Tumgik
#寄り目猫
yossixx · 2 years
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#猫 #ねこ #cats #ねこすたぐらむ 本日の夜勤帰りに #高架下の猫 #黒しっぽ #寄り目猫 #黒猫 と初めて見る?子猫 #白角ハイボール https://www.instagram.com/p/ChX-RTkhZh0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ike2910 · 2 years
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2022年10月のカレンダー🗓は ピュリナ関係者 @purina_jp とフォトグラファー 阪井壱成さん @isseisakai に撮っていただいたカレンダーです❣️ ネスレ・ピュリナの #いっしょがいいよね をコンセプトとした企画でした✨ マリー🎀が亡くなった翌月だったので私もそのままの状態で映っています💦 マロンとアムを可愛く写していただいて感謝です💕 10月このカレンダーで楽しみます✨  #ピュリナワン  #ネスレ  #阪井壱成 #フォトグラファー  #purina #カレンダー  #持っている方は私を寄り目で見てね  #坂口マロン  #坂口アム  #コスプレ猫  #ザビエラー  #ザビエル首輪 #猫好きさんと繋がりたい  #ねこすたぐらむ🐱  #catlover #ねっこ https://www.instagram.com/p/CjPFPi8pvhc/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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aiart-blog · 2 months
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Cat lingerie
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カワイイ彼女に猫ランジェリーを着せて部屋をウロウロさせたいという欲望を余すこと無く具現化した画像になります。
因みにこのランジェリーはπの大きさやカットアウトされた部分から見える谷間も最も重要なんですが、引き締まったお腹や程よく鍛えられた腹筋も注目すべきポイントだと思うんですよね‼
こんな子が四つん這いになってにゃあにゃあと言いながら笑顔で近寄ってきたらどうします?抱き締めちゃうでしょ?
構って🎵構って🎵とスリスリもしてくるのです❣撫で撫でしちゃうでしょ?
ご褒美に小皿にミルクを注いでペロペロと飲ませるのってどうですか⁉なんか変な性癖に目覚めちゃいそうですね。…うん、ヤバい。
という訳で。 今回はこれくらいにしておこうと思います。
English) The desire to fully embody the image of wanting to dress up my cute girlfriend in cat lingerie and have her wander around the room has been realized without reservation.
By the way, in this lingerie, the size of π and the cleavage visible from the cutout parts are the most important, but I also think that the toned abdomen and moderately trained abs should be points to focus on!
What would you do if a girl like this got down on all fours, saying "meow meow" with a smile and approached you? You'd hug her tightly, right?
She'd also rub against you, asking for attention! You'd probably end up petting her, right?
How about rewarding her by pouring some milk into a small dish and letting her lick it up? That might awaken some strange fetishes… Yeah, that's dangerous.
So, yeah. Let's stop here for now.
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───────▼ ✔ Follow me 🎵  Because I publish your favorite images every day…  I want you to come see me again ❤
───────▼ ✔ Thank you so much for your support ✨  "Likes" and "comments" encourage me to continue 🎵
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m12gatsu · 5 months
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無題
死ぬ夢を見た。宇宙空間で安楽死する夢。宇宙船は全長50メートルくらいあるL字型の座椅子みたいな形だった。志願者たちはその座面に乗り込んで、背もたれの部分に備えつけられた把手をめいめいつかみ、出発の時を待っていた。効率がいいな、と思った。床と背景しかない部屋。舞台装置のようでもあった。出発前にインスタグラマーみたいな男が、手すりに寄りかかって写真を撮り、何か辞世の句めいたことをブツブツ口走っていた。馬鹿かと思った。身投げとか銃で撃たれる夢も見たことがあるけれど、今までで一番臨終する瞬間の感覚が生々しかった。これが死か! と思った。観念的な死ではなくて、実感としての死を体験した。視界は真っ暗で、一点に強い力で意識ごと吸い込まれていく感覚。『すべて上昇するものは一点に集まる』っていうフラナリー・オコナーの短編があった。全身麻酔に抵抗するみたいに、ちょっと堪えようとしたけれど、ほどなく意識が飛んだ。その瞬間目が覚めた。入口が出口だった。寝る前に着けた蒸気でホットアイマスクが視界を覆っていて、一瞬パニックになった。心臓がバクバク鳴っていた。
母方の祖母が死んだ。認知症を患って久しく、年明けに施設で胸の痛みを訴えてそのままだった。前後のことはあんまり憶えていないし詳しく書く気力ももうないんだけど、長らく献身的に面倒を見続けていた母の苦労と悲しみと喪失感が果たして幾許のものか、おつかれさまでしたって心から母にいった。あとは安心して自分の人生を生きていってほしい。祖父が死んだ時はコロナ禍只中で火葬にも立ち会えなかったけれど、今回はちゃんと収骨にも立ち会えた。骨上げってマジで常軌を逸した風習だと思うんだけど、でも、あれがあるから遺族は死を実感として受容していけるんだな、と骨になった祖母を見て思った。萎縮した脳を覆っていた頭蓋骨は、卵の殻みたいだった。昔父方の祖父が死んだ時、焼き場で祖母ちゃんが「これで本当にいなくなっちゃった」といって泣いていた。
寝しなに神の訪問を受けた彼女が、2024という数字は2で割り続けられるような感じするけど253で割れなくなる、そして253は素数である、という天啓を授けてくれた。俺はお返しに、「猫の恋」って春の季語なんだよ、と教えてあげた。
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brownie-pics · 1 year
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’23.2.26 今日は @neko-no-oto さん、 @masachi さんお二人が今年も京都で合同展に参加されているとのことで出かけてきました。
会場でお二人と談笑、そこに @moji2 さんも来場して皆でびっくりw。楽しい時間を過ごした後、今回もneko-no-otoさんカレンダーを受け取って帰宅。その道中にこれまた今回もカレンダーと一緒に観光。まずは裏寺町の宝蔵寺へ。ここには京都の画家、伊藤若冲親族のお墓がありまして、まずはいきなりお墓と💦記念撮影。・・でも若冲本人のお墓は伏見の別のお寺にあることが帰宅してから判明💦💦。てっきりここで眠ってると思ってたんですが、そうだったのね・・。
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四条河原町でお買い物に向かうmoji-2さんと別れて四条大橋を東へ渡ります。渡ったすぐにある出雲阿国像とパシャリ。さらに東へ進みます。
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ここでエリオット・アーウィット展を発見。会期延長で今日が最終日。これは知らんかったと即寄り道。好きな写真家のオリジナルプリント見れて良かった良かったとカレンダーの猫さんも言ってるように見えますw
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そして祇園の北側エリアの細い路地も通って・・
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四条通の東のドン突き、八坂神社へ。奥へと延びる道路が四条通。
・・今回は引き写真が多くてカレンダーがわかりづらいな・・。
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八坂神社その2。写ってないですが観光客がかなり増えてます。外人さんも多かったです。
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八坂さんから四条通を戻って、四条大橋の少し手前にある仲源寺にて。目の病気に霊験があるそう。
・・これ撮った後京阪電車��乗って帰路につきました。久しぶりの方々3人にお会いできてよかったですw。
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monthly-ambigram · 11 days
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2024-6月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「中華」です◆
今月は参加者の皆様に「中華」のお題でアンビグラムを制作していただいております。中華といえば漢字発祥の地。現代の蒼頡たちの宴をご覧ください。今月も逆さまな作字が集まっております。
ではまずはdouse氏から。
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「麻婆茄子」 回転型:douse氏
180°回転させても同じように麻婆茄子と読めるアンビグラムです。中華には「福到了」という福の字を上下逆さにひっくり返して貼るアンビグラム的な縁起物の風習がありますが 本作は麻婆茄子が無限に到来しそうな御目出度い回転字面になっています。対応解釈が最高ですね。この語句でこの文字組みが出来るのはきっとdouse氏だけでしょう。
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「酢豚」 回転型:peanuts氏
世界範囲で有名な中華料理の一つです。酢豚は日本で付けられた名称で 中華料理においては広東料理の「古老肉」や上海料理の「糖醋排骨」が該当するようです。本作は作字のデザインと対応解釈が高次で両立した理想的アンビグラムです。「乍/月」部分のギミックは美しくてかっこいいです。
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「酢豚」 図地反転鏡像型: いとうさとし氏
左右の鏡像図地で酢豚。作者いとうさとし氏はネガポ字(図地反転)の達人です。本作は真ん中から折りたたむとピッタリ嵌ります。まるでこの漢字がもとより嵌り合う構造を持っていたかのような自然さです。
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「回鍋肉」 図地反転鏡像型:douse氏
四川料理の一つ。本作は斜め鏡像の図地反転アンビグラムです。文字の組み方がテクニカルでブリリアントカットされたような光学的な装いが抜群にカッコいいです。
