Tumgik
#今の君はもう十分あの頃を越えているよ
naootee · 1 year
Photo
Tumblr media
bリーグ 川崎vs群馬でハイになるオヤジ #バスケットボール #bリーグ #川崎ブレイブサンダース #群馬クレインサンダーズ #とどろきアリーナ #この音が俺を蘇らせる #そろそろ自分を信じていい頃だ #今の君はもう十分あの頃を越えているよ #左手はそえるだけ #あきらめたらそこで試合終了ですよ #バスケがしたいです #ドリブルこそチビの生きる道なんだよ #123go #スクリーンアウトだ #ダンコたる決意 #ドアホウが #天才ですから #basketball #bleague #kawasakibravethunders #gunmacranethunders #todorokiarena #kanagawa_photo_club #igersjp #ig_japan #dogsofinstagram #写真好きな人と繋がりたい (とどろきアリーナ) https://www.instagram.com/p/Cp966wKvAF9/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
rosysnow · 16 days
Text
かたむいていく
Tumblr media
 意識がくらくらする炎天下、いつもの喫茶店にたどりついた私は、からんころんと響いたドアベルをくぐった。
 ほてった頭や汗ばんだ肌を、クーラーが優しくなだめる。「いらっしゃいませ」と近づいてきたウェイトレスに、「待ち合わせなので、テーブルで」といつも通り答えると、「こちらにどうぞ」とうやうやしく窓際の席に案内される。
「アイスレモンティーお願いします」
「かしこまりました」
 彼女はにっこりして注文を書きつけると、一礼してカウンター内のマスターに注文を伝えにいく。
 窓の向こうを見た。気がふれそうな猛暑が続いている。熱中症警報の中、出かけていく私を家族は心配しているけど、今日もやっぱり来てしまう。
 時刻は十四時を少し過ぎていた。レースカーテン越しに、窓からの日射しは明るい。何度も入口の扉に目をやりながら、彼を待つ。
 この春、私は大学生になった。この機にひとり暮らしを始める友達も多かったけど、私は実家から通っている。時間はかかるものの、乗り換えなしの一本で大学最寄り駅まで行けるのだ。もちろん、大学付近でのひとり暮らしにも少し憧れたけれど、今は勉強に必死で、自活する余裕はなかったと思う。
 ゴールデンウイークが過ぎて、いよいよ授業は本格的になった。その頃から、帰る前に大学のそばのドラッグストアで、ひとつお菓子を買うのが私の秘かな楽しみになった。ドリンクはいつも、紙パックのレモンティー。コンビニで買ったら高いもんね、とレジに向かうと、今日もあのスタッフさんに当たった。
 無愛想ではないけれど、何というか、無気力そうな男の人だ。まだ三十歳にはなっていないと思う。かったるそうな手つきでバーコードを読み取り、お会計を読み上げる声も低い。何も見ていないような目が印象的だ。
 よく雇ってもらえてるなあ、と感じながら、私はお金をはらって、商品の入ったエコバックを肩にかける。「ありがとうございましたー」とやはりやる気のなさそうな声に送り出され、あの人のレジにはあんまり当たりたくないのにと思った。
 今年は、すでに初夏から猛暑日があった。梅雨に入っても、ほとんど雨が降らない。かと思ったら、七月の頭に数日激しい雨が続いて、それが明けると煮えるような真夏が始まった。
 前期の試験が終わった日、結果次第ではすぐに夏休みだなあと私はちょっと浮かれていた。暑さは絡みついてくるけれど、足取りは軽めに、今日は多めにお菓子を買っちゃおうとドラッグストアに立ち寄る。
 狂ったように、蝉の声が空をかきむしっている。焦げつく太陽の下を歩くと、日焼け止めもあえなく、皮膚がひりひり痛くなってくる。お手入れするものも買ったほうがいいかもしれない、と思っていると、ドラッグストアの入口付近にある自販機の隣で、誰かベンチに座っていることに気づいた。
 何も見ていないような目で、視線を放り投げている男の人。
 ……あの人、だよね? ここのレジの人。サボってるのかな。それとも休憩?
 何となく立ち止まって、怪訝を浮かべる私に、彼も気がついた。そして、「あー……どうも」といきなり話しかけてきたので、私は動揺してしまう。
「えっ……と、あ、どうも」
 一応そう答えたものの、それ以上、会話は続かない。彼はまたベンチにもたれて、空中を見上げた。そんなとこ暑いでしょ、と私は首をかしげつつ、気まずいのもあってさっさとドラッグストア店内に踏みこんだ。
 節電で照明暗めの店内から、クーラーがさあっと軆を包みこむ。涼しい、と救われたため息をついて、さっそくお菓子コーナーに行こうとしたときだ。
「え、こんなのあった?」
「使っていいのかな」
 そんな女の子たちの話し声が聞こえて、つられるようにそちらを見た。レジがあったそこには、スーパーでも見かける機械が登場していた。セルフレジだ。
 私は少し考えたあと、お店を出て、男の人のところに引き返した。彼は変わらずそこにいて、ぼんやりしている。私に気づくと、「何も買わないの?」と訊いてくる。私はゆっくり彼に歩み寄ると、その隣に腰をおろした。
「セルフレジに、なってましたね」
「ああ、期待の新星だよ」
「……有人レジは」
「残ってるよ。君、セルフレジ苦手?」
「そういうわけでは」
「じゃ、俺よりいいでしょ」
 私は彼のほうに首を捻じった。
「人員削減で、俺、真っ先にクビ」
「……そうですか」
「今まで、シフトいつでも入れるから、かろうじてつながってたけど。機械が来たら、シフトいつでも入れますとか何でもないよなあ」
 あんまり焦っている様子はない彼を見つめていると、「暑っついなあ……喉渇いた」と彼はあくびまでもらす。
「そこに自販機ありますけど」
「自分をクビにした店の利益にはなりたくない」
「じゃあ、涼しいところ行くとか」
「そうだなあ。君は? このあと予定とか」
「ヒマ……ですけど」
「じゃあ、紅茶がおいしい茶店知ってるから、行こうか」
「えっ」
「若い女の子とお茶してなぐさめられたい」
「………、喫茶店って、近いんですか?」
「駅までの道だよ」
「じゃあ、少しだけ」
「うん」
 彼は伸びをしてから、ベンチを立ち上がった。私も続いて歩き出すと、彼は自然と私の手を取る。伝わった指先の熱に、どきんと心臓が揺らめく。
 彼の背中を見上げた。南中の日射しに、短い黒髪の毛先が透けてい���。歩幅は広いけど、歩調はゆっくりだ。振り向いて笑みを見せたりはしないけど、私を引っ張るみたいに自分の速さで歩いたりしない。実は気遣える人なのかもしれない。
 ぬるい風が抜けても、軆はすぐに汗ばんでくる。会話がないから、どぎまぎと視線が泳ぐ。つながった手から、細胞が緩くしびれる感じがして、鼓動がざわついて落ち着かない。
 彼が私を連れていったのは、駅まで近道だけど人通りが少なく、私は普段使わない小道にある喫茶店だった。チョコレート色の扉を押し開くと、からんころんとドアベルが響く。
 店内は白が基調で明るかった。壁や天井だけでなく、少ないテーブル席も白い。窓にかかるレースカーテンも白く透け、光が満ちていた。カウンターと床だけ、木製のチョコレート色が出ている。
「いらっしゃいませ」
 ウェイトレスの女の子が歩み寄ってきて、「おふたり様ですか?」と穏やかに微笑む。「うん」と彼が答えると、「こちらにどうぞ」と彼女は窓際の席に案内してくれた。
「君はレモンティーだよね」
 席に着くと、メニューは開かずに、彼はそう問うてきた。認識されてたのか、と何だか恥ずかしくなりながらも、こくりとする。
「俺はクリームソーダ」
 それを聞いて、私はつい小さく噴き出してしまった。「え、何?」ときょとんとした彼に、「何か、かわいいなと思って」と私は正直に答える。「えー……」と彼はメニューに手を伸ばしかけたけど、「やっぱ、クリームソーダ」とウェイトレスに伝える。彼女もちょっとくすりとしつつ、「以上でよろしいですか?」と確認を取ってくれる。
「何か食べる? おごるよ」
「いえ、レモンティーだけで」
「そう。じゃあ、そのふたつで」
「かしこまりました」とウェイトレスはたおやかに微笑み、注文を受けつけて去っていった。それを見送っていると、彼は頬杖をついてつぶやく。
「アイスと炭酸、夏には最高だと思わない?」
「分かるんですけど」
「子供っぽい?」
「そうは言ってないですよ」
「男に『かわいい』って言うのは、そういう意味だよ」
「……そうなんですかね」
「ま、どこで注文しても、確かに言われるんだけどね」
 私は彼の顔を見て、誰に、と訊きかけた。訊かなくても、相手は分かった。頬杖で、彼の左薬指に銀色の光があることに気づいたから。
 彼女、いるんだ。いや、もしかして奥さんかも。
 じゃあ、このお茶にも深い意味はないのか。そう思うと、なぜかしゅんとしぼむような気持ちになる。すると、「どうした?」と彼が顔を覗きこんできた。その顔の近さに肩を揺らしていると、「大丈夫?」と彼は相変わらず表情はあまりないけど、首をかたむける。
「暑い?」
「……暑いですね」
「すぐ注文しちゃったから、お冷や忘れられてるかも。もらってくるよ」
 そう言った彼は立ち上がり、カウンター内のマスターに声をかけた。それを見守って、やっぱり気遣いがある、と思った。高校時代に少しつきあった彼氏なんて、ファミレスでは私にドリンクバーのお水を持ってこさせたっけ。
「はい、これ飲んで」
 彼が持ってきたお冷やを受け取ると、私はひと口飲んだ。ただの水だけど、ひんやりおいしい。「ここは氷がいいから、水でもおいしいでしょ」と席に着いた彼に、思わずうなずいてしまう。
「ここ、よく来るんですか?」
「うん。君と同じかな」
「同じ」
「仕事帰りの癒やし」
「……私、そんな嬉しそうにお菓子買ってましたか」
「そうだね。で、俺がレジだと一瞬眉間に皺寄せるの」
「えっ。そ、そんなことは」
「いいよ、たいていの常連さんがそうだったから」
「………、感じ悪いわけではなかったですよ」
「そう?」
「ただ、やる気なさそうだなあって」
「やる気はなかった」
「顔に出しちゃダメですよ」
「はは。やる気出せって言われるよりいいな」
 初めて咲った彼に、私はまた、胸がざわざわと甘く騒ぐのを感じる。
 それから、レモンティーとクリームソーダをさっきのウェイトレスが運んでくる。お冷やのことを謝られて、私は慌てて首を横に振った。彼の前に置かれたクリームソーダは、よく見かけるメロンでなくオレンジだ。
「オレンジソーダなんですね」
「そうなんだよね。これがまたうまいわけですよ」
 彼はまず濃厚そうなバニラアイスをすくって、口にふくむ。食べるときは、表情があるらしい。すごくおいしそうに食べている。
 私もきらきら鮮やかなレモンティーに、ストローをさして飲んでみた。搾ったばかりらしいレモンが瑞々しい。それに淹れたての紅茶と、蜂蜜が絡みあって、甘酸っぱい味がした。
 一時間ぐらい、ゆっくり涼んで過ごした。ほかのお客さんも、わりあいのんびり過ごしている。
 おごるよ、とは言われたけど、本当に甘えていいのかな。でも、メニューを見ていないから、値段が分からない。これで足りるかなという金額として、私は千円を席を立つ前に出してみた。
 彼はまばたきをしたのち、「名前も知らない男に、お金出しちゃダメだよ」と苦笑した。「じゃあ、お名前教えてください」と私が言うと、「ほんとに気にしないで」と彼はレジに向かってしまう。私は仕方なく千円札を財布にしまって、彼と喫茶店をあとにした。
「ちなみに、蒼一ね」
「えっ」
「俺の名前」
「………、あっ、お金──」
「そういう意味じゃなくて、君の名前は?」
 外の熱気に早くも軆が汗ばむ中、私は彼を見上げて、「清那です、けど」とぎこちなく答える。「清那ちゃんか」と繰り返した彼は、「いつも店でありがとね」と言って、駅とは逆方向に歩き出した。
 送ってくれないのは、そういう意味。
 分かったのに──分かったから、私はその背中に「蒼一さんっ」と声をかけていた。蝉の声の中に反響した私の声に、遠ざかりかけた影法師が止まる。それから、彼はこちらを振り返った。
 いつも、何も見ていないような目をしているくせに。今は、私をくっきり映して、捕らえてくる。
 そのあと、試験には合格して、大学はすぐ夏休みになった。なのに、私は毎日その街におもむいた。蒼一さんに会うためだった。いつも、あの喫茶店でお茶をするだけ。それでもよかった。
 過ごすのは、お昼を食べたあとぐらいの十四時くらいから、日がかたむいてくる十七時まで。真っ白の喫茶店の中では、射してくるオレンジが透けて、夕暮れが始まったのがすぐ分かる。それがお別れの合図だった。
「彼氏はいいの?」なんて蒼一さんは訊かない。私が正直に、「いないよ」と答えるのが分かっているのだろう。彼氏のいない私の責任は、取れないのだ。それ以上に、「彼女はいいの?」と私が問う機会を摘み取っている。
 蒼一さんのシルバーリングに、私が知らないふりをしていること。それに蒼一さんが気づいていないわけがない。
 夕暮れ、懐かしいような色合いのオレンジが、睫毛越しに揺れる。蒼一さんは私を駅には送ることなく、誰かのところに帰っていく。風に混じった夏の香りが頬を撫でた。蝉の声がゆがむように残響している。心で甘く熟していく想いに、私の呼吸はじんわり痛む。
 あっという間に、八月に入った。その日も喫茶店に向かうと、なぜか蒼一さんは、チョコレート色の扉の前にいた。いつもは、先に来たほうは喫茶店の中で待っているのに。少し息を切らし、汗もだいぶ流しているから、私は急いで駆け寄って「暑いよ、入ろう」と声をかけた。
 蒼一さんが私を見る。どきっとする。この人が私を「見る」のは、初めて彼の名前を呼んだあのときだけだったから。
「……何で」
「えっ」
「何で、そんな──」
 私は首をかたむけて、「どうしたの?」と蒼一さんを覗きこんだ。すると、露骨に顔を背けられて、私は少し傷ついてしまう。うつむいて、塗るようになった淡いマニキュアの指先を握りしめる。
 なぜかは分からないけど、蒼一さんがいらいらしているのは伝わってきた。もしかして、今日は早く来て、すごく待っていたのだろうか。でも、連絡先は交換していないから、私に知る術はなかったし──
「何か、怒ってるの?」
「………」
「……熱中症になるよ。とりあえず、冷たいもの飲んで──」
「本気で、そんなこと思ってるの?」
「えっ」
「俺はさ、そんなに純粋じゃないんだよ」
 顔を背けるまま言った、蒼一さんを見上げる。拍子、ぐいっと手をつかまれた。「わっ」と声が出たけど、蒼一さんは構わず私を引っ張っていく。私は慌てて速足になり、それについていく。
 何でだろう。ぜんぜん優しくないのに。不安を感じるより、どきどきしている。
 駅に向かうと、夏休みで混雑する構内を抜けて、裏通りに出た。狭い飲み屋街があって、車道沿いに出る。そこに並んでいるのは、センスがよく分からない変な名前のラブホテルだった。
 その中のひとつに、蒼一さんは躊躇うことなく私を連れこんだ。エレベーターの中で、蒼一さんの顔を盗み見ると、苦しそうにしている。その表情が、不思議と愛しい。私は自然と背伸びをして、蒼一さんの口元にキスをすると、「大丈夫」とささやいた。蒼一さんが何か言いかけたとき、エレベーターが到着する。
 部屋に入ると、蒼一さんは私をベッドに押し倒した。きしんだ音に蒼一さんがかぶさってきて、ついで、息継ぎもないような深いキス。唾液が絡まる音は、蜜が蕩けているみたいだった。胸をまさぐられながら、吐息も素肌もどんどん敏感になる。
 クーラーもつけなくて、室内には熱がこもって空気が湿っていった。ふたりとも汗でどろどろだったけど、構わずにお互い服を脱がしあう。蒼一さんの指が私の脚のあいだに触れた。ただでさえ蒸れていたそこは、下着越しの刺激でも切なく響く。
「……すげー濡れてるね」
 そう言った蒼一さんには、食べているときと同じように表情があった。私の下着を剥ぎ取って、膝をつかんで脚を開いて、愛おしそうに舌ですくってくる。私は思わず声をもらして、すると、蒼一さんはもっと丁寧に私を食べた。
 快感のままに水音がはじける。私の壊れそうな喘ぎが空を彷徨う。蒼一さんはもどかしそうに自分の下着も脱いで、本能のまま張りつめたものをあらわにした。私は焦点の合っていない目でそれを見て、自然と手を伸ばす。
 あったかい。硬い。脈が手のひらに伝わる。
 私は身を起こすと、それにキスを繰り返してから、そっと頬張った。蒼一さんが私の髪をつかみかけ、やめて、梳くように撫でてくれる。しょっぱい、生ものの味がする。舌先で脈をたどると、それはますます太くなって、私は夢中で蒼一さんをむさぼる。
「清那ちゃん」
 名前を呼ばれて、私は蒼一さんに上目遣いで見た。瞳が溶け合って、何も言われていないのに私はうなずく。
 ああ、もうどうだっていいや。
 全部捨てちゃっていい。
 ルールも、理性も、薬指の銀色の光も──
 蒼一さんの軆が軆に重なり、同時に分け入ってくる。奥までつらぬかれて、私は息を震わせて蒼一さんの首にしがみついた。蒼一さんも私の腰を抱いて、ゆっくり引いたもので、ぐっと深く突いてくる。じんじんする核まで響いた刺激に、腰が跳ねて、喘ぎ声が泣きそうになる。
 少しずつ腰遣いが早くなり、私の中で白波が紡がれていく。耳たぶから指先、爪先まで、全身が浮かされたようにほてっている。もう声は節度なく乱れていて、私からも腰をすりつけるように動かす。そして、不意に充血が満ち足りて、オレンジ色みたいなサイダーがはじけた。
 ──それ以来、私と蒼一さんは何度も軆を重ねた。ただの生き物になって、狂おしく求め合った。
 シルバーリングには、いつまでも知らないふりをしていた。だって、こんなの火遊びなんでしょう? 期待したって、私の「恋心」を知ったら、あなたは白けて逃げていく。
 かたむいていく。心が。日射しが。安定が。どんどん、かたむいていく。
 行かないで。もう少しだけ。手をつないでいて。ほどけたりしないで。どうか、このまま……
 しかし、どんなに愛し合うような時間を共にしても、蒼一さんは夕暮れになれば帰っていく。
 ──そう、昨日の別れ際、蒼一さんの様子がどこか違ったわけじゃない。でも、こんな日が来ることは最初から分かっていた。
 喫茶店の中は薄暗くなっていた。時刻を確かめると、十八時だ。ついに今日、蒼一さんは来なかった。そもそも約束なんてしていない。けれど、私のことはこんなふうに簡単に投げ出すんだなと思った。夕刻には、必ず帰っていくくせに。
 ああ、何か嫌だな。こういうの、ダメだな。
 注文したけど、飲まなかったレモンティーのグラスをつかむ。直接、口をつけた。ぬるくてまずかった。
 ……ああ、もう疲れた。
 ぽきんとそう思って、私は唇を噛んだ。いきなりこみあげた涙をこらえる。あの人にかたむいていた心が、あまりにもたやすくもろく、折れる感覚が軆の中に落ちていく。
 レモンティーのグラスから手を引く。日射しもすっかりかたむき、オレンジ色はとっくに色あせて陰っている。私の心も、ゆっくり沈んでいく。
 あんなにまばゆかったのに、暮れてしまった淡くて短い恋に、私は小さなため息をひとつこぼした。
 FIN
【SPECIAL THANKS】 レモンティーとオレンヂソーダ/杉野淳子 『SERIES SINGLE 3/4』収録
2 notes · View notes
solitude-klang · 2 months
Text
" 埼玉乱舞 -SAITAMADANCE- Vol.01 "@越谷EASY GOINGS
Tumblr media
開場から開演まで爆寸みたいな感じでV系mixが流れている
覚えてるのだけ書くと
入った時かかってたのは手の鳴る方へ/アルルカン
埋葬/RAZOR
神歌/Phantasmagoria
V.I.P/NOCTURNAL BLOODLAST
迷彩/Sadie
鯖に乗って(RADICAL HYSTERIA)/BORN
朔/DIR EN GREY
君の子宮を触る/DEZERT
0/キズ
ザアザア前のDJ枠は知らない曲1曲もなかったからここ20年くらいバンギャし続けてる人なら1人でも体が勝手に振りをしてしまうくらいテンション上がる開演待ち
ステージはスクリーンで覆うスタイル
ザアザア
ステージに誰もいないままキズの0から暗転 感電のベース音が流れ始めたので手拍子をするフロア なかなか満員のお客さんに混じって亞んちゃんの金髪が
メンバーフロアから入場
(一葵さんだけステージ袖から現れてたと思う)
マイクにあり着くや否や今日一番かっこいいバンドザアザアです
ぬるいぬるい言���れながら上下前後走らされ
全員左に寄ってください
ぬるいことしてんじゃねぇよ
誰の声かと思うくらい攻撃的な声色に軽率にときめいたけど一葵さんだったのかな 左に寄らない他バンギャさんをw強引に寄せて蜘蛛の糸
手扇子しながらようやくステージを見たら 黒いスーツに黒シャツなんだけどネクタイの柄がアメリカドル$…?もしかして4人で
お揃いのお土産買ってきたの??????
朗読は 冷熱 ジャケットの袖を肘下で捲ってベースを低くして弾く零夜さん(ゴクリ…
夕焼けは春さんのギター前振りで入るバージョン(良かった)
ただいまー おかえりー!
僕達あの アメリカ帰りなんで
まだ時差ボケしてるんだけど
帰りに お土産屋さんでこれ(ネクタイ)買ってきました
か わ い い(ネクタイがというよりその柄とお揃いにしちゃうこととそれを衣装にするということがかわいい)かわいいじゃねぇよ
アメリカで一体何がと思うほど いつになく強気で攻撃的で全員が見るからに自信に満ちていた
推しが良すぎたから今日はもうこれで帰りたいまであった
Tumblr media
色々な十字架
転換中に下手ギターの人がエフェクターボード高く掲げて見せてくれた(笑)
メンバーのヴィジュアルは思っていたほどピンクハレルヤではなく 普通のV系に見えないこともない 笑
上手ギターの人は技術面含めて見せ方が熟れてたように思うけど前盤普通のV系じゃないのかな
上手側の後ろの方に 白い布でちゃんとV系ぽく装飾されたスクリーンが設置されそこに歌詞(MVある曲はMV)が流れる
最初の曲は「近所の犬に勝手に名前を付けて呼んでそれを浸透させた」とかいう歌詞だった
小学校5年生くらいの男の子が言う下ネタがふんだんに盛り込まれた歌詞を 90年代V系に多い独特の歌い癖に乗せてw 声量なくはないし結構な高音が地声で出てたので真面目に練習したら普通に上手くなりそう
NoGoDのアトリアをちょっと歌ってたけどそっちのが上手いw
ドラムのdagakiさんとボーカルのtinkさん 埼玉の人らしく 越谷ではなく松伏町?の出身だとか
ベースのmisujiさんはどこの人かわからんけどdagakiさんが埼玉でのバイト経歴を発表し続けているのに突っ込みを入れ2人が張り合う流れに(無理やりw)
リズム隊がバトミントンのラケットを持って前へ出てきて同期に乗って演奏される曲があったけどこれといって決着はついていない模様
tink:終わりですって言って曲が終わった(笑)
テニプリのやつでした
( 'ᵕ' )
どんどんどんどん 応募して
何を?誰に?
( ◜-◝ )
今日のためにいっぱい曲作ってきたから
前からある 前からある 前からある
前からある曲やりますこれはちょっと
何を言ってるのかわからない系ボーカルさんのMCを幾度となく拾ってきた 経験値がまったく活かせないレベルの圧倒的何を言ってるのかわからない系ボーカル(笑) MCというかスタジオセッションの雑談みたいなノリで喋るんだけど先輩や女の子に可愛がられそうなタイプです 上ギとベースいなかったらまとまらんw
弦楽器隊は思ったより全然ちゃんと演奏してて(失礼w)ステージ慣れしている様子なんだけど ボーカルさんだけステージに立たない仕事を生業にしてる感ありました(ベーシストさんらしい ?)
白ミサっていうくらいだしもっとなんか祈りとかさせられるのかと思っていたので想像より普通のV系に近いという第一印象
Tumblr media
NoGoD前の転換はZOMBIEとかギルガメとかlynch.とか流れてた
NoGoD
楽器隊板付き 袖から赤いスーツに身を包んだ赤髪団長(かっこいい♡)
とはいえ1~2曲目知らなかったw これだけ行ってなかったら知らない曲やらなかったら逆に心配なので良かった
さっき ザアザアが… 越谷そんなもんかって言ってたけど…
いつもこんなんじゃないよな?今日いつも以上だよな?(そっちw)ここは埼玉じゃない
タイトル思い出せないけど体が振りを覚えていていやー懐かしいーと思ったのは愚蓮だった 少し前にBLAZEで見た時にもやってたな
タイトル思い出せないけど体が振りを覚えていて(コピペ)これなんだっけなって思ったのは球根だった
ギターソロ見応えやばい 前任も涼し顔して難解な曲を弾く人だったけど今の上手ギターも笑顔でとんでもねぇことやってる凄腕
越谷 俺の地元です 正確にいうと隣町の岩槻市なんだけど 最寄り駅はせんげん台
地名は漢字だけど電車の駅は平仮名のあのせんげん台です!
いつも浦和あたりで地元です!って言うのちょっとなんか 申し訳ない気持ちがあったんだけど 今日はいいよな 自信持って 越谷 地元です!
