Tumgik
#清浄歓喜団
vegehana-food · 2 years
Photo
Tumblr media
✿ モーダカ | Modak ・主に西インドと南インドで作られる伝統的な菓子である。米粉もしくは小麦粉を練った生地で、刻んだココナッツやパームシュガー(椰子糖)を混ぜて作った餡を包み、手または専用の型を用いてひだのある宝珠型に成形する。これを植物油で揚げるか、蒸した物である。蒸したモーダカはウクディチェ・モーダク(ukdiche modak)と呼ばれ、熱いうちに温めたギーをかけて食べてもよい。近年では、皮にシコクビエ粉を加えたり、ラドゥーをアレンジしたり、餡にバナナやチョコレートを加えたモーダカも考案されている。 ・後にカルダモンがシナモンに変わったものが仏教とともに中国を通して日本に伝わり、清浄歓喜団という唐菓子になった。 ・ヒンドゥー教の神ガネーシャ神の好物であり神話にもモーダカを多量に食べている場面が存在する。絵画や彫刻ではモーダカを入れた器を持った姿で描かれることもある。このため、ガネーシャ神の別名をモーダカプリヤ(modakapriya、「モーダカを好む者」)という。ガネーシャ神の祭りガネーシュ・チャトゥルティーでは、プージャーは必ず21個のモーダカを供えて終わり、信者にも聖餐(プラサド)としてモーダカが与えられる。神前に供えるモーダカは、小麦粉よりも米粉がふさわしいとされるが、小麦粉のモーダカが用いられることもある。日本の仏教寺院で行われる歓喜天に清浄歓喜団を供える修法もこれを踏襲している。
2 notes · View notes
oivgbqiqfz358 · 12 days
Text
--深海人形-- 賢い老人は、愚かな若者に勝り、愚かな老人は、此の世で最も要らない重荷である。
※閲覧&キャラ崩壊注意
※ショタリョナ・男リョナ他過激ネタ注意
※後半クロスオーバーネタ注意
※名指しでの誹謗中傷、各所での晒し行為、不自然な迄に頻繁な通報行為、その他サイバー加害行為等の、余りに嫌がらせが酷い場合は、人権擁護団体か弁護士に相談します。場合によっては、開示請求及び提訴するかもしれません。
政府「此れから、75歳以上の皆様は医療費3割負担です!!(※例の奴採決済)」
年寄り「キシャァァァアアアアアア!!!!!!!老人差別!!!!!!!!!(※許さんぞ政府!!!!!!!!!!!!!)。」
政府「老兵は去るのみと言う言葉知ってますか?()。」
…。
97のニューフェイスチームエンディング見たら彼等の(特にシェル美さん)の印象変わる(※180度完全に)。そして、無論、参考にしてる(※見てない人は是非見て欲しい)。
彼等は一見軽そうに見えるけど、決して其うでは無いんだなって言う事が分かる(※此処等辺はネスツ編並に重い)。
…。
サイキックフォース 2012は、全体的に精神に堪える。対ウィンディ戦後にエミリオが言う「…うっ……頭が……。」とか対マイト戦勝利後のパティの「マイト……。」が一番精神に堪える。だけど故に好き(※色々と常軌を逸脱してる名作だし)。
…。
サムスピシリーズで色々働いて下さる黒子サンの特技は、『死者蘇生(王大人と同じ)』で、此の点は、サムスピも男塾も同じですね。じゃ、断末奥義も絶命奥義(※特に羅刹丸婆娑羅外道水邪の)も喰らわせ放題じゃん(※大歓喜)。
同じ事前にも言った(※様な気がする)けど、そーけつとふーけつと館主様に『臓腑抉り』、『獄門』喰らわせたいです(※絶命⭐︎勝利)。
…。
ウォーザードのムクロにも、羅刹丸と同じ演出あったのに、全然問題にならなかった所は……ウォーザードのマイナーさを物語ってますよね()。
…。
前何処かで書いたけど動物連れてる人達が絶命奥義食らったり斬殺された後にちゃんぷる、ままはは、ぱぴぃが「…みな、みなぁ〜!!」みたいに泣いて縋ったり、吠えたり、遠吠えしたりと主人達の嘆き悲しむ演出がとてもsnkらしくて細かくて良い(※天サムでそうげつがかづきを斬殺した時の勝利デモも途方も無く悲愴感が漂って居て大好き)。
…。
ガソダムシリーズのパイロット達でセイヴァーか零SPみたいなゲー出して欲しい(※モーコンとかサムスピ好きな海外勢は、こぞって、かつて無い程に群がって買うから)。
…。
炎邪たその絶命奥義はね、炎邪たそらしい純粋な『パワーッ!!!』みたいな演出で良い。好き。同じく、水邪様の絶命奥義もですね、今迄笑い者にしてたけど、あの絶命奥義見た途端、一気に「如何か御許下さい(※すみませんでした)。」…と息を呑んで、掌返しした位に好き(※其れ位、正に、神憑った技)。
…。
反応しないのも歴とした一種の反応です。…と言う訳で、絶命奥義 獄門か炎邪たそか水邪様の奴行きます(※何れも検索厳禁)。
…。
ガソダムシリーズ式究極神拳・Fatality(※=絶命奥義)一覧
ビームサーベルで焼いて消し炭にする
MSの手で人間を握り潰す
某フレッシュトマト味の様に「やめなさい!」と潰す
コックピットに物理攻撃を直撃させてミンチより酷い状態にする
コロニーレーザーで焼く
サイクロプスでレンチンする
……未だある(※滅茶苦茶ある)。
…。
MSの手で人間潰す奴は、ダム版絶命奥義 獄門(※単語検索禁止)出来るよな(※…でも、其れって→えゔぁのかおる君)。
…。
FINISH HIM!
……ビームサーベルで焼かれて消し炭にされたり、ミンチよりひでぇ最期を迎えたり、MSの手で獄門みたいに握り潰されたり、トマトみたいに「やめなさい!(虫を潰す感じで)。」で潰れる矢鱈思想の強い少佐(※実質大尉)と野獣大尉良い……(究極神拳)。
…其う考えると、零SPの方には潰す系の絶命は、リムのしか無いよな(※…まぁ、腐っても、侍剣戟対戦だし……)。
…。
脱衣KOとアルティメットKOとミッドナイトブリスが実装されると思ったら〜〜〜〜(※実際に実装されたのは)自決と断末奥義と絶命奥義でした〜〜〜〜(※チキショーーー!!!!!!)。
…。
敢えて自決ネタを出したのは、既にサムスピの一部ゲームに組み込まれて居るシステムだからです。
なので同じく一部ゲームに実装されて居る断末奥義と絶命奥義のネタも、いずれはもっと出します(※嫌なら逃げて下さい)。
ワイ(+拙作)の場合、誰も見てない前提だから、御嬢様が幸せ投げしたり、リョナ、ショタリョナ、男リョナしたり、武神流忍者をキョーヤジポジにしたり、ソロモンの悪夢とか野獣大尉を拳銃自決させたりするサムスピ由来の自決ネタだのを平気で出せる(※…したい放題、やりたい放題、好き放題)。
…。
※以下、クロスオーバー注意
ジェノサイドカッター使えるだけで木星帰りが、ルガと同じ趣味:自爆おじさんになるなら、ガイガーも趣味:自爆おじさんになるであろう(※…実際、自爆出来るだけの科学力はあるし…)。
…。
此のレルムちほーでもシロッコの所為でブルコス思想が蔓延したら面白いな(※他のコーディネーター来れなくなるね苦笑)。
…。
種運命(種自由)のデストロイ数機がレルムを荒らす展開の構想あった(実際種運命と種自由作中でブルコスの手先として、本機はベルリンとオルドリンを焦土に変えた)。
…。
※Zガソダム×ファンタジーストライク・YOMI(Mobile suits Z Gandam +Fantasy Strike and YOMI series)。
※シロッコ、ガイガーに遺伝子組み換え人間差別(?)と復讐・報復されるの巻。
※シロッコ(ヤツ)を倒す!蒼き清浄なるレルム(世界)の為に!(※頭ブルコス並感)。
※シロッコ=デザイナーベイビー(SEEDで言うコーディネーター)説採用
※リンチ・絞首刑・男リョナ注意
*Male Ryona Caution (*Mr. Geiger suffers a terrible fate due to a certain legendary supernewtype)。
※英語版あり
※元ネタ:クロス アンジュ 第10話の絞首刑シーン
其の日、モーニングスターサンクチュアリでは会議が行われて居た。
「奴が血統改造(=遺伝子組み換え人間)である事を暴露する。此れで奴の地位は失墜せざるを得ない。」
其んなガイガーの姿を見兼ねたルークが言う。
「其んな事をして何になる?」
「此の世界の未来と科学の為になりますよ。」
…。
場所は、フラグストン市の大広場。其の日の大広場は、まるで興行の様に、絞首刑台が用意されて居る。
「何の見世物だろう?」
其れが気になった市民は、野次馬根性丸出しに興味津々で絞首刑台の周りに集まって来る。
其処には、----ガイガーによって、モーニングスターサンクチュアリで作られたロボットによって----捕獲された後、瀕死になる迄リンチされたシロッコが居た。彼は、血塗れで泥塗れだった。
「済まない。本当はギロチンにしたかったのだが、器具が無くてな。」
…此のガイガーの発言で、ザンスカール帝国の事を思い出した読者も居られるだろう。…では、さて。
ガイガーは、『遺伝子組み換え(コーディネーター)差別』を、レルムのクンタラ差別にでもしようとしてる居るのだろうか?
現時点でボロボロに傷め付けられたシロッコを足で激しく踏み躙ってから、ガイガーは此う喧伝する。
因みに、シロッコの手と足は、ガイガー謹製の金属製手錠によって後ろ手に縛られており、身動きが取れない。
「先天的な遺伝を操作して生まれた存在は明らかに自然に反して居り、不自然だ!そして、其の遺伝を改造して得た才能等、只の卑怯では無いか!」
コズミック・イラのコーディネーター達からしても、此の発言は許せないだろう。ブルーコスモスとか言う連中に、毎分毎秒単位で、此の様なヘイトスピーチをされ続けて居るのだから……。
やがて、其れを聞いたシロッコが反論する。
「何が不自然な存在だ!時を捻じ曲げる方が、自然に反して居るでは無いか!」
だが、相手は其の反論を踏み躙る。何度も何度も臀部と顔面と腹を蹴りながら。
「お前の存在自体の自然への反し様と比べれば、其れは、途方も無く些細な物だ!」
真面目にガイガーが、遺伝子組み換え人間の危険性を懸念する一方、民衆は民衆で騒ぎ出す。何とも、ワクワクと楽しそうに。
「其奴をさっさと、吊るして欲しいんだけど。」
「何で其んなに、前振り長いの!焦らすなよ!早く吊るしなよ!!早く!早く!あの美形の死に様が見たい!」
「つ・る・せ」
「つ・る・せ」
「つ・る・せ」
「つ・る・せ」
其処で、其の民衆の『大声援』を聞き、気を取り直したガイガーが言う。
「聞いてるか?パプティマス、…何とも良い声援だろう?」
「……外道が。」
…………沢山の女性を含めた民衆による「吊るせ」の大合唱、シロッコは其の群衆を悲しみと怒りの眼で見て居た。
…多分、彼等は、血統改造--遺伝子組み換え人間とかの話を理解しておらず、ただ単にその場ノリでやっている。其う言う処刑を見世物として見るのが愉快で。
其の様子を、民衆がウキウキとして、此の自分の処刑を楽しみにしていると言う現状を、シロッコは只管、絶望の顔で見る。
(…ガイガー、君が此処迄の鬼畜生になったのは、矢張り、私の所為だろうな……。)
シロッコの何処か悟りを得た様な表情。…そして、最後の最後に血と泥に塗れたシロッコを吊るそうとする。
…。
それより少し前、フラグストンの内閣では、此の様な緊急会議が行われて居た。
「彼奴を見殺しにしてはならぬ!」
「ですが、将軍、内部抗争と膨れ上がる研究費予算と女性の権利が如何とかみたいな女性関連の問題が絶えないのは、全て、あの問題児----パプティマス氏の所為でしたよ。実際の所、ガイガー氏も、あの人がガイガー氏より優秀で沢山功績を上げるものだから、其の所為でガイガー氏は出奔してレジスタンスになりましたし。…然し、モーニングスターサンクチュアリも中々粋な事をやりますね。あの人がああして、処刑されれば、又、平和なフラグストンが帰って来ます。」
「御主に人の心はあるのか?」
そして、クインスが最後に会議を締め括る。
「良いでしょう。皆さん。我々で助けましょう。」
「正気か?」
「…ええ、私は正気です。」
----此処で、シロッコに、恩を、売る!利用しない手は無い!此うして、反現体制の人間やら異種族やらに迫害される『血統(遺伝子)組み換え人間(シロッコ)』を肯定する事で、元々から良いイメージの、我が政権のイメージを更に良くする!!
かくして、クインスと救助部隊は動き出した。
…。
「さぁ、潔く死んで貰おうか。」
…其処で、シロッコが淡々と言う。
「…良いのか?…私を殺したら、後悔するぞ。」
「貴様の辞世の句は其の程度か?我が生涯に一片も悔い等無い。では、嬉々として、君には死んで貰う。」
其う言いながら、ガイガーは自らの手で、シロッコの首にロープを掛けた。
----サラ、ごめん。もっと、未だ、生き延びられると思って居たのにな……。本当に御免…。
其の時、シロッコに奇跡的な助けが入った。絞首刑のロープに、シロッコの首が掛けられた瞬間、其のロープは何処かの忍者が勢い良く投げたくないによって斬られたのだ。其れから、広場の前で徒に群れる民衆達を押しのけて、兵士達が雪崩込む。
其うして、シロッコを政権ぐるみで救出させた後、--矢張り、時間停止で逃げたのであろう--ガイガーを捕縛し損なったが、絞首刑台を薙倒した後に、クインスは堂々と----実に派手に----演説を初める。
「優れた者に、天然も血統改造も関係無いであろう。優れた者は優れた者なのだ。例え、彼等にドラゴンや神聖な気高き幻獣達の血が入って居ようが、我がフラグストンは、其の者達を重用する!!」
…然し、其の様な、輝かしくて歴史の第一歩に残るスピーチが目の前でされて居るのにも関わらず、シロッコは極限迄疲れ果てて居り、其れを、ボーッして、虚ろな目で見るだけだった。
…。
後日、フラグストンの内閣内で、此の決定が為された。
「我々は、モーニングスターサンクチュアリを、都市国家テロリストとして指名手配する!」
……カラバ、デラーズ フリート、ネオ・ジオン、袖付き、クライン派、海賊部隊、クロスボーン バンガード、ソレスタル ビーイング……、
機動戦士シリーズには、星の数程の賊、テロリスト、レジスタンス、傍迷惑な軍事組織が居る。カラバ、海賊部隊、クライン派、ソレスタル・ビーイングに至っては、各作中に置いて、味方側の存在である。
いずれにせよ、彼等も其の『先人達』に並ぶ輝かしい歴史と活躍を残して行くであろう。
…。
※元ネタ:Zガソダム 最終話
シロッコ「貴様の様なのが居るから、戦いは終わらない! 消えろ!」
ガイガー「私をテロリズムに駆り立てたのは貴様だ!そんな事が言えるのか?!」
「パプティマス!貴様は私の……!」
私の……全てを奪った!