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「回鍋肉」 図地反転鏡像型: いとうさとし氏
上下の鏡像で図地反転になっている回鍋肉。日本語のアンビグラムは2022年に入ったころから飛躍的に進化発展した印象がありますが とくにネガポ字(図地反転)の進化は顕著で 英語圏でも作例はさほど多くないこのジャンルが日本ではたくさん作られるようになりました。それも本作の作者いとうさとし氏の尽力が大きいでしょう。
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「酸辣湯」 鏡像型:螺旋氏
中国料理のスープの一つで 酸味・辛味・香味が特徴。本作は斜めの鏡文字で組まれています。斜めの鏡像型は漢字のアンビグラム制作に向いた対応だと思います。うまく作ればアンビグラムだと見破られない作字が可能で 本作も「束」部分が自然で驚きます。
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「中華そば」 敷詰振動同一型:Jinanbou氏
発想が面白いです。「華」の字の中に異なる文字を幻視し抽出するその眼力には感服します。これは文字に隠された秘密のゲシュタルトを解析する行為でアンビグラム作りには欠かせないセンスです。
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「青椒肉絲」 重畳型:きいろいビタ氏
ピーマンと細切りにした肉などを炒めた中華料理。本作 重畳型は同じ図形で韻を踏み 青椒肉絲と読ませるアンビグラムです。そのまま亜細亜のどこかの国で商品のロゴとして使用されているのではと思えるほど完成度が高いレタリングです。 
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「杏仁豆腐(⿸广フ)」 旋回型:Σ氏
中国発祥のデザート。135°回転の旋回型アンビグラムです。「腐」の字が「广」の中に片仮名の「フ」を入れた略字になっているところが凄すぎます。この略字は実際にゲバ字(アジビラ文字)などで使用例があります。柔軟な発想ができる人のアンビグラムは読みやすいですが 本作は作者Σ氏のアンビグラムが優れている理由の一端が垣間見える好例です。
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「中華/北京/上海/���東/四川」 共存型(回転・鏡像):ラティエ氏
一般に四大中国料理と言われている4つの場所に お題をプラスした多面相アンビグラム。なんと5パターンの変化が起こる作字なのです。北京/上海/広東/四川は回転型で 大きく表示された中華はその鏡像になっています。 多面相漢字アンビグラムの制作はある種「挑戦」ジャンルです。多面相を作ろうとするその発想や度胸だけでも凄いですし 本作はその挑戦に成功していると思います。
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「横浜中華街」 回転型:ぺんぺん草氏
東アジア最大の中華街を回転アンビグラムに。細かい説明は無用の傑作。この完璧な対応解釈をご覧ください。けしてアンビグラマビリティは高くない語句ですが冷静的確に作字されています。最高です。
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「神戸」 回転型: 「長崎」 鏡像型: 「横浜」 重畳型:.38氏
日本三大中華街。それぞれ趣向を凝らした楽しい対応解釈で可読性も充分高い設計です。 これは文字数寄にはたまらない作字ですね。そのまま都市の紋章に使用してほしいナイスデザインです。
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「横浜中華街散策中隠処的拉麺店発見」 回転重畳型:超階乗氏
ブレードランナーに出てきても違和感のないサイバーパンクアンビグラムの名作。文字の各所に丼図案などが組み込まれていて そのおかげで回転重畳構造を把握しやすい親切設計です。回転重畳型とは ある図形の上に同じ図形をレイヤーで重ね、上に重ねた図形だけを規則正しく回転させて文字を形成するアンビグラムです。
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「西安」 回転型:うら紙氏
陝西省の省都で、旧名は長安というのは有名でしょう。 かっちりした輪郭でありながら墨のカスレを生かしたステキなタイポグラフィですね。アンビグラマビリティの高い語句ですが図案としてきれいにまとめるには作家の力が必要で、うら紙氏はその能力に長けています。
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「Qingdao/青島」 図地反転回転共存型:ヨウヘイ氏
青島(チンタオ)は中国有数の港湾都市・商工業都市・国際都市。 図地反転で漢字の隙間にアルファベットを見出そうとすると、青島は横画が多くて打ってつけの言葉なのですね。省略があっても読み取りやすい作品です。
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「シャンハイ」 旋回型:つーさま!氏
上海は中国で最高位の都市である直轄市の一つ。 五面相の旋回型。「シ/ン」の点の有無のみの差をどう表現するか難しいところですが、少し角度を変えるだけで違って見えてきますね。羽様の形状とグラデーションも読みやすさに一役買っています。すばらしい作品です。
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「万里の長城」 回転型:douse氏
中国にある城壁の遺跡。中国の象徴の一つでしょう。 回転中心の作り方が見事です。「の」が伸びているのも不自然に見えず、「長」の横画を切っているので「長」のバランスもよく見えます。「万/戈」の字画接続の切り替えが見事ですね。さすがの一作です。
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「麺/龍」 図地反転鏡像型: いとうさとし氏
どちらも中国を象徴するものでしょう。 自然に読めすぎて言うことがないですね。図地反転にピッタリすぎる組み合わせが今回のお題によって発掘されたと言えるかも知れません。一点、「龍」の上部の突き出した部分は作者も悔しいところだと想像しますが、それを差し引いても可読性最高の傑作です。
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「伝奇/でんき」 振動型:kawahar氏
中国の古典的な演劇である戯曲形式の1つ。 氏の得意な「読み漢」で一作。ぐにゃりとした書体が「ん/ム」の振動などにマッチしていますね。読み漢はひらがなしか読めない人にも漢字が読めてしまう実用的な手法ですが、適用できる漢字は少なく本作のように限られた言葉だけです。
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「太極図」  図地反転回転型:lszk氏
「易」の生成論において陰陽思想と結合して宇宙の根源として重視された概念である「太極」を表した図。 中央の「極」に本家の陰陽魚太極図があしらわれています。太極図の円形を「太・図」にもあしらって統一感を出していますね。図と地が絡み合い逆転しながら文字を形成しているところが、陰と陽が互いに飲み込みあい無限に繰り返す太極の思想を表しているようです。
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「造書 研究」  回転共存型:意瞑字査印氏
「造書」を90°傾けると「研究」と読める対応です。造書とは文字を造るという意味。『蒼頡、鳥獣蹏迒の跡を見て分理の相別異すべきを知り、初めて書契を造る』 そのむかし蒼頡という人が鳥獣の足跡をヒントに漢字を発明した故事からの語句選択です。なるほどアンビグラム制作とは 新文字を発明する行為とも言えますね。
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「東夷/西戎」「南蛮/北狄」 回転共存型:兼吉共心堂氏
四つまとめて「四夷」、古代中国で中華に対して四方に居住していた異民族に対する総称。 筆文字の効果を生かした表現がすばらしいです。「夷/西」「虫/北」ではカスレにより字画の本数を増減させ、「南亦/狄」では墨垂れで字画密度差を克服しています。真似が難しいテクニックです。
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「東夷」「西戎」  重畳型: 「南蛮」「北狄」  振動型:lszk氏
「四夷」は「夷狄」あるいは「夷狄戎蛮」とも。 お誂え向きの言葉がきれいにそろっていたものですね。というのは簡単ですが読みやすく仕上げるのは難しい字形もあります。氏は知覚シフトのバランス感覚が抜群なので調整の妙もさることながらこの対応にも気付けるのでしょう。
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「劉備玄徳/関羽 張飛」 回転共存型:KSK ONE 氏
「蜀漢」を建国した劉備と、劉備に仕えた関羽・張飛。三国志の武将からのチョイス。 髭文字ならではのハネなど遊びの部分を生かした作字ですね。一文字目の「劉」が読みやすくすらすらと読みを捕まえることができます。関連する名前同士でうまく対応付けできるのが運命的ですね。
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「熊猫」 敷詰図地反転型:松茸氏
ジャイアントパンダのこと。 パンダの白黒は図地反転にもってこいの題材ですね。どうやって考え付くのかわからない図案が毎回驚異的で目を白黒させてしまいます。きちんと敷詰できるのか不安になりますがちゃんと隙間なく並びますので安心してください。
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「伊布」  旋回型:YФU氏
「イーブイ」の漢字表記。 久方ぶりに参加していただきました。言葉のチョイスも氏らしいですね。図形の長さを読みやすいところに調整するバランス感覚は健在です。
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「マオ」 交換式旋回型:ちくわああ氏
かいりきベア氏の楽曲名より。「猫」の意味もある中国語らしい言葉の響きです。 線種を変えているのでかわいらしい作字になっています。対応付く字画も分かりやすいですね。それでもうまく敷き詰めてみるのは骨が折れそうです。
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「西游记」 回転型:オルドビス紀氏
16世紀の中国の白話小説、繁体字では「西遊記」です。 簡体字をうまく活用しているのですね。「遊」よりも自然に回りますし、「記」よりも「西」との相性がよく一石二鳥です。「西・记」の右下がりのラインと「游」の右上がりのラインの視覚効果が心地よく作字として最高の仕上がりだと思います。
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「 不 此 君 我 / 当 今 災 偶 成 夕 已 為 / 時 日 患 因 長 渓 乗 異 / 声 爪 相 狂 嘯 山 軺 物 / 跡 牙 仍 疾 但 対 気 蓬 / 共 誰 不 成 成 明 勢 茅 / 相 敢 可 殊 嘷 月 豪 下 / 高 敵 逃 類 」 交換型:繋氏
「山月記」より。縦に読んでください。 7×4の組全体を縦横に交換するともう一方になるという超絶技巧です。「爪」(爪痕の装飾がにくいです)を基準にすると見つけやすいでしょう。じっくりご覧ください。
最後に私の作品を。
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「截拳道」 交換式旋回型:igatoxin
≪友よ水になれ≫で有名なブルース・リーの武術、截拳道(ジークンドー)から。
お題 中華 のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「猫」です。長靴をはいた猫、シュレディンガーの猫、仕事猫、吾輩は猫である、猫男爵、猫目石、煮干し、マタタビ、夏への扉、蚤、百閒、注文の多い料理店、ハローキティ、ドラえもん、など 参加者が自由に 猫 というワードから発想 連想してアンビグラムを作ります。
締切は6/30、発行は7/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー}   2月{TV}        3月{クイズ}        4月{健康}   5月{回文}    6月{本}               7月{神話}   8月{ジャングル} 9月{日本史}     10月{ヒーロー}     11月{ゲーム}         12月{時事}
