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#アジア花の文化協会
yotchan-blog · 24 days
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2024/8/29 13:00:30現在のニュース
地下鉄車内で女子高校生に体液をかけた疑い、34歳の会社員の男逮捕(朝日新聞, 2024/8/29 13:00:28) 文学座の俳優・高橋克明さん死去、59歳 テレビドラマなどでも活躍(朝日新聞, 2024/8/29 13:00:28) 宇都宮LRT×自転車、車内持ち込み実証 観光活用探る - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/8/29 13:00:12) 東海道新幹線、三島ー名古屋間で30日に運休 台風10号でJR東海 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/8/29 13:00:12) 安倍派、相次ぐ処遇言及に動揺 非公認や不記載額返納案 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/8/29 13:00:12) 4年半ぶり利下げを“宣言” 米FRB議長が慎重姿勢を変えた理由 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:57:59) 品薄続くコメ 国の「備蓄米」、なぜ使わないのか? その理由 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:57:59) 福岡市地下鉄 29日午後9時以降、全線で運転見合わせ 30日も(毎日新聞, 2024/8/29 12:55:48) 「デジタル円」 暮らしは便利になるか 花沢葵 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/8/29 12:54:25) 信越化学工業・斉藤恭彦社長「買収に社運をかけてはいけない」 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/8/29 12:54:25) ストーカー容疑、本社記者を逮捕 警視庁 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/8/29 12:54:25) 「異端児」は昔の話…河野太郎氏が「自民っぽさ」アピール 実は岸田首相にも似た過去が 混沌の総裁選 :東京新聞 TOKYO Web([B!]東京新聞, 2024/8/29 12:51:59) 渋谷にミャクミャク登場、万博PR 東急駅長らパンフ配り「多くの人、関西に行って」([B!]産経新聞, 2024/8/29 12:51:51) 大雨被災の美祢線再開に58億円以上 鉄道なら、JR西試算([B!]産経新聞, 2024/8/29 12:51:51) 現場から:丹波・氷上高 生徒会主導、校則を改定 教諭と協議、実現に喜び /兵庫 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:51:33) 余録:「教科書に載るかな平成コメ騒動」… | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:51:33) 米口コミサイトがGoogle提訴 地域情報検索で競争阻害 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/8/29 12:48:37) アジア系スター生む米拠点レーベル88rising 日本勢も注目(朝日新聞, 2024/8/29 12:46:09) 山陽新幹線の計画運休を前倒し JR西、午後5時ごろに 台風10号 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:45:43) 台風10号接近 西鉄きょう順次運休 鉄道、高速・路線バス /福岡 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:45:43) 憂楽帳:人気の手作り鉄道 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:45:43) JR西「費用は58億円」 美祢線復旧検討部会が初会合 自治体から質問相次ぐ /山口 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:45:43) 東海道新幹線、三島-名古屋間で30日に終日運休 台風10号 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:45:43) 北陸新幹線延伸「京都新駅」はどこに? 候補地3案、工期や費用など長短あり([B!]読売新聞, 2024/8/29 12:43:45) トラック計141台を飲酒検問 5月の群馬・伊勢崎5人死傷事故受け(毎日新聞, 2024/8/29 12:41:26) 「今いる場所から逃げてもいい」元不登校の監督が映画に託した思い | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/8/29 12:39:51) 運転士と車掌、制帽なくてもOK…JR四国([B!]読売新聞, 2024/8/29 12:36:18) 山陽新幹線の広島―博多駅間、午後5時頃から運休…気象情報に基づき前倒し([B!]読売新聞, 2024/8/29 12:36:18) 夏休み明け「学校行きたくない」 当事者だった精神科医「逃げて」(朝日新聞, 2024/8/29 12:30:39)
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bearbench-3bun4 · 2 months
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「虚無への供物」中井英夫 5581
終章
58 五月は喪服の季(とき)
蒼司の告白後の世俗なんかが語られますが、正直この後になんの話があるのでしょう。
その頃の風俗や事件などが羅列され、現実味を与えています。 が、それほどの効果があるのでしょうか
プロレスブームは、1954年(昭和29年)の力道山vsシャープ兄弟から始まったみたいですね。 その後、力道山がアジア王者になったり世界タッグ王座になったりでその勢いに拍車がかかったみたいです。
ボディビルのブームは、昭和31年に日本ボディビル協会が設立されたのを基に始まったみたいです。
M+W時代というのは、男性度(M)女性度(W)を示すぐらいの意味で、映画『青春怪談』(獅子文六原作、日活版、新東宝版の2作が同時に公開された)から広まったようです。従来の男性像、女性像に対する見方が変わり、社会的に性差に対するこだわりが少なくなってきたことを反映したようです。
トニー谷の愛児誘拐事件は、1955年7月15日、人気芸人トニー谷の長男が下校途中に誘拐されたものです。
女学生の火だるま自殺は、わかりませんでした。
森永ヒ素ミルク中毒事件は、1955年6月頃から主に西日本を中心として起きた、ヒ素の混入した森永乳業製の粉ミルクを飲用した乳幼児に、多数の死者・ヒ素中毒患者を出した毒物混入事件です。
紫雲丸事故は、1955年(昭和30年)5月11日06時56分、香川県高松港沖合において日本国有鉄道(国鉄)の宇高連絡船の紫雲丸と第三宇高丸とが衝突し、紫雲丸が沈没して乗客乗員168人が死亡・行方不明になり、その多くが修学旅行中の小中学生や婦女子であったという事故です。
橋北中学校水難事件は、1955年(昭和30年)7月28日に三重県津市の津市立橋北中学校の女子生徒36人が、同市中河原海岸(文化村海岸)で水泳訓練中に溺死した水難事故です。
原爆投下後10年でいくつかの出来事があったみたいです。 1955年8月、 中区中島町1番(相生橋南)に原爆供養塔、納骨堂が改築させられた 中区中島町1番(原爆供養塔南)の平和の石燈 中区基町6番77号に電信電話職員原爆犠牲者慰霊碑 中区基町22番(三篠橋東詰南、本川河岸緑地)の広島陸軍病院原爆慰霊碑 中区小町1番(三井ガーデンホテル広島南東、平和大通り緑地帯)の移動演劇さくら隊原爆殉難碑 なんかが上がっています。
花火工場が相次いで爆発しとありますが、しっくりくる事故は、墨田区花火問屋爆発事故くらいです。
十日詣ともいわれる四万六千日(観世音菩薩の縁日)が、今年も7月10日行われたことが、 そして、今年のパリ祭は7月14日に行われることが、さり気なく挿入されています。 これだけの事件事故があっても催事は行われるということなんでしょか?
また、ボートネックの若者たちが氾濫した太陽族やカリプソとシスターボーイそれから狂熱のロカビリー、 ファンキー族が避暑地にたむろしてドドンパツイストからボサノバまでと風俗が描かれます。 太陽族は、石原慎太郎の小説に由来する風俗ですね。
季節は初夏になっていて、 下落合の牟礼田の家で、久生と亜利夫と藍ちゃんの四人が会っています。 何を考えたのか、久生は結婚の延期を主張して譲らず牟礼田はまたひとりでパリに帰ることになり、 この日は送別のために集まったのです。
蒼司はあれ以来、腰越にもあらわれず、牟礼田にも何の連絡もないという。
黙っていた牟礼田がつぶやきます。 自分が犯人な筈はないのに、犯人の要素を持つというわけかと。
つづく
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nua-ap · 8 months
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おやゆび姫
名古屋芸術大学 Presents
音楽の森 家族のための朗読コンサート「おやゆび姫」
2024年 3月8日(金)・9日(土) 名古屋芸術大学 東キャンパス 8号館スタジオ ほか
会場へのアクセスはこちら
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3月8日(金)  18:30〜 「おやゆび姫」
3月9日(土)  13:00〜13:45 ワークショップ  14:00〜 「おやゆび姫」
※「おやゆび姫」は各回開演15分前より開場
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名古屋芸術大学地域交流センターでは、毎年、子どもたちとその家族のためのコンサートと、体験型イベントをお届けしています。大学のあるこの北名古屋市のみなさんに、音楽の楽しい体験をしていただき、そしてその後に、ゆっくりとコンサートを聴いていただく催しです。 子どもたち��、絵本や童話の世界が大好きです。それは、素敵なお話を読んでいると、きらめくたくさんの音と、色とりどりの光に満ちた空想の世界が限りなく広がるからです。私たちは、子どもたちの心の中にそんな空想がたくさん広がり、いつか本当に、子どもの時に空想した素敵な世界を創ってくれることを夢見て、今年も「音楽の森」をお届けいたします。今年はアンデルセンの童話「おやゆび姫」です。ごゆっくりお楽しみください。
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家族のための朗読コンサート「おやゆび姫」
クラリネット > 中村由加里 ファゴット > 岡野公孝 ピアノ > 服部響子 ソプラノ > 伊藤ゆり子 朗読 > 藤島えり子
原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン 構成:丹羽康雄 演出:嗚海康平 音楽:梶田美香 絵:三宅世梨菜
照明:嗚海康平/松原沙耶華(3年)、鈴木日奈子・宮原羽菜(2年) 音響:中根美咲・福国隼大(3年)、植松風香・北川正菜・ニ木陽菜・松木花水実(2年)、上之未来(1年) 制作:小田原一華・河合恒平(2年)、齋藤寧々・田中蒼真(1年) 主催:名古屋芸術大学 地域交流センター
入場料:500円(未就学児無料)
お申し込みはこちらから(webフォーム)
※入場料のお支払いは、当日精算のみ(現金)
お問い合わせ:舞台芸術領域 舞台プロデュースコース[email protected]
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ワークショップ おやゆび姫がきいている音ってどんな音?
小さなおやゆび姫は、森に咲くお花の中で、土の中で、川の近くで、そして高い空で、いったいどんな音をきいているんだろう。大きなきみにはわかるかな。 おやゆび姫のお話をみんなで読みながら、「音」を想像して、その音を音具等で作ってみる体験型イベントです。 おやゆび姫の暮らす世界にとびこんでみましょう。
※音具とは、楽器ではない音を出す道具のこと
日時:3月9日(土)13:00〜13:45(12:30受付開始) 会場:Art & Design Center EAST(東キャンパス内) 推奨:小学校低学年 定員:15名
※無料・要予約
お申し込みはこちらから(webフォーム) 企画:名古屋芸術大学 舞台芸術領域 舞台プロデュースコース
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藤島えり子(朗読)
東海地方を拠点とし、2015年度より5年間、愛知県の劇場「長久手市文化の家」の契約アーティスト”創造スタッフ”として活動。近年の主な出演は、下鴨車窓「漂着(kitchen)」(2022)、第七劇場「三人姉妹」(2023)などストレートプレイのほか、国際芸術祭あいち2022ジョン・ケージ「ユーロペラ3&4」、親子で楽しむ 0歳からのミュージカル「ヘンゼルとグレーテル」など、ジャンルの垣根を超えた作品にも出演。
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中村由加里(クラリネット)
愛知県立芸術大学卒業。第21回岐阜県ソロコンテストにおいて最優秀賞受賞。日本クラリネット協会主催第4回アンサンブルコンクール3位入賞。アイリスクラリネットカルテット 、ウインドアンサンブルGAJA 各メンバー。一宮市アーティスト・イン・レジデンス登録アーティスト。名古屋芸術大学非常勤講師、愛知県立芸術大学 病院アウトリーチプロジェクトコーディネーター、岐阜県立各務原西高等学校吹奏楽部非常勤講師、愛知県立一宮南高等学校部活動指導員。
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岡野公孝(ファゴット)
愛知県立芸術大学卒業。チェコ共和国プラハ音楽院研究課修了。2019年桐朋学園大学富山オーケストラアカデミー研修課程修了。2015年小澤征爾の音楽塾オペラ出演オーディションに合格し、M.ラヴェル作「子供と魔法」に参加する。ファゴットを青谷良明、前田信吉、トマーシュ・フランティシュ���各氏に師事する。現在はフリーランスのファゴット奏者として関東、中部で活動する。(株)ヤマハミュージックジャパン嘱託講師。
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服部響子(ピアノ)
愛知県立芸術大学音楽学部卒業。第8回中部ショパン学生ピアノコンクール銀賞、第5回ショパン国際ピアノコンクールin ASIAアジア大会出場、第15回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選、第17回江南ピアノコンクール第1位など受賞。2009年~2016年までヤマハピアノデモンストレーターを務める。2014年~響子ピアノ教室主宰。全日本ピアノ指導者協会正会員。ピティナ新人指導者賞、ピティナ指導者賞、ブルグミュラーレッスン賞4回受賞。
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伊藤ゆり子
6歳からピアノを始め18歳で声楽に転向。名古屋芸術大学音楽総合コース卒業。在学中に大学50周年記念ガラコンサートや第44回オペラ公演「泥棒とオールドミス」(レティーシャ)、第49回卒業演奏会、歌曲の夕べ等に出演。同大学院音楽研究科2年在学中。声楽を馬場浩子氏に師事。
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フライヤーレイアウト:橋本デザイン室
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apoandbangpo · 11 months
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Jungkook Dazed インタビュー 翻訳
自らの道を走り始めたジョングク
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この夏、ノートパソコンの前で眠ってしまったジョングクを600万人のファンが見守った。ポップ界における東アジアのアーティストの扉を吹き飛ばした彼は今、私たちを「驚くべき」ソロ新時代へと誘う。
世界で最も人気のあるK-POPアイドルの一人であり、世界で最も人気のあるポップ・スターの一人であるジョングクが、彼の直感がいったいどのようなものなのかを説明しようとしている。唇の右側にある二重になったピアスをいじりながら「なんというか...」と言葉を詰まらせる。真っ白なTシャツが、右腕に刻まれたタトゥーをより際立たせている。「言葉で表せないような感じです」 と言って笑いながら、軽く額に手を当てる。「鳥肌が立つとかじゃなくて、ただ『これはいけるぞ、これだ』って感じがするだけです」
アメリカ人ラッパー、LattoをフィーチャーしたUKガラージテイストのソロ・デビューシングル『Seven』を初めて聴いたのは、彼の記憶によれば3月のことだった。そして、即座にこの曲の虜になった。「すぐにロサンゼルスでのレコーディングのスケジュールを組み、ビデオ・コンセプトの打ち合わせをしました。すべてがとても順調に進みました」と振り返る。
7月にリリースされたこの曲は、イギリスとアメリカのシングルチャートで数週間にわたってチャートインし(アメリカでは1位を獲得)Spotifyでは、わずか6日間で1億回再生を達成した史上最速の曲という栄冠に輝いた。韓国の女優ハン・ソヒが出演したミュージックビデオは、YouTubeで1日に3,900万回もの視聴回数を記録した。彼が今までに楽曲に対して揺るぎない直感を感じたのは『I Need U』(2015年)だけだという。この曲は、高い評価を得たBTSの3rd EP『花様年華 pt.1』からのファースト・シングルで、彼らをスーパースターダムに押し上げる重要な足がかりとなった作品だと広く認識されている。
ジョングクは直感的なものと無形のものを重要視している。前者は彼の現在を導くものである。一方、彼の未来は後者によって揺り動かされている。少なくとも、彼自身がアーティストとしての自分をどう見ているかという点においては。だが、この話は後にする。というのも、最近26歳になり、この10年間を超有名人として生きてきたジョングクは、今この瞬間、自分が何者であるかについて考えているからだ。「僕は自分の感情に正直なタイプだと思います」と彼は言う。「僕はすぐに変わります。今やりたいことをやらなきゃいけないんです」
HYBEのソウル本社である巨大なビルの中の何の変哲もない一室にいるジョングクとZoomを通して話している。HYBEは、2005年にBig Hit Entertainmentとしてスタートしたマルチレーベル企業で、BTS以前にはK-POPアイドルグループを育成したこともデビューさせたこともなかった。1週間前はロンドン に、その前はニューヨークに滞在していた彼は、重い風邪と闘っていたのだが、テレビの生放送では完璧なパフォーマンスを披露し、どうにかそれを隠していた。
今回の撮影が行われたロンドン北部のスタジオでは、ジョングクは辛抱強く、協力的でありながらも非常に静かで、周囲の慌しい動きに視線を注いでいた。もともと内向的な性格の彼だが、撮影現場には、ざっと数えただけでも少なくとも40人がいる。スーツ姿のボディーガード2人を含め、その半分は彼自身の関係者だ。全員の視線が常に彼に注がれ、彼の一挙手一投足、髪型や服装、表情のわずかな変化まで注視されている。何とも疲れそうだ。彼のスタッフの1人は微笑みながら「彼は慣れていますよ」と肩をすくめた。
撮影の合間に、ジョングクが挨拶に来た。私たちは以前にも会ったことがある。2018年、BTSが成層圏に突入し、アリーナで公演していたのがスタジアムを完売させるまでになった頃だ。そのときも彼は静かだったが、精神的にも肉体的にもそわそわした不安げな雰囲気を漂わせていた。依然として彼の内面には掻ききれないような痒みがあるが、以前には欠けていた、と彼自信が感じている大胆さと自信によって、それが和らいでいる。それらは、長い間ステージで体現してきた彼の持ち味でありながら、日常生活にはついてこなかった特徴だ。「ステージに立つと、さまよっていた考えや感情が静まります」と彼は言う。いつも舞台に立っていた彼にとって、その2つの世界にそれほど大きな隔たりはなかったようだ。
パンデミックによってBTSの2020年『Map of the Soul Tour』が中止に追い込まれるまで、ジョングクは2014年以来、毎年グループとともにツアーを回っていた。2021年と2022年には、ソウル、ロサンゼルス、ラスベガスで1週間にわたるレジデンシー公演を行った。その後、2022年10月に、メンバー7人のソロ活動と韓国人男性全員に義務付けられている18カ月間の兵役服務のために、一時的な活動休止を発表した。この休止期間は彼に、自身の一部を解きほぐす機会を与え、ジョングクは内面にある軋轢を解消し始めた。そのひとつが、彼自身が自称するところの「怠け者」 であり、それが野心と競争心を抑えていたという。「以前は自分のそういうところが嫌いでした。そのせいで自尊心が欠けていたんだと思います」 とジョングクは言う。答えは、そんな自分を消し去ろうとするのではなく、違う角度から自分を見ることだった。「見方を変えて以来、自分の中のもっと良い特徴を見つけられるようになりました。逃したチャンスに、くよくよしたり、怠けている自分を責めたりして『なんで、あの時できたのに、できなかったんだろう』と考えるよりも本当の自分を受け入れ、できることに集中するようになりました。自分のペースで物事を進めることで、より多くのことを得られます。一日中ベッドに横になったり、テレビを見たりしたかったら、そんな一日を過ごすのもいいんじゃないかって」
これは、彼が自分の行動やその背後にある理由を理解する上で、連鎖的な影響を与えた。「僕は有名で人気のある歌手になりたかったし、そのためにはファンとアーティストの間に相互作用が必要だと思いました。愛を贈り、愛を受け取らなければなりません。でも、僕はARMY(BTSのファンコミュニティ)に『どうして、こんなにたくさんの愛を贈ってくれるんですか?どうして僕を愛してくれるんですか?』と尋ねていました。僕は愛を受け取るために一生懸命努力したつもりですし、その愛を当然だとも思っていません」とジョングクは言う。「とてもとても感謝しています。でも今は、謙虚に受け入れるべきだと思います。時間が経ったからかもしれませんが、今は逆になったんです。ファンのみなさんから、たくさんの愛と応援をもらっているので、その人たちに僕の存在によってもっと自信を持ってほしいし、もっと自己肯定感を持ってほしいと思っています。それが、僕がベストを尽くそうとする理由なんです」
