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#1+1=2なんて知ってるしくだらない。俺はもっと評価されることをやる。
moko1590m · 1 month
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つまらない決めつけにこだわって、すべての1+1=2には向き合えないでいる人たちを尻目に、素直に無心に全力で猛烈に1+1=2を積み重ねていく人たちがいる。
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xf-2 · 7 months
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自民党の谷垣禎一元総裁(78)の自宅を訪ね、岸田文雄内閣の支持率がなぜ上がらないのか、一杯やりながら率直に質問をぶつけてみた。岸田首相の外交面の成果は、知らぬ間に立ち消えになってはいませんか。
「確かにね。今回のウクライナ戦争で存在感が高まっているグローバルサウス(新興国・途上国)の取り込みなどは、日本の強みを生かしてよくやっている。彼らの一部には、西側の先進国に『あいつらは今も上から目線だ』と腹を立てている国が多い。事実上の『一強』となった米国や植民地支配の過去を抱える英仏に対し、『西側リベラリズムのおごり』と批判する国さえある。その中で、日本は独自のODA(政府開発援助)を駆使して努力を重ね、『欧州はうんざりするが、日本は違う』と評価も集めた。首相はここをうまくすくい、西側とつなぐ役割を果たしている」
ただ、今後はこの外交でも、首相にとって厳しい難局面が待つと説く。
「この戦争が終わったとき、どう新しい国際秩序を作っていくのかが焦点となる。そこでは、日本がすごく損な立場になるわけにはいかない。日本は必ず、それなりの地位を占めなければならない。国内では国民生活に目配りしながら、対外的にはこの難題に挑まなければならない。岸田さんに限らず、自分が首相になりたいと狙っている人にとっても、答えを出すのは簡単ではないはずだ」
テーブルには『野菜の揚げびたし』が登場した。パプリカとカボチャ、なすを素揚げして、甘辛いマリネ液にしっかりしみこませている。香ばしい夏野菜の香りと甘さが、冷えた久保田によく会う。
谷垣さんが「水内さんは産経新聞だからこっちが好きかな」といいながら、テーブルには白い陶器に「中華民国立法院」と書かれた蒸留酒「白酒(バイジュウ)がやってきた。テーブルには、「中華人民共和国」と書かれた「貴州芽台酒」も登場。「酒に国境はありませんよ」と酒巻俊介カメラマンが笑ったが、私はなんとなく中華民国を注ぐ。
食卓には、台湾からいただいたという白酒も登場した=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 食卓には、台湾からいただいたという白酒も登場した=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 谷垣さんに「一気に飲み干すんですよ」と言われたが、アルコール度数は50度! しかし、独特の香ばしい匂いがさわやかだ。昨年、谷垣さんのインタビュー連載を担当し、今回同席した豊田真由美記者は「食道の位置が分かる」とむせながら飲んでいる。
「この前、フランスのマクロン大統領がNATO(北大西洋条約機構)の東京事務所開設に反対したでしょ。私は心理がよくわかるんですよ」
谷垣さんが語りだした。 「海洋国家の道を選ぶか、大陸のつながりを大切にするか。各国が個別の事情を抱えていますよね。英国は海洋国家の道を選び、EU(欧州連合)から抜けた。残った独仏を中心とするEUはどうするか。陸続きの中国に経済などの利益を全部取られては大変だ。中国とうまく付き合いつつ、必然的に、カザフスタンなど中国の周辺国とも協力する。フランスがNATO日本事務所に反応した背景は、ここまで見なければならないと思うんです」
谷垣さんも白酒をなめる。
「日本もずっと、2つの選択を迫られていたでしょう。海洋国家としてアングロサクソンと組むか、大陸につながるところと組むか。日本では明治以降、右翼を中心に、中国や韓国と組んで欧州に踏みにじられない大義の旗を立てろという議論があった。しかし、当時は日英同盟を選び、今は日米同盟。アングロサクソンと組む流れを継いでいる」
「韓国も、似たような選択を迫られてきましたよね。北朝鮮との関係強化を図った文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は、日本でいえば、沖縄県の米軍普天間飛行場の辺野古移設にブレーキをかけた鳩山由紀夫元首相の言動に近いと思っているんですよ。韓国では『北と南の連携を強くしていこう』という訴えが国民の喝采を浴びる面もあるでしょう。ただ、今の時代に文政権みたいな道をとるとあまりに支離滅裂になる。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が誕生したのは、日本にとっても本当によかった‥、ああ、すっかりいい気になってペラペラしゃべっているなあ」
谷垣さんが車いすを少し動かしながら話題を変えた。
「最近は新聞を読みながら、私と同世代の方の回顧録をよく読むんですよ。私たちの世代は一体何を残したか-と考えながらね」
谷垣さんは昭和20年生まれだ。
「例えば歌手の加藤登紀子さん。読売新聞で連載していたが、彼女は私の1歳年上で、東大の五月蔡でシャンソンの『赤い風船』を歌っているのを聞いたことがあります。彼女と政治的立場は大きく異なりますが、同じ時代の空気を吸ってきた。もう1人挙げれば、ピアニストの山下洋輔さん。彼は麻布高校の先輩で、文化祭でピアノを弾いていたのを覚えている。ジャズという日本でまだ珍しかったやり方に挑んでいた」
「もう1人、倉本聰さん。彼は喫茶店でアベックのすぐ横に座り、会話をじっくりと聞きながらシナリオを練ってきた。テレビをどう活用するのか、一生懸命考えてきたんですね。戦後日本の可能性を開くためさまざま頑張ってきた」
「逆にいえば、そうそうたる大会社に行き、少し前まで『半導体は日本だ』と頑張った友人がいた。しかし、今は見る影もない-。俺たちの世代は何をやってきたんだろう。私とすべてジャンルは異なるが、この年になって、じっくり考えるんですよ」
日本酒のグラスを手に語る自民党の谷垣禎一元総裁=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 日本酒のグラスを手に語る自民党の谷垣禎一元総裁=東京都世田谷区の自宅(酒巻俊介撮影) 少し遠い目をする谷垣さん。自らも、政治の中枢で時代を動かしてきたじゃないですか。
「自分のやってきたことはこんな副作用を生んでいたのかと考えるものばかりですよ。自分の思った通りになったことは絶対ない。ほとんど、予期しないことが起きている。例えば難民の問題。私は議員になりたての頃、自民党法務部会の副部会長としてこの問題に取り組みました。当時は無制限に外国人を入れるととんでもないという議論があり、入国には『職業訓練』という形を取り入れたが、今から思えば、物の見方が足りなかったと自省することが多い。『こんなこと考えもしなかった』という問題が次々と起きてね」
もう一例として挙げたのが、女性の社会進出の遅れだ。
「私は昭和20年生まれだから、現行憲法の『男女同権』は素晴らしいと教わった。しかしその私が何をやってきたかといえば、政治家の傍らで、家事は全部女房に押しつけた。家事はやってみると結構大変ですよ。こんなこと言ったら、あの世の女房に怒られるかもしれないが、専業主婦じゃない人が家事に取り組むのは大変だ。今は働く女性が圧倒的に増えたでしょ。亭主と女房がどっちも働いているのに、家事は女房だというんじゃね。子育てしながら政治に携わる上川陽子外相や加藤鮎子こども担当相は相当優秀ですよ」
子供2人を育てる豊田記者が「家事をしない人と結婚できませんよ」と合いの手を入れる。
「でも、少子化対策��て、政府の政策でこなせるものなんですかね」
シャッターを切っていた酒巻俊介カメラマンが尋ねた。(聞き手 水内茂幸)
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kennak · 3 months
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京都市長選挙が終わった。自民党・公明党の国政与党だけでなく立憲民主党・国民民主党といった野党からの推薦を受けた松井孝治氏が当選し、共産党などの支援を得た福山和人氏などが落選したとのことである。SNSを見ていると、主にリベラル・左派と見られる人たちからの立憲民主党への批判の声が非常に大きい。そりゃ共産党と立憲民主党が共闘していれば勝てたかもしれない選挙、そう言いたくなる気持ちもわかる。だが、少しでも京都の政界について関心があればそれは極めて困難(多分関係者が鬼籍に入るまで不可能)なことがわかる。中高年以上の京都人には半ば常識だが、全国的には有名でないだろうから、選挙も終わったことだし残しておこうと思う。過去の京都市長選(新人同士)と今回2008年 門川大作 158,472票(自民・公明・民主・社民推薦)中村和雄 157,521票(共産推薦)※その他保守系無所属の村山祥栄が8.5万票ほど1996年桝本賴兼 222,579票(自民・公明・民社・社会推薦)井上吉郎 218,487票(共産推薦)1989年田辺朋之 148,836票(自民・公明・民社推薦)木村万平 148,515票(共産推薦)※その他社会党と社民連推薦の中野信夫が7万票ほど。(1981年も大激戦だが省略)票差は951票、4,092票、321票で御覧の通り激戦続きだ。今回は非共産で有力候補が三分裂しており、過去よりも共産党有利だったはずが16,251票もの差がついてしまった。これまでの京都を知らない人からすると善戦に見えるかもしれないが、政府への批判が強まる中でのこの結果は、共産党の側からすると惨敗と言わざるを得ないだろう。共産党と立憲民主党が組めない理由全国的に、地方の首長選では非共産で相乗りすることが多い。今回もその形であり決して珍しくはないが、他地域ではリベラル・左派系相乗り候補もちらほら見られる中で京都ではそれが望み薄だ(国政選挙ならともかく)。理由は部落解放同盟に対する態度だ。元々京都では共産党が異様に強い。それは何故か。その大きな理由の一つが、部落解放同盟に対する優遇に対してハッキリとNOを言っていたのが共産党だったからだ。「京都市◯◯局の職員は△△地域出身じゃないと採用されない」「京都市◯◯局の職員は覚醒剤で捕まりまくってる」「ある地域には高級車が路駐されまくってるが通報しても警察は取り合ってくれない」「別に働いていて高給を貰って高級車を乗り回しているのに生活保護も受けている」エトセトラエトセトラ(このあたりは寺園敦史氏の【だれも書かなかった「部落」】シリーズに詳しい。そういえばこれもかもがわ出版で共産党系か)当然他の住民たちは不満に思う。その支持が共産党に入っていったわけだ。そしてこの部落解放同盟を支持基盤にしていたのが旧社会党であり、立憲民主党にもその流れが多く入っている。京都ではこの部落解放同盟(旧社会党)と全国部落解放運動連合会(共産党)(現在の全国地域人権運動総連合)が文字通り血みどろの争いを繰り広げていた歴史があり、彼らが生きている間は感情的なしこりがあるため共闘は難しいだろう。京都の特殊事情・実例1今回の選挙で福山氏(共産党)が勝った区は北区・上京区・左京区だ。特に左京区は圧勝と言って良い。この3区は京都でどのような地域か。いずれも京都市北部で、京都御所近辺であり、どちらかというと裕福であったり誇るべき歴史(やんごとなき一族)であったりする人たちが住む地域だ。(北区と左京区はやたらと広いが、人口密集地に限ればこのとおり)このあたりからも、「過去共産党が部落解放同盟の横暴から護ってくれた記憶」が連綿と続いていることが見て取れる(逆に京都市内で差別されてきた歴史を持つ山科区・伏見区・南区あたりでは惨敗なのもわかりやすい)京都の特殊事情・実例2例えば1996年の井上氏の選挙公約はこれだ今こそ京都市政を改革 今の市政は、大企業や「部落解放同盟」幹部にばかり顔を向けています。(略)②ゆがんだ同和行政をただし一般行政へ移行。ポンポン山疑惑解明。なんと一言目に部落解放同盟へのあり方批判、具体策でも二番目に同和(部落)行政批判だ。わかりやすいね。雑感こういった歴史を持ちつつも今回共産党が惨敗となったのは、当時の記憶を持つ人が少なくなっていった、すなわち京都での共産党人気の低下をあらわしているように感じる。追記近畿エリアにおける解同の持つ利権てのは、住民ではない人間には実感しづらい 奈良の役人の件もソレがらみだと読んだが奈良は職員が上司に「違法だ」と進言したら逆に低評価を受けた案件だね裏事情がまったく見えてこないので妄想しかできないけど上司「んなこと言われてもこの事業切ると俺の命がやべーんだよ」くらいのことはあっても驚かないね
京都市長選雑感 立憲と共産が組めない理由/善戦ではなく惨敗
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4komasusume · 8 months
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かわいさとは性差を超越するものなのだ――田中ぬぬ『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』
 劇作家ウィリアム・シェークスピアは男の娘についてこう語っています。
 『美しさは罪だ。だが可愛さは正義なのだ』
 男の娘の存在を的確に表現しています。……言ってませんね。言ってるわけがないですね。いきなりこんな与太を飛ばしたのは、今回取り上げる作品が男の娘を主人公にしているからです。
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こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない 1巻 (まんがタイムコミックス)
posted with AmaQuick at 2023.09.23
田中ぬぬ(著) 芳文社 (2023-09-07)
Amazon.co.jpで詳細を見る
 田中ぬぬさんの『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』です。現在まんがホームで連載中です。
 男の娘 (おとこのこ)とは【ピクシブ百科事典】 (pixiv.net)
 男の娘とは ”外見が、「かわいい又は美しい娘」に見える男子”ということです。2000年代以降に女装男子の一ジャンルとして確立しました。私自身の感覚では、美しさよりも可愛にさに比重を置いている女装ジャンルだと思っています。
 作者の田中ぬぬさんは電撃コミックで『女装しないの���俺だけなのか!?』作品を手がけていて男の娘への造詣の深い方です。『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』でも男の娘の可愛さと深い世界を描いています。
 新連載1話目のインパクトは大事です。田中ぬぬさんは4コマ誌での実績がなく、扱う作品も男の娘というニッチなテーマ。なかなかのハードルの高さですが、1話6ページの中で主人公の音瀬くんが女装男子の男の娘である作品の肝を最大限に生かす演出をしています。
 1ページから2ページ目でノリノリで撮影会に参加する主人公・音瀬未来を描いています。かわいいものが好きで自身をカワイクし撮影会に参加していることと、ナルシスト的性格であることがわかります。
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 3ページ目4ページ目で可愛い自分に悦に入っている音瀬くんを描いていますが、その様子に軽い違和感を感じます。どこか非日常的なことをしている雰囲気を身にまとっているのです。
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 そして5ページ目。変形4コマ形式で音瀬くんが女装していることを本人以外から指摘されて判明します。これにより音瀬くんが絶体絶命のピンチになりストーリーに大きな盛り上がりを出すことができています。
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 6ページ目で捉えどころのない橘のキャラクターの明示と音瀬くんの秘めた趣味を黙っていることに対する条件を提示することによる次回への引きを描き、読者の期待感を高めているのです。
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 1話6ページ41コマ。この中でキャラクターのカワイさを際立たせ、ストーリーの山場で女装であることを描き、さらに次回に期待を持たせる。考え抜かれた演出で感嘆します。これから何が始まるのかという期待感を読者が持ったら勝ったも同然です。
 この1話は芳文社のサイトから試し読みできますのでぜひその目で確かめてください。
 芳文社 こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない 1巻
 
 主人公の音瀬未来くんは
 この青年が
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 こうなります。
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 もう一度作品タイトルを確認してみましょう。『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』です。「男の子のはずがない」ではないのか?いいえ、これでいいのです。どんなかわいい女の子より、男の娘である音瀬くんのかわいさが至上であるという情熱あふれるタイトルなのです。
 音瀬くんは1話目で女装していることがバレたら、身の破滅と考えているのがわかります。しかし自分のかわいさについては非常にポジティブな思考を持ち合わせてるのです。
 1話目ラストで橘が音瀬くんに出した交換条件とは、男の娘になっている音瀬くんの写真を撮らせること。その際に橘が言った
 「女装男子なんてなかなか撮れないし面白そうじゃん」という言葉に対しての音瀬くんの反応がこれです。
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 女装趣味がバレて絶体絶命なのに、自分のかわいさを評価されないとこの反応です。さらに翌日改めて撮影する段取りになった時も不安だと心の中で思っているのにその態度は楽しみで仕方ないのが見て取れます。
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 音瀬くんは自分がかわいくなること、かわいいと評価されることが絡むと常識のタガが外れるのです。橘から女装趣味をネタに色々やらされても、その行為がかわいいことに繋がると満更でもない気持ちになる。これが音瀬くんのキャラクターの面白さです。
 ではやらせる方の橘はどんなキャラクターかというと、トリックスター要素を多分に持ち合わせています。表情豊かな音瀬くんとは逆にほぼ変化のない表情。感情の起伏がないかというとそうではなく、音瀬くんに愛好するアニメキャラクターのポーズをリクエストして、間違ったキャラのポーズをとった際にもクドクドと説教をしたり、アニメのエンディングダンスをするよう指示をして、その出来に事細かく注文をつけたりとめんどくさいオタクな側面があります。
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 策にはめて音瀬くんの女装姿を撮影する割には撮影技術が拙かったり、情報商材サギに引っかかりそうになったりとポンコツな側面もあり、総じて捉えどころのないキャラクター性を持っています。
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 橘は女装ネタで音瀬くんを無理やり従わせているので、ポンコツ面で中和しているのかもしれません。そして何より重要なのは橘は音瀬くんの女装を面白いからと興味本位な発言をしていますが、ことあるごとに男の娘になった音瀬くんを全面肯定して、彼をかわいくするための行動力が天井知らずなのです。
 ホワイトデーのお返しにバカ高いオーダーメイドのコスプレ衣装を作ることなど朝飯前。届いた衣装で撮影するために喫茶店を貸し切る。言葉だけでなくその行動力で音瀬くんのかわいさを評価しています。
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 音瀬くんにとって橘は女装をしている弱みを握られているのと同時に一番の理解者であるのです。作中でこの理解者である面が音瀬くんの中で大きくなっていき、二人の関係に変化が出てきます。
 この作品では音瀬くんが男のアイデンティティを持ちながら、女装して男の娘を肯定的に捉えていることが面白いです。女の子のような男子を登場させた4コマはありますが、ここまで切り込んだ描き方はしていなかったと思います。コメディ作品ですが、男の娘のかわいさ、素晴らしさを推している本気度が感じられる作品となっています。
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画像出典 芳文社 『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない 1巻」 P3,P6,P7,P8,P19,P20,P10,P11,P14,P14,P90 掲載順
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terrahumanity · 2 months
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テラヒューマニティ・星海殉葬
0.
「なんて、エキゾチックなの」と母は言った。
異国風という言葉選びは、果たして正鵠を射たものなのか。判断しかねた俺は、沈黙を保つ。
部屋には、三人がいる。自分、母、そして一人の少女だ。
少女は、その外見に人類にはない色彩を持っていた。それは、彼女が異星種……つまり宇宙人の血を引いているということを示していた。
地球以外の星に知的生命は存在するか、という宇宙に関する問いは、新天地よりも、ゴールド以上の価値がある物質よりも、強く人を惹きつける命題の一つだった。その一方で、決して実在が確認されることもなく、専ら、フィクションの中だけの存在だと目されてきた過去がある。未解決問題、だったのだ。
今、その結論が目の前にあるという事実に、母は目を輝かせていた。
ひょっとすると、人は無意識レベルで宇宙人と出会うことを渇望していたのかもしれない。何せ、そうすることでしか、宇宙の知的生命のスタンダードを知ることなどできないのだ。
人は古来より、異人との接触によって、自身の性質や、自身の所属する集団の特徴を俯瞰してきた。他所の人と話をしている時、ふと「これは、うちだけのローカル・ルールらしい」と気づくみたいに、だ。これが何を意味しているかと言えば、人は宇宙人を見ることで、地球人らしさというものを、初めて自覚するだろうということだ。
いずれにせよ、宇宙開��時代を迎えてから百年以上の月日が経った太陽系圏で��、地球人らしさというものは未だ存在しているらしい。
母の言葉は、その実在を証明するものだと言えた。
彼女を見て「自分とは異なる存在だ」と、確かにそう評したのだから。
1.
 小さなモニタを光点が滑る。世間では空間投影だの、網膜投影だのとモニタの流行は移り変わっているが、目の前にあるのは溜息が出るほど古いタイプの板だ。コクピットのシート右側からアームで支えられた、それは、機体が向きを微調整する度に慣性で軋んで揺れていた。
左舷スラスタの反応もやや鈍い。きっちり整備しているはずだが、これはもう、こいつが年寄りだからとしか言えないだろう。
両手のコントロール・スロットルを微細に動かして、今後こそ、光点をモニタの中心に。三次元レーダーで、飛来する目標物を正面に捉えた。
「FL1からFL2、及びFR1からFR2マニピュレータ展開」
 呟きながら、指差し、ワンテンポ置いてからトグルスイッチを上げる。搭載された四対八本のマニピュレータのうち前面側四本で、捕棺網を展開した。ここまで異常無し。長めに息を漏らし、中ほどまで注意力を落とす。
手元のモニタから目を離し、前を見る。そう広くないコクピットの前面を、星空を映すメインモニタが占めている。
漆黒の宙に、星々が瞬いていた。目標物は、まだ視認可能範囲外にあるが、三次元レーダーで正面に捉えている限り、待っていれば、向こうからやって来るだろう。
俺は、棺を待っていた。チタニウムの棺だ。何の比喩でもない。
宇宙を漂う棺を、中型の作業ロボット……汎用船外作業用重機コバンザメに乗って、待っている。
 平らな面を上とした正三角錐に、楕円柱状の胴がくっついたようなロボットだ。コバンザメという俗称に反して、マニピュレータ四本で網を張る様子は、深海に漂うクラゲのように見えるかもしれない。
 こうして指定ポイントで網を展開し、彼方から飛んでくる棺をキャッチする。
それが、俺の仕事だった。人類が地球から宇宙に進出したばかりの頃、このような仕事が生まれることを、誰が想像しただろう。
「ダズン、聞こえていますか?」
 無線から、名を呼ぶ声がした。少女の声だ。
母船シーラカンスで留守番をしている同居人の声だった。
「どうした、シャル」と名前を呼ぶ。発音としてはシヤロに近い。
「どうしたということはありませんけど」
通信の向こうで、逡巡するような間が空く。別に騒がしくしている覚えもないが、静かな艦に残されて、やはり落ち着かなさを感じているのだろう。脳裏に、少女が、話題を選んでいる様が思い浮かんだ。輝くような金髪が目を引くハイティーンである。
「これってやっぱり、地球方向に飛んでいるんでしょうか」
 数瞬して、いつもの話題に行き着いた。これというのが、レーダーに映る光点……チタニウムの棺を指すことは明らかだ。
「多分な」
 第一に肉眼で地球が判別できる距離ではないし、シーラカンスにしろ、コバンザメにしろ、ヘリオスフィア規模の分解能を持つ絶対座標系の航路計なんて高級品は積まれていないので、確かめようもない。
だが、星海葬という性質上、恐らくそうなのだろうと思う。
星海葬。それは、人は地球に属し、地球に還るべきだという思想から生まれた、人が地球へ還るための儀式だ。
彼女はこれに、少しばかり疑問を持っているのだろう。
「何故、人は星海葬の魅力に囚われるのでしょう」
「……地球をルーツとする知的生命だからだろう」俺は答えた。
宇宙で死期を迎えた人間は、その魂が地球へ帰還することを望むという。
人類がまだ地球を主な生活圏としていた頃、地球上で死んだ人間が地球の生命に転生するという考え方は普通だった。実際、物質的に見ても、人が死んだ時、人体を構成する元素は別の地球上の物体へと姿を変えていくのだから、魂の循環という考え方は感覚的にイメージしやすかったはずだ。
しかし、地球を遠く離れた場所で人体が処分されれば、地球に還ることはない。その事実は、魂もまた、還れなくなるという自然な連想を生んだ。人類が地球を離れて活動するようになった時、転生という宗教概念は破綻したのだ。
実際、宇宙開拓初期における、地球の神々の凋落はシリアスな問題だったらしい。地球が宇宙に浮かぶ光点の一つに過ぎないと分かった時、たかだか半径六千三百キロの岩石塊の表面で謳われていた神々に何ができようか……と思うのも、無理からぬ話ではある。宇宙開発黎明期、ソ連の宇宙飛行士チトフもこう言ったという。「私はまわりを見渡したが、神は見当たらなかった」と。
あるいは、いやだからこそというべきか──そう認めるからこそ、神の恩寵の届く星に還りたいという欲求は強まるばかりだったのだろう。
「そうまでして地球に還りたいのでしょうか」
「宇宙で死んだ人間の灰を、地球に持ち帰ることが禁止される程度には」
 それが一般的だった頃、いずれ地球は灰まみれになるのではと揶揄されていた。
地球行の宇宙貨物艦の荷に占める灰の割合は加速的な増加傾向にあった。宇宙規模で繁殖し始めた人類が、帰属意識と伝統と宗教心のままに灰を地球に送るようでは、当然そうなる。そして、今後も増えていくことを危惧した連邦により禁止された。当時は反発もあったというが、長期的に見て公益性は高く、今では妥当視されている。
 星海葬なるものが市民権を得たのは、その頃からと聞いていた。
 物質的な帰還が叶わぬ以上、魂だけは帰還できるように。人々はそう願いを込めて、地球へ向けて棺を打ち出すようになった。
「そうしたら、今度は金属資源の散逸だ、なんだという話になった」
広大な宇宙空間に棺という形で無作為に金属資源が散らばる傾向は、嬉しい事象ではない。単に資源の有無だけで言うなら、適当な地球型惑星から採掘し続ければいいわけだが、それを無駄にしていいかは別だ。
保安上の都合から見ても、意図的にデブリを増やす行為が推奨されるわけはなく、星海葬もまた、連邦によって禁じられる瀬戸際にあった。
「しかし、それは今でも行われています」
「そうだな」誰が見ているというわけでもないが、俺は頷いていた。「スペース・セクストンと呼ばれる団体が生まれ、星海葬をシステム化した」
 スペース・セクストンは、宇宙教なる宗教機関として星海葬を斡旋し、宇宙に流された棺を適切に回収する役目を公然と担うこととなった。
今では、星海葬は宇宙で最もポピュラーな葬儀だ。純粋な地球生まれの地球人がほとんどいなくなった現在でも、セクストンはしっかりと存続しており、多くのエージェントが所属している。
俺もその一人だ。改装した古い小型貨物艦船で、棺を回収している。
連絡艦、旅客艦、貨物艦、遺棄船漁りのスカベンジャー、宇宙海賊、軍艦。宙を往く船にもいろいろあるが、セクストン認可艦の辛気臭さは最高峰だろう。他人を乗せることもなく、華やかな客室もなく、積荷は棺で、一攫千金の夢もなく、争いもなく、地位も名誉もない。
「私がいるではないですか」
どこからか、口に出していたらしい。
不意に、そう言われた。何故だか慰めるような言葉を投げ込まれ、俺は笑う。
2.
