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#ジョゼフ様
myonbl · 1 year
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2023年9月5日(火)
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いま発売中の<AERA>に、桂二葉さんの記事が掲載されている。2021年の<NHK新人落語大賞>受賞以降の活躍で多くの人に認知されたが、修行中から応援している身にとってはこのようなメジャーな雑誌でその人となりが紹介されるのはとても嬉しい。落語に興味の無い方にとっても伝統芸能・大衆芸能の世界で固定的ジェンダー観を打ち破る彼女の姿、ぜひご覧頂きたい。
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5時30分起床。
日誌書く。
洗濯機回す。
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ちくわ天が残っていたので今朝は煮麺、野菜+ヨーグルト+豆乳。
可燃ゴミ、30L*3。
洗濯物干す。
ヤクルトさんから野菜ジュースを購入する。
ツレアイ(訪問看護師)は火曜日は2件の訪問、8時30分に自転車で出勤する。
酢タマネギ仕込む。
先日出版可能性を打診した<はる書房>のFさんからメール、OKとのことでホッとする。
amazonに注文していた<ボイスレコーダー>が届く。以前使っていたスリムタイプのもの、眼が悪くなって操作が難しくなったのだ。
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ランチ、息子たちには素麺、汗だくで帰ってきたツレアイには残り物カレーにビールで慰労する。
和室のい草カーペットを新しいものに交換する、部屋が明るくなった。
ツレアイはあちこち買い物に走る。
私は軽く午睡してから、読書三昧。
学生から後期配当科目<インターンシップ>について質問メール、すぐに回答する。
保健協議会の回覧物を、各組長宅へ届ける。
17時過ぎ、ツレアイがココをクリニックへ連れて行く。さほど待つことなく診察、血液検査の結果は3回続けた注射の効果で貧血が解消されていた。今月末まで様子を見て、改めて検査することになった。先週の体重が3.08kg、今回が3,10kg、僅かだが増えているのが嬉しい。
<桜ライン311>から植樹の案内、<エドヒガンザクラ>1本を寄付する。
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夕飯、昨日に続いて大阪フェアの焼き餃子、冷凍ではないので今日はオーブントースターで焼いてみた。
録画番組視聴。
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<100分de名著>、今月は「シャーロック・ホームズ・スペシャル」。
(1)名探偵の誕生
初回放送日: 2023年9月4日 名探偵ホームズが世に初めて登場した「緋色の研究」。ささいな外見の特徴から初対面のワトソンをアフガニスタン帰りの軍医だと見抜く推理力に読者たちは喝采を浴びせた。 実は名探偵ホームズには実在のモデルがいた。作者ドイルが医学生時代に出会ったジョゼフ・ベル教授。患者の表情や身体の様子からたちどころに病状を言い当てるベル教授からドイルはホームズを発想する。当時のロンドンは猟奇的な事件が横行、不安に駆られた人々はそんなホームズに待望のヒーロー像をみたのだ。第一回は、どのようにしてこの名探偵が誕生したのか、そして人々の圧倒的な支持を受けたのはなぜかを考察していく。
片付け、入浴、体重は500g減、頑張るぞ。
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歩数は少ないが、3つのリングは完成、水分は1,540ml。
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team-ginga · 1 year
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コンラッドの『闇の奧』
 映画『地獄の黙示録』を見たので、その原作となったジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』を読んでみました。
 映画と原作はきっとかなり違うんだろうなと思っていたらその通りで、設定からして全く違います。
 『地獄の黙示録』はヴェトナム戦争中に特命を受けた中尉がカーツ大佐を殺害するために川を遡って奥地に向かう物語ですが、『闇の奥』は1899年の作で舞台はアフリカ。
 マーロウというイギリス人の船乗りがフランスの貿易会社に雇われアフリカに行き、川の中流にある支社とはるか上流にある出張所を結ぶ船の船長になるという物語で、奥地の出張所の責任者で膨大な量の象牙を集めているのがクルツ(カーツ)という男。
 マーロウは民間人ですし、クルツ殺害の命令を受けているわけではありません。彼は単に支社長たちを連れてクルツの元へ赴くだけです。
 当然、ナパーム弾の匂いが好きなキルゴア大佐がサーフィンをしたいがために森を焼き払うエピソードやヘリコプターでやってくるプレイメイトのエピソードもありません。
 ただ船が原住民に襲撃されるエピソードはあり、黒人の助手が矢で殺される場面もあります。
 驚いたのは奥地の出張所にクルツに心酔するロシア人がいることーー映画でデニス・ホッパーが演じていた戦場ジャーナリストに当たる人物ですね。
 クルツは原住民に崇められていますが、マーロウたちが着いたときには病気で死にかけています。マーロウたちはクルツを船に乗せ連れて帰ろうとします。
 しかし、クルツは旅の途中で息を引き取ります。彼の最後の言葉は「地獄だ。地獄だ」です。
 中野好夫の翻訳(岩波文庫)で読んだので、原文がどうなっているのか分かりませんが、そうだとすれば映画でA horrorというセリフを「地獄だ」と訳していたのはあながち間違いではなかったということになるのかもしれません。
 マーロウはクルツから書類や写真を託されます。彼はその後すぐに会社を辞めてパリに戻ります。
 1年以上経ってからマーロウは写真に映っているクルツの婚約者に会いに行きます。婚約者は心からクルツを愛し尊敬していたと言い、クルツの最後の言葉を尋ねます。
 マーロウは少し躊躇いますが、「あなたの名前を呼んでいました」と嘘をつきます。婚約者は感動し「そうだと思っていました」と言います。
 自らの嘘についてマーロウが「僕は今にも家が崩れ落ち、大空が頭上に落ちかかるのではないかと思った。だが、何一つ起こらなかった。これしきのことで天は落ちないのだ」と語っているのがちょっと面白いと思いました。
 でも……『地獄の黙示録』同様、『闇の奥』も私にはどうもよくわからない作品でした。
 物語のポイントはクルツ(カーツ)という人物のカリスマ性にあります。でも、私はどうもそれがピンとこないのです。主人公(映画ではウィラード中尉、小説ではマーロウ)が彼との出会いを通して何を得たのか、主人公の中で何がどう変わったのかが、私にはよく分かりませんでした。
 世の中にはカリスマ性を持った人間がいるというのは頭では分かります。でも、幸か不幸か私はそういう人間に会ったことがありません。
 カリスマ性を持った人間、無名ではあるが周囲の人間を惹きつけてやまない人間を描くのであれば、その人間の魅力なり言動なりをもっと詳しく書いて欲しいという気がしましたし、「地獄だ。地獄だ」という言葉がクルツの生涯を要約あるいは象徴するような重要な言葉だというなら、その意味するところがわかるようにして欲しいと思いました。
 
 
 
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victorlovea · 2 years
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📸🐺月下の紳士ジョゼフ様と女大公マリー様💕 念願😭ジョゼマリ💕   #血の女王  #マリー #mary  #第五人格  #identityvvictorgranz  #identityvmary #identityvbloodyqueen #identityvbloodyqueenedit ##identityvbloodyqueenfanart #idvmary #identityv  #identityvmaryedit #第五人格❤️    #bloodyqueen #hastur   #idvbloodyqueen #love #ジョゼフデソルニエーズ #identityvjoseph #推しが尊い  #screenshot #game #identityvedit #GL #Identity5 #제5인격 #identityvdoctor #居館 #photo https://www.instagram.com/p/CnjGw04rsXS/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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osakenomitaiinaaa · 1 month
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大の大人(二人)がコナンを見て大泣きした件について。
day2。人の時間を貰うって事に、気が引ける中お前だけはなんも気にせず誘えるよーな気がしてマス。なんなんでしょーか。コレは。そして、どんだけ前の思い出話なのでしょうか。お待たせしましタ。待ってないかもですけどネ。いや待っとけよ!怒るゾ。この日はダラダラ過ごしたよねー。最初進撃見るって言ったのに、俺がパチこいて鯖読んでたから結局コナンに変更。から紅の恋歌を観ました。感想としては、最高でした。いやあ、あれは是非みんなにも観てもらいたいよね。マジ、胸がきゅんってしちゃう。いい大人二人で、悶えてたよなァ。あんなオモロいなら早く言えやい!!まあ、んな事行ったら 「 ずっと言ってただろーが!」 って、言われそーデスけど。電話越しに、二人で鼻すすって、叫んで。おもろ過ぎたよな。感想会をした後、第五人格をやりましたネ。まさかガチでやってくれるとは思ってなかった。から、誘ってくれたの意外だったヨ。お互いに褒めあってたのキモいけど、まあいいでしょう!お前の地下救助なかなか良かったヨ。俺のロケットも、決まってたべ。んでさ、可愛い衣装の設定の仕方を教えたらコイツ当てやがったの。マジ腹たった。ガチャ運よすぎだろ。マジで。舐めんなよ!!!可愛い祭司でテンアゲだったの、オモロでした。後半どんどん上手くなってって、めちゃくちゃ救助来てくれたよネ。絶対恐怖喰らわないマンすぎてさすっがに!惚れなかったワ。いや惚れないんかーい!まあ惚れても気まずいし、お前だけはナイデス…。お互い様ですけども…。何より、お前とゲームすると時間が秒過ぎて焦る。余裕で二時間とか経ってるから、絶対お前能力者。ノロノロの実の反対バージョンとかねーの?お前なら、的確なの分かんじゃね??アー、ワンピも観ますからネ。みるみる詐欺してんじゃねーよとか、思っても言うんじゃねーゾ。話が脱線したが、この日は仕事だった(気がするアレどうだっけ?もう何回も話してっから忘れたヨ。てへベロリンガ。)ので、寝かせました。ガキンチョ!!付き合わせて悪かったナ!!お前とやると睡魔がねー!!よく言えば、楽しくて寝れない。悪く言えば落ち着けない(違う意味では落ち着ける。)そんな凸凹コンビだけども、出来ねーことは補っていきましょーや。まァ、出来ないこと意外と無いのが俺らの魅力なんだけどナ。
【 優鬼ジョゼフにアピールしまくる俺ら 】
『 いやあ、俺が可愛いからコイツ優鬼なんだべ。』
「 いやいや、俺のが可愛いから。」
『 はあ?舐めんな。アチシのが可愛いのよん!』
「 アイツ、俺らじゃなくて別の奴ばっか構ってね…?」
『 …。』
#俺らの魅力伝わんねーとか腹ん中からやり直せ。
#それか一緒にカマバッカに修行しに行く??
