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#贅沢な時間の過ごし方
yoo45s · 2 years
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🧁 先週末は付き合い記念日30年の日でした。 お昼の海鮮丼と、夜ご飯のすき焼きは旦那さん担当。チーズケーキは私担当で作って食べました。お酒はなななんと、去年の夏にやめた。なので2人とも炭酸水やらコーヒー。猫のこなちゃんはお高めの猫缶。 この節目。10年めは27歳でどうしてたか覚えていない。クラブイベントをたまに小さくやってた時でした。あの頃はお金も時間も心も血肉も全てレコードに全フリでした。 20年めは今度こそはマトモにお祝い。湯河原でした。果てしなく広い屋上が露天風呂で。寝転がりながら眺めてた月がキレイで素敵な所だった。翌日帰宅したらお留守番の1歳のこなちゃんがゲリゲリチョスでしょんぼりしてて。もうひとりで1日以上のお留守番はさせないと決めた日🤣 次回の節目は、こなちゃんがもしいてくれたら21歳です。そう思うともう。今。一緒に元気に過ごせる事が1番の幸せ。どんなお出かけやご馳走や経験よりも、贅沢。 . . #付き合い記念日 #30周年 #贅沢な時間の過ごし方 #lifestyle #lifeisbeautiful #lifeisgreat #lifeisgood #lifeishappy #lifeisjoke #lifeisjourney #lifeisfantasy #ファインダー越しの私の世界 #ライフスタイル #日々のこと #人生はファンタジー #homecooking #手作りケーキ https://www.instagram.com/p/CoMyNvxvzeA/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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shunya-wisteria · 1 month
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夏旅2024 新潟散策 - 新発田 清水園
今年の夏は昨年に続き日本海側、新潟県へ。最初の経由地は新発田 清水園。
久々の遠出旅、急遽決まった休みの都合上あまり考える時間もないまま、そういえば昨年の夏、庄内へ出かけた際に通過した新発田が面白そう、ということで新潟方面の旅に出ました。
旧新発田藩下屋敷庭園 清水園
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清水園は新発田駅から徒歩10分弱。江戸時代、新発田藩の庭園として造園されたとのこと。このような地方の大名庭園のうち現存しているものは少なく、北陸ではこの清水園と金沢 加賀藩の兼六園だけという貴重な名勝。
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まずは書院から。靴を脱ぎ、内部を拝観可能。縁側の畳に腰を下ろし、盛夏の庭園の美しい緑を楽しみます。吹き抜ける優しい風とともに心が和む。贅沢な時間。
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引き続きお庭へ。琵琶湖をかたどったと伝わる池の周遊。池の周りには近江八景を模したしつらえも。鮮やかな緑の木々と歴史を感じさせる東屋、それらが水面に映り込む光景。自然と歴史が調和した静かで厳かなな空間が息をのむ美しさでした。お庭の満足度しては過去一な気がします、来てよかった。
蛇足
今年も酷暑で日中 外を出歩くのはしんどい、でもどこか出かけたい、と考えた際にずっと電車に乗っていれば涼しく快適にお出かけできるのでは?とよくわからない発想に至り。。。今回は青春18きっぷを使い在来線(高崎線 - 上越線 - 羽越線)経由で都内から7時間強かけていきました。
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結果、新発田へはお日様もやや陰りはじめた程よいタイミングに到着できました(それでも一通り散策して駅に戻ったころに汗びっしょりでしたが)。道中の車内は流れる景色を眺めながらうたた寝もでき最高の時間でございました。
新発田を出た後は白新線にて宿泊地 新潟へ。新潟にてへぎそばとタレかつ丼の夕食。つるつるっと食感のよいお蕎麦と甘辛いタレかつが美味でした。
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sarahalainn · 9 months
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PART 2!
(PART 1 は一つ前の投稿より)
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Sarah Àlainn - Celestial Christmas Concert
サラ・オレイン
~ 天使と天上の音楽 ~
8. Hallelujah (Leonard Cohen)
Airmail Specialをはさみたかった最大な理由が、
ここからの絶対的な3曲のため。
Hallelujah
タイトルだけ見ると教会にぴったりな選曲。
でも、これはレナード・コーエンのハレルヤ。
歌詞の内容を思うと、やって良いものなのだろうか、悩む。
「神様は、いるかもしれない
でも、愛から学んだのは、
自分より銃を早く抜くことが出来る人を、
どう撃つかくらいだ」
壊れたHallelujah。
でも、コーエンが言ったもう一つの名言を思い出す:
「すべてのものにヒビがある。そこから光が差し込む」
そう、私たちは壊れてる。ヒビだらけ。
でも、そこから光が差し込むのよ。
Jeff Buckleyのカバーが特に好きで、ギターが印象的。
今年ツアーでエレキを弾く機会があって、今回もと思っていたのですが、
PAさんとも相談し、結果エレアコに。
久しぶりに登場したオーストラリアのMaton。
指が攣りそう><エレキと違って、ヴァイオリンとも違った力の入れ方があり、フォークギターはとにかく毎回緊張します。
エレキヴァイオリニストの壷井彰久さん、ギターも以前弾かれてましたが、「ギターを弾くと指が硬くなってヴァイオリンに影響するからやめた」と話されて、確かに。いつかもっと弾けるようになりたいものですが、今のところ練習を控えてた楽器。
なので、パイプオルガンと並んで、1番緊張した楽曲。
筋肉痛、きっとここからも来てる。
サビでのTakanaとのハモリーがまた気持ち良い。
心の叫びのような、大好きな一曲です。
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9. Andata (坂本龍一)
セトリを考える時、一番大事にしてるのは流れ・物語。
演奏者としての自分のことはその次、または無視。
なんでギターの後にまた大変なオルガンを持ってくるのか><
でも、上手くいったら、綺麗なFlowになる。
それを信じて、突き進む。
パイプオルガンのソロ曲、バッハは冗談で言ったものの(ディズニーの「Fantasia」にも出てくるし、分かりやすいかなと。Takanaが当日初めてリハで聞いた時、ふいちゃいましたw)、可能なら挑戦してみたいと思った曲は坂本龍一氏のAndata。アルバム「Async」のバージョンが一番好きで、これをパイプオルガンで演奏できたらなんと素敵だろうと。。
ご本にの前で演奏してみたい。みたかった。
そんな教授へのRequiemでもありました。
終わったから言えますが、初めの和音を弾いた瞬間「���っちゃった。。><」
Shchedrykで消したはずのFull Organ(音色を変えるボタン)がONになってました。
最初は「え!何でこんなに音が大きくて音色が違うんだろうと」、左、右い、上下を次から次へと見て、
最後に赤いランプを見て「うわあ、まさかの」と。
頭の中ではこんなことを色々考えていたけど、現実ではおそらく多分2秒くらいしか絶ってなく、パニックした割には落ち着いて演奏ができました。ちょうどリピートがあったので、落ち着いてボタンを押し、2回目は想像してた音色に。
後で関係者に聞いたら、意図的だったと思う人がいるよ、とのことで、安心。
ハプニングがあったけど、今回一番集中できた演奏でした。
落ち着いたらこちらもYouTubeでシェアしたいです。
10. Merry Christmas Mr. Lawrence 『戦場のメリークリスマス』
もちろん、この季節に欠かせないこの一曲。
ツアーではキーボードの弾き語りをしてますが、Andataからの流れを考えて、パイプオルガンに。
いつもはもっとRubato気味で演奏してますが、オルガンはオリジナルのテンポ感の方があってたので、
演奏してて新鮮でした。最近混ぜてるYMOの「Behind the Mask」もパイプオルガンの音色がハマり、
やっぱり、シンセサウンドに近いものがある!
ここで一番アレンジで苦労したのはピアノとのバランス。
当日でしか分からなかったのですが、オルガンとピアノのチューニングが違う。
あんな大きな楽器で、寒いホールなので、音が狂わないほうが不思議です。
そこでTakanaと上手くどうぶつからないか試行錯誤。
10代の時ピアノトリオで戦メリーを弾いたこともあり、自分の中ではヴァイオリンの激しい部分あってのMerry Christmas Mr. Lawrence。今回のセトリは見ての通り、殆どヴァイオリンの出番がないTTやはりできればここで演奏したい。
そんな構成もあって、楽器の配置も考えました。ヘッドピースは衣装につけられないため、電池を持ちながらヴァイオリンを拾う地味にむずい動作。
色々なアレンジ、編成で演奏して来た戦メリですが、人生でせめてもう一回、またパイプオルガンの弾き語りで表現してみたい。
遠くにいる教授へ
遠くにいる知らないあなたへ
この歌が届きますように
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11. Joyful Joyful / 第九
クリスマスは喜ばしい季節。
だから一層悲しみも深く目立つ。
誰もが贅沢できる、少なくとも安心して生きられる、そんな世の中になって欲しい。
でも、現実は違う。
毎日複雑な思いで生きています。
自分自身の行動に矛盾があることにどんどん気づく���々。
今年も出させて頂いた、体にも、環境、動物に優しいクッキー。
今年のクッキーの寄付先はTABLE FOR TWO へさせて頂きます:
https://jp.tablefor2.org/
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お陰様でSold Outに。
沢山お作りしたいのですが、ひとつひとつ気持ちを込めて手作りのため、数量限定での販売となっています。
皆さんのおかげで、健康的な食料が、必要とされてる子供たちに届けられます。
最高な、クリスマス・プレゼントでは?!
サポートありがとうございます😇
さあ、クリスマスは、そんな自分にも優しく、遠い誰かにも優しく!
クリスマスをお祝いする方も、
ムーミンみたいに本来お祝いしない方も、
クリスマスは喜ばしい、Joyfulな季節だから!
クリスマス、年末年始にやっぱりこの曲でしょう。しかも今年は合唱入り!
合唱も手拍子しながらのノリノリなゴスペルで「Joyful Joyful」からの日本語で賛美歌のような「喜びの歌」。
そしてラストは声楽で「第九」。Takanaアレンジでお届け!一曲の中で人格がなん度も変わる。好き。
普段声楽を歌われない合唱がさらにドイツ語で歌われて、bravissimo!!!!
