インク水彩。カキモリさんの顔料インクを試し描きのはずがだいたい重ね描きで隠れてしまった。
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インクの耐光性
万年筆ユーザーになって20年経ったことに気が付いた。20年?? まじか。
万年筆を日常使いしている。ボールペンで書くべき書類はボールペンで書いているが、万年筆は常に2本はインク入れてデスクに置いて使っている。予定もアイディアも各種のメモやなんかも万年筆で書いている。その他のペンも普通に使うが万年筆も常時スタンバイしてあるという状態を20年続けた。
私は昔文具業界にいて、万年筆を売っていたため売るためには商品の理解をせねばならないので使いはじめた。なので、おそらく万年筆まわりのことを全く知らん人に比べたら知っている方で(商品解説とかも年単位で書いていたので)、ゴリゴリの万年筆オタクよりはライト、という感じだと思う。現在は文具業界にいないので、最近の流行は追っていない。ハンズやロフトや文具店で並んでるのを見て「カジュアルな商品増えたな~」とぼんやり見ているぐらいだ。
昨今「インク沼」みたいな言い方で、万年筆インクを万年筆での筆記以外でいろんな楽しみ方をされている人が多い。画材として使われることもあるが、その中で時々話題になるのが耐光性のことだ。
退色の速さは「絵」は「飾って見るもの」としての役割があるため光にさらされる量が多いことに原因がある。現在流通している万年筆インクは基本的には染料インクなため、そもそも耐光性はあまりない。万年筆用顔料インクもあるし長期保存用公文書向けみたいなインクもあるが、お絵描きなどで使われやすい透明感あるカラフルな色たちは染料インクだ。なので光には弱い。光にさらされた場所では爆速で退色していくだろう。
とはいえ、手帳やメモやちょっとしたスケッチで万年筆を使っていて「昔書いたものが消えてる!」という経験はない。昔の手帳を開いて普通に読める。これは「書いたものを飾っておく」ことはしていないからである。帳面を閉じて収納しておくと光に当たることがないからである。あ、でも蛍光インクとかはあんま使ってないからわからないな。ペリカンから蛍光マーカー風に使えるハイライターインク出てたと思うがああいうのの持ちはどんな感じなんだろうね。
染料の話を詳しくやろうとすると化学反応がどうとか分子がどうとかの話になるのでこれ以上踏み込むのはやめる。
「常時見えるところに出しっぱなし」でないなら、時間経過で色が消えちゃう! ということはそんなに顕著に起こることではない。50年100年残そうと思ったらまた違うかもしれないが。最近はめっちゃ淡~い色の万年筆インクも増えているのでそういうのの経年退色具合はわからないが、万年筆メーカーから出ている文字筆記を前提とした基本色な万年筆インクはだいたい安定している。写真アルバムのように、たまに見返すものとしてならある程度長期間保持できる。要は「光に当てない」だ。
インクの話をしたが、紙のほうも長期保存に関しては重要で、紙の劣化も結構早い。インクの色はのこっていても紙が酸化して黄ばんだり保管状況が悪いとカビたりする。耐光性よわよわ前提のインクは「光に当てない」で延命させられなくもないが、紙の質が悪いと物体そのものが劣化する。
作品を長期保管するのに適した手段は、「アシッドフリーの紙を使用し、湿度・温度が安定した暗い場所で保管する」。これは万年筆インクで書く用途に限らず、絵や標本物や書籍や書類や「ちゃんと残す」ことを目的にしたものなら必要なことだ。
というわけで(?)、私が20年ほど前に帳面に万年筆で書いた適当なスケッチとメモです。私は文字を書くためにインクを選ぶので明るい鮮やかな色や淡い色はほとんど使ってない。暗めの色が多いので鮮やかな色の劣化具合というのはあまり参照できないが、手帳やノートに書く用途なら全然普通に色は残るよ。
これは10年ぐらい前
ちなみに紙はスピカ レイドボンド。
インクの色は普通に残っているんですが、さすがに経年で帳面の天・地・小口は黄ばんだりシミができたり劣化している。紙の筆記面は大丈夫でも、帳面を閉じた状態で光が当たるフチ側は劣化するので。(目で見ると一目瞭然なんだけど写真にとるとよくわからん感じなので画像はないです)
長くなったので雑にまとめますが、「万年筆用染料インクも光に当てなければまあまあ長期間持つよ」です。
繰り返してしまうけど最近流行りの淡い色の万年筆インクは昔はあんまりなかったし使ってきてないのでわからん。最近少し使ってみているので、色がちゃんと残るかどうかはまた10,20年後になってみないとわからん。
あまりにも当たり前のこと過ぎるのであれなんですが、光に当てつづけるとたいていのものは劣化します。印刷物だって普通に退色するからね。屋外掲示物用に使われる耐紫外線インクで印刷するならそれなりに持ちはしますけども。
あと染料ではなく顔料だとしても、薄めて塗ったり書いたりすると耐光性は下がるので淡い色の絵はだいたい光に弱い。顔料の密度・濃度で耐えているだけなので厚ければ強い、薄ければ弱い。
顔料とか染料とか原材料・種類によって耐光性に差はあるけどすべてにおいて絶対言えることは、「作品を大事に思うなら光に曝し続けるなちゃんとしまえ」。光が当たらず適正な湿度と温度が保てるとこにしまいましょう。あとは作品が完成したら写真を撮るかスキャンしてデータにして残せ。印刷して複製を作れ。
美術館とかは客としていくから作品等を「見る場所」と思ってしまうけど、博物館施設の根本は「ちゃんとしまっとく場所」だからね。残したければちゃんとしまおう。