2024年 1月{フリー}        2月{レトロ}   3月{うた}         4月{アニメ}    5月{遊園地}   6月{中華}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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patsatshit · 8 months
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いきなり偉そうなことを書いて各方面から顰蹙を買いそうなんだけど、あえて言う。僕は自分の日記より面白い日記を読んだことがない。これはハッタリでもなんでもなくて、それくらいの気持ちがないと何処の馬の骨とも知れないチャリンコ屋の日記に1,500円や2,000円を出して購入してくれている方々に申し訳が立たない。ただし「自分より」と言うのには注釈が必要。『富士日記』や『ミシェル・レリス日記』みたいな別次元の傑作は対象外として、近年、雨後の筍のように量産されているリトルプレスやZINEを体裁とした日記やエッセイ群を見据えての発言と思って頂きたい。商売としての仕入れはさておき、個人的に興味があったので色々と手を伸ばして読んでみたものの、そのほとんどが「私を褒めて。私を認めて。私に居場所を与えて」というアスカ・ラングレーの咆哮をそのままなぞらえたような内容、若しくは「持たざる者同士でも手を取り合い、心で繋がっていれば大丈夫」的な似非スピリチュアルなマジカル達観思想で構成されているので、正直ゲンナリした。しかもタチの悪いことに、そういうものを書いている人たち、あわよくば商業出版の機を窺っていたりするものだから、出版社や編集者の立場からしたらまさに入れ食い状態。「ビジネス万歳!」という感じでしょう。晴れて書籍化の際には口を揃えて「見つけてくれてありがとう」の大合唱。いやいやいや、ちょっと待って、あんたら結局そこにいきたかっただけやんってなりません?これまでの人生をかけて手にした「生きづらさ」の手綱をそんなにも容易く手放すんかい!と思わずツッコミを入れたくもなる。現世で個人が抱える「生きづらさ」はマジョリティに染まらぬ意思表明と表裏の関係にあった筈なのに、どっこいそうはさせないとばかりにどこからともなく湧いてくる刺客たちの誘惑にそそのかされては、呆気なく自らの意志で握手(悪手)に握手(悪手)を重ねる。ミイラ取りがミイラになるとはまさにこのことだ。以前、僕もある出版社の編集長から「DJ PATSATの日記を当社で出版させてほしい」という誘いを受けたけれど、もちろん丁重にお断りした。僕は自主で作った300冊以上の読者を想定していないし、それより多くの読者に対する責任は負いかねるというような趣旨の言葉を伝えた。そもそもなぜ僕が友人(マノ製作所)の力を借りながらわざわざシルクスクリーンという手間をかけて制作しているのかを理解しようともしない。編集長は口説き文句のひとつとしてECDの『失点・イン・ザ・パーク』を引き合いに出してこられたのだけれど、いま思えばそういう発言自体が安易というか不遜だと思わざるを得ない。結局その方は僕を踏み台にしようとしていただけだったので、負け惜しみでも何でもなく、あのときの誘いに乗らなくて良かったといまも本気でそう思っている。まぁ、これは僕個人の考え方/価値観なので他者に強要するものでもなければ、共感を得たいと思っている訳でもない。逆に彼らも推して知るべしだ。誰もが商業出版に憧憬を抱いている訳ではない。昔から煽てられることが好きじゃないし、賑やかで華やかな場面がはっきりと苦手だ。だからと言って消極的に引きこもっているつもりもなく、寧ろ積極的に小さく留まっていたいだけ。かつては各地の井の中の蛙がきちんと自分の領域、結界を守っていたのに、いつしかみんな大海を目指すようになり、やがて井の中は枯渇してしまった。当然、大海で有象無象に紛れた蛙も行き場をなくして窒息する。そのようなことがもう何年も何年も当たり前のように続いている現状に辟易している。そんな自分が小さな店をやり、作品を自主制作して販売するのは必要最低限の大切な関係を自分のそばから手離さないためである。何度も言うているように自営とは紛れもなく自衛のことであり、率先して井の中の蛙であろうとする気概そのものなのだ。自衛のためには少なからず武器も必要で、言うなれば作品は呪いの籠った呪具みたいなもの。そんな危なっかしいものを自分の意識の埒外にある不特定多数のコロニーに好んで攪拌させたりはしない。多数の読者を求め、物書きとして生計を立てたいのなら、最初から出版賞に応募し続ける。だからこそ積年の呪いを各種出版賞にぶつけ続けた結果、見事に芥川賞を射止めた市川沙央さんは本当に凄いし、めちゃくちゃにパンクな人だと思う。不謹慎な言い方に聞こえるかもしれないが、天与呪縛の逆フィジカルギフテッドというか、とにかく尋常ならざる気迫みたいなものを感じた。なぜ彼女がたびたび批判に晒されるのか理解できない。それに佐川恭一さん、初期の頃からゲスの極みとも言える作風を一切変えることなく、次々と商業誌の誌面を飾ってゆく様は痛快そのもの。タラウマラ発行の季刊ZINEに参加してくれた際もダントツにくだらない短編を寄稿してくれて、僕は膝を飛び越えて股間を強く打った。
佐川恭一による抱腹絶倒の掌編「シコティウスの受難」は『FACETIME vol.2』に掲載。
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ついでにこれまた長くなるが、かつてジル・ドゥルーズが真摯に打ち鳴らした警鐘を引用する。
文学の危機についていうなら、その責任の一端はジャーナリストにあるだろうと思います。当然ながら、ジャーナリストにも本を書いた人がいる。しかし本を書くとき、ジャーナリストも新聞報道とは違う形式を用いていたわけだし、書く以上は文章化になるのがあたりまえでした。ところがその状況が変わった。本の形式を用いるのは当然自分たちの権利だし、この形式に到達するにはなにも特別な労力をはらう必要はない、そんなふうにジャーナリストが思い込むようになったからです。こうして無媒介的に、しかもみずからの身体を押しつけるかたちで、ジャーナリストが文学を征服した。そこから規格型小説の代表的形態が生まれます。たとえば『植民地のオイディプス』とでも題をつけることができるような、女性を物色したり、父親をもとめたりした体験をもとに書かれたレポーターの旅行記。そしてこの状況があらゆる作家の身にはねかえっていき、作家は自分自身と自分の作品について取材するジャーナリストになりさがる。極端な場合には、作家としてのジャーナリストと批評家としてのジャーナリストのあいだですべてが演じられ、本そのものはこの両者をつなぐ橋渡しにすぎず、ほとんど存在する必要がないものになりさがってしまうのです。本は、本以外のところでくりひろげられた活動や体験や意図や目的の報告にすぎなくなる。つまり本自体がただの記録になってしまうわけです。すると、なんらかの仕事をもっているとか、あるいはただたんに家族がある、親族に病人がいる、職場に嫌な上司がいるというだけで、どんな人でも本を産み出せるような気がしてくるし、このケースに該当する当人も、自分は本を産み出せると思い始める。誰もが家庭や職場で小説をかかえている……。文学に手を染める以上、あらゆる人に特別な探究と修練がもとめられるということを忘れているのです。そして文学には、文学でしか実現できない独自の創造的意図がある、そもそも文学が、文学とはおよそ無縁の活動や意図から直接に生まれた残滓を受けとる必要はないということを忘れているのです。こうして本は「副次化」され、マーケティングの様相を帯びてくる。
ジル・ドゥルーズ『記号と事件 1972-1990年の対話』(河出文庫p262-263)
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僕は制作の際にはいつも必ずドゥルーズのこの言葉に立ち返っては何度も確認作業を繰り返し、ようやっとリリースにこぎつける。しかしそもそもが作品化を企んでいる時点で自分まだまだやなぁと思うに至る訳で、なんとも一筋縄ではいかない。そういう意味では滝野次郎という人がインスタグラムに投稿している日記のような文章には、はじめから読まれることを意図しているにもかかわらず、本来ならば読まれることを目的とした日記からは真っ先に削除されるような状況ばかりが羅列されていて、なかなかどうして凄まじい。馴染みの飲食店で見つけたお気に入りの女性店員を執拗に観察したり、断酒を誓った直後に朝から晩まで酒浸りであったり、謎の投資で10分間で40万円を失っていたり、銀行口座と手持ちの金を合わせても1,000円に満たなかったり、それでも「俺は俺を信じる」と闇雲に自身を鼓舞していたり、そうかと思えば急に脈絡もなくひたすらに左手のハンドサインを連投していたりと、しっちゃかめっちゃか。比肩しうるは円盤/黒猫から出版された『創作』くらいか。あらゆる規範から逃れるべくして逃れ得た、いま最もスリリングな読み物であることに間違いはないが、同時に、これは断じて文学ではない……とも言い切れない不気味な何かが海の藻屑のように蠢いている。
(すでに何らかの隠喩ではないかと勘ぐったり……)
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oyasumimumemo · 4 months
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週報-4
2024年02月19日(月)
会社で悪意無く、しかし私的にかなり嫌なことをされて傷つき、帰宅後にそれを話したときの彼氏の寄り添い方が雑だったのでまた傷ついて大泣きした。明日は会社を休むことにする。傷つきやすくて疑り深い自分が嫌だ。自分のことは世界で一番大切だしこんなに純粋で美しい魂は無いと思う。だけど、やっぱり存在していない方が良かった。
2024年02月20日(火)
会社休んで腐るほど寝た。目がパンパンに腫れていてやっぱり休んで正解だったと思った。冷蔵庫を開けるとケーキがあった。彼氏は私が頑張ったり悲しんだりしてボロボロになるといつもこういう励まし方をしてくれる。リネン類洗濯、掃除、体操、買い物、作り置き。夕方にケーキを食べた後は本を読んで過ごした。
2024年2月21日(水)
ものすごく気持ちが落ちこんでいて、何も覚えていない。
2024年2月22日(木)
部内の人間が半分以上外出していたため話す人間が少なく過ごしやすかった。仕事をばりばり進める。作業は楽しい。退勤後病院へ。カウンセリングなので仕方ないが、毎回自分のことを話しすぎることにまあまあ落ち込む。
2024年02月23日(金)
退勤後にハンナとごはん!私はハンナが大好きだ。ハンナにとって私は大勢いる友達のひとりだけど、私の友達はハンナしかいない。帰りの電車で延々と猫ミームをみる。お仕事系の猫ミームで恵まれない境遇で働くひとの日常をみるとあまり落ち込まず勉強できるし、食レポなどほんわか系の猫ミームではほんわかして良い。
2024年02月24日(土)
起床即ゴミ捨て体操コーヒー身支度外出。流れるように。ジェラピケ着ていると朝から気分良い。休日のみ。昼前に調剤薬局で受付だけ済ませて一通り用事が終わった夕方に薬を受け取った。用事は美容院と買い物で、途中昼ご飯を食べたくて店を探してたけど15時前にもかかわらずどこも激混みだし、腹が減ってる人間は威嚇するからひとりで休日にうろうろするの嫌なんだよな。女ひとりだとなめてかかってくる。ひとりが好きだけど、外出するときは男といるときのほうが迫害されずに済むから結果楽で、まあ人間も動物だし仕方ないけど、何かな、気にする気にしないの問題じゃないんだよ。でもみんな気づかずにやってるんだろうな。結局タリーズ���コーヒーとパン。猫ミームみたり本を読んだりして休んだ後に本屋ですごく読みたかったバカ重い本を2冊買って、薬を受け取って帰宅。良い日だった。
2024年02月25日(日)
起床即体操コーヒー大掃除。掃除はやりだすと止まらない。本棚に積ん読本専用カゴを定置した。とんでもない量だ。あれもこれも読みたくて買って、読んでる間も楽しいのに、新しく読みたい本を買うと途中でやめてしまったりして溜まってゆく。一旦休憩して彼氏と昼ごはんを買いにパン屋に行った。好きなパン屋だったけど、選んだパンがすかすかで小さくて、でも値段は高くて悲しくなる。みんな大変なんだけど、これならコンビニのパンでいい・・・。
彼氏とその母親にはマザコン・ムスコンのきらいがあって、普段の彼と過ごすなかで度々それが見て取れる。今日もそうだった。いつも嫌悪感や孤独感を感じる。彼らが傷つく言動をとりたくなる。でも彼らは善人で、私に優しくしてくれるからそんなことをしてはいけない。お育ちも家族仲も良い家庭はどこでも多少はそういう気持ち悪い関係なのかもしれないが、となると「健全」って何だ?
