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#豆鼓醤
bontebok0 · 2 years
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【日清食品 新宿中村屋監修 麻婆メシ 四川風麻婆豆腐】を食べました😋 ポークとビーフのうま味をベースに赤味噌や豆板醤・豆鼓醤のコク・花椒の風味をきかせた麻辣スープで、別添の「麻婆メシ特製香味辣油」を加えて仕上げれば深みがアップした辛うまな味わいに。熱湯5分の簡単調理でも湯戻りの良いふっくら食感のごはん&具材は豆腐、味付豚ミンチ、ネギ。〔税抜き277円〕 ⭐️⭐️⭐️星みっつでした🎉 ※私の独断と偏見で3段階評価させていただきました。 #カップ麺 #カップラーメン #ごはん 動画はこちら https://youtu.be/kQaBMLJvigY #日清食品 #新宿中村屋 #麻婆メシ #四川風麻婆豆腐 #うま味 #赤味噌 #豆板醤 #豆鼓醤 #花椒 #麻辣スープ #香味辣油 #深み #豆腐 #豚ミンチ https://www.instagram.com/p/CmB9VtMrE64/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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oka-akina · 1 year
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リチとの遭遇(冒頭試し読み)&通販のお知らせ
 こたつの天板をひっくり返すと麻雀のラシャだった。あの緑色が現れると夜だった。布端がちょっとほつれて毛羽立っていて、直行はいつも焦れったかった。剥がれかけたかさぶたを引っ掻くみたいに手が伸び、びーーっと引っ張りたくてたまらなかったが、あれは父とその友人、あるいは伯父たちが夜な夜なジャラジャラやるためのものだった。勝手に触ると叱られそうな気がしてがまんしていた。  母家の隣のプレハブ小屋だ。父たちはしょっちゅうそこに集まり、ときには半裸になって酒を飲んでいた。母や祖母はほとんど来ない部屋だった。酒とかつまみとかを運んで溢れた灰皿を交換する役目は直行だった。夏の小屋はかなり蒸すが、窓も扉も全開にして扇風機をまわしておくと夜風が涼しかった。  ぶおお……ぶおお……と風に乗って鳴き声が響く。あれは牛蛙だと祖父が言った。火を通すとささみみたいだがあまりうまくはない、ただし唐揚げにすれば鶏か蛙かわからない。直行は、六年生になったら授業でカエルの解剖をやる、一人一匹カエルを与えられて必ずお腹を割かねばならないと上級生からおどかされていたため、いつまでも響く鳴き声が怖かった。そうしたら祖父が励ますみたいに「鳴いているのはみんな雄だ」と教えてくれた。変な励ましだと思った。  日が暮れる。父は小屋に向かう。麻雀牌にベビーパウダーをまぶし、夏場は長い時間やっているうちに牌と牌が汗でくっついてしまうからで、直行が赤ん坊のころ汗疹やおむつかぶれにはたかれたのと同じ粉だった。いそいそと作業する父の背中は汗ばんで、太い首が桃色に染まっていた。小屋の中を甘いにおいでいっぱいにして仕度し、父は客を待った。そうしていいにおいは男たちの汗やたばこでたちまちぐちゃぐちゃになった。  牌は杏仁豆腐みたいに見えた。しっかり固くて、スプーンを押し当てたらすとんと切れる、甘いシロップの中に浮かんでいる……。牌山を見ているとひんやりと甘い味が口の中によみがえった。甘味が虫歯に滲みる気さえした。あるいは父たちのツモったり切ったりの手つきは寿司職人みたいだと思っていた。伏せられた牌の白色はシャリで、背の黄色は……、黄色いネタって何かな。沢庵とか卵とか。もしくは辛子を塗られた? そんなもの見たことはないがたぶんバラエティ番組の罰ゲームっぽい何かが頭にあった。直行がじっと見ていても父も誰も麻雀のルールを教えてくれなかった。そばで携帯ゲーム機をいじりながら勝手な想像ばかりしていた。  父の後輩らしきちょっと若い男。日焼けした体がケヤキの若木みたいで、背中も眉も額も、体の全部がまっすぐだった。定規で引いたみたいな輪郭だと直行は思った。彼が「ロンです」と控えめに発声する感じがいいなと思っていた。あ、ロンです。あ、ツモ。おとなしく勝つ感じが格好いいもののように思えた。ただどうもロンとかツモとか宣言しても必ずしも勝ちとはならないようで、直行にはますます謎めいていた。  昼。男たちがいなくなったあとも直行はそれについて考えた。授業中や掃除の時間にふと思い出した。ポン、チー。卓のあっちからこっちへやりとりされる点棒。あれは算数セットの何かに似ていなくもない。小屋の麻雀はいつも長い時間やっているから直行は途中で寝てしまうこともあり、誰かが布団へ運んでくれた。