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#十二大戦コスプレ
victorlovea · 1 year
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冬コミ2022.となコスは両方 大好きな十二大戦で参加予定でする 今年最後の年女 寅の戦士 妬良 #冬コミ #妬良 #憂城 #十二大戦コスプレ #十二大戦好きと繋がりたい #丑寅 #寅の戦士 #十二大戦にどハマり #失井 #寅 #anime #junitaisen #LOVE #junitaisenzodiacwar #十二大戦 #jyunitaisen #断罪兄弟 #西尾維新 #nisioisin #コスプレ #cosplay #辰巳 #junitaisenedit #junitaisencosplay #中村光 #西尾維新が好き #コスプレサミット2022 #コスサミ2022 #animegirls #cosplaygirl https://www.instagram.com/p/CmwwBQJPT_L/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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nullak · 10 months
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下書き
未送信ポスト
予約済み
宗教的に目覚めると性器性交は未婚のうちやめろとか生殖に責任を持てる段階でなければ非避妊性交はやめろとか言い出すが、おそらくよろしくないので適当にせよ
※避妊具を除き、可能な限り全裸で道具を用いずに行うことが望ましい。道具を用いる場合は信頼できるメーカーの用途に即した性器具を用いる。服薬もピルを除き用いず、ナチュラルで行うことが望ましく、ピルの調達、メーカーなどにおいても同様。
コレクトな性交渉もしくは性逸脱ではない性交渉、そういうものがあると思ってるのではなくそこを基本において逸脱があると…気持ちいい!という概念の指標としておいている
両者心身健康で極端な年齢差、社会地位差、血縁関係にない交際もしくは婚姻関係にある男女の、合意と避妊の有無についてよく確認され、時・場所、その他の要点においても常識を踏まえ、記録や証拠が残ることのない性交のみがコレクトな性交として、そうでない性交への傾向を常に脳内で矯正している
正しい性行為、実用度としては全然抜けないので世界に存在しなくていいと思っている
いぶそう最終回のように晴れやかな気持ちだったのに、休憩時間にインターネットをやると心が濁ってきた(なぜ…)
カッコいいとかダサいとか、それを行動基準として自分に課すのは《勝手なこだわり/自由/各自の人間らしさ》だけど、それを人に要求することで自分に有利な状況を構成しようとするのは《横暴/縛りプレイの強制/権力がないとできないこと》じゃん、みたいな…(まさにそれこそが権力の定義というか…)
かなりお上品ではないことするけど、他作品で例えると少なくともベリル→マシュくらいには童磨→しのぶの愛はあったと思ってるよ
説明、したら弱そうに見えるし要求されるギリギリまでおいてごく短文で提示すると逆に深淵なる真理っぽい雰囲気になって追求しづらくなって逃げ切られるので(あそこで追求すればよかったんだな〜)と感想戦で思うことになる
性別と仕事についてのスタンスがとんでもなく前時代なのをズバズバ言う人が、前の部長がいるときは気に入られてたので大目に見られてたけど、居なくなったので露骨にハブられてちょっとアレだった、を虐めというか制裁と呼ぶかは各自の政治判断でしょうけど…
というか社会人の職場でも実習で行った病院でも普通にいじめやってたような気がするし…
早くこれになりたいシリーズ
男からすれば性交はすべて強姦で、女からすればすべて売春みたいな感じの認識で固着していて、
処女喪失と去勢の痛みは対等ではないわけじゃん
俺も好きな人からリプライされたのが嬉しくて140字ぎっしり詰めて送ったらドン引きされるみたいなコミュニケーションばっかりしてるから、ツーカーのコミュニケーションには普通にめちゃくちゃ憧れはあるが…
誇張しすぎた世界が一周回ってクリスマスドシリアスでハレとケのハレになるの、偉い漫画(気が狂う)
イヴの夜に男女が二人がミーム化しているインターネット、割と普通に許せねえ…ってなるくらいには真面目にかぐやさん読んだよ(どういうこと?)
俺もなんか虐められるかもと親に心配されたのもあって市内の中高一貫に送っていただいたし、そこは治安は良かったので別に露骨にはイジられなかったけど人間は怖いし…
集団製作が嫌いなので漫画・小説・ボカロみたいなものしか信じてないというか、別アシスタントや音響とかの職人工の部分で共同作業や編集みたいなバランスのための助言は必要なことだってわかっているけど、そういうことじゃないけどどういうことが説明しきれなくてもいいんだけど
煌びやかな商業制作より泥臭いインディーズものが好きだけど、尊敬する人格に日の当たる場所に出て行ってもっと輝かしいものになって欲しいとも思っている、ただ最初から終わりまでその明るい側にいて明るい側だけがまともな世界だと思っているような視野の狭い善人擬きは嫌いだ
取り繕うのが本当に上手くて善人と見分けのつかないマキャベリストはそれはそれで当然に好きだけど、そういう人間が輪の中にいるときに感じていることは孤独じゃないと駄目なんだ、わかりますか?器用な悪人もしくは不器用な善人、このどちらかだけが人間であって憎むべきニンゲンモドキどもは皆
ぼっちざろっくのことは全然信じてないし興味ないけど虹夏さんの顔はすきすぎるので気が狂いそうというところがある
日頃が狂っているのでクリスマスとかバレンタインに落ち着いた話をするかぐや様、偉い話や…
注目を集めたいという理由で奇抜なホモフォビアを推している、みたいな風で俺のポリティカルコンパスを評価されても、不愉快ではあるだろ
また変わり者の女子にメアド渡されたのを無視した中学時代のことを思い出して嫌になったけど、多分あの人変わり者の男子に話しかけるのが趣味のよくわからない人だったし別に無視してても結局話しかけまくってきてたので無視され慣れてただろうし、お前の自意識過剰なだけ
どういう文脈で誰が善意の言葉(命令、指示、助言、提案、推奨、示唆、強制、どういう文脈だろうが)でかけようが現実の知り合いと仲良くしろは絶対に乗れない提案出し、それに気がつくには人の目に触れるところに言葉を置かないと分からなかったこと
藤原書記、なんかごちゃごちゃ話してタイプドツボやんけ…!ってなってからちょくちょく意識してくるのではーっ卑しか女…!ってなってる(卑しか女、治安スラムインターネットの産んだ語彙の中でも最悪のものの一つ)
ゆあてゃ先生が5人のホストと駆け引き中と公言している(?)のもすでにだいぶ面白いのに別にそれは全然本題じゃないのもすごいことだよ
!で一番うわあああになった時事ネタ、老いて愚行を重ねるようになったかつての賢王を見るのが苦しい…の話題で、宇宙のせいなのか時事のせいなのかかなり判断が厳しいところなので難しい気持ちになり続ける
暗黒大陸も壺中卵の儀もヤクザ抗争編も大きなうねりに向かう小事っていう感覚はあるけどちゃんと片付けてゴンとジ���とかの話に戻る気なのかは不明…!
この世に愛より綺麗なものはないよ
君が教えてくれたことだよ
性的な欲望がかわいい無力な女の子になって汚いおっさんに組み伏せられたいの方向に完全に指向性を持って動き出している(ベルセルクの王様?)
マシュ・キリエライトさんにまあまあカシュラム人の才能があるのウケてしまうな(カシュラム人には世が滅びの定めにあることを直視しようとしない俗人どもをマシュラム人と呼んで軽蔑する文化がある)
カップルだろうが番がいなかろうが連日大乱交大忙しだろうがともかく最終的に滅びるのであり、滅びを熱望するというのが自分の本心であり、カシュラム人なのである
ミリオンダラーボーイズの詰んだ中年男性、主人公の親父じゃん
ポケモン、マリオとかスパイダーマンをやったときの今どきのゲームってちょっとすごすぎるなという感想を忘れ、ゲームキューブマリオくらいの期待度へ自分を騙していたら別に全然期待以上でいられるし、とにかく労働は悪いよ
ポケモン、集団制作が上手く行ってないんだろうな…みたいな大人の感想になってしまうの俺が可哀想、コロシアムの人みたいなコスプレの方向にキャラデザが行くのとか…
突然予約投稿機能が爆散して前日になったら消す気でいる投稿が漏れるかもという緊張感を持ちながら暮らすこと
上手い詩に嫉妬できなくなったら負けだよ、まだ死ぬには早いって、流石に思っているから、
詩、経済的な利益が出たかでいうとそんなことはないけれど読める作品の幅が広がってよかったよ、BLEACHとか…
旅団がそもそもは地元でつるんでた奴らだってことを今さっき知ったみたいに喋るオタク…
旅団に悲しき過去──への感想、まあまあネット世論的にも一致しているのは笑う
評論のクリエイティブ性に対する感覚の違いとかもオタク/サブカルにある気はしている(どっちにしても過激なこと言い過ぎるとウケるというのが良くないというのはあり、俺はそれは資本主義がその誘導と正の価値付を担っていると思っているので、通貨と競争社会が嫌い)
あなたではないですの詩とか「は?死ねばいいのに」の感想を頭の中で2億回噛み潰したあと(まあ強キャラのしてるゲームは雑魚とは違うタイプの苦労がめちゃくちゃあるのかもしれませんね…)みたいな外向けの感想を出力するとか、そういう感じのところがあるじゃないですか、ね
ポケモン、対戦を結構真面目にやってみるか…の気分で発売即購入をやったから…の気持ち
男性の在り方行動基準十五ヶ条、「どこにもいけない なんにも創れない」のリズムで読める部分のことで笑ってしまう
その時にお前は気がつくのだ、魂とか、本質とか、性根とか、そういったものがどれほどお前の精神にとって、人生にとって、過去と未来にとって重要であるのかを
人間は一般的に本当に嫌いだし、好かれたくないなら好きとか言ってこないでほしいのがそんなに難しいか?
他人の人間に対してまだなんで死んでないんだって言う敵意がニュートラルだし、できるだけ壁も作ろうとしているつもりなので本当に安易に好意は表明しないでほしいよ
転生バトルの戦略として現代日本にやってきておきながら韓流アイドルNTRに力強い憎悪を燃やしてくれる寝取られ王さん…
やることなすこと全部に文脈がなくて、俺がガンダムを見るのはウテナだって聞いたからってだけで、そういう世界だったらどんなにいいのにかってそりゃ思うことには思うけどそうじゃないんだから仕方ないじゃん
友情をやっているつもりなのに恋情を返されても…ってやつ、自分の話じゃなければ同性愛者ガン無視か…?って思うし、俺の話なら異性間だろうと同性間だろうと友情というものは信じてなくて感情と感情をやり取りしてるつもりですけどって感じよ
合法的に体を切断した経験を持つことで「おらおら切断経験があるぞ道を開けろ」とマウントすることができる
愛は侵襲性と相互性のある加害衝動だし、誰彼構わず向けるやつは強姦魔という認識で世界を認識している
汚言症
社会貢献したいからではなくただ学びたいという理由で学校に入る人間、やっぱり世界をチャラチャラした場所だと捉えているし貴族だろ
自称神父の嘘松を暴く!という主題のトギャを見て、2個目までの状況証拠でもうクロだろってなってんのにネッチネチ証拠集めて変な問い詰め方で詰めて、過剰報復がそんなに楽しいかギャラリーどももよ!という気分になったときのことを思い出したときの気分
神学はあまり実践としてのという感覚は少ないほうかもしれないが、体系やテキストに対する尊敬や信仰というものが前提となっているし、培われるようになっているものなのだ
仏教もそういうものであり、創作とか実践を含んだものは実際にそうで、人生をテーマとしてもそういうものなのだが、そういうものであることを本当にわかっている者は少ない そもそも言語によって迫ることに限界があるゆえのことなので原語を乗りこなすことが最低限のスタートラインとなる
人間関係が基本的に加害と強姦でできていると思っているのでレイパーと創作としての同性愛の取り扱いが好きなところがあり、根本的に人間をバカにしている
俺も短歌の話でだけシャキッとするジジイになるのかな…という予感
録音の声聞くと弟の声とまあまあ似ていてウケるな(こいつもう何がしたいんだ?とも思っている)(テンションが上がって高慢そうな喋り方になると特にそうなのが、嫌)
〜でだけシャキッとするジジイと認識されるためには〜がそこまでは流行ってないほうがいいので昨今の短歌ブームあんまり嬉しくないよ(えっそんなに流行ってんの?ってなるニュースが季節ごとにある感覚があるよ)
完全に全てがわかってきた、俺は本当に人間は全員強姦魔だと思っているし、フィクションの強姦魔が好きなのは晒されて罰されることが確定しているからだよ
人を見たら強姦魔だと思えと思いながら生きているし、強姦魔であることを前提の条件にする範囲でなら人のことは好きだよ
手前に都合のいいおどけた男で在り続けろみたいな命令、向こうが誰かわかってんならともかく対等になろうとしない相手にやってやるほど腑抜けてはねーし
犯されないためには犯す側に回るしかないという異様に悲惨で極端な妄想に囚われており、救いがない(かわいそう…)
弟のおそらく最も親しい地元の友人は歯医者の跡取りだった(なんでそこで弟の話になるの?キモいよ…)
今までで一番人生アガリじゃんを感じた直の人、弟子を取らない主義の人間国宝の陶芸師に才能を見出されて向こうから頼まれたので仕事をやめて弟子入りした人(曖昧)(弟子入りしたんだからむしろ始まりじゃねーか)
事実上友達に一番近しいはずの現実の知り合い、開業医の息子で医学部に一浪で通って以後順調な人なので、一応色々聞くことは可能なはずなんだよな
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aizumin · 1 year
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ムー旅 平将門巡り「胴と首をつなぐ」崇敬の旅 ・その1
6月18日(日)参加して参りました。ローソントラベルと月刊ムー編集部のコラボツアー第2段です。実は昨年の第1段も気になってはいたのですが、コロナ下ということと1泊ツアーだったこともあって断念😢
今回は元々が大好きな平将門さんなのと、パンフレットに作家の加門七海女史が寄稿されているということで、読んでみたい意欲も重なりまして。6月過ぎているというのに申し込みをポチってしまいました💦
集合場所は新宿センタービル。Twitter等の情報を見てなかったんですが、何か集合時間ギリギリになって最後に現れた方が松原タニシ氏のコスプレ?すごい似てるけどまさかな~😅
……そのまさかで、ご本人様でした💦💦
※後から松原タニシ氏の参加が、公式Twitterで告知されてるのを確認して脱力しました。何だよー、ちゃんと把握しとけよ😂>自分
さて、1時過ぎに定刻通り出発した🚍が向かった先は、茨城県の國王神社でした。
将門さんが討ち死にされた跡地?に創建された神社です。ここがめっちゃ居心地がいい😊💕空気が違うと言うか、清々しいんですね。糺の森クラス。
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駐車場から境内に入ったのですが、ちょうど狛犬さん辺りからになるので、改めて⛩️をくぐって入ろうと思い、⛩️は何処だと見渡したら遥か彼方!!
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参道長っ😳
急いで⛩️まで行って、改めて参道を歩いてから本殿に二礼二拍一礼しましたが、端から見たら多分変な人でしかなかったと思うの😰
ここから、郷土史家の方の簡単な将門さんの生涯と神社の縁起の説明がありまして、将門さんの三女の如蔵尼-ー歌舞伎の滝夜叉姫のモデルになった方ですねーーによる建立とのこと。御神体は如蔵尼自らが将門さんの三十三回忌に彫られた坐像だそうですが、盗難にあった関係で現在は本体は蔵に安置してあり写真のみパネルで公開。
余談ではありますが、私の家の氏神様というか守護神様?が谷保天神(ウチは神道なんで、祭礼関係をお願いしています)なんですが、由来がほぼ同じ💦💦
あちらも菅原道真さんの三男にあたる道武公が、配流先で薨去の知らせを聞いて刻んだ道真さんの坐像を鎮座したのが縁起なんですよねー。3番目の子供と坐像……ちなみに、将門さんが新皇と名乗るきっかけになった神託は道真さんが下したものなので、これも深い因縁があるように思えます。
境内には数々の石碑や、建立当時から植わっていた樹木があり、歴史が感じられました。
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こちらの拝殿の屋根は茅葺きなんですが、所々傷みが……💦💦本来だと茅は数十年おきに葺き替えるのが常識です。京都のみやまのかやぶきの里でも岐阜の白川郷や五箇山でも、保存会の方々が総出で葺き替えている映像を見かけたことがあります。傷みがあれば、茅を継ぎ足します。こちらもそろそろ葺き替えの時期が来てると思うのですが、資金不足だそうで😰お詣りしたご縁もあるからと、些少ではありますが授与所で寄付をさせて頂きました。もっと早くに知っていれば、💴を下ろしていったのにーー😩
参拝を済ませ境内を散策した後、再び🚍に乗り込み次の目的地の神田山延命院へ。こちらには将門さんの胴塚があります。大体15分くらいで到着。🚍の前には畑と竹林が拡がり、こちらも落ち着いた雰囲気の場所。
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でもってですね。☝️を見て仰天。こちらの宗派は真言宗智山派ですと!?
何を隠そう、将門さんの調伏をしたとされる成田山新勝寺が同門なんですよ!!そういうこともあって、将門さんを信仰される方は新勝寺には行かないそうなんですが、よりによって何で同じ宗派に葬った!!
朝廷は調伏を全国の仏門に命じたそうなので、新勝寺がしたということはその宗派全体に命令が下っている筈なんですね。にも拘らず、胴塚が築かれている。何じゃそれ。
ともかく、境内に入ります。
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将門さんの胴は、最初このカヤの巨木の根元に埋葬されたそうです。かなり存在感がある。胴塚にはペットボトルがたくさん置かれておりまして、信仰の篤さが伺えます。
神田明神もそうですが、神田山は元々はからだ山がなまってかど山⇒かんだ山となり、現在の山号になったそうです。将門山とも称するそうなので、かど山=将門さんの「かど」から来てるのかと思ってた😅その身体は何かと言えば、当然のことながら胴塚の胴ですね。
ちなみにこちらの石碑。
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右の「南無阿弥陀仏」と書かれたものは、元々大手町の将門塚(首塚)にあったもので、それが盗難に遭い将門塚の方は新しく造り直して設置した後に戻ってきたそうで。既に設置し直したものを破棄する訳にもいかず、それならこちらの胴塚に奉納しようということで、将門塚保存会から寄贈されたとのこと。それはいいとして、何で浄土宗もしくは浄土真宗なんだろう🤔(南無阿弥陀仏は“阿弥陀仏に帰依する”ということで、浄土宗&浄土真宗の所謂「念仏」なんですよ)
旗の上にある九曜紋は、毘沙門天(多聞天)=大日如来を表すそうで……そういや、境内にちゃんと毘沙門天を祀ったお堂があったじゃん😭(画像撮らんかったんです)
この左の石碑、ん?と思う方もあるんじゃないかと。「大威徳将門明王」なのに、梵字がキリークではなく不動明王を表すカーンなんですよ(その辺りの考察は、高田崇史氏がQ.E.Dシリーズの御霊将門で書かれています😊)
ちなみにこちらの金堂は1964年(東京オリンピックの年ですね)に不審火で焼失してそのままだとか。胴塚のすぐ横の↓がその跡地になります。
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こちらも信仰を集めている割にちょっと荒れているというか。國王神社と延命院、どちらも常駐の神主さん&住職さんが居られない😥正直うちの近所の村社とあまり変わりがなくて驚きました。
取りあえず前半戦はこの辺までで。
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mari8log · 1 year
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2019年ポケモン映画舞台挨拶
名探偵ピカチュウ 舞台挨拶メモ
(mari8rmふせったーから転載)
__________
※多少ネタバレ有
※細かいところは間違っていると思います
舞台左から 竹内涼真さん 飯豊まりえさん
挨拶
竹内「どうもピカチュウです。(ジョーク )
みなさん楽しんでいただけましたか?
いち早く見ていただけたようですね、
こうして関われて、公開出来て嬉しいです」
飯豊「ポケモン大好きなので私も関われて嬉しいです」
ここでピカチュウ声優さんのサプライズ登壇 西島秀俊さん
西島「こんな天気の良い日に、こうして直接お話できて嬉しいです」
ーオファーの時は?
西島「プレッシャーがあるなか必死で一生懸命やらせてもらいました」
竹内「アフレコはみなさん別撮りで、みなさんと入れあいっこでしたが、かけあいの部分がだんだん変化していくのが楽しかったです 最後の方にはちゃんとバディになってて感動しました」
飯豊「私は最後までピカチュウ役の方を知らずにアフレコしていてエンドロールで知り驚きました」
ーアフレコやっていて印象的なシーンは?
