Tumgik
#甘辛仕立て
umedanakazaki · 2 years
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昨日、地方からの若者がご来店時に大阪のオススメスポットなどを箇条書きで簡単に書いて渡したらすごく喜んでくれた。今日無事に大阪を満喫しているかなと思っていたら2日連続で来店された。朝から雨だったので結局オススメには行けなかったけど、もう一度ここに来たかったと。ありがとうございます! たこ焼きイカ焼きホルモン焼き。大阪名物色々あるけど、一番旨いのは人情だ。 さて、本日月曜日ですが営業してますので日替わり弁当有ります。 #2月20日 #日替り弁当 ジューシーでコクたっぷり #照焼きチキン #特製たれが決め手 #甘辛仕立て #ご飯にピッタリ 柔らかく食べやすい いい塩梅に仕上げてます 副菜は #出汁巻き玉子 #菜の花と海老の酢味噌 ご飯の上に #白身フライ お腹いっぱい 税込550円 皆様のご注文お待ちしております。 #てつたろう #大阪名物 #人情 #梅田居酒屋 #中崎町居酒屋 #海鮮居酒屋 #大阪グルメ #梅田グルメ #イーデリ #支援者募集中 #社会貢献 (梅田中崎 てつたろう) https://www.instagram.com/p/Co25nfay6Io/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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donta-l500s · 26 days
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もう無理むりやっぱりインポッシブル、って泣きながら、「ワーママと仕事の両立の厳しさ」っていう記事を読み漁り、おごさんに「帰ってきて」と泣きついて、それでも今朝、子どもを園と学童に送り届け、出社した。
この「回っていなさ」は、世間一般でも認知されていて、けれども私はそれを、自分のせいにしがち。私の能力が高ければ、私が采配を間違えなければって、そればっか責めてる。けどどうやら、それがもう間違っていて、「誰がどう見てもハードモードなので、自分を労われ」的なことを言われる。いやいやでも、それって甘えでは?と思ってしまう、ドSな自分がまだここにいる。
会社には、「もう少し辛抱してくれ」と言われている。辛抱してみるけど、わからんよ、いつ壊れるかは。このままかろうじて壊れなかったとして、毎日へろへろでギリギリ今日明日を生き続け、ようやく子育てが落ち着いた頃、中途半端なキャリアと、もうおじいさんになったおごさんとともに、私は、今この日々を、30代のこの日々を、後悔していないと言えるのか。
涙が止まんないぜ。
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myonbl · 2 months
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2024年7月13日(土)
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三重県紀北町・奥川ファームから隔週に届く定期便、今日も無事にやって来た。いかにも夏らしいメンバーだが、珍しいのは<茎漬け>、八頭の茎を塩漬けして紫蘇で色づけたものだ。これは紀北地方の郷土料理、夏の暑いときにこれと鰹の生節を一緒に頂くとご飯がすすむのだ。おまけで私の好きな<伊勢うどん>も同梱されている。奥川さん、いつもありがとうございます!
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3時45分起床。
日誌書く。
二度寝。
5時起床。
体重、600g増。
週末なので、CleanMyMacX で Mac Mini をスキャンする。
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お蕎麦がなくなったので、朝食にはうどんを頂く。
珈琲。
洗濯。
奥川ファームの定期便、初物の小さな西瓜が入っている。
きゅうりのしょうゆ漬け仕込む。
酢卵仕込む。
唐辛子酢仕込む。
枝豆ゆがく。
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<天満大阪昆布>から、夏の味!ボリュームセットが届く。毎年のことだが、いろいろ入っていて楽しい。
クロネコが集荷に来てくれる、<もったいない本舗>への段ボール5箱を渡す。
<ゆうちょ銀行>からMQJへの問合せ、<人格なき社団>を証明しなければ口座を解約するとのこと。会則や会計報告、議事録などを揃えて返送する。締切は先週末だが、何とかなるだろう。
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ランチ、息子たちには素麺、私たちはツレアイが冷蔵庫の残りものをシチュー仕立て、届いたばかりの奥川ファームのパン+🍷。
録画番組視聴、刑事コロンボ。
第17話「二つの顔」/ Double Shock 富豪クリフォード・パリスは、トレーニングと健康管理に熱心で、孫のように若い女性と婚約していた。ある晩、彼の甥で料理研究家のデクスターが結婚祝いを言うためにクリフォードを訪ねた後、再び現れた。入浴中のクリフォードに対し、突然ハンドミキサーを取り出し浴槽に投げ込んだ。
ツレアイはあちこち買物へ、私は午睡。
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セントラルスクエア花屋町店で猫砂・介護食、コレモ七条店で鶏もも肉・うどん。
クロネコが先日地球洗い隊に注文した<夏の福袋>を届けてくれる。
ゆうパックが、びーんず亭の珈琲を届けてくれる。やたら配達の多い日だ。
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夕飯、豚バラ肉と残り野菜の蒸し煮・鶏もも肉とピーマンの甘辛煮・レタスとトマト・きゅうりのぬか漬け。
録画番組視聴、刑事コロンボ。
第18話「毒のある花」/ Lovely But Lethal ビベカ・スコットが社長を務めるビューティマーク化粧品は、「ミラクル」という皺取りクリームの開発に成功した。これでライバル会社のラング社を出し抜けると喜ぶビベカだったが、「ミラクル」のサンプルをラング社に持ち込まれた、という情報が飛び込んでくる。
残っていた日本酒を片付けたので、あっという間に睡魔到来。
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歩数は届かないが、辛うじて3つのリング完成。
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harawata44 · 2 months
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新千歳空港やスーパーで手にいれる! 地元民もイチオシの「北海道みやげ」6選 - ライブドアニュース
以下引用
●北海道は観光シーズン真っ只中を迎えようとしています!
 北海道を訪れるなら、どんなお土産を買うべきか悩むところ。今回は、「北海道土産(主に函館)」6選をご紹介!。お土産はもちろん、自分用にも買ってしまいたい絶品です!
新千歳空港でも買える絶品スイーツ「チーズオムレット」
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 まずは、函館の人気洋菓子店『ペイストリースナッフルス』の「チーズオムレット」。厳選されたミルクとチーズを使用し、職人が一つひとつ手作りするこの生菓子は、チーズのほどよい酸味とミルキーな甘さが絶妙な一品です。日持ちはしませんが、自分用や親しい人へのギフトにぴったりです。
トラピスト修道会が製造する「トラピストバター」
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 次に紹介するのは、北斗市のトラピスト修道会が製造する「トラピストバター」。フランスのシトー会修道院に伝わる伝統的な製法で作られる発酵バターで、一度食べたら一般的なバターには戻れないほどの美味しさです。ミルクのコク、香り、甘みを存分に堪能できます。 ●過去の掲載記事はこちらからチェック! https://www.syokuraku-web.com/bar-restaurant/84791/
『セイコーマート』限定「山わさび塩ラーメン 改」
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『セイコーマート』の「山わさび塩ラーメン 改」は、各メディアでも話題の一品。北海道ならではの山わさび(ホースラディッシュ)の強烈な刺激と骨太な塩スープがクセになります。筆者自身も帰省のたびにまとめ買いするほどの愛用品です。 ●過去の掲載記事はこちらからチェック! https://www.syokuraku-web.com/column/74572/
北海道限定のご当地ラーメン「スープカレーラーメン」
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 東洋水産の工場がある北海道だからこそ手に入る「スープカレーラーメン」。スパイシーなコク���チキンや野菜の旨みが絶妙で、トッピングに素揚げした野菜や鶏肉を加えるとより本格的に楽しめます。残ったスープでおじやを作るのも通な楽しみ方です。 ●過去の掲載記事はこちらからチェック! https://www.syokuraku-web.com/column/73185/