ARMYの間で長年使われているフレーズがある。「BTS paved the way( BTSが道を切り開いた)」という言葉だ。特にアメリカでは、それまで東アジアのアーティストにとって、ほんのわずかな隙間しかなかった扉を彼らが蹴破ったのだ。あまりに強烈で、急速で、予想外だった彼らの躍進に不���打ちを食らったアメリカのエンターテインメント業界は、ビートルマニアの記憶をたぐり寄せ「BTSマニア」と呼ぶしかなかった。BTSは次から次へと記録を塗り替え、グラミー賞に5度ノミネートされるほどの有名アーティストとなった。アルバムセールスは全世界で1億500万枚を超えると推定されている。
ジョングクは、長年にわたって多くのARMYと会話してきた経験から、なぜBTSが言語、年齢、性別、人種に関係なく人々の共感を呼ぶのか、その理由を正確に理解している。「僕たちの歌やパフォーマンスに込められたメッセージが(人々を)慰めたんです」と彼は言う。「僕たちは、人々が聴く音楽の範囲を多様化することに貢献してきたと思いますし、文化的な観点からも多様性は重要です」 しかし彼は、BTSが壁を打ち破れた理由は、彼らの音楽を広めようとするファン自身の努力でもあるとする。さらに、こう話す「映画、テレビ、ファッション界や世界的なステージで活躍する多くの韓国人アーティストの方々。僕たちだけの力じゃないです」。
カルバン・クラインなどの巨大ブランドの広告塔、柔軟剤からコンブチャまで、彼が使用するものは何でも売り切れる。『Euphoria』などの彼のBTSソロ曲にインスパイアされたタトゥーを誇らしげに入れるファン。こうしたジョングクのスーパースター・アーティストとしての影響力に反して、彼は素朴で謙虚だ。一般的に、大衆文化は幼いスターにとって非情なものだが、15歳でデビューしたジョングクは、然るべき時に彼の襟を正してくれるバンドメンバーたちの注意深い眼差しの下で育った。彼は気配りができ、どこまでも礼儀正しく、好奇心旺盛で、茶目っ気のあるユーモアの持ち主だ。ライター/プロデューサーのAndrew WattとCirkutと共に『Seven』をレコーディングした際、彼はこれまで挑戦したことのないジャンルでうまくやろうと意欲満々で、マイクの前に立つと目に見えて緊張した面持ちだったが、2人から称賛の言葉を浴びせられると、明らかに嬉しそうな表情を見せていた。
「自分の声でどんな音楽ができるか試すために、できるだけ多くのジャンルをやってみたいです」と彼は言う。また、ソロ・デビューシングルの成功が、これからリリースする曲のサウンドに影響を及ぼすことはないと付け加えた。「音楽を聴いて、それが良かったらジャンルに関係なく、そのまま進んでいくだけです。『おお、この人はどんなジャンルでもこなせるんだな』って言われるのは本当に気分がいいので、みんなを驚かせられたら、すごく楽しいと思います」
数年前、彼は自分が書いたものをほぼすべて削除していた。当時を思い出し、笑みを浮かべる彼のピアスに光が反射する。「実は、音楽を作っては捨ててしまう���を直そうとしているんです。でも、過去に自分が作業した曲を聴くと、今の自分はあまり満足できないんです。完璧だと思えなければ、どんな音楽も発表したくなかったですし、そう思える雰囲気もなかったんです。だから全部削除しました」
BTSが活動を再開する日が来るまで、ジョングクは自分自身の境界線を壊したいと考えている。昨年9月、彼はBTSの『Proof』(Collector's Edition) に収められた手紙にこう書いている「『僕の人生の主人公は僕以外の誰でもない』という気持ちで生きています。どんな環境に置かれても、誰が周りにいても、流されることなく自分を守り、自分をコントロールできるというマインドを持つこと。それを忘れないように生きています」。(余談:ジョングクがDAZEDの表紙撮影でシャツを着用しないという明確な取り決めはなく、どの衣装も事前に計画されたものではなかった。だが、楽屋から出てきた彼は、黒いレザージャケットの下に何も身につけていなかった。これが彼が望んで決めた服装だったのだ。黙ってヴィンテージのメルセデス・ベンツの運転席に乗り込んだ彼の腹筋は、くっきりと割れていた。そして、彼はカメラレンズをじっと見つめた)
BTSの最年少メンバーであるジョングクは、ウサギのようなグループの末っ子という本来のイメージが依然、優勢であることを知っている。「そういうところをすごく好いてくれてる」と彼はロンドンに滞在中、最近頻繁に行っているライブ配信の中でファンに言った。「みんなが、そういうところが好きだとする。それで僕はそれだけについて行く。それじゃあ、僕が変えられるものは何なんだよ?自ら、僕の人生なのに。僕が変えなきゃいけないじゃん?僕のことを愛してくれる人たちに『僕はこうです』って話して、それを強要するわけじゃないけど。僕はいつも新しいものを探して、その次に新しいものを面白く作りたいし、それでもってまたARMYたちに認められたいし」 また、『Seven』のExplicitバージョンの必要性を感じた理由を問う声にも答えた。このバージョンでは「And that's why night after night, I'll be lovin' you right」という歌詞が「And that's why night after night, I'll be fuckin' you right」になる。彼はこう言った「そう感じられたのなら、もう、どうしようもないけど。僕ももう何歳だよ〜(笑)」 (※Weverse Liveでのジョングクの発言部分は@may66669様の翻訳を許可を得たうえで使用させていただきました。引用元:リンク)
ここ数年の彼はボクシングを始め、眉と唇にピアスを開け、耳のピアスも���やした。髪を伸ばし、たくさんのタトゥーも入れた。「極端なことが好きなんです」と彼は笑いながら言う。「いつも人から、丸くて柔らかそうに見えるって言われるんです。僕は鋭くて力強いイメージが欲しいんです」 デビューシングルについてジョングクは、「自分のイメージから脱却しようとしたわけではありません」と語る。彼から見れば、すでに進化は起きており『Seven』は現在の彼をそのまま反映しているのだ。だからこそ、あの核心を突くライブ配信で、彼は毅然とした態度で率直に語ったのだ。「新しい挑戦を通して、ソロ・アーティストとしてどれだけ成長したかを見せることが重要でした」と説明する。「居心地のいい場所に留まったり、慣れ親しんだものに甘んじたりするのではなく。それをファンのみなさんに十分に説明したかったんです」
彼がこうした透明性と誠実さを求めるのは、ARMYとの深い心の絆があるからだ。ジョングクはARMYのことを話すとき目を輝かせる。「ARMYのことを思い出したり、会いたくなったりしたときは、ライブをつけて一緒に遊びます」と彼は言う。彼はHYBEのプラットフォーム、Weverseを通じて、今年だけで20回以上ライブ配信を行なっている。そのほとんどは寝室やリビングルームからで、しかも真夜中であることが多い。真面目なものから笑えるものまで、さまざまなコメントに何時間にもわたって答えている。カラオケをしたり、料理をしたり、お酒を飲んだり、洗濯物だって畳む。6月には、ジョングクが配信中に寝てしまい、それに気づいたスタッフが配信を止めるまでの45分間、600万人がその様子を見守った。
ARMYに「もう寝て」とか「飲み過ぎないで」と言われると、彼はやんわりと拒否するが、「ARMYは僕に関心があって、僕のことを好きだからそう言うんです。だから全然気にしません」と彼は話す。ファンがジムに現れたり、食べ物を家に送ってきたりしたときは、しっかりと、しかし丁重にやめるように言う。「複雑な関係ではありません。僕はARMYに自由に話すし、ARMYも僕に自由に話せます。相手が不適切なことを言ったとしても、それを受け入れるか、無視するかは僕の判断であり、僕の自由です」
2021年の『Vogue Korea』とのインタビューで、ジョングクは自分自身のことを完璧でありたいひび割れた灰色(「まだ何にもなっていない色」)の六角形であり「もっと上にあがりたい」人間だと表現した。だが、彼はそれを淡々と、いくぶん希望的にさえ言った。なぜなら、それが彼の原動力になっているからだ。昔も今も、ジョングクの中で「もっと」とは「もっと優れた、もっとかっこいい歌手になること」なのだと彼は熱く語る。「僕の中では、僕は自分が思い描いていたような歌手じゃない。僕が抱いていた歌手像とは違うんです。だから、もっと上を目指すんです」
しかし、この「もっと」という言葉は、会話において難問を投げかける。なぜなら、それは未来の一部であり、その未来は彼にとって明確な目標よりも、より雰囲気を重視する無形の領域だからだ。だからジョングクは、その想像上のイメージが何なのかを語ることができない。「まだ、はっきりとはわからないけど、何かあるような感じがするんです」 彼は人差し指を空中に突き立てて、上を指さす。「すぐそこにあるんです。ただ、まだ辿り着いていないだけなんです」
2023年のジョングクは、その「まだわからない」状態をよしとしている。彼は今を生き、物事をシンプルに考えることを心がけている。たとえそれが「言うは易く行うは難し」であったとしても。「まったく考えないでいるのは不可能です」と言って彼はため息をつく。「考え事をすると、その考えが延々と続いて、どんどん深みにはまっていくことがあるじゃないですか。それがポジティブな結論につながることもあると思いますが、僕の場合はネガティブな結論につながることもありました。でも、今は自分にある程度、自信が持てるようになったので、余計な考えを排除できるようになってきました」 頭を落ち着かせる術を学ぶ中で、彼は「まだ起こっていないことを心配したり、『自分の期待に応えられなかったらどうしよう』と考えたりすることが少なくなった」という。
しかし、ソロ・デビューアルバムを視野に入れ、さらなる音楽制作に取り組んでいるジョングクは、振り返ってみれば自分がどれほど成長したかを知っている。「(デビューシングルでは)自分の直感を信じて『観客に届くかな、たくさんの人に届けられるかな』と考えていたんです。それが、ある意味、証明できました」 そして、あの曖昧なグレーの六角形ではなく「白になりたいです。どんな色にでも好きなように染められるので」と顔いっぱいに、可能な限りの大きな笑みを浮かべながらジョングクは言った。
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mamuflower · 5 years
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ついに。 最年少で第1期生の講師として、認定登録されました。。 本当に18才からお世話になって、東京に行った私に札幌から支えてくださった佐藤ハル子先生のおかげです。 まだまだ勉強すること、したいことがあります。いろんな経験をしている先生たちからも学びたいです! 今年、来年とまた色々な方面で活躍できたらと思います! #AND#花#フラワー#ハナアソビ#世田谷区#大田区#目黒区#and-flower#flower#giftオーダーメイド#大田区#世田谷区#渋谷#andフラワー#アレンジメント#AFCA#アジア花の文化協会#講師 #花#アジア https://www.instagram.com/p/BxXL0_ggQVW/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1lycuaio08aeq
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kennak · 2 years
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統一協会(統一教会)とはどのような宗教団体なのか、国会議事録で見てみましょう。1998年9月22日法務委員会/中村敦夫委員(以下同引用) 「統一協会は宗教の名をかりてさまざまな反社会的な行動をとっている団体でございます。」 「特に青年たちあるいは主婦層をターゲットに、大変システマチックな心の操縦法というものをうまく使いまして、いわゆるマインドコントロールをしていく。最初は正体を隠してさまざまな形で勧誘をやるわけです。」 「例えば、この前の新潟の花火大会なんかにも出かけてきて、あめを配りながらビラをまいて、遊びに来いというような形でそこから連れ込んで、ビデオを見せたりいろいろなサービスを与えて引き込んでいくわけですが、次第に今までの考え方を否定していく、常識というものを全部壊していく。」 「だんだん自信がなくなって心が真っ白になっていく。その段階で教義のようなものをがんがんと注入していくわけです。そしてある段階まで来ると、これを集団的に隔離して、完全にもう自分の判断で物を考えることができないような、そういう頭の構造につくり変えてしまう。」 「そして外界の情報を完全に遮断して、それから珍味売りだとか、知られている霊感商法だとか、こうしたことに無賃��働者として使っていく。/この結果、子供たちがそういう団体にとられて本当に苦しんでいる家族というのがもう何千とあるわけで、長い長い間これが続いてきたわけです。」 「教祖である文鮮明という男も、経歴を見ると、もうスキャンダラスチックな行動で埋められているような人物です。最初はピョンヤンの方から布教を始めていくわけですけれども、その教会でセックスを媒体とした非常にいかがわしい布教を始めて、二度も逮捕されているわけです。」 「一九四六年、四八年、風紀紊乱罪とか二重結婚とかいかがわしい容疑で逮捕されていると。これは教義そのものも非常にセックスに絡んだ、そうしたおかしな教義なんです。」 「後にアメリカでもいろいろな問題を起こして、アメリカの議会ではフレーザー委員会というのが開かれまして、一九七六年に、これはもうキリスト教のセックス風解釈をした珍妙なものだというふうに断定されたというのがこの本質でございます。」 「ピョンヤンで捕まっていましたが、朝鮮動乱のときに、どさくさに紛れてこの文鮮明という男は脱獄して韓国に移りまして、そこから反共活動を始めて勢力を拡大する。そして日本にやってきて大変な力を持つわけです。」 「統一協会の利益というのは、八割はもう日本の霊感商法から上がってくるというようなことなんです。しかし、その後アメリカへ移るわけですけれども、一九八四年にも脱税容疑で捕まって、一年六カ月刑務所に入れられるという経過があります。」 「この男が平成四年三月二十五日から四月一日まで日本に滞在していたわけですね。これは入管法五条というものを見ますと、本来的にこうした人物は入国できないはずになっておるわけです。」 「なぜ入れたかといいますと、入管法の十二条の方で、特別の事情があって法務大臣が認めた場合は入れるということになっておるわけですけれども、その理由が、刑確定後七年が超過しているということが一つあります。」 「北東アジアの平和を考える国会議員の会という妙なものが突如でき上がっていまして、この招待でもって入るという形になりました。」 「前参議院議員が一人、そして当時の現役の衆議院議員が五人ですか、六人ででっち上げたような会でして、大体、統一協会から秘書を派遣してもらったり、献金をいっぱいもらったりしている連中の名前が並んでおります。こんなふうにして入ってきたということです。」 「霊感商法が大分だめになってきて、またバブルの崩壊もありまして、大分赤字になってきた。無理やり知らない人間をくっつけて合同結婚式をやって、そこから参加者に大変高い会費を払わせてつないでいくというのが現状なんですけれども、それに文鮮明が来たがっている」 「国会議員に対して統一協会やその政治組織などから秘書が派遣されているというのは広く知られているわけですね。多い人は統一協会から一人の議員に九人もの秘書がついているというようなこともあります。」 「冷戦後、文鮮明は反共というのを取りやめて急速北朝鮮に近づいていくわけです。金日成主席に大金を提供したり、あるいは事業の共同経営を持ちかけたり、そういうことを積極的に開始したわけです。」 「高村外務大臣、この方はかつて統一協会の代理人だったわけですね。裁判の記録などにも載っているわけです。それから、一九八九年の資産公開では、統一協会の霊感商法の元締めであるハッピーワールドという会社、ここから時価三百八十万円のセドリックを提供されている」 1998年9月22日参議院法務委員会議事録より引用。 https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=114315206X00319980922&current=16 以上は、中村敦夫さんが参議院議員に当選した直後、文字どおりの最初の国会質問です。野党系無所属議員でも、しっかりと国会活動をすれば、これだけのことができるのです。 野党第一党には野党第一党の、野党系無所属議員には野党系無所属議員のやるべきこと(できること)がそれぞれあるのです。え?「議席が少ないから何もできないと訴える元議員がいる?」って?それはやる気がないのか、無能なのか、いずれか(あるいは両方)です。 引用元である議事録を見れば分かりますが、中村敦夫さんは当選直後の初質問で、この問題を法務大臣にグイグイ問いただしています。事実、文鮮明は日本に入国できないまま死亡しています。 中村敦夫さんが議席を失った後、福島瑞穂議員と有田芳生議員が一貫して、統一協会(統一教会)の監視活動を国会で担ってきました。知られていないことですが、国会議員には、このような役割もあるのです。 質問数日前のやりとり 政策秘書(わたし)「え?これ本当にやるんですか?」 中村敦夫議員「当選したら、最初の質問は統一協会(統一教会)問題と、立候補の時から決めていたんだ」 中村敦夫さんは、議員になる前から統一協会(統一教会)問題に身体はって取り組んできました。 https://六マリアの悲劇.com/6-%E4%B8%AD%E6qnbn90c.com/6-%E4%B8%AD%E6%9D%91%E6%95%A6%E5%A4%AB-vs-%E7%B5%B1%E4%B8%80%E6%95%99%E4%BC%9A%E3%80%8C%E6%B7%B7%E6%B7%AB%E6%B4%BE%E3%83%BB%E8%A1%80%E5%88%86%E3%81%91%E3%80%8D%E8%AB%96%E4%BA%89%E3%81%AE%E6%A0%B8/ 今は、原発問題に取り組んでいます。議員バッジがあろうとなかろうと、言動に違いはありません。80歳を過ぎた今でも現実の「木枯し紋次郎」なのです。 readyfor.jp 中村敦夫「線量計が鳴る」舞台を完全映像化 - クラウドファンディング READYFOR 作家・俳優・ジャーナリストである中村敦夫が、脚本・出演を手がける朗読劇「線量計が鳴る」の舞台を、完全に映像化。元・原発技師のモノローグ。 - クラウドファンディング READYFOR 本来なら入管法で入国できなかったはずの、統一教会の文鮮明を招聘した「北東アジアの平和を考える国会議員の会」の6人の国会議員は、加藤武徳前参院議員、中山利生、相沢英���、牧野隆守、 大塚雄司、谷川和穂の各代議士。法務大臣あてに署名入りの招聘要請状が出されていた。 https://angelfire.com/la3/hayawasa/abe06.htm 加藤武徳氏の弟は加藤六月氏で、加藤六月氏の娘婿が、加藤勝信・前官房長官。 世襲議員は、ジバン(支持者集団)を代々引き継ぐことで、当選できます。当選に不可欠なジバンの引き継ぎに際し、相続税はかかりません。
田中 信一郎さんはTwitterを使っています
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monqu1y · 3 years
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大戦がもたらしたもの  「大戦が 齎 ( もたら ) したもの」と題する講演を聞きに行った。  講演内容の要旨は、次のとおり。  1939年9月に始まったドイツとポーランドの戦争は、近隣諸国を巻き込んで規模を拡大していった。  イギリス・フランスがドイツに宣戦布告する一方、ソ連軍は、火事場泥棒的に、東からポーランドに攻め込んだ。  翌年、ソ連は、フィンランドを攻撃して領土の一部を奪うとともに、バルト三国を併合した。  ドイツは、デンマーク、ノルウェー、ベネルクス三国、フランスなどを制圧した。ドイツは、イギリスを牽制するためイタリアと、ソ連を牽制するため日本と軍事同盟を結んだ。近衛内閣は、軍事同盟に応じ、且つ、翌年、日ソ中立条約を結んで南部仏印に軍を進めたが、これらはスターリン戦略[砕氷船テーゼ]に沿うものだった。
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 1941年6月、独ソ激突が始まった。  半年後、日本は、アジア植民地解放戦争を開始し、フランス領インドシナ、イギリス領ビルマ、オランダ領インドネシア、アメリカ領フィリピンを占領した。  それに触発された植民地独立宣言の動きは次の通り。
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 1942年2月、中国共産党の中央党学校開校式で、毛沢東が、学風(学習態度)・党風(党活動)・文風(文書類の表現)の三風を整頓し、党内の主観主義・セクト主義・空言主義を克服すべき旨、述べた。三風整頓運動が起こり、毛沢東 側近の張宗可(康生)は、関係者を拷問して自白を得たうえで、政敵を、スパイ,裏切り者,内通者等に仕立て上げた。拷問は本人だけでなく親族や縁戚にまで及び、拷問に耐えられず、身に覚えのない罪を自白する者も多かった。ソ連人脈の王明,博古,張聞天,王嘉翔,楊尚昆,陳昌浩,杜作祥,沈澤民,張秦秋,王宝礼,王盛荣,王運城,朱自舜,李元杰,汪盛荻,北海道特甫,殷剣,元嘉永,徐義新らは、失脚した。権威主義と官僚主義を率直に批判した王実味は、逮捕され処刑された。  1942年6月頃から、[砕氷船テーゼ]の予言通り、経済力と科学技術力を誇るアメリカを擁する連合国側が優勢に転じた。  1943年5月、ドイツと戦う連合国側に与する必要から、ソ連はコミンテルンを解散した。  1945年3月、日本軍がフランス軍を降してベトナムを独立させた。  1945年5月、イタリアが降伏し、ドイツも降伏した。8月には日本が降伏し、五千万(ソ連2060万,ドイツ950万,日本646万,ポーランド560万,中国318万,アメリカ113万,イギリス98万,フランス75万)人以上の犠牲者を出した第二次世界大戦は終了した。  しかし、「尊皇討奸」の志を受け継ぎ、資本家階級を倒して国家社会主義を目指す陸軍将校らは、敗戦受容れの詔を録音したレコード盤を血眼になって探し求めた。
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 彼らの狙いは、ソ連軍に依る日本民族解放を待つための時間稼ぎだった。  近衛文麿人脈が占める政権中枢から「ソ連仲介和平」という口実で情報を得ていたソ連軍は、日本降伏に先立って、軍を極東に集結させていた。  アメリカ軍に依る原爆投下を機に日本への攻撃を始めたソ連軍は、武器を持たない無抵抗の日本人を殺しながら、瞬く間に樺太や千島列島を占領した。
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  占守島 ( しゅむしゅとう ) で樋口中将が抗戦を命じなければ、北海道はソ連軍に 蹂躙 ( じゅうりん ) されていたのだ。
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 ソ連軍は、朝鮮半島も占領したが、アメリカ軍が上陸してくると、米ソ協定に従い38度線以北に退いた。  ソ連軍は、東ヨーロッパの占領地域でも、社会主義人民共和国政権樹立に力を注ぐようになった。  日本の敗戦でベトナムにはフランスの植民地支配者が戻ってきていたが、1945年9月に革命が起こり、ホー・チ・ミンがベトナム社会主義共和国の建国を宣言した。しかし、フランスは、それを認めなかった。  1945年10月、国際連合(本部:ニューヨーク)が発足した。  イギリスでは、大戦終了直前の選挙で勝った労働党政権が、「ゆりかごから墓場まで」の福祉充実策を実施し、銀行,石炭,通信,航空,電気,鉄道,ガス,鉄鋼などの重要産業を国有化していった。そのため、産業は競争力を失い、[イギリス病]とよばれるほど国力は衰退した。復活には、1980年代のサッチャー登場まで待たなければならなかった。