男の横顔。彼はたばこを吸わない。漬物の茄子を齧るとき、汁がこぼれないようにあるいは惜しむように、口に運んだ箸をちょっと吸う。直行も真似をしてみたが茄子漬けを好きになれなかった。においも感触も苦手だった。鉢に残った漬け汁の青色は朝顔みたいな色だと思った。授業で育てた朝顔。直行のだけ成長が遅かった。みんなが実をスケッチしたり種を収穫したりしているころ、直行の鉢だけまだ青い花を咲かせていた。  苦手だとわかっているのに客の前で見栄をはり、茄子を口に入れたら飲み込めなくてべえっと吐いた。父はべつに叱らなかったが声をかけてくれるでもなかった。若い男がティッシュをとってくれた。しゅっしゅっとすばやく二枚。二枚も使って母親に怒られないかと、小屋にはいないのにとてもどきどきした。そうして若い男は出し抜けに「子どものころ学校のトイレでうんこするのが恥ずかしくて、体育館横のトイレは幽霊が出るって噂を流したよ」と言った。おれ専用のトイレにしたんだと笑った。  鳴いている蛙はみんな雄だ。いつかの祖父の励ましは理屈として通らないと思ったが、あれは理屈を言いたいわけではなかったのだとしばらく経ってからふと思い至った。体育館でマットを運んでいたら急にそう思った。たんになぐさめようとして言葉を継いだのだ。直行の学校は体育館の横にトイレはなかった。渡り廊下がいつも薄暗かった。  それならばと直行は思い、父たちのいない昼のうちにこっそりラシャのほつれを毟ることにした。学校から帰ってきてそっと忍び込み、昼間の小屋はかえって薄暗かった。カーテンの隙間から差し込む光が埃の粒子に跳ね返り、光の道筋を作ってキラキラしていた。直行は口を開け、ぱくっぱくっと空気をかじって吸い込んでみた。キラキラが埃だというのはわかっていた。汚い粒が自分の胃袋に溜まっていく背徳感に酔った。  天板を浮かせて隙間に手をつっこみ、布端を探った。天板は重く、指を挟むと爪がぎゅっと白くなった。痛くはないが圧迫される感じがよかった。思ったより少ししか糸はほどけず、びーーっとはならなかった。千切った糸は絨毯の裏に隠した。すっかり擦り切れたパンチカーペットで、タバコの焦げ穴があいている。直行の人差し指がちょうど嵌まる穴。そこに指を突っ込むのが好きだった。自分の指が芋虫になって絨毯を食う。きっと穴はどこかちがう場所につながっている。ワープ。そのころ髪を抜くのもちょっと癖になっていて、ぷちっと抜いたときの案外痛くない感じがやみつきになっていた。根元の白いかたまりが大きいとうれしくて、いい感じのかたまりが取れるまでぶちぶち抜いた。抜いた毛も糸と一緒に絨毯に挟んだ。  直行は一人で小屋に入り浸るようになった。毎日緑の布地をこすった。父たちがラシャと呼んでいたからこれはラシャなんだろうなあとおぼえたが、本当はもっとちがう名前があるのか、このような敷物がラシャというのは世の中の常識なのか、直行にはわからなかった。ラシャは音を消した。酔った父たちのでかい声に反し、牌を切る音はことんことんとおとなしかった。おらっとふざけて乱暴な打牌をすることはあったが、それでも大した音は鳴らない。寿司っぽい。寿司のことはよく知らないけど。白い調理服の男のイメージ。たまに連れて行ってもらう回転寿司は若いアルバイトとおばさ��のアルバイトが多く、ちょっとちがった。伯父は醤油をむらさきと呼ぶ。伯父の太鼓腹には盲腸の手術跡がある。盲腸の痛みがいかに大変だったか、伯父は大仰に語り直行を怖がらせたが、手術跡というのは格好いい気がしていた。酔った伯父のひたいはてかてか赤く光った。  重い天板に手首の骨のところをわざと挟んでみて、痛くないのに痛がってみた。手がちぎれる! 罠が仕掛けられていた! 鰐に噛まれた! そういう想像。なかなかいい演技だったと直行は思うが一人きりでやっていたことなので誰も見ていない。昼間の小屋には誰も来なかった。やがて自慰を覚えた。  挟まれる感じといえば、重たい布団に押しつぶされるのも好きだった。押入れに積まれた布団の間に体をねじこみ、圧迫される感じがうれしかった。そしてそういう喜びは人に知られてはいけないものだろうと直感していた。これは誰にもばれてはいけない感情だと直行は噛み締めた。  でも従兄弟たちは察していたのかもしれない。集まった子どもたちで床にうつぶせになって何人も重なる遊びをよくやっていて、直行は一番下にされがちだった。その遊びのことはペチャンペチャンと呼んでいた。一番下はじゃんけんで決めようとは言うが小さい子が下になってはかわいそうだともっともらしく言われ、だいたいいつも直行が下敷きになった。どんどんみんな積み重なって、他人の体と密着したのはこれが最初の記憶かもしれない。自分ではない体のぐにゃっとした重さや熱。におい。  二つ上の従兄はそんなに背が高いわけではなかったが腕や足が骨っぽくて重かった。のしかかられると日焼けした腕にうっすら毛が生えているのがよく見えた。