竹内「全部大変でしたよね キャストのみなさんの芝居が繊細で、台本に書かれてある以上の想いをつけたりしました。特に最初のティムとピカチュウの出会いのシーンは何十回も撮りました。だんだんどれが正解かわからなくなりました。最初のシーンの声を撮ってから最後まで撮り、そのあともう一度最初のシーンを撮りました」
飯豊「ルーシーは英語が早口だったので、吹き替えをあてる時もついていくのが大変でした
監督さんが語っていた、声優さんじゃないからこそのエピソードが面白くて!竹内さんが録音中プロテインを飲んでいて、それが仕事に対してストイックだと。そんな方は初めてだったそうです」
竹内「たんぱく質が大事なので笑」
ーはじめての声優はいかがでしたか
竹内「アフレコ時間としてもらっていた時間のめいっぱいやりました。その映画の空間を撮りました声だけで作るのが難しかったです。自分で動いているわけではないので苦労しました。普段なら自分が演技しながら回りのキャストさんと距離感をとるので。」
西島「ポケモンの動きにみとれて、「今ですよ」と言われて声のタイミングを逃しがちになることもありました。ポケモン達が人間と暮らしているのもチャーミングですよね。とにかく映画を一足はやく見られて興奮しました」
飯豊「ポケモン達の毛並みがリアルでしたよね」
ーポケモン世代でポケモンに慣れ親しんでいる竹内さんと飯豊さん 思い出は?
竹内「小学校幼稚園と、まわりのみんなゲームボーイのポケモンのカセットをもってました。学校が終わったら対戦したり、辞典のような攻略本を読んだりしていました。5歳の時にミュウツーの劇場版見に行きました。 好きなポケモンは映画見てからフシギダネになりました。フシギダネ、良かったですよね!?」
飯豊「私もフシギダネ好きです。親にきいたら、小学校の頃、ポケモンパンのシールのコレクターをしてたり、布団かぶって夜な夜なゲームを進めてたりしていたようです。カイオーガが好きでした。」
西島「ポケモンGO二年前に流行ってましたよね。町中に人が溢れていて。僕の事務所の近くもよく夜中に自転車に乗りながらやってる人がいます」
ー竹内さんは本作の本編にも出てますよね
竹内「ポケモントレーナー役です。サトシのような気持ちでやりました。赤い帽子被っていて。
今年の1月2日にロンドンに行って、一面グリーンバックの中、高そうなモンスターボールを手渡されて、ボール一つしかないから丁寧にね、と言われながら慎重にかつポケモントレーナーらしく投げてきました あんな一瞬でもサトシのような服をこだわりを持って作られていて、熱量のある現場だなと思いました。
英語だらけの現場で、いつも「yeah」って言ってました、わかっているよ、と。「Yes」より「yeah」の方がわかっています感がでているような気がして笑。そのあと急いで通訳さんに日本語訳してもらいました。 撮影の雰囲気は日本のものと代わりはありませんでした。
キャストのみなさんともワールドプレミアで話しました。世界で活躍されているキャストさんの立ち居振舞いを見ると、自分の感覚は狭いな、と思いました」
飯豊「ルーシー役のキャサリンさんと連絡先交換しました」
ーキャストさんの人格は?
飯豊「キャサリンはパワフルでした」
竹内「ティムとルーシーが逃げるシーンはだいたいルーシーが先導しているんです。どうもキャサリンの強さが映像にも影響していたようで。ジャスティンはどちらかというと繊細で、知的な方です。さわやかで歌も上手い!お寿司と歌舞伎座のロボットレスラー(?)が好きだそうです」
西島「この日までのサプライズ枠だったのでワールドプレミアには呼ばれてなかったですが、様子は見ていました。人が想像以上に集まりすぎてて大変だったそうです。着物姿な飯豊さんと竹内さんがキャストさんへのおもてなしのようで良かったです」
ここで撮影タイム
終了後最後に
竹内「今日はありがとうございました。吹き替えで見ても字幕で見てもまた違った雰囲気になっていると思います。ぜひみなさん各所に発信して盛り上げてください。」
飯豊「GWはポケモンで盛り上がったらいいですね!ぜひSNSでよかったよと発信してください。この映画は世界にポケモンがいたらいいなという良さがいっぱい詰まっています。見逃しているポケモンもいっぱいいると思います。是非もう一度見てください。」
西島「ポケモンがいっぱい出る変わった映画のように見えますが、親子の物語でもあります。ぜひご家族やまわりの方を誘って見に行ってください。たくさんの楽しいが詰まっています。」
個人的感想
・飯豊さんが物凄くアフレコ上手だった
・梶さんマジ梶さん
・みきしんもマジみきしん
・ポケモンはたぶん60種くらい(知らんけど)
・この映画には出てないカイオーガが好きと言われててニッコリ
・レッドのコスプレではなくサトシのコスプレという竹内くん
・竹内君ファンの方がうちわにカイリューのイラストを貼っていてなんでなんだ?と思っていたらカイリュー好きとコメントしていたかららしい↓
https://www.google.com/amp/www.moviecollection.jp/news/detail.amp.html%3fp=13420
公式報道者のイベントレポート
・https://natalie.mu/eiga/news/330198
・https://mainichi.jp/articles/20190502/dyo/00m/200/018000c
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tomkiryu · 6 years
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🐰 Hey friends, the Juni Taisen manga is out now❗️ Thank you very much @vizmedia for sending me a copy. Check viz.com to see where you can purchase this manga (Amazon, Barnes&Noble, and more). Let’s all support this series to let them know that we want more from Juni Taisen 😃 #ad #vizmedia #manga #anime #junitaisen #十二大戦 #漫画 #zodiacwar #cosplayer #usagi #兎 #コスプレ https://www.instagram.com/p/BomcVJkn8RI/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1m4vtap4mpnyb
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misasmemorandum · 3 years
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『ヘルファイアー・クラブ 秘密結社と18世紀の英国社会』 イーヴリン・ロード 田口孝夫+田中英史 訳
ヘルファイアー・クラブというものがあったことを昔何かの本で読んだことがあるか何かで見たかしたことがあるはずなんだが、どんなものなのかはさっぱり覚えてなかったし、この本は面白おかしく書かれたものではなく、ケンブリッジ大学修士課程長(が何をどうするのかは知りませんが、ケンブリッジの修士課程に関するのは間違いない)で真面目な本を書いたとTwitterであったので図書館にあるか調べてみたらあったので借りて読んだ。
ヘルファイアー・クラブ系の私設クラブが18Cのちょっと前くらいからあちこちで生まれて、経済的に余裕のある男子たちが集まり、飲み放���で性的な放蕩をする場所だったそうだ。イギリスは1600年台は宗教関係でごちゃごちゃしてたのが、ぼちぼち落ち着いて来て1700年前後から文明化し始めてたようだ。
近代初期のイングランドでは公然たる暴力もごくあたりまえだったのに対して、十八世紀になると社会の考え方に微妙な変化が見られるようになり、暴力は男性の攻撃本能のはけ口、あるいは男性的権力の主張として非難されるようになった。(p70)
のだそうだ。そして、
暴力と誇示の代わりに中庸と感性とが規範として受け入れられるようになり、家の内でも外でも礼節や儀礼が社会的美徳と看做されるようになったのである。(p70)
とありまして、私はもう当たり前のようにブラック・セイルズを思い出し、BSフリントは文明と戦うために自らを文明にとってのモンスターに仕立て上げ海賊行為/暴力行為を続けるんだけど、でも同時に、家庭的な温かさを必要としていて、BSヴェインにはわけわからんわ、と云われていたのを思い出した。ま、BSフリントは無産階級出身者が海軍で出世することにより社会的階段を上がろうとしていたところにああ言う特別な人と出会ってしまって、それにより全てを失って、そうさせた文明社会を恨むようになったけど、何も失わず二人の計画通りに進んでいたら、海賊を取り締まる側に回っていただろうし、しかし、そうなったらビリーはどうなってたんだろうか!!!とアホな連想はここまでにしよう。ま、とにかく、金と時間のある男たちがこれまでならそんなに咎められることもなかったであろう遊びを行うクラブを作ったら、時代が変わってて、社会的に締め付けられるようになったってことだよな。
一部クラブでは修道士に扮し(そうそう、今で言うコスプレするようなクラブもあったそうだ)、いわゆる神聖冒涜的な儀式を行ったりもしたそうだ。この修道士に扮するのは、カトリックに対する偏見か、エキゾティシズムか。で、この修道士に扮したりするのもあって、カトリックはプロテスタントからしたら異教徒だしで悪魔視されたのか、などと考えたり。
で、これらのクラブの中には猥褻本を秘蔵するところもあって、この時代、本自体はそれほど高価なものではなくなったが、猥褻本は高価なので一部の「きわめて裕福な人びと(p187)」しか購入できないもので、その分希少価値があったようだ。
この、エロティックな要素がなく、飲酒もほどほどにするような会合は”サロン”と呼ばれてたのかな、と思った。サロンも政治思想的に半ば秘密にされてたものもBSのもののようにあっただろうし、サロンと秘密クラブの違いなどを書いてる本とかあるのかな?だ。
そうそう、このクラブ、会員はほとんど男性オンリー。女性が作った女性のためのクラブもあったそうだ。(本のどこら辺にあったかノートにとってないのでわかりませんが。苦笑)
この本は、雑学収集を目的に読み始めたんだが、BSとの共通点を見つけてしまって、思いの他にあれこれ考えながら読んだ。
余談:これに第2代ロチェスター伯爵ジョン・ウィルモット(1647ー1680)と言う人が出てきてて、ロチェスターとは、あのロチェスターと関係あるのか!!?とジェイン・エアーを思い出し、トビー・スティーブンスがロチェスターを演じた2006年のTVドラマ版を思出した。ははは
下に、BSのマグロー的な笑顔を見せるトビーのロチェスターを貼っておこう(なんのこっちゃ
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liliyaolenyeva666 · 3 years
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🎼 00570 「Keep Fishin'」。
早いもので今週も "仮面ライダー" のお時間がやって参りました。今回は 「ショッカー首領出現!! ライダー危し (第67話)」 というお話です。地球の屋根といわれているらしい南アルプス。そのどこかにショッカーの ひみつ基地が隠されているさうです。そんなひみつの多いショッカーの色々を探っていたりする FBIのアンドレは 東京の滝和也と怪しげな通信機で連絡を取り合っているのですけれど、そこへ ショッカーのエンブレムをつけた 怪しげなフォルクスワーゲンが現れます。車の中には 日本語が妙に辿々しい 3人のショッカーの戦闘員の姿が。ショッカーの重要な情報を どうにかして掴んだアンドレは 10時にマナヅルカイガンでどうのこうのと 和也に伝えるのですけれど、電波の乱れで通信が途切れ途切れになってしまいます。そんなところに 壁にグリグリと穴を開けてショッカーの新たなる怪人が現れました。どう見ても雪山には場違いな 海のいきものふうな ヘンテコ怪人は 炎をボワっと吹き出し、アンドレを山小屋もろとも爆発させて消し去ります。いい奴だったらしいアンドレ。仇を取ってやると 滝和也は ひとりごとのやうに胸に誓います。場面は変わり、アルプスに散ったアンドレの情報を元に 魚釣りを楽しみながら ショッカーが現れるのを待つ 緊張感のない和也とおやっさん。と、そこへ 空から 予想よりも立派で大きめな ショッカー飛行機が グワーンと現れ、パラシュートに付けた機密情報を パッと落として飛び去ります。それ行けっ!と 地面に落ちた機密情報を4人で拾おうと駆け込む戦闘員ですけれど、釣竿で "それ" をヒョイっと釣り上げた和也は おやっさんに それっ!とパスします。停めていた車に乗り込み、車を走らせた おやっさんですけれど、なんと 後部座席にノコギリザメの改造人間が乗っていたりして、背後からおやっさんを痛めつけます。最後の力を振り絞り、おやっさんを追ってきたバイクメン和也に 機密情報を投げ、気絶するおやっさん。サメは車から離れ、運転手不在の車はフラフラと走行を続け、とても危険な状態です。と、そこへ 颯爽とサイクロンで駆けつけた いつもと声の異なる 仮面ライダー第1号が 危うく魚のえじきになりかけたおやっさんの車を停車させ、見事救います。そのころ、検問所で警察らに化けていた戦闘員から逃げ惑う アクション和也。先週に引き続き、どういうわけか 本郷猛が不在な為、変身をしない仮面ライダー第1号が バッと駆けつけて、子門真人さんの "ライダーアクション" を流しながら 戦闘員と揉み合います。戦闘員を捕らえ、今週のショッカーの企みを白状させやうとする第1号。躊躇いもせずに 白状しやうとした戦闘員を絶命させ ライダーの前に立ち塞がるのは 先ほど おやっさんを気絶させた "太平洋の暴れ者、ノコギリザメの改造人間、ギリザメス" です。ぶつかり合う正義と悪。崖のやうな危険な場所で バッタとサメは はげしい死闘を繰り広げます。そんな中で 不意に ライダーキックをサメに浴びせる第1号ですけれど、サメも似たやうなサメキックを放ち、相打ちになります。必殺技を封じられて 絶体絶命な感が漂う正義のヒーローですけれど、アハハハハと 第1号は笑いながらコマーシャルに突入します。CMが明け、おむすび頭の地獄大使が何やら 顔の見えないショッカー首領とお話中です。どうやら今回、ショッカーは "V作戦計画" というガンダムでも出て来さうなオソロシイ作戦を企てているやうです。そんなころ、ショッカーの通信筒を手に入れた アクションお兄さんとおやっさんは ニューヨークのFBI本部に機密情報の翻訳を頼みます。複雑な暗号文をたった10分で解読する 本部のコンピューター。ショッカーは FBI本部を狙うべきなやうな気がしますけれど、翻訳された情報によると、横須賀付近の島に 世界各国の幹部、そして 首領が集まるさうです。「姿を見せない首領が いよいよ登場するのか!」 とおやっさん。場面は変わり、様々な国の支部長が ぞろぞろと "要塞島" という島を訪れます。潜水服姿で島の上陸を狙う滝和也ですけれど、何故かあっさりと "侵入者あり" との連絡が地獄大使に届き、第二次警戒体制に入ります。複数の戦闘員が 潜水服を脱いだ和也に わっと襲いかかり、構える和也。アクションお兄さんの腕の見せどころですけれど、どこからともなく第1号が現れ、バッタバッタと戦闘員をなぎ倒していきます。折角の "和也な場面" を台無しにした正義の男は、残りの戦闘員は和也に任せ、ひとりアジトに踏み込み、洞窟の奥に眠る "ショッカー世界会議" に飛び込みます。赤や黒のKKKのコスプレのやうな首領や幹部が勢揃いした一室で その姿は見れないものの、首領と会話を弾ませる第1号。実は 機密情報も世界会議もすべて 仮面ライダーを誘き寄せるための大掛かりな罠だったさうで、マネキンふうの "ライダー破壊人形" から 赤い色をしたガスを吹き出させます。そのガスは "アンドロガス" という恐怖のガスで、ライダーをひどく苦しめます。そこへ 「ライダー死ぬのだ!」 とサメ男が第1号に襲いかかります。「サメ、5分だ。5分で島は沈む」 と首領。が、ものの数十秒で 第1号を逃してしまう 役立たずなサメ男。何処からともなく "レッツゴー!! ライダーキック" が流れ出し、熱い戦闘が迸る中、海岸で戦闘員を倒しながら和也を探す第1号は 少しだけ浅めな 海の中でサメと死闘を繰り広げます。ふたりのスーツアクターの命懸けな戦いの最中、突然に放った "ライダーきりもみシュート" でギリザメスは爆死、島は沈む前に大爆発を起こして 弾け飛びました。
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victorlovea · 2 years
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十二大戦ブース久々にまわってによによ💕 #漫画 #コスサミ #妬良 #憂城 #十二大戦コスプレ #十二大戦好きと繋がりたい #丑寅 #寅の戦士 #十二大戦にどハマり #失井 #寅 #anime #junitaisen # LOVE #junitaisenzodiacwar #十二大戦 #jyunitaisen #断罪兄弟 #西尾維新 #nisioisin #コスプレ #cosplay #辰巳 #junitaisenedit #中村光 #西尾維新が好き #animegirls https://www.instagram.com/p/Chz-7v3vLKm/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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yuupsychedelic · 5 years
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詩集「もしも、昨日の僕をぶん殴れるなら。」
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詩集「もしも、昨日の僕をぶん殴れるなら。」
1.「四つ葉の詩」 2.「冷笑」 3.「吐息」 4.「スカイブルーは知っている」 5.「絃」 6.「フォトジェニー」 7.「田舎者のオキテ」 8.「無音」 9.「英雄の中の英雄」 10.「凛」 11.「自慢話」 12.「18」 13.「鬱」 14.「瞿麦(Cool-Baku)」 15.「♡♡♡」 16.「★(Black Star)」 17.「Boot Schwarzenegger」 18.「#シュウカツ」
四つ葉の詩
いつか、 私たちが伝説になる日が来るんだね、 なんて、 君は健気に言っている。
そのいつかが、 本当のいつかになるかもわからないのに、 そのいつかを感じさせないくらい、 君は健気に笑っている。
四つ葉のクローバーを夢中で捜した夏を憶えているかい?
