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#迷いこんだメルヘンの世界
spst-haru · 2 years
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[ 風鈴のトンネル ] . . . 風鈴の涼しげな音鳴る、 庭園のアーチをくぐり抜ける。 . . . ==================== 📷 2022.08 Yokohama English Garden, Yokohama, Kanagawa . Canon EOS Kiss M2 🎐🌹🎐🌹🎐🌹🎐🌹🎐🌹🎐 ==================== . . . #japan #kanagawa #yokohama #yokohamaenglishgarden #yokohamaenglishgarden_summerfestival #yokohamaenglishgarden_furin #yokohamaenglishgarden_windbell #furin #windbell #yokohamaenglishgarden_ryokuyo #yokohamaenglishgarden_greenleaves #ryokuyo #神奈川 #横浜 #横浜イングリッシュガーデン #横浜イングリッシュガーデン_サマーフェスティバル #横浜イングリッシュガーデン_風鈴 #風鈴 #横浜イングリッシュガーデン_緑葉 #緑葉 #風鈴の音鳴る夏 #summer_windbell_sound #硝子玉の雨 #rain_of_glass_bells #迷いこんだメルヘンの世界 #get_lost_in_the_marchen_world #緑葉セカイ #ryokuyo_sekai #adobephotoshoplightroom #canoneoskissm2   (横浜イングリッシュガーデン) https://www.instagram.com/p/Ch-ONDVvrvP/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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nigebanigenige · 1 year
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2023/04/30
朝から代官山でパーマをかけるような女になってしまった あんまり似合ってなくてテンション下がる 思うどおりにならなくてまいかいいがいがする 夜の便にするかパーマ当てながら迷って結局はやめにした 渋谷までダッシュして意外と余裕で拍子抜けした ビビりすぎた 駅まで先輩が迎えに来てくれて、久々で嬉しい 会社員をしていておどろいた 一番会社員から遠そうだと思っていたので、環境への適応力がスゴくてすごい お部屋が素敵でひとりぐらしモチベが大変に高まった わたしは色々話していたら、文章を書こうという気持ちになった 植物とかわいいカーペットと雑貨たち、本もたくさん いいな 先輩は生活をしていた 駅ビルの中の焼き鳥屋がおいしくてたまげた ビールで油を流し込む幸せをいつから知ったか いちいちカープの選手の名前がメニューについていてちょっとウザかった 長いお散歩の末メルヘンな喫茶店にたどり着いた 地方都市の繁華街の雑多さがなんとも言えず好きだ キレイでもない雑多なのが良い 道が広いのも良い 喫茶店は世界観が強めで、建築基準法てきにだじょうぶなのか分からないロフトの席に座面の低いソファが並んでいて、はからずもスタンド席に座っていた メノマエにはステージがあって、照明もキラキラしていて素敵だった ここの家具、全部せしめたい
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yuupsychedelic · 4 years
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詩集「蜂蜜」
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詩集「蜂蜜」 1.「蜂蜜」 2.「全部ウソだった」 3.「貴女こそが僕らの太陽だった」 4.「夕陽に消えたジャーニーマン」 5.「2020年からの挑戦」 6.「まるで蜂蜜の蜜のように」 7.「僕らはラジカル・ティーンエイジャーに憧れていた」 8.「風と涙」 9.「シティボーイが息吹くとき」 10.「グッバイ、ボールパーク。」
蜂蜜
蜂蜜 ― それは、時によって紡がれた想い出。 蜂蜜 ― それは、過去によって紡がれた心の瘡蓋。 蜂蜜 ― それは、詩書きによって紡がれた憂鬱なつばさ。
僕らは生まれた時、左右の手に何を掴んでいたんだろう。 喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。 すべての感情が思いのままに秘められていたはずだ。 少なくとも、憎しみなんてエゴはなかったはずだ。
僕らはいつから、人に嫉妬するようになったんだろう。 かわいい、かっこいい、運動ができる、勉強ができる。 「人は顔だけじゃない」というけれど、そんなの嘘っぱちだ。 知らない誰かが敷いたレールがすべてならば、どんなに楽だろうか。
僕らは死んだ時、左右の手に何を掴んでいるんだろう。 自由、希望、挫折、失望。 当たり前で何の変哲も無い日々が、いつからか愛おしくなる。 タンポポの花が踏み荒らされたときのような、言葉にできない淋しさを携えて。
全部ウソだった
ベッドの上で微笑む君も あどけなくはにかむ君も 全部 全部 ウソだった 何もかも 見せかけだった
こっちを淋しげに見る君も 時代をまっすぐ見つめる君も 全部 全部 ウソだった 何もかも 見せかけだった
「冗談でしょ?」
知りたくない真実があって 知らなきゃいけない真実もある 僕らは真実に惑わされながら 真実を追いかけているんだ 僕らはイメージに惑わされながら イメージを追いかけているんだ
全部 全部 ウソでも 何もかも 見せかけでも イメージを追いかけているんだ あの頃の君を追い求めているんだ
貴女こそが僕らの太陽だった
貴女がいたから 僕らは夢を持てたんだ 貴女がいたから 僕らは強くなれたんだ
哀しみに満ちた日々も 優しさに満たされた日々も 貴女がいたから その日々はもっと輝いた 貴女がいたから 僕らは夢を見れたんだ だから 今 ぐっすりと眠れ 不安なく 立ち上がれるまで 貴女はぐっすりと眠っていい
限りない あたたかさ 果てしない ぬくもり 貴女がいたから強くなれたんだ
制服を脱いでも アイドルを辞めても 貴女は貴女のままでいい 貴女がいたから 僕らは夢を持てたんだ
だから 今 次は僕らが貴女に力を与える番だ さあ!
夕陽に消えたジャーニーマン
シャンデリアのあるレストラン 佇む君と僕 二人の間に吹くのは冷たい隙間風
メルヘンな妄想も イカしたドレスも 「禁断の恋は癒されないの」……女は呟く
夕陽に消えたジャーニーマン 明日は何処にいる 酸いも甘いも噛み分けて アバンチュールは続くよ
誰かの十字架を背負い続けているのなら いつか楽にしてやりたい それが別れの言葉
スコールに流されて 思い出にさよなら それでも忘れられないのは二人きりの夜だけ 誘惑のルージュも 恋じかけの媚薬も ダイヤモンドみたく輝いてた あの日々よもう一度
夕陽に消えたジャーニーマン 明日は何処へ行く? 酸いも甘いも噛み分けて アバンチュールは終わらない 誰かの宿命に縛られ自由に生きられない そんな影を感じさせない 風来坊の生き様
夕陽に消えたジャーニーマン 未来は何処にある……
酸いも甘いも噛み分けて アバンチュールは永遠に
後悔だらけの日々
2020年からの挑戦
街の外れの星人館 夜が更けた頃 密かに始まる 宇宙人たちの作戦会議
放課後の教室で語らう若人よ 気をつけろ 顔を上げろ 何処かで誰かが君を狙ってる!
密かに君は笑顔を見せた 隠した牙は 勇士の証明 影の惑星・月は笑うよ
黄金掴み 過去を捨て 笑う若人よ 気をつけろ 振り向けば 見知らぬ誰かが君を見てるかも?
夜明け前の小宴会 星人たちが集い 戦士を労う 宇宙人にも生活がある
UFO夢見て 夜道を彷徨う若人よ 気をつけろ 目の前の君は もしかホントの宇宙人!?
2020年からの挑戦 2020年だからこその挑戦
僕らはまだ負けてない 何度でも立ち上がる
宇宙人は確かにここにいる!