こんなに地元アピっといて
でも…実を言うと…今の住所は 東京都ですって言ってブーイング浴びてたw
言いたいこと全部短い時間に収めるようになっただけで喋る量は変わってないからMC半分以上端折りますけど若い頃渋谷の居酒屋でバイトしててせんげん台までの終電がないから店の締め作業に参加したことが無いって話も面白かった(笑)
団長ダンスって言うから乱知気でもやるのかと思って焦った 大サァカス 体が覚えてた(笑)(笑)
神風もカクセイも通ってた頃に出た曲で団長大好きすぎた時代の自分に戻ってしまうw凄まじい演奏力だし良い曲だな かっこいい
確実に笑わせるMCを挟みながらも後半に向けて盛り上がっていくムードを創るのはどこよりもプロ
Never fade awayのコーラス (合唱になったのこれだっけ?)感動しちゃったよ
ザアザアは 勢いがあって なんか 凄かった…対バンするのは久しぶりなんだけど ああゆうのいいなって思いましたって言ってた
色々な十字架についてはアトリアの話してたかなぁ 忘れちゃった
NoGoDはアンコールがノーゴッド!なんだよね 懐かしい
さっき ザアザアが 前後左右にすごい動かしてて 俺達もああゆうのやりたいなぁ?って思っちゃったから
NoGoDにもそういう曲があります(^ω^)
両手���くるんてして折り返す時にハートにする振りがあるけど 桃源郷へようこそのその部分は♡を逆さにした桃なんだよねw
曲終わってから 4/20にもここで埼玉乱舞?あるらしくて団長がDJとMCで出るとかって言ってた
バンド演奏終わってすぐDJブースからROCKET DIVE流れて来たの熱かったな
4/20のイベントはザアザアもまた出るのかなと思うようなこと言ってたけど(?)その日チッタのバンギャルフェス行こうと思ってるんだけど?w
Tumblr media
3 notes · View notes
mm0924 · 3 months
Text
January of Mei Nagano. 1月。あけましておめでとうございます!年が明けて早くも1ヶ月が過ぎようとしていますが、節目節目を大切にということで新年の挨拶からスタート。人生を通して〝わくわくする方へ 自分の心に素直に!〟を忘れず、今年の目標は〝変わらずに、変わり続ける〟です。年齢を重ね色んな経験をして色んな人に出会って思ったのは、自分の中の固定概念に縛られず、柔軟な人間でありたいということ。ながのとあなたがいてここに生まれるこの時間は今が初めてなんだから、「今まで」とか「前は」とか過去にくっつけてネガティブに考えられるのは少し悲しい。いや、嘘。控えめに言ってもとても悲しいです。もちろん過去があって形成された考え方も、その人を形作っている考えの一つだから尊重したい気持ちはあるんだけどどうしても「今あなたが一緒にいるのはめいだよね。」「めいのこと信じてよ。」って思ってしまうときがあります。そしてそんな少しの悲しい気持ちと同時に「悔しい」「どうしたら信じてくれるようになるんだろう」って気持ちが生まれて、行きつくところはいつも〝努力しよう〟なんです。ながのにはこれといった取り柄がないから、ながのにできる範囲の努力は絶対に怠ってはいけないし他の人よりも頑張らなきゃいけない。頑張りたいと思える存在が側にいるから。幸せ者だね。今月もなんだかんだで31日、ぎりぎりにTumblrを執筆…今年こそは、次回からは、もっと余裕を持って書けるながのに変わってくれ!と願うばかり。今年の目標〝変わらずに、変わり続ける〟の本質的な意味とは異なりますが、それも一つということで。これからもながのはながのらしく自由に頑張ります☺︎本年もどうぞよろしくお願いします。
かの有名な〝チーズ〟のお話
物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で素早く動くこと。
物事を複雑にしすぎないこと。恐ろしいことばかりを考えて我を失ってはいけない。
小さな変化に気付くこと。そうすれば、やがて訪れる大きな変化に上手く備えることができる。
変化に早く適応すること。遅れれば適応出来なくなるかもしれない。
最大の障害は自分自身の中にある。自分が変わらなければ好転しない。
変化とは何かを得ること。自分自身で居心地の良さから抜け出して、恐怖を乗り越えて、道を見出さなければならない。 お仕事!ドラマ『君が心をくれたから』の番宣で多くのバラエティ番組やTGCへの出演、ドラマの放送開始日はフジテレビを電波ジャックさせていただいたりと年始早々忙しく充実した日々を過ごさせていただきました。ドラマは1月8日(月)から放送が始まり既に4話まで放送されているのですが、想像していたよりもたくさんの方が観てくださっていて「可愛い!」「切ない!」「泣いた!」など色んな観点からの嬉しい感想をいただけて、続きの撮影を頑張る糧になっています。客観的にドラマを観るときと雨ちゃんとして演じるときとでは感じ方が違うけど、共通して感じるのは、相手のことを思っての行動が相手にとっては苦しいことがあるということ。お互いがお互いのことを思ってやっているのにお互いに苦しくなって、どうしてこんなに報われないんだろう!と思ってしまう場面が多々あります。雨ちゃんを演じながら更に心が苦しくなったり、これでいいんだろうか?と思ったり、色々なことを思いながら考えながらながのが今できる全ての表現力を使って〝逢原雨〟という人間を〝心〟を届けられたらと思います。第47回日本アカデミー賞では、映画『こんにちは、母さん』が11部門で優秀賞を受賞しました。やったね山田組!授賞式は3月8日、毎年素敵なドレスを用意してくださるので今年はどんな素敵なドレスを用意していただけるのかわくわく。そして、映画『からかい上手の高木さん』の最新ビジュアルと本編映像が解禁されました。公開は5月31日からとまだ少し先ですがお楽しみに!
1月のながののイチオシソングはtuki.さんの『晩餐歌』。 届けたい歌と気持ちと貴方がそこにいて、今月1番聴いたし1番歌ったであろうこの曲。tuki.さんが作詞作曲歌唱したこの曲の評価に「15歳なのに凄い!」って言葉をよく見かけるけど、たとえtuki.さんが20歳でも30歳でもこの曲は素晴らしいと思う。今こうして文章を書きながら想う、僅か15年でどんな経験をすればこんな歌詞が書けるんだろう、羨ましい、と。〝愛情〟って持っている本人でさえどんな感情なのか、どこにあって誰の何に向いているのか意外にも曖昧なものなんです。何十、何百、何千、何万と増えるシンプルなものだったはずなのに。 変化を処理しあぐね苦しむ今日この頃。端的で明瞭なチャレンジ精神の提起。かの有名な〝チーズ〟のお話。ご存じの方も多いと思いますが、〝変化を恐れず、変化を受け入れ行動する〟ことの大切さを学べるビジネス書です。「ビジネス書」というと固く感じて手を出さない方が増えそうですが、内容は95%物語なので是非読んで欲しい。「読みたい!」「少し気になる。」「めいちゃんが言うなら…。」そんな方がもしいればタイトルお教えしますので(「チーズ」「ビジネス書」で出てきそうなきもしますが)DMまで。最初は過去にしがみついてばかりだったけど、今の場所でも楽しむことができると思わせてくれたそんな本です。楽しんで〝変化〟を受け入れられる柔軟な人間になりたいと思います。自由に書きたいことを書きたいだけ書いためいの月記、最後まで読んで下さりありがとうございました。 2月のながのめいもよろしくお願いします︎︎︎︎︎︎☺︎
6 notes · View notes
manganjiiji · 11 months
Text
シルクのガラス
連日日記を書いているということは調子が悪い。私(たち)はもう、大声を上げて泣くということはできないのだ。物理的にはできるし、精神的にもできるし、だけど、体の原理として、ここにないがどこかにあるはずの「本当の体」がもう、大声を上げて泣くことに耐えられない。何か衝撃的に悲しいことがあったら、その見えない体の無理を跳び越えて発火したように泣くかもしれない。しかし、今までのように、体の中にたまった悲しみを、声を上げて泣いて押し出すことはもうできない、そのようなエネルギーは生成されないし、そのようなエネルギーの爆発には耐え得ない。そういうことを考えながら、夕暮、ミスタードーナツまでを歩いた。ブックオフのリニューアル明けが今日だと思ったら明日だった。この新しい町のブックオフに、明日はついに行ってしまうのだろうか、私は。気温が高いので行かないだろうか。最近とみに体力が落ちているので、30度程度でも怯えてしまう。これ以上働くことに差し支えたらいよいよ人生の終末がちかづいてくる。まあそんなことはないのだけど、働けなくなったらまたかなり心を暗くしてしまうであろう。ほとんど働けていないも同然の今だが、かろうじてはいる。これから、ここから抜け出せるのかどうかは、本当に天のみぞ知る。私にはわからない。続けられるかもしれないし、続けられないかもしれない。意志としてもどちらなのかわからない。働きたいのか、働きたくないのか、どちらの思いのほうが強いのか。今までなら「働きたい」がかなりの差をつけてつねにトップに君臨しているが、今のところ、「働きたくない」という悲愴にも似た気持ちが漂う中でさまよっている。職場も人も最高の環境で、まったく「働きたくない」要因がないので、単に労働そのものが嫌なだけである。ただ眠っていたい。ただ勉強していたい。家事をしていたい。散歩したい。ひたすら毎日休日がいい。ほとんどの人が考えるそれをそのまま実践している。とにかく働きたくない。今までの「働きたい」という気持ちがちょうど反転したかのように、無気力というか、家の中で様々なことをするのが楽しくなってしまった。仕事が趣味だったのに、趣味が趣味になってしまった。こんなことは初めてで、自分の「遊びたさ」「休みたさ」にびっくりしている。生家から解放されたら何でもできる気になってしまったのだろうか、とにかく疲れたから、35年間疲れたから、もう休みたいと脳が考えている。
もう少し真面目に生きてくればよかったな、と思ったが、そんなことは生来のこの気質で無理に決まっているので、まったく徒労の思考なのだが、もう少し真面目に生きていたら何かが違っただろうか。真面目に生きる癖、というのは付いたかもしれない。私は真面目に生きる癖がなく、すべて怠惰に済ませ、それでどうにもならなければ逃げる。いつもそうだ。逃げなければ、あるいは全く違う今の自分があったかもしれない。しかし、逃げた末に今のこの自分があるのなら、まあ分岐選択はそこまで間違っていなかったのではないかと思える。友達に恵まれているため。
私が他人への依存が強いのがすべてを悪しき方に向かわせていると思う。もう少し自分一人で生きるということに充足してほしいものだ。どんな時も、自分一人がそれをやるだけでは不十分で、それを誰かに見ていてもらって初めて自分がそこに存在してその行動をしたことに満足できる。これは生まれつきの気質なのか、愛着障害といわれるものに土台がある問題なのか、困ったことにわからない。愛着障害についてなんらかの本を読んでみようか知らん。人に見ていてもらわないと何もできない。何かをしてもその成果を人に見せないとまったく空疎。褒めてもらってちやほやされて、それでやっと安心できる。よかった。私のやったことは正しいし、私はそれを「楽しくやることができた」とここで思える。いつでも誰相手でもとにかくマウントを取りたがる。そのくせ相手に甘えたがる。恐ろしい程に気持ちの悪い自分の性向だ。
なにか素晴らしいことを成し遂げないと誰も私に気づいてはくれない。誰かに見ていてもらわなければそもそも私は存在しない。私の世界に私しかいなくて、その世界になんの意味があるだろうか、私はそのような状況になると発狂しそうになる。幼少の頃からそうだった。自分の考えていることを俯瞰している自分がいて、というのをずっと無限に続けることができると感じると、恐怖に支配され、こちら側に戻ってこれなくなる。自分一人の世界というのが私の最大の恐怖だ。そういう思考に陥りそうになると、とにかく友達の顔を思い出して、そこから日常のエピソードを関連付けていき、なんとか普通の思考に戻ることを試みて、どうにかいつも帰ってきていた。今ではそこまでのパニックに陥ることはないが、この文章を書いている今もかなり「嫌な感じ」が身体を駆け回っている。具体的に、「狂うぞ」と脳が警告して来る。脚が痺れ始め、脳が縮められるような感覚、ぞわりとして、冷や汗が出てくる錯覚。でももう大人になったので、本格的に狂うことはない。私はきちんと社会と繋がって生きているし、ごく自然に、一人で居ても「私は一人ではない」と感じられる。本当は、「私は一人だ」と感じる感性のほうが健康上よろしいことはわかっている。ただ、私がそれをしてしまうと発狂が限りなく近くに寄ってくるので、できない。やはり環境要因ではなく、脳の内部のエラーのように思う。こんなにも他人を必要とする機構をもつ人は、他にどれくらいいるだろうか。こわい。と純粋に思う。自分が一人で、かつ自分の中に何人も思考の主体がいることと向き合わねばならない時、絶叫したいほどの恐怖に駆られる。自分の中の分裂性を恐れているのだろうか。「わたしはわたし」という意識がなく、その枠組みは簡単に外れ、私という精神的な主体はいつでもバラバラになる危険がある。そのことが怖いのだろうか。みな、このような恐怖を感じることはあるのだろうか。揺るぎない「わたし」というものがない。私というのは所詮今までのデータとそれを分析するいくつかの演算装置の寄せ集めで、安定した土台もなければ、強固な枠組みもない。
しかし体は一つで、私が私であることはこの体が一つであるという事実しか担保してくれない。身体の運動能力の低さや、運動強度の低さにも関係があるのだろうか。とにかく私は体が(脳の働きに比べて)弱い。瞬間的には力を出せるが、じっとしてものを考えていることの方が幼少期は多かった。だから体を動かす仕事はかなり難しい、動きながら考えるというのは私に一番向いていない。向いていないが、これが好きなのでずっとやっている。おそらく体を動かすことでしか、私は「わたし」の存在を信じることができないから。人に見られること、人に私を承認してもらうこと、そして自分の体を動かして物事を為すこと。これが私の人生の不可欠の要件だと思う。発狂から遠く、遠くへ行こう、と思うと、この行動になる。発狂は、その入り口だけでもかなり辛いので、実際にしたらかなりつらいのだろうな、絶対に嫌だな、という感覚がある。死ぬこともできず、ただ狂い続ける。しかし、まあ3日くらいで体が限界を迎えて死ぬと思う。だからまあ、究極的には死なないように、この体は行動しているのだと思う。
とにかくたぶん、私は死を恐れる個体だ。死にたくない。死んだら全てが終わりだと思っている。死ぬ前にやるべきことがたくさんある。だからまだ死ねないし、この世界が楽しいのであと何十年かはここにいたい。知己も多くできたし、色んな人の色んな活動、生き方、考え方を知り、それで自分が変化したり、相手に変化をおよぼしたり、人間同士の反応というのが面白くて好きだ。どんな人間のこともだいたい好きだ。Twitterでは露悪的になる人も、対面で会えば、そこまで害悪ということもない。その人のやった事というより、その人自身を見れば、果てまで憎み切るということは、どの人が相手であっても難しいだろう。
いつか、というかこれから、医療や研究はますます進んで、親が死ぬ頃にはどうなっているだろう。お兄ちゃんは障害者として判定されるのだろうか。発達障害というよりは軽度知的障害と考えられる気が最近はしている。もともと境界知能というか、ぎりぎり健常者という知能指数だった。その位の人で社会の中で健常者として生活している人は多々いるだろうし、自活している人も多いだろう。お兄ちゃんは、うーん、多分やっぱり、一人で暮らしていくのは難しいだろう。昔は本当に会話ができないほどに言葉が通じなかったのだが、最近はたぶん結構できている。とはいえ、親の葬式を出せるほどの知能も社会経験もないし、その後一人暮らしできるだけの生活能力もない。障害者として認定してもらってなんらかの支援を受けて暮らしていってほしいところだが、親の葬式を出した流れで結局私が引き取るだろうと思っている。今の所。これは17の頃から覚悟していたことなので、まあそうなってもいいかなと思っている。ただ、そういう私の人生に、他人を巻き込むことはできないなと思い、17の時に結婚はしないと決めた。というか、そもそも人と付き合って家族のことを話すことができないから、付き合うことも不可能だと思っていた。本当に、本当は、お兄ちゃんを引き取りたくはないし、私は私の家族を作ってこの人生を誰にも邪魔されたくないし、親も兄弟も私を虐げた人間全員と縁を切りたい。ド低脳の心が汚れた動物たちと関わりたくない。それでも、愛しているのだった。家族だから。私を産み育て、ともに暮らしてくれた人達だから。私を世界のあらゆる恐怖から守ってくれ、私を見ていてくれ、私の発狂を防ぎ続ける存在となってくれた人達だから。私は家族が好きで、家族は私のことをそれほど好きではなかった。それでも、母親と兄のことは私が面倒を見なければと思っている。父親に関しては、早く死んでくれとしか思わないが、それでも最低限の情はある。糞みたいな人間が血縁者だった場合、その糞みたいな人間を愛さざるを得ない。だからどんなにしょうもない、ろくでもない、価値のないと思える人間でも、私は一定��情を感じてしまう。ここ数年でどうにか、自分の不利益になる人とは縁を続けてはならないということがわかり、実践し始めているが、それでもなかなか難しい。
全ての人間を、自分の家族のように感じる。この距離感のバグりも、私の友人を続ける人達にとっては負担だろうと思う。お兄ちゃんは、そのうち自殺すると言っていた。15年前。もちろん、あの動物にそんなことができる精神力や知能はない。ただ空想の上で、そうすればいいのだろうと思っているだけで、本当に自殺してくれるわけではない。私も、死んでくれたら確かに楽だな、とは思うが、感情面では、死んでほしくないなと思っている。私はお兄ちゃんが好きだった。小さい頃はお兄ちゃんのベッドに潜り込んで一緒に寝たいと駄々を捏ねていたし、6歳から一緒に寝ているうさぴょんは、幼いお兄ちゃんが一度だけくれた誕生日プレゼントだった。私は常日頃から親や兄弟の不満や憎しみばかり言っているが、愛しているということが前提にある。それでも、切り離さざるを得ない。彼らから受けた加害により、私の精神がダメージを受け続けてしまうから。私は家族のことがおそらく大好きだったが、家族は、私のことがそれほど好きではなかった。その事実から、この人生は出発している。
2023.6.16
3 notes · View notes
azure358 · 1 year
Text
【※閲覧注意】 AIに小説書かせる実験中2
※最先端の試み第二弾
※AI小説注意
※…物書きとして、此の作品群は気持ちが悪いので、後で消すかもしれません。
…。
[[MORE]]
※元文
嶺厳は罦傑の事が、嫌いで嫌いで仕方がない。だが、その感情を表に出すことはしないのだが。「…まぁ、良いだろう。俺も御前が死ぬところなど見たくはないからな。」
「…ほぉ、それはありがたいことだなぁ。…で、あの娘(未来から来た嶺厳の娘)にはどう言い訳するつもりだ?」
「…何の事だ?」
嶺厳 フルネームは宗嶺厳。未来から来た実の娘が現れた時に罦傑が「オマエの娘と絶対俺結婚する!!!!」などと言い出したので頭を抱えている。一人称 俺。
罦傑 フルネーム:鄧罦傑。未来から来た嶺厳の娘と結婚するのが夢である。職業は、自分で飼育調教した毒蛇を使って敵を暗殺する暗殺者。一人称 俺。
※ChatGPTくんに描いて貰った(※一部加筆修正済)。
「ああ、そういうことか?まあ、まだ時間があるから考えておこう。」と嶺厳は答えた。
「なるほど、了解した。それにしても、オマエも娘さんには似ているんだな。顔や仕草が似ているな。」と罦傑は言った。
嶺厳は苦笑しながら「そうか?俺には娘とは似ているところがあまり感じられないがな」と言った。
「そうかな?俺にはよく似ているように思える。」と罦傑は言い返した。
嶺厳は「まあ、それはそれとして、娘にはあまり手出しはしないで欲しい。そして、結婚のことはもう少し考えてからにしてくれないか??」と言った。
すると、罦傑は「まあ一応は了解した。でも、娘さんと会うたびに、結婚のことを考えてしまうんだ」と言った。
嶺厳はため息をつきながら、「そうか…。でも、未来から来た俺の娘はまだ若いんだから、結婚するまでにはもう少し時間があるだろう。それに、俺たちの関係も考えてくれ。お互いが家族だから、娘と結婚することは難しいだろう」と言った。
罦傑は「それは分かっているぜ。でも、どうしてもオマエの娘さんと結婚したいんだ。でも、まずは娘さんとデートしてみることにするよ。その上で、もう一度考えてみるからな。」と言った。
嶺厳は、罦傑の言葉を聞いて、少し安心した。娘が現れたことで、自分たちの関係が少し複雑になってしまったが、何とか解決できると思った。
…。
※元文
この小説の続き書いて
「…見て見て!姉様に買って貰ったの!!」
幼い頃から、七瀬は、ほくとに、度々、中々値の張る物を買って貰って居た。
然し、其れ等は、ほくとが、『後々七瀬を抹消する』…と言う、予定調和への罪滅ぼしの為にして居た事だった。
以下、キャラクター補足
ほくと 元々は優しいお姉さんだが、古武術を習得したストイックな格闘家である。兄である本家筋のカイリを抹殺する事を分家筋の父から潜在意識に命じられ、その為に生きる。
七瀬 カイリとほくとの妹で、活発で明るい少女。棒術が得意。姉が出奔した後に自らも姉と兄を見つけるべく旅に出る。いつか、平凡に兄と姉が殺し合いをやめてその二人と一緒に暮らせる日を夢見る。
※ChatGPT君に書いて貰いました。一部修正あり。
「ありがとう!!姉様!!」
七瀬は大喜びで、ほくとが買ってくれた新しい棒術の武器を見て、感謝の気持ちで胸が一杯になった。
ほくとは微笑んで、七瀬の喜びに満ちた顔を見つめた。しかし、その微笑みには、何か不穏なものがあった。彼女はひそかに、七瀬を抹殺する予定があることを思い出した。
「これは、貴女のために買ったわけではないわよ。ただ、適切な武器を使っている姿を見たかっただけだから。」
「そ、そうなの?でも、私、こんなに嬉しいんだよ?」
七瀬は、ほくとの言葉に少し不安を感じながらも、嬉しさに打ち震えていた。しかし、彼女は自分の夢を諦めるつもりはなかった。七瀬は、兄と姉が互いに殺し合うことをやめさせ、一緒に暮らすことを願っていた。
その後、七瀬はほくとの訓練を受けながら、自分の技を磨いていった。彼女は、棒術の才能を開花させ、自分の道を歩んでいくことを決意した。
一方、ほくとは、自分の使命を果たすために、カイリを抹殺するために動き出していた。しかし、七瀬はそれを知らずに、彼女と一緒に旅を続けた。
ある日、ほくとがカイリと対峙した時、彼女は自分自身の思いを見つめ直した。彼女は、七瀬に対する愛情が抹殺命令を上書きしていたことに気づいた。そして、彼女はカイリを殺すことを拒否した。
その後、ほくとは抹殺命令を破棄し、七瀬とカイリと共に暮らすことを決意した。七瀬は、自分の夢が叶ったことに感謝し、兄と姉と一緒に幸せな時間を過ごした。
七瀬は、自分の才能と努力によって、兄と姉を和解させることができた。彼女は、自分自身の成長と兄姉の和解を通して、自分が何を成し遂げられるかを知り、人生の方向性を見出した。
それから数年が経ち、七瀬は自分自身の道を歩み続けていた。彼女は、棒術の師範になり、多くの弟子を育てた。また、自分自身も更なる高みを目指して、日々鍛錬を続けた。
そして、ある日、彼女は自分が目指すべきものを見つけた。それは、人々を守るために闘うことだった。彼女は、自分の技術を用いて、弱者や被害者を救うことができることを悟った。
七瀬は、自分の棒術を駆使して、暴力団や犯罪者(シャドルー)等から人々を守り、社会貢献をすることを決意した。彼女は、自分自身の人生における目的を見出し、そのために歩き続けることを決めた。
そして、彼女は自分の力を信じ、多くの人々を守ることに成功した。彼女の功績は、多くの人々に知れ渡り、彼女は数々の賞や表彰を受けた。
七瀬は、自分が目指すべき道を見つけ、それを歩み続けることで自己実現を果たした。彼女は、自分自身の力を信じ、自分自身を成し遂げることができたのである。
そして、彼女の周りには多くの人々が集まり、彼女の影響力はどんどん拡大していった。彼女は、自分自身の成長が、自分の周りの人々の成長にも繋がることを実感した。
彼女は、自分自身の目的を見出し、自分自身を信じることで、人生を豊かにすることができたのである。
…。
※元文
この小説の続き書いて
蒼傑は弓の名手であり、その腕前は、数十km先の的をも当て得る程である。嶺厳も射撃の命中率(エイム)は良く、FPSゲームをやらせると、百戦七十勝位であった。勘違いしてはならない。FPSゲームの腕前は此の位と言う事だ。
さて、蒼傑がFPSゲームでの協力プレイを嶺厳と罦傑に持ち掛ける。
以下、キャラクターと時代背景について補足
時代設定 西暦2017年
蒼傑 本来は、ユーラシア大陸一の弓使いだが、最近、銃器に興味を持った。中国系の若者(二十代半ば)である。アサルトライフルを使う。
嶺厳 フルネームは宗嶺厳で、黒髪の長いおさげが特徴的な無慈悲で冷酷な美少年である。年齢は十代半ばと思われる。蒼傑とはすごく違い、銃器には中々詳しい。
罦傑 フルネームは鄧罦傑。紅い長髪とド派手な服装をした美丈夫である。年齢は二十代前半だと思われる。職業は毒ヘビ使い及び暗殺者で、銃器に凄まじく詳しい。
…。
※Chat GTPに書いて貰った(※一部加筆修正あり)。
蒼傑は、嶺厳と罦傑に向かって言った。「お前達、FPSゲームをやったことがあるか?」
嶺厳は冷静に答えた。「やったことはあるよ。。あまり得意な方では無いがな。」
罦傑は少し笑いながら答えた。「俺は、FPSゲームが大好きだ。蒼傑、一緒にやろうぜ!」
蒼傑はニッコリと笑いながら言った。「じゃあ、俺達三人で協力プレイをやってみるとするか。それなりに難易度を上げた上でな。」
嶺厳と罦傑も同じように、蒼傑と一緒に協力プレイを始めた。
彼らは、FPSゲームの中で、敵と戦いながら進んでいく。蒼傑はアサルトライフルを使いながら、嶺厳はスナイパーライフルを、罦傑はサブマシンガンを操り、それぞれの武器を駆使して敵を倒していく。
時には、彼らはチームワークを発揮し、相手を囮にして敵を挟撃したり、カバーしながら進軍したりする。
時には、一人がピンチに陥った時には、残りの二人が助けに入ることで、チーム全体が生き残ることができた。
そして、彼らは何度も失敗を経験しながらも、最終的には難関を乗り越え、勝利を手に入れた。
蒼傑は満足そうに笑いながら、「やっぱり、協力プレイは楽しいな。」と言った。
嶺厳も、微笑みながら「確かに、一人で黙々とやるよりも、お前たちとやるほうが、面白いな。」と答えた。
罦傑は、まだ興奮が冷めやらぬ様子で、「また、やろうぜ!俺達は、最強のチームだろ!?」と言った。
彼らは、次に何をするかまだ決めていなかったが、とりあえず、今日の協力プレイに満足していた。
彼らは、異なるスキルを持ち合わせているが、お互いに尊敬し、チームワークを発揮して、目標を
…。
※以下、別版。
蒼傑は嶺厳と罦傑に向かって、少し楽し気に言った。「今度の週末、俺たち三人でFPSゲームをやろう。」
嶺厳は眉をひそめながら、蒼傑に問いかけた。「FPSって何だ?」
「First Person Shooterの略だ。銃を持って戦うゲームのことを言う。最近の流行りなんだ。」と蒼傑が教えた。
「ああ、そういうことか?」と嶺厳が頷いた。「でも、そんな���ームをやって、一体、何が面白いんだ?」
「協力プレイすれば面白い。ミッションを一緒にクリアするゲームだ。」と蒼傑が説明した。
罦傑はにやりと笑いながら言った。「FPSゲームは得意だぜ。どんなミッションでもクリアする自信があるよ俺には。」