お酒好きにおすすめ「大人の塩辛 みそ味ラー油」
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 函館七飯町の『有限会社たかせ』が発売する「大人の塩辛 みそ味ラー油」は、辛党のおつまみにぴったり。味噌とワインで仕込んだイカの塩辛は、味噌のコクとラー油のピリ辛が絶品で、ご飯やバゲットにもよく合います。 ●過去の掲載記事はこちらからチェック! https://www.syokuraku-web.com/column/72413/
『ハセガワストア』の冷凍やきとり
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 最後に紹介するのは、函館のB級グルメ「やきとり弁当」を販売する『ハセガワストア』の冷凍やきとり。真空パックされたやきとりは湯煎するだけで炭火焼の香ばしさが蘇ります。濃い味の「塩ダレ」や「うま辛」、「みそだれ」が特におすすめです。 ●過去の掲載記事はこちら。 https://www.syokuraku-web.com/gift/79918/
まとめ
 北海道旅行では、ぜひこれらのおすすめ土産を手に入れてみてください。友人や家族へのお土産、自分へのご褒美に最適です!旅行計画を立てる際の参考にしてください。
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kennak · 3 months
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先日今後2度と妻とセックスしない事が決まった。 自分が思っていた以上に衝撃的で悲しかったので、せめて自分への慰めに長くなるが文字にして残そうと思う。 増田はアラフォー、妻は30代半ば、数年付き合って5年ほど前に結婚した。 付き合ってる時はデートの度にしてたし、結婚して1〜2年目もコロナ時期と被ってたからやる事もなく、少なくとも週に1回くらいの頻度でやっていた。 3年目くらいに子供が欲しいねという話になり、増田としては同じくらいの頻度でしようと思っていたのだが「疲れている」「気分が乗らない」といった理由で断られる事が増えた。週1回が隔週になり月1になり隔月になり、そして4年目は1度もセックスすることはなかった。 というか4年目はそもそもキスすらしなかった。 子供は欲しいというが、この状態じゃできるわけもない。この時点で増田はもう自分とはしたくないんだろうなと諦めていたので、シリンジ法とかを調べて今年の正月に妻へ話をした。 男としての自分が終わるようで悲しかったが、増田も子供は欲しかったのでその提案をしたところ「普通にしよう」という思いもかけない言葉が妻から出てきた。 やばいくらい嬉しかった、大好きな妻とまた昔のようにできるのだ。もう20代じゃないし体の負担もあるだろうけど週1くらいはしようねと約束し、次は妻から誘ってもらうということでその日はやらずに寝た。 思えば付き合い始めてから妻から誘ってもらう事など殆どなかったので、次に誘いがくるのがめちゃくちゃ楽しみで寝付けなかったのを覚えている。中高生が初めて彼女とセックスする約束をしたような感覚だ、脳汁がやばかった。 翌週になった。 しかしその週は妻が体調を崩したので誘われず、それはしかたない。1月は体調が戻らなかったのか誘いはなかった。 2月、誘いは無し。うちの親が入院したりで増田もバタバタしててタイミングが悪かったのかと思う。 3月、4月、誘いは無し。妻も仕事をしてるし年度末年度初めで忙しかったのかもしれない。ちょっと焦ってきたが誘いを待つという手前こっちから言うのも悪いなと思ってたので待つ事にした。 GWは妻1人で妻実家に帰るのでリフレッシュしたら5月はあるだろう……と思っていたが5月も無し。 そして今月、詳細は省くが本当に些細な事で増田がブチ切れてしまい、感情の発露が止まらず約束を守ってくれない事にひどく傷ついているといったような話を妻へした。我ながら子供のような癇癪を起こしてしまったので、そこは良くなかったと思う。でもどうしようもなかった、半年近く誘われなくて悲しくて仕方なかったのだ。 妻は驚いたような申し訳ないような顔をして、その後手紙で謝罪があった。文字で残す事で今後の戒めとしたいとの事だった。 仕事の疲れを言い訳にして約束を守らず申し訳ない、何も言われないのを良い事に日々の家事や生活の事も甘えていた、子供は欲しい、今後は自立して信用されるようにする、これからも仲良く一緒にいたい。 要約するとこんな感じで、残念ながら増田が欲しかった性行為をするという言葉はなかった。 手紙を読んだ後再び話し合いの場を設け、今後我々はセックスせずに産婦人科と相談して子作りをするという事で同意した。 妻の顔は心なしかホッとしているように見えて、深く傷ついたが言葉にはしなかった。 淡々と話し合いを進めたが冒頭のとおり個人的にかなり衝撃的な出来事で絶望感がある。正直死にたくなっている。 妻の事は変わらず愛しているし、仕事も優秀な部下がいてくれて楽しい。日々は充実している、と思う。 しかしもう妻とセックスする事はないんだなと思うと、果てしなく辛い。 本当は薬でも勃たなくなる歳までしたかった。 妻とするのは本当に幸せだったのだ、でも、妻はそうじゃないんだなと実感する毎に死にたくなってくる。 諸所の事情で産婦人科にかかれるのは10月くらいになりそうで、それまでお互い不妊治療についてや良い産婦人科を調べようと話してある。 もし、万が一、ないとは思うんだけど、10月までに妻が約束を違えて何も調べていなかったら、年内にできるだけ迷惑のかからない方法で死のうと思う。 生命保険もかけてから3年以上経ってるし、いくらかまとまった金が遺せるから安心だ。 それまではただひたすら、不妊治療について調べる事でこの希死念慮と付き合っていくつもり。まだ見ぬ子供の事を考えている時だけがまだ生きる希望になる。子供って偉大だな。
妻とセックスしない事が決まった
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longgoodbye1992 · 1 year
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コールガール
酒場で歌いほろ酔いで帰ったホテルのシングルルーム。
ふと誰かの温もりを感じたくなってしまった。
ネットで調べた番号に電話をかけると無機質な声で料金を言われ、それに応じて電話を切る。
部屋に来るまでの十分間で歯を磨いてパジャマに着替えた。
扉をノックする音。
静かに開けた扉から、中背で痩せ型若い色白の女性が姿を見せ、中へと招いた。
目元が可愛らしくマスクを外すと優しさを感じる顔立ちで少しあった緊張が解けた。
派手さは無いが例えるならマーガレットのようなしおらしい可愛さがある。
「あかりです」
鼻から抜けてどこに気持ちがあるんだろうという声質が耳に残る。
シャワーを浴びる。
恐らく仕事に慣れてないのだろうという手際。
「生まれは?」
「北の方」
「俺も北だよ」
「同じかもねぇ」
彼女の首筋に顔をうずめる。ボディーソープと頭皮の脂の香りが安らぎを与えてくれる。
タトゥーも自傷跡もない白く綺麗な体を抱いた。
話をしていくと、県は違うがとても近いところの出身だと言うことがわかった。そこは祖父とドライブでよく行っていた海沿いの街。
地元の進学校を出て東北の都市部に出た。普段はOLで、今は出稼ぎで来ているらしい。
話していてストレスなく返答や言葉が出てくるから、そこに頭の良さを感じた。
話の流れで連絡先を交換した。
本当の名前はゆかだった。
アイコンが馬の写真で背景が競走馬のぬいぐるみだった。
「競馬好きなの?」
「好きです」
そこから会話が弾んだ。
今流行のゲームより前にYou Tubeでオススメされたライスシャワーのヒストリーを見たのがきっかけだという。
ライスシャワーを簡単に説明すると、記録がかかったレースで対象馬をマークして勝つという、所謂ヒールと呼ばれる馬だった。
そんな中、ファンから一番人気で選出されたレースでようやくヒールがヒーローになる時に、レース中の怪我で命を落としてしまう。
それに感銘を受けて競馬にハマるという感受性に興味がわいた。
そんな中、一緒にいる時間も終わりに近づく。
「よかったらこの水あげるよ」
フロントでもらった水を冷蔵庫で冷やしていたからそれを渡した。
「ありがとうごさいます。嬉しい」
「よかったよ」
「もしね」
「うん」
「店長の気分が変わってなければこれで今日ラストなんです」
「そうなんだ」
「泊まってるホテルも近いし、よかったらお話しませんか?」
まさかの誘いだった。
「いいよ、ぜひ話そう」
「やった!競馬の話たくさんしてください」
店に電話してゆかは仕事の終わりを伝えて帰宅を許された。
夜ご飯��食べてないというゆかとコンビニへ向かった。甘いお酒とボンゴレビアンコ、おにぎりを買った帰り道。
「あのさ」
「なに」
「一生のお願い程ではないんだけど」
「うん」
「手繋ぎたい」
「これが一生のお願いなの」
彼女から手を繋いでくる。
「いや、違う。程ではないって言ったよ」
「ふふふ」
部屋へ戻って食事をとる彼女と話をした。
競馬の話。それに因んだゲームの話。ひとしきり話した後、彼女について聞きたくなった。
「彼氏は?」
「いるよ」
「だよね」
「同棲してる」
「よく出てこれたね」
「GWだからお互いに実家に帰るってなって」
「なるほど」
「こんな事聞くのもあれなんだけどさ」
「なんでこの仕事したのって?」
「うん、気になった」
「うつになってね、休職したんだ。その間はある程度給料で出てたんだけど、時短で復職したら全然お金貰えなくなって」