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 朝鮮半島では、信託統治(国際連合の信託を受けた国による統治)が検討されたが、まとまらず、アメリカとソ連による分割占領が行われた。  1945年10月10日、中華民国と中国共産党との間で、「内戦を避け、独立・自由・富強の新中国を建設」するための協議が行われたが、双方の思惑は、相手を潰す準備を整えるための時間稼ぎだった。  1946年6月、イタリアでは王制が廃止されて共和政となった。翌年2月にパリ講和条約を結んだイタリアは、エチオピア・アルバニア・リビア・ソマリランドなど総ての海外植民地を失った。  1946年6月、ベトナム南部で、フランス領コーチシナ共和国臨時政府の樹立が宣言された。  1946年7月、中華民国と中国共産党との間で、全面的な内戦が始まった。当初はアメリカの支援を受けた国民党軍が優勢なように見えたが、次第に、ソ連に降伏した関東軍の装備等( 就中 ( なかんずく ) 精鋭将兵の軍事指導)を利用できる中国共産党に形勢が傾いていった。  1946年12月、ベトナム軍とフランス軍の戦争が始まった。フランス軍が優勢だったが、ベトナム社会主義共和国軍はゲリラ戦を展開して頑強に抵抗した。  1947年2月、建国を悲願とするユダヤ人とアラブ人の紛争が絶えなかったパレスチナを持て余したイギリスは、委任統治を放棄し、国連にゲタを預けた。11月、国連総会は、パレスチナの土地の6割弱をユダヤ国家に、4割強をアラブ国家に分割する案を、可決した。倍以上の人口を抱え、殆どの土地を所有するアラブ人側に過酷すぎる不自然な決定は、アメリカ大統領トルーマンのゴリ押しによるものと言われている。
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 そこから、中東戦争が始まり、長く続くこととなった。  朝鮮半島では、統一政府樹立のための総選挙がソ連の反対で実施できなかったので、1948年5月にアメリカの占領下にある南部だけで総選挙が行われ、李承晩が大統領に当選した。8月15日、大韓民国第一共和国の樹立が宣言され、アメリカ軍政が廃止された。  1948年9月9日、朝鮮半島北部を実効支配する勢力(満州派、甲山派、南労党派、中国共産党、延安派、ソ連派など)が、朝鮮民主主義人民共和国の建国を宣言した。  1949年1月、中共軍が国民党軍を敗退させて、北京に入城した。10月1日、毛沢東が北京市で中華人民共和国の建国を宣言した。10月25日、中共軍八個連隊は、対岸の 厦門 ( アモイ ) からの砲兵隊の援護を受け、200隻のジャンクで三方向から包囲するようにして金門島に迫った。これに対する国民党軍(三個師団と保衛一個連隊)は、旧日本陸軍中将 根本博氏の指揮を受け、一発も反撃せず、中共軍を上陸させて島内に誘い込んだ。日没後、国民党軍は、ジャンクに火を放って上陸軍への補給と退路を断ち、総反撃に出た。中共軍は、混乱し、包囲網の開いた一方向に雪崩を打つように殺到して海岸に向かったが、追いかける国民党軍と島陰で待機していた海軍の挟み撃ちに合って壊滅した。以後、中共軍は、対岸から砲撃するだけで、金門島に上陸しようとしなくなった。
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 1949年4月、北米と西欧の30箇国は、軍事同盟NATOを結んで共産圏の脅威に備えた。  1949年6月、ベトナム王国ができ、ベトナム帝国皇帝だったバオ・ダイが国王になった。  1949年12月、南京から逃れ出た蒋介石らは、台湾島の台北に中華民国政府を移転させた。  1950年1月、イギリス労働党政権が、中華人民共和国を承認した。  1950年2月、フランス、アメリカ、イギリスがベトナム王国を承認した。  1950年5月、韓国の総選挙で、李承晩政権に対する不信任の結果が示された。2年後任期満了時の再選を危ぶんだ李承晩は、人気挽回策として、対日戦意を煽り「対馬侵攻」を名目に精鋭軍を南下させ釜山に集結させた。手薄となった首都ソウルは、「国土完整」を唱える朝鮮民主主義人民共和国軍にとって、格好の餌食に見えた。  1950年6月25日早朝、北朝鮮軍による総攻撃が、青天の霹靂の如く、何の前触れも無く始まった。防衛ラインは次々と突破され、韓国軍はひたすら敗走を続けた。韓国政府は非常閣僚会議で、ソウルを捨てて南にある水原への遷都を決め、李承晩は更に南の大田に逃れた。ラジオは「国連軍が助けてくれるから安心しろ」と大統領の肉声を放送し続け、新聞は事実と異なる韓国軍の反攻を伝えていた。大統領が逃げ、国民を欺き続ける中で、北朝鮮の南進を少しでも遅らせる為、韓国軍はソウルを東西に流れる漢江の人道橋を、多数の避難民もろとも、爆破した。後に、橋爆破の現場責任者だったチェ・チャンシク大佐が責任を問われて処刑され、真相は闇に葬られた。  米軍機動部隊が大田に到着し防衛線を築いたが、北朝鮮軍は韓国軍を攻め、それを崩壊させて横にいる米軍を包囲した。韓国軍は大量の米軍装備を放棄して逃げ、それを北朝鮮軍が使い、米軍の装備で米軍兵が殺害される状況になった。  しかし、李承晩は、韓国軍が前線に立つことを主張し続け、状況は改善されなかった。  その結果、米軍主体の国連軍は敗北を重ね、8月末には、北朝鮮軍が釜山まで60キロメートル余の昌寧郡に迫った。  9月2日、マッカーサー元帥が国連安全保障理事会に「国連軍の活動に関する第3次報告書」を提出し、国連軍増強の必要を強調した。また「北朝鮮軍がカムフラージュの為に民家や民間輸送機関を利用しており、軍事目標を識別することは著しく困難である」旨説明し、民間人・施設に対する攻撃の正当性を説明した。民家人を装い、或は、民間人に紛れ込んで、民間人が攻撃しているように見せかけるのは、共産主義者の常套手段。民間人の犠牲を材料とするプロパンガは、彼らの強力な武器となる。9月15日、国連軍は、仁川上陸作戦を成功させ、ソウルを奪回した。
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 しかし、李承晩の主張に基づき韓国軍を前線に立たせた結果、米軍の装備で米軍兵が殺害される状況が再現され、翌年1月、中共軍にソウルを占領されてしまった。  その後、戦況は、一進一退を繰り返したが、国連は休戦への道筋を作り、両軍の捕虜送還協定が締結された。  6月18日、李承晩は、国連決議を無視し、アメリカに何の予告も無く、抑留中の朝鮮人民軍捕虜二万五千人を北へ送還せずに韓国内で釈放させ、国際世論の非難を浴びた。この釈放は、不法に抑留した日本人の返還と引き換えに、常習的犯罪者あるいは重大犯罪者として日本の刑務所で収監されている韓国人受刑者に対する放免・日本永住許可付与を要求した手口に相通ずる処がある。  1951年9月、サンフランシスコで吉田茂首相が講和条約に調印し、日本は主権を回復した。朝鮮・台湾・南樺太・千島は放棄し、沖縄と小笠原諸島はがアメリカの占領下に置かれることとなった。調印したのは48カ国だった。同日、日米安全保障条約が結ばれ、アメリカ反共陣営に日本が組み込まれた。  1952年1月、韓国は、 所謂 ( いわゆる ) 李承晩ラインを一方的に設定した。  1953年3月、ソ連の最高指導者スターリンが病死した。  1953年7月、朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国が、軍事境界38度線を挟む休戦に同意した。軍事委員会委員長に就任した金日成は、朴憲永、金枓奉、崔昌益、許貞淑、金昌満、武亭、朴一禹、朴孝三、方虎山、尹公欽、徐輝、李相朝、金雄、鄭律成、金元鳳、許哥誼、朴昌玉、金烈、朴義琓、総政治局長、崔遠、金七星ら他派の政敵を次々に追い落とし粛正して、権力を強化し��った。  1953年12月、韓国は、日本海で漁船数百隻を拿捕し、乗組員数千人を抑留した。
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 そして、抑留者の返還と引き換えに 日本の刑務所 で常習的犯罪者あるいは重大犯罪者として 収監 されている韓国人 受刑者 の 釈放 を要求した。日本政府 はこれを飲み、在日韓国人犯罪者472人を放免し、日本での永住許可を与えた。  1954年2月、 嘗 ( かつ ) て中国西北部の陝西省で毛沢東らを迎え入れた高崗が「東北部を独立王国にしようとした」という濡れ衣を着せられて失脚し、半年後に毒殺された。  1954年、ベトナム国王バオ・ダイは、首相にゴ・ジン・ジェムを任命した。翌年、ゴ・ジン・ジェムが国民投票を実施し、ベトナムは共和国になった。ゴ・ジン・ジェムは大統領に就任し、アメリカの軍事援助を取り付けた。バオ・ダイはフランスに亡命した。  1955年、ソ連と東欧諸国は、NATOに対抗するため、軍事同盟WPOを結んだ。  1956年、ソ連での個人崇拝批判の影響受けて、北朝鮮でも金日成批判の動きが出てきたが、金日成は、甲山派と組んで政敵を除名し逮捕した。  1956年5月、毛沢東は、最高国務会議で「百花斉放 百家争鳴」を提唱し共産党への批判を歓迎した。翌年2月の最高国務会議でも中国共産党に対する批判を呼びかけるとともに、翌月6日から1週間かけて全国宣伝工作者会議でもさらに中国共産党に対する批判を呼びかけた。知識人の間で中国共産党に対する批判が徐々に出始めるようになり、共産党の中国支配に異を唱えたり毛沢東の指導力を批判する者も出てきた。5月、毛沢東は、新聞に対して党の批判とあわせて「右派」に対する批判も行うよう命じたが、「右派らは有頂天になっている。まだ釣り上げてはならない」と述べた。6月、人民日報は「右派分子が社会主義を攻撃している」という毛沢東が執筆した社説を掲載した。10日後、人民日報は、毛沢東が 嘗 ( かつ ) て「百花斉放 百家争鳴」を呼びかけた演説内容を掲載したが、演説したという内容は、批判を制約するものだった。党を思い切って批判した知識人たちは社会主義政権破壊を画策した[右派]というレッテルを貼られ、知識人の粛清運動(反右派闘争)が始まった。以後、中国共産党批判は二度と行われなかった。
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lostsidech · 3 years
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2-①
 ビッグ・アップルという言葉は、ニューヨークを示す俗称としてアメリカの新聞記者フィッツジェラルドが定着させたものだという。みずみずしくも熟れた赤い果実のイメージは、ニューヨークという巨大な街の悪魔的な魅力、集まってくる富や文化的求心力を指すとともに、その内側の腐敗に似た混沌をも思わせる。  枝から養分を吸い上げ、中心にたっぷりの蜜を蓄え、虫を寄せ付ける巨大なリンゴ──
「日本と同じだ」  煙草とハーブ系の香料らしいものの妙に饐えた匂いをさせながらその男は低い声で言った。 「アメリカのSEEPはつまり、国連本部のお膝元ということになる。そういう意味では日本よりなお状況は悪い。  奴らはパフォーマーだよ。自分の考えに反して暴れる者をいかに自分たちの政治に取り込むかをよく分かっている。抵抗したって無駄、奴らの甘い魅力を増すだけだ、と分かると、みんな無抵抗になっていく。そうすりゃ奴らは金だって渡してくれるんだ。それでいい、と思うだろう。ニューヨークの異能の歴史はそういうこった。  俺たちは俺たちの平穏を求めるだけさ。俺たちは二次大戦以降、別世界のまま奴らと手を取り合って進んできた」  ありがとう、と望夢は言った。  煙草は買えないのでカウンターに置かれたチョコレートの缶を指さすと、煙草屋の店主である男はその中から幾つかの包みを手に取って望夢の前に置いた。望夢は懐から対価を取り出してカウンターに置く。といっても大金を持ち歩けるような立場ではないのでそれは特殊な小切手だ。走り書きしてあるのはホムラグループ令嬢の花を模した可愛らしいサインだった。支払い請求は向こうに行われる約束になっている。  サウスブロンクス。ニューヨーク市最大の金融地区であるマンハッタン島を北上��、アメリカ本土の入り口を超えると、この一帯はある。ニューヨークにおけるいわゆるスラム街だ。  街には味気ない灰茶色にすすけた低所得者用のアパートが均一に建てられている。『チョコレート』のお題を支払って外に出れば、そこかしこからアジア系観光客への無遠慮な視線がこちらを覗いている気がする。金目のものはほとんどホテルに置いてきたが、そもそもうっかりこんなところでトラブルを起こすわけにはいかない。大会に影響がある以上に望夢の立場とはそういうものだった。望夢はできるだけ隙を見せずに足早に街を歩いた。今日のところはこれくらいでいいだろう。ヤンキースタジアムなどの観光地がある大通りまで出れば人目も多くなる。  アメリカ行きを目前に控えていた頃、ホムラグループの跡継ぎであるところの帆村莉梨から小型郵便が届いたのだった。入っていたのは先ほどの小切手といくつかのニューヨーク近辺の住所をつづった簡素なリスト。それはアメリカにおける、いわゆる『異能秘匿派』に詳しい情報屋を示すリストだった。  世界各地に拠点のあるホムラグループ令嬢の口利きで、事前にアメリカの秘匿派事情については調査が入っていたようだ。望夢が詳しく知りたいと言うと、日本人の応対に慣れている情報屋を幾つか指定された。到着一日目は夜だったため、目覚めて二日目の今日、望夢は一日をリストの住所を回ることに費やしている。  素直にありがたい助力だった。口頭や書面で話を聞くよりも直接見た方が事情はよくわかる。  敵として想定しているヒイラギ会「ホーリィ・チャイルド」は、解釈異能の世界秩序転覆を目指している。  敵を待つにもまず戦う土壌が分からなければ意味がない。アメリカの解釈異能の勢力バランスや、彼らから見た今回のこの「大会」への見解が知りたかった。ただでさえヒイラギ会の賛同者は世界各地で出ている。アメリカ解釈異能派閥の情勢によっては、日本とはヒイラギ会の受け止め方が違うこともあるだろう。そういう意味での調査だった。場合によっては、アメリカの住人にはこの急な大会の開催国として、主催側の会場選びや財政繰りへの不満があることだって考えられる。それが敵を魅力的に見せることだってあるのだ。巨大な堤も蟻の穴から崩れる。  実際にその土地で暮らす人と話すことで得られる、感情の機微の情報量は、手間で割っても紙の比ではない。望夢のやり方にとっても大切なことだった。高瀬式秘術の異能は小さな事象を計算して対象解釈を解析する。  チラシやペットボトルの転がる路地にぽつぽつとオレンジ色の街灯が点り始める。夕���の裏路地には、日本より少し早い寒風が吹き抜ける。身を震わせて首をすぼめ、コートの前を合わせる。ポケットに入れたチョコレートがかさかさ音を立てた。  そのとき、 「ハイ」  後ろから明瞭な発音で声をかけられた。 「Are you an Asian, aren`t you(きみ、アジア人だよね)? 你好(こんにちは)」  振り向く。  少女……らしき人影がそこに立っていた。  肩に付く程度の金髪に白いリボンカチューシャを刺し、腕を組んでこちらを見つめている。外国人の歳の頃はわからないが、まだあどけない顔立ちをしている。夕方が近づき寒くなっているというのに衣服は半袖だ。 「ジャパニーズ」  自分を指さしてそれだけ言う。  少女は嬉しそうににっこりすると、日本語で口を開いた。 「そう。日本代表なんだ。SEEpの子かな?」 「は?」  西洋人然とした容姿に反して流暢な日本語だった。それ自体にまず驚く。  それから口にされた言葉に戸惑って思わず眉をひそめた。こちらが大会出場者であることを把握して話しかけてきたのか? 「コンニチハ。ワタシはシオン」  彼女は挨拶してこちらに白い手を差し伸べた。望夢より背が高いように見えたが、見れば高いヒールを履いているので、同じくらいかあちらのほうが小さいかもしれない。 「SEEPの大会に出るんでしょう?」 「どうして知ってる?」 「おじさんに聞いたんだよ」  聡明そうな瞳がぱちぱちと瞬いた。澄んだ青い瞳だ。 「煙草屋に行ったでしょ」 「……」  煙草屋というのはまず間違いなく、先ほど望夢が出てきたばかりの情報屋だろう。 「このあたりに住んでるのか? 子供が出入りする場所じゃないだろ」 「またまた。子供ってだれのこと? きみも一緒なのに」  彼女は妖しく笑った。 「Interpret Artのこと調べてた」 「は、」  ──解釈異能。  のことだと気が付くまでに数瞬を要した。 「え」  反射的に警戒する。比較的近くにいて頼れる莉梨に連絡しようかと携帯電話に手が伸びた。シオンと名乗った少女はそれを一瞥して首を振った。 「そんな顔しないでよ。こっちもいっしょだよ」  彼女は腰のポケットに手を突っ込み、ゴソゴソとしばらく何かを探して望夢の目の前に突き付けてくる。  イベントのチケットらしいものだった。こんなところで何故と思いながら思わず仰け反って見つめる。数秒間何を示されているのか理解できなかった。  シオンが手を上下させる。 「書いてあるでしょ。E-I-C参加者って」 「……ああ」  ようやく飲み込めた。英語で書かれたチケット所有者の団体名だ。日本のものとはデザインがやや違ったが、参加者に渡された会場���の通行証だろう。 「アメリカの?」 「うん。シオンのこと知らないの? 不勉強だな。アメリカSEEPのスターだよ」  シオンはその場で厚底を鳴らして楽しそうに笑った。知るわけがない。接する機会がないのだから。  とはいえ、アメリカSEEPの関係者であれば解釈異能という言葉を口にするのも不思議ではない──今は。ヒイラギ会の動画で説明されているものだからだ。少し前であればよほどスパイを疑う合言葉ではある。  望夢は苦い顔でシオンを見返した。周囲は刻一刻と日暮れに染まり、道の真ん中で金目のチケットを振り回して話している子供二人を眺める好奇の視線がいくつか背中に感じ取れる。 「ともかく、アメリカ代表様がこんなところをほっつき歩いてたら叱られるだろ」  地下鉄駅に向かってシオンの横を通り抜けようとする。用があるならついてくるだろう。そうでないならこちらからはそれほど用はない。別にアメリカSEEPと仲良くなりにきたわけではない。  しかしそのとき、少女は真横を通る望夢に向かって不敵に笑った。 「調べるなら『見』ていきなよ。その目でさ」 「何を──」  振り向いたとき、話しかけるより先にシオンが手を振り上げた。 「I`m home, my lovely home town!(ただいま、わが素敵なホームタウン!)」  言葉とともに、極彩色の星がはじけた。  望夢はそのとき、「協会式」、あるいはリヴィーラーズ・システムという言葉の印象を一新した。いや、初めて鮮烈に刻み付けられたといってもいい。  それは、『美しかった』。  少女は、踊っていた。厚底と身軽な衣装をひるがえし、跳びあがる。光の軌跡が彼女を愛おしむようにその後を追い、軽やかに彼女の身体を取り巻いた。彼女は階段でも飛び越えるように街灯や屋根を跳ね、そして宙で回った。  おそらく行われていることはただ光を発生させるだけの光術、そして身体強化や、その後の風の操作だ。  しかしその『ショー』の観客にとって、理論はどうでもよかった。  安アパートの窓からいくつもの顔が突き出される。彼女は空中をくるくると回りそこに透明な床でもあるように窓から窓へ渡り歩く。そして笑顔で手を差し伸べて街の住人たちと握手した。わっと彼らは喝采する。シオンは道の反対側へと宙返りし、枯れた噴水を踏む。その手で空気を抱きしめてから離すように両腕を広げた。腕の中から光の粒がいっせいに弾けて路上に降った。いくつかは星のかたちをして窓の中へと舞い込む。すぐに消えるただの光と知ってか知らずか、アパートの子供が喜んでそれを掴もうとしている。  気づけば、道はとっぷりと夜に染まっていた。  なのに、その中で彼女だけが人工の一番星のように明るい。 「この街の生まれなんだ」  点った街灯の一つに両足を付けて、少女は何か言った。 「そこへアメリカの会長が来て、みんなの『星』にならないか?って言った。ワタシは最初嫌だって言った。それでも彼は熱心だった。シオンには才能があるのがわかってたらしいからね。  街の人にシオンの代わりに報酬を受け取ってもらうのを約束して、シオンはアメリカSEEPのメンバーになった。世界の夢を背負う、とびっきりのスターとしてね」  アメリカンドリーム。今やもう形もさまざまに使い古されたそんな言葉が望夢の脳裏を過る。  貧乏人もチャンスをつかめばトップになれる。そんな夢の舞台に選ばれた俳優としてシオンは立っている。シオンは美しい少女だ。シンデレラストーリーのヒロインとしてふさわしい容姿と、そして実力があったのだろう。  気づかないうちに望夢のそばの路地に、先ほどの煙草屋の男が佇んでいた。望夢ははっとして距離を取った。彼は壁にもたれシオンを見上げている。こちらに視線を向けもしない。  その瞳が、シオンを慈しむように細められているのを望夢は夜明りに見た。  そして『理解する』。アメリカに鎮座する巨大なリンゴの、特殊な構造を。  奴らはパフォーマーだよ。自分の考えに反して暴れる者をいかに自分たちの政治に取り込むかをよく分かっている。抵抗したって無駄、奴らの甘い魅力を増すだけだ、と分かると、みんな無抵抗になっていく。そうすりゃ奴らは金だって渡してくれるんだ。それでいい。  この街はSEEPに関して相反する感情を同時に抱いている。身をひそめる少数派たちを抑圧する敵、腐った蜜を蓄える利益構造の総本山、そしてきっと、愛娘を攫っていった人間開発機関。  けれどそれは同時に、彼らの愛娘が晴着をまとって踊るステージであり、彼ら自身を支える生活の糧でもあるのだ。  ぞくりと背筋が冷えた。SEEPの外面の良さと狡猾さは日本でよく思い知っていたつもりだった。しかし春姫のそれとこの構図はまた色が異なる。権威の圧力で牽制するのではない。巨大なリンゴが彼らに提供するのは、この国に満ちている命題だ。夢や希望そのものだ。 「勉強になった?」  目の前で声がした。音もなくシオンが路上に降り立っていた。肩につく長さの髪がさらりと風に舞い上がる。 「きみたちにも魅せてほしいんだ。シオンが夢中になったこの、リヴィーラーズ・システムってやつの力を」  彼女が手を差し出す。  望夢は反射的に小さくかぶりを振った。望夢は協会式は使わない。理論として学んではいても、根本的に価値観が身に馴染まないから適切に使うことはできない。──そういう意味で、会長自らに勧誘されたといってもシオンには確かに素質があったのだろう。あんなまばゆいばかりの笑顔で術を使うのは、訓練と演技だけで可能になるパフォーマンスではない。  ああ、そうか、と望夢は思った。  この大会の目的は、ヒイラギ会に揺るがされている世界の人々に、既存の解釈の求心力を再確認させること。  リヴィーラーズ・ライトは、当初からその扱う術の見栄えの華やかさにより表に出てから一気に広まったのだとされている。だから今も協会式の術の基本は光術だ。光を伴う術体系はこっそりと悪用ができないという仕組みにもつながっている。  なんだそんなこと、と思うような、ごく単純な『美しい』『綺麗だ』『楽しい』という好ましい感情は、そもそも彼らの最大の強みなのだろう。  それはヒイラギ会が提唱する『好きなことをしよう』という理論にも、そのまま相乗りして信者を奪い返せるだけの力を持っている。なんのことはない、ヒイラギ会だって動画映えする子供たちを主役に、視覚的なインパクトも持って支持を広げてきたのだから。 「答えてくれないの? そう」  シオンは唇を尖らせて差し伸べた手を降ろした。望夢は少し俯きながら「趣味じゃない」とだけ、淡々と答える。嘘ではない。協会式自体が望夢の趣味じゃない。彼女の手を取って、協会式を広める手伝いをするなんて約束はできない。 「つまんないな。構わないよ、日本人はシャイだってわかってるから」  シオンが靴底を引きずるように鳴らして向きを変える。その音に、ふと自分に向けられた以外の煮凝りもあるような気がして望夢は顔を上げた。 「また大会で会おう」  そう最後に言い残して、アメリカの寵児は一足先に、地下鉄駅に向けて歩き去っていく。  その途中で確かに街に向けて何度も手を振り、笑顔を振りまく。歩調はすでに、自信に満ちた軽やかなものに変わっていた。  さっきの一瞬だけの重い靴音がなんとなく引っかかっていた。  本当に他の代表参加者にも力を魅せてほしいのは、これが正しいと信じなければならない彼女自身のような、そんな気がした。
