ、遠くの方へ 並べられている 全校集会 鳴らされて 走る 望遠鏡を 覗き込む もうすっかり 子宮頸がん 夢中になって 標本にする どうやって? 悟りについて 五億年ボタン 走馬灯 一週間くらい考えてもいい? 愛妻弁当 ぷっちょ の容器でオナニーする カンブリア紀の 海中生物やわらかく モニターの奥 夏の光 ぴったりと 豊かに 遅延しながら 本間ひまわり いま、を指差す指の先 爪の長さ 変わって 一括見積もり ふざけているのではなく 頭痛 左側 ありがとう こんにちは おはようございます それは愛ではなく の ような 夜行バス 棺 出生外傷 の あなたは ロビンソン トリップした 虹色の女 devenir ひだ 開く 一枚一枚 めくっていく 匂いがする 工場の赤ん坊が コンクリート 嘘だった あてのない 意味のない 海 潜り続ける 潜水艦の中で 夢を見ている 象徴的に もっと速く 飛び立つ 自壊したい 鯛 平らな 館内における密を避けるため 破れた 四つん這いになって するだろう 想像 するだろう 未完のままの もはや戦後ではない 未亡人 ぷろ、ぱかんだ 重量と恩寵 根を 肉体が壊れていくのは かもめ 肉塊 台風が来る前の夜 アオカビ もっとたくさんの地獄 天国は通り 過ぎては消えていく スーツの人が通り過ぎていったあとの 匂い 大人の匂い 食器返却口 この席の使用はお控えください アルコール消毒 セーブポイント 豚 のような女 と 猿の ような 男が出会う 死体ごっこ バラバラに 組み合わせる 英単語帳の例文みたいに 死に近い コンクリート 裂け目 洗浄液 メリークリスマスの Yahoo知恵袋 真理があると言われている そこにある 死んだあと魂はどうなるの? と子どもが尋ねる 何グラムの 前世の記憶 当たり前の事 トンネル 潜り抜ける音 夢の中の休憩所 自動販売機 光 光 夜の闇に飲み込まれないように コンビニエンスストアは灯台として 鳴りやまない 崩れていく 昨日 来ない 来ている すでに いま 冬の ま、ふゆ ま 電気ストーブ あたたかく すりつぶす 通勤・通学 するための列車 眠る 折りたたまれたヒダ 予言する 1999年 産まれ た 朝 ねむる ねむる もっとよくなる 地方都市
夢の中では 現実的な 現実的なもの 親ガチャ 100年後の 2000万年後の 想像していてね 空っぽの脳 おばさんが入ってくる大量に 魚 飛び跳ねる 誰も見ていないところで 老人の声はデカい 無が無限に膨らんで 恒星たちは爆発し きっと届かないまま ゲーム実況見ていた 二年間 だった気がする だった気がする この区域で路上喫煙をすると 一千円の過料が科されます と どこかに書いてあった 教科書に落書きをしている間に 終わっていた もっと濡れたい 雨に 幼形成熟 恋と革命のために 太郎 花子 由香 香織 紗耶 話題のツイート 温泉むすめ 逃れてゆけ 逃れてゆけ 自撮りしているふたりを 見つめる 目 目玉 浜辺で 白く 白く 白く 白く 境界線はほどけた もう一度 あまい 糖衣錠 統一的な 像 増殖する お支払い方法 まとめサイト この世界の秘密 ねじれたソーセージ 青い 白い 脆い イオン・モール 迷子になる 歌を歌う 歌っていた 冗談でした あらゆる 情報商材のために すべて ひとつの 自己啓発 は はいいろの ノイズで 
5 notes · View notes
higashiazuma · 1 month
Text
じゃれ本 1卓目の作品
「じゃれ本 オンライン試用版」を使ったセッションで紡がれた物語たちです。前の文の前後関係がわからずに何かを書こうとするとこうなります。参加した本人たちはめちゃくちゃ楽しかったです。
お題:ホラー ページ数:8P
『忘れられた木』
幻視を見た。夕日を背中に浴び、吊るされた死体。枝という枝に麻紐で吊るされていた……これは幻。 私は小さい頃から良くこういったモノを見た。
そして、私がそういう幻視をすると決まって何か似たことが起こる。建設現場の作業員が、足を踏み外して死んでいた。首には命綱が絡まっていたそうだ。幻視が正しかったことを確かめるためにSNSを漁った。
スクロールしながらふと、特定の話題に連なるコメントをまとめて「木」と呼んだなと思う。ああいう掲示板やwikiには、時折得体のしれない信憑性があったものだ。 ふと検索欄に指が向く。ある単語が「浮かんだ」
「菩提樹」 小さな検索窓に、たった三文字の言葉を打ち込んだ。 すると、ひとつのスレッドか過去ログ倉庫から発掘された。 無数の話題「木」の中に埋もれた、1本の「忘れられた木」。
昔々の事であった。その村は絹を生業としていた。土地には良質な桑の木々があり、蚕を育てるにはうってつけだったのだ。そんな桑の原の真ん中にポツンとある「菩提樹」それがその木である。
その「菩提樹」のために、囲いを作ったのが悪かった。人間の余計な世話で水が溜まって流れていかなくなった。根が腐り、どうしようもなくなってしまった。だから先祖は、「菩提樹」を失ってしまった。
菩提を失う。――悟れない。涅槃に至ることはない。そうして行き場を失った亡者どもが、今も私が見続けているものたちなのだろうか? だとしたら私の務めは、囲いを崩すこと。 それで蘇るのは、本当に木だろうか?