そうそう、偶々第九のワインを見つけました!いつか合唱とゆっくり飲む予定^^
Joyful Joyfulから最後までは、ほっと一息。
力が抜けてリラックス。
12. O Holy Night
聖なる夜に聖なる場所で皆さんと過ごせた幸せ。
本編最後はやはり、この一曲。
昔からもっとも好きなクリスマスソング。これ、歌っててとても気持ち良いのです。
歌詞も音符・キーも含めて、とにかく歌いやすいんですよね。発生しやすい?というのだろうか。
綺麗に音が響く、計算されて作られた一曲なのかもしれません。
こちらはウィーン少年合唱団と歌わせて頂き、レコーディングをさせて頂きました。
男の子になりたかったチビサラ。それは叶わないと思った時、せめてボーイソプラノになりたいと思った。
その時からなのか、声を真似て高音が出るようになりました。ビブラートが殆どない、ピュアな歌い方。
こちらの方が誤魔化しが効かないので難易度が高い。後半に連れて疲れてくるとビブラートに逃げたりもします。
今回はウィーン少年合唱団のアレンジをベースに、最後は「Amen」を足してみました。🙏
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ENCORE
13. Ave Maria (Vavilov)
きっとアンコールがあるだろうと、お客様は思ってくれるでしょう。
でも教会だから、ここで終わりなのかなと思われたりして。。
色々考えながら、焦りながら、大移動+早着替えを。
オルガンももうないので、ロングのウェディングドレスに合わせてハイヒールに。
ヴェールも被り、慎重に急ぐ。
今度はTakanaがパイプオルガンへ。
Sarah’s AngelsのSAK.と磨裕美さんがヴェールを丁寧に持って下さり、素敵な絵になりました。
この曲は是非ともオルガンと、この時期に、こんなお衣装で歌いたかったです。
2000年以上前の今頃、お腹が大きかった聖母マリア様は大変な思いをされて旅をします。
そんな偉大な母の存在も、決して忘れたくありません。
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バージンロードを歩きながらの「Ave Maria」。
静かに見守るお客様。
この歌にもっとも相応しい会場。
大好きなこのAve Maria。よくCacciniと表記されてますが、実際はもっと最近のロシアの作曲家、Vavilovの作品。
あまり知られてないので分かりにくいかもしれませんが、これからはこんな素晴らしい曲を作られたVavilovの名前で表記します。
いつもならMinor(短調)、切ない感じで終わるのですが、打ち合わせも特になかったのに、TakanaがMajor(長調)で終わり、顔を見合わせながら、「だよね!」と二人頷く。
切ないけれど、絶望的でもあるけど、ハレルヤのように希望を感じさせる、そんな気持ちにさせるクリスマス。
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14. Silent Night
ここで演出として、会場と一体になりたく、「きよしこの夜」を皆さんと一緒に歌いました。
みなさんが立ち上がり、事前に作った歌詞カードを手にされ、声を一斉に。
伴奏もあっても良かったですし、合唱がハモるのもありでしたが、
ユニゾンで、同じ音で、アカペラで一緒に歌うことに、力を感じました。
シンプルに、ストレートに、心を一つに。
心の中でうるっと🥲
唯一今思うと、私も合唱もマイクを通さないで歌ったらさらに一体化しましたね。
なので、それは絶対にまたどこかで実現したい。
響き渡る皆さんの歌声。Bravi 👏
ここからさらに高いキーに転調し、Takanaのパイプオルガンのベースが鳴る。
合唱がSAK.の指揮によって入られる。
これまたエグいアレンジ(すみません)。
でもSarah’s Angelsは「こういうの好き!」と、
優しさからなのか、チャレンジ精神豊かだからか、天使の笑顔で微笑んでくれた。なんて良い人たちTT
本当に美しかったです。
15. Nessun Dorma
2023年ファイナルということもあり、音響が美しいということもあり、
「Silent Nightでも、誰も寝てはならぬ!」
本人はこの後10時間爆睡しましたけどね。
ツーランドットの女性バージョンを歌いきり、カーテンコールへ。
本当に皆様お疲れ様でした!
関係者の皆様、来られた皆様、
一生忘れない、クリスマスプレゼントをありがとうございました。
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16. You Raise Me Up
本来は「Nessun Dorma(誰も寝てはならぬ)」で終わるはずだった舞台。
大きく二つの理由があって、もう一曲アンコールを。
ちょうど一ヶ月前の11月21日、1/f FANCLUBの限定イベントが開催:
https://www.sarahalainn.net/
リクエスト曲ライブ。
最後、ノーマイクで歌って演奏した「You Raise Me Up」。
いつもサポートして下さってる方に最後は肉声で思いをお届けできればと。
限定ライブだったため、もう一度似たような演出を今回も。
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満員のホールにもか変わらず、響く教会にビックリ。
ここだったら完全にunplugged (PA・マイクなし)のコンサートは全然あり得ますね。
そして、もう一つ。
コンサートとはいえ、教会でのクリスマスということで、
拍手とお辞儀で終わるのが、ちょっと違和感を感じました。
聖なる夜に、本当の意味のクリスマスをお届けしたい。
メッセンジャーというスタンスで。
最後は、会場に下り、バージンロードを演奏・歌いながらその場を去りました。
ディナーショーなら手を差し伸べたい気持ちは分かりますが、
教会でのマナーを意識されたお客様のおかげで、こんな演出が可能でした。
安心して楽器の演奏も。エンターテイナーとして今後も安心しながら面白い演出をしたいので、とてもありがたいです🙇‍♀️
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サラジオのプロデューサーも来て下さって、とても嬉しい感想だったのでシェアさせて下さい:
「お客さんもあの終わりかただと満足度が極まって、アンコールの拍手も止んでしまいますね。
アンコールの拍手が出ないと言うことは、満足したと言う証明ですから、昨日はそれを実証しました。」
ここまで読まれたのですが?!
ありゃま。ワオ。お疲れ様です!
いつもこんな感じでコンサートの準備などしてます!
年末年始ということで、いつも以上に舞台裏を書けました^_^
そして終わっていつもこうなる:
「次どうしよう。。。><」
今年も沢山のサポート、愛をありがとうございました🫶
Merry Christmas! Happy Holidays! Happy New Year!
Happy New/Old YOU!
良いお年を!新しい自分、今までの自分に乾杯!
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xx86 · 1 year
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起きる機会を見失ったものたち
5年前ぐらいからTumblrの下書きを溜めるようになり、気づいたら下書きだけで200を超えそうになったので、今更出せない記事をごちゃまぜにしてみた。ある意味総集編。
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このあと何しようとなった時、美術館を提案してくれる人って素敵だなと思う。その時コンラッドにいたというのもあると思うけれど。あの辺りは美術館が多い。
傷ついているのはわたしで、痛いのはわたしだとずっと思ってきた。だけれど、あなたの反応を見てああわたしが傷つけたのだ、と思った。恐らくわたしが大切な人にされたら1番傷つくやり方でわたしは線を引いた。
この前名駅に行ったら袴姿の女の子達がたくさんいて、ああ卒業式の季節かと思った。金箔も水引も出てきた当時誰がやるんだこれと思ったけど、見慣れるとカワイイし尖っててクールでいい。私たちの卒業式の頃の流行りはドライで、ドライってやわ過ぎてぽろぽろしてフケみたいになるの、なんか嫌だったから。
卒業式、受付が始まった頃ヘアセットが崩れて、慌てて着付け会場だった近くのホテル電話して、小走りで駅を逆走していたら、丁度卒業式会場に向かうところだった友人にそっちじゃないよと手を取られたの、懐かしくて愛しい思い出だ。あとは宗教に洗脳された同じ学年の子が校長先生の話の後急に壇上に上がって話はじめたのが怖かったのが強烈に残っているぐらい。
全然食べたくないどん兵衛のニンニクバター味噌にお湯を入れる。全然食べたくない味がした。お湯を入れすぎたのか、若干味が薄い。最後スープを流したら容器の底から信じられないほどみじん切りにしたニンニクが現れてゾッとする。すぐさま水切りネットを変える。
段ボールを開けたらすべておなじにおいがした。洋服もスタンドライトも山吹色の土鍋も。私の部屋は、私はこんなにおいだったのだな、と思う。
お酒を飲んで、帰りたくなくて、近くの公園でアイス食べて花火してブランコを漕いですぐ気持ち悪くなって笑った。夏。ブランコを勢いよく漕いでヒールを飛ばして笑いながら拾ってくれるところまで含めて夏。ブランコ漕いだのなんて何年前だろう、と思いながら去年もそういえばブランコを漕いだ事を思い出した。夏だった。高台にある、動物のいる細長い公園。
深夜の公園は酔っ払った若者か、犬の散歩をしてる人か、ダンスをしてる人しかいない。気づいたら2時を過ぎていて、それぞれタクシーを呼んで帰る。今日もタクシーの運転手に近くてごめんなさいね、って言うんでしょと言われてよく分かってるなあと嬉しくなった。まだわたし達出会って1ヶ月ぐらいしか経ってないのにね。
やめられた先輩や上司達がずらりと並ぶ飲み会で、黙々と枝豆を食べなが周りのペースに合わせてビールを飲んでいたら、現先輩方から怪訝な顔をされた。やだしおらしいの変だよ、え?松田さんっていつも違うの?、全然違いますよーわたし達のこと先輩って絶対思ってないですもん、そうなんだ意外〜。ガヤガヤした店内に甲高い先輩の声が響く。まん丸にした目を向ける上司に言える言葉もなく、ただ苦笑いを返した。自分のつまらなさに苛立つ。
ちなみにいつものわたしと言うのは、先輩方にほぼタメ口で話し、名前にちゃん付けで呼び、飲み会では先輩に取り分けてもらい、みんなの制止を振り払って日本酒を煽るような女である。こんな後輩を可愛がってくださる先輩達の心の広さたるや。平伏してしまう。大好き。
もちろん先輩方にも最初からこんな態度を取っていたわけではない。2年目までわたしは趣味は裁縫とおかし作りで、ピンクのフリフリのワンピースを着て、淑やかでおとなしい子だと本気で信じられていた。そんな事は一言も言った事はないけれど。
