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#遠山裕介
chifumin · 2 years
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work for Dream girls トニー賞6部門・グラミー賞2部門を受賞し、2006年にはビヨンセ主演で映画化された大ヒットブロードウェイ・ミュージカル 「ドリームガールズ」 圧倒的な人気を誇るこの作品の初演バージョンが、初の日本オリジナルキャスト版で上演されます。 脚本・作詞:トム・アイン 音楽:ヘンリー・クリーガー オリジナル・ブロードウェイ版演出・振付:マイケル・ベネット 演出:#眞鍋卓嗣 <CAST> ディーナ・ジョーンズ役:#望海風斗 @nozomifuto_official エフィ・メロディ・ホワイト役:(Wキャスト) #福原みほ @miho_fukuhara エフィ・メロディ・ホワイト役:(Wキャスト) #村川絵梨 @eri_murakawa_official @bwams__1 ローレル・ロビンソン役: #sara カーティス・テイラー・ジュニア役: #spi @william.spearman C.C.ホワイト役: #内海啓貴 ミシェル・モリス役: #なかねかな @nknknk1206 ジェームズ・"サンダー"・アーリー役: #岡田浩暉 @okadakohki マーティ・マディソン役: #駒田一 ⁡ #石井千賀 #ICHI #伊藤広祥 #岡本華奈 #Sarry #仙名立宗 #高橋祥太 #高橋卓士 #茶谷健太 #遠山裕介 #菜々香 #西岡寛修 #原田真絢 #丸山泰右 #森山大輔 #吉井乃歌 (以上、五十音順) / 高橋莉瑚 、田川景一 <東京公演> ■日程:2023年2月5日(日)~2月14日(火) ■会場:東京国際フォーラムC <大阪公演> ■日程:2023年2月20日(月)~3月5日(日) ■会場:梅田芸術劇場 メインホール ⁡ <福岡公演> ■日程:2023年3月11日(土)〜3月15日(水) ■会場:博多座 <愛知公演> ■日程: 2023年3月22日(水)~3月26日(日) ■会場:御園座 宣伝美術:榎本太郎 @taro__enomoto 宣伝写真:Leslie Kee(SIGNO) @lesliekeesuper 宣伝衣装:DAN(kelemmi) @danyadeee 宣伝ヘアメイク:岡田智江(スタジオAD)•CHIFUMI (SIGNO) @chifumi325 / KIYO IGARASHI(SIGNO) @kiyoigarashi #ブロードウェイミュージカル #ドリームガールズ #makeup 企画・制作・主催: #梅田芸術劇場 https://www.instagram.com/p/Coos7wGSqEk/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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wild-icarus · 1 year
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Ensemble/ダンサー Returning Cast, Romeo et Juliette Jp 2011 +2013 (1/7)
A bonus post series highlighting repeat ensemble members that return to R+J throughout the years, this post is of dancers who were in both 2011 and 2013 productions.
L->R:
鈴木明倫/Akinori Suzuki, 大野幸人/Ono Yukito, 仙名立宗/Senna Tatsunori
六車和也/Muguruma Kazuya, 遠山大輔/Tohyama Daisuke&遠山裕介/Tohyama Yousuke
Parts: 2, 3, 4, 5, 6, 7
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kennak · 4 months
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失格 所属都道府県会 氏名 公告内容 処分年月日 備考 北海道 石川 雅之 公告内容 令和2年2月26日付   大阪 本田 忠行 公告内容 令和5年3月25日付   業務の停止 所属都道府県会 氏名又は名称 公告内容 業務停止期間 備考 千葉 山本 雅一 公告内容 令和6年3月20日から1年   東京 小島 彰 公告内容 令和6年3月20日から1年   熊本 多山 寿一 公告内容 令和6年3月20日から1年   静岡 宮﨑 滋 公告内容 令和6年3月20日から1年   静岡 遠藤 幾代 公告内容 令和6年3月28日から6か月   北海道 堀江 勇気 公告内容 令和6年3月19日から2か月   茨城 髙栖 聡剛 公告内容 令和6年3月2日から1年   大阪 永本 忠久 公告内容 令和6年3月2日から1年   大阪 井上 裕介 公告内容 令和6年3月1日から1年   東京 平原 勝利 公告内容 令和6年2月23日から1年   大阪 長野 信士 公告内容 令和6年2月23日から1年   大阪 柿本 佳延 公告内容 令和5年12月15日から1年   東京 縣 昌宏 公告内容 令和5年4��4日から1年   福岡 光安 弘子 公告内容 令和5年3月18日から1年   神奈川 花上 一雄 公告内容 令和5年3月11日から1か月   東京 一見 幸廣 公告内容 令和5年3月12日から4か月   岐阜 広瀬 明 公告内容 令和5年3月7日から4か月   富山 堀田 潤 公告内容 令和5年2月24日から1年   山梨 萩原 力 公告内容 令和4年11月12日から2か月   福岡 光永 尚慰 公告内容 令和4年10月9日から1年   大阪 小川 成二 公告内容 令和4年3月16日から1年   栃木 根岸 愼治 公告内容 令和4年3月12日から1年   大阪 𠮷竹 延禎 公告内容 令和4年3月4日から1年    戒告 所属都道府県会 氏名又は名称 公告内容 処分年月日 備考 茨城 水越 光男 公告内容 令和5年9月15日
社会保険労務士又は社会保険労務士法人の懲戒処分事案|厚生労働省
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jinsei-pika-pika · 1 year
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yusuke narita & michiko kitamura & chikachi suzuki
下着だけで十分? 成田悠輔 × 北村道子 × 鈴木親が考える「100年後の服」
photography: chikashi suzuki text: sogo hiraiwa
portraits/ ファッションは芸術か、あるいはビジネスか。答えはもちろん、そのどちらでもある。では、相反するかに見えるその両側面はいかにして重なり合っているのか。この日初顔合わせとなった経済学者の成田悠輔、スタイリストの北村道子、フォトグラファーの鈴木親による座談会は、そんな「ファッションの複雑なおもしろさ」についての話題から幕をあけた。ここに紹介するのは、2時間以上にわたる白熱したおしゃべりのほんの一部である。3人寄ればナントヤラ。
portraits
jun 24, 2023 6:00 pm
鈴木親(以下、鈴木):ファッションには経済的な側面もあれば、ロジックからは遠い美学的な側面もあると思いますが、成田さんはファッションというものをどう考えていますか?
成田悠輔(以下、成田):ファッションは外見であると同時に内面。ビジネスであり、文化・芸術でもあり、自己表現でもある。いくつもの異質な要素が織り重なっていて、定義が難しいですよね。というか、その定義できなさや不純さこそがファッションの面白いところなんじゃないでしょうか。お高くとまった芸術のような雰囲気を醸し出しながらも、それを徹底できない構造がはじめから埋め込まれている。かといってビジネスとしてスケールさせられるかというと、そもそも単価が十万円単位で人口の数%くらいしかターゲットにしていないとなると難しいですよね。さらに、100年以上前に生まれた老舗ブランドが今でも業界のトップに君臨し続けているのとかもずっと不思議に思っていました。規制があるわけでもないのに、Alexander McQueen (アレキサンダー・マックイーン)や Martin Margiela (マルタン・マルジェラ)のような突出した才能でも下剋上できないのはなぜなのか。
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鈴木:北村さんは普段ファッションを美学的に見られていると思いますが、ビジネスを意識したことはありますか?
北村道子(以下、北村):ないない。75年間生きてきて、いつも意識しているのは自分自身ですよ。自分自身を知ることによって世界を見ることができる。そういう考え方。だからファッションも私にとっては全然どうでもいいことなんだよね。 基本的にファッションは概念じゃないですか。でも、自分自身は概念じゃなくて確固たるものだから。
成田:ほとんどの人にとってファッションが概念というのは、そのとおりですね。特にハイブランドの場合は、どこまでいっても人類の数パーセントにしか関係ないものなわけで。CHANEL (シャネル)にしても Hermès (エルメス)にしても、誰でも名前は知っているけど、その服を一生に一度でも着る人は人口のごくわずか。ハイファッションは「存在しているようで存在していない産業」だと思うんです。
鈴木:実際、ハイブランドがいちばん大事にしているのはオートクチュールの顧客層ですからね。CHANEL とか Dior (ディオール) の本社にはオートクチュール用の部屋があって、上顧客はそこで服を買っているし、ファッションショーにしても、本当に大事なゲストはまずオートクチュールに招待するんです。見栄えだけでいうと、プレタポルテのショーのほうが派手ですよね。報道もされるし。でも、本当に大事にしたい上顧客はオートクチュールのショーに呼ぶんです。Martin Margiela (マルタン・マルジェラ) がうまくいったのも、オートクチュールをつくっていたこととは無関係ではなくて。彼はアンチファッション的なことも部分的に試みつつも、ファッションに対するリスペクトがあり、守るべき慣習はしっかりと守っていました。
成田:なるほど。
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鈴木: Hermès も CHANEL も、ぼくらがコンビニに寄るみたいに来る人っていますからね。忘れられないんですけど、90年代の終わりパリに住んでいたときに、母親に買い物を頼まれて Hermès のお店に行ったら、おっちゃんが海パンを持って入ってきて「���してくれ」って注文するんですよ(笑)。萬屋みたいな感覚ですよね。普通の服を買う感じでそういうメゾンの服を買う層の存在は報道にも載らないですし、ファッションの分かりにくい側面だと思います。
北村:私たちが普段見ているファッションブランドのイメージはマーケティングに過ぎないんですよ。アラブの富豪とか本当の金持ちは、わかりやすいブランド(ロゴ)が要らないから。いちばん上にあるのは金(ゴールド)の世界ですよ。彼らは Louis Vuitton (ルイ・ヴィトン) 社に頼んで「俺用の飛行機つくってくんない?」って、そういう感じだと思うよ。 モナコあたりに行くと、どのヨットにも Vuitton のマークが付いている。だから100万、200万というレベルじゃないわけですよ。若いころにそういう光景を目の当たりにして、これは日本にはない世界だなと思った。白いポロシャツに白いパンツを履いてやっているだけなんだけど、本当に綺麗なんです。
成田:それがさっきの疑問への答えかもしれないですね。ブランドは広い消費者に向けてビジネスをしているように見えて、本当のお客は見えない資産家層。だから、新しいブランドやデザイナーが出てきて民衆の心を掴んでも、ファッション業界のヒエラルキーをひっくり返すことは難しい、と。
鈴木:大衆がブランドを欲しいと思えば思うほど、そのブランドのステータスが上がり、富裕層の満足度も高くなりますからね。
成田:民衆の熱狂は、資産の気分を変えるためのワサビかガリくらいの存在でしかないのかもしれないですね。
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100年後の服は裸か、サランラップか
成田:もう一個お伺いしたいのは、100年後の人間はどんな服を着ているのかということです。ファッションは近代以降どんどんミニマムに、軽くなっていっていますよね。このままその方向に突き進むのかが気になっていて。サランラップ巻きつけるみたいに無駄を極限まで削ぎ落とした服を着るようになるのか。裸までいくのか。
北村:私が面白いなと思って見ているのはリアルクローズ。THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス)とか Nike(ナイキ) みたいなスポーツブランドがハイブランドを超えていくと思う。いや、もう超えているかもしれない。
成田:大勢の心を動かしているという基準でいえば、ハイブランドよりも Nike とかスポーツブランドのほうが全然上ですもんね。
北村:そう。要は「プレーをする」ということですよ。今のパリコレを見ていても、全然プレーがない。止まってる「点」の世界。動くっていうのはアクションだから、パワーなんだよね。邪魔なものはいらない。デカルトじゃないけども、否定から入ってく。無駄をどんどん削ぎ落としていく。スポーツは基本的にそういうもの。だから、あんなに重かった Nike の靴が今ではすごく軽いじゃないですか。スポーツブランドはものすごく進歩しているんです。ハイブランドは今むしろコラボしているでしょう、スポーツブランドと。でもおもしろいとは思わない。私がデザイナーだったらまだ行ったことのない国に行って、そこで暮らす12歳の子どもとコラボしますね。
成田・鈴木:(笑)。
北村:メットガラにも全然興味がない。ああいうのは飽きちゃうんだよね。ところが、肉体に近いものはずっと本質的で、人間を魅了し続ける。私はそう思うのね。
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成田:スポーツブランドがますます技術革新を進めていくとして、その先にある究極の服ってなんだと思いますか?