この日記だけは本当のことを書こう、と思って書いているけど、そうなると露わにできることしか書かないようになる。日々の記録が希釈されたものになる。
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yorithesims · 5 months
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Pinterest Vibe
@echomoria Thank you so much for the tag♡ Go to Pinterest and search: "celebrity" "outfit" "quote" "aesthetic" Quote this with the first pic that appears, that is your vibe.
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タグの遊び方を間違っていたのでリトライ~w 教えてもろてありがとうございます~(∩´∀`)∩ワーイ じぶんの雰囲気に合ってる最初の一枚ね! 有名人でマリリンモンローのチョイスは恐れ多すぎるけど猫抱いてるモンローかわいすぎん!?って…他の画像も探してるうちにピンタレストでええ画像保存タイムになってしまったわ。 そうそう、アウトフィットで選んだユニクロなんやけど、年末に寄り道した店舗で触ったソフトニットフリースが!ちょおおおおおおおおお気持ちよくって!最高の肌触りでもう即落ち一目惚れ?一触り惚れwwしたからみんな買うといい。おすすめ。部屋着になりそうなダサみあるけど手触りが全てを許してしまうことであろう。(ユニクロのステマみたいになっとる) 引用の言葉、しーちゃんみがあるし、ココ・シャネルも好きやしリップスティックというワードはリップスティック・レズビアンの自分にも当てはまる。 美学はそのまま、根底にあるのは描く自分。
間違ってたほうもなかなかエキサイティングな結果やったからおもろかったけど、これはいつもの“私について”みたいなものなのね。もう何年も触ってなかったピンタレスト…保存しっぱなしで見返していない。Tumblrをしているとこうやって新しい発見ができるタグが回ってきて面白いなぁ。だからこそ次へ回さなくちゃ意味がない気がしつつ、思いついたら誰でも気軽にトライしてみてほしいタグでした♡
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montrenzo · 10 days
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『Something blue』(モンタギュー×ロレンゾ)
 エージェンシー本部の応接室の重厚な扉の前。  ロレンゾはいつも通り、コンコンと2度ノックをした。 「失礼しまぁす」  多少声高に挨拶をしながら扉を開ける。  ・・・と、その瞬間。 「ロレンゾ、ハッピーバースデー!」  パンッ!と乾いた銃声に似たような音が鳴ったと思った瞬間、ロレンゾの目の前にスカイが飛び込んできた。  驚いたロレンゾは目を丸くしながら、彼に向って飛び込んできたスカイを上手くキャッチする。  彼女の手の中には使用済みのクラッカーがあった。  恐らく、それが派手な音を立てたのだろう。 「びっ・・・・・・・・・くりしたあ・・・!」  自分より幾分背の低いスカイを床に降ろしながら、ロレンゾはようやく言葉を発した。  よくよく部屋の中を見てみると、マイダスをはじめ、たまに遊ぶスカイやブルータス、ニャスルが揃ってクラッカーを鳴らしていた。 「やあロレンゾくん、今日誕生日なんだって?おめでとう」  マイダスがいつものように、笑顔でロレンゾに近寄ってくる。  そんなロレンゾの前にすっと長身の男が立ちふさがるように影を落とした。 「・・・・・・」 「・・・・・・顔が怖いよ、モンタギュー?」  ロレンゾとマイダスを遮るように立ちふさがった男、モンタギューを見てマイダスが苦笑した。 「もー、せっかくのロレンゾのお祝いなんだからちょっとくらい仲良くしなさいよ!」  スカイがモンタギューの腕をバチン!と叩くとモンタギューは渋い顔でため息を吐いた。  そしてようやく口を開く。 「・・・・・・お招き頂きありがとうございます」  全く感謝をしていない、彼の平坦な声。  エージェンシー、特にマイダスに対して、彼はいつもこうだ。  ・・・ロレンゾは思わず苦笑した。 「マイダスさん、ありがとー!俺の誕生パーティー?してくれるの嬉しい」  エージェンシーのメンバーから見えないように、ロレンゾは軽くモンタギューの背中を撫でて促しながらそう言った。  そのロレンゾの仕草に、モンタギューの軽く諦めたようなため息が聞こえた。 「そうそう、スカイから話を聞いてね。これはぜひと思って」 「ロレンゾ、いっつもどっかウロウロしてて連絡取れないじゃん。でも今年は!居場所もわかってるし!せっかくだしお祝いしよ?って思ってさ~!」 「ありがと、スカイちゃん」  ロレンゾはいつものように笑って微かに横のモンタギューを見ると、ようやく彼も苦笑した。 「こっちにパーティー料理を用意してあるぜ。お前の隣りでむっつりしてる奴が、数日かけて仕込んでた特別料理だとさ」  ブルータスがニヤリと笑いながらロレンゾとモンタギューを見て、部屋の奥に用意されてある豪勢な料理を指さした。 「・・・余計な事を言うな」 「えっ・・・、モンティが料理・・・、作ってくれたの?」  ロレンゾの問いかけにモンタギューが片眉をクッと上げてロレンゾを見る。 「・・・まあな」  ここ数日、モンタギューはやたらとエージェンシーからの呼び出しだと言って朝から晩まで帰ってこないと思っていたら、どうやらエージェンシーのメンバーたちとロレンゾの誕生日パーティーの準備をしてくれていたようだ。  パーティー会場は見慣れた応接室ではあったが、あちこちにお手製と見える飾りが取り付けてあり、皆でサプライズを企画していたらしい。  今朝、エージェンシーに早くから出かけていったモンタギューに、『今日は夕方からエージェンシーの本部へ来い』と言われ、いつも通りにマイダスにからかわれにか、それとも麻雀のメンバー補充か何かだと思ってやってきただけで、まさか自分がこんな風にサプライズを受けるとは思ってもみなかった。  そもそもロレンゾは、自分の誕生日を忘れてすらいた。 「も~、こういうの初めてだから嬉しいかも。皆、ありがと!」 「ささ!料理が冷めないうちに食べよ食べよ~!」 「美味しそうだねぇ」 「ニャアン・・・!」 「・・・猫野郎・・・、お前も食うのか・・・」
 美味い料理や酒に酔いしれ、いつも通りに雑談を適度に楽しみ、ボードゲームでひとしきり遊んで優勝をかっさらい、ロレンゾとモンタギューは日付けの変わる前に彼らの家へと帰ってきた。 「ああ、おなかいっぱい!楽しかったねモンティ」 「お前が楽しんだならそれでいい」  小さなアパートメントのリビングでたくさんのプレゼントや、ボードゲームの景品を並べながらロレンゾがいつものくつろいだ笑顔でモンタギューを見た。 「マイダスさんがプレゼントにジェット機くれるとか言い出すからびっくりしちゃった。スカイちゃんなんか『クルーザーあげればいいじゃない!』とか言ってさあ、あの人たち、規模が違いすぎてほんと面白いよね」 「ジェット機だのクルーザーだの、相変わらずあそこの連中は頭のネジが飛んでる」 「せっかくだしおねだりしても良かったんだけどね~?」 「やめとけ、高くつくだけだ」 「それもそうかも」  ふふ、とロレンゾが笑うとようやくモンタギューもロレンゾに笑みを返した。  他人には滅多に見せることはないモンタギューのくつろいだ表情が見られたことに、ロレンゾはようやく安堵した。  そしてソファにどかりと座る。 「コーヒーでも飲むか?」  モンタギューの声色が微かに優しい。  これもまた、普段他人がいる場所では聞くことのできない声色だった。  ロレンゾは目の前にやってきたモンタギューを見上げて更に笑みを深くする。 「もう寝る前だし、ココアが良いな。・・・あま~いやつ」  ロレンゾの言葉にモンタギューがロレンゾの手を取ると、その手の甲に軽く口づけを落とした。 「承った」