君の「健気」というアイコンは、 四つ葉のクローバーから産み出されたものなのだ。
雨上がりの河川敷、 膝を泥まみれにして、 君はひたすら四つ葉のクローバーを捜していた。
見つけたときの笑顔、 よそ行きの洋服は見る影もなくなっていたけれど、 それを感じさせないくらい、 君は健気に佇んでいた。
今年もきっと、 君は何処かで健気に微笑んでいるのだろう。
冷笑
「わたしはあなたのことが嫌いよ!」
隣のあの子がそう言ったとき、 俺は友達と世間話をしていて、 その声に耳を傾けてはいなかった。
友達が彼女の声に気付いて、 こちらに冷笑的な視線を送る。
俺にとって、 彼女はどうでもいい存在だった。
「わたしはあなたのことが嫌いよ!」
隣のあの子がもう一度口を開いたとき、 俺は友達の右腕を力一杯に握っていて、 既に教室を駆け出そうとしていた。
友達は彼女をクッと睨みつけて、 こちらに向かってこないように仕向ける。
俺にとって、 彼女はどうでもいい存在だった。
–––– 数日後、隣のあの子は転校していった。 「好きだよ」という置き手紙を俺の机の中に残して。
吐息
その寒さを紛らわすように、 ぷはーって、 お互いに息を吹きかけて、 ぎゅっと、 強い力で抱きしめてみたら、 どうにか、 この夜を越えられるような気がした。
それは、 とてもとても寒い夜のことだった。
この街は今月五十回目の停電で、 電気が通っていない間は、 街がフリーズしたかの如く、 静かに凍りついていて、 僕らは暗闇の中で、 ジャックオランタンを頼りに、 互いを抱きしめるしかなかった。
それは、 とてもとても寒い夜のことだった。
あの国王は僕らのことは見向きもせず、 きっと美味しいものばかり食べているのだろう、 君はそう冷たく言うけれど、 僕は「違うよ」と再び息を吹きかけた。
スカイブルーは知っている
もしも、 悲しみという感情を この絵で繕えるとしたら…… 僕は一枚の絵を描くだろう。 大きく、遥かな絵を。
人は誰もが芸術家だ。
愛も、夢も、明日も。 この絵にはすべてが入っている。
もしも、 その絵が不満だとしても オリーブオイルを一滴垂らしてしまえば…… ほら、元通り。
そんなわけないと思う君は、 いちど理想に浸ってみればいい。
青空のキャンバスに、 あしたの自分を描いてみればいい。
どこでもいいじゃない。
芸術ってのは、創り出す勇気から生まれるものなのだから。
ソーシャルネットワークの海に、 今日もわたしは言葉を投げ込みます。 思い思いの声を、 言葉として詰め込むのです。 愛とは、 そういう儚さから生まれてくるものですから。
私の人生は言葉と共にあります。 生まれてきて、 言葉を忘れたことは一度もありません。 話せるようになってから、 常に社交的な人であり続けようとしました。
しかし、どんなものにも限界はあります。 私の糸は、完全に千切れてしまったのです。 –––– それはふとした瞬間でした。 嗚咽して、泣き喚く。 暗黒の日々が始まりました。 人はいなくなり、孤独に這い回る。 私に希望なんてありませんでした。 そんな状態でも、 言葉だけは手放せませんでした。 本は手放せても、 言葉だけは手放せませんでした。
フォトジェニー
突然の宣告。 –––– 余命一ヶ月。 僕には「一瞬一瞬を大切に生きろ」という医師からの“最後の使命”が与えられた。
病院からの帰り道、僕はフィルムカメラを購入した。 五千円と八パーセントの消費税。 懇意にさせてもらっていた店主のもののお下がり。 これが僕の希望だった。
それから…… 僕は一心不乱にあらゆる景色を収め続けた。 美しいものも、汚いものも。 近すぎるタイムリミットに翻弄されながら。 僕の病状は刻々と悪化していった。 二十日も経たぬうちに、その足で歩くことさえも身体は拒絶し始めた。
それでも…… 写真だけは止められなかった。 髪は抜け落ち、少し動くだけで全身に激痛が走る。 逃れられぬ宿命と闘いながらも、僕は“希望”に全精力を注ぎ続けた。 生きろ、生きろ、あともう少しだけ生きさせてくれ…… 僕はもう来ないかもしれない明日にすべてを託す。 きっと大丈夫。 –––– 翼はまだ錆びついてなんかない。
田舎者のオキテ
ある朝、僕は電車に乗った。
どんどん人は増えていき、 車窓から見える景色には見たこともないビルが立ち並んでいる。
人混みは空虚だ。
電車に乗っているうちに、 そんな気持ちに駆られてしまうことがよくある。
無表情でスマフォに向かっている君! 僕は今、君に話をしてるんだ。
「何も知らねえくせに、俺に口出しするんじゃねえよ」
ヒップホップに夢中の男はそう言って僕を睨みつける。
たしかに、そうだ。 僕は何も知らない。 何も知らないから、君に質問する。
「僕はどこへ行けばいいんだい?」
僕がこう言うと、男はそれを無視してまた自分の世界に浸り混んでしまった。 田舎者に頼れる者は、底なしの勇気と、根拠のない知恵だけ。 そのことを身を以て感じた瞬間だった。
無音
電車に乗ってるとさ、 やけに汚いビートが響いてくんだ。 切れたり、いきなり大きくなったり。 わけわかんねえよな。 「うるさい」っていう人もいねえ。 俺も結局は勇気がなくって、 なんも言えなかった。 あいつは何がしたいんだろう? 自分の耳を痛めつけて、 人の才能を自分のモノだと思い込んで、 満足げに座っている。 満面の笑みを浮かべている。 酔いつぶれて、 昨日も飲んだから未だ二日酔いで、 まるでトランスしたかのごとく、 あいつの耳から漏れるビートを見つめている。 イヤフォンの線、切れてるぜ? ひとりの男がつぶやくが、ヤツは音楽に夢中で気付かない。 俺は目的の駅に着くと、 何も言えない自分が恥ずかしくなって、 さっさと電車を飛び出しちまった。 情けない話だよな。 ほぼほぼ言い出しっぺみたいなもんなのに、 誰にも聞こえない舌打ちしか出来ない。 こんな部屋でしか本音さえも言えないんだぜ? ……あいつの方が俺なんかよりよっぽど立派かもな。
英雄の中の英雄
ヒーローたちの闘いが終わると、 寂しげな音楽に合わせてスタッフロールが流れる。 そこにいつも表示されていたこの文字。 ひらがなだから、すぐに覚えてしまう。 子どもでも、大人でも。 いのくままさおと同じだ。 キャメラマンのいのくままさおさん。 この御方、つい最近まで現役だった。 ずーっとヒーローたちを撮り続けてきた。 支え続けてきた。 ヒーローの中のヒーローって、こういう人なのかもしれない。 昭和から平成へ、平成から令和へ。 ただの少年でも、ヒーローになれるんだ。 勇気を、希望を、そして何より…… 夢を子どもたちに与え続けてきた。 そして、いつしかヒーローはみんなのものになった。 子どもから大人まで、 みんながヒーローを愛している。 ヒーローに触れている。 かつては「ヒーローが好き」ということ自体が恥ずかしかった。 「こんな歳で?」という声が怖かった。 でも、今なら言える。 ヒーローが好きだ、と。 今だから叫べる。 僕はヒーローと共に飛びたい。–––– もっと高く、もっと遠く。 明日も、明後日も。
わたしに「凛」なんて求めないでください。 わたしはわたしのままで居たいのです。 わたしらしく居たいのです。 わたしに嘘を吐きたくないのです。 わたしがわたしで生きられる世の中を作ってください。 わたしがわたしで居ようとするからといって罵倒するのは止めてください。 わたしはそんなに異様ですか? わたしのことがそんなに嫌いですか?? わたしたちの存在がそんなに憎いですか??? わたしの質問に答えてください。 わたしはあなたのことを「許さない」と言っている���けではありません。 わたしはあなたのことを知りたいと思��ているのです。 わたしに「らしく」なんて求めないでください。 わたしにはわたしのわたしらしさがあるのです。 わたしがセーラー服を着ていたら。 わたしを罵倒するんでしょうね、あなたは。 わたしはわたしらしくいたいだけなのに。 わたしなんてその程度の人間ですよ、所詮。 わたしが嫌いなら消してしまっても構わないんですよ。 わたしをサンドバッグにしてもらっても全然構わないんです。 わたしのことがそんなに嫌いなら、いっそのこと殺してください。 わたしが殺されたら、それで満足なんでしょう? わたしがいなくなっても困らないんでしょう?? わたしって、あなたにとってはその程度の存在だったんですね。
–––– こんな奴、とっとと消えてしまえばいいのに。
自慢話
ねえねえ、こんなことあったんだよ! あの人が来てね、こんな話をしてくれたんだよ!! うちの専攻、これがすごいだよ!!!
うっせえんだよ、そんなの調べりゃわかるんだよ。 黙れよ、ほんとは未読無視してぇんだよ。
あんたのことが世界で一番嫌いなんだ。 ぶっとばしてえんだよ。 殺してえんだよ。 スナイパーライフルがあったら、きっと即狙ってる。 その程度のやつにアタシの人生狂わされてた。
なにがサイバーパンクだって? 貴様のパンクはパンクって言わねえんだ。 そんな腰抜けに何が出来るって言うんだ。 あんっ? 言えるもんなら言ってみろよ。 その雄弁で間抜けな口でさあ。 自慢話してる暇があったら動けよ。
その足で、その口で、全身で表現してみろよ。 ふふっ、ナメないでくれる??
ぶっとばしてやるから。 次逢うとき、覚えてろ。
18
去年の夏 空(くう)が死んだ それから すべては変わった
平穏な日常 ささやかな幸せ すべては失われていった
祖母は変わってしまった 認知症が刻々と進む これまでの常識も 忘れてしまい 家族は途方に暮れていた
親友を失い 我が家へ迷いこんだ祖母を ちっぽけな意志で除け者にした そんな俺だった
「ごめんね、迷惑をかけて」 その声があまりに辛かった だけど俺は限界だった 涙に暮れたあの夏
- あれから一年が経って 少しずつ日常が還り 誤魔化しながらも 普通に生きられる 倖せを噛みしめるようになった
電話が鳴る度 嗚咽した去年の夏 着信音さえトラウマになって 静かに切られた電話線
ずっと続くのか…… 死ぬまで続くのか…… 時間が母を悩ませる
「ごめんね、迷惑をかけて」 今はみんなに謝りたくて でもプライドが許さない 情けないほど弱い俺だけど
自分を見繕うことだけは 他人より少しだけ自信がある 自慢にならない事を自慢と 言い換えて意思を押し付けてた 気付かぬうちに
「ごめんね、迷惑をかけて」 今はあなたに謝りたくて 言い訳なんかもうしない あなたに出逢えてよかった
人生という荒波の中 ヒトは後悔をいつも背負っている 俺は永遠に罪を背負って生きる 過去という十字架を
涙に暮れたあの夏から 俺は変わってしまった
ひゅーん、ばーん。 今年も花火大会が始まる。 ユーラシア大陸に届けとばかりに、 何万発といった火花が夜空に散っていく。 この季節になると、僕は憂鬱になる。 今年も彼女は出来なかった、 来年もきっと彼女は出来ないだろう、と。 夜に耳栓をしたくなる。 屋台も、花火も、全部なくなってしまえばいいのに。 フランクフルトも、わたあめも、全部いらない。 豆粒のような人たちが、今年も無邪気に笑っている。
ひゅーん、ばーん。 今年も花火大会が始まる。 豆粒のような人々は現実となり、 僕の目の前で躍動している。 なんと、僕に彼女が出来た。 –––– 言うまでもなく、人生最初の彼女だ。 彼女はこの世で最も美しいとさえ思えた。 浴衣も、お洋服も、よく似合う。 僕にとってのミューズだった。 いつか出来ると願いつつも、もう半分諦めていた恋。 叶ってしまった、この歳で。 はじめての青春。 二十歳の夏、僕は君に恋をした。 「諦めなければ夢は叶う」って、君が教えてくれたんだ。
瞿麦(Cool-Baku)
それは、可愛げのあるもの。 それは、使い勝手の良いもの。 それは、一生を共にできるひと。
街は変わりました。 この数十年で。 ビルは立ち、自然が失われる。 まるで、歴史を塗り替えていくかのように。 発展と破壊はいつも背中合わせです。 擦り合わせても、妥協しても、結局は離れられないのです。 いけません、地球が泣いています。 そのまま続けるのです、国家元首は叫んでいます。 僕らが声を挙げられるツールはあるのでしょうか? いえ、ありません。 –––– 正確にはひとつだけあります。しかし、声を挙げるにはリスクが大きすぎるのです。 小さなパンと、薄いスープが僕らの主食です。 不幸自慢をするわけではありませんが、これだけしか許されません。 お金はあります。 でも、お金があることを知られると、すべてを奪われてしまうのです。 今が満足、今で満足。 果てしなく自分を言い聞かせてみましょう。 すると、あら不思議。 まるで満足したような気になるではありませんか。 これが一家円満の秘訣です。 余計なことなんてしなくてもいいのです。 さあ、一緒に幸せになりましょうよ。
♡♡♡
「カラータイマーみたいなヤツが、実際にあったらいいのにな」 僕らはついつい無理をしすぎて、 余裕という名前の宝をどこかへ置き忘れてしまう。 そして、 いつしか趣味の愉しみ方さえも忘却の彼方へ……
「そんなのつまらないと思わないかい?」
誰かの言葉が響こうとも、 それは大して実績のない輩だからと、 まるで何も言っていないかのように無視をする。
青空は曇り空へと変貌し、 無意識のうちに、 自らの両足には重くて堅い枷が縛り付けられていた。
もはや、 僕らに何かを叫ぶ力なんてない。
そこにあるのは、 “堕落した自尊心”のみ。
「僕らは一体何処へいく?」と空へ紙ヒコーキを飛ばしても、 返ってきたのは空虚なやまびこだけだった。
★(Black Star)
暗黒街から抜け出して、 この翼で宙を舞い、 愛に向かってまっしぐら、 俺は俺のままでいい、 たまにはワガママもいいじゃない、 いっそ、 嫌いなあいつをぶっ飛ばしてもいいじゃない、 この歌で、 この音楽で、 このステージで、 僕にはスーパーヒーローになんてなれない、 だったら、 ダークヒーローになればいいじゃない、 黒い星になって、 ヒーローと背中合わせで、 互いの意志を叫んでみよう。
Boot Schwarzenegger
似ても似つかぬコスプレをして、 面白くもないモノマネで聴衆を笑わせて、 同調圧力でウケているのにも気づかず、 まるで銀幕スターになったかのように、 満面の笑みを浮かべている。
週刊誌は絶えずカメラという名の銃を向け、 彼も常にそのカメラをロックオンし、 無言の戦争が今日も始まる。
ニセモノなのに、 ホンモノのように振る舞う君。
あれ、 ホンモノって、 どっちなんだろう?
わかりきっているくせに、 ワイドショーはヒステリックに嗚咽する。
#シュウカツ
埃だらけのアルバム 捲ってみれば あなたと過ごした日々 眩しく光る
純情な日々 みなぎる若さは 今の僕らに 無縁だけど……
何度も喧嘩して 何度も微笑んだ日々 青春の終わりが見えてくると 当たり前が輝きだした
別れの日に 涙は要らない 笑顔で送���出してくれ いつまでも泣いてちゃ 君らしくない いつかまた逢えるから
いとしさ せつなさ ぜんぶ閉じ込め 君に最後の愛を ここに贈ろう
青春のときめき 思い出してみれば あなたと暮らした日々 まるで走馬灯
若さに溺れ 何も言い出せず 堂々巡り続けた日々 それも蒼さか?
別れの日に 涙は要らない 笑顔で送り出してくれ クヨクヨすんなよ 君らしくない 必ずまた逢えるから 希望 絶望 ぜんぶ閉じ込め 君に最後の愛を ここに贈ろう
埃を被った小説の 栞はあの日のまま さらば思い出よ 愛しき日々よ さよなら
君と暮らしたこの家 出逢った日に もう一度戻れたとしても やり直したいとは思わない 君が好きだよ この胸に飛び込め 必ず幸せにするから!
別れの日に 涙は要らない 笑顔で送り出してくれ 人生の終わりに 涙は要らない 笑顔で送り出してくれ
いとしさ せつなさ ぜんぶ閉じ込め 君に最後の愛を ここに贈ろう
一緒にいてくれて 本当にありがとう
あとがき「詩は究極のサブカルチャー」
泣いて、笑って、怒って。 いっぱいあったよ、この一ヶ月。 まあ、締めくくりというわけではないんですけど。 とても楽しんで書きました。
最初に書いた作品は「♡♡♡」でした。 3日前の夜。 それまで書いてたのを一気にひっくり返して。 ここまで短期集中で書いた作品も珍しい気がします。 わたしは筆があまり速くので……
個人的に、「詩」って究極のサブカルチャーだと想うんですよね。 決してメインにはならないけれど、だからといっていらないわけでもない。 そこに魅力を感じて、ずーっと書き続けてきたわけですが。
これからも一生詩という分野とはお付き合いを続けていこうと思っています。 新しい場所で、新しい仲間と出会って、よりその想いが強くなりました。 わたしの創作活動は、詩から始まった。 原点なんです。詩が。
大好きな詩をみんなに届ける。 これからも、いつまでも。
最後まで読んでくれてありがとう。書いてて、ほんとに楽しかった☺︎
【Credits】 詩集「もしも、昨日の僕をぶん殴れるなら」 企画・文:坂岡 優 Concept by YUU_PSYCHEDELIC Special Thanks to My Family, my friends and all my fans!!
この作品を読んだ人々にささやかな倖せが訪れますように。 もしこの作品が気に入ったら、よければ広めてくださいね。
いつもありがとう。
坂岡 優
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sina1986 · 6 years
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資生堂 The Party Bus メイクアップエンターテインメント
スタイリストの酒井タケルさんにお声かけ頂き、
エレーナ・アンさん扮する、
主人公のかぐや姫の衣装を制作させて頂きました。
ちょっと思い入れ強すぎるので、
衣装制作のコメント書きなぐりました。
長文です。
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最初にお話を頂いた時に
監督の絵コンテや登場人物のラフスケッチを見せて頂きました。
作品のテーマは「メイクは勇気」
かぐや姫のコスプレをした女の子が
メイクをきっかけに前半と後半でキャラクターが変わるのが
大事なポイントでした。
前半は女の子は心を閉ざしていて頑な、
強い、固いイメージ。
またバストアップや寄りめのアングルが多いので、
バストアップはかっちり、きちんとした形で、
素材は近くで見てもうっとりするような、
贅沢な生地をふんだんに使いました。
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また、実写のコマドリをするということで
襟元はあまりズレたり動いたりしないよう
重ね襟は縫い付けて固定しました。
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後半、女の子はメイクをきっかけに
殻を破り世界は弾けます。
そのシーンで、女の子の走り出す後ろ姿が
とても印象的でした。
ですので背中に印象的な刺繍をしたら
ストーリーのポイントになるかも。
頑張ろう!
と、直感しました。
何度もやり直しや打ち合わせをして
作業は遅れに遅れ、背中の刺繍を始めたのは撮影日の二日前。
スタートしようとしたとき手が震えました。
まじか、間に合うのか…こわい。
中途半端は許さない。
やるしかない、、やるぞ…!!