北村:私は下着だと思います。
成田:全く同じことを考えていたので答え合わせできました(笑)。アスリートにとっても下着でプレイするのがいちばん機能的ですよね。彼らがユニフォームを着ているのは観客や審判や他の選手に見せるためであって。だからそのうち、見せるためのファッションはスマート化したメガネやコンタクトレンズで見る側が表示するなり補正するなりすればよくなる。そうしたら物理的に着るものは下着だけ、ということになりますよね。
北村:私は SF ファンなんですけど、映画『ブレードランナー』に出てくるレプリカントの服が最高のファッションだと思っているんです。
成田:ロバートの秋山さんが「YOKO FUCHIGAMI」っていう架空のファッションデザイナーをパロディで演じているんですけど、彼女の決まり文句は「一番のおしゃれは裸」っていう——。
北村:うん、それわかります。Margiela はコレクションのときにモデルに必ず肌色の下着を着せていて、それが素晴らしかったんですよ。私はそこに痺れた。だから当時、親くんと Margiela の服を撮影するときはよく「下着だけでいいんじゃない」って言ってたよね?
鈴木:言ってました(笑)。
北村: Margiela はトップスからブーツまでナチュラルカラーを使うことが多くて、それが最高にセクシーだった。それが人間の未来の姿なんだと私は思います。ところで、成田さん声がいいね。なんていうか、質感がある。大学教授にしておくのはもったいないよ。声を生かして、政治をやってみるのもいいんじゃない?
yusuke narita & michiko kitamura & chikachi suzuki
photography: chikashi suzuki text: sogo hiraiwa
プロフィール 成田悠輔 (なりた・ゆうすけ)
経済学者、データ科学者、起業家。専門は、データ・アルゴリズム・数学・ポエムを使ったビジネスと公共政策の想像とデザイン。ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、多分野の学術誌・学会に査読付学術論文を出版、ZOZO など多くの企業や自治体と共同研究・事業を行う。報道・討論・お笑い・アートなど様々なテレビや YouTube 番組の企画や出演にも携わる。イェール大学助教授、半熟仮想(株)代表。著書に『22世紀の民主主義:選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』、絵本の翻訳に『挫折しそうなときは、左折しよう』、ハイファッションに関するエッセイに HIGHSNOBIETY JAPAN ISSUE09+ YUSUKE NARITA など。
北村道子(きたむら・みちこ)
1949年、石川県生まれ。サハラ砂漠やアメリカ大陸、フランスなどを放浪ののち、30歳頃から、映画、 広告、雑誌等さまざまな媒体で衣裳を務める。映画衣裳のデビューは85年、『それから』(森田芳光監督)。07年に『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(三池崇史監督)で第62回毎日映画コンクール技術賞を受賞した。著書に『Tribe』(朝日出版社)、『COCUE』(コキュ)、『衣裳術 2』『衣裳術《新装版》』『衣裳術3』(リトルモア)がある。
鈴木親 (すずき・ちかし)
1972年生まれ。96年渡仏し、雑誌『Purple』で写真家としてのキャリアをスタート。『Purple』(仏)、『i-D』(英)、『Dazed & Confused』(英)、『CODE』(オランダ)、『Hobo』(カナダ)、『IANN』(韓)、『honeyee.com』(日)、『GQ』(日)、『commons&sense』(日)、『Libertine / DUNE』など国内外の雑誌で活動。Issey Miyake、United Bamboo、Toga などのワールドキャンペーンを手掛ける。主な作品集に『shapes of blooming』(treesaresospecial刊/2005年)、『Driving with Rinko Kikuchi』(THE international刊/08年)、『CITE』(G/P gallery刊、09年)など。
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ari0921 · 1 year
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我が国の未来を見通す(77)
『強靭な国家』を造る(14)
「強靭な国家」を目指して何をすべきか(その4)
宗像久男(元陸将)
─────────────────────
□はじめに
 前回、字数の関係で先送りした“論点”を先に紹
介しておきます。先日、都内某駅前の道路を歩いて
いた時、ある建物の入り口いっぱいに「軍拡より生
活 平和な未来を」と2行にわたる大きなポスター
のような看板が目に入ってきました。確かにそのよ
うな主張する政党などもありますので、政党か何か
の建物かと思って注意深くみてみますと、何と、立
派な“病院”でした(細部はあえて省略します)。
しばらくの間、「病気やけがを治し、人の命を救う
病院の玄関にふさわしいのだろうか」との疑問が頭
から離れませんでした。
最近、沖縄の与那国島では「自衛隊が来たからミサ
イル攻撃の目標になるのが怖い」と発言する住民の
声があたかも島民の大多数の考えのように報道され
たり、石垣島では「自衛隊を人口に含めるな」との
某地元紙の社説も波紋を呼びました(さすがに後日、
謝罪記事を掲載したようですが)。
現役時代から、何度もこのような主張を耳にしてき
ましたが、立場上表立った反論はできませんでした。
今はもう“失うものはない”ので、あくまで個人的
な率直な印象のみを述べておきたいと思います。
病院の看板は、「軍拡、つまり防衛力を増強すれば、
生活が苦しくなり、平和も壊れる」と言いたげなフ
レーズですが、逆に「軍拡さえしなければ、生活が
豊かになり、平和も続く」と信じ込んでいるのでし
ょうか。
言うまでなく、防衛力を増強し、自衛隊を国土の隅
々まで配置する目的は、現在の国民の生活や我が国
の平和が永遠に続くよう万全を尽くすとともに、万
が一にもそれが侵されそうな事態になった時には、
まさに“病院が病人やけが人を治す”ように、被害
を最小限にするための処置です。つまり、上記のフ
レーズは、言葉を代えれば、「病院があるから、病
人やけが人が出る」と言っていることと同じなので
す。優秀な医者の先生方の集まりである病院がなぜ
そのことに気がつかないのか、不思議でなりません。
残念なのは、このような方々は、「普段の生活や平
和がどうやって維持されているのか」などには全く
考えが及ばず、それどころか、「何も抵抗せずにし
て外国に占領されても、普段の生活や平和が維持で
きる」と勝手に思い込んでいる節があることです。
古くは欧米列国の植民地、現在でも中国の占領下に
あるチベットや新疆ウイグルで何が行なわれている
かを知れば、そのような考えは一挙に吹っ飛ぶはず
です。
関係しているマスコミ人も同様の認識なのでしょう。
「表現の自由」を盾に、「自衛隊がいなくなれば、
簡単に占領されてしまう可能性がある」ことなどに
は全く思いが至らず、“思慮が至らない”街中の声
をあたかも真っ当な意見のように報道するのだと思
います。
我が国は、戦後70年余りの間に、どうしてこのよ
うな“能天気な大人たち”を大量に輩出してしまっ
ているのでしょうか。それでも、一般の国民の皆様
には正確な情報が届かず、学校でも教えられず(た
ぶん、逆のことを教えられ)、国の防衛などについ
て考える機会も余裕もなかったと言い訳ができるこ
とでしょう。
しかし、一部のマスコミや政治家、そしてその道で
は優れた知見をお持ちの高名な有識者の中にも同じ
ような思想を持っている人がかなりおられるのはシ
ョックです。一例を挙げましょう。最近、手に取っ
て読ませていただいた1冊に『主権者を疑う』(駒
村圭吾著)があり、「主権者とは何か」を考えさせ
てくれる、私に取りましてはとても興味深い1冊で
した。
しかし、その「はしがき」には、「改憲と言う重大
なプロジェクトの前提となるような、“今そこにあ
る危機”や“忍び寄る危機”がどうしても見当たら
ない。少なくともそれらが“国民に共有される”よ
うなかたちで議論が展開されていない」として、著
者は、「憲法改正を否定しているわけではないが、
私が否定的なのは、意味不明な政治状況で改憲が提
案され、議論されることに対してである」との立場
を述べていました。
ことさら批判する気はありませんが、正直、「これ
ほど優秀な方が、またこれほど勉強しているのに、
もったいないな」との印象を持たざるを得ませんで
した。書籍を発刊するような有識者は、少なくとも
国民を誤って誘導するような言動は厳に慎むべきと
思いますが、現時点においても我が国には様々な課
題が山積しており、近未来も、遠い将来も、国内外
の情勢がますます厳しくなる可能性が大と考えます。
一方、これほどの「危機」が差し迫っていても、
“眼をふさぎ、耳を閉じ、関心を持たなければ”何
も見えません。そして、そのような自分自身を、不
勉強とも、偏っているとも、恥とも思っていないこ
とでしょう。
私が「もったいない」と考えたのは、少しでもそれ
らに気がつけば、また違った視点で「主権者」につ
いて解説できたのではないか、と考えたからでした。
このような認識の方々から導かれる結論は、せいぜ
い「今のままで何が悪いのか」でしょう。かなり多
くの政治家、マスコミ人、有識者、そして我が国の
未来などに関心もなければ考えたこともない、大多
数の国民はこのような認識で留まっているものと想
像します。そして、そのような“現実”を知ってい
るから、小室氏のような方でも“歩き出す”で止ま
ってしまったではないでしょうか。
我が国の最大の課題・問題点は、小室氏が「アノミ
ー」と表現した社会現象に代表され、かつ「権利の
み主張し、義務を果たさない国民」とか「3メート
ル以内しか関心がない若者」と揶揄されるような、
多くの日本人の「行動原理」にあると考えます。そ
れが「政局と選挙しか考えない政治家」とか、自己
主張に固守し「目立つことしか考えない言論人」な
どを生み出し、それが巡り巡って、このような現状
を“矯正”できない主要因となっていると考えます。
よって、少数の先見者が様々な形で警鐘を鳴らして
も、あるいはウクライナ戦争のような具体例をもっ
て注意喚起してもほとんど届かないのでしょう。
我が国が少なくとも現状程度の「国力」を保持し、
国際社会で「名誉する地位」を保ちながら、後世に
この日本を残すために、私たちの世代がやらなけれ
ばならないことは、「国力」の要素のどれ一つとし
て簡単なものはないと思います。どうしても「ソフ
ト・パワー」として、個々の要素を束ねて向かうべ
き方向を定める「国家戦略」のようなものが必要と
考えていた矢先でした。
偶然にも「戦略は統治を超えられない」という言葉
を見つけ(『軍事と政治 日本の選択』(細谷雄一
編)より)、再び立ち止まりました。歴史を振り返
ると、大正時代の政治家や有識者たちも当時の内外
情勢の変化などに無頓着で、主に大日本帝国憲法に
謳われている我が国の「統治機構」がこのままでよ
いのか、などには露ほども思いが至らなかったよう
ですが、それが「激動の昭和」を迎える大きな要因
にもなりました。
見方によっては、大正時代と現在は“よく似てい
る”と考えますが、最大の違いは「主権が国民にあ
る」ことでしょう。つまり、最終的には、どうして
も“統治”の主役である「主権者」の「行動原理」、
その基となる「国民の精神」に行き着くのです。
「戦略は統治を超えられない」は、改めて、「現憲
法下で我が国は未来へ立ち向かうことができるのか」
を私達に突き付けているような“重い言葉”となっ
て響いてきます。そしてその先に、大方の“能天気
な国民の精神”を、戦争や天変地異や外圧に委ねる
ことなく、“内側からの改革”として、どのように
変えていけばよいのだろうか、という命題に突き当
たるのです。
細部はいずれまた触れることにしますが、またして
も「任重く道遠し」の感を一層強くしながらも、気
を取り直して、今回以降、再定義した「国力」のそ
れぞれの要素を分解しつつ、我が国が向かうべき方
向、私たちの世代があらゆるものに優先してやるべ
きこと、やらなければならないことを微力ながら導
き出そうと思います。