「そうだったんだ」
「同棲してるから家賃も生活費も半分ずつだし、それじゃあ足りないから…」
「彼氏は出してくれないの?」
「半分以上は出してくれないし、あんまり頼ると嫌な顔されるから。うつでしんどいときも家事はやらなきゃだったし、やらないと嫌味言われてさ」
恋人とか、パートナーとか、夫や妻って何だろう。
苦しいときに何かしてあげたいと思うのがそれらではないんだろうか。
去年俺が経験した事とも重なって、目頭に熱さを感じた。
「それでなんだ」
「それでもやっとなんだ。彼氏が仕事終わるまでに帰らなきゃいけないから長い時間できないし」
「彼とは病気の話はしてるの?」
「したけどあんまりわかってくれなくて。薬飲んでも変わってないじゃんって言われて。私が悪いんだよね」
椅子に座って机を見つめるゆかを抱きしめた。
「ゆかは悪くないよ」
「えっ」
「ゆかは全然悪くない。悪いのはまわりだ」
ゆかが俺の背中に手を回してふっと笑った。
「ありがとう」
「ほんとだよ、ゆかは悪くないから」
ゆかの髪に口づけて、顔を見合わせてキスをした。
シングルベッドの上で何度もゆかを求めて、ゆかも俺を求めた。
「一緒に帰ろうか?」
「帰れないよ」
「そうか」
「だって、まだ気持ちあるから」
「好きってなんだろうね」
「なんだろうね」
このままゆかを連れ去りたいけど出来ない。
そして離してしまうと二度と会えないこともわかっていた。
「会えたのって奇跡だね」
「なにそれ」
「ゆかがここに来なかったら、俺らは会ってないからさ」
「そうだねぇ」
変わらず気持ちがどこにあるのかわからない声だ。
でもそれが堪らなく愛しいと思った。
夜は更けて過ぎていく。
ゆかの推してるアニメキャラの同人の話を聞いて眠った。
ゆかがセットしたアラームが鳴って起きた。
六時だった。
ゆかはまだ眠っている。
気持ちよさそうに寝息を立てる顔を見て静かにシャッターを切った。
唇を重ねる。そこでゆかは目を覚ました。
「おはよう」
ゆかが頷く。
ベッドでゴロゴロして寝ぼけながら話をした。
「俺、バツイチなんだ」
「そうなの?」
「娘もいるよ」
「なんで別れたの」
「子供がお腹にいる頃にうつになって、仕事見つけられなくなって、そしたら別れを言われた。」
「辛かったね…」
「発達障害も見つかってさ。通院してるよ今も」
「私もある。ADHD。薬も飲んでるし」
「そっか、一緒だったんだ」
「うん、そうだね」
ゆかが俺の頭を撫でる。そのあと俺はゆかに抱かれた。
別れの時が近づく。
「今度帰ってきたら会おうよ」
「うち過保護だから夜は無理だよ」
「昼でいいよ」
「私の車ないから迎えに来てもらわなきゃいけない」
「どこにでも行くよ」
「ありがとう」
部屋からエレベーターまで手を繋いで歩いた。
下行きのボタンを押す。
「実はね…私六階なんだ」
「えー、早く言ってよ!」
「ふふっ」
上行きのボタンを押す。
「だからか、エアコンの効き悪いとか知ってたもんね」
「そういうことでした」
エレベーターの扉が何度も開いて閉じてを繰り返す間、最後に口づけをした。
「また会おうね」
「ありがとうございました」
手を振ってわかれた。
またいつか会えるといいな。
 
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oka-akina · 1 year
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リチとの遭遇(冒頭試し読み)&通販のお知らせ
 こたつの天板をひっくり返すと麻雀のラシャだった。あの緑色が現れると夜だった。布端がちょっとほつれて毛羽立っていて、直行はいつも焦れったかった。剥がれかけたかさぶたを引っ掻くみたいに手が伸び、びーーっと引っ張りたくてたまらなかったが、あれは父とその友人、あるいは伯父たちが夜な夜なジャラジャラやるためのものだった。勝手に触ると叱られそうな気がしてがまんしていた。  母家の隣のプレハブ小屋だ。父たちはしょっちゅうそこに集まり、ときには半裸になって酒を飲んでいた。母や祖母はほとんど来ない部屋だった。酒とかつまみとかを運んで溢れた灰皿を交換する役目は直行だった。夏の小屋はかなり蒸すが、窓も扉も全開にして扇風機をまわしておくと夜風が涼しかった。  ぶおお……ぶおお……と風に乗って鳴き声が響く。あれは牛蛙だと祖父が言った。火を通すとささみみたいだがあまりうまくはない、ただし唐揚げにすれば鶏か蛙かわからない。直行は、六年生になったら授業でカエルの解剖をやる、一人一匹カエルを与えられて必ずお腹を割かねばならないと上級生からおどかされていたため、いつまでも響く鳴き声が怖かった。そうしたら祖父が励ますみたいに「鳴いているのはみんな雄だ」と教えてくれた。変な励ましだと思った。  日が暮れる。父は小屋に向かう。麻雀牌にベビーパウダーをまぶし、夏場は長い時間やっているうちに牌と牌が汗でくっついてしまうからで、直行が赤ん坊のころ汗疹やおむつかぶれにはたかれたのと同じ粉だった。いそいそと作業する父の背中は汗ばんで、太い首が桃色に染まっていた。小屋の中を甘いにおいでいっぱいにして仕度し、父は客を待った。そうしていいにおいは男たちの汗やたばこでたちまちぐちゃぐちゃになった。  牌は杏仁豆腐みたいに見えた。しっかり固くて、スプーンを押し当てたらすとんと切れる、甘いシロップの中に浮かんでいる……。牌山を見ているとひんやりと甘い味が口の中によみがえった。甘味が虫歯に滲みる気さえした。あるいは父たちのツモったり切ったりの手つきは寿司職人みたいだと思っていた。伏せられた牌の白色はシャリで、背の黄色は……、黄色いネタって何かな。沢庵とか卵とか。もしくは辛子を塗られた? そんなもの見たことはないがたぶんバラエティ番組の罰ゲームっぽい何かが頭にあった。直行がじっと見ていても父も誰も麻雀のルールを教えてくれなかった。そばで携帯ゲーム機をいじりながら勝手な想像ばかりしていた。  父の後輩らしきちょっと若い男。日焼けした体がケヤキの若木みたいで、背中も眉も額も、体の全部がまっすぐだった。定規で引いたみたいな輪郭だと直行は思った。彼が「ロンです」と控えめに発声する感じがいいなと思っていた。あ、ロンです。あ、ツモ。おとなしく勝つ感じが格好いいもののように思えた。ただどうもロンとかツモとか宣言しても必ずしも勝ちとはならないようで、直行にはますます謎めいていた。  昼。男たちがいなくなったあとも直行はそれについて考えた。授業中や掃除の時間にふと思い出した。ポン、チー。卓のあっちからこっちへやりとりされる点棒。あれは算数セットの何かに似ていなくもない。小屋の麻雀はいつも長い時間やっているから直行は途中で寝てしまうこともあり、誰かが布団へ運んでくれた。男の横顔。彼はたばこを吸わない。漬物の茄子を齧るとき、汁がこぼれないようにあるいは惜しむように、口に運んだ箸をちょっと吸う。直行も真似をしてみたが茄子漬けを好きになれなかった。においも感触も苦手だった。鉢に残った漬け汁の青色は朝顔みたいな色だと思った。授業で育てた朝顔。直行のだけ成長が遅かった。みんなが実をスケッチしたり種を収穫したりしているころ、直行の鉢だけまだ青い花を咲かせていた。  苦手だとわかっているのに客の前で見栄をはり、茄子を口に入れたら飲み込めなくてべえっと吐いた。父はべつに叱らなかったが声をかけてくれるでもなかった。若い男がティッシュをとってくれた。しゅっしゅっとすばやく二枚。二枚も使って母親に怒られないかと、小屋にはいないのにとてもどきどきした。そうして若い男は出し抜けに「子どものころ学校のトイレでうんこするのが恥ずかしくて、体育館横のトイレは幽霊が出るって噂を流したよ」と言った。おれ専用のトイレにしたんだと笑った。  鳴いている蛙はみんな雄だ。いつかの祖父の励ましは理屈として通らないと思ったが、あれは理屈を言いたいわけではなかったのだとしばらく経ってからふと思い至った。体育館でマットを運んでいたら急にそう思った。たんになぐさめようとして言葉を継いだのだ。直行の学校は体育館の横にトイレはなかった。渡り廊下がいつも薄暗かった。  それならばと直行は思い、父たちのいない昼のうちにこっそりラシャのほつれを毟ることにした。学校から帰ってきてそっと忍び込み、昼間の小屋はかえって薄暗かった。カーテンの隙間から差し込む光が埃の粒子に跳ね返り、光の道筋を作ってキラキラしていた。直行は口を開け、ぱくっぱくっと空気をかじって吸い込んでみた。キラキラが埃だというのはわかっていた。汚い粒が自分の胃袋に溜まっていく背徳感に酔った。  天板を浮かせて隙間に手をつっこみ、布端を探った。天板は重く、指を挟むと爪がぎゅっと白くなった。痛くはないが圧迫される感じがよかった。思ったより少ししか糸はほどけず、びーーっとはならなかった。千切った糸は絨毯の裏に隠した。すっかり擦り切れたパンチカーペットで、タバコの焦げ穴があいている。直行の人差し指がちょうど嵌まる穴。そこに指を突っ込むのが好きだった。自分の指が芋虫になって絨毯を食う。きっと穴はどこかちがう場所につながっている。ワープ。そのころ髪を抜くのもちょっと癖になっていて、ぷちっと抜い��ときの案外痛くない感じがやみつきになっていた。根元の白いかたまりが大きいとうれしくて、いい感じのかたまりが取れるまでぶちぶち抜いた。抜いた毛も糸と一緒に絨毯に挟んだ。  直行は一人で小屋に入り浸るようになった。毎日緑の布地をこすった。父たちがラシャと呼んでいたからこれはラシャなんだろうなあとおぼえたが、本当はもっとちがう名前があるのか、このような敷物がラシャというのは世の中の常識なのか、直行にはわからなかった。ラシャは音を消した。酔った父たちのでかい声に反し、牌を切る音はことんことんとおとなしかった。おらっとふざけて乱暴な打牌をすることはあったが、それでも大した音は鳴らない。