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yotchan-blog · 6 months
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2024/4/2 17:00:55現在のニュース
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ari0921 · 4 years
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日本に「見えない戦争」を仕掛け始めた中国
日本は「全政府対応型アプローチ」で備えよ
2020.11.16(月)
樋口 譲次
「新しい戦争」の形
 21世紀の戦争は、国家が堂々と紛争の解決を軍事的手段に訴える分かりやすい従来型の戦争から、知らないうちに始まっている外形上「戦争に見えない戦争」へと形を変えている。
 この「新しい戦争」の形を初めて実戦に採り入れたのはロシアである。
 その実戦とは、2014年のロシアのクリミア半島併合と東部ウクライナへの軍事介入であり、西側では「ハイブリッド戦」と呼んでいる。
 ハイブリッド戦は、『防衛白書』(令和2年版)によると下記のように説明されている。
 軍事と非軍事の境界を意図的に曖昧にした現状変更の手法であり、このような手法は、相手方に軍事面にとどまらない複雑な対応を強いることになります。
 例えば、国籍を隠した不明部隊を用いた作戦、サイバー攻撃による通信・重要インフラの妨害、インターネットやメディアを通じた偽情報の流布などによる影響工作を複合的に用いた手法が、「ハイブリッド戦」に該当すると考えています。
 このような手法は、外形上、「武力の行使」と明確には認定しがたい手段をとることにより、軍の初動対応を遅らせるなど相手方の対応を困難なものにするとともに、自国の関与を否定するねらいがあるとの指摘もあります。
 顕在化する国家間の競争の一環として、「ハイブリッド戦」を含む多様な手段により、グレーゾーン事態(純然たる平時でも有事でもない幅広い状況)が長期にわたり継続する傾向にあります。(括弧は筆者)
 東西冷戦が終結して2000年代に入り、複数の旧ソ連邦国家で独裁的政権の交代を求めて民主化と自由を渇望する運動が起こった。
 非暴力の象徴として花や色の名を冠した、グルジア(ジョージア)のバラ革命(2003年)、ウクライナのオレンジ革命(2004年)、キルギスのチューリップ革命(2005年)などがそれである。
 また、アラブ諸国においても「アラブの春」と呼ばれた同様の運動が起こり、2010年から2011年にかけてチュニジアの民衆が蜂起した「ジャスミン革命」を発端として、エジプト、リビア、イエメンなどでも独裁・腐敗の政権が倒された。
 シリアでは激しい内戦が最近まで続いている。
 これらの民主化と自由を求める運動によって、かつての衛星国を失ったロシアでは、本運動は米国や欧州などの西側が介入・扇動し、旧ソ連邦国家やアラブ諸国住民の「抗議ポテンシャル」を活性化させた意図的な体制転覆あるいは陰謀であり、一種の戦争であるとの見方が強まった。
 そして、ロシアもまた、このような脅威に晒されているとの認識が高まり、安全保障・国防政策上の中心的テーマとして急浮上したのである。
 それを背景として、2013年2月に発表されたのが、ロシア連邦軍の制服組トップであるヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長による「予測における科学の価値」(『軍需産業クーリエ』、2013年2月27日付)というタイトルの論文である。
 ゲラシモフ論文は、「21世紀には近代的な戦争のモデルが通用しなくなり、戦争は平時とも有事ともつかない状態で進む。戦争の手段としては、軍事的手段だけでなく非軍事的手段の役割が増加しており、政治・経済・情報・人道上の措置によって敵国住民の「抗議ポテンシャル」を活性化することが行われる」と述べている。
 そして、ゲラシモフ論文による21世紀の戦争では、非軍事的手段と軍事的手段との比率を4対1とし、非軍事的手段の役割の大きさが強調されている。
 そのように、ゲラシモフは「戦争のルールが変わった」と指摘しており、いわば「新しい戦争」の到来を告げたのである。
 その後、2014年にウラジーミル・プーチン大統領が承認した「ロシア連邦軍事ドクトリン」は、前年のゲラシモフ論文の考え方を踏まえて作成されたとみられている。
 ロシアの2014軍事ドクトリンでは、政治的、外交的、法的、経済的、情報その他の非攻撃的性格の手段を使用する可能性が尽きた場合のみ、自国およびその同盟国の利益のために軍事的手段を行使するとの原則を固守するとし、最終手段としての軍事とその他の手段との連続性を示唆している。
 そして、同ドクトリンでは「現代の軍事紛争の特徴および特質」と題して10項目を挙げ、ハイブリッドという言葉こそ使っていないが、ハイブリッドな戦い方が現代戦の特色であることを強調している。
「現代の軍事紛争の特徴および特質」を時系列的にまとめると、次のようになろう。
平・戦時の境目のない戦い→ハイブリッド戦/グレーゾーン事態
①軍事力、政治的・経済的・情報その他の非軍事的性格の手段の複合的な使用による国民の抗議ポテンシャル(相手国民への宣伝戦・心理戦による懐柔)と特殊作戦(リトル・グリーンメン)の広範な活用
②政治勢力、社会運動に対して外部から財政支援および指示を与えること
③敵対する国家の領域内において、常に軍事活動が行われる地域を作り出すこと(東シナ海:尖閣諸島~沖縄、南シナ海)
軍事活動への移行
④軍事活動を実施するまでの準備時間の減少
軍事活動
⑤グローバルな情報空間、航空・宇宙空間、地上および海洋において敵領域の全縦深で同時に活動を行うこと(マルチドメイン作戦)
⑥精密誘導型兵器および軍用装備、極超音速兵器、電子戦兵器、核兵器に匹敵する効果を持つ新たな物理的原理に基づく兵器、情報・指揮システム、無人航空機および自動化海洋装置、ロボット化された兵器および軍用装備の大量使用(技術的優越/先進的兵器)
⑦垂直的かつ厳密な指揮システムからグローバルな部隊および指揮システムネットワークへの移行による部隊および兵器の指揮の集中化および自動化
⑧軍事活動に非公式の軍事編成および民間軍事会社が関与すること
(以上、括弧は筆者)
 つまり、「新しい戦争」の特徴・特質は、まず、純然たる戦時と認定しがたい条件の範囲内で、軍事的手段と非軍事的手段を複合的に使用し、相手の知らないうちに外形上「戦争に見えない戦争」を仕掛ける。
 それによる可能性が尽きた場合には一挙に軍事活動へと移行し、最終的に最先端技術・兵器を駆使したマルチドメイン作戦による軍事活動をもって戦争の政治的目的を達成することにあると言えよう。
 ロシアは、旧ソ連邦国家やアラブ諸国の民主化や自由を求める運動を西側による体制転換の脅威として非難しているが、むしろそれを逆手にとり、実際にウクライナやシリアで「新しい戦争」を展開しているのはロシアの方である。
 そして、最近ロシアとの軍事的接近を強めている中国が、「孫子」の伝統と2人の軍人によって提唱された「超限戦」の思想と相まって、従来と形を変えた「新しい戦争」を描く「ロシア連邦軍事ドクトリン」に関心を示さないはずはないのである。
すでに始まった中国の対日“戦争”
 習近平国家主席は、故毛沢東主席のほかに、ロシアのプーチン大統領をロール・モデルとしていると言われている。
 クリミア半島併合などの実戦で採用された「ハイブリッド戦」に代表されるロシアの軍事ドクトリンは格好の教材である。
 習近平主席は、中国のシンクタンクにその研究を命じ、それによって、中国の台湾統一戦略や尖閣諸島・南シナ海などへの海洋侵出戦略に大きな影響を及ぼしていると見られている。
 そこで、中国がわが国に対して仕掛けている「新しい戦争」について、ロシアが挙げる「現代の軍事紛争の特徴および特質」に沿って分析してみることにする。
①「軍事・非軍事手段の複合的使用等」について
 中国は、軍事や戦争に関して、物理的手段のみならず、非物理的手段も重視しているとみられ、「三戦」と呼ばれる「輿論(よろん)戦」、「心理戦」および「法律戦」を軍の政治工作の項目としているほか、軍事闘争を政治、外交、経済、文化、法律などの分野の闘争と密接に呼応させるとの方針も掲げている。(令和2年版『防衛白書』)
 米国防省によると、輿論戦は、中国の軍事行動に対する大衆および国際社会の支持を得るとともに、敵が中国の利益に反するとみられる政策を追求することのないよう、国内および国際世論に影響を及ぼすことを目的としている。
 心理戦は、敵の軍人およびそれを支援する文民に対する抑止・衝撃・士気低下を目的とする心理作戦を通じて、敵が戦闘作戦を遂行する能力を低下させようとする。
 また、法律戦は、国際法および国内法を利用して、国際的な支持を獲得するとともに、中国の軍事行動に対する予想される反発に対処するものである。
 中国は、海洋侵出の野望を実現するため海軍および海警局の先兵として海上民兵(リトル・ブルーメン)を活用している。
 海上民兵は、普段、漁業などに従事しているが、命令があれば、民間漁船などで編成された軍事組織(armed forces)に早変わりし、軍事活動であることを隠すため、漁民などを装って任務を遂行する。
 東シナ海の尖閣諸島や南シナ海で見られるように、海上民兵は、中国の一方的な権利の主張に従い、情報収集や監視・傍受、相手の法執行機関や軍隊の牽制・妨害、諸施設・設備の破壊など様々な特殊作戦・ゲリラ活動を行う。
 同時に、係争海域における中国のプレゼンス維持を目的とし、あるいは領有権を主張する島々に上陸して既成事実を作るなど幅広い活動を行い、中国の外交政策や軍事活動の支援任務に従事している。
 その行動は、「サラミ1本全部を1度に盗るのではなく、気づかれないように少しずつスライスして盗る」という寓意に似ていることから、「サラミスライス戦術」と呼ばれている。
「サラミスライス戦術」を行う海上民兵が乗船する漁船などの周りを海警局の艦船が取り囲み、公船の後方に海軍の艦艇が待機し、島や岩礁を2重3重に囲んで作戦する様子が、中心を1枚ずつ包み込んでいるキャベツの葉に似ているので、これを「キャベツ戦術」と呼んでいる。
 そこには、前述の通り、計算尽の巧妙な仕掛けが潜んでいる。
 まず、中国は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土である尖閣諸島を、中国の「領海・接続水域法」で自国領土と規定した「法律戦」に訴えつつ、妥協の余地のない「核心的利益」と主張している。
 その虚構の上に、尖閣諸島周辺海域で漁船(海上民兵)を活動させ、その保護を名目に法執行機関(海警)を常続的に出動させている。
 そして、「釣魚島は中国固有の領土である」という題目の白書を発表するとともに、いかにも尖閣諸島を自国領として実効的に支配しているかのように国際社会に向けた大規模な「輿論戦」を繰り広げている。
 同時に、日本および日本国民に対しては力の誇示や威圧による士気の低下を目的とした「心理戦」を展開している。
 このように、中国の日本に対する「戦争に見えない戦争」は、すでにこの段階まで進んでおり、中国の尖閣諸島奪取工作は危機的状況にまで高まっている。
 そして、中国は、同島周辺地域で不測の事態が起きることを虎視眈々と窺っており、もしそのような事態が発生すれば、力による現状変更の好機と見て軍隊(海軍)を出動させ、軍事的解決に訴える態勢を整えているのである。
②「敵対国家内の政治勢力や社会運動に対する財政支援・指示」について
 米有力シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は2020年夏、「日本における中国の影響」についての報告書を発表した。中でも、中国の沖縄工作が注目される。
 報告書は、中国が世界中で展開する戦術には、中国経済の武器化(取引の強制や制限)、 物語的優位性の主張(プロパガンダと偽情報)、エリート仲介者の活用、在外華人の道具化、 権威主義的支配の浸透などがあるとした。
 こうした工作を中国は日本に対しても行い、表向きの外交から、特定個人との接触などの隠蔽、強制、賄賂による買収(3C=covert, coercive and corrupt)を用いているとしている。
 特に、尖閣諸島を有する沖縄県は、日本の安全保障上の重要懸念の一つであり、米軍基地を擁するこの島で、外交、ニセ情報、投資などを通じて、日本と米国の中央に対する不満を引き起こしていると指摘する。
 報告書は、中国共産党が海外の中国人コミュニティに影響を与えるために使用する多くの方法の一つが中国語メディアであり、ニュースメディアを通じた中国の影響力の最も重要なターゲットは沖縄だと指摘する。
 この件については、日本の公安調査庁も年次報告書(2015・17年の『内外情勢の回顧と展望』)において、中国官製メディアの環球時報や人民日報が、日本による沖縄の主権に疑問を投げかける論文を複数掲載していることを取り上げ、沖縄で中国に有利な世論を形成し、日本国内の分断を図る戦略的な狙いが潜んでいるものとみられ、今後の沖縄に対する中国の動向には注意を要すると問題提起している。
 そのように、中国が沖縄に「独立宣言」させる工作を進めている可能性があるとして懸念が広がっている。
③「敵対国家の領域内における軍事活動地域の創出」について
 中国は、尖閣諸島周辺の日本の領海や接続水域に法執行機関である海警局の艦船を絶え間なく送り込み、同諸島の領有をかたくなに主張している。
 この動きは、2019年から強まっており、今年、各国が新型コロナウイルスへの対応に迫られる中でもその攻勢はむしろ激化し、これまでとは違った危険な局面に入っていると見られている。
 尖閣諸島周辺での中国公船等による接続水域内入域および領海侵入は、今年4月中旬から110日以上連続した。
 そして、5月8日、日本の領海に侵入した中国海警局の2隻が、そこで漁をしていた日本漁船を追尾し続け、3日間にわたって領海への侵入を繰り返した。
 この件について中国外務省の報道官は、「日本漁船が中国の領海内で違法な操業をしたため海域から出るよう求めた」と主張した。
 すでに尖閣諸島は自国領であるとの前提に立ち、あくまで自国の海で主権を行使しているに過ぎないとうそぶく始��である。
 中国では、2018年1月に人民武装警察(武警)部隊が、また同年3月には武警部隊の傘下に海警局が、それぞれ国務院(政府)の指揮を離れ、最高軍事機関である中国共産党中央軍事委員会(主席・習近平国家主席)に編入された。
 この改編を通じ、海警局の法執行の強化および武警・人民解放軍と融合した軍隊化が図られた。
 その結果、尖閣諸島周辺海域で行動する中国海警局の艦船は、準軍隊としての性格と役割を付与され、東シナ海を管轄する人民解放軍の「東部戦区」とともに一元的に作戦行動をとる体制が整ったことになる。
 さらに、中国の立法機関である全国人民代表大会(全人代)は今年11月初め、海警局(海警)の権限を定めた「海警法」案の全文を発表し、国家主権や管轄権が外国の組織、個人に侵害されたときは「武器の使用を含めたあらゆる必要措置」を取れると規定した。
 また最高軍事機関である中央軍事委員会の命令に基づき「防衛作戦などの任務」にあたることも明記された。海警局の艦船は、大型化し、軍艦並みの兵器を装備しており、法制定後は海軍との連携を一段と強めるとみられている。
 前述の通り、海警局の艦船は、尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返しており、周辺で操業する日本漁船も「海警法」の対象となるのは間違いなかろう。
 このように中国は、日本領域内の尖閣諸島ひいては南西諸島周辺を焦点に軍事活動を行う地域を意図的に作り出していると見ることができ、今後、不測の事態が生起すれば、一挙に軍事活動へとエスカレートさせる危機が迫っていると考えなければならない。
④「軍事活動への短時間の移行」について
 中国は、東シナ海の尖閣諸島、南シナ海そしてインドとの国境で、領土的野心を露わにしている。
 今年6月に中国とインドの国境付近で発生した両国軍の衝突は、中国が自国周辺の領有権主張を巡り、一段と強硬姿勢を取るリスクを浮き彫りにした。
 また、その衝突によって、中国が国境付近の現状を変えるため、現場の比較的小規模な小競り合いを利用しごく短時間に軍事作戦へ移行することも明らかになった。
 同じように、中国の尖閣諸島を焦点とする日本に対する軍事作戦は、「Short, Sharp War」(迅速開始・短期決戦の激烈な戦争)になると見られている。
 そのシナリオの一例はこうだ。
 米国がINF全廃条約の影響で、東アジアに対する中距離(戦域)核戦力による核の傘を提供できない弱点に乗じて、中国軍は日本を核���喝してその抵抗意思を削ぐ。
 同時に、対艦・対地弾道ミサイルを作戦展開し、それによる損害を回避させるべく米海軍を第2列島線以遠へ後退させるとともに、米空軍を北日本などへ分散退避させる。
 その米軍事力の空白を突いて、中国軍は、海空軍を全力展開して東シナ海の海上・航空優勢を獲得し、その掩護下に海上民兵や日本国内で武装蜂起した特殊部隊などに先導されて尖閣諸島をはじめとする南西諸島地域に奇襲的な上陸作戦を敢行し、一挙に同地域を奪取占領する。
 まさにその軍事作戦は、迅速に開始され短期決戦を追及する激烈な戦争、すなわち「Short, Sharp War」を追求している。
 その際、米陸軍および海兵隊は、中国軍の侵攻に遅れまいと第1列島線への早期展開を追求するため、中国軍の侵攻と米地上部隊の展開が交錯する戦場でいかに主導権を握るかがカギである。
 したがって、日本や第1列島線の国々は、米陸軍・海兵隊の受け入れをスムーズに行う体制を平時から整備することが重要である。
⑤「マルチドメイン作戦による戦争」について
 中国は、日米などが新たな戦いの形として追求しているマルチドメイン作戦(MDO)という言葉を使用していないが、それに相当する概念を「情報化戦争」と呼んでいる。
 中国は、2016年7月に公表された「国家情報化発展戦略綱要」などで表明しているように、経済と社会発展のための道は情報分野に依存しているとし、軍事的側面からは情報化時代の到来が戦争の本質を情報化戦争へと導いていると認識している。
 そして、「情報戦で敗北することは、戦いに負けることになる」として、情報を生命線と考えるのが中国の情報化戦争の概念であり、そのため、従来の陸海空の領域に加え、敵の通信ネットワークの混乱などを可能とするサイバー領域や、敵のレーダーなどを無効化して戦力発揮を妨げることなどを可能とする電磁波領域、そして敵の宇宙利用を制限する宇宙領域を特に重視して情報優越の確立を目指している。
 この際、中国の情報化戦争は、米国のような全般的な能力において優勢にある敵の戦力発揮を効果的に妨害する非対称的な能力を獲得するという意味合いもあり、新たな領域における優勢の確保を重視している。
 前述の通り、「孫子」の忠実な実践者である中国は、情報化戦争の一環として政治戦や影響工作も重視している。
 また、1999年に発表された中国空軍大佐の喬良と王湘穂による戦略研究の共著『超限戦』は、25種類にも及ぶ作戦・戦闘の方法を提案し、通常戦、外交戦、国家テロ戦、諜報戦、金融戦、ネットワーク戦、法律戦、心理戦、メディア戦などを列挙し、これらのあらゆる手段で制限なく戦うものとして今後の戦争を捉えており、中国の情報化戦争に少なからぬ影響を及ぼしていると見られている。
⑥「技術的優越の追求と先進的兵器の使用」について
 中国は、2019年10月1日の建国70周年の軍事パレードで23種の最新兵器を公開し、軍事力を内外に誇示した。
 その中で、超音速ミサイルや無人戦闘システム、電子戦などに力を入れていることが明らかになったが、パレードで公開された最新兵器はすべて実際に配備されていると説明されている。
 その一部を紹介すると下記の通りである。
 新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「DF-41」、極超音速滑空ミサイル「DF-17」、超音速巡航ミサイル「CJ-100/DF-100」、超音速対艦巡航ミサイル「YJ-12B/YJ-18A」、最新鋭ステルス戦略爆撃機「H20」、攻撃型ステルス無人機「GJ-11」、高高度高速無人偵察機「WZ-8」、無人潜水艇(UUV)「HSU001」など
 中国は、全般的な兵力やグローバルな作戦展開能力、実戦経験でなお米国に後れを取っているとはいえ、今や自国からはるか遠くで作戦を遂行する能力を持ち、インド太平洋地域の紛争を巡る米軍および���盟国軍に対する接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力を有する自国製兵器を幅広く取りそろえている。
 中国は、米国に対する技術的劣勢を跳ね返すため、特に、海洋、宇宙、サイバー、人工知能(AI)といった「新興領域」分野を重視した「軍民融合」政策を全面的に推進しつつ、軍事利用が可能な先端技術の開発・獲得に積極的に取り組んでいる。
 中国が開発・獲得を目指す先端技術には、将来の戦闘様相を一変させるゲームチェンジャー技術も含まれており、技術的優位性の追求を急速かつ執拗に進めている。
⑦「ネットワーク型指揮システムによる部隊指揮・兵器運用の集中化・自動化」について
 中国は、建国以来最大規模とも評される「軍改革」を急ピッチで進めている。
 軍改革は、2016年末までに、第1段階の「首から上」の改革と呼ばれる軍中央レベルの改革が概成した。
 2017年以降は、第2段階の「首から下」と呼ばれる現場レベルでの改革を着実に推進し、そして「神経の改革」と呼ばれる第3段階の改革に着手している。
 中国は、中央軍事委員会に習近平総書記を「総指揮」とし、最高戦略レベルにおける意思決定を行うための「統合作戦指揮センター」を新設した。
 これをもって、習近平総書記が、統合参謀部や政治工作部などで構成される中央軍事委員会直属機関の補佐を受け、統合作戦指揮センターにおいて中国全軍を集中一元的に指揮する体制が整ったことになる。
 また、中央軍事委員会/統合作戦指揮センターの直下に、従来、総参謀部が持っていた多くの作戦支援部門の機能を統合し、航空宇宙部、ネットワークシステム(サイバー)部、電子電磁システム部および軍事情報部から構成され、情報の戦いを一元的に遂行できる戦略支援部隊が編成された。
 さらに、これまでの「七大軍区」が廃止され、軍全体で統合運用能力を高めるため、統合作戦指揮を主導的に担当する「五大戦区」、すなわち東部、南部、西部、北部および中部戦区が新編され、常設の統合作戦司令部がおかれている。
 これに先立つ2014年7月、環球時報(電子版)は、中国軍が2013年11月、東シナ海に防空識別圏を設定したのに続き、「東海(東シナ海)合同作戦指揮センター」を新設したと伝えた。
 合同指揮センターは、中国各軍区の海、空軍を統合し、東シナ海の防空識別圏を効果的に監視し、日本の軍事的軽挙妄動を防止するのが目的だと報じている。
 このように、中国は、マルチドメイン作戦としての情報化戦争で「戦える、勝てる」(習近平総書記)よう、統合作戦遂行能力の向上と効率的な部隊・兵器運用に向けて、ネットワーク型指揮統制システムによる部隊指揮および兵器運用の集中化・自動化に注力している。
⑧「軍事活動への非公式の軍事編成および民間軍事会社の関与」について
 中国は、2010年7月に国防関連法制の集大成となる「国防動員法」を制定した。