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アメリカに、銃を解体して硫酸に漬けて化学反応で生成される顔料を元にインクを作り販売もしているアーティストがいる。最近は印刷用インキの方へもトライアルしている様子。
銃を原材料にインクを作り販売して最終的にアート作品になる、という変換の強さよ。初めて知った時めっちゃ衝撃を受けた。銃社会であるところのアメリカで、殺人用の道具である銃の存在を批判するだけにとどまらず銃の実物を物理的に無害化していく、個人レベルではあるが商売だっていう提示なのが強い。インクは文章や絵の、各種の書く・描く思想の表現に使われるわけですごい変換の力だなと思う。
私は昨年からハンドメイド絵の具のほか画材の製造の方に興味があっていろんな人やメーカーをインスタでフォローしてみているのですが、その中でも突出して強さを感じるというかこんなにばちばちに思想があってインク作りやってるの「すごい」しか感想が出ない。
インク自体はアメリカと、カナダぐらいが販売圏っぽいので私が実物を見ることはなさそうだけど、いろんなアクションの取り方がありうるんだなと思った。
話は変わってインクの四方山話をするけど、酸性インクは酸が紙を焼いているので文書の長期保存が可能になる。これは経年で染料や顔料が変退色してもインクの酸によって紙が変質しているので文字が黒く残っているということであり、古い文書などを見る時、書かれた当時のインクの色がそのまま残っているとは限らない。20世紀以降、インクの開発が発達して今は酸性インクは少ないけど万年筆用のインクなんかで古典インク、伝統色として出しているメーカーもある。
紙自体も酸性だと経年で黄ばんできますよね。酸の効果はそれです。書かれた字は残っても紙自体が先にだめになったりするんだよな。
これはつけペンや万年筆用のインクの話で、印刷用とか染め関連とかはまた全然色々あると思う。和紙と墨なんかが長期保存に向いているのは「安定した物質でできてるから」で違う機序なんだよね。
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231212 火
プリンタ壊れた。いや、どちらかというとPCのドライバーか。
一回エラー吐いて以降何をどうやっても有線では認識しなくなってしまった。
幸いBluetoothでも接続できるやつだから無線で復帰。
10数年同じプリンタ使っててBluetoothで繋いだの初めてだ。
CGの下書きを水性インクのモバイルインクジェットプリンター「HP Officejet 100」でプリントしてペン入れする。
サポートなんてとっくに打ち切られてインクも既に正規品は販売されていないようなロートルだ。だが海外ではまだ使われているみたいでヤフオクで非正規詰め替えインクが買えるし本体も買える。
ドライバーも公式サイトからはDLできないからローカルにあるインストーラー無くしたら怪しいDLサイトから落としてくるしかない。
水性インクって事が超重要。筆ペンを始めとする水性ペンの線が乗るから。
顔料インクは水性ペンを弾いてしまう。
トラブル起きるたびに「もうこの環境も限界か」と思う。
水性インク縛りがある所為で使う機種を変えても遠からず製品寿命 / インク供給限界がやってくる。
・
とはいえ汎用モチベ操術「メメント・モリ」を発動すれば大抵どうにかなる。
まずはプリンター本体を撫でて「ありがとう、ありがとうな・・」とつぶやく。
次に名前を与える。モバイルプリンターだから「モバちゃん」にしよう。
「モバちゃん・・モバちゃん・・・」と唱えつつ撫で、目をつぶって彼女の心に寄り添う。
「今まで一緒についてきてくれて、ここまで自分を支えてくれてありがとう」とお礼をする。
思えば高校時代はMacintoshに対し同じ事をやっていた。Macの事が大好きだった。PCを触る事が楽しくて仕方なかった。全てのUIとアプリケーションと機能拡張に対し愛着を持っていた。
愛があればメンテも全然苦ではない。愛着あるハードを万全に保つ為に消耗品をストックしておくのは当たり前のこと。
常に胸に下げているドッグタグ型ナイフも撫でる。いつもありがとう、カッターファング。
腕時計も撫でる。いつもありがとうな、チプカシ。
ノートPCの事も撫でる。いつもありがとう、GUNHED。
全部全部、相棒だし友達だ。焦りはない。寂しさはない。全てのアイテムに名前がある。ネームドになったアイテムには愛を注ぐ事が可能となる。
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三菱鉛筆の「uni-ball one」ゲルインクボールペンシリーズが7月3日、「最も黒いゲルインクボールペン(Blackest gel ink ballpoint pen)」としてギネス世界記録に認定されたそうだ。このペンのインクは、一般的なゲルインクと異なり、色材の紙繊維への浸透を極力抑える独自開発のビーズパック顔料を採用したことが特徴。それにより紙面上の色材が本来の色を発色し、黒はより濃く、カラーはより鮮やかに発色するらしい。認定を記念して8月7日にインスタライブで公式認定証の贈呈式が行われるとしている(三菱鉛筆リリース)。
三菱鉛筆『ユニボール ワン』、最も黒いゲルインクボールペンとしてギネス世界記録認定 | スラド
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12/20(火)
ウッフスタンプさんが
先日のWSの為に彫ってきてくださった
デザインが可愛かったので
OSMOスタンプとして
販売させて頂くことになりました
