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#石室入口はサイドから入れます
u543z · 2 years
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昨日の黒岳☀天候に恵まれサイコーでした😆✨五合目〜山頂までほぼ夏道ラインで終始スネラッセル💦ときおりヒザ下😅黒岳(マネキ岩サイド)とスキー場コースは滑るにはまだ雪が少ないです😣💦早く降りますように🙏山のうえはピョンちゃん🐰🐾足跡が縦横無尽💖とても素敵な空間です💫ほかに誰も上がってこなくてありがたい時間でした…🙏✨ #層雲峡 #層雲峡黒岳ロープウェイ #黒岳スキー場降雪待ちです #黒岳 #黒岳石室 #桂月岳 #カムイミンタラ #石室入口はサイドから入れます #裏口はちょい埋まってます #雪ちょいふきこんでいます #9合目から上はアイゼン必須 #エゾユキウサギ #ありがとうカムイミンタラ #ロープウェイ営業8時から16時半です (Daisetsuzan National Park) https://www.instagram.com/p/ClNQGaEPz-j/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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flhq · 4 years
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9月18日入荷情報
みなさん、こんにちは。
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FLHQに新作商品の入荷や再入荷がありましたのでご紹介します。
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MSR Mini Groundhog Staks ¥440
長さ15cm重量10gアルミ製ペグです。
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Y字スクリュウ−型デザイン。
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MSR Alpine Dish Brush/Scraper 22g ¥770
食器洗い用のスクレパーブラシ。
雪山ではギアの雪落としブラシとして活躍します。
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SPYDERCO Ladybug 3 ストレート ¥6,380
刃渡り49mm(実測)重量18gの超小型のフォールディングナイフ。
片手がふさがった状態でもブレードに空いた穴に指をかけて
ワンハンドでブレードを開くことができます。
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ATWOOD ROPE MFG Tactical Cord Woodland Color ¥1,210
ロープ径2,4mm長さ30m耐荷重125kgの細引き。
テントやタープのガイラインとして使えます。
人気の高いウッドランドカラーの再入荷です。
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PLATYPUS Big Zip EVO 2.0L ¥4,950
リザーバーとドリンキングチューブの接続箇所を高い位置に変更、
バイトバルブ、シャフトオフバルブの改良がされた最新式の
ハイドレーションシステムです。
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TRIBEONE Desert Cord Black Color ¥4,620
バックタック4個、カラビナ4個、
長さ120cm(抗張力90kg)の3つ編みショックコード2本。
三編み構造のショックコードはコードにカラビナを差し込んで固定できます。
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NEMO Hornet Storm 2P ¥52,800
重量940gのウルトラライトウエイトな2人用テントです。
ダブルウォールで両サイドに開口部とそれぞれに
前室があるデザインが快適な山岳テント。
完売していましたが、再入荷しました。
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NEMO Hornet Storm 2P Foot Print ¥5,720
ホーネットストーム2P用のフットプリントが2点、再入荷しました。
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CARRY THE SUN rainbow Medium ¥4,950
ソーラー充電式リチウムポリマー電池内蔵のLED 10灯のランタン。
7色に発光するLEDランタンです。
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CARRY THE SUN Warm Light Medium ¥4,180
光源に温もりのある暖色系LEDランタン。
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NOVA SCOTIA FISHERMAN tattoo Balm 2,640
ヒバマタエキス(海藻成分)にオリーブ油、蜜蝋、シアバター、
ホホバエキス、ヒマシ油、ブドウ種子エキスを配合。
保湿成分のアロエベラ、
抗酸化作用や色素沈着抑制作用のある
ビタミンCはレモンの20~40倍の
カニナバラ種子エキス(ローズヒップ)を配合し、
SCF 結合阻害による色素沈着抑制作用による美白効果をもたらします。
タトゥーの肌用のスキンケアにどうぞ。
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NOVA SCOTIA FISHERMAN Goats milk Soap ¥1,375
ヒバマタエキス(海藻成分)にゴートミルクを配合した石鹸です。
ゴートミルクに含まれるαヒドロキシ酸(AHA)は古い角質を落とします。
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、E、
さらに牛乳の約3倍ものミネラルが含まれ、
美肌効果でみずみずしい肌にしてくれます。
ゴートミルクに含まれる脂肪球は牛乳の1/6という小ささにより。
肌に浸透しやすくしっとり感が持続します。
人の母乳と同じβ-ガゼインを主体としたゴートミルクは
低刺激性として敏感肌の方や赤ちゃんの肌にも安心してお使いいただけます。
古代エジプトのクレオパトラもミルク風呂を愛用していたとか、、、。
ゴートソープを風呂に溶かして、ミルク風呂なんていかがでしょう♪
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NOVA SCOTIA FISHERMAN Pet Soap ¥1,375
*動物実験は行っておりません。
ペット用の天然素材ハーブ石鹸。
ヒバマタエキス(海藻成分)にヒマラヤスギ精油を配合。
ヒマラヤスギはヒマラヤの高地に生息する高さ35m以上にもなる
高木の杉で、学名は Cedrus deodara。
デオドーラという学名の由来は、
ヒンズー語で「神の樹」を意味し、
インドでは聖なる木としてこの木の精油を薬として用いられてきました。
抗炎症効果、防臭効果があります。
香りは甘みのあるバルサム調の香り。
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CAMP & GO Log Book
ニセコのSPROUT峠ヶさんが発行するアウトドアマガジン。
田中マリナさんのイラストも可愛らしくて素敵。
FLHQには、手にとってみたいな〜。
という商品が揃っています。(^^)
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eyes8honpo · 3 years
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一章 まっすぐ
 なりたくなくても、体は勝手に大人になっていく。  春が来て、桜が散るのを見るたびに、翠はうんざりと時の早さを思い知る。去年より少しばかり近くなった枝との距離に嫌気がさして、猫背気味に歩く。自ずと視線が落ちていき、ついには去年よりも随分汚れたスニーカーのつま先を捉えた。  翠くん。まっすぐ、まっすぐ。  はっとして顔を上げると、真っ青な空が視界に映った。まっすぐ、まっすぐ。かっこいいのが台無しッスよ。春休みの間中ずっと、背中を叩かれながら歩いたこの道。 ――まっすぐ。まっすぐ。  大きく一度深呼吸をしたあと、胸のうちで、記憶の声と重なるように唱えながら、そうっと背筋を伸ばしてみる。桜の枝は、やっぱり近かった。あぁ、なりたくもないのに、俺はどんどん大人になっていく。胸にさげた青いネクタイに違和感を覚えながらも、翠は早朝の通学路をとろとろと歩いた。朝練なんか、去年はなかったのにな。大きなあくびを隠しもせずにひとつこぼして、翠は隣に居ない小さな熱源のことを想った。 「……はよー、ございます……」  半袖の体操着に着替えて、体育館の扉をおそるおそる滑らせる。ダムッ。わずかな隙間から飛び出してきたボールの弾む音に、びくっと身体がはねあがる。 「おおっ。来たな~高峯!」  弱々しい翠の声をきちんと拾い上げ、振り向いたのは真緒だった。  半袖の体操着。黒いズボンのサイドには、見慣れない色のラインが一本。 「あれ、衣更先輩だけ、すか……他の先輩は……」  まだですか、と言いかけて、翠はしまったと口をつぐんだ。このひとはもうただの“先輩”ではないのだ。周りの同級生がろくに呼ばないせいで、いまだ馴染まないその敬称を、翠も、そして他の後輩たちも、ついつい忘れてしまう。本人も気にかけていないばかりか、唯一「会長様」と呼んでくる弓弦に対しても、お前に呼ばれると余計に仰々しいんだよなぁ、と怪訝な顔をしているのだという。  ま、いい加減、慣れなきゃいけないんだけどな。  言葉と共に吐き出された、大きなため息のことを思い出し、翠は静かに身をこわばらせた。  直接その場に居合わせたわけではない。偶然、部室に入ろうとした時に聞いてしまった。サリ~は偉ぶるの向いてないもんね~。スバルの身も蓋もない言葉に、「やっぱそう思うよな~」と苦笑をこぼしていたのは、つい数日前の出来事だ。後輩の前では毅然とした態度であれこれ指示を飛ばしていた真緒が、こうして人知れず弱音を吐いているのだと知って、翠の憂鬱はいっそう膨れ上がった。この人ですらそうなのだ。慣れるわけがない。新しい肩書きも、やたらと近く感じる桜の木の枝も、胸元の青い布地にも。  むずがゆく噛んだ下唇に、真緒は目に見えてまばたきを増やした。気まずい沈黙ののち、翠を気遣うかのようにして、いつもの下がり眉が現れる。 「悪ぃ! それなんだけど……あはは、スバルのやつ寝坊でもしてんのかな~。それか、すっかり忘れて大吉の散歩してるか、だな。まあいいや。ごめんな、こんな朝早くから呼び出しちまってさ」 「いや、その、別に……家の手伝いとかで、早いのは、慣れてるんで……」 「そうか~? ならよかったけどな。ほんとはさ。昼休みとかのがいいかなって思ったんだけど、俺の方の都合でさ、この時間しか取れなかったんだよ」  ダム、と床を叩くボールの音に、翠の肩が上下する。 「お節介だろうけど、ちょっと心配になっちまって。お前ら、一年生へのパフォーマンスは考えてあるか?」  ああ、くすぐったい。  その名称は、今、自分たちのひとつ下を指す言葉なのだ。 「2winkはメンバー変更もないし問題ないとして……。fineはなんたって、あの皇帝陛下のお墨付きだからな。姫宮のやつ、もう一人で企画を立てるだけの力もあるし、伏見のサポートもある。Ra*bitsの三人も、仁兎先輩に頼らずに頑張ろうってやってきたおかげで、運営のことは一通り出来るようになってるみたいだ。春川にはまだ逆先がついてるし、朱桜のことだって凛月と鳴上がフォローするだろ?」  ひとつ、ふたつ、と右手の指を親指から順にたたみ、最後に小指を折り曲げたところで、衣更はちらりと視線を翠に投げた。 「まあ、その。なんだ。お前ら、大丈夫かなって」  下がり眉のまま、はぐらかすように笑うと、真緒は小脇に抱えていたボールを指の上で回し始めた。 「仙石にも声かけといたんだけど、あいつはなんていうか、変なとこで豪胆だからさ。まあ拙者たちでなんとかするでござるよ~とかいって、なーんかイマイチ状況がよく分かんなかったんだよなぁ~」  伸ばした語尾が、高い天井に吸い込まれてい��た。  静まり返った朝の体育館に、また一瞬、沈黙が横たわる。 「……だからお前に言っとこうと思って」  交わらなかった視線が、ついに絡んだ。  ごくり。乾いたのどに、唾が落ちる。 「い、一応。考えて、あり、ます。……流星隊歌をやるんで」  間違えませんように。  本番でもないのに、祈るような気持ちだった。 「返礼祭の時、みたいな配置で。守沢さんのパートを鉄虎くん、深海さんのパートを俺が歌うってことで……。俺が、歌うのに、必死になっちゃうんで。そのぶん忍くんが、舞台を飛び回るようなパフォーマンス、多めで。……って感じ、です」  再び訪れた沈黙に、息苦しさは増した。呼吸の仕方を忘れてしまったかのようだった。答え合わせを待つにしたって、テストの時とはわけが違う。教えられたことをきちんと覚えているか、なんて、単純な話ではないのだ。  正解はない。  多分、誰にもわからない。  それなのに、試されて、時には手酷く批判されて、冷めた目つきで「もういいよ」なんて言われたりする。 ――この人に限っては、間違ってもそんなこと言わないだろうけど――そうと分かっていても翠の動悸は収まらなかった。黙り込んだ翠の前に、ふー、と長いため息が落とされる。 「そっかそっか、ちゃんと考えてんだな。あ~よかった……」  大きく肩を落とし、ボールを抱え込んだ真緒に、翠は別の焦りを覚えた。 「いや、考えたっていうか、俺はなんにも……ほとんど鉄虎くんと忍くんが決めたようなもんで……」  しどろもどろになりながら、首をすぼめる。罪悪感にも似た、大きな黒い塊が、重たく頭にのしかかって翠を俯かせる。  視線の先の長い足は、まだほんの一歩だって、ここから動いちゃいない。  それなのに、“ちゃんとしてる”みたいに思われるのは、なんだか嘘をついてるみたいで。 「俺もさ。大事なところは北斗やスバルがバシッと決めちまうから。……俺ってなんにも出来ねーんだなって、思ったこともあるよ。何回も」 ――翠くん。 「けど、大きな流れを作るには、土台が必要なんだ」  まっすぐ。まっすぐ。  ふと、いない熱源が、背中に触れた気がした。 「絶対。ここ一番、って時に、上でどんだけ好き勝手暴れても、崩れない土台ってやつが。損な役回りだけどさ。いざって時、そういう力が爆発したりするんだぜ。高峯」  恐る恐る顔をあげると、真緒は真剣な眼差しで翠を捉えていた。  夢は叶う。  そう言い放たれたあの日の、身を切るような寒さだけが、ゆっくりと思い起こされる。  他人事だと思っていた。  次の春に、自分を待ち受けるのが、そんな輝かしいものだとは思いもしなかった。  今も、まだ。 「支えてやれよ? 無限に育つ大自然、だろ! そら構えろ! パス!」 「うわっ!? だっ、やめ……!」  思わず顔面を手で覆った翠に、真緒はボールを飛ばすのを止め、少し困ったように笑った。
   ★
「えーっと、それで確か、去年のfineとKnightsって、オーディションしてたんだよな?」 「はい! それと、その前に書類選考があったって、桃李くん言ってました」 「ってことは……いったん書類選考のためのフォーマットを作って、期限決めて、提出してもらって……人数絞れたとこでオーディション用に部屋を確保して……」 「ちょっ、ちょっと待ってほしいッス! メモが追いつかないッス!」  もたつく右手を力任せに動かしながら、鉄虎が叫んだ。  はっとした表情で鉄虎を見た二人は、申し訳なさそうに軽く頭を下げた。 「ごめん鉄虎」 「いや、申し訳ないのはこっちッス……もう大丈夫なんで、話続けてほしいッス」  視線を下に向けたままそう言うと、鉄虎は険しい表情で眉をひそめた。これ、あとから読み返せるんスかね。書き殴った不恰好な文字を睨みつけていると、友也と創が気遣うように目配せをして、一呼吸置いた。それが余計に申し訳なく思えて、鉄虎は肩を強張らせた。 「うっひゃあ~」  頭上から間抜けな声が上がる。  三人が顔をあげれば、二つの似た顔が、別々の表情を浮かべて机の上を見下ろしていた。 「な~んかさ、ホント大変なんだね! 俺たちそういう面倒なことなくてよかったよね~ゆうたくん!」 「確かにそういう苦労はしなくて済むもんね……っていうかアニキはなんでここにいるわけ?」 「ええ~? だってこのメンバーでオレだけA組だなんて! 酷すぎるよ! 生徒会長の陰謀だ! 今年こそゆうたくんと一緒のクラスだって信じてたのに!」 「いや。お前ら一緒にしたら先生たちどっちがどっちか分かんなくて困るって」 「ふふ、そうですね。僕もまだまだ一瞬じゃ判別できませんし」 「あとうるさい、ひなたが」 「おまけに鉄くんとも離ればなれだなんて! あんまりだ! 残酷だ! 鉄くん、アタイがいないからって浮気なんかしちゃダメなんだからねっ!」 「聞いてないよこいつ……」  呆れたようについた友也の溜め息に、続く言葉はなかった。気付いた友也が、創が、ゆうたが、ほんの少し目を見開く。ひなただけが一人、臆することなく、その沈黙に触れることを選んだ。 「おーい。てーつくーん? お返事ないと寂しいよ~?」  頬に触れそうなオレンジの髪が視界を横切ってようやく、鉄虎は弾かれたように顔を上げた。 「うわっ! 近ッ! なん、え、なんスか?」 「だから、俺がいないからって浮気しちゃダメだよ~? って話!」 「はは。なんスか~それ」 「ええ~!? 何その反応! もっと寂しがってよ! もう朝教室に入ってもそこに俺の姿はないんだよ!?」 「いや全然居たじゃないッスか今日」  淡々と続く指摘に、ひなたが反論の息を吸う。吐き出そうとして、思い留まる。  ぼんやりとした琥珀色の瞳は、机の上の乱雑な文字を見下ろしていた。 「それに、まあ。離れたのは、ひなたくんだけじゃないし」  もう一度、友也と創が、静かに目配せをする。  ゆうたの目が、それと同じ色、同じ形の瞳を、ほんの一瞬伺うように見た。 「寂しい? 鉄くん」  んん~、と低く唸り声を上げて、鉄虎は首をひねった。投げかけられた言葉を、自分に当てはめようとしても、どうにもしっくりこない。確かに不思議な気分ではあった。低く見せようとするせいで、変に悪目立ちするあの栗毛色の頭が、同じ教室にいないというのは。かといって、去年の自分たちも四六時中一緒に居たわけではないし、寂しがるほど距離が近かったのかというと、それは違う。むしろ今の方が落ち着くような気すらする。  そういう類いの不安ではないのだ。  この、みぞおちの辺りの、消化しきれない異物感は。 「……代わりに。忍くんが一緒ッスからね~。寂しいとか、そういうのはないッスけど……」 「そう! 俺は今年も忍くんと同じクラス! ありがとう神様衣更様!」 「っていうかお前ら、別に会長がクラス分けしたわけじゃないからな? あんま言ってやるなよな~あの人真面目に受け取っちゃうぞ?」 「あれっ? そういえば忍くん、どこ行っちゃったんでしょう」 「あ、諜報活動ッス。一年の教室、チラッと覗いてくるって」  自分の書いた漢字の間違いを、ぐりぐりと黒く塗りつぶしながら、鉄虎は答えた。十数分前、昇降口で鉄虎と一緒になった忍は、教室までやってきてひなたとゆうたに挨拶をすると、自分の机に鞄を置いて廊下へと飛び出していった。いつものように軽快に上履きの底を鳴らして、あっという間に忍の背中は見えなくなった。一年の教室。まだ馴染まない呼び方も、忍が言うと、当たり前のことのようだった。 「あ~あ、俺も一緒に行けばよかったなあ。忍くん、日に日に足が速くなってるんだよね。追いかけようとしたのにさ」 「あっはは! 今朝のは早かったね~! さっすが忍者!」 「笑い事じゃないよ、結構いろんな意味でしょんぼりしたよ、俺……」  ぼそぼそと呟いたゆうたに、ひなたは軽やかに笑った。その横で、よし、と頷いた友也が、空気を切りかえるように両手を叩いた。 「そんじゃ、とりあえず朝の会議はこの辺にしとくか!」 「午後はフォーマット、一緒に考えましょうね! 僕、お昼休みになったら桃李くんに去年のこと、もっと聞いてみます」 「押忍! 本当に助かるッス!」 「ふふ。助かってるのは俺も同じだって、何度も言ってるだろ。リーダーなんて……柄じゃないしさ~。正直鉄虎が同じクラスでほっとしたよ。一緒に頑張ろうな」  友也がくたびれた声で弱音を溢すと、ようやく鉄虎の肩から余計な力が抜けていった。それがお世辞や励ましの類いであったら、きっともっと、落ち込んでしまっただろう。安堵の息をひとつ吐いて、鉄虎が弱々しく笑い返すと、友也もほっとしたように笑った。隣で創も、優しく目を細めていた。 「うんうん! 頑張れ頑張れ~! いい後輩から引き抜かれちゃうからね、やるなら早い方がいいと思うよ!」 「はは。余裕っつうか、他人事ッスね~ひなたくんは」 「ふふん。そりゃあ2winkは俺とゆうたくんとで既に完成されちゃってるからね! 三年生が抜けたユニットには悪いけど、今年はトップの座、もらっちゃうよ!」 「より一層高みを目指して精進! って気持ちはもちろんあるけどね。油断大敵!」 「ま、簡単に負けちゃう気なんかこれっぽっちもないけど! そういうわけで、鉄くんもファイトファイト~!」 「ん~、そッスね……」  曖昧に頷いて、首の後ろをかく鉄虎の仕草に、二人は思わず顔を見合わせた。  二度ほどぱちくりと瞬きをして、ぴったり同じ速度で鉄虎に向き直る。 「乗り気じゃないの? すごい数の志願者だって話だけど……嬉しくない?」  少なくとも、朝会った忍はかなり興奮した様子でゆうたに報告してきた。拙者、ここまで来るのに何人も声かけられて、もうマジめちゃめちゃにビビったでござる。身ぶり手振りをまじえながら、小さな体をぴょんと跳ねさせる忍は、その数秒後に、赤らんだ頬のまま教室から飛び出していった。それに引き換え、鉄虎の纏う空気の重さといったら、憂鬱を越えてどこか危うさを感じるほどだった。 「いや、嬉しいッスよ。俺だってほんとは嬉しいんス、去年の俺たちの……頑張りが、実ったってこと、だし、でも」  思わず両手で額を押さえて、机の上に覆い被さる。  肘の下で、ずる、とルーズリーフが動いて、鉄虎の体は少し沈んだ。 「隊長……守沢さんに憧れて、って子が多いのは、事実だし。それに」  まばたきの隙間に、浮かんだのは去年の春。  こんなはずじゃなかったと愚痴ばかりだった、数ヶ月間の苦い記憶。 「本当にヒーローに憧れて名乗りをあげた子たちが、俺みたいなのにふるいにかけられるのって……それってなんか、すごい――」  理不尽だな、って。
「鉄くん」  呼び声に、顔を上げる。  めったに見せることのない冷ややかな瞳が、遠く、ここにはない何かを見据えるように、細められている。 「世界はね、理不尽にできてるんだよ。俺たちが生まれる、ずーっと前から」  どき、と心臓が跳ねる。  最後まで言ってないのに、なんで。  自分の内側を見透かされたような、あるいは透けた身体の更に向こう側、もっと別のものを見ているかのようなひなたの言動に、鉄虎は何と返事をすべきか迷った。真意を図りかねているうちに、ひなたは細めていた瞳をパッとまるくして、いつものように笑った。 「だから、気にしなーい、気にしない! 鉄くんは見かけによらず難しく考えすぎなんだからさ! もうちょっと流れに身を任せてみてもいいと思うよ?」  労るように二度、軽く肩を叩かれて、鉄虎も少し笑った。どうしてそんなことまで伝わるのだろう。ひなたの方こそ、見かけによらず、よく考えている。自分のことよりも、うんと、誰かの心のことを。 「そう言うアニキは、ちょっと流れに身を任せすぎだと思うけどね」  沈黙を守っていたゆうたが、大袈裟に呆れてみせる。 「そんなことないよ! 時々いい感じに任せてるだけ!」  ひなたが反論した。鉄虎は笑っていた。まだ、どことなくぎこちなかった。  数分して、忍が転がるように教室に入ってきた。おかえり、と鉄虎が言う隙もなく、一目散に駆け寄ってくると、忍はその勢いのままゆうたの背中に飛びついた。 「ひっ、ひとがたくさんでヤッベエでござる!」 「あっはは! そりゃあそうだよ! 出てった人数と同じか、それ以上に入ってきてるんだもん。おかえり忍くん」 「ゆうたくんただいま~! いやまあそうなんでござるけど! 拙者、忍術を駆使してあんなに巧妙に隠れてたのに、見つかって仙石忍だーって言われちゃって! ちょっとした騒ぎになっちゃって、慌てて逃げ帰って来たんでござるよ!」 「えっ? 名指しッスか?」  思わず鉄虎が聞き返すと、忍はぜえぜえと息をしながら、うん、と頷いた。 「拙者も聞き間違いかな~と思ったんでござるけど。なにせ拙者、この一年アイドルとしてそれはどうなの? ってくらい忍んできたでござるし」 「え? いやいや忍くん、結構最初から忍んでなかったッスよ」 「えっ!?」 「えぇっ?」 「はは、忍んでるやつは一人で同好会立ち上げたり、自主的に外の仕事拾ってきたりしないよ。なぁ、鉄虎」 「そッスよ。風雲絵巻の時だって、先陣切って企画練ったりしてくれたじゃないッス��」 「いやあれは拙者が企画したわけではなく! 神崎殿が声をかけてくれただけでござるし!」 「でもぼく、ウィッシングライブはほとんど仙石くんのアイデアって聞いてますよ」 「ああ~! あれな! すごい規模だったよな。各ユニットから一人ずつなんてさ」 「あ~れも三毛縞殿が協力してくれたから出来たんであって拙者が特別何かしたわけでは~」 「いいじゃんいいじゃん! 忍んでなんかいられない~って自分でも言ってたんだしさ! 目立っていこうよ忍くん!」 「ひ、ひなたくんそれ聞いてたんでござるか!? は、はずかしいでござる~!」 「ちょっとひなたくん、あんまり忍くんをからかいすぎないでよ」 「ゆうたくんてば、あの時ライブ出れなかったからって俺に当たるのは格好悪いザマスよ?」 「そういうんじゃないから! あれは確かに俺もすっごく出たかったけど!」  むきになって言い返すゆうたの背中から、するりと忍が抜け出して、鉄虎くん、と小さく声をかけてきた。 「さっきね、拙者のこと……流星イエローって。言ってくれた子がいたんでござる。ちっちゃい声だったし、びっくりしちゃって、ちゃんとは見れなかったけど……すっごくキラキラした目だったんでござるよ」  えへへ、と照れ臭そうに笑う忍を、鉄虎はまっすぐに見た。上気する頬のその奥に、誰かの憧れが見える。去年の自分も、同じように光線を放っていたからわかる。 「きっと、流星隊のこと、すっごく好きなんでござるな」  ズキ、とみぞおちのあたりが軋む。 「……むふふ。拙者たち、本当に今日から先輩なんでござるなぁ」  嬉しそうにこぼした忍の声に、鉄虎は重く、うん、と頷いた。わかる。痛いほどにわかる。だから余計に考えてしまうのだろう。まっすぐな憧れが、必ずしも昇華されるわけではないのだという現実を。  五人揃って流星隊。  選ばれるのは、二人だけ。
   ★
「……そっか。じゃあ、やっぱり新入生、入れるんだ……」  弁当箱の白米に箸をつけながら、翠はため息混じりに呟いた。 「いれる、って、いうか……志願者がいるのに、選考しないわけにはいかない、っていうか……」  薄暗い表情で口ごもると、鉄虎も手にした焼きそばパンの封を開けた。頭上のスピーカーからは、お昼の放送です、と忍の声が響いている。数秒、間があいて、今度はもっと長く、大袈裟に、ため息の落ちる音がした。翠はそれを黙って聞いていた。 「普通に、三人だけでもやっていけるはず、って張り切ってた分、なんか……力の具合が変なんス。駄目ッスね、何事も柔軟に対応しなきゃってのに。俺、融通利かなくって」  うつろに落とされた視線の先で、手付かずのままの焼きそばパンが、くしゃりと握られる。  いつの間にか、スピーカーからは音楽が流れていた。返礼祭で2winkが歌った曲だった。 「それは……しょうがないよ。俺もかなり、戸惑ってるっていうか……」 「うん」 「すぐに切り替えられる方が、特殊じゃん……」 「でも友也くんたちはやれてるんスよ」 「そりゃ……紫之くんたちはそうだろうけどさ。おんなじようにはできないよ」 「そんなこといったらずっとなんにもできないじゃないッスか!」  ビク、と身をこわばらせ、翠は一瞬、息をとめた。しまった。引いていく血の気に、恐る恐る顔を上げる。伸びた前髪の隙間から、鉄虎の大きな瞳が見える。  ほんの一瞬の、怯えたような表情。 「あっ、ち、ちが……ち、ちょっとびっくりしただけ、だから。俺、別に、なんとも……大丈夫、だから……」 「――うん」  頷いた鉄虎は、ハの字にしていた眉毛をぎゅっと寄せて、何か堪えるように、小さく唇を噛んだ。 「ごめんね」 「あ、謝らないでよ……ほら、なんでも言うって決めたんだしさ……」 「うん。でも」  心臓のあたりが痛む。  翠は、細く長く、息を吐き出しながら、目を逸らした。  正面から放たれるまっすぐな熱に、耐えうるだけのものが、翠にはない。 「やっぱり、今の言い方は悪かったと思うッスから。ごめんね、翠くん」  あぁ。なんでこうなるのかなぁ。 「……ううん。俺の方こそ」  浮かぶ想いに反して、体は曖昧な返事しかできなかった。放送は、随分前に終わっていた。もうすぐ行かなきゃッスね。一口もかじられなかった焼きそばパンは、どこか物憂げにくたびれていた。鉄虎はものの数秒でそれを詰め込むと、広げていたルーズリーフを片付け始めた。翠は、水分の飛んだ白米の表面を眺めて、また深く息を吐いた。  心も、言葉も、体も、なんて重たいんだろう。  ひとつだって思うように動かせない。  それどころかひとつ駄目になると、あとがつっかえて、何もかもが止まってしまう。 「翠くん、お弁当」  気遣うような、珍しいくらい控えめな声で、鉄虎がこぼした。 「あと十分も、ないッスけど」  鉄虎くんは悪くないのに。 「うん……あとで食べるよ」  鉛のような体を引きずるようにして、翠はようやく弁当箱のふたをしめた。静かに待つ鉄虎の、くすぶるような視線に急かされて、ぎこちなく荷物をまとめる。戻ろっか。鉄虎が言って、先を歩いた。廊下へ向かう鉄虎の足取りは、固い表情に反して軽い。時折確かめるように振り向いてくる琥珀色に、酷く申し訳ないと思いながらも、翠は何も言えなかった。  なんで。 「じゃあ、また放課後に」  教室の前で別れたあとも、翠はしばらく動けなかった。チャイムの音で我に返る。お腹すいたな。今になってぼんやりそんなことを考える自分が、情けなくて仕方なかった。  どうして動けないんだろう。  どうしてみんな、こんなものを、当たり前のように動かせるんだろう。  俺は、俺だけが、ぐずで、のろまで、座り込んで泣くことしか出来なかったあの日のまま。  しみるような夕陽のオレンジが、まぶたの裏によみがえる。それは翠のからだを絡めとり、呪いように留まり続け、終わりのチャイムが聞こえても消えることはなかった。中身の詰まった弁当箱のことを、翠が思い出したのは終礼の少しあとだった。
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silvercloud-mini · 2 years
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COOPER 35TH ANNIVASARY 納車整備編 #2
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納車整備の続きです。試運転していい感じの結果だったので続きの作業をしていきます。
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タイヤですが・・・
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残溝は充分あるのですが、トレッド面に亀裂があるので・・・
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新品へ・・・
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エアーバルブも交換して・・・
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ニュータイヤ組込み・・・
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ホイールバランスも調整しておきます。せっかく良く仕上がったミニでもタイヤがダメだと台無しですからね。
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同様にスタッドレス&アルミホイールのセットも準備して・・・
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下廻りのチェックへ・・・
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サブフレームや・・・
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ボディ各部に防錆処理をしておきます。
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問題無しです。
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架装作業へ。今回はルーカスタイプのフェンダーミラーを取付けます。
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久しぶりのフェンダーミラー取付けで、テンプレシートが見つからず焦りましたが、度重なる地震の影響か、工具箱の引き出しから滑り落ちてくしゃくしゃに・・・。何とか伸ばして穴位置マーキング&穴あけ加工・・・
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ミラー取付け。
今まで見てきたルーカスミラー取付け車から寸法を取って、見た目と視認性を両立出来る最良の位置を出してあります。
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ご依頼のオーバーテイカーも取付けて・・・
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メッキワイパーアーム&ブレードも・・・
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新品へ交換。
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ヘッドランプリレーは追加で取付けしてありますが、流石にシールドビームでは夜間の視認性に難ありという事で、H4バルブタイプのヘッドランプ��交換して・・・
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全体のバランスなどをチェック。
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うん。シンプルで良い感じです♪
次期オーナー様のご希望で、サイドはこのままストライプ&デカール無しでいきます。
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続いて室内へ。今やレアパーツ?なのか??ペダル加工無しで付け��るアクセルペダルパッドを取付け。
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最初は問題無かったのですが、試運転をしている間に、僅かにですがクーラントの臭いが・・・。外に漏れ出しては無いですが、おそらく近々に漏れる予感がしますので、メニューにはありませんでしたがヒーターコアも交換しておく事にしました。
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ヒーターユニットからコアを取り出し。ユニット内部は安定の汚さです(汗)
肝心のコアは、やはり少し滲んできていました。