従兄の輪郭も定規で引き直されつつあると思った。直行が重いと叫ぶと毛が揺れた。草原だと思った。自分のとはちがうよその家の服のにおいがくすぐったかった。ペチャンペチャンをやっていると母たちに叱られた。内臓が破裂しちゃったらどうするの。直行はそのスリルにもひそかにドキドキしていた。ペチャンペチャンは三人目くらいから腹がぐっと押され、潰される感じで、苦しい苦しい、痛い痛い、ぺちゃんこになっちゃうよと直行はわめいた。ほんとはそんなに痛くなかった。痛みよりも快感があったのだが、ごまかすみたいに苦しいと叫んでいた。  やがて従兄は中学生になり麻雀の輪に入っていった。卓を囲む四人の男たち。じゃあ、従兄が入ったぶん誰が抜けたのだろう。それとも誰も抜けずに仲良く交代で? 疑問に答えは出ないまま、やがて直行が中学に入るころには父たちはあまり集まって遊ばなくなった。若い男は結婚し、子どもが生まれたときいた。直行は小屋をもらって自分の部屋とした。
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5/21文学フリマ東京の新刊です。3万字くらいの短い小説で、薄い文庫本です。
通販開始しましたのでよかったら覗いてみてください〜
BASE: https://okwdznr.base.shop/items/74872976
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prostrayer · 11 months
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10/25 ホイホイホホホイ回鍋肉。豆鼓をお湯で戻しておく。ちぎったキャベツとデカく切ったピーマンをひとつまみの塩とちょびっとの水とともに強火でファイア。まだ早いってところで鍋からあげる。中火に豚バラを投入ししっかり焼き目をつける。にんにくスライスを投入して香りが立ったら豆板醤をにゅるっと入れて焦げる寸前まで炒める。豆鼓も途中でいれる。甜麺醤を豆板醤よりちょっと多い量いれて醤油ちょろっと砂糖さらっといれたら野菜を戻して炒め合わせて完成。野菜もりもりげんきげんき。元気になにもしないで一日を終えました。
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myonbl · 2 years
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2023年3月12日(日)
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私の衣生活でこの10年程度お世話になっているSOU・SOU、今年で20周年とのことだ。いろんなキャンペーンが展開されているが、その一つが7,000円以上購入で記念小皿が貰えるというもの。こういうの弱いんだなぁ〜、仕方なく(?)必要度はあまりないが、風呂敷を2枚購入した。もちろん、<包む>という機能は当然だが、個人的にはテーブルクロスで使おうと考えている。新学期には、研究室の机をこれで飾ることにしよう。
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6時起床。
珍しくツレアイが朝寝坊、静かに朝の準備をする。
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いつものように朝のそば定食、食べようとすると2男が降りてきた。そうか、普段ならとっくに朝食を終えている時間だった。
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<下京のひびき(3/15号)>を組内に配付、この仕事もあと半月で終わりだ。
ツレアイは例によって買物に走り回る。
月に一度の奈良での太鼓練習、近鉄東寺駅まで送る。
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ランチ、息子たちには日清ラ王(醤油味)、私は残っていたカレーを片付ける。
軽く午睡。
丹波口のユニクロまで、卒業式・入学式で着るための白いシャツを購入する。
今年度は町内会の会計担当、3/15の総会に向けて収支報告書の作成作業。何とか仕上げて、町内会長宅までとどける。
ツレアイを、近鉄東寺駅まで迎えに行く。
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息子たちの夕飯は、肉(たっぷり)豆腐、ツレアイが明日休みなのでスパークリングワインを開ける。私たちは、瑞冠→スペインワインという流れ。
録画番組視聴。
日本の話芸「文句の叫び」桂文枝。
六角精児の呑み鉄本線・日本旅 冬・長野の鉄道を呑む!
