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#そぼろ餡かけ
aizumin · 1 year
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今朝のごはん。
ちりめんじゃことかおりの混ぜごはん、がんもどきのそぼろ餡かけ、新玉ねぎと桜えびの塩麹炒め、小松菜と舞茸のお味噌汁。
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今朝のメインは、魚焼きグリルでさっと炙ったがんもどきにそぼろあんをかけたもの。と言うと、とても手の込んだおかずに思えますが、
これって、結局は大豆on大豆なんですよね😂
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大豆ミートじゃなくて、鶏そぼろ(🍚のお供用)で作れば胸を張れたのに……あと、味付けもみりんを入れるのを忘れてました💦💦使ったお酒が芋焼酎(黒霧島)だったから、ほんのり甘い香りがしてたけど。
新玉ねぎと桜えびの塩麹炒めは、きょうの料理の河野雅子さんのレシピを参考に。元は塩と胡椒で味をつけておられますが、塩麹の方が新玉ねぎの甘味が引き立つかなと思ってアレンジしてます。
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本当はさっと炒めるつもりが、ちょっと🔥が通り過ぎちゃいまして、画像のようにくたくたになっちゃった💦💦
これはこれで、シャキシャキ食感と同じくらいに好きなので良しとします……失敗したぁ😵💦
🍚は🍙にはせずにそのままで。かおり(三島食品さんの青じそふりかけ)を購入してきたから、早速使ってみました。合わせたのはちりめんじゃこ。
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本物の大葉もあるし、そちらも使おうかなと思ってはみましたが、面倒臭くなっちゃって💦💦ちりめんじゃこが少し少なめだったのもあります。でも一番目立ってるのは、やはり今回も茶葉😅
お味噌汁は、他の具材で葉物がないから小松菜にしました。後は舞茸がそろそろ使わないといけないレベルになってきたので、それも一緒に。
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このところ麦みそを使い過ぎている為に、今日は少し控えめにしてみたら今度は味がしない😥幸いにして、顆粒だしが効いていたので旨味は充分でしたが、やっぱりお味噌の味のしないお味噌汁は味気なかったです。
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jekyllandhyde1965 · 2 months
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小豆の粒餡を芯として上品だけれど力強い黒糖の餡によるそぼろをまとわせ、上部に細かい白い練りじょうよのそぼろを載せた美味しいお菓子です。
仙台の森の香本舗の 冬の庭 です。
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europiumoon · 2 months
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茹だる
うだるような暑さが続いていた。うだる、を漢字で書くと茹だるらしい。茹でられながら家と会社の往復をしている毎日だった。仕事量も徐々にだけど増えていて、前部署にはなかったような残業時間。あっという間に周りが帰っていたころとは違い、さすが本社だな、と思う。出退勤をお知らせしている社内チャットツールには、「お疲れ様でした」と22時に近い投稿時間に慄いた。起床時間は実家に居た頃と変わらない。身だしなみのほかに、弁当作りと朝ご飯、皿洗いが追加された。2日に1回は洗濯物を干している。実家に居る弟曰���「お姉ちゃんがいなくなってから洗濯物の量が減った。」と言われた。そんな弟から珍しく「電話してもいい?」と連絡があった。ただ事じゃないなと思い、返事をし、電話をかけると、『仕事をやめていたのがバレた』とのことだった。いや、そもそも辞めていたなんて私も知らないし。昨年末に辞めてたなんて、あんた詐欺師になれるよ、なんて言ったりもした。そんな弟とは月末に、気晴らしにでもなるかなと、都内で開催されるCLAMP展にお誘いしていた。なんやかんやで、弟は両親には怒られず(もう立派な大人だし)、無事共に行くことができた。美術館までの移動中に、仕事について聞くと、「自分の自由時間がしっかりとれるところに行きたい」と役所系を目指すと言っていた。私も過去に役所に行けと言われ、結局最終面接で落ちて今に至るんだけど、私は弟に「向いていないんじゃないか」とも伝えた。元々勤めていたところも準お役所系な場所で、上司からひどく扱われ、見合わない給料に嘆いていたから。それでもって、休職をしていたのだから、もう同じような場所で働いて疲弊している姿を見ていたくない。とそれとなく伝えたが、囚われている気がした。LINEでほぼ毎日連絡はしているけれど、弟がどうしたら幸せになるのか考えているばかりで。私の考えすぎで、それでもって迷惑かもしれないけどね。ただ幸せになることはこれからも祈っていくよ。
お弁当を1人暮らしになっても持って行っている。実家の時は母に詰めてもらっていたが、大学時代とかでも、きちんと自分で作っていたよ!なんだか、私にとって、コンビニの弁当とか、はじめのうちはいいんだけど、どんどん好きじゃなくなって、しんどくなる。(個人的な意見です)なので、修論書いているときは、自分で作る時間もなく、他で買った弁当も食べたくなくて、みるみる痩せていった。不正出血もした。私の弁当道にはこだわりがあって冷食をいれないこと。いや、便利なんだけど、母も入れるし嫌いでもないんだけど、なんだか自分の作る弁当には嫌で、ずっと手作り。きっと人生のステージが変わる時が来ればそんなことないんだろうけど。恋人のお弁当も手作りで、毎日ゆで卵2つと肉を要求される。肉というよりタンパク質かな。ゆで卵は味付けを変えるだけだけど、毎日同じの作るのも嫌なので肉はアレンジしている。月々5,000円。高いというけど、材料費と愛情と手間暇にケチるな。ゆで卵を作るのが嫌になってきて、とうとうゆで卵メーカーを月末に導入した。もっと早く導入すれば良かったと思うくらいのぷりんぷりんのゆで卵。おすすめ。私は2段のものを買ってブロッコリーだったり、温野菜もした。
恋人がパーマをかけたらブロッコリーになった🥦私はそれを気に入ってイラストにしてロック画面にしている。2周年に、とブロッコリーの恋人イラストTシャツを送り付けることにした。3XLって聞いたことないけど。
実はゆで卵の殻を剥くのがしんどかった時がある。それこそ恐怖のアンパンマンスライサー事件。恋人と話していて悩む部分がありながら新品のスライサーで胡瓜をスッスッとしていたら親指もスパッといってしまった。ものすごく血が出てパニックで涙が出たけど、今はもう元通り。生命力ってすごいね。それこそ暫くはアンパンマンの食べかけの顔状態になっていた。
弟との話に戻るが母が食べたいと昔ねだったおはぎを買いに行った。茹だるような暑さの中、噴き出す汗に弟から「お姉ちゃん汗やばいよ」と言われながらも手に入れた。カラフルで美味しい『タケノとおはぎ』サボリーマン甘太郎から私も虜だった。私の分と家族の分2つ予約して買った。
私は和菓子にはどことなく目がなくておはぎもそうだけど、あんみつだって、おしるこだって、羊羹だって大好き。昔から祖母が手作りで餡を作っていたが故に大好きなんだと思う。ういろうも大好き。昔恋人の故郷で、虎屋のういろを一本食べた。死ぬ思いだった。恋人にホワイトデーのお返しの品が返ってきていない!と言い続けたら靴と虎屋のういろコラボバッグをもらった。「○○はいつも不思議なバッグを持ちますね」と言われるけれど、好きに包まれてるんだからいいでしょう?