https://ideaswitch.thebase.in/
年賀状はもちろん、うさぎ柄は普段使いも出来そう
うさぎさん2柄で
・大サイズ2匹(50×50㎜)
・小サイズ1匹(25×30㎜)
インク色はピンクと青から選べます
OSMOスタンプは浸透印でインクは内蔵タイプ。
使い切りですが約3000回捺印可能。
水性顔料インクなので乾かしてから、上からカラーペンやインクで色付けしても
滲みません。
消しゴムハンコからデータを取ったので味のあるイラストになってますよ😊
#アイデアスイッチ
#osmostamp
#シヤチハタ
#福岡市東区
#ウッフスタンプ
#ハンコ好き
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はじめての本作り
三月から仕事を変わる。いままで接客業(飲食・窓口)しかしたことがないのに、いきなり本を作る仕事をすることになりそうだ。
本作り、と聞けばまあまあ今まで同人誌というかたちではあるがそれなりの体裁の本を作っているので、作れるんじゃない? と思うかもしれない。いや、わたしもそう思っていた。
しかし、世の中に流通している本というのは、一太郎や無料のペイントソフト(わたしはファイアアルパカを使っている)でするものではないらしい。
三月から始まる仕事のために、次の文フリ京都の新刊は、世の中で流通している本を作っているらしいツールで本を作ってみることにした。
まだ本文もできていない状態だし、原稿を推敲しながらの作業になるので、最悪の場合は慣れたツールで入稿できるように、入稿用のデータを整えつつ……だ。
初めての本作りに使うツールは、インデザインとillustratorと決まった。金曜日に具合が悪くて労働を休んだので、友人に「休むために休んだんだからちゃんと休め」とか言われながらインデザインとillustratorを使えるようにして、きのう、なんだかハイになっちゃって原稿も今週末やろうと思ってたところまで終わらせたので、時間ができた。
今日はとりあえず、illustratorというものをいじって表紙のイメージ図をつくってみるか! と言うことに。
紙面の設定と、写真を画面に配置して大きさを変えたり、字をいれたりということはできるようになった。
しかし、文字をいい感じに配置することが、どう頑張ってもできない。最初は横書きでやっていたのだが、タイトル文字は縦書きの方がしっくりくるんじゃないか、と縦書きにしたところから苦悩が始まった…。
そもそも、縦書きってどうやってやるんだ?(ファイアアルパカだとフォントの頭に@がついているのを選ぶと自動的に縦書きになる)
それがまったくわからなくて、横書きの文字を全部改行して縦書きっぽく見せて、文字のセンターを取るところまではできた…のだが……そこから先が全くすすまない。字間をもうすこし狭めたいのに、まったく動いてくれない。
「文字・調整・illustrator」とかで検索すると、文字をアウトラインすると動かせる、とあるのでなんだかそれらしい行いをやってみたところ……文字が白抜きになるし、文字の角?の部分に全部星がついてしまって、文字を動かそうとするとその星が引っ張られてめっちゃ伸びる!伸びるだけ文字はかたくなにその場所から動きたがらない。
どうして…と現場猫みたいな顔をしているうちにも文字はひっぱれば引っ張るほど伸びていく……。
二時間が経っていた。
もうどうしようもないし、焼き肉が食べたかったので焼き肉を食べに行く。両親もなぜかくっついてきて、わたしがカルビを網に乗せるすきから父親がカルビをかすめ取っていく。牛タン四枚を載せたらいっぱいになってしまうような網で大人三人が焼き肉、ってちょっと無理じゃないか?
どれだけ焼いてもわたしの口に肉がやってこないので、やけになって追カルビとかしまくっていたら、七千円くらいになってしまったし、父親は、肉ばかり食べていて最後に残したビビンバを苦しそうに食べていた。わたしの肉を返せ。
どうにかこうにか追いカルビのおかげで肉を満足に食べたので、家に帰って、表紙の画像の入稿用のデータ(アルパカでデータをつくり、これを同じものをillustratorでつくれるようにするほうが良さそうだし、目標になる)をつくることにした。
昨日の夜中、表紙をどうしようとピーピーわめいていたが、一つ思いついたことがあり、高校時代の友人に泣きついたところ、子供の七五三前夜というのに快諾してくれた上、子供の七五三だというのにいろいろアドバイスや調整もしてくれて、表紙の見本兼入稿用のデータはできた。
一応目標では、
「写真を使って」「タイトルロゴ(文字のパーツごとの色分けがある)をつくる」「二色刷(インク換え)」
の入稿データをつくりたい。
目標となるデータはできたので、またillustratorを触り始める。
しかしやはり、何をやっても伸びる…伸びる…伸びる…。あとなんかよくわからない×とか■が画面に増えていく…。
Twitterでピーピーわめいていたら、「なにかお力になれるかも」と声をかけてくださる方がいて、いつも文字を編集しているという画面のスクショを見せてくれた。
わ、わ……わたしのillustratorのがめんと全然違う!
見せてもらった画面に表示されているツールをなんとかわたしも表示させたい。
「文字タッチツール」といれたらすぐに「どこ」とサジェストされてきた。みんな探してるんだな…。
とりあえず紙を白紙にして、文字を入れて……とやってみると、なにがどうしたのかまったくわからないけれど、文字は縦書きがえらべるし、文字が一つずつ動く!!!ぐに���ぐにゃさせたり、一文字ずつ色を変えることも……!