まるで蜂蜜の蜜のように
たった十年間でも。 長い人生で、たった十年間でも。 その時間はあまりに眩しく、あまりに美しかった。 僕は青春が大好きだ。 学ランも、セーラー服も、ブレザーも、現役の時は大嫌いだった。 でも、今ではどれも大好きだ。 芋っぽさも、派手な色使いも、何もかもが大好きだ。 時代は変わっても、きっと、青春の色は褪せないだろう。 もし褪せてしまっても、別の誰かがまた上書きするだろう。 たった一度の恋でも。 長い人生で、たった一度の恋でも。 十代の恋は一生の思い出になる。 ふとしたやり取りも、しょーもない会話で夜を明かしたあの日も。 その仕草だったり、ちょっとした笑顔だったり。 ラストシーンは淡くても、時を重ねるごとに美化されていく。 あの日々の輝き、君と過ごした日々。 結局、終わってからじゃないと気付けないんだ。 何もかも、終わってからじゃないと気づけないんだ。 まるで蜂蜜の蜜のように。 凝縮された日々が大人を苦しめる。
人はいつまでも、青春に憧れるもの。
ぼくはラジカル・ティーンエイジャーに憧れていた
君に逢ったのはいつだろう。 過ぎ去りし日々、あなたに贈る愛の歌。 そして、とびきりのラブレター。 この素晴らしき愛のために、今日も歌い続けている。 ぼくらは貴方たちと共に、終わらない夢を追いかけている。 ぼくらは貴方たちと一緒に、永遠の愛の歌をここで歌い続けている。
ひとつ、告白しよう。 ぼくはラジカル・ティーンエイジャーに憧れていた。 貴方のようになりたかった。 貴方みたく素敵な歌を作りたかった。 でも、今のぼくはダメだ。 どこにでもいるような、普通に満足したままの猿だ。 だからこそ、貴方たちの背中を追いかけたい。 届かないかもしれないけれど、適わないかもしれないけれど、せめて…… 同じ時代を生きる歓びを噛み締めたい。
「諦めない夢は終わらない」 確かに、貴方はこう言った。 ぼくもこの言葉を信じている。 どんなに不器用でも、諦めなければ、頑張り続ければ、きっと夢は叶う。 ——創作者になりたい! あの日、ぼくは夕陽に向かってこう叫んだ。 今のぼくは何処にいるのだろう。 どの道を進んでいるのだろう。 先の見えない時代で、ほんとは怖いんだ。 世界をどんなに変えたくても、自由に動いてはくれない。 思い通りにならない、上手く進めない。 だから、ぼくはラジカル・ティーンエイジャーに憧れていた。 ただ、あの時代の熱に、憧れていたんだ。
風と涙
大切な人がいる限り、人は生きることを辞められない。 だから、愛を叫びたくなる。 虹の彼方にある何かを捜したくなる。 たとえ、そこに誰もいなくても。 あなた以上に大切な人に出逢えなくても。 人は自由を夢見ている。
希望の風は止まらない。 嘘と欺瞞にまみれた、人々を惑わせる希望の風。 夢が大好きだから、みんな、みんな。 夢が嫌いなら、エンパイアステートビルなんて買おうと思わない。 出逢ったばかりの人と一夜を過ごそうなんて思わない。 心の何処かで、「思い通りになってほしい」という欲望があるんだ。
僕らの終着駅はわからない。 わからないからこそ、何かに執着する。 終着駅がわかっていたら、きっと、欲なんて発生しない。 決められた運命(さだめ)があるから、それに従えばいいんだ。 だけど、決められてない、何かに従わなくていいから、人は人なんだ。 人らしくある、つまり、それはアイデンティティなんだ。
だから、人間っておもしろいのかな。
シティボーイが息吹くとき
嘲笑われても、後ろ指を指されても、もうどうでもいいや。 僕は僕の生きたいように生きるだけさ。 『我が道を往く』でいいじゃんか。 そんな時、シティボーイたちに再会した。 あの日、パンケーキやフレンチトーストに喜んでいた奴らさ。 彼らはまっすぐに今を楽しんでいた。 瞳(め)は誰よりも輝いていた。 シティボーイが息吹く街は活気がある。 ヒッピーでも、楽観主義者でもない。 ただ、今を自分らしく生きていたいし、ずっとそうありたいだけ。 僕は気付いた。 彼らのような暮らしがしたいんだって。 世の中は甘くない。 自由に生きたいなら、汗水垂らして精一杯働くしかないよ。 でも、ちゃんと変わろうという意志があれば、どうにでもなるはず。 大丈夫さ。 きっと、大丈夫。 僕は僕の生き方をすればいい。 周りなんて、どうでもいい。 結局、全部夢物語なんだけどね。
グッバイ、ボールパーク。
風の便りを聞いた。 もうすぐ、あの球場が取り壊されるらしい。 僕が初めて足を運んだ、あの球場が。 ボールパークは野球を楽しむ為だけのものじゃない。 様々な人の、様々な思い出、輝きが詰め込まれている場所だ。 たとえ、埃まみれになっても、思い出は簡単に棄てられない。 あの名選手も、あのバイプレイヤーも、確かに輝いていた頃があった。 何故だか、棄てちゃいけないものを、人は捨てたくなることがある。 そういう時は、身体に変な虫が取り憑いているかのように、なんでも捨ててしまう。 バラバラになった思い出は、簡単に復元されるわけではないのに。 元の形には絶対に戻らないのに。 わかってないんだな、その辺りが。
【Bonus】創作する嬉び
言葉が好きだった。
物語りが好きだった。
だから、言霊を紡ぎ始めた。
最初はからっきしだった。
上手くいかなかった。
でも、読んでくれる人がいたから、頑張れた。
ここまで創作を続けられた。
いつしか、私は創作に嬉びを感じるようになった。
創作が生きがいになった。
人生の分岐路に差し掛かった時、創作が私を助けてくれた。
���を正しい道に導いてくれた。
今だから言える。
この十年は「素晴らしい青春」だったと。
決して、思い通りになったとはいえない。
失敗ばかりだった。
悔しいことばかりだった。
人を傷つけたり、泣かせたりもした。
いじめたり、いじめられたりもした。
男性か、女性かでも迷った。
生きるのが怖い時もあった。
それでも、私は創作を続けることを選んだ。
どんなことがあっても、創作は手放せない恋人だ。
あの日、私は創作に恋をした。
あの日の熱はそのままに、今も言葉を紡いでいる。
私は創作が大好きだ。
私は生きるために、創作を続けている。
愛している。
夢を見ている。
あなたのために、この詩を贈ろう。
出逢い、友達になり、いつしか離れ離れとなったあなたへ。
大好きだった。
私の創作を好きと言ってもらえて、本当に嬉しかった。
ありがとう。
出逢ってくれて、ありがとう。
私に出逢ったすべての人に、ありがとう。
十代、幸せだったよ。
楽しかったよ。
ありがとう。
また逢う日まで。
いつかの未来で、一緒に冒険したい人。
この指とーまれ!!
【Credits】 Written / Produced by Yuu Sakaoka Co-Produced by 檸枳(「全部ウソだった」「貴女こそが僕らの太陽だった」) Respect to THE ALFEE(「僕らはラジカル・ティーンエイジャーに憧れていた」)・平手友梨奈(「貴女こそが僕らの太陽だった」)
Special Thanks to My Family, my friends and all my fans!! 2020年2月2日 坂岡 ユウ
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ringarden · 5 years
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エズ村 1
ニースから車で30分の村。
駐車場が狭いのに、観光客の車でいっぱいなので
午前中に来るのがオススメ。
撮影NGのお店が多く、
ブログに載せられないのが残念(T T)
絵・アクセサリー・洋服・バッグ。
可愛いお店が沢山ありました。
まるでお話しの世界に迷いこんだ様な、
フェアリーやホビットが出てきそうな、
そんなメルヘンなことをつい考えちゃう
とても可愛い村でした*^^*
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akimitsugumi · 5 years
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Trade Show 2019 Spring
KILIG-キリグ-
Kaede ファッションデザイナー 中野 楓
guumee アクセサリーデザイナー 時吉 愛
フォトグラファー 秋光 亜実
3人でタッグを組んだ展示会
“お腹の中に蝶が舞っている気分。
ロマンチックなことや
すてきなことが起きたときに
めまいがするほどドキドキする。”
を意味するフィリピン語の「KILIG」を
タイトルに提げた本展示会では、
中野と時吉がそれぞれ新作を含め
これまでに制作し続けてきたものを発表する。
さらにふたりの作品からインスピレーションを受けた秋光が
彼女たちの作品が持っている魅力を
別の次元につなげて広げるようなかたちで
その世界観を写真表現によって視覚化。
1つの空間で三者が同時に作品を発表する、
クロススタイルの展示会。
かつて幼少期に触れた
甘く優しげな物語の世界を連想させながらも
少女と女性の狭間に迷い込んでしまうような
ガーリーでメルヘン、ダークでシリアスな空気を醸し出す。
舞台は、大阪・難波。
インポートやドメスのコアなブランドのセレクトと
80s、90sのビンテージや
アーティストのグッズなどを取扱うexcube。
Kaede及びguumeeの商品は購入可能。
会場にて本展示を記念して制作されたカタログも販売
冬を乗り越えた蝶は、春の訪れと同時に
きっとあなたのお腹の中で舞い踊る。
めまいがするほどのドキドキを、是非ご堪能ください。
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Trade Show 2019 Spring
『KILIG-キリグ-』
2019.2.16 Sat -2.24 Sun
at Shop and Gallary space excube
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komyu27 · 3 years
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松岡英明ツイキャスプレミア配信 『音楽でおうち時間をハッピーに♡』企画第4弾! 《LIVE FUTURE TOY》1,000円ポッキリ!!  ファン感謝プレミア配信  (2003年6月14日開催@原宿アストロホール) 初回配信:2021年3月14日(日)
『おうち時間をハッピーに♡』シリーズは 過去に発売されたDVDを 視聴者の皆さんと 松BOWとともに視聴して 貴重なエピソードを聞いたり、 ツイキャスでのコメントで盛り上がったり、 おまけにアーカイブ期間は 2週間あり、 正に『おうち時間』が ハッピーになってしまう企画。
しかも今回は 初回配信がホワイトデー♡ということで、 ファン感謝プレミア価格の 『1,000円ポッキリ!』 良いのですか!!