ふと、私は背後を見やった。 暗い部屋の中、ディスプレイのみの明かりで照らされた私の影。それに無数の「別の影」が纏わりつき、まるで菩提樹のような影を落としていた。 ああ―― 私も、忘れられた木になるのだ
『仄暗い水死体』
じいさん曰く、死体の色には明るいのと暗いのがある。明るいのは悪くて、暗いのはいいんだと。明るいのはまだ魂が引っ付いてるんだ。明るいのを見っけたらわざとしばらく見ないふりをして”干し”とくんだと。
すると目の前にあるずぶ濡れのこれは"干す"必要がある。人ん家の屋上でなんという仕打ちだ、と舌打ちした。頭にあるのはこれで値打ちがどれほど下がるかということばかり。一番怖いのは人間の欲だと我ながら思う。
だが"干す"となると、ここ以上に適任の場所はあるまい。止むを得ず、僕はそれを屋上に放置することにした。 もちろん、そのまま置いておいては騒ぎになるだろう。 そこで一計を案じた。
「工事中・立ち入り禁止」 安直だが準備無く出来るのはこれが最善だろう。もちろんここの管理者が見れば不信がるのは避けられない。エレベーターの無い屋上の管理を真面目にこなさないことを祈った。
あれは明るい死体だった。現代日本で死体が見つからないわけがない。時間を稼げたらいい……。 僕の頭はあの死体でいっぱいだった。白熱電球のような明るい死体だった。時間だけがほしい。
どうすれば? ――翳を作ればいいんだろう。暗くすればいい。夜を、もっと早く夜を。夜を呼ぼう。太陽も星も沈めてしまえ。ストロボライトもカメラのフラッシュも、みんな空に向いちまえ。死体が干上がるまで。
そうだ。――視界に、あるものが止まった。 浄水槽。百均の網を使えば、あの暗闇の中でこれを干せる。
網を取る。広げる。置く――死体を。ツンとした腐敗臭に目をしかめ、手早く、手早く行う。 そして暗い円筒へ。
水死体は仄暗い闇の中。
『包帯はまだありません』
残念ながら私の右腕には呪いが掛かっている、と言われた。中学生の妄想ではない。浮き出た痣のような模様はどことなく死んだ祖父に似ている。 一応は隠すかと包帯を探していたら、声が聞こえた。「まだだ」と。
ぎょっとして右腕に目をやった。浮き出た痣が心なしか濃くなり、祖父が死んだ時の――棺の小窓から覗いた時のあの顔を思い出させるような模様になっていたが、他に異変は無い。
僕はその腕を用心深く長袖に隠した。消えるわけではないができる限り目には入れたくない。もちろん見られるのも困る。挙動不審にならないよう辺りを見回し皆のところに戻った。
「あのね」 ほとんど話したことのないクラスメイトに話しかけられた。僕が腕を隠しているのは、リストカットの類ではない。僕はそういう苦労を背負っているわけではない……。 「わかるよ」と言われ申し訳な思う。
解られたところで仕方がないのだ。適当に会話から離脱するため、教科書など開いたところで耳に届く。 「お祖父ちゃんだった? それともお祖母ちゃん?」 手から滑り落ちた本は、机上で「雨月物語」の項を開く。
雨と月の物語。 それがこの痣と関係あるとしたら。 脳裏にあるビジョンが浮かぶ。祖父が亡くなる前、裏山のお社に連れて行かれた事があるのだ。天気雨の降る真夜中。辺りをぼんやり照らすおぼろ月。
周りは不思議に明るかった。 僕は空気に飲み込まれそうになって祖父の手を握り込んだ。 ――次の瞬間だ。影が動いた。明るい、恐ろしい月明かりの中影が動いたのだ。
祖父の影は僕の影を林檎の皮をむくようにくるくると剝ぎ取る。そして毛糸玉を丸めるように身にまとっていった。僕はまだ影だ。身体の内側にも影があることを悟った。影と陰が。
『邪神の霊安室』
僕がその存在を知ったのは、古本屋で買ったオカルト誌の記事がきっかけだった。 神というだけでもいかにも胡散臭いのに、それが霊安室に眠っているというのだから。それも、神田駅から徒歩15分圏内に。
時はもうすぐGW。ブラックだった弊社もとうとう有給を使って長期休暇を取らせてくれるようになった――有給を強制という点は目をつぶった――つまり丁度僕には時間があるわけだ。
「病院?」恋人がさりげなく言った。カウンセリング?いやだ。せっかくもぎとったGWを埋めるものは娯楽ではなくてブラック労働でぶっ壊れた心身のマイナスをゼロに戻すことだなんて。それよりディズニーとかさ……
「ほら、一種のアトラクションには違いないでしょ。体験型アクティビティ、ってやつ」 癒やし系ってやつか。私は頭を振り、心を温めたいわけじゃないんだと示す。どうせなら底の底まで行きたいんだ。
息を止めると、思い切って温水プールに飛び込んだ。 底へ。底へ。底へ。 違和感があった。 このプール、こんなに深かっただろうか…?
喉に手を当てる。不思議に肺も苦しくなかった。……死んだ? 背筋に汗が、いや、今はプールの水の中なのだから水圧か? とにかく深く進んだ。
肺に水が溜まりきってからというもの、不思議と苦しくはなくなった。大理石に埋もれた魚の化石が欠けた目玉でこちらを見つめている。
帰れない。 僕は悟った。 生きてはいられる。 でも僕は水の生き物だ。
水を得た魚とはいうけれど、この水はきっと良い交わりなど運んではこない。鱗のような空から降る雨のように、やがて僕の血を烏賊のそれと同じ色に変えるだろう。
お題:特になし ページ数:4P
『大げさな本』
この本を読んでいるあなたはとっても幸運だ。この本を読めば人生が変わること間違いなし。成功まったなしだ。何々をするとかそういう面倒なことは一切なし。『読むだけ』だ! つまりこの文が読めていさえすれば、
あなたはすぐさまハッピー!人生の勝ち組というわけなのです!ああ、本はまだ閉じないで。始まったばかりですからね。ここまで見ている賢明なあなたならこの本を読破するのにそう時間がかからないであろうことが、
全知全能の神が地を見そなわすごとく一目瞭然です。 改めて書きましょう。今後読み進めるにあたって、たった一つの手順を守るだけで、あなたはまさに時代の寵児、人類の救世主。守らなければ? あなたは死ぬ。
私は恐ろしくなって本を落とした。だが何ともない。 このような書き方はビジネス書や自己啓発書にはよくあることじゃないか。ただの大げさな本だ。 それを廃品回収に出しに行こうとした私に、トラックが迫っていた
『口紅と串刺し』
それを買ったのはデパートのとある化粧品売り場だった。 買うつもりなんて微塵もなかったはずなのに、鋭利なそれにひと目で心を奪われてしまったのだ。 「これはどうやって使うんですか?」 アドバイザーに尋ねる
「つまり」アドバイザーは答えを溜めた。「なすがままにです」 気が付けば包装紙に包まれた口紅を持っていた。 形状からいって、これを唇に塗りつけるとは思えない。鋭利にとがりすぎている……。
「……これはペンですか?」 拙い中学生の英文のような質問をしてしまう。 鋭利に尖った口紅。身を飾るものではなく筆記用具なのではないか?そうであってくれ。
「いいえ、口紅です。…教科書どおりじゃなくてごめんなさいね」 薔薇色の先端に鋼のハイライト。次の瞬間、僕の口から同じ色の液体が溢れ出す。いま唇は真っ赤に濡れている。
『最高のドーナツについて論じよ』
最高のドーナッツを語るにはまず「ドーナッツ」の定義を定める必要がある。もちろん料理の歴史の本を確認すればある程度先行研究の結果が分かるのだが、ここはあえて改めて定義し直したい。
さもないとX(旧twitter)でどこからともなく、「ドーナッツではなくドーナツです」、なんてbotに絡まれ…ることはなくなったが、同様の事態を引き起こしかねない。 一つ譲れないのは、そう、穴だ。
なんとしても、ダース買いしてしまったこのカスタード&エンゼルクリームの山に穴を開けなくては。全てはそれからだ。 私は手始めに、オールドファッションを最高にインスタ映えしそうな角度で撮った。
ここのドーナツはやたらと写真写りが良い。普通のドーナツの写真なのに、またたくまに恐ろしいほどのリアクションが付いた。 やれやれ。『絵に描いた餅』……こと映えるドーナツである。さて、あと11。
『髪の間から覗くピアス』
それまで誰かの耳を特別だと思ったことはなかった。パーマを当てすぎた髪の間に、赤くぷっくりとした粒が見えたときまで。 思わず「耳んとこ、血が」なんて言いかけて、それが彼女の意志表示だと気付く。
それは、赤い石だった。 如何せん、宝石には詳しくないもので、何という石かはわからない。彼女の耳元で艶やかに存在感を放つ、ささやかな意思表示。 思わず声をかけずにはいられなかった。
「どなたの石ですか?」 え? ――え? どうしてそういう言葉が出たのだろう? 女性の様子も変だ。さっと顔を青くして、ピアスをもぎ取ると逃げるように去っていった。残されたそれをなぜか手に取っている。
――ま、そういうこともあるか。 なんとか自分をなだめ、残ったそれをポケットの奥に突っ込んでおく……あのピアスが女性の耳を輝かす姿でも想像しながら。
お題:特になし ページ数:8P
『背びれアラビックヤマト』
子供の頃から魚になりたいと思っていた。最初は「人魚になりたい」だったのが、自分はそんなメルヘンに相応しい存在ではないという自覚だけはあったせいだ。私には鰭がないから、厚紙で作って背中に貼る。
だから、なるべきは「魚」だ。人魚はずうずうしいかもしれないが、鮮魚売り場に並んでいる魚には別に文句もあるまい。あら珍しい魚だわ、なんて思われるくらいだろう。どうやって煮つけにするか調べられるだけで。
来てくれないだろうか。麗しきマダム。あるいは朗らかな料理番。もしくは小さなお使いさん。「魚」扱いしてくれる魅力的な来客よ。
だけどそれは叶わない。なぜならこの身には背びれがあると同時に――「液状のり」の刻印が刻まれているからだ。 案の定、その来客は私など眼中に無いようだ。 私は心の底で叫んだ。
くそったれ。お前のそのふざけた帽子の下にはでんぷん糊でも詰まってるのか。今日び人の肌色を論うのは道義的問題が生じるから、その目に痛い黄色のことは勘弁してやるが、帽子のセンスは許しがたいぞ。
編集長の後ろ向きな承認の言葉で締めくくられた手紙を、私は勝利宣言とらえた。やった! これで、私の人魚を修正しなくてすむ。私の理想を資本主義に売り渡さずにすんだ! 人間性だ。これぞヒューマニティだ。
今晩は最高のパーティを開こう! 使用人も全員参加だ! 隣のケチババアもこの際呼びつけよう。なにせ資本主義に勝ったのだから! 私の持つ資産をなげうって盛大な祝いをするのだ!
