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#人類とイノベーション
ari0921 · 1 month
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和六年(2024年)8月20日(火曜日)
  通巻第8373号 
 中国人のアメリカ留学激減と反比例、大規模なネット詐欺が激増している
  少子化、晩婚化、都市化という顕著な中国社会の変調
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 SNSで著名人や信頼できる団体、企業、投資集団になりすまし、「えらい儲かりますよ」と投資を呼びかける。ちょっと考えればわかることなのに、金融詐欺にひっかかる人がなぜこうも多いのだろう?
 中国人のアメリカ留学は2014年に274439人だった。ピークが2019年の37万人、それが22年統計では115493人に激減した。
 米国の孔子学院閉鎖、中国留学生へのヴィザ発給厳格化、飛行場での門前払いも相次いで、さすがの中国も抗議した。アメリカの中国制裁と中国人とみたらスパイ視する社会風潮が米国滞在を居づらくさせたらしい。
 アメリカで博士号、あるいはMBAを取得した中国人のうちで、中国へ帰国した数は2010年から2021年の12年間の統計で僅かに19955人だった(博士号取得者は34万と推定)。多くはアメリカンドリームを夢見てアメリカで暮らし、起業し成功をめざした。一世代前の中国人はハングリー精神医溢れていた。言葉の習得も早かった。
2010年に中国へ帰った留学生は48%に過ぎなかった。それが2021年には67%、学部学生に至っては80%が中国へ帰る。これを「海亀派」とういう。ところが帰国しても、中国経済は不況、就職難、精神的に落ち込んでトラウマを抱える若者が増え、なかなか「見えてこない未来」に悩む。中国社会、かなり深刻である。
 
 「優秀な頭脳」といわれた若者が中国へ帰るのである。軍事技術、コンピュータ産業などはイノベーションが促進されるだろうが、一方で負け組には何がおきるか?
 中国国内でSNSの詐欺犯罪が急増している。WECHAT,TAOTAOなどを舞台にした詐欺グループが逮捕されたが、容疑者は102名、被害額は判明しただけで9000億円。これは氷山の一角である。
 ま、日本でも8月14日に摘発された二つのSNS型投資詐欺グループは94人が逮捕されが、SNSで投資の講師になりすまし、投資の商材購入費などと偽って被害者からカネをだまし取っていた。
被害総額は30億円。かたや9000億円。この日中の比較は何かを暗示している。この被害金額は一例にすぎない。
 若者たちの絶望は社会的通念、生き方の変化に如実に反映され、「結婚しない、結婚しても子供を作らない」という非伝統的な中国Z世代現象が拡がった。
このような退嬰的風潮を共産党は重く受け止めているが、抜本的対策などあるはずがない。
一人っ子政策をやめて、産めよ、増やせよと言っても、適応する条件は官僚的で貧弱である。1979年以来つづいた一人っ子政策は2015年に撤廃された。いや、そればかりか2016年にはふたりもOK、21年からは三人もOKとなった。
しかし逆に新生児は減ったのである。公式統計で中国の少子化は1・3だが、現在はおそらく1・0を割り込んでいると想定される。
 ▼党とて懸念を深めてはいるのだろうが。。。
 パッチワークの見本が結婚および離婚規則の改正である。
 結婚届を従来の戸籍などの申請書類規則を撤廃し、簡単な手続きとする。また離婚を難しくするため離婚届を受理するまでに30日間の「クーリングタイム」をもうけ、「もう一度考えてから」を奨励する方向へ規則改正に動いている。
 
 中国の結婚数は2013年がピークで1347万組だった。以後、減少傾向がつづき、2023年には768万組と半減にちかくなった。
2024年上半期の結婚数は速報で343万組だった。ということは2024年予測は686万組と計算される。前年よりも100万組すくなくなることは明らか、少子化にも歯止めがかからないだろう。
 未婚、晩婚、少子化は過去十年で顕著になっているが、第一に男子が女子より人口が多いため嫁不足。第二は所得格差、第三は都市化の進行(20年前に都市化は36%だった。現在は65%)、コンビニで食事する「お一人様」現象は日本の風景をみていてもわかる。
第四の原因は結婚年齢制限で、日本は男子18歳、女子16歳だが、中国では男子22歳、女子20歳という規定がある。
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nyantria · 5 months
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日本から世界へのメッセージ:パンデミックは、世界中のすべての人々へのワクチン接種を推進するために、WHOによって誤った口実として利用されました
http://takahata521.livedoor.blog/archives/24101432.html
日本から世界へメッセージ
COVID-19時代の人権侵害についてメッセージを送る貴重な機会を与えていただき、ありがとうございます。大阪市立大学医学部名誉教授の井上正康と申します。専門は分子病理学と医学です。
パンデミックは、WHOが世界中の人々にワクチン接種を推進するための偽りの口実として利用されました。通常10年以上かかるワクチン開発期間を1年未満に短縮する計画が立てられました。ワープ・スピード作戦。この作戦は、遺伝子ワクチンに関する誤解を覆い隠すために用いられました。時間短縮を口実に、極めて危険な方法が選ばれたのです。
すなわち、ウイルス遺伝子を筋肉内に注射し、毒性を持つスパイクタンパクを人間の組織に直接生成させ、免疫系を刺激するというものです。しかし、政府とマスコミの無責任なワクチン接種推進キャンペーンにより、日本国民の80%が接種を受けています。
残念ながら、これまでに7回の予防接種が行われました。これは世界でも最悪なことです。そしてその結果、人類史上かつてない恐ろしい薬害が誘発されています。私は、実験的な遺伝子治療を健康な人、特に健康な子どもに対して無許可で行うことは、人権侵害も甚だしいと考えます。ところが、武見敬三厚生労働大臣は、遺伝子ワクチンによる被害について深刻な懸念はないと言い張ります。そして、負傷者の現状に学ぶことなく、次のパンデミックに向けて新たなワクチン生産体制を構築しようとしているのです。これは信じられない、狂った状況です。
日本政府は世界で初めて自己複製型レプリコンワクチンと呼ばれる新しいタイプのワクチンを承認し、今年の秋から冬にかけて供給を開始する予定です。経済産業省はこのプロジェクトに巨額の補助金を出しています。そして日本では、新しいワクチンを製造するための工場が次々と建設されています。私たちはその工場を直接見学する機会を得ました。
また、日本政府はダボス会議で、ワクチン開発に挑戦する製薬企業に9億ドル相当の大規模臨床試験を今年募集することを提案した「疾病X」で、次のパンデミックに備えようとしています。 日本政府のこの動きは、ワープスピード作戦の3分の1に短縮することを目指すCEPI感染症流行対策イノベーション連合の100日ミッションの一環と推測されています。つまり、100日かけてワクチンを開発することで、ワクチンのビジネスサイクルを短縮させようというものです。これは人権の観点を無視しています。今年の第77回世界保健総会で採択されようとしているWHOの改正案、国際保健規則(IHR)やいわゆるパンデミック条約は、このような非科学的で危険な狂気の計画に合理性と法的拘束力を与えようとしています。
このままでは、偽りの信頼のもとに日本のワクチンが輸出される危険性が高まります。日本がワクチンの加害者になれば、将来の世代に取り返しのつかない禍根を残すことになります。したがって、日本政府の行為は国際的な協力によって阻止されなければなりません。
私が日本でワクチンの危険性について講演を始めてからすでに3年が経ちますが、いまだに主流メディアの音の壁を突破するのは難しい状況です。YouTubeでワクチンの真実を語れば、その日のうちに削除されてしまいます。検閲や言論弾圧に日々直面しているのが現実です。
ですから、最後の演説を収録した本の出版に望みを託し、『WHO脱退』という本を出しましたが、日本政治的に政府の状況を変えることが絶望的な今、この動きを止めることはできません。私が世界に伝えたいことは、将��、Xという病気が発生したとき、国境を越えた管理の中で人権を守るために短期間で開発された日本のワクチンを決して信用してはいけないということです。
私は、真実と国を共有することがとても重要であり、それが団結と連帯への一歩になると信じています。世界各国の情報交換のプロセスを通じてのみ、絶望の中に希望を見出すことができるのです。私の声明が、多発性硬化症とそのご家族の健やかな生活を守る一助となれば幸いです。ご清聴ありがとうございました。
- 井上正康教授(大阪市立大学医学部名誉教授)
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kennak · 8 months