さらに初心者向けのYouTubeも教えていただいたので、視聴すると……えっ、何でも作れる…ってか伸びるのは嫌がらせじゃなくて便利でなんでもできるスーパーアイテムじゃん!(ただし初心者は曲線をさわるなとYouTubeの先生は言っていた)
たった十五分の動画だったのだが、文字を伸ばすのをみかたにつけたり、文字を好きなところに配置したり、一文字だけ大きくしたり、字を縁取ったり、いろんなことができるようになった。
使い方の調べ方が悪かったようだ。たぶん、今日できるようになった技術があれば、表紙の画像は作れるだろう。
これを作れるようになったら、背表紙や裏表紙と連結したデータをつくる練習をしていこうと思う。
初めての本作りは、いろんな人に助けられてやっている。
そういえば、最初に同人誌をつくったとき、PDFの作り方がわからなくて、人に教えてもらったよなあ…ワードでポチってするだけだったけど、初心者にはそれがわからない。
これから、前途多難そうだけど、(インデザインも頑張らないと行けないし)新しいことを学ぶ日々が続きそうだ。
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Artwork for the charity exhibition and sale in Kochi City, Japan
高知市で開催されるチャリティ色紙展示即売会に参加します。額装したミニサイズのアナログ作品『にゅうしちゃん2024』を販売予定です。
普段は下地を塗らない方法で描く事が多いのですが、今回は下地にグレーを塗って、上から淡い色を塗り重ねちょっとくすんだ懐かしい感じにしてみました。(以前描いたドローイングが元になっています。展示用に少しアレンジしてみました。)
画材:アクリルガッシュ、色鉛筆、顔料インク
うっかりサイズを測るのを忘れてしまったのですが、紙の部分はおおよそ75mm x75mmぐらいのサイズかなと思います。
『名士チャリティ色紙展示即売会』
日時:11/23(土)~24(日) / 10:00~17:00
場所:高知市文化プラザかるぽーと7階 第3展示室
料金:入場無料
高知市社会福祉協議会 公式サイト
https://kochi-csw.or.jp/volunteer/v12/
高知市社会福祉協議会 twitter(x)
https://x.com/kochishi_shakyo
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禅問答・ZEN問答・禅MONDO
本稿ではDATA Saberになるための最後の修行である、ZEN問答について書いてみたいと思います。
散々修行してきたけど、主に業務上でこういう状況になったら、DATA Saberとしてどうする!?!?がテーマです。クエスチョンがありそれに回答する形式で、私のメモ的なものになります。
Q1.上司から「来週の会議資料、去年と同じレイアウトで資料作っておいて!(伝統の集計表で!)」と当然のように言われました。あなたならどうする?
上司に視覚的効果を使用する意義について説明する
伝統の集計表を作りながらもグラフを添えて視覚的効果をプラスする
伝統の集計表と似た表でありながらインタラクティブに動かしながら(フィルターなど)項目の数を減らす工夫をする
Q2.上司から「君の資料分かりやすいね。じゃあ会議の為に人数分印刷かけといて!インクもったいないから白黒ね!」と満面の笑顔で言われました。あなたならどうする?
紙がもったいないから総務に怒られるのではないかと提言する
インタラクションの中でこそ疑問に次々と答えることができるため、印刷物ではインサイトが得られないことを伝える
色は強い視覚効果を持っており、有効に活用することでより深いインサイトが得られることを伝える
Q3.上司に「Tableau Serverなんて本当に必要なの?無料で使えるTableau Readerで十分じゃない?」と怪訝な顔で問いかけられました。あなたならどうする?
Tableau Readerを使っても「データドリブン文化」は根付きません
Tableau Readerで共有するにはtwbxをファイル共有せねばならず、データを丸ごと渡すことになり、セキュリティに不安が残ります。それでもよいのでしょうか?
データを自動的に更新することができず、マニュアル作業が必要になります。更新忘れが頻発し、それいつの数字?と言われることになるでしょう。データの鮮度を保つことが難しいと思います
いつ、誰が、どう使っているのか、いないのか、業務に役立っているのか、いないのか、全くわかりませんので、いずれ投資対効果について疑問が発生し、それに答えることはできないでしょう
ダッシュボード作成者が一方的に情報を発信するだけで、それが受け取られたのかどうか、フィードバックも得られない状況です。ダッシュボード作成者は無意味な作業をしている気になって、いずれ作るのを止めてしまうか、マンネリ化して分析レベルが停滞するでしょう
データの処理が完全にPCスペックに依存しますので、パフォーマンスに影響します。キャッシュも効かないため、リソースの無駄遣いが頻発します。ファイルサーバーでのtwbx共有では、直接開くかコピーして開くかでパフォーマンスとガバナンスのどちらを犠牲にするかの不毛な議論をする瞬間が必ず訪れるでしょう
Q4.先輩社員から「さっき役員から会社の業績が芳しくないから、マンスリーの資料を今後ウィークリーで提出してくれって頼まれちゃったよ。ただでさえ忙しいのに参ったなぁ」とぼやかれました。あなたならどうする?
資料と同じ内容を伝えるダッシュボードを作成し、データを自動的に更新するようにスケジュールする
サブスクライブ機能で定期メール配信を設定する
フィルターやアクションを仕込み、閲覧者が想定する様々な質問に回答できるようにする
月1更新のレポートを週1、毎日更新に変えることから始める
Q5.同僚が「いきなり残業禁止って言われても・・・これまでと業務量は変わらないし。どうすればいいんだよ」と絶望しています。あなたならどうする?