私は自らの手で招待状を送ることにした。何せこんなに目出度いことは無いのだから! そしてその招待状の糊付けに使うのはもちろん、消えいろPITなのだった。
『サラサラシンギュラリティ』
私は自慢じゃないがこのキューティクルが自慢だ。 陽光の元燦然と輝く天使の輪。 歩けば誰もが振り返る、そんな美しいキューティクル。 だけどある日私は、���会ってしまった。いつもの薬王堂で、それ���…
「シンギュラリティ」。 普通AIとかで用いられるやつだろう? 知ってる知ってる。でも、目の前にある玩具みたいな瓶には、さも当然とばかりそのバズワードが踊っているのだ。ここはシャンプー売り場だぞ?
たかだかシャンプーで人間を超えようというのだから大きく出たものである(消費者庁案件か?)。 つくりもののラベルにAmazonの詐欺レビュー画面みたいな大げさな演出。なるではなくなりますと書いてある。
(特許庁案件かもしれない)良く見たら自分の会社が持っているハズの技術名が書かれている。いやなんでだ。こんなシャンプーに? もしかしてGoogle検索でなんとなく技術名をググったのか。
恐る恐る、私はその場でスマホを取り出し我が社のその技術名をぐぐってみた。すると、なんということだ!検索結果はゆうに5万件を超えたのだ。技術漏洩?まさか、そんなはすはない。
我が社のシステムは最新鋭の技術で保守されている。「excelがある程度使える方」とか「タッチタイピングができる方」とか、そんな感じの募集要項で採った平成初期の人材ではない。だが、今や令和。 …よもや。
今やアシスタントAIはなんでも、「できない層」を優しくあやし、母親のようになんでもかんでもやってやるようになった。だから時代が一周してそういう層が出てくるのもおかしくはない。若社長でなければな。
問題は私がその若社長だって事なんだ。甘やかされたい。母親のように……いや、姉のようならどうだろう。マザコンの時代は終わりシスコンの時代がやってくるのだ。 私は姉AIの開発へと歩を進めた……
『紅い茶の密室』
しくじった。 停電により電子錠が動かなくなってしまったせいで、ここから出られない。出ることができない。 ……。 誰かが来てくれれば……。
「パンパカパーーーン★ 王子様登場だゾ★ ゾ★」  そんな声の後ドカンと一発破壊音が響く。何らかの力でとじられていた木の扉が粉々になった。  ……ウソだろ?  鼻先スレスレを破片が飛んだ。
(VFX:Car on Fire) なんてことだ!粉々になって吹き飛んだ木の扉が、表に止めてあったプリウスのエンジンを貫いた! 王子様と名乗るその男は、炎を背に歯を光らせている。
遍くこの世の乗り物はナマの力で動くべきだと信じているんだろう。勝手に犯行動機を想像でもしないとやっていられない。確かにそれは高貴でもクールでもない乗り物かもしれない。だが、私にとっては「愛馬」なんだ。
私は呼んだ。口笛で彼女を呼んだ。密室から外に向かって馬を呼んだ。駆けてきてくれるように祈りながら。絶対に成功しないように見える? 『ばかげていて、全く実用性がない』。それがトリックだ。
ピーー! ヒヒーーン! ピーーーーーー! ヒヒヒヒヒーーーーーン! リズミカルに繰り返される呼びかけ合い。私と彼女の華麗なるハーモニー。 トリックなんてクソ喰らえ。
ここはリオだ!リオのカーニバルだ!! ピーピーピピー!ドンシャカドンシャカ!! 私の彼女のハーモニーがクライマックスを迎えたその時、不思議な事が起こった! 木の扉が元通り塞がってしまったのだ!
どうしたってこれは密室だ。せっかく今の今まで、開放そのものの空気に満ち溢れていたのに。風通しが良いなんてもんじゃなかったのに。私は諦め、床に散らばった紙吹雪を片付ける。冷めた紅茶のような気分だった。
『正方形は溶けてなくなる』
「はい、どうぞ」  男は私に未完成のそれを渡した。  白と青の幾何学図形が……って高尚なこと言おうとしたけれど要は折りかけのオリガミ。 「キミなら分かってくれるよね」
「ううん、わからない。」 私は折りかけのそれの続きを折り始めた。 山折りで膨らみを作り、そっと隙間に差し込む。 「でも、貴方が求めてる答えは、きっとこれじゃないわよね」 私はそれを、手裏剣に折り直した
ただの紙切れごときが人の手にかかれば真心の証にもニンジャの武器にもなる。それは折り紙に限ったことじゃあない。人の手にかかれば… 「《彼》の手に掛かった者の行方を。谷折りの線みたいに辿れれば」
「アイヤアアーーー!」 その時。書架の隙間から、雄たけびを上げてニンジャが飛び出してきた。これが《彼》の追っ手か。私はページをちぎり取ると指示に従ってスリケンをつくった。キーは谷折りだ。つまり……。
私はすごい速度で谷折りを行った!爪の先を使い背中に隠し持っていた30cmの定規を使い折り曲げる。1mmのズレもない。完璧な仕事だ!これはオリガミ界のシンギュラリティだ!