この前投稿した大雨事件は、とても近くで止まってしまった。結局遠回りしてついたけど、翌日に荷物を頼んだ。頼んだら宅配ボックスに詰められて???となったけど、受け取れて良かった。実家の米。私は米を買ったことがない。米を入れる準備をしていると母親からFacetimeで電話がかかってきた。早く開けて!と言われるので何かと思ったら桃が入っていた。1日置かれた桃は熟していたけど丁度レタスとモッツァレラと生ハムがいたのでサラダに入れた。甘い桃だった。
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髪をバッサリ切った。いつものように赤を入れてもらって。今度からは、半年とかじゃなくて定期的に来���すね、と言うと「お待ちしております半年後」と笑ってくれた。
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momokuri-sannen · 4 months
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東京は暑い日になった。
毎日最高気温が5℃くらい上がったり下がったりするから本当に参る。
南の海では今年初の台風が生まれたらしい。
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昼飯は昨日の「台湾まぜそば」の肉味噌を家人が残したので、それをガパオライスみたいにでっち上げた。ナンプラーなんかも加えてみたが効果は今ひとつ。
まあでも肉味噌だけで旨いから、これでいい。
さすがに日中は外に出る気にならず。
部屋でただひたすらパソコンと睨みあいであった。
晩飯は家人が出かける代わりに娘が来るというので、結局2人分用意する。
名古屋名物「あんかけスパゲッティ」である。
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あんかけスパゲッティの餡は実に手がかかっている。とある有名店のレシピを聞いたが、それこそ1週間くらいかけて作るらしい。
それくらい複雑な味わいなので、平日の夕方に思いつきでできる代物ではないのだ。
ただ、なんとなくそれに寄せようとしてみる。
色んなレシピを試したが、キーになるのはダシダとかビーフコンソメとかの動物性のだしだ。
ぼくが今夜作ったのは一見すると天津飯に見えなくもないが、これはポークピカタが乗せてある。
あんかけスパゲッティのデビューは大学のころにアルバイトの休憩に食いに行ったヨコイという店なのだが、社会人になってからは仕事場近くにあった喫茶店のランチにあったあんかけスパゲッティのポークピカタが気に入っていたのだ。
まだあるかな、とGoogleマップで探してみたが、残念ながら建物はあるものの店はなくなっていた。
そこの店のあんかけスパゲッティはソースがとんでもなく熱く、食うたびに上顎を持っていかれるのだが、他の店よりもちょっとピリリと辛く、太めの麺とも相まって大変に旨かった。
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ネットを徘徊するとあんかけスパゲッティの色々なレシピを見かけるが、大事なことを省略しているレシピが多い。
それは麺を炒める工程だ。
あんかけスパゲッティの麺は茹で上げたら一度冷水で締めて、オリーブオイルを絡ませてしばらく休ませるのだ。
それで食べる直前にラードで麺をさっと炒める。
麺も温められるしソースにもよく絡むのだ。
ごちそうさん。
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hibikore-archives · 7 months
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よしもとかよ 「日々是好日」。vol.127 ( 2024/2/14 + 2/21 )
2024   14th + 21st february  
M1 l'amour de moi (Jane Birkin)
  M2 as I lay me down (Sophie B. Hawkins)     M3 私のジャンと呼ばせて (金延幸子)
  M4 le coup de foudre (Austine)     M5 le grand amour (Albin De La Simone)     M6 bound to you (Shawn Colvin)     M7 say when (Alice Babs)       M8 2人 (UA)      
[好日の素…あたためること]
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  2月の北陸としては 比較的気温の高い日が 続いているのですが、 とはいえ朝夕は それなりにやっぱり寒く…   被災地での低体温症も 話題にのぼることが多い昨今、 冷えによってコワイ思いをしたことのある わたしにとっても 「あたためる」というテーマは なかなかに重要なことでもあり あらためて考えてみようと思いました。   例えば、衣服の選び方。 異なる素材の服を重ね着することで 空気の層ができて あたたかい、と言われるのを 実践してみたり、 襟元や手首、足首などをカバーすることも。 マフラーやレッグウォーマーに加え 今季はくるぶしが隠れるくらいの ルームシューズが大活躍してくれています。   以前番組の中でご紹介した ペットボトルの温灸も、 気温の低い時期に活用しています。 温灸したあとのペットボトルを 湯たんぽのように使って眠ったり、 お布団や毛布の使い方も工夫したりして 就寝時のあたたかさを確保することも 試してみているところです。   また、食べるもので 身体の中からあたためる、ということも大切ですね。 食材や料理のテクスチャーを考えて 口にすることで、 おなかの中からほっこりさせるのもひとつと 考えています。   折しも今日はバレンタインデー。 ホットチョコレートで こころもおなかもあたためる、なんていうのも いいかもしれませんね。       * * * * * * * * * * * * * *   [日々是食べたい!… いがらまんじゅう ]
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  2月といえば バレンタインデー…ではありますが、 北陸・能登への愛を込めて!ということで… 今回は大好きな「いがらまんじゅう」��� ピックアップ。 地域によっては「えがらまんじゅう」「いがらもち」とも 呼ばれています。 富山でもつくっているお店が あるようなのですが わたしはお目にかかったことがなく、 もっぱら能登に出向いた際に 食べています。   もともとは金沢の 婚礼の際に供される お祝いのお菓子のひとつだそうで、 「いがら」は栗のいがを指し 秋の山を表したものだそう。 金沢、そして輪島では 餡の入った餅の上に くちなしで染めた黄色いお米が トッピングされているそうですが…   わたしがいつも買って食べているのは 緑に着色された餅に 白いお米のトッピング。 秋の山、という感じではないような… 若い栗のいが、なんでしょうか? それとも、針葉樹が多い土地、ということ? はたまた、季節を問わず いつでも食べたいから緑になったのかしら?   この違いの謎は まだ解けていません(笑。   まんじゅう、と呼ばれていますが しっとりとした餅の生地と ほどよい甘さの餡に トッピングのお米のぷちぷち感が あとひくおいしさ。 コーナータイトル通り 日々食べてもいいと思うくらい大好きで、 食べずに富山に戻ると 何か物足りないきもちになってしまう わたしなのです。