#二年後に、シャボンディー諸島で。
#仲間後誰入れるぅ??
#こーすけは、もうカマバッカに居るからノーカンね。
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mobsprooftheweb · 3 months
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『カリコレ®2024 THE FINAL』全上映作品発表!
今夏、開催10回目でファイナルを迎える映画祭『カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション®2024』(略して『カリコレ®2024』)。
まさに映画祭『カリコレ®2024』のファイナルに相応しいヴァラエティに富んだ作品が今年も集結。 新作のプレミア上映はもちろん、日本初上映作品や多彩なゲストを招いての特別上映などで今年も7月12日(金)~8月8日(木)の4週間に渡り、新宿のミニシアター”新宿シネマカリテ“にて『カリコレ®2024 THE FINAL』が開催される。   夏と言えば海! 海と言えばサーフィン! 生きる活力が漲る感動のサーフムービー!
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幼少期にシャークアタックに遭い片腕を失うというハンディキャップがあるにも関わらずサーフシーンの第一線に返り咲き、全世界に衝撃と感動を与えた映画『ソウル・サーファー』の主人公ベサニー・ハミルトンのドキュメンタリー映画『ベサニー・ハミルトン:アンストッパブル』。 家族への密着取材、過去の貴重なライディング映像を織り交ぜながら二児の母親となった現在も映画タイトル通り“立ち止まらず”に限界に挑戦し続ける孤高のプロサーファー、ベサニーの姿を追った感動のドキュメンタリー映画。この夏必見の1本。
アルゼンチンから届いた怪作!
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『クラッシュ』『Swallowスワロウ』に続く、ある女性の危険な欲望を描いた『エレクトロフィリア‐変異-』。 落雷の後遺症で雷が通り抜けた跡に血管が浮かび上がるようになったアダは、電流に性的興奮を覚えセックスでオーガズムに達すると放電のような現象も起きるようになる。彼女はその感覚を共有できる落雷経験者のグループに参加し、そこでリーダーの男フアンと出会ったことから危険な恋に落ちてゆく…! 監督はカンヌ国際映画祭批評家週間グランプリ受賞作『XXY~性の意思~』のルシア・プエンソ、主演はシネマカリテにて2020年公開『エマ、愛の罠』のマリアナ・ディ・ヒローラモが危険な欲望を快演!まさにビビビッ!とくる超刺激的な作品。
韓流ファン必見のラブ・コメ!
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お隣の韓国からは、ドラマ『親愛なる判事様』『ヒョンジェは美しい~ボクが結婚する理由(わけ)~』などで人気のユン・シユン、ドラマ『輝くウォーターメロン~僕らをつなぐ恋うた~』で知られるソル・イナが紡ぐ韓流ラブ・コメディの『私たちの恋が香りとして残る時』。 韓国の映画、ドラマ、バラエティファンにとっては、クスっと笑える要素が随所に散りばめられ、今後期待の俳優ノ・サンヒョン、人気コメディアンのユン・ジョンスやユーモラスな演技で国民的人気を得ているキム・スミ等、豪華な俳優のカメオ出演が話題の1本。 本邦初公開!!
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昨年5月にシネマカリテで公開し大好評を頂いたハンガリーの至宝メーサーロシュ・マールタ監督特集で惜しくも取り上げられなかった『日記』シリーズの第一編と言われる『日記 子供たちへ <4Kレストア版>』が日本初上映となる。 本作品は1984年カンヌ国際映画祭で女性監督としては初めて審査員特別グランプリを受賞した記念すべき代表作。 今回4Kレストア版として蘇った本作がこのカリコレ®2024のスクリーンを飾る。映画ファン必見だ。
秘密の白石晃士監督作品上映!
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日本からは2023年の大ヒット作『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』に続き、今夏には話題作『サユリ』の公開が控える最恐エンターテイメントの申し子、白石晃士監督の秘蔵未公開作品がカリコレ®2024にて独占上映決定! “この作品の内容は秘密ですが、ホラーではあります。しかし今までの私のホラー映画とはまた違った味わいのある、【エレガントな和製ホラー】となっております。敬愛する複数の監督の作品に多数出演された名優との刺激的な初仕事でもありました。果たしてそれが誰なのか?ぜひ劇場でご確認ください!(白石晃士監督)”と予告メッセージも届いている。 情報解禁一切なしの完全独占上映の本作はカリコレ🄬ファンにはたまらない痛快すぎる地獄へのファンファーレは劇場で鑑賞するしかない。
まだまだある新作群!
アクションあり! ハラハラあり! 笑いあり!と人気テレビドラマ『ウェンズデー』などで現在大活躍中のジェナ・オルテガが出演する『カリコレ🄬』ならではのアメリカン・コメディ・ホラー『アメリカン・カーネイジ』。
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そして『007 慰めの報酬』『オブリビオン』と話題作に出演し、昨年カリコレ®2023で大好評だった『ハイ・ヒート その女諜報員』で主人公を演じた女優オルガ・キュリレンコが、ローマ帝国に立ち向かう復讐アクション劇『ブーディカ 美しき英雄』。
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空き家になった夫の実家に移り住んだ夫婦だったが、ある日を境に夫の様子が夜な夜な豹変してゆく驚愕のホラー作! 大ヒット映画『ゲット・アウト』を生み出したブラムハウスの試みにインスパイアされ、ベルギーの製作会社により同じようなシステムの下、ヨーロッパで生み出された『ナイトマン 夜の殺人者』。
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そして、カリコレ®プレミア上映作品として、『SXSW映画祭』で観客賞を獲得し、各地の映画祭を席巻。⽶映画レビューサイトでも⽀持率91%を記録するなどコアなホラーファンはもちろん幅広い層から⾼評価を獲得した本格POVホラー『デッドストリーム』がついに日本上陸! 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思わせる不穏な冒頭から始まる本作は、没⼊必⾄の主観ショットとクラシックホラー作品への愛とリスペクトが炸裂するファウンド・フッテージホラー。 主演のジョゼフ・ウィンターが妻のヴァネッサと⼆⼈三脚で監督・脚本・制作・編集まで⼿掛け、ジョゼフの⾳楽に合わせて作り上げられた渾⾝作だ。過激な企画が原因でアカウントを停⽌された崖っぷちの炎上系配信者のライブ配信中に起こる恐怖体験がノンストップで襲いかかる! 本作品の一般公開はこの新宿シネマカリテにて8月16日(金)よりロードショーで、進化系POVホラーを一足先に『カリコレ🄬』で確かめることができる。
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そして、もう1本。鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアの衝撃的デビュー作にして幻のカルトムービー『アクション・ミュタンテ 4K』(93年)が4K版で『カリコレ®2024』のスクリーンに蘇る。 美しい者だけが権力を握る近未来、醜悪な容貌ゆえに迫害を受け、社会に復讐を誓うテロリスト集団<アクション・ミュタンテ>は『美しいものは悪だ』を合言葉に誘拐、略奪、殺人、はては惑星もろともぶっ飛ばす勢いで、奈落の底まで突き進むシュールな映像とアナーキーSFバイオレンス満載の超怪作。 邦題を『ハイルミュタンテ! 電撃XX作戦』さらには『未来世紀ミュータント』からこのたび『アクション・ミュタンテ 4K』に改め、シネマカリテにて8月23日(金)から一般公開も決定している! ホラーファンはどちらもお見逃しなく!
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『カリコレ®2024』のために調達された超特別プレミアム上映企画!
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ファッションアイコン、セックスシンボル、そして、60年代においては女性解放の象徴でもあったフランスを代表する女優ブリジット・バルドーが今年9/28で満90歳を迎えるのを記念して9/13(金)から開催される『ブリジット・バルドー レトロスペクティヴ -BB生誕90年祭-』から先行して、『カリコレ®2024』でもバルドーの貴重な2作品…『BB生誕90年祭』でも上映する名作『裸で御免なさい』と今回、本邦初公開(日本初上映)となる新作ドキュメンタリー映画『ブリジット・バルドー 誤解』が特別上映される。
バルドーにまつわる様々な“誤解”を貴重な映像資料を駆使しビデオレターのようなユニークな手法で考察していくドキュメンタリー『ブリジット・バルドー 誤解』は、『BB生誕90年祭』の上映プログラムには入っていないため、『カリコレ®2024』だけの貴重な上映となる。 また8/4(日)12:25の回『裸で御免なさい』上映後には素敵なゲストをお招きしてのトークイベントが予定されちる。どちらもお見逃しなく。
『カリコレ🄬』10周年に花を添える特別企画『アスミック・エース meets カリコレ®SPセレクション』
“自由の国”を目指す命懸けの逃走劇を描いたガエル・ガルシア・ベルナル主演の『ノー・エスケープ 自由への国境』、ポール・ウォーカー主演、リュック・ベッソン脚本の『フルスロットル』、トミー・リー・ジョーンズ監督・主演で贈る『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』、松尾スズキ初監督作品『恋の門』、そして、井坂聡監督と浅野忠信が贈る予測不能なサスペンス『[Focus]』とアスミック・エースが贈る名作が『カリコレ🄬』で楽しむことができる。
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イベント情報!!
