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#綾辻 行人
kanon-xx · 1 year
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ೃ Another: The Other - Inga | Dolls ೃ
~ all screenshots are mine so please don't repost without credits ~
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tokyonow · 2 months
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(“あの1行”の映像化に挑んだ舞台裏ドキュメントも公開!Huluオリジナル『十角館の殺人』全5話配信中!! – Tokyo Nowから)
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hakidame · 4 months
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十角館の殺人
十角館の殺人を読んで、綾辻行人の作品を読むようになった。
深泥丘奇談などの不思議な話や他のミステリのシリーズなども楽しく読んでいた。
しかし、何年かして急にあとがきで十角館のメイントリックは妻の小野不由美からヒントを得たと書いたので、館シリーズはもう読む気はなくなった。
おそらく黙っていたのだろう。エッセイなどで書いてあったのなら、ミステリファンが気付くはずだから。
十角館と時計館はそれぞれ5回以上は読んでいたんだが、急激に興味を失ってしまった。
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追記
現代での綾辻本人のインタビューでノベルス版のあとがきには小野不由美の名前を書いてあると言っていたが、文庫版のあとがきには書いてなかった。小野不由美への感謝はあれど、メイントリックは"小野不由美"の発案であるとは書いてはなかった。
なので、もっと綾辻行人の事が嫌いになった。
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findareading · 1 year
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「遅ればせながら先頃、京極夏彦を読みましてね。そんなところへ今回の悪霊憑きの騒ぎですから、私にしても改めて考えてみざるをえないわけです」
— 綾辻行人著『深泥丘奇談』(平成26年12月Kindle版、角川e文庫)
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kinmiraimiira · 5 months
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役者にまで魅せられて
☆2ステ褒め
・アロー声綺麗〜〜前説でさえ聞いていたくなるね
・前説の曲流すの気づいた白子えらい!僕はすっかり忘れてました(え)
・いやゴミ箱被ったアローマジマジと見ると面白いな。そういう役やってもいいね
・ベガさん声キリッとしててかっこいい。空気締まる感じする!
・だめこふくいい!
・リサイクルマークハンド忘れないの嬉しいよ採用してくれてありがとう
・最初のテンポいいね!!怖い話を彷彿とさせますね
・深山捕まるの上手いよね(語弊)
・コンちゃん跳躍力あるなぁ
・みそかもかっこいい……
・椅子から立ち上がるだけで笑い取れる3人すごいよねマジで
・こりちゃん座りに行くとき検察官とかの方見るのいいね
・スチルさんの控訴事実めちゃくちゃスルッと頭に入ってくる。声綺麗ですね
・なすかさん「異議なし!」百発百中なんか??
・スチルさん本とファイルの使い方上手いですよね
・裁判長がおやすみなさいで手を振るのいいよね
・ゆにかわいい。マスコットすぎる
・夢の世界へ!の後の倒れ方3人とも綺麗よな
・やっぱタイトルコールいいなああああ!!!カッコ良すぎるだろこれマジで
・ゆに、怪しい人ですから、の前のタメいいね!無意識に注目しちゃう効果あるぅ
・ゆにセリフのリカバリーいいね。
・フードの被り方かっこよい
・いやでええええす(圧) 好き
・ゆにハケ際で振り向くのいいね
・地味に後ろにいるこりちゃんの動き方も丁寧で好き。実際に仕掛けがある上手側には触れないギリギリで止まるこだわりっぷり
・2場って本当に3人の会話だけで進んでいくのに、こんなに引き込まれるのなんでなんだろう。やっぱ上手いんだろうな
・コンちゃんだいぶ強くベガさんに当たるな!!恨みとかあんのか!?
・コン「はぁい」だけで笑い取れるのすごいよ。
・いや待てよく考えたら2→3場だけでもこんな複雑な場転してたんだ……。こんなスムーズにできるのえぐいよ。練度が。
・O阪大学でも笑ってもらえたのは、カヌレさんとらっしーさんとひらりの御手柄ですわ。素晴らしいです
・いつも普通に聞いちゃうけど、白子の声もちゃんと嫌な塾講師なんだよな。
・「優おにいちゃん!」可愛い(可愛い)
・いいねぇ提灯
・こりちゃんの「わるぅ〜い」がすごく好き。これのおかげで中弛みしないといっても過言じゃない
・いやでも本当輪投げって何が楽しいんだろ
・「向き合ってみるのも悪くない」と「子供と遊ぶ夢を……」の間を音照無しで一人で適切に取れるの上手いよねぇ
・「村上さん」というワードが出てこないのに、明らかに「コイツが件の女か」と思わせる苔丸の少女さとこりちゃんの動揺がいいですよね!
・あさぎ暗転入り超綺麗なんだよな
・台置いてからめちゃ急いでくれるこり好き
・ポテトの商人マジで好き。本当に。ポテト食うだけで笑いとるの本当すごい。「油売るなよ」が霞むくらい強い
・苔丸のつるーってしゃべる感じもなんかいいよね。実際に喋ったことはあんまりないから、市原が脳内で一番スムーズに会話ができる速度で喋っ���いるということにして、それが夢に出てきてるみたいな。
・カヌレさん子泣き上手いなぁ。多分イデア界からきてるわこの泣き方
・「結構な勢いで食べるな」っていう置くタイプのツッコミでもウケるのすごい。こりちゃんセリフごとの言い方変えるの上手いんよな
・いいねええ狐不気味だよおおおお
・照明チカチカもいいですね!!もしかしてらっしーさん結構遊んでます??
・夢占いで空気変わるのすごいよ。アサギにしては珍しく普段の声で演じきれなくて少し頑張らなきゃいけない役だと思うんだけど、ちゃんと雰囲気変えきれているからすごい
・ポテトヘアピンつける位置最高すぎるんよな。下手側向いた時に初めてちゃんと見えて、気づいたお客さんからクスッとくる感じがいい
・ほいくしぃ〜〜?好きなんよな
・「喧嘩でも売ってやる!!!」いいね……
・深山優しく抱擁してくれてありがとう
・「お前にお父さんと呼ばれる筋合いはない!!」は、脚本上唐突すぎるからウケるか不安だったんですけど、コンちゃんとこりちゃんが上手いおかげで必中です。ありがとう
・僕も好きです!(おい)
・押し倒されたあと、こりちゃんはなんでそんな綺麗な倒れ方ができるんだ???どこで教わったんだ???
・「してみよっかな!」1ステより明るい声でいいね!
・マリオウケましたねえええ!!!最高です
・ちゃっかり深山を飛び越える市原
・やっぱ緑の飾りが深山のところにあるの好きです。付け直してくださってありがとうございます
・市原も東雲も声が全力で裏返ってて命を感じた。
・市原の「何がです?」のタメ方がいい。マジで客の心理と揃ってる
・「さいっこうでさ!!」もいいよねええ楽しそう
・やっぱ場転複雑だな!!よくやるよ本当に。すごいよ
・寝起きの二宮美味いんよな
・クロユリ……?
・引き戸、のツッコミ一番好き
・漫才いいねええええ!!!なんかマジで、ステージによって反応変わってるのがマジもんの漫才すぎる
・司会者の喋り方もいつものアサギと少し違う?気がする?ちゃんと演じてくれてるのが嬉しい
・松本人志ウケるの悔しい。僕が介入したところがなくてマジでこりちゃんの力だから
・二宮、エリアへの入り方も力強いし、一人語りも力強いの、いいですね。今日の二宮は憤りでしたね
・知らない人がステージに座ってるかと思ったら、えりちゃんでした。チクショーー
・えりちゃんのストモなんかおもろい
・ジャガイモのところも言い方が上手いおかげで想定の3倍くらいウケてる。ありがとう
・深山の店員いいよな、こなれてる感じが最高
・「諸説ありますが」で首くいって向けるのいいな
・二宮のグラスが他2人より少し下がってるの本当に!本当に!!!
・あかんなんか泣きそうになってきた。自分が書いた話で泣くわけないのに
・ラビのこの、お客さんにちゃんと聞こえるけど、明らかに言いづらいことを言ってる絶妙な声量すごいよ
・「それが一番嫌!」バァン←「異議なし!」の伏線回収??今度はちゃんと異議があるっていう
・やっぱここの2人の会話にBG入れない判断したの正解だな。白子がない方がいいって言ってくれた気がする。ありがとう
・「ふたりで、やめよ」これえぐいて。マジで。言い方すこすこのすこ
・大集の外はかんかん照りだったはずなのに、なんかこのシーン見てるとすごい雨降ってる感じしたわ
・携帯電話の電源をお切りいただきたい理由が分かりますね。僕は他の公演を見にいく時は今後��ちゃんと切ろうと思います
・回転扉大丈夫か?大丈夫か?