撮影二日前の深夜2時頃、主人公のかぐや姫は
私に乗り移りました。
窓の外の月は三日月でした。
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着物の部分は走り出したり、
踊るシーンが引きのアングルで撮影されるので、
袖が綺麗に舞うように
羽根のように軽く繊細な素材で作りました。
また、全体に施した箔プリントも
映像でキラキラ輝くように筆で一つ一つ描きました。
監督のイメージやデザイン画のイメージ、
スタイリストさんのイメージにすり合わせながら、
確認をし合い何度もシルエットの作り直しをし、
完成度を上げていくのは本当に大変で
その分完成した時の安堵はひとしおでした。
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衣装のテーマはかぐや姫。
ざっくりとストーリーを聞かせて頂き、
自由にデザイン画を描かさせて頂きました。
デザイン画は一発OKでしたが、
この時点で未だ使う生地を決めずに色決めをしてしまったため、
実際に使う生地を見つけるのに大変苦労しました。
一つ一つの着物が綺麗な色をしていてかつ
全体が統一感があるようにしなければいけない。
色々な場所に生地を買い求めに走り、
買った布を脱色したり、染めたり、プリントしたり、
刺繍をしたりしました。
部屋のカーテンにしていた
とっておきのお気に入りの生地も使いました…!! 全体の色合いは平安時代の十二単を解説した本を参考に
「柳桜は裏薄色」という、
一番下が朱赤でその上に薄い水色や浅葱色の着物を重ね、
一番上は白い羽織を重ねるという色合いになるようにしました。
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胸元には“勇”“気”と草花を融合させた模様の刺繍、
背中には月の海で餅つきをするうさぎを刺繍しました。
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袖は花の模様の箔プリント。
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土台生地がエレガントなので、
あまり優美になりすぎないようグラフィカルな
市松模様や猛々しい竹、
松のプリントをしてバランスがとれるよう工夫しました。
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ストーリーのある映像のための衣装作りをするのは
初めてだったのですが、
監督のストーリーを自分なりに妄想し、
細部に裏テーマ的な
(例えば背中のうさぎや、がま口ポシェットのムーンリバーなど)
施しをこっそり入れこみ拘ったりするのはとても楽しかったです。
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また今回はスタジオで撮影スタッフとして
参加させて頂いたのですが、
壮絶な撮影現場に本当に驚き、感動しました。
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毎日想定外のハプニングが起こる。
うまく進まない。
その度に沢山のプロが一丸となって経験と知恵を絞りあい
果敢に未知の物に挑戦する。
そのさまは、スタイリストの酒井さんは
「餅つきみたいだね」
とおっしゃっていましたが、
わたしはシンゴジラみたいだと思いました。
無理だよ!もうダメだよ!と
弱音を吐きたくなりそうになりました。
でもこの現場にいる人たちはみんな、
無謀だと思う事をボロボロになりながらも実現させていく、
勇者でした。
ほんとうにみんなかっこよかった。
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本当に素晴らしいきっかけをくださった酒井さんに
感謝をしています。
本当にありがとうございました。
メイキングはこちら↓
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エレーナ、ピュアで本当に可憐だった。。
内側から美しさがにじみ出ていた。
大大ファンになった!大好き。
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お化粧も、お洋服も、
あなたの勇気を包み込む魔法でありますように。
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gnome-ts3 · 6 years
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「活力を生成しています... 」
現在Simsを休んでアプリ版SimCityで遊んでいますよ、という記録。
2018年3月上旬。 心身の疲れを感じ、一時的にSimsのプレイを中断した。それに伴いSNSの投稿・閲覧も休止。今後もSimsと長くつき合っていきたいからこそ、ここですべてを断ち切ってリフレッシュしようと決めたのだ。そんなリフレッシュのさなかにSimシリーズで遊ぶのは矛盾しているような気もするが、まぁよいではないか。
こうしてアプリ版SimCity『SimCity BuildIt』のプレイ開始から約1か月が経過した。ようやく仕様に慣れたこのタイミングで、何の参考にもならない勝手な感想を綴りたい。ちなみに筆者のSimCity履歴は遠い昔のPC版『SimCity 4』のみで、展開中の最新版SimCityは未プレイである (PCゲームではSimCityより『Cities: Skylines』に惹かれるため)。
***
さて、こちらが筆者の治める都市。 まだまだ作りかけのマップだが、1か月かけてだいぶカタチになってきた。
海岸付近に敷いた都市名の形の道路と、イースターのガチャで獲得したウサギさん遊具がチャームポイント。 だがしかし……
夜になるとこの遊具が異様な不気味さを放つ。隠しきれない狂気。 見るたびにサイレントヒルのウサギを思い出す。
***
現在の都市レベルはLv.31、人口は約32万。 他のプレイヤーの都市と比較すると、我が市はレベルと面積のわりに発展 (=人口の増加) がやや遅いと思う。その原因は自分でもすでにわかっている。
低層 (=低密度) の住宅が多いからだ。 圧迫感のある高層 (=高密度) の住宅を極力避け、筆者は住人の少ない小さな家ばかりを好き好んで置いている。そして低層住宅と高層住宅をブロック分けし、都市全体を見渡しやすいよう配置。これはアプリ版SimCityならではの以下の二つの仕様によって実現できた街並みなのだ。
建物を自由に移動できる:住宅を1軒ずつ好きな場所に建てられる。建てたあとに移動することも可能。
手動で建物をアップグレード:建物にアイテムを与えることによって、より大きな建築へと成長させるシステム。つまり、低層の建物にアイテムを与えず成長をストップさせるという選択肢もある。
従来のSimCityでは、市長が行政や娯楽などのサービス施設を設置してやれば、市民たちはよだれを垂らして喜び、自動的に住宅・商業・工業の建物が大きく立派なものへと成長していく。だがアプリ版にはその3種の区分がなく、プレイヤーが育てられるのは住宅のみ。商業・工業の建物はレベルアップに応じて完成区画が順次アンロックされる (アップグレードなし)。こういった仕様はモバイル端末向けの軽量化対策でもあり、プレイヤーに継続的な課金を促す手段でもあるのだろう。
低層住宅をたくさん建てたところで、人口があまり増えないので効率が悪い。言い換えれば、低層住宅群を維持したいのなら多く建てるよりほかなく、建設用地を広げざるを得ない。マップを拡張するにはレアアイテムを集めたり課金したりなど相当の苦労を要し、筆者は泣く泣くそれらを実行している。険しい道のりを選んでしまった自覚はあるもの��、やはり「自分が住みたくなる場所」しか作る気になれないのだ。根底にある主義はSims3の建築と同じなのである。
***
筆者の最もお気に入りの地区がこの「ロンドンタウン」。 空港を開設することによってパリ / ロンドン / トーキョーの3都市と交易できるようになり、それらの都市に関する建物がアンロックされる。この一帯のぎっちり並んだ家々は、見た目は低層でも通常の高層住宅より多くの居住者を擁している。デザインが良いだけでなく、人口不足のカバーにも大いに貢献してくれている地区なのだ。
テムズ川ならぬシムズ川のほとりに劇場「グローブ座」を置いた。 周辺が未完成なのでもっとシムオリオンを貯めて早く仕上げたい。
ロンドンタウンを気に入ったため、市長の家もここ。 背後にあるのはランドマークの大きな時計台「ビッグ・ベン」である。
夜景が美しいのもアプリ版の特長だと思う。この大時計を設置できた時は本当にうれしかったなぁ。市長も市民も大喜び。今後はロンドンタウンの奥に「トーキョータウン」を建設予定である。 で、3都市の残るは「パリ」。 Sims3プレイヤーとしては当然……
シャン・レ・シムを作らねばなるまい。 緑に包まれた瓦屋根のおうちが集う、ちっちゃなシャン・レ・シム。本来ならパリの街を意識した都会風の地区を作るべきなんだろうけれど、パリの住宅の形状が妙に扱いづらく、置く場所をあまり確保できなかったのだ。その一方、ごく序盤の成長段階である田舎家はとてもかわいらしい。そこで都会風のパリ地区を諦め、シャン・レ・シムのフィーチャーと相成ったのであった。
***
ひと月遊んでみた感想は〝よく出来た簡易版SimCity〟。EAの強欲さにうんざりさせられることもあるし、「こんなのはSimCityじゃない」という批判の声の一部に同意もする。だが、これはこれでいいゲームだなと。何よりも、手元の小さな端末に自分の都市が収まっているなんて夢いっぱいじゃないか。いつでも手軽に起動できるから、ちょくちょく市民たちを眺めては癒されている。だけどまぁ……
ポイント欲しさに悪魔に魂売っちゃったんだけどな。 マッドサイエンティストと手を組み、今日も今日とて市長は都市に災害を起こす実験を繰り返すのであった。すべては都市の発展のためだ。わかるだろう? 耐えてくれ、市民たちよ。
***
ところで。SimCityといえば各部門の担当官たち。 アプリ版でも行政・警察・消防・教育・建築などそれぞれの部門に担当官がおり、折に触れて市長にアドバイスをくれる。彼らのビジュアルと声はどうやらSims3をベースに作られているようなので親しみがわく。時代に合わせたのか旧作 (SimCity 4) よりも言動がマイルドだ。
財政難に陥っても金切り声を上げない担当官。 だが冷静に諭されるとかえって傷つく。いっそ罵ってくれ。
そして、こちら。
彼は医療の担当官。 初対面のはずなのに、どこかで見覚えが……。
あっ。
うん、うん、そうね。
びっくりするほど違和感がない。 眉毛が違うなぁ。惜しい。
あの医療の担当官を初めて見た瞬間、何とも言えない安堵感に包まれたのだ。筆者は元々「メガネ・ヒゲ・白衣」の3点セットが大好物なので、当初はそのせいだとばかり思い込んでいた。しかし、違った。彼がタローさんに似ていたからだったのだ。4年前、Sims3で復活した当時のタローさんがこの髪型で過ごした記憶が蘇る (タローさんは十数年前、Sims1プレイ中に誕生したシム)。懐かしいなぁ。
いやー悪いねタローさん。ゴメンゴメン。 戻すから。ちゃんと元に戻すから。
なんかずっとこのままでもいいような気がしてきたけど…。
***
以上、Simsとだいぶかけ離れた雑談。4か月ぶりの投稿がこれってどうなの。
一つだけ補足を。 アプリ版SimCityにはソーシャル要素が含まれている。見知らぬプレイヤーとの貿易 (アイテムの売買) のほか、プレイヤー同士で「市長クラブ」と呼ばれるギルドを結成することもできる。クラブ間で戦争 (いわゆるPvP) をして遊ぶためのシステムなのだが、アイテムのトレードなどに応用しているクラブもあると聞く。
で、筆者はどこのクラブにも属していない。 のんびりマイペースで都市を造りたいだけなので、誰とも関わらず孤独プレイに徹することにしたのだ。毎日のようにたくさんのギルドから勧誘メールをいただくものの、その決意のもとに一切返信せず沈黙を守っている。こういうソロプレイヤーも多いと見受けるが、うーむ……まことに申し訳ない。失礼なのは承知の上だし、自分の人生にこんなモテ期は二度とないだろう。だがこれもまた主義の問題なので致し方ない。そっとしておいていただけるとありがたく思う。
***
最後に豪華付録。
ヒゲッパさん&ヒゲッポさんのスペシャルSS。 世界一かわいいうちのお犬様たちを自慢したかったのだ。マジAwesome。
コスプレが馴染みすぎて彼の本来の姿を忘れそうなので、元に戻しておいた。
今回の投稿のSSを撮るために、久々にSim3を起動した。タローさん世帯で遊んでいると、彼らの何気ない行動にいちいち笑わされたり和んだりする。この癒し効果はSimsでしか得られない。慌しすぎてこんな大切なことまで忘れかけてしまったのだなぁ。いかんいかん。エネルギーチャージが済んでSimsに復帰できる日を自分でも楽しみにしている。
というわけで、しばしのお暇をいただきます。 皆さま、どうかお体にお気をつけてHappy Simmingな毎日をお過ごしください。
* end *
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kurihara-yumeko · 3 years
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【小説】The day I say good-bye(4/4) 【再録】
 (3/4)はこちらから→(https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/648720756262502400/)
 今思えば、ひーちゃんが僕のついた嘘の数々を、本気で信じていたとは思えない。
 何度も何度も嘘を重ねた僕を、見抜いていたに違いない。
「きゃああああああああああああーっ!」
 絶叫、された。
 耳がぶっ飛ぶかと思った。
 長い髪はくるくると幾重にもカーブしていた。レースと玩具の宝石であしらわれたカチューシャがまるでティアラのように僕の頭の上に鎮座している。桃色の膨らんだスカートの下には白いフリルが四段。半袖から剥き出しの腕が少し寒い。スカートの中もすーすーしてなんだか落ち着かない。初めて穿いた黒いタイツの感触も気持ちが悪い。よく見れば靴にまでリボンが付いている。
 鏡に映った僕は、どう見てもただの女の子だった。
「やっだー、やだやだやだやだ、どうしよー。――くんめっちゃ女装似合うね!」
 クラス委員長の長篠めいこさん(彼女がそういう名前であることはついさっき知った)は、女装させられた僕を明らかに尋常じゃない目で見つめている。彼女が僕にウィッグを被らせ、お手製のメイド服を着せた本人だというのに、僕の女装姿に瞳を爛々と輝かせている。
「準備の時に一度も来てくれないから、衣装合わせができなくてどうなるかと思っていたけど、サイズぴったりだね、良かった。――くんは華奢だし細いし顔小さいしむさくるしくないし、女装したところでノープロブレムだと思っていたけれど、これは予想以上だったよっ」
 準備の際に僕が一度も教室を訪れなかったのは、連日、保健室で帆高の課題を手伝わされていたからだ。だけれどそれは口実で、本当はクラスの準備に参加したくなかったというのが本音。こんなふざけた企画、携わりたくもない。
 僕が何を考えているかを知る由もない長篠さんは、両手を胸の前で合わせ、真ん丸な眼鏡のレンズ越しに僕を見つめている。レーザー光線のような視線だ。見つめられ続けていると焼け焦げてしまいそうになる。助けを求めて周囲をすばやく見渡したが、クラスメイトのほぼ全員がコスチュームに着替え終わっている僕の教室には、むさくるしい男のメイドか、ただのスーツといっても過言ではない燕尾服を着た女の執事しか見当たらない。
「すね毛を剃ってもらう時間はなかったので、急遽、脚を隠すために黒タイツを用意したのも正解だったね。このほっそい脚がさらに際立つというか。うんうん、いい感じだねっ!」
 長篠さん自身、黒いスーツを身に纏っている。彼女こそが、今年の文化祭でのうちのクラスの出し物、「男女逆転メイド・執事喫茶」の発案者であり、責任者だ。こんなふざけた企画をよくも通してくれたな、と怨念を込めてにらみつけてみたけれど、彼女は僕の表情に気付いていないのかにこにこと笑顔だ。
「ねぇねぇ、――くん、せっかくだし、お化粧もしちゃう? ネイルもする? 髪の毛もっと巻いてあげようか? あたし、――くんだったらもっと可愛くなれるんじゃないかなって思うんだけど」
 僕の全身を舐め回すように見つめる長篠さんはもはや正気とは思えない。だんだんこの人が恐ろしくなってきた。
「めいこ、その辺にしておきな」
 僕が何も言わないでいると、思わぬ方向から声がかかった。
 振り向くと僕の後ろには、長身の女子が立っていた。男子に負けないほど背の高い彼女は、教室の中でもよく目立つ。クラスメイトの顔と名前をろくに記憶していない僕でも、彼女の姿は覚えていた。それは背が高いという理由だけではなく、言葉では上手く説明できない、長短がはっきりしている複雑で奇抜な彼女の髪型のせいでもある。
 背が決して高いとは言えない僕よりも十五センチほど長身の彼女は、紫色を基調としたスーツを身に纏っている。すらっとしていて恰好いい。
「――くん、嫌がってるだろう」
「えー、あたしがせっかく可愛くしてあげようとしてるのにー」
「だったら向こうの野球部の連中を可愛くしてやってくれ。あんなの、気味悪がられて客を逃がすだけだよ」
「えー」
「えー、とか言わない。ほらさっさと行きな。クラス委員長」
 彼女に言われたので仕方なく、という表情で長篠さんが僕の側から離れた。と、思い出したかのように振り向いて僕に言う。
「あ、そうだ、――くん、その腕時計、外してねっ。メイド服には合わないからっ」
 この腕時計の下には、傷跡がある。
 誰にも見せたことがない、傷が。
 それを晒す訳にはいかなかった。僕がそれを無視して長篠さんに背を向けようとした時、側にいた長身の彼女が僕に向かって口を開いた。
「これを使うといいよ」
 そう言って彼女が差し出したのは、布製のリストバンドだった。僕のメイド服の素材と同じ、ピンク色の布で作られ、白いレースと赤いリボンがあしらわれている。
「気を悪くしないでくれ。めいこは悪気がある訳じゃないんだけど……」
 僕の頭の中は真っ白になっていた。突然手渡されたリストバンドに反応ができない。どうして彼女は、僕の手首の傷を隠すための物を用意してくれているんだ? 視界の隅では長篠さんがこちらに背を向けて去って行く。周りにいる珍妙な恰好のクラスメイトたちも、誰もこちらに注意を向けている様子はない。
「一体、どういう……」
 そう言う僕はきっと間抜けな顔をしていたんだろう、彼女はどこか困ったような表情で頭を掻いた。
「なんて言えばいいのかな、その、きみはその傷を負った日のことを、覚えてる?」
 この傷を負った日。
 雨の日の屋上。あーちゃんが死んだ場所。灰色の空。緑色のフェンス。あと一歩踏み出せばあーちゃんと同じところに行ける。その一歩の距離。僕はこの傷を負って、その場所に立ち尽くしていた。
 同じところに傷を負った、ミナモと���めて出会った日だ。
「その日、きみ、保健室に来たでしょ」
 そうだ。僕はその後、保健室へ向かった。ミナモは保健室を抜け出して屋上へ来ていた。そのミナモを探しに来た教師に僕とミナモは発見され、ふたり揃って保健室で傷の手当を受けた。
「その時私は、保健室で熱を測っていたんだ」
 あの時に保健室に他に誰かいたかなんて覚えていない。僕はただ精いっぱいだった。死のうとして死ねなかった。それだけで精いっぱいだったのだ。
 長身の彼女はそう言って、ほんの少しだけ笑った。それは馬鹿にしている訳でもなく、面白がっている訳でもなく、微笑みかけてくれていた。
「だから、きみの手首に傷があることは知ってる。深い傷だったから、痕も残ってるんだろうと思って、用意しておいたんだ」
 私は裁縫があまり得意ではないから、めいこの作ったものに比べるとあまり良い出来ではないけどね。彼女はそう付け足すように言う。
「使うか使わないかは、きみの自由だけど。そのまま腕時計していてもいいと思うしね。めいこは少し、完璧主義すぎるよ。こんな中学生の女装やら男装やらに、完璧さなんて求めてる人なんかいないのにね」
 僕はいつも、自分のことばかりだ。今だって、僕の傷のことを考慮してくれている人間がいるなんて、思わなかった。
 それじゃあ、とこちらに背を向けて去って行こうとする彼女の後ろ姿を、僕は呼び止める。
「うん?」
 彼女は不思議そうな顔をして振り向いた。
「きみの、名前は?」
 僕がそう尋ねると、彼女はまた笑った。
「峠茶屋桜子」
 僕は生まれて初めて、クラスメイトの顔と名前を全員覚えておかなかった自分を恥じた。
    峠茶屋さんが作ってくれたリストバンドは、せっかくなので使わせてもらうことにした。
 それを両手首に装着して保健室へ向かってみると、そこには河野ミナモと河野帆高の姿が既にあった。
「おー、やっと来たか……って、え、ええええええええええええ!?」
 椅子に腰掛け、行儀の悪いことに両足をテーブルに乗せていた帆高は、僕の来訪を視認して片手を挙げかけたところで絶叫しながら椅子から落下した。頭と床がぶつかり合う鈍い音が響く。ベッドのカーテンの隙間から様子を窺うようにこちらを見ていたミナモは、僕の姿を見てから興味なさそうに目線を逸らす。相変わらず無愛想なやつだ。
「な、何、お前のその恰好……」
 床に転がったまま帆高が言う。
「何って……メイド服だけど」
 帆高には、僕のクラスが男女逆転メイド・執事喫茶を文化祭の出し物でやると言っておいたはずだ。僕のメイド服姿が見物だなんだと馬鹿にされたような記憶もある。
「めっちゃ似合ってるじゃん、お前!」
「……」