すると、私の肩を叩く人がいた。 何気なく振り向くと、そこには驚愕の人物が立っていた。 「あなたは……SEIKOの社長さん!!」 「君、素晴らしい技術を持っているね」
どうしよう。気まずい。私は悟られないように、何気ない素振りで袖に手首を引っ込める。つい先日スマートウォッチに変えたばかりだ。まさに正方形の液晶画面を持つ… いや、待てよ。正方形じゃない。盲点だった。
このスマートウォッチには緊急通報をする機能がある。外部と通信しているのだ。私は通気口になんとかねじ込ませると、棒の先につけたスマートウォッチをさらに奥に突っ込んだ。思い切り投げる。鍵が開く音がした。
0 notes
qofthequinine · 2 months
Text
美しさと綺麗について
父親にこんなことを言われた記憶がある。
「綺麗」と「美しい」は全然違うんだよ。例えば、ミロのヴィーナスやサモトラケのニケは、綺麗ではない。むしろグロテスクな想像さえ掻き立てる。しかし、美しい。綺麗なものは、印象に残ることもない。こざっぱりとしていても、面白くない。さらにはこの「面白い」にも難しさがある。例えば、あるアイデアを「面白いやないか」と称賛したり、作ったものを「面白い」と評価すると、「バカにするな!」と怒る人に接したことがある。ここで自分が発話した「面白い」は「興味深い」「発展しそうだ」という意味であるんだが、「バカにするな!」と怒った人はおそらく、嘲笑しか知らない人なのだろう、と思うよ。
その記憶をさっき話した。「うん。たぶん言うたんやろうし、自分が思ってることと一緒やから、確実に話したと思う」と。
そして、映画を見ていても思う。どれだけ残酷な描写でも美しい瞬間があるし、愛が結ばれたように見えるキスシーンが綺麗なだけだった途端に興醒めする。
で、父は友人に一人や二人、そういう価値観を共有する人物がいると、話してくれた。
自分もまた、「綺麗やけどつまらん」「飲みやすいけど面白くない」「こざっぱりしてるけどダサい」「読みやすいけど芯食ってない」などの意見を共有できる友人が少なくとも3名いる。表向きには真っ当なんだが、対話を深めるうちに美学といえば大袈裟だが、なんだか見ている世界が一緒だなあと思う。おそらく、綺麗すぎる世界よりは美しい世界を見たいのだと思う。
ここからは、いろんな問題を掘りながら、結局内心の吐露になる。
綺麗すぎる場所には誰も住めないだろう。その人は綺麗の基準を満たさなければ排除されてしまう。汚すぎてもいけない。それは衛生学の専門だ。あるいは生理的嫌悪。でもこれを「嫌だから無くなってしまえ」と思うなら、我々が食べている畜産物を飼育している場所に赴くといい。動物の臭いが充満している。糞尿の臭いもする。しかし、この環境で飼育された肉を食わなければ、人間には無理が生じる。ヴィーガンとか言って動物性タンパク質を忌避する人もいるが、あれは南アジアの環境として宗教に衛生学がくっついたものだ。「動物を食べるなんてかわいそうに!」と言いながら、植物をものすごく残酷に扱う。桜の枝を手折るのは、本当にやめてほしい。綺麗な花を飾りたい気持ちは理解するが、その桜が来年咲かなくなったらどうしよう?その花が花を摘んだことによって死んでしまったら?弱肉強食までは言わない。食わねえと死ぬ。それだけである。知らなかったから美しいものを奪った、とは恐ろしいことである。
そうなってくると、「清い水には魚が棲めない」と話が発展する。
純水を思い起こして欲しい。全くの水だ。不純物はない。理科の先生が言っていたのは、「飲んでも害はないけど、めちゃくちゃ美味しくないよ」と。ミネラルウォーターにはある程度のミネラルが含まれているから飲める。硬水だとか軟水だとか、聞いたことあるはずだ。また、植物に水やりをする場合にも、おそらく純水では無理で、浄水器の水をやっても枯れてしまう。可能なら井戸水がいい。そうして、純水に放り込まれた魚は、割とあっけなく死んでしまう。そもそも酸素も二酸化炭素も含まれていない純水だから、水の中に生きる魚も呼吸が止まる。呼吸が止まるというよりも、いくら鰓呼吸してもしんどくなるばかりだ。実は今まさに、藻場を喪失した海では、これに近いことが起こっている。
藻場は、魚の産卵する場所だ。卵はやはり、酸素を必要とする。二酸化炭素を酸素に変換するあの場所がなくなれば、魚なんていなくなる。植物でさえ、酸素呼吸が必要だが、そこをう��いこと自己解決してしまった植物。しかし、彼らにも栄養が必要で、その栄養は窒素リンカリウムと覚えているように思うが、それ以外にもたくさんある。降雨とともに雨粒に含まれて土壌から河川に流れ、海に到達し、吸収される。
しかしまあ、そもそも山を管理する人はもう機能していない。林業はほとんどボランティアである。儲けようとすれば大量に伐採しなければならない。大量に伐採すれば山は崩れる。戦後すぐには、住宅の確保のために、まっすぐに伸びて資材として使いやすい杉の木を植えなければならなかった。致し方のないことである。
で、ここからは悪循環が始まった。戦後すぐに、蚊の多さゆえに殺虫剤を散布して蚊がいなかった時期があるらしい。しかし、蚊に刺される小児がいなくなったことで、若いころに形成されるべきアレルゲンへの抗体が少なくなった(真偽のほどは定かではない)と聞き及ぶ。蚊に刺されて痒いのは当たり前だ。しかし蚊はああいうアレルゲンを運びつつも少しずつ抗体を作り、蚊のみならずあらゆる害虫さえ、少量のアレルゲンを注入して慣れさせていたらしい。DDTを散布したらしく、即効性は虫に強くあったとのこと。花粉症は日本で初めて確認されたのだ。
もちろん全く良くなかった方法ではない。フェイタルな感染症は少なくなっただろう。衛生学として当時は正しい方法だったと思う。今度はコロナ禍である。
コロナ禍で、病原菌やウイルスは忌避された。手洗いとアルコール消毒とマスク。未知の病気に対する方法として、自明に正しい。ワクチンもちゃんと4回打った(5回目は都合がつかなかった)。マスクもしていたし、手洗いも入念にした。およそ三年間、無菌室にいたのと同様である。大人の振る舞いとして正しい。
じゃあ子供は?呼吸器がまだ不安定で、免疫を獲得する過程にいる。亡くなった子には哀悼を示すが、今生きている若い人たちは、もしかすると三年間、恋した人の顔を見なかったかもしれない。もしかすると両親の顔さえ、生まれてすぐに見れなかったかもしれない。こんなに悲しいことがあるだろうか?
医療を否定したいわけではない。医療は与う限りの尽力をして、命を救い、そのために自分自身が不安定になるリスクさえ犯している。人間、わからないことに飛び込むのは怖いことだ。よほどの胆力がなければできないし、もし間違えば診察室で対面している彼の命が明日費えてもおかしくない。命がけのルーチンワークだ。その精神力に敬意を表する。
最近の子供を見ていると、真っ直ぐ歩いていないような気がする。軌道の予測ができない。顔が右を向きながら足は左に向かうような。理解できるだろうか?
と、防疫と救急の違いを述べてみた。防疫は行政が行い、医療は医療法人の管轄だと理解している。研究は国立機関か製薬会社だ。
ブルーハーツの曲に『人に優しく』がある。人に優しくある以���には、人を守らなければならない。その「人」とは誰だろうか?と考えると、小生意気なガキである。気に食わない。が、守らなければ、と思う。理由はない。考えもない。ひとつだけ感覚するならば、「自分たちより不幸にならないでほしい」。
この言葉を発するためだけに長ったらしく書いていたのだ。こんなバカっているんだろうか?頭ハッピーなヒッピーだったとしてもこんなことは言わないだろう。「色即是空」とは言うものの、全部虚しいと悟るのは死に際であってほしい。全部楽しかったと思うのも、最期の瞬間であってほしい。
美しい瞬間をずっと覚えていてほしい。苦労した記憶も、悲しかった記憶も、楽しかった記憶も、怒り散らした記憶も、どこか美しいはずだ。随分前に亡くなった曽祖母が言っていた。「冬は凍えるようでなあ、藁草履に服着て半纏着て、みんな鼻水ズルズルやから袖なんてカピカピでなあ、でもあのとき一緒に行きよったみんなはよう覚えとるなあ、苦しいけど楽しかった」
1 note · View note
bailonglee · 3 months
Text
神《Age Of God》
神とは?
〔荘厳なのか?〕
〔光に満ちてるか?〕
〔慈愛なのか?〕
ふと、思う。
神とは、もっとラフなもんじゃないかと。
愛とは、身近で、柔和なんじゃないかと。
私達が荘厳を考えるなら、畏怖しかなくなる…
じゃあ私達は、何のために生まれた?
