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#専門業務型裁量労働制
syarousi · 7 days
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【徹底解説】裁量労働制とフレックスタイム制の違いと最近の法改正とは?
【徹底解説】裁量労働制とフレックスタイム制の違いと最新の法改正について詳しく解説しました!労働時間管理や働き方改革のポイントをわかりやすく説明しています。労使協定や健康・福祉確保措置など、重要な情報が満載です。ぜひチェックしてください!#裁量労働制 #フレックスタイム制 #労働法改正 #働き方改
【徹底解説】裁量労働制とフレックスタイム制の違いと最近の法改正とは? !今回は、裁量労働制とフレックスタイム制の違い、そして2024年4月1日からの最新の法改正について徹底解説します。このブログでは、以下の内容をカバーします: 裁量労働制とフレックスタイム制の基本的な違い 専門業務型裁量労働制と企画業務型裁量労働制の概要 労使協定で定めるべき事項 健康・福祉確保措置と苦情処理措置の具体的な内容 労働者の同意取得と同意の撤回手続き これらの知識を身につけることで、労働時間管理や働き方改革に役立つ情報を手に入れることができます。ぜひ最後までご覧ください! YouTube…
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kennak · 6 months
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劇団員は業務委託契約で、スタッフは専門業務型裁量労働制と。一貫して適正な給料を払いたくないらしい。どちらも「偽装」と頭に付けたくなる感じだな。
[B! 宝塚] 宝塚歌劇団に労基署が是正勧告 2021年、スタッフの裁量労働制で | 毎日新聞
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ansia-tax-co · 4 months
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裁量労働時間制の改正~専門型も本人同意が必要に~
デイリーコラムを更新しました!「裁量労働時間制の改正~専門型も本人同意が必要に~」
裁量労働時間制とは  裁量労働時間制は、業務の性質上、大幅に労働者の裁量に委ねる必要があり、業務遂行手段や時間配分等を使用者が具体的に指示することが困難な一定の業務に限定して採用できるとされています。 「専門業務型」と「企画業務型」がありますが、採用割合は前者が2.2%、後者は0.6%(令和4年厚生労働省調査)です。 「専門業務型」の適用対象は、研究開発、情報処理、デザイン、広告宣伝の他、税理士、公認会計士、弁護士などの士業の業務に限定されています。   「専門業務型」裁量労働時間制の改正 「専門業務型」を採用するには、過半数労働組合または過半数代表者と労使協定を締結し、個別労働契約や就業規則を整備して、労使協定の労働基準監督署への届出が必要とされています。  さらに、令和6年4月以降は「労働者本人の同意」と「健康・福祉確保措置」が追加されます。   「労働者本人の同意」 「専門業務型」…
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takahashicleaning · 3 years
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TEDにて
マイケル・グリーン:社会システム進歩指数があなたの国家システムを暴く?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
国内総生産は、よく「神から与えられた十戒の石板」のように言われます。しかし、それは1920年代に考案された物にすぎません。
当時は、そうですが、現代では、GDPは数ある代表的な経済指標の一つです。
私達には、21世紀に適合する、もっと有用な測るための新たなツール。「社会システム進歩指数」が必要であるとマイケル・グリーンは語ります。
ウィットに富んだ方法で、彼はこの社会システムを測るツールが、どのように実際の物事の3つの局面に関わっているか見せてくれます。そして、あなたが社会システム進歩指数を使うと劇的な再構成が起こることを明らかにします。
1934年1月4日のこと。ある若者が米国議会に報告を提出しました。80年前のものですが、それはここに出席している人たちだけでなく、地球上すべての人の生活を未だに形作っています。その若者は政治家ではなくビジネスマンでもありませんでした。
市民活動家でも 信仰指導者でさえありませんでした。彼は思いがけないヒーローでして、何と経済の専門家でした。彼の名前はサイモン・クズネッツ。彼の提出した報告のタイトルは「1929-1932年の国民所得」でした。
それは退屈で面白みの無い報告だろうと思われるでしょう。みなさんその通りです。ひどく退屈なものでした。しかし、その報告は、今では国の成功を測る基礎となりました。皆さんご存知の「国内総生産」「GDP」として知られています。
GDPは、その後80年を定義し、また形作りました。今日お話ししたい事は国の成功を測る別の方法について、次の80年の定義付けと形成をする別の方法についてです。
まず、始めにGDPがどのように私達の生活を支配しているか?理解しなければなりません。クズネッツは危機の時代に提出されました。アメリカの経済は世界大恐慌に向けて急降下しつつあり、政策立案者が苦闘している時代でした。
何が起こるのか全く分からず、苦闘していたのです。彼らはデータも統計も持ち合わせていなかったのです。そこでクズネッツはアメリカ経済が生み出したものについて、信頼できるデータを年次報告として彼らに提出したのです。
この情報を元に政策立案者は、ついに大恐慌を抜け出す事ができたのです。クズネッツの発明はとても便利だと思われたため、世界中に広がってゆきました。そして、今日、すべての国ではGDPが集計されています。
しかし、実のところクズネッツはそれに対して警告を唱えてもいたのです。
それは報告の序章にあります。
7ページ目で彼は述べています「国の社会福祉そのものは、上述した国家収入をものさしとして、推量することは滅多にできない」
もう一度言います!!「推量することは滅多にできない!!」
世界最高のキャッチフレーズではなく、経済学者の慎重な言いまわしでしたが、言いたいことははっきりしています。
GDPは道具に過ぎない!!経済のパフォーマンスを測るものに過ぎないと言っています。
私達の幸福を測るものではないのです!!すべての決定を導く手引きではないはずなのです。
しかし、クズネッツ氏の警告は無視され、私達の世界では、GDPがグローバル経済の成功を測る基準となってしまいました。
GDPが上がると政治家は自慢します。
マーケットは、動き、何兆ドルもの資本金が世界中をめぐっていきます。どの国で富が増えていてどの国で富が減っているかに基づいて、それらすべてはGDPで測られています。我々の社会が、さらなるGDPを創出するためのエンジンに成り果てたのです。
GDPには弱点があります。環境を無視して軍需産業や刑務所ビジネスを発展と捉えながら、幸福感や人々の事は考慮されません。そして、公平さや正義についてまったく言及されていません。
だとすれば、むしろ当たり前ではありませんか?GDPにのって進軍するこの世界が迫りくる環境災害の対応にもたつき、怒りと闘争に満たされているのは?
もっとふさわしい社会の測り方は、実際人々の上に起こっている事に基づいて測られるべきです。十分に食料があるか?読み書きができるか?治安は大丈夫か?権利があるか?差別の無い社会に住んでいるか?
自分の将来と子供達の将来は、環境破壊から保護されているか?これらはGDPが答えようとせず、また答える事のできない問い掛けです。
もちろん、これまでにもGDP論を超えてゆこうとする努力もありましたが、今こそ、社会の測り方に革命を起こす時が来たと私は信じています。今こそ、その時だと言えるのは、2008年の金融危機で経済発展への依存に惑わされた事を私達は目撃したからです。
そして、アラブの春でチュニジアのような経済の優等生のような国であっても、彼らの社会が不満に溢れていた事も私達は目撃しました。今では、クズネッツ氏の想像の及ばない方法でデータを集積、解析できるテクノロジーさえ持ち合わせている。
だからこそ、今が「その時」なのです。
今日は「社会システム進歩指数」を紹介します。それは、社会の幸福を測るものでGDPとは全く関係がありません。世界を同時並行的に見られるまったく新しい方法です。社会システム進歩指数は、3つの次元において良い社会とは何かを定義します。
第一に、すべての人に生活に必要な食料、水、住居、治安が備わっているか?
第二に、すべての人が教育、情報、健康、持続可能な環境などの生活を向上させるための構成要素が得られるか?
第三に、すべての個人に目標、夢、熱意を障害無く成し遂げる事のできる機会があるだろうか?
権利、自由な選択、平等を持ち合わせ、最先端の知識を得られているだろうか?最先端の知識を得られているだろうか?これら社会進歩の枠組みからなる12の要素が一緒になっています。
これら12の要素が、国々がどのように運営されているかを測る指標となっています。努力や意思の指標ではなく、本物の成果を測っています。国がどれだけ国民の健康に費やしたかではなく、国民の寿命の長さや生活の質を測ります。
行政府が偏見に立ち向かう法律を通過させたか?ではなく、人々が偏見を経験したか?で測ります。
警察の圧力や権力濫用も測ります。
歴史が示すところによれば、警察が、ひとたび大量のデータを保有し、無実の人々の追尾するようになると暴走し、拡大解釈をし続け、脅し、威嚇、特権意識の乱用や政治的な優位を得る行為、時には、法令を無視した同意や許可申請のない単なる覗き見行為へと濫用されがちです。
幸いにも、我々にも取るべき手段があります。市議会は、地方警察を統制できるので、条例を制定することによって無実の人々の情報を破棄し、保存期間も短期間にすることで、このような技術の合法的な使用のみを認可するのです。
オウム真理教の集団テロ事象の原因は開発独裁特有の当時、自民党55年体制の特権意識による負の遺産とインターネット黎明期にまだ周波数を独占的した民放テレビ局の暴走が談合を産み出し、警察機関が職権乱用して談合に便乗。監視も悪用し権力を思うままにふるまわせたことによる出来事にすぎない。
みなさん。考えてみてください!オウム真理教の集団テロ事象の後の警察権力は拡大してます!防衛庁は防衛省になりましたよね。拡大してます!スピード早くないですか?歴史的に見ると危険です。権力を思うままにふるまわせたことによる証拠です。憎しみの連鎖の起点の一つ。
テレビ潰れろ!なくせ!警察の職権乱用。警察が悪さしないようにまず監視カメラを警察内部につけろ!���衛省を防衛庁に格下げ、警察予算を削減してベーシックインカムの原資にすること。
今年、すでに非営利組織「Imazon」は初めてブラジルで地方での社会進歩指数の利用に着手しました。アマゾン地域で行いました。そこは、ヨーロッパと同じ程度のサイズで2400万の人々が住む貧しい場所です。
こちらがその結果です。800の自治体に分けられています。この地域における本当の生活の質についての詳細な情報がここに表されています。
アマゾンの熱帯雨林を保護しながら、人々の生活の質を向上させる発展計画をImazon、行政府、企業、自治体からのパートナーと共に作り上げています。これは始まりに過ぎません。
あなたもどの国、地域、都市や自治体でも社会進歩指数を作る事ができます。「TEDx」がそうであるようにこれは「社会システム進歩指数x」です。誰でも用いる事ができるツールです。
GDPは、20世紀の発明品で20世紀の問題に立ち向かいました。
21世紀には、高齢化、肥満、気候変動など。私達は新たな問題に直面します。
これらに立ち向かうためには、新たなツールが、新たな発展を評価する概念やツールが必要です。
マーガレット・サッチャーはこう言いました。
「社会などというものは存在しない」存在するのは社会ではなく個人とその家族だけなのです。
この誤解されたイデオロギーは、いまだに非常によく機能しており貧乏人が自らの貧困を恥じる理由となっています。
さらに、トニー・ブレア政権で、サッチャー政権の負の遺産を修正し、地方公共団体や公企業が復活、民営化によるサービス低下への対策が行われ
医療予算は大幅に増額させ、国民健康保険も立て直し、教育政策においても負の遺産であるサッチャー政権が導入した競争型の中等学校が事実上廃止!?公立学校の地位向上がなされ元に戻りました。
有名なサッチャリズムと呼ばれている政策は、ケインズの双璧をなすミルトン・フリードマンやフリードリヒ・ハイエクの経済学に対する思想が、のちの新自由主義的な経済改革の源です。
主に、小さな政府や政府の市場への介入を抑制する政策、国有企業の民営化や規制緩和、金融システム改革(金融ビックバン)など。
さらに、改革の障害になっていた労働組合の影響力を削ぎ、所得税、法人税、の大幅な税率の引き下げを実施。しかし、医療制度を機能不全に陥らせたり、金持ち優遇政策を採った副作用が起き始めます。
一方、付加価値税(消費税)は1979年に従来の8%から15%に引き上げられた。その後、小さな政府の柱の一つであった完全なマネタリズムを放棄し、リフレーション政策に転じていきます。
サッチャリズムと同時期に、アメリカでは、レーガノミクスが起きています。後に、「双子の赤字」と呼ばれる負の遺産を残します。その後、2008年の金融危機でレーガノミクスを改善したような対策。
2006年から2014年にかけて就任したFRBバーナンキ議長の経済対策のようなプロセスに到達しています。双子の赤字以上にアメリカの法人資産は金融工学を駆使しているし、黒字を維持し続けているので、膨大な金融政策でも成長しています。
2012年からの日本の経済政策も似ていますが、賃金だけが上がっていません。
情報技術の発展とインターネットで大企業の何十万、何百万単位から、facebook、Apple、Amazom、Google、Microsoftなどで数億単位で共同作業ができるようになりました。
現在、プラットフォーマー企業と呼ばれる法人は先進国の国家単位レベルに近づき欧米、日本、アジア、インドが協調すれば、中国の人口をも超越するかもしれません。
法人は潰れることを前提にした有限責任! 慈愛や基本的人権を根本とした社会システムの中の保護されなければならない小企業や個人レベルでは、違いますが・・・
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて個人のプライバシーも考慮)
(個人的なアイデアIdeas personal)
According to Michael J. Sandel , because to move the society in accordance with the lowest layer of the benefit from the difference principle of John Rawls is justice
マイケルサンデルによると、ジョンロールズの格差原理から最下層の便益に合わせて社会を動かすことが正義であるため、日本では物価をあげて
And in Japan raise the price . Live while , circulating the money using the latest financial engineering and macro economics until the bottom layer is close to the annual income of about 6 million yen , and then re- distributed from the ultra- wealthy ?
いきつつ、超裕福層から再分配して年収約600万円(中央値)に最下層が近づくまで最新の金融工学とマクロ経済学を駆使してマネーを循環?
This , you might get out from the deflationary spiral will Purasusamu of the place referred to in game theory if the goals and objectives of the country’s elite .
これを、その国のエリートの達成目標にすればゲーム理論で言うところのプラスサムになりデフレスパイラルから抜け出せるかもしれません。
続いて
前提として、公人、有名人、俳優、���名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
この世のシステム一覧イメージ図2012
ケイト・ラワース:健全な経済は成長ではなく長期繁栄を目指しデザインされるべき
ダニエル・カーネマン: 経験と記憶の謎(所得政策も)
ニック・マークス:地球幸福度指数を語る
アレックス・ステッフェン:エネルギーの共有が可能な都市の未来
エリック・ブリニョルフソン: 成長のための鍵は何?機械との競争?
ルトハー・ブレフマン:貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である!
個人賃金保障、ベーシック��ンカムは、労働市場に対する破壊的イノベーションということ?2021(人間の限界を遥かに超えることが前提条件)
世界の通貨供給量は、幸福の最低ライン人間ひとりで年収6万ドルに到達しているのか?2017
ベティーナ・ウォーバーグ: ブロックチェーンが経済にもたらす劇的な変化
<提供>
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xf-2 · 4 years
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(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)
「一帯一路一ウイルス?」 こんなタイトルの論文が米国・ワシントンの論壇で注視を集めた。中国が推進してきた「一帯一路」構想を、ヨーロッパのメディア関係者や学者が様々な角度から論じる「一帯一路ニュース(BRN)」という情報サイトに3月末に掲載された論文だった。
 論文は欧州の数人の専門家が匿名で執筆した。専門家たちは、イタリア、イラン、パキスタンなど新型コロナウイルスの大規模な感染が起きた諸国はいずれも中国主導の「一帯一路」構想に参加していたことを指摘し、その因果関係を説明していた。一帯一路は、中国が各国と共同で、中国と欧州を結ぶ一大物流インフラを構築する構想である。結果的に「一帯一路」がウイルス感染の大きな原因になってしまい、不運にも同じウイルスを共有する破目になってしまった、という。
記者会見に臨む保健省次官が感染していた
 米国でも中国の「一帯一路」をコロナウイルスの国際的な感染拡大に結びつける指摘は多い。そんな指摘のなかで、イランについての実例を報告しよう。イランの場合も「一帯一路」がウイルス感染の背景として大きな影を広げていた。
 イランでのコロナウイルス感染の広がりは国際的にみて異様だった。中国とは地理的な隔たりがあるが、世界各国の感染のなかできわめて早い時期から多数の感染者が報告されたからだ。中東地域全体でもイランは突出した感染国となった。
 世界への感染拡大が始まった当初は、イランの感染者数は中国を除いてイタリアに次ぐ第3位となっていた。4月20日時点では感染者数は8万868人で世界9位、死者は5031人である。だが米国では、イランが公表しているこの感染者数は実際よりもずっと少ないとする見方が多い。ウイルス検査の数がきわめて少ないことがその主な理由である。
イランでの新型ウイルスの異常な拡散状況を印象づける出来事がある。イラン政府のイラジ・ハリルチ保健省次官が2月24日、テヘランで記者会見して、イラン国内のコロナウイルス感染状況について説明を始めたときのことだ。説明を始めたハリルチ次官が白いハンカチを取り出して、しきりと顔をぬぐうのだ。メガネを外して額から噴き出す汗をふき始め、そのうちに苦しそうに咳をし始めた。だれの目にも保健省次官本人が病気であることは明らかだった。そして、すぐに彼のコロナウイルス感染が発表された。
 政府の防疫対策の実務責任者が公式の場で対策を語ろうとしたその瞬間に、本人に感染の症状が表れ、実際に感染が確認されたのである。イランの政府幹部の感染は、保健省次官だけに留まらなかった。副大統領までが中国発の新型ウイルスに感染していたのだ。さらに閣僚のなかにも、国会議員のなかにも、多数の感染者が出ていた。
 なぜそんな事態が起きたのか。その原因に「一帯一路」が大きく絡んでいる。
経済が悪化、政権批判も強まっていたイラン
 イランといえば“閉鎖された国”というイメージが強い。実際に国際的に孤立してきたといってよいだろう。
 イランは、イスラム原理主義の聖職者が最高権限を持つ世界でも珍しい宗教独裁国家である。対外的にはイスラエル抹殺を基本政策とし、アメリカとも激しく対立してきた。さらに近年のイランは核兵器の開発を目指してきた。アメリカのオバマ政権時代に核開発を凍結する国際合意に調印したが、「イランの核武装を結局は許してしまう」と猛反対していたトランプ大統領が合意を破棄した。
 イランは国内的にはイスラム教の厳しい教えを保ち、政権への批判を一切許さない。また同性愛者は死刑に処すなど、その人権弾圧ぶりは国連からも再三警告を受け、経済制裁も受けてきた。国民の海外渡航も厳しく規制し、外国人の入国も同様に大幅に制限してきた。いわば国際孤立に近い状態の国だった。
 そうした異端の国家で中国からのウイルスが広まったのは、ひとえに中国との特殊なつながりがあったためである。
 中国はかねてからイランに接近を図ってきた。ともに米国との関係が敵対的であることが大きな要因だった。また中国は長年にわたりイランの石油を大量に購入してきた。ここ数年、両国の対米関係が険悪化したことで、両国の関係は一層緊密になった。互いに「戦略的パートナー」だと宣言するようにもなっていた。
イランは中国の「一帯一路」構想にも当初から協力してきた。2019年には同構想へのフル参加を明記した公式合意書を中国との間で交わした。
 イランはイタリアと同様に、国内経済が深刻に悪化していた。2019年前半にはイランのインフレは40%にも達した。経済成長も低迷し、肉類が不足して、国民一般に肉類の配給という事態��で起きた。失業率は一般が15%、若年層は40%以上に達した。
 経済が落ち込むとともに、国民の政府への不満は高まっていた。政府の抑圧にもかかわらず、一般国民の間で政府の腐敗や、テロ組織への支援などに抗議するデモが起きた。市民たちは宗教最高指導者のハメネイ師の辞任や、政権を支える「革命防衛隊」の解体をも求めた。
 そうしたなか、イラン政権にとっての救命策は中国への依存だった。中国の「一帯一路」に協力することこそが苦境を脱する有効な手段だったのだ。
「一帯一路」構想にイランが果たす役割
 このへんの事情を、米国のシンクタンク「センテニアル研究所」のヘレン・ローリー研究員が鋭く論評していた。
 ローリー氏は中国の対外戦略の分析を専門とする中国系の米国人学者である。米国の政治外交ネットメディア「フェデラリスト」に3月17日に掲載されたローリー氏の論考「イランとイタリアは共産主義の中国との緊密な絆のために莫大な代償を払う」の概要を紹介しよう。要点は以下のとおりである。
・イラン政権は国内の経済的苦境や政治的脅威、さらには国際的な孤立に直面して、中国に助けを求めた。まずは米国という敵への防御策として、また経済的な協力と支援を得る相手として、さらには軍事的な協力の相手として、中国への依存度を高めた。その狙いのなかには、中国の手を借りて、米国のイランへの経済制裁をなんとか弱めようという期待もあった。
・中国は、イランにある程度のパワーを保たせ、米国への牽制のカードとして自陣営に引き込むことに意義を見出していた。そのため中国はイランから石油を購入し、貿易や経済面で援助を続け、さらには兵器輸出や原子力技術の売却まで多角的に関与してきた。
 ローリー氏によると、イランと中国にとって、米国という大きな存在を意識して相互協力することが重要だった。その協力では「一帯一路」が核心となったという。ローリー氏は次のように説明する。
・中国にとってとくに重要なのは、自国の野心的な構想「一帯一路」でのイランの役割だった。中国は、アジア大陸を抜けて中東からヨーロッパまで通じる陸上ルートの確立を目指していた。その鉄道を建設する際は、イランからトルコに通じる路線の建設がきわめて重要だったのだ。