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OpenAIは、将来のAIモデルが「人類の価値観と一致する」ことを保証する方法について、一般から寄せられたアイデアを実装したいと述べている。 この目的を達成するために、AI スタートアップは研究者とエンジニアからなる新しい集合的調整チームを結成し、 モデルの動作に関する一般の意見を収集して OpenAI 製品とサービスに「エンコード」するシステムを構築すると、同社は 本日発表した 。 「私たちは、プロトタイプをモデルの操作に組み込むためのパイロットの実行を含め、外部のアドバイザーや補助金チームと引き続き協力していきます」とOpenAIは ブログ投稿に書いている。 「私たちは、 この研究を私たちと一緒に構築するのを手伝ってくれる、さまざまな技術的背景を持つ研究エンジニアを募集しています。」 Collective Alignment チームは、AI システムが 従うべきルールを決定するための「民主的プロセス 」を確立するための実験に資金を提供するための助成金を授与するために、昨年 5 月に開始された OpenAI の公開プログラムから派生したものです。 OpenAIは、このプログラムの目標は、AIのガードレールとガバナンスに関する質問に答えることができる概念実証を開発するために個人、チーム、組織に資金を提供することであると述べた。 OpenAIは本日のブログ投稿で、ビデオチャットインターフェースからAIモデルのクラウドソーシング監査のためのプラットフォームに至るまで、そして「モデルの動作を微調整するために使用できる次元に信念をマッピングするアプローチ」を対象とした助成金受領者の取り組みを総括した。 」 助成金受領者の作業で使用されたすべてのコードは 公開されました。 今朝、各提案の簡単な概要とハイレベルな要点とともに OpenAI は、このプログラムを商業的利益から切り離されたものとして位置づけようとしました。 しかし、OpenAI CEOのサム・アルトマン氏がEUなどの規制を批判していることを考えると、これは少々受け入れがたい薬だ。 アルトマン氏は、OpenAIの社長であるグレッグ・ブロックマン氏や主任科学者のイリヤ・サツケヴァー氏らとともに、AIのイノベーションのペースがあまりにも速いため、既存の当局がこの技術を適切に抑制することは期待できないため、研究をクラウドソーシングする必要があると繰り返し主張してきた。 Metaを含む一部のOpenAIライバル社は、OpenAIがオープンAIの研究開発に反対するロビー活動によって「AI業界の規制による奪取」を確保しようとしていると非難している。 OpenAI は当然のことながらこれを否定しており、おそらくその「オープン性」の一例として助成金プログラム (および集団的調整チーム) を挙げるでしょう。 いずれにせよ、OpenAIは政策立案者からの監視を強めており、 捜査 緊密なパートナーであり投資家でもあるマイクロソフトとの関係を巡って英国で に直面している。 同社は最近、 ダブリンに本拠を置く子会社を活用して 、域内の一部のプライバシー監視機関が懸念事項に対して一方的に行動する能力を低減することで、データプライバシーを巡るEUにおける規制リスクを軽減しようと努めた。
OpenAI、「クラウドソーシング」ガバナンスのアイデアをモデルに組み込むチームを発表 | テッククランチ
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takahashicleaning · 6 months
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TEDにて
ロバート・パーマー:「パナマ文書」が暴いた世界的大問題 — 次にすべきことは何か?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
2016年4月3日、歴史上最大のデータ流出事件が発生しました。
この「パナマ文書」により、金持ちや権力者がオフショア(租税回避地)口座に隠し持つ巨額の資産が明るみに出たのです。
これにはどういう意味があるのでしょうか? グローバル・ウィットネスのロバート・パーマーに話を聞いてみました。
2016年4月3日。歴史上最大のデータ流出が起こりました。「パナマ文書」により金持ちや権力者が。オフショア(租税回避地)に隠し持つ莫大な資金が表沙汰になりました。これは何を意味するのでしょうか?グローバル・ウィットネスのロバート・パーマーに聞いてみました。
今週、おびただしい数のニュースが取り沙汰されています。1,100万件にも及ぶ文書の流出によるもので出処はパナマを拠点とする法律事務所モサック・フォンセカです。これらパナマ発の文書の流出で秘密主義的なオフショア世界の姿がほんの一部ですが露見しました。
これで判明したのが、銀行や弁護士などの顧客がモサック・フォンセカのような会社に「匿名の会社が欲しいので作ってください」と依頼する実態です。実際にやり取りされたメールの内容を読むことができ、その仕組みや運用のされ方がわかります。
既にこの流出事件の波紋が一気に広がり始めています。アイスランドの首相が辞職。他にも残虐なシリアの独裁者。バシャール・アル=アサド大統領の協力者もオフショア法人を持っていると報道されています。
世界中の金持ちの中には新たな一連のニュースや新たな文書流出にビクビクしている人々がまだまだいることでしょう。
私の組織グローバル・ウィットネスにとって、今回の暴露はものすごい朗報でした。今、世界のメディアや政治リーダーが個人によるオフショア秘密管区を利用した資産の隠匿について取り上げていますが、これは、私の組織が10年に渡り、世に訴え暴いてきたことです。
グローバル・ウィットネスでは、オフショア取引の実態がどうなっているのか?どうやって機能しているのか?���りたいと思いました。そこで私たちは、マンハッタンにある13の法律事務所に覆面調査員を送りました。調査員はアフリカの公使を装いました。
不審な金をアメリカに移動し、家やヨット、飛行機の購入を考えているという設定です。
非常にショックなことに調査員した法律事務所のうち1つを除いて1つを除いてすべてが調査員に対し、この不審な金の移動方法を提案したのです。すべて初回の相談での話です。どの法律事務所とも取引は始まりませんでしたし、動いた資金もありませんでしたが制度における問題点が露見しました。
もう1つ大事なことは、これを単独の事件に過ぎないなどと考えないことです。
うちの覆面調査員にアドバイスを与えた個別の法律事務所だけの話ではありません。今、スキャンダルの渦中にいる特定の大物政治家だけの話ではありません。制度の仕組み自体が問題なのです。
汚職、租税回避、貧困や政情不安定の温床だからです。この問題に取り組むには、ゲーム自体を変える必要があります。ゲームのルールを変えて不正をしにくくする必要があります。
我々、グローバル・ウィットネスは今が変革を起こす時だと考えます。民衆は怒るべきです。匿名の会社を盾に身元を隠している 輩に対して憤るべきです。
ビジネスリーダーは立ち上がり、こういった秘密主義はビジネスにあるまじきことだと明言すべきです。政治リーダーはこの問題に向き合い秘密の開示につながる法改正を公約すべきです。
なお、日本の全テレビ局は超裕福層に入ります。そして、もう既に権力者です。もう一度言います!テレビ局も今では権力者!再び、過ちを繰り返すかもしれません!
自らが権力者であることを発信せず視聴者を混乱させ、それに便乗して権力乱用する日本の民法テレビ局。同じことを繰り返さないようにみんなで見守っていくことだ。
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて国家や権力者は透明性を究極にして個人のプライバシーも考慮)
(合成の誤謬について)
合成の誤謬とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが、合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じること。物理学では、相転移みたいな現象です。性質が変わってしまうということ。
ミクロのメカニズムが個人同士の経済における仕組みであるのに対して、マクロのメカニズムは、国家間や経済全体の循環における仕組みだからである。
例えば、家計の貯蓄などがよく登場するが悪い例えです。前提条件が、所得が一定の場合!!所得が一定じゃない増加する場合は?これは、論じていませんので参考になりません!!(法人が提供する製品やサービスの価格も一定の場合も前提条件です)
1930年代のアメリカ経済が金融危機2008と似たような状態に陥った時、ケインズは、「倹約のパラドックス」というケインズ経済学の法則を発見しています。
それは、ポール・A・サミュエルソン(1915-2009)が、近代経済学の教科書「経済学」の冒頭で「個人を富裕にする貯金は、経済全体を貧困にする!(所得が一定の場合)」というわかりやすい言葉で表現しました。しかし、庶民の所得が増加し、貯蓄が投資、消費に回る場合には、「倹約のパラドックス」は生じません。
その後、この「倹約のパラドックス」は、アメリカの経済学者・ケネス・J・アロー(1921- )が「合成の誤謬」を数学的論理に基づいて「個人個人がそれぞれ合理的選択をしても、社会システム全体は合理的選択をするとは限らない」を検証してみせた。 要するに、部分最適ではなく、全体最適させていくということ。
つまり、新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との 戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!ということに集約していきます。
なお、金融危機2008では、マイケル・メトカルフェも言うように、「特別資金引出権(SDR)」は、2008年に行われた緊急対策で、一国だけで行われたのではなく、驚くほど足並みの揃った協調の下に国際通貨基金(IMF)を構成する188ヶ国が各国通貨で総額2500億ドル相当を「特別資金引出権(SDR)」を用いて世界中の準備通貨を潤沢にする目的で増刷してます。
このアイデアの根本は、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」です。この研究がなければ、誰一人として、変動相場制での当時の状況を改善し解決できなかったと言われています。
それ以前では、固定相場制でのマーシャルプランが有名です。
続いて、トリクルダウンと新自由主義
インターネットの情報爆発により隠れていた価値観も言葉となり爆発していくことになった。
しかし、法定通貨の方が、その価値、概念に対する通貨量拡大として価格で応じることができず、圧倒的に通貨量が足りない状況が生まれていたのが、2010年代の問題点のひとつでした。
リーマンショックの後に、新自由主義が誤りであることが、ピケティやサンデルによって指摘され、当時のFRBバーナンキ議長が、通貨供給量を大幅に増やした対策により、ベースマネーの金融、銀行間の相互不信を解消して収束した。
それでも、まだ足りないが、適正水準に収まったことで、さらに価値も増幅され、マネーストックの財政政策から再分配、事前分配を大規模に行い、さらなる通貨供給量が重要となっている現在の日本国内。
例えば
Googleがしようとしてた事は、まだ新産業として、基礎研究から発展できない機械学習の先端の成果をすべて持ち込んだ社会実験に近いこと。
シュンペーターの創造的破壊は、一定数の創造の基礎を蓄積後に、未来を高密度なアイデアで練り上げてから破壊をするのが本質です。
こうして、憎しみの連鎖や混乱を最小限にする。
アルビン・トフラーの言うように、法人と行政府とのスピードの違いが縮まらないのは、構造上の違いであって、それを補うためにプラスサムな連携するということが、必要になってくることを説いています。
三権分立が、規制のないGAFAMを非政府部門としてMMT(現代貨幣理論)からプラスサムに連携したらどこで均衡するのか?という社会実験も兼ねています。
このような前提で、あらゆるインターネット企業が、創業時、貢献するためコンセプトの中心であったものが、今では、悪性に変質して違う目的に成り下がっています。
再分配、事前分配の強化がスッポリ抜けてる欠点があり、ここに明かしたくないイノベーションの余地があります!!
