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シナリオ傑作集 任侠男の映像 朝日ソノラマ 網走番外地/緋牡丹博徒/博奕打ち 総長賭博/昭和残侠伝 吼えろ唐獅子
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キャラクター第3弾&連続キャラクターPV<レイナ編>解禁!
★キャラクター解禁第3弾‼吉岡里帆、高良健吾、尾上松也、田中圭が演じる役柄がついに明らかに!キャラクタービジュアルも一挙解禁!

この度解禁となったのは、吉岡里帆、高良健吾、尾上松也、田中圭の4人が演じるキャラクター。3月に出演情報が解禁されたキャストがそれぞれどの役を演じるのか、ついにその全貌が明らかに!そして、そんな4人が演じるクセ強でインパクトたっぷりなキャラクターのビジュアルも同時に一挙解禁いたします!
雨宮瞳(あまみや・ひとみ/吉岡里帆)
勝太たち 1 年 G 組の担任。一見清楚でいつも笑顔、生徒にも優しい美人な先生だが、言う ことを聞かない生徒に対しては性格が一変。普段の大人しい姿からは想像できないようなおかしなテンションで大暴れする。
伊達薫(だて・かおる/高良健吾)
私立武華男子高校の2年生で、かつて【Gメン】と呼ばれた伝説の不良グループのメンバー。単車を愛し、義理人情に厚くて喧嘩もめっぽう強い。転校してきた勝太とすぐに打ち解け、一緒に過ごすうちに次第に恋心を抱くようになる。
加藤侠介(かとう・きょうすけ/尾上松也)
��務所から出所し、勝太たちの前に現れた凶悪な組織=天王会のトップでクレイジーなサイコパス。金属バットを手に不気味な笑顔で暴れまくる圧倒的な凶暴性の持ち主。
八神紅一(やがみ・こういち/田中圭)
私立武華男子高校の3年生。伝説の不良グループ【G メン】最後のヘッドで驚異的な強さを誇る。金髪リーゼントがトレードマークで、強さと茶目っ気を併せ持ち何かと訳知り顔で勝太たちを見守る先輩。
★連続キャラPV配信第3弾!恒松祐里演じる【“ピュアなレディース”ツンデレ・上城レイナ版】が解禁!
youtube
この度解禁となった連続キャラPV第3弾は、【ピュアなレディース・上城レイナ編】。勝太たちと一緒に青春を過ごすことになる“レディース”【多摩黒天使(ブラックエンジェル)】のヘッド・上城レイナ。G組メンバーに真正面から啖呵を切るような強気で大胆な性格。一方で、岸演じる勝太に密かに恋心を抱きながらもなかなか素直になれないという、恋愛には奥手でピュアな一面も持��合わせています。 映像は、「てめえら、ぜってぇ許さねえからな!」と特攻服で啖呵を切るインパクトのあるオープニングからスタート。その後も「生きて帰れると思うなよ!」「ぶっ殺すからな!」と物騒な単語が並び、レディースのヘッドとしての素養を見せつけています。一方で、勝太を校門前で待ち伏せて、「12時に駅前に一人で来い!」と呼び出すシーンでは、緊張から声が一オクター���上がってしまうなど、ピュアな一面も垣間見える。ラストの「別に好きだとか、そういうことじゃねぇからな。ぶっ殺すぞ!」は、レディースのヘッドとしての感情と年頃の女の子としての感情が爆発したシーンに。レイナの可愛らしさが詰まった15秒となっています。
公式サイト
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桜林美佐の「美佐日記」(221)
「刺青(イレズミ)」と「タトゥー」
桜林美佐(防衛問題研究家)
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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、221回目となりま
す。
告知をすっかり忘れてしまったのですが、5月末に
1週間、夕刊フジで「国防最前線」の連載をしていま
��た。ZAKZAKというサイトにも転載されているよう
です。読んで下さった多くの方にお声がけ頂きまし
た。ありがとうございます。
https://www.zakzak.co.jp/search/?kw=%E6%A1%9C%E6%9E%97%E7%BE%8E%E4%BD%90
最終日に自衛隊における「人」の問題を書きまし
たが、やはり関心が高いようです。防衛省ができる
対策として、今回は僻地に赴任する隊員さんたちが
不自由しているWi-Fiの充実をすべしと書いてみまし
たが、その部分はあまりヒットしなかったようで、
もっと構造的な問題に対しご意見が多かったです。
とはいえ、例えば、給与を上げるといったことは
防衛省が決めることはできません。警察官の高卒者
新規採用者の給与は18万円ですが、自衛官候補生
の初任給は146,000円と15万円以下ですの
で、これが募集の大きな壁になっていることは言う
までもありませんが、ここは防衛省だけでは変えら
れません。
また、こんな意見も頂戴しました。なぜ、曹のク
ラスに上がる試験に受からないのか?と。もっと頑
張ればいいじゃないかと。
毎年、自衛隊に残りたくても試験に通らず泣く泣
く辞めていく人がいると書いたからです。
このあたりも言葉足らずになっていたのだと思い
ますが、「士」よりも「曹」が多くなるわけにはい
かず、軍という組織の特質上、どうしてもふるいに
かけなくてはならないわけです。
「士」クラスでも終身雇用にし、ずっとそのまま
の階級で残れるように制度を変えるとか、抜本的に
変更すれば状況は変わるのかもしれません。そして
各所で書いているようにシビリアンへの転換や警察
等への人事の融通に道を開くなど・���。
これらは国が着手しなければできないことで、さ
らに、総務省、財務省、防衛省などの省庁にまたが
っている構造になっています。
実際、防衛省としてできることは限定的であり、
その一つとして、通信環境の充実などせめてものこ
とを拾い上げた次第です。
あと、最近はタトゥーを入れている人も採用できる
ようにすべきではないかという指摘も国会でなされ、
賛否が分かれているようです。
そもそもタトゥーは使用されている鉄がMRI検査を
する時に反応し、火傷をする恐れがあるため禁止さ
れているという説もあるようですが、だとすれば、
米軍の人たちのあのタトゥー率の高さはどうなんで
しょうか。みんなMRIは受けないのか!?
多くのタトゥーを入れている米軍関係者は手首や
足首ですので、支障がないのかもしれませんね。
日本人にとってはまだ「刺青」のイメージが強く、
どうしても「昇り龍」とか、かつての任侠映画を思
い出してしまうのではないでしょうか。
藤純子さん(現・富司純子)主演の「緋牡丹博徒」
ではお竜が「おばちゃんは汚れとるとよ」と着物を
はだけて緋牡丹の刺青を見せる場面など実にぞくっ
としたものですし、若尾文子さん主演の映画「刺青」
もとても美しかったですよね!イレズミなんてイカ
ン!と言っているおじ様方はそっちの方を想像して
いるのかもしれませんが、若い人たちのタトゥーは
全く違うものだと言っていいのでしょう。
大きさ、程度によっては認めるなど検討の余地は
あるように思います。ただし、日本の若い人にどれ
くらいのタトゥー人口があるのか不明ですが。
いずれにしても間口を広げつつ、今や生活に欠か
せない通信など環境整備は進めなくてはならないで
しょう。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございま
した。皆様にとって素晴らしい1週間となりますよう
に!
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いろいろな要素があるので、少し書き出していきます。 1/ 自民党と統一教会について、常識だと思っていたことが、世間には想像以上に知られていないことがわかってきました。 (・ω・) https://twitter.com/Booskachan_Ver2/status/1545452884195962881 統一教会(または協会)は「世界基督教統一神霊協会」です。 現在は「世界平和統一家庭連合」と名を変えました。 統一教会の教祖は「文鮮明」(本名ではない)という人物です。 英語では Sun Myung Moon と書かれることが多く、この宗教をMoonismと呼ぶこともあります。 彼の宗教活動が始まったのは日本占領時代のようですが、大正時代からあった「血分け」といういかがわしい宗教を基にしているという説があります。 サタンの血を清めるため、教祖と性交して云々、という奴です。 これは後の教義にも継承されるのですが。 (・ω・) 4/ いかがわしいのはともかく、彼は戦後の混乱した朝鮮半島で信徒を集めることに成功したようです。 そして朝鮮戦争が起こり、韓国の情報工作機関KCIAが、彼の宗教能力に目を付けたみたいです。 1977年のアメリカ下院報告によると、統一教会はKCIAの工作組織である、とされています。 (・ω・) 5/ この報告はフレイザー報告書と言われるものです。 (・ω・) 6/ 詳しいことが分からない部分もありますが、「世界基督教統一神霊協会」として創設されたのは、朝鮮戦争直後の1954年らしく、創設間もない時期の信者にはアメリカの情報機関員や、後のKCIA要員もいるらしいので、初期から工作活動との親和性が高いのです。 (・ω・) 7/ カルト宗教として日本で問題になり始めたのは、1960年代後半のようです。 まだマスコミも発達していない時期ですが、主に若者が狙われ、狂信的な信仰に入って家を出てしまい、教誨のための金集めをするなど、親を泣かせたのです。 今でもよく聞くカルトですね。 (・ω・) 8/ 統一教会は、宗教運動と並行して政治団体も持っています。「勝共連合」といいます。 共産主義に勝つ、という「反共」思想です。 しかし、なにしろ元が怪しい淫行宗教ですから「共産主義=サタン」という程度の「思想」です。 (・ω・) 9/ 彼らの教義は「統一原理」と呼ばれていて、「原理講論」という書物にいろいろ書かれているのですが、かなり大部の書物で、書かれていることをまともに理解するのは(ry (・ω・) 10/ しかし、突き詰めると「サタン側」「天使側」という雑な括りで話が出てきたりして、最近のQアノンみたいな臭いもします。 添付は初学者向けの教材「はじめての統一原理」から引用です。 (・ω・) 11/ このカルト宗教が本領を発揮し始めるのは、1970年代だと言っていいと思います。 冷戦構造が落ち着き、1972年にニクソン大統領が中国を訪問、ベトナム戦争も終わる気配を見せてきます。 韓国は朝鮮半島からアメリカという後ろ盾を失うことを怖れました。 (・ω・) 12/ そこで朴正熙大統領とKCIAは対外工作に力を入れます。 統一教会(勝共連合)が日本やアメリカの政界へ浸透を図るのです。 ここで日本側の受け皿になっていたのが笹川良一です。 戦前からのファシストで、同じく戦犯だった岸信介らとも昵懇の仲です。 (・ω・) 13/ 文鮮明は1967年には来日し、笹川らと「反共活動」を発起することで意気投合していたようです。 70年頃には「生長の家」などの反共団体とも連携した動きを見せており、どんどん動きは活発になるのです。 (・ω・) 14/ 笹川良一、児玉誉士夫など戦前からの右翼人脈は、当然、岸信介に結びつきます。 70年安保で左翼学生運動に悩まされた岸らは、対抗のために任侠団体や右翼学生団体を活用するのです。 これは「生長の家」が「日本会議」の母体になった経緯でもあります。 「日本会議」は有名ですよね。 (・ω・) 15/ これは有名な写真です。 1973年に、岸信介が統一協会本部の文鮮明を訪問した写真だそうです。 書かれているとおりの関係です。 (・ω・) 16/ さて、統一教会の「原理講論」は1960年代には日本でも翻訳されています。 しかし、あえて翻訳されなかった部分があります。 韓国発祥の新興宗教なので日本は「サタン側」なのです。 ( ^ω^ ) ドヒャー 17/ 右翼の皆さんはそれでいいのか! いいのです。 反共で自民党の権力が維持できて金が儲かればいいのです。 一日一善は大事だけど競艇や競輪で金を設けるのはいいのです。 ( ^ω^ ) 18/ そもそも岸信介自身、戦犯容疑者として巣鴨に収監されていたのを、アメリカCIAが「アメリカの傀儡政権を作れ」というので釈放して、総理大臣にまでしたのです。 アメリカ傀儡国家の日本で、反共やって権力持って金儲けするのが、彼らの仕事です。 ( ^ω^ ) 19/ つまり、自民党は朴正熙の軍事独裁政権と、超仲良しだったのです。 一緒に反共活動をやって、権力を維持していくのが仕事です。 日米同盟や韓米同盟が命です。 (・ω・) 20/ さて、統一教会やKCIAはアメリカへもロビー活動をやります。 しかし、これはアメリカ議会で大問題になりました。 外国の工作機関が入り込んで政治に関わるなんて、普通の国の愛国者は許しません。 当たり前です。 (日本は普通の国ではないのでいいんですけど) (・ω・) 21/ アメリカで問題になって設置されたのが、通称「フレイザー委員会」で、1977年に発表された調査報告が、統一教会について詳しい資料になっています。 それがね、アサヒジャーナルに載っちゃったのです。 朝日新聞は酷いことしますねえ。 (・ω・) https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I1908266-00 22/ さて、統一教会は信者を集めてお金を集めるだけでなく、さまざまな事業にも手を伸ばしています。 日本では炭酸飲料「メッコール」とか「一和の高麗人参茶」とかが有名だったりしますけど、そんな可愛いものばかりではないです。 中でも特異なのは武器の製造です。 (・ω・) 23/ 1950年代終わりには「鋭和散弾銃」(現在の統一重工)という企業を作っており、やがて韓国陸軍に武器を納入するまでになりました。 そして、この鋭和散弾銃は日本にも入ってくるのです! (・ω・) 24/ 鋭和散弾銃はWikipediaにも載っていますが、かなり強力で日本の公安当局や国会でも問題になりました。 なにしろ霊感商法や親泣かせのカルト宗教絡みの企業が、こんなものを輸入するのですから、問題にならないのがおかしいです。 でも結局輸入されます。 (・ω・) 25/ こういう極右勢力による武器の輸入に関しては、前にも触れましたけど、極左学生団体への対抗という思惑があったのでしょう。 岸信介は60年安保のデモ隊を自衛隊の治安出動で排除しようとして、防衛庁長官に拒否された経験もあります。 (・ω・) 26/ sabage-archive.com ミリタリー偉人伝「治安維持出動を断り自衛隊を救った男、第11代防衛庁長官・赤城宗徳」|サバゲーアーカイブ 海外のニュース映像などで、デモ隊など市民の鎮圧に軍隊を投入した結果、最後は強力な武装で害意の有無に関係無く市民が殺戮されてしまう悲劇を見た事があると思います。幸い日本では自衛隊が自国民へ向け武力行使に至った事例はありませんが、危うくそのような悪しき前例を作りかけた事はありました。1960年の安保闘争で自衛隊の治安出動を辛うじて食い止めた男とは。 そうそう、原理講論の日本語版から削除されたという部分ですが、これは「エバ国家=サタン側」の日本は、再誕したメシア(文鮮明のこと)の国である韓国に従属するという、まことに(韓国にとって)愛国的な部分です。 これが「天皇拝跪事件」を引き起こします。 ( ^ω^ ) 27/ 「天皇拝跪」とは、統一教会の日本代表である久保木氏が、天皇を演じて文鮮明に跪く儀式のことです。 これが問題になり、一部(あくまで一部だけ)の右翼が反発したんですね。 この儀式も朝日新聞が暴露しちゃったみたいです。 朝日新聞はほんとに酷いね。 ( ^ω^ ) 28/ 統一教会はとにかく韓国の文鮮明(真のお父様)が絶対なので、天皇なんかより偉いのです。 右翼はそれでいいのか! 自民党はそれでいいのか! いいのです、当たり前です。天皇はパヨク! 世の中は権力と金ですよ。 ( ^ω^ ) 29/ さて、霊感商法で財産を失う人、家族が破壊された人、いろいろ問題を起こした統一教会ですが、世間の人をいちばん驚かせたのは「合同結婚式」でしょう。 多数の男女が集まり、教祖が選んだカップルで結婚するというトンデモなイベントです。 誇り高い日本人は下世話な話が好きなのです。 (・ω・) 30/ そしてなんと、かつて超一流アイドルだった桜田淳子さんや、新体操の山崎弘子さんが、合同結婚式に参加しちゃったのです。ドヒャー これをもって、統一教会が高額で売りつける壺のことを、世間では「桜田の壺」と呼ぶようになります。 ( ^ω^ ) https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277648 31/
fruitfulなブースカちゃんさんはTwitterを使っています
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01/21 ヤクザと家族 The Family 試写会に参加しました
*ネタバレどころか全編通しての感想なので一定期間が経過したら本記事は非公開に移行いたします🙆♀️
*記事全体でお名前や役名などを敬称略にて記載させていただいている部分が多数あります。ご不快に感じられる方がいらっしゃいましたらブラウザバックしていただけますと幸いです。
2021年1月21日(木)、映画「ヤクザと家族 The Family」試写会に参加させていただきました。年末年始は「1月29日を迎える」ことを目標に繁忙期を生き抜いたため、当選通知のメールを見た瞬間私の2021年は終わったような気持ちでした。(誇張表現)
今回も初見時の気持ちをフレッシュに残しておくべく、鑑賞しつつこんな感じでメモっていました。 黒い文字が上映中のメモ、緑の文字は帰宅後に補足で書き足したメモです。

これまでは人に見せることを前提とせず目と耳に入ったことや感想を自由にメモっていたのですが、今回を機にメモを見返しつつ(時に載せつつ)感想ブログなどもしたため始めてみようと思い、画像と文字を投稿しやすそうなTumblrを開設してみました。普段芸術と程遠い業務にいそしむ会社員の感想を眺めて「わかる〜」「いやわからね〜」みたいな楽しみ方をしていただけたら幸いです。
今回はB6ノートに見開き10ページ分ひたすら悶絶しているメモとなりました。
映画開始から終了までの時系列順で書いています。ちょこちょこ下記のようにスクショで掲載します。
水中から始まる…… フレッシュなダイイングメッセージみたいな文字で書き始めているのですが映画冒頭、あぶくに包まれながら沈んでいく推定・綾野剛さんの映像がとても綺麗でした。今思い出すと「ああ���Familia……」という感じです…… 一緒に見に行った方が観賞後、「この映画は山本賢治の走馬灯なんじゃないか」という話をされていて打ちのめされました。
そう言われてみると最後の沈むシーンでは刺された血液か返り血かで体の周りにもやのような赤が浮いていますが、冒頭の沈む映像ではそれがなかった気がするので山本さんの自己認識的な映像なのかな〜とも考えていました。 確か右手を伸ばすようなカットがあり、写っている手がなんだか小さく見えたので「19歳の前に胎児からスタートなのかな?」と斜め上なことを考えていたのですが、上方に伸ばした手を自分で見上げているので確かに小さい感じに見えるんだな〜とも考えていました。
1999年
小さい原チャリの山本賢治くん(19)が着席するまでの一連、白い上着で葬儀場に入って行く俯き気味の後頭部が愛しかったです……読み間違いかもなのですが喪主が山本賢治に読めて、あ〜頼れる親族いなかったんだ……とすでに泣きそうになっていました。
少し後のシーンで山本宅が映る時、お父さんの名前で賞状も雑多に積まれていたのが何だったのかな〜と思いながら観賞後にサイトを読んだら証券マンだったとのことで、優秀な社員さんだったのかな……と思いつつ母親も離婚などではなく亡くなっているという記載からかつての山本家に思いを馳せて切なくなっていました。
いちはらはやとかわいい 市原隼人さんをドラマ版『ROOKIES』で知り、『猿ロック』『ボックス!』くらいしか見たことがないながらにくしゃっと笑う顔が好き^〜〜〜と思っていた高校生時代を思い出しました。原チャに足乗せて数珠をいじってるの大変かわいかったです。数珠は手作りなのでしょうか🤔2019年で大原の墓前にも赤マルと一緒にお供えされてるのを見ると三人でお揃いで作ったのかしら……と深読みして涙する私でした。
おかねにはしゃぐのかわいい 夜の堤防で強奪してきたクラッチバッグを開けるシーン。大原を演じる二ノ宮隆太郎さん、お顔は存じていたのですがお名前が出てこず、さらに事前にあまり情報を入れないようにして映画に没入しに行ったので「大原」「細野」の名前が最後までわからず迷走したメモになっています(言い訳) バッグの中から20万円くらいが出てきて堤防でめっちゃはしゃぐ大原が大変かわいかった……1999年でも2005年でも大原が笑ったり喜んだりすると見ているこっちもニコ……☺️と笑顔になるのが不思議でした。
このシーンで月におシャブさんをかざして「きれェ」って言う細野もやばいけど投げ捨てちゃう賢治くんの衝動性も心配な感じでした。この衝動性が2005年の川山を瓶でゴン事件に繋がるんだろうな〜と思いつつ……
あかちゃんあやすいちはらはやときゃわ オモニ食堂で赤ちゃんの翼くんをせっせとあやす細野の笑顔がほんと〜〜に好きで…… 山本・細野・大原の三人でいっぱい食べてるのめちゃめちゃかわいい空間でした。
くみちょうかっこいい 帰宅してから追記したメモもだいぶ���珍漢なのですが「激シブ」と書きたかったんだと思います。
この食堂乱闘事件の最後、大原が出口手前の机に綺麗にぶつかって気持ちよくひっくり返して走って出て行くのも爽快でした。(どんな感想?)
