Tumgik
#上赤岩の風景
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R6.4.3 ちょっと早い桜見物
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今年の桜の開花 遅かったですもんね
そして お天気もご機嫌ななめで
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保育室からの開花宣言を受けて
ちょっとだけ陽が出ていたので
桜見物が行われました
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車いす 室内を移動するより
外のアスファルトが力が必要ですよね
ちょっとだけ 移動に疲れちゃった模様
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また一部分だけの開花でしたので
スタッフが必死に指さしながら
桜の場所を説明していました
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自然に会話も弾みますね
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unicodesign · 6 months
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秋の八ヶ岳縦走
先週末のこと。マイカーなし民の頼みの綱のアルピコバス、9月以降は土日のみ運行かつ10月最終週までということで、ラストチャンスで八ヶ岳縦走してきました。初のソロ小屋泊縦走です。一度とまってみたかったオーレン小屋をベースに計画。
茅野駅からバスに乗り渋の湯へ。天狗岳を目指す。
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バスにはそれなりに人がたくさん乗っていたのに、なぜ?皆逆方面に向かってゆき、途端にひとりぼっち。
すれ違った人も2組ばかりでしたが、黒百合ヒュッテに着いたら大勢の人で、ほっとする。
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ここから天狗岳をめざします。左が東天狗、右が西天狗。朝は青空だったがすっかり曇り空。
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ちっちゃいかわいい松ぼっくり���
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ゴツゴツをゆき、ほどなく東天狗岳到着。
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西天狗岳をのぞむ。
三角点は西天狗岳にあり、厳密には天狗岳の山頂は西だそう。標準コースタイムでオーレン小屋に15時半着予定でゆくと、東天狗岳は13:55通過。13時に着けたら西天狗へピストンする予定でした。スタートが10分くらい早かったせいもあってか12時半に着いたので、もちろん西天狗へ!と張り切ったものの、ガレ場がきつかった。。。
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寒さのせいか、久しぶりのせいか、かなりバテましたが、西天狗岳到着。うしろに東天狗。
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三角点タッチ。
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東天狗にもどり、根石岳方面へ。硫黄岳の爆裂火口がみえる。赤岳、阿弥陀の南八ヶ岳は雲の中。
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パラパラ舞っていたアラレがしっかり降ってくる。今季初アラレ。寒いので先を急ぐ。夏沢峠を経て
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14時半に無事オーレン小屋に到着。
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お部屋に案内してもらったあと、さっそく檜風呂へ。冷えきった体があったまりました。最高です。
夕食の時間まではストーブのまわりでのんびりすごす。
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時間とともに人が増えてきて「今日はどちらから登ってきたんですか?」と声をかけてくれた人と話がはずむ。
そして、夕食。名物の桜肉のすき焼き、最高においしかった。
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食事のあと、またストーブのまわりで、山の情報交換したり、おしゃべりして、楽しい時間をすごしました。
翌日の天気予報は午後から晴れ。4時半スタートの予定を遅らせるか悩んだものの、ひとまず準備して外にでると、輝く月と満点の星!!!真っ暗闇のソロナイトハイクもウキウキ気分に。
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6時前に硫黄岳。なにせ月が綺麗でした。
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うっすらと明るくなってくる。曇りの日の日の出ってどんなだろう?と思っていましたが、綺麗です!
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前日見えなかった、南八ヶ岳の山々もくっきりと。
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ぐるんと阿弥陀までレッツゴー。硫黄岳からしばらくは寒さとの戦い。振り返るとピンクの空にとんでもなく大きな月。思わず声をあげる美しさ。
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台座の頭まであがると太陽。手の先の痛いほどのかじかみがゆるんでくる。太陽の偉大さをかみしめながら、ほどなく横岳。
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過酷な岩場が続きます。今回3度目の赤岳、阿弥陀岳ですが、硫黄岳から進むは初めて。こんなに過酷な岩場だったっけ?と思いながら、全神経を集中させて。
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雄大な赤岳への道。すごいとこ歩く。
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赤岳展望荘から最後の登り。寒さのせいなのか、疲労なのか、スローペースになるも、、、
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赤岳山頂!
南側には唯一登れていない権現岳をのぞむ。来年こそはキレットチャレンジを。
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八ヶ岳最高峰2899m。前日の夜、オーレン小屋で作ってもらったおはぎをいただく、最高の景色とともに。つぶれてしまったけれど味に変わりなし!
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エネルギーチャージして阿弥陀をめざす。かつて阿弥陀から登ってきたときにきつかったガレ場。下りはなおきつい。すってんころりん尻餅地獄。
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中岳を経て、阿弥陀岳へ岩場を這いつくばって登り、登頂。
途中からぐんぐん雲があがってきて、阿弥陀山頂では、向かいの赤岳も雲の中へ。
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2つ目のおはぎを食べていざ下山。はじめての御小屋尾根。
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このくだりはハードでした。振り返るとすれ違った方が岩のてっぺんに。すごいところをくだってきてる。
そして眼下にはカラマツの黄色が広がる。先長そうだなー。
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横をみれば初冬の様相。前日のまんまるいアラレがくっついてかわいらしいコメツガ(か?)
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くだりのピッチがあがりません。毎度ながら。
上からみていた黄色の世界までおりてきました。東京があたたかすぎて季節感がなかったが、秋まっさかりでした。
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こうして、オーレン小屋から8時間、無事に、美濃戸バス停までたどりつきました。予定よりだいぶ早かったので八ヶ岳山荘でお風呂に入ってさっぱり。
無雪シーズンの締めの八ヶ岳縦走、無事終了。一歩一歩進むことだけに全神経を集中し、美しい世界に心洗われた無心の2日間でした。
次は、権現岳からキレット経由赤岳が来夏の目標!
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yudai-mush · 11 months
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感想、ティアーズオブザキングダム
感想というかメモ。ネタバレあり
クリア時ハート16個、がんばり2周、マスターソード、賢者フルセット
プレイ時間は100時間は超えてたかと
ブレワイと無双含め、ゼルダシリーズ大体やってる人間の感想
ゲーム性
・戦闘
ブレワイより楽になった!どこかで苦戦して詰まるということはほぼなく、進めやすかった。注目対象が分散するのが1番のポイントかな?あと素手でアイテム投げれるとことか
特に今回は魔物も凶悪になってたり地底とか怖いフィールドもあるし、パーティ組んだようなわらわら感は精神的にも助かるとこあった
ただ賢者は全員出してると誤操作が多いかな…アクションの一部として使えた英傑の気軽さを引き継いでほしかった
これは鍋も使えると聞いて最近作ったやつ。バイクにしたいんだけど難しい
・ゾナウギア
初めの頃が慣れなかったが、既製品とか青焼きが出てきて便利になった。あんまり試せてないのでこれから遊ぼうと思う
乗り物は物理とかできると上手く作れるのか?自作すると、つんのめったり進まなかったりでけっこう苦戦する
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・右手スキル
恒例の、ネーミングがまんまでカッコよくはないけどわかりやすいやつ
スクラビルドで剣に岩というギャグみたいな状態に始めは「ええー…」となったが、最も役にたつ武器だった!しまうと岩が縮むのね
あとくっつける時のパチンという音が良い。糊っぽいけど固定されたんだなとわかるし、組み立てる感じが出る
トーレルーフは出て確認してる間停止するのと、戻れるのが助かる。もはや手のパワーってなんだよって感じだけど
・アイテム
ちょっと多すぎる…というか探しづらいのかな。矢につける素材とかズラーと並んでるし。自分で中身をカスタムできるポーチがほしい
あと効果つかないコスプレ服は、ミニゲーム景品とかがよかった…!ミドナ装備はめちゃありがたかったです!
ストーリー
・操作
クリア優先してたから、なににせよ何か取り出さないといけない億劫さがちょっとあった。リーバルトルネードは便利だったな…
前作できなかったとこがちょっと便利になってるのは良いね。雨天時クライミングとか武器入れ替えとか料理履歴とか
中盤くらいまでラウルさん黒幕では?などと疑っていましたすいません。たぶん黒っぽいデザインと、エネルギーの緑色とかゾナウのデザインがどっち側にも見える感じじゃない?新キャラだったし警戒してたな
序盤から暗い!おそらくサイドのチャレンジを挟めば和む場面も多かったんだけど、メインまわりだけやってると不穏と閉塞感で沈みがちだった。ラスボス戦手前までほんとに帰りたい気分だった
そういえば初めの頃に出たトレーラーと、本編のムービーはやや変わってるような?トライデントの絵とか出てない?てかトライデント使ってきたっけ?
不穏さを際立たせるのがゼルダ(偽とかウワサ含む)の不可解さだった。はじめに残留思念とか言われたら「え…?」てなるのよ。ムービー内のゼルダすら禁断の術を使おうとしてるし
でガノンドロフが作った人形というのがなんだか予想外。ムービー説明には魔物と書いてあるけど瘴気魔なのか?というか魔王前から瘴気を操れることに関して言及あったっけ?自然に発現した能力?
あとファントムの武器に「コタケコウメ」って入れてません?なぜ入れた、好き
本丸戦はなんか笑ってしまった。「待っています」は魔王が吹き替えしてんのかなとか。神代の存在だからみんなが「魔王?封印戦争?何それ?」状態で説明してくれるのも親切だなとか
正直英傑に比べて子孫たちはまだ若いというイメージがあるから、本人が助太刀に来るとちょっとビビるよね…仲間のHP気にしなくていいのは嬉しいね
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お遊びだろうけど、ゲルドでもなく風タク文字な理由とか、ツインローバ出る?とかいろいろ考えちゃったよ
※妄想として瘴気を操る術を教えたのはツインローバじゃないかと思ってる
時系列はやや混乱してる。ムービー通しで見返してようやく理解できてきた
急に空島が現れたのは、前から浮いてたけど視認できない高さにあったってことでいい…?でトリガーは魔王復活だった感じ?ミイラドロフは既にゼルダを知ってたから、ゼルダが過去に飛んでいろいろやったから空島が出たわけじゃないのよね?
これゼルダが秘石を手にしなかった場合、リンクは朽ちて敗北ルートだったのか?
秘石必要だったかな?と思う
能力倍化と龍化に関連性がなくてよくわからんアイテムだなという印象だった
あと善悪関わらず効果があるのに、見えるとこに普通に身につけてるの危なっかしい。まあそれがもたらした悲劇と省みていたけど
トライフォースの話はほんとに出てこなくなった。ブレワイでの見直しのひとつだったのかな
けど文様としてソニアの腕にもゼルダにも出てたし、存在はしている…?
あとマスターソードは建国時にはまだなかったのかな?これを造ったといわれる女神と、神の末裔たるゾナウは無関係?このへんよくわからない
キャラクター
全体としては本編と外れたチャレンジも含めて、人々に作用することが強調されてたと思う。ブレワイ後だから厄災を祓った剣士というのが周知されてるのも新鮮
あとはテリーやキルトンで、知りもせず恐れることへの言及多いなと思った。頑張って地底潜ってくださいってことかな
無双がいい感じに繋ぎになってる。チューリは無双で出てなかったら忘れてたかもしれない
・プルア
無双とも変えてきたな!赤が効いてる
「カカリコ村の族長さんが美人」でインパもアンチエイジしたのかと一瞬思った
・カッシーワ
でてこないんだなー。てっきり馬宿の楽団にいるのかと思ってたが。彼は英傑のためのキャラだったんだね
イーガ団として生きるの楽しい
・イーガ団
今回の最大の癒やし!ブレワイの奈落を繋げてくるとは思わなかった
バナナ要素を除けば機械いじれるし調査できるし普通に優秀な集団だな
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・ゾナウ族
ラウルさん、始め「ヤギかな?」とか思ってたが龍な!だから爪鋭いし鱗紋なのな。手がいい声で喋り出した時はびっくりした
龍化とか急に出たなと思ったけどゾナウは龍信仰てブレワイから出てたし、ゾナウ族自体も龍の特徴があるしで突拍子もないわけではなかったのね。さりげないので気づきにくい
この種族自体は天から来た?らしいがどういう…?宇宙人?天空人?他所から来た民族が王になって周辺一帯を統治するって言ってきたわけね、うーん。確かにガノンドロフ的には嫌だろうな
あとなんで滅びゆく種族だったんだろう
・タウロ
良いギャップ具合だ!けっこう傷痕あるから戦闘も強いと見た。それか気になると茨だろうが突っ込んでくタイプか
・ヨナ
ネーミングとか装飾で出身の違いを出してておもしろい。別の里はハイラル国外ってこと?幼馴染とか年上とかいい設定だなもう
・ガノンドロフ
ずっとミイラだったらどうしようと思った、ベストタイミングで完全復活してくれた。てかミイラ状態で喋れるのちょっと意外だった、唸るだけかと。ドアップ映しもありがたいね!スクショしまくった
魔王化で角生えて逆に弱そうに見えてしまったなんでだろう。そういえばラウルにも角あったぞといういらぬ疑いをもったりもした(ラウルさん疑いすぎ)
ゲルド族、当時どういう状態だったの
魔王化する前まではみんな従ってたの?さすがに魔物とつるむ人にはついていけないでしょってことで賢者候補が別で出てきたのか
ムービーで馬乗ってるけどさ、砂漠にいる間はスナザラシに乗ってたりしたのかなあ
フィールド
ゾナウの建物も饕餮紋のような中米のようなプラス枯山水でおもしろい
地底嫌すぎる!ミネルさん参加でだいぶ楽になったが…しれっとダンジョンボス置かないで
反対に天空が天気よくて良い対比になってる
回生の祠とか、ブレワイの厄災関係はほぼ出てこないのがちょい寂しい。ガーディアンの骸とか撤去したのかな
てか城の地下いろんなもん埋まりすぎでしょ、古代シーカーのさらに下にガノンドロフ封印されてるとか…ハイラルの地盤穴だらけだよ…
音楽
トレーラーで二胡のゼルダの子守唄が入った時はピンとこなかったが、龍化の話が出たとこで納得。
あの逆再生?BGMはだいぶ苦手で何度聞いても慣れない
地底BGMも、もっと陽気になったらいいな…根の解放具合で変わってこないかな
モンスター
ボス戦
ライクライク、ギブド懐かしいね!
ホラブリンはトワプリのボス猿を思い出した
イワロックがトーレルーフで弱体化したのが衝撃。体内通れるってどうなの怖い
手の瘴気魔はガーディアンと同等に「来ないでー!」という動きをする。初見はダッシュで逃げた…。未だに効率のいい倒し方がわからない