寿司っぽい。寿司のことはよく知らないけど。白い調理服の男のイメージ。たまに連れて行ってもらう回転寿司は若いアルバイトとおばさんのアルバイトが多く、ちょっとちがった。伯父は醤油をむらさきと呼ぶ。伯父の太鼓腹には盲腸の手術跡がある。盲腸の痛みがいかに大変だったか、伯父は大仰に語り直行を怖がらせたが、手術跡というのは格好いい気がしていた。酔った伯父のひたいはてかてか赤く光った。  重い天板に手首の骨のところをわざと挟んでみて、痛くないのに痛がってみた。手がちぎれる! 罠が仕掛けられていた! 鰐に噛まれた! そういう想像。なかなかいい演技だったと直行は思うが一人きりでやっていたことなので誰も見ていない。昼間の小屋には誰も来なかった。やがて自慰を覚えた。  挟まれる感じといえば、重たい布団に押しつぶされるのも好きだった。押入れに積まれた布団の間に体をねじこみ、圧迫される感じがうれしかった。そしてそういう喜びは人に知られてはいけないものだろうと直感していた。これは誰にもばれてはいけない感情だと直行は噛み締めた。  でも従兄弟たちは察していたのかもしれない。集まった子どもたちで床にうつぶせになって何人も重なる遊びをよくやっていて、直行は一番下にされがちだった。その遊びのことはペチャンペチャンと呼んでいた。一番下はじゃんけんで決めようとは言うが小さい子が下になってはかわいそうだともっともらしく言われ、だいたいいつも直行が下敷きになった。どんどんみんな積み重なって、他人の体と密着したのはこれが最初の記憶かもしれない。自分ではない体のぐにゃっとした重さや熱。におい。  二つ上の従兄はそんなに背が高いわけではなかったが腕や足が骨っぽくて重かった。のしかかられると日焼けした腕にうっすら毛が生えているのがよく見えた。従兄の輪郭も定規で引き直されつつあると思った。直行が重いと叫ぶと毛が揺れた。草原だと思った。自分のとはちがうよその家の服のにおいがくすぐったかった。ペチャンペチャンをやっていると母たちに叱られた。内臓が破裂しちゃったらどうするの。直行はそのスリルにもひそかにドキドキしていた。ペチャンペチャンは三人目くらいから腹がぐっと押され、潰される感じで、苦しい苦しい、痛い痛い、ぺちゃんこになっちゃうよと直行はわめいた。ほんとはそんなに痛くなかった。痛みよりも快感があったのだが、ごまかすみたいに苦しいと叫んでいた。  やがて従兄は中学生になり麻雀の輪に入っていった。卓を囲む四人の男たち。じゃあ、従兄が入ったぶん誰が抜けたのだろう。それとも誰も抜けずに仲良く交代で? 疑問に答えは出ないまま、やがて直行が中学に入るころには父たちはあまり集まって遊ばなくなった。若い男は結婚し、子どもが生まれたときいた。直行は小屋をもらって自分の部屋とした。
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5/21文学フリマ東京の新刊です。3万字くらいの短い小説で、薄い文庫本です。
通販開始しましたのでよかったら覗いてみてください〜
BASE: https://okwdznr.base.shop/items/74872976
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ndmnemosyne · 1 year
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2023.8.17
わたしのヒースクリフ、不機嫌って本当に嫌ね。わたしも不機嫌な十代を過ごしたからわかるのだけれど、でも程度ってものがあるし、譲れないラインもある。思春期はあらゆる線をオーバーしている。他人との境界線が甘すぎるし、世界に期待をしすぎていて、危なっかしい。見ているのが辛い。わたしのようにボロ布になってほしくはないのに。
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夏休みもいよいよ終わりだから、と言うことでどこにも行けない思春期をコメダ珈琲に誘って外食をする。まだお盆休みの人もいるだろうと思っていたけれど、いつもより道が混んでいて車が連なってなかなか着かず、昼食時を避けたけれど賑わっていて、わたしは少し疲れた。わたしは田舎者でもあり、味の変化を嫌う方なので、どこでも同じものが食べられるチェーン店がすごく好き。そこに行きさえすればメニューに迷うことが減るし、味はだいたいいつも同じだから。思春期もそうかもしれない、わたしから見た感想だけれど。
昨日読んでいた『新しい絵本1000 Part2』を少し読んで、ネットプリントで折本を作りたかったからWordを立ち上げた。Wordのみで作ることはなかなかに面倒で、想定していた最初の設定がうまくいかなかったけれど、まあまあ形にはなった、と思う。でも、ネットプリントの番号は今回は公開しないことにした。別に広くお知らせすることも、わたしには一生ないのだ。昨年一年分の仕事メモから日記本を作ろうとしているけれど、なんとなく先延ばしにしている。誰が読むって、わたしが読むために作るだけだけれど。でも今年中には目処をつけたい。やってみたいことが昔よりずっと簡単に手をつけられる時代になったんだから、どんどんやっておきたい。形にしておけばわたしは思い出せる。他の誰でもないわたしだけの日記本。手書きでは上手く書けないし、キーボードで日記を書くことで、「日記を書く」ことができるようになったからだ。
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bailonglee · 8 months
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彼ら
僕たち全員が、[何かがおかしい]、[世の中狂ってる]、そう感じていた正体が、グローバリストと呼ばれる連中だった。
私にとっては、とても長い旅だった…w
訳わかんない、統一化の規則、髪の毛は眉にかからず、耳にかからず。
パーマ、茶髪禁止。
中学に上がって、すぐそんな規則に触れた…
そもそも、何でもかんでも、規則、規則とやりたがるのは誰なんだろう?
その正体が、わかった。
“政治”に巣食うのは、誰だ?
それが、大本教をトップとした下位組織、生長の家、日本スピリチュアル協会、創価学会など。
縁もあったか、彼らの本質がわかった。
やたらと、競いたがる。[俺の腕前を見せてやる!]とかw🤣
上から目線、何もかも知ったような態度。[俺は悟ってる。俺は知っている。]的なスタンス。
表面上は、常識人、善人アピール、だが肝心な所では、全て自分が優先、他人がどうなろうが、(俺はこんなにも大変なんだ!)、それを言い訳に、やたら自分を甘やかす。本当の慈悲は、かけらも持っていない。
頭でっかち、物事は自分らの計画通りにやる。緻密な計算、幼稚な画策、それを細かくスクリプト化する。(そのパラノイアぶりが、アカシックレコードまで発見した。)
性欲が凄い…w🤣そして、他人の伴侶だろうが、平気で手を出す。生長の家に関しては、乱交を、魂の錬成と解釈する。統一教会の合同結婚式は、有名。言い訳もある。色欲界を抜けねば、悟りの境地に至れないとか。ただの乱交なのにw🤣
犬や猫が、人間の真似をする。
人間のように、歌おうとする犬もいるw🤣
しゃべる猫とか動画で実際あるが、[そう聞こうとしたら、そう聞こえる]程度、ワウワウ鳴いてるだけw🤣
私達が今人間でいるのは、大変凄い事。
人間は、神になれる。
キリストは、無受精と言われるが、立派に女股から生まれた。
人間として、生まれた。
歴史上の人物であり、架空の存在ではない。
ナザレという貧しい町に生まれ、30歳まで大工として生計を立てた。
8人兄弟だ。
さて、
私は創価学会の人間、2人と友人だった。
一人目は、富山県で。
同じ村田製作所の仕事をした。
皆は、学会員であるという事で、彼を敬遠した。
私は最初に宣言した。
創価学会に入る気はないが、人として共感出来る部分があれば、付き合いは出来ると。
彼は、喜んだ。
一緒にサウナ行って、フルチンでプールで泳ぎ、ふざけたりしたw🤣
創価学会員とて、人間。
必ずしも創価学会員だけで行動する必要ないし、誰かを絶対に学会員にしなきゃならない訳でもない。
だから、私は普通に学会員と付き合える。
問題なのは、学会員としか付き合わない、コアな連中だ。
こいつらが、集団ストーカーしたり、盗聴、電磁波攻撃したりする…
田舎もんの、いじもられっ子の、妄信者だ。。
もう一人は、ここ大田区。
彼は最初、リュックに大量の創価学会の資料を詰め込み、私を説伏するために来たが、創価学会の知識を遥かに越える私の哲学、知識、彼は諦めたw🤣✨😎
そして、普通にバイク友達、普通に茶飲み友達として、よく遊んだw 🤣
だがしかし、創価学会からの圧力か?、彼は大田区を離れ、神奈川へと引っ越した。。
私を説伏出来なかった訳だが、キリストの魂を持つ人間を、誰が説伏出来るというのだ?w🤣
プラス、ルシファーの魂まで持つ、つまり、善と悪の、ハイブリッドなのよ、こちとらw🤣
で、
新興宗教2世たちが、私に興味を持ってくれる事が、多々あるのは、嬉しいですねw🙂✨👍
俺には、敵愾心などないw
競う気も、無い。
世界を愛で満たしたい、それだけw
彼ら信者は、輪廻しなきゃ、この時代は生き抜けない…
それくらい、修行と経験、知識が足りない。。
私含むスターシードたちは、彼ら信者が、想像すら出来ないくらい、艱難辛苦を乗り越えた。
信者たちは、他人、つまり池田大作なりの追体験をしてるだけ、本質は、経験不足を隠すため震え、「威風堂々」などとぬかし、自分を大きく見せている…
残念ながらスターシードたちとは、蟻🐜と、象𓃰ほど、違うw🤣✨