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まずはユニット内部のお掃除から・・・
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ヒーターコアは安心の日本製コアを使用します。
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綺麗になったユニットに組み付けて戻すのですが、その前に・・・
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ETCも同時に取付けます。
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電源などは事前に増設出来るように仕込んであるので、今回は結線するだけですが・・・
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若干問題なのが車載器の取付け位置です。道路事情の為、運転中でもカードの抜き差しが必要になるので、ドアを開けずに、且つ安全に、スムーズにカードの抜き差しが出来る位置を探っていきます。
まずは、事前の打ち合わせで決めた位置ですが・・・
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やはりドアポケットが邪魔で手首の関節を外さないと無理な感じです(汗)
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此処だと抜くのは大丈夫ですが入れるのは至難の技・・・
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やはり差し込み口が目視出来ないとやりにくいので此処が最良と判断。操作時はサイドブレーキは引いてもらう事にして、発煙筒が少し邪魔なので・・・
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ホルダーごと取り外します。これなら何とかなりそうです。
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外した発煙筒は助手席足元へ移設して・・・
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元位置はそのままだと見栄えが悪いので、カーペットの形を整えて・・・
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在庫してあるカーペット生地を切り出して接着。
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若干色味が違いますが、ご勘弁をm(_ _)m
ちょっとこれで使ってみてもらう事にしました。
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ヒーターユニットも組み戻して・・・もう一息で完成です。
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usickyou · 2 years
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bullseye
 誰が悪かったってそりゃ私なんだけど、まあ、言い訳くらいさせてよ。 「このまま帰るのも、なんだか寂しいわね」  蒸し暑く湿気った真夏の帰り道。最初にこぼしたのは、奏ちゃんだった。わかるわーなんてあたしは返したけど、「帰らなきゃいーよね」って電話を手にフランス人のママに外泊の予定を告げたのはフレちゃん。で、そこからが早かった。志希ちゃんは問題なし、奏ちゃんは一分、美嘉ちゃんは莉嘉ちゃんと話すこと五分、場所は一番近いあたしの家。晴れてLIPPS夜の女子会が決定、めでたしめでたし。  それで済めば良かったんだけど。 「お酒とか、買ってみよっか」  まあ、提案したのは確かにあたしだったけど、でも、それは別に本気じゃなくて、その場のノリっていうか、ちょっと背伸びしてみたいことくらい、誰にでもあるよね?  ただ、このメンバー。「はいはーい、あたしワインがいいー」「にゃはー、臨床実験は重要だね」ってノってきたのは我らが問題児二人組。「たまには悪くないわね」なんて初めてじゃないみたいな口ぶりの奏ちゃん。「いや、ダメでしょそんなの、ウチらアイドルだよ」って美嘉ちゃんは言ったけど、こうなったらどっちが面白いって答は簡単。美嘉ちゃんをあっという間に丸め込んで(美嘉ちゃんは気をつけた方がいいと思うよ)、奏ちゃんを個人経営の酒屋さんに突撃させて、首尾良くチューハイとシャンパン、あとボルドーワイン(奏ちゃんへのサービス)を手にして、あたしの家へなだれ込んだのが二十時を回った頃の話。  で、現在時刻は二十二時を回って少し。 「思ってたより、難しいのね」  あたしは、奏ちゃんにダーツを教えている。 「そう? 奏ちゃんセンスいいよ?」 「教え方が良いから、ね」 「まっさかー」  チューハイはとっくに終えて、ワインは口に合わず、スタンドテーブルに置いたシャンパンを少しずつ味わっている。初めてのアルコールは思っていたよりは美味しくて、思っていた通りにあたしたちはお酒に強かった。 「あの子たちは?」 「仲良くおねむだったよ」 「美嘉はともかく、志希とフレデリカは意外だったわ」 「頭がよく回るから、お酒も回るんじゃない」  美嘉ちゃんは、一杯でダウンした。何度でも言いたいけど、本当に気をつけないとね。続けてフレちゃん、は酔ってもハッピーで何より。後を追うように志希ちゃんは、たぶん寝不足のせい。LIPPSはあっという間に活動を休止して、残されたのはほろ酔い気分の女が二人。 「静かね」 「どれが?」 「この夜の、全部」  矢が刺さる瞬間、暗橙色の間接照明(センスがいいと誉められた)、空調、グラスを伝う滴、寝室で夢を見る彼女たち。  そして、あたしたちも? 「ねえ、勝負しない?」  そんな夜に一石を投じる、彼女の声はいつもよりちょっと低音域が強い。 「いいけど、あ、ライン越えてる」 「ありがと。ルール、教えてくれる?」 「そーだねえ、24回投げて高得点目指すか、1001点を0点ぴったりまで減らすか、どっちがいい?」 「減らす方が、面白そうね」 「じゃあ決まり、ハンデはどーしよっか?」 「任せるわ」 「じゃあとりあえず、ブル、真ん中に刺さることね、はあたし25点、奏ちゃんは50点、あとはおいおいで」 「優しいのね。なら、もう一ついいかしら?」 「どー���」  ここで、シャンパンを一口。 「三投目に質問をして、一投目に答える。それと、負けたらお願いを一つ聞くこと」 「……まーた、難儀なハンデやね」 「ふふ、始めましょうか。先、もらうわ」  スタンスはハーフ。1ラウンド。一投目。ブル。二投目。ブル。「キス、したことある?」三投目。ハットトリック。851。 「……ウソでしょ」 「ビギナーズラックよ。次、どうぞ」  グラスを傾けてから唇に残った滴をぺろりと舐める、少々お行儀は悪けれど、ひどく蠱惑的。空のグラスにシャンパンをつぎ足す仕草をぼうっと見ていたら、目が合って、奏ちゃんの青々と燃える瞳の内側で瞳孔が開いてて、これは、やっばいヤツだって気付いた。  冷房の効いた室内で、浮かんだのは、冷や汗。  しゅーこちゃんはたいへんに空気が読める。負けたら何をされるかはわからないけど、たいへんなことになるのは間違いない。  乾いた喉にシャンパンを流し込んで、でも全然潤わないじゃん、って合間合間に飲んでいたはず氷水のグラスは今や彼女の手の内。からんからんと響く音色はまさに呼び水、だけどそこに手を伸ばす勇気はあたしにはなく、膝を叩いてボードの前へ踏み出した。  スローラインは237cm。あたしとボードとの距離は、今やあたしと奏ちゃんとの距離だ。  スタンスはサイド。1ラウンド。一投目。16トリプル。二投目。7トリプル。三投目。16シングル。916。 「すごいわね。あんな狭い所に入れられる気がしないわ」 「よく言うよ……」  ため息を置いてテーブルへ戻ろうとしたあたしの頬に何かが触れ、視線を上げれば夜の底から伸びていた彼女の右腕。 「なに、どうしたん?」  白い、白い腕の内側に走る静脈(献血向きだなあ、なんて考えが浮かんで消える)と彼女の瞳を見比べて、息を呑む。  彼女は、あやすみたいに優しく笑った。 「答、忘れてるわよ」 「あー、ごめんごめん。質問、なんだっけ?」 「キス、したことは?」 「ないよ。家族はノーカンでしょ」 「そうね。じゃあ、質問は?」 「えーっと……奏ちゃんは、キスしたことあるん?」  そうやって話している間、彼女の指先はずっとあたしの頬に触れていた。  2ラウンド。一投目。「私も、残念だけどないわ」ブル。二投目。ブル。三投目。「誰かを好きになったことって、ある?」16シングル。735。 「こわあ……」 「向いてるのかしら、ふふ、いい夜ね」  さて、どうしよう。ちょっと悪魔的な彼女に負けないために、ここは冒険すべきだろうか。だけど180狙いでいったところで、アルコールと緊張にやられてるあたしの腕じゃきっとムリ。じゃあ安全策で14トリプル? 恐ろしいことに、リスクを負わずに勝てる相手じゃない。いやいや、終盤まで進めばアレンジではさすがにあたし優位だし……あ。 「ごめん奏ちゃん、忘れてた」 「大事なこと?」 「ダブルアウトっていって、最後の一投はダブル、あの外側の円に入れなきゃダメなんだった」 「……難しいわね」 「そうそう、ちなみに0点越えたらバースト、一投目を投げる前の点数からやり直し」 「ありがと。優しいのね」  なんて彼女はほほえむけど、違うよ。これで奏ちゃんの思考にちょっとでもノイズが混じれば儲けもんだなんて、しゅーこちゃんは考えてるんだよ。こんなの、序盤のうちはどーでもいいんだから。  2ラウンド。一投目。「あたしはないかな。みんなのことは大好きだけどね」16トリプル。二投目。16シングル。三投目。「奏ちゃんは……オウム返しじゃつまんないね。好きって、どういうことだと思う?」16トリプル。804。 「素敵ね、惚れ直しそうよ」 「直す、がおかしいからね。さ、どうぞどうぞ」  上向いた自分を感じる。左手を握り直して、温まった指先を確かめる。得意のパターン、いつもの自分を信じて正解だった。プラス、握られっぱなしだった会話の主導権をちょっと取り戻したのが大きい。要は、ハート。精神の優位を譲らなければあたしは、たとえ相手が悪魔だって負けやしない。  3ラウンド。一投目。「その人に触れていたい、もっと近付きたい、私だけを見ていてほしい、愛してほしい……」「奏ちゃん、独占したい人?」「いえ……どれもあまり胸に落ちないわね。ごめんなさい、私にはわからないみたい」3シングル。二投目。19シングル。三投目。「海に、行きたいって思わない?」ブル。663。  3ラウンド。一投目。「いいねー、みんなで行こう行こう」「さすがに騒がれるんじゃないかしら」「事務所の保養所とかさ」。16トリプル。二投目。8トリプル。三投目。「どういう家族? 仲良くしてる?」「質問は一つ、でしょ?」「まーまー、いいじゃん」8トリプル。708。  4ラウンド。一投目。「普通の家庭よ。両親と、年相応に仲良く暮らしてるわ」16トリプル。「おー上手いねー」「周子を見てると、わかるの」二投目。16シングル。三投目。「周子はどう?」7シングル。592。  4ラウンド。一投目。「まー今は平気かな。こないだ帰ったら、あたしの出た番組DVDに焼いてキレーにラベルまで貼ってあったの、笑ったなあ」16トリプル。二投目。16トリプル。三投目。「苦手な食べ物って、ある?」16トリプル。564。 「逆転ね」 「お願い、考えとこっかなー」  せっかくのピンチ、だけど奏ちゃんはちっとも動じない。そういえば焦ったり慌てたりしてる姿って、一度か二度くらいしか、それもステージ絡みでしか見たことないような気がする。もっと、プライベートで、美嘉ちゃんみたいにあわあわする奏ちゃんを……そんなことって、あるんだろうか?  と、寝室のドアがゆっくり開く。姿を現したのは、志希ちゃん。だらだらと、心の半分は夢の中で、黒いタンクトップから覗く胸の谷間とショートパンツから伸びるほっそりした脚がとってもセクシー。 「起こした? ごめんねー」 「ううん、ミカちゃんに補液いるかなって」 「ほえき?」 「DHMO、H2O、ワッサー、オー、ウォーター、……おみずー」 「これ、持っていって」  奏ちゃんが差し出したグラス(あたしが飲みたかったやつ)を受け取って、すると志希ちゃん、その手もとにおもちゃを発見してしまった。 「どっちが勝ってるー?」 「負けてるのは、私よ」 「にゃは、しきにゃんチャーンス」  矢を受け取る。ラインに立つ。サイドスタンス。一、二、三投、180。412。5ラウンド。 「……うわあ」 「ありがとう、志希。愛してるわ」  言葉の通り、頬にキス。 「あたしもだよ、かなでちゃん。おやすみー」 「ちょい待ち志希ちゃん、苦手な食べ物は?」 「一番きつかったのはキビャックかなー」 「じゃあ、私たちに訊きたいこと、ある?」 「んー……あたしたちはどこから来て、ナニモノで、どこへ行くんでしょーか……」  矢をあたしに預け、転がっていたミネラルウォーターのボトルとグラスを連れて、志希ちゃんは寝室へ消えた。 「ハンデ、ね」 「しょーがない」  仕切り直して、ラインに立つ。仕方ない。夜は悪魔の味方だ。あたしにできるのは、自らの力で勝利を手繰り寄せることと、もう一人の小悪魔が目覚めてこないよう祈ることくらいだ。  5ラウンド。一投目。「あたしは京都から来て、アイドルで、……えーっと……」「どこへ、行くのかしら」「……どこに行くんだろ」7トリプル。二投目。16シングル。三投目「奏ちゃんは、どこに行くの?」8トリプル。503。  急に、どうして。すごく、暑い。汗がにじんで、指先の制御がきかない。思考がみだれる。  って思ったら答は床に転がっていた。リモコン、(たぶん)志希ちゃんが踏んでスイッチが切れてる。フェーン現象だとかヒートアイランド現象だとかよくは知らないけど、この街が蓄えて離そうとしない莫大な太陽熱に、あたしたちはこんな小さな機械で立ち向かおうっていうのに。  もー、ってしゃがみこんだ、あたしの指先は、けれどリモコンに触れることはなかった。 「ダメよ」  触れたのは、奏ちゃんの手の甲。滑らかだけどちょっと硬い骨の手触りがあって、しっとりと、熱い。見つめてしまった、奏ちゃんの瞳はうるうると揺れながら爛々と青白く輝いて、艶めいた唇は血色混じりの朱色で、あかく染まった頬にはりついた髪の束から汗が、一条の滴が流れ落ちる。 「このまま、続けましょう」  その提案を拒める人間はこの地球上に、天国や地獄にだって存在しない。  6ラウンド。彼女の背中に幻が映る。一投目。「私は、東京出身、アイドル、どこに行くのかはわからない。けど、光が見えるの」ブル。二投目。「光って……」「順番、でしょ」ブル。三投目。「周子、あなたには見える?」ハット。262。  6ラウンド。滑る指先を、頬の汗を拭う。一投目。「なんのことかわかんないよ。夢とか仲間とか、そういうこと?」19シングル。二投目。7トリプル。三投目。「奏ちゃんの光って、何?」16トリプル。415。  7ラウンド。空になったシャンパンボトル。一投目。「私にもわからないわ。だけど、夢もそう、仲間もそう」7シングル。「周子、あなただって私の光」二投目。ブル。三投目。「あなたは、私を想ってくれる?」ブル。155。  7ラウンド。矢に残る彼女の熱を握りしめる。一投目。「もちろん。大事なメンバーでしょ」19トリプル。二投目、三投目。19トリプル。「そういうこと?」244。  8ラウンド。「間違いじゃないわ」一投目。「けど、その先が知りたいの」「その先って?」20シングル。二投目。5シングル。三投目。「あなたの、中心」20ダブル。90。  8ラウンド。一投目。「中心……」「考えたこと、なかった?」「そんなこと、ないよ」19トリプル。二投目。19トリプル。三投目。20ダブル。90。  矢を抜いて、彼女に手渡す。  指先から、かすかな震えが伝わった。 「お揃いやね」 「ええ。不思議ね」 「そういうのって、あるよ」 「運命って、呼んでいいの?」 「には、まだ早いね」 「……そう。ここからが、始まりね」  9ラウンド。  スタンスは、ハーフ。  一投目。「私、あなたが少し怖かった」「この優しいしゅーこちゃんが、どうして?」「そういうところ。いつも飄々として、適当に生きてるみたいで、だけど周りをよく観察してる。ステージの前には緊張だってする。まるでその場に相応しい自分を、演じてるみたいに見えたわ」ブル。  二投目。「買い被りすぎだよ。あたしはそんな、器用じゃないし冷めてもないし、まあ、ちょこっとだけ適当なのは認めるけど」「そう、ね。……私、背伸びが癖になって、あなたにも同じことを求めてたんだって思うの」リップシンク混じりの声。一瞬あたしを見て、奏ちゃんはほほえむ。20シングル。「惜しー」「まだ、でしょ?」  笑い合う、あたしたち。  三投目。  狙いは、10ダブル。奏ちゃんの視線は、まっすぐボードに突き刺さっている。だけどその瞳から悪魔的な輝きはすっかり消え失せていて、なんていうか、十七歳の女の子(お酒を飲んではいるけれど)がそこにいた。  奏ちゃんは年下なんだって、あたしはそんなことも忘れて。 「見つめずにいて見えるはずがないのに、そんなことも忘れてたわ」 「おー、奇遇だね、おんなじこと考えてた」 「嬉しいわ。これは、運命?」 「矢が決めてくれるよ」  テイクバック。肘から前腕、手首、指先。放たれた矢はきれいな放物線を描いて、ボードに突き刺さった。 「……残念」  15ダブル。  バースト。  心静かに、奏ちゃんから三本の矢を受け取る。手のひらの温度は心地よくて、気付けばこの空間の熱も拡散したみたいだった。  9ラウンド。  スタンスはサイド。  一投目。「もしかして、そのための勝負だったん?」「そのため、ってどういう意味かしら?」「つまり……コミュニケーション?」「……そうね。こんな機会、滅多にないわ」20ダブル。  二投目。あと、50。「でも、まだ本題が残ってるわ」「お願いのこと?」「それも大事だけど……」「けど?」とぼけてみせて、奏ちゃんの反応を待つ。それはいつものあたしっぽくて悪くないけど、なるほど、ズルいねとも思う。5ダブル。あと、40。  三投目。  狙いは、20ダブル。今のあたしなら、って気がするけど心の中にはこのゲームを終わらせたくないあたしもいて、エンジェルしゅーこちゃんとデビルしゅーこちゃんは綱引き、にはすぐ飽きて仲良くどっか行っちゃった。 「……あなたの、心」 「あたしにとって、奏ちゃんが光かどうか?」 「あなたって……ふふ、本当に、綺麗」 「まあ、負けないけどね」  テイクバック。肘から前腕、手首、指先。放った矢は風を切って、ボードに、突き刺さった。 「……あーあ」  アウト。  あと、40。 「……どうして?」 「どうしてって、そりゃあたしだって緊張もするよ」 「……そうね。あなたも、私も、同じ」 「そーゆーこと。ま、勝負は終わってないけど」  ボードから抜いた、矢を手渡す。それをぎゅっと握りしめてスローラインへ向かう奏ちゃんを、まっかな横顔を、見つめていた。  10ラウンド。一投目。ブル。二投目。20ダブル。ゲームセット。奏ちゃんの勝ち。あたしの負け。  もう、矢はない。  あたしと、奏ちゃんと、それだけ。 「さあ、なんなりとどうぞ」  答のつもりで両手を広げてみせるあたしへ、一歩、奏ちゃんが近付く。唇が、何かを言おうとして、震える。一歩、もう一歩。唇がまた、何か。また一歩。潤んだ瞳が……潤みすぎっていうか、近すぎない? なんて思うだけの間があ���て、奏ちゃんがあたしの胸に飛び込んだ。床にくずれ落ちる、あたしたち。うそ、大胆すぎる、っていうかさすがのしゅーこちゃんも、心の準備が。  けれど、体をこわばらせてまで待ち受けていた何かは訪れず、予期していた言葉さえもなく、聞こえてきたのは、かすかな吐息。  じゃなくて、寝息。  そーいや、たくさん飲んでたなあ。  あたしを惑わした悪魔は、日付を越えるより早く少女に姿を変えて、そうして、この夜が終わる。 「十七歳かあ……」  ってあたしはため息をついて、やわらかな髪を撫でて、ほっぺに触って、なんだかすごく幸せそうな寝顔を眺めていた。  この子をベッド、はたぶん空いてないからソファに移して、片付けは、明日でいいか。あたしはどこで寝よう。  そんなことを考えていたら、彼女の声。 「また……一緒に……」  ねごと?  残念、かくして勝者の権利は果たされた。 「お酒はナシでね」  次は、皆で遊ぼうか。美嘉ちゃんにはたくさんのハンデ、フレちゃんはあってもなくても関係ないし、志希ちゃんには目隠しでもしてもらおうか(それでも勝てる気がしないからおそろしいね)。  その次は、また二人。  今日の続きは、またその時に。
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shintani22 · 3 years
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2022年2月23日
JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ B組第1節 徳島ヴォルティス 0-3 サンフレッチェ広島@鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 2632人/24分 住吉ジェラニレーション、33分 永井龍、48分 杉森考起(ハンドの反則で取消)、57分 東俊希
広島がルヴァン杯GL初戦で快勝! 住吉、永井、東の3得点で徳島に完封勝利(ゲキサカ)
徳島ヴォルティスとサンフレッチェ広島の対戦は、広島が3-0で勝利。第2節は3月2日に行われ、徳島は敵地で清水エスパルスと、広島はホームで名古屋グランパスと対戦する。
昨季は最終節で対戦し、広島が4-2で勝利。徳島はJ1リーグ17位でJ2降格が確定し、広島は11位に終わった。その両者が、ルヴァン杯で再び相まみえた。
徳島は開幕節からスタメンを全員変更。4-1-4-1の布陣で、GKは後東尚輝、4バックは右からDF石尾崚雅(←金沢)、DFカカ、DF石井秀典、MF川上エドオジョン智慧が並ぶ。中盤のアンカーにMF長谷川雄志(←大分)、2列目は右サイドにFWオリオラ・サンデー(←福知山成美高)、インサイドにMF児玉駿斗(←名古屋)とMF玄理吾(←静岡学園高)、左サイドにMF杉森考起が入る。トップにはFWムシャガ・バケンガが起用された。
広島は開幕節から9人を変更。3-4-2-1の布陣を敷き、GKは大迫敬介、3バックは右からDF住吉ジェラニレショーン、DF荒木隼人、DF佐々木翔を配置。ボランチ2枚はMF野津田岳人(←甲府)とMF川村拓夢(←愛媛)。右WBはMF茶島雄介、左WBはMF東俊希を起用する。2シャドーはMFエゼキエウとMF森島司、1トップはFW永井龍が入った。
広島は序盤から攻勢を強め、早い時間から得点を奪う。前半24分、野津田の右CKはファーに流れるが、走り込んだ住吉がスライディングシュート。加入後初ゴールで先制点を挙げた。
さらに広島は前半33分に追加点。右サイドから森島がボールを追走。GK後東までプレスを仕掛けると、パスミスを誘発する。PA内に詰めた永井が冷静にゴールに流し込み、2-0と点差を広げた。
2点ビハインドで前半を折り返した徳島は、後半から反撃に出る。後半3分にはバケンガが右サイドを突破。PA右から折り返し、杉森がゴールを挙げた。しかし、佐藤隆治主審は副審と話し合い、バケンガの突破シーンでハンドがあったことを確認。杉森の得点はノーゴールとなった。
そして、広島が畳みかける。後半12分、右サイドから仕掛け、パスを受けた川村が左足ミドルを放つ。GK後東にセーブされるが、こぼれたところを東が決め切り、ダメ押しの3点目とした。
徳島は後半17分に2枚替え。玄とカカを下げ、MF坪井清志郎(←新潟シンガポール)とMF藤田征也が入った。一方、広島も19分に2選手を交代させる。佐々木と森島に代え、DF野上結貴とFWジュニオール・サントスが出場した。
後半27分には、両者ともに2選手交代。徳島はバケンガとオリオラを下げ、FW藤尾翔太(←C大阪)とMF藤原志龍が入る。広島は永井と荒木に代え、FWドウグラス・ヴィエイラとMF松本泰志が投入された。39分には徳島が長谷川に代えてMF大森博、広島はエゼキエウに代えてFW満田誠(←流通経済大)を出場させている。
試合はそのまま終了。広島が3-0で勝利を収めた。
2試合中止も…ルヴァン杯が開幕! 激戦の大阪ダービーを制したセレッソ、攻撃陣が躍動した広島、湘南が白星発進(サッカーダイジェストweb)
ルヴァンカップは2月23日、開幕節8試合が予定されていたが、大分トリニータ対鹿島アントラーズ、FC東京対ジュビロ磐田が中止となり(大分とFC東京において、それぞれ複数名がコロナ陽性診断)、6試合が開催された。
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共政会系の組織、小規模化し増加 広島の流川・薬研堀地区、複数同居も(中国新聞)
中四国地方最大の歓楽街、広島市中区の流川・薬研堀地区に拠点を置く指定暴力団共政会系の組織が小規模化し、増加傾向にある。広島県警によると現在、18団体あり、県暴力団排除条例が施行された2011年以降、4団体増えた。一方で構成員が数人の団体も増え、複数の団体が一つの組事務所に同居するケースも目立つという。暴力団対策法(暴対法)も背景に組員の離脱や高齢化が進む中、県警は「新たな組の幹部へと引き上げて中堅や若手の組員をつなぎ留め、勢力の維持を狙っている」とみる。
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広島駅前の移り変わり写真に 理容師親子が撮影、70年前の写真も(中国新聞)
広島市南区松原町の理容師秋信隆さん(73)が、再開発によって急速に姿を変えるJR広島駅一帯の写真を撮り続けている。猿猴橋近くで120年続く理容店を営み、店内には1950年代から近年までの写真を収めたアルバム約20冊が並ぶ。「駅前の移り変わりを伝えたい」。地域への愛着があふれる。
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【本日 (2/23)の広島県内の感染状況】(広島県)
広島県 新型コロナ 10人死亡 新たに801人感染確認(NHKニュース)
広島県では23日、新たに801人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表されました。これで広島県内での感染確認は延べ7万888人となりました。また県内では新型コロナウイルスに感染した10人が死亡したと発表されました。県内で新型コロナウイルスに感染し、その後死亡した人は374人となりました。
「BA.2」国内で94件報告 オミクロン株全体の約0.6%に 感染研(NHKニュース)
新型コロナウイルスのオミクロン株の一種「BA.2」について、国立感染症研究所などの調査で、国内ではこれまでに少なくとも94件報告されていて。オミクロン株全体のおよそ0.6%となっています。
国立感染症研究所などが行っている新型コロナウイルスの遺伝子解析による調査によりますと、今月16日時点の発表で、オミクロン株の「BA.2」のウイルスは、去年の年末から先月30日までに、全国で合わせて94件報告されているということです。
一方、現在、流行の主流になっている「BA.1」のウイルスは、同じ期間に1万6000件余りが検出されていて、オミクロン株全体に占める「BA.2」の割合はおよそ0.6%だということです。
専門家「今後、十分に監視強めていく必要」
オミクロン株の一種「BA.2」の国内の状況について、海外の感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎特任教授は「調査結果を見るかぎりは、今の時点では国内で『BA.2』が広がっている状況では無いと考えられる。海外からは『BA.2』によって、重症者が増えたり、ワクチンが『BA.1』よりも効かなくなったりしたという報告はなく、対策としては変わらないと考えられる。ただ、『BA.2』が広がる国とそうなっていない国があり、どうして違うのか詳しい理由はまだ分かっておらず、国内でも広がると流行が長引くなどの可能性は否定できないため、今後、十分に監視を強めていく必要がある」と話しています。
新型コロナワクチン3回目接種 全人口の15.3%に(NHKニュース)
政府が22日に公表した最新の状況によりますと、国内で新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受けた人は1938万3692人で、全人口の15.3%となっています。
3回目を接種日別に見ると、一日の接種回数がこれまでで最も多いのは今月12日の79万9875回でした。実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後増加することがあります。
また、ワクチンを1回接種した人は合わせて1億162万6424人で全人口の80.2%、2回目の接種を終えた人は1億13万402人で全人口の79.1%です。
全人口にはワクチン接種の対象年齢に満たない子どもも含みます。
【国内感染】新型コロナ 246人死亡 8万364人感染確認(18:45) (NHKニュース)
北海道 新型コロナ 14人死亡 新たに2393人感染確認(NHKニュース)
岩手県 新型コロナ 1人死亡 過去最多の305人感染確認(NHKニュース)
【速報 JUST IN 】東京都 コロナ 1万4567人感染確認 先週水曜より2700人余り減(NHKニュース)
富山県 新型コロナ 新たに602人感染確認 過去最多(NHKニュース)
愛知県 新型コロナ 新たに6042人感染確認(NHKニュース)
大阪府 新型コロナ 49人死亡 新たに1万1472人感染確認(NHKニュース)
香川県 新型コロナ 2人死亡 新たに490人感染確認(NHKニュース)
徳島県 新型コロナ 新たに402人感染確認 過去最多(NHKニュース)
高知県 新型コロナ 新たに225人感染確認(NHKニュース)
岡山県 新型コロナ 3人死亡 新たに710人感染確認(NHKニュース)
福岡県 新型コロナ 14人死亡 新たに3513人感染確認(NHKニュース)
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被爆イチョウの生命力、無残な姿に新たな芽吹き 広島市東区の明星院(中国新聞)
真言宗御室派の明星院(広島市東区)の被爆イチョウが参拝者たちの間で話題となっている。原爆投下に耐え、その後の度重なる台風や落雷で枝をすべて失ったが、それでも昨秋に力強く新芽を出した。腐った幹の一部をくりぬき、住職の八木恵生さん(66)が仏頭を安置したところ、「強く生きる姿から勇気をもらえる」などと訪れた人から声が上がっている。
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オタフクソースが11月100周年 限定グッズやパッケージでPR(中国新聞)
お好みソース製造のオタフクソース(広島市西区)が、11月に迎える創業100周年の発信に力を入れている。記念グッズを用意し、限定パッケージの商品も発売。新商品の開発やお好み焼き店向けの催しも企画している。
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GoToトラベル予算7200億円、国庫返納も 再開のめど立たず(毎日新聞)
政府の観光支援事業「GoToトラベル」が新型コロナウイルス感染拡大によって中断している影響で、2020年度予算に計上した7200億円の給付金が使い切れず、近く国庫に返納される見通しが強まっている。政府は返納後も事業が継続できるよう予算を別に約8300億円確保しているものの、再開のめどは立っていない。
返納の対象となるのは、20年度1次補正予算と予備費で計上された計1兆4368億円のうち、20年12月の事業中断で執行されていない7200億円。財政法では、予算の繰り越しが翌年度までしか認められないため、執行期限の3月10日を過ぎると返納しなければならない。
政府は変異株「オミクロン株」の感染拡大前、22年1月末の事業再開を目指し、3月10日までに7200億円のうち4600億円程度を使う想定だった。しかし、感染急拡大で21年度中の再開が見通せなくなり、国土交通省は7200億円を22年度に再び繰り越す特例措置をとれないか財務省と協議。しかし、財務省は財政法の趣旨に反することから拒否した。
国交省は窮余の策として、20年度3次補正予算に計上され、本来は22年度に繰り越せない給付金約5600億円について、事業主体を国から都道府県に変更。21年度中に予算を都道府県に配分することで、22年度へ事実上繰り越す。このほか、21年度補正予算に計上した約2700億円も22年度に繰り越し、再開に備える。【中津川甫、袴田貴行】
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ステージ4のがんと闘うオリビア・ニュートン・ジョン、症状緩和目的で「医療用大麻」を使用
現在73歳のオリビア・ニュートン・ジョンが3度目の再発となる乳がんと闘っている。
初めて乳がんと診断されたのは1992年のこと。2013年に再び治療を受けて完全に寛解したが、2017年にがんが脊椎に転移したことが発覚。ほとんどの人なら受け入れがたい事実に苦しむところだが、彼女は持ち前の楽天主義と大麻の助けを借りて闘っている。
『Daily Mail』によると、彼女は「私はどんな困難に直面しても、物事のプラス面にフォーカスするようにしているの」とオーストラリアの雑誌『Who』に語った。それが、自ら財団を設立して、がん患者の支援に尽力している理由だ。
オーストラリアが拠点の財団は、オリビア・ニュートン・ジョン・キャンサー・ウェルネス・アンド・リサーチ・センターの経営や植物性生薬のメリットを研究する活動を行っている。
彼女は、夫ジョン・イースターリングがカリフォルニアの農場で栽培を始めたことをきっかけに、大麻には癒やしの効果があることを知った。
現在、オリビアは病気の「症状緩和」に非常に役立つとして、オーストラリア政府に医療用として大麻を合法化するようロビー活動を行っている。彼女は『Who』に、「大麻は癒やしの植物で、慢性的な病気や痛みを経験しているすべての人が入手できるようにすべきものだ」と語っている。
オリビアは以前から大麻を賛美し、そのメリットをよく公言している。2020年にはアンディ・コーエンの『Watch What Happens』のインタビューで、「大麻は非常に重要。痛みの緩和や睡眠、不安解消、炎症緩和にとても役立った」と説明している。
彼女がその恩恵を受けている一方で、それを可能にしているのは夫のジョンだ。『Good Housekeeping』によると、彼は1990年にAmazon Herb Companyを創業して植物性生薬ビジネスに参入。後にTriVitaと合併している。
現在、彼は21種類の異なる大麻を栽培し、妻のために、かなり特別なあらゆるタイプの植物性生薬を開発しているという。
「私は精神に作用する感覚が好きではないので、最初はちょっとナーバスになったわ。でも、徐々に使い始めて慣らしていったら、とても効果があった」と2019年に『Good Housekeeping』に語っている。
がん治療に大麻を使用することについて、総合的な科学的研究は行われていないが、アメリカがん協会によると、化学療法によって生じる吐き気やがんによる神経線維の痛みに効果的だという研究があるという。
それだけで、オリビアが活動を続けるには十分だ。彼女はこの病に打ち勝つと決めている。
「そう決心したの。一旦そう決めると、脳がある種訓練されてそこで留まるから、それが普通になる。私は体に話しかけて、少しでも改善するたびに感謝する。とにかく私は感謝しているのよ! 自分の考え方ひとつで世界が規定されてしまうから、まさに訓練することが大事なの。当たり前だと思っていることに感謝しなきゃね」
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motu-memo · 4 years
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2021/03/13 十三機兵防衛圏
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始める前から分かる激重ボリューム
とりあえずパート選択できるところまで進めた所感編
キャラ多!THE二次元のノリがちょっと懐かし!戦闘おもしれ~~!