今回上映されるイタリアンホラーの巨匠を描いた作品『ダリオ・アルジェント PANICO』では、7/20(土)12:40の回本編上映後にホラー映画ライターの山崎圭司、是空プロデューサーの鈴木淳一を招いたトークショーが実施される!
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さらに、今回の上映に合わせ『ダリオ・アルジェント PANICO』のTシャツ2種、ポスター、そして、ダリオ・アルジェント監督アクリルスタンドのグッズを特別販売! アルジェント監督アクリルスタンド(限定100個):2,000円(税込) PANICOオリジナルTシャツ(白、黒:各M/L/XL):各3,800円(税込) PANICOオリジナルB2ポスター:1,000円(税込)
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ついに今年で最後となる映画祭『カリコレ®2024 THE FINAL』。 10周年を記念する映画祭ラストのメインビジュアルは、『カリコレ🄬』のビジュアルを長年手掛けきたイラストレーター田中梓の描き下ろし。 おなじみのメインキャラクターのアリス達が明るく登場するレッドカーペットを背景に、田中梓が手掛けた歴代の『カリコレ®』メインビジュアルが彩られているフィナーレに相応しい明るく楽しい爽快なビジュアルとなっている。
[カリコレ®映画祭事務局からのお知らせ] 記念すべき10回目の開催を迎えた『カリコレ®』ですが、今年の開催を一区切りに映画祭『カリコレ®』はファイナルとなります。 今後も時代に寄り添い続け、映画ファンの方々に楽しんで頂けるような上映を企画していきたいと考えております。 来月7月12日(金)~8月8日(木)の4週間に渡り開催される魅惑の映画祭『カリコレ®2024 THE FINAL』を是非お楽しみください! 真夏の4週間を彩る最新作、旧作、未公開作が続々上映!1本1本、丁寧に厳選した魅力的でヴァラエティに富んだ選りすぐりの作品たちが、皆様のご来場をお待ちしております。 是非この機会に“ここだけでしか観られない”あなたの1本に会いに来てください!   『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション®2024』 7月12日(金)~8月8日(木) 4週間! 新宿シネマカリテ (〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目37-12 新宿NOWAビルB1F) 入場料金:新作 1700円均一(リピート割で1,400円)、旧作 1,200円均一 [映画祭HP][シネマカリテ公式X] ©2014-2024  Musashino Kogyo Co.,Ltd  Tm.Musashino Kogyo Co.,Ltd.
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kagurakanon · 5 months
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2024/04/24 メモ--行動療法の歴史
我々は主体的に行動しているつもりでも実際のところ、その「行動」は自身が置かれた「環境」に規定されている。ここでいう「環境」とは身体や住居といった物理的環境のみならず、人間関係や時代背景といった社会的環境、認知や思考といった心理的環境をも含む。こうした意味での「環境」に介入することで「行動」の変容を目指す心理療法が「行動療法」である。現代心理療法において主流を占める「行動療法」の歴史は大まかに次のような3つの世代に分けられる。
1950年代、南アフリカで戦争神経症の治療を行っていたジョゼフ・ウォルピが「系統的脱感作」を開発して以降、行動療法は科学的な心理療法として注目を集めた。この時期の行動療法で重視されたのは「パブロフの犬」や「アルバート坊や」といった実験で知られる「レスポンデント条件付け」と呼ばれる学習原理である。この「レスポンデント条件付け」を神経症治療に応用したものが「系統的脱感作」であり、これは後には「エクスポージャー」という技法へと発展していった。これが第1世代の行動療法である。
その後、行動療法はアルバート・エリスの「論理情動療法」やアーロン・ベックの「認知療法」と合流して「認知行動療法」と呼ばれるようになる。認知行動療法では「うつ」や「不安」といった症状毎の介入パッケージが開発され、これらは多くのセラピストが実践可能となるようマニュアル化された。こうして1970年代に認知行動療法は心理療法の代名詞となる。これが第2世代の行動療法である。
もっとも認知行動療法は様々な理論の寄り合い所帯として発展していった為、症例毎の介入パッケージはそれぞれ微妙に違った理論に基づいていたりする。そこで複数の診断カテゴリーに当てはまるようなクライエントや、例えば「引きこもり」といった非定型的な悩みを持つクライエントにどう対応するのかという問題が残る。こうした中で「臨床行動分析」と呼ばれる新世代の心理療法が出現した。これが第3世代の行動療法である。
こうした3世代にわたる変遷を経た現在では、行動療法には英国系の「要素的実在主義」と��国系の「機能的文脈主義」という世界観の異なる二つの系譜があることが整理されてきた。先に述べた第1世代と第2世代の行動療法は「要素的実在主義」の系譜に属する。これに対して第3世代の行動療法である「臨床行動分析」は「機能的文脈主義」という異なった系譜に属している。
この「機能的文脈主義」の起源はバラス・スキナーが立ち上げた行動分析学にある。行動分析学の対象となる「行動」は大きく分けて二つある。「レスポンデント行動」と「オペラント行動」である。レスポンデント行動とは「環境」に対する条件反射的な「行動」をいう。これに対してオペラント行動とは「環境」の変化を期待する自発的な「行動」をいう。伝統的な行動療法ではレスポンデント行動の消去が重視されてきたが、行動分析学ではオペラント行動の制御を重視する。
そして、このような行動分析学に基づく臨床実践として知られているものに応用行動分析(ABA)がある。ABAは重度の知的障害や発達障害を抱える子どもたちを対象として、周囲の人や物といった「環境」を適切なかたちで調整することで適応的行動の獲得や問題行動の解決を図る療育実践であり、現在では児童発達支援の分野において広く普及している。
さらに今世紀に入ると行動分析学では「関係フレーム理論」という人間の思考や言語の核となる原理を扱うようになる。こうして行動分析学は「臨床行動分析」として心理療法の分野にも進出を果たす。この点、第1世代、第2世代において専ら主眼に置かれたのは「症状の治癒」であったが、第3世代において目指されるのは「人生の質」それ自体の向上にあるということである。
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akira19751212 · 5 months
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「未来×自動車レース」系作品特集
未来、車で順位を競う 1769年に、フランス陸軍の技術大尉ニコラ=ジョゼフ・キュニョーが製作した「キュニョーの砲車」と呼ばれる蒸気自動車の発明から幕を開けたと言われる自動車の歴史(ブログ内2回目)。 人の足や馬でレースがこれまでも行われてきた様に、自動車でもレースが行われるようになり、今現在もレースは盛んに行われ技術は日々進歩している。 未来の世界では、きっと更なる技術で車も進歩し、見た事も無い勝負が繰り広げられる筈。 この記事では、そんな「未来×自動車レース」なテーマの作品を紹介していく。 Continue reading 「未来×自動車レース」系作品特集
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usajimaru0916 · 7 months
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第五人格 × サンリオ コラボ FA
第五人格 IdentityV より エマちゃんとジョゼフ
おふたりのゲーム実装衣装、本当に可愛かったです!
エマちゃんはバレンタインに合わせてファンアートとして描き下ろしました。
皆様にとって今日が素敵な一日になりますように!
