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#私が撮る君との記録
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01-08-m-n · 1 year
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この前の週末、彼が私の住む新潟まで会いに来てくれました。「乗れちゃった」 と言って彼は予定より1本早い新幹線の始発で向かってくれました。結局1時間半以上待たせることになってしまったわたしを飄々とした姿で待っていてくれた彼は、やっぱりわたしのいちばんのひとなのだと思いました。改札を出て彼を探したけど見つからず、一旦スターバックスの前で立ち、電話をかけるか迷ったあと、やっぱり歩いて探すことにしました。10歩くらい歩いたところで前から歩いてくる男の人を見て、「視力が落ちても君はちゃんと君に見えるんだな」なんて思いながらわたしは駆けていきました。周りに人がたくさんいたのに、彼へと向かう一本道だけは綺麗にひらかれていて、歓迎されているみたいだと思いました。彼の腕を抱きしめ損ねたようなかたちで掴むと、彼は恥ずかしそうにおはようでも久しぶりでもないことを言っていた気がします。そこにある冷たさと私の好きな彼の香りの空気が、ああ、わたしがどうしようもなく好きになったあの人がここにいるんだと、強く表しているようでした。 後から彼に「刺されるのかと思った、こんなに人がいてなんで俺?って思った」って言われて面白かったな。
新潟のローカルチェーン店でイタリアンじゃないイタリアンをふたりでひとつ買ってつっついたり、飲み比べセットのビールを君が倒して変なブレンドになったり、日本酒の飲み比べをしてちょっと酔い始めたり、港の近くで缶チューハイを買って浜焼きを食べながらお互いの写真を撮ったり、港の近くなのに事前に話していたステーキが海鮮以上においしかったり、信濃川も海も見渡せる展望台で結局ホテルを決めて替えの下着と靴下を買いに行ったり、気づいたらふたりとも寝ていてベッドの時計が12時近くを示していたり、ルームキーをドアにさしたままにしていて扉の隙間から手紙が入れられていたり、頭痛がひどかったのに彼と寝ていたらすぐ治っていちゃいちゃし始めちゃったり、さや香のM-1 3回戦のネタを見ながら 彼が買ったトルティーヤみたいなやつをかじったり、眠っている彼を見ながら朝の3時にミネストローネを飲んだりした。1日目。2日目はチェックアウトギリギリにホテルを出て、世界一幸せなふたりみたいな顔をして歩いた、世界一幸せだったのかもしれない。適当に駅を歩いてそのまま有名なラーメン屋さんに行って狭いお店のカウンターに肩を並べておいしいねって言った。ふたりでアイスを3つ買って信濃川が見えるベンチで寒がりながら分け合いっこした。バスに乗って水族館へ行って、彼の好きなクラゲを見たり私の好きなカワウソを見たり、クマノミを見たりイルカショーを見たりした。イルカのジャンプよりもBGMに惹かれているのが君らしくて愛おしく思った。おそろいのコップを買って雲の多い空の夕焼けを見た。帰りのバスに乗って、彼がいなくならないようにってたくさん手を握った。美味しいお寿司を食べて、雨に降られながら駅まで歩いた、傘をさしてもぜったい手は離したくなかった。新幹線のホームで泣きながら別れを嘆くカップルなんてドラマ過ぎやしないかと思ったけれど、実際自分がそうなっていた。そのままわたしも同じ新幹線に乗ってやろうかとさえ思った。 どこまでもこの人のことが好きだと思った。
今回一番よく覚えていることは、夕暮れの時間に展望台に行こうとエレベーターに乗ったとき、どんどん昇っていくエレベーターに乗りながら「このまま上まで昇って行って、ふたりで死ねたらいいのに」って思ったこと。105mの展望台、君と手をつないだまま、どこかわからない空まで昇って、そのまま消えてなくなれたらいいのにって思った。おかしいかなって思って、口に出さずに彼の目を見つめるだけにした。この人と一緒に死にたい、本当にそう思った。 その後夕暮れを見ながらホテルを決めて、すっかり暗くなった駅前の通りを手を繋いで歩いた。横断歩道の赤信号で止まりかけたとき、彼が「このまま死にたいな」って言った。私と同じだと思った。胸がぎゅってなるくらい嬉しくて、心を奪われるってこういう感覚なんだろうと思った。「この、幸せなまま死にたいな」そう言う彼を見て、わたしにはこの人しかいないのだと、願うように微笑み、彼の手のあたたかさを確かめながら、また歩いた。
今、大学へ行くために新潟駅のホームを歩いています。在来線のホームから見える新幹線のホームからはちょうど東京行きの新幹線が出ていて、かすかに寂しさを感じました。このまま乗ってしまおうかと、新幹線にいきなり飛び乗ってしまいたいというその衝動を抑えながら、今日も、毎日を生きていくのです。
彼のことが好きすぎてなんだか内緒にしたくなってきたけど、ふたりだけのことにしたくなってきたけど、ここはわたしの記録なのでこのままにする。全部絵にしたいくらい大切なんだよ。(2022-11-02)
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yorukimi-movie · 9 months
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8/10(木)開催 “いちばんに夜きみに会いにいく”舞台挨拶付き最速上映会オフィシャルレポート
作家・汐見夏衛によるシリーズ累計発行部数55万部を記録する同名ベストセラー小説を実写映画化した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(9月1日全国公開)がついに完成!8月10日に“いちばんに夜きみに会いにいく”と題した舞台挨拶付き最速上映会に、W主演の白岩瑠姫さんと久間田琳加さん、共演の箭内夢菜さん、鶴田真由さん、そして酒井麻衣監督が登壇しました。
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学校ではマスクが手放せず、本心を隠して生きる茜(久間田)と、自由奔放で絵を描くことを愛する銀髪のクラスメイト・青磁(白岩)。誰にも言えない痛みと過去を抱えたふたりは、いつしか惹かれ合い、言い出せなかった想いが溢れ出していく――。純度100%のエモーショナルで色鮮やかなラブストーリーが誕生。
超満員大御礼で迎えた最速上映会。主演の白岩さんは「僕が演じた青磁は、時間は永遠ではないとか人生一度きりだとか現実的な考え方の持ち主。僕もライブの最後のMCで『このステージが自分の最後のステージになってもいいと思って全力でやっています』と言ったりするので、結構青磁と似ている部分があります。親近感もあったし、自分に近い作品だと思いました」と大共感。同じく久間田さんも「周りを気にして生活していた自分の学生時代を思い出した。私も茜に親近感がありました。演じながら『あるよね、こういうとき』と思ったりしました」と演じた茜と自身を照らし合わせていました。
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また久間田さんは本作をターニングポイントと位置付けており「青磁の影響もあって茜は自分の気持ちを言えるようになる。その過程が気持ちよくて、私も自分の気持ちをちょっとずつ言えるようになってきた」と変化を実感。すると白岩さんは「それは本当だと思いますね。撮影が進むにつれて久間田さんは強気になって来た。僕は偏食で撮影中ご飯を食べずにお菓子を食べていたら、途中からイジって来るようになった。この舞台挨拶前に『僕は平常心で緊張していない』と言ったら、久間田さんは明らかに緊張しているのに『私もです!』と張り合ってきた。何故そんなに僕に対抗心を抱いているのか…」とぶっちゃけて、久間田さんは「ごめんなさい、それは無意識です!でも確かに舞台袖で『当たり強くない?』と言われました」と仲良さそうに大笑いしていました。
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不器用ながらも純粋に想いを育んでいく青磁(白岩)と茜(久間田)を優しく見守るのが、友人の沙耶香(箭内)と茜(久間田)の母・丹羽恵子(鶴田)。箭内さんは撮影中の白岩さんと久間田さんについて「とてもいい感じでした。役としてお二人を見ていてこちらもキュンキュンした。お二人にとってもピッタリな役だと思いました」と太鼓判。鶴田さんも「現場で瑠姫君の美男子ぶりにビックリしながら、茜と青磁の姿に私もキュンキュンしていました」と甘酸っぱさにメロメロだった様子。
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原作を読んで青磁と茜のラブストーリーに「心が洗われた」という酒井監督は「主人公二人の感情が真っすぐな物語なので、そこを大事にしたいと思いました。学生時代に感じていた真っすぐな感情は綺麗なものだと思ったので、繊細に綺麗に映像化したいと思った」と狙いを明かしました。
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また、本作のタイトルにちなみ「夜が明けたら一番会いたいひと」を聞かれた白岩さんは「夜明けに会いたくなる人は自分の中で大切な人だから…JAM(JO1のファン)の皆さんのことだと思います。常に自分はファンの立場になったりして、ファンファーストで考えるようにしている。それがJAMの皆さんにも少しでも伝わったら嬉しい」とキラースマイル。久間田さんは「いつもお世話になっているスタイリストさん。明るくハッピーな方で、常にハイテンション。愛されキャラで会うと自分のボルテージも上がる。駆け込み寺というかもはや神社。私が緊張していても背中を押してくれるお守り的な方です」と愛着を口にしていました。
また撮影秘話トークでは白岩さんの抜群の運動神経が話題に。久間田さんは「白岩さんは運動神経良すぎ!青磁君に手を引かれて走るシーンでは白岩さんの足が速くて、私が後ろから追いかけようとすると差が出て見失う。それが困った」と明かして、これに白岩さんは「茜を階段で追いかけるシーンでは途中で追い越しそうになった。久間田さんのペースに合わせるのが大変だった」と余裕の表情。一方、酒井監督はサッカーシーンを挙げて「白岩さんはサッカーがお上手。茜ちゃんにキーパーの形を教えたりして、サッカーシーンの演出の半分は白岩さんがしてくれた」と演技指導に感謝をしていました。
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茜と青磁を繋げる美しい「空」が印象的な本作にちなんで、公式X(旧Twitter)で〈#ハッシュタグいちばん会いたい人に見せたい空〉通称「いち空」キャンペーンを実施。この日は、2,732件も寄せられた「大切な人に見せたい美しい空」を繋げた「夜きみ」スペシャルムービーをスクリーンに投影しました。この映像に白岩さんは「たくさんの素敵な写真をありがとうございます。これを見ただけで感動」としみじみし、久間田さんも「癒しの写真が揃っていて感動しました」と喜んでいました。
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最後に本編上映に向けて酒井監督は「原作をすごく大切に映画化しました。皆さんに真っすぐ届いたら嬉しい」とアピール。久間田さんは「茜が青磁に出会って変化したように、いつか皆さんにもそんな出会いが訪れて、茜と青磁の関係性を思い出してもらえたら嬉しいです」と期待。白岩さんは「僕や出演者だけではなく、スタッフさんや陰で支えてくれた方々がいるからこそできた映画であり、観に来てくださる皆さんがいるからこそできたことです。すべての人に感謝しています。僕も一生懸命挑戦しました」と呼び掛けました。
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jinsei-pika-pika · 9 months
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「君たちはどう生きるか」宮崎駿監督が、新作映画について語っていたこと。そして吉野源三郎のこと
 宮崎駿監督の10年ぶりとなる長編アニメーション映画「君たちはどう生きるか」が、7月14日から全国で公開される。吉野源三郎の同名の著書とはまったく違うストーリーが展開されるという以外、詳細は伏せられたままだ。とある縁で宮崎監督に面会した筆者が、新作について監督が語っていた言葉や、鑑賞して感じたことなどを振り返った。(文:吉野太一郎)
「私自身、訳が分からない」  「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました」。
 2023年2月下旬、東京都内のスタジオで上映された、「君たちはどう生きるか」の初号試写。米津玄師の歌うピアノバラードが流れ、エンドロールが終わった瞬間、灯りが点き、宮崎駿監督のコメントが読み上げられた。
 客席から軽い笑い声が漏れた。私もその一人だった。あまりの展開の速さと、盛り込むだけ盛り込まれた情報を消化しきれず、茫然と座り込んでいたが、その言葉で我に返った。
 これは「宮崎アニメ」の集大成なのか、吉野源三郎の著書『君たちはどう生きるか』の再解釈なのか。とにかく、1回見ただけではとても全容を把握できなかった。
「自分のことをやるしかない」  今回の作品は、公開前のプロモーションも、メディア関係者向けの試写も一切ないまま公開日を迎えた。異例の態勢の中、内容は無論、見たことすら口外無用のキャスト・スタッフ向け試写に、なぜ私と両親が呼ばれたのかといえば、父が『君たちはどう生きるか』の著者・吉野源三郎の長男で、私が孫にあたるからだ。
 その5年ほど前の2017年11月、父と私は東京・小金井のスタジオジブリに招かれ、宮崎監督と対面していた。さらにさかのぼること半月ほど前、とあるイベントで宮崎監督が突然、次回作のタイトルが「君たちはどう生きるか」だと明らかにし、ニュースなどで話題になっていた。親族としては寝耳に水だったのでかなり驚いたのだが、宮崎監督は「うっかり喋ってしまいました」と詫びた上で、作品について語り始めた。
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2017年11月、次回新作について父に話す宮崎駿監督。手元に、古びた吉野源三郎作『君たちはどう生きるか』が置かれていた=吉野太一郎撮影  小学生のとき、教科書に載っていた『君たちはどう生きるか』の冒頭部分に強い印象を受けたという宮崎監督は、年季の入った同書をスタジオに持参していた。若い制作スタッフにも読むよう勧めたところ「この本はまだ生きているね」と好評だったといい、作品のタイトルを決める段になって、一人が「『君たちはどう生きるか』がいい」と提案したのだという。制作は当時まだ始まったばかりだったが、映画の序盤とラストシーンにこの本が登場することも、宮崎監督は既に決めていた。
 宮崎監督によれば、引退宣言を撤回して臨んだ今回の作品は「ずっと自分が避けてきたこと、自分のことをやるしかない」という思いだったそうだ。「陽気で明るくて前向きな少年像(の作品)は何本か作りましたけど、本当は違うんじゃないか。自分自身が実にうじうじとしていた人間だったから、少年っていうのは、もっと生臭い、いろんなものが渦巻いているのではないかという思いがずっとあった」
 「僕らは葛藤の中で生きていくんだってこと、それをおおっぴらにしちゃおう。走るのも遅いし、人に言えない恥ずかしいことも内面にいっぱい抱えている、そういう主人公を作ってみようと思ったんです。身体を発揮して力いっぱい乗り越えていったとき、ようやくそういう問題を受け入れる自分ができあがるんじゃないか」
 時は太平洋戦争中の1944年、東京を襲った空襲で入院中の母を亡くし、父が経営する戦闘機工場とともに、一家は郊外へ疎開する。出迎えたのは父の再婚相手となった母の妹。お腹に新たな命が宿っている新しい母を、眞人は受け入れられず、転校先でも孤立する。そんなある日、疎開先の屋敷で眞人は偶然、1冊の本を見つける。
 屋敷の庭の森には、廃屋となった洋館が建っている。眞人の母の「大おじ」にあたる伝説の人物が建てたという。やがて眞人の前に「母君があなたの助けを待っている。死んでなんかいませんよ」と人間の言葉を喋る青サギが現れ、導かれるように、眞人は洋館の中へと進んでいく――。
 ここから先は「宮崎アニメの集大成」のような不思議ワールドの冒険が描かれるのだが、少年の成長というテーマが共通するからか、宮崎監督が吉野作『君たちはどう生きるか』を再解釈したのではないかと思わせる場面も登場する。
 『君たちは~』の主人公「コペル君」こと本田潤一少年は父親を亡くしており、親代わりでもある「叔父さん」との会話や交換ノートを通じて成長していく。映画の中で交わされる眞人と大おじの対話は、コペル君と叔父さんの対話を思い起こさせる。大おじが眞人に伝える「お前の手で争いのない世を作れ」という言葉は、戦中生まれの宮崎監督が次世代に託すストレートなメッセージだろう。
 そういえば中盤に登場する「ワラワラ」というキャラクターは、宮崎監督が小学校時代に読んだ『君たちは~』の冒頭部分に登場する、銀座のデパートの屋上からコペル君が眺めた群衆にも見える。ではあの場面は、この場面は……次々と出現する謎めいた仕掛けに、まったく分析が追いつかないまま、2時間4分はあっという間に過ぎる。
祖父・吉野源三郎と私  試写からの帰り道、ふと思った。眞人少年が、遥か世代の離れた大おじと対話したように、私も今、祖父と直接対話できたら、どんな言葉を交わすだろうか。
1978年5月、祖父母宅で私の誕生祝いをした時の写真らしい。右から当時5歳の私、弟、祖父・吉野源三郎、祖母  私が小学校に入る前、祖父は2軒隣に住んでいて、訪ねて行くと絵本を読んでくれたり、似顔絵を描いてくれたりと、孫の私をかわいがってくれた。既に80近い高齢で、およそ3回に1回は床に伏せっていて「今日は具合が悪いからごめんね」と追い返されたが、やがて入退院を繰り返すようになり、近づくこともできなくなった。肺や喉の疾患が悪化し、最期は話すこともできなくなった祖父は、私が小学校2年のとき、82歳で死去した。
 祖父は戦前、陸軍を除隊後に治安維持法違反に問われて投獄され、軍法会議にかけられたが九死に一生を得た。釈放後に作家・山本有三の少年少女向け書籍編集を手伝う中で執筆した1冊が『君たちはどう生きるか』だった。戦後は岩波書店の雑誌「世界」の初代編集長などを務め、父には「反骨の背筋は伸びているか」「謙虚に堂々と」など、言論人の心構えを折に触れて説いていたというが、もちろん私は祖父から壮絶な半生を聞いたり、薫陶を受けたりしたことはない。
 祖父の死後も『君たちは~』は岩波文庫に収録され、多くの人に読み継がれてきた。誇らしくもありつつ「偉大なお爺さまをお持ちで」などと言われるのがやや重荷でもあり、積極的には明かしてこなかったが、新聞記者やウェブ編集者になってから時折、祖父の残した他の著作を読み返すようになった。『職業としての編集者』(岩波新書)に収録された、戦前戦後の混乱を経て「世界」を創刊した回想録などは、親族が登場することもあって他人事とは読めず、時代が変わっても守るべき価値や教訓があることを教えてくれる。著作を読むという限定的な形ながら、これも祖父と交わす一種の対話なのかもしれない。