蟻が数の論理を言い勝ち組叫ぼうが、一瞬で象に踏み潰されるが、我々象は、蟻を踏み潰さぬよう、細心の注意を払い続けているw🤣
まあ、
信者諸君、
そんな事実、
受け入れなきゃ、
自分らでこの世界を滅ぼすでしょう。
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naramereshkigal · 1 year
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FF16プレイ雑記 1周目
アナベラについて思うこと
を書きました。
ネタバレを含むので、本文は以下に畳みます。
アルティマニア未読、公式情報も含めて解説の類はまだ追っていないので、「何をいまさら」もしくは「全く的はずれ」と思われるようなことを書いている可能性が高いです。
その他、うろ覚えな部分も理解に至っていない部分も大いに含みます。
と、事前にいろいろ言い訳を。
 サブクエ「白銀の君」は最高だったなーなんて思い出しながら、ふとアナベラに思いを馳せた。
 政略結婚として貴族派から大公に嫁ぎ(という話をどこで聞いたかうろ覚えなので、もしかしたら勘違いかもしれないけど一旦貴族派だった前提で続けます)、妻として大公妃として貴族派として母として、あらゆる方面から肩書とともに期待がのしかかり、一人の生身の人間としての自分を見てもらえなかった、という点ではアナベラも似たような経験をしていたのではないだろうか。むしろジルにとってのクライヴのように寄り添ってくれる人がいなかったとしたら、更に救いのない状況だったかもしれない。
 ありのままの自分を愛してもらえないなら、身分や権力を利用して自分の居場所を作るしかない、誰にも何の文句も言わせないくらいに自分の存在を認めさせなくてはならない、なんて、辛い日々からそう思ったかもしれなくて、汚い手を使ってでも確固たる立場と絶対的な力を得ようとしたのも、自分を守る意味合いがあったのかも……なんて考えたら、すごく可哀想な人に思えてきた。
 人物説明に「身分や立場を重んじる」人であったことが記されてるけど、身分や立場を失えば自分が周囲に大切にしてもらえなくなるような怖さを、無意識にあるいは意識的にも持っていた可能性もあるんじゃないか。だからこそ「ドミナントを生む」ことが自分の立場を守る最大の武器だったろうし、それが思い通りにならずに周囲から貶められたことでより一層心を閉ざし、守りを固めるための奸計に繋がっていったような部分もある気がしてならない。最期にクライヴを責めたのも、積もりに積もった淋しさが出てきてしまったものだとしたら、思っていたよりもよほど人間らしい人物だったのかな、と思えた。彼女のしたことは絶対に許せるものではないけど、彼女なりに必死に生きた結果なのだとしたら、ただ意味もなく蔑んだり嫌った��てたよりもマシな気がするから。
 エルウィンは良き大公で良き父親だったかもしれないけど、アナベラにとって良き伴侶であったかどうかは正直わからない。形式や立場を嫌いそうな雰囲気もあるから、貴族派との政略結婚というだけで少し反発心を持ったり距離を置いたりしてしまったかもしれない。そこで素直に甘えたり淋しがったりするアナベラでもないだろうから、夫婦仲を育むどころかどんどん溝を深めていってしまったんじゃないか。
 大公であるエルウィンは、自分の思い描く理想を目指してまっすぐ前を向いていた。本来、妃も同じ方向を向いて大公と共に進んでいけるのが理想的な関係なんだろうけど、アナベラにとってはエルウィンがどこを向いているかなんて関係なくて、ただ自分の方を向いてくれないことに不満を持っていた。だからエルウィンの向かう方向を遮って邪魔してみたり、気を引きたくてそっぽを向いてみたりしたかもしれない。それでもやっぱり気にとめてくれないエルウィンに失望して、悔しさや恨みから完全に背中を向けあうような結末になってしまった。なんて、これはあくまで比喩だけど、二人の関係についてはそんなイメージを持っている。
 だから、フェニックスゲート襲撃事件前夜のエルウィンとアナベラの会話シーンで、アナベラに対するエルウィンの態度が少しでも違っていたらもしかして……なんて、考えても仕方のないことをつい考えてしまう。
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umedanakazaki · 2 years
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数年前に、ある学生と知り合った。そんなに深く喋っていないが何かを感じてくれたみたいで、就職が決まった時はわざわざ一番に報告しに来てくれた。初任給が出てすぐに、ホームレス支援の弁当代に使ってくださいと寄付してくれた彼が、同年代を中心に十数人引き連れて食事会利用してくれた。ありがとうございます! 恩送りが恩返しになる。恩のバトンを次に繋げていくと、また自分にバトンが戻る。 さて、本日の日替わり弁当です。 #2月10日 #日替り弁当 ちょっと贅沢に #黒毛和牛 #牛すき煮 #淡路玉葱 #甘辛仕立て 三つ葉を添えて ご飯と一緒に食べると最高です 副菜は #ベーコンマッシュポテト #魚の南蛮漬け ご飯の上に #ヒラマサ照焼き 税込550円 本日より3日間店内にて天丼ランチも開催中 皆様のご注文お待ちしております。 #てつたろう #恩送り #恩返し #梅田居酒屋 #中崎町居酒屋 #海鮮居酒屋 #大阪グルメ #梅田グルメ #イーデリ #支援者募集中 #社会貢献 (梅田中崎 てつたろう) https://www.instagram.com/p/CodFC-yypj_/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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njnjhoney · 1 year
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働き始めて、初めての連休をいただき、昨日が連休明けの仕事だった。無気力でどうにも力が入らない。これが世にいう “五月病”なのか。上司がなんとなく機嫌が悪く、それに腹を立てていたのもあると思う。おやすみの間は大学時代の友だちとフェスに行き、シェアハウスに帰ってゆっくりと過ごしていた。昼から飲んで食べて食べてで幸せだった。大した話をするわけでもないが、それがよかった。この二日間 “あのとき”の続きにいたから、気持ちが戻ってこれなかったのもある。私は疲れていると明らかに態度に出る人間なので、それで職場の人にも逆に気を悪くさせてしまったのかもしれないし、帰宅後彼にも気を遣わせたと思う。
先輩が辞めて、社員が上司2人と私の3人になったことで明らかに労働時間が長くなっている。今まで甘やかされた分、辛さしかない。6月生き抜けるのか。
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myonbl · 6 days
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2024年9月19日(木)
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今日から秋のお彼岸、小さな寺(浄土真宗本願寺派)に生まれたので、この時期は心が少しざわつく。牡丹餅とお萩、彼岸と此岸、かつてはよく授業のマクラに使ったなぁ。<暑さ寒さも彼岸まで>、こんなフレーズはテレビの天気予報ぐらいしか使わなくなったのかも。しかしすごい、中日(ちゅうにち)以降、ぐっと気温が下がるようだ。やはり授業開始(23日)に合わせて、長袖を用意しよう。
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4時30分起床。
洗濯。
朝食。
弁当*1。
プラゴミ、30L*1。
ツレアイの職場経由で出勤する。
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順調に到着する。
換気、ラジオ体操第一、お茶。
来週から授業が始まるが、一週間前には教材を用意することにしている。木曜日1限は「共生社会と人権」、唯一の講義科目だ。シラバスを前提に授業を組み立て、簡単なレジュメを用意する。例年通り、<共生><社会><人権>の概念整理と、<文化>のとらえ方(cultivate → culture)など。受講生は2週過ぎねば固まらないのだが、資料だけは1週目からClassroomにアップしておく。
日曜日の名古屋遠征の新幹線チケットを予約する。
ラジオ体操第二。
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帰路も順調。
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無印良品から、注文して置いたリュックサックが届いていた。今使っているものは気に入っているが、色の剥げてきた部分があるので買物専用とし、外出用を新しくしたのだ。
明日の夕飯用に、無水地鶏カレーを仕込む。
酢タマネギ仕込む。
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コレモ西七条店で買物、うどん・煮込み揚げ・トマト・削り節パック。
汗びっしょりなので、戻ってから着替える。
キュウリのしょうゆ漬け仕込む。
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ツレアイも戻って一緒に食事、さんだかん骨付きハムのサラダ・豚バラ肉とナスの甘辛煮・キュウリのしょうゆ漬け・レタスとトマト。