・なんだこのシーン(落語を見ながら)でも全力でやってくれている5人が私は大好きです。なんかゆるあさんみたいな文体になってきたな。気のせいかな
・7場の初め、前説と同じなのアツいよな
・ん?キャマメルマキアート?アマガミアローだ!レアですよこれは
・セクシーすぎるので、の後に一礼するの素晴らしいです
・ラジオ聞いてる時に微笑んでる深山と黒川が本当に、本当に好き
・鍵しまうこんちゃんナイス判断!!
・店員も声変えてくれてるんよな
・「嬉しいことだ、嬉しいことだ」の2回目で手が止まるコン好き
・年功序列の制度のせいで、めちゃリズムよく読んでくれて嬉しい
・楽天家を演じなくなって少しおとなしくなった二宮、か……
・キャラメルマキアートがアトラクションみたいにハケるの本当好き
・「楽しいことがないわけじゃないんだけど」のセリフ、複数回あるけど一つ一つ丁寧に言い方変えてくれてるのありがとう
・アローめちゃくちゃ照明の紐わかりやすく引っ張ってくれるのなんかいいよね。まぁ電気の紐がそんな伸びるはずはないんだけどさ
・車の後ろで寝るアロー、服も帽子も黒いこともあって、手が超綺麗に映っててなんかこういいですね(え?)
・「お〜おつかれ〜」明るい声なのがかえって苦しいよ
・苔丸車→ベッドの場転かなりスムーズになったよね
・見返したくなる……?
・ふと思うんだよね。米津リストラしてよかったって。さよーなら、またいつか。
・時計止められた時の驚き黒川かわいいです
・ここ毎回アドリブでセリフ変えてるアロー結構えぐいことしてるんよな。しかも全部辻褄合ってるのがすごい。個人的には家電ばっかり新しいのに買い替えてそれで満足してるってやつが好き
・えりちゃん、読んでる感出すのうまっ
・見つかんねぇよ。2ステの言い方好き
・キャ↑ラメルマキアートを一つ
・エレガのマイムマジで好き。エレベーター乗るたびやってほしい
・「本当ですか?」 いい言い方するよね
・裁判所再来のシーンいいなぁ、見てるこっちの息が荒くなりそう
・あさぎがんばれ!!
・やっぱハマると気持ちいいね、踏切ビート
・漫才やる2人が上手いおかげで、アローのセリフでちゃんと漫才のこと思い出せるんよな
・アロー、エリアに入る出るを上手に使ってくれてるの嬉しい。あえて光が当たらないところから押し出すことで、黒川自身は再びゴミ箱の中に帰っていく感じがするの、すごいよなぁ。でもその時には微笑んでるんだぜ。深山が未来を見てくれるようになったから。かーーー、綾鷹進むわぁぁ
・ユニが喋り始めると途端にしゃがみ出すオペ席ほんまおもろい
・「市原君」いいんだよなぁ。ベガさんやっぱこういう気が効くところがズルいんですよね
・市原の「おおーいいですねー!」で救われる中年がいるんです
・「何食べにいく?」の言い方がもう最適解なんよなぁまりおさん!!超好き
・なんだ最後の可愛い二人組は。
・キャスパだあああああああ
・2と8笑顔いいねええ
・いやキャスパ激しいい!!!練習の賜物だよマジで。本当にありがとう。
〈総評〉
 めちゃくちゃ最高でした。脚本書いてよかったです。ってのは唯端楽生が言ってました。ありがとう。みんな大好きです。
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leomacgivena · 1 year
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綾辻行人さんはTwitterを使っています:「これは新潮文庫の編集部から。宇能鴻一郎『姫君を喰う話』。芥川賞受賞後、官能小説で一世を風靡するよりも前の宇能鴻一郎再評価、という構えなのですね。」
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chaukachawan · 10 months
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忘れてた事をひとつ 言いかけて
お久しぶりです。あるいははじめまして。水琴冬雪です。
またひとつ区切りがついてしまいました。こんなにも終わってほしくないことがあったなんて。こんな気持ちになれるなんて。僕は本当に幸せです。
僕に幸せをくれた人たちに、最後にちょっとだけ、伝え忘れていたことを書きます。みんなの好きなところを、一緒にここに書いておきます。好きなシーンに好きな性格、全部ごちゃまぜです。
では、始めましょう。
梅本潤
しあらさん。そして日野悠真。引退直前に1番ハードなことをさせてしまいましたね。秋公演期間中、何度も貴方のかっこよさを見せつけられてきました。きっとしあらさんじゃなきゃ走り抜けることはできなかったんだろうと思っています。貴方に任せて本当に良かった。この時が続けばいいなと、ずっと思っていました。
それはまるで魔法のようで、のところ。楽ステでシャツが出ているのを見て、ああこんなにも頑張ってくれたんだと泣きそうになった。堂々と手を伸ばす姿を見て涙が溢れた。
かの
すふれさん。そして日野あさひ。居るだけで場を和ませてくれたり、決める時はビシッと決めたり。少し目を離してる間に自主練してくれて、みんなに安心感をくれたり。そんな存在に僕もなりたいと思っています。難しそうだなあ、頑張ります。
翔太を言い訳に使わないで、のところ。あんな迫力が出せるとは思ってなかった。僕の想定を簡単に超えてきて、役者を信頼する勇気をもらえた。
黒井白子
白子。そして日野翔太。高校演劇経験者ということもあって、演劇に対して割と近い理念をもっているんじゃないかなと勝手に考えています。いつか語り合いたいな。役作りとかシーン練とか、君と話しながらやっていくの、僕は楽しかったよ。君の演劇に対するエネルギー、見習いたいと思います。
闇の中一瞬触れた手、のところ。力強く触れた手を噛み締めていて、君にとっても楽しい時間だったらいいなと、そんなことを考えていた。
佐々木モモ
ころねさん。そして小池綾香。好きなものを好きでいるための努力を惜しまない人。きっと苦しい時期もあったでしょう。好きでいていいのか悩む時期もあったでしょう。それも全部ひっくるめて楽しかったと思ってもらえてたら、僕はとても嬉しいです。稽古の外でもたくさん助けられました。感謝の気持ちでいっぱいです。
演出に対して、絶対に笑顔で返事してくれるところ。こんな僕を信頼してくれてたんだろうか。絶対に応えようと、奮い立たせてくれた。貴方に応えることができていたら良いのだけれど。
ミル鍋
ゆに。そして辻井。自分の強み弱みを的確に把握できている役者なのかなと思います。今できないことは何で、どうすればできるようになるのか。当たり前のように思えて、とても難しいことをこれからも考えてみてください。きっと君の良さが伸び続けていくはずです。
頑張ったね、のところ。まさかここで泣けるとは思っていなかった。君は何を思いながらあのセリフを言ったんだろうか。
見光一雲
ロキ。そして上杉。きっと信じている価値観が近い部分があるんだと思う。君のおかげで美しくなったシーンが幾つもありました。日を追う事に演技の幅が広くなっていって、その成長を一緒に味わえたことを嬉しく思います。いつかなにかをお返しできたらいいな。
何年一緒にやってきてると思ってるんだ、のところ。君の優しさが役の優しさと重なっていた。もっと君の優しさに触れていたかった。
コン
こん。そして天野。もしかしたら、君は僕と似たような着眼点を持っているのかもしれないな。それに気づけたのが稽古終盤で、もっと早くから見てあげられなかったことが心残りです。上手くなろうという意識が、努力の形跡が、一段と強く現れていた役者だと思います。
想いをストレートに伝えてくれるところ。もっと練習したかったですと言ってもらえた時、僕がどれだけ嬉しかったか。君は知る由もないんだろうけど。
たぴおか太郎
ナスカ。そして海老名。初めの方はイメージの共有に苦しめてしまいましたね。それでも気がつけば役作りが完成していて、流石の一言に尽きます。あの役を一番楽しんでくれたんじゃないでしょうか。そんな君を見て、僕も楽しみながらやっていけました。
誰よりも大きく喜んでくれるところ。周りを巻き込んでくれるその笑顔があったから、折れそうな時も進むことができた。
Aru=R
ホバさん。そして園田。とても長く、苦しい時間を過ごさせてしまったんじゃないでしょうか。もっといいやり方があったのかもしれません。それでも、懸命に努力を重ねる貴方を、密かに頼もしく思っていました。多くの色を持つ役を演じきってくださったこと、本当に嬉しく思います。
その可能性が低すぎるから、のところ。呼吸もままならないようなセリフの読みを、息も忘れて聴いていた。全力を出すということを、背中を以て伝えてくれた。
苔丸
こけまる。そして二宮。長いセリフの中、たった一文追加しただけのところにすぐに気がついていて驚きました。こういった影での積み重ねがセリフ覚えや役作りの早さに繋がっているのでしょう。その秘訣はやはり、この場所が好きということなんでしょうか。これからも好きでいてくれたら嬉しいです。
困難だらけの、のところ。柔らかな動きから想いが零れ出していた。繋げる、ということの難しさ、美しさを、改めて教えてくれた。
統括のフォーニャー
フォーニャー。そして橘。僕と役者とを、役者と観客とを結ぶ、とても大事な役割を果たしてくれました。伝える、という大切なことが、君なしでは実現しませんでした。君に任せて良かったと、心から思います。