畏怖し、萎縮し、こそこそ隠れて、だらしなさを、出す…
…意味ないやんw
だらしない時も、しょうもない時もあるのは、神も、人も、同じだろう、確信する。
グローバリストの言う神は、理想論であり、今までも、未来も、どこにも存在しない神を、崇めてる気がしてならない。。
イスラムの神は厳しすぎ、それが怒りに変換されるから、戦いばかりしてるんじゃないの?
中国は、毛沢東が神を否定し、金が神になったんじゃないの?
世界は、神を待ってる、それは、皆が神である事実を受け入れた時、出現し、皆が神を認識するまで、神は出現しない。
オナるし、食うし、ぐうたらもするが、透明で、まっすぐで、世界を愛している、それが神ではないだろうか?
そして、もっと、“浮遊感”のある存在じゃないだろうか?
では、私達が“神”と考えてきた存在は?
〚それは、神の家臣(神官、or ルシファー)、だよ。〛
神に仕え、真面目すぎるあまり、崇拝してしまい、価値以上の無駄な価値観を付与する。
つまり、興奮のあまり、大袈裟に神を表現したり、神の言ってない事まで、人々に強いて来た…
誰が結婚するなと言った?
誰が、罪を犯すな、罰すると言った?
誰が、何も食うなと言った?🤣
神の家臣の、誇大表現、軍隊調の服從の人々への強要、そんなもんが、神の実像を捻じ曲げて来た…
役小角が、正面から神に対峙した。
法然は、
「人々には、他力でしか救済出来ない人種がいる。だから現世で徳を積み、死後、西の極楽浄土へ行けるよう、南無阿弥陀仏と祈れ。」
これはさ、冷静に捉えたら、
選民思想そのものなんじゃない?🤣
「おまえらは一生馬鹿なんだから、馬鹿なりに大人しく生きろ。」
、そう言われてんのと、同じだわなw🤣
教育機関もない室町、鎌倉時代、武士にもなれない、鍛えたくない、そんな人らに、逃げ道を作った、しかも、かなり上から目線でw🤣
浄土宗、浄土真宗、そんな匂いがある…
だからこそ、
日蓮
という、アンチテーゼが生まれたんじゃないかな。
「ふざけんな!我ら庶民は馬鹿じゃねーし、現世で救われるんだ!」
で、法華経の流れになったんじゃないか?
警察官の息子、そこそこ裕福、法然。
ハーフの村、貧しい育ちの、日蓮。
貧しさを知らない人間は、庶民を理解出来ない。
同じ過ちを繰り返す理由は、貧し過ぎて、新しい一歩すら踏み出せないが故。
決して庶民は、救いようない馬鹿ではない。
だからこそ、強烈なアンチテーゼが、巻き起こった、南無妙法蓮華経。
皆は、役小角のようになりたい。
でも、自分には無理だと、最初から決めてかかり、最初から諦めてる。
だから、「宗教」の力に、ねじ伏せられる。
親鸞。
肉も食いたい、女も抱きたい、徳は積めないから、南無阿弥陀仏w🤣
…諦め過ぎだよなw🤣🤣🤣
織田信長は、田中角栄よろしく、ヒーローだったが、暗殺される…
再び、へりくだり過ぎの秀吉の時代、そして江戸時代の、“鎖国、カースト”へと流れる。
つまり、“人は、他力でしか変われない”ならば、最初から身分を固定化、溜まったガスは、穢多非人をいじめ、憂さを晴らせと。。
これは、〔停止〕してるだけ。
庶民は解せない中、
〔どうせ俺は、こんな生まれ〕
、強烈な諦め、強烈な停止。
嫌な凪ではあるが、言い方変えれば、
〚天下泰平〛
、そこにある、大いなる諦め。
浦賀湾、ペリー黒船(蒸気機関)
開国をせまられ、見た事ない新しい物を、目にする。。
〔新しい時代は、上手くすれば恵まれた地位につけるかも知れない〕
下級武士たちの不満爆発、明治維新へ向かう。
見た事ない高い文明、自信に満ち溢れた、アメリカ。
〔もしかしたら、今度こそチャンスを掴む〕
そして日露戦争、日本は原子爆弾までずっと、皆が幸せや富を掴むチャンスを、望んでいた。
-----  敗戦 -----
玉音放送。
気がつけば、街は死体の海…
Nothing Remain …
一億玉砕、日本人は絶滅を覚悟した、だから神風特攻隊は成立した。
でも、支配されてしまった…
じゃあ僕らの、次なるスタンダードは?
三島由紀夫
浅間山荘
日本赤軍
安田講堂
革命を呼び掛けた三島由紀夫に、誰も賛同せず、自殺。
次の3つは、“マルクス主義”、つまり占領された日本、おかしな首相、戦争に勝てないなら、共産主義で革命を起こそうと。
安田講堂は、天安門事件と何ら変わらない…
結局、国家が無理くり、”力”で鎮圧したんだ。。
中国から資源を引っ張ろうとした田中角栄は潰され、以降、政治家はアメリカの傀儡…
今に至っても。
庶民が目指すべきは、芸能人なのか?🤣
ジャニーズ腐敗暴露、松本某裁判、結局、極端な形の自己主張には、腐敗しか無かった。
YouTuberか?🤣
グローバリスト、つまり選民思想らが運営してるから、言論統制、人権無視、話にならない偏ったメディア…
そう、
打破せねば、ならない。
自己表現を自由にするには?