わたしは所謂猫かぶりというやつだ。猫かぶりというか、初対面で慎重にいくタイプだと言って欲しい気もする。23年間生きてきて、わたしの性格というのが個性として簡単に受け入れてもらえないことを痛いほど学んできたから。わたしはどの学校でも1年生の10月ぐらいまではろくな思い出がない。どれだけ己を押し殺してひっそり生きているつもりでも、強烈すぎて受け入れられなかったと言われたりする。
わたしはWikipediaにつらつらと肩書きが沢山連なって結局何をやってる人なのかよく分からないって思われたいの、とあなたに言ったら君らしいねと穏やかに笑ってくれた。わたしらしいってなんなんだろう。
運命の恋なんて転がっていないし、運命の人なんて待っていたところで迎えにきてくれやしないのだ。
あなたが第2の故郷が軽井沢だというので、わたしの第2の故郷はどこにしようかなと言ったらお前は鎌倉やろ、と返してきた。よく覚えてますねと驚き半分であなたの顔を見たら、あたりまえやん何年の付き合いやと思っとるねんと得意げに言われたので、強めに叩いておいた。本当にそういうどうでもいいことばっかり覚えているのだ、この人は。たいせつなことは全部わすれてしまったくせに。
怖い夢か過去に大好きだった人と幸せになる夢ばかり見るから寝るのをやめた。頭が重たい。布団はちっともあったまらない。高速道路がすぐ近くにあるこの家は、深夜になるとよくトラックの走る音がする。朝5時をすぎるとスズメが鳴���だす。朝8時半になるとびっくりするような声をあげる子供達が外で遊ぶようになる。9時を過ぎると1時間おきにお寺の鐘が鳴る。この3週間で全部覚えた。
隔離されていた間に季節は確実に春に向かっていて、私はそれが悲しかった。片付けても片付けてもすぐ散らかる部屋の片隅に座り込んで春ってろくなことないから春なんだよなあと思う。ほんっとにろくなことない。部屋のファンを回す。すぐに夏が来るのだろう。きっと今年のゴールデンウィークは暑い。菜の花をダメにしてしまったのでひどいにおいがする。夏になるし気をつけなければ。
本当はもうあの時死んでしまいたかった、いや消えてしまいたかったよとあなたに言うと、そんなの俺が許さないと真っ直ぐ目を見て言ってくれた。ばかみたい。あなたはわたしが消えてしまっても別に何にも失わないのにね。わたしはあなたが死んでしまったら失うから死なないで欲しい。二度と会えなくなってしまっても、あなたがこの世界のどこかで息をしてると思えればわたしも生きていける。
新しい仕事何にしようとDODAをスクロールしていた時、どうしようもなく泣けて泣けて仕方なかった去年の夏。15の時から夢見て20で叶えて、たったの4年で諦めなければいけなかった夢。音が鳴らない黒のぺたんこ靴。オレンジ色のスカーフ。資生堂のルージュルージュを引いて無理やり鏡の前で笑顔を作る瞬間。しょっちゅうボリュームを調整しなければいけないインカム。もう二度とあの仕事は出来ないような気がするし、あの仕事をしたいのかと言われると分からないけれど、懐かしくて思い出す度胸が締め付けられる。
精神が安定している時は自分の精神が弱っていることなんてひとつも思い出さないのに、まるでアドレナリンが切れたスポーツ選手よろしく一定期間精神が落ち着いたらきちんと一定期間精神をおかしくする。まあでもだいぶ冷静になってきたんじゃないだろうか。冷静なふりが出来るようになったの間違いかもしれない。
世界が混沌としている今、こんなことでだめになっている私は贅沢なんだろうか。先生に言われた通りとんぷくを飲んだせいで今日は1日だめにした。だからあの薬は嫌い。嫌い嫌い嫌い。薬なんて大嫌い。大嫌いなのに一向に私の飲む薬は減らない。やんわり拒絶されているような気持ちになってへこむ。
お金で買えない幸せがある、と言われる度鼻の奥がツンとなる。知ってるよ、それが欲しくて欲しくて欲しくて欲しくて、でも無理だったからお金で買える幸せを片っ端から手に入れていたのだ。
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hitujijp · 2 months
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分断は多様性の上位種
夏は最低限しか働きたくないんで実際そうしている訳だが、流石に資金が減ってきた感は有る。しかし、それはそれ、これはこれ。何だかんだで忙しいし暑くてやる気も出ないんで、勿論これ以上働こうとは思わない。
それにしても、オレは道楽と趣味に人生の殆どを捧げてきた。真面目な生活なんて全然やった記憶が無い。にも関わらず、こんなに働かないし、稼がないオレが平然と生き残っている。その理由は案外単純で、真面目に生きて真面目に生活しようとすればする程、際限なく金が必要になるからだ。普通とか常識は高価な贅沢品に他ならない。
趣味や道楽なんて、大してお金は掛からない。もし掛かるとすればそれは余計な見栄を張っているからで、本気で趣味に取り組みもせず、人間関係の優越感に浸る方向に価値を感じているに過ぎない。
全体として、収入も僅かだが支出も僅かで、趣味で多忙で有り暇という訳でも無い。そういう仕組みで丁度良い塩梅に回っている体系、それがオレだ。
また普通とか常識の中には「集団の一員として過ごしたり行動する」も、時として含まれる。それも引っくるめてこその多様性だ。もっともオレの場合、多様性を極め過ぎ自分にとって意味の有る話をしようとすると、ほぼ誰と話しても話が通じない。お互いに普通とか常識を通じた共通点が消滅している為、意思疎通が成立しない。ここまで来るともう多様性を極める以外に他の選択肢は無くなっている。
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misoyo-happy · 2 months
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ワイン会です。
今月は南米特集でした。
買い付けの時の写真を見ながらいただきました。
蔵元に宿泊施設やレストランがある所があって、素敵でした╰(*´︶`*)╯♡行くのにすごい時間かかるの。贅沢な旅行になるわね。お料理の写真も美味しそうでした。なんとかっていうパイ包みのはネットで買えるらしい。
私が座ったテーブルは、一緒に参加したダンス仲間と初参加の女性と以前もワイン会でお会いしたことがある女性の4人。以前も同じテーブルになりましたね。ってご挨拶できて嬉しい♪初参加の方とも楽しく過ごせて良かったです(๑˃̵ᴗ˂̵)
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crydayz · 2 months
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240721 日
僕は、19歳の頃からブラック環境にいた
それも、人の命や生活とは一切紐づかない「あってもなくとも構わない余剰なエンタメ制作」の現場に、だ
その中でやりとりされる感情 / 熱意というものは徹頭徹尾お為ごかし、遊びに過ぎない
だから皆、結婚し子供ができると仕事に対する熱意がガクンと下がって同じことしかしなくなる
居酒屋やコンビニ、ガソスタ等のサービス業に努めたことがある人なら、エンタメ制作の現場は「なんて地に足つかぬ浮ついた事ばかりしているのだ」と思うだろう
どんな制作現場であっても最終的には「客に振舞う料理」を作るのが仕事なはずなのに、全然客の事を考えてものを作っていない
ごく少数の首脳陣の「好き嫌い」で日々料理の味付けとレシピにいちゃもんが付く
感覚的には「子供の思いつきの遊びにつきあわされるお守りの感覚」だ
絵的には老人ホームの方が近いかもしれない。そう、ブラック環境では一番の顧客は例外なく「首脳陣」もとい「社長」なのである
彼らが満足や納得をしないとまず成果物が世に出ない。給料は貰えても、頭使って作った成果物がすべて無駄になってしまう
トップの無茶振りが過ぎて空中分解してしまうプロジェクトは多々ある
こんな事なら「マニュアルが確定していて指示通りにやれば仕事が終わり、やった分給料きっちり貰える仕事」の方がよかったって気分にさせられる
これを乗り越える唯一の方法
「自分自身も聞き分けの悪い子供になる」事
----------------------- 首脳陣のツッコミってのは要するに「なんとなく退屈 / 観たことある / 自分はもうこういうの食い飽きた」なので
「私はこういう誰も食った事ないものが好きでこれを絶対食べたいし皆にも食べさせたいんですーーーッ!!!!」
という異様な熱量持った人間を振舞うと「え? え? え? なにこいつ、全く共感できないけど、こいつにお金渡したら面白そう」って思ってもらえる
偏屈な老人が心開いていく物語や、ふてくされた子供が勇気や社会性を獲得してゆく物語にも必ずそういう「異常な欲求持つトリックスター」が出てくるだろう?
「退屈な贅沢者」を動かすためには、自らがそれになるんだよ
これ好き、これ好き、ンンンーーーーーーーーッ、好きなのぉッ!!!!
って言いながら頭ブンブン振って、それでいて作るものは精緻でゴージャス
そんなやつ面白いに決まってるっしょ
逆パターン。
生活の為に渋々やってます。得意でもないし誰でもできる事かもしれないけど、この椅子失ったら食ってけないから.... もう、好き嫌いであーだこーだわがまま言って駄々こねていられる年齢や立場でもないですしね...自分、不器用ですから
どう? 応援できる? 自分が社長だったらこんなテンションの人にコストかけられる?
「嘘でもなんか面白いこと言えよ」って思わない?
そう、嘘でもいいんだ、楽しんでいる姿見せて、退屈な俺の気持ちを揺さぶってみせろって思ってんだよ、責任ある立場の金持ちは
それで仮に詐欺られた(裏切られた)としても、お金出したのは自分の意思なんだからよほどの腑抜け社長じゃなきゃ失敗の責任は自分で取るよ
これは絵描きに対しお金落としたがってる「余裕ある観客」もまったく同じ気持ち
まずは「楽しく暴れてる姿」見せてみろ、って思ってんだよ
その上で、かつて自分に元気くれたやつが落ち込んでるなら支えたいって思ってんだよ。誰かを応援したくなる時って、常にそうだろ??
余裕と欲がない自分なんてものは一旦横に置くというか、捨てちゃって構わない
だってクソつまんねー人生ダラダラ延長してなんになるってーの?
僕は常に「2週間後に氏ぬ」と思って生きている
だから2週間以上かかる仕込みは、基本的に「徒労」になると想定しながらやっている
大事なのは2週間で完結できる「成果物」をクライアントに出し続けることだ
めっちゃ余裕ある立場でなおかつ退屈に苛まれている人の気持ちを想像してみてよ
「面白いもの作ります、2ヶ月待ってください!」言われたら「はいはい...」って言うしお金も出すけど「正直期待しないどこ」思うっしょ
けど「3日後出します」「1週間でやります」言われたら「えー、早いな、そんな短い期間でなにできるんだろ? ちょっと気になるかも」って思うよ
まあ、もちろん出す側としては事前に「数ヶ月」仕込んでるんですけどね。その後短期間でバリエーション出せって言われる事も想定して仕込んでおきますよ。当たり前じゃんプロなんだし。演出だよ演出
それが「客を喜ばせる」って事なんじゃねーの?