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kennak · 8 months
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ハイチにおける平和等を脅かす行為等に関与した者等に対する資産凍結等の措置を実施します(令和6年1月26日) 我が国は、国際連合安全保障理事会決議に基づく外国為替及び外国貿易法による資産凍結等の措置を、ハイチにおける平和等を脅かす行為等に関与した者等として、同理事会制裁委員会により新たに指定された4個人に対して実施します。 詳細については、別紙をご覧ください。 (別紙) ハイチにおける平和等を脅かす行為等に関与した者等に対する資産凍結等の措置の対象者の追加について (別添) 〇ハイチにおける平和等を脅かす行為等に関与した者等 【個人】 2.ジョンソン・アンドレ JOHNSON ANDRE (肩書)「5 Segond」ギャング指導者 (生年月日)1997 年 (出生地)ポルトープランス、ハイチ共和国 (別名)不明 (確定に十分でない別名)イゾ(Izo) (国籍)ハイチ共和国 (性別)男 (リスト掲載日)2023 年 12 月 8 日 (その他の情報)ジョンソン・アンドレ(Johnson André)は、「5 Segond」ギャングの主 要な指導者であり、ギャング同盟である「G-Pèp alliance」内での影響力を増大させ ている。 同ギャングは、ハイチの安全及び安定を脅かす強姦、強盗、略奪、誘拐、麻薬取引、 武器取引、武器弾薬の不法取引及び人道支援の提供への妨害を含む活動に関与した。 同人は、ハイチ国家警察に指名手配されている。 過去 3 年間、同人は「5 Segond」ギャングにて影響力を保ち、ポルトープランスにて 暴力行為を行った。さらに、同ギャングは現在も支配下に置く第一審裁判所を含め公 共施設に対する攻撃、ハイジャックや誘拐、国内の幹線道路等での移動に制限を加え 国内経済の停滞及び人道支援の提供妨害を行った。 「5 Segond」ギャングは、不安定な治安環境に乗じ、薬物の密輸を通じ資金を得てい る。 3. ルネル・デスティナ RENEL DESTINA (肩書)「Grand Ravine」ギャング・主要指導者 (生年月日)1982 年 6 月 11 日 (出生地)ハイチ共和国 (別名)不明 (確定に十分でない別名)ティ・ラプリ(Ti Lapli) (国籍)ハイチ共和国 (性別)男 (リスト掲載日)2023 年 12 月 8 日 (その他の情報)ルネル・デスティナは、「Grand Ravine」ギャングの指導者であり、ジ ョンソン・アンドレと主な同盟関係にある。「Grand Ravine」は、約 300 名の構成員を 有しており、ハイチの安全及び安定を脅かす様々な活動に関与した。 同人の指導の下、「Grand Ravine」ギャングは殺人、強姦、武装強盗、財産の破壊、身 代金を目的とした誘拐、車両窃盗及び土地の接収を含め犯罪行為が行われた。 2022 年以降、同ギャングは支配地域を拡大しており、ハイチ国家警察の殺害、強盗、 警察署への攻撃を繰り返している。 同ギャングは国内幹線道路沿いを支配下に置き、恐喝、車両の強奪、密輸及びその他 違法な活動によって資金を得ている。国内要衝を支配することで、国内経済の停滞を 引き起こし人道支援の提供を妨害した。 4. ウィルソン・ジョゼフ WILSON JOSEPH (肩書) 「400 Mawozo」ギャング指導者 (生年月日)1993 年 2 月 28 日 (出生地)ハイチ共和国 (別名)不明 (確定に十分でない別名)ランモ・サン・ジュー(Lanmo San Jou) (国籍)ハイチ共和国 (性別)男 (リスト掲載日)2023 年 12 月 8 日 (その他の情報)ウィルソン・ジョゼフ(別名 Lanmo San Jou)は、首都圏にて活動を行 う「400 Mawozo」ギャングの指導者。 同人はギャング構成員による深刻な基本的人権の侵害及び一般市民への無差別攻撃に よる殺害及び傷害、人道支援の妨害、強姦、未成年の徴用、公共財産の破壊活動への 直接又は間接的な責任を負っている。同活動によって多くの国内避難民が発生してい る。同人はハイチ国家警察より指名手配を受けている。 5. ヴィトロム・イノソン VITELHOMME INNOCENT (肩書)「Kraze Barye」ギャング指導者 (生年月日)1986 年 3 月 27 日 (出生地)ポルトープランス、ハイチ共和国 (国籍)ハイチ共和国 (身分証明番号)004-341-263-3(ハイチ共和国) (住所)ハイチ共和国、ポルトープランス、タバール(Tabarre)49、ソワソン(Soisson)64 (性別)男 (リスト掲載日)2023 年 12 月 8 日 (その他の情報)ヴィトロム・イノソンは、首都圏で最も力を有するギャングの一つであ る「Kraze Barye」ギャングの指導者であり、ハイチの安全及び安定を脅かす様々な活 動に関与した。 同人の指導の下、「Kraze Barye」ギャングによる基本的人権への侵害及び殺人、強姦、 子どもの徴用、武器の略奪、財産の略奪及び破壊、身代金誘拐、車両窃盗及び土地の 接収を含め犯罪行為が行われた。同人は、ハイチ国家警察より指名手配を受けている。 「Kraze Barye」ギャングは様々な機会で、ハイチ国家警察を標的とし、複数名の警官 の殺害及び警察署の損壊を行った。過去 3 年間、首都圏近郊の自治体にて繰り返し攻 撃を行い、数千名の市民が避難を余儀なくされた。 同人は、政府主要人物及び著名な記者等を標的とした誘拐を企図した。 (参考)資産凍結等の措置 外国為替及び外国貿易法に基づき、外務省告示により指定された者に対する支払等について、財務大臣及び経済産業大臣の許可を受ける義務を課すことにより、当該者との間の資金移転を防止する措置。
ハイチにおける平和等を脅かす行為等に関与した者等に対する資産凍結等の措置の対象者の追加を実施します(令和6年1月26日) : 財務省
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thetaizuru · 1 year
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 大衆文化の歴史の中で、公開から現在に至る長い期間と市場規模において最大の社会的インパクトを与えた映画作品が、ジョージ ルーカスが製作し1977年に公開された『スター・ウォーズ』だ。  シリーズ関連作品は映画だけでなく、アニメ、小説、コミック、ゲームなどの媒体や、おもちゃなどの商品で展開され、その後のコンテンツビジネスやキャラクタービジネスにモデルを提示した。
 製作時のエピソードは、ファンの間で伝説化された面もあるし、また、監督、スタッフ、出演者なども、インタビューのたびにリップサービスなどもあって毎回内容が異なるが、ルーカスが第1作の構想時から全部で9部作になるという企画を考えていたというのは誇張した表現のようで、第1作制作時は、これが成功したら続編を作れたらいいなと漠然と考えていたというのが実際のところのようだ。それどころか公開日にはルーカスは完全に自信を失っていて、続編をどうするかどころではなかった。
 1970年代中盤のアメリカ映画は、ベトナム戦争終結後の内省的な社会的風潮を受け、「アンチヒーロー」と「アンチハッピーエンド」で特徴づけられるアメリカンニューシネマが多くを占めていた。  その中でルーカスは、かつての娯楽映画の復権を目指し、SF、戦争映画、西部劇、海賊映画、ラブロマンス、ヒューマン、ミュージカル、日本の時代劇まで、あらゆる要素を盛り込んだ娯楽超大作の構想を膨らませる。  それを映像化するには視覚効果や特撮などの幅広い技術が必要だったが、ハリウッドの黄金時代と言われた1940年代にはどの映画会社にもあった視覚効果スタジオは、60年代に閉鎖が続き、映像技術ごと失われつつあった。  ルーカスは「インダストリアル ライト&マジック」という社名で、撮影スタジオや工房として使うための倉庫を借り、自主映画で特撮の研究をしていた学生やカメラマン、デザイナー、特殊メイクアーティストなどを多数雇い入れ、ベテランの特撮スタッフにも声をかけて参加してもらい、ここで失われつつあった技術を復活させ、数々のノウハウを一から生み出していこうと考えた。そのスタジオを運営していくためにも続編制作やシリーズ化が好ましかったし、そのためには作品の権利を自身が保有しておくことも必須だった。  ルーカス自身がノートに鉛筆で書いた脚本を、アシスタントのライターが文章整理してタイピングしたものをチェックしてみると、あまりに黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』そのままだったので、子供の頃に見たSF映画や海賊映画などをヒントにしたシーンを盛り込んでるうちにどんどん壮大になってしまい、シリーズ化には困らないかもしれないが、映画会社には通らなかった。  1984年頃のインタビューでルーカスは、ジョゼフ キャンベルの『千の顔を持つ英雄』(1949)という神話研究の本を挙げ、「この本に出会っていなければ、私は未だに脚本執筆に追われていただろう」と語っている。ここで語られる、いまでは「ヒーローズジャーニー」と呼ばれる物語構成はその後世界中の作家に大きな影響を与え、物語の代表的なテンプレートとなる。ただ、脚本執筆時のルーカスに自信を与えたのは、神話的物語構造の理論というより、「主人公たちの動機か目的が描けていればなんとかなる」というニュアンスだったとも、制作に参加したスタッフが語っている。  脚本がなかなか通らないためルーカスは、友人から紹介されたイラストレーターにキャラクターや宇宙船のイメージ画制作を依頼し、それらを用いたプレゼンテーションを経て20世紀フォックスから制作のゴーサインを得た。とはいえ少ない予算しか出なかったので、マーチャンダイジングの権利を要求し、結果としてこれによって後に莫大な収入を得てシリーズの制作も可能になるが、足りない分の予算を捻出するために様々な作業に追われることになる。  ビジュアル資料(コンセプトアート)を用いたプレゼンテーションの他にも、ルーカスは、現在の映画製作ではスタンダードになっている「プレビズ (プレビジュアライゼーション)」という手法を作ったとも言われている。ルーカスは、過去の映画作品や記録映画などを自身で編集した映像資料をスタッフに見せ、自身のイメージを伝えた。また、ルーカスもスタジオに参加したスタッフたちも、SFや特撮映画などにマニアックに詳しいため、イメージを伝えるために数々の作品名が会話の中に飛び交った。「マニアックな会話」というのが一般化していくのもここがきっかけだったんじゃないかという説がある。