包装紙の裏に祖父が描いた父と私(中央)、弟。鉛筆でサラサラと似顔絵を描くのが上手だった。  『君たちは~』は2017年に漫画化され、21世紀らしい出で立ちで再び現れた。そして約6年の制作期間を経て、別作品とはいえ、宮崎駿監督の同名の映画が公開された。この間の出来事は「やさしいおじいちゃん」しか覚えていない孫に、祖父が思いがけない贈り物を届けてくれたようでもある。どこかでずっと、孫の私を見守ってくれているのではないか。そして何かを問い続けているのではないか。眞人を見守る「大おじ」のように。将来の息子に1冊の本を託した眞人の母のように。
 その問いかけにどう答えるか。つまり私は、どう生きるか。とりあえず、一度見ただけでは回収できなかった伏線を探しに、もう一度、劇場に足を運ぶことにしよう。祖父との新たな「対話」の���口が見つかるかもしれない。
吉野太一郎(よしのたいちろう) 「好書好日」副編集長。大阪、東京の社会部、ネットメディア「ハフポスト日本版」などを経て2020年2月から「好書好日」編集部員。2022年3月から9月まで休職し、韓国・慶南大学極東問題研究所フェローとして北朝鮮問題・脱北者をテーマに研究。
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tokyomariegold · 1 year
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2022/12/10〜
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12月10日 13時に有楽町で待ち合わせ。 昨日は1時まで夜ご飯を食べていて、寝て、8時に起きた(ちなみに豚肉をちゃんとレンジで調理できた!すごい!)。 クリーニングを出して、待ち合わせより早めに東京駅へ向かう。 12月の東京だった。 少し歩くとクリスマスツリーがあって、みんなどことなくおめかしをして、手には��きな紙袋を下げていたり、キャリーケースを引いていたり。年末ジャンボ宝くじに行列ができていて、また今年も「宝くじ当たらないかな〜」と、その行列を眺めるだけ。
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これから会う友人にジャンポールエヴァンでクリスマスプレゼントを買った。 いつかマカロンを食べてみたい、と思いつつ、冷蔵物なので諦めている。 有楽町のマルイの前で、右翼っぽい方が演説していて、でもよく聞くと自分の訴えというより日本の歴史をつらつらと語っていた。 その前で友人と会って、国際フォーラムの干支ツリーを見て、大島さんの展示を観た。“多摩多摩”というタイトルで、多摩というワードにどこか親近感を抱いていたけれど、多摩って広い。 でも郊外のいわゆる“どこにでもある風景”は、やっぱりどこにでも、で、多摩から引っ越した今住んでいる町にもよく似ていた。 友人が住んでいる町にも似ているらしい。 大島さんの日記に登場する同居人とは、この写真を撮った方なのかしら?と思った。インターネットで見ていた大島さんのイラストが壁に貼ってあって、愛おしくてうっかり剥がして持ち帰っちゃいそうだった。
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ギャラリーまでの道で外国人の女性の方に「very nice!」とコートを褒めてもらった。 ウエストでお茶をしようと歩いている途中の絵本屋さんの前に、クリスマスのオーナメントやリースが売られていて足を止める。 鳥がマフラーを耳当てをしている可愛いオーナメントを買ってしまった…! 友人は玄関用にリースを買っていた。 ウエストは列がターンする程並んでいたので、その奥のコーヒー屋さんに入った。とっても昔、1wall展の公開審査会までの時間つぶしに入った以来で、その時も友人と一緒だった。 元気な人と元気じゃない人がいる話や、日記を書いたり自分の日記を読みたくなくて代わりに絵を描いたり、クリスマスの予定を話したり、生活が忙しくて、別にそうしなくと良いこと、に、忙しくさせられている話などをした。 友人は、もっとマメになれば良いのかな、と言っていた。 次はクッキーを焼いたり、銀座スカイラウンジでお茶をしたりしようね、と言って、良いお年を、をした。
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12月11日 昨日あった友人が“花束みたいな恋をした”を観た、と言っていたので、思い出したようにamazonで鑑賞した。 前評判から、何となく怖くて観られていなかったけれど、何も怖がらなくて良かった!という結果でした! とてもわかるストーリーで、私にはわからない世界のお話、という感じ。 昔好きだった、大切だったものに、社会や生活に挟まれて熱量を入れられなくなる話だと思っていて、その“好きだったもの”として描かれているカルチャーにどれもピンとかなかった。 それでも、自分にとっての大切なものに置き換えてみても、当時の好きが、今おろそかになっていることはないかもしれない、と映画を観て元気になってしまった。 自分のことがよくわからなかった学生時代、少しの好きをきっかけに、関わる好きな人たちを通して広がる自分の世界が楽しくて、数珠繋ぎしていくように好きがつながる感覚が幸せだった。 それが写真だったし、東京だったし、今も生活をしながら(生活は今はそんなに嫌ではなくなっている)その好きをもっと発展させたい!というところが一番の悩みどころ。 この映画のレビューで、たくさんのコンテンツが並ぶがどれもそれらが選ばれた背景がない、というのを読んだことがある。私が、その人が何かを好きになる過程や理由が好きなので、だから何かしらないたくさんの記号が出てくる恋愛映画ね〜、とだけ思ってしまったのかもしれない。 やっぱり“おとぎ話みたい”のかほちゃんに感情移入をしてしまう。 まあまあ君って若いんだね、まだ、と言われて、田舎で生活する大人を出戻り文化人!と罵って、屋上で一人で叫ぶシーンに泣いてしまう。(最果タヒの一葉ちゃんがパフェを潰すシーンも同じ。) 映画を観て、大学の先輩たちを思い出して、夢にも出てきて、何か失礼なことをした気持ち。もしかして万が一のこと、この映画を観て私のことを少しでも思い出す人がいなければいいな、と思う。誰かの花束なんかになりたくない。 大島渉の展示のブックレットを読む。 やっぱり大島さんの文章もとても好き。作品とその人の書く文章が好きな作家さんが多くて、ソフィカルの研究とかしてみたいかも。
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12月12日 職場が寒くてしもやけが痛くて冷えて吐きそう。 お昼休みは“多摩多摩”のトークイベントの配信を聴きながら歩いた。 途中で“飲み込みについての実験”の会場案内を見かける。水やヨーグルトを飲み込んで、ラジオ体操をした人の様子を記録するらしい。 トークを聴いて展示会場で「大島さんの日記に登場する方は、この写真を撮った方かしら」と思った自分をひどく、とても、気持ち悪いと思った。 それと会場で友人が「TOEICの勉強は3点ですかね」と言っていた意味を今になって理解した。(生活の中でできたこと・できなかったことに点数をつけている大島さんのキャプションを読んで、その前に何も考えたくなくてTOEICの勉強ばかりしてしまう私の話をしてくれていた!)
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12月13日 職場が寒すぎて泣いていて、何でこんなにも仕事内容でなく外的要因で辛いの?と思って、いろんなところに“節電”のお知らせが掲示されていたり“節電見回り中”のキャンペーンたすきが用意されているのを発見して、さらに泣いてしまう。 ギャラリーを探しているのだけれど、場所を選ばなければどこでも展示ができてしまう。「恥ずかしそうに写真を展示しているんでしょ(どうせ)」と、初めて写真展をする話を母にした時(来てほしいとは言ってない)に言われたことを思い出す。 スーパーの出口にバター餅とごまゆべしとくるみゆべしがカゴで売られていて再会。
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12月14日 不意に知った人の誕生日にパパブブレのお菓子をあげたら、2月に焼き鳥を焼くので来てください、と誘ってくれた。IHしかない新居に、やっとガスボンベのカセットコンロを買ったので焼き鳥をするのだそう。 工作みたいで楽しそう。 SNSの好きな女の子が、自撮りをまとめた動画をストーリーに投稿していた。 とても良かった。 防衛本能でamazonで防寒グッズばかりを検索してしまう。 心が死んじゃう節電ってなに。 12月15日 今日も職場の寒さが異常でお腹が痛かったし、吐き気と震えが止まらなくなって辛い。でも帰り道で写真を撮ったり、一期下の方とお話しながら帰ってきて少し回復した。 このままずっと元気ないままなのかも、と思うと、来月で終えることも悪くなくて、今日は上司から積み立てNISA(?)や出産支援金(?)の制度の話を聞いて、そうゆう情報をちゃんと収集して損するべきではない!と言われてショックだった。 上司の奥さんは産休期間に金髪にするらしい!いいな〜。
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12月16日 このところ生肉や生魚をレンジで調理している。 「○○(食材の名前) レンジ」で検索結果に出てきたレシピより2分多めにレンジで加熱している。よくわからないけど実験みたいで楽しい。 生肉や生魚にお酒をかける工程が、何か上等っぽくて楽しい。 今日は鶏肉に挑戦しようとしたけれど、寒さと疲れで身体がボロボロで泣いていて、何も考えられなかったので、値引きシール出来合いのものの日、にしてしまった。 今日も“多摩多摩”のトークを聴いた。 多摩川を眺めたくなった。 かつてインターネットで、大島さんのイラストが、のらねこちゃんが、とっても人気で流行っていたよね、みたいな言われ方をしていて、私はずっと波風なく登場した頃から穏やかにインターネットにいるものだと思っていいたのでショックだった。 そういえば一緒に展示に行った友人も「大島さん、懐かしいって思っちゃいました。」と言っていた。
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gyohkou · 11 months
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19/05/23
起床のち非常に一日を始めたくない気持ちになり自重を支えるのも精一杯だったため、人生が停滞している、と友人に吐露してみたところ、踊り、なおかつ人生が停滞するということが世の中にはあるのか、遠い海の向こうで踊っている人はきっと人生が停滞することなんてないのだろう、という誤った認識を持ったまま生きていくところだった、とのことだった。そんな吐露が吐露を呼び、彼もなんかすごい世界で頑張っていて成果もかなり出ているということであるのに、それでも人生が停滞していると感じるらしく、停滞はどんな人の元へも訪れるようだった。世の中は知らないことで溢れている。
踊り、なおかつ人生を停滞させている自分に驚いてしまったので、会社に向かう電車内で、改めてわたしのやりたいことを書き出してみましょうの緊急ミーティングを開催した。しばし議事録にお付き合いください。
ワイナリーを巡る(ワイナリーを巡る旅) 必ずしも旅である必要はないが、旅と結びつけることにより旅に目的を持たせることが容易になり、かつ暇な週末などにワイナリーへ行かなければならないのではないかという焦燥感に駆られることもなく(なぜなら旅で行けばいいから)、また逆に旅という形を選択しやすくなり、結果旅の回数が増え、イギリス暮らしの思い出が増えて後々いい感じにもなる。
踊る 踊っている時はかなり絶対的に楽しい。これは私の人生における強みだ。たのしみがあるということは生きることを少し楽にする。土曜日のロッキンがものすごく楽しくて、ロックダンスも好きだし皆が作るグルーヴも好きだし、1時間半という時間配分も土曜の午後という時間帯も、全てがいい。今はロッキンクラスの良さを語る時ではないので軌道を修正しよう。踊りが好きな理由として、身体感覚を伴うところは大きなポイントだと思っている。身体感覚が優位になると、思考や感情に邪魔されないということが起こる。身体感覚が優位になると、なんかものすごい楽しい時間帯があったという事実が獲得され、余韻がおまけについてくる。これは別の物事にも応用できるポイントでもある。身体感覚が優位になりやすいことを判断基準に物事を選択すれば良いのだ。あとは音が鳴っている場所であることも好きなポイントだ。音。次は楽器だな。踊りに関する目標は、踊る頻度を増やし、踊れるジャンルを増やし、人と踊ること。
英語を学ぶ 第二言語は人生スパンのプロジェクトなので、こつこつ飽きないように続けるしかない。英語の完成を待っていたらどこへも行けない。以上。
音楽をやる いいことだと思う。これも、お金払って1時間存分にやらせてもらえるような場所があるなら通えばいいと思う。努力して継続をがんばるのではなく継続ができるような環境を整えることである。
写真を撮る いいね。持ち歩きが楽、小さい、丈夫、かつ写り方が大好きな相棒を手に入れるのがよいだろう。日々の記録。
好きな服を着て好きな髪型をする いいね。難しいことじゃないよ。
お気づきだろうか、仕事に対して全く向き合っていないことに!気泡を割っていないことは、具体的に言えばやりたい仕事に取り掛かっていないということなのだ。やりたい仕事って何?と自分に問いかける度に、わたしはただ決められない。好きを大事にする覚悟も嫌いを貫き通す覚悟もなく、決められないから、移動しているようでしていないのだ。仕事ってやっぱり人生だ。どんなに目を背けようとしても、仕事で満足したい気持ちが消えん。踊っても停滞しててかっこわるいねー。
踊っても停滞しているため、ベッドに潜り込んで深夜食堂を一気見する夜を過ごした。元気がない時はおいしい番組がけっこういいかもしれない。本当に元気がなかったら眠るのがいいと思うけど、本当に元気がなくなりそうだったけど、深夜食堂を観ていたら食欲が湧いてきて8話目くらいで耐えられなくなって、お弁当用でタッパーに作り置きしていたパスタを解凍して食べてしまった。
次の日は木曜日だったため、木曜日は会社近くのデリ屋(デリ屋)がビーフラザニア(チップス付き)を販売しているため、それを買い求めた。外へ出ると、遠くでいい音楽が鳴っていたため、ラザニアを携えて音の鳴る方へ歩いてゆくと、DJが爆音で音楽をかけていたため、少しうるさかったため、DJセットの後方ベンチに腰掛けてラザニアDJ。ラザニアは木曜のたのしみとしているのだが、週1の頻度はちょっとくどすぎる。ラザニアはただでさえくどいのだから月1程度でよいだろう。DJにもらった元気も夜には底をつき、買い物に行く力が出なかったため、お弁当用でタッパーに作り置きしていたパスタを解凍して食べてしまった。
ついに金曜日である。いつもは始業前に行列ができているテント小屋みたいなコーヒー屋も暇そうである。仕事おわんねーフライデーとなり、なんと12時間も働いてしまいました。仕事がよ。家に帰るとお味噌汁が飲みたい口になったため、同僚に貰い、飲むタイミングを図っていた「アマノフーズ いつものお味噌汁 ほうれん草」を飲むためにお湯を沸かし、お湯を160ml注いでお味噌汁を飲んだ。アマノフーズはフリーズドライの技術がとってもすごい会社である。お味噌汁のフリーズドライなら容易く想像できようが、なんとカツ丼、親子丼、果てはアイスクリームまでフリーズドライにしちゃったのである。海外暮らしにおすすめ、アマノフーズのフリーズドライ。取り扱いは通販のみとなっております。ちなみにまじでうまい。ほうれん草が生のほうれん草。
今週もまた週末がやってきました。5月は3連休が3回あって、ゴールデンウィークがどーんとあるより個人的には好みなのだけど、明日からのは普通の土日。
イギリスは普通にまだ寒いけど、梅雨がないのはいい。夏来るのかな。
追記
目の付け所が暗すぎる。もっと自分を対等に扱って、良いところも書き出してみたらどうか。ダンスをやりたくてついに再開したのは大きな進歩ではなかろうか。更にもう4ヶ月も通い続けており、継続という目標も今の所オッケー。他に褒めるとこねえな...。客観的に見たらえらいことでも、自分の欲望に忠実でなければ自分を褒めることはできない!手放すな、欲望は君の命だ、です。
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helldogs-movie · 2 years
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祝公開!岡田准一「誇りに思う」と感無量!?公開記念舞台挨拶実施!!
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この度、本作の公開を祝して、岡田准一、坂口健太郎、松岡茉優、MIYAVI、原田眞人監督が公開記念舞台挨拶を実施いたしました。日本映画界に革命を起こし、のし上がるべくプロモーションに全身全霊を尽くしてきた彼らが、いよいよ映画封切りを迎えたアツい想いを明かしました!!
満員御礼の会場にキャスト&監督が登場すると、場内には盛大な拍手が。笑顔でその拍手に応える岡田は「主演映画の公開初日は嬉しい気持ちと緊張と両方あるんですが、その時間を昨日、坂口さんと一緒に食事をしながら過ごしました。0か100か、好きかどうか、という作品になっていると思いますが、好きだと思ってくださった方はアツく好きだと言ってくれている。そういう作品になった事を誇りに思います」とついに映画公開を迎えた喜びを明かし、感無量な様子。坂口さんは「撮影当時は、濃くて濃密な空気が流れる時間を過ごしました。この匂い、色にいい意味で毒されて欲しいです」と自身のイメージを覆す新境地を切り拓いた役柄に挑戦した作品への想いを明かし、松岡は「本当に目が離せない映画なので、みなさんお疲れでは?」と上映後の観客に向かって冗談を飛ばしながら、「こうして作品が皆さんに届いて嬉しいです」と笑顔を見せた。MIYAVIは「俗に言うヤクザ映画とは違う、多国籍でノンストップな作品。たくさん観に来て欲しいです」と作品をアピールしつつ、原田監督は「20年ぶりにこの劇場にきました。すごくきれいになっていて、この景色楽しませてもらっています」とようやく映画の公開を迎えて感慨深げな様子をみせていた。
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映画公開の喜びを語りあう登壇者らの前に突然、全員の㊙エピソードを集めたという“秘密ファイル”が登場!岡田演じる兼高が、劇中、MIYAVI演じる十朱の持つ秘密ファイルを奪取することが最大の任務だったということで、これまで制作、宣伝期間中で各所からタレコミのあった“秘密”が記されている。スタッフが大事そうに抱えるファイルの登場に、岡田も「そんなに!?」と怯む一幕も。