あれ、話ズレてんな... まあ、とにかく2週間以上かかる、っていう宣言は聞かされた側からすると「ふーん」なんすよ
キューピーの3分間クッキングみたいなのがいい
本来寝かせる必要があるけど今回はもう寝かせたのがあるんでこっち使います、って感じでサクっと進行してほしいの
コンテンツとして完成された選択肢と待ち時間の少ないコミュニケーション(よく出来たゲーム的環境)を欲してるんです、贅沢な立場の人ってのは常に
うーん.... ね、これがブラック環境で24年やってきた人間の「当たり前」だ
自分は実務担当だが、なんだかんだで営業職に近しいメンタリティを獲得してる自覚はある
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momokuri-sannen · 5 months
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絶賛風邪ひき中なわけだが、昼まで寝ていたらかなり楽になった。
さて腹は減ったが、なにか作る気にならずコンビニへ。
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ちょっと懲りない系のメニューだが、これ存外に旨かった。
昼間はほぼ気を失ってる状態で過ごし、さて夕飯というわけだが、娘も来る予定なので多めに仕込まねばならない。
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鶏むね肉を2枚使って「蒸し鶏と蒸しナスのトマトソースがけ」と「焼きピーマンとトマトのみそ汁」
まあ旨いよね、これはという組み合わせである。
ちなみにみそ汁にはチーズも入れてある。
4連休突入である。
渋滞に巻き込まれる予定の方、あるいはもう巻き込まれている方、どうぞご安全に。
なにも予定のない方、どうぞなにより贅沢な時間をお過ごしください。
ごちそうさん。
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qofthequinine · 2 months
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飛び込んでくるニュースと歩き回ってみたことと
子供はすっごく優しい。ずっと同じ場所に住んでいて、近所の小学校の子どもたちは言うなりゃ後輩だ。後輩に無礼があっちゃならんし、あの学校の最高の特徴は、見かけりゃ挨拶し、車が止まってくれれば礼を言い、とにかく「まずは言葉と仕草で伝えよう」というものだった。地元の人たちは全員で見守っていた。挨拶があれば挨拶を返した。
コロナ禍で、特に子供は発話機会を失った。厳密に失った。給食を一人で食べるなんて全然楽しくない。黒板を見ながら黙々と食べる。あの時期は挨拶が失われていた。
今は、大人が疲れすぎている。疲れすぎているから挨拶の返事もできない。というか、挨拶は不審者を牽制するやり方である、という最悪の対処法が誰が言ったか知らないが普及した。
で、まあ、この間ちょうど下校時刻に通りがかった小学生らに「こんにちわー」って言われたから、「こんちわー」って返したんすよ。そしたら、「カッケー!」「優しい世界だ……」ってなんか感激してて、こういう単純なことにさえ飢えてるんだな、と思った。
挨拶とは、相手を透明人間にしない行為なんですよ。それだけのことが、今や大人の方ができてねえな、と感じましたね。別に忙しそうなら目礼してちょっと頷くなり会釈なりでちゃんとした大人には通じるんすよ。でもちゃんとしてない大人は見えてないふりをする。スマホしか見てない。
「おっ、八つあん」「おう、熊さん、どうしたってんだよこんなあっちいのにそんな日向ばっかり歩いて」「やあな、今からかき氷でも食うかって贅沢すっからよ、じゃあ逆に暑くなってたほうがうめえだろ、ってんでさ」「いいアイデアじゃねえか。実はな、俺も夏に一度はかき氷食べるために金貯めてんだ」「なんだよ宵越しの銭なんか持って、無粋だな」「宵越しの銭より、夏越しの銭ってところだな」「そういうこったら、無粋つうこってもねえな」「そういえば寺子屋のガキども、頑張りすぎじゃねえか?」「そうだな、いっつも下向いて歩いてるわ」「それがよ、こないだ恩給というかなんてっか、親方がずいぶん褒美くれたんだよな。連れてくか?ガキども」「いいじゃねえか」「熊さん、言っとくぞ、調子乗って早く食い過ぎたら頭がバキバキになる」「溶けるじゃねえか、早く食わねえと」「そこのせめぎ合いなんだよ、かき氷は」「何言ってんだ、行くかー」
こういう雑談をしないのがちゃんとしてない大人です。ちゃんとしてないんですが、勤務中の私語禁止ってなんで?授業中に教室の中でたくさんの便箋が生徒の連携プレーで本人に届いてたじゃんか。授業の邪魔せずにお話したいだけなんすよね。
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疲れてるのもわかるけどさ。
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lumi-kissa · 1 year
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ソバーキュリアス。
最近よく見聞きするこの言葉。2、3日前にもネットのニュースで見かけました。
お酒は飲めるけど飲まない、もしくは少ししか飲まないという、数年前から欧米の若者の間で浸透しているライフスタイルだそうです。
あくまでもポジティブに、あえて飲まないという選択をするのがソバーキュリアスで、ソバーキュリアスを実践する人のことをソバキュリアンと呼ぶらしい。
私も家でお酒を飲まなくなってだいぶ経つソバキュリアンなんだけど(←言ってみたかっただけ笑)、毎晩飲んでた頃より心身のコンディションが良くなりました。
寝る前に正気でゆっくりスキンケアや読書やストレッチができるし、寝付きも目覚めも良い。朝起きた時だるさやむくみがないのもうれしい。
体質的にはたくさん飲めるほうだから(ザルと呼ばれた女です)、若い頃から飲みに出かけるのが大好きでした。お酒の場のくだけた雰囲気も夜の街も好き。
人生の半分以上、お酒は魅力的な友達で、数年前までは夜に出かけたら飲むのが当たり前、ほろ酔いでふわふわして過ごしてる時の方が自分らしい、くらいに思ってた。
でも今は、友達に誘われた時だけ飲むので充分。
むしろたくさん飲む友達と会うのがけっこうキツくなってきた。二日酔いも本当に嫌。
人は自分の適量を超えて飲み過ぎると、だらしなくて品がなくてみっともない姿を晒してしまいやすいと思う。ひとりで飲んだら飲んだで、やけに感傷的になったり無性に人恋しくなったりするし。
自分や他人がアルコールによって乱れることが煩わしいし、恥ずかしいと思うようになりました。
ほとんど飲まない派の親友や姉とお酒なしで食事とおしゃべりを楽しむ方が合うと思うようになってきた。
きっと昔の知り合いが今の私を見たら、まるで別人!つまんない奴になったな!って笑うと思うけど、実際ここ最近の私は自分でも意外なほど静かに落ち着いてきた。
体力の低下や年齢とともにお酒に弱くなってきたのもあるのかもしれないけど、あえて飲まないというスタイルが私にとって快適。
飲酒の習慣を手放したことで、すこし人生が変わった気がします。まず、後悔することが減った。
お酒の勢いを借りなきゃできないようなことはそもそもしたくないし、シラフの自分の方が好きで信じられる。
新しくなにかを始めることより、したくなくなったことをやめていくほうが楽しいです。
あれもこれも欲しくて手に入れてた頃より、今の方がずっと贅沢に感じる。
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kurihara-yumeko · 6 months
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【小説】コーヒーとふたり (下)
 ※『コーヒーとふたり』(上) はこちら(https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/746474172588425216/)
 零果が会社に行けなくなったのは、三年前、三十歳の時だった。
 最初は、朝起きられないことから始まった。いつもと同じ時間に目は覚める。アラームを設定した時間よりも早く目が覚めることの方が多かった。しかし、目は覚めても、身体を起こすことができない。羽毛布団を跳ね除けることさえできないのだ。全身の筋力が突然失われてしまったのかと思った。それでも、重い身体をなんとか起こしていた。
 ベッドから起き上がってからも、身体が思うように動かない。毎日さっと済ませることができた朝の用意も、時間をかけないとこなせなくなった。それでも、通勤電車の時間に間に合わせないといけない。当初は、起床時間を早め、朝の支度を可能な限り簡略化していくことでなんとか始業時間に間に合うように出社していたが、次第にそれも難しくなり、ベッドで横になったまま、「一時間遅刻します」、「二時間遅れて行きます」と会社に電話を入れるようになった。
 それでも出勤できてはいたものの、だんだんと、身体を起こした後に頭痛や吐き気に襲われるようになった。会社に近付けば近付くほど、それは強くなっていき、出勤前に会社の目の前、道の反対側にあるコンビニのトイレで嘔吐する日々が続いた。コンビニまで辿り着けていたのはまだ良い方で、やがて駅のトイレで吐くようになり、ついには電車に乗ることもできなくなった。
 ある朝、何度も鳴り響くアラームをやっと止め、なんとか力を振り絞って身体を起こしたその途端、「どうせ吐いてしまうのだから」と、しばらく何も食べていなかったにも関わらず、喉をせり上がってくる胃液を堪え切れずに床にぶちまけて、零果はそこで初めて、「もう仕事に行くのはやめよう」と思って、泣いた。
 病院へ行ったらうつ病だと診断された。事情を聞いた上司からは休職を勧められ、驚くほど簡単に手続きが進み、会社に行かなくて済むことになった。
 最初は、休めることにほっとした。休職したことによって初めて、零果は自分が仕事を休みたいと思っていたことに気が付いた。そのくらい、当時は激務だったのだ。