分類としてはタワーディフェンスになるのかな?戦闘が楽しすぎる
キーワードを取得して考えたりキャラにぶつけたりする探索も楽しい
グラフィックのめちゃめちゃ手間暇かかってる感えぐい
背景もキャラも描き込みすぎじゃない!?!??
水たまりの上歩いた時とかの描写もあってやりすぎ
胸デカ保険医の扱いとか、よく寝てる女子を気にかけただけで友人ポジのキャラが「寝込みを襲う気か?(笑)」とか言ってくるあたりは悪い意味でアニメっぽい
とにかく戦闘が楽しい
誰から進めるか悩み過ぎて戦闘パートばっかやってる編
遠距離担当と近距離担当とか分担考えてパーティ考えるの楽し過ぎ
キャラ多いから偏らんか?と思ってたけどタイプバランスよく組んでると全然満遍なく行けるのいいバランス
その反面、技強化とかが大忙し 悩む
同じ遠距離型でも支援系とガンガン攻撃系とで伸ばし方変えるかーとか一生考えてられるな…
なんとなくの好みで緒方・ユキちゃん・ナツノちゃん・関ケ原・東雲・網口くん・郷登あたりにレベルが偏ってしまっている
長距離担当を多く入れがち
でもインターセプターとかガーディアンみたいな設置型で手数増やす系も好きで悩む
薬師寺と十郎育ててなさすぎて、メンバー指定があるミッションで痛い目見たのでバランスよく育てるべし
ナツノで解放したミサイルレインが見た目も派手だし強いしでサイコー
崩壊編だけウキウキで進めてたらロックかかって草
こうやって満遍なく進めざるをえない造りになってるのよくできてるな~
追想編
タイムスリップした三浦がテレビ見て「緑色箱型映写機」とか言ってんの今だとすゑひろがりずオタクみたいで笑ってしまう
比治山と沖野の関係、同人誌が盛り上がりそうな要素のよくばりセットみたい
薬師寺=焼きそばパンの君
薬師寺はよく人にご飯をふるまっているなあ
関ケ原にべた惚れすぎてなんでもやろうとする冬坂さん心配になる
冬坂さんの未来の姿が保健室の先生っていうのは確定のよう?
崩壊編-第2エリアー渋垣市戦10
戦闘にボーカル入りBGMが流れるのはどうやったってアツい
アイドル設定のキャラがここで活きるのアツい 最高
表向きはアイドルで裏で世界救ってる設定はどうやったってアツい
しかしこの戦闘、ボスのツインテールが打ってくるミサイル強すぎてキツかった
強化しまくったユキちゃんと緒方のコンビに網口がシールドかけつつ着いて行って最後はタコ殴りした
第3エリア解放のために追想編
柴くん他の人にまったく絡まないの気になってたけどそういう…
間が空いてて忘れてしまったけど、なら網口の家に遊びに行った時もそういう扱いだったっけ…?
網口サイドでそれに近い自宅にいくイベントあったけど、そういや飲み物鞍部にしか渡してなかったしめちゃくちゃ不自然だな…
(親世代)緒方・ユキちゃん・和泉十郎
(その子世代?)ナツノ・薬師寺恵・鞍部十郎?
円盤のシステムにダイモスゲームのコードを使いまわしたことで、メタチップと騎兵強化の理由付けしてあるのすげ~
誰が正しくて誰が悪なのかはっきりとしない状況が続いて目が離せない…
【鞍部十郎編クリア】 柴=和泉で、鞍部十郎が騎兵を起動すると和泉は消える
演出でなんか激アツ展開なのは感じたけど、まだ全然わかってない気がする~
「to be continue」がラストは「to be last battle」になるのアツ
【薬師寺恵編クリア】しっぽが薬師寺以外に見えてない説出てきたけどこの学校独り言えぐいやつ多すぎて笑う
薬師寺恵を父親から引き受けたのが和泉十郎だった気がするんだけど、そうなるとその恵が和泉の方を慕ってるのは年齢差的にどういうこと?
というか和泉十郎自体がなんか二人おるよな
恵に条件をつきつけた鞍部玉緒が本物なのかドロイドなのかで全然話変わってくるし相変わらずしっぽという概念が謎い…
これは本当に好みの問題なんだけど、ストーリーが盛り上がるにつれ戦闘の間のイベントが「〇〇は〇〇と昔付き合ってたらしい」「俺の〇〇に馴れ馴れしくするな」みたいな微恋愛イベなの拍子抜けしてしまう
というか色恋で狂いすぎでは!?特に井田 あと東雲
【網口編クリア】鞍部薬師寺と違って機兵起動激アツENDじゃなかったのちょっとさみしい
アイドルは中身が如月でいよいよ誰が誰やら分かんなくなってきた…
【鷹宮由貴編クリア】ユキちゃんかっけ~~~!
【東雲編クリア】色恋に狂いすぎじゃない!?井田と東雲の独占欲がいろいろ引き起こしすぎじゃない!??
如月編で美和子を置き去りにしちゃった(機兵乗れる連中とは違って美和子は一般人として管理されてるみたいなことが発覚)その後に冬坂編をやったんだけど、如月が美和子に急に元気?みたいなことを聞いて安心するシーンがあったんだけど
これは前回の如月編ありきのシーンなのか…?私のタイミングが良すぎたのか、これも分岐として組み込まれてたらえぐい…
地味に美和子は機兵乗らない人初のタイムスリップだったんだな~
冬坂、タイムスリップして知らない施設に来た直後に、東雲と関ケ原の二言くらいのやり取り見て「そんな…好きな人がいたのね…」は流石に恋愛脳すぎてびっくりした
関ケ原、東雲に「君を守って見せる」と、下の名前呼びしただけなのに…
【冬坂編クリア】バイク二人乗りの決死の告白とか激アツそうなシーンもあったけど、関ケ原にべた惚れ冬坂のキャラに乗れなかった…
ここまでで一番ヒーローしてるのユキちゃん説
【緒方編クリア】機兵乗るシーンかっけ~~!如月と緒方のペア好きだ
学校中を練り歩いて拾った金だけで焼きそばパン食いまくる比治山草
ミワちゃんとかいう郷登先輩を撒きマシーン
【比治山編クリア】沖野との関係性はただのサービスかと思ったけどちゃんと未来で結ばれていたのでよかった 偏見よくない
【関ケ原編クリア】う~ん冬坂
【三浦編クリア】起動マーカーがおでこにあるから、モーションが敬礼っぽくて良い…
郷登が14%時点で他主人公を80%まで進めるロックかかるの強キャラ感えぐい
【郷登編クリア】これまでの答え合わせパートっぽい 怒涛の回想シーン
ここまで登場人物の重要な決断の動機ほぼ恋愛感情で草
いろんな時代にいる15人の学生はみんなクローン?
大人ユキちゃんがクローン研究の専門家らしいけど、ナツノを「娘」って言ってたのはそういう意味?かと思ってたけど離婚の話とかあったからまた別か・・・
機兵のコクピット=生育ポッド、主人公たちは一度もここから出たことがない、外での出来事はすべて仮想空間を見せられていた
最後の崩壊編
やっぱ戦闘たのしい~~~~~~~!!!
ラストバトル、敵の数は多かったけど思ってたより楽で若干拍子抜けした
3つあるうちの1つだから崩壊編がメインてわけじゃないからだろうけど、もうちょっとステージ数とかパターン欲しかったな~~
遠距離だけ編成とか、ちょっと捻ったステージ欲しかった
けどクリア後に追加エリア解放されてうれし~~
エンディング
「これを見ているということは~」的なやつだ!
森村と玉緒さんが丁寧に説明してくれたけども、地球が滅ぶことは避けられないから、15人のDNAをクローンとしてアレして、20歳までは人間としての文化やもろもろを得て生育するために地球での生活を体験させていた
けど、計画が狂って早めに出ることになったみたいだけどそれは大丈夫なんか?なんか全裸で花畑に降り立ってたけど
主人公たち以外はすべてAIだったけど、ポッドを出た東雲先輩が主体になって自分たちと同じ手法で人間にできないか研究する
美和子とかだろうけど、元々AIなものを人間に、って色々支障出ないのか気になる
柴もBJも復元とは、スーパーめでたしめでたし感すごい
和泉と森村、十郎と薬師寺がメイン2大カップルなのはわかるんだけどそこが一番誰が誰!??状態のままエンディングを迎えてしまったので、正直想定されてる10分の1くらいしか感動できてないと思う…とりあえずおめでとう……
雑感
https://infornography.blue/game/13-sentinels-aegis-rim-explained/
この辺を読みつつ、究明編の残りを解放しつつ整理。
やっと本筋理解した(多分) ほんとよくできてるな~
主人公たちの未来の姿に見える2188年?が時系列でいうと最初の出来事なの、スゲ~~~~
出生メモ
1940年代・セクター5:三浦、比治山、鞍部、玉緒
1980年代・セクター4:鷹宮、南、緒方
2020年代・セクター3:薬師寺、如月、網口
2060年代・セクター2:関ケ原、郷登、東雲
2100年代・セクター1:和泉、森村、沖野
プレイ前の印象と一番ギャップがあったのが、思いのほか恋愛重視のストーリー
もっと無骨というか、アツい系もキャラによってはあるのかな~と思ったんだけど、主人公全員が「テーマ:愛」って感じは正直個人的な好みとはちょっと違ったかな
神谷:王道でありつつサプライズにも持って行かないといけないので苦労しました。本作は少女マンガがモチーフですから、恋愛が根幹にあるのは自然なことですが、描きたかったことは“人の懸命さ”です。
 きっかけはなんであれ、“思いを貫く”、貫くことのすごさみたいなものを描きたかったんです。『十五少年漂流記』をイメージしていた頃は熱い友情を描く、みたいなことも考えていたんですが、女の子が入ってきたら、絶対に友情だけでは収まらず、恋に発展するだろうと。それなら最初から恋を描いたほうがわかりやすいし、プレイヤーも気持ちよくなってくれるかなと思ったんです。
https://dengekionline.com/articles/22754/
こうあるので開発者の想定通りではある
このインタビューにあったこれ、東雲先輩好きだったので血の気引いてしまった・・・なんだろう、エロさとかより引くが先にくるな・・・
あれだけ立派に戦った高校生のうち一人を、ネタでもこういう表現にしてサービスとでも言わんばかりに公式が出してる感覚、正直ドン引き以上
そして奥にいるのは立場ある大人であるキャラ・・・
権力ある大人成人男性×女子高生、マジで吐き気するけど喜ぶ層いるの分かってるのが更に吐き気
なんかここまでのゲームへの感動をほぼ消すくらいのキモさある
十郎が眠そうな冬坂を気にかけたら柴に「寝込みを襲うつもりか?笑」って言われたり、比治山が玉緒さんを旧校舎に呼び出したら沖野に「こんな暗がりに連れ込むとは襲うつもりだったのか?」みたいな、ハ???みたいな 致命的に価値観のズレを感じることは多かった
とにもかくにも戦闘は楽しかった
クリア後の追加ステージが結構難しくて楽しいのでもうしばらく遊べそう
特に好きなスタメン
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moonandinternet · 4 years
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Label Of The Month: Source Records(DeepL翻訳)
ここ半年のコロナ禍で、かつてのパーティ空間は失われてしまった。最後にDJしたのは2月末。ワクチンまではいかなくても、決定的な予防法が発見されない限り、室内でのパーティに出演したり遊びに行ったりするのは当面控えることにしました。理由はいろいろあるけど、私は電車で移動するし、パーティへ行くならやっぱり酒飲みたいし、マスクしながらとか、少しでも不安を抱えながら長い時間遊ぶのがやだなーと思うので。
配信の不思議な魅力
というのもあり、配信に癒される日々。3月末〜6月にかけては、pandemixと題して毎週日曜の夜(日本時間は月曜早朝)にMove Dさん(ダーヴィド・ムーファン、以下Dさん)がFacebookでDJを配信してくれていた。YouTubeにアーカイヴがアップされてます。
相変わらずチャーミングな人で、最近のエモーショナルでディープなハウス、ハウス・クラシック、ディスコを軸にしつつ、たまに変化球を入れてくるのがすごくいい。Dさんがタバコを巻いてワイン開けてたらうっかり曲が終わりそうになるくらい、ゆるくて気楽。NASAの宇宙服を着て登場した回もあった。
毎週のように観ていると、同じ曲が何度かかっても、毎回繋ぐ曲が違うのでよく考えてるなと感心してしまう。ある日、ジャック・タチの映画『ぼくの伯父さんの休暇』のテーマを思いっきりサンプリングした、ムーディーでかっこいい曲がかかった。いつかのmixでも聴いたことがあってずっと好きだった。Dさんが参加していたユニットDeep Space Networkの“A La Pulpe D'Orange”(オランジーナの宣伝文句なんですね)という曲だと教えてもらい、2012年の再発をTECHNIQUEで見つけて購入。
チャットで曲名を尋ねれば、Dさんかファンの誰かがすぐに教えてくれるのが嬉しい。非英語圏の人もみんな英語で会話していて、パッと言葉を出すのが難しいけれど伝わるのがおもしろくて、毎週チャットにもカタコトで参加していた。毎週となれば常連もいてキャラもわかってくる。これまで海外の人と配信を観ながらチャットすることなんてなかったので、いきなり心理的距離が近づいたような。このシリーズが終わっても、よく出張配信やら何やらやっているので楽しませてもらっている。
DeepL翻訳を使ってインタビューを読んでみよう
さて、今回の本題は、昨年末にResident Advisorで公開された記事「Label Of The Month: Source Records」。Source Recordsとは、Dさんと先述のDeep Space Networkの片割れであるジョナス・グロスマンが、90年代にドイツのハイデルベルクで始めたレーベルのこと。検索するとWEBがまだ残っていた。
ほとんど再発されない廃盤だし、12インチやCDオンリーも多いため入手しにくい。YouTubeのプレイリストやSpotifyで聴いてみると、テクノやジャズっぽさがありながら一貫して独特の儚い美しさがある、概念としてのアンビエントって感じだ。Dさんについて、最近のハウス寄りのDJ活動やいろんなアーティストとのコラボから生まれたリリースは知っているけれど、このへんの活動はまとまっていなかったのもあり詳しくは知らなかった。90年代のアンダーグラウンドなテクノが好きな人にとっては、Dさんのこっちサイドや、ピート・ナムルックとの作品群のほうが有名なのだろう。
記事は英語で5,700words超、読むのがなかなか難しく、日本版RAで訳が公開されるのを待ってみたのですが、そんな気配もなく、このままでは一生読めないのではと思い、最近Googleよりも正確だと話題のDeepLを使ってみることに。
普段こういうツールはあまり信用してなくて、自分の理解力じゃyesかnoかすら怪しいとか、他言語→日本語でだいたいわかればいいという場合にしか使っていない。自分で考えた英語→日本語にして、英語的な伝わる発想ができているかの確認をすることもある。チャットの気軽な文はうまいことくだけた感じに翻訳してくれるので結構おもしろい。自分で考えた日本語→他言語では、それで正解なのかわからなくなるからあまり使わないようにしている。全文を一気に自動翻訳かけるとめちゃくちゃ読みにくくなってしまいそうなので、段落ごとにチマチマやった。日本語になると全体で1万7,000字超えた。かなりうまく翻訳されてるなぁと思ったけど、人力の翻訳、編集、校正の素晴らしさにはまだまだ及ばない。
通して読むと、大きなシーンがない地方都市に、なぜ売れっ子のDさんが住み続けるのかわかった気がする。今はインターネットがあって、田舎に住んでいても他所の人とさらに繋がりやすくなった。音楽をシェアする精神がいきすぎてユニバーサルから訴えられたあたりはウケる。文中に出てくるハイデルベルクの街を確認したいのですが、ドイツの地方はGoogleストリートビューで見れないところが多く、コロナがおさまったらハイデルベルクへ行きたい気持ちが高まった。
RAのLabel Of The Monthシリーズは個性的なレーベルがたくさん特集されていて読み物としておもしろいし、書籍になってもいいんじゃないでしょうか。
(いりー)
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Label Of The Month: Source Records
Oli Warwickがハイデルベルクを訪れ、ジャジーなアンビエンスとエクスペリメンタル・テクノを得意とした先駆的なレーベルの豊かなカタログを掘り下げた。
90年代の最高のレコード・レーベルは、それぞれの特異性によって定義されていた。特定のサウンドに特化したレーベルもあれば、XL Recordings、Warp、Rephlexなどのように、自分たちの手を握っている人たちの気まぐれに従うレーベルもあった。その中には、ある種のレガシーステータスを享受し、今日も無残な健康状態が続いているものもあります。しかし、Source Recordsはそうではありません。このドイツの地味な運営会社のカタログを見てみると、15年の歴史の中で、どれだけ多くの著名な名前が登場しているかが印象的です。Lowtec、Alex Cortex、Roman Flügel、Baby Ford、Reagenz、Jan Jelinek、そしてレーベルの共同設立者であるMove Dは、今日のエレクトロニック・ミュージックの中である種の権威を持っていますが、彼らを設立したレーベルはそうではありません。
それは他のアーティストの影響もあるかもしれません。Source, Recordsにはお馴染みの名前があるにも関わらず、少なくとも2人以上の無名のアーティストがいる。スタイル的には、Sourceは探求的なマシンミュージックからジャズに根ざしたムードまで自由自在に動き回り、90年代には売れ行きが悪くなっていた。ディストリビューター関連の苦境から音楽誌の支持率の変化まで、彼らは多くの業界の嵐を乗り越えてきた。しかし、今思えば、彼らが出した音楽は一貫して素晴らしいものだった。それは、このささやかでホームスパンな活動が生まれた泉の上に霧のように漂っているように感じることができる。
ハイデルベルクに戻る
ソースとは何かをより明確に理解するために、私は列車に乗って葉の茂るハイデルベルクに行きました。フランクフルトから電車で1時間ほど南に行ったところにあるハイデルベルクは、絵に描いたように美しい街です。ドイツ・ロマン主義の偉大な象徴の一つであるハイデルベルクは、大学や学生の人口が多いだけでなく、自由奔放な快楽主義の幅広い遺産を持つ街です。この街には、特権的な雰囲気が漂っています。地元の大学はドイツのエリートを対象にしており、この街の自由で気楽な雰囲気は、他の都市部のスプロールに見られるようなプレッシャーの影響を受けないコミュニティを反映しています。しかし、広く穏やかなネッカー川と、パッチワークのように美しいハイデルベルク城跡を囲む丘陵地帯には、心を酔わせるような雰囲気が漂っています。アムステルダムからイスタンブールまでのヒッピーの旅の途中で、理想主義者の切ない魂がこの地に立ち寄った理由がよくわかります。
Source Recordsの創設者であるDavid Moufang(別名Move D)とJonas Grossmannはハイデルベルクで育ち、2005年に閉鎖されるまでこの石畳の街並みの中でレーベルを運営していた。ムーファンは現在もそこに住み、グロスマンはベルリンに移り住んでいる。Grossmannはスカイプで話しながら、この街のユニークな雰囲気、ひいてはSource自体にも影響を与えている文化的な文脈について考察しました。
"ハイデルベルクは、基本的に常に人々がたむろしたり、ドラッグを使ったりする場所でした。"ロマンチックな時代には、ハイデルベルクは、ドイツのロマン主義がどのようなものであるかを人々が考えたときの典型的なアイデアでした。人々はハイデルベルクに旅行して、川のほとりに座って、いかに美しいものかということにメランコリックな気分になっていた。このように世界を征服することはできません。"
ハイデルベルクの旧市街をムーファンと彼の家族と一緒に歩いていると、彼がここでくつろいでいる理由が簡単にわかりました。彼は「ハイデルベルクのフランク・ザッパにそっくりな年配の男性、アルフレードと話をするために足を止めた。数フィート先では、90年代にソースや関連する多くのジャム・セッションのハブとして活動していた伝説的なフラット、KM20の元住人であるオヴィに出くわした。人々は立ち止まり、ムーファンの2歳の息子ルイスの髪をなでたり、妻デニスの頬にキスをしたりしていました。
ムーファンは川沿いにあるカフェを指摘したが、そのカフェは90年代に牧歌的なアンビエントのたまり場として一時的に使われていた。私たちはクライネ・マンテルガッセを歩き、20番の外に立ち寄りました。ムーファンが最後に通り過ぎたのは久しぶりだったが、この地域の不動産市場が激しさを増していることを考えると、改装されていないことに驚いた。原始的なタウンハウスの通りにあって、その小ささと相対的な荒廃の両方で目立っていて、隣人の富と豪華さに影を落とされていた。1992年から1998年までの間、長髪のソースレコードの卒業生や、エレクトロニックミュージックの著名人たちのたまり場として全盛期を想像するのは難しいことではありませんでした。Moufangはスタジオのゲストとして、Baby Ford、Roman Flügel、Squarepusher、Aphex Twin、Chez Damierを挙げている。数え切れないほどの未発表ジャムと同様に、KM20でテープに収められたセッションの中には、Bedouin Ascentとのコラボレーションや、Off MinorからリリースされたMoufangのアーカイブジャムなど、時を経て日の目を見ることができるものもあります。
ソースのルーツ
Moufangは、Sourceのルーツがこの穏やかな街にあることがレーベルのサウンドに違いをもたらすかどうかは分からないという。"なぜなら、それはインターネットやレコード店から流通経由で出てくるもので、90パーセントの場合、レーベルがどこに拠点を置いているのかも知らないし、気にもしないからだ。
夕方、私たちは彼の地下スタジオのスモーキーな空間に腰を下ろした。ドアの前で待っていたのは、Dirk Mantei、通称D-Manで、Sourceと深いつながりのあるハイデルベルクの住人だった。このレーベルに関連した多くの人物と同様に、彼は必ずしも有名な人物ではないが、ドイツのこの地域での彼の影響力は大きい。1988年にはアシッドハウスパーティー「Planet Bass」を立ち上げ、Mannheimの有名なブレイクビーツクラブ「Milk! その後、彼はハイデルベルクとマンハイムでHD800クラブを運営していました。彼とMoufangの出会いは、白いグランドピアノにデッキがセットされたハイデルベルグのディスコでDJをしていた時だった。
"僕はもうずっと前からデヴィッドの大ファンだったんだ "とマンテイは言い、"特にザ・テンというバンドと一緒にね。私はオーディエンスの中にいました。彼らは本当に大きくて、本当に地元のヒーローだったんだ。彼らのステージショーはKissとは似ても似つかないものだったけど、とても似ていたよ。
Moufangは、彼が9つのクラスメートと一緒に演奏した高校のバンド、The Tenのトラックを私たちに演奏しました。サウンドは、80年代のニューウェーブのファンキーさが印象的で、Konkのようなものだった。Moufangはすでにスタジオを持ち、地元のミュージシャンのためにポップ、パンク、ヒップホップをプロデュースしていた。しかし、マンハイムのパーティーで80年代後半の典型的なレイヴのエピファニーを経験した後、彼はエレクトロニック・ミュージックに傾倒した。Manteiはまた、彼自身のスタジオを持っていました。彼の家族のパン屋の駐車場にある小さな小屋で、愛称 "青い部屋 "と呼ばれていました。ここでMoufangとManteiは初期のSource Recordsのカタログの一部となるトラックを制作しました。よく見ると、この初期のレイヴな12インチにはソースが刻印されている。
ディープスペースへの道筋を描く
Manteiは1年間サンフランシスコに滞在しましたが、その間にMoufangはスポーツクラブ内のテックスメックスレストラン「グリンゴス」で働いていたJonas Grossmannと出会い、毎週ライブコンサートを開催しました。Grossmannは「ヒッピーやジャズなどあらゆる種類のもの」に興味を持っていたが、当時はテクノを敬遠していたという。KLFのアルバム『Chill Out』と『Space』を使って自分の主張を主張したMoufangは��Grossmannにスタジオで何か作品を作ることを提案した。
"Transmatで聴いていたのを覚えています。"私が最初に思ったのは、もし誰かが今のジャズ音楽を本当にやっているとしたら、これはジャズのサウンドはこうあるべきだ、ということでした。私は自分のレコード・コレクションの中から、スタジオに持ち込むループを探して、それをサンプリングして、その上でトラックを演奏していました。最初の頃は、私はミュージシャンではないので、何も触ることを拒否していたんだけど、デイビッドが何かを作っている間は座っていたよ。気に入らないものがあれば、「これはあまりかっこよくないと思う」と言っていました。彼は私のことを本当に怒っていたのがわかるでしょう。
これらの初期のセッションから、MoufangとGrossmannは、1992年にSource Recordsからリリースされた初のセルフタイトルのアルバム『Earth To Infinity』を制作しました。
"ジョナスは『このアルバムをやるなら、自分たちでやるしかない』と言っていました。"だから『Earth To Infinity』をプレスしたんだけど、プレスがこのアルバムに飛びついてくれたのは本当にラッキーだったよ。The OrbやThe KLFからのリリースもあったし、ピート・ナムルークはFaxを始めたばかりだったけど、アルバムはなかった。それ以外はすべてシングルだった。だからアルバムを作るのは簡単だったし、みんなが注目してくれた。最初の流通では不運だったよ。1000枚のCDが1週間で売れてしまって、一銭も儲からなかったんだ。
フランクフルトの有名なClub XSのAmir Abadiは、最初にEarth To Infinityを発見した時に自分のクラブで2回プレイしたことを覚えているという。"夜は22時から始まって、最初のスリラーが入ってきたんだ」と彼はElectronic Beatsに語った。"23:00にアルバム全体を演奏し始めたら、一人の男が俺のところに来て、『これが俺のアルバムだ』って言ったんだ。それがDavid Moufangだった。この夜、僕は彼のアルバムを2回完全にプレイしたんだけど、観客は完全に狂っていたよ"
ムーファンとグロスマンはクラブXSで初のライブを行い、他にもいくつかの散発的な出演をした後、スタジオに直行して、1993年の『ビッグ・ルームズ』をディープ・スペース・ネットワークの名の下に制作した。このアルバムは、地元のハイデルベルクのキャラクターであるビル・ウィルソン、バージニア州出身の元アメリカ人GIのサウンドで始まる。彼が軍国主義的な、銃指向の話に戻るのに何時間もかかった後、アパラチア山脈の洞窟システムを横断した時の幼少期の経験を描写するように彼を説得し、アナログシンセのシーケンスとサイケデリックな倍音の重いダスキーなサンプルの繊細に彫刻された迷宮へとリスナーを導いた。
Earth To Infinity』よりも広い範囲とサウンドを持つ『Big Rooms』は、Source、Moufang、Grossmann、そして90年代のアンビエント全般にとって画期的な作品であることに変わりはない。The Orbの『Adventures Beyond The Ultraworld』やKLFレコードのような知名度はないものの、NME誌のアルバム・オブ・ザ・ウィークを獲得している。
"NME誌に2ページの特集が組まれ、Melody Maker誌にも2ページの特集が組まれたんだ。"その翌年にはMixmaster Morris(The Irresistible Force)のセカンドアルバムが出ていたので、イギリスのプレスは例外なく180度方向転換し、アンビエントはあなたが関わることができる中で最もクールではないものになっていました。それはほとんど呪いのようなものだった。
デザインによるホームスパン
SourceのDIY精神は、レーベルのビジュアル面にも及んでいた。Earth To Infinity』や『Big Rooms』のカバーは、スタジオのモニターに映し出された映像を操作して撮影したものでした。彼はアイデアをスケッチし始め、スリーブデザインを実現するためにフォトグラファーとより密接に仕事をするようになりました。暗いネガティブな空間に囲まれた建築物の形をシンプルに操作することは、最初の数年間でソースのスタイルの典型となりました。
"技術がアナログビデオから切り替わっていく中で、私はまだテープ機を使って編集していました。"プロセスがコンピュータに移行すると、私にとっては魅力が少し失われてしまいました。暗いスタジオで、テレリーや数百万ドルの価値のあるテクノロジーと一緒に座って、誰も意図していないようなくだらないことをするのが好きだったんだ。スタジオで写真を撮らずにビデオを作ってみたり、RGBケーブルを入れ替えてみたり、再生中にテープを取り出した時の映像を記録してみたり......そんなことをしていたので、当時の私にはコンピュータはかなりセクシーではないように思えました。"
グロスマンのビジュアルキャリアはグラフィックデザインの方に傾いていましたが、彼のビデオへの最後の進出は、Sourceからリリースされた3つのVHSでした。Synchronised Chaos TV、Liquid Screen、そしてsctv03からの3つのVHSリリースでした。当時、この種のリリースの小さな波がありましたが、Warpのコンピレーション作品『Artificial Intelligence II』の一部である『Motion』や、Prism Leisure Videoの『Future Shock and Cyberdelia』などがあり、これらの作品のほとんどは、レイバーたちが目を丸くして見ているようなトリッピーなビジュアルを作成するために、新興のデジタルアニメーション技術に焦点を当てていました。