ドアちゃんとしめるけんじくん 寿司パに呼ばれた賢治くんがビルの入り口ドアを後ろ手ながらちゃんと閉めるのが偉いな〜と思って見ていました。(今思うと金文字の「柴咲組」を見せるためかな〜とも思いつつ) この後商店街を走る時も「どけどけ!」だったのが「どいてどいて!」になって、後に続く言葉の方が優しい感じになる辺りに人柄を感じてグッときました……
はねられたあとはしるけんじくん 雑誌の『キネマ旬報』だったかで綾野さんがスタント無しで挑んだというのは読んでおり、事前公開された映像も見たので心の準備はできているつもりだったのですが劇場で見ると迫力が凄まじかったです……は、はねられている……あと確か長回しがはねられた後も続いていてハラハラしていました。
そしてこのあと盃交わす場面までほとんどメモ取ってませんでした。SNSの完成披露会を見られなかったので一緒に行った方に教えていただいたのですが、あのシーン本当に蹴られているということで……よくぞご無事で……😭 香港までの密輸(入国)船のサイズが意外と小さくて、時々ニュースで見る国境近辺の船ってそういえばこんな感じだったな〜と思い出していました。 あと加藤こと豊原功補さん、『のだめカンタービレ』の江藤しか知らなかったので「なんか見たことあるような…」とは思いつつ一瞬気づきませんでした……!江藤塾の指導が「ヤクザのとりたてみたいな指導しやがって!」と千秋に言われるのですが江藤と加藤全然違う人間ですごかったです……
ところでこの臓器くん三人が密輸されかけるくだりの辺り、賢治くんが柴咲組との関係を否定したのに中村の兄貴が迎えに来てくれて三人とも助かってる描写の理由が1回目だとわからなかったので今後わかるまで見に行きます(ムビチケを追加で積んだ顔)
盃交わすシーンで縦書きのクレジット入るのめちゃめちゃテンション上がりました。かっこいい……ここのシーンの背景や人の配置とお顔など、後で出てくる方いらっしゃるのかな〜と思いながら見ていて白文字を読んでいなかったので結局エンドロールまで気づかなかったのですが今回岩代太郎さんが音楽だったそうで、初めて映画のサントラ買ったのが『武士の献立』だったのでエンドロールでもテンション上がる事態になっていました。
2005年
おしりまで入ってるの 銭湯で山本さんが湯船に向かう後ろ姿のシーンで刺青が背中通り越しておしりと太ももにまで入っていた衝撃のメモ。 そういえば私も小学生くらいの頃、近所の銭湯にどうしても行ってみたかったのですが連れて行ってもらえなかったことを思い出しました。(誰彼構わず話しかけては走り回って物を壊す子供だったのでいろいろな意味で人生変わるところでした)
大原��細野の背中にも線彫りでごっついでかい刺青が一面に入っているのですが、山本賢治さん(25)の気合の入り様がエグいかっこよかった……何年かけて彫ったのか…… 米国にいた時スナック感覚で一緒に刺青入れよ〜と誘われた際、断りつつ色々調べて知ったのですが、線ではなく面の刺青は痛さも尋常じゃない上にグラデーションは彫り師さんの技術も問われるところとのことでお尻やふとももとか脇の肋骨のあたりみたいな皮膚の薄そうなところにまで見事に入っているのを見て山本さんの六年間に思いを馳せたりしていました。あと全然関係ないですがお風呂めっちゃ気持ちよさそうで私も帰宅してお風呂沸かしました。
中村「てれるな」かわいい 安易に「かわいい」という形容詞を使いがちなのですが魅力を感じた時にさくっとメモする時やっぱり「かわいい」とか「かわ」って書くのがラクという。 若頭襲名?就任?のお祝いをされてぽつっと一言中村の兄貴が「照れるな」と言うのがかわいかったです。立ってるだけでめちゃめちゃ怖いし1999年の方でも怖かった中村さんが口を開くと思ったよりフランク���端々にポップさが垣間見えて「あっ好き」と引き込まれた瞬間のひとつでもありました。ドラマ『アンナチュラル』の宍戸だ!!と思って警戒しながら見ていたのですがここで警戒を解いて仲間だ〜🌼と思いながら見ていたので2019年の方で落ち込みました……(鑑賞中に落ち込む視聴者とは)
このシーンで細野が「これ山本の兄貴からです」のような文言で中村さんにプレゼント(とは言わないのかしら……)を渡す時、言い方や間の取り方があまりにも自然なモブっぽくて一瞬細野だと思いませんでした。山本さんから中村さんにお祝いの品を渡すだけの舎弟の役割を果たしている細野aka市原隼人にグッときていました……
せんえんくれる オモニ食堂で小学生の翼くんに千円札をくれる山本さんのシーン。一万円とかではなく、でも小学生には大金の千円札をお小遣いにくれる山本さんのバランス感覚がとても好きでした。愛子さんが止めるでもなく受け取っときなと言う様子になぜか嬉しくなってました。そして翼くんがンマ〜〜〜かわいい……その翼くんと会話してる時の山本さんと細野がこれまたンマ〜〜〜かわいい……あの笑顔は無形文化遺産認定の日も近いです。
「子供と会話すると笑顔になるよな〜」と思いつつ見ていたのですが今思うと大原くんと亡くなった翼くんのお父さんが似ていたというところから、自然と人を笑顔にさせる特性みたいなものを翼くんもお父さんから受け継いでたのかなぁとか、いろんな人の居場所になってたオモニ食堂を切り盛りしてるお母さんから学んだりしてたのかなぁとか色々考えていました。
ジッポのチーンかわいい この「かわいい」も魅力的だったな〜の「かわいい」です。2005年の山本さん喫煙シーンで印象的なジッポライターの開閉音、薄い金属音がおしゃれで好きでした……小中学生の時分、ジッポに憧れて百均やらドンキやらで安いのを買ってはガチッとかバチッみたいな音を立てて開閉させていた勢なので「かっこいい……」と痺れていました。あと山本さんの手が綺麗で二倍痺れました……
2019年、山本さんの出所後に「柴咲組一同、盛大に」のシーンで煙草に火をつける時は百円ライター的なジッという音になっていて泣きそうになりました。対比がエグい……
くうきのかわりかた 2秒前まで翼くんと近所のお兄ちゃんみたいな会話をしていた細野が山本の電話の様子を見て一瞬で空気を切り替えるのがビリッと来ました。オモニ食堂の壁際に飾られた七五三か端午の節句かの人形を挟んで会話していたのも何故か記憶に残っています。
この画面大原があまり映ってなくて若干寂しかったりしました。三人でご飯食べにくるの可愛かった……ビールの乾杯の時にグラス合わせる位置が特に山本さんが上という感じもなく三人でかんぱ〜いってなってたのが本当に好きでした。(見間違いだったらどうしよう…)山本さんの貴重な笑顔……
あめちゃんなげるのかわいい この「かわいい」は「かっこいい」と「かわいい」が半々くらいのかわいいです。去り際に細野が翼くんに2つか3つか何か投げるので「小銭?にしては雑…?」と思っていたらキャラメルなのかラムネなのかアメなのかオレンジ色の細長いのを翼くんが両手で受け取ってて可愛くて死にました。 お菓子を持ち歩く細野……
続くクラブ C'est la vie で敵対勢力が煽りに煽るシーン、細野が身を乗り出してゴリゴリに睨んでる中、山本さんが微動だにせず立ってるのがめ〜ちゃ怖かったです……まじで身じろぎひとつせず川山のことをじっと見ている様子が、あまりにも静かなのに絶対静かな訳がない嵐の前の大気そのものでひたすらぞわぞわしました……
川山が立ち去った後でママが気を取り直して女の子たちに声をかけるのがまた好きでした。ママの肝の据わり方よ……
そしてここで登場するみゆきちゃんこと工藤由香。青いドレスが似合ってて素敵でした。今思い出すと冒頭や最後の海を思い出すような深い青なのですが、由香ちゃんの明るい人柄と真逆な色かつ尾野真千子さんの雰囲気にぴったりの綺麗な深さだったな〜と思いました。(小並感)
自己紹介もなく隣に座り山本さんの親指の付け根部分にガラス片が入っているのをそっと取ってくれる由香ちゃんを見つめる山本さんの目元がサングラスと前髪でわかりづらかったのもエモでした。わかりづらいけれど、川山と話していた時とは完全に異質の静けさ……
さっきまで流血沙汰の事件起こしてた男が、自分で気にもしていない��蔑ろにしている)傷に気づいて手当てをする由香ちゃん、彼女の来歴が映画の中ではほとんど見えないのも「山本の走馬灯」と考えると納得でした。
ついでにこの後ホテルに呼び出される由香ちゃんのシーンがめちゃめちゃ可愛くてニコニコしながら見ていました…… 由香ちゃんの到着で、画面には映らないジッポの音が「山本さん緊張してるのかな…」という感じでかわいかったです。そして由香ちゃんの私服(チェックのシャツワンピースとフードつきダウン)が青いドレスとこれまた180°正反対とは言わずとも90°くらいの位置にある感じでとてもかわいかったです。◯まむらかパ◯オスか……
ぺちぺちたたかれてる かわいい 抵抗する由香ちゃんのぺちぺちパンチが大変かわいかったというメモでした。
そういえば山本さんの背中におわしますは修羅でしたね
抵抗している由香ちゃんに動揺しまくる山本さん、さっきまで貫禄凄かったのに急に中学生男子になってニコニコしちゃいました。川山とか加藤にこんな態度を取ったら親族もいない由香ちゃんは臓器ちゃんコースでもおかしくないのに、運転しておうちまで送ってくれる…… ここで携帯渡して「入れろ」だけ言われて、一回でちゃんと正しい情報を打ち込んで渡してくれる由香ちゃんの律儀さもかわいかったです。ラブコメ映画ならここで一回ギャグ挟んでから山本さんが「あいつ…!」って���ってるときに携帯に由香ちゃんから連絡入るパターン……🤔💭と思考が逸れるくらいかわいいシーンでした。
セーターのおじちゃんかわいいね… この「かわいい」も「かっこいい」と「魅力的」の混ざった感情でした。川山の件で加藤との会談に中村の兄貴を連れて行く柴崎さんにスルッと流されてしまって立ち尽くす山本さんに肩ポンしながら「たまには兄貴に花持たせたれや」のようなことを言うおじちゃんがその場面で一人だけスーツではなくセーター着用だったのがかわいいな〜と思った感想。
ビリビリに張り詰めた空気の中で元凶とも言える山本さんに声をかけようにもかけられない(かける勇気が出なさそうな)雰囲気の中、かる〜い感じで声をかけてくれるおじちゃんが大変好きでした。何かあったときに気持ち的にラクにしてくれる方が職場とかに一人いてくださると心理的安全ダンチだなぁなどと今打ちながらしみじみ考えます。みんな頼ってひっそり相談に行く感じ……
あとこの「たまには」という一言、最初はおじちゃんが気を遣ってくれてる感じかと思っていたのですが、2019年の方で中村の兄貴と乱闘になる場面で出所したての山本さんに兄貴が「いつもいいとこどりしやがって」みたいなことを言っていたのを考えると、1999年〜2005年の6年で相当派手に活躍していたんでしょうね山本さん……
出待ちしてるのかわいい これは紛れもなく「かわいい」でした。クラブの前で車で由香ちゃんを待ってる山本さんのシーン。この直前の事務所でソファで仰向けで煙草吸いながら起き上がって天井見上げてまた吸って……というシーンの山本さんは手首や体の動かし方から漢と色気の混ざり合った匂いを画面越しに感じるほどかっこいいのに、由香ちゃん呼び出して「無理なんで……」とわりと年単位で寝込みそうな断り方をされて無言クラクションパーーーーーで強制的に呼び止めるあたりの流れまじでラブコメでかわいかったです。
みゆきちゃんにオラつけてないのかわいい まさしく。別に山本さんが「オラついている」訳ではなく「ペースを乱されまくっている」と書きたかったのですが勢いでメモっていたのでこんな書き方になってしまいました。語彙力……
このシーンではまだ「ゆか」という名前が出てこなかったので鑑賞中のメモが「みゆきちゃん」記載。
ドライブ(きょうせい)かわいい 由香ちゃん青いドレスのまま上着だけ持ってきてドライブしてたような気がします。白い上着に青が映えるな〜と思いながら見ていた気がするのですが見間違いかな……次見る時確認します。
そして今気づきましたが「(強制)」と言うと常田大希さんが年末にSNSで公開していた綾野剛さんとのメッセージを思い出します。どんなおせちだったんだろう……ちょろぎ入ってたのかな……🤤
顔が良いあやのごう 夜明けの海岸で由香ちゃんに「どうやって儲けてんの」「なんでヤクザやってんの」のような質問攻めにされるシーン。今回のメモぶっちゃけ6割くらい綾野剛の顔が良い(または諸々が「かわいい」)で埋まっていたのですが、この辺りから各俳優さんの様々な「美しさ」に魂が震える映像になっていった気がしてメモ内容が圧倒的に表情のことや空気感についての言及になっていたので我ながら記述が曖昧で頭抱えました。咄嗟の語彙力 増強 方法 検索👆ポチ
夜通しドライブした二人が由香ちゃんの気軽な質問からほんの一瞬だけお互いの深いところに触れる描写が夜明け前の一瞬の空を思わせてエモでした。
まじすか!? かわいい ここからしんどかった…釣りに出かけた柴咲さん・山本さん・運転手の大原くんの三人が車内で会話しているシーン。 電話で呼び出された時山本さんが着てたセーターかわいかったな〜というのも記憶に残っています。そういえば山本さんが住んでるところ��て柴咲組の寮的なところなのかしら🤔最初に由香ちゃんが呼び出された時、ドアに避難経路が貼ってあったのでホテルかと思ったのですがそういえばこの場面でも同じベッドな気がするのでホテルじゃなくて家なのかな……?
運転手の大原くんが嬉しそうに相槌を打つのが可愛すぎて劇場でニマニマしてました。「こいついっつもお前の話するんだよ」みたいなことを柴咲さんに言われて山本さんが呆れてるのに「すみません!」ってお返事しながらニコニコしてるの本当にかわいかったです。
気を張ったり気が立ったりがデフォルトの中で大原くんみたいな人がそばにいるとホッとして笑顔になったり少し安心したりするんだろうなぁ、愛されてるんだなぁと思って(由香ちゃんとのラブコメからのエモの流れで完全に油断していたこともあり)完全にリラックスしてたところで二人乗りバイク………………………………
ずるい……………………… 大原くんの魅力にフォーカスした直後のこれはずるい……………………
今思い返すとこのシーンも多分長回しでした。どこからどこまでだったんだろう……完全に頭から世界観に浸って「釣りか〜何が釣れる時期かな〜」とか考えてたのでめちゃめちゃ衝撃でした…… そしてここで山本さんが車を振り返って呆然とする流れが辛いのにめちゃめちゃ綺麗でした。昼前の太陽の明るさ……
ないてるいちはらはやと 翼くんを撫でて笑おうとする細野がぼろぼろ泣いてしまうシーン。シンプルにつらすぎて胸にきました。トレーラー映像で主題歌が入る前あたりに映る煙、煙草かなぁと思ったらこの大原の葬儀のシーンだったんですね……ずるい……
この時の翼くん6〜7歳でしょうか。物心ついてから初めて参加したお葬式だったのかな、と思うと普段と様子の違う知ってる人たちの中で細野ならいつもみたいに笑ってくれる!と思ってたりしたのかなぁみたいなことも考えて辛み増してました。ちょっと戸惑うような様子が辛かった…… 細野の翼くんと接する時のあの笑顔が印象的に描かれていたからこそ辛さが倍増(どころの問題じゃない)でした。
そういえばこの後から細野の笑顔がちょっと変わったような。🥲 2005年ではもう笑うシーンがなく、2019年の方でも相当苦労したんだろうなぁという感じで笑顔の雰囲気が変わっていて辛かったです……パパしてる時ももう翼くんに笑いかけたみたいな笑顔じゃなくて……無形文化遺産儚い メタい感想だと「笑顔」ってそんなに種類分けられるものなの……?と市原隼人さんの表現ぢからにタコ殴りにされていました。安仁屋……
けいさつとヤクザの髪型 ちがうのすごい 柴咲さんと大迫が会話するシーン。画面右側に柴咲さんと中村の兄貴、左側に大迫と若い警官?が映るのですが、中村の兄貴も警官も「髪が短く襟足は刈り上げに近い感じ」「スーツ」「姿勢良く立ってる」とほぼ同じ条件のはずなのに、どう見ても右側がヤクザで左側が警官だったのがすごかったです。さらに場面的に逆光でほぼシルエットだったにも関わらず明らかな差異があったので痺れました。
ケン坊なのかわいいな…… 入院している山本さんのお見舞い兼報告?で柴咲さんと細野が病室を訪れるシーン。もうすでに��な予感はしていたので感想がかわいいポイントだけフォーカスして書いてありました。柴咲さんが「ケン坊」って呼ぶの本当に愛が深くてなんでか泣きそうになります…… 花籠を置きながらずっと泣きそうな顔をしている細野の私が代わりに泣きました。(なんで?)