 毎日のように遅くまで残業し、それでも仕事が終わらないことが不思議だった。休日を返上して、やっと一週間分の業務がすべて片付いたと思ったその翌日には、また月曜日がやって来て、新しい一週間が始まる。ただそれの繰り返しだった。終わりの見えない日々。どうしてこんなに仕��があるのか。一体、どこから仕事がやって来るのか。デスクに積まれた書類がちっとも減っていかない。こなしてもこなしても、また新しい書類が重ねられていく。
 当時は、部署の垣根を越え、商品管理部と協力して新しい管理システム、物流システムを構築する作業に明け暮れていた。自分の本来の職種がなんだったのかを忘れそうになるほど、毎日違う部署へ顔を出し、社内を走り回り、自分のデスクに戻って来るともう夜になっていた。書類を捌く時間などなかった。
 毎日、缶コーヒーを何本も飲んだ。頭痛薬を飲むのももはや習慣になっていた。それでも働き続けていた。苦労はあった。つらいと思う時もあった。しかし、達成感や充足感もあった。新しく、ゼロから何かを作り上げていくというのは面白かった。そう、零果にとって仕事は、ただ苦痛な作業という訳ではなかった。日々の業務に自分の生き甲斐を見出していたのは確かだ。だからこそ、彼女は働き続けることができたのだ。しかし、心が折れるよりも先に、音を上げたのは身体の方だった。
 会社を休んでいる間、なんの気力も湧かなかった。ベッドから起き上がれないほどの倦怠感や吐き気は少しずつ改善されていき、日常生活が難なく送れるようになっても、毎日毎日、有り余る時間をどう過ごしていいのか、わからないままだった。もともと零果は、友人が多い訳でも、熱中している趣味がある訳でもなかった。休日って、何をして過ごしていたんだっけ。手持ち無沙汰から始めた家の掃除も、二週間もすれば家じゅうピカピカになり、磨くところがなくなった。やりたいことが何ひとつ思い浮かばなかった。これなら仕事をした方がマシだと、何度も思った。
 有武朋洋から連絡が来るようになったのは、そんな時期だった。
 零果は彼の営業アシスタントを務めていた。すべての業務は桃山に引き継いだはずだったが、それでも有武はときどき、過去の書類やデータについて、休職中の零果に質問をよこした。
 そして、零果が毎日時間を持て余していると知ると、遠慮なく頻繁に連絡して来るようになった。内容は、半分は業務に関する話題で、残り半分は職場での愚痴か、他愛のない雑談だった。どう考えても今は勤務中だろうという時間帯に電話がかかってきて、課長への文句を一方的に延々と聞かされたこともあれば、休日の夜に、どうしたら業務が改善できるか、解決策をふたりで二時間も話し続けたこともあった。
「電話でずっとしゃべるくらいなら、いっそ会おうか」という話になり、カフェで会ってお茶をしたこともあった。どういう訳か、実際に顔を合わせると、お互いなんとなく口数が少なくなり、たいした話はできなかった。しかし、その時の沈黙が、決して居心地の悪いものではなく、零果と有武はその後、ときどき一緒に食事をするようになった。
 営業アシスタントをしていた頃は、有武とプライベートで会うなんて一度もなかった。零果は休日もほとんど返上して働き詰めだったので、そもそもプライベートがないようなものだったし、それは有武も同じだった。ふたりはほぼ毎日顔を合わせる羽目になっていた。
 しかし、仕事の話を抜きにして有武と向き合う時間は、それまでとはまた違う空気が流れていた。
 零果が休日にコーヒーを飲むようになったのも、彼に喫茶店に連れられて行ったのがきっかけだった。
「誰も知らないような店で美味いコーヒーをひとりで飲む時間って、贅沢なんだよな」
 そう言う有武は、いつにも増してハイペースに煙草を吸っていた。最近は飲食店でも全面禁煙の店が増えたが、昔ながらのその喫茶店は、全席喫煙可能だった。零果からすれば、彼はコーヒーを飲みに来たというよりも、煙草を吸うためにこの店に来たとしか思えなかった。
「……良かったんですか、私を連れて来て」
「何が?」
「誰も知らないような店を私に教えて、美味いコーヒーをひとりではなく、ふたりで飲むことになっていますが」
 零果がそう指摘すると、いつものように有武は小さく鼻で笑った。
「加治木さんはいいんだよ。俺にとって特別な人だから」
 そう言われて、自分はなんて返事をしたのか。零果はもう思い出すことができない。
 しかし、それから彼女の脳内には喫茶店リストが作られ、休日にコーヒーを飲むための店を選ぶようになった。あの日に有武が言ったように、誰も知らない店でコーヒーをひとりで飲む時間が、彼女にとって何よりも特別な時間となった。
 半年間の休職ののち、零果は復職した。だがしかし、元のデスクに戻ることは叶わなかった。
 営業アシスタントとしてではなく、事務職としての復帰。
 総務や人事を含め、それが零果に関わるすべての上司や上層部が下した決断だった。休職前より残業時間が少ない部署に異動することに主治医も賛成していたし、彼女自身も最終的にはその異動に同意した。一度、心身のバランスを崩した人間が以前と同じように働くことができるとは思っていなかったし、休職したまま二度と職場に顔を出すことなく辞めていくことになった同僚がいることも知っていた。復職できただけ、自分は幸運な方だと思った。
「どんな形であれ、加治木さんがこの会社に帰って来てくれて、本当に良かったよ」
 すでにふたりの営業マンのアシスタントを務め、さらに有武の業務も担当することになったにも関わらず、桃山美澄は本心から出た言葉のような、穏やかな口調でそう言った。
 零果の復職後、昼の休憩時間に廊下の端の自動販売機の前で偶然出会い、ふたり揃って同じ缶コーヒーを飲んでいる時だった。
「ご迷惑をおかけしてすみません」
「迷惑だなんて思ってないよ。それに、迷惑をかけてるのはむしろこっちだよね」
 桃山は困ったような表情をして、少しだけ微笑んだ。その仕草はどこか、少女のようだ。
「有武くん、変わらず加治木さんに仕事を頼んでるでしょ。ごめんね」
 そう言われて、今度は零果が困った顔をする番となった。
 納得して受け入れた部署異動だったが、どうしても納得してくれないのが有武だった。彼は事務職として復職したはずの零果に、営業アシスタントとしての仕事を振ってきた。最初は、自分はもうアシスタントではないと抗議していたが、もともと、彼は零果の言葉を聞くような人間ではない。何度説明しても有武が納得することはなく、やがて零果も諦めた。
 まだ慣れない事務職としての業務に加えて、有武からの無茶ぶりとも思える依頼は、部署異動した意味を台無しにしているような気もしたが、しかし、彼が回してくる雑務の量や求められている質に、零果への気遣いを感じたのも確かだった。
「加治木さんは俺のアシスタントだよ」
 いつだったか、有武は煙草を吸いながらそう言った。その日も、彼は外階段にいて、零果は煙草を吸う訳でもないのに隣にいた。もう何度も、その言葉を聞いた。もうあなたのアシスタントじゃない、あなたの仕事は手伝えない。そう訴える度、彼は必ず、その言葉を返した。
「そもそも、俺を営業部に異動させたのは加治木さんでしょ」
 そんなことない、自分はそんなことをしていない。零果はいつだって真剣に反論したが、有武はいつも、小さく鼻で笑うだけだった。それは彼の癖だ。零果は知っている、彼が鼻で笑うのは、上機嫌な時だけだ。
「俺が営業部にいる限り、俺のアシスタントは加治木さんだよ」
 地獄にまで道連れにされそうな、そんな言葉に零果は肩を落とすしかなかった。でもこの言葉に、ずっと励まされてきたのも事実だ。
 もしも有武がいなかったら、自分の担当が彼ではなかったら、休職中に連絡をくれなければ、零果は仕事に復帰することができずに、そのまま退職していたかもしれない。復帰できていたとしても、事務職としての仕事だけをこなす日々では、いずれこの会社を辞めていたのではないか、と思う。どんな形であれ、自分を必要としてくれる存在がいるということが、現在の零果を繋ぎ留めていた。それがなければ、自分はもうとっくに千切れてバラバラになっているだろう。
 有武は――鋭い眼光を放つ、あの澄んだ瞳で――、そのことを見透かしているように、零果は思う。彼は零果の性質を理解していて、その上で、彼女のために手を伸ばしてくれている。一緒にいるとそう感じる。それが彼なりの優しさなのだとわかる。だから、零果はその期待に応えたいと思うのだ。そして、それが難しいという現実に、いつも少なからず絶望する。彼の優しさに報いることができない自分を見つめては、無能感に苛まれる。
 どんなに頑張っても、私はもうこの人のアシスタントではない。
 それだけの事実に、打ちのめされてしまう時がある。
 身体を壊さなければ良かった。うつ病になんかならなければ良かった。ずっと頑張ってきたのに。思い出すこともできないほど、忙しい日々を送っていたのに。頑張れなかった。最後の最後まで、頑張ることができなかった。あんなに苦労して作り上げた新しいシステムも、完成まで携わることが叶わなかった。あれは、まだ有武が商品管理部にいた時に考案したものだ。そのシステム実現のため、彼は営業部に異動した。零果はその当初から、最も近くで彼を見てきた。慣れない営業職の仕事に苦悩する彼を知っていたのに。本来ならば、もっともっと、一緒に仕事ができたはずなのに。
 零果のそういう自責の念を、恐らく有武は見抜いている。だから彼は、今でも零果に依頼するのだ。寄り添うように、励ますように。彼女の心が折れないように。彼女との繋がりが、断たれることがないように。
 ピッ、という短い電子音の後、缶が落ちた音がした。自動販売機から見慣れた黒一色のパッケージの缶コーヒーを取り出し、プルタブに指をかけた時だった。
「お疲れ様」
 そう声をかけられ、零果は振り返る。戸瀬健吾だった。
 彼の腕には上着と鞄がある。外回りから帰社したところなのか、それともこれから退社するところなのか、零果には判別がつかない。今の時刻は十九時四十分で、定時である十七時はとっくに過ぎてはいるが、営業部はこの時間帯に外出先から戻って来ることも珍しくはない。
 零果が「お疲れ様です」と挨拶を返すと、戸瀬はいつもの穏やかな笑みで「いやー、疲れちゃったなぁ」と言った。その声には本当に疲労の色が滲んでいる。どうやら今、会社に戻って来たところのようだ。