 同法は、有事にあらゆる権限を政府に集中させるもので、民間の組織や国内外に居住する中国公民に対して、政府の統制下に服する義務を課している。
 国防動員の実施が決定されれば、公民と組織は、国防動員任務を完遂する義務を負い、軍の作戦に対する支援や保障、戦争災害の救助や社会秩序維持への協力などが求められる。
 同法は、日本国内で仕事をしている中国国籍保持者や留学生、中国人旅行者にも適用され、突発的に国防動員がかかった場合、中国の膨大な「人口圧」がわが国の安全保障・防衛に重大な影響を及ぼす。
 そのことについて深刻に受け止め、有効な対策を練っておかなければならない。
 また、同法は、国が動員の必要に応じ、組織および個人の設備施設、交通手段そのほか物資を収容しおよび徴収することができると定め、その際の徴用の対象となる組織や個人は、党政府機関、大衆団体、企業や事業体等で、中国国内のすべての組織と中国公民、中国の居住権をもつ外国人をも含むすべての個人としている。
 つまり、本法律は、中国に進出している日本企業や中国在住の日本人をも徴用の対象としている点に注意が必要である。
 コロナ禍によって、マスクをはじめとする薬や医薬品、医療機器など、日本人の生命や国家の生存に関わる生活必需品や戦略物資が不足した。
 その原因は、中国でマスクを生産していた日本企業が中国の国防動員の徴用の対象とな���たことにあり、医薬品などを極度にまで中国に依存し、脆弱性を露呈した厳しい現実を決して忘れるわけにはいかない。
 他方、中国は、2017年に軍隊と民間を結びつけ、軍需産業を民間産業と融合させる「軍民融合」政策を国家戦略として正式採用した。
 その狙いは、軍の近代化のために民間企業の先進的な技術やノウハウを利用することにある。
 中でも、最先端の軍民両用(デュアル・ユース)の技術を他国に先駆けて取得・利用することを重視していることから、民間セクターと軍事の壁を曖昧にし、あるいは排除して軍事分野に活用する動きを強めている。
 そのため、国有企業と民間企業の相互補完的な関係づくりに取り組みつつ、米国の軍産複合体を目指すとともに、国有企業の規模・シェアの拡大と民間企業の縮小・後退を意味する「国進民退」を積極的に推進し、政府の官僚を「政務事務代表」としてアリババやAI監視カメラメーカーのハイクビジョン(海康威視)などの重点民営企業に駐在させ、政府官僚による民営企業の直接支配を始めている。
 このような共産党一党独裁体制下での軍民融合は、軍事力の近代化・強化がすべてに優先する「軍国主義」化に拍車をかける危険性がある。
 軍民融合政策と同時に警戒しなければならないのが、「国家情報法」である。
 同法は、「国家情報活動を強化および保障し、国の安全および利益を守るため」(同法第1条)、国内外の情報工作活動に法的根拠を与える目的で作られた。
 その第7条では「いかなる組織および国民も、法に基づき国家情報活動に対する支持、援助および協力を行い、知り得た国家情報活動についての秘密を守らなければならない」と定め、国内外において一般の組織や市民にも情報活動を義務付けている。
 つまり、中国は軍民融合政策と国家情報法を一体として運用しており、そのことは、日本の企業や研究者が意図せずして、あるいは気付かないうちに、人民解放軍によるドローンや人工知能(AI)などの民間の最先端技術や専門知識の取得を助け、新たなリスクを生み出す可能性があることを意味している。
 このように、中国は、軍事活動に民間の組織や公民を動員する体制を敷き、また、軍の近代化のために民間企業の先進的な技術やノウハウを利用するため、民間セクターと軍事の境界を曖昧にし、あるいは排除して軍事分野に積極的に活用する動きを強めている。
 以上、ロシアが挙げる「現代の軍事紛争の特徴および特質」に沿いながら、中国がわが国に対し仕掛けている「新しい戦争」の形について概要を説明した。
 それから読み解けることは、中国は、ロシアの軍事ドクトリンとほぼ同じ軌道をたどった行動や工作を行っているということだ。
 ロシアが、当初ウクライナで行ったこと、すなわち純然たる平時でも戦時でもない境目において、軍事的手段と非軍事的手段を複合的に使用し知らないうちに始められた外形上「戦争に見えない戦争」、それと同じあるいは更に厄介な戦争を、中国は日本に対しすでに仕掛けていることは疑う余地のない事実である。
 もし、それによる可能性が尽きた場合には一挙に軍事活動へと移行し、最終的に最先端技術・兵器を駆使した情報化戦争をもって戦争の政治的目的を達成しようとすることも、ロシアのクリミア半島併合や東部ウクライナへの軍事介入と同じと見なければならない。
「全政府対応型アプローチ」で備えよ
 「新しい戦争」の形である外形上「戦争に見えない戦争」の大きな特徴および特質は、軍事力を背景とし、軍事的手段と非軍事的手段を複合的かつ連続的に使用することにある。
 したがって、わが国の防衛も、軍事と非軍事の両部門をもって構成されなければならない。
 その軍事部門を防衛省・自衛隊が所掌することは自明である。
 では、これまで説明してきた中国の非軍事的手段である「輿論(よろん)戦」、「心理戦」および「法律戦」の「三戦」、そして政治、外交、経済、文化などの分野の闘争、さらに常態化しているサイバー攻撃などに対しては、どの行政組織がどのように備えているのであろうか。
 それ以前に、わが国が中国の「戦争に見えない戦争」の挑戦を受け危機的状況にあるとの情勢認識があるのか、ななはだ疑わしい。
 そこでまず、「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」や習近平国家主席の国賓来日など、誤った対中情勢認識に基づいた日中関係の推進は、直ちに是正されなければならない。
 そのうえで、中国の複雑多様な非軍事的手段による脅威を考えると、政府内各省庁のそれぞれの任務所掌事務・機能を結集した「全政府対応型アプローチ」(all government approach)を取ることが何よりも重要である。
 しかし、各省庁の縦割り行政では、効果的・実効的な対応は期待できないので、その弊害をなくし、政府が総合一体的な取組みを行えるよう、行政府内に非常事態対処の非軍事部門を統括する機関を新たに創設することが望まれる。
 例えば、内閣府または総務省に「国土保全庁」(仮称)を設置するか、米国の「国土安全保障省」のように、各省庁の関係組織を統合して一体的に運用する「国土保全省」(仮称)を創設する選択肢もある。
 そして、国家安全保障局(NSS)の補佐の下、国家安全保障会議(NSC)を国家非常事態における国家最高司令部とし、内閣総理大臣、内閣官房長官、外務大臣および防衛大臣(4大臣会合)を中核に関係閣僚をもって国家意思を決定し、最高指揮権限者(NCA)である内閣総理大臣が軍事部門の自衛隊および非軍事部門を集約する「国土保全庁」あるいは「国土保全省」に対して一元的に指揮監督権を行使するピラミッド型の有事体制を作ることが必要だ。
 他方、わが国は「自然災害大国」であり、平成7(1995)年1月の阪神淡路大震災や平成23(2011)年3月に発生した東日本大震災をはじめ、ほぼ毎年全国各地で大規模自然災害が発生し、その都度、共助、公助の不足が社会的課題として指摘されてきた。
 近い将来、南海トラフ地震や首都直下地震などによって国家的危機の発生が予測されている。
 併せて、中国による広範なサイバー攻撃や高高度電磁パルス(HEMP)攻撃があれば、一般住民をも直接的・間接的に���き込まずには措かないのである。
 このように、国民保護や重要インフラ維持の国土政策、産業政策なども含めた総合的な対応を、いわば「国家百年の大計」の国づくりとして、千年の時をも見据えながら行っていくことが求められる。
 つまり、わが国の安全保障・防衛を強化するためには、社会全体でわが国を守る仕組み・取組みが不可欠であり、国民の「自助、共助、公助」への責任ある参画を促し、それを「民間防衛」の組織へと発展させることが更なる喫緊の課題である。
 一方、軍事部門を見れば、わが国は、戦後の「経済重視・軽武装」政策を引きずり、いまだにその充実強化が疎かにされている。
 最大の課題は、列国と比較して防衛費が極端に低く抑え込まれていることだ。
 日本は、中国の「情報化戦争」を念頭に、30防衛大綱で「領域横断(クロスドメイン)作戦(CDO)」を打ち出し、自衛隊の能力構築を始めた。
 CDOでは、従来の陸上、海上、航空の活動領域が宇宙空間へと拡大し、さらにサイバー空間や電磁波空間といった新たな活動領域が加わった。
 そのように、軍事活動の領域・空間が3つから6つへと一挙に倍増し、多領域・多空間に拡大して戦われるのが近未来戦の際立った趨勢である。
 そのため、これまでの自衛隊の組織規模をスクラップ・アンド・ビルト方式で再編成するのには一から無理があり、従来の防衛力を基盤として、中国の新たな脅威に対抗できるCDO能力を付加的に強化するには、自衛隊の組織規模の飛躍的拡大や最先端のハイテク装備の取得が必須である。
 また、CDO(米軍はマルチドメイン作戦:MDOと呼称)を前提とした日米共同作戦には、両軍のC4ISRをネットワーク化することが不可欠であり、そのような防衛力の整備には防衛費の倍増は避けて通れない。
 米国は、中国との本格的かつ全面的な対決に踏み出し、そのため今後、世界の分断が進むと予測されている。
 つまり、米中対立は、米中間に限られたものではなく、自由・民主主義を支持する国々と共産主義中国との対立であり、他ならぬ日本自身の問題である。
 その対立が前提の世界において、日本が二者択一で同盟国の米国をさて置き、中国を選択することがあってはならない。
 同盟が成り立つには、①価値の共有、②利益の共有、③負担の共有、そして④リスクの共有、すなわち戦略的利害の共有が必要である。
 米国が中国との新冷戦を決意している時、日本が安全保障・防衛上の利益のみを享受し、新冷戦において生じる米国の通商や金融、テクノロジー、外交、それに安全保障・軍事などの負担やリスクを、中国との経済関係を重視するあまり、日本が共有する明確な姿勢を示さない場合、同盟は成り立つはずがない。
 そのうえ、米国からは見放され、中国からは経済面で裏切られた上、安全保障上の敵対心を露わにされるのは必定である。
 コロナ禍とともに戦後最大の安全保障の危機に直面している今こそ、日本は米国との同盟関係を一段と深化させ、米国と同じ構えで中国に備えることが強く求められるのである。
 そして、日米同盟を基軸として、インド、オーストラリアの4か国(クワッド)に台湾などの周辺諸国やASEANなどを加えて、「自由で開かれたインド太平洋」構想(戦略)の下、インド太平洋版「NATO」へと発展させることが今後の大きな課題でもある。
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tomoya-jinguuji · 4 years
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「マスク着用」を巡る騒動が頻発する中で……  昨年末に中国の武漢で始まった新型コロナウイルスは、あっという間に全世界に広がり、とうとう死者の数が100万人を突破。感染者も3300万人を超え、無症状で病院に行っていない人などを含めると、ざっくり1億人以上が感染しているのではないかと言われています。  日本も新型コロナウイルスは例外なく蔓延していて、感染者は8万人以上、死者の数も1500人以上。秋の4連休で気が緩み、再び感染者が増えてしまうのではないかと懸念される中、いまだ画期的な治療法が見えないため、みんなが感染しないために努力を重ねています。ところが、世の中にはそういうみんなの努力を台無しにしてしまう人がいるのも現実です。先日、飛行機で「断固としてマスクをしたくない」と言い張る男性が登場。飛行機を降ろされたあげく、飛行機の出発が大幅に遅れるという出来事がありました。  マスクをしていないからと公共の場で口論や喧嘩になるのも問題ですが、こうした出来事は単なる「クレーマー」であり、こんなものは「マスクをしない自由」でも何でもありません。そんなにマスクをしたくないのなら、他の移動手段を考えればいいのです。  これと似たような話で、餃子屋さんで、同行者にマスクをしていない人がいたため、「マスクを着用しない人はお断り」ということで追い出されてしまった堀江貴文さんが、店の対応が悪かったなどとFacebookに書き込んで犬笛を吹き、餃子屋さんに多数の誹謗中傷やいたずら電話が殺到、営業を妨害をされた挙げ句に休業に追いやられるという事態になりました。〈参照:J-castニュース〉  この問題、実は「ホリエモン新党」に関連する話になっていたのです。 事の発端は堀江貴文さん一行の一員のマスク非着用  この事件は、堀江貴文さんが広島県尾道市の餃子店を訪れた時に、グループの中にマスクを着用していない人がいたため、入店を拒否されてしまったのですが、対応が失礼だとしてFacebookにアップ。これを読んだ堀江さんのファンがお店に電凸をかまし、お店の営業が妨害されました。かねてから堀江貴文さんは「マスクの着用が義務付けられるのはおかしい」と主張している人で、LCCの飛行機でマスクの着用を断固拒否して飛行機を降ろされた事件でも「コロナ脳」と表現し、マスクの着用が義務付けられるのはおかしいと主張していました。  しかし、主張は何であれ、ここはお店のルールに従うべきです。相手のこともよく知らずにFacebookに悪評を書き込み、お店の悪評を垂れ流す行為は「経営者にあるまじき」だと思いますし、これではただの「モンスタークレーマー」です。  尾道市にあるこの餃子店は、本来、新型コロナウイルスに対する意識の高い優良店です。どれだけ味が美味しくて人気だったとしても、あまりの人気で店内が密になっているのだと、不安が先行してしまい、安心して食べられない人もいることでしょう。このお店では、もともと30席あった椅子とテーブルを撤去し、店内は1組、商店街と交渉して特別に設けられた店外の席には2組しか座ることができないお店になりました。  これで利益を出すのはかなり難しいと思いますので、利益より「安心」や「信頼」を重視しているお店だと言えると思います。このお店を昔から愛しているお客さんの中には高齢の方もいる人もいるでしょうし、そういうお客さんにも安心して食べてもらえる方が、お金を稼ぐよりも素晴らしいと考えたのでしょう。店内の座席を1人4人に限定するというのは、このお店が本当に新型コロナウイルスのことを考えている証拠です。ただ席を減らすのでは、かねてから指摘されているエアロゾル感染を防ぐことはできません。  店主は利益より「安心」を選択するタイプの人なのでしょう。1円でも多く稼ぐことを正義としているのではなく、1人でも多くのお客さんに笑顔になってもらうことをよしとして、ビジネスをしているタイプの人だということです。だから、お金を払えばどんなお客さんでも受け入れるというのではなく、お店が担保したい「安全」や「安心」を守ってくれるようなお客さんだけに食べてもらいたいということで、堀江貴文さんらの集団をお断りしたのだと思います。  それに、店主や従業員がどんな持病を持っているのかを僕たちは知りません。ひょっとしたら何かしら重たい病気があるのかもしれず、ひとたび店主や従業員が新型コロナウイルスに罹ってしまったら「死」につながる可能性すら否定できないのです。店主や従業員がどんな病気を持っているかなんていう話は、それこそプライベートな話であり、いちいち説明するほどの話ではありません。客も客で根掘り葉掘り聞くような話でもありませんし、持病のある常連客が食べに来ることだって十分に考えられます。もし前の客の飛沫を十分に拭き取り切れなかった場合、感染のリスクが高まってしまいます。だから、多くの人は事情を察して、何も言わずにマスクをつけるってなものです。 この事件には「ホリエモン新党」が関係していた  ただ、堀江貴文さんといえど、ただの一般人なので、一般人がどれだけモンスタークレーマーだったとしても、どうでもいい話です。世の中にモンスタークレーマーなんて星の数ほどいるので、そんな人たちにいちいち噛みついていては身が持たないというもの。しかし、僕がこの記事を書くことにしたのは、これがしっかり「政治にカラんだ話だったから」です。  今回の騒動で、マスクをしていなかったのは、ホリエモン新党公認、NHKから国民を守る党推薦で、今年7月の東京都知事選に立候補していた斉藤健一郎という堀江貴文さんの秘書でした。  彼は9月27日に「一連の騒動の発端は私です。/餃子食べられなくなってごめんなさい(΄✹ਊ✹‵) / #ボスには一切叱られてない/#むしろ守ってもらった/#Twitterトレンド入り」などとツイートしています。  立花孝志が代表を務める「ホリエモン新党」は今、この斉藤健一郎という人物が仕切っているそうで、堀江貴文さんはマスクを着用していなかった斉藤健一郎のために店主と戦ってくれたというのです。  しかし、実際はただのモンスタークレーマーです。にもかかわらず、今回の一件について、NHKから国民を守る党から今度の衆院選に立候補予定だという末永友香梨というN国党員は「問題提起のきっかけを作れた」と言い出す始末。これは問題提起ではなく、単なるクレーマーの迷惑行為です。倫理観の欠片もありません。  しかも、斉藤健一郎が謝っているのは、迷惑をかけた餃子屋さんではありません。餃子を食べられなくなってしまった堀江貴文さんに対してであり、こんなに迷惑をかけるやり方が「社会に問題提起」だそうです。どれだけ社会をナメているのでしょうか。 「同調圧力に苦しんでいる人がいるから戦っているんだ」と言っていますが、これこそ立花孝志と同じ思想であると言わずにはいられません。多くの人が「堀江貴文さんはどうして立花孝志なんかと手を組んでいるんだ?」と思っていたかもしれませんが、「同じようなメンタルの持ち主だから話が合うんだ」という結論になるのだと思います。こうした行動を見ていると、立花孝志も堀江貴文さんも根本的な部分では一緒なのだと思います。 正解を誰も知らない中、マスク着用は「同調圧力」ではない  いまや、新型コロナウイルス対策をまったくしていない店舗というのは皆無に等しいと思います。どこも感染を拡大させないために、入口には消毒液が置かれ、時には強制的に体温を測らされます。店内の座席は隣同士の間隔が空けられ、テーブルの数も減らされ、間仕切りも用意され、客もメシを食ったらすぐにマスクをつけ、そそくさと店を出ていきます。  日本ではアジアや大洋州エリアでは被害も悪いほうに属しますが、それでも欧米よりは軽微な被害で済んでいるため実感しにくいこともあり、こうしたことを面倒だと思う人もいるかもしれません。しかし、まだ第3派などが予想され、その被害も未知数、解決策もまだない中では、できうる限りのことをして感染拡大を防ぐことが、堀江貴文さんがしばしば言うように「経済を回す」上でも必要なのではないでしょうか。  そのため、店も店で一生懸命取り組んでいますし、客も客で「体温を測るな!」なんて言い出す奴はいないわけです。それは同調圧力などではなく、経済を回さないと生き残れない店やフラストレーションが溜まる一般市民が、なんとか模索した「手段」なのです。  いちいち「メシを食う以外はマスクをつけてくれ!」なんて言われなくても、メシを食う時以外はマスクを着用しています。もしお店でクラスターが発生しようものなら、たちまち街の噂になって、お店が潰れることだってあるかもしれません。誰だってお店が大変なことを理解しているので、少しぐらいマスクをつけるのが面倒臭くても、お店の人や周辺のお客さんに新型コロナウイルスを感染させてしまったら、持病のある人は死んでしまうかもしれないし、何より「お店を殺すことになりかねない」のです。  昔と違って、今はマスクがなくてもコンビニやドラッグストアに行けば簡単に手に入ります。値段だって全然高くありません。マスクさえつければ美味しく餃子を食べられるのですから、マスクを買って来ればいいではありませんか。それでもマスクをつけないというのは、ただのカルトです。もし「マスクを他人に押し付けるな」と主張するのなら、「マスクをしないこと」を他人に押し付けることも間違えているのです。  ちなみに、10月18日に堀江さんが登壇する講演会では、「※当日のマスクの着用と検温検査へのご協力よろしくお願いいたします。検温後37.5度以上の方や、症状が確認される方の入場をお断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。」と注意書きがありました。それが当然の判断でしょう。 犬笛吹けば操られる人たちがいる  恐ろしいことに、堀江貴文さんがFacebookに自己中心的な批判を書き込んだだけで、「犬笛」に操られて、お店に電凸(文句やイタズラの電話をかける)する人間がたくさん現れました。百歩譲って、堀江貴文さんや同行していた当事者が文句を言うために電話をかけるのは分かるとしても、この騒動をインターネットで聞きつけた野次馬信者が電話をかけまくることには何の意味もありません。  「マスクをつけていないぐらいで追い返すとは何事だ!」と言いたいのかもしれませんが、追い返すかどうかはお店の自由です。そもそもお金を払う前から追い返されているので、客でもありません。そういう人たちはドレスコードのある高級レストランでも、Tシャツ・短パンで入れないのはおかしいと言うのでしょうか。お店にドレスコードがあるのは、周囲のムードを壊さないための配慮であり、特別な時間を過ごしてもらうための演出でもあります。そんなお店で「俺はTシャツ・短パンで楽しみたいんだ!」と言っても、「お帰りください」で終わりです。嫌なら行かなければいいだけの話です。  今回のマスクも、あ���意味ではドレスコードのようなもの。周囲のお客さんに安心して食べてもらうための配慮です。そんな簡単なことも理解できず、犬笛に釣られて電凸し、結果として店を営業停止まで追いやってしまう。これのどこが「経済を回せ」なのでしょうか。  相変わらず「コロナはただの風邪」だと言ってしまう人はいるのですが、本当に風邪と同じレベルだったら、こんなことになっていません。世界中で経済を犠牲にしてまで命を守るために必死に取り組んでいるのに、この様子を見てなお「コロナはただの風邪」だと言っているのは、さすがに認識が甘いとしか言いようがありません。  思想は自由なので、そう思い込むことで窮屈な毎日をストレスなく生きていくということもあるのかもしれませんが、それでも個人営業の小さな店を休業に追いやるような暴挙に出ていいわけではありません。  世の中には新型コロナウイルスに罹ったら重症化してしまうかもしれない人たちもたくさん生きていて、「コロナ脳」とぶった斬れるのは、その人が若くて健康だからです。若くて健康な人でも重篤な後遺症が残るという報告もあり、すべてがまだ未知数の感染症である以上、「危険」のほうに張るのが普通のリスクマネジメントです。  社会には高齢者もたくさんいるし、病気を持った人もたくさんいます。本来、若くて健康な人たちは、そういう人たちにこそ優しくあるべきだと思うのですが、自己中心的な振る舞いをして、ネット上でのお店の評判が落とされるだけ落とされるというのは、これほど理不尽な話があったでしょうか。自分たちの主張を押し通すために、一生懸命頑張っているお店がどうなっても構わないと考えてしまう人たち。僕はこれを「N国脳」と呼んでいます。少なくとも政治の世界からは撤退していただきましょう。
犬笛吹いて餃子店を休業に追い込むことは「経済を回す」ことじゃない。「ホリエモン新党」の都知事選候補者が発端となったマスク非着用騒動
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technocat1026 · 5 years
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イスラエル軍事協力企業レイセオン社から技術を奪いソニーエリクソン、サムスン電子が協力し5G回線を使用し各ターゲットの端末の回線に攻撃使用が可能な場合、日本は巨大な生体実験場となる。
https://ameblo.jp/indianlegend/entry-12342927613.html