腹ごなしの町内ウォーキング。
入浴、体重は1kg減。
日誌を書いて、早めに就寝、明日は1週間ぶりの出勤だ。
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歩数はちと足りず、水分は1,980ml。
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ishiduca · 8 months
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自分の麻婆豆腐をこしらえる
時々作っていた麻婆豆腐だけど、先日思いがけず甘ったるいものを作ってしまった。抽象化した言い方をすれば、失敗した ということだ。 その理由を挙げてみれば、「合わせ調味料をいい加減に調合した」「味見をすべきタイミングで怠った」他、惰性で作ってしまっていたなぁ、と。
考えてみれば、これは機会なので、 今一度"自分の(食べたい)麻婆豆腐拵える"ことにした。製作プロセスも見直す。
そして、そのプラクティス第一回目の結果が写真のもの。最高の家スタイル麻婆豆腐の作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)をベースにしつつ、所々変えた。
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豆板醤の代替にかんずりを使う
豆鼓醬がないので、塩麹と醤油
葱の代わりにグリンピース
反省点
肉のサクサク・パリパリした食感が足りない
スープが多かった
次のプラクティスに続く(予定)
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kachoushi · 2 years
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各地句会報
花鳥誌 令和5年2月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和4年11月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
秋風や日覆ひの色褪せしまま 秋尚 のつそりと冷ゆるがままの地蔵かな 軽象 佃煮屋間口小さく秋灯す 三郎 神水を掬へば木の実溢れ出る はるか 残菊やまことに細き路地ぬけて きみよ くつくつともんじや躍らせ小春人 眞理子 欄干に頬杖をつく鯊の竿 はるか 猫じやらしいづれも佃生まれなる 和子 小鳥来て路地の少女の消えてゐる 同 晩秋に釣糸たらす女かな きみよ
岡田順子選 特選句
初冬の海月は川の色をして 小鳥 のつそりと冷ゆるがままの地蔵かな 軽象 大正の風沸く交番神の留守 小鳥 もんじや屋の高き箆音小六月 眞理子 てつぺんへ鳥入れ替る柿の空 千種 産土神の留守の月島一号地 いづみ 朝寒し江戸の醤油の煮詰まれり ゆう子 佃とは小鳥姦し婆もまた 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月5日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
鷹匠の脈打つ腕畏鳥 美穂 襟元を直す鷹師の指女性 勝利 風の待つ鷹一点を凝視して 孝子 鷹匠の血脈誇り隠れ棲む 美穂 白樺の空ふかぶかと鷹柱 朝子 りんりんと月呼びよせて虫の声 成子 七五三背中をあふれさうに帯 美穂 隼の一閃に散る鳥の群 由紀子 風も日も包みて蓮の枯れにけり 孝子 あまたなる祈り睡らせ枯蓮 かおり 前を行く心変りの時雨傘 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
石蕗の黄飛ばねばをれぬ蝶一つ 雪 赤とんぼ飛んで昔の空の色 同 この晴を授けて神は旅に出し かづを 幾千里子連れの鴨の渡り来し 匠 在りし日や歴史は遺る左内の忌 千加江 潮風や句碑は礁に柏翠忌 同 霙るるや獄舎の左内穀然とし 千代子 天高く貫ぬく像や左内の忌 笑 街路樹の一夜に痩せて神渡 希
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月8日 萩花鳥会
石蕗の花段段段と崖ぷち 祐子 コロナ禍の波乗り上手に冬構 健雄 小春日の暮れて待たるる燗一杯 俊文 風に揺れ森の囁き木の葉散る ゆかり 会釈から世間話に小春の日 陽子 ただふるへ明日を求めぬ木の葉かな 吉之 流星の如く零れし小夜時雨 明子 南窓微睡む父や冬ぬくし 美惠子
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令和4年11月5日 さくら花鳥俳句会 岡田順子選 特選句
袖揺らし拙く歩く七五三 あけみ 傷のない大根抱へ師を訪ひぬ 登美子 面取りの暇なき夕の煮大根 実加 徒歩多き歴史ツアーや椎の秋 紀子 細路地に並ぶ地蔵や朝時雨 実加 葛湯して今夜は静かすぎる母 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月10日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
凩や気にしても今猫背かも さとみ 句をよんで名を知れるなり石蕗の花 同 手の先に触れ行く物の冬に入る 都 廃船のたゆたふ河や冬めきて 同 前山に人の呼び合ふ小春かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
蒼穹へ差し出されあり鵙の贄 都 トタン屋根黒く被ひて山葡萄 史子 迷ひ来し犬は小春の匂ひして 都 神名備へ舞ひ降りて来し渡り蝶 宇太郎 冬籠老いて小さくなるままに 悦子 遠き日の灯台の下大根畑 すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