グリオークは遠くから眺めるだけにしている
余裕なくて変な格好で戦わなきゃいけなかったよ(下シーカーにしてるけど多分ハイリアズボンだった)
復活ガノンドロフと戦えたので満足!さんざん罵倒されたぜ!過去作の空き瓶とか釣り竿みたいなお遊びがあるか試したかったが、そんな余裕はなかったぜ
魔王状態でゲージが中央外れたのも笑った。あと自信満々の笑顔がたくさん見れたのも良いね!立ち絵の表情はなんだったんだ?
やっぱり巨体で身のこなし軽いのが良いなあ…強い。回避されてめっちゃ嬉しくなっちゃったよ
いやー強くて楽しかった!ボス戦入るまでの地底がほんとに嫌だったので魔王に会えて逆に安心した
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魔王化以降は、曲もデザインも終焉さんの主張がわりとあったのと、そのあと自我もいらんとか言いだしたのでちょっと寂しかった…。ガノンドロフでいてくれ…仮に勝てても喜ぶ自分がいなくなっちゃうでしょ…
自害に近いんだけど、やや自暴自棄な感じが魔王ぽくないなあ…と思ってしまった
まあこの後の演出のために龍化させないといけなかったんだなーとか思い返してる。結局魔物駆除になってしまってもう〜虚しい!
で空中ステージは変なことしなければ死なない易しさがよかった。ちょっと胴体の弱点に目が行きづらい?しばらく目を狙ったりしていた
音楽いいね!メインテーマだし、ボス戦というか勝ちステージの曲というか。地底から上がった爽快感もあるし、サックス?が意外でおしゃれだ
ほか
そして、消滅…。この後の展開、演出優先でやや強引な気も。強制半裸とか奇跡とか空中変身解除とか
空中キャッチの演出は最高だったが、もう戻れないとか言ってたのにサラッと解決しちゃうんかい
スクショ1500枚越えてて笑った
ブレワイも含め、もののけ姫とか宮崎駿作品の魅力を分析して取り入れてる感ある。あと日本のデザインとかあえて入れて個性にしているのかも
ハテノで買った家ゼルダに譲ったの?そして自分は最新式のマイホームへ…完全に武器コレクション置き場にしちゃってるけど、いっぱい置けるのは嬉しい
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shokobekki · 2 years
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【日記】
友人が勧めてくれた川越宗一の『熱源』は読了し、今は実家へ回っている。明治初期、大国の狭間で消されゆく樺太アイヌの青年と、ポーランドの青年、二人の人生を軸に、物語は進む。淡々と展開する歴史小説だけど、個人的には、夏の北海道旅やゴールデンカムイの延長あるいは歴史背景として楽しめる部分があり、話はどこか現代に通じるような所もあり面白かった。西洋文明をよしとしそうではないものを下等、野蛮とみなすことの傲慢。無垢な人々から巻き上げたもので学問をし博物館に陳列するというどこか権威的な行為。生まれついた所や行き着いた場所でプライドを失わず生きるということ。これが使命と信じてやり続けること。強さ、美しさとは… 。読みながら、色々なことを思った。
先月の"100分de名著" 『アイヌ神謡集』も、とても面白かった。これは、音で聴けたのが大きい。独特の世界観。この日本列島に、ずっとずっと昔から住んでいた、文字を持たなかった人々の伝承。ほんのかけらであれ、とても貴重で、また新鮮だ。本来なら、耳から入ることばなのだろうけど、ときには物的に残し伝えることも大切だろう。一冊手元に置いておこうと思う。今は岩波文庫の赤(海外文学)に入っている。いつかこれが緑か黄(日本文学)に変わる日が来るんだろうか。まあ、紙の書籍というものがまだ存在していればの話だけど。 アイヌ出身の著者知里幸惠は、慣れない東京の地で、この日本語ローマ字対訳のカムイユカルを書き切って、心臓が弱かったこともあり、19歳で亡くなったという。北海道で、民俗学者金田一京助と出会ったこと、これを書いたこと、きっと何かの宿命だったのだろうな。関東大震災の一年前か。お墓など、どうされたんだろう。郷里には帰れたのかな。 そう言えば、もう30年以上前に北海道に家族旅行をしたとき、層雲峡のアイヌコタンで、不思議なお祭のようなものを見た。松明のともる広場で、アイヌの人々が、"チャーハナ、ンーンン"などと繰り返し歌いながら輪になって踊っていた。観光客向けだろうけど、夜で、ちょっと怖かったのを憶えている。あれも何かの神謡だったんだろうか...。
今月の100分de名著は折口信夫の「古代研究」か。これも面白そうなので録画してある。折口信夫というと、私は「石に出で入るもの」という好きな著作がある。山に行けない雨の週末にでも、100分まとめ見しよう。
今月から、アニメ版金カム第4期も始まったので、こちらもひとまず録画。狂気の脱獄囚たちの物語や、札幌ビール工場の騒動が、動画ではどんなふうに描かれるのか、また、作中最も文学的なキャラクター(と私は勝手に思っている)尾形百之助の復活と、珍しくたくさん喋るシーンがどんな風になるのか、今から楽しみ。4期はまだそこまでは行かないかな? 妙にTV・漫画づいている近頃です 笑。
秋は時折、ものすごく光と空気が良いなあという日がある。 何か大きなものが満ちて、やがて眠りについていく、その過渡期だからかな。 最後の写真は、最近県境近くの山に行った折に見かけた三ヶ日の山間。今、道沿いは、柿の直売真っ盛りで、畑の木々はみかんの実がたわわだ。はざかけが美しく並んだ田んぼも壮観。収穫期の農村はとても忙しそうで、でも明るく、静かで、豊かな感じ。
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isakicoto2 · 2 years
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つまさきになみのおと
そういえば、自分から電話することだって滅多になかったのだった。 ディスプレイに浮かぶ名前を、そっとなぞるように見つめる。漢字三文字、向かって右手側の画数が多いそれは、普段呼んでいるものよりもなんとなく遠くに感じる。同じ、たったひとりの人を指す名前なのに。こんな場面でやけに緊張しているのは、そのせいなのだろうか。うんと昔は、もっとこれに近い名前で呼んでいたくせに。本人の前でも、居ないところでだって、なんだか誇らしいような、ただ憧れのまなざしで。 訳もなく一度ベンチを立ち上がって、ゆるゆると力なく座り込んだ。ただ電話をかけるだけなのに、なんだってこんなに落ち着かないんだろう。らしくないと叱咤する自分と、考え過ぎてナーバスになっている自分が、交互に胸の中を行き来する。何度も真っ暗になる画面に触れなおして、またひとつ詰めていた息を吐き出した。 寮の廊下はしんと静まり返っていた。巡回する寮監が消していく共同部分の照明、それ以外は規定の中だけで生きているはずの消灯時間をとうに過ぎている。水泳部員の集まるこのフロアに関して言えば、週末の夜にはもう少し笑い声も聞こえてくるはずだ。けれど、今日は夜更かしする元気もなく、すっかり寝息を立ててしまっているらしい。 午前中から半日以上かけて行われた、岩鳶高校水泳部との合同練習。夏の大きな大会が終わってからというもの緩みがちな意識を締める意味でも、そして次の世代に向けての引き継ぎの意味でも、今日の内容は濃密で、いつも以上に気合いが入っていた。 「凛先輩、今日は一段と鬼っスよぉ」 残り数本となった練習メニューのさなか、プールサイドに響き渡るくらい大きな声で、後輩の百太郎は泣き言を口にしていた。「おーい、気張れよ」「モモちゃん、ファイト!」鮫柄、岩鳶両部員から口々にそんな言葉がかけられる。けれどそんな中、同じく後輩の愛一郎が「あと一本」と飛び込む姿を見て、思うところがあったらしい。こちらが声を掛ける前に、外しかけたスイミングキャップをふたたび深く被りなおしていた。 春に部長になってからというもの、試行錯誤を繰り返しながら無我夢中で率いていたこの水泳部も、気が付けばこうやってしっかりと揺るぎのない形を成している。最近は、離れたところから眺めることも増えてきた。それは頼もしい半面、少しだけ寂しさのような気持ちを抱かせた。 たとえば、一人歩きを始めた子供を見つめるときって、こんな気持ちなのだろうか。いや、代々続くものを受け継いだだけで、一から作り上げたわけではないから、子供というのも少し違うか。けれど、決して遠くない感情ではある気がする。そんなことを考えながら、プールサイドからレーンの方に視線を移した。 四人、三人と並んでフリースタイルで泳ぐその中で、ひときわ飛沫の少ない泳ぎをしている。二人に並んで、そうして先頭に立った。ぐんぐんと前に進んでいく。ひとかきが滑らかで、やはり速い。そして綺麗だった。そのままぼんやりと目で追い続けそうになって、慌ててかぶりを振る。 「よし、終わった奴から、各自休憩を取れ。十分後目安に次のメニュー始めるぞ」 プールサイドに振り返って声を張ると、了解の意の野太い声が大きく響いた。
暗闇の中、小さく光を纏いながら目の前に佇む自動販売機が、ブウンと唸るように音を立てた。同じくらいの価格が等間隔に並んで表示されている。価格帯はおそらく公共の施設に置いてあるそれよりも少しだけ安い。その中に『売り切れ』の赤い文字がひとつ、ポツンと浮き上がるように光っている。 ふたたび、小さく吐き出すように息をついた。こんな物陰にいて、飲み物を買いに来た誰かに見られたら、きっと驚かせてしまうだろう。灯りを点けず、飲み物を選んでいるわけでも、ましてや飲んでいるわけでもない。手にしているのはダイヤル画面を表示したままの携帯電話で、ただベンチでひとり、座り込んでいるだけなのだから。 あと一歩のきっかけをどうしても掴めない。けれど同時に、画面の端に表示された時刻がそんな気持ちを追い立て、焦らせていた。もう少しで日をまたいで越えてしまう。意味もなくあまり夜更かしをしないはずの相手だから、後になればなるほどハードルが高くなってしまうのだ。 今日は遅いし、日をあらためるか。いつになく弱気な考えが頭をもたげてきたとき、不意に今日の後ろ姿が脳裏に浮かんだ。途端に息苦しさのような、胸の痛みがよみがえる。やはり、このままでいたくなかった。あのままで今日を終えてしまいたくない。 焦りと重ねて、とん、と軽く押された勢いのまま、操作ボタンを動かした。ずっと踏み出せなかったのに、そこは淡々と発信画面に切り替わり、やがて無機質な呼び出し音が小さく聞こえ始めた。 耳に当てて、あまり音を立てないように深く呼吸をしながら、じっと待つ。呼び出し音が流れ続ける。長い。手元に置いていないのだろうか。固定電話もあるくせに、何のための携帯電話なのか。そんなの、今に始まったことじゃないけれど。それに留守電設定にもしていない。そもそも設定の仕方、知ってんのかな。…やけに長い。風呂か、もしくはもう寝てしまっているとか。 よく考えたら、このまま不在着信が残ってしまうほうが、なんだか気まずいな。そんな考えが浮かんできたとき、ふっと不安ごと取り上げられたみたいに呼び出し音が途切れた。 「もしもし…凛?」 繋がった。たぶん、少しだけ心拍数が上がった。ぴんと反射的に背筋が伸びる。鼓膜に届いた遙の声色は小さいけれど、不機嫌じゃない。いつもの、凪いだ水面みたいな。 そんなことを考えて思わず詰まらせた第一声を、慌てて喉から押し出した。 「よ、よぉ、ハル。遅くにわりぃな。あー、別に急ぎじゃないんだけどさ、その…今なにしてた? もう寝てたか?」 隙間なく沈黙を埋めるように、つい矢継ぎ早に並べ立ててしまった。違う、こんな風に訊くつもりじゃなかったのに。いつも通りにつとめて、早く出ろよ、とか、悪態の一つでもついてやろうと思ってたのに。これではわざとらしいことこの上なかった。 「いや…風呂に入ってきたところだ。まだ寝ない」 ぐるぐると頭の中を渦巻くそんな思いなんて知らずに、遙はいつもの調子でのんびりと答えた。ひとまず色々と問われることはなくて、良かった。ほっと胸を撫で下ろす。 「そ。それなら、良かった」 電話の向こう側に遙の家の音が聞こえる。耳を澄ませると、何かの扉を閉じる音、続けて、小さくガラスのような音が鳴った。それから、水の音、飲み下す音。 …あ、そっか、風呂上がりっつってたな。向こう側の景色が目の前に浮かぶようだった。台所の、頭上から降る白い光。まだ濡れたまま、少しのあいだ眠っているだけの料理道具たち。水滴の残るシンクは古くて所々鈍い色をしているけれど、よく手入れがされて光っている。水回りは実家よりも祖母の家に似ていて、どこか懐かしい。ハルの家、ここのところしばらく行ってないな。あの風呂も、いいな。静かで落ち着くんだよなぁ。 「それで、どうしたんだ」 ぼんやり、ぽやぽやと考えているうちに、水かお茶か、何かを飲んで一息ついた遙がおもむろに投げかけてきた。ハッと弾かれるように顔を上げ、慌てて言葉を紡ぎ出す。 「あー、いや…今日さ、そっち行けなかっただろ。悪かったな」 「…あ���、そのことか」 なるほど、合点がいったというふうに遙が小さく声を零した。 そっち、というのは遙の家のことだ。今日の合同練習の後、岩鳶の面々に「これから集まるから一緒に行かないか」と誘われていたのだった。 「明日は日曜日なんだしさ、久しぶりに、リンちゃんも行こうよ」 ねぇ、いいでしょ。練習終わりのロッカールームで渚がそう言った。濡れた髪のままで、くりくりとした大きな目を真っすぐこちらに向けて。熱心に誘ってきたのは主に彼だったけれど、怜も真琴も、他人の家である以上あまり強くは勧めてこなかったけれど、渚と同じように返事を期待しているみたいだった。当の家主はというと、どうなんだと視線を送っても、きょとんとした顔をして目を瞬かせているだけだったけれど。きっと、別に来てもいいってことなのだろう。明確に断る理由はなかったはずだった。 けれど、内心迷っていた。夏の大きな大会が終わってやっと一息ついて、岩鳶のメンバーとも久しぶりに水入らずでゆっくり過ごしたかった。それに何より、他校で寮暮らしをしている身で、遙の家に行ける機会なんてそう多くはない。その上、一番ハードルの高い『訪問する理由』というものが、今回はあらかじめ用意されているのだ。行っても良かったのだ。けれど。 「わりぃ、渚。今日は行かれねぇ」 結局、それらしい適当な理由を並べて断わってしまったのだった。ミーティングがあるからとか、休みのうちに片付けなきゃならないことがあるとか、今思えば至極どうでもいいことを理由にしていた気がする。 始めのうちは、ええーっと大きく不満の声を上げ、頬を膨らませてごねていた渚も、真琴に宥められて、しぶしぶ飲み込んだみたいだった。 「また次にな」 まるで幼い子供に言い聞かせるようにやわらかい口調につとめてそう言うと、うん、分かったと渚は小さく頷いた。そうして、きゅっと唇を噛みしめた。 「でもでも、今度こそ、絶対、ぜーったいだからね!」 渚は声のトーンを上げてそう口にした。表向きはいつものように明るくつとめていたけれど、物分かりの良いふりをしているのはすぐに知れた。ふと垣間見えた表情はうっすらと陰り曇って、最後まで完全に晴れることはなかった。なんだかひどく悪いことをしてしまったみたいで、胸の内側が痛んだ。 ハルは、どうなんだ。ちらりとふたたび視線をやる。けれど、もうすっかり興味をなくしたのか、遙はロッカーから引き出したエナメルバッグを肩に引っ掛け、ふいっと背を向けた。 「あ、ハル」隣にいた真琴が呼びかけたけれど、遙は振り返らずに、そのまま出入り口へ歩いていってしまった。こんなとき、自分にはとっさに呼び止める言葉が出てこなくて、ただ見送ることしかできない。強く引っ掛かれたみたいに、いっそう胸がちくちくした。 「なんか、ごめんね」 帰り際、真琴はそう言って困ったように微笑んだ。何が、とは言わないけれど、渚の誘いと、多分、先ほどの遙のことも指しているのだろう。 「いーって。真琴が謝ることじゃねぇだろ」 軽い調子で答えると、真琴は肩をすくめて曖昧に笑った。 「うん、まぁ、そうなんだけどさ」 そう言って向けた視線の先には、帰り支度を終えて集まる渚、怜、江、そして遙の姿があった。ゆるく小さな輪になって、渚を中心に談笑している。この方向からでは遙の顔は見えない。顔の見える皆は楽しそうに、ときどき声を立てて笑っていた。 「言わなきゃ、分からないのにね」 目を細めて、独り言のように真琴は口にした。何か返そうと言葉を探したけれど、何も言えずにそのまま口をつぐんだ。 その後、合同練習としては一旦解散して、鮫柄水泳部のみでミーティングを行うために改めて集合をかけた。ぞろぞろと整列する部員たちの向こうで、校門の方向へ向かう岩鳶水泳部員の後ろ姿がちらちらと見え隠れした。小さな溜め息と共に足元に視線を落とし、ぐっと気を入れ直して顔を上げた。遙とは今日はそれっきりだった。 「行かなくて良かったのか?」 食堂で夕食を終えて部屋に戻る道中、宗介がおもむろに口を開いてそう言った。近くで、ロッカールームでの事の一部始終を見ていたらしかった。何が、とわざわざ訊くのも癪だったので、じっとねめつけるように顔を見上げた。 「んだよ、今さら」 「別に断る理由なんてなかったんじゃねぇか」 ぐっと喉が詰まる。まるで全部見透かしたみたいに。その表情は心なしか、成り行きを楽しんでいるようにも見えた。 「…うっせぇよ」 小さく舌打ちをして、その脚を軽く蹴とばしてやる。宗介は一歩前によろけて、いてぇなと声を上げた。けれどすぐに、くつくつと喉を鳴らして愉快そうに笑っていた。 「顔にでっかく書いてあんだよ」 ここぞとばかりに、面白がりやがって。