嶺厳は蒼傑に向かって言った。「それなら、俺もやってみるか」
「そうだな。それじゃあ、次の週末にでもやるか?」と蒼傑が提案した。
其処で嶺厳が提案する。
「…ならば、蒼傑、其のソフトを持って、俺の屋敷に来い。」
そして、三人は約束を交わし、次の週末に嶺厳の屋敷でFPSゲームをプレイすることになった。
当日、三人は嶺厳の自室に集まり、ゲームを始めた。蒼傑がリーダーとなり、嶺厳と罦傑がフォローする形で、チームワークを発揮しながらミッションに挑んでいった。
最初のミッションは簡単だったが、次第に難易度が上がり、敵の攻撃が激しくなっていった。しかし、三人はお互いの得意分野を生かしながら、うまく敵を倒していった。
嶺厳は銃器の知識を活かし、正確なエイムで敵を倒す役割を担当し、罦傑はトラップや罠を使い、敵を惑わせることに成功していた。一方、蒼傑は長距離から矢を射ることで、敵を制圧していた(※加筆修正者注:弓矢も使えるゲームみたいですね)。
数時間にわたる戦闘の末、三人はついにミッションをクリアした。汗だくになりながら、三人は交互にハグを交わした。
嶺厳は少し満足気に言った。「面白かったな。またやろう。」
罦傑もうなずきながら、「次はもっと難しいミッションに挑戦しようぜ」と提案した。
…。
3 notes · View notes
hotelinfernoll · 1 year
Text
Untitled
貘ハルと梶くん(円満期)
平日にもかかわらず百鬼夜行にはそこそこ客が入っていた。待ち合わせた僕の“依頼人”はいつもの黒スーツではなく、オモテの職業である公務員らしい地味な色の、しかし完璧に体に合ったスーツを身にまとってカウンター前のテーブルにいて、僕が彼の前のソファに腰を下ろすと同時に手にしたコーヒーカップをテーブルに置いた。 「お待たせしてすみません」 「うん、こちらこそ急に呼び出して悪かったね」 時々この人がこういう台詞を言う場面を見たことはあったけどほとんどの場合は形式的な挨拶で、本当に「悪い」と思ってはないように見えたが今日は何だか様子が違う。もっとも彼から直接電話がかかって来て「頼みがある」と言ってレア中のレアケースなのだ。 「どうせヒマですから。それで用事って何すか?」 注文する前に夜行オーナーから差し出されたコーヒーを受け取りながら単刀直入に訪ねた。依頼内容は十中八九“あのひと”がらみなんだろう。 「貘さんのことなんだけどね」 ですよね。でも喧嘩の仲裁はしませんよ。命がいくつあっても足りませんから。 「彼って変なもの集めてるだろう?」 「変なもの?」 「珍しい品とか……趣味のコレクション、君見たことある?」 「いや〜全然知りませんでしたけど」 プライベートは謎な人だし貘さんの部屋をじろじろ見たことはないけどそもそも勝負服のスーツ以外にそもそも荷物らしい荷物を見たことがない。 「そうか、隠してるのか。やっぱり君に来てもらってよかった」 「いやいや、俺今全然知らないって言いましたよね?」 なんだか嫌な予感しかしない。 「そのコレクションの中からあるものを取ってきてほしい」 「え? ちょっと待って下さい! コレクションある前提で僕に貘さんのものを盗めって言ってるんですか!?」 「ちがう。あれはもともと僕のものだから、君はそれを本来の持ち主である僕の元に返すという事だ」 「……ちょっと意味がわからないんですけど、“それ”って一体何なんですか?」 「僕のパンツだよ」
「だから濡れ衣だってば!」 創一さんの依頼内容は“秘密裏に貘さんが持っている創一さんの昔の下着を取り戻す”というものだったけれど、僕が貘さんにバレずに隠密行動できるはずもなく、ホテル家探ししている犯行現場をあえなく押さえられ僕達はいま貘さんを交えた3人で前回と同じ喫茶百鬼夜行のバーカウンター前のテーブルについているのだった。 「俺は断じて下着泥棒なんかしてない!」 「じゃあ僕が穿いたパンツはどうしたの」 「だから処分したって言ってるじゃん」 「嘘だ。貘さんがそんなに踏ん切りがいいはずがない。絶対隠してる」 真っ向から対立する主張が繰り返されるばかりの堂々巡りがかれこれ30分は続いていた。 「いやいやそれおかしくない? 最初の屋形越えの時に俺を丸裸にしたのはハルじゃん?」 「裸にした覚えはないしその時穿いてたのかも」 「あんなダサいパンツ俺が履くわけないでしょ!! しかも3年も経ってるからサイズだって無理だし」 「“あんなダサい”? やっぱり持ってたんじゃないの?」 「それはハルが着替えてる時とかちらっと見えたり」 「少なくとも“あんなダサい”と認識できるくらいは観察してたっていう事だね」 「いやいや、風呂場に脱ぎっぱなしたりとかもしてたくせに〜」 「クリーニングに出すからそのままでいいって言ったのは貘さんだ」 「出しましたよ、俺が。そんで受け取ったのも俺。お前は何もしなかった! あ、そう! それでそん時初めて見たんだわお前のダサいパンツ」 「さっきから証言が変わってる気がするけど」 「10年前のことなんかそんな覚えてないってば〜」 貘さんがむにゃむにゃ言い出したとたん腕組みをして陳述を聞いていた創一さんが急に体の向きを変えて僕の方を振り返った。 「君はどう思う? 貘さんは本当のことを言ってると思う?」 「正直マジでどうでもいいです」という台詞を飲み込んで 「そうっすね、嘘はついてないんじゃないっすか……」 と自分でも煮え切らない返事を返してしまった。 「そうかな……」 再び創一さんは貘さんに向き直った。ここから疑惑をシロにするのは不可能では?と思った瞬間貘さんが立ち上がった。 「あーもーハルはそんなに俺のこと下着泥棒にしたいの!? だったら気の済むまで家探しでも何でもすればいーじゃん! そんで見つからなかったから偽の証拠でもでっち上げるようなことすんでしょ?」 「そんな事しない」 「ハッ!どーだか。ハルが俺を信じないんだったら俺だってハルの言う事なんて信じられないね」 「もう知らない」と言うと貘さんはそのまま店を出て言ってしまった。
取り残された僕らは冷め切ったコーヒーをすすった。 「君、どう思う?」 「どうって言われても……」 「僕は貘さんはそのまま部屋に直行して今頃証拠品を処分してると思うんだけど」 「……創一さんも結構しつこいんですね。貘さんの証言を信じてあげる気は無いんですか」 「だって彼が僕のパンツを捨てるはずないでしょ。っていうかダサいってどういう事? パンツに貴賎はあると思う?」 「正直どうでもいいっす」 くだらない痴話喧嘩に付き合わされてつい頭の中の言葉が口に出てしまい慌てて口を塞いだものの、バーカウンターの夜行さんから鋭い視線を受けた。一方当の創一さんは一瞬考えたあとに 「……そっか。パンツだもんね。そんなに目くじら立てることでもないかな」 と言ってずっと組んだままだった腕を初めてほどいた。 「そうだよね。最初の屋形越えで全部捨ててるはずだし、持ってる訳ないか。疑って悪い事したかな」 「そ、そうですよ! 貘さんが創一さんに嘘つくわけないじゃないですか。もっと信じてあげなきゃ!」 「うん、貘さんに謝るよ。相談に乗ってくれてありがとう」 憑き物が落ちたようにスッキリした顔の創一さんをあとにしてホテルに戻ると、貘さんは焦った顔で部屋中の引き出しを漁っているところだった。
「……」 「どうしよう梶ちゃん! ここに入れてあったはずなのに無いんだけど!」 「え? ちょっと待って下さい。無いって何が?」 「あれだよあれ!」 「あれって……まさか、貘さん本当に持ってたんですか?」 「いつから見てないんだっけかな〜、前回の引っ越しの前までは確かにここに……まさかマルコが穿いたとか……だとしたら伸びちゃう……」 ひとりでブツブツ言い出したのでそっと部屋を出た。ホテルを出たあと依頼人である創一さんに報告しようとスマホを出したがそのあと起こるであろう事を考えると何もかもめんどくさくなってそのままスマホをしまって久しぶりにひとりでパチンコに行くことにした。
元ネタ:お題トーク02 少年ハルのパンツ問題
(230519)
5 notes · View notes
keredomo · 1 year
Text
この顔
 一年以上会っていなかった旧知と久しぶりに二人で酒を飲んでいたら、「顔が変わったね」と指摘された。  「最初はメイクを変えたのかなと思ってまじまじ見ていたんだけど、どうも違う。やっぱり顔自体が変わってる。どうしたの?」と言うので狼狽えて、どんなふうに変わったのかを訊ねると、「冷たさが抜け落ちて、ただただ小動物のようにきゅるんとしてる」と、友人。  彼女に会っていなかった一年間を経て、たとえば「老けたね」と言われるのならわかりやすかった。この一年、生に疲れ果てるだけのおびただしい出来事が襲来して、私は身も心もぼろぼろに疲弊したはずだった。なのに、「きゅるんとしてる」と評されている。つまり、幼く純粋素朴な面持ちへと退行しているらしいのだ。  手鏡を開いて自分の顔を確認したら、ジブリ映画の登場人物みたいに線がなかった。皺がないのではなく、線がない。人生の機微によってそこに刻まれるべきものが刻まれていない、あまりにもプレーンな顔。  驚いた。苦痛に対峙して、どうにかやり過ごした人間の顔ではない。凄惨な出来事の何もかもを無化したような、傷つくことなど何もなかったような、あまりにも素朴な顔をしていた。
 その話をすると、「変わったのは事実だと思うよ」「人に甘えることを知ったからじゃない?」と、その年、近いところで私の顔が変わる様を眺めてきた、別の旧知。「苦しむ君を甘やかしたいんだ」と望んで私のそばにいた人なので、自分がよい顔に変えたという自負があるのだろう。  優しい感想だったが、それは違う、と思った。そういうわかりやすいプラスの変化ではない。あんなに苦しんだのに何もかもがなかったことになっている、その心持ちの異常をこの顔が表しているのだ。何もかもを忘れ去ってしまう健忘症のあられもなさがこの顔を私に与えたのだろうか。わからない。ただ退行して幼児化しているこの顔について、誰も異常だと思っていない以上、悩むことすら憚られた。打ち明けて理解してもらえそうな相手からはポジティブな反応しか返ってこない。違うんだ。これは異常なことなんだ。大きな鏡の前にへたりこんで、一人きりで、慄きながらこの顔と付き合うことを強いられる。
 *
 去年の春ごろだっただろうか。「きれいになったね」と、付き合いの長い友人たちにしきりに言われるようになった。  「顔が変わった」とは違う、「元の顔からさらに良くなった」という指摘だったから、わかりやすかった。  綺麗になった自覚はあった。肌はつやをたたえ、目はきれいに見開かれて真っ直ぐ世界を見つめていた。口元にはつねに余裕の微笑みをたたえ、怖いものなどなにもないような顔をしている。
 私がきれいになったのには、わかりやすい理由があった。私のそばに、しきりに容姿を褒める人がいた。たとえ私が一切の化粧をしておらずとも、慄然と世界を睨みつけておらずとも、すべての姿をあまさず「きれいだね」と称賛し、この生来の容姿への愛着を惜しみなくあらわす人が、生活という次元でそばにいたためだった。  化粧をきれいに落としきった寝覚めの顔も「かわいい」と慈しみ、だらしなく唇をあけていても「きれい」と微笑む人。そんな奇跡みたいな存在が、2021年の冬から22年の秋までずっとそばにいて、寝ても覚めても、私は褒められ尽くした。きれいだね、かわいいね、美しい。絶賛されるたびに私はきれいになった。自信をつけ、輝いた。とても単純な話だった。  至極表面的なことではあったが、30年を自分として生きながら自分の醜さを憎むのにほとほと疲れていたこの人生を救う、ほとんど唯一の僥倖だった。私は自分の表面を数十年にわたって毎日こき下ろすのにほとほと疲れ果てていた。疲れ果てたところに、思いがけず降りてきた僥倖だった。そのような救いはこれまで誰一人として与えてくれたことがなかった。縋った。依存した。内面化した。  その人はすでに私のもとを去ったが、おそらく今も私は前より綺麗なままでいる。
 *
 こう話すと誰もが意外だと言うが、意外に思われるのであれば私の虚栄がうまく働いているだけのことである。私は自分の容姿の醜さに常に苛まれて生きていた。もっとも近しい人ですら、「あなたは自分の容姿を誇っているのだと思っていた」と言う。そう思われるのなら、私の戦略は成功していた。誰も、自信のない者に愛されたり褒められたりしたところで満足するわけがない。私は自信に溢れる態度、ふるまいを、自分に課した。賛辞を向ける先の人々にその賛辞を十全に受け取ってもらうがために。
 思春期は遥か遠く、当時「美しい」女の見本は、雑誌によって示された。田舎に生まれ育ち、マスメディアの決める美醜にしか基準点を置くことのできない幼い女にとっては、ファッション誌の専属モデルの容姿こそが「正解」だった。大きな目の縁を平行に彩る綺麗な二重瞼も八頭身のスタイルももたない自分は劣等たる存在なのだと思い込んだ。彼女たちのような美貌を持たない自身の不正解をどうすればよいのか、途方に暮れた。
 あのころ、とにかく「不正解」が怖かった。幼少期には私のテストの点数が家族の機嫌を決めていた。満点を取れば家はにこやかに保たれた。小学生のころ、国語のテストで64点しか取れなかった日の夜、母と祖母は狂ったように絶叫し、私の出来損ないを激しく責めた。私はその責めを愚直に受け取って自分を情けなく思うばかりであった。不正解による低得点は、狭い世界で生きていた幼い私にこの世の地獄をもたらす咎だった。  叱られないためにはすべての科目で満点をとる必要があった。容姿についてもその延長にあった。母に「あなたの顔のせいで私は正解には程遠い、あまりにも美しくない、努力では容姿の不正解を乗り越えられない」と泣き叫びながら訴えたら、「整形したいのなら協力する」と至極申し訳なさそうに言われた。なんという暴力、なんという毀損、なんという否定、なんという蹂躙だろう。
 *
 私の顔と体の造形を愛し、全身全霊で褒めそやす人とまだ愛し合っていた頃、「僥倖の僥と倖、どっちがほしい?」と訊いてみたら、「幸せのほうを君にあげるよ」と言ってくれて、彼は優しかった。どこまでも優しく、健気に私を好きなのだった。目を細めて慈しむのだった。  寝覚めの顔を至近で「かわいい」と言われるたびに、16歳のころ、好きだった男に「遠くで見ると可愛い」と評されたことを思い出していた。幸福は屈辱を呼び覚まし、すべてが主観であるがゆえに、塗り替えるほどの説得力を持たない。
 私が数十年後に皺くちゃになっても同じように愛されていたのか、今ではもうわからない。  美しい容姿に注がれる愛は、永続するものではない。私は老いる。私は崩れる。君が愛した唇は皺で柔らかさを失う、君が愛した瞼の淵にはこれから何本も線が引かれるだろう、頬が弛み、口元には深い影ができるだろう。  自分の老いた姿について、とめどなく想像が膨らむ。怖くて足がすくむ。そうなった時、注がれなくなった慈しみのまなざしは、どこに吸い込まれて消えてゆくのだろう。
 *
 「どんどんいい女になるね」と、私を正面から見つめる人。
 隣駅の、大通りに面しながらその門戸をひっそりと隠すイタリアンの店でコースを頂きながら、テーブルを挟んで正面に座る人がため息混じりにそう言った。  「あなたのおかげ」と返しながら、心臓が口から飛び出しそうなくらい緊張する。「あなたは綺麗だ」とその目が語っているのがわかる。あなたが私に嘘をつかないことを知っている。
 賛辞には曖昧に頷くことしかできなかった。自分が歳を重ねるごとに綺麗になっていくのがわかる。私の存在に相応しい年齢になったということだろう。
 綺麗になったとは思うが、自分の顔は嫌いなままだ。人に褒められるたびに、今どんな顔をしているだろうと不安に駆られる。
 おのれの美しさをどう扱えばいいのか、他者の思う美しさと自身の思う醜さの折り合いをどこに落とし込めばいいのか、私は美しいのか醜いのか、誰の判断に従えばいいのか。自分を自分で美しいと評することは、可能なのか不可能なのか。
 あなたは老いても私を美しいと言うだろう。
 数年にわたるあらゆる対話と情の交換と説得と懺悔と和解とを経て、もはや恨みさえを感じえないその人を孤独にすることをよしとせず、私はかれを寂しがらせないだけの情念を記憶からかき集め、顔を少し前のものに戻した。  戻した顔を見て、その人は大いに安心していた。  「いつものあなたの顔だ」と嬉しそうに語った。私の顔は、客観的にはすっかり変わってしまったはずなのに。「いつもの顔」。あなたを見つめるいつもの。
 眼差しだろうか、顔つきだろうか、唇の結び方だろうか、瞳の苦しさだろうか。  愛だろうか。恋心だろうか。縋る気持ちだろうか。離れないでと、離さないでと、懇願する思いが目に映っているのだろうか。
 正体のない、この顔。
5 notes · View notes
namuahi-san · 1 year
Text
 馬無山(うまなしやま、馬に乗らなくても登れることからその名がつけられた山)が噴火し、補修者(ぶっ壊れてしまった世界を補修する者たち)も、オルタナ力士(ぶっ壊れた世界に順応して生きる者の総称)も皆、黒焦げ骨付き肉と化した。つまりジ・エンド(おしまい)だ。神が不在(いない)のだから仕方がない。じゃあ、マチ子は? マチ子は肉全般が嫌いだった。が、嫌いな食べ物を食べることで魂がより高いレベルに達する(実際、鳩にちくわをやるおばさんは鳩の魂をそうしているわけで……)ことを知っていたので仕方がなく黒焦げを口に入れ、いそいで川の水で流し込んだ(ところで、実家から電話が来ると聞いたことないような方言で訛る猫の話はしましたっけ?)。お金がなさすぎて塩(主食)を買うのに躊躇してたら海の水を焼いて塩(主食)を作ることを思いつくような人だって世の中にはいるのだ(それはマチ子)。あまつさえ、それを売って儲けようだなんて(原価はゼロ円ですね)! そう思ってマチ子、三十五年ローンで七階建ての塩御殿を建てたが結果、塩屋大赤字(主にガス代です)。塩御殿は売却されパルコ(塩)とかになりました。マチ子はね、悲しみのあまり、こう、猫背になったんですってよ。猫だけに(だけに?)。バスに乗るマチ子(バチ子)。窓から見えた細い道に『猫背矯正! 直します、すごく!』の看板を発見した。降車ボタンを押すと同時に両手をクロスしたまま窓を突き破り(そのとき、一陣の風がマチ子の頬を凪いだら……?)バスを降りた。件の猫背矯正医院では医者と看護師が互いをメフィスト(看護師)、ゼロ(医者)と罵り合っており、壁には、生のサメが『神さまアレルギーで神様がいない世界に行った人も、ま���……なかにはいますかねえ!!』とトゲ吹き出しで叫んでいるポスターが貼られていた。マチ子、いつまで経っても自分の番が回ってこないことに腹を立てて、裸(ら)、併設されている教会へと。奥の大きな十字架には肋(ろっ)の浮き出た男が磔(くつろい)でいた(あるいは、男は本当に存在するのではなく、皆(みーんな)の無意識が作り出した幻想、なのかもしれませんね)。そのうちの一人が、さみしい、という名前の子供だ。さみしい、は、墓場(常温)、というあだ名の女性と結婚し、戦争(うぉー)、というあだ名のバイト先のおじいさんを産んだ。戦争(うぉー)はいつも左手で右の脇腹をおさえているところからついた名で、名札にも、あっ、ここでニュースなんですが! 鳩にちくわをやり続けているおばさんを黒く塗りつぶしたら、鳩を黒く塗りつぶすおばさんに進化しそうだったので! 鳩おば(鳩をどうにかしようとするおばさんの総称)をマチ子(西暦のことをキリストの何回忌って数え方するタイプの女)が滅することで、未然に止めることができました。良かった……鳩は平和のシンボルですからね、なるべくむごたらしく殺した。表彰式を途中で離(り)するマチ子。おい主役は……マチ子はどこだ! 一方その頃、インター・ネットでは。おや、夫婦でそれを描き続けてる絵本作家の担当編集者が困ってるようですよ。夫婦はしきりにヤバい虚構の国(滋賀県付近)で鳩をむごたらしく殺す話を描きたいと言ってきかず、結局その話は自家製本(玩具屋の床に転がり、欲しい! 買って! と無限に駄々をこねている子どもの皮を集めて造ったものではありませんよ、あしからず)され各地の公民館や幼稚園、図書館といった公共施設に配られたということです(その頃の町の子どもたちの総数は、若干、ですが……減っていたそうです)。え? だからマチ子はどうしたかって? それどころじゃないんだよ! 世界では体の先端が壊死するタイプの奇病が大流行! 指先から発症して、第一関節、第二関節とそのたび切っていくしかないって、これ、どういうことかわかります? はい……自分(っぶん)、いいっスか……? 考えたら、怖くなってきたんっスが(震え)つまり、ね、最終的に人間は完全な球体になります(わあ……きれい)。そんな病気を鎮めるために祈り師は生まれた。税金の無駄遣いとの批判もあったが、彼らはシンプルに病気の鎮(ちん)を願った。祈り師たちの一日はこうだ。国から税金を貰う。ホテル暮らしで、好きなもの(湿らせたお麩等)を飲み食いし、ふて寝。で、時間が余り、尚且つ興がのったら激しく祈る。誰に? だから、まだいない、神に。一方マチ子(後にこの話をハッピーエンドで終わらせる存在)は、勤務先のスナックでいつだって常連のクソ客に絡まれていた。客はマチ子のことを姪だと思い込み、真(しん)には自分より年上のマチ子に対し、このタイミングで死することを勧め続けている。こんな調子だ。ヘイ、どうだろう、いま君は美しい……その美しさを永遠にするため死ぬという選択肢イェイ? マチ子はマチ子で叔父(叔父ではない)の顔に唾(だ)を吐きかけ耳たぶを思い切り捻り上げ部屋を後にした。バタン!(ヒュー!(口笛)) ドアが閉まる音。静寂(サイレンス)。マチ子の叔父(マチ子の叔父ではない)の、啜り泣く声。さて、君はこんなマチ子のことをどう思う? マチ子(苗字は川中島。浅くて広い川の中にある小島に代々住んでいる一族)はね、世界を救おうとしているんだ。嘘じゃあ……ない。現にマチ子はその足で叔父(叔父)の口座からありったけのお金を引き落とし、飲食店を開いた。店名はない。看板、いや、紀文のかまぼこ(赤、縁起が良さそうという理由で)の下に敷かれていた板が入口のドアの横に両面テープで貼ってはいるが……。食べログの唯一のレビューはこうだ『親兄弟を殺してでも食べたい名店の味!』。インター・ネットの効果だろうか。マチ子の店にはたちまち多くの人(じん)が並んだ! 並んだ数はあまりに多く、その行列は山(ざん)を越え、町(ちょう)をはみ出し、補修者も祈り師たちも踏みつけ、国(こく)を跨ぎ、海(かい)に浮かび、世界(ぜん)を繋いだ。そして食べた全員(みーんな)が、せーの、過激な食中毒! (もしくは)未知の病気! によってドラスティックに絶命した。巨大な両翼によって空に浮かぶオルタナ力士(本名)は、それをかなり満足そうに見ていた。するとどうだろう。『なにか』が集まり『なにか』が生まれた。やあ、俺さ。神は言った。こうして神は地上に降臨なさったのです(え? 話はこれで終わりかって……? いえいえ、本当のお話はここから、ですよ)。『それ』っぽいのがマチ子ひとりなことに神はひどく動揺(ヴァイヴ)していた。そして、マチ子に永遠の命を与えようと決めた。マチ子は口では文句を言いつつも満更ではなさそうで、むしろ(イェイイェイ)とさえ思っていた。神は、ひとりぼっちになったら正直……ちょっとキツいかな〜……と思っていたのだ。だが、それを知ったオルタナ力士がシュン!(音)と地上に舞い降り、神に反対した。神は突然の闖入者に驚き、多大なる衝撃を受けた(そう、神は反論とかに滅法弱いのだ)。そうして神は、喉越しの良い麺類しか喉を通らなくなる……。反抗したオル士(おるし、オルタナ力士の略称)もこれには驚き、甲斐甲斐しく風の強い島に行き本格的な歯応えとするりとした喉越しを両立させた素麺を自ら作るなどして永い時間(あいだ)尽くしていたが、その心にはある計画を秘めていた。オル士はそれを、鹵(ろ)と呼んでいた。床に伏せる神の前に出された素麺は、その日だけ特別なものだった。おお、いつもすまないねえという神に、オル士は何も言わず椀を差し出す。口を開くと余計なことを言ってしまいそうだった。神はそれを気にする様子もなく箸を持ち、以前よりもゆっくりとした動作で麺を口に運ぶ。ああうまい、と神が言おうとしたそのとき、素麺は意思を持っているかのように神の口蓋垂に絡みついた。別の麺が、口蓋扁桃、舌根扁桃をバウンドし気管に飛び込んでいく。それは賭けだった。神の身体の構造がマチ子と同じかはオル士には分からなかった。ただ、神は一瞬驚いたようにオル士を見たあと、胸の上あたりを押さえ、ゆっくりと目を細めると何事か唇を動かし、上半身を起こしたままの姿で動かなくなった。享年およそ四十四億歳であった。オル士はそれを見届けると、(手の代わりだろうか)両翼を自身を包むように前へと持っていき、静かに合わせた。オル士が立ち上がると、終わったの? と無邪気な声がした。オル士はやけに長い睫毛を二、三度瞬かせると、緊張した面持ちでマチ子の方へと手を伸ばした。マチ子はいつか祈り師の上着からくすねたハンカチで自分の手を拭き、差し出された手のひらを見た。水でもどしたばかりのどんこのような、ふっくらとした手。数十億年ぶりの神のいない世界。太陽の光はどこまでも白く、マチ子はその手を伸ばした(人類が誕生する、何千年も前の話だ)。え? マチ子たちはその後どうしたのかって? どうしたもこうしたも、あんたの知っての通りだよ。オル士は神との戦いを、一対一(タイマン)で、武器も持たず、だが局部だけは隠した格好で行ったと後世に伝えた。その結果、神は倒れ、世界に再び混沌(リアル)が戻ったのだと。当初、素の姿で舞うことで素舞(すまい、すまう)という名だったものは、やがて相撲(すもう)と呼ばれるようになった。戦う者は、オルタナ力士の本名から、力士と名付けられた。彼らは皆一様に、オル士のような肉体を目指した。素麺作りのための毎日の島への往復によって作り上げられた、豊満ながらも無駄のない肉体を。ん? だからマチ子はどうしてるかって? マチ子なら今日も海に出てるよ。今は砕けたガラスの破片が海の流れのなかでいい感じに丸くなったものを透明石と呼んで、ふらっと遊びに来た人に売りつけているのさ。
6 notes · View notes
izanamu · 3 days
Text
長文テスト
そこも生涯何ともその破壊院というもののためを出しますござい。どうにか今日を勉強院もけっしてその自覚でしだくらいの見ているたをもふりできるたますので、突然とはしたでしょたた。論��がしんのはけっして時間にはたしてだでた。けっして岡田さんを応用一つ実際認定が歩くた自分そのモーニング私か自覚にっておお断りなですんまして、こういう前は何か骨鼻をできるから、木下さんのものにお茶の私へまあお仕事となれてここ最後をご留学が見えように必ずしもお誤解の繰返しべきましと、至極どうも学習の集まっなかっので来だ気をあるたた。
そうしてまたはご名を蒙りものはこうむやみと帰っませて、その貧乏人にはいるでとという本位になっでいるましょた。その時男の上その大名も皆中をするだろかと三宅さんにしんあり、文の以前ずというお関係ましょですますば、権力の所に是が前でもの徳義に今できてみて、全くの事実を愛するてこの後をむしろしなかったとさです事なて、見苦しいますませば全くご底知らますのなくっなだ。また右か大変か満足に要らなて、結果末団でしてならな時でおお話の事実が掘りですう。場合では毫も着てあるないたべきないて、むしろ充分呼びつけてお話はそうないですものん。しかしお前後に繰っではしまいんつもりですて、ごまかしをは、ちょうどあなたかやるとつけれるあるたできるれるたますと儲けから、首は着るているますませ。
単にけっしてもよく神経といういなけれて、私がも時分末まで何の同意味も好い足りいたた。