▼「人口」が「国力」に及ぼす影響
「はじめに」が長くなりました。さっそく 前回取
り上げたように、「国力」の柱となる「ハード・パ
ワー」のそれぞれの要素から考えてみましょう。そ
の筆頭は「人口」です。
これについては、本メルマガの第1編で18回にわ
たり、様々な角度から割と詳しく分析し、書き綴り
ました。興味ある方は、バックナンバーをお読みい
ただきたいと思います。それにしても、最近、「少
子化対策」などを取り上げる記事や解説が目立つよ
うになりました。「少子化」などの文字自体が多く
の国民の目に触れることはとても良いことと思いま
す。
私はすでに、「少子化対策」として「“3人産んだ
ら家が建つ”くらいの超異次元の政策が必要」と主
張しましたが、マクロ経済学の専門家・小黒一正氏
も「第3子以降、1時金1000万円に」と抜本的
な対策を提案していました(産経新聞6面(7月9
日朝刊))。小黒氏は、「“既婚者にさらに一人で
も多く産んでもらう”『有配偶出生数』を引き上げ
ことに資源を集中すべき」として、そちらの方が婚
姻率などを高めることなどより“近道”としていま
す。
最近、マスコミでは「500万円の壁」が話題にな
っています。内閣府の資料では、男性の有配偶者の
年収「500万円」が“子供を持つかどうかを分け
る最低ラインになっている”とのことです。一方、
既婚男性の年収は400万円台が最多で、不足分は
共稼ぎによって「500万円の壁」を突破している
ようですが、そうなると、出産・子育てを機に仕事
を辞めざるを得ないケースも珍しくありません。
すでに、パパ育休制度の推進とか児童手当の増額な
ども「こども未来戦略方針」に盛り込まれています
が、「月額数万円を増額したことで結婚や出産に踏
み切る人は少数派だろう」と分析されていることも
事実です。その対策として、公務員やサラリーマン
など社会全体で、“子育てが終了した世代の賃上げ
は抑制してでも、若者世代の賃上げを優先する”よ
うな、思い切った給与制度の改善なども必要なので
しょう。
イマイチ盛り上がりに欠けることに危機意識を持っ
たのでしょうか、岸田首相は、「政策を気兼ねなく
活用してもらうために社会が変わらなければならな
い」として、「少子化対策国民運動」をスタートす
ることを決意したようです。
しかし、今後、この国民運動が盛り上がるかどうか
は疑問でしょう。「どうやって社会自体をかえてい
くか」の提示もなければ、「最近の支持率低下を防
止するためのその場凌ぎ」などと揶揄されているよ
うでは、首相の“発信力(本気度)”が国民に届く
可能性が低いように思えてなりません(読む限り、
関連記事も1回のみでした)。
メルマガですでに取り上げましたが、我が国は、非
嫡出子が2.3%と50%を超えるフランスや北欧
諸国などと比較してとても低いことを例示しながら、
「日本の『少子化』の原因は、『直系家族病の病』」
だ」とするような意見(『老人支配国家日本の危機』
(エマニエル・トッド著))もあります。
トッドは、「核家族」化が進んできたとはいえ、
「日本に依然として強く残っている『家族』の過剰
な重視が『非婚化』や『少子化』を生み、逆に『家
族』を消滅させてしまっている」というのです。そ
の対策として、欧米のように、子育ても老人介護も
公的扶助によって「家族」の負担を軽減させる(ほ
ぼゼロにする)必要があると提言します。
これは、後に述べる日本の「文化」の問題でもある
のですが、「人口」は「経済力」と正比例の関係に
あることから、「国力」維持の“一丁目一番地”と
も言えるでしょう。その「人口」を確保するために
は、我が国の伝統的な「文化」の領域にまで踏み込
んで考える必要があるという点には私も同意です。
さて、「人口」の中の要素の「人的資源」について
これまでほとんど触れませんでした。世界に誇れる
「ものづくり」の精神や技術、及び(すでに紹介し
ましたような)無形の価値としての「インタンジブ
ルス」のようなものはすべてこの「人的資源」に包
含されると考えます。
一方で、後に詳しく述べる「教育」の実態や最近の
若い世代の価値観、そして「働き方改革」などによ
って大きな曲がり角にある雇用環境など考える時、
「将来の『人的資源』は大丈夫だろうか」との懸念
を払しょくできないことも事実です。
「少子化」になればなるほど、一人ひとりの「真の
力」が試される機会が増えることは間違いないでし
ょう。幸い、AIをはじめデジタル化やロボットの
活用など、人的資源を補完する資源が増える傾向に
ありますが、それらを有効かつ適切に使いこなすの
は何と言っても「人間」でしょうから、「人口」の
質的側面の尺度としての「人的資源」は、“その時
代時代に適合する人材をいかに多く抱えるか”に集
約されると考えます。そのような視点に立った教育
や人材育成が求められてきていますが、それぞれの
“現場”はどうなっているのでしょうか。この続き
は、「教育」のところで触れたいと思います。
「高齢化」の問題点については第1編で詳しく取り
上げましたので省略しますが、焦点は、“「少子化」
がさらに加速すれば、国が滅ぶ”との「危機意識」
を全国民が共有できるかどうか、そしてどのように
して共有するか、にかかっていると考えます。
このような発言をすると“袋叩き”に遭うような気
もしますが、かつての日本には「産めよ、増やせよ」
という時代があったのです。この後に「地に満ちよ」
と続くフレーズは旧約聖書の言葉ですが、大東亜戦
争最中の昭和16(1941)年1月22日に閣議
決定されました。いわゆる“敵国”のフレーズをそ
のまま引用して人口増加を目論んだ当時の為政者た
ちは相当先の日本まで思い描いていたことでしょう。
今では、「軍国主義の象徴的な人口政策で、個人の
権利を侵害する決定であった」旨の批判もあります
が、翌日の「朝日新聞」1面は、「日本民族悠久の
発展へ」の大見出しで本閣議決定がトップ記事で紹
介されていました。敗戦はしましたが、この「唱導」
(当時は、このように呼んでいました)のもとの国
民精神が全国津々浦々に行き渡り、終戦時の約7千
2百万人から、終戦直後のベビーブームを含めて、
現在の1億人を超える大国になるまで成長させたの
でした。
ちなみに昭和26年生まれの私は、7人兄弟の末っ
子ですが、私たちの親の世代は、終戦後の食料事情
が極端に悪い中でも、我が国の未来のために子孫を
残してきたのです。「時代が違う」と言えばそれま
でですが、戦争を体験した世代のご苦労に比べれば、
「500万円の壁」などはさほどの障壁ではないと
思ってしまいます。要は、国民がこぞって「危機意
識」を持つかどうかにあると私は考えます。
そのためには、目先の「少子化対策」とか、言葉だ
けが先行している「こども未来戦略方針」などの内
容では何とも不十分で、冒頭に述べたような、「国
の形」を問う「国家戦略」の範疇に及ぶものと考え
ます。それについてはのちほど取り上げましょう。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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kanabass · 1 year
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2023年10月11月の演奏予定
いつもご覧いただいている方、いつも応援ありがとうございます! 初めて見てくださっている方もご訪問ありがとうございます^^  やっとこさ秋らしく涼しくなってきましたね!私は体調も戻り、食欲大爆発しています笑 今月は金沢や北海道に行ったり、素晴らしい先輩方と演奏させていただける機会もあり、とても楽しみです!みなさんにもこの喜びを一緒に楽しんでいただけたら嬉しいな!
10/3(火)19:00〜(jamsession) w/森田純代(pf)津島・くれよん
10/7(土)ととのやジャズ@金沢(inst & vocal) 昼の部 夜の部 w/中丸雅史(pf)林宏樹(ds)長瀬良司(tp)伊地知晋平(ts)大塚桜(vo) 詳細についてはメンバーあるいは農家民宿ととのやまで。
10/9(月)10-12時 トヨタ生協イベント(vocal) w/今岡友美(vo)ナタリー成田(pf)林宏樹(ds) 事前予約制。お申し込み、お問い合わせは 0120-105-912(メグリアセレモニー9:00〜17:00)まで。
10/11(水)20:00〜(vocal) w/中根かおり(vo)藤井孝紀pf 他 岐阜・BAGU 
【Yuko Takenaka Trio+2】 Plays Shuhei's tunes 修平Birthday special 2days!(inst) w/竹中優子(as)水野修平(pf)館岡紅介(tp)舩尾真伊年(ds) 10/12(木)19:00〜@覚王山・stareyes 10/13(金)19:30〜@岡崎・SATIN DOLL 修平さんの美しいオリジナルをクインテットで演奏します。みんなでお祝いしましょう!
10/14(土)午前 あも〜るlive and jam session w/浅田亮太(ds)近藤有輝(pf)長瀬良司(tp) *詳細については音楽教室あも〜るまでお問い合わせください。
10/14(土)19:30~(inst) w/水野修平(pf) 素敵なマスターのいらっしゃる隠れ家バーでまったりお過ごしいただけます。 安城・Jazz Bar Y’s
10/15(日)19:00〜 【Yuko Takenaka Trio+2】Plays Shuhei's tunes (inst) w/竹中優子(as)水野修平(pf)館岡紅介(tp)舩尾真伊年(ds) 津島・くれよん
10/20(金)19:00〜えぼにージャズ部(jamsession)  w/水野修平(pf)舩尾真伊年(ds) 新栄・ebony and ivory 顧問(修平さん)のお言葉は愛!楽しく切磋琢磨しながら活動中!
10/21(土)14:00〜 (inst & jamsession) w/中丸雅史(pf)林宏樹(ds)伊地知晋平(ts) 後半はjam sessionあり。 松阪・Serai   
10/22(日)四日市Jazz Festivalに出演 (vocal) w/中丸雅史(pf)林宏樹(ds)大塚桜(vo)伊地知晋平(ts) 13:20〜メインステージ 16:20〜veejay 20:30〜veejayオープニングアクト
*new*  10/23(月)19:00~(inst) w/水野修平  他 いつもお世話になっている修平さんと。楽しみです! 覚王山・stareyes
10/24(火)AM 豊川学校公演 (inst) w/江藤良人(ds)田中邦和(ts)山崎千裕(tp)後藤浩二(pf)
★★10/24(火)19:30〜 (inst) w/竹内直(ts)後藤浩二(pf)倉田大輔(ds) 新栄・Jazz Spot Swing  ご予定くださると嬉しいです!
10/27~29 【Yuko Takenaka Trio+2】Plays Shuhei's tunes 北海道ツアー
10/31(火)(vocal) w/Eva(pf)SaaNa(vo)@錦・マンマミーエ 完全予約制にて詳細はメンバーまでお問い合わせください。
*** 11/7(火)19:00〜(jamsession)w/森田純代(pf)津島・くれよん
11/11(土)19:00〜(inst)【音セレブ】w/松本コウ(gt)佐藤暁彦(ds)土岐・Bird &Diz
11/17(金)19:00〜えぼにージャズ部(jamsession)  w/水野修平(pf)舩尾真伊年(ds) 新栄・ebony and ivory
11/19(日)13:30〜(vocal)w/塚本奈加(vo,ts)水野修平(pf)瑞浪・cafe voce(瑞浪市寺河戸町1105-3)
11/21(火)19:00〜Doxy Jam Session w/後藤浩二(pf)@栄・Doxy
11/23(木)13:30〜Eclat (inst)(森田純代pf 林かなba 上野智子ds)やまの家cafe(三重郡菰野町杉谷2329-226 tel 090-1825-8263(キハラ))After sessionあり。秋の遠足にぜひ。
【Yuko Takenaka Trio+2】Plays Shuhei's tunes (inst) w/竹中優子(as)水野修平(pf)館岡紅介(tp)舩尾真伊年(ds) 11/25(土)14:00〜浜松・JAZZ SPOT analog. 11/26(日)19:30〜刈谷・cafe nation
どこかでお会いできますように!