えっ えっ顔が良い あやのごう…… だいぶ動揺しています。ベッドで横になった山本さんの思考をなぞるように俯瞰でゆっくり回る画面のシーン。天井視点というべきか何と言うか…… 1999年に侠葉会から逃げる賢治くんのシーンでも画面がぎゅん!と回って大混乱なところがあってすごく好きでした。
あの静かな表情が怖いのか美しいのか、ぞっとするのか狂おしいほど愛しいのか、全部詰まっていて文字通り息が止まりました。二重幅の目元がずっと脳裏に残っています。
そしてこの後クラブの中で山本さんに紙袋を手渡す細野、サイトのキャスト紹介の写真もしかしてこの場面では……?と気づいて地に倒れ伏しました。苦しい……
な…中村さん…… 1999年でおシャブさんを扱わない柴咲組に「じゃあ何をやってるんだよ」みたいなことを聞いた賢治くん19歳に、凛と張りのある声で答えていた中村さんを思い出しました。山本さんとは��た別の理由で耐えきれなかったのかな中村さん…… 屋上でゴルフしてる柴咲さんと山本さんを見てる時の中村さんの目線がなんとなく不穏だった気がしたのですが、中村さんは任侠の人でした……😭
刺殺する時は刃物を縦ではなく肋骨に沿うように横にして差し込むと致命傷になるみたいな話を思い出して現実逃避しながら見ていたのですが銃を選んだ山本さんと刃物を選んだ中村さんの違いみたいなところにも思いを馳せていました。 (そういえばサイト読むとドス的なものではなく包丁だったんですね)
そぼくなゆかちゃんハウスかわいい 質素倹約大学生の一人暮らしアパートとてもかわいかったです。調べたら2005年といえばファーが流行したりエスニック柄が流行した時期らしいのですがそんなものの影もない本棚やキッチンの生活用品のカゴに生活を感じてグッときました。そこに転がり込んでくる血まみれの山本賢治……
震えてる山本さんに動揺しながらも少しずつ落ち着いて癒してくれる由香ちゃんと、最初触れるだけのキスをするのがすごくグッときました。
みあげるとき 19さいだ… 翌朝、事務所に帰ってきた山本さんがソファに座ったままぼんやり柴咲さんを見上げて立ち���がるシーン。1999年、加藤の元から助け出された後を思い出しました。ESSE のインタビューで綾野剛さんが語られていた内容もふと思い出し、朝陽の入る光景に胸が痛くなりました。 その後で柴咲さんが山本さんが怪我をしている左肩を大切にして首元を引き寄せて、自分の白い上着を気にするそぶりも見せずにガッと抱き寄せるのがまた辛かったです……(あまりにも当たり前のように深く抱き寄せてたのでしばらく柴咲さんの上着が白いことにも気づきませんでした) 大迫が入ってきて手錠をかけているあたりのシーンで柴咲さんの上着に血がついててウグ……となっていました。
よりにもよって連行される時のニュースを翼くんがガッツリ見ているというのも辛かった……来なくなった大原、逮捕された山本さん、細野は一人でオモニ食堂にご飯食べに行ったりしたんでしょうか……2019年の方だと細野と翼くんのコンタクトが一切なかった気がしてまた辛いです……
怪我が治ってないのに歩かされて収監されてる山本さんが辛すぎると同時に、真っ暗な中から明るいところに出る流れの表情に鳥肌バキバキでした。
2019年
2019年の方が青いの…?(色)がめんの 早朝出所する場面から始まることもあってか映像が青くて「あれ…?」と思うなどしていました。初めて見る丸メガネの若い子と中村の兄貴が迎えにきてくれて、「細野くん来ないんだ…」とざわざわしていました。
そして事務所に到着すると剥がされている金の「柴咲組」。剥がされた後のスプレー跡が残ってるのが傷跡みたいでまた辛い…(この後ほぼ「つらい」「しんどい」しか形容詞が出てこない)
19才の鼻のキズのこっちゃうんだなぁ 出所後にすっかり様変わりした街並みを見上げながら事務所に戻り、多分14年ぶりに柴咲さんにも会うシーン。和装の柴咲さんに嬉しそうにしてる山本さんの鼻に傷跡が残ってるのがなんとなく印象的でした。
20年経ってるんだなぁと思いつつ、2005年の加藤との会談での「俺のたまでも取ってみるか」はもちろん何気ない会話の一言でも声の厚みがめちゃめちゃかっこよかった柴咲さんの声が弱くなっててめちゃめちゃ不安になりました。
あとこの事務所が映る時に「がらんどうだ………」と思った覚えがあります。置いてある小物の数が著しく減ったとかではなかったと思うのですが、何が違ったんだろう……2005年の時から人が減ったのに様子が変わらないから寂しく見えたのかしら……次見に行った時確認します……
そういえば美術の部谷京子さんが『容疑者Xの献身』の方と後で調べて知って唸り倒しました。寂寥感とあたたかさが混在する空間大好きです……
SEKISUI HOUSE 山本さんの新居のアパートの壁にSEKISUI HOUSEのロゴがありましたという。なぜこれメモったんだろう。しんどさが限界点突破して何か関係ないものメモりたかったのかな……
このシーンの前でたぶん大原くんのお墓参りをしているんですが、そこで赤マルお供えしてるのと、あと多分ほどけてる数珠がお供えしてあったのも印象的でした。お揃いで作ってたのか、それとも細野が趣味で作ってたのを置いてったのか、ちょっと次見る時に三人が1999年と2005年でおそろっちしてるか確認します……
丸メガネの子がしょんぼり辛そうに条例の話をシンプルにしてくれるのを聞いてから山本さんがまず由香ちゃんに連絡取ろうとしてるのがかわいかったです……しかし繋がらない…… ここのスマホ使い慣れてなさそうなところがまた紛れもないかわいさでかわいかったです。通信機器って差し入れできないんですね……
そしてこの後の出所祝いが😭ひ、ひたすら辛かった……… 「柴咲組一同、盛大に」という文言はきっと昔から使われてきたもので、山本さんも何度も聞いたことのあるような乾杯の掛け声なんだろうなと思いつつ、どうしてもかつての賑やかさを思い出してしまって辛かったです……煙草に火をつける音が百円ライター……ビールは瓶のプレモル……(これも現実逃避メモ)
追い討ちをかけるようにシラスの密漁シーンが入り、大変な寒さに違いないだろうに「これで食わせてもらってんだよなぁ」的なことを言いながらはしゃぐようにしてるオジキたちがしんどかったです……
そして現存していたオモニ食堂😭よかった……!あった……!変わらず待っててくれる愛子さん、久しぶりの細野……!でもやっぱり笑い方が変わってるというか、なんかあんまり山本さんの方を見てなかったような……この辺りメモがくちゃくちゃ(文字が重なってて)になってて己の動揺を見ました🥲
配偶者を「ヨメ」って呼ぶ細野かわいいな〜と思いつつ、丸めた千円札をぎゅっと押し付けて出て行くまでの流れが辛すぎました。慰めるでもなく何か言うわけでもなく一緒に時間を共有してくれる愛子さんの存在に私も救われていた沈黙のシーンからの翼くん帰宅。上着こそ赤ですがまんま1999年の山本賢治(19)でかわいい〜!となるやら翼くん〜😭となるやら、感情のジェットコースターでした…… あとで加藤と会話してる時にも思ったのですが、翼くんの敬語の使い方が大変最近の若者感で好きでした。何が違うんだろう…🤔何が最近の若者感なんだろう……
ふうとうにフッてするんだね… 親父の入院費を中村さんが徴収するシーン。細かい仕草なのですが気になりました。確かに新しい封筒を開いて紙の端を指で支えて、こう、中の空間を広げて……みたいなのをモタモタやるより一発でガッと開くので効率的ですね。完全に現実逃避の着眼点的メモです。
ここで出所祝金を封筒ごと出して全額出す山本さんもしんどみでした😭お守��みたいに持ってる…… (この部分、あとで由香ちゃんが14年間300万円に手をつけなかった部分と重なるなぁと思っていました)
な…中村さん… おシャブ………………でもいろんな作品見てても「覚醒剤や大麻って儲かるのか〜」と思うので組を守るために背に腹だったのか……と思いつつ、本当に困窮するまで手を出さなかったであろう中村さんの葛藤を思って泣きそうでした🥲
ひかりのかげんすごいすき 車のライトの前で取っ組み合いする中村さんと山本さんのシーン。足が長い二人がこういう画面で喧嘩すると足しか映らないんだな〜と辛さから逃げる思考をしつつ、画面の中央に車を置かない、全部見えない、どっちがどっちかわからなくなりながら怒鳴って掴んで引っ張って引きずり倒して、という二人の感情の発露を息を呑んで見入っていました。この時どこかのタイミングで月も映ってたと思うのですが、1999年に細野がシャブをすかしてた半月と同じだったりしたのかな……早くもう一回見に行きたい……
中村さんよかった…やってない… 「そこまで落ちてねぇよ」的なことを言いながら自分のハンチング帽?で山本さんをぺしってする中村さんの仕草に「照れるな」の時と同じホッとする気持ちで気が緩んで泣きそうでした。ちょっと嬉しそうな山本さんの表情に私も嬉しくて…😭
(そういえばFitbitの記録見たら多分大原くんの死から2019年中盤あたりにかけてめちゃめちゃ落ちててすごい落ち込みながら見てたんだなぁと思いました)
出待ちしがち山本けんじ 韻を踏んでいる😄煙崎市の市役所職員入り口前で由香ちゃんを出待ちしているシーン。最後自宅前でも出待ちしてましたね。 私個人「来るかわからない」「いるかわからない」「会えたところでめちゃくちゃ嫌な顔をされるかもしれない」状態で待つのが辛すぎて無理の民なので、山本さんの忍耐力や相手を想う気持ちの強さに泣きそうになった場面でした。(よくわからないところで泣く系)
月の出ている夕方の海、かつて隣で見た明け方とは異なりこれから暗くなる空の下で会話して、送ってもらってからあの時の血のついたままのお金を持ってくる由香ちゃんのいろいろな気持ちを思うと辛すぎてダメでした………
キムチチャーハン(うまそう) 現実逃避メモ。お夕飯作ってる娘・あやちゃんが可愛くて可愛くて……😭😭そしてたぶんこれはキムチチャーハンではなくてケチャップライスでした。笑
昨年の『ドクター・デスの遺産 THE BLACK FILE』でも父だった綾野剛さん、今回は「父」としてあやちゃんに接する場面がありませんでしたが、先日公開された主題歌FamiliaのMVでおずおず近づいて抱きしめてくれるあやちゃんに腕を回して抱き返す姿になぜだか救われた気持ちがしました。(歌詞と学生服のあやちゃんが映った瞬間から涙が止まらなくて1日あけてからもう一回見ました)
オヤジからぬけろって言われるの… 入院した柴咲さんを見舞った山本さんに優しく柴咲さ���が「お前はまだやり直せる」と言うシーン。辛かった…
ドラマ『アンナチュラル』5話で鈴木さんがミコトに「何が間に合うの」「果歩はもう死んだ」と返して刃物を握りなおすシーンを思い出しました。 山本さんにとっては何も間違えていなかった、やり直すことはなかったんじゃないかな、と思う反面、妻と自分の子供と静かに暮らすためには「やり直す」必要があったのか……と思うといろいろな感情で諸々ぐるぐるしました🌀
な…中村さん…… 除籍後、密漁するオジキたちのカットの後で車中で細い注射器で………………おシャブを打つ中村さんのシーン………………………だったと思います……
ハンドルに寄りかかって乱れた髪を手でさらにくしゃっと握りながらメガネがズレるのも構わない様子にめちゃくちゃ……落ち込みました……中村さん……
謎に上から(笑) 加藤宅でお話ししてるシーンで翼くんがタメ語になる瞬間。この場面でも翼くんはずっと敬語でお話ししていて無用な軋轢を産まないというか禍根を残さないと言うか、処世術的にというか極端に悪い言い方をするなら日和見寄りな部分で現代っ子っぽいな〜という印象でした。あっ最近の若者感ってこれかしら…?
加藤の「時代遅れ」な助言の裏にしっかり見えてる支配欲に笑っちゃいそうな雰囲気が、絶えず続けられる撮影にも現れてるような気がしつつ、意外なところで動揺している様子が意外なようなちょっと安心するような気持ちで見ていました。お父さんのことが気になっていた翼くん……
く…くまさんカップ……! 工藤宅で朝ごはんを一緒に囲む山本さんがくまさんカップでスープなのかココアなのかをいただくシーン。この穏やかな朝ご飯の空気と山本さんの柔らかい表情をトレーラーで死ぬほど見てはいたので、これ多分後で崩れ去るんだろうな〜のような予想をしつつ色々気持ちの準備とか覚悟とかしていたのですが、まさかくまさんカップとは思っておらず「かわいい」という気持ちで脳がパンクするかと思いました。と言うよりもパンクしまして準備していた覚悟的なものも全部粉砕したのでこの後のシーンのしんどさ全部真正面から浴びてしまって「もうやめて…やめて…」と泣いてました……(好き)
山本さんにくまさんカップを使わせるに至るまでのあやちゃんと由香ちゃんと山本さんのやりとりも考え始めると辛すぎました。かわいい。辛い。かわいい…………ゆるして…もうやめて………(好き)
空色の車で市役所と学校に二人を送るシーン、学校までのちょっとの時間をあやちゃんと二人で過ごす山本さんが愛しくて泣いてました。この辺りずっと泣いてる…… 「最近ママ楽しそうだよ」って言うあやちゃんに穏やかに笑ってる山本さんがもう無理でした。愛しい空気のままここで見終わりたい……と大号泣している自分と、ここからの展開に期待全開で姿勢を正してアドレナリン分泌の大号令を出す自分が同時に存在したので多分このシーンで私の副腎は副腎皮質も副腎髄質も絶賛大稼働していました。
ありがとうほそのくん… 社長に無理を言って産廃処理工場に勤めさせてくれる細野くん。本当にありがとう……「初めてこいつに感謝したよ」みたいなことを山本さんが笑いながら言うのですがそんなところまで含めてかわいいシーン……………と思っていたら、二人の正面に座る若いの(かみやくん?)が口を開いた瞬間から不安でたまりませんでした。翼くんともまた違う若者口調……
そして場面が変わって翼くんがけつもち?しているお店に大迫が来るシーン。しかし一枚上手の翼くん💪いやここで頼もしい写真の証拠と、さっきのシーンでの記念写真の対比がエグい……
翼くんに一枚取られたのが悔しかったのか、八つ当たりみたいに産廃工場に来る大迫さん。シーンが繋がってたせいか余計そう見えてしまいました。大迫さんへいい感じに負の感情が向いた鑑賞中でした。
そういえば大迫さんもざっくり20年以上刑事を務めているんですよね。ドラマ『MIU404』のガマさんに一瞬思いを馳せていました。ふと思い出すと米ドラマ『The Mentalist』や『NCIS』だと現場に出てくる定年後の刑事ってあんまり出てこない印象があるなぁとも考えていました。『The Mentalist』に至っては『MIU404』の陣馬さんポジションのレギュラーいなかったような🤔ミネリはマメジかな……
「全部終わりだよ」とくずおれる細野、にやつく大迫と山本さんのやりとり、続く由香ちゃんとのシーンはただ呆然と見ていました。目も合わせてもらえないまま「お願いです、出ていってください」と泣かれて土下座されて、敷居を挟んで立ち尽くす山本さん……
ここで気づいたのですが、どのあたりからか山本さんのセリフがどんどん少なくなってってる気がしました。元々しゃべる立ち回りはしない山本さんでしたがますます口を開かなくなって……いたような……
まばたきもしないでないてるの… 病院にかけつけた山本さんが危篤状態の柴咲さんに「まだ親父って呼んでくれるんだなぁ」と言われてまばたきもせずぽろぽろ涙をこぼすシーン。微笑んで「俺の父親は親父だけです」のように返す声で心臓がぎゅっとしました…
このシーン、不謹慎ですが見入ってしまいました。綺麗だった……
6組「彩」ってしんどさよ… 転校?の挨拶をするあやちゃんの左奥、教室の壁に大きく貼られたクラスの標語が皮肉すぎました。名前の漢字、あやちゃん「彩」じゃなかったっけ……
このシーン山本さんが事務所から由香ちゃんの携帯に留守電を残すモノローグが入っていて嫌な予感しかしなくてずっと心臓ばくばくしていました。 そして帰宅すると家がからっぽの細野………土砂降り……
そして半グレの仲間達と金属バット持参で傘もささず父の仇のもとへ向かう翼くんと、その時にはもう着手している山本さん。返り血を浴びた表情がまさに背中の修羅そのものでした……担架で運び出されていた大迫はまだ息があったのか否か……
血まみれのまま朝方の堤防でぽやっと煙草を吸って2、3回軽く咳き込む山本さん、バイクの音が3人分聞こえてたような…… そして泣いてる細野……
このカットがチラシなの!? 心の底から思いました。「ただ、愛した」という短いコピーと薄い空の色にどんな場面なんだろうと思っていたので、ここかぁと胸が熱くなりました。
刺されながら抱きしめて「ごめんな」と返事をする山本さんの体からどんどん力が抜けて、それでも溢れるほどの愛情がそこにあったような気がして息を呑みました。 細野の右頬にべったりと血が残っているのが脳裏に焼き付いています。
そして冒頭の沈む山本さん。海水の中で目を開けて、海面に手を伸ばそうとするような動作をしていたと思うのですが正直泣いててあんまり見えてませんでした。早く次見に行きたい……
後日、大きな白い花束を持って堤防に来てくれる翼くん。山本が吸っていたセッターを一口吸ってから箱ごと供えて立ち去ろうとするとあやちゃんが入れ違いでやってくるシーンがまた最高に好きでした。
お母さんゆずりのグイグイ…… 翼くんに「あんたヤクザ?」とどストレートな質問を投げかけ、「お父さんってどんな人だったの」と質問を重ねるあやちゃんに、夜明けの海岸で山本さんにグイグイ質問していた由香ちゃんを垣間見て涙腺にきました。その後の翼くんの表情の変遷がまためちゃめちゃ好きでした……
血を分けた家族、血や肉の繋がりを超えた家族、いろいろな家族が描かれる中で、ただ愛した人たちと一緒にいたかった山本さんの人生を時系列で見せてもらえてしばらく放心していました。 幸せは人によって異なり、一緒にいたい人と築く家族の形も世帯の数だけ存在すると改めて思いつつ、山本さんが幸せだった時間も一緒に見せてもらえたことが私にとって幸せでした。
感想何かちょっといい感じの感想で〆たかったのですが全然なにもまとまっていないので月間シナリオ2月号で掲載されているという台本を読みつつ1月29日を待ちます。あと円盤にインタビューやオーコメや未公開映像があったらいいな〜と思いつつ円盤も待ちます。あと今後藤井監督や綾野剛さん・舘ひろしさんをはじめとしたみなさんが今後いろんな媒体でまた『ヤクザと家族 The Family』について言及される機会があるだろうと願いつつ各種媒体おっかけながら生き延びます。生きます。
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【花木蘭】-線上看小鴨 ― 完整版 (Mulan (花木兰)(電影-2020*4K)
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迪士尼《花木蘭》真人電影,根據動畫劇情改編,戰場毋須分雌雄,集美貌與力量的巾幗英雄,描述中國女孩木蘭代父從軍的故事。中國女演員劉亦菲將飾演花木蘭。 片長:115分 上映日期:2020/09/04
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劇情簡介 迪士尼再次宣布真人版電影計畫,2020年推出《花木蘭》真人電影。電影將由《侏羅紀世界》編劇瑞克賈法與亞曼達席佛合力撰寫劇本,由《鯨騎士》紐西蘭女性導演妮琪卡羅執導,中國女演員劉亦菲將飾演花木蘭,甄子丹飾演恩師童將軍,李連杰飾演古代皇帝,傑森史考特李飾演入侵的外族敵軍可汗,鞏俐飾演反派外族女巫。安佑森(Yoson An)飾演陳洪輝一角。
《花木蘭》真人電影,改編自中國文學作品,描述勇敢的少女木蘭,女扮男裝,帶父從軍,英勇抵禦北方外族的侵略。真人版將先祖守衛象徵的木須龍,改動為中國祥獸鳳凰,喻難分雌雄。 當北方入侵者大舉來襲,華夏隨即陷入國族的安危,面對兵力短缺的情況下,皇上下令徵召民間每個家族必派一位壯丁從軍;身為花家長女的花木蘭,決定代替年老病衰的父親,女扮男裝投入軍旅生活。木蘭以鋼鐵般的意志,及過人的智慧,奮勇殺敵解救了國家,並為家族帶來榮耀,更讓自己成為中國有史以來最偉大的戰士之一。
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在電影中扮演角色的玩家被稱為演員(男人)或女演員(女人)。另外還有術語“額外”一詞,用作電影中角色很少的次要角色。這與主要角色不同,後者的作用越來越大。作為演員,必須要有與他擔任主角的電影主題相對應的演藝才能。在某些場景中,演員的角色可以由特技演員或特技演員代替。替身演員的存在對於替換扮演通常在動作片中常見的困難和極端場景的演員很重要。
電影也可以用來傳遞電影製片人的某些信息。一些行業還使用電影來傳達和代表其符號和文化。電影製作也是電影中形象化的表達,思想,觀念,概念,感覺和情緒的一種形式。電影本身主要是虛構的,儘管有些是根據真實故事或真實故事改編的。
也有帶有原始和真實圖像或傳記電影的紀錄片,講述一個人物的故事。還有許多其他受歡迎的類型電影,包括動作片,恐怖片,喜劇片,浪漫片,奇幻片,驚悚片,戲劇片,科幻片,犯罪片,紀錄片等。
這是一些信息關於電影或電影的定義。該信息已從各種來源和參考文獻中引用。希望它會有用。
他的第一部電視節目是實驗性的,零星的節目,從1930年代起,只能在離桅杆很近的距離處觀看。電視節目,例如1936年德國夏季奧運會,喬治六世國王加冕。在19340年的英國,以及1939年在美國紐約世界博覽會上著名的大衛·薩諾夫(David Sarnoff)的發射,這種媒介不斷發展,但第二次世界大戰使戰後的發展停滯不前。 19440年的世界電影啟發了許多美國人,他們購買了第一台電視。1948年,廣受歡迎的德士古星劇院廣播電台成為第一個每週舉行的電視綜藝節目,該節目主持了米爾頓·伯雷(Milton Berle),並獲得“電視先生”的稱號,證明了這種媒體是穩定的,可以吸引廣告商的現代娛樂形式。 1951年9月4日,美國首次全國直播電視轉播,當時哈里·杜魯門(Harry Truman)總統在舊金山日本和約會議上就AT&T的跨大陸電纜和微波中繼系統發表演講時,已向當地市場的廣播公司播出。是。
1954年1月1日,在美國舉行了第一次全國性的彩色表演(1954年的玫瑰遊行錦標賽)。在接下來的十年中,大多數網絡廣播和幾乎所有本地廣播都繼續以黑白廣播。宣佈於1965年秋季進行顏色轉換,其中超過一半的網絡黃金時段節目都以彩色廣播。一年之後,第一個全彩高峰季節來了。在19402年,白天網絡節目的最後一次支持被轉換為第一個全彩網絡季節。
另請參閱:流派列表§電影和電視格式和流派
由於可以呈現的格式和類型多樣,電視節目比大多數其他媒體更加多樣化。表演可以是虛構的(如喜劇和戲劇)或非虛構的(如紀錄片,新聞和真人秀)。它可以是最新的(如本地新聞節目和一些電視電影)或歷史的(如許多紀錄片和虛構電影)。它們可以是教育性的,也可以是娛樂性的,就像情節喜劇和遊戲節目一樣。 [需要引文]
戲劇節目通常由一系列在歷史或現代背景下扮演角色的演員組成。該計劃遵循他們的生活和冒險。在1980年代之前,演出(肥皂劇系列除外)總體上保持靜止,沒有故事情節,主要人物和前提幾乎沒有變化。 [需要引證]如果劇集中人物的生活發生了一些變化,那麼通常最後將其反轉。因此,可以以任何順序廣播情節。 [需要引用]自1980年代以來,許多FILMS的情節,性格或兩者都有逐漸的變化。例如,希爾街布魯斯(Hill Street Blues)和聖艾爾瑟弗(St. Elsewhere)是美國第一部具有這種戲劇性結構的黃金時段戲劇電視電影[4] [需要更好的消息來源],而後來的MOVIE Babylon 5進一步說明了這種結構具有有關計劃的五個賽季的預定故事。 [需要引文]
據報導,到2020年,電視在大型媒體公司的收入中所佔比例要大於電影。一些人還注意到某些電視節目的質量有所提高。 2020年,獲得奧斯卡獎的電影導演史蒂芬·索德伯格(Steven Soderbergh)宣布了角色和敘事的模棱兩可和復雜性:“我認為現在電視上已經可以看到這些特質,而那些想看這種特質的人正在看電視。
在這裡,您可以找到所有可以在線播放的電影,包括本週上映的電影。如果您想在此網站上看到什麼,應該知道它涵蓋的類型包括犯罪,科學,電影,電影,愛情,驚悚,喜劇,戲劇和動漫電影。
非常感謝。我們會通知所有樂於接收有關今年電影節目以及如何觀看您喜歡的電影的新聞或信息的人。希望我們能成為您尋找最喜歡的電影的推薦的最佳合作夥伴。都是我們的問候!
感謝您觀看今天的視頻。
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散發出幸福的微笑,讓世界以多種色彩回歸。
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2020年早々、尖ったヤツらが大集結!!東映presents SHOCKING Movieパーティ ―Survive! Fear! Love!― 3作品合同スペシャルトークイベント開催!!
2020年東映配給作品『シグナル100』(1月24日公開)、『犬鳴村』(2月7日公開)、『初恋』(2月28日公開)の3作品による合同トークイベント「東映presents SHOCKING Movier! Love!―」を、1月17日(金)に実施いたしました。
イベントは、3作品の個性“サバイバル”“ホラー”“アウトロー&ラブ”、それぞれのジャンルを切り口に≪プロデューサートーク≫に加え、≪スペシャルパフォーマンス≫・≪豪華スーパーオピニオントーク≫の“濃厚すぎる” 3部構成!“サバイバル”“ホラー”“アウトロー&ラブ”のジャンルを代表し、豪華スーパーオピニオントークには、ありがとうぁみ(怪談家)、しみけん(AV男優)、ベビーヴァギー(ドラァグクイーン)、倉田茉美(イラストレーター・タレント)ら個性が尖りすぎる面々が勢ぞろい!3作品さながらに交わることの無かった個性をぶつかり合わせるスペシャルトークを繰り広げました!
そして、プロデューサートーク時には、本編映像5分の特別上映や、フィンガーイリュージョングループ「XTRAP」が3作品をテーマにしたスペシャルステージを披露!まさに“一夜限り”の大盛り上がりのスペシャルイベントとなりした!

<レポート>
ホラーやアクション、SFなどといった娯楽性の高い映画の事を総称する“ジャンル映画”。今回、尖りすぎたジャンル映画の3作が、まさかのコラボを果たして本イベントに集結しました!
“サバイバル”ジャンルとして1月24日公開の映画『シグナル100』、“ジャパニーズ・ホラー”には2月7日公開の映画『犬鳴村』、“アウトロー&ラブ”には2月28日公開の映画『初恋』が参戦!初めに、映画『犬鳴村』『初恋』よりプロデューサー・東映の紀伊宗之さん、映画『シグナル100』よりプロデューサー・電通の石黒研三さん、東映の橋本恵一さんが登場し、各作品のディープなお話を披露!