 不本意だけれど否定できない僕がいる。
「びびる! まじでびびる! お前って実は女の子だった訳!?」
「そんな訳ないだろ」
「ちょっと、スカートの中身、見せ……」
 床に座ったまま僕のメイド服に手を伸ばす帆高の頭に鉄拳をひとつお見舞いした。
 そんな帆高も頭に耳、顔に鼻、尻に尻尾を付けており、どうやら狼男に変装しているようだ。テーブルの上には両手両足に嵌めるのであろう、爪の生えた肉球付きの手袋が置いてある。これぐらいのコスプレだったらどれだけ心穏やかでいられるだろうか。僕は女装するのは人生これで最後にしようと固く誓った。
「そんな恰好で恥ずかしくないの? 親とか友達とか、今日の文化祭に来ない訳?」
「さぁ……来ないと思うけど」
 僕の両親は今日も朝から仕事に行った。そもそも、今日が文化祭だという事実も知っているとは思えない。
 別の中学校に通っている小学校の頃の友人たちとはもう連絡も取り合っていないし、顔も合わせていないので、来るのか来ないのかは知らない。僕以外の誰かと親交があれば来るのかもしれないが、僕には関係のない話だ。
 そう、そのはずだった。だが僕の予想は覆されることになる。
 午前十時に文化祭は開始された。クラス委員長である長篠めいこさんが僕に命じた役割は、クラスの出し物である男女逆転メイド・執事喫茶の宣伝をすることだった。段ボール製のプラカードを掲げて校舎内を循環し、客を呼び込もうという魂胆だ。
 結局、ミナモとは一言も言葉を交わさずに出て来てしまった、と思う。うちの学校の文化祭は一般公開もしている。今日の校内にはいつも以上に人が溢れている。保健室登校のミナモにとっては、つらい一日になるかもしれない。
 お化け屋敷を出し物にしているクラスばかりが並んでいる、我が校の文化祭名物「お化け屋敷ロード」をすれ違う人々に異様な目で見られていることをひしひしと感じながら、プラカードを掲げ、チラシを配りながら歩いていくと、途中で厄介な人物に遭遇した。
「おー、少年じゃん」
 日褄先生だ。
 目の周りを黒く塗った化粧や黒尽くめのその服装はいつも通りだったが、しばらく会わなかった間に、曇り空より白かった頭髪は、あろうことか緑色になっていた。これでスクールカウンセラーの仕事が務まるのだろうか。あまりにも奇抜すぎる。だが咄嗟のことすぎて、驚きのあまり声が出ない。
「ふーん、めいこのやつ、裁縫上手いんじゃん。よくできてる」
 先生は僕の着用しているメイド服のスカートをめくろうとするので、僕はすばやく身をかわして後退した。「変態か!」と叫びたかったが、やはり声にならない。
 助けを求めて周囲に視線を巡らせて、僕は人混みからずば抜けて背の高い男性がこちらに近付いてくるのがわかった。
 前回、図書館の前で出会った時はオールバックであったその髪は、今日はまとめられていない。モスグリーンのワイシャツは第一ボタンが開いていて、おまけにネクタイもしていない。ズボンは腰の位置で派手なベルトで留められている。銀縁眼鏡ではなく、色の薄いサングラスをかけていた。シャツの袖をまくれば恐らくそこには、葵の御紋の刺青があるはずだ。左手の中指に日褄先生とお揃いの指輪をしている彼は、日褄先生の婚約者だ。
「葵さん……」
 僕が名前を呼ぶと、彼は僕のことを睨みつけた。しばらくして、やっと僕のことが誰なのかわかったらしい。少し驚いたように片眉を上げて、口を半分開いたところで、
「…………」
 だが、葵さんは何も言わなかった。
 僕の脇を通り抜けて、日褄先生のところに歩いて行った。すれ違いざまに、葵さんが何か妙なものを小脇に抱えているなぁと思って振り返ってみると、それは大きなピンク色のウサギのぬいぐるみだった。
「お、葵、お帰りー」
 日褄先生がそう声をかけると、葵さんは無言のままぬいぐるみを差し出した。
「なにこのうさちゃん、どうしたの?」
 先生はそれを受け取り、ウサギの頭に顎を置きながらそう訊くと、葵さんは黙って歩いてきた方向を指差した。
「ああ、お化け屋敷の景品?」
 葵さんはそれには答えなかった。そもそも僕は、彼が口を利いたところを見たことがない。それだけ寡黙な人なのだ。彼は再び僕を見ると、それから日褄先生へ目線を送った。ウサギの耳で遊ぶのに夢中になっていた先生はそれに気付いているのかいないのか、
「男女逆転メイド・執事喫茶、やってるんだって」
 と僕の服装の理由を説明した。だが葵さんは眉間の皺を深めただけだった。そしてそのまま、彼は歩き出してしまう。日褄先生はぬいぐるみの耳をぱたぱた手で動かしていて、それを追おうともしない。
「……いいんですか? 葵さん、行っちゃいましたけど……」
「あいつ、文化祭ってものを見たことがないんだよ。ろくに学校行ってなかったから。だから連れて来てみたんだけど、なんだか予想以上にはしゃいじゃってさー」
 葵さんの態度のどこがはしゃいでいるように見えるのか、僕にはわからないが、先生にはわかるのかもしれない。
「あ、そうだ、忘れるところだった、少年のこと、探しててさ」
「何か用ですか?」
「はい、チーズ」
 突然、眩しい光が瞬いた。一体いつ、どこから取り出したのか、先生の手にはインスタントカメラが握られていた。写真を撮られてしまったようだ。メイド服を着て、付け毛を付けている、僕の、女装している写真が……。
「な、ななななななな……」
 何をしているんですか! と声を荒げるつもりが、何も言えなかった。日褄先生は颯爽と踵を返し、「あっはっはっはっはー!」と笑いながら階段を駆け下りて行った。その勢いに、追いかける気も起きない。
 僕はがっくりと肩を落とし、それでもプラカードを掲げながら校内の循環を再開することにした。僕の予想に反して、賑やかな文化祭になりそうな予感がした。
 お化け屋敷ロードの一番端は、河野帆高のクラスだったが、廊下に帆高の姿はなかった。あいつはお化け役だから、教室の中にいるのだろう。
 あれから、帆高はあーちゃんが僕に残したノートについて一言も口にしていない。僕の方から語ることを待っているのだろうか。協力してもらったのだから、いずれきちんと話をするべきなんじゃないかと考えてはいるけれど、今はまだ上手く、僕も言葉にできる自信がない。
 廊下の端の階段を降りると、そこは射的ゲームをやっているクラスの前だった。何やら歓声が上がっているので中の様子を窺うと、葵さんが次々と景品を落としているところだった。大人の本気ってこわい。
 中央階段の前の教室では、自主製作映画の上映が行われているようだった。「戦え!パイナップルマン」というタイトルの、なんとも言えないシュールな映画ポスターが廊下には貼られている。地球侵略にやってきたタコ星人ヲクトパスから地球を救うために、八百屋の片隅で売れ残っていた廃棄寸前のパイナップルが立ち上がる……ポスターに記されていた映画のあらすじをそこまで読んでやめた。
 ちょうど映画の上映が終わったところらしい、教室からはわらわらと人が出てくる。僕は歩き出そうとして、そこに見知った顔を見つけてしまった。
 色素の薄い髪。切れ長の瞳と、ひょろりとした体躯。物静かな印象を与える彼は、
「あっくん……」
「うー兄じゃないですか」
 妙に大人びた声音。口元の端だけを僅かに上げた、作り笑いに限りなく似た笑顔。
 鈴木篤人くんは、僕よりひとつ年下の、あーちゃんの弟だ。
「一瞬、誰だかわかりませんでしたよ。まるで女の子だ」
「……来てたんだ、うちの文化祭」
 私立の中学校に通うあっくんが、うちの中学の文化祭に来たという話は聞いたことがない。それもそのはずだ。この学校で、彼の兄は飛び降り自殺したのだから。
「たまたま今日は部活がなかったので。ちょっと遊びに来ただけですよ」
 柔和な笑みを浮かべてそう言う。だけれどその笑みは、どこか嘘っぽく見えてしまう。
「うー兄は、どうして女装を?」
「えっと、男女逆転メイド・執事喫茶っていうの、クラスでやってて……」
 僕は掲げていたプラカードを指してそう説明すると、ふうん、とあっくんは頷いた。
「それじゃあ、最後にうー兄のクラスを見てから帰ろうかな」
「あ、もう帰るの?」
「本当は、もう少しゆっくり見て行くつもりだったんですが……」
 彼はどこか困ったような表情をして、頭を掻いた。
「どうも、そういう訳にはいかないんです」
「何か、急用?」
「まぁ、そんなもんですかね。会いたくない人が――」
 あっくんはそう言った時、その双眸を僅かに細めたのだった。
「――会いたくない人が、ここに来ているみたいなので」
「そう……なんだ」
「だからすみません、今日はそろそろ失礼します」
「ああ、うん」
「うー兄、頑張って下さい」
「ありがとう」
 浅くもなく深くもない角度で頭を下げてから、あっくんは人混みの中に消えるように歩き出して行った。
 友人も知人も少ない僕は、誰にも会わないだろうと思っていたけれど、やっぱり文化祭となるとそうは言っていられないみたいだ。こうもいろんな人に自分の女装姿を見られると、恥ずかしくて死にたくなる。穴があったら入りたいとはまさにこのことなんじゃないだろうか。
 教室で来客の応対をしたりお菓子やお茶の用意をすることに比べたらずっと楽だが、こうやって校舎を循環しているのもなかなかに飽きてきた。保健室でずる休みでもしようか。あそこには恐らく、ミナモもいるはずだから。
 そうやって僕も歩き出し、保健室へ続く廊下を歩いていると、僕は突然、頭をかち割われたような衝撃に襲われた。そう、それは突然だった。彼女は唐突に、僕の前に現れたのだ。
 嘘だろ。
 目が、耳が、口が、心臓が、身体が、脳が、精神が、凍りつく。
 耳鳴り、頭痛、動悸、震え。
 揺らぐ。視界も、思考も。
 僕はやっと気付いた。あっくんが言う、「会いたくない人」の意味を。
 あっくんは彼女がここに来ていることを知っていた。だから会いたくなかったのだ。
 でもそんなはずはない。世界が僕を置いて行ったように、きみもそこに置いて行かれたはずだ。僕のついた不器用な嘘のせいで、あの春の日に閉じ込められたはずだ。きみの時間は、止まったはずだ。
 言ったじゃないか、待つって。ずっと待つんだって。
 もう二度と帰って来ない人を。
 僕らの最愛の、あーちゃんを。
「あれー、うーくんだー」
 へらへらと、彼女は笑った。
「なにその恰好、女の子みたいだよ」
 楽しそうに、愉快そうに、面白そうに。
 あーちゃんが生きていた頃は、一度だってそんな風に笑わなかったくせに。
 色白の肌。華奢で小柄な体躯。相手を拒絶するかのように吊り上がった猫目。伸びた髪。身に着けている服は、制服ではなかった。
 でもそうだ。
 僕はわかっていたはずだ。日褄先生は僕に告げた。ひーちゃんが、学校に来るようになると。いつかこんな日が来ると。彼女が、世界に追いつく日がやって来ると。
 僕だけが、置いて行かれる日が来ることを。
「久しぶりだね、うーくん」
「……久しぶり、ひーちゃん」
 僕は、ちっとも笑えなかった。あーちゃんが生きていた頃は、ちゃんと笑えていたのに。
 市野谷比比子はそんな僕を見て、満面の笑みをその顔に浮かべた。
   「……だんじょぎゃくてん、めいど……しつじきっさ…………?」
 たどたどしい口調で、ひーちゃんは僕が持っていたプラカードの文字を読み上げる。
「えっとー、男女が逆だから、うーくんが女の子の恰好で、女の子が男の子の恰好をしてるんだね」
 そう言いながら、ひーちゃんはプラスチック製のフォークで福神漬けをぶすぶすと刺すと、はい、と僕に向かって差し出してくる。
「これ嫌い、うーくんにあげる」
「どうも」
 僕はいつから彼女の嫌いな物処理係になったのだろう、と思いながら渡されたフォークを受け取り、素直に福神漬けを咀嚼する。
「でもうーくん、女装似合うね」
「それ、あんまり嬉しくないから」
 僕とひーちゃんは向き合って座っていた。ひーちゃんに会ったのは、僕が彼女の家を訪ねた夏休み以来だ。彼女はあれから特に変わっていないように見える。着ている服は今日も黒一色だ。彼女は、最愛の弟、ろーくんが死んだあの日から、ずっと黒い服を着ている。
 僕らがいるのは新校舎二階の一年二組の教室だ。PTAの皆さまが営んでいるカレー屋である。この文化祭で調理が認められているのは、大人か、調理部の連中だけだ。午後になり、生徒も父兄も体育館で行われている軽音部やら合唱部やらのコンサートを観に行ってしまっているので、校舎に残る人は少ない。店じまいしかけているカレー屋コーナーで、僕たちは遅めの昼食を摂っていた。僕は未だに、メイド服を着たままだ。
 ひーちゃんとカレーライスを食べている。なんだか不思議な感覚だ。ひーちゃんがこの学校にいるということ自体が、不思議なのかもしれない。彼女は入学してからただの一度も、この学校の門をくぐったことがなかったのだ。
 どうしてひーちゃんは、ここにいるんだろう。ひーちゃんにとって、ここは、もう終わってしまった場所のはずなのに。ここだけじゃない。世界じゅうが、彼女の世界ではなくなってしまったはずなのに。あーちゃんのいない世界なんて、無に等しいはずなのに。なのにひーちゃんは、僕の目の前にいて、美味しそうにカレーを食べている。
 ときどき、僕の方を見て、話す。笑う。おかしい。だってひーちゃんの両目は、いつもどこか遠くを見ていたはずなのに。ここじゃないどこかを夢見ていたのに。
 いつかこうなることは、わかっていた。永遠なんて存在しない。不変なんてありえない。世界が僕を置いて行ったように、いずれはひーちゃんも動き出す。僕はずっとそうわかっていたはずだ。僕が今までについた嘘を全部否定して、ひーちゃんが再び、この世界で生きようとする日が来ることを。
 思い知らされる。
 あの日から僕がひーちゃんにつき続けた嘘は、あーちゃんは本当は生きていて、今はどこか遠くにいるだけだと言ったあの嘘は、何ひとつ価値なんてなかったということを。僕という存在がひーちゃんにとって、何ひとつ価値がなかったということを。わかっていたはずだ。ひーちゃんにとっては僕ではなくて、あーちゃんが必要なんだということを。あーちゃんとひーちゃんと僕で、三角形だったなんて大嘘だ。僕は最初から、そんな立ち位置に立てていなかった。全てはそう思いたかった僕のエゴだ。三角形であってほしいと願っていただけだ。
 そうだ。
 本当はずっと、僕はあーちゃんが妬ましかったのだ。
「カレー食べ終わったら、どうする? 少し、校内を見て行く?」
 僕がそう尋ねると、ひーちゃんは首を左右に振った。
「今日は先生たちには内緒で来ちゃったから、面倒なことになる前に帰るよ」
「あ、そうなんだ……」
「来年は『僕』も、そっち側で参加できるかなぁ」
「そっち側?」
「文化祭、やれるかなぁっていうこと」
 ひーちゃんは、楽しそうな笑顔だ。
 楽しそうな未来を、思い描いている表情。
「……そのうち、学校に来るようになるんだって?」
「なんだー、あいつ、ばらしちゃったの? せっかく驚かせようと思ったのに」
 あいつ、とは日褄先生のことだろう。ひーちゃんは日褄先生のことを語る時、いつも少し不機嫌になる。
「……大丈夫なの?」
「うん? 何が?」
 僕の問いに、ひーちゃんはきょとんとした表情をした。僕はなんでもない、と言って、カレーを食べ続ける。
 ねぇ、ひーちゃん。
 ひーちゃんは、あーちゃんがいなくても、もう大丈夫なの?
 訊けなかった言葉は、ジャガイモと一緒に飲み込んだ。
「ねぇ、うーくん、」
 ひーちゃんは僕のことを呼んだ。
 うーくん。
 それは、あーちゃんとひーちゃんだけが呼ぶ、僕のあだ名。
 黒い瞳が僕を見上げている。
 彼女の唇から、いとも簡単に嘘のような言葉が零れ落ちた。
「あーちゃんは、もういないんだよ」
「…………え?」
 僕は耳を疑って、訊き返した。
「今、ひーちゃん、なんて……」
「だから早く、帰ってきてくれるといいね、あーちゃん」
 そう言ってひーちゃんは、にっこり笑った。まるで何事もなかったみたいに。
 あーちゃんの死なんて、あーちゃんの存在なんて、最初から何もなかったみたいに。
 僕はそんなひーちゃんが怖くて、何も言わずにカレーを食べた。
「あーちゃん」こと鈴木直正が死んだ後、「ひーちゃん」こと市野谷比比子は生きる気力を失くしていた。だから「うーくん」こと僕、――――は、ひーちゃんにひとつ嘘をついた。
 あーちゃんは生きている。今はどこか遠くにいるけれど、必ず彼は帰ってくる、と。
 カレーを食べ終えたひーちゃんは、帰ると言うので僕は彼女を昇降口まで見送ることにした。
 二人で廊下を歩いていると、ふと、ひーちゃんの目線は窓の外へと向けられる。目線の先を追えば、そこには旧校舎の屋上が見える。そう、あーちゃんが飛び降りた、屋上が見える。
「ねぇ、どうしてあーちゃんは、空を飛んだの?」
 ひーちゃんは虚ろな瞳で窓から空を見上げてそう言った。
「なんであーちゃんはいなくなったの? ずっと待ってたのに、どうして帰って来ないの? ずっと待ってるって約束したのに、どうして? 違うね、約束したんじゃない、『僕』が勝手に決めたんだ。あーちゃんがいなくなってから、そう決めた。あーちゃんが帰って来るのを、ずっと待つって。待っていたら、必ず帰って来てくれるって。あーちゃんは昔からそうだったもんね。『僕』がひとりで泣いていたら、必ずどこからかやって来て、『僕』のこと慰めてくれた。だから今度も待つって決めた。だってあーちゃんが、帰って来ない訳ないもん。『僕』のことひとりぼっちにするはずないもん。そんなの、許せないよ」
 僕には答える術がない。
 幼稚な嘘はもう使えない。手持ちのカードは全て使い切られた。
 ひーちゃんは、もうずっと前から気付いていたはずだ。あーちゃんはもう、この世界にいないなんだって。僕のついた嘘が、とても稚拙で下らないものだったんだって。
「嘘つきだよ、皆、嘘つきだよ。ろーくんも、あーちゃんも、嘘つき。嘘つき嘘つき嘘つき。うーくんだって、嘘つき」
 ひーちゃんの言葉が、僕の心を突き刺していく。
 でも僕は逃げられない。だってこれは、僕が招いた結果なのだから。
「皆大嫌い」
 ひーちゃんが正面から僕に向かい合った。それがまるで決別の印であるとでも言うかのように。
 ちきちきちきちきちきちきちきちき。
 耳慣れた音が聞こえる。
 僕の左手首の内側、その傷を作った原因の音がする。
 ひーちゃんの右手はポケットの中。物騒なものを持ち歩いているんだな、ひーちゃん。
「嘘つき」
 ひーちゃんの瞳。ひーちゃんの唇。ひーちゃんの眉間に刻まれた皺。
 僕は思い出す。小学校の裏にあった畑。夏休みの水やり当番。あの時話しかけてきた担任���ひーちゃんが向けた、殺意に満ちたあの顔。今目の前にいる彼女の表情は、その時によく似ている。
「うーくんの嘘つき」
 殺意。
「帰って来るって言ったくせに」
 殺意。
「あーちゃんは、帰って来るって言ったくせに!」
 嘘つきなのは、どっちだよ。
「ひーちゃんだって、気付いていたくせに」
 僕の嘘に気付いていたくせに。
 あーちゃんは死んだってわかっていたくせに。
 僕の嘘を信じたようなふりをして、部屋に引きこもって、それなのにこうやって、学校へ来ようとしているくせに。世界に馴染もうとしているくせに。あーちゃんが死んだ世界がもう終わってしまった代物だとわかっているのに、それでも生きようとしているくせに。
 ひーちゃんは、もう僕の言葉にたじろいだりしなかった。
「あんたなんか、死んじゃえ」
 彼女はポケットからカッターナイフを取り出すと、それを、
      鈍い衝撃が身体じゅうに走った。
 右肩と頭に痛みが走って、無意識に呻いた。僕は昇降口の床に叩きつけられていた。思い切り横から突き飛ばされたのだ。揺れる視界のまま僕は上半身を起こし、そして事態はもう間に合わないのだと知る。
 僕はよかった。
 怪我を負ってもよかった。刺されてもよかった。切りつけられてもよかった。殺されたって構わない。
 だってそれが、僕がひーちゃんにできる最後の救いだと、本気で思っていたからだ。
 僕はひーちゃんに嘘をついた。あーちゃんは生きていると嘘をついた。ついてはいけない嘘だった。その嘘を、彼女がどれくらい本気で信じていたのか、もしくはどれくらい本気で信じたふりを演じていてくれていたのかはわからない。でも僕は、彼女を傷つけた。だからその報いを受けたってよかった。どうなってもよかったんだ。だってもう、どうなったところで、あーちゃんは生き返ったりしないのだから。
 だけど、きみはだめだ。
 どうして僕を救おうとする。どうして、僕に構おうとする。放っておいてくれとあれだけ示したのに、どうして。僕はきみをあんなに傷つけたのに。どうしてきみはここにいるんだ。どうして僕を、かばったんだ。
 ひーちゃんの握るカッターナイフの切っ先が、ためらうことなく彼女を切り裂いた。
 ピンク色の髪留めが、宙に放られるその軌跡を僕の目は追っていた。
「佐渡さん!」
 僕の叫びが、まるで僕のものじゃないみたいに響く。周りには不気味なくらい誰もいない。
 市野谷比比子に切りつけられた佐渡梓は、床に倒れ込んでいく。それがスローモーションのように僕の目にはまざまざと映る。飛び散る赤い飛沫が床に舞う。
 僕は起き上がり走った。ひーちゃんの虚ろな目。再度振り上げられた右手。それが再び佐渡梓を傷つける前に、僕は両手を広げ彼女をかばった。
「    」
 一瞬の空白。ひーちゃんの唇が僅かに動いたのを僕は見た。その小さな声が僕の耳に届くよりも速く、刃は僕の右肩に突き刺さる。
 痛み。
 背後で佐渡梓の悲鳴。けれどひーちゃんは止まらない。僕の肩に突き刺さったカッターを抜くと彼女はそれをまた振り上げて、
  そうだよな。
 痛かったよな。
 あーちゃんは、ひーちゃんの全部だったのに。
 あーちゃんが生きているなんて嘘ついて、ごめん。
 そして振り下ろされた。
  だん、と。
 地面が割れるような音がした。
  一瞬、地震が起こったのかと思った。
 不意に目の前が真っ暗になり、何かが宙を舞った。少し離れたところで、からんと金属のものが床に落ちたような高い音が聞こえる。
 僕とひーちゃんの間に割り込んできたのは、黒衣の人物だった。ひーちゃんと同じ、全身真っ黒で整えられた服装。ただしその頭髪だけが、毒々しいまでの緑色に揺れている。
「…………日褄先生」
 僕がやっとの思いで絞り出すようにそれだけ言うと、彼女は僕に背中を向けてひーちゃんと向き合ったまま、