Isn't forced migration to the moon、のところ。ワンシーンの中で感情の流れを動かさなくてはならないのに、その変化をしっかりと伝えてくれた。脚本全体を、このセリフで支えてくれた。
アリリ・オルタネイト
イルル。そしてアレン。君の得意と不得意のその先を見てみたくてこの役に当ててみました。成功だったと信じています。今までとは色の違う演技だったと思いますが、どうだったでしょうか。どうか、君の持っているものを大切にしてあげてください。優しさなんかも含めて。
I can't believe、のところ。たった一つの動作、言葉でシーンを大きく動かしてくれた。美しいフィナーレを彩ってくれた。
ベジはむの残留思念体
ベジさん。そして五条。観客を楽しませるシーンから不安にさせるシーンまで、多くの場面で引き金となってくれました。簡単にできることじゃないのに簡単にやってのけるのは、きっと周囲との信頼関係があるからじゃないのかなと思います。その輪の中に僕は入れたでしょうか。
早ければ来週にでも殺せますが、のところ。息を呑み、心音が早まるのが分かった。心を揺さぶられながら、それすらも心地よく感じていた。
近未来ミイラ
みいら。そして戸部。実は最初に君に演出補佐を頼んだ時は、新人公演のための修行期間として頑張ってもらおうかな、なんて密かに思っていました。けれど実際��こっちが助けてもらってばかりで、君がいなくてはこの物語は完成していませんでした。
幕裏でグラスを丁寧に渡してくれるところ。絶対に両手で渡してくれて、なんとなくグラスよりも大切ななにかを受け取った気になっていた。僕は君に何を渡せたかな。
しょこら
こらしょ。そして鬼頭。この期間、特に終盤にかけて大きく成長してくれました。はじめの方、時間をかけて見てあげられなかったことを申し訳なく思います。これから君は、大きな役者へと育っていくのでしょう。その歩みの手助けができていれば幸いです。
一体なんてことしてくれたんだ、のところ。何度も何度も繰り返した練習の軌跡を見せてくれた。力強い足踏みに頼もしさを覚えた。
坪井涼
ゴコさん。音響オペとして舞台を奏でてくれました。貴方のおかげで役者が声豊かになり、素敵な舞台になってくれました。何度もご迷惑をおかけしましたね。その一つ一つへの貴方の対応に、僕は救われてきました。
一緒に笑ってくれるところ。独りじゃないと何度も確認させてくれた。絶対に誰も独りにしなかった。
園堂香莉
なぽり。照明オペとして舞台を照らしてくれた。舞台をあんなに彩鮮やかにするのは難しかったと思います。臨機応変に照明を操る君がいるから、全力で舞台を作ることができました。
オペ卓に立っているところ。いつもと同じ声で、だけど違った表情で。少し楽しそうに見えたのが気の所為じゃないといいんだけれど。
田坂優
えぴ。映像オペとして舞台を飾ってくれました。今回、映像の数が普段より多く、またタイミングも厳しめに設定しました。それでも難なくこなしてくれる君に、安心して僕らの背中を預けることができました。
含羞むように笑うところ。その笑顔も、いつしか自信に変わっていくのだろう。きっと今だけだから、少し大切にしておこうと思った。
君安飛那太
コルクさん。キャスパの振り付けを担当してくれました。最後に貴方の創る美しさの力を借りることができて、本当に嬉しく思います。小さな言葉の積み重ねでここまで連れてきてもらいました。そんな関係も、悪くは無いのだと思います。
話したいことを話しかけてくれるところ。とても楽しくて、ずるくて、あまりに眩しかった。
公演が終わってから、この日々を思い出さない日はありませんでした。皆さんの表情、言葉、息遣い、すべて鮮明に憶えています。笑った顔も、怒った顔も、大好きでした。きっとこれからも思い出し続けるのでしょう。
今宵は満月。どうかひとつ、魔法がかかる事を祈って。
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01100330 · 2 years
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Listening to music is what I live for.
hide♡X JAPAN♡L'Arc~en~Ciel♡SOFT BALLET♡BUCK-TICK♡Michael Jackson♡Marilyn Manson♡Eric Clapton♡NIRVANA♡THE YELLOW MONKEY♡ROLLY♡THE ORAL CIGARETTES♡LUNASEA♡Depeche Mode♡岡村靖幸♡中森明菜♡山口百恵♡工藤静香♡沢田研二♡椎名林檎♡平沢進♡筋肉少女帯♡戸川純♡中島みゆき♡すかんち♡アーバンギャルド♡相対性理論
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I also like reading novels.
三島由紀夫♡太宰治♡夢野久作♡江戸川乱歩♡米澤穂信♡小川洋子♡綾辻行人♡乙一♡伊坂幸太郎♡司馬遼太郎♡湊かなえ♡江國香織♡瀬戸内寂聴♡谷崎潤一郎♡アガサ・クリスティ♡
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札幌住み。音楽聴くことが生き甲斐
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jinseihagetekara · 4 days
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『神戯-debug program-operation phantom proof』神世希
読み終わっても何が何だかさっぱり。
だが解説サイトを読んでやっと理解し、全ての伏線描写に感嘆した。
奇書という触れ込みは偽りでなかった。
むしろ、名だたる「5番目の奇書」と呼ばれし作品と比べて、より奇書と呼ばれるに相応しいとさえ、アンチ・ミステリとして優秀なのではとさえ思った。
ミステリとしてやっていることはベタである。似たような構図の叙述トリックものを自分は3つは挙げられる。
綾辻のアレとか麻耶雄嵩のアレとか中町のアレである。多分一個、仕掛けとしてはもろかぶりのがある。
ただ真相が似たようなものであっても、読ませ方が変われば違う魅力を持つ。この作品はそれら作品と違い、もはや読者への「騙し討ち」としては一切叙述トリックを使っていない。
この作品は騙すのではない、惑わしているのだ。読者の現実感を惑わすための、ストーリー展開の帰結として利用している。
先に挙げた作品らに比べて、この作品は読んでる最中の違和感が強い。何かを仕掛けられているのは明確に分かる。叙述や信用できない語り手では済まない荒い展開が続き、後半になるともはや明確にストーリーに矛盾が生まれ、ミステリとして、いや一本の小説として破綻した話が続く。
そこが他作との差別化点であり、そしてこの作品の最も注目すべき点なのだ。
「正常である」と騙すのではなく、「異常である」と言い切って惑わす。ちょっとした違和感で済ませず、濃霧の中に読者を放り込み、霧が明けた時に見える景色として叙述トリックを採用する。もはやトリックは主題ではない。現実と虚構の線を消すために使う、一個の道具に貶められている。
そう。境界線が分からないのだ。どこまでが現実でどこまでが虚構なのか、どの「ガバ」が狙ったものなのか、もしくは想定外の行き当たりばったりなのか、虚構が作中にあるとして、一体それは妄想なのか作中作なのか、或いは並行世界か、単なる作者の無茶なのか。
見当識を完全に失った先に待っていたのは、世界観を揺るがす強烈な異能力バトル。神に挑む者が描写され完全にジャンルを飛び越えたまま物語は結末にいたる。
何が何だか、全く分からない。
しかし解説を読んでやっと理解した。この作品はしっかりと練られた構成をしていて、しつこいパロネタやフォント芸の数々も全てデコイ、あまりに現実味のある結末が実は描写されていたのだ。そしてそれは、作中で言われていた『この世界には不思議なことなどあってはなら��のだよ』なるセリフを指し示す。全てはそのため、そのためだけに設計されていた小説なのだ。
この作品のアンチ・ミステリ性は、その小説の構造によるアンチストーリー的な、真実に読者がたどり着く事を拒むような構成も勿論なのだが、先述のセリフもポイントであると思っている。
ミステリが持つ真実への追求の否定、探偵なるものが道具として貶められている、その設定とテーマがアンチ・ミステリなのだ。
そしてもう一つ、先から散々言っている叙述トリック性もアンチ・ミステリ的だ。
これが無ければこの作品は不思議なままで終わっている。だがそれを作品は許さない。最後にしっかりと真実味のあるオチをつけ、不思議を残さない。
ミステリとしてちゃんと設計され、しっかり自分を驚かせているのだから、優秀なトリックの仕掛け方であると言えなくも無いが、ミステリギミックを顎で使う尊大さを感じなくもない。
これはメフィスト賞系の影響を、有名どころでは舞城っぽさを感じる点だ。ミステリの道具立て、ミステリの技巧はミステリの為に無くても良い、その意識の基に作られている。
そして不思議であることを切り捨て、物語の大きさに似つかわしくない現実的な結末をつける点は、『コズミック』に似ていなくもない。遠大な物語の果てには遠大なオチが待っているとは限らない。