2021年には、新自由主義のような弱肉強食では自然とトリクルダウンは生じないことは明らかになる。
確かに、トリクルダウンは発生しないが、法律で人工的に同じ効果は、貨幣の再分配、事前分配という形にできる可能性は高い。
再分配や事前分配をケムにまく「金持ちを貧乏にしても、貧乏人は金持ちにならない」「価値を生み出している人を罰するつもりがないのであれば税に差をつけないほうがいい」(サッチャー)
とあるが、新自由主義は誤りで、ピケティやサンデルによると違うみたいだ。
(個人的なアイデア)
バイデン大統領は2021年、財務長官にイエレン就任した際の経済対策の一環
「世界が相互に結びついたことのもう一つの結果が30年に及ぶ法人税率の引き下げ競争だった」
というマクロ経済学の結果を明示した前提で各国の多年の法人税引き下げ競争を終わらせ、20カ国・地域(G20)で協力して共通の最低税率を設ける国際的な取り組み
法人税に世界的な「最低税率」を設定することで合意するよう調整していると言います。
実現が遠い世界的なデジタル課税よりも現行法の範囲での現実的な提案をしたかもしれない!
そして
複雑性の研究からも、個人の才覚に関係なく貧富の差は生じる。
超裕福層に集中するとマネーに渋滞が生じるため、税金をかけることと現象が似ている。
こうすると平等性が増すと結果も出ている。
確かに、トリクルダウンは発生しないが、法律で人工的に同じ効果は、貨幣の再分配、事前分配という形にできる可能性は高い。
課税は、ネットワークに何本かのリンクを人工的に加えることと同義ということも、複雑性の研究からデータで明らかになっています。
日本は、消費税の運用など。課税は、強制的な交換の一形態。この知見は、MMT(現代貨幣理論)にも導入されてる。
複雑性の研究から産まれた従来とは異なる新しいマクロ経済学です。テーラワーダ仏教概念にもある欲を中和するツールとも言えます。
幸田露伴?分福?
人工的な課税をしないと、この歪みがエネルギーとして形態が相転移するので、超裕福層一族たちの幸福感が変質して心の歪みに転換していく。
人間が、一日に扱える時空間は、限定的に対して、お金はマルチバースでエネルギーが交換されるので、人間の一日で扱える許容量を超えてしまう。
ナポレオンヒル?エンスージアズム?そこには引き返せない一線というか?境界線があって、耐えられれば良いが、知らない方が幸せな場合も多々あります。
日本には古来から同様の概念があり、成金や悪徳商人とも言われる場合もある。
600万円以下に貨幣の再分配、事前分配することで社会システムの安定が強化される。
ダニエルカーネマン。詳しくは、論文を見ていただいて、日本の実情を深く考えた年収として記載しています。
直訳を指摘しても、未来を描けない人々なので、みんなは心の中で、あぁ残念な人なんだと軽蔑して下さい。
メリトクラシー至上主義、競争主義社会システム新自由主義を古代中国から、たとえて簡単に言うと乱世。
意図して均衡させて、奸雄は排除していくことが鉄則。カントの永遠平和を実現が重要に。
つまり、IT産業長者は、乱世の奸雄。テロ抑止にもなる現代では、競争時代の奸雄を排除することと同様の概念になります。
<おすすめサイト>
ジェラード・ライル: 史上最大のリーク「パナマ文書」を報道したジャーナリスト集団
個人賃金→年収保障、ベーシックインカムは、労働市場に対する破壊的イノベーションということ?2022(人間の限界を遥かに超えることが前提条件)
世界の通貨供給量は、幸福の最低ライン人間ひとりで年収6万ドルに到達しているのか?2017
パナマ文書 - Wikipedia
ダニエル・カーネマン: 経験と記憶の謎(所得政策も)
トマ・ピケティ:21世紀の資本論についての新たな考察
クリスティア・フリーランド: 新しいグローバル超富裕層
この世のシステム一覧イメージ図2012
ベティーナ・ウォーバーグ: ブロックチェーンが経済にもたらす劇的な変化
ポール・ピフ:お金の独占が人と大企業を嫌なヤツにする?
<提供>
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lastscenecom · 9 months
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1497 年にバスコ ダ ガマが喜望峰周辺を航海したとき、乗組員 160 人の半数以上が壊血病で死亡しました。 それから 100 年以上後の 1601 年、ジェームズ ランカスターというイギリスの船長は、レモン汁が壊血​​病を予防するという仮説を立てました。 壊血病はビタミンC欠乏によって引き起こされることが今ではわかっているので、彼の仮説が正しかっただけでなく、彼は非常に説得力のある実験を行った。 彼は、ある船の船員にレモン汁を配給しましたが、他の船の船員には配給しませんでした。レモンを配給していた船員で壊血病になった人は一人もいなかった。 他の 3 隻の船員は予想通り大量に死亡した。航海を続けるためには、最初の船の船員を他の船の乗組員に移さなければなりませんでした。 シンプルで安価、そしてほぼ 100% 効果的であるこの新しいイノベーションを、イギリス海軍はすぐに採用、少なくとも試用すると思うでしょう。 しかし、海軍が最終的にすべての船員に柑橘類を処方したのは、ランカスターの実験が成功してからほぼ 200 年後、バスコ ダ ガマの時代から 300 年後、1795 年になってからでした (英国人を指すライミーという用語の由来です)。
なぜ人々はあなたの製品を欲しがらないのか(たとえそれが何千人の命を救ったとしても) | ロブ・ハリファックスほか | 2011/11/1 2023 年 11 月 | 中くらい
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ryotarox · 10 months
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工学 - Wikipedia
(工学 - Wikipediaから)
工学(こうがく、英: engineering)またはエンジニアリングとは、基礎科学である数学・化学・物理学などを工業生産に応用する学問[1][2][3]。「真理の探究」を目指す基礎科学と「実用」を目指す工学の違いは絶対的ではなく、例えば電子工学や薬品生産などがあると『日本大百科全書』は述べている[4]。これらの分野では、基礎科学・基礎研究の成果が応用科学・研究開発の中へと直接組み込まれている[4]。
日本の国立8大学の工学部を中心とした文書、「工学における教育プログラムに関する検討委員会」(1998年)では次の通り定義されている[5]。 「工学とは数学と自然科学を基礎とし、ときには人文社会科学の知見を用いて、公共の安全、健康、福祉のために有用な事物や快適な環境を構築することを目的とする学問である。」[5]
工学博士の仙石正和は電子情報通信学会で、国際世界の教育研究における「工学」は次の意味だと述べている[2]。 「工学(Engineering):数学,自然科学の知識を用いて,健康と安全を守り,文化的,社会的及び環境的な考慮を行い,人類のために(for the benefit of humanity),設計,開発,イノベーションまたは解決を行う活動.」[2]
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スーパー大辞林
こうがく 01【工学】 科学知識を応用して,大規模に物品を生産するための方法を研究する学問。広義には,ある物を作り出したり,ある事を実現させたりするための方法・システムなどを研究する学問の総称。〔「工学字彙」(1886年)に英語 engineering の訳語として載る〕
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honyakusho · 5 days
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2024年9月18日に発売予定の翻訳書
9月18日(水)には17点の翻訳書が発売予定です。
アステリオス・ポリプ
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デイヴィッド・マッツケーリ/著 矢倉喬士/翻訳 はせがわなお/翻訳
サウザンブックス社
廷臣たちの英国王室 王冠を支える影の力
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ヴァレンタイン・ロウ/著 保科京子/翻訳
作品社
経済大国興亡史 1500-1990(上)
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チャールズ・P.キンドルバーガー/著 中島健二/翻訳
岩波書店
経済大国興亡史 1500-1990(下)
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チャールズ・P.キンドルバーガー/著 中島健二/翻訳
岩波書店
女らしさの神話(上)
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ベティ・フリーダン/著 荻野美穂/翻訳
岩波書店
女らしさの神話(下)
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ベティ・フリーダン/著 荻野美穂/翻訳
岩波書店
人類歴史哲学考
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ヘルダー/著 嶋田洋一郎/翻訳
岩波書店
マテリアル・ガールズ
キャスリン・ストック/著 中里見博/翻訳 千田有紀/解説
慶應義塾大学出版会
失語症・自閉症・口ごもる言葉たち : 「声」・「音〔おと〕」のざわめきとラカン派精神分析
セルジュ・アイルブルム/著 中西之信/翻訳
晃洋書房
セツアンの善人/三文オペラ
ベルトルト・ブレヒト/著 酒寄進一/翻訳
東宣出版
略奪される企業価値 : 「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる
ウィリアム・ラゾニック/著 ヤン-ソプ・シン/著 中野剛志/解説 鈴木正徳/翻訳
東洋経済新報社
図説 鼻とにおいの文化史 : クレオパトラからナポレオン、レディ・ガガまで
カーロ・フェルベーク/著 足立江里佐/翻訳
原書房
コールテンくん ステージにたつ
ドン・フリーマン/企画・原案 ヴィオラ・デイヴィス/著 ジョディー・ウィーラー/イラスト 木坂涼/翻訳
好学社
シグマフォース シリーズ16 ラッフルズの秘録(下)
ジェームズ・ロリンズ/著 桑田健/翻訳
竹書房
シグマフォース シリーズ16 ラッフルズの秘録(上)
ジェームズ・ロリンズ/著 桑田健/翻訳
竹書房
トランスフォーマークラシックス
ボブ・バディアンスキー/著 石川陽介/翻訳
竹書房
自叙伝 パトリック・スチュワート
パトリック・スチュワート/著 有澤真庭/翻訳
竹書房
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miraimonogatarilabo · 19 days
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2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい方へおすすめの本のご紹介~2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ03
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2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい方へおすすめの本のご紹介~2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ03
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皆さま、こんにちは。未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。
本ブログでは、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。具体的には、週一回程度の頻度で、皆様の問題を解決するうえでお役にたつ本を1冊ピックアップし、簡単に解説します。 現在、未来予測プロジェクトを実行中です。具体的には、これから先の2030年~2050年までの未来を予測する本を解説して、皆さまとともに未来の物語に向けたトレンドを共有してまいります。 前回は、一冊目「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」の解説2回目で、2030年の暮らしがどうなるか?9つの側面から解説しました。今回は、「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」の解説3回目です。 解説は以下3点を中心に私の意見としてご紹介します。
どんな問題が解決できるか?つまりどんな人におすすめか?