…。
長くなったので英語版のリンク貼る
…。
0 notes
kachoushi · 2 years
Text
各地句会報
花鳥誌 令和4年10月号
Tumblr media
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和4年7月2日 零の会 坊城俊樹選 特選句
観音の御手炎天にやはらかく 佑天 跡地へと想ひありしか夏の蝶 三郎 白あぢさゐ少し離れて年尾句碑 和子 病院も看護記録も夏草に いづみ 小さく深き緑蔭が抱く年尾句碑 和子 息荒く仏へ寄りし暑さかな 光子 日盛の祠に生れし真の闇 和子 みづからを菩薩に添うて空蟬に いづみ
岡田順子選 特選句
面影は西日晒しの看板に はるか 夏草や記憶の中のナース服 三郎 朝涼の鎌倉よりの風頰に 慶月 息荒く仏へ寄りし暑さかな 光子 五輪塔とは緑蔭のただの石 俊樹 元禄も享保の墓も灼けをれり 佑天 暑き日を年尾の句碑のふところに はるか 観音は水の色して大酷暑 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月7日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
浮き沈み女三代夏のれん 都 空つぽの香水びんの残り香よ 同 長茄子の悩ましきかな曲線美 同 パナマ帽明治の父の伊達姿 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月7日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
白と云ふ色たゞならぬ半夏生 雪 前山の雪崩るる如く青嵐 同 やゝに老いやゝに夏痩せして在す 同 炎帝のどかりと座りたる越路 かづを 滝音に鳥語人語も呑まれたり 同 九頭竜と対峙し流る天の川 同 静もりて明智が墓碑に沙羅の花 笑 能登半島掻き消してゐる青嵐 千代子 悠久の光を抱へ滴れる 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月8日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
子等見つつ弁当番や海の家 宇太郎 屠場へと曳かれるやうに炎天へ 都 死者送り窓に吹き込む青田風 すみ子 川に還す一夜を共にせし蛍 美智子 次の子に少し短かき古浴衣 宇太郎 病窓に影の騒ぎて青嵐 悦子 風紋は海へ傾れて雲の峰 宇太郎 先輩の墓碑に献杯原爆忌 益恵
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月9日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
戦なき広き空欲し雲の峰 三無 風ひたと止んで初蟬響きくる 百合子 夏蝶のげに句碑守のごと飛びぬ 同 雲の峰草の匂ひに樹の匂ひ ゆう子 アルプスを小さく見せて雲の峰 白陶 菜園の胡瓜ピカソの絵に似たり 多美女 句碑に影落し戻り来黒揚羽 三無 供へればくらりと揺るる甜瓜 ゆう子 炎天に浄き閼伽水陽子墓所 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月11日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
七夕や竹切る音のとよもせり 時江 夏潮にロシア軍艦越境す 世詩明 うしろから八つ裂きに来る稲光り 信子 鷺草や鎮守の杜を結界に 時江 七変化寡黙な夫のいつもゐて 信子 生きる意義考へてゐる山椒魚 上嶋昭子 花擬宝珠通夜の灯うるみ傾きぬ 中山昭子 青田もう何も映さず靡きをり みす枝 浴衣の娘女工哀史のこと知らず 世詩明 風鈴を気楽な人と聴いてをり 上嶋昭子 黒南風や酒場は白きピアノ置き 同 見馴れたる山を見飽きず端居かな 中山昭子 昼寝人濁世を忘れ仏顔 みす枝 水打つて日本の地震を鎮めをり 信子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月11日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
武蔵野の風に目覚めし合歓の花 三無 羅や近より難き気を纏ひ 同 艶やかに羅笑みて同窓会 同 金魚鉢洗ふ役目の誇らしげ 貴薫 金魚掬ひ父の背中の逞しき 有有 旅先で出合ひて嬉し合歓の花 貴薫 慎ましく生きる姿の合歓の花 史空 羅の似合ふ真砂女に恋多き あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
七夕の雨に濡らしてハイヒール 登美子 片恋のラジオ相談星の秋 同 玉葱を貰へば娘吊るしをり 令子 夏座布団友の数だけ広げけり みえこ 天道虫後ろ姿の子らを撮る 裕子 たばこ屋の小窓に覗く扇風機 実加 忠霊場若きの墓は盆静か 令子 老いらくの母の見入れる天の川 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月15日 さきたま花鳥句会
炎天の小江戸の街や車夫の愚痴 月惑 老いてなほ一鞭入れて草を引く 八草 空蟬や何も語れず逝きし友 裕章 夏空へ磴駆け上る柔道部 とし江 厳かにお祓ひ後の心太 ふじ穂 紅芙蓉誉め合ふ笑みの立ち話 恵美子
………………………………………………………………
令和4年7月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
此の先は教へぬつもり道をしへ 雪 野地蔵も息をひそめる炎天下 英美子 日盛りに息をひそめてゐる地蔵 同 母の影盆灯の後見え隠れ 山田和子 羅やさらりとまとひ香の立つ 真喜栄 バス降りて一人一人の夏終る 世詩明 短夜や夢幻の如くなる 同 めまとひを払ひて無人切符買ふ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月17日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
大蟻の車輪のごとく駆け抜けし 久子 炎天の武蔵野の底滑る蝶 三無 変ること厭ふ白紫陽花の白 久 水光り羽黒蜻蛉は神の使者 慶月 古座敷や行くあて知れぬ茄子の馬 軽象 水音を真中に抱きて森涼し 慶月 大蟻も小蟻も参ず地蔵塔 眞理子 夏空を映す水たまりを蹴上げ 久 天牛の角ふりかざす古戦場 眞理子 紫陽花の絞り出したる終の藍 圭魚 甘味屋の蓮を描きし夏暖簾 同 民家古りただ現し身の黒揚羽 千種 森深く闇に添ひゆく黒揚羽 斉
栗林圭魚選 特選句
水音を真中に抱きて森涼し 慶月 ハケの家夏炉の湿る匂ひかな 要 大蟻も小蟻も参ず地蔵塔 眞理子 紅蓮の今日崩れゆく命かな 久子 夏空を忽ち縮め潦 斉 みがかれし床に朝採り茗荷の子 久子 式台に雨跡ありて風涼し 同 茅葺きの土間の暗がり死蛾美しき 炳子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月19日 萩花鳥会
みちのくの吾娘が来たるや月見草 祐子 炎帝や必殺狙撃動天す 健雄 一面の葉に見え隠れはすの花 恒雄 夏山はこれで十分梅むすび 俊文 夏料理語り尽くして持て成さる ゆかり 駄々つ子の泣きやんだらし夏の雨 陽子 痛風の足を投げ出し夏の月 吉之 頭垂れ雨乞ひしたるや庭の花 明子 法螺貝の響く城下や雲の峰 美恵子
………………………………………………………………
令和4年7月20日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
もくもくと九頭竜のぼる雲の峰 千代子 七夕や笹は願ひに撓るほど 千加江 幼きを呼び戻したる天瓜粉 同 かの人の垣根に高く酔芙蓉 昭子 三人の遺影の部屋も梅雨湿り 清女 七夕に女心の糸結ぶ 啓子 小石踏む音の近づく夏館 泰俊 夕立や濡れて礎石の薄明り 同 面も手も己れ矜恃の日焼かな 数幸 穴を出し蚯蚓一糸も纏はざる 雪 裸火に想ひの丈を飛べる火蛾 同 水の如く又火の如く人涼し 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月21日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
風鈴の欲しいと思ふ風が今 洋子 右衛門に隣る左衛門夏構 同 鉈の音山の地肌に万緑に 同 賽銭を打つ音までも黴臭き 同 万緑や山相いよよ文殊山 雪 祭帯器用に結びくれし母 同 その人とカンカン帽に気付く迄 同 盆の月家系図のこと何もしらず 昭中山子 炎天に近道すれば転びけり 同 子が囃す夜空の証や地蔵祭 ただし 鳳仙花姉妹の話途切れ無し みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月24日 月例会 坊城俊樹選 特選句
零戦に少年口を閉ざす夏 和子 靖国へ四方より迫る雲の峰 要 夏蝶は翅で息して歩みたる 和子 空蟬の祈る形に落ちにけり 同 蓮花へと極楽の風触れて過ぐ 政江 静脈の巻きつく手首白日傘 和子 羅を纏ひかの世の話など はるか
岡田順子選 特選句
目の前を突然蟬の木となれり 千種 絵日傘のシスターの行く九段坂 眞理子 大きさの合はざる蟬の殻と穴 千種 礼拝の黙を蓮の解かれゆく 炳子 羅を纏ひかの世の話など はるか 炎帝の子の鉄棒や大鳥居 小鳥 見巧者の折紙付きや泥鰌鍋 幸風
栗林圭魚選 特選句
零戦に少年口を閉ざす夏 和子 熱砂踏む雀らの影ゆらゆらと 順子 横顔の考へてゐる団扇かな 同 病葉となるや社の奥に降り 眞理子 空蟬は拾ひ奉仕の竹箒 順子 最短の空行く鴉街灼くる 千種 大鳥居溽暑の穢土を寄せつけず 月惑 能舞台しづかに進む蝸牛 幸風
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年7月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
大鍋のたぷんたぷんと一夜酒 愛 悪童の頃瓜番に追はれしと 同 瓜番の灯りを返す獣の眼 同 この辺り魔法使ひの夜店らし ひとみ 甘酒のとろみも憂さも呑み込みぬ 久恵 蟬時雨遠くに聞けば海凪ぎて 桂 逆転か球は外野へ峰雲へ 由紀子 夕雲はマグマ色して浜万年青 久恵 咲き疲れてゐるかも知れぬ水中花 ひとみ 丁寧にハンカチ畳み恋語り さえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
valiantlydarktiger · 5 years
Text
京都行って若者の芸術魂に触れてお菓子を楽しむ
京都行ってきました。 京都市立芸術大学の作品展目当てです。 いわゆる卒業展示なのですが、卒業生だけじゃなく全学生+有志がキャンパス全部使って展示をされるとのことで、楽しんでまいりました。
写真なんかはこちら。2/9-11八坂神社京都市立芸術大学作品展夜行バス  …学生さんの若さあふれる芸術魂は写真におさまるものじゃなかったよ(敗北) Twitterに貼らなかったお気に入り写真(作品違う)
Tumblr media
作品展行く前に祇園行ってお買い物してきたのです。
亀屋清永
清浄歓喜団と 餢飳 (ぶと) 清浄歓喜団は比叡山の阿闍梨から作り方を伝授されたといわれる、唐由来のお菓子。 聖天様の好物といわれてお供えに使われます。 小麦粉と米粉を練って香入りの餡を包み、ごま油でしっかり揚げたお菓子です。
聖天様はガネーシャ。ガネーシャの大好物はモーダカ。 モーダカは米粉の生地にココナッツの餡を包んで蒸したもの。 …よく伝わったねえ。
餢飳は、奈良にもあってお供えに使ったりぶと饅頭や火打焼とアレンジされているとお友達に教えていただきました!
賞味期限まだまだあるので、うちのご兄弟にお供えしときます。
もひとつ、黄檗。
これは京都駅で購入。百万遍かぎやさんのお菓子で、粟羊羹にきな粉と黒蜜をかけていただく唐菓子由来のお菓子。
写真取る前に食べてしまったので、かろうじて残ったひとかけらをお供えしましょうか。
Tumblr media
貝葉書院
烏枢沙摩明王御姿(木版)いただきました。
Tumblr media
一面八臂、右手刀、金剛杵、印、羂索、左手打車棒、短剣?環?、印、弓矢。 臂釧(二の腕の飾り)、腕釧(腕輪)、瓔珞(首飾り)。多分ヘアバンドしてるけど前も横も後ろ髪も逆立ってる。 なんというかこれ木版ですよ。トレスする気にすらならない細かい線を彫って作ってるんですよ…職人…
他に、九重御守という小さい巻物が有りまして。 真言と仏様が9mに渡って刷られたものをきっちり巻いてありまして、大ピンチの折には解いて真言を唱えるとよいとされる、最強の御守なのです。 …冒頭が烏枢沙摩明王なんですよ。 別にピンチじゃないときに解いて資料として見るのはありなんだろうかと、まだ買えもしないのにもだえております。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「清浄歓喜団はモーダカ」 「それはもう昔からみんな知っててお供えしてくれるんだよ」  手の上で転がして遊んでいるスカンダから、ガネーシャが清浄歓喜団を取り上げようとはするのだが、神速の軍神スカンダの動きについていけるわけもなく。 「食べ物で遊ばない」 「お兄さんとこの日本オリジナルのシンボルが巾着なのはこれのせいかね」  うーんとガネーシャは考え込み、無関係のように動いた鼻が清浄歓喜団をスカンダから取り上げてスムーズに口に運ぶ。  ばきばきといい音を立てて食べてしまった後、神妙にスカンダを見た。 「僕が大根好きで巾着がシンボルになったことについては、はっきりした意味がなくはないのだけど君には理解できないから教えない」 「お兄さんは自分がちょっと頭いいと思って俺のことばかにする」  頭じゃないんだよねーセクシーなお話なんだよねーとガネーシャは口に出さずにスカンダをなだめておく。  強く早く美しい兄弟は永遠の少年、父の語るリンガの話も多分わかってない。  なだめられつつスカンダは、もう一つのお菓子黄檗を、盛大にきな粉を散らかしながら口にする。 「子供か」 「羊羹ってハルワだよね」 「煮凝り経由らしいから、違うんじゃない?」 「牛乳とギー抜いて代わりに寒天で固めたハルワ」 「スパイスも入ってないからほぼ全部違うよ」 「ていうか、羊羹にシナモンとかカルダモンいけると思う。入れるべき」  インドでは軍神のスカンダだが日本まできたらいつの間にか庫裏の守護神、台所の神である。  自分で食べたいものくらいさっさと自分で作る。  皿に残ったきな粉を一気飲みしてむせて、じゃーねー、と、スカンダは行ってしまった。  そんなに時間もかけずに、スパイス効かせた謎羊羹とか謎カレーとか持ってくるのだろう。いつものことだ。
1 note · View note
shimuran · 2 years
Photo
Tumblr media
#唐菓子 と書いて「とうくだもの」と読む。これは八種唐菓子のうちの #清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)。奈良時代に遣唐使が仏教と共に日本に伝えたんだそうで #日本最古のお菓子 とか。by ウィキぺディア。「緑豆、米の粉、蒸し餅、ケシ、乾燥レンゲなどを練ってゆでたもの。団喜(だんき)とも呼ぶ。現存する清浄歓喜団は、小麦粉の生地で小豆餡を茶巾状に包み胡麻油で揚げたものとなっている。日本最古の菓子。元はインドの菓子「モーダカ」」 https://www.instagram.com/p/Cf1XywtPqkE/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes
blue-belta · 3 years
Photo
Tumblr media
私は毎月「Belta通信」というお便りを発行しています。 毎年テーマを決めてイラストを描いていて、2021年のテーマは「文様」でした。 これは #橘 。 #橘文様 はとってもかわいらしくて大好き。 ついついたくさん描いちゃいました。 橘文様といえば、 #石清水八幡宮 の御神酒。 橘文様だけでなく、 #青海波 も使われていますね。 そして #清浄歓喜団 の亀屋清永 さんの包装紙も橘。 清浄歓喜団は、 #和菓子 乃歴史を語る上で、とても重要で、ずっと食べてみたかったもの。 2018年に #京都に行ったときやっと手に入れることができました(2枚目) さて、今年のBelta通信のテーマは和菓子。 いっぱい描かなくちゃ。 #art #coloredpencil #drawing #wagashi #japan #色鉛筆 #fabercastell #polychromos #ファーバーカステル #ポリクロモス #絵を描く暮らし #1日1絵 #イラストグラム https://www.instagram.com/p/CZUNBMIJq2I/?utm_medium=tumblr
1 note · View note
kshogaki · 7 years
Photo
Tumblr media
お菓子は#清浄歓喜団 7種の香が練りこまれています。 #星窓茶道 #茶学三十三星 #かほりとともに #香道 #御家流 #茶道 #東京 #tokyo #日本 #japan
1 note · View note
2ttf · 12 years
Text
iFontMaker - Supported Glyphs