(以下、紀伊P、石黒P、橋本P)
まずは、東映のジャンル映画について、紀伊Pは「過去さかのぼっても、実は東映は“まとも”な映画は作ってない(笑)ホラーだったり、任侠だったり…世の中一般的に言うと“普通じゃない”作品。実はそうゆう映画が一番楽しいんです。」と話すと、同調するかのように頷く観客の姿が。そして、「最初、石黒Pに『シグナル100』を一緒にやろうと言われたんですが、『犬鳴村』と『初恋』の時期がかぶっていてできなかったんです。こうして3作品一緒のイベントが開催できてよかった。」と今回の異例の合同イベントの開催に喜びを語った。
今回のイベントで特別に『シグナル100』の冒頭映像が放映。次々と起こる展開が衝撃すぎて、静かに魅入る観客。今回、漫画原作である『シグナル100』を映画化しようとしたきっかけについて、石黒Pは「監督からやりたい、との声をもらったのがきっかけ。僕自身、得意なジャンルではなかったけど、やろうと思いました。紀伊さんに”デカくやろうや”って背中を押してもらえたのが大きかったです。」と振り返る。そして、「キャストには力を入れて、橋本環奈さんを主役にキャスティングできたのは本当に嬉しかったです。ご本人が原作読んでたのも大きかったです。」とキャスティングの秘話を明かす。苦労した点について尋ねられると、「映画って完成させるのが本当に大変。製作する中で衝突がたくさんあった…」と言葉を濁す橋本P。石黒Pは「いろんな現場をみてきたが、こんなに怒号が飛んでいる現場はなかなかないと思った(笑)。」と明かし、いろんな苦労があったことを匂わせた。そこで、紀伊Pからの「スペシャルサンクスで名前入れるなら?」との際どい質問に、石黒Pと橋本Pは「脚本の渡辺雄介さん。神様です。」と同意見で一致した。
次に、『犬鳴村』の冒頭映像を放映すると、心に悪いほどの恐ろしい映像に思わず笑いが漏れる場内。紀伊Pは「清水監督とホラーをやろうってお話はもともとあって。映画ってオリジナルだからこその良さがあるし、オリジナルを作りたいって思いがあった。そんな時に“犬鳴村”の都市伝説を見つけた。」とこの題材を選んだきっかけを明かした。「タイトルの字面をみるだけで嫌な気分になるから、これはイケると思った。」と語り、実際に犬鳴村へ行ったそうで、「奥に行くに連れて、温度が下がって、携帯繋がらなくなる。音もなくなって…怖いのが得意じゃないので、辛かった(笑)。」と、本音をこぼした。真剣な表情で話し出し、「静かな中、いきなり脚本家が怒鳴りだして…何言うかと思ったら“ずっと乳首が立ってる!”って言うから(笑)」とオチのある話に会場では大きな笑いが起こった。「真面目な話をすると、グーグルマップで犬鳴村を見ると塀があるんですけど、その奥に民家があるんです。その後、市役所に家のこと聞きに行ったら、家はないって言われて…その時、役所の人たちが集まってざわつき出して…その瞬間、映画にできると思った。」とゾッとする話であるものの、映画化への手応え��掴んだ瞬間を語った。
そして、3つ目となる『初恋』の冒頭映像を放映。窪田演じるレオのボクシングのシーンから映り、三池節のきいたジョークの場面では笑いが起こった。紀伊Pは「去年、公開した『孤狼の血』を手掛けた時に、いろんな人がとても喜んでくれた。“東映が作るべきものはこうだ!”って思った。来年もやろうと思って、それは三池監督にやって欲しいって思い、話に行ったのがきっかけ。」と当時を振り返った。冒頭シーンとのギャップがある『初恋』というタイトルについて、「三池監督はVシネマから出てきている。カンヌも何回も行って評価されている。正直に、最近の三池監督は面白くないって思った。世界に突き抜けている三池監督をもう一度と思った。」と語る紀伊P。「ただ、はなっから“そうゆう映画”だとわかってしまうと観る人を狭めてしまうと思った。考えに考え抜いて、シンプルに“初恋”にたどり着いたんです。」と明かす。「この作品はいろんな捉え方ができる作品。人間愛に溢れる映画が完成した。」と自信を見せ、作品をアピールした。
また、本日は特別イベントということもあり、トークだけでなく、スペシャルパフォーマンスのため特別ゲストが登壇!世界最大級のオーディション番組「アジアズゴッドタレント」で大絶賛され、SNSで話題の次世代パフォーマンスユニット「XTRAP」さんによるフィンガーダンスが披露されました。『犬鳴村』とのコラボ映像も公開しており、「僕らなりの解釈で作らせていただきました。」と明かす。本日のイベントだけの作品を絡めた、限定パフォーマンスを披露し、『シグナル100』、『犬鳴村』、『初恋』の3作品のタイトルがパフォーマンスの光に映し出されると、観客からは大きな拍手と歓声が上がりました!大盛り上がりの観客に会場内は最高潮に!
最後の最後には、各ジャンルのプロたちによる、最高に尖ったトークのために、怪談家・ありがとうぁみ、AV男優・しみけん、ドラァグクイーン・ベビーヴァギー、イラストレーター&タレント・倉田茉美が登壇!

(以下、ぁみさん、倉田さん、しみけんさん、ヴァギーさん)
まずは、ジャンル“サバイバル”より『シグナル100』についてトーク。しみけんさんは「設定が大好き。映画を観ると中に入り込むタイプなんですけど、僕は一番初めに死ぬキャラでした。(笑)」と感想を語った。女性達による“サバイバル”「バチェラー・ジャパン」で、バチェラーを射抜いた倉田さんへ、サバイバルを生き抜く秘訣を尋ねると、「最初っからめけるきが勝気。この作品も強い心を持つ人が最後まで。自分のためなのか、誰かのためなのか」と持論を語る。「女の子は眼中になかった(笑)。自分と対話する、恋愛でもそうゆう方法が良いのかなと思います。」と芯のある回答に、ヴァギーは「底意地悪いんだろうなって思った(笑)。」と笑いをこぼしつつも、「芯がある女性に魅力があるんです。」と説得あるコメント。ヴァギーさんは「ドラァグクイーンは楽屋では殺し屋ですから(笑)。関西一って紹介されたら、ナジャさんに殺される!」と過酷な上下関係を明かした。
次に、ジャンル“ホラー”からは『犬鳴村』。倉田さんはホラーは大丈夫だと明かし、「こんな恐ろしい目にあってないし、大丈夫だって思っちゃう。負けてられないって。」と強すぎるコメントに、驚きをみせる一同。しみけんさんは「翌日お腹弱くなっちゃうんです。『犬鳴村』観た後大変でした。」と意外な一面を明かした。ぁみさんは「都市伝説とは言い切れないこともあって、実はとても深い話題。公開決まって嬉しくて、犬鳴村に3回くらい行った。」と衝撃のコメントに会場からはどよめきが…!そして、そんな大興奮のぁみさんからは、特別に怖い話も披露!怪談話特有のライティングに代わり、会場内が沈黙に包まれる。怖すぎる話が終わると、しみけんさんは開口一番、「ぁみさんも怖いし、隣にいるヴァギーさんも怖い(笑)!」と怖さを通りすぎて笑いがこぼれた様子をみせた。
ジャンル“アウトロー&ラブ”からは『初恋』。しみけんさんは「相手が何を求めているのかちゃんと理解すること。お付き合いしたいと思う人の周りの人からモテてる姿を見せる。」と持論を語ると、会場からは本日一番の“お~”との歓声が上がった。そして、『初恋』にちなみ、倉田さんの初恋を尋ねると「小学一年の時に好きだった台湾人の男の子がいて、最後までドッジボールで守ってもらったのがきっかけでした!」と語ると、しみけんが「息子に小学校で女の子守れって言っておきます(笑)!」と即座にコメント。トークの最後では、ヴァギーさんは「とにかくベッキーさんが凄かった!!びっくりした!こう活かしてくるかって思った!」と絶賛し、作品への期待値が最高潮にてイベントは幕を閉じた。

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SDC映画の部屋「十三人の刺客:工藤栄一版(1963)」
弘化元年雪の朝、明石藩江戸家老である間宮図書は筆頭老中土井利位(丹波哲郎)屋敷前で自刃して果てる。主君である明石藩主松平斉昭の酷薄暴虐ぶりに義憤に駆られてのことであったが、斉昭は将軍の実弟で翌年からは老中への就任��内定していることから、幕府はこれを黙殺しようとする。老中土井は信頼を置ける旗本島田新左衛門(片岡千恵蔵)を密かに呼び寄せ、尾張藩家老牧野靭負(月形龍之介)に引き合わせる。松平斉昭はかつて参勤交代の途上、牧野靭負の設えた本陣で靭負の息子と嫁に非業の死を遂げさせた経緯があり、靭負と利位の懇願に応えて、島田は斉昭を討つべく動き始める。しかしながら斉昭の配下の軍師鬼頭半兵衛(内田良平)はかつて同じ道場で修行をした旧知であり、島田と並ぶ才能を誇る武士であった。互いの誇りと命をかけた戦いは、斉昭が江戸屋敷から明石藩に戻る参勤交代で静かに幕を開け、やがて中山道落合宿を決戦の場とすることになる...
東映がそれまでのスター時代劇の翳りに見切りをつけて、よりリアリズムのある、より刺激性が高い時代劇を目指したのが、本作品を皮切りとする「集団抗争時代劇」。侍の義理人情ではなく藩や御家の権力闘争に絡んだ権謀術数の物語であること、個人の剣技の優劣や見栄えでなく実利的な戦闘により勝敗が決する(あるいは決しない)こと、多くの場合はモノクロで不安定なカメラワークなどでリアリティが強調されること、など当時のヨーロッパ映画のフィルムノワールのような雰囲気があることが特徴だ。工藤栄一は東映の京都太秦撮影所で数多くの時代劇を撮った職人で、本作を契機に「光と影の魔術師」との異名をとり、その後「大殺陣」「十一人の侍」などの同様の集団抗争時代劇に関わった後は東映任侠映画からテレビ時代劇へと舞台を移している。一貫して、暴力と暴力の衝突がテーマの一つとなっており、強いコントラストを生かしたモノクロ画面は工藤映画の代名詞でもあったが、その中でも脚本家池上金男(池宮彰一郎)と本格的に初めて組んだ本作品は代表作といっても過言ではない。 冒頭の土井邸の前で自刃する間宮図書のシークエンスは真っ白な雪景色の中、黒い武家屋敷のシンメトリーな背景に間宮が刃を突き立てて突っ伏す、その鮮やかさは工藤監督ならではの映像だろう。モノクロにも関わらず流れる血が真っ赤に見えるのは映画の魔術である。
クライマックスの30分を超える殺陣は、集団と集団の激突がリアルに展開される。おおまかな動きだけを決めておいて、ヨーイドンで双方の役者を動かし、とっさの動きやトラブルも複数キャメラで撮影したと言われており、「刀で人を斬ったことのない侍が戦場に放り出される」時に実際にどう動くのかが現れているのだろう。十三人の中でもっとも優れた剣技を持ち、常にストイックな修練を欠かさない平山九十郎(西村晃)は「七人の侍」の久蔵に対応するキャラクターと思われるが、彼ですら疲れてきて息が上がった後は、ひたすらに刃を振るい,弟子を大声で呼ぶのを繰り返すのみだ。それは「七人の侍」よりも遥かに泥臭いアクションに感じる。一方で主役の片岡千恵蔵は、やはり大御所ならではの貫禄とケレン味あふれる、いかにも時代劇らしい見せ場が用意されている。これは東映の忖度? 最初にこの映画を見たときには、片岡千恵蔵や嵐寛寿郎の滑舌の悪さ(音響の悪さ?)、古い時代劇ならではの言葉の使い方などから、さっぱり話の展開についていけず、正直2時間が退屈で仕方がなかった。今回は日本語字幕をオンにして鑑賞したところ、とても分かりやすくなって(笑)おかげさまで映画にどっぷりと没入することができた。音響ってやっぱり大事ね。
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西島秀俊×西田敏行W主演映画『任侠学園』新予告編(噺家バージョン)解禁リリース!
社会奉仕がモットーの地元密着型ヤクザ“阿岐本組(あきもとぐみ)”が義理と人情を武器に、倒産寸前の私立高校や出版社、病院や映画館など、困ってる人たちをボランティア精神で助ける今野敏による人気小説「任俠」シリーズ(中公文庫)が、⻄島秀俊と⻄田敏行のW主演で、遂に映画化!第一弾はシリーズの中でも、特に根強く愛され続ける『任俠学園』!真面目過ぎるが故、空回りしながらも世の為、人の為に走り回る不器用な彼らが、日本列島を笑顔で満ち溢れさせる!まさに“令和”の「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」シリーズとも言える人情コメディ。

映画公開までいよいよひと月を切ったこのたび、公開がますます待ちきれなくなる軽快で楽しげな噺家によるナレーションで贈る、新予告編を解禁!
映像冒頭では、”任侠”とは「庶⺠のために体を張るっていうなんとも義理堅い言葉でして」と説明をすれば、「これはその任侠道を重んじて世直しをするヤクザのお話」と、まるで落語の枕を語るかのように軽妙な語り口を披露。続けて、「ヤクザといっても悪い奴ら��はちょいと違う」社会奉仕がモットーで世直し大好きな組⻑率いる個性的な阿岐本組の面々。そんな愛くるしい阿岐本組ファミリーをはじめ、彼らが再建を図る高校の生徒、教師ら、曲者揃いのメンバーをなんとも楽しげに紹介。今回ナレーションを担当したのは、春風亭昇太、三遊亭白鳥、柳家喬太郎、神田山陽(講談師)といった錚々たる噺家メンバーと共に、新作落語による落語ブームの一端を担った創作話芸集団「SWA(創作話芸アソシエーション)」を結成した林家彦いち。一筋縄ではいかなそう・・・だからこそ面白い!そんな本作の魅力をたっぷり映し出し楽しげに語った期待膨らむ予告編が完成しました!
<予告映像はこちら>
【ストーリー】 困っている人は見過ごせない、義理と人情に厚すぎるヤクザ”阿岐本組”。組⻑は社会貢献に目がなく、次から次へと厄介な案件を引き受けてしまう。今度はなんと、経営不振の高校の建て直し。いつも親分に振り回されてばかりの阿岐本組NO.2の日村は、学校には嫌な思い出しかなく気が進まなかったが、“親分の言うことは絶対”!子分たちを連れて、仕方なく学園へ。待ち受けていたのは、無気力・無関心のイマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだったー。
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【作品情報】 『任侠学園』
■出演:⻄島秀俊、⻄田敏行、伊藤淳史、葵わかな、葉山奨之、池田鉄洋、他 ■監督:木村ひさし ■脚本:酒井雅秋 ■音楽:末廣健一郎 ■挿入歌:「また逢う日まで」 ■歌:⻄田敏行 ■演奏:東京スカパラダイスオーケストラ ■原作:今野敏『任俠学園』(中公文庫) ■幹事・配給:エイベックス・ピクチャーズ
©今野敏/©2019 映画「任俠学園」製作委員会
情報提供:ノーフューチャー
9月27日(金)全国公開!
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◆日本人の知らない日本語
本文を入力してください
◆日本人の知らない日本語01 https://youtu.be/-rnv0Hzjk28 https://youtu.be/O2Ke8s7NSjs?list=PL8DZKtkMSlbeH9HarFBl3Os0DAOqx9y3s ◆「超ウケるんですけど~」 昨日まで渋谷でカリスマ店員をしていた嘉納ハルコ(23)の目の前には、外国人たちが座っていた。高校教師となることが夢だったのに、まさか外国人相手の日本語教師とは。顔が引きつるハルコ。 「やる気がないなら帰っていいぞ」とベテラン教師・鷹栖(42)に言われるも、引き下がれない理由がハルコにはあった。鷹栖から教科書を奪い今日教えるページを開く。『助数詞』だった。 「小学生レベルじゃない。日本語教えるなんて簡単よ」と教壇に立つハルコ。
「モノの数え方について質問ある人?先生が何でも答えてあげるよ」 ロシア人のクールビューティー・ダイアナが手を挙げた。ハルコが指すとダイアナが座ったまま答えようとした。 立って発言させるためハルコは言った。 「立って言って」 「た」 「...?」 ダイアナは『た』と言う様に言われたと思ったのだった。 波乱満載日本語バトルの幕開けだった。 「ストローは一個です」と答えるダイアナに、細くて長いものは『一本』と教えるハルコ。 すると、食いしん坊の中国人・王が 「蛇も一本ですか?」 ...生物か��生物かで数え方が違うと教えるハルコ。 動物はその大きさでも数え方が違う。蛇は『一匹』、象は『一頭』。するとダイアナが意気揚々と知識を披露する。 「ブラジャーも数え方が違います。Aとか、Bとか」 「......それはサイズですから」 黒板に 『鮪』と書いて『マグロ』 と教えると、中国人のお嬢様・金麗が 「違う!中国でその字は『チョウザメ』よ!」 聞けば 『鮭』も『フグ』 のことらしい。 ハルコがうろたえているとアメリカ人・ボブが 「ラーメン茹でる時の網編みカップは何て名前か?」 と聞く。 答えられないハルコ。お構いなしに次々とカルトな質問が。 「醤油を入れる四角くて仕切りのあるお皿の名前は?」 「持つところが一つの大きい鍋は何あるか?」...... バカにしているのかとハルコは怒った。しかし生徒たちにとっては、それは生きるために必要な質問だったのだ。 生活費のためラーメン屋で働くボブが、麺を茹でる網=『てぼ』が分からず店主に怒鳴られるのを目撃するハルコ。 意を決したハルコは翌日、生徒たちを教室から連れ出した。それは教育機関の常識をぶち壊す前代未聞の行動だった。 ●登場人物
なぎこ先生 学生たちの素朴かつマニアックな質問や予測不可能な行動に日々奮戦する日本語教師。 蛇蔵 本作の漫画担当で、元コピーライター。主に日本語学校の外での日本語に関する出来事について解説する。4では海外で日本語を学ぶ外国人を訪ねるなぎこ先生の旅に同行する。 ジャック イギリス出身で褐色の肌に黒髪の社会人男性。日本人の一般レベル以上に日本語が上手く、もう学校に来なくてもいいレベルなのに精進のため学びに来ている真面目な人物。ただ、持っている辞書の影響で、相当古い日本語を使うことも。 エレーン スウェーデン出身の女性。黒澤映画を見て時代劇ファンになり来日する。同じく映画好きのマリーと仲が良い。 マリー フランス出身。シャトーを家に持つ上流階級出身だが、任侠映画マニアでDVDを教科書がわりに日本語を学んだため、会話にやくざ言葉が飛び出す。一方で、同じフランス人のルイによると、フランス語はすごく上品だという。 ルイ フランス出身。クールな性格の美少年。オタクで漫画などを目当てに来日。 マイケル 自己主張が強いアメリカ人青年。 ダイアナ ロシア出身。マイペースでおっとりとした性格の美女。 王(おう) 食いしん坊な中国人男性。広東省出身で、来日するまで魚をひっくり返したことがない(家に「お皿の魚をひっくり返す係」の人が居た)ほどのお金持ち。 郭(かく) ゲーム好きな中国人男性。なぜか態度が尊大になってしまう。 趙(ちょう) 真面目な性格の中国人男性。クラスメイトのダイアナに好意を抱く。 キム 日本人の友人よりも日本語が上手くなった韓国人男性。 ラン ベトナム人女性。100円ショップが大のお気に入り。日本の治安の良さに油断し、物をよく���くす様になる。 マリア イタリア人女性。独特な漢字の書き方をする。 アリ 大金持ちのアラブ人青年。 アントーニオ 陽気なイタリア人。女性にナンパをするのが日課だという。ウォシュレットの洗浄ノズルの作動や、日本の街頭での自動販売機の状態の良さ、そして日本人の「謙譲の美徳」に感動する一面も。 金姉弟 韓国出身。姉は気の強い性格だが、日本語で話すようになって話し方が優しくなる。弟は姉に頭が上がらない。 クララ ドイツ人女性。来日して以降、自画像が日本漫画風に変化し、また落語を愛好し、日本人も普通知らないような単語を覚えたが、日本語会話の細かいニュアンス表現では苦戦している。作者2人の共通の友人でもある。 スティーブ アメリカ出身。『ルパン三世』が好きで、ルパンと同じ赤のジャケットに黄色のネクタイを着ている。 リカルド 南米某国出身の青年。車が交差点できちんと停止する日本の治安の良さに感心する。 黄(こう) 中国人女性。歴女で、沖田総司に憧れている。 カトリーヌ先生 なぎこ先生の同僚の日本語教師。本人は純日本人だが、新学期初日、ウケを狙った自己紹介を真に受けられてこう呼ばれるようになった。涙もろくおっちょこちょい。
この他にも多数の人物が登場している。
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グラスホッパー 伊坂幸太郎
出典:Amazon
殺し屋達のオフビート小説
第132回直木三十五賞候補作となった伊坂幸太郎7作目の長編小説「グラスホッパー」。2008年には井田ヒロトによる漫画化、2015年には生田斗真、山田涼介ら豪華キャストによる映画化もされたベストセラー小説です。2010年にはシリーズ続編「マリアビートル」も発表されました。 妻を轢き逃げされた男に復讐する為殺し屋になった鈴木と自殺専門殺し屋の鯨、ナイフ使いの殺し屋蝉の3人が「押し屋」槿(あさがお)を狙う群像ミステリーになっています。3人がそれぞれ交互に章の語り手になっているのですが、章の頭には語り手の名前が印鑑風に押されているのが伊坂幸太郎らしい小さな仕掛けで楽しい気分にさせられます。 小気味好い会話でテンポよく進む伊坂作品では初の裏社会の物語ですが、洋画、任侠映画ファンの伊坂幸太郎ならではの世界観で緊迫感があるシーンの中に散りばめられた会…
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拳銃など所持か、暴力団組員の知人男女逮捕 大阪・東淀川区(MBSニュース)
拳銃など所持か、暴力団組員の知人男女逮捕 大阪・東淀川区(MBSニュース) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190622-00028315-mbsnewsv-l27 先月、大阪市東淀川区で拳銃2丁などを所持したとして暴力団組員の男が逮捕・起訴された事件で、警察は新たに知人の男女2人を逮捕しました。 逮捕されたのは、茨城県つくば市の建設作業員・橋口一徳容疑者(59)と東淀川区の無職・山田一恵容疑者(57)です。警察によりますと、橋口容疑者らは今年4月、東淀川区内で拳銃2丁や実弾105発、散弾銃などを所持した疑いが持たれています。 先月14日、東淀川区瑞光の路上で職務質問された車から拳銃と実弾などが見つかったことで、すでに任侠山口組系の幹部・幅多潤也被告(51)が逮捕・起訴されています。3人は知人同士だということで、警察は、通話履歴や防犯カメラの映像の捜査から2人の関与が浮上し逮捕しました。 MBSニュース
from 後で読む http://bit.ly/2IBMFeZ
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4回死にかけた北原里英の根性を称えるピエール瀧&リリー・フランキー
人気アイドルグループ「NGT48」チームNIIIのキャプテンを務める北原里英が主演する「サニー 32」が2月17日、全国公開された。国内の映画賞を席巻したクライムサスペンス「凶悪」(2013年)の白石和彌監督、ピエール瀧、リリー・フランキーとタッグを組んだ異色の“アイドル映画”。北原、瀧、リリーの3人が、過酷だったという厳冬の撮影現場を、爆笑トークで振り返った。
北原が演じるのは、平凡な毎日を送る中学教師・藤井赤理。24歳の誕生日を迎えた夜、2人組の男(瀧、リリー)に突然拉致され、雪深い山麓の廃屋に監禁されてしまう。2人組は、14年前にカッターで同級生を殺害し、「犯罪史上、最もかわいい殺人犯」として、ネット上で神格化された11歳の少女サニーの熱狂的な信者。赤理をサニーだと信じて、犯行に及んだのだ。正気を失いながらも、必死に逃亡を試みる赤理。やがて、その立場が逆転して……。先読み不能、どんでん返しの連続のストーリー展開。意外なことに、「凶悪」のスタッフ、キャストとの仕事は、北原たっての希望だったという。今春のグループ卒業発表後、初の主演映画となる。
北原里英(以下、北)「(映画のスーパーバイザーを務める)秋元(康)先生から『北原はどんな映画に出たいの?』と聞かれた時、『凶悪』を見た後だったんです。すごく面白くて、心に残っていたので『凶悪のような映画に出たいです』と言いました」 リリー・フランキー(以下、リ)「もうちょっとねぇ、映画の趣味が良けりゃねぇ……(一同笑)。1発目にやるべき映画はいっぱいあるはずじゃないですか。普通、卒業した後は横に山崎賢人くんとかいそうだけど……」 北「いえいえ、ベストアンサーだと思っています。『凶悪』のお二人に囲まれて一番幸せです」 瀧「『凶悪』の、どのポジションに自分を当てはめていたわけ?」 北「自分を当てはめたりせず見て、すごい映画だなと。見終わった後にものすごく精神的に……。ズシンときまして。でも、そこがとてもいいな、と」 リ「アイドルとしては正統派だったのに、映画の趣味は全然、正統派じゃないね」 北「そうなんです。元々、暗いというか、救いのないような映画が割と好きで」 リ「病んでいるってことじゃないかな(一同笑)。やっぱり、AKB48で長年、活動して華やかな世界にいたから、やっぱ薄暗いものに対する憧れが出てくるのかも」 北「そうかもしれません。わたし、影がないんです。明るくて……自分で言うのも何なんですが(笑)。太陽の下が一番似合うと思っています。色も黒いし。だから、影のある人に憧れがあるのだと思います」
映画は2017年2月2日、北原が所属する「NGT48」の拠点でもある新潟でクランクイン。厳寒のロケは想像以上に過酷だったという。横殴りで吹き付ける雪、風、霙。おまけに、サニー信者たちから祀り立てられるヒロイン役の北原は、アイドルの舞台衣装のような薄着で、しかも、素足、裸足同然。瀧も低血糖症に陥るほどの寒さだった。
瀧「浜で撮っていた時は多分、氷点下。横殴りの雨に混じって5ミリぐらいの雹がバチバチ飛んでくるんですよ。生き埋めのシーンなので、下には死体となった役の方が唇の色を紫にしていて、その顔に雹がバンバン積もっていく。これはエラい状況だなと思ったんですけど、1回引っ込んじゃうと、またセッティングに時間かかるじゃないですか。だから、僕ら結構な時間、立ち尽くす状況になってしまった。そしたら、どんどん体温が下がってきて、ちょっとガタガタ震えてきた。これは、富士山で食らった低血糖症だと思って、『ブドウ糖を持ってきてくれ』と言ったんです。飲みながら天気を待ちました」 リ「雪がない、海岸線のシーンが一番寒かった。海岸線は風が吹いていて、雪が積らないじゃないですか。雹が顔にバチバチ当たるのに、まだカメラを回しているんだ?って、思いましたね。俺と瀧はもうバリバリ防寒していますけど、この人は生足で、ドン・キホーテで売っているみたいなベラベラの衣装。もう死んでもおかしくないですよ」 北「4回くらい死にかけました。雪山でピンクの衣装を着て逃げるシーンが一番死にかけたなって思うのですが、横殴りの雹の時もつ6らかったですし、最後のワイヤーアクションで、屋根から飛び降りるのも怖かった。瀧さんにふきんを口に突っ込まれた時も、死ぬかなと思いました」(一同笑)
白石流演出を「肉体的にサディスティックなことを強いる」と評するリリー。そんなリリーも瀧も、北原の女優根性には頭が下がる思いだった。そのすごさとは何か?