文章はぶっとんでいてフォントさえ異常、キャラも濃すぎてその上ジャンルがブンブン立ち変わる。この異常性について行ける人間が何人いるかは分からないが、俺は大好きだ。
でもあまりマニアにはオススメできない。ミステリマニアではなく、自分のようなぶっ飛んだ作品好きにさえもオススメできない。なぜならば、反ミステリ性という意味では結構古くさく、既に通り過ぎたものが多過ぎるのだ。
この作品が出た10年代は、ミステリのメソッドが他ジャンルに活かされる例がゴロゴロあったし、ミステリもまた「真実」には拘らなくなっていった。多重解決もののインフレが始まり、推理や理屈を楽しみ真実をテーマとしなくなった。
この作品もそれらの流行りの中に生まれたものというのは否めないと思う。新規性や斬新さは、感じない人も多いだろうなぁ。
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hiroyukitsuji · 8 days
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学会発表-日本育種学会-第146回講演会-広島大
2024.09.18
2024年9月19日-20日に広島大学で開催される日本育種学会第146回講演会で、研究室から4題発表があります。
名古屋大学のラボのM1の森下友梨香さんは、イネの茎頂メリステムの一細胞解像度・3D免疫染色技術を開発してさらに改良し、これまで誰も見たことのないものをはじめて見た発表です。
横浜市大のラボのB4の武田くんは、オオムギ茎頂メリステムのシングルセル単離技術を始めて開発できた発表です。ものすごい数の条件検討をコツコツ積み上げてとうとうたどり着きました。
横浜市大のラボの特任助教の井藤さんはイネの茎伸長の遺伝子がオオムギではぜんぜん異なる機能を発揮し、これまで誰も見たことがないようなすごい発生パターンを示した発表です。
また、ワークショップでは人類が栽培化しなかった野生イネのゲノム編集の発表があります。どの発表も、こつこつと工夫を積み重ねて作り上げたユニークな技術で実現したおもしろい研究です。
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P174 Single-nucleus RNA-sequencing に向けたオオムギ茎頂の核単離の条件検討 ☆武田 良太 1,井藤 純 1,野村 有子 1,佐藤 奈緒 1,廣田 敦子 2,林 誠 2,久野 裕 3,内野 智樹 4,那須田 周平 4,辻 寛之 1,5(1. 横浜市 大・木原生物学研究所,2. 理化学研究所・環境資源科学研究センター,3. 岡山大・植物研,4. 京都大院・農学,5. 名古屋大・生物機能開 発利用研究センター)
P180 イネ DECELERATOR OF INTERNODE ELONGATION 1 (DEC1) 過剰発現オオムギでは開花が抑制される ◯井藤 純 1,野村 有子 1,永井 啓祐 2,久野 裕 3,鹿島 誠 4,芦苅 基行 2,辻 寛之 1,2(1. 横浜市大・木原生物学研究所,2. 名古屋大・生 物機能開発利用研究センター,3. 岡山大・植物研,4. 東邦大・理)
P181 一細胞解像度 3D 免疫染色によるイネ茎頂メリステムのエピジェネティック修飾解析Ⅱ ☆森下 友梨香 1,髙田 崚輔 2,吉田 綾 2,肥後 あすか 2,辻 寛之 2,3(1. 名大院・生命農学,2. 横浜市大・木原生物学研究所,3. 名大・生 物機能開発利用研究センター)
ワークショップW02 持続的な作物生産を目指した作物野生種の新奇 資源化:野生イネをモデルとして 「野生イネのゲノム編集の実際」 辻 寛之(名古屋大学/横浜市立大学)
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zattani · 2 months
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2024半記
月記が数か月ごとになり、ついには半記
たぶん一番向いているのはtwitter。手軽にパッとその時のことを記せるから。これがほぼ日記みたいなもので、だから10年以上も続けられている。
まとめて何かを書くと忘れてしまうし、ものぐさだから、本当に溜まれば溜まるほど億劫になってしまう。忘れっぽくもあるから、見たもの読んだものもどんどん忘れて、終いには空っぽになるかもね。
2024半分までの本:世界屠畜紀行、初夏ものがたり、走馬灯のセトリは考えておいて、ミステリー食事学、月面文字翻刻一例、とうに夜半をすぎて、死なれちゃったあとで、なぜ働いていると本が読めなくなるのか、地下室の手記、カラマーゾフの兄弟、十角館の殺人、すべてがFになる、孤島パズル、月光ゲーム、妻のオンパレード、犬だけの世界、想像のレッスン、ガラス山野アンダーソン陽子、フード理論とステレオタイプ、あとはだめだ、思い出せない…良かったのは、積読のカラマーゾフを読み切れたこと。神学の話は難しいけれど、ものすごく面白かったし、有名なミステリーも読めたし、(でも綾辻行人はもういいかなになった)アクロイド殺しを再読したのも今年か?去年のも混ざってるかも
2024半分までの映画:トーベ、素晴らしき、きのこの世界、パーム・スプリングス、ミーガン、不思議惑星キン・ザ・ザ、サタンタンゴ、もっと遠くへ行こう、クー!キン・ザ・ザ、シェラ・デ・コブレの幽霊、ヴァチカンのエクソシスト、アステロイド・シティ、十二人の怒れる男、暗殺の森、鬼太郎誕生、エクソシスト♰シャーク、エルミタージュ幻想、岸辺露伴ルーヴルへ行く、サファリ、ノベンバー、林檎とポラロイド、ディナーラッシュ、ヒア、ゴースト・トロピック、ZOO,英国式庭園殺人事件…思ったより今年はちゃんと映画も見ているかもしれない。映画館へ行くことは少ないけれど、自分比の話。やはりサタンタンゴ、サタンタンゴを見た後の世界と鐘の音はなんとも言えない体験だったこの収穫は大きかったかもしれない
2024半分までの展覧会ギャラリー:いのちをうつす、ゴッホと静物画、魔除け、倉俣史朗のデザイン、ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家、白井美穂 森の空き地、フランク・ロイド・ライト、マティス、記憶 リメンブランス、シュルレアリスムと日本、印象派モネからアメリカへ、北欧の神秘、ブランクーシ、石田淳一小川真輝在るということ、それぞれの視点、安井仲治、ヴィクトリア朝のドレス(触れた!)、ホー・ツーニェン エージェントのA、翻訳できないわたしの言葉、大吉原展、大哺乳類展3、ジョルジュ・デ・キリコ、私が死ななければならないのなら、あなたは必ず生きなくてはならない、アンゼルム・キーファー、TORIO パリ・東京・大阪モダンアートコレクション、内藤コレクション写本、内藤礼 生まれておいで生きておいで、菅野まり子、稲葉友宏
マティスは去年と続いて、切り絵はよかったけど、去年に続いて2年連続でやるほどでもなかったなと見てから思う。まとめてくれたらよかったのに~。ゴッホや印象派は展覧会を遣り過ぎていて、正直つまらないこともあるんだけど、切り口によっては面白いと思うことができるので要はキュレーション問題なんだなと思った。特にゴッホはよかった。大吉原、集めたものは良かったが、途中法被着たりグッズにしたり、エクスキューズがあればいいってもんじゃない。TORIOはテーマとしては取っ散らかっていて、個々の作品を愉しむのに途中からシフトチェンジ。ジョルジュ・デ・キリコは今年楽しみにしていたけど、展示自体は普通、普通、わりと普通。稲葉友宏、一度作品を見てみたいと思って見られたのはよかったけど、それまで気にしていなかったタイトルが目に入った途端、タイトルがダサくて、ウーーーーーーーーーーーーン。作品の果てしない余白に対して、ものすごく陳腐なタイトルだなと思った(シンプルな悪口)。振り返ると、上半期ベストみたいなのないかも。ブランクーシは良かったし、北欧の神秘もよかったけど、まとめ方が綺麗だったのと、あまりこれまで知ることのないものだったのが大きい気がする。ホーもよかったけど、美術館で長い映像作品ってすごく疲れる。山野アンダーソン陽子の展示は、コンセプトが抜群に面白いから、それは良くなるはずだよね、という。
美術館や博物館に行くことは好きだが、暇つぶしにうってつけだからな気がする。映画は上映時間に間に合うように行動しなくてはいけないので、自由がきかない。美術館や博物館は、広く取られている時間内で好きな時に行って好きなペースで見ればいい。学びを得ているかといえば微妙だ。ただ見ているとその他身近な煩わしいことから一旦逃避できるのがいいと思う。不真面目だし、こういうことを言う人を一定数の関係者や真面目な人は嫌がるだろうけれど、でもまぁそこそこ展覧会行ってお金落としてる方じゃない?ちゃんとお行儀良く見てはいるしとも思う。その場で得たこともすぐ忘れてしまう適当すぎさはあるけれど。
つらつら書いたけど、これ以上に読んでみている人っていっぱいいるわけだから、全然少ない方で、鼻で笑われてしまうかもしれない。どうなんだろう?でも数ではないし(忘れているのだから中身がという話もできなくない?)