 コバンザメの狭いコクピットから這い上がり、シーラカンス艦内に戻ってきた。艦内の人工重力に気怠さを感じながら、ヘルメットを外し、後部右舷通路を歩く。流れで首元に手をやりかけて、直ぐに下ろした。
「やれやれ」と口の中で呟き、そのまま、棺を運び入れた格納庫へ向かう。
棺の回収が終わったら仕事が終わるかと言われれば、そうでもない。
 回収した棺自体は最終的にはセクストンの溶鉱炉で生まれ変わるわけだが、受け渡す前には、中身のチェックをする必要がある。
セクストンの仕事は総じて気乗りしないが、個人的に一番気乗りしない作業だ。人によっては、一番ワクワクするらしい。死者が生前愛した何某を棺に入れる……という風習は根強くあり、炉に入れると不純物になるからというような大義名分の下、懐に入れることが認められているからだ。
以前、少しばかり同業の集まりに参加する機会があったが、それで美味しい思いをしただとか、そういう話は聞く。俺はその説について賛同できないが、昨今の情勢は安定しているので、腐乱しているだの、欠損しているだの、そういう死体を目にすることは、あまりない。それだけが唯一の救いだ。
梯子を下りると、格納庫の前には黒いボディスーツに身を包む少女が待っていた。
彼女……シャルは、しなやかなボディスタイルを露わにする、いつも通りのスーツ姿である。宇宙での活動は今なお、決して安全ではないが、古典映画で見るようなモコモコとした着ぐるみは廃止されて久しい。今の主流は、生命維持デバイスと防護外骨格の展開機構が備わった汎用スペーススーツである。俺や、彼女が着ているそれだ。
彼女は手にしていた情報端末からこちらに視線を動かすと、壁から背中を離した。
「お帰りなさい、ダズン」
「ああ。どうも、異物反応があるらしいな」俺が言うと、彼女は頷いた。
棺をシーラカンスの搬入口に運び入れた時にアラートが鳴ったかと思うと、すぐにシャルから通信が来たのだ。棺の中に、何かがいる、と。
気が重くなる。
異物反応センサーは棺内をスキャンした結果、動体と熱源が確認された場合にアラートを出す。そういう意味では、しょうもない悪戯(例えば、熱を出して動くおもちゃが入っていたとか)の場合もある。
しかし、棺の中に、もしも生きている人間が入っていたら? 放っておけば、そのまま焼却されることになる。寝覚めは最悪だ。
「じゃあ、始めましょうか」
彼女は首元にあるパネルをトンと叩いた。そこには防護外骨格を着脱するためのパネルがあって、青く点灯する。シャクシャクと小気味のよい金属質の擦過音が響き、彼女の体表を、背中から包むようにアーマーが広がっていた。
防護外骨格は、背骨に沿って等間隔に配された六つの小さな突起パーツ内に圧縮格納されているため、展開する際には背面から広がるようなプロセスを踏む。
俺は、自身のアーマーを確認しながら、シャルの展開を待つと、格納庫のシャッターにアクセスした。
ブザーの音。大仰な開閉音。一瞬遅れて、照明が点灯する。
「また家族が増えるかもしれないですね」シャルはそう言いながら、格納庫に入った。
「それは、ゴメンだな」
そう返すと、彼女は苦笑した。
 俺たちは、いくらか積まれている棺たちを見ながら、最後に格納した棺の方……つまり、搬入口に近い方へと足を向けた。
棺は、基本的に幅二メートル、縦三メートルのサイズだ。その大きさの大部分は装甲/気密機構/保冷材/副葬品というように、遺体以外の要素に由来する。遺体を入れるスペースは必要以上に広くする理由もなく、人が最後の旅に出る船としては、適度なサイズとも言えるだろう。
見栄っ張りな富豪が、とてつもない大きさの棺で星海を往くこともあるが、そういう手合いはVIPなので、俺みたいな末端のエージェントが担当することはない。
これらの棺は、この後、金属製の外装部と内部の有機物フレームに分別される。外装は溶鉱炉へ、内容物は焼却炉へ投入されることになる。しかし、回収してすぐに炉に行くというような感傷的なスケジューリングは基本的に認められないため、回収された棺はこうして庫内で並べられて、その時を待っているのだ。
「これですね」「ああ」
 棺を挟んで、立ち止まる。
俺は腰の自衛用のハンド・レーザーウェポンを抜いた。マニュアルによれば、棺の中に異物反応がある時、それはセクストン・エージェントの脅威となる可能性もある。本人が死んでない場合。遺体が別のものにすり替わっている場合。遺体��あるが、別の生物が紛れ込んでいる場合。それぞれ事情は異なるが、どの場合でもレーザーウェポンによる対象の殺傷がベストプラクティスとなるケースは多い。結局のところ、棺の中にいるのは死んでいるはずの存在なのだから。死人に口なしだ。
向かい側に立ったシャルに目を向けた。
金色の髪に、金色の瞳。色白の肌。整った美貌は作り物めいている。彼女は、俺の視線に気づいて、こくりと頷いて見せた。
「……では開けよう」
 棺にアクセスし、アンロックコードを送信する。セクストンの関係者だけが取得できるコードだ。このロックの施錠もセクストンが司っているため、セクストンが開けられる棺は、セクストンが斡旋した正規の棺である、という証明ともなる。
 ピッという簡素な認証音。
何かの手続きを無視した葬儀ではないようだった。少なくとも今回は。
 スライド式のドアが開き始めて、冷気が漏れる。
「顔を近づけすぎないように」
腐敗を防ぐためにドライアイスが入っているのが通例だ。濃い二酸化炭素は一瞬で好気性生物の意識を刈る。別れを告げる遺族が棺に溜まった二酸化炭素を吸引して意識不明となり、そのまま死亡するケースは多い。
「……異物反応があるんですよね?」
「一応だ」確かに、棺内の空気成分自体に問題はない可能性は高い。紛れ込んでいる異物が生きているということは、逆説的に空気に問題ないとも取れる。
 いよいよ、ドアは完全に開いた。
初老の男性だ。体格はいい。髪は白髪交じり。確かに、生命反応が無いとしても、今にも動き出しそうではある。新鮮な死体だ。
「今のところ、異変は無い」
「そうですね」
 と言った舌の根も乾かないうちの話だった。視界の隅で、黒い何かが蠢く。
 瞬間的に、レーザーウェポンを向けて、スイッチする。青いエネルギー弾が瞬き、遺体の腕を焼いた。黒い何かは、素早く這い回っている。大きさは三、四十センチに達する。大型の齧歯類ないし、比較的小型の猫科。そう思い、いや、と否定する。
黒毛のずんぐりとした胴。手足には毛がなく、灰色で、不気味なほどに細長い。脳内の何にも該当しない生物だ。
そいつがガサゴソと棺の中を這う音は、耳障りで、嫌悪感を抱かせた。
「閉じろ!」俺は怒鳴っていた。
 シャルが頷くと、ガコンと力任せにドアが閉じた。だが、棺が閉じきる前に、そいつはもう、飛び出していた。
「ちっ……!」
目の端に映った影に、エネルギー弾を叩きこむ。
棺が積まれた庫内に火花が散った。だが、それだけだ。
当たろうはずがなかった。この倉庫には、棺があり、死角が多すぎる。
 俺は、そのクリーチャーを捕捉できていなかった。
 事実、そいつの鳴き声は背後から聞こえた。
「ダズン!」
 その声に振り向いた時、目の前にそいつが迫っていた。
黒い毛の中に、醜悪なまでに開いた口が見えた。口蓋が見えるほどだ。汚れのこびりついた不清潔な牙が、ずらりと二重に並んでいる。明瞭に見えた。それは紛れもなく、死の前にある体感時間の伸長体験のように思えた。
だが、幸い死ぬことはなかった。怪我をすることも。
透明な何かに弾かれたように、そのクリーチャーが吹き飛び、強かに、床に叩きつけられたからだ。
「捕えます」少女の声。そして、手のひらを、下から上に。握る仕草をする。
不可視の尾の如き力場が、クリーチャーを巻き上げた。
黒い毛が不自然に押さえられ、手足があらぬ方向に曲がっている。その様が、よく見えた。目の高さに浮かんでいる状態だからだ。その様はまるで、見えない蛇に巻き付かれて、全ての動きを封じられた哀れな被捕食者だった。いや、全てではない。活路を探しギョロつく眼球、手足の指はもがき、そしてその心臓は動いている。
 そいつは、潰されまいと懸命に爪を立てるが、抵抗は無駄だった。
彼女の力場には、痛覚も実体もない。それは彼女の尾骶骨の延長上から伸び、自由自在に動く第三のカイナだった。出し入れ自在かつ、最長で十メートルに及ぶ、純粋なる力の尾である。
「ふー」
 それが、彼女の……血統(ジーン・)加速者(アクセラレイテッド)、シャル・ラストテイルの異能だった。
彼女は、地球人と異星種との交配種だった。
異星種のサイキック遺伝子を継承し、研究施設で生まれた実験体である。それだけでも驚いたが、彼女はただの交配実験体ではない。血統加速……時空歪曲を利用した人為的な世代交代の加速による特定能力の選択的先鋭化実験……によって現代に生まれた、約五千年後の世代と推定される超能力者だった。
本来ならば、交配種に連なる者たちが五千年の月日の中で獲得する超強度サイコキネシスを、現代に持ち込む技術。それは、彼女に超��的な力と、絶対的な孤独を与えている。
「ありがとう。助かったよ、シャル」
 少女は前に出していた手を下ろした。クリーチャーは宙に捕えたままだ。力の尾は、彼女の手の動きに同期するものではないので、手を動かすのは、近くにいる俺に注意を促す意味が強い。
「これ、どうしますか?」彼女は言った。
「始末しよう」
 特に、他の選択肢はない。明確な対人凶暴性を発揮した危険生物だ。特に、生きたまま保護して提出するような義務もない。
 俺がレーザーウェポンを構える前に、彼女はこくりと頷いた。
「グギィ……ッ」
 なんとも耳に残る断末魔だった。尾が締まり、クリーチャーが弾けた。付近の棺に、床に、赤い血肉が飛び散る。
「……ああ、うん。ありがとう」
「ううん」彼女は顔色一つ変えず、軽く頭を振るう。
既に尾は消えていた。それ自体は間違いなく不可視だが、斥力の集合体なので、周囲の空気を押しのける。発生や消滅は空気の流れで何となく分かる。避けられるかと言われれば、俺には不可能だが、有無の変化くらいは分かるものだ。
「シャルは先に戻っていいぞ」
「ダズンは?」
「掃除だ。シャルも、興味あるか?」
 彼女が微妙な顔をするので、俺は笑った。
 彼女を見送り、改めて惨状を確認する。どんな寄生虫を持っているかも分からないクリーチャーだ。消毒も必要だろう。肉塊にくっついたままの眼球が、こちらを恨めしそうに見ていた。無論それは主観的な感想に過ぎず、それは既に絶命している。
3.
 片付けを終えて通路に出ると、そこは既に暗くになっていた。足元にはぼんやりと光る非常灯が、点々と続いている。夜になったらしい。
宇宙において昼夜という概念は希薄だが、人間の営みには、昼夜という概念が必要である。それは宇宙開発が進み、宇宙が一時的にいる場所ではなく、生活圏へと次第に変わっていくなかで、明確にルール化する必要が出た事柄だった。人は一時的に昼夜のない場所で過ごすことはできるが、それがずっととなれば話は異なる。
地球人は、地球上の環境に適応した地球生物種の一つであり、地球で生きていたからこそ、今の形になった。となれば、地球環境の一要素である昼夜が消滅した時、人はその異常にストレスを感じるし、その環境で世代を重ねるごとに、地球人ではない別の何かへと変貌していくことになるだろう。
人が人として種の形を保つための法。それは連邦により規定された照明制御規則として、宇宙船やコロニーで運用されている。ライフライン設備、防災上の事情により特別に規定された区画を除き、約十三時間の連続した活動タームにつき、十一時間の休息タームを設け、当該施設内共用部分の照明を規定光量まで落とさなくてはならない。
 このルールは制定以来、その制定理由の尤もさから重要視されており、少なくとも、民間モデルの宇宙船にはデフォルトで採用されている。当艦……シーラカンスも、もちろんそうだ。
 目が慣れて来たので、俺は非常灯の明かりを頼りに歩きだす。
別に、手動で点灯させることはできるが、最近は、そういうことはしない。同居人がいるからだろうか。自問しながら歩く。
しかし、そういう気遣いは、とりあえず今回は無駄だったらしい。
居住区画に入ると、明るい光が俺を出迎えた。
「お帰りなさい。シャワーにしますか? サンドにしますか? それとも練・り・餌?」
 目の前にシャルが立っていた。逆光のためか、不思議な圧がある。
 その右手には、トレーに乗ったサンドイッチが。左手には、銀の包装に包まれた手のひら大のパックが乗っていた。
「……なんの真似だ、それは」
 俺がトレーを受け取りながら横を抜けると、彼女は「同棲する地球人の男女は、古来より、このようなやりとりをしていたそうですよ」等と言った。
「そうか」と流した。俺も別に、地球生まれではない。だから、絶対に嘘とも言いきれないが、無論、本当とも思えない。あと、同棲ではなく同居が正しい。
「練り餌は違うんじゃないか」
 その名の通り、ペースト状であることが特徴の宇宙糧食だ。銀色の密閉されたパッケージに入っており、保存性に富む。もちろん、それは俗称であり、非常に長く厳とした公式名称も、公式略称もある。だが、その風情なさとネットリとした食感から、専ら溜息混じりに練り餌と呼ばれるのが常だ。
 談話スペースにある背の高いスツールに腰かけると、向かいにシャルが座る。
「確かに、これでは食の選択肢が被っていますしね」
 そう言いながら、彼女はその話題には大した興味も無いようだった。
「というより……起きてたんだな」
「先に消灯するのも申し訳ないなと思いまして」そう言いながら、手伝おうという方向にはいかないのが、彼女の意外と強かなところか。
 サンドイッチを口に入れる。
パサパサした合成パン。風味のない合成バター。ひたすら特徴のない辛味を放つ合成マスタード。コクがなく、平面的な合成マヨネーズ。脂っこいだけのベーコン。しんなりした食感の合成レタス。青臭さがオミットされ、味が単純化した合成トマト。フードプリンターが有機フィラメントから生み出す食材は、全てがオリジナルに劣る胡乱な複製物だが、それでも練り餌よりかはマシだった。
「美味しいですか?」彼女は言った。
「ああ」と俺は返す。
 それは、彼女を料理係として雇った時から、繰り返しているやり取りだった。
「……客観的に見て、美味しそうに食べているようには見えませんけど」
 確かに不味い。それは、シャルの料理の腕とは別の部分にある問題だ。すなわち、食材の限界である。
だが、スペースを取り、保存コストも嵩む天然食材の貯蔵には限度がある。仕入れても、一、二週間もすれば、また合成食材の生活になるだろう。中途半端に積むより、オフや寄港の楽しみにしておく方がメリハリになろうというものだ。
それに、彼女には、複雑な味わいの食材を上手く扱うことはできないだろう。
「手料理なのが重要らしいぞ」
目の前に料理があるなら、いつもの二倍幸せだ。それが手料理なら、さらに二倍。自分以外の手によるものなら、そのさらに二倍。つまり八倍の幸せだ。それは、父親の言葉だった。とても古い記憶の一つだ。父が、まだ明朗だった頃の。
尤も、その言葉の続きには「だが不味ければ零倍」というオチもあったが、言わぬが花という言葉の意味は知っているつもりだ。
「私も、少し、喉が渇きました」
 彼女は言った。どうでもよさそうな声色だ。
そのくせ、金の瞳は輝いていた。
「そうか」
 予想外ではなかった。力の尾は、彼女の体力を消耗させるからだ。
折よくサンドイッチを食べ終えた。
俺が立ち上がると、シャルも椅子���降りた。
 特に言葉は必要ない。それはすでにルーティーンとなっていたのだから。
「じゃあ、シャルも食事にするか」
 彼女は頷いた。シーラカンスには、それぞれに個室を用意してあるが、今日は二人で俺の部屋に入ることになった。
そこはこぢんまりとした部屋であり、備え付けのベッド、棚、情報端末だけが置かれており、古の単位で言えば、六畳ほどだ。これは、シャルの部屋でも同様だった。宇宙船の設計というものは、有限のスペースを活動空間/装置/リソースで取り合う陣取りゲームである。精神健康上の観点から、登録乗員に対する最小の居住区画容積と、人数分の個室の設計が遵守されているが、削減されやすいのは個室のサイズだった。
そんな狭い室内で、俺は汎用スペーススーツを脱ぎ始めた。といっても、大袈裟な話でもない。肩を抜いて、上半身を開けるだけだ。
 隣で、シャルもスーツに手をかける。
彼女の、白い肢体が露わになった。
金の髪、金の瞳、いっそ不自然なまでに整った美貌。華奢な首元には鎖骨がくぼみを作っており、乳房がふっくらと佇んでいた。薄い胴はしなやかに伸びており、まるで無意識下にある理想を彫像にしたようだ。
その途中、鳩尾辺りから、肌がすっと透け始めている。幾重もの白い半透明の表皮が覆うようになっており、その下にある、青い筋肉が見えていた。彼女の下半分は、シルエットこそ人間のようだが、異星種の特性を確実に受け継いでいる。
背中側はお尻のすぐ上までは人肌で、前後で変貌の境界は異なっていた。ただ、頭から肋骨の辺りまでが人間で、腹から下が異星種であるという意味では、一定のルールの下で明瞭に分かれている。
白いショーツだけになった彼女が、じっと、俺を見ていた。
ベッドサイドのパネルを操作して、光量を落とす。仰向けに寝転ぶと、シャルがゆっくりと俺の上に覆い被さって来た。まるで恋人同士がそうするみたいだったが、彼女の瞳に宿るのは愛だの肉欲だのではないようだった。
ゆっくりと俺に体重を預けてくる。青い筋肉が透ける下半身も、見た目の印象からは想像もできないほど熱い。彼女はそのまま、俺の首元へと唇を寄せてきた。俄かに、甘い香りが鼻腔を擽った。
そう思うのも束の間、じくりとした痛みが首に広がった。我慢できないほどではないが、気にせず無視しようというのも難しい、痛痒にも近い、鋭い感覚。しかしその感覚も、熱で曖昧なものへと変わっていく。牙で穴が開いているのか、血に濡れているのかも、はっきりとは分からなかった。
 ただ、こくんと、嚥下する音が響いた。その音は小さかったが、血が飲まれていることを自覚するのには十分だった。音は静かな部屋の中にあって、強く耳に残る。
彼女は血を飲んでいた。
彼女が引き継ぐ異星種の遺伝子がそうさせた。シャル・ラストテイルは、地球人と同じ方法で栄養補給をすることができない。内臓の作りが異なるからだ。彼女にとって食糧とは哺乳類の血であり、そのことが判明した時から、俺はこうして、彼女に血を飲ませていた。
俺は上半身を開けて。彼女は下着姿になって。
しかしそれは、儀式めいた行為だった。
やがて彼女が口を離すと、身体を起こした。
ぽたりぽたりと、赤い雫が落ちた。彼女の口元から滑り落ちた血がしずくになって俺の胸元に落ちた。
 首元に手を伸ばすが、そこに傷はない。傷が塞がった後みたいな滑らかな膨らみの感触が、指先に小さく残るだけだ。
 不思議なものだ。これは彼女が引き継ぐ吸血種の性質なのだろう。彼女たちは、ある種の麻酔成分と、血液の凝固を防ぐ成分を送り込む。多くの吸血生物と同様に、だ。それと同時に、牙を引き抜く時には傷跡の再生を促す。
尤も、彼女も最初からそれができていたわけではなかった。
彼女には、それを伝える親がいなかったからだ。
食事には、痛みと、今くらいでは済まない多くの出血を伴った。
彼女が自分の性質に気づき、慣れるまでは。
4.
 ぼたぼたと血が滴った。シーツに赤い染みが広がっていく。
 先ほどまで彼女が噛みついていた場所から、急速に痛みが広がっていた。
 俺は用意していたタオルで押さえて、開けていたスーツを着込んだ。その手首にあるコンソールで、ナノマシン統制プロトコルを小外傷整形モードにする。普段は待機状態で循環/代謝されている医療用ナノマシンが、傷を察知して人体の働きを補助することで、通常の何十倍もの自然治癒力を発揮できる。
「……ごめんなさい」と彼女は言った。
 その少女はシャル・ラストテイルと名乗った。美しい少女だ。正直なところ、彼女の口から謝罪の言葉が出ることにすら、俺は驚きを感じていた。
 彼女は殉葬者だった。
かつては別の意味もあったが、我々の業界では、捨て子という意味になる。
彼女は、俺が回収したチタニウムの棺の中で、深い眠りについていた。
 セクストンのライブラリによれば、そういった事案は稀にあるという。政治的な事情から、食糧事情……いわゆる口減らしまで。
宇宙開拓時代にもなって、望まれない境遇に生まれるケースというものは変わらずあるらしい。いずれにせよ、殉葬者らにとって、それは死んで元々の旅ではあるが、立ち会ったセクストンの匙加減次第では、生きる道が開かれることもある。
 彼女は、棺で、俺の船にやってきた。
そして、その前は「ヒト殺しだった」という。
 シーラカンスで目覚めた彼女の一言目は、それだった。
『二人の部屋は、ガラス張りの部屋。そこは白くて清潔で、狭くて、周囲にはいつも誰かがこちらを見ていた。食べる姿、寝る姿、彼らは何にでも興味があるようだった。時には血を奪われた。痛めつけられた。尾の力を見たがった。妹は、籠から出るには籠を壊すしかないと言った。だから、私はみんな殺して自由になった』
それは、彼女の観測する現実の話で、事実とは異なるかもしれない。
しかし、実際に超越的な力は彼女に宿っている。
それ故、彼女の事情も、また真なるものだと明らかだった。
俺は、その境遇から考えて、他人の痛みに対する常識レベルの配慮が欠けている可能性は決して低くないだろうと思っていたのだ。
「いや」と俺は少女に返していた。
何が「いや」なのだろう。俺は誤魔化すように続けた。
「だいぶん、体重は戻ったか?」
「……そうですね」と、シャルはスーツに包まれた自分の身体を、緩く抱く。
 そんな彼女の肢体は、俺の目にも、最初に見た時より幾分か健康そうに見えていた。
 シーラカンスで目覚めたばかりの彼女は、酷く痩せていた。生きていたのは、その身体に流れる異星種の血がもたらした強靭性の賜物だろう。
 俺はシャルを引き取ってから、違法な情報屋を少しばかり頼った。
 彼女は研究施設で生まれた実験体であり、地球人と異星種の交配実験体で、血統加速実験の被験者だった。試験管から生まれ、妹とされる存在とペアで生きてきた。そして妹と共に研究所を破壊し、外の世界へと飛び出した。一方は当局により身柄を確保されたが、もう一方は現在も行方不明である……。
それは推測だらけで、不確かで、そして馬鹿げたレポートだった。
だが、疑う必要があるだろうか。
彼女を棺から出して、ベッドに寝かせる前に、俺は外傷の有無を確認するために、その肢体を診る必要があった。その時から、彼女に人並み外れた事情があるだろうことは、明白だった。
 上半身は地球人で、下半身は異星種。
彼女の身体には、それがハッキリと形として表れていたのだから。
 シャル・ラストテイルは人ではない。
 不意に目の前に現れた異形様の少女に、驚きがなかったわけではなかった。
彼女が持つ力に恐れがなかったわけでもない。
宇宙開拓時代でも、人殺しは罪である。それでも、殺すことでしか救いが得られないこともある。実験のために生み出された彼女が、実験のない日々へと至る道を、殺し以外で掴む方法があったかは分からなかった。
そうして外の世界に出ても、彼女たちには行く当てというものが無かった。
だから、棺の中にいたのかもしれない。
星海を漂い、殉葬者としてセクストンを頼る。その切符は一枚しかなかった。死者を納める棺に、内側の取っ手は不要なのだから。
彼女は多くを殺め、最後には、妹の献身によって、ここに至った。
それが、彼女の生だった。
人には人の生があり、実験体には実験体の生があるとも言えるだろう。そして、それを逸脱するには、罪を犯し、死に、そして生まれ変わる必要があったのだとも、解釈できた。彼女と人の差は何かと問えば、生まれとしか言いようがないのだから。
 それは上手くいくだろう。
このまま地球人らしく振る舞うことを覚えれば、彼女は人の隣人になれる。
彼女は明らかに異星種の特徴を有しているが、人前で服を脱がなければ露見することはない特徴だ。人としての振る舞いを覚えれば、秘密は秘密のまま、人の輪に溶け込める可能性が残されている。
ただ、彼女の方は、そう思ってはいないようだった。
彼女の瞳には絶望があり、声は暗く、その立ち姿は、人間らしさからいっそ遠く空虚だった。
俺一人では、彼女をどうこうするのは難しいのかもしれなかった。
そう思ったのを、覚えている。
……。
「ありがとう、ダズン」
「ん、ああ……」
少しばかり、ぼうっとしていたらしい。
 すでに彼女はベッドを降り、床に落ちたスペーススーツに手を伸ばしていた。
 スーツと一体型となったショートブーツを揃えて、足を入れた。さらりと流れた金髪を少し押さえてから、彼女は足元でひと塊になっていたスーツに取り掛かる。脱ぎっぱなしにしていたそれを整えて、袖の位置を確かめると、ゆっくりと引き上げていく。丸まった背中に肩甲骨が浮かびあがり、揃えた脚を、ぴったりとした黒い布地が徐々に、包んでいった。
青い筋繊維が透ける白いヒップは、見た目の印象とは裏腹に、確かな女体の柔らかさを持っていた。スーツへと収まっていきながら、少し窮屈そうに形を変える。その肉感は、色彩を無視できうるほど艶めかしいものとして、目に映っていた。
実際、そこまでスーツを着ると、彼女は普通の……というには語弊のある美貌ではあるが……地球人の女性に見えた。
 だが、そのスーツの下の秘密は、無かったことにはならない。
その事実を忘れさせないために、彼女はその美しい裸身を晒し、俺の血を飲むのかもしれない。
5.
 汎用スペーススーツの上に羽織ったジャケットが、歩くのに合わせて揺れる。俺は腰までの黒い上着で、シャルはクロップド丈の白い上着。
 セクストンのオフィスに、俺たちは連れ立って入った。
 ホールには、数人のエージェントの姿がある。目は合うが、顔見知りはいない。そこで、シャルが視線を集めていることに気付く。
「あまり離れるなよ」耳打ちすると、彼女は心得たように頷いた。
同じエージェントとは思いたくない素行の人間は多い。
 スペース・セクストンは、宗教団体と考える人もいるし、極めて物理的な、死体処理機関であるとも言える。いずれにせよ、地球人の勢力圏であるヘリオスフィア全域で星海葬を管理しており、単一の組織が影響する範囲としては、連邦に次ぐ。人類の宇宙開拓の総指揮を執り、渉外にあっては人類の意思決定機関として働く連邦という機関に次ぐと聞けば、高尚な感はあるが、実際に所属する人間はぴんからきりまでだ。
 セクストンの人事は来るもの拒まず。それは、いい面もあり、悪い面もある。悪い面の一つが、末端ほど、何某崩れしかいないという点。良い面は、社会信用度ゼロの人間でも、エージェントとして生きていける点。つまりは、セーフネットとしての面。俺もその面には少しばかりの恩恵を得た身だった。
 シーラカンスは、荼毘炉に寄港していた。
ここしばらくの回収にひと段落がつき、一度、荷を下ろす必要があったからだ。
荼毘炉は、セクストンが経営する小さなコロニーの総称だ。ヘリオスフィア全域に点在しており、どこでも同じ機能を備えている。宇宙港、簡単な整備ドッグ、精錬プラント、遺体焼却炉、一時滞在用のホテル、エージェントを管理するオフィス、オフィスワーカーたちの居住区、マーケット、食糧生産プラント、小規模な歓楽街等があり、収容人数は場所によって異なるが、最小では数万ほど。
オフィスの窓口に近づくと、カウンターの向こうにいる男性は肘をついてこちらを見た。妙に若く、気怠そうな表情だが、小規模な荼毘炉オフィスの窓口係としては、やはり珍しくない。隣のシャルは何か言いたげにして、黙った。
「……納入ですかね?」
「ああ。艦名は、シーラカンス」
 情報端末を差し出す前に、食い気味にピピッという認証音がした。本当に確認しているのか怪しい速度だが、手続きは済んだ。
しばらく待っていれば、セクストンの分柩課が勝手にシーラカンスの体内に貯め込んだ棺を運び出し、代わりに連邦クレジットが口座に入る。
分柩課は、文字通り棺を分別する役目を担っている連中だ。金属として溶かして再利用する部分と、遺体を焼くための部分を分別し、炉に投じる準備をする。
「他に何か?」
「報告があるんだが」
 俺が言うと、彼は「はあ」と気の乗らない声。
「棺から、このくらいの獣が現れて、襲われたんだ」
 言いながら、両手でサイズを示していると、その係員はやっと俺の顔を見た。彼の瞳が初めて俺を映す。面倒くさそうに、鼻を鳴らした。
「防疫課は向こうだよ」
「怪我はしてない。そうじゃなくて、例えば、似たような報告は? ああいうのを棺に仕込むのは流行りだったりするのか? 何か情報は?」
「さあね」
 シャルがほとんど溜息のような、長い息をついた。
 やれやれ。        
オフィスを出て、メインストリート・ブロックに入る。通常のコロニーは、いくつかのモジュールの集合体である。いわゆる隔室型宇宙都市だ。屋内/屋外という概念は無いため、隔室型宇宙都市の全ては屋内だが、どの施設でもない接続用モジュールも存在しており、それらはストリート・ブロックと呼ばれている。
「やる気がなさすぎると思いませんか?」
「セクストンとは、結局、そういうものだ」
「それにしてもです」
「まあな……」と俺は空を見上げた。
空と言っても、天井の映し出された空だ。閉塞感を緩和しようとしているもので、その努力を考慮しないとすれば、モジュール単体のサイズは、さほどでもない。上方向だけで言うなら、三階建て以上のビルは入らない程度だ。
二人でメインストリート・ブロックを歩く。
宇宙都市内には当然のように空気があり、疑似重力によって、地球人にとって都合のいい環境が整えられている。宇宙都市というのは何型であれ、どこもそうだ。空気がなかったり、無重力だったりする環境は、人間種の正常な生育にとって都合が悪いのでコロニーとして認められない。
通りは晴天状態で、通行人はぼちぼちと行き交っていた。荼毘炉にはセクストンやその関係者しか近づかないが、閑散としているわけではない。エージェントにはそれなりの人数がおり、そしてそれぞれに家族がおり、空腹になれば、食欲を満たす必要があるからだ。昼時になって、人々の動きは活発だった。
「……仮想レストランですね」と彼女が言う。
「だな」
軒先から見える限り、どの店もそれなりに盛況なようだ。客がスツールに座り、虚空に向かって見えないフォークを繰っている様子が見えた。一見すると、少し滑稽なようにも見えるが、彼らには美味しそうな料理が視えていることだろう。
ミクスト・リアリティによる食事提供は、現代では一般化した光景だ。彼らは、網膜に投影されたホログラムを現実に重ね、レストランのネットワークとナノマシン統制プロトコルを連携することで、任意の味覚/食感データを脳内に再生している。
「入ります?」
「いや」
「私の作る料理より、あっちの方が美味しいのでは」
「そうかもな」
味覚/食感はデータで楽しみ、栄養補給は練り餌で済ませるというのは、コストパフォーマンスに優れた食の形式だ。データは買えばコピーペーストできるし、練り餌も完全栄養食として流通している。本来論で言えば、こうして店先にいる必要性もないのだが、友人と食事している、とか、外食している、といった事象自体にバリューがあるのだろう。会計時に渡される練り餌をそっちのけで、味覚の摂取と世間話に集中しているようだった。そして、店側としても、調理によってハイクラスな味と栄養を両立できる形に加工するのは、よりコストが必要となってしまう。
総じて、料理というものに、こだわりがある人というのは少ない。
 俺がそこに拘泥しているのは、親の教育の成果だろう。
 ふと、シャルを見ると、彼女は少しばかり面白くなさそうな顔をしていた。
「どうした」
「美味しくないけど、作れと言っています?」
「まあ、そうだ」
「あまりに悪びれもなく言いますね」
「不味いとは言ってない。プロの域には達してないというだけだ」
 自分からそう言うよう誘導したくせに、とは口にはしない。
 そもそも彼女は料理に関してはハンディキャップがある。
 彼女は地球人とは栄養補給方法が根本的に異なり、従って、人と同じ体系の味覚器官も持っていない。それでも、食べられるラインのものを作ることができるのは、分量の計算で味の着地地点をコントロールできうるからだ。
とはいっても、言うは易く行うは難しというもので、実際にそれをハズレなく遂行できるのは彼女自身の努力の結果であり、師が良かったという面も多分にあるだろう。
 それから、有機フィラメント食材の味が単純化されているという面も。辛いものは辛く、甘いものは甘く、酸っぱいものは酸っぱく、各食材の個体差や複雑な要素は、詳細には再現されていない。よって、甘いものと甘いものを合わせれば、もっと甘い……くらいの解像度でも、想定と大きくずれる味になりにくいらしい。
「でも、言うなれば、私もプロですよ」
「……」と黙る。彼女の良い分も尤もだった。
俺と彼女の間にあるのは、まさにそのサービスを供給する契約だ。
シャル・ラストテイルは料理係として雇った。
「別にいいだろう。雇い主がいいと言っているのだから」
 そういうと、彼女は「まあ……」と煮えきらない返答。
 噛みついてはみたものの、料理を今以上の仕上がりにすることが困難であることは分かっているだろう。そして、それが原因でクビにされても困るということも。
そもそも、何か仕事を……と言い出したのはシャルの方からだった。シーラカンスに乗っていたい。そして、乗るからにはクルーとしての仕事を熟さなければならないのだと、そう思ったのだろう。
 別に、捨てられて生きていけないということもないだろうに。彼女の容姿と能力を以てすれば、それなりの待遇を得られる可能性は高い。単に荷運びとして考えても、彼女の力は非常に有用だ。服の下がどうなっていようと運送に支障などない。
確かに血を飲むが、別に輸血パックでもいいとも言っていたし、実際、施設にいた頃はそうだったと本人も言っていた。
「あの……ダズン?」
 どこかに行こうとしていた思考が、その声で帰って来た。
 シャルは路地の方を指さしていた。そこにはフードを被った男がいて、こちらを見ていた。人通りの中から、自分たちを見ているのだと、何故か理解できる。彼は、そのまま、お辞儀をするような仕草をして、踵を返した。
「追おう」
「う、うん」
 路地に入る。どこの路地裏もそうであるように、表に入りきらずに溢れた猥雑さが溜まっている。勝手口に、室外機に、ゴミ箱に、非常階段。少し歩くと、フードの男が俺たちを待っていた。彼はフードを被っているばかりか、サングラスと、マスクを着けていた。これでは黒い肌を持つことしか分からない。この手の、身元グレーなメッセンジャーの正体を暴くことに何の意味もないが。
「誰かが、お前たちを狙っている」と男は告げた。
その誰かとは、恐らく、シャルの行方を捜す者たちだ。
しかも、多分、思っていたのとは違うタイプの。
脳裏に二つの声が響く。これまでバレなかったのに、という声と、それから、ずっとバレなければよかったのにという声だった。
6.