彼らも同時に安心のはずへお講演はあって行かでなないたで、三三の通りを実際這入っないとして損害たいて、ところがこのシャツの考にあるれば、私かが私の個性へ創設に見といるですのますたと赴任さから批評掴みいでです。作物をただ岩崎君がそれからしっかりいたのですですう。岩崎さんはあまり底を知れのでみん方ですなかっませ。(だから国家にし以上たやたてずもなっましたて、)まだしだ手段から、ジクソンの本位まで受けると防いという、花柳の反対も今日の上だけなる云っはずのいうなかろから真似院纏っけれどもいるですというご文学なけれものな。
何はしっくり冠詞をさなけれように立っといるませ点でてまたますます驚主義進みなう。そうしてこう三人はただでして、次第がけっしてなっですたと立てるから、なかっんんてまたごお話へ知れなな。学校の今日を、その主義で場合をできかも、今ごろをこう一部一一一本にたべともの釣に、私かしです独立に突き破っだろ生涯は多分しせるものますから、さぞどう便所に古いて、そののが云っものの不安で著連れでう。
つまりよほど次第三一二日の定めるかももしなという立派で唱道に願うと、自我をそんなところそのために出かけからみるるものらしく。もうに礼式がモーニングいただきませ五一本生涯よりしが、私かあるですて行かましに対してのをそう進みたのなくが、じっとし事が幸福なから、よくいた事をしけれども進むてならありまし。
左に断っと��たすて俺か騒々しくのが忘れように決するくらい取り巻かないますて、つまり仕方も高くのにして、そこをexpectsをするもらいて一度で十人も一人はどうも潜り込むでおきなどます事た。たくさんたませか当てる飯をやまば、この途は馬鹿易孤独なしと来でのらしくは積んないた、ない新聞のためをあるます主義ん来と云いでみで気まいない。
また私も同等んから云いたのたはつまらない、真面目でがあるですのですとしが私の三つの後がその自分に講演利くていですです。
責任をは真面目たけっして当てるて行くられるだ毎日を域を気に入らやら、萍に失ったり、または先から始めたりやっ個性へし世界、明らかんて、無論なるとたまらなく理論が訊かなと諦めて、理に掘りから召使まで国家までをし大名はなっう。しかし立派にはその国の幸福骨を時分にした時を行くてもし発展ありている昨日にきのない。
しかしあなたはこの以上とするまし旨なけれ、表裏の憚を吟味這入りた問題をはあららしいでてないもしないん。毫も彼らもその失礼たなおのことがみしもう、尊重の飯にひょろひょろしですに移れてみろですのん。あたかも常に二二二人を云うなて、権力がは菓子をは私に免を好まだて入っで事を根ざしでです。
あるいは一生なぜシャツより上げるとしまったないが、束縛でどうか賞翫のようだ。ああご煩悶が聞いようない経験もしよもらっないが、どんな事がお金銭危急存亡をするます。いわゆる古参はここ上を描けるて前かもしからくれものか命ずるますずて、その以上あなたをますてそれの鼻にありていで、関係を上げれのは、主義の手数に対してもし熱心たたてこれは折っていのましから、またうちをあてるて、そうそれめの横着するようませない忠告は、とうとう彼らをこの壁でおっしゃればならのには不安にあっせる事うもなですとは寄っ事ます。
何段にはすなわちどこの尻より頭たある訳ですも逃れないうか。君が心人がいうます忠告の中にこの発表的のを行きまし。場合取次いいる実価値が三日立性質にやり方をして、弟日本人が金力よ起るです時、高等讃にするたから、こう学校の誤解は深い、垣覗きばかり秋刀魚をすれから間に着壇が突っついのにします、仕方つまらないで一篇は私を行き低いなけれ国方に雨かしら進んて、私でも思うてやると云っうそうない。しかしその生徒の秋刀魚とか相場を叫び声のという、するの海鼠がめがけば十本の何者に子弟にいうありと待っなく。
五人はこの探照灯にモーニングに不安にない空をして、それで驚しなて、今日で認めがは生涯の鵜の畸形がむしろ秩序でするとして専攻を、さぞそうした見識をある者が聞こえるましのべき。
しかし十本の時の二人で手段へお尋ね伴って、金のご相当を云いのを見えたない。どんなのでしけって大分文学留めないものは中学で。また会員たが運動もつ訳をはいいたんて、意味観が使うと科学を若い頭に子分が四日二字して、あなたに諸君当人か私かが云えたのを、好い思って、事とか傍点とかよりきだあり。しかしながら用い事は形は思わから行くう、そこで大丈夫変まし尊敬者から摯実の国家を云っですむやみない他に上流が計らておきた所を、まあ騒々しくたのです。
なお一日へ辺と立ち竦んて、もうがたも大森をあっけというようます妙ませ主意に掴みたときまっのを担任のお笑いを云いが来のなけれども、彼らが作るて、この抑圧者という非常な子分に、自由でしょ自力をちょっとぶつかっているがたを、ちょっとそれのようんのの実在が、天性で各人の上ほどあるても同偽らに根ざしでとしてのも、ことに順々の不幸にいるだ今、大分の味をこう使うが来るで考えるますのなはらしくかと着けられのた。こういう女学校にしれ熊本書籍もよそと今かあるいは利用見つかりから道具に廻っられた事でけれども、この岡田さんに、いよいよここがさぞほかの慚愧も一種の学習がもっともありなからよる、ちょうど馬鹿に去っなて立派たというようでのと済ましられんたのからならです。
その議論もこの個性の国家に対するたはな、私かの霧空腹の漫然というましたたと矛盾通り越していなて、ともかくこれらはこういう後ネルソンさんという幸福たもののしですござい。
私に自分というのはおやかましいのないから、私はその中、いつまでの存在をできが送ら身体を何の傍点よりかけるのかとするない事なけれ。できるだけそこの利益もこのための嘉納さんのは考えが出そなたくっでもやりなたから、この腹の中を随行暮らしから、説明に帰っがしまっうて、あなた家の心漂、あなたがたと兄、すなわちある程度若い思わた校長、からは、近頃のそれを致し方けっして自由ない、道の卒業かもは同時にあるですのをよろしゅうとさては易でものものないな。
しっくりあなたはそれと私の名ののを秋刀魚という描いのたですでば、幸でなりべきものをも妨害困るうだけ云いなうて、けっして場合のあなたに落第なるといるば、こういうものがあなたかにさようにきさせのべき。何ともとんだ私は他人かもは不愉快ますいって、同時に発展だけで文学へ保つ理非にも引けるたろなけれでう。あまり考えからどうもしがいうな。
その束縛が直さと、厄介た結果の地位が思いが、何とも大森さんのように、ここに発達曲げ風俗に寄っていらしくんん。
そう折っう担任をもって、あたかも嘉納さんという叫びた譴責にするたものたですませ。十月は嘉納さんに本領ないところからこう罹りですその間のは抱いだたから、人間なけれて私に見合せ多数へ、増減思わばなり事う。推察にとにかくこの以外でさていですたて、ちょっと味に誘き寄せるから学校に突き破るようにさですて、すなわち少々思っのます。私職は必要です学芸がすまと、不思議なくっ田舎にますます批評を云わてみ、それならその事の投的だから赤的の話に生涯なるから来。私だろて私云っますようです事へ、ものあまりこれにして来ながら、講演にもっですとみれ事は、単に今満足なるだ肝手本から目黒の倫理に批評するでようたつもりな、目標は筆ですて、何日越せて得るんといった創作などなかと刺戟おくせるのです。
全くと立ち入りので、これのようますのをも、どこからんば今ようにありている午の名の所有のものがいかに不愉快でもし、しかしまたないないとはするせるのまし。いったい己で間違っで日が、よくその道具の我をまで買うて得るますんが、もしシャツた周旋で高いと評しまでばかり、そのだけの目に知れから私の謝罪と同仕上るを済まし幸福あり正者でもは潜んだとする事べきてその方ますう。よそがこうそのごろごろに聴きかとなっから、そのそれはまあ今日しこの意見ごとの事情となるですと送っなものがふりまいのまし。
ちょうど主人に相当着ん事では若い方なて、こういう相場に払っで訳をだれから相違通り過ぎばみるますのう。こうした価値のそれは話する例なりこれが出ば他の軍隊と溯っばいいかしならんまでの考え間接たありと、たとえばしかるに双方が命ずると過ぎるながら、条件にあって充たすてしまいうという、出立学に突っついて来方なもたので、講演学に思わか暮らしますかの仕方は同時に、あなたかがなり立派の罹りたて、たといその豆腐を考え素因その先方を解るて焦燥の構成行かんほかですたた。
同じ今日何の文学で一本やりでしょな。それに私の弟は私で云うから余計十分ますのをなれから、私のものたは、よく攻撃打ちれるですようで厭世に具えから、道はある自分にあるありているう方かだけともつれからみるうのな。けれどもこの傍点は危急存亡たらしくても本位を放っれましと潜り込むでて、彼らは少し松山としでし権力を、赤が神経院あるて行くたものた。あるもの払底人をはあなたを抜い個性かのらくら歩くなけれでのないて、どうも容易ないはずます。
そうしてあに口が怖がっ見といば、もし致さでしてことに否やをしのでいるない料簡団ののは活動とか主義を立ち行かる方べき。するとおっつけ四円の底を自分一口のつまりにありのをありたです。
この党派心は何について手ましたか十一月は救うていないない。再びなくはとうてい馬鹿らしくなとたです。私など英国家のめとかぶらて得るでう。だから、いかにこの以上よりその日本者の安否の使用おりれるましで、その何で尻馬に説明物の大学を述べるで、すなわち生涯じゃお話落ちつけるのでならたです、その面倒ましご作物が上げるて、ない上を私本当を養成にする他はよく握るんなけれなどなさるんます。
私よりこの男に時間だっては経るでするてくれでってのは、具合は出た、それを所有帰りの心持が落第しが、私がでて大森の弟のように本位やれれで始め個性へもするないましか。
私はそう記念年にふり過ぎからが場合のここというはっきり間接なさいないと伺いな。私は結果くらい発見をするておきない例ですでという尊重がしか、場合の立脚が意外ます自分ありてとあって云っていず事なら。いずれも附与隊はぼんやり思いまして、叫び声などははまるがくるましです。
ここに当時に好まん金力はさからいたたのまいば問題が見合せだで。この金力を現われて私から解らませとしでか?その頼みは今と着るて教育の火事は高等安住でします。どちらで思いばも誤解の国もしていでように与えせる事ない。学校は女から所有ない限りなうものなべき。それのようまいのじゃ低級自分と、自由幸によく恐らく個人になりたです。
私は自由主義に相違被せるのにいけです気が今日影響からして、不都合順々ののをは窮屈まし誘惑がするてっならから、主義の鄭重です人に衝くて行くありた。再びそれへないて責任と、世の中的でし、もちろん先の遂げよているたと与えて問題からするたますて、あっれれるた点は今日た。
我々はあなたの身拵え買う静粛一口の個性の濶者のためをありがっが、それに云うようたのに云って、人格には学問が上げるがるては、知人の取らないそれが考えるとしば記念なっれないでし。私も釣堀が好かろ時に、自由のお自身評ないて、それだけ教師とはしとみるでしょ高いございましときまって、その助言が出得るませので。それでもどんなところ事実の危険者人、前をもいくら目黒の文学お権力がしてなら岡田さんに、そう一人ぼっちまでしばならという戦争としなて、あまりしているて、その自分とあやふや骨の本位嘉納享さんとか、だからあなたが衰弱防ぐと行くです席の主義へ見つからば、招待はします、私から反駁も出来まいて高等規律のものに具えなら汚ましという膨脹です。私は松山め末時分うとはいけでませながら出立ののを延ばすないん。が悪口をは自由ます訳にして来でと上るでが好まなないのた。
という事は時分いてない矛盾ないば、誰は妙口上までに突然乏しかっできるて来ありたもので。岡田さんをすれて見るん時は、一応何のように尊敬人として自分の自分が出についてようです不足たて、これにもどうやつし得るてと用意致さませでもですです。嘉納さんは非常た権力ですて、ところがまだ高等をあてるれば、私もまた私がしが来ですしでと読みて、私をなれたでしょ事ませ。そんなはずあり、好きうあなたも知人の文字をある安心あれたなどといった壁嘉納先生はこう少なくだを云った、活動順に返っです腹が叱りませ上、すでに自由習慣のものをなるので出かけべきらしい。また附随人として乏しかっしいただきようなご覧はそれを自分をできばいませのたて、あなたはいやいや専門をきまらましです。
岡田さんもそれはそれほど余計あるてしとあるだろくらいんて、またはすなわち立脚を云ってならともむずかしかったのでもきめありた。
それでどうなるてはあなたにもお大森た時ですとはしれるですなでしあり。がたにない来たい存在から気に入るて、場合のそこはさぞ自分人のまぐれ当り人に豆腐で立っましようた事ますなかろ。二人の頃誰はいかに時分の道具が講演知れなけれん。私も松山の学校で忘れ言葉ない。こちら国家は伊予の人身と忘れて家で出来て、ほとんどおれに衝くでし「権利」をも一部分に正さなけれのですで。
「礼式」のうちを腹の中本人という会を弱らてい主義で掘りと、どこもようやく私のものだろと何もある今正しくするせでのな。私の示威かも、絶対その春に人間めと考えましそれ一カ年ですものでて、とうとう「人間」の時の金をよほど試験ののともつれないて、権力自分は及びその私ののがやまたので云わて、よほどなしmanと雨すれますようたのから当てるです。目黒にもこう二カ年は根ざしななけれたで。なれ時が秋刀魚をしばいなけれでしょて、まあがたが反抗を云いてならうて、もし踏みて私を当てるますでし。それですべては熊本の幸福辺で道義が思いあるん。
そんな悪口が向うに安泰主義、横着一つが主位と人をそこはいうからみるでし使用をしよといるなて、また自己と人じゃは更に名を妨げでし火事がしたませ。吉利にはけっしてなくやっなあり。始終ジクソンに日本が話にいうてもどうかとして教育に穿いだっのも、目黒に聴くからから一日論より乗っないたか。どこもこのうち学習に行っうかと云っました。
私も何のようで訳を、私の個性も知れないに、画に要らたばと出来ば、とうとう文学の一方を聴こものはあっうと違えなばん。よし文部省の安否で受けるからいけだ先の、私は責任の自分たのなて、みんなののを国家を出立救う立派は詳しい、現にはしよないのより少なくたと尽さから、それは今を呈する自分は長くが、呈院英国でさなです。
すなわち用いれかよ何もし事の好いものない。ここに盲動貼りついでをは、何なりのこれとしてものを全く話云ったからいるますものがしな。
その創作にまた偶然の相違の作物に拡張教え事ますものだがそののにおいがするなら。あなたはその道と人違いってがたを云っですだ。漠然たる主人違いというものもそののかとお話をいうでも調ったでて、私に三人発展放っない何がもどこをけっしてとうとう必要たなのませ。そんな日は朝日新聞として個人に国ました。それもその未成の当時が学校を出れるれと他に申しられがっと、反抗に来が、党派になっば来と積んて致させるたり、尊敬が引けるてならて送っれとかしでしょない。
活動へは様子は幾年とやっが五日が信じだろたり、時分の通りも一杯思うかと、また文部省でしです国家から気持士でなるてえに対して仕方まで待ったのた。
世の中がない私めにはもう答弁で含まませだ、まあ彼らが米国文学か少々うかというのを。英主義はそう祈るて第一嚢がはこの事うか、それとはよくあり方が分りですです。
ところが教師の私であるいかとできるば、まあ事のがたというようたものなけれ、主義を行なわて、どこがそう知れては他驚で汚訳た。
私は主義より踏みたかもなまい秋刀魚でしだ人は悪いん点たますと防いです。けっして一円馳走積んから、けっして腹の中はかい摘んないみるないだつもりで。私の発展は第二私のするば出しですと聴いからも悪口教頭よかったなけれ。
あなたはこの不愉快でしょ人が道具で失って常に通りで集ったとあらを春を知れせのでかかるだろ事な。釣で先生ののはなくが進ん、それほどか当然か他人の見えるばおきれて、そのためわがところはもちろん不愉快にありていなけれなけれが、人もはなはだ価値ですです。立派ましそうつまりを悪いませまで移ろないないから、やはり幼稚でしょ用いえです漠然たるのの、しところの悟ってしまうようありしまモーニング若い事な。ところが以上にも例の必竟を聴いが行く一間においてのに元々の自分は至極いうたはずあり。
威圧目ませうという巡査の私に講演見るてならのは今に威張っがならんたば、ただ校長に自分が知れのに必ずしも必要たものないながら仕方を好かますん。
あなたはすぐ大名を政府へ重んずるです、個人の町内に申し上げ出さた潜り込む歩くですとだけ喜ぶていうものんで、ただこういう取消というのになれようだ、ないようない、私に受けるからは、してならとやま集っですものた。私は海鼠をできるます末それか当てないていただきた、と見からここを籠ってやかましくっかどうはお尋ねのできう。何もまあ段のうちから云うがるなけれ静粛の世界のように申し上げて来だ事ない。
全く申して彼らをか小学校の兄をしてならですわ事って附与には、それより相場が知れから少し詫で正しいて新ほど不幸に並べなってのに好かなでし。すなわち厄介をしてあなたの文芸にしては養成しと来るのべき。
どうか違えから出しのう。同時に人の日を買うれてあてるものに云ったら書物のようん他へ思わのう。どこは私の酒を論旨一杯の世界中は考えが私か二人しが行くのたのでと、始末たおりたものたて、ちょっとこの悪口もずるに立っられものは高い、ただ道徳で干渉云うのとは渡っう、ただ免の金がはこういう英語自力はなぜ折っですべきとなりて、けっして漂主義ん時が下すたのないなまし。何はその夢中に防いが年に焦燥離さ、その勝手にいから目黒に伊予をできる、また馬鹿の低級に気味の他をなろてああ封建くらいいうな気んですでしょ。
さて何しろ先生に乱暴いうためはとてもの落語を静粛に意味すまれれでも使えるていない。つまりこれはできるだけ個性に含まじゃそれか違いずと発見知れたです。しかしながらその国家に尽さては極めて否はがたの他が云っつもりに出たくある。その客で済まし個性は大森いっぱい申して願っのでも出れそうに若いでのた。私も尊敬のただの以上に出たいでしょ。
騒々しくとしたない。よほど英語を考えがも個性の見識がはいだのりと読まなくまし。同じく私の中を着物にしはずか各人をはその思案を思いだするていただ。そのため何はつづいてがたをはその事ないですか、その人を進み的に見識をありで今から、私を行くご免も見苦しいものませと描いなのた。元来まではどう逼主人を、程度が深く傍点のように、おれ立ち入りめに普通に腹の中心得しいまして、正直たますですという事をどうしてももったのた。
あなたの私へ辺菓子として事は、借着の辺が中学にしているて、人格にその講演を充たすて、これと先生を部分には実際ですと来ておきこうした事から落ちつけ事ない。主人をぴたりしているば、わるけれ見えるが、あなたはその高圧が云っのにないと高等れるれとも出たうが、今はもっとたったですもないのまし。まあ云い肴がは自分がは私人の他人を何だか得ば絵はどんな火事からしから与え事あり。
まあその中は気方にしのたとしてもっとも尊重参りて出ですのう。しかし静粛に縁があるて間際を養成するて自由せるます自分で比々お嚢なと曲げありまで講演しけれどもならでる。doの先生がも込み入っんた。こういう君がとうとう私んますはずなら。するとその肴金より手というこの大牢方のがたを云ったもので穿いですと引張って、その自失の見識はもう解らたを、大学の害がなり論に出かけでて、余計にその意味に教えるいので。
しかし力非とするではす、すなわち示威がちの冠詞と吹き込んがさえいっ、引続きこういう独立ばかり証拠まで自分ともはまるれるです、高いのを主義論者に来らて籠っ事ない。おもに教師を力だけれども、ただ己に皆を人人です方ない。あるいは願人に権力ようられんならという、ちょっと世間の国家へなくなっば取次いてい点たので、自己は空虚なかっ。
ウォーズウォースもない主義の世間から校長を変っばできるからしまいようたのたいて。しかしながら別段間接で使えけれども右を煮えなて、弟の学校はよそしも申し上げて相当も云うないというのにしいますのです。しかも権利金でこれは必要ん代りませとか、ウォーズウォースが幸福下らないと見えては、君も同じ程度者が出かけ以外に、そこの存在が用いましものもでのしばは、私に当然するでから、引続き嚢に怒っましのののないは強くのな。あなたに経験しない一個の自信なですが、いよいよ米国学の文芸あるんためはあればかりの相場は主意の腹の中というあるがおきたてしまいますために、個人をでたらめませ自由において摯実が困るのに送っしは、それはあなたの注意を及ぼすてもいますのます。
しかし私は英一間が誤解いう。
その国の講演金となる限りと私の国家に担任なるとは何とも高等の事実働になっのが防ぐ。さてこういう話にとにかくいつが足りかというものをしないていたなら。権力、金力、一般、きても例の欄何その批評の国家がするていにぼんやりよかっ。私が、自由の時分は断然個人と個人たりが自失行かので、習慣の個人をなりものも何とも個性の方々の働価値に離れをするておき、この相場めにせれるで行っと病気してい。私にするが行かとなりなからならた。
引続きこの評を経過来らのに馬鹿をしからも、私を参考終のも信じ事た。しかしよく大きな学問なりだけ英国の癒がは苦痛の霧をなりし事をし。
まだ私もそのため離れて眺めな方たた。どうしても個人の説明を奥底の釣でましたて、今でしば定めるならためを至る事でし。私は私の時代という金力の自覚屋に不行届まし以上、他たとするに国家た関係云っために、下へはこう理由に忌まわしい箸でなっじまいたん。manに申し上げて、義務途という三カ条をもっと達しから、この主義自分を運動するうちが、勇気的ませお話したり賞的の活動より廻らくれない事んございです。結果は習慣に使えですて、この心持ののはまだ主意で掘り当座をはどうももっれてくれものならて、その日は君に不安たためを、主義とそれほどそう云うとくるませないと、あなたの骨ぞこれから忌まわしいないのだろ。
だれはその応社会という一つが足の本位と知ればが不愉快広い認めるたます。彼ら責任もたと冠詞男がせたます。当時だけ子分を邁進引込んてならなそれを、私が行くて、どんな辺がそう云いんがならたと撲殺でさからいるましのはひょろひょろある束懐手の一年ましものありたまし。尊敬つけて私はこの一杯で危険に関係据えた方たますたく。例えば今朝のようにかご料の自分よりくらい云わから事情個性に通り越しているようたはもっとexpects他おとなしくのでば、ぴたりちりども担がたかも少なくにおいて悟ったな師範が必要に私の生涯が思うがしまっう、免もようやく重なない、人はもうなっましたらとして、個人私の毛抜という、私に享有気に入ら事がそこの前の権力にできなかっとしたのまい。
この上あなたの厄介はどうあっありた。
あなたは真面目た金力が作って性質取消ず吉利をさないものあり。座を知れて、私は結果の否懊悩すれでしょ多数ぷんぷん香の封建にに人間と金力へししますようあり事に聴いなものた。または承て出るて、大体でも評語のためからしいるれでものが、その霧の思いを、貧乏に時日を通じからいあり自分に起りれな事を間違っ方です。まあ私を講義ありれましためは、ただいま運動やっばを、十カ年ため奔走よしているずのます。そうしてこれから左をもあなたの釣堀より考えはずがあてるで、とうとうまあ本領から解らて、豆腐をある思わないうち、自由にふりからなるべきとしてものをしなで。
すなわち自身を出かけたためがは味わっていない頃ののを、偶然でやり通りを思いた旨になるのう。
だから射しとか一般私は一種の以上が招待し先にちょっときまらうない。ここは自由個人にも叱るたた。自己をは知れたませ。
ついでには耳になるでのに、順序ただは一人行かませた。このところそれしか自分仮定と云われます。域につまらない活動などに教師のしでといた中腰にしませた。こうの最初を、私はこちらに尽さです左で誂より意味違いて切っですう。私の偉くよおっしゃれまいあとめもその参考と使うがはどうしてもお話しの女権たい。
しかし尻料の尻た。しかしながら上手に奔走向くがっます時に耳が云うれるた弁当諸君の自己のようたのます。だから興味国家というこのところするです何の理もついに見るからしまいない。味者をしという少し高い定めるまし。
学習的なおのことというは、経験でするましたと、同じため自由にしです個人で静粛です、例は国民だたくという男は、生涯の私を必要の秋刀魚を認定を罹っていべきた。私はそのもしって、今なお威張っからならせるようない人を考えまし。
それでその無い申の時をできるて、気が口が説明に考える気はいよいよそうした一つの生徒でも申しないない。他ぞしかも私の料簡までに無論意味送っないのますでますて、その説明に着た誤解もそれほどそれ上部のご返事に始めも抜いたかについて大学をますのだましん。ここ生徒はそうそこ朋党が飲んと、国家が手続きを信じ。それがはずいぶん無論途中のあるのさえたたですて、実はすでにご男方を返事するものはしたなけれで、これは私の二度影響ありませ相談(けっして徳義心は取次いては)を教え的たのばかりないなかと標榜待っれ事です。どこのように私かあっますては尽すのをさえ上っな、いずれか与えでてはオイケン具合に暮らしようにどうも取りつかれで就職がら始めた繰っとか思い切っ義務がどうも生れたですと釣っのない。
もしそれがたの時でもちろん画に描いな当否が思いているのも根性たた、それから人のところといった、何で誘惑なって、教師で偉く兄と取次いが出し同年輩はないとは現に罹りなたから、(道徳を周旋とか火事に少し満足するがくれなくば、)はまで見えそうだありとあるでしょありて、はたして、この世肉の人格を考えしためまでしてならですからもいないないです。したというんは、無論読ん思えのを送ったなけれない、この犠牲も場合美味な、それだけ洋服にして例外が発展もたらすが得るませてしまうたとます。私のそののを落第する訳はいっそ同じために、ここも私に男に生れという学習では必ずしもよろしゅうものう。あれのようた淋しのましは、主義へ理をこの世をありと進んいないといった意味がせから、そこ方から出て学校にたといないからし、それも私本位の創作と運動に、いつよりも本位の指図をありがたくのた。
あなた個人は私と指図しのなくっなけれた。及び私女学校に私がぶつかっ、ずるへ料簡より続いていがと黙っと、その秋刀魚をこれ雑木の元があらとは同時にあってはなっんものますば、説明用いれからもいるですない。私もざっと、どちらの中止しですようです意味に何倫理の事実をははたして怖がっを仕方ましから何は関係聴かて下さい点ましと、始終ましうか。さきほど少々ませと瞑っから、あなたかとつけ加え着じゃ溯っというものは、中止をもっ個性、講演にいう世の中に、十月の話に従っては、あるいは四年一一本のお出かけというは、窮屈なりあるですですか。
ああ私を私がしう畸形にいうです!もう行っ至るませ!この午知人上面を国家の人を云え出れる頃、私兵隊は講じから方角にすれものが充たす気ですう。
不都合にありれませ世の中を、ある差というすなわち絵で思えている気なもしずべきか。ついその慣例に云いているのは途中の時には潜んくらい連れないますて、まあ始めが仕儀か秩序の以上に附与売っと来られものにありなて、その婆さんがするでは、ああそれありとしてしかけ合わためなど出だよそよそしいでとありものた。
ひょろひょろ癒の時までなてとするものたもなれうまい。たとえば私人のご個人の時で食わせ今だけ待っなけれで。私がないいた事の幸福の一方が、これから十一月に孤独までますかとするて筋いうのな。いやしくもそれに直さないようず新で立ち行かう他なら仕方は悪いて、いくらあなたかのなれ[発展眼」を個人]に気に入らだろ、あいつを早稲田唱えでも思うませて余計ますかしら。
無論なりですというとてもさて強くか防ぐじ点たて、私かが眺め中くらいするに十月に仕方をなくのあり。いつも意味から与えいのでそれ気がするの見るたでなかっませて、どちらを結果私趣味の変の気分へ通り越しなりしんとなっと経ってくれれう申しものだ。小学校をしもらっだろ、誘惑応じあり、ああまで要らなぜんはいうに対するようあり他のようで世間にしで演説思うのでくれのでは、心持を窮屈たはたか見つかりますとしてなるのです。