・そこで中国は2016年の習近平主席のイラン訪問時からイランを「一帯一路」構想の事実上のパートナーとしてきた。イランの公式の「一帯一路」参加は2019年に実現し、多方面でさらなる協力を進めてきた。
誰が中国からウイルスを持ち帰ったのか
 では「一帯一路」への参加は、新型コロナウイルスの��染拡大にどうつながったのか。
 その点について、ウォール・ストリート・ジャーナル(3月12日付)がイランでの取材を基に次のように報告していた。感染ルートは2種類だという。
・中国のイランでの「一帯一路」構想は、首都テヘランの南130キロほどにある人口約100万の都市ゴムを抜けて通る高速鉄道の建設が主眼となった。ゴム地域では中国人の技術者、労働者が多数居住して鉄道建設に従事していた。そのなかに新型コロナウイルス感染者がいてイランに拡散したとみられる。
 ゴムにはイスラム教の聖地とみなされる礼拝施設がある。そこにはイラン全土からの信徒が集まるが、当局はゴム地区でのウイルス感染が明らかとなった2月後半まで、宗教集会を停止しなかったという。同時に、ゴムで中国主導の鉄道建設プロジェクトに関わるイランの技術者のなかには、中国側との協議のために武漢や北京、上海に出張してイランに戻る者も多かった。こうしたイラン人技術者たちも多くが感染したという。
 第2の感染ルートは、イラン政府の高官たちが絡んでいた。ウォール・ストリート・ジャーナルの同記事は以下のように伝えていた。
・イラン政府は自国内でのウイルス感染が顕著となった2月1日、イランと中国との航空便を禁止した。ただし革命防衛隊とつながりのある「マハン航空」だけは例外とし、中国との往来便の飛行を許した。
・マハン航空は2月1日から9日までの間にイラン・中国間で合計8便を飛ばした。それらの便にはイラン政府の高官や国会議員を含む要人が多数搭乗しており、次々にコロナウイルス感染が確認された。それらの要人の多くは、「一帯一路」に関連する公用のために中国を訪れていた。
 ウォール・ストリート・ジャーナルは、このように「一帯一路」に関わる交流が原因となってイラン側に国会議員20人以上、閣僚数人の感染者が出たと報じる。感染者のなかには最高指導者ハメネイ師の顧問モハンマド・ミルモハマディ氏も含まれ、同氏は死亡したという。さらに国営イラン通信は2月末、女性指導者のマスーメ・エブテカール副大統領も新型コロナウイルスに感染したことを発表した。イラン政権の最高指導層がほとんど中国発のウイルスに感染してしまったと言っても過言ではない。
 イランにとって、中国とのトップレベルでの交流が政権を揺るがす事態にまで発展した。その交流の基盤がまさに「一帯一路」だったのである。
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chikuri · 5 years
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“No.1143 韓国の思想的内戦 ~『反日種族主義』を読む
 韓国内では、朱子学的全体主義勢力と自由民主主義文明勢力との命運をかけた政治的・思想的内戦が展開されている。
■1.朱子学的全体主義勢力と自由民主主義文明勢力との戦い<br /><br />
 10月3日、9日と二度にわたって、文在寅政権に反対する50万人規模のデモがソウル中心部に発生した。韓国の保守リーダーたちは、これを「文明勢力」と呼んでいる。自由、人権、民主主義、市場経済、法治を信条とする近代文明を守ろうという勢力である。
 彼らが反対している文在寅政権は、韓国を日米から離反させ、北朝鮮、中国の仲間入りさせようとしている。中朝とも中華型の全体主義体制をとっており、皇帝独裁を支える伝統的な朱子学と親和性が高い。
__________
つまり、いま韓国で展開している戦いは朱子学的全体主義勢力と自由民主主義文明勢力との体制の命運をかけた、妥協が不可能な戦いなのだ,[1]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 とは、麗澤大学客員教授・西岡力氏の総括である。韓国内だけではない。日米 対 中朝の争いも、同様に両勢力の命運を賭けた戦いである。これに負ければ、我々日本国民も自由、人権、民主主義を失う。そういう戦いが目の前で展開されているのである。
 この「朱子学的全体主義勢力」の本質を学問的に明らかにした『反日種族主義』[2]が、韓国で10万部を超えるベストセラーとなり、日本語版も発売2週間で20万部を超えている。
 これを読むと、韓国内の前近代的な「種族主義」、すなわち思想的文化的に閉ざされた集団に閉じこもり、他集団を敵とする古代呪術的体制が学問的に解剖されており、こういう集団には、史実も学問的議論も国際常識も通用しない事がよく判る。
 こういう種族主義的勢力に対抗して、生命の危険をかけても学問的に正しい事実を伝えようとする著者・李栄薫氏のような「文明勢力」がいることを知ると、少しは希望も湧いている。
■2.「日帝をどのように批判したらいいのか分からなくなる」
『反日種族主義』では、「従軍慰安婦」「徴用工」「植民地化」など韓国の訴える「反日」について、史実を踏まえて、その「嘘」が暴かれている。講義を聞いた韓国の学生たちは次のような感想を漏らすという。
__________
「今まで教科書で習って来たことが事実ではないという点を受け入れると、日帝(JOG注: 日本帝国主義)をどのように批判したらいいのか分からなくなる」
「日帝の植民地支配を正当化してしまうのではないかと怖くなる」[2, 827]
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 この感想自体が、韓国での研究も教育も非学問的なレベルのものである事をよく現している。というのは学生たちは「日帝は批判すべきもの」という前提を信じ込んでいるからだ。すなわち「日帝とは悪魔のように呪詛すべきもの」という「呪術的信仰」が暗黙の前提となっている。これがまさに「反日種族主義」の正体である。
■3.「日帝の所業に間違いない」
「呪術的信仰」の典型が「鉄杭騒動」である。日本は朝鮮を併合した後、土地調査のため、朝鮮の歴史上初めての近代的測量を行った。その過程で測量基準点の標識を朝鮮全土の高い山に設置した。
 朝鮮では、土地には人体のように気脈が流れているという古代中国起源の風水の自然観が信じられていた。近代的測量の目的も技術も知らない当時の朝鮮人たちは、大地に打ち込まれた鉄杭を見て、「倭人たちが朝鮮に人材が出ないように穴(急所:つぼ)を塞ぎ回っている」と噂し、それを広めた。住人たちは夜、山に登っては、この棒を抜いて、金槌で砕いたという。
 この迷信を国策に利用したのが、金永三政権が1995(平成7)年2月に始めた「光復50周年記念力点推進事業」だった。大統領の指示を受けた内務省が全国の地方自治体に公文を送り、日帝が打ち込んだ鉄杭を見つけて抜くよう指示をした。6ヶ月間で全国から439件の申告があり、うち日帝が打ち込んだ鉄杭だとして除去されたものは18本だった。
 当時、『月刊朝鮮』の記者だった金容三氏は、この18本の鉄杭除去現場を訪ね、事実を調査した。慶尚道亀尾市の金烏市で除去された鉄杭を鑑定したのは、易術人・閔(ミン)スンマン氏だった。彼は「金烏山に鉄杭が打たれている場所は風水学的に明堂(優れた場所)だ」と言った。「龍が天に向かって立ち上がる場所に仏が横たわっており、その額の部分に鉄杭が打たれていた」と言う。
 金氏が「仮にそうだとしても、この鉄杭が日帝が打った、という科学的で客観的な証拠は何ですか」と訊くと、彼は「証拠はないが、金烏山は風水的観点からして非常に重要なので、日帝の所業に間違いないと推定した」と答えた。
■4.「日本人は我々民族の精気と脈を抹殺しようと」
 忠清北道永同郡で除去された鉄杭に関しては、郡庁の担当公務員が「日帝が打ったと言う根拠がなく、そうなのかどうなのか迷いながら抜いた」と語った。しかし、同年6月5日午後、盛大な山神祭とともに除去された。その行事は、日本のNHKやTBSも取材に来て、撮影したという。
 同じ地方の永春面(JOG注: 面は日本の村に相当)でも3本の鉄杭が発見され、情報提供者たちは「1984年頃、永春面で抗日義兵と日本軍の間で大きな戦争が起こった。それで、抗日運動が再び起こらないように、日帝が将来、将軍の生所となる場所に鉄杭を打ち込んだのだ」と主張した。
 永春面の前・面長であった禹ゲホン氏は、「それは日帝が打ったものではなくて、解放後住民たちが北壁の下に舟の綱を結ぶために打ち込んだものだ」と証言した。禹氏は「郡庁の人たちにこの事実を何度も説明したけれど、どんなに話をしても聞き入れてくれず、日帝が打った鉄杭に化けてしまった」と、虚しく語った。
 江原道揚口郡では3本の鉄杭が除去された。それは表面に錆もなく、あまりにも新しくきれいなので、最近作られたものに間違いないと、金氏は思った。もしも日帝の仕業でなかったらどうしようかと、と心配した人々が「専門家の考証を受けた後で除去するのがよさそうだ」という意見を出したが、無視された。
 この鉄杭も、マスコミの大々的な注目を浴びながら引き抜かれ、ソウル国立民族博物館で開かれた光復50周年記念の一部として展示された。そこには次のような説明文がつけられた。
__________
 民族抹殺政策の一環として、日本人は我々民族の精気と脈を抹殺しようと、全国の名山に鉄杭を打ったり、鉄を溶かして注いだり、炭や瓶を埋めた。風水地理的に有名な名山に鉄杭を打ち込み、地気を押さえ人材輩出と精気を抑え付けようとしたのだ。[2, 2974]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■5.「祖先から受け継いで来た伝統文化に引きずられた結果」
 住民たちが舟の綱を結ぶために打ち込んだ鉄杭まで持ち出して、それを「日帝」が「民族の精気と脈を抹殺」するために打ったものだとする。何の証拠もなく、自分たちの古代的信仰をそのまま日本への糾弾に使う。それは事実ではない、という地元の証言も聞き入れない。
 しかも、それを首都の国立民族博物館という、学問的な権威が必要とされる場所で堂々と語る。ここには、近代的学問の論理的な姿勢はまるでない。そしてそれがいかに恥ずかしい事か、という認識もない。
 李永薫教授は、韓国の教科書を執筆した歴史家は、日帝には「土地だけでなく食料も、労働力も、果ては乙女の性も収奪された、���教科書に書いてきました。その全てがでたらめな学説です」と述べている。その精しい内容は実証的な事実によって『反日種族主義』で検証されているが、「でたらめな学説」が横行している理由について、こう述べる。
__________
 歴史家たちがでたらめな学説を作り出したのは、何かしらの邪悪な意図からというよりは、無意識による、幼い頃から彼らが呼吸して来た、祖先から受け継いで来た伝統文化に引きずられた結果だと言えます。[2, 556]<br />
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 すなわち「鉄杭」神話は、風水説という「伝統文化」に引きずられて生み出され、広められたものである。そこには史実も合理性も学問的検証もない。ただ空理空論で世界のあるべき姿を追求した朱子学的世界観である。李栄薫教授ら「文明勢力」が戦っているのは、このような前近代的思考に閉じこもった人々なのである。
■6.風水で朝鮮総督府庁舎も解体
 金永三大統領は、鉄杭の除去に留まらず、旧朝鮮総督府の庁舎と総督官邸の解体まで指示した。その理由も、風水研究家が次のような主張をして、世論をリードしたからだった。
__________
 北岳はソウルの主山だが、その優れた気脈が景福宮の勤政殿まで伸び、その血脈を広げ、そこから国中に白頭山の精気を分け与えるというのが、伝統地理家たちの考えだ。
ところが倭人たちが国土を強占した後、北岳の精気が景福宮に続く所に彼らの頭領である朝鮮総督の宿所を造り、気脈の首を絞め、国気の出発点である景福宮南側に総督府の庁舎を造り、首を絞め、口を塞ぐはめになった。当然二つの建物を撤去し原状復旧することが風水の正道だ。[2, 2139]<br />
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 文化界の有名人氏たちも「日帝が朝鮮王朝の景福宮を破壊し、そこに朝鮮総督府の建物を建てたため、国の脈が切れて国土が分断され、同族を殺し合う悲劇が訪れた」と賛同した。朝鮮戦争まで、風水で説明する。
 1995年8月15日の光復50周年慶祝式で、朝鮮総督府庁舎の撤去作業が始まり、翌年11月13日、建物の地上部分の撤去が完了した。朝鮮総督府は日本統治時代に10年の工期を費やして完成した建物で、当時はイギリスのインド総督府やオランダのボルネオ総督府を凌駕する東洋最大の近代式建築物だった。
■7.「恥ずかしく清算すべき歴史」
 朝鮮総督府庁舎は、戦後も大韓民国の重要な歴史が刻まれた舞台だった。1945年9月9日、ここで第9代朝鮮総督・阿部信行が米第24軍軍団長ジョン・ホッジ中将に降伏文書を手渡した。ソウルに進駐した米軍は、ここを米軍政庁として使った。
 1948年5月31日、中央庁の中央ホールで大韓民国の国会が開かれ、同年7月17日には憲法がこの場で公布された。続いて7月24日には大韓民国の初代大統領の就任式が、8月15日には大韓民国政府の樹立の宣布が、中央庁の広場で行なわれた。
 この建物は1950年10月7日まで国会議事堂として使われ、その後は李承晩大統領の執務室となり、朝鮮戦争で火を放たれたが、1962年11月22日、復旧され、その後、中央行政府の庁舎として使用されてきた。
 朝鮮総督府庁舎は、大韓民国の建国以来の歴史の中心的舞台だったのである。それを風水で「国の脈が切れて国土が分断され」た事を理由として、解体撤去するというのは、どういう心理だろう。風水を信ずる多くの韓国民は快哉を叫んだが、金永三大統領の真の目的は別の所にあった。
 金泳三大統領の秘書官・金正男は、『月刊朝鮮』におけるインタビューで「金泳三大統領は、中央庁の建物で展開された韓国現代史が、自分の政権の正統性とはほど遠い恥ずかしく清算すべき歴史なので、その建物に対し愛着を感じなかったようだ」と発言している。
 今までの韓国現代史を「恥ずかしく清算すべき歴史」とするのが、金永三大統領の歴史観だった。それは現在の文在寅大統領にも継承されている。その歴史観を李永薫教授は、次のように要約してる。
__________
 日本の植民地時代に民族の解放のために犠牲になった独立運動家たちが建国の主体になることができず、あろうことか、日本と結託して私腹を肥やした親日勢力がアメリカと結託し国をたてたせいで、民族の正気がかすんだのだ。民族の分断も親日勢力のせいだ。解放後、行き場のない親日勢力がアメリカにすり寄り、民族の分断を煽った」 (『大韓民国の物語』文藝春秋)。[3]<br />
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 すなわち現在の大韓民国とは、「日帝時代の親日勢力」の残党がアメリカと結託して建てた国であり、本来の正統的国家は北朝鮮だというのである。3代続いている北朝鮮の金王朝こそ、朝鮮の正統な支配者であり、またその背後にある習近平の独裁政権も、伝統的な中華帝国の支配者と見る。
 中国も北朝鮮も、それぞれの前近代的な伝統に基づく独裁国家である。そこには自由、人権、法治、市場経済という文明的概念はない。こういう東アジアの朱子学的全体主義勢力と戦っているのが、韓国内の自由民主主義文明勢力なのである。
■8.「今の日本は敵でなく、共産主義と共に戦う味方だ」<br /><br />
 この夏、8月15日にもソウルで反文在寅の「太極旗デモ」が行われ、参加者は「日本は敵ではない」「反日は反逆だ」などのスローガンを大声で叫んだ。演説会でも「文在寅政権の反日は親北容共で韓国に有害だ」「反日は愛国ではなく反逆、利敵だ」「今の日本は敵でなく、共産主義と共に戦う味方だ」という発言が相次ぎ、参加者が大声で唱和した。[3]
__________
 現在の韓国の反日は、文政権とその支持勢力が主導する「親北反日」で、それを見抜いた韓国の自由民主主義勢力がアンチ反日運動に立ち上がって、韓国内で激しい政治的、思想的内戦を展開しているのだ。[3]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 西岡力教授の結論である。香港のデモも本質は同じだろう。自由な日本と台湾のすぐ隣、大陸との境界では、「激しい政治的、思想的内戦」が起こっていることを我々は認識しなければならない。『反日種族主義』が韓国でベストセラーになったのは、自由民主主義文明勢力の反撃の狼煙なのである。(文責 伊勢雅臣)”
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ari0921 · 4 years
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https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58940
台湾のヘリ墜落は中国の斬首作戦か
台湾総統選の裏で発生した“事故”とソレイマニ将軍暗殺
2020.1.15(水)
用田 和仁
1 イランと台湾
 イランの革命防衛隊コッズ部隊(対外工作部隊)司令官、ソレイマニ将軍への攻撃は米国の斬首攻撃だった。さぞや北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は肝を冷やしたことだろう。強烈な抑止力だ。
 一方、その陰で1月2日に台湾軍の参謀総長が乗ったヘリコプターが、北東部・宜蘭県の部隊を訪問するため台北市の松山空軍基地(軍民両用)を離陸した直後、山中に墜落し、乗っていた参謀総長をはじめ8人が死亡した。
 しかし、この「事故」があったことに、日本人は関心がないようだ。
 この2つに何か類似性はないのか、疑問に思うことはないのだろうか。そして、誰がこの2つの出来事を喜んでいるのかを考えることはないのだろうか。
 国際社会を揺るがす事件に直面しても軍事は他人事、国民皆評論家ではこの国の行く末は危ない。
2 中東の危機
米国とイランの本格的な対決は始まったばかり
 言うまでもなく、現代の中東の危機はイスラエルに起因していると言っても過言ではない。
 そして、米国の中東政策の大きな誤りは、イラクを2度の戦争で壊滅させ、力の空白を作ったことに起因している。
 湾岸戦争まで、イラクは少数のスンニー派が支配し、過酷な統治であったものの、中東における米国の盟友であった。
 過酷な統治が悪いというならば、アラブの国の統治はサウジアラビアなども例外でなく過酷であろう。
 イラクが壊滅し、力のないシーア派の政権になって以来、イランが浸透する土壌ができ、さらに、スンニー派の残党を中心とするイスラム国を米国が中心となり壊滅させたが、結果的に、米国がイランのイラクに対する浸透を手助けしただけだった。
 今イランは、核武装する可能性のある反イスラエルの最後の砦であり、米ドナルド・トランプ大統領がイスラエルに傾倒すればするほど、イラン壊滅に向かうだろう。
 今回の休戦は一時的であって、イランの後押しを受けた民兵組織などが、もし、イスラエルを攻撃したならば、米国は即、イランに対して大規模な攻撃を仕かけるだろう。
中東の危機は日本の危機
 米国が、イランに関与すればするほど喜んでいるのは中国・北朝鮮だ。
 しかし、米国は中国打倒を諦めたわけではない。イランを叩き、中東が不安定化すれば、中国は原油を輸入することが困難になってこよう。
���米国は、イラク、アフガニスタンの軍事作戦で圧倒的な破壊力を発揮したが、中東諸国の粘り強いゲリラ戦には手を焼いている。
 そこで、今後は、①経済制裁を主とし、粘り強くイランを屈服させる②短期決戦でイランを攻撃し決着をつけるという2つのオプションを持ちながらイラン対処に臨むだろう。いずれにしても核の放棄は妥協しないだろう。
 ②のイランを攻撃する場合は、限定的な「A2/AD」能力を持つイランに対する攻撃の様相は、ミサイルや空軍、空母からの対地攻撃、すなわち、太平洋正面では放棄した「エアシーバトル」で一挙にイランの重要なインフラや地上目標を破壊することになるだろう。
 当然、イランの核施設の完全破壊が主目的だ。
 核のないイランはイスラエルにとって、もはや脅威ではない。その後米国は、経済制裁を強化することによってイランを3流国にまで貶めることは可能だ。
 上手くいけば、もう一度イラン革命へ持っていけるかもしれない。
 一方、米国は、中東の石油はもはや米国にとって必要ないと明言した。
 今後、米国はゲリラ戦に巻き込まれる不毛な戦いには関与せず、中東から大きく距離を置く可能性が出てきたと見るべきだろう。
 そうなると、中東石油依存率約88%の日本は、遂にそのような事態になったかと生存の危機を感じないだろうか。
 米国にとっては、当面、イランと中国という2正面作戦で不利な態勢ではあるが、イラン問題が収束し中東に関与をしなくてよくなれば、その後は中国へ専念できる。従って米国にとっては
①万一、武力衝突に突入した場合、イランとの対決は海空主体の短期決戦に持ち込む。
 米国の軍事産業にとっては、対地用の旧い弾を撃ち尽くすことで、対中国用の新型弾道ミサイル、対艦ミサイルなどの増産へ移行ができ、結果、新旧交代で(言葉はよくないが)儲けることができる。
②今後の中東は、NATO(北大西洋条約機構)や関係国に任せる(日本も含まれる)。
③中国の石油については、中東のみならず、長いシーレーンを活用して海上封鎖網を構築し抑止体制を強化する。このため英仏印豪などとの連携は必須だ。
 日本は、これらの激変に指をくわえて見ているのか。即やるべきことはあるだろう。
①自らの国は自ら守り切る防衛力を至急構築、このため、防衛国債などを活用して防衛費を2~3倍に増加。
②イランやロシアが行う、サイバー攻撃や電磁波攻撃と連携した非正規軍(階級章はつけていなくても精強部隊)によるハイブリッド戦は、米国のみならず日本の「正規軍」では対処が難しい。
 さらに日本では、グレーゾーン事態に対処する法規もないために、自衛隊ではほとんど対応できない。
 1発も弾を撃たないで戦いが終わる可能性は極めて高い。結局、自衛隊が軍隊でなければならない理由はここにもある。
 至急、グレーゾーン事態においてサイバー・電磁波攻撃と連携する、海上民兵に先導された大量の「精強部隊」に対処できるよう、法律の制定も含め体制を整備すべきだ。陸自を削っている場合ではない。
③石油に頼る日本の体質を改善するため、本気で原発の再稼働、新原発の開発・増設、そして、気まぐれ発電の太陽、風に頼らない水素を中心とした新電源開発への転換を図る。
 さらに、食料の自給率の向上、閉鎖的な農業政策の抜本的改革の断行などやるべきことは沢山ある。
 野党は桜を見る会がどうしたと些末なことを言っている場合か。そして、これらの改革と実行に、これからの日本の繁栄と防衛がかかっている。
3 台湾の危機
 蔡英文総統は最高得票で再選され、民進党も議会の過半数を維持できたことは幸いだった。これで、少なくとも今後4年間は米国と共に、自由主義の盾となり続けるだろう。
 日本も祝意は示したものの、米国のマイク・ポンペオ国務長官はもっと踏み込んで「台湾が民主主義を求める国々の手本となる事を望む」「容赦のない圧力にもかかわらず、台湾海峡の安定に対する蔡英文総統の取り組みを称賛する」と語った。
 残念ながら、日本人は台湾が日本の運命共同体だということを理解していない。軍事的に見れば明白である。
 すなわち、台湾が中国のものになれば、中国は米国を西太平洋から排除し、かつ、中国の3つの経済的核心的地域である、
 北京・天津、上海、広州・珠海を守る外壁である第1列島線に出城を築くことができる。その破れた第1列島線から、中国の航空機、軍艦・潜水艦などが太平洋に自由に進出できる。
 一方、前方展開戦略を基本とする米国は、その中核の足場を奪われて戦略的破綻をきたし、グアム以東への退却を余儀なくされ、東アジアにおける覇権や権益を中国に明け渡すことになる。
 換言すれば、中国の「接近阻止・領域拒否(A2/AD)」戦略の完成を許し、米国は、中国の思惑通りハワイ以東に駆逐される。
 そして、中国軍の軍事的影響力は日本の太平洋側へも直接及ぶことになり、もはや、米軍も近づけず、日本は中国の軍門に下ることになろう。その意味をしっかりと心に刻み込む必要がある。
 一方で収まらないのが中国だ。
 香港で躓き、台湾でも躓いたことになる。日本だけが、相変わらず危機感もなく、習近平国家主席を国賓で招待することを進めている。
 中国は、日本は政治・経済的に籠絡することができると読んでいるのだろう。