早速、司会から岡田、松岡に対して「兼高が朝食を作っているシーンで恵美裏が後ろから飛んで抱きつきましたが、これはアドリブ!?」と秘密が読み上げられると、岡田は「ドキドキしましたよ!普段おじさんとの共演ばかりだから…嬉しいような緊張するような」と当時を振り返り、松岡は「確か、監督と少しお話しませんでしたっけ?火を使ってるシーンだから危なくない?と聞いたような」と質問が。原田監督は「そうだっけ?」と話しながらも(朝食は)インドオムレツね!」と意外は朝食メニューの裏話が飛び出し「いい匂いでした!」と松岡がすかさず一言。場内には笑いがおきる中「でも、(岡田に)飛びついた感じがもう人間じゃない安心感で…まるで大木のような。“キュン”じゃなくて“おぉ!!”となりました」と岡田の驚異の猛者っぷりを暴露。「私が兼高を台所で押し倒すシーンがあるんだけど、あれも実は岡田さんが片足で持ち上げてくれてて…」と強靭な体を誇る岡田とのエピソードが続々と披露され、原田監督は「岡田流のラブシーンだね」とコメントすると、岡田も「サポートしないと」とアクション振り付けも担う主演としての責任感をにじませていた。
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坂口に対しては、「大貧民を行うシーンで、本当に”革命”のすごい手がでていた!?」と言ったタレコミ情報が。それに対し坂口は「これ、実は結構すごい事やっていて。リハで何度かゲームしたのを、撮影部さんが全部記録していて、それを再現しながら本番を撮ったんです。革命の手はリハの2、3回目に本当に出たんですよ!」と撮影裏話を暴露。リハを経て、実は緻密な計算の元撮影されたシーンである事が明かされたほか、原田監督からは「撮影直前に、一緒にゲームする人たちをどう殺すか、室岡として考えながらやってみてと言われていて…時折鋭い目つきが出てたりします」と室岡ならではのエピソードを語ると、岡田は「監督が坂口くんの目つきをすごく気に入ってて。撮影中、みて!って僕に見せてくることありましたよね(笑)」と明かし、意外な原田監督のお茶目な様子も明らかになっていた。
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松岡へは、「恵美裏のグリーンヘアは自身が発案!?」と情報が。松岡は「監督に提案したらあっさりOKいただけました」と役作りのエピソードを明かしつつ、さらに「ラストのラストで私が来ている衣装、首の詰まった黒いドレスは、実は室岡のお気に入りという裏設定もありました。」と細かく作り込まれたキャラクターたちの裏設定を披露し、MIYAVIはというと「十朱がずっとつけていたゴム手袋に苦戦していた!?」という秘密が。MIYAVIは「蒸れるしちょっと臭うんですよ。その大変さに気づいてほしくて、岡田さんとかみんなに言ってました」と関東最大のヤクザ組織〈東鞘会〉のトップに君臨する十朱の地味〜な苦労話で登壇者らと笑顔で撮影を振り返る様子が。原田監督へももちろん情報が上がっており「実は登場人物全員に役名をつけていた!?」と聞かれると、「名前だけじゃなくてニックネームや出身地、性癖なんかも細かくつけていた」と驚きの秘話を告白した。
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最後に、原田監督は「映画への熱気がすごくて嬉しいです。ヘルドッグス沼に僕もハマっています。一緒にハマりましょう!」と明かし、岡田も「こうしてここに立てていることを幸せに感じています。監督も“沼”とおっしゃいましたが、本当にハマるとクセになる映画です。咀嚼すればするほど、いい出汁が出て染み込んでくる。0か100か、あなたはどっちですか?試しに観に来てみてください」と濃厚すぎるキャラと怒涛の展開が押し寄せる本作をアピールし、岡田の「この秋は、ヘルドッグス!」の掛け声とともに舞った華やかな金銀テープが降り注ぐ中、舞台挨拶は幕を閉じた。
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ophelia333k · 1 year
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2023年1月20日
 本を読んでいた。具体的な日記が書きたい、と思うことはあるけれど、具体的な日記を書くことができない(どうして? 何も覚えていないから)。というのは誇張かもしれないけれど、実際、具体的なことはほとんど何も覚えていない(意識的に、その場で記録をしなければ)。
 今日は、というか、昨日の午後8時くらいに目が覚めて、それから21時間近く経った今まで起きて作業をしていた。普通なら、「○○時になったからそろそろ寝た方がいいのかな」みたいな感覚があると思うのだけど、最近は睡眠のリズムが不規則すぎて、そもそも何時に眠ることが理想的なのかがよく分からないので、「起きた時間から○○時間経ったからそろそろ眠った方がいいのかな」と、わざわざ睡眠時間を計算しないといけなくなってしまった。朝、まるで早起きした人みたいな顔をして7時くらいの混雑した地下鉄に乗って図書館へと向かう。
***
 岩倉文也の『透明だった最後の日々へ』を読んでいた。岩倉文也という作家は自分にとって描いているものがいくらか「近」すぎる気がするから、好きと公言したこともないし、好きな作家だと自覚したこともない(つまり、好きになる作家との間にはある種の特殊な距離感がある)のだけど、結局は発売日に買ってしまった。ただ、どちらかと言えば、「詩人が書く小説」に対して興味があるのかもしれない。
 京都BAL地下1階、地下2階の丸善本店。香水とか、何らかのブランドらしい服なんかが売っている、未だにどういう顔をして歩けばいいのかよく分からない京都BALの1階を抜けて降りた先にある丸善京都本店。
 何か音楽を聴きながら読みたいな、と思って、選んだのはworld's end girlfriendの「Girl」と「MEGURI」だった。「Girl」という曲は、『透明だった最後の日々へ』の表紙を描いている漫画家である浅野いにおの『うみべの女の子』の実写映画の劇中で使われていた音楽だから、少し近すぎるのかもしれないけれど、それしかないと思った。あとは、serial experiment lainの主題歌である「duvet」。
〈けれどこのとき、ぼくは気づいた。ミズハは、他人の手によって自らが描き出されることを決して拒みはしないのだと(p46)〉
***
 ふと、情景描写というものについて考えないといけないと思った。たとえばある風景があって、その風景の写真を撮ったとすれば、(構図の違いとか色々と差異はあるだろうけど)大体は同じ風景になる。でも、文章において描写される情景というのは、書き手によって全く異なることすらありえる。そして、そのような個々の情景描写は何を指し示すのだろう。
 単純に言えば、情景を書くということは選択するということで、そこにあるものから何を描いて、何を描かないか(時間的に、空間的に)。また、それを描くにしても視覚的に書くのか、聴覚的な音として書くのか、あるいは匂いか味覚か触覚か。加えて、それをどのようにして表現するのか。何に喩えるのか、喩えないのか。どのようにして並べるのか。最後に、それらから何を思い出し、何を考えるのか。どのように。どのように。どのようにして世界を見ているのか、眼差しているのか、あるいはどのようにして世界を見ていないのか。
 そもそも、自分はそれほど情景描写を読むことが得意ではないし、冗長な情景描写はどうかなのかと思うこともあるけれど、小説を駆動させているのはほぼ間違いなく情景描写だとも思う。自分にとっての一つの問いとして、情景描写はなぜ(そしてどのようにして?)必要なのか、という問題がある。情景描写は登場人物の心情を表すとか言われることもあるけれど、村上龍的な、ただ眼前に映るものを記録する眼球としてのスタイルもありうる(限りなく透明なブルー、Almost transparent blue)。
 あるいは抽象的な次元に対する身体感覚。「私」の内側と、外側。情景描写に対置されるものは心理描写で、その意味では、小説には情景描写か心理描写かしかない(会話文も前者として)。でも、それらはときに混ざり合っていて、曖昧になる。小説には空間、ある種の具体的な「場」があるということについて。それは制約でもあるけれど、そのような現実化の中でのみ成立するなにか、小説的な時間がある。
***
そう僕は天使なんかじゃない 君の名前は神様なんかじゃない 
 (銀杏BOYZ「人間」)
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seishun18x2movie · 3 days
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公開直前!先行上映会 in 大阪 舞台挨拶レポート
4月25日(木)に『青春18×2 君へと続く道』の公開直前 先行上映会が大阪で行われ、舞台挨拶に、清原果耶さんと藤井道人監督が登場しました!
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3月14日に世界最速で公開した台湾にて、公開1ヵ月で既に観客動員30万人、興行収入7,000万NTDを突破し、今年台湾で公開された台湾映画(合作含む)ではナンバー1大ヒットを記録、「今年一番泣ける」と話題を呼びリピーターも続出している本作。 3月下旬に開催された香港国際映画祭のインターナショナルプレミアでは、1300席の会場が即完で満席。香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ヴェトナムでも公開を迎え、特にヴェトナムでは、日本映画実写第1位の記録で、今後も韓国、カンボジアなど10以上のアジア各国・各地、さらには中国大陸でも劇場公開が決まっており大注目を集めています。 TOHOシネマズなんばでの上映終了後、清原さんと藤井監督が観客の皆さんの前に登場。涙を拭っている皆さんに向けて、清原さんが「いかがでしたか?」と問いかけると、盛大な拍手が沸き起こりました。続けて「出身が大阪なので、今日大阪のみなさんに作品をお届けできたことが個人的にすごく嬉しい。」と話し、監督は「清原さんとは15歳から一緒に映画を作らせてもらって今回、一番と言っても良いくらいの清原さんが撮れたと思っていて、そんな清原さんと一緒に大阪に来られて光栄です。」と挨拶をしました。 出身地でもある大阪なんばでの舞台挨拶について清原さんは「“なんば”という響きを聞くだけで大阪に帰って来たんだなぁ。控室にもたこ焼きを用意してもらっていて、帰って来たなぁと思いながら、美味しくいただきました。大阪は落ち着く半分、緊張半分、ちゃんとしなければという気持ちがあり、でもやっぱり嬉しい!」と語り、続いて監督も大阪について「僕は、去年映画のキャンペーンで道頓堀の船に乗りました。」と思い返しました。 本作の共演者、特に清原さんと同じ関西出身の道枝駿佑さんの印象を聞かれると監督は「テレビで見ていた印象と変わらない、純度100の青年。幸次の役よりは3度くらい熱は低く…もう少し大人しいんですが、(幸次の役は)グッと上げて頑張ってくれました。」とコメント。過去にドラマでも共演していた清原さんは「撮影では全く会わなくて、宣伝活動で久しぶりに会ったら身長が伸びていて、月日が経ったんだなぁ」と語りました。 最初に本編を鑑賞した際に涙が止まらなかったという清原さんは、その時の気持ちを「見る前はどういう感じで完成したのかワクワクだったけど、私が出てないシーンをちゃんと見たら、そこでアミのまわりのひとたちの想いに初めて直面し、アミとして悲しかったし切なかったし、すごく大事にしてもらっていたんだなぁと泣いてしまいました。」と振り返りました。
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清原さんが演じるアミが知ることのない、アミを想いながらのジミーの旅について聞かれ「言葉にできない感情ばかりだったかなと思うけど、アミとジミーが出会って過ごしてきた日々がまぎれもなく彼らの青春であり初恋だったんだなぁ。ということを私は知れたことが嬉しかったです。」とアミの気持ちを代弁。
清原さんと監督は今作で3回目のタッグとなり、清原さんが演じたアミにてついて監督は「彼女が少女から大人になっていく過程を見させてもらっていて親戚のおじさんみたいな気持ちでいた。今回アミを演じて僕が想像したことを超えてきてくれる、そこには映画人としての信頼が常にあって、60年後までご一緒する仲かも!?という思いで向き合わせてもらっています。」と強い思いを伝え、会場からはその未来への期待に拍手が起こりました。それに対して清原さんは「何から何まで気になることが合ったら監督にすぐ確認する。」と信頼関係の強さを伝え、監督は「清原さんとは戦友とは言え、今回はかなり過酷な状況での撮影で、それでもあれだけ素晴らしいアミを演じてくれて本当に感謝しています!」と改めて清原さんを賞賛。清原さんも「監督と一緒に丁寧にこの作品に取り組めて毎回感謝しています。」と気持ちを伝えました。 本作は、日本と台湾で撮影され、アジア圏で今最も注目を集める台湾のスター俳優シュー・グァンハンさんとの共演について清原さんは「素敵な方で周りの人を巻き込んですべてやわらかい空間にしていく力があり、グァンハンさんが演じるジミーにアミも助けられた。」と魅力を伝えました。コミュニケーションについては「通訳を交えて会話したり、お互い日本語と中国語の単語を教え合ったり・・」とまさにアミとジミーのようだったことを明かしました。 清原さんは「特に台南の街並みが好きでアミと同じ気持ちで旅することができ、アミに感情移入が出来た」と台湾の撮影を、監督は台湾での撮影の言葉の壁について「日常的に言葉を頼り過ぎている。言葉が通じ合わないから何が本当にやりたいことなのか、みんなが目を見て、我々にとって青春、初心に戻れた」と振り返りました。 台湾でのオフの過ごし方について清原さんは「散歩したり、ご飯を食べたりスタッフさんと夜市に行ったり」と楽しい時間を過ごしていたが、監督は「僕は別の作品で参加ができず、みんなで楽しんでいる写真が送られてきた」と残念だった様子。清原さんは「台南のお肉をさばいてスープとして出してくれる牛肉のスープが美味しかった!」と台湾のご飯も絶賛しました。
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本作を経て、監督は映画を作ることにおいて「映画は正解がない、心に残る人もいて、明日には忘れる人もいてそれも全部正解だと思う。自分の人生にこの1本として映画を作り続けたい」と語り、清原さんは「言葉、気持ち感情をより大事にすることを思って、大人になっていくうえで我慢したり、忘れなければいけなかったり、どうしてもぶつかることもある中で、それでも自分の軸として大事に持っておかないといけないものを持ち続ける勇気は大事にしたい、アミを演じたからそう思える、役や作品との一期一会に感謝したい」とそれぞれ考え方が変わった経験を伝えました。 最後に、満席の観客に向けて藤井監督は「青春という言葉が一生続けばいいなぁとこの映画を作って感じました。この映画が皆さんの日常を豊かにする一つになれば嬉しいです。」とメッセージを送り、清原さんは「失いたくないものを見つけて宝物に出来るような映画になりました。台湾、日本のスタッフキャストのみなさんと一丸となって魂をかけて作った作品です。たくさんの方々に届けばいいな、今日来てくれた皆さんにだけでも温めてもらえたら・・・」と声を詰まらせ、「大切な作品になったのでみなさんにとっても大切なものになるように思っています。」と、ひとことひとこと噛みしめるように言葉を残し、舞台挨拶は終了しました。
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yoshiyoshigoodnight · 4 months
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映画を100本観た
 LINEを溜めないだの1年目から有給休暇を全日消化するだの、妙に現実的かつ妙に無謀な目標ばかりを立てて無邪気にスタートした2023年。LINEの通知は2月までは一桁をキープしていたものの、節操なく撮りまくった卒業写真の処理をキッカケに、現在に至るまでLINEは溜まりに溜まっている。有給休暇といえば20日のうち4.5日という最悪の取得状況で、10月頃に「休め」と私を叱った上司をいまや「頼むから休んでください」と泣かせている。
 今年達成できた目標といえば「死なない」ことと「仕事を辞めない」ことくらいだった私だが、一つだけ数値的功績を残せたものがある。
 【目標:映画を100本観る】
 今年観た映画はなんと112本。「健康で文化的な暮らし」に憧れて立てた軽薄な目標だったものの、達成した今となればかなり有益な目標だったと感じる。自分が何に対して魅力を感じ、心動かされるのか、はたまた何に対して嫌悪感を抱くのかも明確にわかった。映画雑誌を買い漁っては自分の映画知識の少なさに絶望したりもしたが、映画評論家を目指してるわけじゃないしな!と開き直ってシュレックを見た。名前も知らなかった良作に出逢うたびに映画配給企業にエントリーシートすら出さなかったのを呪ったりもした。
 私の2023年の映画体験を語るに絶対的なのが、『怪物』だ。
 間違いなく今年ベストムービー。それどころか人生ベストムービーだ。これを超える映画は現れないだろうと絶望すらした。6回観に行った。シナリオブックと文庫本も買った。パンフレットも何故か2冊買っている。来月Blu-rayが発売される。買うに決まっている。
 是枝監督は”こども”を描く天才だし、極めて日常的なのに節々でときめかされる台詞回しは坂元脚本ならではだ。全編を通じていかに人間が無意識のうちに片面的な捉え方をしているかという社会的な問題提起と並行して、少年の葛藤と逃避行を痛々しいほど爽やかに描き切った最終章は、感動どころか大きすぎる衝撃で当初の私を立てなくさせた。さらに坂本龍一の劇中曲が物語のテーマを最大限に引き立て、まさに”一線を画している”。どの映画を観ても「坂本龍一が曲を手掛けていたら…」というタラレバに陥るようになってしまった。酷い。
 衝撃と言えば豊田利晃監督作品との出会いもそうだ。
 『青い春』を観た時、「やば…」と思った。ウンコが異常にリアルで、新井浩文がウンコを素手で踏みつけてしまうシーンは軽くトラウマになった。ウンコもウンコなのだが、作品の”色”がかなり強烈に尖っていて、バイオレンスで狂気的、グロテスクな人間観は唯一無二だ。同監督の『9souls』も9人の死刑囚を描いたなかなかハードコアな作品。けれど双方に共通するグロテスクかつ華々しさは中毒性があって、鮮烈な展開に魅了される。けたたましい(音量設定を間違えているとしか思えない)ロックサウンドと共に終わる『青い春』のラストシーンは未だに頭から離れない。そして何より松田龍平と瑛太の使い方が上手い。
 