それから風呂に入っても、言い訳に使った課題に手を付けていても、ずっと何かがつかえたままだった。宗介にはああいう態度をとったものの、やはり気にかかって仕方がない。ちょっとどころではない、悪いことをしてしまったみたいだった。 だからなのか、電話をしようと思った。他でもなく、遙に。今日の後ろ姿から、記憶を上塗りしたかった。そうしなければ、ずっと胸が苦しいままだった。とにかくすぐに、その声が聞きたいと思った。 寮全体が寝静まった頃を見計らって、携帯電話片手にひと気のない場所を探した。いざ発信する段階になってから、きっかけが掴めなくて踏ん切りがつかずに、やけに悩んで時間がかかってしまったけれど。 それでも、やっとこうして、無事に遙と通話するに至ったのだった。 「…らしくないな、凛が自分からそんなこと言い出すなんて」 こちらの言葉を受けて、たっぷりと間を置いてから遙は言った。そんなの自分でも分かっているつもりだったけれど、改まってそう言われてしまうと、なんとなく恥ずかしい。じわじわと広がって、両頬が熱くなる。 「んだよ、いいだろ別に。そういうときもあんだよ」 「まぁ、いいけど」 遙は浅く笑ったみたいだった。きっと少しだけ肩を揺らして。風がそよぐような、さらさらとした声だった。 「でも、渚がすごく残念がってた」 「ん…それは、悪かったよ」 あのときの渚の表情を思い浮かべて、ぐっと胸が詰まる思いがした。自分のした返事一つであんなに気落ちさせてしまったことはやはり気がかりで、後悔していた。いっつもつれない、なんて、妹の江にも言われ続けていたことだったけれど。たまにはわがままを聞いてやるべきだったのかもしれない。近いうちにかならず埋め合わせをしようと心に決めている。 「次に会うときにちゃんと言ってやれ」 「そうする」 答えたのち、ふっとあることに気が付いた。 「そういえば、渚たちは?」 渚の口ぶりから、てっきり今晩は遙の家でお泊り会にでもなっているのだと思っていた。ところが電話の向こう側からは話し声どころか、遙以外のひとの気配さえないようだった。 「ああ。晩飯前には帰っていった」 「…そっか」 つい、沈んだ声色になってしまった。何でもないみたいにさらりと遙は答えたけれど、早々にお開きになったのは、やはり自分が行かなかったせいだろうか。過ぎたことをあまり考えてもどうにもならないけれど、それでも引っ掛かってしまう。 しばらく沈黙を置いて、それからおもむろに、先に口を開いたのは遙の方だった。 「言っておくが、そもそも人数分泊める用意なんてしてなかったからな」 渚のお願いは、いつも突然だよな。遙は少し困ったように笑ってそう言った。ぱちりぱちりと目を瞬かせながら、ゆっくりと状況を飲み込んだ。なんだか、こんな遙は珍しかった。やわらかくて、なにか膜のようなものがなくて、まるで触れられそうなくらいに近くて、すぐ傍にいる。 そうだな、とつられて笑みをこぼしたけれど、同時に胸の内側があまく締め付けられていた。気を抜けば、そのまま惚けてしまいそうだった。 そうして、ぽつんとふたたび沈黙が落ちた。はっとして、取り出せる言葉を慌てて探した。だんだんと降り積もるのが分かるのに、こういうとき、何から話せばいいのか分からない。そんなことをしていたら先に問われるか離れてしまうか。そう思っていたのに、遙は何も訊かずに、黙ってそこにいてくれた。 「えっと」 ようやく声が出た。小石につまづいてよろけたように、それは不格好だったけれど。 「あ、あのさ、ハル」 「ん?」 それは、やっと、でもなく、突然のこと、でもなく。遙は電話越しにそっと拾ってくれた。ただそれだけのことなのに、胸がいっぱいになる。ぐっとせり上がって、その表面が波打った。目元がじわりと熱くなるのが分かった。 「どうした、凛」 言葉に詰まっていると、そっと覗き込むように問われた。その声はひどく穏やかでやわらかい。だめだ。遙がときどき見せてくれるこの一面に、もう気付いてしまったのだった。それを心地よく感じていることも。そうして、知る前には戻れなくなってしまった。もう、どうしようもないのだった。 「…いや、わりぃ。やっぱなんでもねぇ」 切り出したものの、後には続かなかった。ゆるく首を振って、ごまかすようにつま先を揺らして、わざと軽い調子で、何でもないみたいにそう言った。 遙は「そうか」とひとつ返事をして、深く問い詰めることはしなかった。 そうしていくつか言葉を交わした後に、「じゃあまたな」と締めくくって、通話を切った。 ひとりになった瞬間、項垂れるようにして、肺の中に溜め込んでいた息を長く長く吐き出した。そうしてゆっくりと深呼吸をして、新しい空気を取り入れた。ずっと潜水していた深い場所から上がってきたみたいだった。 唇を閉じると、しんと静寂が辺りを包んでいた。ただ目の前にある自動販売機は、変わらず小さく唸り続けている。手の中にある携帯電話を見やると、自動で待ち受け状態に戻っていた。まるで何ごともなかったみたいに、日付はまだ今日のままだった。夢ではない証しのように充電だけが僅かに減っていた。 明るさがワントーン落ちて、やがて画面は真っ暗になった。そっと親指の腹で撫でながら、今のはきっと、「おやすみ」と言えば良かったんだと気が付いた。
なんだか全身が火照っているような気がして、屋外で涼んでから部屋に戻ることにした。同室の宗介は、少なくとも部屋を出てくるときには既に床に就いていたけれど、この空気を纏って戻るのは気が引けた。 寮の玄関口の扉は既に施錠されていた。こっそりと内側から錠を開けて、外に抜け出る。施錠後の玄関の出入りは、事前申請がない限り基本的には禁止されている。防犯の観点からも推奨はできない。ただ手口だけは簡単なので、施錠後もこっそり出入りする寮生が少なくないのが実情だった。 そういえば、前にこれをやって呼び出しを受けた寮生がいたと聞いた。そいつはそのまま校門から学校自体を抜け出して、挙げ句無断外泊して大目玉を食らったらしいけれど、さすがに夜風にあたる目的で表の中庭を歩くくらいなら、たとえばれたとしてもそこまでお咎めを受けることはないだろう。何なら、プールに忘れものをしたから取りに行ったとでも言えばいい。 そうして誰もいない寮の中庭を、ゆっくりと歩いた。まるで夜の中に浸かったみたいなその場所を、あてもなくただ浮かんで揺蕩うように。オレンジがかった外灯の光が点々とあちこちに広がって、影に濃淡をつくっている。空を仰ぐと、雲がかかって鈍い色をしていた。そういえば、未明から雨が降ると予報で伝えていたのを思い出した。 弱い風の吹く夜だった。時折近くの木の葉がかすかに揺れて、さわさわと音を立てた。気が付けば、ほんの半月ほど前まで残っていたはずの夏の匂いは、もうすっかりしなくなっていた。 寝巻代わりの半袖に綿のパーカーを羽織っていたので、さして寒さは感じない。けれど、ここから肌寒くなるのはあっという間だ。衣替えもして、そろそろ着るものも考えなければならない。 夏が過ぎ去って、あの熱い時間からもしばらく経って、秋を歩く今、夜はこれから一足先に冬へ向かおうとしている。まどろんでいるうちに瞼が落ちているように、きっとすぐに冬はやってくる。じきに雪が降る。そうして年を越して、降る雪が積もり始めて、何度か溶けて積もってを繰り返して、その頃にはもう目前に控えているのだ。この場所を出て、この地を離れて、はるか遠くへ行くということ。 たったひとつを除いては、別れは自分から選んできた。昔からずっとそうだった。走り出したら振り返らなかった。自分が抱く信念や想いのために、自分で何もかも決めたことなのに、後ろ髪を引かれているわけではないのに、最近はときどきこうやって考える。 誰かと離れがたいなんて、考えなかった。考えてこなかった。今だってそうかと言えばそうじゃない。半年も前のことだったらともかく、今やそれぞれ進むべき道が定まりつつある。信じて、ひたむきに、ただ前へ進めばいいだけだ。 けれど、なぜだろう。 ときどき無性に、理由もなく、どうしようもなく、遙に会いたくなる。
ふと、ポケットに入れていた携帯電話が震え出したのに気が付いた。メールにしては長い。どうやら電話着信のようだった。一旦足を止め、手早く取り出して確認する。 ディスプレイには、登録済みの名前が浮かんでいる。その発信者名を目にするなり、どきりと心臓が跳ねた。 「も、もしもし、ハル?」 逡巡する間もなく、気が付けば反射的に受話ボタンを押していた。慌てて出てしまったのは、きっと遙にも知れた。 「凛」 けれど、今はそれでも良かった。その声で名を呼ばれると、また隅々にまで血が巡っていって、じんわりと体温が上がる。 「悪い、起こしたか」 「や、まだ寝てなかったから…」 そわそわと、目にかかった前髪を指でよける。立ち止まったままの足先が落ち着かず、ゆるい振り子のように小さくかかとを揺らす。スニーカーの底で砂と地面が擦れて、ざりりっと音を立てた。 「…外に出てるのか? 風の音がする」 「あー、うん、ちょっとな。散歩してた」 まさか、お前と話して、どきどきして顔が火照ったから涼んでるんだ、なんて口が裂けても言えない。胸の下で相変わらず心臓は速く打っているけれど、ここは先に会話の主導権を握ってしまう方がいい。背筋を伸ばして、口角をゆるく上げた。 「それより、もう日も跨いじまったぜ。なんだよ、あらたまって。もしかして、うちのプールに忘れもんしたか?」 調子が戻ってきた。ようやく笑って、冗談交じりの軽口も叩けるようになってきた。 「プールには、忘れてない」 「んだよ、ホントに忘れたのかよ」 「そういうことじゃない」 「…なんかよく分かんねぇけど」 「ん…そうだな。だけど、その」 遙にしては珍しい、はっきりとしない物言いに首を傾げる。言葉をひとつずつひっくり返して確かめるようにして、遙は言いよどみながら、ぽつぽつと告げてきた。 「…いや、さっき凛が…何か、言いかけてただろ。やっぱり、気になって。それで」 そう続けた遙の声は小さく、言葉は尻切れだった。恥ずかしそうに、すいと視線を逸らしたのが電話越しにも分かった。 どこかが震えたような気がした。身体の内側のどこか、触れられ��いところ。 「…はは。それで、なんだよ。それが忘れもの? おれのことが気になって仕方なくって、それでわざわざ電話してきたのかよ」 精一杯虚勢を張って、そうやってわざと冗談めかした。そうしなければ、覆い隠していたその存在を表に出してしまいそうだった。喉を鳴らして笑っているつもりなのに、唇が小さく震えそうだった。 遙はこちらの問いかけには返事をせずに、けれど無言で、そうだ、と肯定した。 「凛の考えてることが知りたい」 だから。そっとひとつ前置きをして、遙は言った。 「聞かせてほしい」 凛。それは静かに押し寄せる波みたいだった。胸に迫って、どうしようもなかった。 顔が、熱い。燃えるように熱い。視界の半分が滲んだ。泣きたいわけじゃないのに、じわりと表面が波打った。 きっと。きっと知らなかった頃には、こんなことにも、ただ冗談めかして、ごまかすだけで終わらせていた。 ハル。きゅっと強く、目を瞑った。胸が苦しい。汗ばんだ手のひらを心臓の上にそっとのせて、ゆるく掴むように握った。 今はもう知っているから。こんなに苦しいのも、こんなに嬉しいのも、理由はたったひとつだった。ひたひたといっぱいに満たされた胸の内で、何度も唱えていた。 「…凛? 聞いてるのか」 遙の声がする。黙ったままだから、きっとほんの少し眉を寄せて、怪訝そうな顔をしている。 「ん、聞いてる」 聞いてるよ。心の中で唱え続ける。 だって声、聞きたいしさ、知りたい。知りてぇもん。おれだって、ハルのこと。 「ちゃんと言うから」 開いた唇からこぼれた声はふわふわとして、なんだか自分のものではないうわ言みたいで、おかしかった。 できるだけいつも通りに、まるで重しを付けて喋るように努めた。こんなの、格好悪くて仕方がない。手の甲を頬に当ててみた。そこはじんわりと熱をもっている。きっと鏡で見たら、ほんのりと紅く色づいているのだろう。はぁ、とかすかに吐き出した息は熱くこもっていた。 「あのさ、ハル」 差し出す瞬間は、いつだってどきどきする。心臓がつぶれてしまいそうなくらい。こんなに毎日鍛えているのに、こういうとき、どうにもならないんだな。夜の中の電話越しで、良かった。面と向かえば、次の朝になれば、きっと言えなかった。 「こ、今度、行っていいか、ハルの家」 上擦った調子で、小さく勢いづいてそう言った。ひとりで、とはついに言えなかったけれど。 「行きたい」 触れた手のひらの下で、どくどく、と心臓が弾むように鳴っているのが分かる。 無言のまま、少し間が開いた。少しなのに、果てしなく長く感じられる。やがて遙は、ほころんだみたいに淡く笑みを零した。そうして静かに言葉を紡いだ。 「…うん、いつでも来い」 顔は見えないけれど、それはひらかれた声だった。すべてゆるんで、溢れ出しそうだった。頑張って、堪えたけれど。 待ってる。最後に、かすかに音として聞こえた気がしたけれど、本当に遙がそう言ったのかは分からなかった。ほとんど息ばかりのそれは風の音だったのかもしれないし、あるいは別の言葉を、自分がそう聞きたかっただけなのかもしれない。あえて訊き返さずに、この夜の中に漂わせておくことにした。 「それまでに、ちゃんと布団も干しておく」 続けてそう告げる遙の声に、今度は迷いも揺らぎも見えなかった。ただ真っすぐ伝えてくるものだから、おかしくてつい吹き出してしまった。 「…ふっ、はは、泊まる前提なのかよ」 「違うのか」 「違わねぇけどさ」 「なら、いい」 「うん」 くるくると喉を鳴らして笑った。肩を揺らしていると、耳元で、遙の控えめな笑い声も聞こえてきた。 いま、その顔が見たいな。目を細めると、睫毛越しに外灯のオレンジ色の光が煌めいて、辺りがきらきらと輝いて見えた。 それから他愛のない会話をひとつふたつと交わして、あらためて、そろそろ、とどちらともなく話を折りたたんだ。本当は名残惜しいような気持ちも抱いていることを、今夜くらいは素直に認めようと思った。口にはしないし、そんなのきっと、自分ばっかりなのだろうけど。 「遅くまでわりぃな。また連絡する」 「ああ」 そうして、さっき言えなかったことを胸の内で丁寧になぞって、そっと唇に乗せた。 「じゃあ、おやすみ」 「おやすみ」
地に足がつかないとは、こういうことなのかもしれない。中庭から、玄関口、廊下を通ってきたのに、ほとんどその意識がなかった。幸い、誰かに見つかることはなかったけれど。 終始ふわふわとした心地で、けれど音を立てないように、部屋のドアをいつもより小さく開けて身体を滑り込ませた。カーテンを閉め切った部屋の中は暗く、しんと静まっていた。宗介は見かけに反して、意外と静かに眠るのだ。あるいは、ただ寝たふりなのかもしれないけれど。息をひそめて、自分のベッドに潜り込んだ。何か言われるだろうかと思ったけれど、とうとう声は降ってこなかった。 横向きに寝転んで目を閉じるけれど、意識がなかなか寝に入らない。夜は普段言えない気持ちがするすると顔を出してきて、気が付けば口にしているんだって。あの夏にもあったことなのに。 重なったつま先を擦りつけあう。深く呼吸を繰り返す。首筋にそっと触れると、上がった体温でうっすら汗ばんでいた。 なんか、熱出たときみてぇ。こんなの自分の身体じゃないみたいだった。心臓だって、まだトクトクと高鳴ったまま静まらない。 ふっと、あのときの声が聞こえた気がした。訊き返さなかったけれど、そう思っていていいのかな。分からない。リンは奥手だから、といつだかホストファミリーにも笑われた気がする。だって、むずかしい。その正体はまだよく分からなかった。 枕に顔を埋めて、頭の先まで掛け布団を被った。目をぎゅっと瞑っても、その声が波のように、何度も何度も耳元で寄せては引いた。胸の内側がまだいっぱいに満たされていた。むずむず、そわそわ。それから、どきどき。 ああ、でも、わくわくする。たとえるなら、何だろう。そう、まるで穏やかな春の、波打ち際に立っているみたいに。
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(2018/03/18)
両片想いアンソロジーに寄稿させていただいた作品です。
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usickyou · 2 years
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What a wonderful worldend
 今日、南極点のそばで美波ちゃんに出会った。  偶然だね。そう言った彼女も、聞けばどうやら探し人の途中らしい。「寒いところで、生まれた子だから」って北極に次いで南極に訪れたという彼女を「効率悪いねえ」って揶揄したら、「本当にね」ってくすくす笑ってたから、それが彼女たちのリズムなんだろうなって、あたしは妙に納得してしまう。  ちょっとおしゃべりしようよ、って白夜に放棄された基地へ忍び込んで、運良く残っていた燃料で暖を取りながら肩を並べる。「元気にしてた?」「全然。美波ちゃんは?」「私も全然。あの子には会えそう?」「にゃは、意趣返しだ」「違うよ。会ってほしいって思うから」。  それは、本心なんだろう。彼女はそういうふうにできていて、それだけは、全てが変わろうと何も変わらない。「金色の、風が吹いてるんだよね」「うん」「たどっていけば、会えるって思うんだ」「うん、素敵だね」「美波ちゃんにもそういうのない?」「うーん……そうだ。流れ星、追いかけてみようかな」「幸せだねえ」「うん、幸せだよ」。  そうやってのろけ話を交わして、朝、目を覚ましたら彼女はもういなかった。物質的な痕跡は何も残さず、ただ眠る寸前に寄せた右肩の感覚だけが残っていた。  彼女は本当に、ここにいたのだろうか。  どちらでもいいし、それに、またいつか会えるだろう。  だって、世界の終わりにはみんな、誰かを探してる。
 *
 通り雨が上がって、ぬかるんだ地面に足を取られた。けれど汚れたのは右手と左手も若干それだけで、上手に処理したなあってアイドルだった頃の努力を今さらにも感じていたら、押しころすみたいな笑い声が聞こえてきた。  フランス、シャンパーニュ。右手に広がる常盤色のブドウ畑、その向こうに万年雪のお化粧をしたアルプス連峰。左手もブドウ畑、小屋や農機具。後ろ、歩いてきた茶褐色の道。前、進んでいく未舗装の道。「3、2、1……」「ごめんなさい、つい」。そう、この道を形成する石垣の影から静々と現れたのは奏ちゃん。手に持った葡萄を差し出して「どう?」「やだよ、酸っぱいでしょ」「私も食べる前に知りたかったわ」って苦笑い。石垣に腰を下ろして、インディゴのサテンワンピースから伸びた脚は宙をぶらぶら泳いでいる。  何してるの、って聞こうとして寸前にそれが無意味だって気付いた。「どうしてここなの?」「だって、あの子すごく自由でしょう」「にしても、もっとそれらしい場所ありそうだけど」「思いつくような場所は行ったわ」「それもそうだね」。風が、あたしたちの髪を揺らした。南から吹く、温暖な風。たくさんのものが変わってしまって、失われて、そうして自然は少しだけ優しくなった。  葡萄を一つもらって、かじってみる。それはやっぱり酸っぱくて、だけど新鮮な果実の甘みは思いがけない喜びをもたらした。一緒に食べたら、エメラ���ドみたいな瞳はどんなかがやきを見せてくれるだろう。「志希は、訊くまでもないわね」「聞いてくれてもいいよ」「パリ、どれくらいかしら」「一緒に行く?」。そんな気もないのに、言ってみる。「あなたが望むならね」。彼女は石垣を下りて、あたしが来た方の道へ歩き出した。裸の足が柔らかい土を踏みしめるたびに鳴る音は、確かに生命を感じさせて、だけど振り返ればきっと彼女はそこにいないんだろう。  さようならって声が聞こえた気がしたけど、答える代わりに葡萄をもう一個、口に放り込む。