"誰もがプロジェクタを持っていたが、それに映っているのはクソばかりだったからだ」とグロスマンは振り返る。"唯一のライバルは !K7だったと思います。彼らはこのレーベルを立ち上げたX-Mixシリーズをやっていたんじゃないか?僕はこのデジタルなものが好きじゃなかったんだ。でも、あちこちのレイブに行って、彼らは僕らのビデオを何度も流していたんだ。
"多くの人が2台のVHSレコーダーと安いミキサーでビデオを作っていましたが、私は放送用のスタジオを持っていました。"このようなDIYのようなクレイジーなことを、大規模なスケールで、しかもクオリティーの高い映像を作ることができるということに、私は本当に感激しました。私にとっての哲学は、テクノロジーへのアプローチであり、テクノロジーを当たり前のように使うのではないということだったんだ。全く逆のことをすると何が起こるか分かると思うよ。多くのテクノもそうだった。例えば303を見てください。
フォージマスターを探す
Deep Space Networkが気まぐれな業界の波に乗っている間、Manteiはサンフランシスコから戻ってきていた。彼とMoufangは1993年に発表したコンピレーション『Homeworks』でテクノの初期の作品を集めた。これらのトラックの深いムードは、フランクフルトなどで人気を博していたハードなテクノサウンドから一歩離れたレーベルとしてのSourceの方向性を示した。MoufangとManteiはWarp RecordsとForgemastersの共同設立者であるRob GordonにSourceのマスタリングを手伝ってもらえないかと連絡を取った。彼は旋盤が故障していたため、彼らのレコードのカットを手伝うことはできなかったが、彼の未発表曲はソースの方向性と一致していた。
"ロバートと一緒にワープ・レコードに行ったのは、彼が『彼らに会いに行くべきだ』と言ったからだ。"それはあまり良い経験ではなかった。ワープ・レコードを運営している二人のうちの一人が言ったんだ。"ふざけんな!"と思った"
ドイツのテレビチャンネルZDFのために90年代のエレクトロニック・ミュージック・シーンについてのドキュメンタリーシリーズ「Lost In Music」を制作しているテレビクルーが撮影した、シェフィールドへの旅の映像があります。MoufangとGrossmannがGordonの家に立ち寄り、FONのスタジオでジャムをしている様子が収められています。同じドキュメンタリーでは、砂岩の壁に囲まれたハイデルベルク城の廃墟でDeep Space Networkが演奏している様子が収められています。
ゴードンは1994年にSourceからBlack KnightとしてEPをリリース。彼とMoufangはシェフィールドとハイデルベルクでのコラボレーション・セッションも録音しており、同年にはView To Viewとしてリリースされている。その数年後、Sourceは未発表のForgemastersの作品やRichie Hawtin(from F.U.S.S.E)とのコラボレーションを含む貴重なGordonのトラックを集め、Rob Gordon Projectsのコンピレーション作品として発表した。この作品はUKテクノの中でも最も捉えどころのないアーキテクトの1人の決定的なドキュメントとなっている。
鍛造ネットワーク
レイブ指向のテクノに代わるこのオルタナティブなテクノをいち早く取り入れた人々は、インターネット以前の技術を使ってコミュニティを形成していた(Moufangは今日でもスタジオにファックスを置いている)が、Sourceはこの新興のグローバルなネットワークの真ん中にいた。イギリスではトーマス・メルキオール(Thomas Melchior)とティム・ハットン(Tim Hutton)が参加しており、彼らがレフレックス(Rephlex)からデビュー・アルバム「Vulva」をリリースしたのと同時に、ソースにYoniとして出演していた。また、Jonah Sharp(別名Spacetime Continuum)が運営するサンフランシスコのレーベル、ReflectiveからもVulvaがリリースされた。SFにいた時、Manteiはシャープとサイケデリックの提唱者テレンス・マッケンナの仕事に出会い、MoufangとGrossmannに報告し、Sourceのためにもう一つの重要なコネクションを築くきっかけとなった。シャープはその後、ソースから「Spacetime Continuum」の12インチをリリースした。さらに重要なことは、彼とムーファンがReagenzとして繋がったことだ。
"デイヴィッドがサンフランシスコに来て、文字通りドアをノックしてきて、『ハイデルベルク出身のデイヴィッド・ムーファンだ。"最初のアルバムの半分を録音したのはその時でした」とシャープは振り返った。
Sourceのカタログの中でも画期的なアルバムの一つである『Reagenz』の後半は、1994年のInterference Festivalに続いてハイデルベルクで完成した。EFAディストリビューションのDr MotteとUwe Reineckeがアンビエント・テクノ・コミュニティのミーティングとして企画したこのイベントでは、Pan Sonic、Plastikman、Atom Heart、Spacetime Continuum、Deep Space Networkなどのパフォーマンスが披露された。
"Big Rooms』や『Homeworks』、『Redagain P』などの2作目のリリースで、ウーヴェはEFAとの配給契約を結んでくれた」とムーファンは振り返った。"少しずつですが、まだ何も売れていませんでした。そして、ウーヴェがこの『インターフェレンス』をまとめてくれたんだけど、同じ視点を持った人たちの大きなムーブメントの一部になったような気がしたよ。僕はもっと大きな寿命を期待していたんだ。
Moufangは、ハキム・ベイの「一時的な自律地帯」と呼ばれる、政府や経済の干渉から独立して動作するグローバルな接続ノードのネットワークについて語った。"パンクが起きていた時に感じたような、特別な時代という概念があったんだ」と彼は言う。自分のレーベルを作り、志を同じくする仲間を見つけろと叫んでいた。お金はいらないし、お金ももらえないし、誰にもお金を払わない。その代わりにお互いにプレイする場所を提供するだけなんだ。
この接続性の精神は、ファックスのやりとり、ギグスワップ、コラボレーションレコードのすべてに存在していた。1996年、Source誌はAutechre関連のクルーであるGescomの本拠地であるSkamの外での数少ない活動の一つを発表した。このリリースはDeep Space Networkからのリリースとのスワップを目的としたものであったが、そのリターン・レコードは実現しなかった。Autechreと密接な関係を持つもう一つのイギリスのグループ、Higher Intelligence Agencyは、Deep Space Networkをバーミンガムで開催された彼らの伝説的なイベント「Oscillate」でのライヴに招待し、1996年にはSourceからのコラボレーション・アルバムを発表。彼らはDeep Space Networkをバーミンガムで開催された伝説的なオシレート・イベントに招待し、1996年にはSourceとのコラボレーション・アルバムを制作。
もっと身近なところでは、SourceがLowtecとMarvin Dashを擁する集団System 360から最初の音楽をリリースしたことがあります。4人組のマシンジャムである彼らは、自分たちの相互接続ネットワークのように活動していたが、そのネットワークは、ローテックのレーベル「Out To Lunch」や後の「Workshop」など、相互に関連した他の組織へと広がっていった。
また、Sourceがより実験的になった時期でもあり、Megoの卒業生であるGeneral MagicとPitaによるコンタクト・マイク・クラックルのLive And Final Fridge(1995年に開催されたInterferenceでのライブ録音)をリリースした。コバットの『Pieces For Prepared Piano』は、ジョン・ケージの実験的なテクニックに対するエレクトロニカ・シーンの関心を予感させるものであり、このアルバムの売れ行きは芳しくなかったが、スクウェアプッシャーなどのレーベルからも注目を集めていた。
その中で、SourceとMoufangにとって画期的なリリースとなったのが、Move Dのファーストアルバム『Kunststoff』だった。Deep Space Networkの活動が一服した後、Moufangは純粋に自分のために何かを作るためにスタジオに入りましたが、それがより広いシーンで受け入れられることはほとんど期待していませんでした。
"配給会社の人に渡したのですが、彼はいつも『本当に、もっといいものを考えてくれ』と言っていました」とMoufangは振り返った。"クンストstoffを聞いた彼は、『くそったれ、それは本当にクールだ』と言った。このようなクレイジーな感じで、誰もがこの作品を気に入っていたようです」とムファンは振り返った。クンストstoffはドイツのプレスで何かを成し遂げたのだが、これは本当に珍しいことだ。SpexのHans Nieswandtは彼らの年間チャートで2位を獲得した。
Kunststoffはシティ・センター・オフィスとアバから2度リイシューされています。Recordsから2度リリースされている。このアルバムは90年代半ばのアンビエント・テクノ時代の名盤として広く評価されており、Sourceからのリリースでは数少ない、真に突き抜けてエレクトロニカの範疇に収まった作品の一つである。同世代のマイナーコードのメランコリックな曲よりもメロディックな印象を受けるが、それでも冷静に切り離されていて、ポストレイヴのカウチサーファーたちのためのストンとしたサウンドに仕上がっているのが特徴だ。
不規則性
Kunststoff、Reagenz、Deep Space Networkのアルバムのサウンドを中心に一貫したレーベルのアイデンティティを構築することで、Sourceはレコード購入者が注目するより一貫した魅力を確立することができたかもしれない。イギリスのアーティスト(Rob Gordon, Vulva, Baby Ford)のよりあからさまなテクノ・サウンドや、Ro70としてのRoman Flügelのキャリア最高のスポットでさえ、この世界にフィットすることができたのだ。しかし、MoufangとGrossmannは計算された契約には興味がなかった。
"ドイツでは、『椅子の間にいる』ということわざがあります。"ドイツでは、『椅子の間に挟まれている』と言うことわざがあります。配給会社は私たちに苦労しました。彼らは私たちをあるシーンにはめ込んで、『OK、こいつらはアンビエントだ』と言って売ろうとしたんです。そうすると、ハウスのレコードを出したところで、それがすごく売れたんだよね。そうしたら、彼らは「いいものを作ったな、がんばれ」と言ってくれて、次はピアノのレコードを出して52枚売れたんだ。彼らが "やっと来たか "と思った時には、次の日には吹っ飛んでいました。もちろん、こんな風に考えたことはありませんでした。俺たちにとってはピアノのレコードはハウス・レコードと同じくらい良いものだったんだ"
リリースの間を振り返ってみると、Sourceの作品の多くは、すべてとは言わないまでも、統一された態度で結ばれていることがわかる。Grossmannが初めてデトロイトテクノやUKアンビエントを聴いた時に説明したジャズの現代的な表現という考え方は、160 BPMのRob Gordonのバンガー(Black Knightの "Rungatung")やAlex Cortexの素晴らしいデビューアルバム "Laconic "の洗練されたデジタルエコシステムのような角ばった狂いの中にも当てはまるようだ。
サド・ロケッツの『プレイズ』のように、時にはジャズが露骨なこともあった。Andrew Peklerのデビュー・アルバム(現在はJan JelinekのレーベルFaiticheからよく聴かれている)は、Sourceのような変化に富んだプラットフォームの中でも際立っている。彼が1995年に勉強のためにハイデルベルクに来た時に4トラックで録音された、赤々としたロードスのドラムと、部屋の中のドラムは、タバコの煙の後ろで目を細めながらも、ダイブバーの中でシャープな衣装を着た4人組が淡々とジャムっているような演奏であっても、その端々にDIYの荒々しさを感じることができます。
"でも1996年の夏のある時点で、ジョナスが自分の聴いたものが気に入ったと連絡をくれて、7インチとアルバムを出すようにソースに提案してきたんだ。それらが発表されたとき、反応はかなり混ざっていた。私のアルバムは一般的にソースがそれまでに知られるようになっていたものからの "出発 "だと考えられていた。しかし、それはデヴィッドとジョナスにとっては全く気にならなかったようで、彼らは期待に無関心で、私が他のレーベルからリリースを始めた後もサポートし続けてくれましたが、妥協せずに自分の音楽的な興味と本能に従うことの重要な初期の教訓となりました。
ムーファン自身のジャズへの愛は、ソース時代以降の彼の音楽キャリアの中で何度も明らかになっていますが、それは彼のアパートでも明らかでした。1997年には、ジェイミー・ホッジ(以前はBorn Under A Rhyming Planetとして知られていた)、ハイデルベルクのジャズ界のレジェンド、グンター・"ルイト"・クラウス、カール・ベルガーと共にConjointプロジェクトを結成した。主にヴィブラフォン奏者であるベルガーは、オーネット・コールマンやドン・チェリーなどと共演するなど、ジャズ・フュージョンの分野での長いキャリアを持っています。コンジョイントのファースト・アルバムはSourceのサブレーベルKM20からリリースされたが、2000年にリリースされたアルバム「Earprints」が最大の話題となり、2018年にはDemdike StareのレーベルDDSからリイシューされた。
"電子音楽とジャズをどうやって融合させるかなんて考えたこともありませんでした "とGrossmann氏。"私にとっては、それらは多かれ少なかれ一つのものなんだ。ジャズとは、サックスやトランペットを使うことではなく、そのアイデアで成り立っていました。これは、コンジョイントでカール・ベルガーと一緒に仕事をしていた時のことです。彼はとても伝統的なジャズミュージシャンでした。彼は電子音楽を聴いたことがなかったのですが、デビッドと一緒にスタジオに入って、そこで何が起こっているのかを見た途端、すっかり夢中になってしまったのです。彼は「素晴らしい!」と言っていました。昔、俺たちが「テクスチャを弾きたい!」と言っていたのと同じだ」と言っていました。この人の中には、2つの世界がいかに簡単に関連しているかがわかりました。
新しいネットワーク
ナップスターを燃料としたファイル共有ブームが確立された音楽業界の構造に猛烈な打撃を与える前に、Move DはMP3.comをいち早く採用していました。短期間の間、このプラットフォームは独立したアーティストが自分の音楽をアップロードしてリスナーや仲間のアーティストとつながり、広告収入から利益を得ることさえ可能にしていた。同社は、ユーザーがいつでも自分のCDコレクションをオンラインで聴くことができる方法を提供しようとした際に、行き過ぎてしまい、Universal Music Groupとの大規模な訴訟で敗北してしまいました。しかし、そのピークで、Moufangは世界中のプロデューサーと接続するためにサイトを使用し、最終的に彼が2001年に優れた、トリップホップを染められたopensource.prayerのコンピレーションに発見したものの最高をプールした。
Sourceに初期に登場したアーティストたちが素晴らしい成果を上げている一方で、Sourceの遺産を構成している無名のプロジェクトやプロデューサーも数多く存在しています。ケルンのElfish EchoやマルメのDeltidseskapism (Martin Abrahamsson)のように、エイリアスやネットレーベル、CD-Rのリリースなど、当時のアンダーグラウンド・エレクトロニック・ミュージックの多くを代表するものが絡み合っています。
特に予想外だったのはYonder Kidsとの契約で、彼のArsequake LPはThe 2 Live Crewのためのスリーブが付いており、ミュータントなエレクトロ・ファンクとグリッチなテクノをSourceにもたらした。この音楽は、実はThomas Geissler (愛称:Geiss T)がクラウトロックのベテランKonstantin BommariusとUlrich Faehndrichと共同で制作したものでした。かつてKarthagoのドラマーだったBommariusは、彼が90年代にパーキンソン病を発症したときにアタリでシーケンシングをするようになりました。MoufangやGrossmann、そしてSourceのメンバーのほとんどよりも年上のYonder Kidsは、HD800の常連でした。Arsequakeは近年、ある種のカルト的な地位を確立しているが、ミニマルシーンでは見過ごされていた、デジタルのエッジの効いたクラブトラックが好まれていることを考えれば、それは驚くべきことではないだろう。Alex PiconeのSeekersのサブレーベルであるBaffling Noiseは、Arsequakeのオリジナルトラックの一部を、他のYonder Kidsの未発表曲と一緒に、2019年にダブル・ヴァイナルでリリースしました。
ノートからのスケッチ
Sourceの美学の2つの側面が流れるようなアナログテクノジャムとスモーキーなジャズであるとすれば、もう1つのスタイルはクリックンカットのデジタル精度であった。この言葉はMille Plateauxのコンピレーション・シリーズに由来するもので、ミレプラトーはミレニアムの変わり目に、ミニマルなサウンド・パレットとグリッチな信号処理に焦点を当てたコンピューター・ベースの制作方法に飛び込んだプロデューサー達を紹介していた。Poleの「〜scape」やAndy Vazの「Background」と共に、Sourceはこのサウンドの主要な支持者であった。
2002年のopensource.codeのコンパイルは、Sourceがマイクロサンプル実験に興味を持っていたことを端的に表しています。Abletonと共同でリリースされたこのCDには、Monolake、Akufen、Jan Jelinek、Robert Lippok、Thomas Brinkmann、Sutekh(現在はRroseとして知られています)が参加しています。
Sourceが10周年を迎えた頃で、MannheimのDer Alten Feuerwacheで週末に開催される祝賀会の話が持ち上がりました。初日の夜にはSutekhとSafety Scissors、2日目の夜にはLosoul、Veer、Benjamin Wildが出演した。もちろん、当時この種のラップトップ・ジョッキーのようなサウンド・マジックに興味を持っていた人なら誰でも知っているだろうが、そのファンキーな瞬間でさえ、大衆にアピールするために作られたものではなかった。ソースの10年に及ぶ祝賀会は、アーティストや親しい友人たちのスケルトンクルーが応援に駆けつけ、痛々しいほど広大で誰もいないコンサートスペースの周りを漂っていました。イベントの写真を見ながら、Moufangは「これは私の写真で、終わるのを待っています」と言いました。
黄昏の時代
Sourceは2005年まで新作をリリースし続けていたが、その中にも重要な作品がいくつか含まれている。2003年にリリースされたVeerの『Lideskape』はクランチーでダブ化されたミニマルなエレクトロニクスの驚異であり、同年にリリースされたBenjamin Wildの『Wie Es Sein Wollte』はマイクロハウスというジャンルに個性と深みをもたらしている。その後、Deep Space Networkの最後のアルバムであるRaise This Flapと、Grossmannのソロでサンプルを多用したBtonのリリースが行われた。Conjoint』に続くものとして、Studio Pankowの『Linienbusse』はSourceの旅の締めくくりとして完璧な作品になるはずだったが、MoufangとGrossmannがSourceの活動を終了した後、2005年にCity Centre Officesからリリースされた。
ソースは運営されていた年間を通して生産性を維持していたが、その存続は販売面で大きな成功を収めたというよりも、ディストリビューターの支援によるところが大きかった。EFAが崩壊したとき(他の多くの独立系ディストリビュータと一緒に)、彼らは、すでに不安定なビジネスの提案にしては多すぎる未払いの機械的権利の多額の請求書をソースに残しました。
"長い間やっていたから、まだやらなきゃいけないことがたくさんあるようには感じなかったんだ。"とグロスマンは語った。"僕にとっては、僕らが辞めた当時は、エレクトロニック・ミュージックへの興味を少し失っていたんだ。それに、15年も20年も何かをやっていると、何かしらの変化が必要になってくる。だから僕らにとっては、いつかはビジネスにならないといけないんじゃないかな。ある一定のレベルを超えて、Sourceを他の何かに変えるような発展はなかったと思う。
Grossmannは音楽を離れ、グラフィックデザインの分野でキャリアを積みました。現在はベルリンに住み、出版社で働い���います。Moufangにとって、『Source』の終わりは、彼自身のキャリアにおける不確実性の時期を捉えています。
"Kunststoffは誇大広告だったし、フォローアップもしなかったし、レーベルはもっと実験的なものになっていったんだ」と彼は語った。"Conjointをやっていたんだけど、それが終わってしまって、ギグもできなくなって、誰もレーベルを好きになってくれなくなって、お金も全くなかったし、彼の母親がお金を稼いでいる間、僕は最初の子供の世話をする仕事をしていたから、それでよかったんだ。音楽の仕事はこれで終わりだと思っていた。
それはミシェル・バウマン(別名Soulphiction)からの提案で、MoufangはMySpaceにサインアップするようになり、90年代から彼が作った様々なコネクションからのブッキングの着実な流れへの扉が開かれました。自分のギグスケジュールを管理することが不可能になったとき、彼は代理店に再加入しました。今ではMove Dなしでは世界的なハウス・テクノ・クラブやフェスティバルは考えられません。DJとしてのMoufangは最近ではハウスやディスコに傾倒していますが、Magic Mountain High、現在も活動中のReagenz、The Mulholland Free Clinicなどの即興ライブプロジェクトには、Sourceのより実験的な精神が潜んでいます。
レガシー
多くの点で、Sourceの遺産は、90年代から00年代初頭のオルタナティブテクノシーンの多くと交差する、幽霊のようなオーバーレイのように感じられる。Moufang氏はウィーンのCheapやミュンヘンのDisko Bといった他のレーベルを同好の士と見なしている。また、少なくとも折衷主義という点では、Peacefrog、Rephlex、Warpなどとの類似性もある。多くのアーティストがこのレーベルからブレイクし、より大きな世界へと進んでいったが、Sourceが残したぼんやりとした印象を助長しているのは、一回限りの活動やあまり知られていない活動家が多いことだ。
"たぶんごく少数の例外を除いて、僕らはSourceからデビューした人たちを他のレーベルに移籍させたんだ」とMoufangは言った。"僕らはすでに確立されている人たちのデモをたくさん手に入れたんだけど、それが良いと思ったとしても、彼らはすでにキャリアを持っていて、僕の引き出しの中には誰も聴いたことのない曲がいっぱいあったから、十分に良いとは思わなかったんだ。"
確立された名前であっても、他の作品と比較して、レーベルに独自の何かをもたらしているような感覚があった。"ロバート・ゴードンやベイビー・フォードを例に挙げてみてください。"彼らが『Source』からリリースしたトラックは違った味わいを持っています。ロブ・ゴードンやベイビー・フォードのようなブランドではなく、彼らが期待しているようなことをしているわけではありません。その逆だよ...」とManteiは語った。
"それはあなたがSutekhについて言っていたことと同じです "とMoufangは同意した。"今回のリリースを聴き返してみて、彼が意図的にあのトラックを選んだのは、私たちが目指すものだと思っていたからだと気付いたんだ。彼は、他の多くの作品ほどテクニカルでクリーンではない何かを聴いていたんだ。そして、間違いなくRoman [Flügel]は自分が提供したものを考えてくれたんだ。Acid JesusやAlter EgoやSensoramaのためのものではなく、僕らのためのものだったんだ。
社会的な原動力がSourceの原動力となっているようです。未聴の音楽にプラットフォームを与え、才能ある友人たちの作品をサポートしていた。このレーベルは、それが生まれた街と同じように快適な遊び場だった。
"グロスマン氏は、「地球上の至る所からハイデルベルクにはたくさんの友人が来ていました。ここでは何もしていない、ただブラブラしているだけだ』と言って去っていく人もいました。"世界の問題から離れた楽な生活だった それは魅力的だが 罠にはまる人もいる"
彼は続けた。"私たちは本当に世界を征服しようと思っていたわけではありません。計画的な事業ではありませんでした。ここには大きなシーンがないんだ。あちこちのクラブに行って、彼らが何をしているかを見たり、自分たちを比較したりするようなものではないんだ。好きなことをするのは自由だ"
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groyanderson · 4 years
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ひとみに映る影シーズン2 第一話「呪われた小心者」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第一弾 志多田佳奈「童貞を殺す服を着た女を殺す服」はこちら!☆
དང་པོ་
 『ジャパン・ファッショニスタ・コレクション二〇一三』。年に一度開かれる、日本最大級のファッションの祭典だ。ゴールデンウィーク初日、五月三日。今年も女の子達が全国から日比谷(ひびや)ヴォヤージュアリーナに集った。  セレモニーが始まると、アリーナは堰を切ったように歓声に包まれる! EDMミュージックが地面を揺るがすほど重低音を響かせ、レーザーライトはそれに合わせて明滅。やがて中央モニターに有名ブランドロゴが表示され、今最も旬のモデル達がランウェイへ繰り出していく……去年まで私は、この光景を観客席から見ていた。だけど、今年は違う。  二〇一三年。ついに私の、モデル兼女優・紅一美(くれないひとみ)の時代が来たんだ! 昨年公開された歴史映画『邪馬台国伝説』がアジア映画賞にノミネートされ、女王卑弥呼役を演じた私は一躍国際女優に。更に私が���人公のサイドキックを演じている連続ドラマ『非常勤刑事(ひじょうきんデカ)』も既にシーズン三に突入し今年映画化が決定、そしてお昼の情報番組『まちかどランチ』で夏から始まる新コーナーのメインパーソナリティにも抜擢されている。こうして枚挙してみると、本業であるモデルらしい仕事は殆どしていないように見えるけど、それでもよし。現にこうして、JFC二〇一三でオーガニックファッション&コスメブランド『リトルマインド』の看板を背負わせて頂ける事になったんだ。もう、うらぶれたローカル局の旅番組でドッキリに騙されるだけが取り柄の三流リアクション芸人とは、誰にも言わせない。  前ブランドのファッションモデルがランウェイから踵を返すと、ダブステップBGMが爽やかなペールギュント組曲『朝』にクロスフェードした。中央モニターに『リトルマインド』の華奢なブランドロゴが表示され、いよいよ私の出番が来る。緊張で心臓が飛び出そうになりつつも、私は直前まで舞台袖で観音菩薩印相を組みながら軽く瞑想し、意を決して晴れ舞台へ飛びこんだ!  ワアァァー! 歓声が上がる! ニヤつきそうになるのを必死に堪えながら光の道を歩き、先端でポーズを取る。ワアァァーーッ! 更に歓声! 長かった。芸能界デビューから四年、紅一美、二十二歳。お母さん、お父さん、それに人生最大の恩師、石筵観音寺(いしむしろかんのんじ)の和尚様。私もついに一人前のファッショニスタになれました! 聞こえていますか、この歓声! 「「「ワアァァー! ヒトミチャーン! ウシロー!」」」……ん? ウシロ? 「「「一美ちゃん、後ろーーっ!!」」」  歓声に混じった謎の警告。振り向くと……さっきまで頭上のモニターに掲げられていたリトマイのロゴは消滅し、代わりにこう書かれていた。 『予告状 JFC二〇一三にて、最近女優ぶって調子に乗っている小心者モデル、紅一美を頂戴致します。 したたび怪盗・カナちゃん三世』 『ヌーンヌーン、デデデデデン♪ ヌーンヌーン、デデデデデン!』  テレビ湘南(しょうなん)制作『ドッキリ旅バラエティしたたび』主題歌、『童貞を殺す服を着た女を殺す服』の低俗なイントロがペールギュントを蹂躙した途端、私はランウェイを飛び出して一般客の海に潜りこんだ。したたびとは、極悪ロリータアイドルこと志多田佳奈(しただかな)さんの冠番組だ。私はこれまで幾度となく、事務所とグルのこの番組にドッキリと称して乱暴に拉致され、割に合わない過酷なロケを強要されてきた。冗談じゃない。私はもう国際女優で、JFCのランウェイを歩く国際モデルなんだ! 今日という今日は空気を読まずに逃げ切ってやる! たとえドローンで無数のアラザンを集中砲火されたり、スクランブル交差点のど真ん中で逆バンジージャンプさせられても逃げ切ってやるんだ!! しかし、その時だった。 『うわあぁーーーん! 助けてぇ、一美ちゃーん!』  ステージ方向から金切り声で呼び止められ振り向くと、モニターに縄でがんじがらめに拘束された着ぐるみマスコットが! あ、あれは、昨年の全日本ご当地ゆるキャラコンテストで金賞に輝いた、ゆめみ台代表のゆめ美ちゃん!? すると首にIDカードを提げたスタッフの方が人混みをかき分けて現れ、私にワイヤレスマイクを押しつけた。ほどなくして、あの極悪アイドルが……佳奈さんが、ステージ上に白いゴシックタキシード姿で登場する。 「JFC二〇一三にお越しの皆様あああぁぁ!!!」  ワアァァーーー!! ウオォォーー!! 私の時よりも一際大きな歓声。悪夢だ。 「ドッキリ大成功ーーー! 志多田佳奈のドッキリ旅バラエティィーーーッ……」  佳奈さんはあざとくマイクを客席に向ける。お客さん達が『したたびでーーーす!!』と返した。こうなれば私も売られた喧嘩を買わざるを得まい。 「なにが怪盗ですか、私のペールギュント『朝』を返せ! この泥棒ロリ!!」  ワアァァー! 私が言い返すと、また観客席から歓声が上がる。プロレスのマイクパフォーマンスじゃないんだから。 「朝ぁ? もう昼前なのに何を言ってるのかなー、リトルマインドの小心者さん」 「あっなるほど、リトルマインドだから小心者……って、そんな事より! 私の晴れ舞台を邪魔して、あまつさえゆめ美ちゃんを人質に取るなんて今回は酷すぎます! 卑怯者!」 「ゆめ美ちゃん?」  佳奈さんはキョ���ンとしている。 「とぼけないで下さい。ほら、モニターに……」  私がモニターを指さした瞬間。ヴァボォォオオ!!! 突然画面内のゆめみちゃんが青白い炎に包まれた! 「きゃーっゆめ美ちゃーん!?」「うわああああ!」  客席から悲鳴が上がる。ゆめ美ちゃんが大好きな、小さなお子さん達の悲鳴が。一方炎上し続けている当のゆめ美ちゃんは平然とした仕草で、焼け落ちた縄を払い除け、画面いっぱいに顔を近付けた。 『……ゥゥウ、紅ひト美イィィ……呪っテヤるゥ……小心もノノ貴様ヲのロってやルウぅゥ……! もウろくナ仕事が来ナクなるよウに祟っテやるゥゥウ……!』  何らかのホラーじみたボイスエフェクターを通した声で、ゆめ美ちゃんが私に恐ろしい呪詛を吐く。佳奈さんはあからさまにリハーサル済だとわかる計算ずくのタイミングで身じろぎし、客席を仰いだ。 「大変! 小心者の誰かさんが最近調子こいてるせいで、ゆめ美ちゃんが悪霊に乗っ取られちゃった! これは千里が島(ちりがしま)に住む怨念達が怒ってるからに違いない! 千里が島は昔散減島(ちるべりじま)って地名で、絶家の祟りがあったって言い伝えが残ってるからね!」 「は?」  地名? 祟り?? まさか……。 「こうなったら千里が島で噂の徳川埋蔵金を掘り当てなきゃ。観光地アピールをすれば、怨霊達も喜んで鎮まってくれるよね。ゆめ美ちゃんと出会ったゆめみ台の時みたいに!」  ダァーン! パッパラペー! 安っぽい効果音が鳴り、画面いっぱいにデカデカと『綺麗な地名の闇シリーズ第六弾 千里が島宝探し編』という文言が現れた。私はその場にヘナヘナと崩れ落ちた。 「……うそでしょおおおぉぉぉーーーーっ!!!??」