どうしてこの本でその問題を解決できるのか?
問題解決のため我々は具体的にどう行動すべきか
それでは、本題に入りましょう。
【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】でお困りの方へおすすめの本【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】
【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】でお困りの方へおすすめの本は、【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】です。
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
以下でおすすめの理由を解説します。
本書で【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】を解決できる理由は【エクスポネンシャル・テクノロジーが各脅威を解決する方法を提示し楽観的な未来の姿を描く】から
【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】で、【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】を解決できる理由は【エクスポネンシャル・テクノロジーが各脅威を解決する方法を提示し楽観的な未来の姿を描く】からです。 本書の第三部では、今後10年間で人類が直面し得る重大なリスクの内容とエクスポネンシャルテクノロジーを用いたその解決策を説明します。次にイノベーションの本質は人類の移動にあるとして、100年先の未来を大胆に描きだします。
今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク
今後10年間で人類が直面し得る重大なリスクとは、以下です。
水危機
気候変動
異常気象
生物多様性の喪失
環境汚染
自動化(ロボットやAI)による雇用消失
人類が今後10年で直面する重大なリスクとその解決策について以下順番に解説します。
水危機
 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク一つ目は、「水危機」です。「水危機」の脅威の内容は、現在、世界できれいな飲み水を確保できない人9億人に上り、その結果水を媒介とする感染症が死因の第1位を占め、毎年命を落とす340万人の大半を子供が占め、2025年には世界人口の半分が水不足に直面します。  「水危機」の解決策として、様々な技術開発が進められています。例えば、「蒸気圧縮蒸留システム」は、乾燥した牛糞などの可燃燃料をエネルギー源とし、ヘアドライヤー以下の消費電力で、汚染された地下水、塩水、下水、尿などの水を浄化するミニ冷蔵庫サイズの浄水器です。この機械1台で1日で300人分の水を賄うことができます。また、「SkyWater(空気中から飲み水をつくり出す装置)」は、再生可能エネルギーをエネルギー源とした結果、1リットルあたり2セント(3円)のコストで、大気中から1日2000リットルの水を抽出できます。この機械1台で200人分のニーズを満たすことができます。さらに、「水用スマートグリット」は、緻密なモニタリング、作物への水やり、虫や疾病の発見などの機能を果たすことで、農業分野で毎年数兆リットルの水を節約できます。  本書によると、これらの水テクノロジーは、エネルギーテクノロジーをほぼ5年遅れで追いかけているようです。
気候変動
 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク二つ目は、「気候変動」です。「気候変動」の脅威の内容は、毎年アフリカ大陸1.3個分の森林を燃やすことに相当するCO2を排出しています。そして、石炭、石油、天然ガスを燃やした際に発生するCO2が地球温暖化の主要な原因となっています。そのため、気候変動の解決策として、クリーンエネルギーの転換が求められます。その転換プロセスは、発電、蓄電、環境負荷の低い輸送に分かれます。  まず、発電分野の解決策は、太陽光発電と風力発電の融合です。風は太陽が照っていないときに吹く傾向があるなど太陽光と風は相互補完関係があり、風力と太陽光を一つの送電網に統合すれば、1+1=3以上になるような相乗効果が得られる結果、現在必要な電力の80%を賄えるといわれています。(なお、本書では近年注目される洋上風力発電についての言及はありません。原因は、この本が、大陸国家であるアメリカで出版されたためと考えられます。)  次に、蓄電分野の解決策は、「フロー電池」です。これまで、蓄電池といえばリチウム金属の個体にエネルギーを貯蔵するものが主流でした。リチウム電池は、軽量で携帯性が高いというメリットがある一方、充電サイクルが1000回までと耐久性が低いというデメリットがありました。それに対して、「フロー電池」は溶融塩のような液体にエネルギーを貯蔵するものです。「フロー電池」は、大型でかさばるというデメリットがある一方、充電サイクルが5000~1万回までと耐久性が高く何十年も交換なしで使えるというメリットがあります。最新の技術開発で「フロー電池」のコストがリチウムイオン電池より低くなりつつあり、世界の蓄電池ニーズを90%を賄う可能性があります。  最後��、環境負荷の低い輸送の解決策は、電気自動車の開発です。電気自動車における技術開発の中心は、航続距離、充電時間、充電インフラです。航続距離については、個体電池が実用化された結果、2025年には1回の充電での航続距離が800kmに至るといわれています。充電時間については、従来より高電圧な充電装置と高速充電可能な新材料を用いたバッテリーの組み合わせで、480㎞の走行に必要な充電時間は5分に短縮されるといわれています。充電インフラについては、既存のガソリンスタンドに加え、家庭用充電装置、チャージポイントなどを加味すれば、充電ポートの数は給油ポンプの数とほぼ同じになりつつあります。
異常気象
 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク三つ目は、「異常気象」です。「異常気象」の脅威の内容は、ハリケーンが襲来し、広い地域で電気の供給が止まること等です。「異常気象」の解決策は、電気自動車の普及です。例えば、完全充電された電気自動車は3世帯分の電気を24時間賄えるので、電気自動車が全国的な電力ネットワークのノードとなり、バックアップ電源の役割を果たします。
生物多様性の喪失
 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク四つ目は、「生物多様性の喪失」です。「生物多様性喪失」の脅威の内容は、現在、昆虫種の40%で個体数が減少、2050年までにサンゴ礁の90%が消失、2100年に海洋生物の50%、大型哺乳類の50%が絶滅する結果、植物の受粉、酸素の生成、洪水制御、気候安定等地球が人類に与える「生態系サービス」の60%が劣化し、持続不可能になります。 そして「生物多様性喪失」の解決策は、以下の4つです。
ドローンを使った森林再生:AI誘導型の植林ドローンが、空を飛びながら地形データを解析し植林に適した場所を特定、ゼリー状の培地を含む種子ミサイルを連続的に打ち込み、ゼリーが衝撃を和らげ培地の栄養を使って種子が発芽し育つ結果、ドローン一台で1日10万本の植林が可能です。
サンゴ礁の再生: サンゴ礁の再生は海の健康を取り戻すことにつながります。最近、サンゴ礁の生育速度を100年から2年に短縮する技術が開発されました。
水産養殖の改革:世界の漁獲の1/3が限界を超えた乱獲の状態にある結果、海洋資源が減少しています。現在、これを解決するため、幹細胞からマヒマヒやクロマグロなどのシーフードを作る技術が研究されています。
農業の改革:培養肉、垂直農法、遺伝子組換作物などでより少ない面積で食料生産を行うことで、現在、農業や牧畜業で人が占有する陸地面積の37%を動植物に返すことができます。
環境汚染
 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク五つ目は、「環境汚染」です。「環境汚染」の脅威の内容は、環境汚染による死者が毎年900万人、コストは5兆ドル(750兆円)にのぼり、河川に流れ込んだ化学物質、海洋プラスティック、大気中の微粒子が地球の命を蝕んでいます。そして「環境汚染」の解決策は、「ゼロ・トゥ・ゼロ製造プロセス」です。これは製造業ででてくる廃棄物を完全にゼロにすることです。この取組は、環境に優しいことに加え、コスト削減による利益増加に結びつきます。
自動化(ロボットやAI)による雇用消失
 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク六つ目は、「自動化(ロボットやAI)による雇用消失」です。「自動化(ロボットやAI)による雇用消失」の脅威の内容は、ロボットやAIが雇用を奪う結果、今後数10年で世界全体の技術的失業が85%にまで高まることです。「自動化(ロボットやAI)による雇用消失」の解決策は、エクスポネンシャル・テクノロジーは雇用にプラスの影響を及ぼすことです。例えば、インターネットは破壊した雇用の2.6倍の雇用を生み出しました。
解決策を考える際の3つの視点
 ここまで、人類が次の10年で直面する重大なリスクおよびその解決策をご紹介しました。では、今後新たな脅威に直面した際、我々はどのように解決策を考えたらいいのでしょうか?本書ではそのための3つの視点をご紹介します。