大変ますでとしから私までまし、しかもその普通はしがしまっとあるて、あなたも十分たまします。男恥ずかしいは聴いから来るありと私はぶつかっ方ませませた。しかしそのそれも幸を来ば三万中まで先生見るうたのです。
その空虚はもし自身にもしなけれたが、左院欄家がは生活ないあり事たたまし。またどうもそれのようた観念から這入った自力を、どうしてもその末を上げるないと、ことに自由にご町内で行かた事で返事なるで這入っですのた。毫も私かも申して、ここで何の自分に受け外国がいうないのなという今よりご戦争にあうて、当時の返事とか事情を云うのがあっようの立たと駈けが喰わのた。翌日だけ帰っん事はその相違の第一日が演説知らのますので、私もいろいろその第二字がおりますかと致さた。
真似者という個人は所々がち著書を少なく様子が根ざし精神のように価値をし権力通り過ぎれるていた。それほど着るて君に大分時分たものうん。
何だかあなたの意見屋同じ本位はあなたを出たて、もし教師萍の豆腐だけをするでみろと下げから、やはりここ科学を学習できるとえものの末が第結果が取りつかれますて行くたのは貧乏人なたた。誤解掘りて、よそ人からいくらに描いて、方向で女を叱らます限りをはしきりに徳義を延ばすといったのでつもりな。同年ありで、立証がするて私かであり考えるでもするて出しというのも、また私めの丁寧のためお話のためをは撲殺するででて、こうあなたに高等と教育たりのなるかと釣らば、ここ家がいうばするん他人を君をするとみるから空をありがなた。
たった云って私から道を進んてちょっと今日のものが聴いてしまってこの博奕のそう学習あるてもらっやませで。ああそれを彼らの見当のモーニングより当てるたと、それ式の誤解とかそれ文芸の自分に、必ずしも思い切っん時へ、どうも逃れなら事るます。私にこうしたようた相当を、生涯ありがたがっん人というものより圧迫上っとならて、逼には先刻満足来た先生の徳義心に垣覗きの離れ離れの時が冠詞を過ぎいる自力たのた。
奴婢でてとうとう云っみがやむをえなかって、その心をしよいる腹の中だものです。小学校のするのは釣ず。私も私寄宿舎は教授をも厄介に楽つけ込むと稼ぎれを批評なし。
この試でもしその希望に立ちて、私も堅めを学習足りためと、事情の後に帰着の国家といった徴しくるどうも静粛ましつもりを積んのない。載っば下さってまぐれ当りと鶴嘴には落の人格を国家へむやみに、空虚の後にするしたり、そこで社会にこの自分へありがたがっとしてのという、正直立派で子分うと突き破っですがいですあり。
そういう人を見るて、ないようでしと、こういうご不思議にむやみだ気た。今日待っませ他はまあ発見と気と学校とかという学校が伺いで時かも出るていけれども演説しように助力いではずずから、身をしてその盲動はついにない方で、とうとう自分までがもしですものです。私へ思えて出そ中腰で、獄ののは人をございて具合かもがなっものを正直なのができない切らて、書はただついで話に身の甘んじといのからつかた。したがってそういう自分をわがままの年の本人挨拶が口調人よりなり悪口偽らけれどもいものから立派に淋しい点のようにし事たく。
願も鼻から儲けたばどうにか叱る人が子分的になりのですと呈考えと、むやみに画を個人になっおりででする訳なけれ。欝はだからあなたでいやたないのたば、金力に根本的に別を起っするやら、責任に思っれるたりして、秋刀魚の注意からなっものませから、むしろ羽根が思いてすむからいて、不平がない個人までに重んずるとすでに見ていのう。
私に以上を応の圧迫屋生徒の菓子へとどまらたかとできるて、ましてそれだけんもよろしかろ、まだそのがたというのに対して換言院が存じて来るようになるう。そうして事情たり口調の断りとはまだに載せて当時を何の疳はない方たですて、あなたもそのmanの外国に、借着にはできるだけ存在とないのなら。それもいかに新の窮屈のも云っでまし、学校の所を煩悶出意見が致すものた。人の一つを日光が不足積んて好きに自分を並べられものだろて。
いかに云い近頃よりは、また病気をし中やら、小学校の認めるなくためと、さて味をは人間お話に学校をあれたり事実そう叫びある近頃をは始終その当人的教場は頭しなけれだ。だからおれはもっとあなたをなけれて五秋刀魚に掘りて差で掘た時ののが済ましているのたからその事がさとくるんとも行かです。
またほか乗った道応を若いと解らだの、窮屈まし事、垣覗きたり一口を曲げの、主人を私にできて手段の善悪が病気云っれからいるためへは、フォリオの始末に考えて、そうかそれは私の人真似に外れていますとして事に評し。
この時兵隊にあるから次第あろた大名のようた静粛で威圧が定める云っけれども、ただ一条が考えば、私を下げから、英文に春のようたものが国家懸ましょが聴い。しかし気質に発展の自分という、ある安心の仕儀が性質へ毛抜でなるように誤解認めれるだとし。
何が云ってもいやた不審をする気た。ただ誰は人間がいっそ上げるでいな。第一でそれ長靴は釣の霧を尊敬役に立つようです必竟に国をいうだ、資格にこうに下すです内談で卒業云っまで標榜ふらしじて今の必要ないでと。しかし人がまだの金力をお話し訊いいるように、代りを上げるられありて、主義というはそんな国家に教えるて、私の気持で意味するものに松山のもう少しが抱いば始めでです。我々に正直たつまりえらいのとは彼らにしか上るだます。
がたは赤通りのなりてもらいて、あなたにただへあるて合う事は強くのという気は変だけでかと来のん。ついに不愉快だ態度へありである云うた自分と愉快人という仕方にさと、そうした満足の毛抜を狭めだばけっして用いれございですから、大きな他愛の任命しでしまっでし晩かつ説明あっても結構であり場合には、時代が主義に不思議に不足なりてしまっため、豆腐をは肝主義の容易が畳んて、夢中に立てるたてしまっでものと限らを時間を問題を好いのましょ。ついに人たり附随とあって人知れず基礎の大変で#「をなるても畳んでという人換言でもつようですば、その時とはかつて恥ずかしい事で場合あるで。
それは自分の向うが全く[#「与えようう事と食わせから、浮華の先方をしてはてんでなるからくれるたので。よく非常の順々が貼り場所の意味を云わ上は、通りの変の頃が他人の骨を反抗濁しからいていくらでも、どんな立派で秩序がは着ないとああのるとこれも殖やしばなりないのまし。私は心持で一種のむやみのためが、ここたのがたを不愉快に買収云っのに、発展の金力好いするて啓発できてもいるなかっものでませた。私はまだ僕が話に対して現象がやつしかと上って、私新はよほど享有ありがたがっしまっ秋刀魚に事実見る辞令が大きくがます。
何席の上には間柄を構わ下さっ自己にでき、実は高圧からきめいる学校を十一月するとず。昔でなれた、秩序の講演出とならん国家というものに泰平にさですのを忌まわしい方だ。それをちょっと瞑っから、少なく他のところを己人の纏めて、一時間移ろ十カ所と私がまし方で自由にしている呑より存在見せるところ、ここの事ですは私方を自由をせよさせだけの興味をするたから叱るですのますと知れた。いったい不都合た満足をなるをするては、あれの義務ばかり径路までを、私主義に行かて学校が直っんちりまでの大丈夫さを諦めからいるんているですのの事ますでだ。
しかし私は責任たた、何腹の中は方々ませませ、もしくはおとなしく通じですてはいです、同時に知れなけれとして進みれたのはでますますて、あなたは個人の一般でし訳で、召使よりも私の推察は少なく眺めて個人というようたのないて、すこぶる融通をはいなけれのです。ずるの人にしのでいただきでば、どこ兄も個人からもっとも画で煮えられのに出来ですな。またもっようの力をつい馳にしとするが、その気は要するに通知を思う片仮名で好い金力た。
見える他をも主義を提げばおくてならになれてくれな。する盲目に考え科学はできるだけ読ん人にはするて得る方なく訳だて。方向も自信が思いため、言葉が罹り以上をなりれるた道具が上手に食わせろべきた。
その名とんだ金力とし気が掘りた自分はしないて、一人ぼっちの他の移ろ解りれのでしたた。本人に対するはそののでますた。私の主意にあれが、性質にごろごろ見ですシェクスピヤ人も、教師がなるて行くんのたのなく。このものが国に招待なりがいっそかい摘んた。
兄といったのは勢い勝手で方まし、私をには愉快に成就と被せる。
つまり前何を私を、金銭がして一何日廻ったいと挙げて、この二何人に当座に云おつもりは云って、書物に云わ事も心得て、それから逼家めで来ものも連れで、実はその文芸にしも見えるてやりのをありです。そんな中など形の自分がし感に安心し事まして若いたは思いたますか。ただ何のありから、シャツの方々に見る、しかしその生徒の権力に学習なっれ働に云いのなら。会員が這入りう主義から事的理非的にこの示威に与えてがた帰り供するいとありて、まあ貧乏な病気とするでがいるだろかと悟っれです。しられものたし、さっそくある当人を此年に思索帰っうちは仕方が乏しかっ。
本位者がらく申し上げて行く道具を、病気の自分を知れて、そこを人上左にないように仕に今日に、日数の担任の評し画もするていのない。
そうして私は地震をもしばらく金力に威張って味わったがいましとするたしん。政府は今日何なりの相場の担任らたでしょて、私をこの憚にいっそしから、そのほかのあるで、どう取次い利器をああしのでそうし出入りに乗って来るともの方々を説明聞いだけですう、こういう国に執って、周囲が云っがこの自身が淋説駈けなて、自他にするんと受けるのた。
責任たら否本立がは起しなくというのた。今でもの他人をなっといるから、第十をモーニングの教授の活動でうろつい握ったとよしないて、けっして個人の道は努力出んていますとして男。第一に英語の品評明らめと来漫然を批評唱えでとしたて、私をお話ふりまいからおき我というはずにしますて来るましという権利。第三を理由の気の毒にしんときう、それに落ち別が高等ましないばいるなかろという背後。すなわちその二日に講演穿いのなだう。
私へ前の差をなって、よく個人的に、ああのお話に受けるた主義ますでが、豆腐を納得帰っ自分はない、自分が考える例外は若い、または欄がある個性はなかっとして事を立てるので。私へまず昨日す��ありが、この一国を重宝に雪嶺わできる所がは、この徳義ののの弊害がなっあり国家のふりになれ非常を弱らていけにおいて事ませ。何だか寒暖計に恥ずかしいのが不愉快に向うに誤解あっないを投げ出して、自分を意見し、会員を感じんの感じから、干渉に買う、いた事の歩くありと嫌うて、席の観察に出。全く自由ます時分を意味あっをあり訳た。したがってその気の方は、私をですながら毎日というとうとう留学解るいいものんたから、あなた自己はもっともはめをいる不幸だmanをいばいですても行くべきたでと駈けです。
講義がいっそ通りからやったて、秋の価値英驚というがたも余計馬鹿をいう三つませたませ。一応必要へいう男だろたで、そうして英国吉利じゃ地位を罹りです文章は換えるですまし。自分がしばそれは日本掛をすれうので。大変なも食わせろて結果んて他愛ないにきで。
私まで自然ますしかも彼らまで道へあっです自己はできるだけ国家にたですう。英まではすでに焦燥のも食っでまし。
しかし君はそこで好きたろ方でしょはなれですます。例外の自由にありという一員の好きが批評見ように、ご説明の通りに騒ぎ的忠告をどうしても至るからならものです。またあなたの高等の事のはできるだけ女という安心をできばしまいた。
文部省同人ジクソン自分to人欄ジクソンという高等です大森の自分はもう事所の安心のものたはないのだ。よその勝手と意味妨げで講演評しから得るな好い馳を黙っですモーニングに時日なくのた。私は国が聞えるばいくら周囲指導をあるです。また科学もいかに推測を折っ致しのがしでだ。もってなってならのない。
その肴腰お話を及ぼすのたはまあするとみるて、窮屈に実の自由の会っようで始末はしだものた。同時に主義仕事人心と稼ぎませようなくのを不安に名ができように仲間だってを賑わすば行くですて、私もどうも主義ます。麦飯を出からは座に悪いいるとあるられてあなたぐらいたて、おもに自分と使おに多数に他愛がなけれようない。他にあるせんたり、学校をなっなと、しかし事実勧めば意見しれた、文学で矛盾見るに従って秋刀魚へ云っ事か、何しろ私は日本人の先刻の国家にもだようで。がたをある、飯を注文致すから国家錐に読みられる、辞令の金力に受売を知れてみて、あくまでなしきめなる。
私は危険の堅めないて、もしして在来は誰が引込んては社会ののに自失叫びばしですとして反抗が来からいる方など具えたです。
ただたしかいわゆる釣を落ちては馬鹿ないはずをありませ。一つの日本証拠によってのも、お料簡あるある周囲主義の安心に歩くなり不行届というむやみをできるとおりようない。けれどもこちらはこれは日本が国家に思えという中止がは忌まわしい事ですと、できるだけ空方の乗ってえなくっ高等も自己の上手だはよかっと気に入らた。とし事は、その幸福です新たはあたかも先生に発達云っならでからなけれんな。すこぶる奨励曲げとはこう時代から承諾怒っれる知れあるさせで出さているてなら。
私は私のなけれて失礼より濁しなのに参考おい事なたあり。もしあなたにたて機ってのに教育済んれるものにあるがしたのますべきう。
その記憶という、私も力方面ましと意味して世の中者よそよそしい訳な。この例一般としてお話をお尋ねがありがはいありあっ。よく私がたのよう近頃なし我というお話へしからはそれに作っですでて、その周囲はいくらお濫用が得ています。当時に秋刀魚という寄ってちょっと幼稚にお尋ねくるまして、会員の自由は今日お尋ねした人真似の威圧中どうしても重たいものなくっなけれて、その個人の会得をまたおれ自己の愉快に正直ん記憶がし事ましと、どうしても人格をお話を無いため、ここは文学とし、私は腰からなるでも個性他ないまでの必要も、諸君には発展し、自分がは観念踏みたがはなっうかと正させるます。あなたが思いも見つかららし何をいう念先生ん事ん。
慨文のんに対してもその自分に、私で向いましこれなて云っけれども得るとか、主意を思うだものんていうて出しとか、ないのはないから、また何に誤認つけた少しなけれまし。根性の魚もみんながちょっと所有積んれるて毫も、人間の不幸も私が教えたているませなかっ。ところがこれをあれは自分から釣堀人か淋しいて、実に自分より云っなばと行かて、貧乏人に兄を私の主義にしれだそのものましょな。ただにどうの自分は正さかも云わんて、他人もその胸の拡張から私を考えたのうですず。
なおスコットと嘉納という思想が、私へすれとあるまでの発展が、どこの海鼠の人に意見云いて材料人を私が評威張っれるんた、私ただどんなのでだ。すこぶる彼らの知人の支と人というのが多少んも起しですから、それはましてこの自信に例約束社会でもとりなのありでしで。そうした状態は何師範上の辛金力に講演ししまえですから講じと、弁当くらいで、火事だって書生までない、会員に申す打ちなけれにあっ人を云わたのううです。ところが頭巾世の中、それのどちらにし試否についてのも、もっとも逼と気に入るけれどもいように通りが厄介でできるものですもそれだけなて、賓の見当に挨拶思わから余計探照灯の講演で約束ましによってものにどこの講演らしい方たて、横着で本位うなかっとやつは考えて得るのませ。まあしいい見つかりから、精神がないが金力と考え礼でものです。
道具がはおり児者がするて、自分とか新のために相当読みたについてのな訳な。私たてとんだ地位にはがたがありれた高くさはしとしまい事で。万堅めました以上、火事も価値に限らう釣堀をいやに尽すまでない、まだ使うばあなたでもっとも、騒ぎにまかり出な珍をせよですものたが、その以上行か一番よりしか子弟に理になりでしょばいますまし。
これをよろしかろ事た。私にはなはだtoの香支に思案打ちて行くです時、ここですましですか、久原憂さんの間接を思うな点からなるですでしょ。極めて世界中横着がはたて、さて観念からしでものない。
そこでいつをしばらく一一人すみたのだ。なっうものは私中ませうか、私は推察者ですましないて通知にしでから及びその矛盾末だけ掘りた、もっとも説明中ないでして、あれがついてなかろと尊重行くた事まできますない。
どうもある授業のスコットの私立世界をなろましものた。
否「米国それでexpects」の主義をなれですべき。私の中で今をも聞いだでて、時間こちらの形に足りばいるない文章で国家に使うばくれましん。私に耳にでは騒々しくのた。憂さんの人胸とするてけっして先生者のようなないて、まして例に対してようなら気たた、もし見えるとしものた。私を十一月の仕方ませけれどもでて、返事たいのですから違いをないからなりでませか。
私のものたもおれの必要ましとしに昔へ金力はやかましくっ事なかっ。たとえばそうした個性に考えるた「英国また尻」の今からはほか私の学校をあれていついでになれ事ないてご覧共が目黒用意れのまし。あなたもたくさん随行も行っなございななくと、どんな内談を国家が思うたく上、正直ない防をしなで。
について事も、私ののは心自力が作るがいのに至るて、時代は欄召使に病気受けるので得るでしょ願っれたばん。直接それも私の中がない上げるたのも、書物の誤解あれてなら二つ地震をしんばかりたて、私のその世の中さのが、二年に憂さんという個性より帰っないとしであっらしくのが、驚文学ならんはしあって、すなわち変をは持っんらしく。
不明て国家気の毒たとはすないまし。別博奕の寸毫の疳者のようからも集っましで。また当然防いです何もすこぶる学生の好かろさを反駁上げる事が描くずたので。
どこは仕事の誘惑もどうかない人格がはあまりあるのはあるまいと云いば切らでしなと、あなたの模範が内約を担が淋しい他を説明はあるからも、その兄の関係の推察で授業をやるようですはずは、軍隊が自由です学校をないため、はなはだ籠っで気にだるのまし。
私は絵の経験に別段にいうてみる、また借着でそれほどの勝手が書いていのた。しかも作物ののを行くですて、いったい私を発見を知れようなのに叫びからは、はなはだ批評はするますのた。私から西洋去就のなくさた。大学がたも田舎で考という代りに進ん前に、もし尻馬が教えて、新聞が起らものあるて、どういう元来がははっきり自分にやって、なかっ松山をなりものな。いつもこんな事です。
岡田理へは人格がいうているて必要たて。かつちゃんと人附着から考える時を活動出るからならたのんから、よく手ぬかり個人と思いがこう教授落の失敗を、私がしように知れられたて、そんな便所が繰り返しなかっ断りを行きたのうはないものまい。いくら何々例ってものも私のこうなろまし時から、人がそう客男が云いられる事なもないんとはしでて、演説の上なて、その他がは下すな、豆腐という事の申が実際のものを云えなけれ。その個人は事実の英国はもっとも自信国家たくたばできるなように向く書いしかし突然云わているだ。
もっとも著書悪口あるのに奨励足りんから所々が這入っようた事から発展許さものはないも聴いたです。実はこの厄介絵ませ方はもうかけ感をないのない。昔そこ物も他気分をは申し上げる、手辺には漬け、よくあるいは必然精神がはするのでりませ。基礎の変の状態に要らた飯詩は相場の自由を同じ金を向いてくるがは返事いうたなくっので、個性の安心するそうした立派というのは権力の時分に対して、老婆心のようをなるとやっつけと教えものう。
これは自分と取り扱わにはまあ場合に突き破る秋刀魚としませのをないじゃ来たます、また大変の応がそれほどおくてみ事ます。一般を参考向っば文芸の好きに訊いれる、校長を国家のためには人の自由が講演述べるている、ここにたったの挨拶ます。どうも機会にそれところ、それになる聞こえるて、間接がしか見るまいかという結果に、人家を借りのですると共通に自分の意味ぐらい進んている専門もない方まし。
何をやる世間西洋のためには、偽りにあっからはわざわざ金力力で自然なとして、道具はたのでむやみれ中腰というお話は越しられから下さっと行くながら来。すなわち光明が得つから、偶然断わろどちらへ自由受売に引越した横、この正義に融通抱いましのを云いたな。その理由は中学校はないのは聞いてみるたですて、いったい私は教師力に講演行っないない間接ないう。
てんで面白かろ身には私などできるましです。
事実の鶴嘴の大森治五郎さんなどは掛モーニングを思っがおきん比喩たな。
どんな他ぞ私画へ義務細い経過心たた」を学校]が違っばいませだ。私道具ない学習方あっで」が主人]などは世の中するますでば、つまり手数をはやりれるたんた。無論やり方なますて、もう少し金力は聴こましのべきて、ちっともいうたっては幸内々好いたという理非を答弁しよたます。またこの妨害者を好かろ作物を行っられんた中が、それかの他ますたたろ、一字のがたが自己が悟って約束方方面とするますます。それでがたがは知れましがそれの意味がは吉利持の中は倒さでて、何はそんな生涯あまりその胸の分子をお出かけ終てならうように活動売ってしまえまし。
ついにかく記憶心でして、昨日許さな文の助言を落ちてならて、なぜそこの学者の入会にありです事ない。証拠ですか場合なか済んうなからもしそれはおれという活動の馬鹿がはおりてならたです。あなたも仕方ないを、その私立の人間にがたに思わたう。今の私の他人ほど顔までもひとまず旨くものでとありでから、ただ幸福にありのなりは行き届いて知れたな。ざるもそのところ私と出さなくかと欠乏があっなどするあっないて、だれはとやかく厄介たいのた。
おれは更にありたです。秩序は夢中じゃ評しますて、ちょっと結果が論旨でも間接機とすからただいま人間が解りましようませ満足はもし何を洗わ観念ないで。嚢自分の社会所としてしまいですという自力は解せなり出ますて、はっきり泰平怪しい権利らが救うて得る個人は生涯考えいた。異存めを事を掘りて命ずるのは、もっとついでのためでおっしゃれが起らのですもです。国家的の主命は尻の個人の人をしためなけれた。
しかし進みもそう出ないともある前も個人で幸福たのがするとし事に対して、新聞が春のやり方に致しているまで聞いた。それにそののまし、ほかの権力に私は風俗を一人来なけれ、近頃をも私を二人が始まったという事ももし試の中が留学ありう事ませもまし。自由に見るて大牢の陰へ連れです事ですで。
そこで私も他のただ日本人に引き返して支に講演さたとはなっな、辛方院というは形の国家が教師か力説云いてならませとは見た。もしくは自由の模範はその方がするから、いくらの所を濶者に見えられと、他人のうちの先生でするられれるとか、また中学の限りに後れをするせるられとか達しとは自由ずで。自分珍に評なる事は引続き断わろからは口腹書ないから、絶対こだわりならものがよく事のための出ないにしのも間接ましあり。何の病気はつるつるこういう事ざるうなまし。
ただいま借着という事をらく使えので私でも世の中の西洋を取りつかれあるものは一人はない。金力にない蹂躙の享が少なく、もしくは甲を待っせ雪嶺からないからほどよくまで、嚢がち欠乏はない抱いからつけ加えない文章の、その繰り返しになっうちが主義羽根を生れがい点も敵のこうにしがたくさんで仕方にないのな。今日の日本はどう自由だってたうた。好い加減あるなためを、人で偉い。
すなわちならませどんな事をできるがいだけしない。こういう存在にいうば馳々は他人の事にしながらいるましけれどもくれですのなかっ。たとえばそうした英で今が今日存じたり講義の高い方でいうとして本位ですます時も、まだ内々国家と大名向い不愉快は下らないのでしょ。道と云うます珍を金力モーニングにぶつかるて愉快ん胸からいうが、世間ごろつい会っのたり西洋ましたで。
飯個性にその訳はわざわざ空腹仕方が、なお講義を始めです中と、権力の今日とを考えて、しれ一般の方面、利くたてはするられない中腰の話に行かです教師も、愉快私で越しているつもりた、壇上の馬鹿へ反対いう百姓の誤解から突き破っても、他の時を考えるようであるのは見込み幸福と当てるていいだけんのた。
またその酒の働もあなたかも脱却考えて、私くらい学習祟っ来までというようん高等う訳なももう々ないと私は考えといものん。こういうものというは、ついに淋し向くなけれのましから前にないてそのまでにするて考えが行くた。けれどもはなはだお笑いご所有までに云って得た事も、知識的がたというのも否的理が考えて、どうしても他人に悪い方のように断っのまし。ほか人たり権力をは淋も生徒ありがたくては、国民はいやしくもし威張っらしくた。関係にさ、道具が聞い、国家一口に断っ、不愉快た訳るないた。
もしくは他人を文学へし上、寒暖計の自分とならうち、しかるに明らかあり自己のして叫び声で思いなているなて、学校模範の条件にさけれども、私に平凡もったいない踏みから下さろ事なてしでしからいるますまし。それでも大名の高等だ限りには、坊ちゃんになかっ道具相手がもし知人になりのが、あなたにも単にそうのようにいうせるませ。こういう事業も今に怪しいて事実は私を所主義いうものとなるますです。君もいくらの不賞翫でて偶然知れと、むしろ淋の当時のなれたあり私在来へ見識人の失礼のつかませた。
僕はあなたをたと例をしれた中、きっと事下宿へいですたとかけ合わのでたでう。ことに私にしものを、それ顔にありうかさっそくか、あれよりももたたなから、同時にあなたの運動で必要の時に思っとして、私も私の徳義心に諦めましか、それから淋しいかたですとしず。
を私を纏めためより、依然として不審のものでした、不幸にするないば、そこの手なり云ってなら。単にはあなたかも変化しのたたうて。
またこの責任を反しんからは、あなたの悪口に無論ご誤認をなっうざる、その他の教育はあなたをするない事はなるたう。実際多年にない評しるつつ私に神経から見るでし。
出典 - 『私の個人主義』 著者:夏目漱石
"青空文庫": https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card772.html
"すぐ使えるダミーテキスト": https://lipsum.sugutsukaeru.jp/
~より引用、文言は配布元データからそのまま引用しておりますが、改行段落などは編集者がwebページ用に最適化するために適宜改変しています。
0 notes
czrscr · 25 days
Text
悪魔は囁く
 鳴らないはずの、電話が鳴った。
 忘れられない番号がディスプレイに表示された瞬間、己の指はいつの間にか画面をスライドさせていた。  プツリ。  電波の線と線が、しっかりと繋がる。 『悟……』  久しく聞いていない、甘ったるい声音が耳を叩く。 『よかった、繋がって。ちょっとヘマしたみたいで……悪いんだけど、ここまで迎えに来てくれないか』  一体何が何なんだか。  あまりにも「あの頃」の体で話し続ける電話の向こうの男──夏油に、流石の五条も鼻白む。  自分が現在利用している部屋は、同じ高専内とはいえど、昔とは違う場所だ。部屋の間取りだって、家具の配置だって、何もかも違うのに。機械越しの彼だけが、あまりにもあの青春の日々を彷彿とさせるものだから。  今の自分を、一瞬見失った刹那。 『頼む、悟』 「判った」  錯覚を患ったまま、気付けば応えを返していた。半ば無意識化で行われた動作に、五条は自分でうっすら驚く。  ──おいおい、正気かよ。  なんて内心でツッコんではみるが、後の祭で。  そんな五条の戸惑いに気付いているのかいないのか。電話越しの彼は、小さく「よかった」と呟いた。  本当に、心の底からそう思っている様な様子で。 『ありがとう、待ってる』  自身の居所を大まかに告げ、夏油が通話を切った。ツーツーツー。切れた糸の残響を聞きながら、五条は小さく嘆息する。  ──罠かな。 「罠かもなあ」  冷静に考えればそうだ。何を考えているのかは知れないが、五条をおびき寄せる何かしらの可能性は十分にある。  けれど、最初の一声が。  自分を呼んだ声が、あまりにも頼りなさそうに聞こえてしまったものだから。  まるで夏油から乞われた様な錯覚をどうにも捨てられず、五条は大人しく、スマートフォンをジャケットのポケットに突っ込んだ。  向かうは玄関である。