གཉིས་པ་
 したたび・綺麗な地名の闇シリーズとは、一見綺麗な地名だけど実は災害に弱い、昔は恐ろしい地名だったなど、ちょっと曰くつきな地域を紹介していく企画だ。デメリットだけでなく、地理的な危険性に対する自治体の取り組みやお出かけスポットなども紹介して地域を振興する。例えば、今回の演出で犠牲になったゆめ美ちゃんの出身地、ゆめみ台。あそこは土砂崩れが起きやすく、旧地名は蛇流台(じゃりゅうだい)と呼ばれていた。そこで番組では現在のゆめみ台が安全に暮らせる場所だと証明するために、ゆめみ台国立公園の断崖絶壁でロッククライミングを行った。地盤の安全とロッククライミングに何の関係があるのかと思われるだろう。私も未だに訳が分からない。またある時は『元氾濫常習地で河川の安全を証明するためにキャニオニング』だったり、『元流刑地で治安の良さを証明するために現役警察官と剣道対決』だったりと、何故か毎回異常に過酷なアクティビティが用意されている。今回もそうに違いない。  あの後あれよあれよと運び出された私は、人混みで揉まれてシワクチャになったリトマイをテレ湘の衣装さんに剥がされ、佳奈さんがコーデしたロケ衣装に着替えた。爽やかなストライプTに水着生地のハーフパンツ、歩きやすそうなサンダル、つばが広いストローハット。よく見たらその服一式も、今日から発売されるリトマイの夏の新作だった。SNSを確認すると既にリトマイ公式アカウントが広告を出していて、その文末に『一美ちゃんごめんなさい(ウインクして舌を出す絵文字)したたびさんのドッキリ(驚く顔の絵文字)とコラボさせていただきました(お辞儀をする人の絵文字)』と書かれていた。もう二度とリトマイの仕事は受けまいと心に誓った。  アリーナ業者搬入口には見慣れた水色のロケ車が待ち構えていた。普通ロケ車って白が多いけど、テレ湘は湘南の海色モチーフだからすぐわかる。後部座席に乗りこみワイヤレスマイクを装着していると、運転席に座るディレクター兼カメラマンのタナカDが私に紙袋を差し出す。 「忘れ物ですよ」  中身は黄色いパーカー。私の地元、会津地方で販売している物で、胸元に『I♡AIZU(アイラブ会津)』と書かれている。飾り気はないけど着心地がいいから、よく冷房が寒いバックヤードなどで着ているやつだ。そういえば、この騒動のせいでアリーナ控え室に置きっぱなしだったっけ。まだショートTでは肌寒い季節だから、私はそのままアイラブ会津パーカーを羽織っていく事にした。 「しかし紅さんも災難ですなあ。地名闇シリーズでいつか千里が島に行くとは決まっていたけど、まさかJFCの直後とはね!」 「一美ちゃん、その服にチビらないでね。それもリトマイさんの宣伝なんだから」  タナカDと佳奈さんに釘を刺された。恐らく理由は、ひょんな事から彼らが私を『お化けが苦手な子』と思いこんでいるせいだ。本当は怖いどころか、昔お寺に住んだ事があるから幽霊なんてしょっちゅう見慣れてる、なんなら除霊だってできるんだけど……それはそれでカミングアウトしたら面倒な事になりそうだから内緒にしている。  千里が島は徳川埋蔵金が隠されていると噂の候補地でありながら、日本一の縁切りパワースポットであり、有名な心霊スポット。この番組の事だ。きっとわざわざ夜中に祟られた場所に行くとか、私をビビらせるために余計なロケを用意しているんだろう。 「そうだ。お母様から紅さんの荷物と差し入れの福島銘菓『うまどおる』預りましたよ。ちゃんと後でお礼言いなさいよ」 「やったー! ごほうびんぐターイム!」  タナカDが後方を指さすと、佳奈さんが後部座席裏からうまどおるの箱と『予後の紅茶』ペットボトルミルクティーを取り出した。私も個包装を雑に剥がし、半ば現実から逃避するようにヤケ食いする。食べながらふと思い立って、舞台に立つ前財布にしまっていたペンダントを取り出し首にかけた。 「そのペンダント、ここ数年いつも着けてるよね。韓国の友達から貰ったんだっけ?」  佳奈さんが興味深そうにペンダントに触れる。 「ハングルが書いてある。なんて読むの?」 「『キョンジャク』って読むそうです。悪いお化けを捕まえてお清めするお守りなんですって」 「やっぱ一美ちゃん、卑弥呼のクセにだぶかお化け怖いんだぁ!」 「うるさいなあ、邪馬台国民の霊ならだぶか大歓迎ですよ。女王権限で佳奈さん達を呪ってもらえますからね!」  だぶか、とは、したたび出演者やファンがよく使うスラングだ。確か本来は『逆に』とか『寧ろ』みたいな意味のヘブライ語で、元々誰が言い出したのかは忘れたけど、今じゃネットや街中でもちらちら使われ始めている。  お菓子をだらだら食べながら下らないやり取りをしていると、ロケ車はいつの間にか調布(ちょうふ)飛行場に到着していた。離島などに行く小型便専門の、小さな空港みたいな所だ。本当に行くのか、千里が島……全くもう、今から気が滅入る。
གསུམ་པ་
 ポーン。  『皆様、本日は美盾(みたて)航空をご利用頂き、誠にありがとうございます。当機はMAL五八便、千里が島(ちりがしま)行きでございます。飛行時間は約……』  こじんまりとした小型旅客機に、こじんまりとした低音質機内アナウンスが流れる。佳奈さんとタナカDは機内で大した撮れ高が期待できないと見るや、さっさと眠ってしまった。それはともかく……  私から見て右後方部。男も女も、フランシスコ・ザビエルを彷彿とさせる奇妙な髪型の一団。その中心で悠然とワイングラスを揺らしている男性は、宗教法人『河童の家』教祖、牛久舎登大師(うしくしゃとうだいし)。  左後方部。卓上に小さな信楽焼の狸や風水コンパスを並べて忙しなく地図に何かを書きこんでいる、狸耳フード付きブランケットを被った男性。地相鑑定家タレントの狸おじさんこと、後女津斉一(ごめづせいいち)だ。隣にはブレザー制服の女子中学生風化け狸と、二匹の狸妖怪。彼とはどういう関係だろうか。  私達の背後、中央三列シート後部。PTA的な気迫を醸し出す、上品かつ気骨稜稜なおばさま軍団。その殿では、年始によく芸能人をタロット占いしている占い師、加賀繍へし子(かがぬいへしこ)がニタニタと薄ら笑いを浮かべる。更に私の斜め右前方にいる若い女性は、現代沖縄に残る由緒正しき祝女(ノロ)、すなわちシャーマン。金城玲蘭(きんじょうれいら)。  ……どうして!? 何故にこの便、旬の霊能者だらけ!!? 偶然か? それとも、ひょっとしてこれも新手のドッキリか? でも、中堅人気番組になったとはいえローカル局制作のしたたびに、こんなに霊能者を呼ぶ予算はないはずだ。ただでさえ私へのドッキリに、予算を殆ど割いているというのに……こちとら大迷惑だけど。ただ同じ中学出身の幼馴染、祝女の玲蘭ちゃんがいたのは不幸中の幸いだ!  私はしたたびの二人が熟睡している事を確認した後、自分も寝た振りをしつつ、足元に念力を集中させた。実は私の家系は代々、『影法師』という霊能力を持っている。お寺に住んだ事があるのも、霊感があるのもこのためだ。そうは言ってもこれは地味な力で、エロプティックエネルギーと呼ばれる念力で自分や周りの影を操ったりできるだけ。だから正確には霊能力じゃなくて、サイコキネシスやテレパシーみたいに脳が発達して覚醒する『特殊脳力(とくしゅのうりょく)』というカテゴリに該当するらしい。  爪先から影を糸状に伸ばし、右前方のシートへ這わせていく。玲蘭ちゃんはそれに気がつき背後を振り返った。私は船を漕いだまま、佳奈さん達に悟られないようそっとサムズアップする。影が玲蘭ちゃんの前席から突出する簡易テーブルに乗り上げると、彼女は影の先端にそっと触れた。 <一美!? どうしてここにいるの!?>  影を通して、テレパシーが私に伝わる。これなら離れていても話ができるし、幽体離脱と違ってリスクが少なく、霊感がある人にも会話が漏れない。影法師の技法、『影電話』が役に立った。 <どうしてここに……はこっちの台詞だよ! 何なの、この霊能者軍団!?> <は? あんた何も知らないで千里が島に行くワケ!?> <行きたくて行くんじゃないもん! 見てよ、私の隣でグースカ寝てる人達!>  玲蘭ちゃんが再び振り返る。 <……アー……したたび。そう……じゃあ、また騙されたんだ>  玲蘭ちゃんいわく、千里が島の縁切りパワースポットには実際凄まじい怨霊がいるらしい。そこで島を改革中の再開発事業者、『アトムツアー』が日本全国から名のある霊能者達を集めて、この度除霊コンペティションを行うという。それがどれほど強い怨霊だか知らないけど、除霊成功者には報酬三億円、更に全国のアトム系列スーパーで使える永年ポイント十倍VIPカードが進呈されるとかなんとか。 <三億円って……ドリームがでっかい話だね……> <それだけとんでもない魔境なんじゃないの? 私はこんなヤバそうな依頼受けたくなかった。でも、引き受けないと地元の伊江村(いえそん)に下品なメガアトムモールを建てるっていうから……> <うっわ、最悪じゃんそれ! もうアトムで買い物するのやめようかな……> 「あの、すいません!」  突然、私達は声をかけられて振り返った(私は影体にファティマの眼という霊的レンズを作ってその人を見た)。そこにいたのは、さっき狸おじさん……後女津斉一氏の隣にいた女子中学生狸ちゃん。うっすら体毛が生えていて、耳や尻尾は狸のもの。だけど顔はどことなく狸おじさんに似ている。 「そ……それ、影法師だよね? じゃあ少なくともモノホンって事だよね!? 私の事、見えてる? お願い、見えるって言って!」 「……普通に見えてますけど。あ、『できればあなたも影電話で話して下さい』だって……影の主が」  玲蘭ちゃんが私の言葉を伝達してくれた。狸ちゃんも影糸に触れる。 <あぁ~良かった! 孤独だったんだよ、まともな霊能者はカッパ頭の大師さんしかいないんだもん。でもあの人に関わると、変な宗教に入れられちゃいそうで……はぁ……>  狸ちゃんは心底安心したように、その場でへたり込んだ。 <ええと、失礼ですけど……あなたは?>  私は少し警戒して尋ねる。 <私、後女津万狸(まり)。後女津斉一の娘だよ。あっちにいる狸妖怪は、斉二(せいじ)さんと斉三(せいぞう)さん……パパのドッペルゲンガー狸なんだ> <娘!? ドッペルゲンガー!? あの、ドッペルゲンガーって、世界には自分と同じ顔の魂がいて、出会っちゃうと殺されて乗っ取られるってやつ?> <それそれ! ���パの場合はちょっと特殊だけど。昔事故に遭った衝撃で魂が三つに割れちゃって、里の大狸様に助けてもらって……そういうわけだから、別に乗っ取りとかなくてみんな仲良しなんだよ!>  交通事故に遭って、魂を狸に助けてもらった……いまいち的を得ない話だけど、もしかして万狸ちゃんが化け狸なのもそれが原因だろうか。そっと首を上げて狸おじさん達を見ると、彼らは驚きながらも小さく手を振り返してくれた。 <えっこの影、紅一美ちゃんだったの!? どーしよ、私したたび毎週見てんですけど! だぶか後でサイン下さい!> <は、はぁ……もちろんいいですけど……。ええと、あなた方もコンペですか?> <そうなの、行きたくないよー! でも行かなきゃ、木更津(きさらづ)の證誠寺(しょうじょうじ)を壊してアトムモール建てるって言うんだよ。そんな事になったら大狸様カンカンに怒っちゃう!>  うわあ、この子達もそう��う事情か。アトムグループ最悪だ! こうなったら、少なくとも玲蘭ちゃんや後女津さん達とは助け合って、せめて全員無事に帰らなきゃいけない。私達はひとまず協力関係を結び、今後の作戦をざっと話し合う事にした。 <他の乗客の霊感は?>  玲蘭ちゃんが私達に問う。 <したたびチームは私以外カラキシ。万狸ちゃん、他の人達の事はわかる?> <うん! 河童の家の信者さんはほぼみんなヒヤシ、良くてチョットだと思う。でも大師さんは確実にモノホン。加賀繍さんの取り巻き軍団もヒヤシかチョットっぽいけど……けどヤバいの! 加賀繍さんご本人ね、業界では超有名なアサッテおばさんなの!> <ゲ、最っ悪!>  カラキシ、ヒヤシ、チョット、モノホン、アサッテ。霊能者が使う業界用語だ。カラキシは文字通り、全く霊感がない人を指す。ヒヤシも同じく霊は見えないけど、コールドリーディングみたいな心理学技術でスピリチュアルカウンセリングができる人。チョットは気配やオーラをなんとなく感じられる程度。モノホンは完全なる霊能者。そして一番厄介な人種が、アサッテ。霊がいない明後日の方向を見る方々……すなわち霊が見えるフリをしている詐欺師か、精神的なご病気による見えてはいけない幻覚を霊だと思いこんでいるタイプだ……。 <私は祝女だから自分の身ぐらいは守れるけど、万狸ちゃんと一美はどう?> <私は妖怪だからへーき! パパ達も一緒だもんね、ぽんぽこぽーん!> <私もお守りぐらいは持ち歩いてるし、観音寺で色々教わってたから大丈夫。ただ、ごめん……私、テレビ関係に霊感ある事を言いたくなくて……> <ああ……だ、だよね……特に一美は……>  申し訳ないが、本当にそれだけは秘密にしたいんだ。ただでさえ騙され芸人みたいな扱いを受けているのになまじ霊感があるなんてバレたら、何もいない心霊スポットでリアクション芸を強要されたり、それこそアサッテな霊能者と対談させられて超気まずい思いをするに違いないもん! <そうなんだ……オッケー! じゃあどうしても一美ちゃんが除霊する事になったら、パパとか金城さんが近くで何かしたって事にしよう!> <最善だね。私もできるだけしたたびロケを見張ってるから。場合によってはあんたの手柄を横取りしちゃう事になるけど、それでいい?> <も、勿論です! お二人共ありがとうございますっ!>  ああ、渡りに船だ! 仏様和尚様にも大感謝!  私はその後トイレに立ち、行き際にこっそり玲蘭ちゃんと握手を交わした。そして用を足し、反対側の通路で後女津さん達の席に向かう。 「あの、ありがとうございます。宜しくお願いしますね」  小声で挨拶し、会釈した。 「すみません、先程は娘が失礼を。ともかく、皆無事にこの旅を終えましょう」  いつもテレビで見る斉一さんは『狸おじさん』の名の通りお調子者なキャラクターだけど、実際に会うと礼儀正しい方だった。すると万狸ちゃんや『ドッペルゲンガー狸』のお二人も挨拶を返してくれる。 「頑張ろーね、一美ちゃん! ぽんぽこぽーん!」 「オイオイ、したたびさんも『持ってる』なぁ。こーんな怪しい連中とバッティングしちまうなんてさ! ハハハ」 「僕の事はあまり撮らないで下さい……うう、木更津に帰りたいな……」  彼らは顔つきや仕草から家族だと納得できるけど、性格は三者三様のようだ。万狸ちゃんは元気いっぱいな女の子。ドレッドヘアで髭が垂れ下がった化け狸の斉二さんは、笑顔が朗らかで、テレビで見る狸おじさんに一番近い印象だ。一方前髪をサイドにきっちりと撫でつけ、シンプルな白シャツを着た化け狸、斉三さんは人見知りそうに見える。 「あっ、見て見て!」  万狸ちゃんに促されて窓を覗きこむと、眼下の海には既に目的地、千里が島が浮かんでいた。
བཞི་པ་
 ポーン。  『皆様、当機は間もなく着陸体制に入ります。お立ちのお客様は席にお戻りになり、シートベルトをご着用下さい……』  示し合わせたようなタイミングでアナウンスが流れ、私は自席に戻る。ところが、シートベルトに手をかけた次の瞬間。  ズガガガガガ!!! 突如機体が激しく揺れ、左手側にめいっぱい傾いた! 「うわあああ! え、何!?」 「うおぉ、揺れてますなあ!」  突然の衝撃に佳奈さんとタナカDも起きだす。危なかった、咄嗟にシートベルトを影で繋ぎとめたから転倒せずに済んだ。しかし二人が起きてしまったから、ベルト金具を締めて影は引っ込める。  ポーン。 『皆様、機長です。当機は現在乱気流に突入したため、機体が大きく揺れております。シートベルトをご着用の上、焦らず乗務員の指示に従って下さい。ご迷惑をおかけ致しますが、千里が島着陸までもう少々お待ち下さい』  ズガガガガガガ! 悠長な機長さんのアナウンスとは裏腹に、機体は明らかに異常な揺れを起こしている! 何度も海外ロケに行っている私達したたびチームでさえ、全員表情に恐怖を禁じ得ない。 「一美ちゃん玲蘭ちゃん、あれ見て!」  万狸ちゃんが叫び指さした方向には…… 「ああ! 窓に! 窓に!」  しまった、思わず声に出しちゃった。玲蘭ちゃんから牛久大師の席あたりまで連なる窓の外に、巨大な毛虫じみた不気味な怪物がへばりついている! 「えっ何!? 一美ちゃんなんか言ったー!?」  佳奈さんが聞き返す。良かった、幸い機体揺れが大きすぎて私の声が掻き消えたみたいだ。 「別に! 死にたくなーい! って言っただけですよ!」  慌てて取り繕うが、 「ぎゃあああああ!!!」「何だこいつうわああ!?」  河童信者さんのうち一部、恐らくモノホンやチョットの方々がパニックに陥った! 玲蘭ちゃんは既に数珠を握りしめ、神人(かみんちゅ)の力を機外に放出しようと四苦八苦。一方後女津さんの狸妖怪達は機内に風水結界を張ろうと忙しなく走り回り、加賀繍さん方はアサッテの方向に念仏を唱えだした。ここで佳奈さんやタナカDも、ようやくこの便の異常な雰囲気を察する。 「な、なにこの声、お経!? ひょっとしてもう祟り始まってるの!?」 「あれ河童の家か!? 無断で写したら絶対ヤバいカルトじゃないか……ゲッ、あっちは狸おじさん!? これどこも撮れないぞ! くそ、ヘルメットカメラは預け荷物だし……」  タナカDはカメラマイクだけ生かした状態で、ファインダーを下に向ける。 「音声オンリーだ! 二人とも、実況して!」 「今それどころじゃないでしょ!? 墜落したら化けて出て、あなた方を祟ってやる!」 「そしたら私達全員死ぬから無理じゃん!」 「確かに!」 「「いやああぁ~~~っ!」」  おおよそプロ根性に物を言わせてトークを繋ぐが、こんな危険すぎる状況を実況したところでオンエアできるんだろうか。毛虫は拳を叩きつけるように身をガラスに打ちつけ、飛行機を破壊しようと試みる。いくら今最旬の霊能者集団が搭乗しているとは言えど、空中を高速移動中のこの状況では手も足も出ない! このまま千里が島に到着する事なく、MAL五八便は私達の棺桶になってしまうのか!? この場にいる大部分の人間が絶望しかけた、その時だった。 「かっぱさんチャント詠唱!」  突然牛久大師がシートベルトを外し、スクッと立ち上がった! 「かっぱさんチャント……」「そうだ! チャントを唱えよう!」 「「チャントをちゃんと唱えるぞ!!」」  教祖の鶴の一声で、狼狽していた他の河童信者達が次々に統率を取り戻していく。ていうか今、ダジャレ言ったような……? 「せーのッ! かっぱっぱーの、かっぱっぱーの、かっぱっぱーの、パァー! ホオォイ!!」 「「かっぱっぱーの、かっぱっぱーの、かっぱっぱーの、パァー!」」  河童の家一同は全員一糸乱れぬ動きで、ピカピカに剃りあげた頭頂部を両手で撫でながらチャントを詠唱する。ヤバい。カルトヤバい。この状況でふざけているとしか思えない事を大真面目にやってしまうカルトってヤバい! 私が今まで見てきたどんな悪霊や怪物よりも怖すぎる!! しかもこの恐れは直後、更なる絶望へと変わった。 「……ぱっぱーの、かっぱっぱーの、かっぱっぱーの、ぱー」  玲蘭ちゃんがチャントに参加した! 何で!? 「かっぱっぱーの……一美もやって!」 「はぁ!?」 「そうとも!」  激震する機内で、転倒することなく仁王立ちの牛久大師が叫ぶ。 「君達だけじゃあないぞ。加賀繍さん、後女津さん! 死にたくなければ皆ちゃんとチャントするんだァ!」 「あぁ?」 「はい!?」  突然話に加えられた加賀繍さんと斉一さんが牛久大師を見る。ていうかやっぱりダジャレ言ってるよね!? 「じょっじょ、冗談じゃないわよーッ!」 「どーしてこんな時にそんなオゲヒンな事しなきゃいけないの!?」  肘掛けや前席のハンドルにしがみついたまま、加賀繍さんを囲うおばさま軍団が吠えた。 「そ、そうだそうだ! てーか俺河童じゃなくて狸だし……」 斉二さんも風水結界を押さえながら反論! 「うっちゃあしい、しみじみやらんか! 狸もだ!!」  うるさい、真剣にやれ! といったような方言だろうか。地元の会津弁に似ているからなんとなく意味はわかる。そして大師は斉二さんにも返事したからやはりモノホンのようだ……ええい、こうなったらままよ! 「かっぱっぱーの! かっぱっぱーの! かっぱっぱーのーパァー!」  国際女優紅一美、花の二十二歳。チャント参加! 生き残るためなら何だってやってやる! 「一美ちゃん!? マジなの!?」 「嫌々に決まってるじゃないですか、こんな狼藉あっていいわけない! でもやらなきゃみんな死んじゃうんでしょ!?」 「じゃ……じゃあ河童教が怨霊やっつけてくれるの!?」 「そんなの知りませんよ、私霊能者じゃないもん!」 「も……もぉーっ、わかったよ! 私達もやろう! タナカD! ほらかっぱっぱーの、かっぱっぱーの!」 「ええぇ!? か、かっぱっぱーの、パァー!」 「「かっぱっぱーの、かっぱっぱーの、かっぱっぱーの、パァー! かっぱっぱーの、かっぱっぱーの、かっぱっぱーの、パァー!!」」  もはや藁にもすがる思いで、客室にいる全員がかっぱさんチャントを唱える。揺れ続ける機内、加賀繍さんも万狸ちゃんも客室乗務員さんも、喉が痛くなるほど叫ぶ! すると増幅チャントが段々クヮンクヮンとハウリングを起こし、機内に奇妙な一体感が充満し始めた。 「「かっぱっぱーの、かっぱっぱーの……」」  ここで河童信者の一人が立ち上がる! 「総員、耳を塞げーーーーッ!」 「「かっぱっぱーの、【【【ハウヮアーーーーッ!!!!】】】  クワアアアーーーーァァン!!! 一斉に耳に手を当てた河童信者達に倣い私達も耳を塞ぐと、直後牛久大師の口から人間とは思えないほどの爆音が発せられた! 両手で側頭部を押し潰すほど耳を塞いでいるにも関わらず、頭が割れる程の大声だ。判断が遅れていたら失聴は免れなかっただろう! ただそれでも、分厚いガラスが二重にはまっている飛行機の窓から機外へチャントが届くのか……? と疑ったその時。怪物芋虫に覆われて薄暗くなっていた機体右側が、フッと急に明るくなった! あまりに一瞬の出来事で何が起きたかわからなかったけど、不思議な事に……芋虫がいなくなっている!? 「河童の家の勝利だ!」 「うおおぉー!」「かっぱっぱーの、勝ったったー!!」「大師! 大師!」  勝利を讃え合う河童の家とは裏腹に一同呆然としていると、いつの間にか機体の揺れも嘘のように治まっていた。  ポーン。 『皆様、当機は只今乱気流を抜けたため、これより着陸態勢に入ります。現在着陸予定時刻より三十分遅れとなっております、お忙しい中ご迷惑を……』  何事もなかったかのように、また悠長でこじんまりとしたアナウンスが流れ始めた。どの霊能者もしたたびチームもそれぞれ、安堵と疲労で背もたれにしなだれ掛かる。  それにしても冷静になって思い返せば、あの芋虫のような怪物には心当たりがある。あれは以前戦った物と似ていた。千里が島にどのような怨霊が棲んでいるのか、私はなんとなく目星がついた。寧ろ気になるのは河童の家だ。あのふざけたチャントと牛久大師の力は、一体どういう仕組みだったのか…… 【共鳴透過という言葉をご存知かな? ワヤン不動(ふどう)君】  ……え? 【狭い中空層を隔てて並ぶ二枚のガラスは、音が共鳴して反対側に届くのだ。飛行機の窓ガラスも然もあらん】  離れた席から大師の声が鮮明に聞こえる。頭に直接響くテレパシーとはまた違った感覚で、まるでイヤホンをしているように耳に音が入ってくる。振り返ると、大師は口をぽかんと開けたまま私を見つめていた。 【不思議に思っているかね? なに、簡単なことさ。この力の源はエロプティックエネルギー。すなわち君の影法師と同じ、霊力ではなく念力由来の物だ。俺は念力であらゆる周波数の音波を生み出し、口から発する事が出来る。霊が嫌がる周波数もだ。それを増幅するのがかっぱさんチャントだったという訳さ】  エロプティックエネルギー!? まさか、じゃあこの人も、霊能者じゃなくて特殊脳力者なの!? それに、『ワヤン不動』って……。私は牛久大師の言葉の真偽を確かめるべく、脳力について研究している極秘医師団、『国際超脳力研究機関(NIC)』の���ンボルマーク影絵を見せてみた。すると彼はニタリと口元を綻ばせ、たった一言、確信的な返答を私の耳に届けた。 【なぁに、俺はただの『関係者』だよ】
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u543z · 2 years
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はやく目が覚めたら✨ちょうど頭上にオリオン座🌌タルチョ越しにiPhone手持ちで📸✨月あかりがないから星がやたらキレイです👍9/27桂月サンライズはギリギリ黒岳の稜線から🌅🚀いったん黒岳の陰に入って再び赤みのない太陽さんがあらわれてダイヤモンド黒岳💎💫朝焼けも素敵でした🤗✨今季桂月岳からのsunriseはフィナーレです🎌たぶん😅今シーズンもたくさんの幸せをいただきました🙏🏻✨ありがとう桂月岳🥰💕 #黒岳 #層雲峡黒岳ロープウェイ #黒岳石室 #避難小屋 #いしむろ通信 #黒岳石室竣工99年 #桂月岳 #桂月サンライズ #オリオン座 #タルチョ #iPhone12 #マネキ岩 #ロープウェイ駅舎混み混み #満車 #イシムロ30日閉めます #それ以降は裏口もしくはサイドからお入りください #トイレ閉鎖の日程は不明です #ヘリコプター作業日程も不明です #小屋締め作業中です #ありがとうイシムロ #ありがとう桂月岳 #来年イシムロ100周年 (Daisetsuzan National Park) https://www.instagram.com/p/Ci_60EfPz1G/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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tata-pa-tata · 4 years
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【0】ヴィルとオブラディ・オブラダ(推敲前)
 ヴィル・シェーンハイト3年生の朝はテキパキと始まる。スマートフォンのアラームで目を覚まし(6時きっかり)、寝巻のまま顔を洗う。それから、クローゼットよりランニングウェアを引っ張り出して、髪を結ぶなりして身支度は終わる(所要時間は10分弱)。出かける前に軽い水分補給を忘れず、ランニング用のスニーカーを履いて寮を出る(6時17分)。あ、忘れていたわ。先日買ったばかりのスマートウォッチを部屋に置いてきたままね。そうして前に出かけた右脚を後ろに引いて、踵を返す。ドレッサー台の絢爛豪華なアクセサリーに囲まれて異彩を放つ黒い時計を左手首にはめ、ちゃんと機能していることを確認する。もう忘れ物はないわね、と部屋中を見渡してから再び寮を後にした。  時刻は6時半近くとなった頃。鏡舎に降り立つヴィルの目に、サバナクロー寮の出入り鏡の前で佇む大男の姿が映った。 「おはようジャック。待たせたわね」  耳をピクンと立たせて大男、ジャック・ハウル1年生はヴィルに振り返った。 「おはようございますヴィル先輩。俺も今来たところです」  言いながら小さく会釈をして、首をかりかり掻く。デート待ち合わせの台詞として完璧だった。ヴィルは同郷の後輩が知らないうちに成長している姿に妙に感心して、「ジャック……アンタ、デキる男ね……」と思わず声に出すと「は?」と怪訝に見つめられた。その呆けた面に小ばかにしたようなクスクス笑いを返して、「さ、行くわよ」と可愛い後輩の前を歩いていくのだった。  〈今後の成長に期待〉に1万マドルね。胸裏でジャックを賭けの対象にしたことは流石に秘密である。“誰と”賭けをしたなど無粋なことは聞かないで頂戴。これはアタシの中の問題なの。プライバシーは守られるべきでしょう?