そして、今回も初回配信のほか、 視聴会が2日設定され、 そのすべてに 忙しいスケジュールの中 松BOWも参加。 ファンの皆さんと コメント欄で盛り上がるのも楽しくて DVDを持っていても 参加したくなる。
今回も意外なエピソードが聞け、 『楽しい』以上の 有意義な1時間だった。
セットリストはこちら。
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アルバム《Future Toy》を全曲プレイするライブ。 これまで松BOWが数回開催している 『コンプリートライブ』シリーズを彷彿とさせる。 アルバム全曲をライブで聴けるって レアで贅沢だ。
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DVDのパッケージと盤面。 『押し入れの中で眠っているFuture Toy』のイメージだろうか。 映画のポスターのようなストーリー性を感じる。 写真は植田敦氏。 リーフレットにも素晴らしく素敵なフォト。 植田氏は、当日の現場で背景の絵を描いたそう。 (松BOWによるツイキャスコメント)
では、セトリの順に、 ライブや視聴会の様子を 綴っていこう。
オープニングは アルバム《Future Toy》プレミアムエディション収録 【LOOK@ME(Mix@Mix)】が流れる中、 バンドメンバーの紹介映像。 (ちなみにプロデュースは TV-NOiZのメンバーティービーこと Super DJーYuuki 氏!) ステージ上の映像だけでなく、 リハーサル風景らしき映像や、 アルバムのブックレットに掲載されていた 名古屋の鶴舞公園でのショットも挟まれ、 ファンにはたまらない映像。 曲に合わせての 映像の切り替わりがカッコ良かった♪
〈メンバー〉
Vocal:Hide@ki Matsuoka
Electric + Acoustic Guitars:Eiji Kawai
Keyboard:Hajime Fukuda
VJ:Super DJーYuuki
【01 Future Toy】 松BOWが映し出されると、 ベリーショートの髪型にちょっとした驚き。 素敵、端正な顔立ちが際立つ。 Vネックの黒の(フード付き?)カットソーに赤いパンツ。 赤の指なしグローブに、 バックルチョーカーは赤と白。 腕には白の太めレザーバングル。 スタイリッシュなサングラスは クリスチャン・ロスのものだそう。 (松BOWコメントによると、 色違いも含めて三個所有されているとか) 映画『マトリックス』をふと思い出した。 王子的衣装も、 英国紳士的な衣装も素敵だけれど、 近未来的でちょっとワイルドな雰囲気の 衣装も新鮮でお似合い。 (何お召しになっても以下略) 音に関しては テクノサウンドがベースになっており、 非常に好み ♪
松BOWコメントによると、 【Eyes of the EINSTEIN ZOO】で挑戦した セリフを歌にするというのを もう少し音楽的にと作ったそう。 ラップと違ったものにしたかったと。 納得。
それにしても 【Future Toy】(未来のおもちゃ)って発想! 物ではなく生き物としてのってところも! 個人的に大好きなアルバムなので、 ライブ映像とともに楽しめるのがとてもうれしい。
【02 Blow Up】 【03 天使】 ここまではアルバムと同じ順。 【Blow Up】の熱さ! 『大人の熱』が感じられる大好きな楽曲。 2曲目ですでにヒートアップ。 サングラスを外す仕草もカッコ良かった。
【天使】も人気曲。 タイトルから受けるイメージと違い 力強いメッセージに心打たれる。
ここから衣装チェンジ。 黒のフリルたっぷりのブラウスに 白のエアリーなフード付きシャツジャケット。 先ほどの衣装とイメージががらりと変わり、 ゴージャスでエレガント。 松BOWコメントによると、 【以心伝心】と同じく 『天使』という日本語を 洋楽みたいな気分でメロディに乗せたかったと。
貴重な制作エピソード続々である。 今回の配信や視聴会は特にそんな印象を受けた。
【04 Edge of Space】 これも↓松BOWコメント シングルのB面的なイメージで作った曲で アルバムに入れるのを迷ったそう。 ライブでお披露目した時に 客席がザワザワして、 歌い終わった後に 『お帰りなさい!!』という掛け声があったと。
こちらもコメントを拝見していると人気曲。 私自身はライブで聴いて好きになった。
宇宙的な広がりあるサウンドには あたたかくてロマンティックで、 松BOWらしい包容力の大きさを思わせる。 【百年の恋】の歌詞とリンクしているとのこと。
【05 Life in Tao】 この曲は、老子の道教(TAO)を抜きにしては語れないだろう。 私も数年前買って読んでみたけれど、 コロナ禍の今、 再び読み返してみたい、 心の支えとなる言葉に溢れた教えと思う。 松BOWコメント↓ 歌詞にある『真円の虹』は 空から見ると虹はまんまるだと聞いたことがあって 是非使いたかったとのこと。
そして、少ない言葉でこの曲の世界観を表現するのに 凄く苦労したとのこと。 モノクロながら、墨の濃淡で 豊かな色彩を感じさせる 墨絵のような楽曲。 松BOWの引き出しの多さ、 広さを思う。
【06 LOOK@ME】 聴けば説明のいらない 人気のアッパーチューン。 奈良部氏から提供された ジャングル・ビートのループにインスパイアされて作ったそう。
間奏で素晴らしいマイクパフォーマンス。 左手に持っていたマイクを 右手へと投げて受け止め そのまま一回転させキャッチ! 成功率低いのに (何回に1回とコメントされていたけれど失念失礼!) 本番で成功させるあたり、 ホント松BOWだわーと思う。 めちゃカッコ良く決まっていたので リピートした場面 ♪
【07 Mysterious Stranger from Mars】 こちらはライブ本番での映像ではなく、 当時ライブに参加したファンには サプライズ映像だったそう。
セピア色の画面。 スーツ姿(アルバムのブックレットでも着用) が非常にお似合い。 (個人的にこちらのスーツ姿が一番好きなので 心の中で絶叫。 色香の漂い方が違う。) この曲も本当に好きな曲で 言葉を失う。 楽しい。
↓松BOWから制作に至ったエピソード紹介↓ 『アリーナ37℃』という音楽雑誌の連載で 自身の楽曲を題材にした 『(Matchan‘s Marchen)マッチャンズ・メルヘン』という 短編小説の中の 【Visions of Boys】の回で、 架空の曲【Mysterious Strager】を 松BOWが歌う場面がある。 (ご自身の著作《Not for Sale》にも掲載されています) それをいつか曲にしたいとずっと思っていて、 時を経て実現させた楽曲。
また、その 【Mysterious Strager】という原題の マークトウェイン作『不思議な少年』の紹介もあった。 こちらも読んでみたけれど、 インスパイア受けたのだろうなと思い当たる内容。 ミステリアスでシニカルな少年が 何故か松BOWにも重なったり。 未読の方ぜひ。
【08 百年の恋】 悠久の愛を感じる名曲。 こちらも制作のきっかけとなった エピソードが披露された。 余命数年の旦那さまと、 奥さまの闘病の日々を追った ドキュメンタリーに触発され 作ったとのコメント。
限りある時間の中だからこそ 感じられる永遠の時。
素敵なエピソードだった。
【09 Cherry Parade】 こちらはアンコール曲だろうか。 グッズのTシャツ (松BOWがお召しになられていたのはグリーン。 とても可愛い。欲しい!)にキャスケット。 バンドメンバーも全員何かしら被っており、 皆さんキュート♪
歌いながら行進したり 敬礼したりと 非常にキュートで、 オープニングの クールなイメージとのギャップ!
松BOWの好きな、Betty Boo的なラップと ビートルズ的なサビを融合したかった曲とのコメントに納得!
手持ちのカメラによるステージからの撮影も ( Super DJーYuuki 氏の撮影) 臨場感あって(近い近い!) 良かった。
【10 Emelard Tablet】 インストゥルメンタルの曲で、 ステージにはVo松BOWの姿はない。 バンドメンバーの演奏の様子や、 植田敦氏によるCDブックレットなど撮影風景、 (貴重な映像! 松BOWはフォトジェニックな方だけに 引きで見る撮影風景も美しい) スペイン旅行の様子も織り交ぜながらの映像。 (スペインの風景、とても素敵だった。 いつか行ってみたい。)
このDVDは、 編集も凝っていて、 ライブDVDということを忘れる瞬間が何度もある。 素敵な映像にも心酔。
曲が終わり、 スタッフロールが流れ、 余韻に浸っていると、 新たなステージ映像が映し出される。
【11 夜と星の列車】(ボーナストラック)だ! DVDにまでサプライズ! こちらはファンクラブ限定で開催された 《Toffee & Lemonade hideaki matsuoka unplugged 2003》からの映像。 〈メンバー〉 Vocal :Hideaki Matsuoka Acoustic Guitar:Hiroshi Hiruma Electric Guitar:Takeshi Masuda Percussion:Noki Mstsumoto Bass:Lenzie Crosby Sax:Naoki Ii Keybord:Hajime Fukuda Human Beat Box:Kei
ジャジーなサウンド、 心地よさそうに歌う松BOWの 声も艶やかで色香漂う。
バラエティに富んだ 『松岡英明の音の世界』を最後まで堪能できた 贅沢なライブ映像だった。
お蔭でおうち時間をハッピーに過ごせた2週間だった。
が、これからもDVDやCDでハッピー継続 ♪
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DVDの中に封入されているリーフレットの松BOWによる言葉。 ツイキャスコメントにて、 ご本人から『読んで下さいね』とメッセージ。
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アルバム《Future Toy》(プレミアムエディション)は CDが2枚。 2枚目のCDにはMixやアコースティックヴァージョンが収録されている。 こちらも必聴! (松BOWのMix、ホント好き)
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《Mysterious Strager from Mars》のタイトルの元になったという マーク・トウェインの『不思議な少年』(原題《Mysterious Strager》。 右は続編の『不思議な少年44号』
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ボーナストラック【夜と星の列車】は ファンクラブ会員限定で開催された 《Toffee & Lemonade hideaki matsuoka unplugged 2003》からの一曲。 ライブDVDも販売する予定でのライブ収録だったようで 販売が実現されなかったことを残念に思いつつ ライブに参加できなかった身としては、 1曲でも映像で拝見できることをうれしく思います。
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スクラップブックより、 レコーディング日記とスペインでのスナップショット。 レコーディングにまつわる詳細が綴られている。 松BOWのこういうところありがたい。 制作のご苦労や喜び、 実感や共感することはできなくても、 その時の思いを知るだけでも、 (それも松BOWらしい表現で!) ファンとしてはうれしい。 作品を理解したり、 より楽しんだりも。
次回は《The One》シリーズの配信ライブの 様子をレポートする予定。 最新の松BOWのお姿、 最新の『松岡英明の音の世界』を楽しめるライブ! すでに初回配信とアーカイブを視聴しているけれど、 どんどん進化&深化しているのが凄い。 この後も視聴会開催が予定されている。 ご本人と観る視聴会開催も珍しいのでは?
どんだけファンを楽しませたら気が済むのか! 感謝、深く。
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simacks · 3 years
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2021.02.06 The Cheserasera『Mouth to Mouth e.p.』Release Tour 渋谷CLUB QUATTRO
フロアに椅子のあるQUATTROは初めてだった。喫煙所も封鎖していて、ドリンクもなし。開場してから開演まで椅子に座っておとなしく待つものの、ずっと緊張しっぱなし。
ツアーファイナルってどんな感じだったっけ?