一方、台湾は、総統選および立法委員(国会議員に相当)選において与党民進党が勝利したことで、中国は、武力統一を行わない限り、2020年の中国共産党創設100周年記念で台湾を中国のものとして、祝杯を挙げることができなくなってしまった。
 参謀総長が乗ったヘリコプター墜落事故に戻ると、あくまで推測の域を出ないが、中国が、台湾総統選挙で敗色濃い情勢に一矢を報いたいと思っても不思議ではなかった。
 墜落事故の原因は、今後の詳細な調査結果を待たねばならないが、下記のようなことが考えられる。
①ヘリコプターの整備不良、または、部品の損壊
②人為的な操縦ミス
③天候不良
④誰かが作為して墜落させた
 事故の第1報では、天候は良く機械の故障でもないようだ。また、「UH-60」というヘリコプターは、エンジンが2つある優れたヘリコプターで、そう簡単には墜落しない。
 一般的に言って、軍トップの参謀総長が乗るヘリコプターは、十分に整備されていると考えてもおかしくないだろう。
 そうなれば、今のところ証拠はないが、誰かが作為してヘリコプターを墜落させたという推論は、架空の議論ではないだろう。
 もっと言えば、台湾軍の80%は中国を支持する国民党員であることは台湾にとって懸念材料だ。
もし、中国が関与していたならば、その目的は
①台湾の軍トップでも蔡英文総統でも、中国は何時でも斬首攻撃ができるぞという脅し
②中国は台湾の統一はあきらめず、台湾の生殺与奪の権は中国が握っているというメッセージ
③習近平国家主席は、腰抜けではないというメッセージを中国共産党へ見せる
 などが挙げられよう。しかし、中国関与の証拠は示されないであろう。
 曖昧にしておく方が脅しは効くし、米国などの国際社会の非難を避けることができる。それでいて、得体のしれない恐怖を台湾に与えることができるからだ。
4 2020年は日本の鬼門
 日本は、夏のオリンピック、パラリンピックの成功に向けて、世界中からたくさんの来訪者を歓迎し何とか盛り上げようとしている。
 しかし、今春の習近平国家主席の訪日は別問題であり、外交関係者や経済界は、日本の生存という国益を顧みず、習近平国家主席を国賓で招くことに固執しているが、正月早々から、そんな状況ではないことが見えてきた。
 日本は、もう一度、与党も野党も些事に囚われることなく、この国の真の繁栄と生存を考え、即、実行に移さなければならない歴史の曲がり角に来たことを自覚するべきだろう。
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syarousi · 5 months
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専門業務型裁量労働制の改正ポイントと注意点
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2024年4月の専門業務型裁量労働制の改正は、多くの企業にとって重要な変更点をもたらします。この記事では、改正のポイントと実務上の注意点を、専門用語の解説を交えながらわかりやすく解説します。 専門業務型裁量労働制とは? 専門業務型裁量労働制とは、専門的な知識や技能を要する業務に従事する労働者に対して、労働時間ではなく成果で評価する制度です。この制度のもとで働く労働者は、自らの裁量で仕事の進め方を決定でき、業務の成果に基づいて評価されます。 専門業務型裁量労働制改正点 YouTube 2024年4月改正の概要 1. 同意の取り方と撤回手続きの明確化 同意の取り方: 専門業務型裁量労働制を適用するには、労働者からの明示的な同意が必要とされ、その取り方がより厳格に定められます。 撤回手続き:…
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mitaimon · 5 years
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スポーツ動画配信サービス「DAZN」(ダゾーン)を運営する「Perform Investment Japan」(東京、本社は英国)が、動画編集担当の元従業員に対して、専門業務型裁量労働制と管理監督者を違法に適用していたとして、三田労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。
スポーツ動画配信「DAZN」運営会社に是正勧告…違法残業や名ばかり管理職 - 弁護士ドットコム
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tomoya-jinguuji · 5 years
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一 はじめに  平成最後の施政方針演説を、ここに申し述べます。  本年四月三十日、天皇陛下が御退位され、皇太子殿下が翌五月一日に御即位されます。国民こぞって寿(ことほ)ぐことができるよう、万全の準備を進めてまいります。  「内平らかに外成る、地平らかに天成る」  大きな自然災害が相次いだ平成の時代。被災地の現場には必ず、天皇、皇后両陛下のお姿がありました。  阪神・淡路大震災で全焼した神戸市長田の商店街では、皇后陛下が焼け跡に献花された水仙が、復興のシンボルとして、今なお、地域の人々の記憶に刻まれています。  商店街の皆さんは、復興への強い決意と共に、震災後すぐに仮設店舗で営業を再開。全国から集まった延べ二百万人を超えるボランティアも復興の大きな力となりました。かつて水仙が置かれた場所は今、公園に生まれ変わり、子どもたちの笑顔であふれています。  東日本大震災の直後、仙台市の避難所を訪れた皇后陛下に、一人の女性が花束を手渡しました。津波によって大きな被害を受けた自宅の庭で、たくましく咲いていた水仙を手に、その女性はこう語ったそうです。  「この水仙のように、私たちも頑張ります。」  東北の被災地でも、地元の皆さんの情熱によって、復興は一歩一歩着実に進んでいます。平成は、日本人の底力と、人々の絆(きずな)がどれほどまでにパワーを持つか、そのことを示した時代でもありました。  「しきしまの 大和心のをゝしさは ことある時ぞ あらはれにける」  明治、大正、昭和、平成。日本人は幾度となく大きな困難に直面した。しかし、そのたびに、大きな底力を発揮し、人々が助け合い、力を合わせることで乗り越えてきました。  急速に進む少子高齢化、激動する国際情勢。今を生きる私たちもまた、立ち向かわなければならない。私たちの子や孫の世代に、輝かしい日本を引き渡すため、共に力を合わせなければなりません。  平成の、その先の時代に向かって、日本の明日を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。 二 全世代型社会保障への転換 (成長と分配の好循環)  この六年間、三本の矢を放ち、経済は十%以上成長しました。国・地方合わせた税収は二十八兆円増加し、来年度予算における国の税収は過去最高、六十二兆円を超えています。  そして、この成長の果実を、新三本の矢によって、子育て支援をはじめ現役世代へと大胆に振り向けてきました。  児童扶養手当の増額、給付型奨学金の創設を進める中で、ひとり親家庭の大学進学率は二十四%から四十二%に上昇し、悪化を続けてきた子どもの相対的貧困率も、初めて減少に転じ、大幅に改善しました。平成五年以来、一貫して増加していた現役世代の生活保護世帯も、政権交代後、八万世帯、減少いたしました。  五年間で五十三万人分の保育の受け皿を整備した結果、昨年、待機児童は六千人減少し、十年ぶりに二万人を下回りました。子育て世代の女性就業率は七ポイント上昇し、新たに二百万人の女性が就業しました。  成長の果実をしっかりと分配に回すことで、次なる成長につながっていく。「成長と分配の好循環」によって、アベノミクスは今なお、進化を続けています。 (教育無償化)  我が国の持続的な成長にとって最大の課題は、少子高齢化です。平成の三十年間で、出生率は一・五七から一・二六まで落ち込み、逆に、高齢化率は十%から三十%へと上昇しました。  世界で最も速いスピードで少子高齢化が進む我が国にあって、もはや、これまでの政策の延長線上では対応できない。次元の異なる政策が必要です。  子どもを産みたい、育てたい。そう願う皆さんの希望を叶(かな)えることができれば、出生率は一・八まで押し上がります。しかし、子どもたちの教育にかかる負担が、その大きな制約となってきました。  これを社会全体で分かち合うことで、子どもたちを産み、育てやすい日本へと、大きく転換していく。そのことによって、「希望出生率一・八」の実現を目指します。  十月から三歳から五歳まで全ての子どもたちの幼児教育を無償化いたします。小学校・中学校九年間の普通教育無償化以来、実に七十年ぶりの大改革であります。  待機児童ゼロの目標は、必ず実現いたします。今年度も十七万人分の保育の受け皿を整備します。保育士の皆さんの更なる処遇改善を行います。自治体の裁量を拡大するなどにより、学童保育の充実を進めます。  来年四月から、公立高校だけでなく、私立高校も実質無償化を実現します。真に必要な子どもたちの高等教育も無償化し、生活費をカバーするために十分な給付型奨学金を支給します。  家庭の経済事情にかかわらず、子どもたちの誰もが、自らの意欲と努力によって明るい未来をつかみ取ることができる。そうした社会を創り上げてこそ、アベノミクスは完成いたします。  子どもたちこそ、この国の未来そのものであります。  多くの幼い命が、今も、虐待によって奪われている現実があります。僅か五歳の女の子が、死の間際に綴(つづ)ったノートには、日本全体が大きなショックを受けました。  子どもたちの命を守るのは、私たち大人全員の責任です。  あのような悲劇を二度と繰り返してはなりません。何よりも子どもたちの命を守ることを最優先に、児童相談所の体制を抜本的に拡充し、自治体の取組を警察が全面的にバックアップすることで、児童虐待の根絶に向けて総力を挙げてまいります。 (一億総活躍)  女性比率僅か三%の建設業界に、女性たちと共に飛び込んだ中小企業があります。時短勤務の導入、託児所の設置などに積極的に取り組み、職人の三割は女性です。  彼女たちが企画した健康に優しい塗料は、家庭用の人気商品となりました。女性でも使いやすい軽量の工具は、高齢の職人たちにも好んで使われるようになりました。この企業の売上げは、三年で二倍、急成長を遂げています。  女性の視点が加わることにより、女性たちが活躍することにより、日本の景色は一変する。人口が減少する日本にあって、次なる成長の大きなエンジンです。  女性活躍推進法を改正し、このうねりを全国津々浦々の中小企業にも広げます。十分な準備期間を設け、経営者の皆さんの負担の軽減を図りながら、女性の働きやすい環境づくりに取り組む中小企業を支援してまいります。  パワハラ、セクハラの根絶に向け、社会が一丸となって取り組んでいかなければなりません。全ての事業者にパワハラ防止を義務付けます。セクハラの相談を理由とした不利益取扱いを禁止するほか、公益通報者保護に向けた取組を強化し、誰もが働きやすい職場づくりを進めてまいります。  働き方改革。いよいよ待ったなしであります。  この四月から、大企業では、三六協定でも超えてはならない、罰則付きの時間外労働規制が施行となります。企業経営者の皆さん。改革の時は来ました。準備はよろしいでしょうか。  長年続いてきた長時間労働の慣行を断ち切ることで、育児や介護など様々な事情を抱える皆さんが、その事情に応じて働くことができる。誰もがその能力を思う存分発揮できる社会に向かって、これからも、働き方改革を全力で推し進めてまいります。  障害者の皆さんにも、やりがいを感じながら、社会でその能力を発揮していただきたい。障害者雇用促進法を改正し、就労の拡大を更に進めます。  人生百年時代の到来は、大きなチャンスです。  元気で意欲ある高齢者の方々に、その経験や知恵を社会で発揮していただくことができれば、日本はまだまだ成長できる。生涯現役の社会に向かって、六十五歳まで継続雇用することとしている現行制度を見直し、七十歳まで就労機会を確保できるよう、この夏までに計画を策定し、実行に移します。  この五年間、生産年齢人口が四百五十万人減少する中にあっても、多くの女性や高齢者の皆さんが活躍することで、就業者は、逆に二百五十万人増加いたしました。女性も男性も、お年寄りも若者も、障害や難病のある方も、全ての人に活躍の機会を作ること���できれば、少子高齢化も必ずや克服できる。  平成の、その先の時代に向かって、「一億総活躍社会」を、皆さん、共に、創り上げていこうではありませんか。 (全世代型社会保障)  少子高齢化、そして人生百年の時代にあって、我が国が誇る社会保障の在り方もまた大きく変わらなければならない。お年寄りだけではなく、子どもたち、子育て世代、更には、現役世代まで、広く安心を支えていく。全世代型社会保障への転換を成し遂げなければなりません。  高齢化が急速に進む中で、家族の介護に、現役世代は大きな不安を抱いています。介護のために仕事を辞めなければならない、やりがいを諦めなければならないような社会はあってはなりません。  現役世代の安心を確保するため、「介護離職ゼロ」を目指し、引き続き全力を尽くします。  二〇二〇年代初頭までに五十万人分の介護の受け皿を整備します。ロボットを活用するなど現場の負担軽減を進めるとともに、十月からリーダー級職員の方々に月額最大八万円の処遇改善を行います。  認知症対策の強化に向けて、夏までに新オレンジプランを改定します。認知症カフェを全市町村で展開するなど、認知症の御家族を持つ皆さんを、地域ぐるみで支え、その負担を軽減します。  勤労統計について、長年にわたり、不適切な調査が行われてきたことは、セーフティネットへの信頼を損なうものであり、国民の皆様にお詫び申し上げます。雇用保険、労災保険などの過少給付について、できる限り速やかに、簡便な手続で、不足分をお支払いいたします。基幹統計について緊急に点検を行いましたが、引き続き、再発防止に全力を尽くすとともに、統計の信頼回復に向け、徹底した検証を行ってまいります。  全世代型社会保障への転換とは、高齢者の皆さんへの福祉サービスを削減する、との意味では、全くありません。むしろ、高齢者の皆さんに引き続き安心してもらえることが大前提であります。  六十五歳以上の皆さんにも御負担いただいている介護保険料について、年金収入が少ない方々を対象に、十月から負担額を三分の二に軽減します。年金生活者の方々に、新たに福祉給付金を年間最大六万円支給し、所得をしっかりと確保してまいります。  こうした社会保障改革と同時に、その負担を次の世代へと先送りすることのないよう、二〇二五年度のプライマリーバランス黒字化目標の実現に向け、財政健全化を進めます。  少子高齢化を克服し、全世代型社会保障制度を築き上げるために、消費税率の引上げによる安定的な財源がどうしても必要です。十月からの十%への引上げについて、国民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。  八%への引上げ時の反省の上に、経済運営に万全を期してまいります。  増税分の五分の四を借金返しに充てていた、消費税の使い道を見直し、二兆円規模を教育無償化などに振り向け、子育て世代に還元いたします。軽減税率を導入するほか、プレミアム商品券の発行を通じて、所得の低い皆さんなどの負担を軽減します。  同時に、来たるべき外国人観光客四千万人時代を見据え、全国各地の中小・小規模事業者の皆さんにキャッシュレス決済を普及させるため、思い切ったポイント還元を実施します。自動車や住宅への大幅減税を行い、しっかりと消費を下支えします。  来年度予算では、頂いた消費税を全て還元する規模の十二分な対策を講じ、景気の回復軌道を確かなものとすることで、「戦後最大のGDP六百兆円」に向けて着実に歩みを進めてまいります。 三 成長戦略 (デフレマインドの払拭)  平成の日本経済はバブル崩壊から始まりました。  出口の見えないデフレに苦しむ中で、企業は人材への投資に消極的になり、若者の就職難が社会問題となりました。設備投資もピーク時から三割落ち込み、未来に向けた投資は先細っていきました。  失われた二十年。その最大の敵は、日本中に蔓延したデフレマインドでありました。  この状況に、私たちは三本の矢で立ち向かいました。  早期にデフレではないという状況を作り、企業の設備投資は十四兆円増加しました。二十年間で最高となっています。人手不足が深刻となって、人材への投資も息を吹き返し、五年連続で今世紀最高水準の賃上げが行われました。経団連の調査では、この冬のボーナスは過去最高です。  日本企業に、再び、未来へ投資する機運が生まれてきた。デフレマインドが払拭されようとしている今、未来へのイノベーションを、大胆に後押ししていきます。 (第四次産業革命)  世界は、今、第四次産業革命の真っただ中にあります。人工知能、ビッグデータ、IoT、ロボットといったイノベーションが、経済社会の有り様を一変させようとしています。  自動運転は、高齢者の皆さんに安全・安心な移動手段をもたらします。体温や血圧といった日々の情報を医療ビッグデータで分析すれば、病気の早期発見も可能となります。  新しいイノベーションは、様々な社会課題を解決し、私たちの暮らしを、より安心で、より豊かなものとする、大きな可能性に満ちている。こうしたSociety 5.0を、世界に先駆けて実現することこそ、我が国の未来を拓く成長戦略であります。  時代遅れの規制や制度を大胆に改革いたします。  交通に関わる規制を全面的に見直し、安全性の向上に応じ、段階的に自動運転を解禁します。寝たきりの高齢者などが、自宅にいながら、オンラインで診療から服薬指導まで一貫して受けられるよう、関係制度を見直します。外国語やプログラミングの専門家による遠隔教育を、五年以内に全ての小中学校で受けられるようにします。  電波は国民共有の財産です。経済的価値を踏まえた割当制度への移行、周波数返上の仕組みの導入など、有効活用に向けた改革を行います。携帯電話の料金引下げに向け、公正な競争環境を整えます。  電子申請の際の紙の添付書類を全廃します。行政手続の縦割りを打破し、ワンストップ化を行うことで、引っ越しなどの際に同じ書類の提出を何度も求められる現状を改革します。  急速な技術進歩により、経済社会が加速度的に変化する時代にあって最も重要な政府の役割は、人々が信頼し、全員が安心して新しいシステムに移行できる環境を整えることだと考えます。  膨大な個人データが世界を駆け巡る中では、プライバシーやセキュリティを保護するため、透明性が高く、公正かつ互恵的なルールが必要です。その上で、国境を越えたデータの自由な流通を確保する。米国、欧州と連携しながら、信頼される、自由で開かれた国際データ流通網を構築してまいります。  人工知能も、あくまで人間のために利用され、その結果には人間が責任を負わなければならない。我が国がリードして、人間中心のAI倫理原則を打ち立ててまいります。  イノベーションがもたらす社会の変化から、誰一人取り残されてはならない。この夏策定するAI戦略の柱は、教育システムの改革です。  来年から全ての小学校でプログラミングを必修とします。中学校、高校でも、順次、情報処理の授業を充実し、必修化することで、子どもたちの誰もが、人工知能などのイノベーションを使いこなすリテラシーを身に付けられるようにします。  我が国から、新たなイノベーションを次々と生み出すためには、知の拠点である大学の力が必要です。若手研究者に大いに活躍の場を与え、民間企業との連携に積極的な大学を後押しするため、運営費交付金の在り方を大きく改革してまいります。  経済活動の国境がなくなる中、日本企業の競争力、信頼性を一層グレードアップさせるために、企業ガバナンスの更なる強化が求められています。社外取締役の選任、役員報酬の開示など、グローバルスタンダードに沿って、これからもコーポレートガバナンス改革を進めてまいります。 (中小・小規模事業者)  中小・小規模事業者の海外輸出は、バブル崩壊後、二倍に拡大しました。  下請から脱し、自ら販路を開拓する。オンリーワンのワザを磨く。全国三百六十万者の中小・小規模事業者の皆さんは、様々な困難にあっても、歯を食いしばって頑張ってきました。バブル崩壊後の日本経済を支え、我が国の雇用の七割を守ってきたのは、こうした中小・小規模事業者の皆さんです。  新しいチャレンジをものづくり補助金で応援します。全国的に人手不足が深刻となる中で、IT補助金、持続化補助金により、生産性向上への取組も後押しします。  四月から、即戦力となる外国人材を受け入れます。多くの優秀な方々に日本に来ていただき、経済を担う一員となっていただくことで、新たな成長につなげます。働き方改革のスタートを見据え、納期負担のしわ寄せを禁止するなど、取引慣行の更なる改善を進めます。  後継者の確保も大きな課題です。四十七都道府県の事業引継ぎ支援センターでマッチングを行うとともに、相続税を全額猶予する事業承継税制を個人事業主に拡大します。  TPPやEUとの経済連携協定は、高い技術力を��つ中小・小規模事業者の皆さんにとって、海外展開の大きなチャンスです。「総合的なTPP等関連政策大綱」に基づき、海外でのマーケティング、販路開拓を支援してまいります。 四 地方創生 (農林水産新時代)  安全でおいしい日本の農産物にも、海外展開の大きなチャンスが広がります。農林水産品の輸出目標一兆円も、もう手の届くところまで来ました。  同時に、農家の皆さんの不安にもしっかり向き合います。二次補正予算も活用し、体質改善、経営安定化に万全を尽くします。  素晴らしい田園風景、緑あふれる山並み、豊かな海、伝統ある故郷(ふるさと)。我が国の国柄を守ってきたのは、全国各地の農林水産業です。美しい棚田を次の世代に引き渡していくため、中山間地域への直接支払などを活用し、更に、総合的な支援策を講じます。  農こそ、国の基です。  守るためにこそ、新たな挑戦を進めなければならない。若者が夢や希望を持って飛び込んでいける「強い農業」を創ります。この六年間、新しい農林水産業を切り拓くために充実させてきた政策を更に力強く展開してまいります。  農地バンクの手続を簡素化します。政権交代前の三倍、六千億円を上回る土地改良予算で、意欲と能力ある担い手への農地集積を加速し、生産性を高めます。  国有林野法を改正します。長期間、担い手に国有林の伐採・植林を委ねることで、安定した事業を可能とします。美しい森を守るため、水源の涵養、災害防止を目的とした森林環境税を創設します。  水産業の収益性をしっかりと向上させながら、資源の持続的な利用を確保する。三千億円を超える予算で、新しい漁船や漁具の導入など、浜の皆さんの生産性向上への取組を力強く支援します。  平成の、その先の時代に向かって、若者が自らの未来を託すことができる「農林水産新時代」を、皆さん、共に、築いていこうではありませんか。 (観光立国)  田植え、稲刈り。石川県能登町にある五十軒ほどの農家民宿には、直近で一万三千人を超える観光客が訪れました。アジアの国々に加え、米国、フランス、イタリア、イスラエルなど、二十か国以上から外国人観光客も集まります。  昨年、日本を訪れる外国人観光客は、六年連続で過去最高を更新し、三千万人の大台に乗りました。北海道、東北、北陸、九州で三倍以上、四国で四倍以上、沖縄では五倍以上に増えています。消費額にして、四兆五千億円の巨大市場。  観光立国によって、全国津々浦々、地方創生の核となる、たくましい一大産業が生まれました。  来年の四千万人目標に向かって、海外と地方をつなぐ空の玄関口、羽田、成田空港の発着枠を八万回増やします。世界一安全・安心な国を実現するため、テロ対策などの一層の強化に取り組みます。国際観光旅客税を活用し、主要な鉄道や観光地で表示の多言語化を一気に加速します。  来年三月の供用開始に向け、那覇空港第二滑走路の建設を進めます。発着枠を大幅に拡大することで、アジアと日本とをつなぐハブ機能を強化してまいります。  北海道では、昨年、フィリピンからの新たな直行便など、新千歳空港の国際線が二十五便増加しました。雄大な自然を活かした体験型ツーリズムの拡大を後押しします。広くアイヌ文化を発信する拠点を白老町に整備し、アイヌの皆さんが先住民族として誇りを持って生活できるよう取り組みます。 (地方創生)  観光資源などそれぞれの特色を活かし、地方が、自らのアイデアで、自らの未来を切り拓く。これが安倍内閣の地方創生です。  地方の皆さんの熱意を、引き続き一千億円の地方創生交付金で支援します。地方の財政力を強化し、税源の偏在を是正するため、特別法人事業税を創設します。  十年前、東京から地方への移住相談は、その半分近くが六十歳代以上でした。しかし、足元では、相談自体十倍以上に増加するとともに、その九割が五十歳代以下の現役世代で占められています。