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#ジョン・アーヴィング
straycatboogie · 2 years
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2022/11/28
BGM: Paul McCartney "Coming Up"
今日は遅番だった。朝、ジョン・アーヴィング『オウエンのために祈りを』を読み進める。いつも本を読む時は音楽を聴くのだけれど、今日はポール・マッカートニーやブライアン・ウィルソンを聴いた。あとはビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』などを……そうした音楽に懐かしさを感じる。ロクなことがなかった私自身の幼少期だったけれど、こうした優れた音楽を聴いているとそれでも悪くなかったのかもしれないなと思えてきた。ちょうど『オウエンのために祈りを』で書かれている主人公たちの幼少期のように。
『ペット・サウンズ』は何度か聴いてみたことがある。確かに素晴らしい、凄味すら感じるアルバムではあると思ったけれど私の肌には合わなかった。これまで、私は結局ライバルだったビートルズのポップセンスの方を選んでしまっていたのだった。だが、今聴くと実にしみじみと楽しめる。多分これは(昨日も書いたことだが)自分の人生が新しいステージに移ったからではないかと思う。50代に差し掛かったから……これから『オウエンのために祈りを』を読み進めながらブライアン・ウィルソンに浸る。それもいい過ごし方ではないかと思えてきた。
その後英語研究会の課題で英訳された柳美里の小説『JR上野駅公園口』を読み進める。ホームレスの主人公の目線から捉えた上野駅の情景が目を引く。私自身、もし大学を出たあとそのまま東京に留まっていたら確実にホームレスになっていただろうな、と思う。稼げず、酒も止められず……雨宮処凛のルポルタージュで、都市部でホームレスに身をやつした人たちの日常が綴られているのを読み居た堪れなくなったことを思い出す。ああ、仕事を始めてからもいずれ自分はホームレスになるんだと思い込んで、ずいぶんやけっぱちな日々を送ったものだ。
昨日調べ物をしていて、「凡事徹底」という言葉を知った。平凡な事柄を平凡なやり方でこなし、それを徹底することが非凡に通じるというのが骨子である。今の仕事に関しても自分は「こんな誰にでもできる仕事」と思い込んで腐っていた時期があったけれど、考えてみればイチローがバットを振ってヒットを飛ばすことですら「誰にでもできる仕事」である。そんな仕事を、自分なりの流儀でこなして徹底することが奇跡を呼び起こすのではないか。わからないけれど、私なりに徹底したいと思って仕事をこなしている。今日もうまくいったと思うのだけど、どうだろうか。
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petapeta · 1 year
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地球平面説という神話(ちきゅうへいめんせつというしんわ)は、近代に生まれた誤解で、中世西欧では地球球体説ではなく地球平面説がはびこっていたという謬説である[1][2]。地球平面説と天動説を混同したのであろうこの説は20世紀前半に広範に流布されたとみられており、イギリスの歴史学協会の1945年の会報に以下のように述べられている: 「地球が平らだとコロンブスの時代の教養人が信じていたという説や、同時代人がそう信じていたことがコロンブスの障害となったがやがてコロンブスはそれに打ち勝っていったという説は、歴史教育において最も強固な間違いである」[3]。 中世初期には既に、元々古代ギリシア人たちが示した球体説をほとんど全ての学者が支持していた。教養人たちの間では14世紀までに地球平面説が完全に死滅した。ただし、ヒエロニムス・ボスによる著名な三連祭壇画『快楽の園』の外面が、ルネサンス時代における地球平面説の一例となっている。そこには透明な天球の中に浮かぶ円盤状の大地が描かれている[4]。 スティーヴン・ジェイ・グールドによると、「(古今の社会一般において私達の住む惑星がどのように概念化されたかはさておき)学者たちの間で『地球平面説が信じられた暗黒時代』など存在しない。古代ギリシア以来の地球が球体であるという知識が消え去ったことなどなく、中世の主だった学者は皆、宇宙論上確立された事実として地球が丸いことを支持していた[5]。」 科学史家のデイヴィッド・リンドバークとロナルド・ナンバーズも「中世のキリスト教徒の学者で〔地球が〕丸いことを認めず、地球の近似的周長を知らないものなどほとんどいなかった[6]」と指摘している。 歴史家のジェフリー・バートン・ラッセルは、中世に地球平面説が流行したという誤解は1870年から1920年にかけてはびこり、また、進化論によって作り出されたイデオロギー的な状況とも関係したと述べている[7]。ラッセルは、「まれな例外を除けば、紀元前3世紀以降の西洋文明の歴史に連なる教養人で地球が平面だと信じたものなどいなかった」と主張し、ジョン・ウィリアム・ドレイパー、アンドリュー・ディクソン・ホワイト、ワシントン・アーヴィングらが地球平面説という神話を流布したのだと考えている[8][9]。