 しばらくしてキッチンから甘い香りが漂ってくる。  モンタギューは美食家だからか、料理の腕はかなりのものだった。  不自由な逃亡生活を経てこの隠れ家でようやく安定した生活を手に入れた頃から、モンタギューはロレンゾに美味い料理や菓子を振舞ってくれるようになった。  ・・・あの、大氷河に建っていた美しい見かけのホテルで偉そうにふんぞり返っていた彼からは想像できないつましい生活にもかかわらず、だ。 「できたぞ」  ロレンゾがキッチンに目をやると、モンタギューが揃いのマグを持ってやってきた。 「ん、いい匂い~!」  ロレンゾの注文通りの甘いココアの香り、そしてその中に微かに混じるコーヒーのほろ苦い香り。 「まだちょっと朝晩寒いから、あったかい飲み物が嬉しいね」  ココアのマグを渡されて、両手で抱えるようにする。  そして存分に香りを吸い込み、満足げに笑んだ。 「ん~、これこれ。マシュマロ入ってるしブランデーも入ってる!贅沢ぅ~!」  ロレンゾは至れり尽くせりの美味そうな、いや、実際美味いココアにふーっと息をかけて一口含む。  ロレンゾの隣りに腰を落ち着けたモンタギューが、そんなロレンゾを見て笑う。 「・・・美味いか?」 「・・・えへへ、モンティの作ってくれるココアが一番美味いよ、ありがとう」  モンタギューの笑みに釣られるように、ロレンゾも笑う。  そしてロレンゾはちゅっと音を立てて、モンタギューの頬にキスをした。  モンタギューも満更ではなさそうな顔で、コーヒーを含む。 「・・・ねぇモンティ」 「なんだ?」  マグを置き、どちらからともなくお互いの手を握る。 「・・・俺ね、今日が誕生日ってこと忘れてたんだ。そもそもさ、俺が生まれて喜んでくれる人なんかいないと思ってた」  ロレンゾは自分の出生や幼少時代のことを思い出しながら、苦笑する。  そして無意識にモンタギューに身体を寄せ、そのまま彼の肩に頭を預けて目を閉じた。 「でもさ、今日、あんたやエージェンシーの人たちにパーティーまで開いてもらってさ。皆におめでとうって言われて、何だかわかんないけど嬉しかった」  ロレンゾの心の内に宿る、ふんわりとした温かい感情。  そして、隣りに寄り添ってくれている自分の愛しい人。  この体温、この香り、この心地よさ。 (ああこれ多分、幸せってやつだ)  ロレンゾが心の隅でそう思い、何だか照れ臭くなってモンタギューの肩に顔をすり寄せた刹那。 「・・・・・・ロレンゾ」  低くて耳に心地よい声がロレンゾの名を優しく呼んだ。  そして、ロレンゾの頬に温かな手が添えられ、額に軽くキスされる。  ・・・モンタギューは滅多にロレンゾの名前を呼ばない。  2人きりの時でもそれは変わらなかった。  だが、唯一ベッドの中でお互いを曝け出した時にだけ、たまらなく甘い声でロレンゾの名を呼ぶのだ。  その度にロレンゾは言い知れぬ衝動が胸の内から湧いてくるのを感じていた。  ・・・ロレンゾがその感覚にゆっくりと目を開くと、間近でモンタギューが微笑んでロレンゾを見つめていた。 「・・・・・・誕生日、おめでとう。生まれてきてくれて、俺に出逢ってくれてありがとう。お前の隣りにこうしていられること、神以外のすべてに感謝している」  モンタギューの言葉に、優しい声色に、ロレンゾは最初何を言われているのか理解が及ばなかった。  ただ、普段は絶対にこんなことは・・・ベッドの中で以外言わないモンタギューが、ロレンゾの名を呼びそう言った事を少しずつ咀嚼していくと同時に、たまらなく羞恥を感じ、自分の体温が一気に熱を帯びた気がした。 「ちょ・・・、っと、待って、なに・・・・・・いきなりそういうの、ずるい、から・・・・・・」  羞恥の余りロレンゾはモンタギューから顔を背ける。  ・・・恥ずかしさで自分の声が震えていたのが随分間抜けだなと思いながら。 「いきなりじゃないだろう、もうじき日付けが変わる。その前に、お前に言っておきたかった」  エージェンシーの奴らの前では言わなかったがな、とモンタギューが言いながら、胸元から小さな箱を取り出してロレンゾに握らせる。 「えっ・・・なに」 「・・・お前の誕生日だろ。プレゼントが必要じゃないか」 「えっ?でも、エージェンシーのパーティーでモンティの料理食べたし、すっごく美味かったし!」 「本当のプレゼントはこっちだ。良いから開けてみろ。気に入らなければ売ればいい」 「モンティからのプレゼントは何でも嬉しいよ、ありがとう」  いまだに跳ねる自分の心臓にロレンゾは曖昧に笑って照れ隠しをしながら、ラッピングされた小さなその箱を見つめた。  ロレンゾはモンタギューに肩を抱き寄せられながら自分の手のひらに収まるくらいの小さな箱を開けると、そこには青く光るダイヤのピアスがひとつ入っていた。 「ダ・・・ダイヤだ・・・!ダイヤだモンティ!ダイヤ!なに!これどうしたの?」  ダイヤに異常な執着があるモンタギューが、恋人とはいえ他人にダイヤを贈ることがあるのだろうか。  いや、実際にロレンゾにダイヤが贈られているのだが。  驚きの余り、わぁわぁと叫ぶようにしてロレンゾはモンタギューを問い詰めてしまう。  するとモンタギューは少し困ったような表情をした。 「懇意にしている宝石商に頼んで、俺が昔から持っていたブルーダイヤを加工してもらった。・・・お前が装飾品には余り興味が無いのは知っているが・・・」  モンタギューはぶっきらぼうにそう言うと、ふいと向こうを向いてしまう。 「・・・その、・・・サムシング何とかとか言うだろう。・・・そういうやつだ」 「モンティ・・・・・・」  そのモンタギューの様子を見て、ロレンゾはモンタギューが照れているのだとわかり、その皮肉屋で照れ屋な恋人をたまらなく愛しく思った。  サムシング・フォー。  マザーグースの詩は余りにも有名で、小さな子供でも知っているものだ。  幸せな門出の為の4つのアイテム。  そしてブルーダイヤ。  これからも共にいてくれようとするモンタギューの、ロレンゾへの幸せの祈り。 「・・・・・・も~・・・・・・、こういうことされると増々モンティのこと好きになっちゃうじゃん・・・・・・」  顔をくしゃくしゃにして笑いながら、ロレンゾは自分の紫色のピアスを外し、その小さなブルーダイヤのピアスをつける。  そんなロレンゾの様子をモンタギューはチラ、と横目で見てほっとしていた・・・ように見えた。 「・・・似合う?」  横を向いてしまったモンタギューにのしかかるようにして、ロレンゾはピアスを見せつけてやる。  モンタギューがようやくロレンゾの方を見て苦笑しながらロレンゾの腰を抱き寄せ、うなずいた。 「・・・ああ」 「・・・モンティ、最高のプレゼントありがとう。大好きだよ」  満足げに笑み、そう伝えるとロレンゾはモンタギューへキスをねだる。 「・・・・・・Je t'aime,・・・Je te veux,・・・ロレンゾ」
 ―――重なった2つの影の中に、微かに煌めく青い光。
 ―Fin.―
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shunya-wisteria · 1 year
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どこかにビューーン! at 盛岡・花巻
岩手旅2日目は、盛岡駅周辺散策から宮沢賢治のイーハトーブの世界へ。
2日目はこの旅のメインともいえる宮沢賢治ゆかりのイーハトーブの世界を訪れます。とはいえ最寄りとなる釜石線 新花巻駅までの列車の本数はそれほど多くはないことから、午前中にできた時間を利用し、盛岡駅周辺を散策。昨年 夏の東北旅の最後に盛岡城址周辺は訪問済みのため、その先 岩手銀行赤レンガ館や茣蓙九等、歴史的建造物が集まるエリアでスナップ撮影を楽しむ。盛岡駅へ戻る道中、北上川にかかる開運橋から岩手山の雄姿を拝む。前回も同じところを通ったはずなのですが、こんなに綺麗な景色が楽しめるとは知りませんでした。天気の悪い夏の空 and 数時間前 豪雨に打たれ心身ともに疲れきっていたという悪条件が重なっていたから気づけなかったのかな、今回は好天・空気の澄んだ冬空・元気いっぱいの朝という好条件が整っていました。
カフェでコーヒー片手の小休止したのち、一路イーハトーブへの最寄り 釜石線 新花巻駅へ。
駅からのどかな通りを歩くこと15分弱。宮沢賢治の世界が広がる一帯に到着。 まずは宮沢賢治記念館へ、立ちはだかる367段の木の階段を、気合を入れて登ります。階段を登り切った胡四王山の中腹からは、新花巻駅駅周辺、長閑なイーハトーブの光景が楽しめます。
猫の事務所の審査を通過し、宮沢賢治記念館内部へ。宮沢賢治ゆかりの品や関係資料をみながら、作品の逸話を知ることができました。個人的には賢治が過ごした現実世界と、そこから生まれた「銀河鉄道の夜」の世界の対比が興味深かったです。
注文の多そうなレストラン 兼 お土産屋さんである「山猫軒」にて、記念用に何点か宮沢賢治グッズを購入した後、続いて宮沢賢治童話村へ。
メインとなる「賢治の学校」では、「ファンタジックホール」、「宇宙」、「天空」、「大地」、「水」の5つのゾーンをめぐり、独特の世界観が堪能。なんとも不思議な気分に浸りながらの体験でした。
イーハトーブの世界感を満喫し、気分一新・リフレッシュ完了。再び新花巻駅まで戻り、花巻経由で最終経由地 北上へ、そこから東北新幹線に��おうちに帰ります。 最後の残念ポイントは。。。新幹線の中でお弁当でも食べようと思っていたのですが、18時台の北上駅の売店(NewDays)、お弁当はおろかおにぎりすら売り切れですっからかんでした。。。規模感や利用状況を考えればある程度予想できていたことなので、甘かったな。かろうじて1つ残っていたサンドイッチとおつまみ適当 + 缶チューハイだけ調達し、帰路につく。
今回、利用した「どこかにビューーン!」。こんな機会でもないとあまり訪れないスポットに足を運ぶきっかけというコンセプトがとてもよかったと思います。申し込み後、行き先が決定するまでのワクワク感、行き先決定後に行きと帰りの新幹線が決まっているという制約条件の中、どうやってその土地を満喫できるようプランをたてるか考えること含め、楽しい日々でした。また、低予算で行けるこの旅を一種のロケハンと考え、別のシーズンに再度 訪れてみようかな、と思えるきっかけ作りにもなるかと。
現時点のJREポイントの残数から、もう1回 どこかにビューーン することが可能な状態。また気が向いたときに第2回ビューーン旅を実施しようと思います。
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chibiutsubo · 7 months
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#日常
閉店間際に近所のスーパーに立ち寄ったところ、謎の形状と謎の名称のパンが売られていて笑ってしまいそうになりました。へび?へびなんでしょうか?