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 真っ赤な凝灰岩と赤煉瓦の建造物に焼けるような夕日が射して、世界は燃えている。「暑いねー」「これ、冷えてるわよ」「それ、もっと熱くなるやつ」「そんなことないと思うけど」「ほっぺ赤いよー」「だって、暑いんだもの」「なによりだね」。かつてこの国、イランには禁酒法があったらしいが、それは全く正しい判断だったとその人は身を以て教えてくれる。  こんなに暑い昼間のうちに歩き回らなくても、と入り込んだ煉瓦の家に、楓さんはいた。やけにターバンが似合って、「異国情緒よねえ」って皮袋から何らかのアルコールを摂取して、なんだかその姿は、誰よりもこの世界を楽しんでいるように映る。「だって、私たちアイドルでしょう」「うんうん」「……」「お酒、おいしい?」「ええ、とっても」。  日が沈むと、この国はよく冷えた。とは言え気候としては過ごしやすく、眩しいほどの星明かりの下をあたしたちはふらふら。訊けば探し人は、月がよく似合うらしい。「なんだか、予感がするわ」「何度目の?」「初めて。あの人と会う時は、いつもそう」。そう言った、横顔があまりに美しいから、空を見上げた。綺麗な月だ。もしかしたら、あたしの探し人はそこにいるのかもしれない。月がちょっとだけ金色に輝いているのは、そこで彼女が歌っているからかもしれない。なんて考えていて、地上に意識を戻した時には、楓さんはもういなくなっていた。  きっと、そこに行ったんだろう。  彼女の歌が聞こえたか、帰ってきたら教えてもらおう。そう心に結んで、残していったターバンを巻いてみる。  なぜか心地良い、アルコールの香り。ほんのりと。
 *
 みんな、その色がこんなにも美しいと誰かに伝えたくて仕方がないから、この街は思い思いの好きで溢れている。けれど、降り注ぐ太陽があまりに優しくて、あたしは、今はもういない彼らの願った通りにたくさんの色を好きになっていく。  キューバ、トリニダ。ここは、そういう街だった。  彼女なら、どんな色を選ぶだろう。萌黄色か、コーラルピンク、ベイビーブルーもいいかもしれない。毎日その日の気分で家の壁にペンキを塗って、そんな毎日を過ごすのもいい。「げ、志希」「にゃは、奈緒ちゃんだー」「逃げていいか?」「いいけど、すぐ捕まえるよ」「……だろうなあ」「よしよし」。  市街に描かれた緩やかな曲線を、のんびりと下っていく。気候は暑くも寒くもなく乾いても湿気ってもいない。降りてきた天国のようだった。白い窓枠を花が伝って、さながらニンフェットの住処だと思っていたら、「海に行きたいって言ってたから」と彼女がぽつりとこぼす。「そこにいるかも?」「いやーどうだろ、けっこう回ったんだけど」「案外、渋谷のマクドナルドとか」「否定しきれないって」裏とか表とかそういうのがバカらしくなるくらいの笑顔は、やっぱり今日の太陽によく似合って、あたしは彼女のことをもっと好きになる。  でも、この海はちょっと特別かも。そんなことを言おうとしたけれど、彼女が駆け出したせいで行き場を失った言葉は潮風に溶けて消えていった。「海だー!」子供みたいに大声を上げて坂を下っていく背中に「転ばないでねー」ってまるでママみたいな言葉を送って、ちょうど差しかかった木陰で足を止める。なるほど見下ろした海のアクアマリン、乱反射する光に誘われて、駆け出したくなる衝動で脚は疼いていた。  だけどもう少し。たとえばこの坂道を一緒に下って、波間に踊るその手足を想像していたい。それからでも、何もかも遅いってことはもう、この世界には一切なくなってしまったのだから。  そうしてあたしは、すっかり見えなくなってしまった彼女に手を振った。
 *
 タンザニア。この砂と礫の海で人間は誕生した、という説がある。正確には、あった。その真偽は保留するとして、ここは、そう考えるにはあまりにロマンのない場所だ。少なくとも、彼女の起源を辿ればここに行き着く、なんて説はあたしの知の全部を尽くして否定しなければならないだろう。  けれど、良いところもある。たわむれに蹴った石が傾斜を転がり落ちて、生まれたのは跳ねる音符、やけにハッピーなメロディ。意味もなくばらまいた砂粒は、陽光にきらめく極小のトパーズ。「あーあ」ってため息がこぼれて、乾いた喉に流し込んだ水は信じられないくらいおいしくて、もっと、彼女に会いたくなった。  どこにいるんだろう。  終わってしまった世界で、あたしは彼女を探し続けている。(まだ、何歩か進んだだけだよ)(あたし我慢って苦手なんだよね)(泣き言なんて、似合わないわね)(そう聞こえた? ならそうなのかも)(ちょっとくらい、休んでもいいんじゃないかしら?)(止まったものを動かすのって、エネルギー使うんだよ)(あいつも、志希のこと探してるんじゃないか?)(自分だって、そう言われても待てないでしょ)。それぞれが、それぞれ勝手に喋りかけて、まあ、退屈はしないけど。  でも悪いけど、今日は閉店。洞穴に入り込んで、涼やかな風を楽しみながら、目を閉じる。瞼の裏に、何度か彼女の色が射した気がして目を開くけど、その度見えるのはゴツゴツした火成岩の岩肌。外はもう暗くなっていて、もう寝ちゃおうってちゃんと目を閉じたら「そのまま、開けちゃダメだよー」って、聞き間違えるはずがない、ずっと、ずっと聞きたくて、何度も思い返して、夢にだって数え切れないくらい見たんだよ。「もしかして、夢?」「なら、開けたら覚めちゃうよ」「そっか、目、閉じてれば覚めないんだね」。  あたしたちは、たくさん話した。最初は、見てきた景色のこと。モンゴルの草原で寝ころんで見上げた空の深さ。スイスのなだらかな丘陵で牛に葉っぱをあげたこと。カナダ、メイプルの群生林で凍えていた夜。フォークランド諸島で追いかけまわしたペンギンたち。「ぜんぶ、一緒が良かったんだよ」「うん、ふたりで行こうね」。それから、出会った人のこと、出会わなかった人のこと。咲いていた花の名前。月齢の数え方やアーチ状の格子窓がどれだけ綺麗か。そうして、この世界がどうやって終わっていったか、なんてつまらないことを話そうとしたらキスをされて、言葉は消えてなくなった。抱きしめられて、空間が消失した。幸せで、満ち足りて、もう何もいらないなあ、なんて思ったけれど、「またね」「うん、ありがとう」って目を開けば朝日は柔らかく射し込んでいて、周囲に人間が存在していたことを示す痕跡は何一つ残っていなかった。  洞穴の外に広がる礫砂漠をぼんやりと眺めていたら、あくびが一つこぼれた。もうちょっとだけ眠ろうとする体を「よいしょ」って起こして、タンザニアの青い空、太陽の下へ足を踏み出す。  金色の風は、今日も彼女と同じ温かさで、あたしの手を引くみたいに、吹いていた。
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orhpee-annex · 5 days
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旅行の話
 先日、山梨へ一泊二日の旅行をした。
 自然美を目当てに旅をした最初期の西洋人はルソーだった。それ以前の観光旅行はピラミッドやギリシャの神殿などの文明の建築物が目当てで、どちらかというと自然は煩わしいものだったと、石川美子が『旅のエクリチュール』に書いている。
 わたし自身は昔から旅行がそれなりに好きで貧しい財政と時間の許す範囲で様々な場所に足を運んだが、「海を見たい」「未踏の北海道を巡りたい」など若い頃ほど人並みの動機に支えられていた。とはいえ、「ひとの居ない場所に行きたい」「何もせず行き当たり任せに自然美のある地域に行きたい」など、最近は次第に漠然とした逃避欲が頭をもたげるようになった。今般の旅行にしても、何でもよいので煩雑な人と街から距離を置きたい、と思っての出立だった。
 中央線の高尾から大月で乗り換えて富士急行線で赤坂という駅で降りた。高尾も大月も、いつの間にか外人観光客で賑わっており、逃避どころではないのに閉口したが、流石に赤坂は無人駅なだけあり降車するひとのまばらで、町の様子も普通の田舎だった。
 車道は広く、マクドナルド、ローソン、コーエイというスーパー、「園芸と資材」という英国古典小説のように簡潔な看板の巨大ホームセンターが駅周りに集結している。この一帯が地元のひとの生活基盤なのだろう、菅野川という細い川に沿って宿まで歩くと程なく一軒家が点在するだけになった。御正体山に囲まれた地だけあり、四方を見渡しても山が迫っている。
 一泊して翌朝、菅野川沿いを散歩していると、幾人かの老人たちが釣りに励んでいた。わたしたちの頭上を鳶が笛のように鳴いて旋回している。
 光景の一々に満足している傍ら、「自分はなぜ自然美に惹かれるのだろう」という自問が並走していた。静かで、ひとの声に混じって川のせせらぎを耳にするだけでも東京より遥かに静かで充分に安らいではいるのだが。
 河口湖へと列車で向かう為に、赤坂の無人駅に赴くと地元の老爺と老婆の二人が会話していた。話は縦横無尽だったが、ふと爺さんが金に窮した知人の話題で「生活保護とか受ければいいんだよなあ。金のない時は、仕方がないよなあ」と言い、婆さんも「仕方ないよ」と頻りに相槌を打っていた。それで、わたしは養老孟司の『手入れという思想』という古い講演録を思い出していた。何故都会で虫を見ると嫌な気持ちになるのか、という切り口で都市と地方における人心の対比を語った講演だ。そこで養老は、都市ではすべてが人間のコントロール下にある。舗装された道路や規則的な列車のダイヤ。そして不確定な要素を可能な限り排斥した。だから都市の人間が、何か我慢できない事が起こったとき、誰かの所為にして、責任を追及する。無論、仕事の上でも然りで、これが都市生活者の基底を為している。しかし田舎の自然に生きるひとはそうはいかない。天気や動物による災害まで、誰かの責に帰すことの出来ない不幸は日常茶飯事のように起きる。そうした暮しのなかで田舎の人の心映えを象徴として「仕方がない」という言葉を、養老は挙げ���いる。先の赤坂駅の老人たちの会話に自然と息づいた「仕方がない」を聞いて、そのようなことを思い出していた。
 自分は何故惹かれるのだろう?
 河口湖へと向かう行路の観光客の充満ぶりに辟易しつつ、一方で河口湖一帯から富士山が見える、という事実を知らなかった自分の無知にも呆れながら河口湖駅から徒歩十分ほどで湖畔に辿り着いた。そこにはここ数年ではなく、何十年前から観光地として栄えてきた、という歴史を偲ばせる古いが清潔な食事処や土産屋が並び、外国語の案内も揃えて国籍問わず訪れた人間を漁っていた。人間の気配から離れたい為に旅をしていたわたしは失望していた。湖畔で飯を頬張ったり、写真を撮ったりする人々のあいだを縫うように湖畔を歩く。湖にせり出すように黒い岩が雪崩れていた。岩の表面には気泡が浮かんでいる。ふと、富士山が火山であり、次いで湖畔沿いに浅間山神社のあることを思い出した。ふたたび大噴火すれば、ポンペイ遺跡のような風景が現れるかも知れない。
 岩の上に座って湖面を眺めていた。それが火山岩であることを気に留めることなく、観光客が次々と岩に載って写真を撮っていた。が、その眼前の風景は現実であるのに、遠い昨日のように見えた。わたしたち人間は自然の時間に一瞬登場した短命の生き物に過ぎない、という事実をそこに見る思いがした。想念というより、岩場が見せてくれた現実の風景として。そのとき、旅の目的を達した気がした。
 人類という括りや、そこに伴う責任、資本、文明生活は常に虚構であり、いつか地上からは一掃される。故に、我々がどのように生きても構わない。岩や花や水辺には、後世の地球には関係ない。だが、都市は人類の文明や社会が堅固で絶対であると錯覚させる。都市の煩雑な物や音に囲まれて、わたしもいつしかそのように思い込まされてゆく。でも、いつか消える。全部。それは悲観の滅びとしてではなく、もっと静かで当然の風景として。だれも居ない、のびやかな白昼の庭園。君たちはその庭園を通過するだけでいいんだよ、と地表は語ってくれる、それが自然美に惹かれる理由であり、そしてわたしは安堵の中で生命感を取り戻していった。
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iseilio-blog · 9 days
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iseilio 渾話
2022-2023 目次
11/23 古典音樂作曲家特集
影 音  etc
01/22     法 國 香 頌      竹久夢二
05/22     黑 管   台 北 美 食
06/22    超現實主義     越 南 風 情
8/22 浪子的心情 09/22 法國女人
10/22    Adagio from“Spartacus”     半音階
松山公學校    松山探源尋根
11/22   サヨン の 鐘    はしご 酒  小唄 :味
巴哈 之前的音樂家
12/22 台灣百景    台 灣 封 神 榜   越 南 風 情
登 山   露營
01/23 人生かくれんぼ 摩托車、重機
萬華鏡  半音階    馬 勒 交 響 曲
03/23  南 管 • 北管
05/23 すき 喜歡 Picasso 原住民音樂 論 伊丹十三
A DEAR JOHN LETTER 黃昏清兵衛
06/23  それゆけ !オ一 ケストラ  週刊文春 2017年6月號
宇 崎 竜 童 、aya 俱樂部 院士致詞
07/23 天啟皇帝 日 本 控  Aram Khachaturian
川島芳子 與 李香蘭 吳 晉 懷 風雨夜曲
08/23 美 學
10/23 美學檔 惜別之歌 Final Fantasy  おにぎり
政治
01/22      黑水溝 之 彼方        蔡英文 與 蔣經國
02/22      从地缘战略到币缘战略-全球化的演变       蘇維埃王國
烏克蘭      意 大 利     核 威 脅 04/22 逃離中國
05/22     新中國聯邦      氣 憤     臉書是台灣自找的「網路長城」
06/22    德被宇宙 07/23 傻瓜 與 大砲
08/22   拜登對華的模糊策略
10/22 離 心 機   蕭茗看世界
11/22   無皇萬歲
03/23   體制、機制  共鳴者被揭穿
04/23   政治施為 的 效果呈現
从地缘战略到币缘战略 — 全球化的演变
05/23 勿謂言之不預 中華大講堂 中華民國台灣化
07/23 哈佛最熱門的政治課 後殖民主義 與 文化認同
10/23 姚立明點破民調 文化與帝國主義
姚立明斷言 藍白到2028都不會合
經濟
01/22   我們的新世 界
03/22    2010-2012 美國赤字預算
8/22  改變歷史 的 經濟學家
10/22 觀 念 經 濟
11/22 The Price of Inequality
04/23 貨 幣
05/23 儲貸社危機 與 RTC的創建 金援無法改變貧窮
07/23 觀 念 經 濟
翻譯
06/22   キマイラ鳳凰變
07/22 The Price of Inequality
08/22   何謂 “意識”(二)
08/22   雁 寺
09/22     夏日女孩 蜜雪兒(十七) 
11/22   平野屋 香魚   眠 狂 四 郎
12/22 大自然的獵人
12/22     岩村賢治 詩集
01/23    個人 的 體驗  不輸的方法 女性的美
為化學所魅惑 讀書術 夢のあと 點描日本音樂的世界
千利休 無言的前衛(二)
02/23 水戀鳥 美男子的 頭 高橋お傳
將軍之御寢 五輪書
03/23   裏声で歌へ君が代   北國通信
04/23   性 感 美 人   日本不足 的 軍事力
為化學 所 魅惑
06/23 それゆけ !オ一 ケストラ
07/23 水 の 手帳
10/23 軍首腦部軍閥化 森鷗外 Poseidon 變幻
雜文
01/22      師 說(一) (二)   像霧又像花       歧視
Deep Sea Drilling Project
03/22 死亡結界 節 制
04/22      簡 樸     黑 管     道 家     主 角     家 計 簿
逃離中國  狼 群
06/23   珠圓玉潤 金光閃閃 
05/22      新中國聯邦  氣憤 天上掉下來 的 禮物
臉書是台灣自找的 「網路長城」
07/22     片段一 瞥   傻瓜 與 大砲
08/22    夢 中 囈 語    台灣盛夏冰品  台北登山步道
09/22   法 國 女 人   天上掉下來 的 禮物
來自名字的稱呼里幹事
10/22     周 祖 厝   逃離中國大陸
01/23 京都的傳統 生命規則 復 活
02/23 樟腦丸 與 蟑螂 復 活
03/23  秋 意   春 望
04/23   台 灣 料 理  從敕使街道到華燈初上
不容易對話
05/23 勿謂言之不預
06/23 時空觀察力
07/23 抓好重點 風雨夜曲
10/23 人 的 座標系 天人之際 滲 透 復 活
節錄的方法 綴 文、不易瞭解 的 說明 異形
機制與轉折
諸子百家
01/22      傅 科    日傾中、盧 梭        哈佛最熱門的政治課
但丁 神曲       胚胎大勝利     法 國 香 頌      竹久夢二
02/22      但丁神曲     美術心理學     慕春風 日文五十音
權 力、第二性 造型原理     蘇曼殊     戀人絮語   Mansion
詼諧與潛意識的關係      圍城 權力、第二性
意志與表象的世界(一)
03/22      權 力、第二性    文 化 固 守    伊利亞隨筆     電影的語言
電影藝術面面觀    異 域    潛水艦之過去、現在與未來    失去的勝利
太平洋戰爭 島嶼爭奪戰        戰敗者 的 觀點
04/22     林彪元帥(一)   地下室手記     理則學 被俘心理學
李義山詩析論
05/22      轉 法 輪      唐宋帝國 與 運河
06/22  哲學 的 慰藉(一二 三)  分區 . 繼承
07/22 一封未寄的情書   後殖民主義 與 文化認同
大自然的獵人 物理之美 柏拉圖的天空
父親的眼淚和我的眼淚
08/22 後殖民主義 與 文化認同 改變歷史的經濟學家
10/22   高陽 談 周棄子     未埋庵短書(一)
11/22   T . S . Eliot 的 時代
12/22  文 化 固 守     我迷阮玲玉    康德四論  恐龍再現
記 Robert Frost , 1875-    混 沌   聖經三段經文
01/23 物理 之 美 康德四論 從古典到浪漫
與黑格爾同在的夜晚    貨 幣  權力、第二性
盧 梭 x 2