地球平面説という神話 - Wikipedia
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ari0921 · 1 year
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和五年(2023)8月21日(月曜日)
   通巻第7872号 <前日発行>
 ネオコンの断末魔? ウクライナ支援継続の声が少なくなって焦り
   振り向けば議会は「ウクライナ支援を打ち切れ」が多数派になっていた
************************
 米国政治の外野席でネオコンの理論を率いるのはビル・クリストフである。かれはネオコンの理論誌『ウィークリー・スタンダード』の編集長。
父親のアーヴィング・クリストルは『ネオコンのゴッドファーザー』と言われたユダヤ人理論家、元トロッキストとしての活躍が知られる。
アーヴィング・クリストルは、政治や文化を論じる『ザ・パブリック・インタレスト』や、国���関係論を扱う『ザ・ナショナル・インタレスト』を創刊した。2002年までは『ザ・パブリック・インタレスト』の編集委員をも務めた。2009年に死去。
息子のビルはレーガン政権の教育長官だったウィリアム・ベネットの首席補佐官をつとめ、ブッシュ・シニア政権ではダン・クエール副大統領の首席補佐官。以後、シンクタンク「アメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)」の議長。2008年にはジョン・マケイン共和党大統領候補の外交政策アドバンザーを務めた。
 ネオコンはいまのバイデン政権の下で依然、強い政治力をもつ。かれらは戦争継続のために200万ドルの広告キャンペーンを開始した。共和党のなかにはウクライナ支援の声が萎み、バイデンが議会に要求した追加の20億ドル支援の行方は不透明となった。「これ以上の支援はいかがなものか?」とする懐疑論が大きくなった。
 
 ビル・クリストルは、ネオコンの影響力を維持するために常に新しい政治団体を創設し、募金の母胎としてきた。クリストルの「反トランプ」という組織は「ネヴァー・トランパー」と呼ばれ、トランプを目の敵としている。
 広告キャンペーンはテレビ、オンラインで配信され、とくに8月23日に開催される第1回共和党大統領候補者討論会でテレビスポットが放映される予定。ただし、この討論会にトランプ前大統領は(ドングリの背比べではあるまいし)「いまさら」と言って出席しない。
 クリストフのパートナーであるロングウェルは『ワシントン・ポスト』のインタビューで、「ウクライナへの支持率の実質的な低下は過去2年間で最低となった。多くの共和党有権者がウクライナやゼレンスキーについて軽蔑的な言葉(タッカー・カールソンがゼレンスキーを『でていかない居候』と比喩したように)で語るのは憂慮すべきだ」と答えた。
 直近のCNN/SSRS世論調査では、共和党員の71%がウクライナ戦争への新たな資金提供に反対している。対比的に民主党員の62%が支持している。
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sobajima · 2 years
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「熊を放つ」
ジョン・アーヴィングの1968年の処女作。日本では1986年に翻訳されている(村上春樹訳)
私の持っているハードカバーは1989年の第10版。それでも大昔に買った小説だ。
作品が世に出て半世紀。古典と言うには早すぎるかもしれないが、今あらためて読むと、そんな感じがする。
ジョン・アーヴィング自身も敬愛している、チャールズ・ディケンスのような物語の見事な復権。
よい物語は、いつもどこか知らない深い森に連れて行ってくれる。
「世間が君を捉えるたびに、君は少しづつ死んでいくんだぜ」ジークフリート・ヤヴォトニク
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macrosoft98 · 9 months