特に、三十歳未満の若者の相談件数は、五十倍以上になりました。  若者たちの意識が変わってきた今こそ、大きなチャンスです。地方に魅力を感じ、地方に飛び込む若者たちの背中を力強く後押ししてまいります。  地域おこし協力隊を、順次八千人規模へと拡大します。東京から地方へ移住し、起業・就職する��には、最大三百万円を支給し、地方への人の流れを加速します。  若者たちの力で、地方の輝ける未来を切り拓いてまいります。 (国土強靱(じん)化)  集中豪雨、地震、激しい暴風、異常な猛暑。昨年、異次元の災害が相次ぎました。もはや、これまでの経験や備えだけでは通用しない。命に関わる事態を「想定外」と片付けるわけにはいきません。  七兆円を投じ、異次元の対策を講じます。  全国で二千を超える河川、一千か所のため池の改修、整備、一千キロメートルに及ぶブロック塀の安全対策を行い、命を守る防災・減災に取り組みます。  四千キロメートルを超える水道管の耐震化、八千か所のガソリンスタンドへの自家発電の設置を進め、災害時にも維持できる、強靱(じん)なライフラインを整備します。  風水害専門の広域応援部隊を全ての都道府県に立ち上げ、人命救助体制を強化します。  ハードからソフトまであらゆる手を尽くし、三年間集中で、災害に強い国創り、国土強靱(じん)化を進めてまいります。 (東日本大震災からの復興)  九月二十日からいよいよラグビーワールドカップが始まります。五日後には、強豪フィジーが岩手県釜石のスタジアムに登場します。  津波で大きな被害を受けた場所に、地元の皆さんの復興への熱意と共に建設されました。世界の一流プレーヤーたちの熱戦に目を輝かせる子どもたちは、必ずや、次の時代の東北を担う大きな力となるに違いありません。  東北の被災地では、この春までに、四万七千戸を超える住まいの復興が概ね完了し、津波で浸水した農地の九割以上が復旧する見込みです。  原発事故で大きな被害を受けた大熊町では、この春、町役場が八年ぶりに、町に戻ります。  家々の見回り、草刈り、ため池の管理。将来の避難指示解除を願う地元の皆さんの地道な活動が実を結びました。政府も、インフラ整備など住民の皆さんの帰還に向けた環境づくりを進めます。  福島の復興なくして東北の復興なし。東北の復興なくして日本の再生なし。復興が成し遂げられるその日まで、国が前面に立って、全力を尽くして取り組んでまいります。  来年、日本にやってくる復興五輪。その聖火リレーは福島からスタートします。最初の競技も福島で行われます。東日本大震災から見事に復興した東北の姿を、皆さん、共に、世界に発信しようではありませんか。 五 戦後日本外交の総決算 (公正な経済ルールづくり)  昨年末、TPPが発効しました。来月には、欧州との経済連携協定も発効します。  いずれも単に関税の引下げにとどまらない。知的財産、国有企業など幅広い分野で、透明性の高い、公正なルールを整備しています。次なる時代の、自由で、公正な経済圏のモデルです。  自由貿易が、今、大きな岐路に立っています。  WTOが誕生して四半世紀、世界経済は、ますます国境がなくなり、相互依存を高めています。新興国は目覚ましい経済発展を遂げ、経済のデジタル化が一気に進展しました。  そして、こうした急速な変化に対する不安や不満が、時に保護主義への誘惑を生み出し、国と国の間に鋭い対立をも生み出しています。  今こそ、私たちは、自由貿易の旗を高く掲げなければならない。こうした時代だからこそ、自由で、公正な経済圏を世界へと広げていくことが、我が国の使命であります。  昨年九月の共同声明に則って、米国との交渉を進めます。広大な経済圏を生み出すRCEPが、野心的な協定となるよう、大詰めの交渉をリードしてまいります。  国際貿易システムの信頼を取り戻すためには、WTOの改革も必要です。米国や欧州と共に、補助金やデータ流通、電子商取引といった分野で、新しい時代の公正なルールづくりを我が国がリードする。その決意であります。 (安全保障政策の再構築)  平成の、その先の時代に向かって、日本外交の新たな地平を切り拓く。今こそ、戦後日本外交の総決算を行ってまいります。  我が国の外交・安全保障の基軸は、日米同盟です。  平和安全法制の成立によって、互いに助け合える同盟は、その絆(きずな)を強くした。日米同盟は今、かつてなく強固なものとなっています。  そうした深い信頼関係の下に、抑止力を維持しながら、沖縄の基地負担の軽減に取り組んでまいります。これまでの二十年以上に及ぶ沖縄県や市町村との対話の積み重ねの上に、辺野古移設を進め、世界で最も危険と言われる普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現してまいります。  自らの手で自らを守る気概なき国を、誰も守ってくれるはずがない。安全保障政策の根幹は、我が国自身の努力に他なりません。  冷戦の終結と共に始まった平成の三十年間で、我が国を取り巻く安全保障環境は激変しました。そして今、この瞬間も、これまでとは桁違いのスピードで、厳しさと不確実性を増している現実があります。  テクノロジーの進化は、安全保障の在り方を根本的に変えようとしています。サイバー空間、宇宙空間における活動に、各国がしのぎを削る時代となりました。  もはや、これまでの延長線上の安全保障政策では対応できない。陸、海、空といった従来の枠組みだけでは、新たな脅威に立ち向かうことは不可能であります。  国民の命と平和な暮らしを、我が国自身の主体的・自主的な努力によって、守り抜いていく。新しい防衛大綱の下、そのための体制を抜本的に強化し、自らが果たし得る役割を拡大します。サイバーや宇宙といった領域で我が国が優位性を保つことができるよう、新たな防衛力の構築に向け、従来とは抜本的に異なる速度で変革を推し進めてまいります。 (地球儀俯瞰(ふかん)外交の総仕上げ)  我が国の平和と繁栄を確固たるものとしていく。そのためには、安全保障の基盤を強化すると同時に、平和外交を一層力強く展開することが必要です。  この六年間、積極的平和主義の旗の下、国際社会と手を携えて、世界の平和と繁栄にこれまで以上の貢献を行ってきた。地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、積極的な外交を展開してまいりました。  平成の、その先の時代に向かって、いよいよ総仕上げの時です。  昨年秋の訪中によって、日中関係は完全に正常な軌道へと戻りました。「国際スタンダードの下で競争から協調へ」、「互いに脅威とはならない」、そして「自由で公正な貿易体制を共に発展させていく」。習近平主席と確認した、今後の両国の道しるべとなる三つの原則の上に、首脳間の往来を重ね、政治、経済、文化、スポーツ、青少年交流をはじめ、あらゆる分野、国民レベルでの交流を深めながら、日中関係を新たな段階へと押し上げてまいります。  ロシアとは、国民同士、互いの信頼と友情を深め、領土問題を解決して、平和条約を締結する。戦後七十年以上残されてきた、この課題について、次の世代に先送りすることなく、必ずや終止符を打つ、との強い意志を、プーチン大統領と共有しました。首脳間の深い信頼関係の上に、一九五六年宣言を基礎として、交渉を加速してまいります。  北朝鮮の核、ミサイル、そして最も重要な拉致問題の解決に向けて、相互不信の殻を破り、次は私自身が金正恩委員長と直接向き合い、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動いたします。北朝鮮との不幸な過去を清算し、国交正常化を目指します。そのために、米国や韓国をはじめ国際社会と緊密に連携してまいります。  北東アジアを真に安定した平和と繁栄の地にするため、これまでの発想にとらわれない、新しい時代の近隣外交を力強く展開いたします。  そして、インド洋から太平洋へと至る広大な海と空を、これからも、国の大小にかかわらず、全ての国に恩恵をもたらす平和と繁栄の基盤とする。このビジョンを共有する全ての国々と力を合わせ、日本は、「自由で開かれたインド太平洋」を築き上げてまいります。 (世界の中の日本外交)  中東地域の国々とは、長年、良好な関係を築いてきました。その歴史の上に、中東の平和と安定のため、日本独自の視点で積極的な外交を展開してまいります。  TICADがスタートして三十年近くが経ち、躍動するアフリカはもはや援助の対象ではありません。共に成長するパートナーです。八月にTICADを開催し、アフリカが描く夢を力強く支援していきます。  世界の平和と繁栄のために、日本外交が果たすべき役割は大きなものがある。地球規模課題の解決についても、日本のリーダーシップに強い期待が寄せられています。  我が国は四年連続で温室効果ガスの排出量を削減しました。他方で、長期目標である二〇五〇年八十%削減のためには非連続的な大幅削減が必要です。環境投資に積極的な企業の情報開示を進め、更なる民間投資を呼び込むという、環境と成長の好循環を回すことで、水素社会の実現など革新的なイノベーションを、我が国がリードしてまいります。  プラスチックによる海洋汚染が、生態系への大きな脅威となっています。美しい海を次の世代に引き渡していくため、新たな汚染を生み出さない世界の実現を目指し、ごみの適切な回収・処分、海で分解される新素材の開発など、世界の国々と共に、海洋プラスチックごみ対策に取り組んでまいります。  本年六月、主要国のリーダーたちが一堂に会するG20サミットを、我が国が議長国となり、大阪で開催します。  世界経済の持続的成長、自由で公正な貿易システムの発展、持続可能な開発目標、地球規模課題への新たな挑戦など、世界が直面する様々な課題について、率直な議論を行い、これから世界が向かうべき未来像をしっかりと見定めていく。そうしたサミットにしたいと考えています。  これまでの地球儀俯瞰(ふかん)外交の積み重ねの上に、各国首脳と築き上げた信頼関係の下、世界の中で日本が果たすべき責任を、しっかりと果たしていく決意です。  平成の、その先の時代に向かって、新しい日本外交の地平を拓き、世界から信頼される日本を、皆さん、勇気と誇りを持って、共に、創り上げていこうではありませんか。 六 おわりに  二〇二五年、日本で国際博覧会が開催されます。  一九七〇年の大阪万博。リニアモーターカー、電気自動車、携帯電話。夢のような未来社会に、子どもたちは胸を躍らせました。  「驚異の世界への扉を、いつか開いてくれる鍵。それは、科学に違いない。」  会場で心震わせた八歳の少年は、その後、科学の道に進み、努力を重ね、世界で初めてiPS細胞の作製に成功しました。ノーベル生理学・医学賞を受賞し、今、難病で苦しむ世界の人々に希望の光をもたらしています。  二〇二〇年、二〇二五年を大きなきっかけとしながら、次の世代の子どもたちが輝かしい未来に向かって大きな「力」を感じることができる、躍動感あふれる時代を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。  憲法は、国の理想を語るもの、次の時代への道しるべであります。私たちの子や孫の世代のために、日本をどのような国にしていくのか。大きな歴史の転換点にあって、この国の未来をしっかりと示していく。国会の憲法審査会の場において、各党の議論が深められることを期待いたします。  平成の、その先の時代に向かって、日本の明日を切り拓く。皆さん、共に、その責任を果たしていこうではありませんか。  御清聴ありがとうございました。
第百九十八回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説
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donut-st · 5 years
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あなたにだけは忘れてほしくなかった
 アメリカ合衆国、ニューヨーク州、マンハッタン、ニューヨーク市警本部庁舎。  上級職員用のオフィスで資料を眺めていた安藤文彦警視正は顔をしかめた。彼は中年の日系アメリカ人である。頑なに日本名を固持しているのは血族主義の強かった祖父の影響だ。厳格な祖父は孫に米国風の名乗りを許さなかったためである。祖父の信念によって子供時代の文彦はいくばくかの苦労を強いられた。  通常、彼は『ジャック』と呼ばれているが、その由来を知る者は少ない。自らも話したがらなかった。  文彦は暴力を伴う場合の少ない知的犯罪、いわゆるホワイトカラー犯罪を除く、重大犯罪を扱う部署を横断的に統括している。最近、彼を悩ませているのは、ある種の雑音であった。  現在は文彦が犯罪現場へ出る機会はないに等しい。彼の主たる業務は外部機関を含む各部署の調整および、統計分析を基として行う未解決事件への再検証の試みであった。文彦の懸念は発見場所も年代も異なる数件の行方不明者の奇妙な類似である。類似といっても文彦の勘働きに過ぎず、共通項目を特定できているわけではなかった。ただ彼は何か得体の知れない事柄が進行している気配のようなものを感じ取っていたのである。  そして、彼にはもうひとつ、プライベートな懸念事項があった。十六才になる姪の安藤ヒナタだ。
 その日は朝から快晴、空気は乾いていた。夏も最中の日差しは肌を刺すようだが、日陰に入ると寒いほどである。自宅のダイニングルームでアイスティーを口にしながら安藤ヒナタは決心した。今日という日にすべてをやり遂げ、この世界から逃げ出す。素晴らしい考えだと思い、ヒナタは微笑んだ。  高校という場所は格差社会の縮図であり、マッチョイズムの巣窟でもある。ヒナタは入学早々、この猿山から滑り落ちた。見えない壁が張り巡らされる。彼女はクラスメイトの集う教室の中で完全に孤立した。  原因は何だっただろうか。ヒナタのスクールバッグやスニーカーは他の生徒よりも目立っていたかもしれない。アジア系の容姿は、彼らの目に異質と映ったのかも知れなかった。  夏休みの前日、ヒナタは階段の中途から突き飛ばされる。肩と背中を押され、気が付いた時には一階の踊り場に強か膝を打ちつけていた。 「大丈夫?」  声だけかけて去っていく背中を呆然と見送る。ヒナタは教室に戻り、そのまま帰宅した。  擦過傷と打撲の痕跡が残る膝と掌は、まだ痛む。だが、傷口は赤黒く乾燥して皮膚は修復を開始していた。もともと大した傷ではない。昨夜、伯父夫婦と夕食をともにした際もヒナタは伯母の得意料理であるポークチョップを食べ、三人で和やかに過ごした。  高校でのいざこざを話して何になるだろう。ヒナタは飲み終えたグラスを食洗器に放り込み、自室へ引っ込んだ。
 ヒナタの母親はシングルマザーである。出産の苦難に耐え切れず、息を引き取った。子供に恵まれなかった伯父と伯母はヒナタを養子に迎え、経済的な負担をものともせず、彼女を大学に行かせるつもりでいる。それを思うと申し訳ない限りだが、これから続くであろう高校の三年間はヒナタにとって永遠に等しかった。  クローゼットから衣服を抜き出して並べる。死装束だ。慎重に選ぶ必要がある。等身大の鏡の前で次々と試着した。ワンピースの裾に払われ、細々としたものがサイドボードから床に散らばる。悪態を吐きながら拾い集めていたヒナタの手が止まった。横倒しになった木製の箱を掌で包む。母親の僅かな遺品の中からヒナタが選んだオルゴールだった。  最初から壊れていたから、金属の筒の突起が奏でていた曲は見当もつかない。ヒナタはオルゴールの底を外した。数枚の便箋と写真が納まっている。写真には白のワイシャツにスラックス姿の青年と紺色のワンピースを着た母親が映っていた。便箋の筆跡は美しい。『ブライアン・オブライエン』の署名と日付、母親の妊娠の原因が自分にあるのではないかという懸念と母親と子供に対する執着の意思が明確に示されていた。手紙にある日付と母親がヒナタを妊娠していた時期は一致している。  なぜ母は父を斥けたのだろうか。それとも、この男は父ではないのか。ヒナタは苛立ち、写真の青年を睨んだ。  中学へ進み、スマートフォンを与えられたヒナタは男の氏名を検索する。同姓同名の並ぶ中、フェイスブックに該当する人物を見つけた。彼は現在、大学の教職に就いており、専門分野は精神病理学とある。多数の論文、著作を世に送り出していた。  ヒナタは図書館の書棚から彼の書籍を片っ端から抜き出す。だが、学術書を読むには基礎教養が必要だ。思想、哲学、近代史、統計を理解するための数学を公共の知の宮殿が彼女に提供する。  ヒナタは支度を終え、バスルームの洗面台にある戸棚を開いた。医薬品のプラスチックケースが乱立している。その中から伯母の抗うつ剤の蓋を掴み、容器を傾けて錠剤を掌に滑り出させた。口へ放り込み、ペットボトルの水を飲み込む。栄養補助剤を抗うつ剤の容器に補充してから戸棚へ戻した。  今日一日、いや数時間でもいい。ヒナタは最高の自分でいたかった。
 ロングアイランドの住宅地にブライアン・オブライエンの邸宅は存在していた。富裕層の住居が集中している地域の常であるが、ヒナタは脇を殊更ゆっくりと走行している警察車両をやり過ごす。監視カメラの装備された鉄柵の門の前に佇んだ。  呼び鈴を押そうかと迷っていたヒナタの耳に唸り声が響く。見れば、門を挟んで体長一メータ弱のドーベルマンと対峙していた。今にも飛び掛かってきそうな勢いである。ヒナタは思わず背後へ退いた。 「ケンダル!」  奥から出てきた男の声を聞いた途端、犬は唸るのを止める。スーツを着た男の顔はブライアン・オブライエン、その人だった。 「サインしてください!」  鞄から取り出した彼の著作を抱え、ヒナタは精一杯の声を張り上げる。 「いいけど。これ、父さんの本だよね?」  男は門を開錠し、ヒナタを邸内に招き入れた。
 男はキーラン・オブライエン、ブライアンの息子だと名乗った。彼の容姿は写真の青年と似通っている。従って現在、五十がらみのブライアンであるはずがなかった。ヒナタは自らの不明を恥じる。 「すみません」  スペイン人の使用人が運んできた陶磁器のコーヒーカップを持ち上げながらヒナタはキーランに詫びた。 「これを飲んだら帰るから」  広大な居間に知らない男と二人きりで座している事実に気が滅入る。その上、父親のブライアンは留守だと言うのであるから、もうこの家に用はなかった。 「どうして?」 「だって、出かけるところだよね?」  ヒナタはキーランのスーツを訝し気に見やる。 「別にかまわない。どうせ時間通りに来たことなんかないんだ」  キーランは初対面のヒナタを無遠慮に眺めていた。苛立ち始めたヒナタもキーランを見据える。  ヒナタはおよそコンプレックスとは無縁のキーランの容姿と態度から彼のパーソナリティを分析した。まず、彼は他者に対してまったく物怖じしない。これほど自分に自信があれば、他者に無関心であるのが普通だ。にも拘らず、ヒナタに関心を寄せているのは、何故か。  ヒナタは醜い女ではないが、これと取り上げるような魅力を持っているわけでもなかった。では、彼は何を見ているのか。若くて容姿に恵まれた人間が夢中になるもの、それは自分自身だ。おそらくキーランは他者の称賛の念を反射として受け取り、自己を満足させているに違いない。 「私を見ても無駄。本質なんかないから」  瞬きしてキーランは首を傾げた。 「俺に実存主義の講義を?」 「思想はニーチェから入ってるけど、そうじゃなくて事実を言ってる。あなたみたいに自己愛の強いタイプにとって他者は鏡でしかない。覗き込んでも自分が見えるだけ。光の反射があるだけ」  キーランは吹き出す。 「自己愛? そうか。父さんのファンなのを忘れてたよ。俺を精神分析してるのか」  笑いの納まらないキーランの足元へドーベルマンが寄ってくる。 「ケンダル。彼女を覚えるんだ。もう吠えたり、唸ったりすることは許さない」  キーランの指示に従い、ケンダルはヒナタのほうへ近づいてきた。断耳されたドーベルマンの風貌は鋭い。ヒナタは大型犬を間近にして体が強張ってしまった。 「大丈夫。掌の匂いを嗅がせて。きみが苛立つとケンダルも緊張する」  深呼吸してヒナタはケンダルに手を差し出す。ケンダルは礼儀正しくヒナタの掌を嗅いでいた。落ち着いてみれば、大きいだけで犬は犬である。  ヒナタはケンダルの耳の後ろから背中をゆっくりと撫でた。やはりケンダルはおとなしくしている。門前で威嚇していた犬とは思えないほど従順だ。 「これは?」  いつの間にか傍に立っていたキーランがヒナタの手を取る。擦過傷と打撲で変色した掌を見ていた。 「別に」 「こっちは? 誰にやられた?」  キーランは、手を引っ込めたヒナタのワンピースの裾を摘まんで持ち上げる。まるでテーブルクロスでもめくる仕草だ。ヒナタの膝を彩っている緑色の痣と赤黒く凝固した血液の層が露わになる。ヒナタは青褪めた。他人の家の居間に男と二人きりでいるという恐怖に舌が凍りつく。 「もしきみが『仕返ししろ』と命じてくれたら俺は、どんな人間でも這いつくばらせる。生まれてきたことを後悔させる」  キーランの顔に浮かんでいたのは怒りだった。琥珀色の瞳の縁が金色に輝いている。落日の太陽のようだ。息を吸い込む余裕を得たヒナタは掠れた声で言葉を返す。 「『悪事を行われた者は悪事で復讐する』わけ?」 「オーデン? 詩を読むの?」  依然として表情は硬かったが、キーランの顔から怒りは消えていた。 「うん。伯父さんが誕生日にくれた」  キーランはヒナタのすぐ隣に腰を下ろす。しかし、ヒナタは咎めなかった。 「復讐っていけないことだよ。伯父さんは普通の人がそんなことをしなくていいように法律や警察があるんだって言ってた」  W・H・オーデンの『一九三九年九月一日』はナチスドイツによるポーランド侵攻を告発した詩である。他国の争乱と無関心を決め込む周囲の人々に対する憤りをうたったものであり、彼の詩は言葉によるゲルニカだ。 「だが、オーデンは、こうも言ってる。『我々は愛し合うか死ぬかだ』」  呼び出し音が響き、キーランは懐からスマートフォンを取り出す。 「違う。まだ家だけど」  電話の相手に生返事していた。 「それより、余分に席を取れない? 紹介したい人がいるから」  ヒナタはキーランを窺う。 「うん、お願い」  通話を切ったキーランはヒナタに笑いかけた。 「出よう。父さんが待ってる」  戸惑っているヒナタの肩を抱いて立たせる。振り払おうとした時には既にキーランの手は離れていた。
 キーラン・オブライエンには様々な特質がある。体格に恵まれた容姿、優れた知性、外科医としての将来を嘱望されていること等々、枚挙に暇がなかった。だが、それらは些末に過ぎない。キーランを形作っている最も重要な性質は彼の殺人衝動だ。  この傾向は幼い頃からキーランの行動に顕著に表れている。小動物の殺害と解剖に始まり、次第に大型動物の狩猟に手を染めるが、それでは彼の欲求は収まらなかった。  対象が人間でなければならなかったからだ。  キーランの傾向にいち早く気付いていたブライアン・オブライエンは彼を教唆した。具体的には犯行対象を『悪』に限定したのである。ブライアンは『善を為せ』とキーランに囁いた。彼の衝動を沈め、社会から悪を排除する。福祉の一環であると説いたのだ。これに従い、彼は日々、使命を果たしてる。人体の生体解剖によって嗜好を満たし、善を為していた。 「どこに行くの?」  ヒナタの質問には答えず、キーランはタクシーの運転手にホテルの名前を告げる。 「行けないよ!」 「どうして?」  ヒナタはお気に入りではあるが、量販店のワンピースを指差した。 「よく似合ってる。綺麗だよ」  高価なスーツにネクタイ、カフスまでつけた優男に言われたくない。話しても無駄だと悟り、ヒナタはキーランを睨むに留めた。考えてみれば、ブライアン・オブライエンへの面会こそ重要課題である。一流ホテルの従業員の悪癖であるところの客を値踏みする流儀について今は不問に付そうと決めた。 「本当にお父さんに似てるよね?」 「俺? でも、血は繋がってない。養子だよ」  キーランの答えにヒナタは目を丸くする。 「嘘だ。そっくりじゃない」 「DNAは違う」 「そんなのネットになかったけど」  ヒナタはスマートフォンを鞄から取り出した。 「公表はしてない」 「じゃあ、なんで話したの?」 「きみと仲良くなりたいから」  開いた口が塞がらない。 「冗���?」 「信じないのか。参ったな。それなら、向こうで父さんに確かめればいい」  キーランはシートに背中を預け、目を閉じた。 「少し眠る。着いたら教えて」  本当に寝息を立てている。ヒナタはスマートフォンに目を落とした。