ただ、今年は大きな何かがあるわけれはないのに、なんと前厄、恥しかない一生、年齢的なホルモンバランスの変化か去年と調子が全然違ってあまり良くないので、この身体に慣れるまで、生き延びることだけを考えた方がいいのだろう。
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tobiphoto · 2 months
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ドラマ感想『地面師たち』
!強い暴力描写(性行為含む)のある作品です。未成年買春、飲酒、薬物。
 2024、日本、Netflix。元は新庄耕さん原作の小説。原作は未読。
 2017年起きた『積水ハウス地面師詐欺事件』(Wikipediaタイトルより)を元にした作品で、架空の土地取引を装い金銭を得る詐欺師「地面師」を描いたクライム作品。  個人的な意見にはなりますが、日本版『THE BOYS』といっても遜色ない程度の暴力にまみれた作品だったと思います。あれほど頻発はしませんが。
※以下強いネタバレ含む感想
 土地取引というのは「億」や「兆」のやり取りをする世界だそうですから、結果によっては当然ながら多くの人の人生、生命が狂う訳です。綾乃剛さん演じる辻本もそうした地面師による詐欺によって人生を狂わされた一人なのですが、豊川悦司さん演じるハリソンにスカウトされて、地面師グループに加入。
 珍しく、共感できる良いヤツが出てこない作品で、これも珍しくいいヤツも死ぬ。刑事ドラマ的側面を指摘するとするなら、池田エライザさん演じる刑事の成長物語という見方もできます。  なんというか、とんでもないクソ野郎がクソ野郎を陥れる話と言えてしまう、それだけ床を這う悪意に満ちた作品でもあります。
 今作は様々な意味でスタッフが気になった作品でした。監督の大根仁さんはギャラクシー賞を受賞した冤罪事件を追いつつテレビの裏側を描いたドラマ『エルピス~希望または災い~』の監督でもあったと知り、少しホッとしたのも思いました。『エルピス』の脚本には少なからずフェミニズムの意識があり、それは人権と無関係ではないからです。全体的に暴力にまみれた作品だからこそ、「何を傷つけるのか」「傷つけてでも何を表したいのか」という意識があるかないかはとても重要だと思います。
 音楽がカッコいいと思ったら、電気グルーヴ(ピエール瀧さんも出演しているし)が関わっていたんですね。痺れたよね。  もう一つ、瀧さんが過去に行っていた悪行に関しては多くの人が存じていると思いますが、その瀧さんが「薬」に関して言及する台詞があるのですが、これが一種、現実にいる我々の隣にも暴力があるという、なんというか、ニュースを知っていて、当時アレコレ思っていた自分にこそ、見ていて「ピッ」と引き締まるスパイスにもなったというか、そして「瀧にそれを言わせる」厳しさも見たというか、同時に薬物に関する中毒者の役を演じていた北村一輝さんの迫力も増したというか…。  この辺の配慮のやり方も共有されるといいなと思います。
 あと最近、とある映画の監督が「インティマシーコーディネーターを入れてくれと頼まれたが入れたくなかった」というとんでもないニュースがあり、スタッフロールを気にして眺めてみたのですが、ちゃんとインティマシーコーディネーターとして浅田智穂さんの名前があったことは記しておきます。  スタッフロールも改めて眺めてみると面白いですね。ウィスキーの監修からフードコーディネーター、それから救護班…、そうだよねぇ。
【参考】 ■インティマシー・コーディネーター第一人者、西山ももこさんが見た『先生の白い嘘』現場の問題点「ノーを言うことは時に難しい / ENCOUNT https://encount.press/archives/647908/
■ドラマ『大奥』性的シーンの調整役 浅田智穂さんに聞く / NHK https://www.nhk.or.jp/minplus/0029/topic138.html
■おつむの良い子は長居しない 第12回 / 波 記:高嶋政伸 https://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20240327.html
 上記のインタビューなどを読んで、改めて、私も以前「体当たりの演技」といったような“我慢=プロ意識”と思っている部分があったことを反省したいと思います。観る側としても安心して作品が見れるように、アップデートしたいですね。
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yutaka-news · 5 months
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【 出演作品が公開中です 】
岩田隼之介監督最新作『あるく小鳥』に出演いたしました。 YouTubeで本編がご覧いただけます。
語彙力がないので恐縮ですが、岩田監督が「生きること」という普遍的なことに直球で挑んだと仰っていました。でも岩田さんが描くと、そのフレームの深度に観る者に対してどれだけ「観る」という行為そのものを引き込むことができるかを無意識のうちにしている印象を受けることがあります。直球なのか変化球なのか、これが僕の語彙力のなさです。 それは『スイッチバック』『五時のメロディ』『休日労働』などを作りあげてきた岩田さんにしかできないことで、今回は滋賀県の医療職の推進のための作品ですが、映画としてその深度と自分に起こる感情を体感できる作品でした。これをつくりあげてしまう岩田さんの才能を身を持って感じ、この作品に呼んでいただき光栄でした。
プロデューサーの辻さんは「おおぶ映画祭」からのお付き合いで、岩田さんとはいくつか組んでらっしゃいます。作品づくりに対して真摯でありながら、キャストやスタッフの選び方に遊び心もあり(その遊び心は僕にしかわからないところもあるのでここでは割愛します)昨今、言われている現場での過酷な労働環境やそのあらゆる問題にも抗いながら世に送り出す作品のあてるべきところへその焦点をあてて意欲的に活動されています。
劇中のセリフで「医療はチームワーク」というセリフがありますが、映画を作るのもチームワークだし、この素晴らしいチームの一員として、出演できたことで新しい自分を発見するきっかけにもなりました。
ぜひ、ご覧いただきましたら幸いです。 そして、滋賀県、素晴らしいところです、ぜひ。
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医療職をもっと身近に感じて、将来の進路の一つにしてほしい という滋賀県の強い想いで、映画が制作されました。 キーワードは「自分事(じぶんごと)」 誰かのために生きてみる、という気持ちはきっとみんな持っている。 中学生のツグミとユリカ、そして若手俳優のミヤマ。 3人がそれぞれの視点で医療の現場を知り、大事な誰かのために動き始めます。 小さなことでもかまわない、誰かのためになるのなら。という気持ちを込めています。
【ストーリー】 県内の中学校に通うツグミは、今人気の若手俳優ミヤマが出ている医療ドラマにはまっていた。 そのロケツアーの抽選にあたったツグミは、ロケ地である病院で同じくミヤマの大ファンである入院中のアスカと知り合う。 そのアスカにはツグミと同い年の娘ユリカがいた。 最初はぎこちないツグミとユリカ。 次第に仲良くなり、入院しているアスカのためにロケで滋賀を訪れているミヤマの元へ突撃する。 一方でミヤマは、自分の演技が嘘っぽいと指摘され、悩んでいた。 それぞれの立場で医療の現場にふれるツグミ、ユリカ、ミヤマ。 短いながら心のつながりをつくり、それぞれの想いを深めていく。