「どこに向かっているのか、教えてくれてもいいんじゃないですか?」
 艦橋に響くシャルの声は、少し非難の色を帯びていた。シーラカンスくらい小型の宇宙船でも艦橋というものはあり、コクピットとは異なるものとして定義される。立派ではないが、そこには艦長の席があり、オペレーターの席がある。前方には、シアターのようなサイズのスクリーンがあって、最低限ながら、宇宙船の艦橋というものの体を成していた。
そして、スクリーンには航路図が表示されているが、今は、コンソールの向こうに立ったシャルが視界を塞いでいた。
「そうだな。別に、教えたくないということもなかった」
「なら、もっと早く言ってくれて、よかったじゃないですか」
 そう言われてから、どうにも気が急いていたのだなと、ついに初歩的な自己分析に達する。しかし、それを正直に言うのも憚られた。憚る理由の方は分からない。自己分析が足りないのかもしれないが、もはや手遅れだろう。思考を放棄する。
 荼毘炉を去ってから、すでに三日経っていた。そのことから、彼女の忍耐力は非常に高いといって差し支えないと言えた。
「ワイズマンズ・シーサイドスクエアだ」
「月ですか」
「正確には月の裏側だが」
「……それ、どこから見た時の話ですか?」
「地球だ」
 シャルが「ふーん」と俺を見た。言いたいことは分かる。別に地球生まれというわけでもないくせに、というような顔だ。
「生まれがどうとかではない」
「じゃあ、なんです?」
「連邦の定義だ」
この連邦の定義というのが、重要なのだ。何しろ、ヒトが人類史の中で学習したものは、その大半が地球環境を前提に語られる。代表的なのは、暦や時間だ。地球から遠く離れた場所でも、太陽暦や地球時間は基準として大きな意味を持っている。宇宙開拓による混乱を避けるため、連邦が基準として定めたためだ。
そう言いながら、航路計をチェックする。ヘリオスフィア連邦相対航路計だ。
艦の進路と、進行中の航路との誤差を割り出し、必要があれば軌道修正する。航路線と呼ばれる、宇宙空間に便宜的に引かれた線との退屈な比較/修正作業だ。
それをしなければ、シーラカンスが宇宙を飛びまわることはできない。連邦の定義する航路線が一定範囲に無い場所では、航行できないとも言う。
 これは特にシーラカンスが旧式だからというわけでもなく、ほとんどの宇宙船は同じだ。相対座標系の航路計しか積んでいない。ヘリオスフィア内の艦は、どのみち、星々を最短経路で結んだ航路網に基づいて運航するものだ。航路線に関わらず自身の座標を知ることができるという絶対座標系の優位性を、航路網が充実しているヘリオスフィア内で感じることはない。道具は、それを役立てる機会のある船にこそ意味がある。例えば、ヘリオスフィア外を往く、連邦開拓局の艦とか。
「里帰りですか」と彼女は言った。
「そうだ」
 ワイズマンズ・シーサイドスクエアは、月の裏に作られた都市だった。
 そして、俺の両親が住んでいる。
「半年ぶりくらいですね」
 言われてから、そうなるかと、表情には出さないままに自問した。
シャルと出会って、すぐ後に、一緒に訪れたことがあった。助言をもらいに、あるいは、そのまま実家に置いて行こうかと考えて。
その頃の俺は、シャルの扱いに迷っていた。どうにも、年頃の女の扱いが分からなかったというのもある。幼少から、周囲には女ばっかりだったはずなのに。長いセクストン生活が祟ったとでも言うのだろうか。
もちろん今も、分かってはいないが、仕事仲間だと思えば、何とかはなった。
俺がそう扱えば、こいつもそう応えてくれた。
「真顔で、えっと、日数でもカウントしているんですか?」
 もちろん違う。
「……月に行く理由は、あれが父からのメッセージだと思うからだ」
 心裡にある感慨のようなものについて、あえて彼女に告げる必要はなく、俺は話の流れを元に戻した。少女は思案顔。
「そうだとして、どうして、その……怪しいメッセンジャーを?」
 丁寧にオブラートに包んだ表現だ。コロニー内という安定環境下で目深にフードをしており、さらにサングラスとマスクで人相を隠している様を、不審ではなく、怪しいという範疇に留めておくのは理性的である以上に、少し面白くはあった。俺は一目で違法メッセンジャーの可能性を考えたが、彼女の目に、オブラートに包むことに足る何かが映っている可能性も皆無ではない。
「まず、普通に艦載通信システムが疎通できる距離ではないからだろう」
 あの荼毘炉と月は距離が離れていた。航路線上で、七単位以上だ。航路線単位は、航路上の中継となりうる惑星間の距離である……という規定であるから、実際の距離としては、かなりタイミングによる揺らぎが大きい。普通の艦載通信であれば、航路線上で一・五単位も疎通できればいい方だった。
「では、連邦公共通信を使うとか」
「それが普通だな」と俺も思う。時空歪曲を利用した超長距離通信だ。
地球人が実効支配できる宇宙規模は一日以内に通信が届く距離に依存し、宇宙開拓の速さは通信技術の発展速度と相関するだろう……という宇宙進出前の未来予測は尤もなものだった。そして、それを乗り越えたからこそ、人類に宇宙開拓時代が訪れたとも言う。現代では、お金さえ払えば、民間でも利用できる類のサービスだ。
それならば、七単位も一瞬ではある。
含みのある俺の返答に、彼女は議論を諦めたようだった。
「それは、会えば分かるという判断ですか?」
「そうだ」
 本当は、シャルの身柄を追う者には心当たりがある。父以外のイリーガルな存在が俺たちに警告を行った可能性もゼロではないが、あえてその可能性ではなく、父がグレーなメッセンジャーを用いた可能性を追求することについて、十分な説明ができる。
だが、それを口にするには時期尚早のようにも思えた。推測に過ぎず、何ら確信もない。父を訪ねようと決めたのは、確信を得るためとも言える。
「跳躍潜航に入る」
 会話を断ち切るように俺が告げると、彼女も黙って定位置に着いた。
7.
 到着には、それからさらに数日を要した。
ともあれ、延べ七単位分の超長距離移動が数日レベルの旅行で済むのは、跳躍潜航の恩恵と言えるだろう。これも、時空歪曲技術の進歩が地球人に齎したものだ。
そうして俺たちは、月の裏側最大の都市に降り立った。
 直径百キロ余りもある冷えた溶岩による湖。その岸に、巨大ドームに覆われた月面都市がある。月の都、ワイズマンズ・シーサイドスクエアだ。宇宙開拓が始まって間もない頃、そこは新しいもの好きが集まる最先端の宇宙都市だった。地球から最も近く、遠い都市として人気となり、栄華を極めていたらしい。今となっては、偏屈の巣窟だ。
「相変わらず、継ぎ接ぎだらけですね」
「旧い宇宙都市の特徴だからな」
都市内部には、どこもかしこも、その施行年の新旧が年輪のように表れている。それが、時代遅れの天蓋型宇宙都市の特徴だった。
宇宙都市の寿命は決して長くない。外に空気が無いからだ。大気がない環境というのは、温度にも課題が生じる。月面では、昼夜で摂氏三百度近い温度差がある。そのような酷環境では、人工の殻の綻びが、そのまま人の死を意味する。安全基準は厳しく、経年劣化で問題が起こる前に改修することになる。ワイズマンズ・シーサイドスクエアだけでない。現存する天蓋型都市というものは、常に改修を続けている。全体のドームとしての機能を維持しながら、内装も外装も、だ。
 港からキャリヤーを乗り継ぎ、俺たちは、一際寂れた区画に降り立った。
 すん、と隣を歩く少女が小さく鼻を鳴らす。
「慣れないか」
「ええ、まあ」
人の生活の匂い以上に、都市工事用の重機による排気や、建材の加工時に生まれる粉塵、真新しい金属部品が放つ独特な臭いが、この都市の空気というものを構成している。俺にとっては慣れたものだが、彼女にとっては違うのだろう。
「この町は、やはり人の気配というものがありませんね」
「それなりに多く住んでいるはずだが」
「荼毘炉などよりも、むしろ陰気なほどです」
エアクリーナーも働いているが、健康への影響を軽微なレベルに抑える以上の効果を期待するのは難しい。この都市の空気で病にはならないが、別に快くもない。
だから、この都市には往来の人間というものがない。
人々はフィルターを通した無味無臭な空気を堪能するため、室内に籠っている。家同士を直接繋ぐ回廊文化ができるほどだ。高い天蓋に建ち並ぶビル群。その間を繋ぐチューブのシルエット。改修工事ですぐに書き換わる交通標識。道を往くのは、無人重機たちばかりだった。ビルは人々の生活の明かりを漏らすこともなく、暗いモノリスのように沈黙している。
かつて、このいかにも先鋭的な天蓋型宇宙都市を設計した天才たちも、ワイズマンズ・シーサイドスクエアの人々がドームの強みを捨て、このようなゴースト・タウンを作り上げるとは考えていなかっただろう。
「俺の故郷なんだ。手加減してくれ」
 そう言うと、彼女はフームと頷いた。
ともあれ、ワイズマンズ・シーサイドスクエアが初期の宇宙開拓の失敗であったという点は明らかだった。この反省を活かして、以降の宇宙都市開発では、モジュール毎に安全な付け外しが可能な隔室型へと立ち戻っている。ここのように、ドームを維持するためにドームの改修を続けるような、財的にも住環境的にも高い負荷の生じる都市の在り方は、早々に否定されていた。
この都市の最大の悲劇は、宇宙開拓ペースが、多くの地球人の想定を遥かに上回っていた点にあるのだろう。ワイズマンズ・シーサイドスクエアが出来上がった後、連邦はその版図を爆発的に拡大し、すぐに多数の宇宙都市が出来上がった。かつてワイズマンズ・シーサイドスクエアに集まっていた人も、財も、果てなき宇宙に拡散したのだ。
流行に見放され、商業的な意義を失った田舎は、顧みられることなく廃れゆくはずだった。それでも未だワイズマンズ・シーサイドスクエアが存続しているのは、この都市を維持せんとする、血よりも濃い連帯があるからだ。
「皆は、元気にしているでしょうか」
「恐らくな」
 角を曲がると、下品なネオンに彩られた店が姿を見せた。
 店の外観など、回廊が整備��れたワイズマンズ・シーサイドスクエアにあっては、どうでもいいだろうに。いや、どうでもいいからこそ趣味に走れるのだと、父は言っていた気もする。看板には、裏月酒店の文字。
ホテル・リーユェンと呼んでもいい。食と性を満たすための店。それが、俺の実家とも言える場所だった。
 裏手に回って、勝手口のドアを開くと、ちょうど一人の女性と目が合った。彼女の手から、空の小型コンテナが落ちるのを、力の尾が掴んで、床に軟着陸させる。
「ダズン」とその女性は俺を呼んだ。恰幅のいい立ち姿。白髪交じりの、ざっくばらんなショートカット。目尻に小皺を作り、笑んだ。母だ。
「……父は?」
「上よ」
 彼女は頷いて、俺に近づいてきた。
「前より健康そうに見える」そう言って、両側から腕をパンパンと叩く。
「……だとしたら、シャルのお陰だ」
「ふうん」と母は薄く笑んだ。「それは、師である私のお陰とも言えるね」
そうかもしれないなと、俺は苦笑した。彼女が、シャルの料理の師だった。それと同時に、シャルをヒトとして教育したのも母だった。ヒト殺しであり、殉葬者であり、地球人ではなかったシャルを、今の彼女にしたのは母の功績だと言える。
 俺は、シャルを母に押し付けて、一人でエレベーターに乗った。
8.
 父の私室は、ビルの上階にある。月面都市の街並みを眺望するのにうってつけの場所だが、肝心の景色がよいというわけでもない。それだけが残念だった。ドームが気密性を失ってしまった時に備えて、ワイズマンズ・シーサイドスクエアの建物には隔壁を閉じる機能が備わっている。裏月酒店のそれは開いているが、ここから見える建物のほとんどは完全に閉じていた。開いているとしても、中に火は灯っていない。この数年で多くの仲間を失ったと、父は言っていた。最後にこの景色を見た時のことだ。その時も、こうして向かい合って、俺はシャルをここに残して、去ろうとしていた。
 俺が部屋に入ると、父は応接用のソファに座って、俺を迎えた。
「来ると思っていた」
 父の声は、深い溜息混じりだった。まだ背筋はしゃんと伸びており、耄碌しているという雰囲気ではない。そのことに俺は、少しばかりの安堵を感じている。
 テーブルを挟んで向かいのソファに座り、父と相対する。
「訊きたいことも分かっているつもりだ。メッセージのことだろう」
 全くその通りだ、と頷く。
「私が送った」
「俺たちを狙う誰か、とは?」
 俺が聞くと、父は眉を顰めて逡巡するように顔を俯かせた。それから、一度は床まで落とした視線を、じっくりと俺の顔に戻す。
「あの娘の言っていたことは、嘘偽りではない」
「最初から、そこを疑ってなどいない」俺はそう断って左膝に肘をつく。「何を濁す必要がある?」
「分かるだろう。うちを継がず、家の力も借りずに、独力で生きる道を選んだお前になら。お前は、結局、聡明で正しい」
「……」
「確かに、この月の裏に未来はない」
 かつて俺がこの家を飛び出した時には、ついぞ認めなかった言葉だった。
 俺がセクストンとして生きることになった切欠となる口論、その結論だ。家業を継げと言う父と、このワイズマンズ・シーサイドスクエアに未来はないと言う俺。あの頃は一致しなかった意見が、ついに合意に至ったらしい。
十余年という月日は、父の考えが変わるのに十分な歳月だというのだろうか。
それとも、父が納得するまでに十年以上もかかったというべきか。
「だが、今は、あのままお前と縁を切っておけばよかったのにと思う。そのくらい、あの娘は危険だ」父は吐き捨てるように言った。
シャルと一緒にいることを選ぶのなら、裏月酒店に迷惑をかけないよう、縁を切れと言っているようにも聞こえた。
「危険? あの尾が?」
「馬鹿なことを言うな。あの娘には、理性がある」
その言葉に俺は頷いた。否定の余地もなかった。危険な力を持つだけで制御の利かない少女であるなら、俺はすでに死んでいてもおかしくはないだろ��。
「だが、やはり、関わるべきではなかった」
「母は、そうは思ってないみたいだが」
「あいつもあいつだ」父は自身の胸元を指先で小突いた。「情が深すぎる」
ワイズマンズ・シーサイドスクエアは、その維持を連邦から第三セクターの管理下に移譲されて久しい。現在その維持を担っているのは、まさにここに住む市民たちだ。この天蓋型宇宙都市の莫大な維持費を賄うため、市民は掟を作り、団結する必要があったはずだ。外貨を稼ぎ、都市に富を齎す。その一点で、都市はまとまっていた。幼い頃、父もその情とやらを大事にしていた。それは今や、呪いと化して、目の前の壮年の男を苛んでいるのだろうか。
「誰がお前たちを狙っているか、答えは明白だろう」
「……」
「お前が、今、考えていることを言ってみろ。ダズン」
「それは」と逡巡する。それに何の意味がある?
推論がお互いに一致していようと、それが事実であろうと、なかろうと、もう話は決裂しているように思えた。
 しかし、その推論を披露する前に、扉は開いていた。
 お盆にドリンクを載せ、女性が入って来た。彼女は、その女体のほとんどを見せつけるような、シースルーの挑発的なドレス姿だった。裏月酒店の女だろう。
「レイシィ」父が咎めるような声音で、その名前を呼んだ。レイシィと呼ばれた女性は肩を竦める。「奥様に頼まれたんです」
彼女はドリンクを二つ、ゆったりとした動きで差し出す。
一つは父の前に、一つは俺の前に。
 それから、俺に妖艶な笑みを向けて、囁く。
「お姫様をお連れしましたよ」
 彼女は再び扉が開いた。
 そこにはシャルが立っていた。薄藍のドレスを着こなしている。いわゆる、チャイナ・ドレスだ。薄い布地の下に、美しい曲線が浮かび上がっており、スリットから覗く脚は、白いタイツに覆われている。彼女の特徴的な下半身の彩りさえ、それを薄っすらと透けさせたタイツによって、艶めかしく活かされていた。
 幸い、シャルが俺に感想を求めるような言葉を告げることはなく、ただ彼女の視線がゆらゆらと俺の右耳と左耳の辺りを掠めるだけだった。
 二人はそのまま俺の両隣を挟むように座った。
今、俺たちは重要な話をしている。とは、言えなかった。邪魔をするな、とも。レイシィは兎も角としても、拳四つほど離れて控えめに座るシャルに対して無関係だから離席するよう告げるには無理があった。他ならぬ彼女の話だからだ。
母は、俺と父の話し合いが険悪なものになることを予見して、二人を送り込んだのだろうか。そうだとしたら、その効果は覿面だと言える。
父が立ち上がった。
「話は終わりだな」
「待ってくれ」
 腰を浮かせて、後を追おうとする。父が扉に手をかける前に。
 何かを告げようとして、その前に変化が起きた。
そこで再び、扉が開いたのだ。
 男が、父を押し退けて部屋に入って来た。
その大男ぶりと言ったら、そう低くもない扉を、上半身を傾げて通るほどだ。縦に大きいだけでなく、横幅もあり、筋骨隆々という言葉で評するのに相応しい。彼が入って来ただけで、部屋は狭くなり、その厳めしい顔を見るだけで、息が詰まるような錯覚を覚えた。
それからもう一人、その後について、女性が入って来る。先に入った男の後では小柄にも見えるが、その実、しっかりと身体を鍛えているようだった。ヒールを履いているが、その足運びには安定感があり、タイトスカートの稼働範囲をいっぱいに使った大きな歩幅で、ほとんど部屋の中ほどまで進入する。
二人は汎用スペーススーツの上から、黒いスーツを着ていた。
そして、腕には連邦捜査局の腕章を着けていた。
「貴様らは……」
 父の誰何に、その女性は小首を傾げた。結い上げた金髪が、肩を撫でて滑った。
「私は連邦捜査官、エスリ・シアンサス。彼は、部下のア・スモゥ」
 連邦捜査官。
 そうだ。
「連邦宇宙開拓秩序に基づいて、シャル・ラストテイルの身柄を拘束する」
 彼女たちこそが、シャル・ラストテイルを追っていた。
それは、全く意外ではない。
言うまでもなく、時間と空間は、世界の最重要ファクターである。時空歪曲は、宇宙開発においてブレイクスルーを引き起こす技術であり、超長距離通信や、跳躍潜航が生まれる端緒であった。そして、それにまつわる全ての研究は、連邦が主管している。全ては宇宙開拓秩序の為だ。
そして、宇宙開拓の先に、地球人と異星種の交流という大きなマイルストーンが想定されていたことは想像に難くない。地球上での開拓史ですら、開拓者と原住民の出会いというものは、あったのだから。
同時に、地球人と異星種が交わることが可能なのかという命題も存在している。
血統加速という技術には、それを測る意図があったのだろう。少なくとも、研究が始まって、間もない頃は。それがいつから能力開発の側面を持つようになったのか、あるいは、最初からそれを期待した交配実験だったのか……その委細にそれほどの興味はないが……いずれにせよ、その成果物であるシャルを追うのは、連邦だったのだ。
「よろしいですね?」
エスリ・シアンサスが、無造作にハンド・レーザーウェポンを抜いた。
9.
「お二人とも、逃げてください!」
 鋭い、レイシィの声。彼女の手には、どこからか取り出したハンド・レーザーウェポンが握られていた。
「あああ、馬鹿者が」頭をガシガシと掻き乱し、父も懐から銃を抜いていた。
 無論、俺も。
逃げる? それはいかにも考えられない選択肢だった。
「ナノマシン統制プロトコル、戦術モード!」
 俺と父の声が響く。汎用スペーススーツを着ていないシャルとレイシィを、背に隠した。ナノマシンがアドレナリンを合成して、身体を戦闘モードへと切り替えていく。そのまま銃を構えながら、肩で首元のコンソールを圧迫した。
防護外骨格が、全身をアーマーのように包んでいく。その装甲展開の隙間を縫うかのような眼光の鋭さで、エスリ・シアンサスはトリガーを引いていた。
そして、それに応じる形で、室内に多数のレーザーバレットが飛び交う。
 エスリは、ア・スモゥの巨躯を盾にしていた。
 光弾を生身で受けたように見えた大男だが、恐るべきことに、些かも痛みを感じたようになかったし、その活動に支障が生じたようにも見えなかった。
「かぁああああああああ!」
 それどころか、エスリを守るために広げた腕をそのまま振り回し、こちらに飛びかかって来た。大男の体重の乗った振り下ろしを受けても、外骨格を破壊せしめることはないだろう。だが、そのまま拘束される愚は犯したくない。
 逃げるしかない。だが、後ろにはシャルもいる。
 迷いで、身体が硬直する。それは命取りになるような隙だった。
「……ダズン!」
 少女の声。
 ア・スモゥの巨躯が、何かにぶつかった。まるで室内でトラック同士が正面衝突を起こしたように、爆ぜるような空気の振動が巻き起こった。
力の尾だ。
不可視の尾の如き力場が、巨漢を受け止めた。
彼女の力場は、疾く奔り、破壊される心配もない。それは彼女の心のままに動く、自由自在の第三のカイナだった。
自分が把握する限り、その上限を感じさせないほど力強いものだ。
「う、ん!?」
だが、シャルは疑問と、そして苦しそうな声を漏らした。
「ん・ん・ん!!!」
拮抗し、しかしそれでも、尾を振りぬく。
 ア・スモゥは弾き飛ばされて、壁に背中から激突した。
 この一瞬、形勢は逆転した。
 エスリはそれを理解していた。タタタンと素早く部屋を走り、父とレイシィに狙われながら、レーザーバレットをやり過ごす。これで、位置関係が逆転した。今、俺たちの方が出入口に近くなっている。尤も、それは相手も承知している。
「ア・スモゥ、起きなさい!」
 エスリの声で、大男が起き上がった。まるで効いていないとでも言うのか。
そう思うが、彼は頭から流血していた。血が滴り、床を汚す。それでも、その歩みは止まらなかった。傷つかないわけではない。だが、歩みを止めるには至っていない。
「……もう一度……」シャルが言った。
俺は彼女の肩を掴んだ。
「ダズン、邪魔しないで!」いつになく悲痛な声に聞こえた。
いや、と俺は逡巡していた。レーザーウェポンが効かない相手に対して、結局、戦力として期待できるのは彼女の超常の力だ。だが、彼女に「ア・スモゥをぶちのめしてくれ」と願うのが本当に正しいことなのだろうか。
「このデカブツめが!」
 父がレーザーウェポンを乱射した。
その言葉に反し、エスリの方に向かって、だ。それは有効な目論見だった。大男はエスリを守るために歩みを止めざるを得なかった。
「お二人とも、逃げて!」
 レイシィが叫んだ。彼女の妖艶なドレスは何かに引っ掛けてボロ布のようになっており、父もすっかり埃で汚れている。ソファは破れ、テーブルは盾の如く立てられたままだ。ひび割れた床のタイル。へこんだ壁。部屋は、何もかもが滅茶苦茶だった。
 それらは全て、連邦捜査官の来訪により引き起こされた。
「いや……」
 俺がシャルを保護しようと考えたことが、この状況を招いたのだ。
そうであるのだとしたら。ヒトならざる存在であるシャルの扱いに困り、この都市に連れて帰ったことが間違いだったのだろうか。
あるいは、棺の中で深く眠っていたシャル・ラストテイルを、そのまま殺していればよかったというのだろうか。
 俺はシャルの腕を取って、走り出していた。
 表は、さすがに見張られているだろう。裏口から出た。ワイズマンズ・シーサイドスクエアの暗い路地裏が、今は有難い。
「とはいえ、どうする」
「逃げましょう」シャルが言った。「宇宙に」
「……まあ、そうなるか」
 だが、ここから港までは遠い。
 シャルが不意に俺の手を振り払った。
「どうした」
「では、急ぎましょうか」
「あ、ああ? そうだな」
 何だ、このやり取りは、と首を傾げた瞬間、俺はシャルに足払いされていた。
 視界がほぼ半回転する。
「は?」
そして気付くと、俺は、横抱きに抱え上げられていた。シャルに。
力の尾を使っているのだろう。不思議と、落とされそうだという不安感は無い。
「舌を噛まないでくださいね」
「何をするつもりだ、お前は」
 少女の金の瞳が、俺を見下ろしていた。その後ろに、星海を背景に黒いビルが浮かび上がっている。その壁面からガシャンと音がして、何かが弾けた。
「……来たぞ、シャル!」
 その言葉で、すっと滑るように横に避ける。
 先ほどまで俺たちがいた場所に、黒い塊が落ちて来た。タイルが砕ける。
 ア・スモゥだ。そしてその肩には、エスリが座っていた。
 俺たちは、そのまま見合っていた。
「……滑稽ですね」ぼそりと、エスリは呟いた。明らかに俺を見ていた。
「何だと、お前」
「貴方も、我々と同じですよ」
 彼女の目には、犯罪者を捕まえよう、みたいな色は無かった。
 哀れだとか、そういう心情がありありと浮かんでいるようだった。
 その手にあるハンド・レーザーウェポンが、ゆっくりとこちらを向いた。
「跳びます!」
 シャルが叫んだ。その瞬間、俺は、俺たちはワイズマンズ・シーサイドスクエアの空に投げ出されていた。飛んでいると言ってもいい。いや、跳躍と言うべきか。
ともかく、大気がうるさいくらいに耳元で荒んでいた。
「……追っては、来ないみたいですね」
「真似できるものなのか」
俺たちは、ゴースト・タウンを俯瞰する身にあった。
これを生身の人間に?