Domainを取ればいい。
自分で運営するサーバーに、規制など、無いw🤣
金ばかり考えてたら、グローバリストに飲み込まれるだけ。
自己表現は、した方がいい、というか、
自己表現はしなきゃだめw🙂✨✌️
働く。
企業、もはやブラック企業か、グローバリスト企業ばかり、自由な考えなんて、持てない…
SDGsという呪文をとなえ、まっしぐらに、我々は奴隷化に向かう…w🤣
個人事業主しかない。
もはや、会社員は、諦めた方がいいw😎
馬鹿馬鹿しい忖度、規制、そんなもんから、抜けられる、ただし、自己責任だ🤣
もう一度、キリストの言葉を思い出して欲しい。
あなた方一人一人が、神々なんです。
天上天下唯我独尊😎✌️✨
0 notes
helloharuo-diary-2023 · 3 months
Text
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
子守唄の落とし穴
Saturday 22 March 2014
真観は、今日も禅寺に行った。今日は土曜日なので2炷目に提唱があった。気になったご住職の言葉をノートにメモをする。『自分の観念が邪魔をする。聞こえちゃった。出て来ちゃった。出て来たものはどうしようもない。観念と物の有り様がただ平行線になっているだけ。→悟りにあらず。坐禅は坐禅のためにす。「生知」赤ん坊は知らない。坐禅は楽に坐ればいい。坐に任せればいい』等々。また良寛さんの詩を紹介してくれた。
坐禅会が終わりご住職と話をした。ご住職は照明機材を更に買い足していた。真観は、額装の話をした。
茶畑庵に戻ってから良寛さんの詩が気になったのでネットで調べてみた。恐らくこの詩のことだと思う。
「花無心招蝶」    花無心招蝶  花は 心無くして蝶を招く    蝶無心尋花  蝶は 心無くして花を尋ぬ    花開時蝶来  花開く時 蝶来り    蝶来時花開  蝶来る時 花開く    吾亦不知人  吾も亦 人を知らず    人亦不知吾  人も亦 吾を知らず    不知従帝則  知らずして 帝の則に従う
花は招こうという気持ちもなく、自然に蝶を招き寄せ、蝶は尋ねようという気持ちもなく、自然に花を尋ねまわる。しかし、花が開く時には蝶が来るし、蝶が来る時には花が開く。そのようにわたしもまた他の人の気持ちを知らないし、他の人もまたわたしの気持ちを知らない。知らないながら、自然のなりゆきに従って、出会いが行われるのである。(※詩は明らかに「十八史略」によっている。)
真観は、ご住職から「真観」とい戒名を1月31日(旧正月)に授かったわけだが読経の時に唱える「妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈」の中に「真観」という言葉を見付けていた。その意味も調べてみた。
真観清浄観 廣大智慧観 悲観及慈観 常願常瞻仰 (しんかんしょうじょうかん こうだいちーえーかん ひーかんぎゅうじーかん じょうがんじょうせんごう) 観世音菩薩は煩悩のない清浄なものの観方で、真実のことを観極め、広大な智慧と大悲観と大慈観が具わっている。汝らも常にそのようになるように仰ぎ願うようにしなければならない。
1、  真実を求め真理を愛する心、真観。 2、  清く澄んだ、私利私欲に走らず、利他を重んずる心、清浄観。 3、  あらゆるものを平等に観ずる心、広大智慧観。 4、  他の苦しみを自らの苦しみとして共感できる心、悲観。 5、  他の楽しみ、喜びを共に観じられる心、慈観。
『真実を求め真理を愛する心』かぁ。
Tumblr media
真観は、夕刻5時、茶畑庵坐禅を1炷組んだ。久しぶりのことだった。習慣にさせたいと思う。あれもこれも習慣にさせるのは難しいがやる気があれば出来る。
寝室は整った。さて夜の9時、寝てみよう。おやすみなさい。
0 notes
daikaen · 3 months
Text
Tumblr media
お届けするお供えのアレンジ。 今日はホワイトデー、例年よりも多くのご注文をいただき忙しくさせていただいています。花を贈る機会が多いのは良いですね。 さて卒業卒園でドタバタですが来週は春のお彼岸。こちらの準備も同時並行なのでホント気力と体力の勝負です。 念のためにお彼岸のプチうんちく 念のための彼岸のうんちく 「彼岸」とはサンスクリット語の「波羅蜜多(はらみった)」からきたものといわれて、煩悩と迷いの世界である【此岸(しがん)】にある者が「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の修行をすることで悟りの世界、すなわち「彼岸」の境地に達することができるというものです。春分の日を挟んだ前後3日間、計7日間をお彼岸と呼び、この期間に仏様の供養をすることで極楽浄土にいくことができると考えられています。 あ、お彼岸用の仏花もオーダーメイドの場合は事前にご予約下さいね。よろしくお願いします。
0 notes
uro-9000 · 4 months
Text
Tumblr media
絵では上段に阿弥陀仏と観音菩薩・勢至菩薩のニ菩薩が描かれ、中段から下には真っ直ぐの細く白い線が引かれている。 白い線の右側には水の河が逆巻き、左側には火の河が燃え盛っている様子が描かれている。 下段にはこちらの岸に立つ人物とそれを追いかける盗賊、獣の群れが描かれている。
下段の岸は現世、上段の岸は浄土のこと。 右の河は貪りや執着の心(欲に流されると表すことから水の河)を表し、左の河は怒りや憎しみ(憎しみは燃え上がると表すことから火の河)をそれぞれ表す。 盗賊や獣の群れも同じく欲を表す。
東岸からは釈迦の「逝け」という声がし、西岸からは阿弥陀仏の「来たれ」という声がする。 この喚び声に応じて人物は白い道をとおり西岸に辿りつき、悟りの世界である極楽へ往生を果たすというもの。
0 notes
jyokouji · 5 months
Text
「酒か信仰か」
お正月を祝う儀礼として、日本人は「お屠蘇(とそ)」を頂く慣習がある。大無量壽経の下巻に、人類の悪に五つあって、その第五の悪が飲酒であると説かれている。つまり人類は大昔から人生を紛らわすために酒類を発明したのである。即ちビール、日本酒、葡萄酒、ウイスキー、ブランデー等である。
人生は苦である。この苦から逃れるために人類は二つの道を発見した。其の一は酒類(アルコール)を飲んで酩酊すること。其の二は普遍宗教によって無限の生命を頂くことであった。
私は人類が酒類を開発した智慧と技術には驚嘆している。酒類の開発は核兵器の発明とともに人類の悟性と技術の最大の成果とも言えよう。ただし酒類においては、一時的には酩酊し苦から脱するのであるが、やがて酔いが醒めると元の苦悩に戻らざるを得ないことである。
これに反して宗教は全く別の道を歩む。飲酒が「世間」の領域における出来事であるとするならば、普遍宗教は「出世間」の領域にまず出て、曠劫以来の自身の流転輪廻を知らしめられ、この自身が阿弥陀佛の本願の名号「南無阿弥陀佛」を頂いて信心決定し、一期の命尽きぬれば浄土に往生させて頂くのである。
アルコール依存症の人は、アルコールが切れたらまた再び以前の苦に戻る。信仰者はひとたび信心決定すれば、もはや絶対に元の苦には戻らない。
苦の人生において、酒で解決するのか、それとも真実信心によって解決するのか。二つの解決方法の根本的相違を心得べきである。
第一の悪(戦争)については次号に述べる。
0 notes
moko1590m · 6 months
Text
浄土三部経(じょうどさんぶきょう) 無量寿経(むりょうじゅきょう) 観無量寿経(かんむりょうじゅきょう) 阿弥陀経(あみだきょう)   無量寿経(むりょうじゅきょう、大経だいきょう) 西暦100年ごろ北西インドで編纂(へんさん)されたと推定される。 過去久遠(くおん)の昔、法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)が無上なる悟りを得ようと志し、生きとし生ける者を救済するための本願として四十八願をたて、途方もなく長い間修行を重ねたのち本願を完成して、いまから十劫(じっこう)というはるか以前に阿弥陀仏(無量寿仏)となり、現に西方の極楽(安楽・安養(あんにょう))という世界(浄土)に住して説法していることを述べ、ついで 極楽浄土の優れたしつらい(荘厳)を詳しく描写し、 この極楽への往生を願う人々を上・中・下の3種類(三輩)に分け、 念仏を中心とした種々の実践法によっていずれも浄土に往生しうることを説き明かしている。   観無量寿経(かんむりょうじゅきょう、観経かんぎょう) 中央アジアでこの経典が成立したとみる説が行われている。 インドの王舎城(おうしゃじょう)(ラージャグリハ)において太子阿闍世(あじゃせ)(アジャータシャトル)が父王頻婆娑羅(びんばしゃら)(ビンビサーラ)と母后韋提希(いだいけ)(バイデーヒー)を殺害しようとした悲劇を機縁として、釈尊(しゃくそん)が韋提希の請いに応じて、 阿弥陀仏と西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)を観想するための13種の観法(かんぼう)を説き、さらに その浄土に生まれる9種のあり方(九品往生(くほんおうじょう))を3種の観法の形で示し、 あわせて16の観法によって浄土往生信仰を高揚したものである。   阿弥陀経(あみだきょう、小経しょうきょう) 西暦100年ころ北西インドにおいて成立したものと推定される。 阿弥陀仏(あみだぶつ)の浄土である西方極楽世界の優れた光景(荘厳)を描写し、 この浄土に往生するために阿弥陀仏の名号を一心に念ずること(念仏)を説き、 六方世界の諸仏もこのことを称賛しているとして、浄土往生思想を簡潔平易に明らかにしている。