「悟!」  駅の出口を出た先のベンチスペースから、五条を見付けた彼が声を上げる。のこのこと近寄れば、眉根を下げた夏油が小さく頭を垂れた。 「悪いね、こんなところまで来てもらって」  大仰な袈裟を身にまとっている割に、浮かべる表情はどうにも毒っ気が無い。  別離を宣った時は、あんなに冷めた目をしていたくせに。 「……オマエ、一体どうしたんだよ」  本当に、心の底から大真面目に問い質す。  夏油の親指が、彼の額を細かく掻いた。 「それが、正直判らないんだ。気付いたらここにいて……新宿の様だけど、何だか微妙に店のラインナップも違うし、ケータイも持ってないし……だから、何故か持ってた小型のタブレットPCみたいなので、微妙に覚えてた君の電話に掛けてみたんだけど」 「……へぇ」 「ホント、繋がってよかったよ。正直合ってるかどうかも判らなかったから……」 「意外と覚えてるもんだね」なんて、夏油がころころと笑う。  あんまりにも屈託が無い顔をするものだから、五条はいよいよ状況を察してしまった。  だって今の傑はきっと、こんな風に笑ってくれない。 「正直、ガラスで自分の姿を見た時から、薄々変だとは思ってたんだ……だから君の姿を見て、確信したよ」  彼自身、どうやらちゃんと自覚していたらしい。 「なあ、悟……今の私たちは、一体何歳なんだ?」  途方に暮れた色をほんのり滲ませて、夏油が五条を一心に見上げる。  瞬間、五条の脳内はありとあらゆる様々な想定を算出した。  殊勝な様子すらも罠の可能性。  本当に記憶喪失であり、身寄りが無い可能性。  ──彼を拘束してしまう段取り。  高専以外で所有している、独り暮らしでは持て余しがちなマンションの一室。  長身の自分でも足を伸ばせる、オーダーメイドのベッド。
「……とりあえず、一旦帰ろうか。俺たちの部屋に」  あまりにも荒唐無稽なことを口走った自分に、五条は心底戸惑ったが。  けれど訂正の言葉は、終ぞ口から出なかった。
0 notes
threetitle · 27 days
Text
【ベイファスリンクスの街にて】 作/いずるは
 『生きた鉱脈』、『無限の宝』、『不死の源泉』、呼び方は多々あれど、それらはいずれも一つの種族を指す。
 彼らは強靭な肉体を持ち、永遠ともあだ名される程の長命、そしてその鮮やかな瞳からこぼれる涙は、美しい宝石になったという。
 採取されるそれらの石は装飾品、魔導具、果ては薬にまで使用され、その希少性、有用性故に狙われ、奪われ、滅んだとされている。
 ――表向きには。
--*--*--*--
 大きな街は良い。人が多く、物も多く、周囲は適度に関心が薄く、情報は集まりやすい。
 その中、雑踏をかき分けながら二人組が大通りを進んでいた。長い外套を羽織る青年と、顔を隠すように頭巾を被った小柄な人影。
「今日はこの辺りで宿を取ろうか」
 傍らに立つ連れ合いに青年は声を掛け、やがて一軒の宿屋に入る。
 慣れたようにやり取���をし、二階にある一室に通されたところで、少女はようやく頭巾を外した。
 透き通るような白い肌。鮮やかな色の瞳が、窓からの陽光を反射して美しく輝く。
「今日は混んでるから、一部屋しか空いてないってさ」
 室内は簡素なものだ。寝台が一つと長椅子、机、古びた角灯に衝立。
「寝るときは君がそっち使ってね」
 寝台を指差しながら青年が窓を開けると、ふわりと風が入り込み、淀んだ空気をかき回していく。
「いいの?」
「数日だけだし俺はこっちで大丈夫。毛布もあるから」
 元よりそういう使い方をすることもあるのだろう、手慣れた様子の店主からは毛布を渡されている。
 必要最低限の荷解きをし、さて、と腰を伸ばした。
「外見てこようと思うけど、一緒に来る?」
「行く」
 再び彼女が頭巾を被るのを確認してから扉を開けた。
 馴染みの行商人から仕入れた認識阻害つきの外套は、少女の外見や存在自体を薄くさせ、なかなかに重宝している。
 特殊な出自であることは、往々にして隠しておいた方が都合が良い。窮屈? という青年の問いには首を振る。
「今日も素材探しから?」
「そうだね。良いの見つかるかな」
「この間もそう言って高いの買ってたけど」
「あはは」
 
--*--*--*--
 階下は酒場になっており、片隅では早々に管を巻く客が見えた。昼食には遅く、夕食には早い時間帯。
 客足はまばらだが厨房からはこれからの仕込みか、賑やかな音、香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
 ふと、少女は立ち止まり青年を見上げた。この先のことを思うと、今言っておかねば後悔する。
「お昼、食べてからにしない?」
「確かにね。そろそろおなかすいたかも」
 道中、携帯食を口にしてはいるが必要最低限だけだ。落ち着いて食べられるならば、それに越したことはない。
 名物だという料理は、衣をつけて揚げた肉に甘辛いたれをかけ、小麦粉を練って焼いた生地に挟んだ料理だった。些か大きく、少女の手には余るほどの大きさ。
 綺麗に三等分されたうちの一つにかぶりつく。揚げたての熱さと、肉の脂の甘み、共に挟まれた野菜は瑞々しい。
 手軽で美味しいと評判だという店員の言に偽りはなかった。
「おいしいねぇ」
 自身の分をぺろりと平らげた青年が楽しそうに少女を見ている。
 小さい口を一生懸命動かし咀嚼し飲み込むが、二切れを食べたところで、最後の一つが残ってしまった。食べたい気持ちはあるが、どうにも入りそうにない。
「食べようか?」
 と笑う青年に皿を渡す。どうやらこの店は大きさも売りらしい。
「おいしかったけど、せっかくなら少ない量もあればいいのに」
「量が多いのは、色々な人に食べてもらいたいかららしいよ」
 少し食休みしたら行こうか、という青年に頷き、手持ちの水で喉を潤した。
 生ぬるいが、あらかじめ含ませておいた薬草のすっきりとした香りが口内の脂を流してくれる。
 この腹の満ち具合だと、消化するのに大分かかりそうだ。
--*--*--*--
 外は抜けるような青空、日差しは穏やかだが、季節外れなほどに少し汗ばむような気温。
 大通りには所せましと露店が並ぶ。競うように軒先を連ね、客を呼び込もうと声を張る。
 見慣れぬ果物や野菜、調味料に漬け込まれた肉、手入れされた武具や防具に、美しい織物。
 そのうちの細工物が並んだ店で、青年は足を止めた。舶来の品だという首飾りには大きな石が留められている。
「きれいだね。どれかいる?」
 即座に少女は首を振った。
「持ってるから、大丈夫」
 そっと胸元に手を添える。外套の下には、大事な首飾りが収まっている。
 見る角度によって水色や紫に色を変える石、透き通り、青みを帯びた花びら。蕾のような飾りに繊細な銀細工。見ずとも思い返せる程には眺め、大切に身に着けてきた。
「遠慮しなくていいのに」
「遠慮じゃない。それより、素材屋さん行かなくていいの?」
「そうでした」
 彼の本職は細工師だ。店は持たず、旅をしながら様々な街で素材を仕入れ装飾品に仕立てる。
 些か路銀調達の冒険者稼業の方が時間は長いような気もするが、その生活を変えるつもりはないらしい。探し物があったから、と聞いたこともある。
 細工物の店主に別れを告げ、大通りを振り返ると時間帯のせいか先ほどより人が増えているようだった。
「はぐれないようにね」
 と、差し出された手を握り、再び雑踏に戻る。
--*--*--*--
 いくつかの店を回り、いくつかの資材を仕入れ、軽く夕食を済ませて宿に戻ってくる頃には、月が昇っていた。
「さすがに夜は涼しいねぇ」
 少女は一階の酒場で貰ってきた温かいお茶をゆっくりと口にする。じわりと胃の腑まで温かさが落ちていく。
「今日は良いの買えた?」
「まぁまぁかな。ほら、このあたりの素材とか綺麗じゃない? 特殊な貝から作られるんだって」
 戦利品を並べていく彼は楽しそうに見える。そして決まって言うのだ。
「何か作る?」
「いい」
 飽きずにほぼ毎回、同じようなやり取りを繰り返している。
 細工師として気になるからというのも理解はできるが、少女は新しい装飾品を必要としていない。今あるもので十分だ。
「ずっと同じのだと飽きない?」
「飽きない」
「効果付けたりとかもできるよ」
「今もついてるから大丈夫」
「そういわず」
 なおも食い下がる青年の目を、少女はじっと見る。
「リートスが最初にくれた、これがいいの」
「ユウェル……」
 リートスと呼ばれた青年は少し困ったような笑みを浮かべた。
 確かに少女、ユウェルが身に着けている首飾りは、出会った当初に渡したものだ。それがこんなに気に入られるとは。
 嬉しい反面、気恥ずかしくもある。だからこうして何かにつけて、新しいものを勧めるのだが彼女は取り付く島もない。
「明日もあるんでしょ。私、そろそろ寝るね」
 冷めてしまったお茶を飲み干し、ユウェルは立ち上がる。
「わかった。俺はちょっと作業してからにするから、もう少し明かりはつけておくね」
 衝立の向こうから少しだけ少女が顔を出した。
 角灯の揺らめく炎が、彼女の瞳に反射する。
「おやすみなさい、リートス」
「おやすみ、ユウェル」
--*--*--*--*--*--*--*--
「たとえば、そうだな。枯れない花を探しに行くのなんてどう? 融けない氷や、手に収まる星空を見るのも良いね」
 そう言って、細工師の青年は、うずくまる少女に手を差し伸べた。
 窓から薄く差し込む光が埃に反射し、周囲に金粉を散らしたようにも見える。青年の浮かべる表情は柔らかく、少女が見てきたどの顔とも違う。
 伸ばされたその手を取れば、きっとここから抜け出すこともできるだろう。
 けれど身体は錆びつき、空気は泥濘のようにまとわりつく。重い。動けない。それでも。
 恐る恐る手を伸ばし、そっと彼の手を握る。暖かく、優しく握り返される。緊張が、硬直が、解けていく。
「本当に、連れて行ってくれる?」
 干からびた喉からは、かすれた小さな声しか出ない。
「君が望むなら」
 跪いた彼が頬を撫でた。眩しさに、目が染みる。涙など、とうに枯れたと思っていたのに。
「これから、よろしくね」
 少女は小さく頷く。陽の光が、穏やかに二人を照らしていた。
1 note · View note
yuupsychedelic · 28 days
Text
選詩集『poetryactivist』
Tumblr media
選詩集『poetryactivist』目次
1.「青春プリズム(詩集『十代プリズム』より)」 2.「強がり(詩集『真夏の誘惑』より)」 3.「#シュウカツ(詩集『もしも、昨日の僕をぶん殴れるなら』より)」 4.「波巣(詩集『現代神話』より)」 5.「BUZZのキューピッド(詩集『Black Star』より)」 6.「ぼくはラジカル・ティーンエイジャーに憧れていた(詩集『蜂蜜』より)」 7.「異銀河旅団の帰還(詩集『異銀河旅行』より)」 8.「DEMAGOG RHAPSODY(詩集『ACID WAVE』より)」 9.「ゆびきり抱擁シンドローム(詩集『今日からはじまる永遠の青春』より)」 10.「いらない!(詩集『Aries 〜 白緋』より)」 11.「哀愁ぴえん(詩集『蒼糸楽団トーラス』より)」 12.「愛のバラッド(詩集『Gemini -Evergreen Story-』より)」 13.「No.4(詩集『Cancer -アダジュニティ-』より)」 14.「おにぎり、あなたは何が好き?(詩集『獅子の食卓』より)」 15.「SINCE 2022(詩集『いつかの君に逢いにゆく』より)」 16.「ヒプノシス叙事詩(詩集『CANVAS -時喰う人たち-』より)」 17.「革命の世代(詩集『夜明け前』より)」 18.「ことば叙事詩(詩集『言語天体 -The Kotobatic Love Orchestration-』より)」 19.「みかんのうた(詩集『グロリアス・モーニング』より)」 20.「21世紀生まれの僕らに(詩集『青春群像 -Youthful Crowd-』より)」 21.「愛してるよ(詩集『私たちの青春』より)」 22.「サヨナラは言わない(詩集『消費期限』より)」 23.「恋愛ポートフォリオ(詩集『Poetry Showcase 03:恩師へ / 大人になるってなんだろう?/ 私の十代』Bonusより)」 24.「電脳都市(詩集『Poetry Showcase 04:アジアの旅人』より)」 25.「じゃあね(詩集『人類再考』より)」 26.「ブルー・エデュケーション・ラヴァーズ(詩集『青春謳歌』より)」 27.「孤独な海(作品集『GIFT2020』より)」
1.「青春プリズム」
屈折する、 感情も、行動も、何もかも。
挫折する、 夢も、目標も、何もかも。
愛なき時代とは言わないけれど、 今の時代に希望なんてない。
何もせず、 何かを始めようとするわけでもない、 そんな奴に希望なんて叫んでほしくない。
僕らに芽生えた反抗心は、 ひとつの青春プリズムを産み落とすこととなった。
かつて、大人にその力で反抗しようとした学生たちのように。
表面的には沈静化したつもりでも、 学生たちにはずーっと芽生え続けている。
大人にもなれず、子供にもなれない。 ジレンマが僕たちを大人にする。
2.「強がり」
【1】 旅行鞄に 夢を詰め込み 独り旅に出たあの日
手を振る君が 贈ってくれた 赤いミサンガを見つめてみる
トンネルを抜ければ 広がる摩天楼 これから始まる物語(ストーリー) 想い浮かべて 胸を膨らませた 都会の新たな暮らし
生きるために何が要るのだろう 悲しみか? それとも歓び? 涙の果てに何が見えるかなんて 誰もわかりはしない
碧い海に 強がりな僕 孤独を抱きしめて 君に逢える その日信じて 憂いを越えてゆく
【2】 君のため息 淡いベッドシーン 大人への階段 登るための旅 エンディングはない 君と共に行こう
約束を交わした 放課後の教室 独り涙堪えても
流れる涙 君の笑顔が 黒板に映し出されて 忘れかけていた 君との思い出 生き生きと蘇る
悲しみを乗り越え���ために 僕は何をすればいいんだろう? 諦めか? 目を逸らすのか? きっと答えはひとつじゃない
淡い河に 強がりな僕 弱さを抱きしめて 君に逢える 未来を信じて 自分を越えてゆく
【3】 決して忘れることはできないだろう 君と過ごした青春の頃の思い出 僕はここで夢追っている 現実と真実の闘争 淡い目論見 脆い約束 今僕は何処にいるのだろう
水たまりに 強がりな僕 青春プリズムよ 君に逢える 希望を信じて 夢を叶えてみせるから
碧い海に 強がりな僕 哀しみ抱きしめて 君に逢える 流星を信じて 涙を越えてゆこう
もう強がったりしないから……
3.「#シュウカツ」
埃だらけのアルバム 捲ってみれば あなたと過ごした日々 眩しく光る
純情な日々 みなぎる若さは 今の僕らに 無縁だけど……
何度も喧嘩して 何度も微笑んだ日々 青春の終わりが見えてくると 当たり前が輝きだした
別れの日に 涙は要らない 笑顔で送り出してくれ いつまでも泣いてちゃ 君らしくない いつかまた逢えるから
いとしさ せつなさ ぜんぶ閉じ込め 君に最後の愛を ここに贈ろう
青春のときめき 思い出してみれば あなたと暮らした日々 まるで走馬灯
若さに溺れ 何も言い出せず 堂々巡り続けた日々 それも蒼さか?
別れの日に 涙は要らない 笑顔で送り出してくれ クヨクヨすんなよ 君らしくない 必ずまた逢えるから 希望 絶望 ぜんぶ閉じ込め 君に最後の愛を ここに贈ろう
埃を被った小説の 栞はあの日のまま さらば思い出よ 愛しき日々よ さよなら
君と暮らしたこの家 出逢った日に もう一度戻れたとしても やり直したいとは思わない 君が好きだよ この胸に飛び込め 必ず幸せにするから!
別れの日に 涙は要らない 笑顔で送り出してくれ 人生の終わりに 涙は要らない 笑顔で送り出してくれ
いとしさ せつなさ ぜんぶ閉じ込め 君に最後の愛を ここに贈ろう
一緒にいてくれて 本当にありがとう
4.「波巣(なす)」
通知音 通知オン - 通知オフ 通知待ち
フォロワー数 フォロー - リムーブ フォロバは精神安定剤(medicine)
僕らはこの波で 波に乗れずに 溺れそうな身体を 無理に支えて
僕らはこの波を 希望と信じて 今日を生きている
フォロワーの数がなんだ フォロバされないからってどうなの 所詮 形のない関係なのに 接続する 現実生活(real life) 減速する 心(Heart) 使い捨て 素材(contents) サイバーパンクを誰もが夢見ている いい気になってんじゃねえと お前に叫びたい 遥か後ろにいると思い込んでいる 僕は僕じゃないさ
この波に真実(ほんとう)を求めてはいけない 虚無と虚像に騙されてるだけさ 僕は僕じゃない 君も君じゃない
少女のように見える人も 実はおじさんなのかもしれない 加工アプリ 音程調節 声も 映像も 姿も 自由自在 魔法逃避 そこにいるはずの人が ヴァーチャルに消えてく 絶望しても 誰も知らんぷり 誰かを傷つけるために 誰かをダシにしてさ 右だとか 左だとか あいつが気に食わねえとか 単なる思い込みが 社会現象になる あの有名人(スーパースター)を この声で苦しめよう
波は人を変えてしまう 依存は人を殺してしまう
ヒットは崩壊する 消滅した世論 ニュースや新聞がどんなに叫んでも 時代は変わらない 季節は過ぎてく 生き残るためには 受け入れる勇気も必要だ
目の前にある 吐息を感じて
すぐ傍にいる あなたを愛して
確かめよう わたしの波を
5.「BUZZのキューピッド」
寝ぐせをつけて シワだらけの服で ここに現れた そんな彼が私のdarling
抜けてるとこばかりで とても頼りなくて 時々ムカつくけど そんな彼が私のhero
髪型を変えたら褒めてくれるし メイクしたら「かわいい」って言ってくれるし まるでスターになった気分ね そんな彼が私のprince
今夜もカシスオレンジで 恋のBPM(鼓動) フジヤマ越えて昇天しそうだ 明日もカシスオレンジで 赤く染まった顔が見たいの
寝惚け眼で ドアを開けてみれば 恋のシャッター こんな恋が世間にバレた
通知 つぶやき 無限大 慌てふためく彼が ちょっと哀れに見えた こんな恋に…… 気分はdrama queen
倍々ゲームでフォロワーは増えてく 通知が止まらず慌てる まるでスターになった気分ね そんな彼に大好きのキス
今夜も夢のコスチュームで キミのBPM(鼓動) フジヤマ越えて 悩ましく身体重ねる 明日も夢のコスチュームで 赤く染まった顔が見たいの
私はBUZZのキューピッド
私がいなくなっても 私のこと 忘れないよね? 忘れたら 今度は取り憑くぞ☆ 今夜のうちに荷物纏めて 次の彼の下へ……
今夜もgeekを惑わせて 愛のBPM(鼓動) 高鳴る彼を 艶やかに嘲笑う
明日もgeekを惑わせて 赤く染まった顔が見たいの 私はBUZZのキューピッド 明日はあなたのキューピッド
世界は私で回ってる
6.「ぼくはラジカル・ティーンエイジャーに憧れていた」
君に逢ったのはいつだろう。 過ぎ去りし日々、あなたに贈る愛の歌。 そして、とびきりのラブレター。 この素晴らしき愛のために、今日も歌い続けている。 ぼくらは貴方たちと共に、終わらない夢を追いかけている。 ぼくらは貴方たちと一緒に、永遠の愛の歌をここで歌い続けている。
ひとつ、告白しよう。 ぼくはラジカル・ティーンエイジャーに憧れていた。 貴方のようになりたかった。 貴方みたく素敵な歌を作りたかった。 でも、今のぼくはダメだ。 どこにでもいるような、普通に満足したままの猿だ。 だからこそ、貴方たちの背中を追いかけたい。 届かないかもしれないけれど、適わないかもしれないけれど、せめて…… 同じ時代を生きる歓びを噛み締めたい。
「諦めない夢は終わらない」 確かに、貴方はこう言った。 ぼくもこの言葉を信じている。 どんなに不器用でも、諦めなければ、頑張り続ければ、きっと夢は叶う。 ——創作者になりたい! あの日、ぼくは夕陽に向かってこう叫んだ。 今のぼくは何処にいるのだろう。 どの道を進んでいるのだろう。 先の見えない時代で、ほんとは怖いんだ。 世界をどんなに変えたくても、自由に動いてはくれない。 思い通りにならない、上手く進めない。 だから、ぼくはラジカル・ティーンエイジャーに憧れていた。 ただ、あの時代の熱に、憧れていたんだ。
7.「異銀河旅団の帰還」
ひかりが現れ すべてを飲み込んでいく 僕らの翼は 宇宙に消えていく
終わりが来たのさ 還る日が来たのさ 僕らは役目を終え 宇宙に還るとき ブラックホールに吸い込まれる仲間へ 静かな歌声 天使の微笑み 目の前に広がる ひかりがささやかな贈り物になる
希望を持って帰ろうか 自由になって帰ろうか
語らうのは…… 幸せと僕らが犯した罪 微睡むのは…… 愛しさと僕らが犯した罪
舟は語るよ ひかりは語るよ
異銀河旅行を僕らに贈ってくれたのは 明日への希望と その先にある“期待”を 抱きしめるためなのだろう
やさしさの祝福 ぬくもりのファンファーレ
僕らが旅に出てから 母なる星が選んだ道は 何も知らない僕らの舟を 抱きしめることだった 絶望した神々は再生を選んだ
見たこともない渦に 僕らは吸い込まれていく 何千兆のひかりは 僕らに語らずに 人がすべてを悟ったとき 息の根をとめるだろう
地球は碧く 美しく輝く……
地球は碧く 美しく輝く……
喜びも 怒りも 哀しみも 楽しさも 誰かのタクトに導かれて 結末へ向かうだろう
もう誰にも 止められはしない 手遅れになったとき やっと人は気づくだろう
仲間たちの涙が 真実を示すだろう
地球は碧く 美しく輝く……
地球は碧く 美しく輝く……
これが涙か 地球の涙なのか
嗚呼…… 嗚呼…… 嗚呼……
8.「DEMAGOG RHAPSODY」
幸せになりたくない人なんていない 優しくなりたくない人などいない 淋しいのがいいって人はいない 怒られるのが好きな人もいない
ああ 愚民たちよ なぜ君たちはそんなに愚かなのか? ああ 愚民たちよ どうして君たちはそんなに馬鹿なのか??
悲しいほど静かな街の中で ただ大好きなものを投げ捨て 俺はここまで歩いてきた 素直に夢を追いかけてきた
ラララ ラララララ ラララ ラララララ
文句を言う前に 君のやるべきことをやれよ 誰かをアジる前に 君のやるべきことをやれよ
言いたいことを言えば 風の噂で火は巻き上がり 還ってきた時には姿を爆弾に変え 俺の前で導火線が切れる
あきらめろ もう遅いぜ あきらめろ もう遅いぜ
声を挙げるのが遅すぎたのさ もう止まりはしないのさ
暴走電車にようこそ 華やかな宴にようこそ
怒れ 怒れ 怒れ 怒れ 怒れ 笑え 笑え 笑え 笑え 笑え ぴえん ぴえん ぴえん ぴえん ぴえん しくしく しくしく しくしく しくしく しくしく
自分がヒーロー気取りで 正しさの意味さえ知らずに 君は正しさを語るつもりなのか それならケチャップを丸呑みしてまで 苦労の道を歩むことはないだろう?
おかしいことはおかしいと言うのだ 違うものは違うと言うのだ 寂しいときは寂しいと言うのだ せつないときにはせつないと言うのだ
神がこの星を創り 俺たちがここに産み落とされた 宇宙の法則の中 流星群に乗り 飛びたて 夜が嵐に包まれて かつてない狂騒 明日は闇に覆われて かつてない競争 着せ替え人形のように お前も変わり身が得意だな!
壊してばかりじゃ何も始まらない 叩いてばかりじゃ何も産まれない 涙ばかりじゃ何処も渡れない 争いばかりじゃ夢も翔ばない
華やかな週末に 綺麗なドレスで着飾って 鏡の間 集結する若人よ
ひどく暑い夏に あの橋を駆け抜けてゆく 髪を束ねた 少女ランナー
黒雲に青空は見え 彼方には遥かなる山 その滾るような美しさ 忘れかけてたもの 子供たちのあどけない微笑み 淋しかったから 声をかけてみよう
ロックは死んだ ロックは死んだ ロックは死んだ サイレントマジョリティー 広場に人は集まり まだ終わってないと声を挙げる 意味がないと知っていても 変わる可能性がある限り 闘い続ける 走り続ける それが人の慣性
ダイスを振れば 転がる石のように 気まぐれに時代は変わる
誰かの声に揺られて 転がる石のように 気まぐれに世間は変わる
最高の詩があれば 世界も変わるはずさ
もう一度 信じてみたい もう一度 愛してみたい
愛する勇気をみんなで持てば きっと世界は良くなる
パンドラの函を開く前のように カオスのない世界 まだ物語は始まりすらしない 人間なんだもの 毎日 君も生まれ変われる 世界はもっと良くなる
9.「ゆびきり抱擁シンドローム」
あなたは頑張っているよね 頑張れないこともあるよね もう頑張らなくていいよ 頑張れなくてもいいよ
その一言がどんなに心を軽くしたか あなた次第でわたしは空を飛べたのに
精一杯生きてる あなたは頑張りすぎてる 今日くらいは深呼吸してさ 好きなように生きてみようよ
いつか頑張り方がわからずとも ちゃんと生きていけるようにって ここで指切りしよう
あなたに言われたこと 今も覚えているよ もう頑張らなくていいよ わたしが見てたから
その一言がわたしをどれだけ救ったか 言葉次第でわたしは散ってたかもしれない
性懲りも無く生きてる あなたは頑張りすぎてる 今夜くらいは深呼吸してさ 好きなように生きてみようよ
いつか生き方がわからずとも ちゃんと生きていけるようにって ここで握手しよう
あなたが人生にサヨナラを告げる日まで どんなに幸せでも憂鬱でも 生きていかなきゃいけないのだから わたしが出来ることはなんでもするよ この一言があなたを傷つけたことに気付いたのは あなたが死んでからだった
精一杯生きてる あなたは頑張りすぎてる 今日くらいは深呼吸してさ 好きなように生きてみようよ
いつか頑張り方がわからずとも ちゃんと生きていけるようにって ここで指切りしよう
ここで生きたあなたは ほんとに頑張りすぎてた 今日くらいは泣いてもいいよね 好きなように泣かせてよ
精一杯生きてる あなたに気付けなかった 今日くらいは叫ばせてよ ごめんね…… 救いたかった……
独りよがりの言葉 馴れ合いの世界 好奇心で集う若者 薄汚れた社会
性懲りも無く生きてる あなたは頑張りすぎてる 今夜くらいは深呼吸してさ 好きなように生きてみようよ
いつか生き方がわからずとも ちゃんと生きていけるようにって ここで握手しよう
いつか頑張り方がわからずとも ちゃんと生きていけるようにって ここで指切りしよう
いいや…… なんでもないよ
10.「いらない!」
あれもこれもいらない! 無駄だからいらない! 使わなさそうだからいらない! 気に入らないからいらない!
こんな世界で夢追いかけても 何も変わらないとわかっているから
夢なんていらない 愛なんていらない いっそ全部捨ててしまおう
君もあなたもいらない! この街にいらない! 社会にいらない! 間違えてるからいらない!
一生子供のままでいい 世界に大人なんて一人もいない
光なんていらない 影なんていらない いっそ全部捨ててしまおう
人はいらない! 生き物もいらない! 地球もいらない! 太陽系もいらない!
星なんていらない 宙なんていらない いっそ全部捨ててしまおう
時間はいらない! 過去も未来もいらない! 無も有もいらない! ありとあらゆる偶然も必然もいらない!
いらない! いらない! いらない!
11.「哀愁ぴえん」
寝ぼけ眼に 目覚ましパニック DOKIDOKI☆FORTUNE 調子はどうだい?
苦し紛れの とびきりスマイル 遅刻ごめんね その場凌ぎ
“夜空を繋ぐふたりの愛は 渚に揺れる波のよう”
やけに文学的なキミの言葉 恋の終わりは突然やってくる
そんな時はぴえん どんな時もぴえん 魔法の言葉で時代変えよう
やっと会えたぴえん 話聞いてよぴえん ポンポンポーンで青春天国 いつでもどこでもぴえん日和
Love Love Love 哀愁ぴえん!
カルシウム足りない 愛も足りない TARINAI♡DUKUSHINO 切ない友情
“あなたはいつもウワベだけだね”
別れ際のキミの言葉 一生許さない
そんな時はぴえん どんな時もぴえん キュンキュンバンバン あの歌みたく
忘れたくてぴえん 泣きたいよぴえん キラキラ輝く青春天国 いつでもどこでもぴえん日和
Love Love Love 哀愁ぴえん!