指向性エネルギー兵器
(DEW、directed-energy weaponの略称)は、
砲弾、ロケット弾、ミサイルなどの飛翔体によらず、
兵器操作者が意図した目標に対し
指向性のエネルギーを直接に照射攻撃を行い、
目標物を破壊したり機能を停止させる兵器である。
目標物は対物用も対人用もある。
DEWのうち、実戦に投入された兵器は非致死性の治安兵器で
一部ある程度で大部分は未だ研究開発段階である。
アクティブ防護システムの一環としても開発が進められる。
~電波~
高エネルギー電波兵器(HERF)は
電子レンジと同様の原理で作動し、類似の機能を示す。
2007年1月25日、
アメリカ陸軍は小型装甲車(ハンヴィー)に搭載可能な装置を公開した。
この装置は平面状に配列されるものと似ている。
装置は、460m離れた人間の体感温度を約54度に感じさせることができた。
こうした兵器の実物大での製造は2010年まで予期されていなかった。
この装置はアクティブ・ディナイアル・システムの一つとして、
おそらく最も有用に配備されたものである。
アクティブ・フェーズドアレイ・アンテナによって
高出力の電磁波を特定の部位に収束させる事で
電子機器を焼損させて無力化する方法の開発も進められる。
[マイクロ波]
マイクロ波兵器は、人体に損傷を与えるには充分強力である。
アクティブ・ディナイアル・システムは
ミリ波を供給源として目標の皮膚の水分を加熱し、無力化するほどの痛みを引き起こす。
この装置はアメリカ空軍研究所とレイセオン社により暴徒鎮圧の用途で使用されている。
激しい痛みをもたらすが永続的な損傷を与えないよう企図しているものの、
このシステムが眼球に対して回復できない損傷を引き起こすという、
若干の懸念が示された。
マイクロ波に暴露することでの長期間の副作用に関して
いまだに試験中である。
この装置はまた、保護されていない電子機器を破壊する。
関連技術にはテンペストが挙げられる。
これは予期しない電子情報の漏洩に関する研究である。
これらの装置には様々なサイズがあり、ハンヴィーに搭載されるほどのものも含まれる。
ヴィジラント・イーグルは空港防御システムである。
これは航空機へと発射される投射体に、高周波数のマイクロ波を指向するものである。
この兵装システムは、
ミサイル探知および追尾サブシステム(MDT)、指令および制御システム、
そして走査アレイから構成される。
MDTは多数のパッシブ式の赤外線カメラを固定装備している。
指令および制御システムはミサイルの射点を特定する。
走査アレイは地対空ミサイルの誘導装置を妨害するマイクロ波を照射し、
これを航空機から逸らす。
ボフォースHPMブラックアウトは高出力マイクロ波兵器システムで、
商用オフザシェルフ(COTS)電子機器を、距離を置いて破壊可能であるとされている。
この装置は人体に影響はないと述べられている。
[使用と効果]
人体に対して電磁波兵器を使用するとき、劇的な効果を作り出せる。
レイセオン社のアクティブ・ディナイアル・システムでは
急激な灼熱感が引き起こされ、または距離にもよるが、
個人や複数の人々に、
不安、恐怖、強い倦怠感や混乱などのより巧妙な影響を生み出す。
こうした兵器の軍用としての3つの長所は以下の通りである。
個人または集団が、彼らがこうした装置で照準されていても、
必ずしもそれを理解するわけではない。
マイクロ波の波長は他の無線周波数のいくつかに似ており、
容易に建築物などの素材を透過する。
この波長には特別なアンテナを用い、その効果により、
個人または市や国といった広範囲の双方を照射できる。
こうした兵器の軍用や強制執行としての使用可能性には以下のものが含まれる。
敵兵力または民衆に激しい不安感や急迫の危機感を与え、
闘争よりも逃走するように影響を及ぼす可能性。
反抗や非協力的態度に伴う激しい不安感や恐怖よりも、
わずかな協力的態度でも肉体的に大きな幸福感を伴う方が非常に望ましいということを、
捕虜とした敵兵員に理解させる能力。
耐え難い倦怠感を、すでに疲労した敵兵力に与える能力。
長期間にわたり、敵兵力から正常で連続した睡眠を奪う能力。
敵の親しい兵員達の間に、間接的に思い込みを与える可能性。
これはある兵士の言動を
(その兵士が聞きつける奇妙な声や音は、しかし他の誰にも聞こえない)
精神的に不安定として真剣に取り上げないというものである。
こうした感覚、声、奇妙な音や夢は、
特別なマイクロ波型式の波長のアンテナにより、ある程度の精密さで敵に強要できる。
〔マイクロ波で脳内に音を発生させる兵器『MEDUSA』:「サブリミナルメッセージも」〕
(2008年7月8日 WIRED)
米軍が初期開発に資金を拠出していた、
マイクロ波を使って脳内に音を作り出す非殺傷型兵器。
しかしその完成品は、筆者が『New Scientist』誌で報じたとおり、
戦場での活躍が想定される一方で、
ショッピングモールで利用される可能性も秘めている。
このプロジェクトは、
「耳に聞こえない音を使った暴徒の抑止」
(Mob Excess Deterrent Using Silent Audio)の頭文字を取って『MEDUSA』と呼ばれる。
少々取って付けたような名前のMEDUSAは、
長距離音響装置(LRAD)やその類似装置など、
単に音を投射するだけのものとは異なる
[LRADは、約270メートルの効果範囲にある対象に向けて大音量・高周波数の音声ビームを発射し、攻撃の意欲を無くさせることができるという]。
ソニーとサムスン電子
日本との関係
「東芝#DRAM」も参照
1986年、東芝半導体事業本部長川西剛[注 4]は国際担当専務の仲介で李秉喆会長や幹部総出のVIP歓迎を受けて建設途中の半導体工場を視察し、見返りに当時世界最大容量1メガビットDRAMを開発中の最新鋭大分工場を見学[17]させている。1986年、三星電子も1メガビットDRAMを開発し、東芝大分工場生産ラインを統括担当する製造部長をスカウトして大分工場と同等設備を有する製造工場を建設している[15]。
1987年5月にアメリカと日本へ研究所を設立し、1988年に半導体事業売上高9億5百万ドルで半導体メーカー売上高ランキング18位になる。
1988年、日本の半導体企業は半導体企業トップ10社中6社を占めるが、1991年バブル崩壊による資金繰悪化でメモリー事業撤退や工場閉鎖など大掛かりにリストラすると、三星電子は韓国政府のバックアップを受けて東芝、松下電器、三洋電機、シャープ、NECなどからリストラされた日本人技術者を高給でヘッドハンティングし、日本人技術顧問が外国人技術者中77名と大半を占めた結果、最新技術を得る[15]。
1992年、東芝とサムスン電子はフラッシュメモリの共同開発と技術仕様・製品情報の供与契約を締結する。1993年、サムスン電子は韓国初の6メガバイトフラッシュメモリを開発する。1995年、東芝とサムスン電子は64メガビットフラッシュメモリ技術の共同開発で提携する[15]。
半導体メーカー売上高ランキングでは1991年は14億7千3百万ドルで12位、1995年は83億2千9百万ドルで6位、2002年から2011年まで米国インテルに次ぎ2位である。
2000年代から現在まで
Samsung Galaxy
1990年代までの韓国国内におけるサムスン電子の位置づけは、主要企業の中の一社に過ぎなかったが、上述の半導体事業での躍進などもあって2000年代以降は韓国国内の事業規模や韓国経済に与える影響面などは圧倒的なものを持つようになり、また、世界の電機メーカーの中でも有数の大企業に成長した。
特に1997年のアジア通貨危機は、国家経済の危機とは裏腹にサムスン電子を強力な企業に成長させるきっかけとなった。通貨危機で韓国の大企業30社のうち16社が破綻し、サムスン電子も韓国政府から公的資金が注入される事態となり、倒産寸前にまで追い込まれたが、破綻を避けるために広範な構造改革の断行や効率的な経営計画の実行などにより、サムスン電子は半官半民の韓国の将来をかけた企業として、グローバル企業への成長を加速させた[18]。インターネット・バブル崩壊後の2000 - 2003年にもサムスン電子は純益伸び率5%を記録した。
また、サムスン電子は、1990年代から半導体で得た莫大な利益を、2000年代前半当時としては次世代産業であったLCD事業や携帯電話事業に大規模に投資を行い、さまざまな製品の世界市場でシェアを伸ばした。またマーケティング活動とコマーシャル活動を大規模に行っている。例としては、1996年には「TOPスポンサー計画」を通じてオリンピックの公式パートナーになり、1998年には長野冬季五輪の公式スポンサーとなり、2000年代以降は継続してオリンピックのスポンサーを務めている[19]。
2009年に、サムスン電子は売上高基準でドイツのシーメンスと米国のヒューレット・パッカードを超���、世界最大のIT・家電メーカーとなった[20][21]。2009年のサムスンのシェアは、薄型テレビと半導体メモリで世界第1位[22][23]、携帯電話が世界第2位[24]、白物家電でも上位を占めている。また、同年には、2020年の目標として売上高4,000億ドル達成を目指すビジョン2020を掲げた[25]。これを実現するために、既存のセット・部品中心の情報、通信、AV事業(Infotainment)に、ソフトウェアとソリューションを中心とした医療/バイオ、環境/エネルギー、利便性/癒しなど暮らしの質を向上させるライフケア(Lifecare)を新たな事業領域に盛り込み、「21世紀型のビジネス構造」への変身を図っている。
2010年、自社で生産したExynosマイクロプロセッサをスマートフォンに搭載。さらに新規CPUコア(マングース)の独自開発に着手。テキサス州オースチンやカリフォルニア州サンノゼを拠点に研究開発が進められていたが、2019年に開発中止が発表された[26]。
ソニーとサムスン電子は、合弁で液晶パネルを製造するS-LCDを韓国の忠清南道に設立していたが、2011年、ソニー側が、合弁会社の株式を全てをサムスンに売却する形で合弁を解消した[27]。
2018年8月、2020年までの3年間に設備投資と研究開発費の合算で180兆ウォンを投資することを発表。既存のメモリー、有機ELパネルのほか、次世代通信規格(5G)に対応した通信インフラ設備やバイオテクノロジー、人工知能、自動車部品といった新規事業の育成にも乗り出すことを示唆した[28]。
2018年10月24日、NECと5G向け基地局の技術開発と営業で提携すると正式に発表した[29]。
2018年5月、韓国検察当局はサムスンバイオロジクスの粉飾決算疑惑の捜査を開始。2019年6月6日までに、証拠隠滅を指示した容疑でサムスン電子の副社長3人を相次いで逮捕した[30]。
2019年9月30日、中国のスマートフォン製造拠点である恵州工場を閉鎖。中国国内でのシェアの低下や製造コストの増加が問題となっていた。スマートフォンの製造は、閉鎖までにインドやベトナムなどの製造コストの低い国の工場に振り分け進められていた[31]。
沿革
1969年1月 - 三星電子工業(株)設立。
1969年12月 - 三洋電機の韓国��のジョイントベンチャーとして三星三洋電機を設立(1977年三星電子に合併)。
1970年1月 - NECの韓国でのジョイントベンチャーとして三星NECの設立。
1970年11月 - 白黒テレビ「P-3202」を試生産。
1973年 - 三星三洋電子設立(現・サムスン電機)。
1973年12月 - 三星家電工場を竣工。
1974年 - 三星電子東京事務所が開設
1975年 - 三星ジャパン株式会社 設立
1977年 - 三星電気(株)を吸収合併。
1978年7月 - アメリカに現地販売法人「SEA」を設立。
1980年3月 - 韓国電子通信株式会社を買収。
1980年9月 - ポルトガルの最初の現地生産法人「SEP」竣工。
1982年6月 - ドイツに現地販売法人「SEG」設立。
1982年9月 - ポルトガルの最初の現地生産法人「SEP」竣工。
1982年12月 - 韓國電子通信、三星半導体通信株式會社に商号変更。
1983年 - 三星電子株式会社 東京支店 開設
1984年2月 - 三星電子(株)と改称。
1984年 - 光州電子(株)を合併。
1984年 - 11月にイギリスに現地販売法人「SEUK」設立。
1984年12月 - アメリカに現地生産法人「SII」設立。
1987年5月 - 海外の研究所(アメリカ・サンタクララ、日本・東京)を設立。
1987年9月 - オーストラリアに現地販売法人「SEAU」設立、カナダに現地販売法人「SECA」設立。
1987年10月 - イギリスに現地生産法人を竣工、生産開始。
1987年 - 李健熙(イ・ゴンヒ)が2代目会長に就任。
1988年 - 三星半導体通信(株)を吸収合併、第二創業宣言「21世紀に超一流企業に」。
1988年10月 - フランスで販売会社「SEF」設立、タイに現地生産法人「TSE」設立、メキシコに現地生産法人「SAMEX」竣工、生産開始。
1988年11月 - にサムスン半導体通信を吸収合併。
1989年8月 - マレーシアに現地法人を設立。
1992年2月 - チェコスロバキア(当時)に現地生産法人を設立。
1992年7月 - 中国・天津にVTR生産法人を設立。
1993年 - 李会長がフランクフルトで「新経営」宣言 量より質の経営へ。
1994年11月 - 障害者のための工場、無窮花(ムグンファ)電子設立。
1996年3月 - アメリカ・テキサス州オースティンに半導体工場を着工。
1997年1月 - 第2創業を宣言。
1997年 - アジア通貨危機で従業員の30%を削減。
1998年 - 日本サムスン設立。
2000年10月 - 中国に通信技術研究所を設立。
2004年4月 - ソニーと合弁で液晶パネル製造会社S-LCD設立。
2004年4月 - 東芝と光ディスク装置の合弁会社 東芝サムスンストレージテクノロジーを設立。
2004年12月 - サムスン電子とソニー、相互特許使用契約の締結。
2007年11月 - 家電販売で日本市場から撤退。ソフトバンクモバイル向け携帯電話の製造・販売は継続される。
2008年4月 - 複数の違法行為の責任をとって李健熙会長兼CEOが辞任。
2008年11月 - 本社をソウル特別市中区太平路から同市瑞草区瑞草洞へ移転
2010年3月 - 李明博の恩赦により李健熙が会長に復帰
2016年11月 - オーディオ機器・車載インフォテイメント関連企業のハーマン・インターナショナルを約80億米ドルで買収。
2017年2月 - 全国経済人連合会(全経連)に脱退届けを提出。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%B3%E9%9B%BB%E5%AD%90
ソニーとサムスン電子はレイセオンから告訴されていた。
積層半導体の製造に関するレイセオン社の特許請求は、自明性のために適切に無効にされた、と連邦控訴裁判所は裁定した。
行政上の有効性の課題を決定する特許庁である特許審判委員会は、特許が先行技術に先行するというレイセオンの主張を正しく拒否しました。米国連邦巡回区控訴裁判所は4月2日を裁定しました。
先例のない決定は、レイセオンが特許侵害で訴えたソニー株式会社とサムスン電子株式会社の勝利です。レイセオンは、デジタルカメラやスマートフォンで使用されているソニーとサムスンの光検知モジュールが侵害されていると主張しています。
グーグル直訳すみません。
https://www.docketbird.com/court-documents/Raytheon-Company-v-Samsung-Electronics-Co-Ltd-et-al/Text-of-Proposed-Order-Proposed-Order-to-Terminate-Stay/txed-2:2015-cv-00341-00126-001
COME NOW, Plaintiff Raytheon Company (“Raytheon”), and Defendants Sony Corporation, Sony Corporation of America, Sony Electronics Inc., Sony Mobile Communications (USA) Inc., Sony Semiconductor Corporation, Sony EMCS Corporation, Sony Mobile Communications Inc., and Sony Mobile Communications AB, (collectively, “Sony defendants”), OmniVision Technologies, Inc. (“OmniVision”), and Apple Inc. (“Apple”), Samsung Electronics Co., Ltd., Samsung Electronics America, Inc., and Samsung Semiconductor Inc. (collectively, “Samsung”) (Sony defendants, OmniVision, Apple, and Samsung collectively, “Defendants”) (collectively, “Parties”) hereby jointly file this Joint Report and Joint Motion to Terminate Stay and Dismiss. The Court, having considered this request, is of the opinion that the Parties’ motionto terminate stay and dismiss Plaintiff’s claims against Defendants with prejudice and Defendants’ counterclaims against Plaintiff as moot should be GRANTED.IT IS THEREFORE ORDERED that Plaintiff’s claims for relief against Defendants are dismissed with prejudice and Defendants’ counterclaims against Plaintiff as moot. IT IS FURTHER ORDERED that all fees and costs shall be borne by each party incurring the same.Case 2:15-cv-00341-JRG-RSP Document 126-1 Filed 06/08/18 Page 1 of 2 PageID #: 3094
〈原告レイセオン会社(「レイセオン」)、および被告ソニー企業〉今すぐ来なさい アメリカ、ソニーエレクトロニクスInc.、ソニーモバイル通信(米国)Inc.、ソニー半導体企業、ソニーイーエムシーエス企業、ソニーモバイル通信Inc.、およびソニーモバイル通信AB ,(集合的に「ソニー被告」) OmniVision のソニー企業 従って、テクノロジー,Inc.(「OmniVision」)、およびアップルInc.(「アップル」)、サムスン電子Co.,Ltd.、サムスン電子アメリカ,Inc.、およびサムスン半導体Inc.(集合的に「サムスン」)(集合的のソニー被告、OmniVision、アップル、およびサムスン、「被告」)(集合的に「パーティー」)は、このジョイントリポートとジョイント動作をターミネート滞在と解雇に一緒にファイルする。 法廷は、この要求を考慮し、パーティーのmotiontoが終わるという意見をもっている 人民集会がGRANTEDであるはずであるので、原告に対する先入観および被告の反訴を持つ被告に対して原告の主張を延期し、解雇する 。被告に対するリリーフについての原告の主張が先入観および被告の反訴によって原告 として 未解決 に対して退けられるそれであるTHEREFORE ORDERED。すべての料金とコストが2 PageID#の個々のパーティーを招くthe same.Case2時15分-cv-00341-JRG-RSP文書126-1ファイリング06/08/18ページ1により負担されることとするそれであるFURTHER ORDERED:
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nakatani-seminar · 5 years
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中国で千年村をみつける
2019年中国雲南省調査
9/15-23に中国に調査旅行へ行ってきました。調査は雲南大学との共同で行われました。雲南大学との調査は今年で2年目です。今年は中谷先生を含め4名(中谷、余、蔡、齋藤)が参加しました。雲南省昆明の周辺で詳細な調査を行った3つの村落を含め、7つの村落を訪問しました。 昆明は雲南省の中心都市であり、滇池という大きな湖がつくる平野部分に立地しています。昆明の都市を中心にこの平野部(滇池バーツ*)では大規模な都市開発が現在でもすごい勢いで進められています。今回の調査では都市部の周縁や周辺部の地域で古くから持続していそうな村を調査しました。 *雲南省の総面積の9割以上が山地であり、残りの山間部や川沿いの平地は「バーツ」と呼ばれています。
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本日は、研究室を卒業してから現在は行方市で地域おこし協力隊として活動している松木直人さんをお迎えして、調査内容を振り返りました。我々が調査で撮った写真を机の上に並べ、その中から松木さんに興味を持ったものを選んでいただき、そこから話を進めていきました。話題は調査で発見したことから始まり、中国と日本の村落の比較、さらには地域を研究する意義とは何か、というテーマにまで発展しました。ここではその様子を対談形式でお伝えします。
雲南での千年村調査とは
蔡(M2)、以下蔡)本日はよろしくお願いします。まずは今回の雲南調査についての概要を簡単に説明いたします。調査対象は雲南省の中心都市昆明というところで、滇池という大きな湖を持っています。 松木さん、以下松木)昆明には空港がありますよね。インド行くときなど乗り換えで使ったことが何回もあります。 齋藤(M1)、以下齋藤)雲南省は西南シルクロードと言われるようなルートが通っていたと言われ、昔から中国と東南アジアやインドへの交通の要衝でした。今でも空路を含め、交通的には重要な場所であるということですね。 蔡)調査目的の重要な一つとしては日本の千年村的手法が中国でも実現可能かどうかを試すことです。今回は滇池東側の呈貢区について古い文献からプロットしました。そして、水系図、地質図などを参照しながら、山、丘、低地という立地の幾つかの調査対象村落を選定しました。松木さん、まずはこのなかの写真から選んでいただき、自由な感想をください。
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観光化が進む城子村
雲南省紅河州瀘西県永宁郷城子村