欠礼の葉書一通冬に入る 恭子 大綿の飛ぶ一角や時ゆるむ 同 朝の日に虻を待ちゐる花八手 三無 初時雨移ろへる景厨より 和代 蒼天に柿の朱色の映り込み 三無 大綿の抱へる影の漂へる 秋尚 想ひ出は些細なはなし花八手 ゆう子 木々の葉の手さわり厚く冬来る 恭子 綿虫のふうはり中子師の化身 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
こつこつと振子の音や冬灯 時江 残菊に風の別れか纏ひつく 同 丁寧に描く絵手紙曼珠沙華 ただし 神なびの落葉時雨や岩を打つ 時江 花八手午後の日早も翳りゆく 昭子 職人はなべて無口や日短 同 落葉踏む音にも山の深さあり みす枝 踏み入りて銀杏落葉に呑まれたる 信子 マネキンの衣裳着膨れしてゐたり 世詩明 初霜の夜なりオリオン瞬きぬ 信子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
山茶花の掃きたるあとに二三片 廸子 ものの影長く濃くなる冬めきて 三無 隼の腹白じろと急降下 怜 街路樹の風音乾き冬めける 秋尚 夕散歩我が影長く冬めきぬ 怜 箒持ち山茶花散るを楽しめり ことこ 青空を切るビルの影冬めける 秋尚 立ち話続く山茶花日和かな 和魚 冬めきて木立の空の広くなり 廸子 蒼天を蹴りて隼矢となりぬ 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月16日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
字余りの句をつくりたる文化の日 世詩明 桟橋も浚渫船も冬に入る 千代子 神の旅紅く際立つ大鳥居 笑子 茅葺の千古の家に散る紅葉 希子 玉砂利の中に見つけし木の実かな 和子 存問もせずしづむ身に石蕗の花 数幸 せめて欲しうすばかげろふ程の翅 雪 人の世を仏の流転秋の風 同 だんまりを通しきれずに蚯蚓鳴く 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
人の世に蓑虫鳴くと誰が云ひし 雪 火取虫飛ばざれば灯も淋しきか 同 寺小春上品上生仏仰ぐ 千代子 ぼてさんは越前蟹を売り歩く 同 銀杏散り大樹の影の細りゆく かづを 千年の古都の時雨にあひにけり 同 潮風に磨きあげられ石蕗の花 眞喜栄 腕白も今日は神の子七五三 みす枝 秋風に揺れてゐるかに弥陀の耳朶 やす香 冬ざれや星をつけたる兵の墓 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月18日 さきたま花鳥句会
参道を江戸小紋なる散紅葉 月惑 冬凪や島のなぞへの墓の群 裕章 麦稈のロールどすんと冬を待つ とし江 藤袴やさしく撫づる福禄寿 ふじ穂 あかあかと冬田息づく日の出かな 康子 神無月何事もなく老いの日々 静子 美女と言ふ嘘を重ねて冬鏡 良江
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令和4年11月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
照紅葉ここは武蔵野ど真ん中 三無 黄落の熄み変哲もなきベンチ 千種 落葉して三面恐し馬頭尊 慶月 重さなき影を揺らして枯尾花 三無 藁屋根に落葉降り積み主留守 慶月
栗林圭魚選 特選句
冬枯や蚕飼の匂ひふと間近 炳子 冬灯しコルクのもろき薬瓶 久 初時雨お薄いただく森の庵 久子 雲割れてゆく黄落の激しさに 千種 大根の髭剃られあり品評会 久子 山茶花や雨の重さも散り敷きて 亜栄子 黄落の熄み変哲もなきベンチ 千種 白銀の手摺り冷たく磴下る 炳子 乾びたる音の遠のく冬木道 眞理子 ちりちりと咲き揃ひたる冬桜 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
秋祭皮張り替へし大太鼓 雪 而して九十一の菊膾 同 七福神旅立たれたる村静か みす枝 百地蔵に散華の如く紅葉舞ふ 同 湯豆腐の正面に座す強面 昭子 掃き終へし箒立て掛け花八手 同 季は今し厳き面となる猟夫 一涓 還り来し神をねぎらふ祝詞かな ただし 百鉢の菊の位を競ひけり 世詩明 一寺置く知恵の文殊の山眠る 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月27日 月例会 坊城俊樹選 特選句
皇のげに隙のなき白障子 昌文 身を包むコートの中が愛国者 いづみ 箒目を真直ぐに神を迎へけり 光子 陸士らの祈りの長き神迎 はるか 今にして見えてくるもの綿虫も 千種 大前へ小春は人を歩かせて はるか 孤独なる鴨の水脈とはもつれざる 光子
岡田順子選 特選句
桜もみぢ防大生の整列へ 眞理子 狛犬の阿吽おそらく息白し 俊樹 黄落す絵画の中に居るやうな 政江 参道の冬日の中へ防大生 同 幾そ度落葉の艶を神の池 幸風 すれ違ふ男冬野の匂ひして 千種 大前へ小春は人を歩かせて はるか すめらぎの濠へ映りて柿たわわ 眞理子
栗林圭魚選 特選句
冬蜂のとどまるところ香の濃ゆし 光子 ハーレイの枯葉舞ひ上ぐ九段坂 要 靖国は黄金色に神迎 千種 枯蓮の影縮こまる濠深き 秋尚 日を溜める力残せし枯尾花 同 すれ違ふ男冬野の匂ひして 千種 孤独なる鴨の水脈とはもつれざる 光子 紅葉散る城跡になほ地の熱り 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年11月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
蓮根掘る胴長干して昼餉時 光子 蓮根掘り母のがめ煮の待つてをり 美穂 目貼せし仏間に母と長話 愛 黄落やへうたん池を膨らませ 由紀子 手の窪に在はす仏や霜の声 成子 蓮根掘るまぶしき泥の太古まで 睦古賀子 冷たき掌胸に合はせて百度石 かおり づぶづぶと臍まで沈む蓮根掘 千代 抜き足は得意技なり蓮根掘 美穂 蓮根掘るこのまま脚の根付きさう 愛 冬銀河泳ぎ止まざる大魚達 ひとみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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siim-tv · 3 years