 ヒナタは肩に触れられて目を覚ました。 「着いたよ」  ヒナタの背中に手を当てキーランは彼女を車から連れ出した。フロントを抜け、エレベーターへ乗り込む。レストランに入っても警備が追いかけてこないところを見ると売春婦だとは思われていないようだ。ヒナタは脳内のホテル番付に星をつける。 「女性とは思わなかった。これは、うれしい驚きだ」  テラスを占有していたブライアン・オブライエンは立ち上がってヒナタを迎えた。写真では茶色だった髪は退色し、白髪混じりである。オールバックに整えているだけで染色はしていなかった。三つ揃いのスーツにネクタイ、機械式の腕時計には一財産が注ぎ込まれているだろう。デスクワークが主体にしては硬そうな指に結婚指輪が光っていたが、彼の持ち物とは思えないほど粗雑な造りだ。アッパークラスの体現のような男が配偶者となる相手に贈る品として相応しくない。 「はじめまして」  自分の声に安堵しながらヒナタは席に着いた。 「彼女は父さんのファンなんだ」  ヒナタは慌てて鞄から本を取り出す。 「サインしてください」  本を受け取ったブライアンは微笑んだ。 「喜んで。では、お名前を伺えるかな?」 「安藤ヒナタです」  老眼鏡を懐から抜いたブライアンはヒナタに顔を向ける。 「スペルは?」  答える間もブライアンはヒナタに目を据えたままだ。灰青色の瞳は、それが当然だとでも言うように遠慮がない。血の繋がりがどうであれ、ブライアンとキーランはそっくりだとヒナタは思った。  ようやく本に目を落とし、ブライアンは結婚指輪の嵌った左手で万年筆を滑らせる。 「これでいいかな?」  続いてブライアンは『ヒナタ』と口にした。ヒナタは父親の声が自分の名前を呼んだのだと思う。その事実に打ちのめされた。涙があふれ出し、どうすることもできない。声を上げて泣き出した。だが、それだけではヒナタの気は済まない。二人の前に日頃の鬱憤を洗いざらい吐き出していた。 「かわいそうに。こんなに若い女性が涙を流すほど人生は過酷なのか」  ブライアンは嘆く。驚いたウェイターが近付いてくるのをキーランが手を振って追い払った。ブライアンは席を立ち、ヒナタの背中をさする。イニシャルの縫い取られたリネンのハンカチを差し出した。 「トイレ」  宣言してヒナタはテラスを出ていく。 「おそらくだが、向精神薬の副作用だな」  父親の言葉にキーランは頷いた。 「彼女。大丈夫?」 「服用量による。まあ、あれだけ泣いてトイレだ。ほとんどが体外に排出されているだろう」 「でも、攻撃的で独善的なのは薬のせいじゃない」  ブライアンはテーブルに落ちていたヒナタの髪を払い除ける。 「もちろんだ。彼女の気質だよ。しかし、同じ学校の生徒が気の毒になる。家畜の群れに肉食獣が紛れ込んでみろ。彼らが騒ぐのは当然だ」  呆れた仕草でブライアンは頭を振った。 「ルアンとファンバーを呼びなさい。牧羊犬が必要だ。家畜を黙らせる。だが、友情は必要ない。ヒナタの孤立は、このままでいい。彼女と親しくなりたい」 「わかった。俺は?」 「おまえの出番は、まだだ。キーラン」  キーランは暮れ始めている空に目をやる。 「ここ。誰の紹介?」 「アルバート・ソッチ。デザートが絶品だと言ってた。最近、パテシエが変わったらしい」 「警察委員の? 食事は?」  ブライアンも時計のクリスタルガラスを覗いた。 「何も言ってなかったな」  戻ってきたヒナタの姿を見つけたキーランはウェイターに向かい指示を出す。 「じゃあ、試す必要はないね。デザートだけでいい」  ブライアンは頷いた。
「ハンカチは洗って返すから」  ヒナタとキーランは庁舎の並ぶ官庁街を歩いていた。 「捨てれば? 父さんは気にしない」  面喰ったヒナタはキーランを窺う。ヒナタは自分の失態について思うところがないわけではなかった。ブライアンとキーランに愛想をつかされても文句は言えない。二人の前で吐瀉したも同じだからだ。言い訳はできない。だが、ヒナタは、まだ目的を果たしていないのだ。  ブライアン・オブライエンの実子だと確認できない状態では自死できない。 「それより、これ」  キーランはヒナタの手を取り、掌に鍵を載せた。 「何?」 「家の鍵。父さんも俺もきみのことを家族だと思ってる。いつでも遊びに来ていいよ」  瞬きしているヒナタにキーランは言葉を続ける。 「休暇の間は俺がいるから。もし俺も父さんもいなかったとしてもケンダルが 相手をしてくれる」 「本当? 散歩させてもいい? でも、ケンダルは素気なかったな。私のこと好きじゃないかも」 「俺がいたから遠慮してたんだ。二人きりの時は、もっと親密だ」  ヒナタは吹き出した。 「犬なのに二人?」 「ケンダルも家族だ。俺にとっては」  相変わらずキーランはヒナタを見ている。ヒナタは眉を吊り上げた。 「言ったよね? 何もないって」 「違う。俺はきみを見てる。ヒナタ」  街灯の光がキーランの瞳に映っている。 「だったら、私の味方をしてくれる? さっき家族って言ってたよね?」 「言った」 「でも、あなたはブライアンに逆らえるの? 兄さん」  キーランは驚いた顔になった。 「きみは、まるでガラガラヘビだ」  さきほどの鍵をヒナタはキーランの目の前で振る。 「私が持ってていいの? エデンの園に忍び込もうとしている蛇かもしれない」 「かまわない。だけど、あそこに知恵の実があるかな? もしあるとしたら、きみと食べたい」 「蛇とイブ。一人二役だね」   ヒナタは入り口がゲートになったアパートを指差した。 「ここが私の家。さよならのキスをすべきかな?」 「ヒナタのしたいことを」  二人は互いの体に手を回す。キスを交わした。
 官庁街の市警本部庁舎では安藤文彦が部下から報告を受けていた。 「ブライアン・オブライエン?」  クリスティナ・ヨンぺルト・黒田は文彦が警部補として現場指揮を行っていた時分からの部下である。移民だったスペイン人の父親と日系アメリカ人の母親という出自を持っていた。 「警察委員のアルバート・ソッチの推薦だから本部長も乗り気みたい」  文彦はクリスティナの持ってきた資料に目をやる。 「警察委員の肝入りなら従う他ないな」  ブライアン・オブライエン教授の専門は精神病理学であるが、応用心理学、主に犯罪心理学に造詣が深く、いくつかの論文は文彦も読んだ覚えがあった。 「どうせ書類にサインさせるだけだし誰でもかまわない?」 「そういう認識は表に出すな。象牙の塔の住人だ。無暗に彼のプライドを刺激しないでくれ」  クリスティナは肩をすくめる。 「新任されたばかりで本部長は大張り切り。大丈夫。失礼なのは私だけ。他の部下はアッパークラスのハウスワイフよりも上品だから。どんな男でも、その気にさせる」 「クリスティナ」  軽口を咎めた文彦にクリスティナは吹き出した。 「その筆頭があなた、警視正ですよ、ジャック。マナースクールを出たてのお嬢さんみたい。財政の健全化をアピールするために部署の切り捨てを行うのが普通なのに新しくチームを立ち上げさせた。本部長をどうやって口説き落としたの?」 「きみは信じないだろうが、向こうから話があった。私も驚いている。本部長は現場の改革に熱意を持って取り組んでいるんだろう」 「熱意のお陰で予算が下りた。有効活用しないと」  文彦は顔を引き締めた。 「浮かれている場合じゃないぞ。これから、きみには負担をかけることになる。私は現場では、ほとんど動けない。走れないし、射撃も覚束ない」  右足の膝を文彦が叩く。あれ以来、まともに動かない足だ。 「射撃のスコアは基準をクリアしていたようだけど?」 「訓練場と現場は違う。即応できない」  あの時、夜の森の闇の中、懐中電灯の光だけが行く手を照らしていた。何かにぶつかり、懐中電灯を落とした瞬間、右手の動脈を切り裂かれる。痛みに耐え切れず、銃が手から滑り落ちた。正確で緻密なナイフの軌跡、相手はおそらく暗視ゴーグルを使用していたのだろう。流れる血を止めようと文彦は左手で手首を圧迫した。馬乗りになってきた相手のナイフが腹に差し込まれる感触と、その後に襲ってきた苦痛を表す言葉を文彦は知らない。相手はナイフを刺したまま刃の方向を変え、文彦の腹を横に薙いだ。  当時、『切り裂き魔』と呼ばれていた殺人者は、わざわざ文彦を国道まで引きずる。彼の頬を叩いて正気づかせた後、スマートフォンを顔の脇に据えた。画面にメッセージがタイピングされている。 「きみは悪党ではない。間違えた」  俯せに倒れている文彦の頭を右手で押さえつけ、男はスマートフォンを懐に納める。その時、一瞬だけ男の指に光が見えたが、結婚指輪だとわかったのは、ずいぶん経ってからである。道路に文彦を放置して男は姿を消した。  どうして、あの場所は、あんなに暗かったのだろうか。  文彦は事ある毎に思い返した。彼の足に不具合が生じたのは、ひとえに己の過信の結果に他ならない。ジャックと文彦を最初に名付けた妻の気持ちを彼は無にした。世界で最も有名な殺人者の名で夫を呼ぶことで凶悪犯を追跡する文彦に自戒するよう警告したのである。  姪のヒナタに贈った詩集は自分自身への諌言でもあると文彦は思った。法の正義を掲げ、司法を体現してきた彼が復讐に手を染めることは許されない。犯罪者は正式な手続きを以って裁きの場に引きずり出されるべきだ。 「ジャック。あなたは事件を俯瞰して分析していればいい。身長六フィートの制服警官を顎で使う仕事は私がやる。ただひとつだけ言わせて。本部長にはフェンタニルの使用を黙っていたほうがいいと思う。たぶん良い顔はしない」  フェンタニルは、文彦が痛み止めに使用している薬用モルヒネである。 「お帰りなさい、ジャック」  クリスティナが背筋を正して敬礼する。文彦は答礼を返した。
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井上智洋『純粋機械化経済』
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年金や消費税が選挙の争点になっている。こうしたなか、人工知能(AI)が今後の生活に切実な問題を引き起こすと考えている人は、いったいどのくらいいるのだろう。
本書には、10年もすれば中国とサイバー・リバタリアンの間で経済覇権をめぐる争いが新局面を迎え、世界は不老階級と不要階級に分断される可能性が示されている。わたしたちの眼の前には、「生きているうちに目撃することになる、とんでもない歴史的な場面」が迫っているという。
著者は、AIを制する者が世界を制するとの確信を持って以来、その影響について論考を進めてきた。探求の視野は専門の経済学にとどまらず、歴史、科学、思想、哲学に広く及んでいる。本書はその7年にわたる1) 論考の集大成である。
純粋機械生産で機械と人間の役割が変わる
なぜ、中国が他国に先駆けて覇権の第一歩を切るのか、著者はその理由をたんに技術発展に求めているわけではない。
これまでの産業革命がそうだったように、革新的な機械が発明されるごとに生産量が増え、消費と投資の循環が生まれることで国は経済力を高めてきた。発明が蒸気機関であろうとAIであろうと、この基本サイクルに変わりはない。
しかし、AIが機械に組み込まれると、機械の中身と人間の役割は大きく変わる。AIで能力を拡張した機械は、人間の世話をほとんど受けずに自動生産をはじめる。同時に人間はこれまで行っていた機械の世話から、AI機械を創造する仕事へと役割を変える。この両者が成立するとき、著者のいう「純粋機械化経済」のサイクルがはじまる。その前後で起こる生産状況の変化を、著者は下図のように書き分けている。(左:AI導入前の生産サイクル(p.312) 右:AI導入後の生産サイクル(p.387))
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図には示されていないが、AI導入後は自動生産によって増加した供給量に応じて需要も増えなくてはならない。
機械と人間の高度化に不可欠な投資と教育
本書の中で著者は、AI導入後の生産サイクルへの移行を可能にするのは、機械を高度化するための投資、知識労働の高度化に向けた教育、そして消費するための収入であり、現状ではこの条件を最も満たすのが中国だとしている。中国は国策として、AIの強化につながる投資と教育に莫大な資本を投入しているからである。
例えば、中国は2014年に習近平国家主席が新状態(ニューノーマル)を打ち出して以降、製造分野の「中国製造2025」、インターネットの産業重畳接続とでもいうべき「互聯網+(インターネットプラス)」、AI技術の集中発展に特化した「次世代AI発展計画」などを矢継早に打ち出し、教育と科学技術を強化してきた。
わたしたちは、中国が独裁国家だからという理由でこうした取り組みを低く評価しがちだが、著者は「収奪的な政府だからといって西洋諸国のようなイノベーションは起きないとは到底言えない、経済成長にとって重要なのは民主主義であるか否かではないと」述べ(p.373)、中国が独裁体制のまま経済発展を遂げる可能性を示唆している。
実際、中国が国家を挙げてテコ入れしているのは、人工知能の分野だけではない。エネルギーや材料科学などの基礎科学、さらには宇宙開発においても米国としのぎを削っている。間違いなく中国は世界のどの国よりも積極的に、経済を下支えするイノベーション全般に注力している。2019年現在のこうした現実から見て、経済爆発に向けて中国が最初のテイクオフを果たすとする著者の予測(p.354)は現実味を増している。
テイクオフを果たすには、三つ目の要件である需要の拡大が必要になる。しかし、著者はこれを中国に関連付けて言及していない。14億人の人口を抱え、経済格差が激しい中国にとって、経済拡大が進むなかでの需要不足は問題にならないということだろう。
テイクオフを果たす二つの勢力
しかし、純粋機械化経済に向けてテイクオフを果たすのは中国だけとは限らない。このことについて著者は、「AI時代の国家の役割」と題する最終章のなかで、東浩紀の言葉2) を引用しながら次のように述べていている。
サイバー・リバタリアンは「生々しい富への欲望を抱いたまま、無欲な共産主義者であるかのように振舞う」(…)他の誰かが人々の暮らしぶりを良くしてくれるなら、自分は無名の貧しい一市民でいいなどとは考えない。自分こそが社会を変革に導かなければならないし、それは金銭的な成功と不可分というわけだ。(p.430)
「彼ら」というのはスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツらのことだ。彼らは、純粋機械化経済に最も近い領域に生息する、国家とは別の存在の騎手たちである。しかし、昨今の反GAFAの動きにみられるように、サイバー空間を利用して経済的にも勢力を拡大してきたそのビジネスは、すでにEUや中国の権益を脅かすまでに成長している。覇権の中枢を担うのは必ずしも中国のような巨大国家ではなく、著者のいうようにサイバー・リバタリアン率いるプラットフォーム企業である可能性もでてくる。
リゾーム対ヒエラルキーの経済戦争
サイバー・リバタリアンの思想は、中国のような国家とはおよそ相容れないものだ。このことを理解するには、下のノーラン・チャートが役に立つ。3)
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図のように中国は権威主義の頂点に、トランプ政権の米国は保守に位置している。中国とリバタリアンは正反対に位置づけられ接点がない。このような配置になるのは、経済と個人それぞれにたいする自由の考え方が異なるからだ。しかし、より本質的には、リバタリアニズムの根底に「自己所有権」の概念があるからである。自己所有権とは「自分の身体とそれが所有するものに対する絶対的な所有権で、すべての人間に生まれ持って与えられている不可侵の権利」3) とされている。
このような権利は個人という最小単位のものであって、国家が個人の権利を収奪しながら巨大化する独裁国家とは相容れない。つまり、リバタリアニズムと中国が対極にあるのは、根本的には自由を実現するうえで、中枢の分散と集約のどちらを志向するかの根本的な違いからきている。戦いが思想ではなく経済力になるのは、表層にある経済が両者に共通の価値観だからである。
結果的に、テイクオフを果たした勢力は勢力で、ともに高度に発達したAIを武器に、一方はリゾーム的な発展を強化(無数の中枢が相互分権的に影響しあう)し、もう一方はヒエラルキーを強化(唯一の中枢が集権的に巨大化する)しながら経済力を競うことになる。離陸したところで、彼らの視界に見えるのは青空ではない。
AIがもたらすディストピアとユートピアの分岐
その戦いの先には、いったい何が待ち受けているのだろうか。『純粋機械化経済』のもっとも重要な部分は、この問い以降の著者の考察にあると思う。著者は、中国とサイバー・リバタリアンたちとの覇権争いが二者択一的な結果をもたらすとは考えていない。
戦いはAI技術をめぐる永遠の技術革新のせめぎ合いに他ならず、どのみち知能爆発によって人間の身体的な限界を超えた超人的な存在が出現するだろう。そうなれば、100年やそこらではほとんど進化しない生身の人間は、いやでもAIとの関係を強めなくてはならなくなる。著者がいうように、ハラリが『ホモ・デウス』で描いた「不老階級」や「不要階級」の出現もあり得ない話ではない。少数のエリート達で構成される「不老階級」の人々は、肉体や意識をアップグレードしながら生きながらえることができる。一方、大多数の「不要階級」の人々は、社会の繁栄にほとんど貢献できないまま、肉体的な限界のまま死んでいく。
しかし、ごくわずかの不老階級と大多数の不要階級に二分された人間社会は、それがリバタリアニズムと独裁国家のどちらから生まれようと悲惨というしかない。人間の平等が完全に損なわれているからである。サイバー・リバタリアンは自由の名のもとに大多数の中枢に不平等をもたらし、覇権的国家は階層構造ゆえにごく上層以外のほとんどの下層を、ともに人間的な救済から排除することになる。
結局のところ、機械化経済の発達から生まれた大分岐は、再び人間をユートピアとディストピアに大分岐させることになる、というのが著者の予測だ。
自由と平等を実現できない現代のイデオロギー
こうした状況は、はたして回避できるのだろうか? AIが生体化し人間に近づき、経済発展の中枢を担うようになったとき、どのようにすれば自由で平等な社会を実現することができるのだろうか? ここで著者のいう平等とは所得を等しくすることではなく、誰もが「健康で文化的な最低限度の生活を送る」状態を指している。(p.457)
解決策を求めて著者は、ソ連型の社会主義の可能性を検討する。なぜ、ソ連型社会主義なのか? それは、社会主義の理念に平等の実現があるからだ。サイバー・リバタリアンと中国は対極にあるが、市場経済を重視する点で共通している。このことが争いを経て格差もたらすことはすでに見た通りだ。
一方で、ソ連型社会主義はリバタリアニズムの対極にあって、平等の実現を理念に、中枢によって経済が統制されている。もし、統制が完璧に行われれば市場経済の問題が回避され、自由と平等が達成できるかもしれない。
しかし著者は、そもそも人間の脳と同様にリゾーム構造を持つ市場経済を、中央制御型のコンピュータのような階層構造に当てはめるのは無理があるという。ソ連型社会主義もまた、その思想からではなく、経済運営という実務の行き詰まりから失敗するというわけだ。
その上でなお著者は、もし中央制御のコンピュータが神のような知性を持つ超AIに��ったらどうだろうかと自問し、しかし、そのようなAIは今世紀中には出現しないとして、ソ連型社会主義が平等の問題を解決する可能性を排除している。(p.453)
こうして著者は、それぞれのイデオロギーがもつ限界を次のように整理する。
アナーキズムにおいては自由を重視するあまり平等が損なわれる。リバタリアニズムから派生したネオリベやカリフォルニアン・イデオロギーでは自由な経済活動は称揚されたが、両者が支配的な現在のアメリカ社会では、人々の所得格差は拡大を続けている。一方のソ連型社会主義では、平等を重視するあまり自由が損なわれた。(pp.454-455)
結局のところ、三つのイデオロギーがそのまま発展しても、自由と平等の問題を解決することはできないことになる。いずれもその思想からというより、思想を実現するための経済運営に行き詰まることが問題の根底にある。
市場の回復1:AI技術の公共財化
そこで著者は、イデオロギーにもとづく問題解決を離れ、個々のイデオロギーが持つ機能の見直しへと考えを進める。リバタリアニズム、中国的覇権主義、ソ連型社会主義にはそれぞれに中枢がある。そのどれもが、経済的な運営を誤り不平等に陥る。そうであれば、中枢の役割を見直し、どうすれば中枢が不平等を解消できるかを検討べきだということになる。これを著者は「市場の失敗への対処」と呼んでいる。(p.457)
そして、市場の失敗に対処するには、二つの取り組みが必要だという。ひとつは合成の誤謬への対策、もうひとつは再分配の制度を作り機能させることである。ここで合成の誤謬が出てくるのは、個人の貯蓄が集団化すると消費を押し下げ公共の利益が減るように、AI技術の発展を私企業の競合に任せると、本来公共財として市場に貢献するべきAI技術の発展が損なわれるということだろう。
実際、現在のAI技術のほとんどは、AIプラットフォーム企業で開発された私的財だ。IBMのWatson、マイクロソフトのAzure Learning Studio、アマゾンのAmazon Machine Learningなど、無料サービスも用意されているが、高度な利用をしようとするとそれなりの料金はかかる。利用価値を考えれば無償に近いという考えはあるかもしれないが、誰でもが無料でサービスを受けられるわけではないという意味で排除的である。また、マイクロソフトのサービスのなかには、Windowsマシンの利用者でなければサービスが制限されることもありこれも排除的だ。このように、現在のAI技術の多くは公共財の条件を満たしていない。
しかし、AI技術は経済や国力を通じて生活者に大きな影響を及ぼすと言う理由で、本来公共財だという考え方は理解できる。そうであれば中枢は、AI技術を公共財らしく扱うべきだというのもその通りだ。現状では公共財とはいえないAI技術から、公共財としての効用を引き出す必要がある。もし、二番煎じではとても経営的に立ち行かないと言う理由で、日本の企業や大学のAI研究がさらに弱まれば、近未来世界で日本自体が「不要階級」になりかねない。著者は次のように述べている。
私的収益と社会的収益にギャップがある限り、研究開発に対しても防衛や道路と同様に政府支出の対象にすべきだ。(…)。知識創造性と知識利用性を高めるためになすべきことは、研究開発や教育に惜しみなく支出することだ。それは中枢としての政府の役割であり、民間任せにしていては十分ではない。(pp.461-462)
要するに、市場の失敗へのひとつの対策は、AI技術の強化に向けて日本も、中国と同様の中枢機能を発揮する必要があるということになる。
市場の回復2:ベーシックインカム
市場の回復へのもうひとつの対策が、かねてからの著者の持論であるベーシックインカム(BI)の導入である。わたしが最初に著者のBI論に接したのは『人工知能と経済の未来』だが、4) 今回の『純粋機械化経済』では、新たな考えが導入されている。それは、税金を財源とする固定BIとヘリコプターマネーをベースとした変動BIを併用するもので、著者はこれを「2階建てのBI」と呼んでいる。そのねらいを、著者は次のように述べている。
固定BIは、最低限の生活を保証するためのBIを意味しており、安定した財源を必要とするので、税金を原資にするのが妥当だろう。(…)変動BIは景気をコントロールするためのBIであり、その額はインフレ率や失業率に応じて変動させる。(p.400)
前者は税金を通じた再分配なので、国家の機能に馴染みやすい。一方、後者は「今後巨大IT企業企業によって担われる可能性もある」という。この2階建てのBIを、リバタリアニズム、中国的覇権主義、ソ連型社会主義のそれぞれに当てはめれば、固定BIは国家の形態を取る中国やソ連の中枢に馴染み、変動BIは自家用のヘリコプターならいつでも飛ばせるサイバー・リバタリアンの中枢に馴染む。
しかし、大きな問題がある。それは、リバタリアニズムの考え方が平等の実現からはかけ離れていることだ。だが、ここに至ってはもうそのことは承知で、著者がいうように、
大々的な再分配政策なしに、彼らの商売が世直しにつながらないことは、彼ら自身がある程度は分かっているのである。彼らが心置きなく商売に専念できるようにするためにも、BIの導入は欠かせない。(p.465)
と説得するしかないのだろう。
予見できない未来に託す希望
このブログ記事を書いている今日、思いがけないニュースが入ってきた。ジョージ・ソロス氏ら19人の米国の大富豪が、「米国は道徳、倫理、経済的に我々の資産へ課税する責任がある」として、自ら大富豪への増税を訴えたとある。5) 本稿で取り上げてきた主旨に沿っていえば、リバタリアン自らが固定BIを申し出たような事態に思える。少なくてもわたしは、米国の大富豪が連名でこのような声明を出すとは思いもしなかった。
良くも悪くも、未来を予見することはむずかしい。井上智洋氏が『純粋機械化経済』で描いてみせた超AI社会の姿がどうなるか、「生きているうちに目撃することになる、とんでもない歴史的な場面」(p.478)を見届けてみたい。それが著者のいう、「誰もが健康で文化的な最低限度の生活ができる」社会であることを切に願っている。
1)本書の冒頭にある、早稲田大学でワークショップが開催された2013年から2019年の7年間。
2)東浩紀『観光客の哲学』ゲンロン, 2017, p.238.