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松木)この村は山を切り開いてつくっていますね。村の前の湿地帯の左側では稲作をやってますが、右側は庭園のようなになっておりまるでモンサンミッシェルのようです。なんでこんな状況が生まれたんでしょう。 蔡)この村は城子村という村です。昆明から車で3時間ほど離れた立地で、今回の調査の中では、先ほど述べた調査目的からは性格が違うものです。 齋藤)まず、湿地帯についてですが、かつてはすべて田んぼでした。庭園はなぜ造られたのかというと、この村はもともとはイ族という民族によってつくられた村でしたが、現在は政府による観光地化が進められています。それによって田んぼから庭園に変えられてしまいました。 蔡)つい10年ほど前は田んぼだったようです。 松木)観光地化によってどのような人が来るのでしょうか。 蔡)まだ計画中で完全にパブリックにはなっていません。家もボロボロの状態のものがあるので整備が必要で、リノベーションしてイ族文化体験施設や宿泊所にしようとしています。もとの住人たちは外に追い出されてしまうこともあるようです。 齋藤)建物のでき方はおもしろいです。屋根は陸屋根であり土で固められています。屋根にはパラペットのような仕組みがありました。ちょうど調査の終わりかけたときに雨が降り始めて、雨が日干し煉瓦の壁に直接当たらないようにする工夫も見ることができました。 蔡)観光化されたら、行ってみたいですか? 松木)はい。この写真みたいに家畜がいる風景がドラマチックですね。
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齋藤)調査中、斜面のトウモロコシ畑を登っていると、急に奥からロバが現れびっくりしました。今でも斜面に入っていくにはロバなど家畜の力が必要です。 蔡)このあたりの田んぼの土は固いものであったこともあり、耕作のための牛の働きも重要でした。 松木)機械化以前の世界では家畜の力を借りる必要がありますね。 齋藤)集落の中の道も狭いため車は入れません。荷台付きの二輪車でも切り返しができるポイントがないためか後ろ向きでギリギリ走っていくところを目撃しました。超絶テクニックがないと二輪者でも厳しいのです。 蔡)観光価値はあるが交通が不便な所にあるため、観光客は行きにくい状況にあります。 松木)観光化についてどう捉えるかですが、この場所で稲作の必要性が薄れているとしたら、昔のような生活の様式を維持していくのは難しいでしょう。建物を中心として考えるなら観光化はひとつの道というようにもいえます。大きな経済原理の中で考えると自然なこととかもしれません。
移住するのか?江尾村
雲南省呈貢区斗南街道江尾村
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蔡)つづいてはこの写真ですね。 松木)不思議な集まりの様子ですね。青い布を頭に巻いていますね。 蔡)これは昔ながらの風俗です。今でもおばあちゃんたちは布を頭に着けています。この村は滇池のすぐ近くにある江尾村という村です。昔は漁業が盛んだったり、滇池の西側と交易するなど水運が栄えていました。ちなみに西側からは石が運ばれていました。 松木)このお年寄りたちはなぜ集まっているのでしょうか。 蔡)若者が少ないこの村は、やはり残っている人たちが寂しいのではないでしょうか。実は、この村は政府が滇池をまもるために、近年から近くに30階くらいの高層マンションを建てて住民を移住させる計画があります。高層マンションだとそこから農業を行うのは難しくなってしまう。高齢者たちにとっても外に出ることが大変不便になるでしょう。そうすれば、写真のような楽しい集まりも見えなくなってしまうかもしれませんね。また、残った空き家はどういう風に扱われるでしょうか。実は城子村ほどの独特と言えないですが、この村の古い住宅も面白かったですね。 齋藤)はい。日干しレンガの中に貝殻が含まれている壁を見つけました。原料となった泥に貝殻が含まれていたのです。新石器時代の地図を見ると、滇池の水岸線は全体的に現在よりも高い位置にありますが、この村があると思われる場所は湖にはりだす岬のような地形に立地していました。この時代に住んでいた人が貝を捨てでできた貝塚が、後の時代の人によって建築材料の原料の採取地として発見されたのだと考えられます。
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松木)貝が含まれていると頑丈になるんでしょうか? 齋藤)その土地のそこにあった土にたまたま貝が含まれていただけかもしれません。そこに積極的な意味があったかどうかはわかりません。 蔡)住人は貝が含まれている方が頑丈なのではないかと言っていましたよ。 松木)私もヴァナキュラーな知恵があるのだと思います。ケヴィン・リンチ『廃棄の文化誌』という本で、巨大な貝塚が時を経て発見され、それが石灰の原料の採掘所として有効に使われたという例が紹介されてます。昔の人が廃棄物として集めたものが後の時代の人にとっては恩恵になったという例です。この村ではそのような資源性を発見し、選択的に貝を含んだものを選んだ可能性も充分に考えられるでしょう。
ここは譲れない!斗南村
雲南省呈貢区斗南街道斗南村
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蔡)開発と移住の話が出て来ましたので、江尾村と同様の立地の村落であるにも関わらず、違う道を歩いている斗南村もぜひ合わせて紹介したいと思います。江尾村は古い建物が残っているのに対して、斗南村は比較的新しい5階建て程度の建物が並んでいます。すぐ近くには高層ビルが建てられています。この村はすぐ周りが都市化されているのにも関わらず、ここはなぜ高層ビルが建てられないでいるのでしょうか。 松木)地域のコミュニティが強いからでしょうか? 齋藤)その通りだと思います。実はこの村落は我々がこの調査で最初に訪れた場所でした。村落というイメージからすると、新しい建物に変わってしまっているイメージを最初は持ちましたが、ある様子を見てそのイメージが変わりました。この建物は集会所のように使われているのですが、そこで結婚式をやっていました。結婚式ではほぼ村民全員を呼んで、食事をふるまっています。どういう流れか、我々もそこで食事を御馳走になることになりました。建物に入ってみるとその奥には多くの人が食事を楽しんでおり、ものすごい活気でした。これが村の建物の様子は変わっても、コミュニティはしっかりと維持されていると感じた理由です。
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蔡)住人のコミュニティが強く地域経営がしっかりと維持されています。 松木)若い人が多いですね。この建物群が出来たくらいに育った世代なのではないで���ょうか。日本でも団地が出来て住み始めた最初の世代は境遇が似ているので、つながりが強いというようなことがあったようです。ここでもそのような同時に住み始めたことによる強いつながりがあるかもしれませんね。 蔡)現在の問題で考えると、高層ビルでもこのコミュニティの強さは生まれるかということですね。中国ではこれからは高層ビルが日常になるという考えを持っている人は多いです。近年中国の建築家はこのなかでどのようにコミュニティができるかを考えている人が多いです。また、この村では周辺の土地は買収されてしまったのにも関わらず、他の県の土地を借りて花の栽培が続けられおり、家の一階ではパッケージが行われたりしています。やはり生業が続けられているということが重要だと思います。
復活の刘家营村
雲南省呈貢区吴家営街道刘家营村
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蔡)続いては刘家营村ですね。刘家营は昆明の平野部から少し入り込んだ山間部の斜面に立地する村です。すぐ上流側にはダムがあります。実はかつての村は1950年代に建設されたダムの底に沈んでしまっていたのです。ダムに沈没後、各地に移動していた住人たちがやはり昔の集まりを懐かしんで、政府に願望を出しました。政府もちゃんと願望に応えたので、今の村は政府主導の下に、呈貢区の多数の村落の村民たちの協働によって、1960年代に計画的につくられた村落だったのです。 齋藤)確かに新しくつくられた村であるためか、山の中腹というちょっと不自然な立地に在りますよね。このような立地なので大きな開発はできないでしょう。また都市に近いので都市まで通勤することもできます。またその土地での生業としては観賞用の葉っぱが栽培されています。 蔡)8割の人が外へ通勤し、2割の人がこの土地での農業をやっています。夜になると、外で働いている方もちゃんと戻るため、この村は割と元気な感じがしますね。 齋藤)都市との距離という視点が重要ですね。 松木)多数の村落の村民たちの協働によってできたというのが面白いですね。写真ですと際立った特徴はわかりませんが、経済的安定がそれとなく感じられます。世代が降れば山を降りていくのか、都市化して広がっていくのか、これからの動きが気になりますね。
浙江省の高地の村落
浙江省金華市磐安県烏石村・横路村ほか
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松木)次に、この別荘が気になりました。 蔡)実は、ここは雲南省ではないですね。おまけとして紹介いたします。 齋藤)我々は雲南をあとにし、上海を経由し、杭州から車で3時間の、浙江省の山奥の地域に向かいました。 蔡)ここは、農村のなかの高級別荘です。ディベロッパーは周りの伝統的な村を修復し、そこを観光価値として高めるだけでなく、その近くに別荘を建てて売るというように、これらを全体的にひとつのブランドとして計画しようとしています。 松木)集落を含めたブランディングというのが日本と大きく異なっており、面白いですね。住んでる側はたまったもんじゃないですが、地域に根付いた暮らしの形をフィクションとしてしか生き残らないものとして受け止め、残す方向を探るというのはとても現代的な価値観な気がします。
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蔡)石でできた街並みの村を2つ訪問しました。ここは海でとれた塩を運ぶための道があり、そのために栄えた村落です。 齋藤)黒くて重たい石がびっしりと積まれている風景が印象的でした。石の家のでき方が気になりました。複数の家がまとまって一つの建物にアパートのように集住しています。通りに面する面は石積みの壁ですが、家の内部側は木造がむき出しになっています。なぜこのような形態になったのでしょうか。まず、通りに側のみを石の壁にしているのは防御のためだと考えられます。ひとつなぎにすることで石を積む作業が省略できますし、防御性も上がると思います。 松木)石の積み方に順番があるのがわかりますね。意匠性の高い積み方をしている部分と、無造作に積まれている部分などがあって面白いですね。崩れたりして増築したりした跡が見えます。 
さいごに
蔡)この調査では色々な村の住まい方を見ることができました。建物が新しく変わっても、昔ながらの生活を維持しているところもありますし、古い建物を残すために生活様式を維持するのが難しい例などありました。
松木)生活の様式とその土地から生まれている状態は美しく感動的ですが、それがずれていっている。しかし、それがずれていった状態も積極的に捉えて、元地域の住民と外部の人間が共有される価値として定着していくといいです
一同)ありがとうございました!
2019.10.11 at中谷研究室
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takamisuzuki · 5 years
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タンゴ日誌(ミロンガ人類学1-アブラッソと性の怪しいお話)
「あなたはそのままで十分魅力的である、貴方は世界にひとつだけの花」、みたいなことがよく言われる。黒人差別やイジメをなくすための言葉としては、ことさら否定する話ではないが、こと性に関しては事情が違う。セクシーさについてのヒエラルキーというか「セクシーさについての時代の流行」はどこでも存在する。誰しも生理的に、「うわこの人はダメ」というのはある。それは人間が性的な存在である以上仕方がない。そしてその基準は社会が決めていて、歴史的にかなり変動する。平安時代の美人はいわゆる「おかめ」に近かった、というのがよい例である。すると当然どの時代にも「性的弱者」というのが存在することになる。セクシーさの流行り、あるいは性的魅力のヒエラルキーは残酷にも性的弱者にこう告げる。「お前は恋人にするに値しない。貴方とは性的なことを想像できない」「気持ち悪い存在である」「あなたの遺伝子は要らない」と。
タンゴが性的な踊りかというと、そうでもあるし、そうでないとも言える(「性的」のニュアンスによるがそれはまた別の機会に。一部は以前のティエンポの講座でもちょっと話したような😊ご来場頂きました方、その節はありがとうございました😊)。ただ、ミロンガにあっても、踊る相手を選ぶ際、アジア人に対する美学的人種差別は確かに存在する。ハリウッドの俳優、モデルなどを頂点にする美のヒエラルキーは、日本人や中国人、アジア系の男性の多くを、「コミカルかもしれないが、性的なストライクゾーンの外」「気持ち悪い猿」などのカテゴリーに分類してしまう。
日本やアジアの国にいる限りこんな白人中心のヒエラルキーを強く感じることはない。ところがヨーロッパでちょっと高めのカフェやレストランやセレブのパーティに行ったりすれば、そんなヒエラルキーの中にポンと投げ込まれるのを感じることになる。金持ちの行くところには、判で押したように白人、金髪、碧眼系の美男美女が集うのである。それ以外の人ももちろんいるが、頂点は奴らが牛耳っている😊そこに日本人の遺伝子が入り込む余地は、まあない😅。もちろんお金を払えばレストランに入って楽しい食事を楽しむことは出来る。ビジネスパートナー、さらには親しい友人としてそこに入ることもまあ出来る。しかし恋人として、さらに家族としてコミュニティーに入り込み、頂点近くまで登りつめるのは、アジア系外国人にはかなり難しくなるのだ。
そしてヨーロッパの美学を継承しているここアルゼンチンでも、やはり事情は似たり寄ったりである。確かにアルゼンチンの場合は、割とラテンアメリカの「インディアン」系、現地人系の血も入っているので、結構あやしいヒエラルキーである。でもやはり日系、中国系はもれなく「ダサい」カテゴリーに分類される。僕の感覚では、こちらでアジア系の顔立ちをしていることは、多分日本でいう「脂ぎったチビ、デブ、ハゲ」くらいのセクシーさのレベルである。従って、ヨーロッパだけでなくここアルゼンチンでもアジア系の男性はとても苦労することになる。
日本のミロンガでも技術レベルが同程度の「チビ、デブ、ハゲ」の脂ぎったあやしいオッサンと、高身長、細マッチョのイケメンの男の子だったら、やはり女性はイケメンと喜んで踊る。基本、そんなオッサンは相手にしたくないのである。つまり、性的ヒエラルキー、性的不平等はミロンガの世界にも入り込む。その不平等に文句を言っても仕方ない。出来ることをするだけである。しかしそこはアルゼンチタンゴ、普通の世界のヒエラルキーとは別の基準が存在する。
ミロンガにもヒエラルキーは存在する。それは性的カテゴリーと似通ってはいるが微妙に違う。まず、デブは結構いける😊。チビ、デブ、ハゲですら、リードが上手いとカテゴリーの上に這い上がれる。特にミロンガの楽しい曲なんかには、チビ、デブ、ハゲでもくるくる回るとすごく絵になるのである。そしておそらくだが、デブ特有の脂肪を使った包み込むリード、というのも存在する。これは特に学ぼうとは思わないけど😅。そして、ミロンガのヒエラルキーが通常と違うのは、ヒエラルキーの頂点に位置するのが、おじいちゃんミロンゲーロであることである。女性は若くて美しい人がヒエラルキーの上に来る、というのもないわけではないが、やはりタンゴの技術が大事である。そして男女ともステップ云々よりも、ともかくアブラッソの質が大事である。アジア系男性としてこの性的ヒエラルキーを乗り越えるためにはアブラッソを磨けばよい!
タンゴの本質、「アブラッソの神秘!」などとよく言われたりする。ところがここにきて、またアジア系に対する差別意識が発生するのである。日本人、中国人にアルゼンチン人のようなアブラッソは出来ない、という認識である。口には出さないが、結構なアルゼンチン人の女性がこう思っている。そしてこれは偏見である!と言いたいところだが、実はかなりの程度事実である。体全体で相手の芯にに溶け込んでいくようなアブラッソ、相手の身体を全身で受け止めて、体全部で応答するようなアブラッソ、これが高いレベルでできる日本人には、僕を含めて会ったことがない。仲良くしてくれるアルゼンチン人のおばちゃんにもこう言われた。「貴方のアブラッソは日本人にしてはいい方ね」。その人に日本人とどれだけ踊ったのか、と聞いたら僕だけらしい。笑かしてくれるのである。しかしまあ、そんなトコである。某世界チャンピオンのプライベートレッスンで、アブラッソを教えてもらったことがある。その時にその先生からはこう言われた。「まあこんなのは日本人には出来ないけどね😊」。え、いや、そこ笑うとこですか、それを教えてもらうために高いお金払ってるんですが😅と思ったものだが、今では素直に納得である。というのも、日本はハグの文化ではないので、アブラッソがえらく難しいのである。
肉体的接触によるコミュニケーション、性的交渉以外の肉体的コミュニケーションは、日本文化が捨てたものである。日本は握手やハグの文化がない。これは諸説あるのだが、多分人と人と関係が密で距離感が近すぎるので、肉体的接触でコミュニケーションを図ることは差し控えた、その必要がなかった、というのがしばしば言われている。それにひきかえ、ラテンアメリカはハグの文化圏である。そして踊りが生活の隅々まで入り込んでいるのがラテンアメリカである。タンゴのアブラッソとは、そのラテンアメリカの地で、最高級の「踊りながらのハグ」を求めたらこうなった、みたいな文化的産物である。移民の際に寂しくて苦しくて身を寄せ合って生きるしかなかったところで生まれたハグの踊り。タンゴはそんな風に形容することもできる。すると、外国人がそう簡単には真似出来ない、あるいは真似されても困るというのも納得がいく。実際ハグ文化のあるアメリカ人ですら、人種差別の対象である。アルゼンチンじゃないやつらに真のアブラッソは出来ないのだ、と思っているアルゼンチン人はホントに結構いたりする。
前置きが長くなった。要するに僕自身がこういうアブラッソが出来ないのである😅だからといって諦めが悪いので、日本人の壁をいかに越えるか、というのが最近の課題である。
今一番稽古をつけてもらってるのはコロンビア人のカテリーヌ師匠。この人に教えてもらうアブラッソが凄い。いかに自分の身体全てを使って、体全部で相手を包み込むか。いや包み込むだけでは足りない。カテリーヌ師匠にはこ��なことをよく言われる。「タカミ、何度も言うけどね、女の子の立場から言うとね、ライオンが獲物を狩る時みたいに毎回全身でこう来なきゃダメ、話にならないのよ。ちょっと外れたりしたら、誰と踊ってるの、ってなるのが女の子なのよ!」はい分かりました😊しかし、そんな分かりやすい肉食獣の喩えを😅。カテリーヌの言う「ちょっと外れたら」というのはミリ単位の話で、クローズドのアブラッソの中で起こる話である。クローズドのアブラッソの中で常に肉食でなければいけない😅もともと米食って何千年みたいな文化圏で生まれたワタシである。「ヒトと仲良く適切な距離をとって、みんな仲良く、協力しあって‥」みたいな文化がここでは全否定される。そんな食文化と所作の肉体的習慣が培われた日本人の遺伝子全否定、カーストの1番下、そうじゃなくて肉食系万歳、ガウチョ万歳みたいな話なのである。しかしここはアルゼンチン。文句をいっていても仕方ないので、毎日毎日ステーキを食べて筋トレしている。数千年の文化=呪い?を一年の努力でどこまで覆せるかが勝負である。無謀ではあるけれど、やっていて楽しい😝😝😝しかしビデオみても肉食獣になれてないなあ😅
さて今宵はどこのミロンガでライオンのフリをし��行こうか😝 猿の皮を被ったライオン、いや違うな。そうじゃなくて、ライオンの皮を被った猿、いやライオンの皮を被った狸くらいのイメージがちょうどいいかもしれない。いずれにせよ己が道を行くのみである😊
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一 はじめに
(日本オリンピック)  五輪史上初の衛星生中継。世界が見守る中、聖火を手に、国立競技場に入ってきたのは、最終ランナーの坂井義則(よしのり)さんでした。  八月六日広島生まれ。十九歳となった若者の堂々たる走りは、我が国が、戦後の焼け野原から復興を成し遂げ、自信と誇りを持って、高度成長の新しい時代へと踏み出していく。そのことを、世界に力強く発信するものでありました。  「日本オリンピック」。坂井さんがこう表現した六十四年大会は、まさに、国民が一丸となって成し遂げました。未来への躍動感あふれる日本の姿に、世界の目は釘付けとなった。  半世紀ぶりに、あの感動が、再び、我が国にやってきます。  本年のオリンピック・パラリンピックもまた、日本全体が力を合わせて、世界中に感動を与える最高の大会とする。そして、そこから、国民一丸となって、新しい時代へと、皆さん、共に、踏み出していこうではありませんか。
(新しい時代へ踏み出す)  「日本はもう成長できない」。七年前、この「諦めの壁」に対して、私たちはまず、三本の矢を力強く放ちました。その果実を活かし、子育て支援、教育無償化、更には働き方改革。一億総活躍社会を目指し、まっすぐに進んでまいりました。  厳しさを増す安全保障環境を直視しながら、平和安全法制を整備し、防衛力を抜本的に強化しました。地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、世界を駆け回り、ダイナミックな日本外交を展開してきました。  我が国は、もはや、かつての日本ではありません。「諦めの壁」は、完全に打ち破ることができた。その自信と誇りと共に、今、ここから、日本の令和の新しい時代を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
二 復興五輪
 二〇二〇年の聖火が走り出す、そのスタート地点は、福島のJヴィレッジです。かつて原発事故対応の拠点となったその場所は、今、我が国最大のサッカーの聖地に生まれ変わり、子どもたちの笑顔であふれています。  常磐自動車道に続き、本年三月、JR常磐線が全線開通します。これに合わせ、双葉町、大熊町、富岡町の帰還困難区域における避難指示の一部解除に向け、準備を進めます。  浪江町では、世界最大級の、再生エネルギーによる水素製造施設が、本格稼働します。オリンピックでは、このクリーンな水素を燃料とする自動車が、大会関係者の足となります。そして、大会期間中、聖火を灯し続けます。リチウムイオン電池、AIロボット。未来を拓く産業が、今、福島から次々と生まれようとしています。  津波で大きな被害を受けた、宮城県を訪れる外国人観光客は、震災前の二倍を超えました。岩手県では三倍となっています。昨年九月に陸前高田市で開業したばかりの道の駅では、僅か一か月で十万人の観光客が訪れ、賑(にぎ)わいを見せています。  来年度で復興・創生期間は終了いたしますが、次のステージに向け、復興庁を司令塔に、政治の責任とリーダーシップの下で、福島の本格的な復興・再生、東北復興の総仕上げに、全力で取り組んでまいります。  九年前、ファーディーさんは、ラグビーチームの一員として、釜石で、東日本大震災を経験しました。  「ここで帰ったら後悔する」  オーストラリア大使館から避難勧告を受け、家族から帰国を勧められても、ファーディーさんは、釜石に残り、救援物資の運搬、お年寄りや病人の搬送。困難に直面する被災者への支援を続けました。  その感謝の気持ちと共に、本年、釜石は、オリンピック・パラリンピックに際し、オーストラリアのホストタウンとなります。岩手県野田村は台湾、福島県二本松市はクウェートなど、二十九の被災自治体が、支援を寄せてくれた人々との交流を深めます。  心温まる支援のおかげで力強く復興しつつある被災地��姿を、その目で見て、そして、実感していただきたい。まさに「復興五輪」であります。  東日本大震災では、百六十三の国と地域から支援が寄せられました。我々が困難の時にあって、温かい支援の手を差し伸べてくれた世界の方々に、改めて、今、この場から、皆さんと共に、感謝の気持ちを表したいと思います。
三 地方創生