データを有効に使ってより生産性の高い仕事をしようと誘う
データを使って働き方を変えている企業の例を紹介する
データを活用してルーティンワークの比率を下げ、よりクリエイティブな時間を作るよう提案する
Q6.IT部門に相談したら「Tableau Desktopから直接DBに接続したい?そんなのダメだよ。DBに負担かけられたくないし、DBには色んな情報入っているから許可できないよ」とそっけなく言われました。あなたならどうする?
おっしゃる通り、私たちも必要な情報が必要なタイミングであれば十分なんです。しかしその実現にはファイル共有だと難しいと思うので、セキュアにDBのデータにアクセスできる環境が必要です
Tableau Server/Onlineを経由してDBに接続することができるので、DBの権限も不要ですし閲覧制限もかけられますので安心してください
Q7.ビジネス部門の社員に「レポート作成するので、大至急データExcelで送ってください」と急かされました。あなたならどうする?
大至急Excelを送ってあげたあと、慌ただしくないタイミングを見計らって要件を聞きTableauで再現する
Tableauを携えビジネス部門の社員の元へ急行し、その場でレポートを一緒に作成する
パブリッシュされたデータソースのリンクを送り、Tableau Server/OnlineのWeb編集でレポートを作成してもらう
Q8.上司から苛立ったように「Tableau Server導入したけど、ビジネス部門社員は全然使ってないじゃん。使ってもらう為にどうする?何か策は?」と言われました。あなたならどうする?
本当に全然使われていないのか、Tableau Serverのログから現状を確認し、原因を特定する
経営層や現場とコミュニケーションを取り、なぜ使っていないのか確認する
サブスクライブを使い日常的に見てもらえるよう業務に落とし込む
ハンズオンセミナーを開催し、役割に応じて使いこなしてもらえるよう導入を試みる
Doctorを開催し、ダッシュボードの作成を支援する
操作方法問合せ窓口を設ける
各部門に最低2人はCreatorユーザーを育成する
社内Tableauコミュニティを結成する
Q9.同僚がふてくされて「あなたみたいにITリテラシー高くないから、私にはこんな分析ソフト扱えないよ。統計の知識だってないしさ」と言ってきました。あなたならどうする?
ダッシュボードを閲覧しアクションを起こすことも十分な貢献です
カスタムビューを設定し、自分に合ったビューを活用することも使いこなして���ると言えます
すべて自分で一から作る必要はなく、Web編集でカスタマイズする方法もあります
データソースやVizの推奨(Recommendation)があるから、悩んだときに助けになってくれます
「データに聞く(Ask Data)」を使えば言葉で問い合わせて答えを得ることができます
ITや統計の知識は必ずしも必要ではなく、Tableauがデータを通して知ることを助けてくれますよ
ふーー。
この修行は割と想像もしやすく、また業務上でも起こりえるなと思いながら勉強していました。最後のデータに聞くとか、余計に混乱を生むんじゃないの?とか思いながらも、DATA Saberとしてのゴールを考えたら必要なんだろうなという受け止めも。
次回は、DATA Saberとデータドリブンという内容で投稿したいと思います。
ここまでの流れで改めてデータドリブンについて考えてみたいなと。
お読みいただきありがとうございました。
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O3
3月17日。その2。
これでも本当に取り組まないといけないことがある時、割と回り道をせず、後回しにせずすぐ取り掛かることができるようにはなってきていると思う。何かそういった気掛かりなことを先延ばしにしていると逆にイライラしたり、不安が募ったりして、精神衛生上よくなかったりもするのだ。
今日も今日とて、一番すべきことにも切り込んだし、また外堀にあることをパタパタと埋めたりもして過ごすことができたな。
音楽に何時間か時間を割いて、取り組むことができた。行き詰まっていると書いたBPM140の曲は結局どうにもできず、ファイルごと捨てることにした。後悔はない。
Chris Brownの"Call Me Everyday"のビートをお借りした新曲は一応ボーカルのメロディを弾くところまではきた。中々の進展である。少し曲が冗長になってしまった気がしたので、8小節分カットして、大体3分20秒で終わるぐらいの曲にした。今回はベースで結構遊んでしまって、ボーカルを録音してからどれぐらい聴くに足る曲にできるか知らん。できるだけのことはしよう。かなりダウン系のファンクになっていると思う。
明日、SDGsの発表をすることになっている。会社や団体の取り組みを紹介するという課題があり、自分も何かパワーポイントでスライドを作って話をすることにした。で、自分は個人的にSDGsに対してどう理解していて、どんな取り組みをしてきたか、しているか、これからしたいかに振り切った内容にした。今受け持っているクラスはとても優秀なのだが、自分ごとにだと捉えて取り組むという部分が足りていないと思ったので、自分軸にしても発表はできるんだよということをお見せしておくのも一考かと思ったのだ。
SDGsを意識するきっかけとして、カナダのTのことを話すことにした。全く仕方がないことなのだけどね、もう話したところで。