 『西部戦線異状なし』もまた、最も喰らった映画の1つだ。一言で言えば戦争映画だが、詳細に言っても戦争映画である。主人公にフォーカスはしているものの、ただ淡々と戦争の様子を2時間映し続ける。そこに一切の美談の余地はない。何千万人が死に、爆撃で体が粉々になっていく描写に、逆にもはや「グロテスク」と感じない。こうした感覚麻痺こそが観客への問いかけなのではないかと思わされた。
 喰らった映画を記録し始めるとキリがない。特に『くれなずめ』や『佐々木、イン・マイマイン』は今年初めて友人を亡くした私は大いに喰らいまくり、ウルフルズを聴きまくって夜道を泣きじゃくりながら帰ったりした。『サマーフィルムに乗って』を見てモラトリアムから抜け出せなくなったり、『かもめ食堂』を見てコーヒーを淹れるのにハマったり、『ケイコ 目を澄ませて』『百円の恋』を見て近所のボクシングジムの月額まで調べたりした。
 私の中ではビジュアルもかなり重要な要素なので、ビジュアルやコンセプトが好みの作品に劇場で出会った際には、惜しまずパンフレットを買った。『aftersun』、『PERFECT DAYS』、『ゴーストワールド』 は本当にデザインが良く、迷わず買った。『シチリア・サマー』も物語に脳味噌をブン殴られた後、放心状態のまま気がついたら手にしていたが、買ってよかった。パンフレットで得られる実感がいい。
 さて、そんな2023年、私の人生を文化的に彩ってくれた112本の愛すべき作品たち。
 来年はやらないけど、ゆっくり見たいものを見ていきます。ありがとう。
 
1. ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから
2. ハウルの動く城
3. さかなのこ
4. 百花
5. マイ・ブロークン・マリコ
6. ベイビー・ブローカー
7. 燃ゆる女の肖像
8. LEON
9. 光のお父さん
10. 梅切らぬバカ
11. エゴイスト
12. これからの人生
13. RUN
14. 哀愁しんでれら
15. PLAN 75
16. 湯道
17. 私をくいとめて
18. キングス・オブ・サマー
19. アンチャーテッド
20. くれなずめ
21. 黒い司法 0%からの奇跡
22. タイムトラベル家族 1991年から愛を込めて
23. 佐々木、イン・マイマイン
24. ちひろさん
25. ルームロンダリング
26. 架空OL日記
27. レディ・バード
28. MONDAYS
29. グッバイ、リチャード!
30. エスター ファースト・キル
31. 告白
32. かもめ食堂
33. リトル・ガール
34. 秘密の森の、その向こう
35. 劇場版美しい彼 エターナル
36. こちらあみ子
37. 母性
38. ペイ・フォワード
39. あのこは貴族
40. ミッドナイト・スワン
41. 西部戦線異状なし
42. 怒り
43. 望み
44. 明日の食卓
45. 街の上で
46. アザーフッド 私の人生
47. SABAKAN
48. ケイコ 目を澄ませて
49. まほろ駅前 多田便利軒
50. ハケンアニメ!
51. もっと超越した所へ。
52. 百円の恋
53. 怪物
54. 万引き家族
55. キャロル
56. べいびーわるきゅーれ
57. 渇水
58. 日日是好日
59. サマーフィルムにのって
60. 誰も知らない
61. 羊たちの沈黙
62. ピンポン
63. あの頃。
64. ある男
65. サマータイムマシン・ブルース
66. 青い春
67. ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
68. aftersun
69. 君たちはどう生きるか
70. 場所はいつも旅先だった
71. 海街diary
72. ボーイズ・オン・ザ・ラン
73. ブルーアワーにぶっ飛ばす
74. 世界で一番しあわせな食堂
75. いつかの君にもわかること
76. 9souls
77. パプリカ
78. ヴィレッジ
79. プロミシング・ヤング・ウーマン
80. リベンジ・スワップ
81. 歩いても 歩いても
82. 塔の上のラプンツェル
83. 劇場版SPEC 天
84. 劇場版SPEC 漸
85. 劇場版SPEC 爻
86. SPEC 翔
87. ザ・ホエール
88. 宇宙人のあいつ
89. リトル・マーメイド(実写版)
90. リトル・マーメイド(原作)
91. SPEC 零
92. アステロイド・シティ
93. BAD LANDS
94. SMILE
95. シェフ 三つ星フードトラック始めました
96. カラダ探し
97. BOYS
98. リリーのすべて
99. CLOSE
100. 桐島、部活やめるってよ
101. キリエのうた
102. 月
103. 君が君で君だ
104. 愛にイナズマ
105. シチリア・サマー
106. 最後まで行く
107. ザ・キラー
108. PERFECT DAYS
109. リバー、流れないでよ
110. ザリガニの鳴くところ
111. 中村屋酒店の兄弟
112. ゴースト・ワールド
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smkmrmr · 6 months
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太宰府散策もとい古代メキシコ展に行ってきたよ。
11月3日にて福岡に行ってまいりました。今回の目的は九博で開催される古代メキシコ展を見に行くため。ワクチン接種5回目したあとに行こうかなぁと思っていたのですが、思いのほか早く接種できてそれなら死者の日の時期に合わせて行こうかなぁという形で行ってきたのです。
福岡自体は去年12月のBLEACH展以来だったけど、太宰府はずっと行ってなかったという。(写真のデータや今まで集めたチラシを確認したら最後に行ったのは2015年ぽい。マジか。)
そんなわけで今回の詳細レポをやってまいります。
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用意周到で朝早めに列車に乗って博多駅に着いたものの、思わぬ盲点に気付いた。カメラの中にバッテリーを入れるのを忘れていたことを・・・。前日にバッテリーを充電器に付けたまんまスッカリ忘れていました、はい。
正直ちょっとショックだったし博多から太宰府への直行バスが事故の関係で時間が遅れてしまったりと踏んだり蹴ったりな感じでしたが、まぁ気を取り直して電車の乗り換えで太宰府に向かったという
ちなみにこの記事に載せている写真はすべてスマホで撮ったものです。最近はスマホのカメラ機能が良いし自分の使うカメラはコンデジとはいえちゃんとカメラで撮りたかったのが本音ではあるが←
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そんなこんなで電車に乗って太宰府駅に着いて参道へ。この日は文化の日なだけであって人が多かった。それに七五三の時期でもあるから着物を着た子がチラホラといましたね、可愛い。
参道のお店、最後に行った8年ぐらい前と比べて飲食店に力を入れているなぁと思った次第。オシャレなカフェが新しく出来ていたし、食べ歩きのやつが増えていた。
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当然ながら私も食べ歩きをしました。コロッケ屋さんの金賞コロッケと明太コロッケ、豚角煮まんにスタバの新作フラペ。
コロッケ屋さんとスタバは前からあったけど、豚角煮まんを売っていたカステラ屋さんがずっと太宰府に行ってない間に新たに出来たみたいです。どれも美味しかったよ!やはりこういう食べ歩きは観光の醍醐味ですな。
あと明太子で有名なふくやが今ワンカップ明太茶漬けを売っていることを後で知ったという。あそこで明太茶漬けセットを食べたことがあったけど、食べ歩きするからにはちゃんとチェックすべきだった・・・。
ワタクシ、九博に行く前に必ず太宰府天満宮に参拝するという習慣があるのですが今回の太宰府天満宮はひと味違うのです。
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太宰府天満宮、現在本殿は大改修中でその代わりに仮殿が建っているのですがその仮殿のデザインが面白いんですよね。モダン寄りな建築デザインはもちろんのこと、屋根に木々が生えている・・・!仮殿のは自前に知っていたんだけど、改めて見るとすごいデザインだな・・・!屋根に木を生やすという発想・��・!ちなみに本殿の大改修が終わった後の仮殿の木は境内に植えるそうな。
仮殿は今回のお目当ての一つだったので、これだけ撮りごたえがあるならカメラのバッテリー忘れてなければ良かったぁぁぁ←
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大改修中の本殿。全体がシートで覆われていた。
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雛森ちゃんの斬魄刀のモデルにもなった飛梅もあるよ。
太宰府天満宮の参拝後はいよいよ九博こと九州国立博物館へ向かってきたぞい。久しぶりの九博・・・!この建物に会いたかったんだ私は・・・!
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やっぱりこの建物を見るたびにワクワクしますね。どんな展示品が待っているのかを考えると。8年ぶりだから尚更。
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古代メキシコ展、荒野に獣慟哭すのファンとしては必見のものでもあるんですよね。マヤ文明が絡んだストーリーですし。いざ!
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展示内容はこんな感じよー。マヤ・アステカ・テオティワカンのメキシコで栄えた3つの古代文明のアレソレがいっぱい展示されていた。
当時の人々の生活やら政治やら宗教やらの痕跡が伺い知れる。
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羽毛の蛇だったり赤の女王のマスクだったり鷲の戦士だったり。そういや鷲の戦士のことを君生きバードって呼んでた人おったな←
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てかレリーフの彫り方が繊細な美しさがあるじゃないですか・・・?ただでさえマヤ文字って複雑なデザインなもんだから彫刻となると凹凸の表現がよりハッキリとしますね。そりゃ当時の人も美術的に愛でていたわけだわ。てかよくマヤ文字を解読できたな現代人・・・。
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個人的に最後あたりに展示されていた骨壷が良かったです。テスカトリポカと羽毛蛇が描かれているのですが、細かい部分までちゃんと彫られているのがすごかった!マジマジと見惚れてしまったよ。
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展示品達との別れを惜しみつつも会場へ出ました。いやぁ、見応えがあったわ・・・。
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九博の一階では死者の日にちなんだフォトスタンドが展示されていました。
死者の日は言わばメキシコ版ハロウィンて感じなのですが、ドクロを扱っているのに関わらずマリーゴールドであしらったファンシーな雰囲気となっております。そういやドクロでスパニッシュなあたり、虚や破面のモチーフだよぬ?と思うなど。
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紙でマリーゴールドの花を作るコーナーがあり、自分も作ってフォトスタンドに飾らせてもらいました。死者の日をちょっと楽しめたかな?
その後はお土産を買ったりして帰りは太宰府から博多の直行バスに乗って博多からいつもの特急列車で大分に帰宅。家に着いたときは20時半過ぎていた。
そんな感じで久しぶりの太宰府とても楽しかったです。面白いものを見て美味しいものを食べてすごく充実した〜。
次に行けるのはいつだろう・・・。芦雪展も気になるしいまのワクチンの抗体が効いている間に行きたいところだけど、福岡行くための費用がなぁぁ。
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ちなみにこちらな古代メキシコ展で購入した図録とククルカンのペンケース。
図録は赤の女王・鷲の戦士・死のディスクのカバー3種類用意されていて、自分は死のディスクを選んだ。ククルカンのペンケースはバズっていたのを見て気になって買ったんだけど、改めて見ると可愛いよククルカン。
以上、太宰府散策もとい古代メキシコ展レポでした。
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this-is-the-uchu · 6 months
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-ご挨拶-
 ご無沙汰しております。演奏動画を投稿いたしましたので、いつものお知らせの記事です。動画の方、ご覧いただけましたでしょうか?
 ご覧いただけました......よね?
 恐らくいただけたでしょう。圧倒的感謝。
 