録画番組視聴。
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「ほうじの茶」柳家幅丸、「天災」柳亭市馬。
睡魔到来、風呂に入らず布団の中へ。
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歩数は9,409歩、もう少し頑張らねば。
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momokuri-sannen · 9 months
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今日から仕事である。
家人は休みであってなんだか落ち着かないので、かつて娘の部屋だったところを借りてパソコンに向かう。
だが通り側の部屋なので想像よりもうるさい。
やっぱり落ち着かないのであった。
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昼はチャーハンである。
こういうのは一度手順を覚えてしまうと安定した味になるのでいい。
ちゃちゃっとやるのである。
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夜は鶏レバーとピーマンの炒め煮にしたのである。
純レバもいいのだが家人がネギを苦手しているので、ちょっと考えなければならない。
でもま、こういうのは甘辛くしとけば何とかなるので適当にやる。
酒、しょうゆ、砂糖で味付け。
食べながらテレビを見ていたのだけど、この三が日で立て続けに起きた事件事故の話題でもちきりである。
被災地のことを思うと思わず箸も止まるが、するべきことをするしかないのであるから、ちゃんと食って明日の備える。
ごちそうさん。
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kennak · 1 year
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水星の魔女の炎上を快く思っている節があり、自己分析のためにも。予防線張っておきますが、一個人のお気持ちと憶測のオンパレードです。一般化しないでね。あと、創作物と現実世界は切り離せないのスタンスです。ここらへんは思想強めなので相入れないと読み辛いかも。私はパートナー持ちのレズビアンです。カムアウトは一部の親しい人たちと、必要に迫られた場合のみ。同僚には小さい嘘をつくことが多く、隠れるのがちょっとしんどい。最近は、彼女におるふぇんちゅを見せられた後、オルフェンズ本編を見せられようとしています。助けてください。百合に釣られて見始めて後半はみんなの成長に、大きくなったねぇッ〜〜;;マルタン〜〜〜;;とキモオタの涙を流しながら毎週二人で楽しんでいました。満足の最終回、ガンダムエースでの結婚明言で祝砲挙げられているのも何を今更と思っていましたが、その後の電子版修正→小火→お詫び, 解釈の余地→炎上で、なかなか芸術点高いなと思い知らされました。納得の炎上で、私自身も腹が立ちました。Twitter上で炎上の経緯を追っていたこともあり、モヤモヤがエコーチェンバー的に怒りの方向に向かっていった節もあります。====自分が何故こんなにキレているか分けますと、以下が理由。 1)現実で同性婚ができないのに、公式の表明で作品での結婚の表現が没収された 2)お詫びが由緒正しい同性愛差別の文脈に乗ってしまい、これを出してしまう無神経さ 3)超大型IPで同性婚・同性愛を扱ってくれるという期待からの失望1)現実で同性婚ができないのに、公式の表明で作品での結婚の表現が没収されたフィクションでくらい結婚のお祝いさせてくださいよ〜〜〜!そっちじゃ全然アリなんでしょ?きっと、男女カプだとここまで燃えていないですよね。この一因には同性同士で現実で結婚できないからがあると思います。そもそも男女カプだとここまで明確な結婚表現をすれば、雑誌での文言修正もなかったのでは?憶測にすぎませんが。同性愛者・両性愛者の中でも同性婚については意見分かれるかと思いますが、私は同性婚認められてほしい派です。なぜそこまで結婚にこだわるのか。結婚が分かりやすく祝福される関係であることに加え、強い社会保障のセットであり、それが社会生活を送る上で信頼の源になっているからです。その有無は差別を増長させる元と思っています。彼女と大きな共有財産を持とうとしたとき、結婚してないと法定相続人になれないんです。良識的で娘を愛する親御さんが、娘の幸せを願っても同性パートナーと一緒になることを渋るには、そんな法的な立場の不確かさがあるんじゃなかろうか。現実には少なくない人が合理的かつ愛情深い判断で、男女カップルと同性カップルの祝福のハードルを分けている、それが差別につながっているのだと感じています。2)お詫びが由緒正しい同性愛差別の文脈に乗ってしまい、これを出してしまう無神経さ雑誌の文言で加熱したスレミオ結婚おめでとうムードへの訂正が同性愛差別の文脈にガッツリ載ってしまったために爆炎あげとるんかなと思います。炎上前、作品内でスレッタとミオリネはすっかり家族になっていたと解釈していました。作品自体はそうであると今も信じています。お詫び文から、彼女らの関係を匂わせだけで売り��そうとしていた!?→クィアベイティングだ!と爆発した次第だと。正直、マイノリティでなければ・マイノリティの問題に関心がなければ、匂わせが火種になるとの考えには至らないかも。クィアベイティング批判自体も、ものによっては言いがかりでは?という立場です。でも、女同士が花嫁花婿というセンセーショナルさで売りながらこんな脇の甘さ、これが燃えないとお出しすること自体、ほんと当事者には興味ないんだなと思わされたのがイライラポイントです。そもそも、狂ったオタクどもは何をせずとも推しカプを醸造できるのだから、他カプで商売したかったら結婚は撤回せずに、何食わぬ顔で全カプに媚び売っとったらよかったんや。なんでそこ変に誠実になってるの?その誠実さは怖いんよ。3)超大型IPで同性婚・同性愛を扱ってくれるという期待からの失望大袈裟ですが、ガンダムで堂々と同性カップルハッピーエンドを扱うことで、世界が変わると信じていたんです。あわよくば他のエンタメに波及して、悲恋や考えさせられる止まりの作品だけじゃなく、しっかり同性でハッピーエンド、ハッピー小話が増えてほしい。(アニメに詳しくないので、今どき全然アリますよってのならごめんね)頭お花畑ですが、エンタメの力を信じているので娯楽作品全体での雰囲気が変われば、現実世界の同性愛者もほんの少し生きやすくなると信じているんです。この3番目は逆恨みっぽくて怖いなと思いますが。それほど水星の魔女のラストは最高でしたし、ガンダムの威を借りたかった。====以上、感情的に書いてしまいました。稚拙な文章で伝わったか不安です。ピンと来てない方はそもそも差別じゃないでしょと思うかもしれませんが、一当事者としては差別的な流れだと、根底にホモフォビアあるでしょと受け取っています。同性愛差別関連の話題を見るとひどい話だと思いつつ、声をあげても社会は変わらないし、これだから声の大きいLGBTはと思われて終了。虹やピンクのフラッグなんてダサくて掲げたくない等々思いもします。実際にはほぼ声上げずに、楽しくひっそり生きています。でも、静かにしていることで、10年後も若い同性愛者が同じようなモヤつき、同じような肩身の狭さを感じていると嫌だし、申し訳ないとも思います。私、ネット弁慶、怒りの投稿しました。正直溜飲を下げるためですが、願わくば、喉に刺さる小骨のような生きづらさを少なくしたい。怒ったところでこの先生きやすさを獲得できるのか、不安ではありますが。今回の炎上に私も乗っかりましたが、たくさんの人が差別的だと怒ってくれるとは思っていなかったです。SNSの特性上都合の良い意見が見えがちでしょうけど、心強かったです。====一オタクとして「もしかして、”配慮”から表現が抑制されているのでは?」という疑念が芽生えてしまったのが残念でならないです。だから現実世界の差別がなくなって欲しいんよ。めっちゃドラミングしちゃった。ほんと、この炎上がある前は1000億点満点に楽しめて、作品自体は今も最強です。機体はシュバルゼッテが好き。造形が悪っぽくエッチなので。オタクのレズとしてすっごく嬉しかったのが、ミオリネとエリクトとの関係が良好だったこと。パートナーの家族に家族として受け入れられるのが、どんなに心強くて嬉しいことか。制作者はそれを分かって表現していたんじゃないかと思っています。====追記火も落ち着いたかと思ったら、乾いた松ぼっくりがくべられましたね。パートナー呼びはそれ単体だと、あら〜〜〜!!お幸せに!なんですが、完全に公式がまいた「解釈の余地」で悪い方にも捉えられるのが残念。まきびしかな。その後、アニメーターの大野勉氏が「結婚に固執」「【結婚】という表現じゃなくて【パートナー】」とツイートしてパチパチと爆ぜていました。大野氏自身は、公式スタッフの同人誌に対する反応に苦言を呈しているだけのつもりと思うのですが、言葉選びがやばいですわ。黒人主人公の映画制作スタッフが、文脈を知らずにAll lives matterを掲げちゃうようなアホさだろうか。無頓着すぎる。狙ったのなら、言葉を使うのが上手すぎる。大人数で仕事していれば、悪意の有無に関わらず差別的な表現をお出ししてしまう人は発生するでしょう。会社なりが建前でも”政治的に正しい”姿勢をとっていることで、作品・スタッフが差別に加担のレッテルから守られるのですが。そもそも、今回の騒ぎは順序が逆ですね。ほんと、なんでこんなに脇が甘いんだ…これ脇が甘いんじゃなくて、作品を売り出す側の芯が無いのかな?