3)木澤佐登志 『ニック・ランドと新反動主義』星海社新書, 2019, p.61.
4)井上智洋『人工知能と経済の未来』文春新書, 2016. 本ブログでは下記のなかで、BIの実施シミュレーションを取り上げている。 https://cookingarden.tumblr.com/post/150203646199
5)日本経済新聞「ソロス氏ら米大富豪『超富裕層に課税を』」2019.6.25. https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46527130V20C19A6000000/
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benediktine · 6 years
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【声上げる、着ぐるみの過酷労働 ショー出演者、ディズニー側を提訴】 - 朝日新聞デジタル : https://digital.asahi.com/articles/DA3S13662125.html 2018年9月3日05時00分
 {{ 図版 : 東京ディズニーランド(手前)と東京ディズニーシー(奥)=本社ヘリから }}
 東京ディズニーランド(千葉県浦安市)で着ぐるみに入ってショーなどに出演する女性社員2人が、運営会社の労務管理に問題があるとして裁判を起こした。テーマパークのキャラクターに扮して夢を売る働き手が、自らの労働環境について声を上げるのは異例だ。何があったのか。
■《「パワハラ5年超」「体痛めても休めず」》
 「憧れの仕事なので、ずっと我慢してきました。でも耐えきれません」。7月19日に千葉地裁に提訴した原告の契約社員の女性(38)は、そう打ち明けた。
 5年以上にわたり、上司からパワーハラスメントを受けていたと主張。安全に働ける職場環境をつくる義務を会社が果たしていないとして裁判に踏み切った。パワハラの背景に、過酷な労働環境によるゆとりの欠如があると訴えている。
 訴状などによると、きっかけは2013年1月ごろ。着ぐるみのキャラクターに扮し、客にあいさつをして回る業務の最中に、男性客に右手の薬指を無理やり曲げられ、けがをしたことだった。
 労災申請をしようとすると、上司に「それくらい我慢しなきゃ」「君は心が弱い」と返された。役の変更を申し入れたが、「わがままには対応できない」と取り合ってもらえなかったという。ぜんそくの症状が出るとして楽屋の環境改善を相談したときにも、「病気なのか、それなら死んじまえ」と突き放されたとしている。
 女性は1回約30分のショーに1日5回ほど出演し、半屋外のステージから楽屋に帰ってくるたびに水を飲む手が震えるほどの疲労を感じたという。夏は酸素不足のサウナで踊り続けるような息苦しさだと訴える。
 人員が少ないため、けがをしたり、体調を崩したりしても、容易に休みにくい雰囲気があると女性は思っている。「無理なく働ける環境がパワハラを無くすためにも必要だと思います」
 もう一人の原告である契約社員の女性(29)の訴えは、着ぐるみでの過重労働を続けた結果、日常生活に支障をきたす疾患になったのに、会社が責任を認めず、業務を改善していないというものだ。
 訴状などによると、女性は15年2月に入社後、総重量10~30キロの着ぐるみを身につけ、屋外のパレードやショーに出演。16年11月ごろから左腕が重く感じ、手の震えが止まらなくなったが、休みを取りにくく、16年11~12月のパレードの出演回数は計50回に上った。
 17年1月に症状が悪化し、腕をあげると激痛が走り、手の感覚がなくなったという。病院で診察を受け、神経や血流の障害で痛みが出る「胸郭出口症候群」と診断された。17年8月には労災認定を受けた。
 女性は今、休職中で復職を希望し、「会社側には業務の質や量を見直してもらいたい。このままでは同じような症状に苦しむ人が出るかもしれない」と話す。
 運営企業のオリエンタルランド広報部は「訴状が届き次第、内容を確認し、対応していく」と回答。着ぐるみで働く人たちの労働環境については「ブランド管理とも関係するので回答は差��控えるが、出演者のケアはしっかりやっている」と説明している。
■《「我慢しがち」夢の仕事ゆえ》
 着ぐるみの中での労働はどのようなものなのか。着ぐるみショーの企画制作会社「ちょこグループ」(東京都多摩市)の大平長子社長は「着ぐるみを着た状態でダンスをすると、1曲終われば息が上がります」と話す。同社では「原則として最長30分で1日2回」「夏場は屋内のみ」「きちんとした楽屋を整備してもらう」などのショーの出演ルールを決めている。
 ショーの内容を決める際には、出演者の要望を反映させるよう努めている。依頼主が30分を超す演目を希望した場合には、台本を工夫して各役者が間に休憩を挟めるようにしているという。大平社長は「休憩をしっかり取れるかどうかで疲労の回復度はまったく違う」と話す。
 「ディズニーの労働問題 『夢と魔法の王国』の光と影」などの著書がある東京経営短期大学の中島恵専門講師は、テーマパークでキャラクターとして働く人は、労働問題を抱えていたとしても、表に出しづらいと指摘する。人気キャラクターとして人前に出る華やかさゆえに希望者は多いが、大型テーマパークの数は限られ、転職は難しい。「ようやく夢をかなえたという思いが強い。つらい状況になったとしても、我慢しがちだ」と言う。
 他の大手テーマパークにも着ぐるみの労働者の労務環境を尋ねたが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)を運営するユー・エス・ジェイは「お客様に夢を売っているビジネスなので、お答えできない」。サンリオピューロランド(多摩市)を運営するサンリオエンターテイメントは「今までも取材依頼があったが、すべて辞退している」との回答だった。(土屋亮)
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xf-2 · 4 years
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中国語で得られる情報量の違い
新型コロナウイルス 感染の抑え込みで、台湾の強さが世界的に注目されている。台湾はなぜコロナに強いのか。日本との比較を中心に考察してみたい。
まず第一に、中国語による情報獲得の強さが挙げられる。中国政府は当初、新型ウイルスの発生に関する情報を出し渋ったが、武漢市、湖北省から、SNSなどを通じて個人による外部への情報発信は行われていた。そうした中国語による情報をリアルタイムで受け取っていたのが、台湾、香港などの中国語圏だ。結果的に、台湾、マカオ、シンガポールといった中国語圏で、ウイルスに対する封じ込めが最も早く起動した。
対する日本では政府、マスメディアとも、中国語による情報を日常的に受信し、分析する人材が圧倒的に不足している。公衆衛生を含めた安全保障の観点からしても、せめてCNNやBBCを日々チェックするのと同じレベルで、中国語メディアに触れられる人材を増やす必要が大いにある。
次に台湾は2003年のSARS禍を経験し、新型ウイルスの怖さを、政府も市民も身に染みて理解していた。香港の場合、特別行政区政府は圧倒的に中国寄りで、ウイルスから市民を守る政策を即時にとることができなかったが、それでも感染拡大が相当程度抑えられたのは、SARSの怖さを人々が記憶していて、自発的に予防的行動をとれたからである。
これに対し、当初、日本のメディアでは、「インフルエンザ程度」「正しく恐れることが大事」といった言説が多く流れ、結果的に国民に警戒感を持たせることができなかったことは、衆目の一致するところだろう。
第三に、日々中国からの統一圧力を受けている台湾では、官民とも「中国に気を許してはいけない」という意識が明確にある。特に蔡英文総統率いる民進党政権になって以降、中国からの観光客制限、友好国の切り崩し、国際機関への参加妨害などに加え、メディアの買収、フェイクニュースの流布など、あの手この手の攻撃を受けている。そのため、新型ウイルスの「生物兵器説」も、台湾では噂話のレベルにとどまらず、事実かもしれないという感覚で受け止められた。
同時に、台湾では、中国に故郷を持つ人、仕事で行き来している人も多く、心情的親中派も少なくない。このように中国の存在が生々しく感じられる中、蔡英文政権は、最初期に中国からの入境禁止、マスク輸出の禁止といった厳しい政策をとり、「台湾ファースト」の姿勢を明確に打ち出した。
同じ頃、日本では、武漢など中国各地に向けて大量のマスクや医療物資を贈る動きが見られた。漢詩で近隣友好の気持ちを表現したことで、中国社会から高く評価されもした。しかし、ウイルス感染がすぐに日本にまで広がってくることは明らかだったのだ。中国語圏の人たちから見れば、日本人のふるまいは、残念ながら、大変ナイーブに映ったと言わざるを得ない。
マスクの重要性を知っていた
第四に、マスク問題をめぐっても台湾と日本の間には大きな差があった。SARS禍を経験している台湾や香港では、官民ともにマスク着用が感染予防に役立つという確信を持っている。これは例えばSARS禍の際、ベトナムの医療団が「ウイルスを密閉して外に出すな」という国際常識とは反対に「病室の窓を開けて換気をよくする」ことで感染を抑え込んだ経験につながる。
つまり、欧米とアジアの間には、風土の差、文化の違いが事実として存在する。よって、欧米の常識をそのままアジアに持ってきたところで、必ずしも通用しない。しかし日本社会はむしろWHOの意見や欧米人の振る舞いを信じて、マスクの重要性をなかなか理解できなかった。
現在のWHOが、事務局長以下、中国寄りのスタンスをとり、結果的に新型ウイルスの封じ込めに失敗したことは明らかだ。しかし、国連機関であるWHOに対して、日本政府を初め多くの日本人は幻想に近い信頼感を持ち続け、アジアの隣人たちの機敏な動きを参考にできていない。
台湾は1970年代に国連代表権を中国に奪われてこのかた、WHOへの正式な参加を認められてこなかった。主に中国の反対によるものだが、WHOに対する不信感、裏切られたとの思いも台湾にはある。それがWHOに対する日本の幻想とは正反対に、現実的な判断を可能にしたとすれば皮肉だ。
台湾政府は当初からマスクの重要性を認識し、各家庭に行き渡らせるため、具対的な施策をおこなった。昨年まで、台湾でもマスクの多くを中国からの輸入に頼っていたが、今年に入って中台間の往来を制限すると、即座に国内の在庫や生産分を政府の管理下に置いた。そして、国内の製造業者に対し、他分野からの参入によって、マスク生産ラインを増やすよう協力を求めたのである。
同時に、限られた数のマスクを公平に配分し、高値での転売などを防ぐため、マスクは政府指定の薬局でのみ販売するものとし、さらに購入に際しては、保険証を提示するという「実名購買制度」が導入された。
この制度が機能したのは、台湾で国民皆保険制度が確立し、保険証がICカード化されたためだ。そして、台湾全島の指定薬局にそれぞれ何枚のマスクが在庫としてあるかを瞬時にスマホで見ることができるシステムを急遽導入できたのは、天才プログラマーとして名高いIT担当の唐鳳(オードリー・タン)大臣が自ら提案し、実行に移したからだ。
蔡英文総統の胆力
タン大臣のような天才は世界��も稀ではあろうが、日本にだって恐らくは存在していることだろう。しかし、中学中退の元有名ハッカーで30代、しかもトランスジェンダーであることを公言している人物をIT担当大臣に任命する、そうした政治的決断を行えるトップは、残念ながら日本には存在しない。
その意味では蔡英文総統のリーダーシップと胆力は際立ったものがあり、ウイルス対策がうまくいった大きな要因だと言える。
蔡英文総統〔PHOTO〕Gettyimages
新型ウイルスの前に、台湾が国際的に注目を浴びたのは、2019年にアジアで初めて同性婚を合法化した際だった。これでリベラルな台湾というイメージが一気に広がったが、必ずしも台湾社会全体が日本などと比べて格段にリベラルだというわけではない。儒教に基づく保守的な考え方、キリスト教に基づく厳格な態度等もあり、投票結果を見ても、同性婚に対する賛成と反対はほぼ拮抗していた。
しかし蔡英文総統は、自身の価値観というよりも、同性婚を合法化することが台湾の国際的イメージの向上に役立つという政治的判断で動いた。その結果、世界中の新聞やネットニュースに台湾という名前がポジティブなイメージとともに登場し、それによって、台湾の人々の自尊感情と政権への支持率をともに高めたのである。
2000年に台湾史上初の政権交代で、国民党から政権を奪った民進党は、2008年の総統選では国民党に敗北して下野。2016年に再度勝利したものの、2018年の統一地方選では大敗するなど、決して平坦な道を歩んできたわけではなかった。2018年秋に高雄市の市長に選ばれた国民党所属の韓国瑜氏は、中国寄りの政治的スタンスと庶民的なキャラクターで驚くほどの人気を集め、今年1月の総統選挙では、高雄市長のまま、国民党代表候補として出馬した。
再選を期して出馬した蔡英文氏は、当初、民進党の候補者資格を得るのさえ難儀したほどの劣勢に立たされていたが、2019年初頭、中国の習近平国家主席が台湾に対して「一国二制度」を提案した際、即座に明確な反対を表明したことで、風向きが大きく変わった。しかもその数か月後、すでに「一国二制度」下にある香港で、大規模なデモや反政府運動が展開されるに至り、さらなる追い風となった。
専門家を閣僚に迎えている
一見地味なキャラクターの蔡英文総統だが、中国の習近平国家主席を向こうに回して物怖じしないだけの胆力を持つ政治家は、WHOはおろか、世界中を見渡したところでいくらもいない。日本のコロナウイルス対策が、オリンピック開催と習近平氏の訪日予定のために出遅れたことを考えると、ここでも彼我の差が際立ったといえるだろう。
1956年生まれの蔡英文氏は学者出身で、国民党政権時代に李登輝元総統のもとで対中国政策に携わったことから政治に関わりをもった。民進党陳水扁政権下で国会議員にあたる立法院委員となり、続く野党時代の2008年に民進党主席当選。台湾本省人(閩南客家系)家庭の出身で、外祖母は台湾原住民族の一つパイワン族の出身。
実業家の父親には四人の妻がいたが、英文は合わせて11人の子どものうち末っ子として育った。旧帝大の一つだった台湾大学(旧台北帝大)法学部卒業後、アメリカに留学しコーネル大学で法律学修士、さらにイギリスに渡ってロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで法律学博士号を取得している。
超高学歴で女性、独身で愛猫と暮らす。戒厳令時代の反政府運動の中から生まれた民進党の中では新世代といえる存在で、前述のタン大臣以外にも、閣僚や主要ポストに民間出身の専門家を多く招いている。主に国会議員の中から、自民党派閥間の均衡を取るように閣僚を選出する日本とは、制度的にも政治文化的にも大きく異なるのだ。
例えば、陳建仁副総統は台湾大学医学部出身の公衆衛生専門家で、台湾の最高学術機関である中央研究院の副院長まで務めた。2003年のSARS禍の際に衛生署(日本の厚生労働省にあたる)のトップに招かれて感染対策に当たったことから政治との関係を深め、2016年に蔡英文が総統選挙に出た際、無党籍のまま副総統候補となって現在に至る。新型ウイルス対策の遂行で、大きな力を発揮していることは疑いない。
また日本の内閣にあたる行政院の副院長を務めている陳其邁氏も医師で、台湾大学医学部大学院時代には、陳建仁現副総統の指導を受けて公共衛生学修士号を取得している。他に、毎日生中継される記者会見で、政府を代表し、ウイルス禍の実情を丁寧に説明している陳時中衛生署長は歯科医で、医師会の理事として健康保険制度の確立に深く関わった経歴を持つ。
「後藤新平先生が健在だったら…」
このように高度な専門家を行政機関のトップに据えて、実務と政治的判断の両方を委ねる形は、総統制度を根拠とする一方で、蔡英文自身が超高学歴であることも要因の一つだろう。
特にIT化の推進に前向きで、IC化された保険証の活用だけでなく、海外帰国者の自主隔離状態をスマホの位置確認で行うなど、感染封じ込めのためには、日本でなら個人情報保護などの観点から問題視されかねない措置もためらわない。
また草の根の民主化運動出身ではなく、学術界から抜擢された女性政治家という意味では、日本で1980年代に「おたかさんブーム」を巻き起こした土井たか子元社会党委員長に通じる部分も持つ。
いずれにせよ、新型ウイルス禍で台湾が世界を刮目させる成績をあげているのは、国際社会における孤立の中で、難民政権でありながら長く独裁制を敷いた国民党統治を民主化で覆し、現在はまた強大化した中国の圧力を日々感じながらも、着実に国民国家建設を進めている台湾の政治、社会、文化的背景があることは間違いない。
今回、ダイヤモンド・プリンセス号に始まった日本政府及び社会の対応について、台湾の人々は豊富なニュースチャンネルを通じ、場合によっては日本人以上に深い関心を持って見つめている。それは19世紀末に遡る日本の台湾統治という歴史があってのことだ。
特に医師であり政治家でもあった後藤新平が割譲直後の台湾に民政局長として赴き、公衆衛生の改善に功績をあげたことは広く知られている。よって、今般のコロナウイルス に対する日本政府の対応を見た台湾の人から、SNS上で「後藤新平先生がご健在だったら、何とおっしゃることか」というコメントが上がるわけである。
ウイルスとの戦いは今後もしばらくは続くことだろう。アジアの隣人である台湾から日本が学べることは決して少なくないはずだ。
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trumpq · 3 years
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【パトリック・バーン】 2021/1/28 3:27 JST
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次回作に向けての作業中。盛り上がってきました。 きっと興味が湧いてくるはず。 一日じゃ時間が足りない。
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オッケ、お待ちどおさま。11月3日(選挙日)から12月23日(フリンとシドニーと私がホワイトハウスを潰した時)までの期間をカバーする9000語。 https://www.deepcapture.com/2021/01/november-3-december-23-all-the-presidents-teams/
※パトリックさんの筆がノリにノリまくってしまったようです。  最高に面白いです。
※今回原文はリンク元から参照してください。ひとまず全文の機械訳を。
DJTはいかにしてホワイトハウスを失ったか 11月3日~12月23日 大統領の全チーム 2021年1月27日 31分読む
私とシドニーの関係については あまり多くを語るのは 控えようと思う。一つには、時間が経つにつれて私が彼女のために働き、彼女が質問に答えるのを助けるような関係になった。そして彼女が私の弁護士になったような関係になった。それが何であれ、時間が経つにつれて関係は特権が確実に適用されるものになっていった。人は特権を選択的に放棄することはできないし、他の人に「特権」を主張しながら、共有したいものだけを共有することもできない。私はそれを知っている。しかし、私が言えることは、私たちの関係は、私が情報を持って路上を歩いているだけのボランティアから始まったということだ。
しかし、ジュリアーニ市長は私の弁護士にはなってくれなかったし、私の究極の目的、私の唯一の本当の目的は、11月3日から1月6日までの間に起きた出来事を、私が構築できる限り正直に表現して市民に届けることなので、私の説明にはそれほど制約を受けることはない。それは歴史的に価値のあることに思う。
彼らは私をビジネスマンだと思っていたが、 私としては、 私はこのウェブサイト「Deepcapture.com」の所有者であると自己紹介した。私は、このサイトが2008年のビジネス調査ジャーナリズムで数々の賞を受賞し、米国内の汚職に関する最高のジャーナリズムにも選ばれていることを指摘した。 私は人生の中で他のことをしてきたかもしれないが、それに加えて私はジャーナリストであり、ジャーナリストとしての権利を持っている。つまり、私は調査したいことを調査することができ、私がどのように物事を学ぶかについて多くのことを明らかにする必要はなく、もし私がシドニーやルディのような弁護士と私の調査結果のいくつかを共有したいと感じた場合、それはこのウェブサイトが物事を調査し、そのような弁護士や法執行機関とその調査結果を共有してきた他の数十回と何ら変わりはない。
シドニーとの最初の出会いは、おそらく45分ほど続いた。オフィスビルの半分ほどが空いたスペースに、実質的に一人で座っている彼女と、たぶん同行してきたアシスタントの後輩弁護士を見つけた。彼女は知識が豊富で、心の広い人だった。私が到着したときには、人が言葉を交わしたばかりのときのような奇妙なヒリヒリとした空気が漂っていた。私たちはすぐにビジネスの話に入り、彼女が物事を把握していることが明らかになりだした。彼女は、これらのシステムが作られた初期の頃の人々と連絡を取っていて、すぐに彼女は、私たちがある程度の知識はあってもあまり知らない物語の一部(主に機械の起源とその設計上の欠陥の理由)をカバーしていることを教えてくれた。一方で、私たちが選挙後の3日間に私たちの側がすでにデータから導き出したことを確認すると、彼女は私たちが言っていることに理解を示し、私たちは互いにすぐに彼女がすでに知っていることと物事を結びつけることができた。 それは非常に生産性の高い最初の会話で、彼女は私に、オフィスの反対側に行く必要がある、ルディを見つけて、すぐに私と共有したすべてを彼に伝えるようにと言って話を終えた。
サイバーバディと私はオフィスビルの反対側のルディの側に行った。そこが作戦の中心だと理解していた。
何を見つけたかの説明。私が予想していたのは、弁護士と専門家がいる司令部だ。専門家たちは統計的な仕事をして、導いた答えを弁護士に伝えたり、前に説明したような変則性のある調査を通知されていたりするだろうし、法律が確かに定めた策は何でも利用するだろう。思うに戦争ボードがあり、問題のある州には、関連した日付や進捗やすべきことのすべてが洗い出されているだろう。各州とキャンペーン本部には当然、情報ループがあって、経過の進捗を受ける日々会議電話があるだろう。76歳の一人の紳士が管理するにはかなりの量になるかもしれないと思い、ルディには強力な最高執行責任者(COO)がいるのではないかと想像してみた。私が見つけたのはこれだ:
2割が空席で、さらに3割が机を片付けていた。