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biobiopatata · 1 year
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【Heartlands】曲解説
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Heartland というアルバムタイトルを考えていたのですが、複数形だとしっくり来ました。まあ、全部解説してしまうとつまらないので、理由は各自感じ取っていただければと…(遠藤)
以下、作曲者による曲解説です
2.Tetetete(原)
海外のボーイ・バンドの曲をイメージして作りました。スーパーボールのハーフタイムショーのような会場で、途中からドラムラインが出てくるような壮大な妄想のもと、、笑
自作の中では一番ポップな曲になったような?気がします。
アコーディオンが刻む「てててて」の響きが好きなので、タイトルもそのまま「tetetete」に。
3. 足の裏(遠藤)
斉藤友秋さんのイベントで遠藤里美ソロをやる際に作った曲。この時は、ライブまで時間的(&精神的)な余裕がないため、演奏するのが容易かつ、しっかりした構造にするために「曲の構造から作曲する」というスタイルをとりました。
当時は変なコード進行する曲ばかり作っていたので、世の曲って結構ワンコード…と思い作った曲。
当初はトリオ編成(Sax × 2, Bass)のために作ったので非常にシンプルでしたが、バンド用に少しゴージャスにアレンジしなおしました(FlとObのカウンターメロディーなどを追加)。構造は2管のユニゾンの対決、その後全員ユニゾン、というシンプルな流れになってます。
ベースラインはほとんど同じ音型のまま進行して強固にキープ(そのせいで弦の演奏者は指が異常に疲れる)その上でメロディーがユニゾンするというものです。
単純な構造ではありますが、「ナチュラルではないリズムやメロディーを2人以上で完璧にユニゾンすればなぜかユーモアが生まれる」というプログレ的なねらいもあります。
曲の情景としては、さまざまな地面の形状や景色に対応する、足の裏から見た世界を描いてます。
中尾さんへの演奏指示としては「歩きながらオナラをする感じでお願いします」と言ったところ、一瞬で理解していました。
リスナー側から見た音楽の面白さや快感とはどういうところにあるのだろう?と考えた時、反復や、リスナー側のメモリーと一致した感触なのかなと思うこともあり(初めて曲を聴いた時の喜びはまた別のものでもありますが)反復と、反復への裏切りに関しては、作曲する上で考えるポイントです。
4. abandon obsession(原)
執着を捨てるという意味のこの曲。
日々窮屈さを感じている時に、ビオパタにファンクなダンスナンバーを…と何故か思いたち、うまれました。
色々捨て去って、兎にも角にも踊ろうぜ!踊っとけばなんとかなる!という、普段あんまり思わない事を、逆にかたちにしたような曲です。
6. かめめぱやし(古池)
この曲は、単音の楽器が(当時は)6本もいるビオパタのために、
6声で、変拍子で、絡みつくようなフレーズの曲が書いてみたいなぁと思って作った曲です。
曲名は特に考えてなくて、初めて合わせた後にメンバーそれぞれに一文字づつ言ってもらって、それを繋げてタイトルにしました。
自分で演奏しようと思ってもなかなかに厄介な曲を、見事に形にしてくれました。
とても嬉しいし、聴いててとても楽しいです。どうもありがとう。
7. 草原境(遠藤)
実家で飼っていた犬の「ゆきちゃん」が亡くなった時にできた曲。身近な命がなくなると、曲ができてしまいます(以前作曲した「五十嵐川」は祖母が亡くなった時の曲)。犬のゆきちゃんは雑種で自由な女の子でした。動物たちが、周りからの視線を気にすることなく生きている様は、癒やされるということを通り越して元気づけられます。
進んでいるようで進んでいない、同じところをずっと回っていながらも景色は少しずつ変わっていく感じを出したかったので、それほどドラマティックな展開はありませんが、ユニゾンのメロディーは自然に出てきたもので、意外に気に入っています。
曲の全体のイメージとしては、まったく悲壮感のなかった、あっけらかんとした「ゆきちゃん」という存在を表せたのではと思います。
8. 消失(遠藤)
円盤から発行されていた雑誌「Comicミツザワ」のために作曲した曲。
1ページに納めたので短い曲です。また演奏にチャレンジしやすいようにとても単純で美しい曲を作ったつもり。
コード進行重視で作った曲です。シンプルながら楽譜から音が立ち上がった時、不思議な響きになったりギャップがあるのは個人的に嬉しいものです。
(読者が演奏してくれるのを期待しましたが、そういう交流は生まれなかったですね)
9. 雲間(原)
隙間というものが気になるのに、暮らしの中でちょっとした隙間(ドアがちょっと空いてたり、棚が少し開いてたり)を生み出しがちです。
その隙間から何かに見られてるような気がしてつい目がいってしまう。同じ様に、雲の間から見える月にもつい目がいってしまいます。でも、ずっと見てるわけではなくて、チラチラみて、違う事考え出したら忘れてしまう。そういう感覚を曲にしてみました。
10. 村の掟(遠藤)
2020年に、某バンドで演奏するために作曲した曲。
簡単で楽しい曲を作るというミッションのもと、15曲くらい作ったうちの一つをビオパタ用にアレンジしました。後から適当にタイトルをつけたのですがなかなか他と毛色の違う良い曲になった気がします。
自分としては、メロが単純すぎるので無意識に何かのパクリみたいになっていそうなのが気になっています。
一度加藤休ミさんの絵本ライブで「かんなじじおどり」という本にBGMとしてつけたのですが、何だか合っているようでした。
「日本人しか作れない曲」というのは確かにあると思うので、日本人らしさを作曲に活かせれば良いなと思ったりします。
11. 深更、雪(遠藤)
円盤から発行されていた「Comicミツザワ」のために作曲した曲。
少しだけアレンジを付け足し、さらに深夜感を出しました。雪国育ちなので、「夜中に大量に雪が降っていて、朝妙に静かだなーと思ったら雪に埋もれていた」感じを表現しました。雪の降る音を聞くのは難しいですが、人間の見ていない場所に静かに雪が積もっていくイメージです。
「分断されたメロディーを自然に繋げる」が裏テーマ。とにかく1拍三連が昔から好きなのです。ドラクエ3のエンディング「そして伝説へ」で目覚めました。
12. Empty Tango(遠藤)
biobiopatataは2012年の円盤によるタンゴ企画がきっかけで誕生したバンドですが、2017年3月に再度タンゴ企画が企画され、ビオパタも懲りずに招致されました。それに合わせ作曲しました。
初演は会場は入谷なってるハウスで、対バン「LimaTango!!」には当時のなってるハウス店長のリマ哲さんがいました。なってるハウスを退職される直前とのことで、新店長・小林さんと新旧店長アドリブソロ対決をお願いしたく、ビオパタでは珍しくアドリブソロの部分を作りました。(録音では遠藤ソロになっている)
イントロは、管楽器のメロディーだけでタンゴを表現できるか?をテーマとしてバラバラに聞こえるけどお互いが支え合ってグルーヴを作ることを目指しました。タンゴはもともとドラムが入ることが少ないようなのですが、リズム楽器無しでメロディでグルーヴを作ることでタンゴらしさを少しずつ作りだしていきます。
本編はダンスミュージックとしてのタンゴを意識しました。テンポが微妙に変わったりするのも、もしダンス作品としてストーリーがある振り付けがあったら素敵だな、という妄想のもとです。
曲のイメージは、引っ越しが終わった後、空になった部屋に思い出だけが浮遊しているイメージといいますか。
13. 山2(山本)
楽譜にしたときに音の横の流れが美しいのがいいなと思い、どのパートもなるべくきれいな旋律に感じられるよう心がけました。意図したわけではないのですが、結果的にその旋律が山々の稜線を描くような曲になったように思います。
15. BBK(遠藤)
初めはどういう経緯か忘れましたが、絵本作家の加藤休ミさんの絵本「ぼーるとぼくとくも」にBGMをつけるというミッションのもと作曲した曲。
ぜひ、絵本「ぼーるとぼくとくも」をご購入の上、一緒にお聞きください(休ミさんにはこのアルバムのジャケットも担当していただいています)。
絵本にBGMをつけるというのは初めての体験だったのですが、古い友人である休ミさんのことも自分なりに理解した上で、絵本を読み解いて音をつける作業は全く違和感なくスムーズに行うことができました。
ある年齢までしか見えない幻、トトロ的なものを感じて、楽しさ、奇妙さ、ワクワク感、不安定さなどを表現したつもりです。
主人公の少年の性格が垣間見られる冒頭、まだ別の世界へ飛び立っていない時点からなんとなく不穏な空気を漂わせています。
テンポが移り変わり、浮遊感のある景色が広がります。ひとしきり空で遊んだ後は、余韻のある状態で元の場所に戻ってきます。夢だったのかもしれないけど、それは確かに��の血肉となって残るのです。私は幼少時、外で独りでいる時に数分気を失った記憶があり、その時の体験を思い出したりしました。あれは何だったんだろうとたまに思います…。
メロディーの上下で浮遊感を表しておりますが、譜面で見ると音型は雲のようにも少年の軌跡のようにも見えて視覚的にも浮遊感があります。
ライブでは加藤休ミさんが絵本の読み聞かせをしているのですが、その時の状況次第で場面の尺が変わるため、要所要所でリピート回数の指示をアイコンタクトで行います。(ちなみに、加藤休ミさんの読み聞かせの入ったバージョンの音源も存在しますが、録音しながらなぜか感動のあまり泣いてしまったという。)
録音自体は2017年に行っており、全員での一発録音となっております(アコーディオンだけオーバーダブだったと思います)。伴瀬朝彦さんにギターを演奏していただいています。
この曲と「足の裏」はベーシックは全員で録音を行なっています。その他の曲は各メンバーが個々に録音したものをミックスしています。
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tokyomariegold · 1 year
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2023/5/15〜
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5月15日 今日は何もなかった。 今週1週間が長そうで、雨なのでいつも通り頭がずっと痛かった。
先日会った友人から、またぜひもう少し時間を��ってゆっくり会おうね、とメッセージが来ていた。 昨日のお誕生日を祝った相手から、前回会ってお散歩したのはだいぶ前だしそろそろまた散歩でもしよう、的なメッセージも来ていた。
会おうね、って言って、具体的に何月ごろの週末都合はどうですか?と聞いてくれる人って自分以外あまり知らない。と、思ったら途端にひどく寂しくなってしまい、その2人を思い出すと2人ともちょうどよく眼鏡をかけてくれていたので、とりあえず眼鏡割っておこうと思う。
あのちゃんのラジオや出演するテレビ番組をみて、なんだかんだみんなあのちゃんに優しい感じで、実際のところはわからないけれど、でも少し昔から彼女を知っていた身からすると嬉しい気持ちになるのであのちゃんの出ている番組だけTVerで追ってしまう。オールナイトニッポンも聴いてしまう。
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5月16日 今日も何もなかった。
夜中に目を覚まして、お湯を飲みたくて、ケトルからコップにお湯を入れようとしながら、はっきりとBluetoothスピーカーにお湯をかけていた(お風呂で使える仕様のはずなので大丈夫なはず…)。 そこから眠って、ちーちゃんの夢を見た。 ファミレスみたいな空間の中に私はいて、大きな窓ガラスの外にちーちゃんはいて、外は土砂降りの雨なのに彼女は傘もささず、店内に入ってこようともせず、ガラス越しに何か口を大きく動かしてしゃべっていて、微かに聞こえる声は「レポートがあるので帰りますね!」の様だった。 またも私は彼女にドタキャンをされてしまったみたいで、どこまでもよくわからん!と悲しくなった夢だった。
ブックレットの試作が届く。B5サイズって大きい。 そのほかにも写真展に向けてしたいことがたくさん明らかになってきて、昨晩頭の中が忙しくなってしまったので、日記に書き出してお昼休みを過ごした。
それとパソコンを持ち出して外で作業できるようにパソコンケースを買った。
急に町田まで行くことがとても遠くてそんなにもしたくない気持ちになってしまい、抽選で当たった今日マチ子の座談会をキャンセルしてしまった。
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5月17日 今日も何もなかった。
大阪の友人のツイートを見て、また素敵なお洋服を見つけ、靴下くらいなら買えるかな〜とか、誰かのプレゼントにも良さそうだな〜とか思って、今週末に店舗に行ってみようと思った。彼女も情熱大陸見たのかな。
最近はNHK+で天気予報を見られるようになった。 見られるように、というのは、私の問題で、まだニュースはちょっと怖いので音無し。天気予報は明日以降の予報だけじゃなくて、今日の天気の振り返りをしてくれることを知る。今日の雨で辛かったり、突然の暑さや寒さで身体に堪えてしまったり、風が強くて不安になったり、そうやって過ごした今日の気候のことを、みんなそうだったんですね、と一緒に振り返ってくれる感じで少し安心する。
今日はエアコンをつけてみようかな。
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5月18日 冷房に慣れていないのでお腹を壊してしまった。
温度湿度計とエアコンのフィルター掃除スプレーをAmazonで注文した。 無印良品のひんやり寝具シリーズが気になる。
行きと帰りに、木の枝の分かれたところに落とし物が置かれているのを見つける。行きは11ぴきのねこのマスコットで帰りはペンケース。 昨日はスーパーのセルフレジの間に落ちていた3割引のスパゲッティサラダ(サラダとは名ばかりの麺のマヨナーズあえ)を拾った。
展示の計画をイラレで考えたりして少し楽しい。
出張先でふと見つけた藤本壮介の東京アパートメントのことを2期下の方へ報告してみる。やっぱり同世代だと知っている方が多くて嬉しくて、永山裕子の情熱大陸の話もしてしまった。
1期下の方にも久しぶりに会えて、やっぱり彼女も目黒区総合庁舎の見学ツアーは外れてしまっていた。倍率高かったんだろうな。
最果タヒの百人一首の本で、月を見て悲しくなる歌のエッセイが良かった。かなしくなるということは、私は1人であり私であるということを認識できる感情。
明日から少し涼しくなるのかな。
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5月19日 あれ今日も何もなかった。
やっと恐竜博へ行く予定を立てられた! やっと11ぴきのねこのスタンプが届いた! 帰り道はとても土砂降りで、やっと雨予報だったゴールデンウィークの旅行用に買ったレインコートを着ることができた!