いつもはいろんなところに遊びに行って、各地で飲んだり笑ったりいろんな人の顔を見て帰ってきてのファイナルだけど、なんだか少しだけ心に空洞がある。
18時ちょうど、暗転していつものSEが流れてお客さんが一斉に立ち上がる。ドキドキしすぎてちょっとゆっくりしてたらライトで真っ白な中、まっしろな美代さんが見えた。ステージのライトがまぶしくてなかなか目が開けられない。
耳栓をするのを忘れていて、初っ端ドラムの音に飛び上がる。するかどうか迷ったけど、たまには、と思いそのままに。
1曲目の賛美歌がなんというか「1曲目」の空気で、ぎこちない感じというか、会場があたたまっていない緊張感。泣き笑いしそうで、一瞬だった。クアトロ、音良い。ベースのスイッチを切り替えて音が変わったのもはっきりと聞き取れることに感動。
賛美歌からのアイスキャンディーはツアー通して同じセットリスト(のはず)。
アイスキャンディーのイントロ、音源を聴いた時からライブが楽しみでしかなかった。ベース楽しくてずっとニヤニヤしちゃう。
宍戸さんが「クアトロを青く染める」みたいなことを言ってBLUE。BLUEは間奏の時ににしやんがステージの前の方に来てベース弾くから好きです(笑)いつかの冬の松山で聴いた時の事を思い出してすごく懐かしい気持ちになる。身体が跳ねる。宍戸くんも跳ねながら歌ってる。切なくも疾走感があって感情がわーっと巻き上がっていくみたいな感じ。
そのあと、あ、Youthくる!とわかってさらに喜ぶ。これもオンベースタイムがあるから好きです(笑)Youthのベースめちゃくちゃかっこいいよね。いつかのライブで、前のスペースがあいてるのに後ろの方で見てて、「すごい好きな曲きたら前行く」って友達に言ってて「たとえば?」「Youthとか」って言ってて、本当にYouthがきたときに吸い込まれるように前行って見てたくらい、好き(笑)今ではデフォルトになってるけど、宍戸さんがいつからか、背筋を伸ばせよ、で伸びをしはじめて、つられて自分も背筋ピンってしなきゃって姿勢を正してる。でもあんなに楽しみにしてるオンベースタイムの時はちょっと照れちゃってただおとなしく見上げるだけになっちゃった…(笑)
あついよ〜汗かいたよ〜最初からとばしてたな〜にしやんめっちゃベース弾いてた〜!とか、反芻していたらMCで何を話していたかをすっかり忘れてしまった。
「新曲たくさんやります!あと4曲?もう1曲はしたからね (笑) 」そして愛が聞こえない。愛が聞こえないのベース、めちゃくちゃ手元見た。眼福!脳内HDDに永久保存したい。ベース、すっごい弾いてるんだよ!(?)たくさん弾いてるの、たくさん音がある。ずっと見ていたい場面だった。
久々に聴いた月は面影で、幻のツアーは各地に行っていろんな人に会えて楽しかった事を思い出すと、ちょっとだけ切ない。仙台、雨だったけど楽しかったな〜。あの頃は、出てきた宍戸くんとタッチしてたよね。この曲からはなんだかちょっとだけ童話っぽい雰囲気を感じる。めちゃくちゃ地に足ついた生活感と、メルヘン。息をする土のにおいってところがすき。白雪→うたかたで美代さんのターンだな、なんて思ってたらうたかたの歌詞がとんじゃって、もにょもにょしながら宍戸さんが美代さんをちらっと見る。すると西田さんが宍戸さんを見て、目尻に皺寄る笑顔。ふっと空気が和らいで、そのあとちょっと眉ひそめながらマイクに歩み寄ってた。宍戸くんが歌詞をとばすのは、ライブの本数は減ったのにやる曲は固定化せず満遍なく前通りにやるからかなと思うと、変化を感じずにいられないよ。前から忘れちゃうことはたびたびあったけど笑、でもそれがこの期間をあらわしている気がして、ちょっと切なくなる。
MCタイムでは、「2人にも話してもらいたい」と話を振られて、西田さん「俺すごい緊張してるの」って話をしてて「にしやん今日ネタないの?」的にいじられるも、本当に緊張してたのか、「緊張感で表情筋の制御が効かなくて、誰見てもちょっとニヤっとしちゃう」「故障したみたいになっとるやん」「美代は緊張とかしてないかい?」急に話振る(笑)「いや…てか本当、にし…だくん、緊張してるよね」宍「ガチガチだよね」西「うん、俺ガチガチだよ?」美「その緊張がなんかうつってくる」ていう話をしてて、にしやん大阪とか名古屋ではもっとくだけた話してたよ?と言われてた。もはや緊張感というか、興奮状態なのでは、と思う。(あと、緊張したいタイプじゃん?笑)そして、美代さんの「今ライブをやることへの良いのか悪いのか」みたいな話。申し訳ない気持ちになるってずっと言ってるよね。来たくても来れない人がいることへの気持ちもあると思う。宍戸さんの「俺は禁止されてないならって気持ち」というあっけらかんとした感じがむしろ救いに感じた。
大阪と名古屋は本当にゆるい話からの「こういう肩の力の抜けたゆるい空気の中でやりたかった」とロスタイムボーイに入っていったけど、ちょっと違う感じだったね。少し違う空気の中、「指弾きの曲を」と。やっぱり馬鹿みたいに良かった。しかも音が良いから、ちょっと指でなぞったようなのもしっかり拾うし、スラップ最高だった…。指紋と弦が重なったザラついた音とか、指弾きとスラップの切り替えのとことか、Playerで「西やん大活躍」て言ってたけど、本当にその通りすぎて目で楽しんで耳でも楽しんで至福。
幻の時だったかに、ちょっとツマミ触って音を調整したのも、すっごいわかりやすくて、変化を超堪能して最高だった。フィーリングナイスも久々。幻とつなげるの良かったな。これはプレベで録ってた曲でしたね。
「この期間にも、いなくなってしまった人やなくなってしまったところがたくさんある」Blues Driver。色々あるけど、3人が健康で3人で音楽を続けている事、ライブをしている事が尊いというか、感謝というか、抱きしめたい��うな気持ちになるよね。
気持ちが緩くなりすぎてたけど、僕たちはライブをやるからまた必ず会おう、みたいなことを最後に言っていて、「あとは元気な曲をわーっとやります!」
月と太陽の日々でわーってなって、にしやんは頭をめいっぱい振ってて、わーっ!てなってた。誰も声をあげてないけど、フロアの熱気を背に感じて、『こんな盛り上がるんだな〜』とちょっと冷静になってる自分もいた。あらためての爆発力。
最後の恋はめちゃくちゃかっこよかった。ベース弾いてる姿で1番好きかも。超ベーシストで、超かっこいい。でもこれ多分だれにも伝わらないし伝えられない(笑)間奏で3人が向き合って弾いてるとこも好き。ベース掲げてヨロってするとこも好き。軽々しく見えるけど実部は結構重いのがわかって、重力を感じる。手拍子の後、ものすごい勢いでお辞儀するのとかも好き。我ながら、ホント他に何も見てないな!(笑)
最後の2曲も各地と変わらず、グッドラック、ひとりごとの流れでしめる。
e.p.が「大人」な曲調が多いので、全体的にセットリスト組むの難しそうだなと思っていたけど、曲間をつないだり余韻を持たせる事で、かなり良い感じだった。グッドラックは「評判が良い」と言っていたけど、私も配信で初めて聴いて、一瞬で好きになった。グッときた曲。良い。2020年に、といって始まったその曲は、人々の人生や、もっと大きなモノ、地球全体の悲しみも苦しみもぜんぶを飲み込んでしまうような深さと、どうしようもない喘ぎのようなものを孕んでいて、自分と曲とが同化して溶けていくようだった。キラキラと音の粒が立っていて、大きな水の流れというか、大河のような、地球そのもののような、生命?を感じてる。人間もその生態系の一部と言われているような、ね。宍戸翼の最後の叫びに身体がビリビリとして、魂が掴まれたように涙が出てくる。そんな歌を歌う、彼のこれまでの過程を見てこれたことは幸運でしかない。
ラストはひとりごとを余韻たっぷりに響かせて、ステージを後にする。
椅子に座って休んだりしながらも、みんな手拍子を止めずに呼び込んだ。
アンコールでは三者三様のパーカーで登場。白がお気に入りの美代さん。コーチジャケットを着たままパーカー背中のイラストを見せようとして「天然じゃん(笑)」と突っ込まれる。美代さんが西田さんのマイクで喋ってたので、西田さんが手持ち無沙汰に後ろでそーっと佇んでた。
アンコール1曲目、宍戸さんがカポをつけてるの見て、灰色の虹かも、と思った。本編のMCで宍戸さんが音楽やライブハウスは「灰色の世界に色をさすような」という話をしていたから、より刺さった。初めて見た時も灰色の虹をしていて、その時は数年後にこんなにライブ行ってて、生活の一部になってるとは思いもしてなかったな~とか、いろんなとこで聴いたな〜とか、いろんな気持ちになった。美代さん千手観音だ。
最後のIHLSは、はしゃぎ切った者勝ちだ!イントロで前に出てくるにしやんに期待してワクワク!もうどうにでもなれ!という気持ちで跳ねたり頭振ったり、とにかくはしゃぐ。にしやんがド下手とセンターを行き来してて、シールドを引っ掛けるんちゃうかとドキドキしてた。名古屋でもしてたけど、笑わせんなよの時に人差し指を口に当ててた。未だかつてそんな人見た事ないのですごくおもしろい。耳に手をあてて煽ることはあっても、シーって煽ることはないよね(笑)アウトロの美代さんのドラムに合わせて無茶苦茶になってみたりして、走り切る。勢いそのままに帰っていく3人に、拍手は鳴り止まない。客出しのSEが微かに聞こえるので本気で呼ばないと2回目はない。絶対に呼び込む気持ちでアンコール。今回のツアーでは、どこも2回目はなかった。
「あと4回くらいやらされるんじゃないかってくらい(笑)アンコールありがとう!」時間早いしな、とかそういう問題じゃないか(笑)とか色々言いながら、「じゃあ、やりますか」と、ファンファーレ。
いつか、「僕たちの曲の中で1番前向きで明るい」といってたけど、今日が終わったらまたそれぞれの日常の中で前を向いていかなきゃならないから、この曲で背中を押されて、また扉の向こうへ送り出される感じがした。みんな好きにやればいい!って、良いよね。ひたすら前へ!の時に、にしやん前にぐーってしてる好き。ずっと跳ねてて、椅子に何回もぶつかった。今日のことをどれも忘れたくなくて、ずっとこの鮮度のまま保存しておきたい。「こういうの久しぶりじゃん?」て言ってた『ツアーファイナル』はやっぱり特別。格別。
いつもよりも各地に行けず、いろんな人の顔を見てはいないけど、ネットワークにのせて届けられるところや人も増えたはず。今やれることを今やるしかない。どんな時も、悪いことばっかりじゃないよ。
早くマスクとりたいよ〜!仙台にも福岡にも広島にも四国にも北海道にも北陸にも、行きたいよ〜!!