「それ、使いやすいですか?」  ナイトレイブンカレッジ敷地内(校舎のあるエリア)をおよそ半周したあたり。節奏とした呼吸音に紛れてジャックが問う。特別動きはなく、前を向いたまま視線だけがヴィルの左手首を追った。 「ああ、これ。そうね……」  うーん、と一寸考えてから、まだよく分からないわと苦笑した。ジャックは当たり障りなく「そうなんスね」と言ってまた静かに走った。利便性や機能性を感じていないというより、持ち始めてから1週間も経っていないから使いこなせていないだけなのだ。それに、可愛い後輩と言えど、コレを誰かに安易に勧めることは控えたかった。  ヴィルが着けているこのスマートウォッチは、とある男性向けのファッション雑誌の撮影時に現場で一緒になった男性モデル(歳は22)から勧められたものだ。心拍数や血圧、体温を計測するだけでなく、機種を選ばずスマートフォン端末と連動し心電図データや心拍数データが記録されていくらしい。このスマートウォッチひとつあれば、病院へ行かずとも個人間である程度の医療ツールを用いた健康管理が可能になるというわけだ。驚異的だったことは、魔法を使える者にはそれ用の特別なモデルがあり、一般のモデルに付加して多くの機能をもっていた。それは、空間転移魔法でしばしば使われる鏡を簡易的に生み出し、場所を選ばずどこへでも行ける機能だったり、小さな画面から思い浮かんだものを召喚できる機能だったり(召喚できるものは実際に存在するもの。また人間や動物、魚類などの生命ある存在以外。例えば、樹木自体は召喚できないが、木の実や果物なら召喚可能)、他にも様々である。しかもこれら全ての機能はマジカルペンやそれ相応の魔法を使うための道具なくしても発動できる。魔力保持者の魔力エネルギーを感知して、マジカルペンの代わりを担うことができるのだ。端的に言えば、チート。故に、あまり世に出回るのもよろしくないということで、特別モデルは伝手がなければ手に入れられない仕組みになっている。まあ、それより一層驚いたことは、このスマートウォッチをあの根暗男《イデア》が開発したということだ。以下は、長ったらしい回想であるから、適当なところまで飛ばしてもらって構わない。  一昨日の話である。早朝ランニングで不完全燃焼だったヴィルは夕方もう一度走ろうと、購買部前の小路を通り鏡舎へ向かう途中。木に隠れて購買部の様子を窺う猫背でだらしのない男の背中を見つけた。一寸脅かしてやろうかしら。あのイデアが珍しく表に出てきたものだから、彼は悪戯心がはたらいて、煌々とする蒼い髪に忍び寄る。イデアは気付かない。それを見ておのずと上がる口角を引き締めることなく、薄ら笑いを浮かべたまま無防備な背中をポンと叩いた。すると、イデアは見ていて気持ちの良いほど大きな身体を思いきり震わせながら奇声を上げ、驚きのあまり膝から崩れ落ちた。それから、うっ……うっ……と泣いているような声を漏らし、地面に倒れたまま動かなくなった。アッハッハ、とヴィルが左手の人差し指を口の右端に添え、お得意の優雅な手つきで上品にも大胆に笑う。 「こんなことで腰抜かしちゃって。だらしないわね」 「これだから自分に自信のあるやつは(小声)」 「あら。何か言ったかしら」 「……」  ヴィルとイデア、両者の鋭い視線が交わる。睨み合っているのだ。  ──言いたいことがあるなら真正面から言ってきなさいよ。  ──なんだってよりにもよってこんな世界の毒(またの名を美)を凝縮して体現した男(ヴィルのこと)に絡まれなくちゃいけないんだ。僕のことなんかほっといてくれよ。僕はただ取り寄せた新作のゲームソフトが届いたから、仕方なく外に出て人目を避けてここまで来たっていうのに。別に悪いことなんかしてないし。まあ、ちょっと前まではクラッキングとかしてたけど……。でも今はしてないし。徳もそれなりに積んでみたし。そもそも購買部が僕のところに来ればよかったんだ!そうすれば、僕は部屋から出なくていいし、こいつに絡まれなくて済むし、新作も手に入るしで一石三鳥じゃないか。何が悲しくて僕は今雑草に顔をうずめてるんだ!  視線に込める思いは人それぞれである。  イデアは小さくため息をついて、やってられん、とっとと目的のブツを受け取って立ち去るが吉とヴィルから視線を外し、ユラユラ、縦に長い巨体を揺らしながら立ちあがった。巨体と言ってもヴィルと同じ身長であるけれど。服に付いた雑草や土を落とし、ヴィルを無視して購買部へ行こうとした矢先。特徴的な鈴の音がひとつ鳴り響いた。  あら、マネージャーからだわ。  ヴィルのスマートウォッチに1件のメッセージが入った。それを確認して、夕方のランニングをやめてマネージャーの待つ街の入り口に向かおうと、踵を返し校舎へ進路変更した時だった。 「それ、マジカルウォッチ00《ダブルオー》……?」  購買部へ歩を進めたイデアがこちらに戻ってきて、はっきりしたものではないけれど、ヴィルに聞こえる声量でそう言った。 「え、ああこのスマートウォッチのことね。たしかそんな名前だったかしら」  イデアに話しかけられた驚きで目を見開いたまま、少し言葉を詰まらせながらヴィルは記憶を辿って答えた。うん、たぶんそんな名前だった。でもイデアがコレを知っているってことは……。 「まさか!!」  アンタも持ってるの?!と続けようとした。が、続けようとする前に、イデアは大きな蒼い口をニマッとあけてギザギザの歯を下品に見せた。 「フヒッ。それ、拙者が開発したものでござる」  いやらしい笑みに、してやったり顔のイデアは非常に他人を不愉快にすることが得意で、案の定ヴィルも内心面白く思わなかった。そりゃあ、一瞬耳を疑ったけれど、この男ならコレをつくることは可能だと同輩としてすぐに理解できた。だから、イデアの普段のナリやさっきまでのおどおどした態度は見ていて苛々するし(秀でた能力あるんだから堂々としてなさいよと思う)、逆に今みたいな得意分野になると自信満々になるサマも気に食わない(これは単に癪に障る)。要するに、このイデア・シュラウドという男は何をしても他人を、ヴィルを腹立たせる存在なのである。  ヴィルはイデアの満面のヴィラン顔を見るや否や、己の左手首に装着されたマジカルウォッチ00《ダブルオー》とやらを外し、時計塔の方に向かって投げ捨てた。しばらくしてからポチャンと、それが時計塔の横を流れる川に沈む音が聞こえて、イデアの「ああああ、なんてことを」という開発者の嘆きも耳にした。ヴィルはそんなイデアに構うことなく、大股で校舎へと歩いて行った。  馬鹿ね。あれ、すごく高かったのよ。そんな簡単に捨てるわけないじゃない。  ヴィルはマジカルウォッチ00《ダブルオー》を捨ててはいなかった。投げたふりをしただけである。水中に落ちる音など魔法でどうとでもできる。得意気になったイデアの天狗鼻をへし折ってやりたかったのだった。おかげでイデアは再び地面に倒れこみ、うっ……うっ……と唸り声をあげ、「許すまじ……」と雑草を掴みながらヴィルの背中を睨んでいた。  ざまあみろね。  ヴィルは今後一切イデアの前でマジカルウォッチ00《ダブルオー》をしないと誓った。もしイデアを見かけたら即外してやる、と。まあ見かけることがあればだけれど。
【お知らせ】 回想終了。早朝ランニングのシーンに戻る。
 朝日が高くなり、まだ爽やかさは残るけれど、日差しが強くなる前にヴィルは帰ることにした。初秋(ここでは九月頃)とはいえ残暑が身に染みる。���外線は天敵だ。 「ジャック、アタシはもう終わりにするわ」  走りながらそう告げると、ジャックは「ウス」と言ってヴィルの離脱とともにペースを上げた。  手加減されてたってわけね……。  ジャックの底知れぬ体力に苦笑しながら、ヴィルはクールダウンに入った。今日も普段と変わらずナイトレイブンカレッジ敷地内を外周1周した。外周1周だけでもヴィルのペースなら30分はかかる。ジャックなら半分の15分だろうか、いや、もっと短いだろう。  今、ヴィルがいるのは植物園の入り口付近。その真向かいには魔法薬学室がある。植物園を外から眺めてふっと笑う。レオナのやつがいないから、植物たちはこの時間穏やかに過ごしているんじゃないかしら。そんなことを思うもすぐに、我ながら馬鹿みたいな想像をした、と脳内レオナを吹き消して鏡舎へ向かう。その時だった。  バシャン、ザブンと水を打ち付け飛沫が上がる音が魔法薬学室の方から聞こえてきた。ヴィルはその音に吃驚して目を見開き、魔法薬学室の方に誰かいるのかしらと思った。ジャック……はもう1周走っているからここにはいないし、それじゃあこんな朝早くに誰かしら、と好奇心に駆られて音がした方へ歩んでみた。  基本的にここ、ナイトレイブンカレッジに通う者で朝早くから活動しているものはほとんどいない。皆、ホームルーム開始ギリギリになって教室に滑り込む。最悪1限の授業に遅刻しなければセーフといった具合である。だから、この時間―現在時刻は7時2分―に誰かいるはずはない。いようものなら、粋なことをするその顔を見てみたいものである。  外から魔法薬学室の中を覗く。しかし、人のいる気配はない。それはそうだ。この中には飛沫が上がるほどの水はないのだから。そうなれば、魔法薬学室に隣接する貯水池に気になる彼がいるはずだ。  ヴィルは魔法薬学室のガラスでできた壁に身体を引き寄せて、貯水池にいるだろう彼に気づかれないよう慎重に移動した。ガラスの壁と言っても、その厚さは充分であり、さらには室内の薬草や棚など障害となるものが多々あるため、貯水池にいる彼からは反対側の通路にいるヴィルの姿は見えない。もちろんヴィルからも反対側の貯水池は見えないので、移動しなければならなかった。ヴィルは自分の鼓動が大きく鳴っているのを感じ、ひとつ唾を飲み込む。  一体誰なのかしら。  ヴィルは漸く建物の角から池を一望できる位置に着き、体温より冷たい壁面に白雪の肌を近づけた。目を凝らしてみると、平らな池の水面からひょっこり黒くて丸いものが浮かんでいるのが見えた。ヴィルはすぐにそれが人間の頭であると認識する。もしかして、死んだ人間の生首かと思ったけれど、その頭が池をあっちへ行ったりこっちへ行ったり意思をもって動いているサマを見て、生首ではなく人間が泳いでいるのだとわかってほっと胸を撫で下した。それから数分泳いでいる頭を建物の角から眺めるも、髪が黒いこと以外知ることができない。  なんでこっちを見てくれないの!と胸裏で不満をこぼすのみで、まさか言えやしない。  ふと時刻を確認してみると、画面は7時12分を表示していた。このままここに居続けたらシャワーを浴びて身支度を整える時間がなくなってしまう。それはなんとしても避けがたいと、仕方なくも寮へ戻ることにした。  気配を気取られぬようおそるおそる、慎重に、もと来た箇所を一歩ずつ丁寧に戻っていく。戻りながらヴィルはふと考える。  何故彼はあそこで泳いでいたのかしら。まあ、この学園のプールは屋内にあって、鍵がないとこの時間は入れないけれど。だからといってあんなところで泳ぐかしら。だってあそこは貯水池よ。非常用の水溜場。泳げないほど汚いわけじゃあないけれど、飲めるものでもないわ。泳ぎたかったら学外にいくらでもあるというのに。そんなに今泳ぎたかったのかしら。もしかしたら何か訳があるのかも……。ああ、ダメ!また気になってきた!  ヴィルは豊かな想像力を巡らせ、再び胸や身体の先がムズムズし始めるのを感じる。気になってしまったものは仕方がない。どうにか彼の顔だけでも拝んで、それを土産にしようではないか。手抜きは嫌いだけれど、臨機応変にいこうではないか。朝の支度のうち、部屋以外でもできるものはカット。髪を結うのは登校してからにしましょう。時間がなかったら、ルークに手伝ってもらえばいいわ。よし。これならあと10分はこの場に残れる。絶対にこの10分間で片を付けてやるわ!  そう意気込んで、今度は反対側の角から様子を窺おうと急いで裏から移動した。持ち前の長い脚でダッシュに近い早歩きでの移動。それでも細心の注意を払って、音を出さないように。  反対側の壁面にたどり着いて、そこからまたゆっくり音を立てぬよう貯水池が見える角に移動していく。日差しが先ほどよりも強くなっていて、ヴィルは反射的に腹を壁面に向け、背中と後頭部で日光を受け止めた。今度こそは見えるかしら、と角より首を伸ばし池の方に目をやると、ザパン。泳いでいた者が水中から陸地に上がってくるのが見えた。ヴィルの角度からは小さいけれど横顔のみ捉えることができる。どこかで見たことのある顔だった。しかしどこで見たのか思い出せない。  「!?」  ヴィルは思わず声を出しそうになったすんでのところで押し殺す。驚いた。可能性としては無きにしも非ずといったところだが、まさか、まさか“そう”であるとは思うまい。  ──よもやまさか、裸であるなどとは!  ヴィルは一寸視線を外した。そして一寸鼓動が速くなった。見ていないわ。はっきりとは見ていないわ。ええ。全裸……なのは分かったけれど、ソレとかアレとか見ていないわ!断じて!  視界の右辺に映る生い生いと茂った雑草を睨みつけながら、ドクドクドクと速まる心音を鼓膜で感じ取る。ヴィルは他人の裸を見ることに慣れてはいるけれど(学園内の生徒がしばしば全裸で暴れまわることがあるため)、不意打ちには弱かった。  ここ学園の敷地内ではあるけれど、外よ。万が一誰かに見られたら……っていう可能性は考えて水着は履くべきじゃない?あ、でもサバナクローの奴らなら裸でも平気そうね(偏見)。でも、獣人ではないようだし、それじゃあ一体どこの寮の奴なの?!  そしてまた気になる。ループする好奇心は止められない。  その好奇心から、外していた視線を再び彼に戻したヴィルは、陸に上がった彼を見るや否や、ド。と心臓の内側から熱い何かが溢れ出したのを感じた。その何かは血液によって身体中に隈なく運ばれ、爪の先まで痺れるような感覚をもたらし、ヴィルは戻ってきたジャックに声を掛けられるまでそこから一歩も動けなくなったのだった。
「まるで、毒のようだったわ」 「……」  あの時の衝撃を、ヴィルはそう表現した。  外廊下をヴィルの肩と並んで歩くルーク・ハント3年生は、暫し��沈黙ののち、フムと呟いて、本日も淀みなく麗しい我が寮長の横顔を眺める。各々1限目の授業を終え、次の魔法薬学は二人とも履修しているということで、共に移動している最中のことであった。  ルークは廊下でヴィルに会った時、目を丸くした。それは彼がいつもの時間をかけて編み込んだ髪型ではなく、緩く一束に結んでいたからだった。これだけで、ルークはヴィルの身辺に何かあったのだと察して、今朝の出来事を聞くに至ることとなった。 「君がそんなふうに言うなんてね。その“池の君《ロア・ドゥ・エタン》”とやらを、ぜひこの目で見てみたいものだ」 「なあにその“池の君《ロア・ドゥ・エタン》”って……」  また変な呼び名つけちゃって……、と横目で笑うヴィルに、ルークは目を糸のように細めてニコニコと笑いかける。  それからは、昨日見たホラー映画があんまり面白くなかっただとか、トレイが明後日のポムフィオーレのお茶会に参加するだとか、他愛のない話をして、目的の魔法薬学室に到着した。  ヴィルは室内で実験着に着替えながら、今朝の彼に思いを馳せる。  彼を見たとき、血液が毒に侵されたような感覚に陥った。“彼を見たとき”というのは少々語弊がある、か。彼が陸に上がる前は何とも思わなかったのだから。そう。ヴィルがちょうど外していた視線を彼に戻した時、風が一陣吹いた。ザアアという擬音も、サアアという擬音もどちらも合うような、柔らかくて芯を持ったそんな風がヴィルの背中を撫でたとき。陸に上がりきっていた彼はヴィルの方に身体の正面を向けて、風の行く方向を、その青い空を慈しむように眺めていた。彼のサイドの他より長い髪が風に乗ってゆらゆら遊んでいる様子はまるで絹のように柔らかさを帯びていて、遠目でも分かるほど彼の白く滑らかな肌と調和していた。身体に滴る水が煌めき、より一層彼の肌の白さを強調する。彼の薄ら閉じた瞼にも、唐紅の唇にも、均整のとれた身体つきにも釘付けだったけれど、何より、その儚げな表情がヴィルの心臓を貫いたのだった。  ヴィルは彼を“美しい”と思った。思ってしまった。これは完全に不本意である。しかし不本意であるということは、すなわち本心であり、悔しいながらヴィルは己の感情の機微を自覚したのだった。  とはいえ、ヴィルが彼に感じた“美しさ”というものは、ヴィルのもつ“美しさ”とは毛色が異なっていた。  ヴィルの“美しさ”というのは、簡潔に言えば“洗練された美しさ”である(まあ、元々の素材ももちろんいいのだが)。一方、池の君(ルークより借用)の“美しさ”は、“野生の美しさ”であった。自然の美しさ、と言えばよいだろうかか。詰まるところ、ヴィルは単体として美しく、ひとりで完結する美しさを備えているが、彼は自然と一体となることではじめて彼の存在に美しいという価値が付加されるのだ。(この二人の美しさについて、違いについての言及は後にもおそらく出てくるから、ここでの説明は流してくれて構わない。フィーリングでなんとなく理解してもらえると助かる。)  だから、ヴィルは彼を美しいと思ってしまったことを悔しいと感じるも、嫉妬するまでには至らなかった。競い合うフィールドが違うのだ。それに、彼を見たとき、内側からエネルギーが沸々と湧き上がってくるのを感じた。新しく何かに触れて、心を刺激され、やる気に満ち溢れる、行動を起こしたくなる、そんなよくある衝動を感じた。それは、彼のユニークな力であるのだけれど、それをヴィルがはっきり認知するのはまだまだ先の話である。  明日もいるのかしら。もしいたら、話しかけてみ……いや、話しかけるのは何だか違うわね。また今日みたいに陰で見る他ないのかもしれない。一寸後ろめたいけれど。  そうして明日のことをチラリと脳裏によぎらせていると、授業開始の鐘が鳴り、座っていたクルーウェルが立ち上がった。
 翌朝。  彼は居なかった。  同じ時間帯、同じ場所に赴いても、人の気配すら感じられなかった。  ヴィルは「まあ、そんなもんよね」と自分を慰めてさっさと寮へ戻っていった。  そして、その次の朝も。その次の次の朝も。次の次の次の朝も、ヴィルは毎朝あの魔法薬学室横の貯水池を見に来ていた。しかし、一度たりとも彼を見かけることはできなかった。  ヴィルは思う。  もしかしたら、彼はゴーストの類だったのだろうか。はたまた、自分が幻覚にかかっていたのだろうか。  ヴィルは会えない事実と裏腹に、日に日に「会いたい」という思いが強くなっていた。  もし、次会えたとしたら、絶対、絶対に話しかけてやるわ。そしてどこの寮の誰なのか聞いて……そうね、そのままウチの寮のお茶会に誘ってみてもいいわね。  ヴィルは半ば執着に似たものを抱いて、彼を繋ぎとめる術を考える。いつものヴィルがこれを見たら「信じらんない!時間の無駄!」と一蹴するところであるけれど、今の彼にとっては美容、仕事、その次に池の君といったところであるから、救いようがなかった。もうここまで来たら意地である。何がなんでも見つけてみせる。  その日は金曜日ということもあって、放課後になると、明日は休みだなんだといった声がちらほら聞こえてきた。皆、課題があっても週末に先送りして、今は部活動やサークル活動に傾倒しているようだ。  最終授業が美術だったヴィルは、画材の片付けで他より遅れて放課後の時間に入った。今日は何を見るんだったかしら、とこれから向かう映画研究会での活動に思考を巡らせる。  美術室は校舎の中心より離れた一角にある。学園を一つの国に例えるならば、生徒が普段活動する教室(自クラス)が位置するのが都市部であり、美術室や魔法薬学室というのは郊外といった具合である。まあ、魔法薬学室ほどは離れてはいないけれど、移動するのが面倒だと思うくらいには遠い。  ヴィルは誰かと戯れることなく美術室を出、一人、本校舎へ続く渡り廊下を優雅に歩く。その地面はアスファルトで華やかさはなく、一定の間隔で溝があり、誤って爪先を差し込んだら転んでしまうだろう。それをうまく避けながら、そのうえ上品かつ大胆に歩くものだから、男子校と言えど、やはり周囲の視線を浴びてしまうのである。そんな野郎どもの纏わりつくような視線も、ヴィルにとってはなんてことない。  ちょうど渡り廊下の真ん中あたりに来た時。ヴィルの右耳に楽しそうな笑い声が微かに飛び込んできた。進行方向を向いて、右手30メートル先に体育館がある。その体育館とヴィルのいる渡り廊下の間は芝生のみの空っぽの空間になっている。ヴィルは足を止めて声のする方を見やると、体育館の出入り口(4つあるうちの1つ)付近でなにやら数人の生徒がふざけあっているらしい。まず目に入ったのは、茶髪で左目に大きなハートがペイントされている彼……エース・トラッポラ1年生である。ヴィルはエースの名前こそ知らなかったが、ハーツラビュル寮の問題児として同じ寮長のリドル・ローズハート2年生から彼の愚痴を聞かされていたり、廊下で走り回っているのを何度も見かけたりしていたからか、顔だけは覚えていた(それに付け加えて、先生方やリドルに廊下で怒られているサマを度々目撃したこともあった)。エースは芝生にバスケシューズのまま降り立って、何故だかその手にホースをもって誰かに水をぶちまけている。それを開けた出入り口に寄りかかって笑いながら見ている者が2名……ジャミル・バイパー2年生と、同じく2年生のフロイド・リーチだった。フロイドはギャハハとひとしお笑った後「オレもやりたい」と言って芝生に降り立ち、エースからホースを奪おうとする。エースは最初は渡す気はなく抵抗を見せていたけれど、力の差があったのだろう、無理やり奪われてしまっていた。その拍子に、ホースが暴れて水が体育館で傍観するジャミルにも盛大にかかってしまい、運動着が、しかも上下ともビチャビチャに濡れた。ジャミルは数秒間1ミリも動かなかったけれど、次の瞬間には勢いよく顔をあげ、体躯を「大」の字に広げ、蛇が噛みつくようにエースに飛び掛かる。驚いたエースは「なんでオレェ!!」と叫びながら、ジャミルが飛びついた反動で背中から芝生に倒れた。それをアハハと腹を抱えて笑うフロイドと、そして……。  ヴィルはフロイドの隣で笑う彼(エースに水をかけられていた彼)が誰なのか最初は分からなかった。おそらくバスケ部の1年生か2年生で、あまり目立たない存在なのだろうと思った。実際にヴィルの思ったことは、当たらずも遠からずといったところだったのだけれど。  フロイドに渡ったホースを、今度はジャミルが奪わんとして、フロイドは反射的に円を描くようにホースを振り回す。それが、その水が、フロイドの隣で笑っていた彼……黒髪に白磁の肌の彼に思いきりかかった。「うわっ!」と吃驚した声をあげたのも束の間、不意だったものだから鼻に水が入ったようで、苦しそうに咳込む。だ、だいじょぶか……?と先ほどまで倒れていたエースが彼の顔を覗き込む。咳込む苦しみを和らげようとエースの左手が彼の背中に回った時。 「ぷ」  一瞬間の静寂。そして…… 「あはははははははは!!!!」  大爆笑。  壊れたようにヒイヒイ笑う彼に、一同はぽかんとした。しかし、すぐに彼と同じように皆で大爆笑して、肩を押し合っていた。  ヴィルはそれを見て目を瞠った。  ああ。彼だったのね……。気づかなかったわ。  自然と足が彼らの方へ向かっていた。ゆっくり、でも急いで、ヴィルは探し続けていた彼の元へ近づいていく。ヴィルの気配に気付いたのは、ジャミルで、彼はヴィルを見るや否や笑顔を消して咳払いをした。そして、ヴィルはあの日見た彼の背後に着く。その彼は自分が誰かの影に入ったと分かって、後ろを振り返る。2人の視線が初めて交わる瞬間だった。  それからのことは、ヴィルはよく覚えていないけれど、なにか恥ずかしいことを言った気がした。覚えていないのだけれど。しかし、彼のことを少し知れた。  彼はユウと言う。オンボロ寮に住む、魔法が使えない監督生。  ヴィルは薄らと入学式の騒動や、リドル、レオナ、アズール、ジャミルのオーバーブロット事件に彼が関与していたことを自室のベッドの上で思い出した。  まさかこの子が、例の監督生だったとは。何だか不思議な心地がした。  まるで夢のようなくすぐったいものが、ヴィルの内側からサワサワと顔を見せている。ヴィルはベッドに背を預け身体が沈むのを感じる。そして天蓋の裏を見つめて、それからゆっくり目を閉じ、瞼に焼き付いた大笑いするユウの姿を思い出す。  初めて彼を見たときは、消えてしまいそうな儚い顔をしていた。今日の彼は太陽のように眩しくて、宝石のように美しい笑顔だった。初めて見たときとは対照的な表情だったのに、すぐに彼だと分かった。心臓が脳が全身が、彼──ユウだと教えてくれた気がした。  ──もっといろんな顔が見てみたい。  純粋な興味だった。  ヴィルはようやくユウを見つけられたという(執着からの)解放感からか、明日は土曜日で仕事は午後からという安心感からか、その日は穏やかに深い眠りについた。  そういえばあの子、また水に濡れていたわね。……でも、水と相性が合っていたわ……。輝いて煌めいていた。
 木曜日の放課後。バイオレットのベルベット生地で統一されたカウチソファやアームチェアがいくつものテーブルを囲む。その重厚で華美な空間に見慣れぬ人物がちょこんと座っていた。彼はカウチソファに浅く腰掛け、膝上に載せた指を忙しなく弄っている。弄りながら右隣に座る一見温厚そうな同輩を見ると、男とは思��ぬ可愛らしい顔がこちらを向いて微笑んだ。 「ん?緊張してるの?」 「……う~ん。緊張はしてないけど、落ち着かない」  目を少し細めて周りをキョロキョロする彼──ユウを困ったように笑って見つめるのは、ここ、ポムフィオーレ寮に籍を置くエペル・フェルミエ1年生であった。彼らが今居る所はポムフィオーレ寮の談話室。エペルをはじめ、皆寮服で着飾っているなか、ユウだけが制服(しかも上はパーカーの上に制服を羽織っている)で、一人だけ浮いていた。  ユウは先日、臨時マネージャーとしてバスケ部の活動に参加していた時(細かくは活動開始前)、初対面のヴィルに名を聞かれ、名乗られ、ポムフィオーレのお茶会に誘われるという奇妙な体験をした。その後の週明けに、たまたま廊下ですれ違ったエペルに声を掛け、ヴィルからもらった招待状を見せてみた。すると目を丸くして、「来てくれるの?」と言うので、ユウは頷いてみせると、彼はパアっと花が咲いたように笑って、ユウの腕をぶんぶん上下に振った。ユウは腕に全く力を入れていなかったから、もげそうだな~とのんきなことを考えて目の前のスウィートな笑顔に心を温めていた。実際のところ、エペルはポムフィオーレのお茶会が苦手だった。ヴィルやルーク、上級生のようにあの場で寛ぐことはできず、いつも給仕された紅茶を見つめ、じっとしているだけだった。それはもう居心地が悪いのなんの。それに、度々ヴィルに話題を振られたり、声をかけられたりするものだから、上層部の人たち(ヴィルやルークをはじめとするポム寮の中でも凄まじくキラキラした人たち)からの視��を浴びるわ怖いわで挙動不審になるし、冷や汗が止まらないといったことが毎回起こるので、苦手なのである。だから、ユウが来ると分かったとき、気の知れた友人がいてくれることに安心した。ちなみに、ユウとエペルの出会いは、これまたユウがマジフト部の臨時マネージャーとして駆り出されたところに由縁がある。まあ、この話は追々するかもしれないし、しないかもしれない。  そういうわけで、エペルはユウの参加をたいへん快く思っていた。お茶会が楽しみだなんて初めて思ったくらいである。エペルは隣でそわそわしているユウに安心したのは事実だが、同時に疑問を抱いた。 「ね。そういえば、ユウサン招待状もらったんだよね」 「うん」 「それって、ルークサンからもらったの?」 「ル……?」  誰それ?と言わんばかりに首をかしげてエペルを見つめるユウに、僅かに「え」と驚きを漏らしてしまう。 「まさか……ヴィルサン、から?」  エペルがそう言うと、ユウはエペルの見開いた大きな目を見つめたまま小さく頷いた。  嘘でしょう?寮長から直々に?!というか、ヴィルサンとユウサンはいつの間に知り合っていたのだろう。  エペルは吃驚してそのまま固まった。ユウはそれを怪訝な顔で覗きこむ。  エペルがなぜそんなに驚いているのか。それは“招待状”というものが、それも“ヴィルから”ということが、超弩級にレアだからである。ルークからの招待状でさえSSRものだというのに、ヴィルからの招待状となればURものである。そんな代物をこの学園でもらったという事例は今までに聞いたことがなかった。前代未聞である。そもそも招待状というのは、寮長や副寮長のみが発行できる決まりで、もしそれ以外の寮生が他寮生に向けて出したいとなれば、寮長または副寮長に事前報告をし、許可を受けてからはじめて出せることになっている。さらにその際、申請した寮生からではなく副寮長(※寮長ではない)の手ずから招待される者の手に渡る仕組みだ。要するに、副寮長から、ルークから渡される以外のもの、すなわち寮長、ヴィル・シェーンハイトから渡される招待状というのは、ヴィルの意思で彼が直々に招待したという名誉ある代物なのである。  エペルはユウのもつ招待状が当然ルークからもらったものだと思っていたものだから、意表を突かれてしまっていた。週明けの月曜日に、ユウから招待状を見せてもらった時は、嬉しくて、お茶会で気軽にお喋りできる相手ができたということしか頭になかった。けれども、聞いてみればそれはルークからではなくあのヴィルからもらったと言うのだ。ポムフィオーレ寮生として、何事かと思わずにはいられなかった。 「ユ、ユウサン」 「?」 「ヴィルサンと、知り合いだったの?」 「ううん、全然」  全然知らなかった、そう言うのだ。いよいよ真相は闇に包まれてきた。  ポムフィオーレ寮のお茶会は、基本1、2年生が当番制で給仕を行う。エペルも例外ではなく、前回のお茶会では給仕の任を務めていた。給仕係の寮生が食器の音を僅かに立て、準備のできた者から談話室の隅に並び始める。1、2年生の参加者は皆すでに席に着いていて、後は上級生の入室を待つのみであった。  談話室の扉の向こう。廊下からカーペットを靴で鳴らす独特の足音が聞こえてくる。途端、談話室のピアノが優しく奏でられた。自然な挿入である。急であるにもかかわらず、一切驚きはしなかった。粋な配慮というものだろうか。雰囲気づくりが完璧だ。  それから数秒後、談話室の重厚な扉が開かれた。ヴィルを筆頭にルーク、そしてその他上級生が十数人、堂々と入場してくる。上級生たちに失礼のないよう、先ほどまで座っていた下級生も皆すでに立ち上がりヴィルたちの方に身体を向けている。ユウもそれに倣う。  ヴィルたち上級生は下級生一人ひとりに、無作為に、話しかけている。 「最近調子はどう?」 「ええ、おかげさまで。ヴィル寮長がお勧めくださった美容液、たいへん重宝しています」 「やあこの間はどうも!」 「デトワールさん!過日はお世話になりました。実はあのあと、面白いものを見つけたのですが……」  二言、三言で会話を切り次の者へ挨拶する者もいれば、一人相手に長話する者もいる。ユウはただそんな彼らを興味深そうに眺め、耳をそばだてて聞いていた。 「ご機嫌いかがかな、ムシュー・姫林檎!今日はお茶する側のようだね」 「はい、ルークサンたちとお茶会ご一緒できて嬉しいです」 「ふふっ。それは私もだ」  エペルに声を掛けたのは金髪おかっぱ頭に大きな羽根つき帽をかぶったルークだった。ユウは彼とは一寸顔見知りだったので、エペルの後ろからぴょこっと顔を覗かせて軽く会釈をした。 「おや!?トリックスター!キミも来ていたのかい?」  ようこそ!と言わんばかりにルークはユウの腕を取り、力強く握手をした。い、痛い……。  それから「ん?」と何かを思い出したようにルークは首を傾げ固まる。 「しかし、招待状を渡した記憶はな……」  ルークはハッと気づく。エペルを一瞬見ると、口を結んで頷いていた。 「そう……いや、ああ。なんと!」  実に興味深い!そう言って、また人好きする笑顔をユウに向け、握った手を上下に揺らす。  ユウはルークとは顔見知りだったが、名前を知らなかったので、改めて自己紹介を交わす。そのあとも、ルークは物腰柔らかく、だけれど獲物を狩るような視線を奥に潜めてユウにあれこれ聞いていた。その時。 「盛り上がっているところ、失礼だけど」  唐突に、ハスキーで艶のある声がルークとユウの会話に差し込まれた。ルークが後ろを向く。 「これは失礼、毒の君《ロア・ドゥ・ポアゾン》」  声の主──ヴィルに気付いたルークは、すぐにユウの正面の位置を譲り、斜め右後ろに身を引いた。それに「ありがとう」と小さくお礼を言い、緩慢な動作でユウの前に立つ。彼を捉えると、化粧で色が濃くなった目尻が柔らかく下がった。 「先週ぶりね。来てくれてありがとう」 「こちらこそ、ご招待くださってすごく嬉しいです」  ユウが笑うと目尻には皺が寄っていて、ヴィルは何だかその皺さえも美しいと思ってしまった。 「アナタと話したいことが沢山あるの。今日は、ここに座ってもいいかしら」 「え゛」  思わず声を漏らしたのはエペルで、その快くない反応にヴィルは一瞬眉間を歪めた。けれどもすぐに平静を取り戻し、エペルを一瞥してユウを見つめる。エペルは「やっちまった」と言わんばかりに口を両手で塞いでいた。  お茶会の席は常にフリーで、固定されているものではない。だから誰がどこに座っても良いし、途中で席を移動しても構わないことになっている。 「いいですよ、ねエペル」  反応を求められたエペルは、口を両手で覆ったままコクコクと小刻みに首を振って同意を示す。それを見たヴィルは満足そうに微笑んで「それじゃあ」と言い、ユウたちのテーブルの座席に身を置いた。  ピアノ演奏は依然としてクラシックが流れている。ヴィルが席に着いたのを見届け、ぽつりぽつりと上級生、下級生の順に座っていった。  特別お茶会開始の合図というものはなく、給仕係は皆の着席に合わせてテーブルにカップを置いて紅茶を注ぎ始める(軽食や菓子、取り皿などはすでにテーブルの中央に置かれている)。その流れるような動作はまるで聞き心地の良い音楽のようだった。神経を尖らせた息詰まるような雰囲気はない。給仕側も含めて談話室には安らぎの香りが漂っている。  本日のアフタヌーンティーのメニューは、3段重ねのケーキスタンド(下から順)にサンドイッチ、スコーン、ケーキ、それから紅茶はアールグレイ。いずれも今回の給仕当番のチョイスである。実は後々これらメニューの合わせ方や給仕の仕方、さらにはお茶会参加側のマナーなど上級生から講評される。お茶会と言えども、ただ紅茶を飲んで寛ぐのみではなく、いわゆる社交場前の訓練も目的としている。  がしかし、慣れればなんてことはない。最初は、特に新入生の頃はビクビク怯えすぎて逆に失態ばかりであったけれど、今となっては少し緊張こそすれど怯えるには至らない。現に、今回の給仕係の1年生も落ち着いているし、その動作も若干の堅苦しさはあるものの優雅で流れるようにスムーズだ。給仕される側も、この時だけはマナーを忘れて楽しむのである。マナーを覚えるのは、別の時間に行えということではあるけれど。(エペルが今もなおお茶会を苦手にするのは、マナーへの不安よりヴィルに呼ばれて上級生の巣窟に身を置かなければならない、そこで会話をしなくてはならないという強制されたものに怯えを感じるからである。) 「ユウ……と言ったわね」 「?」 「アナタは魔力がないんでしょう?飛行術とか、魔法を使う授業はどうしているの?」 「グリムっていう毛玉……モンスターが魔力を提供してくれて、それで補ってます。僕とグリム、2人で1人の生徒なので」  ヴィルはユウに聞きたいことが山ほどあった。それは、こういった魔法が使えないといったことや、異世界から来て身寄りのないこと、財源は?生活は?交友関係は?……などいろいろ気になることを一方的ではあるけれど、プライバシーに配慮して聞くと、ユウは明け透けに、素直に答えてくれた。  話を聞いている限り、ユウはヴィルの想像ほど苦労しているようには見えなかった。もしかしたら苦労を表に出さないだけかもしれない、それが彼の強さなのだろう、とヴィルは心の内で思う。しかしこの時ヴィルが思ったこと・感じたことは間違いで、ユウを深く知るにつれ、良い意味でも悪い意味でも裏切られることとなる。  