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vegehana-food · 8 months
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✿ 元宵 | Yuan Xiao ・元宵(ユェンシャオ)。2月5日は春節(旧正月)から15日目を祝う「元宵節」であり、小正月ともいう。各地でランタンフェスティバルや爆竹を使ったお祭りが行われるほか、各家庭でも「元宵」というお団子のような伝統スイーツを食べる習慣がある。元宵団子の中身は砂糖、ゴマ、胡桃、果実の核などが主流で、もち米の皮で丸く包まれている。元宵節の由来は漢代にさかのぼる。漢の文帝が正月の15日、戦いに勝利したことを民衆とともに祝ったのが起源とされる。その後道教や仏教の行事と混じり合い、今の元宵節になった。 ・普通のお団子は粉をこねて作りますが、元宵はもち米粉の入ったざるにゴマ餡や小豆餡、ピーナッツ餡など核になるものを入れ、ざるを揺すって餡を転がし粉をまぶしていきます。これをゆで浮き上がってきたら出来上がりです。食べればわかりますが、日本で食べる白玉団子などとは舌ざわりがまったく違い、まるで繭(まゆ)を食べているかのようで舌先でとろけていきます。ちなみにこのお団子を中国の北方では“元宵”と言いますが、南方や台湾では“汤圆 tāngyuán”と言っています。冬至のときの「湯圓」がこねた白玉粉で餡を包むのに対し、「元宵」はこねた白玉粉ではなく、もち米の粉を粉のまま使います。
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harubaku · 7 months
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指つながんないかな~
R-1面白かったですね😄ルシファー吉岡の2本目、若者の会話描写が完全におじさんイメージなのに面白さの核の部分はバリバリ最前線なのスゲーってなった。お笑いを研ぎ澄まし続けた人にだけ生まれる歪さ♪よいちょ♡
年明けから抑鬱っぽくて頭が回らず、ここ一週間くらいでお笑い脳やっと復活してきたけどナナペの初稿締め切りには間に合わなかった!!!久々にシンプル演者として出る。
成績は思ってたよりなんとかなってた。4年生だから気遣ってもらったんじゃないの。すいません来年もいます… でも卒論さえ書ければ全然卒業できそうではある!
卒論のゼミって学問のネタ見せみたいなことをしなきゃいけないじゃないですか~~~俺ネタ見せ嫌いやねん( ;   ; )1月2月のゼミ既に飛ばしてしまっててくそヤバい( ;   ; )常識外れ( ;   ; )
単独やりたいけど冬は絶対この感じになっちゃうから11月あたりがいいだろうなー。今まで秋ナナペは毎回台本採用されてるけど春は一回も採用されてない。分かりやすすぎ!
最近餡や茶カモメと遊んで、好きなお笑いをする後輩にとって大学お笑いが楽しい場所であってほしいと改めて思った。ここでは全部を言いますよ~😃どうせプロ行くからマインドになりかけてたけど温存しないでちゃんと好きなことやる!!少しでも場所を作る手助けになりたい。
でもお笑いのやる気が出れば出るほどに結局自分はサークルよりも自分の好きなお笑いが好きなだけなんだよなー!吉原さんみたいに愛のあるかっこいい先輩になりたかったけど好きなネタやってる後輩しか可愛がれないしサークルに愛着薄いのも隠せないしかといって孤高ぶるほど結果出してない!!!とりあえず大学お笑い楽しかったなーで終わりたいね!俺が自分で終わらせんだろうが!!!よいちょ♡(綺麗な構成)
【シンプルに面白かったものの記憶】 ・10年前ジャンプの読者投稿コーナーで見た「文字モノマネやりま~す!(ペン字)福山雅治です。レグザ。(筆字)」っていうハガキ
・正月のツッコミ芸人総会で井口が言ってた「老人で背が高い人って全然いないから濱家はほぼ確実に早死にする」という主張
・あのちゃんねるのくじ引きで当てた袋に駄菓子を好きなだけ詰められる企画で、あのちゃんが当てた袋がサッカーボール入れるガバガバの網のやつだった
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kinemekoudon · 2 years
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【7話】 「大麻所持は不起訴を狙える」と弁護士に助言されたときのレポ 【大麻取り締まられレポ】
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居室で天井を眺めていると、留置官の一人が「5番、病院に薬もらいに行くから出て」と言うので、留置官が鉄格子の扉を解錠した後、僕は居室から出て便所サンダルを履き、留置官の後をついて留置場の出口まで歩いて行った。
留置場の出口の前には留置官が2人待機しており、出口まで案内してきた留置官が「身体検査ーッ!」と大声で号令をかけると、待機していた2人も「「しんたいけんさー!」」と大声で復唱し、3人によって身体検査をされる。
検査が終わり、留置官の1人が「身体検査ーッ、異常なしッ!」と大声を出し、もう2人も「「しんたいけんさー!いじょーなし!」」と大声を出すと、僕は手���と腰縄をかけられた。
それから、解錠時の号令の後に大扉が開かれると、大扉の先には4人の刑事が待機しており、1人の刑事に僕の腰縄が受け渡される。大扉が閉まると、今度は刑事たちによって再び身体検査が行われた。
検査後、4人の刑事に囲まれながら、エレベーターに連れて行かれると、腰縄を握った刑事が「壁を向いたまま、奥の右角に立って」などと言うので、僕はそのように立った。
エレベーターが地下1階につくと、今度は「ゆっくりと時計回りで前を向いて」と指示をされたので、僕が時計回りに身体を動かすと、背後で腰縄を握っている刑事も、僕の背後をキープするように時計回りに動いていた。
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それから刑事らに連れられ、警察署の地下にある薄暗い駐車場に出た。目の前には、一般車両のように見えるミニバンが停まっており、その奥には15人程度の警察官が並んで立ち、こちらを見張っていた。
前に2人の刑事が乗り、僕は残りの2人の刑事に挟まれる形で後部座席に乗ると、車は警察署を出発し、病院へと向かった。移動中、運転していた若い刑事が「ほんとは大麻やってたんでしょ?」などと聞いてきていたが、僕は「本当にやってないです」などと条件反射のようにシラを切っていた。