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【セットリスト】
讃美歌
アイスキャンディー
BLUE
Youth
愛が聞こえない
月は面影
うたかたの日々
白雪
ロスタイムボーイ
フィーリングナイス
Blues Driver
月と太陽の日々
最後の恋
グッドラック
ひとりごと
en.
灰色の虹
IHLS
en2.
ファンファーレ
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ほかのとこの思い出
■大阪 https://simacks.tumblr.com/post/642570266464206849/20210123-the-cheseraseramouth-to-mouth
■名古屋 https://simacks.tumblr.com/post/642647206216744960/20210124-the-cheseraseramouth-to-mouth
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darkbaron · 6 years
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明日のTVアニメ(地上波関東版)02/01
今日の一言:aaa 発行人より:本当にこう言う投稿がありまして……。
※今日の一言を募集しています。アニメと無関係でも全然OKですが、改行は削除して1行にまとめさせていただきますので、予めご了承ください。   投稿は http://form.mag2.com/koutrethec から。
(AD) モチベーション維持のためご協力を!携帯、スマホからもぜひ! http://goo.gl/jSesh7
※メルマガ版ご購読の案内は http://www.mag2.com/m/0000064431.html まで。
~本日のnotes~ ・情報ソースはしょぼいカレンダーさんです。番組表はあくまで目安と言う事で、あとは購読者の皆さんの側でご確認ください。
※「本日のnotes」はあくまで雑記帳です。私が気が付かなかったことは書けないし、アニメとは無関係に言いたいことを書く時もあります。ご容赦を。
※この番組表は前日以前の発表に基づいて書かれています。正確な情報は当日の新聞や放送局サイトなどでご確認ください。
00:00  ヴァイオレット・エヴァーガーデン #4 [TOKYO MX]
00:15  Hi☆sCoool!セハガール #5「ぷよ+ぷよ+ぷよ+ぷよ=0」 [とちぎテレビ]
00:30  ソードアート・オンラインII #5「銃と剣」 [TOKYO MX]
00:30  ソードアート・オンラインII #5「銃と剣」 [群馬テレビ]
01:05  文豪ストレイドッグス #5「Murder on D Street」 [TOKYO MX]
01:35  Steins Gate #15「亡環上のネクローシス」 [TOKYO MX]
07:15  はなかっぱ またまた登場!がりロボ3号/弁護士ガリゾー [NHK Eテレ]
16:00  ジャングル大帝(1989) #47「栄冠」 [TOKYO MX2]
16:30  アドベンチャー・タイム #5「二人とも大好き/ブンブン山の思い出」 [TOKYO MX2]
17:00  しずくちゃん(2) #8「はなぢ悟空の大冒険!/早口しゃべくりんを倒せ!」 [チバテレビ]
17:20  がんばれ!ルルロロ(2) #10「うちのパパはちからもち?」 [NHK Eテレ]
17:30  【新番組】ゲゲゲの鬼太郎 #1「妖怪の棲む街」 [チバテレビ]
17:45  キッチン戦隊クックルン(2) #254「ダークイーターズ、遠足に行く」 [NHK Eテレ]
17:55  ヒミツのここたま #118「ヒートンとポカリン/鬼はそとでなんでやねん?」 [テレビ東京]
18:00  ゲゲゲの鬼太郎 #45「ネコ娘騒然!?妖怪メイド喫茶」 [テレ玉]
18:25  アイカツスターズ! #92「私たちのエピソードソロ」 [テレビ東京]
18:30  ハピネスチャージプリキュア! #35「みんなでおいしく!ゆうこのハピネスデリバリー!」 [テレ玉]
18:30  ブラック・ジャック #10「火の鳥伝説」 [TOKYO MX2]
18:30  美味しんぼ #83「究極VS至高 対決!!野菜編」 [チバテレビ]
18:55  ポケモン サン&ムーン #60「リーリエ飛びます!ポケゾリジャンプ大会!!」 [テレビ東京]
19:00  Yes! プリキュア5 #7「親友ナッツ現る!」 [TOKYO MX]
19:25  スナックワールド #40「つくるぞ!グレート飛空艇!!」 [テレビ東京]
22:00  ラーメン大好き小泉さん #5「トマトラーメン/ミドリムシ/行列」 [TOKYO MX]
22:30  メルヘン・メドヘン #4「いるべき場所、帰る場所」 [TOKYO MX]
23:00  ハロー!!きんいろモザイク #4「雨にもまけず」 [とちぎテレビ]
23:30  ゆるキャン△ #5「二つのキャンプ、二人の景色」 [TOKYO MX]
以下、2日
00:00  デスマーチからはじまる異世界狂想曲 #4「デスマーチからはじまる迷宮探索」 [TOKYO MX]
00:30  ガンダムSEED DESTINY #49「レイ」 [テレ玉]
00:55  恋は雨上がりのように #4「漫ろ雨(そぞろあめ)」 [フジテレビ]
01:30  恋は雨上がりのように #4「漫ろ雨(そぞろあめ)」 [長野放送]
01:58  ミイラの飼い方 #4「おにごっこはひとりではできないしいっしょは楽しい」 [TBS]
02:28  だがしかし2 #4「ホームランバーと花火大会と…」 [TBS]
02:43  たくのみ。 #4「氷結」 [TBS]
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spst-haru · 2 years
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[ 秋のメルヘン ] . . . 曙色の木々に囲まれた森の中には、 小さなメルヘンの世界がある。 . . . ==================== 📷 2021.11 Tove Jansson Akebono Children's Forest Park, Hanno, Saitama . Nikon D5300 🌲🍁🌲🍁🌲🍁🌲🍁🌲 ==================== . . . #japan #saitama #hanno #tovejanssonakebonochildrensforestpark #tovejanssonakebonochildrensforestpark_mushroomhouse #tovejanssonakebonochildrensforestpark_metasequoia #tovejanssonakebonochildrensforestpark_akebonosugi #akebonosugi  #tovejanssonakebonochildrensforestpark_koyo #tovejanssonakebonochildrensforestpark_autumnleaves #koyo #tovejanssonakebonochildrensforestpark_eveningsky #埼玉 #トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園 #トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園_きのこの家 #トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園_メタセコイア #トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園_アケボノスギ #トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園_曙杉  #アケボノスギ #トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園_紅葉 #トーベヤンソンあけぼの子どもの森公園_夕空 #紅葉に覆われし世界 #covered_in_autumn_leaves #紅葉の彩る公園 #park_with_autumn_leaves #迷いこんだメルヘンの世界 #get_lost_in_the_marchen_world #時の境界に立つ #during_the_period_from_sunset_to_dusk #nikond5300 (埼玉県飯能市 あけぼの子どもの森公園) https://www.instagram.com/p/CkYTYwmPgo-/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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lostsidech · 5 years
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yoshkawa · 6 years
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【観光】草間彌生の刺激的な作品と、街中の静かな湧き水と
草間彌生って、松本市生まれだったんですね。 赤髪の個性的な外見、水玉模様という印象はあるものの、作品を見たことはあまりなく。
松本市美術館では、草間彌生の作品を鑑賞できるんです。
外からも水玉模様が目立つなぁ。 静かな松本市内で、この一角が相当に賑やか。
敷地内に一歩足を踏み入れると、ドドんとデッカいこの作品は『幻の華』。
う~ん、メルヘンの世界? 何かの恐怖を表現したもの? 芸術センスが全くない私には、これの良さがわからん。
自動販売機も水玉模様、ここまでされると、ぐうの音も出ずですね。 ファンにはたまらないんだろうな、きっと。