ある会議室には、テーブルを囲み、大勢の弁護士が集まっていた。そのうち少なくとも3人は優秀だった。これら弁護士は作戦のラバだった。彼らはそれぞれ1つ以上の州を割り当てられていた。しかし、州レベルかそれ以下のレベルでは、 調査や地元の弁護士が起こした訴訟が、有機的に湧き上がってきていた。私は、ルディの法務チームと選挙運動スタッフの間には、オフィスの1階の2/3を共同で占めていたにもかかわらず、コミュニケーションが0であったことを知ることになった。また、選挙運動のスタッフと地元の団体や弁護士の活動との間にも、コミュニケーションは0だった。それが法的な理由なのか、それとも彼らのやり方なのか、私にはわからなかった。 やがて、後者だとわかってきた。
凡人(メディオクリティ) - 私はそれについて意地悪をするつもりはない。例えば、私はこの人物の性別やその他の詳細を明かすつもりはない(弁護士であり、かつてはもっと有名な政府機関でキャリアを積んだ人を想像してほしい、と言う以外に)。しかし、その凡人がいかに恐ろしいまでに暴走したか、そして凡人の振る舞いが驚くほど破壊的だったのかを考えると、私は単純に「凡人」と呼ぶことにする。
司令官 - ブレイキングバッドのマイクを思う。典型的な警官。タフで、正確で、礼儀正しいが、常にポーカーフェイス、死んだような目。会議では口元は手で覆い何も言わずに座っている。何かを聞かれると口を開くかもしれない。彼が口を開けば必ず何か非常に知的なことを言うだろう。疑問に思うのは、「なぜ彼は自分の意見を自分の中に留めておこうとするのだろうか?」ということだ。
市長 - ルディ・ジュリアーニ。私は1980年代後半をニューヨーク市の病院で過ごしたが、ミッドタウンのステーキハウスやブルックリンの店の外で時折マフィアの殺人事件が起きていたのを覚えている(ビジネスには常に良いことだと言われていた)。ルディは当時は連邦検事であり、マフィアをその後解体した。時と場所が重なっていたからこそ、いつも彼に親近感を覚えていた。9/11には「アメリカの市長」になった。その後も何度か会ったことはあったが、いつ会っても私のことを覚えている気配はなかった。ウォール街と戦っていた時は、彼の警備会社が私のために問題を処理してくれた。彼が覚えているかどうかは疑問だが、十数年前に彼が大統領選に立候補してユタ州を通過したとき、地元の共和党員が私に電話し、なぜか私はユタ州の大きな家の集会で彼を紹介するように頼まれた。私は彼のことを調べて、車を走らせ、ルディ・ジュリアーニについて30秒ほどの短い紹介をした。後を継いだ彼と握手を交わし、これが彼の政治家時代の私とルディ・ジュリアーニとの接触のすべてだ。
その日の質疑応答の中で感動したことを覚えている。頑固なプロライフの具温州から中絶についての質問があった。ルディは質問に対し、「いいえ、女性の中絶を犯罪化する法律は絶対に支持しない」と答えた。「中絶に関する法律は常に医師の活動に向けられてきたが、母親に向けられてきたものではない。中絶をしたからといって女性を刑務所に入れるようなことは絶対にしない。それが君たちが求めていることなら、私は君たちの男じゃない」彼はその瞬間、聴衆の2/3を失ったが、政治家にしては珍しい率直さに敬意を表しただけでも、私を含め、1/3の尊敬を得た。
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それから12年後の金曜日の午後3時頃、私はトランプ陣営と、2020年選挙で表面化した不正を調査、対処し、挑戦するためのルディ・ジュリアーニを中心に結成された法律事務所が共有している、オフィススペースに足を踏み入れた。
それは私が期待していた(上記で説明したような)組織、つまりデータ収集から意思決定、情報のループを経て、地理的に分散した大規模な労働力を成功裏に運営する組織、とは全く異なっていた。法律事務所というのは、いずれにしても管理の悪いビジネスであることは有名だが、そのオフィススペースの中で形作られた法律事務所のキャンペーンスペースは、特にクソみたいなものだった。人々は会議から会議へと漠然とさまよった。私が見た会議は、議題もなく、形式もなく、明らかな緊迫感もなく、自由討論のように運営されていた。
約45分以内に私はルディと30分話すことになっていた部屋に案内された。肉体的には、彼は、私が覚えているよりも祖父のような感じで、少し背筋が伸びていて、鋭くて、いらいらしていた。私はその時点で理解していたことの概要を注意深く説明した。その概要とは、MITの数学博士シヴァ博士による発表や、セス・ケセルによる解説を受けて読者が得るであろうもの、さらには上記にすべて参照される、穴だらけのセキュリティを抱えた選挙ソフトウェアに関する話の一連。私は彼を圧倒することを恐れていたので、単純化しようとした。私が話すあいだ、彼は時々自制的にうなり声をあげており、腑に落ちているのかどうか判断するのが難しかった。わずか10分後、ルディは一緒に座る私の正面で複数の携帯のメールをチェックし始めた。アシスタントの一人と会話し、誰かに使いを送らせる、または報告を受けていた。ほとんど注意を向けてくれない人と話をするのは不思議な感じだったが、横に座っている司令官が、そのまま続けるように合図をした。30分も経たないうちに、事務所の外に案内されたが、ぶらつくように言われた。
結局、ジュリアーニ市長と一緒に小部屋に戻され、再び、起きたことについての説明を求められた。私はさっきの説明で彼を圧倒したかもしれない、木を見て森の中で迷子にさせたかもしれないと気付き、76歳のおじいちゃんのためにするよう簡単にゆっくりと説明した。またしても5-10分もしないうちに、彼はそわそわしだし、時にうなり声をあげ、関係のない用事で人を送り、複数の携帯でメールをチェックし、返信を打ち込んだ... その間、私は軌道に乗ろうとした。しかし、15分後、あの小さなオフィスで何かの匂いを感じた瞬間があった.... 薬?酒?匂いを嗅いで突き止めようとしていた矢先、誰かがまた関係のない問題を抱えて駆け込んできたので、オフィスから追い出されてしまった。
私は再びスタッフの間を歩き回ったが、ほとんどのスタッフは何が起こっているのか何も知らないと公言しており、他の多くは机を銀行の箱に詰めていた。戸惑いながらも、複雑に入り組んだオフィスの中をうろうろしていた。30分後、ホールの下にある別の会議室の外を散歩していると、ルディの聞き覚えのある声で「...こいつの言っていることが全く理解できない.... 」と出入口から聞こえてきた。驚いて角を見回すと、 ルディが移動先の会議室内で、たまたま信心深そうに座るスタッフがいるどのグループにも話しかけていた。
廊下で何人かのスタッフに引き止められた。うちの一人がジュリアーニ市長が必要としているのは、1ページの要約だと言った。非常に簡略化された...1ページ。
別の一人は、グラフとデータを添えて、と付け加えた。
別のもう一人がしゃべり始めて、箇条書きにしてくれと言った。市長は箇条書きが好きなんだ!
しかし、1ページ以上はダメだ!最初のを繰り返した。
卑劣に捉えられるのを承知で言うと、私は侮辱された。凡人と、書き方に意見したりそんな愚かなアドバイスをくれるような20代のスタッフらによって。私は週末までに彼らに何か得られるよう約束した。48時間。私は一つのお願いをした。他の要求については、彼らのうち担当者にした一名を介し、私の指名するサイバーチーム内の一人に電話をかけて調整するべきだと。そうやって組織ができれば、要望に沿った成果物の追���も維持できるので、すべてクソみたいなショーにならないだろう。
そして、私はその場を離れ、車でDCに戻った。その日の夜遅くまでに、私はルディのチームの別々の人物から、[バッドニュース・ベアーズ内の※ココ後から削除された]多才な私の同僚たちに、3つの異なるオープンリクエストがあったことを知った。一人はこの種の要求の処理を進ませるだけ、一人はその種の要求をただ処理したいだけ。...そしてクソショーが始まった。
あの広くて溶けそうなオフィスの全員が無能だったと主張したいわけではない。言ったように、有能で熟練した弁護士が3人(出入りしていた憲法学者を含めれば4人)いた。[それから、先輩アシスタントのふるまいをするスーパーモデル並みに可愛い21歳がいた(最初「見栄えが悪くなったな、ルディ」と思っていたら、今まで会った中でも彼女がアシスタントとしてもすばらしく有能だったからだと思い直したほどだ)※ココ後から追加] しかし、その雰囲気は絶望的なもので、リーダーシップはゼロ、スタッフは闇をさまよいうろついていて、会議は組織化された規律あるものにほど遠い2年生の自由討論のようだった。
以降、何人かの[堅実な※削]スタッフと数週間にわたって時折連絡を取ったことで、私は自分が到着する直前のあの日に何が起こっていたのかを知った。ルディは「君たちは法廷で選挙不正を証明することはできない!」と断言していて、それは法的戦略の一部にはならないだろうと強く言った。戦略は、手続き上の理由で挑戦することになるだろう、と。「この州のこの郡は、ある規則を持っていたが、同じ州の他の郡は、別の規則を使っていた」「それは、修正14条の正当な手続きと平等の保護に違反する」 私が到着する直前に、ルディとシドニーの間で大爆発が起き、ルディは数十人のオフィスの前で、シドニー・パウエルを怒鳴りつけて彼女を追い払った。この件は選挙詐欺に関わることではないと宣言し、彼の弁護士に手続きのための書類作成をさせた。後日、ルディのチームからの参加者から聞いた話では、当初ルディはそこまでしたくなかったとのことだった。彼は3つの州で多かれ少なかれ形だけの挑戦をして、それで終わりにしたいと思っていた。シドニーの「大局を見失っている」という固執が、最終的には少しだけ手を緩め、より攻撃的な姿勢を取ることを許してしまったのだ。しかし、それでも、選挙の不正行為や大量の不正操作の可能性については何も話題にならなかった。ルディはフィラデルフィアの投票で数百人の死者が出たという話は大目に見ていたが、それ以上に複雑な話は聞きたくなかった。
選挙が終わって数日後の金曜日の午後、私は偶然にもシドニーに出くわした。彼女は私をルディと話しに行かせていたが、新しい形の選挙不正行為の可能性についてルディと話をした。 ルディはそのことを何も処理していなかっただけで、だからこそ彼はフィラデルフィアで投票した何人の死者がいると思っているのか、私と話をしようとしていたのだ。
その週末、シドニーは彼女の優秀なジュニア弁護士の一人を送り込んで、私とドルフィンスピーカーの数人と一緒に座ってもらった。そのジュニア弁護士は30分滞在することを予想していたが、1時間半後、彼女は隣の部屋に入り、シドニーに電話した。彼女はシドニーに、私たちは商品を持っていること、あるいは様々な州、さらには特定の郡で何が起こっていたかについて、少なくとも十分に理解していることを伝えた。その時点から、私たちとシドニーとの関係は完璧なものとなった。そして、彼らはその資料を自分たちの弁論に取り入れ始めた。
それはそうとしても、私とシドニーがどのように仕事をしていたかについては、これ以上は言わないことにする。
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マーク・トウェインはかつて、友人への長い手紙の最後に、「もっと時間があれば、もっと短い手紙を書いていただろう」と書いている。 市長のオフィスで市長に会ってからの2日間、私には時間があった。日曜日の午後には、私が作成することができる最も単純化された1ページのアカウントの仕上げを行っていた。私の目的は、今回の市長は木の森を見失うことなく、簡潔な1ページで全体のストーリーを把握できるように、ストーリーを簡潔にすること。その時点で、彼が全体像を理解すれば、副請求の各項目に飛び込むことができる。しかし、最初にルディは1ページのブリーフィングを読んで吸収する必要があった(実際には1ページの80%程度にとどまった)。 それは、私自身が言うならば、達成されうる限りの純粋な蒸留物だった。ルディがそれを理解してくれたら、自分たちがどこにいるのか合意したら、他の関連する州のグラフを追加して補足しようと考えたからだ。集まっていた宣誓供述書は、それぞれのポイントを記録するために提出した。そして、そのようなことを繰り返した。しかし、今回は、這って、歩いて、走って、の繰り返しだった。
日曜の夜11時に電話があり、ジュリアーニ市長とその側近がジョージタウンのレストランで食事をしているので、私が書いたものを持って行ってもいいかと言われた。私は服を着て向かったが、到着すると彼の警備員はバーに座って待つよう指示された。市長の個室から誰かが出てきて、市長が私に、私が彼のテーブルに戻らないように頼んだと言うまで、私は45分間そうしたが(警備員はなぜか私のことを心配していた)、結局私の書いた紙を個室に送るように頼まれた。私はそれを送って帰った。
後日、その部屋にいた二人から、私の書いた紙が届いた時のことを聞いた。
まず、午後11時30分から午前1時までの90分間に、ジュリアーニ市長はトリプルスコッチ3本を氷の上で飲み干した。9ショットのアルコールだ。この話に関連する人々は、彼が11時半以前に何を飲んでいたかを保証することはできなかった。
第二に、ルディは皆の前で私の新聞を取り上げ、45秒ほど読んだ後、"あとでやる "と言って新聞を脇に置いた。
三つ目は、凡人がテーブルにいたこと。凡人は1つのポケベルを手に取り、ウンコのように指の間に挟んで、笑いながら発表したらしい「バーンは週末ずっと働いていたのに、これだけ書いているなんて信じられる?」
9時間後の月曜日の朝10時、ルディ・ジュリアーニはシドニー・パウエル、ジェナ・エリスとの共同記者会見に登壇した。ルディは状況の概要を説明した後、シドニー・パウエルを紹介し、誰もがまだ理解していない規模の大規模な選挙不正行為の可能性について議論する予定だった。それは、ここで投票した数百人の死者や数百人の転居ではなく、より深い何か、システマティックなものだと..... 前例がない
計画通りに行くのではなく、ルディ・ジュリアーニは気が散って、夢中になって、40分間ステージの周りで、何百人もの死者がここに投票していたか、どのように違法な人々がそこに投票していたかについての彼の方法をハァハァとパフした..... 彼はおじいちゃんのように自分自身を働かせ、彼が何日も作っていたすべての同じポイントを繰り返すように、髪の毛は彼の顔の両側を走って死んだ、気づかれずに。
その9時間前、彼は90分かけてウイスキーを9杯飲んでいた。 ——————————————————————————————————
もう一つ、ルディの事務所内で当時の話が出てきた。あるペンシルバニア州の弁護士(女性)が、ペンシルバニア州でのファイリングの仕事を引き受けていた。彼女は反対するカークランド&エリスの弁護士から、あまりにも脅迫的で、プロ意識のないメッセージを受け取ったので、カークランドは後にケースINSERT CLIPeから撤退しなければならなかった。震え上がったペンシルバニアの女性弁護士は、提出書類の草案を提出したが、代理人を辞退した。ルディは、ペンシルバニアのファイリングを終わらせてくれる会社を一晩で探さなければならなかった。ついに選挙経験のあるテキサスの弁護士を見つけ、それを完成させ、ペンシルバニアに提出させた。選挙詐欺については言及されておらず、代わりに手続き上の平等保護の議論に焦点が当てられていた。ルディは、それを弁護するためにペンシルバニアの法廷に向かう途中でしか目を通さなかった。 彼はペンシルバニアの法廷に入り、破壊された。
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ルディのチームから電話があった。翌朝ジョージア州に コンピュータ科学捜査の専門家が必要だと。彼らには 『悪用』できる投票機へのアクセス権が与えられていた。問題のライセンスを持ち、認定されたコンピュータ・フォレンジックの専門家たちは、「機械はどこにあるのか?どんな機械なのか?選挙機器の改ざんやいたずらは連邦の重罪であり、どのような法的権限の下で運営されるのか?あらゆる種類の法の執行機関は、後に発生するかもしれない証拠の連鎖の疑問のために、取られたすべての行動を確認し、文書化するのか?」
ルディのチームの反応は 「全てをカバーしている。ジョージア州に行け!」
不安に駆られて、必要な人たちをジョージア州の各地から飛行機に乗せた。彼らはある管区に連れて行かれ、そこで誰かが機械を検査できると漠然と約束していたことが判明した.... しかし、その人はその日そこにはいなかった。あるいは気が変わったのかもしれない。イルカスピーカー達は一日の大半を座りっぱなしでいたが、今度は裁判所の命令で特定の機械へのアクセスを許可している人がいると言われた別の管区に連れて行かれた。そのような人はそこにはおらず、敵対的な郡職員のグループがいた。ルディのチームが手配した弁護士が書類を持って現れるのを待っていたが、彼らは一向に来なかった。何時間も待った後、夕方になると、彼らは車を走らせ、通りを半マイル先の信号機に座っていると、17台のパトカーがライトバーを点滅させながら、彼らが去ったばかりのビルに向かって走っていくのが見えた。マイ・バッドニュース・ベアーズはすぐに、そして無事に巣穴に戻っていった。
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同僚の何人もが、1ヶ月半の間、午後や夕方にルディと時々交流していた。それは、彼が毎日のポッドキャストに過度の注意を払っていたことと、もう一つは彼の飲酒だ。夕方に彼と一緒にいた人たちや午後に彼と一緒にいた人たちには明らかだったことがある:彼は常にクソみたいな顔をしていたのだ。彼自身のスタッフがそれを私たちに話していた。確かに毎晩、あるいはほとんど毎晩、そしてほとんどの午後。それと彼のポッドキャストがルディの人生の唯一の保証だった。
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さて、話を進めて、その代わりに、これまで私がほのめかしていたことを述べてみまよう。選挙後の数日間、人々は国中から連絡を取り合っていた。多くの場合、様々な州の人々のネットワークがあり、投票所で経験したこと、言われたこと、投票監視員が経験したことなど、リグの様々な側面に飛び込んできた。これらの人々は私を見つけるために代表団を派遣した。間もなく、さまざまな出来事の目撃者が飛び込んできて、私を見つけた彼らのネットワーク「リーダー」が現れた。全国各地からボランティアが集まり、その多くは軍や法執行機関での経歴を持つ者であり、ブドウビンを通じて連絡を取り合い、どんな形でも助けてほしいと頼んできた。他の政治的な問題が進行している間、私は同時に、ルディのオフィスで見られると思っていたものを作っていた。ある種の「作戦」だ。サイバー・ガイはすでにいたし、クアンツもいた。内部告発者や関連記事を持つ者多くが、私を探しにDCに飛んできたので、街中のホテルに作戦を仕掛けた。軍将校出身のボランティアの中から、私たちは報告者を見つけ出し、彼らが個人的に専門的に内部告発者や目撃者と会い、彼らの話を聞き、要約を作成するシステムを作った。彼らは、サイバー担当者や他の情報源からの情報をもとに、それらの情報をつなぎ合わせ、11月3-4日に何が起こったのかを、より詳細に把握するための情報を構築していたのだ。
その数ヶ月の間のどこかで、フリン将軍と私は電話で会っていた。私たちの間には、数十年前に私たちの人生の両方で役割を果たしてくれた故人という、奇妙なつながりがあった。マイクとの会話は、別の起業家と会って話すようなものだった。ある時点で彼は現場に到着し、私は様々な方法で集まった才能の集合体について彼に話した:サイバーマン、クアンツ、私たちのサークルへの目撃者と関係者の流れ、複数の報告者の構造、私たちの情報の流れは、すべてをまとめるアナリストのサークルに戻ってきた。 私は、マイクの到着を想定して、全体の構造を大まかに作っていた。彼が到着すると、私の鍵は彼に渡ると理解した。
私は彼から、その構造物の上部をDCから遠く離れた場所に移設してほしいという依頼を受けた。情報の流れは、国中のネットワークを通り、報告者やレポートライターの毛細血管を通って、中央の分析ステーションに入ってくる。ほんの数メートル先には、弁護士でいっぱいのオフィスがあり、私たちが作成している情報を法的に取り入れる役割を果たしていた。私が本能的に構築した構造は、彼が仕事をする法律チームに接続することを望んでいた。私たちは、シドニーとルディの二人が、この仕事の成果を得ることに合意した。
彼が要求した場所に構造物を移動させた。そこには弁護士のチームが配置されていた。しかし、彼らの周りには、役割のはっきりしない様々な人々がいて、私をゾッとさせた。ある元省庁の女性は、大柄で声の大きい女性で、弁護士ではないが、突然現れて、かなりのオーガナイザーであり、ゲートキーパーになっていた。もう一人の参加者は、軍人出身の生意気なイギリス人男性で、突然、自分がこの部屋とあちらの部屋の間のゲートキーパーだと宣言した。なんだか嫌な予感がしてきた。しかし、わずか二日後にフリンから連絡があった。私たちが合意したように(我々二人にとっては当然のことのように、ほとんど会話をする必要がないように見えたが)物事が立ち上がって大雑把になったところで、フリンから電話があり、私に飛んできて後を引き継ぎ、私がDCに戻って一般の人たちと話し始めたいと言われた。我々は、場所を変えながら、ある場所で1時間ほどすれ違うことに合意した。
私は出発の準備をした。私は生意気なイギリス人の男に、3つの重要なメッセージを伝えて欲しいとお願いした。出発前に会う機会のない人にね 彼は同意してくれた。私はそれぞれを簡単に言うと、彼はそれぞれの後に無造作にうなずいた。終わった後、私は彼に理解しているかどうかを尋ねた。彼はさりげなく「うん、全部わかった」と答えた。
「OK.じゃもう一度言ってみて」と私は彼に言った。彼はまばたきもせずに私を見つめた。「わかったって言ったからさ。もう一度言ってみてくれ」彼は実際には言葉を聞いていおらず、何も思いつかなかった。私はペンと紙を持ってきて「3つの覚書きを作ってくれ」と言った。彼はしぶしぶそうした。
何かの理由から、元省庁の女性を連れてDCに戻ることになってた。マイク・フリンが到着する場所に車で向かった。そこに着くと、彼女は横に抜け出して誰かに言った。自分が残るために何かを学んだんだと。フリンが到着して30分間一緒に駐機場で過ごした。私たちは追いついて同期した。キャンプにいたこのイギリス人について疑念を抱いてると彼に話した。周りをうろついてた元省庁の女性についても。それから私は去った。
次の日、DCに戻って知らせを受けた。元省庁の女性は滞在許可を得るために 嘘をでっち上げたと。それが何であれ、それは私が彼女に頼んだことに関係していたか、または彼女にしないように頼んだことに関係していたか、またはいくつかの調査、または何かだった:それが何であれ、それはでっち上げで、自分自身を振り向かせ、田舎のその作戦に留まるように再配置させるために作られたものだった。彼女は直面していて、豆をこぼした:彼女は実際には他の誰かのために働いており、田舎のその作戦に滞在し、スパイして報告することになっていた。彼らはまた、生意気なイギリス人の男と対決し、彼は決して折れなかったと思うが、私は彼がそこにいたすべての人の心の中に間違いなく関与していたと言われている。警備員は2人の登場人物を外に連れ出した。彼らが出て行った後、敷地内の重要な部屋のひとつに、ある種の装置が配線されているのが見つかった。