しかしその刑事は、その後も何度も尋問してきたので、「ここで取り調べしても、調書に残せないんで意味ないと思うんですけど」などと鬱陶しげにぼやくと、助手席に座っていた中年刑事が「たしかに意味ねぇからやめろ」などと言ってケラケラ笑っていた。
病院に着くと、手錠と腰縄をつけられたまま、病院の裏口から診察室まで連れて行かれ、問診が始まる。医者は、僕が睡眠障害を患っていて、娑婆では睡眠薬を処方されていた旨を刑事から聞くと、「処方されていた睡眠導入剤は何ですか?」と僕に尋ねてくる。
当時、僕は本当は睡眠薬を処方されていなかったが、「マイスリーです」と過去に飲んでいて好きだった睡眠薬の名前を答えた。続けて医者は「何ミリですか?」と聞いてきたが、僕は何ミリだったかは忘れていたので、「一般的な容量だったと思います」などといい加減に答えた。
しかし医者は訝しがることもなく、「5ミリか10ミリですが…では一応10ミリで出しておきますね」などと気前のいいことを言っていたので、僕は図に乗って、「あと、一応デパス0.5ミリもお願いします」などと言って、ついでに抗不安薬もゲットしておいた。ちなみに医療費はタダであった。
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警察署に着き、留置場の自分の居室に戻されると、ちょうど夕食の時間である18時前になり、留置官が各居室をまわって、食事をする際に下に敷くための丸めたゴザを配っていく。
鉄格子には“配膳口”と呼ばれる、廊下側に開き、そのまま物を置く台となる仕組みになっている小さい扉があり、食事等々の物はこの配膳口を介して受け渡しされていた。
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ゴザを敷いて待っていると、留置官でない一般のおじさんが配膳カートを押してやってきて、各居室にプラスチック容器に入った冷たい弁当と箸を配っていく。続いて、留置官がやかんを持って、各居室にプラスチックのお椀にやかんから味噌汁を注いでいく。
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僕はゴザの上に弁当と味噌汁のお椀を置くと、まずは味噌汁をすすってみる。味噌汁の味はかなり薄く、味噌汁というより味噌風味のお湯が適当だと思う。続いて弁当を食べる。
この日の弁当の中身は、主菜として“塩味の低級豚肉の切り身1枚”とその下に申し訳程度に敷いてある“ほんのりケチャップ味のするスパゲッティ”、副菜として“大豆と千切りされたこんにゃくを異常にしょっぱく和えたヤツ”とその隣に“半分以上片栗粉の餡が占めている肉じゃが”、お新香として“桜大根少々”に、白米であった。
弁当のおかずは全体的に味が薄く、白米が進まなかったが、食べている途中で配膳口から醤油とソースが入れられたので、豚肉に醤油をかけて無理矢理味を濃くして白米と一緒に食べた。
弁当と味噌風味のお湯を完食し、空の容器とお椀を配膳口台に置いておくと、一般のおじさんと留置官が勝手に回収してくれた。回収が終わると、一般のおじさんが、味噌風味のお湯が入っていたお椀にお茶を入れてまわっていたが、お茶もお湯寄りの味だった。
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食事が終わると、僕は床にごろんと寝転がった。ぼうっと考え事をしていると、そういえば職場に出勤の連絡をしてから、パッタリ連絡が途絶えている状態になっていることを思い出し、慌てて近くに居た留置官に外部との連絡手段はあるかと尋ねた。
留置官は“警察の検閲を介して手紙を送る”か“弁護士伝いに連絡を取ってもらう”しか方法はないと言う。しかしそうなると、病院に行く前に来ていたヤブ弁護士は追っ払ってしまったので、手紙の手段しか残されていないことになる。
僕は留置官に頼んで、便せんと封筒、切手を購入し、父親宛に『突然だけど、大麻取締法違反の容疑で捕まったから、会社の人には「詳しい事情は私も分かりませんが、息子は知人のごたごたに巻き込まれ、冤罪で捕まっているようです」みたいなこと言っといて』という趣旨の文章を綴り、留置官に渡した。手紙が届くのは最短で明後日になるそうだ。
手紙を渡した後、(一般的な日本人は、仮に不起訴になったとしても、逮捕されて留置場に入ってたってだけで犯罪者と誤解するんだろうな…)などと少し悲観的な妄想をしていたが、(不起訴なのに解雇するのは不可能だろうし、悪びれず堂々としていればいい)と気を持ち直し、一旦、未来のことを思案するのはやめておいた。
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それから、本を読んで時間を潰していると、就寝時間の1時間前、20時になり、ボールペンと本が回収される。また、20時30分になると、就寝準備のため、居室から歩いてすぐの場所に布団置き場から順番に自分の布団を居室に運び、歯磨きを行う。
運んだ布団を広げようとしていると、突然、留置官が「5番、接見。当番弁護士さん」と言う。僕はなぜ当番弁護士が来たのか分からず、「弁護士ですか? 今日断ったんですけど、どなたですかね?」と聞いたが、留置官は「分からないけど、とりあえず行って。これ、ボールペンと便せんね」と言い、僕を面会室へ連れて行く。
面会室のドアを開けると、その当番弁護士はすでに椅子に座って待っていた。弁護士はロバートの秋山似の顔で、ずんぐりした体型をしており、前に来た弁護士とは対照的に、野暮ったいスーツを着ていた。
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お互いに挨拶を済ませると、弁護士は「今日、当番弁護士が来たと思いますが、その人がこの件について『弁護士倫理に反する案件だったので、お断りしました』というメッセージを残していて、私は次の当番として待機していたんですが、どういうことか気になって来たんです」などと言う。
僕はこの弁護士に期待できる気がして、『前の当番弁護士に、「売人と友達の3人で共謀の上、大麻を所持した容疑で捕まったが、大麻は売人の車に放置された状態で見つかっており、他の証拠は見つかっていないはずなので、罪を犯しはしたが不起訴を狙いたい」と話したところ、弁護士倫理に反すると言って、引き受けを拒否された』という内容を詳細に伝えた。
弁護士は僕の話に真剣に相槌を打ちつつ、事件の内容をメモに残し終わると、「はーなるほど。それは前の弁護士が悪いですね」とはっきり言い切っていた。僕はその言葉を聞き、胸のすく思いがして、「そうですよね!いやーよかったです」などと少し興奮しながら応える。
弁護士はさらに、メモを確認しながら、「うん、なるほど…。こう言ってはなんですけど、おもしろい事案ですね。たしかに、これは不起訴を狙えると思いますよ」と嬉しいことを言うので、僕は「ありがとうございます!ちなみに、不起訴勝ち取れる確率は結構高そうですかね?」と意気揚々と尋ねると、弁護士は「まあ、50パーセントですかね」と言っていた。