 撮影と編集作業を終え、あとは特殊効果を入れるだけとなった段階で、ルーカスは自宅に友人たちを招いて試写を行った。  この時点でルーカスは大分自信を失っていた。体を壊して入院したし、構想時に思い描いたものの3割も実現できなかった。大好きな映画である『アラビアのロレンス』と同じロケ地で撮影できたが、太陽を2つにしたものの、砂漠だし、あまりに似すぎているかもしれないし、『アラビアのロレンス』にも出演した名優のアレック ギネスにオビ=ワン役で出演してもらうことができたが馬が合わず険悪なムードになってしまい、もし続編が作れたら劇的に再登場して世界の秘密を語るという重要な役割を担わせるためにめちゃくちゃ意味ありげに消えるシーンを入れたが、続編には出演してもらえそうにないし、スタジオの中心的なスタッフともかつかつの予算でなんとかやってもらうために無理を言ってケンカしてしまった。  試写の後は気まずい空気が流れていた。編集にも携わった妻が顔を覆って「無理だった。終わりだ」みたいなことをつぶやいている。ルーカスが、正直なところどうだったか聞かせてくれと友人たちに聞くと、冒頭の長すぎる字幕から意味がわからないという感想を皮切りに、次々と酷評が飛んでくる。  その場にいたスピルバーグは、冒頭の字幕は全く意味わからないかもしれないけど、最後のファルコン号のシーンで完全に心をつかまれて、むしろ読み飛ばした冒頭の字幕を読むためにもう一度映画館に行くよみたいなことを言い、最高のエンターテインメント作品だと絶賛し、自分が撮った『ジョーズ』(1975)が1億ドル儲けたからこれも1億ドル儲かるとルーカスに言った。ルーカスはかなり無茶な慰め方するなと思い、むしろ失敗を確信する。後日、スタジオなどの存続のために、自身が受け取る『スター・ウォーズ』の収益歩合と、スピルバーグがその時に制作中だった『未知との遭遇』の収益歩合のいくらかを交換してくれないかと相談を持ち掛け、スピルバーグはこれを了承する。結果としてルーカスが慰めだと思ったスピルバーグの評価は予言的に正しく、『スター・ウォーズ』��『未知との遭遇』を超える大ヒットとなり、現在になってもその印税収入はスピルバーグに利益をもたらしている。  公開日が迫る中ルーカスは、各映画館が『スター・ウォーズ』を子供やマニア向けのB級映画だと見なして上映することを渋り、配給会社である20世紀フォックスも他の作品と抱き合わせるかたちで売り込みを行わざるを得ない状況にあることを知り、完全に自信を失う。プレミア公開翌日には、結果を聞きたくなくて、ハワイともオーストラリアとも実は自宅だったとも言われるが、どこか電話もテレビもないところに籠っていたという。公開と同時に大ヒットしていることを、いち早く伝えに行ったのもスピルバーグである。  『スター・ウォーズ』 はわずか50館に満たない映画館での公開で始まったが各地でヒットを記録し、それまで『ジョーズ』が持っていた世界最高興行収入記録を塗り替えるに至り、世界規模の社会現象になっていく。断続的に何年にもわたって上映され続け、それまでB級という扱いだったSF映画に対する評価も一挙に引き上げた。  当時の社会状況が希望ある娯楽作品を求めたとも、作品の神話的構造が普遍的な世界認識のあり方を思い起こさせたとも評論され、ルーカスの創作動機の一つでもあった、大人でも子供でも持っているはずの古き良き時代の感覚をみんなが思い出したのかもしれないとも語られるが、誰にも何が何だかわからないほどヒットした。
 ハリウッドの黄金期と呼ばれる1940年代には、「ポヴァティ ロウ (「貧民街」の意)」というスラングで呼ばれる、Bムーヴィを製作する小さな映画スタジオが多数存在した。長期間作品をリリースし続けたスタジオもあったが、ほとんどは、数本あるいは1本のリリースで消えていった。  1929年からの大恐慌を乗り越えるために映画会社は、興行側の映画館の要請もあって、2本立て興行を始めたが、それにはハリウッド全体で年間300本の映画を製作する必要が生じた。大手映画会社は、トップスターが出演する大予算の「Aムーヴィ (Aピクチャーズ)」と、低予算と短期間で作る「Bムーヴィ (Bピクチャーズ)」による量産体制を作っていく。1930年代終わり頃には、大手5社(ビッグ5)がそれぞれ年間40本以上を製作し、それにリトル3と呼ばれる3社が続き、ポバティ ロウや独立系プロダクションが残りの枠を埋めた。  1948年、上訴や第二次世界大戦を挟んだため10年越しとなった訴訟に「パラマウント判決」と呼ばれる判決が下った。これは、パラマウントを筆頭とするビッグ5による製作ー配給ー興行の垂直統合のシステムが独占禁止法的に触れるとする判決で、所有する映画館を売却するように映画会社側に命じたものだった。ビッグ5とリトル3は拘束的な配給慣行を停止しなければならなくなり、1948年から1958年にかけて、各映画会社は映画産業システムの基盤であった「スタジオ システム」と呼ばれた縦の系列化を解体させた。  それと共に、戦後の急激な観客動員数の低下と1950年代のテレビの台頭により、映画会社にはBムーヴィ製作の余裕もなくなり、1本の作品にかける大作主義に移り、製作本数は激減した。ハリウッドの現象としての「ポヴァティ ロウ」も50年代に完全に消滅した。  「Bムーヴィ」も消えたが、特定の観客層を狙った低予算作品を「B級映画」と呼ぶようになった。内容等が劣ることを総称して「B級」と言う日本語の表現もこれに由来している。
 1960年代後半から70年代半ばにかけてのアメリカンニューシネマは、ベトナム戦争に邁進する政治に対する反体制的な人間の心情を綴った映画作品群であり、また、反戦ムーブメントでもある。  この時期にハリウッドは、ニクソン大統領(在任:1969年-1974年)を赤狩りの協力者と呼んで非難し、また、ハリウッド衰退の原因を1950年代前半の赤狩りによるものだとした。やや強引な論調ではあった上、そのニクソンがソ連とのデタント(緊張緩和)を実現し、73年には米軍がベトナムから撤退する。ベトナム戦争は75年に終戦。77年に就任したカーター大統領はソ連との関係を再び緊張させ、経済も悪化させる。80年の大統領選でハリウッドは、レーガンを赤狩りの協力者と呼んだが、「レーガン デモクラット」と呼ばれる民主党員のレーガン支持者が大勢現れた。  レーガン政権は、デタントを「���ソ両国の力の均衡を維持することに役立っただけで、冷戦そのものの解決には全くならなかったばかりか、いたずらにこれを長期化させる」として否定し、ソ連を「悪の帝国」と呼んで非難した。「力による平和」と呼ばれる一連の外交戦略でソ連と真っ向から対抗する道を選び、通称「スターウォーズ計画」という戦略防衛構想を推進する。これが成功し、ソ連から大幅な譲歩を引き出した。
 1975年、インターネットの前身であるARPANETが稼働状態にあると宣言された。ここからインターネットが世界を覆っていく間に、コンテンツビジネスやキャラクタービジネスでの最大の成功例を示した『スター・ウォーズ』は、知的財産のあり方を示すものともなった。それは、1859年の演説でリンカーン大統領が語った、米国旧特許庁で現商務省の建物の玄関に今でも刻まれている、「特許制度は、天才の炎に利益という油を注ぐ」という言葉を思い出させた。
2023年5月 ユー ソー
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東北ユースオーケストラ 2022岩手公演ステージ&バックステージ・レポート
2022年3月23日(水)に盛岡市民文化ホールで開催した東北ユースオーケストラ 2022岩手公演のレポートです。
まずは開場となる17時45分前のホールの入り口です。
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19日18時に公表しました「東北ユースオーケストラ演奏会宮城・福島公演中止、 及び代表・監督坂本龍一出演キャンセル(岩手)のお知らせ」の通り、坂本監督の情報はお知らせしていたのですが、司会の渡辺真理さんも東北新幹線不通の影響を受け、出演ができなくなってしまいました。
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ロビーのリアルクラウドファンディングコーナーは準備完了。左サイドで筒形の防災セットを持ってくれているのは、岩手県出身のOGの木戸口夏海さんです。こういうOBOGによるサポートはほんとうにうれしいですね。検索したら地元北上市のWEBサイトで「地域に寄り添う音楽家へ。クラリネットで叶える夢。」という記事を見つけることができました。右サイドはプロマックスの松隈萌絵さん。今回の直前合宿から続く8日間、抗体検査の対応をしてメンバーの安全を守る重要リーダーですが、今日は支援金を募るリーダーです。
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オリジナルグッズ展開の右隣には、わたくしが著者となった『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラ からつながる未来』(フレーベル館)の書籍販売コーナーです。岩手県民なら知らない人がいないという書店、東山堂書店さんが販売してくださいます。
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木戸口さんディレクションで撮ってもらった記念写真でわたくしが手にしているPOPの通り、なんとわたくしが司会代役となってしまったのです。もともと今回の演奏会は全国から60人の「つながる合唱団」の経費に加え、コロナ対策費と元々これまでの演奏会に比べて支出が大きかった上に、地震によって東北新幹線が利用できないことで想定外のコストが追加にかかってしまいました。急な事態のため地元や近隣のアナウンサーにあたる調整のコストを考えれば、事務局員が代役をつとめれば安上がりな上に、団員もリラックスして演奏できるだろうという意図です。
舞台袖に戻ると、田嶋詩織キャプテンと地元出身のヴァイオリン金杉果音さんが、「影アナ隊」として仲良く待機していました。
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仙台出身の大学院の一年生と盛岡出身の小学校六年生ですが、同級生の親友に見えるところが、東北ユースオーケストラ らしさですね。
続いて、開場直後からはじまるプレ・コンサートの演奏者も集まってきました。
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これまではホールの外のロビーで行ってきた「ロビー・コンサート」(通称「ロビコン」)ですが、感染拡大防止の観点から今年はステージ上でご披露するプレ・コンサートとなった次第です。
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みんな、リラックスしていい表情です。「田中さんは緊張しなさそうですね」とか、いじられていましたが、今回は地震の影響で合宿初日が移動日になり、練習を詰め込んだものの、第九は一回も通さず、本番を迎えることになる緊急事態。当日のゲネプロの時間も限られてしまったので、音楽のみで、MC含む全体の動きはチェックできていなかった不安はありました。しかし、話す分量は少ないから大丈夫かなと。
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本番前の注意事項を読む団員たちです。
まずはヴィオラの7重奏からプレ・コンサートがはじまりました。
・ヴィオラ7重奏 4つのヴァイオリンのための協奏曲よりLargo/テレマン (ヴィオラパート全員)