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キャリー
『キャリー』は、ローレンス・D・コーエンが脚本を書き、ブライアン・デ・パルマが監督した1976年のアメリカの超常現象ホラー映画で、スティーヴン・キングの1974年の同名の書簡体小説を原作としています。 この映画では、シシー・スペイセクが、学校で常に嘲笑され、いじめられている内気な16歳のキャリー・ホワイトを演じています。 この映画には、パイパー・ローリー、エイミー・アーヴィング、ナンシー・アレン、ウィリアム・カット、P・J・ソールズ、ベティ・バックリー、ジョン・トラボルタも脇役で出演しています。 キャリーシリーズの最初の映画です。
この映画はキング牧師の最初に出版された小説に基づいています。 デ・パルマはこの物語に興味をそそられ、スタジオに監督を依頼し、スペイセクは夫からオーディションを受けるよう勧められた。 これは、キング牧師の出版された作品を原作、またはそれに基づいた 100 以上の映画やテレビ作品のうちの最初の作品です。
1976年11月3日にユナイテッド・アーティストによって劇場公開された『キャリー』は批評的にも商業的にも成功を収め、180万ドルの予算に対して3,380万ドル以上の興行収入をあげた。 第49回アカデミー賞では主演女優賞(スペイセク)と助演女優賞(ローリー)の2部門にノミネートされた。 批評家も観客も同様に、このキャラクターに基づいた数多くの映画やテレビ番組の中でこの小説の最も優れた改作であると広く挙げており、またキングの出版物に基づいた最高の映画の 1 つであるとも述べています。
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shun-tanabe · 5 years
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My Movie Business (1999)
映画本百景 #092
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anamon-book · 5 years
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ウォーターメソッドマン 文学の冒険シリーズ ジョン・アーヴィング 川本三郎・柴田元幸・岸本佐知子 [訳] 国書刊行会 装画=ジャン・ミッシェル・フォロン 装幀・造本=坂川栄治(坂川事務所)
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findareading · 5 years
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フワン・ディエゴが初めて読んだ何冊かの本は、バスレーロの地獄の火のなかからつかみ取ったものだった。彼は両手を火傷しながら、焼かれようとしている本を救ったのだ。
ジョン・アーヴィング著/小竹由美子訳『神秘大通り[下]』(2017年7月、新潮社)
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shunsuke-karaki · 7 years
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ボブ・ディランからの村上春樹からのジョン・アーヴィング
少し遡りますが、ボブ・ディランがノーベル文学賞とは驚きましたね。音楽といえばCDが主流だった中学生時代にあえてレコードで聞いていたボブ・ディランやビートルズ。針を落としたときの小さな「チリチリ」という音が何ともいえなかった。住んでいた街にレコードショップは少なく、手に入るのはメジャーなアーティストか、メロコア or パンク周辺。ボブ・ディランに関していうと、僕はSubterranean Homesick Bluesという曲が好きでしたね。途中で出てくる” look out kid “のところが好きでした。「気を付けろよ小僧」とな。その後に続く歌詞も最高ですよね。嗚呼懐かしい。  …
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gallery-fall · 5 years
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『Subsequence (volume 02)』
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『Subsequence (volume 02)』(キュビズム)