「分からないですけど」と彼女が呟いた。「彼も、血統加速者かもしれません。彼の拳は明らかに重かったですし」
 確かに、そのような節はあった。謎の頑強さは、レーザーバレットを受け止めることから、裏月酒店の最上階からの着地まで、ハッキリと示されていた。それを血統加速者の何らかの特質によるものだと仮定した場合、俺たちを追って跳躍できる可能性は何パーセントあったのだろう。
「……」
「全く的外れなのかもしれませんけど」
 俺は流れていく景色を見ながら、そうなんだろう、と思った。彼女が思うなら。
 次に、そうだとして、と考えた。血統加速者の連邦捜査官がいる。
 それは、血統加速者の力を連邦が利用しているということだ。
 そんな話は聞いたことがない。
 脳裏の誰かが警告する。一介のセクストンに過ぎない俺が、連邦の何を知っているのだと。俺は描きかけた邪推を掻き消して、あとはされるがままになった。
 一度の跳躍で港までは辿り着けないので、俺たちはもう既に何度か弾んでいた。
 全く苦に感じないのは、シャルが慎重に力場を操っているからだろう。
 途端に手持ち無沙汰となり、その顔を眺めてみた。
 以前に聞いたことがあるが、力の尾という念動は、野放図的にパワーを引き出すことよりも、精密に制御する方が大変なのだと言っていた。星海の下の彼女の顔は、眉を顰めて凛々しく歪んでいる。
彼女はもう、棺で目覚めた頃のままではないのかもしれない。
「……あの、そう見られると、集中力が乱れます」
「すまん」
10.
都市の出入口たる宇宙港は、ワイズマンズ・シーサイドスクエアの中で最も活発な施設だった。ゴースト・タウンじみた都市の様子とは裏腹に、多数の宇宙船が普段からそこを利用している形跡がある。それは、この天蓋型宇宙都市の維持資金を稼ぐための選択肢に出稼ぎというものがあるからだろう。あるいは、資材の搬入である。
 シャルを連れて、運送業者側の通用口から港に入る。シーラカンスは輸送船の一種と言えるので、正当な入り方と言えるだろう。まあ、俺が運ぶのは棺だが。
いずれにせよ宇宙港の宇宙港の構造と、俺たちの進路は単純だ。このままターミナルビルを抜けて発着場に進入し、そこにあるシーラカンスに乗り込む必要がある。
 だが、シーラカンスの前には、連邦捜査官たちが詰めていた。
 それはそうだ。
「……見張ってますね」
「そうだな」
「艦まで着いたとして……かもしれませんけど」
彼女がそう言った理由は、よく分かった。物陰に隠れながらでも、はっきりとその理由は見えた。連邦の艦が、その巨体で離着陸用ゲートをブロックしている。これでは、宙に逃げることはできないだろう。
 俺はハンド・レーザーウェポンを抜いて、残弾を見た。
「……それでも行きますか?」
「それでも、だ」
 連邦捜査官は三人いた。ア・スモゥのように無茶をしてくることはなさそうだ。油断ならない雰囲気もない。有り体に言えば弛緩しており、エスリ・シアンサスのような真剣さがなかった。少なくとも彼女の���下には見えない。一人を撃って無効化する。もう一人は、力の尾が吹き飛ばしていた。
 異変に気付いた三人目が武器を構える。ライフル型だ。
 銃口がこちらに向く。シャルの方じゃなくて幸いというべきか。
 力の尾でレーザーバレットが防げるかというと、そうもいかない。
 力の尾は力場であって、物質的な特性はない。実弾ならば防げるが、レーザーバレットは防げないのだ。できるとしたら、マイクロブラックホールレベルの力場を生成し、空間ごと光弾の軌道を歪曲する方法だけだ。
だが、血統加速者であっても、できる事とできないことがある。つまるところ、彼女の出力では、レーザーウェポンを防ぐことはできない。
 身を盾にする。不運にも、光弾は装甲の間を抜けて、左肘を僅かに焼く。
 だが、二発目は来なかった。
 シャルが打ち倒したからだ。
「大丈夫ですか?」
「…………俺のセリフだが」
「私は後ろにいただけですから」
「違う。力を使いすぎじゃないのかってことだ」
 彼女は言われてから、ニコリと笑んだ。
「それこそ大丈夫です。普段から余分に飲んでいますし」
「お前……、……まあいい」
 とりあえず、平気ならいい。だが、溜息はついた。
「とはいえ、さすがに宇宙船サイズのものは」
「だろうな」俺は頷いた。「コバンザメを使おう」
今もシーラカンスの船底にくっついているソレに、シャルはなるほどと頷いた。
コバンザメの逆正三角錐の頭には、船底のポートに接続するためのジョイントと乗降用のハッチが備わっている。これにより、艦の外部に連結した状態で運搬・必要に応じて稼働できる仕組みだ。船内に格納スペースを設けなくても配備可能な汎用船外作業用重機だとして、小型輸送艦の類では定番なのである。
 コバンザメのサイズは全高五メートルほど。シーラカンス自体のサイズとは比べるべくもない。ブロックを抜けることができるだろう。
 シーラカンスに乗り込み、コバンザメの搭乗ポートに向かう。
 その途中で、防護外骨格を格納した。
「ヘルメット、どうします?」
「要らん」コバンザメの気密性は十分安全とは言えないが、二人で乗り込もうという時には、邪魔にしかならないだろうからだ。
「言っておくが、狭いからな」
「まあ……そう……ですよね」
 床のハッチを開く。
コバンザメは船底にくっつくようになっているので、梯子を降りる格好だ。
今はワイズマンズ・シーサイドスクエアの重力下だから関係はないが、艦の装甲内には、艦載重力機関による疑似重力域の境界がある。宇宙空間では、そこを行き来する際に重力を感じることができた。例えて言えば、プールで水面に出たり入ったりするような感覚だ。だから梯子を降りる……つまりコバンザメに乗る……のは楽だが、梯子を上がる……つまりコバンザメを降りる……のは、しんどくなる。
「……よし、いいぞ」
 まず俺が座り、そこへシャルが降りて来る。脚の間に座らせる形で考えていたが、すぐにその計画は修正することになった。膝の上に座ってもらうしかない。二人乗りが想定されていない、狭いコクピットの中だ。スペースはギリギリだった。
「どこかに掴まってくれ」
「どこかって、どこにですか?」
「とりあえず、変なところを押したり引いたりはしないでくれ」
「それは、難しい注文ですね」シャルはそう言いながら、狭い機内で器用に身体を反転させた。そうしてそのまま、ぎゅっと俺に抱きついてきた。柔らかい肢体が、先ほどまでよりも克明に感じられる。
「……、……何をしているんだ……お前は」
「論理的に考えて、これが一番安全ではないですか?」
 そう、かもしれない。
 コバンザメの内部には様々なコンソールが並んでいて、どこを触れても何かを操作してしまいそうだった。論理的に考えて、触れる場所の選択肢はそう多くない。
「……このまま出発するからな?」
 どうぞ、と彼女は言った。
「システム起動」
 コンソールを小突く。
機体コンディションチェック、エネルギー残量チェック、ハッチ閉鎖、気密確認、分離準備。一つ一つ確認していると、不思議と落ち着いてきた。
 いつもと何ら変わらない。
 腕の中のシャルも、口を挟まず、邪魔をすることもなかった。
狭いコクピットの前面は、メインモニタになっている。
船底は床面より下に位置するから、ここからは港の下部構造が見えた。
「メインモニタよし」
それから、両手をコントロール・スロットルに置いてみた。
操縦には問題なさそうだ。
問題は、三次元レーダーモニタが使えないことだ。さすがにシャルを抱える形になっている現状では、アームを動かして見える位置に固定しておくというのも難しい。目視で何とかするしかないだろう。
「分離するぞ」
 呟きながら、指差し、ワンテンポ置いてからトグルスイッチを上げる。
 ガクンと、重力に引かれてコバンザメが落ち始めた。耳元で、シャルが息を吸う音が聞こえた。
 スラスタを噴かす。
 重力と推力が均衡する。
「さっさと出よう」
 目論見通り、コバンザメの小さい機体ならば、連邦艦の進路妨害は何の障害にもならなかった。だが、何かしようとしていることはバレたらしい。
 メインモニタの左隅で、同系の汎用船外作業用重機のシルエットが動き出した。
連邦捜査局のそれだから、対重機用戦闘機と言うべきかもしれない。その腕には大口径のレーザー・キャノンが装着されている。
もっと言えば、その腕の大口径のレーザー・カノンはこちらに向いており、その銃口は既に瞬いていた。
「う、おお!?」
 メインモニタが青く輝く。即座に輝度補正が掛かるが、何も見えない。それから、強烈な横Gが掛かっている。どうやら、左に大きく移動しているらしい。被弾したわけではない。その証拠に、俺はまだ生きているし、シャルの熱も感じている。
 一瞬して、揺さぶられるような衝撃が全身を貫いた。衝撃アラート。機体コンディションの左半分が赤い。何が起こった?
考える前に、脳裏に閃きが起こった。左舷スラスタだ。
どうも調子が悪いと思っていたところだった。このタイミングで、ダメになったらしい。それで、バランスが崩れて左に滑ったのだ。いや、ダメになったお陰で、銃撃には当たらなかったと捉えるべきかもしれない。悪運だ。
 だが、左舷スラスタが使えない状態で、キャノンを装備した戦闘機から逃げおおせることができるかと聞かれると、それは疑問だった。
「……大丈夫ですか?」
「どうも、駄目そうだ」
 メインモニタが復活した。目の前に、戦闘機が近づいていた。
「貴方には、私がいるではないですか」
 お前は、勝利の女神か何かなのか?
 俺が問うと、彼女は笑った。
「私は、シーラカンスのクルーです」
 力の尾が、取りつこうと近づいてきた戦闘機を薙ぎ払う。
 そいつは、反射的にスラスタの出力を上げるが、それはわずかな抵抗だった。
彼女の力場には、物理的な隔たりも意味をなさない。それは彼女の尾骶骨の延長上から伸び、自由自在に動く第三のカイナだった。出し入れ自在かつ、最長で十メートルに及ぶ、純粋なる力の尾である。
 それが、シャル・ラストテイルの異能だった。大型の宇宙船をどうこうはできなくとも、コバンザメと同程度のサイズならば、排除できうる。
「クルーとして迎えて、良かったでしょう」
「そう……らしいな」
 俺は苦笑して、コントロール・スロットルを握り直した。
「このまま港を出よう。手伝ってくれるか」
「ええ、もちろん」
11.
港を脱出した勢いで、月面を行く当てもなく、進む。
だが、それに限界があることは明らかだった。汎用船外作業用重機であるコバンザメには、宇宙空間を長距離航行できる能力はない。空気も燃料も数日は持つが、それだけだ。
「これから……どうするかな」
「もし行けるなら、月の表に行ってみたいです」
 彼女は言った。
 幸い、追手はない。今の時点では、と悲観的な補足をしておくべきだろうか。
「分かった」
 左舷スラスタは沈黙したままだ。
だが、急がないなら、それを補って進むことはできる。
 シャルの尾を借りる必要もない。
「行くか」
「はい」
 逃亡の終わりは、すぐそこに迫っているはずだった。
 その終着が、地球を臨む丘なら、それもいいのかもしれない。
 月の裏で生まれた俺には、地球への帰属意識なんて無いし、シャルにだって、そんなものはないのだろうけど。それでも。
 やがて、白い大地と黒い星海だけの世界に、青い星が現れた。
「……」
 随分と久しぶりに、しっかりと地球を見た気がした。
「なんで、こちら側に都市を作らなかったんでしょう」
もし、そうしていたら、いつでもこの美しい星を眺めることができる都市になったのに、と彼女は言った。
 そうかもしれない。もし月の都が、地球側にあったら。
 ワイズマンズ・シーサイドスクエアの空には、青い星が浮かんでいただろう。
「地球人の月への興味は、美的なものに留まっていたんだろう」
「美的、ですか」
「夜空に浮かぶ月が綺麗なままであることは、地球人にとって一番重要だったんだ」
「地球人っていうのは、ロマンチシストなんですか?」
「俺は、現実的だったんだろうと思っている。綺麗な景色に意味を見出すというのは、一見、ロマンに見えるかもしれない。だが、綺麗な海を守ろう、綺麗な川を守ろう、綺麗な町にしましょう……宇宙開拓前時代の地球では、そういったスローガンの下、環境問題に取り組んでいたという。これは、ロマンだと思うか?」
「……いえ」
「対象への美意識を意識させるというのは、最も基本的な環境保護施策だ」
だから、ワイズマンズ・シーサイドスクエアは月の裏にある。
月の表では大規模開発をしない。それが、宇宙開拓時代に入るに先立って連邦が決めたルールだった。地球の総意だったのだ。
実際には、月は巨大だ。仮にワイズマンズ・シーサイドスクエアが表にあったとしても、地球から見れば、ひとかけらの黒い点にも見えないことだろう。しかし、一を許せば、それはいずれ千になり、億にもなるかもしれない。地球人には、地球でそれを証明してきた歴史があった。空き缶一つで直ちには環境が破壊されないからこそ、そこを意識することには意味がある。
「……詳しいですね」
 シャルが俺を見ていた。その表情には見覚えがある。別に、地球生まれというわけでもないくせに、という顔だ。
「生まれがどうとかではない」
「じゃあ、なんです?」
「父の影響だ」
父のする、地球の話が好きだった。
もっと言えば、海の話だ。地球の生命は海から生まれ、やがて生命は陸上を支配し、宙を目指し、ついには月に根差した。そんな、壮大な生命と人類の物語を聞くのが好きだった。
「そういう、気の利いたお話しをするタイプの方だったんですね」とシャルは言った。
「はは」
 彼女にとって、父は気難しい人間に見えたかもしれない。そもそも父は、あまり彼女と顔を合わせないようにしていたみたいだった。
シャルを可愛がっていたのは、母の方だった。
まるで娘が出来たみたいだと喜んでいたのを覚えている。そうして短い期間で、人形のようだったシャルを随分と表情豊かなヒトにしてみせたのだから感心する。そして、そんな母の様子を見ながら、父は深すぎる情を案じていたのだろうか。
父が、彼女は危険な存在だと言い、縁を切れと言ったことを思い出した。そうしないのなら、俺との縁を切るとすら言ってみせた。
 それでも、仲が悪かったというわけではない。良かったはずだ。
「……ただ、意見が合わないだけだ」俺は言った。「昔からそうだ。俺がセクストンになる前、ワイズマンズ・シーサイドスクエアの将来について二人で話していた時もそうだった。でも議論での対立は、決して仲の良し悪しとは関係ないだろう?」
「……それは、希望ですか?」
「そうかもしれない」
 だが的外れとも思わなかった。土壇場で銃を抜いたからだ。
 父は、俺を連邦に突き出すことも、静観することもしなかった。そうすることもできたはずだ。事実、そうすると思っていた。
でも、抵抗を選んだのだ。
議論の上では、俺たちは対立していた。父はシャルのことを危険視していた。俺と同じように、違法な情報収集手段を活用したかもしれない。父からすれば、自分や母を守るのに支障がない限りで、俺を守り、俺を守るのに支障がない範疇ならば、他人に手を貸してもいいとするのは当然の順位付けだ。
意固地になっているのは俺の方なのだろうか、と、ふと思った。
 じゃあ、シャルを見捨てれば良かったのか?
それも甚だ馬鹿らしい話だ。
 最初から確固とした理由があって彼女を助けたわけではない。敢えて言うなら、放り出すことを選ぶのには不快感があったからだ。そこには意外と同情も憐憫もなく、俺の考えの芯には、いつも俺自身がどう思うかが根差している。
 それは、そんなにダメなことなのだろうか。大したワケもなく人助けしてはならないという理由で、見捨てることを選ぶべきだと言うのなら。
これからがあれば、の話だが……俺は、これからも偽善だと言われるような行為をするだろう。コバンザメの狭い筒状のコクピットの中で、そう思った。
「暑くないか?」俺は言った。
「そ……うですね。空調、強くできないんですか?」
「やろうと思えばできるが、それだけバッテリーを食う」
 端的に返すと、沈黙があってから、彼女は小さく言った。
「それは、よくないですね」
 シャルも、終わりを理解しているのだろう。それが近づいていることも、それを早めることをしても、しんどいだけだとも。
空気も燃料も有限だし、コバンザメは故障しており、ワイズマンズ・シーサイドスクエアに残していった父や母や、裏月酒店の皆だって連邦に拘束されただろうし、俺たちが月の表に来ていることも、もう明らかになっているだろう。
 だから、俺たちの時間は、あと僅かしかないだろうと思う。
「次は、どうする?」と俺は聞いていた。
「次……ですか?」
「やりたいことはないのか?」
 しばし、沈黙に包まれた。それから、遠慮がちに声がした。
「最後に……貴方の、ダズンの血が飲みたいです」
「そんなことか」
 思えば、彼女はここまで何度も力の尾を行使していた。
 スーツの首元を開けてやる。
 シャルも、いつも通り、するりとスーツを脱ぐ。狭い機内の中、メインモニタいっぱいに広がる青い星を背景にして、彼女は白い肌を晒していた。
 窮屈そうに腰の辺りまでスーツを下ろして、綺麗な裸体を晒す。
「ダズン」
 唇が近づいてくる。首元にしっとりとした感触が触れた。
そのまま抱き合うようにして、俺たちは密着していた。隔てるものはなく、肢体の柔らかさがダイレクトに伝わってくる。
じくりとした痛みが首に広がった。牙が首元を小さく穿つ感触だ。
それから、こくんと、嚥下する音がコクピットに響いた気がした。
「いっそ、全部飲んだっていいんだ」
 彼女が弾かれたように顔を離した。
 唇の端からつうと血が垂れて、酷く苦しそうな顔で、俺を睨んでいた。
「そんなこと、私は望んでいません」
「……そうだな」
「本当に分かってますか?」彼女が詰め寄ってきた。「私が何を望んでいるか」
「多分、分かっていないんだろう」
 俺が白状すると、彼女はそれほど気を悪くした様子もなく、しかし、あっさりと頷いた。気を悪くした様子もないというのは、希望的観測かもしれないが。
「私が、なんで、こうして脱ぐのかも?」
「分かっていない」
 分かっていないのだ。
以前からずっと、俺はただシャルの裸身を眺めていたわけではない。
予想してきた。そして、自分で、その予想が嘘くさいとも気づいていた。
 普段から一緒にいたら半人半異星種であることを忘れられそうだから、肌を見せているのだなんて、酷い、こじつけだ。
 それと伝える為だけなら、もっと相応しい手段があり、脱ぐ必要はない。
そもそも俺は、常から彼女がそうだと感じているのだ。外見や、力の尾は、その認識に直接的に関係ない。そもそも食べるものが違う。それに付随する、生活様式が異なる。彼女の振る舞いは、やはり純粋な地球人とは異なる。
 然るに、その問題をクリアできずして、彼女は人の輪の中に混ざることができない。
 俺は常にそう思っていて──彼女も理解しているだろう。だから、わざわざ肌を見せる必要などなく、お互いが違うことは、お互いが一番分かっている。
「私は別に、ヒトの輪の中で隣人として生きたいなんて、思ってないんです」彼女は自分に言い聞かせるようだった。それから、俺に伝えるよう、声を大きくした。「ただ、貴方と一緒が良いんです」
彼女はそう言った。
言われながら、俺は今、彼女にとても人間を感じている。
そのことに気付いた。
「……そうか」と、動揺から声が揺れないように努める。
「俺のことが好きだって言いたいのか?」
「そう……なのかもしれませんね」
そのような煮えきらない返事にさえ、生々しさがあり、つまり、血統加速者だとか、半分は宇宙人なのだとか、問題はそういうことではないのだった。
そういう思想に傾倒して、彼女の感情から逃げていたのは俺自身だ。
目の前にいる女性が、ずっと俺の情欲を引き出そうとしていたのだと気付いた。
今になって。
「ダズンは、どう思ってますか? 私のこと」
 どうだろう。
俺は、ついに戸惑いを隠そうとも思えず、逡巡していた。
 口を半端に開いて言葉を見失った俺を、シャルは真っ直ぐに見つめてくる。彼女は意外にも微笑を浮かべており、その身は青い地球を背負っていた。
指先に、何かが触れる。彼女の手だ。指先が絡み合い、その美しすぎる貌は間近に迫って来た。
「……どう、なんですか?」
彼女の掠れるような声が脳に染み、痺れるような錯覚を覚えた。
そうだな。
結局のところ、俺は彼女に情を持っていると思う。だが、それが友情なのか、愛情なのか、あるいは色情なのかというところを断ずるには、至れなかった。
単純な話ではなく、それは、渦巻いている。
混ざり合った青なのだ。
だが、あえて遠くからそれを眺めるとするならば。
絡み合った指先に力を入れると、彼女はそっと瞼を閉じていた。
テラヒューマニティ・星海殉葬��了)
2024.1.16 - 3.31 first draft(35k) 2024.4.8 update
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takahashicleaning · 9 months
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TEDにて
エリック・バーリッジ:テクノロジー企業に人文系が、一部、必要な理由
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
創造力に富む問題解決者のチームを作りたいなら、科学と同じくらい人文にも価値を置くべきだと、起業家のエリック・バーリッジは言います。
テクノロジー企業は、科学技術分野の人ばかり採用すべきではなく、芸術や人文分野の人が、いかに技術系の職場に創造性やひらめきをもたらすかを説明します。
同時に、人文分野の人々も、数学や物理学、工学などのテクノロジーのことを学ぶ必要もあります。
人文分野とは、文系に分類される。人間・人為の所産を研究の対象とする学問であり、人間本性を研究する学問のこと。
一神教と多神教とでも、人文分野は、言葉や概念の定義が異なります。
古代エジプトは、紀元前30000年に集団が形成され、その後、紀元前3000年に人類最初の王朝が誕生。エジプトの主神であったアメン神は多神教で世界最初の中央集権国家として現在では知られています。
その後、「アクエンアテン」が推進したアテン神を中心とする一神教が、人類史上初の一神教として誕生。
合議制の多神教である神官と言われる人々が政治に口を出すために、破壊的イノベーションにより誕生したかもしれません。一部。大統領制や政教分離です。
しかし、一神教はエジプトでは破壊されてしまい。モーゼの出エジプト記になり、古代ユダヤ教になったと知られています。参考までに、一般的には古代中国は、紀元前2000年。古代ローマは紀元前500年です。
みんなバーに行ったこと、ありますよね?
でも、バーに行ったお陰で2億ドルのビジネスをものにしたことはありますか?
それが、10年前、私たちに起きたことなんです。それは、あるついてない日のことでした。私たちは大口顧客から切られようとしていました。
私たちはITコンサル会社ですが、その顧客がある最先端のクラウドシステムを展開できるようにするためのプログラミング技術を見出せずにいました。
エンジニアならたくさんいますが、誰もその顧客を満足させることができませんでした。そして契約を失いかけていました。
それでバーに行ったんです。バーテンをしている友人のジェフとおしゃべりし、彼は良いバーテンがすることをしました。私たちに同情し、慰めてくれ、私たちの悩みを理解し、言いました
「ちょっと大げさに言ってるだけですよ。心配いりませんって」それからまじめな顔をして、言いました「なんなら俺を送り込んでくださいよ。どうにかしますから」その翌日、私たちは会社の会議室にいてみんな少しぼーっとしていました。
私は冗談半分に提案しました「どうせ切られそうなことだし、バーテンのジェフを送り込んでみたら?」
しばらく沈黙があり、呆れたような視線がありましたが、それからボスが言ったんです「そりゃいい考えだ」
「ジェフは世知に長けているし、頭がいい。どうにかできるかもな。あいつを送り込んでみよう」
ジェフはプログラマーではありません。ペンシルベニア大学の哲学科を中退していますが、地頭が良く本質的なところを突くことができどの道、私たちは切られようとしていました。
それで彼を送り込んだんです。ハラハラしながら2日過ごしましたが、ジェフはまだ向こうでやっていて追い返されはしませんでした。
信じられませんでした「あいつ一体何やってんだ?」
分かったのはこういうことです。ジェフは顧客のプログラミング技術についてのこだわりを解きました。彼は話題を変え、私たちが作るべきものさえ変えました。
いまや議論の対象は、何を何のために作るのかということになりました。そしてジェフは技術的な解決策を見出したのです。その顧客は我が社にとって一番の推薦者となりました。
当時は社員200人で、その半分はコンピューターサイエンスか工学の専攻でした。でもジェフの一件で思うようになりました。こういうのをもっとできないか?それで私たちは採用やトレーニングのやり方を変えました。
今でもソフトウェアエンジニアやコンピューターサイエンス専攻者は求めていますが、それに加えて絵描きや音楽家やライターも採るようになり、会社中でジェフの例が幾度も再現されることになりました。
うちの最高技術責任者は、国文専攻でマンハッタンで自転車便の配達係をしていました。今では千人の社員がいますが、コンピューターサイエンスや工学専攻だった人は百人足らずです。私たちは今もITコンサル企業です。
この分野では、ナンバーワンの企業で年間売上げが、百億ドルに達する最も早く成長しているソフトウェアパッケージを擁しています。このやり方は成功だったということです。
一方で、米国におけるSTEM教育、科学、技術、工学、数学を中心とした教育の推進は、凄まじいばかりです。
誰にとっても避けがたくそして、大きな間違いだと思います。
2009年以来、米国のSTEM専攻者の数は43%増えていますが、人文専攻の数は変わっていません。オバマ前大統領は、他の分野を犠牲にしてSTEM教育に10億ドル以上注ぎ込み
トランプ前大統領は最近、教育省の予算2億ドルをコンピューターサイエンスに割り当てることを決めました。企業のCEOは絶えず技術者不足を嘆いています。このような動きや否定しがたい技術方面の経済的成功があり認めましょう。
世界で時価総額が、最も高い企業10社のうち7社までがテクノロジー企業です。そういったことから将来の労働力はSTEM分野の人で満たされるという予想が生まれます。
それは分かります。理屈は通っているし、興味深い考えですがちょっと度を過ぎています。サッカーでチームの全員が1箇所に向かってボールを追いかけているようなものです。
STEMを過大評価すべきではありません。科学に対し、人文以上に重きを置くべきではありません。
それには、いくつか理由があります。
第一に、今日のテクノロジーは、非常に直感的であること。私たちがあらゆる分野の人を採用しながら専門的な技術をまかせられるのは、現代のシステムはコードを書かずに扱えるからです。
レゴブロックのように容易に組み立てられ容易に学べ容易にプログラミングさえできます。学ぶための情報が膨大にあるためです。専門技術が必要なのは確かですが、そのような技術に必要とされる厳格で正式な教育は昔に比べてずっと少なくなっています。
第2に、直感的技術の世界において不可欠な差別化できるスキルというのは、人間として一緒に働く力であり、難しい部分は最終的な製品やその有用性をイメージするということでそのためには現実の世界における経験や判断力や歴史的文脈が必要となるのです。
ジェフの話が、教えてくれたのは顧客が間違ったものにとらわれているということです。
よくある話です。技術屋は、ビジネス系の人やエンドユーザーとうまくコミュニケーションが取れずビジネス系の人は、何が必要なのか明確に述べることができない。
そういうのをいつも目にして��ます。コミュニケーションを取って共に生み出すという人間としての能力を私たちはまだ本当に生かせていません。
どうやって作ればいいのかを科学が教えてくれる一方、何をなぜ作るのかを教えてくれるのは人文です。どちらも同じくらいに重要で同じくらいに難しいのです。
うんざりするのは人文が何かより劣った簡単な道のように言われているのを聞いたときです。そんなことありません。
人文は世界における文脈を与えてくれます。批判的に考える方法を教えてくれます。科学が意図して構造化されているのに対し、人文は意図して構造を持たないのです。説得する方法を教え言葉を与えてくれそれによって私たちは、感情を思考と行動に変えるのです。
人文にも科学と対等の地位を与える必要があります。芸術家をたくさん雇ってテクノロジー企業を作り、素晴らしい結果を出すことだってできるんです。
Appleのスティーブ・ジョブズが先駆者です。
STEMが悪いと言おうとしているのではありません。女の子はプログラミングなんてするもんじゃないと言うのではありません。
違います。車で橋を渡ろうというときやエレベーターに乗り込もうというときには、それが間違いなく技術者の手になるようにしましょう。
しかし将来の仕事が、STEM分野の人で占められるという思い込みは単に馬鹿げています。もし友人なり、子供なり、親戚なり、孫なり、姪なり、甥なりがいるなら「なりたいものになれ」と言ってください。
仕事はあります。STEMの卒業生を求めているテクノロジー企業のCEOが誰を採用しているか分かりますか?