視野-思考のタイムスパンを伸ばす
新たな脅威の解決先を考えるうえで、「視野」とは時間軸としてどれくらい先を見通すか?を意味します。しかし、最近テクノロジーの加速、市場主義経済による短期的思考、選挙を意識する民主主義、マルチタスクで個人が注意散漫になるなどが原因で、人はみな病的に近視眼的になりつつあります。人間の存在を脅かすリスクから身を守りたければ長期的視点で物事を考える必要があります。
予防-先回り対策を打つ
では、「視野」つまり長期的思考を実践して、脅威を解決するにはどうしたらいいでしょうか?その応えは「予防」です。世界の変化が激しくなか生き残るためには、将来を見越した予防の技術を磨く必要があります。具体的には、地球というシステムは生きていて、常に変化しているという前提に立ったうえで、テクノロジーを使い、高度でグローバルな脅威を探知するネットワークを構築し、気候変動を制御するのではなく、可能な限り受け入れようとすることです。
統治-政府をデジタル化する
では、「予防」の究極の形とはなんでしょうか?その応えは、広範囲にわたる脅威に対応して「統治」する者つまり政府が適応力と機敏さを持つことです。現在は変化が加速するしているので、脅威が発生したら、統治者たる政府は反応時間を大幅に短縮することが求められます。そこで、デジタルガバナンスで有名なエストニアのように、テクノロジーの力を使って、政府のデジタル化を進め、脅威に対する反応時間を大幅にスピードアップする必要があります。
五つの大移動
 ここまで、今後10年間で人類が直面し得る重大なリスクの内容とエクスポネンシャル・テクノロジーを用いたその解決策を説明してきました。  では、ここで、「視野」を広げて、今後100年で世界はどのように変化するかを考えてみましょう。そのために、本書では今後100年で予想される5つの大移動について紹介します。では、なぜ5つの大移動を紹介するのか?その理由は、世界は人の移動で進歩してきたからです。  ヒトは本性として移動性の習性を持ちます。そして、古きを捨て新しさを求める中で文化的境界を超えて移動した結果、グローバルで統合された世界を生み出しました。 そして、このような移動は、イノベーションを活発化し雇用を増やします。イノベーション面では、ヒトは移動するなかで新たな環境や文化に出会い適応をしていく中で、新しい物事のやり方を生み出していきました。また雇用面では、移民の多くは移住先で希望する職に就けないので、新たな事業をはじめることを通じて雇用を生み出します。  今後発生が予想される様々な危機を克服する上で、移動がイノベーションと雇用を増やすという事実は非常に重要です。理由は、人間の存在を脅かすリスクに立ち向かうには新たなアイデアが必要ですし、そのアイデアを実践するには、世界的な協業、協調、共感が不可欠だからです。
経済的移住
 今後100年で起きる大移動の一つ目は、「経済的移住」です。2050年には、経済的理由から25億人が移住した結果、全世界の66~75%が都市部にすむようになります。その結果、プラス面では、人口密度が高いほど生産性が高まる、イノベーションの出現率が上がる、生活の質が高まる、清潔になりエネルギー効率が高まる、CO2排出量が減るなどの効果があります。一方、マイナス面では、無計画な都市化が犯罪、疾病、貧困サイクル、環境破壊につながります。
気候変動による人口移動
 今後100年で起きる大移動のニつ目は、「気候変動による人口移動」です。気候変動に関する政府間パネル(IPCC=Intergovernmental Panel on Climate Change)によると、温室効果ガスによる気温上昇を2℃以下に抑えた場合には1.3億人が移住を強いられます。一方、温室効果ガスによる気温上昇が4℃になった場合、ロンドン、香港、リオデジャネイロ、ムンバイ、上海、ジャカルタ、コルカタ等世界の巨大都市の多くが水没する結果、4.7~7.6億人が移住を強いられます。
バーチャル世界の探求
 今後100年で起きる大移動の三つ目は、「バーチャル世界の探求」です。バーチャル世界へ移動するデバイスである没入型VRヘッドセットをつけると、脳内で6つの快楽物質がすべて分泌されフロー状態になるようです。その結果、アメリカで3.21億人が1日11時間をオンラインで過ごします。つまりこれはバーチャル世界へ移住するようなものです。  そして、バーチャル世界への移住は雇用と教育で新たな効果が期待できます。雇用面では、バーチャル世界で経済活動が活発化した結果、バーチャル世界の雇用市場が一気に爆発するでしょう。また教育面では、分散型で個々の学習者に合わせてカスタマイズされた加速的な学習環境が提供され、没入しフロー状態になるため通常の2.3倍の速度で学習できるようになります。
宇宙の開拓
 今後100年で起きる大移動の四つ目は、「宇宙の開拓」です。気候変動等が原因で、地球上でうまくいかないときの生物圏のバックアップとして第2の人類文明を築くため、宇宙を開拓する新たな大移動を実現します。ここでは、宇宙を開拓する野心的な試みをする例を二つご紹介します。  一つ目はAmazonで有名なジェフ・ベゾスが設立したブルーオリジンです。ブルーオリジンでは宇宙開拓にあたり以下のような計画を予定しています。
繰り返し利用できるロケットを開発し、月へ人や荷物を送りだす
月面に宇宙コロニーを作り、資源を採掘する
採掘した材料で100万人が居住可能な「オニールコロニー(巨大な回転型シリンダ)」を建設する
二つ目は、電気自動車テスラで有名なイーロン・マスクが設立したスペースXです。スペースXでは宇宙開拓にあたり以下のような計画を予定しています。
スターシップを地球周回軌道に打ち上げる
スターシップ・タンカーを打ち上げ燃料を供給する
ロケットはクルーと100人の乗客を乗せて火星へ向かう
2030年までに火星にコロニーを建設する
2050年までに火星で本格的な都市生活を営む
ハイヴマインド・コラボレーション
 今後100年で起きる大移動の五つ目は、「ハイヴマインド・コラボレーション」です。 「ハイヴ・マインド(Hive mind、集合精神)」とは複数の個体がひとつの意識を共有する状態のことです。現在、人間の脳をコンピュータと接続するデバイスとしてBCI(ブレインコンピュターインターフェース)の技術開発が進められいます。BCIを使うことで個人の意識をクラウドベースの集団意識へ移行することが可能になります。自分の脳をクラウドに接続すると、常に他者とつながり、グループフロー(皆が一体となって盛り上がるコンサートのように愉快な状態)となる結果、処理能力と記憶力が飛躍的に高まります。
未来に対して楽観主義者であるべき理由
 最後に本書で最も印象的なメッセージをご紹介します。それは「世界はひそかによくなっている」です。  現在、富裕層はますます豊かになり、貧富の差は拡大を続け、水不足、気候変動、世界的な飢餓は悪化しており、テロ、戦争、殺人、独裁政治、疾病が今後も世界からなくなることはないでしょう。ここから、世界はますます悪くなっていると感じるかもしれません。  しかし、事実に目を向けてみると、1日2ドル以下で暮らす人の数が減少し、戦争や紛争はかつてないほど少なく平和であり、乳児死亡率、10代の出産率、マラリアによる死者数、飢餓による死者数が劇��に減ってきています。  本書で見てきたテクノロジーの加速は、豊かな世界に向けた絶えまない前進を続けています。具体的には、AI、5G、AR/VR、太陽光発電技術などのエクスポネンシャル・テクノロジーの進展によって、地球上のあらゆる人がより安価に、食料、エネルギー、水、教育、エンターテインメント、住居、医療、交通手段等を手に入れられる未来につながっています。
【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】解決のため具体的な行動は【新たな脅威に直面したら、視野・予防・統治の観点から解決策を考えてみる】
 では、この本を読んだあと、我々は具体的にどう行動すればよいでしょうか?それは、【新たな脅威に直面したら、視野・予防・統治の観点から解決策を考えてみる】です。本書で非常に印象的なのは、未来を楽観的に描いていることです。具体的には、VUCAの時代になり、これから予想もつかないようなリスクが発生しますが、人類はそれをテクノロジーの力で一つずつ解決できると信じています。そのための手段として、本書では視野・予防・統治の観点で考える方法を紹介しています。ですから、我々も新たな脅威に直面したら、視野・予防・統治の観点から自分なりに解決策を考えてみるとよいでしょう。
最後に本書のリンクを再掲載しますので、購入して実践してみてください。
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。次回は、最終回として、「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」を総括して解説します。 本ブログでは今後も、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。
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reportshub · 26 days
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医療用バルブ市場の分析と範囲
医療用バルブとは?