リ「やっぱり、今まで(アイドルとして)舞台に立っている回数って、すごい数じゃないですか。だから根性が違います。普通の役者だったら断るところを、『できる』という前提でやりますから。キャリアって、年月じゃなくて場数じゃないですか。すごいキャリアを積んでいる人の根性を見たと思います」 瀧「この現場でお会いするまで、(北原の)AKB48の側面は全然知らなかった。これも、アイドル映画の一種なんで、アイドルたるもの、そこでどう見られたいかというのは、計算や戦略はあると思うんですよね。これはできる、これはできない、とか。そのリミッターを解除している感じがしましたね」 北「約10年間、AKB48グループの活動をしてきて、学んだことを活かせる場面はあったかなとは思います。例えば、教師役。今、グループのキャプテンをやっているのですが、一番の年���れている子だと、中学生。教師と生徒くらいの年齢差があるんです。その子に何を言っても響かなかった経験があるので、『赤理の気持ち、分かるな』と思ったことはありました。精神的にも肉体的にもツライ思いもちょくちょくしてきていたので、乗り越えられたというのはあると思います(笑)」
「凶悪」の路線を継承するバイオレンスな展開だが、白石監督の中では「純然たるアイドル映画」という位置づけ。「往年の角川映画でも、アイドルに過酷なことを強いていた」といった趣旨の発言をしている。
リ「いやいや、薬師丸ひろ子さんが、ピエール瀧から顔を舐められるシーンとか、ないでしょ? 同じアイドル映画でも、アイドル虐待映画ですよ、これは」(一同笑) 北「確かに。初めて舐められました」 リ「撮影中に瀧が『俺が北原さんの顔を舐めるのと、殴るの、北原さんのファンはどっちが嫌かなぁ』って言うから、俺は『どっちもじゃね?』って言ったんですよ」 瀧「じゃあ、俺もうヤバイんじゃん、両方やっているし」 リ「ファン心理の中では、アイドルを自分だけのものにしたいってあるじゃないですか。そういうものを、映画では状況的に描いている。ある意味、アイドル映画としてはほんと、ダークサイドでいいですよね。里英ちゃんの中では、アイドル映画として見られるのはすごく抵抗があると思うけど、白石さんが、アイドル映画というカテゴリーで撮っているんだとしたら、多分、アイドル映画の中でも、一番ヤバイ映画にしたかったんだろうな」 北「そう、思いました」 リ「この映画の中で描かれているヤバさは、いわゆるネット社会のアイドルに渦巻く周辺じゃないですか。邪悪さとピュアな感じが混じっている感じっていうか。だから、ポカーンとするところはいっぱいありますけど、現実って、こんな感じだなーっていう風に感じます」 北「完成したものを見るまで気付かなかったです。サニーは神だと思って演じていましたが、確かに言われてみれば、これって、ネットアイドルじゃないですか。映像を配信して、信者を集めて……。完成してから、あ、これはアイドル映画なんだと気付きました。(監督は)撮る前からアイドル映画を撮りたいとはおっしゃっていましたが、脚本からはアイドル映画感を読み取れなかった。私の力では(笑)」 リ「アイドルっていうのは、偶像っていう意味として。ネットの偶像としてのアイドル映画なんですよ」
今春、グループを卒業する北原。これまでも、「グラッフリーター刀牙」(12)、「ジョーカーゲーム」(12)、「任侠野郎」(16)などの映画に出演してきた。今後は女優業をメインに活動するのか?
北「AKB48に入る前から、女優さんになるのが夢でした。AKB48をやりながらも、ずっとお芝居がやりたいなと思っていました。4月に卒業するので、これからはお芝居をやっていけたらなと思います。普通の女の子を普通に演じられる人になりたい。今回は特殊な役をやらせていただいたので(笑)。主人公の妹など……」 瀧「いやぁ、次は恋愛映画あたりで回収しないと、やっぱし」(一同笑) リ「もう2度と白石さんとやらないことですよ」 瀧「マイナスからスタートしているから…」(一同笑) 北「いえいえ、そんなことはないです」 瀧「次、何やっても右肩上がりだって、ほんとに」 北「全然、マイナスじゃないですよ!」 ピ「マイナスですよ(笑)」
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慟哭は復讐の声 2.僕は君たちのファンさ
2017年3月に行われたサタスペのキャンペーン・青空爆発ドッグスの最終話を小説風に脚色したものです。
病院の朝はどこか静かで、掃除が行き届いているせいなのか空気が余計に澄んでいるような気さえした。パットは目を擦りながら昨晩を思い出して全員を見渡す。眠気に負けた我々を乃木先生は外に放り出さず、危篤状態のアリエルの病室に詰め込んだ。それなりに仲良くしているらしいマヤンだけは毛布が掛かっていて、恭ちゃんは備え付けの固いソファに沈んで帽子で顔を隠している。ヴィンスは扉の横で遅くまで警戒していたが結局腕を組んで胡坐で寝ていて、一松はベッドサイドにもたれ掛って細い指をアリエルの手にそっと重ねていた。こんな寝起きも今までの仕事でもよくあることだったけれど、全員が死んだみたいに不気味だと感じてしまう。嗚呼、考えてはいけない、思惑は現実を呼ぶ。パットは雑に頭を掻いて眠気を散らした。その途端に電話が鳴り、慌てて取るとたぶん近所の人の声だった。パットさん、パットさんと呼ぶ声はどこか余所余所しく、脅えている。 「あなたの家燃えてますけど」
車に置いてあった荷物を整理しながら、マヤンはいくつかの食糧やお酒を取り出した。備蓄しておいて良かったと言い、それらを均等に分配しておまけに手榴弾もつけて全員に渡してくる。パットだけはそれに目もくれず、清々しい空の向こうに星座を見ながらさめざめと泣いていた。青空爆発ドッグスはパットの「消防が遅すぎるぞー!」の叫び声で目を覚まし、彼のアジトが無くなったことを知った。そんな安いところ住んでるからですよ、と嫌味を言ったのは崔で、どうせみんな燃えるよ、と諦め気味なのは一松だ。一つだけわかったのは、この件は長引けば長引くだけ住処が爆破されると言うことだ。 「そういえばヴィンスには渡さなくちゃいけないものがあったね?」 気が付けばマヤンの姿がそこに居らず、さり気無くヴィンセントの背後に回っていたことに誰も気が付けなかった。素早く起勢を行ったかと思うと亜流の緩慢な動きで空気を扇ぎ、大きな背中に気を入れるように手を押し出す。しかし衝撃を与える前にヴィンセントが半身を振り返りそれを力強く受け止めた。 「前はちゃんと受けてくれたのに今回は受けてくれないんだね……」 「いや二回も同じことされたら流石にわかるだろ」 じゃあこいつは受け取っておくぜと武骨な手をひらひらとさせるが、他の三人からはなにも見えなかった。一体なにを受け取ったのだろう。 「そういえばヴィンス、今回は銃が欲しいって言ってたよね?」 どういう銃がお好みかな? 火力が欲しいのか、扱いやすいものが欲しいのか。マヤンはまるで商人のように例を上げていく。ヴィンセントはこの中では戦闘が得意ではあるが、今まで肉体だけに頼っていて武器の類は扱ったことがあまりない。そしてこれからもメインで使っていこうと言う訳ではない。大袈裟なものを貰っても宝の持ち腐れと言うものだろう。 「取り回しのしやすい小型の物が良いか」 「じゃあ牽制用で良いわけだ。自動拳銃で良さそうだね」 しかしそう言ったあとのマヤンの表情は曇っていった。何度か呻いた後に、まずいよヴィンスと���く。 「ここって意外となんでも揃ってるわけじゃないんだよね」 具体的にはオススメしようとしたベレッタを取り扱っている場所が無いと言う。軍艦島に行けたなら話は別だが、今は普通に歩くことすらままならない状況だ。無理はしなくて良いと気遣ったヴィンセントとのやり取りを見ながら、崔が思い付いたようにマヤンの頭をポンポンと叩く。 「マヤンくん、君だったらデリバリーで買い物したついでにベレッタも手に入るんじゃないのかい?」 少年は一瞬ポカンとした。それから納得したように部屋の隅に移動して徐に札束を取り出す。それらをバラッと宙に舞わせたかと思うと、両手をパンと叩き真面目な顔で目を瞑った小気味好い音が白に溶けていく。 「時計仕掛けの、名の下に」 全員が聞き取れたのはそこまでで、あとはよくわからない架空言語を途切れなく紡いでいる。あれはマヤンがたまにやる奴なので今更突っ込んだりはしないが、舞った紙幣が金色の光を放ち彼の手に集まっていくのをいくら眺めても理解はし難いと思えた。合わせた手をそっと放していくと、光が一つの銃を象っていく。おまたせ!とニッコリ笑った手の中にはベレッタが既にあった。そう、欲しかったベレッタだ。ヴィンセントは一拍反応を遅らせてから受け取った。ついでに移動用のヴェスパの鍵も渡される。 「僕はJAIL HOUSのほうに顔出してくるよ」 もうちょっとご飯とか必要だしね、と軽快にシトロエンを出していった彼を見送ると、全員も行動しようとその場を後にした。
とにかくミナミ以外にも行けるようにしなければ、と方針が決まったのでまずは取っ掛かりを見つけるためにパットが走り出した。大阪ドーム近くのコンビニへ行くと最近起こった奇妙な出来事でもないかと雑誌類を読み漁る。何故ドームに来たのかと言うと、ヴィンセントが推してきたからだ。 「ドームは敵がいっぱい来るじゃないか」 「……それは間違ってないけど間違ってるよヴィンス」 そんな会話をしながら乃木クリニックを後にしたが、なかなかの収穫があったかと思う。『話題のイメクラ森の仲間たち』とか『野球界の新星サザンクロスペンギンズ』とか『ドブネズミのように美しく生きる』とか、なんかあいつらっぽいではないか。亜侠の情報収集とはいつだってこういう違和感から始まるのだ。 さてみんなに報告しなければと携帯を取り出したところで、丁度良く電話が鳴った。番号は非通知だ。非通知?パットは前に大人たちから注意されたことを思い出していた。要は知らない人からの電話は出るなと言った忠告である。しかし今は出たほうが良いような気がする、微妙に悪いことをしている気分になったパットはキョロキョロと周りを見てからこっそり外に出てマルチボードでコンビニの屋根の上までやってきた。それから電話を取る。 「君たちが青空爆発ドッグスだね?」 声はなにかの機械を通したようにザラザラしていて、低音の男性のようだった。 「誰だお前は、名を名乗れ!」 「嗚呼、僕の名前はメガディプテス」 復唱しようとしたのどがつっかえる、なんだその滅亡した種類の古代生物みたいな名前。そんな覚え辛い男に電話番号を渡したこともなかったはずで、さてこの電話の向こう側にいる彼の気が知れない。 「一体何者だ貴様」 「僕は君たちのファンさ」 ファン。fanatic。狂信者と言う意味である。しばしば音楽やスポーツの文化活動に勤しむ者のことで、異常なまでに魅入られた楽しそうな人たちのことと思って差し支えないだろう。一体いつから我々はディスカバリーチャンネルを放送していたのか。まさか盗撮。現実と実績から遥かかけ離れた謎の支持者は、楽しそうに息を漏らしたあとに『奴らから身を隠す情報を教えてやるよ』と言った。 「なにが目的だ?」 当然ながら信じられないパットは誰も見ていないのを良いことに顔を強張らせていた。いきなり協力者が現れるなんて普通思わない、元より悲観的な性格だったので殊更に驚く。 「さっき言った通りさ」 「なにか言ってくるんだろ? 報酬だとかそういうので脅してくるんだろ?!」 「いやそういうのは良い」 そういうのは良いから落ち着け、と言われるが少年の手は今や色を失くして真っ白になっていたし、体の震えは収まりそうもない。その癖頭は沸騰しそうなくらいに熱く、千本針で刺されているような痛みがあった。震える声が、嘘だ、嘘だと呟き続けるので、メガディプテスはこれは駄目だと思ったのか簡潔に内容を答えた。ダンボールだ、ダンボールを被ると良い。システム的には、この国は変な人で溢れかえっているので変な人になろうという話だった。 「木を隠すには森さ」 「人を隠すにはダンボールか」 「そういうことだよ」 男はまたなにか見つかったら連絡すると言って電話を切った。通話終了の効果音を数回聞いてから、パットは苦しい鼓動を抑えながら携帯をしまう。そしてコンビニへ駆け込むとトイレの鏡の前でいつも使っている紅を取り出した。何故こんなものを持っているのかと言われると、そういう風習の元育ったのでと言わざるを得ない。どうしてそんなことをするのかについては、聞く前に親元を離れたためにさっぱりわかっていないし、勝手に魔除け厄除けの類なのだと思っていた。紅が底をついたときは、きっと化粧品を買うお金はないのでそのままやらなくなるだろうと思っているが、どうしてなかなかのびが良い代物で八年くらいは普通に持っている。今更もったいぶることもない。パットは赤を指で撫でると頬に描いていたペイントの延長線を加え始めた。 トイレから出ると店の隅に雑然と積まれているダンボールを吟味し始める。いくらまだ小さい体とは言え、人が一人入れる大きさのダンボールなどそうそう無い。あれこれと山を崩しているといよいよ店員が話しかけてきた。パットの渾身の隈取を見たその表情は引き攣っていた、そりゃそうだ。身を隠せるくらいのダンボールを、と尋ねると店員はバックヤードを探し始め、その通りに持ってくるなり逃げていった。なるほど確かに人払いの効果はあるようだ、悪いことをしたようにニヤリと笑うと、パットはいそいそとダンボールを被りいつも通りマルチボードに乗った。これで完璧だ、誰にも見つかることはない。彼はこの後、高速移動する箱型の飛行物体としてミナミを騒がせることを知らない。 その頃、先に乃木クリニックに戻ってきたのはヴィンセントだった。ミナミから出られない状況は思っていた以上に窮屈で、何処にも行けなかったのが正しい。仕方なく待合室に居座って知り合いに手当たり次第連絡しているところだった。ヨーロッパからやってきたハングリー精神を持つ輩は多く、境遇が同じと分かれば打ち解けるのも容易い。尤も蹴落とされるときは容赦も無い。今回はその時では無かったのか、二人ほどから有力な情報が貰えたのがラッキーだ。 一つ、欲の無い動物を信組とする新興宗教が多くなっていると言う話。これは動物園を支配しようとしていたキングの願望が大きくなった故の情報操作によるものではないか? そしてもう一つ、オオサカの水辺に流れ着く不法投棄で釣り人が困っていると言う話。あのロボットを作ったのだ、試作と失敗の数も多いだろう。それらはどこへ捨てたのか? どちらも調べればあの獣共に近付けそうではあった。 宗教に関しては崔が最近一悶着あったし、アウトドアは一松の日常である。二人に後は任せよう、そう思いながら一息つくために窓辺に近付いたヴィンセントは風を切って影を落とす塊を目にした。顔の半分くらいはある石だろうか、そう丁度鈍器になりそうな大きさの。そんなものが自分目掛けて飛んできている。思わずギョッとしながら、ヴィンセントは背中からバッドを抜き打線を見極めた。窓ガラスが派手に割れた次の瞬間には、かつてピンチヒッターとしてチームを勝利へ導いた一振りがその巨大な石を吹っ飛ばす。しかし強力なホームランを犯人の男は涼しい顔でその石を右手でパシッと掴んだ。長い虎の尻尾かと思ったが、辮髪のようだ。男は愉快そうに口角を上げると、スカジャンの背に鮮やかに映える虎の刺繍を見せながら茂みの中へ消えるように隠れてしまった。確か一松が言ってた奴かな。 若干苛立ちながら窓の外を睨んでいると、今度は電話が鳴った。番号は非通知である。雑に操作をして相手を尋ねると「嗚呼、今度はヴィンスかぁ」などとフレンドリーな口調で言われた。 「お前は誰だよ。まるで知り合いのようなことを言うな」 「パットから聞いてないのかい」 「いや、聞いてるけどお前のこと知らねぇし」 「そうか、そっかぁ……」 「名前も名乗らない奴を理解しろなんて無理だろ」 「メガディプテスだっつってんだろ」 「わかりにくいんだよその名前!」 理不尽なことで怒っているというのは、言ったあとに気が付いた��電話越しにしょんぼりした空気が伝わってくる。確かに善意で情報を与えているのに怒られるのはちょっと辛いかもしれないな……全く身に覚えのない相手だけど。 「で、なんの用事だ?」 「そうそう、新しい方法を見つけたんでな」 男はパッと明るい声で話し始める。今使ってるダンボールにセクシーなお姉さんのイラストを描けと言う話だった。これで敵の目を掻い潜ることが出来ると。真面目に聞くんじゃなかったとヴィンセントは頭を痛ませる。 「目立つけどヤバすぎるって目を逸らされる奴じゃないか」 「ふふ、君は馬鹿だなぁ。これに目を向けてる間にダンボールからスッと抜ければ視線を移すことが出来るではないか」 本当にその程度でどうにかなると思っているのか、こいつは。しかし胸を張っているのが目に見えるようなので、仕方なく生返事を返していると電話を切られてしまった。そもそもこの情報を話して実行する奴がいるか?と難しい顔をしているヴィンセントの耳に、ガコンとドアになにかがぶつかる音が聞こえた。またなにか敵がきたのかもしれない、しかし昨晩のリーダーの件もある。いや、そうでなくてもリーダーを島で一回殺しかけている身、次やったら信用問題に関わってくるだろう。ヴィンセントは考えてからそっと隙間から覗いた。大きな段ボールがあった。爆発もなにもしないようだとわかるとようやく扉を開けてその箱と向き合う。少しだけ空いた穴は視界確保の為だろうか、よく見知った大きく赤い目と視線が合った。 「ヴィンス?」 「リーダーか」 変にギクシャクしなくて良かったと思ったのも束の間、パットが段ボールから出てきた瞬間にその体は驚愕で固まった。顔面一杯に赤い線を広げた化粧が奇妙な他無かったからだ。 「顔どうした?」 「え、隈取だよ隈取。さっき電話で言っただろ」 「いや、俺の所にも電話来たけどさ、あいつ別に言ってなかったぞ?」 「念には念を、だ。ところでなにか手掛かりは見つかったか?」 「……嗚呼、そう、新しい策を教えてもらったんだが」
アダムスキー救世教大神殿は、その名前の割りには信仰心の薄そうな人々で溢れかえっている。あらゆるおまじないを心掛けている自分のほうがよっぽど神様を信じているような気もしたし、こんな奴らも救ってしまう神様など信じないほうが良い気もしていると、崔はドリンクバーをお代わりしながらエントランスを盗み見てからパソコンルームに戻った。席についているうちにホットコーヒーは冷めてしまっていて、質の悪さがまざまざとわかる。アダムスキーと言えばデジタル手法がお得意と言うのもあって、そちらの設備が充実しているのが有名だ。ずらっと並べられたコンピューターは宇宙人との通信手段の足掛けとして用意されたものを表向きは善意で市民に無料貸し出ししている。その実インターネットは独自のサーバーにだけ繋がっていて、信者があれこれとでっち上げつつ宇宙人を讃えただけのページに飛ばされるのだが教養に明るくない人間にはそれがわからないのである。そして宇宙人はなんでも解決してくれると思い込んだ彼らが入信するループだ。 しかしそのインターネットも抜け穴を使えばワールドワイドウェブへ飛ぶことも出来るし、おまけに動物占いが大人気と来た。どんな宗教でも動物はとかく密接に関わっているものであるし、神話なんか昔からアニマルパラダイスだ。つまりそこから新興宗教も着想を得ることが出来るのではないかと崔は思ったのである。今までお金をバラまいてきたけれどチームメンバーからは散々な言われようだったので、お大臣は封印だ。久し振りに集中してディスプレイを見続けている。わかったのは、自分たちがあまりにも唐突にテレビに出てきたので掲示板でアラサガシが行われていることと、秋頃にお世話になった紅葉狩りツアーが再開したことと、動物図鑑がamazonからオススメされることくらいか。よくわからないな、と思いつつドッグスの面々に連絡を取っていく。 最後に会話をしたのは一松だった。 「動物図鑑ってなにそれ。もうあいつら動物じゃないから意味無いじゃん」 「だって『もしかして:ムツゴロウ』とか出てくるんですよ。私たち完全に動物に詳しい人だと思われてますよ」 「その人一番遠い人だよね、保護もしてないし好きでもない」 「まぁこういうことなんですよ。一番有力そうなのは掲示板ですかねぇ」 「ちょっと見てみたけど、悪口流してるのが二、三人で固定されてるね。半年前の孤島の出来事も妙に詳しい、これがあいつらの手下だと特定出来れば情報は掴めるかも」 「なるほどなるほど、わかりましたよ……あれ?」 不意に画面にノイズが走ったのを崔は見逃さなかった。カーソルに砂時計が現れたと思ったらそのまま止まってしまい、うんともすんとも言わない。文字がブレていき、点滅にも似た状態になって数秒経つと恐らくパソコン関係者が一番見たくない青色が現れる。 「なに?」 「いや、ブルースクリーンになってしまいまして」 「えぇ……再起動してみたら?」 一松にそう言われて電源を落としてみるも、改めて点けた画面は相変わらずで崔は首を傾げながら本体をバンバンと叩き始めた。 「叩かないで恭ちゃん」 「テレビとかこうしたら直るじゃないですか」 直んないよ、と呟こうとした一松の耳に、なにやら不穏なざわめきが聞こえた。第三者の声がした。大丈夫かと聞こうとしたところで食い気味に大丈夫だよと崔が叫んだが、きっと自分に言ったのではないと唐突に切られた電話の通話終了音で察する。嗚呼、信者にバレたんだな……。