【出演】 山木彩華 片平紗麗 MASAYA
廣田琴美 星能豊 東野結花 石川陽咲 谷口健 藤田有紀(びわ湖放送アナウンサー)
【スタッフ】 監督・脚本・編集 / 岩田隼之介 撮影 / 名倉彰孝 照明 / 伊藤浩二 録音 / 桐山元秀 
ヘアメイク / 燃杭綾 衣装 / 山田淳子 助監督 / 中島悠 撮影助手 / 黒木槙仁 中島悠 録音助手 / ロマノユウジ 制作 / 板倉華歩 辻村健二 渡邉真由香 整音・音響効果 / 澤田弘基 音楽 / 高津直視 カラリスト / 岩田隼之介 キャスティング協力/ いば正人
プロデューサー / 辻卓馬 エグゼクティブプロデューサー / 北嶋直樹 是永典之
制作 / 株式会社アド電通大阪 株式会社フォーカルノート 協力 / びわ湖放送株式会社 国立大学法人滋賀医科大学 近江鉄道株式会社 製作 / 滋賀県 健康医療福祉部 医療政策課
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thanatochu · 5 months
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Hydrangea
綾子主ほのぼの日常編 黒い森を抜けたあと、の続き
春の終わりに、出会ったばかりの僕たちが共同生活を始めてしばらく経った。 今ではもう梅雨の季節で毎日雨が降ったり止んだり、じめじめとしたお天気が続く。樹さんに頼んで乾燥機買ってもらえて良かった。 樹さんは割と子煩悩というか叔父馬鹿なところがあって、甥っ子の快適な生活のためなら金と労力は惜しまないと豪語する。 僕としてはそんなに甘やかしちゃ駄目だよとブレーキ役のパターンが多くなってるんだけど、多紀を甘やかしたいのは正直とてもよく分かるので結局甘々な僕たちを多紀本人が諌めてくるという構図。 多紀はこの春から転校して近所の小学校2年生になった。 最初は内気なのもあってポツンとしていたようだけど、僕らと暮らすようになってから笑��も増えて友達も出来たらしい。お勉強も頑張っていると連絡帳にも書いてあった。 僕は表向き、樹さんたちの遠縁ということにしてもらっている。みんな苗字がバラバラでも辻褄が合うように。ごく普通のママとパパがいる家庭ではないと、多紀が変な噂を立てられないように外面は良くしておくに越したことはない。 同級生のママさんやPTA、ご近所付き合いまで僕が一手に引き受けているけど、若い女の子たちとの会話とはまた違ったスキルが要求されるので、慣れるまで大変だ。 実のところ僕は2009年どころかもっと先の未来のことまで知っているので、2000年代初頭に生きる人たちと話しているとジェネレーションギャップみたいな気分になっちゃうことがよくある。うっかりSDGsが、とか言わないようにしないと。 でも皆さん基本的に良い人たちだ。近所には緑も多い公園があり、曜日によって種類の変わる安売りセールのスーパーと、閑静な住宅街で広々とした居住スペース。子供を育てる生活環境としては今のところ何の問題もなく満足している。 最初にこの環境を整えてくれていた樹さんには頭が上がらない。 多紀の父方の親戚連中に随分とご立腹の様子で、その頃の多紀を見たらそれは無理もないだろうなと推測する。 親戚たらい回しの放置されっぱなし、愛情のお水を貰えずに干涸びて。そんな環境で育ったら他人に期待しなくなるのは当たり前だ。 巌戸台に越してきたばかりの、舞い散る桜も空の青も、綺麗なものを何も映していないような君の灰色に霞んだ瞳を思い出す。 どうでもいいなんて言わせない。そのために僕らは家族になったんだ。
そろそろ多紀が学校から帰ってくる時間だ。 僕は樹さんと多紀が選んでくれた黒のデニム生地のエプロンを締め直して、おやつ作りに取り掛かる。 蒸し暑くなってきたからゼリーとか涼しげなのも良いなあ、なんて考えながら定番のホットケーキだ。休日の朝ご飯にはじゃがいもをすり下ろしたパンケーキが好評だったけど、今回はおやつなのでメープルシロップとバターを多めに。 「ただいまー」 焼き上がったいいタイミングで玄関のドアが開いた。 「おかえり。今日も楽しかった?」 「うん。今度ね、遠足があるみたい。おべんと作ってくれる?」 「へえ!いいねえ〜頑張ってお弁当さん作っちゃうよ」 おやつがあるから手洗ってね、と言うと多紀は素直にランドセルを置いて洗面所に向かった。 冷たい牛乳と一緒にホットケーキを並べると、戻ってきた彼が「いいにおい」と顔をふんわり綻ばせる。もう、うちの子すっごく可愛い。 僕の分は最初に焼いた、あんまり上手い焼き色にならなかった1枚でカフェオレと。やっぱり皆で選びに行ったランチョンマットは色違いの豚さんだ。 「ジュジュの分ある?」 ���あるよ、ちゃんと作ってあるから大丈夫」 ジュジュとは樹さんのことだ。音読みで、じゅ。 教えてもらった時は微笑ましいなと思ったけど、最初に言い始めたのは樹さんのお姉さんなんだそうだ。つまり多紀の亡くなったお母さん。 ひと回り近く歳の離れたしっかり者のお姉さんだったそうで、もう姉というより母親が2人いるみたいだったと樹さんが溜息を吐いていた。 「ジュジュ今日も帰り遅いのかなあ。おしごと大変なのかな」 「夏休み取れるように今から頑張ってるんだって。お祖父ちゃんち行くんだもんね」 「うん!」 学校が夏休みになって樹さんも纏まった休みが取れたら、実家のお祖父さんとお祖母さんに会いに行こうと計画している。 長閑な田舎に遊びに行く夏休み、なんて絵日記が捗る子供らしいイベントだ。 多紀は小さい頃に会っただけで記憶も曖昧だけど、電話ではよく話しているので2人に早く会いたいと毎日とても待ち遠しそうだ。 こんな時に、そういえば向こうの多紀もお爺さんお婆さんが好きだったな、なんて考えたりする。文吉さんにクリームパンをポケットに捩じ込まれたと満更でもなさそうに僕に半分くれたことがあって、くすりと思い出し笑いが漏れた。 とても懐かしいし君に会いたいなとは思うけど、その彼を堂々と迎えに行くために此処に来たんだ。ホットケーキを咀嚼して感傷的になってしまった気分を振り払った。
遠足はどこに行くの?お弁当は何食べたい?などと話しながら夕飯を2人で済ませ、お風呂上がりに水分補給していると樹さんがようやく帰宅した。 「あー、つっかれた…」 「ジュジュ、おかえり」 疲労と空腹でよろけている叔父さんを玄関まで多紀がお出迎えする。手には飲みかけの乳酸菌飲料が入ったコップだ。 「ただいま〜。良いもん飲んでるな。ひと口くれよ」 「ええ〜。ひとくちって言ってジュジュいっぱい飲むんだもん」 「この前は喉乾いてて、つい。悪かったよ。それとジュジュじゃなくてたつきって呼べ」 パジャマ姿の甥っ子をハグして謝りながらも文句を言う。 こうしていると本当に雰囲気が似ている叔父と甥だなと思う。樹さんのほうが少し癖っ毛で毛先が跳ねているけど、2人とも青みがかった艶やかな黒髪だ。僕も黒髪だけど、色味が違う。 樹さんはよく見るとアメジストみたいな瞳の色をしていて、仕事中は外しているけど左の耳にピアス穴がある。 多紀と違うところといえば、叔父さんの方が男の色気があるところかな。多紀はもっと中性的だし。 これで大手企業にお勤めなんて、かなりモテるんだろうなあ…とぼんやり思うけど今のところお付き合いしている恋人さんはいなそうだ。普段はできる限り早く帰宅するし、仕事と甥っ子に全振りしている。 そんな叔父さんに渋々ながらも結局自分の飲み物をひと口あげている多紀は偉いなあ、と家族の考え事をしながら樹さんのご飯の支度をした。 「玄関の紫陽花、綺麗だな。買ってきたのか?」 