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つづく
この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
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baien575 · 1 year
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令和5年3月29(水) その2 -くすかき🍃 @kusukaki_dazaifu ・ いざ4日目の 「くすかき」へ 初日よりも 落葉していて 集められた葉っぱが 大きな山になりました 1000年生きた樟のもと 1000年続くことを 目指したプロジェクト 新しい若葉の芽吹きは 自分も新しくなるようで 気持ちのよい朝でした✨ 🍃🍃🍃🍃🍃🍃🍃🍃 くすかきのうその餅 店頭では 4/1(土)-16(日) 限定販売いたします お取り置きもいたしますのでお電話ください😉 📞092-922-4058 落葉した葉っぱのそぼろを 松葉ほうきで掻くと 緑の若葉が現れます🍃 うその餅で くすかき体験ができます✨ ほうきあり1箱1780円(税込) 🍃松葉ほうきなし 1箱1280円(税込)です! 松葉ほうきにかぎりがあります🙇‍♀️ ・ ミニ梅守(くすかき印)も 期間中販売しております ・ くすかきは「くすかき奉加帳」という 寄付制度で運営されています 詳しくはコチラ👇 https://igayasu.com/ kusukaki/houga/ くすかき奉加帳のお礼の品として ・青梅餡の薄だね 「令和の翠(くすかき印)」 ・樟の葉を詰めた芳樟袋 ・樟脳を包んだ樟香舟 くすかきの終了後に 「樟と梅」という太宰府の春の香りが届けられます✨ 奉加帳へのご参加もどうぞよろしくお願いいたします🙇‍♀️✨ 梅園菓子処 営業時間 10:00-17:00 🟩店休日 4/3(月)10(月)、17(水)、24(月) TEL092-922-4058 FAX092-928-0383 住所:太宰府市宰府2-6-16 西鉄電車「太宰府駅」から徒歩1分 *参道に入って右側5軒目 *大きな看板が目印です ️*全国発送承ります #梅園菓子処 #太宰府梅園 #太宰府天満宮御用達 #うその餅 #ラムレーズン宝満山 #銘菓宝満山#よろつよ#裏千家#表千家#太宰府みやげ #太宰府和菓子#太宰府天満宮#ミニ梅守#うそ鳥#太宰府銘菓#博多人形#土うそ#郷土玩具#九州国立博物館#神戸智行展#くすかき#くすかき奉加帳#くすかきのうその餅 (梅園菓子処) https://www.instagram.com/p/CqX3L0Pv8Xg/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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chiffonfon · 1 year
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2023.06.29→2023.07.01
セムデート in大阪
ひょんなことから大阪に行ったので、チェキやブロマイドを連れてセムデートしてきました。
ほぼひとり旅だったのでやりたいことやって、食べたいもの食べて、気が向いたら計画を変えたり、思ったより時間が余ってお散歩したり……思う存分楽しめてよかったなぁ。
ここからは大阪セムデートの思い出〜!
🚌初夜行バスで出発
せみらじで相談した時にアドバイスたくさんもらったので快適に過ごせました。
普段夜更かしが多いせいで眠気が来なかったのでせみらじのアーカイブ3回分くらいは聴いた記憶ある。
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🎡大阪梅田に到着
クリスマスに観覧車に乗ったので、だいたい半年ぶりのHEP FIVE。いつぞやのせみらじでHEP FIVEの観覧車がバケモノになる?みたいな話あったよね。
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🐟海遊館
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今回の大阪旅行の第二の目的。グッズと撮るのを忘れた時点で来れた喜びで浮かれてるし、もはやセムデートとは?って感じだけど、初めて大阪行った小学生の時以来!やっと来られた!
水族館だいすきすぎて、正直人と行くの苦手なのでひとりでゆっくり回れて大優勝。各水槽の説明とかも読むし、魚の紹介が表示されてる水槽は全部の魚見つけるまで帰れまてんとか開催しちゃう。ソロ活が得意です。
海遊館の水槽の作りが、縦になってるから入り口のほうで混雑しててよく見れなかったとか諦めちゃった魚とか動物に進んでいくとまた出会えたりする。なんなら後半の方が空いてたからゆっくり見られた。
はぁ…水族館に住みたい。
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🍽️551があるとき〜
豚饅、口の中やけどしました。やっぱり食べた時に広がる餡の香りと味が美味しすぎる。みなとさんが食べたいって言ってた記憶があるのでチェキ飯しました。
でも551実は焼売のほうが好きだったりする。(最小販売個数が多かったから諦めた)
あと、豚饅しか買う予定なかったのに店員さんにちまきもご一緒にいかがですか?(関西弁)って言われてそんなマックみたいなシステムあるんやって思いながら気づいたら買ってた。夜ご飯としてホテルで食べました。
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⛩️難波神社
ホテルの近くにあった神���。思ったよりも早くホテルの近くに着いたので、何かないかなぁって思ってたところ神社を見つけたので、お参りしました。
ちょっと雨が降ってたからあんまり長居はしなかったけど、大通りの近くにあるのに不思議と静かで心地よかったです。
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(チェキボケててごめんなさい…)
🐙わなかのたこ焼き
ほんとは出来立てを食べたかったけど食べるスペースが空いてなかったり、移動時間とか考えたりで、結局ホテルに持って帰って夜ご飯にしました。
4種類とも美味しかったけど、特にねぎがかかってるのがすきでした。
前来た時もわなかのたこ焼きは食べたんだけど、たこせんにしたから、今回はスタンダードなたこ焼き食べられて嬉しかったなあ。
 柔らかくて、生地の味がしっかりあってひとくち食べるごとに「んまぁ」って言ってた(心の中で)
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予定が夜からだったし、夜行バスで朝には大阪ついてたから1日目からめちゃ楽しめたあ!
写真たくさん撮って載せ切れないから、2日目の写真は次の投稿にまとめます!