しかし今まで動物型のパンとかを置いているわけでもないスーパーの中のパン屋さんで、いきなり出現した動物モチーフのパン、が、へび。
うさぎとか猫とか犬とか、そこら辺のメジャーどころから入るわけでもなく、いきなり爬虫類、しかも苦手な人も結構いるであろう生き物を出してくるところが何だか面白い……というか、単純にどうしてそうなったのかすごく気になります。子供受けする動物モチーフのパンを作ろう(いや、子供受けが理由かは分からないけど)で、よし、じゃあへび型のパンにしましょう!…………ってならないよね普通!!
あと単純に「へび」ではなく、敢えて「にょろにょろ」というネーミングがされているのも気になるところです。にょろにょろ、響きは可愛いけれども。
いやでもこれ、そもそもへび型という認識で合っているんだろうか。にょろにょろ……。ツチノコとか、プラナリアとかいう可能性もなきにしもあらず。
仕事の終わる時間が遅いことが多いので、スーパーに駆け込むのは大抵閉店間際になってしまうのですが、この閉店間際のだらっとした(ゆるっとした?)雰囲気が好きだったりします。
昼間時は仕事モードです!という従業員の方の空気も、閉店間際だともう半分ぐらいプライベートが見え隠れしていて、従業員同士でゆるく会話していたり、気だるそうに閉店作業を進めていたり。
もちろんお店側からしたら誉められる状態ではないんですが、なんかこの、従業員の方たちの生活感の増す感じと、対称的に来店客の素性の分からなさが際立つ閉店間際という時間帯。独特の味がある時間帯で面白いなぁと思いながら買い物しています。
※追記
「にょろにょろ」の正体が気になりすぎてそのスーパーのパン屋さんのHPで調べてみたところ……
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↑バロー(スーパー)のHPよりスクショ
結局正体書いてない!!!!!!
可愛い目がチャームポイントなのは分かったから、にょろにょろ is 何!!!!へびと見せかけて、ご当地キャラ的な(東白川)ツチノコかな……。
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aidaweb · 3 months
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猫の「アイーダ」
フォトジャーナリスト 安田菜津紀さんが東エルサレムで出会った猫・アイーダをモデルに、イラストレーター 坂本千明が紙版画を制作���、2024年1月から2月にかけて、東京 Amleteronにてパレスチナチャリティとしての展示を行いました。展示詳細と寄付報告に関してはこちら↓をご覧ください。
アイーダとの出会いやその背景を、安田さんが副代表を務める認定NPO法人Dialogue for peopleサイトにて、エッセイを綴ってくださっています。こちらもぜひお読みください。 『パレスチナとアイーダ』
*また「アイーダ」と、パレスチナの周知や支援を目的としたポストカードを2枚セットにして販売しています。
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左の1枚はポストカードとして、メッセージを書いて送ったり、部屋に飾ったり。
もう1枚はオモテ面にはイラストと意思表示のための言葉が、ウラ面にはこのwebページと同様に、ごく基本的で、ひとりでもできる支援や行動について、ORコードと共に掲載しています。
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購入後、ご自身で5つにカットして
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それぞれ「しおり」や「カード」として家族や友人知人に配ったり、スマホケースやアクリルキーボルダーなどに入れたりして、身につけるなど、個人プロテストや周知活動に自由にお使いいただけます。
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※しおりを挟んでいるのは「それでもパレスチナに木を植える」 高橋美香 著・写真(未來社)。アクリルキーホルダーは百円ショップなどで5cm正方形が入るものがピッタリなようです。
もちろんカットせず、そのまま友人や知人、家族などに配ったりしても。
経費などを除いた売り上げをパレスチナへ支援のための寄付といたします。販売にご協力頂いているお店の情報はこちらに随時更新していきますので、ぜひお近くのお店で、通販でお求め頂けたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
《5/30 販売店情報更新》 お近くの店頭、または通販にてお求め下さい。
【岩手】ひめくり 店頭
【秋田】かぎしっぽ  店頭・通販
【長野】本・中川  店頭・通販
【富山】巣巣  店頭販売中
【仙台】パレスチナ・オリーブ イベントなどで販売
   book cafe 火星の庭 店頭
【埼玉】ねこのみち  店頭・通販
   ベイクショップ ミリ秒 店頭(5/30発送)
【東京】Ameleteron  店頭・通販(メールにて受付)
    URESICA  店頭・通販
    キャッツミャウブックス 店頭・通販
    今野書店 店頭販売中
    カフェ潮の路 毎週木曜12~15時 店頭
    necoya books 店頭・通販
    ひるねこBOOKS 店頭
    MOMO 店頭・通販(パレスチナ支援につながる「オリーブの枝葉をくわえた鳩のクッキー」も販売中)
【神奈川】ポルベニールブックストア  店頭・通販
    鎌倉ねこの間 店頭(来店予約制)
【静岡】書肆猫に縁側  店頭・通販販売中
【京都】 nowaki  店頭
【奈良】とほん 店頭・通販
    猫雑貨さんちこ 店頭・通販
【松山】 erimaki 店頭・通販
【熊本】長崎次郎書店 店頭
    長崎書店 店頭
またありがたいことに、バイコットでご協力頂いた架け箸さん、APLAさんもイベント出店などで販売して頂けることになりました。APLAさんのオンラインショップでも販売中です。
架け箸さんがポップアップ出店されていた大阪のフェアトレードショップPamojahさんでも「アイーダ」セット販売して頂いています。(在庫が無くなるまで)
お近くのお店店頭で、または通販で、「アイーダ」を見かけましたら、どうぞよろしくよろしくお願いします。
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「アイーダ」©chiaki sakamoto2024
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m12gatsu · 8 months
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無題
今週の俺は全身一本の中指。毎朝目覚めるとベッドに伸びている。酔い潰れた憂鬱が隣で死戦期呼吸みたいな寝息を立てている。俺はささくれて、深爪で、ふしくれだって、こわばっている。毎日15時間くらい職場にいる! 人気のない横断歩道で、往来する車もなかったから、バカらしいと思って、赤信号無視した。労働基準法も守れない人間が、交通法規を守れるわけがないだろう。法規を放棄。俺は全身一本の中指。立ち竦んで、また歩き出す。なんかちょっとずっと怒っている。
劇場の座席の隅みたいなところにうずくまっていた猫を見つけて、抱き上げる夢を見た。膝に乗せてやると顔を寄せてきて、伸び切った爪が俺の腿に引っかかって痛い。前足を持ち上げてやるとそれは人間の手で、皮膚炎みたいに瘡蓋だらけで血が滲み、硬くなった皮膚がめくれてざらざらしていた。目が覚めた時はまだ夜中で、寝室全体が薄紫色だった。不眠の気配がして、このまま朝まで眠れなくなる気がした。でも、すぐ眠れた。
シャーペンをノックしようとして、誤ってさかさまにペン先を親指の腹でぐっと押してしまった。小さい悲鳴をあげて、見ると指紋の渦の真ん中あたりに黒い点が穿たれて、赤い血が滲んできた。電気的な痛みが走った後、じわじわ熱を帯びてきた。痛みは電気信号であり、電気は熱エネルギーなのだと思った。映画のスタンドバイミーで、キーファー・サザーランドら町の不良が、ガラスの破片にインクをつけて上膊にタトゥーを彫っていたシーンを思い出した。
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ari0921 · 3 months
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024)3月21日(木曜日)
  通巻第8184号  <前日発行>
 ウクライナ支援の最右翼、グラハム議員がまたまた変節
  ウクライナ支援は「寄付ではなく融資のかたちが望ましい」
*************************
ゼレンスキー支援の最右翼、ウクライナ徹底応援団長のリンゼー・グラハム上院議員(共和党。サウスカロライナ州選出)が、またキエフを訪問した。キエフべったり議員の訪問はロシア侵攻開始からたぶん3回目である。
グラハムはゼレンスキー大統領と会談し「トランプ前大統領の主張のように米国のウクライナ支援を供与ではなく融資にするべきだ」との考えを伝えた。
 グラハムは「無利子で(返済)免除可能な融資というトランプ氏の案が最も可能性の高い道だ」とし、会談後にSNSに投稿して、米国の債務膨張という現実を理由に「友人を助けたいと思うのは分かるが、自国の経済状況も考慮しなければならない」と述べた。