 戸瀬がポケットに手を入れた動作を見て、零果は自動販売機の前から場所を譲る。案の定、取り出したのは小銭入れで、彼は移動した零果に礼を言いながら自販機へと硬貨を投入した。
「加治木さんって、いつも遅くまで仕事頑張ってるよね」
「そんなことはありません」
「そう? 頑張ってると思うけどな」
 ピッ、と電子音が鳴る。戸瀬の指先が選んだのは、今日の昼にもらったのと同じカフェラテだった。このカフェラテが好物だと言っていたっけ。そう言えば、あの時の詫びを、まだ伝えていなかった。零果は心に貼り付けたまま忘れそうになっていた、黄色い付箋を思い出す。
「今日は、すみませんでした」
「え?」
 突然の謝罪の言葉に、戸瀬は目を丸くした。
「お昼に、私のことを気遣ってくださったのに、仕事の手も止めず……それが申し訳なくて……」
「あ、ああ、なんだ。そんな、気にしなくていいのに」
 戸瀬は再び笑顔に戻り、穏やかな口調で言う。
「俺の方こそ、ごめんね。忙しいタイミングで声かけちゃったみたいで」
「いえ、戸瀬さんは悪くないです」
 零果は首を横に振る。それから、彼の手の中にある缶を見やり、あの時もらったカフェラテのお礼を、どう伝えるべきか悩んで口をつぐんだ。まさか有武にあげてしまったと言う訳にはいかないが、あたかも自分が飲んだかのように話すのも憚られる。零果は、コーヒーは無糖のブラックしか口にしない。カフェラテも決して飲めない訳ではないが、元来、甘いコーヒーは好きではない。しかし、そんな好き嫌いを伝える訳にもいかない。
 どうしたものかと思案する零果を、戸瀬は変わらず人当たりの良い笑顔のまま、���こか不思議そうに見つめている。微かに口元から覗く歯の白さ。どうしてそんなに歯が白いんだろう。ホワイトニングでもしているのだろうか。テレビのアナウンサー顔負けの歯の白さだ。
 零果は無意識のうちに、有武の黄ばんだ歯を思い出していた。あれはきっと、ヘビースモーカー特有の歯だ。
 戸瀬と有武は、まったく違う。戸瀬は、髪型が整っていて、髭もなく、見た目に清潔感がある。近付くと、ほのかに柔軟剤のような良い香りがする。零果は戸瀬が事務員の中で「王子」というあだ名で呼ばれているのを知っているが、そう呼ばれるのも納得できる。外見だけではなく、人当たりも良いし、穏やかで、丁寧だ。営業部での成績も良い。
 それに比べて、有武は、不潔で、臭くて、がさつだ。思い付くアイディアは革新的だが、発想が常人離れしていて、たいていの人間はその思考の飛躍について行けない。彼の提案には、それを裏付けるための膨大な資料や説明する時間が必要となる。彼が考案した新システムも、社内で導入されるまでかなりの時間と労力が費やされた。普段の突飛な言動も相まって、商談の成功率はまちまちだ。営業先では彼を気に入っていると言う顧客もいるらしいが、社内での評判はあまり良くない。戸瀬を見ていると、同じ営業部二課所属でも、有武はこうも違うものかと、そんな余計なことをつい考えてしまう。
「加治木さんって、俺のことすごく真っ直ぐ見つめてくれるよね」
 そう言われて、零果はあまりにも戸瀬をまじまじと見つめていたことに気付く。慌てて謝った。
「すみません……」
「謝ることないよ。でも、あんまり見つめられると、ちょっと恥ずかしいかな」
 戸瀬はいたって穏やかに笑っている。あまりにも爽やかで、嫌味など微塵も感じさせない笑顔。この笑顔に惚れ惚れする女もさぞ多いことだろうな、と零果は思った。ファンクラブができるのも頷ける。
「加治木さん、もし良かったらなんだけど、今度の土日――」
 戸瀬が言いかけた、その時。
 スマートフォンの着信を知らせるバイブレーションが、人気のない廊下に静かに響き渡る。それは零果のスマホだった。制服のポケットに入れていたそれを取り出し、画面に表示されている発信者の名前を一目見て、彼女は頭を抱えたくなる。
 今日は会議があって、その後は会食だと言っていた。時間帯から考えれば、今頃は先方と食事をしているはずだが、それでも電話をかけてくるというのは、何か緊急事態なのか、忘れていた仕事を思い出したか、そのどちらかではないか。そして、そのどちらだとしても、何か今から厄介ごとを頼まれる予感しかない。今日はそろそろ仕事を終えて帰れると思っていたのに。否、会社を出てから仕事を頼まれるよりは、まだマシかもしれない。
「出なくていいんじゃない?」
 戸瀬はそう言った。その声音の固さに、零果は驚いた。彼の表情からはいつの間にか、笑顔が消えていた。
「電話、有武さんからでしょ? また何か、仕事を押し付けようとしているんじゃない? 加治木さんはもう、アシスタントじゃないんだよ?」
 戸瀬は真剣だった。零果にはそれがわかった。彼が言っていることが何ひとつ間違ってなどいないということも、わかっていた。それでも、と思うこの気持ちを、どう説明したらいいのだろう。間違っているのは自分だ。それもわかっている。だけど、構わない。零果は画面に表示されている「応答」の文字に指を滑らせた。
「すみません、戸瀬さん。失礼します」
 そう小声で告げて、零果は踵を返した。「加治木さん!」と、戸瀬が呼んだのが聞こえたが、振り返ることはしなかった。スマートフォンを耳に当てながら、自分のデスクがある事務部フロアへ続く廊下を小走りに駆ける。
「お疲れ様です。加治木です」
 覚悟はできている。たとえこの後、どんな無茶苦茶な依頼をされようとも、必ずそれを成し遂げてみせる。
 今まで、そうやって仕事をしてきた。これからも、そうやって仕事をするのだ。ふたりで、一緒に。
 休日に喫茶店へ行くことは、加治木零果にとって唯一、趣味と呼べる行動だ。喫茶店で一杯のコーヒーを飲む。ただそれだけの時間を楽しむ。
 喫茶店へ誰かと連れ立って行くようなことは、普段は決してないのだが、ときどき、それは本当にときどき、誰かと向かい合ってコーヒーを飲むことがある。
 その喫茶店は開店直後だった。営業時間は、午前六時四十五分から。零果がその店に入ったのは、朝七時を回ったところだった。オープン直後である。土曜の朝、客として店にいるのは、ウォーキングの後とおぼしき中年の夫婦が一組。それ以外の客は、昨日から徹夜して働き続けて疲れ果てている零果と、彼女と同じかそれ以上にくたびれた様子の有武朋洋だけだ。
「……こんなに朝早くから営業してる喫茶店なんて、よく知ってましたね」
 零果は目の前に置かれたコーヒーカップを見下ろしたままそう言ったが、向かい合って座っている有武は、まだ火の点いていない煙草を咥えたまま、返事もしなかった。椅子の背にもたれかかって、ただ天井を仰いでいる。
 カップへと手を伸ばす。零果が注文したのはグアテマラだった。有武のカップに注がれているのはキリマンジャロだったはずだ。喫茶店に足を運ぶようになった当初、零果は豆の違いなどまったくわからなかった。いろんな店で飲み比べた結果、なんとなく味の違いがわかるようになってきた。
「……もう、徹夜はしんどいなぁ」
 零果がコーヒーを飲みながらひと心地ついていると、ぴくりとも動かなかった有武が唐突にそう言って、やっと、右手に握っていたライターで咥えていた煙草に火を点けた。目の下の隈がひどいな、と零果は彼の顔を見て思ったが、今の自分も同じくらいひどい顔をしているのだろうと思って、口には出さなかった。
「何も、徹夜してまで資料作らなくても、良かったんじゃ……」
「でも俺、来週は出張でいないからさ」
 今のうちに作業しておかないと。煙を吐きながら、有武はそう言った。
「だからって……無理に今日作らなくても……」
 そう言いながらも、零果はさっきまでふたりで行った作業のことを思い出していた。徹夜したとはいえ、ふたりだったから、この時間で終わったとも言える。もしも来週、出張先の有武からひとりでこの資料を作るようを命じられていたら、零果も途方に暮れていただろう。
 否、彼女がひとりではできないと踏み、彼はそんな指示を出さないかもしれない。有武がひとりきりで資料を作る……というのもまた、不可能だろうから、アシスタントである桃山に依頼することになるのだろう。彼女であれば、零果よりも短時間で資料作りを完遂させそうだ。
 だったら最初から、桃山さんに依頼すればいいのに。なんて言ったら、有武はなんて返事をするだろう。
 昨夜、有武から零果にあった着信。会食の後、そのまま帰宅するはずだった彼は、会社へ戻って来た。新しい商品のアイディアを、突然思い付いたのだと言う。そのプレゼンテーションのための資料を今から作るから、手伝ってくれ。有武はそう言った。時刻は夜の八時に近かった。金曜の夜だった。一週間働いて、疲れ果てていた。けれど零果は、彼の言葉に頷いた。そうして、ふたりで作業をしているうちに、夜は明け、朝になった。
 何も今やらなくても。零果は何度か、そう言った。しかし、有武が考え付いたことをすぐに形にしたがる性格だということは、もう長い付き合いでわかっていた。今まで何度も、こういう夜があった。休日に突然、呼び出されることもあった。今からですか、今じゃなきゃいけませんか、私じゃないと駄目なんですか。何度も、そう尋ねた。答えはいつだって同じだった。
「どうしても今日、やりたかったんだよねー。加治木さんと、一緒にね」
 ずっと天井を仰いでいた有武が、ゾンビのように身体を起こす。澄んだ瞳が零果を見る。目が合いそうになって、思わず零果は目線を逸らした。相変わらずその瞳は、まっすぐ見つめるのも躊躇するような輝きを感じさせる。しかし、これって自分だけなんだろうか。一体、いつから、自分は有武の目を見ることが苦手になったのだろう。
「今日、加治木さん、元気なかったでしょ」
 そう言われて、そうだっけ、と零果は記憶を辿る。今日、ではなく、正確には昨日だが、眠らないでいるといつまでも「今日」という日が終わらない感覚は、零果も有武も同じようだ。
 そうだった、外階段で煙草を吸っていた有武と話した時、確かに落ち込んでいた。同僚たちの陰口を聞いてしまい、食欲もなかった。零果自身は、もうそんなことは忘れていた。けれど彼は、それを心配してくれていたのか。
「加治木さん、仕事頼んだら元気になってくれるかなって思ってさ」
 有武は、そこでやっと自分のコーヒーカップへと手を伸ばした。もうとっくに冷めてしまっているはずだが、キリマンジャロを美味そうに飲む。
「……は?」
 対する零果は、有武の発言に呆然とするしかない。励ますために、仕事を頼んだとでも言うつもりなのだろうか。そのために、今さっきまで仕事をしていたのか? 徹夜してまで? 朝の六時まで?