だが、カナダのTとの関係があったからこそ、世界の中の自分という捉え方をできるようになったことは確かだし、本当に学びの多い関係だったことに関しては感謝しているのだ。嘘偽りなく、虚勢を張っているでもなく、それは本当にそう思っている。
SDGsという観点から考えて、どういう点に気づきがあったかを3点にまとめた。
①白人至上主義の現状/Charity Love
②学習障害者の生
③キリスト教→ユダヤ教
本当はゲイであることを入れてもいい気はしたのだけど、ゲイであることはお互いの前提部分だなと思ったので、除外した。お互いにゲイであることからの学びはなかったという点で。
実は、台本というか、原稿やそれに沿って話すための台本のようなものは作っていない。書いた方がいいのかなとは思ったのだけど、要点がまとまっていれば、あとは話して伝えられたらいいのだと思い、一旦忘れて、パワポで表示されたことについてその場で言葉を紡ぐ自分の歴5年の教師としての経験にかけることにした。うまくいくといいのだが。
押す日は楽しく取り組むことができたと思う。
少し苛まれの時間もあるにはあった。というのは、両親ともに、なぜか私に物を買おうとするのだ。頼んでもいないもので、かつ、・・・必要がなく、逆に荷物になるので後で私が処理に困る気がするようなものを。形のないAmazonギフトカードの方が助かるのだ。Kindleで本も買えるし、必要なら物を買うこともできるし。
昨日、土曜日にScai The Bathhouseに行った。アピチャッポン・ウィーラセタクンの新作で構成された個展を見に行ったのだ。とても良かった。絵コンテは自分で描くという彼の筆致によるドローイングを初めて見た。水墨画と万年筆のインクの顔料を使って描いた物だと聞いている。また、15分ほどの映像作品は音楽的で、ヘッドホンをつけると、アングラのクラブで聴こえてきそうな割れんばかりの重低音が響く音楽が聴こえてきて、一抹のホラー風味もある映像とよくマッチしていた。
映像作品が展示されている暗室から出ると程なくしてアピチャッポン・ウィーラセタクン本人がやってきた。実は何度か実物を見たことがある彼なのだが、なんというか、・・・変わったのは自分なのか彼なのか。アピチャッポン監督が纏っているオーラは過去に見ないほど美しく大きなものだった。酸素の濃いやつ・・・つまり自分で修復できる作用のあるオゾン(O3)のような。濃度の濃い酸素のオーラと、熱帯雨林のような樹木のオーラに、皇族のような金色のオーラが発散されていた。また、彼の声や語り口には今までにない落ち着きと甘いイントネーションが混ざり合い、とても艶っぽかった。直視するのが憚られるほど、彼は美しかった。
アピチャッポン監督は次もイギリスの女優ティルダ・ウィンストンを起用し、スリランカで新作長編の撮影を始めるとのことだった。A Box of Timeと題された映像を54分割ぐらいにしてボックスに収納した可愛いトレカのような展示物があり、それを手袋付きで開けていいと言ってくれて、開けさせてもらい、中のティルダ・ウィンストンの半分ロケハン、半分オフショットの写真を堪能してきた。
なんというか、生きていこうと思った。
生きていけると思ったという方が正確なのかな。アピチャッポン監督が生きている世界は美しいと思った。
寝よう。
明日からも生き延びるので、どうか見守っていて欲しい。
これを読んでくれた人も、どうか平穏無事な1週間を過ごしてもらいたい。
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10月23日
友達の展示の設営を手伝いに神保町に行った。
いつも使っている駐車場が満車だったので御茶ノ水に向かい、ゴンドラ式の地下駐車場に入ると高さ制限で停められないと言われ、近くの駐車場を教えてもらった。
この辺の駐車場は高いからね、と他より安い場所を教えてくれて、優しいおじさんだった。
昼食は神保町のシンガポール料理を食べたいと思っていたが休みだったので豚丼を食べた。
カウンター席だけのこじんまりした店内で、座った席から外に面したテイクアウト用のレジが見えて、次々お弁当を買いに来る人と目が合った。
食べ終わる頃に作業服を着た年配の男の人が領収書をもらい忘れたので欲しいと来て、何を注文したのか聞かれ、いくらの豚丼を4つとサラダと、と答えると、店員の人がランチにサラダは付くので云々と言い、いやだからいくらの豚丼が4つだから何円の領収書を書いてくれればいいんだと話していて、たしかに金額を書けばいいだけだからランチの内容は関係ないよなと思いながら聞いていた。
そのやりとりが気にくわなかったのか、ペンのインクが出ないんだけど、と軽くジャブを打ち返すようなことを言い、出ないですかと聞かれて、ああ出た出たと言ってぶっきらぼうにペンを返していた。
その領収書を受け取って店員の人がありがとうございますと言って、領収書をもらい忘れたのは客のほうだし何にありがとうございますなんだろうと思った。
設営は18時過ぎくらいに終わって、19時に会場を出た。
よく行く家系ラーメン屋でラーメンを食べて、外で一服していると一組の客が出てきて車に乗ったところで、そのあとを追いかけて店員のおじさんが財布を忘れてるよと渡しに行った。
客の男はドアを少しあけてその間から手だけ出して受け取り、軽く礼を言って出て行った。
財布を忘れて、それを届けてくれたのにその程度のリアクションで済むのかと思った。
おじさんは笑顔を戻せないままの表情で店内に戻って行った。
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バタースカッチ・コキュートスのホテルへようこそ!