 グラハムはウクライナ支持派の最右翼だが、徐��に変節しており、2月に約600億ドルのウクライナ支援を含む追加予算案には反対していた。グラハムの政治姿勢は猫の目のようにきょろきょろと変わる。「プーチンを暗殺すべきだ」と発言したためロシアからは逮捕状がでている(23年5月29日)。
 2016年にはいきなり大統領予備選に出馬して真っ先に降板、テッド
・クルーズ支援に回ったが、その後はトランプに付いたり離れたり、定見がないかのように議会でうろうろするため、信用するにいま一歩。
 
 しかし、グラハムの変節により、ホワイトハウスからウクライナ応援団長格だったヌーランド国務次官が去り、議会には執拗に「ウクライナ援助! 援助!」を叫ぶ議員は少数派に転落した。
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rosysnow · 21 days
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柔らかな熱
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 体育祭なんて、誰ひとり楽しいと思っていないのだから、とっとと廃止すればいいのに。
 痩せた脚のせいで徒競走で転んで、ひとり手洗い場でハンカチで膝の血をぬぐっていた。ああ、またかっこ悪かった。しかもこの中学の全校生徒、先生たち、保護者たちの前で。
 冷たい水分が擦り傷に響く。思わず顔を顰めていると、「城木くん、だっせえ」という声がして振り返った。いつもの何人かのクラスメイトがいて、僕はぎゅっとハンカチを握る。
 その中のひとりの手が蛇口に伸びて、きしむような音を立てて水音が止まった。
「向こうつまんねえから、つきあえ」
 前髪の隙間から目だけ動かして、そう言ったクラスメイトを見る。
 こちらを見る目は、嗤ってすらいない。本当に、ただ怒っている。くそつまらない体育祭にいらついている。僕がうざいとか、そんな感情すらない。ゴミ箱や便器に向けるような、汚物を嫌悪する目──
 背中を押されて、囲まれて、静まり返った校舎に入った。「かったるいよなー」とか「親は来るなっつったのに」とか、うんざりした言葉と足音が廊下に響く。
 一年二組。僕たちの教室にたどりつくと、「また転べよ」と肩を突き飛ばされて、前のめりになった僕は転ばず立てそうだったけど、わざと床に膝について座りこんだ。
 擦り傷が痛覚に刺さる。笑い声がぐるぐる降ってくる。
「マジ城木だせえ」
 がつっと肩胛骨のあたりを蹴られて、脇腹も鋭く爪先でえぐられる。小さくうめいて、上履きの臭いが染みついた冷たい床に顔を伏せてうずくまった。頭、背中、腰にいくつも嘔吐のように足が飛んで、まだ治っていない軆じゅうの痣を踏み躙る。
 目をつぶって、唇を噛んで、こぶしを握って、頭蓋骨に直接響く攻撃に耐える。上履きの臭い硬いゴムの靴底が、全身を強く穿って、本当に軆に穴が開くんじゃないかと恐怖がこみあげる。
 虚ろになる頭に、校庭の次の競技の放送がぼんやり聞こえる。熱中症に厳重注意の日射しが、教室に白くあふれている。
 いつまで吐き捨てられていたのだろう。気づくと、教室に取り残されていた。
 ぐらぐらして取り留めのない声をつぶやいて、ゆっくり起き上がった。体操服をめくってみると、内出血がべったり広がっていた。少しカッターで切れ目を入れれば、血管から破裂しているその血がほとばしるのかもしれない。
 ため息をついて、自分の席にまで這いずっていくと、椅子によじのぼって座った。背もたれに寄りかかろうとすると、腫れた感触がずきっと脊髄を刺した。だからつくえに顔を伏せて、丸くなって、乾いていく瞳で日がかたむくのを見つめて教室で過ごした。
 緩やかに赤く焼けていく空の下で閉会式が行われたあと、生徒はいったん教室に集まって、参加賞のノートと鉛筆、そして紅白饅頭が配られる。
 勝ったのは紅組だった。得点に一番貢献したクラスには、賞品が贈られる。もちろんそれは僕のクラスではなかったし、それどころか僕は先生に不在を知られていたらしく、「城木くんにはこれはあげられません」と参加賞をもらえなかった。
 だって、みんなが、僕を。
 言いたくても、絶対いつも言えなくて、僕はうつむいて「はい」とだけ言った。先生は教壇で今度作文を書くこととかを話して、すぐ解散を言い渡した。すぐに日は落ちて、怪我した脚を引いてひとりでたどる帰り道は、もう暗かった。
 住んでいるマンションのそばにまで着いて、明日回収の生ゴミが積まれたゴミ捨て場の前を横切ろうとしたときだった。不意に泣き声が聞こえた。子供の泣き声に聞こえた。あたりを見まわし、その声はすぐ足元からだと気づいてびくっとする。
 でも、そこにいたのは子供ではなかった。口をきつく縛られたビニールぶくろを破って、頭だけ出している焦げ茶の猫だった。
 ほっとしてから、しゃがみこんでみた。飼われていた猫だろうか。ほとんど警戒しなくて、頭を撫でると嬉しそうに鳴いた。ふくろに入れて、口を縛って、生ゴミと一緒に置いておくなんて──
「ひどいね」と小さく言っても、緑色の瞳は無垢に開かれている。僕は猫をがさがさとふくろから出してあげた。そして立ち上がろうとして、振り返って、また身をかがめてしまう。
 猫が哀しそうに鳴いた。ペットは飼ったことがないから、猫のつらい鳴き声がこんなに泣いている子供の声に似ているのは、初めて知った。
 ふかふかした軆を抱きあげてみると、連れて帰りたくなったけど、マンションだからもちろんペットは禁止だ。どうしよう、と動くに動けず、ただその猫の頭を撫でていた。とりあえず生ゴミの臭いから離れて、マンションに隣接している公園に行った。
 街燈だけ灯って、誰もいない。ブランコで猫の顔を覗きこんだり、胸に抱きしめたりしてると、猫のほうも僕に慣れてきて鳴き声が落ち着いてきた。僕でも知っている、「にゃあ」という鳴き声だ。
 このまま、あのゴミ捨て場に置いておくわけにはいかない。心を決めると、猫を抱いたままマンションに入って家に帰った。
 鍵をまわしてドアを開けると、おかあさんの声がした。電話をしているみたいだ。「日曜日も私たちのところには帰ってこれないの⁉」──怒鳴っている相手は、おとうさんだとすぐ分かった。
 おとうさんは一度、僕を知らない女の人に会わせたことがある。いつも家にいないのは仕事だと思っていたのは、それで崩れた。
 おかあさんに気づかれないように、自分の部屋に駆けこんだ。猫はベッドの上に下ろして、部屋をあさって悩んで、口が大きく開くリュックを広げて服を詰めて、寝床みたいにした。ベッドの上を歩いていた猫を抱くと、そこに移させる。
 大きくない猫だったから、さいわい大きさが足りないこともなくて、そこに丸くなってくれた。牛乳なら飲むかな、と部屋を出て、キッチンに行くとリビングのおかあさんが僕をちらりとした。でも「おかえり」を言う前に、「切らないでよ!」とケータイ相手にヒステリックに怒鳴る。
 僕はコーンフレークの食べるときの皿と牛乳���魚肉ソーセージを素早く抱えて部屋に戻った。
 服を着替えると、その夜はずっとその猫を見つめていた。冷房でちょっと部屋を冷ました。猫は牛乳でお腹がいっぱいになったようで、魚肉ソーセージは残して眠りについてしまった。
 おかあさんは遅くまで叫んでいて、僕はその声が怖くて小さくなる。うつらうつらしてくると堅いフローリングに横たわって、すぐそばで猫の寝顔を見ていた。
 翌日は、代休で学校は休みだった。このままおかあさんに気づかれず猫を飼えたら一番だけど、そんなのうまくいかないのは分かっている。おかあさんが出かけて家が空っぽになった隙に、猫を抱いて外に出た。
 九月の白日は、まだまだ暑い。でも、猫の体温は優しいから心地いい。
 ひとまず向かったゴミ捨て場は、空っぽになっていた。この猫がゴミと思われて、収集車のあの回転する圧迫につぶされていたかもしれないと思うとぞっとした。
 この猫の飼い主は探さないほうがいいのだろう。あんまり僕も会いたくない。だとしたら、新しい飼い主か。どこに連れていけばいいのだろう。
 たたずんで猫と見合って悩んで、そういえば、駅までの道にある動物病院が迷い犬を預かっている張り紙をたまに出しているのを思い出した。よく分からないので、僕はそこに行ってみることにした。
 猫は��の腕に抱かれて、おとなしくしている。いつも抱かれていたから、慣れているのだろうか。いつも抱いているような飼い主だったのに、あんなふうに捨てたのか。何で愛したはずのものにそんなことができるのか、どうしても分からなかった。
 動物病院の前に着いても、嫌な顔をされたらどうしようとドアを開けられずに躊躇っていた。そうしていると、後ろからビーグル犬を連れた女の人がやってきて、入口のドアを開けて犬を先に中に入らせ、「どうぞ」と僕のことも自然と招き入れた。
 僕は挙動不審になりそうになっても、動物のにおいがする病院の中にぎこちなく入った。
 その瞬間だった。
「せぴあ!」
 突然そんな声がして、おろおろする間もなく、高校生くらいの女の子が僕に駆け寄ってきた。猫はするりと僕の腕を抜け出して床に降り、その子の足元にすりよる。女の子は待合室の床に座りこんで、いきなり大声で泣き出して、ビーグル犬も、その飼い主の女の人も、顔を出した白衣の男の獣医さんも、もちろん僕もぽかんとした。
「ほたるちゃん」
 そう呼ばれた女の子は、獣医さんを振り返って「先生、せぴあ見つかったよお」と大粒の涙をぼろぼろこぼす。すると、獣医さんもほっとした表情を見せて、突っ立っている僕を見た。
「君が見つけてくれたのかい?」
「え、……あ、はい」
「どこにいたんですか⁉ 私、昨日の夜からずっと探してて、」