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豆鼓醤
こんにちは、uyaです。 毎日、「今日の晩御飯何にしよう?」って考えるの大変ですよね。いつも同じ料理とはいかないので献立を考えるのは大変なことです。そんなときに、いつもの調味料を変えてみてはいかがでしょう?もしかしたら、簡単に作れるレシピが出来るかも知れません。そこで、今回も、世界の調味料を紹介したいと思います。   豆鼓醤は中国の調味料で、ユウキ食品というところで作られています。 SANYO DIGITAL…
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a2cg · 4 years
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ぼんやりと私 ・ 生を受けてから今に至るまでぼんやりと生きて来たなと自覚しています。ポジティブワードで伝えるのなら細かいことを気にしません。 ・ 暗がりで漫画や読書を大量にしていたので高校三年生の時には黒板の字がぼんやりとして全く見えなくなり初めて視力検査をしたら視力が0.1で慌ててメガネを作ったものです。 ・ 眼鏡をかけたら視界が開け、ハッキリと見えて同じ世界なのにこうにも違うのかと思ったものです。「ハッキリ」と言えば形があって見えるもの以外にも「わかる」と言った抽象的なものにも使われますね。 ・ 一方でしっかりと目に見えるものを表す言葉といったら形容動詞の「くきやか」を使った「くっきり」ですよね。 ・ という訳で本日のモーニングは #谷記 と書いて #くき です。始業前の朝に散歩する途中で何か食べられないかな?と探す中で見つけた24時間営業のお店です。 ・ 自分にとっての朝飯は誰かにとっての晩飯な訳で不夜城の錦糸町らしく朝8時からビールを頼んでいる人の横で #定食 を注文します。 ・ 税別650円ってランチタイムでも安いなと思っていましたが、さらに安いメニューがあり普通に食べたい #麻婆豆腐 定食にしました。 ・ 2階にある厨房に向かって中国語で激しく罵るお姉さん。カウンター席からはビール2本追加ねという声が聞こえて自分のAM8時は水商売をしている人にとってのPM8時なんだなとハッキリとわかりました。 ・ 運ばれてきた丼に入った #マーボー豆腐 が溢れ出す勢い。目覚めて初めて食す料理としては激しくパンチがあるやつです。いわゆる優しい #マーボー かと思えば意外にも本格派。 ・ #豆鼓醤 の深みのある味わいや #花椒 の痺れる食感とフルフルなとろみの感じが後を引く絶品です。これ明らかにラーメン丼ないしは洗面器一杯の量に入っています。 ・ ご飯も育ち盛りの中学生であっても食べきれないくらいの山盛りです。食べ順的には #サラダ を食べるのですがメインディッシュの #麻婆 がぶっちぎりの量なので、それどころではありません。 ・ とろとろの食感に絶妙な辛さと痺れが感じられて食べ進めるだけで発汗いたします。これだけインパクトあるメインがあると玉子スープも美味しいのですが正直病気の時に飲む白湯のようにぞんざいに扱われます。 ・ 10分ほどで完食し、お会計をしたら税込690円で時間帯はさておきランチとしてもディナーとしても美味しくて十分に満足いくメニューでした。 ・ その証拠にその日は夜まで何も食べなくて平気なくらいでした。次回は税別650円の定食かビールとツマミで699円(税別)のメニューを頼んでクッキリとした写真を撮りたいと思います。 ・ #錦糸町モーニング #錦糸町ランチ #錦糸町中華 #とa2cg (谷記錦糸町南口店) https://www.instagram.com/p/CI9IwBhg-mv/?igshid=1xxha0udzyuok
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#食材メモ 食材を買うと帰国後も楽しい。 新竹産のものばかり。 1:#恒泰豊行 のお酢 2:#關廟麵 グァンミャオミィエン シンプルで美味しい 3:絶対買いたかった#豆鼓 と#XO醤 4:#福源 のピーナッツバター クラッカーも美味しかった #華品摃丸台北店 #majimaji集食行樂 #vsco #vscotaiwan #taiwan #taipei #vinegar #peanuts #調味料 #台湾 #台湾グルメ旅 #台北 (華品貢丸) https://www.instagram.com/p/B4oAZSLDhw8/?igshid=vdmtb1qcmuh8
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ganimaly · 3 years
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鱈の豆鼓蒸しと大根と人参と厚揚げなんかの煮物。両方とも電鍋で。 電鍋で蒸すのは簡単でいいな。いい感じにふっくらと仕上がった鱈は豆鼓とかしょうがが良い。煮物はナンプラーで作れば出汁いらず。優しい仕上がりで。 #foodiesofinstagram #eats #instacool #foodstagram #instafood #foodpic #foodgasm #delicious #foodoftheday #foodpics #CleanEating #foodblogger #おうちごはん #男飯 #男の料理 #料理男子 #おうちごはん男子部 #私のおいしい写真 #オトコノキッチン #フーディーテーブル #電鍋 #鱈 #豆鼓醤 https://www.instagram.com/p/CaCiTaEJzge/?utm_medium=tumblr