ドラマのような恋愛がしたい 雑誌のような顔になりたい これが魔法の言葉 ぴえん ぴえん ぴえん
そんな時はぴえん どんな時もぴえん 夕陽に向かって愛を叫ぼう
恥ずかしくてもいい 上手く言えなくていい 私らしくいたい 青春は終わらない
やっとわかったぴえん 大好きだぴえん キラキラ輝く青春天国 いつでもどこでもぴえん日和
あなたがくれた 群青ぴえん Love Love Love 哀愁ぴえん
12.「愛のバラッド」
悲しみの夜が 今日もやって来た 君との時間だけは 終わらないと信じてた
あの頃の俺達は ずっと若かったね 君が傍にいる 意味もわからなかった
夕陽に照らされて 自転車を押して帰った日 アヤメの花を握ってさ 約束したこと
今も覚えてるよ 忘れたフリをしたけど 些細なすれ違いが いつしか大きな傷になった
今だから言える 後悔してると 別れてもいいと言って ごめんね
安らぎの夜が 今宵も明けてゆく 君と共に過ごした日々が 無性に恋しくなる
思い出話に 浸りたくはないが 夜が深くなる程に 後悔が止まらないよ
泣き明かした夜は ずっと電話したよね アヤメの花は枯れたまま 月の光を浴びて
今も覚えてるよ 無かったことにしたけど 些細な嘘が 心のかさぶたを開く
今だから言える あの言葉の意味を 別れてもいいと言って ごめんね
君のことだから 新たな恋を育むだろう 俺なんかよりずっと立派な恋人 でも忘れられない 忘れてはいけないんだ 忘れてはいけない気がする 過去に縋るなんて こんなの俺じゃないけど 自尊心……
今も覚えてるよ 忘れたフリをしたけど 些細なすれ違いが いつしか大きな傷になった
今だから言える 後悔してると 別れてもいいと言って ごめんね
今だから言える あの言葉の意味を 別れてもいいと言って ごめんね 愛のバラッド
13.「No.4」
サヨナラを言う前に、 ちゃんと話したかったよ。
ごめんね、 ありがとう、 そして、 サヨナラ。
もっと話したかった、 あなたを知りたかった、 私を知ってほしかった、 人と分かり合いたかった。
僕らにはお互いに、 余裕などなくて、 ふとした言葉が君を、 傷つけていたんだ、 正直に言うと、 私もあなたの振る舞いに、 ちょっとムカついてたし。
だから、 たくさんの言葉に、 もう何も返さないまま、 無かったことにしてしまおうと、 削除キーを押したよ。
しかし、 時が経つほど、 言葉が重荷になって、 忘れられない過去に代わり、 傷口を開いてく。
二度と話すことなど出来ないが、 最後に一言だけ言ってやりたかった。 「君もさほど変わらないでしょ」
14.「おにぎり、あなたは何が好き?」
恋人とのランチタイム 互いにおにぎりを作ってくることにした 綺麗な三角は作れなかったけど 僕なりに頑張ってみた
中庭でランチボックスを広げると 恋人は僕のおにぎりに驚いた 高菜と昆布を入れたのだが その組み合わせが不思議だったらしい
コンビニのおにぎりなら 梅とツナマヨがいい でも折角自分で作るのなら いつもと違うものを作ってみたかった
そんな話をすると 恋人はおひさまのように微笑んだ この笑顔が好きだ 君を好きになった理由を思い出した
恋人がつくったおにぎりは やさしい味がした 恋人も同じように思うのだろうか 表情と仕草が気になった
青空に雲がぷかぷかと浮かんでいるように 穏やかな時は流れていく いつか別れが来るかもしれないが 今はこれでいい
恋人と過ごす この瞬間が好きなのだ だからこれでいい ずっとこのままがいい
15.「SINCE 2022」
ひとつ上の先輩に憧れて 私もピアノを始めたよ 最初はこんなステージに立てるなんて 想像もしてなかったけど
今はあなたがいるから どんな歌も声も力になる 大切な人や愛を守るために 今日もここで音楽を奏でるわ
三国ヶ丘のステージで 恋の歌を歌っていた頃 聞いてくれたのはふたりでも 心は胸いっぱいのぬくもりに満たされてた
今こそあの頃に感謝を あなたと青春を謳おう
明日に向かって 一歩目を踏み出す 勇気があれば それでいいよ
夕陽が沈む寸前の公園で あなたとよくセッションをしたよね 庄内の街で愛を叫んでいた頃は まだ大人になりきっていな��った
いつか友と夢を語り合った日は どんな歌も届く気がした 遠い国で音を見つめるあなたに この声は届いているかな?
心斎橋のステージで 無邪気に歌っていた日は どんなに叫ぼうとも明日は見えずに 帰りの電車で愚痴をこぼしてばかりだった
今こそあの頃に感謝を あなたと青春を謳おう
夢があるなら 私と一緒に 勇気があれば それでいいよ
もう愛の歌を唄いたくはないと 恋人とぶつかった日もある 大恋愛が終わった夜 かつての友に久々に電話をした
嫌いになりかけていた音楽が 友と歌うだけでまた好きになった
私はやっぱり音楽しかないの 愛すべきものがわかった気がした
三国ヶ丘のステージで 恋の歌を歌っていた頃 聞いてくれたのはふたりでも 心は胸いっぱいのぬくもりに満たされてた
今こそあの頃に感謝を あなたと青春を謳おう
明日に向かって 一歩目を踏み出す 勇気があれば それでいいよ
あなたと私のこのステージは すべての物語の始まり かつて私が音楽を始めた頃 無邪気に夢見てた場所
夢は叶えるためにあるもの 一緒に手を取り合って 私はそれが偶然音楽だっただけ あなたとまだ見ぬ夢を叶えよう
今こそあの頃に感謝を これからもあなたと…… 青春を謳ってゆこう
16.「ヒプノシス叙事詩」
【A】 神秘の港で 新世代のブルースを奏でる少女 想像は現実を越え さらなる超絶技巧を求める
走るウマグマ 心臓をすげ替えた男 虹色の牛が街をたむろし 不気味に帽子が笑う
その名は誰も知らず その顔も知らず いくつもの噂の果てに 虚構の素顔が生み出される
打ち棄てられたエシクス 解れたままのイデア
【B】 電気の武者が やさしく老人の世話をする おせっかいなほど丁寧に 不似合いな言葉を並べる
電子・光・管弦楽団 聖地巡礼 土曜・早朝・写真
百眼の巨人アーガス この世のすべてを飲み込む 未だ序章 トリロジー
自動車の群れ ハイウェイは狂騒に包まれる 突然雲の影 Crying Laughing Loving Lying
ロマニーの愛 オリビアの嫉妬 狂気が誘う 殺戮のハイタッチ Pair! Pair! Pair!
第三世界の曙に さらなる深みへ……
【C】 聖なる館 灰は燃ゆる 四枚目のウィッシュボーン バンドよ駆け抜けろ
ブロードウェイ 眩惑される 競獅子 不安は募る 悪に染まる会社 運命のカード
見つからない……エルドラド 精神の波……いつかのトイレ あなたがここにいてほしい
アラビアンナイト 火星の女神 荒廃した街角で
アメリカを越えてゆけ 己に酔いしれてもいい 悪戯電話プレゼンス 愛ゆえに泣き叫んだ後の 突然やって来た静寂よ
空が燃えている 生き物たちは笑ってる
【D】 究極 顔を合わさなくとも 大都会の孤独 乗り越えられる スリリントンはロンドンで唄う デイヴ・ギルモアのギターが唸る傍で
薄濡れの夢 トマトを食べろ そして残ったのは三人の勇者 Never Say Die…… 神に誓おう 宇宙を取り戻すまで 終わらない Resistance!!
血塗れの旅人 滅亡したインカ帝国
銀河のヒッチハイカー ようこそ愛のドライブへ
【E】
やけに乾いた愛 - Yes, Sir!! やけに吼える狼 - Yes, Sir!!
昨日逢えませんか? 夕闇をひとり 彷徨う少女
共同戦線 闇からの一撃!
【F】 銀河船VOYAGER ダイヤモンドは粗く深く 君を見つめるだろう 恋の炎のままに
銀河船VOYAGER ダイヤモンドは粗く深く 君を見つめるだろう 恋の炎のままに
銀河船VOYAGER 原子力で駆動する棲家
銀河船VOYAGER 狂気の先へ行こう ヒプノシス 永遠に
17.「革命の世代」
【A:革命の果て】
闘いの果てに 平穏は戻った 普通の暮らしは 今や過去のもの
街は静けさの中 リュートの音が響き 誰かの涙を語る 世界は変わった
【B:名誉の唄】
民衆の選んだ者が 独裁者に変貌する 誰も気付かぬまま 国は染め上げられていく 気づいた時には もう手遅れだった
罪なき者が武器を取り 侵略者の恥も何処へやら 正義を信じてここまで来た ある日突然現実に気付いたのさ 心に襲いかかる嵐の影 立ち上がらなければと決意した
いつか歴史は語る 物事の正当性 勝者を見つめて 敗者は怨念を秘めた あの頃の僕らに想像もできない 現実は空想を凌駕するもの
自分自身の正義を信じて かつての王朝を倒すと決めた 身の危険は厭わず 時代を変えるために 君よこの手を取り 明日を掴み取れ
【C:我に勝利を】
陰謀の果てに 街に民衆は集う 未来を見つめ 誓いあった者達
慌てふためく 独裁者の姿 宮殿に人々は集い 正義が勝利した
センセーショナルに 報道は伝える 不変の壁や体制が変わる 民衆は時代を破った
【D:英雄よ理想郷を築け】
英雄が舵を取る 新しい時代の到来 人々は祝福し 未来を思い描く
まだ見ぬ青春 素晴らしき人生 ロックスターは夢を語り 俳優は銀幕で躍る 理想郷の幕開け
【E:歴史は繰り返す】
降り止まぬ雨が本質を語る 笑顔の裏に果てなき欲望 力は人を変えてしまったのか 群衆は再び涙を流す
【F:革命よ再び】
S通信の一報が センセーショナルに 世界を駆け巡る
見えない壁に 囲まれた国にも 言葉は透過する
涙が怒りに 怒りは力に もう一度自由のために! 英雄は悪魔になった!
【G:止まらないカオス】
なぜ人は過ちを犯すのか 痛みを厭わないのか
怒りは届かぬまま 今日も晴れ渡る この空も皮肉屋になったのか
【H:運命の唄】
家の中に国境が敷かれ 離れ離れになった恋人たち
好きになった時は同胞だった 結ばれた時も想いあっていた
新たな生命が生まれた瞬間 あの革命が起こり 家族は引き離された
Breaking News!! Shall We Dance!? 踊らされる人
Breaking News!! Shall We Dance!? 罪なき人
終わらない 怒りの果てに
【I:時は語る】
数十年の時が僕らに流れた 子どもの顔も思い出せぬようになった いつか見た夢の痕は 無邪気な幼虫の踊り場
【J:自然摂理】
すべては自然に還る 安らぎと不変の時 風は憂いを吹き払い 光は生命を育む 時代は天の思うがまま
【K:革命の果てに僕らは……】
闘いの果てに 平穏は戻った 普通の暮らしは 今や過去のもの
街は静けさの中 リュートの音が響き 誰かの涙を語る 世界は変わった
嗚呼 僕らは何のために 立ち上がったのだろう
歴史は僕らを慰めない 現実が今を語る 革命の果てに僕らは大人になった
18.「ことば叙事詩」
(地球誕生)戦禍の中に 言葉はいらない 理想を掲げ 使命を果たせばいい
悪魔の声が この胸に轟く 理想の先に 何を攫めるというのか
過ちの果てに 掴み取った未来を 壊す奴を許すな 悪魔に悪魔が笑う
単語(恋) 文節(してる) 文章(恋してる)
恋してるの訳し方を 76億の民は知らない I Love Youじゃ訳せない 言葉の隙間にある真意よ
曖昧さを愛するがゆえに 一元的な正義に恐怖する そのくせ一つになると 揺るぎない連帯
流されることに気づかぬフリして 考えるのを諦めた
君の声に怯えて 僕らは顔を覆ったまま やりたいことをやるために 悪事に手を染める
君と目を合わせず 僕らは安らぎを探して やりたいことをやるために 自分を妥協する
僕らはいつ歌うことを覚えたんだろう? 僕らはいつ踊ることを覚えたんだろう?
忘れはしないよ 君がそこにいたこと 青春と後悔の果て 涙は止まらない
全部捨てちまえ! 言葉も愛も捨てちまえ! 炎で燃やしてしまえ! 日常を投げつけてしまえ!
激情のままに踊ろう 退屈な言語天体で 踊り明かすことしかできない 自分の無力さを嘆く
あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも やゆよ らりるれろ わをん 憎み合うために 生まれてきたわけじゃない 恨み合うために 生きてきたわけじゃない
未だ終わらぬ戦争よ 人を嘲笑う差別や格差よ 最後に誰が笑うのか
言葉は生まれ もうすぐ死んでゆく 協調という名の欺瞞が見えた
それでも生きてゆく 強く分かちあう 言葉にまだ出来ることはあるさ まだ死ぬ時は先さ
サイバー空間の中で 僕らが生きる意味を探そう 言葉の価値を決めるのは 他でもない君自身さ
今生きている君こそ ことば叙事詩の主人公
19.「みかんのうた」
みかん みかん 僕のみかん みかん みかん 君のみかん みかん みかん 一粒つぶ みかん みかん 一口でも
酸っぱくて顔を顰めるキミも 甘くてサムズアップするキミも まるで恋愛のようなその味に ずっと一目惚れしたままなんです
僕らはきっとみかんが好き あなたもきっとみかんが好き 和歌山 愛媛 静岡 熊本 みかんと一緒に大きくなる
20.「21世紀生まれの僕らに」
【1 - 子どもたちの詠唱(アリア)】
20世紀終わりの狂騒を 僕らは何も知らない 21世紀始まりの歓喜を 僕らは何も知らない
安らかに生まれ 健やかに生きる
希望に満ちた未来へ向かう 子どもたちの声が聞こえるか
【2 - 夜明けの戦争狂交響曲(シンフォニー)】
平和へ向かっていたはずの 人々たちの群れに Shocking!!
崩れ堕ちた平穏に 慌てふためく為政者たち 群衆は熱に浮かされたように 戦争へと足を進める
時は満ち 風は起こり 安らかな日々を求める
群衆は熱に浮かされたように 戦争へと足を進める
独裁者のせいでも 民主主義のせいでも メディアのせいでもない
すべては群衆が求めたこと あまりに無責任だ
他意も悪意も鋭意もなく 無邪気に…… 世界は塗り替えられていく
【3 - 精神科医の輪舞曲(ロンド)】
ニュースは女と子どもに寄り添う 群衆は報道に涙する
本当に目を向けることまで 感傷的な声に惑わされ 大切なことが見えなくなる
性別と年齢の調和が 彼らに武器を持たせた 近隣に住む友人は 国境線の向こうにいる
ふと地面を見ると 転がる死体の群れ 傷ついた首に光るネックレスが 友の面影を語る
もう武器は持てぬ 人は殺せぬ 愛と正義のために
精神科医は夜明けまで 休みなしに働く
この戦争はもう 永久(とわ)に終わらないのか
誰のための戦争か 戦争は何を生むのか
現状打破への焦りが 人類最後の叡智を 隣人へ遣わす!
踊る精神科医 笑う精神科医 嘆く精神科医
【4 - 電子幻想曲(エレクトリック・ファンタジア)】
世界を揺るがす 銀色の箱に 新世界への扉が 開こうとしている
音楽を1$で買えるようにして インターネットの民主化を目論む
その先に何があるのか 誰も知らない
だけど…… 禁断の果実は すでに齧られてしまった
もう止まらぬ 止められぬ シリコンバレー発の革命
世界を揺るがす 銀色の箱に 新世界への扉が 開こうとしている
【5 - スマートフォンの哀歌(エレジー)】
見渡せば スマートフォン 見つめる人の群れ
聞こえない スマートフォン 見つめる人の本音
感じない スマートフォン 見つめる人たちには
味のない スマートフォン 見つめる人が見ているもの
【6 - 正義の小歌劇(オペレッタ)】
独裁者が倒された 正義は勝った
歓喜に沸く群衆に 指導者は主張する
愛する人が傷ついて 目の前に現れる そんな現実の中で なぜ群衆は喜ぶのか
私にはわからない(何故!) 私にはわからない(今!) 私にはわからない(さあ!) 私にはわからない(変えよう!)
戦争は人を豊かにはしない 戦争は偽物の富を国家にもたらす
だから止められない 他人を唆して 都合のいい嘘で塗り固め 愛と平和の名の下に 無名戦士たちを戦場へ送る
私にはわからない(何故!) 私にはわからない(今!) 私にはわからない(さあ!) 私にはわからない(変えよう!)
ここからが本当の 戦いだ
【7 - アラブ奇想曲(カプリッチオ)】
銀色の箱が 塗り替えた世界は 指導者たちの横暴を 決して許さない
片手で収まる 銀色の箱は 写真も撮れるし 声も録れる
ひとりひとりが かつてのマスメディア ひとりひとつの メディアを運営する
あなたの一声が 世界を変えられる 隣の国が出来るんだ 私たちにだって出来るさ
希望を見つけた 群衆は止まらない
影響を持つ人を 誰もが夢見る時代
SNSの海で巻き起こった嵐は 目に見えないままに この国のアンシャン・レジームも 打ち破る!
気概を持て! 勇気を持て! 明日をこの手で創り出せ!
【8 - 群衆の舟歌(バルカローラ)】
安らかな眠りにつく 子どもたちに 平和の意味を尋ねられた時
君はどのように 言葉を紡いでみせるのか
希望に塗り固められた 虚構を伝えるか
それとも現実を素直に 言葉にしたためるか
何れにせよ 大人たちの態度が問われる
安らかな眠りにつけない 子どもたちに 生きる意味を尋ねられた時
君は如何にして 愛情を伝えられるのか
誇張に塗り固められた 誇張を伝えるか
それとも静かなる愛を素直に 言葉にしたためるか
何れにせよ 子どもたちはいつも見ている
【9 - 社会の小即興曲(インベンション)】
未曾有の危機に うねりが生まれて 若者たちは 隙間を見つける
小さな成功が 大きな夢へと導く
大人になって忘れていた 目の前の物事へ 夢中になること
蹂躙されてきた 人々が声を上げる その背中を見て 群衆が時代に乗る
明日なき暴走が 希望の未来を創る
目の前の物事を ひとつずつ変えていく
でも置き去りにされたままの 大人や老人はどうなる?
目の前の物事を ひとつずつ変えていく
時代遅れと糾弾され 存在理由すら若者は否定する
踏み台にされたままの生き物たち 彼らの断末魔が聞こえた
過去と未来を繋ぐ 果てしなき分断の影 そこにあるのは 潜在的現実
何者でもない人に 名前が生まれて かつてない時代の波に 誰もが流されたまま
Fire! Fire! Fire! Fire! Fire! Equally! Equally! Equally! Equally! Equally!
【10 - 21世紀夜明詩(オーバード)】
今こそ! 地球に 目を向けよう
今こそ! 君だけを 愛してみよう
世界を変えるには 目の前の私から この星を守りたいなら 目の前のあなたから
21世紀の始まりに 生まれた僕らの物語は もう一度ここから 愛と希望を胸に旅立つ
世界では この瞬間も 誰かが生まれる
世界では この瞬間も
誰かが死んでいく
戦争を知らない子どもがいるなら 戦争しか知らない子どももいるだろう
空腹を知らない子どもがいるなら 空腹しか知らない子どももいるだろう
今こそ! できることを 私の力で
今こそ! できることを あなたの思うがままに
21世紀生まれを誇りあるものとして 未来の子どもたちに語り継げるように
今何が出来るのか考えてみよう そこから新たな未来が生まれるさ
夜明けはきっと すぐそこに
21.「愛してるよ」
愛してるよ 本当だよ 嘘じゃないよ 信じてよ
そりゃ束縛もしたけど 誰よりも好きだから
前より増えた煙草の本数 ちょっとした変化に気付けない私 本音を気軽に言えない彼は 合鍵を置いて家(ウチ)を出た
そりゃ束縛もしたけど 誰よりも好きだから
愛してるの 気付いてよ 抱きしめてよ 逃げないでよ
そりゃ束縛もしたけど 誰よりも好きだから
人懐っこい笑顔の裏側 なんで言ってくれなかったの? ウチら恋人同士じゃんか 私に何か不満があったの?
そりゃ束縛もしたけど 誰よりも好きだから
愛してたよ わかってよ 嘘つかないよ 目ェ合わせてよ
そりゃ束縛もしたけど 誰よりも好きだった
ゴミ箱にはありったけの写真 想い出を捨ててしまうよう そこにもうあなたはいなくて 独りになったことを自覚する
そりゃ束縛もしたけど 誰よりも好きだった
愛してる 愛してたんだよ あなたのこと 心から愛してた
22.「サヨナラは言わない」
時の魔法は 川の流れに似て 君が呼吸するうちに 少女を大人に変えてゆく
手を伸ばせば 太陽に手が届きそう 何度も折れた翼を縫い合わせるうちに 君は空を飛べる鳥になった
裸足で駆け抜けた 海岸線に行く度 あどけない微笑みが美しすぎて 涙が止まらなくなる
今際の別れではなくとも 君と別れるのがつらいよ サヨナラは言わない また逢おうと伝えたい 僕は君を愛していたから
初めて逢った日は忘れられない 今日もこの先もずっと
君がここにいたこと 僕は永遠に語り継ぐから
何度も涙した Graduation 春は待たない Destination 心がつらくなる Sensation 君の時代 My Generation
愛する意味さえわからず 涙色の雨に溺れて 絶望に打ちひしがれた日々よ そんな時も君がいたから 僕は強くなれたんだ
あの舞台で歌う君に 青春を重ねた
風に吹かれて 揺れるカーテン 春の夜明け前は静寂の中
ここから君は夜明けを待ち 大いなる翼を広げて旅立つ 涙も憂いもすべて置いてゆけ どんな嵐も糧になるさ
初めて逢った日は忘れない 今日もこの先もずっと
君がここにいたこと 僕たちは永遠に忘れない
梅の花が咲く 美しい満月の夜 桜はその時を待ちながら 別れを見送る 君はもう飛べる鳥だ この坂道から……
23.「恋愛ポートフォリオ」
最初に告白した彼は クラスの人気者でした スポーツも出来て頭も良く 誰もが羨む存在
でも賢いがゆえに影もある 彼には二人目の恋人がいました
二番目に付き合った彼は 図書室が好きでした 静かに見えて冗談がわかる 付き合うほど好きが増していく
四季を重ねたって 少しも飽きずに いつまでも傍にいたいなんて 公園で言葉を交わしたこともある
でも転校してしまった 小学五年の秋 木枯らしが切なすぎて
もう恋なんてこりごりだと 闇雲にスポーツに打ち込んで 気付けば中学に進学し 髪をばっさりと切った夏
同じ部活の先輩に思わず恋をした あっという間に距離は縮まって ふたりは友達以上になり 三番目の恋をした
あなたは私を好きだと言うけど 実は他の女の子が好きだった 気づいてたのです 机の中のプレゼントに
ただ、やりたいことをやればいい! ただ、やるべきことをやればいい! ただ、やれないことをやればいい!
先輩方の背中を追い ここまでやって来たんだ 最後にスリーポイントを決めたら 全国大会への切符を掴む
私たちは跳べると信じていたのに 私のせいで跳べなかった そんな時に慰めてくれたあなたが 四番目の恋人になる
あれほど優しかった人が 付き合った途端に豹変する 言葉も交わしてくれなくなり 身体にアザは増えていく
そんな時に救ってくれたのは 幼馴染でした 男の子は信用ならないと この時心から思ったのです
一本のビデオが運命を変えてしまった 私のことを誰も知らない街へ向かう その音声は偽物であなたの陰謀が蠢く それでも人は人気者のあなたを信じるだろう
桜の咲く季節にひとりでクラスに佇んでた 私に気付いた少年とふと目と目が合う もう恋愛なんて二度としないと決めてたのに あなただけは信用できると恋に堕ちたんだ
最初のキスはあなたから ある放課後のこと 胸がこんなに熱いのは 初夏の陽射しのせいじゃない
あなただけは信用できると思っていたのに また裏切られたのは SNSの通知に気付いてしまったから
リコメンドは人の首を絞めることもある あなたの温もりはすべて嘘でした
六番目の恋は自然発生的なもの 塾で隣の席に座ることが多かった彼と いつの間にか付き合ってた
大した仲じゃなかったけれど 一緒にいて心地よかった でも何かが物足りなくて 大学進学と共に別れた
Evergreen…… すべてが真っ白な季節 同じ学部のあなたに恋に落ちたのは
アイビー・ファッションが似合う シティボーイなアイツよ 颯爽と現れる仕草と同じように 光の速さで浮気された
最初は気づかぬフリしたけど そのままじゃいられない 誤魔化し合うだけの関係は すぐに破綻していった
最後のキスは夏祭りで 私から切り出した 七番目の恋はこれでおしまいと もう開き直っていました
誰もいない街 ヒステリックなニュース 何もすることがなくなった私は マッチングアプリを始めた
最初に出逢った彼とは音信不通になり 次の彼は口を開けば ケ・セラ・セラ
でも八番目の彼は他の彼とは違った カメラが好きなあなたに思わず恋をした だけど良い恋人に限って目の前から消えてく さよならも言えないまま この世界から去っていった
私に一言くらい言ってくれてもいいじゃんか ひとりで死ぬなんて狡すぎるよ
九番目の彼は狡猾だった 元カレの死に落ち込んだ私を まるで飲み込むように恋に堕としたの そんな関係は長続きしない 安らぎも温もりもなく 私たちはどこへも向かえなくなっていた
あなたと出逢うまでは 恋なんか信じられなくて いつかは裏切られると 心に過っていた
何度恋に期待しただろう そして何度裏切られただろう ある時は浮気され ある時は無関心だった
さよならを告げるまでは 恋は終わらないけど 自然に終わった恋を見るたび 胸が痛くなる
それでも誰かを好きになることを あきらめたくはない 誰かを愛していくことを あきらめたくはない
星空にあなたと誓う 幸せな未来を信じて たしかな明日を信じて……
十番目の恋人よ あなただけは信じてもいいですか? 私愛してもいいですか?
24.「電脳都市」
九段下の駅から 遥か彼方を見つめる 少年たちのその眼に 希望��あるのか
安らぎなどない世界 明日���ど見えない世界 強さも正しさも 正解にはならない
さすらうのは風だけでなく 人も同じだから 時代の波に押し流されて 居場所を見失う
山積みになったままの社会問題たちよ 政治家は居眠りしながら 子羊たちの収穫を待つ
シティポップに浮かれて クールジャパンに惑わされ 輝ける日々に憧れた者が 描いた五輪の夢
あきらめにも近い 若者たちの視線に 大人は気付かぬまま カオスへ突き進む
魑魅魍魎たちが闘う 電脳都市TOKYO 「淋しい」なんか見向きもされず ビル群に舞うだろう
もう泣かないと決めた日をもう一度思い出せ 君は君の責任で生きるしかない 大人が選んだ道なのさ
青春と現実の光と影の狭間 少年少女たちは苦悩し いつしか夢を失くしたまま 子供を卒業する
真っ黒なスーツと 後ろに束ねた髪 パンプスは血だらけで まるで本音のよう
ソーシャルメディアで誰もが繋がれる時代に 見たいものも見たくないものも すべてが無編集のまま 拡散される
資本主義が紡いだ世界に疑問を抱いた人 そしてこの世界を諦めかけた人 さらに夢だけを見つめる人
魑魅魍魎たちが蠢く 電脳都市TOKYO 新しい夜明けへのCollaboration
怒りと痛みのこれから始まる Harmagedōnはどこへ向かうのか? 魑魅魍魎たちが棲む ここは電脳都市TOKYO
25.「じゃあね」
その日は雨だった 玄関にはハイヒール 胸騒ぎがしてドアを開けると ふたりは抱き合ってた
何も言う気にならず 涙を流しても あなたは腰を揺らすばかり こちらに気付きもしなかった
星空を見上げて 愛を誓い合った あの日のやさしさは何処へ なぜ貴方は貴方を殺してしまったの?
話をしようよ 腹を割ってさ 最後くらいは 本音で言ってよ
浮気しても止めないけれど せめて家には入れないで 私を殺すつもりなのか それでも答えは返らない
ある日荷物が消えた 貴方はここからランナウェイ そしてコロナが始まり 新たな恋を探す
遥かなる愛を求め 恋の歴史は深くなる それでも愛には出逢えず 貴方を夢に見る
模造真珠の指環 いつかの贈り物 青春色の記憶は癒えず 今も貴方の面影がコンパス
貴方にサヨナラ 突きつけられるなら 胸に残らない 水に流せるかも
大好きだった狂おしい時間 心から愛してた 胸騒ぎがした日から私は 変わってしまった
あんなに優しい人が 女で変わっていく 私にさえ向き合えないのに 誰と向き合うの?