 
 何から申し上げればヨイか迷うところではありますが、こんな辺境の地にいらっしゃっている方でしたら、これまでに私の動画を僅かながらにでも見ていただいたり、知ってもらっている方かとお見受けします��でひとまずこちらから言及いたしますが、
 
 
 「お前3連続でINTERVALSやっとるやん」
 
 と思ったでしょう。Aaron大好き芸人かよと。いや事故って言い方もアレなんですけど当初はそんなつもりでは無かったんですよ。
 
 きっかけは今年の6月に、今回一緒にギターを弾いてくれている後輩君(と数少ない飲み会でよく声をかけてくれる後輩その2)から、宅録関連について色々聞きたかったらしく酒の席を共にしたのですが、その際「一緒に何かやりましょう」とお誘いしていただいた訳です。
 我々は音楽の趣味が一致するってほどではないため選曲問題が出たのですが、数少ない共通して聴いている音楽がINTERVALS(と一応CHON、でも僕は全然聴いてない)のため候補として挙がり、多く再生されそうな有名曲として、その2の彼から「Touch and Goとかいいんじゃないっすか?」と言われ、その後1週間検討の時間を設けましたがそのまま決定の運びとなります。
 
 以上が3連続の理由です。前回の演奏動画の記事で>今後INTERVALSはやりませんと書いていましたが、もう本当に!自分からはやりませんので!でももし誰かに「コラボしてINTERVALSやりましょう」とか言われたら、それはありがたくお引き受けいたしますよ。
 まあそうだナァ......STRING THEORYのMarcoパートみたいなゲストソロみたいなのだと非常にヨイですね。Epiphanyも可です。うーん贅沢。
 
 
  
 上記の曲が決まったのが6/25、Sheet Happensにて楽譜とバッキングトラックを買ってパート振り分けと練習を開始したのが翌週7/1、8月中に各自REC、9/3からミックスを開始(と自分は初めての手法で音作りをしていたためこっそり再REC)、9/18にミックス完了したので音源を確認して&してもらいつつ9/23まで修正を重ね、以降10月から撮影場所をどうするかの検討を重ね、2週ほどお互いの都合が合わず、10/21に撮影、以降映像編集し10/28の日付変更と共に投稿、が事の顛末です。思った以上に時間が掛かってしまい4ヶ月超えのプロジェクトとなりました。個人的には前回の動画から約7ヶ月になりますね。
 
 
 で言及すべき今回ご一緒した後輩の彼は大学のサークルの1個下の学年で、現役当時からGALNERYUSやらANGRAやらを何度も演奏してたんですが「実績としてやっていた」ではなくて、難易度の高い楽曲をクオリティ高く弾けるバリ巧スーパー早弾きマンなので、こんな私を誘っていただけるとは。この度のお誘いは大変恐縮でした。
 彼の異常エピソードとしてはSymphony XのSEVENなる楽曲のイントロおよびアウトロの超絶シュレッドパートをその場で駆け足しながらノールックで完璧に弾いていまして、何故そのような状況になっていたのかは不明なのですが、その現場を生で見て、ヤバすぎて流石にちょっと引きましたね。ギターはラルクのKenモデル(全体的に赤いアレ)だし、先日動画撮った時に尋ねたら親指反らないから弾く時は握り込むフォームだし、そもそもL'Arc〜en〜Cielが好きなのでメタル一辺倒ではなくカッティングなどのポップス的なプレイも問題なく出来るので知り合いの中でも中々にハイスペックなギタリストです。
 今後も色々演奏活動していくそうなので動向を追ってあげてください。今回の動画の説明欄に彼のInstagramがありますのでフォローなどよろしくお願いいたします。
 動画は私の部屋にて撮影しています。数年ぶりに人を呼びました。実は設定ミスにより4Kではなく1080p60fpsでの撮影となってしまったのですが、自分の一番再生数が多いダンエタも1080p60fpsなのでそこにあやかった体裁にしておきます。2人での撮影は初めてなのですが、演奏者の他に撮影者がいる利点を活かして手持ちカメラでの撮影もしてみたりしました。我々としては映え動画になったと思っているのですが皆様的にはいかがでしょうか。
 ちなみに私のピッキング、少々綺麗になったと思いませんか?振りが汚いのがコンプレックスだったのですが、最近コンパクトに振るよう心掛けたり手の置き場所の工夫などを意識して基礎練習している成果が出ていると思います。そう思います。そう思ってくださりませんか?
 前置きはこんな所で。
 
  
-使用機材-
・Sugi DS496 - BKP - Nailbomb/The Mule
 
 竿はいつものSugiです。動画の通りなのですが実はPUをSugiオリジナルのLH-35に戻しました。最初に載せ変えたのが6年前でしたが音楽的な好みの変化や音楽スキルの成長(していると信じたいです)に伴いBKPとお別れをいたしました。本件に関しては別途記事にしたいと考えています。動画音源はBKPとなりますので彼らの最後をお楽しみください。
 その他はGruvGear製品をつけています。REC時はFretWrapsで余弦ミュートなど、その後の音作りにてハイカットの必要性を感じたため最近はFretWedgeを付けたりなどしています。Perfomaxeは最高ですよ。ゲージはElixirのOptiweb09-42です。
 使用ピックはJim DunlopのPrimetoneとFRED KELLYのSpeed Pick Lightです。動画ではサムピックオンリーにしました。映え?
 そもそもは普通のピックで弾くつもりでしたが、動画のタイムスタンプで言うと2:04からのリードパートに自分の苦手な1音毎に弦を動いていくフレーズがありまして、あまりにも自信が無さすぎてハイブリッドで弾こうとしても5弦→2弦までの4音の上昇によりガッツリ小指を使うため綺麗に弾ける自信がなく、それでもピックを口に咥えて親指→薬指にするつもりでいたんです。しかし直前のフレーズを弾いてからの猶予と自分の余裕が無いため間に合わず「さてどうするか......」といった時にふと頭をよぎったのがサムピックだった訳です。試してみるとまあラクでして。弾き心地や弦のアタックの感触などは通常のピックとは異なるため戸惑う部分は少なくありませんでしたが、最終的には慣れちゃいましたね。ハイゲインでのサムピックユーザーといえば元MEGADETHのChris BroderickやImpact Fuzeおよびソロ活動を行うFeodor DosumovやAndre Nieriなどが思い浮かびましたので、演奏している時の気分は彼らと同じです。ハイブリッド指弾きマンだぞ〜。
 ここも前回と変わりません。最短でバッファーに入れてFM3に入力します。シールドは50cmですがそんな短さでも種類変えたら音に変化ってあるんですかね?レンジ広すぎるかと思ってBelden8412などを検討していたりします。試してみたいです。最近はもっぱらLimetoneのFocusを繋いでいます。
・タツタ立井電線TP7182(シールド)
・TC Electronic Polytune 3 MINI(バッファー)
 
・Fractal Audio Systems FM3
 今回は初の取り組みとなるリアンプにて音を作っています。シグナルとしては下記スクショを見ていただきたいのですが、
 
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 ポイントはIn1からすぐOut2に繋いでいる部分です。これはS/PDIFの出力ソースを設定しているためドライ音をApogeeを通してLogicに送ります。Out1はXLRでApogeeと接続していまして、マルチトラック録音にて自分のテイクがどうかを聴くモニタリング用のシグナルチェーンです。
 その後DAW上からFM3にUSBで音を戻し、In1から入ってきた音を......多分USBでDAWに戻したはずです。ここちょっと備忘録作り忘れて覚えてないです。ここからApogeeにはS/PDIFのソース変えても送れなかった気がするんですよね。何か方法は無いかと悩んでAppleサポートと電話で1〜2時間話しました。結局その時は解決できずに後日自分でどうにか解決しました。リアタイでリアンプする方法が後日偶然できた気がしましたが、基本的にはリアンプ→録音止めて聴き直しの過程が必要だったため途中からはIn1の後にルーパーを入れて音作りをしていました。
 
 
 本家に似せるようにしたかったのですが......うーん無理!PT-100の音で、この時代のライブではFriedmanのモデリングを使っていたらしいのでモデリングはFriedmanをチョイスしていましたが、意外と3+SEとかの方が似たのかもしれません。
 同じFriedmanでも数種類のモデリングがありますが長時間の聴き比べの結果、HBE V3(ダークなトーンでミドルが多い)を使用しました。MVをあげてミドルを稼ぎつつネガティブフィードバックをMAXにしてタイトさを出したりプリ管はECC83で空気感を似せるようにしてみたりなどしましたが、それでもアンプ部の工夫はその程度です。プレゼンスはギャリ感を稼ぐためです。ローは結構スカスカですがオケ馴染みはよく聴こえるので、恐らくAaronもそんなにローは出していないはずです。
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 ドライブはPeripheryのミーシャシグネイチャーのPrecision Driveのモデリングです。このブースターはかなり迷いました。ローは削りつつどちらかといえばハイ上がり、でもTS系のミドルブーストの質感は欲しいためあれやこれやと試していましたが、ふと閃いた本機がヨイ質感を出してくれた気がします。ブーストしても歪みがタイト過ぎずジャリ・ギャリ感を出せるようにゲインをあげています。クラシックなTSと違ってモダンなキャラクターになったのはINTERVALSっぽい(別に似てないですけど)かなと。ツマミはJason Richardsonのデモを参考にしています。終売したみたいですが欲しくなってきました。
 
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 キャビネットはIRを卒業しまして、FM3にも搭載されたキャビネットマイキングシミュレートシステム?(勝手に名付けました)のDynacabを使用しています。レクチのV30×4発ストレートキャビのモデルにSM57とリボンマイク(モデル元が明かされてませんがRoyer R121なのかなと思っています)を立てました。青点を好き勝手動かして音を調節可能です。数値的には距離があるのですが必ずしもマイキングは近ければ良いわけではないようですね。実際のキャビに自分でマイクを立てて音がどう変わるかの経験が無いのでl、この辺りはチャレンジでした。
 
 その他前段コンプにMXRのDyna Compのモデリングを使っています。後ろのゲートが正直あまり効いておらずちょっとノイジーだと感じているのですが、それでもいい味付けになったと思います。
 アンプとのキャラクターの組み合わせでいえばミドルもっこり系のアンプに上下がよく出るキャビの組み合わせとなりました。逆にギャリ感を強くしたFriedmanの他モデルに同じレクチのスラント仕様(こっちだとミドルがもっこりします)も試していますが、個人的には前者が近いかもと感じています。
 その他マイクプリアンプはチューブ、3 Band EQはB:-2.00, M:+3.00, T:-2.50としたり、Airパラメータはガッツリ37.7%まであげたり(正直ミドル寄りのサウンドになったのはこのおかげですが似ていない原因もコレだと思っています)、アンプよりもキャビしっかりいじるのが大事だと再認識しました。
 
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 同じくクランチもリアンプにて音を作っています。モデリングは本家と同じくMESAのTriple Crownのch2です。比較的ニュートラルなEQのペダルコンプレッサー1でオクターブでの弦音量と整えつつ、DriveはPrecision Driveのゲインを下げて各トーン関連も動かし���アンプ部はギャリギャリしすぎないようトレブル〜プレゼンスはガッツリ下げてミドルあげています。ゲインはもうちょっと下げてもよかったですかね。さらに2段階のブーストとなっておりMid Boostを0.00dBでオンにしていたようです。パワー管は6L6 GC、プリ菅は12AX7AでどちらもJJ Electronicのモデリングです。若干トレブル寄りのカラーになります。その他全体的としてはミドルを押しまくるサウンド傾向でした。
 キャビはハイゲインと変わらず同じキャビとマイクで、その他パラメータを変更いたしました。マイクプリはFET IIです。EQでトレブルは-7.75とかになってるのでかなりのハイカットですね。でも丸くならないようにアンプ部でブライトスイッチはONにしています。
・Universal Audio 1176 Classic Limiter Collection
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 ※左上のです。
 
 ミックスにあたりと申しておけば聞こえは良いのですが、単純に今年はコンプレッサーに興味があったので調べていまして、ギターにかけるならFET系コンプと知り、ならばと遂に私もUAD製品デビューを果たしました。Fractal製品は1176モデリングが無いので......。これ本当に良いです。露骨に音がランクアップしますので、迷われている方はブラックフライデーにでも買うと幸せになれそうです。
 自分が使ったのは1176AEなるモデルです。Slowアタックや2:1レシオなどが他機種との差別化となっているコンプですが、ベーシックに4:1でかけ「アタック最遅&リリース最速」の定番セッティングとしています。ニュートラル特性だけどコンプ感もあって非常に好きなモデルです。
 
 
 ついでにプラグイン類の説明ですが、FM3で音作りが完結出来なかったためEQを挿しています。モダンハイゲインらしく10000hzを削っていましたが耳障りの良さを追求し最終的には9000hzからのカットで落ち着きました。EQはハイカットオンリーの用途です。
 ディレイはH-Delayをピンポンしています。後にテクニックとして判明しましたがもっとロー削ってもよかったです。リバーヴはLogic付属のものです。DAWプロジェクト内のギタートラックが多いため、リバーヴを増やす度にプロジェクトがクラッシュしないか気が気じゃなかったです。BUSを使っても何個も立ち上げていました。今夏も室内でクーラーがついていましたが、それでもしっかりファンが回っていたため怖かったです。今年のプライムデーでメモリ買って増築したいと思います。
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 後輩君の音は彼自身がNeural DSPで作成した音を送ってもらっていたため最小限のイコライジングとし空間はこちらで設定しています。
 