3,800円+税 | 164頁 | 260mm×372mmの大判サイズ | 2019年11月11日発行 |  キュビズム発行
ファッションブランド「visvim(ビズビム)」を運営する株式会社キュビズムより、雑誌『Subsequence(サブシークエンス)』の2号が発行されました。テーマは「”折衷”時代のアーツ&クラフツ」。編集長は井出幸亮さんです。
私も「魚の釣れない日」というエッセイを寄せています(バイリンガル表記で英題は「Days Without a Bite」)。絵を添えてくれたのは山瀬なつみさん。釣りの思い出と『フィッシング・ウィズ・ジョン』をめぐるあれこれ……。雑誌を未来を考えぬいた井手さんが手がけた一冊。ぜひ読んでみてください。いろんなヒントがつまっていると思います。
※ FALL店頭、通販でもとりあつかっています。
→ 通販のページ
→ subsequence.tv
『Subsequence』のタグラインは「Arts & Crafts for the Age of Eclectic」。意味は「"折衷"時代のアーツ&クラフツ」です。世代/性別/人種/国籍その他にとらわれることなく、世界中の工芸と文化にまつわるトピックを幅広く取り上げ、また編集制作にも国内外の方々にスタッフとして参加していただく実験的なプロジェクトです。
未だ知られざる新鮮なネタ、オリジナルな切り口をモットーに、まさしくその仕事を愛する職人が工芸品を作り上げるような、丁寧な誌面づくりを心がけています。創造的な人生、文化的な暮らしに興味を持つすべての方々に向けてお届けします。
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目次
エッセイ:細川亜衣/細野晴臣/エリザベス・コール/三品輝起
特集:忘れがたき「実家」に帰る 小林エリカ/成瀬洋平/エマ・ストラウブ/柴原聡子/アーヴィング・マーカス/宮脇誠
その他コンテンツ:型染め職人、山内武志の暖簾/ミネソタとミンゲイ/サーミの手編みミトン/ショートストーリー「着ぐるみ」西加奈子/「内藤オート」の仕事/カリフォルニア・ミッドセンチュリー・モダン建築を掘り出す旅 他
参加クリエイター:スティーヴン・マン/坂口恭平/平松麻/川勝徳重/山瀬なつみ/タマラ・ショプシン/石塚元太良/ナカバン/中村ヒロキ/中村ケルシー 他
Please Note:日英バイリンガル、164ページ、オールカラー、260mm×372mmの大判サイズ 
製作スタッフ:編集長=井出幸亮、アートディレクター=仁木順平、 フォトグラファー=深水敬介 他
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FALL
167-0042 東京都杉並区西荻北3-13-15-1F
地図 | 12:00 - 20:00 | 月・火お休み
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straycatboogie · 2 years
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2022/12/11
BGM: The Smiths "Bigmouth Strikes Again"
昨日は寝る前にずいぶん久しぶりにTwitterをしてしまった。後悔しているわけではないが、反省はしている。Twitterをこれからどう使うか考えたのだけれど、読書メモを公開できないかと思うようになった。自分の読書について、実況中継的に何を考えながら読んでいるか書いていく。他人と議論をすることや、自分の意見をラフな形で世界に提示することに前ほどには情熱が持てなくなった。雑に��ャンルを跨いで何かを論じることは一種知的な冒険を冒すようで気持ちがいいが、それに慣れると暴論を開陳して悦に入るようでみっともないとも思うようになった。
この日記をどう書いているかなのだけれど、いつも私はマルマンから出ているメモパッドに英語でメモを書いている(日本語でメモを書いていた時期もあるのだけれど、どうしても長続きしなかった。試しに英語でメモを書くようにしたらストンと腑に落ちたようで続くようになったのだった)。そして、1日の始まりの朝に昨日起きたことをそのメモを読みながら振り返って、そして書き記しているのだった。日本語で書き終えてから、それを英語に訳していく。私の知り合いはフランスやインドネシアに住んでいて、英語しか読めない人もいるので英訳を始めたのだった。
青山真治『宝ヶ池の沈まぬ亀』を読み進める。日記というジャンルはなかなか味わい深い。ストーリーがあるわけではなく、ただ日々の出来事が五月雨式に続いていくだけだ。だが、そのデタラメとも言える日々の記録が読み進めるにつれて味わい深くなっていく。考えてみればジョン・アーヴィングを並行して読んでいるのもそうした、コンセプチュアルというか大掴みというか、頭でっかちに捉えられないデタラメな人生の実相が孕む偉大さ/深遠さを味わいたいからでもある。私の嗜好は今、そういう「世界のデタラメさ」を触れることに向いているようだ。