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このあとご紹介するステージ上のカットとのんさんとの記念写真は、これまたエコノミーな内製化で東京事務局の会社の後輩、宮川裕くんです。2013年のルツェルンフェスティバルARKNOVA松島での東北ユースオーケストラのはじまりから一緒に取り組んできました。
一方、下手の舞台袖では、
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金杉さんが一生懸命、影アナ隊の練習をしていました。負けじと声を出して歩きながら台本読みをはじめたのですが、「交響曲」は噛みやすいことがわかり、「つながる合唱団」の方々から「がんばってください」と激励くださいました。ありがとうございました。本番では、するっと言えました。
バックステージの団員連絡用のホワイトボードには、福島民報さんから福島公演中止のため事後パブリシティ用の広告素材がつくれないからと、これまた急きょ依頼を受けた団員の寄せ書きメッセージボードがあり、その前に、プレ・コンサートを弾き終えて、立っていたヴィオラ鈴木祥子さん(福島県出身)。 何を書いたのと尋ねました。
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「『漂えど沈まず』は開高健のイメージが強いけど、原典があるの?」と聞いたら、「16世紀からのパリ市の標語なんですよ。これはラテン語です」と教えてくれました。こんな記事がありました。
難にあっても決してあきらめない。まさに東北ユースオーケストラのスピリットではありませんか。いろんな意味で団員には教えられることが多いです。
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今期で卒団する祥子さんが、「さっきの演奏で直前にヴィオラの賛助演奏者の方が『魔法のマツヤニを塗ってあげるね」と7人全員のヴィオラの調弦をしてくださったんです」と教えてくれました。 ここで岩手公演と東京公演のプロの賛助演奏者をご紹介します。いつも東北ユースオーケストラの定期演奏会では、メンバーでは足りないパートはプロのお力をお借りしています。 ヴィオラは3名、武井麻里子さん、諌山翔一さん、長石篤志さん。ファゴットは、吉田早織さん。ホルンは嵯峨郁恵さんの合計5名の方々です。みなさんのおかげで音に厚みのみならず、本番でご一緒できることで、同じパートの団員の成長につながっています。ありがとうございます。
続いて、プレ・コンサートの模様を。
木管五重奏 千と千尋の神隠し/久石譲 (菅野悠衣 関根慧 田嶋詩織 五十嵐優華 中山優貴)
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・弦楽五重奏 スターウォーズ/ジョン・ウィリアムズ (渡邉真浩 石川律 千葉隆史 芦名礼佳 丹野裕理)
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・フル��ト五重奏 5つのフルートのための協奏曲/作曲:ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ 編曲:尾形 誠 (阿部天音、岩渕莉奈、菅野悠衣、佐藤杏南、野口菜々水)
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・弦楽四重奏 Aqua/坂本龍一 (芦名弥生、井澤佳子、菊地彩花、誉田憲丸)
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そして、「影アナ隊」の出番です。「影アナ隊」とは、2016年3月の最初の定期演奏会からの本番前の演出です。本来ならコンサートの開演前に舞台袖で読まれる諸注意事項を、あえて団員がステージ上でお話しすることで、観客のみなさまにどんな団員が演奏するのかを知ってもらうための趣向です。東京公演だと、小学生中学生高校生大学生、3県の出身者、男女、担当楽器などバランスよく割り振るのですが、今回は田嶋詩織キャプテン以外は全員地元岩手県出身で固めてもらいました。
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右から田嶋キャプテン、先ほどご紹介した金杉さん、第1期からのメンバーで今期で卒団のトランペット遠藤寛人くん、ヴァイオリンの田口陽大くんは中学2年生、第4期生でヴァイオリンからフルートに転向した岩渕莉奈さんは高校1年生です。
続いて、これも初回の定期演奏会以来の開演前演出。団員の福島市出身の塘英純くんによる作曲のファンファーレの演奏です。最初はトランペット二重奏からはじまり、徐々に楽器が増え、本来なら2年前に披露するはずだった七重奏の作品がようやく陽の目をみることができました。
■ファンファーレ演奏 Trp.中村祐登 冨澤祥吾 Hr.千田捺月 田嶋詩織 Trb.西野蒼 Tub.東舘祐真
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演奏を聴きに舞台袖に来た作曲家です。
本番直前、団員全員が集まってきました。
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すると、このタイミングで坂本監督からリモートメッセージが飛んできました。 「みんなへ、トイトイトイ(toi toi toi)!!!」 その発音からして「トワトワトワ」のフランス語では無さそうだぞと思いながら、集まっていた団員に伝えましたら、何名か知っている団員がいました。今回ステージマネージャーをお願いしている、東京フィルハーモニー交響楽団の相原さんにお尋ねしましたら、「本番前のおまじないの言葉なんです」と即答されました。ドイツ語でした。ドイツ大使館の解説ページをこちらに。
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そして、指揮の栁澤寿男さんが颯爽と登場されました。
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ただならぬ気合いの気配に、司会代役のテンションも高まります。18時30分開演です。
相原さんにドアを開けていただき、第一声、「みなさん、こんばんは。」 あれ? モニターのスピーカーから「スーヒー、スーヒー」鼻息が聞こえるぞ。 あ! やってしもた、マスクをつけたままステージに出てしまいました。 このままダース・ベイダーのような呼吸音をお客さまに聞かせて、ホールをダークフォースに満たしてはいかないと慌てて、マイクを持つ右手でマスクを取ったものの、左耳にぶらりと垂れ下がるマスクはみっともないと、セリフを喋りながら外しにかかったら、こんどは眼鏡に引っかかってしまい、ブルブルとずれてしまった大醜態。この間「急きょ代役を務めさせていただきます。拙い進行が見込まれますが、どうぞよろしくお願いいたします」と喋っていたので、コントですね。その様子を間近に見ていた団員には面白がられたようですが。
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こちら当初予定に戻った姿です。 今回の演奏会も、坂本監督と永年おつきあいのある音響の第一人者、近藤健一朗さんがスタッフで入ってくださっており、本番前に「マスク無しでマイクチェックするから」と調整していただいていたのでした。もうお一人の坂本組と言える、レコーディング・エンジニアの第一人者オノ・セイゲンさんからも本番後、「最初なんか変な音出してるなと思ったよ」とにこやかに言われました。 こんな世界水準の一流スタッフの支えていただけている制作現場であります。
ともあれ、坂本監督からの岩手公演に集まった方々へ思いのこもった特別なビデオメッセージをステージ上から流し、ついに2年越しとなる東北ユースオーケストラ のための坂本監督作品「いま時間が傾いて」の世界初演がはじまりました。
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合奏練習ができた合宿2日目からは見違える演奏でした。東北ユースオーケストラの伝統芸、直前でなんとか間に合わせるチカラです(それがいいんだかどうかはさておき)。
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「いま時間が傾いて」は東北ユースオーケストラの十八番として演奏し続けることは間違いないでしょう。
岩手公演のゲ���トは女優・創作あーちすと、のんさんでした。
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こちら2回目となるステージでの出番となるのんさんとの掛け合いトークでは、3年前の同じ盛岡での共演、公開中ののんさん初監督映画作品『Ribbon』の2点のお話を伺うという以外に事前に何のリハもしなかったのですが、おかげさまで落ち着いてお話をしっかり伺うことができました。 坂本監督作曲の「母と暮らせば」「still life」の演奏にあわせての、のんさんによる6篇の詩の朗読は、本番がベストでした。特に指揮の栁澤さんに言われ、合宿中のリハで代役を務めた身としては、前半3篇のタイミングの合い方がピタリピタリと決まりすぎていて、ゾクゾクするレベルでした。
演奏会のメインとなる第九の前の休憩で、小学6年生男子は鼻血を出しました。いつかの直前合宿で貧血で倒れたらシンバルで額を切って流血、救急車を呼んだ事件にくらべたら可愛いことです。 この本番日に衣装を忘れてしまって、慌てて宿泊先に間に合った大学生もいました。過去にはスリッパのようなもので本番の舞台に出てきて、慌てて黒革靴に履き替えてステージに出た猛者もいましたからね。 第2部がはじまる入場で楽譜を持ってくるのを忘れて、慌てて楽屋に取りに戻って、一人だけ遅れてプルト(指定位置)に着いた大学生もいました。 まだ楽器を忘れて入場しなかっただけ良かった!
さて第九です。坂本監督の発案で、東日本大震災以降にも自然災害の甚大な被害を受けてしまった地域、北海道、岩手、宮城、岡山、愛媛、福岡、大分、熊本の方々の公募を中心とした「つながる合唱団」との共演になります。
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つながる合唱団の中には、東北ユースオーケストラの第1期生だったOGヴィオラの鳥居紗季さん(岩手県宮古市、前列真ん中)がお母さまと一緒に合唱参加してくれています。
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右がお母さまの昌子さんです。(25日の福島から東京への移動中に事務局合唱担当の平子さんが撮影してくださいました)
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全国から集まった人たちによる合唱との共演。 コロナ当初ではあり得ない光景です。 「希望の音」と「歓喜の歌」からなる音楽が、盛岡のホールを満たしました。
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本番に強い東北ユースオーケストラ が、今年もその力を発揮してくれました。その力を引き出す指揮の栁澤さん!