Latin//Alphabet// ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789 !"“”#$%&'‘’()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ Latin//Accent// ¡¢£€¤¥¦§¨©ª«¬®¯°±²³´µ¶·¸¹º»¼½¾¿ÀÁÂÃÄÅÆÇÈÉÊËÌÍÎÏÐÑÒÓÔÕÖ×ØÙÚÛÜÝÞßàáâãäåæçèéêëìíîïðñòóôõö÷øùúûüýþÿ Latin//Extension 1// ĀāĂ㥹ĆćĈĉĊċČčĎďĐđĒēĔĕĖėĘęĚěĜĝĞğĠġĢģĤĥĦħĨĩĪīĬĭĮįİıIJijĴĵĶķĸĹĺĻļĽľĿŀŁłŃńŅņŇňʼnŊŋŌōŎŏŐőŒœŔŕŖŗŘřŚśŜŝŞşŠšŢţŤťŦŧŨũŪūŬŭŮůŰűŲųŴŵŶŷŸŹźŻżŽžſfffiflffifflſtst Latin//Extension 2// ƀƁƂƃƄƅƆƇƈƉƊƋƌƍƎƏƐƑƒƓƔƕƖƗƘƙƚƛƜƝƞƟƠơ��ƣƤƥƦƧƨƩƪƫƬƭƮƯưƱƲƳƴƵƶƷƸƹƺƻƼƽƾƿǀǁǂǃDŽDždžLJLjljNJNjnjǍǎǏǐǑǒǓǔǕǖǗǘǙǚǛǜǝǞǟǠǡǢǣǤǥǦǧǨǩǪǫǬǭǮǯǰDZDzdzǴǵǶǷǸǹǺǻǼǽǾǿ Symbols//Web// –—‚„†‡‰‹›•…′″‾⁄℘ℑℜ™ℵ←↑→↓↔↵⇐⇑⇒⇓⇔∀∂∃∅∇∈∉∋∏∑−∗√∝∞∠∧∨∩∪∫∴∼≅≈≠≡≤≥⊂⊃⊄⊆⊇⊕⊗⊥⋅⌈⌉⌊⌋〈〉◊♠♣♥♦ Symbols//Dingbat// ✁✂✃✄✆✇✈✉✌✍✎✏✐✑✒✓✔✕✖✗✘✙✚✛✜✝✞✟✠✡✢✣✤✥✦✧✩✪✫✬✭✮✯✰✱✲✳✴✵✶✷✸✹✺✻✼✽✾✿❀❁❂❃❄❅❆❇❈❉❊❋❍❏❐❑❒❖❘❙❚❛❜❝❞❡❢❣❤❥❦❧❨❩❪❫❬❭❮❯❰❱❲❳❴❵❶❷❸❹❺❻❼❽❾❿➀➁➂➃➄➅➆➇➈➉➊➋➌➍➎➏➐➑➒➓➔➘➙➚➛➜➝➞➟➠➡➢➣➤➥➦➧➨➩➪➫➬➭➮➯➱➲➳➴➵➶➷➸➹➺➻➼➽➾ Japanese//かな// あいうえおかがきぎくぐけげこごさざしじすずせぜそぞただちぢつづてでとどなにぬねのはばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみむめもやゆよらりるれろわゐゑをんぁぃぅぇぉっゃゅょゎゔ゛゜ゝゞアイウエオカガキギクグケゲコゴサザシジスズセゼソゾタダチヂツヅテデトドナニヌネノハバパヒビピフブプヘベペホボポマミムメモヤユヨラリルレロワヰヱヲンァィゥェォッャュョヮヴヵヶヷヸヹヺヽヾ Japanese//小学一年// 一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見五口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六 Japanese//小学二年// 引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間丸岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話 Japanese//小学三年// 悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷開界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和 Japanese//小学四年// 愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害街各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録 Japanese//小学五〜六年// 圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀快解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看簡危机貴揮疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論 Japanese//中学// 亜哀挨曖扱宛嵐依威為畏尉萎偉椅彙違維慰緯壱逸芋咽姻淫陰隠韻唄鬱畝浦詠影鋭疫悦越謁閲炎怨宴援煙猿鉛縁艶汚凹押旺欧殴翁奥憶臆虞乙俺卸穏佳苛架華菓渦嫁暇禍靴寡箇稼蚊牙瓦雅餓介戒怪拐悔皆塊楷潰壊懐諧劾崖涯慨蓋該概骸垣柿核殻郭較隔獲嚇穫岳顎掛括喝渇葛滑褐轄且釜鎌刈甘汗缶肝冠陥乾勘患貫喚堪換敢棺款閑勧寛歓監緩憾還環韓艦鑑含玩頑企伎忌奇祈軌既飢鬼亀幾棋棄毀畿輝騎宜偽欺儀戯擬犠菊吉喫詰却脚虐及丘朽臼糾嗅窮巨拒拠虚距御凶叫狂享況峡挟狭恐恭脅矯響驚仰暁凝巾斤菌琴僅緊錦謹襟吟駆惧愚偶遇隅串屈掘窟繰勲薫刑茎契恵啓掲渓蛍傾携継詣慶憬稽憩鶏迎鯨隙撃桁傑肩倹兼剣拳軒圏堅嫌献遣賢謙鍵繭顕懸幻玄弦舷股虎孤弧枯雇誇鼓錮顧互呉娯悟碁勾孔巧甲江坑抗攻更拘肯侯恒洪荒郊貢控梗喉慌硬絞項溝綱酵稿衡購乞拷剛傲豪克酷獄駒込頃昆恨婚痕紺魂墾懇沙唆詐鎖挫采砕宰栽彩斎債催塞歳載剤削柵索酢搾錯咲刹拶撮擦桟惨傘斬暫旨伺刺祉肢施恣脂紫嗣雌摯賜諮侍慈餌璽軸叱疾執湿嫉漆芝赦斜煮遮邪蛇酌釈爵寂朱狩殊珠腫趣寿呪需儒囚舟秀臭袖羞愁酬醜蹴襲汁充柔渋銃獣叔淑粛塾俊瞬旬巡盾准殉循潤遵庶緒如叙徐升召匠床抄肖尚昇沼宵症祥称渉紹訟掌晶焦硝粧詔奨詳彰憧衝償礁鐘丈冗浄剰畳壌嬢錠譲醸拭殖飾触嘱辱尻伸芯辛侵津唇娠振浸紳診寝慎審震薪刃尽迅甚陣尋腎須吹炊帥粋衰酔遂睡穂随髄枢崇据杉裾瀬是姓征斉牲凄逝婿誓請醒斥析脊隻惜戚跡籍拙窃摂仙占扇栓旋煎羨腺詮践箋潜遷薦繊鮮禅漸膳繕狙阻租措粗疎訴塑遡礎双壮荘捜挿桑掃曹曽爽喪痩葬僧遭槽踪燥霜騒藻憎贈即促捉俗賊遜汰妥唾堕惰駄耐怠胎泰堆袋逮替滞戴滝択沢卓拓託濯諾濁但脱奪棚誰丹旦胆淡嘆端綻鍛弾壇恥致遅痴稚緻畜逐蓄秩窒嫡抽衷酎鋳駐弔挑彫眺釣貼超跳徴嘲澄聴懲勅捗沈珍朕陳鎮椎墜塚漬坪爪鶴呈廷抵邸亭貞帝訂逓偵堤艇締諦泥摘滴溺迭哲徹撤添塡殿斗吐妬途渡塗賭奴怒到逃倒凍唐桃透悼盗陶塔搭棟痘筒稲踏謄藤闘騰洞胴瞳峠匿督篤凸突屯豚頓貪鈍曇丼那謎鍋軟尼弐匂虹尿妊忍寧捻粘悩濃把覇婆罵杯排廃輩培陪媒賠伯拍泊迫剝舶薄漠縛爆箸肌鉢髪伐抜罰閥氾帆汎伴畔般販斑搬煩頒範繁藩蛮盤妃彼披卑疲被扉碑罷避尾眉微膝肘匹泌姫漂苗描猫浜賓頻敏瓶扶怖附訃赴浮符普腐敷膚賦譜侮舞封伏幅覆払沸紛雰噴墳憤丙併柄塀幣弊蔽餅壁璧癖蔑偏遍哺捕舗募慕簿芳邦奉抱泡胞俸倣峰砲崩蜂飽褒縫乏忙坊妨房肪某冒剖紡傍帽貌膨謀頰朴睦僕墨撲没勃堀奔翻凡盆麻摩磨魔昧埋膜枕又抹慢漫魅岬蜜妙眠矛霧娘冥銘滅免麺茂妄盲耗猛網黙紋冶弥厄躍闇喩愉諭癒唯幽悠湧猶裕雄誘憂融与誉妖庸揚揺溶腰瘍踊窯擁謡抑沃翼拉裸羅雷頼絡酪辣濫藍欄吏痢履璃離慄柳竜粒隆硫侶虜慮了涼猟陵僚寮療瞭糧厘倫隣瑠涙累塁励戻鈴零霊隷齢麗暦���烈裂恋廉錬呂炉賂露弄郎浪廊楼漏籠麓賄脇惑枠湾腕 Japanese//記号//  ・ー~、。〃〄々〆〇〈〉《》「」『』【】〒〓〔〕〖〗〘〙〜〝〞〟〠〡〢〣〤〥〦〧〨〩〰〳〴〵〶 Greek & Coptic//Standard// ʹ͵ͺͻͼͽ;΄΅Ά·ΈΉΊΌΎΏΐΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩΪΫάέήίΰαβγδεζηθικλμνξοπρςστυφχψωϊϋόύώϐϑϒϓϔϕϖϚϜϞϠϢϣϤϥϦϧϨϩϪϫϬϭϮϯϰϱϲϳϴϵ϶ϷϸϹϺϻϼϽϾϿ Cyrillic//Standard// ЀЁЂЃЄЅІЇЈЉЊЋЌЍЎЏАБВГДЕЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯабвгдежзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюяѐёђѓєѕіїјљњћќѝўџѢѣѤѥѦѧѨѩѪѫѬѭѰѱѲѳѴѵѶѷѸѹҌҍҐґҒғҖҗҘҙҚқҜҝҠҡҢңҤҥҪҫҬҭҮүҰұҲҳҴҵҶҷҸҹҺһҼҽҾҿӀӁӂӇӈӏӐӑӒӓӔӕӖӗӘәӚӛӜӝӞӟӠӡӢӣӤӥӦӧӨөӪӫӬӭӮӯӰӱӲӳӴӵӶӷӸӹӾӿ Thai//Standard// กขฃคฅฆงจฉชซฌญฎฏฐฑฒณดตถทธนบปผฝพฟภมยรฤลฦวศษสหฬอฮฯะัาำิีึืฺุู฿เแโใไๅๆ็่้๊๋์ํ๎๏๐๑๒๓๔๕๖๗๘๙๚๛
see also How to Edit a Glyph that is not listed on iFontMaker
6 notes · View notes
kouca · 3 years
Text
今日は久しぶりの和菓子教室でした。
今年の研究会は和菓子のルーツを紐解く座学もありました。
座学を聞いていると、お米を食べ始めたのは…というより、お米という物を何処でどのように見つけたのかとても気になりました。
食べ物全般にそうですが、何故それを食べ始めたのか、危険を冒してでも口にした昔の人を称賛したい気持ちでいっぱいです。
話はそれましたが、今回はお米のお話だったのでお赤飯を習ってきました。
蒸したお赤飯はとても美味しくて家でも作ってみたいです。
その他に、遣唐使が伝えた昔ながらの清浄歓喜団というお菓子が今でも残っており、そちらを頂きました。
7つの香が入っていて、ごま油とお香で香り高いお菓子でした。
また次回も楽しみです。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
0 notes
vegehana-food · 3 years
Photo
Tumblr media
✿ 清浄歓喜団 (せいじょうかんきだん) ・奈良時代に伝わった唐菓子の一種「団喜」です。略して「お団」と呼ばれています。 数多い京菓子の中で、千年の昔の姿そのままに、今なお保存されているものの一つで、この「清浄歓喜団」なしに和菓子の歴史を語ることはできません。 ・「清め」の意味を持つ7種類のお香を練り込んだ「こし餡」を、米粉と小麦粉で作った生地で金袋型に包み、八葉の蓮華を表す八つの結びで閉じて、上質な胡麻油で揚げてあります。
5 notes · View notes
kachoushi · 2 years
Text
各地句会報
花鳥誌 令和4年9月号
Tumblr media
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和4年6月2日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
愛猫の裏声しきり猫の恋 喜代子 吾が枕かすかに匂ふ梅雨の夜 都 忘られぬ都忘れの名も色も 同 君待ちていつもの位置に置く円座 同 夏至の日の夕日急がず海に落つ 同 雨上る藍より青き四葩かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
老頭児の浜灼けさらし雲の峰 順子 サンドレスのボタン外して眠りをり 和子 又ひとつ汽笛と薔薇の香を混ぜて 三郎 海風に揺れて売らるるあつぱつぱ 光子 夏暖炉婦人の長き留守を待つ 慶月 又違ふ汐風と薔薇の香りと 三郎 もう薔薇は厭きたと銀髪の女 千種 開港の跡ことごとく薔薇として 同 ロザリオを石のクルスに掛くる夏 炳子
岡田順子選 特選句
枇杷のなるフランス軍の駐屯地 きみよ 又ひとつ汽笛と薔薇の香を混ぜて 三郎 丸窓を過ぎるマダムの夏帽子 眞理子 乳母車より乗り出してあぢさゐへ 光子 十字架と昼を沈めて夏の蝶 和子 麦秋の港から来る貨物船 いづみ 海風を拾ひ歩きの夏帽子 はるか 開港の跡ことごとく薔薇として 千種 潮の香も薔薇の香もある司祭館 炳子 客死せりそよぐバナナの葉の下に いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
鯉幟降ろされ空は日常に 佐代子 久々に人の気配や四葩咲く 益恵 漁期終り蜑六月の浜に立つ すみ子 青嵐一往復に果つ鉄路 益恵 若きらは羽化登仙に夏の町 悦子 骨酒となりて香の立つ岩魚かな 宇太郎 沼に立つ青鷺衛士の貌をして 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
梅雨蝶の低くころがるやうに飛び 秋尚 十薬の花の展ごり年尾句碑 美枝子 天辺から影の崩るる栗の花 秋尚 紫陽花や湿りを帯びし杖の音 三無 やとの風静かに流る菖蒲園 瑞枝 梅雨曇陽子の墓所に赤き供花 亜栄子 河鹿鳴く信濃の里の蒼き夜 美枝子 錆色に形とどめて朴の花 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
太陽の金色に燃え麦の秋 中山昭子 夏潮の深き浅きに海女の息 世詩明 麦秋や金の波打つ十町歩 英美子 耳すませ月下美人のひらく音 同 夏燕影を落とさぬ速さかな みす枝 神楽笛青田の波を操りて 時江 ひとところ湧くがごとくに蛍舞ふ 信子 気が付けば妻は近くに蛍の夜 三四郎 田植済み一村深き寝息かな みす枝 句友逝き麦秋の野の遺さるる 中山昭子 刻刻と力漲る植田かな みす枝 水現れて二つに割れて女滝かな さよ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
路地裏に古書店短夜のデジャヴ 登美子 十薬の花を巡りて隣家かな 紀子 赤い服着て子らの行く夏の森 あけみ 通院の道すがらとは薔薇に眼を 令子 薔薇園のアーチを出れば此岸なり 登美子 薔薇の園老い就く母を飲み込むる 同 薔薇園へ行きしアーチを潜りきし 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月15日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
夜には夜の風の匂ひや遠蛙 雪 はつきりと蛙となりし声に啼く 同 庭下駄に僅かな湿り梅雨の宿 千代子 時鳥雄島の森を鳴き交し 同 十字架の見えつづく道薔薇咲ける 令子 ジューンブライドも年かさね老いてゆく 同 藍深き防具の少年青嵐 笑子 寺の蟻行き着く先は経机 泰俊 放課後の曲は窓より万緑へ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
涼しさを木々が集めてゐる故山 かづを 日本海梅雨てふ黙のありにけり 同 靴脱ぎに僧の下駄ある走り梅雨 たいし 能面の深さ秘めたる梅雨の宿 同 涼しさは江戸の名残りの箱階段 千代子 観音は金色にして梅雨の中 和髙畑子 剣持ちと神の使ひの伊勢神楽 やす香 白きものばかり干されて夏に入る 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月17日 さきたま花鳥句会
片削ぎの武甲の嶺や夏霞 月惑 菖蒲田や八ッ橋傘を除け合ひて 一馬 五月雨や氷川の杜を浄めける 八草 ほむら立つ大地哀しき麦の秋 裕章 白絣母の遺品の鯨尺 とし江 白蓮と言へどほのかに紅を乗せ ふじ穂 水匂ふ闇をひきずり蛍狩 康子 水に映ゆ早苗見下ろす浅間山 恵美子 赤き薔薇ノスタルジーと名のありき ミトミ
………………………………………………………………
令和4年6月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
青蔦に窓を狭めて駐在所 斉 頂上に遺跡眠らせ夏木立 慶月 あどけなく谷戸の早苗のそよぎをり 幸風 悠然と闇ゆるがせて黒揚羽 軽象 古の山気を纏ひ黒揚羽 炳子 蟻行くや弥生時代と同じ道 佑天 釣鐘を五つぶら下げ茎傾ぐ 白陶 木下闇鎮もり眠る木霊達 眞理子 くるぶしを立ち上りくる草いきれ 千種 乗り換へし草のさ揺れやかたつむり 同
栗林圭魚選 特選句
蜘蛛の囲や無防備なりし腹見せて 亜栄子 十薬や森の􄼱間を埋め尽し 同 雨後の朝でで虫のそり弛むかな 同 しやぼん玉子等の高さに風集め 同 塗り残したるが気掛り半夏生 秋尚 緑陰に尺八びやうと流れをり 佑天 朝方の雨も上りて破れ傘 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月20日 萩花鳥句会
ホトトギス啼きし裏山雨後の夜 祐子 夢うつつ公金一獲明易し 健雄 ��通しの仕事となりし辣韮漬け 恒雄 梅雨寒や足元摩るひと夜かな ゆかり 坂道を蹴上がり来るや青嵐 陽子 地下足袋で踏んばる竿に鮎跳ねる 美恵子
………………………………………………………………
令和4年6月25日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
大緑蔭佇む人も青みたり 三無 公園の何処を歩すも涼風に 怜 雛鳥の如く口開けかき氷 史空 半夏生あふれて白き風光り ます江 見送りは紫陽花揺れる線路傍 エイ子 日に向かひ一途に咲くや苔の花 貴薫 緑陰や木々のざわめき鳥語落つ エイ子 紫陽花に圧倒されてしやがみても 和魚 一歩ごと紫陽花の色変りゆく ことこ 梅雨晴れや台地の風の心地良き エイ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
神池は母なる海へ蜻蛉生る 慶月 炎天へ神の鳩にはなれずして 順子 雅楽笛浮遊してゐる風死せり いづみ ぬつと黒く太く鳥居が茂より 和子 灼くる杜かの海鳴りのはるかより はるか 籐寝椅子かつては海の見えし部屋 要 短夜の狛犬の見た海の夢 いづみ 玉砕はこんな日かとも油照 慶月
岡田順子選 特選句
濠ひとつ蓮の樹海となりしかな 俊樹 弟も妹も亡く合歓の風 梓渕 ぬつと黒く太く鳥居が茂より 和子 枇杷落ちて錆びゐるままの男子校 要 短夜の狛犬の見た海の夢 いづみ 海千山千の漢汗ぬぐふ 政江 神池は母なる海へ蜻蛉生る 慶月
栗林圭魚選 特選句
アッパッパ気怠い午後の瞼なる 政江 灼くる杜かの海鳴りのはるかより はるか 白鯨のやうな雲ゆく日の盛り 順子 黒揚羽気怠き昼の残りけり 炳子 迷ひ出し土偶めきたるサングラス 順子 神池の石灼け鳩の足赤く 要 海千山千の漢汗ぬぐふ 政江 鮮らけく小雨に浮ぶ濃紫陽花 幸風