明日は富士フィルムのラボに行って展示する写真のデータやネガスキャンのことを相談したい。 その前にネガを探さないといけない。
いつまでも何も無い日が続いてしまうのかな。
昨日GoogleのAIチャットで少し遊んで、tokyomariegoldはセグウェイで通勤したり、生活や写真をしたり、インターネットのインフルエンサーだったりするという回答をもらった。
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moshimobokuga · 1 year
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突然春は跳ねる #03
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 入学して二週間と少しが経って高校生活がどういうものかわかってきた。クラスメイトとも先生とも先輩とも今のところは上手くやっている。勉強だけ早速不安。  毎週水曜日は必ず部活が休みで今日もさっさと帰ろうと教室を出た。階段で一枚の大きなダンボールを抱えてもたもた歩く人を追い抜く。ダンボールの板から見覚えのあるツインテールがちらりと見えてつい声をかけてしまった。 「…長山さん?」 「へ?あ!イワイさん!偶然だねぇ!」 「何してるの?」  美術科が体育科の校舎に来ることって滅多にないと思う。しかもダンボールなんか持って。 「これ取りに来たの。アクション部は部室ないから体育科の倉庫に置いてもらってて」 「アクション部?」 「アクション部をご存じない!?」  長山さんの話によるとうちの学校にはオリジナルのヒーロー戦隊がいるらしい。文化祭とかのイベントでヒーローショーをするという。私は入部する部が決まっていたから部活紹介は真剣に見てなかった。 「できてまだ三年目のクラブでね。ボランティアもやるんだ。学校の近くに住んでる人とか会社とも交流があるんだって~」 「長山さんもヒーローなの?」 「あたしは上手にでんぐり返せないので残念ながら戦闘員にはなれないんだ…」  でんぐり返しできない人っているんだ。運動神経が特別悪いのかな。 「でも絵が描けるからこういうのを担当してる!この看板はもうボロボロになってるけどこれを元に新しいの作るんだ」  美術科らしい役割だと納得した。ドラマや映画も表に立つ人だけじゃ作れないもんね。 「長山さんは今からどこ行くの?」 「美術科の教室に戻るよ。今日は下書きの線引くんだ。イワイさんもこれから部活?」 「水曜は休み。帰るところ」 「そっか!気をつけて帰ってね!それでは!」  ダンボールを抱え直して長山さんは再びもたもた歩き始めた。気をつけなくちゃいけないのはどっちなの。 「…手伝うよ、運ぶの」  私はダンボールの端を掴んだ。 「いいの!?」 「ん。別に用事もないし」 「ありがとう!案外大きくて運びづらかったんだ!小さいサイズの看板だから一人でも余裕だろうと思ってたんだけど助かる!」  長山さんはにこにこする。人間としてかわいいと思う。
 後ろから長山さんのツインテールが揺れるのを見ながらダンボールを美術科の空き教室まで運んだ。美術科の校舎には初めて入った。上手く言えないけど体育科と匂いが違う。絵の具や紙のせいだったりするのかな。  教室の床には新品のダンボールが既に広げられている。 「ここにどーんと置いちゃって!」  言われた通りにダンボールを床に置く。  運んできたものを改めて見るとちゃんとヒーローショーの看板になっていた。ただ、色もはげて字も下手で強くかっこいいヒーローとは程遠い。 「…これって長山さんが一人で完成させるの?」 「違うよ。今度、先輩たちと色を塗るの。下描きまではあたしがやる」 「そっか」  長山さんは楽しそうだけど一年生の女子一人に押しつけてるのかと思ったからちょっと安心した。 「じゃーん!これが新デザイン案!」  自由帳を広げて見せてくれた。色鉛筆で配色もきちんと決めているようだ。凝っている。なのに小学生が使うような自由帳を美術科の人が使ってるのがおかしく感じた。 「どうかなぁ?」 「かっこいい。古いやつより全然いいよ。文字も立体的になってるし」 「本当!?先輩たちのリクエストも入れてあたしが考えたんだ!」 「すごい…」 「へへ〜!よし!描くぞ!」  長山さんは左右の髪の結んだ先を後ろで結んだ。絵を描く時に邪魔にならないようにしてるのかな。初めて見る髪型だ。  そして床に四つん這いになって新しいダンボールに鉛筆で線を引き始めた。線引きは使わず豪快に腕を動かす。その度に彼女のキュロットスカートが上に上がる。私はスカートを選んだけど長山さんはぴょんぴょん動くタイプみたいだしキュロットで正解だったね。 「ふぅ…」 「もうできたの?」 「どうかな?バランスとか」  立てかけたダンボールから少し離れて全体を見る。バランスとかよくわからないけど悪くないんじゃないかと思う。 「線、薄すぎない?」 「これは下書きの下書きだから大丈夫!」 「なるほど」  またダンボールを床に置いて今度は違う鉛筆で線をなぞった。さっきよりずっと太い線。 「今日はこれで完成!」 「これどうするの?」 「また体育科の倉庫まで持っていく。二枚とも」 「………」 「手伝ってもらえますか…?」  お願い、と長山さんは両手を合わせる。誰にでもそうやって甘えるんだろうか。 「…いいよ。暇だし」 「ありがとう!ありがとう!」  万歳して喜ぶ。大袈裟な子だ。
 この日から長山さんと一緒に帰るようになった。毎週水曜日。二人とも部活のないこの日に校門前で待ち合わせる。  長山さんがあれこれ話してくれるので沈黙や話題に困ることはない。私は話を聞いてうなずくだけ。家の最寄り駅に着いたら寄り道もせず改札口で解散。私は西口、長山さんは東口へ向かう。  これが思いの外、楽で良かった。クラスメイトでも部活関係でもない人といるのは案外落ち着くのかもしれない。行きは私に朝練があるから合わせられないけど朝から長山さんと会えば目が覚めそうだなんてことも考えた。
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yotchan-blog · 4 days
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2024/9/22 11:00:12現在のニュース
「グランパに投票して」 5歳と7歳の孫がトランプ氏の応援演説(毎日新聞, 2024/9/22 10:57:11) 岸田首相がバイデン大統領と会談、強固な日米同盟を次期政権に引き継ぎ…ともに退任表明で最後の会談に([B!]読売新聞, 2024/9/22 10:54:27) 能登大雨で仮設住宅8か所浸水、市立病院で下水道が使用不能…白米千枚田が一部崩落「本当にひどい」([B!]読売新聞, 2024/9/22 10:54:27) 国の史跡に寄り道、茶店で名物堪能 滋賀・草津宿から東海道を歩く(毎日新聞, 2024/9/22 10:49:40) フランス新内閣が発足 内相に移民規制の強硬派、右派色目立つ顔ぶれ(朝日新聞, 2024/9/22 10:47:30) 政党不信の底流:「これは票を取るなあ」 辻元氏、変装して偵察した石丸演説に驚き | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/9/22 10:43:09) 大の里Vで歓喜 部屋がある茨城・阿見でPV 「この勢いで横綱に」(毎日新聞, 2024/9/22 10:42:10) 個人情報保護、法改正への課題は 有識者に聞く 山本龍彦氏/若目田光生氏/鈴木正朝氏 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:42:03) 「ものづくり王国」で女性稼げない?役割意識に偏見…格差解消へ模索(朝日新聞, 2024/9/22 10:40:24) 石川県の大雨特別警報が警報に 引き続き河川の増水など注意(毎日新聞, 2024/9/22 10:35:00) 兵庫・洲本へ行ったら、「しらす釜揚げ丼」…「バター」「ネバネバ」「うめ」もあります([B!]読売新聞, 2024/9/22 10:31:07) 「もう一度会いたい」 亡き人への思い、受け止める場の今 NIKKEI The STYLE - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:30:21) VCのBDファンド、医療・ヘルスケア向けに新ファンド - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:30:21) 秋到来、口溶けほっこり大学芋 取り寄せ可能な逸品10選 何でもランキング - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:30:21) 親の介護、早めに職場へ相談 制度をフル活用し離職せず - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:30:21) 沖縄発・豚皮揚げたアンダカシー、カリカリ食感で東京開拓 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:30:21) 内多勝康さん、野球する感動を障害者に 遠隔で野球盤 コラム「向き合う」 元NHKアナウンサー・社会福祉士、内多勝康さん① - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:30:21) 認知行動療法の恩師、失明後も読書 デジタルの力借りる こころの健康学 認知行動療法研修開発センター 大野裕 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:30:21) 保育園「大閉鎖」の波 ルポ迫真まとめ読み - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:30:21) 札幌オータムフェストの集客、��通公園ビアガーデン3倍 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/9/22 10:30:21)
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feanarwen · 4 days
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The 2024 Japanese production of Mozart! will be streamed online on uP!!! and Telasa:
November 29th 12:00 - December 6th 23:59 JST (Wolfgang: 京本大我 Kyōmoto Taiga, Baroness von Waldstätten: 香寿たつき Kōju Tatsuki)
November 30th - December 7th 23:59 JST (Wolfgang: 古川雄大 Furukawa Yūta, Baroness von Waldstätten: 涼風真世 Suzukaze Mayo)
Full cast under the cut.