 しかし、有武の口調は大真面目だった。
「俺が加治木さんにしてあげられることなんて、仕事を依頼することぐらいだから」
 あとは、たまにこうして、一緒にコーヒーを飲むことくらいか。そう付け加えるように言った声音に、零果を案ずる感情が含まれていることに気付いて、文句を言うために開きかけた口を、静かに閉じる。徹夜作業に付き合わせた言い訳に、「励ましたかったから」と言っている訳ではない、ということはわかっていた。
 どうして自分は、この人から離れられないのだろう。
 仕事なんて断ればいいのに。上司にも、同僚にも、ずっとそう言われてきた。自分だってそう思う。定時を過ぎての残業も、休日出勤も、徹夜作業も、全部断ればいい。それだけのことだ。
 それでも、一緒に仕事をしたいと思う。
 彼の助けになれたら、と思う。
 それが無茶苦茶な依頼であっても、一緒に働くことが楽しいと思える。
 身体を壊す前も、そうだった。楽しかったからこそ、身体を壊したのかもしれない。きっと苦痛であったのであれば、もっと早くに音を上げていて、休職するほどにまで自分を追い込まなかっただろう。そう、心身を病んだ時、零果はただの一度も、有武を恨まなかった。彼の仕事の振り方が問題なのだとは思わなかった。一緒に仕事ができたことに感謝したいくらいだった。そのくらい、刺激的な日々だった。もっとも、有武に感謝の気持ちを伝えたことなどないが。
「……今度、焼き肉に行きませんか」
 零果は喫茶店の窓の外を見つめ、そう言った。窓の外には静かな土曜日の朝の光景が広がっている。通りはまだ人もまばらだ。老人に連れられたマルチーズが毛足の長い綿毛みたいに、もしゃもしゃと道路を歩いて行く。
「有武さんに焼き肉を奢ってもらったら、元気が出るかもしれません」
 零果の言葉に、有武は鼻で笑った。機嫌が良いのだ。わざわざ顔を見なくてもわかる、彼は今、楽しそうに笑っている。
「焼き肉でも寿司でもいいよ。今度一緒に、飯でも行こう」
 加治木さんは少食だから、俺の方が食っちゃって、割り勘だと割に合わないから、結局俺が奢ることになりそうだなぁ。ぼやくようにそう言いながら、有武の目線もいつの間にか、窓の外のマルチーズに向けられていた。
 ふたりはしばらく、陽の当たる道を綿毛の化身のような犬が遠ざかっていくのを見つめていたが、やがて老人と犬が曲がり角の向こうに見えなくなると、お互い、目線を室内へ戻し、顔を見合わせた。
 今度こそ、目が合う。
 咄嗟に目を逸らそうとする零果よりも先に、有武が座席から身を乗り出した。目の前にまで迫って来た彼から、零果は飛び上がるように大きく身を引いて逃げる。その様子に、有武はぷっ、と吹き出した。零果は完全に顔を背けたまま、しかめっ面をして無言で怒っていた。
��有武は「ごめん、ごめん」と笑いながら、煙草を持っていない方の手を横に振った。
「加治木さんは本当にさぁ、俺と目を合わせてくれないよねぇ。昔からそうだよね」
「……恥ずかしいんです」
「まぁ、俺はそんな加治木さんが好きだけどね」
 煙を吐きながらそう言って、有武は短くなった煙草を灰皿に押し付けた。自分のコーヒーカップを持ち上げながら、零果のカップをちらりと見やる。その中身がほとんどなくなっているのを見て、「じゃあ、それ飲んだら出ようか」と、有武は言う。
「……あの、」
「ん?」
「コーヒー、もう一杯飲んでもいいですか」
 そう言う零果は、テーブルの上のメニューへ目線を向けている。でも実際に、メニューの文字を読んでいる訳ではない。次に頼むコーヒーをどれにするか、思案している訳でもない。
 有武はしばし、そんな零果の横顔を見つめていた。一見、表情の読めない彼女の顔を、じっと見つめた後、彼は口元まで運んでいたコーヒーカップを、そのままソーサーの上へと戻した。そうして、作業服の胸ポケットから煙草を一本取り出して咥えた。
「じゃ、もう少し、ここにいようか」
 零果が小さく頷いたのを見届けてから、煙草に火を点ける。
 有武は零果の思考を、果たして読み取ったのだろうか。何も言わなくても感じ取ったかもしれない。そのくらいは聡い男だ。微かに緩んだように見えるその表情は、この時間が決して苦痛ではないという証拠だろう。徹夜明けで疲れ切っていても、早く帰りたいと言わないのは、お互い同じ感情だからだと、そう思うのは傲慢だろうか。
「すみません」と、零果が店員を呼んだ。追加のコーヒーを注文するためだ。店の奥から、店員の「少々お待ちください」という声が返って来る。
 喫茶店では一杯のコーヒーを飲んだら、すぐに店を出る。それが彼女のルールだった。どんなに美味でも、二杯目を頼むことはない。だが時には例外があっても良いだろう。コーヒーを二杯、飲んだっていい。特別な相手と一緒にいる時だけは。
 ふたりで喫茶店へ行くのも、良いかもしれないな。
 零果は疲れ果てた頭の片隅で、そんなことを考える。
 休日はふたりで喫茶店へ行く。新しい趣味にどうだろう。「それは趣味なのか?」と、有武はきっと、笑うだろう。いつものように、鼻で笑うのだ。でも決して、悪くはない。
 頭の中の喫茶店リストを開き、もしも一緒に行くとしたら、どの店にしようか、なんて考える。美味しいキリマンジャロを出す店を、それまでに見つけなくちゃ。心の中の水色の付箋にそれを書く。その水色は、窓の向こうに見える空の色だ。ふたりで徹夜して、迎えた朝の空の色。それはとても澄んでいて、もう一度見たいと思える色。
 またこうして、一緒に働けて良かった。
 いつかそのことを、本人に伝えよう。
 そう思いながら、零果はその水色の付箋を、自身の心にそっと貼り付けた。
 了
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warehouse-staff-blog · 3 months
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2024SS Lot 4601 ③
こんにちは 名古屋店 コジャです。
2024SS Lot 4601の新作最終章です。
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WAREHOUSE & CO. Lot 4601 HQ. & HQ. CO. \7.700-(with tax)
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2024SSにて髙木一推しプリント。 「とにかくデザインがカッコイイ。」といったもようです。
多色という点に、このズレ具合も高ポイント◎
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【Vinatge】
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マサチューセッツ州にあったARMY SECURITY AGENCY (米陸軍保安庁学校)のリアルウェアTシャツです。 1940年に最初の平時徴兵が制定され、フォートデブンズはニューイングランド全土から集まった数百人の兵士の受け入れセンターとなりました。 第二次世界大戦初期に1,200以上の木造兵舎が建てられ、後にムーア陸軍飛行場として知られる空港が1941年に開設されました。 デベンズは第1陸軍の軍隊だけでなく看護師、従軍牧師、料理人、パン職人も訓練しました。 ニューイングランド軍の動員解除センターとして機能した後、 非常に多くの学生が大学に入学するようになったのでマサチューセッツ大学はデベンズに増築を行い、ハーバード大学はそれを学生住宅として使用しました。 何千人もの将校、下士官、民間人が1951年8月に陸軍保安局訓練センターおよび学校が発足してから基地が閉鎖されるまで、 言語学者、暗号学者、コードオペレーター、交通分析者、専門家として訓練を受けました。
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WAREHOUSE & CO. Lot 4601 BRAVO COMPANY \8.030-(with tax)
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4色も使っている多色刷り。プリントは大きめに取られていてボリュームもあり贅沢な感じですねぇ。
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【Vinatge】
ブラボー中隊第1大隊の「セインツ」と呼ばれた部隊。 カレッジテイストなコミカルなミリタリーTシャツです。 「ブラボー」とは「ブラボーのB」など言い方は「フォネティックコード」といい、欧文通話表のひとつです。 無線通話などにおいて重要な文字・数字の組み合わせを正確に伝達するための、国際的な頭文字の規則の通称です。
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WAREHOUSE & CO. Lot 4601 HEAVY TANK \6.400-(with tax)
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ここ数年の内に戦車のプリントが年に一つくらいはリリースされておりますが、こちらは今までに無い珍しいデザイン。
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パッと見では「何のプリント??」と謎に思われる方もいらっしゃいますが、 それでも「カッコイイ」と思わせるのは、 漢臭さを感じさせてくれるかでしょうね。
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【Vinatge】
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アメリカ陸軍連隊戦車中隊。 1948年4月から1952年5月まで活躍した朝鮮戦争時代の米陸軍歩兵連隊のTシャツです。 これらは歩兵連隊に所属する戦車中隊で歩兵作戦の支援と連隊の対装甲防御を目的としていました。 連合軍にとって過酷であった朝鮮戦争を経験した兵士が着用したものと考えられます。
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これにて2024SSのLot 4601新作が全て入荷を終えましたが、 既に品薄状態となっております。。。
無地も含め、気になっていた半袖TEE(半袖SW)でサイズが見つかればシンデレラ。
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Blogやインスタ、オンラインでも色々と御覧になって下さいね~。 では失礼いたします。
では失礼いたします。
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《2024.6.18.現在の営業時間》
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【営業時間:平日 12時~19時、土日祝 12時~19時】水曜定休
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mntmyudk · 4 months
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気付いたら2年目突入してました。
何を書こう…?なんて考えてたら何日も過ぎてて…ボケーッと考えてたらね、やっぱり思うこと、言いたいことは沢山ある。でも、それをみんなに言う必要も無いなーって。自分の手の届く範囲の人達だけさえ信じて居てくれれば私はそれでいいなって。実際悩むこと考えることは前に比べると減って、自分に余裕が出来て、穏やかな気持ちで生活できてるなーって思う。1人時間もあったり、寝る時間もあって、好きな人たちとたくさん笑って遊ぶ時間もあったりね。楽しいですよ、とても。でも、そんな中でも時間っていうのは足りなくて、毎日時間たりなーい!!って思いながら生活してて。イヤになるなってのが今の悩みかなー?なんて贅沢な悩みなんだ。ってね。相性、性格が合う、合わない。時間、タイミングが合う、合わない。でいろんな重なりがおきての今仲良くしてる方たちだからさ、キセキだよね。凄いよね!って感じ。何が言いたかったのかは分からないけど、取り敢えず今私の手の届く範囲にいてくれてる皆さま。ありがとう。ゆるーく、そして出来るだけ楽しくこれからも過ごしていこうと思う!だから、みんなもなるべく幸せに、楽しく、無理せずに過ごしていこうねってこと。