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月31日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
文机に古き艶書や多佳子の忌 一涓 江戸見遣る梅雨入も漂と佐内像 同 還俗の一人となりてサングラス 同 笠深く垂れて編笠百合となる 雪 芍薬の花の何処かにいつも蟻 同 昔から好きに生きてる単帯 昭上嶋子 蛍の灯恋の暗号送りをり みす枝 口閉ぢしままの狛犬苔の花 たゞし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
暁に鳴るは鉄砲百合の花 成子 花楝仏心遠くけぶらせて 久美子 紙飛行機飛んで戻らぬ夏の海 ひとみ 少女らの腿でわけ入る青山河 佐和 海酸漿鳴らす少女の私へと ひとみ 白玉や雨の過ぎたる城下町 喜和 指鳴らす彼は嫌ひで空梅雨で 由紀子 乾坤の弾みさながら雨蛙 朝子 あめんぼの踏むは魔法の水ならん 睦古賀子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
団子虫ころりころりと梅雨に入る 雪 此の辺りかつて洗ひ場初蛍 同 九頭竜の瀬に囮鮎てふ哀れ 清女 草や木も梅雨の暗雲塗りこめし 希 葭切の物申すかに急かしをり 笑
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
himiizutsu · 5 years
Photo
Tumblr media
6月27日の誕生花・誕生石・誕生色・花言葉・宝石言葉・色言葉 6/27 #誕生花 #花言葉 トケイソウ(時計草・パッションフルーツ)・聖なる愛、聖なる力、信じる心、隠しもった情熱、熱情、奇抜、 信心 ホタルブクロ(蛍袋)・感謝の気持ち、愛らしさ、忠実、正義、貞節、誠実、熱心にやり遂げる、忠誠を尽くす 心 バーベナ(美女桜)・団結、家族愛、家族との融和、家族の団らん、家族の和合、魅了する、魔力、忍耐、勤勉、柔和 アカンサス・芸術、技巧、美を好む、芸術の心、美術、巧みさ、離れない結び目、友情、不死 びわ・密かな告白温和治癒あなたに打ち明ける密かな告白 アガパンサス・誠実な愛、恋の季節、恋の便り、恋の訪れ、愛しい人、優しい気持ち、知的な装い、実直 カラー(カイウ)・清浄、清純、素敵な美しさ、乙女のしとやかさ、乙女の清らかさ、夢のような恋、夢のように美しい、愛情、熱意、壮大な美、凛とした美しさ、歓喜、熱血、壮麗 ローダンセ・光輝、飛翔、永遠の愛、終わりのない友情、情に厚い、温順 メランポジウム・元気あなたはかわいい小さな親切 #誕生石 マルチカラートルマリン・多彩な魅力 #守護石 レモンクリソプレーズ・新しい視点 石テーマ=遊び心を大切にする #誕生色 ローズピンク・外向的、希望 パーソナリティ= 周囲の人を激励し、チャンスを与える情熱家 叢雲を吹き飛ばす風のように、勇ましい笑顔が輝く一日を! #宝石言葉 #石言葉 #色言葉 #今日の花 #誕生日おめでとう #ガーデニング #フラワーセラピー #花好きな人と繋がりたい #花好き #花の写真 #私の花の写真 #花の写真館 #花が好き #花のある生活 #花のある暮らし https://www.instagram.com/p/BzMMx5RJelZ/?igshid=15c0ltzqtp1r7
0 notes
blue-belta · 7 years
Photo
Tumblr media
2月の #京都旅行 のお土産は、 #亀屋清永 の #清浄歓喜団 。 #和菓子 の歴史を語るには外せない重要なお菓子です。 #唐菓子 の1つで、日本にお菓子が入ってきたときの形を彷彿させるお菓子なのです。 奈良時代には、柿、あまずら、カンゾウなどで甘みをつけ、香料を加えたものを皮でくるみ、油で揚げていたそう。 江戸時代から、甘みはこしあんになったとのことです。 和菓子も元々は大陸から伝えられたもので、やがて日本の風土に合うよう変化し、今の形になりました。 これから、ゆっくり味わっていただきます。 とっても硬いので気をつけなくちゃ。 #art #coloredpencil #travelersnotebook #japan #japanesefood #wagashi #kyoto #seijoukankidan #brushcalligraphy #色鉛筆 #トラベラーズノート #ブラッシュカリグラフィー #京都土産 #絵を描く暮らし
5 notes · View notes
cosmodiacom · 5 years
Text
■コスモディアドットコム!!(cosmodia.com)January 24, 2020 at 09:07AM
京都府の和菓子で 「亀屋清永」 「清浄歓喜団」 「お香」を練りこんだこし餡が 独特の香りでとても美味しく 胡麻油で揚げてあるので 更に香り豊かです😆 しかしこの香りの強さは 間違いなく好みが分かれますね 一度温め直すとより美味しいです👍 京都へ旅行の際は 是非是非、食べてみてください☺️ pic.twitter.com/N6hk2xPF99
— さはらのグルメ (@Sahara_Gourmet) January 23, 2020
from Twitter https://twitter.com/cosmodiacom
0 notes
lostsidech · 6 years
Text
 その日、罪浄庵を辞すときの会話が、春にひとつの心象を与えた。
「誉様がきらいですか」
 帰り道の廊下を進みながら、とらが春に向かってそう訊いた。それが皮切りだった。  春は来たときのようにはすぐには言い返せなくて無言でとらの横顔を見つめた。そんな話をするつもりで来たのではないのに。 「嫌いに決まってる」  小声で答えるととらは薄い息をついて罪浄庵の入り口の扉を開けた。初夏の光が膨らみ、湿った空気がふわりと春の足元に吹き込んだ。 「私からも、ひとことだけ言いましょう。誉様について」 「何故、わたしに?」 「私たちは、あのひとが好きだから」  まるでとらは、「私」ではなく「私たち」という一つの集合体があるかのように言葉を響かせた。その集合意識が誉を好いているようにそう言った。  好きなひとを、勘違いされたままで終わらせたくないから。  春はその強い意志に自然と足を止めて敷居のもとで振り仰いだ。とらは表の光を浴びていた。 「あのひとは、非業なのです。血を背負い、宿命を背負い、だからこそ、そこから背を向けることができない。目を背けるにはやさしすぎた。この意味は、あなたにはわからないでしょう。わからなくてもいい。ただ、言わずにはおれない。あのひとは逃げないためにこの庵を建てた。己を罪浄の役と定めた。それを、知って」  あなたは神奈の巫女だから。とらは小声でそれを付け足した。春は薄暗い僧庵から外の光がまぶしすぎてくらくらした。神奈の巫女は誉のことを識らなければならないのだろうか。 「わからない……」  想像できない。血を背負うことがやさしいとはどういうことなのだ。それが、なぜ彼女たちにはわかるのだ。とらの語りは抽象的だ。もっと罪浄庵のことを詳しく教えてくれないと根拠も掴めない。けれど、とらは、春に聞かせたいというより、己のために話しているように思われた。理解させることより、言葉を発することのほうが、彼女にとっては意味があるのかもしれない。  とらは罪浄庵の薄陰の中に残っていた。敷居を挟んで光と影が少女たちを隔てた。  そうして、理解されなくてもまだ、語る。 「あなたが、人を殺めたとして」  罪浄庵の女が、急に、涼やかな声で言った。  あやめた、という言葉が氷の粒のようにぽとんと落ちた。それは仮定だと知りながら、春の胸に波紋を寄せた。  とらの問いかけはこうだった。 「殺めた後、神仏に悔いて、心をあらため、清く正しく生きていくことはできますか」 「人を、殺したの?」 「私はできません」  とらは湖面のように凪いでいる。春の問いに答えたのではなく、春の言葉を無視して自分の話のほうを繋げたらしかった。殺したというのが誰の話なのか、それともほんとうに仮定の話でしかないのか、春は判断にあぐねた。  無意識に思い出していた。人を殺めたと自分で言った女。  団栗橋ですれ違った宿女だ……罪浄庵を指し示し、高瀬川に流されたいと呟いた彼女。ここにいる少女たちは、もしかして同じなのか。確かあの女の人は、心中を損なったと言った。静かなとらも無邪気なせみも、到底愛をもって人を殺したようには見えないが。  春の黙るままに、とらは喋る。 「いつか悔いは古び、人は欲を蘇らせる。出家し、世を断ち、清貧を唱えても、風化はおなじ」  とらの瞳の奥に何があるのか、春には読み取れない。ただ、その深層にはちろちろと燃える怒りのようなものがあるような気がした。とら自身のことを何か思い出しているのかもしれないし、もっと別の誰かに思いを寄せて言っているのかもしれない。  怒りではないのか。生命の炎、欲、のようにも見える。それなら、言うなれば……罪?  罪浄庵の女は、呟く。 「この世は燃える家」  法華の教えだ。火宅と通称する釈迦の説法で、火事になった家に気づかずにその中で遊んでいる子どもを誘い出して救う一節。 「生きるだけで無限の罪とくるしみに囚われている現世(うつしよ)で、人はその怖ろしさを忘れて生きている。誰もが燃える家に住んでいるのに、出ていくことをしないのです。己がいずれ焼け死ぬことも知らないから。誉様はそんな真理に気づいた。���づけた、稀有の人なのです。気づいて、だから恐れた。鈍感になることを恐れた。火宅を忘れ、この世の遊興に、無自覚に塗れてしまうことを恐れた。  あのひとも人です。誰よりも。自らも人の罪を持つ、という自認があるからこそ、進んで人の罪に己を浸したのだとわたしたちは思います。最も業深い場に身を晒して。  それがここです。それが高瀬川」  とらの背筋がぴんと伸びていた。 「それが、私たちです」  その言葉を最後に、扉が閉じた。  春は降り注ぐ初夏の陽光の中に佇みながら、いつまでもその扉を見つめていた。  ひとつを知ると同じようにものを見られなくなる。春は漠然とそう思った。意味が理解できなくても、とらが抱いている悲哀、あるいは愛のようなものは、おぼろに春にも未知のものとして感じ取れる。  来るときには敵愾心を掻き立て、制圧するべき城に見えた僧庵が、その重々しさと闇はそのままに、世界の底に空いた穴のように見える。  知ることは劇薬だ。良いと悪いは別にして。その穴に自分を投げ出して納得してしまったら、もうもとの春には帰ってこられないような気がする。  なつめのことも、と春は思った。  何も知らずに恋していた頃のほうが、きっと春は素直に彼のことが好きだった。  今は、何だろう。その秘匿のうらを垣間見はじめた春がいま、なつめに対して抱いている、この気持ちはなんだ。  守らねばならず、闘わねばならず、超えねばならない、ひと。  春はおぼろにその身で知りつつあった。知ることは劇薬。あるいは激毒――そして、一度踏み込み始めてしまった知は、踏み込んだ者の足を逃さない。  春は罪浄庵の扉を見据えて、ひとつの決心をかためた。
×
「なつめさん」  粉屋に戻る前に、昨日と同じように大人びた装いに替えたのは春の意地だった。  引き戸を開けていちばんに声を張り上げた。全員の瞳が振り向いた。なつめと翳島、冬子、いつもの面々。が揃っているだけではなかった。無数の低い場所にある顔がこちらを見ている。  粉屋は授業中だった。麻地の着物を着た子どもたちが思い思いの教科書を広げていて、なつめが貰い物の簡素な黒板に向かって講師をしているのだ。  かちゃかちゃと子どもたちが身じろぎして授業の邪魔者にまるい眼を投げた。拒絶とも興味ともつかない。どちらでもないのだろう。その空気を無視して、春は己の発言を貫いた。 「話があります」  なつめはぽかんとしていた。チョークの粉がぱらぱらとその指から落ち、はしばみ色の瞳が当惑の表情を載せて春を見やる。 「……今?」 「はい。今、すぐに」  春は断定した。教室の横と後ろにそれぞれ座っていた翳島と冬子がお互いに伺うような視線を投げあった。春に何かあったのかどうか相手に訊き合う動作だ。しかし二人とも何も言わない。  なつめが一人でまごまごして助太刀を求める視線を粉屋の教室に走らせた。 「ええと、ぼくは今、急ぎでないなら等号方程式の仕組みについて生徒に教えているところなんだけどな」 「わたしが言うことはみな、急ぎの用ではないと思うのですか?」  春は喧嘩を売る口調で言った。子どもたちがざわっと空気を読んだ効果音を立てた。なつめがぴたりと動きを止めた。 「春」  どうしたの、君がそんなことを言うなんて、という顔だった。春がいつでもなつめの言葉に目を輝かせて、頷いて聞いていることを疑ってこなかった顔だ。  それが春にはもう、笑えてしまうくらいもどかしく見える。  あなたはまだそこにいるの。そうなのでしょうね、きっとあなたの時間ではわたしがここから逃げ出した昨日から、些細な一日しか経っていないから。わたしはあなたに挑むことを決めたの。あなたがわたしを従えて、ずっと下の目線で見ているという事実に挑むと決めたのよ。 「ふたりで話せないと言うのなら、今ここで、わたしはすべてを言います」  すうっと息を吸って、胸を膨らませた。翳島と冬子が経過を観察するように黙って見ていた。何を言おうとしているのか知らないはずのなつめは目に見えて慌てた。「わーっ」取り落とすようにチョークを置いて両手を差し出す。「待って、待って」  ここで翳島が何の流れを汲んだのか壁に預けていた背中を起こして発言した。 「なつめ、外すなら俺が代わるぜ」  援軍だ。春は内心で活気づいて翳島に拍手を送った。なつめは色素の薄い頬をほんのり赤く染めていた。不意打ちに弱いのだ。 「ああー、翳島、それがいいかもしれない。冬さんも……任せていいかな」  根負けしたようになつめがちらりとこちらを見る。 「春、書斎でいい?」  してやった、と春は思う。最初の勝負はまず、春の先手一勝で持ち越しだ。なつめを同じ舞台に引きずり出すことに成功した。今になって、微笑ましいくらい昨日までの自分を無知に感じる。なつめが自分のことを助手と言ってくれたことを根拠にずっと、子ども扱いはされていないとどこかで信じ切っていたのだ。 「いいですよ。なつめさん、二人で行きましょう」  ふたりで。これはわたしとあなたのお話だ。子どもたちの正面を突っ切って、粉屋の奥へ歩いていく。途上でなつめが降りたばかりの教卓を踏んだ。教卓に乗った目線で後ろの翳島と冬子を一緒に見やる。  年上の二人は春には何も言わなかった。ただ事務的な会話を投げあって教室の位置取りを変えるために二人とも立ち上がった。それぞれと一度目が合った。  その視線を敢えて判じないまま、春はなつめの後について彼の書斎に入った。  第二戦だ。
×
 書斎というのはなつめがもともと粉屋の薄い壁で仕切られた帳簿などを置くはずだったのだろう場所に物を持ち込んで呼称しているだけの小部屋だ。古い畳に安文机。なつめが一人で瞑想したいとき雑多に選んだ机の上の綴じ本数冊。それと硯と墨。  せいぜい二畳くらいの狭い壁の凹みで、その空間に扉を立てて部屋にしている。だから防音性は皆無で、翳島が咳払いして講義をはじめた声が朗々と扉を突き抜けて耳に届いていた。春はちょこんと正座をして文机に背を向けたなつめの正面に対した。  なつめはそわそわと右手で細い髪を掻き回して春の顔を見た。 「じゃあ、話ってそれで……」  質問が終わる前に言った。 「わたし、あなたのことが好きです。好き」  なつめがしばらく付いてこられなくて尻すぼみにもにょもにょ言葉を続けた。それから黙った。  黙ったあとに、沸騰したように真っ赤になった。 「わっ、えっ? 待って。っていうのは、あの、兄や父に対する好きではなくて……?」  言葉が出なくなったらしい。口を押さえて背中を文机にぶつけ、まじまじと見返された。春はあやうく脱力するほど呆れてしまった。押しに弱いにもほどがある! 普段自分が人を振り回す側だからこんなふうに相手本位の話運びばかりされることをきっと想定していないのだ。勝手な話だ。心底勝手! 「女の恋です! わたし、あなたに恋してきました。人が人に焦がれ触れようとする好きです。あのねなつめさん、何を驚いてるの? 知らなかったとはとても言わせないんだけど」  春はほとんどぶつけるように叫び、それでようやっと息を吐き出してなつめを黙らせ、肩で息をして気を落ち着けた。春の態度はとても露骨だっただろう。少なくとも姫さまに茶化されるくらいには表に出ていたはずだ。なつめの目にも見えていただろう。あなたはわたしをどう思っていたの?  なつめは格好悪く狼狽えながら、 「ああ、ええっとねえ、春、も��ろんそう言ってくれるのは嬉しいんだけど、どうして今、今まで言わなかったのにさ……」  やっぱり気づいてたんじゃないか! 春は言外にそれを読み取った。今まで言わなかったのにというのはそういうことだ。それはそれで腹立たしくてぷんすかしてしまう。気づいていたと言われても気づいていなかったと言われていても春は腹を立てただろう。最初から怒るつもりで話していた。我ながら面倒な女だ。仕方ない。乙女とはそういうものだ。 「わたしにだって大事なことが言いたい時と場合というものがあるのよ。あなたが聞きたいときじゃなくても。なつめさんが世界の動きのぜんぶを決めているわけじゃないの。知ってた? 知らなかった? あなたはもしかするとそう思い込んでいたかもしれないわね。とても賢いんだもの。馬鹿」  腹立ちにまかせて啖呵を切る。春だってこんなことが言える自分に驚いていた。急に視界が高くなって、粉屋の天井を透かして向かい合う自分となつめを見下ろせるような気がした。