水星の魔女炎上してまえと思っているレズビアンのお気持ち
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longgoodbye1992 · 1 year
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Dear M
今から三ヶ月前に同時に仕事や恋人を失った時に支えてくれたのは、Tumblrで知り合ってかれこれ五年話していた愛奈だった。
その愛奈に先日会うことが出来た。
ここに書こうとは思ってなかったけれど、愛奈が望んだので綴っておく。
降りるはずのインターを一つ過ぎて愛奈に連絡した。
アパート近くの変な名前のラーメン屋が待ち合わせ場所だった。
カーナビの到着予定時刻は約束より五分過ぎた時間。
愛奈の顔を見たのは今から五年前くらいか。まだ十代だった。そのイメージだけが頭にあってどんな女性なっているのか見当もつかなかった。
長閑な農道の中にあるセブンイレブンで気を落ち着けるために緑茶を買った。
マウスウォッシュで口をすすぎ、お気に入りのナイルの庭を首筋や足首につけた。
約束の場所に到着してすぐにLINEを送った。すぐに今から向かうと連絡があった。
間もなく道路の向こう側からスラリとした女性が歩いてきた。白いニットに黒のスカート。肩まで伸びた黒い髪。すぐに愛奈とわかった。
運転席に座ったまま、どうしていいかわからなくなった。どんな言葉をかけたらいいのか、どんな表情をしたらいいのか。
とりあえず降りることにして運転席のドアを開けたタイミングで愛奈が助手席のドアを開けてあららとなった。
愛奈と向き合い顔を見た。昔見た写真とは随分と変わり、大人の女性になっている。例えるなら吉高由里子や和久井映見、笑うとYUIや橋本愛に似た雰囲気で和服が似合いそうだという印象を受けた。
この辺りは何を話したのか記憶にないが、地元の名産や実家で作った米、お守りなんかを渡した。そのお土産があまりにも多かったからアパートの近くで待ち合わせていた。
荷物を置きに一度部屋へ戻る愛奈の後ろ姿を見ながら素敵な人になったなとしみじみした。
車で繁華街へ向かう。夜市があってそこに行こうと約束していた。
車内では昨日の飲み会の話を聞いて青春だななんて羨ましくなった。愛奈は大学生だ。
「電話で聞くのと声若干違う」
「確かに」
助手席側の窓から西陽が射し込む。
「いい時間ですね」
「そうだね、着いたらちょうど薄暮でお酒が美味しいんじゃないかな」
緊張していた。助手席に座る愛奈の横顔をほとんど見れなかったのを今では後悔している。それとカーオーディオから流れる曲がたまたまTaylorSwiftの「DearJohn」とかバラードばかりだったのがちょっと恥ずかしかった。
俺が泊まるホテルにチェックインしてから夜市へ向かった。川沿いの道を愛奈と歩く。
「この街を歩くのは初めてですか?」
「そうだな、中学生の時に歩いて以来だから十五年くらいぶり」
「そっか研修で来たって言ってましたね」
「いい街だね。住みたいくらい」
「私ももっと住んでてもいいかなって思う」
マンションの間をすり抜けていくと目の前に夜市の旗が掲げられていて、大勢の人で賑わっていた。
「まずは食べたい物に目星つけて端まで歩こうか」
「途中でビール買いましょ」
「いいね」
焼鳥、海鮮焼き、日本酒、スイーツなど様々な店が並んでいる。人は多いが決して歩けないわけじゃない。
「彼に夜市行くって言ったらいいなって言ってました」
「今度連れてきたらいいよ」
「でも彼人混み苦手なんですよね」
「それじゃあダメか」
「そういう私も苦手なんですけどね」
「俺も得意ではないな」
ビールを売ってる店を見つけて並ぶ。
ふんわりした泡が美味しそうな生ビールだ。
生憎座る場所が空いてなかったので立って乾杯した。
「はじめまして」
「はじめまして」
二口で半分くらいまで飲んだ俺を見て愛奈は笑っていた。好きな銘柄ではなかったけれどここ何年かで一番美味しい生ビールだった。
色々と歩いて海鮮焼きを買って食べることにした。
何となく愛奈の前を歩いたのは横に並んで歩くのが照れくさかったのと、俺が横にいることで愛奈の価値が落ちてしまうじゃないかと思ったからだ。それくらい愛奈の姿は美しさとミステリアスさがあって、もし知らない間柄でどこか別の街ですれ違っていたらきっと振り返ってその後ろ姿を目で追ってしまっただろう。
親子連れの横の席がちょうど空いており、了承を得て座った。
Tumblrの人の話なんかをして海鮮焼きを食べる。
イカ焼きに苦戦してタレを服にこぼしそうになる愛奈を心配なようなちょっと可笑しいような気持ちで見ていた。
「ビールもう一杯飲んだら帰ります」
「えっ?」
虚をつかれたような気持ちになった。
「そう言わずにどこかお店行こうよ」
「週報書かなきゃいけなくて…」
「まあな、今朝まで友達と飲んでたんだもんね」
無理矢理そう納得させる。
何か嫌なことでもしていたのだろうか。もしくは俺のルックスやらファッションが想像と違っていたから早く帰りたいのかとも考え、次のビールを買いに行った愛奈の背中を見ながら天を仰いだ。
ビールを飲みながら残っていたホタテを食べた。手がタレだらけになっているのを見て愛奈がハンカチを渡してきた。
「いいよ、せっかくのハンカチが汚れる」
「裏側ならいいですよ。見えないし」
「なんかごめんな」
お言葉に甘えて手を拭いた。十一匹のねこの刺繍があった。
「かわいいね」
「お気に入りです。書店で買ったんですよ」
ハンカチを返す。
「口にもついてます」
そう言うとそのハンカチで俺の口の横を拭った。
ほんの数秒の出来事なのにその瞬間は鮮明に残っている。
「なんか子供みたいだな。かっこ悪いね」
「男の人はいつまでも子供ですから」
愛奈の底知れぬ母性は本当に罪だ。年甲斐無く甘えてしまいたくなる。かれこれ五年も話しているからどんなバイトをしてどんな男と交際しているのかほとんど知っている。だから同い年の女の子達とは一線を画すくらい魅力的な人になったんだな。
夜市を後にする。空は確実に夜に近づいているがまだ青が見えている。
駅の方向に向かいながら二人してトイレに行きたくなり場所を探した。
「この街のトイレなら任せてください」
そう言う愛奈の後ろをついて行った。
二人とも限界に近づいていたから小走りでテナントが多数入る建物に入った。
終わるとお土産コーナーを見ながらコンビニに入った。
玄米茶と愛奈が吸ってる赤いマルボロを買った。
「そこの角で吸いましょう」
「そうしよか」
玄米茶を一口飲んでアメリカンスピリットに火を点ける。愛奈はライターを持っていなかったのでその後に俺が点けた。
「今日はありがとう」
「こちらこそたくさん貰ってしまって」
「いいんだよ。命の恩人なんだから」
「いやいや」
「これで思い残す事はない。いつ死んでもいい」
「そんな事言わないで。悲しい」
「最近思うんだ。生きてる価値あるのかなってさ」
「じゃあ飲みながら人生語りましょ」
愛奈の言葉に驚く。
「帰らなくていいの?」
「いいです。お話しましょ」
なんか泣き落とししたみたいでかっこ悪いなと思った。愛奈の時間を奪っていくみたいで罪悪感も湧いた。でもそれを超えるくらい愛奈ともっと飲みたい話したいというエゴがあった。
「そうか。ありがとう。愛奈ちゃんと一緒に行きたい店があるんだ」
「どこですか?」
「バーなんだけどさ」
「バーあまり行ったことないから行きましょ」
煙草を吸いながらバーを目指す。
途中で車に轢かれそうになると腕を引っ張ってくれた。
「いいんだよ、俺なんか轢かれたって」
「ダメですよ。死んだら悲しいですから死なないで」
「でもさ、よく思うんだよね。交通事故なら賠償金とかでお金残せるしさ」
「それは私も思うときあります」
そんな話をしていたら店についた。
俺が持っていた玄米茶を愛奈が自分の鞄に入れてくれた。
明るめな店内のカウンターに横並びで座る。
愛奈はモヒート、俺はモスコミュールをオーダーして乾杯。
「私、親の老後見たくないんです」
「そうなんだ」
「前に言いましたっけ?産まなきゃよかったって言われた事」 
「うん、覚えているよ。それならそう思うのも不思議じゃない」
「計画性ないんですうちの親。お金無いのに産んで。三人も。それでたくさん奨学金背負わせるなんて親としてどうかなって思うんです」 
「そう思うのは自然だな」
「だから私、子供産みたくない。苦労させたり嫌な気持ちにさせたくないから」
「でも愛奈ちゃんはそうさせないと思うけどな」
「育てられる自信ないです」
「そっか。でもそう思うのは愛奈ちゃんの人生を振り返ってみたら自然だよ。それでいいと思うし、理解してくれる人はたくさんいるよ」
「結婚しないと思いますよ」
「それはわからないよ。これからさ、その気持ちを超える人が出てくるかもしれないし」
モスコミュールを飲み干した。
もし自分が同じことを親から言われたとしたらと思う怖くなった。そんな中で愛奈は自分の力でそれを乗り越えて立派に生きている。愛奈を抱きしめたくなった。ただただ抱きしめてもう大丈夫だって言いたかった。
愛奈からマルボロを一本もらう。久々に吸った赤マルは苦みが程々で後味が美味かった。そこで知ったのは赤マルは二種類あって、俺が渡したのはタールが高い方で、愛奈は普段低い方を吸っているらしい。
「あの棚の右から二番目のお酒知ってます?」
「知らないな」
「友達が好きで美味しいらしい」
「読んでみよか」
スコッチだった。
ソーダ割りで飲むと中々美味しかったけれど、元々カクテル用のウイスキーとして作られただけあって、もうワンパンチ欲しい味だった。
三杯目は俺はヨコハマというカクテル、愛奈は和梨のダイキリをオーダーした。
「俺もさ、親を看取らなきゃいけないプレッシャーがあって辛いんだ」 
「一人っ子ですもんね」