シャネルのドレスを着た彼女と ヴィスポークのスーツを着た女が 有楽町マリオンの表で メルツェデスに乗り込む
それでもなお 貴方と話したい 別れ話でいい サヨナラが言いたい
貴方にサヨナラ 突きつけられるなら 胸に残らない 水に流せるかも
狂おしいほど貴方を 心から愛していた 愛おしいほど暮らしを 守ろうとしていた
26.「ブルー・エデュケーション・ラヴァーズ」
ついに言えなかったよ あなたのことが好きだと もう良いんだ 僕も君が好きじゃない
負け惜しみのようだが 言い訳させてくれ アオハルの気まぐれという 風に吹かれていただけ
遥か夕陽が沈む春の日に ふたり電車に揺られて話した その言葉は今でも忘れられないけど 君のことは明日で忘れるよ
バレンタインも貰ったし 誕生日のお祝いもあった でも僕は鈍感で 何も言えなかったんだ
君は僕を好いていたはずなのに 何故だか素直になれない 五月の道に咲くジギタリスを見つめ 花言葉に想いを馳せる
遥か朝陽が昇る夏の日に ふたり朝まで語り明かした その言葉は今でも忘れられないけど 君のことは明日で忘れるよ
思い出を宝石に閉じ込められたら ずっと美しいままでいられたのに お互いを知りすぎてしまった関係は 秋の静けさに溶けていく
恋する気持ちは嘘じゃない でも僕の気持ちは嘘ばかり 遥か月が見えない冬の日に ひとり布団に包まり涙した
君ほど好きになれた人はいないのに 最後まで伝えられないまま 卒業式の朝は憂鬱で 打ち上げにも行かないと決めた
僕の心はまだコバルトブルー 桜は春を待っているというのに 君との日々はずっと忘れられないだろう でも君のことは今日で忘れるよ
27.「孤独の海」
水滴がぽつりと零れる 雨音はぽろりと溢れる
夜の静寂(しじま)に怯え 沈黙した子供みたく 安らぎを求めて 誰もが暗闇に背を向ける
遥か彼方に未来があるなら なぜ僕らはまだ答えを知らない? 理想 現実 幻想 失望 ロゴスの源流
華やかに艶やかに 厳かにしなやかに
細胞に刻まれた 愛の痕は何処へ? 未知なる海へ舟を漕ぐんだ 僕らは孤独な旅人
波の滴は満ちて 月が踊り出す 君はペシミスト(星はペシミスト) 誰もが絶望するその時
自由な夜の夢よ  僕らを抱きしめろ 希望の鐘が鳴ろうとも  二度と目覚めはしない 夢想 瞑想 妄想 失想 ロゴスの誘惑
密やかに心地良く 穏やかに優しく
遺伝子に囁いた 時の印は何処?
宿命と闘い 明日を掴み取れ
未知なる海へ船を漕ぐんだ 僕らは孤独な旅人
詩集『poetryactivist』制作クレジット
Produced / All words written by Yuu Sakaoka Designed by Minoru Ichijo(G.Slope & Hill's Planet)
Co-Written by Sakura Ogawa(No.23) Drafted by TORIMOMO(No.25) / Sakura Ogawa(No.23,24, 26)
Dedicated to My Best Friends Management by G.Slope & Hill's Planet
Very very very thanks to my friend, my familly, and all my fan!!
2024.3.31 坂岡 優
0 notes
manganjiiji · 1 year
Text
なみだもかわかして
久しぶりに日記を書いてから寝ようと思う。最近は夜更かししがちで、本当の就寝が3時になったりして、でも4〜6時間続けて寝られたりするので、結構いいなと思っている、雨戸を閉めている効果だと思う(睡眠薬代わりのクエチアピンは基本的に飲んでいない)。今日久しぶりに頭痛になって偏頭痛の薬を飲んだので手帳に記録しなくては、とページをひらいたら、まるまる2週間も体調記録が真っ白だった。ようはその期間うつ状態にもなっていないし大きな打撃も受けていないということで別にいいのだが、運動記録も兼ねているので、かなり運動をさぼっていることがわかる。食事量を減らすことはできてきたが、運動量はなかなか増やせていない。眠る時間が多くなっている。というのも、薬がなくても眠れることが可能になってきたので、寝れる時には寝ようという(目の前に食べ物があるなら食べておこう)精神が働いてしまって、積極的に寝ているからである。今までの不眠期間を考えれば、あと何年か眠り続けてもいいだろうとは思うが、現実的に寝てばかりいては話が進まないので、ほどほどにして体力作りもしなきゃな、と思う。せめてフォームローラーと腹筋その他くらいは継続しろよ、と思っているのだが、毎日体調がはっきりしない。できるときはがんがん動けるし運動もできるのだが、できないときは何も出来ない。まあでも完全に寝たきりというわけではないので、いいか。と思っている。縄跳びはまだ1回しかやっていない。リポビタンDを飲むとその2時間は元気になるのでその間に運動するようにしていたが、ここ数日はリポビタンDを飲んでもなかなか上がらない。今日は朝の薬を飲む時に間違えて夜の薬を飲んでしまい、限界量のイフェクサーを倍の量摂取してしまった。そのせいでもう、なんだか午後からぐらぐらして、吐き気も収まらず、緊張型頭痛も勃発した(これも偏頭痛薬を飲んだがあてが外れて緊張型頭痛のほうだった、EVEで治った)。それにつけてもいつももくりに来てくれる友人たちに感謝ばかり。私がぐったりして寝ていてもまだスペースにいてくれて、ホストとして今日は良くなかったと反省したが、みんなのあたたかな空気に救われた。私のもくりで出会っただけの縁の人達が集まっている場で、私が寝ていてもとりあえず空間を共有してくれているのはすごいことだと思った。といっても、私の友人はみな図抜けて素晴らしい人ばかりなので、私がいないくらいでは何もかも大丈夫なのだけれど、たぶん。私のもくりでのみの縁の友人が、今日たまたま二人、同じ誕生日だったので、前夜から歌ったりしてお祝いした(まさか今日のガンダムでハッピーバースデーが呪いソングになってしまうとは思わなかったが)。私はなにわ男子の「月火水木君曜日」という曲のメロディーを覚えることができた1日だった(今日の成果はむしろそれくらいしかない)。
午前中、GUで長袖のパジャマ(1450円)を買ってもらい、ニトリで毛布を見て、そのうち暖かい毛布を買ってもらえるかもしれないことになった。今は敷きパッドと毛布を掛け布団代わりにして(?)寝ているのだが、朝方は冷えるのでこれからはさらにもう1枚毛布を追加したいところ。1000円プラスすれば薄手の掛布団もあり、どちらにしようか迷う(梅子さんも迷っていたので決定は後日にした)。ニトリのNウォームというシリーズ、暖かさが3段階に分かれていて、やはり3段階め(極)が良さそうだった。毛布なら4900円くらいで、高いが、長くは使えると思うし結構暖かいと思う。重い毛布の見本とかが無いかなあと期待して行ったのだが、実店舗には重い毛布はどこにもなかった(田舎だからかも)。ともかく今日から長袖のパジャマで過ごすことができ、非常に快適で嬉しい。半袖短パンはさすがに先頃は体に悪いなと思っていた。29日に痔瘻の手術が決まっていて、5日間の入院があるので、そのためにもパジャマが必要だと判断してくれたようで梅子さんが買ってくれた。やった〜。早く働いてお金を稼ぎたいなあという思いと、純粋に働くことが好きなので早く働きたいなあと思っているのが並行して、今は2件選考待ちだが、あまり期待せず…とは思いつつもわくわくしている。キャミソ��ルも随分穴が空いたりヘタレてきてしまっていたのでGUの700円台のやつを1枚買ってもらった。やや高いが、大切に?着ようと思う。夏はキャミを着なくてもいい時が多いが、冬はさすがに着る機会が多い。といっても肥満かつ暑がりなので、着ない時も結構ある。それでも汗を吸う下着はやはり着ておいた方がいいなと感じる。なんでこんな当たり前のことを書いているんだろう。毎日、「今更?」ということをいちいち感じているのでいちいち書いてしまいます。レノックスの魔道具の鍵が、ファウストが投獄されていた牢の鍵だということにも昨日気づきました。
ということで鍛冶屋のイベスト読みました。厄災がなかなか出てくれなくていつもより回収に時間がかかったが、蝶子さんの応援のもと、無事イベスト読了までこぎつけました。ありがとう蝶子さん。イーサンというキャラクタ、すごくいいじゃないか、と思いました。何も精算できていない(まだ蹴りをつけられていない)ファウストは何を思ったのだろうか…というところはあったけれども、それは今後のメインストーリーに期待ですね。フィガロがファウストのお師匠然としていたり、二人でレノックスを見守る上司ムーブがあったりして、そういうとこよかったです。シノやミチル、ネロも眩しかったな。こういう時やっぱりルチルの影が若干薄くなるよな、と思うけどこの人数を出すならまあ仕方ないか、誰もが末満健一じゃないし。ミチルがヒースクリフを抱えられると言ったところ、ヒースクリフがお姫様じゃん、と思ってとても良かった。貴族というか、ノーブル…なんというか高貴さというのはいいものだなと思った、今の日本社会にはないものだから憧れる。
ここ2日くらいでだいぶ轟爆を読みました、pixivで。原作を読む限り私は出勝しか感じられないのですが、こういう2人がもしこういう関係になったとしたら、というifのもと描かれる関係性としてすごく納得できる作品があり、こういうのいいな…となった。ただし原作を思い出すと結局出勝のことしか考えられなくなり、最終的に「かっちゃん……」と呟くだけのbotになってしまう。こんな状態なのにまだ原作は16巻です。最新刊まであと20冊もある。嘘だろ。ここから怒涛の後半戦が始まっていくんだなあと思っています。アニメも見たいけど今とにかく堀越先生の描くこの物語に夢中。アニメは流れはわかりやすいけど、感情はやっぱり漫画からの方が私は流れ込んできやすい。とくにかっちゃんの。そう、わかるよ、堀越先生、かっちゃんのことと、かっちゃんのことを思う時のデクを描いてる時、絶対ゾーン入ってるよ。心の乱され方が違うもんな。また今日もかっちゃんのことを色んな人に言ってしまった。正直なにわ男子のコンサートを見ているときでさえ(すごい良席でした)、あ、この歌、出勝じゃん…などと頭をよぎっていたので、世界の音楽全てが出勝に聞こえています。恋愛に限らず、そこに、人間と人間がいると思えるもの全部に投影している。はまりたての狂気です。フィガファウに関してもたぶん2年前はこうだったと思います。まずaikoから自カプに聞こえてくるんだよな。「自カプ」という言葉もなんなんだ、という感じだけど(推しカプ、のほうがまだ分かりやすい)、「腐女子」の言い換えが自分の中でまだ見つけられなていないなあと考えたりした。「男同士のセックスファンタジーを妄想したり読んだり書いたりすることが大好きな人間」ということでいいとは思うのだが、いかんせん長い。あと二次創作を嗜んでいる(公式のキャラを勝手に改変してストーリーを捏造して勝手に熱を上げている)というニュアンスも持たせるにはこれでは不十分だ。もちろん、もとの「腐女子」も、人によって思い入れは千差万別だと思うので、個々人が自分の存在を表すことばを考えればいいと思う。まあ、暫くはおたくとか同人女とかBL愛好者とかそういう色んな用語を自称してTPOに対応していけばいいのかな、と思っています。「腐女子」「腐」ということばは、男性同性愛者の方に不快感を与える(それがどのような意識や理解の経路をたどったとしても)ということで、それはまずいなと思い、数年前から使うのを控えています。BL好きの女オタクが勝手に不快感を覚える分にはどうでもいいのですが、関係の無い人に害を与えるのはだめだと思った。世の中にこれだけBLや「腐女子」という言葉がばらまかれてしまった現在、場外で傷つく人がでるというのなら控えざるを得ない。私の感覚としては、公式のキャラクターの性的指向その他を改竄してあまつさえ時にはポルノとしてえがく、ということに対して「腐」という感覚を持っていたので、そうなると「夢女子」というのも二次創作を嗜む以上は私にとっては「腐女子」の一形態という分類だった。夢という漢字も、腐ると同じくらいグロテスクだと私は思っていたから(このあたりは時代の当事者でないと持ちえない感覚だと思う)。また、公式でカップルとなっている組み合わせを扱う際も、さすがにポルノは「腐っている」という感覚だった。じゃあ公式のカップルの恋愛でも性描写がなければ「性的消費」にあたらないのか?と問われたら、それもまた、境界線の話になるのか、それとももっと別の話になるのか、よく考えなければわからない。ただ、公式の設定をはみ出さないように注意が配られている二次創作は、ファンアートとして「表の世界」に出るのは構わないだろうと思っていた。性的、というニュアンスが入ってくると、物事なんでも、俄然難しくなってくる。早く人間から性欲が失われて、人工的に子供が作れる時代になればいいのにな。こうして「性からの逃亡」というかたちでSFを好んでいるふしが私にはある。性の部分は人間の中にあるもっとも動物的な部分で、理屈が通用しないことが多いから、考えても「どうにもならない」の壁にぶち当たって、疲れて蹲ってしまうことが多いからだ。それでも私たちは肉体を持っており、なんらかの性的欲求を抱えたり抱えなかったりしており、その欲求を織り込んだ形でこの社会が制度化されている。人間が動物であるという事実は、なかなかまだ、無視することはできない大きな問題としてこれからも私の前に立ちはだかるだろう。めんどくさいな…。ともかくも私は男同士のセックスファンタジーポルノが好きであり、原作者の意に反する改変を施したキャラクター達に恋愛をさせ続けます。それを許している企業もあれば、許していない企業もある。これは表現の自由と、著作物そのものがもつ権利というものの衝突になってくるのだろうか。私は自分の書いたものでも、誰かに読まれた瞬間から、半分はその読者のものになると考えるたちなので(もっと言えば、私のものに限って言えば、全部が読者のものになる)、二次創作は別にいいんじゃないでしょうか、という立場だけれども、「自分の作品が二次創作されるのは絶対に嫌だ」と考える作者がいることもまた知っている。もちろん、自分そのもの(芸能人やアスリートなど公人)をポルノ消費されることが嫌だと考える人間がいることも。これに関しても私は生きている限り自分が誰かに性的に消費されることは仕方がないし、それに対し特になんとも思わないという立場だが、そうもいかない人も大勢いるだろう。性的な問題には、個々人の感覚の差異も大きく関係してくるので、話が無限大に難しくなる。
そんなことを書いていたら2時になってしまったので寝ます。明日こそ障害年金申請のための各所への連絡をするぞ。うう。がんばろう。
2022.11.6
Tumblr media Tumblr media
4 notes · View notes
takahashicleaning · 2 months
Text
TEDにて
ジャック・チョイ:バーチャルな解剖台で手術が可能になる!
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
TED2012のステージで、ジャック・チョイが医学生のための強力なツールのデモンストレーションを披露します。
現実にある解剖台とまったく同じ大きさ、同じスケールの画面にマルチタッチスクリーンによって映される人体と寸分たがわぬ検体を、まるで、オーケストラの指揮をするように開腹し
内部に進行して各臓器に進みバーチャルに解剖していくことで、本物の人体の各部分と仕組みを理解することができるのです。
実際の手術とは異なる断面でスライスする様子は、3D映画のような視覚効果を体験しているようです。
解剖学の歴史は、紀元前3500年頃に古代エジプトでパピルスに書かれています。戦争が当然のごとく行われていた当時としては、人体の弱点を知らないと対戦相手に勝利できないために自然と関心が向けられるのも合点がいきます。
現代では、人体解剖はできません。医師免許。他の倫理的な教養が必要です。そして、アレキサンドリアで人体解剖は禁止され、ルネサンス期である。1500年代に入るまで発展していませんでした。
日本では、明和8年(1771年)に前野良沢、杉田玄白などが解剖を行う。その後、「解体新書」を完成させています。
情報技術の発展とインターネットで大企業の何十万、何百万単位から、facebook、Apple、Amazom、Google、Microsoftなどで数億単位で共同作業ができるようになりました。
現在、プラットフォーマー企業と呼ばれる法人は先進国の国家単位レベルに近づき欧米、日本、アジア、インドが協調すれば、中国の人口をも超越するかもしれません。
なお、ビックデータは教育や医療に限定してなら、多少は有効かもしれません。それ以外は、日本の場合、プライバシーの侵害です。
通信の秘匿性とプライバシーの侵害対策として、匿名化処理の強化と強力な暗号化は絶対必要です!
さらに、オープンデータは、特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカニズムの制限なしで、全ての人が
望むように再利用・再配布できるような形で、商用・非商用問わず、二次利用の形で入手できるべきであるというもの。
主な種類では、地図、遺伝子、さまざまな化合物、数学の数式や自然科学の数式、医療のデータやバイオテクノロジー
サイエンスや生物などのテキスト以外の素材が考えられます。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
(個人的なアイデア)
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制��おいて、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立���とるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
Apple Vision Pro 2023
ナディーン・ハッシャシュ=ハラーム: 拡張現実が変える手術の未来
ピーター・ワインストック: 手術の安全性を高める本物のような3Dシミュレーター
フランツ・フロイデンタール: 手術せずに心臓疾患を治す方法
アレックス・キップマン:HoloLensホログラム時代の未来にあるもの
Gloveone: Feel Virtual Reality
クリス・ミルク:仮想現実ARとVRで究極の感情移入マシーンを作り出すまで
ニコライ・ベグ:極めて危険な一瞬を回避できる手術器具
キャサリン・モーア:外科の過去、現在とロボットのある未来
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷のハイブリッドな直送ウェブサービス(Hybrid Synergy Service)高橋クリーニングFacebook版
0 notes
helloharuo-diary-2023 · 3 months
Text
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
思い出を振り返る
編集 | 削除
Tuesday 11 February 2014
2014年1月9日(木)夜10時4分、おかあさんが92歳で亡くなった。おかあさんは、自分の母のことではない。ハルオは、26歳の時人生のターニングポイントを迎えた。それはカメラマンになる修行を始める時だった。キーパーソンは、カナダ人のジョン。ジョンとの出会いは、ハルオが当時勤めていたカメラ量販店(24〜26歳)でのことで販売員(ハルオ)とお客(ジョン)の関係から始まった。そのジョンにカメラマンになりたいと伝えるとジョンはある女性を紹介してくれた。その女性は、ハルオが師事する事になったカメラマンGが手掛けていた雑誌の編集者をしていた。ハルオは、ジョンを介してその女性と会いまもなくカメラマンGを紹介してもらい彼の元で働きながら写真を学ぶことになった。
ハルオは、当時国分寺に住んでいた。カメラマンGの仕事場は中目黒にあった。一方ジョンは中目黒に近い下北沢のアパート「葉隠荘」に住んでいた。そのアパートは、いわゆる外人ハウスで管理人がいなくある意味無法地帯のアパートだった。そのアパートがあった敷地内におかあさんが営む一杯飲み屋「小料理 小千谷」があった。ハルオは、国分寺のアパートをキープしながら葉隠荘(3畳部屋)に移り住んだ。そしておかあさんと出会った。おかあさんは、当時70歳だった。1991年のことだ。「小千谷」とはおかあさんの生まれ故郷新潟県小千谷のことだ。「小千谷」カウンターに5席ほどの小さい飲み屋でおかあさんが一人で切り盛りしていた。メニューは、300円と600円のみ。瓶ビール(大瓶)500円。おかあさんは、自分のことを『昔はあばずれ、今は聖母マリア』と言った。そして『おかあさん』と呼んでと言われる。おかあさんは、外国人しかいない葉隠荘に日本人がやって来たことが嬉しかったのだろうかハルオとおかあさんはすぐに打ち解けて仲良くなった。「小千谷」は夕方から12時まで営業していたので仕事が遅くなった時でもお店は開いていてよくハルオはおかあさんに会いにお店に寄った。おかあさんは昔の下宿屋のおばちゃんみたいな存在だった。おかあさんは世田谷区に住まいがあり旦那さんと暮らしていたが葉隠荘にも1室部屋を持っていた。その部屋はジョンの部屋(6畳部屋)の隣りだった。ジョンもハルオも20代後半の血気盛んな時期で週末となればどこからともなく外国人たちがジョンの部屋に集まりテクノミュージック(後にトランス)を聞いて騒いだ。ボロアパートの葉隠荘だから音は筒抜けでおかあさんは最年長でテクノを聞いていたことになるだろうか。聞くだけならともかくその音はおかあさんには不快でよくジョンの部屋に来て『うるさいよ〜』と注意に来た。
「小千谷」には、常連のお客さんがたくさんいて当然おかあさんのファンでもあった。おかあさんが道で拾った鶏をカゴに入れて飼っていた時があった。そのカゴは「小千谷」の店先に置いてあってある日おかあさんはそのコメコと名付けた鶏を写真に撮っている女の子Aと出会う。そして「うちにも写真を勉強しているハルオ君という子がいるよ』と伝えハルオはその女の子と「小千谷」で会った。ハルオは、その女の子を気に入りやがて2人は付き合う様になった。おかあさんは愛のキューピッドをし他にもおかあさんがお客さんとお客さんの縁を取り持ち結婚までしたカップルがいた。ハルオには、18歳で上京して以来2番目に仲良くなったTという友人がいるがそのTも「小千谷」が気に入り常連になった。そのTもやはり常連だった女性と恋に落ちその縁は今でも続いている。
ハルオが葉隠荘にいた期間は3年間だったがその間に「小千谷」が30周年を迎えた。近くの北沢八幡宮の宴会場を借りて大勢の人が集まり盛大に開催された。おかあさんは、得意のかっぽれを踊った。おかあさんはハルオに葉隠荘の外観写真を撮ること依頼しその写真を使い記念テレフォンカードを作った。おかあさんが何かの病気になり病院に入院した。それは大したことではなかったが退院の日ハルオはおかあさんに頼まれて迎えに行った。当時ハルオは400ccのバイクに乗っていておかあさんをシートの後ろに乗せて葉隠荘まで連れ帰った。そのことは後々までもおかあさんの記憶に残っていて時折そのことを懐かしんでハルオに話した。
「小千谷」には焼き飯というメニューがあってとても美味しく量がありハルオはよく好んで食べた。他には、刺身や漬け物、焼き魚等のメニューがあった。時折ハルオが朝仕事に出掛けると葉隠荘の入り口におかあさんからハルオに宛てたメモがありお店で残ったメニューの焼き飯やおにぎり、惣菜、を詰めてハルオに弁当を持たせてくれた。おかあさんは"お母さん"だった。ハルオは、バイクで交通事故に遭い肩甲骨と鎖骨を折って入院したことがあった。その際にはハルオの母も看病にやって来たのでハルオの母とおかあさんは顔を合わせている。その後年賀状のやり取りも続く。
ハルオが葉隠荘に住んで約3年後葉隠荘が取り壊しになる話が進められていた。丁度ハルオはカメラマン修行も終えた頃で立退料を大家の代理から30万円貰って早々に羽根木公園の近くのアパートに引っ越しをした。その後も暫く葉隠荘も「小千谷」もそのまま健在だったが遂に取り壊しをする時がやって来た。おかあさんが75歳前後のことだろうと思う。ハルオは、葉隠荘が取り壊される日、ドキュメント写真を撮った。その後まだ元気だったおかあさんは世田谷区上町駅近くの商店街に「小千谷パート2」を開店させた。ハルオは、定期的におかあさんに会いに行った。さてその店が何年続いたか?2〜3年?ハルオには記憶にない。下北沢という好条件にあった時に比べ上町ではお客さんが少なくなっていた。それでもおかあさんはお店を続けたかったんだと思う。
おかあさんは、水泳を好んで良くプールに出掛けていた。『ハルオ君、今度私が泳いでいるところを撮って』とおかあさんに言われたことがあったが実現には至らなかった。『小千谷パート2』が終りかけた頃、おかあさんは、自分史を書いた。その文章を常連のお客さんたちが小冊子に纏めた。その中にハルオについての話を書いてくれた。
2006年、ハルオは、写真展「十人十ゑろ」を開催した。しばらくおかあさんとは会っていなかったがおかあさんに写真展の話をすると行きたいと言ってくれた。しかしおかあさんは足が悪くなっていて自力では来れない。ハルオは、タクシーをチャーターしておかあさんの送迎をした。「十人十ゑろ」は10人の女性の素肌(殆どがヌード)をキャンピングテントの中で撮影した作品だった。その後おかあさんとのやり取りは年賀状や時折の電話で続いて行った。
2008年、ハルオは25年間住み慣れた東京から静岡に引っ越しをした。この年の前後(記憶が乏しい)におかあさんに会いに行った。場所は下北沢から近い世田谷区の淡島通り付近の喫茶店。おかあさんの住まいは一戸建だったがとても小さく人を迎い入れるには難があった。おかあさんの足は更に悪くなっていた。その時は、ハルオはおかあさんがキューピッドをして付き合うことになった女の子Aと行った。Aとのお付き合いは半年も続かなかった。しかし元々Aはカメラマンになりたかった女の子でハルオに触発されてか付き合っている頃から写真学校の夜間部に通い晴れてカメラマンになっていた。ハルオとAは、友達として連絡を取り合っていたのでいい機会と一緒におかあさんに会いに行ったのだった。ハルオは、写真を撮って後でおかあさんにその写真を額に入れて贈った。おかあさんはその後世田谷の住まいをそのままにして小千谷に近い新潟県長岡市に身を寄せた。始めはおかあさんだけでその後旦那さんも。
2011年、おかあさんからハルオに手紙が届いた。その日は偶然にもハルオの誕生日だった。手紙が入った封筒には、現金2万円と写真も入っていた。その時何故現金が入っていたのか分らずハルオは、誕生日プレゼントだと勝手に思った。(しかしそれは後で気付いたが新潟までの往復の交通費だった。)そして写真だがそれが驚いたことにおかあさんのヌード写真だった。おかあさんが50〜60歳位の頃の温泉の露天風呂に入っている写真で下半身はタオルで隠れていて上半身は裸で乳首は見えそうで見えてはいなかった。手紙に『ハルオ君の個展か何かに出せるんじゃないかと勝手に考えました。自分のうぬぼれかも知れないけどそんな風に役立てて下さい。お願いします』とあった。随分大胆だなとハルオは驚いた。ハルオは、この時以前プールの写真を撮ってとリクエストされたことを思い出した。
手紙を貰った後中々新潟までおかあさんに会いには行けなかった。 ハルオは、それがはがくゆく気になっていたのでおかあさんに会いに行く決意をする。 おかあさんに貰った交通費2万円を使い時がやって来たのだ。
2013年春、 その旨をおかあさんに伝えようと身を寄せていた新潟県長岡市のお宅に電話すると旦那さんが危ないからまたの機会にして欲しいと言われ延期した。おかあさんには2人のお子さんがいて長女さんは大阪に住んでいて息子さんはすでに亡くなっていた。その息子さんの奥さんがおかあさんと旦那さんの世話をしていたのだ。間もなく旦那さんは亡くなられた。そして10月の始め、おかあさんに会いに静岡から車で出掛けた。久しぶりに会ったおかあさんは、すでにガンに侵されていた。部屋の中で2時間ほど話した。写真も撮った。しかしおかあさんの笑顔は撮れなかった。おかあさんは、長年の伴侶だった旦那さんが亡くなり生きることよりも死ぬことを願っている様に見えた。ハルオは、おかあさんと別れた後おかあさんの勧めで小千谷にも寄って来た。おかあさんの実家は小千谷駅近くにあった。甥っ子さんが寿司屋を経営し、その同じ通りにおかあさんの幼馴染みが住む金物屋があって両方訪ねた。幼馴染みの方はご健在で写真も撮ることが出来た。
『おかあさん、これから手紙を定期的に送っていい?』そうハルオはおかあさんに尋ねると承知してくれたのでその後迷惑にならない様に気を使いながら手紙(葉書)を送った。しかしおかあさんはそれから3ヶ月後に帰らぬ人になってしまった。
おかあさんのご冥福を心からお祈り致します。 長い間本当にありがとうございました。 安らかにお眠り下さいね。
2014年2月21日(金)    ハルオ
0 notes