セイレーンのイブニング
テンプレ元はこちら
◆イブニング身上調査書
通名:Evening Eckuculea(イブニング・イークキュレア)
真名:不明 イークキュレアの人魚たちにとって名を知られることは支配されることであり、生涯をともにする伴侶以外には名を明かさないのが習わし
愛称:イブ
年齢:1017歳
性別:女
種族:セイレーン
寿命:不老
誕生日:1006年3月9日 おおかみ座の超新星SN1006が出現した年
星座:うお座
体長:頭からつま先まで2mくらい 170cm女性くらいの体格
体重:97kg
髪色:浅瀬の海のターコイズブルー
瞳の色:ヘリオトロープ
肌の色:乳白色
尾の色:髪色と同じターコイズブルーから乳白色へのグラデーション
声の質:透き通るような甘く美しい声で、時にエコーがかかったように反響する
魔術、特殊能力:歌と音楽で惑わせ虜にする
身体的特徴:上半身は人間で下半身は魚、先祖のセイレーンからの名残で背中に鳥の羽、頭に触覚のような飾り羽がある 下半身は熱帯魚のように色鮮やかでふっくらしており、尾ひれが長い
恋愛、結婚観など:死ににくい種族のため誰しもが子孫を残そうとするわけではないが、恋愛体質
出身:エーゲ海のイークキュレア一族
職業:特になし
癖:ぽろぽろと涙を流す
人間に対して:血の��の多い若い男が特に好物 近づいてきた人間はたとえ女子供であろうと本能で声や姿で惑わせ、水に引き摺り込んで食べようとする
ホテル役割:ゲスト
*交流向け
婚約者:ルーカス・ゴダ・キロン
一人称:私
二人称:あなた
呼び方:あまり人の名前を呼ばない あればフルネームか呼び捨て/ルーカスのことは「ルーカス様」と呼んでいる
*概要
エーゲ海のセイレーン。歌と乙女の姿で人間の男を惑わせ海に落として食べる。繊細で泣き虫なロマンチスト、そしてわがままで残酷な怪物。花と退屈と美しいものを愛し、ホテルのサービスをおおいに楽しんでいる。
人魚としてはとても古い一族で、老いることなく長い時を娘の姿のまま生きる。肉を食べても不死にはなれないが、若返りの水薬「キュプリア」を作ることができる。
*性格
感受性豊かで繊細、そして乙女らしいロマンチスト。強かでわがままな甘えん坊。内向的で感情を胸に秘めるほうで気持ちを言葉にすることが苦手だが、コミュニケーションを取ることは得意。どちらかというと無言で泣いたりじっと目で訴えたり、しっぽや羽を動かしてのボディランゲージが顕著で、親しい相手になればなるほどその傾向が強くなる。
人間や自分の身内でない相手には残酷であり、恐怖に歪む顔を見ながら相手を生きたまま食べたり、魂を閉じ込めて苦しめては遊んでいる。また捕食のためにか弱い乙女のように振る舞って嘘をつくのもお手のもの。
長い時を生きるせいか時間感覚がのんびりしており、手間暇をかけることそのもの、退屈自体を楽しむ。自分の身につける化粧品や装飾品はほとんど自ら作っている。
*モンスター生態
やや鳥の特徴を残した人魚。先祖にあたる魔鳥セイレーンとほとんど生態は変わらず、海を渡る船乗りたちを甘く美しい歌声と竪琴の調べで誘惑し、海に引き摺り込んで食べる。不老で寿命と呼べるものは存在せず、病気にも非常に強いが、外傷や他の理由で命を落とすことはあるため不死ではない。彼らの一族は食べても不老不死になるような効能はない。
基本的に海中で生活するが、陸上でも活動は可能。水に入っていたほうが体は楽。下半身を二本足に変えて人間に擬態することもできるが、その際は声を出すことができなくなる(※普段から喉から声を出しているわけではなく空気を震わせて声や歌を発しているため、姿形が変わるとうまく発声できなくなる)。力は人間よりは強いがモンスターの中ではとても非力。普段は見えないが食事をするときは歯が鋭くなり、流す涙は白い真珠になる。
*家族、一族について
エーゲ海の特に暖かい海に生息する古きイークキュレアの一族。紀元前8世紀のホメロス作「オデュッセイア」に登場する人の顔と鳥の身体を持つ怪物セイレーンがルーツ。古い時代の者ほど鳥の特徴を色濃く残し、近代に生まれた者は人魚の姿になりつつある。一応は深い海中の洞窟に住居があるが、どちらかというと皆個人で好きな棲家を作ることが多い。
イブニングは姉妹ばかりの群れに生まれ、皆それぞれに人間の男を誘惑する術に長けており、一様に美しい歌声を持つ。最近は特にコスメなどの発展著しく人魚の美しさ可愛さ、ファッションも多種多様になってきている
紙にインクで書くという習慣はなく文字はあるが基本は碑文で、大事な伝説や教えなどはぽつぽつと故郷に点在しているが、ほとんどは口伝で一族の者たちが吟遊詩人のように語り継いでいることが多い。外部に伝える必要があるときは石か珊瑚のプレートに彫って渡すことも。
*能力
生まれてこの方人間を食べたり遊泳したりとのびのび気ままに過ごしているため、あまり働くということをしたことがない。繊細な作業に時間をかけることが好きで、自身の顔にメイクを施すことや、身につける装飾品や化粧品を自らよく作っている。その最たるものが若返りの水薬「キュプリア」の精製であり、人魚でも作れる者は珍しい。審美眼は確かであり、美しいものを目利きするのも得意である。ただしそれが地上において金銭的、歴史的価値あるものとは限らない。