「出来た親でさ。ほとんどのことを叶えてくれた」
「すごいですね」
「ほんとすごい人だよ。だから期待に応えなきゃって思うとさ。色々しんどくなるんだ」
ヨコハマを一口飲む。ウオッカとジンの二つを混ぜるカクテルだからぐっとくる。愛奈に一口飲ませると「酒って感じです」と感想を述べた。茹で落花生がメニューにあったのでオーダーする。愛奈は食感が苦手だったようだ。愛奈はダイキリについてきた梨を一口食べ俺にくれた。甘くて美味い梨だった。次にオーダーしたのは愛奈はシャインマスカットを使ったウオッカマティーニ。俺はサイドカー。
「ゴリラいるじゃないですか」
「実習先の人ね」
「ほんといいなって思う。優しいし人のこと良く見てるしたくさん食べるし」 
「既婚者じゃ無きゃね」
「そうなの。でも奥さん可愛かった」
「たぶん可愛いだろうな」
「一緒にいれはいるほどいいなって気持ち強くなる」
「叶うとか叶わないとかそんな事はどうでもいいから今の時間楽しめたらいいね」
「頑張ります。お局怖いけど。でも最近機嫌いいからいいや」
シャインマスカット一粒を俺に寄越す。繊維質の食べ物があまり好きではないらしい。サイドカーを飲ませると美味しいと言った。
「サイドカーに犬って映画知ってる?」
「知らないです」
「すごくいい映画だよ。小説原作なんだけれど」
愛奈がスマホをいじる。
「Huluで見れるんだ」
「そうなんだ。便利やな」
「今度見よう」
その後は愛奈の好きな小説の話をした。加藤千恵って読んだことなかったなと思いながら話を聞いていた。
「次なんだけどさ」
「はい」
「ピアノがあるバーに行きたいんだ」
「行きましょ。その後ラーメン食べて帰るんだ」
「いいね、そうしよう」
店を出てると少しだけ肌寒くなっていた。
ピアノのあるバーに向かって歩いていく。
「バーに入るの初めてでした」
「そうなんだ。前の彼とは来なかったの?」
「入るのに緊張するとこには行かなかったんです」
「最初は緊張するもんな。慣れればいいんだけど」
「あっちの方にあるビストロにもやっと入ったくらいだから」
「そうなんだ。でもいいもんでしょ」
「すごくよかったです」
「そうだ」
「どうしました?」
財布から千円札を数枚出して愛奈に渡した。
「タクシー代、忘れないうちに渡しておくよ」
「えっ、いらないですよ」
「遅くまで付き合わせてしまったし」
「いいですって」
「いや、受け取って。今日は本当にありがとうね」
愛奈のポケットに押し込んだ。
「すみません。ありがとうございます」
「ほんと愛奈ちゃんには救われっぱなしだよ。だからこれくらいはさせてよ」
そうこうしてるとピアノバーの前についた。
少しだけ緊張したが意を決して入る。
店内は混雑していたが運良くピアノが横にある席に座れた。さっきまでは横に座っていた愛奈と向かい合わせで座った。目を合わせるのが照れくさくなるなと思った。
「リクエストしてもいいみたいだよ」
「えー、いいな。弾いてもらいたい」
「何かあるの?」
「一時期、月光にハマってて」
「いいね」
「でも何楽章か忘れちゃった。ちょっと聞いてもいいですか?」
「いいよ」
愛奈がイヤホンを繋げて聞いている。
その間に俺は「Desperado」をリクエストした。
「一でした」
「そっか、次に言っておくよ」
Desperadoが流れる。
愛奈も知っていたみたいで俺が勧めたピニャコラーダを飲みながら聞いている。柔らかくて優しい表情が美しく貴かった。
「これはさ恋愛の曲っぽいけどポーカーで負けた曲なんだ」
「えー」
愛奈が笑う。
次にピアニストの方に愛奈のリクエストを伝えた。
始まると今にも泣きそうなくらいに感動している愛奈がそこにいた。スマホを向けてその時間を記録している。その時の顔は少女のよう、昔見た愛奈の写真に少し似ていた。
お酒が進んでいく。
カウンター席のおじさまがビリー・ジョエルをリクエストしている。ストレンジャーやHONESTYが流れている。
会話は愛奈の男友達の瀬名くんの話題に。
「今度ドライブに連れてってくれるんですよ」
「ロードスターに乗ってるみたい」
「オープンカーか。この時期はまだ気持ちいいね」
「天気の良い日見ておくねって」
「いい子やね。その子と付き合っちゃえば?」
「でもね、絶対彼女いるんですよ。いつも濁してくるけど」
「そっか」
「沼っちゃう男子ですよね」
「じゃあさ、俺と付き合って」
「仮にも彼氏いるんですよ」
「冗談だよ。俺は君に似合わない」
もっと若くて横浜流星みたいなルックスで何か才能があって自分に自信があったらもっとアピールしたかもしれない。そう、愛奈に合うのはそれくらい優れている人で、愛奈を大切に包み込むことが出来る余裕がある人に違いないからだ。
「あの曲聴きたい」
「なに?」
「秒速の曲」
「One More Time?」
「それ!」
「じゃあ頼んでおくよ」
ピアニストの方にお願いするとすぐに弾いてくれた。愛奈は感激してこのときは本当にその強い眼差しが少し濡れていたように見えた。
タバコに火を点ける。愛奈をちらちらと見ながら吸うタバコはいつもより目に染みる。
ダービーフィズを一口飲む。久々に飲んだがやはり美味しい。
「すごく嬉しかった」
「よかったよ」
最後の酒に選んだのは愛奈はシシリアンキス、俺はXYG。
そのオーダーを聞いていたピアニストの方はGet Wildを弾いてくれて俺は笑った。
「これさ、シティハンターで出てくるんだよ」
愛奈はもちろん知らなかった。男の子の映画だからね。
「ボズ・スキャッグス弾いてほしいんですけど」
近くの席の女性が弾いているピアニストに声をかけたがちょっと待ってと制止された。女性がトイレに入った間に俺はこの隙にと一曲リクエストした。
愛の讃歌。
愛奈も知っていた。
タバコも吸わず、氷だけになった酒で口を濡らし、聞いていた。少しだけ目頭が熱くなった。
曲が終わるとお酒が届く。
「渋いお酒飲まれますね。さっきのダービーフィズとか」
マスターから声をかけられた。ダービーフィズの泡がいいよねと話した。
ピアニストにさっきの女性が話しかけている。
「ボズ・スキャッグスをお願いします」
「曲はなにがいいですか?」
「曲名がわからなくて…」
「それならウィー・アー・オール・アローンを聞きたいです」
俺が言った。すると二人ともそれがいいとなって弾いてくれた。
訳詞には二つの解釈がある。
僕ら二人だけ。なのか、僕らはみな一人なのか。
今だけは前者でいさせてほしいと思った。
「ピアニストの人が弾いてて気持ちいい曲ってなんなんだろう」
愛奈が言う。
「確かに気になるね。聞いてみるよ」
ピアニストの方に聞く。
「その時で変わります。上手くできたなって思えば気持ちいいですから」
なるほどなと二人で頷いた。
最後のリクエストに「ザ・ローズ」をお願いした。
ピアニストの方も好きな曲らしい。
「気持ちよく弾けるように頑張りますよ」
この曲は愛奈も知っていた。
オールディーズの有名な曲だ。
気持ちよさそうに弾くピアニストと聴き惚れる愛奈を見ながら最後の一口を飲み干した。
後半はあまり愛奈と話をした記憶がない。二人ともピアノの音色に癒やされながら静かに酒を飲み、少しだけぽつりぽつりと会話をする。そんな落ち着いたやり取りが出来る関係っていいなと思った。
会計をする。
お釣りを全��、といっても少額だがピアニストの方に渡してもらった。
財布の中身が増えている気がした。
愛奈に聞くと何もしてないらしい。
「きっと財布の中でお金が生まれたんですよ」 
そういうことにしてピアノバーを出た。出る直前に流れていた曲はドライフラワーでちょっとだけ不釣り合いで笑えた。
愛奈がラーメン屋を案内してくれるが場所が少し分かりにくくて何とかたどり着いた。
ビールを少し飲みながら餃子を食べているとラーメンが届いた。
二人して黙々と食べた。美味かった。
「大盛りにしてもよかった」
「私もう食べられないからあげますよ」
愛奈が麺をくれた。それを全て食べてビールを飲み干す。
二人で一頻り飲んだあとに餃子をつまみながらビールを飲み、ラーメンを一緒に食べてくれる女性は出会った事なかったかもしれない。
会計前にトイレに行きたくなって財布とカードを愛奈に渡して払っておいてほしいとお願いした。
戻るとテーブルに忘れていた眼鏡を俺に渡しながら
「使い方わからなくて自分で払っちゃいました」
「えっ、ああ、ごめん。現金渡すよ」
「いらないですよ。たくさんご馳走になったんでこれくらいはさせてください」
何度かやり取りしたが甘えることにした。
愛奈には甘えてばっかりだ。
店を出て大通りに向かう。
タクシーをつかまえようと。すぐにつかまった。
「このタクシー割引使えるんですよ」 
「ありがとうね、また会おう」
「はい!」
タクシーを見送った。夜の大通りをすーっと去っていった。
ホテルへの帰り道。コンビニでお茶と赤マルを買った。久々に吸って美味しかったからだ。お茶は愛奈の鞄に預けたまま忘れていた。
赤マルに火を点ける。
やたらと煙が目にしみる。夜空を見上げたら明るい繁華街にも関わらずいくつか星が見えた。
生きていてよかった。
それくらい楽しくて美しい夜だった。
また愛奈に会いたいと思った。次はいつ会えるだろう。そんな事を考えながらホテルのベッドに倒れ込む。
「死んだら悲しいですから死なないで」
今日何度か言われた愛奈の言葉がリフレインしている。
本当に素敵な人だ。あんなに幼くてどうしようもない人と恋に落ちてたのに上手に成長した。
あんなに気遣いできて疲れないのかなって思う。
少し心配だ。
愛奈を写した写真を見返す。ブレてる写真ばかりで下手さが目立つが二枚ほどいい写真があった。
大切にしなきゃならない人がこの世にはいる。
間違いなくそれは彼女である。
これは一夜の記録と愛奈への恋文だ。
なんてね
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