大阪1日目
おわり
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gyohkou · 2 years
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26/12/22
日記、人に見せるものという意識があるために、あまり重たくならない様に調整してしまうが、それでは嘘になってしまう。わたしの人生における出会いも気づきも抑うつもまた、全て等しくこの身に起こっていることであり、どれも誇張されたり退けられたりするべきではない。しかし、やはりこれは他者が読むものであるため、生々しい言葉を使うべきでもない。色んなべきではないを抑えて折り合いが付くように言葉を選んでいくのは、自分に正直であり続けるためだな。
スペイン旅行の3日目にバルセロナで高熱を出し、5日間は調子が戻らずほぼ寝たきりだった。バルセロナではピカソ美術館とカタルーニャ美術館へ行ったきりで、海辺のホテルで療養していたにすぎない。熱を出した翌々日に宿の関係でマドリードへ移動せねばならず、熱で二倍になった重力の元、特急の始発駅へ向かっていた。運が悪いことに地下鉄で貧血を起こし、降りた駅のベンチで横になっていたら、心優しく声を掛けてくれたスペイン人が水を買ってバナナを分け与えてくれ、本当に助かった。マドリードの宿へ到着してからも、一日に二度、外食のために身体を起こすのが精一杯で、ただずっと具合が悪かった。せっかくのスペインだったのだが、ベッドでM-1決勝戦ネタを観たりしていた。イギリスに帰って、餅、つこうぜ。
どうしてもうどんが食べたくなる。Googleマップでうどんと検索し、ちゃんと日本人が作っていそうなおうどんの写真が出てきたので、今夜はここへ行こうと星マークをつけようとしたら、店名が「donzoko」だった。どん底スペイン旅行。お店へ行くと、おそらく同年代の日本人の男の子が接客をしてくれ、スペインでワーホリをしているとのことだった。スペインワーホリは4年前くらいにできたらしい。英語圏の次は別の言語の国へ行ってもいいね。海外にはトリリンガルの人とか結構いるし、フランス語なんか喋れたら素敵だな。肝心のおうどんは、おつゆが甘じょっぱすぎた。かなりまともな日本料理屋だったけど、味はなんだか惜しい。お出汁にこだわる家で育ったから、もしわたしが日本料理屋で働いたらお出汁にめちゃくちゃ口出ししちゃうかもしれない。オーダーではなく出汁をとらせろ。ちなみにどん底の由来を彼は知らないとのことだった。
具合が悪いとしか言いようがない。これがコロナなんだとしたら、全く脈絡のない刺激で悲しくなってしまうのも症状のひとつなのかもしれない。着ているフリースの毛流れがあまりにふわふわと立体的で、悲しくてたまらない。ひとしきり悲しんで眠りに落ちると、フリースを着て眠っていたはずなのに脱いでいて、足元のベッド枠に掛けられている。睡眠時遊行症もコロナの一症状なのかもしれない。
マドリード3日目。ずいぶん長く歩けるようになるまで回復する。病み上がりにはいつも辛いものが食べたくなるが、今回も例に漏れず、口コミのよい韓国料理屋を探して向かう。店内はいっぱいだからテイクアウトなら、とのことでスンドゥブチゲを注文。女将さんがスペイン語と韓国語と英語をない混ぜにして喋るので全然わからなかった。英語圏ではない国へ旅行する場合、必ずしも英語が通じるとは限らず、メニューが現地言語表記のみだったりすると本当に詰んでしまう。ヨーロッパ言語は英語に似ているみたいな話をしたけど、音が似ているわけではなく、全くスペイン語がわからない英語学習者にとってのスペイン語はもちろんどうぶつ語である。20分後にできるからとのことで、外へ出てベンチに腰掛けスンドゥブを待つ。マドリードは��るところにベンチがあってよい。バルセロナは暖かくて春の匂いがする午後さえあったが、マドリードは少し肩が縮こまる。それでも、ふくらはぎが出るワンピースを中に着て20分間ベンチに腰掛けることはできるような温度感だ。店へ戻ってスンドゥブを受け取る時、女将さんがにっこりしながらポンポンと肩を叩いてくれたが、韓国語を喋っていたのでどういう意味だったのかわからない。ゆっくり食べられそうなベンチを探しながらしばらく歩いていると、○○町第一児童公園 みたいな名前が付いていそうな、寂れつつ小綺麗な公園があったので、そこでスンドゥブを広げることにする。付け合わせで、火を通した茄子を塩辛い餡のようなもので絡めたおかず、じゃがいもとにんじんを千切りにして塩で味づけした炒めもの、がびっくりするほど美味しかった。塩気の効き具合と火の通し加減が���妙で、こういうのを家庭料理のおいしさというのかな。スンドゥブは辛さが足りずもどかしかったので、辛さを求めて、夜にまた別の韓国料理屋へ行く。両側をスペイン風のアパートで挟まれた、狭くて歪んだ石造りの坂道を少し登ったところにある、地下に店を構える韓国料理屋で、地上から階段で半分下がったところに入り口があり、お辞儀をするような格好でドアを押す。ここではビールを解禁してサムギョプサルをしたのだが、にんにくが付いていなくてふざけているのかと思ってしまった。シメにいただいたユッケジャンは微妙な見た目して味は一品だった。熱くて舌が焼けそうなほど辛い。そういえばどちらの韓国料理屋でも、日本人だと告げると(韓国人ではないため)ちょっと残念そうな顔をされつつもなんだかんだ良くしてくれて、アジア人というアイデンティティが芽生えつつある。満足して帰路につき、ゆっくりシャワーを浴びて早く寝ようと思っていたのだが、なぜか宿のバー巡りイベントに参加することになり、お酒を解禁してグラスビールを許した段階なのにショットを5杯飲む夜になってしまった。塩とライムで飲むテキーラっておいしいんだね。同じ宿に泊まっている人たちと英語で喋るよい機会だったけど、ナイトクラブの雰囲気がめちゃくちゃ苦手だったのでそそくさと抜け出して帰った。
丸一日自由に使える日を二日間残して体調が戻る。マドリード4日目。普段の調子も戻ってきて、スペインでようやく息ができた朝だった。宿の近くに、スペシャリティコーヒーと看板を掲げるカフェが連なるスペシャリティコーヒー通りがあり、どれもわたしが知っているそれとは雰囲気がかなり違ったので、広義のスペシャリティコーヒー、と思った。スペシャリティコーヒー通りのカフェのひとつがBrunchをやっていて惹かれたのでふらりと入る。(おそらくスペシャリティ)コーヒー、足のついたグラスに注がれた生のオレンジジュース、アボカドと生ハム(たっぷり!)とトマトソースのバケットトースト、クロワッサン、グラノーラと果物のヨーグルトで完璧なブランチ。ヨーロッパでは基本的にどんな食事にもナイフとフォークが添えられているが、バケットトーストをナイフで切ってフォークで口に運ぶのも優雅でよかった。オーダーを取ってくれた店員が、日本好きだよ、In the Mood for Loveが好きなんだ、と話すのに対し、背中合わせの客が、それは韓国映画だね、と割り込む。どうやらウォンカーウァイの花様年華のことを話しているらしかった。