 コンプは1176 Rev Aを使いました。ギターでは本機が一番使用されているようであのJens Bogrenもコレをよく使うらしいです。自分の音にはこちらを使うつもりだったのですが、持ち上がったミドルのキャラクターと自分の音が合わず、しっくりきていない所で他機種を試した結果1176AEがハマったためRev Aは使用しませんでした。
 逆に当初は後輩君の音にAEを使っていたものの、AEがニュートラル特性とはいえ味付け過多になるのは申し訳ないと感じていた所に、Rev AとRev Eモデルはコンプ部のオフ設定が出来るためそれならばと試した所、音質のランクアップをしながら元の作ってくれた音を邪魔しすぎない結果となったために採用しています。EQは若干だけハイカットをしてみましたが気に入ってくれたみたいです。空間系は一緒のセッティングです。
 クランチパートに関してもほぼ同一です。ただ設定は変えています。また音源の通りフィルターがかかった部分はLogic付属のフィルターでローパスをかけています。飛び道具的に空間系がかかっていたりフィルターのかけ具合もパート・フレーズによって異なっていたり、本家の音源に合わせて音量の調節やパンの振り分け(特に序盤の左から右に移動して最終的に真ん中に戻るアレとか!)もぜーーーーーーーんぶやりました。完遂した時は「コレもうMIX師名乗ってよいのでは......?」と思っていました。ですので素人仕事でよいのであればやりますよ。歌い手でも何でも。お金になるのであれば。
 ではプロジェクトのスクショあげて機材編は終わります。
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 不要なのが3つありますがトラック数......。こんな感じです。中央がバッキングトラックで上が自分、下が後輩君です。自分に関してはリアンプ前のドライ音が各トラックにあるため倍の量でした。完成したので大体削除してます。えげつない。
 