種族的なものではあるが音楽の才能に溢れており、竪琴の演奏も見事なもの。特に歌声には聴く者を惹きつける魔力がある。人間に近い種族にはよく効くが、人間的特徴の薄い種族やあまりに上位存在相手には「とても心地いい歌声」程度のもの。
*ホテルでの過ごし方
ホテルには何度か来たことがあり、部屋を暖かい水で満たし、人間料理に舌鼓を打つ。すいすい水槽カートを利用したり人間に擬態したりしてホテルを散歩するのが好きで、特に真珠の池と薔薇庭園が大のお気に入り。
*ホテル外での活動
海のある場所であればどこにでも泳いでいく。どちらかといえば暖かい海のほうが好きだが、冷たくても問題はない。自分が美しいと思ったものを集めるのが好きで、エーゲ海の水中洞窟の中の、水に浸かっていない空間に宝物庫を持っている。古代の金貨や宝石、王侯貴族がつけるようなアクセサリー、美術品、素敵な形の貝殻や流木などさまざまなものを1000年かけて膨大にコレクションしている。普段はあまり持ち歩かないが、必要なときは財産としていくつか持ち出すことも。なにか物作りをしたくなったら、材料を集めたりここから選んだりすることが多い。
*好きなもの
食べ物:人間(特に若い男) ほか 肉食なので哺乳類の肉なら割と好き 調理されているものより生をバリバリ踊り食いするのが大好き 骨や内臓も食べるが魂は食べない
飲み物:生き血 白ワイン
気候:温暖な海の浅瀬
色:紫色や青色などの寒色
香り:白ワイン、バラ、ゼラニウム、ヘリオトロープ、イランイランなどの甘くて華やかな香り
書籍:ギリシャ神話の碑文
動物:魚
ファッション:白金や珊瑚を使ったクラシックで華やかな服
場所:花のある場所、美しいものがある場所
愛用:花の形をした珊瑚の髪飾り
趣味:化粧品、美容液、装飾品、人間の魂の貝殻ランプなどを手作りすること 美しいものや価値あるものを集めたり、音楽を聴くのも好き
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2023/08/16
景色のいい宿に泊まっている。他の部屋との距離も遠く、静寂が広がる部屋の中では薪がチリチリと燃える音だけが聞こえていた。廊下に並ぶように置かれていた本棚から持ち出してきたミステリー小説を志し半ばで足元の背が低いテーブルの上に置いて、凝り固まった背中をほぐすように、状態を捻りストレッチをした。
部屋の中を埋め尽くす冷気の原因となっている雪が、窓の外に降り続けている。景観のためだけに建てらているであろうガス灯がそれをほのかに照らし続けていた。
その時、ビーと部屋中にブザーの音が響き渡る。自分の脳内では、何が起こったのかと理解ができなかったが、凛とした「ルームサービスのお食事をお持ちしました」と言う声に自分の空腹を思い出すこととなった。
テーブルの上のノートパソコンを避けて敷かれたクロスの上に、いかにもこだわりが詰まっているのであろう金色の模様が入った黒の皿に、知らない名前の鶏肉の料理が置かれた。合わせてそばに置かれたグラスに、迷いなくシャンパンを注ぎ、部屋を出て行った背中を適当に見送った後
説明を聞いて、それとなく概要のわかったその料理に横のトレーに入ったナイフとフォークを向けてみた。
確かに美味しいと感じたそれは、食欲に任せてあっという間に自分の中へと消えた。
後ほど片付けに来ると言っていた先ほどの女性の説明を信じ、ある程度まとめて窓きわの小さなテーブルへ移動する。
ノートパソコンを起動した後、部屋にあった小さなスツールを寄せた。
この景色に似合わないそれでメールソフトを起動する。
そして、それを起動する間、先ほど食事とともにひっそりと置かれていた、黒く意味ありげな豪華な模様が刻まれた封蝋で閉じられた封筒の写真をスマートフォンで撮った。
私と名前も見た目もほとんど同じであった先輩とは、入社初日に出会った。そして面白半分で私の教育係として任命した課長の手により、性格も好みも癖も似ていることがわかり瞬く間に仲良くなったのだ。社内でも双子のようだと評判だったはず。
その先輩宛の封筒の画像をメールに添付して送ると、現在勤務中のはずの先輩からは「開けてみて」とすぐに返信が来たので思わず笑ってしまう。
有給が多少余っていると聞いた私に、今日先輩として、ここに泊まってくるように頼み込んだのは先輩だった。
自分と同じ顔が塩らしい顔で頼み込んでくることに我慢ができず、渋々頼みを聞くこととした私に、その場で十分すぎる旅費が入った茶封筒を私に握らせて「何かあったらすぐ連絡して」と言ったのだ。
返信に従い封筒を開く、すると中に入っていたのは上質であろう紙一枚であった。
降りたままれていた紙を開く、するとそこには万年筆か何かで「今夜、例の場所で待っている」と書かれていた。同時にかけられていたであろうスモーキーな香水の匂いが鼻に届く。
自分とほとんど同じ顔で、ほとんど同じ名前のあの先輩と私の違いは、年齢と身長くらいだと思っていた。
だがその認識は違っていたのだと気がついた。先ほど切り捨てた封蝋も、この特徴的な色のインクも先輩には慣れ親しんだものなのだろうか。
「これどうしますか、香水の匂いもします」と、先輩にメールを送った。
どのような返信が来るのか、私にはわからなかった。
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