GoogleやAppleやFacebook。そういった企業で求人している職の65%は非技術系です。
マーケティング担当者、デザイナー、プロジェクトマネージャー、プログラムマネージャー、プロダクトマネージャー、法務担当。
人事管理専門家、トレーナー、コーチ、販売担当、購買担当、その他求められているのはそういった職です。
将来の人材に求められるものが何かあるとしたらこれについては同意してもらえると思いますが多様性です。多様性というのは、男女や人種に限りません。経歴やスキルについても多様性が必要です。
内向的な人も外向的な人もリーダーもフォロワーも必要です。それが将来の人材です。テクノロジーが、より易しく使いやすいものになっていることでみんな何だって好きなことを学べるのです。
ありがとうございました。
デマルコは「怒り」という感情が人間である以上、関わってくることで「怒り」は効果がない!!と言い切っています。
テーラワーダ仏教でも指摘されています。
資本主義の負の側面でカイヨワも指摘しています。
デマルコは、本当の原因は、人間の中に存在する倫理的な社会学的問題だといいます。
確かに、生産性や品質は向上したでしょうが、実際、仕事に対する要求の複雑化、規模の増大は、このような技術の対応だけでは追いつかないところもあります。
これは技術的な問題ではなく、実は、仕事の倫理的な社会学的な問題によって引き起こされていると宣言しています。
意思疎通がおろそかになったり、働く意欲が欠如したり、あるいは退職してしまったり、上司。つまり、管理者への不信感が募ったりなど。
人そのものと人に対する倫理的な問題がトラブルの原因になっているのです。
さらに自体を悪くしているのは、この事実を経営者たちが理解していないことだと、彼は言います。
2018年現在では、サピエンスは20万年前からアフリカで進化し、紀元前3万年に集団が形成され、氷河のまだ残るヨーロッパへ進出。紀元前2万年くらいにネアンデルタール人との生存競争に勝ち残ります。
そして、約1万2千年前のギョベクリ・テペの神殿遺跡(トルコ)から古代シュメール人の可能性もあり得るかもしれないので、今後の「T型オベリスク」など発掘作業の進展具合で判明するかもしれません。
メソポタミアのシュメール文明よりも古いことは、年代測定で確認されています。古代エジプトは、約5千年前の紀元前3000年に人類最初の王朝が誕生しています。
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joyfultrashtragedy · 1 year
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「10年代アニソン大賞を決めよう!」という企画がある 参加者は10年代に放送されたアニメソング(OP・ED・挿入歌・キャラソンなんでも)から好きな5曲を選んで投票する、それぞれに5~1点が振り分けられて集計されランキングとなる 開催主体は負けヒロイン研究会という早稲田大学のサークルで個人的にはあまり良い印象を持っていない(最近流行りの低志会とかと似た匂いを感じる)のだが、企画自体は面白いのでサクッと投票することにした
……が、実際に5曲選んで投票しようとすると意外と決まらない そもそも10年代アニソンだけで一体何曲あるのか…… 手元にあるリストを確認すると、そこまで熱心にアニメを見ている方ではない私でも2010年代のアニメは167本観ている これらのOPとEDだけで334曲あるのだから、「10年代」以外にも何かしらのテーマを自分なりに定めないと決まらなさそうである とはいえあまりに企画の趣旨から外れるのもまずかろうて、とりあえず「10年代らしい・10年代を象徴している」かどうかを基準に選んでいこう
1.fhána「星をあつめて」 →劇場版SHIROBAKOの主題歌 SHIROBAKOはアニメとしての質の高さもさることながら、「アニメ制作をアニメする」というメタ構造をして、平成アニメを総括する上でのメルクマールとして見ることができる その本編の要素を丁寧に詩にあつめたこの曲は当然10年代を象徴するアニソンたりうるだろう(ここまで一息) 本当に良い曲なんです SHIROBAKOについては語���ても語り切れないけどとりあえず社会に出て働き始める前に観といたほうが良いです
2.藍井エイル「サンビカ」 →キルラキルの挿入歌 何話だったっけ、戦艦で敵の繭をぶったぎる時にマコが「私だけじゃない、皆もいるよーーー!!!!」って叫ぶ回 思い出すだけで泣きそうになります この曲もこの曲が流れたキルラキル本編も素晴らしんですが、やっぱ2010年代のアニソンの一角を間違いなく占めていた藍井エイルの曲は入れたいし、自分のなかで藍井エイルといえばこの曲だし、キルラキルって10年代の真ん中に放送されたアニメだし、ということで選定
3.XX:me「真夏のセツナ」 →ダーリン・イン・ザ・フランキスの挿入歌 水着回の曲だから7話あたりか(←水着回という概念自体が今後消えていく可能性あるなとふと思った) ダリフラは10年代で常に最先端を走っていたアニメクリエイターたちによる総決算みたいな勢いと熱量でもって作られ、結果制作陣の手に負えないほどのぶっとびクオリティのアニメとして地上波に発射され、最後には爆発四散して平成ロボアイドルアニメ文化の終点に墓標をおったてたアニメでした まぁロボ×アイドルというコンセプト自体は終わってないんだろうと思うけど�� このふたつの鎹たる音楽要素はよりいっそうアニメ需要の根幹で強まっているのだし でも下火にはなっているし、その原因は間違いなくこのアニメだと思う いきなりこんなこと言うと信じられないかもしんないんですが、このアニメって中盤までは間違いなく平成アニメの最高点を毎話更新し続けていたんです、そのさなかの一番脂が乗ったトロの回で流れたのがこの「真夏のセツナ」です さっきも言った通りこのアニメは最終的にはエヴァライクを作り続けた平成アニメ史の一ジャンルにおけるクソデカ墓石となるわけですが、それを知った上で聴くと、こういうアニソンめっちゃ流れてた時代あったな、みたいな グッドオールドジャパンニメの情緒を感じられるわけですな バブルが弾ける直前の東京の映像みたいな雰囲気があるんです この雰囲気は10年代にしか無いでしょう そもそもが「青春を欠落したオタクのために、オタクが慣れ親しんだ形式で、オタクのための青春をもう一度」みたいなアニメなんで(出典不明)、対象層的に時代感がやや古くなるのは当然かもしれん 最近はシティーポップとか流行ってるしそういう倒錯感もいいのかも 言い忘れていましたがXX:meは作中に登場する女性キャラクターで構成された架空のアイドルユニットです XX:meは他にも質の良い楽曲を5曲くらい出してるので聴くと良いです(「トリカゴ」とかね)
4.ユナ(神田沙也加)「longing」 →劇場版SAO=オーディナル・スケールの挿入歌 初めはLiSAのcrossing fieldとかも考えてたんですが、10年代アニソンランキングとなればこの曲かな
5.佐咲紗花「Grand symphony」 →劇場版ガルパンのEDテーマ なんだかんだ言ってアニオタが映画館に足繁く通うになったのは10年代アニメシーンの象徴的な出来事だと思っていて、そのきっかけのひとつはこの作品だろうということで選曲 あとこの曲聞くと無条件に涙出るから
6.中島美嘉「KISS OF DEATH」 →ダーリン・イン・ザ・フランキスのOP 超かっこいい曲 中島美嘉とHydeがコラボしてアニソン作るとか今後そうそう無いだろということでトップ5に入れたいが、実はそうでもない気もする あと、この曲聴くとL'Arc~en~Cielの「Killing Me」が脳裏にめっちゃチラつく でもかっこよすぎる……もはやアニソンとは別枠の評価になる気がする
7.やくしまるえつこ「少年よ我に返れ」 →輪るピングドラムのOP イントロがかっこよすぎてそこだけで12000000000点くらいある 10年代アニメソングといえば!って聴いたら割とこれ出す人多そう 幾原邦彦ってアニオタが大好きだし 最終的にランキングには乗るんじゃないでしょうか
8.ClariS「コネクト」 →まどマギOP 言わずとしれた名曲 まあ他の誰かが入れてくれるでしょう(と全員が考えて誰も投票してない可能性はある)
9.Aimer「花の唄」・「I beg you」 →それぞれ劇場版Fate/staynight [Heaven's Feel]1章・2章の主題歌 この2曲でなくともこのランキングにAimerのアニソンは載るべきだし、あえて自分が選ぶならこの2曲なんだが、「10年代の」「アニソン」という基準で選ぶとなるとFate関連はちょっと選びづらいすね でも劇場版HFはマジで素晴らしいアニメ映画 Fate/SNについて何も知らない状態で観たら間違いなく置いていかれるけどその分差し引いても良い この2曲もテーマにぶっ刺さってる
10.765PRO ALLSTARS「M@STERPIECE」 →劇場版アイドルマスター主題歌(挿入曲?) めちゃめちゃ大好きな曲だが10年代アニソンというよりかは765ASの曲という感じがするので
11.花澤香菜「恋愛サーキュレーション」 →化物語OP ギリ10年代じゃなかった
12.桂ヒナギク(伊藤静)「本日、満開ワタシ色!」 →ハヤテのごとくED 全く10年代じゃなかった
13.サーニャ・エイラ「Sweet Duet」 →スト魔女挿入歌 全然10年代じゃなかった
14.Kalafina「君の銀の庭」 →劇場版まどマギ=叛逆の物語ED コネクトよりも好き 今回のランキングにKalafinaを入れたい気持ちはもちろんあるが好きな曲が多すぎて逆に選べない 俺以外のオタクがKalafinaをどれか一曲は上げてくれると信じようかな となるとMagiaかheavenly blueあたりが候補になるか どっちもランキングに入らなさそう……
15.スタァライト九九組「星のダイアローグ」・「Fly me to the star」 →それぞれ少女歌劇レヴュースタァライトOP・ED スタァライトは10年代を終わらせたアニメのひとつではあると思うけどTV版ではその片鱗しか見せていなかったと思うのでここでは選ばないでおく ブシロードIP躍進の10年という視点で挙げるならラブライブ楽曲とかのほうが適切だろうし おれはそっち詳しくないので
16.宇多田ヒカル「桜流し」 →エヴァQ主題歌 宇多田ヒカルもエヴァもめっちゃ好きだから入れたいけどエヴァQの曲をねじこむのはちょっと無理筋
こんなかんじか 色々悩んで結局1・2・3・4・5を上から選んだ 1~4は確定として5~8から一曲選ぶのが難しかった
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まあ聴いてくれや
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cdne211234 · 1 year
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座談会記事
好評の後は、チームでふりかえりダイアローグ。 それぞれ話したことをまとめる。 <藤江>
1)
最初、その、カエルのおもちゃっていう案に辿り着くまですごい時間がかかったじゃないですか。で、アイディアとかもこうみんな、1人で作業してるみたいな感じで、頭抱えながらやって…。その時に、SAの人に、なんか、この雰囲気が1番まずいみたいな、って言われて、1回頭冷やしてこいじゃないけど(笑)、あの、そういう時間を作った方がいいみたいな感じになって、1人でぷらぷらしてた時に、パッと思いついたのをみんなに言って、それがもっと広がっていって、まぁ、カエルのをおもちゃにたどり着いたんですけど…。
そっから、ただ考えるだけじゃなくて、なんか、調べ物めっちゃしたじゃないですか、みんなが。から、それが、もうすごい、おもちゃのさ細部までこだわりあるおもちゃが完成させられたから、自分たちの知識?だけじゃなくて、その、調べる作業?っていうのが大事だなって気づきました。話し合うだけじゃなくて、調べて、そっから発想を広げることが良い、大事に気づけました。
あとは、まぁなんだろうな…量産?するのが大変だったじゃないですか。それで、もうちょっと計画性?があったら上手く行けたのかなって思いました。
2)
なんだろうな、子供たちの反応っていい意味で正直者だから、すごい刺激をもらったなっていうのはすごい実感がしてて…。自分たちが、「これは面白い」「これは、子供たち喜ぶでしょ」って思ってても違う面から「これ、つまんない」「これちょっとだるい」とか「難しい」とかって言ってくれたから、そのなんていうんだろう。いろんな世代の人たちとコミュニケーション取った方が発想力は広がるのかなって思いました。
3)
達成できたんじゃないでしょうか(笑)なんか、先生たちにもSAの人たちにも、いっぱい褒められたし、自分たちとしてもすごく、なんか楽しくできたと思うし、あの、素晴らしいおもちゃができたと思うし、子供たちの反応とか見ても、なんか、作って良かったなって思えるおもちゃだったから、達成できたと思います。
改善するとするならば、なんだろ、伝えかた?っていうのをもうちょっとグループで考えて、子供にも親にも両方に理解してもらえるような、伝え方をもうちょっと学習できたら良かったなっていうのがありました。 ー藤江に対するみんなからのフィードバックー
千葉)
途中でさ、先生とかに、ぽんぽん進みすぎたら、どうたらこうたらって言われたじゃん?でも、カエルって決まってからさ、ちゃんと自分たちで、なんだろ、基盤、共通の基盤をここまで持ってこれたから、ね、自分で意思を持つのも、「これやるんだって」意思を持つのも大事だなと思いました!
藤江)ありがとうございます!なんかありますか?
舟橋)今の?ちょっと先言ってもらっていい?
滝澤) しゃけについて? しゃけについては、昨日の?本番ではすごい1番コミュニケーションが、子供たちとのコミュニケーションが1番うまかったと思って、自分も中盤からパクらせてもらったり、その、助かってます。(笑)
舟橋) なんか、確かに、カエル?の、SAの人にさ、「今の状態が1番だめだ」って言われたっていうのを言ってたじゃん?それを結構思い出して、なんか、そっから、俺らはさカエルに統合してさ、そっから波に乗ってさ、それまでは結構底辺のとこにいたのに、急にグッと行ったのが、このグループでは印象深かったのかなって思う。
その後も、ちゃんと役割を分担してできたからこそ、こうやっていい評価をもらえたのかなって思うかな。
藤江)ありがとうございます! <千葉>
1) なんか私途中でさ、コロナで休んだりもしてさ、多分本当に3人に迷惑をかけてたと思うんだけど、あんま仕事もしてなかったし。なんだろう、本当私ってやばいなって思ってて、だから次の週学校きたときに「今どこまで進んだ?」とか状況把握だけはしっかりしようかなって思ってて、そっから自分が何やればいいかなとかを深く考えられるようにこの演習を通して思いました。 あとなんだろう、なんか限られた時間の中ですごい量産を頑張ってたじゃん。うちらって多分1人1人役割とか担って、みんなで頑張ったと思うんだけど、それをね、なんか天候悪くて全部はけきらんかったけど、それでも作り上げた成果をちゃんとその子供たちの声とかで聞けたときに、すごい楽しいなって思いました。 2) 同じことになっちゃうんだけど、子供ってすごい素直だから、ね、あのキッズハウスんときもさ、うるさいってバッサリ切られちゃったけど、うるさいからこそ、音をちっちゃくするために何かストローの輝度ちょっと伝えたりしたい方がいいよとか、私達自身で臨機応変に対応して、応用して、その伝え方を新しく変えられることができた。うん、意見を素直に聞き取ってからこそ、より良い発表とかになれたのかなと思います。 3) 達成できたと思います本当に。プラネタリウム行ってた子たちがみんなカエルのおもちゃ持ってたよみたいなこと言ってもらえて、それ聞いたとき、すごい嬉しいなと思って。私達が他の子ども教えているときもなんか遠くからカエルの「ボー」みたいな音が聞こえてきて、こんなに楽しんでもらえるものを作れたんだっていうのがすごい実感できたから想定していた以上のものを得ることができました。 もし改善できるとするんだったら、最初鳴のうだけじゃなくほっぺたのやつもやろうねみたいな、いろんなアイディアが出たのに時間が少ないから1個に絞っちゃったわけだけど、他にもでたアイデアを形にできたら良かったのかな。 <舟橋> 1) んーそうだね、分業の大切さをよく理解したかな。やっぱその、最初プロダクト案って、3つあったじゃん?千葉さんと藤江さんの「さなぎから蝶」のやつ、滝沢くんの「華」のやつ、ボクの「カエル」のやつ。そのあと、ぼくが休んでた時になんか色々話がされてて、結果的に自分が知らない間に「カエルの案」になってたから、かなり責任とか圧力というか、すごかったんだよね。どういう感じに制作して行ったらいいんだろうとか、変なの出来上がったらチームに迷惑かけそうとか。 そんな感じで、まずカエルのグラフィックを制作しないとやばい。っていうので、1人で急いで作ったんだけど、そのあとどういう感じに音を鳴らしたり、もっと子供が楽しめるようにするのはどうしたらいいのかなーって悩んでたんだよね。 そんな中、ストロー風船とかいう音を鳴らす方法を見つけて、量産はマジで大変だろうけど、これはコンセプトにぴったりだあって感じで、やってったのを覚えてるね。 あとは、色々「この量産は千葉さんお願いね」とか「箱の制作は藤江さんやってくれるかな」とか「滝沢くんはストロー風船できるかな」とか、色々指示してったと思う。めっちゃ「なにこいつうざいなあ」とか思われてたら本当にごめん。ごめんなさいなんだけど、結果的にその、自分の計画通りの「カエルのおもちゃ」が出来上がって、子供達も信じられないくらい興味津々で、講評もぶっちぎりの評価で、もうなんか計画通り通り越して、笑っちゃったよね。 とりあえず、このおもちゃの制作は、考えても、膨大な作業が必要だから、絶対一人では無理だったなーって思った。ほんとにこの4人でうまいこと分業できたから、良い成果を残せたなーって実感してます。
2) さっきも言ったけど、コミュニケーションというか、進捗報告とかは、つくづく大事だなあって感じたよね。自分の担当する制作を完了できてても、他の人の進捗が進んでなかったら精神的にも何か「大丈夫かな」ってなるし、自分の進捗がなかなか進んでいない時に他の人がけっこう進めてるの知らなかったら「え、そんなやってたの?」ってなるから、その辺の進捗報告は結構DiscordとかDirect使って、最初はあんまだったけど、徐々に増えてったよね、あれは大きな変化かな。あとは、なんだろう、チームワークは大切だなあって思った。誰かが困ってたらどうしたのって聞いてカバーしたりされたりで、そういう心掛けは、一人じゃないコミュニティでは絶対に欠かせないスキルだと思いました。
3)
これもさっき言ったなあ、なんかほんと、カエルの案に決定されたから、こんな感じにすればうまく想定していた自分の計画通りに事が進みすぎて、ちょっと怖かったよ。みんなもほんと、他の講義の課題とか、色々忙しい中、協力して頑張って行ったから、うまくいったよね。成果を振り返って、想定していた目標を達成できたか?か、うん、なんかまあ、子どもの反応も、講評もかなり良かったし、思い残りとか悔いも一切感じてないよね、Eグループは。想定していた目標を達成できました。改善できる点か、なんだろ、カエルのグラフィックをもう少しバラエティ増やせると、もっと色鮮やかですごかったかもね。他になんかあるかな。まあ、色々流石にそこまでやると、あれ以上追加すると、もう全員疲れオーバーフローして、倒れるから、あれが最も最短で最高の成果を出せる「カガクおもちゃ」だったんだと思うよ。うん。はい、ということで、Eチーム、全員お疲れ様でした。 <滝澤> データもらえず。 ーダイアローグを通してー それぞれの思っていることを一気に話してみたら、それぞれ完成までの過程で思っていたことがわかった。自分の担当作業はどんな風に手こずって、どんな苦労があったか、作業していく上での反省点などを事細かく語ってくれた。それぞれ思うことはあっても、おもちゃが完成して、本番を迎えての感想はみんな共通で「楽しかった」と声を揃えた。それが、何よりも嬉しさと達成感を覚えた。 チーム作業で、大変だったことや嬉しかったこと、ためになったこと、自分のスキルをあげられたこと、などなど… 自分の「経験」としてすごく良いものを得られた演習になったと改めて感じる。
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cdne211225 · 1 year
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応用演習CD 第十五回
__やったこと
講評
ふりかえりダイアローグ
発表から一夜明けた応用演習最終日!内容は『先生からの講評』と、『応用演習を振り返ってのまとめ』
・講評
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私たちの評価は平均3.3。及第点くらいかな。可もなく不可もなくってところっぽい?
よかったところ
・呼び込み頑張ってた。蜂のコスプレのおかげでなにしているんだ?という売りにはなった。 ・面白くしようという試行錯誤は見えた。 ・色が変わる=小さな子供たちにとっては新鮮な経験 ・ハチになりきっている演出はよかった。 ・ミツを巣に持ってくるというのを流れに組み込んだのはよかった。
「ハチになりきっている演出はよかった」と評価されたのは嬉しかった!題名にもある通り、ハチになりきって何かしてもらうのが私たちの出し物だったので、そこが好評だったのはよかった。
改善した方が良いところ
・ミツを取りに行くという点が弱い。ミツを取りに行くところが放り出されていた。上手くミツを取りに行く流れを作れるようにするとより良くなる ・色の見え方というお題が遊びに繋がりにくい。=そもそものお題が難しい。 ・色が濃く見えることを子供たちにどう見せるかをもっと追求すると良い。 ・視覚は客観性が難しい。昆虫や他の生き物が見ている様を表現するのが難しい。 ・色を見るというアピールをもっとあるともっと良くなる。
そもそものお題が難しいのはかなり痛感した。見え方は人によって異なり、実際に色のサンプルを見てもらっても人によって答えが異なっていた。「こう見えるんだよ」と言っても「確かに!」と納得する子供もいれば、「え〜?」と見えていない子もいた。お題選びが少し悪かったかなと思う。ハチ以外にもいろんな動物の視点を取り入れてみたら少し変わったのかもしれない…。
というか、私たちの班は「天体」といい「色の見え方」といい、どうして難しい方に向かってしまったのだろうか🤔
・ふりかえりダイアローグ(座談会)
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シャッフルグループHの座談会
最初の座談会は別のグループの子たちと話すことに。メンバーはCグループの子、Gグループの子、Hグループの子と私の4人。
音声データは録音していたものの、聞こえない子や聞こえない言葉がかなりあったため、書き起こさずに音声データを聞いて以下にまとめる。
[テーマ] 演習を通して気づいたこと、大事だと思ったこと
全員の話を聞いていると、グループワークの時に雰囲気作りが大事だと話していた。グループ内の雰囲気がいいと、案出しや物作りの時に行き詰まったとしても、嫌な気持ちになることが少なかったそう。そして、ある程度ふざけることも大事とも話していた。
この2つに関して、「確かに」と共感した。どんな時でも案出しの時には行き詰まってしまい、雰囲気が悪くなることがあった。しかし、今回の班では行き詰まっても雰囲気が悪くなることは無かった。これは、最初にふざけて場を和ませていたことが雰囲気の悪化を防いだのではないかと思う。私の班はふざけすぎみたいなところはあったが、他の班と比べれば明らかにいい雰囲気のまま終えることができたと思う!!そこはF班として誇れるところだ。
グループFの座談会
シャッフルグループでの座談会後、元の班に戻って聞いてきた話や自分が考えたことを共有することに。
グループFの座談会は全員の話が音声データでも聞き取れたので、書き起こしていく
[テーマ] 1.演習を通して自分はどう変わったか? なにに気がつけるようになったか? 2.他者とのインタラクションやコミュニケーションにどのような変化があったか? 3.自分たちの成果を振り返って、想定していた目標を達成できたか?