むむ、背景に見事にとけ込んだ親子3人。 白地に赤の水玉模様でも、立派に迷彩として機能するものなんだ。
建物前面は一面の水玉模様。 シンプルながらも、水玉模様はなかなか刺激的なものですね。
う~ん。 刺激が強過ぎて、中を見学すると疲れそうなので、街中に向…
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unabarabara-blog · 6 years
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樹海の茸と角
星が綺麗な夜だ。
 雨の匂いを含んだ土は冷たく、木々は静かに息をして、虫の音が控えめに響き、森は暗い夜を生きている。背を地面に広げて置いて、腹を夜空に向けたぼくは、冷たい空気を肺に送る。
 このまま眠ってしまおう。自分の爪先の感覚が冷たさに支配されていくのがわかる。眠り続ければ、この夜が明ける頃には、ぼくの全身がそれに支配し尽くされてしまうだろう。ついぼくはほくそ笑む。
 世界に未練など無かった。ぼくは森と一体になるのだ。佇み続ける木々の養分となり、どこかに潜む獣の腹を満たし、森の生命を巡らせるのだ。
��     ✩
  こそこそと誰かが話している気がする。耳の奥がむず痒くなるような感覚。そのせいでぼくの意識は段々と浮き上がってゆく。ぼんやりと瞼に光を感じて、とうとう、うっすらと目を開けてしまった。
「起きた!」
 高くも柔らかい声が聞こえる。淡い橙色が、ぼくの視界には広がっていた。起きた、起きたよ、と沢山の声が混じりながらぼくの耳に届いてくる。眠気で霞のかかっていた意識が、少し時間をかけて鮮明になってゆくのがわかる。瞬きを二、三回して、ぼくは勢いよく体を起こした。
���きゃあ! まだ寝てていいんだよ!」
 目の前の光景に、顔が引きつるのがわかる。眠るまでぼくが確かに居たはずの暗い森とは似ても似つかぬ素朴な部屋。穏やかな橙色の、茸に似た形の照明が目につく。温かい布団の敷かれたベッドにぼくは座っていて、目の前には、角の生えた子供達。
 ここが、人類が夢見る天国というやつなのだろうか。
「だいじょうぶ?」
 ぼくはいったい今どこにいるのだろうか。
      ✩
 「……つまりぼくはまだ死んでないってこと?」
「うん、生きてるよ、まだまだ。ピンッピンの現役」
 頭に羊のような角の生えた子供が、笑顔でぼくにそう言った。
 未だ混乱する思考を落ち着かせたくて、先程出されたスープをすする。野菜と茸のスープだった。温かい。木でできた器の表面の質感を掌で感じながら、ぼくは具と共にその液体を飲み干す。腹から全身が温まる。つい、肩の力も抜けてしまうほど。
「……ここは、都市伝説の、樹海の民の村とかではないんだよね? 自殺防止施設でもないと?」
「だからさっきも言ったじゃない、ここは僕らが暮らしている場所、言うなれば妖精の村なの」
 決して自殺できなかった人の集まりとか、自殺を止める人達の会ではありません! と、鹿のような角の子供は言う。とてもじゃないが信じられなかった。死にきれない、眠るぼくの夢だと思っていた。眠る前まで、確かにぼくはあの森にいたのだ。もちろん自殺する気で。それなのに何故ぼくは今、まるで物語の世界のような場所にいるのだろうか。
「そんな場所あるわけないだろ、メルヘンやファンタジーじゃあるまいし」
「今ここにあるんだからあるんですよ、いい加減にしてください!」
 牛のような角の子供は頬を膨らませて怒り出した。確かに目の前には角の生えた子供達、つまり妖精達が居て、幻想的とも言える暖かい部屋がある。眠る前まで冷たかった指先は温度を取り戻していて、現実だという感覚もある。
「…………信じなくてもいいんですよ。ただのドッキリと思って、馬鹿にしててもらっても構わない」
 ユニコーンのような角の子供は、そう言って笑う。可愛らしいが、どこか妖しいその笑顔に、ぼくは体を緊張させる。
「でも、ここは人が来るべきところではないんです」
 ユニコーン角の子供の小さな右手が、ぼくの左手に触れて、心臓が一瞬跳ねる。子供はぼくが持っていた、空になった木の器を取った。ぼくは一息、空気を吸い込む。
「僕と一緒に来てください」
 子供からは、金木犀の匂いがした。
      ✩
 「人が来るのは、やっぱり珍しいんですよ」
 道を歩きながらユニコーン角の子供が言う。あの部屋を出たそこには、一面橙色の世界が広がっていた。辺りは茸で埋め尽くされ、その茸たちが橙色の光を放っているのだ。先程部屋で茸形の照明だと思ったあれも、発光する茸そのものだったらしい。
 ぼくが道を進めば、後ろからひそひそと話し声が聞こえる。頭に角の生えた子供達が、ぼくを見て何か言い合っているのだ。後ろを振り返ると、大きな茸の陰に素早く隠れてしまうが、妖精の子供達が沢山、ぼくを珍しがっているのがわかる。
「……人が来るのは珍しいっていうのに、すぐぼくの食事を用意できたの?」
 ふと出てきた疑問を口にする。ぼくの前を歩く子供は笑った。
「違いますよ、あれは僕たちもふだん食べています」
 揺れる銀髪の頭。橙色の世界にそれはよく映えている。
「僕たちは妖精と言っても、まあ、簡単に言えば妖怪みたいなもので、人間の食べ物を食べるんですよ」
 人間が食べないようなものも食べますけどね、と子供はいたずらっぽく笑った。
「ここで食料がとれるの?」
「はい。畑があるんです。ここからは少し遠いですが」
 子供は辺りを見回す。ここはなかなかに広い村だった。遠くで、茸の笠に隠れるようにして、子供達があちらこちらへ動いているのが見える。ぼくはぼうっと村を見つめた。森の冷たさがつい恋しくなってしまうような暖かさは、ずっとぼくを、優しすぎるほど柔らかく包み込んでいた。
「あなたはやはり、死ぬためにあの森へ?」
 少しの静寂が思っていたより苦痛だったのか、子供はぼくに質問を投げかけてくる。忘れかけていた胃の底の痛みが、少しだけ蘇り、ぼくを苦しめようとしていた。
「……自殺の名所だから。凍死でも、できたらと」
 あそこで横になって眠って最期を迎えられたら、それはそれは楽に死ねるだろうと、前々から考えていた。
 あのときぼくの苦痛は今までにないほどで、夕焼けが綺麗で、これは夜になれば星だって綺麗だろうと思って、星を見ながら死を迎えられたら、それはきっと幸福な死だろうと思って、つい、ぼくは家を飛び出してしまったのだ。
「なにか悩みでも」
 子供は少しだけこちらを振り返る。宝石のような瞳とは、こんな瞳のことを言うのだと思った。紫のような赤のような輝きをもつそれに、橙色の光が差し込んでいて、つい手を伸ばしてしまいそうな程だった。
「きみに、関係ないだろ」
「そう言わずに」
 子供は困ったような笑みを作る。後ろで組んだその小さい手の肉付きが気になる。もし触れたら柔らかそうな、滑らかで気持ちの良さそうな、腕と、掌と、指と。
「…………学校でうまくいってなくて。死ぬほどつらくて」
「文字通り、死ぬほど、ですね」
 子供はそう言ってまた笑う。子供の手の爪は、綺麗な薄桃色をしていた。どこからか緩やかな風が吹いて、茸の金粉のような胞子を舞わせる。子供が着ている服の裾やレースが揺れる。ふと見た子供の唇は、綺麗な薄紅色をしていた。
「……きみたちは、ここで生まれて、ずっとここにいるの?」
 そんな質問が、口から零れる様に出てしまう。ぼくは気付いてしまったのだ、子供の、子供達の、白く脆そうな、完璧な程の美に。
「分かりません」
 素っ気なくも聞こえる、子供の返事。
「というと?」
 少しだけ、歩く足が速まる。そういえば、さっきから結構な距離を歩いている気がする。子供の穿いている、随分と踵の高い靴が目に入る。とてもじゃないが、こんな幼い子供が穿くべき靴ではないと思った。
「僕らはどこで生まれて、いつからここにいて、いつ死ぬのかもわからないんです」
 子供の声がやけに響く気がする。ぼくの頭の中でその言葉が何度も繰り返される。子供のユニコーンのような角は、硬く粗く、焦げ茶をして、どこか青白く、異彩を放って確かにそこに存在した。
「どういうこと?」
「人間とは違いますから、ね」
 また笑み。立ち止まり振り返ったユニコーン角の子供は、発光する茸の群れの中、ただただ素朴に、そこに立っていた。
      ✩
 「着きました」
 立ち止まったそこは、なにかの建物の前だった。屋根の低い、小さなその建物は、少し強めに押したら壊れそうな木造りの家。
「ここは?」
 ぼくは建物を指差し、子供に問いかける。先程まで騒がしかったぼくの後ろの子供達が、ひどく静かになっているように感じた。
「占いの家です」
 子供が建物を見つめて答える。そのふたつの瞳が余りにも真剣で、ぼくは一瞬息を止めた。
「あなたは、死ぬべきなのか否か、もとの世界に戻るべきなのか否か」
 ユニコーンの角がこちらに向けられる。その宝石のような瞳がぼくを見る。
「ここに人が来たときは、必ずここで占ってもらうんです」
 ぼくは相槌のつもりで軽く頷く。
「むしろ、人が来るということは、その人に僕らの占いが必要なんです」
 ぼくはその建物を見上げる。思わず唇を噛んだ。
 ぼくは一体何をしに森へ入ったのだ。もちろん自分を殺すためだった。眠りに落ち、森と一緒になってしまおうとしたのだ。死を、自分の中へと迎え入れようとしたのだ。それが今、妖精の占いによって、死ぬべきか否かを決められようとしている。
 もちろん、苦痛の中へ戻りたくなどない。覚悟はもう決めた後なのだ。死んでしまいたいんだ。もしくは、死なずにここで暮らせたなら。子供達と永遠を生きたなら。光る茸に囲まれて、畑の野菜を食べて暮らしていけたなら。
「僕は一緒に入れませんから。あなただけ」
 ぼくの思考を切断するように、声が降る。ユニコーンの角の子供は、ただぼくを見ているだけだ。触れたくなるような肌は白く、まるでぼくを急き立てるように、目の前に存在していた。
「うん……ありがとう、」
 そこでぼくは気付く。ユニコーンの角の子供、そうとしか言えずに今まで居たことを。
「ねえ、……きみの名前を聞いてもいいかな」
 子供の目が少し大きくなる。瞬きをする。その長い睫毛も綺麗な銀色だった。幼い顔が、少し照れた色に染まっている気がした。
「僕の名前、名前、ですか。ええと」
 視線を彷徨わせたあと、子供は息を吸い、僕を見上げた。
「ファフニールといいます」