「せんせーって呼ぶなっつってんだろ」
 といつも通りの返事をした。
「ひとりで学校に来れたなんて、たいしたもんじゃねぇか」
 日褄先生はひーちゃんに向けてそう言ったが、彼女は相変わらず無表情だった。
 がらんどうの瞳。がらんどうの表情。がらんどうの心。がらんどうのひーちゃんは、いつもは嫌がる大嫌いな日褄先生を目の前にしても微動だにしない。
「なんで人を傷つけるようなことをしたんだよ」
 先生の声は、いつになく静かだった。僕は先生が今どんな表情をしているのかはわからないけれど、それは淡々とした声音だ。
「もう誰かを失いたくないはずだろ」
 廊下の向こうから誰かがやって来る。背の高いその男性は、葵さんだった。彼はひーちゃんの少し後ろに落ちているカッターナイフを無言で拾い上げている。それはさっきまで、ひーちゃんの手の中にあったはずのものだ。どうしてそんなところに落ちているのだろう。
 少し前の記憶を巻き戻してみて、僕はようやく、日褄先生が僕とひーちゃんの間に割り込んだ時、それを鮮やかに蹴り上げてひーちゃんの手から吹っ飛ばしたことに気が付いた。日褄先生、一体何者なんだ。
 葵さんはカッターナイフの刃を仕舞うと、それをズボンのポケットの中へと仕舞い、それからひーちゃんに後ろから歩み寄ると、その両肩を掴んで、もう彼女が暴れることができないようにした。そうされてもひーちゃんは、もう何も言葉を発さず、表情も変えなかった。先程見せたあの強い殺意も、今は嘘みたいに消えている。
 それから日褄先生は僕を振り返り、その表情が僕の思っていた以上に怒りに満ちたものであることを僕の目が視認したその瞬間、頬に鉄拳が飛んできた。
 ごっ、という音が自分の顔から聞こえた。骨でも折れたんじゃないかと思った。今まで受けたどんな痛みより、それが一番痛かった。
「てめーは何ぼんやり突っ立ってんだよ」
 日褄先生は僕のメイド服の胸倉を乱暴に掴むと怒鳴るように言った。
「お前は何をしてんだよ、市野谷に殺されたがってんじゃねーよ。やべぇと思ったらさっさと逃げろ、なんでそれぐらいのこともできねーんだよ」
 先生は僕をまっすぐに見ていた。それは恐ろしいくらい、まっすぐな瞳だった。
「なんでどいつもこいつも、自分の命が大事にできねーんだよ。お前わかってんのかよ、お前が死んだら市野谷はどうなる? 自分の弟を目の前で亡くして、大事な直正が自殺して、それでお前が市野谷に殺されたら、こいつはどうなるんだよ」
「……ひーちゃんには、僕じゃ駄目なんですよ。あーちゃんじゃないと、駄目なんです」
 僕がやっとの思いでそれだけ言うと、今度は平手が反対の頬に飛んできた。
 熱い。痛いというよりも、熱い。
「直正が死んでも世界は変わらなかった。世界にとっちゃ人ひとりの死なんてたいしたことねぇ、だから自分なんて世界にとってちっぽけで取るに足らない、お前はそう思ってるのかもしれないが、でもな、それでもお前が世界の一部であることには変わりないんだよ」
 怒鳴る、怒鳴る、怒鳴る。
 先生は僕のことを怒鳴った。
 こんな風に叱られるのは初めてだ。
 こんな風に、叱ってくれる人は初めてだった。
「なんでお前は市野谷に、直正は生きてるって嘘をついた? 市野谷がわかりきっているはずの嘘をどうしてつき続けた? それはなんのためだよ? どうして最後まで、市野谷がちゃんと笑えるようになるまで、側で支えてやろうって思わないんだよ」
 そうだ。
 そうだった。日褄先生は最初からそうだった。
 優しくて、恐ろしいくらい乱暴なのだ。
「市野谷に殺されてもいい、自分なんて死んでもいいなんて思ってるんじゃねぇよ。『お前だから駄目』なんじゃねぇよ、『直正の代わりをしようとしているお前だから』駄目なんだろ?」
 日褄先生は最後に怒鳴った。
「もういい加減、鈴木直正の代わりになろうとするのはやめろよ。お前は―――だろ」
  お前は、潤崎颯だろ。
  やっと。
 やっと僕は、自分の名前が、聞き取れた。
 あーちゃんが死んで、ひーちゃんに嘘をついた。
 それ以来僕はずっと、自分の名前を認めることができなかった。
 自分の名前を口にするのも、耳にするのも嫌だった。
 僕は代わりになりたかったから。あーちゃんの代わりになりたかったから。
 あーちゃんが死んだら、ひーちゃんは僕を見てくれると、そう思っていたから。
 でも駄目だった。僕じゃ駄目だった。ひーちゃんはあーちゃんが死んでも、あーちゃんのことばかり見ていた。僕はあーちゃんになれなかった。だから僕なんかいらなかった。死んだってよかった。どうだってよかったんだ。
 嘘まみれでずたずたで、もうどうしようもないけれど、それでもそれが、「僕」だった。
 あーちゃんになれなくても、ひーちゃんを上手に救えなくても、それでも僕は、それでもそれが、潤崎颯、僕だった。
 日褄先生の手が、僕の服から離れていく。床に倒れている佐渡梓は、どこか呆然と僕たちを見つめている。ひーちゃんの表情はうつろなままで、彼女の肩を後ろから掴んでいる葵さんは、まるでひーちゃんのことを支えているように見えた。
 先生はひーちゃんの元へ行き、葵さんはひーちゃんからゆっくりと手を離す。そうして、先生はひーちゃんのことを抱き締めた。先生は何も言わなかった。ひーちゃんも、何も言わなかった。葵さんは無言で昇降口から出て行って、しばらくしてから帰ってきた。その時も、先生はひーちゃんを抱き締めたままで、僕はそこに突っ立っていたままだった。
 やがて日褄先生はひーちゃんの肩を抱くようにして、昇降口の方へと歩き出す。葵さんは昇降口前まで車を回していたようだ。いつか見た、黒い車が停まっていた。
 待って下さい、と僕は言った。
 日褄先生は立ち止まった。ひーちゃんも、立ち止まる。
 僕はひーちゃんに駆け寄った。
 ひーちゃんは無表情だった。
 僕は、ひーちゃんに謝るつもりだった。だけど言葉は出て来なかった。喉元まで込み上げた言葉は声にならず、口から嗚咽となって溢れた。僕の目からは涙がいくつも零れて、そしてその時、ひーちゃんが小さく、ごめんね、とつぶやくように言った。僕は声にならない声をいくつもあげながら、ただただ、泣いた。
 ひーちゃんの空っぽな瞳からも、一粒の滴が転がり落ちて、あーちゃんの死から一年以上経ってやっと、僕とひーちゃんは一緒に泣くことができたのだった。
    ひーちゃんに刺された傷は、軽傷で済んだ。
 けれど僕は、二週間ほど学校を休んだ。
「災難でしたね」
 あっくん、あーちゃんの弟である鈴木篤人くんは、僕の部屋を見舞いに訪れて、そう言った。
「聞きましたよ、文化祭で、ひー姉に切りつけられたんでしょう?」
 あーちゃんそっくりの表情で、あっくんはそう言った。
「とうとうばれたんですか、うー兄のついていた嘘は」
「……最初から、ばれていたようなものだよ」
 あーちゃんとよく似ている彼は、その日、制服姿だった。部活の帰りなのだろう、大きなエナメルバッグを肩から提げていて、手にはコンビニの袋を握っている。
「それで良かったんですよ。うー兄にとっても、ひー姉にとっても」
 あっくんは僕の部屋、椅子に腰かけている。その両足をぷらぷらと揺らしていた。
「兄貴のことなんか、もう忘れていいんです。あんなやつのことなんて」
 あっくんの両目が、すっと細められる。端正な顔立ちが、僅かに歪む。
 思い出すのは、あーちゃんの葬式の時のこと。
 式の最中、あっくんは外へ斎場の外へ出て行った。外のベンチにひとりで座っていた。どこかいらいらした様子で、追いかけて行った僕のことを見た。
「あいつ、不器用なんだ」
 あっくんは不満そうな声音でそう言った。あいつとは誰だろうかと一瞬思ったけれど、すぐにそれが死んだあーちゃんのことだと思い至った。
「自殺の原因も、昔のいじめなんだって。ココロノキズがいけないんだって。せーしんかのセンセー、そう言ってた。あいつもイショに、そう書いてた」
 あーちゃんが死んだ時、あっくんは小学五年生だった。今のような話し方ではなかった。彼はごく普通の男の子だった。あっくんが変わったのは、あっくんがあーちゃんのように振る舞い始めたのは、あーちゃんが死んでからだ。
「あいつ、全然悪くないのに、傷つくから駄目なんだ。だから弱くて、いじめられるんだ。おれはあいつより強くなるよ。あいつの分まで生きる。人のこといじめたりとか、絶対にしない」
 あっくんは、一度も僕と目を合わさずにそう言った。僕はあーちゃんの弱さと、あっくんの強さを思った。不機嫌そうに、「あーちゃんの分まで生きる」と言った、彼の強さを思った。あっくんのような強さがあればいいのに、と思った。ひーちゃんにも、強く生きてほしかった。僕も、そう生きるべきだった。
 あーちゃんが死んだ後、あーちゃんの家族はいつも騒がしそうだった。たくさんの人が入れ替わり立ち替わりやって来ては帰って行った。ときどき見かけるあっくんは、いつも機嫌が悪そうだった。あっくんはいつも怒っていた。あっくんただひとりが、あーちゃんの死を、怒っていた。
「――あんなやつのことを覚えているのは、僕だけで十分です」
 あっくんはそう言って、どうしようもなさそうに、笑った。
 あっくんも、僕と同じだった。
 あーちゃんの代わりになろうとしていた。
 ただそれは、ひーちゃんのためではなく、彼の両親のためだった。
 あーちゃんが死んだ中学校には通わせられないという両親の期待に応えるために、あっくんは猛勉強をして私立の中学に合格した。
 けれど悲しいことに両親は、それを心から喜びはしなかった。今のあっくんを見ていると、死んだあーちゃんを思い出すからだ。
 あっくんはあーちゃんの分まで生きようとして、そしてそれが、不可能であると知った。自分は自分としてしか、生きていけないのだ。
「僕は忘れないよ、あーちゃんのこと」
 僕がそうぽつりと言うと、あっくんの顔はこちらへと向いた。あっくんのかけている眼鏡のレンズが蛍光灯の光を反射して、彼の表情を隠している。そうしていると、本当に、そこにあーちゃんがいるみたいだった。
「……僕は忘れない。あーちゃんのことを、ずっと」
 自分に言い聞かせるように、僕はそう続けて言った。
「僕も、あーちゃんの分まで生きるよ」
 あーちゃんが欠けた、この世界で。
「…………」
 あっくんは黙ったまま、少し顔の向きを変えた。レンズは光を反射しなくなり、眼鏡の下の彼の顔が見えた。それは、あーちゃんに似ているようで、だけど確かに、あっくんの表情だった。
「そうですか」
 それだけつぶやくように言うと、彼は少しだけ笑った。
「兄貴もきっと、その方が喜ぶでしょう」
 あっくんはそう言って、持っていたコンビニの袋に入っていたプリンを「見舞いの品です」と言って僕の机の上に置くと、帰って行った。
 その後ろ姿はもう、あーちゃんのようには見えなかった。
 その二日後、僕は部屋でひとり寝ていると玄関のチャイムが鳴ったので出てみると、そこには河野帆高が立っていた。
「よー、潤崎くん。元気?」
「……なんで、僕の家を知ってるの?」
「とりあえずお邪魔しまーす」
「…………なんで?」
 呆然としている僕の横を、帆高はすり抜けるようにして靴を脱いで上がって行く。こいつが僕の家の住所を知っているはずがない。訊かれたところで担任が教えるとも思えない。となると、住所を教えたのは、やはり、日褄先生だろうか。僕は溜め息をついた。どうしてあのカウンセラーは、生徒の個人情報を守る気がないのだろう。困ったものだ。
 勝手に僕の部屋のベッドに寝転んでくつろいでいる帆高に缶ジュースを持って行くと、やつは笑いながら、
「なんか、美少女に切りつけられたり、美女に殴られたりしたんだって?」
 と言った。
「間違っているような、いないような…………」
「すげー修羅場だなー」
 けらけらと軽薄に、帆高が笑う。あっくんが見舞いに訪れた時と同様に、帆高も制服姿だった。学校帰りに寄ってくれたのだろう。ごくごくと喉を鳴らしてジュースを飲んでいる。
「はい、これ」
 帆高は鞄の中から、紙の束を取り出して僕に差し出した。受け取って確認するまでもなかった。それは、僕が休んでいる間に学級で配布されたのであろう、プリントや手紙だった。ただ、それを他クラスに所属している帆高から受け取るというのが、いささか奇妙な気はしたけれど。
「どうも……」
「授業のノートは、学校へ行くようになってから本人にもらって。俺のノートをコピーしてもいいんだけど、やっぱクラス違うと微妙に授業の進度とか感じも違うだろうし」
「…………本人?」
 僕が首をかしげると、帆高は、ああ、と思い出したように言った。
「これ、ミナモからの預かり物なんだよ。自分で届けに行けばって言ったんだけど、やっぱりそれは恥ずかしかったのかねー」
 ミナモが、僕のプリントを届けることを帆高に依頼した……?
 一体、どういうことだろう。だってミナモは、一日じゅう保健室にいて、教室内のことには関与していないはずだ。なんだか、嫌な予感がした。
「帆高、まさか、なんだけど…………」
「そのまさかだよ、潤崎くん」
 帆高は飄々とした顔で言った。
「ミナモは、文化祭の振り替え休日が明けてからのこの二週間、ちゃんと教室に登校して、休んでるあんたの代わりに授業のノートを取ってる」
「…………は?」
「でもさー、ミナモ、ノート取る・取らない以前に、黒板に書いてある文字の内容を理解できてるのかねー? まぁノート取らないよりはマシだと思うけどさー」
「ちょ、ちょっと待って……」
 ミナモが、教室で授業を受けている?
 僕の代わりに、ノートを取っている?
 一体、何があったんだ……?
 僕は呆然とした。
「ほんと、潤崎くんはミナモに愛されてるよねー」
「…………」
 ミナモが聞いたらそうしそうな気がしたから、代わりに僕が帆高の頭に鉄拳を制裁した。それでも帆高はにやにやと笑いながら、言った。
「だからさ、怪我してんのも知ってるし、学校休みたくなる気持ちもわからなくはないけど、なるべく早く、学校出て来てくれねーかな」
 表情と不釣り合いに、その声音は真剣だったので、僕は面食らう。ミナモのことを気遣っていることが窺える声だった。入学して以来、一度も足を向けたことのない教室で、授業に出てノートを取っているのだから、無理をしていないはずがない。いきなりそんなことをするなんて、ミナモも無茶をするものだ。いや、無茶をさせているのは、僕なのだろうか。
 あ、そうだ、と帆高は何かを思い出したかのようにつぶやき、鞄の中から丸められた画用紙を取り出した。
「……それは?」
「ミナモから、預かってきた。お見舞いの品」
 ミナモから、お見舞いの品?
 首を傾げかけた僕は、画用紙を広げ、そこに描かれたものを見て、納得した。
 河野ミナモと、僕。
 死にたがり屋と死に損ない。
 自らの死を願って雨の降る屋上へ向かい、そこで出会った僕と彼女は、ずるずると、死んでいくように生き延びたのだ。
「……これから、授業に出るつもり、なのかな」
「ん? ああ、ミナモのことか? どうだろうなぁ」
 僕は思い出していた。文化祭の朝、リストバンドをくれた、峠茶屋桜子さんのこと。僕とミナモが出会った日に、保健室で僕たちに偶然出会ったことを彼女は覚えていてくれていた。彼女のような人もクラスにはいる。僕だってミナモだって、クラスの人たちと全く関わり合いがない訳ではないのだ。僕たちもまだ、世界と繋がっている。
「河野も、変わろうとしてるのかな……」
 死んだ方がいい人間だっている。
 初めて出会ったあの日、河野ミナモはそう言った。
 僕もそう思っていた。死んだ方がいい人間だっている。僕だって、きっとそうだと。
 だけど僕たちは生きている。
 ミナモが贈ってくれた絵は、やっぱり、あの屋上から見た景色だった。夏休みの宿題を頼んだ時に描いてもらった絵の構図とほとんど同じだった。屋上は無人で、僕の姿もミナモの姿もそこには描かれていない。だけど空は、澄んだ青色で塗られていた。
 僕は帆高に、なるべく早く学校へ行くよ、と約束して、それから、どうかミナモの変化が明るい未来へ繋がるように祈った。
 河野帆高が言っていた通り、僕が学校を休んでいた約二週間の間、ミナモは朝教室に登校してきて、授業を受け、ノートを取ってくれていた。けれど、僕が学校へ行くようになると、保健室登校に逆戻りだった。
 昼休みの保健室で、僕はミナモからルーズリーフの束を受け取った。筆圧の薄い字がびっしりと書いてある。
 僕は彼女が贈ってくれた絵のことを思い出した。かつてあーちゃんが飛び降りて、死のうとしていた僕と、死��たがりのミナモが出会ったあの屋上。そこから見た景色を、���ナモはのびのびとした筆使いで描いていた。綺麗な青い色の絵具を使って。
 授業ノートの字は、その絵とは正反対な、神経質そうに尖っているものだった。中学入学以来、一度も登校していなかった教室に足を運び、授業を受けたのだ。ルーズリーフのところどころは皺寄っている。緊張したのだろう。
「せっかく来るようになったのに、もう教室に行かなくていいの?」
「……潤崎くんが来るなら、もう行かない」
 ミナモは長い前髪の下から睨みつけるように僕を一瞥して、そう言った。
 それもそうだ。ミナモは人間がこわいのだ。彼女にとっては、教室の中で他人の視線に晒されるだけでも恐ろしかったに違いないのに。
 ルーズリーフを何枚かめくり、ノートの文字をよく見れば、ときどき震えていた。恐怖を抑えようとしていたのか、ルーズリーフの余白には小さな絵が描いてあることもあった。
「ありがとう、河野」
「別に」
 ミナモは保健室のベッドの上、膝に乗せたスケッチブックを開き、目線をそこへと向けていた。
「行くところがあるんじゃないの?」
 もう僕に興味がなくなってしまったかのような声で彼女はそう言って、ただ鉛筆を動かすだけの音が保健室には響き始めた。
 僕はもう一度ミナモに礼を言ってから、保健室を後にした。
    ずっと謝らなくてはいけないと思っている人がいた。
 彼女はなんだか気まずそうに僕の前でうつむいている。
 昼休みの廊下の片隅。僕と彼女の他には誰もいない。呼び出したのは僕の方だった。文化祭でのあの事件から、初めて登校した僕は、その日のうちに彼女の教室へ行き、彼女のクラスメイトに呼び出してもらった。
「���の…………」
「なに?」
「その、怪我の、具合は……?」
「僕はたいしたことないよ。もう治ったし。きみは?」
「私も、その、大丈夫です」
「そう……」
 よかった、と言おうとした言葉を、僕は言わずに飲み込んだ。これでよいはずがない。彼女は無関係だったのだ。彼女は、僕やひーちゃん、あーちゃんたちとは、なんの関係もなかったはずなのに。
「ごめん、巻き込んでしまって」
「いえ、そんな……勝手に先輩のことをかばったのは、私ですから……」
 文化祭の日。僕がひーちゃんに襲われた時、たまたま廊下を通りかかった彼女、佐渡梓は僕のことをかばい、そして傷を負った。
 怪我は幸いにも、僕と同様に軽傷で済んだようだが、でもそれだけで済む話ではない。彼女は今、カウンセリングに通い、「心の傷」を癒している。それもそうだ。同じ中学校に在籍している先輩女子生徒に、カッターナイフで切りつけられたのだから。
「きみが傷を負う、必要はなかったのに……」
 どうして僕のことを、かばったりしたのだろう。
 僕は佐渡梓の好意を、いつも踏みつけてきた。ひどい言葉もたくさんぶつけた。渡された手紙は読まずに捨てたし、彼女にとって、僕の態度は冷徹そのものだったはずだ。なのにどうして、彼女は僕を助けようとしたのだろう。
「……潤崎先輩に、一体何があって、あんなことになったのか、私にはわかりません」
 佐渡梓はそう言った。
「思えば、私、先輩のこと何も知らないんだなって、思ったんです。何が好きなのか、とか、どんな経験をしてきたのか、とか……。先輩のクラスに、不登校の人が二人いるってことは知っていました。ひとりは河野先輩で、潤崎先輩と親しいみたいだってことも。でも、もうひとりの、市野谷先輩のことは知らなくて……潤崎先輩と、幼馴染みだってことも……」
 僕とひーちゃんのことを知っているのは、同じ小学校からこの中学に進学してきた連中くらいだ。と言っても、僕もひーちゃんも小学校時代の同級生とそこまで交流がある訳じゃなかったから、そこまでは知られていないのではないだろうか。僕とひーちゃん、そして、あーちゃんのことも知っているという人間は、この学校にどれくらいいるのだろう。
 さらに言えば、僕とひーちゃんとあーちゃん、そして、ひーちゃんの最愛の弟ろーくんの事故のことまで知っている人間は、果たしているのだろうか。日褄先生くらいじゃないだろうか。
 僕たちは、あの事故から始まった。
 ひーちゃんはろーくんを目の前で失い、そして僕とあーちゃんに出会った。ひーちゃんは心にぽっかり空いた穴を、まるであーちゃんで埋めるようにして、あーちゃんを世界の全てだとでも言うようにして、生きるようになった。そんなあーちゃんは、ある日屋上から飛んで、この世界からいなくなってしまった。そうして役立たずの僕と、再び空っぽになったひーちゃんだけが残された。
 そうして僕は嘘をつき、ひーちゃんは僕を裏切った。
 僕を切りつけた刃の痛みは、きっとひーちゃんが今まで苦しんできた痛みだ。
 あーちゃんがもういないという事実を、きっとひーちゃんは知っていた。ひーちゃんは僕の嘘に騙されたふりをした。そうすればあーちゃんの死から逃れられるとでも思っていたのかもしれない。壊れたふりをしているうちに、ひーちゃんは本当に壊れていった。僕はどうしても、彼女を正しく導くことができなかった。嘘をつき続けることもできなかった。だからひーちゃんは、騙されることをやめたのだ。自分を騙すことを、やめた。
 僕はそのことを、佐渡梓に話そうとは思わなかった。彼女が理解してくれる訳がないと決めつけていた訳ではないが、わかってもらわなくてもいいと思っていた。でも僕が彼女を巻き込んでしまったことは、もはや変えようのない事実だった。
「今回のことの原因は、僕にあるんだ。詳しくは言えないけれど。だから、ひーちゃん……市野谷さんのことを責めないであげてほしい。本当は、いちばん苦しいのは市野谷さんなんだ」
 僕の言葉に、佐渡梓は決して納得したような表情をしなかった。それでも僕は、黙っていた。しばらくして、彼女は口を開いた。