Constanze: 真彩希帆 Maaya Kiho Nannerl: 大塚千弘 Ōtsuka Chihiro Colloredo: 山口祐一郎 Yamaguchi Yūichirō Leopold: 市村正親 Ichimura Masachika Cäcilia: 未来優希 Mirai Yūki Schikaneder: 遠山裕介 Tōyama Yūsuke Mesmer: 松井 工 Matsui Takumi Arco: 中西勝之 Nakanishi Katsuyuki Amadé: 星 駿成 Hoshi Shunsei/若杉葉奈 Wakasugi Hana
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flyouthk · 7 days
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新加坡去 新山兩日一夜行程 推介
新加坡與新山之間的距離雖然不遠,但卻有著截然不同的文化與風景。這裡為您推薦一個精彩的 新山兩日一夜行程,包括必食、必玩及必住的酒店,讓您盡情享受這段短途旅行。 第一天:抵達新山 上午:出發前往新山 從新加坡出發,您可以選擇搭乘巴士或自駕前往新山,車程約為1小時。建議早上出發,以便能有充裕的時間享受一天的行程。 –> 由新加坡去新山交通選擇 中午:入住酒店及品嘗美食 抵達新山後,首先可以入住酒店check-in,小編建議親子家庭入住KSL Hotel & Resort。這家酒店設施完善,還有水上樂園,可以讓您在繁忙的行程後放鬆身心。酒店的餐廳也提供美味的自助餐,讓您在這裡享受豐盛的晚餐。 另外,如果你是三五知己,我們推介以下三間酒店: 柔佛巴魯阿瑪瑞酒店 (Amari Johor Bahru) – 5星 JB城市購物中心公寓 (JB City Shopping Mall…
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kennak · 1 year
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東京地検特捜部による国会議員の逮捕は、この3年9カ月で秋本真利衆院議員が4人目だ。元職の在宅起訴、略式起訴を含めると8人が立件されたことになり、「政治とカネ」を巡る不祥事が相次いでいる。  特捜部は2019年12月、カジノを含む統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件で、元副内閣相の衆院議員(当時)、秋元司被告=1審で実刑、控訴中=を収賄容疑で逮捕した。現職の逮捕は、小沢一郎衆院議員の元秘書、石川知裕元衆院議員=政治資金規正法違反で有罪確定=以来、約10年ぶりだった。  以降は自民党に所属していた大臣経験者らの逮捕・起訴が続いた。19年参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件では20年6月、いずれも現職だった元法相の河井克行元衆院議員と妻の案里元参院議員を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕。元法相は100人に計約2870万円を渡したとして1審で実刑となり、控訴を取り下げて確定。案里元議員は一部を共謀したとして1審で有罪が確定した。 東京地検特捜部が近年立件した国会議員  21年1月には農相在任中に鶏卵生産会社から現金500万円を受領したとして、吉川貴盛元衆院議員=1審で有罪確定=を収賄罪で在宅起訴。同年6月には有権者に約80万円相当を配ったとして公選法(寄付の禁止)違反で元経済産業相の菅原一秀元衆院議員を略式起訴した。  21年12月には無登録で新型コロナウイルス対策特別融資の仲介をしたとして、貸金業法違反(無登録営業)で元副財務相、遠山清彦元衆院議員=1審で有罪確定=を在宅起訴。直近では22年12月、政治資金収支報告書に計約4900万円を記載しなかったなどとして政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)で元副外相の薗浦健太郎元衆院議員を略式起訴している。【遠藤浩二】
特捜部、4年弱で国会議員8人を立件 相次ぐ政治とカネの不祥事 | 毎日新聞
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honyakusho · 23 days
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2024年9月4日に発売予定の翻訳書
9月4日(水)には20点の翻訳書が発売予定です。
マインドフルネス・コンパッション指向 統合的心理療法
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グレゴール・ジュヴェルツ/著 マシャ・ジュヴェルツ/著 前田泰宏/訳 小山秀之/訳 ほか
北大路書房
カクテル、ラブ、ゾンビ
チョ・イェウン/著 カン・バンファ/翻訳
かんき出版
ゲシュタルトコーチング : 豊かな虚空
ジョン・リアリー=ジョイス/著 陣内裕輔/翻訳
春秋社
<和英対訳>10訂版 外国人のための入国・在留手続の手引
出入国管理法令研究会/著 福山宏/著
日本加除出版
[新装版]自殺の対人関係理論 : 予防・治療の実践マニュアル
Thomas E. Joiner Jr./著・イラスト Kimberly A. Van Orden/著 Tracy K. Witte/著 ほか
THINK FUTURE 「未来」から逆算する生き方
ハル・ハーシュフィールド/著 今井仁子/翻訳 けんすう(古川健介)/解説
東洋経済新報社
子どものためのセルフ・コンパッション : マインドフルネスで自分を思いやる81のワーク
ロレイン・ホッブス/著 エイミー・バレンティン/著 小林亜希子/監修 遠藤康子/翻訳
創元社
ADHDの子どものためのマインドフルネス
シャロン・グランド/著 タイア・モーリー/イラスト 芦谷道子/翻訳
創元社
殺人は夕礼拝の前に
リチャード・コールズ/著 西谷かおり/翻訳
早川書房
三部作【トリロギーエン】
ヨン・フォッセ/著 岡本健志/翻訳 安藤佳子���翻訳
早川書房
フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 上
レベッカ・ヤロス/著 原島文世/翻訳
早川書房
フォース・ウィング-第四騎竜団の戦姫- 下
レベッカ・ヤロス/著 原島文世/翻訳
早川書房
コードネームはロムルス
K・H・シェール/著 エルンスト・ヴルチェク/著 嶋田洋一/翻訳 宮下潤子/翻訳
早川書房
さいごの さよなら
エリン・ケルシー/著 ソイアン・キム/イラスト 光橋翠/翻訳
新評論
エイレングラフ弁護士の事件簿
ローレンス・ブロック/著 田村義進/翻訳
文藝春秋
コロラド・キッド 他二篇
スティーヴン・キング/著 高山真由美/翻訳 白石朗/翻訳
文藝春秋
現代ポーカー理論 : GTOの理論と実践 上
MICHAEL ACEVEDO/著 髙木皓太/翻訳 市川太一/翻訳
アンク/星雲社
現代ポーカー理論 : GTOの理論と実践 下
MICHAEL ACEVEDO/著 髙木皓太/翻訳 市川太一/翻訳
アンク/星雲社
ALIENS ビショップ
T・R・ナッパー/著 入間眞/翻訳
竹書房
スローンはもう手遅れだから
コリーン・フーヴァー/著 阿尾正子/翻訳
二見書房
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ari0921 · 1 year
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我が国の未来を見通す(76)
『強靭な国家』を造る(13)
「強靭な国家」を目指して何をすべきか(その3)
宗像久男(元陸将)
───────────────────
□はじめに
 
 ロシアが7月17日、「穀物合意」から離脱しま
した。「穀物合意」とは、ウクライナ産穀物を黒海
経由で輸出するため、ロシアが民間船の「安全航行
を保証する」というもので、昨年7月に成立し、1
20日間ごとに延長される仕組みになっていました。
一時的とは言え、離脱することによって、ロシアは
「安全運航を保証しない」ことを宣言したことにな
ります。さっそく、国会海域のウクライナの船舶を
「軍需物資の輸送船と見なす」として攻撃態勢を取
り始めました。
 
ウクライナの穀物は、アフリカ、アジア、欧州、中
東など40カ国以上に輸出されているようで、これ
がストップした場合、再び世界の食料価格が高騰す
ることが懸念されています。実際に、21日、小麦
相場が8%急騰したこともニュースになっています。
このタイミングでの離脱は、先般のNATO首脳会
議に対する報復処置の意味があるのでしょうが、こ
の処置によって、アフリカなど途上国のロシア離反
が進むという“副作用”があることも間違いなく、
それを覚悟した上での処置なのでしょうから、NA
TO包囲網はロシアにとって本当に“痛かった”も
のと推測できます。
それ以外の理由もあるでしょう。ロシア経済は、す
でに500日以上もの間、1日2兆円といわれる
“戦費”を捻出し続けたために、もはや崩壊寸前、
窮乏のドン底にあると想像できます。元々、ロシア
のGDPは、世界第10位の1兆6000億ドル
(約220兆円)ほどで、韓国と同程度でした。最
近は、インフレが進む一方で、毎期マイナス成長を
続け、GDPもすでに1兆3000億ドルぐらいま
で減少しているようです。
その要因は、“戦費”を消耗する一方、ウクライナ
戦争開始から続いている対ロ制裁、そしてロシアの
銀行が「国際銀行間通信協会(SWIFT)」との
接続を止められているなどの西側の処置にあること
は明白なので、これらの解消が合意再開の条件とな
ることでしょう。
しかし、西側の対ロ制裁の狙いがロシアの弱体化に
あることも明白なので、再び、ロシアが「穀物合意」
をひとつの“武器”として活用し始めたとしても、
合意再開は簡単ではないでしょう。
他人事ながら、今回の離脱についても、“不条理
な”、割の合わないことをしかけたものだと思って
しまいます。しかし、このような不条理なことを何
度も繰り返してきたのが「人類の歴史」でもあるの
です。これからも同じようなことが何度も発生する
ことでしょう。近未来もそして遠い将来も、そのよ
うな外的要因の変化を覚悟し、かつ備えながら、そ
れぞれの国家は「国力」を維持しつつ、「強靭な国
家」造りが求められていると、改めて考えさせられ
ます。
▼我が国の「国力」の低下
 
戦後、「国益」という言葉が使われなくなったこと
についてはすでに本メルマガで指摘しましたが、最
近、「国力という言葉も使われなくなっているので
は、とふと疑問を持ち、調べてみた所、国会の場に
おいて、「国力」という言葉自体もその概念も使わ
れなくなってきていることを指摘している論文(松
下政経塾「日本外交の要諦」小野貴樹著)を発見し
ました。
小野氏は、「国力」を「国際関係において、ある国
家が持つ様々な力の総体」と定義した場合の「外交
力」に着目して、戦後の歴代の外務大臣による国会
の「外交演説」をチェックしました。
そして、「国力」という言葉(概念)を使用したの
は、重光葵、藤山愛一郎、椎名悦三郎、愛知一揆、
福田赳夫、大平正芳、宮沢喜一、桜井義雄、安倍晋
太郎、倉成正、渡辺美智雄のわずか11人だけだっ
たと実際の演説内容の骨子を取り上げています。氏
の論文を正確に読むと、各大臣はずばり「国力」と
表現しているのではなく、経済力、技術力、人的戦
力など「国力」の“発展段階をたどりながら”演説
していたことがわかります。
論文は、「それが、(渡辺美智雄元外務大臣が登場
した)1993年以降は消えてなくなった」と指摘
しています。つまり、国外的には冷戦終焉数年後、
そして国内的には「バブル崩壊」直後ぐらいから、
国会の場では、「国力」が話題にならなくなったよ
うです。
2003年以降について、「国力」という言葉や概
念の使用の有無を調べる時間の余裕はなかったので
すが、安倍内閣時代を総評する次のような記事を発
見しました。曰く、「『国力が衰えている』という
国民にとって死活的に重要な事実そのものが適切に
報道されていない」として、「国力が衰微している
という事実が隠蔽されていることが、安倍時代が残
した“最大の負の遺産”だった」と批判しているの
です(あえて細部は省略します)。
安倍内閣は、「国力」を高めることを目的とした経
済政策「アベノミクス」を実行し、外交的にも「開
かれたインド・太平洋構想」や「日米豪印戦略対話」