なつめは困り果てたように両手を上にあげて肩を落とした。譲歩の姿勢だった。 「春、どうしたの、ぼくに怒るようなことがあったの」 「ありました。なつめさん、教えてください」  春はここで丁寧な言葉遣いに戻った。胸がせいせいしていた。けれど本題といえばここからが本題だ。春がなつめに恋していたことなんて、誰が見たって宇宙の常識だ。何もそんなことを言うためにこの場を借りて勝負を始めたのではない。  告白なんて前提だ。春は真実が知りたいのだった。 「冬さんに、聞きました。あなたは神奈神社と高瀬式とやらの繋がりを知っていて、だからわたしに黙っていたのだと。あなたたちの研究の本質を。それは何?」 「冬さんがっ?」  なつめがひっくり返った声を上げて少し身体を跳ねさせた。驚かせてばかりで悪いと思わないこともなかったが、だってその返答はそうです秘密がありましたと肯定しているに相違ない。だったらここで春が引く理由はどこにもない。春は助手で仲間で、一緒に研究をするって言ったじゃないか! ……言ってはないかもしれないけど!  そうなのだ、なつめはいつだって、春のことを同じ目線の仲間としては肯定してこなかったのだ。隠し事をし、教え子として扱い、いない間に色んなことを決めて。子ども扱いされていると知り、挑むと決めて、初めて気がついた。春は蚊帳の外だったと改めて認識した。  無知な自分を踏み越えるのだ。踏み越えるために、なつめに手を伸ばしていた。届かなくて当然だと思っていた星に。 「なつめさん」  畳み掛ける。手を付いて、身体を前傾にして星の名前を呼ぶ。 「わたしに教えられないことって、何ですか? それは何故ですか?」  春の憧れた星はまるで悪さを看破された小さな男の子みたいに顔を青くしたり赤くしたりして、それからやがて、観念した。  春の執念を、認めた。あるいは春がいま、何も知らない小さな女の子ではないことを。 「ぼくはね」  ふたりの間でもぎりぎり聞き取れるかどうかの、小さな声だった。 「すべてが知りたいんだ」 「何のすべてを?」 「すべての、すべてを。この世のすべてを」  チカッと遠い星の光がまたたいた。春はいまそれを直視して同じ高さで見つめるつもりでいた。けれど、やはりずっと見上げてきたそれはすこし眩しくて、思わずまぶたを狭めてちょっと身を引いた。 「すべて……」 「森羅万象を。過去と現在と未来を。あり得たかもしれない分岐を。宇宙に存在する、あらゆるものを」  あらゆるもの、となつめは断じた。その口には恐れがなかった。春の背筋が風を受けたみたいにびりりと震えた。あらゆるもの。知るべきものも知らなくていいものも。 「いつも、そうなの……?」  春と出会ったときから? 「いつからだろうね。自然とこうなったんだよ」  なつめは迷いない口調を取り戻していた。 「物心ついて、師(レヴ)に不満を抱くようになって、その、延長線上で次第にそう思った。世界の色も形も、見えるものも見えないものも触れるものもそうでないものも、どうしてぼくの手の中にないんだろうって。この世界に、ぼくのわからないことがあるのが悔しいんだよ。師はそのままがいいって言うけど。  もちろん、目の前に謎があるときは、その謎がいつだっていちばんの目標だ。けれど、ひとつを知ろうとすると、その足掻く過程で、百も二百も知りたいことが増えてしまうんだ。以前教えた、この世のすきま――『ハルキ』というのは、ぼくがせめてこの見えない階段の歩数だけでもわかればと、そう思って思いついたものだった。  ねえ春、どう思う? ぼくの生きている限り謎は増えるばかりじゃないか。ちっぽけなひとつを手に取ったって、その先、幾つでも知りたいことが出てくる。飢えが癒えない。強くなるばかりだ。絶望なんだよ、春。ぼくはいずれ死ななければならない人の子なのに」  死ななければならない、という言葉がふいに重低音のように床に響いた。なつめが自分の死を勘案するほどに知を思いつめているということに、春は思わず身震いした。  なつめはまだ続ける。 「ぼくは知りたい事物が尽きるまで、止まれない。止まれないのに、いつか終わりは来る。だとすると仁路なつめは、ほら、きっと悔やみながら死ぬしかないんだよ。怖い話だね。ぼくはいつもそれを恐れているんだ。満足するまで、この身体が果てなければいいのに――ぼくが君にこういう話をできなかったひとつの理由はね、春、きっと春にはぼくのこんな醜い面を見せなくていいと思っていたからなんだ」  取り繕うように言葉尻を軽くして��なつめは言い終えた。春の頭に端的な印象がちらちらした。  強欲。  知を夢想するのは春だって同じだ。けれどすべてを知りたいと、世界を掌握したいとまでは考えたことがない。それは戯言じゃなくて、ほんとうに現実の人間が抱く欲求なのだろうか。夢、という言葉を、なつめが繰り返してきたことを思った。夢。そんな儚いものではない。夢よりももっと生々しくて、切迫した叫びだった。この身体が果てなければいいと。人の寿命さえ恨んでいる。  その強欲は、果たして望んだからといって世界を記述できるのか。春はそれを甚だ怪しいと思う。 「そうやって知識禍になっているぼくを、神保町の書店で拾ったのが翳島だ」  知識禍、という言葉が嘘みたいにぴったりと嵌った。笑えない。 「日本語よりも先にアルファベットを読めるようになって、外国語の本ばかり最初に解読しはじめたら翳島が漢字を教えてくれるようになった。一ヶ月だったかな。ふたりで世話になっていた古本屋の書架を読み切った」  耳を疑うような話だ。漢字を覚えるところから始めて一ヶ月? しかしもちろん、なつめにふざけている様子はない。 「その中で、春も知っている、自然魔術の本に行き合ったんだよ」  ジャンバッティスタ・デッラ・ポルタ『自然魔術』――ルネサンス期の黎明科学書。なつめがランプの魔法を引用していた書物だった。冬子がいつか一人の粉屋で書き写していたように見えた本でもある。 「当たり前の古本屋で見つけたの……?」 「今にして思うと曰く付きだったんだろうと。まあおかげさまで二度三度死にかけたさ」  飄々となつめは口をすぼめた。初めて話したときも確か、翳島と何度も死線を潜った話をしていたことを思い出す。 「誇張じゃなかったのね……」 「それをどこで嗅ぎ付けたのか」  なつめの声色が変わる。硬い、どこか警戒を孕んだ声になる。春もとっさに黙った。 「京都から一筆送ってきたのが高瀬誉だ。どこのご奉行かと思ったよ、立派な封蝋で」  出た名前にぎゅっと唇を噛んで姿勢を正した。なつめと翳島が東の生まれで、なのにどこで誉と知り合ったのかと思っていたら東京にいた頃からの因縁だったのか。 「まだあの手紙の中身は覚えてるね、『貴兄いたく気にかかり候、人の身にはあまる業なれば』とか……。あの男、心配してやってるんだからって口調で圧をかけて、言外にこっちに知識を手放せと来るんだよ。嫌だねとわざわざ書いてやった」 「誉が手放せと言ったのは、自然魔術に関する知識ですか?」 「そうだと言えばそうだけど、いいや。特定のものじゃなくて。それこそ、ぼくの、欲求そのもの。なんでも知りたいと思う、その望みをこそ手放せと、そう来たのさ」  すぐには相づちが打てなかった。腑に落ちてしまったのだ。罪浄庵で話して聞かされたばかりの誉の姿が、なんとなくちろちろと頭の隅に燃えていた。……なつめとは逆に、たぶんあらゆるものから思考の距離を取ろうとする均衡の番人。  ぶるぶると首を振って打ち消した。ここで誉を思い浮かべるのは、まるで誉と内通しているみたいで嫌な感覚だ。 「いいえ、まだです、なつめさん、あなたはわたしの問いに答えてはいません」  話の腰を強制的に折って本題に迫ろうとした。 「神奈春と高瀬誉のつながりに警戒して隠していたことが、あるんでしょう。今の話だと、春にわざわざ隠さなくったって、あなたの知識欲が尽きないことなんて誉は知っている。何を、その先何をあなたは考えているの?」  なつめがまた赤くなった。その赤みは、さっきまでのうぶな照れの赤ではなくて、息を詰めて考えた末に苦しくなってしまったみたいな、居心地の悪そうな表情だった。  なつめはぽろりと言う。 「姫さまは今、聞いている?」  目をぱちくりして、遅れて思い至った。知らないのだ。春がもう長いこと姫さまと交流を行っていないということを。  姫さまと話さなくなってから、何度か粉屋には来ているし、しばらく彼女と会っていないということまでは説明した記憶がある。でもその後、ほぼこの粉屋には顔を出さなかったせいだ。そこで彼らの認識は止まってしまっている。もうとっくに春にとって姫さまがいないことは当たり前の事実なのに。  春は襟を正して語った。自分が巫女としての資質を失ったこと。その理由として、見るものが変わって、祀るべき姫に対して反抗的になってしまったこと。母も同じ体験をしていて、ある意味では仕方のないことなのだということ。丁寧に説明すると、なつめは思っても見なかった事実を知らされたこどものような顔をした。 「そうなんだ。じゃあ、弔花は……?」 「弔花?」 「あれはかつての巫女が神を呼んだ儀式を模しているわけだよね。それなら、あの儀式で姫さまを呼び戻すこともできるんじゃないの?」  確かに言われてみれば、そう表現するならその通り。誉がなつめについて姫さまを呼ぶ気があるだのなんだのと言っていたのを思い出した。どこかで弔花に対する調査でも漏れていたのかもしれない。  けれど春はあまり弔花をそんなふうに捉えたことがなかった。春にとってはだって、隣に姫さまが最初からいる状態で行ってきた儀式だ。姫さまは当たり前にその場に存在して、姫さまのほうの気分で出てきたり消えたりするのがふつうだった。儀式を使って改めて姫さまを呼ぶということそのものが、盲点でちょっと考え込んでしまった。 「呼んで、いいのかしら……?」  小声で尋ねる。姫さまと春はなかば決裂したようなかたちで交流を断っている。なつめも答える言葉は持たないようだった。 「じゃあ、正直に言うよ。ぼくは姫さまに頼みたいことがあったんだ」  代わりに肩をすくめて自分の話に移る。その言葉の裏には、落胆の色と同時に、ほっとしたような響きも含まれていた。姫さまが今ここにいないことで、当人を前にして言わなくて済んだと安堵しているようにも聞こえる。  春はそのせいでかえって身構える。 「ぼくはね、姫さまならぼくの知りたいことを教えてくれるんじゃないかって、ずっと思ってたんだ」 「なつめさんの言う『すべて』を?」  だとすると、春と初めて話したとき、なつめの瞳にきらめいていた歓喜は、求める知に出会った輝きだったのだろうか。でも、と春は不安になる。姫さまだって何も知らない。 「なつめさん、最初にもわたしは言ったと思うけれど、姫さまはあなたが思っているよりたぶん限られた存在よ。あの神奈の姫は、巫女が世界との接点になって初めて、この世のことを見聞きできるの。どの時代だって、春が呼んだときほど、姫さまが現世に近づいたときはなかったって言うわ。それなら、姫さまだってわたしたちが知っている以上のこの世のことは知らないということになる」 「ねえ春、じゃあ『この世じゃない場所』ってなんなんだい」  なつめに何を訊かれているのかすこし置いて理解した。あっと春は口を押さえた。自分が言った言葉の裏に、その場所が当然に前提されることに思い至ったのだ。  考えたことがなかった。ずっと姫さまと一緒にいたのに。 「この世のものならぬ……神のおわす、高天原?」  きらびやかな神々が身を連ねる御殿が、どこかにあるのだろうか? そんなこと彼女の口から聞いたことがない。 「そんな場所があるのなら、だよ」  なつめは小声に妙な力を込めて囁いた。不安定な熱を帯びていた。目に見えない法則に触れようとするときの、怖いくらいのなつめの情熱。 「この世と違う場所を知ることができたら、この世を相対化することができる。内側から一つ一つ探っていたのでは分からない巨大な真理が、迫ってくるかもしれない。それが――『ハルキ』ではないかと、ぼくは仮説を立てているんだ」 「じょうだん、」  思わず春は笑っていて、 「この世を知るためにあの世を知るですって? そこまでするの? そうしたら今度は、この世とあの世の両方が知りたくなって足掻くだけではないの?」 「そうとも」  なつめは迷わず頷いた。じぃんと痛みのような痺れが春の背筋を走り抜けて、とっさに答えようとする春の動きを封じる。  なつめの瞳にあるものは、もはや空に遠く光る星ではない。ぎらぎらと苛烈に燃える、火の玉だ。その熱に串刺しにされたようになったのだ。 「世界はね、春、未踏だよ。まだまったく人の手にはない。  それを一人で、どこまで行けるか知りたいんだ。ぼくはあの茫漠たるすきまから、どれだけの砂を掴み取れると思う?」  春はいつしか、小さく震えていた。  春が好いていたものは、なんだ。無意識に、もう考えることすら放棄して、畏怖に似た言葉が唇から零れ落ちる。 「あなたは、神になろうと言うの……?」  なつめは惑わなかった。 「それが知を重ねて至るものであるのなら、神にだってなってみせる」  小さな粉屋の小さな部屋に座っているのは、巨大な質量を持った、観測不能な星だった。  ここで春は、己が誉に挑んだ賭けの正体をようやく悟った。  わたしが蹴りをつけます、と自分で言ったもの。わたしが理解して、赦してみせますと大見得を切って、宣言して誓ってきたもの。  つまり神奈春は、過てば滅びへ向かう、この人の子の、神へさえ挑む、全知への渇きを癒やしてみろと言われたのだ。  身体の芯が崩れそうになる。  きっちりと帯を締めた堅苦しい格好をしてきて良かったと思う。春の背中はいま、外側の見栄だけで支えられている。  どうしたら届く。どうしたらこの驀進する引力を止められる。それは疑いに近い気持ちだった。引き留めるすべがあるのだろうか。春はいったい、ほんとうにこんな恐ろしいひとに恋してきたのだろうか?  ……今、春は、このひとを、どう思っているのだろうか……? 「き……」  言葉が零れ落ちた。 「きすして」  その言葉が、自分の発したものなのだとすこしの間気づかなかった。  なつめもたぶん自分に言われたのだとしばらく気がつかなかったのだと思う。ふわりと明るい色の頭をあげて、ぱちぱちと気の抜けたまばたきを繰り返した。それから「えっ」と言った。  なつめが纏っていた力が、消えた。 「はっ、なっ、春いま、なんてっ」 「きす……って分かりませんか。わ、和訳だとくちづけだと思いますけど」 「いや……っ、えーと、それはぼくだってもちろん知ってるけど!?」  なつめがまた一気にこどもっぽくなった。  春より三つ年上のはずの賢い男の子がひちゃげたみたいに後ろの文机にくっついて焦った。こう見るとお星さまどころか捕まって逃げ出せないあまがえるみたいなものだ。春は相手が下がったぶん思わず膝を擦って近寄った。こっちももう無我夢中である。 「知ってるんならいいじゃないですか? わたしはあなたに恋していたって言ったじゃないですか?」 「あのーっ、春、きみはそんな言葉をどこで」 「女学生がロマンスのひとつも読まないと思います!?」  西洋かぶれの春の手元に数冊あった欧州の小説のどれかに出てきたのだった。春が知っているくらいなら英語育ちのなつめにわからないはずはない。確か無邪気な少女が激しく恋をして、年上の男性に自ら口づけを乞う場面があった。読んでいたとき確か春は、いくつかの漢字が読めなくて、後ろにくっついていた姫さまに何度か訊いたのだが途中から姫さまが憤慨してしまって、はしたないと怒りながらどこへか消えてしまった。春はそのため半端に意味のわからない部分を残したままあの小説を読み終えた。けれど、とてもどきどきしたのだ。これはなんだろうと思ったのを覚えている。みつに訊いたら、西洋の恋人たちはお互いの愛の確認に日頃から食卓でも道でも唇を重ね合うのだと言っていた。それならいいじゃないかと思う。どこにはしたないことがあるのだろう。春にとっては見たことのない景色だけれど、きっとそれはたぶんとても神聖で、暖かな儀式で。  保証が欲しかった。ここにあることがほんものなのだという約束が。  ぽろりと、気がついたら、意識していなかった涙が頬に溢れて春の足下の畳に落ちた。 「だめ、ですかっ……」  春はまだ、夢を見ているのではないかとずっと疑っているのだ。 「あなたはどこへも行かないんですか」  問いかける言葉だって自分で制御できなかった。なつめがとっさになだめあぐねた顔をして黙った。春の根底にあるものを理解したのだろう。  すこしの間ちゃんと会話していなかったと言っても、つい今しがた、姫さまが戻らないことは話したばかりだ。その前後を挟んで、みつが神奈家の奉公をやめたこともなつめは知っているはずだった。  もう、嫌なのだ。これ以上何も知らず、気持ちの一つも言えないままに大切な人を遠くに行かせてしまうのは。  ましてなつめはいつも、そばにいたという実感さえない。春ばかりがその背中をその光を追いかけて焦がれていた。少年は春の夢そのものだった。触れるにはあまりにふわふわした光だった。それが今もまた、あまりに遠くに突き放して飛んでいこうとしている。勝手に。彼はうつつに生きている人間でさえないのかもしれないという恐怖。春が手を伸ばせる、恋できる対象ではないのかもしれない。無根拠にそう思わせてしまうような。  目が覚めてしまえば春の焦が���た夢も恋も、無かったことになってしまうのが怖かった。  確かにここにいたことを知りたい。春の恋したひとが身体をもっていたということを。そこに触れることはできたのだということを。春もまたここにいたということを。春は夢を見て眠っていただけではなくて、自分の脚で立って、自分の目で見て、自分の全身で風を受けてこの粉屋に生きていたのだということを。  たっぷり三十秒は黙って泣いていたと思う。  なつめは耳までほんのりと赤く染めたうえで、さんざん視線をさまよわせて、ぼろぼろと泣く春を前にして途方に暮れた上で、ようやく、ごほんと、咳払いをした。 「春」  改まった呼び方だった。礼儀さえ含んでいた。 「あのね、キスはね、できない」  きっぱりと、だった。  春は同じ姿勢で涙も拭わないまま座り込んでいた。 「どうしてですか」  掠れた声で問い返した。新しい涙はもう落ち着いていた。少年はまだ赤い頬を誤魔化すことができないまま、すこし目を伏せて、申し訳なさそうに、だけどはっきりと言う。 「春はまだ十二歳だから」 「……もうすこしで、十三には、なります……」 「それでもまだ十三歳だから。これはぼくが古くて島国くさい考え方なのだと言うのならそれでもいいけれど、キスというのはまだ小さい女の子にするものではないから」  その言葉は、つまり。  また、置いていかれたんだ。  春は悔しさで再び涙を湧き上がらせ、それを奥歯を噛んで堪えた。これで泣いていたら本末転倒だ。また、幼いと言われた。また春が子どもだから、教えるわけにはいかないと言われたのだ。  なつめがおもむろに姿勢を変えて春の腕を引き寄せ、自分の懐に受け入れるように春の体躯に手を回した。暖かくて柔らかかった。常なら至上の幸せのような温もりだろう。けれどなつめはそれを、今断ったばかりのキスの代わりに、十二歳の女の子にも与えられる愛情の表現として行っているに過ぎないのだ。