◇
JAIL HOUSへ行ったマヤンが食料を取りに来てほしいと連絡をしてきたので、一松は一通りうろついた後にそちらへ立ち寄った。ロボットの一件で場が混乱していたと聞いたが、一日経ってしまえば相変わらず亜侠が屯していて大量の酒臭さと品の無い会話が充満している。ここはこうでなくっちゃ、と思った一松の前にバーカウンターでつまらなそうに頬杖をしているマヤンが現れた。どうにもこの喧騒が苦手なのだと最初に集まったときに言っていたはずだ。詳しいことは聞かなくて良いと思ったので、どうこうしてやろうと言う気は無いがさっさと用を済ませてしまおう。 「マヤンちゃん、隣良い?」 「どうぞ」 「ついでに金くれ」 「……そう言われると思ってジャリ銭作っておきましたよ」 小さな拳が差し出されるので下に手のひらで器を作って待っていると、チャリチャリと金属の擦れる音が聞こえた。普段の生活ではほとんど聞いたことの無い音である、マヤンや崔にとってはゴミ同然らしいが少なくとも一松にとってはとても有用性の有る金額なのだ。ちなみに財布と言うものはドッグスの活動をするようになってから手に入れた。カエルの顔をしたポーチにそれをしまい込んでいるとさっき仕入れたバランス栄養食を並べてどれがいい? と尋ねてくる。メープルが好きだ。 「リーダーからダンボールの話聞きました?」 「なに言ってるんだろうねあの子」 「一応用意しましたけど僕たち凄く頭悪そう」 一応用意した辺りがマヤンの優しさと言ったところだろうか、一松は面倒臭いと思って探しもしなかった。 「嗚呼、恭ちゃんの話もしとくね」 「えっなに?」 「アダムスキーのところでパソコン壊したって。バレたら一日修理することになると思うんだよね、どうにか出来ないかな?」 「はい?」 まさに寝耳に水と言った表情でマヤンは目を丸くしている。わかる。こっちも吃驚した。少年は頭を抱えて変な声で呻いたあとに、ちょっとリーダーと相談する、と引き攣った顔で言った。手伝えることがあったら言ってね、と声を掛けて、一松はノートパソコンを起動する。 結論から言うと大した情報は得られなかった。場所を特定出来れば活動場所がわかるかと思ったが、掲示板を盛り上げている十数人を手当たり次第調べ上げる時間は恐らくない。だったら頭を叩いたほうが早そうだと思ったし、そうするべきだと。しかしまぁ、この年になっても知らない自分に会えるのだなと一松は重い胸の内を撫でるように息を吐きながらいくつかの文章を見つめた。酷い言われようだ。益体の無い屠殺だとか動物虐待だとか、あることないことをよく言えるものだ。並べられた誹謗中傷を、せめてリーダーやマヤンが知らないようにと願った。いや、本当は大したことなんかじゃない、皆はもっとタフだしこの程度なんともないだろう。別にいいんだ。皆のことが心配で勝手に苦しくなってるだけだから。こんなことは知られたくはないな。 ノートパソコンを雑に閉じて、珍しく深い溜め息が小さい口から吐き出された。その顔にいつもの飄々とした微笑みは無い。眉間に皴の寄った切れ長の目が人一人を恨みで殺せそうな程度に暗い色をしている。少しの間ぼぅっとしていたが、やがて隣から上回る負のオーラを感じ取って一松はビクッとしながらそちらを見た。マヤンはこのひと時で目の下にくまを作っていて目は煤けた金色で要するに死んでいる。肌と髪の艶も無くなって口元に力は入っていなかった。典型的な疲れた人がそこにいた。 「ご苦労様マヤンちゃん」 頷きのようなうたた寝のような首の動きをしてマヤンは椅子に腰掛けると懐から濃いオレンジ色の酒瓶を取り出した。ラベルはカルヴァドスの一種だったと思うが、正規品かどうかまではわからない。彼は直接瓶に口をつけると急な角度でそれを煽る。あんなに綺麗な体でいたいと言っていたのに、と思うのは野暮だろう。 「良い飲みっぷりだね」 「飲まなきゃやってられないって奴だよ」 「そう、お疲れ様」 まさか一枚だけ魔の鋭角に折れていたなんて、マヤンがブツブツ言い始めるともう一松にはよくわからない話だった。金を時に変換し比喩的同義物による時間逆行を感知した猟犬に見つかってSANチェックとかさっぱりだ。この子リーダーと別のベクトルでおかしいんだよなぁ。 「これあげるね」 ようやく一松がそこにいたことに気が付いたようにこちらに顔を向けると、手元に数枚の札を紐で丸めたものが転がってきた。何故これをと疑問をぶつける前にマヤンは席を立っていて、もう入り口に向かっているところだった。その手には貴重品を入れるしっかりした小型のケースと白い粉が握られている。これからキメにいく人みたいだ。後でハルシオン錠を粉末にしたものだと教えてもらった。 「じゃ、リーダーのとこ行ってくる」 「いってらっしゃい」 彼がそっと消えてしばらくしてから車のエンジン音が聞こえた。危ない運転だけはしないで欲しいな、と思いながら一松はもう一度ノートパソコンを開いた。他の掲示板、出来れば地域を限ったところに書き込みがないだろうか。完全に絞り込めなくても検討がつけられればなんとかなるかもしれない。あとは位置情報を照合してみよう。結構な時間と精神力を掛けて、敵はミナミの北部で活動していると見て良さそうだった。それからいくつか見つかった画像の中で建物の中からチームを盗撮したものがあり、目につく全ての店から住所を割り出して、薬局がテナントに入ったビルであるらしいことがわかる。ここに入ってきた人物を確定出来ないだろうか。とりあえず出来ることはここまで、一松は携帯を取り出してヴィンセントに一連を引き継いだ。
マヤンと話した作戦は、なにも出来なくなるくらいなら無理やり眠らせて休ませようと言うことだった。OSの不調がこのオオサカでどれだけの災難かご存じだろうか、この町のパソコンは希に壊れやすく、文字通り寝る間を惜しんで直さなければならないのである。そして寝ないで過ごした亜侠と言うのは、それはもう使い物にならない。だからこその注射器とハルシオンだった。 乃木クリニックの玄関を蹴破ったまでは良かったがその後の動作が全くなかったマヤンを心配しながらヴィンセントとダンボールが出迎えてくれる。少年の柔らかい頬はげっそりとしているようで、一切の覇気は感じられない。もはや掛ける言葉も見当たらず、ヴィンセントは黙って車の荷物を運ぼうと外へ出た。 「どうしたマヤン、顔色が悪いぞ」 ダンボールから這い出ながら顔を芸術にしたパットが話しかける。一瞬の間を置いてから力無く手招きをした後、彼は上着から品の良い箱と白い粉を見せてきた。こそこそと悪巧みのように顔を俯け合い、やつれた声が使い方を説明していく。箱の中身は時計だった、ケースが二段に分かれていて下に細く小さい針のようなものが入っていて、マヤンはそれが弾だと言った。針を巻くためのつまみを押すと、この針が標的目掛けて飛び出すらしい。文字盤のカバーガラスを開けると照準器にもなる。 「えっなにこれ! 凄いスパイっぽいよ!」 対してパットのテンションは爆上がりだった。そりゃどこぞの高校生探偵っぽい装備の、しかもマジもんを使えるとなると心が弾まないわけがない。それだけで彼が良い仕事をしたと褒めてやりたくもなる。一体どこで見つけたのこんなもの、と勢いで尋ねたかったが、ただマヤンが取り繕えないほどに顔色が悪かったのでグッと飲み込んだ。それが通じてしまったのかマヤンは自嘲気味に笑う。 「正直これ買うときはノリノリだったんだけど途中で疲れちゃってさ……」 「そっかそっか……」 小さな肩をポンポンと叩くといよいよマヤンが泣きそうだったので、どうか休んでほしいと思った。ちょうど良いタイミングでヴィンセントも食事を持って戻ってきて、それらを必要な分だけ分けていく。昼食もまだだったらしく、棒状の栄養調整食品を貪るマヤンは「とりあえず後は任せたから」と良いながらベッドのある部屋を勝手に借りに消えていった。 「ついていくか?」 「ついてきてくれんの?」 「恭一囲まれてんだろ、全員と戦闘になったらどうすんだ」 「そうならないように頑張るけど、心強いよヴィンス」 「じゃあさっさと行こうぜ」 「うん、行こう」
折角良い情報が手に入ったところなのにこんなトラブルに見舞われるとは。白い服に頭の円盤をくるくる光らせた信者に囲まれながら、崔は何度も壊れてないことを強調して説明した。モニターはとっくに電源を落としたが、どうしたどうしたと詰め寄ってくるものだからバレるのも時間の問題かもしれない。崔は人だかりの中心でいよいよ言い訳も思いつかなくなっていた。 「いやこれは違うんだよ、直る直るちょっと待って……!」 弁償だ何百万円だと怒鳴ってくる老若男女の声に普段の落ち着きも失くしてしまい、心情を表すように帽子がずり落ちてきた。こんなに囲まれては逃げることも難しい、そうでなくても狡いことは出来ない性質だと自負している。だから机の裏、自分の後ろにダンボールが迫ってきていることには気が付かなかった。 「悪いが恭ちゃん、眠って貰おう」 ヴィンセントが崔の位置を確認して伝えてくるなり、パットはダンボールを被り突撃してしまった。どうにも猪突猛進の衒いがあるようだ。しかし素早さとは最強のステータスである、先手を取るための手段に仁義などは無い。少年は誰かに見つかる前に、誰よりも早く狙いを定めて腕時計型麻酔銃を撃った。流石に初めて使う銃なので大分緊張はするし、一松が教えてくれた薬の回りやすい部位は分かり辛いにも程があるが、なんとか当たったようだ。僅か小さい針はキラリと光りながら、勢いを落とすことも無く崔のうなじに刺さった。途端に彼の体がグラつき、足を滑らせて後ろに倒れ込む。拍子にキーボードに後頭部がバァンとぶち当たり、いくつかのアルファベットが宙を舞う。白い幽霊みたいな恰好の人々がアストラル体が飛んで行っただの意識体だけが逃げただのと騒ぎ出し、追い掛けろと言い合いながらバタバタと去っていった。ミッションコンプリート。 「大変だな」 鮮やかに事を終えたリーダーのことを眺めていたヴィンセントはボソッと呟いた。頑丈な体は人波に薙ぎ倒されることはなかったが、まぁ倒れるような事態にならなくて良かったと思うべきか。そのままずるずると眠った崔を運ぼうとするので、流石に手を貸さなければと駆け寄る。脱力した崔に肩を貸すような体勢で移動すると、施設の影に停めてあった彼のスバル360R2の座席に横に放り込んだ。いびきはかいていないが眉間にしわが寄っていた。 ぐったり二人目のパットを車で待っているように言ってから、ヴィンセントは一松に教えてもらったビルを探し始める。住所がわかっているので割とすぐに見つけられたものの、怪しい人物に関しては五万といるからと訝し気にされてしまった。有力そうな心当たりは、カワイイ女の子のキャラクターの着ぐるみが近くでチラシを配っていて、休憩すると言ってビルの二階を使っていたことくらいだ。それがあの女の子かどうかは判別が付かなかった。こういうのは女のほうが得意だろう。一松を女扱いしていいのかという問題は、置いておいて。
空には早く動く雲が浮かんでいて、見ているとちょっとだけ楽しい。崔の慎ましい寝息を聞きながら、パットは助手席で豆の缶詰をウォッカでつまんでいた。ヴィンセントがいなくなったあと、重たくなった肩を回しながらストレスの負荷を認識してしまってややしばらくはなにもしたくない気分だ。だと言っても他人にとっては知る由もないことで、遠慮無く鳴り響き始めたカンフー映画のテーマソングが携帯の呼び出し音であることをようやく思い出すと忌々し気に耳に押し付けた。 「誰だお前は!」 「やっほー!」 切った。またチャララとイントロが始まる。 「誰だお前は!」 「やっほー!」 やはり切った。 しかし二度あることは三度あるとも言い、こんなタイミングで前に言われたマヤンの「女性からの電話を切るのはとても失礼なことだと僕は思うな」との苦言を思い出して渋々、嫌々、やむを得ず、仕方なしに電話に出るともう一度砂糖が溶けたような可愛いソプラノで挨拶される。 「誰だお前は」 「リボンちゃんだよぉ」 「お掛けになった電話は」 「明日の朝デートしよ?」 パットは一瞬時を忘れ、眉間に手を当てながらゆっくり息を吐き出した。そして確認するように彼女の台詞を単語ずつ呟くと、啖呵を切るように言い放つ。 「この危機的状況でデートに誘うってどれだけ非常識か解ってない?」 「だってパットが一日会うなって言うから電話したのにそういう対応って無くな��い?」 「なら仲間の危機をなんとかしてもらおうか?!」 「えーだって私には関係無いしぃ」 あいつらのやってることなんて知らないもんっ。拗ねるような口振りに、彼女が電話の向こうで柔らかい頬を膨らませているのが目に浮かぶようだった。それを考えると愛しさのあまり抱きしめて何度でも謝りたいし、機嫌取りとばかりにぷぅとした艶やかな唇にキスを、って俺はなにを考えているんだ。ふぁっく。余った百倍の憎しみが左手の中指をキッと立たせる。しかし、こう何度もちょっかいを掛けられるのも今後困るだろう、一度相手の要求を呑み込んでやって満足させるべきかもしれない。パットは狂犬のような唸り声が聞こえないように悩みながら、金は出せないから奢ってくれとだけ頼んでデートの誘いを了承した。嬉しそうな息遣いがそっと耳に届いた。 「パットは話わかるぅ」 嗚呼、それはもう花が咲くように美しく笑っていることだろう。想像するだけで胸が高鳴るが、苦しさのほうが勝って上手く声が出てこない。油の切れた機械のように、パットはぎこちなく抑揚のない声をしていた。 「どこにいけばいい?」 「なに言ってんのよ、デートって言ったら男の子が決めるもんでしょ」 「わかったよ……」 こんなにときめいていても女って面倒くさいな、と言うのも本音だ。ようやく出てきた安堵は溜め息になって台詞に混じり、大変に嫌そうになった。そんな態度も、素直じゃないんだからと彼女は笑う。さて、場所はどこがいいだろう。言い掛かりでも追われている身、出来るなら刺客の目を欺けて、他の不特定多数もこちらを気にしない場所が良い。木を隠すなら森と言ったか。 「悪いが大阪ドームに来てくれ」 「うんわかった、明日の十時ね」 楽しみにしてる、とリボンちゃんは慎まし気に言った。それから軽いリップ音がした気がするのだが、パットはもう意識を手放していた。眩暈と頭痛で耐え切れなかったのか少女のキスにハートを射貫かれたのかは、もう定かではない。日が傾き始めた頃に戻ってきたヴィンセントが発見した彼の姿は白く、魂が近くを浮遊していたと言う。
俺たちはこういう奴らだよ。そう嘲笑ったのは他でもないリーダーだったと、一松は記憶している。青空爆発ドッグスはいつだってかっこよく決まらない。最後に依頼を成功させてはいるが、その過程は失敗ばかりだ。そんなものと言ってしまえば仕方が無いのかもしれないが、しかし今回はそれで良しとしてはいけないのだ。キャラクター物の情報を漁った挙句に辿り着いた「着ぐるみの中でセックスしたいあなたへ」とか言う広告がでかでかと表示された画面を見ながら、一松はモコモコした赤髪を両手でぐしゃぐしゃと乱した。テーブルには数十分前に食べたお菓子の箱がまだ転がっている。マヤンちゃんのあの哀愁漂う背中を思い出したら、悪い予感がしても頑張らないわけにはいかなかった。 バーテンダーがもの言いたげにこちらを見てくるので、小銭を投げつけながらジントニックを頼んだ。そうだ、整理し直そう。まだ辿ってない情報がある、水辺の不法投棄だ。流れてくるならそれまでに目撃証言があるはずだろう。オオサカの地図を見ながら水路を確かめつつ、発端を探していくとどうやら道頓堀近くに大量に廃棄されているものの内比較的重たいものが沈んでいるようだ。そしてこれらのパーツはロボットを作る過程のものだともっぱらの噂で、ある程度完成された精密機械を分解したところ動物の生態を真似た機構を使っているとのこと。そういえば動物に纏わる機械を作る会社が前に有名にならなかったっけ、と言う書き込みを見た瞬間、一松の携帯が鳴った。 「もしもし?」 「メガディプテスですどうも」 もはや恒例になった、ノイズ混じりの男の声だ。 「あー、あのうちのチームに変なことを吹聴して回ってる」 「変なこととは失礼だな全く」 「それで何の用かな?」 「吾研究所で開発されたキエテナクナールを使えば自分の姿を消して移動できるようになるんだよ」 そりゃまぁ唐突だな。ハハハ凄いだろーと見えもしないのに威張っている彼に、だったら最初からそれをくれれば良かったじゃないかと言う文句は飲み込んだ。 「凄いけど、それは貰えるのかな?」 自慢で終わりか? と尋ねた一松の元に、バタタタタタと小さな駆動音が近付いてくる。横を見ると丁度小さいヘリコプターみたいなものが空を飛んでいた。確かドローンと言う奴だ、それが小包を抱えてゆらゆらしていた。ドローンは大きく斜めに傾くと、その反動で箱を落として用は済んだとばかりに去って行く。味気無い包装は突然動き出すことも無かったので一松は手に取って蓋を開けた。 中身は更に小さくて、ペンギンを象った丸いピンバッジのようだった。くちばしの部分が出っ張っていてボタンになっている。一松がパーカーにバッジを取り付け躊躇い無くボタンを押すと平坦な胸の辺りから色が消えていき、周りが透けて見えた。 「周囲の反射率を即座に計算してマイクロ単位の物質を放射し君をガード、その反射率を再現して一分くらい風景と同化出来るのさ」 「結構とんでもないもの作るね」 「まぁ、これに見合う活躍を期待しているよ」
◇