「夜……は、僕が部屋に連れていってました。すみません」
「どうやって連れていったんですか? この子、家猫で外には出ないのに──」
「えっ……と、……ご、ゴミ捨て場に、いたので。マンションの」
「……え」
「ふくろに入れられてて、そのままじゃ、ゴミと一緒連れていかれるかもしれないと思って」
 待合室が静かになって、奥から犬の鳴き声だけが響いた。女の子は猫を抱き上げて、「あのくそ親父」と苦々しくつぶやいた。
 それから立ち上がって僕を見て、「ありがとうございます」と頭を下げた。
「たぶん、それをやったのは父です。ご迷惑かけてすみません」
「あ、いえ。連れて帰ります、か」
「はい。もちろん」
「大丈夫、ですか」
「……父は普段、家にいないので。ふらっと帰ってきて、この子がいたからそんなことしたんだと思います。昨日、私が留守にしてたのが悪いんです」
「ほたるちゃん、またそんなことがないとは限らないだろう。ここで一時的に預かってもいいんだよ」
 獣医さんはビーグル犬の前にかがんで、その喉を撫でてやりながら言う。
「でも」
「来年、高校を卒業したら家を出るって話してたじゃないか。それからまた、せぴあちゃんと暮らすほうが安全じゃないかな」
 女の子はうつむいて押し黙った。僕はその横顔を見つめて、ずうずうしいかとも思ったが、「そっちのほうが」と言った。
 女の子は僕を見て、「少し考えてから」とせぴあというらしいその猫を抱いてソファに座った。「ゆっくり考えなさい」と言った獣医さんは、ビーグル犬を抱き上げて女の人と診察室に入っていった。
 僕はどうしたらいいのか迷い、ここで去るのも冷たい気がして、何となく女の子の隣に隙間を作って座った。女の子は僕に顔を向けて、「この子がいないと」と泣きそうな顔で咲った。
「私、家でひとりぼっちなの」
「……ひとり」
「おとうさんはそんなだし、おかあさんとは血がつながってないし。妹はおとうさん同じだけど、おかあさんに懐いてるから」
「………、そっ、か」
「私なんか、存在してないみたいなの。この子だけ、私にあったかくて、話聞いてくれて、優しいの」
 僕はうなずいて、視線を下げた。ふと、彼女がこんな残暑に長袖に着ているのに気づいた。
 ちょっと考えたあと、「でも預けたほうがいいと思う」と僕はつぶやいた。何か言おうとした彼女に、勇気を出して先に言ってみた。
「僕が話を聞く」
「えっ」
「あったかい、とかはできなくても。僕が君の話を聞くよ。またその子と暮らせるまでのあいだ。僕でいいなら」
「………、」
「変な、意味とかはなくて。その猫がまた同じ目に遭うのは、僕も怖いし。次も僕が助けられるかなんて分からないし」
「……いいの?」
「うん。あっ、でもすごいこととか、意見とかは言えない。聞くだけしか、できないと思う。それでよければ」
 彼女は僕を見つめて、ふと柔らかに咲うと「優しいね」と言った。慣れない言葉に狼狽えて、僕は首をかしげた。彼女はせぴあを抱きしめて、涙の痕がある頬を焦げ茶の毛並みに当ててから、「分かった」と目を閉じてうなずいた。
 そうして、せぴあは動物病院でしばらく保護してもらうことになった。
 僕は学校が終わると、ほたるさんというその人と待ち合わせて、晴れの日は公園で、雨の日は図書館の軒下で、いろいろ話して過ごした。僕は僕のことをあんまり話さなくて、ほたるさんが空を眺めながら自分のことを話してくれた。
 ほたるさんの歳は十九歳。ほとんど記憶にない二歳のとき、本当のおかあさんは出ていった。おとうさんはまもなく再婚した。おとうさんはリストラ以降働かなくなった。義理のおかあさんと妹は結束しておとうさんを疎み、まとめてほたるさんの存在も疎んでいる。家族に嫌われているうち、いつのまにか人間関係に混乱するようになった。自然と作れていた友達との距離が測れなくなった。
 もしかして今のうざかったかな。ううん、逆に冷たかったかも。でもどうしよう、目を見て確かめられない。あれ? 人の目の見るのってこんなに怖かった……?
 眉を顰めてうつむきがちになって、やがて周りにはひとりも友達はいなくなっていた。明らかなイジメはない。強いて言えば仲間外れ、無視、孤立。
 笑い声が恐ろしい。その場にいて申し訳ない。消されていなくなりたい。中学を卒業し、ベッドでふとんをかぶって一年引きこもった。
 おとうさんは部屋に怒鳴りこんでくる。おかあさんと妹は蔑んだ目を向けてくる。
 ここにいても救われない。この家庭は居場所にならない。どこかへ逃げなきゃ!
 気づけば、手首がいっぱい泣きじゃくって、赤く染まっていた。このまま病んでしまわないために、自分ですべて調べて、通信制高校に通うようになった。友達は相変わらずできない。けれど、通信制高校ならそれでもわりと浮かない。
 淡々と単独行動で登校し、ついに今度の三月にほたるさんは高校を卒業する。
「ずっと明日が地獄だった」
 晴れた冬の日、薄く白くなるようになった吐息と、ほたるさんは公園のベンチに腰かけた。僕も隣に座った。
「でも、やっと春から自由なんだ」
「うん」
「楽になれるといいな。家さえ離れたら幸せになるってものでもないだろうけど」
「そうかな」
「分かんないけど。切ったりするのは治ってほしいな」
「今でも切るの?」
「いらいらするとね。吐きたくなるの。食べ物吐く人と一緒だよ。血を出してつらさも流す」
「……そっか」
 僕は自分の無傷の蒼い手首を見る。それに気づいたほたるさんは、「真似しちゃダメだよ」と微笑んだ。僕は小さくこくんとする。
「ずっと、切ることしか手段がなかったけど。せぴあ拾ってから、あの子が気持ちを癒してくれるの。抱っこしたらあったかいことで、すごくほっとする」
「せぴあ、あったかいよね」
「うん。あの子がそばにいるあいだに、人間として立ち直れたらいいな」
 冷えこむ指先を握りしめて、そうだな、と思った。せぴあがほたるさんに生涯寄り添ってくれたら安心だけど、そうはいかない。あるいは、せぴあのように思える人間とほたるさんが出逢えたらいいのに。
 それを言いたくてもうまく言葉にまとまるか悩んでいると、「ふふ」とほたるさんはおかしそうに咲った。
「何か、いつもだけど。私の話ばっかりだね」
「えっ。あ──いや、ほたるさんの話を聞くって約束したから」
「君のことは訊いちゃいけないの?」
「……僕、は」
 イジメられてるから。さくっと言ってしまうのは簡単なのだけど、そのひと言で終わらせるのが妙に苦しい。
「あんまり、おもしろくないよ」
「私の話もおもしろくないでしょ」
「そんなことないよ」
「私は、君の話も聞きたいけどなあ」
「僕の話……」
「無理は言わないけどね」
 僕は顔を伏せて考えた。学校や家庭での光景が、またたいて頭の中を走り抜ける。
 蹴る。怒鳴りあう。罵る。放り出す。貶める。
 僕は学校では生きている価値がない。僕は家庭では存在している価値がない。けれど、それを言葉にしたら、声が空中を引っかいて何かの痕痕になるのだろうか。そう思った僕は、ゆっくり口を開き、「嫌な話だけど」とぽつりぽつりと学校や家のことをほたるさんに話していた。
 ほたるさんの地獄は、春になれば終わる。僕の明日にはまだ地獄が来る。クラス替えまでだろうか。卒業までだろうか。死ぬまでだろうか。死ぬまで僕は「みんな」の中に溶け込めず、孤立して心を粉々にしていくのだろうか──
 ふと、ほたるさんが僕の頭に冬が染みこんだ冷たい手を置いた。僕はほたるさんを見た。
「泣かないんだね」
「……え」
「泣いてもいいんだよ」
 目を開いた。色づく息が震えた。
 何、で。何で、そんなこと。
 だって僕は、苦しくていいのに。みんな僕に怒りを捨てていくけど。哀しくていい。僕がいなければ離婚できるけど。痛くてもいい。心も軆もぼろぼろだけど。全部全部、慣れてしまったから。
 でも、優しくはしないで──
 僕の頭を撫でて、ほたるさんの袖の陰が見えた。
「かっこ悪いとか、気にしなくていいんだよ」
 優しい声に、視界が滲んだ。そのまま、熱い雫が頬を伝っていた。ついで、どんどんあふれてくる。ほたるさんは袖を引っ張って、その手を僕の手に重ねた。僕の手もほたるさんの手も冷えている。
「この手でせぴあを抱いて、助けてくれたでしょう? 君が拾いあげてくれたから、今、あの子は生きてるんだよ」
「………っ、」
「君がここにいるから、春になったら、せぴあはまた私と暮らせるんだよ」
「……そんな、の」
「君には、そんな温かさがここにあるんだよ」
 何も持たないほたるさんの手が、僕の何も持たない手を握った。すると、ゆっくりと微熱が生まれてくる。
 ここに、ある。僕も、ここにいる証拠を持っているのだろうか。
 ひとつでいい。小さくていい。ここにいる証明。
 せぴあを拾ったあの日、当たり前にもらえる参加賞ももらえなかった。でも僕も、生きている参加賞を持っているのだろうか。訊きたくても、もう嗚咽で声が出なくて、ただ手を握りしめていた。その手をほたるさんが包んで握ってくれていた。
 春になり、ほたるさんはせぴあと一緒に町を出ていった。僕は春風に桜が舞う中でそれを見送り、ほたるさんと最後に交わした握手で、手の中に残る柔らかな熱を握った。
 数日後、新しいクラスで学校がまた始まる。今度はクラスメイトにきちんと挨拶してみよう。死ぬ気になって。どうせ本当に死ぬわけじゃない。なのに何にビビるっていうんだよ。きっと、何も怖いことなんてないんだ。
 ほたるさんとせぴあみたいに、僕も新しい毎日をつかもう。伸ばせば誰かに届くこの手で、きっとつかむ。だって、この陽射しの下、僕も確かにこの世界を生きているひとりなのだから。
 FIN
【SPECIAL THANKS】 参加賞/それでも世界が続くなら 『彼女の歌はきっと死なない』収録
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