      ✩
  建物の中に入ると、焚かれた香の匂いがぼくの鼻孔をくすぐってきた。紫のような青のような光が壁に生えた茸から放たれ、薄暗いながらも、ぼんやりと部屋を照らしていた。
 ぼくは胃の辺りを右手で押さえながら、部屋じゅうを見渡す。そして、部屋の中央、木でできた黒い大きなテーブルに、ひとりの子供が腰掛けているのに気付いた。
 金色の長い髪と浅黒い肌に、余裕のある服を纏った、竜のような角の、大人びた子供。
「……お前か、久々に来た人間ってのは」
 小さな呟きは、静かな室内では大きく聞こえた。透き通るような凛とした声に、ぼくの背筋が伸びる。
 竜の角の子供は、静かにテーブルから離れると、床で靴の踵を鳴らしながら、ゆっくりとぼくの近くへとやって来る。暗い部屋の中、竜の角の子供は、その顔を、ぼくの顔へと近づけてきた。
 薄い茶色の瞳は、光の加減で金色に見えるような気もする。蜂蜜のようなその髪と瞳は、ぼくの緊張を誘うには、十分すぎるほど美しかった。
「わたしが、お前を、占ってやる。お前が死ぬべきか、生きるべきか、戻るべきか、ここに居るべきか」
 鎖骨あたりまで伸びた髪を揺らし、ゆっくりと、囁くように、竜の角の子供は言った。くせのないその真っ直ぐな髪は、ぼくの耳のすぐ近くでさらさらと控えめな音をたてる。
「そこに座れ。すぐ始めるぞ」
 竜の角の子供は、部屋の中央のテーブルの横、木でできた椅子を指差す。この椅子も、テーブルと同じ色をしている。ぼくは言われた通り、そこに座った。
 子供は、皿に入れた金色の粉を指につけ、その指でテーブルに大きく陣を描く。おそらく、その粉は茸の胞子だろう。
「……お前を案内してきた一角の子供がいるだろう。あいつには、感謝したほうがいい」
 陣を描きながら、独り言のように子供は言う。ぼくは思わず顔を上げ、子供を見つめてしまう。皿の金粉が微かに音をたてる。陣が素早く出来上がっていく。
「あいつがわざわざ、人間をここに連れてきてるんだ。皆、迷い込んできた人間なんて、放っておくのに……」
 子供が目を伏せたかと思うと、陣が完成した。子供の、少し骨張った手が陣の上に置かれると、テーブルの上の陣は光り出す。眩しいと感じて、ぼくは目を閉じた。光はさらに強くなる。目を閉じたまま、何秒経ったのか、定かではない。しかしその光は、一瞬だけひときわ輝いてから、穏やかな光へと変わった。
「……出た」
 子供の小さな声に、ぼくは目を開ける。陣の光は優しく、とても優しく、ぼくらを照らしていた。
「お前は、帰るべきだ。元居た場所へ、たとえそこが、死ぬほどつらい場所でも」
      ✩
  建物から出ると、ファフニールがぼくを待っていた。三、四人の角の生えた子供たちが、物陰に隠れているのも見える。先ほど部屋で見た顔もあって、少し可笑しく思えた。
 各々違う角と、同じような可愛らしい服。ぼくは今、やはり天国にいるのではないかと思った。元の場所に戻ることなど出来ず、ぼくも彼らのような角の生えた子供になってしまうのではないかと思った。むしろそのほうがよかったと、やはり考えてしまう。
「どうでしたか」
 ぼくに気付いたファフニールが尋ねる。つい眉をハの字にしながら、ぼくは肩を竦めてみせた。
「……ぼくは、元の場所に戻るべきだって」
 ぼくは残念でならなかった。ぼくはもう子供たちと平々凡々にこの世界で生きてはいけないのだ。嫌だ、顔を伏せる。ファフニールの靴の爪先が見えて、胸が苦しくなる。
「そう、ですか」
 既に聞き慣れてしまったファフニールの声に、苦しさは増す。ぼくはゆっくりと瞬きをした。
『出たらすぐ戻れ。ここの暖かさは、予想以上にお前を侵食するのが早い』
 先程の、竜の角の子供言っていたことを思い出す。
 確かにそうだ。ぼくはもう殆ど全身を侵されている。ここの暖かさに。茸の光の橙色に。子供たちの美しさに。ファフニールの銀髪や、肌や、爪や、唇に。
 元々恐ろしかった森の外が、更に恐ろしくなっていた。胃が重く痛んで仕方ない。しかしファフニールはごめんなさい実はあなたは戻れないんです、なんて言ってくれない。
 違う、甘えているのはわかっている。甘えているのは、わかっている。
『ここから出たらすぐだ。戻り方は、一角の子供に聞け』
 ぼくは、戻らなくてはならないのだ。
 何故戻らなくてはならないのだとも思う。死ぬために家を飛び出して来たのに、何故またつらい現実へと戻されなくてはならないのだとも確かに思う。死にたい気持ちもまだある。戻りたいなんて思わない。
 しかしぼくにはあの占いが必要だったのだ。光る茸が必要だったのだ。角の生えた子供達が必要だったのだ。ファフニールが必要だったのだ。この不思議な天国のような世界の全てが必要で、ぼくに占いの結果という道を敷き、まだ若い命は生きながらえさせられているのだ。
 ファフニールがぼくを見上げている。橙色のこの世界ともお別れなのだ。ぼくは戻らなくてはならない。生きる道はきっとあるのだろう。
 ついに手を伸ばす。ファフニールの銀髪へと。柔らかい感触。瞬きを繰り返す宝石の目。金木犀の匂い。
「ありがとうファフニール」
「なにがですか?」
「きみはぼくを放っておかない、優しい子だったんだね」
 先程聞いた話を思い出しながら、言葉を紡ぐ。ファフニールが照れた様に視線を下げた。
「……したくてしていることですから。それに」
「それに?」
 ファフニールの瞳がぼくの瞳を捉える。その顔は余りにも綺麗で、この橙色の世界で一番印象的だった。
「人間の素敵な命を、わざわざこんな狭い場所に閉じ込めてはおけませんから」
 ぼくはファフニールの髪から手を離す。喉の奥が詰まる感じを覚えて、息を止める。髪から離されたその手を、ファフニールの両手が捕まえる。
「僕も、元々はあなたと同じだったような気がするんです」
 白い手の甲が眩しく、そこに浮かび上がっているようだった。その手は少し冷たかったが、今迄で一番温かいものに思えた。
「はっきりとした記憶はないのですけど。いつの間にか、頭に角の生えた子供になっていたので」
 ファフニールはくすりと笑う。ぼくはゆっくりと息を吸って、喉の奥のつらさや、胸の苦しさを抑え込む。
「でも、あなたが戻れてよかった」
 ファフニールの手が、優しくぼくの手を握りしめる。その小さな手を、瞳に焼き付ける。
 白色の肌や薄桃色の爪は現実に存在してはいけないほど美しく、やはりここは天国だったのだと思う。ぼくは天国で、まだ生きなさいと言われ、生き返るのだ。
「もし、このままぼくが戻ったとして、またここに来られる?」
 震える声を絞り出すようにして、ぼくは尋ねる。ファフニールの大きな瞳を再び見て、ぼくはつい目を細めてしまう。
「僕には、わかりません。……でもきっと、そのときはもう二度と、あなたが元居た場所に戻れることはないでしょう」
 囁くように、ファフニールは言う。一瞬の沈黙の後、そういう場所なんです、と付け加えるファフニールの声は、低く小さな、なにか暗いものを含んだような、澄んだ声だった。
「さあ、早く戻って。この道を真っ直ぐ、真っ直ぐ行けば、そこはあなたの家です」
 ファフニールが遠く前を指差す。そこには先の見えない、光で照らされた道があった。橙色から黄色になって、一番遠くは白になっているような、光の道があった。ぼくは息を飲む。
 ファフニールの顔をもう一度見ると、静かに頷き返される。そしてユニコーンの角の子供は、ぼくに笑いかけた。大丈夫です、とでも、言うかのように。
「もう一度言うよ。ありがとうファフニール」
「いいえ。僕はなにも」
 まるで言い慣れているかのような即答だった。ぼくらは何故か十年来の友の様に、ただ素直にそこにいた。
 どこかから再び風が吹き、橙色の茸たちを揺らしている。金色の胞子が、ぼくを見送るかのように、あたりに拡がって、世界を飾っていた。
 ぼくは一歩を踏み出す。ファフニールはもう、前に進むことはない。その美しい姿のまま、踵の高い靴を履いて、存在し得る時間ずっと、ここにいるのだ。野菜と茸のスープを飲んで、たまに畑で収穫をし、角の生えた子供達と、笑い合いながら生きていくのだ。
 ぼくは微笑んだ。ユニコーン角の子供は、柔らかい表情を湛えながら、ただ、ぼくを見つめていた。
「……そうだ。最後に、あなたの名前を聞いてもいいですか」
 ぼくは少し目を見開く。瞬きをする。指先が意味の無い動きをする。ぶわりと広がるような胸の温かみが、森の外の世界のぼくを応援しているようだった。
「ぼくの名前、名前、か。ええと」
 視線を彷徨わせたあと、ぼくは息を吸い、ファフニールと視線を合わせた。
「ケイトだよ」
 ファフニールは満足したと言わんばかりの笑みをぼくに向けた。
 森の外に出ても、ぼくは大丈夫だと思った。そして、もうここには来ないのだろうとも。足を前へと進めた。ぼくは元の場所へと戻るのだ。
「それじゃあ、また会えたら」
 振り返り、ファフニールへそう言った。金木犀の匂いが、した。
(樹海の茸と角)
20131023
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rumikohosokiworks4 · 6 years
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空想画廊Vol.2 『氷の記憶 』  追伸
色にも出ているレモンの匂いで  清々しくも穏やかな
目覚めの予感を誘う…か誘わないかって  辺りから
真逆な始まりがあったらなかったらって夜明けはあらぬ方向へ
節度を超えたら引き摺り戻して  迷い道ふらふら
今、何度目かの真夜中。   ソツなくしらふ。
長いね  じれるね  結局ね
どんちゃん騒ぎの共感覚が  色色と色に煽られて
よせばいいのに  ノック?の疑問符  掘ってもっと掘って
それ意味まであるじゃん的お土産付いてて  
当然の顔してむっくり起きあがった奴
まあ、見てみなよ  
サメ脳ちっくなズンベラボウ。
狂喜乱舞の数式・音階・メルヘン達が  プロットするってきかなくって
結局暴走  いつもの如く
解析始めて  どーにもこーにも  
紡ぐ先から  伸びて絡んで  連鎖を呼んで
結局んとこ  強いもつれで世界は出来ています ってあたりで
取り敢えずのお茶入れて
全ての瞬間は  どこかの記憶で  文字が何かを表すでなく  ほら
ただの記憶のアラベスクとなり  
虫ピンみたいに留め置く事で  案外きわどく補完す��でしょう?