お会計の時、あなたは主人公によく似ているから観てみてと、伝票の裏にIn the Mood for Loveと書き込んでくれ、なんだか映画のワンシーンみたいだった。カフェを出てプラド美術館へ向かう。スペインといえばプラド美術館と思っていて、それはそれは様々な西洋画が見られるのだろうと期待していたのだが、展示内容にはかなり偏りがあった。Wikipediaによると、プラド美術館は歴代スペイン王家のコレクションが大半で、歴代王の趣味やスペイン史を反映しているためにルネサンス、バロック絵画に偏っているとのことだった。確かに、モネとかゴッホとかは全くなく、宗教画ばかりだった。じっくり館内を見て回っていると、ぐっと引き込まれてしまう絵がいくつかあった。なぜだろう。おっきくて本物だから?光って見える絵とかもあった。宗教画はものすごく精巧な絵画で、一言でいうと、絵がめちゃくちゃうまい。そしてどの絵にもドラマ、ストーリーがあって、人が血を流して死んでたり泣いてたり呆然としてたりなど、どうしたんだろうとシリアスになって絵に近づいていってしまう。Antonio Munoz Degrain の The Lovers of Teruel と、Juan Luna の Cleopatraが特に美しかった。ところで翌日も酔い続けているタイプの二日酔いで訪れる美術館てなんて心地いいんだろう。身体に一定の負荷がかかっているために、余計な言葉や思いだしたくない悩みが引っ込み、視覚から絵を楽しめる。あとこの日はコンタクトレンズをしていて、眼鏡とは見え方が異なる気がした。コンタクトレンズの方が、より鮮明に立体的に見える、ために絵が飛び込んでくる。一通り見終えて、ソフィア王妃芸術センターへ本物のゲルニカを見に行くため、マックで腹ごしらえをする。小腹が空いていて時間も微妙な時にちゃくっと行くマックは楽しくて美味しくて好き。閉館まで時間がなくて、駆け足で回っても全ての展示室へは行けず、近代的なおもしろい展示もやっていたから勿体なかった。この夜も韓国料理を食べる。
マドリード5日目。マドリードはよい街。まずスーパーがいい。並んでいる野菜や果物はぱつっと新鮮だし、鮮魚コーナーはでっかい魚が氷に埋まっていて、精肉コーナーには生ハムの原木がぶらさがっている。何より床が綺麗で店が明るい。(ロンドンのスーパーはなんか散らかってる。)ティッセン=ボルネミッサ美術館へ行く。ここはプラド美術館とは異なり、かなり満遍なくコレクションされていて、おすすめルートで回ると西洋美術史の流れに沿って作品を鑑賞できるようになっていてかなりよかった。Edward HopperのHotel Roomを長い間眺めていた。とても好きだったので、絵がプリントされたクリーニングクロスをお土産に購入した。さすがに二日酔いは治っていたと思うけど、心地よさは継続していて、夏を想起させる様な色彩鮮やかな厚塗りの抽象画を見ていると、幸福な気持ちでいっぱいになった。美術館行って幸福な気持ちになって出てくるって体験として最高だなあ。
美術館へ行ってばかりの旅だったけど、美術館でわたしは何をしているんだろうとふと。多分、作品を見てるだけじゃないんだよな。建築設計の妙でもたらされる幸福感とか、絵を眺める人を眺める時、すれ違う人の放った言葉が耳に入ってくる瞬間、あんま面白くない作品が続くゾーン、はっとして吸い寄せられてしまう絵、の合間合間でメモアプリに書き留められる断片的な自己理解や新しい思いつき、の全て。チケットの列に並んでから夕暮れ時に出口をくぐるまでに起こる全ての体験。そういう娯楽。
旅をしていると、こうすればこうなるだろう、からこうする、みたいに、今の不安を未来の自分に解消させるべく、筋道立てて人生設計して未来を計算しながら生きるのをどんどんやめていくことが今を幸せに生きる方法のような気がしてくる。そのような設計はどうしても垂直な要素を含むが、わたしは人生をどこまでも広い平面として生きていきたい。設計が必要になったとしても、資本主義的垂直ではなく平面的な心持ちで努力をする。垂直に生きないと何かがダメになるというのは資本主義社会の幻想であって、平面的に生きても、何かが減ったりツケが増えたりするわけではおそらくない。やりたいこと、知りたいこと、行きたいところを正しく把握するために、自分の心の機微に敏感になっておくこと。今嬉しいのかつまんないのかをわかるようにしておくこと。その上でやる力、やり通す体力と精神力を備えておくこと。この辺りが大切なんだろうなと思う。
クリスマス当日は快晴。ロンドンへ戻る。滞在中に何度か行った宿の近くのカフェへ朝ご飯を食べに行った。おおきな(本当におおきな)チョコレートケーキを食べながら、これクリスマスケーキだ、と思う。大型犬を連れた客が入店してきて、ヨーロッパの犬寛容社会、と思う。フライトの時間が迫っていたので、バタバタとチェックアウトして駅へ向かうと、広場で露店マーケットが開かれていた。15分だけ、と急足で露天を見て回り、変な蟹のピアスを3€で購入した。うれしい買い物。ピアスだけはいくつ所持してもよいことになっている。空港で手荷物、予約時の規定では8キロ制限だったのに、チェックイン時に計って9キロで、超過してるか聞いたら問題ないとのことで首を傾げていたら、搭乗時に10キロまでと書かれた表示を見つけ、何がどうなってんねん。手荷物検査すぐ終わって余裕だと思っていたら出国審査に並んだ。出国審査はある空港とない空港があるけど、どうなってんねん。昼下がりのエアヨーロッパ。搭乗した機内には柔らかく日が差し込み、滑走路の離陸ポイントへ移動する間、角度を変えて入り込んでくる日が窓際、手元、手荷物棚とあちこちにひだまりを作る。空調が機能していないのかよく暖まり、うとうと眠りに落ちてしまう機内は、まるで水泳の後の授業か、あるいは放課後のようだった。到着先のガドウィック空港のストライキを心配していたが問題なく入国でき、ロンドン市内まで帰ってきたが、鉄道とバスのストライキは全く予想しておらず、家に帰る手段がタクシー以外に何一つなかった。距離を調べたら徒歩3時間だったので余裕じゃん!と心が軽くなり、旅行前は氷点下だったがこの夜は10度近くあったため、歩いて帰ることを決めた。
一人旅、向いていないかもしれないけど、好きでいたい。旅行中に、そういえば母親にスペイン旅行のこと連絡していなかったなと思ってラインしたら、ひとり旅!? あなたは勇気あるねえと返事がきた。誰かがいないとできないとか、ひとりだと寂しいとかいう次元とは別のところにいたくて、旅に限らず、お酒を飲みに行ったり映画を観に行ったり、なんでも一人でやっているのかもしれない。そして一人旅では、すぐには言葉にならない水面下で何かが、大きな攪拌が起こっているような気がする。旅行前半は、ちゃんと仕事も決まっていない無職なのに貯金を切り崩して10日間もスペイン旅行だなんて、という思考に囚われていたけど、ロンドンに帰ってきたら、そういう悩みが削ぎ落ちていて、空いた分をどうでもよさ、寛大さが占めていた。まだ無職でいいや、というニュアンスのどうでもよさではなくて、もっと前向きな力の抜け方。旅行をすればするほど、人生に対して前向きにおおらかになっていくのかもしれない。