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今、これはすべての時間が無駄になっていたと言いたいわけではない。私が説明した情報の流れの構造は、私が粗削りにしたものだったが、軍事情報部でキャリアを積んだ三ツ星の将軍に引き継がれ、彼はそれをはるかに良くした。すぐに、それは洗練された分析、レポート、情報を吐き出し、シドニー・パウエルが書いていた報告書に情報を与え、それを埋めるようになった。 私たちは、提供されたすべての情報がルディにも提供されるようにした。
これが、私が引用したようなプレゼンテーションの背景だ。繰り返しになるが、素晴らしい例として、セス・ケシェルに注目してほしい。セスは元陸軍情報部の大尉で、私が先ほど説明した構造の中で重要な役割を果たした。セスは風変わりな男で、確かにスペクトルの中にるが、ポリサイエンスのジャンキーで、管区の数学が大好きだ。このリンク先は21分のビデオになっていて、私が大雑把に作ったものと、マイク・フリンが改良したものを使って自己組織化したチーム内で行われていた仕事の種類の優れた例を提供している。行われていた仕事の種類をよく理解するためには、このビデオの少なくとも一部を見る必要があると思う。
このビデオが再生されない場合は、以下リンクをクリックください。https://youtu.be/xXMW9VNMPT4
それでもDCに戻って、バッドニュース・ベアーズの友人たちと再会したとき、私たちは修復できない断絶に気づいた。 凡人がルディのチームとの接点になってしまい、何もうまく流れていないようにみえたのだ。11月26日、感謝祭の日に、我々はすべてのDCのレストランで一緒に座って、彼らの問題を議論していた。凡人は自分たちをピョンと思っていたようで、「ここに行け、あそこに行け」と説明もなく、「ヘイ、チームメイト、これが問題なんだよ、一緒に取り組んでいくんだよ!」という感覚もないまま、彼らに指示を出していたのだ。情報、計画、アクセスを超管理している。夕食の七面鳥を食べながら、彼らは私にかなり耳を傾けてくれた。彼らの話を信じるのに苦労した。その中には、本当に恐ろしい話もあった。凡人が異性の人や、もしかしたら同性の人を、その場にいる全員に恥ずかしい思いをさせるような方法で口説いていたのだそうだ(私の同僚の一人はある晩、凡人に会いに行こうと誘われ、ホテルのドアが開いたとき、凡人が下着姿で立っていたのだとか)。しかし、今は煮詰まっているという。「翌日には全員がミシガン州のアントリムにいるように」という命令がその日のうちに出ていたからだという。ここでも彼女は、彼らが正確にどこに行くのか、どのような機械に立ち向かうのか、誰の許可を得て機械を開けてハードディスクを画像化するのか、どのくらいの期間そこにいるのか、自分たちでレンタカーを手配するのか、などについての質問には何も答えなかった。そのどれもが説明されていなかった。凡人は、ミシガン州のあんなところや��んなところにいるとの情報を送ってきただけ��ったのだ。
人生はおかしなものだと思っていた私たちは顔を上げると、確かに私たちのテーブルからほど近いレストランを闊歩していた。私たちはお互いの目にとまり、すぐに凡人は私たちのテーブルの上に立って話していた。それは困った水に油を注ぐための良い機会だったと考えて、私は優雅に私の同僚の前で礼儀正しく会話をして、物事を元に戻すことを意図して、凡人を受け取った。
すぐに、話はミシガン州に変わり、私は午前中の約束の時間にそこに適切な人々を得ることができるかどうかを尋ねられた。私は、これを経営者としての成長の瞬間にしようと思い、「こういう依頼を受けたときには、もっと情報を得たほうがいいんじゃないか」と優しく提案した。同僚は「どこに行くのか?そこにいる人々は協力的なのか? どのような種類のマシンが利用されるのか?どのような法的権限があって、これらの投票マシンのハードドライブの一つを画像化できるのか?人々は宿泊するのか?レンタカーは提供されるのか?ジョージア州で起きたような任務に放り込まれる前の基本的なことだ」
「注目」と凡人は言った。感謝祭の晩餐会で私たちの上に立っていた。 「まず、あなたの会社の構造は何ですか?」
我々はお互いに見つめ合っていたが、そのことについてはあまり考えていなかった。我々は、お互いを見つけて、一緒に世界史的な犯罪のように見えたものを暴くためにしようとしていた人々の束だった。最後に私は言った「我々はバッドニュース・ベアーズだ。私がチームのコーチだ」と。
「オッケー パトリック」と凡人は続けた。「こういうことだ。『明日ミシガンに行く場所を伝えたぞ』でないと無理だと言ってくれれば、できる人を探すよ」
驚いて私は返事をしようとした。そしてさらに驚いたことに、お人好しが私の上で話し始めた「お前のチームに必要な場所を言っているんだ。もしあなたがそれを処理できないなら...」
経済学者の教授の友人が別の教授(左翼の人)にやっていたのを見たことがあるのだが、その人は(左翼の人が良い議論をする代わりにやりたがるように)彼の話を遮り続けていた。 私はただ話し始めた。「まあ、それは私が話し終わったように聞こえるかもしれないが、私は実際にはそうではなかったし、あなたが私の上で話そうとしていると思うかもしれないが、実際にはそうではなかったし、あなたがそうでないと思うかもしれないが、約束するよ、私はあなたよりも長くこれを続けることができる...」などと、一晩中かかっても気にしない勢いで。休憩なしに。約15秒かかって、凡人は私が真剣だと理解したが、私は凡人を黙らせるまでただ何度も何度もそういう風にして話し続けるつもりだった。やがて凡人がしたのは、何かをやや驚いた風に見る、どうやら連邦政府の雇用の数十年間をそのような振る舞いをして逃れてきたようだ。
その時、私は丁重にこう言った。「我々はあなたのために働いているのではありません。我々はボランティアで、あなたがどうすればいいかわからないことを手伝うためにここにいます。 好きな時に他の人を探せばいい。この街での働き方には驚かされますね。グーグルやフェイスブックのような現代的な会社で働こうとしたらニューヨークじゃすぐにクビになる」「最低だな」
普段は人にそんな風に話さないので、自分でもびっくりしたが、あの時はそうだ���た。私は凡人との会話はナルシストの偏向の絶え間ないゲームであること、 凡人がいかに素人か、「失敗は許されない!」「これをやるか、やってくれる人を見つけるか!」と言いながら歩いている人は、政府内で経営を学んだかもしれないが、もし民間企業に移ったら正午にはクビになってしまうような凡人であることを伝えた。合理的に有能な人は、私の同僚にそのような要求をするときに、関連する情報を提供するだろう。任務でそれらを記入し、彼らにブレインストーミングと貢献ください.... 凡人の目が水を見て、やり過ぎていたことを認識し、私は優しく、柔らかくテーブルから凡人をエスコートするために立ち上がった。私は少しのことを和らげ、物事の上に素敵なファサードを入れて、恥ずかしさの中にある凡庸さを残さないようにしようと努めた。
私たちが別れるときには、凡人は私の方を向いて言った、「心配しないでください。私は大統領と一緒にいます。私はあなたがこのすべてのために完全に信用を得ることを確認します。」
憤慨して、私は自分の席と友人に戻った。数分後、我々は、実際には、凡人が大きなパーティーの一部になっていたことを見て、そのパーティーと一緒に出て行ったのは、ジュリアーニ市長以外の誰でもなかった。私はすぐに横で彼に鞍替えした。午後10時半頃だったので、彼の足取りは不安定なようで、私は彼の肘のところに行き、不安定なおじいちゃんを車までエスコートするようにしていた。我々は話そうとしたが、彼が言っていることは何であれ、私には不明瞭だった。最後に私は彼に言った。「私が直接連絡を取る方法をお願いしてもよろしいでしょうか?」市長は携帯電話を取り出し、私に彼の番号を教えてくれた。
それからの数週間、私はその番号に電話をしたり、メールをした。ルディからの返事は一度もなかった。
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この数週間の間に、私が知り合った優秀なホワイトハウスのスタッフが何人もいた。一般的には20代後半のスマートな若い男女である。中には(全員ではないが)大のトランプファンもいた。彼らはあちこちで詳細を教えてくれたし、選挙運動やルディ、ホワイトハウスの裏で何が起きているのかも教えてくれた。ある晩、私たちが十分に親しくなったところで、私は髪を下ろしてこう言った。「.... これが日常なのか?」 スタッフの一人(そして、心の中では、非常に親トランプ派の一人)は、「これがそうだ。これこそがトランプ・ホワイトハウスだ。4年間すべてのことがこうやって動いてきたんだ。」
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バッドニュース・ベアーズはミシガン州で必要な時に必要な場所を手に入れた。凡人は他の弁護士やルディのチームのスタッフと一緒にそこにいた。彼らは期待されていた管区に行ったが、ジョージア州と同様に、それはバッドだった。予想されていたような集計機ではなかった。そこには当局も法執行機関も令状もなかった。投票所として機能している公共の建物で働いている75歳の穏やかな協力的な女性がいた。
凡人が異性である郡の労働者とおしゃべりしている間、ドルフィンスピーカーは仕事に行った。その場所を経営していた75歳の女性によって判明した話によれば、選挙の翌日に「郡」から何人かの人が現れて、彼女にカードを挿入し、いくつかの異なる入力を使用してマシンを再実行するように指示したという。指示は意味をなさなかった。そして、指示した者たちはおそらく彼女自身のテキストを送信できなかった。老婦人が選択したことは明らかだった。最後に彼女は、郡に知られずに、オリジナルの実行と再実行の両方の紙の監査証跡を保管していて、それらをクローゼットに保管していたことに言及した。我々オタクたちは興奮して、それを提出してもらった。長いカーペットの上に広げて、数分間勉強しているうちに、彼らは何かを見つけ始めた。驚くべきものを。
バッドニュース・ベアーズはついに、代理の人たちとコーヒーを飲んでいたコーヒークラッチから脱却し、ロール紙の中から何を見つけていたかを指摘した。最後に彼らは「あなたは弁護士ですよね?75歳の女性と他の従業員のカップルから宣誓供述書をもらった方がいいんじゃないですか?」「ああ、もちろんです」と凡人は混乱して、そうした。
それらの学習とそれらの宣誓供述書は、ミシガン州で彼自身の選挙詐欺事件を追求していたミシガン州の弁護士に供給された。数日後、判事はそれを読んで心配になったのか、アントリム郡の投票機を正式に悪用するよう裁判所に命令を下した。バッドニュース・ベアーズはアントラム郡に戻り、今度は裁判所の命令を手にしてハードディスクの画像を撮影し、その画像を持ってベースキャンプに戻った。次の4日間で、彼らは1ヶ月分の仕事を(24時間体制でシフトをずらしながら)行い、まずイメージ化されたハードドライブのセキュリティを破り、次にファイルを再構築し、分析した。それはすべてのシステムを介してフィードアップされ、約1週間後に、アントリム郡コンピュータフォレンジックレポートとして知られ、全国的な波紋を巻き起こした目を見張るような報告書として浮上した。
全国的には他にも驚くべきことが起きていた。前述した懸念している連邦職員の何人かは、西部の州での出来事を追跡していて、投票の裏返しがそこでどのように行われていたかを知っていると確信していた。問題なのは、関連する裁判官(民主党)が検査を許可するように求められると、数日間の引き延ばしを主張し、それによって、反対派が中に入って「スマッシュダウン」(コンピュータ科学者の用語で、監査を見越して、事後的に証拠を修正し、すべてが正しく動いているかどうかを確認すること)を行う時間を与えることだった。しかし、彼らはある場所でミスをしてしまい、スマッシュダウンはうまくいかなかった。判明したデータは、不正を示唆するもので、弁護士は、それが州全体のマシンを調査することを可能にする、はるかに広範な命令の根拠になると主張して、裁判官に戻ってきた。 判事は原則として同意したものの、その矛盾点を利用してこのような大規模な命令を正当化する前に、管区のデータを再度検証する必要があると提案した。 心配していた連邦政府の従業員は問題の場所を監視下に置いたが、確かにその夜、署の駐車場には3台の車が停まっていた。今度こそうまくいくように彼らは叩きのめし方をやり直していたのだ。ナンバープレートから左翼の組合のものと判明した。この手の事件の背景には何度も出てくる。朝になるとデータは修正されていて、それ以上の命令は出ていなかった。しかし、彼らは知らないようだったが、問題の科学者たちは、元のデータと粉砕された車の両方を記録するのに十分な資料を回収していた。
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一方、DCに戻ると、ルディの世界から奇妙なことが聞こえてきた。週に10万ドルの給料をもらっていると聞いていたのだが、彼の周囲では、給料のために郵送しているだけだと主張している人もいた。
さらに重要なのは、ルディの作戦から「2億700万ドル」という数字を聞き始めたことだ。共和党が「盗みを止める」ために2億700万ドルを集めたと主張していた。あるバージョンでは、それは3億ドルを超えて成長した。スタッフの噂のあるバージョンでは、これらの数百万ドルのボタンを押しているのは、共和党全国委員会の高官の女性だった。別のバージョンでは、そのRNCの女性と委員会によってすべてが共同で管理されていて、彼らは将来を見守っていると。1億ドルがジャレッドとイヴァンカの将来の弁護のために用意されていたというのがほとんどの説だ。しかし、誰が担当していたにせよ、彼らはすべてのお金の上に座っていた。約束できるのは、そのうちの1ペニーも「盗みを止める」ために使われていないということだろう。国中の共和党支持者が、10ドルと20ドルの寄付金で、数億ドルを飲み込んだとしても.... 皆、騙し取られたのだ。それは大きなジョークになった:11月3日に起こった地獄が何であれ、何が起こったにせよ、リバースエンジニアリングとスクランブル解除を助けるために、共和党員から共和党員に与えられた数億ドルのポットがあり、それに関連した活動には一銭も行かなかったのだ。それはすべて、彼らの唇を舐めているトップの人々によって保持されていた。
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ジョージア州では、争いがシュールになった。知事の娘と付き合っていた青年が巻き込まれ、その後、彼の車が事故で爆発したのだ。(「BIZARRE EXPLOSION CRASH IN GEORGIA - KILLS HARRISON DEAL」2020年12月5日参照)。その事故は本当に高速道路上でおきたことで、車側面を打って爆発した。エンジンは75ヤード先に飛んだ。事故のビデオ(そのほとんどはインターネットから削除されたようだ)は、火の玉の中で燃える車を映す:それはかなり厄介な車の衝突だった。
そのあとで事故はジョージア州捜査局が引き継いだ。3日後、捜査を行っていた警官のひとりが自殺した。
ジョージア州のある派閥が、選挙の数日後から私に接触してきた。これは、法執行機関や準法執行機関の経歴を持つ人々の興味深いネットワークだった。11月4日以来、彼らは盗みを逆手に取っていた。人や場所を監視下に置き、テレフォトで様々な活動を撮影していた。多数の関係者をマッピングし、追跡していた。さらに、一緒にモーテルに滞在し、州内の悪ふざけを管理しているレーニン主義者の幹部という小さな要素まで、主催者を追跡していた。 彼ら自身の理由で、私を助けるこのネットワークは、影に隠れている必要があったが、数週間が経つにつれて、彼らはジョージアで何が起こったかを再構築するのに役立つ良い情報を提供していた。
ジョバン・プリッツァー(今ではユビキタスQRコードの発明者)という名前の技術者が、ジョージア州の選挙への彼の調査について公開した。彼の仕事を説明するジョバンの最高のショートビデオはこちら。
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数週間の間にルディはいくつかの州で公聴会を予定していた。いくつかは準公式なものだったが、ほとんどはホテルのスペースを借りて行わた。彼の主役は8月から一緒に仕事をしていた軍事情報部の大佐で、基本的には「バッドニュース・ベアーズ」が表面化した情報を報告し、総合するために各州に連れてこられた。 大佐は有能で説得力のある仕事をしてくれたが、我々は皆、次のように考え始めた。戦略はあるのだろうか?ルディの戦略は(あるとすれば)裁判所を通過する長い行進のようだ。州や上訴レベルにケースを持って行く。法廷制度を利用して勝てると想像していたが、それはうまくいかなかった。裁判所はどこにでもあり、特に選挙問題に関与することを嫌がり、すでに1月20日を過ぎてから裁判所の日付を設定していたように。それでもルディは、時折の公聴会や毎日のポッドキャストを見ながら、ただひたすらにうろうろしていた。それは何の意味もないように見えた。
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実を結び始めた活動の一つが、選挙への外国人関与の調査だ。これはそれ自体の主題となるだろう。
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マイク、シドニー、私、そして他の人たちは、缶入りの解決策を開発した。それは、私たちが11月中旬に始めたのと同じ案で、次のようなものだ。以前、オバマ大統領とトランプ大統領によって署名された様々な命令の下では、選挙に外国人の関与があった場合、大統領はかなり広範囲の権限を持っていた。数え切れないほどの前線で外国の関与があることには紛れもない証拠があったが、私たちは大統領の権限の狭いセットだけが発動されることを求めていた。判明した情報に基づいて、大統領は必要な行政命令の下で権限を行使して、単に米国のマーシャルと州兵を問題のある5つの郡に送り込み、紙の投票用紙のバックアップを開く。もし大きな食い違いがなければ、トランプ氏は譲歩するだろう。もし食い違いがあった場合、例えば50万票の矛盾票があったとしても、その場合は、その郡や州で選挙の再集計をするなど、より積極的な行動を取ることができる。5つの郡の再集計は1週間以内に簡単に行うことが可能で、さらなる行動を正当化するものであれば、すべての決議を憲法上のタイムラインで行うことができた。
もしくは、47%の有権者が疑っていた選挙の完全性を疑われている選挙を、締め出さなければならないかのどちらかだった。
フリン将軍は、そのような任務のために、美しい作戦計画を立案した。大統領の署名があれば、全てが動き出す。軍隊と州兵の部隊から適切なチームを作り、そ��ぞれに正確な指示を出した。 最も広範囲な計画では、第一波の再集計が全国の17郡で行われ、民主党と共和党で行われ、誰も結果が選ばれたとは言えない。計画の最も拡張的なバージョンでは、紙の投票用紙の再集計に加えて、さらなる法医学的分析のために、これらの投票機のハードドライブの画像化を想定していた(しかし、機械を「押収」しない。機械はそのままにしておき、ハードドライブを画像化してもらうだけであった)。しかし、ピンチの時には、たった5つの郡を訪問して、紙の投票用紙の箱を再集計し、2-3日で予備的な回答を得ることができ、このようにして全国的なドラマの大部分を終わらせることができた。マイクとシドニーには、法的調査、発見草案、将軍の処刑チェックリストがあり、大統領の署名があれば、すべてがスイス時計のように動くようになると。
しかし、物事はどんどん進行していった。ルディは公聴会の準備に出かけた。ホテルの一室で我々の仲間の一人に話してもらう必要があった.... 令状が来ないのを待つ日々.... 計画を持った人がいて、それを実行しているという感覚が全くなかった。憲法の期限が迫っているのを見た。
日は数週間になった。12月に入り、12月も半ばになった。様々な州で問題が渦巻いていたし、サイバーチームがパケット・トラフィックを検査して外国の影響を見つけ、海外から侵入されたスマート・サーモスタットを見つけ、投票用紙がなぜ海外でライブ配信されているのかを調べたりしていた。しかし、マイクと私は、こちら側が尻尾を追っていると感じていた。もう一方の側は時間がないと感じていた。ルディのアプローチは確かにそう捉えられるだろう。
ある時、私は大統領がどのように関与し続けているのかを知った。定期的に、ルディ・ジュリアーニと凡人がホワイトハウスに行って大統領にブリーフィングをしていたのだ。本当に、冗談じゃない話。私の同僚曰くその人ともう一瞬も仕事をするくらいなら辞めると宣言したほどひどい人物と、メールを送るのに苦労してドタバタした日々を過ごしていた76歳のおじいちゃんが、大統領に何が起きているのか、どんな選択肢があるのかを説明していたのだ。最初は何かの悪ふざけかと思ったが、確認してみた。凡人と市長は、この世界史的な任務を阻止するという究極のポイント・パーソンだった。
フリンと私は気分が悪くなった。私たちの間では、「なぜこんなことをするのか?」ということがよく話題になっていた。大統領の子供たちは、引退したり、激励会に参加したりしていなかった。 私たちは、大統領のチームから目に見える戦略を見出すことはできなかった。行進命令もなく、ただ組織がうろうろしているだけで、そうしているうちに溶けていくのだ。あまりにも悪質な凡人のため、我々は凡人が我々の仲間と直接接触しないように特別な手配をしなければならなかった。そうでなければ彼らは逃げてしまうだろう。全ての混乱は76歳の紳士に導かれていた。彼は国に愛されていたが、6週間後には歴史上最も洗練されたサイバー窃盗事件に 死者?投票したんだよ!聞いたか?
そして、なぜそれをしていたのかを思い出すだろう。アメリカのブランドは「選挙」だ。アメリカのブランドは「選挙」だ。極めて正確で戦略的な方法で妥協されたと思われる国政選挙があった。外国の関与の手の内を示し、我が国を乗っ取ろうとする中国の陰謀の一部であるかもしれない。それが、私たちが辞めるべきではなかった理由だ。
だからこそ、クリスマスの数日前に マイク、シドニー、そして私は チャンスを掴む時が来たと決心した。招待状なしで、手探りでも手探りでも、ジェダイ・マインド・トリックでホワイトハウスに入り、執務室に入り、大統領と話をすることにした。
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