私たちは謎解きを常とします。
時の爪牙も届かぬ聖域が  
行く先々のそこここで  用意周到に隠されていて
ついぞ俗世に染まる事なく  こうして無邪気を抱えたままに
際限の無い霊感を 与えられている
もう分かっても良いのでしょう?  
無意味な月日に価値があり
会えないコチラを選んだソチラが成り行きドチラの今の生
自在に生きるに必要なのは
咎める為の拒絶でなくて
守る為の幕引きだったり 永続する為の凍結だったり
そんなこんなを  結局己で引き寄せている  
全ては波間に漂う粒子な為に  無に還る路の途中にあって
ただ創造しながら  元ある場所カタチへと純化しているだけ
留まる棘があるとするなら  状態変化のヒトシキであって
見極め味わい解除反応を繰り返す
今もいつでもそのタイミングだったりするわけで
例えが  アレなら
冷めて  凍えて  薄らぎ  弱まっても
物質のままあり続け  同時に終わり続けて
逝くことのない骸を表現しきってんだわ
どのタイムラインを選んでも
ワタシタチの今なんだって
便箋に沢山のクロッキーを残して
書き連ねたお手紙は  そろそろお終い
早いなあ…
世の中は  あれこれともう師走だ
最後はお手紙らしく。
行く先々に内陣を残してくれた
この先も背中を押すだけの張り子の友へ
ありがとうを伝えたい
先へ  先へ  またその先へ  
ひるまず  進め  
文/ 波路
絵/ 細木 るみ子 『氷の記憶』 2016
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aki1127 · 6 years
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20171220 どうも
あきです。密かに始めます。
基本的にどうでもいいことをかきますねい。
Twitterに載せたら長すぎウザアってなることなんかをね。つらつらと。
最近、迷走しています。
いやあのね、わたし、音楽(歌詞も込みの音楽前提ね)はかなりざっくり2つに分けられると思ってて。
まっすぐな歌詞とサウンドで聴く人の気持ちにアプローチしていくものと、非日常的な歌詞とサウンドに聴く人を取り込んでいって現実逃避させるもの。もしかしたら能動的なものと受動的なものって呼んでもいいのかもしれない。
わたしは後者がとても好きなんだけど、これは作る人の脳内にしっかりとした世界がないと難しい、ぱっとしないものが出来上がってしまうと思ってる。
この脳内の世界観ってだいたい中高生ぐらいにできあがるものだと思うんだけど(これがいきすぎたものが中二病ってやつかな、と勝手に思っている)、わたしその頃、むりに抑えつけてむりやりなくしたんだよねー。
具体的にいうと、小学生の頃、自分で言うのもあれだけどわたしちょっと痛い子(笑)で、クラスの劇の脚本作ったり漫画書いてみたりするの好きだったんだけど、自分のメルヘン(笑)な妄想出しすぎて、ちょっと周りに引かれて、これはおかしいんだわ、止めねば、と思ってやめたんだよね。かなり黒歴史。ただ、うまーくその頃から吹奏楽にのめり込んだんで、ほんとうにうまく離れた。
表現の仕方を文字と絵から楽器演奏に変えて、自分の頭の中をさらけだす機会を極端に減らしてしまったのね。そこから普通の人間になろうとした。
おかげさまでわりと普通の人間寄りになったんだけど、ここで最初の話に戻ると、わたしは非現実的な曲が作りたいのに、それを想像することが苦手になってしまったんだよね。ちょっとおかしい、狂いかけた人間のままだったら、もっと楽に音楽作れる気がする。
なので最近は、その頃の勘を取り戻したくて迷走しています。笑。中学生ぶりくらいに本読んだりしてる。太宰治読んだりしてる。
自分のなかでこのへんに関して納得する答えが出て、このハードルが超えられたら、もっとしっかりした音楽が作れるはずって確信があるので、もう少し迷走しますわ。
もうそろそろクリスマスねい。
わたしはクリスマス前後も年末年始もバイトです。うける。社会に貢献している。リア充の皆さんはどうぞ楽しんで。
そろそろクリスマスソング作りたいねい。
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ryohei5 · 7 years
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おとぎ話の世界に迷い込んだみたい! パステルピンクの白鳥やユニコーンがめちゃメルヘンな「MILK DREAM」のオブジェ&オーナメント
大人になった今でも住んでみたいなーと憧れるのが、映画に出てくる外国の子ども部屋みたいなメルヘン空間。おとぎ話の主人公になったような、そんな気分になれそうだし、そこにいるだけできっとワクワクしちゃうはず! そんなオトメにおすすめの「MILK DREAM(ミルク・ドリーム)」という装飾シリーズが登場。子ども部屋も大人の部屋も、一人暮らしのアラサー女性の部屋だって、たぶんアッという間にメルヘン空間に早変 Source: 何気
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anpontanpocan · 7 years
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〈ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校〉グループA『其コは此コ』展レビュー(高橋 秀明)
先日、<ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校>グループA『其コは此コ』展を観てきた。どれも、とても素晴らしく、ここで語り尽くすのは難しい。しかし、私はできるだけ、この展示の素晴らしさを伝えようと思う。
まず、入ってすぐ目に入ってくるのは、龍村の映像作品だ。裸の男が海に飛び込む作品なのだが、次第にすごい速さで裸の男は画面の端をぐるぐると駆け出す。そこには狂気すら感じる。龍村曰く、そこに怒りを込めたという。私たちは日々、Twitterのタイムラインで腹を立てたかと思えば、すぐ喜んだり、感動したりする。その変わり身の早さ��いうか、分裂した自分が一生、続くかと思うと、どこに向けてよいか分からない怒りを感じると龍村はいう。そこには、逃がれられない、人間の性を感じる。
そこを抜けると、友杉、よひえ、中村の作品が飛び込んでくる。よひえの作品はトイレを胎内に見立てた作品とトイレを出てすぐの壁に掛けてある作品の二作品である。トイレの作品はよひえが今年の夏に家の改築を行った際に感じた感覚を表した作品だそうだ。トイレに入ると、録音された街の音やラジオの音が響きわたる。そのような環境でよひえは生命の円環のようなものを感じたのだという。私はそのような胎内であるトイレが日本を表しているように感じた。日本は母性社会だといわれるが、そのような母性社会を表す胎内という日本の外には、暴力的に響く街の音やラジオの音のように、外の世界のダイナミズムが広がっている事を表現しているのではないか。
一番、奥に広がっているのは中村の怪獣が描かれた横に2m以上ある巨大な作品だ。『怪獣と迷宮』という題名の通り、その作品の大きさも伴って、一生出る事の出来ない迷宮に迷い込んだ気になる。デファルメされた怪獣は不気味さを感じるとともに、愛着も感じる。私は『ポンキッキーズ』のガチャピンを思い出した。だか、残念な事に、聞くところによると、中村は今回で怪獣を描くのは、最後らしい。
そのような中で私が一番、気になったのは、友杉の作品だ。猫を扱った作品は、とてもメルヘンで絵本を読んだよう気分にさせられる。猫が最後、星を取り込んで「スターニャン」になる作品は宮沢賢治の『よだかの星』を思い出させる。だが、私が気になったのは、『猫の向こう側』という作品名だ。私はここに4人の共通点をみる。どういう事かというと、4人の作品は宮台真司風にいえば「ここではないどこか」を志向している作品に思えるからだ。そのような特徴を友杉の作品がよく表している。猫という生き物は今、日本で一番人気のある生き物である。何かとあれば、猫の動画や写真が挙げられる。また、猫は土地に根付く。このように考えれば、今回の『其コは此コ』という今回のタイトルにピッタリな題材はないだろう。しかし、友杉は『猫の向こう側』を目指す。
友杉は、土地に根付く猫を扱いながらも、旅を続けさせる。また、猫の絵巻物を描き、両面に描く事によって、歩む事のなかったもう一つの可能性を描いている。「此こ」を扱いながら、友杉は「ここではないどこか」を描いている。一方、他の3人も「ここではないどこか」を志向している。龍村は映像の中で自身を「ここではないどこか」へタイムリープさせる。よひえはトイレという「此コ」にいながら、「ここではないどこか」へ思いを馳せる。中村は迷宮という閉ざされた「此コ」から脱出しようと試みる。このように、4人は方法は違えど、「此コ」を強調する事で、逆に「ここではないどこか」を志向する。果たして「此コ」を抜け出した時、どのような作品が出来上がるのだろうか。
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