 春はその肩に頭を寄せて悔しさで胸元を掴んだ。近くにある呼吸音がただもどかしかった。
 どうしたら、届くようになる? 「ぜったいに、おとなになります……」  悔しさは、そんな呪詛を吐き出させる。 「ぜったいに、すぐに大きくなります。あなたに認めさせてやる。わたしがあなたに並ぶことのできる存在で、あなたを識るに足る人間なんだって……」  なつめは眉尻を下げたまま、抱きしめた春を見つめている。少年が何を思ったのかは定かでない。ただ、その瞳の中にそもそも、春の見た夢が映っていないかもしれないということを春は半分認めつつあるのだった。  頬摺りするようにこうべを下げて、リボンを結んだ春の頭に自分の額をくっつけて、なつめは「ごめんね」と言った。春は堪えた嗚咽がすっかり消えるまで唇を噛み締めたまま恋した人の胸に頭を預けていた。  このぬくもりが消えるのと、春が望んだおとなになるのと、どちらが先。  春はおとなになると決めた。春の見つけた夢を夢と消さないために。 ✿  教室の雑音が授業を受けるふりをしながらひそかに扉の向こうへ聞き耳を立てていた指向性に、春はとっくに気がついていた。最初から別にそのつもりだったし、春のほうでは聞かれて後ろめたい話は特になかったのだ。  さて、なつめはどうだっただろう。誉や姫さまの話をするときにはさすがに壁をはばかって小さな声を作っていたようだけれど。  赤くなってぺったりへちゃげたままのなつめがまだ情けなく頭をくしゃくしゃと掻き回しながら出てきたとき、子どもたちのどんぐりのような視線がじっと注がれていることに気がつくまでしばらくかかったのではないかと思う。  こういうときだけちゃっかり生徒側の席に混じって子どものふりをしている冬子も一緒に見ていた。  なつめはびくっと寝起きのような反応をした。 「ええー、っと」 「ほい、授業、終わり」  講師役の翳島が明らかに白々しいタイミングで白墨を置いた。そういえばさっきからあまり授業の声が聞こえていた記憶はないが。  子どもたちが一斉に笑いだしてきゃーっと席を立った。 「こらっ」  なつめが何を怒ろうとしたのかは定かでない。とにかく常の浮世離れがまるで感じられない顔つきで、両手をあげて目を三角にした。興奮した子どもたちの何人かがなつめに駆け寄ろうとしていたが、そのままくるっと反転して楽しく蜘蛛の子を散らすように粉屋から駆け出していく。なつめ先生はあうあうと声にならないことを言ったあとに、覚悟し、がくんと首を垂れた。  仲間はそっけなかった。 「帰るか」 「今日はもうだめそうだもんね」  私塾が終わったあとの本来はなつめが主体の研究の時間に、薄情な翳島先生と冬子補佐はさっさと見切りをつけるのである。
次≫
もくじ
0 notes
ronshi · 7 years
Text
『僧侶必携』
『僧侶必携』永田文昌堂刊より
   今日出発 万年初歩(白隠禅師)    真実は常に新しい 時事はすぐ古くなる    一日をむなしく過ごす人は 一生をむなしく遇ごす    くりかえしをおそれ くりかえしをよろこぴ 今日を生きる    年をとることはよろこぴである 去年わからなかったことが 今年はわかるからだ    長所も鼻にかければ 短所 短所も自覚すれば 長所    ほんものがわからないと にせものをつかまされる    牛 水を飲めば乳となる 蛇 水を飲めば毒となる(華厳経)    人の欠点がよく見えること自体 自分の欠点    ほめる人は ほめられる くさす人は くさされる    花を持った者がよける細い道    失ったものをなげくより 残されたものを 活かそう(グッドマンパラリンビック創始者)    嵐に耐える これが人生    不平の嵐に花は散り 感謝の大地に実がみのる    法聞ケヨ キケヨキケヨと 祖先(おや)の声    幼な子に合わせてみせるこの両手(宮下長太郎)    手をあわす家庭に育つよい子供    子と親は 同い歳    お金をたいせつに 物をたいせつに 心をもっとも大切に    物を粗末にし 仕事を粗末にし 人を粗末にすれば 自分も粗末にされる    土地があればそれで悩み 土地がなければまたそれでなやむ(大無量寿経)    何が起こるかわからないのが 世の中 何をしでかすかわからないのが 自分    わが身が大事なら 人さんを大事にせねば(足利源左)    十聞いて一話すを賢といい 一聞いて十話すを愚という    人間は 急がなくてもよいことを急ぎ 争わなくてもよいことを 争っている(大無量寿経)    スポーツに勝者はあっても 戦争に勝者はない    ガソリンの少なきままに飛ぴたちて僚機は日毎に還らざりけり(片山博園)    大き骨は先生ならむそのそばに小さき頭の骨集まれり〔原爆〕(正田篠枝)    牡丹江の河に棄てたる幼な子の溺るるさまを君泣きていふ(寺田栄子)    千万が(ちよろづ)のいのちのうえにさづかれし平らけき世を生くる悲しさ(大谷嬉子前裏方)    叱られた恩を忘れず墓まいり    夏には冬がよいといい、冬には夏がよいという これじや不平の一生だ    多いのも人間 少ないのも人間    怨みは怨みで静まらない 自分が怨みを捨ててこそ静まる(法句経)    この道は親鸞もゆき唯円も召されてゆきしわれらゆかなん(梅原真隆)    読みなれし聖教なるに読みゆけば新しく読むおどろきもあり(梅原真隆)    本願の船の目あては凡夫なり 煩悩具足の人はみなのれ(木山至善)    世を挙げて燥の時代といふものあり 日本列島飲み食い踊る(岸上たえ)    連如忌やまぼろしと云ひ露と云ふ(室賀映字朗)    今はただベッドに安く臥すがよしまかせよと聞こゆみ仏の声(季平由美子)    仏法がわかるということは、自分がわかるということである(原随園)    年はとりたくない しかし長生きはしたい この虫のよい人間    鏡の前に立てば姿がうつる 教法の前に立てば心がうつる    いくたぴかお手間かかりし菊(聞く)の花(千代女)    人は落ち目になると墓相や家相が気になりだす    よき師がいないのではない 師を見出す心がないのである    奪って得なく与えて損なし(二宮尊徳)    衣食足りて 礼節を知らず    年々花は似たれども 歳々人は同じからず    言うものは水に流し 言われたものは石にきざむ    人生 やりなおしはきかない しかし 見なおしはできる    いつの日か いつの日にかと 一生が過ぎゆく    忙しいで半生 寝て半生    悩みもち野道を帰る夕ぐれを 鐘おごそかにわがこころうつ    百八つの鐘の終わりに悔い一つ(スミ子)    一生過ぎやすし(蓮如上人)
同『僧侶必携』永田文昌堂刊より
掲示伝道用語文例五○○集
   元旦のこと 皆非なる はじめかな(高浜虚子)    元旦や 今日のいのちに 遇う不思議(木村無相)    御仏の 御名となえつつ あらたまの 今年も清く 日々を送らむ(甲斐和里子)    みひかりのうちに住む身の嬉しさを今年はたれに先ずわかたまし(甲斐和里子)    生きることの むつかしさ 生さることの ありがたさ 生きることの うつくしさ まかせきつて 生きることの よろこびに 燃えよう(坂村真民)    生かさるる いのち尊し けさの春(中村久子)    こつこつ こつこつ 書いてゆこう こつこつ 歩いてゆこう こつこつ こつこつ 掘ってゆこう(坂村真民)    仏法を聞くとは 自己を 聞くことである    今を 大切に生きる 一日を 大切に生きる 一生を 大切に生きる    やりなおしの きかない 誰にも かわって もらうことの できない  今日一日    人間は 自分に 都合のいい人を 良い人だといい 自分に都合の悪い人を  悪い人だという    歳旦の 目出度きものは 念仏かな(句仏上人)    報恩に 休息なけれど 年の朝(句仏上人)    めでたさも 中くらいなり おらが春(一茶)    私が笑うと 鏡も笑う 怒った顔すりや 鏡も怒る この世は すべて 私の心の鏡だ    人間に 生まれてよかった 私が私に 生まれてよかったと 心の底から  叫ばれる時に はじめて成人になる(米沢英雄)    この日 この時 この場所が つまり 私の全部の人生だ    自己を知ること いよいよ深くして 如来を知ること いよいよ深し    科学は ものを見る目 宗教は 心を観る眼    やり直しのきかぬ 人生であるが 見直すことが できる(金子大栄)    よい人にあって 教えられ 悪い人にあって 反省すれば 善悪共に ありがたい    誰の 言葉からも 何かを 聞きとろうとする人は 常に進んでいる 人である    悩みの種は つきないが 悩みをこえる 道は開かれてある    神仏を拝む 人は多いが 神仏を 嘆かせている 自分に気づく 人は少ない    宗教は 外から説法によりて わからされるものでな��て 内から 聞法を 機縁にして 自ら開けゆくものである(鈴木大拙)    施しは 仏の心 施したと言う心は 外道の心なり    人生の帰るべき処を もたなければ たとい八十で死すとも若死である    智慧を 求める者は いつも若い    平凡なことを 毎日平凡な気持で 実行することが すなわち 非凡なのです(ジイド)    いっさいに対して 私は 初心でありたい(亀井勝一郎)    真なるものは 必ず新しい しかしながら 新しいもの 必ずしも 真にあらず(金子大栄)    一すじに生きる ひとの尊さ 一すじに歩みたる ひとの尊さ われもまた 一すじに生きん 一すじに歩まん(坂村真民)    十人の子を養う 父あり 一人の父を 養わざる 十人の子あり(釈尊)    なにも 知らなかった日の あの素直さにかえりたい 一ぱいのお茶にも 手をあわせて いただいた日の あの初めの日に かえりたい(坂村真民)    踏まれても 根強く忍べ 福寿草 やがて 花咲く 春は 来たらん    母となりながら 母の眼を持たぬ人もおれば 子の生めぬ 悩みをもちつつ 母性的な眼を持つ人もある    物があることは 幸福の条件 であるが 幸福 そのもの ではない    見渡せば 往きかう車の 数知らずいづちへ人は 行かんとすらん(湯川秀樹)    苦しいことから 逃げていると 楽しいことからも 遠ざかる    自分のことしか 考えない者は 世間から取り残される    我れ 必ずしも 聖に非ず彼れ 必ずしも 愚に非ず 共に是れ凡夫のみ(聖徳太子)    この世の ものはすべて 壊れるものである わがままな心を すてて 精進するがよい(釈尊)    冬がすんだら あたたかい 春がくる 楽しみだ 楽しみを待つような原因を 平常から つくっておきた    地がくるえば 地震 水がくるえば 水害 火がくるえば 火事人がくるえば 鬼となる    生かさるる よろこび にほふ 春の梅(中村久子)    無条件の救いとは この私が救われることである    失敗が教える教訓 まじめに味わう人は 必ず 再起できる    他人が 自分を苦しめる のではない 自分が考えたことに 自分が苦しめられている のである    なさけの人は あたたかく 知恵のある人は きよらかなり    合掌の姿は尊く 念仏の声は美し    おろかなる 身こそなかなか うれしけれ 弥陀の誓に逢うとおもえば(良寛)    人の一生は 短いというが それは 時間の使いよう働きようである(吉井勇)    科学は自然への問いかけ宗教は自己への問いかけ(東昇)    財あれば おそれ多く 貧しければ うらみ切なり(鴫長明)    幸せを感じ得る身 となることが 根本の幸せであり 不幸しか感じ得ない身となることが 最も不幸なのである    恵まれし いのちなりせば 今日の日は 再び来ぬ 尊き一日    涙とともに パンを食べたものでなければ 人生の味は わからない(ゲーテ)    暴力が 獣の法則で あるように 非暴力は 人間の法則である(ガンジー)    水を飲んで楽しむ者あり錦を着て憂うる者あり    逆境を生きぬく人は尊い だが順境に酔わない人もまた有難い    明日 何をすべきかを 知らない人間は 不幸である(ゴーリキー)    自分の足らないところを見るのもよいが 自分にあるものを見ていこうそれは自分を大切にすることになる    念仏して 薄団の中に 合掌す(句仏上人)    愚痴を いうているうちは 進歩しない    自己嫌悪��ない ということは 自己を 熟愛する事の��い証拠だ(志賀直哉)    親のみ「いい子だのに 悪いことをして」と悲しむ    ひとりの殻を出て 縁あるままに人に遇う仏に遇う(榎本栄一)    人間生活の すべてに 味を持たせる というのが 南無阿弥陀仏の働きである(金子大栄)    嫁ぐ子に 忘れずもたす 珠数一つ    ただ一度かぎりのこの生命なのだ大切に今日一日を生きよう(広瀬晃)    もえさかる この煩悩を いかにせむ あみだ仏の み手のままに(中村久子)    海をよごし 川をよごし空をよごしあさましい人間 然し地球はこのあさましい 人間を抱いて悠悠自転している    方向をかえよ 光を 背にするから くらい闇が生まれるのだ    自分が怒れば 相手もおこる 自分が笑えば 相手も笑う 相手の顔を決めるのは いつも こちらの 顔つきだ    み仏といつも二人のよいくらし    時代に追従するあまり自己を失うことを憂うべし    悪をなさば 自ら汚れ なざざれば 自ら浄まる 浄 不浄は 自己による他から浄められる ものではない(釈尊)    自分の心さえ 自分の思うよう にならぬのに 他人を 思うようにしようと 考えるな    寒かった年の春には樹木はよく茂る人は逆境にきたえられてはじめて成功する    たくさんの 言葉よりも ただ一言でよい 真に 味のある 言葉が聞きたい    深い水ほど 波立たない 浅い水ほど 波がたつ 人間の心も それと同じだもまれねば この味はでぬ 新茶かな    貧しくとも 心はつねに 高貴であれ 一輪の花にも 季節の心を知り 一片の雲にも 無辺の詩を抱き 一碗の米にも 労苦の恩を 感じよう(坂村真民)    遺産なき母が 唯一のものとして 残してゆく死を 子らよ受けとれ(岡本かの子)    一粒の砂に 一つの世界を見 一茎の野の花に 仏を見る    人を 人とする ことによって 自分も 人となる    にちにち出合う なんでもない あたりまえの人を ひそかに拝めるような 私になりたい(榎本栄一)    自分の わがままは あたりまえと思い 他人の わがままは 許せないと思う    何ひとつ 成しえぬ身にて いたずらに 世にあることのはづかしさかな(足利義山)    腹の立つときは 石を見よ 千万年も黙って 濁世のなかに 坐り続けてきた 石を思え(坂村真民)    仏教は 知識の増大ではなく 智慧の完成を 苦痛の減少や 快楽の増大ではなく 苦悩の消滅を 目的とする(真継伸彦)    まことの 喜びは 人にわかちあって かえって 深まる    十億の人に 十憶の母あれど わが母にまさる 母あらじ    おはようと 素直に言える人は ありがとうという言葉も自然に出てくる(井上信一)    泣いて 笑うて 愛して 憎んで 最後は 別れてゆく    他を しがむる勿れ 他をいましめんとする 心をいましめよ(清沢満之)    南無阿弥陀仏と いうのは 人間の一生を 送るための 姿勢である(金子大栄)    み仏の心は 春の日の 水の如し 我々の心は 冬の夜の 氷の如し    人間にとって 大切なことは 言葉を 尽すことだという だが もっと    大切なことは 最後の一瞬まで 耳を傾けぬくことである(広瀬 杲)    自らを灯火とし 自らを帰依として 他を帰依と してはならない 法を灯火とし 法を帰依として 他を帰依としてはならない(釈尊)    心得たと 思う心には 油断がある 心得られぬと 思うことは 心得る 前兆である    待つ長さ 過ぎ去る速さ 生きる今    鮎は 瀬に住む 鳥は 木の枝に 人は 情の下に 住む(良寛)    たたかれて 強くなるのだよ わらわれて 反省するのだよ 叱られて えらくなるのだよ    人間の偉大さは 人間がおのれを みじめなものと 知る点である(パスカル)    自分を知ることが 深ければ深いほど 人はいきいきとしてくる(ハイデッガー)    だまされる人よりも だます人のほうが 数十倍くるしいさ 地獄に 落ちるのだからね(太宰治)    人生における苦しみは すべて如来の 激励である(曽我量深)    私が親鸞から学んだものを 一言で言えといわれれば 