 これをきっかけに、ヴィルとユウは交流を深めていった。学園内で会えばどちらからともなく挨拶をし、時間があれば立ち話をした。勉強を見てもらったり、またお茶会に参加したり。ヴィルが初めてオンボロ寮に遊びに来た時は、建物のボロさを見て「アンタ……こんなとこに住んでたの……」とものすごくひどい顔をして口端をヒクつかせていた。帰る際「もう二度と来ないわ」と言ったのに、数週間後また来たことは思い出すだけでも笑ってしまう。それから、ヴィルがオフの時には街へ降りてショッピングをしたり、カフェでゆっくりお茶したり、たまに観光スポットへ足を運んで記念になるものを残したり、比較的穏やかに過ごした。学園内では、まあいろいろあったけれど、ヴィルにもユウにもいろいろあったけれど、2人の関係は変わらず、むしろ以前よりも強固な関係になったように思える。  呼び方もいつの間にか「アナタ」から「アンタ」に変わっていて、ユウの使う敬語が砕けたり、敬語を使わなかったり、それをヴィルはたまに注意するけれど、内心は少し嬉しく思っていた。ユウの髪や服装が乱れていたら、小言を言いながら直してくれ、ヴィルが仕事で疲れて帰ってきたときは、ユウがご飯をつくって彼の自室まで持ってきてくれた。ユウの作るご飯はまあまあ美味しかった、とヴィルは言う。  ユウに心の臓を射抜かれたあの日から、ヴィルの彼に対する認識や感情はあまり変わっていない。「美しい」と感じている。それはおそらく今後も変わることはないだろう。そして新たにユウをユウたらしめているものを見つけた。それは──  自由。  ユウは果てしなく自由であった。たとえ他から何かを強制されたとしても、自分の心に従い、その通りまっすぐ行動する。異世界で独り身でも苦労の色が見えなかったのは、表に出していないのではなく、苛酷なことも彼の自由な考えにより、謳歌するものとして彼に吸収され消化されていったのであった。ヴィルはそれに気づいたとき、心臓が全身が電流を浴びたような衝撃を受けた。そしてやはり、彼の自由さを、「美しい」と思った。ユウのそういった美しさに、人知れず可能性を感じた。この可能性は、まだ蕾、いや芽にもなっていない種である。  ヴィルは思う、将来のことを。自分はこの業界でまだ成し遂げていないことが山ほどある。そしてそれを成し遂げ、この業界の頂点に君臨しようと。  ヴィルは思う、彼のことを。彼は一体どんな未来を思い描いているのだろう。果たしてそこに──……いや、これは関係ないだろう。これは、自分の願望だから。  ヴィルは眩しいくらいの白さを孕んだ月明かりに照らされ、思う。  明日は卒業式だ。ナイトレイブンカレッジのヴィル・シェーンハイトも明日で終わる。これからは、モデルで俳優のヴィル・シェーンハイトになって、仕事一筋、自由な時間は今以上に少なくなるだろう。そうなれば、きっと、きっと。  明日の卒業式、アタシ泣いちゃうのかしら。……ま、最後だし泣いたっていいけれど。ルークは沢山泣きそうね、目に見えるわ。エペルもきっと。  あの子は──。  口の片端が僅かにあがって、ふっと笑った。
「泣いては……くれないわね」
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sattworld · 4 years
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検察が告発受理しない闇。そしてギャンブル依存症を地で行ってる。
有料記事とのことなので以下転載。
遡ること約12年前――。
 官公庁街に程近い、港区虎ノ門。雑居ビルの一室に、満員の客で賑わう全6卓の小さな雀荘があった。
 その常連客はいつも午後6時ごろにやって来て、奥の席に陣取った。おにぎりを頬張りながら、飲むのはもっぱらブラックコーヒー。アルコールには一切手を出さない。紫煙をくゆらせながら、勝負は深夜2時まで続くこともあった。
 常連客の名は、黒川弘務氏。当時、法務省大臣官房審議官として、司法制度改革など重要政策のとりまとめを担っていた。その後、順調にステップアップを重ね、東京高検検事長にまで上り詰めた黒川氏。だが、最後に待ち受けていたのは、“賭けマージャン”による辞職という、まさかの転落だった――。
 先週号(5月21日発売)では、黒川氏が緊急事態宣言下の5月1日、マンションの一室で賭けマージャンに興じていたことを、出入りの写真とともに詳報した。現場は、産経新聞の元検察担当・A記者の自宅。集まったのは、産経の前司法クラブキャップ・B記者、朝日新聞の元検察担当記者・C氏。4人は、5月13日にも同様に卓を囲んだ。
「黒川氏は法務省に対して事実関係を概ね認め、21日に辞表を提出。同日、同省が調査結果を公表し、黒川氏がA、B、C氏と約3年前から月1、2回の頻度で賭けマージャンを行っていたと明かしました。一方で、22日の衆院法務委員会では、黒川氏の賭けマージャンの“常習性”を追及された森雅子法相が『常習とは一般に賭博を反復累行する習癖が存在すること。そのような事実は認定できなかった』と答弁する場面もありました」(司法担当記者)
 森法相の「常習性なし」答弁。だが小誌は先週号で、7~8年前に黒川氏と記者らを雀荘から自宅に送り届けていた元ハイヤー運転手の証言を紹介。車内では、賭け金が分かる会話も交わされ、記者が「今日は10万円もやられちゃいました」とこぼすこともあった。
 さらに取材を進めると、黒川氏は10年以上前から、虎ノ門や新橋、時には渋谷にまで足を延ばして、雀荘に足しげく通っていたことが新たに分かった。
 黒川氏がよく訪れていた雀荘の元店員に聞くと、一切報じられていないA、B両記者の実名も知っていた。
「黒川さんは、週に1~2回、多い時には週3回もいらっしゃいました。いつもBさんが予約を入れるのですが、Bさんが急な取材でドタキャンになることもあった。Aさんが一緒のことも多かった。休日に、ゴルフ帰りの黒川さんたちがマージャンをやりたがって、特別にお店を開けたことも何度もありました。風営法上、午前0時を過ぎての営業は出来ないのが建前ですが、照明をおとし、2時頃まで続けることもありました。点数を取りまとめていたのはBさんでした」
 冒頭の虎ノ門の雀荘に10年以上前から出入りしていたという客も、よく黒川氏を見かけたと明かす。
「黒川さんは『こないだカジノに行ってきたんだ』『韓国は安く行けるからいい』などと話していて、よほどのギャンブル好きだなと思った記憶があります。従業員にも気さくに話しかけ、まったく偉ぶるところがなかった」
 A、B両記者らと「約3年前」どころか「10年以上前から時に週3回」にわたってマージャン漬けの日々を送っていた黒川氏だが、
「調査報告には、5月1日や13日以外の賭けマージャンについて『具体的な日付を特定しての事実の認定には至らなかった』と記されていますが、朝日は4月13日や20日も公表しており、調査の拙速さが垣間見えます。厳正な処分を下すなら詳細な調査が必要ですが、早期幕引きを図りたかったのでしょう。結果的に『多大な貢献をしてきた』、『懲戒処分に付すべきとは認められない』として、訓告処分が相当と結論付けられた」(社会部デスク)
 人事院が示す国家公務員の懲戒処分の指針には、賭博をした職員は「減給または戒告」、常習的に賭博をした職員はさらに重い「停職」など、いずれも懲戒処分とすることが定められている。にもかかわらず、黒川氏には法務省内規に基づく処分にすぎない「訓告」という“激甘処分”が下されたのだ。元最高検検事の清水勇男氏が首を傾げる。
「訓告処分は軽いと感じます。金銭の多寡にかかわらず、賭博は刑事事件として裁かれる。もちろん判決が下っているわけではありませんが、黒川さん本人も“犯行”を認めており、罪を問う立場にある検察官としてあるまじき行為です。それなのに懲戒処分にならないというのは、世間から不信感を持たれかねません」
 だが、黒川氏はさっと辞表を出し、後任には名古屋高検検事長だった林真琴氏が就いた。黒川氏は懲戒処分ではないため、自己都合退職により約800万円減額とはいえ、6000万円近い退職金が支給される。
 この黒川氏の甘すぎる処分、実は官邸主導によるものだったという。
森法相はずっと蚊帳の外
「法務省では当初、懲戒処分を視野に調査が行われていました。懲戒処分の中でも免職に次いで重い『停職』とする選択肢も浮上したが、結局、懲戒の中では一番軽い『戒告』が相当だと判断。しかし、処分内容について水面下で官邸と協議した結果、懲戒処分ではなくなり、軽い訓告で決着したのです」(前出・司法担当記者)
 実際、官邸からは、懲戒処分について否定的な意見が聞こえてくる。
「自身も昔はよくマージャンを打っていたという杉田和博官房副長官は『懲戒処分なんてできるはずがない。業務外に個人の時間でやっていたんだから』と黒川氏をかばっていました。黒川氏は点ピン(1000点100円)で賭けていたとされていますが、杉田氏は『点ピンなら賭けにはならない』と豪語していた」(官邸担当記者)
 しかし、それで収まらなかったのが森法相だ。森氏は5月21日、法務省の調査結果や処分案とともに、自身の進退伺を巻紙に毛筆でしたため、安倍首相のもとへ持参した。
「実は森氏は、黒川氏への対処についてずっと蚊帳の外に置かれていた。黒川氏は17日に文春の取材を受けた後、その日のうちに辻裕教法務事務次官に報告していますが、それを辻氏は即座に稲田伸夫検事総長に伝える一方で、森氏には連絡していなかったのです。森氏が事態を把握したのは、辻氏が黒川氏への聞き取り調査を始めた19日のこと。報告が遅れた理由を問い詰める森氏に、辻氏は『具体的な内容が分からなかったので』と言い訳したそうです」(法務省関係者)
 そんな森氏は、安倍首相との面会で「訓告処分は軽すぎる。もっと重い処分にすべきだ」と主張したが、首相はそれを退けた。
「森氏も、辞表ではなく進退伺を持って行ったあたり、どこまでの覚悟を持って進言したのかは疑問です。実際、その後の囲みで、森氏は安倍首相から慰留されたことをわざわざ明かし、周囲から『パフォーマンスだ』と冷笑された。杉田氏は『昔はみんな賭けマージャンをやっていた。森さんはそんな男の世界を知らないんだろう』と突き放していました」(前出・官邸担当記者)
 この甘すぎる処分に世論は猛反発した。すると、安倍首相は5月22日の国会答弁で「検事総長が適切に行った」と強調。まるで、処分決定に官邸はタッチしていない――と言わんばかりの口ぶりなのだ。
 だが振り返れば、“官邸の守護神”として気脈を通じてきた黒川氏を出世させるため、官邸はたびたび検察人事に介入してきた。その挙句、違法な定年延長を繰り出し、それを後付けで正当化する特例規定を急遽くっつけた検察庁法改正案を国会で通そうとした。
「官邸が、本気で黒川氏を懲戒処分にしようと思えば、苦もなく実現した。敢えて軽い訓告処分にしたのは、功労者・黒川氏への温情に加えて『余人をもって代えがたい』として1月末に定年延長を閣議決定した黒川氏を懲戒処分にすれば、内閣自らの見識が問われかねないという理由もあったのでしょう」(政治部デスク)
 順風の時は「官邸主導」を振りかざし、逆風になると責任を官僚に押し付ける。こうした安倍政権の悪癖は、今に始まったことではない。
「新型コロナの対応をめぐっては、官邸は『PCR検査や薬の承認が進まないのは厚労省のせい』とことさらに発信。定年延長についても、安倍首相は『あれは法務省がもってきた人事』と、法務省のせいにしています。今回のマージャン問題も同様に、法務・検察側に責任を押しつけようとしているのです。官邸内では、稲田検事総長に責任を取らせるべきだという意見もあったほどです」(同前)
 そんな官邸の思惑を敏感に察知した検察内部からは、怒りの声があがっている。
「あいつら、本当にクソだ!」
 5月21日朝、複数の地元記者のオフレコ取材にこうぶちまけたのは、広島地検の幹部だ。広島地検は、河井案里参院議員の昨年の参院選挙をめぐって、夫の克行前法相に対する公選法違反の捜査のまっただ中だ。6月17日の国会閉会後の逮捕か、在宅起訴かが目下最大の焦点となっている。
「河井夫妻に対する捜査を後押ししているのは稲田氏。そのため、官邸が黒川問題で稲田氏の監督責任をチラつかせ、河井捜査にプレッシャーをかけているとして、警戒感が強まっているのです」(地元記者)
 この幹部のオフレコメモはこう続く。
「官邸は、検事総長まで、監督責任があるとか言って辞めさせたいみたいだな。だったら法務大臣も辞めるべきだし、そもそも検事長も検事総長も任命責任は内閣なんだから、安倍も菅も辞めるべきなんだよ!」
「どこまでも(捜査を)邪魔したいんだ。意地でも強制捜査はさせたくない、在宅起訴でやれってことなんだろうな。ふざけてる!」
 ますます浮き彫りになる、官邸と検察の溝。なぜ、ここまで事態は悪化してしまったのか。
「これまで安倍政権は盤石の体制で霞が関をグリップしてきました。しかし、ここへ来て、政権の屋台骨である今井尚哉首相秘書官と菅義偉官房長官との対立が先鋭化しており、ガバナンスが効かなくなっているのです」(官邸関係者)
菅氏周辺は「定年延長は総理室」
 検察庁法改正案をめぐっても、両者は水面下で激しくバトルを繰り広げた。
「改正案については、菅氏が森山裕国対委員長や林幹雄幹事長代理らと連携し、見送りまでの根回しやプロセスについても綿密にスケジュールを組み立てていた。5月17日には安倍首相から直接『全部、菅ちゃんに任せるよ』と一任を取り付けています。菅氏は週明けの18日に二階俊博幹事長と首相が面会し、党からの進言を受ける形で見送り方針を発表する絵を描いていた」(同前)
 しかし今井氏は、“党の意見を聞き入れる前に安倍首相がリーダーシップを発揮した”とアピールすべく、独自に動いていた。
「18日朝刊で、読売新聞が成立見送り方針を一面でスクープ、テレビ朝日も即座に後を追いますが、2社には今井氏に極めて近い記者がおり、いずれも今井リークとされています。菅氏は今井氏の動きを知らされておらず、読売報道で自分のシナリオが崩されたため、憮然としていた。政府方針を報道で知ることになった自民党国対の面々も、怒り心頭でした」(同前)
 その後さらに苛烈な、“リーク合戦”が始まった。
「今井氏が『安倍首相は黒川氏とは親しくない。黒川氏の定年延長にもまったく関心がなかった』と盛んに発信するようになったのです。黒川氏の違法な定年延長や悪評高まった検察庁法改正案を主導したのは、安倍首相ではなく、黒川氏を買っていた菅氏だと印象付けるためです。一方の菅氏サイドは、周辺議員が『定年延長は総理室がやったんだ』と、今井氏主導だと仄めかしています」(前出・官邸担当記者)
 今井氏と菅氏の、責任のなすり合い。両者の対立は、安倍首相と菅氏の関係にも深刻な影を落としている。
「これまでも、菅氏が今井氏を批判することはありましたが、安倍首相に対してはなかった。しかし、コロナ禍をきっかけに、今井氏ら官邸官僚に乗せられて失策を繰り返す安倍首相本人に対しても、菅氏が冷ややかな目を向けるようになっています」(菅氏周辺)
 女房役にも愛想を尽かされた安倍首相。検察庁法改正案を巡るゴタゴタについて、周囲にこう漏らした。
「もう嫌になった」
 投げやり発言の引き金となったのは、5月15日、検察OBが法務省に提出した、改正案に反対する意見書だったという。
「安倍首相は『(改正案は)やる必要はない。(次期検事総長が)黒川でも林でもどっちでもいいよ』と言い出した。法案について、当初は秋の臨時国会で成立を目指すと見られていましたが、安倍首相は『もうやめればいいじゃん。困るのは自治労と立憲だろ!』と吐き捨てていた。検察庁法改正案は、公務員の定年を引き上げる国家公務員法改正案と束ねて審議されており、自治労の支援を受ける立憲民主党としては、国家公務員法改正案は成立させたいのが本音。安倍首相は、こうなったら継続審議ではなく、法案まるごと廃案にして野党を困らせようと言うのです」(首相周辺)
 そんな崩壊寸前の安倍官邸を直撃したのが、黒川問題だったのだ。
 ここで、先週号では報じなかった新事実を明かしておきたい。
 時計の針を、5月1日まで巻き戻そう。黒川氏は午後7時半頃、隅田川のほとりにある産経A記者の自宅マンション前に姿を見せた。だが、実はこの直前まで、黒川氏は別のメディア関係者と会っていたという。
「その相手とは、新潮社の男性編集者X氏。40代前半で、検察情報にめっぽう強いとされる人物です。黒川氏とはしょっちゅう会っています」(新潮社関係者)
 じつはこのX氏、小誌が昨年5月2・9日号で〈木嶋佳苗 獄中結婚のお相手は「週刊新潮」デスクだった〉と報じた人物なのだ。
 X氏は当時、小誌の取材に「結婚したのは18年1月。彼女の記事を手掛けた後、死刑が確定するという流れがあって、取材者と被取材者の関係を超えて思いが募った」と答えていた。
「X氏は文春のこの記事が出た後、週刊新潮デスクから、オンラインメディア『デイリー新潮』担当に配置換えになりました」(前出・新潮社関係者)
 デイリー新潮といえば、黒川氏の賭けマージャン報道をめぐり、一本の記事を配信していた。小誌が17日に黒川氏への直撃取材を終え、記事をまさに準備していた5月19日の夕方にアップされた〈「検察庁法改正案」を安倍首相が諦めたホントの理由〉という記事だ。ここに永田町関係者談として、こんな証言が掲載されている。
〈“黒川さんは仲良しの記者と懇談をしていて、麻雀卓を囲んでいる”というような話が流れていました。普段なら、情報交換とか法務検察をどうしていくかという知見を得る手段として、むしろ評価されるとは思います。ただ、コロナ禍と法案でタイヘンなタイミングで間が悪いと言われても仕方ないかもしれません〉
 このような記述に続け、別の関係者談として、
〈緊急事態宣言下の5月1日にも、新聞記者ら3人と卓を囲んでいたようです。これを嗅ぎつけたメディアが黒川氏に、“記者とカケ麻雀をしていた?”と取材をかけたということです〉
 これがアップされたのは小誌が文春オンライン上で雑誌発売前日に速報を打��、騒ぎになる前日だ。永田町や官邸周辺で徐々に噂が回り始めてはいたが、賭けマージャンの具体的日付や相手まで正確に知りうる人物は、数少なかった。
「じつはこの記事、X氏が手掛けたものなんです。X氏は『黒川さんのダメージを少しでも軽減させたい』と息巻いていた」(同前)
 だが、黒川氏はX氏にとってただの取材対象者ではない。というのも、X氏は確定死刑囚の配偶者であり、妻は東京拘置所に収容されている。所管するのは法務省であり、昨年まで黒川氏はそのトップ、法務事務次官に就いていた。さらにその後、黒川氏は東京高検検事長となっているが、法務大臣に「死刑執行上申書」を提出するのは当該の検事長または検事正と定められている。つまり、X氏にとって黒川氏は、妻の死刑執行に直に携わる、“利害関係者”なのだ。ゆえに、2人の関係性は重大な問題を孕む。元検事の落合洋司弁護士が指摘する。
「そもそも検察官が確定死刑囚の親族と、便宜供与を疑われかねないような深い関係性を築いていることが事実なら、公正性・中立性に疑念を持たれかねません。ましてや高検検事長は、通常では得がたい拘置所内部の情報を得られる立場です。それを考えれば、社会通念上、また国民感情や被害者遺族の心情に照らし合わせても、好ましい関係とは到底言えません」
 X氏に事実関係を聞くべく携帯を鳴らしたが、応答はなし。新潮社に書面で尋ねると、こう回答があった。
「記事内容や取材過程、部員のプライバシーについてはお答えしておりません」
 さて、先週号については、その情報源などを巡っても様々な説が飛び交っている。今一度、可能な範囲で経緯を明かしておこう。
 すべてが始まったのは異例の定年延長がなされた後の今年2月、小誌の情報提供サイト「文春リークス」に寄せられた一つの情報だった。
〈今、話題の黒川高検検事長は賭けマージャンをして遊んでます。相手は産経新聞の記者です〉
 即座に連絡を取り、対面したところ、情報提供者は自らの身分を明かした上で、こう証言した。
「産経関係者の間では、黒川氏が賭けマージャンをやっていることは知られていました。そのため、『もし自分が悪いことをしても、黒川氏のような人物にだけは調べられたくない』と思ったんです」
 ただ、この時点では、情報は断片的なものに過ぎなかった。産経の2人の記者と黒川氏が頻繁にマージャンをしているというものの、正確な日時、場所、4人目の面子が誰かも分かってはいなかった。小誌は、それから2カ月余、取材を続けた。その結果、場所はA記者のマンションであるとの情報を得て、その住所を割り出し、張り込みや取材を続けていたところ、5月1日夜の決定的瞬間に至ったのだ。もちろん、さらなる裏取りのための聞き込みや張り込みを続けたのは言うまでもない。
 記事を書くにあたって情報提供者を「産経新聞関係者」と書くことの了解も得ている。東京高検検事長が刑法に触れる罪を犯していることを報じるにあたっては、取材源秘匿の原則を守りつつ、読者に対して「情報がどういった筋からもたらされたのか」を可能な限り伝えることが必要だと判断した。
 今回の報道を受けて、監視すべき対象と馴れ合いの関係を築いていたとして、マスメディアへの不信感も高まっている。とくに、検察庁法改正案に反対の論陣を張ってきた朝日新聞には、読者からの抗議や解約電話が相次いでいる。都内販売店の店主が嘆息する。
「ウチの店には、黒川問題が報じられてから、解約が一挙に10件もありました。『黒川氏とズブズブな関係であることを伏せて、黒川氏の定年延長を批判していたのか』というお叱りの電話もある。ただでさえコロナで折り込みチラシが入らず、利益が出ない中で、相次ぐ解約は非常につらい。にもかかわらず、朝日販売局が販売店に送ってきたお詫びの文書には、当該の朝日社員がすでに編集部門を離れ、取材活動をしていないということばかりが強調されていた。まったく反省の色が見られません」
黒川氏が辞めて一件落着ではない
 実はこの元記者・C氏は、経営企画室というまさに社の中枢にいる人物である。朝日新聞に見解を求めると、書面でこう回答した。
「厳しいご意見をいただき、真摯に受け止めております。今後、社内調査の結果などを踏まえ、処分を含めて適切に対応いたします。なお、当該社員については管理職からも解いたうえ、人事部付としています」
 また前述の通り、黒川氏が通っていた雀荘の元店員らの証言から、A、B両記者は10年以上前から黒川氏と賭けマージャンを、かなりの頻度で共にしていた可能性が高いことも分かった。この点を産経新聞に尋ねると、書面でこう回答があった。
「2人の記者については、編集局付に異動させ記者活動を停止させています。調査結果が固まり次第、社内規定にのっとり厳正に対処してまいります」
 黒川問題を受け、毎日や朝日の世論調査では内閣支持率が20%台の“危険水域”に突入した。
「首相周辺は『一時的なもの。すぐに持ち直せる』『毎日の調査はブレやすい』などと強気ですが、官邸内では、緊急事態宣言が解除できた達成感はかき消され、動揺が広がっています」(前出・官邸関係者)
 支持率低下の直接的な引き金は黒川問題だったかもしれない。だが、真の原因は、国民の声を軽視し無理無法を通したあげく、失敗すると責任を官僚になすりつける安倍政権の本質が、見破られつつあることではないか。
 元検事総長の松尾邦弘氏が警鐘を鳴らす。
「黒川さんが辞職した今、最大の懸念は、問題の本質がウヤムヤにされてしまうことです。問題なのは、違法性が疑われる形で定年延長を強行し、時の政権による検察権への介入が起こったこと。これを決して繰り返してはなりません。黒川さんが辞めたから一件落着ではなく、今後政府がどのような方向でものを考えるのか、しっかり見守らなければならないと思います」
 任期満了まで1年余り。安倍首相は歴史法廷の被告としてどう評価されるのか、正念場を迎えている。
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karasuya-hompo · 5 years
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Skyrim不動産案内番外編:Alchemist's Basement
 錬金術師といえば~?(ω・ )ゝ  はーい、今度こそ誰はばかることなく、おっじさっんで~っす!!٩(ˊᗜˋ*)و  というわけでぇ、「錬金術師の地下室」と言われたら、おじさんが行くしかないでしょ! ってことでやってきたのは、ファルクリースとリフト地方の境目あたりにある錬金術師の小屋。ドアすらないあばら屋だけど、使えるベッドと錬金台だけはあるっていう、おじさんたち的にはなかなかいいロケーションなんだよね。まさに”錬金術師の小屋”!(๑•̀ㅂ•́)و✧  今回のおうちは、その入り口脇に落とし戸があるってことなんだけど…… (゚ー゚?)=(*゚ー゚)ゝ
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 あ”……(´・ω・`)  そーいやおじさん、【Potions And Poultices】乗っ取…ゲフゲフ使わせてもらうのに、元の家主さんここに引っ越しさせたんだっけ……。なんか家の前でパンにかぶりついてるなぁ(´・ω・`) で、下着姿の破廉恥極まりない女性はあれですか? 寒い夜を過ごす相棒かなにか?(๑ ิټ ิ) って……あっ、これはむしろあれか、おじさんのウラカギョーな場所にいた拷問用一般市民をものは試しと引っ越しさせたんだっけ。うっかり忘れてたよ!(๑ゝڡ◕๑) あー、君はもう隠し財産の場所聞き出しちゃったし、こんなとこにいないでおうち帰んなさいね、うん、もう用済みだからね?(ㅍ_ㅍ)
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 という余談はさておき、入り口は家の向かって左手側だね。  この家の設計主さんは、箱1とかではいくつか家mod作ってくれてるかたで、おじさんたち羨ましかったんだよね(๑•̆૩•̆) あー、このおうちいいなぁ、でも見に行けないんだーって思ってたの(´・ω・`)  そんなかただから、家を作るのには慣れてるんだけど、外部アセットの使えないPS4ではこれが初!! バニラに用意されているものだけでカラフルな家を作るのは大変だったって言ってるねぇ(´ω`*)ゴクロウサマ  さて、そんな期待のおうち、いざ探検!!٩(ˊᗜˋ*)و
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 なるほどねぇ、例の洞窟にしかないお花とか持ってきて彩りにしたんだね!  まずは左手の、黄色い光のところだけど……
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 ……溶鉱炉……(ㅍ_ㅍ)  うーん……( ತಎತ)  いや、汎用性のあるおうちとしては、独自にデザインした釜を溶鉱炉として使うの素敵だなってしか思わないんだけど、あのさぁ、「錬金術師の」って冠されてたら、おじさん的にはこーゆーもの、ないこと期待するんだけどな( ತಎತ)  まーいーや(´・ω・`) そんなわけでここは、錬金術師の家じゃなくて、いつもどおり、便利でいろいろ揃ってる素敵なおうちってことでね、おじさんの期待値は当初の200分の1くらいまでダダ下がりしたけど、それはそれ、これはこれ(ㅍ_ㅍ)オシゴト ダシ  気を取り直して、案内続けるよ(๑•̀ㅂ•́)و✧  まあ実際ね、変わった見た目の溶鉱炉に加えて、上のインゴット積んである棚は収納になってて、「普通の家」としてはむしろ逆に、期待値上がっちゃうほうだよね(´ω`*)
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 そのまま壁沿いに行くと、青い光の出てるツボが付呪器具。杖付呪はバニラデザインのままですな(´・ω・`) 間にある足付きの釜は、きのこ植えてあるだけかな。  魂石は付呪器具横の入れ物が収納になってるんだけど、残念ながらハートストーン入れとか、作った付呪武具なんかを入れる・飾る場所や収納はないんだね(´・ω・`) ディスプレイについては、決して広くないおうちだから「ない」と割り切るものとして、ハートストーン入れくらいはAIEでも使って近くに置いておきたいかなおじさん(´ω`*)
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 さて逆サイドへ行くと、フォロワー用のベッドロール。もちろん自分が寝ることもできるよ。正面になにやら奥への道が見えるのは、後で行くからね~。
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 で、こっちがメインの生活スペース。
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 名前からすれば一応はメインと言える錬金台。テーブルに直接乗ってるものは全部取得できるから、邪魔だったら回収しちゃったほうがいいかな。で、器具は右側の少し高くなったところ。上の薬が並んでいるところは収納で、ちょっと見切れてるけど右隅にポシェットもあるから、ここは素材・薬どちらもちゃんと片付けられるね(๑•̀ㅂ•́)و✧
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 その隣にあるのは、棚がまず武器入れ。防具入れって名前がついたものはないんだけど、タンスがそのまま防具入れってことかなこれは?  で、その間にあるのが、石焼オーブーン٩(ˊᗜˋ*)و アンド、焼き菓子収納棚! 足元の小麦粉は普通に拾えるもので、食材入れってわけじゃないから注意だよ。 
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 で、タンスで区切られたスペースにベッド。  ここで注目したいのは、エンドテーブルの脇、床に積まれた本ね。これが本の収納場所になってるから!