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fsravine · 5 years
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真夜中の #包丁人味平 #中華街 で買って来た #葉にんにく を使って本格的に #郫県豆瓣醤 をベースに #甜麺醤 #豆鼓 #花山椒 と基本調味料 を使い 個人的には本格四川中華! #激辛 一歩手前におとなしく。 https://www.instagram.com/p/B1MLoPiFFA8WM5rYBovhE3WFQWllMMbk57QTY40/?igshid=1gyzvsgsebove
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may-k-world · 4 years
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���ャージャー麺。 先日の大掃除お手伝いでもらってきた豆鼓醤を消費したくて。これまたもらってきた大きめの器に盛ってみた。
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morigone · 6 years
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【ニンニクの茎を使って】 またまた〔四川麻婆豆腐〕の登場です。今回はいつもと違って,ニンニクの茎を使って作ることができたのでアップしました。 本場四川ではネギは使わずにニンニクの茎を使うそうですよ。その代わりと言ってはなんですが,本場ではニンニク(の実)や生姜は入れないそうです(諸説あるようです。ニンニクの葉を使うという表現をしている文書もあります)。 今回も甜麺醤を入れているので,その点だけは本場と大きく違うのですが,豆板醤+花椒だけでは辛すぎて食べられない可能性が高いので,そこは妥協しています。 また,四川式では豆鼓を入れますが,その代用として,日本では八丁味噌を入れることが多いとか。かの陳建民先生が考案されたとのことです。 味は,安定の美味しさでした^_^ #今日の料理 #リハビリクッキング #リハビリ #クッキング #生体肝移植 #地場産 #手料理日記 #飯テロ #フードスタグラム #麻婆豆腐 #四川料理 #陳麻婆豆腐 #四川麻婆豆腐 #ニンニクの茎 #花椒 #シビ辛 #麻婆豆腐丼 #豆鼓 #豆板醤 #甜麺醤 (Yame, Fukuoka Prefecture, Japan) https://www.instagram.com/p/BvbwhWoAGzq/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=47bgfqumdka5
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myonbl · 2 years
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2022年4月3日(日)
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契約農家から臨時便が届く、鹿肉だ。まずはカツにして夕飯にいただく。カットして小麦粉・タマゴ・パン粉を付けるまではツレアイが担当、私は揚げ番、小一時間の激闘で揚げ油はヘトヘト、私はクタクタ。それでも、野生の健康な味はたまらない。奥川さん、いつもありがとうございます。
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5時30分起床。
日誌書く。
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かき揚げ天そば+そば湯+ヨーグルト。
ツレアイは太鼓の練習で奈良へ、下り坂なので京都駅まで車で送る。
奥川ファームから臨時便が届く、鹿肉・蕎麦・ブロッコリー・大豆。とりあえず肉は冷蔵庫に入れ、夕飯にいただくことにする。
糠床のメンテナンス、キュウリ・ニンジンを漬ける。
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ランチ、息子も私もサッポロ一番醤油ラーメン。
ツレアイを、京都駅まで迎えに行く。
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お茶を入れて一服、録画番組視聴。平成紅梅亭から「紙入れ」柳家喬太郎。
ツレアイは買い物に走る。
私は、今日もMQJ(メモリアル・キルト・ジャパン)のウェブサイトメンテナンス。
早めに夕飯準備、大量の鹿肉、先ず第一弾はカツレツだ。
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息子たちにはスパークリングワイン、我々はオーガニックの赤で1週間を慰労する。
録画番組視聴。刑事コロンボ
(28)「祝砲の挽歌」
何度見ても新しい!ミステリードラマの金字塔。本作でエミー賞を受賞した犯人役のパトリック・マクグーハンとピーター・フォークとの演技合戦に注目!
陸軍幼年学校の開校記念祝典で大砲が暴発し、理事長のヘインズが爆死した。経営難に陥った学校を男女共学の短大にしようとしていたヘインズ。彼と対立していた校長のラムフォード大佐が、伝統ある学校を守ろうと大砲に細工したのだ。コロンボは、祝砲を撃つはずだったラムフォードを狙った犯行と推理したが、現場に残されたある物から真実を見抜く。
何度も見ているが、相手役の俳優の名前がちっとも覚えられない。
順番を待って、何とか風呂に入る。
布団の中で、柳家小ゑんを聴く、「鉄寝床」。
気持ちよく就寝。
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今日は車の送迎以外動かず、水分は1,600ml。