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aizumin · 2 years
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今朝のごはん。
鶏そぼろのおにぎり、長ねぎと舞茸ともやしのたまご炒め、ブロッコリーのカニかま餡かけ、さばと根菜のお味噌汁。
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昨日の朝食べ損ねたメニューです😂
🥦のカニかま餡かけ。これこれ、これが食べたかったんですよ💕茎の部分も花蕾と一緒に塩茹でしまして……3分加熱したのにめちゃ硬い半生状態!!おかしいな、🥦って普通2分くらいで茹で上がるから、茎は少し多めの時間で茹でたのに😥
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ちょっと🥦が少なめに見えますが、実はいつもの小鉢に盛ったらカニかま餡が溢れそうになってしまったので、大きめの器に移し変えたんです。そうしたら、花蕾が全部下に沈んじゃって、こんな感じに💦💦ちゃんとたっぷり入ってます!!
メインのおかずは、長ねぎと舞茸ともやしのたまご炒めです。🥚はカニかま餡で残った水溶き片栗粉と混ぜて、スクランブルエッグ状になるように炒めました。
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隠し味に、銀座にあるひろしまブランドショップTAUさんで購入したオタフクソースさんの呉海自カレーソースを使ってます。スパイシーなカレーの香りとオタフクソースのほんのりした甘さが合わさって、具材を引き立ててくれてる。こっちでも売ればいいのになぁ😍
お味噌汁の具は、さばの水煮と根菜たっぷり。大根と🥕、そして呉海自カレーソースと一緒に購入した安芸の菊芋チップスをお湯で戻して。
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菊芋チップスは汁が多過ぎて隠れちゃってますね😅ちなみにそのままでも食べられて、サラダのトッピングにも使えるそう🙌使い道が色々有りそうです(おつまみとしても🆗だとかw)
🍙は鶏そぼろを混ぜて握りました。ちょっとたんぱく質の量が多かったかも💦💦
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jekyllandhyde1965 · 3 months
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道明寺の芯を紅色の餡で包み、その周りに真っ白のそぼろを斑にまぶし、白の中からところどころに下の紅色が覗ける姿は積もる雪の隙間から梅の花が覗ける様子を模しています。真冬の季節感のある美しいお菓子ですが、勿論、味わいもじょうよ生地、白小豆餡の旨味と道明寺の食感があわさった素晴しいです。
名古屋の川口屋の雪中梅です。
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mensgohan · 2 years
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2022.10.31
◯メニュー
そぼろ餡かけ豆腐
ごはん
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hidekigogo · 2 years
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今日のランチはひさしぶりの味の舘@西品川2丁目にて、中華丼。700円。 . 12時少し過ぎ店内カウンター、テーブルはほぼ満卓。主人の相変わらずの怒鳴り?ってほどでもないか?女性店員に指示が次から次へと。まぁ、いつもの光景なんだけど今日は恐怖の舘なのか? . 最も一人で15人くらいの異なるメニューをさばいているので大変なんだろうけど、今日はそれだけ混んでいて指示は激しかったな。連携も大変なんだろうけどねぇ。 . 中華丼、醤油ベース、餡の感じも良くおいしいですね。仕込みが追いつかなかったのか何点かの定食をオーダーできなかったのは珍しかったな。 . #味の舘 #町中華 #大崎 #大崎ランチ #中華丼 #西品川2丁目 #三ツ木通り (味の舘) https://www.instagram.com/p/Cj68u0SSt_U/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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iameyetea · 5 months
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佳德糕餅Chia Te パイナップルケーキ大会初代グランプリ❕
最後のパイナップルケーキ調達は、お土産屋さんやスーパーで良く見かける佳德糕餅Chia Te❣️
1975年創業の人気店で、[パイナップルケーキ大会] 初代グランプリ✨その後も数々の賞を受賞しているそうな。
そんな素晴らしい経歴がありながら一番庶民的で入りやすい雰囲気☺︎
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このメーカーのパイナップルケーキは、ホントどこでも売ってるのでわざわざ本店に行かなくても買えるんですよねw
でもせっかくの機会、バスを乗り継いで本店に行って来たのでした😊
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お店まで行くと自分で好きな種類を詰められる。中身の種類も他メーカーよりめちゃ豊富で、いろんな味を楽しめます🤤
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パイナップルケーキを4つ、メロン味を4つ、チェリー、苺、竜眼、くるみを各1ずつ詰めました✨
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すぐ食べる用で夫さん好みのモチケーキも購入。
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3メーカー食べ比べての私的ランキング
1位 微熱山丘🥇
2位 桂徳糕餅Chia Te🥈
3位 台北犁記🥉
2と3はほぼ互角で味もそっくりなんですが、クッキー生地が3の方がボロボロして食べにくかったの。中の餡もどっちがどっちの物か当てるのは難しいぐらい似てました。やはり1位が別格よ... 😋
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