岡崎くんのターン
「『演習を通して自分はどう変わったか』まぁ人生が変わった笑 人生は変わってないです笑笑 えーなにかな?なに変わった?笑 やっぱ作業、作業しなきゃいけないっていう気持ちが出たから、まぁやんなきゃいけないことやるっていう責任感が生まれたのかなって思います。 『なにに気がつけるようになったか』なんかアイデア出しの時に割とアイデア、喋ってたらアイデア出なかったけど、なんかボードとかに書いたり、手を動かしてたら思ったよりアイデアが出たから、そこら辺はでかい発見なのかなって思います! 『他者とのインタラクションやコミュニケーションにどのような変化があったか?』は、さっきも、えーっと、ダイアローグ1でみんなの話聞いていたけど、思ったより班員のコミュニケーション取れてたんじゃないかなって(一同納得)LINEで電話しながら、あのー、なんだっけ、最初らへんに話し合ったりとかさ、思ったよりできてたから、そこら辺はめっちゃよかったかな。グループワークとしては大成功なのかなって思います笑 まぁパッションでみんなやってたところあるから笑 まぁ論理的じゃなくてもそういうのがあれば、輪入りとグループワークは成功するのかなって思いました!笑笑 『自分たちの成果を振り返って、想定していた目標を達成できたか?』…やっぱハチって難しいねっていう、色とかハチって難しかったね。もう中間発表までに、その、色とかハチに焦点向けたから引き返せなくなったみたいな笑(一同苦笑)カガクおもちゃで子供たちに向けてっていう難しいテーマだったから、その科学を、おもちゃって簡単なイメージがあるから、科学を簡単なイメージに落とし込むっていうのが、ちょっと難しかったからそこら辺はちょっと反省点かなっていう、題材に対して反省点。でもその、結局”ハチ”っていうテーマにして、まぁおもちゃとして持って帰ってもらうものを作って、本番も体験の一連の流れができて、ま、そこら辺はよかったのかなって。だから、おもちゃっていう部分で、は、成功かなって思います!改善できるとすれば、えーっと、ま、題材かな。(一同納得)さっき先生が言ってたけど、「限界値がある」って言ってて、上平先生が。やっぱその、題材の中だともうわりと、おもちゃに落とし込むっていうのが難しい題材で、ここまでやったから、そこら辺は良かったのかなって思います。」
岡崎くんの話を聞いた後の私たちの反応
猪又「ま、でも確かに、難しいって言われてたよね。色の見え方」 坪井「うん、難しいね。ってか、最初っから、なんだっけあの、惑星だっけ?の時も難しいって言われて、なんでうちら難しいことしか考えてない笑」(一同笑い) 岡崎「頭かてーんだよ笑」 坪井「みんなかてぇ笑」 猪又「めっちゃ難しいこと挑戦するなーって笑」 坪井「それな」 猪又「ま、でも、なんか。うん、いやまぁ、グループワークとしてはまぁまぁ良かったんじゃない?」 坪井「グループワークは良かった!コミュニケーション取れてたし!」 岡崎「グループワークね!とてもいい!!(誇らしげ)」 猪又「うん、なんか、話しやすいってのはあった。」 坪井「うん!話しやすい」 岡崎「そうそうそうそう。ありがとう」 猪又「ありがとう?笑」 岡崎「褒めないで褒めないで笑 恥ずかしいから」(一同笑い) 猪又「今までやってきたグループワークの中では、割と話しやすいグループだったかなーって。なんか、あと多分友人関係があると思う、うちの中だと。」 岡崎「いや、ないよ」 猪又「うち、うちはね?」 岡崎「二人だけ(岡崎と猪又を指して)だよ」 猪又「いやそうなんだけど。岡ちゃん(岡崎)はあれでしょ、高校の時からで、ゆい(坪井)はあのー、始まる前にちょっとだけ話して(坪井思い出す)で、たまたま一緒で、おぉーってなって。」 岡崎「俺もさ、よくやったと思わなーい?」 坪井「うん」 猪又「うん。よくやったと思うよ」 岡崎「だってさ、1:3だよ?1:3でさ、最初さ班決まって、F、F班ですって行ってみたら、なーんか同じ高校の人と(笑)女の子2人で、のどちん(伊達)は、あのー、名前だけ知ってて。名前と顔だけ知ったんだけど喋ったことなくて、ちょっとなんか、喋りにくい子なのかなって思ってて。 猪又「そうなの!?」 岡崎「そしたら、思ったりよりサバサバしてて」 坪井「仲良いのかと思ってた」 猪又「うちもずっと仲良いのかと思ってた。あの、いつも絡んでいる女の子と一緒タイプかな」 岡崎「えー違う。」 猪又、坪井「「(笑)」」 岡崎「こいつは。でも、思ったよりみんな話しやすくて、助かりましたっ」 猪又「グループワークはまぁまぁまぁ、みたいなね」 坪井「良かったと思う」 岡崎「成果物はちょっと、ま、いいよ(笑)」 猪又「成果物…でも、難しいから」 坪井「形にはできたから」 岡崎「そうそうそう」 坪井「形にはできたから。まぁそこは、良かったと思う。」 猪又「難しい中だったら割と、落とし込めてた方なんじゃない?」 岡崎「そう!限界値だったのかもしれない!(笑)」 猪又「だいぶ限界値まで来てたと思う(笑)」 坪井「うん(笑)」 岡崎「よくね、あの、『惑星』から、い、色、か、カラー(笑)みたいになって、そっからよく頑張ったと思う(笑)」 猪又「そりゃそう(笑)」 岡崎「だってなんかさ、スポイトとか使ってやって(笑)」(一同思いだし笑い) 坪井「意味、意味ない(笑)」 岡崎「レモン水と塩でさ(笑)」 猪又「初期ね(笑)あそこでやってたね(笑)」 岡崎「馬鹿みたいだったね、あん時が一番(笑)」 坪井「ただの遊びやん(笑)」 猪又「馬鹿だったのは、一番最初の菓子パくらいからでしょ(笑)」(一同笑い) 坪井「菓子パしすぎなんだよ(笑)」 猪又「ほんとだよ、菓子パからでしょ(笑)」 坪井「でもみんなそれで一息ついて」 岡崎「そうっ!あれがあったからこその今!!」 坪井「そうそうそう(笑)」
猪又のターン
「『演習を通して自分はどう変わったか』はまぁ、割となんか、引っ張っていけるようにはなった���かなって思っ��。こう言っちゃあれかもしれないけど、ふざける人が多いなって印象があって(笑)この班だと。ただ、割とアットホーム感があったから、だからふざけすぎてちょっと道外れたりとか、さっきの菓子パとかもそうだから、じゃどうするかーみたいなのを直すような力がついたかなっとは思った。 『なにに気がつけるようになったか』はテーマ、カガクおもちゃに落とし込めるようなテーマってなんだろうっていう、なんか考える力とかは、割と身についたかなって。あ、気づき、気づきか…まぁちょっと違うけど、かなとは思った。 『他者とのインタラクションやコミュニケーションにどのような変化があったか?』インタラクションってなんだっけ?試行錯誤とか?…あーまぁ実際に手にしてやってみるっていうのは大事だなって思った。ただ喋っているだけだったら「は?」みたいなこともあったから。あと、LINE電話だと、「な、何言ってんだろう…?」みたいなのもあったし(笑) 説明されたらやっと頑張ってわかったけど。あとはあれだね、私がコロナで休んでた時のあのやつも、画面がなかったら何もわかってなかったと思う(笑) あの、流れでやってくださいとかも全くわからなかった(笑)(一同笑い) まぁだから、実際に画面見せながらやるのは大事だなって思った。 『自分たちの成果を振り返って、想定していた目標を達成できたか?』あの、私たちの目標って一応、新しい発見をし���うみたいなだったんだよ。Figma(Figjamのことを言いたい)…見てるとね?Figjam見てると、そういう感じだったんだよ。だから、そういう面では割とできたんじゃなかなって。これから赤シート使っていくから、子供たちも。だから、どんどん当たり前のようになっていくけど、小さい子たちからすれば「なんで色変わるの!?」とか「すごい!」っていう新しい発見には繋がるかなって思ったかな。ま、でも、色の見え方とかハチがこう見えてますっていう題材としては違うかな?とは、今考えたら思うかな。だからもし改善できるとするなら、一番最初にハチが出た時に猫とか犬も出てたじゃん。だからそういうなんか、「猫だったらこういう視点が見えるね」みたいな、中間発表とかで上平先生が言ってた変えられる虫眼鏡だとよかったのかもしれない。って思いました!」
猪又の話を聞いた後のみんなの反応
坪井「確かにな、ふざけてたな」 猪又「うん、だいぶふざけてるなとは思った」 坪井「いや、中心的なのは…」(岡崎見ながら) 岡崎「誰!?」 猪又「いや、おまえだろ(笑)」 岡崎「誰がふざけてたんだよっ!?」(一同笑い) 岡崎「いやでも、路線戻してくれてたから、しっかり。」 猪又「頑張った」 岡崎「ありがたや、ありがたや。ま、私リーダーですけど(笑)今日あげます!」 坪井「一番、一番なんか(笑)」 岡崎「(笑)ちーがーう!盛り上げ、隊長!!」 猪又「言われてたで、裏ボスって(笑)」 坪井「(笑)」 岡崎「裏ボスです(笑)」 坪井「裏のリーダーです」 猪又「裏のリーダーってめっちゃ言われてた(笑)」 岡崎「ありがたやありがたや。あと、そんなあれがあったんだねっていう。そんな目標があったんだね、Figjamに」 猪又「あのね、Figjam見るとわかるよ。FのFigjam入ってみ、書いてあるから」 岡崎「だからそう、そう言われてみれば、成功じゃね?っていう(笑)」 猪又「そういう意味では割とそういう目標は達成できてたかなって」 坪井「うんうん」 岡崎「Figjamね、重いんだよ。誰かさんのせいで(笑)」 猪又「誰のせいだよ(笑) ほらほらほら(FのFigjamの画面見せながら)」 岡崎「あ、ほんとだ。うん、それだったら全然、いいものいいもの」 坪井「面白いなって思ってもらえたと思うし。」 猪又「それは思った」 坪井「子供からしたらすごいとは思うけど」 猪又「あとは…。期限以内にやってくれるのはありがたいんだけど、あの、前もってやろ?とは思ったかな(笑)」(一同笑い) 岡崎「期限内にはやるから!期限内には!!」 坪井「みんなギリギリにやって(笑)」 猪又「他の班でさっきの聞いてたら、徹夜してはやってないって言ってた」 坪井、岡崎「「うそ!?」」 坪井「いや、うちさっきのところ、みんなオールしたって言ってたよ」 猪又「うちの班、さっきの班で集まった人たちはオールはしてないって言ってた」 坪井「そうなんだ、めっちゃ、めっちゃ優秀すぎる」 岡崎「優秀だよ。俺たちは(笑)ね、寝なず(笑)」 坪井「ちょっと量産、量産がちょっとキツいね。まぁ前もってやれば、…そう(笑)」 猪又「(笑)それ絶対さ、こういう機会ある度に言ってるでしょ」 岡崎「うん、そう!(食いぎみ)」 坪井「うん(笑)」 岡崎「夏休みの宿題いっつもそう!(笑)前もってやればよかったわって最終日に言う(笑)」(一同笑い) 猪又「まぁ、思った」 坪井「うん」 岡崎「うん、毎年思ってる」 猪又「うちね、正直ねのどかちゃん(伊達)が一番心配だったんだよね。(笑)(一同笑い)今いないからね、ちょっと言うけど。」 岡崎「だって俺、あのさDiscordでさ、みんなの課題何かなって見て、のどちんがね、のどちんが虫眼鏡作るってなってて、あいつやってんのかな?と思ってすぐLINEした(笑)」 猪又「いや、それ思ったんだよ(笑)え、大丈夫かな?やってくれてるかな?当日50個しかなかったらどうしようとか思って」 坪井「うんうん」 岡崎「まだやってた」 坪井「流石にやってた」 猪又「まだやってたところは評価するけど」 岡崎「俺はずっと心配だったよ、のどちんが」 猪又「だいぶ心配した」 岡崎「最初はね、清楚だと思った。清楚だから、課題もやりますわ」 坪井「ちゃんとやる(笑)」 岡崎「やりますわ、だと思ったら、なんそれ?」(一同笑い) 猪又「ずっと岡ちゃんとそういう接点のある人なのかなって」 岡崎「ないよ。ここで初めて」 坪井「そうなんだ」 猪又「そうだったんだ。そっちが初知りだったわ」 坪井「ね」 猪又「今の衝撃の事実(笑)」 岡崎「お初でした」
坪井ちゃんのターン
「『演習を通して自分はどう変わったか』あーそうだね、やっぱ仕事、岡崎くんも言ってたけど、仕事の責任感っていうのはやっぱあるよね。任された仕事は、まぁね、前もってやるべきなんだけど(笑) ま、でも一応期限は守ってやれたから、まぁ(笑)(岡崎同意)でも、その自分がやんないと、迷惑はかかっちゃうから、そういう意識は大事だなって。変わって、いや、どうだろ。変わった?うーん、意識の変化、そうだね。前よりかは考えるようにはなったのかなって。でも、やっぱしっかりしている方がいたので(笑)そこに結構甘えてたから、自分が率先してもっと行けたらよかったなとは思ったけど。ま、でもそれは今後プロジェクトで活かしたいな。 『なにに気がつけるようになったか』そーだねー。こういう、なにグループワークをしていく中で、なんか、何、何に気づけるようになったか?ちょ飛ばそう(笑) 『他者とのインタラクションやコミュニケーションにどのような変化があったか?』え、どのような変化…でも、コミュニケーション大事、グループワークの上では、ほんとコミュニケーションが上手く取れないとスムーズに進まないし、その、雰囲気?雰囲気とか大事だよなって。うん、そう、話しやすかったから、ほんと。うちも。最初はちょっと不安だったけど、知らない人ばっかだし、ってか、みんな知らなかったし、ちょっと不安だったけど、全然喋ったらなんか普通に大丈夫だったから、うん、自分も話しやすかったかなって思った。 『自分たちの成果を振り返って、想定していた目標を達成できたか?』うーん。そうだね、結構、0からやり直すグループもあったから、ま、でもそれはねちょっと厳しいからね、できなかったけど、他のグループと話した時に思ったけど、やっぱそのやり直す勇気とかもすごい、それも大事なんじゃないかなって思ったり、したかなーって。そう、やっぱり時間がさ、ない、限られてるから、難しいけど。妥協、妥協しちゃった、してた部分はあったかもしれないなとか、思うから、そこはもうちょっと考えてもよかったのかなって思ったりしなくもないかな。でもまぁまぁまぁ、ちゃんと形になったからそこはよかった。なんか準備できてない、当日さ、準備できてなかったわけじゃないし、そう一応それは完成させられていたから、まぁそこはよかったと思います」
坪井ちゃんの話を聞いた後の私たちの反応
猪又「雰囲気は確かに全グループの中で1だと思うよ」 坪井「うん。だって言われたもん、ワイワイしてて楽しそうだって」 岡崎「ありがとうございます(食いぎみ)」(一同笑い) 猪又「一番話しやすかったかなー(笑)グループ1」 坪井「話しやすいグループだった」 猪又「うち割と身内が多かったってのはあるかもしれない」 坪井「あーそうだね」 猪又「知っている人が若干多かった」 岡崎「俺はグループワークが一番好きっ(一同笑い)グループワークっていう授業が一番好きだわ」 坪井「いやでも、仕事やらないグループだったらだいぶキツイけどね」 猪又「うんうんうん」 坪井「話すだけ話して」 岡崎「それはある。まだみんなギリギリやってくれるから(笑)」 坪井「ちゃんとギリギリにやるから(笑)ギリギリだけどね(笑)」 猪又「そうギリギリなんだよね〜(笑)そこちょっと改善してほしかったなとは思う」 坪井「そこはほんと(笑)」 岡崎「2段階くらいに提出期限設けてほしかった(笑)」 坪井「途中経過とか送った方がよかったかな、ちょっと(笑)途中経過、前日にここまでやりました」 岡崎「終わりました(笑)」 坪井「まだこんだけあります、がんばります(笑)」(一同笑い) 岡崎「そうだよな」 猪又「いやマジ、ハチカチューシャ100個あるのに、はちみえーるくん50個しかなかったらどうしようとはめっちゃ思ってた」 坪井「うん」 猪又「結局50個しか、当日は50個で間に合ったけど」 岡崎「怖い、怖いよな(笑)」 坪井「一応ね、多めにやっといた方がいい」 猪又「大丈夫か…?と思って(笑)作っとくか…?とも思って(笑)」(一同笑い) 岡崎「え、あの、カッターとか使ったの?なんとかカッター」 坪井「コンパスカッター?使った」 岡崎「使ったの!?」 坪井「こうやって…(コンパスカッター使う動き)」 岡崎「え、コンパスカッターだっけ。あそこ(CSとかWSのこと)に置いてあるやつ」 猪又「あーあそこ(CSとかWSのこと)に置いてあるやつは使ってないよ」 坪井「使ってない。あー!あれか、カッティングマシン!!」 岡崎「そう、カッティングマシンか」 坪井「使ってない使ってない。もう1個1個あれだよ、切って(笑)」 岡崎「カッティングマシン使えよ(笑)」 坪井「いやいやいや(笑)マジキツかった(笑)えーでもさ、あれがなきゃいけないんだよね。なんだっけ?USB?あれがなきゃいけないからさ」 岡崎「3Dプリンターとかカッティングマシン使っている人すげぇわ。ようできるわって思う。だってA班とか3Dプリンターでやってたよね?」 猪又「うんうん」 岡崎「あれマジすげぇわ」 猪又「ねー」 坪井「確かに。え、でもめんどくさかった学校行くの」 猪又「ただうちらの班ぐらいでしょ。当日、正月終わってから昨日までで何も話し合いしてないの」 岡崎「(笑)でもみんな頭の中に(笑)」 坪井「もうもうもう(笑)そう(笑)」 岡崎「仕事ある(笑)」 坪井「話さなくても」 岡崎「以心伝心だから(笑)」 猪又「ホンマか?(笑)できてないだろ(笑)当日まで不安だったもん、できてるかなーって」 岡崎「え、花畑、あれになるとは思ってなかったでしょ?」 猪又「それは思ってなかった」 坪井「あの花畑、頑張ったよね、想像しているよりよかった(笑)」 猪又「想像より(笑)」 岡崎「でしょ!!俺も最初は紙だけ置いて、花畑。それちょっとおかしいなって、100圴行って、100均で考えてた(笑)どうしようかなーって」(一同笑い)
やっぱり、2人とも自分の班の雰囲気が良かったと話していた。
意見が一致することなんてあまりないし、他の班の子からも「わいわいしてて楽しそう」と言われるくらいだったのだから、本当にF班の雰囲気はどの班よりも良かったのではないか⁉︎
グループワークが円滑に進んだ、雰囲気を悪くすることなく進めることができたのは、グループ内がいい雰囲気で始めることができた体と思う
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応用演習を終えて、
スタートダッシュが肝心‼︎グループの雰囲気作りによって今後が変わっていく‼︎
これが応用演習を通して一番感じたことだ。
おもちゃのデザインについても学んだし、どうすれば子供たちが科学を楽しく触れられるかもたっくさん学んだ。もう嫌ってほどに。が、振り返って一番感じたのはグループ内の雰囲気だ
どんなにいいアイデアが出ても、いい物が作れても、グループの雰囲気が最悪だったら意味がない。というか、グループの雰囲気が良くないといいアイデアも、物も作れない気がする。
3年生のプロジェクトではこれを頭に入れて、スタートダッシュを決めていきたい‼︎
・全てを終えて
半年間しかやっていないはずなのに、一年間やったような大変さと達成感がある…。ここまで、苦労と達成感を味わうのは久しぶりだ!
コンテンツデザインのコース説明を受けた時に「大変だけど、間違いなくコースの中で一番楽しいコース」と説明されていた。そのことが今よーくわかった!
どの講義よりも大変で、どの講義よりも楽しい授業だった‼︎
このコンテンツデザインで学んだことは来年のプロジェクトでも、社会に出てもきっと役に立つ!!とりあえず一番直近でやるプロジェクトにてコースで学んできたことを取り入れながら、納得のいく成果物を作っていきたい!
半年間お疲れ様でした‼︎😆
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20kitan · 1 year
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貞本喜久二/エガキナマキナ 追記に詳細設定(テンプレ元)
◆身上調査書
「ダメ!ボツ!やり直し!」 「御託はいいからさっさと描けボケ!」 「てめぇ〜〜この貞本喜久二の前で『こんなもんでいいか』みてぇな原稿あげやがって!!誰が掲載するか!!ケツに生原稿ブチ込むぞコラ!!!」 「だははははは!!!見ろ俺のが一着だ!!」 「何年かかってもいい、俺は描きたいんだ」 「漫画家に社会性なんてあるわけねぇだろ」 「恋人にフラれても親が死んでも親友に泣いて電話もらっても原稿だけは絶対に上げろ!!」 「じゃあてめぇもうページやんねえぞ!!打ち切りでいいんだなァ〜〜!?」 「てめぇではじめた仕事だろうがッ!!」 「感動の前じゃ読者は正直だぜ」 「絵なんて描いてりゃうまくなる。ぐだぐだぬかさずとにかく描け。悩んでないで描け。駄作を30本描いてりゃ一本は傑作になる!」 「面白い!採用!」
姓名:貞本喜久二/さだもときくじ 愛称:貞ちゃん 年齢:35歳 血液型:B型 誕生日:12月2日 星座:射手座 身長:178cm 体重:72kg 髪色:灰みの青系の色 瞳の色:赤 視力:右目失明、左1.0 きき腕:両きき(元は右) 声の質:icvBASARA石田三成のときの関智一 手術経験や虫歯、病気:右目、右腕、両足の没被害による手術 身体の傷、アザ、刺青:顔の右側、腕その他に火傷痕 その他の身体的特徴(鼻や目の形、姿勢、乳房、足、ホクロなど):体脂肪率が低く常に胸を張っている 声と足音がでかい セックス体験、恋愛、結婚観:同性愛者。良いと思ったら単刀直入に誘いワンナイトで終わることもしばしば…… 尊敬する人:今の父、原哲夫、藤田和日郎、荒木飛呂彦 恨んでる人:前の父 出身:富山 将来の夢:自分用の漫画喫茶作る 恐怖:腕が動かなくなること 癖:貧乏ゆすり 酒癖:悪い アル中になったことがあるので控えている
*交流向け 一人称:俺 二人称:お前、てめぇ 呼び方:○○先生(作家)、名前呼び捨て
*概要
 出版社「貞本書房」の社長兼編集長。認可作家。傍若無人で自信過剰な男。「録音して創務省に送られたら即アウト」というほど非常に口が悪い。元漫画家で認可作家だったが、没討伐中の負傷から重い後遺症があり、政府の「非戦闘認可免許」を発行されて没との戦闘を免除されている。  普段は杖をついており短時間の戦闘しかできない。現在は編集業に力を入れ、創務省ともうまく付き合いながら後続の漫画家たちを育てている。
*性格
 傍若無人で自信過剰な男。強引で派手好きで自分勝手。誇り高く気が強く傲慢で非常に口が悪い。直感が鋭い理想主義者。何にでも興味を示しじっとしていられない性質。刺激やチャンスが得られるのなら危険なことにも飛び込む勇敢かつ無謀な性格でもある。熱が入れば入るほど歯に衣着せぬ物言いをし、人をざっくり傷付けることもしばしば。ギャンブラー気質で失敗も多いが当たるとでかい。実際にギャンブルや競馬も好き。自身の作風とは違う色々なジャンルにも手広く手を出している。  根本的に快楽主義なところがあり、人生をおおいに楽しむために生きており、波乱万丈な人生のなかで疲れを知らぬバイタリティを絶やさない。若い頃は飽き性でもあったが、特に漫画に関しては描く・描かせるためのストイックな努力を欠かさない一面も。
*人間関係
 態度と口の悪さを生来の社交性とコミュニケーション能力でカバーしている。大人の落ち着きがあるとは言い難いが、自分が感情をむき出しにすることによって他人の本音と感情を引きずり出す性質がある。他人を振り回し好き勝手に振る舞う一方、組織の中の雰囲気や特に弱っている相手を敏感に察知し、惜しみなく手を差し伸べる。
*家族関係、幼少期体験    子供の頃から漫画が大好きな少年だったが、アル中の父親に母親ともどもよく殴られ、金銭的にも不安定な家庭に育った。だが黙って殴られているような性格ではなかったため反骨精神たっぷりに育ち父親とも殴り合う日々。母親が出会った優しい男性との仲を応援し、元の父を置いて母と母の恋人とともに夜逃げ。新しい父との関係は良好で、安心して漫画家という夢を追いかけるにいたった。  高校卒業間近に雑誌で大賞を取ってから漫画家デビュー。意欲的に作品を書き続けていたが、26歳のころ全身に大怪我を負い連載を断念。父親と同じアル中になって落ちぶれた時期を越え、壮絶なリハビリの果てに漫画家として再始動。もとは自身の作品のために出版社を立ち上げ、今では若い漫画家を育てることにも注力している。父母ともに関係は良好。元父のことはまだ怒っている。
*能力
 すでに大手も多かった出版社業界に現れた超新星。大胆な作戦と優れた経営能力で小さな会社ながら売り上げは好調。そのため誌面に載せるものには厳しく、漫画家や作家たちは編集会議での貞本の「ボツ!」を恐れているが、才能ある美しい作品を作者を含めプロデュースする手腕に長け手塩にかけた作品はよくヒットしている。  
*著作、作品の評価
 ベタと力強い筆致の写実的な絵柄が特徴。漫画家としての実力は画力・物語構成ともに完成度が高く堅実。どんなテーマでも一定のクオリティを保てるが、やはり特に向いているのは戦記ものや大河もの。男性的な話が多いが女性キャラの人気が高い。和洋を問わず骨太な戦記ものを得意とした漫画家。ウィスタリア・サーガの連載中に負傷し、現在は雑誌掲載をせず1〜2年に1冊というゆっくりとしたペースで発行している。
「麒麟御伽草子(貞本版コミカライズ)」  小説「麒麟御伽草子」を原作にし認可基準に直しつつも原作を踏襲し、人気基準を満たしつつも貞本のテイストがふんだんに盛り込まれたコミカライズ版。現在も書店で購入できる。ちなみに貞本の子供の頃にもコミカライズが存在したが、認可基準引き上げにより不認可となった。
「獅子ども獣ども」  戦国時代、山中深くに忍とも山賊ともつかぬ一族が人目を避けながら歴史を重ねていたが、一人の青年が天下統一を目指し国取りを開始する物語。神話をベースにした展開がいくつかあり、コアな歴史ファンがついている。
「往けよ赤き海」  地球が砂漠と化した世界を題材にしたSF作品。過酷な状況で特殊能力が開花した人間たちが唯一残った資源の源「赤き海」を目指して旅をする群像劇。どの陣営が勝つかわからない展開に読者が翻弄された。 「牡丹籠」  初の短編集。デビュー前の読み切りや連載の間に掲載された短編を集めている。異種間、同性間の恋愛もテーマになったものも多く、この短編集に出てくるキャラクターの同人誌がけっこうな数出ているとの噂。
「魔弾」  世界大戦中に銃ひとつで戦場を駆け抜けたスナイパーの物語。明らかに第二次世界大戦をベースにしているあまりにリアルで地味な話であったため、あまり売れず2巻で打ち切り完結した。貞本本人はお気に入り。
「ウィスタリア・サーガ」  西洋ファンタジー大河もの。「ウィスタリア」という半神半人の一族が薄れゆく神の血と能力を嘆きながらも人間として国家を形成していき、世代を変えるごとに国の形を変えていく物語。連載中に貞本が負傷したため10年近くの連載規模となり、現在も1~2年に一冊のペースで刊行されている。
*好きなもの 食べ物:レバー、いくら、白子、数の子、その他魚卵や肝系 飲み物:芋焼酎、コーラ 季節:冬 色:ベージュ、ブラウン 香り:ビュリー/ニンフとさそり 甘みのないムスク、シャボン、温泉のようなかすかな香り 書籍:漫画、雑誌、歴史書 動物:犬 ファッション:上質なスーツ、ピカピカの革靴 場所:編集部、漫画喫茶、古い喫茶店、タバコ屋 愛用:黒い杖 趣味:漫画、映画、音楽鑑賞、演劇、ハングライダー、ダイビング、釣り、フィギュア集め、歴史書集め
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zaku666 · 2 years
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グリザイアの果実、迷宮、楽園、ファントムトリガー
グリザイアの果実、迷宮、楽園、ファントムトリガー1~8 / 2011~2022 Frontwing
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ソシャゲがサ終したらまとめて感想書こうとしてたけど中々終わらないので(失礼)、適当なところで感想を残しておくことにする。グリザイアは11年も続いた長い作品だけど、今年の頭にファントムトリガーvol.8が出てようやくとりあえずの完結という形になった。まず、このシリーズはめちゃくちゃ本数があります。
グリザイアの果実
グリザイアの迷宮
グリザイアの楽園(ここまでエロゲ3部作)
グリザイアの有閑
グリザイアの残光
グリザイアの旋律(ここまで外伝短編3本)
アイドル魔法少女ちるちる☆みちる前編
アイドル魔法少女ちるちる☆みちる後編(スピンオフ作品)
ファントムトリガー vol.1
ファントムトリガー vol.2
ファントムトリガー vol.3
ファントムトリガー vol.4
ファントムトリガー vol.5
ファントムトリガー vol.5.5
ファントムトリガー vol.6
ファントムトリガー vol.7
ファントムトリガー vol.8(ファントムトリガー最終巻)
17本もあるんですわ。全部プレイしたんですが年単位で時間がかかりました。というか途中からリアルタイムで追っていったので「新作が出る」→「ならその前に前作をもう一度プレイし直すか…」のサイクルでした。全部読み終わった今はそのサイクルが懐かしくもあり寂しくもあり、もうグリザイア読めないのかーと少し悲しくなる。ソシャゲはもうやらんでいいよ面白くないから…。
グリザイアシリーズは、美浜学園に集まった問題児たち5人を主人公・風見雄二が助け出すお話。集められた生徒が財閥の娘だとかそういう方向での超VIPばかりなので、一般人では手出しができない。なので国防装置として育てられた雄二ががんばる。
その後「迷宮」、「楽園」と続いて雄二の出番は終わり、「ファントムトリガー」では舞台は美浜学園でそのままだけど主人公はハルトになり美浜学園は殺し屋養成学園になっている…というような、群像劇といった感じの作品。最初はなかなか面白さがわかりにくいタイプの作品だと思う。
グリザイアの魅力はなんといっても明夫ちゃんの描くキャラたちと、ミリオタのライターさんが書くエグいお話である。軍のうんちくネタやくどい言い回しが好きじゃない人には全くもっておすすめできない作品ではある。
シリーズで面白かった順にランキングをつけるとしたら以下な感じ。
グリザイアの果実
グリザイアの残光
グリザイアの迷宮、楽園
ファントムトリガー  vol.6
ファントムトリガー  vol.8
グリザイアの果実
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原点にして頂点。諸注意として果実は最初の10時間くらいまったく面白くない意味不明な展開が続きます。でもその共通ルートのあとは劇的に面白くなるのでそこまでプレイできた人ならシリーズ完走出来ると思います。そこまでどうにか頑張ってくれ…。自分もさまざまなエロゲーをやってきた自負がありますが「果実」はさすがに投げそうになりました。全然面白くないんだもの…。その後天音ルートに入ったら今度は面白すぎて寝れずにずっとクリックして読み続ける羽目になったのでその辺りで「グリザイア」という作品の魅力にハマっていった気がする。
シリーズプレイ者からのオススメとしては、最初にアニメを見てからゲームに入るのもオススメです。アニメはいい感じに端折っていて話の流れがわかりやすいので、ゲームの冗長な部分も許せるようになる…かもしれない。アニメでグリザイアを知ってこの作品を好きになるとむしろ端折った部分が読みたいんじゃい!となる…かもしれない。自分はそうだった。
グリザイアの残光
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迷宮のあとのサイドエピソード。麻子とJBとのダラダラセクロスシーンと、ダニーの葬式のシーンがあるだけのプレイ時間1~2時間程度の短編です。いやー…残光大好きなんですわ…。グリザイアオタクの自分がこの作品を推す点は2つ。
1つ目、雄二が喋ってくれる。なぜかこの作品だけ櫻井ボイスが付いてくる。俺はエロゲに男性ボイス付いてて欲しい派なのでとても嬉しい。アニメ見てグリザイアが好きならユージというキャラも大好きなはずなのでボイスあるだけで嬉しいのです。ユージと麻子とJBがクソくだらない話をしてるだけで100点満点付けるオタクなので、残光をオススメします。
2つ目、雄二がダニーのことを「親友」と呼ぶ。グリザイア好きならヤブイヌ小隊も全員好きなわけですが、その中でダニーだけ作中で亡くなってしまうんだよね。しかも突然死んだってことだけ伝えられて詳細は全くない。この外伝でも詳細はよくわからないままなんだけど、雄二がダニーを想いだすシーンがあってそれがたまらなく好きなのだ…。作中さまざまな個性あるキャラや師匠や敵が出てくるけど、親友と呼んだのはダニーだけなのだ。他の2つの外伝はオマケのような話なのでやらなくてもいいです。ただ残光は絶対やるべき。