人生はマイナスの裏に プラスあり ブラスの裏にマイナスあり ということだ(井上信一)    さりながら 人の世はみな 春の雪(句仏上人)    心眼の 開けるのは 苦悩に あったとき    耳は だまっているくせに 聞いている 自分のうそを 聞いている    死がわかれば 生のねうちが わかる 生のねうちが わかれば 死は死ではない    失敗もおかげである 失敗して 自分を知る 他人を知る 入生を知る みんな ありがたい    お彼岸は 暑さにも寒さにも かたよらない 私の心は たかぶりの暑さや 卑屈の寒さに かたよって いないだろうか    春彼岸 菩提の種を まく日かな    人をそしらず自慢せず 身のいたらぬを恥じて 念仏    すなおに人の言うことが聞ける人は 最も力ある人 小心者は 我を張って 入の言うことを 聞こうとしない    生々世々の 悪を知らず慈眼の前に 何を甘ゆる(九条武子)    亡き人を 案ずる私が 亡き人から 案じられている    死ぬべきものが 今生きている 自分の今日を よろこびたい    一年は 春夏秋冬のリズム 一日は 昼と夜のリズム 人間は この自然のリズムに 合わせて生きている    寒さに ふるえた者ほど 太陽を暖かく感じる 人生の悩みをくぐった者ほど 生命の尊さを知る(ホィットマン)    潅佛の 日に生れあふ 鹿の子かな(芭蕉)    里の子や 鳥も交る 花御堂    あめつちの中に 我あり 一人あり(吉川英治)    天にも地にも われひとり 教えをきくも われひとり    それぞれに 特色あり 花の優しさ 雑草の根強さ    姿より かおりに生きる 花もある    人と生まれた 悲しみを知らない ものは 人と生まれた 喜ぴを知らない これが 浄土教の人生観である(金子大栄)    親鸞の信仰は 他人のことをとやかく いうのではなく どんな人もその人 自身の可能性を発見し その人の花を咲かせる ことができるという信仰である(井上信一)    満開の花木の香は 遠く吹き もたらされる ごとく 善行の香は 遠く吹き もたらされる(ウパ二シヤッド)    きれいな花を ほめる人は あっても 花を生かしている 土中の根を 思う人は 少ない    花は 自分の美しさを 知らない そこにおくゆかしさがある    信仰は 人生の力である    他人を困らせて 得たのは 自らの身に つかない    朝は 希望に起き 昼は 努力に生き 夜は 感謝に眠る    たっぷりと 春は小さな 川々まで あふれている あふれている(山村暮鳥)    自己を 見失っている者には 金も名誉も地位も 禍のもとである    幸福は 外に求めるな 現在与えられている 境遇の中に見いだせ    現在は 過去の集積である 未来の人生は 今積み重ねつつある    頬よせて 共に笑える人がある 抱き合って 一緒に泣ける人がある プンなぐり 思告しあえる人がある    肩たたき 激励しあえる人がある 我こそ この世の幸運児    たとえ 一生を尽してでも 遇わねばならない ひとりの人がいる それは 私自身(広瀬 杲)    手を合わすことから ものみな善意に受けとる心が生まれる    タンポポの 種の軽さ タンポポの 根の深さ それを 学びとろう わがものとしよう(坂村真民)    小楽を 捨てれば 大楽を 得るであろう智者は 大楽を見て 小楽を 捨つべきである(釈尊)    生きるということ それは つねに 誕生の意義を 問われ続ける ことである(広瀬 杲)    人生は 深い縁の 不思議な 出合だ(坂村真民)    人生とは その日 その日のこと(金子大栄)    聞法は 礼拝から始まる 礼拝は お仏壇の 掃除から始まる    大勢の 知りあいが あるよりも 一人の 親友をもちたい    与えられた このいのち このちから せい一ばい生きよう 精一杯働こう    欲望の倫理を 肯定するものは まことの 宗教ではない(伊井文子)    同じ五本の指集でも握ればゲンコツとなり胸に合わせれば合掌となる    失敗しないのが 偉いのではない 失敗しても 再び 立上る人が 偉いのだ    おなじようなことを くりかえす 日日であるが この日から 私はいろいろなことを 無尽蔵に学ぶ(榎本栄一)    もったいなし もったいなし 生かされて 生きて ナムアミダプッー(木村無相)    散る桜 残るさくらも 散るさくら(良寛)    仏の心とは 大慈悲 である(釈尊)    吉凶は 人によりて 日によらず(吉田兼好)    散れば咲き 咲けばまた散る 春ごとの 花のすがたは 如来常住(一休)    人多き 人の中にも 人ぞなき 人となれ人 人となせ人    人生は 学校である そこでは 幸福よりも 不幸の方が よい教師である(フリーチェ)    親の言うことを 聞かぬ子も 親のまねは 必ずする    信心というのは ただ仏の願心の ありがたさに 胸打たれるということのほかにない(金子大栄)    人生は 一箱のマッチに似ている 重大に扱うのは ばかばかしい 重大に扱わなければ 危険である(芥川竜之介)    何一つとして 最後のよりどころと なるものはない 妻も子も私自身すらもという驚きこそ 宗教の門に入る 第一歩である    親あっての子 子あっての親 二にして一 一にして二    憎む者を愛しようとすることは尊いだが憎むこころのやまぬ己がこころを恥じることもまだ尊い    南無阿弥陀仏の 念仏に ふれてはじめて まことの世界を 知らされました これが私の 立教開宗    せんだんの 枯れても残る 香りかな(句仏上人)    わが行く道に 茨多し さ��ど生命の道は 一つ この外に道なし この道を行く(武者小路実篤)    あざみ花 我が身の針を 知らずして 花と思いし 昨日今日まで    子をしかる 親は多いが 子の行為の中に 自分の欠点をみて はじいる親は少ない    十憶の人に 十憶の母あれど わが母に まさる 母あらめやも(暁鳥敏)    この世で 母を敬うことは 楽しく 父を敬うことも また楽しい(法句経)    山あれば 谷あり 谷あれば水あり うつくしきかな 家あれば 母あり 母あれば 涙あり やるせなきかな(サトウハチロー)    幼児を抱ける 母親ほど 見る目清らかなる ものはなく 多くの子女に 取りまかれた母親ほど 敬愛を感じさせる ものはない(ゲーテ)    戦死者を偲ぶとは 争いを悲しむこころである    社会に貢献する人間は 実にきびしい規律を 自己に課している人である(高橋和己)    仕事に うちこんでいる 人のまわりは いつでも 明るい    そむきつづける 我をしも あわれみやまぬ 瞳あり 造悪われに たまわりし 念仏のみぞ まことなる(米沢英雄)    空中 海中 地中 いかなる処にあっても 悪い行為の 報いを 免れることはできない(釈尊)    世の中には物を失ったとき血眼になって探すが 心を失っても平気でいる人が多い(舟橋一哉)    悩みを つき抜けて 歓喜に到れ(ベートーヴェン)    無量寿 花咲くも 花散るも(広瀬 杲)    あらとうと 青葉若葉の 日の光(芭蕉)    人間は すべての人たちに 自分自身を見るとき はじめて 自分の生を 把握するのである(トルストイ)    真に人間の名に ふさわしい人間を 他から区別する 本質的な特徴は 困難な逆境に 耐えぬくことである(ベートーヴェン)    向こうが 憎むから こちらが憎むでは 両方 たすからない    正しく 明るく 力強く 生きてゆけるのが 救いである    自己の 分限を知れ 背のぴすると かならず 疲れる    花 見事に咲きぬ 誇りもせで やがて うつろひぬ つぶやきもせで(柳 宗悦)    光を かかげた人に めぐりあうと いうことは 人生の 一大事件です(井上信一)    青年愛読する古典を持つこと 少年自然に親しみ 永遠なるものを 思慕すること 幼年お早ようお休みを 忘れぬように(金子大栄)    自分ばかり もうけようとするから 損をする    念仏は知る力 自己を知る 悪を知る 死を知る 恩を知る    そしる風 ほめる風をも そのままに 柳になりて 南無阿弥陀仏    愚者は たとえ 一生涯 賢者に仕えても 匙が 食物の味を知らないように 真埋を 知ることがない(釈尊)    退屈は すべての 悪の根源である(キェルケゴール)    鳥が 卵をぬくめる ように 私は 心をぬくめる これが 私に残された ただ一つの 仕事(榎本栄一)    わが生よ 一輪の花のごとく 一心であれ わが死よ 一輪の花のごとく 一切であれ(坂村真民)    生きて甲斐あり 死して悔いなき一日が われらの生涯を ゆたかにする    ほほえむ花あり 舞う蝶あり ざえずる鳥あり すだく虫あり ささやく風あり 語る雨あり おお何たる恩恵ぞ    幸福とは 必ずしも 物に付いているのではなく 幸福とは 幸福の意味を 知ることである    死を忘れるとき生活は浮き 死を知るとき生活はくずれ 死を超えるとき生活は成就する    念仏する身が 辛抱するに非ず 相手の辛抱が 見えるのである(大河内了悟)    「これは私のもの」と 思えるものも 死によって失われる 賢い者は その理を知りつくして 己の執着を去るのである    聞法は 死の準備でなく 生の糧である    つつましく 生きてゆこう つゆくさの つゆのように つかのまを 大切にしてゆこう(坂村真民)    汚れなく 罪なき人を 汚そうとしても その悪は 却って その人に戻ること 風に逆って投じた塵の如くである(釈尊)    九十九パーセント 正直でも わずか 一パーセントの 不正直で 一生を棒にふる ことがある    自分の都合だけで 物事を考えると 不平不満が 絶えない    食事とトイレは代理がきかない 生命の一大事だから 聴間も代理がきかない 心の一大事だから    またひとつ しくじった しくじるたぴに 圏があいて 世の中すこし 広くなる(榎本栄一)    歯痛がとまって 痛くない有難さを知る 不幸を知る者のみが 真実の幸福を知る    山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし(山頭火)    晴れぬ 長雨はない いつまでも 苦しい時 ばかりではない    あたかも粗く葺いた家には 雨が漏るように修養のない 心には貪欲が侵入する(法句経)    浄土教に於ては 浄土は 魂の帰依所である(金子大栄)    抱かれているとも 知らず愚かにも 我反抗す大いなるみ手に(九条武子)    生命は 時間の長さだけで 計るべき ものではない    わしがしなけりや だれがする いましなければ いつできる    いかにせば まことの道に かなわめと ひとえに恩う寝てもさめても(良寛)    人間にとっては 何でも思い通りに なるということは あまりよいこと ではない(へラクレイトス)    謙遜も すぎれば 高慢となる    人間にとって 「生きる」とは 単に「存在する」ことではなく 「よく存在する」ことを 意味している(ガゼット)    他力のたのみは 子が親の背を 頼みとし 親の力を わが力と するなり(七里恒順)    生も 死も その何れも 共に 自分のものである    兎にも 角にも 自分でやって 見ること 間違っていたら 直ちに 改めること(舟橋一哉)    子どもに 問題が あるのでなく 問題の親が あるのだ(二ル)    八方ふさがりのときが 八方へ のぴるときである    真珠貝は 海の中で 何かコロコロするような 異物を抱いたまま 今はそれを 除きたいとも おもわず生きている(榎本栄一)    念仏することが 乱れる心を 静める ことともなり 怠る心を 励ます ものともなり 人に親しむ ことともなる(金子大栄)    悲しみを 如来に捧げよ 微笑みが 天から降ってくる 苦しみを 如来に捧げよ 勇気が 地から湧いてくる(清沢満之)    生を奪う死は また 生きる意味を与える    矢いますときは 存ないを見 父いまさずば 志をみる    自分の力で生きているのではないはかり知れない背後の力周囲の力に支えられて今日の自分がある    心よき笑いは 家庭の太陽である    名残りを惜しみつつこの世を生き 娑婆の縁尽きてこの世を去る    公害は人間の貪欲と無明の象徴である    くらやみの中で 宝があっても つまずくだけだ    からっぽの 容器は 一ばん大きな 音をたてる    有限なるものを あてにせず 無限なるものを 立場にして 生きるが仏の道    苦悩の原因を 他にもとめず自己に見いだすのが 仏教の立場    勤労は尊い 合掌のある 勤労は さらに尊い    日常生活を公案としてそれをどう解くかというところに真宗人の修行がある(金子大栄)    聞法は 生涯をかけて 私が受けなければならない 人間教育である(米沢英雄)    こうして 病んでいる間にも 白血球はバイキンと 闘っていてくれる 心臓は 一秒時も休むことなく 脈打ってくれる    胃腸・心臓をみても われわれの 知らぬ間に 活動が おこなわれている 生きることは 無意識の世界である(平沢 興)    過ちて改めざるこれを過ちという(論語)    めだたないけれど いのちのよりどころとなっている お経は人生の地下水である    錆は 鉄より生じて 鉄を腐蝕させる 人のあしき業は 己より生じて 己をあしき処へと導く(釈尊)    政治的自由も われわれの心が 自由でない場合には われわれに 自由を与えない(タゴール)    海よりも なお壮大なものは 大空である 大空より さらに壮大なものは 人の心である    のがれられない この暑さ 暑さから 味を見だす 夏のたのしさ    ふたりの人間が おなじ窓から 外をみている ひとりは星を ひとりは泥を    今日でも 明日でも よいということは 一つもない 今すぐせよ    自分が 今 生きているのは 先祖が自分の中に 生きているからだ    信心あるものは 道をききて 心 常に安泰なり    仏壇は 一家の中心 心のより処 である    物を粗末にし仕事を粗末にし責任を粗末にするものは やがて 人をも粗末にする    正しく 深く 求めよ 道は おのずから 開ける    合掌ほど誰でも何時でも何処でも できる平凡な善行はない    美しい心を 愛する人あるも 醜い心を 慈しむは ただ 母と 仏のみ    人間の魂の崇高ざは ある程度まで 何に対して またどれくらい 尊崇の念をあらわし得るかとうことによって 推定される(ドストエフスキー)    幼な子に 合わせて 見せる この面手    増悪によって鎮まらない 憎悪を忘れて はじめて憎悪は鎮まる(釈尊)    実道を 知らないで 百年 生きるよりも それを知って 一日 生きる方がよい(釈尊)    岩もあり 木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水の流るる(甲斐和里子)    人の徳を たたえる人は 人に たたえられる    一生は それがどんなもので あるかを知らないうちに 半分すぎさってしまう    玉磨かずんば ��を成ざず 人学ばずんば 道を知らず(札記)    生活はすべて 次の二つから 成り立っている したいけれど できない できるけど したくない(ゲーテ)    中の賊を 破るは易く 心中の賊を 破るは難し(王陽明)    極端なる自負心と 極端なる失望とは ともに極端なる 無自覚である(スピノザ)    如何なるが 苦しきものと 問うならば 人を隔てる 心と答えよ(良寛)    我々を行うは 山に登る時の如く 常に努力しなければならぬ 悪を行うは 山から崩れ落ちる如く 底まで落こみ 容易に立ち直れない    我々を存在せしめている根元の力を忘れて腕一本脛一本 自分の力で生きて来たと威張っているのを罪悪深重という(米沢英雄)    田畑は雑草によって損なわれこの世の人は貪欲によって損われる(法句経)    田畑は雑草によって損なわれこの世の人は瞋恚によって損われる(法句経)    田畑は雑草によって損なわれこの世の人は迷妄によって損われる(法句経)    今朝もまた ほうきとる手の うれしさよ はかなくなりし 人にくらべて    好き嫌いの 多い人は 自ら世の中を 狭くしている    人がもし 百年生き永えた としても 最上の真理を 見ないならば 最上の真理を 見る人が 一日生きたほうが 勝れている(法句経)    始めあれば 終りあり 生まれた時から 死は始まっている    怒れば地獄 むさぼれば餓鬼 恥をしらぬは畜生だ 先ず 三悪道を出ることだ    よい事をしようと 思えば出来る 悪い事をすまいと 思えばやめられる これを思いあがりという    苦しいことから 逃げていると 楽しいことからも 遠ざかる    山へ登る 道だって 途中には 下ることだってある(深田久弥)    よいことばかり いつまでも続かない 悪いことばかりも いつまでも続かない    すべてのものは むちに怯えすべてのものは死を怖れる自分の身に ひきくらべて他を殺すな殺させるな(法句経)    念仏して 五欲の暑さ 忘れうぞ(句仏上人)    どろ沼の どろに染らぬ ハスの花    共に苦しみ 共に泣き 共に喜び 共に笑う すべてを 共にする ところに 平和がある    百人 千人を すくう人あり 家のもの 一人をも すくいえぬ 私もあり(榎木栄一)    佛様は わが心の中にあり 心の外に 求めようと するのを 愚かな人 という    生きている 人を救うのが 生きている 宗教である    信心を よろこぶ人は 仏様に等しい 大信心は 仏性なり    はだかにて 生まれて きたに 