  
-あとがき-
 ここまで4〜5時間くらいかけて書いています。客観的に「異常者かな?」と思います。大丈夫ですよ。文才は全く別として、こうやって物書くのは好きなのですが、使う時間が多すぎて貴重な休みを消費してしまうのが悲しく、書きたい物事が溜まり、いずれ消えゆくのが私の常です。
 そんなところでしょうか。ではまたお会いしましょう〜。
 次回作......は実は決まっています。諸事情と言いますか、ちょっとした機会があり年末までに1〜2曲弾く用事が出来ましたので、それが終わったらそのままそれをそれするつもりでいます。それそれ。
 上手くいかなかったら......次はどうしましょうかね。とりあえず年末〜年明けでの退職予定(上司から時期の引き留めくらってますが早めに辞めたい)なので2024年は人生にちゃんと向き合う年になりそうです。そうなったら動画投稿もちょっとお休みするかもしれません。しかしギターは弾き続けますよ、そりゃあね。
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01-08-m-n · 2 years
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pms(酷すぎてpmddだった)が最近はほとんどなくて楽に生活できてて生理中でもちょっと怠いかな〜頭回んないかな〜くらいだったのに、昨日彼氏と話してたらメンタルが急に落ちて泣き出してしまって喋りたいのに涙止まんなくてほんとに良くなかった、こういう自分の都合で好きな人にめんどくさいことしちゃうのが本当に嫌、せっかく話せるなら話したいし声聞けるなら声聞きたいし楽しいなって思いたいし思わせたいのに久しぶりにポロポロたくさん泣いてしまってどうしたらいいかわかんなかった、なんか不安で彼がいなくなっちゃうんじゃないかとか本当は嫌いなのかもしれないとか自分はいつか嫌われるんだろうなとかこんな自分嫌われるに決まってるとかそういうことばっかり考えちゃって何言っても嫌われるかも何も言わなくても嫌われるかもってどうしようもない思考になっててだめで 彼氏は何もしてないんだけどなんか不安で良くなかった、好きだから嫌われるのが怖いしいなくなっちゃうのが怖いし、好き?じゃなくて嫌いじゃないよね?って聞いちゃう自分も嫌だしつらいときに頑張らなくていいよしっかりしようとしなくていいよしっかりしてる君だけが好きなわけじゃないからって言ってくれるのに自分なんか彼の嫌いなタイプの人間だろうなとか色々思ってしまって 私がずっと返事できないときに何回も名前を呼んで大丈夫?って言ってくれたのが嬉しくてもっと泣いた、「大丈夫?って聞く方も聞く方だよな、青ちゃん大丈夫じゃないもんな」って言ってくれたのがなんかよかったよ。昨日は急に彼氏の知らなかった思考に触れたから良くなかったのかな、ダメじゃなくて良くなかったって言うところ私の良いところです。彼氏の他人に評価を求めてないところとか、その心持ちを生み出した幼少期のこととか、同じ人間じゃないんだからそれでいいのに自分は承認欲求も自己顕示欲も強くてみんなに認めてほしいかわいいって言われたいすごいって思われたいって思っちゃうのに彼氏はそういう人を客観視できる立場にいて、みんなに見てほしいからやってるのか自分がやりたいからやってるのかの差みたいなものを見ちゃうって言ってて、その辺の思想が強めだから俺はこう思うでいいんだけどって言ってくれるのにそれも本当にわかるから、自分は誰かに認めてほしくてストーリー載せたりツイートしたりここに書いたりしてるかもしれないなって思ったらちょっと惨めで苦しくて 彼氏と会ったら彼氏のことも自慢したいし彼氏といる自分も自慢したいって思っちゃうし記録としてだけど載せるためにも写真撮っちゃうだろうしもうなんか自分のダメなところが浮き出てきてしんどかったな、だから一緒にいても嫌われちゃうって思ったんだろうな 何回も通話切ろうとしたけど切れなくて、だって本当は切りたいんじゃなくてずっと繋がってたいから。切っても彼がかけ直して心配してくれるかなって期待してる自分も、むしろ通話切って心配してほしいって思ってる自分も最悪で。泣きながらどうしようって思ってるうちに寝てて朝になってた、スマホの充電が切れてなにも映ってなかった。最近毎日のように彼に触れてるから、その分寂しいも大きくなっている気がする。本当に好き、本当に好きなんだよ
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team-ginga · 7 months
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Team NACSの『マスターピース』
 Wowowで録画してあったTeam NACSの芝居『マスターピース〜傑作を君に〜』を見ました。
 2021年の公演でWowowで放送されたのもその頃でしょうから、録画したまま2年ほど放置していたことになります。
 そういうものですね。
 出演はTeam NACSの五人(森崎博之、大泉洋、安田顕、戸次重幸、音尾琢磨)だけ。森崎、大泉、安田は映画のシナリオライター、戸次はプロデューサー見習い、音尾は旅館の風呂番ですが、全員早替わりで旅館の女中も演じます。
 つまりTeam NACS本来のスタイルが帰ってきたわけです。これは嬉しいな。やっぱり五人以外の役者が出てくるのはちょっと違和感があります。
 でも脚本はリーダー森崎の作ではなく、喜安浩平の作です。
 時代は昭和25年ーー三人のシナリオライター諸澤(森崎)、灰島(大泉)、乙骨(安田)が熱海の旅館に籠って映画のシナリオを書いています。プロデューサー見習いの茶山(戸次)や風呂番で元大部屋役者の猫屋(音尾)や女中のアキ(安田)も読み合わせに協力します。
 彼らが書いているのは恋愛時代劇ーー虎之助という男がお花という姫に恋をする。しかし城は敵に襲われ焼け落ちる。虎之助は戦いの中で死んでいく。お花は虎之助に操を立てて独り身でいる。しかし、虎之助は死んでおらず、10年後に戻ってくるというストーリーです。
 しかし、執筆は遅々として進みません。そうこうするうちに灰島は女中のアキに惹かれていきます。
 プロデューサーが3日後に旅館に乗り込んでくると知った三人は必死に執筆を続けます。ところがプロデューサーはやって来ず、映画の企画は没になったという電話が入ります。
 三人は愕然として何とかならないかと言いますが、上が決めたことはどうしようもありません。たとえ映画にはならなくてもシナリオだけは完成させたいという灰島に茶山は「女中のアキさんを観客にシナリオの代わりに恋文を書こう」と言い出します。
 この展開は正直見ていて「?」となりました。灰島は確かに不器用で女慣れしていない真面目人間です。彼の恋を助けてやりたいというのはわかりますが、シナリオと恋文は別のものだし、恋文をみんなで協力して書くのはどうかなあと思います。でも、灰島はそれで納得します。
 で、恋文を書くのかと思いきや、みんなは灰島のところに女中のアキを呼んできます。え? 恋文はどうなったの?
 灰島はアキに「東京に遊びに来ないか」と言い、東京に憧れているアキを相手にその場でデートの場面を演じます。いい感じにことが進んでいるので、灰島はアキに「付き合ってください」と言います。
 ところがアキは断ります。灰島のことは好きになれないのだそうです。そ、そうなんだ……
 意外な展開ですが、まあ現実なんでそんなものーーハッピーエンドよりほろ苦い結末がいいという話が伏線としてありましたから、それもよし。
 エピローグはそれから数年後ーーちょうど桜の頃、映画会社でそれなりの立場になった三人のシナリオライターとプロデューサー見習いが再び熱海の旅館にやってきます。
 灰島はアキの消息を尋ねます。副番頭に昇格した猫屋はアキは去年嫁に行ったと答えます。
 一人桜の花を眺める灰島のところに一人の女が現れます。その瞬間、二人は虎之助とお花になります。寄り添う二人に四角い照明が当たり、そのまま四角で区切られた部分は暗くなり「終」の文字が出ます。
 なるほどね。これがやりたかったのか。
 企画中止から恋文へという展開は納得のいくものではありませんでしたが、この終わり方はまあ悪くないと思います。
 欲を言うならば、もっと映画のシナリオと五人の物語との間に相関があればなあという気がしました(途中、「黒澤明が『七人の侍』なら俺たちは五人の侍だ」と言って順番に見栄をきる場面があります。それをしたかったのはよくわかりますし、かっこいい場面ではあるのですが、彼らが書いている恋愛時代劇とは何の関係もないのが残念でした)が、とてもいい芝居だったと思います。
 やっぱりいいなあTeam NACS。
 Team NACSから目が離せません。
追記:  シナリオライターの一人乙骨は全くうだつの上がらない男で、いくらシナリオを書いても没になったり撮影中止になったりで、これまで一度もスクリーンに名前が出たことがありません。  三人が協力して書いているシナリオを読んだ風呂番の猫屋はあるセリフを読んで、「乙骨さん、このセリフを書いたのはあなたですよね」と言います。  これは胸に刺さる言葉ですね。ものを書く人間(私もそのハシクレのつもりです)なら誰でも、こんな言葉を聞いたら込み上げてくるものがあると思います。  いい場面だなあ。
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yorukimi-movie · 7 months
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9/16(土)開催 『夜きみ』大ヒット御礼!❝会いに来てくれてありがとう ~from茜~❞舞台挨拶オフィシャルレポート
9月16日(土)に『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』大ヒット御礼!❝会いに来てくれてありがとう ~from茜~❞舞台挨拶が都内で実施され、丹羽茜役の久間田琳加さんと本作のメガホンを取った酒井麻衣監督が登壇。 絶賛コメント溢れることへの想いや反響について、公式Instagramに寄せられた質問にも答えていただくなど、作品の内容を掘り下げつつ興味深いお話をしていただきました! また、久間田さんから酒井監督、酒井監督から久間田さんへダブルサプライズを敢行! 豪華ダブルサプライズ、その瞬間の2人の感動的なリアクションに会場も温かく包まれました。
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公開初日から早くも2週間が経過。公開初週に行った鑑賞後出口調査では、満足度95%を記録するほか、SNS上でも「単なる恋愛映画を超えた傑作」と、鑑賞済の観客からの絶賛コメントが飛び交っています。 マスクが手放せず本心を隠して生きる丹羽茜を演じた久間田さんは「茜を真っすぐに演じられて良かったと思うコメントをたくさんいただけて嬉しく思います」と好評に笑顔。 自身も2回映画館で鑑賞していると明かし「奮発して真ん中のいい席に座って観たり、皆さんと同じようにスクリーンの写真を撮ったり、グッズを買ったり。ここまで来たら全部の入場者特典をもらいたい!」と3度目の映画館鑑賞を予告していました。 酒井監督も「この映画を観て以降空を見るのが楽しみになったとコメントしている方がいたのが嬉しかった」と好リアクションに喜びを噛みしめていました。
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本作は青磁と茜のラブストーリーであると同時に、誰にも言えない痛みを抱えた主人公たちが、互いに救い・救われる物語。 このストーリーにちなんで、学生時代の悩みの乗り越え方を聞かれた久間田さんは「悩みを抱えた時は、親や友達など、人に相談していました。一人で抱えがちだけれど、誰かの意見を聞く様にしていました」と明かしました。
そんな学生時代に茜の心を救った青磁のような人物がいたら…?という質問に、久間田さんは「悩む~!」と照れながら「この映画を撮り終えて思ったのは、自分が持っていないものを持っている人は魅力的に映るということ。もし学生時に青磁がいたとしたら、好きになっていると思う。青磁の夢を語ったりする背中を見たりすると“いいなあ…”と思うから」と憧れていました。
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また、青磁を演じた白岩さんについて、久間田さんは今だから言える撮影時の秘話も披露。 深夜の撮影を終えてホテルに向かうバスの中で白岩さんから「あのホテルはお化けが出る。もう戻って来られないよ…」などと怖い話で脅されたそう。 そのせいで久間田さんは眠れなかったそうですが、白岩さんは「ぐっすり眠れた!」と言っていたとのこと。 そんな白岩さんのおちゃめな一面に、久間田さんは「やんちゃな方だな~と思った」と微笑んでいました。 そして最後の写真撮影の段取りに移ろうとした次の瞬間、久間田さんから酒井監督へのサプライズが発動。 本作の絵画監修を務めた美術家・朝霧レオさん描き下ろしによる酒井監督の肖像画をサプライズプレゼント! 「嬉しい!部屋に飾ります」と涙を浮かべて感激する酒井監督に久間田さんは「私にとって『夜きみ』は宝物のような作品。青磁と茜を最後まで愛してくれてありがとうございます!」と感謝していました。
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ここでサプライズは終わらず。 今度は酒井監督から久間田さんへ、キャンディレイをサプライズプレゼント! これは劇中で箭内夢菜さん演じる沙耶香が茜にプレゼントしたキャンディレイを再現したもの。 「てっきりこれにて終了だと思ったのに…!」とサプライズ返しに衝撃を受ける久間田さんに酒井監督は感謝の手紙を読み上げました。 手紙全文は以下。
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茜ちゃん、そして久間田琳加さんへ
去年の冬、 熱い情熱を持ちながらも、曇り空のような不安な表情をして 私の前に現れた久間田さん。
今はとても晴れやかな表情をしている久間田さんをみているだけで、撮影を一緒に乗り越えた仲間として、私はとても幸せな気持ちでいっぱいになります。
茜ちゃんという繊細で強く優しいヒーローを生きてくれてありがとう。 一生懸命な茜ちゃんの姿に救われた人がここにいます。
本当に素敵な女優さんです。これからも繊細な心を忘れずに、そして自信を持ってください。 また、現場で、そしてスクリーンの中で会いましょう。 その日を今から楽しみにしています。
監督 酒井麻衣 ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵
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大感動の久間田さんは「茜を演じて自分の中でもたくさんの新しい感情が芽生えて、苦しみながら楽しみながら撮影をしていたので、私にとって宝物のような作品になりました。皆さんに作品が届いて、嬉しい声を頂き、このように監督と再会が出来て…。幸せな日々を過ごせています」としみじみ。 酒井監督も「私にとっても『夜きみ』は宝物のような作品になりました」と胸を張っていました。 今をときめく最旬のキャストと次世代の日本映画界を担う若い才能が贈る、純度100%のエモーショナルで色鮮やかなラブストーリー、映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』絶賛上映中!
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zdlmlq · 9 months
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08.16-17.2023の日記
私に17日は存在しません、それは16日の残影としてあるもので、昨日着た服のまま馴染みのない町を歩いた時もほとんどずっと16日の反芻に費やされてしまった。
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でもこのピザのお店は入りたかった。
16日は君島大空合奏形態を観に行きました。渋谷のクラブクアトロ。ちょっと訳わかんないくらい久しぶりに行ったけど柱が邪魔、ということと、駅までの道のりは記憶していて、私は渋谷だけどれほど人が多くてもなめらかに早く歩くことができる、ということを思い出しました。新宿で同じように歩くと必ず誰かにぶつかるんですよね。ぶつかってくる人がいる、が正しいかもしれない。腕で制御されたこともあります。あの種の人たちになぜか渋谷で会ったことはないです。足が浮くほどの満員電車やそのどさくさに紛れて体を触ってくる人たちはそう変わらないのに、何が違うのでしょう。
君島大空さんを観るのは6月ぶりです。前回は西田修大さんというギタリストと二人組の鏡鏡鏡鏡というユニットの演奏でした。対面する2人を360度囲むように用意された観客席で私は西田修大さんの真後ろ、君島大空さんの正面を最前列で観て、こんな近くで観ることがあるんだと思っていたけど今回のクアトロでも最前列の小柄な方2人の隙間に立つ形で視界を遮るような人の姿はなく、ほとんど真正面から君島大空さんを観るような位置でした。映画館と同じで、前に行けば行くほどみあげるように首を後ろに傾ける必要があり、終盤は若干首が疲れました。もちろんそんなことはどうでもよかった。どうでもよくなるようなものを観ました。
今回は君島大空合奏形態という4人編成での演奏です。鏡鏡鏡鏡でも観た西田修大のギターに、もうあらゆる所で名前を目にする石若駿さんという人のドラム、king gnuでの活躍が知られる新井和輝さんのベースが加わっていて、それぞれの演奏者のファンなのだろうという方々も会場には足を運んでいます。私は君島大空ばかりすきですが、君島大空の少し後ろの奥まった場所でベースを弾く新井さんの佇まいを今回初めてまともに拝見したら確かにこれはすかれるだろうな、と思いました。決して前に出ることはないのにずっとにこにことしていて、
でもなんか、私は結局君島大空さんのファンなので、真正面に立ってしまうと他の方々のことはどうもうまく観ることができませんでした。他の方が何をしているかよりも君島大空さんのひどく薄い生地で作られたチャイナシャツがかわいいこと、照明の加減によってはその布で覆われた腕の形が影になってはっきり見えること、どうやら薄くペイズリーのような模様があしらわれているらしいこと──などを観ていました。あのー、私も最近チャイナシャツみたいな拳法着をよく着ているので尚更に気になったのです。君島大空さん、最近はただただ見目がよくなったように思います。演奏それ自体にびっくりすることにならんで時々ハッとするほどその容姿にも驚くことが増えました。
合奏形態での演奏をいままでこんなに近い距離で観たことがなかったのですが一人での演奏とは楽曲の響き方がまるで違うので、そのことにいつも笑ったり驚いたりしていて、ずっと面白かったのですが、今回こと、印象に残っているのはアンコールの手拍子の後一人で現れた君島さんが普段は禁止している録画を解禁、どころか推奨するのでぜひカメラを向け、撮影したものをぜひインターネットに載せて欲しいと言ったことです。
私は普段撮影自体が可能な演奏会場であっても撮影、録画、録音をすることがまずありません。踊りにくくなるし腕も疲れるし。撮り始めるとカメラ越しの視点になってしまいせっかく目の前にあるステージを観なくなるので、でも今回はiPhoneのカメラを立ち上げました、さすがに!──それで、撮影が許されたのは新しく発売される君島大空さんのフルアルバムの予告編だったのですがその場で即興的に刻んだり音声を重ねている君島さんはどちらかというとDJのような佇まいで、去年、DJデビューしたいな、とそういえば言っていたことを思い出したりして、8分弱のその短い動画を私は繰り返し観ているのですが、なるほどすきな人を動画に収めるということは本当に面白いことだと知りました。
私はフィルムカメラをけっこうよく使っていた時期があるんですけど、殆どはロシアが他の国で生まれたカメラを模して作った結果奇妙な光の入れ方をするようになってしまい、果てはそれが個性としてあいされるようになった種類のもので、トイカメラと呼ばれている気がしますが私の使っていた機種はKIEV35だとかLC-Aだとか、それにしてはやや重ためのもので、だけどまぁ共通して嘘つきです。
これらを私が中高生の頃購入した渋谷にあったlomographyという会社がやっていたお店のコピーは〈目に映るすべて〉みたいな言葉だった気がします。〈目に映るものすべて〉だったかな、とかく、映したものを写しだすことを謳っていましたが、それらのカメラで何かを写しだすと表れるのは自分の目にいれたものとはまるで違う光の取り込み方をした別の目による対象でした。私によって押されたシャッターは、しかし私ではない目でそれらを焼き付けるのです。
私はそのことがずっと面白かった。大体は暗すぎたりぶれすぎたりで何が写っているのかも判別できないものでしたがだからこその奇跡も頻繁にありました。大嘘つきだから書ける詩のようです。何十枚の中に数枚出てくるその詩をたのしみに私はシャッターを押し、現像屋さんに足を運びました。そこにはいつも見てはいないものが写っていました。でも時々、見たものを見るよりもずっと、そこにいたことを思い出すことのできる装置が存在してました。嘘は詩で、詩は装置です。
私はそのくらいの頃から、ありとあらゆる詩になり得る嘘がすきです。それはただの嘘つきにはもちろん書けないものですが、最近のインターネットには模造品がたくさん存在しています。模造品の嘘に装置としての機能はありません。
そして動画、最近のiPhone程度の性能で撮影されたものであれば、それはかなり目に近い、ということを知りました。腕の位置があまり動かないように気を遣いながらiPhoneの画面からは視点を外してステージを眺めていましたが、渋谷を離れる電車の中小さな画面に収まった動画を再生してみるとなるほど、先ほど眺めていた君島大空さんの姿がほとんどそのまま手元に残っている気がしたのです。
近すぎる位置から見上げるような角度から眺めた人の顔というのは大抵が正面から見る時と雰囲気を変えるので、例えばこれがプロによる撮影であればこの角度からカメラを向けることはないだろうな、という位置で映していてそれが惜しいといえば惜しいのですがでもだからこそ尚更、〈私が、ここで、この位置で、君島大空を観ていた〉ことの記録に変換されました。視点の外部委託です。カメラという体外の眼球!
この体験はすごく興味深いです。演奏をずっとカメラまわして観ている方々ってわりとよく見かけますがなるほど、こういう面白さをずっと知っていたからなのか、と思います。なんで教えてくれなかったの?
夜が深くなっていく電車の中で発表されたばかりの君島大空さんのフルアルバムリリース情報は私のTwitter(まだTwitterって呼びます!)のタイムラインを賑やかにしていて、ずっとそわそわしていた私はそのいちいちを追っていましたが色々なサイトで同じように引かれている2nd album conceptの一部にはこう書かれていました(一部抜粋、とどこにも書いてありますが全文はどこですか?隠し扉を見つけないと読むことはできないみたいな感じなのですか?)。
"今作は季節に並走し、今自分が出したいものが集まった場所から見える景色や匂いを体内/体外へ(再)提示したいと思ってます"
この文章を読んだ時に外部委託した眼球、みたいなカメラで収めた動画を何度も実際の目で取り込み直すことをあの時、あの会場にいた全員に推奨したのは次に出るそのアルバムで君島大空さん自身がしようとしていることに重ねてだったのかしら、と、ひどく腑に落ちました。
再生はいつだって体験の更新です。再現にはなりえず、でもそれと錯覚してしまう。私が録画した動画の再生を繰り返すことも、本当はもちろん忠実な記憶の反芻ではありません。その場では見えなかった細部に目を渡すことになるし、繰り返していくたび定着していく一語一句や音の記憶と共に、その場で感じた空気を手放します。だから記憶の再現をしたければその記録を再生するよりも詩の力が必要になる。
正直で凡庸なiPhoneより嘘つきなトイカメラが書く詩が、という話です。
そしてそれは君島大空さんの得意分野という気がします。前回のアルバムを制作時にはずっと『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』という伊藤亜紗さんの著作を読んでいたという話をしていましたが、私はこの話を一生します、うれしかったので!、まさにヴァレリー自身が忠実な記録としての言語よりも何かを想起させるための装置として詩を捉えていました。
君島さんはずっと、説明のためではなく詩をかくために言葉を扱う人だと思っています。インターネットで模倣品の詩がごろごろ転がっていることにけっこう辟易していた頃に読んだ君島大空さんのnoteに私はずっとびっくりするような衝撃を受け続けているんですけど、正確であることから離れることでむしろ想起には近づくことをすごく感覚的にわかっていて、実行している。私は君島大空さんの音楽を聴くようになってからそのことにずっとたすけられています。
"アルバムには“no public sounds”と名前を付けました。
SoundCloudで公開された音源に、再びアクセスしたとき、その楽曲が削除されていた場合にブラウザに出るメッセージです。
なくなってしまった場所に克明な居場所を見つけようとする実験です"
装置によって想起されるものはでも手元に形として残りません。再生はいつだって体験を更新してしまう。私たちは音楽を、詩を、繰り返したのしむことはできても二度と初めて聴くことや読むことができないし、あの時、あの場所で再生した自分とは違う取り込み方をしている。
だから私たちはいつだってその形のない想起を期待して再生します。それは私とあなたの会話のようなものです。対面してやりとりをしても、何を感じとられたのかを知ることはできない。あなたの頭が、耳が、目が私をどう捉えているのか知ることはできない。
だからいっそ私でもあなたでもない所を分かち合う、という共有です。それが、言葉です。過度に自分のものにしてはいけないし、過度に相手に委ねることも違って、お互いの間に、手の届く場所になんとなく置いておくようなこと、
(これは最近職場のえらい人のTwitterみて影響された言葉です)
手元に形として残っていないもの、場所、人や記憶、あったのか?と時々自分をひどく心細くさせるものたちの存在を、君島大空さんの音楽はただ頷くように肯定してくれるようなところがあるので、先ほどから言っているように、もう私はそれにたすけられているので、いまさらそれを実験?とすら思うのですが、たのしみです、たのしみですねぇ!だから、この全文はどこですか?
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