「私は、市野谷先輩のことを責めようとか、訴えようとか、そんな風には思いません。どうしてこんなことになったのか、理由を知りたいとは思うけれど、潤崎先輩に無理に語ってもらおうとも思いません……でも、」
 彼女はそこまで言うと、うつむいていた顔を上げ、僕のことを見た。
 ただ真正面から、僕を見据えていた。
「私は、潤崎先輩も、苦しかったんじゃないかって思うんです。もしかしたら、今だって、先輩は苦しいんじゃないか、って……」
 僕は。
 佐渡梓にそう言われて、笑って誤魔化そうとして、泣いた。
 僕は苦しかったんだろうか。
 僕は今も、苦しんでいるのだろうか。
 ひーちゃんは、あの文化祭での事件の後、日褄先生に連れられて精神科へ行ったまま、学校には来ていない。家にも帰っていない。面会謝絶の状態で、会いに行くこともできないのだという。
 僕はどうかひーちゃんが、苦しんでいないことを願った。
 もう彼女は、十分はくらい苦しんできたと思ったから。
    ひーちゃんから電話がかかってきたのは、三月十三日のことだった。
 僕の中学校生活は何事もなかったかのように再開された。
 二週間の欠席を経て登校を始めた当初は、変なうわさと奇妙な視線が僕に向けられていたけれど、もともとクラスメイトと関わり合いのなかった僕からしてみれば、どうってことはなかった。
 文化祭で僕が着用したメイド服を作ってくれたクラス委員の長篠めいこさんと、リストバンドをくれた峠茶屋桜子さんとは、教室の中でときどき言葉を交わすようになった。それが一番大きな変化かもしれない。
 ミナモの席もひーちゃんの席も空席のままで、それもいつも通りだ。
 ミナモのはとこである帆高の方はというと、やつの方も相変わらずで、宿題の提出率は最悪みたいだ。しょっちゅう廊下で先生たちと鬼ごっこをしている。昼休みの保健室で僕とミナモがくつろいでいると、ときどき顔を出しにくる。いつもへらへら笑っていて、楽しそうだ。なんだかんだ、僕はこいつに心を開いているんだろうと思う。
 佐渡梓とは、あれからあまり会わなくなってしまった。彼女は一年後輩で、校舎の中ではもともと出会わない。委員会や部活動での共通点もない。彼女が僕のことを好きになったこと自体が、ある意味奇跡のようなものだ。僕をかばって怪我をした彼女には、感謝しなくてはいけないし謝罪しなくてはいけないと思ってはいるけれど、どうしたらいいのかわからない。最近になって少しだけ、彼女に言ったたくさんの言葉を後悔するようになった。
 日褄先生は、そう、日褄先生は、あれからスクールカウンセラーの仕事を辞めてしまった。婚約者の葵さんと結婚することになったらしい。僕の頬を殴ってまで叱咤してくれた彼女は、あっさりと僕の前からいなくなってしまった。そんなこと、許されるのだろうか。僕はまだ先生に、なんのお礼もしていないのに。
 僕のところには携帯電話の電話番号が記されたはがきが一枚届いて、僕は一度だけそこに電話をかけた。彼女はいつもと変わらない明るい声で、とんでもないことを平気でしゃべっていた。ひーちゃんのことも、僕のことも、彼女はたった一言、「もう大丈夫だよ」とだけ言った。
 そうこうしているうちに年が明け、冬休みが終わり、そうして三学期も終わった。
 三月十三日、電話が鳴った。
 あーちゃんが死んだ日だった。
 二年前のこの日、あーちゃんは死んだのだ。
「あーちゃんに会いたい」
 電話越しだけれども、久しぶりに聞くひーちゃんの声は、やけに乾いて聞こえた。
 あーちゃんにはもう会えないんだよ、そう言おうとした僕の声を遮って、彼女は言う。
「知ってる」
 乾燥しきったような、淡々とした声。鼓膜の奥にこびりついて取れない、そんな声。
「あーちゃん、死んだんでしょ。二年前の今日に」
 思えば。
 それが僕がひーちゃんの口から初めて聞いた、あーちゃんの死だった。
「『僕』ね、ごめんね、ずっとずっと知ってた、ずっとわかってた。あーちゃんは、もういないって。だけど、ずっと認めたくなくて。そんなのずるいじゃん。そんなの、卑怯で、許せなくて、許したくなくて、ずっと信じたくなくて、ごめん、でも……」
 うん、とだけ僕は答えた。
 きっとそれは、僕のせいだ。
 ひーちゃんを許した、僕のせいだ。
 あーちゃんの死から、ずっと目を背け続けたひーちゃんを許した、僕のせいだ。
 ひーちゃんにそうさせた、僕のせい。
 僕の罪。
 一度でもいい、僕が、あーちゃんの死を見ないようにするひーちゃんに、無理矢理にでも現実を打ち明けていたら、ひーちゃんはきっと、こんなに苦しまなくてよかったのだろう。ひーちゃんの強さを信じてあげられなかった、僕のせい。
 あーちゃんが死んで、自分も死のうとしていたひーちゃんを、支えてあげられるだけの力が僕にはなかった。ひーちゃんと一緒に生きるだけの強さが僕にはなかった。だから僕は黙っていた。ひーちゃんがこれ以上壊れてしまわぬように。ひーちゃんがもっと、壊れてしまうように。
 僕とひーちゃんは、二年前の今日に置き去りになった。
 僕の弱さがひーちゃんの心を殺した。壊した。狂わせた。痛めつけた。苦しめた。
「でも……もう、『僕』、あーちゃんの声、何度も何度も何度も、何度考えても、もう、思い出せないんだよ……」
 電話越しの声に、初めて感情というものを感じた。ひーちゃんの今にも泣き出しそうな声に、僕は心が潰れていくのを感じた。
「お願い、うーくん。『僕』を、あーちゃんのお墓に、連れてって」
 本当は、二年前にこうするべきだった。
「……わかった」
 僕はただ、そう言った。
 僕は弱いままだったから。
 彼女の言葉に、ただ頷いた。
『僕が死んだことで、きっとひーちゃんは傷ついただろうね』
 そう書いてあったのは、あーちゃんが僕に残したもうひとつの遺書だ。
『僕は裏切ってしまったから。あの子との約束を、破ってしまったから』
 あーちゃんとひーちゃんの間に交わされていたその約束がなんなのか、僕にはわからないけれど、ひーちゃんにはきっと、それがわかっているのだろう。
  ひーちゃんがあーちゃんのことを語る度、僕はひーちゃんがどこかへ行ってしまうような気がした。
 だってあんまりにも嬉しそうに、「あーちゃん、あーちゃん」って言うから。ひーちゃんの大好きなあーちゃんは、もういないのに。
 ひーちゃんの両目はいつも誰かを探していて、隣にいる僕なんか見てくれないから。
  ひーちゃんはバス停で待っていた。交わす言葉はなかった。すぐにバスは来て、僕たちは一番後ろの席に並んで座った。バスに乗客の姿は少なく、窓の外は雨が降っている。ひーちゃんは無表情のまま、僕の隣でただ黙って、濡れた靴の先を見つめていた。
  ひーちゃんにとって、世界とはなんだろう。
 ひーちゃんには昨日も今日も明日もない。
 楽しいことがあっても、悲しいことがあっても、彼女は笑っていた。
 あーちゃんが死んだ時、あーちゃんはひーちゃんの心を道連れにした。僕はずっと心の奥底であーちゃんのことを恨んでいた。どうして死んだんだって。ひーちゃんに心を返してくれって。僕らに世界を、返してって。
  二十分もバスに揺られていると、「船頭町三丁目」のバス停に着いた。
 ひーちゃんを促してバスを降りる。
 雨は霧雨になっていた。持っていた傘を差すかどうか、一瞬悩んでから、やめた。
 こっちだよ、とひーちゃんに声をかけて歩き始める。ひーちゃんは黙ってついてくる。
 樫岸川の大きな橋の上を歩き始める。柳の並木道、古本屋のある四つ角、細い足場の悪い道、長い坂、苔の生えた石段、郵便ポストの角を左。
 僕はもう何度、この道を通ったのだろう。でもきっと、ひーちゃんは初めてだ。
 生け垣のある家の前を左。寺の大きな屋根が、突然目の前に現れる。
 僕は、あそこだよ、と言う。ひーちゃんは少し目線を上の方に動かして、うん、と小さな声で言う。その瞳も、口元も、吐息も、横顔も、手も、足も。ひーちゃんは小さく震えていた。僕はそれに気付かないふりをして、歩き続ける。ひーちゃんもちゃんとついてくる。
  ひーちゃんはきっと、ずっとずっと気付いていたのだろう。本当のことを。あーちゃんがこの世にいないことを。あーちゃんが自ら命を絶ったことも。誰もあーちゃんの苦しみに、寂しさに、気付いてあげられなかったことを。ひーちゃんでさえも。
 ひーちゃんは、あーちゃんが死んでからよく笑うようになった。今までは、能面のように無表情な少女だったのに。ひーちゃんは笑っていたのだ。あーちゃんがもういない世界を。そんな世界でのうのうと生きていく自分を。ばればれの嘘をつく、僕を。
  あーちゃんの墓前に立ったひーちゃんの横顔は、どこにも焦点があっていないかのように、瞳が虚ろで、だが泣いてはいなかった。そっと手を伸ばし、あーちゃんの墓石に恐る恐る触れると、霧雨に濡れて冷たくなっているその石を何度も何度も指先で撫でていた。
 墓前には真っ白な百合と、やきそばパンが供えてあった。あーちゃんの両親が毎年お供えしているものだ。
 線香のにおいに混じって、妙に甘ったるい、ココナッツに似たにおいがするのを僕は感じた。それが一体なんのにおいなのか、僕にはわかった。日褄先生がここに来て、煙草を吸ったのだ。彼女がいつも吸っていた、あの黒い煙草。そのにおいだった。ついさっきまで、ここに彼女も来ていたのだろうか。
「つめたい……」
 ひーちゃんがぽつりと、指先の感触の感想を述べる。そりゃ石だもんな、と僕は思ったが、言葉にはしなかった。
「あーちゃんは、本当に死んでいるんだね」
 墓石に触れたことで、あーちゃんの死を実感したかのように、ひーちゃんは手を引っ込めて、恐れているように一歩後ろへと下がった。
「あーちゃんは、どうして死んだの?」
「……ひとりぼっちみたいな、感覚になるんだって」
 あーちゃんが僕に宛てて書いた、彼のもうひとつの遺書の内容を思い出す。
「ひとりぼっち? どうして? ……私がいたのに」
 ひーちゃんはもう、自分のことを「僕」とは呼ばなかった。
「私じゃだめだった?」
「……そんなことはないと思う」
「じゃあ、どうして……」
 ひーちゃんはそう言いかけて、口をつぐんだ。ゆっくりと首を横に振って、ひーちゃんは、そうか、とだけつぶやいた。
「もう考えてもしょうがないことなんだ……。あーちゃんは、もういない。私が今さら何かを思ったって、あーちゃんは帰ってこないんだ……」
 ひーちゃんはまっすぐに僕を見上げて、続けるように言った。
「これが、死ぬってことなんだね」
 彼女の表情は凍りついているように見えた。
「そうか……ずっと忘れていた、ろーくんも死んだんだ……」
 ひーちゃんの最愛の弟、ろーくんこと市野谷品太くんは、僕たちが小学二年生の時に交通事故で亡くなった。ひーちゃんの目の前で、ろーくんの細くて小さい身体は、巨大なダンプに軽々と轢き飛ばされた。
 ひーちゃんは当時、過剰なくらいろーくんを溺愛していて、そうして彼を失って以来、他人との間に頑丈な壁を築くようになった。そんな彼女の前に現れたのが、僕であり、そして、あーちゃんだった。
「すっかり忘れてた。ろーくん……そうか、ずっと、あーちゃんが……」
 まるで独り言のように、ひーちゃんは言葉をぽつぽつと口にする。瞳が落ち着きなく動いている。
「そうか、そうなんだ、あーちゃんが……あーちゃんが…………」
 ひーちゃんの両手が、ひーちゃんの両耳を覆う。
 息を殺したような声で、彼女は言った。
「あーちゃんは、ずっと、ろーくんの代わりを……」
 それからひーちゃんは、僕を見上げた。
「うーくんも、そうだったの?」
「え?」
「うーくんも、代わりになろうとしてくれていたの?」
 ひーちゃんにとって、ろーくんの代わりがあーちゃんであったように。
 あーちゃんが、ろーくんの代用品になろうとしていたように。
 あっくんが、あーちゃんの分まで生きようとしていたように。
 僕は。
 僕は、あーちゃんの代わりに、なろうとしていた。
 あーちゃんの代わりに、なりたかった。
 けれどそれは叶わなかった。
 ひーちゃんが求めていたものは、僕ではなく、代用品ではなく、正真正銘、ほんものの、あーちゃんただひとりだったから。
 僕は稚拙な嘘を重ねて、ひーちゃんを現実から背けさせることしかできなかった。
 ひーちゃんの手を引いて歩くことも、ひーちゃんが泣いている間待つことも、あーちゃんにはできても、僕にはできなかった。
 あーちゃんという存在がいなくなって、ひーちゃんの隣に空いた空白に僕が座ることは許されなかった。代用品であることすら、認められなかった。ひーちゃんは、代用品を必要としなかった。
 ひーちゃんの世界には、僕は存在していなかった。
 初めから、ずっと。
 ずっとずっとずっと。
 ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、僕はここにいたのに。
 僕はずっと寂しかった。
 ひーちゃんの世界に僕がいないということが。
 だからあーちゃんを、心の奥底では恨んでいた。妬ましく思っていた。
 全部、あーちゃんが死んだせいにした。僕が嘘をついたのも、ひーちゃんが壊れたのも、あーちゃんが悪いと思うことにした。いっそのこと、死んだのが僕の方であれば、誰もこんな思いをしなかったのにと、自分が生きていることを呪った。
 自分の命を呪った。
 自分の存在を呪った。
 あーちゃんのいない世界を、あーちゃんが死んだ世界を、あーちゃんが欠けたまま、それでもぐるぐると廻り続けるこの不条理で不可思議で不甲斐ない世界を、全部、ひーちゃんもあーちゃんもあっくんもろーくんも全部全部全部全部、まるっときちっとぐるっと全部、呪った。
「ごめんね、うーくん」
 ひーちゃんの細い腕が、僕の服の袖を掴んでいた。握りしめているその小さな手を、僕は見下ろす。
「うーくんは、ずっと私の側にいてくれていたのにね。気付かなくて、ごめんね。うーくんは、ずっとあーちゃんの代わりをしてくれていたんだね……」
 ひーちゃんはそう言って、ぽろぽろと涙を零した。綺麗な涙だった。綺麗だと、僕は思った。
 僕は、ひーちゃんの手を握った。
 ひーちゃんは何も言わなかった。僕も、何も言わなかった。
 結局、僕らは。
 誰も、誰かの代わりになんてなれなかった。あーちゃんもろーくんになることはできず、あっくんもあーちゃんになることはできず、僕も、あーちゃんにはなれなかった。あーちゃんがいなくなった後も、世界は変わらず、人々は生き続け、笑い続けたというのに。僕の身長も、ひーちゃんの髪の毛も伸びていったというのに。日褄先生やミナモや帆高や佐渡梓に、出会うことができたというのに。それでも僕らは、誰の代わりにもなれなかった。
 ただ、それだけ。
 それだけの、当たり前の事実が僕らには常にまとわりついてきて、その事実を否定し続けることだけが、僕らの唯一の絆だった。
 僕はひーちゃんに、謝罪の言葉を口にした。いくつもいくつも、「ごめん」と謝った。今までついてきた嘘の数を同じだけ、そう言葉にした。
 ひーちゃんは僕を抱き締めて、「もういいよ」と言った。もう苦しむのはいいよ、と言った。
 帰り道のバスの中で、四月からちゃんと中学校に通うと、ひーちゃんが口にした。
「受験、あるし……。今から学校へ行って、間に合うかはわからないけれど……」
 四月から、僕たちは中学三年生で高校受験が控えている。教室の中は、迫りくる受験という現実に少しずつ息苦しくなってきているような気がしていた。
 僕は、「大丈夫」なんて言わなかった。口にすることはいくらでもできる。その方が、もしかしたらひーちゃんの心を慰めることができるかもしれない。でももう僕は、ひーちゃんに嘘をつきたくなかった。だから代わりに、「一緒に頑張ろう」と言った。
「頭のいいやつが僕の友達にいるから、一緒に勉強を教えてもらおう」
 僕がそう言うと、ひーちゃんは小さく頷いた。
 きっと帆高なら、ひーちゃんとも仲良くしてくれるだろう。ミナモはどうかな。時間はかかるかもしれないけれど、打ち解けてくれるような気がする。ひーちゃんはクラスに馴染めるだろうか。でも、峠茶屋さんが僕のことを気にかけてくれたように、きっと誰かが気にかけてくれるはずだ。他人なんてくそくらえだって、ずっと思っていたけれど、案外そうでもないみたいだ。僕はそのことを、あーちゃんを失ってから気付いた。
 僕は必要とされたかっただけなのかもしれない。
 ひーちゃんに必要とされたかったのかもしれないし、もしかしたら誰か他人だってよかったのかもしれない。誰か他人に、求めてほしかったのかもしれない。そうしたら僕が生きる理由も、見つけられるような気がして。ただそれだけだ。それは、あーちゃんも、ひーちゃんも同じだった。だから僕らは不器用に、お互いを傷つけ合う方法しか知らなかった。自分を必要としてほしかったから。
 いつだったか、日褄先生に尋ねたことがあったっけ。
「嘘って、何回つけばホントになるんですか」って。先生は、「嘘は何回ついたって、嘘だろ」と答えたんだった。僕のついた嘘はいくら重ねても嘘でしかなかった。あーちゃんは、帰って来なかった。やっぱり今日は雨で、墓石は冷たく濡れていた。
 けれど僕たちは、やっと、現実を生きていくことができる。
「もう大丈夫だよ」
 日褄先生が僕に言ったその声が、耳元で蘇った。
 もう大丈夫だ。
 僕は生きていく。
 あーちゃんがいないこの世界で、今度こそ、ひーちゃんの手を引いて。
 
 ふたりで初めて手を繋いで帰った日。
 僕らはやっと、あーちゃんにサヨナラができた。
  あーちゃん。
 世界は透明なんかじゃない。
 君も透明なんかじゃない。
 僕は覚えている。あーちゃんのことも、一緒に見た景色も、過ごした日々のことも。
 今でも鮮明に、その色を思い出すことができる。
 たとえ記憶が薄れる日がきたって、また何度でも思い出せばいい。
 だからサヨナラは、言わないんだ。
 了
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tsuku29 · 3 years
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時間と金を喰らう演劇という化け物を体現したステアラ&刀ステ~最強のトキ消費~
刀ステの朝は早い……マチネ11時スタートって休日のヅカやんけ……。そして終演後には14時をすぎ約4時間をもぎとられた事実を突きつけられるという、まさに時間と金を喰らう演劇という化け物を体現した劇場&演目。でもステアラはただ回ってるだけじゃないんだぜ……経済を回してるんだ。(真顔)(チケ代¥16,000)
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三月に入ってから二回ぐるぐるした。一回目の教訓(酔った)を生かして、筋トレをこなし万全の体調で挑む二回目のはずが、電車の遅延により市場前到着と同時に走り出さなければならないトライアスロンと化した。(完全に時間に余裕を持たなかった自分のせい)誰だよ、ぐるぐるまえに何かおなかに入れとかなくちゃね☆とか余裕ぶっこいてたやつ……(水すら飲む余裕がなかった)席に着いてから数十秒後に開始はさすがに反省した。あやうくステージに登場してしまうところだった。(その前に係員さんに止められるであろう)そんな与太話はさておき、二回目はトライアスロンをこなしたおかげもあってかめちゃくちゃすんなり頭に入ってきた。
が、同時にそれはまんばちゃんのモンペ(モンスターペアレント)審神者である私にとって地獄の始まりだった……。
  ステアラで刀ステが上演されることについては今も夢なのではなかろうかと思うくらい思いが強くて、感想をまとめるのに苦労する。何せこちとら初期刀は山姥切国広、チュートリアル途中で緊急メンテが入り、まんばちゃんを中傷にしたまま次の日を待つしかなかったまんばちゃんのモンペ審神者なのだ。(ちゃんと次の日ログインしたら続きから始まった。心底ほっとした)
そんなまんばちゃんのモンペ審神者が、舞台版にまんばちゃんが出ると聞いて黙っているわけがない。「ハーン、まんばちゃんいうても二次元を超えるまんばちゃんがおるわけなかろうがっ!コスプレ本丸か?!?三日月と背中合わせェ?!ェ尊……い……??まぁ観るけど!観るけどな!?!(何様)」と思いつつ当日券ロッピー整理番号チャレンジに挑み、初めて刀ステを観たとき「これはワシの本丸の話じゃ……(電光石火の手のひら返し)」(不動行光はこれまたまんばちゃんが中傷になりながら連れてきてくれたのだ)と次元が溶ける感覚を味わってしまったのが最後だった。とある本丸という設定は色々な人に寄り添う親切設計だと思う。
そこから全ての刀ステ公演を観てきたが、自分自身のプライベートで起きたことと重なる部分があったりしてますます思い入れの強い舞台になっていった。刀剣乱舞というゲーム自体がいつ戻ってきても大丈夫な作りになっているように、自本丸がなんとも言えない実家のように感じられた。だからこそ悲伝より前の時間軸であるこの冬の陣、まんばちゃん自身のセリフが全部ブーメランでまんばちゃんのモンペ審神者のHPはもうゼロだ……。しんどい……。「未来の本丸にまんばっちはいない」ってどういうことだよ太閤左文字っ!!!こっちはもうどんぐりが転がっただけで涙が出る体になってるんだぞ!?!?(刀ステ考察についてはまた別に書きたい。モンペなので長くなる)
1月から1月空いて、二回目以降は三月に観たのだが、変化の多さに驚いた。戦う座組であるのはもちろんのこと、役者陣が豊洲の化け物を掌握し始めたなと感じた。回る客席の速度に合わせて殺陣をし、芝居をするという狂気の沙汰が祭りになり始めていた。
演劇を観ていて時々不思議な感覚に陥ることがある。セリフを言っている役者が観客席を見やっている時、その「登場人物が見ている光景」が観客側にも伝わるときだ。太閤左文字が「青空だった」と言った時、彼の見ている青空が見えたような気がしたし、一護一振がラストシーンで振り返った時もそうだ。そして山姥国広が弥助と対峙する背中に、弥助が代償を払うとき、家康が生き残る覚悟をした時、真田信繁が歴史に抗おうと笑うところに物語を観た。
千秋楽の殺陣大回転を観ていたらなんだか泣けてきてしまった。ステアラで見たかった舞台が現実になっている事と、このコロナ禍の中舞台が「ある」ということに胸がいっぱいになってしまった。