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 それから、オーブンとは離れちゃってるんだけど、何故かお墓の傍にお鍋……(ㅍ_ㅍ)ナゼ ココ  こっちにも食材収納場所っていうのはないから、持ち運ぶのが嫌なら、AIEの出番だねぇ。
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 で、水場に降りて~……、……この水深だと、ストーム漁はできそうにないなぁ(´・ω・`) ただのサケの身なんか、錬金術師としては別にいらないんだよねぇ。おじさんたちがほしいのはイクラなわけで。そのためには手づかみじゃなく、魔法とかできるきるしないと駄目なんだけど……(´・ω・`)  まあ、サケだけじゃなく他の種類のお魚もいるから、錬金素材がいろいろと家の中にあるのは◎ですな(。 ー`ωー´)エラソーニ まあでもできればね、錬金術師のって名乗るなら、ストーム漁ができる浅い小川に、サケ含むいろんなお魚飼うべき。これ、マメな(ㅍ_ㅍ)
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 で、水場の先、さっき見た奥の部分が鍛冶設備。溶鉱炉だけ離れてるのもちょっと気になるけど、そのへんはね、おじさん、効率一辺倒でなくても構わないしぃ( ˘ ³˘)  そんなわけでこのおうち、「錬金術師の」って言うにはいろんなものがある普通の家だけど、バニラでは特定の場所でしか見られない色鮮やかで珍しい植物もあり、設備や収納も一部は独自デザインで面白みもあって、フォロワー分の寝床もあるし、隠れ家っぽくてナイスなおうちじゃないかな!(๑•̀ㅂ•́)و✧  おじさん的には、このちょっと摩訶不思議な地下空間、好みの人絶対いると思うから、気になった人はぜひ自分で足を運んでね!٩(。•ω<。)و
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今のテントに満足してる?「機能」で不安を解消してくれる2019新作テントを厳選紹介!
今のテントに満足してる?「機能」で不安を解消してくれる2019新作テントを厳選紹介!
  最終更新日:2019/09/02
 キャンプ用品
出典:Amazon
キャンプライフを、充実させるのに重要なのが「テント」です!テントはご飯を食べたり、睡眠を取る場所。だからこそ快適な空間にして、気持ちのリフレッシュや他のアクティビティを楽しむための体力回復をしたいですよね!そこで今回はこれまでの不満や不安を改善してくれる「機能」に着目して2019年上半期の新作テントを厳選ご紹介します!
テントで困っていることはない?
出典:Instagram(@balloon_shop_angela_luce)
突然ですが、あなたは今のテントに満足していますか?今使っているテントに不満がある方や、今まではレンタルテントだったけどそろそろ自分のものが欲しいなぁと考えている方々必見です!新たなテントを購入し、キャンプライフを一段階上げてみませんか?今回は、キャンプ経験のある人が感じる不安や不満を、機能面で解消してくれる新作テントを厳選しました!
夏と冬それぞれのキャンプを最大限楽しむなら!
コールマン トンネル2ルームハウス/LDX+
出典:Instagram(@aki.maruo)
夏の天気にもってこいの2ルームテント。このテントはテント内の蒸し暑さを改善したいと思っている人や、せっかくのキャンプだから朝はゆっくり真っ暗なテントの中で遅くまで寝たいという人におすすめ!日光を90%以上ブロックする︎ダークルームテクノロジーにより、テント内の温度上昇を防げます。 前面にひさしをつけたことにより、リビングルームが広がり、また雨が入りづらい構造になっているため、雨天時でもドアをオープンにし風通しを良くできます。インナーテントは吊り下げ式のため、雨天時にも収納のしやすさ◎。サイドにはそれぞれ3つずつ窓(リビングルーム2つ、寝室1つ)があり必要に応じて光や空気を取り入れられるため、常にテント内を環境を整えておくことができます。リビングルームの前側の窓はフルオープンにもできて、ちょっとした荷物の出し入れもしやすそう! フルクローズすれば室内は真っ暗になり、入り口もたくさんあるので、子供がワクワクして走り回ってしまいそうですね♪キャンプ初心者のファミリーもこのテントと一緒に楽しい思い出を作りましょう!
【基本情報】 使用サイズ:約660×330×200(h) cm 収納サイズ:約72×31×26 cm 重量:約19kg 耐水圧:約3000mm 生地素材:ポリエステル 購入はこちら:コールマン トンネル2ルームハウス/LDX+
DOD レンコンテント TS-600-TN
出典:Instagram(@masayuki753)
テント内で焚き火ができるワンポールテント。冬と言えば焚き火が醍醐味ですが、冷たい風で火の周りにいる全員が暖まれなかったり、また長時間で焚き火を楽しむとなると流石に寒いですよね。そんな悩みをお持ちの方におすすめ!こちらは、テント内で焚き火をすることにより、生地が火の熱を反射させるファイヤーリフレクタ機能を持つので、暖かい空気が逃げにくく、室内の温度が保たれる構造となっています。テントの生地にはポリコットンを使っているため、燃えにくく安心して焚き火を行うことができます。煙の排出は、上部360度にある8つのレンコン窓によって行うため、焚き火をする時は窓を全開にするなどDODの公式ページにて注意事項を確認して楽しんで下さい。 また、このレンコン窓はダブルファスナーになっているので、テント内の環境に合わせて開き具合を調整できます。窓は上部にあることから冬の綺麗な星空も楽しめます。レンコン窓から星の写真を撮るのもこのテントを持つ人の特権ですよね!この冬、レンコンテントと一緒に冬キャンプデビューをしてみては?
【基本情報】 使用サイズ:約300×390×60(h) cm  収納サイズ:約68×23×23 cm 重量:約12kg (付属品含む) 耐水圧:約350mm 生地素材:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%) 公式はこちら:DOD レンコンテント TS-600-TN
設営簡単!素早く立ててキャンプを楽しもう
ロゴス グランベーシック エアマジックリビングハウス WXL-AI
出典:Amazon
空気を用いたエアチューブを使うことにより、設営時間が8分と大幅に縮んだ画期的な大型テント!設営に不安があるけど、大人数でキャンプを楽しみたい初心者におすすめ!4つある空気穴のうちどれかひとつから空気を入れるだけで全体に空気が広がる仕組みになっており、わかりやすく設営ができるようになっています。 もちろん、特徴は設営のしやすさだけではありません。まず、前面のキャノピーを上げることにより、大型のリビングスペースが確保できる2ルームテントになります。そして、インナーテントを外せば大型スクリーンタープとして使うこともでき、幅広い楽しみ方があります。このテントでグループキャンプを広々としたスペースで楽しみませんか?
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【基本情報】 使用サイズ:約630×380×215(h) cm 収納サイズ:約85×40×40 cm 重量:約28kg 耐水圧:約3000mm 生地素材:ポリエステル
少人数でキャンプを楽しむならコンパクトツールーム
Ogawa ティエラリンド
出典:Instagram(@assy1204)
家族や夫婦で、もしくは一人で豪華にスペースを使いたい人におすすめな2ルームテント。持ち運びの時も、軽自動車などに積みやすいサイズです!前面のフラップを張り出すと広々としたリビングスペースが作れて、タープなしでもゆっくりキャンプが楽しめます! さらに、リビングスペースのサイドメッシュは完全オープンにすることもでき、サイドから荷物を入れられるため使いやすく快適なスペースとなっています。ベンチレーターによりテント内の換気もでき、湿気の多い夏でも快適に過ごせます。そして、セルフスタンディングテープによりフレームを先に立ててからフライトシートを取り付ける仕様になっているため、簡単にそして汚さずにテントの設営ができます。気軽に持ち運びたいけど、テントの機能にも妥協したくないならこのテントはどうでしょうか。
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【基本情報】 使用サイズ:約287×445×180(h)cm 収納サイズ:約70×28×28 cm 重量:約13kg 耐水圧:約1800mm 生地素材:ポリエステル
ZANEARTS ROGA-4 DT-004
出典:Instagram(@noblemold)
横風に強い小さめツールムテント。登山もオートキャンプも楽しみたい方におすすめです!ツールームと言えば大型なイメージですが、ROGA-4は最大高さ140㎝と小さめ設計。低くすることで耐風性に長けたテントです。 フレームワークがかっこよく登山のベースキャンプや8人型シェルターとしても使え、4人まで就寝可能です。前後室上部には大型のベンチレーションがありテント内の換気もできます。総重量は6.8kgと軽量!設営は前後室のダブルクロスフレームを立て、中央のブリッジフレームを固定するだけで、慣れればとてもスピーディーに設営が行えます。登山もキャンプも軽いテント1つに統一したい方に必見です。
【基本情報】 サイズ:約490×260×140(h) cm 収納サイズ:約62×23×23 cm 重量:約6.8kg 耐水圧:約1500mm 生地素材:ポリエステル、ナイロン 公式はこちら:ZANEARTS ROGA-4 DT-004
まとめ
いかがでしたでしょうか。テントを使うと感じる不便を解消できる2019年上半期の新作を厳選して紹介しましたが、気になったテントは見つかりましたか?下半期も、様々なメーカーが魅力的な新作を発売しています。様々な商品を検討して、ぜひベストなキャンプの環境を整えてください!
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oheya-series · 5 years
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例のごとく階段をのぼっていく
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横のトビラはトイレ
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さらに階段をすすむと
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お部屋に進みます。この画像は洗面方面から見た図。出入り口は右。
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洗面はこんな感じ、アメニティ等の紹介は以前取り上げているので割愛…
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お風呂場は白くシンプル。あの椅子があります。
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手すりの付いたスタンダードな浴槽。
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いよいよお部屋。天井もソファもベッドもまるい。 ゴロゴロした後なのでオフトゥンがアレですがお許しを。
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まずはソファから。
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ソファに座ると建物と一体になったテーブルが。 持ち込み冷蔵庫が設置されています。
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左を向くとハンガーやルームサービス用扉、VODを楽しめる40型テレビ。 ライトアップされた観葉植物が目立つ。
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テーブルの裏側に入り口の真正面にシステム冷蔵庫、ティーセット、DVDプレーヤーがあります。 部屋中央にはプラズマクラスター加湿空気清浄機も。
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テレビの下はケトルやエアシューター、電話があります。
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天井は…なんだろう…開くの?
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いよいよベッド回り。円形で周りはソフトな素材。サイドにはちょっぴり鏡張り。
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間接照明があたたかな雰囲気を演出。まるいシーリング照明や、きれいにレイアウトされたスピーカーなど、天井もまるくまとまっています。
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みんなまあるくて…ほっこりするお部屋でした…。
お部屋データ ホテル エンネン(石川県小松市)202号室
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technocat1026 · 7 years
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 【非常に邪悪なハザール・マフィアの隠された歴史について】 紀元前100年~600年:  古代バビロンの黒魔術オカルトを実践していたオリガルキーが仕える非常に邪悪な王の下でカザール国が誕生した。  ハザール国では、日常的に盗賊行為、窃盗、殺人が繰り返され、周辺国を脅かす非常に野蛮な国であった。 (★カザール国=ハザール国です。KHAZARを日本語でカザールと書くかハザールと書くかだけの違いです。) 西暦600年:  ハザール国王に、ロシアや周辺国から最後通告が言い渡された。  ロシアなどの周辺国の国民は長年の間、ハザール国から甚大な被害を受け続けた。  そのため、ロシアや周辺国は、ハザール国王に、アラブの3種類の宗教(イスラム教、キリスト教、ユダヤ教)のうちの1つを選びハザール国民(子供たちも)に実践させるよう通達した。  ハザール国王はユダヤ教を選んだ。  そして周辺国の要請に応えてバビロンの黒魔術オカルトは二度と実践しないことを約束した。  しかしハザール国王とその取り巻き(オリガルキー)は、約束を破り、バビロンの黒魔術オカルト(の悪魔崇拝)を実践し続けた。  彼らが実践していた悪魔崇拝儀式は、子供たちを生贄に捧げ、子供たちの身体から血液を抜き取り、その血液を飲み、心臓を食べるというものであった。  このような闇のオカルト儀式は、バール信仰(エジプト、西セムの主神の偶像崇拝=フクロウ崇拝)から来ている。  ハザール国王はロシアや周辺国に彼らが黒魔術オカルトを実践し続けていることを隠すために、ユダヤ教と彼らが信仰していたルシファーの黒魔術をユダヤ教に併合させ、新たなユダヤ教(悪魔のハイブリッド密教)、つまりバビロンのタルムード・ユダヤ教(これまで通りの邪悪なオカルト)をハザールの国教にした。  そしてハザール人は、これまで通り、周辺国から来た旅人らに盗賊行為、窃盗、殺人を繰り返した。  そして周辺国の旅人らを殺害した後、彼らの身分証明書を盗み、彼らに扮して生き続けた。 彼らは現在まで身分を偽り続けてきた。また、今でも子供を生贄にする古代バール信仰のオカルト儀式を実施している。 西暦1,000年  ロシアや周辺諸国は野蛮なハザール国の犯罪行為(ハザールの子供たちを拉致し生贄にしていた)に対し我慢の限界に達したため、それを止めさせるためハザール国を占領した。  このようにハザール国民を虐殺するなど数々の野蛮な犯罪行為を行ってきたハザール国王とその取り巻きのオルガルキーをハザール・マフィアと呼ぶ。  ハザール国王とその取り巻きはハザール国を占領し、彼らの地位や権力を奪ったロシアや周辺国を恨み、ロシアや周辺国に対する永遠の報復を計画した。  ヨーロッパの国々に逃げたハザールのリーダーらは、十分なスパイ・ネットワークを構築していた。  彼らはヨーロッパにあった大量の金や銀を強奪した。そして彼らは新たな身分を得た後に再編成を行い、彼らがハザール人であることを隠した。  しかし彼らは秘密裡に黒魔術のオカルト儀式を行い続けた。彼らが崇拝する悪魔のバール神は、これまで通りの儀式(子供たちを生贄に捧げ、子供たちの身体から血液を抜き取り殺害する)を続けるなら、彼らに世界の支配権と富を与えると約束した。  ハザール・マフィアはハザール国から追放された数百年後にイングランドを侵略した。  イングランドを侵略するために、彼らはオリバー・クロムウェルを雇い、チャールズ一世を殺害させた。 (★教科書でいう「ピューリタン革命」における1649年チャールズ1世の処刑。)  そしてイングランドを彼らの金融ビジネス天国にした。  その後、イギリスでは10年間内戦が続き、イギリスの王族や純粋なイギリス貴族が大勢殺害された。  このようにしてハザール・マフィアはロンドンをヨーロッパの金融の中心地にし、英国帝国の歴史が始まった。 (★(アシュケナージ)ユダヤ人(白人)の本当の故郷。8世紀、コーカサス地方のハザリアにおいて、一斉にユダヤ教への改宗が行われた。これらの人たち(アシュケナージユダヤ人)は古代(ユダヤ人)のイスラエルとは何ら関係が無く、東ヨーロッパや西ヨーロッパに侵入して行った。そして現在の人口規模を実現するために、アメリカ合衆国と現代イスラエルに向かった。)  ハザール・マフィアは、バビロンの黒魔術オカルトの一種である、無からお金を生み出したり、悪質な高利貸しを行い巨額の富を得るバビロンの金融マジックを使って、世界中の金融ビジネスを奪い支配した。 (★金融マジックとは、預金と貸金を同時に行う金融業者、つまり、他人から預かったお金(預金)を他人に高利で貸し付ける(貸金)、それも何度も何度も。文字どおり何もない所から貸金(利息)を作り出すマジック。普通、他人から借りているものを、高利を付けて他人に貸し付ける等という事はありません。現代において、銀行に預けられたお金は、貸金→預金→貸金→預金が10回以上繰り返されています。このことを金融マジックと呼んでいます。)  彼らは、悪魔崇拝儀式を通して悪魔のバール神から教えてもらった金融マジックにより巨額の富を得た。  そして彼らが独占する金融システムを構築した。 (彼らの金融詐欺ビジネスの詳細については省略)  その後、ハザール国王と彼の取り巻きはドイツに侵入し、Bauersという集団を結成し、バール神の魔力を得た悪魔システムを実践し続けた。  Red ShieldのBauersとは、子供を生贄にした秘密の儀式を執り行う集団であり、のちに、口スチャイノレド(ロック=サタンのチャイルドと言う意味)と呼ばれるようになった。 (★以下、wikipedia「マイアー・アムシェル・ロートシルト(口スチャイノレド家の祖)」から  当時フランクフルト・ユダヤ人に家名はなかったが、自称や呼称の家名はあった。彼の家は家名を「ハーン」もしくは「バウアー」と名乗っていたが、一時期、「赤い表札(ロートシルト)」の付いた家で暮らしたため、「ロートシルト」という家名でも呼ばれた。マイヤーはこれを自分の家名として使っていくことになる。)  ハザール・マフィアのリーダー格の口スチャイノレドらはイングランドに侵入しイングランドの金融ビジネスとイングランド全体を乗っ取った。  Bauerの口スチャイノレドには5人の息子がいた。  彼らは、ナポレオンが実際はイギリスに敗戦したのにもかかわらず、イギリスに勝利したなどとの嘘の歴史にすり替えるなど、ずる賢い秘密工作を行うことで、ヨーロッパの金融システムとロンドン金融街の中央金融システムを乗っ取った。  イギリスやヨーロッパの金融システムを支配した口スチャイノレド家は詐欺と策略によりイングランドの貴族の富を盗み、ロンドン金融街の銀行を徐々に奪い取った。 (★我々ファミリーは500兆ドルの資産を有しています。そして世界のほとんどの中央銀行を所有しています。ナポレオンの時代から、我々は戦争する双方に融資してきました。我々はあなたの新聞等のメディア、あなたのエネルギーである石油、そしてあなた達の政府も所有しています。あなたは恐らく私の名を聞いたことがないでしょう。(あなたたちに気づかれずに、世界をコントロールしているのです。))  口スチャイノレド家は、イギリス国民に預金させ、その預金を使って高利貸しを行うことで、無から偽造貨幣を作り出す不換紙幣本位制の民間金融システムを設置した。  これがバビロンの黒魔術の金融マジックである。  彼らは悪魔のバール神に継続的に子供を生贄として捧げ、血液を抜き取り続けることで、バール神からこのような秘密の技法を教えてもらった。  彼らがイギリスの金融システムを完全に乗っ取ると、彼らはイギリスの王族と婚姻関係を結び、イングランドに存在していた全ての金融機関を乗っ取った。  しかし、実際は、イギリスの王族を虐殺した後に、王族と婚姻関係を結んだハザール人が他のハザール人と不倫をし、イギリスの王族の血統を絶ち、彼らの仲間をイギリスの王族に仕立て上げたと言われている。  ハザール・マフィアは、全知全能の神の神権により国を統治していた国王を全て排除した。  ハザール・マフィアは、悪魔儀式を通して悪魔のバール神(ルシファー、サタンとも呼ばれる)と個人的な関係を築いており、彼らは、同胞のハザール人を侵入者や裏切り者から守る必要があると考えているため、全知全能の下で国を統治している全ての国王を憎悪した。  1600年代に、ハザール・マフィアは、イギリスの王族を全て殺害し、ハザール人をイギリスの王族に仕立てあげ、英王室を乗っ取った。  1700年代に、彼らはフランスの王族を殺害した。   第一次世界大戦直前には、彼らはオーストリアの大公を暗殺し、第一次世界大戦を勃発させた。   1917年に、彼らはハザール・マフィアの陸軍(ボルシェヴィックス)を結成しロシアに侵入しロシアを乗っ取った。  彼らはロシア皇帝と皇族を平然と殺害し、ロシアの金、銀、重要美術品を強奪した。 (★1917年ロシア3月革命にてロマノフ朝ニコライ2世退位。1918年7月17日未明にエカテリンブルクのイパチェフ館において一家ともども虐殺された。)  第二次世界大戦直前に、彼らはオーストリアとドイツの王族を殺害した。  さらに彼らは中国の皇族を追放し、日本の天皇からも権力を奪った。  ハザール・マフィアは、神の信仰者たちを憎悪している。  彼らが崇拝している悪魔のバール神が彼らに国王や王族、皇族を殺害させ、二度と国を統治できないように仕向けた。  彼らはアメリカでも同様に、彼らの巧みな秘密作戦を行うことで大統領の権力をことごとく削いだ。  彼らの秘密作戦がうまくいかないと、彼らは大統領を暗殺した。  黒魔術の金融マジック或いは小児性愛犯罪組織ネットワークで秘密の力を得ている彼らに従わない強いリーダーシップの大統領を憎悪し暗殺する。  口スチャイノレド家はカザール・マフィアのための国際麻薬売買組織を結成した。  さらに口スチャイノレド家は大英帝国を秘密裡に運営しており、イギリスが中国特産の高品質の絹やスパイスを購入する代金として中国に支払った大量の金や銀を中国から奪い取る計画を立てた。  口スチャイノレド家は秘密工作によりトルコから非常に常習性のあるアヘンを購入し中国に売り、何百万人もの中国人をアヘン中毒にさせた。  常習性のあるアヘンを必要とする中国人からその代金として大量の金や銀を巻き上げた。  中国から奪い取った金や銀はイギリス人に返却されず、口スチャイノレド家の金庫に保管された。  口スチャイノレド家による中国人のアヘン中毒作戦により、甚大な被害を受けた���国は2つの戦争を行った。それはアヘン戦争である。 (★1840年アヘン戦争、1856年第2次アヘン戦争(アロー戦争))  アヘンを売って巨額の利益を得た口スチャイノレド家は、あぶく銭を得ることに夢中になった。  口スチャイノレドは、ハドソンベイ社や他の貿易会社と組んでアメリカに新天地を築くために、アメリカの植民地化を行っていた組織に巨額の資金を提供しました。  北米に埋もれていた豊富な天然資源を奪うために北米先住民(インディアン)を大量虐殺するように命令したのは口スチャイノレド家です。 (★北米先住民(インディアン)に対する侵略の過程については、岩波文庫『インディオスの破壊についての 簡潔な報告』ラス・カサス著 が最も具体的で明確であると私は感じています。わずか200ページほどの文庫本ですから、多くの方に読んでいただき、アメリカ大陸という新世界で一体何が行われていたのかを多くの日本人に知ってもらいたいと思っています。ただ、気分が悪くなって最後まで読めない方も居られると思いますので、あらかじめご了解下さい。)  口スチャイノレド家はカリブ海やインドの亜大陸の罪のない人々を大量虐殺するように命じました。  口スチャイノレド家は国際奴隷貿易会社を設立しました。  この会社は非常に邪悪な会社であり、彼らは人々を拉致し、彼らを動物のように扱いました。  ハザール人は、彼らの悪魔組織(古い黒い貴族)に所属していない世界中の人間はみな動物として扱います。  口スチャイノレド家はアフリカの不正な首長と共謀して大量のアフリカ人を拉致し、首長に代金を払い、アメリカやカリブに連れていき奴隷として売った。  口スチャイノレド家は戦争は彼らに短期間で莫大な利益をもたらすことを知り、戦争を行っている両サイドに軍事資金を貸した。 (★両建て)  貸したお金を両サイドから確実に徴収できるようにするため、口スチャイノレド家は各国に(国民から税を必ず徴収させ、国の借金を口スチャイノレド家に強制的に返済させる)税法を制定させた。  ハザール・マフィア(不換偽札を使った口スチャイノレドの詐欺金融マフィア)は、革命戦争で敗戦するように��を貸したアメリカの開拓者とロシアに対する永遠の復讐を企んだ。  口スチャイノレド家がアメリカの革命戦争に負けた時、口スチャイルド家は負けた原因はロシア帝国とロシア人がアメリカの開拓者(イギリスの船を封鎖する)に手を貸したからだと非難した。  ハザール・マフィアは西暦1000年にハザール王国を崩壊させ彼らを追放したロシア人とアメリカの開拓者に対する永遠の復讐を誓った。  そのため、口スチャイノレド家とイギリスのオルガルキーらはアメリカを奪還する策略を考えた。  その方法として、彼らはアメリカに中央銀行を創設し、バビロンの金融マジックと秘密の偽札造りを行わせることにした。  口スチャイノレド家のカザール・マフィアは1812年にアメリカを奪還しようとしたが再びロシアの邪魔が入り、失敗に終わった。 (★米英戦争、英語: War of 1812)  怒り狂った口スチャイノレド家はロシア人とアメリカの開拓者に復讐を企てた。  それは、両国にハザール・マフィアを潜入させ、両国を乗っ取って圧政を行い、両国の国民を大量虐殺し、両国の資源をむしり取ることである。  ハザール・マフィアはアメリカに民営の中央銀行を創設しようとしたが、ハザール・マフィアを悪魔崇拝者と呼んだジャクソン大統領がそれを阻止した。  口スチャイノレド家の金融マフィアは引き続きアメリカ国内に中央銀行を創設し、バビロンの金融マジックを実行しようとした。  そしてついに1913年に口スチャイノレド家はアメリカ国内に、アメリカ国民の邪悪な敵である中央銀行を創設することに成功した。 (★FRB:Federal Reserve Board)  それ以来、邪悪なアメリカの敵がアメリカに入り込むようになった。  次に口スチャイノレド家がアメリカで行ったことは、アメリカ人に高い税金を支払わせるために違法な税制度を設定した。  ハザール・マフィアは、腐敗した不正な米連邦議会と大統領と言う名のパペットを使い、ハザール・マフィアに巨額の税金を横流しさせている。  ハザール・マフィアは潤沢な資金を使って、彼らに都合のよい議員や大統領を選挙で勝たせて就任させた。  彼らは、偽札を大量に刷ったり、アメリカ人から高い税金を支払わせたり、連邦議員に賄賂を与えることで、アメリカの金融界を支配してきた。  その後、彼らは自分達(金融マフィア)を保護するために、FBIを創設し、彼らが行っている数々の犯罪行為(児童に対する性的虐待、生贄、虐殺)やそのネットワークを隠蔽させた。  連邦議会の公文書に、FBIは正式に認められた機関ではないと書かれている。  口スチャイノレドのハザール・マフィアはロシアにボルシェビック革命を起こし、ロシアに対する復讐のために、罪のないロシア人を大量に惨殺し続けました。  ハザール・マフィアはロシアがハザール国を崩壊させ、海外に追放しために幾度となくロシアに対する復讐を試みた。  その一環として、ロシア革命を仕組んだ。  ハザール・マフィアの中央銀行から資金を拠出して、ロシアにボルシェビック革命を起こさせた。
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