医療用バルブは、液体とガスの流れを制御するために使用される医療機器の重要なコンポーネントです。これらのデバイスは、カテーテル、人工呼吸器、輸血セットなど、さまざまな用途で重要であり、病院や診療所の医療機器が適切に機能することを保証します。
ターゲット市場と収益成長
医療用バルブ市場は、2030 年までに 5.70% の CAGR で 41 億米ドルに成長すると予測されています。この成長は、主に心血管疾患と慢性疾患の有病率の増加と、高齢者人口の増加によって推進されています。低侵襲性外科手術の需要も、市場の成長を促進する重要な要因です。
主な調査結果と推奨事項
医療用バルブ市場は着実に成長しており、北米が市場をリードしています。この成長を活用するには、企業はイノベーションと規制基準の遵守に重点を置く必要があります。医療施設は、患者のケアと治療結果を向上させるために、高度な弁技術を採用することが推奨されています。
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医療用弁市場に影響を与える市場動向
心血管疾患の増加: 心臓関連疾患の罹患率の増加により、医療用弁の需要が高まっています。
高齢者人口の増加: 人口の高齢化により、弁を組み込んだ医療機器の需要が高まっています。
低侵襲手術の進歩: 低侵襲手術の技術革新により、市場の需要が高まっています。
規制遵守: 厳格な規制により、医療用弁の安全性と有効性が確保され、市場の動向に影響を与えています。
主要企業と市場シェアの洞察
企業別医療用バルブ
医療用バルブ市場の主要企業には、IMI Plc、Clippard、IDEX、Magnet-Schultz、Emerson、Staiger、Nordson Corporation、Kendrion NV、Halkey-Roberts Corporation、Bürkert、Advanced Microfluidics、NP Medical などがあります。これらの企業は、製品の革新とグローバルな流通ネットワークに重点を置くことで、市場の成長を促進する上で重要な役割を果たしています。既存の企業と新規参入企業の両方が、製品ポートフォリオを強化し、規制基準に準拠することで、市場の拡大に貢献できます。
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市場セグメンテーション (2024 - 2031)
製品タイプの観点から、医療用バルブ市場は次のように分類されます:
一方向バルブ
多方向バルブ
製品用途の観点から、医療用バルブ市場は次のように分類されます:
病院
診療所
地域分析
北米
ヨーロッパ
アジア太平洋
ラテンアメリカ
中東およびアフリカ
医療用バルブ市場の主な推進要因と障壁
推進要因:
心血管疾患および慢性疾患の罹患率の増加。
低侵襲性外科手術の需要の高まり。
障壁:
厳格な規制要件と承認プロセス。
高度な医療用バルブ技術に関連する高コスト。
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ari0921 · 1 year
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 安倍政治は若者世代を元気づけた
  櫻井よしこ
安倍晋三総理が亡くなって1年。7月8日、各地で偲ぶ会が催され、東京・元赤坂の明治記念館での「安倍晋三元総理の志を継承する集い」はネット中継された。冒頭、2014年5月30日に安倍総理がシンガポールのアジア安全保障会議で行った基調講演の一部が紹介された。第二次政権を12年12月に発足させた安倍氏は、13年12月、靖国神社に参拝し、英霊たちに感謝を捧げ、日本人皆が夢をもって暮らせる国を創りたいと、アベノミクスを始動させた。エネルギーに溢れ、溌剌とした様子で氏は語っている。
「私はこの1年と半年近く、日本経済を今一度イノベーションがさきわい、力強く成長する経済に立て直そうと粉骨砕身、努めてまいりました。アベノミクスと人はこれを呼び、経済政策として分類します。私にとってそれは、経済政策をはるかに超えたミッションです。未来を担う新しい日本人を育てる事業にほかなりません」
新しい日本人とは「昔ながらの良さを、ひとつとして失わない日本人���す」と簡潔明瞭だ。
具体的には「貧困を憎み、勤労の喜びに普遍的価値があると信じる日本人は、アジアがまだ貧しさの代名詞であるかに言われていたころから、自分たちにできたことがアジアの他の国々で同じようにできないはずはないと信じ、経済の建設に孜々(しし)として協力を続けました」と、アジアのリーダーたる自負心を語った。中国を強く意識した言葉でもあろう。
日本は中国とは違って、国民を大事にし近隣諸国を尊重する。日本の国柄はずっと前から古代の先人達がつくりあげ、残してくれたものだ。安倍氏は言い切った。「新しい日本人は、こうした無私無欲の貢献をおのがじし、喜びとする点で、父、祖父たちとなんら変わることはないでしょう」。
首相再登板を果たした安倍氏に世界は注目し、各国指導者たちは安倍氏に幾度も拍手を送った。日本の自分たちにできたことがアジアの国々で同じようにできないはずはない。相手への信頼、相手の可能性を評価し抽き出す前向きの姿勢は、インドをはじめアジア諸国に大いに歓迎された。それは日本の若者世代にも向けられていた。
命日の朝日社説
にも拘わらず、このような前向きの姿勢を見ることなく、何があっても安倍氏非難しかしないような朝日新聞は命日の社説で、安倍政治は「分断に満ちた荒々しい政治」だったと貶めた。
確かに平成から令和へと、日本社会における不公平感は高まった。また、社会保障のツケは次世代任せとでもいうかのような世代間の不公平という話で終わらせるのではなく、自分のことはもっと自分でやるのがよいと、自立を促す気概が強まった。朝日はそれを「分断に満ちた荒々しい政治」と切り捨てる。だが若者が置かれていた苦況を改善し、皆が働ける社会を創ったのは安倍氏である。21年12月3日の「言論テレビ」で安倍氏は語った。
「私が政権を取った2012年(民主党政権時代)の就職内定率は68%で、就職氷河期より悪かった。安倍政権時の最終的な就職内定率は98%に上がりました。すると新卒者が増えます。新卒者の給料は低いですから、平均実質賃金は低くなります。65歳以上で300万人が働くようになりましたが、現役時代よりは給料が低い。女性も300万人、新たに仕事を始めた。高い給料の方もいらっしゃいますが、結婚、出産を経て職場復帰した当初は、給料は低かったりします。パートから始める人もいますから、それらを足し合わせて平均すれば、実質賃金は低くなる。
しかし、その後は、だんだんと実質においてもプラスになっています。大切なことは総雇用者報酬、みんなの稼ぎを足し合わせたものです。総雇用者報酬は、民主党政権時代にはマイナス2兆円、安倍政権ではプラス35兆円です」
第二次安倍政権前の3年余りの民主党政権時代は若い世代にとっては極度の就職難だった。12年の正社員の有効求人倍率は0.48倍、安倍政権発足8年目の19年には1.14倍に上がった。全都道府県で1倍を超えたのは史上初めてだった
安倍氏は経済を成長させて皆が働き自立できる社会を創ろうとした。可能性が花開き、夢が叶う。広い未来が開ける。そんな社会を若者や女性に用意した。朝日新聞は認めないが、安倍氏の政策を真っ当に評価し、希望を託した人々は数知れない。そうした人々、老若男女が、安倍家による法要が営まれた東京芝の増上寺にも、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の献花台にも、長い列をつくり献花した。
「勝てるんですか」
明治記念館での集いではもうひとつの安倍氏の肉声が伝えられた。19年1月28日、国会での施政方針演説だ。安倍氏は平成から令和への御代替りに触れ、平成の時代に起きた阪神・淡路大震災、東日本大震災に関して、天皇、皇后両陛下のお励ましが国民をどれほど慰め力づけたかを語った。その上で、明治天皇の御製を紹介した。
「しきしまの 大和心のをゝしさは ことある時ぞ あらはれにける」
今を生きる日本人も同じ気持ちで共に日本の明日を切り拓こう、と呼びかけた。
ロシアのウクライナ侵略戦争は、来る中国の台湾・沖縄侵略戦争と重なって見える。それ以前から米国の力は相対的に低下し、中国の脅威が強大化していた。100年に一度の危機に直面して、安倍氏は15年、野党とメディアの凄まじい反対、非難キャンペーンの中で支持率を13ポイントも下げながら平和安全法制をまとめた。
当時、自衛隊の最高幹部達に、安倍総理が聞いた。「勝てるんですか」と。その場に激震が走ったと当時の国家安全保障局次長、内閣官房副長官補、兼原信克氏は振り返る。
自衛隊は憲法上も政治上も厳しくタガをはめられていて、「米軍が助けに来なければ必ず負けるように作られた軍隊」だから、勝てるはずがない。それでは日本国は持たず日本国民は救われない。だから安倍氏は総理退任後も、台湾有事は日本有事、日米同盟有事だと警告した。GDP比2%の防衛費、核共有論の議論の勧めなどを提案した。
政治家として全力を尽くした安倍総理を振りかえるのに、朝日は相変わらず統一教会問題をとり上げる。9日の社説、「教団と自民党 社会の不信に向き合え」で安倍氏が「国政選挙で『教団票』を差配していたといわれる」と書いた。教団票は全国で6万~8万票、創価学会の力は600万~800万票だ。朝日が統一教会の6万~8万票を大仰に問題視するのなら、その100倍の創価学会をなぜもっと追及しないのか。
安倍氏貶めに走る余り、我を忘れる朝日の主張は的外ればかりだ。
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namansharma0950 · 3 months
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ホスホネート価格: 最新の傾向、データベースの洞察、予測
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ホスホネートはスケール防止剤、キレート剤、腐食防止剤として広く使用されているため、水処理、農業、洗浄製品に携わる業界にとって、ホスホネート価格は重要な考慮事項です。ホスホネート価格の動向は、原材料コスト、生産効率、市場需要、規制の変更、世界的な経済状況など、いくつかの要因によって左右されます。
ホスホネート価格の主な決定要因は、原材料、特にリンとホルムアルデヒドなどの有機化合物のコストと入手可能性です。リンはリン鉱石から得られ、採掘されて加工されます。採掘量の変化、地政学的要因、または技術の進歩によるリン鉱石と有機化合物の価格の変動は、ホスホネート価格に影響を与える可能性があります。たとえば、リン鉱石価格の上昇はリンのコスト上昇につながる可能性があり、その結果、ホスホネート価格が上昇する可能性があります。
生産コストは、ホスホネート価格を決定する上で重要な役割を果たします。製造プロセスには、リンと有機化合物からの有機ホスホネートの合成など、いくつかの化学反応が含まれます。このプロセスには、高度な化学反応器、触媒、加熱と冷却用のユーティリティが必要です。エネルギー価格、人件費、メンテナンス費用、規制遵守などの要因が製造コストに影響する可能性があります。たとえば、エネルギー価格の上昇は、ホスホネートの製造コスト全体を押し上げる可能性があります。プロセス効率の向上、エネルギー消費量の削減、原材料の有効利用などの技術的進歩は、コスト削減につながり、ホスホネートの価格を安定させます。