日記ということで言えば、アンディ・ウォーホルの日記を再読するのも面白いかもしれない。人から教わったスチュアート・マードックの日記はどうやら入手困難なようなのだけれど……自分は日記マニアというわけではないと思うが、それでもたくさんの日記を読んできたのだなと思った。私だってその読書の成果からこんな日記を(もう、初っ端に抱いた動機も忘れてしまったが)始めてしまったわけだ。考えてみれば私の大好きなフェルナンド・ペソア『不安の書』だって日記みたいなものだし、古井由吉やロラン・バルトだって日記のようなエッセイを書き残している……日記とはそうして考えていくと奥が深いもの、素晴らしいものなのかなとも思う。
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nekocya · 3 years
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ysformen · 3 years
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愛している誰かが死ぬとき、しかも予想していないときに死なれた場合、一度に突然その人を失うわけではない。
長い時間をかけて、少しずつ少しずつ失っていくのだ。
しだいに郵便物が来なくなり、枕やクローゼットの衣類からにおいが薄れていく。
少しずつ、なくなった部分、欠けた部分を積み重ねて行き、そしてその日がやってくる - ある失われた部分に気がついて、母は永久にいなくなったのだという痛切な思いにかられる。
そしてまた一日、すっかり忘れて何ごともなく過ぎたと思うと、またもや何か失われた部分、欠けた部分に気づかされる。(上巻203-204)
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sobajima · 4 years
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「サイダーハウス・ルール」
ジョン・アーヴィングのサイダーハウス・ルール。数十年ぶりに読んだが大変面白い小説である。
物語の中でチャールズ・ディケンズのデイヴィット・コパフィールドと大いなる遺産
シャーロット・ブロンテのジェーン・エアが何回も登場するので最後にはどれか読みたくなってくる。
さいわい我が家にはどれもそろっていて、本棚から取り出しパラパラとはじめのメージを見比べて
なんとなくデイヴィット・コパフィールドにしてみた(これも長い小説である)
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lawlowlawn · 4 years
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ほんとうの翻訳の話をしよう 村上春樹 柴田元幸
ほんとうの翻訳の話をしよう 村上春樹 柴田元幸
柴田 僕のなかではここ数年、古典復活の兆しがあります。そのきっかけのひとつとして、震災を機に通勤ルートを変えて、御徒町から本郷キャンパスまで、二十~二十五分かけて歩くようになったんですが、そうするとiPodで英語の朗読を聴くのにちょうどいい。で、何を聴くかというと、やっぱりストーリーのしっかりした古典じゃないと駄目なんですね。ストレートに直球で話が進む作品の方が、街を歩きながら聴くにはよくて、現代小説の、「はずす」ことに力点があるやつは駄目ですね。 村上  じゃあ、ポストモダン駄目なんだ。 柴田  はい、すごく保守的になる(笑)。 村上 ジョン・アーヴィングもね、ニューヨークとロングアイランドを往復するのに、運転しながらずーっとディケンズ聴いてるって言ってましたね。ディケンズがちょうどいいんだって。これはわかる気がする。僕も飛行機の中でよく『雨月物語』を聴きます。白石加代子さんが読んでるやつ。このあいだは『罪と罰』を聴いた。ダイジェストだけど面白かった。
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anamon-book · 6 years
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ホテル・ニューハンプシャー ジョン・アーヴィング、中野圭二・訳 新潮・現代世界の文学 新潮社 装幀=早川良雄
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