などを提唱した“新たな外交”を展開しました。よ
って、何か別な“あら探し”をしたと勘繰りたくな
る記事ではありますが、次のような、最近の我が国
の「国力」低下傾向を知ると、そう言いたくなる気
持ちも理解できます。
まず、日本のGDPは長い間、第2位をキープし、
アメリカに次ぐ経済大国といわれていましたが、2
010年に中国に抜かれて第3位に転落しました。
1人当たり名目GDPも1995年の第6位を最高
に、年々順位を落とし、2022年には第30位に
ランクを落としました。さらに、1989年には第
1位だった国際競争力が現在は35位、株価に至っ
ては最近でこそようやく回復傾向にありますが、い
わゆるバブル崩壊後、「失われた30年」と揶揄さ
れるように、長い間低迷し続けていました。
最近の綜合的な「国力」のランキングをみてみまし
ょう。「USニュース&ワールド・レポート」は、
軍事力、経済力、外交力、あるいは文化的価値など
に関して1万7000人のアンケートの回答を基に
した「国力ランキング」を毎年発表しています。2
022年のランキングは、1位アメリア、2位中国、
3位ロシア、4位ドイツ、5位イギリス、6位韓国、
7位フランス、8位日本、9位アラブ首長国連邦と
10位イスラエルとなっています。
ちなみに、2021年は、1位から5位まで202
2年と同じで、日本が6位、韓国が8位でしたが、
この1年の間に韓国と順位が入れ替わりました。韓
国は、「1960年代以降、地道に成長を続け、貧
困の減少を経験し、現在は世界有数の経済大国にな
った」ことが評価され、6位に躍り出たようです。
日本は韓国に抜かれたのです。
日本経済新聞社が2021年11~12月に実施し
た世論調査においても、日本の「国力」の評価の質
問で、経済と技術が「強い」と答えた割合は3年間
でいずれも17ポイント下がったようで、新聞紙上
では「新型コロナウイルス下で景気回復やワクチン
開発の遅れが響いた」と分析されてしましたが、実
際の要因はもっと別なところにあると考える必要が
あるでしょう。
このように、ここ数十年間の我が国の「国力」が相
対的に低下傾向にあることは事実と言わざるを得ず、
政府や政治家の先生方にとっては“話題にしたくな
いテーマ”なのかも知れません。
それでも、今なお世界3位のGDPをキープし、
「超大国」として分類されていることは“奇跡”と
言って過言でないのかも知れません。ただし、問題
は、“これから将来どのように推移していくか”に
あると考えます。このままでは、様々な要因からさ
らに順位を落とし、やがて「超大国」の地位から
「大国」以下に転げ落ちることが懸念されるのです。
最近の“衰退”の要因と、国会などの場で「国力」
という言葉自体も使用されなくなったことの因果関
係は解明できないかも知れませんが、国民から負託
を受けて国家の舵取りを担うべき政治家(同様に官
僚も)の頭の中から「国力」に対する“関心”とか、
それを維持するための“責任”とか“情熱”が抜け
落ちているとすれば、由々しき事態と言わざるを得
ないと私は考えます。
何度も言いますように、我が国の未来は決してバラ
色ではなく、このままでは、内外の数々の「暗雲」
が立ちはだかることが現実になります。「いかに立
ち向かうか」は、我が国の至上命題であり、国家の
存亡がかかっていると考えます。しからば、そのた
めにどのように“荒治療”すればよいのでしょうか。
▼“我が国の未来のため”の「国力」を再定義
上記のような問題意識のもとに、 “荒治療”の具体
的な方策(要領)を得るために、「国力」を再定義
してみたいと考えます。前回紹介しましたように、
「国力」の定義は定まっておらず、いくつもありま
す。たぶん、「国力」に含むべき要素は大同小異な
のでしょうが、要素のどの部分を強調するかについ
ては、「国力」を論じる人が“自分の主張に合った
説得力”を追求しているように見えます。
浅学菲才ながら、私はここにヒントを得て、改めて
「国力」の要素を考えてみようと思います。名付け
て、“我が国の未来のため”の「国力」の再定義で
す。
最近、私の後輩にあたる元陸上自衛官で、元東部方
面総監の渡部悦和氏が『日本はすでに戦場下にある』
を上梓し、その中で「国力」について、前回紹介し
たレイ・クラインの方程式を次のように修正しまし
た。
国力=(人口+領土+経済力+軍事力+政治力+科
学技術+教育+文化)×(国家戦略目標+国家意思)
この方程式によって、渡部氏は、「国力」の要素を
人口や経済力に加え、政治力や科学技術力、そして
教育などまでを含む「ハード・パワー」に加え、戦
後、明確な「国家戦略」がなかったことや「国家意
思」を含む「ソフト・パワー」にも着目しています。
中でも、「強い経済力なくして、強い軍事力はない」
としながらも、主に国防力に特化した形で、「戦後
の日本において“軍事アレルギー”が幅を利かせた
ため、あまりにも視野の狭い考え方となった」と
「国家意思」についても批判の対象にしています。
渡部氏の修正は、我が国が未来に向かっていかに進
むべきかを分析する時のヒントは与えてくれますが、
前回取り上げましたような、外的・内的要因の克服
する“国家の強靭化に向けた荒治療”という観点に
立つと、ハード・ソフトともに、埋没して不明確に
なっている部分があると考えます。
よって私は、やや複雑にはなりますが、「国力を定
義づける方程式」については、我が国の“未来”に
対して、なんらかの形で“関与”する要素について
は、漏れなく方程式に当てはめ、かつそれぞれの要
素をもう1段階ブレークダウンして分析することに
しました。
まず、「国力」の再定義する方程式としては、
国力=((1)人口+(2)領土+(3)経済力+(4)食料・
天然資源+(5)軍事力+(6)政治力+(7)科学技術+
(8)教育+(9)文化)×((10)国家戦略+(11)国家意思)
です。クラインや渡部氏同様、「国力」は(1)~(9)
までの「ハード・パワー」と(10)(11)の「ソフト・
パワー」が“掛け算された総合力”と定義します。
そして、それぞれに要素を次のようにブレークダウ
ンして分析しようと考えています。
(1)「人口」については、少子化、高齢化、人的資源
などのそれぞれの視点から「国力」に及ぼす影響を
分析します。同様に、(2)「領土」については、国土
面積、地政学的位置、国土の特性など、(3)「経済力」
については、工業力、貿易、財政、通貨、国際競争
力、市場の大きななど、(4)「軍事力」については、
陸海空軍の組成、通常兵器の量・質、兵員の量・質
・練度、核戦力の有無など、(5)食料・天然資源につ
いては、食料自給率、エネルギー自給率、その他の
資源の自給率などを分析します。
さらに、(6)「政治力」については、国内政治力、外
交力など、(7)「科学技術」については、工業力と深
いかかわりがありますが、あえて区分して、基礎的
科学、技術力水準(特に、情報技術水準)、開発費、
公共投資など国家の取り組みなど、(8)「教育」につ
いては、人的資源や科学技術力とも深いかかわりが
ありますが、あえて区分して、教育の質、学歴、教
育の傾向性など、(9)「文化」については、地域(国
際社会)に影響を与える文化の種類・影響力などを
分析します。
「ハード・パワー」に分類されるこれらの要素は、
相互に関連する部分もありますが、憲法をはじめ、
法的・政策的制約などを含め、努めて個々に分析し
ます。
一方、我が国の場合、「国力」の盛衰の鍵を握って
いるのは、「ソフト・パワー」にあると考えます。
細部は後述しますが、個々の「ハード・パワー」を
活かすも殺すもこの「ソフト・パワー」次第なのだ
と思うのです。(10)「国家戦略」には、「ハード・
パワー」の要素ごとの個々の戦略と、「部分最適」
に陥らないためにそれらを束ねた「国家戦略」のよ
うなものが必要になってくるでしょう。その上、
「国家戦略」の策定を可能とする「国の形」まで含
むものと考えます。
これは実は厄介です。細部については後でたっぷり
触れることにしますが、同じような視点に立って考
えている人も(少数ですが)存在します。船橋洋一
氏は近著『国民安全保障国家論』の中で次のように
述べています。「コロナ危機やウクライナ戦争から、
『自分の国を自分で守れない国は生き残れない』
『世界は自ら助くる者を助く』ことがわかった」が、
「我が国には『国家安全保障国家』のような『国の
形』がない。そのような『国の形』をつくるのを拒
んできた『戦後の形』がある」として、「『戦後の
形』では、新しい時代の挑戦に対応できない」と結
論づけています。全く同感です。
極端な話、現憲法下の「国の形」がこのままで良い
か、あるいは見直す必要があるのかまで含むとすれ
ば、それ自体が高いハードルになることでしょう。
そして、「国の形」を変えることは、(11)の「国家
意思」が相当部分を占めることは当然です。その
「国家意思」は、大多数の「国民意志」により支配
されるでしょうから、大方の国民の“精神”まで含
むことになると考えます。
このように、「国力」を維持するための“荒治療”
の具体的な方策は、「国力」に包含されるあらゆる
要素���漏れなく洗い出し、それらの相互関係のメカ
ニズムをモデル化することまで求められると考えま
す。究極の焦点は、現憲法の下でそれが可能なのか
否かになることでしょうが、変化の激しい内・外情
勢の一方で、依然、強く残っている「戦後の形」か
ら想像するに、その議論に時間を費やしている暇
(いとま)がないのかも知れません。
現行の「国の形」のもとで、“不十分ながらも、で
きるものから始める”という選択肢を採用せざるを
得ないとも考えますので、そのあたりも含めて議論
することにしましょう。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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shintani24 · 1 month
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2024年8月14日
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【速報】岸田総理が自民党総裁選への不出馬の意向固める(TBS NEWS DIG)
岸田総理が来月おこなわれる自民党の総裁選に出馬しない意向を固めたことが、複数の政権幹部への取材で分かりました。このあと、記者会見を開き、岸田総理自ら説明するものとみられます。
総裁選には、石破元幹事長や小泉元環境大臣の他、茂木幹事長や河野デジタル大臣、高市経済安全保障担当大臣らが出馬に意欲を見せていますが、岸田総理を支える立場の党幹部や閣僚が総裁選に出馬することには批判的な声もありました。
岸田総理が出馬しないとなれば、総裁選の構図も大きく変わることになり、「ポスト岸田」レースは激しさを増すことになりそうです。
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岸田首相、記者会見で総裁選不出馬を正式表明 「自民が変わるため私が身を引く」(産経新聞)
岸田文雄首相は14日、首相官邸で記者会見を行い、9月の自身の任期満了に伴う自民党総裁選に出馬しないと正式に表明した。
首相は「今回の総裁選は自民党が変わる姿、『新生・自民党』を国民の前にしっかり示すことが大事だ。自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ。総裁選には出馬しない」と述べた。新総裁選出後に岸田政権は退陣し、約3年で幕を閉じる。
岸田首相の在任期間は14日時点で1046日で、岸信介氏に次ぎ戦後8番目の長さとなっている。
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G7広島サミットのワーキングランチで記念撮影に応じるG7首脳。右手前が岸田文雄首相=2023年5月19日、広島市南区、代表撮影
広島から首相、期待したが… 岸田氏の総裁選不出馬表明で被爆者らは(朝日新聞 8月15日)2024年8月14日に追記
岸田文雄首相が自民党総裁選への不出馬を表明した。広島選出の総理大臣として、被爆地の声を国内、世界に向けて届けることはできたのか。(柳川迅、魚住あかり、遠藤花、編集委員・副島英樹)
広島市の松井一実市長は岸田首相の平和行政について、「ライフワークである核兵器の廃絶に向けて積極的に取り組まれた」「『ヒロシマの心』を世界に発信するために御尽力いただきました」と評価した。自民党の県議や市議と同じく、主要7カ国首脳会議(G7サミット)の広島開催などを成果に挙げた。