ホスホネートの市場需要は、価格に影響を与えるもう 1 つの重要な要因です。ホスホネートは、水処理、農業、洗浄製品など、さまざまな用途で使用されています。水処理では、ホスホネートは工業用および都市用水システムでのスケール形成と腐食を防ぎます。農業では、肥料の栄養素の利用性を高めるためのキレート剤として使用されます。洗浄製品では、ホスホネートは安定剤およびビルダーとして機能します。ホスホネートの需要は、これらの業界の動向の影響を受けます。たとえば、水処理化学薬品と農業用肥料の需要の増加は、ホスホネートの需要と価格を押し上げる可能性があります。逆に、洗浄製品部門の衰退は需要を減らし、価格に下押し圧力をかける可能性があります。
世界的な経済状況と貿易政策もホスホネートの価格設定に影響を与えます。貿易関税、輸出入規制、為替レートは原材料と完成品のコストに影響を与え、それが国内および国際市場におけるホスホネートの全体的な供給と価格設定に影響を与えます。貿易協定や地政学的緊張などの政治的動向はサプライチェーンの混乱につながり、ホスホネートの入手可能性とコストに影響を与える可能性があります。さらに、通貨価値の変動は輸出入の収益性に影響を与え、市場価格にさらに影響を与える可能性があります。
環境要因と規制要因は、ホスホネートの価格をますます形作っています。環境への影響と持続可能性に対する懸念により、多くの地域で規制が強化されています。たとえば、水処理に使用されるホスホネートは、排出制限と環境安全に関する規制に準拠する必要があります。これらの規制に準拠するには、クリーナーテクノロジー、排出制御システム、廃棄物処理施設への投資が必要になることが多く、生産コストが増加する可能性があります。企業は規制基準を満たすために持続可能な慣行を採用する必要があり、それがホスホネートの価格を上昇させる可能性があります。
ホスホネート価格のリアルタイム追跡: https://www.analystjapan.com/Pricing-data/phosphonate-1215
ホスホネートの用途と代替材料における技術の進歩も価格に影響を与える可能性があります。ホスホネートの性能を向上させ、その用途を強化し、原材料への依存を減らすイノベーションは、需要と供給のダイナミクスを変える可能性があります。たとえば、環境に優しいスケール抑制剤とキレート剤の進歩は、特定の種類のホスホネートの需要を増加させ、市場価格に影響を与える可能性があります。同様に、ホスホネート生産者間の競争も価格戦略に影響を与える可能性があります。複数のサプライヤーが存在すると、競争力のある価格設定が促進される可能性がありますが、合併や買収による市場統合は競争を減らし、価格を安定または上昇させる可能性があります。
結論として、ホスホネートの価格は、原材料コスト、生産効率、市場の需要、世界的な経済状況、環境規制、技術の進歩、市場競争など、さまざまな要因の複雑な相互作用によって影響を受けます。業界の利害関係者にとって、これらの変数を理解することは、市場を効果的にナビゲートし、情報に基づいた決定を下すために不可欠です。
ANALYST JAPAN
Call +1 (332) 258- 6602 1-2-3 Manpukuji, Asao-ku, Kawasaki 215-0004 Japan
Website: https://www.analystjapan.com
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imezi · 3 months
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サイクリングのパフォーマンスに革命をもたらす: カーボンホイールの台頭 自転車の車輪の進化
サイクリング愛好家や専門家は、パフォーマンスを向上させるイノベーションを常に探しています。 長年にわたり、自転車のホイールはカーボンファイバー技術を筆頭に大幅な進歩を遂げてきました。 アルミニウムまたはスチールで作られた従来のホイールは何十年もの間定番でしたが、カーボンホイールの導入はサイクリング業界に革命をもたらしました。
  自転車カーボンホイールの利点
  自転車のカーボンホイールは、本格的なサイクリストの間でますます人気が高まっています。  自転車のカーボンホイールは、優れた強度対重量比で知られる素材であるカーボンファイバーで作られています。 この特性により、カーボンホイールは金属製のホイールに比べて大幅に軽くなり、加速性が向上し、登坂能力が向上します。 自転車ホイール在庫一掃セール さらに、カーボンホイールの空力設計により抵抗が軽減され、サイクリストはより少ない労力で高速を維持できるようになります。
  カーボンホイールの剛性は、より効率的なパワー伝達にも貢献します。 サイクリストがペダルを踏むとき、ホイールのフレックスによるエネルギー損失が少なくなり、よりダイレクトで反応性の高い乗り心地が得られます。 この機能は、一秒を争う競争の激しいレースにおいて特に有益です。
  耐久性とメンテナンス性
  カーボンホイールには多くのパフォーマンス上の利点がありますが、耐久性とメンテナンスについても考慮する必要があります。 カーボンファイバーは金属よりも耐久性に劣るため、カーボンホイールは衝撃による損傷を受けやすくなります。 しかし、製造技術の進歩により、カーボンホイールの耐久性は大幅に向上しました。
  カーボンホイールの寿命を延ばすには、定期的なメンテナンスが重要です。 サイクリストはホイールに摩耗や損傷の兆候がないか頻繁に点検する必要があります。 過度のブレーキ熱を避け、適切なタイヤ空気圧を使用するなど、適切なケアと取り扱いを行うことで、カーボン ホイールの完全性を維持できます。
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  競技サイクリングにおけるカーボンホイール
  カーボンファイバーホイールの使用は、プロのサイクリングイベントでよく見られるようになりました。 軽量で空気力学的特性により競争力が向上し、多くのトップサイクリストに選ばれています。 ロードバイクホイール販売  これらのホイールは、スピードと効率が最優先されるタイムトライアルやレースでよく使用されます。
  さらに、特定のレース条件に合わせてカーボンホイールをカスタマイズできるため、その魅力がさらに高まります。 メーカーはホイールのレイアップと設計を調整して、さまざまな種類の地形や気象条件に合わせてパフォーマンスを最適化できます。 このレベルのカスタマイズにより、サイクリストはレース環境に関係なく最高のパフォーマンスを達成できます。
  高品質カーボンホイールへの投資
  サイクリング体験をアップグレードしたいと考えている人にとって、高品質のカーボンホイールへの投資は状況を一変させる可能性があります。 IIMEZIなどのブランドは、サイクリングのさまざまなニーズに応えるさまざまなカーボン ホイールを提供しています。 毎日のライディングを向上させたいアマチュアサイクリストであっても、表彰台フィニッシュを目指すプロであっても、適切なカーボンホイールセットは大きな違いを生みます。
  結論
結論として、自転車カーボンホイールとカーボンファイバーホイールの進歩はサイクリングの世界を変革し、比類のないパフォーマンス上の利点をもたらしました。 テクノロジーが進化し続けるにつれて、これらのホイールは競技用やレクリエーション用のサイクリングにさらに不可欠なものになるでしょう。 最高品質のカーボンホイールの詳細と詳細については、imezi.jp をご覧ください。
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takahashicleaning · 10 months
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TEDにて
デビッド・バーン:いかにして建築が音楽を進化させたか!
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
CBGBからカーネギー・ホールまでキャリア環境の広がりにつれ、デビッド・バーンは、さまざまな場所で演奏してきました。さまざまな場所である会場が音楽を作るのでしょうか?
野外ドラムからワグナーオペラハウス、アリーナロックまで。いかに、音楽のおかれた環境が音楽自体を進化させていったか!を探っていきます。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハは、18世紀のドイツで活躍した作曲家・音楽家で、バロック音楽の重要な作曲家の一人。
日本では、音楽の父とも言われている。このバッハは、建築による環境や場所の制約をうまく活用して名曲を創造しました。ゴシック式の大聖堂も同様です。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、オーストリアの作曲家、演奏家で、古典派音楽の誰もが知るひとりであり、ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派三大巨匠のひとりである。
このモーツアルトも装飾的な曲を限定的な部屋から紡ぎだしました。反響音が響く環境では、曲は複雑ですが、うまくいっています。Jazzも同様です。
これはその少し後、こういう場所でモーツァルトは曲を書いてました。確か?1770年あたりだったと思います。
空間が小さくなり、反響音も少ないので本当に装飾的な音楽が書けました。複雑ですがうまくいってます(曲:ピアノソナタ第13番 作:モーツァルト)
空間にぴったり合っている。これはスカラ座です。ほぼ同時期の建物です。1776年に建てられたと思います。
これらのオペラハウスが建てられた頃の観客は、歓声をあげるのが普通でした。飲食をしながらステージに向かって歓声を送りました。
時代は、20世紀になり、演奏機器にイノベーションが起ったため、テクノロジーによるマイク録音。
電波の発見もあり、放送機器にもイノベーションが起こりました。ラジオの登場で、フランクシナトラやチェットベイカーなどの演奏方法を可能にしました。
マイクの存在が、ミュージシャンや作曲家。そして、特に歌手たちに全く違ったタイプの曲を書く事を可能にさせたのです。
ラジオで掛けられる曲の多くは生演奏でしたが、フランク・シナトラのようなシンガーには、マイクなしでは絶対出来なかったようなことが出来るようになりました。
シナトラ後のシンガー達には、変化はさらに顕著でした(曲:マイ・ファニー・バレンタイン 作:チェット・ベイカー)チェット・ベイカーです。
こういう風に歌うことは、マイクなしでは不可能でした。録音技術なしにも不可能だったでしょう。彼の歌声は右側から聞こえてきます。
彼のささやきが耳に入ってきます。この効果はマイクによるものです。まるであなたの横に座っているかのようにささやきが聞こえてきます。
ここから、ライブミュージックと録音ミュージックに分かれてきます。
そして、今、この写真のような会場もあります。ディスコですね。バーにはジュークボックスがあって、そこではバンドはもう必要ありません。
生バンドの演奏の類は、もはや必要ないのです。音響システムはいいですね。そして、ディスコや音響システムに特別に合わせた音楽が創られ始めました。
また、ジャズのようにダンサー達は、曲のある一部分を他の箇所より気に入ってました。初期ヒップホップが、曲の一部を繰り返すようになった所以です(曲:ラッパーズ・ディライト 作:シュガーヒル・ギャング)