グリザイアの迷宮、楽園
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アニメの出来がスーパー良すぎるせいでひとまとめの順位になってしまう。迷宮だけでは語れないし楽園だけでも語れない。ただ、迷宮にある果実アフターの出来もめちゃくちゃ良いのでどちらかというと迷宮のほうが好きかも。でも楽園アニメのOPもめちゃかっこいいしな…。
ファントムトリガー vol.6
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ファントムトリガーで一番好きな話は6話。旧ファントムトリガー勢がお墓参りに行くだけのお話なんだけど、なんていうかキャラがたくさん出てくる群像劇で師匠ポジションや旧世代のおっさんたちが昔話するシーンがとても好きだ。ハルトくんの師匠のアオイのはちゃめちゃっぷりとかイチルさんが何故タバコ吸うようになったのとか、こういう歴史があるから現在が続いているんだなってのがわかるのが凄く面白い。長く続いているシリーズならではだね。
ファントムトリガー vol.8
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次点で最終巻の8話。自分がグリザイアで読みたい話のすべてが詰まっていた巻だと思った。どうしてこれをもうちょい早くやってくれなかったのか…。それまでのファントムトリガーは正直イマイチイマニ感があったのは否めないのだけど、最終巻だけは満足いく完成度だったと思う。
バッドエンドルートに気合いが入りすぎてて恐れ入った。選択肢の作り方、多さから見て初見ではおそらくこちらを先に見るようになっているんだろう。選択肢の伏線もうまく作ってあったなと感じた。1つ1つの小さな綻びで部隊が全滅してしまう恐ろしさ、みたいなのを描きたかったのかな。
「戦争」という大きなくくりではハルトたちは勝利しているのだけど、小さな視点で見たら美浜学園の生徒たちは全滅してしまった。有坂先生や学園長などの「大人」だけが生存し学園に帰っていく。そして新しい生徒が来て有坂先生は教室に向かう、と。ダメダメだった有坂先生が成長するシーンはハルトたち大事な生徒たちを失ったから、ってことなんだろうな。これをアニメでやったらとてもグリザイアっぽくて良いと思うんだけどまあやらないよなー。
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遠慮なく、どんどん、って意味らしいよ。
京船桜ヶ丘と聖エールのサイドストーリーを1本出して欲しかった。
このシリーズはもうプレイしすぎてて点数つけられるような状態ではないんだけど総合的な評価として90点としておきます。
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565062604540 · 2 years
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 小学校のころは、ふつうに友だちがいた。  変わったのは、中2のころだ。それより前の自分と、それ以後の自分が接続していない。小学校のころ、俺はどうやって友だちをつくっていたんだろう。自然な笑顔というものの出しかたが、一時期の俺はわからなくなっていた。  讃岐には、感謝してもしきれない。高校に入ってあいつに出会っていなければ、俺は、自分の殻から一歩も出ていなかったと思う。  そんな俺が、なぜかいま、全国的ユーチューバーで美少女の孫娘ちゃんと、放課後の空き教室にいる。そればかりか、向こうはなんか打ち明け話っぽい雰囲気まで醸し出している。  なるようになったのかな、という感覚と、なんでやねん、という感覚が自分のなかでせめぎ合っている。 「あのさ、いまさらなんだけど、俺なんかでいいわけ? その、話を聞くのが」 「いやなら話そうとは思わないんだけど」 「でもほら、俺、クソザコ視聴者の陰キャだよ? 坂口さんの立場なら、私の顔を見たければ最低1万はスパチャしなさいって言えるくらいだよ?」 「そこまで卑屈になられると、ちょっとどうしていいか……」 「いやまあ、なんていうか……ちょっと、不思議なだけ。人と、こんな急に距離を縮めたことなんて、ほとんどなかったから」 「私のほうにはちゃんと理由はあるんだけど……」  そう言いかけて、坂口さんは、はっとしたように愛想笑いを浮かべた。 「でもまあ、不思議なのは不思議かも。ふつうに話せてるの」  俺が坂口さんに感じている居心地のよさみたいなものを、向こうも感じている。そう思っていいのだろうか。 「ま、別に大した話じゃないんだけどね」  そう言って坂口さんが話したのは、確かにどこにでもあるような話だった。  坂口さんが、その当事者でさえなければ。 「……父親がね、ろくでもない人間だったの」  女癖が悪い。ひとことで言うと、そうなる。それでさんざん母親が泣いたのを見てきた。結果、別れた。親権はなぜか父親が取った。そして短期間で繰り返される結婚と離婚。 「4回だよ4回。女の人がネガティブになる様子を、ずっと特等席で見物させられたの。もう最悪」  男という性は、女性を泣かせるために存在している。同じクラスの男子も、いまはふつうでも、将来はきっとああなる。もしそうでない家庭があるのだとしたら、それはきっと奥さんが我慢をしているに違いない。それが、幼い坂口さんの世界観だった。 「で、結局ね、いまの奥さんが私のこと嫌ってて。それで、見かねたじぃじが、俺んとこ来いって」 「じゃあ、いまは……」 「そ。じぃじと二人で暮らしてる。じぃじはずっとこの町だからね」  ああ。どうりで見かけたことがなかったわけだ。 「しかもさ、自分で言うのもなんだけど、この顔でしょ。寄ってくるの。もうずーーっと好きとか嫌いとか、そんな騒ぎの中心。もう、めちゃくちゃ気を使わなきゃいけない。特に女子だよね。ほんとに、心底いやになっちゃって」  しかも当の坂口さんは、男性に夢も希望も抱いていない。 「まあ、例外はないでもなかったんだけど」  そう言って、ちらりと俺を見る坂口さん。 「最初から、女子として坂口さんに興味を持ってない男とかか」 「……んー、まあ、そういうことにしとく」  坂口さん、たびたび引っかかる言いかたするよなあ。 「だいたいさ、聞いてくれる今木くん。好きでもない相手から告白される気分ってわかる? 今木くん!」 「ケンカ売ってんのかてめえ」 「ひっ、また今木くんがチンピラみたいに!?」  ピンポイントで傷を抉られて、ついごまかしてしまった。我ながらひどいごまかしかたである。 「じゃ、じゃあさ、特に関係ない人からとつぜん告白されたことを想像してみてよ。たとえば……そう、隣の席の女子とか」  隣の席の女子。それは木杉さんである。  メガネをかけているが地味にかわいい。わりとよく本を読んでいて文学少女という雰囲気であるが、愛想は悪くなく、隠れた人気がある。全体的にぽっちゃりしていて、讃岐いわく「脱いだらやばい」タイプ。やばいてなんだ。  ただ俺は隣の席なので知っている。その読んでいる本というのがほとんどボーイズラブというジャンルに属するものであることを。なぜそれを俺が判別できたかというと、讃岐の姉の彩音さんが好きなのだ。無理やり貸し付けられた、古典的名作であるらしい、炎が蜃気楼らしいやつ、名作だけあってめっちゃおもしろくて、ついつい20巻くらいまで読んでしまった。たまたま目に入った本がそれだったため、その後もなんとなく気になって木杉さんが読んでいる本を検索してたら、どんどん内容がエグくなってきた。教室で読む本じゃねえ。  その木杉さんに告白されたとしたら。 「攻めなのか受けなのか気になる」 「どんな展開!?」 「いやまあ、どこが気に入ったのかは気になるな……」  いろんな意味で。 「そういうイベントがしょっちゅう起きたら?」 「……なるほど」  言いたいことがわかった。  木杉さんだけでこんなに困惑するのであれば、それが5人10人となったら、もはやネガティブなイベントでしかない。  なあ讃岐、ラブコメ時空も楽じゃないらしいぞ。てゆうかここにはコメディ要素がない。 「女子ってさ、全員が、かわいい甲子園の代表校みたいなとこあるんだよね。私の立場は、野球に興味がないのに、無理やり野球部に入れられて、エースで4番やってるような感じ」 「それもまたすごい自信だけど」 「しかたないよ。そこはもう、受け入れるしかないもん」  外見のことだけでいえば、恵まれているであろう坂口さん。  しかし、そのことが当事者に幸福をもたらすとは限らない。 「正直ね、動画をやめちゃったのも、ちょっとほっとしてる。今木くんは聞きたくないセリフかもしれないけど」 「ああ、コメント欄か……」 「うん。うちはそれでも、そんなに治安が悪いほうじゃなかったけど、やっぱり、にじみ出るものがあるっていうか……まあ、休んだら、またなにかつくりたくなるのかもしれないけど」 「あるよなあ、セクハラすれすれのやつ」 「ほんと、どうして男ってああなんだろ」 「俺も、女子に対しては似たようなこと感じてるかな……。もちろん、みんながそうじゃないってのは知ってるけど」 「そうそう、そんな感じ。別に牙むいて近づいてこなきゃどうってことないんだけどねー。てゆうわけで、納得した?」 「深く納得した」  似たものどうし、ということなんだろう。 「安心してほしい。俺は今後も、坂口さんに対して恋愛感情を抱くことはないと誓う。まして牙をむくなんてことは絶対にしない」 「……それもどうなの」  ジト目で見られた。それはそれとして、女子としてのプライドはあるってやつだろうか。  でもまあ、これでようやく、お互いに含むところがなくなったわけだ。  友だちとまで言えるかどうかはわからないが、同志くらいではあるかもしれない。 「じゃあ、免許取って、バイクが納車するとこまで、しっかり俺がサポートするよ」 「うん、よろしく」  そう言って、坂口さんが笑顔になった。  うん。友だちはきつい。ふつうにかわいすぎて破壊力ある。 「あー、思い出した!」  教室を出るところで、とつぜん坂口さんが大声で言った。 「な、なに?」 「連絡先! まさかいまスマホ持ってないとか言わないよね?」 「そういやそうだった」  また忘れるところだった。  俺もスマホを取り出して、今度こそ連絡先を交換する。 「……言っとくけど、変なことに使わないでね」 「変ってなんだよ」 「それは、その……テレビ通話で着替えを映せとか……」 「クッ」  せっかく忘れかけてたのに、強制的に思い出させられた。  なぜ自爆しに来るのか。 「へ、平気。よほどの緊急事態でもない限りは、こちらからは連絡、しない……」 「笑うなら、いっそ爆笑して……」  その夜、ひさしぶりにじぃじの動画を見た。  数日見ていなかっただけだけど、それまでの俺の生活パターンからすると、こんなに間隔が空いたことはほとんどなかったと思う。 「どれ見るかな……」  迷った結果、最初期の動画を見ることにした。理由はない。と言いたいところだが、そこには5年前の孫娘ちゃんがいるはずで、そこに下心のようなものがないといえば嘘になる。本人を知っちゃったら、やっぱその人の5年前とかなんとなく知りたくなるじゃん。 『ちょっとじぃじ、めんどくさがらないで出かけるの』  声が聞こえてきた。  うっ……なんだこのかわいさ……。  いまでも充分にかわいい声がさらに幼い。新しい扉を開きそうである。 『そう言うがな、車ってもんは出すまでが面倒で』 『そんなこと言って、いざ出かけたらノリノリで遠出するんでしょ?』  微笑ましさで爆死しそうである。まだ中学生の坂口さんが撮影するカメラがブレブレであるところも評価が高い。なんの評価だよ。 『今日は夕方には家に帰らなきゃだめなんだから、ほらじぃじ、早く、早く! 次いつになるかわかんない!』  甘えたようなその口調が、俺に孫ものラブコメの新ジャンルを妄想させる。 「……ん?」  ふと違和感があって、シークバーを少し戻す。 「……そっか」  5年前。  そのとき、まだ坂口さんは、この町にはいなかった。  事情を知っていなければ、どうということもないセリフだ。それを、いまの俺は知っている。優越感なんて覚えるのはまちがってる。そうも思うのだが、やっぱりファンとしては少しはこう……思うところがある。 「さて、寝るかぁ」  もういい時間だ。  なおそのあと、光莉の急襲を受けたのち、まさかの坂口さんからの「あれが出た! あれ!」という某有名害虫出現に関する報告を受け、そこからどうでもいいやりとりが発生して寝不足になった。  ひょっとして坂口さん友だちいないんじゃないか疑惑が発生したことは、俺の胸のなかだけにとどめておこう。
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banashi1 · 4 years
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松本人志名言集
深夜番組で騒ぎまくる今田、東野、ホンコンに対して 「テレビ付けながら寝てる人もおんねんから静かにしろ!」
大林素子に 「あなたマヨネーズやったら業務用ですよ」
フットボール岩男の顔に 「たぶん前世で日本のお地蔵さん全部蹴ったんやろな」
サングラスをかけた糸井重里に 「モグラの親分かと思いました」
浜田に対して 「浜田の屁の臭いを嗅ぐと楽しかった思い出が一つ消える」 「日本語話されへん外人が浜田の屁嗅いで「クサ!」言うたからね」 「こいつは他人がやられてる時サル8匹分くらいの声で笑うねん」 「世界広しと言えど、十二支を全部殺したのは浜田さんだけですからね」
浜田が笑瓶にわざとらしく「おはようございます」と頭を下げた時 「久しぶりにお前のつむじ見たわ」
出川と山崎が乳首相撲をやってる時 「こんなもんに勝ち負けはないですよ。やってる時点で既に負けですからね」
リンカーンでどもるウド鈴木に対して 「ウドちゃん、食べ物変えた~?」
ホンコンの若い頃の写真を見て 「格闘ゲームにこれおったら絶対選ぶわ」
光浦靖子がスキンケアにお金をかけている事を聞いて 「ずっとビフォーですもんね」
スベってしまった芸人に 「こいつを運んできた新幹線のぞみにまで腹立ってくるわ!」
HEY×3に若者に人気のあるバンドが出てダウンタウンがそのバンドを知らなかった 観客「遅れてる~」 松本「お前らと同じ道走ってへんわ!」
リンカーンの料理の企画で 「味がないから評価のしようがない。だって裸のやつにセンスがないとは言えへんもん」
宇多田ヒカルとテトリスで勝負をすることになって 「俺ホンマにテトリス上手いよ。ブロックの角が丸くなるまでやったからね。」
山崎方正が芸能生活20周年を迎えて 「ギュッとしたら2年やけどね」
今までCDに8000万円使ったと言ったクリス松村に 「漢字の 傘 みたいな顔して」
関ジャニ∞の移動車の背もたれが動かないと聞いて 「レゴか!」
エドはるみが歌を披露したが声が小さかったので 「上でお爺ちゃん寝てんの?」
東野をどっきりにかける企画の前ふりにて 「えー、今から東野を殺します」
雨上がり蛍原のサイフから、競馬の調教師の全身写真が出た際 「もしも俺がこのおっさんを探してるとしても、このおっさんの写真をサイフに入れることはないわ」
ハイテンション・ベストテンで滑ったケンコバに対して 「いやぁ、これはビデオに録ってない人たちは悔しがってるんじゃないですか? 早送りできなくて」
リンカーン水着ショーのハリセンボンに 「この水着で2人が出かけたら、何らかの事件にあうのは確実ですねえ」
浜田が描いた下手っ糞なムーミンを見て 「なに谷に住んどんねん!」
HEY×3でISSAの本名が一茶(いっさ)で次男が二茶(にーちぇ)と聞いて 「じゃあ十六番目の子はどうなんねん!」
お金がない頃、タバコが吸いたくて拾いに行ったというドランクドラゴン塚地に 「トリュフ探すブタやな」
ガキを卒業する邦正に対して 「悲しいと言えば・・・嘘になりますけど」
龍が好きで龍グッズをいっぱい持っているという的場浩司に 「でも本物の龍が来たら逃げるんでしょ?」
フリスクが入った大福を作ったココリコ遠藤に 「こんなもんお地蔵さんにお供えしてみ、絶対夜殴りに来るよ?」
すっぽんのコラーゲンをおかずに白飯を食い出すバキューム藤原に対して 「コラーゲンでメシ食えるって事はお前もう・・・嫉妬とか勇気とかでも食えるんちゃうか?」
浜田が志村けんにお前!と言ったのに対して 「こいつにお前って言うなや!」
DXの私服ランキングで叶恭子だけ後ろからライティングされていて 「お姉さん、後ろから車来てますよ」
ブーイングする客に向かって 「お前ら全員和えたろか!」
好みのタイプは「守ってくれそうな人」という女性に対して 「え? あなたには敵がいるんですか?」
かわいい子犬を抱いて 「かわいいなぁ何やこれちょっと、誰かフォークとマヨネーズ持って来て」
海藻青汁についての感想 「半魚人絞ったみたいな感じ」
ドライマンゴーを食べて 「おじいさんのスネをピーラーで削ったみたいな感じ」
ガキの罰ゲーム中 「こんなもん罰ゲームちゃう、ただの罰や」
部屋にゴキブリは出た際に 「俺は一人暮らしがしたいねん!」
もし明日地球が滅びるとしたら、最後の日は何をしますか? 田原総一郎「んー、寝てるかな」 松本「1日早く死んでるやん」
東幹久が射的屋で 東「あまりにもムカついたから射的屋のババアのケツ撃ってやろうかと思いましたよ」 松「倒れたらそのババア持ち帰らへんとアカンよ」
HEY×3で女性ゲストが作ってきた弁当を食べて 松本「何点?」 浜田「そりゃ・・・、100点よ。お前は何点やねん」 松本「僕は人の作ってくれたものに点数なんかつけられへん」
HEY×3での藤井フミヤとの絡み 藤「でもフミヤは本名は漢字なんだけどね」 浜「そんなこというたら俺もほんまは濱田やし」 松「そんなこというたら俺も松本と人志の間にF入るし」
松本「サッカーのキーパーって誰でも出来るんちゃうん?」 浜田「そんなことないよ」 松本「電気屋のおっさんでも出来るやろ」 浜田「でけへんよ。高い所も届かなあかんし」 松本「電気屋のおっさんも高い所の電球替えたりしてるからね」 浜田「ものすごい早く動かんとあかんねんで」 松本「それは電気屋のおっさんが早く動く必要がないからであって、早よしてくれ言うたら、あいつらも早く動き出しますよ」 浜田「無理やって」 松本「何を根拠に電気屋のおっさんを下に見たがるのか分からへん」
こんなタクシーのお客さんが困るっていうアンケートに「とりあえず、まっすぐ行ってくれ」という答えが出て 松「まっすぐ行けっていうだけなら、別に困らへんやろ。まっすぐ行くだけやんけ」 浜「いや、目的地言ってくれんと、はっきりせぇへんやろ・・」 松「別に困らへんやろ。そら『右折左折を繰り返せ!』言われたら困るけどやな」
ガキ使の葉書トーク
ゴリラを使った料理を教えてください 「若ゴリの竜田揚げ」
鼻くそほじってるのを見られた時、なんて言い訳すればいいですか 「頭蓋骨に触ってみたかったんや」
階段にある踊り場はなんで踊り場というんですか 「階段には段差がありますよね? 段差、ダンサ、ダンサー」
新しい彼氏ができたんですけど、元カレの名前を彫った刺青はどうしたらいいですか 「その名前の下に『など』って彫りましょう」
ヒラヒラの付いてる枕と付いてない枕は何が違うんですか 「ヒラヒラ付いてる方がメスです」
ペットのモルモットに名前をつけてくれませんか 「モル本人志」
シャンプーをしている時の背後の気配は誰の気配なんですか 「リンスです」
ウッチャンナンチャンの内村さんはなぜあんなに白いんですか 「イカの食べすぎです」
マナカナの見分け方を教えてください 「マナの悪口を言うとニヤッと笑うのがカナです」
日本でよく言う言葉ベスト10を教えて下さい 「一位がすみません、二位がこれのMないの?」
もしも願いが三つ叶うとしたら松本さんは何を願いますか? 松「まず一つ目は金持ちになりたい。   二つ目は口の臭い人間をこの世から消したい。   三つ目は相方を変えたい」 浜「おい、三つ目はおかしいやろ! どういうことやねん?」 松「だって二つ目の願いが叶ってる時点でお前はこの世から消えてるからね」
どんな動物でも手乗りにしてきた松本さん、という手紙に 浜「ゾウとか無理やろー」 松「いやできますよ。でもコウモリだけは無理。手ぶら下がりになる」
407 notes · View notes
cdne201024 · 2 years
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お疲れ様会🕷
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お疲れ様の座談会を行いました。(幻の青案を添えて。私はオレンジと同じくらいこの子のことも好きです。)
<下田のターン>
下田:演習を通してどう変わったか…リーダーを務めるのがほぼ初めてでどんなタイプのリーダーになるか悩みました。悩んだ末に、考えたのは「みんなでやる。でも、一人名前を出さなきゃいけない時に下田を使ってね」というイメージに落ち着きました。でも、活動していくと頼ってもらえることもあって、とりあえず下田に言ってみよって思ってもらえたことが嬉しかったなぁ。そしてコミュニケーションでは甘えられるようになったことに自分の成長を感じました。自分がやらなきゃ、次何しなきゃいけないんだっけ、と焦ることもあったけど頑張れない時前面に「私今日だめです」っていう自分を見せることができる関係性に(一方的にでも)なれたことがよかったなと思います。変なプレッシャーを感じていたので…だんだん敬語じゃなくなったり、お互いのタイプや得意が見えてきてからは雑談も楽しめたね。目標を達成できたかは、うーん。私たちって超ホワイト企業だったよね笑授業外で集まることも1回くらいしかなかったし…3.8の頑張りをして3.8の評価を得たのかなと…
佐藤:えーっと、そうですね。うちらは3.8の頑張りをしたし、3.8の評価を得たと思う。ね。
横澤:よく言うと他の班よりは明らかに効率的に全部いったよね
佐藤:うん。効率8くらい笑 いやでも、楽しかったよ。一番に楽しかったし最後ギスギスして終わらないって言うのが。授業外にやりすぎて仲悪くなるってこともあるだろうし。これくらい伸び伸びやれてやれて佐藤は良かったかなと思います。
下田:ありがとうございます。横澤くんお願いします。
横澤:さっきも言ったけど、何だろうな。3.8って低い評価じゃないと思うし、他のところの話を聞いてるとしんどそうなところもあったけどここはそういう事もなく気楽にいけたから、そこはリーダーの頑張りがあったんじゃないかと。
下田:ふははは(照れて笑っています)
横澤:基本的にやっぱり、頼りっぱなし…まではいかなかったけど、しないようにと思ってたけど、下田さんに頼ることはめちゃくちゃ多かったから…感謝しかないです。以上です。
伊藤:3.8...悪いって言ってたけど、多分みんなが5で俺が1で4で割ってちょうど3.8くらいなんで…みんなが頑張ってくれたおかげだなと。特にリーダーは率先して動いて、指示してくれて、俺とか受け身になるだけだったんでね。結構頑張ってくれてたのかなと思いました。わかってても、まあ自分のことだけど全然行動してあげられなかったのは反省だなとは思うんですけど、リーダー一番頑張っててすごいなと思いました。はい。
佐藤:褒められてんじゃん、下田笑
下田:ふはは。ありがとうございます。カメラオフでよかったーーー笑
<佐藤のターン>
佐藤:はいはーい。どう変わったか、半年みんなとやってきて当たり前だけど一人じゃ何にもできないなって。最初何個かアイデア出して、これやろうあれやろうってプロトタイプ作ってみた時とか、自分だけじゃできないって。何やるにもまあ4人だけど、4人いてできたこととかこのメンバーでよかったって思うし。最初に上平先生かな?が言ってた、何だっけ、遠くならみんなで行け?あれだなーって。通して思いました。他社とのインタラクションは、、、さっきの話し合いでも出たんだけど第2回のワークショップから雑談が大事ってわかって、アイデアに発展するみたいなことも何回かあって。個人の得手不得手も喋らないとわからないから、目標とは違う方向で話せることが実は大事だなとわかったので次からも心がけたいなと思います。目標を達成できたかは、うーん。なんか、CDのグループワークって大変なイメージだったんだけど、最初の説明会でも楽ではないが楽しいって聞いてたから。だけどうちらの班はそんなに週5でやりますとか、次までに全部やってけとかそんなになくて、授業内にどれくらいできるかをあらかじめ想定しておいて最後までそれをやり続けれたのがよかったのかなって。最初の皺寄せが後になってくるとかもなかったから。まあ、全てのスケジュール管理ができた下田のおかげかなと思いますよ笑
下田:…(照)拍手。
佐藤:ありがと。
下田:佐藤はすごく、自分の持ってる知識とか技術をチームに活かそうとしてくれているのがすごく伝わってきました。ついついなんか二人で行動しちゃう事もあったけど…佐藤は絶対共有したり表現する力を持ってるから、私を通してやっちゃったのがすごくもったいなかったなと反省しています…実は。でも、佐藤の存在があって、自分の保てるところもあったから、椅子の裏で集まったメンバーだけどすごくバランスが良くて、ね、なんか遠くに行けた気がします。私たちができることはしたね。お疲れ様でした。
横澤:とにかく成果物がすげーなって。直近だとパッケージのデザインとか、バルーニングの案をホワイトボードに書いてた時もはっとするような、印象でした。さすがだなって。ほぼ今回下田さんと佐藤さんの2人で俺らをガーって押していく作業だったと思うから、やっていただいたのは本当にありがとうございますという感じで。逆に俺なんて蜘蛛ひたすら作ってることしかしてなくて、他のこと全部やってもらう感じになってしまったから、、、
佐藤:いやいや。文句言わないでついてきてくれたのが嬉しかったですよ。
伊藤:そうですね、一緒で最初イラストとかも上手いし案もすごい出すし才能というか、すごいなと思った。そういう人がチームに一人いてくれるだけでありがたいなって活動してておもいました。相互評価でも書いたけどリーダーを支える存在として、なんでも思ったことを言ってくれるし、それってなかなかできないだろうし。思ってても「悪く思われるんじゃないか」って雰囲気を気にしがちだけど、そいうところも厳しく言ってくれたりとか、それがチームの成長に繋がっていたのかなと思うよ。
下田:めっちゃいいこと言うやん…!
佐藤:へへへ、ありがとう笑
<横澤のターン>
最初の頃よりは思っていることを言えるようになったのかなって。当たり前だけど。あとは、集中して同じことをずっとやるの意外と楽しいなって気づきました。あんまり集中力ない方なんだけど、上がったのかなって。他者とのインタラクションは、さっきも言ったけどやっていくうちに色々話せるようになって。最後の方にはみんなで雑談しながら作業する事もあったしそのおかげでチームの雰囲気が良くなったと思う。チームの雰囲気が悪くなって地獄みたいな事もなかったしね。自分達のチームを振り替えって正直、総評が始まった時はどうなんだろ、低いのかなって思ったけど想像より高くてよかったなって安心しました。大人を楽しませることは確かにできてなかったかなって言うのはあったからね。子供たちには楽しんでもらえていたと思うし、個人的には卑屈になる評価じゃないのかなってね。想定してた目標がもしかしたら低いのかなって思ったけど、他の人にも色々やってもらってて自分達は雲を作ってただけだから、いつの間にか本番までできてて、最終的に作った蜘蛛がいっぱい売れて、自分の中でよかったし他の人の働きあってこそだなって思います。
下田:個人的にね横澤くんは私ができないことがすごいできる人だなって。この演習で1番の気づきだったんだけど、私子供たち苦手かも…って。すぐにいちいち子供たちの行動とか発言に戸惑っちゃう自分がいて、でもそういう時に率先して動いてくれて本番でも輝いてたなって思いました。さっき、頼っちゃったって言ってくれてたけど、MDFとか大きなお買い物も引き受けてくれたり授業後の片付けとかも積極的にやってくれて、知らず知らずのうちにやってくれているのが縁の下の力持ちというか、それありきのあの評価だったんじゃないかなって。お疲れ様です。
佐藤:下田と同じなんだけど、子供をあやすのがすごい上手で作ってる時にも弟君の話してくれて、本番ちっちゃい子たちへの対応も手慣れてるなって。蜘蛛もそうだけどやってほしいって頼んだ仕事に対してそれ以上で毎回返してくれるから頼みやすかったし、いてくれてよかったなって思うことが何回もあって、助けられました。
伊藤:俺が思うのは、女子2人とタイプが違ってそれもまたよかったのかなと。2人はアイデアとか結構出して表で色々やってくれて、横澤くんが裏で頼まれたことをきちんとこなすっていうところでバランスが取れてたのかなって。授業中一緒に蜘蛛を作ってた時も集中力がすごくて、俺が10分でガス欠になるところを普通に30分とか1時間余裕でやるので、そいうところがすごいなって思いました。あとは、自分の立ち位置しっかり分かってて表に出れるんだろうけどあえて出ないでメンバーのために協力したり率先して動くところがすごいなって思います。
横澤:ありがとうございます。
<伊藤のターン>
伊藤:演習を通して何が変わったか。自分はみんなと違って相当ハードルが低いと思うんだけど、まず1年の時にはグループワークに参加すらしてなかったと思うのが、一応参加はするようになったし言われたことはやろうとした。-1から0にはなったのかなって感じかな。何に気づけるようになったかというと、当たり前だけど協力することは大事だなと思いました。みんなは何も言わなかったけど相当俺が足を引っ張ってる部分があったから、そこがなかったらどうなってたんだろうなと思ってました。コミュニケーションの変化はさっきの話と被ってるところがあるかもしれないけど、コミュニケーションって本当に大事だなって。ネ学の人と人種が違うなって、勝手に思ってて、実際そうだと思うけど勝手にこの人たちと合わないんだろうな、自分も合わせる気ないなって思い込んでたし変なプライドがあって、でも実際話してみたらいい人ばっかりで面白いし、もっと話したいなって思ってたから、コミュニケーションて大事だなと思った。仲良くなっていく中でよくなっていった部分があったと思うから、もう少し長い企画だったらこれからもっと良くなっていったのかなと思います。今回は半期で終わりだけど、もっと仲良くなれたかなって思いました。最後に目標は達成できたか。これは、まあ自分…みんなは3.8の頑張りでって言ってたけど実際は3人ともプロジェクトを起案するくらい意識高いし、本当はもっと高い目標を設定したかったのかなって思ってるんだけど、自分がもっと頑張ってたら絶対4はもらえてたし、4.5もいけてたんじゃないかなって。ベストじゃなくてベターな感じで、ベストを目指すならもっと頑張れたかなって。以上です。
佐藤:拍手
下田:初めは急にいなくなっちゃって不安だなとか、話せるかなあって思ってたけど慣れていく自分がいて笑 クリスマスの前にはみんなでプレゼントの話もして話を振ってくれたりして、なんか伊藤くんを基準に?チームの雰囲気が良くなっていくのに気づいたというか。話しやすい雰囲気なのかな、うちのチームはって思ったことがありましたね。純粋にさっき自分でも言ってくれていたように演習への姿勢が変わったって思う瞬間があったしメンバーの働きに対して「すごいね、どうやってやったの」って言ってくれて。考えて言ってたのかはわからないけど私はちょろいのでいちいち嬉しかったし笑 そういうのもあって、最後までモチベーションが保てたところもあったから…悔いがあるのならプロジェクトで頑張ってほしいなって思いました。
佐藤:伊藤くんは最初は、あれ?どこいっちゃった?って時とかすぐ帰っちゃって寂しい時もあったんだけどいい意味ですごい素直だなって、最後とか話してて特に。素直でいい子だなって笑 話してて全てが表面を繕ってる感じじゃなくてすごいいい人だなって痛感しました。ありがとうございました。
横澤:時間がないので超手短に!本当に途中一緒に作業してる時変わったなって瞬間があって、その時から話しやすくなって、同じようにテームの雰囲気も良くなって最終的にはいなきゃいけない存在だったのかなって思います。
佐藤:だね、楽しかった。
下田:お疲れ様でした!