0 notes
gren-dddd01 · 7 months
Text
Tumblr media
( 片手に長尺の得物を携えた背を東へ見送ってから取り出した氷砂糖は一つの道標。指先に飛び付いて来るのは宵闇を抱える背。それを西へ送り、ひとつ落とした気合入れの息。脳を連れては北へと歩みを進める。
道のりは複数。入用の時の打開策も、目をくらます為の術も、万一の際、背を歩く今回の相棒を逃がす為の経路も下調べの内。さて。核は何処だろうか。と。
今回の依頼は双方からの壊滅要請。除去、掃除、強制撤退。言い換えれば言葉も少なくはない。然し肝心な目的が描かれていない。邪魔だから消してくれ、と。それだけ。取引はスムーズなものだった。報酬も嵩むものだった。地位、名誉、金、権力、その他諸々。それらを片手に易々と握る奴らは相当互いが憎かったらしい。
好意の反対は嫌悪、然し表裏一体。本当の背中合わせは無関心。それが祟ったのだろう。聞き出せばぼろぼろと情報が落ちてきた。顔、本名、組の構成と常に傍に居る内部SPの情報、愛用する煙草の銘柄や直近で何の策に手を付けたか、愛用する銃は何丁か。そんなところまで。
ぐるりと回した脳はその時に叩き込んだ記憶を頼りに進んでいく。きっと、この辺り。核が拠点に居ないのは当たり前の話、小規模ならともかく、ここまで大きな部だ、大将が城に居るわけもない。探ったのは通路が通せそうな場当たり。それでいて大通りが近く、かつ、一本挟んで裏の路地に直結出来る、場所。
ふと、東の方角から何やら喧騒が聞こえて。遠い銃声が反響して空が呻る。__死神のお出ましか。緩やかに上がった口角、それが愉しげなものに変わったのは数分後。
中核まで行った頃だろうか、と思案していた所で近くのビルの灯りが全て消えた__否、カーテンを閉めたのか。分かりやす過ぎる。ここに居るぞと手を上げているようなものだ、と。一気に距離を縮めた其処。
中からは思った通り鉄砲玉が現れた。遊ぶ様に、振り翳された腕を潜り、背後を取り一発。振り向く前に殴り飛ばしてから後頭部。よろめいた肋骨を思い切り蹴り飛ばせば重鈍い感覚。2本は行ったか。暫くは立てねえだろう。
それからは案外早い展開だった。数発で伸びる雑魚から、数分の闘いになる者。それでも手応えは弱い。核の傍に付いているヤツがこんな雑魚だとアタマも堪ったモンじゃねえだろうな、なんて。嗚呼、だから俺らに依頼が来たのか。納得。アサヒカワの土地の獄を脱した数々は中王区の都合により公にはなっていないものの、掻い潜った生死線の匂いは直感的に判るらしい。直接の闘いで互角ならば、人を使う他ないわけで。金で解決出来るのならば手も汚す心配もない。実に簡単な動機。
ふと、己を無視して一目散に逃げ出そうと__否、向かおうと、する男が一人。顔には焦りが張り付いて、その顔には覚えがある。見付けた。潜り込んでる密告犯は此奴。元より双方同士の当たり戦だった故、潜り込んでいた手玉だったろうがほんの少し時刻の早まった騒ぎに戦慄したんだろう。判っていて此方も二人を送り込んだのだから。男の正体はきっと西、丞武の送った方のビルの、頭領に付く地位、それの一個下。他を蹴散らしながら男を捕まえて容赦無く叩き潰す。息の根は止めぬ程度に、口は聞ける程度に。
アタリはビンゴ。察しはいい方だった。自分が向かえないのだと判ると直ぐに口を開いた。其れを入り口の方に控える脳へと発信。用無しは意識を暫く落とさせておく。打つよりも喋った方が早いと繋げた声線はきちんと届いたらしい。結果的に問題はない。
同時刻、己の端末に立ったピンはきっと有馬の情報。
外に繋がる道は幾数もあった筈だが、可笑しな事に全員が律儀に己のいる方に回ってくる。それに気付いたのは進んだ先、逃げ惑う奴が扉に手を掛けて、一向に開かずに此方に脚を変えたから。アイツの仕掛けた罠だろう、全ての扉の鍵は燐童の手の中。思わず口角も緩む。駆除したいものが彼方から寄ってくるのは都合がいい、文字通り袋の鼠。
思考を軽く回しながらの飛び蹴りは慣れたもので、蹲る台を踏み付けながらその後ろに直下に拳を落とす。立ち上がる前に捻じ上げた腕、関節の外れる音は存外間抜けな響き。己の服にも紅が程良く乗ったところで後ろの方から晴れやかな顔で向かって来る、この袋の首謀者。正直纏まりがいい、そう思った。バランスが全て。東西の2人は言わずもがな楽しんでいるだろうし、立てた作戦の核である脳に手出しはさせずに頭を狩るミッションは自分も昂る。全てを調和した関係性。最初は此処迄、…なんて考えるのは辞めた。
辿り着いた先の頭領は全てを悟ったらしい、命乞いよりも先に逃げ出した先、追い掛けたのは風の吹きしきる屋上。まさか身投げでも、そう思った瞬間に意図は悟った。同じ高さ、それに近い標高を示すビルは東に一つ。そして其処から伸びるプロペラと、飛び立つ機体。此処で空に逃げようなんて。然し確実に、核だけを回収し、逃げるには空からが一番早い。生憎飛び道具は何もない。一か八か、フェンスを登り其処から回収しようと低空になった瞬間、飛び移れば、と思い金属へと手を掛けた先、派手な音と共に火花を散らし機能を失い落ちていく機体。右を見遣れば得物を担く人影がひとつ。相変わらずいい仕事をしやがる。ガシャン、と掛けた脚を外して細めた瞳で見渡した、黒煙を纏う空。
これで東の頭の逃げ場はない。首根を掴み引き摺り込んだフェンス際、無理矢理押し付けて聞き出した全ての情報は燐童へ。中身のない蜂の巣ほど面白くないものはない。蜜をしっかりとこそげ取った後のガワは、そっと手を離して、瞬くままに、真っ逆さま。____東の組は此れで潰れたも同然。情報は全て己の手の中。
次は西の、と、思った所で端末に入る連絡。どうやら菓子は貰えなかったらしい。悪戯は成功しただろうか。二つ分の足音を鉄板で出来た階段に響かせながら出た外、向かうは其方、手の鳴る方へ。
暗闇の中に鳴り響く奇怪な替え歌は随分と御機嫌のようだ。塀にいた頃からの常の処世術。手をかけた人間は眼で値踏み。装備や服に記された階級を見極めてから懐を漁る。これがきっと此奴にも備わっているのか、それとも鼻が効いたのか。響く金属音はナイフの刃の音だけではなく、軽い音。目線が捉えたものは数個の鍵。その中に見えるのは確かに情報の中にあった紋様。頭領だけしか持ち得ないそれを彼が持っているという意味は確かに此処に有る。隠れ蓑が探れないとは思っていたが、馬鹿正直に拠点内部に鎮座してたとは。___西の組も、共に制圧。
適当に止まっていたバンを拝借。全ての情報は確りと参謀の手の中に。武器庫は一通り漁って担ぎ入れ、手当たり次第の金目の物は積んだ。きっとこの後入るであろう捜査を可能な限り撹乱する手筈も整え、足は付かぬように、きっちりと身を晦ます。
緋色に塗れた二人を回収しつつ自陣へと帰還。全てを金に換えるには骨が折れる。資産洗浄を一気にするのもリスクが高い。追々、暮らしながらにしようと思案しながらの帰路。アドレナリンは収まりそうにない、久々に動かした身体と頭。消耗した参謀を担ぎながら、再び陽気な唄を口遊む彼に渡したのは労いの為に与えた氷砂糖の袋の残り。狙撃者を運び込むのは任せて、入り込んだ。ドロドロの服はきっと総取っ替えだ。空の先に見据えた夜明けは思うよりも明るく、目が自然と細まる。無事全員帰還。報酬の概念は最早無く、有る物全てを総取り。暫くは街に降りる時に騒がしいだろうが、人を隠すには人の中。人口が少ないわけではない、きっとゆっくり、暮らせるだろうと。
ぐ、と伸ばした背。大きく放った欠伸。此の儘、この先も。緩やかに過ごせれば、なんて。到底穏やかとは言えない惨状を纏いながら呑気な思案。____目を覚ました二人と共に風呂の争奪戦になるのは数分後の話。)