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oka-akina · 1 year
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0920
今度の文フリ東京の新刊、ツイートした件とその続き。
新刊をお願いしようと思っていた印刷会社さんが11月の文フリ東京では直接搬入をやらないことがわかりちょっと慌てている。 配送ドライバー等人手不足とのことで時勢柄まあそうだよなという感じなんだけど、かなり〆切が変わってくるのでぎゃーーっと声が出た。問い合わせてみたらやはり宅配搬入だと一週間以上前倒しになるだろうとのことだった。 直接搬入は、イベント当日に印刷会社が自社便などで会場へ運び入れてくれるもので、やってない会社も多い(同人誌専門の印刷会社がある程度大きめのイベント・会場だとやってくれる…というイメージ)。宅配搬入は、印刷会社から宅配業者経由で会場へ搬入する。イベント主催の指定した搬入期間内に送るので〆切は早くなる。参加者が自宅から荷物を宅配するのと同じ。イベント前日に入稿して当日できたてほやほやの本になっている…みたいなギリギリ入稿は直接搬入ありきの話。 いやまあべつにそんな騒ぐようなことではないんだけど、気が小さいので自分で決めた予定が崩れるとけっこう動揺してしまう。とくに今回はひとさまに表紙デザイン(カバーイラスト)をお願いしているのもあって、動揺しながら取り急ぎ連絡。〆切が前倒しになるかもなので別の印刷会社さんの利用含めていったん検討したい…と伝えた。こういうときのぎゃーーって感じはぜったいメールの文面ににじみでちゃっていると思うので恥ずかしい。
今回の文フリ東京は土曜日開催で、直接搬入をやらない業者さんも多いみたい。しかも例年より二週間近く早い日程なので、そもそも〆切がとても早い。なんかこう自分の体内時計的に慣れない感じで落ち着かない。文フリ=勤労感謝の日らへん=慌てるのは文化の日過ぎてから…みたいなスケジュール感覚が自分の中にできてしまっているというか。
とりあえず使いたい紙やプランを比較しつつ、いくつかの業者さんに直接搬入の有無と〆切を問い合わせ(11月のイベントあわせスケジュールはまだ公開してない印刷屋さんが多く、サイトを見ただけではわからなかった)。夜のうちにぽこぽこメールを送って返信待ち。
・本文用紙は嵩高紙 ・カバーは特殊紙 ・本体表紙は色付きがいいな ・〆切は可能な限り遅く ・直接搬入
こうして挙げてみると、自分の希望はかなり贅沢なような気もする。直接搬入についていえば、体力的なことを考えると家から宅配便を送ったり手搬入したりはできるだけ減らしたいし(重いものを持つのが本当にとても苦手)、何よりギリギリまで〆切を引っ張れるという点でもできるだけ直接搬入を利用したいんだけど、そういう便利さに慣れきった同人活動をしているんだよなーとちょっと省みる。 というかこういうさまざまな便利さに頼らなければ自分のような人���は本を作ってイベントに出るのは難しいかもとも思う。計画性や体力のない人でもやれる方法があるというのはありがたいし豊かなことだよな…。計画性や体力のない人の作品もあったほうがいいし世の中に出回ったほうがいい…とちょっと自分を励ましてみる。
次の日の昼すぎ、回答メールがぽこぽこ届き始めた(メールを送るのも受け取るのも「ぽこぽこ」って感じだと思うんだけどなんでなんだろう)。 「〆切は調整中、待ってて」「だいたいそんな感じだけどまだ日にちは決まってない」「目安はこのくらい」「未定だけどだいたいこれでいけます」…まだ出揃わないけどだいたいどこもそんな感じの回答。まあやっぱ1ヶ月以上先だとそんな感じだよなーと思った。 ふだんなら自分一人の作業だから「やってるところに突っ込む」でどうにかするだけなので(これまでそれで本当にどうにかなっている)、こんなに早くからカレンダーとにらめっこして日にちを数えているのはちょっと新鮮。ひとさまにデザインを依頼するのって大変だな…と思いつつ、描いていただく作品がめちゃめちゃ楽しみなので、こういう大慌てのぜんぶの根底にも喜びがある。 直接搬入できる業者さんは意外とあった。ただサイトの書きぶりだとそのあたりを読み取れないところも多かったので(土曜のイベントについては言及してないとか)、こういうプラン等の比較もある程度元気なときにやらないとしくじりそうだなと思った。調子が悪いと人と会話をするとか質問するとかがおっくうになってしまうので、パッと問い合わせするとかが本当にできなくなるし、思い違いや見落としもやらかすし。
まだ回答待ちの印刷会社さんもあるけど、〆切日や仕様がけっこうちがうのでどこにお願いするかとても悩む。「本体とカバーをべつべつの印刷業者に発注して当日会場でカバー巻きする」…という力技になるかもしれない…? 本体だけ直接搬入にして。ただ会場の長机でカバー巻きなんてできんのかな〜とも思う。 じゃあやっぱカバー巻きありで直接搬入のある印刷屋さんにお願いした方がいいのかな。でもそれだとカバー用紙か本文用紙かどっちかはあんまり希望のものではないんだよな…とかぐるぐる考える。こういうの検討していると、自分にとって譲れないポイントってそこなんだなーみたいな発見もある。あと利用したことない印刷屋さんや用紙は単純にワクワクするというのもある。読む本でも旅行でも、いつも未知のものがいちばん面白い…気がする。 そうしてぽこぽこ届いたメールの一通に、「入稿お待ちしております。頑張って描いて下さい。」と励ましの言葉があり、ちょっとなごんだ。
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エチオピアのカレー。神保町の本店のところはカレー屋が三軒くらい並んでいる。
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inutoneko17 · 2 months
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多分先週なんやけどいつ書いたっけって言う下書きがあったから、一応記録としてここに書き溜めておきます!
若干、センチメンタルなのでお見知りおきを。と書いたらとにくんは「kakaoちょうだいよぉ!」って言うてくるかと思いますが、この気持ちもこれから先無いと思うので記録のためにここに書き綴らせてください。と言うのも、とにくんと付き合ってから全く無かった、「考え込みすぎて自らドン底に落ちるあの負のループ」が、再びやってきました。率直に「とにくんと過ごしている時間がめっちゃ幸せすぎて、もしもこれを失ったときを考えたらこわい」のです。贅沢な悩みや!なんて思うと思うんやけど、ほんまにいつもふわふわと、ずっと食べたかったはずの雲の上を歩いているような、立っていても座っていてもさなだけ数センチ浮いているかのような感覚で、こんな浮かれててええんやろか?と思っていながら過ごしてて。この2ヶ月と少しだけ、こんな自分が幸せでええの?と客観視する気持ちと、とにくんが幸せをくれているんやからそれでええやん!という気持ちが右往左往しています。結論から言うと後者でええのにね!もともと人に頼ることが苦手というか、頼り方が分からへんって言ったほうが正しいのかな。自分なんかが人に甘えたり弱さを見せたりすることが他人にとって迷惑だという括りにしてしまっていて(人に頼られるのは好きなのに)、この世界でもあまり人に頼ることってなくて。けれどとにくんと「遠慮しない!」っていう約束をしてから、少しずつ少しずつとにくんに真っ直ぐな気持ちを伝えたり、甘えたり、弱さを見せたりしています。まだまだやねん!って言われそうだけどね。とにくんの楽観的なところを少し分けて欲しいなと思うくらいやけど(笑)きみの存在のおかげなのは間違いないです。なんでこんな考えにまで至ったかと言うとつい先日帰国して早々、とにくんに遠慮してしまったからです!!!!!やってもうた!!!それでね、やっぱり帰る場所があるって幸せやなって思ったよ。真っ直ぐおうちに帰って、とにくんにただいまって言うて、一緒に寝て。そんな、なんでもない、普通の、あたりまえの日々に、きみがいればそれだけで充分。全然まとまりのない文章やったけどそろそろ寝ます!さなの中で勝手に認定した「とにくんとさなのラブソング」、宇多田ヒカルさんの「初恋」を聴きながら寝たいと思います。おやすみなさい!明日楽しみやね!
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myonbl · 1 year
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2023年6月16日(金)
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私の職場(私立女子大学)では、今日で前期授業の10週目が終了、残り1/3となった。やはり金曜日を終えるとホッとする、少し贅沢をして今夜は鱧。自分では皮しか買わないが、ツレアイが<父の日>近しと(見切り品を)買ってくれたので<山椒煮>を作った。暑い夏には<鱧の落とし>が人気だが、私はこの食べ方が一番好き、なんといっても酒が進むのだ。おっと、<飲み過ぎ注意報>を先に発令しておこう。
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4時45分起床。
日誌書く。
5時30分にタイマーを止めて、リビングに上がる。
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朝食、洗濯、弁当*3。
可燃ゴミ、30L*1。
ツレアイの職場経由で出勤する。
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順調に到着、換気・体操・お茶。
図書館に紀要投稿申込をメールで送る、今年は余裕を持って仕上げねば。
金曜日2限・3限は<スタディスキルズ(栄養学科)>の10週目、今日からはグループワークに取り組む。最初にグループ分けをして名前を付けるのだが、2クラスともほとんどが食べ物に関する名前なのはさすがに管理栄養士養成課程だ。雑談含めて話が盛り上がるのは見ていて嬉しくなる光景、こちらも楽だしね。
いつも通りO姉と帰路へ、途中で<シェルブールの雨傘>の話題になり、運転中ではあるが Siri にテーマ音楽を流して貰う。映画の内容は忘れてしまったが、音楽は印象に残っている。
九条大宮で彼女を降ろして帰宅する。
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いつもの大皿、息子たちにはスパークリングワイン。夕方の訪問を終えて遅く帰宅したツレアイには、鱧の山椒煮と瑞冠で慰労する。
録画番組視聴。
(53)「ホロー荘の殺人」
世界が愛した名探偵、エルキュール・ポワロ。アガサ・クリスティー原作の人気ドラマシリーズ。田舎のホロー荘で起きた殺人事件。背景には一族の複雑な人間関係があった。
週末、田舎のコテージで過ごしていたポワロは、近くのホロー荘の主人サー・ヘンリー夫妻から招待を受ける。屋敷には夫人の実家を相続したエドワードや彫刻家のヘンリエッタ、医師のジョン夫妻など親族たちが集まっていた。翌日、ポワロがランチに出向くと、血を流して倒れているジョン、銃を手にしたジョンの妻ガーダ、そして2人の周りをホロー荘の人々が囲んでいる姿を目の当たりにする。
終わり近くでウトウト、そのまま布団に吸い込まれて朝まで。
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辛うじて3つのリング完成、歩数は10,745歩、水分は1,680ml。
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