編集後記
あっという間でした。本当に。長い夏休みが明けて、私のシルバニア防災コミックがスクリーン映されたあの日。椅子の裏���見てくださいと言われて「や、やられた…」とつぶやいたあの日から今日まで、ずっと一緒にやってきたんだと思うと終わることが信じられません。思っていることを打ち明けることは難しいけど、いいものを作り出すためにはすごく大切なことで、でも一度打ち明けて仕舞えば次からは意外と簡単で、とても不思議でした。そして、今書けと言われているわけではないのに座談会の全容を残したいと思うほどチームへの気持ちが溢れていることは活動が始まった当初ではとても考えられないことです。メンバーも言っていた通り、だんだんと雰囲気が柔らかくなっていくのをみんなが感じていました。それは同じ目標に向かってお互いができることをしていたからだと考えています。常に100%でいることは難しいです。ですが、チームのためにお互いがその場その場でできることをしようとし続けることはできると思います。それができたから全員が「変わった」と言い切れたのではないでしょうか。私はつい、評価のことを辛く言ってしまいましたが満足しています。このチームで最後まで仲良くできたことも一つの成功の形。そして、最後まで支えてくださった&協力してくださった方々に感謝しています。ありがとうございました。
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cdne201006 · 2 years
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#15+FM 最終振り返り
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この前の日曜日はフィールドミュージアムでした!長かった4ヶ月を終え、おひろめです。
1月16日
いよいよ本番を迎えました。一言でいうと楽しかったです。
自分たちで作ったものを、無垢な子どもが楽しいと喜んでくれているのをみると達成感がすごかったです。無邪気な子どもに言われる「楽しくない」も威力がすごいですが、その分素直に楽しいと言ってもらえるのもいいですね。
きっとこの体験は永遠に覚えていることなんてないだろうし、全然仕組みも理解していないかもしれません。けど、ちょっと大人になった時にこんなことあったなって思ってもらえるものが個人的に目標だったため、それは果たせたのではないかなと思っています。
子どもの「なぜ・どうして」に答えるのはとても難しく、子どもが求めているのは原理ではなく理由だというのを読んだことがあります。今回のおもちゃで、子どものなぜ・どうしてを考えるきっかけになれたらいいなと思いました。
他の班のも回りましたがすごく楽しかったです。やっぱりビジュアルは大事ですね。キラキラで透明感のあるものが大好きなので回っていて子どもの気持ちになりました。ありがとうございます。
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1月17日
最終講評の日でした。このメンバーで集まるのも最後。講評をもらって話し合って、解散しました。
メンバーと話し合ったのは
①演習を通して自分はどう変わったか? なにに気がつけるようになったか?
②他者とのインタラクションやコミュニケーションにどのような変化があったか?
③自分たちの成果を振り返って、想定していた目標を達成できたか?
↓↓議事録は以下↓↓
下田「①…リーダーみたいなのをやるのは初めてで、どういう感じでいこうかなって考えてたんですけど、だんだんみんなが一緒にやっていて、名前を出さなきゃいけないときに、自分の名前出してもらおうって。代表みたいな。そういうのあんまりなかったです。結構何か、行動するときは頼ってもらえることがあった気がして、それが嬉しかったなあって思ってます。だから、頼ってもらえたのはちょっとでも自分が、言いやすさとかっていう雰囲気を作れのかなって、それは自分の成長だと思います。気付けるようになったのは、この人これやってくれるなっていうのをポジティブに感じ取れるようになったと思う。
②…どうして隠したり1人で悩んでも、そういうところって伝わっちゃうから、後半は素が出てるっていうか、なんかもういっかっていう気持ちで、心配させちゃうこともあったかもしれないんですけど、それはそれでそういう関係性になれてよかったなとも思ってて。だんだん敬語じゃなくなったりとか、これはあの人にお願いしようとか、そういうお互い信頼できたのはよかったと思う。
③…もともと自分たちがやろうと思ったことが、最初から最後まで一本の道になってて、授業時間外の時間とか使ったりせず、ホワイト過ぎたので、そもそもの目標がすごい高かったわけではないのかなって。私たちは3.9の頑張りをして3.9の成果を得たのかなって思います。」
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佐藤「うちらは3.9の頑張りをしたし、3.9の評価だったと思う。笑。ね。」
横澤「よくいうとほかのところよりは明らかに効率的にできたんじゃないって思う」
佐藤「そうそうそう、効率8ぐらいだから。いやでも楽しかったですよ。一番に楽しかったし、最後ギスギスして終わらないっていうのが、めっちゃ授業外やりすぎて喧嘩しちゃうよりかは、これくらい伸び伸びできてよかったかなと思います。」
横澤「さっきも言ったけど、3.9っていうのをいってたけど、それって全然低い評価ではないと思うし。ほんとに他のところの話聞いてたら「あ、死にそうになってんな」って思うこともあったけど、ここは比較的楽にできたかなと。そこはすごいさすがリーダーの頑張りがあったかなと。」
リーダー「笑」
横澤「頼りっぱなしとまではいかないけど、下田さんに頼ることはめちゃくちゃ多かったから。そこはまあ、さすがだなあと。めちゃ感謝しかないっす。」
伊藤「3.9の頑張りっていってたけど、多分みんなが5の頑張りして、俺が1で、4で割ってちょうど4(3.9)くらいなんで、みんなが頑張ってくれたおかげなんで。特にリーダーは、率先して動いてくれて指示してくれて俺とか受け身になるだけだったんで。結構頑張ってもらってたのかなっていうのは思いました。わかってても、自分のことだけど、全然行動してあげられなかったのは反省なんですけど。リーダー一番頑張っててすごいなって思いました。」
佐藤「褒められてんじゃん笑」
リーダー「ありがとうございます笑。カメラオフでよかった!おわり!」
佐藤「①…半年みんなとやってきて、当たり前だけど1人じゃ何もできないなっていうのは思った。最初何個かアイデア出して、これやろうあれやろうっていって、プロトタイプとか作ったときに、自分だけじゃやっぱできないっていうのは当たり前だし。4人いて、できたこととかすごい多かったから、このメンバーでよかったって思うし。最初に遠くへ行くならみんなでいけっていうあれだなあって身を通じて思ったなって。
②…これはさっきの話し合いでも出たんだけど、第2回のワークショップから、雑談が大事ってことがわかって。雑談からアイデアに発展するみたいなときも何回かあって。あと、個人の得手不得手、何ができるのか何ができないのかっていうのも喋んないとわからないから、そういうところも雑談って大事なんだなって。目標とは違う方向で話せるのが実は大事っていうのを思ったので、次からも心がけたいと思います。
③…CDのグループワークって大変なイメージがあったんですよ。最初の方の、CDの説明会の時に「楽ではないが、楽しい」みたいなのを見て、ああえぐいんだろうなって思ってたけど、うちらの班はそんなに週5でやりますとか、これ次までに全部やっとけとかなくて、授業内にできることを想定しといて、最後までそれをやり続けれたのがいいのかなって思う。最初の皺寄せがあとになってくるとかもなくて、やっぱりすべてのスケジュール管理ができた下田のおかげかなあと思いますよ。」
👏
下田「佐藤は、すごく自分の持っている知識とか技術をチームのために活かそう活かそうってしてくれてるのがすごく伝わってきて。ついつい2人で行動しちゃうこととか多かったけど、絶対チームに共有したりする力があるから、自分を通してやっちゃったのがもったいなかったなって自分で反省してます、実は。佐藤の存在があって自分の保てるとことかあったから、椅子の裏ので集まったメンバーだったけどすごくバランスがよくて。なんか遠くに行けた気がします。私たちができることはした気がします。自分達のペースでできたからよかったなと思います。お疲れ様です。」
横澤「佐藤さんは、無理なく成果物がすげえなって毎回みてて思ったから。直近で一番新しいのだと、台紙にはるデザインとか(?)最初のころとか、バルーニングとか考えたときに、ホワイトボードにがーって書いてたり、「あ、すげーな、発想とか」ってめっちゃ思った印象があって。さすがだなって。あと、ほぼ今回の課題なんて下田さんと佐藤さんの2人で、俺らをがーって押していくだけの作業だったと思うから。そこをやっていただいたのが本当にありがとうございますという感じで。逆に俺らはクモをひたすら作ってたことしかなかったから。他のこととか全部やってもらっちゃってた感じになったから。」
伊藤「一緒で、最初イラストとかうまいし、アイデアとかむっちゃ出すし、才能とかそういうとこすごいなっていうのは思ってたし。チームでそういう人が1人いたら助かるなっていうのを思いました。あと総合評価でも書かせてもらったんだけど、リーダーを支える存在として、なんでも思ったことを割と言ってくれるし。それってなかなかできないと思うし、思ってもて「こう思われるだろうな」とか、「こう言ったらよくないんじゃないかな、雰囲気乱すんじゃないかな」とかいうところも厳しくいってくれたりとか、そういうのがチームの成長につながってた部分が大きいのじゃないかなと思います。」
横澤「①…最初の頃よりは、思ってたこととかをグループ内で言えるようになったかなと。あとは正直わかんないけど、集中してずーっと同じことやるの楽しいなって思いました。あんまり集中力あるほうではないんだけど、そこは集中力あがったのかなと思います。
②…さっきもいったけど、やっていくうちにいろいろと話せるようになったりとか、雑談しながら仕事することとかも最後の方増えていったりで、そのおかげでチームの雰囲気ってよくなったと思うし、さっきの対話でもあったけど、雰囲気がよくなくて地獄のようなときもあったみたいな班もあったけど、うちの班はそんなこと全然なかったから。それは最初から最後まで一貫してよかったかなと思います。
③…正直、総評をAから始まって、どうなんだろうな、意外と低いのかなって思ってたときがあったんだけど、意外と想像より高くて。それはすごいよかったなっていうのがあって。大人を確かに楽しませることはできてなかったよ。昨日も思ったことではあったけど。それに関しては子どもたちは全然楽しんでもらってたと思うし、そこに関してあの評価は個人的によかったな、と卑屈になることは全然ない評価だったと思います。想定してた目標が自分的に低かったのかもしれないけど、それは達成できたのかなと。さっきから言いまくってるけど、本当に他の班の人にいろいろな仕事をやってもらってて、ずっとクモ作ってただけで、そのクモが最終的にいっぱい売れてよかったなっていう感想。自分の中で一番大きいから。他の人のはたらきがあったからこそだなって思います。」
👏
下田「横澤くんは、個人的にね。自分の苦手なこととかできないことができる人だなって思って。私、この演習で一番の気づきだったんだけど、私子どもだめなんだなって思って。すぐに充電切れちゃうし、うけると思ったことがうけないし、いちいち発言とか行動に困っちゃう自分がいて、そういうときに率先して動いてくれて、本番とか中間で輝いてたなって思って。評価にもそう書きました。さっき頼っちゃったみたいに言ってたけど、MDFとか大きい買い物を引き受けてくれたりとか、実はワースペに荷物置きに行ってくれてると思って。そういうできることをやってくれてちゃんと知らず知らずのうちにやってくれてるのが縁の下の力持ちというか。それありきの評価。3.9は数字通りいっただけで、いいとか悪いとかじゃなくて、頑張ったと思います。」
佐藤「下田と同じなんだけど、子どもをあやすのがめっちゃえぐいくらい上手くて。途中で作ってるときにも弟くんの話してくれて、弟何歳だけど、こうこうだよ、とか言われたときに「はーん」って思ってたんだけど、実際本番ちっちゃい子たちがきたときに、興味持ってくれたりとか横澤くんの喋り自体手慣れてるなーって思って。��れも書いた。子どもの扱いがうまいって。クモもそうだけど、やってほしいって頼んだ仕事に対してそれ以上で返してくれるから、こっちも仕事頼みやすかったし、やっぱいてくれてよかったなって思う時が何回もあって。助けられたなと思います。」
伊藤「女子2人とタイプが違って、逆にそれがチームによかったのかなって思って。女子2人は結構アイデアとか表面でいろいろやってくれて、横澤くんが裏でやるとか、頼まれた仕事をきちんとやるとかそういうところでバランスがとれてたのかなと思います。授業中、一緒にクモ作ってくれてたときとかも集中力がすごい高くて俺が10分でガス欠になっちゃうところも、普通に30分とか1時間とか余裕でやるんで、そういうところの集中力の高さはすごいなと思いました。あとは自分の立ち位置しっかりわかってて、表に出れるんだろうけど、出ないであえてメンバーのために協力してあげるところとか、率先して動くところとかそういうところがすごいなと思いました。」
伊藤「①…みんなと違って、相当ハードルが低すぎるとは思うんだけど、1年のときだったらグループワークすら参加しなかったと思うのが、一応参加はするようになったし、言われたことはやろうとも一応した。ところは−1から0になったくらい。感じかな。当たり前だけど、協力することが大事だなって思いました。みんなはなんもいわなかったけど、相当俺が足引っ張ってる部分があったから、そこがなかったらどうなってたんだろうなって思いました。
②…今もちょっと被ってる部分があるけど、コミュニケーションがほんとに大事なって思ってて。俺ってネ学の人と人種が違うなって勝手に思ってて。勝手にこの人たちとは合わないんだろうなとか、思い込んでたし、変なプライドとかあったけど、実際しゃべってみたらいい人ばっかりで、もっと喋りたいなって思って。仲良くなっていくなかで、よくなっていった部分ってあると思うから。もうちょっと長い企画とかだったら、これからどんどんよくなっていけてたのかなとは思います。今回はこの半期で終わりだから。もうちょい仲良く慣れてたらなとは思いました。
③…みんなが3.9の目標があって、3.9の頑張りをしてっていってたけど、実際3人はプロジェクト起案するくらい意識高いし、実際はもうちょっと高い目標を設定したかったのかなっていうのは思ってはいるんですけど、自分がもうちょっと頑張ってれば4は絶対にいったなとか、4.5くらいにはいけたんじゃないかなと思いました。ベストではなくてベターな感じだったけど、ベスト目指すんだったら、もうちょっと頑張ってればなってところを感じました。」
👏
下田「突然いなくなったりとか、話せるかなとか不安があったんですけど、慣れていく自分がいて。慣れもあったし、クリスマスの前とかはプレゼントの話できて振ってくれたりして、伊藤くんを基準にチームの雰囲気がよくなっていくのを感じたりとか、話しやすい雰囲気なのかなうちのチームはって思った場面が多々ありました。さっき自分でも言ってくれたように、姿勢が変わったなって思う瞬間があったし、周りの人の働きに対して「すごいね」「どうやってやるの」とか、考えていったかはわかんないけど、私はちょろいからいちいち嬉しかったし、そういうのもあって最後まで頑張れた面があるので。悔いがあるのなら、プロジェクトがんばってほしいなって思いました。」
佐藤「伊藤くんは最初はほんとに下田がいったみたいに、どこいっちゃったんみたいなすぐ帰ったりとか悲しかったときもあったんだけど、いい意味ですごい素直だと思うようになってきて。最後の方話してるときとか。素直でいい子だって。話しててすべてが表面を繕ってる感じではなく、素直だと思ってる。いい人だと最後になって痛感しました。」
横澤「途中一緒に作業してたりで、急に変わったなって思う瞬間が自分もあって、その瞬間から話しやすくもなったりして、それに比例してチームの雰囲気もよくなって、最終的にいなきゃいけない存在って思うようになったとこもあったんで、まあほんとにいろいろとありがとうございました。」
楽しかったね。
よかった。
お疲れ様でした。
書き起こしが1時間くらいかかりました。実際に喋ってたのが30分くらいなので2倍かかってますね。効率だめです。誤字脱字見逃してください。改変少しあります。
自分が褒められてるとこ書き起こすの恥ずかし過ぎました。でもありがとう。嬉しかったです。最後は割と仲良くなれてよかったです。
評価もめっちゃくちゃ悪いこともなく、3.7の評価は妥当だなと思います。コスパも最強だったんじゃないかなと。4人だったので1人の仕事量が増え過ぎたり、金銭の負担が重くなったりしないよう配慮もあったと思います。この授業のグループワークの縁で、誰かが誰かを嫌いになるとかは避けたかったので。最後は全員楽しくやれたんじゃないかと思います。最初よりも笑顔が増えて、会話も増えて。とても楽しかったです。これからまだ一緒にいるメンバーも、別のところで頑張るメンバーも、来年初めて一緒になるメンバーとも、仲良くやっていければなと。
後期、一番やりがいのあるグループワークでした。本当に楽しかったし、CDを履修してよかったと本気で思っています。
ありがとうございました!
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asusaionji · 4 years
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the thing being twisted was not just wonderland but my values.
私は人生のほぼ10割を、ディズニー傘下の元でフラフラすることに費やしてきた人間だ。
私のディズニーの入り口は遡る事2X年前、WOWOWだかで放送されていた、ディズニー短編アニメーションの寄せ集めだかなんだかだったと思う。それから私は長い間、ディズニー傘下、ひいてはUSにて創られたコンテンツに触れる時間がほとんどだった。だから、国内アニメやゲームなどにはほぼ触れることがないまま大人になった。
ここ数年は特に、私が好きになるコンテンツが所謂"Woke culture"に属していることは多かった。Woke Cultureとは、社会的問題の認識がある、つまるところ「目覚めている」カルチャー全般を指す言葉で、日本語で近い表現だと「価値観がアップデートされているジャンル」だと思う。(今ではwokeという単語自体、右派から揶揄として使われたことが増えたけれど。)
私は社会の最先端を行き、世界で起こっている問題を取り入れていれながらストーリーを展開させるコンテンツが好きだったし、それを好きでいることも誇らしかった。いや、今も誇らしい。「ポリティカルコレクトネスのせいで世界は退屈になった」という言葉を、物語の深さと美しさ、そして面白さで踏み潰し、様々な人々に手を差し伸べる私の好きなコンテンツたち。それらは、白黒だった私の世界に色をつける事ができる可能性を教えてくれた。
しかしながら、同時に自分が知らないもの・見た事もないものに対する恐怖や嫌悪がどんどん増幅していたことも感じていた。特に、国内コンテンツに対する意識は、私の中で「woke cultureではない」というカテゴライズをし、あまり目にしないようにしていた。
それは、なにかの拍子に見たスクリーンショットに写っていた女の子の胸が異常に大きく性的客体化されていただとか、元ネタも知らないような二次創作にホモフォビア的言葉が使われているのを見かけたとか、ひいては好きなコンテンツが輸入された途端にジェンダーバイアス色の濃いマーケティングを打たれたとか、そんな事が積み重なったことがきっかけだったと思う。自分が生きている世界に蔓延した価値観の現実を目にするのが嫌で、見ないもの、としてカテゴライズして嫌悪していた。
そんな中で去年の冬頃にツイッターをウロウロしていた際、またま一つのツイッターアカウントを見つけた。「ディズニー Twisted Wonderlandの公式アカウント」とプロフィールにかいてあったと思う。
私はその時点でディズニーのゲームをほぼプレイしたことがなく、ツムツムだとかキングダムハーツは人伝の話でしか聞いた事がないし、その他のゲームに関しては全く実態を知らなかった。なんとなく気になってそのアカウントのツイートを遡ってみると、まだツイートは多くない様子だった。しかし、投稿されている画像を私は目にした際、状況を理解するまでに時間がかかった。
そこには、ディズニーヴィランズ(ディズニーの悪役たち)がリファレンス・またはインスパイア元となった、日本アニメ作画的な男の子(おそらく)が並んでいた。キャラクターの名前と、絵と、何か一言が添えられた画像が淡々とアップロードされており、思わず「ウケるんだけど」とRTをしたことも記憶に新しい。
「契約を果たせなかった貴方が悪い」とか、「今に見てろよ」みたいなセリフとともにそこにいるアニメ作画のハンサムな子たちは、私に薄い恥ずかしさを覚えさせた。私がその薄い恥ずかしさを感じたのはこれが初めてではなかった。
それからツイステッドワンダーランドは頻繁に目にとまるようになった。東京駅に大きい広告が出ているのを見かけたり、ディズニーストアで買い物をした際、丁寧にほぼフルカラー印刷されたしっかりとしている本を無料で渡されたりもした。その度に、Cringeのような気持ちを覚えていた。 (Cringe・・・見ていて恥ずかしい気持ち が近いかも)
友達にも「あのディズニーの悪役のゲーム知ってる?」と聞かれる事が増えた。面白おかしく茶化して、ウケるよね、みたいな話をしていたと思う。
そんなことをしているうちに、知らない間にツイステッドワンダーランドがローンチされていた。友達が既に始めていて、「思ったゲームと違った、乙女ゲームではないようだ」と教えてくれた。
ツイッター上でも「シナリオがしっかりしている」という意見を散見するようになった。私は正直、嫌悪するにしても知ってから嫌悪するか、みたいな気持ち半分、どんなトンチキが出てくるんだろうという好奇心半分でダウンロードをし、プレイしてみることにした。
先述した通り、スマホゲームに触れずここまで来た私にとって、「ソシャゲ」は未知の世界であり、1ミリとして想像のつかない世界だった。ぼんやりと、なんか 「俺にしろよ・・・・」みたいなハンサムが四方八方から壁ドンをしてきて、誰とデートするか選ぶみたいなゲームだろう、みたいな予想だけを胸にゲームを始めた。
このゲームは、私の名前と、私が操作するキャラクターの名前を別々に決めることができる。システムがそうなっている理由は未だにわからないが、私は自分の名前が呼ばれたら恥ずかしいな、と思い私が好きなスターウォーズのキャラクターを主人公の名前にした。
結果としておそらくインストラクションであろうチュートリアルの部分を終わらせるだけで何日も何日もかかったし、チュートリアル部分が終わっても、システムのことは2割も理解できなかった。
とりあえず、この学校はディズニーヴィランズどもを崇拝しており、おそらく彼らの存在は伝説レベルで昔であること。
また、私のおかげで高校生の子二人は退学を免れ、ビューフォード(from フィニアスとファーブ)と同じ声を持った猫は私と一緒に行動することになり、私も学校に通えることになるらしい。
そこに通う子達は、元ネタであるディズニーヴィランズの擬人化でもアニメナイズでもなく、別人格であり、直接的に子孫であるわけでもない。それがひとまず私がわかったことだった。チュートリアルを通し、青い髪の毛の子と赤い髪の毛の子は、私のおかげで少し仲良しになったみたいだった。私は喧嘩ばかりしていた二人が仲良くなってくれたのが、純粋にうれしかった。
そのまま「想像していたよりもデートに誘われたりしないんだな、へえ」とか思いながら適当に画面をタップをしていたら、知らない曲と一緒に映像が流れ始めた。おそらくオープニングタイトルで、知らないキャラクターたちや、何かで見た事のあるキャラクターたちがアニメの絵で動きまわる。ディズニーはこのゲームに本当に力を入れている、此処まで辿り着くのにどれだけの人が苦労してローンチまでこぎ着けたんだろう。
その時にふと、「私は何故、画面の中にいるハンサムたちが私に話しかけてくる事を恥ずかしく思うんだろう」と考えた。ロジックとしては、「ミッキーマウス クラブハウス」でミッキーマウスが世界の子どもたちにテレビの中から問いかけるのと何ら変わらないはずなのに。
私はなぜ乙女ゲームでないことを聞いてプレイする気になったんだろう。なぜ私は最初から薄い恥ずかしさを覚えていたのだろう。なぜ私は、ツイステッドワンダーランドが乙女ゲームでないことを「評価してやる」という気持ちなんだろう。私は最初に何を嫌悪し、何に好奇心を持ったんだろう。
私は、今までのこの薄い恥ずかしさを覚えたことがある瞬間に、思いを巡らせていた。2.5次元舞台を初めて観に行った時、某テーマパークで男の子達だけが出るショーを観た時、別の某テーマパークで某アトモスフィアが始まった時など、数えたらキリがない。私の中にこびりついて離れない、一定の何かを見ると覚えるうすら恥ずかしさ。それは、なんなんだ。
”それ”はおそらく、いや、確実に、心底ではわかっていながら無視してきた、ミソジニー、つまり女性蔑視だ。私の心の底にこびりついて離れない、恐ろしいミソジニー。
幾度となく覚えた「薄い恥ずかしさ」は、別にキャラクターに名前を呼ばれる照れから羞恥を覚えたのではないのだ。
つまりわ自らが該当コンテンツの一部になることで、世間で固定的な価値観から揶揄されてしまっている「夢を見るオタクの女性」になってしまう可能性、対する羞恥心であり、それは紛れもなく「ハンサムなアニメのキャラクターに夢を見る女性」という存在を、私が蔑視していたということになる。
あまり調べてもないのに、心の片隅で「Woke Cultureではないだろうから、だから別に、」というもっともらしいをつけて嫌悪していたくせに、自分は内在的ミソジニーに気づけてもいなかったじゃないか。
一層ではなく、何層にも積み重なり確実に私の心底に根を生やしていた、自らのグロテスクな偏見と目を合わせることがあまりにも久しぶりで、なかなか事実を飲み込むことが出来なかった。
私はファンガールという存在を知ってから、ファンダム文化が大好きなつもりだった。
ファンは、信じられない力でどんなことでも可能にする魔法のようなパワーを持っている。18歳になるくらいまで二次創作の存在さえ知らなかった私にとって、見た事のない熱意を持って好きな事を話すファンが私は好きだった。けれど、その「熱意が好き」という気持ちは私の中であくまで「知的好奇心」の範疇であり、存在自体をイコールとして自分が見ていなかった事が、ショックだった。自分が今まで支持してきた思想と対局の意識が私の中でどんどんと芽吹き、自らで視野を捻ってたなんて。
しかしながら、自分の内在的差別心や偏見に対する気づき、軽蔑と���悪を覚えたのと同時に、不思議と心が軽くなった事も事実だった。私はこの恥ずかしさを覚える必要はないし、覚えるべきでない。偏見に塗れた私の羞恥を捨てることは、私自身への肯定でもあり、私が好きなファンダム文化への真の賛同なのだから。
ツイステッドワンダーランドは、私の捻れ切きった価値観を全く予期しない形で再度捻ることで、別の新しい世界を見せてくれた。
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毎日、ツイステッドワンダーランドについて様々な意見を目にする。上記した考えは私の中だけであって、当たり前ながら意見の数だけ様々な考えがあると思う。私も、ゲームの中で描かれている価値観��対して疑問を投げたくなることは幾度とあるし(何度も言っているアズール・アーシェングロッドさんへのBodyshamingなど)少し前の自分であれば、もしかしたら目にもしたくなくて、単語を片っ端からミュートにしていたかもしれない。
原作にはなかったヒューイ・デューイ・ルーイに個を加えたダックテイルズや、シュガーラッシュ2で描かれたOhmidisney上のディズニープリンセスと同じで、エンターテイメント界のサノスだと言われているウォルト・ディズニー・スタジオ社が広げた大きすぎる傘の下にいる以上、きっとこれからも類似したケースは断続的に起こるのではないかとも思う。
その度にきっと、ファンを失ったり、得たりしながらも、それは続いていくのだろう。もしかしたら私もまた、壁にぶつかるかもしれない。けれど、それと同時に、こうやって何か新しいことに気づく瞬間があるかもしれない。そう思うと、私はワクワクする。
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この私の内在する差別心に気付かせてくれたソースの一つに、私の好きなファンガール文と、それに対する社会についてのTEDTALKがある。
「イヴ・ブレイク;熱狂的なファンの女の子たちのために」
https://www.ted.com/talks/yve_blake_for_the_love_of_fangirls?utm_campaign=tedspread&utm_medium=referral&utm_source=tedcomshare
「なぜ彼女たちは 控えめにすべきなのか? 頭がおかしいから? それとも『理にかなった』態度の定義が、「男性に受け入れられるための行動」に基づいているから?興奮して全身で叫ぶ若い女性を目にしたときに感じてきた批判的な考えを見直してみてはどうでしょう?その喜びを表現するのに用いる言葉を見直してみては? 女の子たちを貶めるのをやめてはどうでしょう?彼女たちの知性や関心や能力を過小評価するような言葉を 使うのをやめるのです 」(同サイトより翻訳引用)
”We can all die tomorrow, so why not love things while we're still breathing? ”
明日死ぬかもしれないんだから、息をしているうちに好きなものをめいいっぱい愛そう。
自分にかけられた呪いに対峙しないと、その呪いを解く事は難しい。ツイステッドワンダーランドを初めて知ったあの日とは全く違う気持ちで、ディズニーストアでだいぶ前にもらった、適当にほったらかしていた公式アンソロジーを引っ張り出してきて開いてみた。表紙の端は折れているし、しっかりしている紙なはずが適当に保管していたせいか、よれよれになってしまっている。そうか、あの「今に見てろよ」みたいな台詞は、ジャミルくんの台詞だったんだ。あの時開いた際に感じた恥ずかしさは私を襲ってこなかった。
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