ジャズ・ミュージシャンが即興演奏したように、MCも即興でラップするようになりました。また、ここで新しい音楽が生まれたのです。
その後、U2などのアリーナロックも創造されていきます。
ライブが人気を博すようになるとキャパ的理由から、音響的に地上最悪のスタジアムやバスケットボールアリーナ。ホッケーアリーナなどで演奏する羽目になります。
そうなったミュージシャン達は、全力を尽くしました。今では、アリーナロックと呼ばれるミディアムバラードを書き始めたのです。
彼らは曲作りに最善を尽くそうとしたのですね。ミディアムテンポで壮大に聞こえる曲です。これは音楽的状況からというより、社会システム的状況に迫られたものです。
こういった会場のために書かれた曲は、彼らの状況にもぴったりなわけです。そして、さらに新しい空間が出来ました。車の中もその一つですね。私はカーラジオと一緒に育ちました。
しかし、今はラジオも進化しました。車はライブ会場そのものですね(曲:フーユーウィズ 作:リル・ジョン&ザ・イースト・サイド・ボーイズ )
私は、この音楽は車向けに作られたと言いたい。バッチリはまってますよね。家の中で聞きたいとは思わないかもしれないけど、車の中で聞くにはすごくいい。
周波数スペクトラムが広範囲で大きなベース音とハイエンドボーカルは、ミドルレンジで留まってる車で聞く音楽は友達とシェアできますからね。
今では。iPodなどや多種多様なMP3の情報圧縮テクノロジーのイノベーションが起こったためにその配信方法もミュージックプレーヤーなどのMP3に合わせて創造されています。
<おすすめサイト>
マット・ルッソ:宇宙の音を探る音楽の旅
バーニー・クラウス:自然界からの交響曲
スティーブン・ジョンソン:音楽がもたらしたコンピューターの発明
ジョン・グラハム=カミング:かつて存在しなかった最高のコンピューター
<提供>
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lastscenecom · 1 year
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歴史的に見て、私たち人類は新しいテクノロジーに由来するマクロレベルでの失業を経験したことはない。したがって、AIが多くの人々を長期的に失業させる可能性は低いと思われる。先進国の大半が生産年齢人口の減少に直面している現状では、なおさらだ。 とはいえ、企業はチャットGPTをはじめとする生成AIを驚くほどの速さで導入しているため、短期的にはかなりの雇用喪失が生じるかもしれない。
AIによる短期的な雇用喪失を防ぐ方法 イノベーションで新たな仕事をつくる | イノベーション|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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forworkforwork · 3 months
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形式知とは、「言語化・記号化された知」のことだ。我々が話す「言葉」はすべて形式知だし、書物や文書で伝えられる言語も形式知である。数式や図表も形式知だ。プログラミング言語も形式知である。  それに対して暗黙知とは、「言語・文章・記号などでの表現が難しい、主観的・身体的な経験知」のことである。暗黙知は、おおまかに2種類ある。一つは、特定の経験の反復によって「個人の身体に体化」されたものだ。
これからの時代こそ、「野中理論」が必要になる 連載 入山章栄の『世界標準の経営理論』第39回 | イノベーション|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
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jidaishakumamoto · 3 months
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第7期 プレセミナー②
 今月末の6月29日(土)より始まるプログラム第7期に向け、6月14日(金)にプレセミナー②を開催しました。講演会前半では、前回の新改敬英先生によるプレセミナー①に引き続き、次代舎講師の吉川晃史先生が「組織の柔軟性を高めよう!実践につかえる経営知識を学ぼう!」をテーマとしてお話しされました。後半では、次代舎第6期修了生・白鷺電気工業株式会社の柴田亜莉沙さんと、第3期修了生・くまもと在宅支援病院(旧桜十字熊本東病院)の園山和明さんに次代舎に入ったきっかけやプログラムで得た学び、磨いた新規事業案のその後についてなど、次代舎での経験についてお話しいただきました。
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 まず吉川先生からは、企業が事業を実現し、継続的に経営するための5つの観点について、次代舎でどのように捉えているのかも含めた解説がありました。
 ①価値観(Why?)②理想(To be 〜) ③作戦 (How?) ④シナリオ(4W1H)⑤実行(Action)を順に考え、解像度をあげていくことは企業が事業を行う上でとても重要になります。これらは経営学でいう①経営理念・パーパス・バリュー、②ビジョン、③作戦、④経営計画、⑤組織マネジメント・マーケティングといった概念にあたりますが、次代舎では特に①価値観と②理想をじっくり考えて言語化しながら、経営学の枠組みを用いて実行に移すまでの計画を描くことを目指します。
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 一つ一つを具体的に見てみましょう。一番目の「価値観」 は、企業の「存在意義」を表し、企業がなぜ存在するのかという問いに答えます。経営者が大切にしている価値観や理想の状態を含む「経営理念」、企業の社会的な存在意義の意味合いが強い「パーパス」、企業の行動基準・判断軸となる「バリュー」などが含まれており、しっかり考え、社員と共有するべき最も基本的なものです。
 二番目の「理想」は、経営学では「将来こういう企業でありたい」という企業の将来像であり、「ビジョン」にあたります。これは妄想や「夢」でもよく、望ましいと思える、ワクワクできる未来像を描くことが大切です。地球温暖化問題、貧困問題、介護や保育の課題など、社会レベルの大きな課題に加え、原価高騰や慢性的な人材不足などの業界レベルの課題に直面する日本では、「夢」を見にくいかもしれません。しかし、課題が複雑に絡まり、変容し続けるこのような状況に立ち向かうためにも、現状の治療に集中する短期的な対応だけでなく、未来を前向きに捉える夢をも��、その実現のためにどうすればいいのかを考える中長期的な対応を行うことが重要です。
 ここで有効なのが商品レベル・事業レベルなどのあらゆるレベルで応用できる「フォアキャスティング」と「バックキャスティング」の思考です。フォアキャスティングでは、現状を出発点として未来を想定し、「サバイブ」するために現在の技術やビジネスモデルを改善していきます。一方で、バックキャスティングでは、現在の延長線上に必ずしもあるとは限らない、理想的な未来を描き、それを実現するためのステップを逆算して考えていきます。吉川先生は、両方の視点を持って今できること・将来のためにやるべきことを行うことが重要だと言います。次代舎では、普段はなかなか描きづらい大胆な夢や未来像も一緒に描いていきます。
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 「価値観」と「理想」が定まれば、それ以降はその実現のための戦略やツールを落とし込んでいくのみです。三番目の「作戦」には様々な種類の「戦略」が含まれますが、代表的なものには価値観を具体化する「経営戦略」、外部環境を見極め他との差別化を図る「競争戦略」、自社の強みを最大限に活かす「経営資源ベースの戦略」があります。戦略を定めていく際に必要不可欠なのが、理想と現実のギャップを知るための現状分析です。組織の外部環境に存在する「機会」と「脅威」を考慮した上で、その組織の「強み」と「弱み」を分析するSWOT分析を用いながら、どこに力点を置き、何を諦めるのか、そして理想と現実のギャップをどのように埋めていけばいいのかを見極めます。そして、この分析をベースとして、それぞれの戦略を立てていくのです。
 四番目の「シナリオ」は、戦略に基づいたより具体的な「経営計画」であり、「事業計画」「会計計画」を含みます。事業計画では4W(Who, When, Where, What)を定めることで、どのように行動していくかを計画します。会計計画では、目標の設定に続いて投資や回収計算を行い、貨幣数値レベルでの計画を練っていきます。特に目標設定は、高すぎると社員のやる気を損ねる可能性がある一方で、低すぎると理想の売り上げに至らないことも多いため、微妙な塩梅を探る難しさがあります。
 最後の五番目は「実行」です。各部門ごとに「計画→実行→チェック→是正」のプロセスを循環させ、定期的に確認しながら目標達成を目指していきます。活動・成果指標としてのKPI・活動の結果(アウトカム)を意識的に繋げ、管理していくことが大切です。ここで昨今より重要になってきているのは、顧客満足度と利益のみならず、社会的なインパクト(=社会全体のウェルビーイングにどうポジティブな影響を持つか)も含めて企業活動のアウトカムを考えることだと吉川先生は説明します。次代舎ではこのような視点も合わせて考え、取り組んでいくための手立てやツールを学んでいきます。
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 吉川先生のセミナーの後は、次代舎修了生の柴田さんと園山さんによる短いプレゼンテーションと次代舎講師の吉川先生・馬場研二先生を交えたトークセッションがありました。主力事業に力点を置く企業で新規事業を立ち上げることの難しさ・長い下準備時間に対して粘り強さを持って進めることの大切さ、次代舎での経験を経て事業のバラバラな側面を包括的に分析できるようになったことなど、お二人の経験や学びをたっぷり聞くことができました。
 次代舎プログラム修了後約3年になるくまもと在宅支援病院(旧桜十字熊本東病院)事務長の園山さんは、今年6月に病院の名称を「くまもと在宅支援病院」に変更することに成功。園山さんはソーシャルワーカーとしての経験から、終末期ケアのイメージを変えたいという問題意識を抱いていました。その思いから、次代舎では、家でのケアを可能にする緩和ケア病棟に関する新規事業を検討。修了後も様々な人を巻き込みながら『「家か病院か」ではなく「家でも病院でも」』親しみのあるスタッフが関わり続けられる体制づくりに取り組み、病院の名称変更までに至ったのです。経営の知識をツールとして使いこなしながら、「病院はこうあってほしい」という理想を追い求め、事業実行のスタート地点までしっかり漕ぎつけました。
 先生を交えた次のステップを探るディスカッションでは、生涯学習の場としての次代舎の理念も垣間見え、修了生お二人の今後への期待も高まる時間となりました。
 次代舎の構造や得られる学びなど、次代舎のエッセンスが詰まった今回のプレセミナー。第7期プログラムでも、一緒に学び合いながら、変化を恐れずイノベーションを生むプロセスにじっくり向き合っていきます。
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