02/22 權 力、第二性 意志 與 表象 的 世界 造型原理
詼諧與潛意識的關係 蘇 曼 殊 戀 人 絮 語 圍 城
03/22 伊利亞隨筆 電影 的 語言
潛水艦之過去、 現在與未來 所羅門群島 之 戰
失去 的 勝利 戰敗者 的 觀點
04/22   地下室手記   理 則 學  道 家   被俘心理學
07/22   一封未寄的情書   後殖民主義 與 文化認同
02/23 圍 城 末代皇帝外史
03/23   絕妙好辭箋   隨鳥走天涯   飲膳札記   台灣獼猴
法國十九世紀詩選(一)  法國十九世紀詩選(二)
04/23 扶 桑 漫 步   抽 象 世 界   Franz Kafka 的 生涯
恐 龍 再 現 混 沌  貨 幣 現象學 意志與表象的世界(二)
从地缘战略到币缘战略 — 全球化的演变 Covid 調查
台灣社會的存在及其意義
05/23 被俘心理學 15位哲學大師經典講義(一)(二)
宇宙的詩篇(惟強)
06/23 失去 的 勝利 Franz Kafka 的生涯 Casablanca
戰敗者 的 觀點(二) 浮 世 風 呂 羅丹 的 世界
美 的 探 索
07/23 白石老人 青紅幫演義  對於宇宙 的 誤解 歐洲社交界
10/23 葉慈 幾何定理 陳之籓散文集
查泰萊夫人的情人 Modern etiquette in public and private
Golf History 我們的新世界 我思故我在 紐約的現代藝術
12/23 安藤忠雄的都市徬徨(一、二、三、四)
理性之夢(一、二) 歷史與思想(一、二、三、四)
Chanson 香頌 赫遜河畔談中國歷史(一、二、三、四)
歷史平話:諸葛亮(一、二) 紅朝人物誌(一、二)
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nancy-sy · 1 month
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全プレだもの
全プレだもの #岩波書店 #岩波新書風読書ノート #応募者全員プレゼント
新しい週の始まり。勤務先から帰宅すると、こんな封筒が届いておりました。天下の岩波書店からの荷物です。 見た瞬間に「あー、あれか」とあたしは気付きました。岩波新書の読者プレゼントに応募していたことを思い出したのです。 封筒を開けると、ビニールに包まれた景品(賞品?)の上に、こんな挨拶状が添えられていました。4月に入って一週間ですが、挨拶文の日付は2月です。そのころから読者への発送が始まっていたのでしょう。 そして、そして、お待ちかねの景品はこちら。 岩波新書赤版と同じデザインの読書ノートです。応募者全員プレゼントですから届いて当たり前ですね。 今年の1月から3月まで三ヶ月間に刊行された岩波新書3点を一口として応募するわけですから、1月に3冊買って早々に応募した人もいたことでしょう。ちなみにあたしは各月一冊ずつ購入しましたので、応募ハガキを送ったのはまだ最近のことです。 この読書ノートは全プ…
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tsuntsun1221ts · 4 months
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2023.10 妙義山
車で山に行かないかとの友人の誘いで妙義山へ。妙義山は前から行こうと思い調べていたのだが、たしかマイカーでないとアクセスがキビシく、ずっと放置していた。
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中之嶽神社の駐車場からスタート。上級者ルートを通過してみたい気持ちもあったが、今回は登り慣れていない人もいるためハイキングルートのみとする。駐車場眼の前にはすでに妙義の非常に荒々しい岩壁がそびえ立っており迫力ある。
【コースタイム】計測せず
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神社の境内に入り、かなり長い階段を登る。
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友人夫婦が登ってくる
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登り切ると社殿があり、
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社殿の右脇に第4石門へ通づるルートがある。
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ハイキングレベルの普通の道
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第4石門へは数年前の大雨だか台風の影響で通行止め。その手前の展望台で景色をながめて終わり・・・石門は残念だが、それでも景色はかなり良い。ちなみにこの展望台からは目的の第4石門も遠くに見ることができる。またちょうど紅葉の時期で、ところどころ木々が黄色~赤色に色づいている。駐車場からここまで20分もしなかったかな。
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さっきの展望台だけでは物足りなかったので、社殿まで戻り今度は社殿の左脇の方を進んでみる。
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途中は写真を撮るの省いてしまったが、少しスリリングな道を通過して先程いた社殿の真上の岩へ。細長くそびえ立つ巨岩の頂上であり、その上に立つとかなり高度感あり、足がすくむ。車を停めている駐車場が眼下に。
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ここでも周囲見渡しとてもキレイ。
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駐車場へ戻り、車で水上へ向かうため北上する。まずは水上の温泉に浸かり温まる。
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水上の隠れた名店「魚信」。いつもは谷川岳登ったあとに寄るが、今回は友人にもこのお店を知ってほしくてわざわざやってきた。
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熊鍋は1万円!(たしか3人前)。4人で訪れたがこの量でも結構多い。野菜がすごく美味しい。熊肉に関しては自然の味なのか下味によるものか?甘みを強く感じた。
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このお店の名物、馬の肝刺しはヒマラヤ岩塩と。味と香りが非常に強く、一口で強力に漲る。
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オレンジジュースは大ジョッキに果肉がたっぷり入ってたったの500円だったか?都内で同じの注文したら1000円以上はするでしょ。
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自家製梅酒。グラスから溢れて受け皿まで浸っている状態。とてもまろやかな口当たり。ちなみに最初に日本酒3合頼んだが、最初からグラスにお酒が注がれた状態で更にとっくりが3合付いてくるというね・・・。
ひとつ残念だったのが、2階の個室に通されてしまったこと。お店が気を利かせてくれたのだろうが、このお店に行く価値は料理が50%、女将さんとのふれあいが50%を占める。次回予約するときは1階の席をお願いするのを忘れないようにしなければ。
今回は登山といってもちょっと特殊だったのでコースタイムも記録していないが、少なくとも妙義山を縦走するのは無理だな。今回上に登った岩ですら足がすくんだというのに。
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kachoushi · 4 months
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅰ
花鳥誌2024年1月号より転載
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日本文学研究者
井上 泰至
 「恋の季題」は材料も尽きてお開きとしたが、書き物は続けてほしいとのお話だったので、『虚子百句』を私なりに読んでいくことにしたい。
 まず、本書の成り立ちや、おおよその性格を説いて、なぜこの書物を丁寧に読んでいくことにしたのか、その理由をあらあら述べておきたい。
 本書は昭和三三年、すなわち虚子の亡くなる前年の自選句集である。京都の便利堂からの依頼を受けたもので、短時日の間に選んだものであるから、本書の価値は、ある程度割り引いて考える必要はある。が、ともかくも虚子が、自分の代表作と認めた百句だったことは間違いない。
 選句の基準については、追々検討を加えていくが、まず揮毫しやすく、たびたび揮毫してきた句であったことは、序で虚子自身が明らかにしている。本書は、虚子の揮毫を写真で掲載し、五十句ずつを高濱年尾と星野立子が分担して、簡単な句の評釈をつけるという趣向のものだった。年尾の跋文によれば、虚子も事前に二人の文章を検したという。
 本書の企画を持ち込んだ便利堂は、明治二十年創業の書店兼出���社である。コロタイプ印刷機を早くに導入し、美術書の出版で信頼を得た。岡倉天心が創始し、今日でも美術史学の権威的雑誌の位置を保っている「國華」は、便利堂の図版印刷の高度な技術が遺憾なく発揮されたものである。
 四代目店主中村竹四郎は、国宝級の貴重書の複製印刷をも数々手がけ、『虚子百句』刊行の翌年には文化功労者として表彰されている。虚子の字は、それ自体が俳句文化の遺産としての価値を持つ、と認識されていたわけである。
 つまり、主役は百句のみならず、その揮毫でもあったわけで、この点には留意しなければならない。書は、運筆から句の呼吸や中心点を確認できる。同じ字であっても、楷書か行書かといった書き分けがあれば、それは句の眼目ともなる。
 一例を挙げよう。小諸市立虚子記念館に残る十二ヶ月十二句の揮毫を屏風に仕立てたものは、展示の目玉だが、「心」を詠んだ句が三句ある。
  鶯や文字も知らずに歌心 虚子
  二三子や時雨るる心親しめり 同
  我が心ある時軽し罌粟の花 同
 このうち三句目のみ「心」はきちんと楷書で書かれ、他の二句はややリラックスした崩し字となっている。三句目は愛児六を失った悲嘆の中で詠まれた句だからである。書道家に聞くと、「心」の字のバランスは、筆をとる者の「心」を反映するのだと言う。
 こうした鑑賞の醍醐味も『虚子百句』にはあることが、当然予想される。年尾の跋文によれば、この頃の虚子は眼が弱って、それが字に出てしまっている、という。確かに、青年期・壮年期のそれから比べ、運筆の力や字配りを焦点化する眼の力の衰えは隠せない。それでも、修練とは凄いもので、序文の虚子自身の言によれば、百句の大方は一、二時間で揮毫してしまったというから驚きである。字の味わいも、私の能力の範囲で解説を試みたい。
 本書の構成は、春夏秋冬・新年の部に分かれ、各部の句の配列は、成立順となっている。従って明治・大正・昭和と万遍なく句が拾われている。『百人一首』が古典和歌そのものの粋であり、歴史でもあるように、『虚子百句』も虚子の句業の入門書にして到達点でもある。これが本書を読む何よりの理由である。
 本書の装幀を担当した福田平八郎(一八九二〜一九七四)についても、簡単に触れておこう。虚子との縁は、『虚子京遊録』(昭和二三年)『喜寿艶』(昭和二五年)に続き、これが三度目である。  大分出身で、上村松園や竹内栖鳳も出た京都市立絵画専門学校を卒業。京都日本画画壇で重きをなす。トリミングやデザイン感覚に秀で、書物の装幀も得意とした。『虚子句集』の竹の絵は、自家薬籠中の画題であったと考えられる。
 本書は二〇一〇年、岩波書店から復刊された。解説は東京大学教授であった、日本近代文学専攻の野山嘉正が担当した。
 最後に一言。平成期、伝統派で、虚子句の解説つき選集といえば、稲畑汀子氏の『虚子百句』が定番だった。虚子自身の選句とは違ったところに新味を出した素晴らしい本だが、時に稲畑氏らしからぬ、非常に硬い内容と文章の評釈があるのは惜しい。この連載は、あくまで虚子の自選に立ち戻り、虚子句の成立事情と、選句の背景を平易に語ることに徹したい。ただし、この自選句集の性格上、私の虚子観・俳句観が問われることは言うまでもない。
1 美しき人や蚕飼の玉襷
 初出は明治三十四年四月三十日の新聞『日本』。季語は「蚕飼」。蚕はふつう四月に孵化して繭籠る。
 初出では「蚕」の題で内藤鳴雪・坂本四方太・河東碧梧桐・佐藤紅録らの各三句も載る、題詠句である。虚子の他二句は〈蝋燭の灯影に白き蚕かな〉〈蚕飼ふや年々ふやす桑畠〉。『新歳時記』にはこの句を採用せず、写生句らしい〈逡巡として繭ごもらざる蚕かな〉を載せたか。
 蚕は食欲旺盛だ。食べ残した桑やフンは蚕網(さんもう)を使って取り除く。蚕は眠る。睡眠と脱皮を四回ほど繰り返して成長すると、絲を吐き始める。ここで蔟(まぶし)という仕切りのある箱に移す。繭籠らせるのである。絹糸を吐き、繭を成す様は、実に神秘的だ。春の陽が漏れてくる中、吐き出されたばかりの絹糸は光そのものである。この過程に、ひと月ほどはかかる。
 蚕網をかけ、桑を与えると、蚕は網目を通り上にあがる。蚕網の下は蚕のフンと桑の食べ残しが残る。網を上げると、蚕とフン、食べ残した桑の分離ができる。蚕の成長に合わせて網目の大きなものへ変えながら使用する、といった具合である。丁寧さと経験が要求される女性の仕事である。
 養蚕は、明治期日本の主要産業だった。欧州では産地の南仏で病害が発生し、需要が高まったのである。巨利を成した者も多い。出荷は横浜が多かった。
 女性は襷掛けで、髪も縛る。明治期の浮世絵等を見ると、襷の色は赤が代表的である。かの富岡製糸工場では、技術のある女工は赤襷をして周囲から尊敬されたという。
 国を挙げての養蚕業振興を宮中も率先して奨励し、皇后美子が手ずから養蚕を行い、浮世絵などで宮中養蚕が喧伝された。皆赤襷で、髪はおすべらかし、すなわち、後ろでまとめた髪に「長かもじ」を継ぎ、水引や絵元結などを掛けて、長く垂らしたのである。
 結髪の問題にこだわったのも、襷掛けの女性は、皆髪を結ったり、挙げたりして、うなじがあらわになる点が一句の焦点だと考えるからである。つまり、「美しき人」の美しさの拠って立つところは、「襷」に暗示される、黒髪と白いうなじだったのだ。
 「玉襷」という言葉は、『万葉集』以来ある言葉で、これ自体一種の神々しさを醸し出す。『虚子百句』の評釈で、年尾が宮中養蚕を詠んだと解したのも一理ある。しかし、もっと重要なのは、「玉襷」は「うなじ」の連想から、大和の畝傍山を呼び出す決まり文句だったことの方である。謡曲の「恋重荷」に用例がある。虚子がこれを知らないはずはない。
 蚕と繭の「白」と、後れ毛を残したうなじの「白」の連想が、この女性の「美し」さを支えるものだったと考えたい。虚子は、和装の女性の髪にはかなり執心した。
 「まあ旦那でいらしつたんですか。どなたかと思ひましてね。お断り申しましたですけれど何だか気になりまして、一寸御挨拶だけに。どうも姉さん有難う。姉さん有難う」と二人に挨拶して末座に坐つたまゝ一寸こぼれた鬢を掻き上げる。
 小光は総髪の銀杏返しに結つてゐるのが仇つぽくて、薄つすらと白いものゝついてゐる額の広々としてゐるのも美しい。 (『俳諧師』)  小光のモデルは、女義太夫の竹本小土佐で、虚子は彼女の語りがかかる東京中の演芸場へ出かけ、追い回したのであった。虚子の眼裏に焼きつけられた美しさは、挙げた髪やこぼれた鬢にあった。
 谷崎潤一郎も言っている。女性美の焦点は首だと(『陰翳礼賛』)。和服で身体が露出するのは、首・手先・襟足だ。首は細く長くなければいけない。「猪首」という言葉を想起すればよい。肌は白くなければいけない。そこにうなじの後れ毛が色気を呼ぶ。
 「玉襷」はその呼び出しであり、それは説明しないことが肝要だから、「美しき」とだけ冒頭に置いて謎を掛けた。だから、『喜寿艶』でも、この句については、木で鼻をくくったような説明しかしていない。
 完全な主観句で、実際にそういう女を見たのか、絵の中の女か、記憶の中の女か、そんなことはどうでもいい。小説家志望で主観派が本質だった虚子らしい、冒頭の一句なのである。『虚子百句』は『新歳時記』のような教育的意義を取り払った、「作家」虚子の選集だった。
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井上 泰至(いのうえ・やすし)   1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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R6.3.30 開花宣言@保育室だより
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保育室はお外遊びの時間
大変元気に走り回る子どもたちです(*^▽^*)
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「さくら さいているよ~」
当施設の標準木 6~7輪の開花を確認
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謎のポージングで 桜の開花宣言!
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raccoon-pizza · 5 months
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741 底名無し沼さん (ワッチョイ 6a89-LDCa) 2023/08/29(火) 12:14:33.20 ID:cRDSI0+a0
雲ノ平初めて行ったけど大したことなくね?
●●庭園もそこまで綺麗じゃないし、テント場も整備されてない
スタバ(笑)みたいな小屋にみんな惑わされてるの?
ネット記事やYouTuberのタレコミに感化されてるの?
よっぽと会津駒ヶ岳とか秋田駒ヶ岳の方が魅力的な景色だわ 