 同じ舞台を何度も観ていると、客席と舞台上が一体となっていつもとは違う熱気が立ち昇る瞬間に立ち会うことがある。私が観た中では、ステアラでは特にそれが顕著に現れていたように思う。ステアラという化け物劇場はそこに挑む者の底力を時に限界まで引き出してくれるような気がするのだ。「私たちは舞台の上なら何処までもいける」という『幕が上がる』のセリフのように。
舞台には魔物が棲むとよく言うが、それと同時に神だっているのではないだろうか。この最中、千秋楽まで駆け抜けたカンパニーの姿にそんなことを思った。
  何度も同じことを言ってしまうがワシも「わしゃ間に合ったんじゃぁぁぁ!」と叫びたい。そして
「その昔、ステージアラウンドTOKYOという客席が回転する狂った劇場があってのう……そこでワシャコロナ禍に舞台刀剣乱舞、大阪冬の陣と夏の陣という二つの戦を目撃したんじゃァ……」
「もーおばあちゃんまたその話してる〜」と年老いてなお語り継ぎたい。
いい語り草になればいいんだがな……。(なるか)
夏の陣も元気にぐるぐるしてくれることを祈っている。ついでに修行に出たまんばちゃんが三日月を連れて修行から戻ってくるようまんばちゃんのモンペ審神者は祈っているんじゃ……ステアラで極になって帰ってくるまんばちゃんを観るまでは死ねないんじゃ……(妄言)
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tomkiryu · 6 years
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I have a lot of footage to sort through, so it’ll be a while till the youtube vids are up. But here are some previews. I also wanted to take the time to thank you all for making Crunhyroll Expo so great. Whether hanging out with me and chatting, taking photos, or just waving at me from the distance and smiling. I truly appreciate all of this. Events like this are really my only times to get to be social and be myself. Every other day is just exercising at the gym, going to work, and walking my dog. So even short moments I get to spend with people at events are very cherished by me. Especially with the months leading up to crunchyroll, I was focused on nothing but my usagi cosplay. Pushed for longer gym times. Pushed for more intensity at the gym. Pushed to stick to lower calories and lower net carbs leading up to the event. No time for video games, no time for movies or seeing friends, just all tunnel vision for the event. And even paying for a gym guest pass saturday morning and having a 2-3 hour pump before changing into Usagi. So now I’mma just rest a bit. Again, thank you so very much Sumiko for supporting me on patreon!! Ahh your support truly helps a lot!!! I was able to buy what I needed for my new Mustang cosplay thanks to your contributions and I hope to do many new outfits thanks to you. Be sure to check out Sumiko’s website sumuikosaulson.com ❤️ #crx #crunchyrollexpo #cosplay #cosplayers #sacanime #juunitaisen #junitaisencosplay #fullmetalalchemist #rainbowsixsiege #コスプレ #十二大戦 https://www.instagram.com/p/BnXtLychboR/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=me4x9i6930ys
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komyu27 · 3 years
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松岡英明ツイキャスプレミア配信『音楽でおうち時間をハッピーに♡』企画第3弾!《LIVE TV-BOYS》(2006年4月22日@六本木のmorph-tokyo)初回配信:2021年3月13日(土)20時
普段はソロで活動している松BOWが組んだ テクノユニット《TV- NoiZ》。 彼のデビュー曲《Visions of Boys》の歌詞に登場する キーワードでもある。 ファン復帰してからこちらのライブDVDを目にした時、 正直あまり興味を持てなかった。 『松BOWおひとりで十分楽しませて頂いているし』って。 が、しばらく経って、 松BOWの音楽活動を知るうえで 『買っておいた方が良いかな』と思い始め、 (単純に空白期間の活動情報を埋めたい欲求もあった) ライブ会場で購入した。 (たしか。うろ覚え)
自宅で視聴したときに カッコ良い!と 俄然興味が出てきたのを覚えている。
というわけで、 今回の配信で こちらのライブが初見だった方も 多くいらしたようなので、 初めてこちらのDVDを観た時のことを 思い出しつつ、 また、今回も初回配信時に 松BOW、YUUKIさん、IKA CHANGさん、と TV-NOiZのメンバーがコメント参加されたので、 当時のエピソードなども織り交ぜながら ライブの感想を記そうと思う。
ではまずセットリスト。
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オープニング。 (設定があるのでしばらくお付き合い下さい) 宇宙空間のアニメーション。 機械的な音声で 『オカエリナサイマセ、ゴシュジンサマ』からの始まりにて、 ライブ会場が宇宙船であること、 (DVDのリーフレットによると、 宇宙船の名前は 『マッハ55号』。 このネーミング、 アニメ『マッハGoGoGo』から? それか『コント55号』? わかった方は同世代!) 今から宇宙旅行に出発すること、 それにあたっての注意などを 専用メイドロイド 『HAL-00001』 (リーフレットの記載によると『ハル1番』……って(笑))より アナウンス。 アミューズメントパークみたい!と、ワクワクしていると 乗務員室(控え室)の様子が映し出される。 ヘアメイク中の松BOW(以下ハイフン)が 何やらご機嫌で歌っており、 『和気あいあい!』の部分で カードゲームをしていた YUUKIさん(以下ティービー)と IKA  CHANGさん(以下ノイズ)がピッタリと息を合わせて歌い、 笑いを誘う。 ここはアドリブだったそうで、 あまりにピッタリでコメント欄には驚きの声。
『肉まん食べるヒトー!』との声ほかの乗務員(?)の声とともに 運ばれてきた肉まん。 (ファンからの差し入れの551の豚まん。) しかし2個しかなく。 まず、ノイズ(I)とハイフン(M)が ティービー(Y)に『どうぞ』とお勧め。 その後、『抜群にうまいよ!』と絶賛するティービー(Y)の様子に 『じゃ♪』と手を伸ばすハイフン( M )。 と、ノイズ( I )も同時に手を出しいきなり口に持って行く! それを阻止するハイフン( M )! 豚まんを取り合う二人!(笑) 止めようとするティービー(Y)
と、鳴り出す警報! 揺れる船内!
HALー00001のアナウンス。 メインエンジンで大きな爆発があったとのこと。 乗務員のチームワークに亀裂が生じたためらしい(会場爆笑)
チームワークの亀裂改善のため、 太陽系第三惑星地球に向けて緊急発進するとのアナウンス。
その中にも笑わせるフレーズ満載。 演奏がまだまったくされていないのに 会場はすでに熱気(笑いによる)であふれた状態(笑)
HAL-00001のアナウンスは続く。 『走行中ノリノリニナッテモ 飛行ニハマッタク影響アリマセン。 安心シテ大イニ盛リ上ガッテクダサイ。』 (会場拍手)
【01 De Ja Vu】のイントロが流れる。 ステージにはそれぞれが担当する機材がセットされた スペースが三つ。 ハイフン(M)をセンターに、 ステージに向かって右がティービー(Y)、左がノイズ(I)。 彼らの後ろには『UNU』という世界的にも活躍されている VJユニット(松BOWコメントより) 衣装は下に載せたDVDパッケージ画像を参照頂きたい。 襟にはグッズの缶バッジ。 腕には三人とも腕章。 (一瞬h.NAOTOを思い出したのだけれど、 違うかな。 これはどういうコンセプトだろう? ご存知の方いらしたら教えて頂きたい)
松BOWコメントによると 【De Ja Vu】はもともとテクノサウンドをイメージした曲で このライブではぜひ演奏したかったとのこと。 シンセの音がキラキラしてテクノ感盛り盛り! 先に言ってしまうが、 私はTV-NOiZヴァージョンで好きな楽曲が何曲もある。 私だけではないだろう。 なので、次々に演奏される楽曲にテンション上がりっぱなし!
【02 Hi-Fashion】はベースがカッコ良い低音が効いたアレンジ。 もともと洗練されたイメージの楽曲が、 さらにクールに!
ツイキャスにて、 松BOWがステージで使用しているシンセについてコメント。 Nord Leadの初号機、2号機、3号機を使用。 (赤いシンセがお似合いカッコ良かった) もうひとつ情報。 Nord Leadは、アルバム《新世界》でも多用されたそう。 松BOWが鍵盤を弾いたり、 シンセを操作する仕草に、 レア感→トキメキ! (鍵盤男子好きなので手元をガン見してしまった。)
曲後、次の曲のイントロが流れる間に、 TV-NOiZの自己紹介。 ティービー(Y):ようこそいらっしゃいました。       そう、僕たちが 3人:TV-NOiZです! ノイズ( I ):遠い宇宙からやってきました!僕たちが 3人:TV-NOiZです! ハイフン(M):今日はチームワークをつかみにやってきました!        僕たちが 3人:TV-NOiZです!
(個人的にPerfumeさんの自己紹介を思い出してしまった) 設定も面白いし、 すんごい仲良しユニット感! 楽しそう! 観ている方も楽しくなってくる♪
メイドロイドさんお二人 (二体かな?ツインテールさんとメガネっ子さん。 キュート♪)の紹介や、 ノイズ専用のカメラマン(黒いマネキン→ブラッキーというらしい)の 紹介もされていて、なんとも賑やかで楽しい。 イントロで【03 以心伝心】とわかったところで ノイズ( I )が何やら言っている。 ツイキャスコメント欄で、 松BOWが「ずっと何を言っているかわからなくて」とコメント。 IKA-CHANGさん、覚えていないらしく。 松BOW「15年経って気付いたんだけど、 多分『しず、しず、しず』って叫んでるんだよね!!」 ???ええ??? なんと、【以心伝心】の出だしの歌詞、 >静かな夜を の『しず…』の部分を人間サンプラーとなって叫んでいたとのこと! 爆笑!!! IKA-CHANGさん面白すぎる(笑) 15年の時を経て知らされる真実の面白さ(笑)
ノ��ズ( I )の快進撃(?)はまだ続く。 『2つめの角を曲がったら、 ハイ!まっすぐでーす!』と 歌詞からの道案内(笑) (ここでもツイキャスコメント。 当時の物販でIKA-CHANGさんが 書初めを販売されたことがあったそうで。 『二つ目の角を曲がって左』と書いたそう(笑))
曲が終わると、 TV-NOiZの三人とメイドロイドのお二人での ロケ映像が、テクノサウンドとともに流れる。 (曲はノイズ( I )によるものだそう) 宇宙からやってきた一行の地球観光。
秋葉原でおでん缶を食べている様子など、 早回しの映像が可愛い。 それにしても楽しそう。 彼らの目には地球はどう映っているのかな、などと。
その後、再びステージの映像に戻り、 ノイズ( I )のMC。 これが素敵だった!
『この星ではこんな習慣がある……』からの 聴いたことのないイントロ。 でも、聴いているうちにコード進行に聞き覚えが。 【04 Kiss Kiss】だ! なんとロマンティックな曲紹介! こんな一面もあるんだ ♪  アレンジはTV-NOiZ限定バージョン。 オリジナルは、 愛らしさの中に切なさが感じられる楽曲だけれど、 明るさと広がりのあるイメージのアレンジ。 (こちらは当時松BOWがお気に入りだった 《Virus》というシンセのプラグイン版をメインに使って アレンジされたそう) コメント欄でも大好評のTV-NOiZバージョンの 【Kiss Kiss】だった。
続く【05 Love + Harmony】は、 最近のライブでも馴染みあるアレンジ。 松BOWコメントによると、 当時、映画音楽のようなアレンジに挑戦したくて イントロで試してみたとのこと。 なるほど! 壮大なイメージ。 (個人的に歴史ものの映画のイメージ。 宇宙史とか叙事詩的な) ステージの映像と、 風景の映像が重なり、 より想像力をかきたてられる。 よくよく凝っているライブだと思う。
【06 noiz *music】は、何かが蠢くような始まりのイントロから。 インスト曲。 トランスっぽい。 松BOWによると、 テクノは好きだけれど、 実はトランスやEDMはあまり好きではなく、 そのトランスを自分らしい解釈で作ってみたくて チャレンジした曲だそう。
その動機、松BOWらしい! でもって、チャレンジは成功♪ 疾走感ありクール!
ステージ上でも三人はノリノリ! 映像も曲に合わせて目まぐるしく変わる。 音と映像によるトランス感も良かった。
曲終了後、再び地球観光映像。 今度は浅草。 雷門から仲見世通りを歩く一行。 浅草だけに、修学旅行生も多数映っており、 なんと一緒に記念撮影する場面も。 ちなみに撮影はゲリラ的で、 その場でみんなでアイデアを出し合って 決めていったそう。
ティービー( Y )は、 アイドルグループ、光GENJIに ローラースケートを指導した経歴の持ち主で(! ) 中にはローラースケートで滑っている映像もチラリ。
そのティービー( Y )の 『All right !みんな、最後の曲、盛り上がっていこうぜ!』の掛け声で 始まったのは【07 Visions of Boys】! (ティービー( Y )はその時々で絶妙な掛け声で、 その場を盛り上げており、松BOWコメントでは 【デンキジカケノ*コミュニケーション】は最高とのこと。 聴いたことあるけれど確かに! さすがDJ!) TV-NOiZバージョンは個人的に大好きだし、 ファンの間でも人気。 テクノ感が素晴らしくカッコ良い! 松BOWの歳を重ねての 艶やかなボーカルにも合っていると思う。 コメント欄でも大盛り上がりの一曲だった。
【08 tvーboys】はアンコールだろうか。 TV-NOiZのテーマ曲! メイドロイドのお二人のダンスがめちゃ可愛い♪ (メイドロイドになりたいとのファンの声有り。 からの、TV-NOiZのライブが開催されたら メイドのコスプレで 参加するとかしないとかの話で盛り上がった(笑) 男性は執事コスプレ。 え、いっそ松BOWも! 松BOWの執事コスプレ見たい!(爆) ツイキャスコメント楽しいですねー♪)
♪ ビビビ ビッビッビビー♪の箇所で、 みんなで歌うかのように ♪ ビビビ…の書き込みがたくさんあったのも楽しかった。 (私は打つのが遅いのでついてゆけず残念)
そうそう、松BOWが 『会場のみんなと一緒に 〈TV-NOiZです!〉ってしたかった』とコメントを書き込んだら、 ファンの方が『ここでやりましょう!』 となり、 一斉に書き込んだのも楽しかった。 『TV-NOiZです!』のコメントがズラリならんだのは壮観だった。 松BOWは大層楽しそうで、 そんな様子にこちらもさらに楽しくなった。
『本当に地球の皆さんありがとう』 『これで心おきなく宇宙に帰れます』とのMCにて、 宇宙旅行は無事終了。 (あっと言う間!) インスト曲【09 Emerald Tablet】 (Deep Emerald Mix ← こちらはBPM速め。アジアの活気あふれる市場や屋台の賑わい、パワフルな人々を思わせる。)が流れ、 画面にはスタッフロールが映し出される。 松BOWから事前に スタッフロールに注目するようにコメントがあったので 見ていると、 通常通りのスタッフロールの後に、 anatano ikachan(あなたのイカちゃん) nete mo samete mo ikachan(ねてもさめてもイカちゃん) furimukeba ikachan(振り向けばイカちゃん) sando no meshi yori ikachan(三度の飯よりイカちゃん) hatatchi wo sugitara ikachan(ハタチを過ぎたらイカちゃん) などなどイカちゃんイカちゃんイカちゃん! 最後には hyakuippiki ikachan (101匹 イカちゃん ←ホントに101の名前が記載されていた!) 松BOWのイカちゃん愛が炸裂(笑)
コメント欄、爆笑に次ぐ爆笑!
そして曲の終了間際、 浜辺を大慌てで走るノイズ( I )の映像。 そして映像はそこでストップ。
???
場面変わって……。 街角に佇むハイフン( M )とティービー( Y )。 ハイフン( M )の 『やっぱ火星はいいね ♪』のセリフに 火星に戻ったことがわかる。 続けて『それにしてもノイズは遅いな……』
ハッと顔を見合わせる二人。 『地球に置いてきちゃった!』 えええええ!!!
場面再び変わって、 ライブ会場。 TV-NOiZのライブのよう。 が、ノイズ( I )の位置にいるのは ブラッキー!(黒いマネキン) ここまでする?なオチ(笑)
松BOWのコメント。 『最後の映像は、本当にあったライブの映像で イカちゃんが本当にどうしても参加できなかった日なんです 』
���るほどと納得。 わざわざ���ったのかと、と思っていたら、 その映像をここぞとばかりに 設定に結び付けたとの種明かし。
勘弁して欲しい(笑) 涙が出るほど笑ってしまった。
すっごくカッコ良いライブに ちょくちょく挟まれ、 最後まで笑わせられた お笑いパート(笑)
テクノって個人的に 知的でクールなイメージで、 (そんなに知らないのであくまでも個人的なイメージです) そんなライブかと思っていたのに……。 (演奏中はそうでした!) そこが松BOWならでは。 何をしても、既存のイメージを超える。
いつかまた再び 地球観光がてら ライブ開催して欲しい。
メイド服を用意して待機 ♪
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【omake 1】
こちらの画像は《LiVE TV-BOYS》のDVD。 盤面に笑ってしまいました。 めちゃ楽しそう♪
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【omake 2】
こちらは《SCLAP BOOK 2005》から。 TV-NOiZのミニアルバムも発売される予定と 書かれています。 昨年だったか、 TwitterにてそのCDをお持ちのファンの方が 画像をアップされており、 うらやましー!と。 限定発売だったようですね。
TV-NOiZカッコ良いし面白い! 期間限定(一夜限りでも)で 再活動して頂きたい ♪
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上の画像は、DVDに封入されていたリーフレットより。 遅ればせながらメンバー紹介。 そして、こちらも遅ればせながら↓
【TV-NOiZはいかにして結成されたか】 (松BOWのツイキャスコメントと ユウキさんのTwitterアカウントの質問箱に寄せられた問いの返事より要約) 松BOWのマネージャーのジンさんという方が ボーカルをされていた『デジソープ』というバンドで、 IKAちゃんのパフォーマンスに度肝を抜かれた松BOWが 活動をともにするようになったそう。 当初はハイフン(松BOW)とノイズ(IKAちゃん)の お二人で《TV-NOiZ》。 ユウキさんもジンさんの紹介で 他の松BOWのライブやイベントでVJ、MCなどで参加されていたところ、 TV-NOiZをVJ、MC、DJという編成で、という話になり、 ユウキさんもティービーとして加わり、 3人の《TV-NOiZ》となったとのこと。
最強のメンバー!!
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victorlovea · 2 years
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