(観光立国)  全体で五百近い市町村が、今回、ホストタウンとなります。これは、全国津々浦々、地域の魅力を世界に発信する、絶好の機会です。  北は北海道から、南は沖縄まで。アイヌの皆さんが受け継いできた伝統音楽や食文化、琉球舞踊など、我が国が誇る全国各地の地域文化に触れていただく「日本博」を、本年、開催いたします。  国の文化財を積極的に活用できる制度を設け、地域のアイデアによる観光地づくりを後押しします。自家用車による有償の運送サービス制度について規制緩和を行い、外国人観光客の皆さんの地方での足もしっかりと確保いたします。  首里城の一日も早い復元に向け、全力を尽くします。三月には、那覇空港第二滑走路の供用を開始します。発着枠を十万回以上拡大することにより、アジアのゲートウェイとして、沖縄の振興に取り組んでまいります。  オリンピック・パラリンピックに向けて、サイバーセキュリティ対策、テロなど組織犯罪への対策に万全を期すことで、安全・安心をしっかり確保いたします。五年後の大阪・関西万博も視野に、多言語化、Wi‐Fi環境の整備など、観光立国の基盤づくりを一気に進めます。高い独立性を持った管理委員会の下、厳正かつ公平・公正な審査を行いながら、複合観光施設の整備に取り組みます。  更には、外国人観光客の多様なニーズに応える宿泊施設など世界に冠たる観光インフラを整え、二〇三〇年六千万人目標の実現を目指します。
(農産物輸出)  世界に目を向けることで、地方に新しいチャンスが広がります。  昨年、EUへの牛肉やコメの輸出は、約三割増えました。TPP諸国への乳製品の輸出も、二割を大きく上回る伸びとなりました。甘い「紅はるか」は、シンガポールやタイで大人気です。さつまいもの輸出は、昨年、四割以上増加しました。  先月、中国への牛肉輸出について、解禁令が発出されました。今月発効した日米貿易協定も活かし、おいしくて、安全な、日本の農林水産物の世界への挑戦を、力強く後押しいたします。  農地の大規模化、牛の増産や、水産業の生産性向上など、三千億円を超える予算で、生産基盤の強化を進めます。販路開拓など海外への売り込みを支援します。  神戸牛、ルビーロマン、ゆめぴりか。農家の皆さんの長年にわたる努力の結晶である、日本ブランドを、海外流出のリスクからしっかりと守ります。  CSF対策を一層強化します。野生動物の感染が発見された場合にも、家畜伝染病予防法に基づき、移動制限などのまん延防止措置を実施できるようにします。ASFについても、海外から持ち込まれる肉や肉製品の検疫を強化し、水際対策を徹底します。
(地方創生)  昨年の台風十九号では八ッ場ダムが利根川の被害防止に役立ちました。水力発電や農業用水などを目的とするダムについても、緊急時には省庁の縦割りを打破し、一元的に活用するための対策を、全ての一級河川を対象に、この夏までに取りまとめます。  相次ぐ自然災害の教訓を活かし、全国で、川底の掘削、堤防の整備、無電柱化を進めます。送電線の計画的な更新、電力会社、自衛隊、自治体の平時からの連携などにより、強靱(じん)な電力供給体制を構築します。防災・減災、国土強靱(じん)化を進め、災害に強い故郷(ふるさと)を創り上げてまいります。  東京から鉄道で七時間。島根県江津市は「東京から一番遠いまち」とも呼ばれています。二十年以上、転出超過が続き、人口の一割に当たる二千八百人が減少した町です。  しかし、若者の起業を積極的に促した結果、ついに、一昨年、転入が転出を上回り、人口の社会増が実現しました。  原田真宜(まさのり)さんは、パクチー栽培を行うため、東京から移住してきました。農地を借りる交渉を行ったのは、市役所です。地方創生交付金を活用し、起業資金の支援を受けました。農業のやり方は地元の農家、販路開拓は地元の企業が手助けしてくれたそうです。  「地域みんなで、手伝ってくれました」  地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が、原田さんの移住の決め手となりました。  「地方にこそ、チャンスがある」。そう考え、地方に飛び込む若者を、力強く応援してまいります。東京から地方に移住して起業・就業する場合に最大三百万円支給する制度を、更に使いやすくします。「移住支援センター」を全国一千の市町村に設置し、移住へのニーズを実際の人の動きへとつなげてまいります。  都市に住む皆さんの地方での兼業・副業を促すため、人材のマッチングや移動費の支援を行う新たな制度を創設します。関係人口を拡大することで、将来的な移住につなげ、転出入均衡目標の実現を目指します。  企業版ふるさと納税を拡充し、地方における魅力ある仕事づくりを一層強化します。独占禁止法の特例を設け、まちづくりの基盤である地方の金融サービス、交通サービスをしっかりと維持・確保してまいります。地方の創意工夫を、一千億円の地方創生交付金で、引き続き応援します。  若者が将来に夢や希望を持って飛び込んでいくことができる。地方創生の新しい時代を、皆さん、共に、創り上げようではありませんか。
四 成長戦略
(中小・小規模事業者)  「東洋の魔女」が活躍したバレーボール。そのボールを生み出したのは、広島の小さな町工場です。その後、半世紀にわたり、その高い技術を代々受け継ぎ、今なお、五輪の公式球に選ばれ続けています。  全国各地の中小・小規模事業者の皆さんが、長年培ったオンリーワンの技術で、地域経済を支えています。しかし、経営者の多くが六十歳を超え、事業承継は待ったなしの課題であります。そして、若い世代の承継を阻む最大の壁が、個人保証の慣行です。  この春から、先代の経営者と後継者から個人保証を取る、いわゆる二重取りを原則禁止いたします。商工中金では、今月から、年間三万件、二兆円の新規融資について、個人保証なしの融資を原則とする運用を開始しました。  信用保証協会では、個人保証なしで後継者の皆さんの融資を保証する新制度を、四月からスタートします。経営の磨き上げ支援も行い、専門家の確認を得た後継者には、保証料をゼロとします。個人保証の慣行は新しい世代には引き継がないとの強い決意で、あらゆる施策を総動員してまいります。  七年前、十年ぶりの大改正を行った下請振興基準を、更に改正し、対象を拡大します。大企業に対しても、新たに金属産業、化学産業で、自主行動計画の策定を求めます。業界ごとの取引慣行に詳しい専門人材を下請Gメンに採用し、下請取引の更なる適正化に取り組んでまいります。  デジタル技術の進歩は、中小・小規模事業者にとって、販路拡大などの大きなチャンスです。デジタル取引透明化法を制定し、オンラインモールでの出店料の一方的引上げなど不透明な取引慣行を是正します。
(規制改革)  IoT、ビッグデータ、人工知能。第四次産業革命の大きな変化の中で、デジタル時代の規制改革を大胆に進めます。  本年から、無人自動運転を解禁し、中山間地域の皆さんに、安全で便利な移動手段を提供します。自動制御ブレーキを備えたサポートカーに限定した新たな免許制度を設け、その普及を拡大します。  AIが解析するデータのボリュームが、競争力を左右する時代です。個人情報を匿名化し、その詳細な分析を可能とすることで、ビッグデータの世界をリードしてまいります。  フィンテックによる多様な決済サービスが登場する中、金融分野の業法による縦割り規制を抜本的に見直します。マイナンバーカードの取得を促し、来年度中に健康保険証としての利用を開始します。あらゆる行政手続の電子化を進め、対面での確認が必要なものなどを除き、二〇二四年度までに完了いたします。  技術の進歩による急激な変化に対し、消費者の安全・安心を確保していきます。個人データの利用停止を可能とするなど、個人情報保護を強化します。あおり運転を刑罰の対象とし、道路へのカメラ設置などにより、悪質な運転者の取締りを徹底します。空港施設へのドローン飛行を禁止し、飛行経路の安全を確保してまいります。
(イノベーション)  吉野彰(あきら)先生のノーベル化学賞受賞を、心よりお慶び申し上げます。  吉野先生に続く、未来を担う若手研究者に、大胆に投資します。自由な発想で挑戦的な研究に打ち込めるよう、資金配分を若手に思い切って重点化します。安定的なポスト��確保し、海外留学を含めたキャリアパスを確立することで、若者が将来に夢や希望を持って研究の世界に飛び込める環境を整えます。  変化のスピードを先取りし、これまでにない価値を生み出す鍵は、ベンチャー精神です。大企業などからベンチャー企業への投資を税制で支援し、いわゆる自前主義からの発想の転換を図ります。国の研究機関によるベンチャー企業への出資を促すことで、蓄積された研究成果や技術を新しい産業へと成長させてまいります。  第四次産業革命がもたらすインパクトは、経済のみにとどまらず、安全保障をはじめ、社会のあらゆる分野に大きな影響を及ぼします。国家戦略としての取組が必要です。  その基盤インフラは、通信です。5G、ポスト5G、更にその先を見据えながら、大胆な税制措置と予算により、イノベーションを力強く後押しします。安全で安心なインフラが、これからも安定的に供給されるよう、グローバルな連携の下、戦略的に取り組んでいきます。  次世代暗号などの基盤となる量子技術について、国内外からトップクラスの研究者・企業を集める、イノベーション拠点の整備を進めます。  月を周回する宇宙ステーションの整備、月面での有人探査などを目指す新たな国際プロジェクトに、我が国として、その持てる技術を駆使し、貢献いたします。将来的な火星探査なども視野に、人類の新たなフロンティアの拡大に挑戦します。  Society 5.0の時代にあって、教育の在り方も、変わらなければなりません。本年から小学校でプログラミング教育を開始します。四年以内に、全ての小学生、中学生に一人一台のIT端末を揃(そろ)えます。企業エンジニアなど多様な外部人材を登用することで、新しい時代の教育改革を進めます。
(アベノミクス)  今般取りまとめた新しい経済対策は、まさに、安心と成長の未来を切り拓くものであります。事業規模二十六兆円に及ぶ対策を講じることで、自然災害からの復旧・復興に加え、米中貿易摩擦、英国のEUからの離脱など海外発の下方リスクにも万全を期してまいります。  日本経済は、この七年間で十三%成長し、来年度予算の税収は過去最高となりました。公債発行は八年連続での減額であります。経済再生なくして財政健全化なし。この基本方針を堅持し、引き続き、二〇二五年度のプライマリーバランス黒字化を目指します。  この六年間、生産年齢人口が五百万人減少する一方で、雇用は三百八十万人増加しました。人手不足が続く中で、最低賃金も現行方式で過去最高の上げ幅となり、史上初めて全国平均九百円を超えました。足元では、九割近い中小企業で、賃上げが実現しています。  雇用環境が好転している今、就職氷河期世代の皆さんの就業を、三年間集中で一気に拡大します。この世代に対象を絞った求人を解禁するなど、あらゆる施策を講じ、意欲、経験、能力を活かせるチャンスを広げていきます。  兼業や副業をやりやすくするため、労働時間に関するルールを明確化します。労働施策総合推進法を改正し、大企業に中途採用・経験者採用比率の開示を求め、多様で柔軟な働き方が可能となるよう、改革を進めます。  経済社会が大きく変化する中、ライフスタイルの多様化は時代の必然であります。今こそ、日本の雇用慣行を大きく改め、働き方改革を、皆さん、共に、進めていこうではありませんか。
五 一億総活躍社会
(全世代型社会保障)  この春から、大企業では、同一労働同一賃金がスタートします。正規と非正規の壁がなくなる中で、パートの皆さんへの厚生年金の適用を更に広げてまいります。三千億円を上回る、ものづくり補助金、IT補助金、持続化補助金により生産性向上への支援、社会保険手続の負担軽減を行いながら、従業員五十人を超える中小企業まで段階的に拡大します。  高齢者のうち、八割の方が、六十五歳を超えても働きたいと願っておられます。人生百年時代の到来は、大きなチャンスです。働く意欲のある皆さんに、七十歳までの就業機会を確保します。  こうした働き方の変化を中心に据えながら、年金、医療、介護全般にわたる改革を進めます。  年金受給開始の選択肢を、七十五歳まで広げます。在職老齢年金についても、働くインセンティブを失わせることのないよう、見直しを行います。  二〇二二年には、いわゆる団塊の世代が七十五歳以上の高齢者となる中で、現役世代の負担上昇に歯止めをかけることは、待ったなしの課題です。  年齢ではなく、能力に応じた負担へと見直しを進めます。七十五歳以上であっても一定以上の所得がある方には、窓口での二割負担を新たにお願いすることを検討します。併せて、かかりつけ医機能の強化を図るため、大病院の受診に定額負担を求めることで、現役世代の負担上昇を抑えます。  医療や介護について、予防への取組を強化することで、いつまでも健康で、活躍できる社会づくりを行います。  子どもたちから、子育て世代、現役世代、そしてお年寄りまで、全ての世代が安心できる「全世代型社会保障制度」を目指し、本年、改革を実行してまいります。
(子育て支援)  子どもたちの未来に、引き続き、大胆に投資してまいります。  昨年の幼児教育・保育の無償化のスタートに続き、この四月から、真に必要な子どもたちの高等教育の無償化が始まります。私立高校の実質無償化も実現し、子どもたちの誰もが、家庭の経済事情にかかわらず、夢に向かって頑張ることができる社会を創り上げてまいります。  保育の受け皿整備を進め、待機児童ゼロを実現します。これまでの取組により、待機児童の数は、昨年、調査開始以来、最少となりました。いまだゼロが実現できていない自治体には、保育ニーズに応じた整備計画の策定を求め、取組を強化していきます。  妊娠、出産、子育てへの切れ目ない支援を行います。来年春までに、子育て世代包括支援センターを全ての市町村に設置します。所得の低いひとり親世帯への支援を拡大し、子育てしやすい社会づくりを更に強化します。「希望出生率一・八」の実現を目指し、深刻さを増す少子化の問題に真正面から立ち向かってまいります。
(一億総活躍社会)  我が国には、意欲と能力あふれる女性たちがたくさんいます。全ての女性に活躍のチャンスを創り、その持てる可能性を十二分に開花することができれば、日本の経済社会は一変するはずです。  この六年で、女性の就業者数は、新たに二百九十万人増加しました。就業率は、二十五歳以上の全ての世代で米国を上回っています。M字カーブは確実に解消に向かっています。引き続き、女性活躍の旗を高く掲げ、女性の皆さんが働きやすい環境づくり、女性リーダーの拡大に向けた取組を一層進めます。更に、民間シェルター支援によるDV対策などに取り組んでまいります。  女性も男性も、若者もお年寄りも、障害や難病のある方も、更には一度失敗した方も、誰もが多様性を認め合いその個性を活かすことができる社会、思う存分その能力を発揮できる社会を創る。一億総活躍社会の実現こそが、まさに少子高齢化を克服する鍵であります。  バリアフリー社会の実現に向けて、公共交通機関における取組を強化します。耳の聞こえない方に対する、無償で手話通訳を利用できる電話リレーサービスを整備します。重度障害者の皆さんの就労の意欲を後押しするための仕組みを強化します。  「その能力は磨けば無限である。」  中村裕(ゆたか)医師は、長年、障害者雇用に熱心に取り組んでこられました。  「身障者の社会進出のためにもスポーツを奨励しなければならない。」  中村先生の情熱によって、一九六四年、東京パラリンピック大会が実現しました。その後、パラリンピックは四年おきに継続的に実施されるようになりました。中村先生の思いは受け継がれ、半世紀以上の時を経て、再び、日本へと帰ってきます。  本年のパラリンピックを、世界中の人々に夢や感動を与える、素晴らしい大会とする。障害のある皆さんが、世界で最もいきいきと生活できる国・日本を、皆さん、共に、創り上げようではありませんか。
六 外交・安全保障
(積極的平和主義)  日本が、初めてオリンピック精神と出会ったのは、明治の時代であります。その時の興奮を、嘉納治五郎はこう記しています。  「世界各国民の思���感情を融和し以て世界の文明と平和とを助くる」  オリンピック・パラリンピックが開催される本年、我が国は、積極的平和主義の旗の下、戦後外交を総決算し、新しい時代の日本外交を確立する。その正念場となる一年であります。  日朝平壌宣言に基づき、北朝鮮との諸問題を解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指します。何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、条件を付けずに、私自身が金正恩委員長と向き合う決意です。  もとより、我が国の国民の生命と財産を守るため、毅(き)然として行動していく。その方針はしっかりと貫いてまいります。米国、韓国をはじめ国際社会と緊密に連携してまいります。  北東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中で、近隣諸国との外交は、極めて重要となっています。韓国は、元来、基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国であります。であればこそ、国と国との約束を守り、未来志向の両国関係を築き上げることを、切に期待いたします。  プーチン大統領と長門で合意した、元島民の方々の航空機によるお墓参り、そして四島での共同経済活動は、着実に前進しています。一九五六年宣言を基礎として交渉を加速させ、領土問題を解決して、平和条約を締結する。この方針に、全く揺らぎはありません。私と大統領の手で、成し遂げる決意です。  日本と中国は、地域と世界の平和と繁栄に、共に大きな責任を有しています。その責任をしっかり果たすとの意志を明確に示していくことが、今現在の、アジアの状況において、国際社会から強く求められています。首脳間の往来に加え、あらゆる分野での交流を深め、広げることで、新時代の成熟した日中関係を構築してまいります。
(安全保障政策)  いかなる事態にあっても、我が国の領土、領海、領空は必ずや守り抜く。安全保障政策の根幹は、我が国自身の努力に他なりません。  この春から、航空自衛隊に「宇宙作戦隊」を創設します。更には、サイバー、電磁波といった新領域における優位性を確保するため、その能力と体制を抜本的に強化してまいります。  昨日、日米安全保障条約は、改定の署名から六十年を迎えました。日米同盟は、今、かつてなく強固なものとなっています。その深い信頼関係の下に、二〇二〇年代前半の海兵隊のグアム移転に向け、施設整備などの取組を進めます。抑止力を維持しながら、沖縄の基地負担軽減に、一つひとつ結果を出してまいります。  日米同盟の強固な基盤の上に、欧州、インド、豪州、ASEANなど、基本的価値を共有する国々と共に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指します。
(国際社会の課題解決)  この七年間、八十の国・地域を訪問し、八百回を超える会談を重ねてまいりました。各国首脳との信頼関係の上に、国際社会が直面する共通課題の解決に向け、世界の中で、主導的な役割を果たしていく覚悟です。  中東地域における緊張の高まりを深く憂慮します。我が国は、全ての関係者に、対話による問題解決と自制的な対応を求めます。これまで培ってきた中東諸国との友好関係の上に、この地域の緊張緩和と情勢の安定化のために、これからも、日本ならではの平和外交を粘り強く展開いたします。エネルギー資源の多くをこの地域に依存する我が国として、こうした外交努力と併せて、自衛隊による情報収集態勢を整え、日本関係船舶の安全を確保します。  自由貿易の旗手として、二十一世紀の経済秩序を世界へと広げてまいります。EUから離脱する英国とも、速やかに通商交渉を開始します。TPPの更なる拡大や、インドを含めたRCEP交渉を主導します。データ流通の新たな国際ルールづくりを、大阪トラックでリードしていきます。  G20で合意したブルー・オーシャン・ビジョンには、既に五十九の国から賛同を得ています。この流れを更に世界へと広げていくことで、二〇五〇年までの海洋プラスチックごみによる新たな汚染ゼロの実現を目指します。  我が国は、五年連続で温室効果ガスの削減を実現いたしました。二〇一三年度比で十一・八%の削減は、G7の中で英国に次ぐ削減量です。長期戦略に掲げた脱炭素社会を早期に達成するため、ゼロエミッション国際共同研究拠点を立ち上げます。米国、EUなどG20の研究機関の叡智(えいち)を結集し、産業革命以来増加を続けてきたCO2を、減少へと転じさせる、「Beyondゼロ」を目指し、人工光合成をはじめ革新的イノベーションを牽(けん)引します。  世界の平和と安定、自由で公正で開かれた国際ルールの構築、気候変動をはじめとした地球環境問題への挑戦。より良き世界の実現に向かって、新しい時代の日本外交の地平を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
七 おわりに
 「人類は四年ごとに夢をみる」  一九六四年の記録映画は、この言葉で締めくくられています。新しい時代をどのような時代としていくのか。その夢の実現は、今を生きる私たちの行動にかかっています。  社会保障をはじめ、国のかたちに関わる大改革を進めていく。令和の新しい時代が始まり、オリンピック・パラリンピックを控え、未来への躍動感にあふれた今こそ、実行の時です。先送りでは、次の世代への責任を果たすことはできません。  国のかたちを語るもの。それは憲法です。未来に向かってどのような国を目指すのか。その案を示すのは、私たち国会議員の責任ではないでしょうか。新たな時代を迎えた今こそ、未来を見つめ、歴史的な使命を果たすため、憲法審査会の場で、共に、その責任を果たしていこうではありませんか。  世界の真ん中で輝く日本、希望にあふれ誇りある日本を創り上げる。その大きな夢に向かって、この七年間、全力を尽くしてきました。夢を夢のままで終わらせてはならない。新しい時代の日本を創るため、今日、ここから、皆さん、共に、スタートを切ろうではありませんか。  御清聴ありがとうございました。
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daisukekawashima · 5 years
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『夢見るコリア・アニメーション2019』オープニング音楽
2019年.
東アジア文化都市2019豊島パートナーシップ事業
韓国アニメーション上映会『夢見るコリア・アニメーション2019』 
http://yumekori.jp 
日本ではなかなか目にする機会のない韓国アニメーション。
オリジナルの長編や短編アニメーションが精力的に生み出されており、その独創性やクォリティによって世界中の映画祭を賑わし、注目されています。
 時に美しく幻想的で、時に鋭く悪夢のような世界を描く韓国アニメーションの世界をお楽しみください。 
『夢見るコリア・アニメーション2019』オープニング映像 
アニメーション:オ・ソロ 
音楽:川島大輔 
プロデューサー:村上寛光(株式会社フリッカ) 
製作:韓国インディペンデント・アニメーション協会/株式会社フリッカ 
Animation: Seoro OH 
Music: Daisuke KAWASHIMA
Producer: Hiromitsu MURAKAMI (Flicker Corp.) 
Production: KIAFA / Flicker Corporation
 日時:2019/7/27[土] 会場:シネ・リーブル池袋 
主催:韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)、株式会社フリッカ 
後援:日本アニメーション学会、日本アニメーション協会 協力:花開くコリア・アニメーション 
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