743 底名無し沼さん (スッップ Sdea-B967) 2023/08/29(��) 12:19:01.98 ID:DrI97RxRd
トウホグ人だな! 

744 底名無し沼さん (ワッチョイ 5d65-Mrak) 2023/08/29(火) 12:20:14.02 ID:tSxeEmY90
雲ノ平もあいこまもいいとこじゃん
何で1/0で語りだすの?中学生かな? 

746 底名無し沼さん (オッペケ Sred-NwK4) 2023/08/29(火) 12:34:27.97 ID:WPTQ46y7r
>>741
その二つと比べて分からないなら仕方ないね
他所で言うと笑われるから匿名でやった方がいいよ 

748 底名無し沼さん (ワッチョイ 4a37-FmU/) 2023/08/29(火) 13:04:20.07 ID:gF/J9/vC0
雲ノ平は実際たいしたことないだろ,写真写りが良すぎて行ってみたらガッカリする
小屋だと御嶽の五の池小屋とかええよ映える 

758 底名無し沼さん (ワッチョイ 6a89-LDCa) 2023/08/29(火) 15:16:48.72 ID:cRDSI0+a0
>>746
最後の秘境(笑)乙 

759 底名無し沼さん (ワッチョイ 86ff-dlFE) 2023/08/29(火) 15:35:18.49 ID:6HbK4fmL0
>>741
きちんと快晴の時に行ったか?
俺は草紅葉の快晴時に2回行ったが緩やかな勾配の草原に木道が続き、どこから見ても水晶と水晶がかっこよくて、高天原と赤牛の方面の山と谷の見渡しと言い大好きになったがな 

760 底名無し沼さん (ワッチョイ 86ff-dlFE) 2023/08/29(火) 15:35:48.71 ID:6HbK4fmL0
>>759
水晶と薬師に訂正 

791 底名無し沼さん (ブーイモ MMea-SNqU) 2023/08/29(火) 20:58:16.67 ID:dDVo+ur/M
>>741
雲ノ平山荘の見た目と風景はいいが中身は大した事なかったな
というか食事がしょぼすぎてな 

792 底名無し沼さん (テテンテンテン MMde-D2xO) 2023/08/29(火) 21:05:52.21 ID:OFjSsmWpM
雲の平なら火打の天狗の庭も同じレベルじゃない? 

795 底名無し沼さん (スッップ Sdea-XQiE) 2023/08/29(火) 21:33:12.95 ID:BP10Cx/Jd
雲の平は星が綺麗だった
早着してテントでダラダラする場所 

798 底名無し沼さん (ブーイモ MMea-uU4Q) 2023/08/29(火) 21:44:36.56 ID:qwluhyn3M
>>792
火打良かった
コスパも良い山だよね
苗場や会津駒も似てるかな
尾瀬は人大杉で除外
大雪山裾合平はクマ怖過ぎでやはり除外 

801 底名無し沼さん (スププ Sdea-L/73) 2023/08/29(火) 23:15:23.97 ID:dQYSJva6d
火打は池塘あるから逆さ火打見れたらラッキーかな。
雲の平はただの高原って感じ。
個人的には朝日岳界隈の五輪高原、黒岩平がお気に入り。 

810 底名無し沼さん (オッペケ Sred-r2Uj) 2023/08/30(水) 10:33:55.27 ID:jSrsAmYer
雲ノ平はネーミングと、小屋の外観と、とよのyoutubeのお陰でバイアス掛かり気味な気がする 

817 底名無し沼さん (ワッチョイ c174-AJnA) 2023/08/30(水) 11:50:25.48 ID:x2sGVroL0
>>802
雲ノ平有名になりすぎて観光地みたいになってもうた
間違いなく秘境ではない 
藪こぎしないでも辿り着ける秘境って何やねんそれ 

820 底名無し沼さん (アウアウウー Sa11-cLg3) 2023/08/30(水) 12:33:18.87 ID:A22/o95Ka
雲ノ平の小屋に先週泊まったが客を泊めすぎとるな。
おまけに応援ボランティアとかいう食客の居候を30人入れていたんで激混み。
渇水で水がないわ、トイレ汚いわでもう行かん。
狭い洗面台に蛇口が2つしかなくてな。それに水もチョロチョロで顔も満足に洗えん。
その割に小洒落たカフェがあってオーディオセットがあって。山小屋やろ、目指す方向がズレてんやないのか伊藤兄弟よ。
双六山荘を見習えや。あそこはよく出来ている。最高に快適やったわ。 

821 底名無し沼さん (ワッチョイ c1cc-MNt6) 2023/08/30(水) 12:41:17.87 ID:jf8xXGrL0
雲ノ平って
日本で1番たどり着くのが大変な場所って
言われて秘境何じゃなかったかな 

824 底名無し沼さん (スップ Sdea-RFvy) 2023/08/30(水) 12:47:21.24 ID:TM8uFBV1d
雲の平より高天原山荘の方が秘境感ある。 

825 底名無し沼さん (アウアウウー Sa11-FmU/) 2023/08/30(水) 12:49:00.97 ID:9lEtb/oYa
どうせ行くなら、雲の平より仙人池かな 

826 底名無し沼さん (オッペケ Sred-SNqU) 2023/08/30(水) 12:55:51.15 ID:psS+kEBqr
>>820
自分も同じタイミングで行ったが、ガヤガヤうるさいし複数人が廊下で酒飲み始めるわで印象最悪だった
さらに早朝から受付の中でスマホのアラームがずっと鳴いてるというね 

829 底名無し沼さん (ワンミングク MM5a-1wHd) 2023/08/30(水) 12:58:11.30 ID:MTMe1MneM
雲ノ平あんまりなのか?
擁護する意見も余りなく…。
来年行こうと思ってたけど。 

831 底名無し沼さん (スッップ Sdea-bj5l) 2023/08/30(水) 13:12:45.85 ID:u0Q8SZPdd
オレは思ってたほどでは無い感じかな
前日の太郎から五郎が最高だっただけにね
ただもしまた行く事があれば小屋泊かと思ったが、ネガ意見が散見されるのを見ると躊躇するわw 

832 底名無し沼さん (アウアウウー Sa11-cLg3) 2023/08/30(水) 13:21:54.45 ID:AiySr+mma
>>829
ワシとしては尾瀬のアヤメ平や会津駒・中門岳の頂上湿原の方が格段にいいと思ったわ。
雲ノ平は木道の破損が甚だしい。ほぼ小屋主体で補修しとるから仕方がない面もあるけどな。
何処にガッカリかと言うとな、湿原の池塘が少ない、小さい、それに枯れ枯れで底がヒビ割れていた。水性植物も皆無。
まぁ標高が高いという事もあるがな。過度な期待はしない方がいい。
水晶岳が日没前に真赤に焼けたアーベントロートが見れたのは良かったな。あれは感動したわ。 

833 底名無し沼さん (ワッチョイ 5def-lN7b) 2023/08/30(水) 13:36:00.89 ID:df8wrjhQ0
雲ノ平の印象悪いのって小屋が原因なんじゃないの
飯不味いとか以前も見たし 

834 底名無し沼さん (JP 0H2e-C1Tt) 2023/08/30(水) 13:44:51.79 ID:fzlIEd8vH
>>820
何しても客が来る殿様商売はそんなものだよ。 

835 底名無し沼さん (アウアウウー Sa11-Fpez) 2023/08/30(水) 13:50:19.00 ID:kyPYGwkXa
テント場のトイレは使った人が掃除したければご自由に掃除してくださいってスタイルらしいな
だから日本一汚いトイレだとか 

836 底名無し沼さん (ワッチョイ c174-CaF9) 2023/08/30(水) 13:59:01.90 ID:B2hiVUNY0
>>828
今年は積雪不足と雨不足でテント場の水も涸れかけの非常事態だっだよ。
小屋はいつも雨水頼りなんだけどね。 

837 底名無し沼さん (ワッチョイ baac-TDjq) 2023/08/30(水) 14:09:19.79 ID:uANQ9C8P0
秘境っていうのも単に交通の便が悪くて行きにくいってだけだからな。雲ノ平 