シューズボックスの上に置いた花瓶を見たのだろう、ネクタイを外しながら樹さんが訊いてくる。 「ご近所の榊さんのお庭にたくさん咲いたからって、お裾分けしてもらったんだ」 色とりどり、形も豊富な紫陽花をお世話するの上手ですねって正直に感想を述べたら、少し切ってあげると品の良い老婦人が花束にしてくれた。 バラや百合みたいな派手さはないけど、今の時期しか嗅げない匂い。梅雨も悪くないなって思えて結構好きなんだ。 ドライフラワーにしても綺麗なのよ、とその人は笑っていた。 「ぼくもあじさい好きだよ。雨の雫が似合うよね。あっ、でも遠足の日は晴れて欲しいなあ」 「遠足があるのか。そりゃ雨じゃちょっと残念だもんな」 席に座って、いただきますとお箸を手に取りながら樹さんが頷く。 「近くなったらてるてる坊主作ろうね。すごく大きいのと、小さいのたくさん作るのどっちがいい?」 「小さいのいっぱい!」 「ふふ。布の端切れもいっぱいあるからカラフルなの作ろう」 そんな話をしているともう夜の9時を回っていた。いけない、多紀の寝る時間だ。 「歯磨いて寝る準備出来た?じゃあ昨日の続きから少し絵本読もうか」 「うん、歯みがいた。ばっちり!」 「樹さん、食べ終わったら食器は水につけておいて。お疲れなんだから早くお風呂入って寝てね」 「ふぁい」 夕飯のチキンソテーとおやつのホットケーキを頬張りながら樹さんが返事をする。 「たつきもおやすみなさーい」 「ん、おやすみ」 挨拶のあと子供部屋へと入る。樹さんが用意した多紀の部屋は愛に溢れていて、子供用らしく可愛いパステル色で揃えられた壁紙やラグ、家具と小物に至るまで趣味がいい。おもちゃも温かみのある木が多く使われていて、こういうのお値段結構するんだろうなと思う。 多紀をベッドで待っていたのは小さめのクマちゃん。樹さんが買ってくれたぬいぐるみで、キャメル色の毛並みに水色のリボンを首に巻いている。 多紀はいつも枕元で座っているクマちゃんと、その下に畳んであった柔らかく肌触りのいい木綿のタオルケットを抱きしめる。 青と黄色のチェック柄で、両親と住んでいた昔から愛用している所謂セキュリティブランケットだ。 それらに囲まれてふかふかのお布団に入り、少し絵本を読み聞かせるとすぐに多紀はうとうとし始める。 以前までは寝つきが悪かったようなので、精神的に安定してきたなら何よりだ。 しっかり眠ったのを確認して掛け布団を整えて、僕はキッチンへと戻った。丁度お風呂上がりの樹さんがタオルで髪の毛を拭きながらテレビのリモコンを操作している。 僕が温かいほうじ茶を淹れてテレビ前のテーブルに置くと、「お、ありがと」と笑ってひと口啜った。 樹さんは家ではお茶とコーヒーばかりだ。仕事の付き合い程度にはお酒を飲むけど、プライベートまで飲むほど好きでもないそうだ。 僕もお酒は飲めないのでちょっと親近感。もう半月くらいすると、多紀と一緒に漬けた梅ジュースが飲み頃になるから楽しみなんだ。 「多紀は今日も元気だったか?」 「うん。ジュジュの分のホットケーキはあるの?って心配してた」 「ははっ。無かったら半分くれる気かな」 多分ね、と相槌を打ったら樹さんはしみじみと優しいなあと呟いた。 「さてと。俺もメールチェックして早めに寝るかな。ごちそーさま」 「お疲れさま。おやすみなさい」 樹さんが自室に入る足音を聞きながら残りの洗い物を片付けて、自分も休む。 当然ここでも毎晩影時間はある。多紀が象徴化しないのはもちろんだけど、樹さんもペルソナ使いだからか、それとも適性の問題か、普通に棺桶にならずに寝ている。それでも影時間のことは認識していない。 一応シャドウが2人に悪さをしないように、いつ多紀が影時間に目覚めてパニックを起こしても対処できるように周囲の気配を見守っているつもりだけど、現時点ではそんな心配もいらないようだった。
遠足は今週末の金曜日。天気予報では雨の確率は50%といったところで、今日帰ってきたら多紀と一緒にてるてる坊主を作ろうと約束していた。 本日のおやつはいちごババロアが冷蔵庫に冷えている。お湯と牛乳で作れるもので簡単で美味しい。 布団乾燥機を稼働させながら夕飯の下拵えまで終わったところで、多紀がまだ帰ってこないことに首を傾げた。 奥様方が小学生にも子供用PHSを持たせようか、まだ早いか話題に上がっていたのを思い出す。いざという時に連絡がつく安心感は重要だ。 小雨の降る窓の外を眺め、エントランスまで様子を見に行こうかとヤキモキしていたら多紀が帰ってきた。 「ただいまー」 「あっおかえり。ちょっと遅かったね?何かあったの」 「うん。リサちゃんちでね、子犬が生まれたって聞いたから触らせてもらいにいったの」 レインコートを脱いで傘立ての横にある壁のフックに引っ掛けながら、多紀が早口で説明してくれる。 ふわふわの触り心地を思い出したのか「これぐらいでね、茶色くて」と両手で抱える真似をしながら、かわいかった〜なんて笑うから、心配していた僕のほうまで笑顔になる。 中型犬より大きめの体で、毛が長くフサフサした母犬だと言っていたので数ヶ月もすれば子犬もすぐに大きくなるんだろう。 「りょーじも今度いっしょに見に行こう?」 「うん、僕も出来れば抱っこしてみたいな」 おやつの後にお裁縫道具と端切れを出してきて、てるてる坊主作りに取り掛かった。 そのまま吊るすと頭の重さでひっくり返っちゃうからどうしようか、と2人で相談して体の部分に重りを仕込めばいいんじゃない?という結論に至った。 多紀にビー玉を提供してもらって、いくつか綿と一緒に袋詰めして端切れを縫い合わせたマントの中に仕込んだら、顔を描いて首にリボンを取り付ける。 「ジュジュと、りょーじと、ぼくと、じいじとばあばね」 5体のカラフルなパッチワークてるてるが出来上がり、カーテンレールに並んで吊るされた様子はなかなか可愛い。 「これで金曜日は晴れるね」 「うん!」 「樹さんが帰ってきたら見てもらおう」 「どれがジュジュか分かるかなあ」 「きっと分かるよ、多紀がみんなの顔描いたんだもん」 多紀とは逆に、今日は少し早く帰宅した樹さんが感心したようにカーテンレールを眺める。 「へえ。随分イケメンに描いてくれたな」 「だってジュジュいけめんでしょ」 「望月だってイケメンだろうけど。タレ目と吊り目の違いか?」 樹さんのてるてる坊主はキリッとした印象で、ピアスも忘れずに描かれている。僕の顔はぐりぐりした目の横にホクロが描いてある。ちゃんと黄色いマフラーも多紀が首に巻いてくれた。 久しぶりに皆揃って夕飯を食べながらリサちゃんちの子犬の話になった。 「多紀は犬が好きか。うちの実家にも白い雑種の、ももがいるぞ。覚えてるか?」 「…いぬ?お鼻がピンクの子?ジュジュが撮った写真があった」 「そうそう。もう今年10歳だからおばあちゃんだけどな。まだまだ元気だって聞いてるから夏休みに会えるよ」 「うん。ぼくのこと覚えてるといいな」 「ももちゃんかあ。僕も仲良くなれるかな」 野生の本能なのか、動物全般に僕はあんまり好かれない。そもそも近くに寄り付かないし、威嚇される時もある。怯えさせないようにしたいんだけど。 僕と眼を合わせられるコロマルくんの度胸はすごかったなあ、なんて記憶の中の白い犬を思い浮かべた。 「飼いたいなら…うちでも飼えるんだぞ。ここのマンション中型犬までなら大丈夫だし。猫だっていいけど」 「えっ。…ええと、そっか。でも、もうちょっとちゃんと考えてみる…」 多紀は最初に分かりやすく目を輝かせたけれど、ぐっと踏み止まって大人みたいな対応をした。確かに命を預かる責任が生じることだ。 「ああ。よく考えて、どんなことが必要か勉強しておこう。そうすればきっと出会うのに相応しい時に会えるよ。こういうのも縁だからな」 叔父さんに頭を撫でられて、多紀は嬉しそうに頷いた。