第一部でお役御免となったので客席で堪能することができた身としては、夢を見ているような心地。カーテンコールでじんわり視界がにじみました。
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慌てて戻った舞台袖では日本のトップ・ソリストの4名が大きな拍手で団員を迎えてくださいました。あらためてご紹介すると、ソプラノ幸田浩子さん、 アルト山下牧子さん、 テノール樋口達哉さん、バリトン成田博之さんです。 「素晴らしかった」「とてもユースオケと思えない演奏だった」「プロと引けを取らないレベルだった」 そんな有り難いお言葉をいただくことができました。
また、同じ舞台袖で出迎えてくださったのんさんにも、 「透明感のある声に引き込まれた」「素晴らしい朗読でした」「これからも応援しています」とあたたかい称賛の数々。一流は一流を知る、ですね。
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いつの間に本番までのカウントダウンは0時間になり、片づけしよう、「21時にバス!」の書き込みが。
こちら。つながる合唱団の本番直後。達成感がみなぎっていますね。
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合唱指導の木場義則さんが、全国を駆け回ってまとめてくださった賜物が今日、完成したのです。ありがとうございます。
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楽屋前ののんさんは団員からの感謝の寄せ書きをじっと読んでくださっていました。
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直前の二日漬け指導で演奏の質を引き揚げたマエストロともツーショット。
岩手県出身の団員たちを岩手日報文化部の藤田和明記者が丁寧に取材なさっています。
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おそらくこれまで何度も第九を取材されてたであろう藤田記者が「掛け値無しに素晴らしかったです」と言ってくださいました。本番に強いTYO! 翌日の記事は、こちら。会社の後輩、宮川くんに「司会、どうだった?」と尋ねてみたら、「お世辞じゃなくてよかったです」との返答。よかったです!
そして舞台袖では、搬出中にリアルクラウドファンディング担当の木戸口さんが本日の大事な締めの作業をしてくれていました。
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こういう姿にすら泣ける! ありがとう木戸口さん、プロ演奏会としてがんばって!
そして、今回のつながる合唱団を明るく元気にとりまとめるお二人のスーパーサポーターが、送り出しを終え、並んで座っていらっしゃいました。
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右側の平子英子さんが、普段はシエナ・ウィンド・オーケストラの事務局の方なのですが、2020年3月の第九公演が決まってから、助っ人として参加してくださっています。左側の須賀雅子さんは、以前より東京事務局としてWebでの告知更新作業や今回の団員向け旅のしおり作成に加えて、今回は「つながる合唱団」担当を担っていただいています。お二人が舞台袖の作業デスクで話をされていると笑いが絶えず、なんだか雰囲気クリソツなのです。(わたくしの心の中では「プロマックスのキャンディーズ」に続き、女流漫才コンビ「海原えいこまさこ」と名付けています)
ともあれ観客のみなさま、団員および出演者から見えるチカラ、見えないチカラの数々で岩手公演は無事成功することができました。どうもありがとうございました。
今日26日(土)の東京公演は、感謝に満ちた心で念願のサントリーホールに希望の音と歓喜の歌が響き渡ることを願っています。
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victorlovea · 2 years
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📸🐺月下の紳士ジョゼフ様と女大公マリー様と 亡霊ビクターさん📮🐺で記念お写真😭💕 念願😭   #血の女王  #マリー #mary  #第五人格  #identityvvictorgranz  #identityvmary #identityvbloodyqueen #identityvbloodyqueenedit ##identityvbloodyqueenfanart #idvmary #identityv  #identityvmaryedit #第五人格❤️    #bloodyqueen #hastur   #idvbloodyqueen #love #ジョゼフデソルニエーズ #identityvjoseph #推しが尊い  #screenshot #game #identityvedit #GL #Identity5 #제5인격 #identityvdoctor #居館 #photo https://www.instagram.com/p/CnjGqKer7XO/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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a-bunchan · 3 years
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DM様ジョゼフと命の翻弄者くん
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navetin · 4 years
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■目黒区美術館『前田利為 春雨に真珠をみた人』 本展は前田家16代当主・前田利為が洋の東西問わず 自ら足を運んで収集した近代美術のコレクション展。
利為の美術収集は本郷本邸への明治天皇臨幸から始まる。 後年、交流のあった下村観山にその様子を絵巻で描かせているが、 天皇を出迎えるにあたって使用人たちが忙しそうに 準備している場面が面白かった。 コレクションではルイ=ジョゼフ=ラファエル・コラン《庭の隅》と グザヴィエ・ブリカール《少女海水浴図》の美しさに惹かれた。 その他にはフランソワ・ポンポン、ルノワールから竹内栖鳳、 横山大観などがあり独自の審美眼を持っていたことが窺えた。
駒場邸での暮らしを紹介するコーナーでは それらの作品が飾られた邸内の写真もあり、 華やかなりし往時に想いを馳せながら鑑賞。 利為は関東大震災後に前田育徳会という財団を設立し 前田家所蔵品の保全を図っているが、 今回の作品も全てここからの出展である。 本部は駒場邸内に造られ尊経閣(そんけいかく)文庫と名付けられた。 事務棟・保管庫の設計は洋館と同じ高橋貞太郎で昭和3年に竣工。 現在も駒場公園入口脇に門があり、 園内からでもスクラッチタイル仕上げの建物が確認出来る。
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moderndays · 4 years
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宮廷画家 ルドゥーテとバラの物語 The Official Court Artist Redouté and His Roses
会期:2020/9/18(金)~2020/11/8(日) 開館時間:10:00~19:00 入館は閉館の30分前まで 休館日:月曜日 ※ただし、9/21(月・祝)は開館し、9/23(水)が休館 会場:八王子市夢美術館 観覧料 一般:600円 学生(小学生以上)・65歳以上:300円 未就学児無料 土曜日は小・中学生無料
宮廷画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテがルイ16世王妃マリー・アントワネットおよびナポレオン皇妃ジョゼフィーヌのもとで描き続けたバラの図譜コレクション。 現在は絶滅してしまった古代種もあるそうだが、原種からヨーロッパ系・インド系・中国系などのバラの原画を描き、なんと銅版画として世に出したもの。 これらが全て肉筆ではなく、原画から様々な職人技を経て銅版画となっているのだから、繊細さと当時の技術の高さに驚く。 バラは一番好き���花だ。野生種によく見られる一重のバラより、花弁がたっぷりとしたチャイナ系のオリエンタルさが一番好みだった。 特に左の画像「キャベッジローズ」、キャベツの玉のような丸いふっくらとした品種が最も心惹かれた。 右は数少ない肉筆作品。バラがメインでなく、パンジーやラナンキュラスが描かれているのが新鮮に見えた。
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例によってチケットホルダーとポストカード、A5ファイルケース(使い捨てマスクが入るらしい)を購入。集めると大きな花束のよう。
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buriedbornes · 5 years
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第40話 『白き山脈にて (4) - “焦土"』 In the white mountains chapter 4 - “Scorched”
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ジョゼフが馬車の荷台に乗り込み、アリーセが収まっているものと同じ椅子を肩に担いで降りてくる。
手際よくそれをアリーセの隣に開くと、今度は山と積まれた死体の山から、袋に紐付けられた紙片を一枚ずつめくり、目当てのものを見つけたらしく小声で何かをつぶやくと、それを担いで地面の図形の中央へと乱雑に放り落とした。
そして彼は、先程と同じように開いたばかりの折りたたみ椅子に深々と腰掛けると、胡座をかいて座り直した。
一方で、ライツは幻像越しにアリーセに対して何かを指示している。
アリーセは、どこにしまっていたのか、小石のようなものを次々取り出してはミイラが横たわる部屋の隅や中央に丁寧に置いて行っている。
それはどことなく、今アリーセやジョゼフの前に設えられた図形と似ているように見られた。
「そっちはどうですかい」
ジョゼフがライツを急かす。
「もうあと2,3個と、詠唱だけだ」
そう言って、ライツがアリーセに最後の石の指示を出す。
そして、兎の視界は部屋の中央で静止する。
それに合わせて、ライツがまた聞き覚えのない呪文の詠唱を始めた。
兎の視界の中で、部屋に並べられた小石が発光を始める。
ライツは詠唱を続けながら、指先で何かを指す仕草を取り始める。
その動きと全く同じように、幻像の中の兎の指先がなぞるように動く。
呪文を終えると、ライツは今度はジョゼフの方に向き直る。
「次はお前だ」
「待ってました」
ライツは、もはや聞き覚えを感じ始めた呪文の詠唱を開始する。
これを唱えるのは、今日で3度目だ。
魔術師がどういったものなのか、私に詳しい知識はない。
ただ、これだけ立て続けに様々な魔法を駆使しながら、ライツは顔色一つ変えていない。
村ではただ一人、裂傷程度の傷なら一晩で治せるという祈祷師がいた。
彼女は、ひとつの術に、準備も含めて一日がかりであった。
そうして怪我人を癒やした後、祈祷師は3日も寝込むのだ。
それを思うと、必要な場面に対応した幾つもの術に精通し疲れ知らずであるライツの魔術師としての能力は、比較にならぬほど優れているものなのだろうという想像はついた。
それが、彼がこの一団を指揮する立場である所以なのかもしれない。
そうした思案に耽る間で、もう3体目の屍体はジョゼフの魂を吹き込まれていたのだった。
立ち上がる屍体は、最初のそれに比べて、腕の太さから半分ほどしかないような、柳のように細いものであった。
これで戦おうと言うのだろうか。
「こんな細腕で、大丈夫なんですか?」
思わずライツに聞いてしまう。
「目的に対して、最適な選択なのだ」
ライツの答えは相変わらず淡々としている。
「また補充しとかないとな」
ジョゼフが付け加えた。
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2人で2つの屍体を動かしているときは、幻像も2つ、空間に浮かび上がっている。
声もそれぞれから発されたものが一様にこちらの耳に届くし、アリーセとジョゼフが直接会話する事さえもできた。
アリーセは、好んでジョゼフと会話しようとはしなかったが。
3体目の屍体は、山を超えるのに一番時間がかかった。
肉体的な強さもなければ、空間をまたぐような特別な力もないので、当然だったと言える。
それでも、常人の倍以上の速さで登っていくのだから、十分過ぎると言えるのだが。
回廊へと到達する頃には、私達がいる野営地に朝日が刺しかけて、空の彼方が白んできていた。
一方で、屍体の目に映る空には、一向に陽光が刺す気配がない。
白むといった事さえなく、都市を覆う空全体が、真夜中のように暗く、また星の光も刺さず、ただただ吹き付ける雪と雲が変わらず空を覆っていた。
それは山の斜面の具合だとかそういった気象がもたらす差とは違う、何か非自然的な力の介在を感じさせた。
屍体は、これまでで最も無遠慮に、躊躇なく、淀みのない歩みで、回廊を真っ直ぐ突き進んでいった。
3度目ともなれば、私ももう、感覚が麻痺しつつあった。
あの悍ましい粘液どもが視界に入っても、もうさほど驚きも感じなくなっていた。
むしろ、あの頼りない屍体で、何をするつもりなのか、どうやってあの怪物どもに対抗するのか、私の興味は既にそちらへと向いていた。
まるで競走馬か拳闘を見守る観客のように、私は不思議な胸の高鳴りを持って屍体の視界を見つめていたのだ。
兎のときと異なり、今度は姿を晒して寄ってきた屍体を、粘液達は瞬く間に感知する。
すべての眼球が一斉にこちらに向ける瞬間は、さすがに怖気を感じずにはいられなかった。
呼応しあうように全ての粘液達がこちらへと向き、蠕動しながら接近し始める。
すかさず、ライツは詠唱を始める。
視界の中でかざされた右腕に、火が灯る。
その手段で、前回は失敗したのではないか?