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longgoodbye1992 · 5 years
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それを俺は平成最後の恋としよう
髪に大きなリボンが印象的だった。
前の職場、海街にある割りと高価なホテルのホールスタッフにそれは少し不釣り合いだったけど、ナチュラルなメイクと屈託のない笑顔が実年齢の23歳よりもっと下にみえて、可愛らしいと思った。だから俺はリボンちゃんと呼ぶことにした。
可愛らしいと思ってもそれはイコール好きだということにはならない。
近所にいる三毛猫への感情に近かった。
仲良くなるとつまんない洒落を言ってもよく笑い、くだらないボケにはちゃんとつっこみを入れてくれる。いい友達であり同僚になった。顔立ちは南国生まれのような目がはっきりとしていて、何となく朝ドラのヒロイン顔だと思った。
俺の契約が終わる頃、休みが被ったから食事に誘った。すんなりOKをもらえた。
本当は少し遠いところへ遊びに行こうと話していたけど、互いに6連勤後でヘトヘトだったから近場で夕食にした。
リボンちゃんの好きな食べ物は魚だった。
何故だろう、肉より魚が好きって言う子にはいい子が多い気がする。
当日は駅で待ち合わせて海鮮居酒屋のような店へ行った。その日はリボンではなくて黒いニット帽を被っていた。というか、全身が黒で統一されていて、どこか大人っぽい印象を受けた。
甘い酒しか飲めないと言って彼女はお茶をオーダーした。俺はビールを飲んだ。
お造りに天ぷら、煮付けに寿司とたくさん食べた。よく食べる女性は本当に美しくて逞しくて可愛い。
どうして今の派遣の仕事を始めたのか聞いた。
大学に入ったけれど就活で志望動機を書けなかった。なんの目標もなりたいものも無いまま卒業した。家にいても何もないからとりあえず働くために始めたと言った。ほんとであれば新卒1年目から2年目になる歳。つい最近の過去を語るリボンちゃんの目にはたしかに何も映っていないように見えた。きっと心の中では焦ってないんだろう。それでいいと思う。
「そういえば小さい頃、漁師さんと結婚することが夢だったんですよ。魚をたくさん食べれるからって。単純ですよね」
そう言って人懐っこい顔を見せる。そう、そんな風に夢とか目標って、単純でわかりやすくて欲求を満たしてくれるものでいいんだよ。かっこつけてたり、気取った夢なんて面白くないし挫折したときに立ち直る理由がなくてたち消えるんだ。
店を出ると近くのスーパーで買い物をした。
俺はカートを押して後をついていく。
牛乳、ヨーグルト、飲むヨーグルト、豆乳、ハチミツ、リンゴジュース。
「液体ばっかですね」
「親知らずでも抜いたの?」
「親知らずないです笑」
そして最後に餅を買っていた。砂糖醤油で食べるらしい。
楽しそうに笑う横顔は、小さい頃から真っ直ぐに育ってきたんだろうと思わせるくらい純粋で無邪気。マイバッグを持っていて何だかそれも素敵だった。液体だけで5キロ近くあったから肩に中々の重量を感じながら歩く。
買い物を終えるとバーへ向かった。ハワイアンなお店で甘いカクテルがある。
ピニャコラーダを薦めるとそれに決めてくれた。美味しそうにピニャコラーダを飲み、俺も珍しく似たような甘い酒を飲んだ。歩いた後だからよく酔いがまわってくる。
「私存在感がないからおんなじ空間に長くいないと気づいてもらえないんです」
「よく笑ってるから印象残りそうだけどな」
「笑っても大勢の一部で終わりなんです」
恋するフォーチュンクッキーの歌詞みたいと思った。
「もっと自信持って前出ていいよ。可愛いし」
「かわいいなんてほんと言われないですよ」
ほんのり赤い頬の色は酔いなのか照れなのか。
バーを出て少し散歩した。
「ラーメン食べる?」
「いいですね、食べたいです!」
無理してる訳じゃなさそうだ。もう少し楽しい時間が続くのなら俺はそれでいい。
だけどラーメン屋だから長居も出来なくてそそくさと帰り支度をした。
ラーメンを食べ終わって外へ出る。時間は22時。
「さてどうしようか」
「お任せしますよ」
強く胸が鼓動した。オフコースの「Yes-No」が頭をよぎる。
「君を抱いていいの?好きになってもいいの?」
つい口に出しそうになったけどタクシーを捕まえて寮に帰った。
「男が勘違いするからその言い方やめなよ」って言いそうだったがやめた。
あれから一月経って元号も変わる。
最近リボンちゃんも契約が切れたが延ばさず、目標が出来たから勉強を始めると言っていた。陰ながら応援したいと思う。
そして今だから言える。
これは平成最後の恋だった。
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crystal-blue-daisy · 2 years
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ホテル椿山荘でアフタヌーンティーしてきました。
インスタからのリポート ホテル椿山荘でアフタヌーンティーしてきました。 今回は、抹茶等の日本のお茶がメインのアフタヌーンティーです。前日にやまと(猫)行方不明になったりと楽しめないかなぁって思ってた所、当日の午前中に帰ってきたため、ゆっくり楽しめました。 お抹茶とか煎茶とかの軽食〜お菓子に舌鼓をうちつつ、色んなお茶を頂きました。限定で、煎茶とかの番茶とか、焙じ茶もありました。 まぁ、お値段そこそこしますけど、お味も良いですし楽しめます。まぁ、生憎のお天気でしたので、移動とかちょっと面倒でしたけども笑 そう言えば、今月誕生日なので、メッセージカードを友人が付けてくれてたのですが…「豆板醤」って最後ついてます。個人的には良いんですが…たまに何だかなぁって思うことも笑 ウェルカムドリンク付けてたんですが、新茶の煎茶だったか…新茶であることしか覚えてないのですが、美味しかったです。友人は喉がイ…
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