0838 底名無し沼さん (スッップ Sdea-XQiE) 2023/08/30(水) 14:18:04.00 ID:vIpXbds1d
雲の平より南アのほうが圧倒的にアクセス悪い 

839 底名無し沼さん (スッププ Sdea-T61c) 2023/08/30(水) 14:26:00.26 ID:C0/mdITgd
>>835
「らしい」とか「だとか」とかいい加減な事を言ってるんじゃないよ
毎日午前中に小屋の人が掃除しているよ
せめて現地へ行ってから発言しろよな 

841 底名無し沼さん (オッペケ Sred-LDCa) 2023/08/30(水) 14:48:53.70 ID:w7JQ0m+Sr
>>820
わかるわ
山小屋なのにオーディオにカメラ機材?
無駄に高い食事とケーキやらなんやら
ヘリ代が値上がってるなら、水と必要な食料ですまして、贅沢品とか小屋にいらなくねぇか?酒も含めて
あと、三俣山荘も含めて界隈のおともだち(身内)とYouTube視聴者だらけで歴史上最悪の環境だよね
そんな環境でテン場2,000円w
ビバークが主流になるわけだわ 

845 底名無し沼さん (ワッチョイ 2ded-lN7b) 2023/08/30(水) 15:15:32.71 ID:2bld0y/k0
>>836の言う通り今年は深刻な水不足なのに、渇水で水がないからもう行かんだの、湿原の池塘が少ない、水性植物(原文ママ)も皆無だの頭おかしい人たちだな
これは薬師だがこんなお願いを書いている
http://www.yakushida...com/2023/0804/14790/ 

851 底名無し沼さん (ワッチョイ d6e3-C1Tt) 2023/08/30(水) 16:25:32.36 ID:to3lg2Ky0
>>839
雲ノ平テン場のトイレにはそう書いた貼り紙があったなぁ
でも、テン泊の人は料金高いと文句言うのが多いけどそのくせ自分で掃除なんかしないから小屋の人が対応する 