いくつもの街頭とすれ違いながらスバル360R2は夜の道路を走り、僅かな振動を横たわる体に伝えていた。着メロはどうにもしっくり来ないので貰ってからずっと強めのバイブを設定していた携帯が、今震える。未だ朦朧とした意識のまま、崔は届いたメールを開くと説明も無しに画像ファイルが添付されていた。寝こけながら画像を確認するとどうやら知り合いのようだった。いや、知り合いと言えるものだろうか、確かに妙に世話を焼くようになったけれど。コンクリートが打ちっ放しの暗い室内に、簡易な木製の椅子、そこに座らされキツく縄で縛られたカスミの姿があった。眠い目を擦りながら更によく見ると、なんとも大仰にプラスチック爆弾やドラム缶が積まれている。またこの人は厄介事に巻き込まれたようだ、しかし今回は私の責任なのか? 崔はもう一度メッセージが無いことを確かめると、誰かから掛かってきた電話に対応した。 「もしもし?」 「へけっ!」 もう可愛らしい声を捨てたのによくもまぁ猿芝居をするものだ。崔は理解出来ないとでも言いたげに眉を顰める。 「なにか誤解があるようですねぇ。その人は私とはなんの関係もありませんよ」 「おや、それはどうかな?」 「えぇ、かたや亜侠の私と前回のクライアントで大手に努める人ですから。なんの接点もありません」 接点が無いというのも素っ気ないだろうが、深い間柄だと思われても困る。少なくとも今は他人であったほうが良い。しかし、公太郎は高笑いに臥すと、それならそれで構わないと言った。そう言えばネズミ総選挙では敵だったのか、個人的な恨みもあるわけだ。 「これ虎っ子には反対されてるけどね」 「嫌なネズミですねぇ」 愚痴を言うように呟く。 「これでもファンは多かったんだけどね」 「皮を被っていたからバレなかった、一部の人間が騙されただけでしょ?」 「タレント稼業なんてそんなもんさ」 「じゃあ引退ってことで納得して欲しかったんですけど」 「そうさな、もう人間だから引退はしてるさ」 ただやり残したことはある。その声にはなにか強い意志を感じたが、崔にはまるで興味の無い話だった。どうせこちらにはろくでもない話に違いない。他人事のように、まぁ上手く行くと良いですね、と思ってもない言葉を投げ掛ける。公太郎のほうはなにが楽しいんだが声を抑え切れないようで、この爆弾は一日で爆発してしまうよと宣言してきた。明日の夜にカスミが死ぬかもしれないと言うことだ。 「目の前でなにか起きるようでしたらこちらもそれなりのことはさせて頂きますよ」 「嗚呼、是非足掻いてくれよ」 「では近い内にお会いしましょう」 「その時を楽しみにしてるよ、へけっ!」 もはやただ不快な掛け声だけを残し、その通話は途切れてしまった。掛け直そうとも思わないし、今は眠気のほうが勝って面倒臭い。くあっと欠伸を一つ吐き出してから、運転席と助手席に誰かが座っていることに気が付く。嗚呼そりゃ、自分は寝ていたのだからチームの誰かに運ばれているわけだ……。なけなしの気力を振り絞って前を覗き込んでわかったのは、ハンドルを握っているのはヴィンスで、助手席には泣き声が聞こえるダンボールが鎮座していることである。 「ヴィンス、これなんですか」 「リーダーだよリーダー。運転中だからなんかあんならそっちに話してくれ」 それも道理かと納得しながら、リーダーと呼ばれた物体をトントンと叩くとダンボールが持ち上がって顔が見えた。なんというか酷い顔だった、化粧が落ちてドロドロになっている。憐憫極まりなく、崔がコートのポケットからハンカチを出しパットの顔から紅を拭き取ってあげると白くなった肌が現れた。血の気が無いと言う意味で。 「大変面倒をお掛けしたようですね」 「いやいいんだ、恭ちゃんのせいじゃない。ゾンビとデートしなきゃならなくてね」 「嗚呼そう言う……ええと、申し訳ないけど知り合いがこの件に巻き込まれてしま��まして」 画面を見せながら、携帯をパットに手渡す。もう少し面倒掛けることになりますよリーダー、崔はそれが限界だったのか返答も聞かないまま座席に寝転がった。閉じた瞼に、一瞬だけ画像のカスミを思い出す。可哀想に。自分を疫病神と言ったのは果たして誰だったか、昔から言われていたのか、それともドッグスに入ってからそんな不運に付き纏われているのか。周りを巻き込んで大抵のことが上手く行かない亜侠なんか珍しくない。 「私は疫病神でねぇ、私と関わってしまったらあなたにも悪いことが起きると思いますよ」 ならば敢えて逆手に取ろう。こちらも不幸に見舞われているが、あちらも最終的には大損だ。崔は届くわけもない皮肉めいた忠告を呟くと、一足早く夢を見始めた。
マヤンからのお願いの電話で自分を取り戻したパットは、やることが残ってるヴィンセントと別れて乃木クリニックへ戻っていた。会計曰く、今日は疲れたから買い物が出来ないとのこと。朝にアジトが無くなったところなのでそれだけは確保しなければならない。力の抜けた成人男性を半身に背負いながら病院を訪ねれば、相変わらず知性に溢れた顔立ちの先生が怪訝そうにこちらを睨んでくる。パットは可愛い顔立ちではないから愛欲の目で見られることはないが、決して優しくもされない。土下座も辞さない勢いで必死に頼み込み、財布の中身をチラつかせてようやくしょうがねぇなと温情を貰うのだった。 通されたのは地下の倉庫だった。ある程度整理はされているものの、掃除は行き届いておらずこの季節には肌寒い部屋だ。薬品棚がひしめき合っていて通路に寝られるかも怪しい。ここなら空いてるから使っていいよと言い、先生はぶつくさ文句を垂れながら去って行った。せめて毛布くらい貸して貰えば良かったかもしれないと思いながらぴくりとも起きない崔をロッカーに押し込み、マヤンへの連絡用に写真を撮ってから自分はダンボールを被って眠る。どこにも怪しいところは無い完璧な擬態である。スニーキングスキルの高さ、是非褒められたいところだ。尤もドッグスのメンバーは一様に冷めているので褒めてくれないのが目に浮かぶ。 一方その頃、マヤンは送られてきた写真と「この中に恭ちゃんが隠れている」に対して、溜め息を吐いた。手の込んだクリアリングには感心するが、崔を隠した場所はどう考えても死体のそれである。ロッカーでしょ、わかるよ、リーダーの考えてることなんて僕にはわかる。敵から姿を隠すためとは言え、年上に対してこの扱いよ。場所はこの際どこだって構わないけれど。そう腹を括りながら辿り着いた新たなアジトで、疲労のあまり勢い良く酒瓶を煽ると僅か数滴しか舌に落ちず、いつの間にこんなに飲んでたのだろうと若干後悔しながら携帯から巨大掲示板へアクセスする。なんてことはない、近隣で怪しいことをしている輩を適当に告発しているスレッドだが、白衣の男が炎天堂に入っていったのを見かけたと言う書き込みを見つけるとカスミの一件を教えてくれたヴィンセントに折り返し連絡をした。今日はもうこれで休ませてほしい。マヤンは力尽きたように床に寝そべると、そのまま意識を手放した。
「カスミさんが攫われた?」 電話越しで一松が半ば呆れたように聞き返してくる。 「向こうからの嫌がらせだ、可哀想だしなんとかしようぜ」 「いきなり言われても」 「それに死んじまったら恭一、引き摺ると思うんだよ」 ヴィンセントはなんとなくそんな予感をしていた。それなりに彼と仕事をしてきたつもりである、崔と言うのは構いたがりな癖に理由を付けて相手との距離を無意識に置いて、もう随分会わなくなる相手でも心配していると話題に上げる男だ。誰かがいなくなるのが寂しいのに自分からは手を伸ばせないらしい。相手の手も取れないらしい。どこか悟ったような顔をして、黙ってしまう男なのだと考えている。本当のところははぐらかされてなあなあになっているからわからないけれど、とにかくカスミが死ぬのは駄目なのだ。 「……その相棒の勘に免じて協力するけど、手掛かりはあるの?」 「ある。軍艦島の労総本部ビルで爆弾を大量に購入していった白衣の男がいるとさ……あ、やっべコンビナートに見つかった、後は頼むな」 ヴェスパのエンジンをふかしたあとに大急ぎで切られた通話に耳を痛くしながら、一松はそりゃ無茶だろと思いつつパソコンから顧客名簿をハッキング出来ないかと打ち込んだが、接続直後に不審な添付ファイル付きメールが大量に送られてきてすぐさま引き返した。検索サイトのトップに『阪神まさかの敗北』の文字がでかでかと掲げられている。これはしばらく道頓堀に近付けないな。 パソコンを閉じるとわざとらしい咳払いが一つ、胡乱気なバーテンダーが昼と同じように注文を待っている。結構な時間座って酒を頼み続けていたし、これ以上は二日酔いが心配だ。弱いほうではないが、不調を持ち越したくはない。帰って寝なければ、と思ったところでそもそも帰る場所が無いことを思い出した。 「マスター、ご相談が」 一松は財布の蓋を開けると、そのまま下に向けてバラバラと小銭を落とした。バーテンダーどころか、周囲の客も驚いたようにこちらを見つめる。交渉に置いてインパクトと言うのは大事だ、路上生活者の手持ちなんてたかが知れているから普通に渡したところでどうせ相手にしてもらえないだろう。 「休める場所を探してるんだ。どの部屋でも良いから、これで買わせてくれ」 バーテンダーはお金を丁寧に懐に仕舞い込み、一松をカウンターの奥の部屋へ、そこから地下へ続く梯子を降り、カビだかホコリだかで汚れ切った場所へ案内した。樽が所狭しと並ぶ古い酒蔵だ。部屋の隅に蜘蛛の巣があるのが懸念されるが、屋根があるのは素晴らしい。あでもそこらへんの酒は飲むなよ、いつのだかわかんねぇから、バーテンダーは軽い口調でそういうと店のほうに戻っていった。 この部屋には蝋燭すら無いようだ。一松はいつもの癖でパーカーのポケットを漁ってから、ジッポーは失くしてしまったことを思い出して仕方無く壁にもたれ掛かった。部屋が暗いならさっさと寝てしまおう、明日だって朝から動かないといけないのだから。
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防犯カメラの映像入手、住宅街で男性死亡 暴力団抗争か
防犯カメラの映像入手、住宅街で男性死亡 暴力団抗争か
#名古屋探偵♯の独り言 ここまで、抗争が悪化すると暴力団問題が新たな社会問題になるのは目に見えている。 そうなれば、プラスの面は何一つ無い!その辺りは認識しているのでは?
<a href="http://www.eco-workresearch.com/" target="_blank">名古屋総合調査</a>
神戸で起きた射殺事件、現場の���メラが緊迫の瞬間をとらえていました。
連なるように走る3台の車。この直後、このうちの1台に乗る男性が銃で頭を撃たれ、死亡しました。防犯カメラの映像は、この後も続き、事件の緊迫した様子をとらえていたのです。
現場は神戸市長田区の住宅街。12日午前10時、事件は起こりました。
「防犯カメラには事件が起きた現場のすぐ北に入った路地が写っています」(記者)
先頭を走る白いワゴン車。乗っているのは暴力団・仁侠山口組の織田絆誠代表です。その後ろから、もう2台、黒い車と白い車が続きます。この先にある交差点が銃撃事件の現場となりました。2台目の車が突然、慌てた様子でバックし、3台目に衝突。3台目の車も猛スピードでバックします。次に2台目の車から男性が降り、進行方向に走っていきます。このとき、現場で起こっていたのは・・・
Q.銃声は何回? 「2回。パーン、パーンという音。(撃った男が)こうやって構えているのを見た」(通報した目撃者) 「(男性の)頭から肩のあたりまで血が流れていた」(目撃者)
映像の後、2台目の車に乗っていた男性は運転席へ。猛スピードで現場から離れていきました。
銃撃され死亡したのは、任侠山口組の関係者、楠本勇浩さん(44)。先頭の車に乗っていた織田絆誠代表のボディーガードと見られています。現場は織田絆誠代表の自宅近く。織田代表や楠本さんらが3台の車で出発した直後、大通りで待ち構えていた黒い車と衝突。黒い車に乗っていた男らと口論になり、その後、40歳から50歳くらいの男に発砲されたということです。
「(撃った男は)そのまま走って逃げた。拳銃を持ったまま」(通報した目撃者)
近くの小学校では・・・ 「学校の連絡網でメールが入ってきた。すぐに迎えに来てくださいということで」(保護者) 「ママが心配で。ママがもしかしたら銃で撃たれたかもと」(児童)
銃を持って逃走中の男は神戸山口組の組員と見られています。神戸山口組から離脱して結成されたのが、死亡した楠本さんが関係者となっていた仁侠山口組です。警察は神戸山口組と仁侠山口組の抗争事件とみて、92人態勢で捜査しています
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【インタビュー】フランスの国立劇場で日本語一人芝居を上演
三島景太(SPAC俳優)・平野暁人(通訳・翻訳)インタビュー 『磐谷和泉の栄光と倦怠』のリモージュ公演を終えて
聞き手・構成:片山 幹生(WLスタッフ)
〔平野暁人氏(左)、三島景太氏(右)。2017年1月21日(土)@静岡芸術劇場カフェ・シンデレラ。写真撮影:片山幹生〕
【フランスの国立劇場での単独公演への道のり】
2016年12月、フランスの中央部にある都市、リモージュの国立演劇センター(ユニオン劇場)でSPAC俳優の三島景太の一人芝居『磐谷和泉の栄光と倦怠』が上演された。異国の地の劇場に単身で乗り込み、公演を行うなんて見上げた心意気ではないか!こうした活動はがぜん応援したくなるのが人情というものだ。しかし果敢な挑戦ではあるけれども、フランスの地方都市の劇場で、無名の日本人俳優が日本語(フランス語字幕)で一人芝居を演じたところでそれがどれほどの注目を集めるだろう、とも正直思っていた。ところがこの公演が大成功を収めたのだから痛快だ。フランスを代表するメディア情報誌『テレラマ』の12/5号に劇評が掲載されたのを皮切りに、私が確認した限り、6媒体がこの公演を劇評で取り上げ、いずれも激賞していたのだ。この作品は2014年春に『ジャン×Keitaの隊長退屈男』のタイトルで、SPAC(静岡県立舞台芸術センター)が主催するふじのくに⇄せかい演劇祭で初演されたものだ。

〔リモージュ公演写真。photo: © Tristan Jeanne-Valè〕
初演こそSPACの演劇祭での上演だったが、この作品はSPACの主導で制作されたわけでなく、昨年のリモージュでの公演もSPACは関わっていない。作者・演出家のジャン・ランベール=ヴィルド(リモージュ国立演劇センター芸術監督)が、静岡で目にした三島景太の劇的身体にほれ込み、彼が17歳のときに書いたフランス語の戯曲を三島が演じるために大幅に書き換えた。平野暁人はジャンに見込まれ、翻訳・通訳だけでなく、作品の制作まで全面的に引き受けることになった。この三人の情熱によってこの作品の公演は可能になったのである。2014年の静岡、16年のリモージュでの公演を終え、彼らはこの作品をさらに別の場所で上演することを計画でいる。インタビューでは公演実現までの道のりで、三島と平野がフランス人演劇人とどのような共同作業を行い、���つのチームとしてどのように信頼関係を育んできたのかを聞いた。
【01:偶然のチャンスを逃がさない】
片山:この作品は一人芝居ですが、俳優の三島景太さん、作・演出のジャン・ランベール=ヴィルドさん、そして翻訳・通訳の平野暁人さんの三人四脚で作品を作っていったのですか?
平野:三人ではなく、五人のチームで作った作品ですね。三島、ジャン、僕以外に、アシスタントのアリシア、それから音響のクリストフが、このクリエーションの核になっています。
片山:作品の初演は2014年春のふじのくに⇄せかい演劇祭ですね。それ以前にランベール=ヴィルドとSPACの間で関わりはあったのですか?
平野:ジャンがSPACで最初に上演したのは、2011年8月の『スガンさんのやぎ』という親子向けの作品でした。この作品はSPAC以外でも北九州芸術劇場と鳥取の鳥の劇場でも公演がありました。これがジャンとSPACの最初の関わりになります。
三島:ジャンがフランスで作った作品をそのまま持ってきたもので、これもイタリア人の女性俳優による一人芝居でした。
片山:ジャンが三島さんのことを知ったのはいつだったのですか?
三島:この『スガンさんのやぎ』の公演の一年前の2010年秋にジャンが静岡芸術劇場に下見に来たのです。その時に僕は今井朋彦さん演出の『わが町』に出演していました。この『わが町』のときは、今井さんの演出が好きにやらせてくれたので、それまで長年やってきたスズキ・メソッドをベースにして、人形ぶりのような動きで激しく動き回って演じてみたんです。ジャンはそのときの僕の脚の動きを見て「この役者で昔書いたあの一人芝居をリクリエーションしてみたい!」と思ったそうです。
片山:劇評でこの作品は17歳のときにジャンが書いた作品だとあったのですが、その後、十数年間、この作品が上演されることはなかったのですか?
平野:そうなんですよ。十数年上演されることがなかった作品で、ジャンの大叔父さんでかつて第一次世界大戦にも従軍したフランス兵をモデルに書かれた一人芝居だったのに、三島さんの脚の動きを見て、突然、やりたくなったっていうんです。本当にドラマチックだと思います。その後、三島さんのほうにはSPACを通じてすぐにアプローチがあったんですよね?
三島:うん、そうだった。
平野:それからわずか数ヶ月後の2011年2月に『スガンさんのやぎ』の公演の準備のためジャンが再来日しました。僕はこの作品のナレーション録音の通訳として仕事に入ることになりました。その時にジャンが僕の仕事ぶりを買ってくれて、意気投合というか、半ば口説き落とされた感じですかね。「実は今後、これこれこういう一人芝居をミシマという俳優で上演しようと思っているんだけれども、ぜひ一緒にやってくれないか?」と。その流れで急きょ三島さんにもお会いすることになりまして。
三島:2011年2月は、僕はSPACでの仕事がなくて、東京でSPACとは別の芝居の公演をやっていたんです。ジャンのこのときの日本滞在は二、三日だけだったのですが、彼が空いている日時にちょうど僕も空いていて。本当に偶然のタイミングで東京で会うことができたのです。そのときにはじめてジャンと平野くんに僕は会いました。
片山:三島さんにはSPACを通じて連絡が入ったのですか?
三島:宮城聰さんから「ジャンが三島くんの動きに興味を持ったと言っていたよ」という話は聞いていたし、SPAC文芸部の横山義志さんからは、「ジャンが昔やった作品を三島くんとやりたいと言っていたよ」と聞きました。それで僕はこれは大きなチャンスだと思って、横山さんに「俺もこの話は絶対実現させたい。ジャンとの連絡をとってくれ」と頼んでいました。
片山:でもこの時点では一人芝居だということさえ知らなかったわけですよね?
三島:どんな作品だか全く知りませんでした(笑)。でも向こうが興味を持ってくれるのだったら、是非やりたいからと横山さんからジャンに伝えてもらったのです。それで2月に会ったときにはじめて台本を渡されました。
平野:2月に再来日したときに、ジャンはなにがなんでもこの作品を三島さんで上演するつもりで、台本の粗訳を既に用意していました。なにしろ思いついたら片っ端からどんどん進めていく人なので。三島さんを見初めた、自分はやると決めた、自分はフランスの劇場の芸術監督なので最低でもそこでの上演は可能なはずだ。できるところからとにかくやっていく。それでその粗訳のチェックをしてほしいと頼まれたのです。僕は当初、何度も断りました。人様が心血を注いで上げた仕事をパラパラと流し読みしてコメントするというのは本来、著しく敬意を欠いた、プロとしてあるまじき行為ですから。ところがジャンは先ほどもお話しした通り、一旦こうと決めたら意地でも退かない人。仕方なく僕のほうが折れ、その場で読んでみたところ、いろいろ問題があり、それを指摘しました。すると「ぜひ君が翻訳をやってくれ」と頼みこまれて。どうしてもというので、単なる翻訳のピンチヒッターとしてではなく、この先も一貫して責任ある立場でこのクリエーションに関わらせてもらえるなら、という条件を提示しました。するとジャンは僕の目の前でやおらiPhoneを取り出し、フランスへ電話をかけて制作主任(=ジャンの妻)を呼び出すと、「もしもし、我らがファミリーに新しい仲間を迎えることに決めたよ。今後、日本に関する事業展開はすべて彼とやっていくから」と。あっけにとられましたが、それ以上に感激し、高揚したのをよく覚えています。
【02:日仏の文化ギャップのすり合わせ作業】
片山:地方の劇場の公演であれだけ多くの劇評が出るということは、ジャンはフランスではすでに高い評価を得ている演出家なのでしょうか?