思いかけた内容が、全く見当違いであった事は、すぐにわかった。
炎が腕を遡り、視界全てが炎に包まれる。
猛然と接近する粘液達は構わずこちらへと向かっていたが、明らかな様子の変化が見られた。
屍体の目前で前進を止めた粘液が、突然発火する。
順を追うように、屍体に近くにいる粘液達が次々と発火していく。
視界はさらに燃え上がり、やがて眩い発光がその身を包む。
腕はもはや、白熱していた。
光は強さを増し、悶えるように粘液達はのたうち回っている。
そしてあろうことか、足元の床を構成する石畳までもが赤熱し始めていた。
発光はさらにいや増しに強まって、両足が床に沈み込み始めていた。
そうして、視界はホワイトアウトした。
私は狼狽しながら視線を山頂へと向けた。
日の出に似た光が、山の向こうから刺している。
しかし、日の出は今、我々の背後から刺しているのだ。
そして、仄かに暖かな風が山頂から吹き下ろしてきている事にも気がついた。
「あの都市をまるごと焼く気ですか?!」
慌ててライツに向き返るが、なお、彼は当初と変わらぬ無表情を貫いていた。
「私も詳しいわけじゃあないですが、その、歴史的に価値があるとか、そういう…」
私は、自分でも何が言いたいのかわからず、しどろもどろになってしまった。
彼は淡々と答えた。
「我々にとって必要なものは、ただ知と力だけです。それ以外のものには何の価値もないし、時間を割く余裕もない。彼は、どうもそうではなかったようですけどね」
そう言うと、雑に幻像を指差した。
指の先には、兎の視界の中で机に突っ伏したミイラがいた。
今、がらんどうの都市の廃墟は、小さな太陽をその内に抱いて、少しずつ溶け果てていっているのかもしれない。
それにも関わらず、不思議な事に兎の視界は、先程から何の変化も見られなかった。
私には、彼らの行動が正しいものなのかどうか、もはや判断がつかなくなっていた。
あれほどの規模の大都市跡を、ほんの1日足らずで燃やし尽くしてしまうような連中なのか。
それではほとんど、災害ではないか。
いまや、彼らに対して抱いている感情は、畏敬を通り越した、理解不能な存在に対する恐怖感に至っていた。
私の感情の変化などは気にもとめず、ライツは無表情に、白光する幻像を見つめていた。
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長い時間が過ぎたように感じたが、それでも日の差す角度を見ても大した動きがなかったので、実際にはあまり時間は経っていなかったのかもしれない。
山頂からは、温風は熱風となって野営地に吹き下ろしていた。
雪山の中にいながら、ほとんど真夏の日向に晒されるような暑さで、私は外套も脱いで肌着だけになっていた。
これほどの暑さでも、ライツはなお着替えはおろか、汗すらもかいていなかった。
私の中では、もしかしたら彼自身も、そもそも人間なのではないのではないかという疑念すら湧いていた。
白光していた幻像が突然、宙空からぷつりと消えた。
それと同時に、目を閉じて項垂れていたジョゼフが目を醒ました。
「お、燃え尽きたか」
ジョゼフはまるで他人事のように、兎の方が見ている幻像を覗き込んだ。
「あ、熱くなかったんですか」
私はずっと気になっていた事をジョゼフに尋ねてみた。
「あぁ、俺は何も感じないよ。感覚は取捨選択して、不要な分はカットしている。つないでいないと熱波の術が解けるから、俺は突っ立ってただけだ。肉体が完全に焼失したから、戻ってきたって寸法さ」
そう言って、愉快そうにニヤニヤと笑ってみせた。
ライツは私達のやり取りには目もくれず、幻像越しのアリーセに対して何かの指示を出していた。
指示を受けて、兎は立ち上がると、部屋の入り口を経て、扉の外へと足を踏み出した。
何もない。
背後の一部屋とその周囲の壁面だけを残し、何もな��なっていた。
足元の地面が、まるで楕円形に切り抜かれたように���畳が残されていて、切り抜かれた先は、崖のように切り立っていた。
天井も、そびえ立っていた壁面もない。
切り立った崖の下は、まるで土中に火薬を埋めて爆ぜた跡のように抉れて窪んでいた。
遠方には、火山から吹き出された土砂のように赤熱して煮えたぎる液状のものがところどころで池を成していた。
赤黒い池と、半透明の池とか並んでいる事にも気づいた。
空は暗闇が多い、一帯が高温化した影響か、吹雪は雨へと変わっていた。
ならば、色のない池は、雨水が成した池なのだろう。
雨の中あちこちから立ち上る煙が覆い隠しきれない方角では、屍体達が駆け下りてきた、そうしてその先に私達が控えている山の頂が姿を見せていた。
こんな惨状を残した場所が、この世にあるものだろうか。
私自身、子供の頃に、本当にたまたまではあったが、村から少し離れた平原で行われた戦争を目にした事があった。
大砲が爆ぜて、地面の土が弾け飛ぶのを見た。
その時も、地面が抉れ、燃えた木々や屍体を目にした。
ただ、それと比べても、この景色はもはや、現実感がなかった。
あの日見た戦争が現世の風景ならば、これは地獄の風景だ。
およそ生き物の営み、生命のやり取りの生み出すものではない。
屍体と屍体の戦いという、村の外で繰り広げられていると聞くものの実態が、こんな現実離れしたものだったなどと、誰が想像しようものか。
耳の奥に、事務的な女声が響いた。
「研究室は無事です。回収はどうしますか?」
「そうだな… 危険性も排除したし、ここからはもう本部に任せていいだろう。戻ってきてくれ、報告書は帰りの道すがら書く」
そう言うと、ライツは馬車の側に積んであった荷物の山に向かい、帳面と筆記具のようなものを取り出し始めた。
ジョゼフが幻像のアリーセに対して何か冗談を言って煙たがられている様子だったが、私にはもう、何を言っているか耳には入ってきていなかった。
山の向こうにあった都市は、一体何だったのか。
誰がいつ頃に住んでいて、どんな営みがそこにはあったのか。
あの部屋にいた男は、一体あそこで、得体のしれない怪物達に囲まれて、何をしていたのだろうか。
あの都市に対して、どんな思いを持って、吹雪と闇の中に閉ざして、また蜃気楼で招き入れるような事をしていたのか。
そうした数々の疑問が、浮かんでは消えていった。
ただ、何を考えたところで、無意味なのではないかという思いが強まるだけだった。
屍術団の面々に質問したら、あるいはジョゼフ辺りが、気前よく丁寧な説明をしてくれるかもしれないとも思いかけた。
ただ、それも結局は止す事にした。
こんな戦いの先で、生きた人��の手に、一体何が残せるのだろう。
無力な私には、それを知る術も、変える術もない。
屍術師達は、日夜地底の軍勢と戦い続けていて、彼らが人類の未来を担っていると、人々は噂している。
しかし、その戦いが終わる気配があると言うような話は全く聞かない。
それはつまり、これだけの尋常ならぬ力を持ちながらなお、結着をつけられないほどに相手もまた強大なのだろう。
そう思えば、戦い、勝つ以外の事に関心を払っている暇などないというのも、仕方がない事かもしれない。
全ては、生き延びた先にしかないのだから。
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~おわり~
※今回のショートストーリーは、ohNussy自筆です。
「ショートストーリー」は、Buriedbornesの本編で語られる事のない物語を補完するためのゲーム外コンテンツです。「ショートストーリー」で、よりBuriedbornesの世界を楽しんでいただけましたら幸いです。
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