852 底名無し沼さん (ワッチョイ cd21-8Lm5) 2023/08/30(水) 16:27:17.84 ID:ou8+u9Wg0
雲ノ平テン場のトイレは最悪って聞いてたけど、実際行くとそれほどでもなかったな
もっと酷いところはいくらでもある
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屋敷探索表
ロールorチョイスです。 ダイスを振る場合は、ロケーションを[[1d8]]で、詳細を[[1d6]]で決定できます。
表に描かれていることはフレーバーなので、一部のみ採用や、従わないことも可能です。 RP補助として便利にお使いください。
1)屋敷の中
1:福助人形がお茶を出してくれる。まさかこの人形、元は……? 一瞬ひやりとしたが、【任意の方法】で調べた結果、ちゃんと人形だ。ほっ。 2:芸者人形が丁重に布団を引いて部屋を整えてくれる。まさかこの人形、元は……? 一瞬ひやりとしたが、【任意の方法】で調べた結果、ちゃんと人形だ。ほっ。 3:玩具が沢山入った無地のつづらを見つけた。核らしきものは無いが、どれも状態が良い。大切にされてきたのだろう。 4:万が一の事態がある。【任意の帰還方法】はあるが、屋敷内で現世との境界が薄い場所は無いか探っておこう。 5:厨房では包丁を動かし竈へ竹を吹いて、人形たちが忙しく食事の準備をしている。……えっ? 自分が味見を? 6:厨房の裏口から道が続いている。万一のための脱出路として、頭に入れておく。
2)石畳の道
1:道に沿うよう、真っ赤なヒガンバナが咲いている。 2:外に出れば空がよく見える。満月も星も、いくら時間が経っても定位置から動かない。……そういえば、つづらの蓋の裏にも満月と星が描かれていた。ここは本当にあのつづらの中なのだろう。 3:屋敷の内外を隔てる竹垣の向こうへ目を凝らす。夜闇の向こうに見���るものはない。 4:気配を感じて振り向く!! なんだ、ススキが揺れているだけか……しかし前を向くと、やはり後ろで気配が……? 5:道沿いの東屋を覗いてみると、露天風呂が見えた。この屋敷の作りだけを見ると、本当に高級旅館に来たかのような錯覚を覚える。 6:屋敷の縁側が見える。屋敷の中からは気付かなかった。どこから入るんだろう……?
3)茶室
1:日本家屋特有の急な階段だ。一歩ずつ、確実に登っていく。ギシ……ギシ……といった音が恐怖をかき立てる。 2:二階部分から大きな池が見える。明るい時に見ればさぞ壮観な景色だ���たに違いない。 3:侘び寂びを感じさせる茶室だ。お湯が沸いている。まるで我々をもてなす準備が出来ているとでも言うように。 4:カタカタカタ……茶運び人形が抹茶と茶菓子を運んできた。主人からの”おもてなし”は、受けねばなるまい。 5:裏口から屋敷の厨房に通ずる道がある。なるほど、ここからお茶菓子を運ぶ作りになっているのだな。しかし今はもう少し茶室を探索しよう。 6:床の間だ。陶器の一輪挿しにススキとヒガンバナが活けられている。石畳の道で見かけたものと同じようだ。
4)庭園
1:大きな池に近づいても、水音のひとつもしない。覗き込んでみても、生き物の姿はないようだ。 2:目の前を、不意に真っ赤な色が横切る。……地面に落ちたものを確かめれば、何のことはない。色づいた紅葉だ。 3:池を横切る橋の上から屋敷を眺めれば、その大きさが改めてよくわかる。この中から、怪異の核を探し出さなくては……ゲームが終わる前に見つかるか、定かではないが。 4:庭園に造られた道を歩いていくと、道々の石灯篭にひとりでに灯がともる。……呪力は感じるが、核ではないようだ。 5:――カコンッ! 硬い音にはっと振り向く。なんだ、ししおどしか……。 6:池の向こう側に、簡素な作りの茶室が見えた。風景を邪魔しない大きさになっている。計算された侘び寂びだ。
5)調査
1:もてなし人形は呪力を帯びているが、核は感じられない。これらはただの人形のようだ。 2:異界内に入ってから、核と思しき大きな呪力の反応は常にある。しかし、いまいち場所が掴めない。 3:現世との通信は断たれている。きっちりと蓋の閉められた、箱の中のように。 4:空を見上げる。蒼褪めた不動の月が、不気味だ。 5:生きたものの気配がしない。それなのに時折視線を感じるのはもてなし人形か、それとも……。 6:一夜明けて屋敷を確認してみるが、変わりはない。ひとまず、間取りが変わることはなさそうだ。
6)露天風呂
1:掃除をしている人形たちに「申し訳ございません、もう少しでお湯の準備が出来ますので……」と追い出されてしまった。 2:露天風呂の横に釜がある。どうやらここでお湯を沸かしているようだ。煤まみれで一心不乱に薪を投入する人形がいる。邪魔するのも悪いかな…… 3:見事な岩肌、そして満月を眺めるのに丁度良い角度の温泉だ。満月が動かないからこそのベストポジション。 4:脱衣所がある。何の変哲もない脱衣所だ。体重計と扇風機が置かれている。 5:薪棚に大量の薪が積まれている。この閉ざされた世界のどこから持ってきたのだろう。 6:準備をしていた人形に話を聞く。「事前にご注文頂ければ牛乳やお酒もお持ちできますよ」そういう情報が欲しかった訳ではないのだけれど、とりあえずお礼は言っておこう。
7)屋敷の中Ⅱ
1:福助人形がお茶を運んでいる。この光景も、何だか見慣れてきたな……刺激しないように会釈をしてすれ違う。 2:芸者人形が丁重に布団を引いて部屋を整えてくれる。通じているかどうかは分からないが、お礼を言う。お疲れ様です。 3:玩具が沢山入った無地のつづらを見つけた。……こっそりと、【任意の罠】を仕掛けてみようか。これだけあるのだ、気づかれまい。 4:一度調べたはずの通路……のはずが、新しい部屋を見つける。遊戯場のようだ。ビリヤード台が置かれている。ハイカラというか違和感というかは微妙なところ。 5:厨房の人形たちに味見をお願いされる。一口頂いて、無難な感想を述べる。厨房を離れたあとでヨモツヘグイ対策のお団子を食べることを忘れずに。 6:厨房の裏口から道が続いている。なるほど、これが茶室に続いているんだな。
8)石畳の道Ⅱ
1:道に沿うよう、真っ赤なヒガンバナが咲いている。数日前に蕾だった花は、今も咲いていない。日数が経っているはずなのに。 2:外に出れば空がよく見える。満月も星も、いくら時間が経っても定位置から動かない。空を見上げて、現世のことを思い浮かべる。あちらではどれだけの時間が過ぎただろうか。 3:屋敷の内外を隔てる竹垣の外に、小さな石を投げてみる。不思議な力でカツリと跳ね返った。やはり脱出は無理なのだろうか。 4:気配を感じる。どうせまたススキでしょ? ……と油断を見せておいて急に背後を振り向く!! ススキでした。 5:露店風呂がある。これに入って月を見上げるのも風流というものなのかもしれない。全く動く気配のない月を風流と呼ぶかはさておき。 6:屋敷の縁側が見える。探索の途中だけど、少し休んでいこうかな、と思ったが、あまりにも今の状況に慣れ過ぎている自分に気付く。
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shukiiflog · 7 months
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ある画家の手記if.93 告白
つい先日までホテル暮らしだったけど生活圏内から出たとはいえない程度の距離だったし、こういう遠くまで旅行に来るのは初めてだ、仕事の行き帰りとかじゃなくて旅行が主目的。 部屋に戻ってから、二人で話しながら夕飯をゆっくり突つくように味わって食べた。 さっきの不愉快な男相手に香澄が萎縮してないか、たまに頭を撫でながらじっと見つめて様子を見てたけど、食事も美味しかったし、もう忘れてくれたみたいで良かった。
香澄が奮発して家族風呂にも入れるようにしてくれたから、二人で手を繋いでお風呂まで移動する。 家族風呂を覗いてみたら露天風呂だった。 温泉が初めてだから物珍しくて、あちこち眺めてしまう。 ブーツを脱いで裸足になってお湯のはられたお風呂場の中まで入っていく。外気の冷たさに混じってあったかい湯けむりが足元を浚っていく。 懐手でお湯や外の景色を眺めてたら香澄も裸足になってついてきた。 「気に入った?」 「うん。空間がひらけてて風が気持ちいいね… って 香澄の頭に手を伸ばそうとして懐手にしてたの忘れてて体勢を崩しかけた「わ、危な…「ちょ、」 僕を支えようとした香澄を支えようとして二人で慣れない着物に足をとられて横のお湯の中に盛大に倒れこんだ 「…」 ぽたぽた、髪から湯に水が落ちる とっさに庇おうとして腕で香澄を抱き込んだ、お湯の中で倒れこんだ状態の身を少し起こす。 香澄も僕も背中までお湯に浸かったまま 跳ねたお湯に濡れて二人とも頭からお湯をかぶった 「な、直人だいじょうぶ?!」 「ん… どこも打ったりはしてないよ。急に熱いお湯に入っちゃったね… 火傷しなかった?」 香澄の濡れた頬を親指でなぞりながら訊く。 香澄の下敷きになってるけど、着物の重さを合わせても全然重たくない。肩や腰を抱いてた感触や着物のラインからそんなに痩せちゃってるわけじゃないのは分かってるけど、こんなに軽かったっけ。 かわいいなぁ… 「着物…どうしよう…」香澄がぐっしょり濡れた着物の袖を持ち上げて全身を見ながら呟いた。 「…買い取るしかないね」観念したみたいに僕が片眉だけ少し上げて笑ったら香澄が僕の首筋に顔をすり寄せてきた。香澄の体に両腕を回して体をさする。 着物を着たまま、二人で脱力してお湯のあったかさに少しぼんやりする。 「…」 濡れた着物が香澄の肩や体にはりついて、お湯に浸かった袖や裾が水の浮力で揺れる 香澄の伸びた前髪が顔の輪郭に沿って、毛先から僕の体に水を滴らせる 体を這って伝い落ちてお湯に紛れていく 乱れて頰にかかった部分の赤い前髪を顔の輪郭に沿わせるように指先でなぞって整えながら、顎をとって僕のほうを向かせた 「…やらしいね」 「え、 …え?!」 背中を後ろの岩に預けながら香澄の腰を抱いて体勢を安定させる。着物の上から香澄の背中をなぞり上げて体のラインを刺激するように撫でた。高い着物だけど買うのをいいことに開き直って堪能する。 少し頰を紅潮させた香澄のおでこにキスする。 「え、エロいって… 俺そういうこと言われたの初めてな気がする…」 「僕の前以外ではエロくない方がいいかな…」言いながら香澄の唇をぺろっと舌先で舐めた。 片腕で香澄を抱いたまま、もう片手で着物の懐を探る。濡れてだめになっちゃったかな… さっき館内で見かけて買った、綺麗な缶に入った練紅。袖に入れたままにしてたから取り出してみた。缶にしっかり密閉されてて開けると中身は無事だった。 紅を親指の腹ですくって香澄の唇にそのままおし当てる。 薄い唇に少し雑にひかれた鮮やかな赤色が扇情的で 香澄が少しだけ唇を開いたから口の中に親指を突っ込んで白い歯の内側を撫でると、無邪気に戯れるみたいにして笑いながら僕の親指に軽く噛みついて舌先でくすぐってきた。…。 「…」 白い首筋に手を回して撫であげながら髪に刺さった簪を引き抜いて後ろの岩の上に置いた。 濡れた髪の毛を指に絡ませるみたいに後頭部を弄って頭ごと引き寄せる。そのまま顔を傾けて舌を差し入れて深く口付けた。 「…、……ん…、」 何度も軽く唇を離しては舌でお互いの口内を絡めとって お互いの唾液を飲みたがってるみたい 僕の前髪から香澄の頰に水滴が落ちた。邪魔な前髪を片手でかきあげる。 「……ふ…  …ぅ、…」 間近にある香澄の目が気持ちよさそうに緩んで、涙で潤む 口づけをやめないまま腰に回してた手で体をさらに抱き寄せて僕の膝の上に跨らせた 僕の胸に香澄が両手をつく 控えめな仕草がかわいい… ゆらゆら水中で揺れる着物の合わせから白い脚が伸びる 手を太腿に這わせていって、まだ下には触らない 「……っふ…ぁ …」 香澄の目の焦点が一瞬揺らいだのを見逃さない 「…香澄、ちょっと冷えるけどじっとしててね」 香澄の両脚を揃えさせて片腕を僕の首に回させて横抱きにして立��上がると、一度お湯から上がる。水を含んだ着物が乾いた床を濡らしていく。 お風呂場の中の段差に香澄を抱いたまま腰を下ろして、しばらくその体勢であやすみたいに香澄の体を撫でる。 「…直人…?」 見上げてくる綺麗な瞳に優しく微笑み返しながら言う。 「ちょっとのぼせかけたね。もう少ししたら着物は脱いじゃおう」 僕は平気な気がするけどこのままだと香澄が体冷やすからね。 プロに着付けてもらったままだったから、帰りにあそこまで上手く着付けられなかった時のためにと思って一応部屋の浴衣持ってきててよかった。 香澄は少しのぼせたのが冷めるまで僕の腕の中でぽわんとした目で結われたままの僕の髪の毛の紐をいじってた。 たまに僕の髪の毛の先を掴んで口元に引き寄せるのがかわいくて、支えるために回した手で香澄の頭を撫でては髪の毛の中に鼻筋を埋めてあちこちにキスした。
濡れた着物を脱いでもう一度二人でお湯に浸かってあったまってからお風呂を出た。 部屋に戻ったらもう布団が敷いてあって、ふかふかの羽毛布団に二人でダイブして布団の感触を楽しんだ。 マンションではいつもベッドにマットレスだから、それも柔らかいけど敷布団の心地よさとは種類が違う気がする。 「きもちいいね」 一緒に布団の上で寝そべってごろごろしながら、いつものストールの代わりみたいに香澄を掛け布団で包んで布団の上から抱きしめてぎゅっとする。 布団から顔だけ出した香澄がちいさな声をあげて笑う。かわいいな。ふわふわする… 二人だけの場所だと少し気が緩んで顔から力が抜ける。緊張したり疲れるほど気を張ってたわけじゃないけど、外でも館内でも人の目がある場所ではそれなりに気を引き締めてたから。 「そういえば、肖像画家になるって。肖像画ってどんなのだろ… 俺が聞いてもいいこと?」 布団から出てる香澄の髪の毛をいじりながら優しく笑って答える。 「もちろん」 それから、大晦日の夜まで何してたかを香澄に雑談交じりに話した。
クリスマスに香澄と会ってから、少し考えて、先輩の肖像画家の人の家に訪ねていったりしたよ 僕はずっと静物…果物とかグラスとか無機物とかが並んでるような絵ばっかり描いてたから でも結局自分のやり方でやるしか納得できないみたいで、 ほんの数日だったけど木炭紙や鉛筆や木炭を買ってきて、ホテルの部屋にこもってずっと素描描いてた タクシー捕まえて半日ずっと無作為に走ってもらって車窓に流れる景色を休みなくクロッキーして描くスピード上げたりもしてた これからは相手が人間だから相手の負担も考えないと…  これから描く人たちは描かれる前提で暮らしてないから、モデルみたいに専用の体力備えてる人ばかりじゃないしね チェックアウトの時間すっかり忘れてて、仕方なく部屋に二千枚くらいの素描を散らかしたまま出てきたから流石にホテルの人にちょっと申し訳なかったな でも描いてたらすぐに筋肉ついたから痩せてたのが少し引き締まったよ 腹筋割れてたかも
触る?って聞いたら香澄が布団から腕を伸ばして僕の胴に触れた 「わー…硬い…」 「ボディビルダーみたいに筋肉大きくする鍛え方じゃないから見た目はそんなに変わってないかも」 筋肉を肥大させる鍛え方はプロテイン使ったり工夫がいるし、僕は痩せてもあんまり筋肉は落ちないから、体型だけならスラムにいた頃と少し近いのかな 僕も布団をどけて香澄の体に触れる。相変わらずちょっと痩せ気味だけど不健康ではない感じで安心する。 もう一度布団を一緒にかぶって香澄にくっついて目を閉じる …香澄の匂いに温泉のいい匂いが混じってる… 香澄の頰に触れたら外気で冷たくなってた 「香澄の体ひんやりしてて好き」 香澄の鼻先に僕の鼻先をあてたら鼻も香澄は冷えてた もう一枚、僕の布団のほうの掛け布団を香澄の体にかけてあったかくさせる 布団の中で香澄が僕の着物の合わせに手を入れてきた 「…直人の体いつもぽかぽかしてて好き」 香澄の体に腕を回して脚を絡めてぎゅっと抱きつく 「…これであったかい?」 「…あったかい」 香澄があったまるまでじっと抱きしめる 僕の肩口に口元押しつけて目を閉じてた香澄が目を開けて僕のほうをじっと見る。僕を抱きしめ返しながら言った 「…しないの?」 僕は横目で香澄を見つめて穏やかに笑って聞き返した 「…抱いてくれる?」 香澄の手首を掴んで、ごろんと寝返りをうって仰向けになりながら香澄の体を引き寄せて僕の上に導く 僕の体の上に寝そべりながらキスしてくる、口を開けたら絡んでくる舌に応��ながら掛け布団をどけた
香澄に頭を抱き込まれるみたいに腕で囲まれて枕に押しつけられるみたいにキスが深くなる 香澄が体を通しやすいように脚を開いたら太腿の裏を撫でられた「ふ……、……」溜め息みたいな声が喉から漏れる 唇を追いながら上体を起こして膝立ちになった香澄の脚に触れる そっと浴衣の合わせから手を差し入れて香澄のを優しく撫でた「……」 香澄の浴衣の帯を引き抜いて外す 浴衣の前が開いて白い体が中途半端に露わになる 障子の淵に浅く腰掛けられそうだったから一緒に立って香澄の手を引いてそこに座らせた 向かいに立って少し屈んでキスしながら手に持ってた帯を香澄に握らせた「僕の腕、後ろで縛って」 香澄が目を丸くして、なんで?って表情するから「そのほうが僕が楽しいから」って言ってみた せっかく浴衣だし、景観も綺麗で、本当は香澄を縛ったほうが見目美しいと思うけどね 香澄の前で背中を向けて膝をついて後ろで両腕を合わせたらスルリと帯が手首に回る感触がした 何周か巡らせたところで手が止まったから「もっときつく絡めて」って言った 僕の力だと巻いただけじゃすぐ解いちゃいそう キュッと帯が締まる衣摺れの音がして背中でしっかり縛られた 「…苦しくない?」 「全然平気」 膝立ちのまま障子の淵に座る香澄のほうに向き直る 帯のとれた浴衣の布を鼻先でわけて、合わせの中に顔を突っ込んだ そのまま少しだけ反応してる香澄のを舌でなぞり上げてから口に含んで唾液でたっぷり湿らせる そのまま頭をゆっくり上下させて柔らかく唇で包んだまま扱く 少ししたらしっかりたってきた 手が使えないから深くまで咥え込んで伸ばせるだけ舌を伸ばして袋を刺激した 香澄の手が僕の顔まわりに落ちてきた髪の毛を梳いて片側にまとめて流してくれる 浅くまで一度引いてから先端だけ舌でちろちろくすぐって刺激したらさらにかたくなった 舌に絡んでくる先走りの苦みも甘いような気がする 髪に指を通すように優しく頭を撫でられる 褒められてるみたいでうっとりして、咥えたまま夢中でしゃぶり付いてたら途中で肩を掴まれて体を離された 口が離れると同時に唾液と先走りの混じったのがだらだら畳と僕の胸に糸を引きながら垂れた 「…香澄…?」 口寂しくて見上げたらなにか訊く間もなく唇を合わせられて塞がれた 障子の淵に腰掛けたまま上体を折って斜め上から口付けられる いつもと違う角度で僕が頭を大きく仰け反らせないとうまくキスできない ほとんど香澄を見上げるみたいな姿勢で舌を絡ませてたら、倒れないように香澄が背中を腕で支えてくれた 滴ったぶんも舐めとるみたいにキスされて、もともとたってた僕のがもっと反応して浴衣の布を押し上げる 溢れるほどになった先走りが浴衣を湿らせながら一筋つたって足の付け根から太腿にゆっくり落ちていく 香澄が障子の淵からおりて僕の向かいに一緒に膝立ちになった 優しく抱きしめられてから、ローションを絡めた香澄の手が僕の腰を撫でて、浴衣の中に入ってきた手がお尻を撫でながら僕の後ろに触れた 「…ぁ……、」腕を縛られてるからか、思うように動けなくてもどかしくて自然と普段より抑えられたか細い声になった もう片手で浴衣の前を取り払われると恥ずかしいくらい主張した僕のが外気に晒される そっと片手で覆われて扱かれて「…ふ…ぅ……っ、…」気持ちよくて脚が崩れそう 香澄にもたれかかって肩に口元を押しつけた ぎゅっと閉じた目尻から涙が落ちて香澄の浴衣に染みていく そのまま支えるように片腕で背中を抱かれて、もう片手で前と後ろを交互にいじられる 濡れそぼった後ろがぐちゅぐちゅ音を立てて、脚から垂れていく 香澄の指が入ってくるたびになかが吸いつくように指を締めあげる さっきからわざと触れられてなかった僕の好きなところを香澄の指先が軽く抉るように擦った 「…っ!か…かすみ、…ぁ… だめ、僕…」「イっていいよ…」背中に回ってた手で顎をとられてキスされた 「ん…んぅ……」キスしながら後ろの好きなところをずっと刺激される ぎゅっと抱きしめられるのと同時に吐き出して、くっついた体で僕と香澄の腹部が浴衣ごと濡れて滑った
一度布団の上に移動してから、力が入らなくなって崩れた脚を折って布団にぺったりつけて開く 浴衣から脚が出ちゃってる 一度吐いてもすぐかたくなって 後ろで手を縛ってるから何もできない「香澄…触って」 向かい合って座った香澄にそっと前を扱かれる 首を伸ばして香澄にキスする …香澄は気持ちいいかな 腕を縛ったら僕ばっかりになるの忘れてた 部屋は薄暗くて僕の目じゃしっかり表情が確認できない 香澄の背後の窓の縁に乗った雪が月明かりを含んで淡く光ってる 僕が無意識に後ろを布団に擦りつけようとしてたら、香澄に折ってた両脚を一度前に伸ばされて、下から手で持って軽く持ち上げられた 体の前で立てた脚の間に香澄が入ってきて、「少し腰浮かせる?」って聞いてきた 頷く 腰を持ち上げられながらあぐらを組んだ香澄の膝の上に脚を開いて乗る お互いの反応してるのが擦れ合って少し顔があつくなる あついのと一緒に目に涙が溜まる 香澄もちゃんと気持ちいいのがわかると安心する 僕が乗ると重たいだろうから重心をうまく乗せてなるべく体重そのままが香澄にかからないようにする 膝を布団について、腰を浮かせると香澄を見下ろして、濡れて緩んだ後ろに香澄の先をあてた「っ…、ふ……」ゆっくり腰を沈めていくと香澄のが入ってくるのがわかって、気持ちよくてなかが締まる 「んん… ぁっ、」脚から力が抜けて一番奥まで入る、香澄に触りたい…  触れられないから香澄にもたれて顔を首筋に擦りつける ちょっとでも動くと奥に当たって その度に小さな喘ぎをあげて顔をぐりぐり香澄の体に押しあてて なんだかわからない涙が溢れてだんだん涙声になる 香澄が下から腰を突き上げてきて悲鳴をあげた 繰り返し何度も突かれて、気持ちよすぎて一度自分から抜いて、香澄の上から退くようにして布団の上に離れた  …触れたい 「香澄…  」僕の顔に伸びてきた香澄の手を、自分の肩と頰で挟むようにして顔をすり寄せ��がら手のひらを舌で舐めてくすぐってねだる「…後ろからして」 前にしてくれたとき気持ちよかったから、香澄に好きなように扱われるのがすき、僕は香澄に犯されるのがすき  …って 思ったこと言ってたら自分で言いながら顔がもっとあつくなる 恥ずかしくてうっすら目が潤む 香澄の指先を舐めて口に咥えたら指を抜かれて、かわりに顔を両手で引き寄せられて噛みつかれるようにキスされた 体をひっくり返されてうつ伏せの体勢にさせられて、僕が両膝を立てる  腕がつけないから上体は布団にうつ伏せたまま、横顔で後ろの香澄を見上げる …引かれてないかな…不安で眉が下がる さっきより涙目になってたら腰を両手で掴まれて、一気に香澄のを押し込まれた「あああぁっ…」 全身が仰け反ってなかが締まる 一度浅くまで抜かれて、また深く突かれて その度に全身がずっとぼんやり痺れたみたいで 頭が快感でまっしろになる いつの間にかイってて着物も布団もぐしょぐしょに濡れてた いつイったのかわからないくらいずっときもちよくて このまま意識飛んじゃいそうだ …縛られて、身動きできない状態で僕がねだったように犯してくれてるのは香澄だ… そう思ったら胸がきゅうっとあっためられたみたいに 苦しいようなきもちいいような 酸欠かな 耳が遠くなる どこも痛くない  香澄が根元まで押しこんで一度僕の体を後ろから抱きしめた 胸やお腹を指先が這って刺激していく 僕の体もあつくてぐっしょり汗もかいてるけど、入ってくる香澄のもあつい  きもちいい… すき…   香澄 きもちいい やめないで もっと…   
どこまでちゃんと言葉になってるかわからない  きもちいいのは波を超えたら静まるかと思ったのに香澄がなかでイって動くのをやめても抜かなかったから、香澄のが入ってるってだけでずっと感じてしまって 思ったこと全部言ってしまうつもりで嬌声の合間に蕩けたような声で言いつづけた
香澄視点 続き
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fukurabi9 · 9 months
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1077 真っ白い砂浜
南の島には眩しいくらいの真っ白い砂浜があります。 どうしてこれ程までに白いのだろうか? 本土の砂は、岩が砕けた破片や内陸部より川に流された土や泥が、海水で洗われ砂浜を形づくっていますが、サンゴ礁で出来た小さな島は川もなく、周りと中心部が小高いコマのような地形になっており、大量の雨が降ったとしても、雨は地下水となり、土や泥が内陸部から海岸へ流れ出る事はありません。 島の砂浜は、海側から珊瑚の死骸や貝類がうち寄せられ、砕かれた石灰砂で出来ており、波の激しい浜では、角がとれ、普通の丸みのある砂になり、波の穏やかな湾や入り江では、星状のままになっています。 本土の砂とは、素材そのものが違う。幸せを呼ぶ星砂としてお土産品にもなっています。 子供の頃、巻貝の殻が高い値で売れており、白い殻がワイシャツのボタンに使われていたのです。 その貝殻や珊瑚の死骸等が、砂になるのですから、島の砂浜が精製された白糖のように、真っ白いのは当たり前。 また沖縄名物のハイビスカスと、赤い瓦に白い漆喰模様は、周りと調和し景観を楽しませてくれますが、島々のかわら屋根を台風や厳しい太陽熱から守るのにも、珊瑚が重要な役割を果たして来ました。 昔から赤い瓦屋根の継ぎ目を補強するのに、珊瑚を焼いて灰にして出来た石灰をこねて作った、漆喰が使われてきたのです。 ひかるが生まれ育った黒島は、世界に類を見ない素晴らしい島だ。 島の形自体は見事なハート型、ハートの両肩から下半球を取り巻くように、ものの見事なリーフがあります。 総延長7、8キロくらいは、あるのではないだろうか。 その島を取り巻くリーフと島の間には、これまた見事な大自然の陸橋の如き渡しがいくつもあり、その渡しと渡しの間は、東京ドームを遥かに凌ぐ、大きな天然の巨大プールが出来上ります。 リーフ上には、直径10メートル前後の大小プールが、いたる所に出現。 勿論、色とりどりの熱帯魚が、いっぱいいます。 リーフの内海は、潮流が殆んどなく、子供や女性でも自由に泳げ、しかも潮の干満で、常に綺麗な透き通った状態が保たれ、手入れや維持費も不要です。 数え切れない熱帯魚達と、色々な形をした珊瑚郡の稀に見る自然環境。 その昔、リーフ内には魚貝類等、膨大な量が捕れたとの事。勿論、今でも捕れます。 そして島には住人が溢れ、一大文化圏を形成していたとの事です。 歴史には出てきませんが、本当の意味での日本のインカ帝国と言ってもいいのではないだろうか。 ひかるは定年後、この島の生まれ育った家で、世界一大富豪の生活が約束されているようなものです。 なぜなら、父が自分の畑だと言っていた、大自然の大小数え切れないプールが目前。 プライベートビーチの如く自由に使え、リーフの内側に生息する、おびただしい珊瑚群。 熱帯魚達は、子共の時からの友人であり、仲間であると同時に大きな財産。 これだけのものを作り上げるとしたら、お金がどれくらいかかるか想像さえ出来ません。 この巨大な財産が自由に使えるのです。 自分の物、と言っても過言ではないでしょう。 そうだ、幸せは独り占めしてはいけない。 全国の皆さんにも楽しんでもらおう。 東京ドームより大きな自然の巨大プール、珊瑚や熱帯魚達が一緒に遊んでくれるぞ! ここは日本最後の楽園だ。 そして、この大自然が、この世で一番恐れるものは人間。 脅かす事なく、壊す事なく、優しく見守ってやろう。 子共達へ残そう。 魚達よ! 珊瑚群よ! 体に気をつけ、元気で頑張れ。 会える日を、楽しみにしているぞ!
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