___________All-Hallows Eve- All Souls Day.
0 notes
nipponokasi · 9 months
Text
お彼岸のお墓参りへ行ってきました ♪
彼岸(ひがん)=極楽浄土(天国)です
此岸(しがん)=84,000個の欲望の世界です
悟りを開く 一週間(20~26日)です ♪
悟りとは 「差を取る」事で プラス・ナイナスを無くしてゼロ(0)にする考え方ですね ♪
私のyoutube (4,039本) も見てね ♪
お願いよ ♪
Tumblr media
 
0 notes
Text
葬式も墓じまいも坊主の金儲けの方便
葬式も墓じまいも坊主の金儲けの方便 #羽鳥慎一モーニングショー #モーニングショー #仏教 #宗教 #墓じまい
日本の仏教の拝金主義に嫌悪感を感じている、メンヘラナマポおじさん(@MenhealerOjisan)です。 葬式も墓じまいも坊主の金儲けの方便 毎朝テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」を観ています。 9月20日(水)本日は墓じまいトラブルを取り上げていました。 子供がいなかったり、いても迷惑になるからと先祖代々の墓を墓じまいしようと寺に掛け合ったところ、高額の離壇料を請求されたとか。 日本の坊主の金に対する意地汚さに嫌悪感を感じずにはいられません。 極楽浄土も地獄もない お釈迦さんが生まれたインドではヒンドゥー教が信じられています。 ヒンドゥー教では死ねば生まれ変わる(輪廻転生)と考えられていて、「この世は四苦八苦、苦しみに満ちている。」と思ったお釈迦さんは、輪廻転生から外れるために悟りを開く修行を始めます。 なんだかんだあって悟りを開いたお釈迦さんは教えを説いて廻…
Tumblr media
View On WordPress
0 notes
jaguarmen99 · 9 months
Quote
658:リバビリン(茸) (スッップ Sd1f-W1f/) [ニダ]:[sage]:2023/09/08(金) 09:17:59.27 ID:rn7bNdLNdあなたにピッタリの宗教を選んでスピリチュアルライフを満喫しよう!日本仏教編【平安仏教系】天台宗・・・とりあえず仏教全般を取り扱う総合大学。密教もあるでよ。 比叡山からは親鸞、日蓮など数々の宗教指導者を輩出した。真言密教・・・真言唱えて君も大日如来と一つに!大日パワーで現世利益 だ!【浄土宗系】浄土宗・・・阿弥陀様が念仏唱えた人を救ってくれるそうだから、 一心不乱に南無阿弥陀仏を唱えようぜ!唱えた数だけ救われるぞ! イギリスの宗教学者に「これは最早仏教ではない」と言われる。浄土真宗・・・浄土宗の救済理論を深化させる。 阿弥陀様が救ってくれることは必定なので心配無用! ただ、念仏唱えて阿弥陀様に感謝だけはしとけ。信心重視。 室町~戦国時代には十字軍ばりの活躍で悪名をばらまいた。打倒信長!時宗・・・浄土宗の救済理論をさらに深化させる。阿弥陀様は器が大きい ので 信じていなくても、念仏を唱えていれば救ってくれる。形式重視。レッツダンシング♪【禅宗系】曹同宗・・・浄土宗も、日蓮宗も仏教本来から外れすぎだろ・・・常考・・ とりあえず、原点に立ち戻り、瞑想を重視して先ず自分だけでも悟りを目指すわ、俺。臨済宗・・・黙っているだけじゃ駄目だろ常考・・・先ず皆に説いて説いて説きまくって悟り開くわ俺。黄檗宗・・・伝統を軽んじては駄目だろ常考・・・先ず中国からの伝統を重んじて悟り開くわ俺。【その他】日蓮宗・・・彼岸(あの世)に思いをはせる他宗と違い、現世肯定。 最高のお経である法華経の最高のフレーズ「南無妙法蓮華教」を唱えることで君の仏性が目覚める!攻撃的な布教スタイルでしばしば顰蹙を買う。特に浄土宗、浄土真宗とは最悪。日蓮系の新興宗教を含めると日本最大の仏教勢力。
続・妄想的日常
0 notes
kennak · 11 months
Quote
まぁ,この歳になると近しい親族やら知人やらで亡くなる人も増えてくるわけで。 かといって慣れるわけもなく(慣れる気もない),更にそれが同い年の友人なら相当「くる」ものがある。 彼も私も(主訴は違うが)同じように持病持ちだし,お互いに「長生きはしないよなぁ」とは思っていたが,まさか先に逝かれるとは思わなかった。 彼とは同じ大学サークル繋がりで私のほうが入学年度はひとつ上だが,生物年齢は同じで後に学年も抜かれることになる(笑) 「武勇伝」を自慢する気はないが,いっしょになって「顔にバカって書いてある」ようなこともやってきた。 そのバチが当たって今の有様なわけだが。 同じ大学サークル繋がりで仕事上の先輩でもある Mag. さんのときは(事故で急逝されたこともあり)ひたすら驚いて悲しくて,なんとか痕跡を遺そうと思った。 でも今回は自分で自分がどう思ってるのかよく分からない。 棺の中の彼の顔を見ながら,なんとなく「次は私の番かなぁ」と思ったり。 最近は「終活」なるものが流行ってるらしいが,死ねば自身の主観は消失するのに,死後の自分の心配なんかしたってしょうがない(でも他人に迷惑のかかるようなことは生前のうちに清算すべきとは思うが)。 それよりも「客観的な存在」としての自分をどう遺すかだと思う。 私たちは社会的動物なんだから。 告別式は「真言宗」だった。 毎度思うが,坊主の呪文(読経)が長ぇよ。 しかも日本語じゃないからわけが分からん。 「あのくたらさんみゃくさんぼうだい」とか言われてもレインボーマンくらいしか連想できん。 思わず microsleep しちゃったよ。 あれってラリホーなのか? 思うのだが,その場で全部唱えるんじゃなく,あらかじめ precasting しておいて,式場で何らかの trigger を発生させれば有効になるようにしておけばいいと思う。 マニ車とか(笑) いまどき音声コマンドとか流行らないよ。 私の親族はみんな浄土宗か浄土真宗なので,真言宗の式は初めてだったり。 でも,あとでネットで調べたらだいぶ違ってるみたい。 時代に合わせて簡略化されてるのかしら,あれでも。 彼の地元の山口では出棺から火葬までは原則として親族のみで行うのだそうだ。 ただ,お願いすれば親しい友人とかでも参列できるらしい。 今回は棺に献花するところまでは参加させてもらった。 彼の顔を見ながら,生物としての彼と無生物になった彼との境界は何なのだろう,などと場違いなことを思いつつ,「またね」と言う覚悟もなく,「じゃあね」とだけ声をかけた。
じゃあね。 — 旧メイン・ブログ | Baldanders.info
0 notes