平野:ジャンは34歳くらいでカーンの公立劇場の芸術監督になっていて、これはとても若いです。しかも彼はフランスの国立高等演劇学校(コンセルヴァトワール)の出身ではないんですね。高卒でそのまま演劇の道に入ったかんじで、フランスではきわめて稀なケースといえます。僕は僕で博士課程ではアルジェリア戦争史を専攻していたまったくの門外漢なので、ジャンに「そもそも僕は演劇の研究なんかしたことない人間なんだよ、それでもいいの?」と言ったら、ジャンは「そんなの僕もしたことないさ」という返事で。ちなみにレユニオン島の出身です。生まれ育ちはレユニオンで、高校を出てから劇場などでバイトしながらお金をためて、確かパリで仲間と一緒に廃屋のようなところを借りて、自分たちで手直ししながらアンダーグラウンドで活動をはじめたと聞いた気がします。いわば雑草育ちの成り上がりですね。フランスの演劇人としては極めてユニークなキャリアの持ち主ですが、かなり早い段階でパリのシャイヨー国立劇場に招かれて作品を作っていますので、いわゆるエリートではないのだけれど、かなり若くから実績を積んできた人だといえます。
片山:翻訳にあたって、彼からリクエストはありましたか?
平野:翻訳と翻案の線引きですね。もともとはフランス軍人が主人公で第一次世界大戦の塹壕戦の話なのですが、それが日本人で第二次世界大戦になっている。骨格が大幅に変わるわけです。ジャンは、いかにも「西洋人がオリエンタリズムでやってみました」みたいにはしたくないと言っていました。かん違いしてわびさびにあこがれてとか、サムライやチャンバラとかに染まっているようには絶対したくないということで、丁寧に取材・調査していました。僕もそういう残念なフランス人には辟易していたので、ジャンの姿勢にとても好感をもちました。
片山:仏語版と日本語版の一番大きな違いは、第一次世界大戦が第二次世界大戦になったことみたいですが、他の状況設定については、あまり変更はなかったのでしょうか?
平野:あとは「神」の問題ですね。キリスト教的な発想を日本語版ではどうするのかという問題がありました。日本人兵士の話なので、キリスト教の一神教的世界観はあり得ない。ある程度は天皇であるとか、神道と仏教の混交など、日本的宗教観に寄せていかなければ説得力を持たない。この点についてはジャンと相当議論を重ねました
片山:このすり合わせで、フランス人であるジャンが持っている日本観とこちらの認識とのずれが問題になったりしませんでしたか?
平野:ジャンは勉強家で知識がありますし、他者や異文化に対する敬意もしっかり持っている人ですから、こちらが丁寧に説明すると「なるほど、それはきっとそうなんだろう」という受け取り方をしてくれました。「あなたがたはそう言うけれど、フランス人はこう思っているからこちらに合わせてほしい」というのはない人です。
片山:彼がレユニオン出身というのと、そういった相対化できる視点というのは関係あるかもしれませんね。
平野:そうですね。あの人は、いわゆる六角形のフランスについても距離のある人です。海外県、すなわち旧植民地であるレユニオンで育ったからこそ距離をとってフランスを見られる。それと同時に、レユニオン出身であるからこそ、フランスで活動するにあたっては、正統性を担保するというか、文学や哲学などのヨーロッパの教養の正統や根幹的部分は大事にしていますね。そこを押さえていないと軽んじられるというのがあるのかな。
片山:ジャンからは演出にあたってどのような要求がありましたか?
三島:最初は色んな映像を見せられました。外国の監督が撮った日本の軍人の映像とか、あとはフランスに行く前にこの作品を見ておいてくれというのがいくつかあって���それが市川崑監督の『ビルマの竪琴』と『野火』、それから小林正樹監督の『人間の条件』。
片山:演技のレファレンス資料としては、指定された映画の映像がベースだったのですね?
三島:それはもちろん、かなり参考にしました。この場面はあの映画のあの感じでという風に指示があって。「これで本当にいいのかな?」と思いながら、自分なりに考えてやったことを提示しました。お互いの誤解の中から、コミュニケーションが積み重なって、それが表現になっているように感じました。
【03:独立した個人のプロジェクトとして作品制作を始める】
片山:2010年の秋に三島さんを見て、それから2011年の2月にはもうこの作品を三島さんで再演することを決めていたんですね。でも初演は2014年春なので、それからかなり時間がたっていますね? 実際の稽古はSPACの公演が決まってからはじまったのですか?
三島:いえ、2012年の12月に、当時ジャンが芸術監督をやっていたカーンに呼ばれて、クリエーションしました。2週間で作ってしまう感じ。
平野:この時点ではSPACでは公演の話は全然出ていなくて。公演の可否については宮城さんも保留だったのですが、われわれはそういう状況のなかで実現に向けてできることを進めていきました。
三島:きっかけはSPACだったのですが、SPACとの契約ではなく、僕個人の活動としてこの作品の制作を行うというかたちで、作品を作っていったのです。平野さんもSPACとの契約ではなく、僕とジャンとの独立した仕事としてこの作品に関わることになりました。
平野:SPACの制作ではなかったので、稽古場をお借りするのもそう簡単ではなく、ジャンが当時、芸術監督をやっていたカーンの劇場が制作を丸抱えする形でのスタートでした。それでカーンにわれわれを呼んで、航空券、滞在費、ギャラもカーンの劇場が持つ。ジャンは男気のある人なので、自分がやると決めたら責任もって引き受ける、親分肌の人なんです。そこで2週間稽古を行いました。
片山:2012年の12月にカーンで2週間のクリエーションをやって、そこで試演会をやったのですか?
三島: 12月に劇場関係者の人に通し稽古は見せました。このときは美術はなしです。セリフも完全に覚えるのではなくて、台本を譜面台みたいなものに置いてそれを見ながら動くという感じでした。その一年後の2013年12月に美術も作り、字幕も出すかたちで、カーンでプレ公演を行いました。カーンの劇場からちょっと離れた場所にある稽古場のような場所です。その時点には2014年春のSPACふじのくに⇆せかい演劇祭で上演されることは決定していました。日本初演が決まっているなかでのフランス稽古というつもりで僕は行ったのですが、実際には稽古は一週間だけで、残りの一週間はほとんど色んな人に見せるプレ公演というという感じでした。
【04:ふじのくに⇄世界演劇祭での初演】
片山:ふじのくに世界演劇祭での公演はどういう風に決まったのですか?
三島:当初は春フェスでの上演ではなくて、SPAC俳優の自主企画公演、《ピアノと朗読》みたいな感じの延長線でできればいいなと僕は考えていました。そういう形でなら上演できるように思ったのです。ところがジャンが直接宮城さんに上演を売り込んだんです。ものすごく熱心に。メールはもちろん、仕事やバカンス��日本に来たとき、少しでも時間があると静岡にすっ飛んできて、「三島と創る芝居をSPACで上演させてくれ」と宮城さんに直談判したんです。しまいには「やってくれないと噛みつく」とか宮城さんに言ったそうです(笑)。宮城さんは最初はニコニコしながらいなしていたのですが、ジャンのその熱意は我々の作品の《SPACでの上演》という方向に宮城さんを動かしたのです。まさか芸術祭のプログラムとして上演されるとは僕は思っていなくて、芸術祭での上演が決まったときはものすごいプレッシャーを感じました。
片山:私が演劇祭での初演時にこの作品を見に行かなかったのはあのタイトルが実は引っかかったからなんですよ。フランス人の勘違いジャポニスムが盛り込まれた作品かなと思ってしまったのです。
平野:そうですか。あのタイトルは宮城さんの提案なのですが、我々としては演劇祭というこれ以上ない場を用意していただけた以上、あとはお任せしようと。ジャンは「宮城さんがやると言ってくれたんだから、細かいことはぜんぶ任せる」みたいな任侠の人のようなところがある人なんです。日本語のタイトルは『旗本退屈男』のもじりになっていて、実際にそれで興味を持って観に来てくださった観客の方も多かったと思います。
片山:静岡での初演の反応、感触はどうでした?
三島:正直、初日の舞台が終わるまでは、自分でもこの作品が日本人の観客にどう受け止められるか本当に不安でした。「こういうのもありだけれど……」という保留つきの反応が多いのではとか。
片山:静岡の前にやったカーンの試演会での反応はどうだったのですか?
三島:カーンでは評判がすごくよかったんです。ただ見に来ていたのはほぼ関係者だったので、一般の観客のフラットな評価というふうには受け取れませんでした。
片山:それでは日本での初演のときはかなり緊張されましたか?
三島:ものすごく緊張しましたね。終わって照明が消えたあと、ぱらぱらと拍手があるくらいかなと思っていたのですが、初日の舞台が終わってカーテンコールのときの拍手が、予想していたよりも熱狂的で、手ごたえを感じました。本番前の通し稽古を見に来てくれたSPACの人たちもいたのですが、一人芝居だったのでとりわけ感想を言うと僕が影響を受けると思って気をつかっていたみたいで。「がんばって」ぐらいで、感想については宮城さんも含め誰も一切何も言わなかったのです。
片山:平野さんも初日、当然劇場にいらしたと思うのですが、「やった!」という手ごたえはありましたか?
平野:実はあまりよく覚えてないんですよ(笑)。僕は上演中も字幕オペをやっていたんですが、これがかなり大変で。終演後はすぐにアフタートークの通訳をやらなくてはならなかったし。感慨とかお客さんの反応をうかがう余裕がなかったんですね。でも手前みそではありますが、宮城さんが翻訳をとてもほめてくださって。「これは平野君でなければできない仕事だったんでないか」と後からわざわざメールをいただきました。一方で非常に詩的なテクストだったので、耳で聞くだけでは理解しにくい箇所があるのではないかという懸念が稽古の段階から取沙汰されており、それについての具体的かつ有意義なご指摘もいただきました。

〔リモージュ公演写真。photo: © Tristan Jeanne-Valè〕
【06:制作チームの信頼関係】
片山:2014年春のSPACでの公演以降は、昨年末、2016年12月のリモージュでの公演まで、この作品の公演はなかったのですね? 「いったいどうなったのだろう?」と不安になったりしませんでしたか?
三島:ジャンは「いずれフランスで必ずやるから」と言っていたので、いつか上演の機会はあるだろうと思っていました。焦りは全くなかったですね。僕はこの作品は自分のライフワークとしてやることになる作品と考えています。長いスパンで上演を続けて、そのときどきの経験でゆっくり育てていく作品にしたいと思っていますので。
平野:その間にジャンはカーンの劇場からリモージュの劇場に移籍しました。われわれがなぜこんなに安心してこの作品に取り組んでいけるかと言うと、ジャンは本当に言ったことを全部やる男なんですよ。「リモージュには劇場だけでなく、俳優養成の学校がある。自分はそろそろ次代の俳優を育成することも考えていかなければならないと思っている。だから絶対リモージュに行くんだ」、と彼は前から言っていました。で、そのとおり移ったんですね。個々のプロジェクトから自分の進路まで、有言実行の人なんですよ。2014年にSPACでやって、当初はその翌年にフランスでやると言っていたんですけど、それがだめになっても、ジャンがやると言っているんだから、どうせいずれフランスでやるんだ、という気持ちでわれわれは待っていました。
片山:リモージュでの公演決定の連絡があったのはいつ頃だったのですか?
三島:2015年の秋ですね。ちょうど僕はSPACで『王国、空を飛ぶ』の稽古をやっていたときでした。『王国』のときは筋肉トレーニングをハードにやっていた時期で体がサイズアップしていたので、それを来年に向けて体を絞っていかなければならないなと思ったのを覚えています。
片山:フランスでの公演の場合、契約はどのように行ったのですか?
平野:この作品に関してはSPACを通しての契約ではなく、僕は翻訳、通訳、字幕オペのほか、契約手続きを含め、制作業務全般を行いました。スケジュール調整から航空券の購入、出演料、映像や写真の整理、稽古日を含めた日当の問い合わせなど全てです。またこの作品では、私は翻案で大きく関与したので、僕とジャンの共作になっています。権利を完全に二等分にしようとジャンの方から率先して提案してくれたのです。著作権使用料も僕はいただいています。こういう部分でジャンは本当に信頼できる人間なんですよね。ファミリーになったら駆け引きとかいっさいしない。ちょっとマフィアっぽいというか。もちろん外とはいろいろ交渉するんですよ。でも身内になったら何でもざっくばらんに言えるし、絶対に嘘はつかない。
三島:出演料、交通費、滞在費などすべてリモージュの劇場の負担でした。
片山:向こうでのクリエーション期間中はどこに滞在していたのですか?
三島:劇場から歩いて15分くらいのところにあるアパルトマンに滞在しました。
平野:公演の稽古の前にまず2週間、演劇学校での授業というのがあって。この演劇学校での授業と公演のセットで招かれたんです。前半2週間は授業、後半2週間は公演というかたちです。
片山:授業プログラムを考えて渡仏したわけですね。
三島:SPACでやっている俳優訓練法を柱にごく大ざっぱにプログラムをイメージしていました。2週間のワークショップの講師をやるのは僕にとっては初めての経験でした。現場で生徒たちの状態を見てから具体的にどうしようか決めました。
片山:最後に作品を上演したりしたのですか?
三島:俳優訓練法だけだと間が持たないかなと思って、後半の一週間は作品を作ろうかなと思って戯曲も用意していたのですが。実際には作品を作る時間はなかったです。一日6時間で2週間、月から金で10日間なのでけっこう時間があると思っていたのですが。
片山:フランスの俳優志望の生徒たちは、頭でっかちでフィジカル面で弱い人が多いと聞いたことがあるのですが、どうでしたか?
三島:いやフィジカルができていないなんてことはなかったです。リモージュの生徒たちはすごく優秀でした。ただ同じようなことを僕も聞いていたので、行く前は日本の高校演劇みたいな感じなのかなと思っていたのですが、とんでもなかったです。
平野:補足しますと、校長であるジャン自身がものすごく俳優の身体性に重きを置く人なんです。彼が三島さんにほれ込んだ最大の理由は、それこそ三島さんがフランス人俳優が持っていない身体性を持っている点で、逆に言うと三島さんがこれだけほれ込まれたのはジャンからするとフランス人俳優の身体に不満があったからですね。そういうこともあって、彼がリモージュに移って最初に選んだ生徒たちの選考においては、身体性を重視したそうです。500人からの応募があったと聞いています。
片山:現地ではコミュニケーションのギャップみたいなことはなかったですか?
三島:ないですね。コミュニケーションに対しては皆無。最初は言っていることがうまく伝われないとかあるんではないかと思ったのですが、そんなことはまったくなくて。ちょっと説明したら本当に本質的なところにたどり着く。あ、これできるんだったら、これもやろうという感じで、どんどん進んでいきました。思っている以上に何もかもがスムーズでしたね。
平野:学校だけでなく、2012年のジャンとの付き合い以来、われわれのあいだでコミュニケーションの行き違いみたいなことはまったくなかったです。ジャンの演出の面でも、スタッフとのコミュニケーション、劇場スタッフの受け入れ態勢にも。アシスタントもいつも身を粉にして働いていつも機嫌がいいし。ジャンはそういう環境づくりに長けているんですよね。気持ちよく仕事ができない人とは仕事はしない。

〔リモージュ公演写真。photo: © Tristan Jeanne-Valè〕
【07:リモージュ公演の様子】
片山:今回は公演のための稽古は現地でどれくらい行ったのですか?
三島:リモージュでの稽古期間は4日間だけでした。そのうちジャンがいたのが2日だけ(笑)。それも一日中やるわけではなくて、「疲れているだろうから2時入りでいいよ」みたいな。 稽古の初日にいきなり頭から最後までやりました。この初日稽古には演劇学校の生徒たちが見に来てくれました。
片山:日本でも相当な段階まで準備していたのですか?
三島:2014年にやったことを踏まえて、セリフだけはしゃべり込むだけしゃべり込んでいこうと思っていて、リモージュ行きの三か月前から準備していました。ノルマを決めて一日に何回、最初から最後までセリフを間違えずにしゃべるとか。本能に叩き込むという感じでなければだめだと思って。それでセリフは完璧に入れて向こうに行ったのです。しかしセリフ以外は全部忘れていました。でも音がかかった瞬間に、体の記憶というのは根深くて、その感じにすっと戻れた。
片山:リモージュ版では2014年のSPAC版からの変更点はありましたか?
三島:SPAC版では4面囲みだったのが、3面囲みになりました。これが大きい変更点ですね。日本の公演では真ん中に櫓にあって、客席が4面でした。背中まで見られていたのです。リモージュ公演では字幕をつけなくてはならないので、3面になりました。櫓は盆踊りの櫓がモデルなので、食卓テーブル二つ分くらいの広さです。
片山:日本の歌曲も作品で使ったようですが、これはジャンからそういうリクエストがあったのですか?
平野:一緒に調べました。例えば学校の愛唱歌で誰でも知っている曲とか、少し神秘的なものとか。一緒に探してYoutubeで聞かせてという感じで。
片山:今回、私が確認しただけでも劇評が6本ありました。これは異例なことだと思うのです。地方の劇場での公演で6本、しかも好意的でかなり熱い内容の劇評が多かった。向こうの観客の反応も熱狂的でしたか?
平野:お客様の反応は本当によかったですね。
片山:リモージュ公演のほうがむしろ日本での初演より緊張はなかったのですか?
三島:リモージュでの公演は、日本での初日ほどセンシティブというかナイーブ、不安になることはあまりなかった。体の状態が多少万全とは言えないところがあったので、最後まで同じ状態でいけるかなというのはありましたが、これはまあ普通によくあることなので。
片山:劇場のキャパはどれくらいだったのですか?
三島:150人くらいです。
平野:舞台上舞台の特設だったので、それくらいになりました。本来の座席数は400くらいです。
片山:今回の成功のカギは? やる前から「いけるぞ」という感じはあったのですか?
三島:僕はフランスに関しては大丈夫だと思っていました。カーンでやったときの感触からいって。
平野:カギはやはり三島さんの身体ですね。
片山:フランスの観客からすると非常に特異で印象的な身体性だったのですね?
平野:本当にそれはそうだと思います。90分という長時間、一人で舞台にたち、膨大な詩的なテクストを語る。字幕が観客にとってストレスになるかと思ったら、「いや、大丈夫。途中からそんなに読もうと思わなくなった(笑)。あの人を見ていればいいから、そんなに字幕が読めないストレスはない」といったことを言われました。書き手としては複雑かもしれないし、せっかく長台詞覚えた三島さんも気の毒だし、ついでに字幕をせっせと出している僕もちょっとだけ悲しいですけれど(笑)、それだけ三島さんの身体の存在感があったということだと思います。
三島:僕としては、ことばによって自分の身体が持っている潜在的な感覚を解放するという感じです。自分が何かをコントロールしているというよりは、言葉を発した時に体のなかに起こっていることにあらがわないでやっているだけなんです。それがいいのかもしれない。ジャンの演出自体、俳優の作為みたいなことを一切やらない。自然に出てきたもの自体をどう見せるかという感じなので。
片山:再演の予定はありますか?
平野:いろいろと話は出ていて固まりつつあるのですが、今の段階ではまだちょっと言えない状況ですね。フランスでも再演を目指していますが、まずは日本での再演を狙っています。
【プロフィール】 三島景太 1967年生。福岡県福岡市出身。水戸芸術館ACM劇場専属俳優を経て、1997年のSPAC創立時より所属。宮城聰、鈴木忠志、イ・ユンテク、竹内登志子、オマール・ポラス、原田一樹、今井朋彦、小野寺修二等、様々な演出家の作品に出演。国内外40都市以上での公演経験を誇る名優。主な主演作品『ロビンソンとクルーソー』『ドン・ファン』『ドン・キホーテ』など。
平野暁人 東京都出身。翻訳家、通訳(フランス語、イタリア語)。戯曲から精神分析、ノンフィクションまで幅広く手がける。戯曲翻訳としてはパスカル・ランベール『愛のおわり』、モーリス・メーテルリンク『盲点たち』他多数。訳書にカトリーヌ・オディベール『「ひとりではいられない」症候群』(講談社)、クリストフ・フィアット『フクシマ・ゴジラ・ヒロシマ』(明石書店)他。演劇における日仏共同事業の仲介者として、青年団やSPACをはじめ、ジュヌビリエ国立演劇センター、リムーザン国立演劇センターなど国内外に複数の拠点を置き活動を続ける。
ジャン・ランベール=ヴィルド Jean Lambert-wild 劇作家・演出家。1972年、アフリカ・アジア・ヨーロッパの文化が混在するレユニオン島(フランス海外県、マダガスカル島の東方)生まれ。その特異な風土で培われた詩的想像力と、舞台技術に関する豊富な知識に支えられた魔術的演出術が高く評価され、2007年にノルマンディー国立演劇センター(コメディ・ド・カーン)、2015年よりリムーザン国立演劇センター(ユニオン劇場)の芸術監督、ユニオン・アカデミー、リムーザン国立演劇学校の校長。公式ウェブページ(英語):http://www.lambert-wild.com/en
【参考リンク】 ・ 『磐谷和泉の栄光と倦怠(ジャン×Keitaの隊長退屈男)』舞台映像抜粋Splendeur et lassitude du capitaine Iwatani Isumi:https://youtu.be/x4dNBJw87nQ ・ ユニオン劇場アカデミーでの三島景太ワークショップ Stage « Méthode Susuki » dirigé par Keita Mishima : http://academietheatrelimoges.fr/stage-methode-susuki/ ・ ユニオン劇場『磐谷和泉の栄光と倦怠』公演ページ:http://www.theatre-union.fr/fr/spectacle/splendeur-et-lassitude-du-capitaine-iwatani-izumi
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