ついに遠足当日。朝のお天気は薄曇りで、念の為の折り畳み傘だけで済みそう。 お弁当は前日から練習してみたけど微妙なヒーホーくんキャラ弁。まだこの時代には100円ショップを探してもそれほど種類豊富なお弁当グッズが売ってないので、ちょっと苦戦した。 海苔とスライスチーズでフロストの顔を作り、体はミニハンバーグ。彩り重視で卵焼きにウィンナー、ブロッコリーとミニトマト。仕上げに保冷剤代わりの、冷凍にした小さいゼリーを添えて。 小さめのおにぎりを2つ入れたら準備完了だ。出来栄えは食べる時のお楽しみね、と多紀には言ってある。 おやつは多紀の好きなお菓子と水筒には麦茶。これだけで小さな体には結構な荷物だ。 「忘れ物はないかな?」 「えーと、うん。みんな入ってる」 「よしよし。じゃあ気をつけていってらっしゃい」 「うん。いってきます」 多紀が靴を履いていると洗面所から樹さんが慌てて玄関までやって来た。 「待て。俺にいってきますのチューは?」 「チューなんていつもしてないよ」 呆れながら多紀は膝をついて屈んだ樹さんにハグをしてあげる。ぽんぽん、とリュックを背負った背中を叩いて樹さんが「楽しんでこいよ」と笑った。 笑い返して頷いた多紀を送り出すと樹さんが身支度に戻る。僕は彼にトーストとコーヒーを用意して、後はお弁当の残りおかずで朝ごはんとする。 「てるてる坊主のご利益があったな」 「そうだね。帰りまで保てばいいけど」 照ってはいないが朝から土砂降り、なんてことにならないだけ御の字だ。 たくさん作った分の効果があったのかな。
金曜日はお肉セールの日。豚コマと鶏挽肉を買ったスーパーの帰り道に「望月くん」と声を掛けられた。声がした生垣の方を見ると、先日の紫陽花の老婦人が手招きしている。 「榊さん。こんにちは、先日は綺麗な紫陽花ありがとうございました」 「いえいえ、どういたしまして。それでね、今日も良かったらなんだけど」 今度はやや小さく、もこもことした可愛い白色の紫陽花をくれた。 「紫陽花の花言葉は移り気なんて言われるけど、てまりの種類には家族や団欒なんていうのもあるの。白い紫陽花は寛容とか一途な愛情。色や形で様々な花言葉があるのも魅力ね」 「そうなんですね…家族か。うちにぴったりです」 「でしょう?それとね、これはお裾分けなんだけど。ちょっと時期はズレちゃったけど美味しいものは変わらないわ」 渡された紙袋の中を見ると柏餅だ。葉っぱが緑のと茶色いのがあって、中身の餡が違うのだそうだ。こし餡と味噌餡。��っちも美味しそう。 「わあ、今年の端午の節句はもう終わっちゃってて、お祝いできなかったので嬉しいです。ありがとうございます」 「よく行く和菓子屋さんのなんだけど、まだ柏餅売ってたから買って来ちゃった。多紀ちゃんによろしくね」 ぺこり、とお辞儀し合ってまた歩き出す。我が家はみんな甘いもの好きだから、洋菓子和菓子関係なく喜ぶ。 空を見上げると雲は厚いものの、まだ雨は降らなそうだ。多紀が遠足から帰ってきたら柏餅でおやつにしよう、なんて考えながら家路を急いだ。
貰った白い紫陽花は壁際のキッチンカウンターに飾った。花瓶も可愛らしく小ぶりな桜色にして、部屋も明るくなったようで見ていると和む。 「ただいまー」 玄関が開く音のあと、すぐ元気な声が続いた。 「おかえり。遠足どうだった?」 「楽しかったけど、ちょっとバス酔っちゃった」 「あれ。酔い止め効かなかったかな」 「帰りは平気だったよ」 「そっか。良かった」 話しながら多紀がリュックからゴソゴソと取り出したのは空のお弁当箱と水筒。それからやっぱり全部空になったお菓子袋。 「おべんと、ごちそうさまでした。みんながねー、すごいってほめてくれた」 「おお!ひとまず安心したけど、個人的にはクオリティがいまいちなので…次に頑張るね」 「そなの?上手だし、おいしかったよ」 「…うちの子って、なんて良い子なんだろ」 首を傾げる愛くるしさにぎゅーっと抱き締めると「わかったわかった」と腕をぽんぽん叩いてあしらわれる。さっさと抜け出した多紀は手を洗いに行ってしまった。 真似してるのか無自覚か、仕種が叔父さんに似てきたなあ。 「お皿のね、絵付けたいけんしてきた。焼いてから学校に送ってくれるんだって」 「へー!なに描いたの?」 「ひみつ!」 笑いながらリビングへ入って、てるてる坊主に「雨ふらなかったよ、ありがとう」なんてお礼を言ってる。それから白い紫陽花に気づいて顔を近づけた。 「あれ?新しいのだ。きれいだね」 「さっき買い物帰りに榊さんに会ってね、また貰ったの。それと多紀にって柏餅も貰ったよ」 「かしわもち!こどもの日に食べるやつだ」 「みんなで住み始めたの大型連休過ぎてたから、お祝いしそびれてたよね。お祝いといえばお誕生日も!来年は盛大にやろう。ケーキ作っちゃおう」 「うん。その前に2人のたんじょうびだと思うけど…ジュジュは夏生まれだって言ってた。りょーじは?」 「僕?うーん僕は…秋生まれかなあ?」 正直、誕生日も歳もよく分からない。どこから数えたらいいのかも曖昧だ。 強いて言うなら、君にファルロスとしてお別れを言った朝の、次の日なのかなと思っている。そこから今の僕が形成された。もう随分昔のことみたいだけど。 「じゃあ、きせつが変わるたびにお祝いできるね。ケーキぼくも手伝う!」 にこにこ笑った多紀が、はたと思い出したように紫陽花を見上げた。 「あじさいのおばあちゃんにお礼したいな」 「そうだね。一緒にお菓子か何か作って持って行こう。ケーキの予行練習でもいいよ」 またひとつ、数日先、1年後までの約束と楽しみが増えた。こんなことの積み重ねで幸せが作られていくんだろうな。 柏餅は、こし餡と味噌餡どっちにする?と訊いたら迷うことなく「どっちも!」と答えるところは子供らしいというより多紀らしい、と笑ってしまったけど。 「ジュジュに半分ずつあげるの。どっちも食べたいでしょ」 「そうだねえ。樹さんも両方食べたかったーってなるよねえ」 樹さんがまた喜んじゃうなあ、と子供特有の猫っ毛でサラサラの髪の毛を撫でた。 柏餅を食べながら、教わった紫陽花の花言葉について話し合う。多紀は興味を持った様子で、今度学校の図書館でお花の図鑑を借りてくると言っていた。 まんまるで、人の心を和ませる。そんな世界一の団欒が作っていけたら良いなあ。 ささやかで壮大なことを願いながらエプロンを付け、夕食の準備に取り掛かった。
このお話の時代考証というか、どこまで詳細にやったらいいのか悩みまして、結論。 ファンタジーミレニアムにすることにしました。この時代にまだそれ無いじゃない…? とか色々挙げればキリがないのと、この望月さんは全部体験はしていなくとも 令和まで知識として知ってるという未来人っぽさを醸し出してもらおう!という…。 チートなハウスキーパーというより所帯染みた専業主夫になってますが 子主さんにいろんな体験をさせてあげたいものです。 叔父さんはマキちゃんと友達以上恋人未満のいい感じになってて欲しい もうお前ら早く付き合っちゃえよ!(願望)
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hakidame · 6 months
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長編小説の読み返し
長編小説ってほとんど読み返さないんだけど、漫画の花の慶次から、隆慶一郎の一夢庵風流記と影武者徳川家康は何度も読み返してる。
綾辻行人の十角館の殺人と時計館の殺人も何度も読んでるが。
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ishiiruka0421 · 9 months
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