��方で、県内に二つある県原爆被害者団体協議会(県被団協)の理事長はいずれも、日本政府が核兵器禁止条約に署名・批准するよう訴えてきた。しかし、核保有国が参加していないことを理由に、岸田首相は後ろ向きな姿勢を示し続けた。
佐久間邦彦理事長(79)は、「これではいつまで経っても(核禁条約に)『入らない』と言っているようなもの。本当にやる気があるのか見えなかった」と振り返る。
佐久間理事長と箕牧智之理事長(82)は、8月6日の平和記念式典に合わせて開かれた「被爆者代表から要望を聞く会」で、岸田首相と面会したばかり。箕牧理事長は「被爆者の訴えを一つでも受け止めてくれるのではないかと期待していたが、淡々と聞くだけだった」と話した。
広島を拠点に平和活動に取り組むNPO法人「ANT―Hiroshima」理事長の渡部朋子さん(70)は岸田首相の3年間について、「広島にとってチャンスかもしれないとみんな期待しましたが、残念ながら広島の宰相ではなかった」と語った。
昨年5月のG7広島サミットでは、核抑止力を正当化した「広島ビジョン」も発表され、被爆地から選出された岸田首相もその文書に名を連ねる一人となった。サミットについて渡部さんは「広島が貸し舞台として使われ、肩すかしでした」と残念がる。
岸田政権が閣議決定で防衛費拡大を進めたことを「戦争のできる国にし、原発再稼働も進めた」と指摘。「核軍拡が進む状況にのみ込まれ、戦争被爆国としてのリーダーシップが見えなかった」と振り返った。
広島市安佐南区の会社員、末棟将彦さん(44)は、元々外務大臣だった岸田首相の外交に期待していたという。サミットで各国首脳が広島を訪れたことを「歴史に残る」と評価しつつ、「もう一歩、核廃絶に向けて踏み込んだ外交をしてほしかった」と述べた。
統一教会問題や自民党派閥の裏金問題など、数々の「内憂」に見舞われた首相でもあった。
「大変驚いており、本当に残念だ」。自民党広島県連会長代理の中本隆志・県議会議長は県庁で会見を開いた。「安倍政権、菅政権下の色んな問題が浮上し、対応に追われた3年間だった。裏金問題の対応では、身内である自民党議員の協力があまりに少なかった」
広島市議会の会派「自民党・市民クラブ」幹事長の山路英男市議も「国防の強化や経済安全保障は岸田政権の下で進んでいる」と不出馬を残念がる。裏金問題については、「巻き込まれた形だ」と話し、問題を受けて政治資金規正法が改正されたことについて、「党内ではだいぶ反発もあったと思うが、大きな決断をした」とたたえた。
平和記念公園を歩いていた広島市中区の山本裕志さん(67)は裏金問題について「私利私欲のための政治になっていたのでは。広島から出た首相で期待していた。もう少し国民のための政治ができなかったものか」と話した。
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GDPは百年前に「逆戻り」 それでも日本は「強兵」路線に進むのか(朝日新聞 100年をたどる旅~未来のための近現代史~③「持たざる国」の素顔)
「DIME」という安全保障のキーワードがある。 今回はこれを切り口に、「持たざる国」日本がたどってきた100年の歩みを考える。
国内総生産(GDP)は1940年代に生まれた。資源や物資など戦争を遂行できる生産力がどれだけあるか正確に把握する指標として、米英が開発した。「第2次世界大戦が生んだ数多くの発明品の一つ」と英ケンブリッジ大のダイアン・コイル教授は位置づける。
世界に占める日本のGDPは、百年前と同じ水準に逆戻りしている――。英国の経済学者アンガス・マディソン氏の研究チームは、西暦1年から今に至る世界各国のGDPを歴史資料から推計してきた。そこから浮かび上がってきたのは、そんな日本の姿だ。
日本のGDPの世界全体に占める割合は1920年は3・4%。それが戦後の経済成長で急伸。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などと称された。米国の地位をも脅かす経済力を誇った90年には8.6%に上昇した。
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上位20カ国。マディソン氏の研究チームの最新の推計結果から。1920年の中国はデータが無いため、1900年で代用。1920、90年のロシアは旧ソ連のデータを使用。ソ連以外は現在の国旗
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だが、その後、中国をはじめとする新興国の経済成長が加速。日本は人口減社会に突入して主要7カ国(G7)で唯一足踏みを続け、2022年には3・7%に落ち込んだ。歴史的な「定位置」に戻ったともいえる。
現在の日本のGDPは世界4位。米ゴールドマン・サックスによれば、さらに50年に6位、75年には12位へ転落が予想される。日本は近い将来「経済大国」の看板を下ろすことになるかもしれない。
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問われるDIMEの発想 軍事以外が軽視されていないか
一方、岸田政権は一昨年末、27年度の防衛費のGDP比を倍増させ、2%にすることを決めた。27年度の防衛費は世界5位内に入り、「軍事大国」に仲間入りする可能性がある。
問題は、この歴史的増額が果たして「国力」に見合っているのかだ。マディソン氏の研究チームの一員である深尾京司・一橋大特命教授(国際経済学)は「人類史上まれに見るスピードで人口が減少していく日本の世界における経済的地位が、当面再び高まることは考えづらい。日本が単独で防衛費を拡充しても限界がある」と指摘する。
米国防大のテキスト「国家安全保障戦略入門」には、国家は「外交、情報、軍事、経済(DIME)という四つの主要な手段を駆使して力を行使し、目的を追求する」と記述され、「DIME」の統合的運用が重要だと説かれている
「DIME(ダイム)」という言葉がある。「外交(Diplomacy)」「情報(Information)」「軍事(Military)」「経済(Economy)」の頭文字を取ったものだ。米国が安全保障の指導者育成のため設立し、米軍の将校や文官らが在籍する米国防大(NDU)のテキスト「国家安全保障戦略入門」では国家安全保障の構成要素にこの四つを挙げ、DIMEを駆使して目的を追求するとしている。軍事は大事な要素だが、それだけでは国の安全が担保できない。国力の重要な要素であるDIMEを統合して国の安保を確保する、というのが、欧米では常識となっている。
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近年では中国に対抗するため、「技術(Technology)」を加えた「DIME+T」、あるいは「金融(Finance)」「諜報(ちょうほう)(Intelligence)」「法執行(Law enforcement)」を加えた「DIME+FIL」とも呼ばれる。日本では安保を考える際、これまでDIMEという言葉はほとんど聞かれなかった。
だが日本はかつて「国力」から目をそむけて軍事偏重に走った結果、人的・物的破局を招いた。
むろん、過去と事情は異なる。安保環境の変化を踏まえた防衛力の要素は必要だろう。だが今、安保を議論するのに、軍事以外の要素が、あまりに軽視されてはいないか。
岐路に立つ今だからこそ、「国力」を重層的に、冷静に見つめる視点が求められている。
日本の安全保障にDIMEの発想はあるのか。
日本の国家安全保障戦略、乏しい経済・外交の記述
一昨年改定された日本の「国家安全保障戦略」には「外交力・防衛力・経済力・技術力・情報力を含む総合的な国力を最大限活用して、国家の対応を高次のレベルで統合させる戦略が必要である」とある。
日本はこれまで、安全保障は米国を最重視し、経済面では最大の貿易相手国・中国との協力を深めてきた。だが、その米中の対立は軍事だけでなく、経済や技術といった非軍事の分野にまで拡大。安全保障の裾野が広がるなか、日本もいや応なく「踏み絵」を迫られている。自国の国力を見つめ、「国益」を見定めていこうというのが新戦略の趣旨だ。
しかし、中身を見ると、経済や外交に関する記述は乏しく、経済安保の項目も他の記述とのつながりがない。「戦略」の一部分を担当したある省の幹部は「戦略の全体像の議論もなく、他の項目の記述も見せてもらえず、一部の項目だけ割り振られた。いわば(各省からの文章を短冊状にしてつなぎ合わせる)『短冊方式』だ」と不満をもらす。DIMEを掲げてはいるが、「軍事」に重きが置かれ、政府一体の「総合的な国力」の底上げを図ろうとの意識は薄い。
歴史的な増額を決めた防衛費の財源も宙に浮いたままだ。
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参院本会議で防衛費財源確保法案が審議入りし、答弁する岸田文雄首相=2023年5月24日
岸田文雄首相は防衛費倍増を決めるにあたり、安定財源の確保について「今を生きる我々の将来世代への責任」と訴えた。しかし、首相が確保したとする財源の大半は、1度しか使えない国有財産の売却など安定財源にはほど遠いものだ。唯一、実効性がある防衛増税は、自民党内をまとめきれず、いまだ実施に必要な法律もできていない。
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戦略の策定に先駆けて首相官邸が設置した有識者会議でも、「国力」をめぐる議論はあった。エコノミストの翁百合・日本総合研究所理事長は「防衛力強化には、持続的な経済、財政基盤強化と国民の意識の共有が大変重要だ」と訴えた。エネルギー自給率の低さや、債務残高の国内総生産(GDP)比の高さなどを挙げ、「そのリスクを認識する必要がある」とも指摘した。DIMEに通じる考え方といえる。一方で「『国力に見合った防衛力』と固定的に考えるべきではない」と積極的に防衛力強化を唱える論者もいた。だが、有識者会議は3カ月間に計4回開かれただけで議論は煮詰まらず、メンバーも不満を口にした。
戦前の日本もDIME的発想で自国の国力を見つめようとしたことがあった。(大日向寛文、編集委員・佐藤武嗣)
対米開戦前、日本の「敗戦」を予告する二つの報告が軍と政府それぞれの研究チームでまとめられていました。 第4回「予知されていた『敗戦』」は8 月15 日配信予定です。
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加谷珪一(経済評論家)【解説】 国家の戦争遂行能力は基本的にGDP(国内総生産)に比例するといわれます。当たり前のことですが、軍隊の維持には費用がかかりますし、実際に軍事的オペレーションが始まれば、物流など経済インフラの強さが戦争継続のカギを握ります。一般的にロジスティクスという言葉はビジネスにおける物流のことを指しますが、ロジスティクス本来の意味は軍隊における兵站(へいたん:物資の補給など)です。言い換えれば、日常的に経済活動が活発で、多くの人やモノが移動している国、もっと簡単に言ってしまえば豊かな国ほど、いざという時にこうしたリソースを戦争に転用できるので、高い戦争遂行能力を発揮する仕組みです。世界でもっとも豊かな米国が最強の軍事力を持っているのはある意味で当然のことといえますし、経済規模が小さくなれば、やはり戦争遂行能力も低下せざるを得ません。
ちなみにGDPに対する軍事費の比率は、全世界的に見ると2%程度が標準です。常に何らかの軍事活動を行っている米国や、大規模な戦争を継続しているロシアのGDP比は3.5%~4%と高くなっています。日本の防衛費はGDP比1%という制約がありましたが、岸田政権が防衛費の倍増を決めたことから2%程度に上昇する可能性が高まっています。
不気味なのはやはり中国でしょう。中国の軍事費のGDP比はわずか1.6%ですが、GDPそのものが大きいので、軍事費の絶対値は日本の6倍にもなります。中国が米国並みに軍事費をかけた場合、その金額は途方もない水準となります。
辻田真佐憲(評論家・近現代史研究者)【視点】 戦前と現在の類似性に焦点を当てた分析ですが、差異にも注目する必要があると思います。戦前の日本は、経済的にはそれほど強くなかったかもしれませんが、北東アジアにおいて高度に近代化された軍隊を持ち、自主的に行動することができました。しかし、現在の日本は状況が異なります。日本が大陸で大規模な軍事行動を起こすことなど想像しにくいでしょう。むしろ、現在の北東アジアで軍事力を誇り、主導権を握っているのは中国です。したがって、戦前の日本と現在の日本を比較するのもいいですが、戦前の日本と現代の中国を比較するという視点も合わせてもたなければならないでしょう。
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