何不足    人間は わが力で生きて いるのではなく 仏の 大きな御慈悲の力で 生かされている    我が身 一人が 生きようとするから 救われないのだ 他と共に 生きることが 自らを 生かす道である    生きながら 地獄におち 生きながら 仏様に救われる ただ 信心の如何による    何かをあてにすれば 遊ぴさえ苦しい仕事となる    悠々と 穢土に居れる 世界を浄土という(安田理深)    愚をさとった愚者はそれだけ賢い自らの愚を知らない愚者こそ真の愚者である(釈尊)    遠く かつ 深く思わん あめつちの なかの 小さき 星に生れて(湯川秀樹)    他人の罪は 見易く 己の罪は 見難い 愚者は 他人の罪を 吹聴し 己の罪は かくす(釈尊)    秋彼岸しみじみ思う身のおろか(木村無相)    人生に 雨や嵐が あってこそ 生活が 浄められてゆく    生きていることの不思議さに 街に出ていき 歩きまわったヤッパリ不思議生きていること(木村無相)    人しれず 人らしき わざせしあとの おのが心の 奥のあかるさ(甲斐和里子)    問題の ないような 人生は 寂しい    夏になると 冬がよいという冬になると 夏がよいという それは 自分勝手というものだ 夏には夏のよさ 冬には冬のよさを ��わいたいもの    大人は 赤子の心を 失わず(孟子)    一本の野の花さえ かけがえのない いのちの ありったけを 咲かせている    今日は人の身の上 明日は我が身の上(狂言)    荒磯の 小石は まんまるい もっと もまれ もまれて もまれぬけ    仏法は 死を問いとして それに応えるに足る 生を求める 道である(金子大栄)    早起きの家族は 活気に満ち 夜更かしの家庭には 乱れが生ずる    竹の強さは 真空にある 金だの 地位だの 恋だのと やたらに詰め込むと ポキッと祈れるぞ    サラリと 流しゆかん 川の如く サラリと 忘れてゆかん 風の如く サラリと 生きてゆかん 雲の如く(坂村真民)    柏の皮に 蟻が何十匹あつまって大騒ぎしているようだ人間の捨てた桃の皮が蟻の世界では 黄金よりもだいじかもしれない(榎本栄一)    たった一人 しかない自分を たった一度 しかない一生を ほんとうに 生かざなかったら 人間に生れた甲斐が ないじやないか(山本有三)    朝は 朝顔の花のように あかるく 簿いていたい 夕は 夕顔の花のように ほんのり 勾うていたい(坂村真民)    光追う 人に光は なかりけり 光なき人 光を仰ぐ(藤原正遠)    自分に何ができるかは 自分以外の者には わからない いや 自分でも やってみるまでは わからないものだ(エマソン)    ふるさとの山に向いて いうことなし ふるさとの山は ありがたきかな(石川啄木)    汝 善人たらんと欲せば 先づ 自己の悪人たるを知れ(エピクテータス)    仏法とは 鉄砲の反対だ 鉄砲は外を撃つものだが 仏法は 己の内を撃つものである(高光大船)    いまだかつて 一度も敵を つくったことの ないような人間は 決して友人を 持つことはない(テニソン)    拝む手 称うる日 信ずる心 皆 他力なり(梅原真隆)    はらがたったら 相手をかえて 弥陀を相手にするがよい 弥陀を相手に するような人は はらがたつようなことはない(貞信尼)    みづのたたえの ふかければ おもてにさわぐ なみもなし ひとも なげきの 深ければ いよよ おもてぞ しづかなる(高橋元吉)    闇路をたどること いよいよ深くして 我等を照らしたもう ところの光 いよいよ強し(金子大栄)    わが心 深き底あり喜びも憂いの波も とどかじと 念う(西田幾太郎)    眠られない 人には 夜が長いように 正しい教えを 知らない人には まよいが長い    子をもちし 今の心に くらぶれば 昔は 親を 思わざりけり    破壇は 住みあきたりと 這いのぴて人にふまるる朝顔の花(甲斐和里子)    苦から 逃げれば 苦は追うてくる 楽を追えば 楽は 逃げて行く(佐々木蓮麿)    いじけるな あるがままに おのれの道を 素直に 一途に歩け(坂村真民)    河が どんなに 広くても 堅固な橋を 掛け渡す 現代人が なぜ 身近な人と 人との間にさえ 心の掛け橋を 築こうと しないのか(広瀬 杲)    うぬぼれは 木の上から ポタンと落ちた 落ちたうぬぼれは いつのまにか また 木の上に 登っている(榎本栄一)    ほんものの鬼は 人の面を かぶっている    工師が 鉄の錆を 除く如く 賢者は 一刻一刻 己の心の 垢を除く(釈尊)    大きな巌が いかなる風にも 動かないように 賢者は 毀誉褒貶に 心を動かさない(釈尊)    われらの 迷いの 深いのは 仏の教えを 知らないからだ    外に迷うて いるのではない 自分に 迷うて いるのだ    美しく 散るは 貴い いつまでも 椅子に しがみついて 離れないのは 見苦しい    学ぶ ひまがない という人は ひまが あっても 学ばないだろう    子を拝む 親となりて 断絶なし    人間は 耳が二つに 口一つ 多く聞いて 少し言うため    見えそうで 見えないものは 自分の短所と 欠点    若さは美し されど 老いたるは 更に美しい    病には病いの値うち 身を横たえて 空の高さを知る    おこたるは 死の道 努めはげむは 生の道    み仏の 光のうちに住む身ぞと 恩えばうれし つらき浮世も    成功は 重要なことでない 重要なのは 努力だ    仏を信ずる心は 人々の心の底に 横わっている    人間の 運命は その人間の 性格の 生み出した ものである(エマソン)    災難が来ない様に 祈るのが 信心ではない どんな事が来ても 引き受けてゆける 力を得るのが 信心である    みほとけは まなこをとじて み名よべば さやかにいます わがまえに(仲野良 一)    家庭の平和は 互いの立場を 尊重するところから 生まれる    生きものに対する あわれみのない人かれは心の貧しい人 である(釈尊)    長寿百歳 尊きにあらず 今を永遠に生きる ことが肝要(佐々木蓮麿)    尊敬と謙遜 満足と感謝と 適当な時に教えを 間くことこれがこよなき 幸せである(釈尊)    あなたの その〃顔〃が 家庭を明るくもし 暗くもする    みずからは 豊かに暮して いるのに 年老いて衰えた 母や父を養わない人がいるこれは破滅への門である(釈尊)    朝な朝な 仏と共に 起き 夕な夕な 仏を抱きて 臥す(安心決定鈔)    この秋は 雨か風かは知らねども 今日のつとめに 田草とるなり    信心は 心を開き疑は 心を閉ず(易行品)    ああ もったいない もったいない きりぎりすよ おまえまで ねむらないで この夜ふけを わたしのために啼いていて くれるのか(山村暮鳥)    金はためておいていく 罪はつくって持っていく 法は聞かずに落ちていく    悲しいといって 泣いておる人を 慰めのには 一緒に泣くに限る これよりほか 悲しんでおる人を 助ける道はない(金子大栄)    闇を除けと 叫ぶよりも 光を 求めよ    月の出を待て 散る花を追うな    愚かなるを知るは 愚にして賢いと思うに まさる    血気の怒りは 有るべからず 理義の怒りは 無かる べからず    うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ(良寛)    愚者は教えたがり 賢者は学ぴたがる    まことの学問とは 賢者になることを 学ぶのではない 恩知らず であったことを 学ぶのだ    「いそがしや」で半生 寝て半生    身も心も すこやかにする 念仏    体裁よりも 心のかよう なごやかさ    人は身体の鍛錬には注意するが心の鍛練は怠りやすい    合掌して ご飯をいただけない人は 不幸な人だ    他人の過失は 見易く 自分のとがは 見難い    世の中に次のご三種の人がある 岩に刻んだ 文字のような人 砂に画いた文字のような人 水に書いた文字のような人    花咲けば 共に眺めん 実熟せば 共に食はん 悲喜分かち共に生きん    人間はすべての人たちに自分を見るとき はじめて自分の生を把握するのである(トルストイ)    恵みは 期待しない時に おとずれ 私欲がでると あてがはずれる    人間社会の幸福とは 邂逅の喜びである(亀井勝一郎)    自らを 不幸にする者は 自分である    生涯をかけて 打ちこめる仕事を一つ 生涯をかけて信じあえる友一人 生涯読んでいつも太陽となる本一冊    不実を 真実と 思う者は 遂に 真実に 到達しない(釈尊)    人間は 欲を 離れねば 大事はできない(西郷隆盛)    いつか別れねばならないという上に 今 出会っているこの出避いを大切にしたいものである    人間のまごころには限りがあるが執着には限りがない    善い行いは よい報いがくるというよりも善い行いをするところに報いられている(佐々木蓮麿)    孤独は 最も自己に親しむ ときであり 最も自己の拡大 されるときでもある(小坂奇石)    一つのいのちを 二つに分けて 捧げようとするな 一つのいのちは 一つのものに 捧げ尽くさねばならぬ(坂村真民)    人間は 何十億いるのに 私とおなじ人間が どこにもいないのは フシギなことだ この私のなかに 無限の世界があるのは さらに フシギなことだ(榎木栄一)    人間の眼は 光を見つめることは できない しかし 光に照らされて わが身を 見つめることは できる(広瀬 杲)    やっと出ました 一本道 ナムアミダプツの 一本道 西の空 あかるい(木村無相)    人間 食物さえあれば 生きていける のだろうか    うらみの中にあって うらみなく むさぼりの中にあって むさぼりなく 安らかに 生きよう(釈尊)    正信は 科学や 医術に 決して さからわない    地獄の苦悩を 背負って 立ち上る心を 信心という(安田理深)    勿体なや 祖師は紙子の 九十年(句仏上人)    雨にうたれ 稲の低姿勢 霜にうたれた 柿の味 辛苦に耐えた 人の味    働くとは はたを楽に することである    長所は 鼻にかければ 短所となり 短所は 自覚すれば 長所になる    利害・損得だけで 働いていたのでは 働く真の喜びは 味わえない    他人の仕事が 楽に見えるのは その苦労を 知らないからだ    与えられた ものを受け取り 与えられた ものを活かす(塩尻公明)    他人の嘘を 怒りながら 自分は平気で嘘をつく    信仰は火である 心の汚れを 焼き清め 仏道にむかって 人々を もえたたせる    自己を知る者は 仏を知り 仏を知る者は いよいよ 自己を知る    教えは きけばきくほど 自分が はずかしくなる けれども その中に うれしさが 宿っている    いかりを捨て おごりを捨て すべての 束縛を離れよ 執着がなければ 苦もない(釈尊)    合掌から 平和な 光が出る    嵐に耐える それが人生    与えたら 黙り 受けたら 語れ    自分を 不幸に するものは 外ならぬ 自分である    足でけとばして いたものを あら 勿体なやと 頂ける世界を 浄土という(安田理深)    入いなる いのちにかえる 日をおもう ナムアミダプツと み名いただきつ(木村無相)    ぞうきんは 他のよごれをいっしょうけんめい 拭いて 自分は よごれに まみれている(榎本栄一)    今日 命あるを よろこぴ 今日 生きている よろこびを 仏に感謝しよう    目は よく物を見るが 自分自身を 見ることができない 自分を省みる 目が欲しい    迷いを離れて 悟りが あるのではない 迷いそのものが 仏の種と なるのである    浄土真宗が すぐれているのは 親鸞聖人自身が 永遠に生きる人 であるが故に すぐれている(松永伍一)    尊敬と謙虚と 満足と知恩と 時々 教えを聞くこと これが こよなき 幸せである(釈尊)    こころみに 息を吸って 空を見あげよ    勤労は尊い 合掌のある勤労は さらに尊い    月かげの いたらぬさとは なけれども 眺むる人の心にぞ住む(法然上人)    われわれが だまされるのではない われわれが じぶんじしんを だますのだ(ゲーテ)    いずこより 我呼ぶ声ぞ 秋の暮(句仏上人)    苦しむとき 仏は近くにあり 楽しむとき 仏はかなたに去る    苦しみは うけてゆくだけに 終わらないで よく味わってみれば よい教えがえられる    このみ法 聞き得ることの かたきかな 我かしこしと 思うばかりに(一蓮院秀存)    人の世の 小さき はからい 秋の風    信心とは 聞き溜めることでなく聞きぬくことである(大河内了悟)    浄土は 言葉のいらぬ 世界である 人間の世界は 言葉の必要な 世界である 地獄は 言葉の通じぬ 世界である(首我量深)    あらゆるものの中で 最大の富 それは 自ら満ち足りている 心境である(エピクロス)    他人のために 他人と共に 生きること それだけが 生きることだ(ハイベルグ)    信心で 消える暮しの 暗い影    安かりし 人 今日のひと日を よろこぴて み仏のまえに ぬかずきまつる    ご用心忙がしいという字は心が亡ぶとかきます    いうものは 水に流し 聞くものは 右にきざむ    年のくれ 静かに越そう 春が あかるく待っている    渋柿の 渋がそのまま 甘味かな    手みやげ 一つ持たずに 生まれてきた 私であるのに 今は 何と 多くのものに 恵まれていることか    死ぬべきものが 今 生きている 自分の今日を よろこぴたい    人を知るより自分を知れ 人に勝つより 自分に勝て    病のないのは 第一の利 足るを知るのは 第一の富 信頼のあるのは 第一の親しみ 悟りは第一の楽しみ    自分以外のものを 頼るほど はかないものはない しかし その自分ほど あてにならない ものはない(夏目漱石)    苦労して得たことは 身について離れない    金ためて 何をするぞと 思いしに 煩悩ふやす ことばかり    布施するものは 福を得 慈心あるものは 怨みを受けず    自分の 生きていることの 尊さを 発見した者のみが 本当に 他人を喜ぶことができる    空気も水も 川も海まで 濁ってきました これは この世の中も 人の心も 濁っているからです    一年の終りに思うこと ただ一つ わがままものが 今日も許されて 生きている ああ 南無阿弥陀仏(広瀬杲)    延命を祈るうちにも へるいのち    よくよく 考えてみれば 幸せな 身である    足ることを 知れるひとつは 天地の 何にもかへぬ わがたからなり(甲斐和里子)    うつつみの なやみつきねど みひかりの てらされてある 人はたふとき(本多善英)    肉体は おとろえるが こころの眼がひらく 人間の晩年と いうものは おもしろい 今日まで生きて いのちのたかさが 見えてきた(榎本栄一)    心の眼が 開けるのは 苦悩に 出遇ったとき    働くので 疲れるのでない 不満をもって 働くから 疲れるのだ    自己の主人は 自己自身である 他に主人が あろう筈がない 自己を制してこそ 得難い主人が 得られるのである(釈尊)    み仏は まなこをとじて み名よべば つつみています わがいのち    歯がぬけて かみしめる 親の味    原子力より 大きな力が もしあるとすれば それは愛だ これいがいにはない(井上 靖)    迷信拝んでなおす 祈ってもうける 大安・友引・おまもり・たたり    人間とは いいわけをする 動物である    三十までは 普通列車 四十までは 準急列車 五土までは 急行列車 六十すぎれば 超特急    欲ふかき 人のこころと 降る雪は 積るにつけて 道も 忘るる    仏教は酒の様に芳醇で母の乳房のように甘くゆたかで円満で平和なものだ(坂本勝)    何を笑うかによって その人の 人格がわかる(バニョール)    こだわりのない人は たじろがない しかし こだわりのある人は この状態からあの状態へと 執着してて 輪廻を 越えることがない(釈尊)    死すべき時を 知らざる人は 生くべき時を 知らず(ラスキン)    人の生活は 自己否定が はじまるときに 開始される    一年は 木の葉の 夢で ありにけり    如来に背相なし 生涯に このこと一つ身にしみたら    ほんとうの力は 力みをぬく力である    相手をたしなめようとする そのことが家庭にひびを入れる私が我慢しているというこらえが家庭を暗くする    たった一言が人の心を傷つける たった一言が人の心を暖める    恩は返せるものではない ただ謝するのみである    「おかげさま」と 言える人生に孤独はない    あったかい やさしいことばを 引き出してくれる人に 出会いたい    子は親の言うようには しないが 親のするようになる    「あんなん親じやねえよ」 とは親を捨てた言葉ではない むしろ真実を求める子の歎きである    死してなお 親は子を育てる また 親なればこそ 亡き子に育てられる    賢くなることを 教える世の中に 自分の愚かさを 気づかせる教えこそ 人間の道である    他人の意見を間こうとしない これを我慢といい 自分の意見を聞かそうとする これを橋慢とい��    食わねば 生きられぬ では 食っていれば 死なぬか    あなたでなければ できない 仕事が あるのです    よかれと思って やったことも 悪い結果を生む場合もある    人生は短い 怠けてよい日は 一日もあたえられていない
0 notes